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キラービーのラップは痛くて寒いだけなのか?

   
「んー…そうだな」(キラービー)

第410話「雲雷峡の闘い!!」で、"鷹"のメンバーにフォーメションを伝達するサスケに何か言いたげなキラービー(ロイク)に、水月がいきなり襲いかかりました。サスケの指令をものともしない…そもそもフォーメーションなんか意味あるんかい!!と、突っ込みつつ(笑)、キラービーも水月のやんちゃっぷりを窘(たしな)めるような雰囲気がありましたね。

この時、キラービーは何か言おうとしてたようです。自来也の見栄切りみたいに歌舞(かぶ)いた感じの口上(こうじょう)があったのかも知れません。それを水月に邪魔されたもんだから、ちょこっと怒ってるように感じました。多分、キラービーは水月の斬撃の最大速度のところで受け切っていて、エクステンショングリップを装着していないとは言え、水月にあの受けはショックだった筈です。

キラービーもさすがに「指一本で…」と言うわけにも行かず、両方の掌で刃を挟み込む「真剣白刃取り」で受け止め、水月から首斬り包丁を奪い、空中に投げ飛ばします。この剣士として屈辱的とまで言える攻撃にキラービーの力量を水月は感じます。腕相撲した事あるならきっと判ると思うんですが、手を組んだ辺りで勝ち負けは判ったりするんですよね。アレって…。それに似てるな。

水月が充分にキラービーの力量を感じてるのは、直ぐさま首斬り包丁を奪還しに動かないところに表れています。もっとも、水月の手の内にはエクステンショングリップが残っていて、あれが首斬り包丁のセーフティになっていて、最悪、サスケの草薙の剣のように時空間移動で帰還するような仕組みがあるんじゃないでしょうか。そうでもなっていなければ、水月の落ち着きは理解不能です。

で、感想にも書いたんだけど、水月がエクステンショングリップを装着しないでキラービーに攻撃に出たのが「陽動」が目的だったとする根拠になっています。事実、あのカットでサスケも水月に同期して動いていて、水月の斬撃がハデ過ぎたのか、キラービーの受けがウマ過ぎたのか、爆煙が上がったのでサスケが警戒して止まった。それがキラービーにラップを奏でる暇(いとま)を生み出しました。

「話の最 途 大告だ
ばかやろうこのやろう!」(キラービー)

例えば、「プロレスの仁義」(ロープに投げられたらちゃんと投げた相手に跳ね返って行くとか…笑)を踏みにじる無粋(ぶすい)さをキラービーは水月やサスケに感じてるんじゃないでしょうか。キラービー的には相手の気持ちや力をキッチリ受け切った上でお互いの優劣を決する闘いをしたい意向があるんだと思うんです。しかし、それがキラービーの流儀であって、"鷹"は違う。それもキラービーは理解していて、こうして自分の力を示す事で伝えようとしている。

だから、キラービーは明らかに死に体になった水月に追撃しなかった…。それは、キラービーには未だ水月が全てを出し切っていないのが判ったからで、そこでトドメを刺すのは本意ではないわけです。キラービーとしては、お互いの100%のぶつかり合いこそ望み(の筈)なのだから、こうして筋肉をプルプル振るわせながら受け切るのだし、ちょっと痛くて寒い?ビートのラップで、その想いを伝えようとしてるんじゃないでしょうか。

ま、キラービーのラップを翻訳するなら、「これから自己紹介でもブッここうと思ってたのに、いきなり刀を抜くなんて野暮だぜ!!」となって、これって自来也がVSペインで散々邪魔され続けたり、ナルトがポカン顔で理解できなかった「見栄切り」に非常に似てると思いませんか?尋問を受けた雷忍の言葉遣いから察すれば、キラービーも相当に敬われている筈なんです。そのスタンスも木ノ葉の忍が一様に示す自来也へのリスペクトに似てると思うんです。

だから、「大忠告」と言う言葉が織り込まれているんだと…。つまり、キラービーは「何か」を教えようとしてるんです。タイプは違うけど、微妙に自来也に似ている…ような…(汗)。以前、「怒るのと叱るのは全く違う」ってのを書いた事があるけど、それに近いとも思います。これはジェネレーションギャップだな…。そう言う目で見ると、キラービーには年長者(オヤジ)の悲哀が見え隠れします。それがジワッと滲み出して来て暑苦しいのか…(加齢臭?)。

オレ様につっこんでいいのはオレだけだ♪
すっこんでろばかやろうパンチぶっこむぜばかやろう♪」(キラービー)

キラービーの言い分としては、キラービーにはキラービーの事情があって、それなりの作法ってもんがあると…。その気持ちをキラービーはラップに織り込んでいるように感じます。でも、ある程度オトナだから、それを押し付けるような事はしたくないわけです。そして、ここでキラービーが「オレ様」と「オレ」を使い分けている点に、僕は激しく注目し訝(いぶか)しがっているわけです(笑)。

「いや"八尾様ですか?"だろ そこ
"人柱力様ですか?"だろ そこ」(キラービー)

第409話「仙術伝承…!!」のラストでも、キラービーは「八尾」と「人柱力」を分別しているフシがあって、この場合、「オレ様」=「八尾」で、「人柱力」=「オレ」と示唆しているんじゃないかと、僕としては疑いたいわけです。人柱力と一概に言っても、一尾のように生き霊を人為的に憑依させるタイプや、ナルトのように協力な封印式で閉じ込めるようなタイプがあり、雷の国のユギトはある程度自由に尾獣の力を引き出してました。

つまり、ラップの歌詞は…「オレ様」(=八尾)に命令できるのは「オレ」(=人柱力)だけだ…になるのかなと訝しがり疑念を抱いてるわけです。そして、キラービーの場合は尾獣と人柱力の関係(距離)が少し離れているようにも感じます。そして、雷忍が「八本の剣」と言ってるにも関わらず、背中に剣が七本しかないキラービーのとぼけた外観とも関連していると考えています。

「余力を残して魅力が光る♪
がサのキラービーだぜ
オレ様が!ア!イエー!」(キラービー)

キラービー…つまり、自分に「八尾」が関係はしてるけど、全てではない。あくまでもそれは「サビ」だと主張するキラービー。洞窟の中の大蛸のようなシルエット。それが収まった人形(ひとがた)。それがキラービーと同一人物である確証は未だ持ってありません。それはキラービーのラップからも汲み取れるところで、もしかしたらもう一人居て、それとキラービーが関係しているととれます。

八本目の剣に八尾が封印されている!?

八本目はその一人が持っている?きっと、あの洞窟の中に隠れてる?それをキラービーが護ってるんじゃないか?と、僕は考えていますが、もっと大胆に、八本目の剣に八尾が封印されている!?と、展開できるのではないかとも期待しながら…。じゃ、あの大蛸ちゃんの描写は何だったんだ!!って事になると困るんですが、猿猴王・猿魔の如意棒のように変化するのもアリかなとも思うし、居心地の良い蛸ツボのような剣で、出たり入ったりしてるとかもアリ!(笑)

そもそも、雷の国(雲隠れの里)はユギト/二尾の人柱力も居たし、今度は八尾ともなると、忍界大戦時の木ノ葉隠れ=柱間との強い関係性(盟友?)を感じるし、複数の尾獣を管理する事で得られたであろうノウハウもあるだろうから、八尾の管理の仕方は考え尽くされている筈なんです。しかも、"暁"に二尾を奪われてますから、八尾のセキュリティは尚更厳格になるだろうから、尋問の雷忍のゲロも今となってはフェイク臭くも感じます。

もっとも、あの雷忍は真実だと信じ切っていたとは思いますが、「敵を騙すには先ず味方から」とも言いますし、適当に真実を織り交ぜつつ、恰(あたか)もキラービーだけを人柱力(=八尾)と思い込ませるよな情報を流布し、それをもって八尾のセキュリティとしたとするのも面白いとも思えます。何より、八尾とされるキラービーに"暁"に相当する"鷹"(傍目には思いっきり"暁"に見える…)が接触しているのに誰も来ない…のは明らかに変です。

雲隠れの里にも「人柱力」を忌(い)むような雰囲気があるのであれば、尋問でゲロッた雷忍の敬語が解せないです。それに雲隠れが"鷹"に好き勝手させてしまうのは、隠れ里としての沽券(こけん)に関わる事だから、承服はできないですし、むしろ積極的と受け入れて、雲隠れのリアクションがないのはキラービー(を含む八尾)が負ける筈ないと、雲隠れが想定していると考えるのが妥当だと思います。そのくらいの自信をもって雲隠れが静観していると…。

「戦いをめちまってかくぜ♪
はじける前におづっ…」(キラービー)

そして、キラービーが良い調子でラップしてたのが綻んだ…噛んじゃったんですね(笑)。キラービーは実はもう結構なお歳なんだけど、それでも若者たちに「自分」の考えや行いをしっかりと伝える為に無理して?「ラップ」と言う表現をしていたんじゃないかと考えてしまうんですよ…僕は。それが、ちょっと痛くて、かなり寒いキラービーのラップの正体で、もしかしてこのおっちゃん…良い人なの?と、僕に考えさせるキラービーの人となりなのです。

恐らく、八尾を手懐けるか、八尾に自分を認めさせる為にキラービーは尋常じゃないほどの努力をした筈(←想像…汗)です。勿論、類い稀なる才能や資質を備えた傑物でもあった事でしょうが、それでもただ努力もなく力を享受して来たとは思えないです。それは水月や重吾を圧倒したにも関わらずトドメをささなかった甘さ=優しさに表れていると思います。キラービーはもっと相手を見たかっただろうし、自分もよく見て欲しかったんじゃないでしょうか?

その忍然としない「甘さ」は、キラービーが如何に努力や精進を重ね、「力」を得て来たかを臭わせる態度であり、その為には相手を無視するような闘いは認められないわけです。「そんな奴らには負けられない!!」…とばかりに、キラービーが「力」を示すのには、「表現」の一形態としての「バトル」(闘い)があるだけで…。それでも何とかして若者たちにも受け入れてもらう為に考えた末の「ラップ」だった…と、如何にもおっさんが考えそうな「痛い話」なんじゃないかと思うんです(笑)。

でね…そんなキラービーが何だか捨て置けない気持ちで一杯です。

無味乾燥な「闘い」の中に、世代を超えた理解や共感を探しつつ、ちょっと痛くて、かなり寒いラップを擁してでも、相手(若者)に何かを伝えようとするキラービーの努力には、自来也のズッコケた奮闘っぷりがダブって見えたりしています。キラービーのラップは「怒るのと叱るのは違う!」と、意味不明にブツブツと…変なおっちゃんが呟きながらやけ酒あおってるみたいで…胸の中の柔らかい場所を<ギュッ>と鷲掴みにされるケルベロスなのです(笑)。

 
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第410話「雲雷峡の闘い!!」

  
扉絵…里の風間に紡ぎゆく、永久に繋がれ師弟の絆

右から左に…三代目火影・猿飛→三忍・自来也→四代目火影・波風ミナト→はたけカカシ→うずまきナルト…ナルトってよーく考えるとすっごい師匠の弟子なんですね。それに直接、自来也に師事してるから、ミナトとも兄弟弟子の関係になるし…一応(笑)。ちょっと怖いのは、この面々で残っているのがカカシさんとナルトのみ。後の方々はもうみんな…。怖いので、これ以上考えないようにしましょう。

さて、雲雷峡の「"鷹"VSロイク」。

「こいつはオレが捕まえる
水月は右。重吾は左。香燐はオレの後ろにつけ」(サスケ)

「んー…そうだな」(ロイク)

雲雷峡の描写で出てくるグルグル巻きの龍って、階段の手すり?のモチーフだったんですね。階段が例の洞窟の入り口になっているであろう小屋に繋がっていて、それが斜面と平行になっていることから、雲雷峡の多分、とんがり帽子みたいな山はかなりの大きさがあると考えて良いでしょう。雷忍を尋問したエピソードの描写ではとんがり帽子の山々は小さかったから、それと対比すると、ここは相当に大きい。きっと、非常に目立つランドマークなんじゃないでしょうか。

「話の最 途 大告だ
ばかやろうこのやろう!」(ロイク)

ロイクのキャラ設定がだんだん見えてきたんですが、やはり黒人(B)系のヒッポホップなノリのオッチャンみたいですね。台詞がラップになっていて、韻もちゃんと踏んでいる。"鷹"の圧力の前でも余裕と言う事でしょうか。太い腕は剣の柄(グリップ)に手を添えるようでもなく、腕組みされたまま。背中の剣は何回数えても7本のままだし…(笑)。

ここで、余裕のロイクに突然、水月が突入します。首斬り包丁の居合い斬り的な抜刀術なのか、エクステンションの柄(グリップ)を付けずに刃を袈裟掛けに振り下ろしますが、ロイクは不動で静観の構え。腕組みのままで間合いは一足一刀の内に入ります。実は殺陣(たて)的には水月の突っ込みは接近し過ぎ。敵のカウンターを浴びたらお仕舞いです。

「人柱力は殺したらダメだって
"暁"の奴らが言ってただろう水月」(重吾)

「大丈夫だ。奴のチャクラはちゃんと感じる」(香燐)

「ったくハデな陽動だぜ」(香燐)

オーガニックな重吾の台詞でも解るんだけど、水月には殺意がなかった筈です。人柱力の確保は生け捕りが原則。これはこれまでも散々、提示されて来た条件だったので、ロイクを一応は人柱力と認定するなら妥当な攻撃と言えます。しかし、サスケも水月の斬り込みに同調して動いてるんですが、<ドウ>っと、爆発とも思える粉塵が上がりサスケも手が出せなかった。

香燐が呆れるように陽動にしては大き過ぎた。水月の勝ち気で自己顕示の強い性格が良く出ていると思います。ロイクも自己顕示の権化のような性格付けですから、それと同系統の水月が敵対意識をメラメラと燃やすのは何だか判ります。って言うか、水月…可愛い。この場合の自己顕示ってサスケに対する気持ちだからね。

オレ様につっこんでいいのはオレだけだ♪
すっこんでろばかやろうパンチぶっこむぜばかやろう♪」(ロイク)

「く!」(水月)

ロイクの真剣白羽取り。結構、ギリギリなんすけど…。しかし、単なる斬撃の結果が爆発になって、しかもロイクが無事って事は、物理攻撃の運動エネルギーをロイクが外に変換して逃がしたと考えられます。通常の受けとしては、敵の刃を躱すか、方向をちょこっと逸らすような"いなし"が一般的で、こんな風に真正面に受け止めるのは危険性が大き過ぎます。

ロイクのラップは「疑問」行きでーす!!(笑)

この受け方もロイクの筋肉量の誇示とするのも良いんですが、それだけだと足りない…どう考えても(笑)。個人的に「チャクラ=精神エネルギー+身体エネルギー」ですから、これが可逆可能な状況を想定しています。モーター=ジェネレーター(発電機)みたいな図式で、筋肉の動きがチャクラに変換→放出されないと、この描写は説明できない。

そして、ロイクは水月の首斬り包丁は奪い、投げ飛ばします。刀を奪われる…これは剣士にとっては最上級の屈辱なんです。水月は間合いもなくなり、無手になってしまってますから、ロイクは攻め放題なんですが、どうも追撃はしない模様。取り敢えず、みんなの攻撃を一通り受け切ってみせて、自分の力を見せたいようですね。

「水月さがれ…」(重吾)

ロハスな重吾の血が騒ぐのでしょうか?ちょっと行っちゃった目つきで前にでます。普段は猫のように大人しくて、雲隠れに入ってからは深い自然の中で平穏を享受していた重吾ですが、ロイクの「力」に衝動が抑え切れなくなったんでしょうね。普段、静かで切れると手がつけられないって怖い…って言うか、嫌い。いつ切れるかビクビクしてないといけないからね。水月の方が判り易くて良いかもね。

一方、場面は変わって妙木山の修行シーン。

「死ね!?」(ナルト)

「自然と一体になることがどうして死ぬことになるんだってばよ?」(ナルト)

「ガマ吉。死ねとは何じゃ死ねとは?
変な例えを出すな!」(フカサク)


「だって…」(ガマ吉)

「安心せい。実際にナルトちゃんが死ぬ訳じゃありゃへん」(フカサク)

「ワシの話を最後まで聞け
順を追って話すけんの」(ナルト)

「……」(ガマ吉)

「今週号の疑問」で「死」について考えてみたんですが、ガマ吉の言う「死」と僕の感じた「死」がちょっと違ったみたいですね(笑)。フカサクにもガマ吉の比喩はしっくり来ないみたいで、軌道修正をしようとしています。しかし、そのフカサクにガマ吉は不服そうです。二人とも自然エネルギーのとり込みに関しては出来るわけで、レベルの差こそあれ同質の理解がある。要はその説明の仕方で食い違ってるだけであって、同じ物事を捉えている。「表現」って難しいんですね。

「自然エネルギーを己に取り込むというのは
それを感じ取り己に吸い寄せることが
できるようになるということじゃ

さらに自然と一体になることで
自然エネルギーの身体への出入りを
自由にコントロールできるようにもなる」(フカサク)

仙術チャクラの流れ

「……」(ナルト)

こう言う説明ではナルトには判らないから、ガマ吉がしゃしゃり出てしまったんですが、案の定、ナルトは別の国の人になってしまった(笑)。考えてみれば、未だ下忍のまま。ナルトに難しい話をどうこうするのは無粋です。それからすると、自来也がナルトに螺旋丸を教えたのは驚きに値します。カカシもナルトの実際を見るに付け不思議がってましたよね。

「修行の内容を具体的に言うとじゃな」(フカサク)

「うん!うん!」(ナルト)

いよいよナルトの望む…理解できそうな核心に踏み込むのか?

「"動くな"」(フカサク)

「……」(ナルト)

「は?」(ナルト)

しかし、増々、ナルトには理解不能な状況?(笑)

「自然エネルギーは動物としての流れを止め
自然の流れと調和した時に初めて感じ取ることができる」(フカサク)

「つまり…動かなきゃいいのか?
なんかカンタンそうだなソレ?」(ナルト)

「ナルト。お前分かっとらんの…」(ガマ吉)

「フッ…動物にとって動かずにいることが一番辛いんじゃ」(フカサク)

「極意」ってのはシンプルが故に「極意」たり得るわけで、何事も究極的に研ぎ澄ました結果とは「アレッ?!」っと思うくらいのっぺりした風情で簡単な構造なのです。そして、それを理解するフカサクとガマ吉にはそれに達する為の果てしない道程が思い浮かべられるので、重苦しく見える。それを一週間でやろうってんだから、そりゃ冷たい汗も流れるってもんです(笑)。

多分、瞑想とか座禅とかをして、「明鏡止水」に至るような精神的な修練をイメージしてるんでしょうが、やはりその境地に至るにはそれなりの時間が必要なのでしょう。逆に一朝一夕で成るのであれば仙術の使用者がもっと沢山いても良い筈で、結局、習得至難は変わらない。でも、何でこの切迫した場面でフカサクはナルトに「仙術」を伝授しようと言うんでしょうか。これも…ちょっと疑問だ…(笑)。

「跳んだり走ったり力入れてチャクラ練ったり…
そんな授業ならやったけど…動くなって…
いまいちピンとこない修行法だな…
でもそれで自然エネルギーってのが取り込めるんだな」(ナルト)

「あんまり時間かけらんねーのは知ってんだろう!
なんかいい方法はねーのか?」(ナルト)

「ないこともないんじゃけどの…」(フカサク)

「何?」(ナルト)

「この後ろの滝…妙木山秘伝の蝦蟇油じゃ」(フカサク)

「ガマ油?」(ナルト)

「ちょいこっち来て片手を出してみ」(フカサク)

「?」(ナルト)

「ほい」(ナルト)

「これでどうなんの?」(ナルト)

「このガマ油は自然エネルギーを引き寄せる力がある
修行の手助けをするものじゃ」(フカサク)

「おお!便利なのあんじゃん!
…確かに何か肌で感じる気がする」(ナルト)

「この油を身体にぬりつければ
そこから自然エネルギーが体に入ってくるんじゃ

そうすればだんだんと
自然エネルギーを肌で感じるようになる

これは感覚を掴むきっかけをつくるものじゃ
いずれは油がなくてもできるようになってくるが…

だだし、リスクもある…」(フカサク)

「!?」<ズズ……>(ナルト)

それでもペインの追撃に備えて何とか修行しないといけないし、ペインの検死の結果判定が1週間程度と言う事で、勝手に修行期間を1週間と決めつけてるんですけど(笑)、フカサクの木ノ葉を発つ時の描写の分析(今週号の疑問参照)から、ペインを木ノ葉をスルーさせ、妙木山に誘い込むような作戦をフカサクがとっている可能性を感じますから(ゼツがお昼寝してたらアウトだから!!)、「迷いの山」でペインを1週間は足止めできると踏んでるんじゃないでしょうか。

で、この気が遠くなるような修行をインスタントに補助する手段が出て来ましたね(笑)。何せ「極意」ですからね。その修得ですから、このくらいのショートカットがなければ成り立たない。でも、多重影分身じゃなくて良かった(笑)。自来也もきっとこの油を体に塗って修行したんでしょうね。あの額当ての「油」ってこの修行をリスペクト(或いは自戒?)してるのかも知れませんね。

でも、この「油」にはリスクがある。そう蛙になっちゃう!!ナルトの仙人モードの予想をみんなしてて、ナルトの蛙っぽい変化(へんげ)って一応に拒否反応があったし、僕も嫌だった(笑)。ナルトが隈取(くまどり)入れて闘うってのも僕は嫌だったし…実は。隈取って「血の涙」だからね。ナルトに「涙」=「後悔」は似合わないと思ってるもんですから。

でも、油を塗ったナルトが思いっ切り蝦蟇の姿に変わって行くんです。右眼なんか仙人モードの自来也みたくなってるし…(滝汗)。利き腕の右手も蛙っぽくなって水かきとか付いてるしーッ!!腕にちょこっと塗っただけなのに思いっ切り利き過ぎ。でも、ナルトは自然エネルギーを感じてたみたいだし、修行の取っ掛かりには有効そうですね。

「ギャー!!」(ナルト)

「自然エネルギーコントロールが未熟な者に使うと
蛙になっていく」(フカサク)


「ギャー助けてー!!」(ナルト)

「イギャー!!」(ナルト)

「いってー!な…何すん」(ナルト)

「!」(ナルト)

「も…もどった」(ナルト)

蛙になりそうになるナルトをフカサクは座禅の時にお坊さんが背中(首の付け根)をビシッと叩く板きれを呼び出して、ナルトの背中を強か打ち伏せます。ペインの血刀かとビクッとしたんですが、黒いけど板っぽいし、突き立てるのではなく叩くような使い方だし、ナルトも痛がってるだけなので安心しました。

「全てはバランスじゃ
精神エネルギーと身体エネルギーは忍術チャクラで
練り慣れとるからバランスはとれるだろうがの
そこに外からの自然エネルギーもバランスよく練り込むのは
至難の業じゃ」(フカサク)

「少なすぎれば仙術チャクラはできん。かと言って多すぎれば
自然エネルギーにとり込まれて蛙になってしまう」(フカサク)


ま、これくらいのリスクがないと狡過ぎますからね(笑)。そして、注目したいのはフカサクの仙術チャクラの各エネルギーの配分量の説明。これによれば各エネルギーは均等に配合されるようです。つまり、先週の疑問で考察した「忍術:仙術=2:3」で1.5倍のチャクラ量が確定します。それを「大幅にパワーアップ」とフカサクが示す事から、「仙術」においては、チャクラ量ではなく「強さ」が格段に向上すると考えるべきかも知れません。

「多少とり込みすぎたぐらいなら元にもどすこともできるがの
自然エネルギーを大幅にとり込みすぎたら
蛙になったまま二度とは元にはもどれんようになる」(フカサク)

<ゴクリ>(ナルト)

「さっき死ぬっつったのは
人として死ぬかもしれんつーことじゃ」(ガマ吉)

「蛙になったものはさらに自然の一部になってしまうのじゃ…
かつての失敗した修行者のなれの果てが目の前の石像じゃ」(フカサク)

「これ全部…」(ナルト)

蝦蟇の油の滝の修行場の辺りを埋め尽くす蝦蟇の石像たち。それは修行に失敗した忍?の成れの果てだったようです(笑)。ガマ吉のガタイと対比してみてもかなり大型なので、元々はナルト程度のサイズだったんだろうけど、自然エネルギーを取り込みすぎて肥大化しちゃったんじゃないでしょうか。

そして、石化するのは「死」=「自然」=「動かない」とする自然エネルギーの考え方に符合する部分です。ガマ吉の言いたいのがこれで、動かない修行と同様に、動物にとっての「死」とは動きを止める事と言える。そして、それを赤ちゃんは「眠り」と誤認した。ここには人の原始的な記憶が関係していると思い込んでいるケルベロスです(笑)。

「ま…少しは安心せい…わしがついとるし
このハタキ棒は自然エネルギーを外へたたき出すものじゃ」(フカサク)

「ナルトちゃんが蛙に変化していくようなら
わしがこれでちくいちたたき直してやるけんの」(フカサク)

「……」(ナルト)

フカサクはそうナルトに告げながら自来也を思い出していた事でしょう。僕の想定では、綱手に相手にされず、大蛇丸には置いて行かれ、前途を悲観して放浪した若かりし頃。丁度ナルトくらいの年頃か、少し幼い年頃だったのかな…と思います。その面影をフカサクはナルトに感じているんじゃないでしょうか。或いはミナトの事だって…。

フカサクが言った言葉は自来也も聞いてるんじゃないかと思うんです。フカサクはまだ幼い自来也にこう言って安心させた。迷い込んだか召還されたかは置いといて、自来也は酷く不安がったんじゃないでしょうか?フカサクはフカサクで「予言」の監視役として自分の行動の重さや、自来也の行く末の悲壮さを知っていましたから……。

そして、その自来也が遺した弟子…予言の子…託された想い…それら全てをフカサクはしみじみと噛み締めているようです。その気持ちがこのすぐ後に沁み出して来ます。それはナルトをミナトの子として知りながら全てを明かさず、抱きしめもせず(出来ず)、時に厳しく、時に激しく、極稀に優しく(笑)…教え導いた自来也の行いに似ています。

「はっきり言うとじゃ
あの自来也ちゃんですらカンペキにこなせんかった
自来也ちゃんは仙術チャクラを練ると少し蛙に化けてしもうとった
それでもうまく練り込めた方じゃ」(フカサク)

自来也が仙人モードで蛙のような変化(へんげ)をしていたのは不完全な能力(自然エネルギーの取り込み過多)故だったんですね。それで、高速体術モードで仙術チャクラを練り込んだ時に手足が蛙のそれに変化したんです。あれは蝦蟇を部分召還した高度な口寄せの術なのかな…と思っていたんですが、どちらかと言うと仙術の副作用だったと言う事です。

自来也の仙人モードが両肩の"姐さん"やフカサクの口寄せによって成立する事から、二大仙人が「触媒」となって自来也が力を得るのだろうか?と考えてたんですが、もしかしたら、精神的な安定=「わしがこれでちくいちたたき直してやるけんの」と言うフカサクの存在に重きがあるんじゃないかと思うようになりました。

きっと、仙術修行で自来也は何度も蝦蟇に成りかけた…。それをその都度、自来也を死の淵…蝦蟇化からフカサクは救ったんじゃないでしょうか。結構、コミカルに「蝦蟇の油」を描いてはいますが、一つ間違えば蝦蟇化で石化ですから危険この上ない。ガマ吉が言う「死ねっちゅ…」もあながち遠くない状況なのです。

「ここまで来て臆することもなかろうが…
一応聞いておく…どうする?」(フカサク)

「……」(ナルト)

「オレの忍道はエロ仙人と同じだ!」(ナルト)

「よし!またしてもよお言うた!」(フカサク)

そして、きっと自来也も同じように応えた(もしかしてミナトも…汗)。この小気味よさにフカサクは感じ入っているのです。この絵に描いたような師弟関係の近似。心意気の伝承。それにフカサクは勇気づけられている。得体の知れない強敵の存在。重苦しい予言の信託。フカサクの内には自来也やカカシ以上に言えない想いが溢れ返っている。

その重苦しさをナルトの屈託ない決意は一瞬で払拭してしまうのです。これは師弟の相性と言っても良いです。師匠と言っても人間(フカサクは蝦蟇ですが…)。人格があると言う意味で、合う合わないの相性が存在します。何かを教える場合、その難易度が高ければ高いほど、切っても切れないような「絆」(きずな)は重要です。

ここで、三代目に始まる(実は初代火影・柱間や二代目火影が大元なんだけどね…)連綿と繋がる師弟関係がその重みを増して来ます。その「絆」のベースには100%の確率で(笑)「愛」が存在しています。ただ義務感だけでは命までは投げ出さんでしょう。三代目も自来也もミナトも…。だから、次?のカカシが心配で心配で、変な夢見そうなんですけど…。

ま、何にしてもフカサクとナルトの相性は抜群に良いようです。その関係が差し迫った最悪の状況のせめてもの救いでもあります。二人ならやれると思う!それを僕は信じたい!そして、ペインよ!「迷いの山」で途方に暮れろッ!!そのバリバリの合理主義がフカサクの術中にガッツリとハマる事を祈るばかりです。ガマぶん太とガマけんさんがどんだけ怒ってるか?それを思い知るんだ!!


シーンは「雲雷峡の戦い」にスイッチバック。いきなり重吾の状態2が倒れてるし…。ロイクは地面に突き刺した首斬り包丁に肩肘で余裕のポーズ。どうやら、水月から首斬り包丁を奪ったままロイクが振り回して使ってたようです。しかし、使用者を自ら選択する「鮫肌」とは違うにしても、かなり特殊な首斬り包丁をロイクは使えたのかどうかは疑問…。

「余を残して魅が光る♪
がサのキラービーだぜ
オレ様が!ア!イエー!」(ロイク)

「戦いを始めちまって恥かくぜ♪
はじける前におづっ…」(ロイク)

「……」(水月&香燐)

また例のオヤジ風のラップが始まりますが、「八がサのキラービー」って言う所が、非常に意味深に感じます。多分、これが八本目の剣に関係してるんだと僕は考えてます。「八尾」が「サビ」とは、曲の一番大切(見せ場)を意味し、その「ビ」に韻を踏む「キラービー」がロイク本人と言う歌詞だと思います。

ちなみに「キラービー」とは殺人蜂(はち)だと、僕は解釈しています。つまりロイクは蜂(ビー)なんですね。って事は洞窟の中の修行の大蛸ちゃん?とは違うと言う事になりそうです。そもそもあの描写で蛸の触手が収まった人形(ひとがた)には刀の鞘もなかったし、ロイクと同一人物であるとする思い込みは危険だと思ってましたし…。

「な…なんだ…こいつ…?
こんな訳分かんねェ奴に
あの重吾が…」(香燐)

「……かんだ…」(ロイク)

(ボクの首斬り包丁をこれほどまでにうまく…
こいついったい…)(水月)


「くっ…」<ズズズ…>(重吾)

のされてしまった重吾。それを横目に水月がロイクの強さに違和感を覚えています。キラービー(ロイク)が首斬り包丁を使いこなしたとするなら、キラービーはかなりの技量を持った「剣士」と言えます。或いは、霧の忍刀が一刀である首斬り包丁を扱えるとするならば、特別な修行をしている事になるのかも知れません。その伏線は水月が首斬り包丁を手にした時に描写がありましたね(第38巻/152頁)。

キラービー(ロイク)は「霧の忍刀」と関係がある?!

また、水月がロイクにその大切な首斬り包丁を奪われたまま手を拱(こまね)いているのは、柄(グリップ)の部分が自分の手の内にあるからで、それが備わらないと首斬り包丁は真の力を発揮しないんじゃないでしょうか。それがあるから水月は安心しているんだと思うんです。そして、それが香燐が「陽動」とした水月の攻撃に殺意はなかったとする理由。

しかし…キラービーの強さは得体が知れない。

「霧の忍刀」に関しては近々、キッチリ書こうと思っているので、楽しみにしてて欲しいんですが、イラストが面倒でなかなか着手できないで滞っているんです。ナル×ジャンのファンの少年(のお母様)から「忍具の考察」を楽しみにしている。武器のイラストや細かな説明が堪らない…と聞き及んで嬉しくなってやる気満々なんですが、何せ七本もあって、そこで思いっ切り萎えちゃってるんですよ(笑)。

と、余談ついでに、8月2日(土)から公開の劇場版『NARUTO -ナルト-疾風伝・絆』(全国東宝系)も楽しみですね。公開直後に観には行けないだろうけど(当初は込んでるだろうし)、ちゃんと自分の目で観て、実際に感じた事を映画の感想としてアップしますので、そこでも一緒に考えてみて下さいね。今度はサスケも出てくるみたいなので楽しみ…。で、そのサスケが口を開きます。

「オレがいこう」(サスケ)

サスケがどんだけ強くなったのかをいよいよ観れそうですね。水月や重吾に対してキラービー(ロイク)は圧倒してますから、それを基準に今のサスケの強さがどれ程のものかが判断できると思うんです。サスケがキラービーを決めつけない心の成長っぷりを見せるように、戦闘面の成長っぷりも是非とも示してもらいたいし、期待しちゃいますよね。

でも…ちょっと狡いぞ!!万華鏡写輪眼(笑)。


 
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サスケは何故、あそこまで完璧にロイクをスルーできたのか?

  
「アンタが八尾の人柱力か?」(サスケ)

「いや"八尾様ですか?"だろ そこ
"人柱力様ですか?"だろ そこ」(ロイク)

「アンタを拘束する」(サスケ)

第409話「仙術伝承…!!」の最終頁なんですけども、ここまでものの見事に、ロイクの激烈なボケ?をスルーできるのは凄いです。微動だにしてませんでしたから、これはサスケの「天然」…つまり、ナチュラルとも言えそうですが…。そして、それは相手を無条件に受け入れて反応するナルトのそれとは明らかに違うと思うんです。

この場合のサスケの反応って、冷静で思い込みに左右されない沈着さがあります。不用意に敵を自分の内に入れない用心深さがある。これはイタチの性質や考え方を継承していて、「うちは虐殺」の闇の中でイタチが伝えようとした心構えをサスケは肝に命じ歩んでいるのです。サスケは既にロイクの違和感に気付いている。だから、外見の奇抜さに揺るがない…それがサスケのクールさの本質と言えます。

雲隠れに潜入して直ぐに拘束・尋問した雷忍から聞き出した情報は…。

「八尾の居場所を教えろ」(サスケ)

「雲雷峡.にて…
修行を…されて…いる」(雷忍)


「そいつの特徴は?」(サスケ)

「…八本の剣を…持ち…右肩に"鉄"
左の頬に牛の角の…入れズミが…ある」(雷忍)


サスケはこの情報を極めて冷静に受け止めているから、ロイクの背中の七本の剣に気付いているんです。そして、左頬の牛の角の入れズミも一応、牛の角とは断定はしていない筈です。背中に剣が一杯あるから…、頬に入れズミがあるから…で決めつけたりしていないわけです。僕だったら速攻、短絡(ショート)してるシチュエーションだけどね(滝汗)。

そして、もっと凄いのは、「だから違う」ってのも無い所です。それはロイクを軽んじたり、目を逸らしたりしていない描写が如実に示しています。ホントの短絡思考って、七本の剣に気付いた時点でロイクの人柱力を却下しちゃう考え方なんだと、イタチだったらそう言うんじゃないかな…と思うところで、これが鬼鮫だったら速攻、それで言いくるめられてるでしょう(笑)。

サスケもきっと、それに近い思考で行動してると思うんです。だから、ロイクの即決を避けて、しっかりと向き合ったまま対峙しているんです。サスケの言う「拘束」ってのも意味深で、人柱力も「拘束」が基本(尾獣と人柱力は一蓮托生だから殺しちゃいけない)だし、尋問するにも「拘束」が必要なんですね。ね、どっちもいけるでしょ(笑)。

「目がいてーよ…光
もう昼か
こんちくしょう
ばかやろう
このやろう!」

第408話「フカサクの提案」の最終頁で、僕らはロイクの身汚い態度を刷り込まれてますから、アレなんですけど、ロイクって人柱力じゃないんじゃない?ホントは強くないんじゃない?って既に刷り込まれてて、やや不利ではあるんですが、ここで決めつけるのはマズい…(笑)。サスケみたいにクールにどっちとも取れるよな態度でシャナリシャナリと対応すべきなんです。

現に、サスケはロイクを否定も肯定もしていません。それは単に、断定する材料が未だ揃っていないから…。背中の剣だって、八本目を何処かに隠し持っているのかも知れないし。見えない剣だって線もあり得る。それに、如何にも強そうで、あからさまに目立つ外見が虚仮威しだと短絡する事も無く、ロイクに対する残心を怠ってはいません。サスケは、ちゃんと向き合い、目を逸らしてはいませんよね。

サスケの眼には既にロイクの「力量」が見透かされているのかも知れないんだけど、未だ万華鏡を出してるわけでもないし…。ただ、ロイクをバカにはしていないです。決して軽んじていませんよね。それは、サスケがロイクの外見や奇抜な言動に翻弄されてないからだと思うんです。その眼光は、しっかり見据えている…それは未だ何事も断じていない証拠です。

サスケはイタチを失ってしまった事を心から悔いたのです。

それがこの態度の基幹。つまり、多くの心構えをイタチに与えられたサスケだからこそ、一段も二段も高い所から事象を見渡しているのであって、サスケがロイクのボケ?とも取れる言動をあそこまで完璧にスルーできたのはイヤミや当てこすりではなく、単にロイクを決めつけていないだけなんです。その態度をイタチはサスケの中に遺して行ったのです。

何事も自分の目でしっかりと見る。自分の頭でしっかりと考える。そうしてしっかりと生きる事こそ、自分を何としても残そうと奔走したイタチへの答礼である事を、誰よりもサスケは感じているのです。だから、サスケは揺るがないのです。揺らぐわけにはいかないのです。サスケにこの心構えが在る限り、大きく道を踏み外す事も無く歩んで行けるんじゃないでしょうか。

そして、サスケの今の姿を誰よりも望んだのがイタチだった…。

サスケのこれからの「生き様」こそが、イタチへの餞(はなむけ)そのものだ。

これで仕舞いの…第409話「仙術伝承…!!」の疑問(その四)



 
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"死"とは何なのか?

 
「自然と一体になるのじゃ!」(フカサク)

「ようするに死ねちゅーことじゃ」(ガマ吉)

第409話「仙術伝承…!!」の仙術修行で、フカサクが「仙術」の剛力(どデカイ蝦蟇の石像)で持ち上げる展示をした後、やや口ごもって仙術会得の勘所を伝えています。「今のナルトちゃんじゃ自然エネルギーは感じ取れん…つまり、己に取り込むのも無理じゃ」と、フカサクが言うように、フカサクは自然と一体化する事で、"自然エネルギー"を感じる事ができ、それを取り込む事が可能になると説明しています。

「自然との一体化」=「死」

まあ、少年漫画的には大自然に抱かれた自分を感じる…イメージなのかなと思いましたが、イマイチ、ナルトがピンと来ていないご様子で、それに見かねたガマ吉は通訳するように「死」と言う言葉を持ち出しています。死ぬ→土に返る→自然に戻る。それが『一体化』と言う事なのでしょうか?でも、死んだ人間は生き返らない。それを土台に不死の人外どもと闘うストーリーですから、ちょっと困る(笑)。そこの整合性の説明に苦労してるわけで…。

「チョコバニラミント」=「仙術」→「死」=「自然との一体化」

「仙術」のチャクラを説明する時に、ガマ吉は「チョコバニラミント」と言う形容を使っていまして、それが三種の”精神e”・”肉体e”・”自然e”が絡み合う様を見事にナルトにイメージさせた事から、「死」=「一体化」をどう関連づけるか?そのロジックを解析すればガマ吉の「天然の意図」が説明できるんじゃないかと思います。

「す…すげェ…」(ガマ吉)

ところで、ガマ吉はフカサクが剛力を振るう描写で、フカサクが感じ、集めた"自然エネルギー"の量に驚きを示しています。つまり、ガマ吉にはリアルタイムでフカサクに集まる"自然エネルギー"が見えてたわけです。と言う事は、ガマ吉もこの「死」を経験してるんでしょう。それで"自然エネルギー"が見える(ま、蝦蟇だから普通に最初から見える…のも残されるけど)。見えるから取り込める…。

だから、「死」と言ってもホントに死んじゃうわけじゃないようですね。何故なら、ガマ吉は生きてますし、死んだ者は生き返らないから、自来也の死を悼み悲しんでるわけで…今、現に生きているガマ吉は一度も死んでいない事が認定されます(笑)。"暁"が人外過ぎるからややこしいんだけど、ガマ吉が言う「死ぬ」って言うのはイメージ優先の「死んだみたいな…」って言う状態だと考えて良いと思います。

たとえば…赤ちゃんって寝る前にぐずって泣きますよね。あれって赤ちゃんの認識として、眠る事と死に事が非常に近いから怖いのだと分析があります。生まれて間もない乳飲み子には原始の記憶があって、考えと言うよりは本能で生きていて、目を閉じ、思考を止め、動かなくなる…「眠り」を「死」と同義に感じる傾向があるようです。

確かに眠っていると動かないし、そりゃ息はしてるけど、積極的に意思を持って行動するわけじゃないし、起きてる時よりは寝てる方が死んだ状態には近いと、普通に思います。僕も赤ちゃんの時の記憶はさすがにないけど、眠るのが怖かった本能や原始の記憶に支配されてる頃があったのかな…(遠い目)。僕も泣いたの…?。子守唄を歌ってもらったのかな?

きっと、赤ちゃんにとって「死」は非常に切迫した恐怖だったんでしょう。そして、眠りがもたらす「闇」はその恐怖を煽った…。あんな風に泣きじゃくるのは、小さくか細い命の赤ちゃんには相当に怖かったんだろうな…と思います。その原始の恐怖を重く見るならば、「眠り」と「死」は酷似しているのだと、考えられるのではないか…と。

「死」を「陰陽論」を用いて解釈すると…「肉体」(陽)と「精神」(陰)が分離される状態とされていまして、睡眠状態で、「肉体」と「精神」がそれに近い状態にある(ありそうな…)のは思うところはあります。夢で全然知らないところを旅したり、死んだ人に逢えたり…あれって、「精神」だけが何処かに飛んで行ってるイメージが普通に僕にはありました。

それで、陰陽論的に「睡眠」ってのはどんな状態なのか?を調べたんですが見つからなかった(滝汗)。でも、人が眠る夜は「陰」であり、それが「陽」である肉体の対極の「陰」である精神を解き放つ状況を作っているとすれば、肉体と精神の分離=「死」と近似する領域に「眠り」が在るとする考えも、僕にはかなり受け入れられるのです。

そんな風に「死」と言う状態を考えると、眠るのに近いのかな…と。つまり、夢を見るように「魂」を根幹とする精神が時空や事象の中を漂う体験をする事で、"自然エネルギー"を感じるスキルを得る事が可能になるのかな…と徐々に考えています。きっと、魂がある程度自由に肉体を離れるような「死」に似た体験を経験する事で変革する生き物なのかも知れません。実際に臨死体験で世界観や人生観が大きく変貌を遂げたと言うのを聞いた事ありますよね。

それが、ガマ吉の言う「死ねちゅう…」じゃないかと、僕は考えています。ナルトは何らかの「法」か「術」で眠るように精神(陰)と肉体(陽)を分けられる。そして、肉体を離れた精神が時空を彷徨(さまよ)い、森羅万象に触れる。その宇宙の根幹に触れるような体験の中で、自然とか、生きとし生けるものの想いを感じる機会を与えられるんじゃないかしら。そして、壮大な時空の旅…大いなる夢をナルトが見れたら良いなと思うんです。

ナルトには「夢」を見てもらいたい…。

きっと、ナルトはこれまで…独りの生活だった筈です。アカデミーの頃も、下忍になった以降も、灯りのない部屋に帰って、迎える声も無い。カップ麺を独りで啜った。生まれて間もなく九尾がナルトを完全な無にしてしまった筈だから…。父の力強さも、母の柔らかさも、何もかも知らない…ままです。暖かい家庭も…。しかし、三代目の走馬灯の「おくるみ」(第14巻/95頁)には仄かではありますが愛に満ちた記憶も感じました…。

それを、ただ忘れてるだけ…(僕らと同じように…)。

ナルトが「法」や「術」をもって「死」に等しいような肉体の陰陽分離を体験する事で、今度は逆にその恐怖を和らげてくれたであろう過去の微かな"残り香"に触れるチャンスがやって来るんじゃないか…時空の狭間に見え隠れするナルトの歴史…生い立ち。その始まりの九尾事件。ミナトの勇姿。クシナの庇(かば)い手…。そんなナルトのデジャヴが描かれれば、ナルト自身の欠損部分が補完されるんじゃないかと期待しちゃうんです。

もう「仙術」なんかそっちのけだけどね(笑)。

その浮遊が…ナルトが「眠り」を「死」と誤認し泣きじゃくった赤ん坊の記憶に想い出させる事になれば良いなと思うんです。そして、ホントは無かったんじゃなくて忘れてるんだと…気付く…その瞬間、ナルトを清らかなおくるみに包み、眠り(=恐怖=死)を忘れさせようと揺さぶり、優しく暖かい声で子守唄を歌ってくれたお母さん…クシナの想いと触れ合うような体験(=夢)になれば…僕は凄く嬉しい。

それは…「八卦の封印式」の奥底に埋没した記憶の筈だから…。

小刻みに、あと一つ…第409話「仙術伝承…!!」の疑問(その参)

 
 
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"仙術"を何故、狡いと感じてしまうのか?


「まず初めに、わしがお前に教えるのは
忍術ではなく仙術だということを説明しとかにゃいけん」(フカサク)

「仙術?」(ナルト)

「そうじゃ…忍術が内なるエネルギーを利用するのに対して
仙術は外のエネルギーを取り込んで利用する」(フカサク)

「外…どういうことだ?」(ナルト)

「うむ…ナルトちゃんも知っとると思うが
忍術とは己の内の"精神エネルギー"と"身体エネルギー"を
練り込んだチャクラを利用するものじゃが

仙術とは己の内で練り込んだそのチャクラに
外から"自然エネルギー"をさらに加え練り込んで
新たな強いチャクラを作り利用するもの

これにより今までの忍術、幻術…
さらには体術までもが大幅にパワーアップする

内からの精神エネルギーと身体エネルギー。そして外からの自然エネルギー
この三つのエネルギーを練り込んだチャクラから発動する術や技のことを
仙術と呼ぶんじゃ」(フカサク)

と、まあ…突っ込みどころが満載の第409話「仙術伝承…!!」の妙木山での仙術修行の導入シーンです。エーッと、この前にあった「蟲の晩餐」は疑問無しで進めますね(笑)。要するに通常チャクラ("精神エネルギー"+"身体エネルギー")を用いて発動するのが「忍術」。通常チャクラに"自然エネルギー"を取り込み、練り上げる強いチャクラを用いるのが「仙術」です。フカサクの「仙術」の説明は数学的な数式化するとよく判ると思います。

「忍術」="身体e"+"精神e"
「仙術」="身体e"+"精神e"+"自然e"
「仙術」=「忍術」+"自然e"
∴ 「仙術」>「忍術」(e:エネルギー)

ただし、この考えは同等のチャクラ強度とチャクラ量=「力量」とした場合です。逆に、同等程度の個体が闘う場合、「仙術」が圧倒的に有利になると言えます。ここで、問題視されるべきなのが、"自然エネルギー"の取り込み量でしょう。「陰陽論」を用いて説明するなら、太極の陰陽は対等=同量の筈ですから、三者が絡み合うならば…

"身体e"="精神e"="自然e"(e:エネルギー)

と、考えるのが自然だと思います。それが、ガマ吉の翻訳に繋がると…。

「ようするにじゃな。ソフトクリームのチョコバニラ味に
ミント味までくわえたならさらにうまくなる感じじゃ」(ガマ吉)

ややこしさに拍車をかけるのがガマ吉の助言で、「チョコ+バニラ」が通常チャクラ("身体e"+"精神e")として、それに「ミント」(="自然e")を加えるとしているんですが、「チョコバニラミント」と言う三色のソフトクリームがすっごく美味しいって言う説明にナルトが反応した…とする事にしましょう(笑)。そして、これから類推するなら、やはり「仙術」のチャクラは等量のエネルギーの絡み合い的なイメージになりますね。

しかし、姐さんの手料理を拝見して、どこから「チョコバニラミント」が出てくるのか?が、ややこしいんです。どう考えても、この場合は「イモムシ・カマキリ・ゲジゲジ」と言う考えたくもないコンボが炸裂して、ナルトが泡吹いてバタンと倒れるのがスジだとは思うんです。でも…これ以上、トラウマ生み出すのもアレだし、マジ、きもいし…スルーするつもりが突っ込んでしまって…スミマセン(笑)。

各エレメントが等量であるならば整数化できることになります。つまり…

「忍術」:「仙術」="身体e"+"精神e":"身体e"+"精神e"+"自然e"=2:3

となり、単純に「仙術」が「忍術」の1.5倍(3/2倍)の「力量」を持つ事になります。同一の「力量」を基準に考えた話ですし、単純計算の理論値です。通常チャクラに"自然エネルギー"が加わる事で副次的、相乗効果がもたらされてチャクラ強度が飛躍的にアップするとか、無制限に"自然エネルギー"の取り込みが可能で、チャクラ量が途方もなく増えるとか(もう何でもありはちょっと嫌なんですけどね)、ちょっとズッコい考え方もあって確定ではありません。

通常チャクラの「力量」が圧倒的に劣っている場合は如何に「仙術」であっても「忍術」には敵わないわけだし、事実、自来也もペインに破れています。それにしても、人の基本性能が素質や素養と言った生来に拠るところが大きいだけに、その箍(たが)を打開する手段としては一応、画期的とも言えます。しかし、フカサクの説明の「大幅にパワーアップ」って言うのが、計算式の1.5倍とは符合しないんですよ。

人生に"チチンプイ(魔法の呪文)"はない!

本来、これを少年少女に提示する場合は「努力」とするべきで、自分の人生は自分で何とかしなければ、絶対に何ともならない!と教えたいところなんです。「忍術」が「仙術」になった事で、飛躍的に能力が向上し、楽して問題解決ができるなんて、どんな事があっても教えたくないですから。人生って、横っちょから誰かが介入して何とかしてくれなんて絶対ないんですから。だから、どうしても「仙術」ってのはズッコに感じてしまうんです。

ナルトには「予言の子」としての使命がある!!

ナルトは「予言の子」としてとんでもないバケモノのような強敵と闘い、世界に安定をもたらす使命があるわけで、その為には十二分に強くならないといけないのです。それは『NARUTO -ナルト-』の主人公としての使命でもある。だから、ある程度、恵まれた才能や待遇はあって然るべきなのです。同時にナルトはそれに伴う制約や不自由もあるわけで、バーター(行って来い?)とも言えます。だから、あんまり羨ましがらないでッ!!

ところで、「仙術」が圧倒的に有利であるなら、忍者はこぞって「仙術」を扱えるように訓練するし、研究だってする筈なんですが、それは忍術を六道仙人が編み出してからこの方、どうもないようです(笑)。つまり、妙木山のスタンスとしては「仙術」を門外不出としてる可能性を感じるわけで、選ばれた弟子にのみ伝授する戒律のようなものが存在するんではないかと考えられます。

そして、それは誰でも会得できるものでもなく、特別な契約関係(←それが蝦蟇一族との契約?)が必要になる筈です(ここで特別に"困難な修練"とか"特別な資質"としないのは、ナルトが一週間で「仙術」をモノにしないといけないからです…笑)。ここは一度、死ぬくらいの「覚悟」が欲しい(だからなのかな?)。その程度のハードルは最低でもないと…。ちょっと苦しいけど、ヒーローはヒーローで何かと辛い立場なのよ!!そ、そんな目で見ないでッ!!(滝汗)

有り体に言ってしまえば、公平な人生なんてないんですよ…。
人は人。自分は自分。誰も自分とは違う。それが人生なのよ。

でも…「仙術」はないよな…も良く分かるけど…ね。


一方、自来也の「仙人モード」はと言うと…

「そろそろ一人で仙人モードに変身できるようになれんといけんで
自来也ちゃん」(第376話「予言の子!!」)

「しかし、小僧…おぬしゃ女子にもてんよーになるゆーて、
その体は嫌がっとたんじゃろーがの!?」(第375話「二大仙人…!!」)

自来也は「仙人モード」に両肩に二大仙人を口寄せ(憑依に近かった…)してから、顔つき(特に鼻がブツブツに大きくなった←女子にもてんよーになる)や、超高速移動の為に肉体の変異が可能になり、「仙法」(仙術)が発動可能になった描写から推察すると、単独での"自然エネルギー"の取り込みには問題が残っていたんじゃないかと思います。フカサクはそれを指摘していたんですね。

つまり、単独での"自然エネルギー"の見切りとはかなり困難なスキルだったと考えられるのです。自来也はインテリで頭脳は極めて明晰でしたが、やや不器用なところもあり(そこが大蛇丸に対しての劣等感であり、自来也のトラウマになっていた)、ナルトはその対極にあるような天然なので、その自来也が超えられなかった壁をあっさりとクリアしてしまう事を祈るばかりです(笑)。

ところで、自来也がナルトに契約させた「蝦蟇一族」との契約はミナトの署名もありましたが、長門のそれはありませんでした。それにはいろいろな考えがあるでしょうが、自来也としては長門を一時、「予言の子」と信じ切っていました筈なんです。それが戦死してしまい、めちゃくちゃ後悔して二度と同じ事がないように考えた。そして、それ以降の弟子に「蝦蟇一族」の守護(護衛)を付けたと。それが蝦蟇一族との契約だった…。

ナルトと出会って直ぐに「口寄せの術」を教えると言い契約させましたが、あれは「オレオレ詐欺」(オレだよ、オレだよ…自来也だよ。「口寄せの術」教えるだけだよ…)に近くって(笑)、「蝦蟇一族」の守護を付けるのが第一義だったと思うんです。そして、それはミナトも一緒だった。そこから考えると、ミナトも妙木山に招かれた可能性があると、僕は考えています。そして、ミナトも「仙術」修行をしている可能性がある…と思うんです。

飛雷神の術は「仙術」だった?!

螺旋丸は兎も角、飛雷神の術は特殊中の特殊ですし、時空間移動を得意とする蝦蟇一族の影響を強く感じさせる術であります。その兆候は「飛雷神のクナイ」(忍具の考察)でチョロっと露出してるんですが、あのクナイの「刃」(やいば)の形は蛙の水掻きのようじゃないですか?(汗)フカサクらが行う時空間移動は少なくとも飛雷神の術のヒントにはなってるように感じるんですよねーッ!!

そして、飛雷神の術が「仙術」だとしたら、ミナトは単独で"自然エネルギー"を感じ、取り込む事が出来た事になります。二大仙人の口寄せも必要なく、女子にもてんよーになる必要もなく…(薄笑)。ミナトの「仙術」の会得は自来也の知性とナルトの天然を併せ持ったようなイケてるキャラにも似つかわしい。また、「木ノ葉の黄色い閃光」と異名を関した無双の強さや神速にも「仙術」は符合しますね。

「自来也→ミナト→ナルト」の師弟関係から類推すると、血縁関係(自来也やミナトが柱間の血族であった?)が「仙術伝授」の絶対条件とも思えず、自来也が託し残した弟子である事。蝦蟇一族との契約を許されている事が、「仙術伝授」の条件だろうと思えます。そして、ナルトも「死ぬくらいの覚悟」をもって、必ずや「仙術」を会得してくれるんじゃないかと期待しちゃいます。でも、「死」ってなんでしょう…(汗)。

そして、「仙術」の導入(ナルトの仙術会得)で、禁術指定されてしまった風遁・螺旋手裏剣が別の展開を見せるんじゃないでしょうか。ナルトは性質変化で「風」を螺旋丸に付加しているんですが、「風」と言う"自然エネルギー"を体内に取り込み、それと体内にあるチャクラをミックスさせたチャクラを圧縮する事で突破口が見つかるんじゃないかと思うんです。ここは、ナルトの天然(意外性)に大いに期待しましょう!!

『仙術・風神螺旋丸』

ぶっちゃけ"自然エネルギー"にも五大要素(土・水・火・風・雷)が存在し、それを感じるのは使用者の性質か、体内で練られるチャクラが同属性の"自然エネルギー"を導くような関係にあったりして…と考えたり。そして、ミナトは"雷の自然エネルギー"を見出し、ナルトは"風の自然エネルギー"を見出す…。じゃ、自来也は何だったんだろう…となるんですが、二大仙人の触媒で成立する仙人モードは不完全だったと解釈しています。

ちなみに、自来也の「油」は体内に口寄せ蝦蟇を飼っていて、それが分泌してるんじゃないかと考えてます。ペイン(弐)が自来也の油特性を知っていて、それをザリガニ?の泡で洗い流そうとする作戦から、素の自来也の特性だったと考えるべきで、そこには「仙術」はないです。独り立ちできた自来也だったら、自然の「火」を取り込めたんじゃないかな…と思います。

そして、自然のエネルギー(チャクラ)を「神」とするのも良いかな…と、ほんのり思うわけです。ミナトすらなし得なかった螺旋丸の究極進化。それが「風神螺旋丸」となり全てを薙ぎ払う!!なんてカッコ良い!!そして、その先にはやはり全てを飲み込む…「暗黒洞」(ブラックホール)の「黒玉螺旋丸」があるんじゃないかと…"暁"の目論む「禁術兵器」を前にすると考えてしまう…ちょっとサブカルチックなケルベロスなのです。

小刻みに、あと少し…第409話「仙術伝承…!!」の疑問(その弐)

  
 
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綱手は何故、ナルトとフカサクを正門まで見送ったのか?

 
第409話「仙術伝承…!!」の冒頭で、綱手はわざわざ、木ノ葉隠れの里の里外れの正門(「あ(う)ん」の門)までフカサクとナルトを見送りに行っています。しかし、この一触即発の有事に、自来也のお葬式も先送りするような切迫した局面で、何故…綱手は「あ(う)ん」の門までフカサクとナルトを見送りに行ったんでしょうか?

自来也の訃報を受け、暗号解読、ペイン(弐)の検死、捕獲した雨隠れの下忍の尋問を同時進行で行う…現状の有事想定で、木ノ葉隠れのトップである火影が里外に姿を曝し、九尾の人柱力であるナルトに妙木山のフカサクが随伴し旅立つのを何故、露出する必要があったのか?甚だ疑問です。こんなに大っぴらに、こんな重要人物たちが…(汗)。

しかも、フカサクは自来也が蝦蟇一族と代々契約を交わして来た…「自来也→ミナト→ナルト」の連名の「契約の大巻物」(←「あ!それ…!」)をわざわざ曝してもいました。これによってナルトと蝦蟇一族の契約関係は一目瞭然で、いくら崩した字体・筆跡だったとしても解読は容易。なのに何故、この里外れの門まで来て、それを見せる必要があったんでしょうか?

「逆口寄せだ」(綱手)

それに、妙木山への移動に関しては時空間忍術(仙術?)で移動してましたし、綱手もその名称や、名称から知れる理屈を認識していましたから、わざわざ、里外れの出入り口まで来る必要はなかった筈です。別に火影の執務室から一気に跳んでも良かったわけですし、一分一秒のロスも惜しい現状には、あの見送りは相応(ふさわ)しくありません。

木ノ葉隠れだって、自来也が命を落としてしまうような強敵に直面し、暁が単なるテロリスト集団でない事も理解しているし、そのバックに川の国=雨隠れの里が控えていて、小国とは言え国家的勢力に等しい軍事力を暁が有している現実の認識はなっている筈です。これは最早、戦争であり、現状は有事。次の一撃が宣戦布告に等しい「コックドピストル」(cocked pistol)。

木ノ葉はゼツの存在に気付いている?

森の中でのマダラ(トビ)とカカシ率いる木の葉小隊との接触で、ゼツ(アロエやろー)の存在も木ノ葉隠れに知れるところとなり、能力や標榜(ひょうぼう)や、マダラ(トビ)との会話の分析をすれば、ゼツが戦術偵察型の能力者である事はおおよそ見当が付くし、これまでの暁との交戦経験から、木ノ葉の動きがある程度察知される状況判断からも暁の情報収集能力を推測(ELINT)できる筈です。

綱手はワザとナルトの出発を露出した?!

つまり、暁には早期哨戒や戦術偵察型の情報収集能力があり、それによって木ノ葉隠れが偵察されている事を察知していて、それを逆手にとった行動に出たとするなら、綱手が里外れの出入り口(「あ(う)ん」)まで見送りに行き、そこで何処に行くかを推測それるような情報を曝した行動も理解できます。ナルト=九尾ですから、木ノ葉にナルトが不在である事を綱手はアピールしたんじゃないでしょうか?

これは木ノ葉隠れの里を未知の能力を持ったペインが強襲し、それを迎撃する事で里が被(こうむ)る被害を防ぐ意味合いが強かったんじゃないかと思います。そして、綱手が身を曝し、敵の矢面に立つような危険を冒したのは暁の超々遠距離攻撃による暗殺を受け(切り)、それに対するカウンター攻撃を仕掛ける目論みがあったのかも知れません。

「あ(う)ん」の門の周辺は大勢の暗部がアラート待機していた?!

有事であれば、当然、敵組織のトップの暗殺は戦略・戦術的に有効で合理性のある攻撃方法であり、少数精鋭の暁が巨大な軍事組織である木ノ葉隠れの里に対抗する手段としては最優先で下されるべき作戦であると思えます。木ノ葉の精神的支柱である火影を折る事は非常に有効な第一撃(ファーストストライク)になり得る筈です。しかし、暁はそれに着手しなかった…。

或いは、フカサクが妙木山にペインを誘っている?

フカサクは特に示しはしていませんが、自来也の仇(かたき)を誰よりも討ちたいと思ってる筈ですから、「これから妙木山に行きますよーッ!!」みたいな思わせぶりで暁を誘うのはアリです(笑)。そして、妙木山でペインを迎え撃つ作戦?そうなれば、ガマぶん太とかガマけんさんなんかは指ボキボキで準備してるんじゃないでしょうか。

しかも、妙木山は自分の庭みたいなものだし、完全ホームでアウェイのペイン六道を迎え撃つのは、かつて、シカマルが飛段を雁字搦めのバランバランにして葬った闘い方に似てて、攻略至難なペイン六道をやっつけるには持って来いじゃないかとも思います。それには「迷いの山」をペインがどう越すかが問題になるけど、GPS機能のあるゼツの花粉が追尾する説もタレコまれてたりして…。

綱手の「誘い」を読み切ったのか?フカサクの「誘い」に乗ったのか?はたまた、ゼツが鼻提灯でお昼寝してたのか(笑)。そもそも、暁の魔手は木ノ葉には達していないのかも知れませんが…。しかし、水面下で息が詰まるような攻防が繰り広げられていたとしたら面白いじゃないですか…。今週は実に突っ込みどころの多い…第409話「仙術伝承…!!」を再考してみようと思います。

「フワァァ~」(←ゼツのアクビ)って、今起きたの?ねっ、ゼツ?!
ホッペに畳の痕ついてるしーッ!!…聞こえない、聞こえない…と(笑)。

…小刻みに行きます(汗)。第409話「仙術伝承…!!」の疑問(その壱)

  
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第409話「仙術伝承…!!」

 

木ノ葉隠れの正門「あ(う)ん」。妙木山に向けて出立するフカサクとナルト。見送りは綱手、シカマル、サクラ。余談ですが、自来也のお葬式はやらないみたいです。死体の回収も未だのようです。いつもなら速攻、全員集合で喪服着て英霊を追悼するんだろうけど、木ノ葉としては現状を「有事」と認定し行動をしている…。

「じゃあ行くじゃあわい
ナルトちゃん。あいさつせえ」(フカサク)

「行ってくるってばよ
シカマル、暗号を頼んだぜ」(ナルト)

「こっちは気にすんな」(シカマル)

「検死と尋問の結果が出しだい連絡します」(綱手)

「連絡蛙を残しておく
何かあったらそいつに託せ」(フカサク)


「ハイ」(綱手)

「ナルト、がんばってね!」(サクラ)

「おっス!」(ナルト)

「よっしゃ!出発だ!」(ナルト)

お話はキリキリと進んで、出発する事に…。ここに居る誰もが自来也の「死」を噛み締めているから、無駄な機微が減っているんだと思います。誰だって泣きたいし、感傷にも浸りたい。身体と同じように心だって疲れるから、綱手なんかは特に全力疾走した後みたいに、心は<ハァハァ>と肩で息をしてる筈なんだけど、そんな弱音を今は吐かない。

そして、フカサクが「連絡蛙」を残すのが怖いっちゃ怖いです(滝汗)。連絡って事で時空間移動の通路になってる筈だから、それで情報が伝えられるんなら良いけど、それがペインに落ちて妙木山への侵入経路にでもなったら…怖い。それに、届くのが情報としても、それが吉報とも限らない…。兎に角、気が重い伏線ではあります。

「……」(フカサク)

「……」(ナルト)<ピタッ>

「ところで妙木山て…どっち_?」(ナルト)

ナルトの場合、この行動で周囲を和ませようとしてるんじゃなくて、普通に息をするよなもので…(笑)。ナルトの行動パターンって、大概こうで、極めて直情的なんです。一応、主人公なんですけどね(笑)。物語としては伏線満載で全ての機微に神経を集中してないと…って言う緊張感すらあるんだけど、ナルトはその対極に近い。それって、僕にとってはオアシスでもあるんですけどね。

「歩いたら一か月はかかる。迷いの山と呼ばれとって
秘密のルートを知らんかったら絶対に辿り着けん」(フカサク)

「行くだけでそんなに大変なのかぁ…」(ナルト)

「ナルトちゃんよ…
お前はすでに蝦蟇との契約済みじゃ
そんな心配はいらん」(フカサク)

「あ!それ…!」(ナルト)

フカサクはかつて自来也がナルトに「判」を捺させた「契約の巻物」を取り出します。そこには歴代の契約者の名が連なっています。真ん中に、「自来也」。その左隣りが「みなト」。その左が「なると」。自来也の右に遡ると「六十(源?)」「龍(篤?)」と、自来也のご先祖か師匠でしょうか。その署名が連なっています。

思えば自来也はナルトに出会ってすぐにこの「蝦蟇一族との契約」を結ばせています。しかも、ナルトの前にはミナトが契約してて、単行本第1巻の扉絵にあるようにミナトも胸に「忍」のマークのある蝦蟇に乗って九尾と闘っています。しかも、自来也はミナト→ナルトの親子関係を知った上でナルトに接近してて、おまけにナルトの名付け親が自来也本人であった…。

そんな長々とした下地があって、この「蝦蟇一族との契約」があったのです。自来也って、ナルトを前にしても不審者を気取って(笑)、単なる覗き好きのエロ仙人に見せかけてたんだけど、その胸の奥に積み重なった想い出を考えただけで泣けて来ます。ミナトを失った自来也がどんな想いを秘めて行動していたのか?ナルトをどんなにか抱きしめたかったろうか…。

そして、その自来也が亡き今、綱手が押し殺すような我慢をしている。そこに気付くとまた胸に込み上げるものがある。子供のナルトが屈託なく笑い、自由に走り回れるのは…。そして、安心してズッ転けられるのは、こうしたオトナの想いが支えていることに気付くと、無性に泣けてくる。そして、そのオトナらが子供にそれを教えない。気取られない。それが嫌らしく美しい…。

「では、あの子は預かるけんの」(フカサク)

「よろしくお願いします」(綱手)

「でも心配いらないってどういう…」(ナルト)

この場面で、フカサクがナルトを「あの子」と言ったのに激しく反応しています(笑)。これは「オトナ指数」を示す描写だと思うんです。実はこの後、ナルトは<ボン>と消えちゃうんだけど、既に「あの子」と言った時点で術は発動されてたんじゃないかと考えてます。見かけ上、ナルトの姿はここにあるけど、転送は完了している。既にここには居ないから「あの子」となった…と。

「えっ!消えた?」(サクラ)

「逆口寄せだ」(綱手)

「へぇ…」(サクラ)

フカサクもまた事象の根本に目を及ばせる存在と言う提示だと思うんです。綱手はこれを不思議がるでもなく、粛々と受け答えしています。シカマルやサクラの反応とはひと味違うんですよね。その対比がフカサクと綱手の近さをジワッと表していて、そこから隔絶したところで、子供らがオトナになろうと足掻いている…。ナルトはシカマルやサクラよりももっと遠くなのね(笑)。

恐らく、綱手もカツユ(蛞蝓)を含む「蛞蝓一族」と何らかの契約を結んでいる筈です。「蝦蟇一族」が忍界の守護者的な立場にある事を考えれば、「蛞蝓一族」も何らかの使命を帯びている可能性もある。木ノ葉のオトナは多くを語らないから断言はできないけど、みんな、胸に秘めた想いがある。それが重ければ重いほど外見は静かだ…。

「そちらも頼んだけんの」(フカサク)

そう言い残してフカサクも<ボン>と掻き消えます。やっぱり印を結んでますね。「仙(忍)術」と言うから、忍術とは違うようだけど、ペインとの闘いではそんなに違いが明確には分からなかったんですが、それもこの後、明かされます。自来也の潜入方法からも分かるように蝦蟇一族は時空間忍術が十八番(オハコ)のようですね。

もしかしたら、ミナトの「飛雷神の術」だって、蝦蟇一族の仙忍術の伝授か、ミナトの才能がそれを基本にアレンジさせたのか?と刺激されてしまいます。フカサクが先に示した「蝦蟇一族との契約書」の意味を考えると、ミナトも妙木山に行っている可能性があるし、ガマぶん太の頭の上に乗ったナルトは「ミナト以来」だったと言っていたので、関係性としては特別と言えますからね。

「よし、我々も自来也の残した
情報解読に専念するぞ」(綱手)

「了解っス」(シカマル)

「ハイ」(サクラ)

(うずまきナルト…予言の子か)(綱手)

綱手はシズネを随伴して放浪していた時期がありました。最愛の弟・縄樹と恋人・ダンの戦死の傷を癒す旅だったのか、博打三昧の放蕩三昧だったようです。そして、それを思い止まらせ木ノ葉に連れ帰ったのが自来也とナルトの師弟コンビでした。綱手の捜索には大蛇丸も絡んで来て大騒ぎだったんですが、ナルトの後先を顧みない真っ直ぐな頑張りが綱手の氷を融かしてしまいました。

超高等難度の「螺旋丸」をモノにしたナルト。やはり、綱手も「ミナト→ナルトの親子関係」を知る一人だったんですが、その綱手をしてもナルトには特別な期待感…ミナトをも超えるような可能性を、あの時点で感じさせています。でなければ「初代の首飾り」など与えはしません。ミナトには与えた形跡がないから、あの首飾りには尾獣のコントロール以外にも意味があると思うんです。

それに、ナルトの外見が縄樹にそっくりなのは何とも気になる部分です。綱手は初代の孫。と言う事は弟の縄樹も孫。それとナルトがクリソツと言うのは…やはり、ナルトの親である波風ミナトが何らかの形で柱間(綱手のおじいちゃん)の血族の系譜に関係してる可能性をビリビリと感じさせます。

一説によると…ゲームソフトのパッケージ情報みたいですが…二代目火影の孫、つまり、柱間の弟の二代目がミナトの父と言う事で、柱間と二代目火影の外見の強烈な違いがややこしい家族関係や親子関係を思わせるんですが、綱手があの時…三竦みの戦いで感じた期待感が「予言」と符合し、綱手の無意識の想い入れを力強く肯定しています。



一方、<ポツ><ポツ>と落ちる雨………。

それが折り重なるように、降りしきる雨に変わります。<ザー>っと、泣くように打ち降る雨。場面がスイッチして、川の国…雨隠れの里。"暁"の本拠地。両手を天に翳し、その雨をコントロールするかのような所作を見せるペイン(壱)の弥彦。その背後に小南。そして、残りのペイン六道衆が並び立ちます。

準備が出来た」(小南)

「目的は九尾。邪魔する忍は皆殺しだ」(壱)

先週もペイン(壱)が小小南に「準備しろ」と言ってたし、今週は小南が「準備が出来た」と言っていて、つまりはペイン六道が遠征する為には「準備」が必要なわけです。普通の忍だったら忍具を集めるとか、食料を補給するとかで済むんだろうけど、ペインの場合はもっと他の「準備」が必要だと言う示唆なんだと思います。

基本的に戦争とは補給が一番肝心で、補給路=兵站(へいたん)が重要なのは過去の歴史が如実に物語っています(←余談ですが、歴史の勉強って、過去の反省をする為に考える哲学に近いです。実際の勉強では年号を暗記したり、データベースが存在する世の中で、何で暗記が必要なんだ!とやけ酒の量が増えそうですが、それはちょっと違うからね)。

ペイン六道と言う不可解なシステム。「本物はいない」と言う自来也の暗号。殺しても生き返るようなバリバリ反則の強さを下支えする「準備」が必ずある筈で、チャクラだって無限でなく、遠隔操作(傀儡の術)などでもチャクラの伝達系は存在し、それはある条件で見切れる。この材料にもう一押しでペインの「秘密」は解ける…筈…です。

ところで、ペイン(壱・弥彦)が雨を操るような描写があるのは、やはり「泣いている国」への執着があるからなんでしょうか?自来也との三年間の修業時代の食卓で、拳を振り上げて怒った弥彦の想いを引きずるように、川の国に雨を降らせる…弥彦。そして、それが長門が弥彦に感じていた情の部分であるならば、あの難民の子供らは今も泣いているんじゃないのか。

ペイン=長門が恨んでいるのは「戦争」であり、純粋にそれを終わらせたいとする真摯な想いであるなら、単純にペインの行いを「悪」とは断言できない。戦争が人にとって「毒」であり、その「毒」を「毒」を持って制すると考えるなら一理あるからです。同じ考えで木ノ葉が絶対な「善」とも言い切る事もできないです。

ややもすると木ノ葉の人間として僕らは自来也の死を悼み、ペイン六道を恨んでしまっている(ペインは個人的には大嫌いだけどね…)。しかし、どっちにも「正義」があり「善」あるのです。「悪」と言う概念がその対極。或いは利害関係がぶつかり合う対象を便宜的に悪しき存在=「悪」としてるだけで、それは絶対でなく相対の価値観である事に気付いて欲しいです。

確かに、自来也の戦死は悔しいし腹立たしい。どんだけ怨んでも恨み足りない。でも、ここで熱くなって拳を振りかざすのは、「泣いている国」の弥彦と同じになってしまう。それは終わらないループの始まりなのです。蛇が敵の蛇のシッポを咬み、その蛇もまた咬み付いた蛇のシッポを咬む。それが憎しみの連鎖であり、戦いの連鎖です。悲しく終わらない無限なのです。



場面は変わってナルト。<ボフッ>っと転送完了の様子。

「!?」(ナルト)

「!!」(ナルト)

「何だ?」(ナルト)

まるで「おとぎの国」のような草木が溢れ返るような景色。大きなフキの葉の上でシエスタ(昼寝)を楽しむ蝦蟇ちゃん?蝦蟇の国…妙木山。静かでのどかな雰囲気ですね。昔、ここに自来也は迷い込んだんだ…。でも、フカサクが言うように「迷いの山」があって、秘密のルートを知らなければ辿り付けない筈。

って事は自来也が迷い込んだ…とするのは、自来也に対する妙木山のオトナ発言で、実際は選ばれ、招かれたんじゃないかと思うんです。自来也もまた蝦蟇一族によって選抜された…むしろ積極的に召還され妙木山に呼ばれた…使命を持った子だった…つまり、予言の子。悲しく辛い「選択者」としての役割を担っていたんじゃないかと考えたりしてしまいます。

それを発展させると、妙木山の予言自体が忍界全体の明暗を左右する火種になっているとも言えるんです。つまり、予言自体が世界を混乱させる元凶になっていると言う事です。そもそも「安定と破壊」の太極の要素を予言が内包しているからややこしいわけで、安定や平和が良いことは誰だって分かってるんですから、最初っから「選択者」なんか要らない筈なんです。

なのに、わざわざ自来也と言う「選択者」を作り上げ、その弟子を「予言の子」とする啓示を与えた…。そして、その弟子が「安定(平和)」か「破壊」と言った両極端の使命を帯びるなんて条件を設定している。もし、このシナリオが無くても世界は混沌に包まれたもしれないから、妙木山が為したのは「秩序ある混沌」をもたらした点にあると言えるんじゃないかと、僕は現状ではそう考えます。

「動いているものを見るのは面白い…
止まっているとつまらないでしょ………
回ってない風車なんて見るに値せず…ってね
かと言って…止まっているのも情緒があっていい時もある…
とにかく…
今は"木ノ葉崩し"という風で私が風車を回したい…」

木ノ葉崩しで大蛇丸が放った意味不明(第13巻/160頁)。それが何だか合流して来ます。大蛇丸も「蛇一族」と縁のあった一人。彼も彼なりに何かしらの使命や欲求をもって世の中に関与していた一人じゃないんでしょうか?つまり、蝦蟇一族が風車を回してる…とも考えられるわけです。もう「善悪」だけじゃ何も見えなくなって来た。少年少女はあまりイライラしないで付いて来てね。

<ボン>っとフカサクも合流。

「ナルト」(ガマ吉)

「!」(ナルト)

「オレがお前を口寄せしたんじゃナルト」(ガマ吉)

「…なるほど、そういうことか」(ナルト)

ガマ吉が「逆口寄せ」を使ったんですね。って事は、チャクラを練る事が出来るようになってるんですね。ガマ吉も。ガタイも大きくなったし、面構えもしっかりして来ました。三竦みの戦いの時には全く使えない子だったけど…(笑)。コスチュームも「ナルトの巻物」(忍具の考察)のポスターのそれに変わってて、いよいよナルトとの最強タッグが現実味を帯びて来ました。

「まずは修行前の腹ごしらえじゃ。付いてこい」(フカサク)

「?」(ナルト)

「さあ。たんと食いんさい!
腕によりをかけてつくったけんね」(姐さん)

「うっ…」(ナルト)

出迎えたのはエプロン姿(?)の"姐さん"。生きてて良かった…。ペイン(弐)の死体を木ノ葉に送り届けて一目散に妙木山に帰ってたんですね。既に自来也の訃報も知ってる事でしょうし、こんなに明るく振る舞うのが逆に痛々しいけど、それはこの晩餐に免じて無かった事にしましょうか…(汗)。って言うか、トラウマになる…蟲だらけの食卓…僕だったら速攻修行断念で「迷いの山」を意味も無く彷徨いますけどねーッ!!(笑)

でも、食の文化って生活圏でえらく変わるからね。日本だって「蜂の子」も食べるし、「イナゴの佃煮」なんてのもあるみたいだし。東南アジアなどの食文化にも「蟲」を食べるのはあったように思います。スープとかだと完全アウトだけど、"姐さん"が油を使ってカリカリに揚げた幼虫(蜂の子)だったらギリギリでセーフかな。

でも、やっぱり無理なんで、「迷いの山」に直行かな(笑)。ところで、"姐さん"の名前は何と言うんでしょうか?フカサク監督繋がりで、サナエ(奥さんの中原早苗)とかケイコ(蒲田の松坂慶子)とかかな…なんて考えて、自分を誤摩化しながら物語を拝見しています。基本的に蟲はダメな人なんで、特にナルトがげんなり見つめるお椀から飛び出してる脚がキモくてダメ。う…魘(うな)されそうです(笑)。

大きな滝がる訓練場?小さな道場のような土俵?を取り囲むように蝦蟇の置物風のオブジェがそれを取り囲むような造りです。蝦蟇の置物には苔むした古びた感じがあって、マイナスイオンが噎(むせ)せ返るようなしっとりした空気が漂っています。これで、ごちそうが蟲じゃなけりゃ、僕だって修行に行きたいですよ!!(笑)

「吐きそうになっとる場合じゃありゃへんで
さっそく修行を始める」(フカサク)

「オッ、オッス!」(ナルト)

って、ナルト………喰ったんかいッ!!(脂汗)

「まず初めに、わしがお前に教えるのは
忍術ではなく仙術だということを説明しとかにゃいけん」(フカサク)

「仙術?」(ナルト)

「そうじゃ…忍術が内なるエネルギーを利用するのに対して
仙術は外のエネルギーを取り込んで利用する
」(フカサク)

「外…どういうことだ?」(ナルト)

さて、キモい話はさっさと忘れて、キリキリと修行に入りましょうか!!(笑)自来也もペインとの闘いでは「仙法・五右衛門」だったり、頭髪をめちゃくちゃ延ばしたり、針のように跳ばしたりと特殊な術を使っていましたし、それと通常の忍術の違いを説明しようとしているんですね。あの時、「仙術」とか「仙法」とか言ってるのにフカサクが煙玉とか風魔手裏剣を使ってたのがしっくり来なかったんですが、それもいよいよ払拭されそうな気配です(笑)。

「うむ…ナルトちゃんも知っとると思うが
忍術とは己の内の"精神エネルギー"と"身体エネルギー"
練り込んだチャクラを利用するものじゃが

仙術とは己の内で練り込んだそのチャクラに
外から"自然エネルギー"をさらに加え練り込んで
新たな強いチャクラを作り利用するもの

これにより今までの忍術、幻術…
さらには体術までもが大幅にパワーアップする」(フカサク)

「内からの精神エネルギーと身体エネルギー。そして外からの自然エネルギー
この三つのエネルギーを練り込んだチャクラから発動する術や技のことを
仙術と呼ぶんじゃ」(フカサク)

フカサクがナルトを「ナルトちゃん」と呼ぶのは、ナルトが自来也を「エロ仙人」と呼んだり、フカサクを「じいちゃん仙人」と呼ぶのと同義です。それは、自来也を「自来也ちゃん」と呼んでいたのにも符合して、フカサクの想い入れの深さも感じさせます。既に、フカサクはナルトを信頼すらしているようですね。ナルトに自来也の面影すら感じてるのかも知れません。

フカサクが何かの術を発動する時に必ず印を結ぶ描写に、仙術と忍術の差異が判然としなくて、チクと苛立ってたんですが、基本的に体内でチャクラを練るのは同じなんですね。仙術の場合はそのチャクラに更に第三のエネルギー=自然エネルギーをミックスして練り込む事で全体の底上げをする理屈みたいです。結局、チャクラを使うのは一緒だから、術の発動には「印」が必要なんですね。

そして、ここで出て来た「新たな強いチャクラ」。これは終盤のポイントだと、僕は考えています。実はそれを積み上げて行こうとしてるのが「終末の谷の決闘」でして、この描写で何だか自信がつきました。柱間とマダラ。二人に傑物の闘いが何を意味するのか?それを示す事で『NARUTO -ナルト-』の終盤が浮き上がって来るんです。ボチボチと進行してるので気長に待って下さいね。

エーッと、ついでに…。サスケの「麒麟」って術もある意味、仙法・仙術に近いように感じますが、あれは"自然エネルギー"を体内に取り込む事無く、自然界で発生したエネルギーを直接使用しています。きっと、あの術のネタ元は大蛇丸にあって、自来也の急激な成長を大蛇丸なりに解釈した答えだったのかも知れませんね。第三のエネルギーに大蛇丸も気付いていたんですね。

自来也は何をしても大蛇丸に敵わなくて、半ば投げ出すように放浪した…。その中で蝦蟇一族…妙木山との出会いがあり、変貌した。それが大蝦蟇仙人が与えた「蝦蟇の力」だと思うんですが、具体的には仙術…つまり、"自然エネルギー"が生み出す自来也の「強いチャクラ」だった筈です。大蛇丸にもそのくらいの理屈は分かったんだけど、同じ方式で力を手にする事を望まなかったんでしょう。

そして、大蛇丸は「不死」に傾倒して行った…。自来也が大蛇丸に敵わなくて放浪の旅路に発ったのと似ています。その分かれ道には運命もあったろうし、もっと残酷に言うなら「運」があった。でも、結局は自分の信じ方の違いがその根底にはあって、結局は自分の人生で、そこには自分の「選択」が存在するんです。

「運命」てのはつくづく残酷な代物で、その中で人は無力です。一寸先は闇だし、その闇は絶えず「不安」を人に与え続けるのです。大蛇丸と自来也の違いって、その「闇」との向き合い方の違いだったんじゃないかと思います。激しく荒れ狂う奔流…それが「人生」です。人はその流れに身を任せるしかない。しかし、その中でもがき苦しみながらも抗う者のみが向きたい方を向ける。


「うーん…」(ナルト)

「ようするにじゃな。ソフトクリームのチョコバニラ味に
ミント味までくわえたならさらにうまくなる感じじゃ」(ガマ吉)

「よけい、わかりにくいわい。ガマ吉」(フカサク)

「あ!そういうことね」(ナルト)

「今ので分かったんかい……」(フカサク)

「ヘヘ…ナルトはこういうやつkじゃ…」(ガマ吉)

ナルトとフカサク。ナルトとガマ吉。これはジェネレーションギャップの典型で、ガマ吉の喋りはこのエピソードの後半の伏線になっています。キッシーにしては短い回収で、さながらショートレンジのフックのように小気味いい。いつも見たいに深く長ーい伏線ばかりだと難しすぎて子供達にはアレだし、漫画チックなノリで良いんじゃないでしょうか。

「その自然エネルギーってのはようするに何だってばよ?」(ナルト)

「己の外…大気と大地に存在するエネルギーのことじゃ」(フカサク)

「大気と大地…はぁ…」(ナルト)

「ようするに空気と地面じゃ」(ガマ吉)

「あ…口ばかりじゃ何じゃ
そろそろやってみせようかいの」(フカサク)

そろそろ、フカサクもナルトの本性が分かって来たみたいですね。言葉で言って分からない(笑)。インテリだった自来也とも、最初っから天才肌だったミナトとは違うんですね。カカシが散々、呆れ続けた「天然」。フカサクもそれに気付いたんでしょう。案外、ガマ吉に似てるとかね。それだと、二人のツーカー振りも符合しますよね。

<タッ><タッ><パン>(この辺りでええじゃろう)(フカサク)

「印」を結ぶフカサク。「この辺り」と言うフカサクの言葉からすると、自然エネルギーを効率よく得易い場所(ポイント)が存在すると考えて良いでしょう。自然には「気」と言う考えがあってここで言う"自然エネルギー"と同義と考えて良いと思います。それが溢れ出すポイントが実際にあると言います。サブカル的にも数多あるけど、現実世界でもそれを感じますね。

これは僕の信奉するカイロプラティックの先生の受け売りだけど、東京だと皇居の周辺が良い「気」が流れてるそうです。身体が疲れたり、心が沈んで来たらそこを歩いてリフレッシュするんだそうです。僕も歩きに行った事があるんだけど、確かにあそこは気持ち良かったな。大きな木の下とかも良いみたいで、やっぱりそう言う場所は気持ち(=気の補充?)が良いんですよね。

「おお!!さすがフカサク様じゃ
どんどん自然エネルギーが集まってくる!!」(ガマ吉)

「!? え?どこ?」(ナルト)

「す…すげェ…」(ガマ吉)

ガマ吉には見えてて、ナルトには見えない…これが"自然エネルギー"なんでしょう。この対比はガマ吉の修行っぷりを示すもので、ナルトに噛み砕いて説明できる描写と合わせて、相当にガマ吉の錬度が上がってるってところにあると思います。ナルトを逆口寄せしたのもガマ吉だし、"自然エネルギー"が見えるって事はガマ吉も仙術が使えるってことなんです(後出)。

<ガッ><ガコ…>(フカサク)

「も…持ち上げたっ!!?」(ナルト)

「ど…どうじゃ……<プル><プル>
これが自然のエネルギーを取り込んだ仙術の力じゃ」(フカサク)

フカサクの身の丈は30~50センチ程度とは思うんですが、それが何トンもありそうな蛙の置物?を持ち上げます。『NARUTO -ナルト-』の力学的に見たら、正確にはチャクラで石像を吸引して石像全体を見えない力で抱え込むような力を発動してると考えるべきで、この考えは古武術などにも散見される理論で、甲冑を着けて機敏に動ける体術の基礎として引用されたりしています。

しかし、フカサクの手が思いっ切り<プル><プル>してるんですけど…(笑)。仙術が通常のチャクラ…つまり、身体と精神のエネルギーをミックスする過程が存在するから、その段階でフカサクの老体には厳しい状況なのでしょう。そして、それを自然エネルギーで補って発生する「力」のようなので、ナルトが仙術を会得できれば、大逆転の可能性がありますね。


「うわ!」(ナルト)

フカサクが降ろした石像の振動にたじろぐナルト。

「で…でも何やったか分かんなかった…
ただ、じいちゃん仙人が印をしただけしか…」(ナルト)

「そりゃそうじゃ
今のナルトちゃんじゃ自然エネルギーは感じ取れん…
つまり、己に取り込むのも無理じゃ」(フカサク)

「じゃあ、どうやって?」(ナルト)

「自然と一体になるのじゃ!」(フカサク)

「……一体…?」(ナルト)

「ようするに死ねちゅーことじゃ」(ガマ吉)

「え?」(ナルト)

キッシーはこの説明をさせたくて、ガマ吉にナルトの通訳をさせてたわけですね。そして、この「死ぬ」って言うのが前回、フカサクが言った「自来也ちゃんの教えたやり方」なのでしょう。それでも「ええんなら………」と言う後ろめたさがここを起点にしてるわけですね(笑)。ガマ吉が「死ぬ」って言うんだから、ホントに死ぬ必要があるのかも知れません。

しかし、ナルトが「死ぬ」って状況は九尾も死ぬって事になるので困ります。やっぱり、そこで「ナルトの鍵」である巻物蝦蟇が登場する必要があるんじゃないでしょうか。「ナルトの巻物」(忍具の考察)で引用したポスターのナルトの顔には人柱力の証である「ヒゲの痣(あざ)」が残っていますから、九尾は当分はナルトから抜かれないとは思うんです。

最終的には抜かれないといけないんだけど(笑)、ナルトのアイデンティティの一つではあるし(汗)、ナルトが九尾を克服するのは『NARUTO -ナルト-』の物語全体を通したメインテーマに近い存在で、それにはナルトの成長…瓦解(がかい)に近い変態が必要なわけで、それにはもう少し描写が必要です。今は未だそのかなり前の段階だから、ナルトから九尾は抜かれずに残る…と言うのが、現段階での読みですかね…(黒笑)。

で、どうするのか?ナルトはどうなっちゃうのか?そう言えば、サスケが木ノ葉を抜けた時も薬物を使って死んだ状態に陥りましたよね。音の四人衆が結界忍術でその「死」を中和する形で、状態2の状況を擬似的に生み出し、サスケの身体を呪印に慣れさせた描写がありましたっけ。あれも大蛇丸の研究の成果だと思うんですけど、やはりその背面に自来也との軋轢(あつれき)があったのかも知れませんね。

「陰陽論」を用いると「死」とは肉体と魂の分離(←封印術・屍鬼封尽の基本原理)ですから、一時的にその状態を生み出し、魂だけの知覚、肉体だけの知覚によって自然=宇宙と一体化する必要性があって、そう言う経験が自来也をして「そもそもワシももはや人では無いわい!!」(第41巻/93頁)と言わしめたんじゃないかと思うんです。それが、人が更なる覚醒…つまり、仙人だ言う事か。

そして、その力が「ペイン六道」と言う自然の理(ことわり)に反するような力に対するカウンターとして機能するんじゃないかと思います。ペイン=輪廻眼も「死」を乗り越えた一つの形態だとは思うんですね。それが自来也と大蛇丸の対比にも似ていて、結局何を信じたかに尽きると。人生とは何なのか?生きるって何なのか?そんな大っきな話に僕らは直面してるんじゃないかと、いよいよ終盤っぽい予感みたいなものを、僕は感じ始めています。


一方、雷の国=雲隠れの例の八尾?の修行場所。雲が更に濃くなって、霧のようです。例の黒人っぽいガタイの良い大男に面と向かって"鷹"の四人組。しかし…こっちに背を向けて立つ八尾の人柱力?の背中に刀がどう見ても「七本」。しかない…(汗)。「八本の剣を持ち…」(第408話/「フカサクの提案」)で、サスケの幻術に落とされた雷忍がゲロってた内容と違うような…。

この大男がフェイクなのか?それとも隠し持った八本目が奥の手なのか?(←もし奥の手なら「八本」なんて情報は露出させないだろうけどね)如何にも有りがちな特徴ある人柱力の外見と言い、深読み派の僕としては咬み付きどころが満載なわけです(黒笑)。しかも、物言いがまた変わってると言うか、個性的?!(笑)

<ザッ>(ロイク)

一応、僕の中で人柱力が確定していないので、暫定的に「ロイク」と言う名前にしますね。業界用語で「黒人」をこう言う風に呼ぶそうです(笑)。音引きで「ロイクー」と延ばすのもありなんですが、ここ夜の六本木風に「ロイク」と単切に切りましょうか(笑)。ま、単純に「くろい」の逆さま言葉なんですけどね(業界言葉なんで完璧な逆さまじゃないのね)。

「アンタが八尾の人柱力か?」(サスケ)

「いや"八尾様ですか?"だろ そこ
"人柱力様ですか?"だろ そこ」(ロイク)

前回の最終頁でも口の悪さを披露したロイクですが、ここでも「突っ込んでみろ!!」と言わんばかりの個性派ですよね。インディージョーンズだったら、いきなりハリソンフォードが拳銃出して<ズドン>と撃ち殺されるキャラですよねーっ!!(笑)やっぱ、ロイクは胡散臭いです。決して、僕には信じる事は出来ません(笑)。

「アンタを拘束する」(サスケ)

そして、サスケのGJ炸裂!!そんなロイクの奇人っぷりを完全にスルーです(笑)。流石、「魚手(さかなで)一族」の末裔(まつえい)(笑)。あのイタチを何度も「………」(←イタチのノーマル?)と閉口させたサスケだけはある。そして、それを見守る"鷹"の二人(重吾は除外)が<プッ>っと吹かなかったのが偉い。この子たちってば、結構、我慢強いのね(笑)

 
 
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ナル×ジャン業務連絡(0717)

 
ナル×ジャンのケルベロスです。

こんばんは!拍手はどうやら治ったみたいです。良かった。心配かけてスミマセンでした。FC2のエンジニアさんもお疲れさまでした!!頑張りましたね。感謝してますからね。

週末(土曜の13時)の「感想」を楽しみにしてて下さいね。

ナル×ジャン ケルベロス

 
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ナル×ジャン業務連絡(夏休み直前SP)

 
エーッと、皆さん、こんにちは!ナル×ジャンのケルベロスです!

毎度毎度、僕の拙い記述を読んで頂きまして、ありがとうございます。個人的に湧き出して来る疑問や期待と言った妄想に近いようなお話ばかりでスミマセン。でも…こう言う味方もあるんだ…こんな考え方もあるんだ…程度でも、僅かでも「何か」が伝われば嬉しいなと思います。全てのアクセス、拍手、コメント、メッセージに心より感謝いたします。

僕は、ナル×ジャンの活動を、非常に不遜な言い方ではありますが、(一応ですよ…一応)『研究』だと自負しております(汗)。『NARUTO -ナルト-』と言う素晴らしき作品の面白さや楽しさ、カッコ良さや、人格(キャラ)の醸し出す人間味…優しさや暖かさと言った機微を掘り起こし、その味わい深さを発掘できたら良いなと真剣に考えているんです。

ま、それが僕の力不足で拙い独り言のような記述に終止しているわけなんですが、それでも志(こころざし)的には、ナル×ジャンでの活動は(一応ですよ…一応)『研究』であると…考えてます…ウッ…腹痛が…(汗)。実は、そんなナル×ジャンにも数名のブレーンが存在していまして、ぶっちゃけ、普通に"メル友"なんですけどねーッ!(笑)ノルウェーの大学でお魚さんの研究に勤(いそ)しむOJITECさんもその一人なんです。

気付いていると思いますが…僕と話し合えると言う事は「日本人」です(笑)。

簡単に言うと、お魚の「心」の研究をしてるそうで、現役バリバリのノルウェーの大学の研究者さんです。そのモノホンの研究者の視点であれこれと(いらぬ事を…←コラッ!!…笑)ご指導…特に科学的な視点からの考察指南や助言を戴いておりまして、非常に有り難く、同時に心強く思っております。具体的には問題の答えを導き出すテクニック…つまり、「考え方の指導」をサブリミナルに受けいるんですね。

端的な例で言うと、イチャパラの本文の「ホルモンが…」と言う行(くだり)にハァハァしていた僕のスケベ根性を、「それはホルモンではなくフェロモンですよ」(ホルモンとは内部で働き、フェロモンは外部に影響する)と、軽くいなし、一瞬で燃え盛る炎(実は業火でした!ホルモン祭り?)を鎮火させた、その手腕にみんな(←ど、どこにいるんだ!?)を唸らせたものでした(笑)。

OJITEC BLOG 【ojitec.blog116.fc2.com】

そんなOJITECさんが「水産」と言うテーマを軸にブログを立ち上げました。ナル×ジャンは『NARUTO -ナルト-』の純考察コンテンツのみをリンクさせて戴いているので、一応、「紹介」と言うスタンスですが、OJITECさんの持つ考える姿勢やスキルを是非とも感じて欲しいと思います。対象が違うだけで、ナル×ジャンもOJITEC BLOGも「研究」や「考察」と言う面で面一(つらいち)なのです。

「表現」には技術が必要で、それには練習が必要。僕は常々、そう考え、それに基づき行動しています。それは「考え」も同じで、効率よく答えを導き出す技術(テクニック)や理論と言うものが存在します。僕はそれを教えて戴いた…正確には…気付かせてもらった。僕は、それに感謝をしている。そして、同じようにそれを少年少女にも感じて欲しいと願っています。

学ばせられる…「勉強」(強いられて勉める)ではなくて、
楽しく学ぶ…「楽学」に、少しでも早くに気付いて欲しい!


これは世の、恐らく地球規模に…オトナ全ての願いと言って良いと思います。お父さんやお母さんがしつこく「勉強しなさい!」って言うのは、今になって自分が学びたいからです。みんな、もっと勉強しとけば良かった!!(何であの時、勉強しなかったんだろう!!)と後悔しているからなんですよ。オトナは基本、後悔の塊だからねーッ!!

気付いてると思うけど、愛情をもって「勉強しなさい!」って言うのは、「楽学」を指してるからね。「勉強」という言葉を使うのは「楽学」という言葉に出会ってないだけだから…。「勉強」という言葉を使う表現の紙背(心根だな…)に眼光を向けるならば、それは自然と判ると思うんです。何故なら、気持ちや愛情は見えるから。見る側にもそれなりのスキルなんだけどね。そして、その取得には訓練が必要なのさ。

想像する。考える。その方法を「学ぶ」ことは楽しい!

その"真意"に脳味噌が柔軟な年代で気付ける事は尊い!!オトナはそれを子供達に感じてもらえるように行動しないといけない。僕もOJITECさんもそこで繋がっているんです。OJITECさんは「水産」をテーマに、僕は『NARUTO -ナルト-』をテーマに考える事、感じる事。そしてそれを「表現」する事の面白さや素晴らしさを訴えたい。伝えたい!!

いい歳こいたオトナが真剣(マジ)に熱くなっている…(笑)。

インターネットとは人が作り出した「意識体」じゃないかと思うんです。いろんなコンテンツが林立するアーカイブです。そして、それに誰もが瞬時にアクセスできる…それが「今」であります。全てが素晴らしい記述とは言いません。だから、それに触れるからには、その中から自分にとって素晴らしい情報や考えを探し出す「眼」が必要です。それは自分の「脳」つまり「心」で考えると言う姿勢です。

みんなが自分で考える能力を所有し、インターネットと言う大きな「意識」で繋がる時、その人の理解力や思考能力と言ったスキルが、大きな意味で「平和」を生み出すのだと、僕は信じています。どんな事でも、自分で考え、吟味して、判断できるならば、人類は大きな過ちは犯しはしない。人には「英知」がある。そして、清らかで美しい「心」がある。それを感じ、気付いて欲しいです。

是非、僕のブレーン(と言うか、アドバイスしてくれる「先生」なんだけどね…)であるOJITECさんの意識(アーカイブ)にアクセスしてみて下さい。そして、あれこれと質問するのも良いし、別に「水産」に限定した話でなくても良いと思います。考えるテクニック。その楽しさ。面白さ。それに触れてみて下さい。むこうの大学の話だって良いし、ノルウェーの話も面白いですよ(余談ですが、ワッフルがめっちゃ美味しいみたいですよ!)。

そこで少しでも良いから「何か」を感じてくれたら、僕は嬉しい…。

あと…夏休みの自由研究の良いヒントになれば良いですね。

それと…マダラが待ってますから…(笑)。

まダラ



で、外国繋がりで…。

海外在住で『NARUTO -ナルト-』が大好きで、僕の感想だけじゃ分からない!って人もいると思いますんで、その方々を限定に、耳寄りな情報がありますので、ナル×ジャンの左のメニューにある「メッセージボード」からメッセージを下さい。返信が必須なので、フリーメールで構いませんからメルアドを添付して下さい。きっと、お役に立てると思います。

で、ついでに…。

ナル×ジャンではメッセージを戴いた方には必ずお返事を差し上げるように努めているんですが、それはメルアドが添付されたメッセージに限定した話で、毎回、個人情報を破棄するお約束でメッセージを戴いておりますので、ホントに毎回、個人情報(メルアド)は削除してるんです。なので、ご面倒ですが、返信が必要な方は毎回、メルアドを添付して下さいね。

ついでに、携帯でナル×ジャンを観てる方に…

考察が無駄に長くなって最後まで読めない場合はままあるようですが、その場合は携帯の環境設定を少々弄る事で対応可能です。僕の場合はauなんで、それを基準に説明させて戴きますね(docomoやソフトバンクのはどうなんだろう…。不具合や、問題があったら、遠慮なく相談して下さいね)。

機能/設定→画面設定→文字サイズ→EZweb文字→最小

要するにウェブ閲覧用の文字サイズを小さくする事でかなり長い考察にも対応できるようになります。僕がもっと簡潔にまとめられれば良いんだけど、まだまだ技量が追いついてなくて…。取りあえず、現状では小さな文字を読める死力(ゴフォッ…)違う…視力でご協力下さい(汗)。

あと、携帯コンテンツのトップ画面の下の方に「メッセージ&拍手」と言うメニューがあって、そこからメッセージ(メール)を送る事ができます。それと先日、拍手コメントのみを閲覧できるボタン(拍手ボタン)を設置しました。最近のコメントはそこで閲覧できるので、無駄に長い考察をスクロールしなくても良くなったわけです(笑)。

ついでのついでに…

来週の月曜日は祭日なので、新ジャンは7月19日(土)の発売です。なので、次の「感想」は19日(土)の13時です。きっと、時間がなくて吐血(ゴォフォッ!!)しちゃうかも知れないけど、頑張って書いてみます。キッシーなんかはもっと大変なスケジュールで活動してるんだから…僕もそれに応えないとね(汗)。

と言うわけで、夏がやって来ました!

少年少女は夏休みですよね。いろんな意味での「冒険」がそこにはあると思う。恋だってしちゃうかも知れないし、何かすっごい体験(←え、どんな?凄いって何?!)もあるかも知れない。決して恐れないで、それらと向き合って欲しい。そして、自分の「心」(脳)で考えて欲しい。想像して欲しい。それがどんな「結果」を自分にもたらすかを…(←これが大切なんですよ!)。

遊んだり、海に行ったり、買い物行ったり…楽しい事が一杯だけど、何とかして時間を作って、一冊で良いから「文学作品」も読んでみて下さい。噛み締めるように読んでみて下さい。文学は一つの人生であり、英知そのものです。いろんなものが詰まった栄養の塊みたいなものです。これも紙に認(したた)めた「意識体」みたいなもんだな…。

どうか、どうか…この「夏」を大切にして下さい。無駄に、無為に過ごさないで下さい。もったいないですよ。そして、素直な気持ちになって、何かに感動して下さい。願わくば、自分に感動して下さい。僕は皆さんを応援しています。いつだって見守っています!みんな、頑張ってるものねっ!!それをオトナは知っているし、羨ましくも思っているんですよッ!!

少年少女よ!!恐れるなッ!!探し求めよ!!
皆さんの明日は「光」に満ちあふれている…!!

ナル×ジャン ケルベロス(><)

 
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第408話「フカサクの提案」

  
「ぐっ!!」<ガシャン>

"鷹"は八尾を求め雷の国へ!!

国名:雷の国=隠れ里:雲隠れの里=里影:雷影

恐らく、マダラ(トビ)経由で雷の国に八尾が居る情報が提供されたと考えられます。ホントに即刻、尾獣が必要であれば(必要なんだろうけど)マダラ(トビ)が自ら手を下す確率が高いと思われますが、これに"鷹"(サスケ)を向かわせるのは「八尾VSサスケ」が儀式(万華鏡写輪眼)の試運転と言ったところでしょう。

「!?」<ズッ>

フェンス?に打ち付けられる雷忍。水月が雷忍と交戦してる…戯れるようにあしらってる。水月はフィジカルに液化特性がありますが、その腕はフェンスの編み目を擦り抜け、フェンス越しに雷忍の首を締め上げています。液化→個体化を身体の部分で任意に行えるようです。この身体特性はマダラ(トビ)の不可解な攻撃回避のヒントになるんじゃないでしょうか。

しかし、マダラ(トビ)も水月の首斬り包丁を二の腕で<ガッ>と受け止めたかと思うと、マント共サスケの草薙の剣の斬撃をスルーしたりしましたが、水月の場合は着衣や装備品の擦り抜けの描写はないです。この点に関して水月を吟味してみれば面白いと思います。マダラ(トビ)の正体が水影として、同じ霧隠れの忍の水月が持つ特性は非常に興味深いです。

「(水月は)どうせまだそいつ(鬼鮫)には勝てない」

売れっ子ホスト座りのサスケが水月を窘めましたが(第404話/「"鷹"と"暁"」)、水月の液化特性を持っても鬼鮫には敵わないとするサスケの判定は何に基づくのでしょうか?水月は物理攻撃耐性が無効化に近い身体特性がありそうなので、物理的な攻撃以外の鬼鮫の能力の見切りなのか、或いは双方のチャクラの「強さ」をサスケが見切った上での判定なのか?

余談ですが…「私の大刀"鮫肌"は斬るのではなく…削る!!」(第16巻/120-121頁)と「私の鮫肌は…<パキュキュ>…チャクラも削り…喰う!!」(第17巻/44頁)…イタキサの木ノ葉強襲事件とその追撃線の蝦蟇口縛りの一戦で、鬼鮫は鮫肌の特性を明かしています。そして、水月は小隊"蛇"(現"鷹")の結成時、残した台詞がそれに関係している可能性を感じます。

「霧隠れ七刀のうちの一振り
うちはイタチと組んでる干柿鬼鮫の大刀の"鮫肌"
この手にするまではね」

水月の目的は"鮫肌"だった…(第39巻/58頁)。もしかしたら、水月の液化特性をもってしても"鮫肌"には勝てないのかも知れないんじゃないのか?つまり、"鮫肌"の特性が水月の弱点であり、"鮫肌"に固執する理由になっているのでは?それは大蛇丸が十挙剣(とつかのつるぎ)を探し求め、結局、それを手にしたイタチの"須佐能乎"に封印されてしまった描写に似通っているように感じます。

もっとも、マダラ(トビ)並みに不可解な水月がサスケに従属してるのは解せないですが、サスケがこの深さまで見切ってるとなれば、別の責め手で攻略が可能なのでしょう。それがサスケの落ち着きなんじゃないかと思います。何らかの方法で水(液化)のチャクラを吸収する術があるんじゃないか?そして、それがマダラ(トビ)の攻略法へと繋がっているのかも知れません…。

「うっ…!」<グッ><バチャ>(雷忍)

「で、八尾ってのはどこに居る?」(水月)

「我ら一族をなめるな…
お前らのような輩に…何も教える気はない…!」(雷忍)

雷忍の身なりは…額当てに袈裟掛けのボディアーマーに両太ももにベルト(忍具ポーチ?)…で、木ノ葉だと中忍以上に相当するかと思います。フェンスが長く繋がった状況から推察すると国境警備なのでしょうか?そこを警備する哨兵的な存在かとは思いますが、通常、バディで行動するでしょうから、ここでは単独のようです。

つまり、単独で行動を許されるようなスキルを持ち、またそう言う立場にある忍と考えられます。或いはかなりの手練(てだれ)で、"鷹"の潜入に逸早く気付き単身阻止行動にでたか?それらを総合的に判断すると上忍クラスの可能性があると思われます。だから、口は堅そうです。そして、下っ端でないなら、かなり深部の情報を持っていることになる。

「ぐっ!」(雷忍)<ググッ>

「夜月一族は決して仲間を…
裏切ったりはしない。それが…」(雷忍)


「夜月一族」と言うコミュニティを示すのは、それなりに虚仮威(こけおど)しにはなる程には知れ渡っている…と言うことでしょう。逆にサスケたちにしても、そこら辺の下っ端じゃラチが開かないので、むしろ、相応に質の高い情報が得られるような相手を積極的に狙い撃ったと考えた方が、この場面はしっくり来ますね。

「怯える心にはスキが生じる」(サスケ)

「!?」(雷忍)

<ギン>(サスケ)

伝家の宝刀・万華鏡写輪眼で迫るサスケ。例の「蓮華文様」で、意外にカッコ良い!(笑)右眼のみで左眼は瞑ったままです。それでも、<ドクン>と一瞬で雷忍は落ちてしまったようです。使う程に封印に向かう万華鏡写輪眼をサスケが使うのですから、ヤタラメったらには使えないし、使えば、こんな風にそりゃ強力です…。

しかし、何故、右眼…(汗)。

「左ノ万華鏡ガ最強ノ幻術ヲ持ツナラ
右ノ万華鏡ハ最強ノ物理攻撃…」

いよいよイタチが"天照"を出そうとした時(第42巻/171頁)、ゼツの黒が漏らした万華鏡写輪眼の情報です。あの時、ゼツが残した言葉が万華鏡写輪眼の一般論だとするなら、この右眼は物理攻撃の筈なんですが、どうも幻術臭い…(後出)。つまり、ゼツの提示は一般論ではなくイタチに限定された条件だったことになります。

そうなれば、カカシの左眼(オビトの左眼)が物理攻撃(デイダラの腕を喰い千切った)だったのが首の皮一枚で繋がります(笑)。カカシの万華鏡瞳術が既出の状態で、ゼツが何故こんな提示をする必要があったのか?それが実は万華鏡写輪眼の「秘密」に関係するものだったとすれば、これは大発見かも知れません。その辺をちょこっとまとめてます。

工事中でーすッ!!


万華鏡写輪眼の瞳術を使う前に水月を使い、戯れるように雷忍をいたぶったのは「怯える心にはスキが生じる」と、サスケが言うようにかなり屈強な精神を持つ(であろう)忍を尋問する前提があったから、軽い「崩し」(くずし)で術の掛かり具合を良くする下地を作るのが目的だった筈です。それは右眼を瞑った左眼だけの覚醒と符合するサスケの合理性です。

ワザと水月の液化する得体の知れない攻撃で雷忍の不安を煽り、雷忍を揺さぶることで、効率的に幻術にハメる。それがサスケと水月の連係だった。サスケは出来るだけ万華鏡写輪眼を温存する計画なんだと思います。ところで、サスケの使ったのは"月読"と言うよりはサスケの万華鏡写輪眼の二つのオリジナル術の内の一つと考えるべきでしょう。術名は何と言うんでしょうか?気になりますね。

「水月もういいぜ
サスケの幻術だ」(香燐)

「チィ…ここからが
いたぶりがいがあったのにさ」(水月)

香燐のスポークスマン的な説明はスルーしてやって下さい。戦闘スキル的にはあまり期待できないキャラなので…(笑)。"鷹"の面々が雷忍一人を取り囲む状況なんですが、何と!全員が"暁"のマント姿…。ってことは事実上、"鷹"は"暁"の一部に組み込まれている?もれなく額当てをしていないのがポイントで、横一本の傷入りの額当ての"暁"Ver.でないのが唯一の救いです(笑)。

「八尾の居場所を教えろ」(サスケ)

「雲雷峡.にて…
修行を…されて…いる」(雷忍)


「そいつの特徴は?」(サスケ)

「…八本の剣を…持ち…右肩に"鉄"
左の頬に牛の角の…入れズミが…ある」(雷忍)


雷忍は完全に崩され、サスケの万華鏡瞳術の幻術にハマってますから、こうもあっさり吐くんですが、「八尾」と聞かれて居場所と特徴を明確に示しています。そこで「修行」や風体の説明があると言う事は「人柱力」が有力と思われます。尾獣が単体で自然界に存在する例(三尾・磯撫)もありましたからね。しかし、実に判り易い外観ですね。「八本の剣」なんてね…(笑)。

<バッ>「行くぞ」

ここで、サスケの万華鏡写輪眼が黒目に戻ってる(本誌/60頁右下のカット)ところに注目して下さい。イタチは常時写輪眼覚醒状態でしたよね。あれが万華鏡写輪眼の開眼の写輪眼の特性(一段階底上げされる…みたいな)とも考えられたんですが、サスケの黒目を見るとどうも違いそう。

万華鏡写輪眼でもちゃんと黒目に戻れるんですね。って事はマダラ(トビ)の常時覚醒疑惑もイタチの常時覚醒とリンクして考える事も出来るんじゃないかと発展できるんじゃないかと虎視眈々になってます。カカシの例を筆頭に考えると「移植」が常時覚醒の条件になるように…思えて来ませんか?(黒汗)

つまり、カカシと同じようにイタチやマダラ(トビ)も移植の可能性がある。血族なのに何故、移植しないといけないのか?そもそも移植の必要があったのか?そこに行き着くんです。ここは考察対象になり得る。写輪眼の修羅場はまだまだ終わらないな…。しかし、サスケ…あまり使いすぎるなよ…(笑)。

颯爽と"暁"のマントを翻し八尾の向かう"鷹"。淀みなく動く描写からは雷の国の地形や地勢などのかなり詳細な情報をマダラ(トビ)から提供されてるんでしょう。"暁"には優秀な偵察員=ゼツが存在しますから、各国の情報はダダ漏れ的に手中に収めているんじゃないかと思います。そして、雷の国だけとは限りませんから、木ノ葉もきっと…(滝汗)…ヤバいです(><)。

(まったく…さらに便利になってるね…あの眼
ますますめんどくさい奴になっちゃったな)(水月)

(もう…さらにかっこよくなてんじゃんよ
サスケ♡)<ニヒヒ…>(香燐)

(いい所だ…衝動が抑えられそうだ
おちつく)(重吾)

"鷹"のメンバーの三者三様の想い。超モッサリ系でオーガニックでロハスな重吾。サスケ♡の香燐。それと対比すると、水月はやや野心や隠し持った想いみたいなものを感じます。鬼鮫の"鮫肌"の対する想い入れとは別に「密命」めいたものを持ってはいないでしょうか?特に、マダラ(トビ)が水影?と提示されて、その疑念は一層深まっています。

静かな水面(みなも)。音もなく舞う鷹?。とんがり帽子のような山々。それが水辺からいきなり立ち上がる…フィオルド?とも違う特殊な地勢。低く垂れ込めた雲と山の斜面にある建物の対比からすると、林立する山はそれほど高くない(30mくらい?)。と言う事は、この場の標高が高いと言う事になる。つまり、ここが高地の水辺だと考えられます。


一方、場面は火影岩(初代と二代目)に見つめられる木ノ葉隠れに移行。火影の執務室。フカサクが招集されたんでしょう。暗号解読班で、ナルト・シカマル・シホと相談役?のカカシが探り当てた答えをフカサクが吟味しているシーンです。執務室の中。四人の他には執務机の綱手とその前にサクラ。フカサクはソファー蝦蟇から降り、綱手の執務机の上に居ます。

(本物葉意無椅)「ホ・ン・モ・ノ・ハ・イ・ナ・イ…か」(フカサク)

「どうだ、じいちゃん仙人!
何か分かったか?」(ナルト)

「……」(フカサク)

暗号解読の結果を「本物はいない」とするならば、ペイン六道が操り人形と短絡的に考えるのは浅はかだったと、実は…僕は反省しています。ペイン六道が忍術を基盤にしているなら、傀儡の術の応用と考えられ、それであればフカサクや"姐さん"にも現場で見極めが付いた筈です。でも実際は、二大仙人(蝦蟇)を持ってしても解明できない謎だったんです。

ここから始まるフカサクの長考は実に思慮深く、注意深いです。その姿はちょっとした描写の気付きに右往左往する僕なんかと比べると恥ずかしくなるくらいゆったりとしていて、大きい。こう言う落ち着きと言った、揺るぎなさは歳を重ねたフカサクに相応(ふさわ)しいです。僕は…穴があったら入りたいくらい恥ずかしい。

「……」(フカサク)

以下、フカサクの回想に入ります。

ペイン六道の見栄切り。

「あの六人の中に
長門の面影を感じる者は一人もおりません」

結界トラップの中でのペイン(弐)との交戦。

「だが輪廻眼を持っていた
長門とワシしか知らぬハズの会話を
別人のペインが知っていた」

仙法・五右衛門の高温の油に半身を鎮める弐。

「顔は違うが長門を感じるのは確かです」

"暁"の額当てが外れ自来也の付けたクナイ傷が残る弐。

この描写をもってしてもペインの仕組みを計りかねると言う事です。僕(ら?)が安直に「操る」とか「ピアスがアンテナ」とか予想してるのは如何にも少年誌然とした期待感みたいな雰囲気がベースに存在します。しかし、そこに盤石の根拠はなく、当てずっぽ的な考察とはほど遠い強引さがあると思います。

現状での「ペインの秘密・私見」は考察を上げているので、興味のある人は読んでみて下さい。フカサクが読んだらきっと「ケッ…」っと言われてしまうような脆弱な強度ですが、輪廻眼の呪縛には対抗できたつもりです。ペインは嫌いな子なんであまり乗ってないんですけどねーッ!!(笑)

「分からん…
これだけじゃまだ漠然としすぎじゃ」(フカサク)

「じゃあ、何か思うところはあるんスね」(シカマル)

「ペインのことで分かっとることはもう話したのぅ…
死んでも生きかえるような奴じゃ…憶測だけでは何とも言えんし
この状態でペインを相手にするのは危険じゃ
ちゃんと謎を解かにゃいけん」(フカサク)

フカサクは実に落ち着いていて、先入観とか憶測と言った不確定要素を潔く排除し、「分からん」とあっさりと告げます。これこそ強者、達観者としての返答であると感じます。そして、解読完了と思われた自来也のメッセージにもう一押しが必要なのかも知れません。この期に及んでのフカサクの冷静さは心強く感じます。

それに対するシカマルの「何か思うところ」と切り返しから考えると、フカサクは長考の中の自来也のペインに対する感想を胸に秘めているのかも知れません。それが僕らに陥った短絡的、かつ安易な謎解きを懸念した配慮だとするなら恐れ入ります。そして、少なくともシカマルはその機微に気付いている。冷静ですね。

「他の情報の方はどうなんです?
検死と尋問」(カカシ)

「その二つはまだ時間がかかるみたい」(サクラ)

「かかるってどんくらい?」(ナルト)

「それはまだ何とも言えないわね」(サクラ)

「なんだよ、よりゃ!
時間かけてチンタラやってる場合かよ!」(ナルト)

「尋問はともかく
検死は細胞や組織から検出したものを
ていねいに分析し解析していくものなの!
どうしたって時間がかかる!」(サクラ)

尋問にかかってる雨隠れの下忍は可哀想なんだけど、ペインに関する重要な秘密は期待できそうにありません。ただ、雨隠れの現状(内戦の終結、半蔵の死など)は木ノ葉にも伝わる筈です。あの情報は仙人モードになる前に自来也が引き出した情報で、フカサク達には伝達されなかった可能性がありますし。それと雨隠れへの潜入経路なども吐くかも知れませんね。

検死の方は担当がシズネで、顔つきが変わる程、YMMでしたから(笑)心配ないでしょう。そして、その分析で解析されるペインのフィジカルの情報と「本物葉意無椅」と言う暗号解読の結果が合わさった時に、きっちりと謎が明かされるんじゃないかとは思いますが、問題は時間。"暁"もペイン六道が臨戦態勢で木ノ葉を目指していますから、そんなに猶予はない。

「早くて一週間はかかるだろうな」(綱手)

「そんなにかかんのかよ…」(ナルト)

「まあまあ、うずまきくん
そんなにがっかりしないで」(シホ)

「じゃあこの件
どうするんスか!五代目……」(シカマル)

シホはここまで何しに来たんでしょうか?暗号解読なんてもうそっちのけですよね(笑)。しかし、ここまで存在感があるからには、今後のエピソードに絡んで来るのは必死。瓶底眼鏡と言い、ボサボサヘアと言い、変態(メタモルフォーぜ)も必死。僕の直感と言うか、希望的観測なんですが、香燐の秘密とリンクしてたら面白いな…と考えてます。

「検死はシズネが担当している…
いつもよりは早いだろうが
待つより他にないな」(綱手)

「直接行ってせかしてくるってばよ!」(ナルト)

「こらナルトてめー!
シズネ先輩の邪魔したら私が許さないわよ!」(サクラ)

綱手が「いつもよりは早い」と言うところに、シズネのYMMが感じられますね。きっと、シズネは綱手の胸の内を痛い程感じてて、それを少しでも何とか出来ればと奔走してるわけで、綱手もそれに期待し、信用しているのです。しかし、綱手のもっともなご意見に、矢も盾もたまらないナルトが動こうとするんですが、サクラがそれを制します。

サクラはサクラでシズネがどんな想いで検死室に向かったかを知っているし、綱手の痛手っぷりも充分に理解している。そして、シズネがこの執務室を出る時、サクラにほぼ100%の確率で送ったであろうアイコンタクト(目配せ)の意味を、重さを感じている。それがサクラを少し高みに持ち上げてるように感じます。女同士の女心の共有。相互理解。そこに男子の立ち入る隙間はない。

「エロ仙人の仇はオレがうつ!」(ナルト)

「…!」(サクラ)

「じっとなんてしてらんねーんだよ!」(ナルト)

綱手やシズネと意識を共有すらしていると思えるサクラには、ナルトの想いの丈も充分に理解できている筈です。昔のサクラだったら、この段階で執務室の床を割ってたでしょうから(汗)。ナルトだって自来也に対する想いは深く重い。今はこんなに元気だけど、それに至までに、イルカやシカマルがどんだけ苦労したか判らないんだから…(笑)。

「……」(フカサク)

フカサクのそろそろかな…?(薄笑)

「ナルトちゃんよ
今、暗号が解読できたところで
お前には何の関係もないじゃろう」(フカサク)

「!?」(ナルト)

「…どういうことだってばよ?」(ナルト)

フカサクはナルトの自来也への想いを早い段階で察知していました。ナルトが自来也を「エロ仙人」と呼び、綱手を「ばあちゃん」と呼ぶ。二大仙人の自分ですら「じいちゃん仙人」と読んでしまう。その姿に幼き子供時代、妙木山に迷い込んだ自来也の面影を見出してるんじゃないかと思うんです。僕だったら、それだけで泣いちゃうけどね(笑)。

そして、そのフカサクがナルトを「関係ない」と言い放つ。この全否定にナルトは思わず振り返ります。そして、案の定、食って掛かる。サクラが行くなと言ってもナルトはそれを振り切って行ってしまったかも知れない。それは辺りが見えなくなってるから。フカサクはそれに気付いているから、ナルトを否定する事で意識を自分に向けさせているわけです。

「どっちにしろ
今のお前では絶対にペインには勝てりゃーせん」(フカサク)

「だからじゃ…わしに付いてこい」(フカサク)

「?」(ナルト)

「妙木山で仙術の修行じゃ
自来也ちゃんにたたきこんだやり方でええんならのう」(フカサク)

いよいよもって、僕の期待した展開になって来ました。ナルトには是が非でも妙木山に行ってもらいたかった。そこでガマ吉と修行して、ガマぶん太と自来也がタッグを組むような安心感のあるコンビになれば良いなと思ってたんです。仙法ってのは想定外だったけど、ナルトの今の単調な忍術よりはマシかとも思います。

そして、巻物蝦蟇の蔵入りだって、その修行の中には組み込まれてる筈です。何せ、自来也は蔵出しの印を押す時に、ナルトへの蔵入りを命じていますから、これは絶対です。そして、それが「ナルトの巻物」(忍具の考察)に繋がると考えてます。かなり前に書いた考察だけど、今もその考えは変わってない。ブレてない。

そして、フカサクばかりが露出してて心配だった"姐さん"が妙木山で食事を作って待ってたら…そん時やぁ、泣かせてもらってヨカですか?ワンワンと、声出して泣かせてもらってヨカですか?それが、「晩飯」だったら…。自来也が"姐さん"を引かせ、フカサクが残ったあの暇乞いの、それが約束だったから。"姐さん"はその約束をひたすら守ろうとしてたとしたら…。

それを想像するだけで充分に泣けちゃいますから…。

「それでホントにペインに勝てるんだろうな!?」(ナルト)

「それは分からんが、今のままではダメじゃ」(フカサク)

「……」(ナルト)

「ええかの綱手?」(フカサク)

「もちろんです…
ナルト、しぼられて来い」(綱手)

フカサクの台詞回しは終始一貫してて、実に思慮深いんです。何事にも絶対はないと確信しているかのような奥ゆかしさが在ります。それは二大仙人と呼ばれ、妙木山の次席(大蝦蟇仙人の直下)にあるような地位にあって異例ともとれる慢心なさです。そして、これが真に人の上(正確には蝦蟇の上じゃがな…)に立つ者の有り様(ありよう)と言えるのではないでしょうか。

そして、ナルトに告げた言葉の返す刀で綱手に念を押している。これは筋を通す云々ではなく、綱手に「独りで悩むな」と告げているのです。自来也が命懸けで何かを託そうとしたこの子を立派な一人前の忍にしてやると、それが自来也の本望であるんだと…お前はもう気を揉むな…と、めちゃくちゃ遠回りに伝えているのです。

そして、それを綱手もしっかりと受け止め、ナルトを励ましている。ナルトが一人前になるのを誰よりも望んでいたのは自来也だから、その想いを果たすのが自来也に対するホントの餞(はなくけ)になる事を、綱手は実感しているのです。もう充分に泣いた。でも、踞(うずくま)って泣いているばかりでは前に進めない。綱手も歯を食いしばるように悲しみを堪え、前へ歩んでいる。

「仙術の修行は想像以上に厳しいぞ!
やるかえ?」(フカサク)

「…エロ仙人にもできたことだろ?
だったらオレだって負けねェ!
やってやる!!」(ナルト)

「……」(託された弟子…予言の子か)(フカサク)

フカサクはナルトの淀みない表情に希望を感じてる。そして、その力強さを頼もしく思っている。そして、予言の選択者として、自来也が残した「予言の子」としてのナルトを確信している。ナルトこそが、自来也と最後の最後まで共に行動し、自来也の最期を見取り、辞世を刻まれて帰ったフカサクの使命に他ならない…と、自らを鼓舞するに足る逸材と感じているのです。

「よう言うた!」(フカサク)

心意気には心意気をもって応える。それが男と言うものです。フカサクは…正確には蝦蟇ですが、そう言う漢らしさを持つ人格なのです。だからこそ、これ以降は甘い事も言わないし、手加減もしない。「自来也ちゃんにたたここんだやり方」を想像すると怖いんですが、ナルトだったらへこたれたりしないでしょう。

問題は時間の猶予か…。検死が一週間だし、雨隠れからペインが侵攻してくるのはそんなに時間を要しはしないだろうから、木ノ葉が圧倒的に不利でしょう。ただ、ナルトが妙木山に行く事を木ノ葉潜入(侵攻)後にペインは知る事になるでしょうから、ナルトの仙法修行には多少の猶予が生まれそうです。

しかし、木ノ葉のペイン六道の阻止行動には多大な犠牲が生まれるんではないでしょうか?自来也以上の力を持った忍が木ノ葉に存在するのなら良いんですが、それもあまり期待できない。暗部に隠し球があるとか、木ノ葉の潜在的な戦力が存在するとか、いろいろ期待したいところですが、既出の戦力とすれば、カカシを筆頭とする上忍軍団。それに綱手でしょうか。

つまり、この内の誰かがヤバい…ウウン…考えたくないです。できればもう誰も死んで欲しくはないです…。カカシが妙に話に絡んで来るから心配なんですよね(最近、カカシの考察がボチボチ上がってるのは関係ないですからね…)。でも…ここで、カカシがオビトの墓にお参りに行って何か話すような描写が挿入されたら、気が気じゃなくなってしまいますよねーッ!!

できれば、うちは虐殺で大量に出たうちは一族の死体から写輪眼を取り出して移植した「写輪眼軍団」…木ノ葉の奥の手のスペシャルフォースがペイン六道を食い止める!みたいな展開を期待したいんですが…。可哀想な話ですが、たとえ相打ちでも想い入れが少ない方が傷が浅いですから。しかし…何かに頼ってしまう…甘えん坊はなかなか直らないですね。


さて、場面は変わって、雷の国のようです。雲が分厚さを増して、山々を覆い隠しています。とんがり帽子の山々の麓(ふもと)に滔々と水をたたえた湖面?は見えない。大きな龍?の像。何かの建物。もしや…雲雷峡?!次の頁で暗闇に蠢(うごめ)く大きな塊。これは建物の中での修行なのかと思います。黒い塊の上に白い眼光のようなものが見えます。

八尾の人柱力?

そして、その大きな塊が<ズズズズズ…>っと収束して行きます。触手のような身体が縮まって行く中で、その触手にある凸凹。触手の形。僕にはこれが蛸(タコ)に見えてしまう。蛸は腕が八本なんですけどねーッ!!それが尾獣の八尾になるんだろうか?ちょっと不安です(笑)。しかし、明らかにその蛸に見える触手は一人の人影に収まってしまいます。

これが八尾の人柱力なのでしょうか?だとすれば、ナルトの九尾や二尾・猫又のユギト(ユギトも雷の国=雲隠れの忍だったんじゃないかな?)の人柱力の尾獣のチャクラを具現化するような力の発動とはちょっと違って、八尾の人柱力の発動は実体があるような描写だっとように思います。

「雲雷峡」の看板

山肌に入り口のような小さな建物があって、入り口は日よけのような布が張られていて遮光してるかのようです。さっきの大蛸のような塊はこの入り口の奥にあるだろう洞窟で修行をしていたんじゃないでしょうか?恐らく、夜月一族の一員だろうから、名前から察するなら夜行性っぽい…ですよねーッ!!夜の月だものねーッ!!


「目がいてーよ…光
もう昼か
こんちくしょう
ばかやろう
このやろう!」

中から出て来たのは「左頬に牛の角の入れズミ」で、「右肩に"鉄"の文字」。そして背中には沢山…多分、八本の剣。思いっ切り、雷忍がゲロった人柱力にドンピシャにビンゴです(笑)。そして口がめちゃくちゃ悪い!!それと太陽の光が苦手なのか?嫌いなのか?サングラスまでしてるんだけど、身体は何故か日焼け(黒人?)してる。

左の頬の牛の角の入れ墨

もしかしたら、フェイク?!

でも、見るからに強そうなゴツイ外見だけど、先の洞窟で修行する人柱力(尾獣?)が触手が収まって行った人影には背中に刀の鞘(さや)がなかったし、果たして同一人物なのか疑問…。たとえ、手練の上忍を狙い撃って得た情報であってもそれがフェイクでない確証はないし、さもありなんのヤケに目立つ特徴は返って胡散臭くも思えます。

それに、この黒人っぽい人柱力?があからさまに強そうなのはデコイ(おとり)っぽいです。見たまんまで、サスケの咬ませ犬ってんでも別に良いんだけど…(笑)。もしフカサクだったら、こんだけドンピシャの条件が備わっても、ぐっと堪えて、もう一度、自分の中で練り込んでみて、それでも「分からん」と言ってしまう…フカサクの長考が僕らを試す「伏線」なのでは?と、深読みしてしまうケルベロスなのです。


 
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ペインの秘密・私見

 
「さよならだ…」

自来也・仙人モードの両肩の二大仙人が奏でる「幻術・蛙の唄」で精神を縛る金縛りに嵌め(第41巻/179頁)、見事、ペイン(弐)(ロンゲ)(六)を仕留めた自来也。この時、自来也は武器召還したのか、超大型で超薄刃の特殊な大刀を使い、それぞれのペインの胸を串刺しにしています。心臓を真っ二つに裂くような位置に大刀を突き刺す自来也の重苦しい表情が痛かった。

この時、自来也が使用した特殊な大刀は薄刃で、刃の表面が脈打つような表情があり、体液を吸い尽くすような吸血刀か、チャクラを吸い出すような特殊な金属で出来た単なる刃物ではないような描写でした。封印とも考えられる非常に念の入った暗殺でした。そして、この時、三体のペインは確かに死にました。

ペインは殺せる!

ペインは飛段のような不死ではなく殺せる存在なのです。しかし、三体の暗殺に成功したとホッとする自来也をペイン(ボウズ)が襲う合間に、ペイン(オッサン)が、自来也に暗殺された三体に刺さったままの大刀を抜き去り、「さてと…」(第41巻/184頁)と言いながら、何らかの方法で蘇生させています。蘇生後は何も無かったかのように飛び回ってて何気に笑えましたね。

「ペイン六道…ここに見参」

この後、ペイン(ボウズ)の奇襲に片腕をもがれた自来也は、ペイン六道の見栄切りを見る事になるんですが、そこに一度殺した筈のペイン(弐)(ロンゲ)(六)が合流していてげんなりしてましたね(第41巻/186-187頁)。しかし、このカットのペイン(ロンゲ)は自来也の蹴りで潰された両眼が塞がったままで、ペインの傷の治癒能力が優れているわけでないことが判っています。

また、輪廻眼の連係能力も眼が塞がっていても何ら問題ない事にも注目していて、輪廻眼の瞳術を考えるヒントになると考えています。少なくとも輪廻眼は眼が閉じられていても機能する…つまり、眼球の機能が絶対には必要ではないと言う事です。ペインの眼が漏れなく輪廻眼でミスリードされてしまうんですが、瞳術っぽい忍術は皆無でしたよね。

「結界に引きずり込んでやっと一人かの…」

自来也は襲いかかるペイン六道の内の(弐)を例の瓢箪蝦蟇の結界トラップに引きずり込んで二度目の暗殺に成功しています(第42巻/27頁)。今度は結界空間内部を<ジュウウウ…>と熱せられた高温の油のような液体に満たされ、下半身をそこに沈め、焼け焦げるように果てていました。死んだ…と言うのは動かなくなった…と言う描写を根拠にしています。

この結界空間を満たした液体を「油」(油のようだった)とするなら、自来也の仙人モードの"頭"の風遁と"姐さん"の火遁の同時使用で高温の火炎を作り出し、自来也の吹き出す油を超高温にする「仙法・五右衛門」でペイン(弐)を仕留めたと考えられます。つまり、ペイン(弐)は超高温の油によって熱死したんことになる。多分、体液が沸騰・蒸発するような死因だったんじゃないでしょうか。

前回、蛙の唄で身動きできない状態で大刀に串刺しにされて果てた描写で、あの大刀が吸血刀だったとすれば、体液を吸い取るような攻撃だったと言えるし、そうすればペインは血を失うような攻撃によって葬れると考えられます。輪廻眼が塞がっていても行動に支障がなうペインですが、体液(血液)の喪失が致命傷と言えるのかも知れません。僕はそこに着目している。

同時に、仕留めたペイン(弐)が断末魔に自来也の左肩を貫いた棒状の武器。あれは、その<スー…>と自来也に迫るペイン(弐)(ロンゲ)(六)のトリオが袖から<ヒラヒラ>とさせていたリボンで(第41巻/155頁)、恐らくそれに血液を染み込ませて硬質化させたものだと、僕は考えています。それで便宜上、その棒状の武器を「血刀」と呼んでいます(ここでミスリードされてるかも…笑)。

「体が…!!?チャクラが乱される!!」

身体に突き刺さった血刀にチャクラを乱され(第42巻/27頁)、輪廻眼の圧力を感じる自来也の描写が残っています。つまり、結晶化(硬質化)した状態でも影響力があるわけです。ペインの血液にはチャクラが宿っていると考えられる描写であります。ペインが体中に装着しているピアスも同質の結晶化された血液による組成と考えられ、それがアンテナとなり、ペイン同士を繋いでいるのではないかと考えています。

「六道仙人と同じ目を持っていたあやつ(長門)は
教えた術を全てマスターしたどころか
一人では本来有り得ぬチャクラの性質変化6通り
全てをやってみせた」

輪廻眼・長門は6通りのチャクラの性質変化ができたそうですが(第41巻/107頁)、本来、チャクラ性質は5通りで「土・水・火・風・雷」の筈です。それが自来也の口で6通りと提示され戸惑ったものですが、この第6番目の性質変化をペインの能力の「血液」と考えると、輪廻眼が血継限界以外の身体でペイン六道に継承される現実と合わせると上手く説明ができそうです。

『輪廻眼=血遁(第6番目のチャクラ性質)=血の性質変化』

つまり、ペインとは輪廻眼の能力を使用したシステムの名称であり、その根幹を血の性質変化=「血遁」に支えられていて、ペイン六道には長門の血液が注入されていると、僕は考えます。だから、極端に血液が流れ出したり、沸騰・蒸発してしまうような状況では活動ができない…死んでしまう。長門本人は「血液」だけを供給する医療機器のようなシステムとして存在する?(←ペインがマダラに従属する理由)

輪廻眼は瞳術にあらず!

それで、ペイン(ロンゲ)が両眼を潰されてもペイン六道から(ロンゲ)が外されることなく、問題なく活動できたのは、輪廻眼が眼球の機能に依存しない大系にある事が理由に上げられるんじゃないかと考えます。輪廻眼の本質が「血液」に存在し、血遁が主軸となり死者の肉体を動かす事で、その経絡系が所有するチャクラ特性を使用する事が可能であれば、ペインの戦い方も理解できます。

仙人モードの自来也に一度は殺された三人のペイン(弐・ロンゲ・六)が復活できたのは忍術なんかではなく、救出に来たペイン(オッサン)が、携行した容器から長門の血液を注入し、傷口をピアスで塞いだんじゃないかと思うんです。ペインの体中に埋め込まれているピアスはアンテナの意味もあるんだろうけど、実は血を止める=穴を塞ぐ役割があるんではないでしょうか。

だから、ペインの治癒力は必要ないわけです。ペインとは死体を使役するシステムであり、死体には治癒力はありませんし、そもそも治癒の必要がありません。取り敢えず、長門の血液を流し込み、傷口をピアスで塞げばペインは動くわけです。だから、ペイン(ロンゲ)の自来也に潰された両眼は見栄切りの段階では治ってなかったのです。その後、治ったのは移植か何かをした?

「本物葉意無椅」(ほんものはいない)

自来也の残した暗号は長門が六道の中にいない。と現実を伝えているのです。そして、シズネが担当するペイン(弐)の検死の検証で、ペインの身体に血液が残っていない事や、身体に開けられた穴をピアスが塞いでいる事実が明かされ、ペインを動かす本質が「血液」であると総合的に導かれて行くんじゃないかと期待しています。ここはシズネの本気に期待しましょう!!

ペイン六道が忍術の傀儡の術で動いているとすれば、自来也や二大仙人には判った筈です。そして、それが輪廻眼のみが有する「血遁」(ある意味、血継限界)が為し得る技術大系で、その源である血液を共有する事で意志や視野などの精神を共有できるシステム(能力)がペインであったとすれば、自来也や二大仙人にとってもレアケースであり、謎の解明が為されなかったのでは?と思えます。

「血遁」はチャクラ性質の進化形態?

また、血液とは動物(高等?生物)のみが持つ特性であり、5大要素が原始のチャクラ性質として、チャクラ性質の進化形態とすれば、古典的な知識である5大性質がベーシックであり、6大要素である「血遁」が一般的に知られないのも一応、納得できます(滝汗)。ただ、サラッと「チャクラの性質変化6通り」(第41巻/107頁)と言った自来也が、この考えに至らなかったのが解せないですが…(自来也は輪廻眼に固執してしまった)。

ただ…この疑念はあくまでも現時点での僕の「私見」であり、その大半はペインの死因に関する局所的な描写の上に成り立っています。ペインの棒状の武器もヒラヒラのリボンが硬質化・結晶化した(ような)描写から、「血を染み込ませた(ような)」と強引に結びつけ、そこから「血刀」(けっとう)としたもので、考察の強度的にはグラグラ(グダグダ?)です(笑)。

ま、敢えて聞かれたから…こんな風に思うけどな…的な考察なんです。基本的にペインは好きキャラじゃなくて(実は嫌いなの…)、あまり考察したくなかったんですが、ちょこっと時間が出来て、ツラツラと考えてみました。自来也VSペインの頃の「感想」(第371話~第383話辺り)を読み返してもらえば、似たような考察がチョボチョボありますので、興味のある方は読んでみて下さいな。

 
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カカシは何故、イルカに噛み付いたのか?


うみのイルカ

忍者登録番号 011850
誕生日 5月26日(23歳・ふたご座)
身長 178cm 体重 66.2kg 血液型 O型

はたけカカシ

忍者登録番号 009720
誕生日 9月15日(27歳・おとめ座)
身長 181cm 体重 67.5kg 血液型 O型

(個人データ引用:オフィシャルファングック「闘の書」)

カカシとイルカの年表

ファンブック「闘の書」を参考にカカシとイルカを比べてみたんですが、イルカの忍者学校卒業が11歳。中忍昇格が16歳。対してカカシが忍者学校卒業が5歳。中忍昇格が6歳で余りにも違います。イルカは忍者学校の卒業の前(在学中)に「九尾事件」を経験しているんですが、それはカカシも同じだし、神無毘橋でオビトを失うどん底もありましたからね。

実は、個人的に一時期、イルカが暗部(実はバリバリの「根」の所属で…)で、サイに関係してるのかな…と思ってた時もあるんです。かなり前の話ですけどねーッ!!

「"根"には…名前は無い。感情はない…」

サイに釘を刺した暗部(第32巻/99頁)…あれをイルカだと思ってました(汗)。サイとコンタクトを取った後、ヤマトと交戦に入り、お面を奪われ命からがら離脱した…と(←ヤマトが温泉でお面を持っていた理由)。幼年期の境遇(九尾事件絡み)や髪型がその根拠でしたが、やはりイルカの戦闘能力やそれを秘匿したような(思わせぶりな)描写も残されていません。

例えば、ミズキ事件でのイルカのスキルを観察しても、圧倒的に強いとか、潜在能力(ポテンシャル)がめちゃくちゃ高いようでもありませんでした。小事(ナルト救出)を前にして能力を隠してミズキと闘ったようでもなく、結局、最後はナルトに助けられましたから、イルカの戦技的なスキルはそれほど高くなく平凡な忍であると考えられます。

木ノ葉隠れの上忍クラスともなれば、ある程度のエリートと考えて良いでしょう。そして、それが火影を頂点とするピラミッドの上層部を形成していて、それを下支えする底辺を、その他大勢の中忍や下忍が形成していたとすれば、木ノ葉隠れの里の規模を維持するに足る組織形成のリアリティを感じます。

もっともイルカの場合は戦技以外で忍者学校の職務には貢献していたとも言え、人の向き不向き…適性を重視した適材適所とも思われ、それは実際の社会にも則した合理性を感じます。特に木ノ葉は子供を大切に育てる雰囲気が満ちあふれていて、それを目指して社会を形成している意図が見て取れます。イルカの場合は火影(三代目)の秘書的な任務もこなしていたフシもあり、事務系向きの性格だったのかも知れませんね。

木ノ葉隠れにおける忍者学校(アカデミー)は単なる学校として存在するのではなく、軍事拠点としての色合いが濃く、有事の際の集合場所として描写されたり、火影が常駐する執務室が組み込まれた建物の造りからも、それは想像に難くない部分であります。同時に忍の任務=木ノ葉の収入源を割り振る拠点でもあり、忍者学校の教官がその事務処理を受け持っていたようです。

瑣末(さまつ)な任務を片付けたカカシが報告書の提出するシーンでイルカとカカシが接見します。恐らく、これがイルカカの初絡みだったんじゃないかと思います(第4巻/134頁)。

「………ナルトの奴…
仲間とうまくやれてますか?」(イルカ)

「ま!ぼちぼちね!」(カカシ)

何故だか、頬を赤らめるカカシ。
目もやや泳ぎ気味(笑)。

「最近、忙しくて……
まだ帰って来て一度も会えてませんから…
ちょっと心配で……」(イルカ)

「イルカ先生もご存知の通り
あのうちはサスケも一緒なんで
ライバル視してはギクシャクしてますけど…
結果として実力はバリバリに伸びてますよ…
尊敬するアナタに追いつくぐらいに…!」(カカシ)

「……!」(イルカ)

波の国任務から帰って、日常の任務に埋没する第七班。カカシは落ち着いた所で、波の国任務の報告書を提出しに行ったんだと思うんです。イルカが「帰って来て一度も会えてませんから…」と言うのはそれを意味してると…。何せ鬼人・再不斬を倒したんですから、その武勇伝は何かしらの形で木ノ葉にも伝わってる筈です。そのイルカの興味津々はカカシにも伝わったんでしょう。

でも、イルカの質問にカカシが頬を赤らめるのは解らない。別の理由が欲しい。カカシとイルカの年齢差は4歳。年齢以上に戦技面のスキルはカカシが圧倒的でその何倍も水を開けている。状況的には、「写輪眼のカカシ」に対してイルカが羨望の眼差しで接し、そのリスペクとにコッ恥ずかしさをカカシが感じてるとするのが妥当かと思います。

木ノ葉の英雄、白い牙・サクモが一子。1000の術を持つコピー忍者の「写輪眼のカカシ」。その勇名を知っているからこそ、イルカはその…カカシにナルトが委ねられた事が嬉しかったんじゃないかと思います。イルカ本人もカカシは憧れの存在であり、自分が目指すべき忍だった…。その想いがイルカの熱視線となってカカシに降り注いでいた…?

でも、カカシはここでイルカに「尊敬するアナタに追いつくぐらいに…!」(カカシ)と、「イヤミ」ともとれるような言葉を投げかけています。これは既にナルト(サスケは含んでいない。サスケはアカデミー在学中に超えていた?)はイルカと同等程度に強くなった…と言う痛烈なイヤミだったと思うんですが、当のイルカは意に介せず嬉しそうに微笑んでました…。

「そうですか!」(イルカ)

にっこりと微笑むイルカ。屈託ない笑顔…。

純粋にイルカはナルトたちを心配してて、その成長を気遣っていたのでしょう。そして、カカシが伝えるナルトの成長。イルカに肉迫した…と遠回し(イヤミ)に伝えたのも気付かない程、喜んでしまった。それがあの微笑みだった…のだと思います。とすれば、それはカカシの気持ちを逆撫でする反応だったんじゃないでしょうか。もう少し踏み込んで言うと、カカシにはイルカの笑顔は眩しかったのです。

それは、カカシには出来ない反応だったから…。

そのすぐ後に、カカシの苛立ちが鮮明に浮き上がって来ます…。

在りし日の三代目。木ノ葉隠れの上忍連中を集め、中忍試験の告知を行います。余談になりますが、木ノ葉が砂隠れや小国の忍里と連携して中忍試験を催していました。雨隠れもその中の一つで、試験に登場した忍の外観(マスクなど)からは半蔵の配下(この頃はまだ半蔵はペインに殺られていなかった?)だったようですが、ま、この頃から関係が少なからずあったのですね(第4巻/145-146頁)。

「まず新人の下忍を
担当している者から前に出ろ

カカシに紅にアスマか…
どうだ…

お前たちの手の者に今回の中忍試験に
推したい下忍はいるかな?

言うまでもないことだが…
形式上では最低8任務以上をこなしている下忍ならば…
あとはお前達の意向で試験に推薦できる
まぁ…通例、その倍の任務をこなしているのが相応じゃがな」(三代目)

(聞くまでもない…アイツらにはまだ早過ぎる)(イルカ)

イルカはナルトたちの授業も受け持ったりしてましたし、里の任務をバリバリこなすには戦技レベルが足りなかったようですが、教育的な仕事にも適性があったんですね。或いは、火影のスケジュール管理や執務に付帯して発生する大量の事務処理を一手にキリキリと切り回していたんでしょうか?

イルカは絶えず三代目に近い位置で発言なり行動していて、どうも秘書臭いと僕は考えていまして、中忍の筈なんですが、ちょっと異色な配置かな…と思っています。かと言って、SP(護衛)っぽくもないので、それはどっちかと言うと黒刀のライドウ(ライドウも火影の近くに居る事が多い)の役割分担なのかな(笑)…と、考えています。

で、そのイルカ的にはナルトたちが中忍試験を受験するとは思ってもいないわけです。当然、辞退するだろうとイルカは高を括っていましたが(第4巻/146頁)、実際にはカカシもアスマも紅も全員がそれぞれの班員の中忍試験の受験を申し出ます。これは「……ふむ…全員とは珍しい…」(第4巻/147頁)と、三代目も驚きを隠せませんでした。


「ちょ…ちょっと待って下さい!!」(イルカ)

「なんじゃイルカ?」(三代目)

「火影様。一言、言わせて下さい!!」(イルカ)

ここで、イルカは黙っていられなくなってついついしゃしゃり出てしまいます(第4巻/147頁)。既に僕らはこの後に繰り広げられる中忍試験の危険度を知っていますから、今にしてではありますが、イルカの気持ちも解るってもんです。特に「死の森」では何人も死人が出てますからね(汗)。サスケも相当ヤバかったしね。

「さしでがましいようですが
今、名を挙げられた9名の内のほとんどは…
学校で私の受け持ちでした
確かに、皆、才能のある生徒でしたが
試験受験は早すぎます」(イルカ)

「あいつらにはもっと場数を踏ませてから…
上忍の方々の推薦理由が分かりかねます」(イルカ)


イルカのエクスキューズは先にも書いたように解らないでもないんですが、アスマや紅やカカシの判で押したような宣誓は自信に満ちあふれているようでもありました。中忍試験の告知(鳥が飛んで来て教えられた…アレ)に関しては唐突な印象を持っていたようですが、三者の申告シーンは、どちらかと言うと「待ってました!」と言った感じでした。

波の国任務から帰った第七班がやけに地味な任務をこなしていたのは、中忍試験の受験資格である「8任務以上」をクリアする為の配慮であり、瑣末で低ランクの任務でも一つは一つとガツガツとこなしていたんじゃないでしょうか。つまり、カカシは一刻も早く受験資格をクリアして、中忍試験をナルトたち受けさせようとしていたと考えられると言う事です。そして、それはアスマも紅も同じ考えだった…。

以下、カカイルの修羅場です(笑)(第4巻/147-149頁)。

「私が中忍になったのはナルト(12歳)より6つも年下の頃(6歳)です」(カカシ)

「ナルトはアナタとは違う!」(イルカ)

ここで、カカシとイルカの気持ちが微妙にシンクロします。二人とも「ナルト」で繋がってるんです。9人の生徒ではなく、二人の争点が「ナルト」の存在にある事が図らずも浮き上がるのです。要するに、二人はナルトを取り合ってるようなものなのです。ナルトの片方の腕を掴み、互いに自分の方に引っ張るように…。

「アナタはあの子達をつぶす気ですか?
中忍試験とは別名……」(イルカ)

「大切な任務にあいつらはグチばかり…
一度、痛い目を味わわせてみるのも一興…
つぶしてみるのも面白い…」(カカシ)

「な…何だと!?」(イルカ)

「…と、まぁ、これは冗談として…
イルカ先生…
アナタの言いたいことも分かります
腹も立つでしょう。しかし…」(カカシ)

「ぐっ…」(イルカ)

ここまで来ると完全なアオリですよね(笑)。カカシは普段、こんな事を言うような人じゃないのに、ヤケにイケイケでした。この姿に、僕はカカシのイルカに対するヤッカミ成分みたいなものを感じています。先に、報告書を提出した時のカカシのイヤミ。それを完璧にスルーできちゃう無垢な想い…。そんな風にナルトを想っていられるイルカへの嫉妬…。

「カカシ…もう、やめときなって…」(紅)

「口出しは無用!
アイツらはもうアナタの生徒じゃない
……今は……私の部下です」(カカシ)


イルカの心配の仕方って、極自然とも考えられます。むしろ、カカシの考え方の方が異常です。しかし、アスマや紅がカカシと同じ判断を下している。それはこれまで一緒に任務をこなして来た上での見極めがあったんじゃないかと思うんです。ナルトやサスケは波の国任務では九尾のチャクラ還元(0.5本目?)や写輪眼覚醒があったわけですから。

そして、多少の差異はあれど、アスマや紅も自分の部下にはそれなりの手応えなり、成長を感じてた筈です。それが中忍試験受諾の宣誓となって表れた。むしろ、それに向けて準備してたとも考えると、かなり前向きに中忍試験を目標にしてたんでしょう。それが、この会場でのカカシ、アスマ、紅の迷いなさなんじゃないかと思います。

「…………」(イルカ)

同時に、ナルトを「部下」と言い放つカカシ。その言葉に押さえ込まれるイルカ。かくも子供の成長とは速いものなんだと…オトナの想像を遥かに凌ぐスピードで子供らは階段を上っているのだと、カカシはイルカの喉元に突きつけたわけです。ま、ここまで言わなくても…って言葉でもあるんです。特にこんなに大勢のいる前で、たとえそれが正論であっても、オトナとしては配慮が足りないとも言える…。

(…ったくめんどくせー奴らだな)(アスマ)

「………」(三代目)

面白いのは紅とアスマの反応で、カカシの噛み付き方がやや子供っぽく映ったんでしょうか。別にイルカにこの場で応える必要は全くないわけだし、イルカの老婆心を指摘する叱責としても、対象(この場合はイルカ)の人格を最優先に考え、他者の耳目のない場所で一対一で行うのがセオリーですから、こんな大勢の中でやり合うのは単なる口論になってしまう。

紅もアスマもそれを解っていたから、ちょっと閉口してしまったのでしょう。逆に言うと、カカシにすれば、これは叱責ではなく口論だったのです。つまり、私憤に過ぎないのです。カカシにしてみれば、イルカの想いが羨ましくもあり、自分だってイルカみたいにナルトを抱きしめるような愛し方を、ホントはしたい筈なんです。でも、それは立場や事情が許さない…。

何より、それをしていては、ナルトたちは成長は望めない…。

また、カカシとイルカの衝突とは、愛情属性が同じ者同士の衝突で、その質が極めて似通った特殊性があったと言えます。カカシがイルカに対して抱く嫉妬にも似た感情は同質故の理解でもあるんです。ここでカカシがイルカに噛み付いてしまうのは、その視点の高さにある。カカシのそれは自来也やイタチに近いのです(教育論として、自来也とイタチは近似しています。詳しくは別に示しますが…)。

しかし、ナルトを容易く抱きしめてしまうイルカと同じ地平に、(同じように望んでいる)自分がいる。同時に、それを戒める「我慢」がカカシの中にはあって、カカシの内部でそれが絡み合い、鬩ぎあっている。イルカとカカシの対比はその具現とも言える。そして、その差分がカカシの静かな逆鱗だったわけです(笑)。つまり、イルカは知らず、カカシは知っていた…。

カカシも「ミナト→ナルトの親子関係」を知っていた?!

全てを知った上で知らないフリをし、力一杯、抱きしめたい気持ちを押し殺し、労(ねぎら)いや優しい言葉と共に溢れ出ようとする涙を塞き止め、我慢した…。そして、その姿は雄々しく逝った自来也やイタチ(イタチは微妙に生存の可能性が…汗)に酷似しています。カカシもまた、ナルトの成長を見守っていた…のです。黙して語らず、粛々と…。

全てはナルトの為に…。
それが師・ミナトとの約束?

カカシもまた「堪(こら)える人」だった…?!

だから、こんなに無垢にナルトを想うイルカの笑顔がカカシは憎らしかったのです。こんなに無防備にナルトに向き合えるイルカが、カカシは羨ましくて堪らなかったのです。また、アスマや紅とカカシが見せた温度差は、それぞれが知り得る「秘密」の重さや質の差異だった筈です。そして、それを見守る三代目は何も語らなかった…。その妙(みょう)に、思わず唸ってしまうケルベロスです。

そして…カカシはイルカに噛み付いた…(笑)。

しかし、それはイルカに対するシンパシー(共鳴)に近いです。
イルカの気持ちを誰よりも解っていたのが、カカシなのだから…。

  
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第407話「ナルトに宛てて」

 
『暗号部』

解読、続行中…!!

9(タ),31,8
106,7
207,15

フカサクの背中に自来也が遺した暗号。

「ずっと黙ったままだがよ
何かあんだろ?」(シカマル)

「う~ん」(ナルト)

「……」(シホ)

グダグダのズブズブの落ち込みっぷりからは、どうやら脱出できたナルトでしたが、今度は暗号解読の泥沼にズブズブのようです(笑)。シカマルの口調からすると、ナルトの予想外の思考スピードの遅さに苛ついてる感じで、暗号解読のプロであるシホも困り果てた様子。

しかし、シホはズーッとシカマルを待ってこの暗号解読班のオフィスに待機してたんでしょうか。チーフらしき男性の姿は見えませんから、もしかしたら課業外時間かも。って事は、自宅にも帰らずに、お風呂にも入らずに、シホはシカマルの来訪を待ちわびたんでしょうか。

「五代目やカカシ先生に
当たってみたが何も知らなかった
つまり自来也様はお前に宛てて
暗号を残した気がするんだ…
……いやそうに違いない」(シカマル)

シカマルはナルトを立ち直らせました。それが出来たのは、シカマルの父性のお陰でした。カカシの期待もそこに根ざしていました。でも、ナルトの沈んでいた心を浮上させたのは自来也の想い…それに対する想像でした。

自分がアスマに託されたように、ナルトだって自来也に託された筈だ。シカマルの自信はアスマと自分の関係に裏打ちされているのです。だから、ナルトがこんな風に煮え切らない態度で停滞するのが、シカマルには我慢ならないわけです。認めたくないわけです。

「何か…何か絶対にあるハズだ」(シカマル)

「何か少しでも気になることがあったら言ってみて下さい…
いきなり暗号を解読しろだなんて言いませんから」(シホ)

後ろに控えるような形で見守っていたシホも加わります。この場の立ち位置からして、ナルト対二人(シカマルとシホ)で、半ば尋問(笑)のようです。シホが後ろに引いているのは、シカマルがナルトから糸口を見つけ出すのが先決であり、そこに自分の入る余地はないとの判断があるのです。これは、立場が逆であればシカマルも同じ事をした筈です。

シホの思考パターンは明らかにシカマルとと同期していて、この類似性がシホが抱くシカマルに対する好意に転化されている。ま、無理矢理に理由を探すとすれば、そう言う事になるんだけど、簡単に言ってしまえば、シホにとっては居心地がわけです。シカマルの側に居る自分が自然で無理していない…つまり、楽なんだと言う事です。

「…見た時から気になってることはあっけど…」(ナルト)

「何だ?」(シカマル)

「うん…何で数字ばっかの中に
一文字だけカタカナが入ってんのかと思ってさ?」(ナルト)

ま、これは薄々勘付いてた事なんですけどねーッ!!

「は?」(シカマル)

「カタカナ?」(シホ)

「どこにそんなもん!?」(シカマル)

「ホラ、ここ」(ナルト)

シホの場合は眼鏡で見えませんけど、瞳は「点」になってる筈です。ナルトに促されてテーブルの上のフカサクの資料を覗き込む三人。僕らが気付けるようなトラップにシカマルやシホが気付けなかったところは、この際、スルーしましょう(笑)。それが「優しさのフィルター」ってもんですから。

「どこがだよ?
そりゃ数字の"9"だろ?」(シカマル)

「オレも最初はそう思ったけどよ…
コレってば数字の"9"じゃなくて
カタカナの"タ"だってばよ」(ナルト)

「うーん…
そう言われりゃそう見えなくもねーけどよ
少し強引だろ」(シカマル)

「……」(もしかして…)(シホ)

ここでシホが反応します。

「うずまき君
ぶっちゃけどうしてこの"9"を
カタカナの"タ"だと思ったんですか?」(シホ)

シホは「ぶっちゃけ」が口癖みたいでね(笑)。仮にもシホは暗号解読のプロですから、ナルトが持ち出した説に根拠が欲しいわけです。ナルトが暗号に示された"9"を"タ"と思う根拠が提示されれば、この暗礁から脱出できる。シホの機を察した突出は専門家の血が騒ぐ…と言った所でしょう。

「うん…
エロ仙人てばずっと本書いててさ…一応作家だし
んでオレはずっと一緒に旅してたから
手書きのやつをむりやり読まされてたんだよ」(ナルト)

「感想を言えってさ
おもしろくはねんだけど…」(ナルト)

思えば第二部の冒頭…。

「あのさ!あのさ!
カカシ先生にプレゼントが
あんだってばよ」(ナルト)

「なにィ!
お前…こ…
これは…」(カカシ)

「これってば
イチャイチャシリーズ
三年ぶりの最新作!
すっげーつまんねーけど
先生、好きなんだろ!」

ナルトが2年半振りに木ノ葉に舞い戻った所から物語は再開したんですが(第28巻/17-18頁)、ナルトは久し振りのカカシとの再開に歓喜しながら、出版前でレア物のイチャタクを忍具ポーチから取り出し、カカシに手渡しています。ナルトが面白くないとするのに、こんなに嬉しそうにカカシに手渡すのは、きっと自来也に散々吹き込まれていたからでしょう。

カカシはこの本にメロメロだと…。

最近では単行本の第42巻のカバーで、木漏れ日の中、背中で休むナルトを感じながら万年筆で何かを認(したた)める自来也を露出した辺り、僕らは強烈なサブリミナルな伏線にあてられていたようですね(笑)。イチャタクであれば生々しく自来也が記憶してる(頁数など)などが説明し易い。逆にペインの正体に関しては「自来也豪傑物語」の先入観に取り憑かれてましたから…殺られました…(笑)。キッシー、凄く上手いです。

ナルトも自来也に散々と読むように強要されてたようですが、その面白さには気付けなかった。この事実は、ナル×ジャン的には考察の対象なんですよ。それはこの後のカカシやシカマル(←エッ!!??)の反応を見れば良く分かると思います。それに対してナルトは「特異」な反応と言えます。そして、それを自来也は絶えず確認してたんじゃないかと、僕は考えたりしています(黒汗)。

「で"タ"の文字が出てきた時、読みづらくってさ
…確かに数字の"9"みたいに見えた…考えてみたら」(ナルト)

「そうか…手癖(てくせ)ですね!」(シホ)

「癖字(くせじ)か…」(シカマル)

「こうですね…」(シホ)

今度はシホのリードでシカマルがそれに遅れる事なく追従しています。ナルトは当然、蚊帳(かや)の外なんですが(笑)、シホはここで示されるシカマルの「キレ」が堪らないわけです。自分の思考の少し先を察してくれるシカマルがシホにとっては心地良い存在なのです。同時に超モッサリのナルトの通訳としてもシカマルが大活躍してる。シホはこのテンポにハマって行くのです。

「自来也様はカタカナの"タ"を書く時
手癖で1画目を短く書く癖があって
1画目のオシリに3画目がくっついてしまう
それに2画目が丸くなるから…
それで"タ"が"9"に見えてしまったんです」

ぶっちゃけ
それが自来也様とうずまき君の
共通の鍵だったんですよ!」


自来也の「タ」の書き順私見

自来也の「タ」の書き順私見

僕は自来也は「タ」を2画で書いたんじゃないかと考えてます。文字には書き順があって、それは象形文字を源流にする「形」そのものが有する意味に由来していて、大切な決まりではあります。しかし、その縛りは大量に文字を扱う者にとっては邪魔な存在でもあったりします。自来也はそれに漏れず、同時に細かい決まりに関しては鷹揚(おうよう)な側面があったのでしょう。

今でこそ、ワープロ(キーボード入力)が主流ですが、手書きによる入力(書くと言う行為)に拘る人も多いのも事実です。言葉を練って認(したた)める過程において、筆記用具は文体に大きく影響します。僕の大好きな作家のヘミングウェイは簡潔で明瞭な短切な文体でハードボイルドな文章を生み出しましたが、その要因にタイプライターの存在を上げる学者もいるくらいです。

自来也は立派な万年筆を使ってたようですね。往々にして大作家と言われる方々の生原稿は一見して読めないようなモノが多いと聞きます。恐らく、書く事が思考を塞き止めないように、溢れ出す言葉の流量を阻害したくない本能だと思います。しかし、それが崩した美しさであって、決して汚い姿の文字ではないと言う点に気付いて欲しいです。

言葉を練る。文章を起こす。これは「表現」と言うモノの一つの形態…側面に過ぎません。例えば、絵を描く。歌を歌う。楽器を奏でる。奔る。跳ねる…どんな事でもおおよそ人の行いとは「表現」としての側面を持ちます。自来也の場合はそれが文章だっただけで、たまたまエロい書き物が得意だっただけで…(笑)。

芸術に類する「表現」には人の好みが大きく影響していて、それがそれぞれの感じ方を生むんだけど、人はそれに対してある種の寛容さを持つべきだと、僕は常々考えています。自来也の「癖字」に関してそれを適用して考えると、最大限に自来也の表現を尊重する結果として、書き順を無視していたとしても、その間違いを責めるのは本質を見誤っていると思います。

具体的には、自来也の「タ」は短辺の下からペン先が入り、長辺に抜ける。その流れで、開いた口が塞がれた2画で完成する字体だと、僕は考えています。それが自来也の「タ」であり、自来也の文体を阻害しない最適化されたの字体なんだと思います。きっと、他にも似たような間違いとされるような書き順の文字は一杯あった事でしょう。

しかし、それを誌面と言う公(おおやけ)で提示する事をキッシーや編集は躊躇(ためら)ったんじゃないか?と、僕は考えています。それをする事で、「嘘の書き順を教えるな!」とか、「こんな書き順で受験に失敗したら…」などと言った抗議が寄せられる事を恐れたんじゃないか?と考えてると言う事です。いきなり編集部の電話が鳴ったりとかね(笑)。

ま、それを憚(はばか)る自制心やガイドラインも存在するのだとも思いますが、ホントの意味でそれが「表現」と言う人の持つ根源的な素晴らしさをスポイルしてしまうかも知れない…と言う危険性を内包している事を認識した方が合理的じゃないかと思います。確かに文字の書き順には意味もあって蔑(ないがし)ろには出来ないんだけど、それが阻害する「可能性」もあると言う事です。閑話休題。


「何でそんな大事なこと
気付いた時点でさっさと言わねーんだ?」(シカマル)

「だって"タ"って分かったからって
それが何なんだってばよ?」(ナルト)

「……」(シカマル)

シカマルがこれ以上、ナルトを責めないのは、これがナルトだと認識しているからです(笑)。これはカカシが「意外性の忍者」(第38巻/14頁)と感じてるナルトです。シカマルもそれと同じレベルでナルトと言う地球外生命体(笑)を知覚してるのです。そして、その有り様(生態)を受け入れた結果です。

「いや…アレだ!
たとえばお前の言ってた本だ!」(シカマル)

「そ…それです
シカマルさん!」(シホ)

「その通り。ぶっちゃけ自来也様の本に
ヒントが隠されていると思います」

何だか、シホが楽しそうでしょ(笑)。シホも個性的っちゃ個性的だし、これまでも定型に囚われる他者の視線と言ったモノは数々感じてた筈です。しかし、シカマルはナルトと接する中で、その先入観にも似た反応を見せていません。そして、同時に自分に対してもそれは変わりない事に感謝しているんです。シカマルのブレない姿勢がシホには頼もしいわけです。

「数字はおそらく文字の順・行数か何か…ページ数とか
絶対にこの鍵は暗号と関係しています」(シホ)

ここからはシホの独壇場で、暗号解読班のプロフェッショナルの真骨頂です。正に「水を得た魚」として、シホがスイスイと泳ぎ回るんですが、そのベースをシカマルが支えている事に気付きます。シカマルの存在がシホを最大限に自由に泳がせているのです。そう言う懐の深さがシカマルにはある。そして、それをあからさまに感じさせない奥ゆかしさもシカマルは併せ持っています。

それが、シカマルの魅力なんですよね!
シカク仕込み・ヨシノ風味。…絶品なり!

「ナルトの"タ"の文字と自来也様の本で
何かしら気付くことはないか?」(シカマル)

「えっと―ん―」(ナルト)

「あー…!
なら自来也様が出版した本って何冊ある?」

「…よくは分かんねーけど4・5冊かな?」

「とりあえずその本全部調べるぞ」

キレの良いシカマル。その切れ味が謎の核心に小気味良く切れ込んで行きます。今、僕らが感じてる「気持ち良さ」がシホを虜(とりこ)にしてるんです。そして、この「気持ち良さ」をシホは出会った瞬間から期待しています。「ドキン」(第406話/「未来への鍵」)となった…あの瞬間、シホはただ…そこに在った「恋」に気付いてしまっただけなんです。

で、グッタイミンなカカシ先生の登場。
始まりはいつも「窓」…カカシは窓好き?(笑)

「おそらくコレの事だ」(カカシ)

「イチャイチャクティクス」を手にしたカカシ。この本はナルトの2年半振りの帰郷でナルト経由で自来也から贈られたタクティクス(笑)。光すらカカシは感じたその本をカカシはそれから片時も話さず読みふけってたわけです。刺刺しい自来也との再会時にもしっかりとその手に在り、カカシはその誌面に目を落としていました。

(阿呆か…あの面白さが
ガキに分かってたまるかっての

まだ世間に出てないレア物だってのに…)

ナルトの「つまんねーけど」(第28巻/18頁)に、即座に反応する自来也。ただし、それは内部的にですけどね。自来也の発信はオトナに向けたモノであって、ナルト(は異質に特殊なんですが…)らの年齢の子は対象外なんですね。一応、R18ですから。それで、こんなにカカシが一心不乱にそれ(イチャタク)を読みふける姿を自来也に見せるのは…。

『もう子供じゃないから…』

と言う、静かなメッセージだったのかも知れませんね。僕はこの描写の時点で、イチャイチャをカカシが自来也の作品だとは知らないものと誤認してた(疑念だった)のは、そこに根っ子があって、自来也も当然、カカシのメッセージには気付いてたけど、それを微塵にも気取らせず、カカシの想いをシャットアウトしてたんですね。これは、打々発止のオトナの鍔迫(つばぜ)り合い…だったんだ…。

「イチャイチャタクティクスの…タ!」(シカマル)

「カカシ先生!」(ナルト)

ナルト、そっちかよっ!!(笑)

「気になってこっちへ寄ってみたら声が聞こえてな
だいたいは聞かせてもらった」(カカシ)

カカシが忍者じゃなかったら、完璧、不審者として逮捕されてます(笑)。

「…これってば
修行で一緒に旅してた時に
エロ仙人が書いてた本」(ナルト)

つまり、単行本の第42巻のカバーイラストのアレ!

「ナルトじゃなきゃ気付けなかったことだ
やっぱり自来也様はナルトに暗号を託してたんだ」


シカマルがこう言う風にナルトに示すのは、ナルトの立ち直りを補強しようとする優しさが第一義に存在するのだと思います。しかし、それだけじゃなくて、自来也がナルトに託したメッセージの在り処(ありか)が知れて、それと対比する形で、自分に対するアスマの気持ちを想い出して嬉しかったんじゃないかと思います。

シカマルはあの時、一人きりでアスマの死を受け入れ、消化した。その孤独な想い出をここで再確認している…。そして、ナルトがようやく本来の軌道を取り戻しつつ在る事に安心しているのです。シカマルだって、独りきりで悩んだし、辛かった。その気持ちを反芻(はんすう)しているのです。それがシカマルの謙虚さなのです。

「この暗号の最初の"タ"の文字
これは数あるイチャイチャシリーズの中の
タクティクスのことを指してたってことだな」

カカシはイチャイチャのヘビーユーザー(←一応…「羊たちの沈黙」と言う事で…一つ…)だったんですね(笑)。イチャイチャシリーズってR18ですから、それを読めるのはオトナのみって意味合いがあって、それってカカシのコンプレックスだったのかな…って思ったりしています。「所詮は子供」…若くして上忍になったカカシはそんなヤッカミにさらされてたんだとしたら可哀想だなって思います。

だから、自来也の遺した「イチャイチャ」ってカカシにとっては精神的な支柱に近かったのかも知れません。自来也もカカシの事を大切に想ってるから、面と向かってはカカシを褒めたりはしなかったのでしょう。それはナルトを抱きしめなかった我慢に近いから…。大いなる父が許すのは禁忌だった。

この二人のすれ違いは、実は完全一致に近似する微妙な不整合だった?
悲しいかな…それがモアレを生み出す原因である事に気付けなかった…。

となれば、カカシの胸の奥底には燃え盛るような憤怒が渦巻いている筈です。それをナルトたちには気付かれないようにしているから、グッと来ちゃうんです。もしかしたら、誰よりも怒っている!だから、呼ばれてもいないのに、この場にカカシは居る。表面的には分からなくてもYMM(やる気満々)。

カカシも猛烈に怒っているに違いない…。

「暗号に本が使用されている場合
文字の順や行数とかもありますが
まず最初にページ数を調べるのが定石です

そうですね…
点でくぎってある数字は
31・8・106・7・207・15の6種類
つまり6ページ分の情報…

まずは31ページ
そこを開いてみて下さい」(シホ)

「31ページね…<パラパラ>
開いた。で、後はどこを見るの?」(カカシ)

「こういう場合
まずは素直にページの頭文字を見ます
文字の意味も知りたいので
頭から一文を読み上げて下さい」(シホ)

専門家のシホ。実にキリキリしてる。

「え?…」(カカシ)

逆にオドオドとするカカシが、それに好対照(笑)。

↓以下、イチャタク31頁の一部分…。

本当に愛してる?その
だから、私はその証拠
暗くなってからなん
さあ早く私の所へ、
これ一度っきりで
おれはなんでもす
君のホルモンが、
一時間は誰も入
しても君の

羊のアニメ(左)

エーッと、何処に食い付くかで、それぞれの嗜好が判ると思います。僕の場合は「ホルモン」です(笑)。この行(くだり)は相当にエッチじゃないでしょうか。ここは気まずいでしょ(笑)。カカシはこんな読み物を読んで萌えてたんですね。やっぱり、エッチですね。こっそりと人知れず何をしてたんでしょうか?コッ恥ずかしいです(黒汗)。

この場合、カカシが困ってるのは、子供たちの前でこの文章を「音読」する事で、自分の人間性を疑われてしまうと思ったからでしょう。こう言う嗜みは、静かに人知れず味わうのが常ですし(笑)。試しにやってみると判るんですが、官能小説の音読は逆に笑えます。殺虫剤?のCMの豊悦さんが良い例ですね(ちなみに、アレは「蚊(か)の小説」で官能小説なんだそうです。駄洒落なのね…笑)。

「どうや~ッ。嫌らしいやろッ!!」

…って、カカシ先生。いってみんさい!!(笑)


「いや…あの…」(カカシ)

「何だってばよ!?
いいから早く読んでくれってばよ!」(ナルト)

「あ…ああ…」(カカシ)

それに加えて、ナルトとシホの態度が凄く似ている点に注目してみて下さい。余りにもコッ恥ずかしがらな過ぎ…だとは思いませんか?この奇妙な類似性は、シカマルとカカシの目のやり場に困るようなバツの悪さ加減と対比すると一層深まります。この仮説がこの先に在るだろうシホの変化が確認できたら、考察に織り込みたいな…と思います。


絶句すらないカカシ…。

「………」(シカマル)

この反応から見たらシカマルも結構なオトナなのね…(脂汗)。
まさか、既にテマリとどうこうなってるなんて…まさかね…(汗)。

「どうなった?」

完璧スルーのナルト。ホント、異例ですよね。

「頭文字を暗号の順番通りに読んでいくと…」

p31)「本」当に愛してる?アナタ
p8)「物」々交換と同じだ、それでも君と
p106)「葉」が邪魔だな…もう君という
p7)「意」外に大きいのね、アナタ
p207)「無」理そんなの…それじゃ私の
p15)「椅」子がギシギシと音を立て、い

羊のアニメ(左)

この場合は「椅子がギシギシ…」にピンと来たら110番かと(笑)。それと、「意外に大きいのね」と「無理そんなの」で、やっぱり<ピクリ>となるべきだと思います(笑)。これを読むと、自来也も相当なコンプレックスの塊だったのかな…と思います。そして、イチャイチャが自来也の抱く綱手への妄想が叩き台になっているのだとすれば見えて来る…。

自来也のは大きさに不満があった…?(滝汗)

自来也はガタイもあったし、人並み以上には…だったんでしょうが、例えば大蛇丸と比べて劣っていたとか?(←大蛇丸が並外れて凄過ぎた?←もしや綱手…そこかよッ!!)(笑)そして、そう言う真逆の妄想が自来也の仮想空間で具象化していたのか?兎角、文章とはそう言うもんだと思いますし。かく言う僕も女の子に慣れ親しんでるような事を書いたりしてますが、それは反動形成で、実はピュアでウブでシャイでナイーブでノーブルで…(胸が苦しくなりそうなんで止めまーすッ…笑)。


「本物葉意無椅(ほんものはいない)…
ってことになりますね」(シホ)

「………」(カカシ)

「………」(シホ・シカマル・ナルト)

「どういうこと?」(ナルト)

自来也VSペインを何週にも渡って観戦して来た僕らにはピンと来る!!

って、事は「ペイン六道」は単なる操り人形と言う事になる?どうしても六道の「壱」の弥彦に目が行ってしまいますが、あの中に輪廻眼継承者である長門は混ざってませんでしたから、何処かで長門が六道を操っていると考えるのが筋でしょう。何らかの方法で死者(死体)を操る能力があって、本物は(六道の中には)居ないと言う事だと思います。

「とにかく蝦蟇のフカサク様へ連絡をつけてもらおう
ペインと戦った本人なら何か分かるかもしれない」(カカシ)

「なら五代目にすぐ
そのフカサク様って人を読んでもらって」(シカマル)

でも、それをイメージできるのはあの殺しても殺しても追っかけて来る…夢の中の殺人鬼のようなペインを見てた僕らだから判る事で、この場に居る4人には判ろう筈もない。同じ考え方を適用するならフカサクであれば何らかの突破口を開けられるかも知れません。フカサク自身はペインと対戦してるのですから。自来也の遺した暗号から攻略法を是非とも見出して欲しいと思います。

「私もついていっていいですか?」(シホ)

「ああ、たのむシホ」(シカマル)

シカマル…名前呼んじゃダメ!!シホが思いっきり<モワッ>っとなってしまってる。シカマルに大意はなくても、これだと勘違いしちゃいますよ!

「よっしゃ!
さっさとバアちゃんと連絡だってばよ!」

元気を取り戻したナルト。フカサクに自来也の暗号の答えである「本物葉意無椅(ほんものはいない)」を聞かせればきっとピンと来る筈。忍術には何らかの形でチャクラが関係してるから(でないとホントに超能力になっちゃうんで…笑)、チャクラを見切る写輪眼とか白眼であれば見切れると思うんです。

ペインの「秘密」が単なる傀儡の術とは思えないので、あの体中に埋め込まれたピアスが何らかの機能を果たしてる可能性に懸けたい気分です。と言う事は余り期待してなかったペイン(弐)の検死で何らかの糸口が掴めるかも知れません。例えば、あのピアスが神経系に繋がっててコントロールしてるとか。つまり、ピアスがラジコン?のアンテナになってる…と言う疑惑。

でも、どんな理屈で遠隔操作して、視野情報を共有してる(←情報のフィードバック)してるのか?っちゅう疑問は残ります。世界観的には無線(電波)の概念も存在しますが、それだと妨害が容易いし、自来也の結界内で、ペイン(弐)がある程度の抵抗を見せた痕跡が残っているので、ペインが自律して動いてるとも考えられます。

それに、あの時、六道の残りの5人はペイン(弐)の消息を見失ってるし、殺られた事にも頓着してません。視野情報を共有してるとするならば、自来也との戦局は逐一他のペインに伝わる筈なんだけど、どうもそれには気付いていないようでした。そこから考えると、外部的な操作(操り)と、本能的な対応(攻撃に対する自立的な反撃=反射)の組み合わせでペインは動いていると考えられるかも。


一方、パイプの配管が建物を構築したようなデザインの街並。かつて、ペインが「世界征服」を宣言し、自来也がペインと八面六臂(はちめんろっぴ)の闘いを繰り広げた工業都市然とした雨隠れの里。何でこんなパイプが林立するような構造になっているんでしょうか?そこに弥彦や長門が苦しんだ「泣いている国」の真実が潜んでいるのかな?と考えたりしています。

そしえ、その林立する塔の何処かの一室。マダラ(トビ)とペイン(壱=弥彦)、そして小南が対談しています。一人掛けのカウチに小南などは半ば寝そべるような座り方です(笑)。ペインは胡座かいてるし。マダラ(トビ)とペインが話してるんですが、口調や語気が一方的なマダラ(トビ)の命令口調ではなく対等と言った感じです。

「手間取ってるようだな」(マダラ)

「急な訪問者があってな」(ペイン)

先ず、マダラ(トビ)が現在進行形なのが引っかかりました。次のマダラ(トビ)の台詞で確定するんですが、急な訪問者とは自来也の事で、それが今も尚続いてると言う事は、自来也の行動が未だに波及、影響するような状況にあるのか?もしかしたら、姿の見えない"姐さん"が何かしらの行動を起こしてるのか?そんな期待をしてしまいました。

「無敵の能力
ペインが手こずるとは
さすが三忍の自来也といったところか」(マダラ)

マダラ(トビ)の物言いには少なからず揶揄(やゆ)を感じてしまいます。輪廻眼と写輪眼のヒエラルキーを考える時、三大瞳術の最高峰は自来也の証言を採用するなら輪廻眼で、ならば何故、写輪眼のマダラ(トビ)にペインが従属するような立場に甘んじるのかが説明できないでいます。

そして、マダラ(トビ)が「無敵の能力」と言うのに、こうして自分の腹を見せるような接し方をする時点で、無力化されてしまいます。強者であるならば、強者である程、慢心は影を潜めるのが常道であり、こんな風に無防備に自分を曝し、接するようなまねはしないと思うんです。だから、三者はそれぞれ本体ではない?…それが自来也の遺した暗号に符合します。

「だが始末した
これですぐにでも九尾を狩りに行ける」(ペイン)

ペインがそう言い放つと、マダラ(トビ)は<スッ>っと立ち上がるんですが、過去にデイダラVSサスケの時にも、草薙の剣に両断されたかに見えたトビがこんな風に立ち上がったのを思い出しました。何かに吊り上げられるように…。まるで傀儡=マリオネットのように感じてしまいませんか?そこにマダラ(トビ)の力の秘密があるんじゃないでしょうか。

そして、そのマダラ(トビ)がペインをして「無敵」とチクリと揶揄するような態度を取るのは、マダラ(トビ)はペインの秘密を知っているけど、ペインにはマダラ(トビ)の秘密は知られてはいない確信に近い安心があるんじゃないかとも思います。つまり、マダラ(トビ)はペインと違う「秘密」に守られている。マダラ(トビ)にとってはペインも手駒の一つにしか過ぎない…と。

「自来也をやったことで
木ノ葉もお前に目をつけている
時間がたてばたつほど
向こうも何かしらの手を考えてくる…
やりにくくなる前に動け」(マダラ)

これは、シカマルが飛段を圧倒したように、"暁"の強さとは人外の異様にあって、秘密のベールに包まれてこそ意味が在ると言う危惧を感じます。案の定、ナルトたちが自来也の遺した暗号を解読し、「本物葉意無椅」と言う所までペインの秘密には接近?しているかも知れませんし、これにペイン(弐)の死体の解剖による分析とフカサクの体験したペインの情報が加われば、ある程度解明される事でしょう。

マダラ(トビ)はそれを恐れている…。この想像力は、言い換えれば自分に対しても及んでいる筈で、例えば木ノ葉小隊と森の中で接触した時に、ナルトの螺旋丸を躯をすり抜けさせたり、シノの蟲玉に躯を包ませてそこから脱出してみせたりしましたが、それらが自分の秘密にとっては大した影響がない事を示唆してるように感じます。少なくともカカシが感じた程度の想像では足りないと言う事です。

逆にマダラ(トビ)はイタチに対しては一目置いていて、"天照"の仕込みでは非常に危ない状況に追い込まれたようでもありました。また、イタチとの約束(木ノ葉には手を出さない)も重視していて、生前はそれを守ってもいましたし、イタチがマダラ(トビ)の秘密に対して肉迫していた痕跡も感じます。

しかも、鬼鮫はマダラを水影と言うし、それが現役の水影なのか、再不斬のクーデターで暗殺されたのか?されなかったのか?判らない時点の水影なのかが不確定だし、そもそも、「水影様」と言ったのを「マダラさん」と言い直したのが、何を意味するのかも掴めていません。要するに謎ばかりで何も解っていない…と言うのが実情です。

物語を俯瞰してる僕らですらこの有り様なんですから、リアルで物語に埋没してるナルトたちには五里霧中と言ったところでしょう。やはり、この謎を解き明かすのはシカマルの分析力なんじゃないかと期待してしまいます。木ノ葉の上層部をして一種、特別な扱いを余儀なくさせるような異能とも言える知力。その異能に僕まで期待してしまっているわけです。

「ペインは無敵…
どんなことがあっても
九尾は確実に手に入れる」(小南)

小南の座り方。物言い。これに違和感が拭えません。この絶対とも言える自信は何に起因してるんでしょうか?小南自身は自来也に軽く捻られるような、そんなに強い力ではなかったし、自来也と接する中で垣間見せた心の揺れや迷いには、外見(ペラペラ)に反比例するような女心とも言える人間臭さも感じさせました。その小南がこれほど高飛車に言い放つのには意味があると考えざるを得ません。

「…尾獣はあと二尾
八尾はサスケに行かせた」(マダラ)

残る尾獣はナルトの九尾と八尾と言う事。八尾には是非とも大蛇丸の細胞を移植してYMMになってるカブトに期待したいところです(笑)。大蛇丸の「八岐の術」は八尾を模した術であり、大蛇丸の"暁"脱退後の安全が八尾の所在(大蛇丸が人質にしてた?)によるんじゃないか?と想像してまして、それをそのままカブトが継承したとして、自らを人柱力化して強化してる想定です。

「大丈夫なの?」(小南)

「サスケはオレが保証しよう」(マダラ)

サスケは万華鏡写輪眼も開眼してますし、"鷹"(旧"蛇")の攻撃力と合わせれば相当なものだと思えます。鬼鮫の動向が不確定ですが、鬼鮫がイタチに付いた見張り役だとするならば、"鷹"に帯同しサスケを見張るように指示されるのが順当に感じます。鬼鮫がマダラ(トビ)に言った「立ち回りやすい」と言うのも同時に気になる部分でもあります。

「小南すぐに準備しろ」(ペイン)

小南がペインに随伴する必要性があるのか?とやや気になってしまいました(黒汗)。まさか、小南にペインの本体が宿っている(隠されている)とかじゃないよな…。雨隠れの難民時代。自来也の弟子として過ごした三年間の描写から小南は長門が好きだった…と僕は考えてて、その小南が長門を全く露出しない点は違和感なんです。それに、六道に弥彦が組み込まれてるのに、小南が含まれてないのにも痼りを覚えます。

「これから木ノ葉へ向う」(ペイン)

そして、ペイン(弐)の補填要員が登場。ちょっと小柄な女の子のようです(それか可愛い男の子…ジュルッ…)。やはり、顔中があ、痛たたたたぁ~ッのピアスだらけ。恐らく体中…。"暁"のマント姿の六道が勢揃いで木ノ葉を強襲するようです。さて、木ノ葉はどうやって対処するんでしょうか?ナルトたちの暗号解読は間に合うんでしょうか?これ以上、誰かを失うのは避けたいです。

ややのんびりとした展開が続きましたが、次回から凄惨な戦闘シーンが続きそうな予感です。もうこれ以上死んで欲しくないんですが、ペインもYMMなんで、そんな事も言ってられないような感じですね。ペインの目的は「九尾」…つまり、ナルトです。すっごく心配なんですが、来週が楽しみになっちゃう!そして、木ノ葉の怒りがペインを打倒する!喧嘩はどっちがどんだけ強く怒るかに懸かってるんですよ。実は…。風雲急みたいです(脂汗)。

あと…。ロンゲの目が治ってる…。自来也の蹴りで潰された両眼…(汗)。

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カカシの舌打ち

 
「心臓をいただく」

角都VSナルト(第38巻/15頁)では風遁・螺旋丸の失敗したナルトが、角都に心臓を奪い取られそうになっています(笑)。そのピンチを救ったのが、見事な連係プレーを見せたカカシとヤマトでした。カカシはヤマトに「ヤマト!」と言い、ヤマトはそれに「ハイ!」と応えただけでした(第38巻/14頁)。その見事さには、二人の暗部時代の蜜月っぷりが窺えた描写でした。

この時、ヤマトの木遁が一目散に角都の本体に向かったのに対し、カカシは角都の触手を雷切の手刀で両断し、ナルトを抱きかかえて救出しました。ナルトの離脱後、ヤマトは木遁で角都の本体に追い討ちをかけ引き離しました。カカシはナルトを守る。ヤマトは敵を攻撃する。二人の性格の特徴的な部分が見て取れる適材適所の攻撃は正に「阿吽」と呼ぶにふさわしいものでした。

「雷切!!」

その少し前、角都が背中のお面毎に所有する経絡系の分裂で攻勢に出た時(第37巻/96頁)、チョウジとシカマルに向けられた角都の雷遁・偽暗(ぎあん)を雷切の雷遁チャクラで相殺する防御技で対処しています。雷切って一撃必殺の暗殺技なんだけど、こんな使い方も出来るんですね。カカシは角都と同等以上(暁=火影クラス)の雷遁のチャクラを持ってる事も解りました。

再不斬の立ち往生(「カカシが怒った日」カカシの考察)でも書いたんだけど、カカシが自分の力を自分の為に使う事を好まない…と言うか、仲間を守るために使う傾向が強いんです。カカシは攻撃して敵を倒すよりは、自分の仲間を守ってしまうような視野の広さがある。それが、カカシの持つ大きく強い力を内に向ける傾向があると、僕は分析しています。

"君たちを傷つけやしなーいよ"…なんて笑って言うのはごめんだよ」

カカシ班の代行班長に就いたヤマトがサクラに言った台詞ですが(第33巻/168頁)、これはヤマトが丁度、カカシの対極にあって、角都への攻撃とそれに続く追撃にも見て取れるように、敵を倒す事…外に向く力…がヤマトの中核を成しています。ヤマトの場合は敵の殲滅が最優先で、それが任務遂行より直線的に達成できる合理的な思考パターンなんでしょう。これを冷たいとは言わないので…一応(Cool!←カッコ良い!)。

それで、ちょこっと想像するならば、過去にヤマトはカカシに助けられている。カカシを「先輩」と敬い、カカシに対して、かなりのドMっぷりを示すヤマトは、カカシに対しては相当な「負い目」があるんです。カカシに自分が命を救われた。実際に「……しなーいよ」と庇(かば)われた自分が在るから、ヤマトは敢えてナルトやサクラに伝える必要があったのです。

「確かにボクはカカシさんの代理だ
けど、カカシさんとボクは違う」

それは…ヤマトの確固たるアイデンティティ(第33巻/168頁)。凛として何事にも揺るがない強固な自己同一性が、それを語らせるのです。ヤマトはヤマトであって、カカシではない。人はそれぞれ違う。自分と他者も勿論違う。それらを受け入れないと、過剰な期待や依存心が堆積(たいせき)してしまって、結局、人の成長を妨げる…そう言う配慮がヤマトにはあったのだと思います(←このベクトルがポイント!)。

カカシとヤマトが小気味良い連係が取れるのは、二人が陰陽の絡み合いが「太極」を成すように、全く違う性質(気質、性格)だからじゃないかと思うんです。カカシが内向きなら、ヤマトは外向きで…。カカシが味方の安全を重視するなら、ヤマトは敵の打倒を重視する。そう言う、相反する…何もかもが違いすぎる「組み合わせ」なんです。

二人の「阿吽」の呼吸はそれをベースにしているのです。

これはもう、カカシとヤマトの役割分担が究極的にマッチしてる事を物語ってて、それは二人の性格付けに大きく関係しているんです。有り体に言えば、カカシを母親、ヤマトを父親とすると、「家庭」というパッケージに上手く収まってしまう。別に二人がどうこうなってるというんじゃなくて(笑)、それは人と人とが共同で何かを為す時の「相生」(順送りに相手を生み出して行く、陽の関係)とも言うべき凹凸そのものです。

「君の強さの源は九尾のチャクラではなく
恐るべき九尾のチャクラに耐えうる、その君自身のチャクラの力だ」

あの父親(っぽい)の叱責で魅せたヤマトの物言い(第33巻/181頁)。ヤマトの叱責とか導き方は見紛う事なく父親のそれだし、カカシの自分の身を挺した闘いっぷり(厳密には守りっぷり)は、ひな鳥を守る親鳥…思えば中忍試験のVS大蛇丸(封邪法印)から連綿と続くカカシの真骨頂ですよ…母親の愛情に感じてしまいます。この二人の「光と影」と言うべき全く真逆の性格(性質)が際立ち、そして絡み合い、お互いを拒まない…「阿吽」を成している事に気付きます。

要するに、それはカカシが「母親」の愛情属性の持ち主だと言う事です。それは、ヤマトとの対比で充分に解ると思います。だから、カカシは心配性で、先回りしてしまうようなところがあるから、サスケを止める事ができなかった…(「カカシは何故、サスケを止められなかったのか?」参照)。結果的にですが(汗)…時と場合によっては、子供にとって、母親とはウザい存在でもあると言う事です(笑)。

だから、カカシはこんな風にナルトを心配してしまう…。

<コン><コン>(カカシ)

「!」(ナルト)

「な…なんだ…カカシ先生か……」(ナルト)

「五代目がお呼びだ。すぐに支度しろ」(カカシ)

あの時…カカシがナルトを窓越しに起こしていましたよね(第404話/「"鷹"と"暁"」)。フカサクが自来也の戦死をナルトに告げる為に火影の執務室に呼び寄せた。その伝令でした。この自然なやり取りから想像すると、こんな風にカカシは窓越しにナルトを見守っていたんだと思います。そして、ナルトの気付き方からすると、カカシが積極的に教えない限り気付かなかった…(笑)。

つまり、カカシはナルトの寝顔を見て安心したり、心配してた…と考えられるわけです。ま、ナルトみたいな重要人物がこんなセキュリティで休んでて、しかも、忍である筈のナルトがカカシの気配に寝てて気付かない…と言う部分に突っ込みどころがないとは言えませんが(笑)。それも、木ノ葉の静かで鄙(ひな)びた雰囲気にはマッチしてますけどねーッ(ワンピのブルック風)。

カカシはいつも窓の外からナルトを見守っていた…。

カカシはこんな風にナルトを心配して、先回りをして見張るような事をしていたんでしょう。当然、あの夜だって、自来也の訃報を受け入れられなくて深夜徘徊してたナルトも尾行していた。そしてイルカが接触し、ナルトを解きほぐすのも見ていた…。しかし、それだけじゃ足りない事をカカシは感じていた。そして、ナルトがその後、またズブズブと沈んで行くのを見てたのは辛いことだった…。この流れをカカシはズーッと観察してたんだと思うんです。

だから、カカシはシカマルを誘引したんじゃないでしょうか…。 

「暗号もそうだがあいつのことも心配でね」(カカシ)

「そっちの方もたのむ」(カカシ)

「あんまり期待されてもね」(シカマル)

シカマルの「期待されてもね」ってのがミソで(第406話/「未来への鍵」)、相当なプレッシャーをカカシがシカマルに浴びせていたと言う事です。それをシカマルは感じてた。カカシが言うように、「暗号」も確かに大事だけど、カカシには、イルカに解きほぐされ立ち直ったかに見えたナルトが、再度、グダグダに沈んでしまったのを実際に見て知ってる筈ですから、それを何とかしたかったのです。

シカマルにすれば、カカシが行けば良いのにと言う気持ちがあったんですね。でも、役割分担としての「自分」をシカマルはちゃんと知ってるから、結局、ナルトを立ち直らせだけど、カカシくらいなら出来るだろうと、シカマルもカカシをリスペクとしてるわけで、このシカマルの反応は自然に感じます。それに、この時点で現実味(あそこまで沈んでるグダズブのナルトのイメージ)がシカマルにもなかったのもあるな…。

あのアイスキャンディ割りのイルカの懐柔……。

「自来也様はお前のことを
いつも褒めてたよ

自分ののようだと
いつも鼻高々に話して下さった

お前が自分の意志を継ぐ存在だと信じてた
いずれ立派な火影になると信じて疑わなかった

自来也様はお前をずっと見てるさ…
今だってどこからかな

あの人はお前が
落ち込んでるのを見ても
褒めてはくれないぞ

だから…

今まで通りの
褒めてもらえるような
お前でいればいい

いつまでも落ち込んでんな!」

イルカの物言いはまるで、サスケを安心させようと、ホントは伏せておくべき…フガクの言葉を吐露してしまったミコトと酷似していましたね(第405話/「遺されたもの」)。この解きほぐしはカカシにも出来る事でしたが、自来也が自分に刺刺しいカカシよりは、かなり従順なイルカを選択したのか?(笑)カカシはハブされてたんです(笑)。そして、自来也はイルカに「もしも」を託してた…。

でも、カカシは本心で、この懐柔をしたかった筈です。心配性のカカシの事ですから、あの夜もナルトを尾行してたのだし。窓越しに毎夜、ナルトの寝顔を確かめに行ってたんだから…。カカシは、イルカが自分よりナルトの近くに居る事も解ってたし、イルカとナルトの接触も感じていた。切なかった…。苦しかった。行為的には、あの懐柔はカカシにも出来たんです。でも、情報量でイルカが勝った…。

あの時も、カカシが機を察する前にイルカが出たんじゃないかと思います。カカシとイルカって、愛情の属性的には被るから、この場合は「早いもん勝ち」が原則(笑)。機先を取られたカカシは物陰からソッと見ているしかなかったのです。カカシの内側は複雑だった?嫉妬や敗北感に近いドロドロした気持ちが湧き出していたんじゃないでしょうか。

父親と母親の役割分担ですが…。

母親が「抱きしめる」のに対すれば、父親は「立たせる」のかと思います。イルカはアイスキャンディ割りで、ナルトの「魂」を抱きしめたのです。正確には、踞って泣き濡れるナルトの「魂」を…。抱きしめる事で認めた。そのままそこで踞っていて良いと…。つまり、イルカはナルトを許したのです。

ナルトはその「許可」に微笑んだだけなのです。

でも、それでは踞(うずくま)って泣いているだけです。そのままでは一歩も前には進めません。だから、シカマルが訪問した時、ナルトはグダグダのズブズブに沈んだ別キャラになっていたのです。完全、キャラ変わってましたよね。ネクラの引き蘢りですよね。世が世なら、完璧なニートですよね。それでジャンクフード好きなんてハマり過ぎ(笑)。

カカシはナルトのこの姿を知ってたからシカマルを向かわせたんです。ここはナルトを立たせないといけない。自分の足で立ち上がらせ歩まねば、ナルトは自来也の現実を乗り越える事はできない。それをカカシは理解していたから、シカマルをナルトにあてがったわけです。カカシが行っても抱きしめて許してしまうだけだから…自分にはできない所行だと言う認識が、カカシにはあったのです。

子供の成長に父親と母親の『両輪』は不可欠!!

きれい事。理想論…。でも、それが非常に望ましい条件であると思います。『母親が許し、父親が立たせる』…その『阿吽』は子供の育成には必須の筈です。しかし、現実は厳しく、オトナにも人生はある。そして、それを我侭(わがまま)と言ってしまえる資格は、僕にもない。一人のオトナとして、少年少女には万全な状態で顔向けは出来ません(汗)。マジに何とかしないといけない…。

だから、イルカがナルトの持つアイスキャンディーを手に取り、割り与えたのはショックだった…筈です(第405話「遺されたもの」)。恐らくそれは、カカシが知らない「事情(情事?)」だったから。自来也はイルカにしか教えてはいなかったでしょうから。そして、それに応えたナルトの視線にカカシの胸は軋(きし)んだ…。この瞬間、カカシは自来也の全てを明かさないオトナっぷり…自分が未だに「子供」と思われてる(かも知れない?)疑念と、自来也との棘棘しき関係を呪ったことでしょう(笑)。

「チッ…」

僕の耳にはあの時、カカシが舌打ちするのが、確かに聞こえました…。
街灯の下のイルカとナルトを、カカシはジトッ…と見つめていた…(笑)。
  
  
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