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カカシと「九尾事件」

 
「四代目は…へその尾を切ったばかりの赤子のへそに九尾を封印したのじゃ。
ナルトは里の為に九尾のバケ狐の器れ物になってくれたんじゃよ」(三代目)

生まれたての赤ん坊だったナルトの臍に四代目が「封印術・屍鬼封尽」を用いて封印する事で終結した九尾事件(1巻/74頁)。ナルトの全ての始まりです。でも、意外と語られてない話なんです。ちなみに、「封印術・屍鬼封尽」は木の葉崩しで三代目が大蛇丸を退ける為に使っています。「四代目の術…」から察するに四代目にオリジナル忍術のようですが…。

術者自身の魂を介して身体から死神の腕を伸ばし、相手の魂を引きずり出して封印する術。封印が終了した時点で術者の魂も死神に食われ、両者の魂は死神の腹の中で絡み合い憎しみ合いながら永遠に戦い続ける事になる

と言う術の体系からは少し離れている。普通に考えると、四代目と九尾の魂が契約した死神に食われて無くなる筈なんだけど、九尾はナルトの中に封印されてます。四代目(の魂)は何処に行ったんでしょう?

ナルトの中の九尾は檻のような太い鉄格子の向こうに独りで幽閉されているような描写です。扉にはお札が貼ってある。ナルトがチャクラを借りに行くと、その鉄格子からチャクラが溢れだしてくる。ナルトの腹部には「屍鬼封尽」によって施された術式が残っていて、感情の昂りやチャクラを練り込むと浮き上がって来ます。水面歩行の修行をした温泉で浮き上がったナルトのお腹の封印式を見た自来也が、その術式の分析をしています(11巻/17頁)。

「四象封印が2つ…二重封印…八卦の封印式かの…
四象封印の間から漏れる九尾のチャクラを
この子のチャクラに還元できるように組んである…
………この子を守るためだな………四代目よ…」

「四象封印」(ししょうふういん)とは、尾獣の力を押さえ込む封印式で、それを二重に配置する「八卦の封印式」(はっけのふういんしき)で、封印の強化を図ると共に、封印の隙間から漏れ出た分のチャクラをナルト自身のチャクラに還元できるように組んであるようです。チャクラの還元の仕組みは、太い鉄格子から漏れ出す九尾の赤いチャクラに上手く符合しますね。

多分、四代目は「屍鬼封尽」と「八卦の封印式」を組み合わせて応用したんです。加えて、新生児の「臍」の利用。母の胎内(子宮)で胎盤と赤ちゃんを繋いでいた部位に例えば「神聖な力」があって、「屍鬼封尽」のオプションとして、術者の命と引き換えに対象者の魂を、その「臍」に封印できる…抜き出した対象者の魂を第三者に封印するような仕組みだったと、僕は考えています。

「あの九尾を封印したというのも…この術というわけかっ…」

木の葉崩しで三代目が「里を救った英雄の術」と言い(14巻/122頁)、魂を引き摺り出されそうになった大蛇丸も術の存在を知っていました。考察では描写が唯一の事実ですから、それを重く受け止めて考えると、この場合は新生児の「臍」を使った「屍鬼封尽」+「八卦の封印式」の応用と考えるのが妥当だと思います。当然、四代目の魂は死神に喰われ、ミナトは絶命している筈。クシナの生死、消息が留保されているのは、屍鬼封尽の補完に或いは、彼女が機能した可能性の含みかも知れません。それを視野に入れた考察もあるんですが、余りにも…なんで、それこそ封印しました(笑)。

まずは、九尾事件の時系列を考えてみましょう。

九尾事件の終結は、九尾を産まれ落ちたばかりのナルトの臍に九尾を封印した事から推察すると、現時点から15年前の10月10日←ナルトの誕生日です(「闘」の書/29頁)。それを終結させたのは四代目・火影の波風ミナトです(39号/第367話「イタチとサスケ」で判明しました。他にもミナトがナルトの父親である事、母親の名前がうずまきクシナであり、元渦の国のくの一である事も同時に判明しています)。時期的にはカカシ外伝の神無毘橋の戦いの後、第三次まで長らく続いた忍界大戦が終結し、ミナトが四代目に就任した直後と考えられています。

「確かに九尾は昔から時代時代の節目に現れ…あらゆる物を破壊し尽くしてきた妖魔
だから昔の人々は天災の一つとして九尾を恐れた」

自来也はナルトの中に居る得体の知れない存在をナルトにこんな風に教えます(17巻/95頁)。ギャンブルに狂う「伝説のカモ」綱手を探しに向かう辺りのエピソードです。木の葉を蹂躙した九尾事件が「時代の節目」と言う言葉と上手く合致しますね。

時系列的に、大蛇丸は九尾事件の後、暫くは木の葉にいます。四代目が戦死して三代目がもう一度、火影に就任した後で、木の葉で謎の失踪事件が頻発し、禁術の開発現場を三代目に押さえられ、大蛇丸は里抜け…と言う流れです(14巻/87頁)。つまり、九尾事件の時期、大蛇丸を監視する必要もないので、木の葉に居た筈なんですが、九尾事件で自来也が里を守り闘った描写はありません。それは大蛇丸も同じで、恐らく放浪していると思われる綱手を除いて「三忍」の二人が九尾事件に登場していないのは何とも解せない(と言っても描写自体があまりないので…)。実は一緒に戦ってた…と言うのもアリなんでしょうが、それだと一方的に九尾に蹂躙されるのがしっくり来ないんです。

可能性としては、大蛇丸がこの時期、既に「音隠れの里」を徐々に作ろうとしていたとして、その用事で里をコソコソと抜け出していて九尾事件に居合わせられなかった…とか。大蛇丸は四代目・火影に立候補するも三代目に却下され、ミナトが四代目になった時期ですから、人望・才能とも類い稀なる逸材であるにしても、随分と歳下の、しかも、自来也の弟子!(←これが大蛇丸には我慢ならなかった一番強烈な大蛇丸の琴線だったと思います)ブチ切れて、自分の隠れ里を創るモチベーションになったとも、僕には思えます。そして、その行動に不信感を抱いた自来也が大蛇丸の見張りに追従したので、自来也も九尾事件に居合わせなかった可能性を感じています。

つまり、以上の理由(か他の理由の可能性もあるけど…)で頼みの綱の「三忍」が九尾事件では木の葉の里に居なかった。木の葉もきっと総出で九尾には交戦したと思うんですが、何せ相手は九尾の妖狐です。次元が違う強さだったのかも知れません。どのくらい強かったか?と言うと、第二部の天地橋でナルトがブチ切れて三本目→四本目になった時の描写で類推可能だと思います。

三本目では驚くべき威圧感で空気を振るわせ、頑丈なはずの橋脚をいとも簡単に破壊してしまいます。「肌で感じて分かる…コレはコントロールできるような質のチャクラじゃない!」(33巻/50頁)と、サクラも初めて見る九尾の本性に畏怖の念を感じていました。カブトなんかチャクラの圧力だけで吹き飛ばされてしまいました。三本目までは何とかナルトの意志も反影できるみたいですが…。

四本目ともなるともう怪獣です。「片腕を振り下ろしただけで何て衝撃波だよ、まったく!」(ヤマト)「これじゃ近付けない…」(サイ)(33巻/84頁)とあるように、四本目が手を振り下ろしただけで、大地が裂けてましたね。あれじゃ、まるで大ッきな綱手です(笑)。この時、闘った大蛇丸も人外の様相で、怪獣大戦争風(笑)の闘いになりました。しかも、これでもまだ四本目です。あと五本あるんです。全部で九本ですから…(汗)。九尾事件の描写では建物との対比でも山ほどもある、どデカい妖狐が九本の尾を振るって木の葉の里を蹂躙しています。

そんな凶悪な未曾有の大敵に木の葉も必死になって抵抗してました。「今や、うちは一族も小さくなってしまったけど」(25巻/57頁)とイタチが回想するように、うちは一族が決死の覚悟で、この事態に望んで戦死者が多数出た嘆きにも取れましたし。また、「はなせー!!とーちゃんとかーちゃんがまだ戦ってんだ!!」(1巻/26頁)と泣叫ぶイルカの想いも空しく、イルカの両親もこの時、戦死しています。きっと、大勢の木の葉の忍が戦死していると思います。正に、九尾の妖狐に木の葉は蹂躙されたのです。

「四代目が来るまで足止めをかけろ」

木の葉の忍たちが勇敢に九尾と闘っていました。この台詞から判断するなら、この時、四代目も里には居なかった事になる(1巻/26頁)。大戦が終結して四代目に就任。恐らく四代目のスケジュールは多望を極めたと思われます。同盟国の砂との合同演習などの対外的な調整などの執務もあったろうし、内政の対応もあった。「根性は筋金入り」と自来也が評するように((39号/第367話「イタチとサスケ」)、ミナトの事ですから全てに全力で応えていたものと想像できます。多分、この時も運悪く里を空けていた…これは想像に難くない想定です。

それでも、里の危機を出先で聞き付けて、ミナトは急遽戻って来た。神無毘橋の戦いからそう遠くもない事ですし、写輪眼を備えた傑物・優秀なカカシはミナトの腹心であったものと思われますから、カカシもミナトと共に行動していた。また、リンはどうでしょうか?優秀な医療忍者(医師)だし、ミナト班の一員として行動していたかも知れません。存命ならば…でえが。或いは、クシナの出産をミナトから任されていた可能性もあると思いますが、描写がありません。想像(妄想かな…)の域を出ませんが、女医であり、信頼できる技術や度胸を見込んで、ミナトがリンにクシナの出産を任せた…と言うケースはあってもおかしくはないと、僕は考えています。

ただ、カカシはこれまで「みんな死んだ」とは言っていますが、リンの消息についての回想や発言が皆無です。これは変です。また、カカシはクシナの事を知っていたんでしょうか?それ以前に、ナルトが四代目の子供である事をカカシは知っていたんでしょうか?また、もっと突っ込んで、カカシは生まれ立ての赤ん坊だったナルトを見ていたんでしょうか?カカシとナルトの初対面でちょっと引っ掛かるところがあります。

「ここがナルトの家ねェ」

恐らく、これがカカシの初登場シーン。カカシはナルトとの家に調査?に来ていたか、呼びに来たけど居なかったか(1巻/107頁)。何故か同伴の三代目が「お前は鼻がきく」と、カカシにナルトを監視させる為にカカシ班(第七班)で面倒を見させる考えを示しています。カカシを選抜したのは三代目なのです。三代目はカカシが最適な監視役だと判断した。それは何故か?

カカシとナルトの初対面は非常に軽く、十年以上前に見た赤ちゃんと再会した懐かしさみたいなものは描かれてませんでした。「大きくなったなぁ…」って、僕なんかだったら、速攻、落ちてました(笑)。最近は仔犬で泣けるくらいです(汗)。ズバリ!、「カカシは生まれ立てのギャーギャー泣く赤ん坊のナルトを見てはいない!」もし、見てるとしたら、初対面で懐かしさが、カカシなら溢れ出すと思うんです。そう言う人格ですから、カカシは…。

「ナルトが九尾の化け狐だと知っておるのは12年前、あの化け物と戦った大人達だけじゃ。
そして、ワシはこのことを口外無用として、掟を破った者には厳しい罰を与えてきた」

カカシも多くの里の大人の中の一人に過ぎないのではないでしょうか(1巻/73頁)。取り敢えず、ナルトの中の九尾に関しては…。しかも、カカシはナルトがミナト(先生、四代目)の実子だと知らなかった…と、ジワッと疑いが滲み出して来ます。それに加えて、九尾事件は何故かカカシはあまり触れていません。確かに木の葉の里にとっては甚大な危機であったんでしょうが、カカシ個人としての反応が希薄に感じられます。もしかしたら!カカシは「九尾事件」をどんな風に見ていたんでしょうか?どんな風に体験したんでしょうか?

「よし…どんだけのもんか、オレの螺旋丸とぶつけ合う。用意しろ」

風遁・螺旋丸の修行の終盤、カカシはナルトの螺旋丸の威力を確かめるシーン(37巻/186頁)で、風遁・螺旋丸の威力とナルトの成長を痛感すると共に、ナルトに四代目の面影…デジャヴを見ます。この時、カカシはナルトと四代目の関係性を感じたかも知れません。もし仮に、カカシがミナトとナルトの「親子」と言う関係性を知っていたらこんな風に驚きを感じない筈です。こんなの「親子だから当たり前…」となったと思うんです。知らなかったから、ナルトの「力」に四代目の面影がナルトの後ろ姿に被ったんだと、僕は思います。

一方、当の九尾はどうでしょうか?

「お前は弱いな…小僧ゥ……感謝…するんだな…このわしに…
そして、このわしを貴様ごときに封じ込めた四代目・火影とやらにな…」

終末の谷でサスケとナルトがガチンコ勝負を繰り広げるシーン(26巻/82頁)で、何度目かのシーソーゲームの果て、ナルトが「九尾の衣」を引き出す時の九尾の台詞です。語尾の「とやら」がポイントです。何だかサイを呼ぶ時の大蛇丸みたいですね(笑)。九尾は四代目をしっかり覚えていない。見てすらいないかも知れない。自分を赤ちゃんの臍に封印した憎っくき敵の筈ですよね。なのに実際に会った事がないような口ぶり…。これはどう言う事でしょうか?

ちょっと話は前後しますが、カカシ外伝(どうしても”戦場のボーイズラブ”とサブタイトルを付けてしまう…笑)で、上忍に昇格したカカシに四代目班の班員からカカシに上忍の昇任祝いのプレゼントが送られます。ま、それがこのエピソードの大きな「オチ」になっているんですが…。この時、ミナトはカカシに「オレはコレをあげるね。特注クナイだよ」と、珍妙な形をした特製のクナイをプレゼントします。物語の後半、オビトを失い、決死の覚悟でリンだけは守ろうと闘うカカシの左手にそのクナイはありました。

「このクナイの術式はオレが時空間忍術で飛び回るための目印なんだよ…」

ミナトのオリジナル忍術の「飛雷神の術」のターゲットになる術式が記されたクナイ。四代目はそれを目印にカカシの居場所に一気に飛び、押し寄せる岩忍の一団を殲滅してしまったのです。文字どおり、このクナイはカカシにとっての「お護り」となった訳です。神無毘橋の戦いで上忍になったばかりのカカシはその生真面目な本性もあって、危険を顧みない闘いをすると、ミナトは想定していたのでしょう。同時に、カカシを弟子として大切に考えていたから、このような「保険」を掛けていた。もし、ミナトが同じ事を他にもしていたら…大切な人を守る為に!

そこで、モクモクと、ある妄想が湧き上がって来ます。久々に、呪印が…。




ミナトはクシナにも術式入りの特製クナイを手渡していた!

きっと、ミナトは愛するクシナにも「お護り」として特製のクナイを手渡していた筈です。クナイの後ろの輪っかに指を通して、ブラブラと揺らしながら「変な形だけど…オレだと思って持っていておくれ…」とテレながら、ミナトはクシナに飛雷神の術式を施したクナイを手渡したんじゃないでしょうか?

クシナは臨月でした。いつ産気づいてもおかしくない状態だったと思われます。そんな身重のクシナ一人を残して任務に出るのは忍びなかったでしょう。クシナがミナトの特製のクナイの意味を知っていたかどうかは別にして、きっと、四六時中握りしめていたと思います。肌身離さずに、そのクナイに、クシナはミナトとお腹の子の無事を祈っていたと思います。

そして、任務先か、帰還の途中で木の葉のこの大事件を知らされた…。ミナトの顔色が変わります。あの真剣な「先生」の眼になった筈です。一瞬、印を結んだかと思うと…。

「カカシ…悪いがオレは先に行くよッ!」

飛雷神の術でミナトは一気にクシナの元に飛びます。「先生…」カカシも猛追しますが、里はまだ遠い…。ミナトがクシナの元に到着した時、既に出産は終わっていたと思われます。クシナが産み落とした「珠」のような男の子をミナトはどんな風に見つめたのでしょうか?初の我が子との対面。ミナトは子供が好きそうですよね。意外と親ばかだったりして…。でも、「高い、高いーッ」ってやった日には、何十メートルも高く上がって危なそうですね(笑)。

しかし、九尾は里を壊滅状態に追い込み、尚も暴れ続けている。恐らく、九尾の魔の手は生まれたばかりのナルトにも及ぼうとしていた筈です。しかも、尾獣を殺してはいけない「何らかの」理由があった(としたら…)。どうしても殺せない。屈強な忍を擁する木の葉の里が九尾の妖狐にここまで押し込まれたのも、その理由に因るかも知れません。

そしてこの時、ミナトが導きだした最善策が、「ナルトの臍に九尾を封印する」事だったんだと思います。里長として、親としての最善…。ミナトの決断は一瞬だったと思われます。そして、勝負も一瞬で決したと、僕は考えています。

そして結局、カカシは…。ウッ……呪印が…。




カカシは九尾を見る事はなかった!!

四代目・火影は九尾を一瞬で沈黙させてしまったと思います。九尾は四代目を見る事すら出来なかった。九尾の妖狐の凶暴な爪も、禍々しいチャクラも、ミナトには届かなかった…。何せ、九尾が相手にしたのは「木の葉の黄色い閃光」…稀代の大天才…四代目・火影なのですから。だから、九尾は「四代目とやら…」になるのだと思います。(ナルトの中の九尾がミナトを知らないのは、ミナトが九尾の「心」(陰のチャクラ)を屍鬼封尽したから…と言う見解に推移しています。詳しくは「九尾の「陰」(かげ)のチャクラって何だろう?」を参照して下さい)

そして、カカシが木の葉に帰還した時には、九尾も四代目も姿はなかった筈です。そして、九尾を封印したナルトも居なかった。多分、秘密保全の為に隠蔽されたものと思われます。恐らく、その秘密保全は三代目自身が行ったと、僕は考えています。

十中八九、この場に三代目は居合わせている筈です。何より、如何にミナトが辣腕だったとは言え、生まれたばかりの首も座っていないような赤ん坊を抱いて、九尾と闘う事は適わなかったでしょう。印を結ぶのもしんどい!ここは強力なサポートが必要です。恐らく、これに三代目が当たったと、僕は考えています。九尾を「屍鬼封尽」で拘束した後、三代目が赤ん坊のナルトを優しく抱きかかえてミナトの元に届けた。三代目はナルトの出産の秘密を知り得る唯一の生き残りであった可能性があります。多少、これを後押しする描写もあります。

「これが四代目の言っていたこの術と契約した者のみが見えるという死神か…」

木の葉崩しで三代目が「封印術・屍鬼封尽」を発動した時(14巻/91頁)、そう呟いています。術の仕組みとして発動した忍は死んでしまう訳ですから、「死神を見た」事実を知り得る場所に三代目が居た事を根拠付ける描写であると言えます。つまり、三代目は九尾を封印する四代目と一緒にいたんです。多分、印や術の発動の仕方はこの時、見取ったのだと思います。だから、三代目が四代目のオリジナル忍術である筈の「封印術・屍鬼封尽」を木の葉崩しで大蛇丸に対して使えたんです。闘いの最中、「これが死神か…」とでも四代目が呟いたんじゃないでしょうか?

恐らく、四代目と一緒に居たのは三代目くらいでしょう。他の忍は殺されるか、逃げた(逃がされた)と思われます。依憑(よりわら)になるナルトが多分、泣きじゃくっていたと思います。それを三代目が守っていた。その力強き両腕でナルトを優しく抱きかえていた…。

他にも、木の葉崩しの対大蛇丸戦の終盤の三代目の回想で「おくるみ」に大切に包まれたナルト(14巻/95頁:非常に余談ですが、このナルトの「おくるみ」のカットは是非観て下さい。自分が赤ちゃんだった頃を思い出せるかも知れません)からも窺い知れます。赤ん坊の頬に九尾の憑依の印であるヒゲ状の「痣」があるので、間違いなくナルトです。

上質な「おくるみ」(←赤ちゃんを包む寝袋みたいのを「おくるみ」って言うんですね。これをどう表現すれば良いのか?探しまくりました…汗)は、きっと三代目が用意したんだと思います。自身の「死」を目前にした回想ですから、あの描写は三代目の愛すべき者たちが去来する「走馬灯」の筈です。そこに、ナルトの赤ん坊時代があった。きっと、影の養父としてナルトを面倒みていたのは三代目でしょう。愛すべき四代目・ミナトの実子です。三代目はナルトを自分の孫のように大切に思っていた…。それが、この「おくるみ」に現れているのだと思います。また、クシナはこの時、死んでいたかも知れません。と言うのは、ナルトの出生に関して、余りにも母であるクシナの露出が少ないのです。それか、秘匿された事情があるものと想像されます。

現在までのカカシの描写を見る限りでは、九尾に対する執拗な恨みは感じません。多分、相当高い確率でカカシは九尾事件を「生」で体験していないと思います。急いで九尾事件の現場に駆け付けようとしたにも関わらず、ミナトの電光石火の早業がその前に全てを終結させてしまったと、僕は考えています。カカシが九尾を恨んでいないのは、四代目の遺志を自分が受け継ぐ「決意」があるからなんだと思います。飛雷神でクナシの元に飛ぶ直前、ミナトはカカシに「何か」を託したんだと思います。

カカシは今もミナトとナルトの親子関係については正式には知らされていないかも知れません。それでも運命はカカシとナルトを引き合わせ、カカシはナルトの師匠として、自分をも超える存在になるまでに育て上げました。カカシは現時点ではナルトに対する自分の役割は果たしたと考えていると思います。カカシはナルトの「師匠」なのです。「先生」なのです。その関係性は四代目とカカシの関係に似ているようにも思えます。これが四代目の願いであったと言えるのではないでしょうか。

「四代目火影を超える忍はお前しかいないと…オレはそう信じてるからだ」

そう言った後、ヤマトに静かに言った「本当にそう信じてるのさ」(37巻/37頁)はカカシの偽らざる本心でした。カカシの嗅覚は無意識の内にナルトの素性を嗅ぎ分けていたのかも知れません。ここまで考えてミナトがカカシにナルトを託したのだとしたら…。三代目がカカシを選抜した意図がこれだとしたら…。ないかな。どんな天才であっても、人間はそれほど便利にはれはしない。

ただ、イルカのようにナルト(九尾)を許す為の葛藤が必要ないと言う意味では、カカシはナルトの師匠に適任でした。カカシはナルトを抱き締める為に涙を流す必要がなかったのです。そんなカカシが居たからこそ、ナルトは強く逞しく、そして優しく育つ事ができたのだと、僕は思っています。勿論、イルカに許して貰った意味は基礎的な部分で極めて重要ですよ。これは、その次の段階の話です。

少なくとも、四代目とカカシのつながりが、カカシとナルトのつながりを生む呼び水になっているのは確かです。しかし、それすら、それ以前から連綿と続く「つながり」の中では一部にしか過ぎないのかも知れません。人生とは「ポツン」と存在するものではなく、量り知れない連鎖の果てに成り立っているのだから…。

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第367話「イタチとサスケ」

 
あの暗い洞窟の中でのイタチとサスケの再会からの続きです。いきなり余談ですが、週ジャンのアオリはスルーする事に決めました。あんまり当てにならないです(笑)。

「少し背が伸びたか?」

こうして向かい合うのは、やはりイタチと鬼鮫がナルトを拘束に動いた「木の葉襲撃事件」以来。この時点から3年ほど前の事です。「前のように大声でがむしゃらに…」と皮肉られるサスケ。確かに、あの一件でイタチを探し当てたサスケは皮膚が捲れ上がるほど、強烈にチャクラを左手に集めて千鳥を練り上げましたね。身体だけでなく気持ちもサスケは成長しました。兄はそれが嬉しかった。イタチはサスケとの再会を楽しんでいるようです。

「アンタは変わらずだな。その冷たい目も…」

サスケはイタチを目標としていました。些か気の抜けたようなイタチの言葉にサスケは苛立っているようでもあります。「アンタはオレのことを何もわかっちゃいない…」と、二度もサスケはイタチに吐いています。二人の温度差はかなり大きいと思われます。イタチが乗って来ないから、サスケが戸惑っている(笑)。そんな感じがしています。

「どれほどの憎しみを心の中に抱えているか…そのお陰でどれほど強くなっているか」

イタチはサスケを強くする為に追い込んだのです。弱いのは「憎しみが足りないから」と、木の葉襲撃の時、イタチはサスケにちゃんと告げています。気付いていないのはサスケの方です。イタチはサスケを強くする必要があった。これは木の葉襲撃から変わらない疑念です。イタチはサスケを「弟」と呼びます。一族を皆殺しにしたとされるイタチが……。

サスケは瞬身でイタチの背後を取り、千鳥の形態変化で攻撃します。射程は5メートル(デイダラ戦)ですから、サスケのスピードを考えあわせると、かなりの遠間からの攻撃が可能です。ナルトを超接近戦で汗と血に塗れるインファイターとするなら、サスケは間合いを保って華麗に攻撃を仕掛けるアウトボクサーですね。実に対照的です。典型的なライバルです。これぞ、少年誌のスタンダードです(笑)。

ここで、サスケは千鳥刀をイタチの体内で更に形態変化させています。内側から四方八方に串刺しする凶悪な術です。天地橋でヤマトを突き刺した時には見せなかった。きっと、かなりの奥の手なんでしょう。或いは、あの時、第七班を壊滅させるつもりはなかったか。殺傷力はかなり高く、致命傷を与える大技ですから、ここでイタチに対して使うという事は、これをイタチの実体と信じている事になる。影分身相手に手の内を明かす必要はありませんから。

「強く…なったな…」

結局、倒れたイタチは分身でした。烏が霧散していきます(烏分身?)。写輪眼をしても高等忍術の影分身は実体と分身を見切れないものなのかも知れません。影分身は実体を伴う複製をつくり出す…本体の全てを写し取るような術の体系なのでしょう。イタチもサスケの成長を確かめたかったのだろうし、何よりこう言う危ない術を少しでも調べる必要があったのかも知れません。もちろん、サスケの成長はイタチの想像通りだった筈。サスケもそんな手の内を惜しまなかったのは、自分の強さや成長をイタチに誇示したかったから。この二人、似てる…(笑)。

「一人でうちはのアジトに来い。そこで決着をつけてやる」

やっぱり、結論は先送りでしたね(笑)。この大ネタをここで一気に!と期待してたんですが、愉しみは「後で…」とまたお預けです。薄々、予想はしてたけど(汗)。キッシーの「ドS」っぷりは板についてるなァ。アオリももう信じるもんか!!(笑)

一方、綱手のお持ち帰りはありませんでした(笑)。いきなり、綱手はゲボゲボやってるし…。綱手がこんなにお酒に弱いはずはないと思うけど、腐った大人としては誘ってるようにも見える。綱手が自来也に甘えてるみたいな感じが僕にはしています。綱手の上目遣い。頬の紅潮。

「お前…ワシ以上に酒グセが悪いのォ。少し近くで休むか」

来たーァァァァァァッ!!!!!「休む」=「休憩」が脳内で点滅しました!きっと、お城みたいな建物に入るんだーッ!!「どのお部屋にしようか?」って二人で考えるんだ!!って、腐った考えに取り憑かれていました(汗)。凄く期待してしまったんですが、普通にベンチで腰掛けてましたね。ホントに休んでました(笑)

そして、短くはないであろう沈黙。前回から、沈黙が二人の描写に多いです。子供の頃から一緒にいた。半世紀に近い幼馴染み。友達以上恋人未満の関係。信頼と尊敬。友情もある。そして、数限り無いであろう想い出。その記憶の倉庫は膨大で、どんなに高速で検索しても時間が掛かってしまうのでしょう。

「生きて帰って来い…お前にまで死なれたら…私は…」

縄樹、ダン、三代目…そして大蛇丸。きっと、綱手にとって、自来也はその最後の人物なのでしょう。ここで、気の利いた台詞が吐けた日には、綱手を泣かす事ができるのでしょうが、それが出来ない(ワザとやらない線もある)のが自来也なのです。生真面目なのか、肝心なところで詰めが甘い。インテリ過ぎてバカになれない。自来也が大蛇丸を止められなかった理由…。

「泣いてくれるのか?嬉しーのォ。でも、ダンの時ほどじゃねーだろーのォ。ワハハ」

きっと、ダンが戦死した時、綱手は自来也に支えてもらった筈です。どう考えても、大蛇丸は綱手を受け止めるような慰め方をしないだろうから、綱手は自来也に甘えさせてもらったんだと思います。自来也の大きな胸を借りた。最初は泣き濡らした。そして、泣きじゃくった。そんな綱手の行いの全てに何も言わずに、自来也はしっかりと受け止めてくれた。自分の弱さをさらけ出せた唯一無二。自来也は綱手にとって、そう言う「存在」だと言う事です。

「馬鹿が!」

これは、大人語の翻訳機にかけると「あの時は、ありがとう!」と言う意味です(笑)。

「お前はワシの死ぬ方に賭けろ。お前の賭けは必ずハズれるからのォ
そん代わりワシが生きて帰って来た時は…」

エッ!?自来也、その言葉を言ってしまうのか?勝負かけんのか?二人にとって大切な言葉になるかも知れないのに、こんな状況でつかっちゃうのかよ!自来也!「なっ…」と、綱手もそんなリアクションでした。それを、自来也は上手く中和します。

「ゲハハ、冗談だ、冗談!お前には感謝してる」

これは三代目が木の葉崩しで大蛇丸が零した涙をことさら追求しなかったのに似ています。白黒をきっちりつけない絶妙の幕引きです。きっと、自来也は過去に綱手に正式に告って、完璧にフラれてる筈です。勢いで、キスくらいはしてたかもし知れません。でも、それ以上の関係にはなれなかった。綱手は自来也と男女の関係になるイメージを持てなかったんだと、僕は考えています。

「?」

綱手は「告られる?!」って、期待してたのにすかされた(笑)。そんな表情だと思いました。50歳過ぎても心は少女なのかもね。たとえ、断るにしても、想われてるのは嬉しいものでしょう。今回ばかりは、綱手もやぶさかではなかったと思います。これだけ諦めずに(恐らく半世紀近く)言い寄って来るんだから、流石にもう良いか!と、OKを出してやるかッ!と考えてたかも知れません。ただ、時勢が時勢。二人とも恋愛に傾倒できる余裕はない。

「男はフラれて強くなる」

そんな揺れ動く女心に、またも自来也が楔を打ち込みます。今はそれどころじゃない!と言うことなのでしょうか?自来也は意を決しているのかも知れません。死を覚悟している。もし、そうでなければ……。僕も揺らいでいる。自来也が分からない。

「よーするにそんなことは笑い話にするくらいの度量がなけりゃ男は務まらん。
ネタにするくらいじゃないとの」

自来也はイチャパラを綱手にチラつかせます。恐らく、イチャイチャシリーズって、自来也と綱手の話だったんでしょう。「インテリエロ助」と綱手に首根っこを掴まれてた自来也の長い長いラブレターだったんですよ。きっと…。自来也は大蛇丸を見張って諸国を彷徨ったんだろうけど、その間もずっと綱手を思い続けていた。その想いを切々と綴ったのがイチャイチャシリーズだった…と思います。自来也はズーッと綱手が好きだったんです。でも、綱手がイチャイチャシリーズを読んでたかどうかは微妙…(笑)。どっちかって言うと、読んでない方が自来也の行動らしい。

だとしたら、「イチャイチャバイオレンス」って、自来也が綱手のお風呂を覗いてぶっ飛ばされたアレですか?「アバラ六本と両腕がイってて内蔵破裂が数カ所…」とヤマトがナルト(ナルトもサクラの入浴を覗こうと企んでいた)を制止するシーンがあったけど、ヤマトはイチャイチャシリーズのホントの意味を知ってたんじゃないでしょうか。カカシもそう。あんなに真剣にイチャイチャを読むのは自来也の綱手に対する真実の「愛」が綴られているからじゃないでしょうか。

「強くあるのが男の務めか?」
「まあのォ。それに幸せなんてのは男が求めるもんじゃないのォ」
「………」
「フン…何格好つけてやがる。女がいなけりゃフラれることも出来ねーくせに」
「ハハ…確かに」

このやり取りって何なんだろ?って考えてみたんですが、「まあのォ…」と言う自来也の流し目。「………」の目を真ん丸で、つんのめりそうになるのを押し戻されたような綱手の表情から察すると、綱手が自来也に縋り付いて止めるなら「考えてみんでもないがのォ」と言う自来也の本心かな…と思いました。そして最後の長い沈黙。それぞれの役割を認識したこの期の二人にそれはない…と言う事なのでしょう。

「新しい火影候補ならいくらでもいる」

綱手も恋愛よりも自分の使命を取る決意を示します。自分は死ぬ覚悟があると言う事です。「火影候補」とは、自分も大勢いる忍者の一人に過ぎない…と言う覚悟みたいなものです。そして、イタチとサスケが消化不良だった事の償いでしょうか?この二人の四方山話は意外な大ネタにつながります。大ネタも大ネタ…第二部に入ってから散々チラ見せして来た、あの「謎」です。それが、とうとう解明されました!

「カカシはともかく、首飾りまでやってはいるが、ナルトはまだまだだ」

カカシは火影クラスの忍なんだ。「暁」とも五分だし、納得です。しかし、「暁」って里影クラスの忍が集まってることになる。危険極まりない集団です。ところで、あの「首飾り」って、何か特別な意味があると言う事のようです。これまで描写のあった尾獣対策以外です。初代の首飾り…。これは今後の大きな伏線だと感じました。でも、ナルトが「まだまだ」と自来也自身が言う事自体、気持ちが入ってない。ナルトと過ごした2年半が暇つぶしのように軽薄に感じられます。

「お前だって大した力の入れようだったじゃないか…螺旋丸まで教えたくせに」

ナルトが約束の一週間で螺旋丸をモノにしたのを、綱手は思い出しているのでしょう。それが、件の首飾りを託す条件でしたね。綱手の目には僕が考えるように、自来也の想いは軽薄に映ってはいなかったのですね。「まだまだ」とは師匠としての謙遜なんでしょうか?「ミナトを教えていた頃を思い出しての」と、過去の弟子にナルトを重ねているようでした。自来也が入れ込むような弟子ねぇ…。もしかしたら、もしかして…。

「波風ミナトか」

お初の名前でしたが、綱手もその名を知っていました。かつての自来也の弟子…。綱手が「確かに似てるな…」と言うように、その風貌はナルトに似ているようです。ナルトに似てる???金髪の青い瞳…。自来也の弟子。もしかしたら…。と思ってたら、来たァァァァァッ!!!!!!とうとう、来たァァァァッ!!!

「いやミナトは十年に一度の逸材だ。あれほどの天才は生まれてこん」
「優しい男だったが根性は筋金入り。瞬く間に四代目になった」

ここで、火影の顔岩の四代目のカットがドンッ!(笑)間違いなく、「波風ミナト=四代目」です。ウィキの四代目の本名が「カヤク」と言うのは間違いでした。ガマぶん太の契約書のサイン。あれは「ミナト」って書いてあったんだ。既に訂正されていると思います。恐いから見に行ってない。ネタバレは嫌だし…(汗)。「あいつがワシの子だったらさぞかし鼻が高かっただろーの」と、自来也も四代目を我が子のように考えていた事が窺えます。多分、それと比べたらナルトは「まだまだ」なんでしょうね。

「どちらかと言えばアレは母親似だからな…」

元渦の国のくの一で…流れから明確にこれがナルトの母の名である事が分かります。同時に、ナルトはミナト(四代目)とクシナの間にできた子である事が判明しました。「ナルトの顔は父親似だな」と綱手が言うように、外見はミナト似で、「ああ…性格と忍術はうずまきクシナそっくりだ」と、母・クシナからは内面的な性質を継承しているのでしょう。きっと、ミナトとクシナは似た感じの外見だったのかも知れません。恋人や夫婦が似ている、似て来ると言うのは実際にも良く感じます。きっと、可愛いカップルだったんでしょうね。

「赤毛でおしゃべりでおてんばで、まるで男の子のようだったのォ…」と、自来也もクシナを知っていました。師匠である自来也には、ミナトが紹介していたんだと思います。綱手にもミナトは可愛がられてただろうから、そのつながりでクシナもまた綱手と関係があったのかも。また、ナルトは母方の姓を名乗っていたんですね。もしかしたら、道ならぬ恋だったのかな。元渦の国…と言うんだから他所者だったんだろうし、片や四代目火影だから、五月蝿い事、言われてたのかも知れません。ご意見番が文句言ったとか…。

「だからナルトにはアイツの面影が見える」

以前、風遁・螺旋丸の修行でカカシが感じたデジャヴと符合します。でも、カカシは知らなかった。確実に。ナルトが四代目の子である事を。しかし、「ワシからしたら孫を見とるようとでも言おうかの…」と言う割には、綱手捜索の局面でナルトを連れて行くと言う時に「面白い卵」とナルトを称しています。ホムラやコハルを説得するのなら、「四代目の子」と言う方が説得力があった筈なんだけど。でも、ご意見番の二人がナルトの素性を知らないはずもないか?それを織り込み済みでナルトの同行を許した…とする方がしっくり来ますね。

そして、自来也は別れ際、付け加えます。

「…"根"の者には気を付けておけ」

綱手に言った、この言葉が気になる。「根」となると誰だ…。サイ、タンゾウ、ヤマト(暫定)が思い付くところ。イルカ先生は関係ないよな…。上腕を確かめさせて欲しい。後、誰だろ。夕顔は違うよね。只の暗部だよね。タンゾウの包帯の下の眼。早く出せやーッ!!(高田pride総帥風)

そもそも、今の木の葉の動きは解せない事が多い。今回の作戦もサスケ一人を連れ戻すにしては大掛かりすぎるし、さしたる大義もなければ、被害に対する利益が少なすぎるように思える。里の忍も減って通常の任務もこなさないといけない人手不足な現状は以前にも増して厳しいはずなのに、行動の手を緩めていない。逆に大掛かりになっている。もしかしたら、表面化していない問題があるのではないか?そして、それに「根」が関係している。一時、「根」は大蛇丸とも連係しようとしたから、それが今は「暁」になっているとか?それの示唆なのかな?

「ああ…分かってる」

二人の間では既成の事実のようです。この二人は何かを隠している。そして、これが二人の今生の別れにならない事を祈っています…。

雨隠れは何処だ?

前回の「土・風・火の三大国に囲まれ…」から推察して雨の国は地図の青い部分だと思われます。ちなみに、オビトが沈んだ神無毘橋は木の葉の国境で、雨の国の近くです。オビトの亡骸を回収するには雨の国は絶好のロケーションだと考えています。そして、雨の国でオビトはトビとして再生(厳密には身体を使われた)された…と僕は考えてます。

多分、雨の国の湖か運河…。ザーッと雨が降っています。

<ポチャッ…><ガパ><ズボッ><ビチャ><ズボッ>

蝦蟇の口から自来也が這い出してきました。「何かあったら蝦蟇で連絡をよこせ」と綱手も言ってましたが、蝦蟇の腹の中を使った時空間忍術が存在するんでしょう。これまで、自来也が言っていた「情報」とは、自身がこう言う風に単身潜入して情報収集していたのかも知れません。そう言えば、自来也は透遁(覗き)が得意でしたよね。望遠鏡も常備でした。きっと、大蛇丸の監視で必要な術だったのかも。これまで隠して来た自来也の本当の力がこれから拝めるかも知れませんね。

「潜入成功だの…。意外に簡単にいったが…さて、どーかのォ」

雨が降りしきります。ここは敵地。単身乗り込む自来也。めちゃくちゃ恐いです。自来也の命がけの潜入捜査が始まろうとしています。でも、何で乗り込む必要があるんだろう。4マンセルで組織的に行動した方が敵にとっては脅威になる筈だし、イマイチ自来也の目的が見えない。ホントに「暁」のリーダーの所在を確かめるだけなんだろうか?

「オレの雨をさえぎる奴がいる。このチャクラの感じ…かなりの使い手だ」

ペインは自来也の潜入を察知していました。大凡の状況も把握してました。ペインって感知能力もあるんだ。「"暁"…あれほどの者たちをまとめてる奴だ。どんだけ強いか分からんぞ…」と綱手も想像してましたが、負けた事がないペインって、恐い。オールマイティに優れているのかな?でも、この雨はペインが降らしてるんだ。雨=天候を操る能力…か。ちなみに、暁女子は感知タイプじゃないのね。「どうした?」ってペインに尋ねてるし。しかし、この女も微妙に無気味だァ(汗)。

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ナル×ジャン+閃光万雷!コラボ待画 Ver.仔カカシ

 
ナル×ジャン+閃光万雷!仔カカシVer.

お言葉に甘えまして、ナル×ジャン+閃光万雷!コラボ待画の第二弾!です。今回は「仔カカシ」です。神無毘橋の後の若かりし日のカカシです。肩のなで方が何とも通好みです。ホントに素敵な原画を提供していただきまして、「閃光万雷!」のWILLIAM様には感謝しております。この場を借りて御礼を申し上げます。

ダウンロードに関しましては二次配付(自分のコピーを誰かに渡す)なしで、個人で楽しむのみの使用に限定させていただきます。販売とか商用目的のダウンロードは禁止です。好意と相互理解の上に成り立つ楽しみの「共有」を目指す企画でありますので、ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

カカシについて少し…。

カカシの父、はたけサクモは「木の葉の白い牙」と呼ばれた天才忍者でありました。その名の前では"伝説の三忍"の名がかすむほどの存在でした。神無毘橋の岩忍からも一目置かれた存在で、諸国にも勇名が轟いていたようです。砂のちよバアも身内を殺されたと恨んでいましたね。

カカシは神無毘橋の闘いの任務では上忍に昇格しています。12歳での昇格でした(オビトよりカカシは年下でした…汗)。今のナルトよりも若い。ナルトなんかまだ下忍ですよ(笑)。どう見ても早い。カカシの優秀さが感じ取れますね。もっと、驚くのはアカデミーの卒業が5歳。中忍昇格が6歳です。6歳って言ったら、まだ、おねしょしてましたよね(汗)。

サクモは神無毘橋でカカシの頑な態度をオビトに説明する過程で、自殺した事実と経緯が四代目によって語られています。神無毘橋の時点で「五年前…ある極秘任務で…」と紹介されているので、カカシが7歳の頃、サクモは死亡している事になります。7歳と言えば、カカシが中忍昇格してすぐ。尊敬する父に「良くやった」と肩を叩かれた…かも知れないと思うと心が痛みます。

多分、カカシはサクモの死によって無為な生活を送っていた時期があるんではないか?と僕は考えています。でないと、6歳で中忍に昇格してから上忍の12歳までが長過ぎる。サクモの英才教育がなくなったのも影響しているかも知れないけど、カカシにとって父・サクモの死は相当に大きな痛手であった事は想像に難くないです。

もしかしたら、悪い事(非行)をしたかも知れないし、何も手につかず「ボーッ」っとして無駄に時間を過ごしたのかも知れない。何にせよ、自棄になっていたんじゃないかと、僕は想像しています。自分の目標とも言える、父が里からの中傷で死に追いやられたのだから、カカシのこの時の心情は察し切れないほどの闇にも思えます。

カカシも世の中を恨み、人間を嫌ったのではないか?父を中傷し、追い込んで行った人間を恨んだ。心の底から呪った。でも、今のカカシは明らかに違う。ナルトやサスケ、そしてサクラを愛し、護っていますよね。その前に、神無毘橋でも頑固で融通が利かない堅物ではありましたが、木の葉の為に一生懸命働く忍者でした。確かな変節がある。

中忍に昇格してから上忍になるまでのタイムラグに痼りを感じただけなんですが、サクモの死後、自暴自棄になっていたカカシを立ち直らせ、生きる意志や目標を持たせる為に尽力した存在があるんじゃないか?と、僕は妄想しているんです。カカシは何か、導かれるような存在に出会っている筈です。

きっと、それが「四代目」、つまり「先生」だったんではないか?と、僕は思っているのです。サクモの死後、カカシがやさぐれて非行に走った(コンビニで万引きとか…笑)時に、優しく諌めたのが四代目だったんではないでしょうか?もしかしたら、その影には三忍や木の葉の有識者が居たかも知れません。

カカシも6歳で中忍になっちゃうくらい優秀な忍でしたから、相当の自信はあったろうし、鼻っ柱も強かった筈。しかし、それ以上に四代目には圧倒的な「力」があった。尊敬できる人格でもあったでしょう。それに、男前だった。きっと、声すら素敵だった。四代目は、思わず一緒に居たいと思える存在だった。

四代目との出会いは、カカシの運命を変えてしまうような出合いであったんだと思うんです。きっと、カカシはそれを「運命」と受け入れ(感謝して)自分の人生を再生して行ったんだとおもうんです。強い人間は曲がらない代わりに折れてしまう事があるから、案外、打たれ弱かったりするんです。

ちょっと、余談ですが、カカシがナルトよりもサスケに傾いていると、僕が感じるのはサスケの方がカカシは理解できるからなんだと思うからです。多分、サクモの死を契機に自分の中に生まれた「憤怒」をカカシは覚えているのでしょう。それと同じような情動に支配されるサスケは理解し易い。それに対して、ナルトの屈折しない生き方を理解できない…信じられないで…感心すらしている。何でここまで曲がらず、折れずに居られると…。

「さすがは意外性の忍者だ。やってくれる」

角都に心臓を奪われそうになったナルトをカカシが助けました(38巻/14頁)。この「意外性」と言う言葉をカカシはナルトに対してよく使いますが、カカシにとってナルトはかなり理解不能な異星人なんです(笑)。九尾の依憑(よりわら)として忌み嫌われて来た不遇な過去を乗り越えて、尚、明るく真直ぐに生きるナルトが不思議で仕方ないんです。

そして、その後は「カカシ外伝」で描かれているように、オビトとの衝突と瓦解がカカシを「人」に目覚めさせた。オビトの「死」は未だにカカシを苛んではいるけど、同時にカカシをしっかりと世の中につなぐ「鎖」にもなっている。ナルトやサクラ、そしてサスケが感じる優しさは、そこから湧き出す「情」なのだと思います。

その「情」がカカシの眼に現れている。色っぽい。艶っぽい。○イっぽい(ウソ)。思わず、「ドキュンッ!」と悩殺されちゃうようなカカシの眼力に明確に示されています。それは、写輪眼のせいだけじゃなくて、カカシの中の「天国と地獄」がもたらす魅力なのではないでしょうか?不遇や失敗を経験して、それを乗り越えた人間だけが持ち得る「本当」を、カカシは持っているんです。

僕は、WILLIAMさんの、この仔カカシを拝見した時に、図らずも、そう感じました。アプローチは違っても、物事の純度が高まる時、それは同じモノになり得るのではないでしょうか。例えば、刀鍛冶が砂鉄から刀を形造るのにそれは似ている。不純物を搾り出して純粋な鋼に変えて行く。この宇宙の何処に在っても同じ「鋼」練りだしているのです。

違う人間が別の方法でアプローチしても、同じ境地に巡り合える(かも知れない)。それを感じられて、何だか嬉しくなった。今の僕はそこ止まりですが、きっと、その先が在る筈。それを探しているんだと思います。表現する人は、皆、それを探しているんじゃないかと、僕は考えているのです。

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ナル×ジャン+閃光万雷!コラボ待画

 
今度こそ!どうよ!

↑圧縮方法を変更しました。最新画像に更新しています。ブラウザーで「ページの更新」をした後、画像をクリックしてみて下さい。今度は大丈夫だと思います。バタバタしてスミマセンでした(汗)。

先日、アクセス状況の分析をしていまして、ほとんどがサーチエンジン(グーグルとかヤフーの検索エンジン)経由なのに、それとは違うURLからのお客さんがある事に気付きました。それで、どこなんだろう?と思って、飛んだら「閃光万雷!」様と言うサイトに辿り着きました。ナル×ジャンをリンクで紹介してくれてたんです。仄かにお誉めの言葉も添えられていて、ジワッ…どころか、飛び上がるくらい嬉しかったです。

管理人はWILLIAMさん。四代目を中心に四代目班を漫画やイラストで表現しています。カカシ外伝で転んで、片手間で運営していると言う割にはやけに本格的。って言うか、相当のクオリティです。兎に角、絵が上手いんです。ナル×ジャンのリンクにURLが紹介してあるので、是非、覗いてみて下さい。自分の目で確かめるのが一番です。そして、味わって下さい。

特に四代目がカッコ良いです。僕の理想の人物像とも言える四代目がココでは活き活き描かれていて、とても嬉しいです。そもそも原作では「カカシ外伝」で登場しただけで、ほとんど描かれてませんから、凄く貴重で、あり難い限りです。四代目の透明感。空気を震わせない存在感。知性的な威圧感。四代目のいろんな魅力が詰まっています。ところで、四代目って「四様」(よんさま)って言うんですね。知らなかった…(汗)。

また、パロディ畑出身(他にも多様な活動をされているんでしょう)とのことで、4コマ漫画はシュールで、とても面白いです。一コマの方は更にシュールで大人向きになります。相当な点数の作品がアップされてますので、存分に味わって下さい。ジワッと面白いですよ。あのテンポはカカシのかな。独特な「間」です。それが「味」になっている。カカシファンは必見だと思いますよ。

それに、コアな線では「リン」がいけてます(汗)。何せ、リンは僕のド真ん中ですから…(汗)←(ド真ん中ばっかりでスミマセン)。健気で優しくて、肝心なところでキリッとしてる彼女の良いところが、上手く表現できてると思います。名前の通り、「凛と」してる。お嫁さんにするなら、こんな娘が良いんだけど、こう言う娘に好かれたためしがない(笑)。僕なんか…僕なんか…(生きててスミマセン)。

も一つ、目が離せないのが若い頃のカカシ。これは、ガタイも今よりも華奢な感じで…(ジュルッ…)明らかに、僕好みです(それはあくまでも噂であって…)。青年と言うよりは少年…?凄く軽やかなんです。脂肪がついてない細さがあるんです。あの線は「若さ」だと思います。それを表現して(ちゃんと伝えて)いるところに絵の力を感じるんです。

そして、カカシは、あんな風に四代目と一緒に修行したり、任務をこなしていたんだろうな…って感じてしまいます。カカシの「今」は四代目によって在るのでしょう。四代目のやぶさかでない眼差しは暖かく優しいです。しっかり「何か」をカカシに託したんだと思う。だから、今もドキドキするくらい、カカシはカッコ良いんです。

是非とも、若き日のカカシでもコラボ待画を、いつの日か作らせて下さいませ。

勿論、オビトもいますよ(ちょっと少なめだけど…)。四代目班はもれなく活き活きと描かれています。カカシとリンの見えざる過去のストーリーとかさり気なくて良かったなぁ。調子に乗ってリクエストするとすれば、神無毘橋でカカシとリンを追い込んだ岩忍を四代目がやっつけるところや、木の葉の劣勢を四代目が一人でひっくり返した「木ノ葉の黄色い閃光」の戦闘シーンとか描いてみて欲しいです。

もっとさかのぼって、九尾事件でも良い。現時点から15年前の10月10日。ナルトの誕生日に起こった騒動。ナルトの全ての始まりの大事件で、四代目は、カカシは…どんな風に行動してたのか?あの謎だらけの…と言うか、全く描写のない空白を、形にできたらどんなに素晴らしいでしょう。絵が描けるって、凄いスキルだな。羨ましいなぁ。

このインターネットの果てしない海の中では、数多の記述がかつ消え、かつ結んでいます。それは、久しく留まる事のない泡沫のようでもあります。その中から自分が記した記述を味わって評価してもらえるのは非常に嬉しい事であります。有り難い事であります。

僕は何度も口を酸っぱくして言ってるけど、自分の表現はほとんど他者に伝わらないと思った方が良い。究極、自分と同じ考えなのは自分だけなのです。世の中には、自分が考えてる事が何もなくても他者に当たり前のように伝わってると考える(勘違いしている)歳をとった人が多いけど、伝わらない事にイライラするのは物凄く滑稽な事だと、僕は考えています。そう言う、歳とった人(大人とは敢えて言わない)って、身の回りの多くないですか?(汗)

その上で、少しでも、感想をもらったり、何かしらの評価をもらえるのは、正に有り難い事なのだと思えます。「有り難い」=非常に「稀」なのです。考えがほとんど伝わらないとすれば、逆に少しでも伝われば、御の字も御の字じゃないですか。これは決して当たり前の事じゃない。極稀に起こる、非常に有り難い事なのです。だから、僕は感謝してしまうのです。

それを、少し味わわせて頂いた…「閃光万雷!」様の考察系のリンクのところを拝見して…キュンとなりました。有り難い事です。あんまり嬉しかったんで何か一緒に出来ないかな?って。何か記念に残せないかな?って思ったのです。で、四代目のカッコ良い画像をお借りして、ついでにサイトのエンブレムもお借りして、ナル×ジャンとコラボで待画を作ろう!と言う企画に発展した訳です。

管理人のWILLIAMさんには、突然の不躾な申し出にも嫌な顔一つせずお応え頂き、重ね重ね嬉しかったです。僕の拙い待画のデザインにも如才なく対応していただけて助かりました(笑)。確かな大人を感じました。ホントにありがとうございました。

紹介した四代目のナル×ジャン+閃光万雷!のコラボ待画は、基本的に再配布はなしで、ご自分で楽しむ為にダウンロードして使って下さい。auの標準サイズ(240×320)で作成してあります。画像をブラウズしたらダウンロード→保存→待ち受け画像に選択…でいけると思います。どうしても無理な人は相談して下さい。メールで送る手も残されているし、パソでダウンロードして…て言うのも可能です。

インディゴブルーに載せてみた…
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第366話「兄弟」

 
兄が奪い、弟は失った。その夜から、すべては始まった―。

扉のアオリです。「その夜」って、うちは虐殺ですよね。「すべては始まった」と言う事は、今度はそれが終息するのかな?何だか期待しちゃいますね(笑)。イタチとサスケを語るには、うちは虐殺は避けて通れない…。余談ですが、僕はイタチはやってない派です(笑)。とうとう、あの惨劇の真相が明かされるのでしょうか?でも、週ジャンのアオリって信憑性、薄いからね。ほとんど語呂だけでハメてるみたいなとこあるし…(笑)。

気が遠くなるような、2週間前の続きです…(笑)。木陰に潜むナルトにイタチが声を掛けたとこからの続きです。覚えてますか?「ナルト君」と言わずに、「うずまきナルト」と呼んだ…。あの続きです。

「オレを捕まえに来たのか?」

ナルトがイタチに遭うのは何回目でしょうか?木の葉襲撃と我愛羅奪還に続いて三度目かな。イタチは九尾担当でしたね。四尾・熔遁の回で、九尾は一番最後と言う条件にイタチは安心していてように僕は感じています。鬼鮫の先に拉致っても良いじゃないか…と言う提案も訳わかんない理由ではぐらかしてました(笑)。ナルトもイタチが九尾の担当を外れたのも知る由もないか…。

「いや…違う。ただ少し話をしに来ただけだ」

もう忘れてるかも知れないけど、みんな、イタチがナルトと闘いに来たとは考えてませんでしたよね。それと、このナルトも影分身の一つとも思ってた…。それにしても、イタチの精気がない。余命幾許もない…ような…。「そんなもん信用出来るかってばよ!」と、ナルトは言いますが、これはナルトも「問答無用」でもないと言う事の裏返しです。ナルトの本能はイタチを敵視しきれてないんだと、僕には思えてなりません。

写輪眼を相手にする時は"一対一なら必ず逃げろ"
"二対一なら後ろを取れ"だったな…!
ただし、こいつの場合、印を結んでからの指の動きででも
標的に幻術にハメる…気を付けねーと!

「写輪眼相手の戦い方を少しは理解しているようだが…」と、イタチにナルトが必死に考えてる事も読まれてました(汗)。イタチにはお見通しみたいですね。しかし、ナルトがチヨばあの教えを覚えていたのは立派と言うか、安心したんだけど、その前のカットで、イタチの指、十指とも全部、ナルトはしっかりと見てますよね。恐らく、イタチのマニキュアって、やっぱり幻術にハメる為の細工なのかもね。分かってても注目しちゃいますね。

「…お前が一人なのは知っている。…何故逃げない?」

「ケッ!」っとナルトも毒づいてますが、格の違いは明白。「オレの人数は一人から千人までだぜ!」とも威勢の良い事行っても、この雰囲気は第一部の中忍試験会場に現れた大蛇丸とサスケを守ろうとしたカカシの対峙ににてますね。イタチは完全にナルトを見切っている。圧倒的な力量の差は闘いのリアリティ自体を排除してしまうのかも知れませんね。

「それに逃げるわきゃねーだろ!お前、捕まえりゃサスケに会えんだからな!!」

イタチはこの言葉を聞いてどう思ったのでしょうか?相変わらず、「………」ですが(笑)、もしかしたら、イタチはこの答を探しにナルトに会いに来たんではないだろうか?何より普段無口なイタチが喋る…イタチの場合は言葉を発する時点で疑わなきゃいけませんから、こんなに雄弁に語るイタチの言葉は要チェックなのです。イタチは自分自身の気持ちを確かめるようにナルトに問いかけます。

「………何故そこまで弟にこだわる?あいつは抜け忍だろう」

執拗にサスケにこだわるナルトを訝しがるイタチですが、他ならぬイタチ自身がサスケを「弟」と呼んでいます。イタチのサスケの呼称に関しては、うちは虐殺以来一貫していて、「暁」内でも「お前の"弟"か?」と言われてましたよね。あんな大それた事をしでかしたイタチが、今も「弟」とサスケを呼んでいる。一族全員を殺した(とされる)イタチがです…。何かしっくり来ないんですよ。全てのつながりを断ち切った筈のイタチが、何故、サスケを「弟」と呼ぶのか?何故、このつながりを捨て去らないのか?

「少なくともお前なんかより…アイツのことを兄弟だと思ってるからだ…!!!」

ナルトはサスケを兄弟だと思ってるんでしょうね。マジで。きっと、どっちも相手の事を「弟」と思ってるんでしょう(笑)。サスケもナルトも自分が上だと思ってる(そう言い張ってる)筈ですから。可愛いッ!で、この真直ぐな言葉を聞いたイタチはまた、「………」なんですが(笑)、その下のカット。仄かに笑ってませんか?口元が微笑んでる…。モナリザみたいに…(笑)。イタチは嬉しかったんじゃないかな…。安心したようにも見えましたし。

そこに突進して来るナルト。「ウオオオオッ!!」って威勢は良いんですが…、

「お前はすでに幻術の中だ」

結局、ナルトはあれこれ考えてたけど、イタチの幻術にハマってた(笑)。ところで、イタチは「烏」を好んで使います。我愛羅奪還編でもそうでしたね。古来より「烏」は神の使いとされ、神秘性を感じる鳥で、イタチにピッタリな感じがします。ちなみにサッカーの日本代表のエンブレムは「八咫烏」(やたがらす)といって、三本足なんです。「もしかしたらイタチの烏もッ!」って思ったんですが、二本足でした(笑)。代わりに「眼」が写輪眼でしたけど…。

「…もう一度言う。お前と少し話がしたいだけだ」

ナルトも「!?」でした。この後、何か深い話があるんでしょうか?イタチはこのナルトが影分身ではなく実体である事を知っていました。写輪眼で見切れるでしょうから、むしろイタチは実体のナルトを狙い撃って接触して来た…と考えるのが妥当でしょう。イタチは本当のナルトをもう一度(最後に…?)、見ておきたかったんではないでしょうか?ナルト自身の言葉で、ナルトの気持ちを確かめておきたかったんではないか?と。そして、イタチも「何か」を伝えたかった。そんな風に僕には思えてなりません。

一方、木の葉の里の火影の執務室。<ドン、ドン>とドアを叩く自来也…。

「"暁"のリーダーの居場所をつかんだぞ」

僕は何を隠そう(隠してないですね…笑)、自来也悪人(悪人の定義は審議中です…笑)説支持者です。その急先鋒です(笑)。「暁」の実動部隊の位置すら判らないのに、術で遠隔会議に参加するリーダーの場所を特定できたとする自来也の言い分を、極めて穿った目で見ています(笑)。

「まあまあ…そう焦るな」

「すぐに奇襲作戦を…」と息巻くシズネにも、やけにのんびりしてるし…。「特に大事な賭けをする時はのォ」って、目まで閉じちゃって、めちゃくちゃ胡散臭いです(笑)。どうもこれまでの自来也の行動→結果の描写と発言がしっくり符合しない。

「どうだ?久し振りに二人っきりで外で酒でも飲まないか?」

自来也の誘いに、「馬鹿!私は火影だぞ!」→「プハ~」と…ま、綱手のお約束。自分で振って、溜めてから突っ込みをモロに受ける…かなり高等なテクニックです(笑)。

しかしあそこは出入りする者に入国審査と滞在期間中の監視を徹底する国だ。
合同中忍試験の手続きでさえ毎回困難を極めるほど厳格で閉鎖的な国だ。
そんな奴が動き回れるような里じゃないハズだがな。

自来也の情報によると、「暁」のリーダーは雨隠れの里にいるようです。雨隠れと言うと、中忍試験を木の葉と合同で行っていた隠れ里です。第一部のナルトの参加した中忍試験にも雨隠れの額当てが登場しています。確か、「ラッキー」が口癖の幻術使いが居ましたよね。変なマスクしてたような。何故か、目を包帯で隠してた(目のところは穴が開いてたっけ)。懐かしい。

「あの国ではどうやらずい分前から内戦が続き里も二分されとるらしい。
その一方の長が"暁"のリーダーと同一人物だという噂がある」

ペインの額当ては雨隠れのマークだったけど、横一文字に傷が入ってました。額当ての傷が示す自己提示は誰にだって判る筈だし、その上で里にいると言うのは、ペインの居る方が反主流と言う事かな。そもそも「暁」って少人数過ぎて「世界征服」が現実味なかったけど、雨隠れの里の半分がその母体だとしたら事情は変わります。

「…あの国は…土・風・火の三大国に囲まれ昔からそれらの戦場になることが多かった。
そのため内政も安定せず難民ばかりが増えたらしいからな」

それに、こう言う中で育った者が「世の中を変えたい!」と思うのもしっくり来ます。ペインがその一人だとして、力を得て、方法も見付かった。そして、それを実行している…のであれば、「暁」の存在はかなり肯定される。戦争の被害者=難民が世の中が間違ってると思う。そして、それを変える為に行動してるとしたら、「暁」は悪なんだろうか?「善悪」って不確かな概念だな…とつくづく感じます。

しかも、「土・風・火の三大国に囲まれ…」の位置関係から、神無毘橋も近接しているかも知れません。あのオビトが沈んだ岩場も…。それがトビに姿を変えて「暁」の黒幕として存在する。雨は工業立国みたいだし、科学力もお持ち得るでしょうし、国家規模の野望を「暁」に注ぎ込んでるとしたら…。小国が二分された状態としても、充分な力になると思えます。

「だからのォ。とりあえず情報が確かかどうか、まずワシが潜入して調べてくる」

自来也が単身、雨隠れの里に侵入して、その真偽を確かめると言うのですが、その必要があるのでしょうか?自来也の言う「噂」って何なんだろう。それが信憑性の高い情報であるなら、二分されたその対抗に歩み寄って侵攻する手だってある筈。何故、そうしないんだろう。自来也は雨隠れの里に入る別の必要性があるんではないか?僕の穿った目には、もうそうとしか映らない(笑)。

「悪いな…いつも損な役回りを押し付けて」

綱手が妙にしんみりモードです。心無しか胸元も露になってるし…。頬も紅い。綱手ってこんなにお酒に弱かったっけ。さしむかえだけど、何だか綱手が自来也に寄り掛かって飲んでるような気がしてなりません。綱手の表情、可愛くないですか?少女の頃に戻ったみたいな。思い出してるのかな。三忍が一緒に居た頃…。

「ハハハハ!何だ急に!?」

豪快に笑い放つ自来也。この笑顔を見てとても悪人とは思えない。そう、「悪」。でも「悪」って何だろう?だれが決める状態を言うんだろう。大体、何が何を見て「悪」とするんだろう?仮に「暁」が戦争難民の声を反影している組織だとしたら、それは「悪」なんだろうか?木の葉が一点の濁りもない「正義」なんだろうか?それを飲み込んで、自来也の屈託のない笑顔を見ると、判らなくなる…。キッシー…、あんた、アンフェアだよ(笑)。

「昔よく三人で三代目のジジイに…」

綱手が自来也に、三忍が一緒にいた頃の想い出話しか何か言いかけたんですが、「あのまな板綱手が今や巨乳火影だ!」と、別の話題に振ってます。その前に、「事実は小説より奇なりだな…まさかあいつが死ぬなんてね…」と言う綱手の俯きがちな表情…。その後の短くないであろう沈黙。…綱手は何か心に畳んでいた気持ちを吐き出そうとしたんじゃないか?と、僕は考えています。自来也はそれを制した。綱手の心が解ける前に留めた。

綱手は大蛇丸と自来也の間で揺れていた過去があったと思います。どっちかと言うと、大蛇丸に惹かれていたのかも知れない。尊敬に近い好意だったと。大蛇丸が悪に染まらなければ…そちらに倒れていたかも知れません。しかし、大蛇丸は死んでしまった。火影と言う巨大なプレッシャーがその両肩にのしかかる現在。久しぶりの居酒屋(笑)。美味しいお酒。気の利いた肴。気のおける旧友。これは、「口説き」のシチュエーションです。ベタベタです(笑)。

「ワシらの役目は次の世代のために手本となり手助けすること
そのためなら笑って命を懸ける。それが年寄りの格好良さというものだろーのォ」

そして、自来也の駄目押し(笑)。勢い良く水が流れ出す水道の蛇口を一気に絞るように、綱手の「女心」を塞き止めているかのようです。「年寄り」と言う言葉で綱手の口に「楔」を打った。心にも慣性は働くので、勢いのついた綱手の気持ちが出口を失って、この場合、逆に心の内圧が高まるのです。知っててやってるのか?知らずにいるのか?自来也は掴めません。はっきり言えるのは、綱手の頬の紅潮はお酒のせいだけではない。「お持ち帰り」されてもおかしくないくらいに…。どう見ても、綱手はオチてます…(笑)。

一方、ナルトVSイタチのシーンにスイッチ。ナルトは既に、地面に……(笑)。

「お前はオレを狙ってたんだろ!?だったらここで!」

ナルトは確かに「大した術」は身に付けて強くはなったけど、この場のイタチとの闘い方には違和感を感じます。端からイタチをやっつけるつもりなんかない…と、とった方がしっくり来ます。言い換えると、ナルトがイタチの敵意や殺意を感じてなかったとする考え方です。それをナルトが無意識が汲み取っていて、その上で、イタチに尚も向かって行ったと、僕には見えると言う事です。

「もう行く…これから大事な用があるんでな」

(…影分身…!)結局、イタチは実体じゃなかった。「ど…どういうことだってばよ?」とナルトが這いつくばる前に、イタチは何かをナルトに伝えたのかも知れません。ナルトはバカだから(笑)、すぐに理解できないのです。何かをイタチは伝えに来た筈ですから…。烏の残像と共に書き消えるイタチを、「………」で見守るナルト。しかし、イタチの言う、「大事な用」とは…。

場面は「暁」のアジトと思われる洞窟の中。サスケが単身潜入しています。

「来たか…」「誰だ?」

誰かいました。サスケは写輪眼を使ってないです。きっと、チャクラを温存してるんだと思います。写輪眼は相当、チャクラを消費するから…。また。ネジの白眼と比べても写輪眼は攻撃的で探査向きではないんでしょう。それに、敵の不意の強襲も咄嗟に対応できる自信がサスケにはあるんだと思います。

「オレだ…サスケ」

そして、暗闇で待っていたのは、イタチでした。サスケの写輪眼が瞬時に解放されます。多分、前回会ったのは木の葉襲撃事件。あの頃、サスケはまだ二つ巴でした。一気に激昂したのでしょうか?白目も血走ってる!ナルトに言った「大事な用」がこの再会だとしたら、これはイタチの本体の筈。いよいよ二人の激突なのかも。とうとうこの時が来たか…(ホントに来たのか?)。

(ドクン)って、こっちが(ドクン)ですよ(笑)。いよいよ明かされるのかな?うちは虐殺。最低でも、3週は黒バックで回想お願いします。もう、鬼鮫VS水月(多分、挿入してくると思うけど…笑)なんて後回しで良いから、この大ネタの描写に、是非とも専念して下さい(笑)。


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劇場版「NARUTO-ナルト-」疾風伝

 
劇場版ナルト疾風伝

先ず、最初に…自分の「目」で観て良かった!面白かった。非常に良くできた映画でした。幼い子供たちにも楽しんでもらう為に時間を長く出来ない。本編(週刊少年ジャンプの連載)に影響してしまうような内容はダメ。こ難しい伏線は無意味…きっと、製作サイドは雁字搦めだった筈(笑)。それでも、面白い作品にまとめたと思います。純粋に楽しい映画でした。

未だ劇場版を観てない人は、これ以降の記述を読む前に映画館へ行くべきです。

DVDで出るまで待とう!なんてのも浅はかです(笑)。こう言う映画は映画館でお金払って、ガッついて観るべきなんです。それに音響が違う。ホームシアターで、「躯の芯から震えが来ちゃう!」って裕福な家に住んでる人以外はちゃんとした映画館のドルビーサウンドで味わうべきです。そんなこんなをセットで映画ってのは造られてるんだから。完全体で味わうべきですよ。この作品の1800円(中学生は1000円!)は高くはないと思います。

それと、自分の「目」で観て解ったのは、他者の感想は自分の感想ではないと言う「当たり前」。インターネットで紹介される「美味しいラーメン」が必ずしも自分にとって「美味しいラーメン」になり得ないように、面白くないと言う映画の批評が必ずしも自分にとって面白くないとは限らないようです(笑)。あくまでも他者の主観。逆に、僕が面白いと賞しても面白くないかも知れないけど、映画を観ないのは、宝くじを買わないのと似ている。宝くじは大抵当らないけど、買わないと絶対に当らないのです。何より、買わないことには、ドキドキできないでしょ(笑)。

さて、本編。

冒頭、ナルトがいきなり死にます。巫女の予言通りなんですが、墓穴まで掘って埋められます。墓石にも「うずまきナルト」の名前が彫られて…。「……すべては…運命なのか…。」綱手の横顔が悲しく迫ります。マジ、死んじゃったみたい。確実に、事実としての描写でした。多分、誰も信じてなかったと思うけど…(笑)。

話は少しさかのぼります。

封印された魍魎(もうりょう)を復活させて世界を滅ぼしてしまおうと企む「黄泉(この世とあの世のはざまに入れる唯一の者)」が魍魎の魂を暗黒医療忍術で取り込み、力を得ます。そして、傀儡の術の応用で動く「兵馬傭」で構成される幽霊軍団を擁して一路、魍魎の身体の祠を目指して侵攻します。当然、木の葉も諸国と共闘してこれに対抗します。

「肉体を封じ込めてある祠に、鬼の国の巫女を送り届け…
魍魎の魂を封じ込めるしか世界を救う方法はない。」

第七班はカカシが幽霊軍団の殲滅にかり出される為、代わりに日向ネジ(上忍)を班長に、春野サクラ、ロック・リー(中忍)うずまきナルト(下忍)の4マンセルを召集して、鬼の国の巫女を護衛・搬送に当たります。ちなみに、リー君がサスケの代わり…と宣言してましたが、これはサスケが第七班に在籍していると言う事なのか?木の葉の認識上は未だサスケは「里抜け」してない事になっているんでしょう。これは仄かに興味深い描写でした…。

「その巫女の命……もらい受けようか……」

黄泉の部下「四人衆」のクスナ・シズク・ギタイ・セツナが鬼の国の巫女…紫苑に迫ります。黄泉→クスナのルートでチャクラ虫(チャクラを強化させ、これまで以上の力を持つ化け物に変身させてくれる虫)をそれぞれの躯に埋込んで強化するようです。すぐにチャクラ切れになるけど、強化時は相当の強さです。気持ちがハイになっちゃうのは、チャクラ虫のせいななのか?想像も出来ない強さを手に入れたからなのかな?

「そうはさせね〜てばよ!」

真打・ナルトの登場です!気配も消さず、大声を張り上げて…と大物振りを強烈アピールしながら…(笑)。四人衆も土・火・風の連係術で対抗します。しかし、ちょっと反撃されるただけで、チャクラ切れで後退しちゃう。やけに、闘い方が淡白です。努力して得た力じゃないからでしょうか?チャクラ虫のシステムに疑問…悪にしては腰が弱すぎ(笑)。信念なさ過ぎ(笑)。

代わりに、四人衆の追撃戦で、「努力」の人、リーがカッ飛んでくれました!気持ち良く、ガツンと、やってくれるんです!実にスピード感のある殺陣(たて)でした!カッコ良い!

「ガイ先生、自らの忍道のためにあの術を使うことをお許しください。
第三生門、開!!さらに第四傷門、開!!これでおしまいではありませんよ!
第五杜門、開!!」

四人衆の土遁のギタイとの闘い。八門の内、第五門まで開けて、未だリーには余裕があるようでした。「この上は更なる門を…」と悩んでましたから、リーは第六の門、「景門」も抉じ開ける事ができるんでしょうか?恐らく可能…、ッて事はガイが鬼鮫の象転体に繰り出した「朝孔雀」もリーのレパートリーには入ってるかも知れませんね。リーは成長したな。

「裏蓮華!超コレでボ~ン!バージョン!!(チョコレート…ボンボン?)」

映画の全編を通して、リーVSギタイ(土遁の石化)が一番面白かった。仕上げはガイが託した「ウイスキーボンボン」による酔拳?か、或いは「精神的なリミッター外し」による攻撃力のアップで圧倒してしまいます。子供相手の映画でいちいちアレなんですが(笑)、ここの理由をも少し明確に示して欲しかったのはある。

かつての名勝負。サスケ奪還編でのリーVS君麻呂。直線的な動きを見切られたリーは、不可抗力で「酔拳」を発動して一時攻勢に転じますが、本編ではその理屈を、君麻呂の台詞に上手く織り込んでました。作り込み方に対する物言いですが、ここでは簡単にでも「攻撃力の上昇」の説明が欲しいです。描写的には酔拳と言うよりは、リーの優しさによる「手加減」をアルコールの力で払拭するものだと思うんですが、曖昧。

例えば、敵である筈のギタイがリー君を誉めちゃうような…「こいつ…底知れない…」でも良いし、「まだ、あるのか…」でも。それこそ「どんだけーッ!!」でもOKだった(笑)。闘う相手すら認めてしまうような心のぶつかり合いが見たかった。チャクラ虫なんかで強化を図る薄弱さが足枷になっている気がします。悪も悪なりに「心」がしっかりしてないと、描き込めないじゃないかしら。今も心に残るような闘いには、そう言う心の深い部分での関わりが感じられたからなんだよな。闘いって、双方の積み上げたものの量の競い合いだから、四人衆と木の葉では差があり過ぎる。四人衆は単なる「道具」みたいな感じがしてならなかった。

一方、ネジは元々強かったけど、精密さと言うか安定感がアップしてますね。上忍としての落ち着きが溢れてます。白眼も威力全開で、守備的な闘いのおいては写輪眼よりも使えるんじゃないかな。ただ、チャクラ性質にこだわり過ぎみたい。それが先入観になって、後手に回ったりする場面もありましたね。真面目すぎるのって、実戦向きじゃないんだな。でも、そのネジの真面目さは好感が持てる。ネジには上品な「硬さ」があるから…。

「ここから先へは行かせん!八卦掌回天!!」

見方によっては、微妙に飛んでて……アレなんですが、高速移動中の刹那ですから…(汗)。で、余談ですが、ネジはこのエピソードの伏線的な存在なんですよね。メインテーマは「運命」と「運命からの解放」ですから、ナルトによってその運命に抗う事ができる事を教えられたネジが、紫苑を見る目こそ静かなプレッシャーなのです。実に良い配役です。ネジもナルトとの中忍試験での対決をジワッと思い出してる事でしょう(笑)。甘酸っぱいなぁ。

結局、四人衆の追撃で追い詰められるものの、紫苑の側近の一命と引き換えに第七班は封印の祠へと歩みを進めます。その後、四人衆(この時は三人になってるけど…)の追撃がありますが、ネジの落ちついた対処で、これを退けます。この時、ネジはチャクラ虫による強化の補給経路を断つ戦術に出たんですが、これも描写としては、チャクラ虫の仕組みをもう少し説明して欲しいし、補給時に隙が生じる点は描写があったのだから、それにネジが気付いた瞬間の描写が欲しい所でした。曖昧と言うよりは有耶無耶(うやむや)で、ネジの「八卦六十四掌」でジ・エンド…(文句ばっかり…笑)。ちょっと、ダルダル…。不評の根があるとしたら、恐らくこのダルダルさ…ですね(笑)。

それに、四人衆の、せめてクスナだけでも、もう一段階の粘りが欲しかった。本編を読んでる人には、ああもあっさりやられるのって物足りなく感じるんじゃないかな。別に、デイダラみたく粘らなくても良いから(笑)。少なくともスクナは暗黒医療忍術も使えるのだし、チャクラ虫も操れるのだから、ギタイがやったように決死の力の解放は欲しかったです。時間が足りないのは解るのですが、工夫が欲しかったです。浅い(ブツブツ…)。

余り好きなキャラでなくて萌えないから、感想がない巫女の紫苑(笑)。ここらでちょっと。腹心の側近、足穂(タルホ)が自分の身替わりに逝ってしまった後、自らの宿命を呪うように…。

予知は、巫女の命を守るための能力なのじゃ…。
巫女が、自らの死を察した時、巫女の魂は本体を離れ、
過去の自分に死ぬ瞬間の映像を見せる…。
死ぬ時に見やるは近くにいるお付きの者の姿じゃ…。
その者は巫女からの死の予知の事を聞き、
自らが身替わりになって巫女の死を防がねばなるぬと考えるのじゃ……。
これが巫女の予知の仕組み。

と、まあ、予言の正体をズバリ明かしています。要約すると、側近が死ぬ事で自分が助かる…と言う仕組みです。ナルトの予言も正にこれで、この予言を覆せば、ナルトは死なないで済む。でもそれは自分(紫苑)の命が危ないという事なんだけど。かなり厳しいけど、運命=予言に抗える…と言う可能性を示唆しているのです。実際、冒頭のナルトの埋葬は運命に従った未来でした。でも、「運命=予言」は絶対ではないと、紫苑も知ってはいるのです。だから、ナルトは死んだけど、死んでないのです(笑)。

「ナルト…。…おまえは…生きろ!!」

この後、本格的に黄泉と魍魎の身体を封印する祠で闘うのですが、そこで紫苑はこの予言に抗い、ナルトを助けてしまいます。紫苑は自らの意志で予言を破棄したのです。それは、紫苑のナルトへの想い(この闘いの少し前に紫苑の胸キュンは上手く織り込まれていました…汗)からで、同じ事を紫苑は、自分の母・弥勒から受けている事に気付きます。その時、運命を変えるのは「愛」の力である事に紫苑は気付きます。

同時に、ナルトを助ける事は自らの死…恐らく、母・彌勒がそうだったように、魍魎の本体との一体化…自分が魍魎に取り込まれる事で封印する事を意味するようでした。が、その運命すらナルトは覆してしまいます。ここが痛快だった!こう言うバイタリティ溢れるナルトに魅力を感じてしまう。バイタリティ…言うなれば、「心のスタミナ」ってところでしょうか。

「気に入らねェ運命なんか…。受け入れるこったぁねぇ…。」

と、魍魎の中に沈もうとする紫苑を引きずり出してしまうのです。これも何げに飛んでるみたいだったけど、僕の見えない…何かの足場があったんでしょう(笑)。でも、子供も観る映画なんで、アレなんですが(汗)、紫苑を助け出す際のナルトのド性骨の搾り出しの過程は足りない。ここには物足りなさを感じてしまいました。あの我愛羅戦での正念場で織り込んだナルトを支える心証風景みたいのがないと、皆、僕みたいに過去の描写を完璧に記憶してないと深層が掴めない…(笑)。サブリミナルみたいなカット割り(エヴァみたいの)になっても良いから、挿入するべきです(未練タラタラ…)。

「くらえ!オレと紫苑の"超チャクラ螺旋丸!"」

ナルトは螺旋丸に紫苑のチャクラを錬り込んで「超チャクラ螺旋丸」を作り出します。でも、螺旋丸に他のチャクラ性質を錬り込むのって、あの四代目でも成し得ないくらい難しい筈なんだけど、二人で協力してやるからできたんですよね(笑)。魍魎、撃破!(めちゃくちゃ呆気無くやっつけて…いきなりエンドロールへ突入…笑)こうして、世界は救われたのです。紫苑も運命を変える事ができた。変えられる事を知った。運命を変えるような出会いをナルトは紫苑にももたらしたのです!

紫苑は年齢的にはナルトよりチョイ上なんですよね。フフ…。エンディングでリー君の頭髪が逆立つような、恋告にもとれる台詞を、ナルトに向けてサラッと言うんですが、ナルトは親指、オッ立てて(この場合の「オッ立て方」と「指」にはくれぐれも注意して下さい…ね。汚れた大人にならないでね…ナルト…遠い目…)それに応えてしまいます(笑)。それは如何にもナルトらしくて好感が持てるリアクションでした。ナルトは「愛すべきバカ」ですから!こう言う人間だから運命を変える事ができるのです。実に気持ち良いじゃないですか!

でも、ここで疑問…。リー君は、その…、女の子との…、そう言った関係について知っている事になりますね。あのリアクションは…。髪の毛、逆立ってましたし…。あの空白の2年半が(リーよ、一体、どんな修行を積んでいたんだい?)、リー君を大人にしてしまったんでしょうか?何よりそれが気になって気になって、夜も眠れない(笑)。

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「老人と海」を再び、読んでみた…

 
「老人と海」

デイダラの勘違いな最期に触れて(第362話「究極芸術 !!」)、その時、「賞賛」とは?と言うテーマについて考えた時、僕が少年の頃、読んだ「老人と海」(ヘミングウェイ)が蘇って来たのです。蘇った…と言うよりは、意味が解った!と言った方が良いかも。少年の頃って、小学校の後半だったと思いますから、当時は、この作品に書いてある事の本当の意味なんて解らなかったから…。

メキシコ湾で漁をする老人は84日連続の不漁に喘いでいた。一緒に漁をしていた少年も親の意向で他の船に映ってしまった。しかし、

帆はあちこちに粉袋の継ぎが当ててあったが、
それをぐるぐる巻きにした格好は、
永遠の敗北を象徴する旗印としか見えなかった。

と言う描写から、それはスランプではなく、漁師としての老人の終焉を意味してるのではないか?と感じたのです。その後の老人の漁の後始末に付き合う少年とのやりとりで、

投網などなかった。
それを売ってしまったときのことを、少年は覚えている。
だが、老人と少年とは、この作りごとを毎日くりかえし演じているのだ。
まぜ御飯などありはしない。そのことも少年は知っていた。

とあって、老人の中の現実が物凄く希薄になっているようなのです。投網がない。投網とはこの場合、餌になる小魚を捕まえる道具ですから、老人はどうやって餌を手に入れてたんでしょうか?

「黒豆御飯とバナナのフライ、それからシチューがある」

多分、少年が日々、老人に提供していたんだと思います。餌だけでなく食事も…。もしかしたら、老人は夢うつつの中で生きていたのかも知れません。最悪、惚けてた…と。運が悪くて不漁が続いた…のではなくて、老人は漁を満足に行えるような状態ではなかったのではないか?と、僕は感じました。

84日目の漁が終わった後、老人は夢を見ます。

老人はすぐ眠りにおち、アフリカの夢を見た。
彼はまだ少年だった。
金色に輝く広々とした砂浜、白い砂浜、
あまり白く照り映えていて眼を痛めそうだ。
それから高い岬、そびえ立つ巨大な褐色の山々。
老人はこのごろ毎晩のようにこの海岸をさすらう…
もはや、老人の夢には、暴風雨も女も大事件も出てこない。
大きな魚も、戦いも、力くらべも、そして死んだ妻のことも出てこない。
夢はたださまざまな土地のことであり、砂漠のライオンのことであった。
ライオンは薄暮のなかで子猫のように戯れている。
老人はその姿を愛した、いま、あの少年を愛しているように。
しかし、少年はかれの夢のなかに姿を現さない。

老人の夢に何故、少年が登場しないのでしょうか?もしかしたら、老人は過去の中で生きていたんじゃないだろうか?つまり、少年は現在の象徴。だから、過去に縛られる老人に現在を夢見る事は出来なかったんではないか?自分が終わろうとしている現実を老人は受け入れる事が出来なかったんではないかと、僕は考えています。

そんな老人が85日目、漁に出ます。勿論、少年が用意してくれた餌を持って。幸か不幸か、その餌に大物がヒットしてしまうのです。それはかつて出会った事がないような大物でした。老人は4日間の死闘の末、その大物を釣り上げるのです。それは正に、命を燃やすような戦いと言える。その大物とのやり取りの最中、老人はふと後悔にも似た気持ちを抱きます。

老人は急に自分の引っかけた大魚がかわいそうになってきた。
やつはすばらしい、めったにお目にかかれる代物じゃない。
いったいどのくらい年をとっているんだろう。
おれもきょうというきょうまで、こんな強い魚にぶつかったことはない。
それに、やつの出かたが一風変わっているじゃないか。
よほど利口なやつだ……やつは男らしく餌に食らいついた。
やつは男らしく食いさがる。ちっとも騒がない。
なにかつもりがあるんだろうか、それともこっちと同様、
必至になっているのだろうか。

この時、老人は自分が掛けた大魚を明らかに自分と重ね合わせていました。実際、この後、他の仕掛け(綱)に魚が掛かりましたが、ナイフでその綱を切り落とし、大魚の予備の綱にしています。

余談ですが、僕は「結び」フェチで、いろんな結び方(ノット)を知っていて使いこなします。この場合、老人は「漁師結び」で綱を繋ぎ合わせて延長するのだと思います。「本結び」(普通の結び方)を親と子でそれぞれ一回づづだけ使って組み合わせるシンプルな結び方なんだけど、結び目は絶対に外れない強度を誇ります。結び目より先にラインが切れるほどです

老人はこの大魚との対決一本に絞り込んでいます。

「この舟より二フィートも長いぞ」

と大きさも認識しています。果たして、釣り上げた後の事もちゃんと考えていたんでしょうか?恐らく、老人は釣り上げても無事に港にこの大魚を連れ帰れない事を知り得たんではないか?と僕は疑っています(笑)。それでも、老人は自分を手放す事は出来なかったのではないか?と。老人にとって、この「一風変わった」大魚はもう一人の自分だったのです。

大魚とのやり取りの最中、老人の悔恨は過去の出来事にも及びます。自分が殺した魚たちの事。少年と共に捕ったマカジキの夫婦(雄雌)の事。ニグロとのアームレスリング(←こう言う回想ってヘミングウェイっぽいなぁ…)。

あらゆるものが、それぞれに、
自分以外のあらゆるものを殺して生きてるんじゃないか。
魚をとるってことは、おれを生かしてくれることだが、
同時におれを殺しもするんだ。
いや、あの子がおれを生かしてくれるんだ、とかれは思いなおす。
あんまり自分をだますようなことをいっちゃいけない。

多分、老人は少年が援助してくれる事で自分が生きていられる事を感じないようにしてたのかも知れません。少年の存在そのものが、自分が生きていく希望だったのかも知れません。

漁を終えた老人は満身創痍でした。

朝、少年が小屋の戸口からのぞきこんだとき、老人はぐっすり眠りこけていた。
風がひどくなり、その日は舟が出なかった。少年は朝寝をした。
そしていつものように、きょうも老人の小屋にやってきたのだ。
少年は老人の寝息に耳をかたむけ、その両手を見、声を立てて泣きはじめた。
それからコーヒーをとりにそっと小屋を出ていった。
道々、かれは泣きつづけた。
…………くずれた珊瑚礁の道を歩きながら少年はまた泣いた。

少年の描写からは、多分、老人は再起不能か、極めて深刻な痛手を負っている様子が感じ取れました。このまま死に至るような深手かも知れません。

「闘ったらいいじゃないか」とかれははっきりいった。
「おれは死ぬまで闘ってやるぞ」

と、鮫に獲物が喰い散らかされていく中で、そう誓っていました。文字通り、老人は命を燃やすように、この大魚と闘ったのです。

しかし、苦闘の末、釣り上げたものの鮫の大軍の襲撃に遭い、獲物は頭と胴体の骨と美しく大きな尻尾を残すのみ。漁としては明らかに失敗です。

「鼻の先から尻尾まで十八フィート(約5.4m)ある」
魚の長さをはかっていた漁師がいった。
「あたりまえさ」と少年はいった。

しかし、その魚がどんだけとんでもない大きさか?どんだけ「大した」獲物であったのか?この"大物"とのやり取りがどんだけ大変な事か……。見る人が見れば解るものなのです。皆が皆、口に出して賞賛しないかも知れない。結果が全てと考える人もいるでしょう。

「あら、鮫って、あんな見事な、形のいい尻尾を持っているとは思わなかった」
「うん、そうだね」

酒場の給仕が「鮫に喰い散らかされたマカジキ」と説明しますが、それすら解らない。魚の姿とか名前も解らないような、正に通りすがりの勘違い。命を燃やすように闘った老人とのコントラストが際立ちますが、その通りすがりの勘違いだとしても、これも一つの、立派な「賞賛」であると思いました。

むしろ、「賞賛」とはこのくらい仄かなものなのです。自分の思ってるようなリアクションの方が希有なことなのです。そのくらい「人の行い=表現」とは伝わり難いものなのです。

道のむこうの小屋では、老人がふたたび眠りに落ちていた。
依然として俯伏せのままだ。
少年がかたわらに坐って、その寝姿をじっと見まもっている。
老人はライオンの夢を見ていた。

終幕で、老人はライオンの夢を見ます。きっと、満足だったんじゃないでしょうか?自分が満足する。これこそ、真の「賞賛」ではないでしょうか。自分で自分を褒める。結局、ホントのところは、自分しか解らないのです。でも、それで良いと、僕は思いました。

今回、改めて新刊を購入しました。僕の記憶違いでなければ、僕が少年の頃に読んだ作品とは明らかに違う。翻訳がかなり違うのです。特に、最終頁。骨だけになった魚が舟に縛り付けられた姿をバスの車窓から少女が見て、「大きな魚…」と呟くのが、確か、ラストだったような…(実はこのエンディングの方が好みです。デイダラの最期にもフィットした台詞だとも思います)。かなり遥かな記憶なので、定かではありませんが。夢に出て来る「ライオン」にしてももう少し強調されていた気がしています。翻訳の技術も上がったのでしょうし、時代も変わった(汗)。何より、僕も変わってしまった(遠い目…)。人の感じ方って変わるから…。

「ヘミングウェイ読むと、船酔いするよ!」って、友達に言われました。一気に読み耽りながら、確かに僕は小舟に乗って大海を彷徨っていたようです。

そして、今も…少し揺れているような感じがしています。

 
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ヤマトの背中が語る"アイデンティティ"

 
「この体に取り込んだ大蛇丸様を超え
新たな強い自分を見つけるよ」


無気味に、不敵にカブトは微笑んでみせます(39巻/136頁)。ガブトは、サスケにやられた大蛇丸の抜け殻の白蛇から細胞を移植してしたのです。ニヤッと微笑むカブトの左目が既に大蛇丸の眼光であったことから、眼球を移植したのか?と憶測してしまいましたが、恐らくは左腕に極小さな大蛇丸の肉片を埋込んだ結果、白蛇の細胞がヤマトを侵食していった結果、左目も大蛇丸に食われてしまったのでしょう。この時、ヒナタの白眼は現在進行形(恐らく凄いスピードで)で大蛇丸に侵食されていくカブトの身体を透視して驚いてました。

あの白蛇は情報生命体としての大蛇丸が他者=依憑(よりわら)の身体を乗っ取る為のモジュールだと、僕は考えています。大蛇丸の思念やチャクラを依憑に伝える為のインターフェイス。大蛇丸の精神と依憑の媒介になっているんだけど、相性の善し悪しもあるようで、特に今回の依憑=幻幽丸は相性が悪く、拒絶反応に苦しんでいました。ナルトの四本目との闘いでは人外の力を発揮するも活動限界を迎えあっさりと後退しています。

恐らく、白蛇は大蛇丸のオリジナルの細胞を元に薬物や遺伝子操作の技術を駆使して造り出した細胞で構成されていたものと思われます。大蛇丸は「不死」に固執していましたから、もしかしたら癌細胞のような他を蝕んで行く要素を持っているのかも知れません。癌細胞は不死の細胞ですから、それで構成された白蛇は不死だったのかも知れない。そして、その細胞がカブトを侵食しているのです。この時点で、三割は大蛇丸に取り込まれていました(汗)。

「僕は……
大蛇丸様が死んでから…
自分が何者か
また分からなくなった…」

お涙頂戴の過去の回想から、現在の心中の告白(39巻/132頁)。カブトは基本的に大蛇丸を愛していたんだと、僕は思っています。きっと、恋愛感情にも似た感覚です。きっと、大蛇丸と一緒に居る事が自分のアイデンティティになっていたんです。これは恋愛が好調の時期は自信満々だったけど、別れたら急に元気がなくなるのと非常に似ていますね(笑)。で、カブトは大蛇丸の細胞を自分に移植する事で大蛇丸を感じようとしたのです。大蛇丸の白蛇の細胞がどんなモノなのか?カブトは知っていたのでしょう。それを身体に入れる事が何を意味するかも…。食べた…と僕は考えたんですが、食べてしまいたいくらい、カブトは大蛇丸が好きだったんだと、その考えは今も変わっていません。

「馬鹿な事を…」

カブトと対峙してヤマトは自分の苦しい過去を思い出しているかのようでした(39巻/141頁)。その答えは、天地橋任務で大蛇丸と交戦した時に大蛇丸によって語られています。

初代の屍から
その中の遺伝子情報を取り出し
遺伝的素質
六十体の子供の細胞に組み込む
人体実験をした事があったんだけど
拒絶反応が酷くってね…
バタバタ死んでいったわ…
全員死んだと思ってたけど…
まさか生き残りがいたとはね…

大蛇丸が里抜けする前に木の葉で初代の復活を意図した研究をしていたのです(33巻/40頁)。ヤマトがその実験の唯一の生き残り。つまり、ヤマトは大蛇丸の手によって作られた初代のクローンだったのです。ヤマトの生存は大蛇丸も知らされていなかった事ではあるんだけど…。

そして、その天地橋で四本目になって暴れ回ったナルトはサクラを傷付けてしまいます。ヤマトは初代の能力と初代の首飾りを駆使してナルトの暴走を阻止しますが、ナルトもボロボロでした。それを、サクラが必死に回復させようとする健気な姿を見て、ヤマトはサクラの本当の気持ち(サクラ自身も気付いていない)を悟ります。もう二度と同じような過ちをナルトに犯させてなならない!ヤマトは意を決して切り出すのです。

「サクラを傷付けたのは…
君だよ。ナルト」

ココできっちりナルトに伝えるべきだと考えたのでしょう(33巻/177頁)。この時、ヤマトは、サクラに聞こえない場所。サクラの視線がナルトに及ばない場所を選んでいます。ちゃんとした「場」を設けているのです。そして感情に任せた語り口ではなく、理性的に静かに懇々と語っています。これは、他者を叱責する場合のマナー(笑)と言うか、前提と言っても良い「配慮」だと思います。

この描写から、ヤマトはちゃんとした教育を受けている…と感じます。しっかりした親か、親に準ずるような存在があった臭いがプンプンします。実験体として生まれたヤマトですから、その生い立ちは寒々としたものであったかも知れないし、描写からは「根」との繋がりも読み取れる。タンゾウの影響だってあるかも知れない。ヤマトの人格形勢の過程は非常に興味深い謎の一つです。

"根"には…
名前は無い
感情は無い…
過去は無い
……未来はない

あるのは任務………
木の葉という大木を
目に見えぬ地の中より支える。
我々"根"の意志……。忘れるな。

この言葉がヤマトのモノであるとしたら、話はややこしいです。もう、これ以上、ややこしくしないで欲しい(笑)。この伏線は、キッシーの「もう忘れちゃった伏線集」に是非とも入れてもらいたいです!!できれば忘れちゃった方向で…(笑)お願い致します。

「確かに、あの力を使えば
サスケを助ける近道になるかもしれない…
だが、あの九尾に頼った強さは
本当の君の力じゃない」

漏れ出したチャクラが安定を求めて、
九尾の型に、より近付こうとしているのか…
中にあるナルトの体を媒体にしているだけで…
アレはまさに小さな九尾そのもの
今まで漏れ出した九尾のチャクラとは質も量も違う
何より邪念が強い…
あんなチャクラを身にまとっていたら普通は…
どうして…動いていられる…

ナルトが四本目になり暴れ狂う様を見て、ヤマトは自分に内在する「力」に振り回された自分を思い出したのでしょう(33巻/101頁)。「そんな高密度なチャクラで動きづらくして…どう私と戦うというのかしらね…クク…」(大蛇丸)とあるように、ナルトはこの時、このクラスの忍を持ってしても想像を絶する量と質のチャクラをナルトは纏っていたのです。それは、ヤマトにも未経験の領域。

でも、ヤマトは何かに勘付きます。「ナルト…君はいったい」…ある種の「疑い」を、この時、ヤマトはナルトに抱いているのです。ただ、この時、ヤマト自身も、それが何であるのか?判らなかったんだと思います。ただただ、自分の内から溢れ出す「情」がヤマトを奮い立たせているのです。ただ、己の魂の命ずるまま、ナルトを「人」として立たせる必要性をヤマトは強く感じていたのだと思います。

「これからもこの九尾の力に頼れば
自分自身を苦しめることにもなるし
仲間を傷付けてしまう力にもなりうる
今回のようにね」

ヤマトも初代の力を制御すべく葛藤したのでしょう。バタバタと死んで行く同胞の屍の上に立っているであろう、自分自身の「生」を非常に重く考えているんでしょう。もしかしたら暴走するヤマトの力が仲間を傷つけた事があったのかも知れません。大人は常に「後悔」の中を生きているのです。少年少女よ…この事を覚えておいて欲しい。

今はその本意は解らなくとも…。

「君も薄々気付いてたはず
でも、力の解放を止めようとしなかったのは
焦っていたからだろう?」

人の切れ方には何通りもあって、意識しつつ切れるのもあります。何もなく真っ白になってるのもあります(笑)。また、切れる中にも「分別」もあるんです。人には、例えば、壊したモノは元には戻らない…と言う学習能力もある。だから、モノを壊さないように「切れる」切れ方もあるのです(笑)。ヤマトも今の感じからは想像すらできないけど、そりゃもうイバラの道と言うか、地獄の一本道をひたすら歩んで来たじゃないでしょうか?これは、そこを通った事がある人でないと判らない筈です。自分の中の「暴力」と言う衝動…。男の子は少なからずそれを乗り越えているんです。不自然に割れた食器とか、砕けた花瓶とか。ひびが入った洗面所の鏡とか…。思い当たる記憶の断片はないですか?(汗)男の子もいろいろあるんですよ。ヤマトもそうだっただろうし、僕だって…(汗)。

「君は勘違いしてないか?」

ほぼ100%、ヤマトも勘違いしていたんです(笑)。大人とはこう言うもので、自分がしていた過ちと同じ過ちなんだけど、何の臆面もなく他者のその部分を諭す事ができるんです(笑)。でも、それができる大人にならないといけないんです。もっと言うと、失敗しないで大人になったって、ダメなんです。何故、若い時の勉強や運動が大事かと言うと、失敗を経験する為にやっているんです。若い時は傷を負っても、心も身体も治りが早いですから、ドンドン失敗して傷付く為なんです。悲しいかな、子供の頃はそれが判らない。そして、大人になってからそれに気付く。これが「後悔」の本質です。そして、これが大人と言うものなのです。だから、少年少女よ!今は、何も考えないで勉強しろ!運動しろ!ついでに、恋もしろッ!

「君の強さの源は
九尾のチャクラではなく、
恐るべき九尾のチャクラに耐えうる
その君自身のチャクラの力だ」

ヤマトが四本目(ナルト)と大蛇丸の闘いで感じた疑問が、ココに来てヤマトの中で弾けたんだと思います。他者に気持ちを話す…つまり、表現する中で考えは自然にその形を露にしていくんです。僕も拙いながら表現者として、こうして考察を公開させてもらっていますが、言葉を紡ぐ中でしか見えてこない…言葉を紡ぐからこそ見えて来る「考え」と言う存在を常に感じています。人は、誰かに何かを伝えようとする時、「ハッ」と自分の本心に気付いたり、気付かなかった領域に触れる事ができるものなのです。

「サスケを助けたいなら
君自身の力で助け出せ」

キッシー(ホントは四代目なんだけど…汗)がナルトに九尾を閉じ込めて、それで僕らに「何か」を伝えようとしてるのは、きっとこの言葉だと思います。運命は必ずしも公平でなく、生まれながらにして「格差」が存在します。しかし、ここで良く考えてもらいたいんですが、この世に存在する「命」に、一つとして同じ「命」なんて存在しない。つまり、みんな違うんです。違うんだから、公平なんてあり得ないんです。だから、他者と比べてはいけないんです。

逆に「特別」に期待してもいけない。人生は自分で何とかしなければ、決して何とかなったりしないのです。突然、何処かの誰かが現れて問題を解決してくれたりはしないのです。人生に対する、この「リアリティ」が非常に重要なんです。それが、自分自身の「力」と言うものです。「覚悟」と言い換えても良い。

「九尾の目ではなく自分の目で…
サスケの姿をしっかり見たいなら、
そして、サクラを守りたいなら」

「白」が示した「大切な人を守る」と言う具体的な動機付けをヤマトもしています(33巻/181頁)。これを「親の役目」と言わずに、何を「親」と言うのでしょうか?(笑)自分の後悔を押し付けるのは、教え方としては「どうなんだろう?」と、僕は常々、考えていて、子供には「白」やヤマトがやったように「具体的な指針」を示して上げる事が大切なんじゃないでしょうか?「白」がそうだったように、ヤマトもそこは抜かりなく伝えています。りっぱな「父親」の役割をヤマトも果たした!と言って良いのではないでしょうか?

血のつながり云々や産んだ産まないではなくて、人は成長の過程で、導き導かれる瞬間が存在します。ナルトはヤマトに出会ったのです。そして、この刹那を、この運命をしっかりと受け入れ、それを自分の「力」に換えているのです。注目すべきは、この素直さ!この真っ白さ!これこそ、ナルトの「強さ」なのではないでしょうか。

ここで心配がちょっとムクムクです(笑)。今、ナルトは九尾を抑え込む自我を確立しているとは思いますが、その自我と言う器のキャパを超えるような衝撃がナルトを襲うなら、それはその限りではありません。例えば、サクラやカカシの「死」とか、自来也の「裏切り」とか。最悪なのはサスケの……。どんなどんでん返しをキッシーは用意してるんでしょうか?ちょっと、恐いですね(笑)。

「確かにボクはカカシさんの代理だ
けど、カカシさんとボクは違う」

自分が自分である!と言う明確な意思表示。アイデンティティとは、正にこれを言うのだと思います。ヤマトがカカシを尊敬していると言うのは、ほぼ間違いなく本心でしょう。もしかしたら、ヤマトの人格形勢にカカシも関与しているかも知れない。大きな影響をカカシに与えられたのかも知れない。しかし、その状況からも自分は独立して在る!と言い放てる。これこそ、アイデンティティなのです。こう言える大人にならないといけないのです(注:「いけない」…は言い過ぎか…汗…でも、これを受け入れないと常にビクビクとしていないといけない。その方が辛いと僕は思うので…)。

「君たちは守られるだけの
見習いの忍者じゃないし、
いずれカカシさんを超えてかなきゃならない
木の葉を担う忍だ」

もし、この場にカカシがいたら守ってしまうんでしょうね。多分…。そう言う、ヤマトと違った、もしかしたら"母"のような…優しさの持ち主だから、カカシって。これは、暗部で共に行動した、カカシを「先輩」と呼び尊敬するヤマトならではの激励です。カカシを(取りあえず)"母"と仮定すれば、ヤマトは間違いなく"父"です。向かい合う「情」ではなくて、背中を見せる!…生きざまを示す…父のような大きな「背中」を示している。僕はヤマトの、このような毅然とした態度にどうしてもシンクロしてしまうんです。かく在りたいと感じてしまうんです。

「慈悲と甘えは違う」

きっと、ヤマトは自分の置かれた境遇に甘えずに、それと闘い、乗り越えて来たんだと思います。「慈悲」とは、その苦しみを乗り越えた者のみが発揮できる事をヤマトは知っているんです。重く苦しい過去を乗り越えたであろうヤマトには、どっしりとした「父性」があるんだと思います。その「父性」から降り注ぐ「情」こそ、その「慈悲」なのです。

天地橋でサスケに再会し、その想像を超える成長っぷりに窮地に立たされた第七班を救いたいと願うナルトの気持ちに九尾が刷り寄って来るシーンがあります(34巻/166頁)。

「ワシの力が必要なのだろう?
さあ…誰を殺したい…?」

ナルトの前に大きな泡のような(←沸遁のネタ元です…笑)九尾が現れます。そして、これまでもそうだったように、ナルトの心の隙に付け込んで、力を漏れ出そうとするのです。四代目の封印も弱まっているのでしょう。

「もう…てめーは出てくんな!」

ナルトは真正面に九尾を睨み返します。
非常に毅然とした眼光です。

「何を怖がる?」

九尾がナルトの変化に気付きます。

「うるせェ…
オレにはもうお前の力なんか必要ねェ…

この後、写輪眼を覚醒させたサスケが割り込んで来て、九尾を押さえ込んでしまうんですが、ナルト一人でも九尾を御し切れたんじゃないでしょうか?この後も螺旋丸に風の性質変化の付与する修行で、九尾化をヤマトが制御する描写はありましたが、あれは、それが織込み済みの修行でしたし、天地橋のような怒りに任せた九尾の解放ではありませんでした。冷静な切れ方と言うヤツでした(笑)。

「うん!」

先のヤマトの「叱責」に対して、ナルトは真直ぐにヤマトを見つめて返事をしました(33巻/182頁)。九尾に頼らない自己の獲得…つまり、ナルトのアイデンティティの獲得は、ヤマトのナルトへの暖かな「叱責」によってなったと、僕は考えています。「九尾の目ではなく自分の目で…」とヤマトに諭された瞬間、ナルトの瞳にはサスケとサクラが写し出されていました。非常に澄んだ瞳でした。昔、何かの本で読んだ…「人は生まれながらにして人ではない。人になって行くのだ…」と言う(ような)言葉を思い出しました。それを引用させてもらえば、この時、ナルトは確かに「人」になったのだと思います。

「あなたは、大切な人がいますか?」

波の国で出会った「白」が、まだ脆弱であったナルトの魂を、しっかりとした形に整えました。優しくろくろを回し、土塊から美しい陶器を作り出すように。その柔らかい両腕で抱えるように、優しく包んでくれたのです。その「白」の暖かみは今もナルトの中にしっかりと残っています。「白」はナルトを内から支えていると言って良いでしょう。

そして、ヤマトがナルトに見せつけているのです。

大いなる「父」が
その「背中」を…
その「生き様」を…

「我が子」に示すように…


  
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第365話「イタチを追え」

 
先ずは悲しいお知らせです。立ち直れないかも知れませんよ(笑)。

今週は36・37号の合併号です。つまり、これから2週間に渡って、週刊少年ジャンプは拝めません。死の2週間です(笑)。言い換えると、14日間です(汗)。GWでもこんな事あったけど、そりゃ苦しかったですよね。マジ、どうやって過ごしましょうか?(笑)しかも、暑いし…(汗)。

「重吾と水月が寝入ったら寝込みのサスケを襲ってやるぜ!」

<プシュ>っと、香燐が変なスプレーを吹いてます(笑)。このスプレーを何に、どんな目的で使おうと言うのでしょうか?全く、とんでもない女子だッ!でも、可愛いな。往々にして真直ぐじゃない行動って言うのは、自分に自信がない証拠です。つまり、圧倒的な経験不足。こう言う妄想は逆に初心(うぶ)な証拠かも知れない。まだ、汚れてない純な証拠だ……と、遠い目……な、何でッ!!何で、僕がこんなに遠い目で…(滝汗ダクダク…)。

「間違い無い…ここにどんどん近付いてやがる…
チャクラもそれなりの大きさ…とにかくかなりの数だ
…人のモノじゃないチャクラも感じる……犬か…」

香燐は急接近する木の葉小隊をチャクラの感知能力で感じ取っているようです。こう言う理知的な表情もあるんだ…。描写的にかなり遠距離で察知しているので、これまでの描写と考えあわせて、香燐はやはり、感知タイプの特殊能力者と考えて良いでしょう。「かなり優れた感知タイプ」とカカシが推察していますが、香燐は医療系でも無いようですし、レーダーとしての香燐の能力を、サスケは採用したのでしょう。

そして、香燐は民宿で休息するサスケにいち早く追っ手の存在を知らせます。障子を蹴飛ばして、水月が下敷きです(笑)。「どうぞ!どうぞ!」で、水月は完璧、上島キャラですね。熱湯一直線です。それと、サスケはまだ完全に回復はしていないようですね。個人的に、サスケの目の下のクマは可愛いく感じます。何か助けたくなっちゃいます…。

颯爽と登場するサスケ。非常にカッコ良いですね。呆気無く、当然のように、コスチュームがリニューアルされています。今度は黒です。しかもノースリーブ。何だかジャニーズっぽいですネ(ポッ…って、何で僕が頬赤らめてるの…!?)。サスケは色白だから、黒が似合います。ちなみに黒マント<バサッ>ですが(笑)、服装を新調してるので真相は闇の中です(笑)。蛇足ですが、草薙の太刀は「鞘」だけが確認できました。どうなってんでしょうね?めちゃくちゃ気になってます。草薙の「お帰り!」説。

「大蛇丸の力を取り込んでから傷の治りが早い」

(これが"白蛇"の力か…)とサスケが感じているので、確かに治りが早い。強がりではないようです(笑)。しかし、これは大蛇丸の影響をサスケが受けている事の証でもあります。確実に大蛇丸はサスケの中に在る…と言う事です。カブトの場合は大蛇丸の細胞を移植しただけで、侵蝕されています。サスケは大丈夫なんでしょうか?サスケの中に在るのは、恐らく情報生命体としての大蛇丸の本体ですから、内から大蛇丸の攻撃を受けていないのでしょうか?大蛇丸は脱出のチャンスを窺っている可能性はないのでしょうか?サスケの中の大蛇丸の存在は、一尾・守鶴に似てるな。あれは生霊だったけど…。それに、大蛇丸の「肉」としての、カブトの存在もありますし、不安要素と心配するやら、期待するやら…(笑)。

「とにかくイタチだ」

コメでも話してた内容なんですが、台詞の解釈からは、サスケの目標はやはりイタチだけみたいです。やはり、イタチを見つけて単に殺す為だけに「蛇」を結成したんでしょうか?「イタチを見つけたら、最悪、木の葉はお前たちで止めろ」とあるように、イタチとの闘いに専念する為だけに「蛇」を結成したのかな?それにしては綿密につながりを構築したもんだなァ。友情に近い相互理解を築き上げてますから…。それに、賢いサスケの行動ですから、その先を見越したであろう「何か」を期待してしまう(笑)。

一方、香燐は重吾に小鳥を呼ばせて、サスケの古い着衣を裂いて小鳥の足に結び付けて、臭いで追跡している木の葉を混乱させる揺動に出ます。やはり、香燐は感知タイプで、知識も豊富なようです。ただ、「サスケが捨てた服を何でお前が持ってる?」と言う重吾の純粋な疑問に思いっきり取り乱してます。

「そ…そ! そんなのどーでもいいぞ…ハズだ! こっ…コノヤロー!!」

香燐のこう言うリアクションが出る内は心配ないです(笑)。そもそも、香燐はサスケの近くに居るんですから、こんな回りくどい行動(捨てた服をしまっておく…)をとる必要はないですから。言動に反して、香燐の思パターンは酷く内向的です。リビドーが内向き…と言うか。ファッションや外見からは想像できないけど、オタクっぽいです。

「ホントは知ってんだよ…昔、君はサスケに…」(39巻/46頁)と水月が言うように、サスケと香燐には過去に何かしらの因縁がありそうですし、サスケもそれを認識している。サスケは香燐の気持ちを知っていて利用しているのかも知れません。恋愛巧者と言う点では、サスケの方が一枚も二枚も上でしょう。

「サスケのニオイが分散している!」

キバもサスケの移動に気付きます。揺動にも。ニオイで追跡するタイプの弱点を上手く突かれています。まだサスケとの距離があるので、無線での誘導も無理だし、追えるのはキバだけ。しかも一つのニオイだけです。業を煮やしたナルトが多重影分身でシラミつぶしにする作戦に出ました。

「こうなったら草の根分けてでも探してやる!!手当たり次第だってばよ!!」

四方八方に散るナルトですが、無線でも誘導できないような距離があるのに、この場で散り散りになって、サスケを追跡できるのでしょうか?影分身しても、実体を持つ術だから無線もそれぞれが引き継ぐとして、途中まで誘導できるとしても、些か合理性に欠けるのではないでしょうか?感知タイプでないナルトが闇雲に探そうとするのを、誰も止めないし、何か解せないです。

「この先か…」

一方、「蛇」は一つ目の「暁」のアジトに迫っているようです。イタチ・鬼鮫が雨に打たれていた洞窟の地形を森側から見ているようにも見えます(笑)。ペイン・女子は都市風の建物に居ましたから、ここにはイタチ・鬼鮫か、残りはゼツ。ところが、ゼツであれば、恐らくは特殊な探知タイプですから「蛇」の接近は察知している筈です。待ち伏せは必至です。

重吾が小鳥から情報収集したのは「いくつもの大きく嫌なチャクラ」を感じる場所ですから、イコール「暁」のアジトとするのも早計と言えば早計です。小鳥たちが「暁」を認識しているなら別ですが、もっと原始的な感じ方とする方が順当でしょう。「大きく嫌なチャクラ」と言う考えを素直に受け入れるなら、その場所には人柱力か尾獣が居る可能性もある筈です。或いは、時間経過もあるから、蛻の殻(もぬけのから)とか…(汗)。もっとも、香燐の感知でそれはないか…。でも、「暁」もリスク回避の為に頻繁に移動を繰り返しているでしょうから。

希望的妄想としては(笑)、ここで「八尾」が登場して欲しいです。八尾の人柱力でも良い。描写の時間経過からすると、デイダラ戦でサスケが傷付いて、そこに木の葉が集結して、キバが直ぐにサスケの居場所を突き止めています。恐らく、サスケが休息しているとしても、サスケの衣替えや香燐の買い物から察して一昼夜というところでしょう。だとすれば、カブトがここで「八尾」を宿している線はない。残念だけど…(笑)。ホント、残念無念…(笑)。

それか、素直にイタチ・鬼鮫がいるとして、サスケVSイタチの実現?!しかし、これは編集側の意向があるので(笑)、薄いか?ここは順当に鬼鮫が待ち伏せしてる…に3000バーツでしょうか(笑)。現時点で、香燐にボコボコにやられてる以外は水月は無傷ですから(笑)、水月だったら、鬼鮫との交戦をフルに楽しめると思うんです。サスケは回復しているとは言っても、まだまだ本調子じゃ無い筈です。メインディッシュはもう少し後にとって置きたいですよね。

「お前たちは命令するまで待機してろ。オレが見てくる」

どうやら、サスケが先行するようです。香燐が「蛇」に居る以上、目的の場所にはチャクラによる感知をした上での突入でしょうから、ここには何か居る事は確定しています。次回、「開けて吃驚!!玉手箱!!」と言う展開になるんでしょうか?しかし、この状況で2週間、待ちなさいって事は、ある意味、拷問に近いです。僕はドMだから良いけど(笑)、この攻め(責め?どっちだ?)に耐えられない人もいるんじゃないかな。ホントにご愁傷様です(笑)。

「…!!」(写輪眼!!?)「…サスケ!!」

一方、チャクラと若さにまかせたナルトのシラミつぶし攻勢は思わぬ大物にブチ当ったようです。しかし、ホントに狭い範囲で三者がまとまっていた事になる。無線が届く範囲がどのくらいの設定なのか?定かではありませんが、相当、短いのでしょう(笑)。しかし、こうもあっさりであってしまうのも、よくよく考えれば変です。もしかしたら、積極的にナルトに接近する必要性があったのかも知れません。この場合は、そう考えた方が合理的にも思えます。

「あ…あいつは! うちは…イタチ!!」

いきなり、イタチです(笑)。ペインが絡んでる描写は無いから象転の術ではない筈。と言う事は、これはイタチ本体か、悪くても(笑)、イタチの影分身のどちらか。アジトらしき場所に迫る「蛇」の香燐が、木の葉(追跡)の気配に察知して無いから、ナルトと「蛇」・サスケとの距離はまだあるでしょう。上手くすれば(笑)、サスケはイタチと衝突しなくて済みそうですね。

「出て来い…うずまきナルト」

何だか、イタチ兄さんに精気が感じられません。相当、弱っているんでしょうか?イタチが自らの意志でナルトに接近したと仮定すれば、何か「目的」がある筈です。

非常に気になるのは最終頁の小鳥の足に巻き付けられた例のサスケの着衣。これをターゲットにナルトが行動してたわけじゃないから、イタチ側の要因ととれます。このニオイと共にいれば木の葉に接触できると踏んでいたんでしょうか?イタチがニオイを感じ取る能力がある描写はないですから、このイタチはイタチじゃない可能性もあります。もしかしたら、第三者の変化?

謎は謎を呼びますね(汗)。局面は確かに動いてますけど、どれも種明かしの寸止めです(笑)。今回も全てが寸止めです。これじゃ、蛇の生殺しです(汗)。この状態で…アナタはマジで2週間も待てるんでしょうか?待て!と言うんでしょうか?(アナタって誰?!)それに耐えられるか…不安です(笑)。

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NARUTO-ナルト-第39巻に寄せて…

 
ナルト単行本・第39巻

早速、購入して来ました。やっぱり、新しい本は角が立っていて良いですね。

ナルトにハマって本格的に考察を始めた頃のお話が収録されていて、凄く懐かしく感じました。ちなみに、僕の初感想アップは第357話「デイダラVSサスケ!!」から。ちょうど、カブトのキモい件(くだり)からでしたっけ…(笑)。ナル×ジャンを始めて2ヶ月が過ぎただけなんですが、物凄く過去の事のように感じられました。

「時間」は人の考えや行いに関わりなく、同じように刻まれます。それを長いと感じるか、短いと感じるかは、それを感じる人間の「密度」だと思うんです。その意味で、この2ヶ月は充分に濃密だったと感じます。これは自分の行いが、どうとか言う問題ではなくて、ここまで感性をインスパイア(触発)される「NARUTO-ナルト-」と言う作品の魅力に尽きる…と感じています。

第39巻は、サスケが「蛇」を結成する過程で、重吾の存在が君麻呂とサスケをつなげるエピソードがあるんですが、それが何とも嫌らしいくらに繋がる話なんです(笑)。キッシーの底知れなさに打ちのめされた気持ちです。これは敵わないな…って感じました。キッシーは凄いです。

僕は「蛇」の雰囲気が好きだな…って感じてるんですが、結成の経緯がかなり綿密に描かれていて、サスケ…水月…香燐…重吾が共に行動する「意味」を明確に示しています。それがしっかりした土台になって、小隊「蛇」の存在が躍動感を放つのだと感じています。それは、学生時代に感じた放課後の雰囲気であり、子供の頃、泥まみれに遊んだ徒党(ギャング)のようでもあります。

ところで、サスケは何故、「蛇」を結成したんでしょうか?

「オレには目的がある…その目的に近付くには小隊の方が効率がいい」

香燐を誘いに南のアジトに向かう道すがら(38巻/156頁)、サスケは水月に話しています。サスケの言う「目的」とは、当時は「イタチへの復讐」であると、素直に受け入れていたんですが、「暁」の目的に「写輪眼の存在」が関わっている事が解り、どうも「それだけじゃない…」と言う気持ちに変質して来たのです。賢いサスケが「写輪眼の本当の意味」を知っている以上、ここで、サスケが言う「目的」にはもう少し意味を感じてしまうのです(笑)。

イタチへの復讐以外にサスケが「目的」を持っているとしたら、サスケは単なる復讐者として在るわけではなくなる。それは、もしかしたら、イタチとの瓦解につながる伏線かも知れない。瓦解への道はイバラの道でしょうし、一筋縄には行かない。道がない事だってある(笑)。でも、サスケの人間的な成長がそこにあるのだとしたら、それは喜ばしい事だな…と、ほのかな疑いと言うか、期待(汗)と言うか…。もう親の「目」で見てしまって居るのです。何にせよ、「蛇」は巨大ではないにせよ、無視できない勢力になり得たと思います。「暁」も意識していますし…。

39巻の後半では、(勘違いした)カブトもこれに加わる可能性を示唆しています。例のキモいカブトの「羽化」です(笑)。カブトの場合は大蛇丸の細胞を取り込み、大蛇丸の侵蝕を感じる事で、自分の存在(アイデンティティ)を確立する手法をとったようです。

「馬鹿な事を…」

初代の実験体として存在するヤマトが、これに自分を重ねて哀れんでいたのが(39巻/141頁)、印象的でした。ヤマトは自分の境遇を既に乗り越えている。きっと、それを伝えるべく在るのだと思いました。ヤマトの存在はナルトに対して非常に大きい。それは、尾獣を抑える能力云々に留まらず、ナルトのアイデンティティに深く関わると言う意味です。

もっとも、勘違い!と言えども、それを一生やり通せば、それは勘違いではなくなる訳で、カブトだって信じ通して、一生をかけて貫けるなら、それは立派なアイデンティティになるのです。どんな大きな「ウソ」であっても、それを墓まで持って行けるなら、それは「真実」である!と言うのと同じ理論です(笑)。要するに、アイデンティティとは自分を信用し得るか否かですから!一生、勘違いし続けられるのなら、それはそれで良いのです。

その意味で、僕はカブトの勘違い(笑)にも大いに期待しているのです。「蛇」に拮抗するような「力」になる事を!その為には、まだ足りない要素がある。サスケの中の情報生命体としての「大蛇丸」と、八尾・八岐大蛇の存在。これが、物語に違和感なく織り込まれれば良いなぁ…と、期待しているのです。

あと、デイダラの「暁」勧誘の件も良かったな。少年のデイダラ。めちゃくちゃカワイかったですね(ポッ…汗)。非常にキュートな悪役ですね(笑)。

それと、最後になりましたが、日々、忙しい中、万障お繰り合わせ頂き、コメントを書き込んでくれる皆様。こんな拙いコンテンツをROMってくれる方々。心より有り難く思います。ありがとうございます。

 
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