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第418話「仙人ナルト!!」


(いい感じじゃ)(フカサク)

ナルトの仙術修行の第2フェイズがいきなり佳境?!(笑)岩のパネルの上で絶妙バランスの"動くな"をナルトは既に獲得した模様です。ここまで辿り着くのにどれ程、時間を要したのかは不明(ホントは膨大な時間を要する修行なんでしょうけどね…)。フカサクが目を細めながらナルトの修行成功を確信するのは、自然エネルギーがナルトに向かって流れて行く様子が見えるからでしょう。

エーッと、ここはもう少し時間をかけて描写が欲しかった…と、ナル×ジャン的、僕的には不満です(笑)。そもそもナルトは仙人になろうとしてるんだから、そんなにインスタントにチャッチャと修行が完了すると言うのも納得が行かんとです。ここでは多重影分身を持ち出してフカサクは本体のみをマークして落下を防ぐような仕組みで時間効率の高い修行を行った末の「会得」としておきましょう(笑)。

こんなに沢山の岩の棘(とげ)が林立するロケーションなんですから、方法論として、多重影分身を利用した修行方法はアリだと思います。蛙化に対処する"縛り"があったから控えたんだとは思いますが…。でも、「仙術」そのものが既に狡いと言わざるを得ない「力」なのに、それを獲得するのが何ぼ何でもこんなに簡単に行く(行ったように見える)のは、それこそ狡過ぎる…と思うんです。

もっとも、ナルトって四代目火影・波風ミナトとうずまきクシナ(クシナも元気で優秀だった)の間に生まれたサラブレッドとも言える存在なんだし、もしかしたら初代火影・千手柱間の血統の流れを汲む…特別な「血」の恩恵を受けている可能性だってありますから、ホントはこのくらい朝飯前だってのもアリです。ならば、その臭いは、例えばフカサクの独り言に織り込むとか…少しは欲しかったな…と、苦言を…(笑)。

(とうとうやりおった…
油を使わずここまでできるように
なるとはのう…)(フカサク)

フカサクの目ににはナルトの「丹田」(たんでん)に仙術チャクラが練り上げられるのが見えています。ここで、ふと「九尾」はどうしたんだ…?と疑問に感じました。チャクラ性質を会得する為の修行の時は頻繁に九尾化してて、それをヤマトが必死に抑え込んでたのが結構、笑えたんですが、今回、妙木山に来てからは九尾化の兆候すらありませんでした。大変な修行をしている筈なのに…。

「丹田」(たんでん)
→へその少し下のところで下腹の内部にあり気力が集まるとされる所。

ナルトのお腹に八卦の封印式が見えていません。以前はチャクラを練り込んだだけで<ジワーッ>と浮き上がって来たものですが、今回の修行が自然エネルギーを感じる為の自然と一体化を要求される修行であり、方向性としては"平静"に向かうもので、感情の昂りと逆方向のチャクラの練り方だからかな…。でも、ここの描写は今後の展開に大きな示唆がある部分だと、僕は感じています。

ナルト自身の"チャクラのみ"を使用している…?!

仙術修行で九尾化や八卦の封印式が浮き上がらないのは、恐らく、巻物蝦蟇・ゲロ寅によって八卦の封印式が最大限締め直されているんじゃないでしょうか?ナルトが寝入った時にこそこそとフカサクらによって緩みがちだった八卦の封印式を締め直してナルトのチャクラのみを使うような設定にされていたとすれば仙術修行のナルトの"平静さ"は受け入れられると思います。

しかし、「仙術」とは忍術チャクラと自然エネルギーを同量で仙術チャクラを練り上げるスキルと言えますが、ナルトがこんなにあっさりと仙術チャクラを練る事ができるようになったのも、九尾のチャクラの存在が大きかったじゃないか…九尾は八卦の封印式によってナルトから隔絶された「外部」とも言え、それを利用するナルトは外部入力のエネルギーのコントロールに関しては経験豊富だった…と言う考え方です。

ナルトに封印された九尾はいろんな意味でナルトに恩恵を齎していたと言う事です。勿論、ミナトはそれを意図した上で九尾を封印した訳で(詳しくは「ミナトは何故、ナルトに九尾を封印したのか?」を参照して下さい)、仙術修行まで視野に入っていたのだとしたら、ミナト恐るべし!と言えるでしょう。そして、いつかはナルトから九尾は抜かれる…仙術修行での機微には、それを妙木山も意識している可能性を感じます。


(仙人の証
隈取りが出とる
成功じゃ!)(フカサク)


隈取りの存在…ここで、ミナトも仙術を修得していて"飛雷神の術"も仙術だったんじゃないか?と言う仮説が脆くも崩れさりました(汗)。カカシ外伝でマヒルのカウンターからカカシを救出するミナトには隈取りがない…(滝汗)。瞳も「蛙眼」ではありません(脂汗)。つまり、ミナトは仙術なしで戦況を一変させる強さをなし得た訳で、ナルトはその強者の遺伝子を継承しつつ、仙術までも手に入れようとしている…(黒汗)。

蛙化もまったくしておらん!
ナルトちゃんは自来也ちゃんを凌ぐ
仙人になったということかいな!)(フカサク)

(油を使っていた時より
さらに大きな仙術チャクラを練れとるようじゃ)(フカサク)

「どんな感じじゃ?」(フカサク)

「うん…自然と一体になるって
こんな感じなのかなって…」(ナルト)

ナルトの隈取りは結構イケてます。モノクロなので色が分かりませんが、赤(血の色)でしょうか?これがパープルとかだったら夜のお商売のお姉様のようにも見えてしまいますね(それはそれで好都合…と言う人も居るの?もしかして…笑)。瞳はフカサクと同じように「蛙眼」。きっとこの「蛙眼」で自然エネルギーを見ているんでしょう。そして、これは"蛙化"ではないと言う判断でもあります。

自来也のイボイボのデカ鼻は蛙化だったようですね(笑)。ナルトは自来也のような蛙化も無く仙術チャクラを練る事が出来るようになった…流石、超天才忍者・ミナトの子と言ったところでしょう。カカシが「意外性」と感じるのはナルトの異常なまでの「天性」を勘違いした結果だったんじゃないでしょうか。カカシが見紛う…つまり、カカシを遥かに凌駕する「素養」がナルトにはあったと言う事です。

そのくらいの「諦め」がないと、ナルトの仙術会得はそれこそ承服出来ません(笑)。ま、ナルトもこれから難敵がてんこ盛りでお話も佳境に入って行きますれば、承知しがたい描写は間々(まま)ありますが、ここは平に、平にご容赦頂いて物語に食らいついて行きましょう(汗)。そして、この不満に対しては「終末の谷の決闘」でキッチリ補完して行きます。ちゃんとした「理由」がそこには在ると、僕は考えています。

「!」(ナルト)

「うわっ!」(ナルト)

「……」(フカサク)

「うわあぁあ!!」(ナルト)

<ズコッ><ズン><ガラガラガラ>

岩のタイルの上で禅を組むナルトの右肩に小鳥が舞い降ります。あたかも樹の枝にとまるが如くでナルトが自然と一体化している証拠とも言えそうです。しかし、小鳥一羽の重さでナルトの絶妙バランスが崩れ、敢えなくナルトは棘岩の上から落ちてしまいます。フカサクはナルトすらこの状態で受け止めたものですが、そこは年季の入り方が違う。飯の数が違う…(笑)。

でも、仙人モードが肉体活性してるのに、何で小鳥に反応出来ずにバランス崩すんだ…とか、バランス崩して落ちるのは良いとしても、何で頭から為すすべもなく落ちるんだ!!無様に落下するだけなんてオカシイ!!と思うでしょうが、多分、あの時、ナルトは棘岩には衝突せずにチャクラの圧力でコナゴナに砕いたんです。ナルトの無意識がチャクラの防壁を展開した?!

まるで"九尾の衣"が防御するかのように…。


「てっ…アレ?」(ナルト)

「あんまり痛くねェ…」(ナルト)

「それが仙人モードじゃ
体があらゆる意味で活性化されとる」(フカサク)


「す…すげェ…仙人モード」(ナルト)

さっき、ナルトが不覚にも転落したのはフカサクは静観していて変だな…と思ったんですが、仙人モードの盤石の強度を信用していたんですね。実際、棘岩の砕け方からすると相当な落差から棘岩に頭から飛び込んで行ったのに無傷でしたから、仙人モードには少々の事では死なないくらいの防御力…九尾の三本目の衣に匹敵する程度?!いよいよもって仙人モード…狡いです(笑)。

「仙人モードもできたことじゃし
最後のステップじゃな」(フカサク)

「え!?最後のステップって…
まだ何かあんの!?」(ナルト)

この時に見せるナルトの笑顔。フカサクはこれを過去に見ている…筈です。フカサクが何故だかナルトと修行していると楽しそうだとは思いませんか。妙木山にナルトを連れて来て仙術修行をつける提案した時から実はやる気満々でしたし。フカサクがこんなに喜々としているのは、ナルトがその昔、妙木山に迷い込んだ一人の少年に似ているから…自来也にナルトは"瓜二つ"。きっと…フカサクはそう思っているのです。

「仙人が仙術チャクラを使って行う組手
蛙組手の戦い方をたたきこんじゃる番じゃ!!」(フカサク)

ナルトだけじゃなくて多くの人が「まだあるの?」と思った事でしょう(笑)。どこまでナルトを強くするつもりなんだ…フカサクさんは!!(笑)ペインとの闘いで自来也の「体術」の切れが異常に良かったので、ホントはおじいちゃんなのに凄い!!と驚いたのを想い出しました。あの時は自来也の蹴りが何度もペインを捕らえました。ロンゲの両眼を潰したのも自来也のハイキックでした。

自来也が体術が得意って言うのが何だかしっくりと来なかったのですが、それが「蛙組手」(かわずくみて)ともなれば話は別ですね。「仙人が仙術チャクラを使って行う組手」とありますが、ペイン戦での自来也の徒手格闘(体術)で特殊に思えたのは「四つ足」くらいだったんですが、「仙法・毛針千本」などの体の一部を異常活性させる術も含まれるのか?何気に興味津々です。

しかし、四つ足になるのはナルトの九尾モード(九尾の衣の一本目~三本目までを仮にこう言いましょうか…笑)と似ています。もしかしたら…なんですが、フカサクはナルトから九尾を抜いて仙人モード一本で行く目算があるんじゃないでしょうか。余りにも九尾モード→仙人モードの移行がスムース過ぎる。余りにも無駄がなさ過ぎる…異常とも思えるくらいに…(黒汗)。

仙術修行は九尾を抜く為の前行程?!

そしてミナトが九尾の"陽のチャクラ"のみを封印したのが、この時の為で、人柱力から尾獣を抜く事を前提にした封印だったとしたら…。そして、クシナ…ナルトの母が一言も語られない理由が、その為にあったとしたら、ナルトへの九尾の封印は極めて計画性が高かったと言えるのではないか?しかし、その全てを自来也が知り得なかったのが不整合ではあります。もう少し考えてみます。



一方、瓦礫のアジトに場面は変わります。大方の予想通り雷忍の一個小隊(4マンセル)が静かに迫ります。ハンドシグナル。アイコンタクト。非常に訓練された特殊部隊の強襲作戦です。起爆札をセットしたクナイでアジトのドアを破り一気に突入。内部に待ち伏せやトラップの形跡はないようでした。小隊は難なくジェイの身柄を確保しますが…。

「ジェイ!?」(雷忍A)

「遅かったか…」(雷忍B)

凄く嫌ーな気持ちになりました。真っ逆さまに無音の深淵に突き落とされるような錯覚に陥りました。ジェイが顳(こめ)かみと口から血を流した痕があります。雷忍Bが取りつく島もない雰囲気を察し、肩を落としたところを見ると…ジェイは死んでいるようです。サスケ達が殺したんでしょうか?もしそうだったら救いがない。忍者が戦争するお話ではあるんですが、余りにもダイレクト過ぎて…。

サスケ達を擁護させてもらうなら、これをジェイの自死(自害)と考えるのはどうでしょうか?サスケ達だって雲隠れの動きには興味があるでしょうから、情報を引き出そうとした筈です。それでサスケが幻術をかけて情報を引き出そうとしたら幻術トラップ(後述)が仕掛けられていた。雷の国で拘束した雷忍よりジェイの方がセキュリティが高かった…と考える逃げ手もあると言う事です。

サスケ達はとっくに姿をくらましていました。ジェイが連絡トカゲを使っていたのはバレていますから、大蛇丸の残した別のアジトにでも移動してしまったのでしょう。水月を移動用の容器にでもぶち込んで香燐が文句言いつつ、重吾とサスケが力を合わせて運んだんじゃないでしょうか。何だかんだ言いながらまとまってますからね。兎に角、"鷹"の次の描写でサスケのドス黒さがどうなってるかに注目です。



今度はナルトの妙木山。小さな窓らしき穴の開いた円錐状の建物。恐らく、フカサクらの住居でしょう。空が黒いので夜と言う事でしょうか。フカサクが<スースー>と寝息を立てて眠る中、ナルトは独りきり修行しているようです。ナルトの頭上に<スウー…>っと、大きな煙?が浮かんでいます。大きな爆発音や大きな音がした描写はありませんでした。ナルトは隈取りがあることから仙人モードで何かしらの術を練習しているのだと思います。

「どうにかできたってばよ!」(ナルト)

(…といっても…まだまだ完璧じゃねェ…
もっと仙人モードで練習しねーと…)(ナルト)

ナルトはきっと「アレ」(第415話/「新しき力!!」)の練習をしていたものと思われます。ガマの油で仙術チャクラを練れるようになったナルトが思わず口にしてしまって、フカサクに問いただされ妙に取り乱した「アレ」だと思いますが、具体的には煙しか描かれてないし、無音みたいだし…何だろう。でも、ナルトの予想通り、仙人モードで発動が成った…大量の安定したチャクラ供給が必要な忍術?

もし、風遁・螺旋手裏剣の改良Ver.とすれば、多重影分身が2体いるのが自然だし、第一あの術は風のチャクラ性質が発する音がしますから寝てる子だって起きる(笑)。しかも、発動した術の威力は大地に大穴を開ける強力な術です。その割には静かな修行だったから…。

ここは大外一気にナルトのオリジナル忍術の存在もあると思います。ま、まさか「超ハーレムの術」なんかじゃなくて(笑)、仙術チャクラを感じて発動可能を予見した超攻撃的な新術。これが木ノ葉の大ピンチに駆けつけるナルトの名刺代わりの一発になる事を切に願っておりまする(笑)。

(それに誰にも
見られねーよーにしねーとな)(ナルト)


ここが意味深なんです(笑)。見られてはいけない…から、この術を"禁術指定"された風遁・螺旋手裏剣とする考えもあるし、或いは自来也から"決して誰にも見られてはいけない"と釘を刺されてたとすれば、ミナトが完成させようとしていた「あの術」(第41巻/17頁)とも考えられます。そしてもう一つ、イタチが鴉(カラス)を使ってナルトに託した「力」(第403話「涙」)を利用した術…とか。

「お前にオレの力を分けてやった
その力…使う日が来なければいいがな」(イタチ)



「暗号の"ホンモノハイナイ"…」

一方、木ノ葉の暗号部。フカサクの背中の暗号を未だにああでもないこうでもないと議論を積んでるシカマルとサクラとシホの三忍組。この様子だとナルトが妙木山に発ってからそれ程時間は経過していないかも知れません。今のナルトからはちょっと遡ったシーンかな…と思います。で、なければ妙木山と一般の世界で時間軸にズレがあるとしか思えません。

もし、妙木山と一般の世界で時間の進み方が違うとすれば、妙木山の方が速くて、木ノ葉などの一般の世界は遅い。そうなれば、ナルト達がみっちり修行を積んでも木ノ葉の方はそれ程時間が経過してないとするのもしっくり来ます。それに、時間の密度が違う(妙木山が「密」で木ノ葉が「疎」)のであれば、ナルトの仙術会得も少しは納得できる?

そもそも検死に要する時間が一週間程度(「早くて一週間はかかるだろうな」フカサクの提案より)と勝手に猶予時間を決めたんですが…(汗)。それはペインの九尾強奪作戦には全く関係ないし、逆にペイン側としては少しでも木ノ葉に時間を与えないように事を急ぐと考えるのがスジであり、やはり一週間以内でかなり浅い時間経過と考えるのが良いと思います。

「それならそのペインとかっていう六人は幻術
もう一人いたっていう女の"暁"の術かもな…
そいつが影から物理的攻撃で自来也様を…」(シカマル)

「イヤ…そうは考えにくいわ
フカサクっていう蛙の頭が言うには
自来也様は実際にその六人に
武器で刺されて亡くなられたそうよ」(サクラ)

「まあ…そのペインを三人倒したけど
生き返ったっていうし…
信じがたい幻術の中のような話だけど…」(サクラ)

「"暁"相手に常識は通じねーよ
不死の奴らまでいたんだからな」(シカマル)

シカマルは飛車角コンビを思い出しています。確かに、二人とも「人外」でしたね。飛段は未だに理解不能なホントの「不死」のようですし、角都は初代と闘った経験を持つ長生きさんで、心臓を五つも所有する触手の化け物でした…(汗)。文字通り、二人とも「人でなし」だったんですね(笑)。

「とにかく他の情報が出て来るまで
ある程度のパターンをできるだけ
推測しておきましょう」(シホ)

ま、話の内容からすると解読が終わった直後でしょう(笑)。本編で言うと、第408話「フカサクの提案」辺りですからこっちの時間で言うと2か月は前だ…(汗)。しかし、シホちゃんはまだ牛乳瓶底眼鏡を外してないです。いつか、シホちゃんの「恋愛モード」が炸裂して、コンタクトレンズで、白衣を脱いだら強烈ナイスバディ(自来也だったら鼻血ものの…)ってのが僕の予想なんですが…。



今度は「木ノ葉隠れ情報部」。毎度毎度思うんですが、「情報部」がこんなに大々的に看板背負ってて良いんでしょうか?(笑)そもそも木ノ葉のセキュリティ自体非常に緩いし。これを平和ボケとするのか、平和的と解釈するかは自由なんだけど、やはり有事には心許なくも思えます。木ノ葉の外部機関でしたが「火の寺」などは"暁"の飛段と角都のたった二人に壊滅させられましたよね。

それを「暗部」や「根」と言った特殊部隊が背面で支えてると言う案もあるにはあるんですが、今まで一度もそれが危険を阻止した描写がない…(汗)。イタチの「木ノ葉強襲事件」なんて、「木ノ葉崩し」の直後でバタバタしてたんだろうけど、真っ昼間に木ノ葉隠れの里に賊の侵入を許した挙げ句、好き勝手されて取り逃がしました。その上、カカシは病院送りのおまけ付き…。

(これほどの幻術プロテクトを…
どうりで自白剤が効かないわけだな)(いのいち)

「ダメだ…誰かが頭の中にプロテクトをかけている
これで潜りぬけるのは難しいな」(いのいち)

「おそらくペインとかいう奴の
術か何かでしょう」(いのいち)

「気をつけて下さい
幻術トラップが仕掛けてあるかもしれません」(イビキ)

「ああ分かってる」(いのいち)

自来也の「蛙変えるの術」で蛙に変えられた下忍が人の姿に戻されて拘束具に収まっています。拘束具には術式が張り巡らされてて、暗号班が数名懸かりで拘束具に繋がる制御盤のようなところに掌を当てて作業をしているようです。拘束された下忍の額に手を当てるのは山中いのいち(いのパパ)。<ズズ>っと、秘伝の忍術で捕獲した下忍の精神世界に侵入して調査しているようです。

ちなみに制御盤のような台に両手を置いて念じている(ような)情報部員は尋問される下忍の生命維持を担当してるんじゃないかと思います。何人もいるのは循環器系、呼吸器系、消化器系…と言うように機能が違う系統を分担して綿密に管理する為で、どんな事があっても下忍が死んでしまわない状態を維持してるんだと思います。逆に言うとこれがなければ即死しちゃうくらいの重い負荷をかけてる…ちゅう事ですけど…(汗)。

下忍の精神世界には幾重にも障壁が設置されていて、それがいのいちには無限に続く回廊のように映っていました。どうやら幻術系のプロテクトで自白剤すら無効にする強力な術だったようです。しかし、下忍にまでこんな処置をするなんてのはオカシイ。と言うか、プロテクトをかけるって事は「秘密」を知ってる事になるんだけど、自来也に尋問された髭面の下忍はあまり深くは知らなかった…。

…と言う事は単なるトラップの可能性があります。先の雷忍のジェイですが、あれが希望的観測で"自害"する設定の幻術トラップで、それはある程度「秘密」を知っているからで、自分を殺める事でその「秘密」の漏洩を防ぐタイプの内向きのトラップと言え、怖いのは今、いのいちが潜ろうとしてる雨隠れの下忍のケース。トロイの木馬のような敵を内側から崩壊させる攻撃性を帯びた外向きの幻術?

それで、捜索に潜った敵の術者を幻術にハメて操る目論見を感じます。当然、その可能性をイビキが提示していまして、いのいちも了解していますからヘタ打つ事はないとは思うんですが、相手が相手だけにどんだけ用心しても足りないくらいです(汗)。願わくば、この下忍が意外に貴重な情報を知っているとして、いのいちがそれを拾い上げて生還する流れが希望なんですが…どうでしょうか。



一方、無言の「検死室」。ペイン(弐)の死体は解剖はされていないようです。代わりに体中に刺さった例のピアスが抜かれています。ピアスの素材は刃物の方が刃こぼれするほど凄く硬いらしく、形状はペインが自来也に突き立てた「血刀」(ナル×ジャン的仮称)と似ています。ペイン(弐)の死体が切り刻まれていない事から、ピアスに秘密がある手応えをシズネは感じているのかも知れません。そして、額に汗しながらシズネが必死に顕微鏡を覘いています。

しかし、オカシイ!!(弐)の胸に注目ーッ!!

ペイン(弐)は一度、自来也に妙木山秘伝の石剣で心臓を貫かれた筈なのに、その傷がないです。あの時殺られたのは(弐)(ロンゲ)(六)の筈。その後、復活した(弐)が「結界・蝦蟇瓢牢」で自来也の仕留められシマによって木ノ葉に移送された筈です。石剣で貫かれた三人はペイン(オッサン)が復活させたんだけど、その時、傷を完全に治癒させたんでしょうか?

何故、それを凝(しこ)るかと言うと、自来也が蹴りで潰したペイン(ロンゲ)の両眼は六道が一同に介した見栄切りシーンでも治癒してませんでしたから、石剣に貫かれた胸部がここまで無傷に治癒しているのが受け入れ難い訳です。僕はあの傷をピアスで塞いだのか?と考えてたんですが、そうじゃなくて完全に傷そのものがなくなってる。この体はホントにあの時のペイン(弐)の体なのかから疑わしいです。

ペインの"秘密"はマジに「幻術系」の可能性もある…。

それに雨隠れの下忍の幻術トラップと同様にペイン(弐)にも何らかのトラップが施されている可能性も残ります。不安な気持ちで一杯になってしまいます。シズネなんか僕のお気に入りなんだから、何かあったら…と思うと、もうオチオチ眠ってられませんがな…。こんな危険な任務に三人しかいないし…。木ノ葉の有事のセキュリティってやっぱオカシイです!!(滝汗)

「ここより世界に痛みを」(ペイン・弥彦)

ペインの木ノ葉強襲のタイミングについて…妙木山と木ノ葉(一般の世界)で時間軸のズレがないとすれば、周辺の描写からすると、ナルトの仙術会得の前と考えられるので、ナルトがペインの阻止行動が取る事は出来なくなります。フカサクが綱手に預けた連絡蛙が妙木山に来た描写はなかったので、やはり時間軸のズレや密度の違いがないと説明が難しいです。そこをフカサクが上手い事、ナルトに説明する描写で納得させて貰いたいところですが…。

そして、いよいよ真打ちのペイン六道の登場です。恐らく木ノ葉隠れの里の高い塀の内側。既に何人か木ノ葉の忍がペインの餌食になっています。こう言う「殺し合い」を描いてる作品なんだけど、ペインが絡むと、ただ殺すだけで、お互いを認め…認め合うような関係性が皆無なのが嫌なんです。自来也との一戦では当初、自来也を心底、懐かしんだり…多少なりとも感情や機微があったんだけど、六道になってからはそれもなくなってしまった…。

人は他の生き物の「生」の上に成り立っていて、それが「いただきます」と言う謙(へりくだ)った考え方になっているんだけど、ペインにはその認識がないのが気に食わないんです。そりゃ生きるって戦いそのものだから、誰かを傷付けたり、不幸にしたりもするものです。でも、それは自然や世界と言う大いなる容れ物の中に自分が生かされる事に対する認識…「感謝」と言う気持ちがあって、初めて許容されるものでなければならない…と、僕は考えています。

その部分に対する認識の欠落が、ペインの口にする「痛み」が独りよがりに聞こえる理由です。誰だって生きてる以上は程度の差こそあれ、辛かったり苦しかったり…痛かったりするものです。それを自分だけが一方的に「痛み」を感じて、それが腹立たしいから他者にも「痛み」を与えようとしてるんだとすれば、間違ってる。セコい!!だから、そんなペインが僕は無性に嫌いなんです。で、何気にサスケがそっち方向にシフトしてるのが辛い…のね。

何か…怖い夢見そうです。夢の中の"暗殺者"…が、
逃げても逃げても追いかけて来る悪夢みたいな…。


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サスケは何故、"第一部の第七班"を想い出したのか?

  
「ホラ!サスケ
さっさとウチに噛みつけ!」(香燐)

「お前は死なせない…
君麻呂の形見だからな」(重吾)

「ここはボクがやる
今のうちに逃げろ!」(水月)

「……」(サスケ)

僕は感動したんだ!!あの八尾をやっつけた"天照"…その土壇場でサスケが感じた「万感」(=心にわき起こるさまざまの思い)に…。それまでバラバラでチグハグで、コイツら一生まとまんないんだろうな…と、トホホになってた"鷹"が、互いを思いやり、身を呈して守るほどの間柄にまでなった…その経緯を踏まえたサスケが心の底から捻り出した「万感」に、僕は胸を詰まらせたんだ…。

「水魚の交わり」

第417話「雷影、動く!!」では瓦礫のアジトで休む"鷹"に重吾が何とも美しい言葉でその様を炙り出しました。水があるから魚がある。魚が居るから水も寂しくない…一部、私的な解釈を交え、僕はその美しき言葉にも激しい感動を覚えたんです。喉の奥から何かが逆流して来て言葉に詰まるような、ちょっとこっ恥ずかしいウルウルがあったもんです(笑)。

「…うちはを差別し!
両親を兄弟に殺めさせ!
そのイタチを追い込み殺した上層部も!
そして千手を慕う木ノ葉の連中も!
全てがクソのはきだめだ!
全てが復讐の対象だ!!」(サスケ)


賢くて「本心」をストレートに明かさないサスケが、あの土壇場で見せた「万感」。あれこそサスケの「本心」だったんじゃないか?僕としてはそう考えたいんです。だから、マダラ(トビ)が見せたサスケとの会談の回想(第416話「ド根性忍伝」)で、サスケが木ノ葉全てが復讐の対象とするのにマダラ(トビ)に対する気遣い、或いは戦略性みたいな機微を感じていたんです。

それが「水魚の交わり」が重吾の口から出た後(多分、残りの三人は「どんな意味だっけ?」と内心ビクビクしてた筈です…笑)、サスケは自分の万華鏡に宿った「新しき力」に心酔するような描写を見せ、ほのぼのと歓談する水月、香燐、重吾を尻目に一人ドス黒くズブズブと闇色に染まって行くようで怖かった。「木ノ葉を潰す」がやはりサスケの「本心」なのか?と不安になってしまいました。

しかし、あの八尾戦の土壇場でサスケが垣間見せた「万感」は"鷹"の友愛に対する明らかな呼応でした。そして静かに目蓋を降ろし思い出したカカシ、ナルト、サクラの姿。それがサスケの万華鏡に"天照"を灯した「力」だったと、どうしても僕には思えるんです。つまり、あの「万感」こそサスケの「本心」であるのだと思いたいのです。

しかし、あの時、思い出した第七班。若き日の(まだ20代なので…)カカシ先生。それに幼きナルトとサクラ…。恐らく第一部の幼さを残したサスケがこんなにも汚れちゃうまえの…それくらい前のカカシ班だったように思います。それをサスケは何故、あの土壇場の生きる死ぬかの瀬戸際に思い出したんでしょうか?そのサスケの心模様は…。


先ず、サスケが出した"天照"…。あれはイタチからの「コピー」だったと、僕は考えています。「イタチVSサスケ」でイタチがサスケに繰り出した"天照"と"月読"をサスケは自らの写輪眼でコピーしていて、それが自分に万華鏡写輪眼が備わって使用可能に…と、そんな感じの理屈です。でも、じゃもっと早い段階で使えば良かったじゃないか!となる訳ですが、そこがサスケの良いとこと、僕は思う訳。

サスケは自分との闘いでイタチが逝ってしまったことを心底、後悔して後悔しまくって万華鏡の開眼しました。もっともイタチはそれを狙って、サスケを殺さずに怯えさせ、大蛇丸や呪印を引き剥がしつつサスケを追い込んでみせたんですが…。しかし、現実問題として自分の責任でイタチは倒れた。そしてそれで得た「瞳力」…サスケはその「力」を恐れたろうし、呪いもした事でしょう。

サスケには躊躇(ためら)いがあった…?

だから、"月読"だって尋問に利用したり、キラビに放ったのも拘束程度の威力に止め、精神崩壊に追い込むような苛烈な威力ではなかった(だから、簡単に返されて雷犂熱刀の餌食になってしまった…汗)。で、"天照"もコピーして発動できる事は判ってたけど使わなかったのです。それはコントロールしようにも強烈すぎる「力」だったからです。多分、消し方も知らなかっただろうしね…最初はね。

しかし、八尾の圧力は"鷹"を崖っぷちに追い込んだ…。あそこでサスケが"鷹"の面々の献身を思い出し、第一部の第七班の姿を思い出したのは、その自分には過ぎたる「力」="天照"を使うべきなのか?否か?を真摯に考量した結果なのです。そして、サスケの「決断」を後押しした「万感」が去来する訳です。だから、"天照"を発動したサスケを見た時、僕は目頭が熱くなったんです。

サスケが万華鏡写輪眼のもたらす強烈な瞳力を使う意味を感じた時、イタチがサスケに、どんな気持ちで"天照"を放ったのか?それをサスケは噛み締める事ができたんだと思うんです。そして、仲間を守る為。そして、第一部の「第七班」の三人の笑顔を想い出しながら、サスケは理不尽なほどに強力な「力」を使うべきだと判断を下したのです。その瞬間、サスケはイタチの「呪縛」から解放された…。

サスケはイタチに許された…!

だから、あの「万感」には大いに感じる所があったのに、サスケの隠し持つ"ドス黒さ"は、その清らかさとは真逆にあるんです。それで、サスケの「本心」が見えなくなってるんですけどね。これを考え出すと切りがなくてまた深淵に墜ちて行きそうなので、グッと堪えて話を進めますね(笑)。しかし…あの「万感」で、サスケは何故、第一部の第七班を思い出したのか……?……何故なんだろう?


サスケの里抜けって第一部の…単行本で言うと21巻辺りです。時勢的には、木ノ葉崩しで三代目を失い、木ノ葉も甚大な被害を被り、木ノ葉は人手不足で、仕事のできるカカシなんかはいろいろと忙しい立場だった頃です。サスケがナルトと衝突して劣等感が増殖…自棄起こしそうな不穏な雰囲気で、カカシはそれに片手間風に対応してみせた…片手間風の「風」が大切なんで…そこは…一つ(汗)。

大蛇丸も抜け目なく、音の四人衆を擁する編成でサスケにちょっかいを出そうとしてて、かなりややこしい流れだったんです。カカシが「片手間風に…」って言うのはカカシの屈折した部分でもあるし、気遣いの極地とも言える優しさなんですけど、屈折しまくったサスケには通じる筈もない…そんなチグハグな二人のやり取りが、20巻の108頁から始まる「音の四人衆」に描かれています。

「チッ」(サスケ)

「………サスケ
復讐なんてやめとけ」(カカシ)

「ま!こんな仕事柄
お前の様な奴は
腐る程見てきたが
復讐を口にした奴の末路は
ロクなもんじゃない…
悲惨なもんだ

今よりもっと自分を傷付け
苦しむことになるだけだ


たとえ復讐に成功したとしても…
残るのは虚しさだけだ」(カカシ)

音の四人衆が今にもサスケに接触しようとしたのを知ってか知らずか、カカシがサスケにアクセスします。ナルトと衝突してやや鬱に考え込むサスケをワイヤーで拘束。もし、これが敵との遭遇だったらサスケはこの瞬間死んでた訳で、カカシはそれも教えときたかったんでしょう。サスケも分ってて、結構歪な表情でカカシに対応します。この頃のサスケの顔ってイケてないんですよね(笑)。

で、カカシって「予言か何か出来んのかい!!」って突っ込み入れたくなるくらい今の"ドス黒い"サスケを言い当ててるんですよ。これってイタチとの決着がついて、マダラ(トビ)の儀式を経た後、マダラ(トビ)がサスケに「本心」を確認した回想(第416話「ド根性忍伝」)の"ドス黒い"…「今」を確実に言い当ててると思います。

暗部にいたカカシですから、イタチがどんな忍でどんな人となりだったとか、何をしたのか?なんてのはサスケよりもよーく知ってたろうし、サスケを見つめるカカシはかつての自分…神無毘橋の過ちに身を焦がす自分自身を見てるような嫌悪感すら感じます。これは近親憎悪にも近い。そんな悲喜交々(ひきこもごも)がカカシにはあったわけで、それが「片手間風」の「風」の部分の由来です(笑)。

自分だったら、真っ直ぐに突っ込んで来られたら嫌だな…と言う経験値がカカシにはあって、だから、こんな風に近くにいるのに遠くで話すような冷たさを醸し出すのだし、カカシの眼は死んだ魚のように虚ろにも感じられるのだと思います。これは演技ですから!ホントはカカシだってサスケを抱き締めたかったと思うんだけど、それが出来ないから「片手間風」になっちゃう訳だ…(これが後の「まっカカ」に繋がって行くとは…)。

「アンタに何が分かる!!
知った風なことを
オレの前で言ってんじゃねーよ!」(サスケ)

「まぁ…落ち着け…」(カカシ)

サスケの論調は結構ブレが少ないんです。言ってる事は分る。同じ事をナルトにも言ってましたけど、カカシは自分の事をサスケには何一つ教えてませんからね。何せ「素顔」すら曝してませんよね。これって子供に語らないオトナの「静かな主張」じゃないかって常々考えてるんですけどね。サスケは未だ子供だからナルトに文句を言う勢い…。流石に、これには「落ち着け」となるんだな…(笑)。

「何なら今から
アンタの一番大事な人間
殺してやろうか!」(サスケ)

「今 アンタが言ったことが
どれほどズレてるか
実感できるぜ!」(サスケ)

実は…第416話「ド根性忍伝」のマダラ(トビ)とサスケの会談シーンの回想でこの言葉をサスケが言った事って「もっともだな…」と思ってしまったんです。僕は…。憎しみや悲しみって連鎖しちゃうから、それじゃいけないってのも分るんですけど、同じ痛みを他者にも感じさせたい!…って気持ちは誰にもある。実際は理性や分別がそれを制止するんですけどね。

でも、サスケの「本心」を考え進める内にこの描写を想い出して、やっぱりサスケは成長してないな…ってちょっとガッカリしちゃったんです。成長してない筈はないんだけど、気持ちの一部分が今もこの時のまま踞(うずくま)ってるって言うか、この大きな樹に今もカカシのワイヤーで縛られてる…ような気がしてならないんです。

「…………」(カカシ)

「そうしてもらっても
けっこーだがな…
あいにくオレには一人も
そんな奴はいない
んだよ」(カカシ)

「……」(サスケ)

サスケはカカシが「(大切な人は)一人もそんな奴はいない」と言われて、多分、多分ですよ…「オ、オレは?!」って心の片隅で叫んだと思うんです。カカシにとって自分は「大切な人」じゃないの?って、この時ばかりは洋式だと思ってたドアが和式のスライド式だったみたいな(笑)驚きがあったんだと思います。有り体に言っちゃうと、サスケはカカシをめちゃくちゃ大切に想ってたってこってす…(薄笑)。


「もう……みんな殺されてる」(カカシ)

「オレもお前より長く生きてる
時代も悪かった
失う苦しみは嫌ってほど知ってるよ」(カカシ)

「………」(サスケ)

カカシに失敗があったとしたあら、この部分のお茶の濁し方なんです。悲しいのはお前だけじゃない…と簡潔に言えば良かったんだけど、そこにカカシのめちゃくちゃ遠回し(一般的には"回りくどい"と言ったりします…笑)な愛情表現があって、こんな風な大人語になってしまった。この時はカカシも辛かったのかも。カカシの胸にだって抜けてない太い棘(オビト)が刺さったままだしね。

このカカシの暖かさを受け入れられないからサスケは木ノ葉を抜けたんだし、この先回りするような暖か過ぎる愛情の持ち主であるが故に、サスケにもっと近寄って捕まえてあげることが出来なかったカカシがいる訳です。カカシは自分の経験があるから、サスケの堕天は不可避と内心は諦めてたっぽい…と、僕は考えてます。きっとカカシもそうだったから。カカシも過去に縛られる一人だから。

カカシのこの突き放したようなベタベタしなさってのは、自分が嫌だと思う事をサスケにしないだけの話で、カカシがそう思ってしまうほど、サスケは自分(カカシ)に似てるのです。その達観が最初っから諦めを帯びた雰囲気に混入しています。そもそもカカシって自分の傷で一杯一杯な人だからこんな事してる場合じゃないんだから、仕方ないっちゃ仕方ないと、僕には思えるんですよ。

「ま!オレもお前もラッキーな方じゃない…
それは確かだ
でも最悪でもない」(カカシ)

「!」(サスケ)

「オレにもお前にも
もう大切な仲間が見付かっただろう」(カカシ)


「………」(サスケ)

カカシはサスケに「"今"を生きろ!」と訴えてる訳です。それって「"過去"に縛られるなッ!!」って事なんですけど、木ノ葉隠れの里の中で、それが一番出来てないカカシが、どのツラさげてそんな事言えるのか?ってアングリしちゃう?(笑)多分どんだけ突っ込んでも突っ込み切れない(笑)。でも、案の定、子供のサスケはそこまでは考え及ばない…これには助かりました(笑)。

ま、冗談は差し置いて(←エッ?冗談だったの?)、サスケは素直にナルトやサクラの笑顔を想い出してるんですよ(第20巻/114頁)。可愛い…。そしてこの歳の頃…多分、サスケの"天照"の「万感」で出て来た頃かなと思います。やっぱり、サスケの意識は"鷹"を率いてブイブイ言わせてる今も、この大木に縛り付けられたままだ…この場所で踞って泣いているんだ…。

「失ってるからこそ分かる…
"千鳥"はお前に大切なものが
出来たからこそ与えた力だ

その力は仲間に向けるものでも
復讐に使うものでもない

何の為に使う力か
お前なら分かってるハズだ


オレの言ってることが
ズレてるかどうかよく考えろ」(カカシ)

「…………」(サスケ)

カカシは、懇々と説教したらさっさとサスケを解放して、サスケを一人にしてどっかにいっちゃうのです。忙しいってのもあったんだけど…ね。でもやっぱ諦めてたんだろうな…と思います。この後、音の四人衆が接触して来てコテンパンにやられて呆気なく里抜けに走るんだけど、カカシはここでサスケと「今生の別れ」を迎えるのです…今のところは…ですが。予感めいたものはあったと思います。

この教えが「万感」を生み出した!!

だからなのか、カカシはとても大切な事をサスケに告げています。カカシは明らかにサスケに託したんです。そして、それをサスケは今も大切にしている…筈です。筈だと思いたい。何故なら、それが「千鳥」であり、「何の為の使う力」だからです。恐らくサスケは無意識かも知れないけど、この言葉を噛み締めてるんだと思います。だから「千鳥」を大切に自分なりに発展させてるんじゃないでしょうか。

そう言えばデイダラと殺り合った時に、デイダラが「雷切」と言うのを、「正確には千鳥という術だかな…」(第40巻/38頁)とワザワザ訂正していましたよね。サスケにとっては忙しい闘いの最中とは言え捨て置けない内容だったんですね。サスケがどれだけ「千鳥」を大切にしていたのか?カカシの残した言葉を大切にしていたのか?が分る描写だったのかな。


「ありがとう…」(サスケ)

サスケの実際の里抜けを先ずはサクラが阻止しようとしました(第21巻/24頁)。詳しくは「サスケは何故、サクラに"ありがとう…"と言ったのか?」で赤裸々に考察してまして、まだ読んでいない方は是非とも読んで頂きたいです。サスケは、サクラにしっかりと「ありがとう」と言えました。自分の行いをちゃんと認識出来ていた…だからサクラに礼が言えたんです。

「ナルト…」(サスケ)

「………」(サスケ)

「オレは…」(サスケ)

「ぐっ…!」<ビキィ>(サスケ)

終末の谷でナルトを打ち破り振り切ったサスケ(第26巻/140-142頁)。薄氷の勝利ではありましたが、サスケは確かにナルトとの勝負に勝利し、殺す事すらできる状況でした。しかしそれは為さなかった。そして悲しい雨が降る中でナルトの顔に自分の顔を近付けるシーンが残されています(第26巻/143頁)。これは何なんだろう?って、僕はズーッと考えてました。

結局は子供的な発想で、眼をくっ付けたら「何か」が起こるお伽噺みたいな期待感があったんじゃないかと思うようになりました。魔法みたいに、「一番大切な友達を殺す」なんてなくても、眼を合わせたら「何か」が起こるような気がしたんじゃないかと。サスケにとってナルトは「お前は最も…親しい友」(第25巻/165頁)であったのは揺るがない事実ですし。サスケにはナルトも大切な人だった。

つまり、これはサクラに言った「ありがとう」と同じ。自分は間違っていると言う認識。でも、どんなに間違っていてもやり抜かねばならないと言う決意。それをナルトにもちゃんと伝えたと言う事だと思います。早い話が、サスケはサクラにもナルトにも「お別れ」が出来てるんです。荒っぽくてぶっきらぼうで一方的かも知れないけど一応、サスケの中では区切りがついている訳です。


でも、カカシにはそれがなってない。それはカカシが「片手間風」に言う事だけ言ったらサッサとどっかに行っちゃったから…。サスケはカカシには「ありがとう」を言えてないんです。ましてや「さよなら」なんて、とてもとても…。だから、サスケの心はあのワイヤーで拘束されて説教された樹の上に留まったまま。あの場所で踞り一歩たりとも動けないでいるかのようなのです。

「ナルトか…お前までいたのか」(サスケ)

「………」(ナルト)

「ならカカシもいるのか?」(サスケ)

天地橋任務での追撃で大蛇丸のアジトを突き止めてやっとこさサスケに再会したところです(第34巻/136頁)。実はこの少し前にサクラとも逢えてたんですが、ナルトを見ても眉一つ動かさず、「まで」と来たもんだ(笑)。で、その勢いで「「カカシも」に傾れ込むんですね(笑)。そして、カカシの代わりにヤマトが居てムッとしちゃうんです。クールなサスケにしてはやや意外な反応で、何をか言わんやでした。

サスケは明らかにカカシに逢いたがっているのです。だって、ちゃんとお別れ出来てないから。それは母子分離がちゃんと出来てない幼児にも似てて、カカシの「片手間風」な対応がもたらした功罪とも言えます。サスケの想いに区切りがついていないカカシに対して心が残っている…だから、あの"天照"の「万感」で第一部の第七班をサスケは想い出したんじゃないでしょうか。

「…今ならアンタの言ってた事も
少しは分かる気がするよ」

そう言えばアスマがこんな事をヒルゼンの墓前でブツブツいってましたっけ(第35巻/95頁)。サスケもそこそこ汚れちゃったし、少しは人生の憂いも酸いも味わいましたし、凄く強くもなった。背だって伸びたし、千鳥だってこんなに使いこなしてる…そして「今だったらカカシ先生の言ってた事も少しは分るよう気がする」とか…カカシに伝えたいんじゃないかな…。

そして、あの「万感」で達した「力」の発露への回答。あの時、"天照"を使う事を許したサスケの「心」。それが結局はカカシの教えに符合していた…。今更遅いかも知んないけど、カカシにはもう一度逢って謝りたい…。サスケなりにちゃんと区切りをつけたいんだと思うんです。だから…第一部の第七班の姿を想い出したサスケにはオトナの後悔が滲んでいるように感じてならないんです。

サスケはカカシを理解できたんです。

つまり、自分が間違ってる事をサスケは認識しているのです。だから、サスケの"天照"の「万感」には一縷の希望を感じてなりません。今は「ドス黒い」方向に転んでいるサスケだけど…未だ持ち直せる可能性があると思うんです。サスケの「本心」は確かにあの「万感」にあった。ならば、サスケを更正させられるのってやっぱりカカシ先生じゃないのかな…なんて考えて…

それはそれで怖かったり…(汗)。

  
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第417話「雷影、動く!!」


<ズズ…>(ナルト)

<バチン>「イテェー!」(ナルト)

「もっと集中せんか!
体がわずかだが動いとる
"動くな"を忘れるな!」(フカサク)

「う~油を使わねーとこうも難しいとは
思わなかったってばよ…!」(ナルト)

「当たり前じゃ!油なしで
そう簡単にいくと思うなや!」(フカサク)

妙木山の仙術修行は第2フェイズに突入。ナルトは蝦蟇の油を使わずに自然エネルギーを取り込む修行に取り組んでいるようです。フカサクも蝦蟇の油での修行の終盤は「ハタキ棒」を使わずに済んでいたんですが、ここでまたナルトを叩いています。しかし、それは蝦蟇の油無しでもナルトが自然エネルギーを取り込む事が出来る証拠で、少なくともナルトには自然エネルギーとは何ぞやは理解している。

恐らく蝦蟇の油での自然エネルギーの取り込みは油の量で自然エネルギーの取り込み容量が判断できるようなヒントがあったのに対して、蝦蟇の油なしでの自然エネルギーの取り込みはその容量の判定が難しく、体内の忍術チャクラとのバランスが取り難いのでしょう。フカサクが言う「動くな」にそのコントロールの極意があって、フカサクはそれを何とかして伝えようとしているようです。

「………」(ナルト)

「微動だにしてはいけん!」(フカサク)

「あのさ…ちょっと思たんだけど…」(ナルト)

「何じゃ?」(フカサク)

「戦う時にはこの油を持っていけばいいじゃん!
そうすりゃ自然エネルギーを油なしで取りこむ修行も
必要ねーしさぁ…」(ナルト)

もしかしたら自来也の仙人モードは蝦蟇の油の代わりにフカサクとシマ(姐さん)が自来也の体と一体化する事で蝦蟇の油そのもの(フカサクらの体液?)か、蝦蟇の油を塗ったのに相当する状態を作り出していたんじゃないでしょうか。フカサクがそんな情報はこの時点では漏らしないのは、それをナルトに教えてしまうと修行に対するモチベーションが低下してしまうからです。

フカサクが自来也に「そろそろ一人で仙人モードに変身出来るようになれんといけんで」(第41巻/115頁)と言っていました。自来也の仙人モードがフカサクらの補助なしで成立しなかったのが、蝦蟇の油なしの修行をクリアできなかった痕跡とすれば、自来也のペインに対する敗北を知るフカサクとしてはそれ以上を目指さねばならない決意があるののだと思います。

或いは、ミナトが仙術修行を行っていたとして、素の状態で仙術を発動出来るレベルの修得がなっていたと仮定して、その子であるナルトにも到達可能な見極めがあるのか?はたまた九尾を内包するナルトの筐体(八卦の封印式を含む人柱力=器)へのフカサクらの憑依が不可能な状況が、この一分一秒を争うような局面でも、この過酷な修行にナルトを課すと言う考えもあるでしょう。

何れにしてもフカサクはナルトを強くする目的で修行をつけています。それはナルトが背負う運命。それがもたらす戦いにナルトが押し流されない為です。ここでナルトを見つめるフカサクの視線が険しかったり、容赦なく「ハタキ棒」でナルトを打ちのめしたり、厳しい修行を課せるのは、予言云々は勿論あるんでしょうが、その行いには歴然とした「親心」が存在します。

ナルトは自来也の愛弟子…つまり、大蝦蟇仙人の予言が付託するところの「予言の子」であります。同時にミナトの実子でもあり、フカサクにとっては幾重にも折り重なった歴史の集大成であるかのような存在なのだと思います。そのフカサクが教え導くナルト。それをフカサクが時折、静かに見つめます。その「間」に妙に目頭が熱くなるのは、そこに深い「愛」を感じてならないからなのです。

「そりゃ無理じゃ」(フカサク)

「何で?」(ナルト)

「ここの油は妙木山の気候以外では
すぐに蒸発して気化してしまうのじゃ」(フカサク)


「ゲッ!そうなの!」(ナルト)

「…言うたハズじゃ!
油はきっかけを掴むためのものじゃと」(フカサク)

「オ…オッス!!」<シュビッ!>(ナルト)

ナルトのグッドアイデアも敢えなく空振り(笑)。以前、「蝦蟇の油最強武器説」があって、この油をペインに<ピューッ>っとかければ岩蝦蟇化して一件落着みたいな考えもあって、でも、それなら何で実際にフカサクらが使わないのか?と疑問に思ったんですが、ま、この制約が存在したんですね。蒸発するって事は容器で運ぶ事は出来てもかけたり塗ったりはできないからね。

逆に、ナルトが妙木山で修行する以上はペインや"暁"が強襲して来る事もないでしょう。ここでは蝦蟇の油が使えますから、ペインが仙術使えるなら別ですが、そうじゃなければ圧倒的に不利だし。もし妙木山には侵入したら一網打尽だな。もっとも、迷いの山があるので来たくても来れない?しかし、山の中で道に迷って焦るペイン六道と小南は見てみたい気分ですけどね(笑)。

「ナルトちゃんはまだ集中力が甘い!
なめきっとる!」(フカサク)


「イヤ…そんなことは
こう見えても集中するノウハウなら
前の修行で…」(ナルト)

「ワシについて来い!」(フカサク)

「何だここ?」(ナルト)

フカサクはナルトのちょっと軽めの若者的反応(ノリ)にややイラッと来たかのように修行場所を変えます。蝦蟇の油は使わない訳ですから蝦蟇の油の滝のある場所に固執する必要もないと言うのもありますが…。フカサクがナルトを導いた場所は針のような尖った岩が集まり山の態を成すような地形で、その麓(ふもと)?には岩の大きなタイルが沢山積み上げられていました。

「ちょうどこれぐらいじゃのぅ…」(フカサク)

「ナルトちゃんも続け!」(フカサク)

「!?」(ナルト)

フカサクはその岩のタイル…ちょうど座布団くらいの大きさ…を両手に一枚ずつ持ち、その尖った針山を<ピョンピョン>と軽快に駆け上がって行きます。そんなに軽い物じゃないんだろうけど、仙術が普通に使えるフカサクには他愛もない事なのでしょう。ナルトもそれに追従し、針山の切先に岩のタイルを乗せ、そこに座る修行をするみたいです。

「うわっ!」(ナルト)

「動物としての流れを止めるんじゃ」(フカサク)

針山の先に岩のタイルをどうやって乗せて、それにどうやって座ったのかは描写がなくて分りませんが、これに座れただけでも大したものです(笑)。しかし、フカサクはもっと凄くてナルトが<グラグラ>と揺らいでいるのに対して微動だにせずに安定しています。普通に考えてこの状況は怖いです。不安定極まりないし、落ちたら針山に串刺しで間違いなく死んじゃう…。

でも、そんな状況にあっても揺るがない平常心。それが自然エネルギーをコントロールする「鍵」になると言う事なのでしょう。フカサクはこの修行でナルトにそれを伝えようとしてるのかも知れません。でも、この修行…死と隣り合わせみたいなのって、自来也が口寄せ修行でナルトを谷底に突き落としたのと似てます。ガマブン太を呼び出した…あの谷落としに。

「バランスのとれる一点で己を見つけ出し
動かず自然と調和せい!」(フカサク)


「………」(フカサク)

「うわ!」(ナルト)

<シュルル>(フカサク)

「!?」(ナルト)

「た…助かった…」(ナルト)

案の定、未熟なナルトはバランスを崩して落ちてしまいますが、フカサクは舌を長く延ばしてナルトを絡めとります。それでもフカサクのタイルは針山の針先の一点でバランスしていて少しも揺るがない。この修行もその盤石のフカサクの力量があったればこそ成り立つ訳です。フカサクはナルトを完璧に守れる自信があったからこそこの修行を行ったのだと思います。

だから、自来也がナルトを谷底に突き落としたあの修行だって、もし万が一にでもナルトが九尾のチャクラを引用出来なかった場合に備えて、ガマケンさんあたりが谷底に待機しててナルトを受け止める手筈はあったんじゃないかと思います。フカサクにして自来也ありきで、フカサクと自来也は凄く似ている…と思えてなりません。「信頼」と言う"絆"…確かにそこに「愛」はあったのだ……。

「自然エネルギーを取りこむのは
"動くな"ができてからじゃのう」(フカサク)


勿論、戦いの方法としての仙術を修得中であり、その前段階の自然エネルギーの取り込みについての修行を付けてる訳ですが、戦いとは動的な流れの中にあるもので、「動くな」はそれには反するんです。しかし、この針山修行の死と隣り合わせの状況で尚も平常心を保てるようなセルフコントロールの極地…「明鏡止水」に至る境地を開拓しようとしているのだと思います。

かつてミナトがカカシ外伝の神無毘橋の戦いで見せた"凛"とした態度や戦局を一変させてしまうような無双の強さや速さ…それらが非常に"静か"に感じたのは、フカサクが教えようとする「平常心」があったればこそと思うと、ミナトもフカサクに師事してこんな風に修行したように思えて仕方ないです。飛雷神の術ももしかしたら仙術の一種だったんじゃないか?とすら思えます。

じゃ、何でフカサクはナルトにミナトの名を告げたり、引き合いに出してナルトを煽ったりしないかと言うと…四代目火影の実子ともなれば血統としては完璧。もしも、そんなナルトの素性を明かせばナルトは甘えもするだろうし、慢心しちゃう可能性だってあります。フカサクも自来也もナルトを愛しているけど、愛してるからこその距離感があるのだと、僕は考えます。

この修行は自然エネルギーの取り込み、それを利用した仙術を会得すると同時に静かな心…境地を得る精神の鍛錬でもあると言えます。ややもすると落ち着きのないナルトにはピッタリの鍛錬であり、サスケに大きく水をあけられた現状を打破するには必須でしょう。ただ「極意」とされる境地にインスタントに辿り着くのは何とも狡い…(笑)でも、ナルトも色々と忙しい立場故、平に…平に……(笑)。

だから、フカサクが言う「動くな」の深さにナルトがどんな風に気付くかが肝心と言えます。果たしてそれが、自来也やカカシが理解不能に陥ったナルトの「天然」によるものなのか、柱間から続くであろう(←仮説です。あくまでも仮説…)「血」の為せる既知なのか?その描写は欲しいところです。それをどんな風に描くのか?キッシーのファンタジスタに、僕は期待しています。



さて、場面は変わり水辺の小島?瓦礫(がれき)が僅かに水面から突き出た怪しい風景。瓦礫の下のドア。大蛇丸が好みそうな…如何にものアジトのようです。大蛇丸は音隠れの里と平行してこのようなアジトを多数所有していて、居場所を頻繁に変える事で木ノ葉隠れや"暁"の追求を逃れていたようです。香燐は南のアジトを任される腹心の部下でしたから、自由に使える施設はある程度把握していたんでしょう。ここは仮に「瓦礫のアジト」と呼ぶ事にしましょうか。

「何でボクの首斬り包丁を置いてきたんだよ!」(水月)

「うるせーぞ水月!
てめェを連れ帰っただけでも
ありがたいと思え!」(香燐)

瓦礫のアジトの一室。大きな水槽に太い配管。窓がないので地下の実験室っぽい雰囲気です。しかし、水月の首斬り包丁は置いて来ちゃったんですね。サスケの草薙だって自動で帰還する能力があるようだし、マダラ(トビ)が気を利かせて取って来てくれるかも知れないしね。一応、マダラ(トビ)は水影だし、首斬り包丁って「霧の忍刀」の内の一振りだから、全く関係ない訳じゃないしね。

香燐は見事に回復していますね。彼女自身は負傷はなかったようだし、それと言うのも(多分)水月が庇ってるんですよ。「何度も」と水月が自分に呆れてましたから。重吾だって混戦の中、香燐を抱えて逃げ回ったしね。ここで水月が水槽に入ってて、香燐がピンピンしてるところを見ると、水月には噛ませてはいないようです。ところで、香燐のポニテは良い!!何気に好感度アップでーす。

「なんだよその言いぐさ!
香燐だって気絶してたくせに!」(水月)

「ウチはアンタらを守ってそう
なたんだよ」(香燐)

「お互いを庇い合ってそうなった…
オレ達は水魚の交わりというべき仲間だ
そういがみ合うな」(重吾)

水槽の中で水月が元気にはしゃいでいます(笑)。八尾のチャクラ砲を身を挺して防いだ水月は一時は水飴だかゼリーだか、プリプリのフニャフニャになってましたが、こうして回復を図っているようです。香燐も元気に毒吐いてるし、重吾は子供体型(一説によるとその筋では「受け」っぽくなったと好評?…笑)で配管に腰掛けてるのがめっちゃ可愛い!!(実はキュンキュンきています…エッ?!)

ま、何はともあれ"鷹"は全員無事だったちゅー事ですね。ホッとしました。八尾との闘いは"鷹"を子供からオトナに変えたと思うんです。オレがオレが…ってのから脱皮したと言うか、文字通り"蛇"から"鷹"に生まれ変わったような良い意味の成長を感じます。そして、それを一言で言い得たのが重吾でした。アンタ、こんな難しい言葉、何処で覚えたの…僕はお初だったんで潜って調べました。

水魚(すいぎょ)の交わり:(大辞泉)
《「蜀志」諸葛亮伝から。劉備が諸葛孔明と自分との間柄をたとえた言葉》水と魚との切り離せない関係のような非常に親密な交友。

水があるからこそ魚が暮らせる。"鷹"の誰しもが自分たちが互いに魚であり水であった…誰が欠けても生きて行けない…深い繋がりがある仲間になった…それに気付いた訳です。互いが互いを思い遣る…友愛を重吾は一言で美しく言い切った訳です。重吾はもしかしたら読書家だったのかしら?それとも大蛇丸が教えたのか?何にしても美しい言葉ですね。

私的解釈になりますが、「水」だって寂しくて「魚」(=生命)を生み出したと思うんです。「魚」は「水」を豊かに幸せにする存在だと思う訳です。だから、「魚」だけでなく「水」だって感謝してるんだと僕は考えます。それをして、お互いが「水」であり「魚」だと。これが社会や世界のあるべき姿でしょう。自然が示す無駄のない共存。微妙にナルトの仙術修行にも通じますね。

生き物は無駄な血は流さないものです。ライオンだって生きる為だけに狩りをすると言います。そこに生きる為の「本能」こそあれ、過ぎたる「欲望」は存在しないのだと思います。それが自然であり、自然が自然たり得る「調和」を成していると感じます。この自然界の中で人だけが「欲」を持つ生き物なのだとしたら、人こそが自然にとっての「悪」と言えますまいか?

しかし、重吾の投げかけた言葉がこの場を支配するかのようにしっとりと落ち着かせ、心が暖かくなったように、人は謙(へりくだ)った考え方や、清らかな一面も併せ持つ生き物であります。一人一人が「水魚の交わり」に感じ入り、いつの日にかお互いを大切に思い、生き物としての「本来の姿」に回帰すれば世界はどれだけ平和で穏やかになる事でしょう。

そして、それをマダラ(トビ)が願っているのだとすれば、それを何とするのか?あの雨隠れで息んだマダラ(トビ)の姿をどんな目で見るべきなのか?増々、判らなくなって来ませんか?これが「善悪」で考えると『NARUTO -ナルト-』は見えない…とする僕の持論であります。深いでしょ。ハマるでしょ…。『NARUTO -ナルト-』ってだから凄い作品なんですよ。

そして、いつもは口うるさい香燐や、一言多い筈の水月が何ら異論を申し立てずに重吾のこの言葉を承認しています。きっと、意味なんて分らなかった。ましてや語源なんて知らなかった。それでも八尾との闘いを経た"鷹"の面々にはこの言葉の「美しさ」は理解でたんでしょう。 ま、「それ何て意味?」と尋ねるのも癪だったんでしょうけど…ね。心地が良い…心が穏やかに澄み切っているようじゃないですか…。

「分かったよ
ところで本当に尾獣の力は
もらえるのかサスケ?」(水月)


「フッ…どうだろうな
だがそんな力に頼る必要は
なくなったようだ」(サスケ)


「? 何で?」(水月)

(オレは新しい力を手に入れた…
木ノ葉を潰せる充分な力を…)(サスケ)


これが「だがこれで…」(第415話/「新しき力!!」)の意味深の答えでしょう。一見のどかな"鷹"にあってサスケだけがドス黒いです(笑)。あの"天照"の黒炎を消し去った瞳力はサスケにとっては相当な手応えがあったのだと言えます。サスケがそこまで確信出来るような瞳力って何でしょう。僕は術を無効化する能力だと考えてるんですが、それって攻め手ではない…ですよね。

だから「威挫凪」(いざなぎ)と言う術名(仮称)を思いついて、実は殺さずの瞳術で、そうだったら嬉しいな……って思ってたんですが、どうもこのサスケのドス黒さからは違う。もの凄く悪意に満ちた横暴さと言うか、理不尽さを感じます。そして、サスケはこの"水魚の交わり"とも言うべき仲間を前に「木ノ葉潰し」を真剣に考えている…これがサスケの「本心」なのかと思うとちょっと辛くなります。

<スッ><ガシャン>「……!」(サスケ)

「どうしたサスケ?」(香燐)

「……何でもない」(サスケ)

サスケが強力な瞳術と感じる以上、その反動も大きいと考えた方が良さそうです。万華鏡開眼からまだ日が浅いですが、視野のブレがサスケを苦しめています。サスケとの史上最強の兄弟喧嘩でイタチが悩まされたのと同種の眼の異常です。使えば使うほど封印されて行く忌まわしき万華鏡。サスケもそれをヒシヒシと感じている事でしょう。

マダラ(トビ)がイタチの眼の移植をサスケに打診していましたが、サスケはそれを固辞しています。イタチの眼で万象を見る事を拒否した訳で、その態度にはイタチに対する敬意なり罪の意識があって、サスケの心模様に濃厚な人間性を感じたものですが、今のドス黒さからすると刹那主義の自暴自棄とすら感じてしまいます。木ノ葉諸共…と言う嫌な展開です(汗)。

ところで、サスケは木箱の上にガラス瓶とグラスを置いてチビチビやってるようですが、水かな…。ホッペは赤くないし、吃逆もしてないしね(笑)。それにまだ未成年だし…。これでお酒飲んでクダ巻くようなら徹底的な不良です(笑)。イタチが命懸けで大蛇丸や呪印から解放しておまけに万華鏡まで託して倒れたのに…飲酒なんかしてたら僕が雷落としてやる!!麒麟ですよ!!麒麟!!(笑)

「!」(香燐)

「どうした香燐」(重吾)

「外にチャクラを感じる…
どうやら尾(つ)けられてたようだな」(香燐)

香燐の「神楽心眼」…案の定、瓦礫のアジトの外にスキンの姿が…。キラビの搬送中、香燐は気絶していましたし、サスケも重吾も一杯一杯だった…。それが、スキンの尾行を許した…或いはサスケは気付いててマダラ(トビ)の居場所を雲隠れに教える為にワザと尾行を許した…のかと、僕は考えてたんですが、スキンはマダラ(トビ)とサスケの合流をスルーしたんでしょうか?

しかし、スキンがキラビの奪還を意識してたとすれば、マダラ(トビ)に合流したポイントは既に連絡済みで、次いで雲隠れを蹂躙した"鷹"に対する報復を目論んで追跡を続行したとすれば面白いんです。でも、マダラ(トビ)の神出鬼没っぷりはスキンには想定の範囲外でしょうね。でも、キラビの有無も見抜けずに"鷹"を尾行してたとしたらスキンはちょっとマヌケだし、目的意識が欠如しています。

「ホラ行け!」(スキン)

<パチャパチャ><ガッ>

「!!」(スキン)

(すみません雷影様
…どうやら尾行は失敗のようです)(スキン)


スキンは背中に巻物を背負った小さなトカゲを使うようです。瓦礫のアジトを岩陰で監視しながらトカゲを促し、トカゲは瓦礫のアジトと違う方向(瓦礫のアジトには向かっていない)に行くので、恐らく伝令でしょう。しかし、そのトカゲをサスケの草薙の剣が一閃。スキンはそれに気付き、<スッ>っと背後を重吾が取ったのに気付いて観念しています。湖面に音もなく広がる波紋が虚しいです。

しかし、トカゲを串刺しにしたサスケって風格が出て来たって言うか、怖い。スキンだって、このトカゲちゃんみたいに串刺しにしちゃうのかしら…。ま、殺し合う中で自分の存在意義を確かめ合うのが「忍」とも言えるんですが、こうも非情な雰囲気を醸し出されると「どうしちゃったんだよ!!」って思ってしまいますよね。しかし、闘いもせずにいきなり諦めるスキンもどうなんだろ…。



一方、暗闇に不気味にそびえる封印像。"暁"の某アジトでしょうか。我愛羅奪還編では我愛羅の一尾抜きに使った洞窟は木ノ葉隠れによって暴かれていますので、別の洞窟だと考えられます。封印像も何らかの忍術によって召還される移動手段によって場所を自由に変える事が可能と言う事でしょう。しかし、途方もない量と質のチャクラを搭載した巨大な物体が神出鬼没なのも狡いっちゃ狡い(笑)。

封印像の右側の四つ目は全部開いてて、真ん中は閉じている。ここは「九尾」の眼の筈で、キラビが「八尾」できっと向こう側の目が閉じてて、これで真ん中以外はコンプするようです。しかし、マダラ(トビ)が言う「"尾獣"をやる」(第404話/「"鷹"と"暁"」)がホントなら、この封印像って何なんだろう?「七尾」だって鬼鮫に封印されてるかも知れないし、まだ上手く説明はできないでいます…。

でも、先の描写で水月がサスケに「尾獣の力」と言及してて、微妙に"尾獣"そのものから、"尾獣"の「力」、恐らく「チャクラ」に変節してるようにも感じるので、その邪悪で膨大なチャクラを利用した「禁術兵器」の利用が濃厚になって来たとも思えます。初期の写輪眼考察でも考えたんですが、"尾獣"と写輪眼は関係が深いです。それに写輪眼自体にも"意思"を感じる点(開眼条件など)も見逃せない。

そもそも、"尾獣"って何なのか?何の為に存在するのか?まで立ち返って展開すると身体が持たないのでサクッと行くと、地球=自然が出した人に対する"意思表示"とすれば上手く説明できると思っています。その中の「拒絶」が「禁術兵器」であると言う考えです。そして、それを絡めた攻防こそが「戦い」であり、サスケもその一部分に触れようとしているところなのかも知れません。

<ズズ…>(マダラ)

「!」(ゼツ)

「サスケハウマクヤッタヨウダナ」(ゼツ)

「後はペインだ」(マダラ)

封印像の洞窟に時空間移動で現れるマダラ(トビ)。封印像の気持ち悪く広げられた左手の麓(ふもと)に鬼鮫とゼツがいました。ゼツはペインの闘いには興味ないようです。ペインVS自来也だって観戦に行ってないし、もしかしたらペインの事があんまり好きじゃないのかも知れません。やはりマダラ(トビ)と盟友関係にあるのか?鬼鮫もペインとの絡みは皆無だし、「水影様」(第404話/「"鷹"と"暁"」)だから、鬼鮫もマダラ(トビ)親派なのかな。

しかし、キラビもこのまま"尾獣"を抜かれて死んでしまうんでしょうか。サクッと失ってしまうには惜しい逸材でありました(合掌)。スキンのあのダメダメな様子からはマダラ(トビ)を追跡してる配慮すら感じませんから、勿論、マダラ(トビ)がこんな風に移動する能力があるなんて知らないだろうから、雲隠れがこの場に押し寄せるのも考え難いです。

例え強襲があったとしても「五封結界」と「鏡面襲者の術」が待ち受け…待てよ……これってペインの術だからペインが九尾狩りに出払ってるとしたら状況も変わって来ますよね。しかも、残存の"暁"が3人ですから、"尾獣"の引き剥がしにも時間を要する筈です。我愛羅の時は結構人員がいたけどそれでも数日かかってたのだから、今度はもっと時間がかかる筈。

でも、素朴な疑問で、ナルトとフカサクがあんなにマッタリと仙術修行に没頭してて、ペインと小南はどのツラ下げて、何処で何をしているんでしょうか?ホントに「迷いの山」で小南が「式紙の舞」を展開して妙木山を探索してるのか?それとも既に木ノ葉を強襲して蹂躙(じゅうりん)してる…なんて…ないですよね。木ノ葉隠れの忍が例えペイン相手であろうとそんな簡単には殺られたりは…(汗)。



一方、雲隠れの里。かなりの高地にある事は「キラビVS"鷹"」の描写でも明らかで、雲が垂れ込める中に大きな提灯か飛行船(アドバルーン)のような建物が林立するさながら空中都市のような風情の街並です。雨隠れのような金属的な造形ではなく木目的な重吾好みのオーガニックでロハスな雰囲気が漂います。中央の大きな提灯の舌に「雷」のマークが在り、そこが雷影の執務室のようです。

「ユギトだけでなくビーまでも
ビーがやられるなど信じられん!」(雷影)


「ジェイからの連絡トカゲが
先ほどから何匹か送られてきています
敵の居場所が分り次第、四小隊を送り込み
キラービー様を救出し敵を殲滅します」(秘書)

火影の執務室。壁には「筋」の一文字。左隅にバーベル?(恐らく100kg超。このクラスになるとバーが撓むんですが、この世界のは超硬質で歪みなしなんでしょう…笑)「筋」は多分、「筋肉」の「筋」でしょう。雷影の怒り方から察するに微妙に「筋」(スジ)の解釈も残されてて、物事のスジを重視する口うるさいオッチャンと言う説も残されます(笑)。

あと、この秘書が胸元が大胆で、顔立ちも端正でテキパキしてて微妙にタイプで、こんな看護婦さんがいたら看病して欲しいです。特に体調が悪い今日この頃、天井が小さく見える僕には非常に必要な人材と言えます(笑)。でも、ちょっとキツそうでいろんなお願いも却下されそうで怖い。それでもダメ元で出したお願いが受理されてちょっと気まぐれな小悪魔風で煩悩エンジンがヒートアップ中(笑)。

それと、秘書の姐さんが言う「ジェイ」ってスキンの名前みたいです。それで思いついたんですが、キラビを「ビー」と雷影が読んでたし、スキンちゃんが「ジェイ」だった。なのでロイク系のスキンヘッドの忍にアルファベットの名前が付いてるんじゃないかと考えたりしています。アルファベットの序列が強さや階級に準えてると言う考え方です。二人しか出てないので不安定です(汗)。

スキンヘッドっぽくてロイク系な雷影もその一人で、勿論トップだから「エー」で、キラービーがその次席として「ビー」で雷影は「キングエー」って言う名前だったら良いな…と。で「ジェイ」が10番目くらいなのかな?その割には弱そうだったので、直ぐ諦めちゃったみたいだし、何だか外れてそうなので忘れて下さい(笑)。ジェイの上から猛烈に強くなるとか、夜月一族の括りか…ムニャムニャ。

「弟をさらったのは
あの木ノ葉隠れのうちはの者だと聞いたが!
なぜ、うちはの者が"暁"におる!?」(雷影)

「うちはサスケ…
もう随分と前に木ノ葉の抜け忍に
なっていたようです」(秘書)

「木ノ葉の火影は
なぜさっさと抜け忍を始末しない!?
日向の件では
あれだけ強(したた)かだった里が!」(雷影)


「日向の件」って、ネジの父・ヒザシの例の一件ですよね。宗家と分家の確執の元凶。あの一件に雲隠れが関与してたのだから、木ノ葉とはそれほど親密…フレンドリーな関係にはなかったと思われます。寧ろ、虎視眈々。隙あらば…と言った態の野心に満ちた雷影だったのだと思います。だから、サスケの里抜けに関してもその処理を含めて異論・反論がモリモリと言う感じみたいです(笑)。

(おかしい先輩からの連絡が途絶えた…)(テンパ)

テンパがジェイとの連絡役として動いているようです。瓦礫のアジトでジェイが使っていたトカゲちゃんが秘書姐の言う「連絡トカゲ」だったのでしょう。あの背中の巻物って連絡用のメモだったんだ。でも分り易い連絡媒体だな…(笑)。それに簡単にサスケに串刺しにされちゃったし。でも、トカゲも種類によっては飛翔したりできるし(トビトカゲ)、逆口寄せなんて移動もあったんだろうと思います。

「なんだとォ!!」(雷影)

「ジェイはどうやら殺されたか拘束されたようです
これで敵の居場所が特定できなくなりました…」(秘書)

「今までの情報から
ある程度の居場所を割り出して
しらみ潰しに探させろ!
一個大隊を出してもかまわん!」(雷影)

「わ…分りました」(秘書)

テンパ経由のジェイのMIA(missing in action(戦闘中の)行方不明兵士)の知らせに早速、鼻息の荒い雷影ですが、いきなり「一個大隊」なんて言ってます。『NARUTO -ナルト-』の軍隊って「班」=「小隊」→「中隊」→「大隊」で多分、四個小隊(班)=一個中隊で、四個中隊が一個大隊の筈ですから、一個班=小隊を3~4人とすれば、一個大隊って48(3×4×4)~64(4×4×4)人程度かな…。

こりゃもう戦争ですよ。"暁"相手に戦争起こして、その勢いで第四次忍界大戦の引き金になっちゃうかも知れないです。日向の一件と言い、現雷影が絡んでたようだし、血気盛んな野心家としての一面をムンムンに感じるので、この騒ぎ様も忍界大戦を睨んだ自作自演にも思えます。今度は「うちは」が"暁"として雲隠れに攻撃を仕掛けた以上は木ノ葉も無傷では済ませはしないでしょう。

「それからサムイの小隊を呼べ!
うちはサスケをこちらで始末する旨の
書面を持たせて木ノ葉へ向かわせる!
そいつの情報も出させろ!」(雷影)

「さらに忍び五大国
五影首脳会談の段取りをつける!
"暁"は絶対に許さん!」(雷影)

何故だか、雷影が「"暁"は許さん!」って言うのが気になる訳です。"鷹"が何故、"暁"のマントに身を包んで雲隠れに潜入して八尾を連れ去ったのかも今となっては違和感バリバリです。あの作戦の指示はマダラ(トビ)が出していた筈で、マダラ(トビ)がワザとサスケに"暁"のマントを着せたと考えたのが、この雷影の野心家としての性格を読み切った上ならここは食い付きたいところです(笑)。

ここで、雷影が声高に五影を招集して会談する中に水影もいる訳だし、それがマダラ(トビ)であるのなら、これは大問題です。マダラ(トビ)の水影は鬼鮫の認定するところで、それが現役なのか、元なのか?は認定できませんが、マダラ(トビ)が現役の水影の顔も持つならばこの騒動は一気に「木ノ葉潰し」→「第四次忍界大戦」に波及する可能性もはらんでいると言えます。風雲急ですね。

それと雲暮れの新キャラ登場みたいです。

「オモイ カルイ
雷影様からお呼びがかかったわよ」(サムイ?)

「いったい何だというんだ?
もしかしたら何か大変なことが…
それとも何か…しかられるとか?」(オモイ?)

ポテトにマヨネーズ付けて食べたの
ダメだったのかな?」(オモイ?)

「オモイ…お前はいつも考えすぎなんだよ!
そんな事でしかられっかよ!
どうせプロテインの買い溜めに
行かされるぐらいだよ」(カルイ?)

「あんた達といるとつかれるね
あ~肩が凝る」(サムイ?)

「肩凝りはおそらく
その大きな胸が原因だろうけど…
そうとも言い切れない事もある
ただの肩凝りだと思っていた事が
実は…」(オモイ)

「あー!うっせーよ もう!
うだうだと言ってねーで行こうぜ!」(カルイ?)

「物事はもっと慎重に考えるべきだ
胸のないカルイには肩凝りがないにしても…」(オモイ)

「るっせー!!」<ゴス>(カルイ)

「イタイ!…そのキックが元で…」(オモイ)

「ホラ 二人ともクールにしなさい!
行くわよ!」(サムイ)

小隊長が「肩凝りのサムイ」で、おかっぱのストレートヘアのナイスバディのくの一。大胆な胸元と着物風のミニスカの生足。ブロンドかも。鼻筋が通ったちょっと冷たい感じだけどすっごい美人。腰に短刀。胸が大きいので袈裟懸けのボディアーマーはお腹だけを覆うような特別製のようです。胸が大きいから肩が凝るってのはホントみたいです(笑)。オモイのセクハラ発言はスルーしています。

「胸のないカルイ」はドレッドっぽいボサボサの黒髪の女の子。サムイよりは年下っぽいです。肌は黒いみたいです。雲隠れはロイク系の人種分布があるようですね。ボディアーマーは通常タイプ。背中に長刀を装備で、額当てはバンダナ風で七分丈の袴みたいなスカートを履いています。口はやや悪くて切れ方はサクラに似ています。丸い小さなピアスをしててオシャレさんと見ました。

そして、口数が多くて心配性っぽいのが「考えすぎのオモイ」です。思慮深いキャラみたいで実はシカマル並みに賢かったりして…。でも、セクハラ発言も多いので思慮深くないかも(笑)。装備は背中の長刀以外はジェイやテンパと同様で太ももにベルトをしています。額当てが黒の鉢巻き風で多分、チュッ○チャッ○ス風の飴玉をくわえています。甘党?それとも甘えん坊?(笑)

三人の能力は不明ですが、このタイミングでここまでキャラ設定を綿密に見せる辺りは今後の主要キャラをしっかりと予感させてくれます(笑)。雷影が開口一番使命するんだからかなり使える小隊と見ました。或いはカルイが雷影の好みのタイプでお気に入りってのもあるんだけど、それなら秘書にしてるだろうから…。僕だったらそうするし…。

この三人がこれから雷影の伝令として木ノ葉に向かうようです。木ノ葉って言うとペインや小南が向かってるかも知れないし、もしかしたら大変な事になってる可能性もあるし、キラビだって八尾抜かれれば死んでしまうし…、オモイじゃないけど心配事が山のようです(笑)。こんな時にじっくりしっかり仙術修行してるナルトってやっぱ大物なんでしょうか(笑)。

風雲急の次週…果たしてどうなりますやらッ!!
僕はキラビの顛末が残念でならないんだけど…。


 
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ナル×ジャン業務連絡(体調不良編)

 
こんばんは!ナル×ジャンのケルベロスです。いつもアクセスありがとうございます。

エーッと、先週からの体調不良が尾を引いてまして、とうとうダウンしてしまいました。土曜日から床に就いてまして、拍手やメッセージのお返事をお休みさせて頂いております。明日もお休みしてじっくり休養させてもらう予定です。いつも心配ばかりかけてスミマセン。体調が回復し次第、順次お礼、お返事をさせて頂きますね。

「感想」は何とか致します。この一命に懸けて…ゴフォッ(←吐血)

追記(080924):心配をおかけしましたが、しっかり養生して体調も回復しております。「感想」も書けたし、ホッとしつつ次の「考察」を準備中です。何はともあれ大丈夫になっておりますのでご安心下さい。ホントに心配かけてすみませんでした。やっぱ睡眠が一番の良薬ですね。気候も過ごし易くなりましたよね。明け方、ちょっと冷えて布団を探すのが好きだったりします(笑)。

それと、メッセージもめちゃくちゃ溜まってしまって精一杯お返事したんですが、見逃してるのかもあるかも知れません。返事が来ない場合は「愛の徳政令」と言う事で勘弁するか(笑)、申し訳ありませんが、もう一度メッセージを下さい。かなりのフローがあるので、頂いたメッセージが溜まった中に埋もれて発見できない可能性も大アリなんもんで…(滝汗)。

個人情報は毎回キッチリ削除いたしますので"返信先"を忘れずに明記して下さいね。ブラウザーの自動入力で"メルアド"や"お名前"がこちらに届くような設定にはなっていないので(そんなハッカーみたいな事しませんがな…笑)、入力した情報以外は届きません。なので、"返信先"がないメッセージはお返事をしたくても出来ません。お返事が行かない場合はそこも疑ってみて下さいね。

あと、ホントに<ゴォフォッ>って「吐血」した訳じゃないので…(笑)

  
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ナル×ジャン業務連絡(「者の書」タレコミ募集)

  
「者の書」

「秘伝・者の書」

ナル×ジャンのケルベロスです。いつもご愛読、ありがとうございます。メッセージ、拍手。全てのアクセスに心より感謝致します。たまに体調不良で心配かけたり、バイクちゃんとラブラブで逃亡ぶっこいたりもご愛嬌で、日々、『NARUTO -ナルト-』の考察に邁進しておりますれば、今後ともよろしくお願い申し上げます。

エーッと、堅苦しいご挨拶は程々に致しまして本題に…。

もう気付いてる方も多いかと思いますが、先日、購入してきました!!…公式データBOOKの「者の書」。未だ購入していない方は、お昼を一回抜いてでも、這ってでも買いに行くべきです(笑)。多分、これまでのデータBOOKでは一番の出来じゃないでしょうか。って言うか、濃いです。濃ゆいです(笑)。キラビのお兄ちゃんみたいに…(笑)。

何で気付いてるか?と言うと、術名とか登場人物の名前が(仮称)じゃなくなってるところ…。これは頁をめくる度に「へーっ!!」となって、たまに絶叫を挿みます(笑)。それに解説が添えられてて、そんな秘密まで言っちゃって良いのか?本編にフィードバックする気はあるのか?と心配になって心臓がバクバクなったりします。

僕もツラツラと読むつもりで開くとツイツイ時間が過ぎてしまって…そのくらい引き込まれる内容と情報です。これまで謎だった事すら、サラッと記述があったり、名前とか…三代目、あんたそんな名前だったんか~いィ!!(チャリンと乾杯!)とか、マダラの弟とか、二代目とか…も。それに術名とかも出てて、これはドンドン、考察にフィードバックしていかねば…しっかり調べて書かねば…と思っております。

で、ゲシゲシとレヴューを…と思ったんですが、それはちょっと我慢して(もらって)、皆さんが気付いた事をまず教えてくれませんか?ま、初の試みなんですが、コメントを解放します。ただ、「秘コメ」オンリーにしておきますので直ぐには公開されません。また、公開せずに頂いた情報はレヴューに組み込んでみようと思います。

別に「気付き」だけじゃなくてそこから始まる「妄想」もOKですよ。術の理屈への疑問や突っ込みでも良いし。コメの内容に関しては自由としましょう。だから、とんでもなくエッチなタレコミでも良い訳で…でも「者の書」でエッチなタレコミできる人って…(笑)。ま、その辺も自由。全てがレヴューに織り込めるかも判らないしね…。タレコミ自体がないかも知んないし。その時は僕がドナドナ書きますよ…(汗)。

血眼になって読みふけってるつもりですが、案外気付かない事もあるし、ツボも違う…。だから情報を持ち寄ればきっと良いレヴューが書けるだろうし、楽しいかな?…と思ったり。コメントで…と言うのはメッセージよりは敷居が低いと思うからです。それに非公開のみですからプレッシャーも少ないですよね。皆さんも僕も…。

気付いた事があったらゲシゲシ書き込んでみて下さい。頂きましたメッセージやハンドルネームは本文中で引用させて貰う場合もあるのでご了承下さい。僕もタレコミに押し流されないようにしっかりと「者の書」を熱読しますね。どんな「気付き」があるのか?ちょっと楽しみです(&ちょっときょ…怖い!!…笑)。

勇気を出してタレコミしてみて下さいね。

追記(080927):タレコミ、ありがとうございます!もう少しコメントを蓄積したら分析を開始します。凄く面白い意見が数多く寄せられていまして、僕ももっと読み込まないといけない!と反省しつつ、人それぞれの感じ方も面白いな…と再発見もありました。この調子で勇気を振り絞ってドンドン、コメントお願い致します。
 
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サスケの「本心」

  
第416話「ド根性忍伝」のマダラ(トビ)とサスケの会談の回想部分の追記です。


「まずは傷を癒やす
それから…木ノ葉だ」


そう言いながらサスケはマダラ(トビ)の居室を後にします。マダラ(トビ)がサスケに「どこへ行く?」と聞いてまして、その答えがこれだから、サスケを含む"鷹"は八尾の捕獲作戦のみ"暁"に協力した流れと見て良いでしょう。サスケの言った「それから…木ノ葉だ」とは何を意味するのか?どう考えても木ノ葉隠れに凱旋するようには思えません。その疑問にマダラ(トビ)の回想がワイプします。

その回想でマダラ(トビ)とサスケが二人きりで会談しています。大きな机を間に差し向かいですが、この場所は"鷹"と鬼鮫を交えた会議の会場だった居室でしょう(第404話/「"鷹"と"暁"」)。マダラ(トビ)の回想に入るカットで丸い造形が背後にありますが、あれは大机の上の丸い形状に一致します。だから、例の鍾乳洞のような柱が林立する洞窟風の地下?の秘密のアジトでしょう。

時系列的にはイタチが「うちは虐殺」で流した"涙"を回想したサスケにマダラ(トビ)が「イタチの眼の移植の是非」を問うた後(第403話/「涙」)。そしてこの会場で"鷹"と鬼鮫を交え共闘を誓い、その対価に「"尾獣"をやる」とマダラ(トビ)がサスケに告げた直後。鬼鮫や"鷹"の残りの3人は席を外しているようでした。何か重要な案件の打ち合わせと言う事です。

「一つ大切な事を聞く」(マダラ)

「イタチの生き様を知ったお前が
イタチの遺志を継ぎ木ノ葉を守るという考えもある
…本当の事を言え…お前はどうしたい?」(マダラ)

「……」(サスケ)

いきなりマダラ(トビ)は質問の核心に斬り込んでいます。サスケの「本心」にです。これを二人きりになった上でサスケに質問した。それは鬼鮫や"鷹"のメンバーが居るところではサスケが言い難い内容だと、マダラ(トビ)が判断したのでしょう。ワザワザ人払いして差し向かいになる。その上で前置きなしで「核心」を問う。うまり、この時点ではマダラ(トビ)もサスケの「本心」を計りかねている…そう言う状況だったと思います。

ここで注目したいのはマダラ(トビ)が「生き様」と言う言葉を使っている点で、それはマダラ(トビ)がイタチを一人の忍として、人間として認めている…証拠であり、認める事ができる「人間性」をマダラ(トビ)が持ち得る証拠であります。つまり、マダラ(トビ)にも人としての「心」がある。ちゃんと感じる事ができる。それを基に考え行動できる…マダラ(トビ)にもまた「生き様」があると言えます。

確かにマダラ(トビ)ってきな臭さや胡散臭さがてんこ盛りのキャラだけど、だから「悪」とか「悪役」と考えるのは物語の味わいをスポイルしちゃう原因になると思う…。そもそも闘いって「悪」を駆逐する目的で為されるとは思うんですが、それって自分にとっての「悪」であって絶対普遍の存在じゃない。みんな自分の頭で考え、心で判断して闘っているのです。

だから、木ノ葉が「善」で"暁"が「悪」でって考えてると、マダラ(トビ)はとんでもない奴で、サスケなんかどうしようもない逆恨みヤローになっちゃうんだけど、そう思うのは短絡とも言える。マダラ(トビ)だって、自分の信念に基づいて行動してるんだし、それはサスケだって同じ。これを僕は「一生懸命」だと感じています。そもそも生きる事は闘いそのものだし、闘いに善悪なんてないのです。

ここまできたら「相対」は意味を成さなくなる。
「自分」が信じる「絶対」だけが拠り所になる。


「イタチはオレに命をかけて
里を守る生き様を見せてくれた
だがオレにとってはそんな生き様よりも
イタチを失った悲しみの方が深い…
どうしようもなくな」(サスケ)

「イタチを犠牲にした平和など
オレの望むものじゃない」(サスケ)

「真実を知った今
イタチの生き様を継ぎ
木ノ葉を守る事など
オレには到底できない」(サスケ)

一応…一応と言っておきましょう(笑)。サスケはマダラ(トビ)の疑念に対して即座に返します。これが自分の「本心」であると、マダラ(トビ)に宣言していると言う事になります。ここでサスケは「真実」と言う言葉も使っています。しかし、サスケの「後悔」にしても、それによる万華鏡写輪眼の開眼も、今、マダラ(トビ)にツラツラと話している「本心」にしても、その土台はマダラ(トビ)が執り行った万華鏡の「儀式」によるものです。

「お前に術をかけておいたのだ
オレを殺すため…
いや お前から遠ざけるためと

でもいおうか…」

イタチがサスケとの交戦の果て「転写封印・天照」でサスケに"天照"を仕込みマダラ(トビ)の暗殺を画策して逝った(一応、活動停止中と言う事で…一つ…)訳ですが、それでマダラ(トビ)を暗殺してしまっては「儀式」の執行人がいなくなる。あの時、マダラ(トビ)も言ってたけど「遠ざける」(第43巻/141頁)のがその真意だった…。

マダラ(トビ)がサスケに写輪眼を示したタイミングで「転写封印・天照」が発動された事。一方、"天照"の黒炎に突入する木ノ葉小隊のカカシがワザワザ(重篤な反動のある)万華鏡写輪眼を展開して突入していった描写(第43巻/125頁)から、「儀式」の執行に関してはマダラ(トビ)とカカシのリャン面の想定があったんじゃないか?と想像しています。

つまり、突入に際して事前に「転写封印・天照」の存在をカカシは知らされており、サスケを確保できた時には「儀式」の執行を依頼されていたんじゃないでしょうか?勿論、イタチに…です。イタチ捜索の行ではナルトだけがイタチの烏分身と遭遇している描写がありましたが、カカシも単独行動してた訳で、その真偽は判りませんが…。

まさか!!カカシの万華鏡の「儀式」はイタチが…!?

なんて…ないですよね。描写ないし…。でも、あの捜索でカカシがイタチの烏分身と接触している可能性はあると思います。そして、もう一人…サイ。彼もズーッと描写がなくって何処に行ったんだろう?と思ってて、森の中のマダラ(トビ)との遭遇で突然復帰してましたよね。もしかしたら、あの不在もイタチの烏分身との接触があって何らかの依頼がありサイも別動?!

サイは「根」の所属ですから、恐らく「根」のスパイとして「うちは一族」に送り込まれたであろう(4歳で地獄の戦場をほっつき歩いてたイタチは孤児で、必然的に「根」に接収された…と、僕は考えています)イタチをサイは聞き及んでいる筈です。13歳で暗部の小隊長になったイタチは「暗部」や「根」でも伝説の存在だった筈でから。サイにとっては「先輩」にあたる筈です。

エーッと、脱線しちゃったけど、イタチにはマダラ(トビ)かカカシが「儀式」を執り行う想定があって、そのどちらがやるにしても取り敢えず想定の範囲内にあった…事になる。それを言いたかった訳で、マダラ(トビ)が「儀式」を執り行う場合にも暗殺をワザと逸するような設定で「転写封印・天照」を施した可能性を感じます(イタチの考察「違和感」参照)。

つまり、マダラ(トビ)が「儀式」の最中にサスケにマダラ(トビ)の都合の良い「真実」を吹き込む可能性を充分に想定していたと考えられます。そりゃ、カカシが「儀式」を行えたのならもう万々歳だったんだけど、世の中そう都合の良いようには運ばないもので、勿論、イタチであればそう言う寛容なシミュレーションが成っていたのだと、僕は考える訳です。

それを土台に考えると、サスケがイタチの行いを根底から覆すような判断を下して突き進む…と言う現状のサスケの態度に関しては些か違和感を覚えます。マダラ(トビ)の「儀式」を許容したイタチがサスケのここまでの歪曲した反応を予測し得なかったのか…に対してです。この部分も「違和感」参照と言う事で…一つ…。

「そして上層部の三人は絶対に許せない
イタチの命を代償にして
ヘラヘラと平和を満喫している
木ノ葉の連中も同罪だ」(サスケ)

「殺るのは上層部だけじゃなかったのか?」(マダラ)

「イヤ…
オレ一人で木ノ葉全員を殺りたいからな
"鷹"の前ではそう言っただけだ」(サスケ)

「それは本当か?

アレだけの生き様を見せられて
イタチの意志…
守ろうとしたものを無にしてもいいと
本気でそう思えるのか?」(マダラ)

この描写で唯一、マダラ(トビ)は写輪眼を示しています。他のカットは仮面の穴ぼこだけです。つまり、「それは本当か?」がマダラ(トビ)の最も知りたい疑問だったんだと思います。思わずリキが入った…きっと、イタチを暗部に押すフガクみたいな気持ちだったんじゃないでしょうか?そして、ここでもイタチの「生き様」を賞賛するような言い回しにはやはりマダラ(トビ)にも「心」や「生き様」があると事改めて思い知らされます。

やっぱりマダラ(トビ)だって一生懸命だと思うんです。めちゃめちゃキナ&胡散臭くはある方ですが、それでもマダラ(トビ)もマダラ(トビ)なりに一生懸命になって「何か」を為そうとしている。この駄目押しのような写輪眼を示すサスケへの問いかけには悲壮感すら感じます。必死も必死の大真面目ですよ。そして、サスケはマダラ(トビ)にとって「必死」にならざるを得ない相手なんです。

そう言う見方をすると、マダラ(トビ)はイタチに近似する部分を持っていると言えると思います。木ノ葉草創期から世界、忍界を見つめて来たマダラの写輪眼。そこには「忍」の想いが存在するのだと思います。優れた「眼」を持ち、戦闘の「才」に長けた「うちは一族」に生を賜り、その中でも「図抜けた存在」であったマダラ。その存在は写輪眼と共にこの物語を支え突き動かしている…。

一方、サスケはダンゾウ、ホムラ、コハルの上層部だけでなく、木ノ葉隠れ全体を攻撃対象とすら言い始める始末。この狂いっぷりにマダラ(トビ)がブレーキをかけんばかりに問い返す有り様です(笑)。このサスケのイキっぷりに更に違和感は募る一方で、それはこのカット以降、マダラ(トビ)が一言も口にしなくなるのと同期しているように感じました。

マダラ(トビ)は「儀式」の成功とサスケへの「真実」の注入=「洗脳」の成功に酔いしれると共に、ここまでのサスケの思い込みに対して違和感を感じているかのようです。確かにサスケの発現は真に迫るものがあり、その揺るがない視線に「嘘」は感じません。でもそれは上手く行き過ぎで、「転写封印・天照」を施したイタチの熟慮ともかけ離れすぎています。

マダラ(トビ)もイタチ同様に用心深く、思慮深いのだと思います。しかも、写輪眼の使命…忍界に対して負う役割すら感じる立場にある人格でもある。ある意味、イタチもそれと同じ方向を向いていたのかも知れないし、下手したら二人が共同正犯である可能性すらある…そのマダラ(トビ)が考え込んでしまうようなサスケの傾き…。これは誰もが感じる違和感でしょう。

ここで、サスケが"鷹"の前で言った発現を翻(ひるがえ)し、木ノ葉の全員を「一人で殺る」と言っていまして、それが"尾獣"→"禁術兵器"に繋がるサスケの意向ではないかと思います。が、そこで"鷹"を否定するサスケの態度に「"鷹"は無関係」と予防線を張るような狡さをも感じてしまいます。狂ったような目付きのサスケですが要所要所はキッチリまとめてるし、お話としてもスジが通ってて整然とした論調です(ナル×ジャンと違って…汗)。

ま、「一人で殺る」の根本に"禁術兵器"があるのだとしたら、サスケの昂り方も力を帯びる訳で、満更ブラフでもなくなりますし、このイキっぷりと合わせれば相当の危うさもあると言えます。しかし、このサスケの一連の危うい(アブナーイ!!)描写がマダラ(トビ)を誑(たぶら)かす為にあるのだとしたら、サスケにもオスカー像を進呈したい気持ちです。もしそうならこの兄弟…相当な役者さんだったと語り継ぎたくなって仕舞いますよね(笑)。


「アンタは言ったな
イタチがどうしてオレを殺せなかったのか
イタチにとってオレの命は
里よりも重かったからだと


オレも同じだ…
オレにとってイタチの命は
里よりも重い…

それだけのことだ」(サスケ)

「…うちはを差別し!
両親を兄弟に殺めさせ!
そのイタチを追い込み殺した上層部も!
そして千手を慕う木ノ葉の連中も!
全てがクソのはきだめだ!」(サスケ)

「全てが復讐の対象だ!!」(サスケ)

「……」(マダラ)

この行(くだり)でサスケが何に対して語りかけているかと言うと、弟・イズナの死を踏み台にして立ったマダラの「心」に対してなんだと思います。サスケはマダラも悔しさや辛さを代弁しているんじゃないかと、僕には感じられて仕方ないのです。それにサスケが「千手」の名を口にするのは逆に滑稽とも感じられますし、何よりイタチを殺した(…)のはサスケ本人ですから。

マダラ(トビ)が「……」っと押し黙り考え込んでしまうのも何だか解る…。それは余りにも気持ちが良過ぎるから…。マダラ(トビ)が「儀式」でサスケに吐露した「うちは」の悲しき歴史そのものじゃないか?マダラ(トビ)の愚痴がそのままサスケの意志に挿げ替わっています。しかし、これを"濡れ手で粟の成功"と受け取るにはマダラ(トビ)も僕も汚れすぎている…(笑)。

「オレを感情的に動くガキだと
バカにするならそれでいい」(サスケ)

「イタチの意志を受け入れるなどキレイ事だ
憎しみを知らぬ者共の戯言だ」(サスケ)

「もしオレの生き様を
否定するような奴らがいるなら
そいつらの大切な人間を
かたっぱしから殺してやる!」(サスケ)

サスケの非常に理に適った狂いぷりにはどうしても汚れた僕には受け入れ難いです。第一、サスケが語る「恨み」とはマダラを「終末の谷の決闘」に導いた願望に極めて近い。余りにも近過ぎる…。多分、これを聞くマダラ(トビ)は他者に理解される心地よさを感じると共に、それと同量の違和感も味わっているんじゃないかと思う訳です。

「そうすれば少しは理解できるだろう…」(サスケ)

「オレの憎しみを」(サスケ)

サスケはそう言いながら万華鏡写輪眼を曝します。白目は充血していて、サスケのイッちゃった感がダラダラと溢れ出るようです(笑)。ここまでがマダラ(トビ)の回想になる訳ですが、後半押し黙ったマダラ(トビ)の態度と余りにもマダラ(トビ)が喜びそうな事を喋るサスケが妙に馴染んでなくてサスケの一人芝居に思えて仕方ないです。

「………」(マダラ)

(人は愛情を知った時…憎しみのリスクを背負う)(マダラ)

マダラ(トビ)は無言でサスケの背中を見送ります。そして愛情のリスクとしての憎しみを想い出します。それは自分自身の歴史…つまり「後悔」です。マダラ(トビ)は充分に汚れているからサスケを完璧には信用していないと思います。ただ、サスケがマダラ(トビ)を一応は理解していると安心したように感じます。そこにはイタチと同質の理解力を感じていた事でしょう。

マダラ(トビ)が何をしようとしてるかが判らない以上はこれ以上の考察は厳しいと思います。だから、サスケの「本心」も実は答えは出せないでいます。ただ、大量の違和感はある。第一、サスケがイタチの「生き様」に触れたのであれば、マダラ(トビ)の証言だけを鵜呑みにするなんて軽率なまねをする筈ないんです。実際、マダラ(トビ)とイタチの証言は数多く食い違っていましたし…。

それにナルトが自来也の想いをあれ程真っ直ぐに受け入れられて、サスケが何であそこまで真逆に狂えるのか?どちらも同じようにその大切な人を失っているにも関わらず…です。これを心の向きの違いとか性格的な問題で片付けちゃうにはちょっと無理がある。ナルトはどう見ても演技もしてないし、そもそも演じる必要もないので、怪しいのはサスケ…と言う事になります(笑)。

「今は先輩が後をつけています」

雷影の執務室でテンパがそう報告するんですが、もし…ですよ。もし…サスケがその尾行に気付いてて、それに気付かぬ振りをしてスキンをマダラ(トビ)との合流場所に導いたのだとしたら、「傷を癒す」と言いつつそそくさとマダラ(トビ)の下を辞すのも判るし、あんな風にモノみたいにキラビを投げ出してマダラ(トビ)に渡したのも何だか判ります。

それはサスケがキラビに執着してるところを見せたくなかったからだし、これで任務はお仕舞い→"暁"への"鷹"の協力もココまで→自分たちは傷を癒す為に戦線を離れる…と告げてさっさとマダラ(トビ)を一人にしたかったから?と考えれば合点が行きます。それでマダラ(トビ)が壊滅せぬまでも削られて後退でもしたらしめたもので、そこでサスケの「次」があるのだとしたら痛快じゃないですか。

この場合、ゼツの配備が非常に需要なポイントになっていて、ゼツの早期警戒で尾行を察知しているなら雷影のキラビ奪還は空振りに終わるだろうし、下手したら木ノ葉に八つ当たりなんて事にもなりかねない。ゼツがペインに随伴する形で木ノ葉に向かう途上にあるのであれば大丈夫だろうけど、果たしてマダラ(トビ)に雷影が敵うかは期待薄。

でも、どうやらゼツはキラビVS"鷹"の観戦には行ってないようだったし、サスケがそこで反"暁"的な発言をしてたのもマダラ(トビ)は知らない筈です。それがサスケの"鷹"に対するフェイクと考えるのも穿っててナル×ジャン的ではありますが、ここはゼツの興味本位な観戦欲求がその行動を支配してると考えて、ペインVS木ノ葉に気持ちが向いているんだと(笑)。

マダラ(トビ)が雷影にサックリと殺られる状況はないにせよ、サスケ的には一応は約束は果たせる訳だし、その対価である"尾獣"を手にする事が出来る条件が整うと言えます。"鷹"は八尾の捕獲のみの共闘で木ノ葉崩しはサスケの単独の目的とすることで、"鷹"のメンバーに要らぬ危険が及ばないようにする配慮と受け取るなら、サスケの一連の描写には極めて高い整合性があります。

サスケは「うちはの碑文」(写輪眼の本当の意味)から"禁術兵器"の存在を知っていますから、それと"尾獣"との関連性に関しても知るところでしょう。そして、マダラ(トビ)がそれを手に入れればどんな事になるのかも。しかし、サスケがそれをどうにかして阻止したいと考えてるのか?自分が使いたいと考えてるか?の判断は現状では不明瞭なので先送りでーす(笑)。

サスケはマダラ(トビ)に自分の全ては曝していないし、その狡猾とも言える交渉術は天賦の才でしょう。サスケはマダラ(トビ)には心地良い言葉を奏(かな)で、"鷹"も自分の目的からは分離して見せました…。その描写にはイタチの「生き様」に触れたサスケが、何事にも揺るがずに、思い込みに左右されない毅然とした自らの「生き様」を確立し、しっかり歩んでいるのだと思いたいところです。

サスケは"天照"の発動前に想い出してました…よね。

若きカカシ先生と、幼きナルトとサクラ…第七班の記憶…。

サスケは「もう一度逢いたい」と願った…。
あの「万感」には微塵の嘘偽りもなかった。
僕はサスケの「一生懸命」を信じたいです。


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第416話「ド根性忍伝」


<ガガガガガガ>

森の中?恐らく、樹上の交戦。細身の小太刀が木の幹の<ガガガガ>と刺さります。木ノ葉で一般的に使われるクナイとは違うデザインの小太刀です。形はキラビが使ってた七振りの長刀に似てて、投げたり突いたりするのに向いてる形で、千本よりは明らかに威力がある。でも木の幹に刺さり貫通していないのでチャクラ刀ではなさそうです。

「そろそろ観念したらどうだ?
鬼ごっこもそろそろ飽きてきたぜ」(敵)

マントにキャップ。首に額当てを巻いてるんだけど、何故だか「?」マーク(多分、仮想敵国はあるにせよ、それを明言しないのは政治的な配慮なんだと思います。配慮…?何で…?…笑)。腰に大型のポーチ。左手にはさっき木の幹にガツガツと刺さった小太刀を束で持ってます。何処の誰だか分かんないんで一応、「"敵"」としておきます(笑)。明らかに悪役っぽいんで…(笑)。

「ハァハァ」<スッ>(ヒーロー)

<コロコロ>「ハァ」(ヒーロー)

<ブン><ボフ>

そして、木の幹を背に隠れる忍が一人。ツンツン頭に木ノ葉の額当て。旧式(三忍命名の対半蔵戦のアレ?)の中忍ベスト。顔はね…ミナトとナルトを足して2で割ったような…(笑)。ま、後の描写で分かるんですけどね…これはあの本…フカサクに手渡された「ド根性忍伝」の一節です。如何にも勧善懲悪の冒険活劇風で分かり易い内容だったんだと、本のタイトルからもそれは分かりますよね。

このエピソードは…僕が書くとしたら、その冒頭部分。主人公の冒険の始まり、始まり~ッって感じの部分です。きっと、ナルトが成長して、九尾の痣が消えて、顔立ちもオトナっぽくなれば、こんな感じの忍になるんじゃないかと思います。ガタイも今より大きくなって、歳の頃なら二十歳くらい?現時点から4年後…?

(ケムリ玉か!)「!」(敵)

<ギン><ギン><ギン><ギン>

で、その明らかにナルトが感情移入しているであろう主人公を仮に「"ヒーロー"」として話を進めますね(エーッと、何でこんな風に描写の解説をするかと言うと海外の方向けです。某画像サイトが更新停止中なので、出来る限りの配慮です。漫画を読んでる人はまどろっこしいだろうけどご容赦下さい)。"ヒーロー"が追い込まれてるんですが、煙玉で相手の虚を衝く攻撃に出ます。

二人共、その煙の中で鍔迫り合いの交戦の模様。"ヒーロー"は刃物は手には持っていないようなので、指なしグローブ(秋葉ではこれを"殺し屋グローブ"と呼びます…一部で…)のナックルガードが金属製なのか、そこで器用に"敵"の刃を捌いているようです。忍具的には、これを発展させるとアスマの「飛燕」になるんだけど、この"ヒーロー"も接近戦が得意?

「ぐあ!」

「ハァハァ」

煙玉の煙幕が静かにはれて二人の姿が露になるんですが、上手を取ったのは小太刀を手にした"敵"でした。"ヒーロー"の頭に切先を向けた「詰めろ」の状態。一方、"ヒーロー"は膝と手をついた死に体。俯いて元気が無いように見える。絶体絶命…っぽいです。でも、その前に煙玉を"ヒーロー"が投げたタイミングで"敵"は"ヒーロー"を見失ってるからね。

「諦めろ」(敵)

「一言いいか…」(ヒーロー)

「聞く気はねェ…
もうくたばれ!!」(敵)

勝ち誇る"敵"に何か言いたげな"ヒーロー"。その言葉を遮るように"敵"は"ヒーロー"に<ドッ>ショルダータックルをお見舞いして、<ゴッ>っと、木の幹に強か打ち付けます。多分、それと同時に"ヒーロー"の腹部に小太刀を突き立てて止めを刺した筈ですが、何やら手応えが違う…みたい。

「!」(敵)

「オレが諦めるのを―」(ヒーロー)

<ボン>「!?」(敵)

思わせぶりに"ヒーロー"は捨て台詞を残して<ボン>と消える…。

「諦めろ」(ヒーロー)

そして、カッコ良く「決め台詞」。諦めるのを諦めろ…つまり、否定の否定です。だから「決して諦めない!!」…これが「ド根性忍伝」の主人公の忍道でしょう。きっと、ミナトが感動して、クシナが惚れ込んだ主人公の生き様。そして、この本が自来也の自伝的な小説なのだとすれば、その主人公は自来也そのもの。自来也の意識の根幹にある願望と言えるメッセージでしょう。

「!」<ドッ><ガッ>(敵)

(影分身か!)<ドサ>(敵)

"敵"は"ヒーロー"の影分身に気付きますが、時、既に遅し。"ヒーロー"は"敵"の背後に回り込み逆に上手を取ります。左手を引き絞り狙い澄ました手刀が"敵"の後頭部を襲います。崩れ落ちる"敵"。勝負アリです。"ヒーロー"が刃物を使わないのは"敵"を殺さない主義なのかな?忍が闘えば当然そこには「死」があるんだけど、それに対するアンチテーゼ(反定立)なんだろうと思います。

「くっ…オ…オレを倒しても
また次の刺客がこの里を襲う…
ケケケ 呪われた忍の世界に…
生きているかぎり平穏は…ない」(敵)

「………」(ヒーロー)

「なら…
オレがその呪いを解いてやる
平和ってのがもしあるなら
オレがそれを掴み取ってやる!
オレは諦めない!」(ヒーロー)

「……」(敵)

「き…きさまは…?」(敵)

「オレの名は―」<スッ>(ヒーロー)

物語はここでフェードアウトしてしまいます…。

"敵"も"ヒーロー"も「呪い」という言葉を使っていました。これが「死」と同義のテーゼ(定立)でしょう。"敵"はその「呪い」に従い、"ヒーロー"はその「呪い」に抗った。その意識が二人を敵対させ闘わせる。これを見た目の印象で「悪」と「善」で分別してしまうと分からなくなるんだろうな…。『NARUTO -ナルト-』は勧善懲悪に見えて実は違う。「善悪」で考えると『NARUTO -ナルト-』は解らなくなると思う…。

だから、自分ならこんな時、どうするんだろう?と、自分の立ち位置で物語を吟味する必要があるんじゃないかと思います。何が「善」で何が「悪」かなんて一生懸命であればあるほど意味を成さなくなる事に気付いて欲しい。それは世の中に出れば解るけど、そこは戦場だし、忍術も忍具も出て来ないけど、そりゃ厳しい闘いの日々ですよ。そんな中に「善」も「悪」なんかないんだな…。

みんな一生懸命に生きてるんです。それは闘っている…と言う事だ。そして、人は多かれ少なかれ誰かの屍の上に立っているのです。その現実に目を向けなければ、生きる事は凄く辛い行いになってしまうでしょう。心が優しければ優しいほど…純粋であれば純粋なほど…それは痛みになるでしょう。逆に、その痛みをどんな風に受け入れるか?それを試される…それが人生なのです。

このエピソードが「ド根性忍伝」の触りの部分だとすれば、ここから"ヒーロー"が幾多の"敵"と闘い、困難を克服し、自分の忍道を貫いて行く。それを自来也は描いていると思うんですが、それはある程度の現実を知ったオトナには痛くて寒くもある…。だから、それを描いた自来也は紛れもなく「表現者」だと思います。

キラビの描写でも感じたけど、人が人に何かを伝えるのって恥ずかしい事なんです。「アホ丸出し」じゃないとできない所行なんです。でも、そんな恥を曝しつつも表現してしまうのは、想いが溢れ出てくるからなんです。それは息をするのと同じで、表現しないと苦しい…死んでしまう(笑)。だから一等最初に書いた自来也の本にはそんな自来也の痛さや寒さが詰まってる筈です。

<ズズ…>(ナルト)

<ゴシゴシ>(ナルト)

<パラ><ツー…>(ナルト)

すっごく良いところなんですが、物語の描写はここで終わり。「ド根性忍伝」を泣きながら読みふけるナルトに場面はスイッチします。妙木山の大きなフキの葉のベットの上で涙で目を潤ませながら、鼻を垂れながら(子供の時、泣くと鼻水が出たな…今はもうあんな風に泣く事なんてなくなったな…)確かにナルトは「ド根性忍伝」を読んでいます。思いっ切り入り込んで感動しています。

そして、"敵"の問いに返した"ヒーロー"の言葉…その名前はきっと…「ナルト」でしょう。最後まで諦めない…ミナトとクシナが惚れ込んだ主人公の筈。イチャパラの前作。全然売れなかった不出生の名作…「ド根性忍伝」とはミナトが自来也に名前の引用を懇願したあの一冊でしょう。ナルトの名付け親が自来也だったと知ったら、ナルトは嬉しいだろうな。ナルトは奥付の「著者近影」に辿り着きます。若き日の自来也。笑顔…。ナルトの目から滲み出す涙…。そして、自来也と過ごしたあの2年半に想いを馳せます…。



「サスケはオレとの繋がりを
断ち切って強くなるって言った…
お前なんかにオレの気持ちは分からないって…」(ナルト)

「………」(自来也)

何処かの神社仏閣の境内(けいだい)(←この"読み"はよーくテストに出たな…今はどうか知らんがサラッと応えられるようにするべし…笑)のようです。しかし、この問いかけは…ナルトのサスケに対する想いを自分の事のように考える自来也にとっては非常に辛い質問だったろうと思います。勿論、ナルトには変な勘ぐりもなく、悪意なんて微塵もない。でも、逆にその"無垢"が堪える時もある。

自来也にとっての大蛇丸とは、まんまナルトに対するサスケに同じだから、二人はその意味では似たもの同士。ただ、自来也の方が長く生きてるからその昇華の度合いが違うだけで、心に負った傷の深さはきっと変わらない。骨折した時にその部分を骨が分厚く庇う生体の反応は心にもあって、心の傷だって分厚く覆って補強されて行くものです。

でも、分厚く補われるからその分、感度が鈍くなる。だから、無垢な心の感じ方は新鮮でもある訳です。ナルトは明かされていない秘密があって、それが原因でこんなにも純粋で汚れていないと、真っ黒ケのケルベロスは考えてまして、カカシなんかはそれが信じれなくてナルトを宇宙人視してるんですが、自来也は知ってる?から反応が違うんです(←これがカカシの"棘棘しさ"の源泉…笑)。

「エロ仙人と大蛇丸も
昔、友達だったんだろ?
どうして大蛇丸は里抜けして
木ノ葉崩しなんかしたんだってばよ?」(ナルト)


「大蛇丸が
おかしくなってきたのは
両親を殺されてからだ
それからは禁術に取りつかれていった
…両親に会いたかったのか
…それとも両親を死に追いやった木ノ葉への復讐か
ワシは親を殺されてはおらんからの…」(自来也)

大蛇丸が三代目火影・ヒルゼン(蒜山?岡山・鳥取県境にある連山。大山(だいせん)の南東にあり、上蒜山の標高1202メートルを最高に、中蒜山1122メートル、下蒜山1101メートルが並び、蒜山三座とよばれる/大辞泉)に付き添われて両親の墓前で白蛇の抜け殻を見つけたあたりです。あの墓参は両親の死の直後だったのでしょう。

ヒルゼンのダメ親っぷりには今もあんぐりと開いた口が塞がらないんですが(笑)、それは子供との距離感が上手く計れなかっただけで…(汗)。大蛇丸も距離感に関してはある意味ではヘタクソでした。それは自来也と比較すれば一目瞭然で、そこには相性があるとも言えます。確かに大蛇丸が堕ちたのはヒルゼンにも一因ありだけど、それを責められるオトナなんて何処にも居ない…。

「ワシもお前と同じだ……
あいつに何も分かってないと
一喝されてのォ…その通り
あいつのことを何も分かって
やれんかったかもしれん…」(自来也)

「………」(ナルト)

ここのやり取りが非常にファジーでキッシーらしくて好きなんだけど、自来也がナルトと同じと言うのは多重に絡みがあって、この場合ナルトがサスケを理解できなかったのも「同じ」だし、ナルトと「同じ」で物心ついた時から自来也は独りだった…つまり、孤児だった…と言ってるのだと、僕は受け取っています。きっと、自来也もナルトと同じように親を知らないんじゃないでしょうか?

全てを一瞬で失ってしまったサスケや大蛇丸にとって、最初から何もない…失う苦しみや悲しみを知らない…天涯孤独であるにも関わらず、寒々しく何も無いのに快活で喪失感や虚無感を表に出さないナルトや自来也に対する不信感と言えば良いのか?…疑問や懐疑と言った理解不能な存在としての煙たさみたいなものをサスケや大蛇丸はナルトや自来也に感じていた…んじゃないでしょうか。

その感覚はカカシにもあって、カカシは大切な尊敬すべき父親のサクモを失っていて、系統で言うとサスケ・大蛇丸寄りで、ナルトや自来也には理解不能な描写が数多く残されています。特に自来也に対する「刺刺しさ」は過去にも考察にしたほどで、非常に濃厚な不信感を示しています。何でナルトや自来也は「不幸」を感じさせないのか?純粋にそれが理解できないんじゃないかと思います。

ま、この迷いにはナルトが隠す「秘密」があって(勿論、当の本人のナルトは気付くも何も意識すらしてませんけど、ちょっと汚れたオトナが見れば速攻解るんですけどね。何せ、ケルベロスのケは真っ黒ケのケですから…笑)、それはもう直ぐ明かされるとは思うんですが、それに気付かないカカシもある意味、純粋で無垢と言えます。それはみんな気付いてて漏れなく「胸キュン」なんですよね。

その相似形としての大蛇丸やサスケが自来也やナルトを責めるのも言ってみればお気楽な反応であり、その叱責を甘んじて受ける自来也やナルトはやはり似ていて良い人だと思います。カカシにしても八つ当たりする相手が自来也しかいないんだけど、雲の上過ぎてやや消化不良になってるようです。しかし、かくも似た人が何度も何度も懲りずに似たような痛みを繰り返し味わうのは「輪廻」と言う言葉で片付けるには皮肉過ぎるな…。

「だがのォ…
こんなワシでもこの忍の世に
憎しみがはびこっているのは分かる」(自来也)

「…憎しみ…」(ナルト)

「その憎しみを
どうにかしたいとは思っとるんだが
どうしたらいいのか
ワシにもまだ分からん…

だがいつかは……

人が本当の意味で理解し合える
時代が来るとワシは信じとる!!」(自来也)


「何か難しいってばよ」(ナルト)

難しいけど伝わってる…。それが自来也には解るから嬉しいんです。ナルトの本能的な既知は憂いも酸いも噛み分けたオトナには眩しい。自来也が終止俯いたり伏せ見勝ちでナルトを直視できないのは、それが夏の太陽のように強い光を放つからです。ただ、それが嫌じゃない。心地良い。ただ光が強過ぎて、影が濃くなる。それが自来也にとっては痛みに近い…。

「答えが見つからんかった時は
その答えをお前に託すとしようかのォ!」(自来也)

<シュビッ>「オッス!!
エロ仙人の頼みならしかたねーってばよ」(ナルト)

「ヌァハハハ!!」(自来也)

「何?何で笑うんだってばよ!?」(ナルト)

自来也はミナトを想い出している。きっと似たようなやり取りがあった…。自来也がここで笑い飛ばすのは涙を押し殺す為でしょう。ホントはミナトからナルトに伝えさせてやりたかった…その後悔に押し流されそうな気持ちを必死に誤摩化している…だから、自来也の笑いにオトナは悲哀を感じてしまうのです。

で、すっごいのはこの自来也の笑いの違和感にナルトが食い付いているところです。ナルトに異常なくらい先入観がなくて、これが少しでも不純物が混入しているようならスルーするかお茶を濁すように一緒に笑ったと思う…。そして、このナルトのある意味、異常さにサスケもカカシもペースを乱されてる。ここは忘れないで…これも終盤の「鍵」だから…。

「お前の笑顔には救われるようじゃ」(自来也)

「へへ…」(ナルト)

ごめんなさい!!ここは泣かせて下さい。そして少年少女は感じ入って下さい。オトナはアナタ達を自来也のような目で、気持ちで見ている事を…。生まれて来てくれてありがとう!育ってくれてありがとう!笑顔を見せてくれてありがとう!アナタがそこに居てくれる事がどんなに幸せなことなのか?どんな風に伝えれば良いのだろう?それをいつも考えています。

心から感謝しています…
アナタ達が今、ここに居る事を…。

オトナは涙脆い。歳を重ねるとそれは顕著になる。ここでは「何で泣くんだってばよ!?」と、突っ込みを入れてもらえると気が楽になれる…(笑)。僕は未熟だから、自来也みたいに笑い飛ばしたりできないから。自来也はホントは泣いているんだ。でも、それをナルトには見せないでいられる。僕はこれを「力」なのだと思うし、「強さ」なのだと思う。そして、この態度には尊敬を感ぜずには居られない…。

人が生きる。何かを伝える。何かを繋ぐ…。それが世界を創っている。その中で人は生きる。闘う。全てはその意味を探しているんだ。それが人生であります。しかし、人の命は短い。だから託す。それはDNAが生物の記憶を運ぶのに似ている。その積み重なったものが歴史だ。だから、自分一人じゃ人は生きれない。生きてると言えない。そこに気付くと『NARUTO -ナルト-』が見えて来ると思う…。

僕らは今、試されていると言える。「力」って何なのか?「強い」って何なのか?「愛」って何なのか?「人」って何なのか?「自分」って何なのか?「生きる」って何なのか?小難しい哲学なんて、僕には解らない。でも、今、自来也が豪放に笑い飛ばす背後で、心の深層で抱える痛みや後悔は、僕に考える事を要求している。そしてそれを吐き出す事を滞らせない。僕もまた試されている。

「お前を弟子にしてよかったわい!」(自来也)

「そ…そっかあ!?」(ナルト)

自来也の訃報を知ったナルトが何故、あんなに落ち込んだのかが染みて来ます。また、泣けて来た…。畜生!!何度泣かせたら気が済むんだ!!自来也はナルトに感謝してたんですね。その気持ちをナルトにちゃんと伝えてた…。恥ずかしがらずにちゃんと伝えてた。自来也が水底に静かに沈みながら何故、あんなに満足そうな笑顔を残せたのか…その理由が心の底から解る…。

「だがワシもまだ諦めた訳じゃない」(自来也)

「?」(ナルト)

「ワシは自分の書いた本で
この世を変えるつもりじゃ!」(自来也)

「……売れないその本で?」(ナルト)

エーッと、ここは自来也の名誉の為にフォローさせて頂くと、この時点で「イチャイチャシリーズ」がベストセラーになっていて、自来也は印税収入でホントは大金持ちだったようです。一説によると"伝説のカモ"であった綱手の作り出した莫大な借金も自来也のポケットマネーで返済されたようで、それをひけらかさないのは自来也の奥ゆかしさと考えて良いでしょう。

ちなみに今、自来也が<カキカキ>しているのが、恐らく「イチャイチャタクティクス」。十中八九、綱手に対するギシギシとした妄想がてんこ盛りの18禁小説でしょう。例の暗号解読で赤裸々に綴られたその一端を垣間見、指を大きく開けた掌で覆い隠したもんですが(笑)、しかし、それで「世を変える」とは自来也ってドンだけーッ!?とも思いますが…(笑)。

「おろか者!
そのうちバカ売れじゃ!
その時になって
サインをねだっても
お前にゃ書いてやらんからの!」(自来也)

「いらねーってばよ!そんなの!」(ナルト)

(…もっと大切なもん
もらってっからよ)(ナルト)


奥付の著者近影。自来也の笑顔。ナルトは自来也との修行時代から自来也の気持ちには気付いていたんです。その感謝が自来也に対する尊敬の真逆の反応に転嫁されていて、それが逆に自来也には嬉しくもあった。だからこそ、自来也はナルトの前で自分の表現がし易かったのだと思います。大蛇丸やサスケにこの間合いが保てたなら違った未来があったかも知れません。

でも、人生に「れば・たら」はないから、これも運命。そもそも、自来也と大蛇丸。ナルトとサスケって永遠の「太極」だから、それを描くのが『NARUTO -ナルト-』だからね(笑)。だから、この永遠は止まらない。永劫に続く反目。そして、いつか在るだろう瓦解への期待感。その為には避けては通れない決戦がある…それがあの「決戦」だった。あれには深い深い意味があったのョ…。

ま、そんな先バレは置いといて(笑)、今はナルトと自来也の心の触れ合いに感じ入り涙して下さい。悪いけど、もうドンだけーッ!!ってくらい泣いちゃったからね。ここでドンだけ泣けるかは汚れ具合に拠るから、汚れを知らない少年少女には泣けないだろうし、泣いちゃダメだからね。そ、そんな…若い内から汚れちゃいけないからね(笑)。で、オトナ限定って事で…一つ…(笑)。




一方、キラビの拘束に成功した"鷹"サイド。辺りの景色からは雲隠れの里や雷の国の雰囲気はなく、どうやら雲雷峡からは脱出できたみたいです。重吾が香燐と水月(水ゲル?)を運搬。サスケはあの大男のキラビを運搬してるようです。重吾もしんどいだろうけど、サスケは二度も三途の川を渡りそうになったから、相当堪えてるでしょうね(笑)。

でも、遁走してるような切迫感はないから雲隠れの追撃はなかったようです。それをどう捉えるかは後々の描写で解るんですが、世の中そんなに甘くないっ…つーのが常套な考えだと思います。キラビは人柱力ですから半殺し状態。まだ死んでないでしょう。そして、これから「封印術・幻龍九封尽」で尾獣を剥がされる流れなんでしょうか?

幸いにもその術者であろうペインは九尾捕獲任務で小南共々出張っている筈ですからしばらくは拘留されるかして殺される事はないと考えられます。マダラ(トビ)がペインを呼び戻したりするのもあるでしょうが、多少なりとも時間稼ぎにはなりそうです。サスケがキラビごと八尾を引き受ける?という期待もあったんですが、キラビの性根からしてそれもちょっと難しい…かと…(汗)。

「ハァハァ」(サスケ)

「大丈夫かサスケ?」(重吾)

「ああ…急ごう
もうすぐ合流地点だ」(サスケ)

丸や四角の窓?穴ぼこが開いた壁面。マダラ(トビ)が巣食うアジトでしょうか?そんな感じの居室?キラビの巨体が<ズサッ>っと投げ出されます。相当、重かったんですね。エエイ!!という感じで投げ出されます(笑)。サスケの"暁"のマントはキラビの拘束具として利用されています。"暁"マントの<ヌギヌギ>って一応、死亡フラグなんですが、やはりサスケは"鷹"なのね…。

それにはちょっと安心したんだけど、このキラビの扱いを見ると、どう考えてもキラビが"鷹"に入るのはなさそう。これにはちょっと残念を隠せません(笑)。僕的には愛(う)いキャラだったんで…キラビって。鬼鮫っちに比肩するくらいに捨て置けなかったから、ここでお別れも辛いです。まったく…雷影は何をしてるんだ!!雲隠れのセキュリティってどうなってるんだ!!(笑)

「約束通り八尾は連れてきた」(サスケ)

「よくやったな
お前ならやれると信じていた」(マダラ)

そう労(ねぎら)うマダラ(トビ)の言葉に無反応にサスケと重吾は身を翻(ひるがえ)しこの場を辞そうとします。二人は香燐や水月の身体が心配で仕方ないのでしょう。こんなところで談笑する暇はない(笑)。特に水月は八尾のチャクラ砲をモロに食らって危篤状態だから。それに超回復能力の香燐もどうやら自分には力を使えないようですから、大やけども心配です。

何より、八尾との闘いは"鷹"を一皮剥きましたから…。あれは海千山千の寄せ集めがホントの仲間になる為の闘いだったから…。今は一刻も早い治療と休養を与えてあげたい。重吾だってしんどいだろうに、サスケだって苦しいだろうに…。サスケ的には万華鏡の「儀式」のお礼みたいなバーターだったのかな…八尾の捕獲って。もしそうなら律儀ですね。

「どこへ行く?」(マダラ)

「まずは傷を癒やす
それから…」(サスケ)

「木ノ葉だ」(サスケ)

自来也とナルトの修業時代の回想で気になってたんだけど、やはり大蛇丸とサスケの相似形は見逃せません。例の「里抜け→木ノ葉崩し」の流れがあるとすれば、サスケもホントに木ノ葉を狙う事になるんでしょうか?だとしたら、上層部だけを狙うなんて不可能だろうから、「サスケVSカカシ」(←こんなのあったら立ち直れんゼヨ…)なんて絶対見たくないような対戦だってあり得ます。

それにサスケは"尾獣"をマダラ(トビ)が分け与える事に期待すらしていましたから、「プチ禁術兵器」だって視野に入ってるかも知れないです。プワーバランスさえ整えば交渉のテーブルさえ用意される…それが外交交渉ですから、サスケが"鷹"というコミュニティに固執し、目的達成を真剣に考えているようなので、その危うい考えも捨て切れません。

サスケは賢いので露出の全てが本心でもないだろうし、ブラフだって数多くあった…。それをマダラ(トビ)も感じてて、それを過去にサスケに問いただしてたようです。多分、万華鏡の「儀式」の直後。サスケが夢幻だと思い込もうとしていたイタチの「涙」を邂逅(かいこう)した辺りだと思います。ぶっきらぼうな態度で部屋を出るサスケ。胸のケロイドのような傷跡が痛々しい…。

マダラ(トビ)の回想に突入します。ココは「疑問」で…(汗)。



「一つ大切な事を聞く」(マダラ)

「イタチの生き様を知ったお前が
イタチの遺志を継ぎ木ノ葉を守るという考えもある
…本当の事を言え…お前はどうしたい?」(マダラ)

「……」(サスケ)

「イタチはオレに命をかけて
里を守る生き様を見せてくれた
だがオレにとっては
そんな生き様よりも
イタチを失った悲しみの方が深い…
どうしようもなくな」(サスケ)

「イタチを犠牲にした平和など
オレの望むものじゃない」(マダラ)

「真実を知った今
イタチの生き様を継ぎ
木ノ葉を守る事など
オレには到底できない」(サスケ)

「そして上層部の三人は絶対に許せない
イタチの命を代償にして
ヘラヘラと平和を満喫している
木ノ葉の連中も同罪だ」(サスケ)

「殺るのは上層部だけじゃなかったのか?」(マダラ)

「イヤ…
オレ一人で木ノ葉全員を殺りたいからな
"鷹"の前ではそう言っただけだ」(サスケ)

「それは本当か?

アレだけの生き様を見せられて
イタチの意志…
守ろうとしたものを無にしてもいいと
本気でそう思えるのか?」(マダラ)

「アンタは言ったな
イタチがどうしてオレを殺せなかったのか
イタチにとってオレの命は
里よりも重かったからだと


オレも同じだ…
オレにとってイタチの命は
里よりも重い…

それだけのことだ」(サスケ)

「…うちはを差別し!
両親を兄弟に殺めさせ!
そのイタチを追い込み殺した上層部も!
そして千手を慕う木ノ葉の連中も!
全てがクソのはきだめだ!」(サスケ)

「全てが復讐の対象だ!!」(サスケ)

「……」(マダラ)

「オレを感情的に動くガキだと
バカにするならそれでいい」(サスケ)

「イタチの意志を受け入れるなどキレイ事だ
憎しみを知らぬ者共の戯言だ」(サスケ)

「もしオレの生き様を
否定するような奴らがいるなら
そいつらの大切な人間を
かたっぱしから殺してやる!」(サスケ)

「そうすれば少しは理解できるだろう…」(サスケ)

「オレの憎しみを」(サスケ)

「………」(マダラ)

(人は愛情を知った時…
憎しみのリスクを背負う)(マダラ)


でね…この部分のサスケとマダラ(トビ)のやり取りなんですけど…時間の都合で「疑問」にペンディングさせて下さい。実はですね、昨日、マジに新橋のガード下に呑みに行っちゃいまして…(汗)。この大ネタをまとめあげる時間が作り出せませんでした。ま、三連休で時間はありますので、第二弾でフォローさせて下さい。これは「愛」について語ってるんだと思います。そこをグリグリと抉るようなお話を捻り出しますんで…暫しお時間を…(って、ガーガー寝てるだけなんですけどねーッ…ウッ…肝臓が…汗)。





「何だと!キラービーが!?」(雷影)

一方、場面は雲隠れの雷影の執務室に…。里影の帽子を被ってる大男がウェイトを片手で<ギシ><ギシ>言わしてるんですよ(笑)。僕もウェイトやるんですけど、アレって低く見積もっても70~80kgはあって、最悪100kg以上あるかも…(太いのが20~30kgで小さいのが10~15kgで、バーが10kgの見積もり)。それを片手でカールできるってどんな人?(笑)僕なんか両手でも無理、無理!!(脂汗)

「その中には木ノ葉のうちは一族の者も…
今は先輩が後をつけています」(テンパ)

先輩とはスキンの事でしょう。雷影に報告に来たのはテンパの方で、「あの雷影様」と言っていた通りデフォルトで畏れてるので顔すら見る事が出来ない状態のようです(笑)。「木ノ葉のうちは一族」と言ってますので、この言葉を雷影がどんな風に受け取るかが問題になります。"暁"って正体不明の組織だから、その本体が木ノ葉?とする短絡もあり得る勢いも感じるので…杞憂であれば良いんですが…。

それと、すっごい余談なんですが、テンパの太ももにサポーターのようなベルトが装着されてて、前回、前々回の描写で観察できなかったので、秋月一族とは違うと考えたんですが、どうやら雲隠れの忍の標準装備と考えた方が妥当な感じですね。雷影の太ももにはありませんが、キラビは装着してましたし、手っ甲(てっこう)や脚絆(きゃはん)のデザインなどから推測するなら、ある程度統一されている装備だと考えるのが自然に思います。

「雷影様
どのようにいたしましょう?」(秘書?)

秘書らしいくの一でしょうか、ちょっとイイ女が雷影に声をかけてます。端正な顔立ちで、大きめのピアス。纏めた髪。で、何故だかロイク(笑)。雲隠れって有色人種が主流なのかな?そうじゃなければ「日サロ」が定番とか?だとしたら、スポーツジムみたいな隠れ里だな…(笑)。スキンもキラビ寄りの外見だったし、マッスル忍者が多い傾向はありそうですが…。

「"暁"は許さんぞ "暁"!!」(雷影)

「我が弟よ 待っておれ!」(雷影)

激昂する雷影が執務机(じゃなければベンチ…ベンチプレスする時に使う長椅子ね)を叩き割ってしまいます。されを見ていたテンパはほぼ100%の確率で<チョビッ>っと失禁しちゃったと思います(笑)。雷影はまだあの重いバーバル持ったままだし、どんだけ腕力あるんでしょうか?ガタイも大きいです。もしかしたら自来也よりもデカイかもね。腕も太てーッ!!(笑)

この怒り方から察すると雷影は直々に追撃戦に出ると思います。キラビ奪還作戦です。スキンが"鷹"の尾行についてて、"鷹"がヘロヘロでそれに気付いてないとしたら、恐らく"暁"のアジトは割り出せる筈です。ゼツがどんな配備になってるかは不明ですが、ペインの木ノ葉潜入(九尾捕獲)の見物に行ってるとしたら残存勢力はマダラ(トビ)と鬼鮫の二人だけになります。"鷹"の寝込みを雷影が襲うなんて嫌だな…。

って事で、マダラ(トビ)VS雷影の公算が高いと、僕は考えます。マダラ(トビ)が水影とすれば、里影同士の交戦に突入で、壮絶な戦闘は必至の様相(wktk)。雷影は変な感じのチョビ髭(ナマズ系)に何故か「牙」があるロイクのオッチャンです。これってキラビにもあったけど…家系?じゃなければ尾獣の…って、そんな事ないですよね。兄貴に八尾の「陰(かげ)のチャクラ」が封印されてるなんてね…。でも、ここまでやっといて……

マダラ(トビ)に軽ーく捻られんなよ!!雷影兄ちゃん!!(笑)


  
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八尾は何故、"暴れ牛"だったのか?

  
(弱いくせにめんどくせ♪
遊びは終わり帰って水割りイエー♪)

第412話「かつてない戦慄」で"鷹"の執拗な攻撃にキラビは終盤、ある焦りを覚えます。確かにキラビは強く"鷹"の四人が束でかかっても負ける事はないと感じましたが、キラビの闘いっぷりは明らかにとどめをさせるのに踏み込まなかったようにも思います。サスケなどは二度も手酷くやられ、ホントなら死んでる局面だったけど、(何故だか)キラビは息の根を止めようとはしませんでした。

「アンタを拘束する」

その態度は、第409話「仙術伝承…!!」で言ったサスケのこの台詞に起因してるんじゃないかと思います。人柱力は生け捕りがセオリーで、そんな事は当のキラビも知っていたでしょう。キラビがこんなにも強くて圧倒してるのに、最後の「詰め」まで行かないのはサスケ達が自分を殺(あや)める事ができない任務の性質上の制約を持ってるところに負い目みたいなものを感じてたんじゃないかな?

その意味でキラビは凄くフェアな心意気を持っていたと言えるでしょう。初登場でいきなり言葉遣いが粗野で、あからさまに悪役(ヒール)っぽくて、めっちゃ低かった好感度も、キラビの描写が増えて来るに従って、徐々に上向きに変化して行ったのは、やはり相手を否定しない大らかさ…と言うか、全てを受け切った上でうっちゃるようなA.猪木さんみたいな大きさがキラビにはあったからだと思います。

それがキラビの痛くて寒いラップと相まって、新橋のガード下で独り、大量の塩をまぶしたホルモン(串)を頬張りながら、ホッピーをゴクゴクやるオッチャンの哀愁が漂ってて、「闘い」と言う血で血を洗う「殺伐」の中に自分を見出し、それを伝えようとする「戦士」と言う「表現者」を見たような気がして…胸キュンだったんです。

表現とは甚だ恥ずかしい事で、決してカッコ良くはないのです。でも、何かを発したい!何かを伝えたい!『NARUTO -ナルト-』と言う素晴らしい作品に出会って、どうしても溢れ出す考えを塞き止められず、ナル×ジャンを始めたんです。最初はハンドルネームを「ドンキホーテ」としたかったくらいで、そのくらいの覚悟で臨む決意すらありました…。

有り体に言えば、僕はキラビだな…と思ったんです。勿論、僕はあんなに強くないけど、あのくらい痛くて寒い事を吐いてる…(脂汗)。ただ、ラップじゃなくて文章を綴ってて、剣じゃなくてペン(キーボード)を振るってるだけ…。あのズレ方。あの冷やし方。あの痛さ加減……。"鷹"とのジェネレーションギャップ。まるでデジャブのようでした(笑)。

だから、年端もいかない若者達…"鷹"が自分の前に現れて息巻いた時には、すっごく生意気そうだけど、折角だから相手くらいはしてやるから、さっさと尻尾を巻いて帰りな…くらいの大っきな目で見てたと思うんです。事実、いきなり襲いかかった水月や重吾は軽くあしらいながらも、鼻っ柱をへし折っただけで決して命を奪おうなんて無かった。

それが返って水月や重吾の自信や自尊心を傷つけてしまったんだけど、そこにサスケの静かな優しさを僕らは見せつけられ、その雰囲気はきっとキラビにも伝わっただろうと、僕は感じています。何故なら、あの労りと友愛は僕の心もホンワカとさせてくれましたから、キラビもちょっと良いなと思ってたと思うんです。だからこそ、キラビには「めんどくせ♪」になる。

「しかたない八本目だ」

「ウィィィィィィィィィィィ!!!!!」

第412話「かつてない戦慄」の最後でキラビはとうとう八本目を出してしまうんですが、それは感知タイプの香燐が居たので(感知タイプでもあるのか…あの女)逃げ仰せないと思ったからでしょう。でも、「仕方ない」と戸惑いもキラビにはあったのです。そして、八本目"雷犂熱刀"を出してからのキラビは鬼のように強かった。サスケも呆気なくやっつけてしまうほどに…。

でも、そんなキラビも香燐には直接手をかけてないんですよ。大雑把に攻撃するもんだから、その範囲に香燐がたまたま居ただけで、その攻撃も水月や重吾が代わりに受ける事すら織り込み済みだったのかも知れませんし。そう信じて仕舞うくらい"鷹"の結束はみるみる形を成して行きましたから、キラビも安心して「力」を振るえたんでしょう。

「お前らには幻滅
そしてお前ら壊滅♪

人柱力であるオレ様の本当の姿ァ

それは怪物
それは見物♪


人柱力イエー♪

八尾でちびれ
おチビ共♪」

しかし、第413話「崩落」の終盤。キラビは豹変します。サスケの幻術を解いて、渾身の雷犂熱刀を極めた後。キラビはそのまま逃げるか、"鷹"を追撃すればジ・エンドなんだけど、敢えてそれをせず、頼まれてもいないのに尾獣化して行きます。"鷹"の主力であるサスケは半死半生。重吾はその修復に掛かり切り。水月は水の泡みたいなもんだったのに…(笑)。

あの場面では、キラビは八尾の本性を曝す「人柱変化」と言う忍術で八尾の能力を解放していたんだと思います。でも何故、キラビはワザワザ尾獣化したんでしょうか?そんな必要全くないのにね。あのまま雷犂熱刀の一発も浴びせればホントにお仕舞いだったのに。ま、キラビにはキラビの事情があってああなった訳で、その深層を考えるとそれはそれで味わい深いんですよ。実は…。

キラビの最後のラップとも言うべきこの台詞?の「それは怪物 それは見物♪」にはかなり大っきな意味があって、それはキラビが何故、「暴れ牛」にならなければならなかったのかに関わる大きな伏線です。ここはスルメを味わうように何度も何度も奥歯で噛み締めて味わって欲しいところです。お酒を嗜める方ならば、気に入った焼酎でも舌の上で転がしながら…ね。

「敵を刺す♪
敵刺すロングホーン♪
ウィィィィィィ!!!」(キラビ)

第414話「暴れ牛」の回で、キラビはラップと言うよりは、新橋のガード下でお酒を呷(あお)るオッチャンのダジャレっぽいノリに変化してましたっけ(笑)。同時に、尾獣化を境にキラビのそこはかとないオヤジ臭さの好感度が減少して行き、獣臭い知性の欠如した異臭に変化して行く様に、キラビの心変わりを感じました。
 
「やっぱ水遁系の忍だったか…
地の利を得たな」(キラビ)

「ここはボクがやる
今のうちに逃げろ!」(水月)

決定的だったのが、その直後の水月とのやり取りで、八尾化したキラビの突進を押し戻すほどの水月の想定外の「力」の発現をキラビが「地の利」と受け取ったところでした。あれは明らかに水月の「滅私」であり、大切な人を守る為の「力」の発露だった事にキラビは気付けなかった訳です。尾獣化する前のキラビなら恐らくこんな見誤りはなかったことでしょう。

「人は…大切な何かを守りたいと思った時に
本当に強くなれるものなんです」


波の国で「白」がナルトに告げた「強さ」(第3巻/77頁)を水月はこの闘いの中で見つけ出し、それを実践したのだし、同じ事を香燐も重吾もしてきたのです。サスケも同じだった。"鷹"はお互いを庇(かば)い、自分の命に代えても守るべき大切な存在だと、それぞれが認識する事で、驚くべきスピードで成長を遂げていました。それは人の姿のキラビにも伝わってました。

だから(弱いくせにめんどくせ♪)となった訳で、序盤のキラビの小手先で戯れるような闘いがあった訳です。そして、痛くて寒いラップでお茶を濁しつつ、"鷹"の若者達に自分の存在を示そうとした。そして、その態度に僕は非常に濃厚な親近感を覚えていたのです。なのに!なのに!です。キラビは「暴れ牛」と化してしまった!!な、何故に!!(笑)

「"尾獣"とは尾を持つ魔獣の事じゃ
砂は昔から"一尾"をもっておる
それが我愛羅に封じられた守鶴の事じゃ」(チヨ)

「"一尾"…?
それじゃ"九尾"以外にもそんな魔獣が…」(サクラ)

「そうじゃ…
この世に"魔獣"は全部で九体おる」(チヨ)

「……!」(ナルト)

「"尾獣"には特徴があってな…
それぞれ尾の数が違う
"一尾"は尾が一本。"二尾"は尾が二本
それらが"九尾"まで
その名の通り名が尾の数を表すのじゃ」(チヨ)

「……」(サクラ)

「"尾獣"は莫大なチャクラの塊で
忍界大戦期には各国隠れ里が軍事利用しようと
競って手に入れようとしたものじゃ

しかし人知を超えたその力を
制御することなど誰にも出来なんだ


"暁"が何の為にそれを欲しとるのか
分からんが…危険過ぎる力じゃ

まぁ平穏な情勢の中、時代も移ろい
今や"尾獣"は世界各地に
散り散りに存在しておるらしいがの」(チヨ)

「………」(チヨ)

「………」(ナルト)

そこで、我愛羅奪還編のチヨばあの後悔に満ちた言葉が去来して来る訳です(第29巻/59-60頁)。結局、チヨは「人は"尾獣"を御し切れない」と結論を出しています。"尾獣"の制御の為に「人柱力」が編み出され、自分の孫である我愛羅に一尾・守鶴を封じた…それがチヨの結論だったのです。そこには技術論云々は徹底的に試され敗れ去った諦めすら感じてしまいます。

「"人柱力"は"尾獣"と共鳴し
信じられぬ力を使えるのが特徴じゃ」


これが我愛羅に一尾を封じたチヨばあの言い訳でした(第29巻/151頁)。"尾獣"の制御は人には叶わない。この後、"暁"に一尾を抜かれた我愛羅をチヨは一命を投げ出し、「己生転生」で我愛羅を復活させるんですが、それが自分の犯した過ちのせめてもの贖罪と信じ逝くのです。同時に、この後悔に満ちた「滅私」にも本当の「強さ」を感じたものでした。

「キラービー様…何で八尾のお姿に!?
あれほど雷影様から止められていたのに」(スキン)

第414話「暴れ牛」でキラビの不穏に気付いた雲隠れのスキンはキラビの八尾の発現に危機感を募らせていました。雷影(キラビの兄)もキラビの八尾化を戒めていた事も分かりました。「雲雷峡」で修行を積むキラビでしたが、「人柱変化」まで「力」を解放すると制御がおぼつかない事が判っていたのでしょう。キラビも必死にその制御法を修得しようとしていたのでしょう。

しかし、どうしても"鷹"が振り切れなかった。もう殺してしまうしかない。しかし、それは人であるキラビにはし得ない行いだった。そんなキラビの想いは痛いほど判るし、こんな元気のいい若者が血気盛んに自分に挑んで挑んでくれるのは、人恋しい辺境の「雲雷峡」で修行を積む身にはヨダレもんのご馳走だったに違いないですから。しかし、時間切れだった…。

キラビは仕方なく八本目を出し、ついには「人柱変化」の八尾の完全体まで出してしまった。それは人の心の滅却でもありました。キラビは人の心を滅する為に八尾の姿に身をやつしたのです。このうら若くて活きのいい若者達に引導を渡す為に「鬼」になるしかなかったのです。キラビはホントは優しいオッチャンなのよ。そりゃ見てくれは厳ついし、口は悪いけど…(笑)。

(このチャクラありえない…
ここに居たら…死ぬ!!)(香燐)


で、「人柱変化」で八尾化したキラビのチャクラに香燐が驚愕を通りこして絶望しちゃうくらいの「力量」だった訳ですが、強くなったのかと問われれば答えは「?」でした。水月に邪魔されたとは言え、大層なチャクラ砲を放つも精度を欠いた一撃で、自国の大地を無意味に削る結果になったし、人の姿の時は鉄壁の「鉄人」だったのに、蛸の足はサスケの千鳥鋭槍で簡単に両断されました(笑)。

明らかに八尾の完全体になったキラビには「心」が欠如していました。キラビは修行途中の身であり、この辺境の「雲雷峡」で八尾を完全にコントロールする為にそれはそれは厳しく孤独な修行を積んでいた最中だった筈です。ホントは何処か寂しくて人恋しかった。だから、突然の不躾な来訪者であった"鷹"の相手も最初はやぶさかじゃなかった訳です。

有り得ないチャクラが人に御せないのは、その「力」に溺れてしまうからでしょう。チヨが如何なる技術を持ってしても"尾獣"を制御不能としたのは、そんな人の心の「弱さ」をしてもたらされた結論だったように思います。いつの世も人は「力」に憧れ、しかしてそれに溺れてしまうのです。酔う…ヘベレケになってしまう…場所が新橋の汽車ポッポの前だったらインタビューされちゃうくらいに(笑)。

キラビはその未熟さを"鷹"を始末する為に逆に利用しようとしたんですが、結果的には「力」だけになってしまい、弱くなってしまったのです。そこには「力」を制御するべき「心」が備わっていなかったから。本当の人の強さとは破壊衝動や悪意からは生まれない事を、僕らはこれまでいろんな描写で味わって来ました。数々の闘いの中で見せつけられて来ました…。

「強さ」のバックボーンにある人の「心」…思い遣り、気遣い、愛情、友情、惚れた腫れた(笑)…。人が人を「大切」に思う清らかさ。その「情」の在り方に…ある時は励まされ、勇気付けられ、元気や笑顔、そして涙を頂きました。闘う事は生きる事だから、忍術やチャクラを使えない僕らだって何も変わらない。違わない。だから判る…

「心」が伴わない「強さ」なんて有り得ない…と。

「心」がそこにないのと「滅私」は根本的に違う。ただ「力」だけが暴れ回るのは八尾の「暴れ牛」であって、「滅私」とは他者を思い遣る「心」があった上での「滅私」だからね。「心」って考える脳の機能だから。そこには知性も必要だし、困った時にこそ冷静になれる余裕が必要です。その為には何人も修行を避けては通れない…。

八尾はどう見たって「蛸」ですよ。そりゃ顔は「牛」ですけどね(笑)。それでも「暴れ牛」とせねばならなかったのは、頭に血を上らせて前後不覚に暴れ狂うくらいに「自分」=「心」を失わなければならなかったからです。それに「敵を刺す♪敵刺すロングホーン♪」のダジャレもちょっとだけ言いたかった(笑)。キラビは「力」と言う"酒"に酔っぱらわなきゃやってられなかったんですよ(オレだって辛いんだよ…笑)。

だって、素のキラビには"鷹"を殺しちゃうなんてとっても出来ないからね。それはキラビに「心」があるからです。この未来ある若者達をいくら少々の無礼はあったとしても命を絶ってしまうなんて出来る筈もない。だから、「暴れ牛」になるしかなかったのサ。その未熟とも言える忍としてのキラビの不完全さが「雲雷峡」なる秘境に引きこもるキラビの修行の「真の理由」と言える訳です。それを促したのが雷影ならちょっと厄介だ…。

(弱いくせにめんどくせ♪)

そう言って仕舞うキラビの持つ悲哀を感じると「力」に憧れ「強さ」を追い求める者の純粋さが痛みとして襲いかかって来るようです。それは人の「心」では御せないような"尾獣"を封じ込められた"人柱力"の悲しさでもある。そして、人のままでも充分倒せた"鷹"をわざわざ尾獣化しないと殺せないと判断したキラビの優しさに「暴れ牛」の深層を感じ、喉の奥に激しい乾きを覚えるケルベロスなのです。

キラビと呑みに行きてーッ!!(と…取り敢えずビール…ッ!)

キラビは自分で手を下したくなかった…のだろうと、僕は思います。何処か遠く…離れた場所で「見物」していたかったんじゃないだろうか。そんな想いがあの痛くて寒いラップに織り込まれていたのなら…。赤提灯で肩を寄せ合い、朝まで語り合いたい気分です。取り留めのない話でも良いし、ただ一緒に呑むのも良い。ああ…喉が渇く…。



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第415話「新しき力!!」

   
<ズオオオオ>

サスケの左眼の万華鏡写輪眼!!全開!!
不退転!!"天照"!!受けて立つ八尾!!

<ゴゴゴウ>

"天照"発動!!八尾の蛸の足に着火!!

(こ…これがサスケの言っていた
消えない黒炎か!)(重吾)


(す…すげェ…!)(香燐)

左眼から血を流すサスケ。もう一杯一杯みたい。白化してムースのようになった水月。それを小脇に抱える重吾。重吾も少年化してる。呪印の能力は健在でサスケを補佐している。香燐はサスケの傍らで初めて見る"天照"の黒炎に驚いている。黒斑の眼鏡にヒビ。八尾との激戦で"鷹"は疲弊するも結束が強まった…。この闘いは"鷹"を本当の仲間に変える闘いだった…。

重吾が"天照"の存在をサスケから聞かされていた。香燐も驚いてはいるものの黒炎の正体を知っているようでした。香燐はチャクラ感知タイプだから、"天照"が何を燃やしているのか?そこに注目した驚きだったのかも知れません。サスケは何を狙ったんでしょうか?一応、八尾の人柱力を捕獲するのが今回の任務だから、まさか殺しちゃうなんて…な、ないですよね…(滝汗)。

<ゴゴゴ>「ぐあぁあ!!」(八尾)

「ぐあああ!!」<ズサーン>(八尾)

もんどりうって苦しむ八尾。思いっ切り燃えてます!僅かに残った「雲雷峡?」の土台から水中に逃げるんですが、"天照"がそんな事で消える筈もない。しかも超高温。纏わり付くような粘着質?の禍々しいチャクラ…。この得体の知れなさは、八尾と言えども恐怖だったでしょう。高温には理論的に上限がないので攻め手としては非常に有効なアイテムなんです。

しかも、対象を目視できる条件下でピンとさえ合えば着火可能な黒炎は回避不能です。そして、対象が何であれ燃やし切るまで消えないなんて、はっきり言って最強過ぎて、猾い!!(笑)でも、それをマダラ(トビ)は凌いだんですよね…何らかの方法で。あの描写はマダラ(トビ)の正体に迫る材料になるでしょう。ところで、八尾は苦しんでるだけみたいだけど、"天照"に対処できるんでしょうか?

「ぐっ!」(サスケ)

サスケも万華鏡の反動に苦しむ。
<ズキン>と痛む左眼を押さえる。

<バシャーン>「ギャアアア」(八尾)

<ゴッ>「!」(香燐)

「くっ!」<ザッ><ガッ><ザッ>(香燐)

"天照"の黒炎に焼かれる八尾。もがき苦しむ。巨大な蛸の足が"鷹"を襲う。香燐が動きの止まったサスケと重吾を抱えて回避。香燐もやるときゃやるって感じですが、慣れない事はするもんじゃない!の典型で、この咄嗟の行動が香燐を絶体絶命のピンチに追い込んで行きます。でも、香燐も初登場のツンデレの嫌味な感じの女の子から大きく変わったな…(遠い眼)。

<ドシャーン><バシャァァッ>「キャ!」(香燐)

しかし、襲いかかる八尾の巨大な蛸の足を躱し切れずに投げ出されます。香燐の「キャ!」は忍者らしくなくて、彼女が戦闘的なスキルを重視しないような立場に居た事を物語っていると思います。南のアジトでは大男の忍をぶっ飛ばしてたけど、あの腕っ節は歪んだ性格のもたらすナチュラルでしょう(笑)。そこに八尾の蛸の足が迫る。ヤバい!!香燐!!絶体絶命!!

「!」<ズバッ>(サスケ)

「千鳥鋭槍」(wiki調べ)。その射程は5メートル程度(デイダラ戦より)。サスケの機転。香燐に迫った蛸の足を両断。劇場版「絆」で久々に登場したサスケは千鳥の形態変化のバリエーションを頻繁に使用していました。まるで、ナルトに見せつけるように…(笑)。時系列では同時期にナルトも風のチャクラ性質を修得中だった筈で、それが「竜巻螺旋丸」…あれはきっと「螺旋手裏剣」の原型だった。

サスケは器用だから千鳥のチャクラを千本風にアレンジしたり、大蛇丸の寝室を襲った「千鳥鋭槍」(長刀風の千鳥)など、大蛇丸には秘匿しながら独自に修得してたようです。大蛇丸もチャクラ性質からはサスケを感じたけど、形態変化のバリエーションは未知でしたからね。つまり、あの場面でサスケが見せた「千鳥鋭槍」って、対大蛇丸戦の"隠し球"だったと考えられる訳です。

しかし、八尾と化したキラビですが、サスケの千鳥って尾獣化する前にはその直撃も無傷なくらい体が硬かった筈なんだけど、蛸の足は凄く大きいのに簡単にぶった切れるところに違和感あり…です。キラビのタトゥーは頬に「牛の角」で右肩に「鉄」ですから、「牛頭の鉄人」…それがキラビの目指すべき姿に思えます。そして人の姿の時はそれが成っていました。

でも、尾獣化で力を解放した筈なのに、その理念理想とも言えるキラビの盤石さは影も形もなくなっています。しかも、サスケの"天照"の黒炎に焼かれ為すすべもなく苦しみもがくだけ。この点には注目するべきでしょう。「八尾は何故、"暴れ牛"だったのか?」です。この光景を砂のチヨばあが見たらどう考えるでしょうか?可能なら「疑問」で解剖したいところですが、今週は…果たして?(滝汗)

<バチチバチ>「香燐走れ!」(サスケ)

尚も迫る八尾の触手。何せ八本もあるんだから気が抜けない(笑)。おまけに"天照"の黒炎を纏っているから厄介。あの黒炎に纏わり付かれたら!!そもそも、"天照"は間合いが切れた状態で使うべき術と言えそうです。術の反動で術者の動きが緩慢になるので遠距離攻撃向きですし、一撃で敵を殲滅するまでの圧倒的な破壊力はなく、ジリジリと消却する術ですから。

だから、苦しんでもがいてるだけなのか、狙って攻撃してくるのか判んないんだけど、八尾の蛸の黒炎で焼かれる足って、かなり厄介なのです。図体が大きいのでドタバタするだけでも近くに居たら危険です。それが"天照"の黒炎とセットで自分に向かって来るんですから…困りました。近接戦闘では自分の攻撃が自分や味方に及ばないような配慮が必要なのです。

<ドッ>「キャ!」(香燐)

<バシャーン><バシャー>(香燐)

"天照"の黒炎を纏う(焼かれる)蛸の足が香燐に直撃。投げ出された香燐の背中にも"天照"の黒炎が着火してしまいました。香燐は気絶しているようで熱がらないです。苦しみもしない…。水面に俯せに倒れています。しかし、水没しない状況からするとチャクラが機能しているようです。香燐は未だ死んでいない。それは忍であれば直ぐに判る筈です。

「くそ!黒炎が!!」(サスケ)

「…香燐はもうダメだ
オレ達も巻き添えを食う前に
ここを一旦離れる!!」(重吾)

「待て重吾!」(サスケ)

「ダメだ!」(重吾)

黒炎に焼かれる香燐に見切りをつける重吾の対応は冷たいように見えるけど、対象を燃やし尽くすまで消える事がない"天照"の黒炎が延焼する現実を前にすれば正常な判断と言えると思います。重吾は体は子供になっちゃったけど、中身はオトナみたいです(笑)。水月を左腕に保持しつつ、重吾だって断腸の思いの決断の筈。しかし、それに食い下がるサスケ…。

<スウー…><ズッ>(香燐!)(サスケ)

三つ巴の写輪眼から蓮華文様の万華鏡写輪眼に移行。"天照"の黒炎に焼かれようとする香燐を見つめます。サスケも八尾との闘いの中で、いろんな事を"鷹"から教えられました。サスケも与えたし、それ以上に与えられた。優しさや気遣い、思い遣りと言った人の心の清らかな有り様を見せつけられたのです。仲間は失えない!!その想いがサスケの「扉」を開いたようです。

<ズズ…><シュン…><スッ…>

チャクラの供給が滞ったのか?水没していく香燐の背中の黒炎が勢いを弱め、やがて鎮火します。確かに"天照"は術者の意志に依って鎮火する描写が残っていますが(第43巻/13頁)、今回サスケが見せた"天照"の黒炎の鎮火はそれとはちょっと違うようです。細かな描写を観察すると、どうやらサスケは"天照"の全てを知ってはいないような状況です。ちょっとその辺を考えて行きましょう。

<ズキン>(消せた…!)(サスケ)

サスケも"天照"の黒炎を消す方法は知らなかったようです。つまり、この"天照"はサスケの万華鏡写輪眼の術ではなく、イタチの"天照"のコピーと考えるのが妥当かと思います。そして、対マダラ(トビ)用の「仕込み」とも違う。マダラ(トビ)を襲った仕込みはサスケの万華鏡はイタチの手裏剣文様だったし、あの時点でサスケの万華鏡は開眼してませんでしたから。

写輪眼の基本能力として「術コピー」があるんですが、それでも血継限界に関する術はコピーできません。この場合、サスケに万華鏡が備わった事によって"天照"や"月読"(キラビを幻術にハメた細い針の金縛り)のコピーが発動できたと考えるべきかと思います。"天照"の消火に関しては、大蛇丸の変わり身で必死になってたサスケが見逃した…と考えるのはどうでしょうか?(笑)

(消せた…!)と言うサスケの驚きにも似た発見は、自分の万華鏡に対する予感、或いは本能の既知みたいな雰囲気があることを臭わせます。はっきりとはしないんだけど「できそう?」みたいな…期待?サスケも重吾の決断に関しては妥当と受け止めたと思うんです。それでもそれに抗したのは、この予感が背中を押したからじゃないかと思います。それは真の万華鏡の覚醒?

「これは…?」(重吾)

「グオオオ!!」(八尾)

「!」(サスケ)

「重吾!香燐を!早く!」(サスケ)

「!」<ズズ><ギュウー><ガッ>(重吾)

サスケに促されて恐る恐る(笑)呪印で左手を伸ばす重吾。呪印はDNAに埋没する人の可能性を強制的に引き出す酵素だから、人の進化の過程の姿を引き出したりできるんですね。重吾の場合はそのオリジナルであり、部分変化を自在に操れるので、咄嗟に身体の組成(細胞の配列)を変更して状況に応じた使い方を開発できたりするんだと思います。

前回、重吾がサスケに身体を供出することでサスケの瀕死を挽回していますが、その反動として重吾はおぼこい子供風の姿形になってしまいました。そもそも人体の細胞は一定の数量があるようですから、重吾が子供化したところから考えると、時と共に細胞が増殖して以前の大男の重吾に戻れそうです。あれが老人化とかだったらアウトだけど、重吾もまだ上り坂なんだろうなと思います。

<ジュウウウウウウ>「ぐああああ!!」(八尾)

<ドサン>「やはり黒炎が消えている
どういうことだサスケ?」(重吾)

(消せた…あの"天照"の黒炎を…
それがこの万華鏡の瞳力なのか!?)(サスケ)

で、延ばした右手で香燐を掴み引き戻します。ちょっとビビってたのは"天照"の黒炎が鎮火してるかどうか不安だったからで、それこそ事前に"天照"の黒炎が消えない事をサスケに教えられた痕跡に他なりません。その上で任意で消せないと考えていたのであれば、それがサスケの知識だったとも言えます。サスケは"天照"の消火の方法を知らなかった…未コピーだった。

それでも"天照"を消火できたのは術者が任意に鎮火させる方法論ではなく、全く別の瞳術と考えるべきで、それは一連のサスケの手探りともとれる行動にマッチしているとも言えます。恐らくサスケの万華鏡の能力。術の反動で痛むと考えれば最後まで押さえてた左眼の能力か?サスケの考量でも左眼を意識してる風だし…。

儀式で付きっきりだったマダラ(トビ)がサスケの万華鏡写輪眼の開眼には必須の存在だったと、僕は考えてまして、洞窟の中で散々サスケを後悔させた言葉攻めがサスケを開眼に追い込んだと思うんですが、開眼した万華鏡の使い方まではどうやら教えていないようです。しかも、"暁"のアジトで会議をして八尾を担当して直ぐで、修行する暇がなかった。

マダラ(トビ)は自信満々に小南にサスケを「保証」していましたが、それはサスケの万華鏡写輪眼であれば、少なくともイタチの基本瞳術の"月読"と"天照"程度であれば発動できると踏んでいたからでしょう。そして、今回の任務でかなり追い込まれる事も予想していた。マダラ(トビ)はサスケの万華鏡オリジナル瞳術の覚醒にも期待してたんじゃなかと思ったりしています。

(それなら…)<ギン>(サスケ)

「ぐあああ…」(八尾)

<ジュウウウウウ><フッ>「うっ……」(キラビ)

「ぐっ…」(サスケ)

サスケは自分の万華鏡写輪眼の能力の一端に気付いています。香燐の時は半信半疑だったけど、今度は意図してその「力」を振るっています。それに面積的にも香燐の黒炎とは比べ物にならない量の黒炎を鎮火させました。でも、消せる事が判らないで八尾に"天照"を使ったって事は"鉄板"で殺しちゃうつもりだった事になります。やっぱり一杯一杯だったんですね(笑)。

「威挫凪」(イザナギ)

勿論、仮称ではありますが、サスケの万華鏡写輪眼の左眼の瞳術。"天照"の任意の消火を知らない状態で、消えない筈の黒炎を鎮火させた描写からその能力(効力)を分析するなら、「全ての忍術の無効化」や「術そのものの破棄」ではないか?と、僕は考えます。それで、敵の「威」を「挫」く「凪」(ナギ)で、「威挫凪」(イザナギ)と勝手に命名しました(笑)。

「凪」(ナギ):風がやんで、波がなくなり、海面が静まること。

或いは"天照"の黒炎を鎮火させた事から「絶対零度」を生むような空間支配とも考えたんですが、それにはもう少し黒炎を含む空間が凍るとか、完全な「無」になるような描写が欲しかったです。また、カカシの万華鏡瞳術のような空間を削り取ってしまうような形式でもなかったので、術そのものを吸収してしまうような瞳術だと、現時点では考えたいと思います。

「八尾…かろうじて
生きているようだ」(重吾)

「これで…八尾を殺さずにすんだ…
さっさと連れて行くぞ」(サスケ)

サスケの万華鏡瞳術「威挫凪」(イザナギ)(仮称)によって"天照"を鎮火され、人形(ひとがた)のキラビが水面に項垂れています。声を発しているのを見て重吾が生存を確認しています。サスケは「威挫凪」(イザナギ)の反動を苦しむように眼を押さえながらも任務に安堵したようです。でも、黒炎を消すのだって結果オーライだった訳で、勢いだけで世の中渡ってるような若さを感じてしまいます。

サスケってこれまでもそうだったけど、出たとこ勝負みたいなノリはあると思う。デイダラの時も感じたけど、実戦の中で自分を見出して行くようなタイプなのかも知れませんね。やはり基本的に能力が高くて少々の事ではやられない自信があるとは思います。徹底的な合理性がその根底にある…でも傍目には危なっかしくも映るから、そのドキドキが女子のハートを鷲掴み?(さすが!!"鷹")

「まさかあのキラービー様がやられた…?」(スキン)

「そんなうそでしょう…
あいつら何者なんです!?」(テンパ)

「"暁"のメンバーだ
相当の手練(てだれ)だとは思うが…」(スキン)

「ちょっと待てよ!」(スキン)

「何です?」(テンパ)

「あれはうちはの家紋!」(スキン)

「うちは?」(テンパ)

「オレ達は出しゃばるより
すぐに雷影様に報告した方が懸命だ」(スキン)

「弟がこんな目にあったとなったら
あの雷影様…黙ってませんね」(テンパ)

一方、"鷹"VS八尾の主戦場からかなり離れた岩陰から様子を窺うスキンとテンパ。スキンがモノキュラー(単眼鏡)。テンパが双眼鏡を使っています。八尾やキラビに対しては敬語を使ってはいますが、愛情や親近感を持っているようではなく、それがこの間合いに現れているんだと思います。もしもキラビを慕うような関係にあるなら速攻、追撃戦に突入している筈です。

だから、望遠鏡で覗かないといけないような距離をとって、「うちは」の家紋を理由に追撃戦を否定してしまう姿には、キラビに対する畏怖はあっても親愛の情はないと言えるでしょう。二人が用いる敬語もキラビが雷影の弟(ブラザー)によるものだと考えると、こんな人里離れた寂しい辺境の地で独りきり修行するキラビが変なラップで気を紛らす気持ちも少しは判るってもんです(笑)。

しかし、キラビの言った兄貴(ブラザー)って雷影だったんですね。テンパが「あの雷影様…黙ってませんね」とビビりながら言う様子を見ると、相当怖いオッチャンだと思います。だから「疑問」で展開した八尾の「陰陽分離」されたチャクラだって未だ残る…(汗)。アレは「力」と「人間」の関係を考察したもので、その「葛藤」をどんな風に昇華するかへの期待なんです。

そこで「八尾の姿を禁止」した雷影の想いを考えると、もしも「陰陽分離」された八尾のチャクラの一方を雷影が持ってて執務できているのだとすれば、キラビに一目置かせ、「雲雷峡」と言う辺境の地で修行に勤しむキラビの態度にも合点が行くと言う訳です。穿った見方ではありますが、キラビは確かに修行してたし強かった。人の姿の時は相手を尊重した闘い方でもありました。

サスケや"鷹"を一度に相手して余あるような強さを持ったキラビが更に修行を積み自分を模索する姿にはやはり親近感を覚えます。そして、それが雷影の指示であり、それが「力」を克服した…「力」との葛藤を乗り越えた雷影の思い遣りであったとするなら泣けて来るじゃないですか。別に、尾獣のチャクラなんかに頼らなくたって人は強くなれるんだけど、強さにも特殊があるので…。

それが物語の終盤の大きな「鍵」になって来ると言うのが僕の読みです。だから、特殊じゃない普通の忍が強くなる為の方法論として「陰陽分離」を引っ張って来ただけで、雷影とその弟であるキラビが特殊な存在で強かった…でも良いです。でも、素の人間で人柱力のキラビより強いだろう雷影が、自分の弟(分?)のキラビをシレっと人柱力にするものかは悩みたいところです(笑)。

そこには「愛情」が必要で、ぶっちゃけ「ナルトの九尾」に繋がるネタになると思う訳です。ここに気付くと、僕の言ってる「特殊」が何なのか?が判って来ると思います。ここはナル×ジャンの終盤の「鍵」でもありまして、僕もゴニョゴニョなっちゃう部分です(笑)。詳しくは「終末の谷の闘い」で練り上げる……つもりでいます(全く…いつになる事やら…滝汗)。

「だいぶ体にきているようだな
大蛇丸の呪印もなくなったあげく
イタチ戦での傷も癒えてなかったからな」(重吾)

「ああ…ここまで追い込まれるとは
思ってもみなかったがな」(サスケ)

「だがこれで…」(サスケ)

このサスケの言葉は自分の万華鏡写輪眼に対する手応えだと考えています。しかし、今は未だ左眼の万華鏡だけで、右眼を残している。この場合、サスケが感じた手応えとは万華鏡の手懐け方と考えればしっくり来ます。闘いの中で自分を捜して行くサスケだからできた左眼の「威挫凪」(イザナギ)。右眼にもう一つあるとすれば「イザナミ」(仮称←漢字は描写待ち)。

ま、どっちも日本神話の表層からパクって来たものなんですけどね…(笑)。ちなみに、この元ネタのイザナギとイザナミを生み出したエピソードの始まりが「天地開闢」(てんちかいびゃく)であります。簡単に言うとビックバン(天地創造?)なんですけどね。それが禁術兵器だと思ってたんですが、イタチの"須佐能呼"に匹敵するサスケの両眼の天賦かも知れないと…思ったりする訳です。

"須佐能呼"…"天照"…"月読"の関係は必ず「考察」にしたいです。あれは、うちは虐殺から連綿と続く写輪眼の血塗られた歴史の一つの結果でもあって、ロケットが月まで到達する為に多段式にしたのに似てて、何事も一足飛びには行かないと言う世の習わしに則した深い深い伏線なんじゃないかと、若い時にNASAでボケとツッコミの研修をした事のあるケルベロスとしては考えたくなる訳です(笑)。


羊のアニメ(右)


<ドドドド>と勢い良く落ちるガマの油の滝。妙木山の修行にスイッチです。ナルトはどうやらガマの油の補助で自然エネルギーを取り入れる修行はクリアできたようです。両眼はガマっぽくなってますが、鼻は普通です(笑)。九尾の人柱力の痣(ヒゲ)もそのまま。ナルトの内部の尾獣の存在は自然エネルギーの取り込みに関しては影響はないようです。

フカサクもナルトの上達を確信したのか例の「ハタキ棒」は持ってませんし、ガマの滝に打たれるような大量のガマの油を浴びてもガマ化しないと言う事は自然エネルギーをバランス良く取り込んで、それを維持継続できると言う事です。自来也もこの修行をクリアできたんだろうな。でも、この次が険しかった…。それで「仙人モード」の補助が必要だったのだと思います。ナルトはどうなんでしょうか?

「油を使うコントロールは
マスターしたようじゃな」(フカサク)

<ドドド…>

「次は油を使わずに自然エネルギーの
コントロールをする修行じゃな」(フカサク)


<バチャ>「力がみなぎってくる!」(ナルト)

滝を飛び出して大蝦蟇岩に飛び移るナルト。

「……」(フカサク)

その姿を静かに見守るフカサク…。

「己の体内のエネルギーだけを消費していく
忍術チャクラは使うほど疲れていくがな

仙術チャクラはそれと違って外から自然エネルギーを
取り入れるけん疲れるどころか回復も早いんじゃ」(フカサク)

「そっか…」(ナルト)

(ま…九尾のチャクラとあいまって
異常な回復をみせとるの…)(フカサク)


注目したいのはフカサクが九尾を否定していないところです。九尾をナルトに閉じ込めたのはミナトなんですが、蝦蟇一族との契約の痕跡には蝦蟇一族とミナトとの関係は明白で、ミナトがナルトに九尾を封印した経緯や理由に関しては熟知している筈です。しかも、フカサクの配下には「ナルトの鍵」である巻物蝦蟇もいます。

フカサクがここで九尾のチャクラをナルトに気付かれないように意識しているのを見ると、九尾を積極的に利用して行く腹積もりもあるように感じますが、ナル×ジャン的にはミナトの本意からは外れるので、来るべき時にはナルトからは抜いて頂きたい!(笑)ま、その過渡として一時的に「九尾のチャクラ」を利用するのはアリで、それが「ナルトの巻物」と言う事で…一つ。何とぞ…。

やっぱり何かの「力」に頼って強くなったところでそれは自分自身の「力」じゃない。それをイタチは知っていたから、一時的に大蛇丸に託して育ててもらったサスケを自分の一命に懸けて奪還したんです。あれって「親心」そのものなんですよ。それに「尾獣」を身体に中に飼う「人柱力」ってモチーフも実は…。おっといけない。バレが過ぎました…。近い内に必ず…(←いつだよ!いつなんだよ!…笑)。

「これならアレができるかもしれねェ…」(ナルト)

「何じゃ?」(フカサク)

「!」「え!?」「あ!いや!」
「何でもねーってばよ!」(ナルト)


ナルトは体中に漲(みなぎ)る未だかつて感じた事ない充実感に「アレ」をイメージしてるんですが、これは自来也が巻物蝦蟇と「胸騒ぎ」で示した…ミナトが考案した「あの術」(第41巻/17頁)じゃないかと、僕は考えています。自来也もかなりの熱さでナルトに教えていたんじゃないでしょうか?あの二年半にも渡る二人の修業時代において…。

その正体の一端を第二部が始まって直ぐにナルトが披露した「大玉螺旋丸」(第29巻/136-137頁)と、雨隠れに単身潜入しペインとの死闘の序盤で自来也が見せた「超大玉螺旋丸」(第41巻/146頁)だと、僕は考えています。自来也は螺旋丸の大型化をナルトに示唆してた訳です。螺旋丸の大型化は更なる圧縮の布石でして…そこにはミナトの遺志があった…。

お話が長くなるので詳しくはチャクラ考察の「ミナトは何故、"螺旋丸"を開発したのか?」を読んでみて下さいね。簡潔に言うと、ミナトが"暁"(マダラ)の目論みに気付いてて、禁術兵器の阻止の為に手を打っていた。一発で大国を灰燼に帰すような大層な術を無効化する手段としての術を考案してた。そして螺旋丸はその叩き台だったんじゃないかと言う見解です。

で、このナルトの支離滅裂な焦り方は自来也に硬く口止めされてた経緯を感じさせます。もし他言する事があったらすっごいお仕置きがあったとか(笑)、過去に自来也の殺気を感じた事があるナルトですから重々注意している事でしょうし、何より自来也との「約束」をナルトは大切に思ってるんだろうと思います。

だから、ここでナルトが言う「アレ」が風遁螺旋手裏剣ではないと思うんです。ナルトの焦り方が「禁術指定」に基づくものとするのも可愛いんですが、それをフカサクにあんな風に隠すとは思えないんです。あの術も未だ50パーセントの完成率ですが、チャクラ不足による未完成とも思えませんから、ここはミナトの遺志を優先したい気持ちであります(笑)。

「まあええ…それよりこれじゃ
今日はコレをナルトちゃんに
渡そうと思ったんじゃ」<スッ>(フカサク)


「何?」(ナルト)

「本じゃ」(フカサク)

「本?」<スッ>(ナルト)

「これは自来也ちゃんが最初に書いた小説じゃ
ここには自来也ちゃんの想いが込められとる…」(フカサク)

「………」(ナルト)

「読むとええ」(フカサク)

「ド根性…忍伝…」(ナルト)

フカサクがナルトに手渡した自来也の著書。一等最初に書いた本だから、「自来也豪傑物語」の前の本か…。自伝的な本なんでしょうか?「ド根性忍伝」だから、自来也の忍道の事なんでしょうか?果たしてどんなメッセージが刻まれているのか?すっごく気になるんだけど次週まで待つしかないですね。

場面が妙木山の修行にスイッチしてからのナルトの表情が気になってるんだけど、「力」を得た時の人の気持ちは不安定になるから、それを見つめるフカサクの視線も重くて…。このタイミングでフカサクが差し出したメッセージならば、その不安に対処したものかな?とも思ったりするんですが、どうでしょうか?ナルトの若さ。フカサクの親心…。

「力」って何だろう?

「強い」って何なんだろう?



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第414話「暴れ牛」

  
「このチャクラ…
こんなのって…
アリなのか…」(香燐)

現れ出でしは人知を超えた巨牛"八尾"!!

「巨牛」って煽ってるけど、牛に蛸の脚…フツー生えてないよな…なんてブツブツ言いながら、兎に角、八尾の威容が"鷹"の前に立ちはだかります。どデカイ図体(ずうたい)。荒い鼻息。香燐はチャクラ感知タイプの知覚を持ってるから、八尾のチャクラがどれほどの「力量」を持っているか?を既に察知しています。そして、<ドサッ>っと尻餅…絶望感を感じているようです。

「牛のバケモノ……
それが奴の正体って訳か…」(水月)

水月も前回みたいに泳いだ目付きじゃなくて、しっかりと敵を見据える戦士の目付きに変わっています。水月はいみじくも再不斬から首斬り包丁と言う「霧の忍刀」を継承した忍です。敵が如何に大きく強く(強そう)とも、それに気圧されるような性根は持ち合わせていない筈です。この大刀に認められるような強い忍になる切磋琢磨を怠りはしなかった…それが水月のド性骨です。

「敵を刺す♪
敵刺すロングホーン♪
ウィィィィィィ!!!」(キラビ)

ラップと言うよりは既にダジャレの域に…(笑)。キラビも痛くて寒いのは確かにあったけど、それには何処か理性とか知性の香りがあって、嫌じゃなかった。人の好き嫌いっておかしなもので、好きな人が何やっても気に障らないんだけど、嫌いな奴が何かやるのは、たとえ箸の上げ下ろしでも嫌だと感じます。はっきり言うと、八尾の横顔には萌えない。敢えて、嫌いです(笑)。

でも八尾のシャベリにはキラビを感じるから、八尾が主導してると言うよりは、キラビが八尾の「力」を振るっていると考えるべきでしょう。八尾のチャクラは香燐が感じるように人の範疇には収まらないもので、その過ぎたる「力」は人の心にも影響するのかも知れません。「力」を得る。「力」を振るう。その時どうあるべきなのか?そこには人としての大切な「心構え」が横たわる。

「力」(=チャクラ)って…何なんだろう?


(このチャクラありえない…
ここに居たら…死ぬ!!)(香燐)

「重吾、まだなのか!」(香燐)

「うっ…」(サスケ)

(よかったァ…サスケェェ)(香燐)

「気付いたかサスケ!
ホラさっさと起きろ!」(香燐)


香燐は八尾のチャクラが練り込まれているのが解っていますから焦ってはいるんですが、それ以上にサスケが心配な訳です。でも、それを重吾には見せたくないので(ま、重吾に曝したところで、取りつく島はないでしょうけど…)香燐の台詞はやや"棘"を帯びています。この…そこはかとない女心は香燐の可愛さだ…な。それにサスケがいつ噛みつけるように胸も開(はだ)けたままなのは泣かせる。

重吾も必死の修復が続きます。重吾はサスケの欠損部分を補修してるんですから、骨格や筋肉、表皮や神経…と言った身体の細分化されたパーツをきめ細かく再現してる訳で、そこには繊細なチャクラコントロール(ネジの修復参照:第26巻/178頁)が要求されるでしょう。それを八尾の圧力の前で遣って退ける重吾ははっきり言って…偉い!!カッコ良い!!

<ズズズ…>とサスケの胸に癒着していた腕が<ズチャ>と引き剥がされて修復完了。サスケの意識も回復します。欠損部位と同時にチャクラも分け与えているので、肉体活性などの作用で回復や喪失に対する補填が早いんでしょう。ただ、これはサスケの「瀕死」を引き戻す大手術ですから、その反動は全て重吾に跳ね返る筈です。そして、その結果が…。

「!?」(え!!? 子供に…なんで?)(香燐)

「重吾…」(サスケ)

「お前は死なせない…
君麻呂の形見だからな」(重吾)


<ハァハァ>の<ゼェゼェ>の重吾が、子供になったように見えます。おぼこい?顔つきで、ガタイが小さくなてますね。きっとマントはズルズルのブカブカです。重吾の疲弊から察して肉体、チャクラと言った生命力を削るような作業をして、結果、重吾の容積すら減ってしまった。重吾が身体の隅々から満遍なく細胞やチャクラを供出した結果だろうなと思います。

サスケの胸もチラ見えしてますが、治療痕は残るものの、重吾の状態2の身体の色や表皮とは様子が違うので、呪印の能力…状態2の細胞を介して、重吾の通常細胞やチャクラのみを抽出し、サスケに分け与えたとも考えられそうです。サスケに痛みや異物感がないことから細胞の適合も問題なく、呪印(酵素)の混入もなかったと思われます。

重吾はかつて大蛇丸に自ら囚われました…それは「更正」する為(第38巻/179頁)。重吾は「殺人衝動」の虜になる自分が怖かったからで、ホントは人を傷つけるのが怖いと思う普通に気の優しい人格だった筈です。きっと、重吾も自分の「力」の振るい方を見つけられない一人だったんでしょう。その意味を探していたんですね。しかし、もう迷わない。こうして自分自身の「力」で大切な人を守れる。

君麻呂への想い……。
君麻呂が遺した想い。


それを大切に思うから、重吾は自分の「力」の使い方に気付けたんです。重吾もまた、"鷹"と行動を共にする事で「自分自身」を見つけ出せた。自分に内在する「破壊衝動」とか、抑え切れない「暴力」と言った外向きの「攻撃性」。その反動として内向きに尖る「嫌悪感」。人は誰しも自分の「力」に畏れおののいているのです。そして、その使い方を見つけられずにいるものなのです。

"鷹"のメンバーは皆、自分の「力」の意味や在り方に翻弄されるような人生を歩んで来たんだと思います。それに悩み、ある時は恨みもした筈です。そんな時、サスケとの出会いがあった。サスケ、水月、香燐、重吾…。四人は"蛇"と言う小隊で行動します。もしかしたら、そこに家族や兄弟みたいな…それまで味わった事のない暖かみを感じたかも知れない。それは大切な「居場所」になって行った。

そして、知らず知らずの内に心が通うような仲間になって行ったんでしょう。お互いを無意識に庇い、時に身を挺してでも救ってしまうような存在になってしまった。そこで初めて自分に備わった「力」の意味を知る事になろうとは…。自分の「力」の意味に気付く為の葛藤や努力を「成長」と言うんだと思います。そして、その姿こそが…僕が感じる"鷹"に対する「親近感」なんだと考えています。

「ホラ!早く!
二人共、逃げるぜ!!」(香燐)

「ウィィィィ!!!」(キラビ)

「しまっ…」(香燐)

<ドパ>(水月)

「!!」(キラビ)

<ズシャアン>(水月)

と、そんな「良い話」なんかお構いなしに八尾が"鷹"に襲いかかります(笑)。今度こそダメ?かと思ったんですが、今まで水面にプカプカと浮いていた筈の水月が大量の「水」を引き連れて八尾の突進を食い止めます。水月はやられて液状化してたんではなくて、水と同化する中でチャクラを練り込んでいたようです。そして八尾を押し戻すような「力」を発揮して八尾に抗しているのです。

「やっぱ水遁系の忍だったか…
地の利を得たな」(キラビ)

「ここはボクがやる
今のうちに逃げろ!」(水月)


水月がここで行くのは重吾を庇(かば)う為じゃないかと思います。サスケの修復の為に力を使い果たした重吾が、それでもサスケを護る為に「命」を燃やすような闘い方をする(呪印の完全解放=状態3)可能性と言うか、奥の手の存在を水月が知っていて、そのリスクも承知していたんじゃないかと思うんです。で、それだけはダメだと…。慈しみ。思いやる心。これを「友愛」と言います。

キラビの言う「地の利」とは、水がある状況を言うんだと思います。水のないところでも水遁は発動可能ですが、それにはチャクラの性質変化で「水」そのものを生み出す必要があります。当然、それにはチャクラも消費する訳で、水のないところで水遁を発動するよりはあるところの方が有利です。攻撃力にチャクラを配分することができますからね。

しかし、これはキラビの見誤りでもあって、水月の力量(キラビの見切り)以上の力が出ている事をキラビは示唆しているんですが、それを「地の利」としたキラビには、何故、水月が想像以上の「力」を発揮したかには辿り着けないでいるのです。この意識のズレが剣士のキラビと尾獣化後のキラビにはある。それが好感度の低下に繋がっている(笑)。

「行くぞ、サスケ!」(香燐)

「水月…」(サスケ)

「ここまでさせといて逃がすか
ばかやろう。このやろう!」(キラビ)

キラビ(八尾)は「黒いチャクラ」を集めて行きます。これは天地橋で見せたナルトの「四本目」の"咆哮"に似ています。あの時はナルトを包む九尾のチャクラ?が霧散したものを寄せ集め"チャクラ玉"に練り上げて体内に取り込み起爆させて射出しました(第33巻/100-104頁)。大蛇丸がそれを「三重羅生門」で防いだアレです。自来也も多分、あのチャクラ砲に半殺しの憂き目を見たんですよね(=綱手のボディブロー…笑)。

現在、妙木山でナルトがフカサクに師事して「仙術」を修行してて、そこで「自然エネルギー」の取り込みが焦点になってるんだけど、この場合、八尾が何を集めてるか?もここらでしっかりと考える必要がありそうです。でも、尾獣化した状況では体内でチャクラが練れないのかな?ここは引っかかりますね(黒笑)。描写的には九尾のチャクラ玉と八尾のそれはちょっと違うようだし、尾獣の管理(封印)の形式の違いにもよる?ここは「疑問」でチェケラしましょ♪

(へっ…このボクが…
何度も身を挺してあんな奴らを
かばうなんてね…)(水月)

水月のハニカミってのは良いな…と思います。これまでダメダメに感じてた水月ですが、「何度も」って事はですよ…キラビの雷犂熱刀の攻撃から香燐や重吾の代わりにダメージを受けていたんだね。重吾がバーニアで回避しただけでは防ぎ切れないような強烈な攻撃だったんだ。だから、水月はあんな風に液状化しつつ水面に浮かんでいた。あの時点で身体が既に破損してたのかもね。

で、疲弊しつつもチャクラを自分の回復などには消費せずに、キラビの次の一手の為に積極的に周囲の水に練り込んで行ったんでしょう。その滅私の行いは、これまで「悪童」とも揶揄(やゆ)されそうな人生を送って来たであろう自分の「轍」(わだち)とは明らかに違う。その反省?が、水月のハニカミの本性です。水月も「何か」に気付いてる訳です。

そして、水月がこの時、感じた自分に対する違和感は、かつて波の国の任務で感じた…「白」の千本から身を挺してナルトを守った「体が勝手に…動いち…まったんだよ…バカ…!」(第3巻/201頁)のサスケのそれに似ています。きっと、これが人と人の繋がりなんだと思います。何故だか判らないけど、一度持ったら手を放せなくなってしまう…「絆」(きずな)。

<ズズズズズズズズズズズズズギギュッ>(キラビ)

「ヤ…ヤバすぎるぞアレ!!」(香燐)

チャクラ感知タイプの香燐にとっては八尾は絶望的なチャクラ。「絶対音感」を持つような音楽家が街中の喧噪に辟易(へきえき)とするように、忍の世界にあって香燐の感じ易さは彼女にしてみれば、騒音以外の何者でもなかった筈。ま、そんなバックグラウンドがあっての香燐の歪にも思える性格や人格形成があって、それを頓着しないサスケの態度は香燐には胸キュンな訳だ…(笑)。

サスケが愛すべき対象であるのは、先ず姿が美しいところ。つまり、外見がイケてる。そして、強い。能力が高い。これらは「天賦の才」とも言うべきサスケが持って生まれたものです(勿論、その才能を伸ばす努力はありますけどね)。でも、それだけじゃ命懸けには及ばない。サスケのホントの魅力って賢さにあると思います。これは優しさと同義の心の豊かさと言って良いでしょう。

重吾にしても、水月にしても、香燐にしてもサスケが居たから"鷹"(旧"蛇")に参画したんです。いろんな言い訳を付け加えながらも、今は命懸けでサスケを護り、そんな自分に呆れさえしています。でも、サスケがそれに足る愛すべき存在だからであって、三人に後悔はない訳です。サスケは優しくて強い。そしてそれをひけらかさない。そんなサスケを三人はそれぞれに愛しているんだ…。

<ゴッ><ドッ>(キラビ)

「ぐああ!!」(水月)

八尾のチャクラ砲一閃。水月は死を意識していたんだと思います。強い眼光で八尾の咆哮を受け止めます。…受け止めるのは無理でも"水の屈折"を利用した八尾のチャクラ砲の弾道を僅かながらでも逸らすような努力をした筈です。キラビの能力からして八尾のチャクラには雷遁の要素があり、尾獣が血継限界(チャクラ性質の同時使用)の特性を持っているとすれば水遁単体での阻止は厳しい。

<ズオオ><ゴゴゴ><ゴゴゴゴゴ>

八尾のチャクラ砲が雲雷峡を一掃するように吹き飛ばすようです。この分だと「もう一人」はこの戦域には居そうにはないですね(笑)。しかも、八尾の威容から察して、キラビに「陽のチャクラ」のみを封印したようでもありません。しかも、自分の里を辺り構わず吹き飛ばすような「力」の使い方にはいたわりの欠片もない。その態度は"鷹"との対比で際立ちます。そして…このコントラストが今回のお話の「コア」です。見逃さないで下さいね。

キラビに対する好意、或いは親近感と言う気持ちは確かにあるんですが、何故だか八尾には感じられない。それはこの「力」の発揮の方向にあるんじゃないでしょうか。"鷹"を見てて涙腺が弱くなっちゃうのは、個々が持つ「力」の使い方に対して共感があるからであって、八尾の「力」の解放は明らかに違う…。そして、それはキラビの雰囲気とも趣が違います。オトナが「力」の意味を履き違えちゃいけない。子供たちはそこに戸惑い、苦しんでいるんだから……。





一方、妙木山のナルトの修行風景にスイッチ…。<ドドドド>っと、ガマの油の滝が流れます。エーッと、ナルトの仙術修行は徐々に進行中と言う事で割愛させて頂きます(笑)。一応、経過報告みたいなもんで、次の登場でいきなり仙術が使えるようになってるって言うのも痛い話だしね。でも、このエピソードは"鷹"の協力がメインだから、続きは「疑問」で補完しましょう。"鷹"の闘いに関しても細かい補足は「疑問」に回します。

兎に角、今回のエピソードはあまり濁したくない。

「見えたァー!!」(ナルト)

(どうやら少しは自然エネルギーを
感じ取れるようになってきたようじゃな)(フカサク)

「やったー!やったー!」(ナルト)

「ナルトちゃん
少し休憩じゃ。弁当にする」(フカサク)

<ほかほか>(ゲッ…)

「……」(ナルト)

「たんと食うとけよ!
休憩が終わったら仙術で
岩蛙を持ち上げてみるけんの」(フカサク)

「お…おっス!!」(ナルト)

完食したんかいッ!!

「さて岩蛙を持ち上げるわけじゃが…
まずは己の忍術チャクラだけで
持ち上げてみんさい」(フカサク)

「うっぷ…」(ナルト)

「う…うん…」(ナルト)

<ガッ>「よし!」(ナルト)

「うオオオオオ!!上がらねェー!!!」(ナルト)

「ハイやめー!!」(フカサク)

「じゃあ仙術チャクラを練ってみい!」(フカサク)

「オッス!」(ナルト)

<ポチャ>(ナルト)

<ギン>(ナルト)

「よし!もう一度
岩蛙…やってみい!」(フカサク)

「オッス!!」(ナルト)

「ウオオオオオオオオオオ!!」(ナルト)

<ガゴッ>「ラァー!!」(ナルト)

(自来也ちゃんの時より飲み込みが早いの
この子は)(フカサク)


「やるがな、ナルト!」(ガマ吉)

「やったー!持ち上がったー!」<ゴロン>(ナルト)

「アホー!倒すなー!
先人達に何ちゅーことすんじゃー!」(ガマ吉)

(マヌケなのも
自来也ちゃん以上じゃが…)(フカサク)


ま、「自然エネルギー」を徐々に感じはじめてて、仙術チャクラを練り込みはじめてるようですね。まだまだ「ガマの油」の補助は必要みたいだし、「仙忍術」を修得するまでにはなってないようですが、それでも剛力は発揮できている。フカサクの展示みたいに<ハァハァ>ともしていません。ナルトの場合は自分の「力」に対する迷いは既に払拭されていて安心なんですよ。その意味では既に完成されているんです。だから、あまり描かれないんです。主人公なのに…。でも…それには別の理由もあるんだけどね(黒笑)。





<ゴゴゴゴゴゴゴ>と、八尾のチャクラ砲の爆煙に雲隠れの忍が気付きます。雲隠れの額当て。袈裟懸けのボディアーマ。独特な脚絆(きゃはん=足首のサポーターみたいなもんです)。太もものクロスしたベルト状の装具がないから「夜月一族」ではないようです。スキンヘッドのグラサンを「スキン」。その後輩らしき若者を「テンパ」(フサフサの癖っ毛だから…笑)と仮に話を進めますね。

「まさかアレはキラービー様の…」(スキン)

「な…何です、先輩!?」(テンパ)

「行くぞ!」(スキン)

「ハイ!」(テンパ)

「!!」(スキン)

「こ…これは!」(テンパ)

「キラービー様…何で八尾のお姿に!?
あれほど雷影様から止められていたのに」(スキン)

テンパとスキンの情報量の違いから上忍(スキン)と中忍(テンパ)の2マンセルかと思います。<ゴゴゴ>と言う爆煙を見ただけでキラビの能力を連想した事から過去に見た事があるようです。八尾の姿も知っていたので、キラビに対する八尾の封印の経緯も知るような立場の忍なのだと思います。雷影からも直接話を聞けるような関係にある事も感じます。

また、二人の「雲雷峡」に対する認識や距離感から、キラビにはある程度広大なスペースが与えられていて、雲隠れの忍はそこに足を踏み入れないような約束があったように思います。八尾のチャクラ砲で吹き飛ばされた景色からすると100%制御が可能な状況にあるとは思えないし、こう言う事態を想定した接し方をする習わしだったと思えます。それが敬語にも色濃く現れている…。

「兄貴(ブラザー)」って「雷影」?!

「雷影」が八尾の姿になる事を禁止してた…となれば、それに従うように「雲雷峡」の洞窟に引きこもるように修行していたキラビが言う「兄貴(ブラザー)」は「雷影」である可能性が高いし、そう考えるのが描写からは妥当に思います。であれば、「雷影」は八尾のキラビ以上に強い?或いはキラビ=八尾を抑え込む手段を持っている…封印に関する知識や制御法を握っていると言えそうです。

ちなみに、「雲雷峡」の洞窟から出て来たキラビが「もう昼か」とか「目が痛い」とか不平不満をこぼしていたのは、極度の近視で眼が悪くて、おまけに暗闇から出て来て眼がくらんだだけで、盲目ではなかったと思われます。そして、そんな面倒くさい修行を強いられるのは、八尾の姿を人目に曝してはいけないと言う「雷影」の制限によるもので、それに対する不平と考えると一応繋がる。

キラビは「遠山(えんざん)の眼差し」だった?

キラビの盲滅法な闘い方は視力が弱いからで、サスケの写輪眼に関する察知のズレも遠目では写輪眼のディテールが判らず、かなりアバウティに対象を捕捉して攻撃する大雑把なキラビの性格による攻撃法が結果的にサスケの写輪眼を直視する事もなく、幻術にもハマらず攻勢に徹し切れたと考える事ができると思います。敵の姿を大らかに瞳に映す(遠山の眼差し)も剣術の極意だしね(笑)。


「よく見て下さい!
誰かと闘ってます!」(テンパ)

「! あの衣…"暁"か?
アレがユギトを連れ去った…」(スキン)

そう言えばユギトも尾獣化もお茶の子さいさいで、任意に尾獣の力を操っていました(笑)。しかし、飛車角コンビに呆気なく拘束されて仕舞ったのは飛車角の特殊な能力も確かにあっただろうけど、やはり尾獣化は冷静さや思考能力を阻害するようです。キラビも尾獣化の前後で印象がガラリと変わってて、尾獣化後は水月の阻止行動があったとは言え精度の高い攻撃は出来ていません。

"鷹"の闘いは「力」の振るい方を見せるものであって、そこには他者に対する思い遣りが存在します。決して自分の為に「力」を振るう闘いじゃない。でも、尾獣化したユギトやキラビは自分の為に「力」を使っています。辺りに誰か居るかも知れない。それが自分の仲間だったら…。少なくとも八尾の放ったチャクラ砲にはその配慮は皆無でした。どちらかと言うと「力」に酔ってる…な。あれは。

キラビも八尾の衣を纏った辺りまでは平静だったように思います。サスケの"月読"を解除しつつ、渾身の雷犂熱刀を繰り出しサスケを一蹴する闘いっぷりは凄腕の猛者と言うべきものでした。しかし、その昂りが災いしたのか、そのまま"鷹"を殲滅すれば良いものを、ワザワザ八尾に変異してこの様です(笑)。雷影が「八尾の姿を禁じる」のには同様の配慮があったからなんじゃないでしょうか。

「水月がこんなに…くそ!」(香燐?)

「逃げきれないぞ
どうすんだよ!?」(香燐)

水月の変わり果てた姿に…。でも、香燐の口ぶりからすると傷付いてはいるけど死んではいないようです。普段は「カッパやろう」とか散々な香燐だけど、この闘いの中で水月の想いも充分に感じたのでしょう。香燐の言葉は仲間に対するそれに変わっている。香燐は心細くなったのかサスケに泣きつきます。サスケも重吾の必死の補修で何とか復帰はしたもののまだ前後不覚。困りました…。

<ハァ><ハァ>(サスケ)

<ハァ><ハァ>(サスケ)

<ハァ><ハァ>(重吾)

<ハァ><ハァ>(サスケ)

<ハァ>(香燐)


サスケもまた"鷹"の三人の行いを思い返します。みんな、サスケを助けようとした。言い訳がましい理由はあったりするけど、みんなサスケが好きなんだ!!大切な人なんだ!!その想いがあって想像も超えるような「力」を発揮して来れたんです。事実、サスケは救われました。そして、今度は自分が三人を、自分の大切な仲間を守るべき立場にある事を感じてる筈です。サスケもこの闘いで学んでいる…。

「ホラ!サスケ
さっさとウチに噛みつけ!」(香燐)

「お前は死なせない…
君麻呂の形見だからな」(重吾)

「ここはボクがやる
今のうちに逃げろ!」(水月)

「……」(サスケ)

「ウィィィィ!!」(キラビ)

<ツー…><カッ>

(天照!!!)(サスケ)

サスケも万華鏡写輪眼の「力」を畏れていたんだと思います。何よりこの「力」はイタチの「死」(……滝汗…「約束」必読)の上に在る。サスケは自分に向けられたイタチの"天照"の意味も既に知らされています。その威力も…。果たしてこの「力」を自分が使う資格があるのか?サスケはそれを自問自答していたのでしょう。だから、雷の国に入ってからも"月読"(幻術)しか使わなかったのです。

しかし、今、サスケの前には自分の為に力を使い果たした仲間が居る。迫り来る八尾も眼前に立つ。サスケは自分の役割を感じた筈です。だから、静かにチャクラを練り込み、左眼に送り込んだ。流れ出す血の涙。そして、サスケも「力」を使う意味を感じる闘いの中に居る事を知る訳です。だから、カカシ先生とナルトとサクラの姿を想った…。瞼(まぶた)に焼き付いた笑顔。もう一度、逢いたい……。

振り返れば一人ではなかった…
サスケ、万感の"天照"!!


香燐が、重吾が、水月が…教えてくれた。自分の「力」の意味。大切な「何か」を守るために人は闘うのだ!!と言う事をサスケもまた学習したのです。そして、ようやくイタチが自分に向けて放った"天照"の意味も咀嚼(そしゃく)できた。サスケはイタチに許されたのです。その想いがサスケの"天照"には込められている。それがサスケの「万感」であります。そして…これこそが正しき「力」の発露なのです。

"鷹"の闘いが…心に沁み入る……。


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