第481話「ダンゾウ死す!!」(2/2・サクラ煙玉女編)

 
第481話「ダンゾウ死す!!」(1/2・ダンゾウ走馬灯編)の続き…

…さ、最初にお断りを申し上げますが、私、ケルベロスはサクラを忌み嫌ってはおりません。特に好きなキャラではありませんが、別に悪くも思っていません。ただ、ナルトに嘘告した時には許せない…つーか、女子はやっぱ怖いわ…と思って、「練炭女」なんて書いてしまって、ケルベロスのダークなイメージが強まったかも知れませんが、ま…ユーモア半分で、ホントに嫌いだったらスルーしちゃう人なので、僕って。だから、あまり重く考えませんように。今回も一応、「煙玉女編」になっていますが、そこはそれナル×ジャン流のユーモアだと思って下さい。サクラにもっと愛を!!と思われる方もいらっしゃると思います。しかし、僕が何かを書く事自体が僕の愛の発露でありまして、そこには僕流の、僕なりの想いが宿っておりますれば……。

<ダッ><ダッ>「サクラさん………」(リー)

「何か?」(サクラ)

「本当の事
ナルトくんに言った方がよかったんじゃ
ないでしょうか?」(リー)

「…そんな事…
言えるわけないじゃない…
絶対にダメよ」
(サクラ)

「サクラ…おめーは
ナルトをなめすぎだ……」(キバ)

「サスケVSダンゾウ」の決着がついて、今度はサクラ小隊。サクラ達もナルト経由で鉄の国周辺を探索していますから、そろそろサスケに接触してもいい頃と思っていましたが、何やら深い森の中を移動している様です。リーがサクラに「本当の事」と言うのはサクラの嘘告が全く無意味に感じられたからだと、僕は考えています。僕がサクラに「練炭女疑惑」なんて言い出したのもきっとリーと似た心持ちがあったんだと思っています。って言うか、あの嘘告は男の子ならば納得でないんじゃないかな。ナルトがサクラを好きであればある程、残酷ですよ。有り体に言ってしまえば、サクラは思い上がってる…とすら僕は考えています。

べ、別に愛がない訳ではなくて…じゃ、サクラがナルトに告白→それだけでサクラはナルトが黙って退き下がると思い込んでたんでしょうか。もしそうならサクラは自分がナルトにとって相当に大きな存在であると自分を評価している事になります。かと言って、あのナルトにすら簡単に見破られ、ましてや告白が本当であろうともサクラに関係なくナルトはサスケを求めているのだと言われた。しかし、それが想定できないサクラんでしょうか?…という話です。サクラはバカじゃない。賢すぎるくらい頭の切れる子です。それがバレバレの嘘告で遠路遥々ナルトにアクセスしてくるでしょうか…と素直に疑問を感じてるだけです。

そしてもしも、そこにサクラの計算があるんならば…が、サクラの「練炭女疑惑」であって、サクラの賢さを重視するなら決して突拍子もない疑惑でもないと、僕は考えているのです。寧ろ、サクラの嘘告に関する一連の行動に違和感を感じない方が失礼だと感じる人なので…僕って(笑)。だから、こんな風にサクラに言葉を投げかけるリーくんの気持ちが良く解ってしまうのよ。そして、キバの「ナルトを嘗め過ぎ発言」など、もうビンゴです。ビンゴ過ぎる!!(笑)これがサクラの思い上がりでなければ、母性がオーバーロードしてると申しますか、ナルトを守りたい一心で辺りが見えなくなってる…と末筆ながら(ry(ウソ)

ま…そんなサクラに静かにヤキモキしてる雰囲気のあるキバって、もしかしてサクラに「ほの字」なんかしらと思ったりもするし、それかキバが既に恋愛の荒波に揉まれた経験ありで男と女のラブゲームにかなり敏感になってるんだと、僕は感じてるんです。それが「何故?」としかサクラに疑問を抱けないリーくんと、「嘗め過ぎ」と踏み込めるキバの差異であります。それを「キバは何故、溜め息を漏らしたのか?」(恋愛論)で切々と、僕は綴りました…。でも、こんな風に心が悶えられるのって素敵じゃない。ノーガードで殴り合うような恋愛ってなかなかできないです。そんなのできるのって若い内だけなんだから……。

「………」(サクラ)

そして、キバの気付いてる感はサクラのプレッシャーにもなっています。サクラのヤバげな反応が僕には違和感なのです。サクラは賢くて繊細な子です。だから、バレバレのウソでナルトやキバを欺けると本気で考えているとは、僕には思えん訳。ぶっちゃけ、見破られるのを想定の上で男の子達は反応して傾かせる方向…に思えちゃうんです。でも、それが母性のオーバーロードで、女心が暴走してるのも可愛いと思う。しかし、それにしちゃーサクラの行動は周到で大掛かり過ぎるし、誰が聞いても嘘だとバレるような嘘をサクラが不用意に運用するのって、やっぱ僕にしてみれば違和感以外の何者でもない…キバもそれを批判してるのだと思います。


<ピクン>(キバ)

「!!」(サクラ)

「サスケを見つけたぜ
となりにゃあのトビってのも居る」(キバ)

「皆一度止まって!」(サクラ)

「………」(サイ)

そんな中、とうとうキバがサスケを見つけちゃいます。サスケの隣にトビがいる事まで…って事は今まさにダンゾウをやっつけてダンゾウの骸を見下ろしてるところなのかしら。ニオイの探知でそこまで判るんだと感心しちゃったんだけど、ここら辺からサクラの動きが更に怪しくなっちゃうのです。サクラと一緒に居るのがサイの本体で、ナルトのところに会いにいったのが分身だと、僕は考えてるんですが、サクラと一緒に居る本体の方のサイの目が険しくなるんですよ。もう犯人を見張る刑事さんみたいな(笑)。サクラはそれにも気付けないくらい「盲目」になってるのかしら…と考えると気持ちがサクラに傾いちゃうなー。それって「恋」だから…。


<ザザッ…>「どうした何で止まる?
フォーメーションは確認済みだろ!」(キバ)

<ゴソ>(サクラ)

「キバ…
サスケくんの居る場所の正確な位置は?」(サクラ)

「真北に向かって2時の方向…
1キロ先だ!」
(キバ)

<スッ>(皆…ごめん!!)(サクラ)

そして、ココ!!ココなんですよ…。サクラがサスケの正確な位置をキバから聞き出した直後、マントの下から「煙玉」なんてベタな忍具を取り出して、事もあろうに高々と振り翳すのね。これから地面に投げつけて皆には寝てもらいますから…と、大声で叫ぶ…み・た・い…にーッ!!(笑)こんなベタな手法でリーくんは別にして、キバやサイを眠らす事ができると、サクラは考えてたんだろうか…と、僕は素朴に疑問に思うんですね。しかし、それも先に書いたように恋が「盲目」にさせてるなら、サクラはサスケが好きで好きで溜まらん極普通の女の子として行動してる事になると、僕は思います。しかし、これはちょっと危険でもある…と、僕は思う。


「!!?」(サクラ)

「やっぱり……
これで皆を眠らせる気だったんですね」(サイ)

「サイ……!」(サクラ)

「!?」(リー)

「は!?」(キバ)

「ワン!ワン!」(赤丸)

「どういう事です?」(リー)

「………」(サクラ)

<スッ>「サクラは一人でサスケにケリを
つけようと考えていたようです」
(サイ)

mjd忍相手…リーくんだけだったら思いっ切りOKでしたが…に、こんなベタな手が通じると、サクラは考えてたんだろうか?と、僕は疑問に感じちゃう人なので、ナルトに嘘告した行で「練炭女疑惑」としてサクラを非難してたんですが、ちょっと違うかもなーと考え始めています。でも、ま…今度は「煙玉女編」になってますが(汗)…サイにアッサリと振り上げた左手を掴まれるサクラってフツーの女の子に見えて仕方なかとです。気持ち、サクラの脚が女の子っぽく内向きで…でも、サクラだって忍だし、そんな弱くないし…ってか超怪力だしー(笑)。そして、これが…もしかして、『恋の中二病』かしら…と思い当たる訳。

ナルトへの嘘告→煙玉女…と、サクラの奇行を分析するにつけ、これが計算としても、それでリーくんやキバ、サイを誑かして何に向かいたいのかが見えて来ない…つまり、ナルトも含めてサクラの周りの男子共を何かに仕向ける合理性が見当たらんのです。しかし、これをサスケへの恋心が暴走する恋する女の子の万能感(=恋の中に病)と考えれば、僕の中では全てが丸く収まってしまうんですよ。サクラの脳内では「恋愛眼」か何かが開眼してて、サクラにしか見えないビジョンがあって、授業中にその眼が…疼き騒ぎ出してる…傍目には理解不能なんだけど、サクラの中では理路整然と進むサスケへの一本道の筈…なのよ。


「何で一人でよろうとした?」(キバ)

「そうです
ボク達皆でやるって約束でしたよ!」(リー)

「………」(サクラ)

「イヤ……ダメだよ…
ここから先は誰も行かせない」(サイ)

「どうして!?」(サクラ)

「こいつ…
やっぱうさんくせー奴だと思ってたぜ!」(キバ)

<ザッ>「ボク達だけじゃ
サスケにも…そのトビってのにも勝てやしない
カカシ先生に行かせないと約束した」(サイ)

…でも、この流れ…かなりヤバいと言わざるを得ません。サクラの女心が中二病を患って暴走してる。サクラはナルトにすら一発で見破られる嘘告をカマし、忍相手にあり得ない煙玉女…。これと同じようにサクラはサスケをその手で殺める覚悟で居る筈です。サクラのこれまでの奇行に関して全部うまくやれると確信してたようですし、失敗はこれっぽっちもフィードバックされてないし、だから反省なんかする筈もない(笑)…って事はですよ。余りにもリアリティがないじゃない。きっと、サスケを殺すミッションも同じようにサクラの恋の中二病ぼやけた認識をさせてるんだとしたら、これは非常に危険だと思います。

But love is blind, and lovers cannot see
the pretty follies that themselves commit.
(Shakespear)

「しかし、恋は盲目であり、
恋人たちは自分たちが犯す愚行に気づかない」


ナルトに「好き」と言えば退き下がると、サクラが考えたように、サクラはサスケを殺せる…と信じてるんじゃーないかしら。サクラにどんな隠し球があるかは不明だけれど、今みたいな中二病がもたらすリアリティのない行動が続くならどう転んでもサスケを殺すなんて無理でしょう。それでもサクラに失敗の想定がないのは、サスケがサクラを殺す筈ない!!…と、サクラは自信満々に考えてると思いますし、それもまた中二病の弊害だよなー…と、僕は考えています。すごく馬鹿げてるけど、「恋は盲目」とシェイクスピアは宣った…(汗)。ぶっちゃけ、サクラは純粋にサスケに逢いたいんだと思います。殺したいくらいサスケに逢いたいのよ。


<ギュ>「サイ…一度しか言わない…
そこをどいて…!」
(サクラ)

<ザッ>(サイ・分身)

「急がないと…
少々ヤバい状況です」
(サイ・分身)

そんで、サクラの万能感がムラムラと膨れ上がって行く訳です。サイの本体と分身がどんな方法で情報をやり取りしてるか…なんて細かい話はもうどうでもよくなって来て…(笑)、サクラは力尽くでサスケに向かう腹積もりの様です(汗)。サクラはリー、キバ、サイの三人を向こうにまわして先に進めると真剣に考えてるんです。これまでのサクラの行動様式にそれは一貫しています。怖いくらいブレてないんです(笑)。恋する女…サクラにはもうサスケしか見えてないんでしょう。そう考えると、ナルトに告げた嘘告が僕には余計腹立たしい訳。一瞬でもナルトは嬉しかったと思うんですよ。サクラの言葉が……。

でも、直ぐにそれがウソだと判ったのは、サクラのサスケに対する気持ちが本物だとナルトは信じていたからだと思うんですね。ナルトはサクラをしっかりと評価してるんです。ま…ナルトが抱くサクラに対する好意なんてナル×ジャンでは八卦の封印式の…それこそ計算であって、だからこそサクラのを見抜きながらサクラがサスケに向かうだろう想定を排除し、サクラを慰留する事なく放免した訳で、サクラも八卦の封印式もある種、女性的な…悪く言えば利己的に自分の気持ちを最優先に成就させようと働く生理に思え、サクラが練炭でも煙玉でも、打算にまみれていた方が救いがあったのに…と嘆くケルベロスなのです。

 

第481話「ダンゾウ死す!!」(1/2・ダンゾウ走馬灯編)

 
うたたねコハル

若い時はイケてた?!艶のある唇。ヘアスタイルと簪に面影あり。

猿飛ヒルゼン

若き日のヒルゼン。隈取り短し。自来也にすごく似てる。

水戸門ホムラ

髪の毛が黒い(笑)。知性派の眼鏡キャラ。

うちはカガミ

白眼じゃなかった驚き!!うちははイケメン多し。

志村ダンゾウ

苗字が志村だった。鼻筋が通っている。顎の傷。

秋道トリフ

ズキンが可愛い。ほっぺのテカリ?栄養状態極めて良好。

記憶に蘇る、かつて火影の座を争った仲間達忍ダンゾウ終焉の刻。

トビラ絵で柱間小隊をサクッと紹介。どうやらこの六人が三代目火影候補だったような雰囲気…って事は二代目火影・千手扉間の弟子だったのか?!コハル、ヒルゼン、ホムラは兄弟弟子だったと思ってたけど、実戦配備で扉間が隊長に就任して選考してたのかもね。柱間→扉間でうちは一族への監視態勢が一段とキツくなった筈なのに、白眼ではなく写輪眼のうちはカガミをその小隊に置く意図が解らない…と言うか、僕には驚きでした。しかも、この小隊に木ノ葉の秘伝系一族の油女家と山中家がないのが、トルネ(油女)とトルネ(山中)が「根」の所属だったのと繋がって少し嫌らしい気持ちになりました(笑)。


イザナギをする暇が
なかったな…ダンゾウ)(トビ)

(サスケ…アンタにとって…)「ウチは…」(香燐)

「香燐…人質に取られるようじゃ
足手まといだ」
(サスケ)

そして、心配しておりましたサスケですが、どうやら終了のお知らせが……(滝汗)。この周辺の描写を何度も何度も吟味してみました。サスケがまだこっち側に居るかもしれない可能性を探しに探しました。これは最終頁の先バレになるんだけれど、香燐の死体が描かれてないんですよ。実は…。でも、ダンゾウの右腕の柱間の細胞が暴れて造り出した巨大な樹木もなくて、タイムマシン入っちゃうかなー…的な感じがあって、こりゃどうも……「サスケ終了のお知らせ」かとも思えてきます。サスケは香燐を殺した…と認めたくないんだけれど、状況は極めて黒い苦い苦いブラックです(笑)。サ、サスケーッ!!!

でも、ま…アレだけガッツリと千鳥鋭槍が胸部を貫いたにも拘らずダンゾウが即死しなかったのもオカシイっちゃーオカシイし、一連のブラックな流れがサスケの幻術で、ここでダンゾウと一緒に香燐を殺め、トビの管理下から香燐を切り離して何処か静かな場所に囲う…なんてアンフェアでミステリーな展開も僕は好きなんだけど、それにしてはサスケの協力者が居なさ過ぎ。水月や重吾も鉄の国で暴れてるところだし、サスケの口寄せの鷹ちゃんがコソッと香燐を奪取して飛んでった…のをトビが見逃す筈はないでしょ(笑)。ああ…ここ暫く、サスケの為に役立たずでも奔走した香燐が浮かばれない…ミラクルを期待したいです。合掌。


<バチチチチチ…>(サスケ)

<ドサッ>(ダンゾウ)

「ぐふっ!!」(ダンゾウ)

「!!」(サスケ)

<ハァ><ハァ>(ダンゾウ)

<ザッ>(サスケ)

「シスイの眼はいただくぞ」(トビ)

<ゼェ><ハァ><ハァ>(ダンゾウ)

「!」(サスケ)

サスケが千鳥鋭槍を解くとダンゾウはあらぬ方向に歩き始めます。即死は免れたものの瀕死の状態の筈。それが千鳥足で歩くなんて、サスケの雷遁の前に皮肉な終焉だと言えます(笑)。しかし、香燐越しにダンゾウを貫かずとも、他にいくらでもダンゾウを崩す方法はあったろうに、「足手まとい」と言う理由だけで香燐を切り捨てる合理性がないです。香燐の超回復能力は要所要所でサスケの命を助けていますし、それがあればこその前回のダンゾウとの刺し違えだったと思うんですよ。トビだって香燐の有用性は認めてましたよね。だから、こんな風にサスケが香燐を軽視した態度をとるのが、僕には引っ掛かる。ちょっと希望が残りますね。

それと、トビがダンゾウの右眼=シスイの眼に興味を示すのには、僕も興味を示したい(笑)。ダンゾウを静かに追いつめるサスケも、トビが示す興味にチクと驚いてるように、僕には見えるんですね。こんな風にダンゾウにサスケをぶつけて、ダンゾウが弱りきったタイミングでトビが食指を動かすって事は、トビが単独でダンゾウを打破する事で生じるリクスが相当大きかった…という事だったのかな…と考えると、それが「形骸化した存在」としてもリスクマネジメントだったように思えます。また、シスイの眼を必ずしも鉄板で欲しいとせず、可能ならば…のスタンスも見え隠れしているところにトビの正体仕組み?が見え隠れしている…ように思います。


「………」<ハァ><ゼエ>(ダンゾウ)

↓ここからダンゾウの回想走馬灯……。

<ハァ><ハァ>(ダンゾウ)

「囲まれたな…
…敵は……20」
(二代目火影・扉間)

「この追跡力からして
雲隠れ…手練れの金角部隊か」(扉間)

「こちらは二代目様を含めて七人
…これじゃとても…」(ホムラ)

「敵はまだこちらの位置をハッキリとは把握できない
ここは待ち伏せして不意を突き逃げ道の突破口を…」(コハル)

「無理だ……この場合
誰か一人が陽動で気を引くしかない……」(カガミ)

「……囮役か…
まず命はない……
誰が…………」
(トリフ)


「……」(扉間)

(オレは忍だ…
忍らしく戦場で死ぬと決めていた……!
……猿飛…お前は今…何を考えてる?
お前にはその覚悟があるのか…?)(ダンゾウ)

<ブル><ブル>(ダンゾウ)

(言うんだ!!言え!!
オレは―)
(ダンゾウ)

(どうした!?
オレがやるって何で……)
(ダンゾウ)


「オレがやります!」(ヒルゼン)

「!!?」(ダンゾウ)

「猿飛…」(トリフ)

「ヒルゼン…お前…」(ホムラ)

「………」(ダンゾウ)

(……震えが
……止まった…)
(ダンゾウ)

時は第三次忍界大戦の真っ直中。扉間小隊が雲隠れの金角部隊に取り囲まれて、誰かが陽動で囮役に出るしかない状況。そして、囮役は助かる見込みがない捨て石確定。それを誰にするか?誰が手を挙げるか?の選択を迫られる…。重苦しい沈黙の中、ダンゾウは自分を追い込んで行きます。恐らく、ダンゾウの胸中は扉間以下小隊員の誰もが巡らせていた気持ちなのだと思いました。ダンゾウは震えています。そして、ダンゾウは迷いの中でヒルゼンを意識しています。僕はこの姿にダンゾウの本質を見た様な気がしたんだけど、ヒルゼンが囮役に手を挙げた途端、ダンゾウの震えが止まった事でそれは確信に変わりました。

ダンゾウとヒルゼンはライバル関係にあったのでしょう。しかし、ヒルゼンの落ち着き、目付きとダンゾウを比べれば、ダンゾウ→ヒルゼンに向かう一方的な意識のようであり、大蛇丸と自来也の関係性にほど遠いダンゾウの独り相撲のような感情だったと、僕は思います。それが、この場でダンゾウがヒルゼンに縋り付く様な…ヒルゼンを基準にしたダンゾウの価値観が強く、ダンゾウの表層を取り繕う敵対的な雰囲気とは真逆の親近感や信頼、依存心といった、ある種ヒルゼンに対する「憧れのベクトル」がダンゾウにはあって、ダンゾウにとってヒルゼンが精神的な支柱だったのではないかと思えたりもしました。

ちょっと細かいところだけど、手を挙げたヒルゼンにトリフが驚きを示したのはかなりの仲良しだったからだと思います。恐らく、トリフはヒルゼンが囮役で死んでしまうには惜しいと考えた筈です。対して、扉間の弟子の一角であるホムラが驚きを示したにも拘らず、コハルが沈黙を守るのは、コハルの中の優先順位として「ヒルゼン<ホムラ」があって、ぶっちゃけ、コハルはホムラに「ほの字」だったのかなー…なんて、僕は考えちゃう人なの(笑)。きっと、コハルはヒルゼンには悪いけど、ホムラと自分が生き残る確率があがったと喜び、ヒルゼンの勇気に感謝してた筈…mjd恋って残酷な側面があるのよー…(笑)。

「ヘッ!心配するな!
こう見えてもお前らの中じゃ
一番できると自負してる…
死にゃあしないよ」(ヒルゼン)

(…ちくしょう……オレは弱腰だ…
心のどこかで…今…ホッとしてる…)
(ダンゾウ)

<グッ>(ダンゾウ)


「これから皆を頼むぞダンゾウ
お前なら……」
<トン>(ヒルゼン)

<バシ>「黙れ!
オレが手を挙げようと思っていた!
一人でいい格好をするな!
囮役はオレがやる!!」
(ダンゾウ)

「ダンゾウ…」(ヒルゼン)

ま…ここで「お約束」が判っていれば、ヒルゼンに次いで名乗りを挙げたダンゾウに、扉間以下の全隊員「どうぞ!!どうぞ!!どうぞ!!」と右掌を差し出して言うところですが……(笑)。ダンゾウが野球帽でも被ってたら「訴えてやる!!」と言いながら<クルリンパ>と、地面に投げつけた帽子を被り直すオチね(笑)。如何せんダンゾウの苗字が「志村」ですから流派が違う。ネタが違う(笑)。しかし、ヒルゼンとダンゾウの覚悟の違いたるや雲泥の差で、それを無意識に感じているダンゾウにとってヒルゼンの温かな笑顔や掌は拒絶の対象となる訳です。ヒルゼンがそれに無頓着なのは天然なのかな(笑)。

「オレの父も祖父も
戦場で忍として死んだ!
自己犠牲は忍の本分…!!」(ダンゾウ)

「囮役はもちろんオレが行く…
貴様達はこれから里を守っていく
若き火の意志達だ」(扉間)

「ダメです!!
アナタは火影なんですよ!!
里にアナタ以上の忍はいない!」(ダンゾウ)

「ダンゾウよ
貴様はサルといつも何かあるごとに張り合ってきたな…
だがこの場で必要なのは仲間同士の結束
私的な争いを持ち込むな」(扉間)

「………」(ダンゾウ)


「決断が遅かったのは事実
まずは己を見つめ冷静さを欠く事なく己を知る事だ
今のままでは仲間を危機に陥れる」(扉間)

「とにかく……
ダンゾウ…サル…
その歳で焦る事はない
いずれその時が来る
その時まで
その命……とっておけ」(扉間)

…で、結局、この行が扉間の最後の授業であった事に気付くヒルゼン達(汗)。ここで、ヒルゼンが扉間を慰留する「間」が欲しいところですが、紙面(尺)の都合に拠りまして(笑)。ヒルゼン達が「どうぞ!!……」しないのも、扉間が<クルリンパ>しないのも大人なんですよ(笑)。冗談はさておいて、この時、扉間が告げる「命の賭し方」。それがヒルゼンにとっては「木ノ葉崩し」だった訳で、大蛇丸をその一命に代えて葬る選択をしたヒルゼンの屍鬼封尽であり、その前段階として穢土転生の柱間と扉間を封じたヒルゼンの胸の内を考えるともの凄く切ないです。あれは…大蛇丸の禁忌の大罪だったと、僕は思います。

<スッ>(扉間)

「サルよ……」(扉間)

「里を慕い貴様を信じる者達を守れ
そして育てるのだ
次の時代を託す事のできる者を…
明日から貴様が……」
(扉間)

「火影だ…!!」(扉間)

「ハッ!」(ヒルゼン)

(お前はいつも…
オレの先を歩きやがる……)
(ダンゾウ)

そして、扉間は三代目火影の任をヒルゼンに託し、ダンゾウはハッと我に返る訳です。この後、三代目の治世は永きに渡って続くのですが、その起点にこのエピソードがあればこそ、ホムラもコハルも、ダンゾウもヒルゼンに一目置かざるを得ん訳です。それと扉間の生き様が大きく影響していて、忍の心構えをしっかりと提示した最期に感化されたのもあると思います。問題はそれ以降の過ごし方にあって、この時の感動を忘れるか忘れないかにあった筈で、ヒルゼンは心に刻み、ホムラとコハルはいつしか色褪せ、ダンゾウに至ってはトラウマとして残っただけ…そんな風な違いがあったのかも知れないと思います。

以上、ダンゾウの走馬灯………。


<ハァ><ゼェ>(ダンゾウ)

「!」(トビ)

<バッ>「忍の世の為木ノ葉の為
お前らは決して生かしておかぬ!」
<スウー…>(ダンゾウ)

(これは裏四象封印術!!)(トビ)

<バシュ>(ダンゾウ)

「サスケ!!
ダンゾウから離れろ!!」
(トビ)

「!」(サスケ)


<ザッ>(サスケ)

<ドシュ>(ダンゾウ)

<スウー>(トビ)


ヒルゼン…次はワシの番のようだ…
だがワシは…結局……火影になれなかった
どこまで行っても
お前には追いつけなかったよ……)
<ズッ>(ダンゾウ)

(お前は光を浴びる木ノ葉
オレは…闇の中の根)
(ダンゾウ)

(こんなオレをお前はどう思う?
なあヒルゼン……お前にとってオレは……)
(ダンゾウ)

前門をトビに、後門をサスケに挟まれ…ダンゾウは「裏四象封印術」を発動します。ダンゾウの胴体部に〓(ゲタ)状の四種類の文様が刻まれています。呪印と似ていますが、ナルトの八卦の封印式の基礎的な封印術である「四象封印」の系統の術であると思います。トビはその危険性を知っているようですから、やはり四代目が八卦の封印式で九尾を封じた「九尾事件」に臨場した経験があるのか?ま…あれは死神を呼び出す形式だったのが木ノ葉崩しの三代目によって提示されてるから、アレだけど術の組成としては似てて、強力な封印術である事に変わりなく、その危機的状況をトビはサスケにしっかりと伝えている点に注目すべきです。

サスケはトビの号令で瞬身で逃げます。トビは時空間移動で橋梁に消えて行きます。サスケが極めて従順にトビの命令に従ったのはトビの言葉に「力」があったからで、この機微はダンゾウがサスケを呪印で縛り、サスケの塩っぱい幻術を扱き下ろしながら頸を刎ねようとした行で、トビが閃遁(お面の時空間忍術)を出してる描写と凄く似ていると、僕は考えています。トビはサスケをかなり大切に考えてると思います。フルボッコにされるのは許すけれど、命まではダメよ…みたいな親心?まれで「獅子の子落とし」のようにサスケを鍛えてるんだと、僕には思えます。その意味ではイタチとシンクロしちゃうんだなー…(汗)。


「アレは自分の死体に引きずり込んで
封印する道連れ封印術………
己の死に際で発動するように術式を組んでいたようだ
危なかったな…」(トビ)

「次だ…」(サスケ)

「木ノ葉へ向かう」(サスケ)

結局、ダンゾウの自爆技は橋梁を大きく抉っただけで、トビもサスケも無事だった…(汗)。空間諸共削り取る壮絶な封印術だったけれど、ダンゾウの任意の発動ではなく、自分の絶命時に自動的に発動する仕込みだったから、敵を見据えて引き摺り込む執念みたいなものはなかったのね。それは自分の死を自らの意志で演出した木ノ葉崩しのヒルゼンとは決定的に違います。ダンゾウは最期の最期まで自分の死を怖れていたのではありますまいか。死を受け容れられなかった?自分の死が怖かったから、自分で自分の命を絶つ術の発動ができなかった?そんな弱気さがダンゾウの臨終に纏わり付いているように見えました…。

ダンゾウは光の当たる木ノ葉…ヒルゼンの造り出す影として自分を認識していたのです。ヒルゼンの存在が自分を唯一確定させる要素だったから、ダンゾウはヒルゼンを意識しまくったのです。ダンゾウは自分を常にヒルゼンに問うていた。それがダンゾウの走馬灯の組成でしょう。しかし、これはナル×ジャン的なアイデンティティ観からしては宜しくない(笑)。これまでも散々書いてきたんだけれど、他人の笑顔の中に自分を捜す様ではいけない。自分は自分で良いのです。その人の存在とは何ができるとか、いくら稼ぐなんて事には依存しないのです。人はただそこに居て良いのです。存在そのものが素晴らしいのです。

ダンゾウはヒルゼンになりたかったのだと、僕は思います。でも、そんな事は無理だから。自分は自分なのです。自分になれば良いのです。目標を持つのは良い。尊敬できる人物をモデルにするもの間違いじゃない。しかし、それに完全一致させる努力は徒労と言わざるを得ない。自分を認めて良いのです。それは何にも拠らない。自分が今ここに居る…それだけで良いのです。自分を認められない人は他人も認められない…。ダンゾウは自分が認められなかったから、サイの舌の根に呪印まで仕込んで黙らせるしかなかったのです。それが「根」を形作る掟の正体だったのは非常に悲しい事だと、僕には思えます。

しかし…香燐の骸?は何処行っちゃったんだろう?シスイの眼はどうなったのか?有耶無耶にして欲しくないんだけれど、サスケはかなり終了の予感(笑)。先ずは「一人目」がダンゾウで、「うちは虐殺」を指揮した木ノ葉隠れの上層部…ヒルゼンは既に帰らぬ人になっていますので、残るはホムラとコハルでしょう。そして、それに抵抗する木ノ葉の忍は全てサスケの敵になる筈。しかし、そのくらい強硬に出ればサスケが助かる目も出て来ます。世界征服!!!サスケが世界忍界を統べて仕舞えば少なくともサスケは殺されなし、反対にサスケが世界を許せばそれはそれで一件落着します…しかし、それがイタチの願いだったとは到底思えないし…。

問題は、それが成るまでに何人死ぬかだ……。

サクラの行「サクラ煙玉女編」(2/2)に別けまーすッ!!



独言(100206)

 
おはよーッ!!…ス。気持ち良い朝ですね。寒いけど。

今週は忙しくて書けない訳じゃなくて、サスケが重くのしかかって書けなかった…。

スミマセン(><);

何とかサスケがこっち側に戻って来れる方法はないもんか…考えてみたんだけど、「アレ」が見たまんまならジ・エンド。それでも何とかならんもんかと考えてみたけれどまとまらんかった。サスケが余りに強烈だっし、他にお話を振れるほど、僕も器用じゃなくて…。ここは「次ジャン」を待つしかないと判断致しました。僕も寒い中、バイク弄ったり散歩したり気分転換をば図ります。ちょっと冷静にならないと圧し潰されちゃいそうで。

もしも…イタチが生きてて「今のサスケ」を見たら、どう思うんだろうか。
うちはとは、何とも悲運な宿命を背負った血族だな…。写輪眼って…。

僕も「六道仙人のトラップ」にハマった一人。
その「罠」の中でもがく一人。

ケルベロス

サスケ…やめてーッ!!(ep480補足)

 
「瞳力を使いすぎたな」サスケはもう使えん
シスイの幻術をかけて操るならマダラの方だ
もたもたしてられん…傷が深すぎる)(ダンゾウ)

(さて……サスケ…どうする?)(トビ)

第480話「犠牲」で、ダンゾウが柱間の細胞の暴走を許し、柱間のデスマスクが移植された右腕と右腕の写輪眼をパージして、間に合ったシスイの写輪眼(右眼)を出してサスケの雷切(正確には千鳥…笑)を躱して…これは動態予測で写輪眼を使ってるって事です…香燐を人質にとったところ。ダンゾウがサスケの動きを見切って素早く動いたんだと、僕は考えています。ちなみに、この行でダンゾウの右眼は「黒目→写輪眼」でトランスしてるように見えます。しかし、これって移植の写輪眼…カカシは常時覚醒…ではならないと思ってました。それで、ダンゾウが移植じゃなければうちは一族出身って事になってしまうんかしらと、ちょっと辛い気持ちになったりしてました(笑)。

ま…それはないとは思うんですが、もしあったら、僕にはドス黒い考察が書ける…あーこれは書きたくねー(笑)…とまあ、仮定のお話は置いといて、この時、トビはダンゾウがシスイの眼をイザナギで使い捨てないかとヒヤヒヤしてるのが、かなり笑えるんでよね(笑)。僕が注目してるのはその隣のコマ…サスケの左眼が黒目に戻っているんですね。サスケの千鳥をダンゾウが華麗に躱してサスケがダンゾウの右眼にも写輪眼が搭載されてるのを知って苛ついてる…みたいな間が二コマ…。ココ、サスケの動きをダンゾウが見切って、サスケにシスイの幻術をかけたのではない事はトビの説明で確かだと思います。イザナギもシスイの幻術(操り)も発動してない…ちゅー事ですね。

それで、ダンゾウはダンゾウで、サスケの黒目を見るや右眼の写輪眼が使用不能…つまり、サスケの幻術が使えなくなったと安心してるように思えます。お互いの体を刺し合う前、サスケはダンゾウに幻術を掛け、最後のイザナギの写輪眼が閉じたのを開いたものとダンゾウに勘違いさせました。その結果、イザナギが効果時間になかった為にサスケの千鳥鋭槍のダメージはダンゾウに瀕死の重傷を齎し訳です。ダンゾウもサスケの幻術を今度は意識してるんです。それでも、サスケの右眼が黒目と知るや「サスケ<トビ」とあざとくサスケの脅威を切って捨てるんです。サスケにはまだまだ力が残ってる筈だから、この判定は正直変だなー…と思いました。千鳥の雷が<バチバチ>してるからチャクラも充分残っています。

<ググッ…>「サスケ………助けて」(香燐)

「動くな…香燐」(サスケ)

サスケに助けを請う香燐の頸を締め上げながらダンゾウがちょっと安心…あまちゃんのサスケなど人質を取れば大丈夫…みたいな高を括っていると、サスケがすっごい怖い顔…次の頁の見開き(汗)…でダンゾウを威嚇しています。この時、サスケの右眼は黒目で左眼は万華鏡写輪眼です。確かにサスケの右眼は瞳力の使い過ぎで機能不全になってると考え、幻術はないと考えるのは自然といえば自然なんですが、左眼の万華鏡があるって事はまだ天照の脅威は残ってる訳で、ダンゾウがサスケに脅威を感じなくなっている流れは非常に不自然です。例えば、ダンゾウの頭に天照を着火しちゃうとか、幻術がなくてもダンゾウに危害を加える事はそれほど骨は折れないと…普通に考えて…思うんですね。

しかし、ダンゾウがサスケよりもトビにシスイの瞳力温存しようなんて考えるのは、余りにも不自然で、こりゃもうサスケの術中にハマってるんじゃねーの?!と、僕には思えるんです。つまり、サスケの千鳥を躱したダンゾウが見た黒目は、ダンゾウの最後のイザナギの写輪眼が開いている…効果時間にあると思わせた…と勘違いさせられたサスケの幻術に、今度はサスケの万華鏡写輪眼の右眼が黒目に見えるように幻術をかけられてるんじゃないかと、僕は期待しています。サスケが雷切でダンゾウに一撃する時に何で幻術なんか掛けたかと言うと、シスイの写輪眼をイザナギに使う可能性がある事をトビと同じようにサスケも警戒していたのだと思います。だから、幻術を掛けた…。

「そうこなくては…」(トビ)

「兄さん……まずは一人目だ…」(サスケ)

そんで、衝撃のラストシーンで香燐ごとダンゾウを千鳥鋭槍が貫いたところで、サスケがイタチの名を口にする一番最後の小さいコマ…そこでサスケの右眼が隠れてますよね。実はこれが万華鏡写輪眼だったなら…サスケの幻術がダンゾウや香燐どころか、かなり離れた位置で観戦するトビまで巻き込んで幻術を掛けまくってる事になるんですよ。トビはめちゃくちゃ喜んでますよね…って事はこれが幻術ならトビもハマってる(笑)。サスケって天才だから、もしかして戦闘の中でドンドン進化してるじゃないでしょうか。確かに甲斐甲斐しくサスケをサポートしようとしてた香燐の描写は、今にして思えば「死亡フラグ」が林立してますけど、ここで香燐殺しちゃうサスケって救いが無さ過ぎると思うんです。

サスケが憎しみの忍道で戦車のように全てを踏み潰しながら進むのは、「力」が忍の全てとするある意味、忍としては正当性のある考え方だと思うんです。しかし、忍の倫理観にはカカシ先生が宣った「仲間を大切にしない奴は…」というのもある筈なんです。それに、ここでサスケが香燐を殺しちゃうのって、サスケに何のメリットもないと思うんです。ダンゾウを殺すにしても、こんな事しなくたってサスケには他に方法が一杯あるもの。それでもサスケがこんな風な演出をするのはダンゾウを怖がらせたかったからじゃないかと思うんです。「犠牲」なんてイタチを連想させる様な事をダンゾウが言うもんだから。あと、サスケの幻術を「塩っぱい」(←…ぼ、僕!?)と、バカにしたトビに見せつける為に…。

サスケ「ワル」になっても「クズ」にはなるな!!

だからお願い!!!!…サスケ…やめてーッ!!


 

第480話「犠牲」


(サスケの力…
まあこんなところか)
(トビ)

(……!?)(香燐)

「くっ…」(サスケ)

「早過ぎたな…
まだ眼は開いている…」
(ダンゾウ)

「イタチの所へ行って
説教でもされてくると…よい…」(ダンゾウ)

「ワシの勝ちだ」(ダンゾウ)

(どうなってる!?
……この感じはもう…!)(香燐)

「!!?」(ダンゾウ)

<ハァ><ハァ>(サスケ)

「…どういう…事だ!?」(ダンゾウ)

「ぐはっ!」(ダンゾウ)

(…なぜイザナギが起動しない!!?)(ダンゾウ)

<ハァ><ハァ>(サスケ)

(ダンゾウ…お前の言う通り
”幻術時間を自在に操ったイタチの月読とは
天地の差だ……)
(トビ)

「!!」(ダンゾウ)

<フッ>(ダンゾウ)

「………」(ダンゾウ)

<ハァ><ハァ>(サスケ)

「きさま…」(ダンゾウ)

<バチチ…>「イタチに会うのは
貴様の方だ…」(サスケ)

<フォ…>(ダンゾウ)

<ガク>「ガハッ」(ダンゾウ)

<ハァ><ハァ><チチ…>(ダンゾウ)

(やっぱり!ウチが感じた通り
今のダンゾウは実体だ!)
(香燐)

(…だが少ししかもたない
小さく弱いその幻術も要は使い所だ)
(トビ)

「ぐっ」(ダンゾウ)

(体を刺し合う少し前…
右腕の写輪眼は全て閉じてしまったという事だ
サスケはうちは一族…
そして万華鏡写輪眼を持つ忍
観察眼ならダンゾウ…お前より上だ
一瞬お前が気付くよりも早く…
サスケは幻術をお前にかけ
右腕最後の目が開いているように見せかけていた
お前自身イザナギの不安定な効果時間を
右腕の写輪眼を見て幾度も確認し判断していた
それをサスケは見逃さなかった
イザナギの効果時間がまだあるように
ほんの少しの間見せかける程度だが
一瞬の間でも幻術をかけられる事を
前もって確認していた
それを利用しないサスケではない)
(トビ)

「う…ぐっ…」(ダンゾウ)

「写輪眼を手に入れた事により
写輪眼との戦い方を甘くみた…
その奢りが負けに繋がった」
(トビ)

<ハァ><ハァ>「これが眼で語る戦い
うちはを…なめるな」(サスケ)

(シスイの眼が使用できなかったにしろ
ダンゾウをよくここまで追い込んだな…サスケ
そろそろシスイの眼をいただけそうだ
根は土に隠れているべきだったな)
(トビ)

イヤぁーッ!!サスケェ〜ッ!!やめてーッ!!!!(笑)結局、ダンゾウとサスケの刺し違えはサスケの幻術オチでした…(汗)。しかし、これには正直困りました…というのはこの戦法だとサスケはドンドン堕ちる方向に進んでしまう。ナル×ジャンではサスケを何とかこっち側に呼び戻したい…と思ってまして、幻術オチだとそれとは真逆に突っ走ってる事になるからです。詳しくは今回のエピソードで語られますが、ぶっちゃけ、サスケにはイザナギを使って自分の身を削ってでもダンゾウを討って貰いたかったんだなー…僕としては。だから…やめてーッ!!!!なのね(笑)。

ま…サスケの戦法の整合性はトビがまた饒舌に解説してくれてるんでアレですが、トビがちょっとばっかし嬉しそうなのが、徐々に親心じゃーなんかないと、解り始めて辛くなってきました(汗)。確かにうちはの瞳力とは闇に沈めば沈むほど強化されます。覚醒ステージを上げる「禁忌のハードル」なんて、まんま「六道仙人のトラップ」でして、兄系の子孫に課した試練と言うには過酷…つーか酷すぎるタスクじゃねーですか。まるで親が子に悪くなる事を望んでる様で…でも、それって今のトビのサスケに対する黒さに符合してるな。これがうちはの親心ってもんなのかしら(汗)。

→でも、なんだかなー(汗)。


「写輪眼を手に入れた事により
写輪眼との戦い方を甘くみた…
その奢りが負けに繋がった」


トビもこんな風に言っちゃうくらいだから、「六道仙人のトラップ」を理解してる一人だと思うんです。写輪眼は何でもお見通しの眼なんだけど、余りに多くのモノが見え過ぎて、たった一つの真実が見つけられない眼でもあるんです。そこにはイタチが伝えようとした…思い込み…がある訳で、「本当に大切なモノを見失う…」(第25巻/102頁)って事なのよ。それにまんまとダンゾウも乗っかってた点をトビは鋭く突いているのです。…って事は、自分ならもっとうまくやった…と心の底では思ってるのね。きっと。これが解る人ならば、サスケにそれを何故、教えないのか?!ちゃんと導かないのか?!僕はその一点が腹立たしいの。

良い悪いじゃなくて…ね。僕はトビが猛烈に腹立たしいの。確かに、サスケの堕天は「うちはの高み」に一直線に進んでると思いますよ。でも、それに関与する大人ってあさましいと思うんです。自分でやればいいじゃない。自分が達成できない目標ならば諦めればいい。何が悲しくて子供にそのバトンを渡しちゃうんかね。子供が望むなら別だけど、明らかにトビはサスケを導いてるからね。お膳立てしてますよね。ダンゾウ戦なんて、香燐とサスケをセットで連れてきたんだし(笑)。めちゃくちゃ周到にサスケが転げ落ちる手伝いをしてる。これではいけない!!と、僕は思う人なんですよ。


<モゴゴゴ>(ダンゾウ)

<タッ>「サスケェ……!」(香燐)

「くっ……」<ガクン>(サスケ)

「うっ…」<ドク>(サスケ)

<スッ>「ホラ!
さっさと咬め!!」<ザッ>(香燐)

「あの女…連れてきて正解だった…役に立つ
わざわざサスケが選んだお気に入りなだけはある…」(トビ)

<ガプッ>「ああっ……!」(香燐)

サスケのイザナギ無しの幻術でダンゾウを騙したの刺し違え…って、香燐の超回復が前提だったと思うんですよ。これは不可抗力で敵に殺られたんじゃなくて、ダンゾウのイザナギと非常に近似した戦法で、自分以外の命や痛みの上にアグラをかいてるように、僕には見えます。これはハッキリ言ってサスケの甘えだと、僕は思うんですよ。それだったら、イザナギの印なんてとっくに見切ってるんだから、サスケが自爆するくらいの覚悟で片眼を捨てて欲しかった訳。それだとサスケの今後に光が差し込む…ちゅーか、救いがあると、僕は考察したんです。ま…忍でもうちはでもない部外者のお節介なんですけど…(笑)。

でも、この冷血さが「うちはの高み」だとイタチは考えてたんだろうか…と考えると、イタチがサスケに「許せサスケ……これで最後だ」(第43巻/236頁)と微笑む事ができたんだろうか…否…で切る筈ない!!と、僕は考えます。イタチが「うちはの高み」を目指す独りだったのは明らかだし、イタチの背中を…生き様を常にサスケに示しサスケの遥か彼方、前を歩いてたのは、サスケにも同じように歩んで貰いたかったからだと思うから、うちはの親心をトビが示してるのかって言われれば、イタチのそれと真逆に近いし、倫理観、道徳観うんぬんは外しても、僕はイタチに傾く…。

→僕はイタチを信じる。



<ハァ><ハァ>(このワシが…!
こんな…小僧に……!!
ワシはまだこんな所では死ねん!!!)(トビ)

<ズオオオオ>「ぐあああ!!」(ダンゾウ)

「!!?」(サスケ/香燐)

(いかん!!このままでは
初代の細胞に取り込まれてしまう!)
<ズズズ>(ダンゾウ)

<バキキ>「ぐっ!!」(ダンゾウ)


(死にかけてチャクラの制御ができなくなったな……
柱間の力はそう簡単にはコントロールできはしない……)
(トビ)

<ハァ><ハァ><ハァ><ガッ>(ダンゾウ)

「しつこい……なんて奴だ…!」(香燐)

…で、回復するサスケにプレッシャーを感じたのか、ダンゾウの右腕の柱間の細胞が暴走を起こします。ナル×ジャン的に柱間の癒しのチャクラによる自己修復をダンゾウが試みたと思うんですが、ダンゾウが柱間のチャクラにアクセスしたのを切っ掛けに、柱間の拒絶が始まったのかも知れません。そもそも、大蛇丸に半ば取り込まれてたカブトに比して、柱間っちはかなり穏便なのかしらと思ってましたが、思いの外、ダンゾウの「抑えのチャクラ」がしっかりしてたのでしょう。それが、生命の危機に瀕して弱まった…。ちょうど、イタチ戦で弱ったサスケの「抑えのチャクラ」が弱まり大蛇丸がサスケを乗っ取ろうとしたのと似てますね。


<グイ><ハァ><ハァ><シュルル…>(ダンゾウ)

<スウー…><ハァ>「まだだ………
ここからが…眼で……語る戦いだ…」<ハァ>(ダンゾウ)

(右眼の瞳力が戻ったか…
シスイの眼が復活するまでの間を
イザナギでカバーする…
そういう手はずか…)
(トビ)

<ダッ><バチチチ>(サスケ)

<ザッ>「!!」(サスケ)

それで、柱間の細胞を搭載した右腕をパージ(切り離し)したダンゾウが復活したシスイの写輪眼を曝すんですが、この時、「黒目→写輪眼」にトランスしてるんです。カカシの場合は常時覚醒で額当てでチャクラの垂れ流しを抑えてるんですが、ダンゾウっちも同じように包帯で写輪眼を抑えてるんかしらと思ってたんですが、ちょっと違った。カカシの場合は「眼球+眼軸」の移植だったけれど、ダンゾウの場合、それプラス経絡系の移植もあったのかな…と考えたりしています。もっとも、このカットにタイムマシンが入る可能性もあるけど、ま…単行本化をしっかり監視してましょうか(笑)。


「!?」(香燐)

「キャ!!」<ガッ>(香燐)

<ハァ><ハァ>(ダンゾウ)


(シスイの瞳力……
幻術として使用するか
イザナギとして使い捨てにするか
決めかねているようだな…)
(トビ)

<ハァ><ハァ>「瞳力を使い過ぎたな」(ダンゾウ)

「サスケェ…」(香燐)


(サスケはもう使えん…
シスイの幻術をかけて操るならマダラの方だ
もたもたしてられん…傷が深すぎる)(ダンゾウ)

(さて……サスケ…どうする?)(トビ)

「自己犠牲を語ったお前が…人質とはな」(サスケ)

それで、ココ!!ココなんです。僕がサスケッ!!ヤバイ!!と感じるのは。ダンゾウは意外に余力を残していて、逆にサスケは瞳力を使い過ぎて右眼は既に黒眼に戻っています。ちなみに、右眼は炎遁(黒炎のコントロール)と幻術を発動する眼で、血を流す左眼が火遁秘術・天照を放つ眼…ね。サスケが「自己犠牲」なんて口にしてるけど、香燐の能力に助けられる前提でダンゾウを追い込んでいる…今のサスケはダンゾウと同じくらい卑しいと、僕は思うんですよ。盗人猛々しいみたいな…(汗)。ま…救いはサスケがダンゾウにまた幻術を掛けて右眼を黒眼と思い込ませてる可能性かな…。

ダンゾウのイザナギの効果時間をほんの少しだけ欺いた幻術を使って、今度はサスケの右眼を一杯一杯だと思い込ませる。これでサスケの幻術の線は消えますから、ダンゾウは安心してると思いたい!!思いたいのよ!!そうでないとサスケのココからは見れない!!とてもじゃないけど見れない…です(汗)。どうか、お母様方はお子さんの両目を優しく塞ぐ「愛のフィルター」で、是非とも衝撃を緩和してあげて戴きたいです。べ、別にイカガワシイ…エッチな行ではないので心配は無用ですが、この直後のサスケのイキっぷりは正直、堪えた…。サスケはもうダメなの?泣きそうです。


<ハァ><ハァ>「自分の…命が……
惜しい訳ではない」
(ダンゾウ)

「木ノ葉の為…忍の世の為
ワシはこんな所で…死ぬ訳にはいかん…
どんな手を………使っても…生き残る
ワシは……この忍の……
世を変える唯一の改革者となる者…」(ダンゾウ)

「この女はその為の犠牲だ」<ハァ><ハァ>(ダンゾウ)

ダンゾウも黙ってりゃいいものを香燐を締め上げて「犠牲」なんて、サスケの琴線に触れる言葉を吐くもんだから、サスケが止まらない。鎮火させるどころか焚き付けてます(笑)。でも、ダンゾウの大義は六道仙人の付託を得んとする変革者…予言の子としての心構えにも似ていて、それがイタチが「うちは虐殺」においてサスケを生かした想いにオーバーラップしてて、何だか同情しちゃった。ダンゾウの場合、それが柱間の細胞を移植したり、「うちは虐殺」で失われたうちは一族から奪ったであろ写輪眼が十個も埋め込まれてた醜い姿の「オレが!!オレが!!」だったのが悲しい…。

でも、そんな風に忌み嫌われる?ダンゾウだけれど、サスケもそっち方向に沈んでると、僕は思うんです。ま…そこにトビの引力みたいなのがあって、サスケの堕天が加速されています…。その部分においてはサスケにも同情しちゃう…んだけれど、ここでダンゾウが見せる醜さをサスケが反面教師にできてないであろう雰囲気は看過できない。僕は常々、サスケには気品があると感じていました。それは才能とか血統とかと同列に人生のスタートラインの違いであって、如何ともし難い人の不公平であります。ぶっちゃけ「※」(ただイケの法則)よりもズッコな度し難い現実です。

だから、サスケの気品がダンゾウのがっついた欲をキッパリと拒絶して欲しかったのに、どっちかと言うと同じ方向に靡いてるように感じられる。これをイタチが見たらどう思うだろう。きっと心が痛むだろうと心配しちゃうの。それもこれもサスケの気品を上回る憎しみが渦巻いてるからだとは思うんだけれど、そこまでやっちゃダメでしょ…つー線引きってありますよね。たとえ、それが殺し殺される忍の世界でも…。僕はそれを「仁義」なのだと感じています。人間って、特に男の子は人前で「仁義」が切れて一人前だと、僕は思うんだけど、トビがサスケに教えないのがそれなんですよね…。


<ググッ…>「サスケ………助けて」(香燐)

「動くな…香燐」(サスケ)

「……!」(ダンゾウ)

<グサッ…>(え…)<ツー…>(香燐)

「ぐっ…!」(……急所を…人質ごと…)(ダンゾウ)

「そうこなくては…」(トビ)

「兄さん……まずは一人目だ…」(サスケ)

それではお母様方…「愛のフィルター」の準備はよろしいでしょうか。時にサスケの見開きは18禁で…ひとつ、宜しくお願い致します。そして、これがナル×ジャンの感想の冒頭で僕が叫んだ…イヤぁーッ!!サスケェ〜ッ!!やめてーッ!!!!(笑)…であります。こんなのサスケじゃない。この見開きでサスケの右眼が黒目で、最終頁のサスケのフキダシの「まずは一人目だ…」左眼が隠れてるのが救いかな。それと、「動くな…香燐」…ホントに香燐がどうでもいいとサスケが考えているなら無意味なセリフです。僕はサスケをどうしても更生させたいと考える人だから、この行にも是非とも幻術オチの適用を期待いたし(ry

郵便配達は二度、ベルを鳴らす…。



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