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「鬼子」⑧

 
(こうなる前に…
言っておけばよかったと…

今となっては思うよ

イタチの想い…うちは虐殺

サスケ…)(イタチ)

「!」(サスケ)

「………」(ミコト)

「そうか…
お前は向こうへ付いたか…」(フガク)

「母さん…オレは…」(イタチ)

「分かってるわ…イタチ…」(ミコト)

「…最後に約束しろ…」(フガク)

「…!」(イタチ)

「サスケの事はたのんだぞ」(フガク)

「分かってる…」(イタチ)

<カタ><カタ>(イタチ)


「恐れるな…
それがお前の決めた道だろ…
お前にくらべれば
我らの痛みは一瞬で終わる…

考え方は違っても
お前を誇りに思う…


お前は本当に優しい子だ…」(フガク)

<グッ><ポロ><ポロ>(イタチ)

第590話「お前をずっと愛している」KFB(カブトフルボッコ)が完了したアカツキにサスケはイタチから真実を聞かされます(実際には写輪眼の幻術で映像として情報を提供されています)。ちなみにイタチはカブチ丸(大蛇丸に成ろうとしたカブト)の穢土転生で呼ばれていて、復活した大蛇丸が召還した「全てを知る者たち」とは設定が違っております。大蛇丸はサスケの疑問を何もかんも払拭する為に穢土転生の召還者の人格を最大限残し、尚かつ嘘をつけないように制限していると思われますが、カブチ丸の場合は戦闘用にチューニングした穢土転生でしたし、特にイタチは仕込みの別天神カブチ丸穢土転生に覆い被さってイタチが本来のインターフェイスを取り戻しておりました。

なので、KFBにおけるイタチの説法とは純粋なイタチの想いというものが支配していたと考えて差し支えないでしょう。だから、イタチはサスケに伝えないでいい…伝えない方がいい…と思える案件に関しては黙秘が可能だったと、僕は考えています。現に件の父・フガク母・ミコトをイタチが殺害する描写に置きましても、サスケが殺害現場に踏み込もうとするところで、「サスケ…来てはならん!」と…語調からすれば…フガクの台詞部分が端折られています。ま…ここではイタチがサスケの両親を殺害した事実が伝わればオッケーで、欠落した部分は当事者たるサスケが当時の記憶と繋ぎ合わせて補完すればいいですから、サスケとしても特に違和感は感じないでしょう。

きっと…イタチはサスケに全てを伝えてはいないでしょう。ここからは僕の完全なる憶測ですが…(そんなこと言ったらナル×ジャンの殆ど全てが憶測ですが…何か?)…イタチはサスケに(イタチの)「真相うんぬん」を秘匿しおおして、ホントに墓まで持って行ったのだと、僕は考えています。そしてここまでイタチは周到にして緻密にサスケの将来を考え抜いて「うちは虐殺」を執り行った筈でありまして、全てはサスケを「うちはの高み」に立たせ、瞳力・写輪眼の血継限界たるうちはの本懐を遂げさせる為であったでしょう。しかし、イタチをそれに駆り立てたのは病魔ではなく、単純にイタチが「うちはの高み」に立つ要件を満たしていなかったからだと、僕は考えています。

「第三次忍界大戦…

イタチはわずか四歳
多くの人の死を目にしてしまった

戦争を経験するには幼すぎた
戦争は地獄だ
そのトラウマはイタチを争いを好まない

平和を愛する男にした」(トビ)

サスケをあそこまで大切にするフガクが四歳のイタチを戦場を彷徨(さまよ)わせる筈はない…(第43巻/192頁)。イタチはフガクとミコトの子ではなかったと、僕は考えています。しかし、それは生物学的な意味でありまして、ミコトは兎も角、フガクはイタチを「さすがオレの子だ」と絶えず関心を注ぎながら見守っておりました。その意味で、イタチはフガクの子…フガクが自分の子だと言うんだからフガクはイタチの父なのであります。しかし、サスケとの血縁がない。イタチは万華鏡写輪眼を開眼し得るうちは一族の系譜にありながら、親兄弟の居ない…天涯孤独「はぐれうちは」だったと、僕は考えています。そして…その疑惑に付帯する違和感「鬼子」①〜⑦にて列挙して参りました。

「だがイタチは…
友を殺し
上司を殺し…

恋人(←エーッ!!!!)を殺し
父を殺し
母を殺した…
だが殺せなかった…

弟だけは」(トビ)

殊に母・ミコトが醸し出すイタチに対する「異物感」は顕著であり、トビ(オビト)がサスケの「万華鏡の儀式」で提示したイタチの恋人はミコトではなかったのかと、完全な憶測に過ぎませんけれど、今も真剣にそのように考えております(第43巻/216頁)。やはり三代目火影・猿飛ヒルゼン曰く…七歳にしてまるで火影のような考えを持つ少年…と言わしめるイタチは早熟も早熟と考えてよかろう(笑)。ま…もうミコトも居ませんし、当のイタチも居りません。なのであれこれ突っ込みますまい。ミコトがイタチの恋人であろうがなかろうが、もうどうでもいい。多分、イタチもそんな風に考えていろんな事を端折ってサスケに伝えているのであって、これは断じて「嘘」じゃない訳だ。

「父さん!母さん!」<ダダッ>(サスケ)

「サスケ…来てはならん!」(フガク)

そして、イタチが穢土転生の泣きの一回の「真実」の提示において端折った修羅場…(第25巻/138頁)。そこで何があったのか?あの夜…イタチは何を執り行ったか?であります。史実からはうちは一族がフガクをリーダーとして木ノ葉隠れの里を転覆させるクーデターを画策していて、それを暗部・うちはイタチが一人で阻止した…という事になっています。そして、見た通りフガクは愛妻のミコトと共にイタチに殺されます。フガクは眼の中に入れても痛くない!!と思えるほど愛しているサスケの今後を見届けられない!!しかも、我が子として愛しているイタチにイタチが生きる限り治まる事のない「痛み」を与えてしまう…フガクはその人生における最大の後悔を経験するのです!!

この時、フガクの「万華鏡」は開かれた!?

イタチにとっての「うちは虐殺」とはうちはフガクの「万華鏡の儀式」であったと、僕は考えています。サスケを「うちはの高み」に立たせる為に、サスケと血縁関係にないイタチはサスケと血縁関係にある瞳力者の万華鏡写輪眼が必要だったのです。フガクとしては失明のリスクがある瞳力は実子・サスケが万華鏡写輪眼を開眼する目処が立つまで自分の開眼を控える覚悟があったと思います。もしかしたらフガクが表情や言葉の少ない…感情の起伏が少ないキャラだったのは、感情を殺して脳内に「特殊なチャクラ」が吹き出さないように心掛けていたからかも知れません。そして、フガクの開眼を確認したイタチはフガクから眼を預かり…最悪、その場で自分の眼と入れ替えたかも知れません。

そうであれば、イタチの幻術(催眠眼)を開眼したばかりの一つ巴文様のサスケの写輪眼が返せるのも頷けるし、これは言いたくないけれど第403話「涙」で流されたイタチの涙だって写輪眼の移植後の単純な生態反応だったとも考えられます。事実、神無毘橋のカカシもオビトの写輪眼だけ涙を流してました…けど、あれは悲しくて泣いてたのよ。雨が降ってなかったから雨の所為にできないでしょ。だから、悲しくて…でいい。それでイタチは「うちは虐殺」を完璧に独りで成し遂げ里を後にします。イタチはそれ以降、フガクの眼を自分の眼として行動していたんではないでしょうか。それはフガクの眼を鍛え上げてサスケに繋ぐ為…イタチを蝕む病魔無理な移植に関係してるかも知れません。

サスケの永遠の万華鏡写輪眼

イタチだったらサスケの為にそのくらいの事はするでしょ。描写でも「うちは虐殺」以降、イタチの万華鏡写輪眼の文様は微妙に変化しています。それはイタチの「眼軸」(ナル×ジャンでは視神経束と解釈しています)がフガクの眼球(万華鏡)影響してフガクの万華鏡の文様に変化させたのだと考えています。イズナ→マダラのように二人の文様がミックスされたデザインにならなかったのもイタチがフガクの血縁になかったからで、偶然にもイタチの万華鏡とフガクの万華鏡が120度(1/3回転)の文様で似通っていた為に、イタチの強い瞳力がフガクの文様の露呈させなかったものと思います。しかし、血縁にない眼の移植はイタチの身体を蝕む猛毒でもあった…に違いない。

サスケの永万wiki画像

サスケの永遠の万華鏡写輪眼の中央(瞳孔部分)にあしらわれた文様はフガクの万華鏡だと、僕は考えています。そして、それは「うちは虐殺」においてイタチが執り行った「万華鏡の儀式」において開かれたものであるとも、僕は考えています。オビトもそれには気付いていたでしょう。イタチが「うちは虐殺」で何をしたか…くらい、オビトも勘付いていた筈です。だから、サスケにはイタチの「真相うんぬん」を伝えません。ゼツとの会話でもそう濁すくらいイタチの「真相」は秘匿する気満々でした。そういう義理堅いところがオビトにはあるんだと思います。そして、フガクがそうであったように、イタチもサスケとの血の繋がりがあろうがなかろうが、イタチはサスケの兄であり…

イタチはずっとサスケを愛している………。

「鬼子」
ナル×ジャン ケルベロス


 
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「鬼子」⑦

 
「父さん…」(サスケ)

「!」(フガク)

「写輪眼っていくつか種類があるの?」(サスケ)

「何だ…
もう写輪眼に興味があるのか?
でも まだお前には早過ぎるな…
火遁の術とはワケが違う」(フガク)

「…でもいつかオレだって!
なんたって…オレは父さんの子だからね」(サスケ)

「確かに写輪眼にはさらにその上の瞳術

万華鏡写輪眼がある」(フガク)

(万華鏡写輪眼…)(サスケ)

「うちはの長い歴史の中で
ただの数人にしか発現していない
とされている伝説の瞳術だ」(フガク)

「そして
それはある特別な条件下でのみ
開眼されると言われている」
(フガク)

「………」(特別な条件…)(サスケ)

豪火球の術を会得し、父・フガクに「さすがオレの子だ」と言わせたサスケは「写輪眼」についてフガクに突っ込んだ質問をします(第25巻/132-134頁)。それは「シスイ事件」の折りサスケだけが気付いたイタチの眼の異変が切っ掛けでありました。未だ子供のサスケの質問にサクッと「万華鏡写輪眼」の存在を明かすのは如何なものかと一瞬思いもしましたが、やはりそこはフガクが子・サスケを溺愛していたからこその親バカなのでしょう。それに僅かな時間で会得したサスケの豪火球の見事さにフガクはサスケのポテンシャルに対する評価を上方修正したでしょうし、我が子であるサスケがそう遠くない時期に写輪眼を開眼するかも知れない期待感がフガクの中で芽生えていたのではないでしょうか。

フガクは木ノ葉隠れの里で警務部隊を分担されたうちは一族のリーダーでありました。勿論、基本巴(三つ巴文様)の写輪眼の開眼者であります。また「うちは虐殺」の原因とされるクーデターの首謀者でありましたから、南賀ノ神社のうちは一族の秘密の集会場で夜な夜な例の「うちはの石碑」の前で打ち合わせをしていた筈なので、「うちはの石碑」解読基本巴の領域は完璧に済んでいた事になると思われます。基本巴(三つ巴文様)ということはその上位である「万華鏡写輪眼」開眼に必要な条件も記されていたでしょうから、サスケには濁した形で伝えていますが、フガク本人としては「万華鏡写輪眼」開眼に必要な個人的資質や条件に関しては熟知していただろうと、僕は考えています。

しかし、イタチが提示したように「万華鏡写輪眼」は一度開眼してしまえば瞳力と引き換えに失明へと真っ逆さまに堕ちる「諸刃の刃」とも言える瞳力(瞳術)でありました。またフガクであれば、これまで蓄積された一族の犠牲の上に得られたという「眼のやり取り」実験データーやそれに拠って得られた写輪眼移植のノウハウなども知らない筈はありません。そして、そのような知識がフガクに在るならばフガクの家系が血統的に「万華鏡写輪眼」開眼可能か否かを調べ上げる事もそれ程難しい事ではなかったでしょう。そう言えば「うちは虐殺」でイタチはサスケが「万華鏡写輪眼」開眼し得る立場に在ると言及していましたね。きっとそれと同等の知識はフガクにもあったんじゃないでしょうか。

そして、サスケはイタチの死を踏み台にして見事に「万華鏡写輪眼」開眼してしまいましたから、「隔世遺伝」なんて条件が追加されない限り、フガクも「万華鏡写輪眼」開眼し得る系譜に在ったと認定できるでしょう。ま…個人的な素養云々も考慮する必要があるでしょうが、今となってはフガクの力量を示す描写の登場も望めないですし(…って言うか、決して望みません!!だって長引くと困るもの!!)、「岡っ引き」の閑職に在ろうとも、うちは一族のリーダーだったんだからそれ相応の高い力量だった…という事でスルーさせて頂きます(笑)。しかし、サスケの質問に応えたフガクの様子を見る限りではフガクは未だ「万華鏡写輪眼」開眼していないだろう…と、僕は考えています。

そもそも「万華鏡写輪眼」「永遠の万華鏡写輪眼」スペックアップできる状況が整わなければ開眼してはならない瞳力(瞳術)だからです。確かに一時的に瞳力が飛躍的に高まりこそすれ、単独での開眼であればいずれ必ず失明してしまうからです。カカシは兎も角、オビトの場合は「柱間細胞」の恩恵ウンタラカンタラで免責されている可能性がありますから除外しますが、シスイの別天神などは一族の存亡を回避する為に仕方なく刹那的開眼したか、或いはどうしようもないような喪失感を感じてしまうような偶発的な事故開眼したのではなかろうかと思います。そうでなければシスイがどうしようもない情弱だった可能性もありますが、シスイってそんな感じじゃなかったですよね(笑)。

「万華鏡写輪眼」の運用を真面目に考えるのであれば、開眼可能な瞳力者の移植可能な範囲に少なくとももう一名の「万華鏡写輪眼」開眼し得る瞳力者が必要な事に気付くと思います。マダラにはイズナという「万華鏡写輪眼」提供者が幸運にも存在したので「永遠の万華鏡写輪眼」スペックアップできた訳で、その後、一族内で多くの犠牲を払ったとされる眼のやり取りとは恐らく、イズナ→マダラ間の「万華鏡写輪眼」移植の検証だったと思います。もっと平易にいうなら「万華鏡写輪眼」開眼しても失明しないで済む方法の模索だったと思います。そして、フガクはその知識を知り得る立場に居たのでしょう。だから、意図的に「万華鏡写輪眼」開眼を回避していたのではないでしょうか。それは…フガクが…我が子である

サスケを愛していたから…だと、僕は思うのです。

続きます。


 

「鬼子」⑥

 
「幼き頃より二人は
互いの力を高め合い競い合った

そして二人は写輪眼を開眼し

兄弟の名はいつしか
一族の中でも特別なものになっていった

二人はさらなる瞳力の成長を求め競い合い…

兄弟は…

ついに万華鏡写輪眼を開眼したのだ

それはうちは一族始まって以来のことだった

そして兄弟は
その瞳力をもってうちはを束ね
兄のマダラはリーダーとなった

しかし…
順調だったマダラの身に
ある異変が生じ始める

さっき話したな…
この眼は特別だと

使えば使うほど封印され
行き着く先は全くの闇


これが万華鏡写輪眼の末路
大きな瞳力を得る代わりに
その力は自ら閉じ光を失う

マダラは光を取り戻すため
あらゆる手を尽くすが
何一つ効果が得られるものは無かった

絶望した

そして万華鏡に取り付かれたマダラはを求め…

自ら弟の両眼を奪ったのだ

マダラは新たな光を手に入れた

そしてもう二度とその眼の光は
閉じることは無かった

永遠の万華鏡写輪眼!

弟の眼は新しい宿主を得ることで
永遠の光を手に入れたという…

そしてそればかりか変化を起こした
特有の新しい瞳術がその眼に生まれたのだ

ただし瞳のやりとりは一族間でしか行えない
それにこの方法で誰もが新しい力を
手に出来るわけではない

これはその後の
多くの犠牲の歴史の上に築かれた事実…


それがこの眼のもう一つの秘密だ」(イタチ)

在りし日のイタチがサスケとガチで殺り合った「史上最大の兄弟ゲンカ」の中でイタチは眼の交換に関して言及しました(第42巻/121-125頁)。この頃のイタチは多少思い上がっていて、サスケを子供扱いしているので「嘘」が鏤(ちりば)められている事を差し引く必要はあるけれど、写輪眼のやり取りにはかなり限定的な条件が付きまとっているのだと、イタチはサスケにしっかりと伝えたかったのだと思います。ところでマダラがイズナの眼を無理矢理奪ったみたいな表現がありますけど、これはイタチがサスケの眼欲しさにサスケの額に手を伸ばしているとサスケに思い込ませる為の「嘘」でありまして、イズナは寧ろ死に土産みたいな感じでマダラに眼を委ねたように思います。

これは「相子」の補足でしっかりと書きますが、扉間の「飛雷神斬り」の傷が元でイズナは死んだとされていて、それが穢・柱間の証言とあらば例え善かれであろうとも「嘘」を織り込めない筈ですから、多分、オビトが神無毘橋でカカシに眼を譲ったような感じでイズナからマダラに眼の授受があったと思います。第一、縁あって友となった柱間を消し去ってでもイズナを守ろうとしたマダラがイズナを傷付けることなどなかっただろうから、イズナが自ら眼を差し出したと考えるのが妥当でしょう。しかし、それを無理矢理…という感じに脚色したのはサスケをビビらせる為だったんですね。そしてこの後もイタチの名演は続き、遂にはサスケの恐怖心が怒気にすら変わっていましたね。

イタチとしては、「うちは虐殺」の主犯であるイタチをサスケが伐つ功績により、サスケが木ノ葉に復帰でききる…という思惑があったんじゃないかと思うんです。きっと木ノ葉の上層部とも密約みたいなものが存在していた筈で、五代目火影に就任した綱手人手不足の木ノ葉にあって、カカシ以下二個小隊を擁してサスケを捜索させたのもそうであれば解せもします。そこで邪魔になるのがトビ(オビト)の存在でして、イタチが転写封印・天照をサスケに仕込んだ理由はトビの消去にあった筈です。しかし、さすがのイタチにもトビ(オビト)が柱間細胞に覆われた構造で、体の一部分をパージ(切り離し)できる事までは判らなかったのでしょう。イタチの最後っぺは斯くして躱されました。

ちなみに転写封印・天照の存在はカカシにもイタチの分身が接触することで伝達済みで、だからサスケの回収に天照の黒炎が燃え盛る現場に突入するカカシがわざわざリスクのある万華鏡写輪眼に変移しての突入と相成った訳で、イタチの転写封印・天照始動キー基本巴(三つ巴文様)にセットされていたことが判ります。トビ(オビト)は自分の万華鏡写輪眼をとうとう秘匿し仰せたのですね。お面を付けたまま自分を「うちはマダラ」だと言い張る!!ま…それはそのままオビトの人となりを示していたんだろうなと思います。しかし、その知恵もマダラが残した意識の結晶体としての黒ゼツも無関係じゃないでしょうし、そういう情強っぷりこそがオビトの生命線であったろうと思います。

「ドウダ?」(黒ゼツ)

「上手くいった…」(トビ)

「ソレハ良カッタナ」(黒ゼツ)

「イタチも死んだ―目の上の瘤(こぶ)はもうない
"木ノ葉に手を出さない"という条件もこれで白紙だ」(トビ)

「ずいぶん待ったね…」(白)

「計画通りに進めるためだ…これでいい」(トビ)

「イタチはやはりサスケに保険をかけていた
"天照"だ」(トビ)

「イタチのヤツ
自分の真相を知られてるとは思ってなかったんだろ…
何でそこまで…?」(白ゼツ)

「真相うんぬんは抜きにして

オレがサスケを仲間に引き入れることを危惧していたんだろう」(トビ)

「シカシ…ココマデ来ルノニ
コレホド"暁"ノメンバーガヤラレルトハ」(黒ゼツ)

「どこかしら問題はあったが
皆、己の意志で"暁"に貢献してくれた」(トビ)

「デイダラ
サソリ
飛段
角都…


彼ら無くしてここまでの進展は無かった」(トビ)

「そのお陰でオレのシナリオ通りに
事は運んでいる」(トビ)

「何より…サスケを手懐けた」(トビ)

サスケの羽化が恙無く完了した直後、トビ(オビト)とゼツが何とも言えない雰囲気を醸しながら密会していました(第44巻/40-41頁)。二人のこの只ならぬ雰囲気はオビトが神無毘橋で救出され、マダラの洞窟に収容された頃からの永きに渡る付き合いと、黒ゼツがマダラが残した意志(実体化した仙術チャクラ?+柱間細胞)だった事で今でこそ合点が行くんですが、当時はまだ二人のここまでの盟友っぷりが理解できかねましたね。で…問題はここでオビトが言う「真相うんぬん」でありまして、イタチはトビ(オビト)を亡き者にしてでも「真相うんぬん」秘匿したかったんだと思います。しかし、サスケが自分を殺す前提でイタチの思惑とは進んでいますので、勿論手は打ってあった筈です。

その一つが先に説明したカカシの万華鏡写輪眼で、第396話「自己紹介」の突入シーン…土遁・土流割でヤマトが天照の黒炎を割って道を開いた後、カカシはワザワザ万華鏡写輪眼に変移しています(第43巻/125頁)。僕はこれが転写封印・天照対策で、イタチの分身がカカシに秘密裏に接触して注意喚起した痕跡だと考えておりまして、これと同様に何体かのイタチの影(カラス)分身が活動していて木ノ葉の忍と接触していたのだと考えております。そして、その一体が木ノ葉隠れの里に侵入して五代目火影・綱手接触したのではないでしょうか。その目的はサスケの執刀を綱手に依頼する事にあったでしょう。そして執刀に必要な材料の情報の提供…。

サスケの捜索においてヒナタの白眼が感知した黒炎(天照!?)(第43巻/119頁)と認識し、即座に「そこだ!」と断じられたのは、イタチと申し合わせていたからに違いありません。それが同じ行に描かれるカカシらしくない焦燥感に満ち満ちた雰囲気であり、サスケの確保だけでなく同時に存在するであろうイタチの死体の回収も重要な依頼だったんだろうと思わせます。それもこれもイタチからの情報がカカシに伝わっていたからなんだろうなーと思います。だから、イタチの「真相うんぬん」に関しては綱手だけでなくカカシも聞かされていたんじゃなかろうかと、僕は考えています。しかし、サスケもイタチの死体もトビ(オビト)の手に落ちてしまった…。

そうなのに穢土転生の泣きの一回でサスケと再会し、イタチがサスケの永遠の万華鏡写輪眼を見ても何もリアクションがなかったのはサスケが幼い頃と変わらず自分を慕っていてくれたからだと思います。兄さん!!兄さん!!とうざったく纏わり付く…サスケがあの頃のように可愛いままだったから、イタチには結果オーライであり、イタチはイタチが為すべき事を全力で成しただけなのだと思います。多分、その部分においてトビ(オビト)の良心というか、人間味に対してはそっと一礼をしていたんじゃないでしょうか。全てはサスケの瞳が物語っておりまして、サスケの五体満足な成長にイタチは心底安堵しただろうに、それをおくびにも出さないで…ホントに大した人物だよイタチは。

サスケの永万wiki画像

イタチの「真相うんぬん」を含めて、全ての真実はサスケの永遠の万華鏡写輪眼、その文様に示されていると、僕は考えています。そこんところを深く深く…深く掘り下げると「うちは虐殺」でイタチがしたであろう事が見えて来ます。多分、それをトビ(オビト)も認識している筈なんだけど、何故だかサスケには伝えていません。きっとそれもオビトの人となりの所為なんだろうと、しみじみとした雰囲気でゼツと言葉を交わしながら、”暁”の戦死者への哀悼の意を忘れない…姿勢に見て取れました。ま…その直後にニタニタと嫌らしくほくそ笑むのはご愛嬌(笑)。きっと、同じうちは一族として、イタチの生き様をオビトとしても真摯に受け止めた結果と考えて差し支えないでしょう。

さて…あの夜に何があったかと言いますと…。

続きます。


「鬼子」④

 
<ダダダ>「!」(イタチ)

「兄さん!」(サスケ)

「お帰り!<バフッ>
ねェ!一緒に遊ぼう兄さん!」(サスケ)

「ねぇ!何して遊ぶ?」(サスケ)

<スッ>「こらサスケ!
兄さんは忍者学校の宿題があるんだから
それが終わってからにしなさい」(ミコト)

<ムスッ>(サスケ)

「いいよ
宿題は後でするから…簡単だし」(イタチ)

「へへ…」(サスケ)

サスケの万華鏡の儀式が恙無く終了して、波打ち際で”鷹”の決起集会が執り行われた行で、サスケはイタチの「最後の言葉」を回想します(第43巻/226-227頁)。「最後の言葉」ってのは「許せサスケ…これで最後だ」(第43巻/234頁)なんですけど、描写を探す手がいつしか物語に没入してて、イタチの笑顔トドメになって泣いてしまいました。思えばイタチは最後までサスケに謝っていたんだなー…って思えて、無性に悲しくなってしまったのです。詳しくは「DEKOTON」(虐殺前夜…第四夜)を読んで頂ければと思います。「虐殺前夜」という考察カテはサスケの万華鏡の儀式でトビが語り尽くす前に血反吐を吐きながら書いた考察でありまして、あの頃は僕も熱かったよなー(遠い目)。

中でも「DEKOTON」(デコトン)はお気に入りで考察精度は当時の既出ネタを基にしてる割りにはいい線いってるな…と自画自賛(笑)。ま…多分に手前味噌ではありますが、父・フガクの「…さすが、オレの子だ」と、イタチの「デコトン」は同じ行いだった事をナル×ジャンが発掘したのだと、僕は今も思っております。何でフガクがイタチに殊更、「…さすが、オレの子だ」と言い続け、何でイタチがサスケに「デコトン」(おデコトンと突く仕草)をして「許せサスケ」と謝るのか?それを探ると二人の心の奥底には同じ温かな気持ちが流れていました。僕はその温かさを感じるまま「DEKOTON」を書いた…。ああ…書きましたとも…。スミマセン…また涙が溢れて…(最近、涙腺弱ッ!!)

もう一度、「DEKOTON」を読み返してみて今さら「鬼子」を書く意味があるやなしや…と(笑)。しかし、それを言うなら「サスケは何故、生かされたのか?」(うちはイタチの考察)もだろー…となるんですが、物語が進んで闇に包まれたイタチの真実がいよいよ白日の下に曝されて参りまして、あの時ぶち上げたナル×ジャンの仮説(←当時から言い切ってますが…)を何とか証明できないものか?いや…きっとそれらを証明する責任が僕にはあるのだろう…と勝手に自分で思い込み—こんな厄介な考察に手を出してしまった…という訳です(笑)。何たってもう結論が出てるんだから!!もうこれ以上、何を書けと!!(笑)ホントにもう笑しか出てこないのだけれど絞り出してみせますよ。

イタチがサスケに謝り続けたのはサスケにいろんな「嘘」を当時からついていたからだと、僕は思うんです。それでもイタチはいつもサスケを「愛している」お前をちゃんと見ているよ…と伝えたかったから、あんな風にサスケのおデコトンと小突いて…。それとフガクなんて堅物が可愛い我が子に面と向かって「可愛い」と言いっこないのに、イタチには面と向かって「…さすが、オレの子だ」と言い続けたのが何とも解せなかった。しかし、それがイタチの「DEKOTON」と同じ行いであれば、フガクとイタチの関係性がスッと腑に落ちるのです。そして、それを土台に今度はイタチとミコトの関係性を考えてみれば面白いです。イタチの「最後の言葉」の直前、サスケは回想しています。

サスケの子供時代…忍者学校から帰ってくるイタチを待ち構えるサスケに仕方なく付き合うサスケですが、ミコトが「宿題」を理由にそれを却下しようとするんです。しかし、このシーン。凄く変だとは思いませんか?僕は何度読んでもこのシーンが入って来なくて気持ち悪かったんです。似た感じのシーンがこの後にももう一度出て来て、そこでも同じようにサスケの要求を「宿題」とミコトが却下しています。ミコトはイタチと一言も言葉を交わしていない(筈)です。恐らく目も見てはいないでしょう。ミコトの言葉は全てサスケに向かうものです。普通だったら、「宿題しなさい」ってイタチに言いますよね。「宿題」をするのはイタチです。それを何でサスケに言うかね…ミコト。

僕はこれが子を身籠る事ができる女性の反応なんだろうな…と、何となく思うのでした(生物学的に生んだ事ありませんので)。イタチを面と向かって褒めるのはフガクが男性だからでしょう。そして、それとは別の尺度でミコトとサスケの繋がりがあって、それとは別次元繋がりがミコトとイタチには在ったのだと思います。そう考えると、イタチを遊びに誘うサスケに対して、まるで少女のように不貞腐(ふてくさ)れる可愛いミコトの心の内が妖しく臭い立つのです。同時に目の中に入れても痛くないくらいサスケを「可愛い」と思う気持ちがミコトの中には在って、激しく撹拌(かくはん)される…。そして、その瞬間、第一部のミコトがサスケに漏らしたあの言葉異様な存在感を示すのです。

「…それにあの子は

ちょっと特別だから」(第25巻/75頁)

続きまーす!!



「鬼子」③

 
「アレ?女の子だったけ?」(クシナ)

「ううん…男の子…」(ミコト)

名前は何にしたの?ミコト…」(クシナ)

「サスケよ」(ミコト)

「おお
三代目の父上と同じかえ」(ビワコ)

「はい…強い立派な忍になるようにと」(ミコト)

例の巻ノ五十三のクシナとミコトの会話…(第53巻/106-107頁)。クシナが九尾の人柱力だった!!とする衝撃の告白から九尾事件の一部始終をクシナがナルトに語り聞かせる行であります。九尾の人柱力であるクシナが出産に際して封印が弱まるので一時里外の強力な結界に身を隠す為の移動でミコトとはち合わせするんです。ミコトの腕の中には生まれたばかりのサスケが居て、出産目前のクシナが暫しガールズトークに花が咲きます。ここでミコトが「マダラの反乱分子」の手先で情報収集してた…と考えるべきなんでしょう。ちなみに「マダラの反乱分子」は穢土転生で呼ばれた扉間と柱間の会話で頻繁に登場していまして、この先出てくるかも知れないと僕は考えています。

勿論、既にアマゾンで卓袱台は購入済みで、いつでもサンマの塩焼きとご飯と味噌汁はひっくり返せるようにスタンバイしています(笑)。恐らく終末の谷の決闘で傷付いたマダラが身を寄せたあの洞窟(トビのアジト…恐竜の骨みたいなコテージがある大きな窪地)もマダラの意志を持つ反乱分子が保守してたんじゃないのかな。そもそもうちは一族が木ノ葉隠れに組み込まれる前に一族単位で行動してた頃にいろんなところにアジトを作ってたみたいだし(その一つでイタチとサスケは待ち合わせましたよね)、インフラ自体は既存でいけると思うんです。しかし、それを見つからないように隠蔽したり、実際運用するにはそれなりの保守が必要で、マダラ単独ってのは難しいと思います。

その「マダラの反乱分子」ってのが出てくるとすれば、穢土転生のマダラがいよいよ怪しくなったタイミングだと思うんですけど、この予想が杞憂である事を心から祈ります(笑)。しかし、クシナの不用意な情報の漏洩が「マダラの反乱分子」に伝わり、結果的にトビの知るところとなった可能性はかなり高い…と思います…が、今回はそこじゃなくて、何で「サスケ」と名付けたかってとこです…ハイ!!それやるなら一人目の子でしょ…みたいな。ビワコ(=ヒルゼンの妻)が驚くように「サスケ」って、ヒルゼンの父・猿飛サスケにあやかった名前なんですよね。しかも「強い立派な忍に…」ってんだから、それじゃー初産の筈のイタチが浮かばれねーだろッ!!ってか少しはイタチにも触れろやミコト!!

「…クシナのとこももうすぐでしょ!
名前は先に決めといた方がいいわよ」(ミコト)

「もう決めてあるの…
名前はナルト
サスケくんとは同期になるから
仲良くなるといいわね」
(クシナ)

「…ところでさ…やっぱり痛いの?」(クシナ)

「へー…
クシナでも恐い事あるんだぁ…
…意外……」(ミコト)

それで、その直後のクシナとミコトの会話…。ここで陣痛の痛みにクシナがビビリまくるんだけど、ミコトが醸すクシナへのシンパシーが何ともリニア…つーか、ミコトが我が腕に抱くサスケと気持ちがガッチリとリンクしてると思うんです。クシナは初産なんですよね。それでドキドキしたり舞い上がったりしてるんですよね。それでミコトの場合はサスケがイタチに継ぐ二度目の出産で落ち着いてできました!!みたいに達観してるのはいいんです。しかし、クシナと気持ちを共有するなら…私もそうだったわー的なイタチの想い出話しとかになるでしょ。しかし、それが全く無くて、サスケばかり見ています。これはね…初産にビビりまくる母友を前にした母親の機微じゃないですよッ!!

ま…ミコトが「マダラの反乱分子」…ナル×ジャン的には”道”(仮)とでもしましょうか!!…のスパイ活動でそれどころじゃなかったのかも知れませんが、どうしてもミコトが発散する母親臭にイタチの存在が希薄に感じられるんです。何でも一回目と二回目だったら一回目の方が気持ちの振幅が大きいと思うのです(心理学的には喜びの大きさは回数を重ねる毎に対数に比例して小さくなるとか何とか習ったような…)。それが出産なんて女の一大事であれば尚更だろうし、クシナの初産に触れたミコトが一度たりともイタチを思い起さないのは、これまで自分の腹を痛めた経験は下痢くらいの僕であっても納得できるものではありません(笑)。同時に余りにも屈託の無いミコトの笑顔に、こう思うのです。

サスケもまた初産だったのかも知れない…と。

続きまーす。


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