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第390話「最後の術…!!」

 
サスケの前に壁のように…サスケの豪火球を飲み込むように…広がる黒い炎?大きく目を見開き、その光景を見つめるサスケ。右目から血を流すイタチの万華鏡。<ズキ>と疼き、目蓋を降ろすイタチ。次の瞬間、<ボシュウゥゥ…>と、天照の黒炎が終息してしまいます。

さすがのサスケも「天照」には度胆を抜かれたようです(汗)。冷や汗、タラリ…ですから。しかし、<シリィ…>と足裏に込められた「やる気」。サスケは次の攻撃に備えた準備を怠ってはいません。気の抜けない闘いはまだまだ続いているのです。

「す…すげェ…炎で炎を食い尽くた!」(白)

「燃ヤシタイ所ヲ目視シ、ピントガ合ダケデ、ソノ視点カラ黒炎ガ発火スル
黒炎ハ捉エタモノヲ燃ヤシ尽クスマデ消エナイ…ソノ対象ガ炎デアッテモダ」(黒)

ゼツの解説で納得できたんですが(笑)、イタチの「天照」がサスケの「豪火球」の炎を燃やし尽くしたようです。超能力のジャンルでは「ファイヤースターター」と言う能力があるけど、イタチの「天照」は正にそれですね。そして。その発火条件は…「対象を目視し、ピントを合わせる」だけ。近接格闘から遠距離攻撃までをオールレンジにこなせる強力な瞳術と言えます。

通常の火遁系の忍術では体内でチャクラの性質変化を発生させて「火炎」を操るのですが、「天照」に関しては空間干渉的な「発火」であり、万華鏡写輪眼の捕捉した空間座標に直接干渉して、火遁の性質変化=プラズマを発生させる形式の火遁忍術と考えて良いでしょう。

ただ、「ピントを合わせる」にも何も、イタチの視力は既に低下しているし、イタチの眼にはブレブレのサスケが映っていたから、それが万華鏡写輪眼の「天照」の発動の時だけ合って、普段はその反動で乱視の老眼みたくなってると言う解釈で良いのかな?(汗)"万華鏡写輪眼"は見る「眼」ではなく、正しく「武器」そのもののようであります。

また、「目視」が前提だから、遮蔽物があると駄目でしょう。"写輪眼"には"白眼"のような透視能力があるような描写もないですから。或いは、「飛雷神の術」のような時空間移動をする対象も攻撃できない可能性もありそうです。術の発動にも多少の時間が必要だし、術者に対する負担も消耗も激し過ぎる。これは長期戦では非常に不利な条件とも言えます。総じて、かなりの制約がある。

そもそも、どんな術であろうと、予め術の内容が判っていれば対処の仕方はある筈です。この局面でも「天照」に関してはゼツがその内容を克明に知っていました。その口振りからはかなり研究されている雰囲気を感じます。実際に、その目で拝んだ事がないからワクワクしてるんだけど、逆にそれは伝承が残っている証拠でもあります。

確かに「天照」は凶悪で強烈な術ではあるけど、戦域を一瞬で灰燼(かいじん)に帰すような規模の術では無く、取りこぼしがあると言う事です。恐らく、イタチの言う「最強」とは一対一での闘いにおけるものであり、それは「天照」が未知の術であることで鉄板だったのでしょう。もしも、「出合い頭」にイタチに見つめられたら誰だって瞬殺されてしまいますものね(笑)。

<ザッ>

サスケが一瞬、始動したのに間髪入れずイタチが反応。<カッ>っと万華鏡写輪眼を見開き、今度は「天照」の連発?次の見開きの描写が僕には上手く理解できないんだけど、<ゴウ><ゴウ><ゴウ>とうちはのアジトの外の森にまで「天照」の黒炎が及んでいます。

これがこの場をサスケを高速移動した軌跡を示すのか?サスケがイタチの視線をかいくぐり、ピントが森に合った結果なのか?認定できないでいます。そして、その下のカットで尚もイタチの右目がサスケを追尾し、<ゴゴゴゴゴゴ>と黒炎がサスケに迫る描写が続きます。

サスケに迫る黒炎。

イタチの万華鏡写輪眼の右目から流れる血の涙?

焦るサスケ…。

<ボウ>

ついに「天照」の黒炎はサスケに到達してしいます。禍々しい黒炎がサスケの「状態2」の部分変化の右翼にへばりつくように…。高速に移動していたサスケは<ズザザ>と転んでしまいます。そして、<ジュゴウウウウウ…>と、容赦なく黒炎がサスケを燃やして行きます(汗)。

うちはのアジトの周辺も先の「天照」の連射により黒炎の火災が広がっています。イタチも<ハァ><ハァ>と苦しそう。その右目蓋は閉じられています。そして、ゆっくりとサスケに歩み寄る。その次のカットではサスケの黒炎は既に消火されていて、サスケが力無く焼け焦げて倒れています。

「やっぱりイタチの勝ちか!」(白)

「"天照"ヲ止メタナ…眼ヲ奪ウ気ダ…」(黒)

うちはのアジトの周辺の火災は収まっていません。しかし、サスケの黒炎は鎮火している。そして、閉じられたイタチの右目蓋。先の「天照」がサスケの「豪火球」を食い尽くした描写もイタチが目蓋を降ろす事で黒炎が治まっています。これらの描写から「天照」は術者の任意にオンオフが可能であると思われます。だから、イタチが「天照」でサスケを攻撃する事は、サスケの眼球を放棄する事には当らない。

イタチが例のように<スッ>っと、サスケの顔?に手を伸ばします。サスケの眼を奪おうと言うのでしょう。「天照」の黒炎もサスケの"写輪眼"を傷付ける前に鎮火させたのですね。しかし、そこに横たわるサスケの骸(むくろ)?は既に抜け殻…抜け殻?!…イタチがサスケの頭部に触れた途端、その抜け殻は<ボロロ…>と崩れ去り、その下、うちはのアジトの屋根に大きな亀裂が見付かります。

「!」

サスケはまんまと脱出していました!イタチはこの時点まで気付いていなかったようです。そして、その亀裂をうちはのアジトの内部から見上げるサスケ。「下ニ!?」とゼツも驚いているようです。ゼツはうちはのアジトの屋根の表(上)側に突き出した状態でしたから、イタチと同様な視界でサスケを観察していたようです。サスケの巧妙な策略が二人を欺いたのです。

ここから、サスケの大脱出の種明かし…。

(この程度の傷じゃ、まだまだだ…)

先週のイタチの豪火球をのカウンターを浴びたサスケがもらした想いだったんですが、この時は、サスケの火傷くらい、イタチに殺された(?)うちは一族、父や母の痛みに比べれば「まだまだ」だと考えてましたが…、この後に続く想いがあったんですね。

("天照"を出すまでは…この変わり身の術は使えない)

この「天照」の黒炎からの脱出劇は、サスケの戦略だったと言う事です。「天照」が回避不能な術であり、一旦、浴びると対象が燃え尽きるまで消火できない炎の攻撃である事をサスケも知っていた…のです。恐らく、ネタ元は大蛇丸。きっと、二人の修行の中で、大蛇丸から「アタシなら、"天照"をこう回避するわねェ~」なんてヒントを、サスケは上手に引き出していたんではないでしょうか?

サスケはイタチに「天照」を何度も発動させるべく、自慢の高速移動を発揮し逃げまくったのです。そして、その挙げ句、「天照」の黒炎に捕捉される事も織り込み済みだった。サスケは特殊な変わり身(後述がありますが、大蛇丸の関与が濃厚なのはバレバレですね)で回避できる自信があったわけです。

そして、うちはのアジトの屋根にコソッと千鳥で抜け穴を掘り「玉座の間」に舞い戻ったのです。天井の亀裂から<ズリュ>っと粘液に塗れて這い出す様は、大蛇丸が四本目のナルトと闘う時に使った、あの異形の術に酷似していました。やはり、サスケに「粘液」は似つかわしくない。不適切な描写です(笑)。

「人柱力の力を借りて、その程度…?まだまだサスケ君以下ね」

口の関節を外して大蛇丸の中から大蛇丸が這い出してくる描写(33巻/61頁)。あれは、大蛇丸の「変わり身」だったんですね。僕は「不死転生」の依憑(よりわら)になった幻幽丸の血継限界なのかな?と思っていたんですが、大蛇丸の忍術だったんですね(汗)。全く、いつも大ハズレばっかですね(汗)。

自分の表皮に影分身の要領で同一体を作り出し、本体はその内部に潜むような術なのでしょう。身体の大きさは自来也の「蝦蟇平・影操りの術」などを見ても変形縮小させる方法論はありそうですし、同一体の容積を変えず、術の発動を秘匿しつつ、行動する事も可能になると考えて良いでしょう。

だから、サスケも大蛇丸みたいに大口を開いて<ズリュ>っと這い出して来たんでしょうね。それを描写するとサスケファンのショックが大き過ぎるので上手い事、屋根越しの描写で回避してくれたんですね(笑)。さすがにサスケの<ズリュ>の大口は厳しいものね(汗)。見たいような見たくないような…。

(これを待ってたんだ!)

サスケは「状態2」に完全移行します。この時、背中の羽がないのは、残された右翼を、先ほどの「天照」の攻撃で失ったのではないかと、僕は考えています。イタチを完璧に欺く為に「天照」に捕捉される直前まで実体で闘っていたのだと言う考えです。「状態2」になった事でサスケのチャクラ量は一時的にアップします。鼻の黒十字のカッコ悪さと引き換えに…(笑)。

そして、「寅の印」(「兵の書」161頁)。ちなみに、親指は真直ぐに伸ばしてるそうです。もしかしたら、これが大蛇丸に制止された術?違うかな…あの時は左腕を握られたしね。デイダラの土遁に遠距離から対抗できるような選択肢でもあったから…。また持ち越しかな…。い、否、待てよ…!!もしかしたら、もしかして!!(後述…汗)

「ゴホッゴホッ」

急に咳き込み、両膝をつくイタチ。右眼を押さえるイタチ。その仕草にゼツも違和感を感じています。イタチが予想以上に弱り切っている?ゼツの驚きにはイタチが考えも無くサスケの計算に乗せられて疲弊してしまったかのように感じられたところにあるんじゃないでしょうか?ちょっと、上手く行き過ぎじゃないか?って事です。だから、サスケ…慢心はいけないよ。

「火遁・豪龍火の術!!」

恐らく、「龍火の術」の発展型と思われます。口から吐き出す火炎をより高密度に圧縮することで、火炎の「団塊」を形成する超高温の性質変化でしょう。火遁の形体変化も高度になっていて、火炎の塊はあたかも「龍のお頭(かしら)」のようです。その攻撃力は高くうちはのアジトの一撃で突き破り、尚も突進の勢いは収まらず天空の彼方に消えて行くほどでした。

しかも、その連射。辛うじてサスケの攻撃を躱(かわ)すイタチを、サスケの火遁が徐々に追い詰めて行きます。そして、その何発目かがイタチの右腕を捉えます。しかし、うちはのアジトの屋根が遮蔽物になっている筈だから、"写輪眼"を展開しているとは言え、サスケもイタチの位置を正確に掴んでいるとは考え難いです。

それに、サスケだって「状態2」になっているとは言え、チャクラも残り少ない事は動きませんから、この「盲滅法」(めくらめっぽう)な術の発動は、実は…解せない。こんなに連射が可能で、しかも強力な術であるなら、一撃後、屋根に上がって、イタチの「天照」を次の「豪龍火」で相殺しつつ、しっかりと狙いを定め、回り込んで連続攻撃を繰り出す…サスケのスピードがあれば可能ではないでしょうか。実に、釈然としないよな…。

と言いつつも、サスケはイタチの右手にダメージを与え、ついでにゼツも(うわっ!)っと思わせるほど強力な攻撃であったのは確かですし、イタチの方はと言うと右目の"万華鏡写輪眼"は紋様がぼやけ、出血が酷く、それには痛みも伴っているようでかなり弱っているようです。現実に、サスケは「月読」「天照」をしのぎ切り、更にイタチを追い詰めているのです。

「さっきの"天照"…相当の負担がかかったよう…くっ」

玉座の間から屋根の上のイタチを見つめるサスケ。満身創痍と言った弱り方で、膝を地につけてしまいます。やっぱり、さっきの「豪龍火」で決められると思って一気呵成に力を使い果たしてしまったのかな。しかし、止めを刺せる確信もないのにチャクラを使い切るかな…しかも、二人とも…ですよ。

「もう二人ともバテバテだね。チャクラ、無いんじゃない?」(白)

「ソノヨウダナ…」(黒)

傍観者たるゼツも二人の疲弊振りには釈然としないものを感じているようです。サスケは「状態2」を解き、呪印自体を仕舞ってしまいます。呪印を仕舞うサスケの横顔は<ハァ><ハァ>してて、目も虚ろで、ホントに使い果たした感じがしてしまいます。やはり、イタチを前にしてここまで隙を見せるほど、弱っていると考えるべきなんでしょうか。

「これがオレの最後の術になるだろう」

呪印を仕舞いながら、サスケはそう言い、直後にイタチに見えないように俯いたまま笑みを浮かべます。この時、イタチの「天照」を浴びればひとたまりもないけど、それをしないのはイタチのチャクラが空になっているからだと思います。右眼も相当に痛んでるし、右手も火傷を負って印を結べなくなっているかも知れない。

それと、すっごく気になったのが、サスケの両腕。特に「豪龍火」を発動する時に「状態2」になった筈なんですが、その時も包帯をした部分だけでなく、包帯の間の皮膚の変色がないんです。この部分の裏には手裏剣合戦で大活躍した「剣」の術式が装備されてましたし、僕もズーッと生身だと思ったんですが、何かが巻かれているのでしょうか?

そもそも、「剣」の術式が施された部分のみの包帯を外すなんて、初めから意識的に包帯をセパレーションしてないとできませんし、別に怪我をしてて巻いてる包帯でもないみたいですし、サスケは未だ両腕の見せてない部分に「術式」を秘匿しているんではないでしょうか。そして、サスケの言う「最後の術」にもそれは関係があるかも知れません。

「術式」を見せる事は「印」を見せるに等しいからサスケは隠しているんだろうな…とは思いますが、サスケの周到な準備をしていますので、この両腕の変色しない部分=「状態2」の皮膚の変色が現れなかった=何かが覆っている…と思われる描写には「何か」を期待してしまいます。

「写輪眼はチャクラを見る眼だ。強がりはよせ…
もうお前にチャクラが残っていないのは分かる。
"天照"を回避した大蛇丸流の変わり身の術…
バレにくく良くできた変わり身だが、
アレは多量のチャクラを使う」

イタチがそう言うからには、サスケもイタチのチャクラの残量が認識されている事でしょう。サスケがこうしてイタチに隙を見せられるのもその為だと思います。つまり、二人とも空っぽに近い状態なのは確かなようですね。"写輪眼"を動かすのが精一杯?と言うところでしょうか("写輪眼"を仕舞わないのはお互いの不穏な動きを警戒している為だと思われます)。

「そうか…サスケは大蛇丸を取り込んだから!」(白)

「ソウイウコトカ…」(黒)

ゼツには、ここで、やっとサスケのトリックが理解できたようですね。「豪龍火」の余波にビビりまくって(うわっ!)平常心を欠いていたんでしょう。ここで、何やら空模様が怪しくなって来ました。天空は分厚い雲が覆い、<ゴゴゴゴ…>と荒れ模様の予感です。<ポツ><ポツ>と降り出した雨はやがて本降りに…。

「確かに今のオレにはチャクラは無い…さっきの火遁で全てを使い切ったからな…
だが……アンタを殺すのにオレが何もせずここに来たと思うか?
一瞬だ。この術は"天照"と同じだ…絶対にかわすことは出来ない」


サスケもイタチに嘘をつける筈もない認識があるのでしょう。チャクラがない状態で繰り出せる術。普通に考えると「体術」になりますよね。サスケはリーと過去に対戦してますし、リーの開門も見取っているし、体術のイメージもコピーして我がものにしている描写も残っています。「最後の術」と言い切るくらいだから、もしかしたら「八門遁甲の陣」(はちもんとんこうのじん)?

「そうだ…この技はまさに諸刃の刃。
八門(開門・休門・生門・傷門・杜門・景門・驚門・死門)全てを
開いた状態を"八門遁甲の陣"といい…
少しの間、火影すら上回る力を手にする代わりその者は必ず………死ぬ!」

中忍試験の「リーVS我愛羅」の"裏・蓮華"での、カカシの台詞です(10巻/73頁)。サスケは、この場には居合わせませんでしたが、知識としては充分に持ち合わせている事でしょう。しかし、「八門遁甲の陣」を使えばサスケは死んでしまう事になります。「杜門/景門」辺りの高速体術はあり得るけど…弱い…と、僕は感じる。だから、サスケの「最後の術」は体術じゃない…だってサスケはこうも言ってましたよね。

「名はうちはサスケ。嫌いなものならたくさんあるが好きなものは別にない。
それから…夢なんて言葉で終わらす気はないが野望はある!
一族の復興と、ある男を必ず…殺すことだ」

サスケには死ぬ覚悟はありますが、死ぬ気は更々ありません(1巻/115頁)。サスケはイタチに復讐した後に、うちは一族を復興する野望があるのです。そして、それを「夢なんて言葉で終わらす気はない」とも言っています。つまり、相打ちになってしまうような戦術は端っから考えてはいないのです。

「さて…ご希望通り、再現…しよう…アンタの死に様を…」

僕は、デイダラと決死の闘いをする辺りからサスケの行動には違和感を感じていたんですが、サスケはデイダラで練習していたんじゃないでしょうか。「暁」クラスの忍をスパーリングパートナーにして、対イタチ戦の模擬戦をしていたわけです。だから、あの時にサスケがとった戦術がここでも観られるんじゃないかな…って思うんです。

サスケの「最後の術」とは「状態2」で搾り出した「火遁・豪龍火の術」だった?!

既に発動済みと言う事です。それがサスケが見せた(イタチには伏せた…)「笑み」だと思います。今は分厚い雲に隠れて見えませんが、きっと雲の上では「豪龍火」が臨界に達し、降下を始めてるかも知れません。デイダラのC2ドラゴンを撃ち墜とした風魔手裏剣の操風術のように、一度、やり過ごした攻撃が背後から再度、襲う…これまでのサスケの攻撃パターンの典型例でもあるんです。

サスケが「豪龍火」を数回に別けて射出したのは、イタチに事前に策略を察知される事を恐れたからではないかと思います。それに、「豪龍火」が龍の頭部の形状なのに顎を閉じたままイタチに向かうのも弱々しい(力を温存して、術の減衰を抑えていた?)なと思えましたし…。あれが上空で結集して巨大な「超豪龍火」に成長して襲い掛かるなんて、カッコ良い!と思いませんか?もちろん、その時には大きくその「顎」(あぎと)を広げて…!!

「良い流れだ。あとは…次の脱皮で蛇のままか、
それとも鷹に変わるか。見モノだ…サスケ」

それか、「蛇」→「鷹」の暗示(第371話「旧知…!!」)に符合するような「鷹」をイメージさせる形態変化を「豪龍火」が結集することによって作り上げるような二段階の術をサスケが仕込んでいる想定もあると思います。サスケの言う「だが……アンタを殺すのにオレが何もせずここに来たと思うか?」はブラフじゃないと思うんです。サスケはイタチを乗り越える事で「鷹」になろうとしている…?

うちはのアジトの屋根の上に居るイタチに、玉座の間から「豪龍火の術」で攻撃したサスケには大まかな位置しか把握できていなかった筈だから、それでもサスケがリスクを承知の上でチャクラのほとんどを搾り出して「豪龍火」を練り込んだのは、うちはのアジトごとイタチを吹き飛ばしてしまうような大爆発を生み出す為かも知れない…なんて、僕は考えたりしています。

サスケがイタチに話し掛け注意を引き付けるのも、チャクラが空っぽと言い放ってしまうのも、全てはイタチの退散を阻止する為。イタチの攻撃に対して不利な低い位置にサスケが滞留するのも、イタチの視線を上方に向けさせない配慮でしょう。また、「豪龍火」の操作法に関しては「チャクラが既に空っぽ」ですから、射出時にセットされている事が考えられます。だから、なおさら、イタチには動いて欲しくないわけです。

しかも、サスケはその両腕の術式を秘匿したまま。デイダラの最期の大爆発をしのぎ切った口寄せの時空間移動も大形の大蛇を呼び出せば可能なんじゃないでしょうか。つまり、サスケは「逃げ方」も練習済みの準備済みなわけです。いろいろと解説してくれた功績もあるし、ゼツは命からがら逃げて良いけど、折角だから、ここでアフロに…(笑)。

うちはの「火遁」は二度、咲く…!!??

しかし、散々、サスケの「最後の術」を考えてみたけど、その予想が尽く外れたら、僕が炎上してアフロになる?!(笑)。僕の予想はあまり当たらないからね(汗)。でも、来週がまたまた楽しみだァ~!!

  
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『首斬り包丁』


再不斬の首斬り包丁

「再不斬先輩
これはボクがいただくよ」


懐かしい!…波の国の再不斬と「白」のお墓(38巻/150頁)。水月は再不斬の墓標とも言える「首斬り包丁」を何の躊躇も無く地面から引き抜いて我がものとしました。サスケが在籍した第七班(カカシ班)と桃地再不斬と闘ったのは、この描写の3年半ほど前の事。「こんな所にあったとはね…」(38巻/150頁)と言う水月の台詞からすれば、この場所を教えたのはサスケ?(大まかな目星は付いていたような雰囲気でしたね)

この描写を、「早く再不斬に"首斬り包丁"を返してあげて~ッ!!」と思う人も居るでしょうね。でも、僕は「道具好き」として言わせて頂きたいのですが、「道具」って使ってなんぼなんですよ。一番、可哀想な「道具」って使われない「道具」なんですよ。僕はモノが好きで、「道具」が好きだから、どんなにレアで、高価な「道具」であっても使い倒すんです。それが、「道具」にとっては一番の幸せなんだと信じています。

だから、再不斬の墓標としてこの地に残り、「白」と再不斬を見護るもの一興ではあるんだけど、「道具」の気持ち?を考えるなら、その性能を十二分に発揮出来る人の手に在った方が良いと、僕は思います。これには反論もあるだろうけど、「道具好き」としての意見です。何の為に生まれてきたか?を考えれば、それは人が創られた意味に等しいと、僕は考えています。

しかし、3年半も荒されずに、この場に残っていたのは不思議に思えます。「白」の荷物入れ?もあの時のまま残ってるし…。再不斬の「首斬り包丁」だって、レアな刀なんだから、高く売れるだろうに。ちょっと不思議だけど、普通に考えると…イナリや波の国の人々が墓守りをしていたんじゃないか…善意に満ちた人々の死者に対する敬意なのかな…と思えなくもありません。

ただ、完璧に無傷で残っていたかと言うと、それは…ちょっと…と、何やら怪しい雰囲気なんです。実は波の国編で再不斬が使っていた頃の「首斬り包丁」と、「蛇」結成編での「首斬り包丁」のはディテールがかなり違うんです。描写には「描き間違い」が存在しないとするのが、僕の「考察」に対するスタンスなので、これは…どげんかせんといかん!!(笑)

↓上が再不斬が使用していた頃の外観で、下が水月が手にした時点の外観。

首斬り包丁のディテールの変更

で、ディテールがどう言う風に変わっているかと言うと…

  • グリップの長さが違う。再不斬が使ってた頃のグリップは水月が振り翳(かざ)した「首斬り包丁」より長いんです。「首斬り包丁」のグリップは太い握りと細い握りが交互に組み合わさったデザインなんですが、再不斬が4個で、水月が3個。

  • 刀身の根元=鍔(つば)?のデザインが全く違う。再不斬の使ってた頃は円形(2巻/86頁)で、刀身の根元の太い部分に沿う形でしたが、水月の手にした「首斬り包丁」はそれが大きな刀身の刃や棟(むね=背)までをカバーする「鍔」然としたデザインに変更されています(38巻/151頁)。

細かな部分は重箱の隅を突く気になればいろいろありますが、概ね一致しています。刀身のディテールはブレが少ないです。先端の「穴」の大きさは…ちょっと…ですが(汗)。でも、上記の2点は明らかに違う。例えば、「首斬り包丁」に命があり、成長するが如く変形して行ったと考えるのも少年誌的でカッコ良いんですが、惜しくも「首斬り包丁」に「鮫肌」のような生命的な反応を示す描写はなかった…。

「この大刀"鮫肌"は私しか認めない」

鬼鮫の「鮫肌」の場合、鮫肌を奪い柄を持ったガイの手を鮫肌が拒んだ描写が残っています(29巻/88頁)。他にも「私の鮫肌は………チャクラも削り…喰う!!」(17巻/44頁)と、鬼鮫が自慢げに「鮫肌」を翳(かざ)すシーンでは、「鮫肌」が<ガサガサ><ゴソゴソ>と蠢(うごめ)いていました。「鮫肌」には生命反応を感じますよね。

この描写は「首斬り包丁」と「鮫肌」との決定的な相違点と言えます。「首斬り包丁」は単に分厚く、大きく、限り無く朴訥(ぼくとつ)な形の刃物であると思います。圧倒的な質量で運動エネルギーを発生させ、頑丈な刃で対象を切断する…一撃必殺の物理攻撃を意図した…純粋な塊(かたまり)なんだと思います。

ちょっと、横道で…(汗)。首斬り包丁のグリップなんですが、再不斬では示されなかったんですが、脱着式になっていますね。水月は携行する時にさも当たり前の雰囲気に「首斬り包丁」からグリップを外しています(38巻/152頁)。刀身とグリップを分割するのは携帯時の取り回しを向上し、同時に不意に他者に武器を奪われる事を防止する効果があると思われます。

おまけに、ちゃっかり携行用のホルスター?も用意していましたね。そのホルスター?も「首斬り包丁」の半円の切り欠きをベルトで固定する非情にクールなデザインでした。サイズと言い、「首斬り包丁」の切り欠き部分に刃が立っていない事を前提にした固定方法から、それが「首斬り包丁」の専用設計…つまり、汎用ではない事が伺い知れます。つまり、水月は予め準備していたんですね。

水月が大蛇丸に拘束された時期は判定できませんが、水月が水槽に軟禁されていた描写から、軟禁期間の情報収集が困難であった筈だから、水月は再不斬の戦死を知っていた事になる。つまり、波の国の第七班と再不斬の死闘の後、水月が大蛇丸に拿捕(だほ)された…と推測されます。水月は水槽の中で「首斬り包丁」(或いは「忍刀」)に焦(こ)がれていたことでしょうね。

首斬り包丁のグリップ

グリップの連結

「首斬り包丁」のグリップは分割で捩じ込み式?

再不斬の4個に対して水月の3個。グリップの長さの違いは、「首斬り包丁」のグリップが分割式である事を示しているのだと思います。しかし、再不斬の墓で水月が手にした「首斬り包丁」は端っからグリップが3個バージョンで、「鍔」が丸型ではありませんでした。「首斬り包丁」が成長した線も薄い……。

「首斬り包丁」は誰かがメンテナンスしていた!?

墓荒らしにあっていない点。それにディテールが大きく変化している点を考え合わせると、誰かが「首斬り包丁」を監視し、朽ちないようにメンテナンスをしていた可能性を強く感じます。「首斬り包丁」に生命や意志がないと仮定すれば、首斬りちゃん本人が自分をどうこうしたとは考え難いので第三者の存在が必須になります。

「重い…これが血霧の里…
鬼人・再不斬の首斬り包丁か」


それに、あんなにか細い水月がこれほどまで重たがるのに(38巻/151頁)、墓地から「首斬り包丁」を抜く時は、呆気無いほどに<ズボッ>と抜いています(笑)。もし、3年半も地面に刺さったまま抜かれずにあったのだとしたら、どう考えてもあっさり抜け過ぎです。あの描写は、水月が「首斬り包丁」を抜く前に誰かが抜いていた証拠だと思います。

つまり、それはメンテナンスする為に…。それが誰の仕業なのか…波の国の心ある刀鍛冶なのか?それとも、霧の忍刀の見張りをする役割を帯びた使者が存在するのか?など、いろんな想像が可能ですが、どんな人物であるにせよ、刀剣に関する非常に高度なスキルを有している事だけは確かでしょう。その人なり組織が気長に見守っていた筈です。

「鍔」のデザイン変更の為に「柄」(グリップ)の一部を使った?!

その「見張り番」は、「鍔」(つば)のデザインを変更しています。再不斬の「首斬り包丁」が、戦闘行動によって破損していたか、野ざらしによる腐食、その他で損傷した部分を、グリップの一ブロックを溶かして作り出したんではないかと、僕は考えています。だから、再不斬の4個のグリップに対して、水月は3個なのね。

ぶっちゃけ、「鍔」のデザイン変更は防御能力の向上を意図してた?

「首斬り包丁」は機敏に捌(さば)いて相手に刃を浴びせると言うよりは、有無を言わせぬ力圧(お)しみたいなところがあるし、相手の斬撃の防御をするにしても、重さや大きさの不利があって、半円の切り欠きだけでは心許(こころもと)ないと、「鍔」になるような障壁を追加したんじゃないでしょうか。

と言う事は、その「見張り番」は第七班との戦闘も監視していた?可能性もある。そして、その目は再不斬と言うよりは「首斬り包丁」に向けられていた…。「霧の忍刀」。その存在の意味に、何かありそうな気がしませんか?

「霧の忍刀・首斬り包丁」と言う特殊性には、非常に特殊な素材を使用している可能性を感じます。何らかの「念」や「作業行程」が関わっているのかも知れません。どっちにしても代替のきかない「素材」で構成されているので、「鍔」が破損したとして、それを補う為に「柄」(グリップ)の一部を転用せざるを得なかった…と、僕は考えているのです。

そして、その補修作業の為には刀本体を地面から抜く必要があったかも知れません。或いは、全体のチェックの為に一度抜いて各部をチェックしていたかも知れません。「首斬り包丁」の地面に刺さる角度もナルトたちの墓参り(4巻/118頁)は垂直だけど、サスケと水月の時(38巻/150頁)は10度くらい右に傾(かし)いでますね。

何にしても、3年余りも野ざらしにして、そのまま使えるような刃物があるのは信じ難いです。それが「ヒヒイロカネ」とか「オリハルコン」と言った少年誌的な金属でできてました…と言う理由で解消するにしても、盗難に遭わなかった事実がクリアできないし。やはり、順当に考えて、第三者の「見張り番」が必要になると思うんです。

そして、この第三者の存在に、チクと黒くなってしまうケルベロスなのです(黒汗)。

「"忍刀七人衆"の刀は
代々受け継がれていくシステムだった
七人衆に憧れて修行を積んできたからね…ボクは
この大剣があれば君にも負けない…かもね」

水月の挑発?ともとれる自信満々さ(38巻/152頁)。そして、「さぁ行こうよ サスケ。香燐はダメだったようだしね」(38巻/169頁)のカットの水月の太腕。めちゃめちゃマッチョじゃないですか(笑)。大勢の状態2と交戦した部分(39巻/18頁)の描写は伏せられていましたが、水月の戦闘力はサスケが背中を預けるに値する心強さがあった事でしょう。水月の「修行」と言う言葉に重みを感じてしまいます。

そして"忍刀七人衆"の意味深。それを、水月は臭わせているわけです。

「霧隠れ七刀のうちの一振り
うちはイタチと組んでる干柿鬼鮫
大刀の"鮫肌"をこの手にするまではね」

水月の次の目的は「鮫肌」(39巻/58頁)。この言葉には「鮫肌」が最終目標と言うニュアンスを感じます。ここがファジーなところで、もっと大きな野心を抱えるようでもあるし、単なる鬼鮫に対する怨恨も臭わせる…キッシー流の『どうにでも転ぶ伏線集』(笑)に登録されそうな伏線になっています。僕は「刀集め」に意味があるんじゃないかと疑ってるんですがね…(黒汗)。

「それに重吾を仲間に加えるなら
この刀は役に立つと思うしね…」


で、更に意味深な水月の発言(38巻/152頁)。これを、重吾の暴走を「首斬り包丁」で止めると言う考えは、既に水月と重吾のサスケの潜影蛇手で止められた描写(39巻/37-41頁)で挫(くじ)かれてます(笑)。単純な格闘戦において二人の実力は拮抗していました。つまり、「首斬り包丁」が決定的な重吾対策とは考えられないと言う事です。

「前とは違う能力を使ってるね
重吾
堅いし…」
(39巻/36頁)

だから、「重吾+"首斬り包丁"=役に立つ」と言う図式は、「そうか!てめーは水月。思い出したぜ」(39巻/37頁)と重吾が言う…過去の交戦での水月の体験が大きく影響している台詞だと思うんです。サスケと対面して暴走した重吾が発揮した能力とは違う、別の重吾の能力と「首斬り包丁」とのコンボで「何か」が起る予感がします。もしかしたら…重吾の「状態3」がある?…とすら、僕は考えています(汗)。

それが、サスケを先行させた水月・重吾・香燐VS鬼鮫の一戦で確認出来るんじゃないかと、僕は考えています。水月に重吾が加勢して鬼鮫を迎撃する可能性です。大蛇丸からの情報のリーク、或いはスパイ活動で、「蛇」を編成した時点で、サスケにはその認識があったかも知れませんし。

そして、もしかしたら、その闘いを通して、"忍刀七人衆"とは何なのか?そして、水月が何故、鬼鮫の「鮫肌」を欲しがるのか?「霧の忍刀」を集めるのか?が白日の下に曝されるんじゃないでしょうか?そして、その奥に垣間見える水月の野心。誰か感じてる人は居ませんか?僕と同じように黒くなってる方々。勇気を出して、誰も見てないから(皆には目を閉じさせています…笑)…手を、手をお上げなさい…。誰にも言いませんから…(笑)。

「今から鍵を開けるよ
だだその前にみんなに一つだけお願いがあるんだ
大蛇丸を倒し
ボクたちの自由を取り戻してくれたのはサスケだ

外にでたらその事を広めてくれ。
この世に安定と平和をもたらす男が現われたとね…クク…

南のアジトの牢屋の鍵を解き放つ時(38巻/165頁)、水月が喋ってましたよね。香燐のツンデレ振りに隠れて、流されてしまいましたが、別にサスケが水月に指示した痕跡は残っていないので、水月の単独犯行かと思います(笑)。水月の行いに野心や野望を感じませんか?「蛇」にあって、解り易い重吾や香燐に比して、水月がグレーなんです。水月は解り難い(汗)。

そして、それが「霧の忍刀」に繋がる…。

再不斬の「首斬り包丁」が永きに渡り水月を待っていた(ようにも思える)事。「首斬り包丁」のデザイン変更やコンディションの維持がされていた事実。そして、そこにチラつく「第三者」の影。「霧の忍刀」の意味。鬼鮫の「鮫肌」への水月の執着。水月の怪しい行動の数々…(水月は「伏線と謎の百貨店やぁ~ッ!!」…笑)。だから、何気に「水月VS鬼鮫」もワクテカ(wktk)なのです。

そして…これが『NARUTO-ナルト-第三部』の一つの勢力……?!
繋ぎは勿論、『自来也外伝・自来也豪傑物語』でキマリ!!(笑)


   
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ケルベロスは何故、サソリが苦手なのか?


サソリは素直な子だった…?

サソリ(illustration:senkou-banrai)

「閃光万雷!」のWILLIAMさんの手によるサソリのイラスト…いつもながら素敵ですよね。取り敢えず、待画をレイアウトして、それに添える「考察」を練ろうと思って、書き始めたんですが、一向に筆が進まないんです。こんなに素敵な素材を目の前にしているのに…です。これまでの待画シリーズで、こんなに苦しんだ記憶はありませんでした。

それでも、負けるわけには行かないと、何度も何度も試みるんですが、やっぱり、書けない…。考えが発展しないと言うか、膨らまないと言うか…兎に角、筆が走らなかった。で、今回は「考察」と言うよりは、「言い訳」になりそうな気配ですが…その「書けない理由」のお話しましょう(汗)。

ケルベロスは何故、サソリが苦手なのか?(滝汗)

我愛羅奪還編のチヨバア&サクラVSサソリ戦の決着。サソリを打ち破るもサクラも瀕死の状況。それを砂隠れの相談役・チヨバアが「転生忍術」を用い、自分の命と引き換えにサクラを救おうとするシーンで、今にも「命」が終わろうとするサソリとの語らいが暫し続きます(31巻/74頁)。

「女ってのは無駄なことをするのが好きな奴らだな…クク…
オレは血の繋がったそのババアが死のうが、何も感じはしない。
心も…この体と同じだ。今まで何百何千と殺してきたが…
その内の一人と同じだ。もっと物事は単純だ」(サソリ)

「アンタは人の命を…何だと思ってんだ!!
肉親を何だと思ってんだ!!」(サクラ)

「おい…それが忍の言うセリフか?」(サソリ)

「何でそんな考え方しか出来ないんだ…アンタは!!」(サクラ)

「もういい…サクラ…こやつをこんな風にしてしまったのは
ワシら砂隠れの悪しき風習と教えじゃ…」(チヨバア)

サソリに罪悪感の欠片もないところがポイントなんです。そして注目すべきは、サソリが自分の命にすら頓着がないところです。そして、その「有り得なさ」に対するサクラの追求を、チヨバアが何故だか制しています。チヨバアはサソリをこんな風に育ててしまった責任を強く感じているんだと思います。

「砂隠れの悪しき風習」

実際にチヨバアはそれをサソリに教え込んだんだと思います。でも、それは、サソリを強い忍に育て上げたかったからに他なりません。現にチヨバアの息子=サソリの父親は、木の葉の白い牙=はたけサクモの手に掛かり死んでいます。チヨバアはサソリを強い忍に育て上げる事で、サソリを守れると考えたんだと…それが、チヨバアの「愛情」だったんではないかと、僕は考えています。

しかし、砂隠れの他の忍を見ても、カンクロウやテマリ、それに我愛羅(我愛羅はナルトに感化される前は相当ヤバかったけど…)もサソリほど酷くはないです。彼らも「砂隠れの悪しき風習」に沿った教育は受けている筈ですが、一応、人としての要件は満たしていると思います。と言うよりは、むしろ、魅力的にすら感じてしまうキャラばかりです。

我愛羅ですら、ナルトとの接触で「人間性」を取り戻しています。取り戻す…と言う表現を使うのは、元々持っていると考えるからです。我愛羅の場合も、ナルトとの出合いによって思い出すことができたのです。我愛羅もまた「人」だったのです。たとえどんな生まれ方をしようと、育ち方がどうあろうとも、人には超えてはならない一線があるものです。そして、それを「魂」は認識しているのです。

「忍も人間だ…感情のない道具にはなれないのかもな…」

波の国任務の終盤で、鬼人・再不斬が言っていたように(4巻/95頁)、人が人である限り、その心を完璧な「悪」に染めてしまう事の可能性を否定しています。"血霧の里"のアカデミーの卒業制度を変えざるを得ないような大事件の張本人ですら、たった一人の想い人…「白」との繋がりが再不斬を「人」たらしめたわけです。そして、その姿に僕らは共感を覚えてるわけですよね。だから、再不斬の涙にグッと来たんですよね。

普通は、どのような事を教えられても、それを自分で吟味し、自分の中の「善悪」の判断ができるものだと、僕は考えています。それは人の記憶や考えと言った「心」(=脳の機能)を土台として支える人間の「デフォルト」。つまり、「魂」の領域の「価値観」や「良心」と言ったものが存在するからです。「良心」とは、人が持つ「共通の記憶」と言い換えても良いです。

仮に何かの拍子にそれを見失う事があっても、人はそれを思い出せるものです。それを為させるのが「大切な人」の存在。つまり、他者との繋がりであるのです。人は決して独りきりでは生きられない生き物であり、よって、家族や集落や社会を構築するのです。そうして、人は「世界」の中で生きていくのです。それが「人」と言う生き物なのです。

だから…サソリは有り得なさ過ぎる!!

僕にとって…サソリは全くリアリティを感じないキャラなんです。ま、少年漫画ですから、植物みたいな子とか、殺しても殺しても死なない…死なな過ぎる子とか、どんな攻撃もすり抜けてしまうような透明人間っぽい子やら…一般的には有り得ない子ばかりなんですが、それには少年漫画的な…しっかりとした(笑)リアリティを感じちゃいます。しかし、それらをガッツリと受け止め、認めた上でも、サソリだけは僕にとっては有り得ない…

リアリティが感じられないのです。

言い方を変えるなら、サソリは純粋過ぎました…。そして、誰よりも従順でした。だから、チヨバアの言いつけ、つまり「砂隠れの悪しき風習」を遵守し通したのです。そして、染まり切ってしまった。あれほどまでに染まり切れたのは、やはり異常なまでのサソリの純粋さの為せるワザと言えるでしょう。

そして、そのあり得ない考えは、サソリを追い込んでいったのだと思います。ついには社会の中で生きる事を拒絶し、この世界の中であり得ないうな「孤独」を味わったのだと思います。サソリは、ただ教えを忠実に実行しているだけなのに…。サソリが「暁」に入隊したのはそんな経緯の果ての事でしょう。

以前、教育にも相性があると書きました。やはり、サソリの場合も、その見極めが間違っていたのだと思います。チヨバアがサソリを教育したのだとすれば、その一点にチヨバアの非はあると思います。しかし、チヨバアの本意はサソリを思っての「良心」だったのだから、これ以上、チヨバアを責めることはできない(それに…チヨバアも十分、後悔してますからね…)。

ぶっちゃけ、誰も自分で自分の親なんて選べないんだから…学校でも担任の先生を指名するなんてできないんだから…それに不満を漏らしたり、立ち止まるのは泣き言を吐くに等しいです。そんな事ァ~!!みんな、自分の力で修正してることなんですよ。結局は、自分の人生なんだから…。苦しんで…傷ついて…それでも頑張ってるんです。そして、そこで生まれ、備わる雰囲気こそ、「リアリティ」っちゅうものなんですよ。

「お前もこの体になってみるか?
そうすればオレの言ってる事も少しは分かるだろうぜ。
朽ちぬ体だ…傀儡人形ならいくらでも造り直せる……
寿命に縛られることもない…
人など傀儡でいくらでも…造り出せばいい……
欲しけりゃだが…
数を増やせばいいてもんじゃんない……
コレクションは質だからな」(サソリ)

「悪しき風習」を忠実に再現した結果(31巻/74頁)。きっと、サソリは自分を傀儡にする事で、自分の行ないの責任まで放棄できると考えたんじゃないでしょうか。そして、サソリは肉体を放棄すると同時に、自分の「魂」すら蔑(ないがし)ろにしてしまったんだろうな…とも思います。

要するに、サソリは逃げたんです。そして、逃げた先に幸せなんてない事を知らなかった…。誰もサソリに教えなかった…。デイダラも相当、可哀想だったけど、病み方で言ったら、サソリだって、相当な病み方でしたね。きっと…サソリも救いを求めてたろうな。ある意味、デイダラとサソリは似てるんです…。

「いずれ大蛇丸はぶっ殺す…うん」

サソリはデイダラに自分と同種の「悲哀」を感じていたと思います。きっと、サソリがデイダラを見るのは、自分を見ているようで辛かった…筈です。だから、サソリはデイダラを抱き締めなかったのです。そして、巧妙にデイダラの心の隙間に入り込み、操作し、大蛇丸を恨ませていったんです(27巻/64頁)(「デイダラは何故、大蛇丸を恨んでいたのか?」アイデンティティ参照)。

これと似た事を自分の断末魔にすら、サソリは行なっています(31巻/76頁)。

「お前は大蛇丸の事を知りたがっていたな…
草隠れの里にある天地橋に十日後の真昼に行け…」(サソリ)

「どういう事!?」(サクラ)

「大蛇丸の部下にオレのスパイがいる…
そこでそいつと落ち合う…ことになってる…」(サソリ)

「……!」(サクラ)

サソリはサクラに大蛇丸の情報をわざわざリークしてから逝きました。この言葉を最後にサソリは死んでしまったのです。つまり、「辞世の句」ですよ。「もっと、他に言う事あるだろッ」って突っ込みたくなりますよね。この期に及んでまで、サソリは大蛇丸を殺したかったんです。往生際が悪いと言うか、サソリは大蛇丸が憎かったんですね。

しかし、ここまで他者を憎むなんて、サソリにあっては異例と言えます。憎しみとは「情」の為せる業ですから、「情」そのものを捨て去ったサソリには存在し得ない機微の筈です。そう言う「情」の持つ機微を「…くだらねぇ…」(31巻/65頁)と、サソリはそう言って仕舞える人(?)の筈ですから。

しかし、現実には
サソリは大蛇丸を憎んでいた…


「どうやらサソリはここへ来そうにもありませんね…
サソリがこの橋の場所を君たちに教えたのは
おそらく大蛇丸を君達に処理させようとしてのことだ
"暁"の連中も大蛇丸様には手を焼いているからね
あのサソリがわざわざそうするってことは
君達の力を認めたってことだが…
サソリは大蛇丸様を恨み
自ら直接手を下したいと常々話ていた

それを曲げてまで君達を送り込んだってことは…
すでにそれが出来ない状況…つまり
囚われの身か…はたまたすでに亡き者となっているか…」

サソリの怨恨はカブトの言葉からも明白です( 33巻/93-94頁)。

しかし、これほどまで他者を怨んでしまう事実を目の当たりにすると、大蛇丸がサソリにとって特別な存在だったとしか、僕には思えません。何故なら、サソリが大蛇丸をここまで怨む為には、同じくらい強くサソリが大蛇丸の事を想った過去が存在しなければならない…と思うからです。

好きと嫌いって相反する「想い」ではあるけど、それは方向が違うだけで、非常に似通った感情なんです(矢印の向きが違うだけで"スカラ"は同じ…と言う考え方)。嫌いになってしまえる人って、好きになれる人でもあるものです。その逆も然り…。サソリにとって大蛇丸は、デイダラが感じた「サソリ」に匹敵するような存在だったんじゃないかと思うのは、その機微に強く惹かれるからです。

デイダラとサソリの関係。サソリがデイダラに対してとった行動。それらを考え合わせると、サソリが大蛇丸に対して、デイダラと似たような行動をとったとしてもおかしくないな…と思うんです。もしかしたら…サソリは大蛇丸に救われるような期待感があったんではないかな…って、僕は考えています。

「大蛇丸様。こいつがサソリの本体ですか」(カブト)

「いいえ…違うわ…カブト…
サソリの部下だったクセに本当の顔も知らないでいたの?」(大蛇丸)

「…いつも傀儡の中に隠れてる陰気な奴でしたからね」(カブト)

大蛇丸はサソリの本体を確実に知っています(33巻/19頁)。デイダラがサソリの正体を知っていたように…(薄笑)。この描写に、サソリが自分のコアを曝し、大蛇丸に縋ったような過去があった?と、僕は更に激しく想像しています。何しろ、サソリの本体はゼツですら知り得なかった情報なんですから…(31巻/184頁)。

しかし、大蛇丸がサソリを受け容れることはなかった…。かなり高い確率で、大蛇丸はサソリを袖にした…のです。それは、大蛇丸がサソリに「ノン気」だった…<ビビビ>(←古い?)がなかったんです。だから、サソリが大蛇丸を怨んだと思われる痕跡に対して、大蛇丸がサソリを怨んだ痕跡が圧倒的に少ない…と言うか、無い(汗)のです。

「"暁"に入った時のいざこざ以来だな」(30巻/177頁)

ややこしくなるので引用したく無かったんですが…(汗)。「暁」では大蛇丸とコンビを組んでますから、サソリの言う「いざこざ」が大蛇丸との確執とは関係しないと思います。もし、この「いざこざ」で怨恨が生まれていたなら、コンビなんてとても組めたもんじゃないでしょう。2マンセルでいがみ合うなんてストレスあり過ぎですよね。

デイダラの勧誘の描写でも、デイダラの外見や物言いに物足りなさを感じるような反応をサソリ(ヒルコ)は示していましたし、大蛇丸の代わりが直ぐにでも必要な雰囲気もありましたから、少なくとも任務は二人で協力して行っていた筈です。だから、大蛇丸との因縁はコンビを組んでいる最中にはなかった…つまり、コンビが解消した以降に何かがあった…と、僕は考えています。

大蛇丸はサソリの事が好きでも嫌いでもなかった…と言う仮定を飲み込めば…これは「情」が全く存在しない状況です。そして、その大蛇丸の「無反応」がサソリの逆鱗に触れたのではないかと考えれば、描写から感じ取れる状況にはしっくり来ると思います。

サソリは自分の欲求に満たす為に
自由に生きる大蛇丸に憧れていた…?


或いは、サソリは大蛇丸であれば、自分を理解してくれると期待してしまった?…これは、僕がもし"サソリ"だったらそう感じるだろうな…と思う部分でもあります。しかし、その大蛇丸はサソリに興味を示さなかった(もしかしたら、疎ましいとすら思わなかった…)。二人の温度差には恋愛の機微に近いものを感じてしまいます。

同時にその考えは、僕がサソリの「考察」を書けない…ケルベロスがサソリを苦手に感じる理由がダブってしまいます。全国数百万(←そんなに居んのかよッ!!)のサソリファンの皆様。誠に申し訳ない…有り体に言ってしまえば…僕もサソリに「ノン気」なのよ(汗)。要するに、「考察」も恋愛と似てる…と言う事です。

「イヤ………
本来なら倒されていたのは…
ワシの方じゃった…
サソリには
ワシの最後の攻撃が見えとった…
じゃが…どういう訳かかわせなかった
少しの隙が生じた…」(チヨ)


「……………それって…」(サクラ)

チヨバアの「後ろめたさ」を隠せない表情が印象的でした(31巻/79-82頁)。「それって…」と、サクラが目を差し向ける先にはサソリと父・母の傀儡。サクラの哀しそうな目。それらから判断するなら、サソリは父・母の傀儡に気を取られてしまった…その為に「少しの隙」が生じた…と考えるのが自然に思えます。

つまり、サソリにも極微小ではありますが、「情」が残っていたんです。恐らく、チヨバアは咄嗟に、父母の傀儡を操った…。そして、サソリが両親の懐に抱かれ安らかに眠るシーケンスを再現して見せた。サソリにとって懐かしいワンシーンをチヨバアは極めて巧妙に演出したのです。勿論、マントの下に毒刀を忍ばせた上で…。

サクラに全てを語らない…伏見がちのチヨバアの後ろめたさには、サソリの最後に残った僅かな「情」…その残り香とも言えるような…サソリの心の柔らかい部分を…血の繋がった自分が利用してしまった「負い目」を感じていたのだと思います。でも、命の取り合いだから仕方ないか…それにしても、チヨバアも「砂隠れの悪しき風習」に呪われた一人だったんですね。

しかし、チヨバアはサソリの死やサクラの人間味溢れる生き様をもって自らの過ちを、ようやく受け入れる事ができたのです。この闘いの中でチヨバアも改心を遂げるのです。つまり…思い出す事ができたのです。だから、最期の死力を振り絞って我愛羅を助けにひた走ったのだと、僕は考えます。そして、その気持ちはナルトとサクラに切々と語られる言葉にしっかりとこめられていました(31巻/154-157頁)。

「くだらぬ年寄りどもが作ったこの忍の世界に
お前のような奴が現れてくれて嬉しい…

かつて…ワシのしてきた事は間違いばかりじゃった…
…しかし…最後の最後になって正しい事がやっとできそうじゃ

砂と…木の葉…
これからの未来はワシらの時とは違ったものになろう……

…………
カカシの言っていたお前の不思議な力…
その力が未来を大きく変えるじゃろう…
今までにない火影になってな………

そしてサクラ…
お前は今度は死にかけのババアではなく…
自分の大切に思う者を助けてやれ…
お前は…ワシと良く似ておる……
男気を持ち合わせる女はそうおらぬからな……
お前は師匠を超えるくの一になるじゃろう……

ナルトよ…ババアからのお願いじゃ…
お前は我愛羅の痛みを知ってやることが出来る唯一の存在じゃ……
我愛羅もお前の痛みを知っておる…
我愛羅を…助けてやってくれ……」

死を目前にチヨバアは必死に「後悔」を伝えようとしました。これは、大人が生きて行く中で普通に持ち得る気持ちと言えます。「あの時、ああしてれば良かった…」とか、「もっと頑張ってたら…」と言った「れば・たら」を大人は常に噛み締めているのです(ちっと苦い焼き肉みたいなもんです…笑)。

チヨバアもそれを伝えずしては逝けなかったのです。そして、想いの丈を伝え切ったチヨバアは安らかに眠るように行きましたよね。あれこそ「魂の本懐」だった筈です。大人の説教って「後悔」の成分が多過ぎるから、少年少女には染み込まない内容が多いけど、少年少女も大人になったらきっと似たような事、言うようになりますから…。

だから、「ハイハイ」でも良いから、ちゃんと聞いてあげて下さい。「後悔」って経験済みだから、再現される確率的にはガチガチの「鉄板」なんですよ(汗)。もう…赤ペン、グリグリですよ!(←高度な大人用語なんで、いつか判る日がやってきます。その時まで楽しみに、健やかに成長して下さい…笑)少なくともあなたたちを大切に思わない「親」は存在しないですから…。

ぶっちゃけ、お母さんがよく言う「勉強しなさい!」って言うのも実は「後悔」そのものなんですよ。その言葉を聞いたなら、(ああ…お母さんも勉強しなかったんだ…)と心の中で(←ココ大事だから)納得して、一応、教科書開くくらいの反応を示すのが「人の道」だからッ!!親子の「仁義」だからッ!!(笑)

「あえて言うなら…
人形になりきれなかった人間……か…………

オレは傀儡だが…
生身の"核"を持つ不完全な傀儡だ…
人でもなく…人形でもない…」

一方、自分の不完全さをサソリも解っていました(31巻/75頁)。サソリの中でも自分の捨て切れていない「人」の部分と、「砂隠れの悪しき風習」が鬩ぎ合っていたんです。結局、道具(=人形)にはなりきれない事をサソリも悟っていたんです。その一点に関しては、サソリも後悔をしていたんです…きっと。

ただ、サソリとチヨバアの死に際の違いを対比すると、サソリの「魂」が如何に機能してないかが良く解ると思います。チヨバアが自分に続く命に希望を繋げたのに対して、サソリは自分の願望に固執していました。その行いに「後悔」は微塵もなかった…。サソリはいろんなものを捨て過ぎたのです。悲しいかな…それは取り返しのつかないものばかりだった…。

教えられた事をそのまま実行する…と言うのはある意味、学んでないと言えると思います。生き物が食物を咀嚼(そしゃく)し、自らの栄養に換えて行くように、考えもまた噛み砕かれるべきなんです。心にも栄養は必要だからです。サソリはそれに気付けなかった…誰も教えてあげなかったんだな…。

もしかしたら…サソリは大蛇丸を愛していたんじゃ…なかったのかな…なんて…僕は考えています(汗)。その想いを想像すると、サソリの例の「口癖」(28巻/120頁)…サソリの哀しきトラウマ…自分を独ぼっちにしてしまった「親」への想い…が悲しく谺(こだま)してしまうのです。

サソリが大蛇丸に再び逢える日を
待ち望んでいたのだとしたら……。

「オレは
人を待つのも待たすのも
好きじゃねーからな…」(サソリ)




 
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第389話「サスケの流れ!」

   
瞑られた右の万華鏡。
その眼に宿る、イタチのもう一つの瞳術…"天照"とは!?


えーッ!!何でェ!!(滝汗)先週の最終頁でイタチは「左眼」を瞑ってたしーィッ!!(←必見!!)で、今週号は「右目」になってるしィーッ!!(笑)もしかしたら、キッシー。ナル×ジャン、観てる?!僕の逆、描いてる?!(笑)ま、これは単行本化された時、見物ですゼ!!(脂汗)直すのが簡単なのは先週のラストのカットだわ…。やっぱ「右眼」かァ~(ハァ)。何かちょっとショックだったりしてます(汗)。

「幻術同士デハラチガアカナイ
サスケガ"月読"ヲ破ッタ時点デ幻術ハ無意味ダ」(黒)

「ここからは直接忍術のぶつかり合いってことだね!」(白)

「左ノ万華鏡ガ最強ノ幻術ヲ持ツナラ、右ノ万華鏡ハ最強ノ物理攻撃…」(黒)

「"天照"ハソノ眼ガ映シタモノヲ焼キ尽クスマデ消エナイ黒イ炎ト言ワレル…」(黒)

天井で観戦するゼツ(ゼツは完璧、スポークスマンですね…笑)。どうも、ゼツも実際に「天照」を見た事はないようですね。それと、"万華鏡写輪眼"には左右で別々の術を格納しているウンチクはマダラの情報なんでしょうか。だとしたら、信憑性は高い?!って事は、「天照」と「月読」は標準装備なのかな?そして、「真・万華鏡写輪眼」には更なる特殊瞳術が備わる…という事になると、僕は考えます。

身構えるサスケ。印を結び、チャクラを錬るイタチ…。次のカットで<サッ>っと、姿勢を低く変化させながら、<バッバッ>と印を組み換えます。"写輪眼"の闘いにおいては「印」は秘匿するのがセオリーだからこれはフェイク?!イタチのミスは想定し難い…と言うのが、僕のスタンスです。イタチはサスケを誘ってるんじゃないかな…。それにカウンターを合わせる作戦?パワーはサスケが上と判断してるんじゃないかな…イタチは。

「出るか"天照"!?」(白)

ワクテカ(wktk)のゼツにお構いなしに(笑)、サスケが右腕裏の「剣」の術式にタッチして、<ボン>と風魔手裏剣を武器召還。前回、イタチの影分身を真っ二つに切り裂いたサスケの風魔手裏剣。形は違うけど、サスケはデイダラ戦でも使ってたし、古くは再不斬戦でも使ってたから(忍具の考察『風魔手裏剣』参照)、やっぱり好きな武器なんだろうな…と思います。そして、そのまま投擲体勢に…。

風魔手裏剣(チャクラ刀Ver.)

「早イ!印ヲ結バセナイ気ダ!」(黒)

ゼツ…アンタ…。イタチとサスケ…クールで無口な二人の闘いだから…。アンタが居なければ僕らは何も解らなかったかも知れない(笑)。ホントにありがとう!!ゼツ。雄弁なスポークスマンよ。決して流れ弾に当るんじゃないぞ。先週号の手裏剣合戦も弾かれた手裏剣が当らなくて良かったな…(笑)。一発くらいは当っても面白かったけど…。

イタチに容赦なく浴びせられる風魔手裏剣。サスケ、渾身の投擲。先の手裏剣合戦で辺りに散らばった十字手裏剣が足場を邪魔しています。と言うか、二人の間合いを作っている。イタチの足場にはないし…サスケの足場にもない。二人はそれも織り込んで手裏剣をまき散らしたようです。あまり接近するのも嫌だし、かと言って自由に動かれるのも困る。この状況を演出したサスケの高度な戦術意図に唸ってしまいます。

「コレハ影手裏剣ノ術!」(黒)

機敏に風魔手裏剣を躱しにかかるイタチ。しかし、風魔手裏剣の「影」に忍ばせた、もう一振りの風魔手裏剣。これは再不斬戦で見せた…あの手裏剣術?!(めちゃくちゃ懐かしーッ!!忍具の考察『風魔手裏剣』参照)イタチはそれに気付きます。しかし、サスケは「千鳥」を<バチチチチチチチ>と誇示するので、刃を受ける防御は取れない。これは、サスケの一つ前の攻撃が良い感じの伏線になっています。サスケの読み通り…と言ったところです。イタチは仕方なく身を翻して躱しにかかります。

しかし、空中に身体を預ける事で一瞬、死に体になってしまいます。サスケの狙いは次の手にあって、「待ってました!!」とばかりに仕込みのワイヤーに力を加えます。サスケは辺りにまき散らした十字手裏剣(足場を制限する役割がある)と風魔手裏剣を用いてイタチを追い込んだんですね。腕の術式と言い、実に綿密な戦術シミュレーションを、サスケは考量していたんですね。

「ぐっ!」

引き絞られるワイヤー。イタチも自分のすぐ側を二本のワイヤーが通り過ぎている事を確認しています。これは"写輪眼"の闘いなんですから…。しかし、イタチはこの時点でやっと(仕込み手裏剣!?)と気付いています(イタチはワイヤーを見落としていた…)。しかも、仕込みの風魔手裏剣が<ガッ>っと四散して四枚ある刃が散るのを(その眼で)確認しているにも関わらず、その刃をその身に浴びてしまいます。太もも?!もしかしたら…イタチの「お尻」に刺さった?!(汗)イヤーッ!!(笑)

「!?」(ゼツ)

これにはゼツも驚いています。地面に倒れ込むイタチ。当然、イタチなら躱せる…ゼツの意表を突かれたような驚きにはイタチのパーフェクトな能力が焼き付いているのでしょう。ゼツは、それを起点にした違和感を隠せないのです。

(最後の手裏剣で上手く行ったな…)

サスケはイタチのダメージを確認しながら、<ピン>と腕裏に「剣」の術式を剥がしてしまいます。「最後の…」と言う口ぶりからは、武器召還の為に用意した手裏剣を使い果たしたと考えて良いかと思います。ま、サスケの計算通りの「流れ」なんでしょう。

しかし、「剣」の術式をワザワザ剥がす行いには、「術式」自体が常時、チャクラを消費するような代物である事を想像させます。これまでの描写を観察する限り、サスケの行動には無駄が少ないですから、この場合、サスケが手裏剣攻撃=中距離戦から近接戦闘にシフトしようとしている…既に次のシーケンスに移行している?!と考えるのがしっくり来ると思います。

で、追記です……。

ここ、ちょっと違うかな…と思いました。(最後の手裏剣で…)と言うサスケの台詞。最後の風魔手裏剣を召還した時点で残弾なしになって、自然に術式(「剣」)が消失したんじゃないかと…読み返して感じました。親からもらった大切な体…。いくらやさぐれてるとは言え、そうそう本式の「モンモン」ばかり入れませんもんね(汗)。

サスケが<ピッ>と引き抜いたような動きをしたのはワイヤーだった?術式にもいろいろあって、術の効力によって永続的に刻まれるものだったり、必要がなくなれば消失してしまったり、多様な術式が存在する…それが確認できる描写であると思います。サスケは包帯で隠してはいるけど、「蛇一族」との契約を示すタトゥーは残っている筈。だって、蛇は使いまくってるからね。

で、妄想ついでに…。

サスケの奥の手の「それはやめておきなさい」の術なんですけど、例えば、蛇の口寄せ…潜影蛇手と火遁を組み合わせたような攻撃ではないか?と、僕は想像しています。火炎でできた大蛇が敵を襲うような…それだと「龍火の術」と似てるから、実態を持った蛇が火を纏ったような形式を希望(笑)しています。

少年漫画では「超高温」と「超低温」の闘いがよくありますが、「絶対零度」(理論上の下限)はあっても高温側の上限は理論上ない(と思います)。それに、「温度」は下げるよりは上げる方が簡単っちゃ簡単なんです。だから、僕的には「超高温」が有利と考えてます。

しかも、サスケには雷遁がある。雷のチャクラのプラズマで一時的に「超高温」を発生させ、それに「火炎の蛇」が火遁の性質変化を加え(チャクラの複合使用ではなく同時使用)、「極高温」を発生させる…なんて妄想を…昼間っから考えたり…しかも、仕事中に…(汗)。


「くっ…」

お尻?(太もも?)に刺さった仕込み手裏剣の刃を抜くイタチ。

「オカシイ…」(黒)

「どうしたの?」(白)

「イヤ…アンナモノヲ避ケキレナイイタチデハナイハズダガ…」(黒)

ゼツの目でも「避けられる」程度(の判定)の攻撃だった…。それを、イタチは躱せなかった…この「暁」レベルの忍の感じる違和感は捨て置けません。イタチの冷たい汗…。霞む視界。ブレる映像…。左眼を押さえるイタチ。"月読"の反動か、サスケに返されたダメージ?やはり、イタチの身体は弱っていると考えるべきでしょうか。これは視力の低下だけでは無さそう。万華鏡の侵蝕がイタチを蝕んでいるのかな?

「さっきの"月読"の反動か?フッ…いい感じだなオイ」

サスケの言動にはイタチに対する遠慮は皆無と言って良いでしょう。前々回、前回と相当煽られてますからね。怒りがサスケの「躊躇」を抑え込んでいる。逆にそれがイタチの「釣り」とも言えるような高度な心理戦であったとしたら…。この闘いの結末がどんなものであろうと、傍観者に過ぎない僕らには受け容れるしかない…んだけど…。だから、せめて、「思い込み」に流されないで見つめていたいと、僕は考えます。

「"月読"をしのいだ時点でサスケが戦いの流れを掴んでるね。
さらにイタチの動きを鈍らせたし…この勝負、サスケが勝っちまうかもよ」(白)

「イヤ…ソレハマダ分カランゾ」(黒)

やや軽率にも思える(白)と、イタチ寄りの(黒)。戦局は一進一退。

(火遁…豪火球の術)

サスケの火遁忍術。「…さすが、オレの子だ」(25巻/120頁)と、フガクに言わしめた「豪火球」。それは、うちはの必須忍術。一人前とされる一線。恐らく、サスケの豪火球をイタチは初めて見る筈です。その炎はイタチに眼にはどんな風に映った事でしょうか。嬉しかったんじゃないかな…。フガクが感じたように、「さすが、オレの弟だ」って、イタチが心の中で繰り返してるんじゃないかと…考えてしまったり…。

「くっ…!」

仕込み手裏剣の傷が痛む…。反応が遅れる。焦りを隠せないイタチ。サスケの豪火球を躱し、跳んで上方に逃げるも、サスケの「千鳥」が追い撃ちを掛けます。イタチの驚き。戸惑い…?。「!!」…それが、豆鉄砲を食らったようなイタチの表情に垣間見られます。天井のゼツ。空中に逃げたイタチ。イタチに向かうサスケ。一直線です。イタチが避けてゼツに当たってしまえッ!!(笑)

「ハァーッ!!」

サスケの「千鳥」が炸裂します。うちはのアジト…玉座の間の屋根が<ドゥ>っと弾けます。煙に包まれ<ボフッ>っとイタチが飛び出す。しかし、その手はしっかり「寅の印」が結ばれていた。<ボウ>と、イタチの口から火炎の余韻が残っています。<ゴウ>っと炸裂する豪火球(?)。眼下では、イタチのカウンターの火炎がサスケを包んでいます。<ウッゴゴゴ>と立ち上る粉塵。"残心"を怠らないイタチの万華鏡写輪眼。鎮静した煙の跡に残るサスケの状態2の"翼"の防御壁。

「くっ…」(この程度の傷じゃまだまだだ…)

火炎の攻撃を凌いだとは言え<ジュウウウ…>と焼け焦げる翼。

「ふう…巻き添えを食うとこだった」

たまにはゼツにも当たれッ!!(笑)って言うか、サスケ…狙えッ!!(笑)

うちはのアジトの屋根の上での対峙。切れた間合い。右のイタチ。左のサスケ。その距離…15メートル。一瞬の静寂の後、一斉に繰り出される印。それは…寅の印。<スゥー>と吸われる息。「チャクラを練り上げ口腔から胸の辺りで一度止め、その後、一気に吐き出すようにする」(25巻/112頁)の、かつて、在りし日のフガクがサスケに伝授した…「うちはの基本忍術」。

「火遁・豪火球!!」

ぶつかり合う二つの火炎のチャクラ。<ゴウ>と弾ける轟音。静かなイタチ。呪印(状態1)を展開するサスケ。<ゴゴゴゴ>とうなる業火。激しい閃光。<ゴゴゴゴゴ>と尚も続く豪火球の衝突。そして、拮抗する炎の境目がサスケからイタチに徐々に移動して行く…。ゆっくりと、そして着実に…サスケの豪火球がイタチを圧している…。

「サスケの方が圧(お)している!この戦いやっぱりサスケの…」

イタチの瞑られた右眼から血(黒)が滴る。<ツー>と滴る。イタチは「火遁・豪火球の術」と平行してチャクラを練っていた?イタチはサスケの豪火球に付き合いながら、「天照」を練り込んでいたようです。いよいよ…瞑られたイタチの右目が開かれる時がやってキタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!

イタチの「天照」

(天照)<カッ>

満を持したイタチの「天照」の発動。しかし…見開かれたイタチの瞳(右目…汗)は"手裏剣紋様"でした!!(汗)文様は変形(拡大)しているもののイタチのベーシック。画像の解析から描画の歪みを差し引けば、瞳孔部分を含めた手裏剣文様自体を拡大でほぼ符合する事が判明しています(文様のトレース参照)。

つまり、"万華鏡写輪眼"の紋様は「術」によって紋様が変わるのではなく、術者(個人)の個性が紋様に発現することを示す描写です。イタチの右目の瞳孔部分が拡大してて、眼球自体も充血しているものの文様自体は同質。眼球の酷使に関しては術の強度に依るところでしょう。イタチの右目からは"血の涙?"(黒い涙?)を流れ出しています。

<ズゴ>

瞬間、涌いて出るようなざらついた…炎と言うよりは「憎悪」のような…禍々しい澱みが出現します。それはイタチの「眼」から吹き出したようではなく、むしろ唐突に、その空間に呼び出されたような異物に思えました。そして、サスケも違和感を感じています。<ドゴ>…サスケの炎を喰らうように埋め尽くす禍々しさ…天照?!

(…よもや、この壁が突き破られるとはのォ…)(17巻/72頁)

(奴ら、一体どうやって抜け出した?…それにこの黒い炎は何だ?
本来、火を吹く岩蝦蟇の内臓が焼かれるとは…)(17巻/74頁)

自来也が「封印術・封火法印」を用いて消化した漆黒の炎…。間違ってもサスケの綺麗な顔に火傷を負ってしまうなんて事はないですよね。サスケも実は次の一手を打っていて…イタチの「天照」を打ち消すような大技を錬ってる最中なんですよね。最悪、誰かが乱入して水を挿してくれるんですよね。サスケは無事に次週を迎えられるんですよね。
もしかしたら、イタチはサスケの中にある「大蛇丸」=「白い蛇」を焼き払おうとしてる…なんて事…はないですよね…(汗)

次週、ゼツがアフロになってるカットに激しく期待!!(笑)

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『風魔手裏剣』


風魔手裏剣

「風魔手裏剣 影風車!!!」

再不斬戦のサスケ(2巻/140頁)。懐かしーい!!波の国編のワンシーンです。再不斬の「水牢の術」に捕獲されたカカシをナルトとサスケが協力して闘う…「さーて、暴れるぜェ…」(2巻/127頁)からのターンに胸がすきます。

(こいつを倒すには、もうこの手しかねェ!!)「サスケェ!!」

ナルトの多重影分身による揺動の後、リュックから取り出した忍具をサスケに投げ渡します。この頃は、武器召還(口寄せ)できるようなスキルはありませんでしたから、しっかりポーチから取り出す描写があるんですね。そして、サスケに渡ったのが折り畳まれた「風魔手裏剣」だったのです。

(なるほど、そういうことかよ。ナルト…お前にしちゃ上出来だ)

ナルトの考え出した奇策をサスケは、風魔手裏剣を手渡された時に一瞬で理解しています。サスケの賢さと、ナルトとの気持ちの良い意志の疎通が懐かしい…。実はこの風魔手裏剣はナルトの変化で、同じモノをサスケは既に携帯しています。むしろ、ナルトがサスケの持っている風魔手裏剣を模した…と考える方がしっくり来ます。

しかも、ナルトはサスケが「風魔手裏剣」を擁した手裏剣術を扱える事を知っていなければなりません。再不斬への攻撃を「水牢」の中から見守るカカシも、「手裏剣の影に手裏剣が…!」(2巻/142頁)と再不斬が気付くまで想定できなかった("これは影手裏剣の術!!"と一応驚いている…まさか、こんな時までコピーはしてないよね…笑)ようですから、カカシも知らなかったサスケの奥の手だったのかな…って僕は考えてます。

きっと、サスケとナルトはカカシに内緒で修行してたんじゃないでしょうか。そこで、お互いの術を見せっこしたり、サスケなんかは火遁(バリエーションも数種類を修得していた?)も既に使えたし、ナルトだって禁術の「多重影分身」があった。そこで、サスケはナルトには「影手裏剣の術」を披露していたんじゃないでしょうか。二人は磨きあってたんです。まるで、兄弟のようじゃないですか…。

ややこしい戦術だったので、図解入りで説明がありましたね(2巻/153頁)。

「あの"影分身"の狙いは再不斬を倒すことじゃなく
オレ自身が"風魔手裏剣"に化けるのを隠すためだったんてばよ!
もちろん、それだけで倒せるとは思ってなかったけど、
水牢さえぶち壊せればと思ってね」(ナルト)

  • 影分身は目くらまし!実は二人になればいいのだ

  • 本体は変化!手裏剣に化けて折りたたんでおくのだ

  • 分身の方に手裏剣(実は本体)を持たせて…

  • サスケに投げ渡すのだ!!

  • サスケはあらかじめ持っていたもう一枚の手裏剣と重ねて投げる!!

向こう見ずなように見えるけど、ナルトも堅実に考えてたんですね。再不斬との力量の差を考え、先ずは「水牢」からカカシを救出する事を主眼とした作戦をナルトは錬ったわけです。その上で、声も高らかに再不斬を威嚇した。つまり、煽ったんです。言葉攻めです(笑)。

つまり、「風魔手裏剣」に関する手裏剣術はカカシがサスケに伝授したものではなく、別の誰かに教わった術だと言う事です。

「………新しい手裏剣術、教えてくれるって言っただろ!」<ムスッ>

森の中の手裏剣練習で可愛くむくれるサスケ(25巻/53頁)。この物言いって、サスケが大蛇丸に修行のオネダリをしてる描写(34巻/21頁)に似てるんです。サスケは大蛇丸に対しても、イタチに抱くような信頼感はあった事でしょう。サスケが信頼や尊敬しない人に教えを受けるとは考え難いですから。でも、サスケのむくれっ振りは大したもんですね(モーッご飯、何杯も行けちゃう!!…笑)。

サスケの風魔手裏剣、もしくは手裏剣術のバリエーションはこれまでにも提示が残っています。ま、基本忍術ですから、アカデミーでも教えているでしょうが、サスケのはカッコ良い!!と言うか、特殊な手裏剣を使う場合が多いです。しかも、かなり古くから描写があります。

「これは写輪眼操風車・三ノ太刀!!」

死の森で、大蛇丸とサスケの初対決がありました(6巻/81頁)。そこで、サスケは小型の風魔手裏剣?を使い、大蛇丸に傷を与えています。風魔手裏剣には中心に大きな穴が開いていて、そこをホールドして投げたり、その穴にワイヤーを通して操る構造になっています。

「糸?」<シュルルル>
(私の逃げ道を完璧に読んでそこに見えない三手目を打つとはね…)

大蛇丸もワイヤーの有無で、サスケの放つ手裏剣術の正体を認識していました。大蛇丸も術名を知っていましたから、平凡な"写輪眼"(笑)の術の大系ではあるんでしょう。大蛇丸はサスケの能力を確認する目的があったから、容易く術中に踏み込んでいる部分も多々ありますが、この時のサスケは一味違って…四手目があった。

「フン 火遁・龍火の術!!」

「その歳で、ここまで写輪眼を使いこなせるとはね……
さすがウチハの名を継ぐ男だわ……
やっぱり私は…君が欲しい…」

操風車の術に火遁をアレンジして攻撃力を高めているんです。大蛇丸が風魔手裏剣?を口で受ける事も織り込み済みの攻撃シーケンスだったようにも思えます。そして、これがサスケの一瞬の閃きだったのか、誰かに伝授されたものなのかは憶測の域を出ませんが、基本忍術としての手裏剣術をサスケは手厚く指導されていた痕跡は充分に感じますね。

「やっぱり兄弟だわね…あのイタチ以上の能力を秘めた目をしてる」

そして、大蛇丸はサスケを本格的に認め、サスケに「天の呪印」を施し去って行きます。もしかしたら、大蛇丸はサスケの手裏剣術にイタチを感じたんではないでしょうか。「暁」で大蛇丸オリジナルの「指輪の腕」を切り落とした…イタチのクナイの切れ味を思い出していたんではないか?と、僕は思ってしまいました。

「明日はちょっと大事な任務があって、その準備がある」

イタチのお決まりの言い訳に「兄さんのうそつき」<プイ>のサスケ。そのむくれ顔を<チョイチョイ>と呼んで「デコトン」に流れる…。微笑ましい兄弟の描写がありました。それは、サスケの哀しい回想の一部ではあるんですが…。それは…サスケの心の中のイタチとの記憶。どんなに憎んでも忘れる事ができない想い出。

サスケの手裏剣術はイタチが伝授した!!

実はイタチって、手裏剣術がメチャクチャ得意だった筈です。サスケの回想の森の中の手裏剣修行でも「すっげーよ兄さん!岩の裏の死角の的にもド真ん中だ!!」(25巻/52頁)とサスケが絶賛しています。イタチもそんな姿をサスケに焼き付けるあざとい意図があったのか…(黒汗)、それは今も闇の中ですが…。

そして、うちはのアジト。その玉座の間で二人は闘っています。サスケの両手首の裏には「剣」の術式が装備されている。静かにそれを隠した包帯を外すサスケを見ながら、イタチも「暁」のマントの下で<ゴソゴソ>とやってまたね。あの描写はイタチもサスケと同じ「準備」をしていたんじゃないか?と、僕は考えています。

この期に及んで、サスケが手裏剣合戦で兄・イタチに挑んだと言う行いは、サスケが自分の成長を示したかったからではないかと思うんです。兄の背中を追い続けた…今日までの幾星霜をイタチに思い知って欲しかったんじゃないでしょうか。そして、思い出して欲しい…と、サスケが考えていれば良いなと思ってしまいます。

『許せサスケ…また今度だ』

イタチさんはやってない!


 
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カカシは何故、オビトの死を忘れられないのか?

 
波風ミナト

波風ミナト(illustration:senkou-banrai)
忍者登録番号 ?
誕生日 1月25日(享年20歳?・みずがめ座)
身長 179.2cm 体重 68.1kg 血液型 B型

はたけカカシ
忍者登録番号 009720
誕生日 9月15日(27歳・おとめ座)
身長 181cm 体重 67.5kg 血液型 O型

リン
忍者登録番号 010885
誕生日 11月15日(?歳・さそり座)
身長 ?cm 体重 ?kg 血液型 A型

うちはオビト
忍者登録番号 010886
誕生日 2月10日(享年13歳・みずがめ座)
身長 154.2cm 体重 44.5kg 血液型 O型

(個人情報は『闘』の書より引用)


「カカシ外伝」の冒頭部分で、ミナト班の集合にオビトが遅れてしまって、ハァハァ言って駆け付けた直後。勢ぞろいしたミナト班の微笑ましい(笑)語らいのシーンがあります。「カカシ外伝」は本編の第一部と第二部の繋ぎに週ジャンに連載されたスピンアウトで、単行本だと第27巻に収録されています。この時のカカシの描写が、口煩(くちうるさ)い小姑のような役回りで、思わず萌えてしまったのを思い出しました。

「ルールや掟を破る奴は忍者としてクズ呼ばわりされる!
そうでしょ!」(カカシ)

「………アハハ…」(ミナト)

「てめーは心の優しさってもんがねーのか!
いつもルールだ掟だ。うっせーんだよ!
要は自分の中の自制心だろーがよ」(オビト)

<ピキィ>(カカシ)

「…」(ミナト)

「まあまあ、二人ともやめようよォう。
同じチームなんだからさーあ」(リン)

「リンは甘いんだよ。オビトに…
今日はオレにとっても大切な日なんだからさ……」(カカシ)

「そ…そうだよねぇ…」(リン)

「? なんだっけ?」(オビト)

ここで、カカシが上忍に昇格した事を知らされます(27巻/72頁)。カカシは登場人物中、屈指の才能の開花の早かった超エリートで、5歳でアカデミー卒業し、6歳で中忍に昇格しています。そして、12歳で上忍昇格です。カカシが7歳(神無毘橋の5年前)の頃のサクモの「死」さえなければ、このタイミングはもっと早かったかも知れません。僕はカカシの7歳~12歳の間に、ヤサグレた期間が存在していると推察しています。

カカシが言い知れない喪失感に苛まれ、無為に流されるように生きる意味を見失いかけた…痕跡。それを何とか引き戻したのが、波風ミナト…後の四代目・火影との出会いだったのだと思います。お陰で、カカシの停滞した人生は再生を始め、こうして上忍にも昇格できました。その「これからッ!!」って言う、「大切な日」だったんだと思います。その意気込みに、カカシが第一部で見せない、背伸びしたような雰囲気も感じます。

ま、ここは、そのお祝のプレゼントを持ち寄るシーンの導入なんですが、ミナトが「飛雷神のクナイ」で、リンが「救急セット」(お守り付き・)を手渡しています。どちらも「カカシ外伝」の中で大きな意味を持つアイテムになっているものです。この時、オビトだけが何も渡しませんでした。そして、それが物語の終盤の大きな伏線になっていて、カカシの"写輪眼"に結びつく「オチ」になって行きます(実に隠し味の効いた嫌らしいくらい上手い導入でした)。

リン・オビト・カカシ


で、ちょっと脱線します(滝汗)。

ミナトのアカデミー卒業は10歳でした(「闘」の書)。意外に遅かったんですね(汗)。以前、ミナトの「九尾事件」での年令を考察しましたが、その時は、この記述に気付かなくて、6歳程度でアカデミーを卒業した事になってます(笑)。三代目の「走馬灯」の絵柄からミナトと自来也の出会いを推測したんですが…と言う事は、10歳で自来也に弟子入りしたと考えるべきでしょう。ま、この後、猛烈なスピードでミナトはスキルアップして行って、そのまま「火影」になってしまったのです。

でも、10歳で自来也に弟子入り(アカデミー卒業)が確定するなら、「神無毘橋」の18歳。「九尾事件」の20歳はかなり濃厚になるんじゃないかと思います。自来也の時系列的にも、長門達の弟子受けから卒業の3年間とミナトの弟子受けにも余裕が生まれ、自来也の「掌の返しの遅さ」=「不器用さ」と符合して心地よくもあります。自来也は長門達の戦死を聞き及び、恐らく、自分自身で確認に行った筈です。そして失意に沈んだ…。その失意の闇に差し込んだ「光」。それがミナトとの出会いだったんだと思います。

ミナトが自来也の弟子として過ごした期間は、螺旋丸の開発に要した期間から最低でも「3年」と思われ、それが上手い事(笑)、カカシの父…サクモの「自死」と被ります。この運命の綾に、ミナト→カカシの師弟関係のベースに自来也が存在するのでないか?と僕は勘ぐっています。才能ある「卵」(=カカシ)が闇に沈みそうになっているのを知り、自来也が見つけ育てた「光」(=ミナト)で、その「闇」を照らしたんじゃないかと思うんです。

きっと、自来也はカカシが幼い頃から気に止め、その成長を見守っていたと思うんです。しかし、自来也も何分忙しい身故、パートタイムでしか愛情を注げないし、自来也が感じるカカシの「天秤」(天賦の才能)は自来也には重く感じられたと、僕は考えてまして…それが、カカシが自来也に抱く「刺刺しさ」の自来也側からの根拠になっています(ミナトの場合は自来也との出会いで急激に開花し、ミナトが自来也を包み込むような理解者に、一気になってしまったと理解しています)。

カカシは非常に複雑な心の内部構造があって、愛情の発露や、感情の移入の仕方が一般ピープルと違います。実は自来也ほどではないにしてもミナトに対しても「わだかまり?」…と言うか…「遠慮?」…と言うか…「距離?」…みたいな障壁を持っていて、それがカカシのミナトに対する独特の反応になって、その場その場で現れています。つまり、カカシがミナトとの出会いで完全に過去を払拭できてはいなかった…と言う事です。

カカシとミナトの間には微妙な雰囲気が漂っていた…!?

例えば、カカシが開発中の「千鳥」を披露し、単独で敵に飛び込んで行こうとした時です。「行くぞ!!」(27巻/85頁)とやる気満々のカカシをミナトは無言で制止しています。

「大勢の敵がいても、この術なら一瞬でやれます。
先生の通り名と同じですよ…
それに…先生…アナタが言ったんです。今の隊長はオレです。
チームは隊長命令に従うのがルールでしょ…先生!!」(カカシ)

「………」(ミナト)

結局、ミナトはカカシを止める事はできませんでしたが…(27巻/88-89頁)。ミナトは敵の布陣(多重影分身の分散配置)や敵本体(ミナトは一人と察知していました)との距離から、カカシの単独での突入の危険性を感じていたのです。しかし、制止はしてみたものの、それでカカシが止まるとも思ってはいなかったようで、その直後のミナトの神速とも言える援護射撃に繋がります。

カカシはカカシで、「先生の通り名と同じですよ…」と言う台詞からもわかるように、ミナトの存在を思いっきり意識しています。カカシの「千鳥」の開発エピソードのベースは「螺旋丸」です。カカシの"写輪眼"獲得と前後するのでややこしい考証でもありますが(汗)、「千鳥」がミナトを意識した、カカシの「背伸び」を起点にしている事は、この時の二人のやり取りからも感じられます。

この時のミナトの諦めを事前に織り込んだようなカカシへの対応は、カカシに対する期待感の裏返しかな…と、僕は考えています。二人の時系列を対比してもアカデミーの卒業がミナトの10歳に対してカカシは5歳ですから、カカシは超の付く異例の「早咲き」であったと言えます。しかも、ミナトは「木の葉の白い牙」と謳われた、はたけサクモを恐らくはリアルで知っています。

サクモとミナト

ミナトとサクモ(illustration:senkou-banrai)

いつもながらめちゃくちゃカッコ良い!「閃光万雷!」のWILLIAMさんのイラストですね。このイラストをお借りした当初、右の人物を「カカシ」と誤認していました。それで、左眼に傷がなく、"写輪眼"でもない事から、ミナトとカカシのアナザワールドかな?とワクワクしてしまったんです。つまり、オビトの死がなかった「未来予想」です。

でも、それはWILLIAMさんへのインタヴューで敢え無く沈没(汗)。このイラストは在りし日のサクモとミナトである事が判りました。それを聞いてやっと「閃光万雷!」さんにアップされてた記事を思い出して青くなったケルベロスです。さ、最近、い、忙しくて…も、物忘れがは、激しくて…(汗)。と何度も何度も心の中で言い訳したものでした(笑)。

WILLIAMさんに盛大な拍手をッ!!

ナル×ジャン的時系列の分析からはややミナトの外観が年齢的には上(仔カカシ程度)かな…とも思われますが、ミナトの纏う「カカシを想う空気」からは、若かりしミナトがサクモと行動を共にした痕跡…サクモに対する恩義や尊敬を感じます。その根底に、ミナトがサクモを「神格化」してしまうようなエピソードがあった可能性に期待してしまいます。

例えば、カカシとの関係に悩むオビトに、カカシの持つ「複雑さ」を説明する時に、ミナトはカカシの父・サクモの存在を取り出しています。この回想のカットでサクモのシルエットが紹介されていまして、それは今のカカシと非常に似ています。恐らくカカシはサクモの生き写しのような外見だったのではないかと思わせる描写でもあります。

「カカシは"木の葉の白い牙"と恐れられた天才忍者
はたけサクモさんの息子でね…
その親父さんの前では"伝説の三忍"の名すらかすむほどだった…
そんな天才のもとで幼少期を過ごしたんだから、
キミ達を見て、時折、物足りなさを感じるのもムリないのかもね」

ミナトの口振りから、サクモを畏怖(いふ)するベクトルすら僕は感じています(27巻/103頁)。"伝説の三忍"を引き合いにだし、更にその上にあると言う事は、「…くっ、刺し違える……!?バカか…オレは…!」の…かつてカカシが大蛇丸を恐れた描写(8巻/129頁)と比較しても如何にサクモが偉大な存在であったかを物語っていると思います。

そして、サクモの子であるカカシも近寄り難い(面倒臭い)存在として周囲には好まれはしなかったと、僕は想像しています。それは同年代の忍(アスマや紅ら)の対応を見ても理解できるところです(4巻/149頁)。だだ一人の存在…ガイだけを除いては…(笑)。二人の関係性はまた特殊で、説明が長くなるので別の「考察」に委ねることにしましょう。

ミナトは懇々とオビトに説明をしているんですが、自分がオビトと同じ年頃(13歳程度)で直に感じたサクモの存在感を今も生々しく覚えているんではないかと思うんです。きっと、師である自来也すら子供扱いしてしまえるようなサクモの力量をミナト自身も忘れられないでいるのだと、僕には思えるのです。

ミナトはカカシの育成には手を焼いていた!!

きっと、カカシの「才能」とはミナトにとっても驚きに近いものだっとろうと、想像しています。そして、人を教育する立場の人間としての「葛藤」がミナトにもあったのだんではないでしょうか。カカシの豊かな「才能」を如何にして伸ばそうか?そこには「欲」もあったろうし、カカシの持つ「繊細さ」もミナトには心配の種であったとも思います。ミナトはカカシの育成に関して、相当、慎重であったと僕は考えています。

やや遅咲きのミナトは自来也に師事する事で猛烈なスピードで開花して行った事は時系列での分析でも疑う余地のない部分です。しかも、ミナトの絶大なる自来也へのリスペクトも「本当の選択!!」(第382話)の自来也の「走馬灯」で描写があります。二人の濃厚な師弟関係の有り様から、ミナトの「教育方針」は自来也のそれに準拠していたと、僕は想像しています。

ミナトは自来也に比して数(十?)段、如才なかった事でしょうが、それでもカカシが自来也に抱いていた「棘棘しさ」を極微少ではありますが、ミナトに対してもカカシが抱いていた雰囲気は感じます。「カカシ外伝」におけるカカシとミナトの関係はと言うと、ミナトのカカシに対する視線も単なる弟子と言うよりはライバルに近く、お互いを意識しあい認め合うような関係へ移行してく過渡にあった気がしています。少なくともミナトはカカシに可能性を感じていると思います。

カカシも幼い頃から、「三忍」をも凌ぐような大天才の父・サクモの英才教育を受け、ミナトが分析するような「物足りなさ」をオビトたちだけでなく、自分の周りの多くの忍者(オトナ)たちにも感じていたのだと思います。それはサクモを不幸にして失ってしまった直後(カカシが7歳程度)、更に拡大して行ったんじゃないでしょうか?

同じように周囲のオトナもカカシには一目置いてしまった…。と言うか、煙たがったり、近寄らないような傾向にあった。つまり、少なからず疎外されていたのです。カカシの幼年期はナルト程でもなく、種類は違うにしても、決して恵まれた暖かさはなかった事は確かだと思われます。

カカシの時系列を考察していると、6歳の中忍昇格から12歳の上忍昇格までの6年間にどうしてもうらぶれて、やさぐれてしまった「空白期間」を想像してしまいます。そして、それを自来也が危惧し、ミナトと引き合わせた…。その流れは極めて自然なエピソードとして僕には容認できるのです。

そして、ミナトはカカシにとってサクモを彷佛(ほうふつ)させる存在であった…。ミナトとの出合いは、カカシにとって稀に見る信頼や尊敬に値するオトナとの出会いだったのだと思います。

「それと、もう一つ…カカシ。
さっきの術(千鳥)なんだけどね。
あの術はもう使わない方がいい。
見たところ一点集中型の突き…
確かに破壊力とスピードはあるけど…
自分自身の移動スピードが速すぎて
相手のカウンターを見切る事が出来ない…
不完全な術だからね」

「……」(カカシ)

神無毘橋の戦いにおけるカカシのミナトへの服従には、カカシ側の「ざらつき」を強く感じます(27巻/100頁)。カカシの痛いところを突かれた…と言うような驚きの表情。その直後の沈黙。この時のミナトの突き放したような対応を、カカシは冷たく感じていたのではないでしょうか。ここで、カカシがミナトに服従するのは個人的なリスペクトによったんではないかと、僕は考えています。

カカシのグレっぷりや、理屈っぽさから想像すると、サクモは理論的で周到な説明をカカシに行なったんではないかと思うんです。それが急に居なくなってカカシは戸惑ってしまったんです。代わりにミナトがカカシの師になるわけですが、恐らく、ミナトは自来也譲りの放任主義だった(笑)。カカシはその大きな落差に違和感を感じていたとは思います。

ミナトとも「九尾事件」によって別れが訪れてしまいますが、自来也とはその後も関係がカカシにはありました。やはり自来也のカカシに対する接し方は、カカシにとっては違和感があったと思います。それが時間と共に成長し、「棘棘しさ」になって行った…。だから、もしかしたら…なんですが、ミナトが存命していたと仮定して考えれば、カカシもいつかはミナトにも棘棘しくなったかも知れないと思えるのです。何故なら…

カカシはちゃんと言って欲しい人だった!!

サクモだったら、ちゃんと「言葉」で伝えてくれたんだと思います。「千鳥」だって、ミナトのように「不完全な術」とか言うだけじゃなくて、「じゃ、どうすれば良いか?」をちゃんと理詰めで、カカシに教えてくれたと思うんです。人を導く上で「相性」は確実に存在します。ミナトは自来也と相性が抜群で、カカシは自来也と相性が良くはなかった。それからして、ミナトとカカシの「相性」は良くなかったのではないか…と、僕は考えています。

カカシの他者に向けられる「棘」は、カカシ自身の持つ一種の厳しさなんだろうと思います。そして、カカシのその厳しさは父・サクモにも向けられています。カカシは父・サクモの自死に極めて間近で遭遇している描写(シルエット)が残っています。幼かったカカシは父の「弱さ」を責めたことでしょう。何故なら、カカシは独りぼっちになってしまったから。サクモの死によって、カカシは引き蘢るより仕方ない状況に追い込まれたのだから…。それは、ミナトも感じてたと思います。

「カカシはそれ以来、親父さんのことを口にしなくなり、
掟やルールを守ることに固執しはじめた…」

ミナトの回想からはこの頃からカカシやサクモとミナトが関係があった臭いを感じます(27巻/105頁)。そして、カカシは父を死に追いやった「掟やルール」に逆に引き蘢っていったんですね。それは、幼い自分を遺して逝ってしまった父・サクモを責める行いでもありました。カカシは父をも恨んで行ったのです。そして、繊細なカカシは、父をも恨んでしまう自分を苛(さいな)んで行ったのです…。

カカシは自分の心に「棘」を突き立てていた!!

カカシが神無毘橋で不自然に力(りき)み、息(いき)み、「掟やルール」に固執する様は、その「棘」の痛みにもがき苦しむ悲鳴のようでもありました。勿論、その「悲鳴」には、ミナトも気付いてはいましたが、ミナトはカカシ自身にその「棘」を抜かせる道を選択していたのです。カカシが自分の力で、その痛みを払拭できる時が来ることを信じ、暖かく見守っていたのです。

確かに、人を教える方法は何種類もあって、ミナトの選択は決して間違いではなかったと思います。ミナトも本心でカカシの事を案じ、カカシの豊かな才能を如何にして伸ばすかに腐心していた事は疑う余地もなく、闘いの最中にあっても、きめ細かい配慮があったり、絶妙な距離感をもって、カカシの事をミナトは気遣っていました。それがミナトの教え方だったのです。

もう、ここからは「相性」の話になってしまって、その機微は「恋愛」に近いんです。「恋」が初めからそこにあるように、「相性」が良い悪いって言うのも、努力でどうこうなるものじゃないんです。最初から決まってる事だから、こればかりはどうしようもないんでうすね。だから、相性の良い師に出会うって言うのは幸運な事なんですよ。妙に心に残ってる「先生」って、それだと思いますよ。

カカシはナルトの「天然」と言うか、感覚的な物事の理解の仕方に驚きを隠せないタイプの人なんです。それがカカシの言うナルトの「意外性」なんですが、逆にカカシを起点に「教育」や「学習」を考えると、ちゃんと、そのものズバリを指摘し、説明してもらいたいと思う生真面目な側面が、カカシには多分にあるんだと思うんです。

カカシの心にはグッサリと太い「棘」が刺さっていた!!

カカシに言わせてみれば、「"棘"が刺さってるんなら抜いてくれれば良いでしょ」(或いは抜き方を教えてくれ…)になると思います。また、サクモが居たら抜いてくれたんでしょうね(そもそも刺さらなかったろうし…)。しかし、ミナトはそれを良しとはしなかった…だけなんですよね。これで、カカシを「甘えん坊」とするのもちょっと違うな…と思うんです。こう言う反応って、むしろ「性分」ですから…。

「カカシ外伝」の終盤…カカシを隊長にオビトとリンの3マンセルがミナトと別れ別行動を取るんですが、途中、岩忍の奇襲に遭い、リンを拉致られてしまいます。残ったカカシとオビトは任務の続行か?リンの救出か?の二者択一を迫られる事になります。そして、「掟やルール」にこだわるカカシの選択に、オビトが食ってかかるシーンに、二人の「魂」の鬩ぎあいが克明に描かれています。

『オレは"白い牙"を本当の英雄だと思ってる…』(オビト)

「……!!」(カカシ)

「…確かに忍者の世界でルールや掟を破る奴は
クズ呼ばわりされる…けどな…」(オビト)

(………)(カカシ)

『仲間を大切にしない奴はそれ以上のクズだ!』

「どうせ同じクズなら、オレは掟を破る!
それが正しい忍じゃないってんなら…
忍なんてのは、このオレがぶっ潰してやる!!」

この時のオビト(27巻/125頁)は、木の葉病院で自来也を言い負かしたナルトそのものでしたね(27巻/41-45頁)。オビトがカカシに告げた言葉はカカシにとっても本心であったと思います。カカシはそれを誰かに教えてもらいたかったのです。しかし、誰も自分を恐れ近付こうとしない(カカシは優秀過ぎた)。唯一とも言える信頼できるオトナであるミナトも、肝心な部分には冷たかった(そう言う方針だった)。

そして、そんなカカシに唯一人きり、真正面からぶつかってくれたのがオビトだったのです。オビトはカカシの才能とか、父・サクモの存在なんかにお構いなしに、カカシと言う「人間」をぶん殴ったのです(27巻/120頁)。カカシが殴られるなんて、サクモ以外にはなかったでしょう。そして、敢えてそうしなかったミナトの態度に、カカシは「冷たさ」や「距離」を感じていたのだと思います。

何より、オビトは真直ぐな子でした。リンへの分厚い想いもありました。そして、カカシに対する友情も芽生え始めていた。同時に、カカシに対する尊敬もあった。そりゃ、反発も大量にありましたけど…。それらのごちゃ混ぜの想いが、カカシにぶつけられた「拳」であり、カカシの心の深層への「理解」だったのです。

オビトはサクモを認め、カカシの本心を肯定してくれたのです。オビトはカカシが引き蘢ることで目を背けていたカカシの「本心」を言い当ててくれたのです。カカシはその一言が聞きたかったのです。つまり、答えは既にカカシの中に存在した。ただ誰かに背中を押して貰いたかった…。

オビトがカカシの心に刺さった「棘」を抜いたのです。

ミナトと出会う事ですらカカシは過去の全てを払拭は出来なかった。だから、「カカシ外伝」の冒頭から全開のバリバリに(笑)、カカシは棘棘しい「掟やルール」に固執した歪んだキャラだったんです。カカシがミナトと出会う事で完全に過去を払拭できていたら、また違う未来があったんだろうなと思います。オビトも死ななかったかも知れない(汗)。この想像が今のカカシを責めてるんですけどね…。

確かに、ミナトとの出合いはカカシにとっては大きな出来事であった筈です。ミナトは、それまでカカシを恐れるように遠巻きに見ているだけのオトナたちとは明らかに違う存在だったでしょう。ミナトとの出合いが、カカシに無為に過ごす事を止めさせ、歩みを再開させたのも確かだったと思います。ミナトは多大な影響をカカシに与えた一人でだった筈です。

でもね…、他人に「棘」を刺さないように注意してしまうような優しい人って、他人の「棘」も抜く事が出来ないんですよ…往々にしてね。何故なら距離をおいて接しているから…。これって、ミナトとか自来也のラインなんです。こう言う「優しさ」ってのもあるんですよ。気付いてるか気付いてないかは微妙なんだけど、カカシも実はこのタイプなんです。つまり、カカシと自来也やミナトは非常に似てるんです。

そして、カカシのホントに痛いところに手が届いたのはオビトだったのです。だから、オビトがカカシの人生を変えてしまった。そんなオビトにカカシは心から感謝しているのです。そして、神無毘橋で、オビトの「死」を防げなかった(むしろ、原因になってしまった)自分を、カカシは責めてしまうわけです。哀しいループがここには存在するんです。今も…カカシの心は神無毘橋のオビトが沈んだ岩宿を彷徨っているのかも知れません。

人って生きてる限り、誰かを傷付けてしまったり、犠牲にしたりしてしまうものです。普通はそれを仕方ない事と片付けたり、忘れてしまったりするものなんですが、カカシの人一倍豊かな優しさは、それを許さないわけです。忘れてしまわないように、自分で自分に「棘」を突き立ててしまうのです。

哀しいかな、オビトが命をかけて抜いた「棘」の傷も癒えない内に、カカシの心にはまた別の「棘」が刺さってしまうのです。カカシの人生はその繰り返し…。カカシとは、女々しい程に過去を引き摺って仕舞える…優しい…不必要なほどに…優し過ぎる「男」なんです。だから…カカシはオビトの死を忘れる事ができないでいる……。

カカシの心には神無毘橋で刺さった「棘」が今も残っている…。

 
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NARUTO-ナルト-第41巻に寄せて…

 
『NARUTO-ナルト-』第41巻に寄せて… 

ついに出ましたね…第41巻!!ほぼ全編に渡って自来也が大活躍する…『自来也豪傑物語』と言うべき、内容の非常に濃い一冊であります。ここは是非とも「コミックは買わない派」にもこの一冊だけは揃えて欲しいと、僕は思います。情報量としては、これまでの41冊中、最も濃いんじゃないでしょうか。

お話は「胸騒ぎ」(第370話)から入ります。僕はこの「胸騒ぎ」と言うエピソードが大好きで、「巻物蝦蟇」(仮称)と自来也のやり取りは物語全編に渡る「謎」である「九尾事件」の核心に迫る糸口が満載です。何せ言ってる本人の「巻物蝦蟇」が自身が「ナルトの鍵」なんですから…。自来也の二度目の「三途の川渡り」はナルトが原因であった事は知れていましたが、それが自来也の「実験」だった事が、ここで明らかになっています(詳しくは感想の370話「胸騒ぎ」で確認してし下さい)。

ナルトの鍵

「…ただワシに何かあった時はナルトに蔵入りしろ」

自来也は「巻物蝦蟇」に「蔵出しの判」を押し、もしもの時にはナルトへ向う(蔵入り)ように命じます。これは「九尾事件」の後、ミナトが自来也に「巻物蝦蟇」を託したであろう事実を想像させる描写です。また、自来也は「弟子と師を守ることもできなかった…」(第382話「本当の選択!!」)と悔恨しています。しかも、「九尾事件」の核心に関しては推測で語っていますので、ミナトと共に「九尾」と闘ったわけではなさそうです。

つまり、「木の葉崩し」の三代目のように、ミナトは孤軍奮闘だった…と想像できるわけです。結局、ミナトの最期を自来也は「巻物蝦蟇」の伝聞によって知るところとなったと辿り着く事ができます。そして、その回りくどさが自来也を苦しめたんじゃないか…と、僕も巡り巡ってしまうわけです(笑)。

そして、自来也が不幸な結果になってしまった今。今度は「巻物蝦蟇」はナルトに向う筈です。ナルトの目の前に「巻物蝦蟇」が現れ、真実を語り始めた時、ナルトがどう感じるか…。自来也の最期をどう受け入れるか?が気掛かり…と言うか、心配です(汗)。でも、その為にナルトの「天然」があるのかな…とも思ってしまいます。ナルトの異常なまでの真直ぐさ、折れなさは、ある意味、僕らの救いなんですね…。

「ああ…しかしその鍵の術式をミナトがワシに預けたってことは
いずれは、あの術をナルトに完成させるのがあやつの遺志だとワシは思う」


これは「ミナトは何故、螺旋丸を開発したのか?」(チャクラの考察)で、展開しているネタなんですが、この時の自来也と「巻物蝦蟇」の会話から、二人が術の全貌を知っている事が解ります。自来也はもう…だけど、それでも「巻物蝦蟇」がいます。蛙ちゃんなのに良く喋るので(笑)、ナルトにあれこれ指導をしてくれるんじゃないでしょうか?そして、「巻物蝦蟇」がナルトに「蔵入り」する際に、「ナルトの巻物」(忍具の考察)に姿を変えるか、「鍵」を写し取るか…などど考えニヤニヤしています。

その後、自来也は小南と再会し、ペインと対面します。そこで明かされるのが「妙木山」の全貌です。蝦蟇一族は忍界全般の平和と安定を守護するような立場にあり、「大ガマ仙人」の予言を基に時代の行く末を左右するような役割を担っていたのです。そして、自来也が「予言」の負託を受け、「予言の子」(自来也の弟子)を世に送りだす使命を帯びていました。その一人がペイン(長門や弥彦)であったのです。

と言うか、自来也にとっての長門=ペインは「輪廻眼」と考えて良いと思います。それに自来也がミスリードされペインの「本性」を見誤ってしまった。それが自来也のピンチを形作って行くのです。ま、それ程、「輪廻眼」のインパクトが自来也にはあったわけで、自分の弟子として育てた長門に対する期待が大きかったのだと考えてしまうのです。

そもそも、自来也は「才能」に対して卑屈な一面がありました。その機微は大蛇丸に対するまどろっこしい対応に現れています。「伝説の三忍」と謳われる自来也は妙木山の大ガマ仙人によって「蝦蟇の力」を授けられた以降の自来也であって(←これは僕の仮説に過ぎませんが…)、その運命がなければ、自来也は自分が賢くてエロいだけの平凡な忍であると卑下してしまう…気弱な一面があるのです(ホントは大したヤツなんですけどね)。

その自来也の才能に対する「卑屈さ」が、長門の将来を見誤らせてしまった…のかも知れません。だから、ペインと闘う自来也の横顔には、そんな物悲しい悲哀が漂っています。強くなった今も、自来也はそんなトラウマを引き摺っているんですね。自来也の「選択」に附随する闘いには多かれ少なかれ、自来也の悲哀に満ちた心象風景が横たわっているのです。運命とは実(げ)に残酷なものなのです。

仙人モードの自来也とペイン(ら)との闘いは、ペインの人数を増やしつつ(笑)、延々と続きます。終盤、自来也は左腕をもぎ取られ絶体絶命に…。しかも、目の前には「ペイン六道」が一堂に介する見得きりまで披露される始末(自来也の見得きりは尽く邪魔が入っていたのにね…笑)。そして、最後の頁で…

「お…お前は…」

となる自来也で時間終了となってしまいます(汗)。めちゃくちゃ良いところで、「寸止め」です(笑)。コミック派は「早く次ィ…見せろやァァァァ~ッ!!」と、プライドの高田総帥風(ふ…古い?!)に叫んでしまうところです(笑)。実はこの後、自来也の「ド性骨」が如何なく発揮され、僕らの涙を誘う絶妙の展開になるので、第42巻の発売も今から楽しみになってしまいます。

僕は自来也の行動の不可解さから、「暁」のリーダーだとか、黒幕だとか疑ってしまったんですが、自来也のこれまで歩んで来た人生や、背負って来た運命を垣間見れて、それが間違いであった事に気付けました。自来也はどんな辛い運命も、苦しい使命に対しても不平不満を誰にも愚痴る事なく行って来たのでした。その奥ゆかしさを、僕は見誤ってしまったのです。

その過ちは、自分が子供の頃に抱いていた社会やオトナに対する「不信感」を思い起させました。僕は、寂しがり、不平や不満を募らせる事しかできない子供でしかなかった。子供だった僕は、自分を育ててくれるオトナの「我慢」や「苦労」は理解し得ませんでした。理解し得なかった…も違うな。そんなオトナの我慢や苦労を僕に感じさせられなかった!!オトナが感じさせないように頑張ってくれていたんです。

僕は守られていたんです!!

その「優しさ」に気付けるようになってから、自然と自分の内に「感謝」と言う気持ちが芽生えたように思います。有り難い事を「ありがたい」と感じる事ができる人になれたんだと思います。不平不満を言うだけの子供だった僕も、少しはオトナの仲間入りができたんだと感じています。

しかしそれは、僕が自活を始めてから暫くしてからの事。子供だった頃の僕は、空気や水を無尽蔵に感じてしまうような「無知さ」に支配されていたのかも知れません。余りにも自分の周囲に「愛」が満たされ過ぎていて…大きな愛に包まれた揺りかごの中でいる自分に気付けなかったのだと思います。

自来也の生きざまは正に、僕を育んでくれたオトナのそれだったな…と思います。何も言わず、気取らせず、「隈取」だけが伸びて行く…。日々、危ない橋を渡り、命からがら帰還する。オトナとはそう言う生き物なのです。血の涙を流しながらも、子供たちを大きな愛で包(くる)み、育(はぐく)んで行く。その為にはどんな苦労も厭(いと)わない……全く……オトナとは理解不能な生き物なのです(笑)。

少年少女よ!!自来也の「闘い」や「生きざま」はしっかりと心に刻んでおいて下さい。僕がそうだったように、今、リアルに子供を満喫してる少年少女に自来也の生きざまを「理解」して欲しいとも思わないし、「理解」出来るとも思っていません。ただ、忘れないで欲しいんです。心の片隅で良いので、仕舞っていて下さい。そう言えば、そんな事あったな…くらいでも良いですから…。

そして、自分がオトナになったら存分に『後悔』して下さい。

自来也の行いのホントの「意味」が解る日が来る事を祈っています。

僕は僕で、自来也みたいなオトナにならないとね…。

もっと、もっと頑張らないとね。

  
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第388話「力の差…!!」


「あがああっ!!」

サスケの左手を極めたまま、イタチの右手はサスケの左目を穿ってしまった?!滴る血。「ぐっ!!」っと左目を押さえるサスケ。イタチは涼しい顔をしています。万華鏡写輪眼も、煌々と輝いています。サスケは痛々しく…<ポタタ…>っと、血糊が床に落ちます。サスケは、かなりの出血をしているようです(汗)。

「だから言ったのだ。万華鏡を持たないお前が、
この眼を持つオレに敵うはずがないと」


イタチの表情に感情のブレはありません。昂りもせず、乱れもせず、静かに話します。しかし、"万華鏡写輪眼"を持たないサスケと闘い、その眼を奪う意味があるのだとしたら、「うちは虐殺」でイタチがサスケに言った「同じ眼を持って…」の台詞が解せないんです。また、マダラの兄弟間の「眼」のやり取りで開眼したとされる「真・万華鏡写輪眼」の描写とも符合しないです。だから、一連のイタチの行動が不可解に感じられるのです。

また、人の「思い込み」や「決めつけ」を毛嫌いしていたはずのイタチが、こんな事、言うなんて…。変ですよね。"真・万華鏡写輪眼"を開眼してたとされるマダラだって、初代に終末の谷の一戦で敗れていることも、イタチだって知っているだろうに、何故、"万華鏡写輪眼"が最強と言って仕舞えるんでしょうか?イタチの本心とは矛盾してるような…。何か、ズレてる…と感じませんか?

「!」

天井のゼツ。ゼツの目には二人はどんな風に映ってるんでしょうか?この時、ゼツが「!」となったと言う事は、先の二人の闘いのような、ただその場に突っ立っただけで動かない瞳術による幻術戦ではないようです。ちゃんとゼツにも闘いの内容が見えている。もしかしたら、ホントに穿った?!イタチ…まさか……。

「ぐ…ああ、くっ…」

心配そうに左目を押さえた掌を覗くサスケ。イタチの右手には何かが握られているようです。卵の殻を割らないような柔らかいタッチです。でも、その掌は血に塗れている。左目を押さえたサスケの右掌も血糊が…。サスケの漏らす<ハァ><ハァ><ハァ>と言う呻きとも、弱音ともとれる吐息がうちはのアジト…「玉座の間」に響き渡ります。

<ハァ><ハァ>

恐る恐る…右掌を見るサスケ。ワナワナと小刻みに震える掌。イタチの蹴りで打ちつけられ、砕けた壁を背にして、サスケは怯えている。僅かに指の隙間から覗く左目は…既にない。ブラックアウトしています。ホントに抉(えぐ)られたのか?サスケェェェ…その眼を頂ゥゥ戴ィィィ~(笑)。←何で僕が大蛇丸になってるの?(笑)

「もう片方ももらうぞ」

イタチは尚も攻撃の手を緩めないようです。冷たく揺るがないその表情は変わらず、冷酷に映ります。イタチはきっと懐中電灯で下から照らしてます。夏合宿の肝試しで恒例の"アレ"です(笑)。でないと、こんなアングルで光が当るはずないもの(笑)。余りにもおどろおどろしいもの(汗)。そして、その目の"万華鏡写輪眼"も揺るがず健在です。

「う…ぐっ…」

サスケは呪印を展開。まだ折れてません。<ズズズ>と天の呪印がサスケの顔に広がります。「!」と、一瞬、違和感を察知するイタチ。サスケが背にする壁を劈(つんざ)いてサスケの「状態2」の部分変化で、右翼がイタチを襲います。その肱(かいな)のような触手?は<ガッ>っとイタチを張り飛ばします。

<ザザザザザ>

イタチは間一髪で間合いを切ります。ところで、サスケの背中の「翼」は人の指が多数集まったような形状みたいですね。僕はまた…プテラノドン(翼竜)の羽根のような形かな…と思ってたんですが…。「呪印」とは人のDNAにある過去の記憶を呼び起こすシステムで、この場合、DNAに眠る恐竜を再現をしてると、仮説ってたんですが、違ったかも…(汗)。

<スー…>

肩で息をするサスケとは対照的なイタチ。汗の一筋も流れていません。息も乱れていないです。そして、イタチはマントの袖から何やら「容器」のようなモノを取り出します。

左目を押さえるサスケ。呪印の紋様は「状態1」程度で、「状態2」で見せる眉間の十字もありません。背中の「翼」は明らかに「状態2」です。このピンチにあっても…サスケは呪印の部分変化を巧みに使いこなしています。つまり、かなり冷静に対処できていると言う事?!絶体絶命の窮地に見えるけど…ホントは…?!

<コポポ…>

イタチはさっき取り出した容器にサスケから奪った左目を収納します。綺麗な写輪眼です。容器の中には液体が入っていて、そこにサスケの写輪眼がフワフワと浮かんでいます。きっと、アルコールか何かで、しっかりと消毒してるのかな?と思います。流石に取り出して「ポンッ」で、自分で埋込みはきつい…って言うか痛すぎッ!!(汗)マダラもきっと、配下の医療関係者に手術させたんではないでしょうか。神経の接続って難しそうだもの…。

「これが力の差だ」

<キュッ>っと、サスケの写輪眼を仕舞った容器の蓋を締めるイタチ。サスケの「状態2」の「翼」の一撃で間合いを切ったのも、こうして大切な写輪眼を仕舞う為なんだよ…と、言い訳をしてるようにも感じます。

「お前とオレの瞳術の差だ」

容器に気を取られてたんでしょうか?「!」っと、サスケはイタチに背後を取られてしまいます。ここまでのやり取りの間隙を縫って、イタチは叉も「影分身の術」を仕掛けてたようです。サスケの背後に回り込んだイタチはサスケの首に肱を回し、抑え込みます。次いで、前方からサスケの残された右目に、静かにイタチの右手が伸びて行きます。

まるで…「デコトン」のように…

あれって…「デコトン」って、この作業の予行演習だったのかな?サスケが嬉しくて思わず、大人しくなってしまうような「記憶」を植え付ける必要がイタチにはあった…。確かに…その為に、サスケがそれを望むような兄でい続けた…。兄の指先がおでこに近付くと自分から飛び込んでしまうような衝動をサスケに刷り込んだ…としたら…イタチ…アンタ…相当なタマだぜ…(汗)。

<ガッ>「くっ!」

迫りくるイタチの右手。それにサスケは<ズズズ>っと、呪印を更に展開し備えます。右目を今にも掴み出そうとするイタチの指先です。でも、サスケの「眼」にも光が残っています。まだ折れてない。サスケは無用に喋ったり、虚勢を張ったりもしていません。オロオロする僕(ら?)とは違い、むしろ冷静にすら見えて来ます。サスケは急速に脱皮しようとしてる…。甘ったれの子供から…。

「!」

サスケの写輪眼 by 「状態2」

違和感を感じるイタチ。サスケの写輪眼が反転します。これは「状態2」の写輪眼。終末の谷で「状態2」になったサスケの写輪眼と同じです。サスケの部分変化はかなり繊細にコントロールされていると考えて良さそうです。背中の「翼」以外に「眼」まで単独に変異させています。きっと、サスケのこの姿を重吾が見たりしたら、「ゲハハッ!!」となってほめる事でしょう(勿論、ヨダレを垂らしながら…笑)。

普通の写輪眼

通常の"写輪眼"と比較すると、サスケの「状態2」の"写輪眼"は、瞳孔が大きいです。もしかしたら、これは人の驚きや不安が示す正常な反応かも知れないので何とも言えませんが…(汗)。「状態2」は光彩の外側の白眼が反転しています。「呪印」は純粋にチャクラの供給量を増やしますから、それに対応した覚醒と考えて良いでしょう。

「うオオオオオ!!!」

雄叫び!!絶叫するサスケ。もしかしたら、今まで静かにチャクラを錬り込んでいたのかも知れません。<ズボッ><ズボ>と、左からからは蛇が這い出して来ました。デイダラ戦で失った左翼は回収してませんし、別段、治療もしていないのでそのままのようです。しかしこれで、如何に「呪印」と言えども欠損した部位は回復しない事が判りましたね。

<ズズズズズズ>

僕の呪印じゃないですよ(笑)。イタチもサスケの右目に伸ばした指先を引っ込めはしません。相当、サスケの写輪眼が欲しいようですね(汗)。そして、イタチとサスケを含んだ光景がネガポジ反転します。全ての"黒"は"白"に、"白"は"黒"に…。空間が「相転位」している?(しかし、「相転位」ってそもそも何だ?SFアニメ用語??…笑)

「!」

イタチもこの光景に違和感を隠せません。<ピシ…>っと、イタチが狙うサスケの右目の"写輪眼"が縦に割れ、ズレて行きます。そこから、ルービックキューブのように幾つもの升目にサスケが、イタチが…切り裂かれその重さに絶えかねてズレて行くかのようです。イタチも僕らが見ているビジョンを見ている?!

つまり、「術中」にある?!…誰の?!(フフフ…)

無数の分割がやがて収束し、ネガポジの世界が正常に反転して行きます。そこには、また、さっきまでの「玉座の間」がありました。サスケはイタチに穿たれた左目を押さえ無事、生還?しています。心配そうに左目を探るサスケ。息は未だ<ハァ><ハァ>と荒いままです。サスケが左目から手を退けると…

左眼、あるしーッ!!!

良かった…。ホントに良かったです。そして、サスケの顔は前々号でイタチに戦線布告した時の、あのイケてる凛々しい眼差しでした(ポッ…)。一瞬にしてオトナになったかのような、強い意志と気持ちを感じさせる「男」に顔です。ちょっと、息を切らしてるところが何げにソソリます(笑)。←サスケのこの表情にやぶさかでないケルベロスです(汗)。

そして、一週間。僕と同じようにやきもきと気を揉んでいた皆々様方。誠にお疲れさまでした。そして、ホントに良かったですね。サスケの左眼が無事で!!あきらめちゃいけないんですね。何事も…。僕らもそうだったけど、サスケも諦めなかった。サスケは成長しなた…。良かった。良かった…。今日はぐっすり眠れそうだ…。

「くっ…」<ガクッ><ハァ><ハァ>

流石のサスケも安堵したのか、膝を落とし、手を付いてしまいます。これを「アスキー的」に表現するなら…

 OTL

…かな。否、違う!!サスケは決して折れてはいないのです。絶望的とも思える「力」に対して、屈してはいないのです!!手を付いても踏ん張っているのですね。それは、負けられない闘いだからです。決して負けられない闘いを、サスケは無駄口を叩かず粛々と執り行っているわけです。

「案外、早かったね。イタチの勝ちだ」(白)

「何故ダ?」(黒)

「だって"月読"を食らったんだよ
もう動けやしないんだから、あとは好きなように料理出来るでしょ」(白)

天井から傍観するゼツ。サスケとイタチの手裏剣合戦の流れ弾の一つも当れば良かったのにね(笑)。しかし、イタチがサスケの眼を穿った描写は、ゼツの証言を重く見るなら、これまでの「サスケの修羅場」は、やはり「幻術・月読」と考えて良いでしょう。先にゼツが「!」と反応した描写も「月読」の影響か、余波が周囲にもあって、対象者でなくとも術中にハマったかのようなビジョンが見えていたようにも感じられます。

<ガクッ><ザッ>

しかし、次に膝を落としたのはイタチでした(汗)。

「!」(あれ?)

おまけに、イタチも左眼を押さえています。しかも、さっきまでの涼しい表情ではなく、痛みに顔を歪ませるように、歯を食いしばっています。イタチの感情…怒り?驚き?…のようなものが漏れだしているようです。イタチがこの闘いで初めて見せる「揺れ?」。

「お前…オレの"月読"を…」

そして、したり顔のサスケです。しかも、サスケの口角が上がってる!!デイダラの大爆発から生還した時の顔みたい…(ボロボロのサスケも良い…)。サスケはまだ、<ハァハァ>はしていますが(笑)、やる気満々です。両足のスタンスを適度に開き、重心を低く保った姿勢。決して「死に体」ではない柔らかさと安定感をたたえた表情。その笑みには、「次はサスケの"ターン"か?」と思わせるような勢いを感じます。

「あれれ?何でサスケは"月読"を食らってんのに倒れないんだ?」(白)

「イヤ…食ラッタンジャナイ。破ッタンダ"月読"ヲ…」(黒)

「えー!?だだの写輪眼しか持ってない奴が
万華鏡写輪眼に勝てるハズがないだろ!?」(白)

「写輪眼モ忍ノ武器ダ
武器トハソレヲ扱ウ者ノ力量次第デ強クモ弱クモナルモノ…
手裏剣ヲ持ッテイテモ達人ノ投ゲル小石ニ負ケルコトダッテアル
要ハ力量ノ差…サスケノ才能ガイタチノ想像ヲ越エテイタトイウ事ダ」(黒)

雄弁な傍観者…ゼツが居て良かった(笑)。確かに"写輪眼"とは独立して存在する機微を持っていますから、つまり使用者にしてみれば「武器」と同じです。よくパソでも「スペック命」って子がいるけど、使い方、或いは段取りとか機転でそれは一定でないと僕は考えています。パソも道具ですから使用者の能力に依存するモノなのです。きっと、それと同じだな…。

それと、ゼツですが…「黒」が「白」に対して粗野で攻撃的で、知力で劣るような印象を僕は持っていましたが、戦闘に関しての分析は確実に「黒」がリードしていますね。って、言うか…「白」が聞き役に回ってます。もしかしたら、戦闘に関しては「黒」が主導的なのかも知れませんね。「黒」は、僕がこれまで思っていたよりずっと冷静で明晰だと感じました。

「言ったハズだ。アンタがその眼をいくら使おうが、
このオレの憎しみで幻は現実となると」


サスケはこれを言いたかったんだ…。サスケの潜在能力はイタチの"万華鏡写輪眼"を超えると言うのでしょうか。現に「幻術・月読」は痛み分けに近いですが返しています。少なくともイタチの言う"万華鏡写輪眼"の絶対優位は突き崩しています。しかも、イタチの左眼に自分が受けそうになった「痛み」も返しています。

これは、サスケの"写輪眼"の「状態2」がイタチの「月読」を幻術返しだったのではないでしょうか。もしかしたら「 魔幻・鏡天地転」?!「木の葉強襲」で、イタチが紅に使った"写輪眼"の高等な幻術返しです。イタチの驚きにも怒りにもとれる…左手で左眼を押さえた時の「表情」はサスケの繰り出した返しワザに対する驚きだった…僕は思うんですが…。

「フッ…幻は現実になる…か。
それこそ、その台詞…そのまま返しておこう」(イタチ)

「………」(サスケ)

サスケはイタチの言葉に応えませんよね。これと似た描写がデイダラ戦の佳境でありました。サスケはこの場合、コソッとチャクラを錬り込んでるんだと思います。サスケって段取りよくて、実にソツがないんです。常に考えてるって言うか…。そう言う「賢さ」もサスケの魅力になってると思います。

「さっきの"月読"で己の眼がもがれる幻は見ただろう…
ならば、それを現実にしてやる」

イタチもこのエピソードの序盤のような「ノン気」は装えなくなったようです。逆にそれは恐い事でもあるんだけど、それを引き出したのはサスケです。サスケはイタチに近づいているんです。驚くほど急激に!!そして、サスケも本気なのです。それが、サスケの表情に表れてます。

「! イタチの醸す空気が変わった」(白)

「本気ニナッタヨウダ…コレナラ…アノ"天照"ガ見レルカモ知レンゾ」(黒)

「え!"天照"を!?そりゃ楽しみだ。やっぱりこっち見に来て正解だった!!」(白)

ゼツすら絶大な(プッ…)興味を示す「天照」。しかし、ゼツはイタチの「術」をよく知っているんですね。僕はそっちの方が気になる。サソリも「暁に入った時のゴタゴタ…」とか、言ってましたけど、「暁」内部でも真剣勝負みたいな衝突があったのはほぼ確定してるし…。そして、ゼツはいつもこんな風に見てた…。それって……(黒汗)。

<スッ…>

イタチが「印」を結んで"左眼"を閉じています。それまで両目は開いていましたから、サスケの幻術返し?で痛んだからではないでしょう。これは自来也の「忍法・蝦蟇口縛り」から鬼鮫共々脱出した時に見せた「天照」の下準備?!そう言えば、あの時もイタチは「左眼」を<スッ>っと一度閉じましたッけ…(17巻/71頁)。

詳しくは「カカシとイタチの万華鏡写輪眼の差分解釈」("写輪眼"の考察)をもう一度、読んでみて下さい。この次、開かれたイタチの"万華鏡写輪眼"の紋様がカカシと同一だったら、あの考察の仮説が「ビンゴッ!!」になります。イタチが「左眼」のみを閉じてチャクラを錬っているところがポイントですね。

イタチの万華鏡写輪眼

カカシの万華鏡写輪眼

次にイタチが眼を開けた時の紋様がポイントです!

今度、開かれたイタチの左眼(上)がカカシのそれになってたら、"万華鏡写輪眼"の紋様が個人の個性を現すのではなく、「術」の性質や種類を現すモノである事が知れると思います。別にカカシの紋様(下)と同じじゃなくても良いですけどね。この場合は、紋様が変化するかしないかが大切…かな。何にしても次週が楽しみ!!先週とは違ったワクワクですね。

それと、イタチの「印」は基本十二支の中にはなく、「子」か「寅」の印の変形?かと思います。しかし、イタチが気前よく「印」を見せるなんて、相当、じっくりとチャクラを錬り込む必要があるんでしょうね。それと、絶対の自信があるんでしょう。基本的に"写輪眼"にそう言う思い上がったような雰囲気はあるからね。ところで、「印」を結ぶと言えば、サスケだって天地橋編で大蛇丸に制止された大ワザを未だ残しています。

「その術は止めておきなさい…サスケ君」

大蛇丸の表情が妙に柔らかかった…あのシーンです(34巻/184頁)。あの時、サスケは「寅」の印を結んでいますから、もろ火遁系の忍術だったと思います。きっと、大蛇丸の伝授の大ワザ。サスケが会得した強力な「火遁秘術」が残されている筈です。相当の奥の手として、デイダラ戦でも、選択肢として最後まで秘匿しきりましたね。サスケがやや大人しいのは、きっと、その準備をしているんです(笑)。

で、イタチなんですけど……。

皆さんは、既に「くそヤロー」だと思ってませんか?(汗)でもね…ちょっと良く考えてみて下さい。これまでイタチはサスケを試して来ましたよね。「体術→忍術→幻術」と来ました。そして、今。それが"写輪眼"に移行しただけとは思えませんか?イタチは本気でサスケの見極めをしてるのかも知れませんよ…。

かつて、自来也もナルトをチャクラ修行で谷底に落としましたよね(11巻/83頁)。あれと一緒ですよ。きっと…。だから、僕らはイタチのあの言葉をもう一度、聞く事ができると思います。それは、哀しいシーンでもあるんだろうけど…。イタチはやっぱり良い人だったんだ…って思えるシーンが、きっと来ますよ。サスケがそうだったように、僕らも折れずに見守らなくっちゃ!!それが、「ファン」ってものですよ!!

『許せ、サスケ。また今度だ…』

イタチさんはやってない!


    
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オビトは何故、”目薬”をさしていたのか?

  
リンちゃん

リンちゃん(illustration:senkou-banrai)

忍者登録番号 010885
誕生日 11月15日(?歳・さそり座)
身長 ?cm 体重 ?kg 血液型 A型

オビトくん

うちはオビト(illustration:senkou-banrai)

忍者登録番号 010886
誕生日 2月10日(享年13歳・みずがめ座)
身長 154.2cm 体重 44.5kg 血液型 O型

(個人情報は『闘』の書より引用)

えーっと…。僕とWILLIAMさんとの話し合い(メル友です!)の中で、リンは「リンちゃん」となっています。それは、WILLIAMさんの「リンちゃん」への思い入れに対する僕の敬意の現れであり、氏の「リンちゃん=ど真ん中」を察しての、慮(おもんばか)りであります。実は僕も「リンちゃん」は好きな方で、ナル×ジャンの記述の何処かでは「ど真ん中宣言」までしていますが、ここは潔(いさぎよ)く、きっぱりと身を引き、以降、「夕顔ちゃん」に激しく傾倒して行くのであった…(つづく…笑)←何故か、砕け散る波の音が…ザッパ~ンンッ!!。

と、言うわけで、リンちゃんの待画はロゴの配置配色の全てをWILLIAMさんに担当して頂きました。普段の僕のワンパターンなレイアウトじゃなくて、さり気なくオトナな雰囲気を感じて「アレッ!?」っと思った方はお目が高い!!正しく、大統領です(笑)。ちなみに、オビトのはWILLIAMさんのイラストに、僕がロゴをレイアウトしました(脂汗)。どちらも、大切に使って下さいね(あんまり比べないでッ!!)。

なお、ダウンロードはフリーですが、画像の再配布や商用での利用は厳禁です。『NARUTO-ナルト-』のファンが個人で楽しむ為の企画ですので、その主旨をご理解の上で使用して下さいね。尚、「閃光万雷!」のWILLIAMさんのご好意により、今後も続々と「コラボ待画」は続きますので、楽しみにしてて下さいね(WILLIAMさん…ヨ…ヨカですよね…汗)。

羊のアニメ(左)

さて、リンとオビトのお話です。

二人は「カカシ外伝」~戦場のボーイズライフ~(どうしても、この「ボーイズライフ」が「ボーイズラブ」に見えて、ハァハァしてしまいます)に登場してますね(本編でも名前は時たま出て来ますね)。時は忍界対戦の末期。舞台は「神無毘橋の戦い」。ミナトを小隊長とするミナト班での、若き日のカカシ・リン・オビトの恋愛模様が赤裸々に描かれています。

リンとオビトの個人データからは二人がアカデミーの同期卒業で、中忍の昇格も同期と知れます。ちょうど、サスケやナルトとサクラの関係に似ています。カカシは一つ年下で、めちゃくちゃ優秀な忍者で、二人とはかなり違う経歴を歩んでいました。それが、ミナト…将来、四代目・火影を名乗る…を隊長に編成された小隊で出会う事になったのです。

元々は、オビトはリンと幼い頃から一緒にいたようですから、ナルトがサクラを好きになったように、オビトがリンを好きになって行ったのは容易に想像が付きます。オビトの事ですから、リンを好きな事は充分過ぎる程にリンにも伝わっていた事でしょう。好きになる気持ちってどんどん募って行くから、オビトの気持ちは際限なく膨らんでいったんでしょうね。

リンもその気持ちにどう応えれば良いかは常に考えていた命題だったとも思います。しかし、それが「恋」には発展しなかった。もしかしたら、幼馴染みのような同い年の男の子を、リンはまるで「弟」のように面倒を見てしまったんじゃないでしょうか。甲斐甲斐しくオビトの身の回りの世話をしたり、勉強を教えたりしてた…。オビトはオビトでそんな母性に溢れるリンにどんどん惹かれて行ったのです。

この関係はカカシが二人の前に現れるまで、オビトにとっては居心地の良い揺りかごのように安定して揺れていたと思います。でも、それはリンがカカシに出会うまで…。恐らく、一瞬でリンはカカシを好きになってしまった筈です。そして、カカシの出現は、オビトの幸せな時間を一瞬にして砕いてしまったものです。それはオビトにも直ぐに理解できた。だから、オビトはカカシに反発してしまうのです。

オビトの「目薬」はリンがプレゼントした!!

オビトが点眼していた「目薬」は非常に高い確率でリンが与えたものだと思います。オビトは「うちは一族」と言うエリートの家系に生まれたのだけど、一向に開花しない自分の才能に不安を抱いていたと思います。それがオビトの「眼」に対するコンプレックスになって行った…。オビトの着けるゴーグルはその象徴だったのかも知れません。当然、間近でオビトを見て来たリンにはお見通しでした。オビトの不安な気持ちが少しでも安らげばと、リンはオビトに「目薬」をプレゼントした筈です。

「リンは………
リンはお前の身を案じて
医療パックをプレゼントしたんだ
内側に御守りを縫い付けて!」

リンを見捨てようとしたカカシをオビトが責めました(27巻/121頁)。「医療パック」は自分の「目薬」と同じなんだけど、自分の目薬には「御守り」までは付いてなかった(汗)。オビトはリンのこの行いに激しいジェラシーを感じたのでしょう。「個人用特別医療パック……」(27巻/74頁)と言いながら、リンがカカシにプレゼントするシーンの、オビトの微妙な表情に注目して下さい(笑)。何とも言えないオビトの「………」です。

ここはちょっと違うな…オビトはリンの「心根」を言っている。物じゃなくて、心を…リンは本心で相手を案じる気持ちを手渡している。その意味でオビトの「目薬」もカカシの「医療パック」は同義。オビトの意識としては横並び?オビトの気持ち的には「先輩」なんだろうと思います。…って言うか…オビトって、めちゃめちゃ可愛いッ!!…って事で追記(080213)。

「カカシ外伝」を見直して探しましたが、オビトが「目薬」をさしているカットは…、「荷物も持ってあげましたー!」(27巻/71頁)と言い訳するところと、竹林で休憩しつつ、カカシとリンが相談してる横っちょでオビトがこれ見よがしにさすカット(27巻/111頁)の二つのみ。もっと、頻繁にさしてると感じてたんだけど、それほど多くなかった…(脂汗)。

「ゴーグルをしてるのに
目にゴミが入るわけないよね
自制心を口にするんなら
口だけじゃなく心も強くもたないと…」


ミナトもオビトのコンプレックスには気付いていたんですね(27巻/99頁)。そして、ミナトのこの言葉からして、オビトの「点眼」はかなり頻繁に行われていたものと思います。その雰囲気が、意外に少ないオビトの「点眼」の描写に違和感を帯びさせるのだと思います。

オビトの「目薬」はリンのくれたモノだから、オビトはカカシの前でワザとさすのです。竹林で、カカシとリンが地図か何かで相談をしてるのが、オビトには面白くなかったのです。だから、わざとらしく点眼して、その違和感にカカシが反応してますよね(笑)。カカシと楽しそうに話すリンにオビトは腹立たしかったのだと思います。

オビトにとって、「目薬」はリンの愛情そのものだから、どうしてもカカシに示したくなるのです。同時に、リンがくれた「目薬」を大切にしている事をリンに示す事は、オビトにとってはリンの事を「好き!」と言っているのと同義ですし。逆に、カカシが好きなリンが、カカシにその姿を曝されるのを微妙に当たり障りなくやり過ごそうとする様に、リンの女心も感じてしまいます。

(…カカシの奴と…
せっかく仲良く…
なれたのになぁ…
…リンには…
結局…告白…できなかったなぁ…)


今にも押し寄せる岩の底に沈もうとするオビトの想いでした(27巻/176頁)。結局、オビトはリンには告れなかったようです。その「本意」は充分にリンには伝わってはいたんですが(汗)、「恋」ってガラス細工のように綺麗だけど、壊れ易いから、不用意に触って壊してしまうのは、誰だって恐いものです。それはもう「本能」の領域の了解に近いです。

あからさまに、オビトはリンが好きで
リンはカカシが好きだった…


一難去って又一難。岩忍の追っ手がカカシとリンに迫ります。カカシはオビトの写輪眼が完成させてくれた「千鳥」と、ミナトがくれた「飛雷神のクナイ」を手に勇猛果敢に岩忍の群れに挑みます。余談ですが…この時のカカシの「ド性骨」は敵である岩忍も認めるところで、気持ちの良い描写でもありましたね。

「リン……
オビトはお前の事が
好きだったんだ…
大好きだった……
大切だった……
だから命懸けで守ろうとしたんだ」(カカシ)

「………」(リン)

「……なら!カカシ…
私の気持ちだって…」


リンの言葉を、"NASA"の「オトナの言葉翻訳機」にかけたところ…、

「そこまで解ってるんなら
あたしがアンタのこと好きなの
解ってるんでしょ!!
(この意気地なしが!!)」
(リン)

と言う事になるそうで、現在、"NASA"の上層部が()内の「この意気地なしが!!」が適正な表現であるかを、真剣に議論中だそうです(笑)。確かに、リンはカカシが好きだった…。こればっかりは揺るがない。誰もそれには逆らえないのです。男と女の惚れた腫れたには、たとえ神様でも抗えないものなのです。

「オレは…!オレは一度…
お前を見捨てようとしたクズだ…」(カカシ)

「………」(リン)

いつも男は弱く、女は強い(27巻/180頁)。カカシはずっとリンに背中を向けたまま(これは敵を迎え撃つ意味も多分にあるんですが…)リンを見てはいません。対して、リンは敵の岩忍なぞに目もくれず、カカシだけを見つめ、激しく自分の想いを伝えています。カカシの逃げ腰ばかりが目に付く描写ですね(滝汗)。敵の岩忍とは正々堂々と闘ってるのにね…(笑)。

「オレは死んだのか…」

結局、カカシはミナトに救われてしまいます(27巻/181頁)。そして、これがカカシの「いつ死んでもオレは構わない症候群」の始まりです(笑)。カカシのミナトに対する「微妙さ」もこの頃から激しくなっていったと思います。その「微妙さ」については別の「考察」できっちり掘り下げましょう。

問題のリンですが、カカシは自分の判断ミスが結果的にオビトを殺したと認識していますから、その上で、リンを抱き締めるなんて事はとても出来ないです。カカシはそう言う実直な「優しさ」を持ち得る人だから…。そして、リンもそんなカカシが好きなんだから、これ以上の進展を望むべくもない事を感じていたのだと思います。

だから、ミナトに救われたリンは独りきり、星空を眺めていたんです。カカシといたら泣いちゃうから…。上を向いていないと、涙が頬を伝ってしまうから…。リンは賢くて気丈な女の子だから、この後、しつこくカカシに言い寄るなんて事もなかった…んだろうな。めちゃくちゃ良い子なのに…(カカシ、羨ましいぞ…そして、勿体ない…お化けでるヨ…)。

で、ちょっと戻って…オビトがカカシに「写輪眼」を与える件です。

「リン…お前の…医療忍術で…
…オレの写輪眼を…眼軸ごと…
…カカシの左目に……移植してくれ……」(オビト)

「…カカシ
こっちに来て…!
すぐ始めるから!」


実に物わかりの良いリンでした(笑)(27巻/163頁)。その前の頁の「この…オレの写輪眼を…やるからよ」(27巻/162頁)で既にリンは自分の役割や手術の手順を脳内に展開していました。だから、オビトの「眼軸ごと」と言う指示に対して反復する事なく対応できたのです。むしろ、戸惑うカカシをキリキリと促してさえいます。

「写輪眼移植マニュアル」が存在した!!

これは相当、確率の高い憶測(笑)だと思います。ただ、リンがオビトの「写輪眼」の見張り役のように、オビトにあてがわれた「くの一」だったのかと言うと、それは違うと思うんです。これは何ぼでも「黒くなれ!」と言われれば成れるネタで、僕もやぶさかじゃないんですが…(黒笑)。問題はむしろ、「うちは虐殺」以降のリンの所在にあると思うんです…ゲフォッゲフォッッ…ここでは止めときましょう(汗)。

具体的には、カカシ班における"サクラ"を見れば解ります。もし、木の葉隠れが「写輪眼」をそれ程、重要視しているなら、カカシ班の"サクラ"は存在しなかった筈です。サクラはサスケが好きなだけの力持ちの女の子に過ぎない…(笑)。そもそも、木の葉隠れが「写輪眼」に対して本気であれば、「うちは虐殺」なんて事件は起りっこなかった筈なんです!!かなり話が後先で申し訳ないですが…(滝汗)。

カカシ班結成に際して、木の葉の「本気」があると言うなら、どう考えても「医療忍術」に熟知した"くの一"を常にサスケに随伴させるでしょう。しかも、サスケは「うちは虐殺」以後、残された最後の「写輪眼」なのに、任務では死にそうにもなるし、中忍試験でも相当ヤバかった(汗)。そんなサスケにすら、木の葉に「その気」がないんですから、神無毘橋の時期にオビトを、木の葉上層部が意識してたとは考え難いんです。

だから、リンは純粋なオビトのクラスメイトだったと考えて良いと思います。そして、リンとオビトは、幼馴染みとも言えるくらいの深い「縁」(えにし)を持つ仲間だった。そして、オビトはリンが好きだった。リンもオビトを「弟」のように想っていた筈です。だから、オビトのコンプレックスにも、リンは気付けたのです。そして、リンがオビトに与えた「目薬」に"嘘"や"裏"はなかったと思います。

リンはただ、カカシに出会ってしまっただけなんです。そして、好きになってしまった…ただそれだけの話なんです。「好き」って、つくづく無情で残酷だと思ってしまうけど、これが、「恋」と言うものだから…そして、それが「男と女」なんだから……仕方ない……。ただ、カカシもリンも、それをしっかり認識しているから哀しいのです。……オビトも薄々、それに気付いてたし…。

”恋”は最初からあるものだから…
何もないところには…生まれない


…と言う事に…………。


  
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第387話「現実…!!」

   
「目的を果たす時が来た」

先週の最後のカットで腹を括り、オトナ顔に変貌を遂げたサスケでした。「やっと…たどり着いた」のサスケは、僕の「サスケの良い顔コンテスト」では、ダントツの最優秀賞です!あの顔でファンになった子もいるんじゃないですか?全く、子供の成長って、一瞬で成るんですね。見逃してしまわないようにしないとね。

そんなサスケなぞ、全く意に介さないような素振りのイタチ。もう「…………」ですらないです。そして、何やらマントの中で<ゴソゴソ>と準備をしながら?サスケに返します。ところで、イタチがマントの前から手を除かせるのは、余裕のポーズだったんですね。本気のイタチじゃなかった…(汗)。だから、「木の葉強襲事件」のアスマや紅は明らかに舐められてたんですね…。

「お前にはオレの死に様が見えてるらしいが…
万華鏡写輪眼を持つオレには勝てはしない」


この後、イタチファンの望まない光景が繰り広げられる事になるんですが、心してこのイタチの言葉を噛みしめて下さい。この言葉は「サスケVSイタチ」の決戦の大きな伏線だと、僕は思っています。そして、イタチはどうやらサスケの万華鏡開眼はないと見極めているようです。ッて事は、イタチの台詞だから「確定」…になるのかな(汗)…。ね、サスケ…どうなの?大切な部分なんだけど…。黙ってないで…さ(脂汗)。

イタチさんはやってない!

「確かに写輪眼を持っていれば、
この"万華鏡写輪眼"に多少は抵抗は出来る。
しかし、この特別な写輪眼の瞳術。
幻術"月読"は破れない……
オレを倒せるのは同じ"血"を持つ写輪眼使いだけだ」

そのアスマと紅を軽んじた(笑)「木の葉強襲」の折にイタチがカカシに対して話した台詞です(16巻/145頁)。「木の葉強襲」において、カカシはイタチと対峙当初からイタチの"写輪眼"(の変化)を警戒していました。この後、イタチは「月読」でカカシを沈めてしまうんですが、イタチの、この言葉に対してカカシは「…サスケ………」と咄嗟に連想しています。

明らかに、カカシは"万華鏡写輪眼"の情報を既に持ち得たと考えられる行動を取っていました。ただ、イタチへの反応を観察すると、自身の"万華鏡"開眼はなかったと思います。また、イタチの言葉に反射的に「サスケ」を思い起したところからは、サスケの"万華鏡"開眼の可能性も意識していた痕跡を感じます。カカシの"万華鏡写輪眼"の情報は何処から齎されたのか?僕は大蛇丸を疑ってるんですが…詳しくは別の考察…かな(ゲフォッ…ゲフォ)。

どっちにしても、"写輪眼"では"万華鏡写輪眼"は破れない。イタチの言葉は全て「真実!」として受け入れるなら、"万華鏡"開眼のないサスケが、どう足掻(あが)こうとも勝ち目はないのです。さて、これをどうするか…なんですが、サスケに「秘策」はあるのでしょうか?僕は、あの可愛い店員(孫)の居た「うちは御用達」の武器屋での買い物が気になっていましたが…。

「お前の目的は残念だが幻に終わる。
なぜならお前は万華をもってはいない」


サスケはやや伏見がちです。やはり、サスケの「万華鏡」はない?……だとすれば、これは、めちゃくちゃ不利な条件です。ただ、終末の谷の「マダラVS初代」でマダラが敗れた事実がありますから、"万華鏡写輪眼"と言えども「絶対」ではない筈。そこに僅かながらの「希望」はあるとは思います(滝汗)←汗ばっかりかいてます(笑)。

「そしていつかオレと同じ"眼"を持ってオレの前に来い」

「うちは虐殺」の最後で、イタチはサスケにそう言い残しました(25巻/151頁)。つまり、イタチにとってサスケの価値は"万華鏡写輪眼"の開眼以外ない筈。それは、"万華鏡"→"真・万華鏡"の覚醒の描写でも兄弟二人の万華鏡開眼が提示されています。どう考えても、サスケはイタチとの再会の条件を満たしてはいないのです。

「ど…どういうことだってばよ?」

先の洞窟の再会の前のナルトとイタチの接触で、イタチはナルトに「何か」を伝えています(40巻/132頁)。これは、ナルトとサスケが殺し合ったかどうかを確認したんじゃないかと思うんです。それで、サスケはナルトを殺すチャンスがあったのに殺さなかった事を確認した。つまり、サスケの万華鏡の可能性がない事を、イタチは確信したわけです。

「少なくともお前なんかより…
アイツのことを兄弟だと思ってるからだ…!!!」

ナルトのこの言葉を聞いたイタチの口許は確かに微笑んでいました(40巻/124頁)。イタチも、自分の担当の「九尾」を持つナルトの捕獲もしなければ、危害を加えるでもなかった。そして、だだ、「話がしたい」と言い、ホントに何か話して行ったんです(笑)。

ここで、イタチがナルトに何を伝えたんでしょうか?それが、僕らが知りたい「イタチの真意」だとは思うんですが、全てはナルトの心の中…。ただ、ナルトの反応から推察すると、意外ではあるものの、頭に血が昇って後先の考えもなくサスケに向かうようでもないので、悲劇的な結末を臭わせるようなものではなかったと、僕は考えることにしています(笑)。

だから、今、イタチがサスケを構うのは解せないのです……。

<ススッ…>っとイタチがマントに袖を通します。デイダラ、角都に飛段(飛段は肩口が破れた)…「暁のマント」は脱ぐと"死亡フラグ"になるんですが(笑)、イタチはしっかりと袖を通してしまった…これはちょっと嫌な感じがしますね(滝汗)。イタチの方も、次の一手の準備が整ったようです(滝汗)。

<スルル…>っと、サスケもお構いなしに準備を進めます。腕の包帯の一部のみを解きます。サスケの腕の包帯は怪我(傷)の保護ではなくて、腕のタトゥーを隠す為の目隠しかな…と思います。必要な部分のみを露出できるよなレイヤー構造で、巧みに包帯を巻いています。

何故弱いか…

足りないからだ…

…憎しみが……

<シュル…シュルル…>っと、音を残し、サスケの両腕から包帯が刷り落ちます。そこには「剣」の術式。この紋様は初めてですね。両腕の手首の裏辺りに刻印されています。サスケが思い出すイタチの「言葉」…。つまり、この「仕込み」は、イタチへの憎しみによる準備であると言う事です。イタチへの憎しみが詰まった「責め手」と言う事です。


sasuke

「剣」の術式

このパターンの術式は大蛇丸の描写には出て来なかったんです。大蛇丸は実は「タトゥー好き」じゃないの?ってくらいモンモン(入れ墨)してたんだけど、結構、ポップなデザインで、僕は好きです。でも、親から貰った大切な身体に墨入れるななんて…と、古臭い考えもあって(笑)、心の中で「サスケ…いけないよ」なんて呟いたりしてます。

そして、デザインの流れから言うと、この「剣」の術式は大蛇丸の伝授じゃない…と勘ぐるケルベロスです。この後のイタチの闘い方を分析すると、その考えが色濃くなってしまいます。具体的に言うと、大蛇丸の臭いがするタトゥーって、やっぱり、アレでうよね。デイダラの最後の大爆発で、マンダを楯にして凌いだ…あのタトゥーですよね。

サスケのタトゥー(蛇との契約)

「蛇との契約」の術式

これと同じタトゥーを大蛇丸もしてるんです。サスケの「千鳥刀」を大蛇丸はそのタトゥーの部分で受けてました(38巻/78頁)。サスケがマンダ以外の多種多様な蛇を召還している描写から考えると、大蛇丸はサスケに「蛇一族」との契約を結ばせたと考えられます。それって、自来也がナルトにまっ先に「蝦蟇一族」との契約を結ばせたのと非常に似ていますね。

「やっぱり…そう来たわね」

大蛇丸が予想していたように(38巻/81頁)、サスケの反撃は充分に考えられたんですから、サスケを無制限に強くする事は、大蛇丸は自分に及ぶであろう「危機」も予測できた筈です。でも、大蛇丸はサスケを強く育てる事を厭(いと)わなかったのです。この行いには、大蛇丸のサスケに対する「親バカ」と言っても良いような…大きな愛情を感じてしまうのです。

でも、サスケは無情にも大蛇丸を殺してしまった。そのまま一緒に居たら、大蛇丸に転生されてしまうから仕方なかった…と言えばそうなんですが、別に逃げても良かった筈です。でも、サスケは大蛇を殺してしまいました…。もしかしたら、サスケが愛される事に慣れてないからかな…って思ったんです。これって、サスケの固有パターンですよね。

「やっぱり…お前、うざいよ」

サスケが木の葉を抜ける時にサクラにそう言ったのと似てます(21巻/22頁)。でも、その直後、サスケはサクラの背後に立って(顔を合わせずに)、「ありがとう」と言っているんです。だから、サスケも口にはしていなけど、大蛇丸にも感謝してるんじゃないかな…。それを、この「蛇との契約」の術式(タトゥー)を見る度に思い出している(いて欲しい)と思ってしまいます。

ただ、今回の描写で、腕の表側の包帯から露出した部分に、この「蛇」のタトゥーが描かれていません。マンダが死んだので必要なくなったのか?それとも、必要に応じて浮き出す形式のタトゥーなのか定かではありません。描写には「言い間違え」や「描き忘れ」は存在しないので、これを補える考えを必死に考えてます(笑)。


「アンタがその眼をいくら使おうが
このオレの憎しみで…幻は現実になる!」


「幻」=「幻術」と「現実」が奇妙な"印"を踏んでいます(黒笑)。僕らも「幻術」にハマっているようで、ややこしいです(汗)。サスケが言う「その眼」とは"万華鏡写輪眼"ですから、サスケの「憎しみ」はそれすら越えると言う事なのでしょう。サスケ!まさか、「根性」で勝つつもりなの?!(笑)それにしても、サスケはこの「剣」の術式にかなりの思い入れがあるようです。

「アンタの現実は死だ」

イタチは既に"万華鏡写輪眼"を展開しています。サスケは通常の"写輪眼"。二人の静かな対峙が一瞬、動き出します。サスケは両手の術式を逆の手の指先でタッチし、十字手裏剣を武器召還します。「剣」の術式は手裏剣を呼び出す為の術式だったようです。

サスケが低い姿勢で手裏剣を投げると、それに迎え撃つようにイタチも手裏剣を投げ付け、手裏剣同士が空中で衝突して地面に堕ちます。そして、ここから両者の手裏剣合戦が始まるのです(笑)。腕の術式で無尽蔵(ポーチとは比較にならない)とも言える手裏剣の召還が可能なのでしょう。

そして、それにイタチも同様に応じています。イタチもサスケが繰り出す手裏剣の雨霰(あめあられ)に対抗できると言う事は、サスケと同様に武器召還を行っている事になります。そう言えば、「木の葉強襲事件」の描写でも、イタチはマントの下から<スッ>と手裏剣を仕込んで、巧みに使っていましたね(16巻/138頁)。

「剣」の術式は、イタチがサスケに与えた!?

イタチはサスケを自分の手裏剣修行(25巻/52頁)に付き合わせたり、修行を付けていた描写が残っていますから、この程度の「ネタ」は伝わっていても良いと思います。そして、サスケはワザとその「術式」を、この対戦に用いたのです。あの(ワザと足を挫いて)兄の背におんぶされて帰った日の、兄の背中に残した、サスケの想いを強く感じます。

でも、やっぱり「ヤバい!!」と思うのは、その戦法をイタチが読み切っていた事です。この前にイタチはマントの中でゴソゴソやってますよね。あれって、この戦闘に対応する準備だったと思うんです。サスケが包帯を解いたように、術式を露出(術式は露出していて直接触る必要がある?)させてたんじゃないでしょうか。

つまり、イタチには「見えていた」のです。これは恐いです。そこまで見えていた事になるし、その先もあるでしょう。イタチの言葉を常に「正」として受け入れると、"写輪眼"には「予知能力」があると思えてしまいます。だから、イタチの行動の真意が逆に見えなくなってしまうんですけど…。僕も"写輪眼"が欲しいです(その眼を私に頂ゥ戴ァァィ~ッ!!←蛇顔)。

二人の手裏剣合戦が一瞬、鎮まると同時に、間合いが一気に詰まり、取っ組み合いの様相を呈します。が、一枚も二枚も上手のイタチは影分身を既に用意していて、身動きのとれないサスケにクナイを構え、攻撃体制に入ります。イタチの印スピードは、カカシの"写輪眼"でも見切れない程ですから、サスケにもトレースできなかったようです。

「!!」(撃ち合いの中で影分身の印まで…!)

もっとも、サスケも今日までの月日を無為に過ごしていたわけではなく、大蛇丸に師事した2年半には、それこそ血の滲むような修行と努力を重ねていましたから、イタチのクナイも「潜影蛇手」の応用で、ちょうど、呪印(カカシの「封邪法印」が残っている…)の当りから中蛇を<モゴゴッ>っと出して、イタチのクナイ攻撃を防ぎます。

同時に、召還した蛇で障壁を作り、身を隠しつつ、蛇の顎(あぎと)がイタチを襲ます。堪らずイタチは一旦、間合いを切る事になります。実に合理的なサスケの攻防一体の攻撃でした。しかも、サスケは次の一手にお得意の「風魔手裏剣」(再不斬に一泡吹かせた…懐かしい大型手裏剣です)をイタチに投げ付けます。

イタチはそれをクナイ一本で受けるんですけど、当然、押されてしまいます(笑)。おまけに<バチチチチチ>っと唸りを上げる風魔手裏剣の刃。そして、イタチのクナイがそれに切り裂かれてしまいます。

「千鳥を…!」

サスケの投げた風魔手裏剣はチャクラ刀で、千鳥のチャクラを纏う事ができる特別製(形も再不斬戦のと違う)だったようです。恐らく、対イタチ戦の秘密兵器。サスケの奥の手だったんでしょう。そして、風魔手裏剣の剣圧はそのままイタチの身体を切り裂きます。しかし、それは例の烏分身。さっき、サスケと取っ組み合いのイタチの背後から飛び出した影(烏)分身の方だったようです。

烏分身が解けたイタチの烏が煙幕のように広がります。そして、力なく地面に落ちる風魔手裏剣に、サスケは「!」と驚きを隠せません。相当、考え尽くして、自信のある攻撃パターンだったのかな。イタチがクナイ一本で風魔手裏剣を受けた時に違和感、感じないとね。サスケ、未だ青し……(笑)。

<バサアアア>と、五月蝿く舞う烏たち。

遮る視線。胸騒ぎ…?

迫る!!イタチの"万華鏡写輪眼"。

「!」

瞬間、イタチがサスケのゼロ距離に出現したかと思うと、強烈な前蹴りにサスケが「ぐっ!」っと飛ばされ、強か壁に打ちつけられます。サスケが壁にぶつかった衝撃で大きく凹んでしまう程の強烈なケリでした。

ここで、チクと脱線します…(笑)。

うちはのアジトに来て気になった壁や床の弾痕のような凹み。サスケがイタチと対峙した当初、まるで、ここで戦争があったかのような"荒れ方"に違和感を感じましたよね。これって、こんな風にうちは一族が殺しあった痕跡ではないでしょうか?うちは一族は互いに殺し合う一族ですから…。

「ただし、瞳のやりとりは一族でしか行えない。
それに、この方法で誰もが新しい力を手に出来るわけではない。
これは、その後の多くの犠牲の歴史の上に築かれた事実…」

マダラの"真・万華鏡写輪眼"開眼の件で、イタチがそ「犠牲」と言う言葉を使いました(第386話「新たな光…!!」)。これは「うちは一族」の内部的に"万華鏡写輪眼"の開発において禁忌の行いがあった事を示す描写であります。きっと、「うちはのアジト」って、そう言う場所なんですよ。より強力な「瞳術」を得る為に同族同士が殺し合う因縁の場所なのではないでしょうか。

だから、そこにイタチがサスケを誘うって事は…。
ここで、「儀式」を執り行う目的があった…から?!。

イタチ…アンタ…まさか……。

「あぐっ!」

サスケは怯む事なく、千鳥を練り上げ、対抗しようと試みますが、イタチはその左手を抑え込み、左足も踏み付け、同時にボディに強烈な当て身を撃ち込みます。「グッ…ゲフォ」っと、サスケは僕がコメの返答に困った時みたいに咳き込み、沈黙してしまいます。

そして、イタチの綺麗な指先が<スッ…>っと、静かにサスケの額に伸びます。「デコトン」の要領で…(「デコトン」って眼を奪う動作の暗示だったのかな…だとしたら、虚しい演習だったんだな)。人さし指と中指が…。でも、向かう先はおでこに在らず。イタチの指先は…サスケの「眼」に向かっていたのです。

「…許せ、サスケ…」

血塗られた…マダラが弟の眼を奪い覚醒した"真・万華鏡写輪眼"のエピソードを思わせる<ゾッ>とするようなイタチの指先は<ズッ…>っと、気持ち悪い音と共にサスケの左目に達します。硬直するサスケ。凍り付く"写輪眼"。ゆっくりと、サスケの目蓋と涙袋にイタチの指先が刺さって行きます(脂汗)。

「これがオレの現実だ」

イタチは尚も煌々と"万華鏡写輪眼"を覚醒させてサスケを睨みます。イタチは汗一つ、流していません。息も乱れていません。そして、何の躊躇もなくサスケの眼を狙っているようです。イタチ!!やっぱり、お前は「クソヤロー」だったのか?!僕らを、そんなに悲しませたいのか!?

「光をもらう」

<グッ>っとイタチの左手に力が入ります。しかし、「眼」を奪うにしても、こんなにラフに指先で抉り出すような手術で大丈夫なのか?ちゃんと、消毒しなくて良いのか?(笑)化膿するぞッ!!イタチ!!

「ぐああああっ!!」

うちはのアジトに響き渡る…サスケの悲鳴…。思わず、僕は「週ジャン」を凄い勢いで閉じてしまいました。何か、見ちゃいけないものを見てしまったような…。近くにポテチの袋が開いてたら、ムシャムシャと貪ってたでしょうね。これが「夢」だったら、大汗かいて<バッ>っと飛び起きるところですね(大汗)。

アンタ……まさか……

折れそうになってしまったケルベロスですが、でも、まだ、ほんの僅かですが、この描写では「希望」が残されています(ハァハァ…)。非常に僅かな「希望」ではありますが、ここで僕まで折れてしまったら、誰が踏ん張れるんでしょうか!!だから、僕はまだまだ踏ん張りますよ。土俵際。ここが男の「ド性骨」の魅せどころですよッ!!

「お前にはオレの死に様が見えてるらしいが…
万華鏡写輪眼を持つオレには勝てはしない」


このエピソードの冒頭で、サスケにイタチは宣言しています。イタチは"万華鏡写輪眼"で、サスケと闘っているのです。つまり、この凄惨なヴィジョンは"万華鏡写輪眼"の「幻術・月読」によるものです。イタチはサスケに「現実」=「幻術」を見せているのです。だから、折れてはいけないのです。それは「幻術」に屈すると言う事だから…。

カカシの"万華鏡写輪眼"の開眼も未だ決定的な解答は得られていませんし、何より、サスケが大蛇丸に師事した2年半は無視できません。大蛇丸が"写輪眼"や"万華鏡写輪眼"に関する情報を持ち得なかった可能性は、カカシが早い段階で"万華鏡"を意識していた描写からすると薄いです。もしかしたら、別の開眼方法(条件)が在るかも知れません(あれば良いのにね)。そう言う「逆転」もアリですよ!!

或いは、これがホントのホントに「現実」であっても、イタチが、決して「大切な友」を殺さなかった(非・万華鏡開眼)サスケに自分の"眼"を与える"手術"をしようとしてるのかも知れませんし…。それに、これまで見て来た、サスケとイタチの殺し殺されだって、結局は全てが「幻術」だったんですから…こんな事で驚いてちゃ、「イタチファンなんてやってられない!!」ってもんですよ。

だから、心配いらないですよ…大丈夫…ですよ…よ…よ…よ…よ…よ…よ…よ…

イタチさんはやってない!


これから一週間…僕と一緒に悶え苦しんで下さい……(脂汗)。
 なごみ系の「考察」でも、無理矢理、捻り出すか……(汗)
  
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クシナは何処にいるのか?


うずまきクシナ

うずまきクシナ(illustration:senkou-banrai)

「閃光万雷!」のWILLIAMさんに、先ずは盛大な「拍手」を!

僕はこのクシナのイラストを待画にレイアウトしながら、図らずも泣いてしまいました。

クシナが飛んでる。跳ねてる。笑ってる…。

それが嬉しかったのです。もう逢えないと思ってたから…。でも、こうして、また逢えた…。これほど、嬉しい事はないです。非常に有り難い出来事です。だから、感謝したいのです(フルサイズの画像は「閃光万雷!」さんの週記にアップされてるので是非ともそちらも味わって下さい)。

鋭い人はここで引っ掛かってるんじゃないですか?(笑)…クシナとは、もう逢うないかも知れない…と、何故、僕が考えていたのか?ここに「痼り」を感じた人は既に"真性"の「ナルト×ジャンキー」ですよ。思いッきり"感染"してます(笑)。

では、クシナについて、一緒に考えてみましょう。少ない描写をかき集めて…(笑)。

クシナは、今、何処に居るんでしょうか?



『ナルト…素敵な名前です』

自来也の「走馬灯」の中で、僕らはクシナと初めて対面できましたね(第382話「本当の選択!!」)。自来也の心が過去の懐かしい出来事を思い起す中に、クシナが登場しました。その前にミナトがニッコリと微笑むシーンがあって、「萌え心」のスイッチオンになってるところに、「クシナ、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!」で、更にヒートアップしましたよね。自来也の生きざまと相俟って、「ネットが振動してる?」と感じるくらいに、皆さんのどよめきが伝わって来たのを覚えています。

柔らかそうな長い髪。

可愛いピン留め。

クリクリで、つぶらな瞳。

マタニティのしっとりしたワンピ。

温かな微笑み…。

ナルトの居るお腹にそっと添えられた優しい掌(てのひら)…。

こんな女性がナルトのお母さんで良かった。

ナルトのお母さんがクシナで良かった!!


皆、嬉しかった!…ですよね。もちろん、僕も嬉しかった!ミナトの愛した人が…ナルトのお母さんが…こんなに淑やかで、キレーで、賢そうで、優しそうで…ホント、良かった!嬉しかった!皆、そんな風に安心できて…それが嬉しかったんですよね。ミナトに寄り添う姿がめちゃくちゃしっくり来て…羨ましいやら、嬉しいやらが、ごちゃ混ぜになった…妙な気分でした(笑)。

クシナはこのエピソードで、実はこの「一言」しか喋っていないんです。他は、ただ…暖かくミナトと自来也と、お腹に居るナルトを観ているだけでした。それはミナトと自来也の間に口を挟みたくなかったからです。ミナトと師・自来也との関係を充分に認識した、クシナの奥ゆかしさや賢さが非常に濃厚に感じられる描写でした。

「クシナ…」

オドオドするような自来也のハニカミも、僕には理解できました(自来也の場合は自己評価が意外に低い…と言う傾向もあるんだけどね)。ミナトだけでなく、クシナからも自分がリスペクトされている事を感じ、自来也は泣き出したいくらい嬉しかったのです。何せ、自来也の『自来也豪傑物語』の主人公の名前(ナルト)を、生まれてくる子の名にする…と言うのですから、これ以上の賞賛はなかったでしょう。

一方、この経緯を提示される前に、自来也と綱手の会話(第367話「イタチとサスケ」の「酒酒屋」での差し向い後の休憩…笑)から、「ミナト―ナルト―クシナ」の親子関係が明かされるシーンがあって、その描写と、「走馬灯」での自来也の態度にかなりの温度差があって、それがクシナがこんなに淑やかな女性で「良かった!」の原動力だった事に気付くと思います。

「親になったことがないから良く分からんが…
あいつ(ミナト)がワシの子だったら、さぞかし鼻が高かっただろーの」(自)

「ハハ…そう言われれば、ナルトはそうも似てない気もするな」(綱)

「どちらかと言えばアレは母親似だからな…」(綱)

「………元渦の国のくの一で…」(自)

「ああ…性格と忍術は、うずまきクシナそっくりだ」(綱)

「おお…そんな名だったな。
赤気でおしゃべりでおてんばで、まるで男の子のようだったのォ…」(自)


「クシナもオトナになって美人になったが、ナルトの顔は父親似だな」(綱)

「だからナルトにはアイツの面影が見える。
ワシからしたら、孫を見とるようとでも言おうかの…」(自)

綱手の女心に配慮するような…自来也のあざとく、やや引き気味で守備的とも言える姿勢に、自来也の"タクティクス"を激しく感じるケルベロスなのです(笑)(40巻/148頁)。詳しくは「自来也」の考察の『イチャイチャシリーズって何だろう?』を参照して下さい(笑)。

でも、自来也がこんな風に言って、綱手が反論を返さなかったのを見ると、クシナも幼い頃は相当やんちゃだったのだと思います。ナルトがミナトの様に如才ない超優秀な弟子でない事は、二人の間で共通の認識であり、それよりは型破りで元気のある雰囲気や性格のナルトはクシナに似ている…と言う風に、二人の会話は展開しているんだと思います。

つまり、クシナはミナトと出会い、愛し合う事で、ナルトを思い起こしてしまうような、ハチキンで活発な女の子から、僕らがうっとりしてしまった…あの初登場の「淑やかモード」の美しい女性に変わって行ったのです。そこには、母としての自覚もあったでしょうが、クシナもまた、ミナトや、お腹の中のナルトによって、変わっていった一人だったんですね。

ミナトが一人立ちした後(9歳程度?)は、自来也は「予言の旅(放浪)」を重ねていたでしょうし、その間にミナトとクシナは綺麗に片付いた住まいをせっせと作り、自来也を招いた…。臨月間近のクシナの様子から、お見舞いやお祝を、自来也を交えて催(もよお)したかったのではないかと思います。自来也も「孫」(のような赤子)を拝みたい一心で、めちゃくちゃ遠方から馳せ参じた…のです(笑)。

ナルトの命名のエピソードで、食卓で語らうミナトと自来也の視界に、キッチンの奥から<スッ>っと出て来たクシナの姿を、自来也は久々に見たのかも知れません。自来也の夢でも見ているかのような「錯角」を含んだ視線は、予想だにしないようなクシナの変貌があったのではないかと思うんです。

クシナの登場を嬉しく(それこそ泣いちゃうくらいに)感じたのは、もしかしうたら…ナルトにもこんなステキな家庭があったかも知れないと言う、別の運命も感じられたからだとも思いませんか。ナルトには「何もない」と、僕らは思っていましたが、あの忌わしい事件さえ起こらなければ、こんな暖かで羨ましいくらい暖かい家庭が用意されていたかも知れなかったのです。

「九尾事件」がなければ…ですが。

ナルトの人生とは、「九尾事件」に全てを奪われ、そして、始まった…と言って過言ではないと思います。こうして冷静になって考えてみると、ナルトは誰もが堪え難いような悲惨な人生を歩んでいるのです。おまけに自分のお腹には、その憎き事件の張本人である「九尾」が封印されている。それが原因で忌み嫌われる虐めにも苛まれて来ました。有り体に言えば、理不尽極まりない現状にある筈です。

母や父が恋しいだろうに、ナルトは独り切りで生きて来ました。イルカ先生に最初に認められたとして、幼年期の0歳~12歳を寒々しい生活を送って来たナルトが、何故だかグレていません。ひん曲がりも、折れもしていない。これは非常に不思議なことではないでしょうか?カカシのナルトに対する理解不能さはココにあるんですが、物語の主人公と言う目で見ている僕らにもホントは理解不能の筈です(笑)。サスケや大蛇丸だったら、めちゃくちゃなグレ方をしてたでしょうね…。考えるのも恐いくらい(笑)。

このナルトの異常な「グレなさ」(笑)の要因が、単にミナトやクシナの子だから…とするのは弱いと思いますし、かと言って、誰かにナルトが庇護され、ちゃんとした教育や支援があった描写もありません。つまり、ナルトは単独で、曲がらず、折れず、成長して来たと言う事になるのです。これは極めて特殊…と言うか、普通に考えてみて「不可能」じゃないかと、僕は思います。

「ミナトは九尾の陰(かげ)のチャクラしか屍鬼封尽しておらん」

自来也と「ナルトの鍵」である巻物蝦蟇との会話です(第370話「胸騒ぎ」)。詳しくは「チャクラ」の考察の『九尾の陰(かげ)のチャクラって何だろう?』を参照して下さい。ミナトは「九尾」を"屍鬼封尽"して絶命していますが、木の葉崩しで三代目が提示した"屍鬼封尽"のプロセスから考えると、九尾の魂を「陰陽分離」する部分が、ナル×ジャン的には、「屍鬼封尽」のオプションと考えられています。

「四象封印が2つ…二重封印…八卦の封印式かの…
四象封印の間から漏れる九尾のチャクラを
この子のチャクラに還元できるように組んである…
………この子を守るためだな………四代目よ…」

自来也の「女風呂ノゾキ事件」の件のお風呂場修行の一節です(11巻/17頁)。この時、「八卦の封印式」に"ミナトの"意図"を汲み取っていますが、ここにクシナの残り香を感じてしていまして、チクと黒くなっているケルベロスです。「九尾事件」で、「九尾」を封印したミナトの「屍鬼封尽」と三代目のそれを比較すると、協力者が存在しないと上手く説明できないのです。第一、自分の身体に封印式を残し、対象者の「魂」を連れ去る術の形式が余りにも違い過ぎますよね。

ナルトに「九尾の陽のチャクラ」を封印したのはクシナだ!!

『九尾の陰(かげ)のチャクラって何だろう?』でも、「八卦の封印式」=『胎盤』と展開しているんですが、「八卦の封印式」を分析すると、どうしても「母親の愛情」を感じてならないのです。猛り狂う「九尾」本体から魂を抜き出し、沈黙させたのはミナトですが、ナルトのお腹に「九尾」を封じ込めたにはクシナじゃないかと思うんです。そして、クシナ自身が「八卦の封印式」になってナルトと「九尾」の仲介になり、常にナルトを守っているのだと…。

鋭い人用に…(笑)。九尾はミナトを知らないんです。

「お前は弱いな…小僧ゥ……感謝…するんだな…このわしに…
そして、このわしを貴様ごときに封じ込めた四代目・火影とやらにな…

「九尾」がナルトに「力」を貸すついでに投げかけた言葉です(26巻/82頁)。「九尾」は四代目を認識していません。と言うか覚えていないのです。これは伝聞による刷り込みかと思います。「九尾」がミナトを覚えていないのは、ミナトの"神速"もあったかも知れませんが、一番デカイのは、「陰のチャクラ」=「心」=「脳の機能」で、「心」を連れ去られた「九尾」には記憶がない…と言う見解に僕は達しています。

外見的には「独りぼっち」に見えるナルトですが、実はナルトには母親であるクシナが「八卦の封印式」に姿を変えて、憑(つ)いていて、ナルトを内側から支えているのだとしいたら、ナルトが痛々しい人生に置かれる現実をもってしても、ナルトが曲がらず、折れずに育って来た事が受け入れられます。ナルトの「無意識」である「魂」は常にクシナと共に在るんだから、寂しくなんかなかったのです。

でも、それをナルトに感じさせてはナルト自身の成長を促せないから、もしかしたら知っていたかも知れない…三代目や自来也は黙っていたのです。自来也なんかは、ミナトの子供だと知ってナルトの側に居たのに、一度も抱き締めませんでしたよね。それはクシナの想いを知っていたからじゃないか?と思いませんか。そう考えると、自来也のぶっきらぼうなナルトに対する態度を読み返すと目頭が熱くなってしまうんでです。

きっと、「八卦の封印式」はクシナの「魂」そのもの…なんじゃないでしょうか。それが、誰よりも近くでナルトを見守り、「九尾」すらも押さえ込んでいたんです。それがナルトを安定させ、健(すこ)やかに成長させた…。この「秘密」があったからこそ、カカシには理解不能なナルトが存在するわけです。そう言えば、お風呂場修行でナルトの「八卦の封印式」を見つめる自来也の目は悲しそうでした。

「………この子を守るためだな………四代目よ…」

あの視線の先にはクシナがあったんじゃないでしょうか。そこには「九尾」との決戦を前にしたミナトとクシナの「合議」があった。二人で「木の葉の里」と生まれてきたばかりのナルトを、「何とかして守ろう!」と、二人は話し合ったんじゃないでしょうか。ミナトがクシナにこの申し出をした時は辛かったと思います。しかし、クシナはそれに何も言葉を返さず、ただただ「笑顔」で応えたと思います。

「ミナトは何か重大な事実を知っていて
その事実のために九尾の力を我が子に託したのだとしたら…」

そして、ナルトにそれ以降に想定される「新たなる闘い」を託したのです(第370話「胸騒ぎ」)。その為のナルトに対する「九尾の"陽"のチャクラ」の封印だった筈です(詳しくは、「チャクラ」の考察の『ミナトは何故、ナルトに九尾を封印したのか?』を参照して下さい)。ミナトが愛するクシナをも矢面に立たせねばならなかった、非常に「重大な事実」がそこには横たわっているのです。

この仮説が「正」だっとすれば、クシナもミナトと同じく亡き人になっている…事になります。たとえ、ナルトの「八卦の封印式」が解放される時が来ようと、陰陽が分離された結果、それは「陰陽論」が示す「死」ですから、「九尾」の封印に「屍鬼封尽」を使ったのだとしたら、完全にクシナはアウトです。別の術だったら、話は違ってくるけど…でも、大蛇丸も三代目も九尾を封印し、木の葉を守ったのは「屍鬼封尽」と言ってましたので、描写的には厳しいですね(汗)。

クシナの「魂」はナルトと共に在る?!

クシナとミナトがナルトを守り通したのです。しかも、生まれてからもクシナの「魂」が「八卦の封印式」としてナルトを守護して来たとすれば、それはミナトとクシナの「本懐」(ほんかい)とは言えるでしょうが、ホントは、普通にナルトを抱き締めていたかった…でしょうから、それを思うと胸の奥がキュンとなってしまいますね。ナルトだって、暖かい家庭で、父と母の笑顔に接したかったろうし。やっぱり、ミナトにおんぶされたり、クシナに柔らかく包まれるようなリアルの繋がりが欲しかったですよね。

結果的にクシナも死んでしまった…って事になってしまいます。

クシナはもう何処にも居ない…。

これが、クシナにもう逢えないかも知れないと考えた理由……。

でも、甘えん坊で、宮崎アニメ風のハッピーエンドが大好きな"ヲタク"としては、クシナが、何らかの事情で身を隠し、何処かに生きていて……ナルトを待っている。そして、『予言の戦い』の全てを終息させた後、ナルトはクシナの居場所を知らされ急行します。ナルトの訪問を感じたクシナ…二人は再会を果たします。

「ナルト…大きくなったわね」(クシナ)

「母ちゃん…?」(ナルト)

「よく頑張ったわね…」(クシナ)

「ホントにオレの母ちゃんなのか?」(ナルト)

「今まで…独りきりにしてごめんなさい…」(クシナ)

「母ちゃん…会いたかったってばよォ!!」(ナルト)

「ナルト……」(クシナ)

ナルトが涙でボロボロになりながら、クシナを抱き締めるエピローグが、密かに用意されている事を…キッシーが僕らのハートを鷲掴みにしてしまうようなカットを準備している事を…ナルトと同じくらいボロボロに泣きながら…妄想してしまうケルベロスなのです(笑)。

 
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