第420話「戦場、木ノ葉!!」(其の弐)
今回は変則の感想三分割なんで、「カカシVSペイン・天道編」(其の壱)をお読みじゃない方は先ずはそちらから…。で、ここからは「妙木山編」。場面はナルトとフカサクが修行を終えて住居に帰って来たところから。居間でナルトがお茶などを啜っています。取り敢えずビールじゃないところが未成年のナルトっぽくて良いです。しかし、居室はフカサクらのサイズに合わせてるらしくてナルトにはやや窮屈そう。
<ズズ>(ナルト)
「ほんなら新鮮な食材を
調達してくるけんな」(シマ)
(またグロい系かなぁ…
…やだなぁ…)(ナルト)
「母ちゃん
精のつくやつ頼んだで!」(フカサク)
おいおい、フカサクさん。何を期待してるんかーいッ!!(カチーン♪←髭男爵風)と、冗談はさておき、数件のタレコミが妙木山の食事に寄せられております…。ちょっとトラウマになりそうなお食事なんですが、もしかしたらあのグロい系の食材がナルトの仙術との親和に一役かっているんじゃないかと…。それに蝦蟇の油を混ぜ込んで食べさせている…等々…タレコミ、ありがとうございました。
ナルトはグロい系と言いながらもしっかりと食べてるからね。フカサクの「精がつく」と言うのも満更無関係でないとも思うんです。と言うのは、どう考えてもナルトの進歩は速過ぎる。ま、これまでも螺旋丸を一週間。風遁のチャクラ性質も驚くべきスピードで修得したから、それが仙術修行にも適用されるんだろうけど、それぞれに理屈があったから、今回はこの食事が関係してるのもアリです。
しかし、一つ疑問があって、それはシマが全く修行に顔を出さない点です。自来也の仙人モードに召還された時はあんだけ口煩(くちうるさ)かったのに、ナルトの修行には顔を出しません。それは何故なんだろう?と考えてたんです。竹林の鬱蒼とした小さなお堂。笑顔をたたえるお地蔵様。食材を調達に行ったシマがお堂の前で手を合わせているカットで何だか判った気がしました。
角(つの)蛙風の地蔵様?それにシマは手を合わせています。これって、もしかしたら『自来也のお墓』じゃないでしょうか。自来也の骸を回収したか否かは不明ですが、シマが静かに手を合わせる姿は何だか切なく感じられます。外に出たときは必ずここに立ち寄り、こうして手を合わせてるんじゃないかな。シマには自来也の死は受け入れ難いくらいショックだったんじゃないかと、僕には思えます。
そして、フカサクだけがナルトの修行をつけるのは、ナルトの飛んだり跳ねたりする姿が、妙木山に迷い込んだ少年…自来也にダブってしまう。それがシマには堪えられないんじゃないかと思うんです。時々ナルトが見せる笑顔なんて…シマには毒みたいなもので、そんなものに触れたら泣きわめいてしまう…。それほど、シマは傷心なんだと思えるんです。だから、ナルトの仙術修行には来ない。
その代わりに、部屋の掃除をしたり、腕に選りをかけた料理を作る…内助の功に徹してるんだと思うんです。だから、シマのテンションが低かったり、口数は思いの外少ないでしょ。それがこの竹林のお堂のお参りに符合して、何だか心に沁みて来ます。そして、そんなシマに当たらず障らずナルトの修行を付けているフカサクにも…。フカサクだってシマと同じくらい辛い筈だから…ね。……二人共、オトナだぜ…。
「仙術チャクラも練れるようになったし
蛙組手も仙法もある程度マスターした
ここで最後に一言言うとく事がある」(フカサク)
「な…なに?
かしこまっちゃってさ」(ナルト)
シマが居なくなったのを見計らってフカサクが切り出しました。このタイミングには意味があると思います。これはフカサクとナルトの会話の後半で合流する伏線じゃないかと思います。忘れないように記憶のキャッシュメモリに置いておいて下さいね。ナルトの仙人モードの予想図と言うか、完成系のイメージもそこにはあるので、あれこれ考えてみて下さいね。
話を戻すと、ナルトは"蛙組手"以外にも"仙法"もある程度修得したとあります。って事は、自来也の使用した「仙法・五右衛門」とか「仙法・毛針千本」とかも使えるようになったかも知れませんね。ナルトは忍術のバリエーションが少なくて闘い方が単調になる傾向があるから、術のバリエが増えるのは大歓迎!!それに「超大玉螺旋丸」も使用可能かもね。でも「油」とか吹いちゃうんですかね。
「それはな…仙人モードのリスクについてじゃ」(フカサク)
「リスク…」(ナルト)
ここでナルトが「リスク」と言われてピンと来ないのは、仙術修行で蛙化を経験してるからだと思います。例の<プクーッ>って顔がまん丸になって、最後は蝦蟇岩になってしまう…アレです。ナルトは「リスク」をそれだと思ってるから、何で今更って思うんじゃないでしょうか。しかし、フカサクの「リスク」てのはそれとは違って、寧ろ「制限」に近い。それがこれから判ります。
「そうじゃ…
そのリスクをちゃんと把握できてこそ
仙人モードが最大限活かされる!」(フカサク)
「リスクって?」(ナルト)
「まずはナルトちゃんも
分かっとるとは思うが
仙人モードはそう長くは持続せん
もって5分じゃ」(フカサク)
仙人モードなんて狡いって散々言ってましたから、この程度の枷(かせ)は欲しいところです(笑)。それでも仙術修行がインスタントに終了したり、そいでもって自来也以上の成果を得られたり…と不満が残ってますから。しかし、「5分」…これも解せない…と言うのは自来也はペイン戦では5分どころじゃなかった。ただ能力の減衰は感じられましたが、その説明がこの後続きます。
「それから仙人モードになるための
自然エネルギーを集めるには
"動くな"が基本じゃ
それゆえ戦闘に入ってからではまず使えん
動かんかったら敵の格好の的じゃけんの」(フカサク)
「仙人モードになれるのは
仲間がたくさんおって
己がフリーになる時だけじゃ
どうしても一人の時に仙人モードに
ならなにゃいけん時は
いったん戦闘から離脱して
自然エネルギーを集めるしかない」(フカサク)
フカサクさんが今更、申し訳なさそうに言うのは、ナルトの仙術修行に対するモティベーションを下げたくなかったからでしょう。僕も"動くな"が戦闘の中で生きるとしたら精神的な落ち着き…「明鏡止水」(めいきょうしすい)の境地だろうと思ってましたが、フカサクの説明からすると、仙人モードの持続時間の「5分」とは自然エネルギーの取り込み量の限界による活動限界でしょう。
確かに、いちいち自然と一体化して自然エネルギーを集めて取り込むシーケンスを戦闘中に行うのは無理がある。第一、まどろっこしい!!(笑)しかし、それでもナルトに仙術を仕込んだのは自来也がナルトに全てを託したようにフカサクも託したかったからじゃないかと思うんです。与えられるものは何だって与える…これが「親心」であり「愛」なのですから。
「ああっ!!使えねーじゃん!
じゃあ今まで何のために…!」(ナルト)
「そうガッカリすな
そこでそのリスクを補うために
ワシがおるんじゃ」(フカサク)
「どういう事?」(ナルト)
フカサクが何だか勿体振ったように感じるのは気のせいでしょうか?(笑)自分に当て嵌めて考えると、こんな時ってちょっと迷ってるのかな…と思います。何でフカサクがナルトに対して迷う必要があるんだろうか?と、このカットの時点で悩んだんですが、それが次のコマで理解出来ました。フカサクには蛙としての悩みがあるんでしょうね。自来也の時も同じように小出しに確かめたんだろうな…。
「ワシとナルトちゃんが身体を融合させれば
それでOKじゃ!」(フカサク)
「……」(ナルト)
「ゲロゲロゲロゲロゲロ」(ナルト)
「ギャアァアア!!!!」(ナルト)
ナルトには九尾が自分を浸食するイメージが強くあるから「融合」と言われると、どうしても蛙のバケモノ風の妄想が襲うのだと思います。自来也も鼻がブツブツのデカ鼻になって「しかし小僧…おぬしゃ女子にもてんよーになるゆーて」(第41巻/111頁)と、仙人モードを拒んだ形跡があります。これはシマが自来也をチクリとやった言葉だと思うんですが、フカサクにもチクリと来たのかな…と思います。
フカサクは自来也を自分の子のように思ってたんじゃないかな。それはシマも同じで、だから自来也からの拒絶は身を斬られるように痛かった…。それがナルトに説明する仙人モードのまどろっこしさに混入していたんじゃないかと、僕には思えるのです。フカサクはナルトの反応が怖かったのです。だから、じっくりとナルトの気持ちを確かめながら話を進めた…しかも、シマが外している間に…。
「融合言ーても肩やに軽くくっつく程度の融合じゃあけんの」(フカサク)
「な…なんだ」(ナルト)
「でもなんで融合すれば
OKなんだってばよ?」(ナルト)
フカサクはホッとした事でしょう。ナルトはフカサクを拒まなかった。心が通じ合ってるとは言え、人と蛙。フカサクが用心深くナルトに接近して行ったような描写の意味がここに集約しているようです。ナルトの心の土俵はフカサクが案じていたより広かったんですね。それをこれまでの物語の中で僕らは観て来たから判るけど、フカサクはまだ日が浅いから…不安だったんですね。
ここで、フカサクが言う「肩や」って言うのがポイントで、ナルトもフカサクのみとの融合をイメージしてるんですが、シマはナルトの仙人モードには参加しないんじゃないかと思う訳です。それはシマの意志と言うよりはフカサクの配慮なんじゃないかと、深読みストで考え杉良太郎の僕としては思ってしまう訳です(笑)。
シマは自来也の死に酷く憔悴(しょうすい)しています。受け入れる事すらなっていないかも知れない。しかも、ナルトは自来也を想い出してしまうくらい良い子だし、雰囲気も似ています。笑顔なんて…!!そんなナルトにシマを降ろさせるなんて、フカサクにはそんな酷な事できない。フカサクはシマの事を心から案じるから、ナルトの仙人モードは自分だけが受け持つ覚悟なんだと思うんです。
ナルトの仙人モードはフカサクが背中に融合する!!
フカサクが背中に降りてナルトに指示したり、後方の警戒をする。Xウィングに搭載されるR2D2みたいな感じかな?(ウロです)今のシマの雰囲気を観察すると、どうしても戦闘に参加できるとは、僕には思えん訳で、それを強いないところにフカサクの愛があり、温かな人となり(正確には…蛙となり)が滲み出てるようでしっくり来ます。それかあり得ないけど「懐妊」(かいにん)の線も微妙に臭う…(エッ〜ッ!!)←それで「精がつくもん」なんかーいッ(笑)。
シマのご懐妊?!(テヘヘ…←フカサク)
問題は仙人モード召還用の隈取りのデザインだ…。自来也は左右にL字を描いたけど、あれは双肩に二大仙人を口寄せする為の図式だった筈だから、背中にフカサクだけを降ろすとしたら、例えば眉間からオデコに真っ直ぐ立ち上がるような一本線みたいになるのかな…なんて予想しています。何れにしても自来也の仙人モードとはデザインが違うんじゃないかと考えています。
「カンタンに言えば
"静"と"動"の役割分担をするためじゃ
片方が動いている時は片方が止まって
自然エネルギーを取り込む」(フカサク)
「自来也ちゃんも
ワシら夫婦を両肩に乗っけた状態が
仙人モードの最終形態じゃった」(フカサク)
何で「融合」したら仙人モードが戦闘で使用できるようになるんでしょうか?これは僕も同じように説明が欲しいと考えてました。仙人モードが提示されたペイン戦では二大仙人が「触媒」のような働きをして自来也に「力」を与えてるのかな…と考えてて、それが「蝦蟇の油」で現実味を帯び、ナルトがその油無しで仙人モードが可能になった上での「融合」の意味が分からなかったのです。
フカサクの言うように、融合がもたらす「役割分担」があるならば、仙人モードの持続時間の延長だって説明がつくし、自然エネルギーを収集する為に時間を必要ともしなくなります。自来也のように単身で行動する場合も口寄せする暇(いとま)さえあれば仙人モードは使用可能です。確かに、これなら実用性は一気に高まりますね。それに、術の補助や探知も期待出来るし、精神的な安心感もある。
「なるほど…そういう事か」(ナルト)
「まあ心配するな
ナルトちゃんよ!」<スッ>(フカサク)
「OK〜!!」<パン>(ナルト)
「心配」とか「リスク」って言葉を使ったのはフカサク自身がそれを抱えてたからなんだと考えると、意地らしい…じゃないですか?これはきっと世のお父さんの心配事なんだろうな…とも思えます。生まれた時はあんなに可愛く微笑んでくれたのに…。いつだってこの胸に飛び込んでくれたのに…って想い出してる…これは親の悲哀でしょう…フカサクは少なくともそんな目でナルトを見てる…と。
で、微笑ましい…フカサクとナルトのハイタッチ!!今、木ノ葉がどんだけ大変な事になってるかなんて二人は勿論知らない…筈。連絡蛙が訪れるまでは…。でも、これで一応、ナルトの仙人モードも実践投入可能なレベルには達した事になります。それに未だ出てないけどゲロ寅(巻物蝦蟇)の蔵入りだってあるし、そうなればナルトの九尾のチャクラの完全解放モードだってある。
そして、その状況を想定した上での仙術修行であったとしたら…だって、九尾のチャクラって自然エネルギーの一種とも考えられるから、仙術チャクラのノウハウがそのコントロールに活かせる可能性もあると考えられますからね。ナルトに内蔵された九尾が仙術修行の礎(いしずえ)になり、仙術の修得が九尾のコントロールを引き寄せたとするなら、余りにも合理的過ぎて怖いくらいです(笑)。
でも、ナルトは主人公なんだし、とんでもない人外を相手にするんだから…ず…狡くなんかない!!(滝汗)続きは「木ノ葉蹂躙編」(其の参)でーす!!
第420話「戦場、木ノ葉!!」(其の壱)
<ガ><ガ><ガ><ガ><ガ><バッ>
妙木山の修行。フカサクとナルトが宙を舞っています。これがフカサクの言う"蛙組手"でしょうか。ナルトたちの眼下にはタケノコ風の住居?が見えています。その大きさから推測するとかなりの高度まで登っているようです。"空中浮遊"などの「超能力」がない世界観で説明するなら、これは仙術チャクラ…自然エネルギーの齎す肉体活性の賜物…地面を蹴った跳躍のみでこの高度に達したのです。
「たいしたジャンプ力じゃ!
蛙組手もなかなかのもんじゃのう」(フカサク)
「へっ!」(影分身の術!!!)<ボン>(ナルト)
<グッ><バッ>(ナルト)
「まだまだこれからだってばよ!!」(ナルト)
フカサクとナルトの間合いが切れました。通常の組手…徒手格闘においては足裏を地面から離さないのがセオリーで、少なくとも(技の流れで浮く事はあっても)身体が空中に浮く状態を積極的には作らないものです。空中に身体が浮いた時点で「死に体」となり、格好の標的ですから…。フカサクもナルトのジャンプ力を褒めてますよね。つまり、この修行はナルトの跳躍力の「評価」にあると言う事です。
そこを起点に考えると、"蛙組手"とは下半身の運動能力を重視した高速移動を中核にした体術ではないかと思えます。重力に反して上方に跳んだ場合でもこの高さに達するのですから、これが水平移動であればもっと速度も距離も出る筈です。自来也も仙人モードで高下駄を脱ぎ捨て超高速体術を披露していましたね。その意外な切れの良さに驚いたものですが、あれは"蛙組手"だったんだ…。
身体を浮かさないのがセオリーと言うのは、跳躍の頂点で運動エネルギーが「0」になってしまうからです。重吾のようにバーニアがあるなら別ですが…(笑)。丁度、フカサクはその状態でこれから落下するしかない訳です。それはナルトも同じなんですが、そこにナルトは影分身を出して踏み台にしてフカサクに襲いかかります。ナルトは既に"蛙組手"をアレンジしてるんですね。ナルトの影分身ってホントはコンプレックスだったのにね。
オトナって脳が硬くなってるから、ナルトみたいに自由な発想が出来る柔らかさに憧れちゃうんだけど、そもそもその「硬さ」ってのは経験が蓄積されてるからで、ナルトの作戦が正解とも言い切れない部分があります。この後、フカサクのカウンターが奇麗にナルトに極まるってのもある訳で、その試行錯誤の中にナルトは居るのです。それはフカサクも通って来た「道程」。それがほろ苦いのです。
扉絵の「Tails」は「今週号の疑問」でチェケラッチョ!!(笑)
一方、木ノ葉隠れの里。ペインの揺動隊の無差別攻撃が継続中。しかし、いくら不意打ちとは言え、ここまで一方的に蹂躙(じゅうりん)されるものなんでしょうか?木ノ葉隠れって忍の隠れ里なんだから、有事の即応体勢ってどうなってるのか?暗部や警務部隊(警察)だけでなく、普通に修行を積んだ忍がいるんだから、臨機応変に対応する事ができそうなんだけど…解せない…。
「う…」(木ノ葉の忍)
「大丈夫ですか!?」(イルカ)
<スッ>「!」(イルカ)
瓦礫の山と化した木ノ葉の一角。倒れる忍に駆け寄るのはイルカさん?そして、その背後に忍び寄る影…。イルカだけでなく、僕も凍り付きました。冷たい汗が流れました。ペイン・天道がイルカの後ろに立ってました。めっちゃ冷たい目で見下ろしています。いくら救護中とは言え、これに気付かないイルカも悪いんだけど…背後取られてるし、死に体だし…。いきなり絶体絶命だし…(滝汗)。
「九尾の人柱力の居場所を吐け
でなければ殺す」<スー…>(天道)
(…そうかこいつが…"暁"…)(イルカ)
天道は探索班ですから、こうやって「九尾の人柱力」(=ナルト)の居場所を探すのが役目なんですが、人間道(ロンゲ)のような幻術系の尋問はできないようですね。六道のそれぞれが単能のスペシャリストのようでうから、そう言えば、天道の能力ってまだ出ていないですね。そして、今、マントの下から<スー…>っと出してるのが唯一の共通能力。これで自来也を仕留めたんだよな…。
ナル×ジャン的にこの武器を仮に「血刀」と呼んでいます。それは、この<スー…>っと伸びてるのが単なる「リボン」で、それにペインの血液を染み込ませ硬化させた武器だと考えるからです。地獄道が自来也に殺られた畜生・人間・餓鬼道を蘇生させた時、胸の修復をしたのに、人間道(ロンゲ)が自来也のハイキックで潰された両眼は治さなかった。
それでも人間道は行動出来て、結局最後は自来也をやっつけちゃうんだけど、「輪廻眼」って瞳力じゃない?!って、そこを起点に考える材料になった描写でありました。「血」と考えたのはペインが血を流すからで、輪廻眼が六道全てに備わり、尚かつ口寄せした動物にまで備わっている事から写輪眼のように眼球の特殊じゃなくて状態と考えたからで、その共通項が「血」ではなかと仮説った訳。
「さあ言え」(天道)
「お前のような奴に
何も話すつもりはない」(イルカ)
「そうか…」<ヒュン>(天道)
天道の尋問が余りにもあっさりとしています。イルカはナルトの情報をかなりの濃度で持っているのですが、いきなりイルカの顔に「血刀」を向けます。例えば、「血刀」の特性である"輪廻眼の浸食"(チャクラを乱す)で操り、情報を聞き出すつもりなら急所は外す筈で、顔なんかに刃を向けたりはしないです。つまり、天道は尋問には興味がないのです。
これは六道がそれぞれに特化された存在で、単能のスペシャリスト故の行動の分化であると、僕は考えます。天道は一人ずつ殺す事で人柱力を炙り出す作戦に出ている…「オレにはオレのやり方がある」(第419話「襲来!!」)にもそれは符合します。でも、イルカさん…このまま殺られちゃうの?こんなに呆気なく…?と、もう『NARUTO -ナルト-』読むの辞めちゃおうかしら…って思ってたら…。
<ガッ>
「ハデに暴れて注意を引いて
片や陰で捜索か…」(カカシ)
「カカシさん!」(イルカ)
カカシ…
天道の「血刀」をカカシが阻止。カカシは既に写輪眼の左眼を出し臨戦態勢。右眼は瞑っていますから、写輪眼に集中している筈です。半身で天道に対しているのは右手で既に次の手を準備しているからです。それを天道は感じているので動かない。見つめる輪廻眼。それを冷たく威圧するカカシの写輪眼。ところで、カカシはペインの「血刀」を握っているんだけど、違和感を感じてないようです。
これは輪廻眼、或いはペインの能力が「血」と関係すると推測する一つの材料だと思います。カカシの「血刀」阻止の描写には、肌越しではなく、身体に「血刀」が刺さらないと敵のチャクラに干渉できない可能性を感じます。カカシがペインの能力をどう分析するのかは非常に興味深いです。出来れば無事であって欲しい。そう願わずには居られません。もし、カカシさんの身に何かあったら…(脂汗)。考えたくない…。
「そこの負傷者を連れて退いて下さい
ここはオレに任せて」(カカシ)
<ガッ>「分かりました!」(イルカ)
「お願いします
カカシさん」<ザッ>(イルカ)
イルカが余りにもサックリと退くのは余り突っ込まないように…(汗)。イルカはカカシの闘いの邪魔になっちゃいけないと思ったから退くのであって、ケガ人もいて身動きもままならないし…。でね、カカシの「ま」なんですけど、僕も考察で詰まった時とか、強引に話を進めないと行けない時に良く使わせて貰ってるんですけどね。これってカカシのパク…否…オマージュなんですよ(笑)。絶大なリスペクトがそこにはあるのだ…。
普段からそれを良く(頻繁に?)使用する僕には解るんですが、これは相当、困った状況に既に在ると言う認識がカカシにある事を物語っているのだと思います。カカシには天道が自来也を殺めたであろうペインである事が判ってるんじゃないでしょうか。フカサクは「六道の眼」である「輪廻眼」の情報は木ノ葉に伝えてるでしょうし、カカシもその文様は確認してますからね。
つまり、これから自来也をも封殺した強者と相対せねばならない…そう言う決意がカカシには在る訳です。だから、イルカを退かせた。それは如何にカカシでも庇いおおせないと判断があったからです。そして、それに従順に応えたイルカ。これは思い遣りでもある訳で、だから、あまり突っ込まない事にした訳です(笑)。僕もオトナを磨く(途上中の)身故…イルカさんの達観は弁護したいところなのです。
<バッ>(天道)
<サッ>(カカシ)
<ダン>(土遁・土流壁!!)(カカシ)
<ズズズズン>
カカシに把持された「血刀を引き抜きながら、その流れで後ろ回し蹴りする天道。そして、それを躱しつつ印を結ぶカカシ。敵の攻めに対する回避行動がそのまま次の手…自分の攻め手になっている二人。実にそつがない。カカシは地面に手を着くと同時に(土遁・土流壁)を詠唱破棄で発動。天道の背後に分厚い壁を作り一気に追い込んだ状況を作り出します。ブルちゃんのモチーフはご愛嬌(笑)。
カカシの使えるチャクラ特性って雷遁(雷切)、土遁(土心中斬首の術など)、水遁(水陣壁など多数)、火遁(豪火球の術など)で、少なくとも四系統。これが多彩なカカシの戦闘形態の礎を成してるんだけど、土遁をこんな感じに使えるなんてカッコ良い!!一気に天道を追い込みアイデアをサラッとこの状況で出せるのが凄い。きっと、これがカカシの暗部時代の暗殺シーケンスだったのかな…。
<ヒュ>(天道)
「ぐっ!」<ドッ>(カカシ)
しかし、敵もさるもの引っ掻くもののペインですから、ちゃんと抑えるところは抑える。カカシの身体を沈ませた後ろ回し蹴りは次の手で「血刀」を見舞う為の布石だった訳で、これも「先の先」と言えます。そして、ペインの「血刀」は確実にカカシの左肩を捕らえています。しかし、ペインの「血刀」がもし毒刀だったらどうしたんだろう…。ここまで如才ないカカシがこんな「受け」するかな…?
<バチチチチ>(カカシ)
(雷切!!)<ドッ>
<ゾクッ>「!」(カカシ)
カカシがペインの「血刀」を受けたのが「肉を斬らせて骨を断つ」の流れの中にあったのであれば、それはそれで良いんですが、敵の能力や特性が判らない状況でカカシがこんな受けをするのはどうも解せない。だから、この後出すカカシの雷切も何だか胡散臭く感じてしまう訳です。そして、カカシの雷切にペインは"輪廻眼の浸食"を出して対抗します。自来也を怯えさせたアレです。
(何だ…今のは!?)(カカシ)
普通なら土流壁に大穴を開ける威力のカカシの雷切が不発。明らかにチャクラを乱されています。一瞬の膠着。天道は首を大きく傾げるようにカカシの一撃を回避しています。しかし、左手は自由な筈なんだけど、追撃はなし。「血刀」が左手にしか装備されてないのか?自来也戦(第41巻/155頁)でも左手で扱っていましたね。天道のスペシャリストとしての能力は未だ不明のまま…。
「コピー忍者のはたけカカシ…
会えて光栄だ」(天道)
「九尾はどこだ?」(天道)
「愚問だな」<ズボッ>(カカシ)
カカシは天道の「血刀」のヤバさを感じ、<ズボッ>と抜き後退します。天道が一撃でカカシを圧倒しなかったのは九尾の人柱力の情報を聞き出すのが第一義にあったからか、或いはカカシに対する「敬意」なのか?全く読めないヤツです(笑)。しかし、ペインが名前を知るほどの忍であるカカシが、こうもアッサリとペインの得体も知れない「血刀」に傷付けられるところはどうしても解せない…。
<バチチチ><チチチ>(カカシ)
<ドッ>(天道)
「ぐあ!」(カカシ)
そして、「血刀」の影響下にないカカシの雷切が臨界に…。そして、それを見た天道の能力が炸裂します。これは何だろう?天道の周囲の空間が爆発するような…まるでナルトの九尾のチャクラが周囲を圧し、チャクラの力だけで全てを吹き飛ばすみたいです。天道は微動だにしていません。代わりにカカシだけが空間の膨張に吹き飛ばされています。取りつく島もないように…無力に…。
天道の能力は「拒絶」…?!
カカシはいとも簡単に吹き飛ばされるんですが、ここまでのカカシの闘い方にはやはり違和感がモリモリのてんこ盛りにあります。これが天道との圧倒的な「力の差」なんだろうか…?カカシは自来也や綱手が認める「力量」の持ち主なんだし、足手まといのいない状態でこうもあっさりと押し込めるなんてのは考えにくいはと、僕は思います。つまり、これはカカシの「エリント」ではないか…と。
エリント(ELINT):電子戦。相手の間合いにワザと入って警戒範囲の境界線を掴んだり、相手のリアクションを誘い、それを分析する駆け引き。異物の侵入に対して、何処までが許せて何処までが許せないのかの腹の探り合いで、これは広く恋愛や人間関係にも適用される行いで、知らず知らずオトナはそれを駆使しています。件の「KY」ってその境目に疎(うと)い人の事を言うのね…(笑)
しかも、この呆気なくも吹き飛ばされてしまったカカシは実体ではない…と、僕は考えています。何ぼ何でも、相手がペイン・天道であっても、こんなに簡単にカカシが刃にかかったりしますかいな…(汗)。カカシは天道をペインの一体と認識もあるだろうから、その能力を探ってる筈です。だから、ワザと刺されてみせた。そして、追撃で天道の能力を出させた…。
カカシの影分身…?!
カカシはそれを少し離れたところから窺ってるんじゃないか…。つまり、これはカカシの影分身。吹き飛ばされたカカシが<ボン>と消えたらビンゴです。まさか、これが実体で、「イテーッ!!」となるのもご愛嬌だけど、カカシならそのくらいの事やってくれると、僕は信じてますから。だから、(僕も含めて)みんなも不安にならないでね。
カカシはそう簡単に死んだりしませんよ。
みんなでカカシの無事を祈りましょう!!
で、今回は「感想」の「其の壱」と言う事で、ここで一度置きます(汗)。先ずは「カカシVSペイン・天道編」まで。続きは「妙木山編」(其の弐)、「木ノ葉蹂躙編」(其の参)と三部作でーす。
キラビは何故、八尾と仲良しなのか?
(土壇場で思いついた割には
いい案だったぜ)(キラビ)
(何がイイ案だ!
オレの足を何本も犠牲にしやがって)(八尾)
(まあそう怒るな
八っつあんよ♪
あんよはまたまた
生えてくんだから
いい案よ♪)(キラビ)
(オレの前では
そのうぜーラップを止めろ!
このヘタッピが!!)(八尾)
(そんなことはな…
お前を飼ってるオレが一番
分かってるイエー♪)(キラビ)
(だから今度は…)(キラビ)
(何だ?また変なことを言い出すなよ?)(八尾)
「演歌だあああー
ああぁあん!!」(キラビ)
(しかし、これでやっと
ブラザーの干渉から逃れて
里の外へ出られるぜ
自由だ
今のオレは"暁"につかまってる事に
なってるからな)(キラビ)
(今ごろ雷影が大騒ぎしているぞ…いいのか?)(八尾)
(…まあ、オレも人柱力だったせいで
この里に武力として縛られたきたからな…
たまには息抜きも必要だろ)(キラビ)
(で…どうする気だ?)(八尾)
(演歌と言えばサブちゃん先生だ!)(キラビ)
(誰だソレ?)(八尾)
(知っとけよ
ばかやろうこのやろう
演歌忍者の頭領だぜ)(キラビ)
(のん気なこったな…
"暁"が黙ってないぜ
それにオレを呼び出して
体力もほとんど残ってないだろ
つーか優勢だったのに
オレを呼び出す必要あったのか?)(八尾)
(今までやった奴らの中でも
あの写輪眼は一・二を争うぐらい
強かったからな…)(キラビ)
(調子にのっちゃった)(キラビ)
(…そろそろ時代が動くかもな…)(八尾)
(え?オレの演歌で?)(キラビ)
第419話「襲来!!」でキラビの生存を確認。勿論、八尾も何本か足を失いながらも(また生えて来るんだって…)元気でした。あんまり呆気なくヤレレてしまったのでここまでのキャラだったの?なんて寂しくなったんですが、一枚も二枚も上手に余裕綽々の生還にキラビ&八尾のポテンシャルの高さを感じました。ビックリしたのはキラビと八尾ってツーカーの仲だった事。その掛け合いは軽妙でした。
二人の会話を分析すると話の全体を通して八尾がキラビの話を聞いてそれに反応してる事に気付くと思います。二人の会話は八尾の鼻っ先にキラビが脚を組んで腰掛けるイメージとして描かれていて、二人が仲の良い友だち…親友だと感じました。そこには契約めいたかた苦しさはなく、非常に長く苦楽を共にした戦友と言いますか、深い縁…ううん…違うな…腐れ縁だ!!腐れ縁…。それを感じます。
キラビは人柱力歴も長いようで、「息抜き」を口にしています。ま、これは頑張った自分へのご褒美みたいなモノだとは思いますが、かなり前から尾獣をその身に宿していると考えて良いでしょう。オモイやカルイの「師」であった事も判っていますから、師事した期間を3年として、その前には安定してたんだろうし、他の忍の敬い方も即席でない筋金入りを感じます。
先ず八尾の言葉には感情もあれば、知性もある。そしてそれを根にした優しさや思いやりも感じます。例えば、"暁"に拉致された事になるなら雷影が「大騒ぎ」するのも想像してるし、キラビが必要もないのに「人柱変化」を使って八尾を呼び出した事に突っ込んだりしていますね。そして、ユーモアも充分にある…。このままレッドカーペットにだって出ても良いくらい?(笑)
そして、キラビの言葉に対して「受け」になってる姿勢には八尾がキラビに教えられていた過去すら感じてしまいます。ここからは想像…妄想てんこ盛り盛りなんですが、キラビは八尾を教え導いたんじゃないか?!って、僕は思うんですよ。自分の中に封じ込められた尾獣を、時間をかけて解きほぐし、何かを伝えたんじゃないでしょうか。その表現の一環としてラップもあった。
だから、八尾は「うぜー」とか「ヘタッピ」なんて言うんだし、キラビだって「お前を飼ってるオレが一番分かってる」と返すのだと思います。二人の関係は長く、キラビのラップには八尾も相当辟易?食傷気味だった…と言う事でしょう。だから、それを察したキラビが演歌への転向を提案して、それが八尾もやぶさかじゃなかった訳です。「演歌」ってのはキラビの思いやりだったんじゃないかと思います。
そして、それが八尾にも沁みるので異を唱えたりしない訳で、そこに二人のツーカーの組成を感じ、それが成す「信頼関係」が如何に盤石かを思い知らされます。だから、八尾は自分の鼻っ先にキラビを座らせ寛(くつろ)がさせる。そうさせるのはそれが嫌じゃないからです。最強のチャクラを持つ妖魔である筈の八尾がです。ただの人で、痛くて寒いオッチャンのキラビを…です。
(…出たか…同じだな…あの時と…)(サスケ)
第413話「崩落」で、キラビが「八尾の衣」を出した時、サスケは終末の谷の一本目を出したナルトを回想していました。チャクラの衣も同質に見えるし、当のサスケがナルトを思い返すんだから、相当似ていたんだと思います。キラビの臍の緒に「八卦の封印式」でもあればビンゴなんでしょうが、ここは憶測に頼りつつも人柱力としてのナルトとキラビの在り方が似ている気がしてならないのです。
「ミナトは九尾の陰(かげ)のチャクラしか屍鬼封尽しておらん」
「ミナトがわざわざ九尾の力を陰と陽に二分し陽の側を
ナルトに封印したのは九尾のチャクラをナルトに遺すためだ」
第370話/「胸騒ぎ」で、ゲロ寅(巻物蝦蟇)に漏らした通り、ナルトに封印されたのは九尾の妖狐の「陽のチャクラ」のみです。自来也の語気からすると、肉体と精神を分離する通常の屍鬼封尽で九尾を陰陽分離しただけではナルトに九尾のチャクラを残せないと言う事なのだと考えられます。命懸けの封印の最中の複雑な処理を施す配慮のには、九尾の「力」は猛烈な「毒」だとも訴えるかのようです。
「………この子を守るためだな…………四代目よ…」
自来也がナルトの「八卦の封印式」を見た時に(第11巻/17頁)と思わず漏らしたんですが、それはこの陰陽分離(=屍鬼封尽)の前行程での陰陽分離(=九尾の「陰」の陰陽分離)にどれ程の犠牲を伴ったかを自来也は思い返したんじゃないかと、僕は考えてます。自来也は後悔の塊でした。そして、それが余りに悔し過ぎてこれ以上は…一言も漏らせなかった…あの方の「行方」も…。
「陰陽論」の観点からは屍鬼封尽が陰陽分離する九尾の「陰」とは精神であり、それを肉体(陽)と切り離すことで殺める術であると言えます。そして更にその「陰」を陰陽分離し「陰中の陽」と「陰中の陰」を分別し、「陰(かげ)のチャクラ」のみを引き連れて死神の腹の中にミナトは行った事になります。それは「陽のチャクラ」のみをナルトに封印する事がナルトを守る事に繋がるからでした。
それを自来也は指摘している訳です。「陰陽論」で分析すれば「陰中の陰」、つまり「陰(かげ)のチャクラ」は九尾の「心」であり、ナルトに封じ込められた「陰中の陽」=「陽のチャクラ」は「魂」を意味します。僕はここからミナトがナルトに邪悪な九尾の「心」を残す事を恐れたのだと考えました。「心」とは脳の機能であり「後天」と言えます。逆に「魂」は本能であり「先天」。
僕が良く言う「汚れる」ってヤツは「心」の方なんです。生まれたては僕も清くて澄んでいたから…。いろんな事を経験して人は汚れて行くんです。汚れる…のは別に悪い事ではなくて、学習を重ねるのと似てて、それは生きて行く為に重要な行いであり、そして人は色合いを帯びたり、風味を増して行くのです。それを「成長」と言うのもアリだし、それを人の「厚み」と言い換えても良いでしょう。
「お前は弱いな…小僧ゥ……感謝…するんだな…このわしに…
そして、このわしを貴様ごときに封じ込めた四代目・火影とやらにな…」
サスケとの闘いで九尾のチャクラがナルトを救った時(26巻/82頁)、九尾は思わずナルトに吐露しているんですが、九尾はミナト(四代目・火影)の事を知らないんです。「とやらにな…」ですから。自分の自由を奪い封印した相手を覚えていないなんて変ですよね。僕はこれを「陰中の陰=心」を連れて行かれた結果だと考えています。つまり、「心」がない状態。無垢な「魂」のみがナルトに残された…のだと。
これがミナトの意図であった筈です。ミナトはナルトの父親だから、ナルトを汚したくはなかったのです。九尾はその凶悪な「力」故、傍若無人に経験した筈ですから、当然、尋常じゃないくらい汚れれてたと思うんです。結果的に「邪悪」に染まってた…。その「心」がナルトに留まる事を良しとはしなかったのは判る…「親心」ですから。例えその為にどんな犠牲を払おうとも…厭(いと)わない。
「ミナトは何か重大な事実を知っていて
その事実のために九尾の力を
我が子に託したのだとしたら…」
第370話/「胸騒ぎ」で自来也が思いつめたように言った言葉ですが、自来也がどんな想いで九尾をナルトに託したのか?キラビと八尾のツーカーの会話を見ていて閃いたんですが、キラビもナルトと同じく八尾の「陽のチャクラ」のみを封印されていたのだとしたら、逆にそれが「疑問」に思えてしまいます。八尾はキラビときめ細かな機微を感じさせる会話を成立させている…。
それは…八尾には「心」があると言う事だ…。
もしかしたら、キラビは八尾に「心」を与えたんじゃないかと思うんです。人間の子供だって始めは「心」なんてないですから…。生まれたての「魂」。それに親や周囲に居るオトナが寄って集って優しさや暖かみを与え、次第に「心」が体(てい)を成して行くものです。人は生まれながらにして人ではなく、人に成って行くのです。「魂」は無垢だから「心」を獲得して行く必要があるのです。
きっと、その為にミナトは九尾の屍鬼封尽を二重に施し、「陰中の陰」である「心」を連れ去ったのです。「魂」だけになった九尾に「心」を学ばせる為に…。そして、それに成功したのがキラビだったんだと思います。キラビは八尾にいろんな気持ちを与えたんじゃないでしょうか?少年少女は胸に手を当てて想い出して欲しい。自分が大切にされた記憶を…。それと同じ事をキラビはしてたんじゃないか?
つまり、ミナトは「陰中の陽」=「魂」だけを残す事で、九尾を教育出来る可能性を知っていたんじゃないかと言いたい訳です。九尾に「心」を与える事が出来ると…。その成功例がキラビと八尾なんだとすれば、二人のチャクラの「衣」の酷似は封印形式や意図の符合にもとれるのです。サスケの直観は捨て置けません。あの時、しっかりとキラビの「八尾の衣」ににナルトを思い起していました…。
「ミナトの師だったから分かる…
あやつは無意味な事はしない奴での…」
第370話/「胸騒ぎ」で、自来也はこんな風にも言っています。ミナトは「意味」のある事をした筈です。多大な損失を出し、自分の一命すら賭して遺した「九尾の陽のチャクラ」。その意味は、尾獣を完全にコントロールしたキラビと八尾に示されているんじゃないでしょうか。そして、キラビと八尾は生き延びた…。願わくばこの「運命」がナルトとキラビを出会わせるものであって欲しい。
ナルトはこれまでもいろんな人に影響し、それぞれに変革を齎して来ました。今度はそれが九尾になるだけの事。その方法論をキラビがナルトに教える事になれば…ナルトが九尾の「心」を与え、尾獣のチャクラを完全にコントロールできるようになるかも知れません。いつかはナルトから九尾は抜かれるべきだとは思うんですが、九尾は危険な"暁"の封印像の「最後の鍵」でもある…。
それが「重大な事実」なんじゃないかと…思う訳です。そして、"暁"の尾獣集め(禁術兵器)を阻止する為の「金庫」…それがミナトがナルトに託した「役目」なんじゃないかとも…。それにナルトと九尾がキラビと八尾みたいに、ちょっとお茶目に語り合うなんて…何か良いじゃないっすか。それと、八尾の「意味深」の階層は違うとも思うけど、それはまた…別の機会に。
(…そろそろ時代が動くかもな…)
第419話「襲来!!」
「ここでは揺動と探索の二手に別れる
確認をしておく」(ペイン・弥彦 )
「揺動は修羅道」
「畜生道」
「餓鬼道」
いよいよペインの強襲作戦が始まります。先週はもう塀の内側に侵入した?なんて思ってましたが、木ノ葉だってそんなにアマちゃんじゃないようで、これから忍の隠れ里のセキュリティをペイン六道が抉じ開ける作業をするようです。そして、キリキリと指揮するのが弥彦。淀みなく作戦の確認をしています。ホントは声を出さなくても通じるんだけど、そこはアレだし、ペインの名前も判ったし(笑)。
「修羅道」…これは自来也の左腕を奪った憎き"ボウズ"で、スヌーピーみたいに見えるのは首の筋肉?(笑)「畜生道」…この娘は木ノ葉に届けられた「弐」のスペア。「弐」は口寄せばかりして自来也を苛つかせた嫌な奴だったっけ。そして、「餓鬼道」…これは太っちょの「六」。自来也の"超大玉螺旋丸"や"仙法・五右衛門"を吸収した理屈は判らないけど食いしん坊さんです(笑)。
「探索は天道」
「人間道」
「地獄道でいく」(弥彦ペイン=天道)
で、弥彦は「天道」なのね。そして「人間道」…これは髪の毛が長いので仮に「ロンゲ」と呼んでた奴。自来也の蹴りで両眼を塞がれたんだけど、それでも行動に支障なかったな。今はその傷も完治している。自来也の石剣に心臓を貫かれたのも跡形もなく治ってるんだろうな。最後が「地獄道」…これは外見から「オッサン」と呼んでた奴。自来也のやっつけた三体のペインを蘇生した能力者。
ペイン六道のそれぞれの名前(名称)が「(輪廻)六道」に準えてあって…「六道」(りくどう、ろくどう)とは、仏教において迷いあるものが「 天道」(てんどう)→「 人間道」(にんげんどう)→「 修羅道」(しゅらどう)→「畜生道」(ちくしょうどう)→ 「餓鬼道」(がきどう)→「地獄道」(じごくどう)と巡るのが「輪廻」と呼ばれるようです。「天道」ですら煩悩があるのがミソ(笑)。
「小南、お前は探索側だ」(天道)
「分かってるわ」(小南)
小南とペイン(天道=弥彦)の関係はタレコミがあって分析中なんですが、天道の言う通り、"式紙の舞"が使える小南は探索向きでしょう。それをして「わ」と返したのか、天道が危険な任務を小南に与えないような気遣いがあるのを多少ウザったく感じた上での「わ」なのかは謎だぁ〜(笑)。ま、単に小南の言葉遣いが粗野なだけってもの残るけど…。
ちなみに「探索」とはナルト=九尾の居場所を探る任務で、「揺動」は目くらまし的な支援になります。後の描写を見ると天童の指示が如何に適材適所かが判ると思います。特化された能力が最適な方向に向いた時の破壊力と、それぞれの単体がツーカーに繋がってる怖さを思い知る事になるんですが、ナルトの「仙術」も猾いけど、ペインも猾いっちゃ猾いですよねーッ(笑)。
<ギロリ>
天道が輪廻眼で木ノ葉隠れの里を観察します。すると、輪廻眼の瞳力で…反転した視覚に術式が浮かび上がります。しかし、輪廻眼の瞳術っぽい能力ってお初ですよね。これまでも視野共有で狩りをするような戦い方はしたけど、それは人間道の両眼が潰されても有効だった事から"眼球"="輪廻眼"じゃないんではないか?と真っ黒ケのケルベロスは疑っていたので…(笑)。
「木ノ葉は里の地中と上空を含め
球状の結界を張っている」(天道)
「無断で侵入した人間は
すぐに感知される仕組みということね」(小南)
輪廻眼に捕捉された術式は地中と空中に張り巡らされた球形の結界だったようです。自来也がペイン戦で使用した"結界・天蓋法陣"と同種の探知結界で、物理的な侵入を排除する防御結界ではないようです。地中をも覆う結界を張るのは土遁系の術者を想定していて何とも抜け目ない。一応、忍の隠れ里のセキュリティがあるから、ペインと言えども塀の外で体勢を整える必要があった訳だ。
「作戦通り
畜生道を木ノ葉上空へ投げこむぞ」(天道)
「敵にこっちの人数を誤認させ撹乱する
畜生道からの口寄せを待て」(天道)
自来也戦の序盤、畜生道(旧「弐」)が口寄せで人間道(旧ロンゲ)と餓鬼道(旧「六」)を呼び出したように畜生道が潜入して他のペインや小南を口寄せする作戦なのでしょう。人数を誤認させるのは畜生道一体だけを探知結界に引っ掛けさせ、口寄せで人数を増やすからなんでしょうが、それを木ノ葉が想定してないとペインが考えるのは安易なんだけど、木ノ葉ものんびりしてるからね…(笑)。
「イタチと鬼鮫は簡単に入り込んだらしいが…」(小南)
「イタチは木ノ葉の暗部だった男だ
結界を通り抜ける暗号の術式を知っていた」(天道)
エーッと、言い訳する訳じゃないんですが(滝汗)、先週、塀の内側(=侵入済み)と考えたのはイタチ&鬼鮫の2マンセルの「木ノ葉強襲事件」が木ノ葉の哨戒に引っかからずに、易々と町中に侵入を許した描写があって、木ノ葉が全く未対応だった事から、早期警戒をあまり重視しない警備体制なのかな?と思ったからなんです。しかし、イタチの木ノ葉侵入の成功には理由があった…。
しかし、イタチが里抜けした時点で、暗号の術式なんて書き換えられるべきだと思うんですが、それが変わってなかった…。イタチが「木ノ葉強襲事件」を起こしたのは三代目の戦死の直後。ダンゾウや相談役は存命していたから、三代目が断固として術式の変更に反対してたんだろうと思います。ここから、イタチの"暁"への任務としての潜入すら浮かびます。
イタチがあのタイミングで「木ノ葉強襲」を起こしたのも、三代目の影響力が失せればダンゾウや相談役が「暗号の術式」を書き換えてしまうから、イタチはその機を逃さず自分の存在を示したんじゃなかと思います。あの時は三代目の戦死ばかりが悲しくてここまで考えられなかったけど、実に上手く繋がる…。あの時、イタチが遺した言葉は再分析が必要だ…。
これならば話は別で、この事実が明かされない状況での判断であった。もっともここまで考量した上で「塀の外」と推測したのなら大統領だったんですが、僕もまだまだで、誤認してしまった…と言う訳です(充分な言い訳←いいわけになっている点に妙がある?)。あと、森だか木々が鬱蒼とした景色が中忍試験の会場にちょっと似てたのね。で、中なんじゃない↑と思ったのもありました(アハハ)。
「オレにはオレのやり方がある」(天道)
さて、ココなんです。ナル×ジャン的には天道が何故、イタチの名を口に出した小南にこんな風に返すのか?が気になるところです。非常に仄かなんですが、ここには天道の人間性を感じるんです。例えば、イタチの使った「暗号の術式」とやらを聞き出しておけば良かったんじゃない?と普通に思いませんか(笑)。侵入を秘匿出来るなら揺動に人員を割く必要がなく全員で探索できるのにね。
小南はきっと「暗号の術式」を何故使わないんだ?と言いたかったのだと思うんです。でも、天道に気を遣ってちょっと遠回しな言い方になった。それが天道を微妙に逆撫でしたと考えれば「オレの…」と言うやや強引な説明は人間っぽいな…と思うんです。この場の小南と天道とのやり取りは、他の六道にはない機微が非常に仄かですが存在します。それが二人の関係性を探る材料になるんじゃないかと…。
<ピクン>「!」(哨戒員?)
「侵入者だ!」(哨戒員?)
修羅道が畜生道の小柄な身体を腕力だけで投げ飛ばして余裕で木ノ葉の塀をクリアしてます(笑)。重吾がサスケをキラビに向けて射出した時は"呪印バーニア"を使ったからアレなんですけど、修羅道はモロ、腕力のみ。ま、その腕力が自来也の仙人モードの左腕をもぎ取った訳で、相当の力持ちなんでしょう。畜生道は投げ飛ばされながら印を結んでいます。口寄せの準備なのでしょう。
で、逆さ三角と「○」の組合わさったマークの頭巾を冠り、顔に梵字のような文様を入れたオッチャンが侵入者を察知します。外部から水路を引き込んだのかプールがあり、その上に探知結界のモニターにあたる球体が浮かんでいます。何人か同じような装束のオッチャンがその球体を見守っていて宛らレーダーの監視員と言ったところでしょうか。背後のつい立てにも三角に「○」のモチーフあり。
「!」
「目標は一人
西口イのB地点だ」
<プワン…>と球体に侵入者の突入箇所が映し出されます。人数と場所の捕捉が同時に行える立体的なシステムのようです。しかし、ペインの作戦はこのシステムの裏を衝くもので、この内側や地表面に同様の索敵システムがない事を予め知り得たフシがあり、まさか!?内通者がいるのか?!と勘ぐりたくなる場面でもあります。端っから一重の監視システムと高を括っているところが芳しくない(笑)。
で、その感知役のオッチャンが同じ部屋に待機する木ノ葉ベストの忍に連絡します。5名。カードゲームをしてたようですからここに詰めて侵入者に備える要員でしょう。つまり「アラート待機」…スクランブル発進を前提に待機している木ノ葉の保安要員で、木ノ葉の早期警戒任務に当たる部署であると判断出来そうです。三角○のマークもそれの印で、警務部隊のマークと違うのがミソと言う事でしょう(笑)。
<スッ><ザッ><ボボボン>
「散!!」(天道)
畜生道が着地するや否や口寄せで他の六道と小南を召還。間髪入れずに四方八方に散ります。予定した行動とは言え手際が良いです。こう言うシステマチックで流れるような集団の連係はペイン六道の独壇場ですから。しかし、初代畜生道のロンゲの男子にすげ代わった女の子の畜生道も口寄せオンリーのようですが…口寄せが得意な子が畜生道になるのか?畜生道が口寄せ専門なのか?疑問だ…。
<ザザッ><ズリュ><ドシャーッ>(修羅道>
「何だ?」<ドコ>「ぐあ!」<ゴゴゴゴッ>
さて、揺動班の修羅道。こやつは自来也が倒れた浮き島を"怪腕ノ火矢"(ロケットパンチ)で吹き飛ばし、自来也を水底深くに鎮めた憎き糞ヤローであります(笑)。今回は右手首を引き出したかと思うと、ロケットみたいな砲弾があちこちに飛散して爆発を起こします。ロケットパンチも身体の改造と「者の書」にありましたから、修羅道の特性は「武器化」かと思います。君麻呂の「骨」とも似てますね。
<ボン>「うわああ!!」「なっ!」
一方、口寄せで大ムカデを呼び出す畜生道。やはり、畜生道の特性は口寄せのみと考えて良いようです。しかし、口寄せしか使わない…使えないんだったら何とでも突き崩しようはある筈。つまり、そんなに強くないんだろうけど、あの自来也ですら負けた。しかし、それはやはり連係していたからだと思います。つまり、こうして単体で戦闘行動する時こそチャンスなんだけど…。
この場合は「奇襲」が前提としてあって、木ノ葉が対応が遅れている条件下において限定的に成立してると考えるべきでしょう。逆に木ノ葉はペインの単一な特性に着目して六道をバラバラにして単体を個別に潰して行くような作戦を考えれば良いんじゃないかと思います。その時に、この畜生道を如何に抑え込むかが鍵になると思います。コイツを自由にすると他の奴を呼び寄せてしまうからね。
「こうあちこちで!どうなってる!?
侵入者は一人じゃなかったのか?」(結界班A)
「すぐに白眼で確認します!!」(結界班B)
「ええい!結界班だけでは間にあわん!
他の部隊に連絡して救援を要請しろ!
それから火影様にも連絡だ!急げ!!」(結界班A)
よーく見ると白眼の忍の右肩の憲章がさっきの探知結界の司令室の三角○のマークになっています。片方の忍が「結界班」と言っていますから、アラート警戒する部署の名称と考えて良いでしょう。これがホントの「警務部隊」だったんじゃないでしょうか?恐らく、うちは在りし頃からも存在した…。皮肉にもそこに「白眼」が配備されている。木ノ葉も嫌らしい事しますね。
しかし、その白眼があまり使えないみたいで、結界班Aがやや苛ついたような口調に感じるのは、里のあちこちで爆煙が濛々(もうもう)と上がっているのに印も結ばず、チャクラの練っていない日向の忍の使えなさにあると思います。きっと初期の「侵入者1名」と言う情報の刷り込みに対応が遅れていたからだと思います。イタチがかつて「うちは」に苛立ったのに似てるな…と想い出したり…。
「九尾の情報はもってなしか…」(人間道)
<ズッ><ドサッ>
木ノ葉隠れの里の一角…の路地裏。人間道が木ノ葉ベスト(中忍以上)を拘束。頭を後ろから鷲掴みにして脳内を探索してるようです。調べられる忍はヨダレを流して目は生気が既にない…。人間道は強力な幻術系の特性かと思います。いのいちが雨隠れの下忍の意識を探索してたのと似たような大系の幻術を人間道も使えるのだと思います。
そして、情報がないと知れるや、掴んだ頭から魂?を引き抜いてしまいます。幻術には肉体と精神を別ける働きを持った術が存在します。精神と肉体が対で人の「生」は存在して、その逆、精神と肉体の分離が「死」を意味しますから、この木ノ葉の忍も恐らくは死んでしまったものと思います。木ノ葉の忍の無意識に幻術トラップが仕掛けられていなかったのは救いではありますが…。
場面は木ノ葉隠れの里から雲隠れへ…。あの妙に濃ゆい雷影の執務室。ソファに座る雷影の前にはサムイの小隊。背中に長刀を付けたオモイとカルイは片膝で頭を垂れて畏(かしこ)まっています。方やサムイは「公文書・火影殿へ 雷影」を雷影に手渡されるんですが立ったまま。多分なんですが、片膝付くとミニスカからパンツが見えちゃうからなんじゃないかと考えたりしています(笑)。
「では確かに」(サムイ)
「頼んだぞ!」(雷影)
雷影も内心は「な、何で座らんのじゃ!!」と悶々としてるんでしょうが、そんな下心を悟られるのも立場上困るし、何より秘書が見張っています。秘書ちゃんはサムイたちよりも雷影を向いてるでしょ。あれって「目」で威嚇してるんです。きっと…。雷影はサムイの太ももが気になって気になってしかたないんだけど、秘書の熱視線がそれを阻む…。に、憎らしや…秘書…個人的観測…(笑)。
「やっぱり……
イヤな予感がしたんだ
…くそっ!」(オモイ)
「大丈夫だよ!
あのキラービー様がヘマこく訳ないだろ
どうせ何かの悪い冗談だって」(カルイ)
「何でそんなに楽観的なんだ!
今も苦しんでらっしゃるかもしれない…!!
もしかするともう…」(オモイ)
「るっせー!!
そんな悲観的なてめーの考えは
聞きたかねーんだよ!
私らの師だぞ!
あのキラービー様だぞ!
やられるわけねーんだよ!!」(カルイ)
「カルイはビー様が心配じゃないのか!?」(オモイ)
「心配だからって
勝手な妄想すんじゃねェ!」(カルイ)
「よせ、お前たち…!」(雷影)
「!」(オモイ・サムイ)
「ビーはどんな手を使っても助ける!!
助けるぞ!!」<ダァー…>(雷影)
「雷影様…!!」<ダァー…>(オモイ・カルイ)
装備品を見ても判るんですが、オモイとカルイは似ている。言ってる事は全く逆なんですけど、それは心の向き…考え方の起点が両極端だからで、内容を観察すればキラビを心底心配している点で同質と言えます。キラビはこの子らの「師」であり、もの凄く慕われていたんですね。カカシ先生を思うナルトとサクラと言ったところでしょうか。だから、雷影は怒らないのだと思います。
キラビの"暁"拘束を知った時は机だか何だかを叩き割った事から察すると、相当に気性の荒いオッチャンの筈なんだけど、静かに窘める程度。きっと御前とも言える場所で我を忘れてキラビの事を心配して言い争う二人が愛おしく思えたからなんだと思います。そして、その気持ちが二人を窘めた時に溢れてしまった…。それをオモイとカルイは直ぐに察していました。
雷影は既にその時点で<ダァー…>っと、涙を流していたのです。気性は荒いけど涙もろいオッチャンなんです。何度も何度もキラビの事を「助ける」とか「"暁"は許さん!!」と言ってたところを見ると、粘着質。それと同質の「愛」がキラビに向かっているのを感じます。濃ゆい…ここまで濃ゆいオッチャンは『NARUTO -ナルト-』では初登場?(笑)…否…ガイが居りました…(滝汗)。
そして、その濃ゆさをものともしないのがオモイとカルイでした。雷影がオモイとカルイのキラビへの想いに感じ入ったように、オモイとカルイも雷影の濃ゆさに打たれています。オモイとカルイは似てるな…と思ったけど、雷影も二人と似てる!!(笑)黒い子たちはみんなこんな感じなのかな。そして、その求心力がキラビの存在であるのは明らかで、やっぱキラビって良い奴だったんですね(合掌)。
そんな雷影とオモイとカルイの滝のような涙にホッカリしてたら"暁"の封印像だ…。マダラも"封印術・幻流九封尽"か同等の人柱力から尾獣を引き剥がす強度を持った術を使えるようです。しかし、ペインと小南は木ノ葉強襲中で不在ですから尾獣の引き剥がし要員はマダラとゼツと鬼鮫のみ。尾獣の封印像への封印は最優先で飛車角なんて良いところで呼び戻されたくらいで人手が必要の筈。
<ズズズ…><ズズズ…>
「こう人数が少ないと
時間がかかるね」(ゼツ・白)
「ウルサイ
黙ッテ集中シロ」(ゼツ・黒)
案の定、キラビは我愛羅のように八尾の引き剥がし作業のまっただ中に…ゼツ・白がぼやくように時間がかかるようだけど、キラビの命も風前の灯火…。きっと今、キラビの中ではこれまでの想い出が走馬灯。でも我愛羅みたいに一人じゃなくて、可愛い弟子が居て、濃ゆい兄ちゃんが居て、めっちゃミニスカのピチピチ太もものサムイが…(笑)。ああ…短かったけど楽しい人生だったぜ♪
<ボン>
「!?」(鬼鮫)
<ヒュー…>
八尾を封印像に転送中のキラビが突然、爆発?!鬼鮫が先ず気付きます。キラビは八尾のタコの足に変わっていたのです。変わったと言うか、タコの足だった?デイダラの粘土分身みたいな…八尾のタコの足を供出した変わり身だったのでしょう。実体がある上、チャクラを詰め込んでいたのでバレ難かったのです。タコの足って多分、再生可能だからこんな事ができたんですね。
「サスケくん…
どうやらヘマしたようですねェ…」(鬼鮫)
<ボテ>
「………」(マダラ)
マダラ(トビ)はサスケを「保証する」と折り紙付きでしたから、この大失態は冷や汗どこじゃないでしょう。変わり身が解けたタコ足はまだ<ピチ><ピチ>と動いていて新鮮そうです。サスケが雲雷峡で断ち切った八尾の足も何気に美味しそうだったので、ゼツが<ガツガツ>と食べちゃうのかな(笑)。と言う事で、キラビはサスケに拘束されなかった…つまり、存命してる。しかし、何処に居る?
「あははは!タコ足だァ!」(ゼツ・白)
「笑ウナ!」(ゼツ・黒)
ゼツは既に食う気満々でしょう(笑)。しかし、サスケだけでなく、マダラ(トビ)やゼツまでがキラビの変わり身を見抜けなかった。これはキラビの狡猾さであるし、胆力や技量が非常に高い事を物語っているとも言えます。もしかしたら自来也並みに強いんじゃないか?なんて考えたり。僕はキラビが好きだから先ず死んでなかった…てのが嬉しい。また逢いたいな…と思ったましたから…。
と、ホッカリしてると場面は雲雷峡。八尾VS"鷹"の激戦で地形が変わってますが…。と、水底に沈んでいるのはサスケが香燐を救う為に"千鳥鋭槍"で分断した八尾のタコ足。これが沈んで行く時には何気に美味しそうに思いましたっけ。余談ですがお好み焼きにタコの足をスライスして入れると美味しい。タ好み焼き(笑)。先に鉄板で炒めてよーくダシを出してから生地に挟み込むのがコツ。
<ピク>
<ズッ>
<ズッ>
<スウ〜…>
<チャプ>
<キョロ><キョロ>
キラビッ…
生きてました!!元気でした!!何気にオチャメさんでした!!(笑)サスケの"千鳥鋭槍"でぶった斬られた時は尾獣化して弱くなった…と思ったものでしたが、あれはワザと断ち斬られたと考えた方が良さそうですね(汗)。ナル×ジャン的には八尾の力に酔ってヘベレケの酩酊状態でないと"鷹"が可愛過ぎて殺められない!!と考えたんですが、キラビはその上を行ってた…!!流石です!!
(よし…誰もいないな)<トプン>(キラビ)
(土壇場で思いついた割には
いい案だったぜ<スー>(キラビ)
(何がイイ案だ!
オレの足を何本も犠牲にしやがって)(八尾)
(まあそう怒るな
八っつあんよ♪
あんよはまたまた
生えてくんだから
いい案よ♪)(キラビ)
キラビの場合はラップと言うよりはダジャレに近いんですが、こうして元気に生きてた事に免じてどうか…ここは…一つ(汗)。でも、ダジャレの方がオヤジ臭がしてキラビっぽくて良いな…と、僕は思うんですね。このくらい痛くて寒くないと凍り付けないでしょう(笑)。男のカッコ良さって信じるところにあるんですよ。実は…。キラビはカッコ良いと信じてるんです。キラビは自分を信じてる!!そこがカッコ良いの…サ。
(オレの前では
そのうぜーラップを止めろ!
このヘタッピが!!)(八尾)
(そんなことはな…
お前を飼ってるオレが一番
分かってるイエー♪)(キラビ)
キラビが八尾の鼻っ先に脚組んで座ってるのは関係性の提示ですよね。僕はちよバア様の「悔恨」を重視して尾獣の力を人が管理するのは不可能…と考えたんですが、キラビと八尾はよろしくやってるようですね。雷の国・雲隠れに尾獣コントロールのノウハウがあるからなのか?単にキラビがすっごい傑物だからか…完璧に尾獣を懐柔する事に成功している事だけは確かなようです。
そして、この尾獣管理が尾獣の「陽のチャクラ」を封印する方法論にあるとするなら、キラビはナルトの完成形とも考えられます。ナル×ジャン的には九尾はサッサと抜いてナルトを独り立ちさせるのが好みなんですが、それは全てが収束してからでも遅くはありません。八尾の衣でサスケがナルトの九尾の衣(一本目)を想い出したのが、僕にはどうも引っかかってならんのです(ミスリされてる?)。
で、このラインで進行するならナルトとキラビの接触の可能性もある!!って言うか、あって欲しい!!だって、キラビって「黒い自来也」みたいなもんじゃないですか!!これでめちゃくちゃエッチ(って事はムッツリ?)だったら真性です!!それでキラビが自来也もなし得なかった九尾の管理方法を教える…なんてのも期待しちゃいます。でも、「仙人モード」と別ベクトルだから…ないかな…。
しかし、「仙人モード+尾獣のチャクラ」ってのもアリかもね。それがなければミナトが完成させようとしていた「あの術」がならないのだとすれば、ナルトの周辺の頑張りっぷりは理解できるところ。この闘いのベースには「予言」が存在して、その付託に応えるべく、その意味を知る者たちが粛々と進行してるものだから、そのくらい先を見越した動きがあるのもそれ程ズレた話じゃない訳です。
別の考えで、キラビと八尾の相性が単に良かっただけ…と考える方向性もあって、僕がメロメロになったキラビの"人となり"に八尾もメロメロになってて、友情みたいな繋がりでキラビを支えてるのだとしたら、それはそれで美しいとも思います。単なる上下関係でないから、八尾だって何本(少なくとも二本)も自分の足を供出したんでしょうから、そこはリニアに繋がりますよね。
ま、何らかの方法をもってキラビと八尾は良い関係にある。それを友情とするなら、九尾のあの"ドス黒さ"からするとナルトはその関係になる事はないだろうし、逆に八尾のユーモアや知性に拍手を送りたい。だって、八尾はキラビの一番の理解者なんだろうし、協力者だからね。"鷹"との交戦でも最後は八尾の名演技で幕を降ろせたようなもんですからね。みんな騙されたじゃないっすか!!(滝汗)
(だから今度は…)(キラビ)
(何だ?
また変なことを言い出すなよ?)(八尾)
「演歌だあああー
ああぁあん!!」(キラビ)
もう八尾が(………)ってなってるのにはホッカリなりますね(笑)。八尾は何だかんだ言いながらもキラビに期待めいたものを抱いているのを感じます(感じませんか?)。八尾はキラビと居るのが楽しいんじゃないでしょうか?キラビと一緒に居ると面白い事が起こる!!八尾の(変なこと)を(楽しいこと)に置き換えると文脈が別の力を帯びる…。そして、それが二人の本心じゃないかと…。
八尾が(変なこと)と言うのは、結局、自分も強力してしまう…って言う諦めがベースにあるからで、それは取りも直さずキラビに対する友情なんだとも思えます。"鷹"との交戦で見せたように八尾は凶悪な暴れ牛のチャクラの塊の筈です。それがこうも穏やかに一人のオッサンの与太話に付き合っている。何かの縛りによって無理矢理そうでもない。自発的に八尾はキラビに寄り添っている…。
で、何を言い出すかと思うと今度は「演歌」ですよ。コブシまで回してるじゃねーですか(笑)。「ああぁあん!!」って!!(笑)ラップはさすがに寒すぎるのか(氷遁に近い?)、嗜好の変化なのか…歳とるとね(ホントは重ねると…なんだけどね)「演歌」もやぶさかじゃなくなってくるもんなんですよ。実は…。それかキラビはジェロを目指してる…とか(笑)。あんなのも良いな…って。まさか…モテたいのか?キラビ(笑)。
(しかし、これでやっと
ブラザーの干渉から逃れて
里の外へ出られるぜ
今のオレは"暁"につかまってる事に
なってるからな)(キラビ)
(今ごろ雷影が大騒ぎしているぞ…
いいのか?)(八尾)
八尾は雷影の反応を察してキラビに忠告してる事から、八尾が雷影にも一目置いてることが判ります。それは雷影の「力」に対する畏怖にもとれるし、キラビを(粘着してではあるけれど…)あんなにも愛して病まない兄貴・雷影の気持ちを大切にしてるようにもとれて、増々、八尾の知性を感じてなりません。やっぱ、八尾はキラビの人柄に従っているんだろうな…。ホントに友だちだと思ってるんだろうな…。キラビって良い奴なんだろうな…。
(…まあ、オレも人柱力だったせいで
この里に武力として縛られたきたからな…
たまには息抜きも必要だろ)(キラビ)
(で…どうする気だ?)(八尾)
(演歌と言えばサブちゃん先生だ!)(キラビ)
そっちかよ!!(笑)キラビはホントに息抜きをしようと考えてるんでしょうか?しかも、演歌への転向も真剣に考えてるみたいだし…(笑)。サブちゃんもホントに登場しそうな勢いだしーッ!!(笑)ま、今までMIAになるようなピンチもなかった事だろうし(めちゃくちゃ強かったから)、あの粘着質の濃ゆい兄貴から逃れるタイミングもなかった…筈。千載一遇?!
(誰だソレ?)(八尾)
(知っとけよ
ばかやろうこのやろう
演歌忍者の頭領だぜ)(キラビ)
(のん気なこったな…
"暁"が黙ってないぜ
それにオレを呼び出して
体力もほとんど残ってないだろ
つーか優勢だったのに
オレを呼び出す必要あったのか?)(八尾)
と言う事で、次週からキラビの「演歌修行編」の始まり始まり〜ィッ!!(ウソ)雲隠れの里を飛び出したキラビと八尾の珍道中が始まるんでしょう(ワクワク)。この分だとストーリーにも大きく絡んで来るでしょうね。一つの軸と考えても良いくらいで、キラビが大好きな僕としては嬉しいです。そして、サスケとの再戦があるのか?ナルトとの絡みがあるのか?はたまた別の…(wktk)。
それで、八尾が指摘するキラビの"人柱変化"(八尾を呼び出した)にしっかり突っ込んでますね(笑)。あれはすっごくソフトでオトナな「苦情」みたいなもので、八尾も"鷹"を始末するのは何だか後味が悪いやな役回りと思ってたんじゃないかと、ナル×ジャン的には考えてしまうところです。この二人(キラビと八尾…もう二人と言わせて貰います!!)、やっぱ似てるわ…僕は好きだわ…(笑)。
(今までやった奴らの中でも
あの写輪眼は一・二を争うぐらい
強かったからな…)(キラビ)
(調子にのっちゃった)(キラビ)
この想いをキラビは八尾には告げていない…と、僕は考えてます。描写的にも雲雷峡を<スタ><スタ>とキラビが歩いてて、八尾の鼻っ先に脚組んで座ってるカットじゃないし、個人的な茶目っ気で親友=八尾の足を二本も供出してもらったなんて言えませんがな…。これを伝えないで心の中に仕舞えるのがオトナってもんですよ。騙すんじゃなくて言わない方が良い事ってあるものです。
これを「胸に畳む」と表現する実に美しい言葉(言い回し)が日本語にはあります。英語で表現したらどうなるんだろう?と考えてみたんですが、この「畳む」って風情までは表現できないだろうな…って思いました。試しにお母さんが洗濯物を畳む姿を想い出してみて下さい。その時、心の何処かが暖かくなったら、それが「畳む」の本意だと思います。それを感じ取れる「心」を磨いて下さいね。
だから、この後の会話が妙にズレてる…。ここの妙をどう受け取るかはその人に拠るところだけど、僕だったら八尾にはこれは伝えないな…って思うんです。また、そう言う優しいところがキラビにはあって、だからこそ、この暴れ牛の八尾が一緒に居るのだし、何だかんだ言いながら協力し、運命を共にしてしまうんじゃないかと思う訳です。これが真の尾獣のコントロールなら「素敵」だとも思います…。
(…そろそろ時代が動くかもな…)(八尾)
(え?オレの演歌で?)(キラビ)
それ、違うから…(笑)聞き間違え過ぎだから…(合掌…笑)。






