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「違和感」

  
「永遠の万華鏡写輪眼!
弟の眼は新しい宿主を得ることで永遠の光を手に入れたという…
そして、そればかりか変化を起した特有の新しい瞳術がその眼に生まれたのだ」

イタチが真・万華鏡写輪眼(ナル×ジャン的にマダラの開眼した万華鏡写輪眼を記述の便宜上、"真・万華鏡写輪眼"と呼ぶ事にしています)のオプションについて言及した描写を残しています(第42巻/125頁)。開眼と同時に封印…失明に向かう万華鏡写輪眼。その対処を紆余曲折を経たマダラが発見したわけです。

ちなみに、真・万華鏡写輪眼の開眼条件としては、兄弟(血縁?)間での万華鏡写輪眼の交換…であると、僕は考えています。それで、イタチはサスケの眼を奪い、真・万華鏡写輪眼へのスペックアップを図ると言うシナリオが、サスケにとっては現実味を帯びて来たのです。今にして思えば、夏の夜に兄が幼い弟を「おばけが出るぞ~!!」と、怖がらせたのに似てて微笑ましくもありますが…(笑)。

「今度は…オレの最後の切り札を見せてやろう…"須佐能呼"だ」

サスケの"麒麟"を、イタチは"須佐能呼"で受け切りましたが(第391話/「雷鳴と共に…!!」)、イタチは真・万華鏡写輪眼の開眼者ではありませんから、"須佐能呼"は万華鏡写輪眼の瞳術の一種だと考えるのが妥当だと思います。そして、"須佐能呼"の発動と共に白化したイタチの眼も万華鏡写輪眼の"須佐能呼モード"だったと考えています(この考えは崩れる…変化するんですが、この時点での"須佐能呼"に関する見解です)。

「"月読"と"天照"……二つの能力を開眼した時に
この眼に宿ったもう一つの術だ」

僕は、このイタチの台詞を「嘘」だと考えています…。

イタチも"須佐能呼"を万華鏡写輪眼の瞳術のオプションとしているんですが(第392話/「須佐能呼…!!」)、監視役であろうと思われるゼツは、"月読"と"天照"しか知らなかったのが、引っかかります。その後のゼツとマダラ(トビ)の蜜月とも言えるツーカーの関係からは写輪眼の深部をゼツも知っている筈です。

「左ノ万華鏡ガ最強ノ幻術ヲ持ツナラ、右ノ万華鏡ハ最強ノ物理攻撃…」

実際、ゼツは万華鏡写輪眼の瞳術の詳細を知り得ていましたから(第389話「サスケの流れ!」)。万華鏡写輪眼の瞳術を知る者としては、これ以外ないと、ゼツは思っていたと。だから、ゼツは"須佐能呼"がその姿を為して行く過程で、「え……あ…あれは?」(第392話/「須佐能呼…!!」)と、不可解さを示していました。

「瞳力…それにこれだけの術("須佐能呼")…
やっぱイタチはすっげー強え!」

明らかに、ゼツ(白)は"須佐能呼"を"瞳力"と分けて考えてます(第392話/「須佐能呼…!!」)。ま、これはちょっとズレた(白)の台詞ではあるんですが(笑)、それに対して(黒)も反論してはいません(これは…白と黒の不協和音や不整合の疑惑でもある)。そこに、ゼツにすらマダラ(トビ)が秘匿した「秘密」を感じてしまいます。

それが意味するもの…マダラ(トビ)の生命線とも言うべき「秘密」…つまり、真・万華鏡写輪眼の開眼に必須の「眼の交換」に関するものではないかと言う憶測が、そこに湧き上がって来ます。マダラ(トビ)はお面で自分の顔を隠すように、「秘密」と言うベールによって守られているのです。

イタチVSサスケで何度となくイタチがサスケの眼を狙いました。そこで、幻術とは言え、イタチはサスケの眼を穿っています(第42巻/159頁)。それを専用容器に格納した。その時の描写を観察すると、それは眼球のみの摘出であり、眼軸(ナル×ジャン的には「眼軸=視神経束」と解釈しています)までは含まないようでした。指で眼球を抉り出す…漢(オトコ)料理みたいな荒っぽさでした(笑)。

つまり、イタチがイメージする真・万華鏡写輪眼は眼球の交換であり、眼軸は自分のモノを使う…それが、真・万華鏡写輪眼の開眼条件なのでしょう。その条件から考えると、「そればかりか変化を起した特有の新しい瞳術がその眼に生まれたのだ」(第42巻/125頁)と言うイタチの台詞が、眼球と眼軸の組み合わせが変わる事で得られるオプションを想像させるのです。

「そして…もう二度とその眼の光は閉じることがなかった」

マダラの真・万華鏡写輪眼は弟の万華鏡写輪眼の形質と自分のそれとをミックスした文様でありました(第42巻/124頁)。弟の眼球を移植したとするなら、文様が変化するのは、眼軸が影響しているからでしょう。オビトもカカシに自分の眼を供出する時に「眼軸ごと」(第27巻/163頁)と言及した事からも、写輪眼において眼軸の持つ重要性を強く感じます。

イタチの"須佐能呼"は眼の移植に因る変化だった…?

イタチの万華鏡写輪眼の文様は「シスイ事件」の怒鳴り込みと、「うちは虐殺」当日にイタチが"月読"をサスケに食らわせたモノとも違うし、仮に「シスイ事件」直後の文様(第25巻/108頁)が移行途中と解釈するにしても、VSサスケのうちはのアジトでに文様の移行(第42巻/113-114頁)とも明らかに違うんです。

もしかしたら、「うちは虐殺」の晩。フガクとミコトが倒れる居室にて移植手術が行われた?だとすれば、あの居室に飛び散った血のり…着衣の乱れもなく、揉み合い激しく闘ったようでもなかった。しかし、辺りに無数に血のりが存在した…が上手く説明できそうです(第25巻/138頁)。サスケの突入直前までフガクには息があったのも繋がる。

"須佐能呼"はフガクの与えた「力」だった…!!??

イタチの養子説(仮説)…。

「虐殺前夜」で示して来たミコトの示すイタチに対する「異物感」。フガクがイタチに示す過剰にすら思える愛情…それとサスケに接する態度との対比が示す「温度差」。それに加えて、四歳で戦場を彷徨った過去(第400話/「地獄の中で」)や、イタチが木ノ葉上層部が送り込んだ「スパイ」だった(第399話/「すべての始まり!!」)と言うマダラ(トビ)の証言…等々が根拠。


イタチの第二部に入ってからの写輪眼の常時覚醒(疑惑)。

その理由が、フガクからイタチに託された写輪眼の移植にあったのだとしたら…"須佐能呼"とはフガクの眼球と、イタチの眼軸が合わさったお陰で生まれた「変化」であり、「特有の新しい瞳術」だったのではないか?イタチの病魔もその拒絶反応?と、僕は考えています。それに、あれには…"須佐能呼"の御業には…「親の愛情」をどうしても感じてしまうんです。

"須佐能乎"とは…(仮説)以下、第393話「オレの眼…!!」の感想より記述流用。

「十挙剣。別名・酒刈太刀ト呼バレル封印剣デ、
突キ刺シタ者ヲ酔夢ノ幻術世界ニ永久ニ飛バシ封ジコメテシマウト言ワレル…
剣ソノモノガ封印術ヲ帯ビタ草薙剣ノ一振リダ」
(第392話/「須佐能呼…!!」)

「間違イナイ…アレモ霊器ノ一ツ
全テヲハネ返ス八咫鏡(ヤタノカガミ)ト呼バレルモノダ…
ソレニ攻撃ニハアノ十挙剣ガアル。コレジャ完全ニ無敵ダ…」
(第393話/「オレの眼…!!」)

ゼツ(黒)の説明があって、ようやく"須佐能乎"がどんな術なのか?判った気がしました。ま、間違ってるかもしれませんけど…アワワ ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワ…でも、勇気を出して話を進めましょう。ゼツ(黒)の言った「霊器」(レイキ)がポイントです。言葉の響きから連想するなら、「霊験」(れいけん=人の祈請に応じて神仏などが示す霊妙不可思議な力の現れ)灼(あらた)かな道具と言う事でしょう。

"十挙剣"や"八咫鏡"は独立した武器(霊器)である。

"須佐能乎"が"十挙剣"を振るっている時の外観は天狗ちゃんでした。その口からはドレッドのロンゲちゃんの眼が覗いていました。件の"八咫鏡"も使用していました。また、サスケの起爆札攻撃の防御では"八咫鏡"を使っていましたが、"十挙剣"は使いませんでした。"八咫鏡"を使ってる時の外観はドレッドのロンゲちゃんで、天狗ちゃんではなかった。

また、"須佐能乎"の発動は骨格が先ず形成され、それに筋肉や皮膚が行き渡り天狗ちゃんに変化して行ったんですが、骨格の「眼」は天狗ちゃんの下のドレッドちゃんの眼でした。それが、天狗ちゃんの口から覗いてるのね。先にも説明したけど、"須佐能乎"は天狗ちゃんの下にドレッドちゃんがいて、その下に骸骨がある構造。それらの外観がゼツ(黒)の言う「霊器」の使用によって変化する。

"須佐能乎"="骸骨"とは霊器を宿す器?!

これらから、考えると…"須佐能乎"とは霊気を操る事ができる霊的な依憑(よりわら)か霊媒(れいばい)ではないか?と僕は考えます。"須佐能乎"の本体とは骸骨ちゃんで、それが所有する「霊器」によって変化(霊器の具象化…つまり、着る)するのではないでしょうか。つまり、"十挙剣"は天狗ちゃんを成し、"八咫鏡"はドレッドのロンゲちゃんを成す。

他にもきっと「霊器」は存在するだろうから、"須佐能乎"のバリエーションは多様にあるんじゃないかと思うんです…【以上】


簡単に言うと、"須佐能呼"とは「霊器」を降ろす「霊媒」。あの骨格(骸骨)が本体でしょう。ゼツが観戦した「イタチVSサスケ戦」の記録(ゼツは映像の記録能力があるようです)を「後でじっくりと見せてもらう」(第396話/「自己紹介」)と、マダラ(トビ)が言ったのは、その「霊器」の在処か、その詳細を知りたかったからではないかな…と、考えたりもしています。

「本当はお前ももう気付いてるんじゃないのか?」

そして、トビ(マダラ?)がサスケに駄目押すように(第401話/「幻術(まぼろし)」)、イタチが命を燃やすように示した…"須佐能呼"の仕事をサスケに思い起こさせます。サスケの左肩から消え去った「天の呪印」。サスケの中に居座り続け、抑えのチャクラがなくなって主導権を奪おうとした白蛇=大蛇丸も、"須佐能呼"が封印してしまいました。

それに、サスケは見てはいないでしょうが、"須佐能呼"が取りこぼした些末な白蛇も残った"天照"の黒炎が始末しています。描写的には"天照"の黒炎が積極的(黒炎が分離して白蛇に接触している…第394話/「サスケの勝利」)に白蛇を駆逐していますから、イタチが"天照"で狙った標的(対象)が大蛇丸のチャクラであった可能性を感じます。

つまり、マダラ(トビ)もサスケも、イタチの真の目的が、サスケの中の大蛇丸の除去(呪印を含む)にあった事に到達しているのです。僕はこれをして「親の所行」と感じています。古い話ではありますが、作家の故・飯干晃一先生が某宗教団体と「仁義なき戦い」を繰り広げ、愛娘を奪還したのに非常に似ています。「命を懸けても娘を奪え返す!!」と、生前、氏は豪語していました。そして、勝った…!!

あの孤独な戦いを制した無尽蔵とも思えるような強大な「力」。

それが、サスケの「親」であるフガクがイタチに託した…「力」であるとするなら、イタチの行いや、フガクのサスケに対する「愛」に整合性が得られます。同時に、「うちは虐殺」でのフガクの最期の描写も一応、リニアに繋がると思います。詳しくは、「約束」(イタチの生き様…最終話)に示してあるので、読んでみて下さい。

この機微と、実際のイタチの行動の相違…イタチの「嘘」?

これが、イタチが残した微かな「違和感」であります。


そして、その直後、サスケの前でお面を外しながら語り始めたマダラ(トビ)が登場します。しかし、名刺代わり?に示した写輪眼はイタチの想定の範囲内で、サスケとの対決の最後で見せたデコトンもどきで仕込まれた"天照"が発動する事になるのです。これにはマダラ(トビ)も驚きを隠せなかった…。

「おそらくお前がオレの写輪眼を見ると
"天照"が自動的に発動するように仕掛けたんだろう」

トビ(マダラ?)は"天照"に苦しみながらも無傷で生還しています(第397話/「真実を知る者」)。それから、お面を再び装着して、何事もなかったように静かに語り始めました。仕込みの"天照"は確かにマダラ(トビ)の右肩に着火し、その黒炎はマダラ(トビ)を覆うように成長していたのに…。対象を燃やし尽くすまで消えない"天照"が…ですよ(黒笑)。

(さすがのイタチにもオレの全ては知られていなかった…
でなければ死んでいた)


難攻不落にも思えるマダラ(トビ)ですが、完全な不死不滅ではなく、何かの「秘密」に守られている事が伺えます(第397話/「真実を知る者」)。燃えたのは外皮(服など)だけでしょうが、熱がってたし、焦ってましたから!!(笑)そして、その「秘密」を、マダラ(トビ)はイタチが気付いてはいない…と考えているようでもあります。

「お前に術をかけていたのだ。オレを殺すため…いや
お前をオレから遠ざけるためとでもいおうか…」

この言葉の真意が非常に難解なんですが、イタチが知るマダラ(トビ)の「秘密」に関して、マダラ(トビ)自身も量りかねていたベクトルも感じます。二人の出会いは「うちは虐殺」以前。かなりの年月がそこにはあるんですが、絶えずお互いを探り合っていた…関係を想像させます。二人の発言のズレ具合と相まって憶測が憶測を呼ぶ部分であります。

しかし、イタチの周到さや賢さから考えると、イタチがサスケを暗殺しようと考え、サスケの左眼に"天照"を仕込んだ…のでしょうか?マダラ(トビ)がわざわざ、サスケに接触して、時間をかけて懐柔するようにサスケを解きほぐしているのを「万華鏡の儀式」とするなら、それはイタチの目的とも符合する内容ではないのでしょうか?

「お前と戦い…お前の前で死なねばならなかった」

サスケに新しい「力」を与えるのがイタチの目的だった(第401話/「幻術(まぼろし)」)。その為に、イタチに自分が討たれる必要があった。マダラ(トビ)が言うように、イタチは里を出た時から、もしかしたら、そのズーッと前から「覚悟」していたのかも知れません。であるならば、マダラ(トビ)を暗殺しようと、イタチは考えなかったと思うんです。

「ダンゾウを含む里の上層部に
"オレは生きている"と忠告するためだった」

マダラ(トビ)の言う「木ノ葉強襲事件」の真相は(第401話/「幻術(まぼろし)」、典型的なイタチの行動パターンとも符合し、非常に受け入れ易いです。イタチは言葉ではなく行動で示すタイプですから。そして、同じパターン(考え方)でイタチがサスケに"天照"を仕込んだのだとしたら…。それは、イタチの威嚇?

イタチの仕込みの"天照"はワザと狙いを外す設定だった!!??

イタチはマダラ(トビ)に「万華鏡の儀式」を執り行わせる必要があったから、マダラ(トビ)を暗殺する事は望まなかったと、僕は考えます。しかし、イタチが無策でサスケを手放すのは不自然で、マダラ(トビ)を逆に懐疑的にさせてしまう可能性を想定したんじゃないでしょうか?だから、ワザと"天照"を逸らす照準にセットしておいた…と、僕は考えます。

「イタチの死体は持っていく」

イタチは自分の体をマダラ(トビ)が保存する事も想像していた筈です(第396話/「自己紹介」)。で、なければ、自分で自分を燃やすか何かの仕掛けをするくらいはイタチならしたんじゃないでしょうか。イタチは自分の体をワザと残したのです。イタチのこの想定は、マダラ(トビ)の「秘密」に関連する可能性があり、それを想定していたと言う事は、イタチもマダラ(トビ)の「全て」に気付いていた…と、僕には思えます。

つまり、仕込みの"天照"でマダラ(トビ)を葬り去る事も可能だったと、僕は考えています。しかし、それをしなかったのは、サスケの新たなる覚醒を達成させる為だった…。万華鏡写輪眼の開眼には介添え的な役割…「万華鏡の儀式」が必要と言う仮説が、そこにはあるんですが、その仮定を飲み込んで(汗)、イタチはマダラ(トビ)を利用したんじゃないかと思うんです。

そして、その行動には、マダラ(トビ)がイタチの「眼」の秘密には気付いていない…と言う一種の「懸け」があるのかも知れません。そして、「暁」内の協力者の存在…すら想像…と言うよりは期待かな…しています。キッシーも「暁」から裏切り者がでる…みたいなリークもあったみたいだし、それに乗っからせてもらおうと思います(イタチがその裏切り者だったらアウトですがねーッ!!…黒笑)。

「イタチのことなら何でも知っている
…まぁ、イタチはその事に気付かずに死んだがな」

仕込みの"天照"が外れた事がマダラ(トビ)を、おおいに安心させている事は事実でしょう(第397話/「真実を知る者」)。それこそがイタチの目論見だとしたら、イタチはまだ生きているかも知れません。希望的妄想なんですけどね…。描写的にも、イタチの頸動脈に指を当てて心拍の有無を見たり、脳波が停止した確認などがあったわけではないし。医学的な死亡の判定は少なくともなかった。

イタチが死んだ…と憔悴(しょうすい)し切ったファンが居るし、少しは希望的な観測もあっても良いとも思います。それに、イタチが死んでしまって『NARUTO -ナルト-』に対する興味が潰えてしまいそうになってる人もモチベーションを回復できるかも知れません。何より僕もイタチは大好きですから、もう一度、会いたいし…それはサスケも同じ気持ちでしょう。だから、もう少し、希望を持って物語を楽しんで行きましょうよ!!

「その時、お前に新しい力を与えるため…」

マダラ(トビ)が明かしたイタチの真意(第400話/「地獄の中で」)。その判定をマダラ(トビ)が誤っている可能性に期待もしています(笑)。この場合、単にサスケを利用するだけの考えに突き動かされているなら、「新しい力」とは万華鏡写輪眼になるし、サスケの将来に対する思いやりがベースにあるなら、それは、真・万華鏡写輪眼であるべきだと思います。

それに、これまでもイタチはワザとサスケを大蛇丸に育てさせた疑惑すら、僕は感じていますし、今度はそれがマダラ(トビ)だっただけかも知れないとも思えて来ます。件のサスケが波打ち際で黄昏れるシーン(第401話/「幻術(まぼろし)」)でサスケが自由になっていた…マダラ(トビ)の管理下に強制されているようではない…描写からは未だ余談は許されませんが、サスケは万華鏡写輪眼の開眼には至った筈です。

イタチはマダラ(トビ)を殺さなかった。それが意図したものであり、マダラ(トビ)の思い込みがその真意に及ばせない障壁になっているとして、サスケには更なる覚醒が必要であると、イタチは想定していたと、僕は考えています。そして、その仮定の先にある予感は…。もしかしたら…イタチは、マダラ(トビ)を殺せるのに殺さなかった?そこに潜む…イタチの真意は?

本当の「敵」はマダラ(トビ)ではない!!??

この忍界を含めた世界を揺るがすような騒動の影に潜む黒幕。それが他に存在する…と、イタチは考えているんじゃないか?それが、ペインかも知れないし、木ノ葉の「根」であるかも知れません。或いは別の何かかも知れない。最低でも、イタチがマダラ(トビ)にサスケを託すかのように逝ってしまった(事になっている…笑)描写は非常に大きな痼りだと、僕は思っています。

何より、イタチの仕込みはマダラ(トビ)の写輪眼を直接狙わなかった…。
或いは、マダラ(トビ)のチャクラに照準を合わせた設定でもなかった…。
周到で思慮深いイタチにしては、如何にも片手落ちな…
サスケへの"天照"の仕込みには「違和感」が拭えない…。

 
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「読者緊急参戦指令・調査任務」

  
以下、週刊少年ジャンプNo.26…100~103頁より引用…五代目火影・綱手より、木ノ葉の精鋭と読者に向け、緊急任務が発動!!キミも今すぐハガキを手に、この任務に参戦せよッ!!。調査範囲は245話~399話まで!!2年半の修行の旅を終え、木ノ葉隠れに帰郷したうずまきナルト!!今回の調査任務は、この瞬間から始めるものとする!!

(任務NO.1)キミの心を掴んだ…最高の名シーンを探せ!!

修行の日々、苛烈な戦い、出会いと別れ…。忍によって紡がれる数多のドラマ。その中で、印象深い場面を1つ選び、掲載された話数とその理由も教えてくれ!!

うずまきナルトからのアドバイス:

数年ぶりの仲間との再会!!新たな忍者の登場シーン!!そして新術の発動…!!思わずグッときたーって瞬間を選ぶてばよ!!

ケルベロスの答え

名シーン:第381話「その正体…!!」(第42巻/35ページ)。自来也がペインの「正体」に気付き、死を覚悟して再度、ペインの前に赴こうとした時、二大仙人を生かす為に自来也が単身突入しようとするのに"頭"が随伴を申し出ました。それを、いつもは口うるさい"姐さん"が言葉を挟まずに、ただ一言…「晩飯までに戻りんさい」と言ったシーン。

理由:もう個人的な「ツボ」でスミマセン。シーンの説明文を書いているだけで泣けてきました。二大仙人の自来也に対する接し方や距離感は人として見習うべきだと思います。これが血の繋がった親子であればなんて事はないのですが、カエルと人間ですから…否…血の繋がりのない間柄で、甘やかしすぎず、それでいて冷たく突き放したところがない。これをして人は「思いやり」と言うのだと思います。

「ああ…終わったら自来也ちゃんと一緒に飯を食いに帰る」と言う"頭"の言葉に「…………」と姐さんが微笑むシーンに又、涙です。そして、その暖かさに自来也は「…………」と最早、言葉も無い。心の中で(ありがとうございます…)と呟くしか無かった…。この光景は美しかった。人を思いやる心。それを感じ取り、その上で感謝できる心。この刹那には人の清らかさが溢れている。今も…涙が止まらない。

「柱間VSマダラ」の終末の谷の一戦もベストシーンなんだけど、僅差で次点。あれに種明かしとか、もう少し実際の戦闘シーンの描写があったら、「ベストシーン」と「ベストバウト」のダブル受賞だったんですけどね。ま、あの見開きはきっちり「考察」で、「ああでもないこうでもない…」とアホな事を書きますから、楽しみにとっておいて下さいね。


(任務NO.2)キミが最も感動した…名ゼリフを探せ!!

忍は過酷なる日々を生きる。そしてそこから生まれた言葉には、熱き忍の忍道が宿るとされる…!!キミの心に刻まれた感動的な名ゼリフを1つ選び、話数と理由も記入してくれ!!

春野サクラからのアドバイス:

任務中や戦闘中には、沢山の名言が生まれたわね。忍道が伝わってくるセリフはもちろん大事。だけど「日常の時間の中で、思わず飛び出した珍言」も面白いと思うわよ~ッ!!

ケルベロスの答え

名ゼリフ:「サスケを助けたいなら君自身の力で助け出せ。九尾の目ではなく自分の目で…サスケの姿をしっかり見たいなら。そして、サクラを守りたいなら」(第299話/「強さの源…!!」~第33巻/181頁)。九尾のチャクラの毒に当たったサクラを休ませ、少し離れたところにナルトを呼んで、ヤマトが叱責したシーンで、ヤマトがしっかりとナルトを見つめて伝え切った言葉。

理由:先ず、ヤマトの叱責の作法に唸りました。ナルトの自尊心や羞恥心(どっちもサクラに対する気持ち)に配慮して、少し離れた場所で、静かに高ぶる事無くナルトの行いを、ヤマトは叱責しました。確かに、ナルトは間違った事をしましたが、それでナルトを全否定していませんよね。ちょっとした過ちですら人格すら否定してしまう様な責め方をするオトナが多いのに、ヤマトの態度は素晴らしかった。

そして、この時、ヤマトがナルトに伝えた言葉は、波の国で出会った「白」がナルトに伝えた「……君には大切な人がいますか?人は大切な何かを守りたいと思った時に本当に強くなれるものなんです」(第21話/「森の中の出会い…!!」~第3巻/75-77頁)に匹敵する…ナルトの「生き様」を決する様な大切な言葉なんだと思います。「白」が母親の大役を果たしたとするなら、ヤマトは間違いなく父親役。それが、初代のDNAの為せる御業であるなら…或いは…。


(任務NO.3)キミが究極に熱くなった…ベストバウトを探せ!!

"暁"や"蛇"の参戦により、激しさを増す戦い。その中でキミが思わず拳を握りしめた、究極のベストバウトを1つ選ぼう!!「○○○VS○○○」と記入し、掲載話数と、選んだ理由を書き込もう!!

犬塚キバからのアドバイス:

オレたちも中忍になって、厳しい戦いも多くなった!!集団戦にも個人戦にも名勝負が生まれたぜ!!ま、「ナルトVS木ノ葉丸」みたいな、アホ丸出しの戦いを選ぶってのもいいけどな。

ケルベロスの答え

ベストバウト:「黒刀のライドウVS角都」の…突き(第327話「絶望の中に…」~第36巻/141頁)。アスマを退けた飛段を取り囲む黒い鳥(カラス?)の中から、ライドウの「黒刀」一閃!!角都が「!!」(黒刀!)と驚いてる。そして、<キュイン>と堅い角都の顔に傷を負わるシーン。

理由:出会い頭の一撃!!これこそ「忍」の理想的な闘い方だと思います。普段は地味なライドウですが(笑)、充分な見せ場を作ってくれましたね。この時、柱間と対戦経験のある角都が(黒刀!)と、内心驚いてる所がミソで、これがないと駄目だった。角都が驚く程の業ものを持つライドウ。三代目火影存命中のライドウの描写からすると、恐らく彼は…ザザザザザ…ザザッ…(黒汗)。

できれば…自来也のピンチも救って欲しかった(汗)。たとえ身代わりになろうとも…(笑)←アメリカンジョークですからね…(ど、何処が…)。


(任務NO.4)忍術、忍道にシビれた…先生にしたい忍を探せ!!

ナルトには自来也、サクラには綱手…師匠となる人物は、弟子の未来を左右する重要な存在である!!もしもキミが、自分の師匠を1人だけ選ぶことができたとしたらどうする…!?名前と選んだ理由を教えてほしい!!

ヤマトからのアドバイス:

あの忍の術を教えて欲しい!!あの忍のような忍道を歩んでみたい!!そう思える人物を是非、選んでほしいな。え、僕!?残念ながら僕の木遁忍術は、教えてあげられないんだよね…。

ケルベロスの答え

名前:波風ミナト(四代目火影)

理由:「先生だからこそです!本当の忍の才能を持つ立派な忍者で、あなたほどの忍はいませんからね」(第382話「本当の選択!!」~第42巻/53頁)と、やや卑屈に接する自来也にきっぱりと言い放ったミナト。その肩に暖かい掌を添えるクシナ。自来也のホントに伝えたい気持ちを汲み取り、自分のモノにしているからここまで自信を持って言えたんですね。

これは優しいとか、賢いとかで考えるレベルじゃなくて、「魂」が何をすべきなのか?それが「心」と同調しているからなんだと思います。つまり、ミナトは自分が何者かを知っているのです。自分が何者かを理解する…一口に言ってもそれは容易い事ではない。それをサラッとやってのけるミナトを、僕は「師」と仰ぎたい。本心でミナトに師事したい!!と願う…ケルベロスです。


(任務NO.5)キミが1番好きな…トビラ絵を探せ!!

『NARUTO -ナルト-』の各話トビラページ。そこに描かれた絢爛豪華なイラストは、様々な物語を想起させるものばかりだ!!その中で、キミの1番のお気に入りのイラストはどれ!?1点を厳選し、話数と理由を報告してほしい!!

日向ヒナタからのアドバイス:

選んでもらうトビライラストは、カラーでもそうじゃなくても大丈夫です。も、もしも私が選ぶとしたら、ナルトくんのイラストを…ああ…。たくさんあって…ど。どうしよう!!

ケルベロスの答え

トビラ絵:第388話「力の差…!!」のトビラ絵。アオリ(それは始まりから幻だった。兄と弟という絆。)「うちは」の家紋があしらわれた壁に腕組みして持たれるイタチ。それを真似るように腕組みして寄り添うサスケ。背丈の低いサスケがイタチを見上げてる。イタチはサスケを優しく見つめてて、二人とも微笑んでいる。微笑ましい光景…。幻…幻術(まぼろし)?

理由:やっぱり、イタチとサスケの微笑みに<ズキュン>でしょ。イタチって感情の露出がめちゃめちゃ少ないので、こうして軽ーく微笑む…口元が緩むだけで<キュン>となっちゃいます。そして、その視線はサスケを優しく包んでいる。決して、サスケに眼の高さを合わせる様な近付き方はせずに、自分の高さでサスケに接している。サスケもイタチを見上げ、少しでも近付こうと背伸びしているように感じます。この光景を「幻」と言いきれる!それこそが真の優しさなんじゃないかと…イタチを見て思います。イタチもサスケを容易く抱きしめたりしなかった。それって…『NARUTO -ナルト-』の素晴らしきオトナの共通点なんですよね。

(任務NO.6)キミが兄弟(姉妹)にしたい…忍を探せ!!

もしも、兄弟や姉妹を1人だけ選べるとしたら…?兄、弟、姉、妹から選び、その名前と、理由を報告してくれッ!!

サイからのアドバイス:

兄弟にしたい忍を選ぶことは、強い繋がりや絆を得たいと願うことかも知れないな。ナルトとサスケくんのように、自分と相反する存在を兄弟として選んでみる…というのも、興味深いな。

ケルベロスの答え

名前:奈良シカマル(弟)

理由:「先ず、弟で練習…」じゃなくて(どんだけやねん!!…笑)、最近、無性に将棋が打ちたくなって…あの縁側で相手してもらいたいです。シカマルは賢いから、歳が離れてても言葉が通じると思います。こんな賢い弟がいたら、それはそれでプレッシャーだろうけど、そこは兄の威厳で誤摩化しましょう(笑)。

お酒が飲めるようになったら、二人で酌み交わしたいです。朝までブイブイと徘徊したり、いろんな事を教えてあげたいなと思います。そして、いつまでも尊敬され、慕われるような兄貴でいられるように、努力すると思います。きっと、アスマもそんな気持ちだったろうな…と思います。


(任務NO.7)作者・岸本先生に…質問せよ!!

『NARUTO -ナルト-』の物語や世界観についてでも、岸本先生についてでもOK!!岸本先生に、キミの質問を1つぶつけてくれ!!

油女シノからのアドバイス:

もちろん、ふと頭に浮かんだ素朴な疑問でも構わない。…ちなみにオレは、体内に飼っている寄壊蟲の数を把握している。だが今は教えられない。なぜなら、質問が来た時に答えたいからだ…。

ケルベロスの答え

質問:(非常に、非常に不遜ではありますが…)「ナル×ジャン」の存在を知っていますか?(ボソッ…)もし、知っていらっしゃるんでしたら…いつもいつも…アホな事ばかり書いててスミマセン。生まれて来てスミマセン。心から尊敬しておりますのでお許し下さい。『NARUTO -ナルト-』を毎週楽しみに愛でるように楽しませて頂いております……。

以上。

一部、黒くてスミマセン(黒汗)。僕もこの内容で応募しときますね。皆さんも自分自身の目で見た『NARUTO -ナルト-』から感じたシーンや名言を探してみて下さいね。僕のコピペは駄目だからね(笑)。それだと参加する意味ないし、折角…こんなに楽しい企画なのに、それが台無しになっちゃうからね。

……ヤマトがナルトに言ったように「自分自身の力で」って言うのが大切なんですよ。アレは全ての少年少女に放たれた言葉だから…。それを肝に銘じるように!!

ナル×ジャン ケルベロス


任務応募者の中から(抽選で)150名様に
『ナルト×サスケ千社札シート』(2枚セット)をプレゼント!!

※それぞれに7枚の千社札がついた特製シート!
※千社札はキミの名前が入るぞッ!!



■応募のきまり

ハガキの裏に住所、氏名、年齢、学年(職業)、電話番号と応募する任務NO.、任務結果を書いて送ろう!!ハガキ1枚につき、応募できる任務は1つだよ!!※ペンネームで応募する場合も、必ず本名を書いて下さい。

●あて先/〒119-0163東京都千代田区一ツ橋2-5-10集英社
WJ26号『NARUTO -ナルト-』「緊急任務」係まで
●しめきり/2008年6月23日(月)(当日消印有効)

※頂いた個人情報は今後のWJ他の企画で使用します。
※当選者の発表は、今後のWJ誌上でで行います。



 
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第401話「幻術(まぼろし)」

 
「………」

嫌らしい「間」を作り出すマダラ(トビ)。

「でたらめだ…オレは何度も殺されかけた」

サスケは異論を唱えます。眼も未だ力ないグレーだけど、徐々に生気が戻って来てる…。若いから回復力があるのかな?段々と行動の振幅が増してるんだけど、それってマダラ(トビ)の話術にハマってるだけなので、実はヤバいんです。当の本人にはそんな事は分かんないでしょう。このサスケの反応はマダラ(トビ)が引き出したモノだって事。つまり、マダラはサスケの反応に「答え」を用意して待ってるんです。完璧な「後の先」(ゴのセン)。要するに痛烈に骨身に沁みる「カウンター」なのです。

「イタチが本気なら…そうなってたろう…確実にな」

間髪入れないマダラ(トビ)。

「あいつは万華鏡写輪眼の瞳術まで使って
オレを殺そうとしたんだ!それなのに…」

出口を塞がれたサスケは苦しいから、その近くにある「ドアノブ」に手を掛けて取り敢えず回す状況です。それがマダラ(トビ)の思うつぼである事も知らずにジタバタともがいてるだけなんです。そして、マダラ(トビ)にはサスケの選択肢が見えているから、サスケの言葉を聞いて考える必要がないのです。だから、答えが速い。テニスのテクニックで言うと「ライジング」に当たります。ラリーのリズムが回数を重ねる程、速くなって来る…ラリーは続いてるから、善戦してるかに見えて、実は差し込まれてる…。

「お前の対処も全て計算の内だ
あの戦いでイタチはお前を追い込む必要があった」

マダラ(トビ)は何とかして、この話題にサスケをリードしたかった事に注目して欲しいです。他にも何パターンかあったでしょうが、取り敢えず、サスケをこの「ライン」に立たせたかった。それは、サスケにイタチとの闘いを冷静に検証させたかったからです。僕らは物語を俯瞰するかのように観察してるからピンと来ないけど、サスケは当事者ですから。僕らの視点とは違う。

「……!」

サスケは賢いから、マダラ(トビ)の言葉の少し先が見えてるのね。でも、もっと冷静に考えると、それをマダラ(トビ)は利用して話を進めている。このやり取りを見てるとちょっと気持ち悪くなるんだけど…ヤクザの追い込みにちょっと似てる(汗)。宛(さなが)ら、マダラ(トビ)は「カタ」を押さえようとする親分さん?サスケは雁字搦めの町人?と言う感じです(笑)。

「その理由…
本当はお前ももう気付いてるんじゃないのか?」

「…出るものが出たな…」

マダラ(トビ)の言う通り、サスケはイタチと闘った中で感じた「痼り」をトレースしています。イタチが何故、あんな事を言ったのか?言う必要があったのか?考察してるんですね(笑)。先にも言ったように僕らは物語を俯瞰(ふかん)してますから、サスケが今になて反芻(はんすう)する事にざらつきを感じてしまうけど、サスケの反応は自然なものだと思いますよ。

「呪印からの解放…
そして最も親しい者の死…
お前に万華鏡写輪眼を開眼させる戦いでもあった」


サスケの左肩がクローズアップされています。そこには「呪印」はもうありません。「須佐能呼」の「十挙剣」(とつかのつるぎ)が討ち祓ったからです。あの描写に関しては現在考察中につき割愛いたしますが、「天の呪印」を囲む「封邪法印」。あれは中忍試験の最中、辺り一面を自分の血で綴った…命懸けの…一世一代の封印でありました。

大蛇丸もその仕事をやっかみ半分、冷やかし半分でカカシをツンツンしていましたが(笑)、あれはカカシがサスケに与えた「愛情」そのものであったと、僕は考えています。結局、サスケは大蛇丸の下に堕ちてしまうんですが、部分変化なんて本家の重吾が賞賛する様なコントロールができるのは、カカシの与えてくれた「封邪法印」があったればこそじゃなかったでしょうか?

大蛇丸は「封邪法印」を消さなかった!!

これは事実です。サスケが自分の手中に堕ち、「潜影蛇手」や、「蛇一族との契約」に関するタトゥーを入れるなど、サスケの体に細工をしてる筈なんだけど、大蛇丸もカカシの「封邪法印」を消し去らなかったのです。それはメリットがあったからだと思います。つまり、サスケが呪印の浸食に自我を失う事無くチャクラを使えるから……。大蛇丸もカカシを認めてたんですね。

同時に、カカシが自分の血で辺り一面に綴った法印の重さ…つまりは、愛情の重さを理解していたんじゃないかと思います。天の呪印を取り囲み、そこから漏れ出す「呪印」のチャクラを、サスケのチャクラへと変換する術式。大蛇丸はこの「法印」にナルトの腹に刻まれた「八卦の封印式」を思い起こした事でしょう。大蛇丸はホントは優しい人だから、その想いを踏みにじる様な事はしなかった…と、僕は考えたいです。

だから、カカシの「封邪法印」を上書きしたり、除去したせずにそっとしておいた…。そして、サスケはその愛情の印とも言うべき「封邪法印」によって「天の呪印」をコントロールして、通常の数倍もの夥(おびただ)しいチャクラを我がモノにしていたのです。二人のオトナの溢れんばかりの愛情に支えられた上に「力」が存在した事を意識もせずに…イイ気になっていた。それって、コドモって事じゃないでしょうか。

それを、マダラ(トビ)は揶揄(やゆ)しているのかも知れません。

「あれは全てお前のためにイタチが仕組んだ戦いだった
お前の眼を奪うという芝居を最後まで演じきってな」

「…………」(サスケ)

夏の夜更けなんかに、お兄ちゃんが弟に「お化けがでるぞ~ォッ!!」って脅かすみたいな…「眼を奪う…」って言うイタチの所作。なんだかんだ言ってもサスケだっておかしいと思っていた…。それをマダラ(トビ)も解った上で、この問答が成り立っているんです。もう"On the rail"です。詰め将棋で言うと「詰めろ」です。マダラ(トビ)の手は全てが「王手」…つまり、サスケの返し手が止む時、このせめぎ合いは終わる…。

「飲み込めて来たようだな…」

ねっ(笑)。マダラ(トビ)の余裕綽々。

「お前は嘘をついている!」

「………」(マダラ)

「九尾に里を襲わせたのはマダラ!
お前の仕業だとイタチは言った!」

サスケはイタチの言葉を信じてるんです。サスケはイタチが「真実」だと思っているのです。何故、マダラ(トビ)がこんな風な面倒臭い展開を良しとし、時間を割くのかと言うと、イタチを看破したいからでしょう。イタチが真実なのか?マダラ(トビ)が真実なのか?それは今は解りません。それをサスケがどう受け取るか?が、肝心で、マダラはイタチとサスケの「信頼」を勝ち取る闘いを、ここで展開してるわけです。

十六年前―
九尾が木ノ葉を襲った事件は
もちろんマダラが起こしたものだ
それも四代目によって阻止されてしまった

つまり…
今のマダラは負け犬だ…
うちはの本当の高みを手にするのは奴じゃない

…あの男
マダラを超え本当の高みへと近付くのはこのオレだ

「九尾事件」に関しては諸説紛々の雨霰(あめあられ)で、その真相は未だ闇の中…としておきましょう。その真相を知っているのは恐らく、ミナトとクシナでしょうが、もう居ません(クシナは不確定要素が微妙にありますが…)。自来也も巻物蝦蟇の伝聞(蔵入り)によってのみ「九尾事件」を知るようでしたし、三代目も大蛇丸に殺されてしまった…。

「オレの相棒であり、師であり」(第42巻/115頁)

ここではイタチがマダラを「負け犬」と言った部分が大きいと感じます。「師」「相棒」…とイタチに言わしめたマダラが多重な存在である可能性を感じさせます。つまり、時に「師」である「マダラ」であり、時に「相棒」の「シスイ」だった…。マダラとは人と言う「器」を渡り歩く「意思」或いは「写輪眼」なのかも知れない。

写輪眼の高度な覚醒が写輪眼のみの存在を許容する?!

それが、マダラが永きに渡り生きながらえる秘密なんじゃないかと、僕は薄らと考えてます。そこには「強いチャクラ」とか、写輪眼の眼球と眼軸の関係も合わせ考えねばならないでしょう。そして、イタチやマダラはそれを知っている筈です。イタチとマダラが同じものを目指しているかは未だ知れませんが…。

「うちはに濡れ衣を着せた
イタチと組んで一族を弄ぶために!!」(サスケ)

「それはイタチのついた嘘だ…
さっきも言ったはずだ
万が一にもお前に真実が伝わることを
イタチは恐れていたのだ」(マダラ)

段々と、言葉のキャッチボールのリズムがアップビートに変化してる…。マダラは「答え」を用意しているから応答(レスポンス=レス)が極めてクイックなんです。おまけに、妙に落ち着いている。僕にはこの落ち着きがマダラ(トビ)の「悪意」に感じてならないんです。「悪意」と言うのが適切じゃないなら…「手前味噌」だ…。どんな立場にも「正義」はあるからね。

何はともあれ、これ以降の台詞回し、吹き出しの入り方(かぶせ方)に注目して下さい。ボクシングで言うなら、ショートレンジ・ノーガードの打ち合い(むしろ、サスケのサンドバック状態?)。ピンポンだったら前陣速攻タイプ同士の苛烈な打ち合い。動態視力の限界の様相です。人の会話とはかくも対戦形式の競技に似ている…と言う事です。

「その可能性を微塵も残さぬよう…
お前にオレを信用させない為の嘘をつき
そればかりかお前の眼に"天照"をも仕込んだ」

気付いて下さいね…。ホントに上手な「嘘」って、所々、「真実」を挿入してるんですよ。この場合、イタチの愛情そのものとも言える、仕込みの"天照"をマダラ(トビ)は巧妙に使ってる…と考える事も出来るわけです。マダラ(トビ)が「真実」かも知れないし、イタチを常に「善」とするのも公平ではないと思うから…断定はしないけど、マダラ(トビ)の論調は整然とし過ぎてる…。

公平に判断するなら、どっちも「嘘」を言ってて、「真実」も同じように言ってると考えるべきでしょう。これはそのままリアルの世の中に当て嵌める事が出来て、完全な「真実」とか、完全な「善」て言うのは、実は無いんです。結果的に主流として残った方、大勢が付き従った流れが「真実」や「善」とされるのが世の習わしで、それが不条理であれ何であれ、「現実」なのです。

「現実」なんて相対的な人の知覚に過ぎない…
それは「幻」(まぼろし)も同じじゃないか?

イタチはサスケにそれを伝えたかった…?

「信じられるか…そんなこと!」(サスケ)

「あいつは!イタチはだ!
一族を殺して"暁"に染まった犯罪者だ!」(サスケ)

「ただ一人
決してぬぐえぬ罪を背負い里を抜けてなお
"暁"に入り込み里にとって危険な組織を
内側から見張っていた…」

「……!」(サスケ)

「暁」にイタチが入隊(或いは興した)したのは木ノ葉に情報を提供する為だったんですね。ここは読み違えてたな。そもそも「暁」を興したのはマダラの単独で、イタチは「マント」のデザインを持ちかけただけなのかな?だから、前回のマダラとイタチの初接触でマダラがマント姿じゃなかったのも頷けます。マダラはデザインセンスが無かったのかもね(笑)。

イタチが、「暁」を顕在化させる為に巧妙に「マント」の企画を立ち上げ、構成員を乗せ、マダラの了解を取り付けるまで奔走したのかと考えると、それは微笑ましくも感じます。鬼鮫なんかは言いなりなんだろうけど(←ここは次の考察で深く、深く掘り下げましょう)、イタチが巧妙に工作し、「暁」のマントを制作の企画立案したんじゃないでしょうか。

イタチが夜なべして、せっせと全員のマントを仕立てた…と言うのも微笑ましい…否…涙ぐましい?!(笑)縫い針に髪の毛の油を付けるなんてベタなアクションを入れつつ、針に糸通すのは、やっぱり写輪眼で見極めてたのかな…(笑)。鬼鮫はそれを手伝おうとするんだけど、あまりにも不器用で却下されてしまった…とかね(閑話休題)。

「常に木ノ葉隠れを想いながら
そして同じくお前のことを…

お前を守ると約束していた三代目火影が死んで
すぐにイタチが木ノ葉に姿を現したのは
ダンゾウを含む里の上層部に
"オレは生きている"と忠告するためだった」

件の「イタチ&鬼鮫の木ノ葉強襲事件」と「蝦蟇口縛りの一戦」です。特に蝦蟇口縛りでは自来也が意図的にイタチらを逃がした嫌疑を、僕は抱いていたので、自来也とイタチが何らかの連絡を取り合う為だったのかと思ってたんですが(もっと告白すると、この時は自来也が「暁」のボスだと思ってたんですよね。若気の至りだったな…遠い目)、イタチはむしろダンゾウを意識してたんですね。

だから、ナルトを捕まえに来たと言う割りには大げさで大々的、かつ大っぴらな「強襲」だったんですね。「最後に封印するなら最後に狩っても同じ事だ」(第39巻/71頁)なんて、四尾・熔遁の時にイタチは言ってるんだけど、気持ちは木ノ葉の人だったんですね。シカマルやサクラが想うように、イタチもナルトの事を大切に感じてたのかな。

問題はマダラがそのイタチの「真意」に気付いてたところ。マダラはイタチを「スパイ」と言い切ってるから、黙って「暁」で放置していたとは思えないです。それからすると、鬼鮫はイタチの「見張り役」と言う事になるのかな。そう考えれば、イタチに対する従順さが任務の一環に見えて来ます。時折見せるツッコミもイタチの反応を見てたのかな…って。

その鬼鮫が「蛇」のサスケ支援の阻止に出た時に、今度はゼツが物見遊山的な雰囲気ではありましたが、イタチとサスケの闘いを観戦に行ってます。これが予定された連係であったとするなら、現在の「暁」において、イタチは孤立状態だったのかな?と感じます。周囲の暁が皆、敵だったから写輪眼を常時覚醒してた?って考えも、ここからは生まれて来ますね。

「お前のことを何より」

「やめろォ!!」(サスケ)

「嘘だ!!そんなの全て―」(サスケ)

「何故ならお前は生きている!!」

マダラ(トビ)の台詞が、間髪入れずサスケの喉元に刺さっている所に注目して下さい。常にマダラ(トビ)は機先を制しているんです。サスケが安易に逃げ道を探してのたうつのとは明らかに違って、盤石の状態でサスケの言葉を抑えているんです。剣術においては、これは「後の先」(ゴのセン)の真骨頂なんです。達人の境地にあっては、眉や口許の動き、もっとさかのぼれば筋肉繊維の変化でそれを察知するのだと言います。

マダラ(トビ)は宛ら、「居合い」の間合いでサスケの剣を待っているのです。この場合、マダラ(トビ)の間合いに爪先が入った時点でサスケの負けなのです。その機先にサスケの「崩(くず)し」が介入している様子はなく、サスケは余りにも無防備です。これではマダラ(トビ)の思うがままでしょう。「完堕ち」と言っても良い程のサスケのやられっプリです(汗)。

サスケが今…立っているのが、マダラ(トビ)の掌の上だと感じませんか?「何故なら…」の行(くだり)。これはサスケには効いた…。サスケが賢いだけに強烈な一撃だったと言えます。サスケは息も出来ない程の驚きを示しています。そして、マダラ(トビ)はサスケに考量の「間」を与えています。上手い。上手過ぎる…。アンタ…ホントはジゴロだろ…(滝汗)。

…人は誰もが己の知識や認識に頼り縛られ生きている
それを現実という名で呼んでな

静かに語るイタチ…。

しかし知識や認識とは曖昧なモノだ
その現実は幻かもしれない
人は皆、思い込みの中で生きている
そうは考えられないか?

イタチの幻術を見破る背後から襲ったサスケ。
草薙の剣がイタチを貫いたかに見えた…。
しかし、それも幻術…まぼろし…だった。

その写輪眼…お前はどこまで見えている

玉座のイタチ。
背後の「狐」に「○」の壁画。
足首を交差させるイタチ。
これは「対人関係の悩み」を示すボディサイン(汗)。

今のオレの眼は昔と違う!
オレの写輪眼は幻術を見抜く!

サスケの必死の反抗。
千鳥の形態変化のバリエーション。
それは、デイダラも認めた「努力の証」。

フッ…
相変わらず強気な物言いだな
その言葉…
とりあえず受け取っておこう

イタチのやや<イラッ>とした物言いが重い…。
その雰囲気を思い起こし…沈み込むサスケ。


今にして思えば、イタチの言葉は一つの「サイン」だったのかな…と思えて来ます。黙して語らずの姿勢も、サスケを前にした時には些か揺らいだとも言えるでしょうね。ここにはイタチの人間味も感じる。抑えきれなかったイタチの人間味…言い換えれば「弱さ」が漏れ出してたんじゃないでしょうか。

サスケは「取りつく島も無い」と言う程ではない自分とイタチとの距離感にやや上擦っていたんじゃないかと思うんです。そして、それがイタチの「受け」だと解った…。マダラ(トビ)に教えられて初めて…。サスケは賢いから、客観視することで自分とイタチとの距離を想像できるんです。そして、これをマダラ(トビ)も認識している…。

マダラ(トビ)がその「機」を察知して動きます。

「お前の眼はイタチのことを何一つ見抜けていなかった
イタチの作り出した幻術(まぼろし)を何一つ見抜けなかった

だがイタチは…
友を殺し、上司を殺し…恋人を殺し、父を殺し、母を殺した…」

しかし、イタチに恋人がいたんだ…。
誰だろう…。まさか…な(黒汗)。

トビ(マダラ?)がサスケとの距離を詰めます。それに対してサスケは何の反抗も嫌悪感も示していません。それはマダラ(トビ)に何らかの親近感を抱いているからです。ここまでの会話で、サスケはマダラ(トビ)に信頼にも似た「興味」を抱いているのです。サスケが疲弊したこのタイミングで、マダラ(トビ)が接見した意図。しかし、サスケの意識はそこまでは及んでいない。

「だが殺せなかった…弟だけは」

マダラ(トビ)の顔がサスケに近付いています。サスケのパーソナルスペースを侵害する様な距離と言えます。そこまで近付いてもサスケは無いも言わないし、抗う素振りも見せない。それは、この距離を許す仲である意思表示。犬がお腹を見せるボディサイン…つまり、「降参」にも等しいと言えます。

「血の涙を流しながら感情の一切を殺して
里の為に同胞を殺しまくった男が…
どうしてもお前を殺せなかった」

ここで、マダラ(トビ)はクナイを出して、サスケを拘束していた縄を切り、解きます。このタイミングで、刃物を出し、それをサスケに接近させた。縄を斬った…。ここを穿って見るなら、それはサスケの「心拍数」を跳ね上げる意図を感じさせます。心臓の<ドキドキ>は、「恋」にも似た感情の操作に繋がります。それを意図的にしたとするなら、マダラ(トビ)…凄過ぎる…。

また、強く縛られていた縄の呪縛からの解放は「新しい自分」の刷り込みに近い「変化」であったかも知れません。これまでのマダラ(トビ)の「口説き」によって、サスケの外郭…自我はほぼ崩壊していますから…。卵の殻を破って出て来た雛が初めて見た個体を「親」と思い込む生体の反応。それをマダラ(トビ)は巧みに利用しているとも取れます(ここは心理学を徹底的にやり込んだ人の意見を伺いたいです)。

「蛇」から「鷹」へ…。

これがサスケの「羽化」として、それがマダラ(トビ)の刷り込みで始まる「転生」なのか?いや、未だ万華鏡写輪眼が開眼程度の可能性しか感じない…。イタチやマダラ(トビ)が、この「先」をイメージしてないとは考え辛いです。まだ、次がきっとある…。予感。

「その意味がお前に分かるか?
あいつにとってお前の命は
里よりも重かったのだ」

そう言った後、マダラ(トビ)の写輪眼が「………」と、嫌らしくサスケを観察しています。サスケの「眼」の変化・変容を伺っているのでしょう。何かを示し、更にそれよりも「お前が上」って言うのは、ダイヤモンドのリングを見せて、それよりも「君が奇麗だ!!」って言うのに似てる。

余談ですが、マダラ(トビ)も常時覚醒の写輪眼かな…と思います。黒目の描写が皆無なだけですが、あるなら見せても良いとも思いますし…(笑)。つまり、カカシの常時覚醒の理屈から言うと、写輪眼の移植の可能性。しかも、血族にあっても、兄弟ではない「血」の繋がりの無い移植の可能性を感じさせます。それが、オビトやシスイの憶測を呼んでしまう…。

「あいつは死ぬ間際まで
いや真でもなおお前の為に…

デコトン(もどき)で倒れた直後のイタチ。
吐血の痕。白目…(←これは一つのヒントなのね…)。

お前に新しい力を授けるために

玉座のイタチ。
しつこいけど、足首を交差してる。
これって、「対人関係の悩み」を示してるのね。
シャンプーチェアで足首を交差してるの見たら、
少しは優しくしてね…シャンプーガールよ(って、僕の事?)

―お前に倒されることでうちは一族の敵を討った―
木ノ葉の英雄にお前を仕立て上げる為に」

イタチがサスケに討たれる事で、時代劇で言う「敵討ち」が成立するんですね。だから、里を抜けたサスケの罪も相殺され、里で大手を振って生活できるようになるのかな。それが、木ノ葉の世界観なんだと思うけど、イタチの行動が整合性と合理性を帯びてサスケを苦しめている。もっとも、それすらイタチにあってはシナリオに組み込み済みなのかも知れないので…あしからず(笑)。

「病に蝕まれ己に近付く死期を感じながら…
薬で無理に延命を続けながら…」

この「病」と言うマダラ(トビ)の証言が嘘臭い…と言うか、説得力が足りないです。説明が足りないと言った方が良いでしょうか。病気になった経緯とか、病名とかを何故、教えないんでしょうか?しかも、治療するとか、休むとか、対処をさせなかったのは何故でしょうか。そこまで解ってるなら、何らかの対策を講じないと、サスケに対面してるマダラ(トビ)の態度が容認できないです。

不治の病であった…とするのも良いんですが、それは数ある選択肢の一つであり、確率はその数で等分されます。イタチの写輪眼の常時覚醒(病気説、眼球移植説…諸説)にも絡む疑惑もあるので、もう少し観察したい部分です。

「最愛の弟のために…」

マダラ(トビ)…しつこいよ。やり過ぎ…。
もう、サスケは堕ちてるから…。
充分に「後悔」してるから…。

「お前と戦い…お前の前で死なねばならなかった」

洞窟の中の唯一の灯りが静かに消えて行きます。そして完全な闇にブラックアウトします。そして、その漆黒にマダラ(トビ)のしつこい「責め」の言葉が静かに響き渡ります。「万華鏡の儀式」が完了した!?って事は、サスケは万華鏡写輪眼を開眼したッ!?どんな文様だったの?!

そして、一転。大空と波頭。海?

新しい光が満ちあふれた世界に変わります。

木ノ葉の里の平和のため
そして何よりうちはサスケ…お前のために
犯罪者として裏切り者として死んで行くことを望んだ
名誉の代償に汚名を…
愛の代償に憎しみを受け取り
それでもなおイタチは笑って死んでいった

弟のお前にうちはの名を託し
お前をすっと騙し続けたまま…

そこには、「うちは」の家紋を背に示したサスケが独り立っていました。腰にしめ縄。そして、草薙の剣。穏やかな表情だけど、傷心を拭いきれずにいる様子。悲しそう…。でも、憤怒は感じない。サスケが木ノ葉を怨むと言うのも、「うちは」の叛意を受け容れるなら筋違いだし。サスケがイタチの行いをどんな風に反芻・消化して行くかが見物です。

マダラ(トビ)はサスケを解き放ったのでしょうか。少なくとも無理矢理、マダラ(トビ)…つまり、「暁」の管理下に在るようではありません。第一に「マント」を羽織ってません。この描写ではサスケに全てを委譲していると感じます。サスケは自由の身になった…と、考えるのが自然です(「蛇」ってどうなっちゃうんでしょうね?それに「水月VS鬼鮫」は?…)。

と、言う事は、マダラ(トビ)もサスケに「悪意」や「私利私欲」のみでサスケに接していたわけじゃなかった可能性もある…。単に同族のよしみだったんでしょうか。それとも「今」のサスケには興味がない?とか。となれば、増々、この「次」が重要になって来ますね。

終末の谷の黄昏で感じたマダラ(トビ)の親心…。

マダラ(トビ)の行動に不可解さは感じるものの、嫌悪感はないんです。これは、もう少し考えさせてもらいたい案件です。柱間とマダラの関係性から洗い直した方が良いかな。二人が闘った「終末の谷」。そこでは何があったんだろう…。

しかも、サスケは万華鏡写輪眼を開眼したにしても、そのままでは使えば使う程、「封印」に向かう先の無い「力」の筈です。あそこまで周到だったイタチがそれを放置している筈もないでしょうし、マダラ(トビ)だって、サスケの覚醒だけを純粋に願った善良な市民だったなんて…考えられません(笑)。

勿論、サスケだって、このままでは「先」がない事くらい解ってますから、イタチの遺志を無にする事なく行動すると思います。サスケがこれからどうなるのか?それは次号で明かされるのかな?やはり、そこにはイタチの残したデコトン(もどき)の「・・・・・」の、サスケへの伝言が「鍵」になって来るんだと思います。最終頁のアオリとかタイトルは当てになならいけどね(笑)。

サスケの次の目標…目指すべき場所…
それは、イタチの亡骸(なきがら)?…イタチの眼?

「うちは」の復興の為、「産めよ増やせよ!」で黙々と頑張るのも…アリ!?


 
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「約束」(イタチの生き様)

  
「もう片方ももらうぞ」

史上最強の兄弟喧嘩で(第42巻/157頁)、イタチは何度も何度もサスケの眼を狙いました(汗)。結果的に幻術"月読"ではあったんですが、一度はサスケの左眼を抉り取りました。そして、「これが力の差だ」(第42巻/159頁)と言いながら、専用?容器の蓋を<キュ>っと締め、サスケから奪った眼球を納めました。

その専用?容器の中にはアルコール?か水か解りませんが、液体が満たされていて、折角、手に入れた眼球が傷付いたり腐ったりしない様な役割があるんじゃないかと思います。この手回しの良さは、うちはのアジト内部の荒れ方と符合していて、眼を奪い合う歴史が「うちは」にあった事を証明しているのではないでしょうか。

眼も無造作に指で抉(えぐ)っていて、オビトの写輪眼をカカシに移植した時のように「眼軸ごと」のようではなくて、眼球のみを摘出してるようです。これは「うちは」同士にあっては、写輪眼所有者通しの奪い合いですから、基本的に眼軸は自前で良いのでしょう。この描写からもオビトが瀕死の状態で付加した「眼軸ごと」には大きな意味があった事を感じます。

サスケから奪った眼球を観察すると、三つ巴の覚醒状態を維持しています。眼球摘出のタイミングの状態が維持されるのか?それとも、写輪眼のニュートラルが覚醒状態で、黒目が変態した状態とする考えもあると思います。どっちにしても肉体から分離された眼球も写輪眼の三つ巴文様は崩れずにホールドされるようです。

「うちはの血族でないアナタが写輪眼をそこまで使いこなすとは…」

カカシの場合も、オビトが写輪眼覚醒した直後に移植しましたが、当初、二つ巴文様で、後に三つ巴にバージョンアップされています。どの時点かは描写がありませんが、きっと、カカシの溢れんばかりの才能と弛(たゆ)まぬ鍛錬の賜物と思われます。その尋常ならざる努力の跡をイタチは見抜いていましたね(第16巻/143頁)。

で、カカシの写輪眼って、常時覚醒状態の三つ巴文様なんです。写輪眼はチャクラを大量に消費してしまうので、普段は額当てで塞いでいるか、目を瞑(つむ)って負担を軽減しています。でも、それってカカシが左眼だけが写輪眼だからできる事であって、両眼だったら難しい…と言うか、無理。目を瞑ってるしかないから酷く不自由だと思います。

「"天照"までつかわされてはな…」

でも、よーく考えると、イタチって、登場シーンはほぼ100%写輪眼が三つ巴文様の覚醒状態なんです。ただ一度、自来也が繰り出した「忍法・蝦蟇口縛り」からの脱出で"天照"を使った直後を除いては…(第17巻/73頁)。でも、25巻の描写ではしっかりと黒目で、イケメンっぷりを披露しています。少なくとも「うちは虐殺」の夜までは黒目のイタチが描写されています。

逆に言うと「うちは虐殺」を機にイタチの黒目の状態はなくなり、写輪眼常時覚醒の状態がイタチのノーマルになってしまう訳です。「うちは虐殺」以降のイタチの黒目って、蝦蟇口縛り直後の変化を除くと皆無なのです。写輪眼を常時覚醒はチャクラを大量に消費するだろうに…これはイタチにあっても相当の負担であったに違いありません。

「お体に障りますよ…」

デイダラVSサスケの決着があり、雨の中に立ち尽くしてサスケの安否を気遣うイタチに鬼鮫が心配して声をかけるシーンがありました(第40巻/82頁)。第二部に入ってからは特にイタチの体調不良を心配させる描写が多くありました。四尾・熔遁の捕獲に成功した鬼鮫がイタチを軽ーくからかうような場面もありました(第39巻/67-71頁)。

イタチの描写を総合的に判断するなら、何らかの病にかかっているとしか考えられない。そして、その上で写輪眼を常時覚醒させている合理性はなく、写輪眼の覚醒がその体調不良に関係しているのでは…?と言うのが大方の見解ではありました。つまり、イタチは意図して写輪眼を覚醒させているのではなく、仕方無く覚醒させている…と言う考え方です。これは自然な展開だと思います。

「サスケ…来てはならん!」

あの夜、語調からはフガクが遺した言葉だと(第25巻/138頁)、僕は考えています。だとするなら、サスケがあの居室に突入する直前までフガクは生きていたことになります。サスケが突入した時は既にミコトに折り重なるようにフガクは倒れていましたから、殺害される直前。でも、それにしては焦ったり取り乱したりするような雰囲気ではありませんでした。

フガクは覚悟していた!!

あの時、仰向けになったミコトに覆い被さるようにフガクは倒れていました。もがき苦しんだと言うよりは穏やかな死に顔だったと思います。二人とも目を閉じ、静かに絶命しているようでした。二人が倒れた周りに、血のりがこびり着き揉み合った様な形跡は残されているのが上手く説明できませんが、サスケの突入のタイミングを考えると、フガクは静かに死んだ…無抵抗…覚悟の死だったのではないかと、僕は考えています。

イタチはフガクの両眼を奪った!!??

ミコトの上に倒れたフガクの両眼をイタチが奪ったのではないか?!と、僕は考えています。フガクの外傷の描写はなく定かではありません。口がら血が流れた痕がある程度で、それはミコトも一緒です。二人とも両眼を瞑っています。目から血は流れてはいませんから、あのカット(第25巻/139頁)からは断定できません(汗)。

イタチはフガクの「眼」を自分に移植した!!??

イタチの写輪眼常時覚醒がカカシの写輪眼と同じ理屈で恒常的に覚醒しているのではないか?と、僕は疑っているのです。その状況証拠としては、イタチの眼はこの夜を機に写輪眼が常時覚醒になった事や、原因不明の体調不良(病?)の兆候も、血縁以外の写輪眼移植に拠る拒否反応ではないか?と、思い描いているのです。

永遠の万華鏡写輪眼!
弟の眼は新しい宿主を得ることで永遠の光を手に入れたという…

そしてそればかりか変化を起こした
特有の新しい瞳術がその眼に生まれたのだ

ただし、瞳のやりとりは一族間でしか行えない
それに、この方法で誰もが新しい力を手に出来るわけではない
これは、その後の多くの犠牲の歴史の上に築かれた事実…

写輪眼のもう一つの秘密(第42巻/125頁)。「うちは」で眼球移植の実験が度重なり行われており、イタチはその情報を元に「真・万華鏡写輪眼」の覚醒について言及したものと思います。そして「この方法で誰もが新しい力を手に出来るわけではない」と言う提示が「お互いのスペア」とする「血の繋がり」を提示するものではないかと、僕は考えています。

イタチが四歳で「地獄」の戦場を彷徨い、スパイとして「うちは」に送り込まれた証言を元にすると、イタチとサスケの間に「血」の繋がりが無い可能性が考えられます。つまり、イタチはサスケともフガクとも「血縁」にないとすれば、「真・万華鏡写輪眼」の開眼条件には当てはまりません。その為に、イタチはフガクの眼を自分に載せる必要があったのではないか?と考えるに至ったのです。

「里を抜けた時より、お前と戦い死ぬ事を心に決めていたのだ
その時、お前に新しい力を与えるため…」


それが、サスケがあの居室に突入する際の刹那を上手く説明する根拠になるんじゃないかと思います。フガクもイタチの心中を察し、木ノ葉隠れの里における「うちは」の状況を把握し…覚悟した。そして、イタチと同じようにサスケの将来を考え、「力」を授ける道を選択した(第400話「地獄の中で」)。二人は同じようにサスケを想い行動したのではないか?それは愛に基づくものだった…と。

単行本の第26巻。その…55頁をご参照下さい。

フガク、サスケ、ミコト…と並んで、ホンの少し開けてイタチが立っています。これは家族写真のようでもあり、恐らくはサスケの心象風景。記憶の中の「家族」を示したものだと思います。このビジョンを見る限りでは、サスケとイタチと家族内での位置関係や距離感は明らかに異質に思います。

フガクとミコトに囲まれ、支えられるように立つサスケ。それに対して少し離れた位置…その「輪」から離れて立つイタチ。これを「家族写真」と認定して考えても良いでしょうし、或いは、サスケの心の内側を物語る「記憶」としても良い。でもどちらにしても、サスケの無意識はイタチを異質に感じているのだと思います。

フガクのサスケに対する立ち振る舞いからすると、如何にも篤いイタチへの対応も、この距離感からすれば何処か嘘臭く感じてしまいます。ミコトに至ってはイタチとの語らいすらない。サスケも無意識ではあっても、イタチとの血の繋がりに関しては違和感を抱いていたんではないでしょうか。

イタチとサスケは血の繋がりがなかった…と、僕にはどうしても思えます。そして、フガクのイタチに対する手厚い接し方が、そのよそよそしさを払拭しようとする愛し方だったとするなら、その優しさにイタチは打たれ、心から感謝したのではないかと思うんです。その余韻がイタチとサスケの関係にも垣間見えます。

イタチがサスケに「うちは虐殺」の真相を秘匿しようとしたのは、サスケの中のフガクを貶(おとし)めたくはなかったからだと思うんです。それは、サスケが失った補い切れない「喪失」に対するイタチの思いやりであり、フガクに対する感謝や敬意だったんじゃないかと……。

だとすれば…これは「愛」です。濃密な「愛」だと思うんです。

(もしかしたら)サスケの血縁でない(かも知れない)イタチが、サスケに「真・万華鏡写輪眼」を授けるには、血縁の眼が必要になると思うんです。フガクがサスケに万華鏡写輪眼の開眼条件の説明で口ごもった描写からすれば(第25巻/134頁)、それはフガクにも容易に受け入れられる内容であった筈です。フガクも万華鏡の秘密を知っていたんですね。

そして、フガクは覚悟し、静かに自分の両眼をイタチに託し、逝った…。とすれば、「サスケ…来てはならん!」(第25巻/138頁)と言った直後に倒れていた描写は不可能ではない。フガクは抵抗せず、眼を与え、そして、自ら命を絶った…?!眼を抉っただけで絶命しないかも知れないから、もしかしたら、自ら舌を噛み切った?

つまり、フガクの自害だった…?



「それがイタチの真実への入り口だ」

「あの夜…
奴がうちは一族を皆殺しにしたのは事実だ
そして、木ノ葉を抜けた」

そして
そうする事が木ノ葉から下された任務だったのだ」

マダラ(トビ)の告白は現在進行形ですが(第398話「木ノ葉のはじまり」)、イタチは「うちは虐殺」を全(まっと)うし、木ノ葉を抜けています。ここまでが任務のようですから、それ以降はイタチの自由だったと考える事にします(汗)。時系列の分析からは「うちは虐殺」以前に「暁」は存在し、イタチもその構成員として行動していたので、そのまま「暁」にその拠点を移します。

「オレも当分は一所で…体を休めなくてはならない」

万華鏡写輪眼の使用で疲弊したイタチが鬼鮫に言ったように(第17巻/73頁)、如何にイタチが強いとは言え、単独ではどうしても持久戦に弱くなってしまいます。イタチのチャクラも有限ですし、術の強度が高いので、その反動も同様に大きい。それを補うのが「暁」の2マンセルではないかと、僕は考えています。

「コイツ…とんでもないチャクラ量だ
これほどのチャクラ量を持っている奴を見たのは
ナルト以来だ」

鬼鮫をしてネジが漏らした言葉です(第29巻/48頁)。鬼鮫は尋常じゃないチャクラを有していて、カカシ程度に(つまり…充分)に強いです。余談ですが、ナルトと対比でネジが鬼鮫のチャクラ量を示したのは、鬼鮫が人柱力かも知れない可能性を感じさせますね。まだ、捕獲されていない七尾か八尾…もしかしたら、鬼鮫の中に収まっているのかもね(この説には不合理が多いですが…)。

で、そんな鬼鮫がイタチの補佐に就く。その状況はイタチにとっては有り難い事だと思います。大抵の敵は鬼鮫に面倒見させれば良いし、難敵をイタチが担当するにしても、それによる疲弊を回復する暇(いとま)を、鬼鮫に作らせる事ができます。この最強とも思える組み合わせで、任務の達成能力も向上するし、それによって生存生が高まる筈です。

だから、イタチが「暁」に身を置く事は合理性があるのです。イタチは死ぬ訳には行きませんから!!三代目や相談役の二人は兎も角、ダンゾウはサスケにとっては脅威でしたから。三代目亡き後、ダンゾウはサイにサスケ暗殺の極秘任務を与えていますし。イタチが木ノ葉や忍界で存在感を示す為に「暁」とは持って来いの「広告塔」だったのかも知れません。

「暁」って、凶悪な犯罪集団にしては異常に目立つマントに身を包んでいましたし、白昼堂々と「木ノ葉強襲事件」を起こしたり、ナルトの拉致に動き自来也相手の大立ち回りを演じた「蝦蟇口縛りの脱出劇」も、悪者の行動にしては妙にオープンで公明正大な雰囲気があります。その機微にマダラとイタチが中核になって「暁」を興した(かも知れない)意図を感じてならないのです。

イタチは木ノ葉を絶えず威嚇していた!!

イタチは木ノ葉に自分の存在を誇示し、訴え続ける必要があったのです。それはサスケを守るためです。「三代目火影に嘆願し、ダンゾウを脅して里を抜けた」(マダラ~第400話「地獄の中で」)とあるように、イタチの存在は木ノ葉にとっては「目の上のたん瘤(こぶ)」のような存在だったんでしょうね。イタチがその為に「暁」に加担(或いは企画)したのは合理性があると思います。

「オレを倒せるのは同じ"血"を持つ写輪眼使いだけだ」(イタチ)

「…サスケ………」(カカシ)

「木ノ葉強襲事件」のカカシ戦でイタチはそう言い残しています(第16巻/145頁)。「里を抜けた時より、お前と戦い死ぬ事を心に決めていたのだ」(第400話「地獄の中で」)と言うマダラ(トビ)の台詞とも符合し、体の芯が揺さぶられたものですが、この言葉からすると、イタチはサスケに殺される必要があったのです。

それは「お前に新しい力を与えるため…」(第400話「地獄の中で」)と、マダラ(トビ)が続けた事から、恐らくは万華鏡写輪眼の開眼に繋がるものでしょう。万華鏡写輪眼の開眼条件は「最も親しい友を殺す」事ですから、イタチが血縁でない事は都合が良いのです。そして、更にフガクの眼がイタチに載っているならば、その眼を万華鏡写輪眼を開眼したサスケに与える事は意味があります。

「新しい力」=「真・万華鏡写輪眼」

って事は、今、マダラ(トビ)がべったりでサスケに構ってる「万華鏡の儀式」で、サスケが落とされて万華鏡写輪眼を開眼した次のフェイズで登場するのは、イタチの死体…そこから抉り取られた眼…フガクの写輪眼??!!それが、マダラ(トビ)の想い描くサスケ懐柔のシナリオではないかと、僕は考えているのです。

「写輪眼の本当の力が…このうちはマダラの力が」

そして、そのシナリオは、トビ(マダラ?)の妙な息みに繋がる…(第40巻/96頁)。マダラ(トビ)は恐らく隻眼でしょうし、年齢敵にも100歳程度で、今どんな貌であろうとも疲弊していると考えて良いと思います。そのマダラ(トビ)が欲するサスケ。つまり…真・万華鏡写輪眼を備えた若い肉体…(マダラじゃなくてもヨダレが出ちゃいそうです…笑)。

問題はイタチとマダラのどっちがより高い所からコントロールしてるかにかかってると思います。そして、より巧妙に強かに作戦を練った方が勝ちです。もう、イタチとマダラの知恵比べの様相を呈していると言って良いですね。そして、イタチの安否は未だ断言できませんが、今はマダラがアクティブにタクトを握っている…。

「イタチのことなら何でも知っている」

マダラ(トビ)はイタチが(第397話/「真実を知る者」)、こう言い切る思い上がりに僕は懸けています(笑)。イタチのやって来たことは実際にその一部でもトレースしてみようとして、早々断念したから判るけど、それりゃもう大変の一言に尽きます。普通はできないような「滅私」ですから!そして、それが示す事こそ「完璧な愛」と言える事をオトナならば解る筈です。

「オレの眼だ…オレの…」

イタチはサスケと命懸けで向き合いました。サスケを殺さずに、サスケの全てを受け切り、須佐能呼がサスケの中に居座る「大蛇丸」(呪印)を引き剥がした。そして、尚もサスケに迫り「何か」を伝えようとしました。で、"天照"の仕込みのデコトンで崩れ落ちるように倒れるんですが、その前に言った「オレの眼だ…オレの…」(第393話/「オレの眼…!!」)。これをデコトンの「・・・・・」の呟(つぶや)きと関連させるなら…

「オレの(運んで来た)眼を使え!!」

かもね!?…そう言うシナリオをイタチはイメージしてたんじゃないか?

イタチには「うちは虐殺」以降、続けて来た「生き様」がありました。

そこにはいたたまれない様な「焦燥」があり、
分厚い愛情に裏打ちされた「思惑」があった…。
そして、マダラの手の内に移譲された「儀式」に繋がる。

そのシナリオはイタチが書いたものなのです。

それを僕は切々と示して来た…。


「ただ…お前とオレは唯一無二の兄弟だ」

イタチが「暁」のマントに袖を通すのは、サスケの為に自分が生き続ける必要があったからです(第25巻/85頁)。イタチは「暁」の構成員として活動して、自分の存在を誇示し続ける事でサスケの木ノ葉での安全を守り、同時にサスケにも生きるモチベーションを与えたのです。たとえ、今は疲れ果て、倒れてしまったとしても、イタチの「想い」は今も在るのです。

そして、もしも「血の繋がり」がなかったとしても、二人はホントの兄弟だったのだと思います。半ベソかきながら兄の背中を追いかける弟。自分の疲れなんか気にも懸けずにおんぶして歩いた兄…。強さや大きさを示し続けた…。誰が何と言おうと二人は兄弟なのです。そこには「血」よりも濃い「絆」(きずな)が存在する事に誰しも気付いてるでしょう。

信頼と思いやり…。

「愛」と言う太い太い繋がり…。

イタチは死んでなんかいない!!



「お前の超えるべき壁として
オレはお前と共に在り続けるさ
たとえ憎まれようともな…
それが兄弟ってもんだ」

それが、サスケと交わした…イタチの「約束」なのだから…。


「約束」(イタチの生き様)
ナル×ジャン ケルベロス

イタチさんは無実だ!



  
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第400話「地獄の中で」

  
「………」(サスケ)

先週号の最終頁で、マダラ(トビ)が、イタチを上層部が送り込んだ「スパイ」と打ち明けた続きです。確かにサスケには衝撃の展開ですからね。蝋燭の炎がマダラ(トビ)のすぐ側に灯ってますよね。サスケにはマダラ(トビ)のお面の穴の奥の"眼"は、はっきりとは見えないだろうけど、マダラ(トビ)にはサスケの"眼"が良く見える配置になっていますね(黒笑)。

「うちはがクーデター…?
イタチが…スパイだと?」(サスケ)


サスケ…そっちかよ!!(笑)サスケにはまだ、イタチと自分がホントの兄弟か否か…と言う疑問にまでは考えが及んでいないようです。ま、当たり前ですがね。この場合、マダラ(トビ)のお話の組み立て方の上手さから考えると、「オチ」として温存してるように思えます。その前にネタ振りとしての「予感」を鏤めてる…誰かさんと一緒。かなり似てると思います(笑)。

「お前はうちはに居ながら何も知らされていない
まだ幼かったからだ。だが、これらは事実だ」

マダラ(トビ)の言葉を信用して考えるなら、あの真夜中の密談でサスケの存在を察知したフガクとミコトが焦ったのが、その為だったとするなら、僕は救われます。フガクは兎も角、ミコトママまでが真っ黒だったら…。もう価値観自体が揺らいでしまいますから…。台所で(ワンピースで…)家事をするミコトママが下から懐中電灯照らしてたら…と思うと、魘(うな)されて起きる…(脂汗)。

「お前の父親、フガクはそのクーデターを率いる首謀者だった
そしてイタチは父の命により暗部に入り込んだスパイだった」

多分、「うちは一族」って昔から、懐中電灯で下から照らすの大好きだったみたいね(笑)。きっと、肝試しとかはみんなで似た様な脅かし方してたんでしょうね(笑)。でも、マダラ(トビ)のイメージする「警務部隊」のフガクは悪辣過ぎるかも。それはマダラ(トビ)の語気を象徴していて、「うちは」=「悪者」と言う誘因がそのベースにあるんだろうな…と思います。

そして、その雰囲気がサスケに伝わっています。サスケは、フガクが大好きだったから、クーデターにも食いついたし、イタチをスパイに仕立てて、暗部に送り込んだ事実にも揺れています。逆に言うと、マダラ(トビ)はその振動でサスケの外堀を崩して行ってると考えて良いでしょう。強弓を引き絞るように力を貯めてる感じです。

「イタチ…お前は一族と里の中枢を繋ぐパイプ役でもるのだ…
それは分ってるな?」

あの真夜中の密談(第25巻/81頁)で、ちょっと遠回しに言ったのが、ミコトママが一緒に居るからだったのかも知れないです。幼かったサスケを巻き込まなかった「うちは」の倫理観が、女性も守っているとしたら救われますよね。そして、守られてる筈のミコトママがそれでも不穏を察してフガクと共にしていたとなれば、そこには夫婦の絆を感じます。

で、サスケが幼くて謀議に加わる事なく全てを知らなかった…とするなら、「うちは一族」の子供ってサスケだけだった…って、事になるのかな。だとすると、「うちは一族」の斜陽の一途だったかも知れない断末魔とも見て取れます。つまり、自棄のやん八だった?となる。そして、それはクーデターを謀議するに足る合理性とも考えられます。

「だが…それは逆だった
イタチは里側にうちはの情報を流していた
俗に言う"二重スパイ"というやつだ

それがどれほどの重荷か…
お前には想像もできないだろう」


サスケは賢い子だから、「重荷」と言う言葉から、かつて一緒に居た頃のイタチの苦悩にも似た表情を思い起こす事でしょう。そして、「お前には想像できないだろう」と付け加えるマダラ(トビ)は、それを承知の上なのです。そして、マダラ(トビ)はサスケにあの頃のイタチを想像させようとしてるんです。

「…なぜ?なぜイタチはうちはを裏切る?」(サスケ)

サスケがこんな風に疑問に思うのは、未だに「うちは一族」を信じているからです。サスケは父と母を愛し、一族を誇りに思っていたのだから…今もそう思っているのです。それは、「真実」を知らされなかったからです。そして、それにイタチが尽力した事を知らない。やはり、サスケは子供だった…と言う事です。

「戦争を見ていないお前には…
理解できないかもしれないな」

「?」(サスケ)

「第三次忍界大戦…
イタチはわずか四歳で多くの人の死を目にしてしまった」

戦場に転がる屍の向こうに独り佇むイタチ。イタチが「四歳」って事はサスケが生まれる前だ…。二人の年齢差は「五歳」と、僕は考えてるので、サスケ誕生の一年前。つまり、「九尾事件」の一年前。でも、このタイミングでイタチが戦場に立つなんて、フガクやミコトが許す筈ない。その前に「うちは」が許さない筈です。

つまり、戦場をイタチが彷徨い、その地獄で死なずに生き残った…と言う事は、イタチはこの頃から力を持った忍だったと考えるのがしっくり来ます。何らかの事情で「うちは一族」から逸(はぐ)れた「うちは」だった…。この有様はデイダラに似てると思うんです。幼児の頃から「力」を持った不幸が、凄く似てるんです。

ただ泣くだけの子供だったら決して生き残れなかった。イタチもデイダラも天才だったと思うんです。もしかしたら、デイダラがイタチに固執したのはそんな自分と似た空気に知らず知らず惹かれてたからじゃないでしょうか。デイダラはイタチを「美しい」と思ってしまったのです。つまり、それは自分のかく在りたい姿だった…。それを、認めたくはなかった…。

「戦争を経験するには幼すぎた。戦争は地獄だ
そのトラウマはイタチを争いを好まない平和を愛する男にした」

「里の安定を第一に考え平和の為に働く…そういう男だった」

「一族というしがらみにとらわれることなく里を愛する忍
里の上層部はそこを利用した」

兄さんは
七歳で忍者学校を主席で卒業…
八歳には写輪眼が使えるようになった…
それに十歳で中忍に昇格…(第25巻/136頁)

イタチの時系列を考える上で非常に重要な材料ですね(笑)。しかし、これもサスケの忍者学校入学の時の太っちょの教官が言った「何一つ世話することも無いぐらいにね…」と同じ思い込みに近いのかも。ただ隠れて逃げ仰せるほど忍界大戦は甘くはなかった筈だから、その時点で一人前以上だったのは当たり前ですから…。つまり、このイタチの経歴は予定された経歴だったと考えるのが妥当と思います。

そして、イタチが七歳で卒業って事は、六歳で入学。つまりその頃には遅くとも「うちは」に潜入している事になります。サスケが生まれるのがイタチが五歳だから、四歳でカブトのように木ノ葉に拾われたんじゃないでしょうか?カブトも確か忍界大戦(桔梗峠の戦い?)の孤児なんですよ。で、彼は大蛇丸のスパイだった…。何だか、こっちも似てますね。戦乱に乗じた潜入だったんでしょうね。

「上層部はイタチに極秘任務を与えた
目には目を…うちはに対抗するには写輪眼が要る」

それで、イタチが四~六歳の間に「うちは」に送り込まれたとすれば、写輪眼はとっくに開眼してないとおかしいですよね。でないと、そもそもうちはに送り込まれないもの。やはり、戦場で生き残る時点でイタチは写輪眼を開眼していたのでしょう。そして、「里の上層部」でダンゾウがにんまりしてるのを抜かれてるカットからは、イタチの「根」の所属がプンプン臭います。

つまり、イタチは孤児の「はぐれうちは」だった…。同時にサスケとの血の繋がりも無くなってしまう。そして、それが意味するもの…。それは、マダラ(トビ)が欲する結果とダブる筈です。そして、そこから深読みを進めると、イタチが第二部に入ってから写輪眼を常時覚醒していた描写が関係して来るんです。ここは書かないとな…(滝汗)。

「………そうだ。その任務とは…」

「うちは一族全員の抹殺…」

ここまで丁寧に積み上げると何だか信用しちゃいますよね。正に、マダラ・マジック!!(笑)。強(したた)かなペテン師ですぜ。そして、この言葉の後、マダラは「………」と、サスケを伺ってますよね。こんな風にマダラ(トビ)はサスケの変化に期待するかのように絶えず観察してるんです。そんな…気持ちの悪い「間」を作ってるんです。

「その時のイタチの心情はどのようなものだったか…それは想像を絶する

イタチは恐るべき選択を迫られることになった
同胞に手をかけるなど有り得ぬ返答(こたえ)だったはずだ」

マダラ(トビ)がサスケに畳み掛けるんですよ。この後に「うちは虐殺」の詳細な経緯(いきさつ)が、マダラ(トビ)の口から明かされるんですが、それとやや逸れると言うか、大きなお世話みたいな感じがしてしまいます(笑)。そもそも、マダラ(トビ)は虐殺の共犯者ですよね。それがイタチの心情を察するなんて片腹痛くないですか?(笑)

マダラ(トビ)の言ってる事は事実かも知れないし、間違った事も言ってないとは思うんです。でも、明らかにサスケを煽(あお)ってますよね。これが「儀式」なんだと思います。こんな風にサスケの罪悪感を底上げする様な状況を綿密に積み上げているんです。そこには「嘘」だって入ってるだろうと思います。

だから、全てを信じるのは危険…だと思います。

「だが、うちはほどの忍が内線を起こせば
木ノ葉隠れの里も火の国も大きく揺らぐ

それを機に他国は必ず攻め込んでくる
第四次忍界大戦の引き金にもなりかねない事態になる」

こう言う理路整然とした事実を巧妙に鏤めているんです。ホントに上手い嘘って、多くの小さな真実の中に、どデカイ嘘を埋没させて来るんです。マダラ(トビ)はその定石に則って駒を進めています。これは高度な「詰め将棋」なのです。マダラ(トビ)が狙ってるのはサスケの「王将」…「玉」です。

それをマダラ(トビ)は嫌らしく見つめてるんです。

「うちは一族の利己的な思想で
忍の世界とは無関係な者達も含め
また多くの人間が死ぬ」

「………」(サスケ)

「お前がイタチならどうした?」

「………」(サスケ)

「そしてイタチは決めたのだ
己の手で一族の歴史に幕を下ろすことを」

暗部装備のイタチ。恐らく、「うちは虐殺」直前の描写でしょう。イタチが虐殺の現場でサスケに会った時は暗部の装備だったんですが、お面をしてなかったんです。その代わり木ノ葉の額当てをしてた。これには何か意味がありそうなんですが、今一歩近づけていないでいるんです。あと少しのとこまで来てるんですけどね。

イタチの共犯の筈のマダラ(トビ)が何でイタチの心情をサスケに切々と語らねばならないか?それをサスケは突っ込めないまでに追い込まれてるんですね。その為に、この前段階までにマダラ(トビ)はサスケの揺らし、外堀を埋めて来たのです。サスケの自我を引き剥がした…と言っても良い程、かなり危険な精神操作を行ってたんです。口説きの2ndフェイズに突入!!ってところですかね。

「うちはを憎しみで裏切ったのではない…仕方無かったのだ
里の興りからの差別…そして確執のツケ、それをたった一人で背負い込み
己を犠牲にしたイタチの決断を責めることは誰にもできまい」

「………」(サスケ)

「事実、あの頃…このオレも戦争の機を伺っていた
千手の木ノ葉にも、うちはにも恨みがあったからな」

「お前が良く言うよ!!」って、サスケが元気なら言い返してたんだろうな…って思います。マダラ(トビ)も自己の私怨を吐露する辺りは論調に破綻すら感じられますが、サスケは一向に頓着してませんよね。それに、俯(うつむ)いて、半ベソの表情だし…。イタチを誤解してた自分を責め始めてるんです。そして、イタチを殺してしまった(と思ってる…)事を後悔し始めてる。

「だがイタチはそれすら気付いていた
オレの存在に唯一気付いていたのだ」

当時のマダラでしょうか。やはり右眼の部分だけに穴が開いたお面をしてる。けど模様が違います。「白」がしてたお面みたいな「流れ」をイメージしたような模様です。そして、マダラの髪が長い。ボサボサは変わりませんけどねーッ(笑)。イタチは成長してるから忍者学校の卒業後。つまり「九尾事件」の後の時系列でしょう。

マダラのお面から想像するなら、やはり「左眼」は欠損してるかも知れません。写輪眼には白眼のように透視能力はありませんから、右眼のように穴が開いてないのは「眼」がないからだ…と考えるのが、僕的にはしっくり来ますね。恐らく、「終末の谷」の柱間との一戦か、「九尾事件」で四代目に削られたか…のどちらか。マダラ(トビ)は「九尾事件」には関与してないと言ってますけどね(笑)。

「イタチはオレに接触を求め
ある条件を出してきた」

さーて、お立ち会い!このカットが一番重大だぁ!!
何か気付いた人は居ませんか?

マダラの格好です。「暁」のマントを羽織ってませんよね。木ノ葉隠れの里に宣戦布告の時期を伺っていたと言うくらいですから、ある程度の組織みたいなモノは所有してたんだろうけど(まさか、独りで戦いを挑むかな?)、マダラが「暁」のマントを羽織ってないって事は、この時点で「暁」は存在しなかったんじゃないか…と、僕は考えます。

イタチの正確な年齢は分りませんが、中忍昇格の十歳辺りでしょうか。「シスイ事件」よりは前の筈です。この辺りの時系列はややこしくて苦手なんですが、第一部終了時点より七年前に「大蛇丸腕カット事件」で、イタチは「暁」のコスで登場してますから、それより前と言う事には最低でもなると思います(脂汗)。つまり、それが何を意味するかと言うと…(昔はここでズズズズってなってたんですよね。懐かしい…)

マダラはイタチと出会って「暁」を興した!!

マダラが「イタチはオレに接触を求め」なんて言ってますが、それも眉唾(まゆつば)で、マダラからイタチに接触して来たと考える方が合理性はあると思います。マダラだってそうそう容易く感づかれるタマじゃなかったろうし。むしろ、積極的にマダラがイタチの力量に惚れ込んで接触し、「暁」を興した…と考えるとすんなり喉を通ると思うんですけどね。

それに、この出会いが「シスイ事件」に向けてイタチを加速させたのかな…とも思うんです。イタチがサスケに話した写輪眼の秘密やうちは一族を含めた木ノ葉創設の流れはマダラが与えた情報だと思うんです。つまり、イタチの万華鏡写輪眼の開眼にマダラは凄く高い確率で関与している。もっと言うと「儀式」を催したのがマダラだった…そう言うタイムスケジュールを、僕は想定しています。

「うちは一族への復讐の手引きをする代わりに…
里側には手を出すなというのだ

同胞をこの手にかける手伝いをすると…」

サスケは既にサンドバック状態ですから(笑)、<ピクリ>ともしませんが、マダラはむしろ自分が虐殺の実行犯であると自白してるようなものです。イタチは逆に「手伝い」ですからね。この証言からすると、「うちは虐殺」はマダラの復讐としての存在感が強いです。柱間の木ノ葉に追従しただけでなく、「九尾事件」でも「うちは」は抵抗したんじゃないかと思うんです。

それでもダンゾウや相談役は「うちは」を疑ったんですけど、イタチが警務部隊の前でサスケに言った「今や、うちは一族も小さくなってしまったけど」(第25巻/57頁)と言う台詞が、「九尾事件」での被害が甚大だったのだと思うし、「九尾事件」そのものがマダラか、マダラ崇拝集団(地下組織の"道"?)の起こしたものだったのではないか?と、疑ってるんです(黒笑)。

マダラ(トビ)の言葉は100%信じられない!!
手放しで…信じるべきじゃない!!

「だが三代目火影だけはどうにか別の手を打とうとした
うちはに和解案を打ち出して話し合いを持とうとしたのだ

だが、時は迫り…それは失敗する…
そして、あの夜へと繋がっていく」

これが「うちは虐殺」だったんだ…と思います。イタチの万華鏡写輪眼。"月読"で見せられた惨劇。概ね、真実なんですけど、所々、都合良く帰られてるかも知れません。あの時、電信柱?の上のイタチは明らかにサスケを待っていました。と言うか、見張りのようでした。「うちは一族への復讐の手引き」をマダラに持ちかけたのなら、マダラが主犯で、イタチが補助的な立場にいたのだと思いたいです。

(何なんだよ!!いったい…!!?)
「父さん!母さん!」(サスケ)

「サスケ…来てはならん!」(フガク?)

で、あの夜の一場面(第25巻/138頁)。イタチはミコトに覆い被さるように倒れるフガクを前に立っていました。この倒れ方もおかしいんです。イタチ&鬼鮫の「木ノ葉強襲事件」の後の「蝦蟇口縛りの一戦」でサスケに見せた"月読"のヴィジョンは後ろ手に縛り、座らせたミコトとフガクを、イタチが長刀で斬ってるんです(第17巻/61頁)。

これだと倒れ方が変だし、フガクの背中に刀傷なんてなかった(第25巻/138頁)。それに、サスケに「来てはならん!」とフガクが言ってるようなので、それも何だかしっくり来ない。あれがイタチの台詞だったら、サスケはイタチの存在を居室に入る前に知っている筈ですが、「!!兄さん!」と、父母の変わり果てた姿に驚いた後、やっとイタチに気付いています(第25巻/139頁)。

サスケを制する「声」があったのだから、その直前までフガクに息はあった筈だし、辺りには血が擦れて付いた痕があったから、揉み合った可能性がある。しかし、窓が割れたり、壁が傷付いたりはしていないので小規模な小競り合いだったと考えられます。もしかしたら、ミコトとフガクが殺し合った?とすれば、あの倒れ方とサスケ突入のタイミングの「声」と符合する…。

でも、それに上手い理由や根拠を見いだせないでいます。ただ、イタチの見せた"月読"は明らかに事実に反する。あれは捏造(ねつぞう)です。サスケを恨ませる下準備が既に始まっていたんだと思うんです。

「任務だった…
一族を殺した犯罪者として
汚名を背負ったまま抜け忍になること…
その全てが任務だった」

木ノ葉隠れとしては、内政的に「うちは一族」の消去を第三者の犯行としたかったと言う事でしょうか。しかもそれが一族内の人間の犯行であれば、うちは内部の紛争で幕が引ける。「うちは虐殺」が外部からの侵入を木ノ葉が許したとするなら、他国はそこを突いて来るだろうから…それだと他国に対しての体裁も取り繕い易いです。

木ノ葉的には「うちは虐殺」はイタチの単独任務だったとも思え、そこにマダラの存在はなかった筈です。マダラは木ノ葉も恨んでいたから、木ノ葉の利益に結びつくような仕事を手伝う合理性はなく、単に私怨を全(まっと)うするのがマダラの目的だったろうし、何ぼ何でも写輪眼対抗策としても、マダラを里に入れるような状況は選択しないでしょう。

また、虐殺をイタチに丸投げしたとも考え難く、真実を知る四人(三代目・ホムラ・コハル・ダンゾウ)が直接関与するしか無いんですが、それだとマダラの存在にも気付く筈です。それが無かった事実がある以上は、「根」が補助的にも関与してる可能性が濃いです。そして、それでもダンゾウがマダラの存在を察知していないのは、その「根」をマダラが一掃したと考えるのが、僕的には妥当です。

「そしてイタチはその任務を全うした
ただ一点の失敗を除いてはな。弟だけは…」

「殺せなかった」

サスケの顔に生気が戻って来てる…。放心状態ではなく、自分の頭で考え始めてるんです。そして、マダラ(トビ)の話をちゃんと聞いています。聞き入っています(滝汗)。かなりの部分、サスケはマダラ(トビ)の言う事を信じてしまってると思います。それは、サスケが望むシナリオでもあったからです。サスケだって、イタチを心の何処かでは信じたいと思ってたんだろうから。

逆に言うと、マダラ(トビ)の都合の良いシナリオの改竄(かいざん)は、サスケの耳に優しい脚色とも取れます。結局、マダラ(トビ)はサスケが落とせれば良いんだとすれば、サスケを取り敢えず「良い気分」にするくらいのサービスは厭(いと)わないわけです。「殺せなかった」と、マダラ(トビ)から聞かされたサスケの顔。驚き…。

サスケは嬉しかったんです。

少なくともサスケは安堵した筈です。それはマダラ(トビ)のもたらした心の高まりとも言える。ジェットコースターが登坂するのにそれは似ていると思う。ゆっくりゆっくり、バネを貯めるように坂道を昇り、やがてそれは頂点に達する。そこから猛烈な加速と共に転がり出すのです。その先にマダラ(トビ)の真の意図が待っている事を忘れてはいけない…。

「その後
イタチはお前やダンゾウや上層部から守ってくれるよう
三代目火影に嘆願し、ダンゾウを脅して里を抜けた
もしサスケに手を出せば
里の情報全てを非同盟国に漏洩すると言ってな」

「揉め事嫌いで腰の引けた三代目」(ダンゾウ~第32巻/103頁)

「ダンゾウという男は…かつて三代目と対立していた
タカ派の男だ」(綱手~第32巻/85頁)

「タカ派」とするダンゾウのスタンスから、マダラ…「うちは」とダンゾウが繋がってるのかな?と考えてた時期があったんですが、それも「うちは虐殺」へのダンゾウの関わり方が解って潰(つい)えました(笑)。ダンゾウも綱手たちとは違うアプローチで木ノ葉を愛してるんだと思います。思えば三代目の悪口は言っても初代の事は言いませんでした。

ダンゾウの歪み方って、もしかしたら三代目に対するコンプレックスだったのかも知れませんね。猿飛とは火影の座を争ったようだし、その意味ではライバルだったんでしょうね。人の愛し方って歪な形にもなったりするものです。その想いが強ければ強い程、その変形の度合いは大きいです。リビドーが内向きなんですよね。さながら…「愛の引きこもり」ってことなのかな(笑)。

で、横道に逸れまくりだけど、イタチはそのダンゾウにも釘を刺しておいたんですね。この配慮があったから、サスケは木ノ葉で暮らせたんです。確かに、独り生き残ったサスケが何不自由なく暮らせるのは合理性に欠けるところがあり、それを起点に考えれば自然と「取引」って線は浮き上がって来ます。

「お前のことが何よりも心配だったのだ」

「だが、お前に本当の思いは言えなかった
だから、ああ言うしかなかった」

マダラ(トビ)って上手いです。良い感じに畳み掛けてるんです。展開にメリハリもある。ちゃんとサスケに考えさせる「間」も与えていますし、小出しに与える材料も整合性のある自然な流れを感じさせます。で、すっごく気になるんですが、あの時、サスケにイタチが喋った内容を何故、マダラ(トビ)が知ってるのかってところ…。

「うそだ。こんなの兄さんじゃない」(サスケ)

「お前が望む様な兄を演じ続けてきたのは…
お前の"器"を確かめる為だ…

お前はオレの器を確かめる為の相手になる
そういう可能性を秘めている

お前はオレをうとましく思い憎んでいた
このオレを超えることを望み続けたいた

だからこそ生かしてやる…オレの為に

…愚かなる弟よ……

このオレを殺したくば

恨め!

憎め!

そして、みにくく生きのびるがいい……

逃げて…

逃げて…

生にしがみつくがいい

そして

いつかオレと同じ"眼"を持って
オレの前に来い」(イタチ)


つまり、マダラ(トビ)はこの一部始終を何処からか見ていたんですね。でも、如何にマダラと言えども、今のように瞬間移動や攻撃不可能な防御術を備えていたかも不明ではありますが、忙しかったには違いないと思うんです。だから、この状況をリアルタイムで本人が監視していたとは考え難くもあるんです。もしかしたら…(って、昔はズズズズズッ…となってたんですよね。懐かしすぎる…)

ゼツが監視・記録していた!!

件(くだん)のうちはのアジトの兄弟喧嘩だって、ゼツが記録していたのを後からマダラ(トビ)が見る…と言っていました。もしかしたら…なんですけどね。虐殺の時点で、「暁」は存在したのは描写が残っている以上は、史実であり、事実ですから、この時点でイタチは木ノ葉の「暗部」と「暁」を掛け持ってた筈なんです。ゼツがこの一戦も監視してたとするのもアリだと、僕は考えます。


「………」(サスケ)

サスケにもイタチが意図的にサスケを生かそうと煽ったのが解って来たようですね。サスケの心も成長していますから、この大きな考え…優しさや思いやりと言った知的な美しさを感じ取れる筈です。サスケの項垂れた首。ワナワナと震える肩が、サスケの心の傾きを示しています。サスケの態度は大きく変化しようとしている。猛烈な後悔の波が押し寄せようとしている…。

「自分の復讐をお前の目的として与え
お前を強くすることを願った」

これが「思惑」(イタチの生き様)で書きたかったイタチの本心です。何らかの目的、或いはサスケが独りでも生きて行けると願う「親心」がイタチを突き動かしていたのです。しかし、こんな風に考えられるイタチがホントに一族全員を皆殺しにできるものか?僕には疑問で、マダラ(トビ)が言う「うちは虐殺」の一部始終が些か眉唾に感じてしまうのです。

「うちはは木ノ葉隠れの里の誇り高き一族だと…
お前には、そう信じさせておきたかった」

イタチが何故、そうしたかったのか?サスケに「うちはは誇り高き…」とサスケに思わせたかったのか?とイタチが慮(おもんばか)ったかと言うと、それはフガクを愛していたサスケへの思いやりでもあり、イタチがフガクに抱いた感謝の現れであったものと思います。フガクはあからさまにイタチに篤かったですから…。あれは愛情の補完だったのだと、僕は考えています。

骨折の痕を骨の組織が多い太さが増すような…生命の反動に似た…

イタチがフガクの元に来たのは恐らく、ミコトのお腹が大きかった頃ではなかったか…と、僕は考えています。根拠はないんですが、それがドラマチックかな…と。膨らみ行くお腹を摩り、生まれて来る二人の子…サスケ…を想像するフガクとミコト。そこに何処か冷たい眼をしたイタチが迷い込んで来た。フガクはイタチを抱きしめてくれたんだと思います。

それはサスケを厳しく育てたフガクの態度から容易に想像され、しつこくあからさまにイタチに対して「オレの子だ」と告げたフガクの行いにも符合します。たとえ、イタチとフガクの血が繋がっていようがいまいが、フガクは変わりなくイタチを愛したんだと思います。それが人としてのフガクの生き様であったと思うんです。

ミコトはそれと違って、自分のお腹を痛めたサスケと途中から合流した?イタチとは同じに扱えなかったのかも知れません。それも解る。しかし、その違和感すらオトナのミコトは最小限に抑えていたのです。そして、フガクがそれをカバーして余ある程にサスケに厳しく、イタチに優しく気持ちを示し、バランスを取っていたのだと思います。

勿論、それはイタチにバレバレだった!!フガクは不器用な男でしたから…(笑)。でも、それは四歳で地獄の中を彷徨う様な体験をしたイタチにしてみれば、きっと仏様のように映った事でしょう。もし、何も言わずフガクがイタチを抱きしめたとするなら、イタチは泣き出してしまう程に嬉しかった筈です。

それが、サスケに対するイタチの想いの根幹をなしている…と、僕は考えます。イタチはフガクに猛烈に感謝してるんです。拠ん所ない事情で、「うちは虐殺」は回避できなかった…。フガクもミコトももう居ない。イタチの気持ちの全てがサスケに向かうのは、それこそ仕方無い事です。折れた部分の骨が分厚くなるように、イタチはサスケを愛して行くのです。

かつてフガクがサスケを大きく愛したように…イタチはサスケを愛そうとしているのです。阿鼻叫喚の地獄から自分の心を救ってくれたであろうフガクの暖かき包容に対する感謝。この機微が「デコトン」じゃないのか?それに気付いた時、涙が止まらなかった…。今もそれを想うと泣けて来ます。あれこそ「慈愛」です。イタチの行いは優しさと思いやりに満ち溢れている…。

「お前に本当の事を決して知られぬよう…火影に願い」

イタチを睨むダンゾウと、背を向ける三代目。この違いは敵意の違いです。ダンゾウはイタチを信用してないから面と向かうしか無く、悪い事をさせたとも考えていないから、睨むのです。対して、イタチに背を向けているのは、イタチに殺されようと止むなしとする潔さではないかと思います。イタチの心中を察すればイタチの眼を直視できない!それが三代目の人間性であります。

「里を抜けた時より
お前と戦い死ぬ事を心に決めていたのだ」


ここを書いて良いか凄く悩んでるんです。ホントは今週号の前に「イタチの生き様」を完結させたかったのはココを起点にしてるからなんです。実際、描写も残っていて、気付いてる人も居るんじゃないでしょうか?僕の体調が万全じゃなくて、書けなかったのが悔やまれるところです(滝汗)。ホントにスミマセンでした。

「オレを倒せるのは同じ"血"を持つ写輪眼使いだけだ」(イタチ)

「…サスケ………」(カカシ)

イタチ&鬼鮫の「木ノ葉強襲事件」でカカシが加勢に来た時(第16巻/145頁)、イタチが残した言葉です。僕はこれを単に万華鏡写輪眼が最強であるとする条件の提示だと思ってたんですが、柱間にマダラが負けたり、イタチの"月読"をサスケの「魔幻・鏡天地転」?が返したように、万華鏡写輪眼と言えども絶対的な「力」ではなかった。

当時、既に「うちは虐殺」は成っていましたから、残された写輪眼はサスケのみ。イタチはこの時点でサスケに討たれる事をカカシに宣言したのです。カカシも一瞬で「サスケ」をイメージしてましたからね。そして、この時、イタチはカカシを殺しはしませんでした。それもサスケの為だったのかな…なんて考えたりもしています。


「その時、お前に新しい力を与えるため…」

イタチの「思惑」が及ぶ先。そこにはサスケが在る。そして、写輪眼の更なる覚醒が横たわっています。問題は「いつかオレと同じ"眼"を持ってオレの前に来い」(第25巻/151頁)のイタチの要求にサスケが反している現実です。イタチはナルトを確認しに行って安心すると同時にイタチの「計画」の修正を余儀なくされた事でしょう。

そして、今、マダラ(トビ)が必死にサスケに介入しています。非常に緻密にサスケを懐柔し、煽動すらしている。そして、徐々にイタチとの血縁の有無に関する周辺の事情を積み上げています。積み上げるのは高い位置からサスケを突き落とす為です。それはサスケにこれ以上無いくらい強い衝撃を与える為。それがマダラ(トビ)のシナリオなんだろうな…。

それが、マダラ(トビ)の矢継ぎ早の「責め」と奇麗に符合します。

「これがイタチの真実だ」

そして、マダラ(トビ)はこう締めくくり、また気持ち悪い「間」をとります。そして、サスケを伺います。ちょっと、マダラ(トビ)の雰囲気が変化した?次に何か在るとしたら、それはマダラ(トビ)の「チェンジ・オブ・ペース」。つまり、「責め」から「受け」への変化です。これは怖いです。それはサスケの「完落ち」を意味します。

「……だ…」

「…うそだ…」

「………」

「そんなの、うそに決まってるだろ…」

サスケが動いた?これはヤバい状況です。猛烈な後悔。それをマダラ(トビ)が意図してるとしたら、「万華鏡の儀式」にサスケがハマってる事になる!!明らかにサスケの表情がヤバいです。「同じ"眼"」に繋がるシナリオ。イタチの軌道修正をマダラ(トビ)が引き継いでいるとしたら、マダラ(トビ)は、まだ隠してる事があるし、嘘だって言っている。

それは、第二部に入ってからのイタチが物語ってるのかも知れません。「暁」の事。鬼鮫の事…。何よりイタチの事。仄かだけど、イタチに漂う違和感がここに収束している気がしてなりません。マダラ(トビ)の言いなりになるな!サスケ!イタチの「真意」を無にしちゃいけない!!負けるな!!後悔に流されるな!!

書きたいッ!!「イタチの生き様」の最終話…(ホントに書く気…あんのかよっ!!…滝汗…脂汗)。


 
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ナル×ジャン業務連絡(0518)

 
ナル×ジャンのケルベロスです。最近、業務連絡ばっかでスミマセン(汗)。

エーッと、治まらない頭痛。それを病院…久々の病院…で、みてもらいました。
もしかしたら、お別れ…と、思いました。こんなに続く頭痛は初めてでしたから。
やり残した事が多すぎる。まだ、書きたい事が山のようにあるのに…。
それに、あの子にも、まだ…「好き!」って言えなかったな…。

で、心痛な面持ちで大先生の前に座り、病状の申告。

触診。レントゲンと経て…。

…お仕舞いです。





結果、中耳炎でした(笑)。

それって子供の病気じゃん!!(笑)
で、痛み止めと抗生剤を処方してもらって帰って来ました。
過労とか不摂生でオトナでもなるんですって。寝てれば治りますよ…と大先生。
もう、僕としてはお仕舞い?手術?入院?と、ちょっと落ち込んでましたけど。
明日は大事をとって休みを戴いてまして…何だか得した感じです(滝汗)。
イタチの考察は上げられなかったけど、感想はきっちり仕上げますんで。

ホントに心配かけてスミマセンでした。

ナル×ジャン ケルベロス

 
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「儀式」(イタチの生き様)


昨夜、南賀ノ川に身投げして自殺した
うちはシスイについてだ

確かお前はシスイを…実の兄の様に慕ってたな

「…あれ…兄さんが…兄さんが
シスイさんを殺したのかよォ!?」(サスケ)

「うちは虐殺」で、サスケは「シスイさん」と言っています(第25巻/148-149頁)。「そのお陰でこの"眼"を手に入れた」と、答えた以上は、イタチがシスイの「死」によって万華鏡写輪眼を開眼したのは事実でしょう。そして、サスケにそれを連想させたのは「最も親しい友を殺す」と言う条件を提示したイタチが、「このオレの様にな…」と静かに吐き出した威圧感でした。

ここで、イタチの弁護をさせて頂くと(汗)、イタチは開眼条件として「最も親しい友を殺す」と示してはいますが、決してシスイを「殺した」とは証言していません。お茶を濁してると言うか、猾いやり口ではありますが、真相は留保する形で、サスケに事の真偽を託しているのです。

イタチさんは無実だ!

結果的に、イタチは万華鏡写輪眼を開眼していますから、何らかの形でシスイの「死」には絡んでいる事は回避できません。もう少し判り易く言うと、カカシが万華鏡写輪眼を開眼したケースが事実として描写されてますよね。誰しも、カカシが「最も親しい友を殺す」と言う陰惨な条件を満たしたとは誰も思わない筈です(笑)。

そして、それをイタチに当てはめると、イタチの有耶無耶さが多少なりとも晴れてくるとんじゃないかと思います。そして、現実としてイタチも開眼してる。僕は、そこをこれからこの「闇」を突き崩して行こうと思うんです。万華鏡写輪眼の開眼の秘密。そのプロセス。マダラ(トビ)がサスケにゲロッちゃう前に…だから!急げ!急げェ~!!(笑)

「大切な友」=シスイ。それをサスケは知っていたのです。恐らく、本当にイタチはシスイを慕っていたのでしょう。そして、それを知るサスケ(虐殺の1年前で6~7歳程度)はそれを言葉(伝聞)ではなく実際にその有様に接して知っていた…細かな機微を汲み取ると言うような作業はできないだろうから…二人を見ていたと想像されないでしょうか。

サスケとシスイは面識があった…?!

シスイがサスケの家に訪れて、イタチと談笑したり、あの縁側でのんびりと過ごしたり、シスイとイタチが庭で組み手をするのを時間が過ぎるのも忘れて見入ったり…サスケはイタチが慕うシスイを複雑な心境で見守っていたかも知れません。或いは、シスイに頭を撫でられ褒められたり、手裏剣を投げる手の角度を丁寧に指導してもらっていたのかも知れません。

誰しも、幼い時は絶対的な価値観や評価の基準は自分の中には持ち得ませんから、サスケの場合はイタチを基準に「人」と言うものを感じていたと思います。そのイタチが崇めるように…もしかしたら、自分がイタチを見上げる様な視線で…シスイを見ている様をして、サスケがシスイを判断していたとすれば、サスケの脳裏には極めて強くシスイがインプットされてる可能性が高いです。

「うちはイタチの真実を知る者だよ」

マダラ(トビ)がお面を外してサスケに迫ったシーンで(第397話/「真実を知る者」)、しっかりと、その目元がサスケに曝されていました。細くキリリとした眉。三つ巴の写輪眼。肌の質感。深く刻まれた傷?あれだけ見せられて、サスケがマダラ(トビ)に「シスイ」を微塵も感じなかったのであれば、少なくとも、トビの軀(からだ)はシスイではない…と、僕は考えます。

しかも、マダラ(トビ)がサスケを制して一方的に展開してるのではなく、会話が成立している状況です。もし、何かを感じたら、話の中でそれらしい事を聞いても良い筈です。実際に、サスケは不信に思ったり、疑問に感じた時にはちゃんと反復したり、質問したりしています。しかし、マダラ(トビ)との話の中でも、サスケからはシスイの「シ」の字も露出してません。

サスケはトビ(外形としてのマダラ)に「シスイ」を感じてはいないのです。

しかし、これは森の中でトビ(マダラ?)の接触したカカシが、オビトを感じなかったのとは少し違って、あの時のカカシの焦りっぷりは「写輪眼」にあったのだと思います。"天照"の炎の中に突入する時に、カカシは万華鏡写輪眼を準備してましたよね。そして、ヤマトを外で待機させ班員の退路を確保してました。相当の覚悟を持った突入でした。

余談ついでに…。トビと木ノ葉小隊との森の中の交戦で、トビはヤマトの木遁忍術による攻撃を散々、受けていますよね。木遁忍術って珍しいんですよ。全忍中、それが使えるのは千手柱間だけで、現在はその遺伝子を組み込まれたクローンであるヤマトだけが使える超レアな忍術なんです。それを散々見せられたトビの反応は…皆無だった。

で、今週号(第399話「すべての始まり!!」)で「終末の谷」の激闘シーンが公開されました。ま、ヤマトの木遁忍術と柱間のそれが似て非なるもの…とも考えられますが、それを含めても、トビが懐かしがらないのは、個人的に不満です(笑)。あの激闘はマダラと柱間にとって意味深いものだった筈ですから。サスケとナルトがそうだったように…。

その懐かしさをトビが隠し切ったのなら、それは大したものですが、それは人としてのマダラの否定でもあります。それで、逆にあのトビはマダラではない「別の誰か」だったのかも?と、人間味を重視する僕は勘ぐってしまうんです(笑)。だから、今もあの森の戦闘でのトビが示さなかったヤマトへの反応は、その「正体」を考える上で重要な描写だったと考えています。閑話休題。

カカシは写輪眼の所有者でもありますし…イタチとサスケ以外に「マダラ」が存在する可能性を知っていた筈です。ネタ元は恐らく…自来也でしょう。自来也もマダラの存在は疑念を抱いていましたし、独自の情報網もあった。そして、自来也がナルトを引き受ける=弟子に取る…とした時に「お前は今はサスケを見てやれ…」(第17巻/158頁)とカカシに告げています。

自来也は写輪眼に興味がなかった…と、僕は考えてたんですが、意識的に接触しなかった可能性があると、今はやや方向変換しています。そこには何らかの「予言」が存在したかも知れない…とも(黒汗)。後述しますが、自来也は積極的にマダラの存在に言及しています。だから、それがカカシに伝わっている可能性が高く、トビがマダラであると…カカシが認識した焦り方だったと、僕には思えるのです。

カカシの万華鏡写輪眼の使用はその威力と引き換えに病院送りを余儀なくされるハイリスクな忍術なんです。だから、極力使いたくないはずなんですが、うちはのアジト跡に突入するシーンでは早々、万華鏡写輪眼を準備していました。カカシの最強の術でないと太刀打ちできない相手…トビがマダラであると、カカシはあの時確信していたんじゃないかと、カカシの冷や汗を見て思ったものでした。

あの森では、サスケとの対面した時のように、トビはお面を外して顔見せしたりのサービスはなかったし、トビだって自分からカカシに接近したり、気持ちを示したりはしなかった。距離をとって嘯(うそぶ)くような冷やかし半分の再会?だったと思います。だから、あの接触で、トビの軀がオビトではなかった…と落胆するのはちょっと先送りにしようと考えてます(笑)。

「イタチから聞いているだろう?
あの夜の協力者の事を…
オレがそのうちはマダラだ」

そして、トビはサスケに自分が「マダラ」だと宣言しました(第397話/「真実を知る者」)。トビの外形=「器」と中身=「魂」=「正体」は論点として違うと、僕は考えてますが、ここでトビが、何をして「マダラ」と言い張るのか?に関する論争はあるにせよ、本人(トビ)が自分を「マダラ」と言う以上は、それを一時的にも受け入れざるを得ません。

「一族を皆殺しにしたあのタイミングで
アンタはもう一人の存在を口にした…
アンタが殺さなかったうちは…
そいつはつまり協力者だったってことだ
いくらアンタでも警務部隊を
一人で殺れるハズがない」(サスケ)

「…ちゃんと気付いたか」(イタチ)

「誰だ?」(サスケ)

「うちはマダラだ」(イタチ)

<ピクッ>(その瞳力とワシ以上に禍々しいチャクラ…
かつてのうちはマダラと同じだな…)(サスケ)

サスケがイタチを「クソヤロー」と息巻いた辺りです(第42巻/102-103頁)。サスケはこの時点で「マダラ」の存在を受け入れる土壌を確立しています。「…マダラは生きている。信じる信じないはお前次第だ」(第42巻/104頁)と、イタチの語調は、マダラ(トビ)がサスケに対して発してるそれに極めて近いと感じます。この周辺にはイタチが有するマダラへの共有感かな…と思うんです。

イタチの言う事を「正」とするなら、万華鏡写輪眼が「三人」と合わせて、イタチ、サスケ、そして…マダラが存在すると受け入れられると思います。木ノ葉創設から80余年。それを鑑みてマダラが生きながらえているカラクリは解らずとも、何らかの手段でマダラが在る事実をサスケはイタチによって刷り込まれていたと言えます。

「木ノ葉隠れ創設者の一人…
万華鏡写輪眼を最初に開眼した男だ」(第42巻/103頁)

「その眼で九尾を手懐けた最初の男
オレの相棒であり、師であり不滅の男
そして、この万華鏡写輪眼の
もう一つの秘密を暴いた唯一の男

それが、うちはマダラだ」(第42巻/115頁)

イタチはサスケの眼を奪おうと執拗にサスケに粘着ししていました(笑)。そして、その中で、マダラの存在をサスケに吹聴(ふいちょう)しているのです。この時点でも、サスケはイタチを基準に「人」を判断しているなら、「マダラ」と言う存在を意識するに足る情報量だったし、「マダラ」の存在はサスケにとっては充分に容認できるものになっていた事でしょう。

「お前と話をするために
オレが写輪眼を見せることまで計算していたんだろう」

そして、そのトビがサスケの前に現れました…(第398話「木ノ葉のはじまり」)。お面を外して自らの「写輪眼」を示しながら…。カカシは特別として、写輪眼は「うちは一族」の血継限界ですから、ID(身分証明証)みたいなもんですからね。同族の証。トビは、それを示す事で、サスケを安心させようとしたんでしょう。

さて、ここからが本題だぁ~お立ち会い!!(って、今までのは…何だったんだ…?)

「だがオレもイタチの真実を知っている…
さっきも言ったな…
イタチはその事については気付かずに死んだと

…しかし、念には念…
イタチはオレを信用していなかったようだ

万に一つ、その真実を知るやもしれぬと…
"天照"でオレの口を閉ざそうとした…」

イタチはマダラ(トビ)がサスケに接触する状況を想定していた…と、トビは分析しています。それで、サスケの左眼に"天照"を仕込みました。恐らく、「仕上げだ…サスケ」(第392話「須佐能乎…!!」)の後のデコトンがそれでしょう。そして、その"天照"の発動条件が「写輪眼」でした。つまり、サスケとのファーストコンタクトで、マダラが「写輪眼」を曝す事をイタチは知っていたのです。

それは…マダラとイタチの「出会い」と同じだった?!

イタチもサスケと同じような出会いをマダラとの間に経験したんではないか?!そう言う疑いを、僕は抱いています。酷く落ち込んだ状態を見計らうように、マダラはイタチの前に現れたんではないでしょうか?そして、洞窟で写輪眼を見せた…ように、イタチにも自らの写輪眼を示しながら。その時、今のトビの貌(かたち)であったかは不明ではありますが。

狙いすますようにマダラは登場した…イタチが落ち込むような出来事…それが、シスイの「死」…「シスイ事件」だったのだと思います。そして、その計算され尽くしたタイムスケジュールから逆算すれば、マダラがシスイの「死」にすら関わっていると感じるに足る状況でもあると、僕は考えています。

具体的な時期は、イタチとマダラの初接触はシスイの「死」の直後…「警務部隊」の三人が怒鳴り込んで来る前日の夜だったでしょう。イタチがシスイの「死」に触れ、悲しみに沈んでいる最中に、マダラが接触して来た。その時、マダラが同族である証明をする為に、「写輪眼」を示したんではないでしょうか?そして、それがイタチとマダラのファーストコンタクトだった…と。

きっと、その時もマダラはサスケに言ったように、イタチを言葉責めにしたんではないでしょうか?マダラがサスケに言った言葉の数々の「イタチ」を「シスイ」に、「兄」は「兄のような」と置き換えた状況を想定すれば良いでしょう。そこで、イタチは徹底的にシスイの「死」の責任を追求したのでしょう。イタチの人格を一度崩壊させてしまうほどの衝撃を与えるかのように…。

これが、「万華鏡の儀式」の正体なのだと思います。

「最も親しい友を殺す」と言う開眼条件は如何にも不確かで、線引きが難しいので、これまでも懐疑的に取り扱われる傾向が強かったですが、こうして第三者が介在し、万華鏡写輪眼が開眼するまで責め続けるような状況があるなら、その疑念の大方は払拭されると思います。そうすると、マダラ(トビ)が時折見せる「………」で、サスケを、サスケの「眼」を覗き込むようなマダラ(トビ)の「間」が怖いです(滝汗)。

写輪眼とはタンパク質の組成を利用した電子基板にプログラムを搭載した構造に近いものであり、それがチャクラを特殊な「力」に変換する仕掛けであると、僕は考えています(だから、術の発動で文様が変わる)。恐らく、極度な後悔の念を抱く事で、分泌される脳内物質が、その組成を変更し、写輪眼のプログラミングを組み替えているんじゃないかと考えています。

人はダメージやストレスを感じる事で、「ノルアドレナリン」という猛毒物質のホルモンが脳内で分泌され、この毒(に近い)の影響で不快な気分になるそうです。きっと、それに似た状況を継続的に与えられる事で、写輪眼が変質(変化)して、写輪眼→万華鏡写輪眼へとシフトするのでしょう。そして「儀式」の司祭としてのマダラ(トビ)が、その変化を見守っているのではないでしょうか。

「うちは一族」の場合はその栄光と不遇の混在した一族の歴史が精神の揺動や撹乱に持って来いの材料なんだと思うんです。「警務部隊」の真実や、一族の集落が何故追いやられたのか?を知る事で、それまで盤石であった価値観も大きく揺らぐと思われます。だから、マダラ(トビ)は木ノ葉隠れの草創期にまで遡って話をしているんだと思います。

しかし、そこでマダラ(トビ)がサスケに言った内容と、イタチがサスケに話した内容が大きく違う点がありました。それと、自来也が提示した情報とも違った。そして、イタチと自来也の提示した情報はほぼ均一なないようでした。これが意味するものは…何かあるんじゃないかと…。以下、証言が相違する部分の抜粋です。

「弟は全て承知の上だった
自ら眼を差し出したのだ」(マダラ~第399話/「すべての始まり!!」)

「自ら弟の両眼を奪い取ったのだ」(イタチ~第42巻/124頁)

これは弟の眼を奪い、自分に移植した行為に言及する部分ですが、マダラ(トビ)は弟が「差し出した」とするのに対して、イタチは「(マダラが)奪い取った」としています。これは意味合いが180度違います。イタチはサスケと交戦する時に、執拗にサスケの眼を奪おうとしたのと、証言が符合するし、マダラは木ノ葉からの離反が弟の遺志に沿ったものとする点で、どちらも辻褄があっています。

「あれは自然発生的な、いわば天災だ
うちはは関係してない」(マダラ~第399話/「すべての始まり!!」)

「かつて木ノ葉を襲った九尾の妖狐は
自然発生した天災だと言われていたがの…
実はそうではなかったんではないかと
最近思うようになった…おそらくあれは
人為的に口寄せされたものに違いない…」(自来也~第41巻/21頁)

「十六年前―九尾が木ノ葉を襲た事件は
もちろんマダラが起こしたものだ
それも四代目によって阻止されてしまった」(イタチ~第41巻/127頁)

次が「九尾事件」に言及するもので、これをマダラ(トビ)は「天災」と位置付け、イタチは「マダラの犯行」と断定しています。そして、自来也は「口寄せ」による人災を示唆しています。そして、それができる可能性のある忍として、「うちはマダラ」を名指しで指摘し、その生存の可能性まで臭わせています。

「つまり…今のマダラは負け犬だ…
うちはの本当の高みを手にするのは奴じゃない」


イタチはマダラを軽蔑するような発言までしています(第41巻/127頁)。この情報がマダラ本人によってもたらされたとは考え難く、そこには任務として「うちは一族」にイタチを送り込んだ四老人の陰がちらつきます。そんな侮蔑にも似た示唆が、まだ齢、5歳程度(「九尾事件」の時点のイタチの年齢)の子供に四人の中の誰かが言いくるめたのか?

イタチをスパイとして木ノ葉隠れが「うちは」に送り込んだとして、「うちは一族」をやや擁護していた雰囲気のある三代目がイタチに命じたと考えるよりは、「根」のヘッドであったダンゾウが自分の部下を使った…とする方が、「うちは虐殺」の流れとしてはしっくり来ます。つまり、イタチが「根」の所属であった可能性を、僕はその部分に感じています。

「九尾は昔から人の邪気が貯まり淀んだ時
どこからともなく現れる天災じゃ!」(巻物蝦蟇)

そもそも、「九尾事件」だって、マダラ(トビ)が言うように自分の仕業ではないとして、だから「天災」としてるのだとして(第41巻/21頁)、もしかしたら、「根」が企てた木ノ葉崩しであった可能性も残されます。ここでは「人の邪気」を人為的に供給する方法があれば良いわけです。そして、それを「根」が考えついたとか。

勿論、それはダンゾウが主導で行われ、「何か重大な事実」(第41巻/20頁)を知っていたミナトはその阻止に当たった…。で、その時、ミナトが与えた傷がダンゾウの右半身の欠損だったりして…(滝汗)。その真意に関してはマダラ(トビ)も未確認だった。そして、この場合は「九尾事件」のネタ元は「根」かダンゾウと言う事になります。

この違いは何だろう?と思ったんですが、イタチの知識や情報が何に拠るかを考えると、サスケが今、マダラ(トビ)に責められる「儀式」はそのまま「うちは虐殺」前のイタチのそれに合致するものだと思い当たります。そして、その時マダラによって語られた内容が、この局面ではイタチのネタ元と考える事ができると思います。

そこから考えると、マダラがイタチに言った事とサスケに言ってる事を改竄(かいざん)してる可能性を感じます。そもそも、「万華鏡の儀式」を執り行うのは、対象者の開眼が目的の筈だし、開眼する事で自分に利益がある…或いは、自分の目的に近付ける…のだと思うんです。それで、こんなにじっくりと周到にサスケを構ってる筈なんです。

「力がモノを言う時代
オレはより強い力を求め
友も弟もこの手にかけた」(マダラ)

「………きさま…」(サスケ)

サスケはかなり過敏に弟を殺して「力」を得た部分に反応しているんです(第398話/「木ノ葉のはじまり」)。勿論、その反応はマダラ(トビ)も確認しています。マダラ(トビ)はサスケの好意を引き出したいと考えてて、そのサスケの過敏な反応を危惧して、脚色を加えた可能性もあります。これは詐欺師やペテン師がよくやる手法でもあります。

要するに、事実は一つしかないのに、いろんな証言があると言う事は誰かが嘘をついている事になります。そして、嘘には目的がある筈です。そして、この状況で何かを為そうとしてるのはマダラ(トビ)のみ。って事は、マダラ(トビ)が嘘をついている可能性は極めて高いです。マダラ(トビ)がお面で顔(表情)を隠すのは嘘を付き易いってのも多分にあると思います。

ま、その嘘がどう言う意図があるのかってのは朧げに解りますけどね。先ずはサスケの懐柔。次に木ノ葉隠れへの復讐。それはマダラの積年の願いでもありますから。恐らく、マダラの身体は「終末の谷」の柱間との激戦で滅してしまった筈ですから、マダラ自慢の「強いチャクラ」が為す離業があるのかも知れません。或いは写輪眼のみの存在足り得る道がある可能性もあります。

しかし、マダラが燃やす復讐心は、木ノ葉(千手)に屈した「うちは一族」への落胆であり、自分よりも強い…九尾を持ってしても倒せなかった千手柱間に対するコンプレックスでしかありません。何せ「火の国の里の皆も柱間を選んだ」(第399話/「すべての始まり!!」)と言う事ですから、圧倒的な差があったのでしょう。

そして、マダラにはその差が受け入れられなかった。恐らく、忍術や体術と言った表面的な「力」においては、ある部分ではマダラが凌駕してる部分もあったんでしょう。図抜けたチャクラを自慢する「うちは一族」の中でも特に「強いチャクラ」を持って生まれたんですから、その一面を柱間も認めていたんでしょう。

それでも、マダラが柱間に及ばなかったのは、内面の違いが大きかったのではないでしょうか?マダラが「うちは一族」にすら背を向けられた背景には、多分にそれが影響した筈です。確かにコミュニケーションも苦手だったでしょうが、それ以上に、マダラには「大義」が希薄だったんじゃないでしょうか。

「…今までの憎しみはどこへ行ったというのだ!?
弟は何のために犠牲になったというのだ!?」(マダラ)


マダラは「一族」や弟の事を想っているような気持ちでいるようですが(第399話/「すべての始まり!!」)、結局、マダラの意見は「私怨」ばかりが目立ちます。マダラは自分の満足の為に闘っていたに過ぎないのではないか?そして、それが、柱間との圧倒的な違いだったんではないかと、僕は考えています。

それは、今の木ノ葉隠れの里を見れば解る。三代目や、アスマ。それに、自来也。彼らが護った「玉」とは、木ノ葉隠れの未来そのものでした。そして、幼き猿飛が見送った初代と二代目の笑顔。それが物語る「火の意思」。そこから湧き出す安心感は、誰だって気付くと思います。彼らは自分の為でなく、自分に続く「命」の為に全てを懸けて散って行ったのです。

「人は…大切な何かを守りたいと思った時に
本当に強くなれるものなんです」(白)


それは波の国でナルトが触れた人の「強さ」の本質(第4巻/77頁)。マダラにはそれがなかったのです。マダラは常に自分だけだった…。だから、一族が自分の意に背き、従わなかっただけで、独り里を抜けてしまったのです。マダラは孤独感をスケープゴートにして、悲劇の主人公を気取ってただけなんです。その姿にサスケも思うところがあった様でしたが…(第24巻の59頁)。サスケの里抜けだって、サクラに間違ってる事を教えられたようなものだったし…(サスケは何故、サクラに「ありがとう」と言ったのか?」でも読んでみて下さい)。

サスケとマダラ(トビ)は何だか似てるな…

と、感じたのはそこなんです。二人はいつも自分の気持ちばかりだった。サスケを、これまで生かしてたのも兄・イタチへの怨みでしたし、マダラだって「終末の谷」でに柱間との一戦は「復讐者」と言い切っています。二人は…独りよがりなところが凄く似ていると思うんです。それは「甘ったれ」と言い換えても良い(「サスケは何故、甘ったれなのか」でも読んでみて下さい)。

イタチはそれをサスケに訴えてた…と言うか、イタチはサスケの為に闘ってたから…あんなに頑張れたんじゃないでしょうか。身体が動かなくなるまで、イタチはサスケの事を考えて闘ってた姿を、僕らは散々、見せられて来たじゃないですか。イタチは、それでも愚痴一つこぼさずに頑張った…。それは揺るがない事実だ…。イタチはその命をもって示したのですから…!!(まだ…確定はしてませんけどね…)

「愛」とは与えるものであると言う事を…。

そして、それを感じたであろうサスケが、マダラ(トビ)の周到な懐柔を討ち払い、自分自身の「心」で真実を見極める事を、僕は祈っています。最後には、サスケがマダラ(トビ)の独りよがりを指摘し、やり込めるような展開を!!当然ながら、イタチがサスケに注ぎ込んだ「生き様」はこんなモノには負けないと!!今度はサスケ自身の行いで示して欲しいんです。

そして、それがホントのサスケの「儀式」になる事を願います。

イタチは…サスケの「成長」を、心から願っていたのだから……。

   
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第399話「すべての始まり!!」

  
「火影の名を初めて名乗った男
柱間(ハシラマ)が率いる千手一族は…
どの忍一族からも一目置かれ
何より恐れられていた」

若き日の柱間とマダラ。凛とした柱間の表情。対してマダラは冷や汗ダラダラ。年の頃は柱間がやや上かな。マダラの写輪眼は通常の三つ巴文様。場所は平地の枯れ木が散在する草原。二人はこれから闘おうとしている…ようです。

「千手が動けばうちはが動く」

マダラは左手に芭蕉扇?のような大きなうちわを持ち、背中には長刀。柱間は無手で、腰の辺りに大きな巻物をぶら下げています。二人は間合いを一気に詰めます。ここにゴングがあったら、通りすがりでも鳴らしちゃうでしょうね(笑)。

「ヤツらを相手に出来るのは
我が一族ぐらいのものだった
千手を雇えば対立国はうちはを雇う
…まるでライバルだ」

つまり、真・万華鏡写輪眼をもってしても千手柱間の木遁忍術には及ばなかった…と言う事です。柱間の「力」って未だ謎が多くて、木遁忍術にしても、尾獣のコントロール(制御?使役ではない?)できる能力など、一代限りで継承されていないんです。それに二代目火影に就いた弟とも全く似ていません。柱間には謎が多い。それは…イケメンだから!?(笑)

マダラが手にする芭蕉扇がうちはの由来になったんでしょうが、チャクラ性質としては風遁も絡んでるかも知れません。例えば、火遁を放った後、風遁で加勢するような使い方をしたのでは…。何が言いたいのかと言うと、今のトビの闘い方とは明らかに…違う。同じ人じゃないみたいですよね(黒汗)。

「柱間と対立するうち
オレの名もどんどん知られていった」

草原の対決シーンから洞窟のトビに…。柱間との対峙をマダラ(トビ)は回想しているんでしょう。当時のマダラの焦り具合や気圧され方から察すると、柱間が優越していたのでしょう。マダラ(トビ)が言った「憧れの忍」(第398話/「木ノ葉のはじまり」)とはその強さに対するものだったのかな…。

(…高みに近づくため。その器を量るためだ)

サスケはそんなマダラ(トビ)の雰囲気にイタチを思い出しています。そして、イタチの言葉を反芻している。「高み」…「器」と言った意味深な言葉。サスケがそれを連想したのはマダラ(トビ)に対する印象の変化かも知れません。イタチにも似た近しい空気がそこには漂っていた…懐かしさみたいなモノをサスケはマダラ(トビ)に感じ始めてるのでしょうか。

「名を上げる…そんなことのために、弟の眼を奪ったのか!?」

サスケはイタチが自分の眼を奪おうとした事に未だに捕らわれているようです。ま、自分の兄に眼を抉られそうになったんですから、軽ーくPTSDってるのかな。そして、それをマダラ(トビ)に当て嵌めてる。つまり、イタチとマダラ(トビ)を重ね合わせているんです。サスケの気持ちが…爪先や膝の方向がマダラ(トビ)に向き始めている…(滝汗)。

「…奪った…

だがそれはうちは一族を
守るための力が必要だったからだ」

マダラ(トビ)の「奪った」と言う言葉は疑問形ではありません。寧ろ、現実として肯定しているようです。これは、恐らく散々、他者にそう言われ続けた…言われ続け辟易(へきえき)としてる…マダラ(トビ)にとって極、当たり前の聞き飽きた質問だったんじゃないかと思います。だから、マダラ(トビ)はため息でもついてるようにも見えませんか。

「守るためだと?」

サスケは「守る」と言う言葉に敏感になっているんです。マダラ(トビ)とこうして向き合ってはいますが、心の中ではイタチの事で一杯なのでしょう(笑)。自分以外の為に生きる…それはサスケにとって未知だからだと思います。今まで、サスケを支えていたのはイタチへの怨みや憎しみ…つまり、私憤。全ては自分の為だった…。

「うちはの名が上がれば自ずと敵も増える
激しい争いの中、千手一族を始めとする
外敵から一族を守るには必要な犠牲だった」

「名を上げるためではない」

マダラ(トビ)にはサスケの言葉は軽かった?「そんなことのために…」と言うサスケの言葉がマダラ(トビ)には薄っぺらく感じらたんじゃないでしょうか。もし、今、マダラ(トビ)が「真実」を述べているのなら、怒鳴ったって良いかも知れない。そのくらい、一生懸命に生きる人の「想い」とは重いのです。

「弟は承知の上だった。自ら眼を差し出したのだ」

マダラの弟。ホントに弟の顔をしてる…。両目からは血が流れ出している。きっと眼を抉り取ったからだと思います。でも、顔が笑っています。しかし、この描写はイタチのサスケに対する解説とはやや違う。記憶は美化されたりもするけど…。マダラ(トビ)とイタチの表現が微妙に違っている。それに注目して読み込んでみて下さい。

<ギュ>(マダラの掌に力がこもる…)

「………」(サスケ)

マダラ(トビ)が腕組みした手に力が溢れました。あの機微が演技でないなら、マダラ(トビ)の言葉は信じても良いと思います。マダラ(トビ)と同じように…サスケも、マダラ(トビ)の様子を静かに観察しています。サスケの眼はまだ用心深いです。これはサスケの賢さだな。まだ子供の部分は残ってはいるけど、「蛇」を編成してその小隊長になっただけはある。

「だがある時…
千手一族はうちはに対して
休戦を申し出てきた」

「…うちははこれに同意した」

「千手」の落款(らっかん)のある文書。
「甲」が空欄で「乙」が千手(某某)長のサインが入っている…契約書?

「双方の一族の誰もが長く終わりのない戦いに疲れきっていた
限界に来ていたのだ」

マダラに「うちは一族」が追従しなかったと言う想定には、この状況が考えられていました。忍界大戦の中で一族が疲弊して行く事は想像に難くなかったですから。そして、木ノ葉隠れの里の雰囲気は隔世はあろうとも、真逆に近いです。心も体も疲れますから、ストイックに徹せないのが人と言う生き物の本質です。

確かに、僕らが感じる木ノ葉隠れの雰囲気は安堵感があります。それに、子供たちを非常に大切に育てています。もし、家族を自分が持ったとすれば、木ノ葉隠れ里の雰囲気はそれまで過ごした戦乱の空気とは比べ物にならないくらいに魅力的だったに違いないです。「うちは」の多くがそれに靡くのは自然な事に感じます。僕だってそうしただろうな。

「だがオレは休戦にただ一人反対した」

「……?」(サスケ)

このマダラ(トビ)の一言がサスケをグッと引き寄せた事に気付いている人はいるでしょうか?サスケには、この時のマダラ(トビ)の反応は嬉しかったに違いない筈です。「弟」の屍の上にある「力」。マダラがその遺志を大切にしている。それにサスケは食い付いているんです。

何故なら、イタチであれば必ずそうしただろうから。サスケは与えられる「愛」には順応できてるんです。それは幸せだった生活を覚えているからです。フガクやミコト。そして、イタチがサスケを柔らかい羽毛で包むように…育んで来た…そのゆりかごの中に自分が居た事を、サスケは忘れられないでいるんです。

「…今までの憎しみはどこへ行ったというのだ!?
弟は何のために犠牲になったというのだ!?」

棺に納められたマダラの弟。死に装束。眼には包帯が巻かれています。

「しょせん、うちはと千手は水と油だ」

凄く余談なんですが…(汗)。これって「カカシ外伝」でオビトがカカシに言った言葉ですよね(第27巻/124頁)。リンを奪還に向かうか、任務を優先するかでオビトとカカシでやり合った場面です。非常にうがった見方だと、この相似形はカカシの系譜を示唆するものとも取れます。めちゃめちゃ偏ってますけどね…。

オビトは「うちは」ですから、それからするとカカシは「千手」の分家?そのカカシにオビトの写輪眼が渡った。しかも、万華鏡写輪眼まで開眼してしまっている。面白いのは反目し合った一族同士が「融合」してしまったかも知れない可能性。その文(あや)は変えられなかった運命からの解放の示唆?!

それが…イタチが殺さなかったカカシの存在?!或いは役割??

余談です…(黒汗)。忘れて下さい…(薄笑)。

「いずれうちは一族は千手一族によって駆逐されてしまう
…そう思えてならなかった

だが…うちは一族の皆は休戦を望んでやまなかった
オレはリーダーとして仕方なく、皆の意思を汲み取った」

「一族」ともなると、大人数ですから、そこには自然と「政治」と言うモノが生まれます。人とは"個体"であり、それが群れを成す"群体"でもある。その"群体"を"個体"であるかの如く動かすのが「政治」です。個々の了解。つまり、コンセンサスを得る事は非常に高度な作業であり、その面で「千手」は優れていた…。それが、他の一族に恐れられた真の理由かも知れません。

そして、そこでトップダウンの英断を了承させられなかったマダラの政治力は些か脆弱であったとも言えます。マダラは「個」としての力は確かにあったんだろうけど、「政治力」…もっと噛み砕いて平易にするなら「包容力」に欠けてたのかもね。だから、柱間に憧れてたんじゃないだろうか。

「それから程なく我ら忍連合は
領土の平定を望んでいた火の国との協定にこぎつける

そこに一国一里の強固な組織が出来上がった
火の国と木ノ葉隠れの里だ

一国一里のシステムをあらゆる国々が真似ていった
それに伴い争いも徐々に鎮火していく」

この流れは、リアルの国家形成にも符合するもので、「集団」が「社会」に発展する自然の理(ことわり)であると思います。人としては変わらないのだけど、一番、変革を要求されるのが「意識」です。「社会」が集合して、最終的には「世界」になる。外形や形態と言った物理面ではなく、精神的な適応能力。順応。内面の進化…。「知性」がある人だけがそれを為し得るのです。

「ひとたびの平和だ」

切ない響きがマダラ(トビ)のこの言葉にはあったんじゃないかと、僕は想像しています。戦いの中で自分を感じて来たマダラにとって、「平和」とは終焉(しゅうえん)を意味するから。マダラは「力」を渇望し、「力」に依存した価値観があったから、弟も眼を譲ったのだし、その屍の上にマダラは立った筈です。

一面的にそれを「高み」と考えるのもありでしょう。現実に、そう思った事もマダラにはあったかも知れません。そして、「社会」が成熟して行く流れに取り残された。変われなかった…。だから、「平和」と言う言葉にはマダラ(トビ)の悲哀が漂っているように感じられるのです。

マダラは変われなかったのかも知れません。その姿には弟への想いを感じます。そして、その悲哀はイタチにも通じる。その意味で、サスケがマダラ(トビ)に感じ始めている興味は、親近感に近いと言えます。でも、「上手な嘘」には所々、「ホント」が混ざってるものだから…。それにサスケが気付いてるか?ちょっと心配…(汗)。

「だが、木ノ葉はある出来事によって、すぐ混乱に陥った」

「…ある出来事?」(サスケ)

「里長…初代火影の座をめぐる争いだ」

このエピソードの冒頭でマダラは柱間と対決していました。その時の眼が三つ巴の写輪眼だったことや、二人の外観から察すると、相当前でしょう。何度も「千手一族」と戦い、それを「仕方のないことだった」(第398話/「木ノ葉のはじまり」)とするマダラの証言からすると、柱間はマダラを殺さなかった…マダラの相手をしてくれた…。

何度、闘ってもマダラは柱間に敵わなくて、でも、マダラは死ななかった…殺されなかった。それは柱間が手加減をする他ないでしょう。つまり、柱間はマダラを殺したくなかった…生かしたかった…のだと思います。だから、マダラは「仕方のない」と言ってしまったのではないでしょうか。そして、それは、柱間もマダラには「想い」があったかも知れない…と言う事です。

「お前も知る通り、その座を得たのは千手柱間だ
火の国も里の皆も柱間を選んだ」

柱間の火影の正装。玉座。火影の帽子。

「…うちはが主権の座からどんどんと
遠ざかっていくのは明らかだった

オレはうちはを守るため
うちは主導の道を選ぶことに決めた…

柱間と対峙する道を行くことを…」

マダラを突き動かしたのは弟への想いだあったと思いたいところです。まさか「弟の死」をスケープゴートにしてたとしたら、究極の駄目ヤローですからね(笑)。マダラの真・万華鏡写輪眼。この「力」がマダラの変革を阻害したのかな。イタチはあれほど焦りを感じた「うちは」の運命。それをマダラ(トビ)はどう考えているんだろうか?

「しかし、うちはの者でさえオレについて来る者はいなかった

部下たちは再び争いの火種を起こそうとする
オレをうとましく思い裏切ったのだ」

「………」(サスケ)

ここがマダラの「政治力」の無さなんだと思います。高度な組織構造の中では、常識的には真っすぐに意思を表明はせずに、個人、もしくはその樹形図の直近(直上)の上役を懐柔するような「地固め」、或いは「根回し」をするものです。しかし、マダラはそれを考慮しなかった?何もせずとも一族が追従すると思ってた?そうでれば慢心とも思えます。

マダラが頓着しなかった…とするのが、休戦と「千手一族」との和平(合流)に異を唱えたマダラの雰囲気にマッチしてる気がしてなりません。マダラは真っすぐな青年だったんじゃないか?と、僕は考えてます。真っすぐだから、すぐそこにある「力」に飛びついた…。そして、それに固執した。サスケもそんな風に大蛇丸の下に走った…。

若い時のマダラって、サスケに似てる…(黒汗)。

これって、仄かなんだけど…次の展開の伏線なのかもね。もしかしたら…。

「オレは利己的な欲求につき動かされていると叩かれ
それどころか己の命を守るために
弟の眼を奪った欲深い兄だと蔑まれた」

マダラの孤立感は「うちは一族」のやや遅れた意識に在ったのかも知れないけど、黒い感情と血を持つ僕は「千手一族」を疑ってもいます。この掌を返すような「一族」の総スカンとも取れるようなマダラに対する拒絶の裏には「千手」の情報操作(プロパガンダ)があったか、ある種の「工作」があった?!良い意味でも悪い意味でもこれが「政治力」と言うものです。そして、これが「うちは」と「千手」の違いだった…。

「どこに好き好んで弟を傷付ける兄がいる
オレはただ…うちはを守りたかっただけだというのに…」


非常に真っすぐな考え方なんですが、逆に言うと、マダラがこの凛とした気持ちを一族に伝える「力」がなかったとも言えるのです。たとえば、マダラが弟を愛する気持ちや、一族を守りたいと願う心をちゃんと伝えられれば、「うちは一族」はマダラと行動を共にしたかも知れません。簡単に言えば、マダラは幼かったのです。確かに「力」はあった。しかし、それは「力」しかなかったのだとも言える。

自分と同じ考えなのは自分だけなんです。それは優しく寄り添ってくれるお母さんであっても、力強く庇い護ってくれるお父さんでも、何らかの手段を用いて伝えない限りは伝わったりしません。「表現」とは、その為にある技術なのです。

他者が自分と同じ気持ちである筈だ!と考えるのは子供の時だけ許される事であり、オトナにあってはそれは叶いません。でも、それを承知しないオトナもいます。「表現」とは技術です。それを習得する為に学ぶ必要があります。

ジブリ作品の「耳をすませば」の雫ちゃんが進学を決意したように、何かを他者に伝える為には技術や思考する能力が必要で、その獲得の為には勉強や学習が必要なのです。マダラはそれに気付けなかったんだろうと思います。

だから、親の言う「勉強しなさい!」ってのは、ある意味、達観なんですよ。あれは真理と言って良い。より遠くに跳ぶ為には十分な助走で加速を得なければならない。それと同じなんです。だから、勉強や運動って大切なのよ。全部、練習なのさッ!!


「オレは里をでた。全てに裏切られてな」

視線を落とし考えるサスケ。それを静かに見守るマダラ(トビ)の「………」。サスケも木ノ葉を抜けたから、マダラ(トビ)の切なさが判るんだと思います。このマダラ(トビ)の気持ちを「もっともだ」と思うか、「甘ったれ」だと思うかで180度感じ方が違って来ます。サスケ…どっちに感じてる?イタチがお前に何を伝えようとしたのか?思い出せ!考えろ!(トビみたいな事言ってる?)

「オレは復讐者となり
木ノ葉隠れの里に戦いを挑んだ」

荒れ狂う九尾の妖狐(眼は白目)。その背後で満月を背にして跳ぶマダラ。芭蕉扇に大鎌。それを迎え撃つ柱間。大巻物の術式を展開して、木遁の足場と防護壁?に護られる城塞の陣の様相。そして、足下に突き立てられた七振りの大刀と一振りの大型手裏剣。

サスケの三つ巴がイタチの"月読"を破り、返したように…「チャクラの強さ」が忍の「強さ」を決めるかも知れないとすると、マダラと柱間の闘いがそれで、それを想定した、イタチやミナトの「思惑」があったのかな…と言うのが、最近のマイブームかな。

しかし、この見開きのカットは正直、めちゃくちゃカッコ良い!!これまで見た『NARUTO -ナルト-』の中のベストショットと言い切らせてもらいたいです。この闘いの詳細は是非とも拝見したいです!!「柱間外伝」か「マダラ外伝」を熱烈希望します(笑)。

闘い方も二人の特徴が際立って示されていますね。動的に果敢に敵に向かって行くマダラと、鉄壁の城塞を構築し、周到に準備された武器で迎え撃つ柱間。「先の先」(せんのせん)と「後の先」(ごのせん)。「対極」の衝突…それは格闘戦の究極の命題かも知れません。

そして、めちゃくちゃ余談ですが、柱間が自陣に配備した七振りの大刀。これには何かの含みじゃないかと…七振りの大刀と言えば…(黒汗)。どうでしょうか?あるのかな…第三部。だから、水月と鬼鮫!!ちょっとは頑張れ!!(って、全然、出て来ないしーッ)

「そしてオレは破れた…
"終末の谷"と呼ばれるようになった
あの場所でな

終末の谷の所以は第一部の終盤にパックンとカカシによって語られています(第26巻/159頁)。二人の会話から、ナルトとサスケの関係を柱間とマダラに同調させているところから、マダラの里抜け(離反)を阻止しようと柱間がナルトのように頑張ったんじゃないかと思ってたんですが、どうも違った…。

終末の谷は九尾の口寄せもあって、地を裂き、抉った。それが河となり、谷を刻んだんですね。しかも、それはマダラと柱間の果し合いに近いモノだった。文字通りの「死合」。殺し合いだった…ようです。これまで、マダラと何度も拳を交え、刃の鎬(しのぎ)を削るも決して奪わなかった「命」。

その一線を柱間は越えた?マダラが越えさせた?

それをして、カカシが「皮肉」と感じたのかも知れませんね。だとすれば、カカシはナルトの素性に関しても熟知してる事になります。その兆候は初対面の自己紹介の時点で、一度だけ見せてるけど…。非常に希薄なんですよ。カカシの「九尾事件」やミナトに対する想いの描写って。逆にオビトに対する呵責は多いから、読み難いんです。

もし、カカシが「真相」を知ってて、四代目の事とか、ナルトの事を心に秘めて今まで在るのなら、カカシ…あんた…大変なヤローだよ。全く、木ノ葉のオトナの口は何て堅いんだろう?って事になるけどね。そして、その姿は自来也にダブります。カカシは自来也に刺刺しかったんだけど、それが上手く符合してしまいます。

でも、カカシは九尾を怨むような描写が全くないし、それだとミナトに対する想いに相反するんですよ。その上で、カカシの慮りがあったとするなら、そこにはミナトとの「約束」があったに違いないです。もしかしたら、この先あるカカシのエピソードで、それが合流するのかな…って思います。その時は、僕も皆さんを泣かしちゃうかもね。

「オレはあそこで死んだ…とされている
柱間でさえそう思ったハズだった

オレは皆から、そして歴史から
忘れ去られていった」

マダラの胴体を大刀が貫いています。膝を着き崩れ落ちるマダラの描写があります。しかも、柱間クラスの使う大刀ですから(もしかしたら、あの七本の…ムニャムニャ…)、封印とかチャクラを吸い尽くすとか物理攻撃以外の効果があって然るべきと思います。柱間もマダラの死を確認(誤認)したともあります。

もしかしたら、このと時、ホントにマダラは死んだのかも知れません。少なくとも肉体は滅んだとか…。そして、その瞬間、真・万華鏡写輪眼の「永遠」が発動した?…とか。それが「不滅の男」(第42巻/115頁)とイタチが告げた真実。そして、写輪眼の本当の秘密…。

「柱間の弟である二代目火影は二度と再びオレのような反逆者を出さぬため
信頼の証としてうちはに特別な役割を与えた」

「木ノ葉警務部隊の設立だ」

「しかしその実態は里の政からうちはを遠ざけ
なおかつ一族をひとまとめに監視下に置くためのものだった」

これが、「虐殺前夜」で展開した「警務部隊閑職説」でした(笑)。あからさまな「うちは外し」があったんですね。イタチがサスケをおんぶして、警務部隊の前に来た時に、サスケがイタチに「警務部隊」への入隊を持ち出した時のイタチの微妙な反応がその考えの取っ掛かりでした。

それに、「警務部隊」の三人(イナビ・ヤシロ・テッカ)の下品さが何とも不可解だった。人の強さって、筋力とか拳の硬さとか(笑)、それだけじゃなくて、心にも強さがあるんです。強い心は卑屈さとは正反対の品格を醸します。それが優しさであったり、思いやりだったりする。それが心の強さだと、僕は思います。

そして、木ノ葉の「暗部」と「警務部隊」が一体でなかったのも解せませんでした。そして、「うちは」が木ノ葉隠れの額当てをしていない事実。そして、「うちは虐殺」をやっきになって究明しようとしない木ノ葉隠れの態度…。今、考えれば不都合な真実のオンパレードなのです。

そして、マダラの離反後、火影が弟(名前は何て言うんでしょうね)に変わっているって事は、終末の谷の闘いで柱間も致命的な深手を負った可能性もあります。確か、初代も二代目も戦死したことになってますけど…、実際はどうだか。木ノ葉の政治力は並々なりませんから。それが新しい世の「力」でもあったわけですから…。

「その意図に気付くうちはの者もいた
オレの意思を継ぐ造反勢力も出てきた」

実はこの造反勢力が「道」なんじゃないかな…って思うんです。そして、これは「根」とも存在を異にする別の勢力である事は、ダンゾウの「うちは」に対する仕打ちで知れます。だから、ダンゾウがマダラに加担した…って言う僕の仮説は無視して下さい(汗)。ホントに僕の予想は当たりませんからね(笑)。

そして、シスイが「道」に背けない…と、遺書に綴って逝った。それにイタチが絡んでいる。そのお陰で万華鏡写輪眼を得ましたから。それに対しても何かしらの説明があれば良いですね。でも、僕の予想は当たらないから…(笑)、これも普通に「道理」の「道」だった…の幕引きの可能性が濃厚牛乳です(脂汗)。

「…が、時すでに遅し」

「時は流れ…主権は千手の手に
誇り高きうちは一族は千手の犬へと成り下がった」

誰も追従しなかったマダラでしたが、その考えはある意味間違ってなかったのです。しかし、それを伝えられなかった。それをマダラがどう受け取るかなんです。ここをもう少し突っ込んで考えると、マダラ(トビ)がサスケに話してる事の「真意」が見えて来ると思うんです。この機微は見逃しちゃいけない。

「そしてオレの考えた通りになった
ある事件でうちはは完全に駆逐されてしまう。そう…」

「?」(サスケ)

「十六年前の九尾の妖狐来襲だ」

木ノ葉隠れの里を蹂躙する九尾の妖狐。ナルトの誕生日を襲った悪夢。木ノ葉隠れの里の忍の多くの命を奪った惨劇。四代目火影・波風ミナトの一命と引き換えに終息した大惨事。

「どういうことだ?」(サスケ)

「九尾を手懐けコントロールすることができるのはうちはの瞳力だけだ…
木ノ葉の上役たちは、あの事件をうちはの何者かによる仕業ではないかと勘ぐった

あれは自然発生的な、いわば天災だ
うちはは関係していない


だが、あらぬ疑いがかけられた
うちはが主権を狙って反逆を起こそうとしてのではないか…と」

ここがイタチの説明と全く違うのです。イタチは九尾事件をマダラの仕業としていました。これをどう考えるか?マダラ(トビ)を信じるか?イタチを信じるか?また、何で二人の言い分が違うのかを考えると、何かが見えて来ると思うんです。そして、それはマダラ(トビ)の「真意」を炙(あぶ)り出す。マダラ(トビ)がサスケに何をしようとしてるかが解る。

しかも、これは自来也が「胸騒ぎ」で残した仮説のも反します。そもそも、マダラ(トビ)がこうしてサスケに時間をかける事に、「目的」がない筈がない!!(汗)←これは僕が時たまやってる事とは無関係ですので、予めご了承の上、胸に畳んでおいて下さい(笑)。

「………」(サスケ)

サスケも実はこれに気付いています。疑い深い眼でマダラ(トビ)を見つめていますよね。この強かさは頼もしいです。もし、これがナルトだったら、速攻信じ込んで、もう今頃はメロメロで、すっごい事になってたかも知れません。もしかしたら、あんな事やこんな事を許してるかも知れません(黒汗)。

「以降、うちはへの監視は暗部により徹底され
一族の居住地は里の片隅へと追いやられ
隔離さながらの状態になった」

「日向一族」って一目置かれた感じで、格式や里の人々が見る目も違ったようです。それも今にして思えば…ですが。でも、非常に仄かではありましたが、「うちは一族」は木ノ葉隠れにおいては外される傾向があった。それを「虐殺前夜」で掘り下げてみたんですが、今、もう一度読み直してみるとまた違う味わいがありますね。時間のある人は、読んでみて下さい。

「唯一、三代目火影だけはその処置に異議を唱えたが
暗部のダンゾウ、そして相談役たちはそれを認めなかった
しょせん、うちは一族は信用されていなかったのだ
差別が始まった」

ここは非常に言及が難しい。リアルの世の中でも同じような社会の歪みはありましたし、僕も表現に苦慮する部分ではあります。「政治」って、基本的に狡いから、どっかに安全弁みたいな都合の良い「捌け口」みたいなモノを作ってしまうんです。大勢を満足させる為に少数を犠牲にするのも止むなし…と、それは今も何ら変わってない。

「ヤツらの不信はわだかまりを生み
疑いはやがて現実となっていく…

うちは一族はクーデターを企んだ
里を乗っ取るために…」

「うちは虐殺」を木ノ葉隠れの任務とするならば、サスケの存在がある以上は、「うちは一族」の反社会的な行動…つまり、「謀反」の画策・準備とするのが一番リニアなんです。「うちは一族」の存在を木ノ葉隠れが消し去った。それが「うちは虐殺」であった。かつて「白」を巻き込んだ虐殺とは趣が違いますね。

「!!?」(サスケ)

サスケは賢いから、あの夜中のイタチとフガクとの「密談」に考えが及んでいるようです。で、察しの良いサスケは、フガクが深夜の密談で念を押した「一族と里の中枢を繋ぐパイプ役」と言う台詞も思い出してる筈です。あんなにもイタチの「暗部入り」に固執したフガクの思惑もサスケには理解できたんじゃないでしょうか。

「そして、木ノ葉上層部はうちは一族の中にスパイを送り込んだ
それがお前の兄…うちはイタチだ
そこからイタチの地獄は始まったのだ」

て、事はやっぱりイタチはフガクやミコトの子ではなかった!!って事かも知れません。確かに、写輪眼を持ってましたから、血継限界も血族のそれでしたから、もしかしたら「はぐれうちは」。そしたら、イタチは「根」の所属であった線が濃厚になります。って、事はサスケとイタチは本当の兄弟ではなくなってしまう…。

イタチがフガクとミコトの実子で、途中、木ノ葉の介入で寝返った…と言うのは実現困難に思えるし、回りくどいです(笑)。そして、フガクがイタチに言った「さすが、オレの子だ…」(第25巻/61頁)も、フガクの人格者っぷりを鑑みると、イタチが養子であった方が、しっくり来ます。詳しくは「虐殺前夜」を読んでみて下さい。

ここで、マダラ(トビ)がサスケに何をしようとしてるのか?閃いた人もいるんじゃないでしょうか。となると、マダラ(トビ)…アンタ、やっぱり怪しいよ。イタチの証言と違うところも、その狙いに沿ったモノかも知れないから…。サスケ…騙されちゃいけないよ。自分の眼で見抜くんだ!自分の頭で考えるんだ!

最後は、自分の「心」が決めれば良い…!!

そして、イタチの「願い」を見つけ出すんだ!!

  

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ナル×ジャン業務連絡(0511)

  
こんにちは!ナル×ジャンのケルベロスです。

いつも、僕の拙い記述に目を通してくれる皆さん。誠にありがとうございます。そればかりか、拍手やコメントまで戴けるのは、この上なき光栄と存じます。こうして皆さんと共に、愛すべき『NARUTO -ナルト-』と言う名作に巡り会え、それを肴(さかな)に語り合えるなんて!こんな幸せなことはありません。この場をお借りしまして、心より御礼を申し上げます。

さて、現在進行形の考察…「イタチの生き様」ですが、ある事情があって、どうしても書き上げられませんでした。今週中にアップを目指して、必死に書き進めていたんですが、力及びませんでした。誠に申し訳在りません。イタチの考察を心待ちにしてた方もいらっしゃると思います。重ね重ね申し訳在りません。そんなにかからずに書き上げられると思いますが、今日のアップはございませんので、早めにお休み下さい。

エーッと、明日の「感想」は何としても書き上げて、13時に必ずアップ致します<ゴフォッ>(←吐血)。ちなみに、「13時」ってのは、お昼休みにジャンプを買って読み上げられる…タイミングと、ま、勝手に設定した時刻でありまして、僕の拙い記述に触れる前に、先ず「実物」に触れて頂きたいと考えるからであります。こんなに素晴らしい作品なんですから、先ずはキッシーの書き上げた「実物」に接するべきです。

僕の「感想」なんて、二次三次のエラく偏った考えでもありますし…(笑)。

それと…心配を懸けてしまいましたが、バイクの方は落ち着いてて、「ナル×ジャン」の活動と平行して行えると思いますので、ボチボチとですが、「考察」のアップもできると思います。たまに「狸のアニメ」で誤摩化してトンズラしちゃう時もあるかも知れませんが、それもご愛嬌と言う事で…ひとつ…よろしくお願い致します(笑)。

ナル×ジャン ケルベロス

  
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「思惑」(イタチの生き様)


「あの夜…
奴がうちは一族を皆殺しにしたのは事実だ
そして、木ノ葉を抜けた」

マダラ(トビ)の「口説き」が始まっていますが(第398話「木ノ葉のはじまり」)、この流れを真実と受け止めるなら、イタチは「うちは一族」を皆殺しにした…事になります。信じたくない事ですが、マダラ(トビ)の醸す雰囲気には重さがある…。

「良い流れだ。あとは…次の脱皮で蛇のままか、
それとも鷹に変わるか。見モノだ…サスケ」

僕が未だにマダラ(トビ)のベクトルの判定を留保してるのは、非常に仄かではありますが、愛情に近い暖かみを感じるからで(第41巻/26頁~第371話「旧知…!!」)、イタチに対するやや突き放したような見切りとの対比が一層鮮明に浮き上がって、まるで「父」のように…感じてしまうのです。

「いや、聞いてもらおう
いや、お前は聞かなくてはならない!
それがお前の義務だ!」

マダラ(トビ)もサスケの身体や能力が欲しいだけなら、こんな回りくどい事はしない筈です(第397話「真実を知る者」)。ま、これが「万華鏡の儀式」だとして、それが真の目的だとするのもアリはアリだから、ややこしい…んだけど(汗)。

「…少し長い話になるが
これから話すことは全て事実だ」

そして、絶妙にサスケとの距離感を接近させつつ、徐(おもむろ)にこう語りかけた…(第398話「木ノ葉のはじまり」)。これってベテランで凄腕の少年課の刑事さんみたいな盤石さがあると思うんです。先ず対象者と「信頼」と言うパス(小道)を確保してそこから崩して行く。

こんな面倒くさい事する理由は一つ。マダラ(トビ)はサスケの「心」が欲しいんだと思います。僕がマダラ(トビ)が、サスケを口説いてる…と感じるのはこの周到さにあって、どうしても欲しい女子を落としたい時の誰かの作法に酷似しているんです…(誰かって…それは…言えない…汗)。

「心」が自分にあるのと、ないのでは、その違いって天と地ほど離れてて、「心」がない関係って、はっきり言って虚しい。例えば、気持ちってのは見えるものなんだけど、それは人の間を飛び交う「ボール」のようなものと思います。それを相手に投げたり、相手が投げたボールを受け取ったり…。

人の関係ってキャッチボールに似てるんですね。相手の投げるボールの勢いや丁寧さ(コントロール)、或いは加速度や回転。いろんな機微がそのボールには託されてるんです。それを受ける。受け止める。そして、今度は自分が相手に投げる。勿論、いろんな想いを込めて…ね。

別に、その想いを込めないでもボールは投げられます。でも、それだと在らぬ方向に向かったり、危険なものだったりします。普通は相手が受け取れるように思い遣ったり、或いは、強い弾道でもそれを受け切れる信頼感ってのもある。つまり、それは「心」がこもってるって事です。

マダラ(トビ)はその関係を構築して行きたいんだろうな…って思うんです。そして、そこには極めて近親の、もしかしたら「親」(?)とも思えるような「情」の臭いが漂っているんです。何故だろう…それを今は、明言できないけど、予感めいた空気があの洞窟には充満してる…と、僕は感じています。

「提示できる証拠はない
オレの話を信じるかどうかは
お前が決めればいい」

マダラ(トビ)がサスケにわざわざ、こう言う…気持ち(第398話「木ノ葉のはじまり」)。サスケが手を伸ばせば、マダラ(トビ)の投げたボールに指が掛かる…この絶妙な距離感に僕も絆(ほだ)されている。そこにはその人が持つ柔らかさや暖かさと言った「徳」が垣間見えます。

未だ、マダラ(トビ)の真意は掴み切れませんが、仄暗いにしても、同じ空気を吸いたくないような嫌みで、忌むような対象ではないと思う。寧ろ、興味すら在る。それが、マダラ(トビ)の動向(ベクトル)の判定を阻害してはいます。ここはもう少し描写を観察してみたいです。

で、まあ、前置き(エッ?!前置きだったの?)が長くなってしまいましたが、マダラ(トビ)はサスケを口説こうとしてて、その為には「真実」を語る必要があり、それは信じるにたる内容である…と、一応、そう言う前提で考えてみようと思います。僕もサスケと同じくらいには、マダラ(トビ)を信用しています。

「そして、木ノ葉を抜けた」

で、最初のマダラ(トビ)の台詞に戻るんですが、「うちは虐殺」はイタチが行い、その協力者がマダラ(トビ)だった…。そして、その直後、イタチは木ノ葉隠れを抜けているんです。木ノ葉の里の、恐らく「暗部」としての任務をこなしたに過ぎないイタチが、何で里を抜ける必要があったんでしょうか?

また、「うちは虐殺」の真実を知る者は、三代目・ホムラ・コハル・ダンゾウの四人のみ。極度な極秘任務であった事は確かですが、イタチはサスケに事件現場で自分の犯行である事を明かしています。そして、それが原因(サスケの供述があった?)で「うちは虐殺」がイタチの凶行と知れ渡ってしまった。

あの時、サスケに黙って逃げていればイタチも木ノ葉で暮らせたていたのではないでしょうか。現にサスケは忍者学校にも通い、普通の子供たちと何ら変わらない生活を送っていました。でも、イタチはわざとサスケを待ち伏せ、自らが犯人である事を告白しました。

例えば、犯人不明の通り魔的な犯罪だった…くらいに断定して、捜査もそこそこに迷宮入りで幕引きだって、真実を知る四人の地位を考えれば不可能じゃない筈です。また、木ノ葉隠れにおける「うちは一族」が肩身の狭い立場である仮説を受け入れれば、有耶無耶な方向にも転び易い…でしょ。

そもそも、「うちは一族」が一夜にして虐殺されてしまうような重大な事件があった割には、それ以降のイタチに対する捜査活動やサスケの監視などの描写があっても良い筈ですが、皆無と言って良いし、サスケだって自由に木ノ葉隠れで生活して、忍者学校にも通っています。

「あの夜イタチは己を殺し、任務をやり遂げたのだ」(マダラ)

「うちは虐殺」が任務であったから(第398話「木ノ葉のはじまり」)、「うちは一族」を排除してしまう必要性が木ノ葉隠れにあったのは明白。しかし、サスケを自由に生かしている事から、それは「血継限界」の問題ではなくなります。そこから、集団としての「うちは一族」の反社会(木ノ葉)的な行動の画策・準備が浮かび上がって来ます。

そして、自分の父や母も含めた一族全員を殺した(とされる…)イタチだって、木ノ葉隠れの任務をきっちりと果たしたのだし、その真実を知る…或いは命令を下した?…火影(三代目)から褒められても良いくらいなのに姿をくらました…って言うか、里を抜けた!!ここはリニアじゃないと思います。

「お前を―守るためだよ」

マダラ(トビ)の台詞がその糸口を示しているかも知れません(第397話「真実を知る者」)。これは、イタチが倒れる前に、最後の力を振り絞ってサスケの眼に"天照"を仕込んだイタチの手腕に敬意を表したものでしたが、イタチの行動の一貫性がここに集約されてるんじゃないか?と、僕は考えています。

あの夜、血まみれで倒れるフガクとミコトの骸(むくろ)を前にして、サスケに自分を事件の犯人と告げ、更には"月読"を使ってサスケに阿鼻叫喚の地獄絵図を見せた。しかし、よく考えると、イタチがサスケに対してあんなにペラペラと話して去って行く必要は全くなかった事に気付きます。

「イタチの真実は永久に闇へと消える
そして、イタチもそれを望んでいた」

イタチは真実を明かしたくはなかった…(第398話「木ノ葉のはじまり」)。つまり、イタチはサスケに対して、少なくとも「うちは虐殺」に関しては「嘘」を言っている事になります。そこにはイタチが意図するところがあったと考えられます。

あの夜、イタチがサスケにした事…「うちは一族」を皆殺しにし、父母を手に掛け、大切な友達まで殺したと告げた。そして、サスケなど殺す価値もないと殺さなかった。そして、いつかサスケに万華鏡写輪眼を手にして自分を殺しに来いと告げた…。

イタチが為したサスケとの接触に「任務」としての「うちは虐殺」に関連性と言うか、任務遂行に関する合理性はないと感じます。そこに在るのは、任務と引き換えにした木ノ葉隠れとの取引…その対価。イタチをあの凶行に駆り立てた情動。

つまり…それは…イタチの「私情」。

そのイタチの「私情」を推し量るに足る描写が残されています。木ノ葉小隊の8名がサスケを追う最中、森の中でイタチがナルトに接触するシーンです。イタチを見つけたナルトは果敢にイタチに挑みます(第40巻/123頁~第366話「兄弟」)。多少、進歩はしてるけど、ナルトはまだまだでしたけどね…(汗)。

「………何故そこまで弟にこだわる?あいつは抜け忍だろう」(イタチ)

「少なくともお前なんかより…
アイツのことを兄弟だと思ってるからだ…!!!」(ナルト)

このナルトが言い放つ(ちょっと痛くてむず痒い)言葉を聞いて、イタチの口元が緩みます。仄かに…ですが。「お前と少し話がしたいだけだ」と言うイタチにナルトも調子が狂うようでした。結局、そこで何かをナルトに告げたようでもありますが、「ど…どういうことだってばよ?」と叫ぶナルトの描写が残っているだけで、未だ明かされてはいません。

(お前はすでに幻術の中だ)

話がしたいだけ(第40巻/125頁)…と言うイタチですが、ナルトはすでに幻術の中にあると言う事は、ナルトとの接見で得たい情報は既に取得済み。つまり、ナルトがサスケを「兄弟」だと思っている…大切に想っている。イタチよりも強く!!と言うナルトの言葉で充分だと言う事なんだと思います。もう、話す必要なんかない…と言うことですよね(笑)。

同時に「抜忍」であるサスケを何故、追うのか?と言う問いには、イタチの悲哀も感じます。イタチにはそう言う「親友」が居なかった…もしかしたら…その手で殺してしまった(イタチさんはやってないけどね)…。だから、この時のナルトの言葉はイタチの胸には刺さったんではないかと思います。

そこから、湧き出してくるのがイタチがサスケを木ノ葉に残した思いやりです。イタチと木ノ葉の間には明らかに何らかの取引があった筈で、イタチが心を「鬼」にして同族を皆殺しにする代わりに、サスケだけは生かし、木ノ葉で面倒を見てもらう確約を取り付けた…と言うのが最低限、存在すると思います。

(オレも明日から忍者学校で頑張るんだ
そしたらあの父さんだってオレのこと絶対認めてくれる
兄さんみたいに期待してもらえる…)

それは、サスケがあんなに待ち望み、父・フガクに自分の存在をアピールできると(第25巻/55頁)、喜んでいた忍者学校での生活を続けさせてあげたいと、イタチが願ったからではないかと、僕は思うのです。サスケはそこで、同年代の子供らと接し、励まし合い、磨き合う…親友と出会うだろうし、素敵な恋だってする…だろう…と。

イタチはサスケの気持ちの「本質」が、父・フガクに向かっている事を知っていますから、忍者学校で一生懸命励んで、イタチのように認められる存在になる事を望んでいた筈です。既にフガクは亡き者になってはいますが、サスケのその想いを大切にしたかったのだと、僕は考えています。

そんな当たり前の、普通の生活をサスケに与えたかったのではないか?と、僕には思えてならないのです。自分には早くから周囲の期待が重くのしかかっていたから、サスケには自由で伸びやかな少年時代を与えたかった?でも、それって、兄と言うよりは…もう親に近い思い入れにも感じます。

そして、サスケにはナルトと言う「兄弟」にも匹敵するような想いを抱く「親友」ができました。あの森の接触で、イタチはそれが確認できて嬉しかったんだと思います。また、こうまで言い放つナルトをサスケが殺さなかった事に安堵したのではないでしょうか?

「最も親しい友…を殺すことだ」

「うちは虐殺」でサスケに言い残した万華鏡写輪眼の開眼条件はホントでしょう。そして、それをして来たのが「うちは一族」だあった…と、イタチはサスケに教えたかったのです。そして、その「力」をサスケの鼻っ先にぶら下げた…。イタチは、サスケにその「是非」を委ねたのです。

写輪眼を所有する「うちは一族」にとって、「親友」=「最も親しい友」とは特別な意味を持ちます。それほど大切な他人を殺す事が、より大きく強い瞳力を引き出す条件になっているのですから!!

「…無意味じゃない…オレにとってお前は最も
………親しい友になった」(サスケ)


写輪眼を示しながら…終末の谷でサスケはナルトを認めました(第25巻/165頁)。そして、一度(どころじゃないか…)は本気で殺そうと力をふるっています。しかし、本気と本気。力と力のぶつかり合いの中で、サスケはナルトを殺す事を思いとどまっています。

"忌まわしき千鳥"と"一尾螺旋丸"との衝突の光玉の中(第26巻/128頁)、ナルトの心臓?を狙い撃ったサスケに対して、サスケの額当てに傷を付けようとしたナルトの攻撃に、サスケは何かを感じたんだと思うんです。

ナルトはサスケの体に傷を付けたくなかったんです。サスケがナルトの力量を軽んじたのをナルトは我慢できなかっただけなんです。だから、サスケの額当てに傷を付けた。その振動をサスケに伝えたかっただけなんです。そして、サスケはそれを察知した。そして恥じたのです。

あの時、サスケは強がってはいたけど、ナルトの優しさが身に染みたんだと思います。そして、自分を取り戻した。サスケがナルトを想う気持ちはあの瞬間、本物になった筈です。二人はホントの大切な友達になったんですね。それは兄弟の絆よりも太く強固な繋がりだった…。

(オレは…アンタの言いなりにはならない…!
オレはオレのやり方で力を手に入れる!
オレはオレのやり方でアンタを越える!
必ずな…!!)

サスケは恥じたのです…一度でも、ナルト=最も親しい友を殺そうとした自分自身を…(第26巻/162-164頁)。そして、そのまま大蛇丸の下に堕ちて行く事になるのです。そして、このサスケの大蛇丸への堕天はイタチが演出したモノであるところに、僕は注目しています。

「何故、弱いか…足りないからだ…
…憎しみが……」(イタチ)


イタチ&鬼鮫の2マンセルの「木ノ葉強襲事件」の後のイタチとの接触で(第17巻/67頁)、弱いままのサスケをイタチが煽っています。しかも、ナルトを殊更、「四代目の遺産」と持ち上げたり「暁の至上命令」と、サスケが眼中にないような素振りでサスケに接していました。

しかし、この言葉とは裏腹にナルトには目もくれずにサスケをオコボコにして、しかもチャクラが残り少なく、連戦で消耗してるにも関わらず、"月読"まで使ってサスケを痛めつけ逃走を図ったイタチ。その行動の密度を考えると、その真意がサスケにあった可能性は高いと思います。

イタチはサスケを焦らせる為に、ナルトをダシにしたのではないでしょうか?イタチの視線がナルトに向かっている事が、サスケの自尊心を傷付ける事を、イタチは判っていて、危険を顧みずこの衝突を演出したのではないでしょうか?

そして、案の定、サスケは木ノ葉を抜けて、大蛇丸の下に走った…。これをイタチは意図し、サスケを誘因していたのではないかと…僕には思えてならないのです。あの接触の真の目的はサスケを里抜けに追い込む事だったのではいかと、僕は考えています。

「オレはお前を殺して一族の宿命から解放され本当の変化を手にする!」

結局、イタチがサスケを殺して眼を奪うようでは、今までの「うちは一族」と同じ轍を踏む事になります(第386話「新たな光…!!」)。「瞳力」への渇望が友や兄弟を殺める事で得られる忌むべき事実は確かにあったのでしょう。でも、それで力をてにしようと、それはホントの「解放」ではない…。

イタチは、それをサスケに教える為に、わざと身汚くサスケに迫ったのではないかと思うんです。サスケがイメージするイタチと最もかけ離れた姿に、サスケもとうとう切れてしまいます。そして、サスケのベストフェイスとも言うべきオトナ顔で宣言するのでした(第386話「新たな光…!!」)。

「やっと…たどり着いた」

しかし、それすらもイタチの思惑通りでありました。きっと、イタチにはサスケの「遠慮」や「躊躇」と言った機微が見えていたのでしょう。これには自来也と闘う危険をおしてもサスケを刺激したあの接触(蝦蟇口縛りの一件)と同じような雰囲気を感じます。そして、確かなイタチの意図を感じます。

結果、決死のサスケの攻撃を全て受け切り、全てを出し尽くさせて、「抑えのチャクラ」を外させ、とうとう大蛇丸を引きずり出してしまうのです。そして、待ってましたと言わんばかりにイタチは奥の手を振り翳すのでした。

「こ…この剣は!まさか…十挙剣(とつかのつるぎ)?
イタチ…アナタが隠し持って…くっ!」(大蛇丸)

「十挙剣。別名・酒刈太刀ト呼バレル封印剣デ、
突キ刺シタ者ヲ酔夢ノ幻術世界ニ永久ニ飛バシ封ジコメテシマウト言ワレル…
剣ソノモノガ封印術ヲ帯ビタ草薙剣ノ一振リダ」(ゼツ・黒)

久々に登場した大蛇丸を呆気なくイタチは一蹴してしまいます(第392話「須佐能乎…!!」)。どう考えても、イタチはこの状況を想定していました。大蛇丸も「十挙剣」を探していた事からは、自分にとっての脅威であると感じていたんではないでしょうか。つまり、「十挙剣」こそが、大蛇丸を完全に滅却する手段だったわけです。

イタチは全てをコントロールしていたのです。

もしかしたら、イタチが「暁」に入隊したのだって、大蛇丸を追い出して、サスケにその目標を向けさせる意図があったのかも知れないです。だから、大蛇丸の腕を切り落としただけで済ませた…。あの大蛇丸の暁脱退だって、イタチが仕組んだ揉め事だったのではないか…と、僕は考えています。

イタチは大蛇丸の持つ写輪眼に対する強い憧れを認識していたし、大蛇丸の知る限り、残る写輪眼はサスケだけだから。大蛇丸がサスケに呪印を与える事も、サスケの中に潜み居座るであろう未来すら、想定の範囲内だったのかも知れません。大蛇丸は人柱力に対する尾獣みたいなものでしたから(笑)。

サスケのチャクラを強化する必要があった?

九尾がマダラと誤認する程に、サスケのチャクラは大蛇丸によって強化されていたのは事実です。確かに、呪印が底上げしている状況はありましたが、それに抗する自分自身のチャクラがあってこそでもあり、後漬けのチャクラが自身のチャクラを鍛えるのはこれまでの考察でも紹介してるので読んでみて下さい(チャクラの考察)。

だから、イタチはサスケを生かし、大蛇丸を生かした。そして、サスケと大蛇丸をそれぞれ時間と労力を費やし、導き、そして、引き合せるように仕組んでいったのです。そして、大蛇丸には内緒で「十挙剣」を入手し、この時に備えていた…(第392話/「須佐能呼…!!」)。サスケが自分と闘えるまでに成長したら、大蛇丸には退去してもらえば良いですから。

「仕上げだ…サスケ」

イタチはサスケの中の「大蛇丸」を一掃してしまいました。そして、最後の力を振り絞ってマダラ(トビ)を暗殺するトラップを残すのです。全てはサスケを守る為だった。それはマダラ(トビ)が言う通りだと思います。マダラ(トビ)にはイタチの「親心」を理解できる空気感がありますから…。

マダラ(トビ)にはイタチの考えの奥底が理解できているのだと思います。だから、サスケにあんなにソフトに接する事ができるのだと思います。気持ちのベクトルはイタチと同じかも知れません。だから、マダラ(トビ)が言うイタチの気持ちは外れてはいないと思うんです。

イタチが「うちは虐殺」の真実をサスケに教えたくないのは、フガクを貶(おとし)めたくないからだと思います。「うちは一族」はそれ程の「(悪)事」を企んでいたんだと思います。そして、それはサスケの気持ちを最大限に汲んだイタチの配慮なのです。だから、任務を遂行したにも拘らず、イタチは木ノ葉を抜けたのです。

サスケはフガクに愛されたいと願っていました。そして、それが擬似的にイタチへの想いに擦り替わった錯覚のような慕情になってサスケを支配していました。そして、イタチはそれすら理解していました(第25巻/83-85頁)その上で、イタチはそれを包むようにサスケを愛していました。それがイタチの「父」とも思えるような愛情に現れているのです。

また、イタチにとって、サスケが全てだったかのように映るのは、フガクがイタチを篤く寵愛した裏返しではないかと感じています。それはイタチのフガクに対する「恩返し」とも言える心の「抗力」であり、同時にサスケの愛を一身に感じたいと願う「願望」でもあるのではないかと思います。

イタチはフガクに…
サスケを愛するように自分も愛されたいと心の底では思っていた…
のではないでしょうか。


だから…イタチはサスケに期待していたのです。フガクがサスケに気持ちを漏らしたように…。それは「何か」を託したかった…から。だから、壮絶なシミュレーションをもってサスケを煽り、辱め、導いたのです。そして、サスケはそれに応えた。そして、自分に歯向かえるまでに成長したサスケに歓喜したのです(第391話/「雷鳴と共に…!!」)。

「本当に…強くなったな……サスケ…」

サスケを強くしたい!

それが…イタチの「思惑」だった…。

  
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茶話会 in GW(0505)

  
深夜まで付き合ってくれた皆さん。誠にありがとうございました!
書き込んで頂いたコメはちゃんと保存してあるので…参考に致します。
イタチの事はあまり突っ込んで話せなくてごめんなさい。
今、気持ちがイタチに成り切ってるから、口が重かった…。

と、言う事で…「また、今度だ…」。

おやすみなさい!

ナル×ジャン ケルベロス

 
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NARUTO-ナルト-第42巻に寄せて…

   
「NARUTO -ナルト-」42巻に寄せて

季節はちょうど今頃かな。緑が青々と濃く、瑞々しい。激しい修行のお昼休み…と言うところでしょうか。木漏れ日が心地いい大樹の木陰で、何かを認める自来也の背中に寄り掛かるようにナルトが居眠りをしている…。ナルトのコスチュームが第二部のそれに変わっているので、あの二年半の終盤でしょう。もしかしたら、木ノ葉に戻る直前。

第一部の最後に自来也はナルトが入院治療している木ノ葉病院に赴き、ナルトを正式に弟子受けし、次に大蛇丸が転生可能となる三年後に向けて修行をする意向を告げます。そして、第一部と第二部の間の二年半を二人は修行の旅に出る事になります。そこで、二人はこうして激しい修行に明け暮れた…ようであります。

しかし、疑問だったんですが、何故、二人には木ノ葉に留まり、支援や警護を受けながら修行に専念する選択肢はなかったんでしょうか。ナルトには九尾が封印されていて、それを「暁」が狙っている。確かに、三忍の自来也がお守りであれば、そう簡単には手出しはできないでしょうが、危険は木ノ葉にいる方が遥かに低い。補給だって楽だった。

しかし、自来也はナルトを連れて旅に出ました。自来也だって、大好きな綱手の居る木ノ葉にいたかったろうに(笑)、旅に出て修行をするにはそれなりの理由があった事でしょう。この時は知られていませんが、自来也は大蝦蟇仙人の予言が啓示する「選択者」としての使命があり、その弟子は忍界の明暗を左右する「予言の子」でありました。

恐らく、自来也にはナルトとの修行を観られたくはなかった…否…それだと護衛をつけて警戒した方が合理的です。ゼツみたいな隠密偵察型の忍もいますから、何ぼ何でも自来也ですらも防ぎきれないでしょう。それでも、ナルトを連れて、危険を鑑みても尚、木ノ葉隠れの里を離れなければならなかった理由とは…。

「あの術は使うなよ…」

自来也が二度目に死にかけた危機を想定した配慮だったのでしょう(第28巻/142頁)。自来也は修行と称していますが、第二部が始まってからナルトの様子を観察していますが(あまり登場しないけどね…)、自来也は決して多くの忍術を教えてはいません。一体、何をしようとしてたんだろう?と言う違和感を感じた人は多いと思います。

「ゲロゲロゲロ!!」(巻物蝦蟇)

そして、その答えが第370話「胸騒ぎ」(第41巻/7-23頁)で克明に描かれていました。ここで登場した「ナルトの鍵」が、八卦の封印式を緩め、ナルトの中の九尾を部分的に解放した「四本目」。それによって自来也は二度目の三途の川詣でをして来た事のようでした(笑)。だとしたら、一度目の綱手のDVも四本目並みだったのかな…(笑)。

冗談はさておき、自来也はナルトで実験したかったんじゃないかなと思います。多分、八卦の封印式を利用した九尾のチャクラのコントロールを目指していた…ここからは仮説になるんですが、その九尾の凶悪なチャクラを用いてナルト自身のチャクラの強化を目指したんじゃないか?と、僕は考えています。

そして、自来也は「超大玉螺旋丸」(第41巻/146頁)をナルトに展示した筈です。自来也の事だから、細かい事はナルトに任せる形で、取り敢えず…見せた。そして、ナルトはそれに応え、「大玉螺旋丸」(第29巻/136頁)に辿り着いた…。実はこれも自来也のシナリオ通りだった。そして、それはミナトが想定した将来でもあった。

詳しくは「ミナトは何故、"螺旋丸"を開発したのか?](チャクラの考察)にまとめています。これも、僕の大好きな第370話「胸騒ぎ」での自来也の吐露によるものですが、「あやつは無意味なことはしない奴での…」(第41巻/19頁)がある以上は自来也がナルトに伝えた忍術には大きな意味があるんじゃないか?と考え当たったわけです。

そして、第42巻のカバーに目を戻すと、ナルトと自来也のコスチュームが変わっているのは、そんな過酷な修行…と言うよりは訓練、或いは鍛錬を二人は行っていた事に思い当たります。簡単に言うと、基礎体力の向上ですかね。だから、第二部で、カカシやヤマトが必死になってチャクラの性質変化の理屈を教えなきゃなんなかったわけです。

つまり、自来也はナルトにそんな理屈や知識(大切な事なんだろうけど…)を教える時間も惜しんで、ナルトと共に山野を駆け巡り、体を打つけ合い、汗を流したのです。全てはナルトを鍛える為。そして、それはミナトの意思でもあったのです。自来也はミナトがナルトに伝えたかった事を、二人で過ごした二年半に伝え切った…筈です。

カバーの自来也を観れば解ると思います。凄く穏やかで暖かい表情をしている。そして、のどか…です。それに、何もなかったかのようにナルトは自来也の背中をベット代わりに休んでいます。「暁」にその身の中にある九尾を付けねらわれてるナルトが、こんなに安らかに眠れるなんて、世界中探してもココしかないんでしょうね。

で、自来也が見せる笑顔?この暖かな雰囲気。こんな風に自来也が気を許すのは、多分、ナルトが休んでる時だけだったでしょう。この時だって、疲れ切ったナルトが物書きをする自来也の後ろで疲れの余り不意に意識を失うように眠り込んでしまったのかも。いつもは許しはしなかったんだろうけど、木ノ葉にもうすぐ帰るような極めて終盤だった…?

この休息は自来也がナルトに与えたご褒美だった?

自来也の何が凄いかって、この態度なんです。これは凄いと思う。少なくとも僕にはできないから…。自来也はナルトに甘い顔一つ見せませんでした。唯一、第一部の螺旋丸修行でアイスキャンディーを与えたくらいでしょうか。ぱっくり真ん中で割って片方をナルトに手渡した…アレです(第17巻/165頁)。

あんな優しさを自来也はそう何度も見せていません。それに、最後まで自来也はナルトの素性…父・ミナトと母・クシナの事をナルトには伝えなかった。そして、何よりも、これだけは僕には想像もできないんだけど、自来也は決して、ナルトを抱きしめはしなかった。これは、実にあり得ない事だと思うんです。

第42巻の第382話「本当の選択!!」に切々と綴られています。

「今度、生まれてくる子供も
こんな主人公みたいな忍になってくれたらいいなって!
だから、この小説の主人公の名前…
いただいてもいいですか?」(ミナト)

「…お、おい!そんなんでいいのか?
ラーメン食いながら適当に決めた名前だぞ…」(自来也)

「ナルト 素敵な名前です」(クシナ)

「クシナ…」(自来也)

ナルトの名付け親は自来也だった!!(第42巻/51-52頁)そんな衝撃の事実が明かされました。ナルトの親についてはこれまで諸説あって、自来也が登場した女風呂取材(覗き見)事件以来、自来也が所々でリークするも決して白黒が判定しない…非常にグレーな展開でしたが、例の綱手との暇乞い(第40巻)で確定。そして、今回の二人の顔バレに傾(なだ)れ込みます。

この時の、自来也のやや卑屈ともとれる反応は、自来也が根源的に持つ自己無価値観であり、「伝説の三忍」と言われるようになってもそれは消え失せないコンプレックスでした。そして、その根っ子に居座る大蛇丸の存在。自来也も、そう言う若気の至りを引き摺るごく普通の人間だったんですが、それをミナトとクシナは理解していたんです。

「先生だからこそです!
本当の忍の才能を持つ立派な忍者で
あなたほどの忍はいませんからね」(ミナト)

結局、どっちが師匠で、どっちがで弟子なのか?解らないところが(第42巻/53頁)、また味わい深い(笑)んですが、それほど、ミナトとクシナは良くできた若者たちだった。「あいつがワシの子だったらさぞかし鼻が高かっただろーの」(第40巻/147頁)と、文字通り自来也が自慢してしまうような素晴らしき…愛すべき青年だったのです。クシナもめちゃくちゃ可愛かった…。

ましてや、自来也自身が「ナルト」の名付けの親だったんですよ。それが、成長したナルトに対面した時に素っ気ない反応だけだった…。そんなの、無理、無理ッ!!どんなに頑張っても無理!!どう考えても、僕にはできっこないです(あのアイスキャンディーを割り与えた自来也がですよ。あのアイスキャンディーだって溶けないように時空間忍術を使ってわざわざ運んだものだったし…)。

自来也がナルトに甘い顔をしたり、ナルトにホントの素性を教えなかったのは、多くを伝える事で増える危険を回避したかったからだと、僕は考えています。だから、自来也はナルトに多くを語らず、ただ師匠としてナルトを鍛えたのです。同時に、ナルトの慢心も危惧していたのもあるでしょうが、それは微々たるものでしょう。ナルトは真っすぐだからね。

そして、それは…全てはナルトを守る為でした。自来也もまた「自分の役目」を寡黙に、忠実に、粛々と果たしていたのです。ま、兎に角、自来也はある一線を引いてナルトと接していたんです。でないと、一度でも自来也がナルトを抱きしめてしまったら、もう歯止めが効かないくらい涙が溢れちゃいますから…。その為の「一線」だったんです。

ナルトは自来也の孫も同然だった…。

堤防に開いた小さな穴から漏れ出す水流がやがで強固な堤を破壊してしまう事を、自来也は恐れていたのです。それで、内心はワナワナ震えながらも、極めてぶっきらぼうに、そして自然にナルトと過ごしたのだと思います。ある時は心を鬼にして谷底に突き落とし、ある時は、その命をかけて拳を受けた…。

そして、自来也はその最期まで黙して語らず、自分の使命を全うしました。そして、折れそうになりながらも、自分の「忍道」を思い出し、「本当の選択!!」を果たしたのです。果たし切ったのです。この自来也の八面六臂の闘いっぷりは『NARUTO -ナルト-』の世界を揺らせた…。あの時にはネットが振動してるくらいに感じましたっけ。

あの自来也の頑張りっぷりに揺さぶられて「ナル×ジャン」を知った人も多いんじゃないでしょうか。僕もワンワン泣いちゃったけど、同じように泣いた人が多かったと言う事ですよね。それほど、自来也の生き方や行いには共感や共鳴があったのです。それはネットを揺らすようなエネルギーだった。みんな、感動したんです。

少年少女には是非とも解って欲しいんです。世の中って厳しくて、辛くって、稀にいたたまれないような悲しい事だってあるし、オトナなんだけど泣きたい時もある。逃げ出したい時だってあるものなんです。勿論、あなたたちが頑張ってて、一生懸命に生きてる事は知ってますよ。こっちだってそれは経験済みだから…判るの…ね。

でも、アナタたちに心配かけたくないから、オトナは黙って粛々と「世の中」と言う戦場で闘っているんです。お父さんもお母さんも、みんな、自来也みたいに頑張ってるんですよ。血の涙だって流してるんです。人には…どんなに辛い思いしても守り通したい想いがあるから…。これは、理屈じゃなくてね…。

自来也がそうだったように…それを言わないのは、自分でも何でもない!!ただただ…守りたいから!世界中の全てから、アナタたちだけは…この身が砕けようとも守り抜きたいから!!それは、心の底から愛してるから!!上手く説明できないんだけど…それが「オトナ」と言う生き物なんです(ついつい…体が勝手に動いちまうのさ…)。

今はそれが解らなくても、いつの日か、きっと解る時が来ますから、覚えていて下さい。自来也が闘った姿を…。そして、自来也が伝えたかった事を…。そして、それはきっと何らかの形でナルトに伝えられ、また、ナルトもそれを感じ、自らの行動で示して行くと思います。ナルトがどんな風に自来也の最期を受け入れるかが心配だけど…(汗)。

全うした自来也は満足そうに沈んで行きましたね…(第42巻/66頁)。

だから、口元が緩んでいたんです…。

「最終章…井の中の蛙 大海で散る…の巻か」

そして、続編を…委ねた…(第42巻/68頁)。

「うずまきナルト物語…うむ…それがいい…」

物語の続きは…ナルトが…そして…アナタたちが創って行くのだっ!!

  
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「焦燥」(イタチの生き様)

  
「組織に執着し
一族に執着し
名に執着する…

それは、己を制約し
己の"噐"を決めつける
忌むべき事…

そして、未だ見ぬ…
知らぬモノを恐れ憎しむ…
愚かしき事!!」(イタチ)

「警務部隊」の三人をぶっ飛ばしたイタチが何かに憑かれるように吐き捨てた言葉です(第25巻/98頁)。この時はイタチが何を言いたいのか?余りにも漠然としてて、ピンと来なかった…ですよね。その前にヤシロ・イナビ・テッカの三人組をイタチがのしてしまったのはシスイの殺害を疑われたからでした。

イタチがシスイを兄のように慕っていたのは事実だったでしょう。恐らく、それはサスケがイタチを想うような体温だったのだと思います。もし、イタチが誰かに殺められ、在らぬ嫌疑をサスケが懸けられたとしたら、きっと同じように怒り狂ったんではないか?そう考えると、イタチは殺ってない…と思えます。

イタチさんはやってない!

ま、その程度の援護射撃しか出来ないんだけど、イタチはシスイを殺めてはいないと、僕は信じています。これは、個人的な希望に近い感情なんだけど、イタチを信じたい気持ちって、人間を信じたい気持ちに似てる…と思うんです。人間…それを"繋がり"と言い換えるのも良いかも知れません。

それに、もし、イタチがシスイを殺してしまうような人だったとするなら、イタチはサスケも生かさなかったと思うんです。あの夜に何もかも無くなってしまえば、その時点で自由になれたのに…。何もかも忘れ、また新しい人生を歩めたかも知れなかった…。それはどんなに楽な選択だったか。でも、イタチはイバラの道を選択した。

「あの夜…
奴(イタチ)がうちは一族を
皆殺しにしたのは事実だ」

マダラがサスケに語り始めた内容を真実と認定するなら(第398話「木ノ葉のはじまり」)、イタチは父も母もその手に掛けた事になる。煎餅屋のおばちゃんや、あの「警務部隊」の怒鳴り込み三人衆も…。しかし、サスケだけは「…オレの為に」(第25巻/145頁)と言う理由で殺しませんでした。

「うちは虐殺」とは木ノ葉隠れの里から下された"任務"でした…「それがイタチの真実への入り口だ」(第398話「木ノ葉のはじまり」)と言うトビの言葉を受け入れるなら、木ノ葉は「うちは一族」の存在を認められなかった事情があるのです。「うちは」を根絶やしにしたいから煎餅屋のおばさんに至るまで消去したのでしょうから。

で、あるとするなら、サスケが生き残っている事は木ノ葉にとっては承服し難い事実であったのではないでしょうか。しかし、サスケはピンピンと溌溂(はつらつ)とは言えないけど、元気にアカデミーに通い、見事卒業し下忍に承認されました(おまけに女子にはモテモテだった…)。それに関しては、特にサスケを排除しようとする動きは見当たりませんでした。

よーく考えると、イタチも「うちは虐殺」の対象にはならなかったのも変ですね。実行犯ではあったんだけど、「うちは」を根絶やしにするのが目的とするならやはりおかしい!!つまり、木ノ葉は「うちは」の血を絶やそうとは少なくとも考えてはいなかったのです(イタチとサスケのモテモテっぷりを考えると…そりゃ、何ぼでも…増やせそうだからね…黒汗)。

つまり、木ノ葉としては、血継限界としての「うちは一族」が目障りなんではなくて、それ以外の理由で「うちは」を消去してしまう必要性があったのだと考えられます。そして、そこには反社会的な行動や思想=謀反・反乱が潜んでいる事は容易に想像出来ます。或いは、うちはのアジトにあった壁画?の「禁術兵器」の開発?の疑惑とか…。他にも数多(あまた)考えられる。

ま、それはマダラの口から語られるのを期待して…。

単に実行犯になったイタチに注目して考えてみましょう。しかし、何でまたイタチ独りがその任務に就いたのかにも疑問は残ります。マダラと木ノ葉との経緯を考えると、この任務にマダラが関わる事を容認するとは考え難く、「虐殺」に対するマダラの関与はイタチとの個人的なリレーションによって成立したとの仮定を前提にしようと思います。

イタチの選抜の理由ねぇ…たとえ任務と言えども、「うちは一族」を一掃するような難義を喜んで引き受けるような忍が木ノ葉にはいなかった?同時に、何たって「うちは」ですから、写輪眼が大挙しているわけだから、この任務を任せられるスキルを有する忍もそうそういないのもあった…。そんな状況でイタチは手を挙げたのではかかったのか…。

暗殺などの特殊任務だったから、「暗部」に話が行くのは当然でしょう。そしたら、ヤマトとかカカシにも話が行ったんだろうか?でも、それだと三代目とダンゾウ、相談役の二人を合わせた四人しか知らない…事実に沿わない。

「うちは虐殺」は三代目がやる筈だった!?

もしかしたら、三代目が自分の手を汚す…て言うのを、イタチが制し、身代わりになったのでは?代わりに三代目ら四人は犯行が里に事が洩れないように、現場周辺を封殺するなど直接的な協力をした…。具体的のは、四人で協力な結界を施した…?

そして、イタチが「うちは虐殺」の対象にならなかたのは、「うちは」の不穏を木ノ葉にリークしたからなのではないでしょうか?イタチが自分で手を下す…と言うのも、一族の責任を背負うと言う意味ではイタチらしい…。

そこから、逆説的に導きだされるのが、イタチと木ノ葉の間の「取り引き」なのです。イタチはその忌むべき任務を遂行する代わりに、サスケだけは生かし、木ノ葉で面倒を見てもらえる確約を取ったのではないでしょうか。そして、その確約はサスケに「うちは一族」の闇との関わりを排除する前提があった…。

だから、イタチはフガクやミコトとも別の密約を交わし(「虐殺前夜」参照)、サスケを「うちは一族」の反体制の行動には参加させなかった。「暗部」として行動する上で、「うちは」の不穏を不問に附すような了承がフガクとの間に成っていた…。それが、あの真夜中の密談の「!!」です。

もしかしたら、イタチは「暗部」に送り込まれた「うちは」のスパイだったのではないか?と言う考えもそこにはあります。そして、結果的に「うちは一族」を裏切ったとすれば、二重スパイだった事になる。問題はイタチがいつから腹を括っていたか?…だ。で、それが…

「組織に執着し、一族に執着し、名に執着する…」

って言う、イタチのややキモ怖い喋りに合流しちゃう…と。つまり、シスイの一件を問い質(ただ)されて切れた時には、少なくとも「うちは=ヤバい!」とイタチは考えていた筈です。この時のイタチの昂り方や、鬼気迫る物言いには、焦燥ともとれる…イタチには似つかわしくない揺れを感じてしまった…。

(こ…こんなお兄さん…今まで見たこと…)

と言うように、サスケの目を持っても、異様に映ったようでしたし。イタチはこれから起こるであろう「事件」を認識していたのです。「シスイ事件」のドタバタから「うちは虐殺」は概ね1年~1年半の時間経過があるようなので、この時点では「任務」の号令は下っていなくて、予感めいたものがイタチにはあったのかな…と、僕は考えています。

イタチの時系列整理

時系図はざっくりとなんで…雰囲気程度に…(滝汗)

これまでの考察で、「うちは一族」が主要な任務からは外される傾向にあり、ややもすると「警務部隊」なんて閑職じゃなかったのか…と言う疑惑が持ち上がってもいました。それに対して「うちは一族」は明らかに背を向けている!「うちは」は現実の認識が甘い…と、イタチは言いたかったのではなかったのでしょうか?

「今より八十年も前の話だ
かつて世界は戦いの絶えない戦国時代だった

国々は自国の利権や
領土の拡大の為に争いを続けていた

その戦乱の時代
忍の組織はまだ一族単位の武装集団でしかなく
それぞれの一族は国に雇われ戦争に参加していた

そして、その数多くの忍一族の中にあって
最強と恐れられた二つの一族があった
それが我らが"うちは一族"と
"森の千手一族"と呼ばれる一族だった」(トビ)

「我ら、うちは一族は
図抜けたチャクラと写輪眼を有し
あらゆる戦闘に長けた
いわゆる戦闘一族として知れ渡っていた」

マダラの昔話はまだ始まったばかりですが、木ノ葉の草創期における「うちは一族」は確かに勢いがあったようです(第398話「木ノ葉のはじまり」)。隆盛を極めた感もあった。しかし、それは戦乱のまっ只中にある荒れた世の中での話。しかも、同じ地平には既に「国家」と言う概念の社会構造も存在しました。

そして、その国家の外に存在したであろう「一族」単位の戦闘集団は、その国家からの発注で戦闘行動を代行する傭兵のような存在でありました。生産能力がなく外貨によって生活を維持しようとする「うちは」は、危険な業務をアウトソーシングしたかった国家の思惑に乗せられてる雰囲気を感じます。しかも、「一族」は国家の中にはないようですから…何をか言わんや…です。

この非常に仄かで曖昧な気遣いの在る表現の中に、ある種の「身分構造」や「差別」のような、過去の忌むべき社会体制を、僕は感じてなりません。もしかしたら、これは忍術と言う特種技能を使う戦闘集団が有する社会的に地位や身分の低い構造的な有り様の遠回しなオブラートに包むような表現だってのではなかったのか…。

ここは現実世界の問題点とも深くリンクする部分で、それに苦しんでおられる方々も実際にいるので、これ以上の言及は避けるべきだと思います。物語的には…戦国時代の戦闘に特化された原始的な活動において確かに「うちは一族」は優れていた…それは事実だった。しかし、より高度に進化した社会においては…??…と言わざるを得ないのが実情だった。

その驕(おご)りともとれる「うちは一族」の自意識はマダラの発言の中に色濃く見え隠れしています。戦闘行動で敵に刃を振るうだけではなく、力(瞳力)に対する渇望は「大切な友」…剰(あまつさ)え、自分の肉親にまで、その魔手を延ばすまでになったのです。

イタチVSサスケの中盤でイタチがサスケの眼を執拗に狙い、身汚く吠えたイタチは、そんな「うちは一族」を象徴する為に身を挺(てい)した汚れ役を演じたわけで、あれを必死の「煽り」であったとするのは、これまでにも示して来た通りです(「虐殺前夜」参照)。そして、それと同種の考えを振り回すマダラの悪意に触れたサスケが<キッ>っと毅然とした反応を示すシーンがありましたね。

「力がモノを言う時代
オレはより強い力を求め
友も弟もこの手にかけた」(マダラ)

「………きさま…」(サスケ)

「だが、そのお陰で完全なる万華鏡を手に入れ
オレはうちはのリーダーとなった」(マダラ)

これは万華鏡→真・万華鏡の開眼のシーケンスを明確に示す描写であると思います(第398話「木ノ葉のはじまり」)。確かに「大切な友を殺すこと…」で万華鏡写輪眼は開眼し、兄弟同志で眼を奪い合う(交換)することで永遠の光…真・万華鏡写輪眼を開眼する方法である事は事実と認定するべきでしょう。

そして、トビの姿でサスケに接見するマダラは真・万華鏡の所有者と考えて良いと思うんですが、それをサスケに示してはいません。サスケに自分の素性を証明しようとした時に見せたのも三つ巴の写輪眼でした。トビの話の重さから推測するなら、見せても良いのにね…(笑)、

やはり、その不自然さが「写輪眼の本当の力が…このうちはマダラの力が」(第40巻/96頁)の威勢の良い言い訳に繋がるのでしょう。つまり、今は何らかの理由で真・万華鏡写輪眼は使えない…容れ物が仮の貌(かたち)だから?本来の姿ではないから?

それと、マダラが終末の谷で初代・柱間と大喧嘩をして里を抜けた時、どうして「うちは一族」はそれに追従しなかったのか?を考えてみたんですが、やはり、木ノ葉は居心地が良かったのかな…と思い当たりました。明日をも知れない血で血を洗うような闘いの日々と、平穏な日常が存在する定住生活を天秤にかければ大勢がマダラを見限ったのも頷(うなず)けます。

しかし、木ノ葉の体制は木ノ葉に残った「うちは一族」も良しとはせず、態の良い閑職である「警務部隊」を宛てがい、あからさまに疎外されたフシがあります。もしかしたら、一族の集落も大声では言えないような待遇だったかも知れないし…。

そして、それが「うちは一族」の不満として堆積して行った…。

また、マダラに追従するような情動を抱えた一派もあった筈で、しかし、何かの意向、或いは事情で木ノ葉に残留し、それが急進的な政治結社"道"を作った。そして、それが保守的なうちは内部の木ノ葉寄りの勢力があって、それと衝突したとしたら…。

「うちは一族」内部での潰し合い…

それが、「うちは虐殺」の真相だったんではないか?「うちは一族」の内部抗争。ミコトとフガクで違う派閥に属してたとか…。イタチはその調停に赴き、戦いに巻き込まれてしまった…。そんな世迷い言も選択肢としては存在をある程度許容される…かな…と考えています。これは、これとして…置いといて…。

何にしても、イタチは木ノ葉隠れの里での「うちは一族」の在り方には機具を抱いていました。そして、かなりイラついていたのは事実でしょう。それが、「シスイ事件」の訊問で頂点に達し、結果、切れてしまった。それが、静かな筈のイタチから激しい奔流のように流れ出した…(第25巻/102頁)。

「一族などと…
ちっぽけなモノに執着するから
本当に大切なモノを見失う…

本当の変化とは規制や制約…
予感や想像の枠に収まりきっていては出来ない」(イタチ)

この時、イタチが漏らした「大切なモノ」…。これが何なのか?ズーッと考えていました。そして、イタチにはその「本当に大切なモノ」が確かに見えていた…。そして、それがどれ程、大切かを理解していたから、それを解らない同族が腹立たしかったのです。

何より、人とは環境の生き物ですから、状況に適応する柔軟さが必要なんだけど、「組織に執着し、一族に執着し、名に執着する…」とイタチが揶揄する「うちは一族」には、その適応能力が欠如していました。

「…クク…優秀ってのも考えものさ
力を持てば孤立もするし傲慢にもなってくる
最初は望まれ求められたとしてもだ」

この言葉はイタチをして突き刺さるような周囲の視線ともとれますが、今ではもっと大きく、「うちは一族」を指した言葉だったのかな…と思います。戦国時代は望まれたのに、平和な世の中では疎外される「うちは一族」の"今"を赤裸々に…サスケに告白していたんじゃないかな…と思うんです。

「オレの"噐"は、この下らぬ一族に絶望している」

変われなかった「うちは一族」への失望…それがイタチの本心だったのだと思います(第25巻/101頁)。そうして、一族に見切りを付けたイタチが、譲れなかった存在。全てを失う結果になろうとも、守り通そうとしたモノとは…。その為に、イタチは世界中の全てと闘う決意を…した。

全ては、サスケの為に…。

イタチは荒れ狂う奔流の中で、「焦燥」と独り闘っていた…。


  
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ナル×ジャン業務連絡(0501)

  
エーッと、皆さん。こんにちは!!ナル×ジャンのケルベロスです。

GW、真っ盛り!如何、お過ごしでしょうか?(元気ですかーッ!?)←あんときの風。

来週の「ないジャン」の埋め合わせに、うちはイタチの特集を企画しています。イタチは何を考え、そして、何をなそうとしていたのか?マダラ(トビ)がサスケにゲロっちゃう前に、ああでもない…こうでもない…と考えてみたいと思います。一緒にイタチの「歩み」を考えてみましょう!!(タイトルは思案中です…)

僕もいろいろと多忙で、バイクも正念場の作業があるし、アルコールの補給とか、歌箱で大声を出しに行ったりとか、お好み焼き食べに行ったり、部屋の掃除とか、洗濯とか…(汗)。フラフラになって<ゴフォッ>(←吐血)、また心配かけちゃうかも知れないけど…気楽に、気長に風景を楽しむようにお付き合い下さい。

週末(連休中)には、久々にコメントの開設も予定しておりますれば、万障お繰り合わせの上、奮ってのご参加を期待しております。愛すべき「ナルト」のお話で一緒に萌えましょう!!!(でも、ご自分のGWが最優先ですから、まずそっちを楽しんで下さいね)

それでは、イタチの考察の為…潜ります!!

工事中でーすッ!!


ナル×ジャン ケルベロス
  
  
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