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ナルトの"通り名"は何がいいだろう?

  
写輪眼のカカシと見受ける…」(再不斬)(第2巻/90頁)

「オレ様が
霧隠れの暗殺部隊(暗部)にいた頃
携帯していた手配書(ビンゴブック)に
お前の情報が載ってたぜ
それにはこうも記されてた
千の術をコピーした男…コピー忍者のカカシ」(再不斬)(第2巻/94頁)

波の国の任務で再不斬がカカシに敬意を混めて、カカシへの認識=「通り名」を描写として提示しています。カカシの場合は「写輪眼」が「通り名」の「冠」になっていました。で、その直ぐ後に「コピー忍者」とも呼ばれる事も再不斬は明かすんですが、それも写輪眼の齎す能力の片鱗であり、やや蔑称っぽい…術を盗むから…用注意人物としてのカカシへの畏怖だったと思います。

「………桃地再不斬
こいつは霧隠れの暗部で
無音殺人術(サイレントキリング)の達人として
知られた男だ」(カカシ)(第2巻/98頁)

一方、再不斬は「鬼人」が「通り名」です。「サイレントキリングの達人」はカカシのと一緒で要注意項目としての意味合いが強かったでしょう。どちらも"敵"として相対する時の心構えとして刻まれた…広義における「通り名」だったと言えるでしょう。「通り名」が普及するほど長生きしてると言う事で、それが存在するだけで強者の証とも言えるでしょう。

白銀の髪にその白光のチャクラ刀
…まさか…お前…"木ノ葉の白い牙"!?」(タイセキ)(第27巻/138頁)

他にも「カカシ外伝」ではオビトを襲おうとした岩忍・タイセキが、そこに乱入したカカシの神速っぷりと、容姿や装備品に思わず「白い牙」であるサクモを警戒しています。カカシはオビトにサクモを認められた事が嬉しくて、それを否定してしまったんですが、もしあの時、「そうだ!!」と虚勢を張ればタイセキは間合いを取るか、退却して増援をまったんじゃないかと思います。

「あの金髪ヤローの動きは…」(マヒル)(第27巻/95頁)

「ま…まさか…お前があの
"木ノ葉の黄色い閃光"!?」(マヒル)(第27巻/97頁)

同じく岩忍の斥候(せっこう)であったマヒルもミナトの外見=金髪ヤローや、カカシに対する援護射撃の精密さ等から「黄色い閃光」の存在に対する疑いを抱いています(が、流してしまった…それが、敗因になっている)。これも、遠目で判る判断材料であり、「通り名」の存在意義自体を明確に提示した描写と言えます。

「オレ達岩隠れの里じゃあ…
ソイツを見たらとにかく逃げろと
上官から教わったが…」(マヒル)(第27巻/97頁)

マヒルがその直後に明かしているんですが、結局、「通り名」を持つ忍は強者であるから、警戒を要し、時には撤退を考えるべきと諭している訳です。ミナトに対して岩忍の上官が「とにかく逃げろ」と言っていたのが恐らく最上級の警戒で、(砂の相談役のちよ様によれば、"写輪眼"の場合は一人なら逃げるけど、二人なら闘う=後ろを取れ…判定でしたから…)対抗策が無いほどの強さを物語っていた事がわかります。

ミナトは躊躇無くそのマヒルを抹殺していますから、マジ半端無く生温くはなかった筈で、飛雷神の術などの特技も未確認だったので、秘密のベールが"敵"の不安を助長し、より神格化した強さ=「通り名」が一人歩きをしていたのだと思います。ミナトの強さを知った時点で「死」が訪れるのだとすれば、遠目で見た外見の情報だけが「通り名」のモチーフになる法則が適用されると考えるのが自然です。


「木ノ葉の気高き碧い猛獣…
マイト・ガイ!!」(ガイ)(第16巻/162頁)

「蘇りしは
木ノ葉の美しき碧い野獣…
ロック・リーだ!」(リー)(第24巻/24頁)

で、以上の二つはカカシに対するリスペクトとオマージュに満ちた自称ではなかったか…と思います。第一に"敵"がそう言ってませんから(笑)。ガイとリーは描写でも思いっ切り「自称」でした(笑)。自分で言う「通り名」…(汗)。"敵"にその「存在」が普及し、語り継がれるプロパガンダが「通り名」の本意であって、自ら名乗りを上げて、能力や特徴を事前に"敵"に知らしめるのは何の得も無い筈です(笑)。

特にサクモやミナトの「通り名」って、相手をビビらせて無用な衝突を避ける方便であったように思います。これは"暁"のヤケに目立つマント(一見で"暁"と判るから、敵わないと判るから逃げる。普通、泥棒はホッカムリをして歩かないけど…笑)と同質の強者の示す合理精神みたいなもので、その勇名が"敵"の力量を必然的にセレクティブにしているように感じます。ケルベロスもミナトやサクモが相手の場合は吠えずに逃げる筈です(笑)。

ま…これがブラフで、全く違う特性をイメージさせるミスリードであれば意味はありますが、ガイもリーも正直で、そんな正々堂々としていない小手先の戦略はどう見ても使っていませんから、二人が使う「碧い」と言う文言は本物でしょう。それで、これまでにサクモさんは「白い牙」だし、ミナトは「黄色い閃光」だったことからしても、「碧い」はチャクラの「色」をイメージした言葉なんだと思います。

「この眼(写輪眼)はチャクラを
色で見分ける」(サスケ)(第40巻/41頁)

サスケがデイダラにめちゃくちゃな悪顔で自慢しているんですが、チャクラには「色」がる訳です。別に写輪眼でなくとも高密度に凝縮したチャクラは見えるケースもありましたし、術者(使用者)にはチャクラが感じられるようで、それをガイやリーは誇示していたのだと思います。チャクラの「色」の提示は結構早くて、単行本の11巻辺り…自来也がナルトと出逢った温泉の描写で提示されています。

「お前はチャクラを2種類持っとる……」(自来也)

「…2種類……?」(ナルト)

「…今まで特別なチャクラ
感じたことはないか?」(自来也)

「…そう言えば
急にチャクラが湧いてきてすっげー力が…
出たような時があったよーな気ィすっけど…
…そん時のことあまり覚えてねーんだよなぁ…」(ナルト)

「そうか…」(自来也)

「でも…」(ナルト)

「!」(自来也)

「いつも練ってるチャクラと
違う感触したのは覚えてるってばよ…
口で言うのは難しいけど
で例えるといつも黄色なのに
赤色の感じっつーかなんつーか…」(ナルト)

自来也がいきなり「赤いチャクラ」と切り出さなかったところに注目すると(第11巻/20-21頁)、チャクラの「色」は術者(使用者)が感じることができる…と考えるのが妥当でしょう。ナルトには「黄色」と「赤色」のチャクラがある訳です。ま…ナルトの場合はチャクラが具現化(九尾の衣)したり、高濃度で大量に漏れ出すので、普通に見えてしまいますが…(汗)。

面白いのは九尾のチャクラが「赤色」でしょうから、ナルト自身のチャクラが「黄色」と判明で、それがミナト(=黄色い閃光)がチャクラの色を逆説的に示すのであれば、これも当時は気付かなかったけど、ナルトとミナトの「親子フラグ」だった事になる。しかも、ナルトもミナトと同じ「金髪(ヤロー)」(笑)。これはナルトの「通り名」にも影響するんじゃないか!?と考えたりしてしまいます。

基本的に、僕はナルトの中の「九尾」とか、サスケの「呪印」や取り込んだ「白蛇」(=大蛇丸)は必要ないものと考えていました。ヤマトは九尾の四本目のチャクラに耐えるナルト自身の「強いチャクラ」に驚嘆し、イタチは自らの命と引き換え(須佐能呼)にサスケから「呪印」や「白蛇(大蛇丸)」を除去していまして、それが「鉄板」であると考えていたんですが…。

ここに来て"人柱力"が「"尾獣"の金庫」としての使命を帯びていたんじゃないか?と言う想定を省み、ついでにキラビ&八尾なんちゅー強力タッグを目の当たりにして、ナルトから九尾は抜かれないんじゃない?↑などと、180度の方向転換をしていまして(汗)、このままナルトはキラビのように九尾とよろしくやって行くんじゃないかと考えるに至っておりまする…(汗)。

さて、ナルトの「通り名」の由来たるチャクラの「色」ですが、九尾がナルトと共に存在し、積極的に九尾のチャクラをナルトが租借(そしゃく)できる状況にあるとすれば、ナルトのチャクラの「色」は「黄色」では無い事になります。率直に言うと「赤色」或いは「朱色」でしょう。考えられる想定としては「赤(朱)色」(九尾)の主導かナルトのチャクラ「黄色」との混合…。

「赤色」に「黄色」を加えると印刷の場合はM(マゼンタ)+Y(イエロー)で、「金赤」(=M100+Y100)と言う所謂「真っ赤っか」になります。発色原理的(CMYKやRGB)には100%(上限)を超える色味は存在しないので、「赤色」に「黄色」が混入しても鮮やかさが増す事はあっても、オレンジ色になるような事はありません(オレンジ色になる為には赤色が減ずる必要がある)。

よって、ナルトのチャクラがどのような発現をしても、九尾のチャクラを租借する前提では、「通り名」の根拠になるであろうチャクラの「色」は「赤色」が適当と言えます。ちゃんと九尾がナルトに協力する事が前提ではありますが、それも仙術の応用やキラビ&八尾の"尾獣"コントロールのノウハウで何とかなりそうな気配もある…。それには…ちょっと時間が足りない気もしますが…。

「さて、じゃ始めるか
"風"の性質変化の修行だ」(カカシ)

…と(第35巻/117頁)、「水見式」?よろしくナルトのチャクラ性質が知れています。ナルトはその風遁特性を螺旋丸に組み込む修行にも一応の成功も収めています。また、第341話「修行の成果…」の扉絵(第38巻/24-25頁)で、ナルトがサスケと睨み合っている構図で、背景に「風神雷神絵図」が、雷遁のサスケ=「雷神」と風遁のナルト=「風神」…二人のチャクラ特性を神格化して提示しています。

以上から、ナルトの「通り名」を想像するなら…
  1. 「木ノ葉の赤い旋風(つむじかぜ)」

  2. 「木ノ葉の赤き風神(ふうじん)」

  3. 「木ノ葉の赤き神風(かみかぜ)」
…かな…と、僕は考えています。別にミナトの「通り名」である「木ノ葉の黄色い閃光」を踏襲しても良いんでしょうが、それだとナルトが飛雷神の術を修得するエピソードが欲しいところだし、皆はナルトがミナトの子供だなんて知らない筈だし…。カカシだって知らないかも知れないし(カカシの認識は非常に微妙です)。単純に同じってもの余りにも芸がないですから…(汗)。

勿論、ナルトの「通り名」の名付け親が、カカシの予定で(笑)、そのタイミングがカカシの目覚めであり、ナルトの「通り名」の命名も含めたカカシの「生存フラグ」なんだと考えます。カカシが目をゴシゴシ擦って、信じられないくらいのナルトの成長っぷりに、正にそれを「夢」だと思い、ジタバタするシーンを期待します。それがカカシ存命の赤裸裸ですから!!カッコ悪くたって、滑稽だって構わない。

カカシが帰って来てくれるのだから…。

カカシは殺すな同盟


  
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カカシはどんな"夢"を見るのか?


「カカシは"木ノ葉の白い牙"
恐れられた天才忍者はたけサクモさんの息子でね…
その親父さんの前では"伝説の三忍"の名前すらかすむほどだった」

「カカシ外伝」(第27巻/103頁)…カカシと衝突したオビトを宥(なだ)めるように、ミナトはカカシの生い立ちをオビトに伝えるのでした。ミナトは三忍の一人、自来也の愛弟子ですから、三忍が意味は充分に知っている立場です。だから、このサクモへの賞賛は満更、世辞でもなく、ミナト自身のの的確な評価があったものと思います。ミナトも目立つ存在だったから、サクモの方からの接触もあったろうし、実際に任務を共にしたり、戦火を潜った経験があったのかも知れません。

5歳でアカデミー卒業。6歳で中忍昇格…カカシの経歴は恐らく、現在登場キャラクターで最も優秀だと言えると思います。しかし、中忍昇格の6歳から上忍昇格…神無毘橋の戦いの13歳まで7年もの間隔があり、この間にサクモの自殺を経験して、やさぐれた生活を送った想定が生まれます。ま…それでも優秀な事に変わりはないんですが、もしサクモに不幸がなく存命していれば、間違いなくもっと早かった筈です。下手したら上忍への一桁(9歳)昇進もあったんじゃないでしょうか。

「忍者学校始まって以来の天才…
あの子ほど優秀な生徒は今までいませんでしたよ
何一つ世話することも無いぐらいにね」(ふねのダイコク)

サスケのアカデミー入学時(第25巻/71頁)、教官がイタチを褒めちぎり、その白眉っぷりを「初」みたいに言うのは、サクモがカカシに付きっきりでアカデミーを軽視するような経緯があった事を臭わせています。例えば、カカシは入学式と卒業試験くらいしか登校してないとか…そのくらいガチガチにカカシを抱え込むように教育したから、アカデミーの教官には不評か印象に残らなかった…カカシより卒業年齢の高いイタチを「初」としたと思います。つまり、サクモは超スパルタの「師」だった…と。

ミナトの回想ではシルエットでカカシとサクモが示されていますが(第27巻/103頁)、カカシはサクモの太ももをしっかりと掴み、サクモもカカシの頭にそっと手を置いています。母親の描写は一切ありませんが、カカシが物心ついた時には既に居なかったんじゃないかと思います。だとすれば、サクモは男手一つでカカシを育てた事になる。そして、二人のシルエットから想像すると、決して、厳しいだけの忍術の先生ではなく、カカシの心の拠り所となる大きな大きな存在だったであろう…と感じます。

「一人前の忍なら決まりやルール
ちゃんと守るのが当たり前でしょーよ!」(カカシ)

神無毘橋でオビトに見せる氷のように冷淡な眼差しや、「掟やルール」を楯にしたガチガチの思考(第27巻/70頁)。それは父・サクモを自殺に追い込んだ木ノ葉隠れの仕打ちをそのまま踏襲するように…そこまでしてでもサクモの死を肯定しなければならない、歪んだプライドに支配されるカカシの悲しい選択を物語っているように感じました。今のカカシからは想像もつかないような歪(いびつ)さを生み出す大きな悲しみ…。それほど、サクモの自殺はカカシにとって大きな痛手だった…と思われます。

今、カカシは胸まで瓦礫に埋まった状態で首を項垂れて休んでいます(第425話「はたけカカシ」)。カカシはそこで夢を見ています。昔、バカだった頃の自分。神無毘橋でのオビトとの悲しい別れ。リンの笑顔。オビトとの約束…。アカデミーを卒業した新米忍者達。ナルト、サクラ、サスケ…。それらを守ったオビトの写輪眼。その眼で見渡して来た風景、歴史…それらをもう見る事は叶わない…とする弱音。懺悔。そして、闇。無限に続くように感じられる…「死」の世界。カカシはそこに向かおうとしています。ま…夢の中の話ですがね…(笑)。

しかし、暖かな焚き火の炎が、カカシの行手を阻みます。

「カカシか…?」(サクモ)

「…こんな所に居たんだ…」(カカシ)

「お前の話を聞かせてくれないか?」(サクモ)

「ああ…すごく長くなるから
ゆっくり話したいんだけど…」(カカシ)

「ああ…いいさ」(サクモ)

「あのね父さん」(カカシ)

カカシはそこでサクモに再会します(第425話/「はたけカカシ」)。サクモの死はカカシの6歳から13歳の間の…かなり早い時期にあったでしょう。ミナトの示し方からしても三忍よりも年長のようでしたし、自殺した年齢は今のカカシと同じくらい…30歳程度じゃなかったかと思います。しかし、それよりはお年を召されているようですから、カカシが再会したサクモはカカシの想い出の中でカカシと一緒に歳を重ねたサクモ(55歳~60歳程度)だったんじゃないかと、僕は考えています。

冒頭の仔カカシや岩の下敷きになったオビト…二人の写輪眼が三つ巴文様であるのも、当初、ミス?かとも思いましたが、これはカカシの「夢」でありますから、カカシのイメージによる合成であると考える事も出来る訳で、今と昔が混濁した状態で、別段、考証が必要とも思えません。だから、別にサクモさんがフケ顔だった…でも良いけど、描写に間違いを見出すのではなく、「描写こそ全て」と受け止めて考える心構えの方が大切だと、改めて感じました。でないと、「考察」そのものが成立しません…。


カカシはどんな「夢」を見るのか?
illustrated by Cerberus

(…オレも…今からそっちへ行くよ)(カカシ)

しかし、何故、オビトやリン、そしてミナトを思いながら歩んでいた筈のカカシが、こうしてサクモを見付け、歩みを止め、その傍らに腰を降ろし話を始めるのでしょうか。暖かな焚き火が焼(く)べてあるもんだから?カカシはオビトやリンのところに向かって歩んでいたのに…。「そっち」って多分、三途の川の向こう側…死んだ人の世界ですよね。カカシは自分が「死ぬ」と思ってますから…。一時的にチャクラが底を突き意識が昏倒して「闇」が訪れて、気が弱くなってるだけなんだけど…。

「…こんな所に居たんだ…」

…と、カカシの反応…サクモはオビトやリンとは違います。カカシはオビトやリンのところ(そっち)へ行く=「死ぬ」であり、オビトやリンは死んでいると言う認識があるにも関わらず、その道行きの途中で再会したサクモには「死」を感じていません。カカシがサクモが死んだ人だと認識しているならもっと違う反応があったと思うんです。夢の中にありがちな現実と虚構の混濁。カカシはサクモが待っていてくれたから立ち止まった。カカシはサクモと逢いたいとズーッと願っていたのだから…。

「…すごく長くなるからゆっくり話したい…」

それは、カカシがサクモに話したい事がたくさんあったからです。。子供の頃は修行修行の毎日だったろうし、早くに母を亡くしたであろうカカシにサクモは「力」を与える事で自らの「愛」を示すのが精一杯だったでしょうから。カカシは賢いから、そんなサクモの不器用さも解った事でしょう。そして、その「愛」に感謝した筈です。でも、カカシも幼く、サクモは厳しかったから、こんなにノンビリと言葉を交わす機会なんて無かった筈です。それがカカシが時間を要求する理由です。

あれからカカシは成長しました。大切な友との出会いと別れ。戦争。任務。そして、自分を慕う子らの存在。それらがカカシをこうしてサクモと並び座らせ、「長い話」をさせるまでに育てたのです。いろんな戦いを経験してこんなに立派な忍になれた事!!子供の頃に離れ離れになってしまったから、他にも沢山、伝えたい事がある。ズーッと探していたんだよ。どんな時だって忘れた事はなかった。片時も父さんの事を想わない時はなかった…と、カカシは伝えたいんだと思います。

そして、どうしてもサクモには伝えたい事がありました…。
それは…あの神無毘橋の戦いで「魂」を揺さぶられた親友の言葉…。

「オレは"白い牙"を本当の英雄だと思ってる…
…確かに忍者の世界でルールや掟を破る奴は
クズ呼ばわりされる…けどな…

仲間を大切にしない奴はそれ以上のクズだ
どうせ同じクズならオレは掟を破る!

それが正しい忍じゃないってんなら
忍なんてのはオレがぶっ潰してやる!!」(オビト)

カカシの捩(よじ)れた性根がオビトによって叩き直された瞬間でした(第27巻/124-125頁)。カカシはこの言葉で自分の「バカさ加減」に気付いています。そして、何より嬉しかったのはオビトがサクモを「英雄」と認めてくれたところでしょう。カカシは何をおいても、この嬉しい言葉をサクモに伝えずには居られなかった筈です。

きっと、手振りを加え、ある時は立ち上がりながら…襲いかかる岩忍と勇敢に戦った武勇伝と共に、カカシは雄弁にサクモに伝える事でしょう。それを、サクモはニッコリと微笑みを浮かべながら、何度も頷きながら聴いてくれる…。まるで、二人の失われた数十年を埋めるように…。縺(もつ)れた糸を解(ほぐ)すように…。

カカシは自分だけに厳しいから、普段はこんな夢すら見る事を許さなかったのだと思います。今はもう自分は死んでしまう…(死ぬ死ぬ詐欺)と思い込んでいらっしゃるので、今回くらいは「ま…いいか」と、こんな夢を見ているのです。そう、今まで見たくて見たくて、それでも我慢して来た「夢」をカカシは見ているのです。

「その任務が元で心も体も悪くしたサクモさんは自ら…
カカシはそれ以来親父さんのことを口にしなくなり
掟やルールを守ることに固執しはじめた…」(ミナト)

カカシの捩れた性根…ってのは、サクモを苦しめ死に追いやった「掟やルール」のみを遵守する、ある意味、意固地(いこじ)な反攻であり、無慈悲な道具(=忍)になり切る事が里に対するせめてもの復讐だったのだと思います。カカシはそうする事でサクモや、サクモの「死」を忘れようとしてたんじゃないかと思います。

「白銀の髪にその白光のチャクラ刀…
…まさか…お前…"木ノ葉の白い牙"!?」(タイセキ)

「これは父の形見だ」(カカシ)

しかし、オビトにその性根を叩き直された直後、背中の「形見のチャクラ刀」を振りかざし、言わないでも良いのに自分が"木ノ葉の白い牙"じゃない事まで高らかに宣言してしまい、それに安心して攻撃して来る敵に左目を傷付けられ失明してしまいました。これは笑い事じゃないくらいの失態ですが、それ程、カカシは嬉しかったんですね。

オビトは頑なカカシの心を自由にしてくれたんです。素直に亡き父・サクモを誇れるように、過去に捕われて自由に生きられないカカシの心を解き放ってくれたんです。その嬉しさをカカシはサクモにどうしても伝えたかったんです。だから、この真っ暗闇の中、カカシはサクモと向き合い、それを話す「夢」を見ているんだと思います。

ところで…これはカカシが見た「夢」なのか?それとも、サクモがカカシに見せた「夢」なのか?そこんところは未だにハッキリしません。カカシがサクモとゆっくり話がしたい…と思っていた事も確かだし、サクモがカカシが簡単に死んでしまおうとしている事を咎(とが)めに舞い降りたようにも見えます。そして、この真っ暗闇の中でご丁寧に焚き火まで焚(た)いて待ってる辺りはサクモ主導の"カカシご臨終阻止作戦"みたいな臭いもして来ます(笑)。

それに、カカシは一人で「そっちへ行く」なんて言ってますが、オビトやリン、そしてミナトは一言もそれに応えてはいないし…。これはカカシの「夢」ではあるんですが、それにカカシの中のサクモが作用している…と考えるのも、カカシの潜在的な願望(ホントは生きたい!!死にたくはない!!)がサクモの存在を介して働きかけていると考えるのも、心理学云々の硬い話は抜きに考えられない事じゃないと思います。

ところで、このエピソードで天道とカカシが殺り合う中、お誂(あつら)え向きにカカシが「額当て」を喪失している描写に、僕は注目しています。カカシの夢見編に突入してから、オビト、リン、ミナト、そしてサクモまで、今は亡き人も登場して来ましたが、皆一様に木ノ葉の「額当て」をしています。カカシだけです。「額当て」をしていない忍って…。きっと、サクモはそれに気付き、自分の「額当て」をカカシに託すんじゃないか…と。

そして、やはりカカシはまだ「向こう」でやるべき事があると、諭すんじゃないでしょうか。それは父としての言葉であり、サクモの想い残しでもあると思うんです。悲しい事件があって、心と体を害し、ちゃんとお別れが出来ないまま、カカシを独ぼっちにしてしまったから…、カカシを諭す事で、サクモも想い遺す事無く川を渡れる…。今度こそ、ホントのお別れが出来る。だから、カカシよ…生きろ。そして、お前の成すべき事を為せ…。

「お前はオレの誇りだ!!」

サクモはカカシにその「言葉」を伝えたいんじゃないか。その一言を伝える為にここで焚き火を焚き、弱気になってトボトボ歩む我が子の目を醒ませようとしてるんじゃないでしょうか。積もりに積もった話が終わったら、カカシは静かにこの「夢」から醒める…。優しく強いサクモの大きな手に揺り動かされ目を醒ます…そして、前にも増して力強く、カカシは歩み始めるんじゃないでしょうか。カカシはきっと帰って来る!!

「これから"木ノ葉の黄色い閃光"
戦いが見れるぜ…一瞬だ、見逃すなよ」(第27巻/131頁)

そして、カカシは夢現(ゆめうつ)つに、"蛙組手"の機動力と、仙術チャクラの戦闘力。そして完成した仙術・螺旋手裏剣を振るうナルトが支配する戦場を目の当たりにする事になる。その時、カカシはかつて戦場を駆け抜けた"木ノ葉の黄色い閃光"を思い出す事でしょう。それは、夢か現(うつつ)か判らないくらい一瞬で収束する"閃光"を頼りに闇を抜け出す…そして、その微睡(まどろ)みが、「夢」から醒めた「夢」のように…何故だかカカシには…暖かく…心地よく…頼もしく…。


   
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第425話「はたけカカシ」(シズネ考量編)


いよいよ第425話「はたけカカシ」の感想の完結です(滝汗)。今回は諸事の都合によりまして四分割と相成りまして、「その壱…カカシ夢見編」「その弐…フカサク…スットコドッコイ編」「その参…ケルベロス激闘編」が既にアップされております。「その参…ケルベロス激闘編」は副題に「ケルベロス」を入れたいだけで分割したので…(汗)。「その四…シズネ考量編」はその後編です。ややこしくてスミマセン。

シズネの持つペインのピアスを追尾して畜生道が情報部の建物にサイの口寄せで突入して来たところからの続きです。増幅口寄せのケルベロスで揺動をかけ、警護の暗部を引き離し、突入専門?の大型サイの口に搭乗して颯爽と襲撃して「それじゃ」と帰ってくれる訳はなくて、多分、この後、畜生道の執拗な攻撃があったんだと思います。情報部の建物の一角が吹き飛はし爆音が響き渡ります…。

<ドウ>

<ゴゴゴゴゴ>

<ズズズ…>

何故だかその爆発でナマコちゃんみたいなのが<ドウン><ドウン>と大量に吹き飛んで来ます。どうやらミニカツユのようで、体内にシズネや情報班の皆さんを保護してさっきの爆発を免れたようです。蛞蝓(なめくじ)って塩をかけるとなくなっちゃうけど、あれは水分を吸われて小さくなるのだと聞いたことがあります。溶けて無くなるるんじゃないって…。

その理屈で、出発前にシズネの懐に綱手が忍ばせたか、後からカツユが潜り込んだかでシズネを暗部と二重に警護していたのかな…と思います。ミニカツユがゾロゾロと這って来たのでは畜生道の口寄せのスピードには対抗出来そうにないので…(汗)。カツユも口寄せ動物なのでこのまま(逆)口寄せで綱手の元にでも帰れば良いと思うんですが、ミニカツユにもそこまでのオプションはないのでしょう。

それと、ミニカツユになってから治療シーンのみ描写がありましたが、三竦みの戦いでマンダを脅かしたカツユの舌歯粘酸の攻撃を見せていないです。これも(逆)口寄せと同じように期待出来ないオプションなんでしょうか。舌歯粘酸の強力な酸による物理攻撃って接近戦では有効な攻撃だと思うんですが…。あれで、みんな溶かしちゃえば良いのにね(笑)。

「どうにか間に合いました」(カツユ)

「カツユ様、助かりました!」(シズネ)

「!?」(いの)

「ヒィ!!何コレ!?敵の術!?」(いの)

「火影様のカツユの口寄せの術だ
安心しろ」(イビキ)

「その参」でもそうだったんだけど、いのが僕にはノイジーです(笑)。確かに突然、蛞蝓に取り込まれたらビックリするだろうけど、こうも思った事を直ぐに口にしちゃうって落ち着きなさ過ぎに感じます。忍なのに…?(笑)でも、逆にこんな大ピンチで、しかも大爆発の中で、蛞蝓を気持ち悪がれるってある意味、才能かも。腹が座ってる…と考える事も出来そうです。

「ガルルルルル」(ケルベロス)

「強力な口寄せの術です
皆さん、気を付けて下さい!」<ザッ>(暗部)

一難さって又一難…情報班の皆さんの前にはサイの他にケルベロス(悪犬)まで登場です!!既にユウダチはペシャンコなんでしょうね(汗)。ケルベロスと一緒に周辺警戒に当たっていた「火了」(ろ)班の暗部も合流します。って言うか、ケルベロスに追い込まれたのだと思います。ガマけんさんですら押し込まれた相手ですから、こっちも相応の口寄せで対抗しないと厳しい筈です。

それに言うに事欠いて、「気を付けて下さい!」って、「お前らが守るんだろうが!!」って間髪入れずに突っ込みましたッ(笑)。しかし、この情報班の建物にここに居る面子しか居なかったんかね。警備とか他の従事者とか…もっと居ても良いのに。建物の大きさの割りに人口が少な過ぎ。もしかしたら何処かに隠れてるのか?…なんて疑いたくもなる寂しさです。

「間違いない…
雨隠れの男の頭の中を覗いた時…
あいつを見た」(いのいち)

「!?」(シズネ)

「だがどういう事だ!?」(いのいち)

「何です!?」(シズネ)

「アレは死体だった!」(いのいち)

やっぱいのいちは畜生道の顔を覚えてたんですね。流石です。いぶし銀。シズネの手にするペインのピアスが畜生道の呼び水になり、情報班はピンチに陥るんだけど、同時にそれは「謎解き」のヒントも一緒に引き寄せました。自来也が命懸けで遺したペインの「謎」に迫るヒントの二つ(ユウダチとピアス)のピースがキッチリとハマった訳です。実はもう一つあるんだけどね…。

「!!?」(シズネ)

(その死体が今……
口寄せの術を使う!

ペイン六人が使用する術は
一個体一系統のみのハズ!

この事は実際に戦われたフカサク様が
おっしゃられていたから間違いない!

だとするとおかしい!

口寄せ出来るのはあの検死体の
ペインだけだとフカサク様から聞いた!

どういう事なの!?
口寄せ出来るペインはすでに
自来也様が倒したハズなのに!)(シズネ)

シズネが一瞬、その「謎」に鋭く斬り込んでいます。何かが弾けそうな気配はあるんだけど、何かが足りない。ここは読者レベルの情報があると非常に勿体振った感じで、焦れったいところだとは思いますが、それこそ先入観で、今、シズネが突っ掛かってる突起と同じです。まさか…死体が動くなんて…俄には信じられないですし、これを簡単に繋げるのっていのが提示する違和感にも似ています。

しかし、これまでの描写で死体が動く方法論がなかった訳ではなく、入院中のサスケをストーキングするカブトのエピソードで「死魂の術」(第10巻/146頁)と言うのがありました。しかしそれは一時的に死者の心臓を動かして使役する忍術で恒常的に活動できるモノではなかったです。他にもサソリの「人傀儡」もあったけど、傀儡の術の変形でやはりペインとは趣が違います。

ここで、いのの描写がシズネとコントラストしてて、焦れったい流れではあるけれど、落ち着いたオトナの分別を感じます。思った事や感じた事を直ぐに表層に露出させない「タメ」。それって、その人が持つ大きさじゃないかと思います。いのはまだ若い。圧倒的に経験が足りない。それに対するシズネの落ち着いた雰囲気。それを更に抑えたいのいちの頼もしさ。

その「違い」を、この焦れったさに織り交ぜてキッシーは僕らに臭わせているだと思います。いのがここでそれをどんな風に感じ、学び取って行くのかが大切で、それが彼女の成長に繋がる筈です。そして、このエピソードの底流にそれは静かに流れていて、サブリミナルに僕らに刷り込まれているんです。簡単に言うと軽ーい洗脳?だったりします(笑)。そして…これが『NARUTO -ナルト-』の深さなんだな…。

「いのいちさん!もう少し詳しく話を!
何か分かるかもしれません!!」(シズネ)

「しかし これではな…」(いのいち)

「ここはオレと暗部に任せて別の場所へ!!」(イビキ)

「イビキ…!」(いのいち)

「行きましょう いのいちさん!
私たちでペインの正体を暴くんです!」(シズネ)

これでいのいちがシズネの手を引っ張って、『やけに目立つ看板のある…お城みたいな建物』に突入して行ったら、それはそれで大拍手なんですが(笑)、間違ってもそ、そんな…。サイやケルベロスがスゴイ形相で追っかけて来ても困るので…(汗)。ここはいのいちさんの良識を信じてみようと思います(笑)。ま…今揃った「謎」にも欠けたピースも残される訳で、移動はその布石でしょう。

ここで、イビキに何気に「死亡フラグ」が立ってます。これまで、イビキって多分「ドS」で怖い人って印象だけがあって、戦闘シーンは一度も無かったんですが、ここらでイビキのすっごい「責め」な闘い方が見られるかも知れません。それに、手練なのかショボイのか分かんない暗部の方々もやっと頑張れる準備が整ったと見ました。ドバッと一花咲かせてみて欲しいです(笑)。

で、気を持たせたようで悪いので明かしておきますが、自来也が蝦蟇瓢牢(瓢箪蝦蟇)で初代・畜生道を捕獲した段階までの情報が「ペインのピアス」と「ユウダチ(雨隠れの下忍)」の二つで、それはシズネといのいちによってがっちりと合わさっています。フカサクが悔しがったように自来也はこの時点で「逃げようと思うたら逃げられた」(第44巻/63頁)のです。

しかし、それでも自来也は蝦蟇瓢牢の外に出てペイン六道の前に立ちました。そして掴んだネタがフカサクの背中に刻まれたあの暗号「本物葉意無椅」です。シズネといのいちの情報だけでペインの「謎」が解き明かせるならば、自来也の「死」は余計だった事になるし、そこにはある種の「疑惑」すら生まれます。しかし、自来也があそこで飛び出したのを自来也の責任感とすれば…。

蝦蟇瓢牢の中で自来也はきっと考え尽くした筈です。その上で、自分の命をも厭わない「滅私」の行動に出た…。その正当性を重視するならばシズネ(ピアス=高周波チャクラ)といのいち(ユウダチの記憶)だけでは解き明かせない…それが「ペインの正体」なのだと考えられます。つまり、自来也が遺した最後のピース…シカマルにシズネやいのいちは接触する必要があるのです。

それに、この局面でシカマルの思考能力は不可欠でしょう。シカマルならきっと、自分の持つ情報とシズネやいのいちの情報を合わせて答えを見つけ出せると思います。僕らが死体が動いてる…とか、遠隔操作のラジコンヤローってのはそれこそ「根も葉もない」…どっかのアオリにも似ていますし、いののちょっと嫌ーな短絡的な行動や言動に近い行いでもあります。

そこに着目すれば、シズネやいのいちの行動の必然が、シカマルに吸い寄せられるように合流する流れが、木ノ葉の勝利の方程式になれば良いな…と思います。ドラマチックじゃないですか。それにやはり自来也が死を賭して掴んだネタが無意味であって欲しくはないので。でなければあの「死」に対する疑念が払拭できないです。あの時、流した涙が…ってのは嫌なので…(汗)。

<ハァ><ハァ><ハァ>

「混沌の中、木ノ葉丸は…!!」

で、最後に意味不明に焦る少年のカットでこのエピソードが終わるんですが、アオリの文言で、この少年が「木ノ葉丸」である事が辛うじて分かります(笑)。アオリってこのくらいに止めておいた方が良いと思うんですが、もっと「裏」をかいて、これが木ノ葉丸じゃなかったら、大した奴ですよ。シズネの手を引っ張ってお城みたいな建物に入るいのいちと同じくらい凄い奴だと思う(笑)。

第425話「はたけカカシ」(シズネ考量編)…了
<ハァ><ハァ><ハァ>で、感想四分割の〆。


  
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第425話「はたけカカシ」(ケルベロス激闘編)


諸事の都合によりまして第425話「はたけカカシ」の感想を分割してアップしております。既に「その壱…カカシ夢見編」「その弐…フカサク…スットコドッコイ編」がアップされていますので、未だの方がいらっしゃいましたら、そちらもご賞味下さい。バラバラに同時進行するエピソードですので、順番の頓着の必要は無いけど一応、数字で並びは示しておきますね。

『捕』の看板。これって、「捕虜はここで取り調べていまーすッ!!」のサイン?…って、木ノ葉ってどんだけ親切やねん!!と、全角各地からツッコミの声が聞こえます(笑)。これが揺動で、実は中はぼったくりの土産物屋さんで、ペインの人間道と畜生道が欲しくもない木ノ葉のTシャツとかキーホルダーを目の飛び出るような法外な値段で売りつけられるなら面白いけど…(笑)。

<ダッ>(人間道)

<ババッ>(畜生道)

<ザッ>(人間道)

<バン>(口寄せの術!!)(畜生道)

未だ能力の特定されていない人間道。こやつの能力がこの2マンセルの不気味なところですね。畜生道は口寄せの術の単能ではありますが、召還される口寄せ動物が多彩で、しかも強力。おまけにチャクラが無尽蔵に供給されるであろうシステムペインにおいては正に掟破りの戦力と言えるかも知れません。システムペインの存在って、それ自体が「忍」を否定しかねないです。

自来也には"尾獣"を集めて「禁術兵器」を拵える…なんて言ってましたが、実はシステムペインそのものがその「禁術兵器」なのかも…と言う疑念も湧きます。しかし、ペイン単体の行動を観察すると、ある意味、真っ直ぐだし、極めて純粋な存在だとも感じます。このまま木ノ葉が無くなって、忍界が統べられて世界が平和になる将来がるすれば…それを間違いだとは誰も言えない…のではない…と、悩んだり(汗)。

ま…そんな迷いは置いといて、兎に角、今は妥当ペインです。ペインが真っ直ぐなように、木ノ葉だって真っ直ぐに「火の意志」を信じて戦っているのですから。こんな得体の知れない敵を前に一生懸命に「謎」を解明しようとしているんです。僕も気持ちは木ノ葉の一員だから(笑)、自来也を殺し、木ノ葉隠れの里を蹂躙するペインは何としても退けたいです。絶対に負けたくなんか無いッ!!

「という訳です!」(シズネ)

「チャクラをお互い送信し合ってるってことかな?
なんか私たち一族の秘伝忍術に近い能力ですね」(いの)

「………」(いのいち)

シズネの説明が済んだところです(笑)。いのが何だか的を得ているのかいないのか分かんない事を言ってますが、いのいちも何か思い当たるところがあるような反応です。確かにペインの能力自体は不可思議ですが、基本は「忍術」なので、それは材料さえあれば解明出来るべきなんです。そして、今、その「謎解き」の入り口のドアに手が掛かりそうなところ…。

いのやいのいちの「秘伝忍術」って、心乱心の術とか心転心の術を指している筈で、離れた対象者の精神に介入する忍術の大系なんだと思いますが、それとペインのピアスを利用した視野共有や高周波チャクラによるチャクラの外部供給システムの理屈を説明できるようになる可能性があります。だから、いのの発言は大きなヒントになるかも知れません。

「伝説の輪廻眼を持つ忍の祖
六道仙人と同じ眼を持つ存在…
そんなものが本当に居るなら…
どんな術を使えても不思議ではないが…」(イビキ)

イビキが輪廻眼や六道仙人について説明しますが、自来也のイメージと同じなので、きっと自来也の受け売りだと思います。六道仙人は、勾玉のネックレスと修験道を思わせる変な輪っかの付いた杖を持った例の輪廻眼のブラックアウトしたイメージです。で、やっぱり髪の毛じゃなくて「角」が生えてそうです。これがどんな風に伝承したのか?その出典が重要だと思います。

<ゴゴゴゴゴ>

「!!」(一同)

<ガガ>「どうやら
ここにも奴らが現れたようです」(暗部A)

「火了」(ろ)班の暗部が頸動脈のところに指を宛てがってるのは骨振動マイクを押し付けてる描写だと思います。『NARUTO -ナルト-』の世界観で非常にアンバランスではありますが、高等な電子機器が登場していて、通信機はその最たるものです。我愛羅奪還編でガイ班が使用していました。数が少ないので非常に高価で貴重な装備なんでしょう。

やはり姿は見せませんでしたが、他の班員を秘匿しつつシズネの警護をしていたんですね。通信可能範囲は400m程度だと思います。敵の接近が知らされると言う事は近辺に「火了」(ろ)班を配備していたからでしょう。正直、「火了」(ろ)班がシズネに随伴するお面の忍だけでなくて良かったです。ここまでの人材難っていくらなんでも酷過ぎますから!!(汗)

(風遁・風切りの術!!)<バッ><ズバ>(暗部B)

(雷遁・四柱しばり!!)<バッ>(暗部C)

<バチチチチチチ>「グオオオオ!!」(口寄せ動物)

風遁系の攻撃で大きな獣の脚を切り裂く攻撃の後、空かさず雷遁系の捕獲。建物との対比でかなり大規模な術の発動である事が分かります。先ず、敵の脚を傷付け足止めをしてから、雷遁で追い込む連係。大型の口寄せ動物や大人数の敵を一網打尽にする攻撃だと思います。流石、木ノ葉の暗部です。綱手が信頼する手練だけの事はある!!

<ボン>(土遁・おとし蓋!!)<ズン>(暗部D)

「どうだ…やったか!?」(暗部C)

しかも、ご丁寧にその「四柱しばり」の四本の柱にキッチリ収まる「落とし蓋」までしてトドメをさす用心深さ。風遁→雷遁→土遁の高度な連係で、普通の口寄せ動物だったらこの攻撃でひとたまりも無く退散してしまったでしょうが、相手が悪かったかも…知れません。しかし、こんなの相手に自来也は独りっ切りで闘ってたかと思うと、改めて彼の偉大さを感じますね。

<ガッ>「ガルロオオオオ!!」(ケルベロス)

「何だ…!?こいつ…
頭が増えてやがる…」(暗部B)

「どうやら特別な口寄せだな
アレを相手にするより術者を探し出すぞ!」(暗部C)

ケルベロスキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!(笑)。

憎たらしいけど懐かしーッ!!僕は犬が好きで、こんなワル顔の犬なんか特にお気に入りです。「増幅口寄せの術に縛られたワン公」(第41巻/103頁)…攻撃される度に増殖を繰り返し襲ってくる口寄せ。自来也もガマけんさんと共に闘いましたが、攻略法はやはり術者をやっつけるのが定石のようです。ケルベロスはちっちゃな羽が生えてるの…気付きました?ちょっと可愛い(笑)。それとペインの口寄せで声を発する希少種です(笑)。

口寄せ動物って自立的な攻撃が可能だから、術者はある程度自由に動き回れます。しかも、チャクラ残量を気にしないで行動するペインには呼び放題だから、読んだもん勝ちで攻撃を続けられるから厄介な相手だと言えます。そして、もっと厄介なのが未だ能力が不明確な人間道。これが強かに物陰からチャンスを窺ってるのがめちゃくちゃ不気味に感じます。人間道って自来也とも闘ったけど最後まで能力を見せなかったな…(汗)。

(口寄せの術!!)(畜生道)

<ドゴッ>「なっ!」(いの)

「何なの!?」(いの)

「火了」(ろ)班の暗部三人をケルベロスに引き付けておいて畜生道は一気に『捕』の建物内部に侵入してしまいます。今度は輪廻眼のツートンのでっかいサイです。おまけに畜生道はそのサイの口の中に隠れてまんまと突入成功。この時、この建物(やっぱりいのいち達の尋問してる施設でした…『捕』って…分かり易い)に居合わせた忍でいのだけが言葉(悲鳴?)を発している点に、僕は注目しています。

このエピソードの冒頭でも、シズネが説明が終わった段階でいのが真っ先に口を開いています。キレの良さがこの子の良いところなんだろうけど、僕には少し耳障りにも感じられました。そして、このサイの突入でも一人、いのだけが言葉を発している(正確にはいのとは特定出来ないんですが、僕にはいのが声を発したとしか思えないので…)。その他の忍は「!」と、一様に反応してただけなんです。

ここは僕的にはかなり重要で、何でも思った事を直ぐに口にしてしまうのって、信用出来ないと感じてしまいます。いのの軽々しさ…みたいな描写がこの周辺でかなりの濃度で確認されてて、余計に気になって仕方ないです。逆に、いのいちのちょっと抑えたような態度が引き立つようにも思います。やはり謎を抉じ開けるのはいのいちの寡黙さじゃないかな…なんて期待しています。対比の妙みたいなのがあるんです。

<ガパッ>「ここか…」(畜生道)

(…ん!?)(いのいち)

<ガパッ>っと開く上にある「穴」。アレってサイの鼻の「穴」だと思います。そう言えば、カメレオンの口の中に初代・畜生道の「弐」も隠れてたのを思い出しました。そして、そこから姿を現した畜生道の視線はシズネが持つペインのピアスに注がれています。恐らく、このピアスを目指して畜生道と人間道は追尾して来たんでしょう。謎解きを阻止するのが目的なんだと思います。

でも、ピアスだったら他にもあるだろうに…と思いますが、きっと移動しているピアスはシズネが所持するピアスだけで、他にも検死室に残されたサンプルがあるんだろうけど、それは動きませんから、動いている方に照準を合わせた…。情報の集結の阻止が先決とペイン本体(長門?)が判断した筈で、それだとかなり沈着冷静な判断能力があると考えられます。

で、この畜生道をいのいちがしっかり見てるんです。しかも、明らかに気付いている。ユウダチの脳内の記憶を探った時にリュウスイと二人掛かりで運んでいた死体の女の子のだと言う事に…。これがいのだったらペラペラと喋ったんじゃないかな…って思うんですが、いのいちは静かに飲み込んでいます。そして、この態度にそこはかとない期待を感じます。

この周辺の描写で喋らないのは二人。いのいちと人間道です。それがいのの騒がしさとコントラストしています。これは非常に仄かですが、強力な伏線であると感じます。こう言う繊細な描写や伏線の埋設って、キッシーはめちゃくちゃ上手いです。そして、この伏線の拾得が正確であれば、間違いなくいのいちと人間道は相まみえる…筈。的中して欲しくない予想ではあるけど…。

第425話「はたけカカシ」(ケルベロス激闘編)…了
副題に「ケルベロス」を付けたいだけの四分割(笑)。


   
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第425話「はたけカカシ」(フカサク…スットコドッコイ編)

  
諸事の都合によりまして感想を分割しております。「その壱…カカシ夢見編」がありますので、先ずはそちらからご賞味下さい。あくまでも「夢見」でして、間違っても「走馬灯」ではありませんので…。それを前提に!!(笑)カカシは休んでいるだけですから。心配のし過ぎにはくれぐれもご注意下さい(笑)。

場面は妙木山。

大きなキノコ。それより大きなフキ。食料の蟲と比較しても植物だけが突出して大き過ぎる…。妙木山の平和な雰囲気から、蝦蟇が絶対的な食物連鎖の頂点にあり、蟲だって別に平和に暮らすスペースが別に在る。そして、双方が共生できる適正な循環がある…調和のとれた世界。それが妙木山なのでしょう。人間界からすると奇妙な世界にすら思えますが…。

しかし、妙木山は何故、この平和な環境や仕組みを人間界にフィードバックしないんでしょうか?「予言」の付託などする所を見ると、完全に隔絶した傍観者でもない。寧ろ、「予言」を与える事で人間界は不安定にすらなっているとも言える状況です。凄く中途半端な介入だし…この妙木山の不可解な行動はもう少し突っ込んで考える必要があると感じます。

ナルトとフカサクの修行風景です。仙人モードの実践投入に向けた「融合」のフェイズに突入しています。しかし、何故だかフカサクが仰向けになって転がっています。子供の頃、トラックにひかれてペシャンコになった大きなカエルを見た記憶があります。でも、仰向けじゃなかった。蛙の骨格を考えるとあり得ない倒れ方かも知れませんね。でも、そこは仙人蝦蟇と言う事で…一つ(笑)。

「も…もう一度
やってみるけんのう…」<ムクッ>(フカサク)

<トン>(仙法・両生の術!!)(フカサク)

自来也は仙人モードの前段階で「あの二大仙人を口寄せする!!」(第41巻/98頁)と宣言していましたから、口寄せされた二大仙人が「仙法・両生の術」で自来也の両肩に融合したと考えられます。自来也が自らの血で両頬に隈取を追加していたのは口寄せの術式か両肩を指し示す融合位置を指定した…融合と口寄せを一気に実現する…特殊な召還だったのだと思います。

『!!』(フカサク)

<ゾクッ>(フカサク)

「!?」(ナルト)

「ぬわっ!」<ズサッ>(フカサク)

で、二度目の融合(フカサクが「もう一度」と言っていますから、何らかの事情で「融合」=仙法・両生の術に失敗している模様です)も失敗しちゃったみたいですね。「融合」を試みるフカサクを九尾の醜悪なイメージが襲います。ナルトはそれに驚いていますから、フカサクを襲った「九尾のチャクラ」にナルトは感じていない…或いは、無関係に作用していると考えられます。

しかし、ナルトの中の九尾は八卦の封印式の中に在り、そのチャクラが漏れ出して関与するする他ないので、ナルトがそれを感知しないのは変です。加えて、これまでナルトに搭載された九尾が幻術や強力な思念で外的に影響を及ぼす描写はありませんでしたから、醜悪なイメージでフカサクを驚かせたのはやはり「九尾のチャクラ」であったと考えるべきです。

つまり、このくらいの九尾の攻撃はナルトにとっては日常茶飯事であり、最早、感じないレベルの威圧であったと考えられると言う事です。フカサクの畏れ戦(おのの)き具合からは、相当の圧力…「殺気」として映った筈で完璧ブルってるようです(笑)。逆に、それを「屁」とも感じないナルトのチャクラはドンだけ強いのか?って事に注目して下さい。そして、それがミナトの「九尾事件」での思惑の一つ?…と言う点にも…(黒笑)。

「…………」(ナルト)

「アハハハ……
どうやら無理のようじゃな」(フカサク)

無理って…!?」(ナルト)

元々、仙人モードでフカサクやシマが自来也と融合するのは納得できるんですが、同じようにナルトと融合なんて出来るのかは非常に懐疑的に見ていました。何せ、ナルトはナルトは九尾のチャクラに耐える事で絶えずトレーニングする前提(←前出の私説)で九尾を搭載した"人柱力"です。その内に並々ならぬ「暴力」を宿した容物にフカサク達が降りるのはどうなの?って…普通は考えますよね(滝汗)。

これって、自来也が仙人モードになって闘う当時から疑問、って言うか不可能に感じていた部分であります。しかし、いざ、ナルトが仙人を目指して修行するようになって、フカサクが余りにも九尾を意識していない描写から、あまり関係ない事なのかな?とか、ナルトには強力な「八卦の封印式」が敷設(ふせつ)してあるから大丈夫なのかな…くらいに考えてましたが…どうやら無理っぽい……でも……

(ま…九尾のチャクラとあいまって
異常な回復をみせとるの…)(フカサク)

蝦蟇の油修行の終盤(第415話/「新しき力!!」)、フカサクはナルトの異常な回復力を九尾のチャクラによって説明しています。つまり、ナルトの中の九尾について知らない訳でもないし、別段、無視しているのでもなかった訳です。そもそも、ミナトと蝦蟇一族(妙木山)は契約が成立していますし、自来也の弟子=「予言の子」の可能性のあるミナトの行いに関しても注目していたでしょう。

だから、ナルトに九尾が封印された経緯や、その九尾封印の八卦の封印式の組成すら、予言の子の行動に付帯する案件としてフカサクは充分知り尽くしている筈だと思っていましたし、実際、フカサクがナルトの中の九尾を認める描写は全てではないにしても、それを肯定します。それを踏まえて観察しても、フカサクはナルトの中の九尾を全くと言って良い程、問題視もしていませんでした。

なので、仙人モードの実戦形態である「融合」の可否のチェックは既に済んでいるか、必要ない程度の取るに足らない問題だと思っていたんですが、それが実は「未チェック」の最重要事項だったとすれば、フカサクってとんでもない「スットコドッコイ」だな…と思います。って言うか、そう思いませんか?(笑)そんなの一等最初にチェックすんだろーッ!!って(笑)。

「…おそらくナルトちゃんの中の九尾
ワシを拒絶して弾き出してしまうんじゃろう…」(フカサク)

「………」(ナルト)

ナルトがまるでイタチさんになったみたいに「………」の吹き出しが多いです(笑)。ま…そのくらいフカサクのスットコドッコイっぷりに驚いているんでしょう。僕だったら開いた口が塞がらなくて顎関節症になった。例えば仕事に置き換えて考えると、こんなのは一番最初に潰すべき問題に思います。仙人モードの実戦形態ですから、それをフカサクがナルトに提案したんですよ(笑)。

ここでフカヨミストとしては、フカサクを疑いたくもなるんです。この修行がナルトを木ノ葉から引き離す方便だったと…。つまり、予言の一環にフカサクは居て、その執行の過程で木ノ葉がペイン(予言の子)に滅ぼされるか、傾く必要があったのではないか?なんて言う黒い考え方です。それに対して「いくらなんでも酷い…」と、シマが不参加を表明したとするのも良い感じに符合もします。

でも、それだとフカサクが自来也に示す「愛情」や「思い入れ」が曇ってしまうのでです(笑)。だから、妙木山がこんなに平和で安穏とした雰囲気で、そこで育ったフカサクもノンビリと牧歌調のリズムで行動する穏やかな人(正確にはカエルじゃがな)なのかな…と思いたい所です。フカサクとしては真面目に精一杯に行動してるんだけども、結果的にナチュラルなスットコドッコイだった…と(笑)。

フカサクたちは闘いを好まないから、人間界にも「予言」の付託をして少し離れた所で、中途半端にしか関与しない。或いは出来ない…だから、ワザと木ノ葉からナルトを引き離し、木ノ葉を困らせているとか、人間世界全体を不幸のどん底にたたき落とすような「予言」を流布する存在でもなければ、況(いわん)や、世界を征服しようと企む悪者?なんちゅー被害妄想は却下する事にします。

ま…シマがナルトの修行に参加しないのはナルトを見ていると自来也を思い出して情緒不安定になってしまうからで、もっと期待するなら新たなる「命」がお腹に宿った…「シマご懐妊説」…からで(笑)、フカサクも身重のシマを気遣いナルトの面倒を一手に引き受ける覚悟をしたのだと考えたいです。そして、フカサクのスットコドッコイは「素」で、悪意に満ちた「裏」もない…と。

なバカな!!
じゃあ今までの修行は!?
どーすんだってばよォ!!?」(ナルト)

と、ナルトが白目剥いて起こるのも充分に判りますが…。フカサクの落ち着き…と言いますか、悲壮感がないところに僅かながら希望が残されているんではないかと思います。九尾って"尾獣"で、「終末~」(第五撃)で分析したように地球が生み出したチャクラの塊だとすれば、広義においては"自然エネルギー"と考える事が出来ます。そして、ナルトは仙術を(意外にサクッと)修得してそれを操れる仙人になりました。

つまり、別に外部から自然エネルギーを見いださなくとも、ナルトに内在する九尾のチャクラ(自然e)を取り込んで仙術チャクラを練る事が出来るかも知れません。或いはキラビと八尾が「相棒」としてブイブイ言わせるように、ナルトに完全な九尾のコントロールが可能になる修行をフカサクが知っていて、実はフカサクのステージネームが「サブちゃん」だったりする展開で、キラビ登場の必然性がムクムクと湧き上がって来るとか…。

ま…、そんなこんなの楽観的な期待に胸を膨らませつつ、スットコドッコイのフカサクもあんまり責めずに今後の展開を静かに見守って上げましょうか。フカサクも一生懸命やってるみたいだし、スットコドッコイな仙人って、ナルトだって自来也だって、そんなに徹底的に責められる自信も資格もない(笑)。九尾がこんなに怖いなんて知らなかったんだよね(笑)。

第425話「はたけカカシ」(フカサク…スットコドッコイ編)…了。
まだまだ、続きますよ!!僕もスットコドッコイなんで…(滝汗)。

  
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第425話「はたけカカシ」(カカシ夢見編)

  
仔カカシ…左目に刀傷に三つ巴の写輪眼…。

時系列で考えると、カカシが神無毘橋でオビトから譲り受けたのは二つ巴文様の写輪眼です。つまり、第二次覚醒で、それから幾多の戦火を潜り抜け三つ巴文様の写輪眼を覚醒させた筈です。ナルトとサスケの一度目(第26巻/64頁)の「終末の谷の決闘」の描写から「己の尊厳」を懸けた闘いがその契機ではないかと、僕は考えています。サスケも、木ノ葉の額当てを凛々(りり)しく締め直していたな…。

「…里の奴らが…何と言おうと…
…お前は立派な上忍だ…」(オビト)

エーッと、で…ちょっとアレなんですが、恐らく神無毘橋のあの岩穴で、大岩の下敷きになったオビトがカカシに語りかけたシーンの回想だと思うんですが、オビトが三つ巴です。これは明らかにミスプリです(汗)。きっと、アシさんが誤ったんだと思うんですが、これは編集が正すべき内容で、印刷事故としての責任は担当編集者に在る…と僕は考えます。このくらいの考証には気付いてあげないと…。

もっと良く考えると、一枚目のカットの仔カカシもホントは二つ巴文様(第二次覚醒)であるべきだったのかも知れません。カカシの雰囲気や前髪からすると若い。13~4歳の頃。しかも、神無毘橋の悲劇の直後…とするなら、やはり二つ巴文様が相応しい。サスケの描写でも、二つ巴文様から三つ巴文様への移行は相当の苦悩を必要としているように感じましたので、相応の経時が必要だと思います。

この描写がカカシの回想であるならば、その導入は当時の仔カカシであるのがフラットな訳だし、それを当時の仔カカシからズーッと<ズルズル>と引き摺っている…ヒキズリスト協会会長のカカシならば、二つ巴文様の仔カカシが思い返すのがスジですから、考証を重視するなら、一枚目のカットの仔カカシも二つ巴文様の写輪眼であるべきだとは思いま…思いますが………(滝汗)。

ま…、それはキッシーのタイムマシーンで何とでも出来る訳で、単行本でキッチリ補正してもらえれば大丈夫なのだと思います。「元水影様…」(第44巻/26頁)でも感じたんですが、キーポイントと言えども、この世に「完璧」なんて存在しないように、「週刊」と言う非常識極まりないスケジュールで、これだけのクオリティの創作を成す負荷を考えれば致し方ない…と…思いませんか…?

本編とナル×ジャンを比較するのは不遜極まりない事でありますが、ナル×ジャンの"てにをは"の「不摂生」や拙(つたな)過ぎる「こじつけ」すら水に流してご賞味頂ける…「愛情のフィルター」があれば、キッシー(正確にはアシさんや担当編集)の不手際くらいスルーできると思います。だからこの描写を"鬼の首を取った"ように…騒ぎ立てるのは、ちょっと鼻に付く(笑)。個人的な好き嫌いなんですけどね…。

実はスケジュール的に皆さんのコメントに触れる前にこの記述を認めていますので、時間差でこの描写に関するご指摘があるかも知れません。そして、この記述がその指摘を責めるモノでもない事を先に言及させて頂きます。一人の『NARUTO -ナルト-』愛好家の意見として…&…不遜ながら表現者の端くれ(自負?)&…僕の性格的な問題で提示しています。もし、バッティングしても気にしないで下さいね。

「…オレはもう…………死ぬ
けど…お前の目になって
…これから先を見てやるからよ…」(オビト)

逆に墓前でこっちを見つめるオビトのカットは回想の回想だと思います。或いはコラージュ…カカシの脳内の合成でしょう。オビトは自分のヘタレっぷりを庇ったカカシが左目を失明したのを気に病んでいましたし、カカシに自分の写輪眼を与える事(眼軸ごと…与える言及は写輪眼の能力を譲渡する意図が明らかにありました)の重さを示唆する描写であると思います。

「お前の目になって」と言うオビトの言葉は、カカシに視覚を与える…せめてもの優越感をオビトは欲したのだと思うんです。オビトは恐らくカカシより年長(一ッコ上なだけなんですがね)で、リンはカカシが好きだったから(汗)。おまけにカカシを庇って大岩の下敷きになってますから(第27巻/157頁)。このくらいは言わせてくれよ…ってところだったんだと思います。

そして、それをこの期にカカシが思い出すのは、オビトの優越感とシンクロする罪悪感に、カカシが(あれからズーッと)支配されていたと言う事でしょう。カカシの事が好きな人なら容易に解ると思いますが…これがヒキズリスト・カカシの真骨頂とも言うべき「ツボ」な訳で、こんなズルズルのネチネチの後ろ向きのカカシだから、こんなに好きになって、今、こんなにドロッドロに堕ちてるんです(よね)。

「リンを頼むぜ…」(オビト)

オビトの優越感ってのは、コレなんです。カカシの左目でリンを見ることができる。その左目に映るリンはオレ(オビト)が見てるんだ…って言う呪縛に近い訳です。カカシはオビトがリンを好きだったのを知っているし、リンもオビトが自分を好いている事を知ってましたから、その上でカカシとリンがラブラブになれる筈は無い。カカシとリンがオビトの存在を無視できるなんて出来ない。

それをオビトは解っていなかった。想像できなかった…結果なんだと思います。それを僕は「優越感」と言う言葉でシミュレーションしているだけで(笑)、辞書の意味とは全く違うニュアンスがあると思って下さい。これはおばちゃんがよく使う(僕もよく使う?)「アレ」と同義で、非常に曖昧で便利な表現です。でも、極稀にコレが通じる人が居る。それを仮にナルジャンでは「オトナ」と表記しています(笑)。

少年少女には非常に悪いとは思うんですが、これがナル×ジャンであり、それが提示するオトナの行いであって、特に色恋の分野においては退き下がれない自負がありまして、委ねるけど委ねたくない。渡すけど渡さない。男と女の間にはそんな不条理があるのです。それをカカシとオビトとリンが13歳や14歳で普通にやってた。それこそ僕が彼らが好きな理由で、少年少女がちょっと<イラッ>っと来る理由なのだと思います。

基本的に『NARUTO -ナルト-』の精神(恋愛)年齢は10歳サバ読み(+10歳)か下手したら20歳程度サバ読みが必要なくらい、ガチガチのサバヨミストなんで(笑)、少年少女が解らない方が、僕は嬉しい。そんなの素の13~4歳で解られたら僕らの立つ瀬が無い(汗)。オトナだから地下室の秘密部屋に隠した芳醇なワインを味わう楽しみがある。そうなる為にいっぱい辛い事があったんだから(笑)。

(オビト…)

(………お前の目になって
先を見すえるのは……
どうやらここまでのようだ)(カカシ)

まだ幼さを残す第一部の教え子達。ナルト、サクラ、一人横を向いたサスケ。シノ、ヒナタ、キバ、リー、チョウジ、いの、テンテン。やはり横向きのネジとシカマル。この二人が横向きなのは第一部である意味カカシを超えていた。カカシが充分に認めていた存在だったのだと思います。つまり、サスケもカカシにとって異質な存在だったんだと思います。サスケの背中の家紋が象徴的に沁みて来ますね。

で、ここで語られる台詞。これはカカシのものであると、僕は考えています。なので、「お前の目になって…」と言うのはオビトのそれと被る訳です。オビトがカカシの代わりに「見る」と言うのと、カカシが「お前の目になって」と言うのはぶつかります。それをオビトの回想の後にカカシが言うって事は、カカシもオビトの優越感に気付いている。そして、それに反応していると言う事です。

これが人の気持ちです。生々しい。生きてる人の気持ちだと思います。本能?そう言っても良いでしょう。だから、悪意とかはない。人が生きる為に立つ。それと同質の場所、空気、食べ物…それらと同じ「犠牲」です。良い人として生きる事の不条理。それを見つけ出せる人なら、カカシはそれを感じてしまうから生き辛い事に気付くと思います。そして、それがカカシの最大の魅力である事も…。

(…リンを守れなかったオレだ
お前との約束を破ってばかりだが…
許してくれ…)(カカシ)

代目、オビト、リン…そして、写輪眼でないカカシ。これが「リンを守れなかったオレ」と悔いるカカシが思い出したい「均衡」です。少なくともカカシが巻き戻したい地点だった筈です。しかし、オビトの後にカカシはリンも無くしている。そして、それを目の当たりにしているようです。そして、それがカカシの「万華鏡」に関係のある出来事だったのか?だとすれば、面白い(不謹慎でスミマセン)。

エーッと、イタチの「木ノ葉強襲事件」の描写の観察で、カカシは万華鏡を開眼していないであろう事が解っていて、「あるスゴ~い新術を開発した」(第28巻/50頁)とも言っていますから、恐らくカカシの万華鏡は第一部と第二部の間の二年半に成った筈で、それにリンが関与していたとするなら、「もう…みんな殺されてる」(第20巻/112頁)の解釈をする大きな材料になります。やっぱり…面白い!!

(オビト…リン…先生…)(カカシ)

(…オレも…
今からそっちへ行くよ)(カカシ)

非常に細かい描写のお話しになりますが(笑)、ここまではカカシの台詞と言うよりは内観に近い思考なんじゃないかと、僕は考えています。つまり、言葉にしていない。ま…最後の「今からそっち」なんてのは溜飲させたかった言葉ではありますが…(滝汗)。でも、ここからはちょっと違います。描写的にも吹き出しになります。ここからは外に向けたカカシの意思表示なんです。要するに本題だと言う事です。




「!」(カカシ)

「カカシか…?」(?)

暗闇を歩むカカシは引き寄せられるように焚き火の男に気付きます。辺りは真っ暗闇。焚き火の火に照らされて、僅かに岩と、岩に腰掛け火に当たる男が見えます。真っ暗闇の中でカカシの存在に気付くその男はカカシを良く知る人である筈です。カカシもそれに気付いたから近寄って来た。二人共知り合いだったようです。カカシは左目を瞑ったままです。右眼だけを開いています。

もしかしたら…左目はもう…(滝汗)。

「…こんな所に居たんだ…」(カカシ)

「お前の話を聞かせてくれなか?」(?)

「ああ…」<スッ>(カカシ)

その男はカカシが逢いたかった人のようでした。カカシは安堵したように、焚き火に当たる男の傍らに腰を降ろします。一切の警戒心がないです。この男はミナトやオビトでもないです。カカシが探していた人。そして、断わりも無く傍らに座れる親しい存在。でも、ガイの時みたいに困った感じも無い。カカシの少ない交遊関係…からの推測(笑)。

となれば…残るは唯一人…それは…

「すごく長くなるから
ゆっくり話したいんだけど…」<トン>(カカシ)

「ああ…いいさ」(?)

「あのね父さん」(カカシ)

焚き火の男はサクモでした。カカシの亡き父。「木ノ葉の白い牙」の通り名を持つはたけサクモ。木ノ葉の額当て。木ノ葉ベスト。白い紙。それが焚き火の火に照らされます。カカシとはあまり似ていません。普通のおじさんっぽい。そして、「あのね父さん」と言うカカシは子供のような笑顔を見せます。ホントに逢いたかった…父さん。子供の頃からカカシは、こうして父の隣に座って気の置けない話をしたかった…。

これはカカシの「願望」の発露なんだと思います。恐らく、サクモのこんな柔らかで暖かい笑顔もカカシは見た事が無かったでしょう。厳しい人だった筈です。怖い人だった筈です。もしかしたら、「父さん」と呼ぶ事も叶わなかったかも知れません。サクモはカカシの「師」であり、カカシはその英才教育の中で育った。だから、あんなにアカデミー卒業や中忍昇格(サクモ存命中?)が異常に、異例に早かったんじゃないでしょうか。

厳しい修行の毎日。それが「はたけ家」の日常であり、カカシとサクモの関係だった…。だから、こうして隣に座ってカカシの話を聴いてくれるなんて…。カカシは嬉しかった。願いが叶った。そんな笑顔なんだと思います。カカシの幼き日の冷たい目。それを解きほぐしたミナト、オビト、リン。それがあって、こうしてカカシとサクモが在る。これは…カカシとサクモの邂逅です。カカシの大きな心残り…その反動でしょう。

場面は胸から下が瓦礫に埋まったカカシにスイッチします。首を項垂れカカシは休んでいます。静かに眠っています。物音一つない静けさ…。その静かな水面に小石を投げ込むように修羅道の頭皮が<ピシッ>と捲れ落ちます。力なく落ちます。まるで生命感がなく、<ガラン>と無機質なノイズだけが響きました。そして、その余韻は後を引かず、直ぐに収束しました。そして、新たな静寂がこの一体を支配します。

修羅道もチョウジに向けて放ったミサイルが最後の一撃だったのだと思います。修羅道は死んだ…と。つまり、カカシに対する追撃は考えられない筈です。ここにカツユが現れて治療や修羅道の撃退があれば、それは綱手にフィードバックされますから、カカシの安否が綱手にバレてしまいますから、こんなにガクブルできなくなりますからね。カカシはここでゆっくりお休みになって回復すれば良いと思います。

「カカシの死に揺れる木ノ葉!天道ペインは!?」

週刊少年ジャンプNo.51の471頁にあった第425話の予告とされる文言ですが、完璧、嘘っぱちですよね(笑)。このレベルの予告が週ジャンでは日常茶飯事で、最早、ノイズに近い状況です(笑)。やはり、考察の「絶対」は単行本にあると考えるべきで、週ジャンもこの理不尽を続ける以上はそれ程、作品に対する責任感はなく、寧ろ商売に重きを置いていると考えるべきでしょう。

だから、週ジャンの「予告」や「アオリ」に一喜一憂する必要は無い訳です。これまでも特段に関連性のない文言が踊っていましたし、それにこっちが踊らされるのもね(笑)。カカシの描写を冷静に読み込めば、カカシ自身が吐露するようなピンチには見えないんです。前にも書いたけど、自分で「死ぬ!死ぬ!」って言う奴は、まず死なない(笑)。これは、恐らく、カカシの「死ぬ死ぬ詐欺」ですぜッ!!

ただ、カカシには「重大な事」が起こる。
それは、避けられそうにはないけど…。

第425話「はたけカカシ」(カカシ夢見編)…了。
続きますよ…。何かとある身なもんで…(滝汗)。

カカシは殺すな同盟



  
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「九尾事件」(終末の谷の決闘…第五撃)

  
「"尾獣"は莫大なチャクラの塊で
忍界大戦期には
各国隠れ里が軍事利用しようと
競って手に入れようとしたのじゃ
しかし、人知を超えたその力を
制御することなど誰にも出来なかった
"暁"が何の為にそれを欲しとるのか
分からんが…危険すぎる力じゃ
まぁ平穏な情勢の中、時代も移ろい
今や"尾獣"は世界各地に散り散りに
存在しておるらしいがの」(ちよ)

風影・我愛羅奪還編で砂の相談役のちよ様が"尾獣"の説明をしていました(第29巻/60頁)。かなりのお歳の筈なんですが、ナルトやサクラと同じように森の中を枝から枝に飛び移りながら、息も切らさず話すお姿には驚きを隠せませんでした(笑)。膝の関節とか痛くないんですかね。腰なんか曲がってるみたいだけど、こんな飛んだり跳ねたり…(笑)。

と、無用な心配はさておき、ちよ様の"尾獣"に関する説明って、風の国の砂隠れの里の情報を元にしてる筈ですよね。ま…各国の隠れ里とも太いパイプで繋がってたと言いますが、かなり高度な軍事機密と言えますから、基本、砂隠れでの"尾獣"の研究や検証の知識を示しているものと思います。我愛羅に一尾を搭載したのも、他ならぬちよ様でした…。

「"尾獣"とは尾を持つ魔獣の事じゃ
砂は昔から"一尾"を持っておる
それが我愛羅に封じられた守鶴の事じゃ」(ちよ)

守鶴とは…元々は茶釜に封印された砂隠れの老僧の生霊で、「霊媒」となる者を介して、世に姿を現すことが可能(「闘の書」/91頁)…で…砂隠れが保有。"人柱力"の研究に利用していた(「者の書」/199頁)…とあります。

砂隠れには昔から守鶴が居た…(第29巻/58頁)、つまり、守鶴は柱間の管理下にない"尾獣"だった訳です。恐らく、ちよ様の"尾獣"に関する知識や経験も守鶴を元にしたものであったでしょう。なので、内容的には砂隠れの里の独自性(砂の悪しき風習)に感化されていたんじゃ無いかと思います。それに、この時点ではまだ改心してませんから…未だ砂の悪しき風習に真っ黒に染まったままです…。

ちよ様の情報を整理すると、砂隠れは"尾獣"=守鶴を軍事利用しようと、その制御方法を模索していた。しかし、その危険過ぎる力を完全にコントロールする事はついぞ叶わなかった…と言うところでしょうか。"尾獣"のチャクラをコントロールする為の方法論としては、生きた人間に"尾獣"を封印する"人柱力"が主流と言いますか、ちよ様の口ぶりだと、それが"尾獣"をコントロールする唯一の方法だった…みたいに聞こえます。

「"暁"が何の為
それ("尾獣")を欲しとるのか分からんが…」(ちよ)

と、ちよ様が言ってたのも、ちよ様の"尾獣観"の取っ掛かりに"人柱力"が存在しますから、それを"暁"クラスの忍が利用="人柱力"を欲する気持ちが分からないと言いたかったんだと思います。やはり、ちよ様も"人柱力"はそれほど強くはない…と言う結論ありきだったのです。もっとも、"暁"は端っから"尾獣"のチャクラが目当てでした。ちよ様の知識や情報網からすると、分からないフリで、ナルト達には濁したのかな…と思います。

かなり前になりますが、「チャクラ性質の同時使用の意味を考える」(チャクラの考察)では、血継限界のチャクラ(能力)と"尾獣"のチャクラを関連づけて考察したりしました。ま…今となってはやや強引(かなり強引?!…笑)な考えでしたが(汗)、この頃から、"尾獣"は地球(『NARUTO -ナルト-』の世界)のチャクラが具現化した存在であり、地球=自然の一部なんだと考えていました。

地球そのものに生命があり、意思がある…と仮定すると、そこにはチャクラが宿っていても良い訳(言い訳?)で、そのチャクラの絡み合いが十種類のチャクラの組み合わせで、それが九体の"尾獣"と柱間の木遁を形成し、互いに影響し合う存在として世界に関与していたんじゃないかと展開しました。柱間が何故、人の姿なのか?とか、一代限りの木遁や"尾獣"のコントロールの能力とか、疑問があって、それで「十尾=柱間」?と仮定しましたが、根拠はなかったですね(笑)。

しかし、特殊な木遁を使う柱間が"尾獣"に関与できる能力があったのは、チャクラ性質の組み合わせが導き出す十種類の特別なカテゴリー(=血継限界)に柱間が所属する事実と無関係ではないと思います。柱間と弟である扉間は全く似ていないし、後世への能力の継承が無かった描写も柱間の人としての不自然さも示しているんじゃないかと思います。そこから…もしかしたら、柱間→扉間との血縁関係も怪しいとすら、僕は考えています。

忍界にあって、出生の秘匿が重視された結果、母方の姓を名乗る慣習があった筈で…でないと、チャクラ性質や忍術の系統などが推測しやすい…一族にあっても同姓でもなく、母系家族的な集団を形成している可能性を、僕は感じています。それだと、ナルトも説明し易いし、千手柱間と波風ミナトの関係性も否定されません。描写からは確実に「使命の継承」を見つけ出せるので、強(あなが)ち逆説的なこじつけでもないと、僕は思います。

その考えと一尾・守鶴の「生霊」ってのも収まりが悪いですが、極限に修行を積んだ老僧の精神に一尾のチャクラが感応して一体化したんではないかと考えると、特異な存在ではありますが、"尾獣"が元々は地球の一部だった…と言う考えには反しないのではないかと思います。また、"尾獣"のチャクラに人の意志が加わった結果、そのチャクラの顕現(けんげん)に霊媒が必要とする守鶴の特殊性は、それを説得するアイデアにもなると思います。

何れにしても"尾獣"にも個体差や個性があり、一定ではありません。一方、"人柱力"で特殊…と言うと、やはり雷の国・雲隠れの里のキラビだと言えるでしょう。キラビは登場時こそ、速攻やられ役の痛い人みたいな印象だったけど、回を追う事に良い味がしみ出して来る…おでんの蛸の足みたいなキャラでした(笑)。キラビが実は捕まってなくて、サスケ達を殺さずに逃げ仰せた…と知った時は、喜々としたものでした(ジェイは可哀想だったけど…)。

キラビは今まで見た"人柱力"の中では間違いなく一番強いし、恐らく、全忍中でもかなり上位に食い込む力量があるでしょう。それはキラビ自身の度量、力量も多分にあって、素でも充分に力のある忍だったのだと思いますし、それに八尾・牛鬼が完全に協力、或いは服従する関係がプラスされ、それこそ無双の強さを形成しています。しかし、これも絶対的に強いと言う訳でなく、相性や戦略、運不運で勝敗が転びます…それが忍の闘いなのだ!!

「幻術を解くには己のチャクラを乱して
目を覚ましてくれる相棒が必要だ
オレ様の相棒はオレの中の八尾
尾獣をコントロールした人柱力には
幻術はきかねェ」(キラービー)

我愛羅以外では"人柱力"の描写は雷の国(雲隠れ)の二尾・猫又のユギトと八尾・牛鬼のキラビがあって、どちらもかなり高いレベルで"尾獣"のコントロールに成功していました。特にキラビは八尾・牛鬼をほぼ完璧に掌握していて(第413話/「崩落」)、チャクラの衣や完全体への移行(人柱変化)もお茶の子さいさいでした。"鷹"をやり過ごした後の二人の会話はほのぼのしてて良かったな。

また、キラビは"鷹" との交戦であまりにもしつこく食い下がるサスケ達を煙に巻く為に、八尾・牛鬼の蛸足を何本も犠牲にさせて、蛸足分身をサスケに捕獲させ、自分は切り落とされた牛鬼の蛸足に隠れて"鷹"ばかりかマダラ(トビ)の目すら欺くトリックプレイを披露しています。"尾獣"である八尾・牛鬼がここまで献身するなんて…信じられない事ですが、友情や信頼の絆があったればこそだとも思います。

要するに、ちよ様が言うように"尾獣"のコントロールは全く不可能でもなく、キラビと八尾やユギトと二尾に見られる成功例もあり、封印の方法や組み合わせによっては完璧なコントロールも可能なんだと言う事です。我愛羅に搭載された守鶴は、かなり邪悪な魔獣で、個性(ファンキー)も不必要に豊かでした(笑)。"尾獣"はコントロールし難い…と、ちよ様がさじを投げたのは、そんな不運が重なったせいかも知れませんね(笑)。

ただ、デイダラに拉致された時点で我愛羅は風影だったし、人柱力が里影になる例は他になく、木ノ葉崩しでのナルトとの交戦→敗北を機に、我愛羅が精進し守鶴のチャクラを手懐けて行ったのではないかと思います。ここは、ちよ様の硬直した考えから、我愛羅が脱却し、不可能を可能にした…と、考えたいところです。紆余曲折があって苦労したようですが、ちよ様の"尾獣"の研究は失敗だった…と、僕は考えています。

「("尾獣"とは)チャクラのバケモノ
元々は初代火影がいくつか集めて
コントロール下に置いていたものだ
忍界大戦の度に火影柱間はそれらを
五大国を始めとする他国に配分
パワーバランスを取ってきた
究極のチャクラ兵器と言ってもいい…」(マダラ)

"暁"に"鷹"が協力する条件として"尾獣"の提供を交換条件に出した時にサスケに"尾獣"の説明をしたんですが(第44巻/38-39頁)、マダラ(トビ)もちよ様に似たような物言いをしています。そして、マダラ(トビ)は柱間が"尾獣"を利用してミリタリー(=パワー)バランスを調整していた認識です。今で言うと「核兵器」を持つ事で戦争抑止ができる考え方に相当するんでしょう。世界を滅ぼしてしまうような「力の均衡」で平和を維持しようとする…所謂、「毒をもって毒を制す」??

"人柱力"に関する、ちよ様の見解は「制御不能」だったし、実際、"人柱力"は依憑(よりわら)の精神状態や度量に多くを依存していて不安定でした。それに単純に強さを競うなら、人の身でありながら充分に強い猛者が『NARUTO -ナルト-』のストーリーには数多く存在しています。例えば「木ノ葉の黄色い閃光」を通り名に持つ四代目火影・波風ミナトは単独で戦局をひっくり返せる程の戦力を個人的に(笑)保有していました。

それに、"暁"も人外ばかりではありましたが強かったです。"尾獣"をかなりのレベルでコントロールしてるように見えたユギトですら"暁"の飛車角にあっさり捕まってしまったし、四尾の老紫も鬼鮫一人にコテンパンでした(笑)。そう言えば、風影になって安定感を増した我愛羅もデイダラの砂隠れの里を人質に取ったような…やや卑怯な起爆粘土の攻撃に簡単に沈黙しましたっけ…(あれはちょっと狡い「攻め」だったな…)。

圧倒的なチャクラ量やチャクラ強度も確かに重要だけど、忍術やチャクラは使い方やタイミングが凄く大切なんじゃないかと思います。"暁"は海千山千の試合巧者でした。ま…人外過ぎ…って意見も多いけど、なかなか大した奴らだったと思います。今、飛車角やデイダラとキラビがやりあったらどうなんだろう?ってのは気になるところです。是非とも正々堂々の真っ向勝負を見てみたいですが、でも、その人外の"暁"たちも減ったな…。

ま…よくよく考えてみると(滝汗)、必ずしも"人柱力"だけが圧倒的な「力」では無いと言う事です。人外になるも良し、個性を伸ばすも良し、意外性を磨くも良し、知恵を絞るも良し…忍にはいろんな「力」の獲得の方法がある訳です。第420話「戦場、木ノ葉!!」の扉絵…「Tails」描写では、全ての"尾獣"は"人柱力"として運用されていたようで、当時の趨勢としては"尾獣"は"人柱力"で管理するしかなかったのではと考えてしまいますが…。

ちよ様も"尾獣"の軍事利用の方法論としての"人柱力"を支持していたけど、結果的に現実的じゃなかったです。また、柱間には"尾獣"をコントロールする特殊な能力があったから術式化して大巻物に"尾獣"を封じた上で、チャクラを引き出せた筈で、それは誰にでも可能な"尾獣"の使用法でなかったと思います。柱間の"尾獣"のチャクラの利用法に関しては「終末の谷の決闘」を遡って読んで貰えれば分かって貰えると思います。

「終末の谷の決闘」の描写から、柱間の大巻物が"尾獣"の術式化に拠るバッテリーであると展開した「力量」(第三撃)。術式化した"尾獣"のチャクラを大巻物に格納して木遁忍術に出力し、樹界降誕の最強守備である「城塞の陣」(仮称)を展開し、九尾の猛攻を防ぎつつ、マダラから九尾を引き離し、鹵獲(ろかく)を試みたのではないかと、「鬼手仏心」(第四撃)では考えています。

確かに、"尾獣"とは究極のチャクラ兵器なんでしょうが、それを封じた"人柱力"の戦力によって、世界のバランスを保てるかは疑問…って言うか、無理だと思います。"人柱力"はキラビを除けばそんなに強いと思える描写はありませんでした。四本目のナルトですら、万全ではない大蛇丸と互角(か、やや圧され気味)程度でした。キラビだって、一人で世界を焼け野原に出来るかと問われれば、難しい(無理)と即答するでしょう。

それから考えれば、ペインが自来也に言っていた…「禁術兵器」を"尾獣"のチャクラを集めて作る構想の方が現実的です。一発で大国を潰せる程の力が"尾獣"のチャクラを元に作れるのですから、ややもすると不安定な"人柱力"を保有するよりは余程効率が良いと言えます。だから、マダラが言う"尾獣"の配布でミリタリーバランスを取って来た…と主張する「柱間の政策」は絵に描いた餅のように現実味がないです。

それをあたかもマダラ(トビ)は史実のように説明していますが、現実を見誤っているか、妄信に過ぎないんじゃないか…或いは…(黒汗)。また、冒頭のちよ様の「("尾獣"は)世界各地に散り散りに…」と言う台詞からも、"尾獣"や"人柱力"が世界の安定に必ずしも必要ない事が明確に証明されています。やはり、"尾獣"を「力」と信じたちよ様や、言う事成す事、全てが真っ黒けのマダラ(トビ)が言う"尾獣"の意味には無理があります。

そして、それが解らない柱間ではなかった…と、僕は考えています。だから、僕は柱間がミリタリーバランスを確保する為に"尾獣"を同盟各国に配った訳ではなかったと考えています。柱間の政策に関する言及はマダラ(トビ)によってなされていますから、歪曲や捏造の可能性も否定できません。本来、柱間とマダラは政治的な信条の相違で衝突してた訳で、マダラが柱間を理解できなかった…。それが二人を終末の谷に導いたのですから…。

僕はズーッと、第399話「すべての始まり!!」の見開き(←あのカット一枚でどんだけやるつもりなんだよ!!)(43巻/180-181頁)の柱間とマダラが闘った「終末の谷の決闘」を考えて来たんですが、柱間もマダラも何処か「苦悩」を感じます。どちらも本心は闘いを拒んでいるようで…。二人は歳は離れていてもお互いを認め合う親友だったと思うんです。とても悲しい…その二人が闘うあの見開きには二人の悲鳴が谺(こだま)しているようにも感じます。

恐らく、"人柱力"で"尾獣"を封じる方法を考案したのは柱間でしょう。自分のコントロール下にある"尾獣"を実際に配布するにしても術式化した巻物が使用出来るのは柱間だけだった筈で(でないと、大巻物が主流になるでしょうから)、もっと平易な"尾獣"を配る為の方法論として"人柱力"を考え出したと思うんです。そして、その"人柱力"と言うシステムが圧倒的な力ではなかった…と言う現実を重ね合わせれば、柱間が同盟諸国に"尾獣"を配布した真意が見えて来ると思います。

"人柱力"は"尾獣"の『金庫』だった!!

巻物蝦蟇のゲロ寅に写し取られた「ナルトの鍵」は正にそれを言い当てていて、ゲロ寅も「金庫」(第41巻/16頁)と言う言葉を使っていましたね。柱間は"尾獣"のチャクラを悪用する輩の出現を想定していて、その上で"尾獣"を収集し、自分のコントロール下に置いておいた。それは柱間が"尾獣"の力を利用しようとしたのではなくて、"尾獣"を護っていたんじゃないでしょうか。"尾獣"のチャクラを悪しき行いに利用させない為に…。

しかし、柱間も悲しいかな人の身であり、老いもすれば天寿もあります。しかも、何故だかかは知れませんが、一代限りの異能に支えられた"尾獣"の守護でしたから、何らかの形でその役割を継承しなければならなかった…。そして柱間は"人柱力"を考え出して、同盟諸国に自分の管理下の"尾獣"を分散したんじゃないでしょうか。この柱間の「オレが!オレが!」じゃないところが"暁"の人外どもと明確なコントラストを成しています。

それがあの第420話「戦場、木ノ葉!!」の扉絵…「Tails」の提示なんだと、僕は考えています。別の方法でいくらでも強くなる方法論がある忍の世で、その身に夥(おびただ)しい量の「暴力」を封じる…ある意味、悲しき枷(かせ)である"人柱力"の九人。苦悩や懐疑。焦燥と孤独。そして、それらと闘う…力強さ。明るさ。逞しさ。彼らもまた「火の意志」の継承者だったんじゃないか…。

"尾獣"の各国への分散は、現在、"暁"(マダラ)が行っている「尾獣集め」に対する阻止行動だった…と、僕は考えています。そして、その延長線上にある「禁術兵器」の存在も柱間は気付いていた筈です。だから…だからこそ!!終末の谷でマダラから九尾を奪おうとしたんだと、僕は考えたんです。「うちはの写輪眼」と共に在る九尾は「禁術兵器」の最後の"鍵"(第39巻/69頁)であり、最強最悪のチャクラの塊でしたから…。

禁術兵器の設計図

「ミナトは何か重大な事実を知っていて
その事実のために九尾の力を我が子
託したのだとしたら…」(自来也)

自来也がゲロ寅(巻物蝦蟇)に言った「九尾事件」の真相へのアプローチです(第41巻/30頁)。「九尾事件」でミナトはその一命に換えて、ナルトの臍の緒に九尾を封印しています。自来也はミナトには全幅の信頼を寄せていまして、「九尾事件」でミナトがその一命を賭けてまで九尾を生まれて来た「我が子」=ナルトに封印しなければならなかった理由があるのだと力説してるかのようでした。

何が悲しくて…自分の子供に九尾など封印しましょうか!!

しかも、"人柱力"が圧倒的な「強さ」を生む手段でない事は明らかです。しかし、ミナトは自分の命と引き替えに屍鬼封尽を用い、九尾を陰陽分離し、九尾の陰のチャクラと一緒に死神に喰われました。このミナトの苦渋の選択には世界…忍界全体を見渡した「滅私」が潜んで居たのだと思います。そして、そこには終末の谷でマダラと闘った柱間と同質の「決意」があったのだ!!…と、僕は考えています。

「九尾事件」はミナトが仕組んだ!?

ミナトは柱間の遺志を引き継ぐ立場にある忍だったのではないかと、僕は考えています。「九尾事件」は偶発的に起こった自然災害や、木ノ葉を襲撃するテロではなく、寧ろ、ミナトが仕掛けた鹵獲戦だったんじゃないかと、僕には思えるんです。そもそも屍鬼封尽なんて自爆技をミナトがワザワザ編み出した…と言うところが何とも解せないのです。しかも、ナルトの出産(誕生日)とドンピシャのタイミングで起こった「九尾事件」…って都合が良過ぎ…(笑)。

「十六年前―
九尾が木ノ葉を襲った事件は
もちろんマダラが起こしたものだ
それも四代目によって
阻止されてしまった
つまり…
今のマダラは負け犬だ…
うちはの高みを手にするのは
奴じゃない」(イタチ)

「九尾事件」では四代目が九尾をナルトに封印する事に成功しています。屍鬼封尽の代償として自らの命を差し出して…。しかし、マダラ(か、九尾を動かした張本人)も九尾を失った…。それをして「負け犬」と言い、「高み」にないと言うイタチ。逆に言うとそれこそ「写輪眼」の目標だとも言えます。ここはちょっと濁しつつ(黒笑)、明言は「第六撃」に委ねる事とします。

勿論、僕はイタチを信じているので(第42巻/127頁)、「九尾事件」はマダラが引き起こしたものだと思っています。ただ、その引き金を引いたのはミナトだったんじゃないのか?と…思うんです。或いは、マダラの遺志を引き継ぐ…九尾を使役する立場にある写輪眼継承者である何者か…を、ミナトが闘いに引き込んだ…それが16年前の「九尾事件」だったのではないでしょうか。そして、クシナもそれに同意していた…。

事前にミナトはクシナに全てを打ち明け、それをクシナも快諾した。クシナは笑顔すら浮かべミナトを気遣ったんじゃないかと思います。これから生まれて来るお腹の子…ナルト…に、二人の決断がどのような運命を我が子に齎すか?それ以前に自らにどのような艱難辛苦を齎すかを知らない訳ではなかった筈です。二人は充分に納得した上で自分たちの役割を果たしたのです。そして、それが二人の「九尾事件」だったのだと思います。

探しもの… とは
サスケのことか?」(カカシ)

「………」(イタチ)

「………いや……
四代目火影の遺産ですよ……」(イタチ)

きっと、イタチはそれに気付いていた一人でしょう(第16巻/149頁)。カカシを"月読"で沈黙させた後、イタチはこの四代目に対するリスペクトに溢れた言葉を遺しました。写輪眼継承者であるイタチですし、勿論、写輪眼と九尾の関係も充分にしっています。そのイタチがナルトをミナトの「遺産」と言う気持ちには重みがあります。でも、イタチがギラギラしていないのは、「欲」がないからではないかと思います。ここもアレだ…「第六撃」にて…。

終末の谷から望む「九尾事件」…。

そこには写輪眼から九尾を奪おうとする「千手の使命」が色濃く滲んで見えます。それが「終末の谷の決闘」の柱間と、「九尾事件」でのミナトとの…僕が感じる類似性です。九尾が写輪眼と共に在る事が何を意味するのか?うちはの「高み」とは…。それが「千手の使命」を上手く説明してくれます。そして、ミナトは多大な犠牲を払いながらも見事に九尾の鹵獲をに成功しました。ミナトも柱間のように、信じる事ができる「誰か」に想いを託せた…。「火の意志」は継承されたのです。

写輪眼と九尾の分断…それが「九尾事件」だった…。
何故なら、「うちは一族」とは…ザザザッ…ザザッ……。

と言う事で…「第六撃」に続きます…(←いつ書くんだよ!!)



  
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ナル×ジャン業務連絡(081120)

  
皆さん、こんにちは!ナル×ジャンのケルベロスです。
全てのアクセス、拍手、コメント、メッセージの心より感謝致します。

今週は大ネタをまとめようとズルズル時間ばかり過ぎちゃって、考察がまだまとまってなくてスミマセン。仕事も年末モードで忙しくて帰りが遅くなってたりで、考察の時間も削られたりで…。ま…週末にリカバリーしようと思いますんで。で、来週月曜がお休みで新ジャンは今週土曜日の配本ですから、「感想」は同日の13時ジャストにアップと行きたかったんですが、土曜の未明まで仕事が押しそうなので、例のように分割しつつ、諸事情をクリアしながらアップして行く予定です。なので、定刻通り上がらなくても心配なきようにお願い致します。

エーッと、今週号の『NARUTO -ナルト-』のない週ジャンの次号予告で「カカシの死を…うんたらかたら」なんて根も葉も無い(本物葉椅無意)事が書かれてましたが、週ジャンの予告やアオリは考察では完璧スルーの対象ですから、気にしないで良いと思います。あれは単行本では無くなるパーツですから。正確にはキッシーの作品ではなく、週ジャンのオプションですので。ちなみに単行本化において、アオリが残ったまま製本されて自主回収、或いは交換になった事件も極最近ありました。なので、大丈夫。嘘っぱちですよ!!

お話の流れからは命からがら綱手の元にチョウジが辿り着いて状況報告があり、チョウジの慌てっぷりで話に尾ひれ背びれがついて「カカシが!!」って騒ぎになるオチじゃないかと思います。チョウジはチョウザがあんな事になり(チョウザだってどうだか分んないし)、気が動転してますし、カカシが埋まったままで脱出すら出来ない状況は確かにピンチですから、チョウジが大袈裟に綱手に報告するのは仕方ない事です。木ノ葉が動揺するってのもカカシが大切な人だからだし…。

(…オレは確実に―死ぬ!)(カカシ)

それでは…ネタバレに注意しつつ、新ジャンを待ちましょう。カカシも心配だけど、僕だってハードスケジュールで、こっちが死にそうなくらいです。でも、「死ぬ!死ぬ!」って自分で言うヤツは死なない。これは確かだと思います。だって、僕がそうだもの…(笑)。

良い「終末」を!!(笑)

カカシは殺すな同盟


  
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天道は何故、カカシの生死に対して淡白だったのか?


「痛みを知れ」(天道)

第423話「天道の能力!!」の最終頁で『英雄堕つ…』と不必要に煽られて「ヒエェェェェ~!!」となったのも記憶に新しいですが、カカシは万華鏡瞳術・神威で、天道の飛ばした五寸釘を眼に刺さる寸前に喰らい、傍目には殺られたように見せかける演技を入れーの、天道を上手く欺いて無事でした。一週間、心配し続けてゲッソリと痩せ細りましたが、思い切りリバウンド(笑)。

しかし、天道も天道で、普通は息の根が止まっているかの確認くらいはするものですが、めちゃくちゃ淡白にその場を後にしています。ま…またカカシのトラップ忍術を警戒して近付かなかったのもあるだろうし、カカシの直近には残骸と化した修羅道が転がっていますから、輪廻眼の視野共有で監視も可能だから…と言う要素もあったろうけど、やっぱ淡白すぎる対応ではありました。

「なかなかいい動きをする…術も多彩だ
お前のような奴は殺しておかなければ
後々やっかいになる」(天道)

カカシの奇襲を神羅天征で凌いだ天道はオネエ座りで逃げるカカシに、そんな賞賛めいた言葉を投げかけています(第423話「天道の能力!!」)。これは満更、社交辞令でもなく本気でカカシの能力に脅威を感じていたからで、首まで瓦礫に埋まったカカシを前にしても(念には念だ…うかつには近づくまい)と距離をおいてカカシを仕留めようとしましたもの。

だから、カカシの生死を確認せずに戦闘を打ち切って、余りにも淡白に天道があの場を立ち去ったのは解せない。そこまでカカシのトラップが怖かったのか?(笑)ただ、天道や他のペインにも共通して言える特徴としては、視覚や聴覚以外の皮膚感覚(勘?)が非常に疎いと思えます。間合いも遠かったし、天道はホントにカカシを殺ったと誤認したのでは…。

「ま…この距離なら外しようがないか……」(カカシ)

で、ここで何でこんな事をカカシが言ったのか?ヒッカカリスト(細かい事に引っ掛かって、根掘り葉掘り考える人の総称)の僕としては考えてしまったところなんです。最初はカカシが誘ってるのかな…と思ったんですが、カカシには分かったんじゃないでしょうか?天道がカカシの写輪眼を狙ってる事が…。だからこそ、カカシは空間座標の固定の難しい神威で五寸釘を喰らう事が出来たのかも。

そうとしても何故、天道はカカシの写輪眼を狙ったのでしょうか?勿論、写輪眼はカカシの生命線とも言える戦力ではあります。雷切だって写輪眼の「動態予測」が備わって始めて完成した術ですし、「コピー忍者のカカシ」と言う勇名も、写輪眼の能力に支えられた「術コピー」が所以であります。天道はその中枢である写輪眼を狙ったのか?確かに象徴的な部位ではありますが…(汗)。

天道がカカシの眉間や他の部位を狙っていて、カカシが躱そうとして左眼に命中した演出をしたとしたら、かえって違和感を感じた筈だから、最初から天道がカカシの写輪眼を狙っていたと考えるのが妥当でしょう。でも、確実に殺すならば、瓦礫に埋まって露出している頭部の急所。狙うなら「眉間」が適当だし、ワザワザ眼を射抜くのは普通の感覚からは不自然に思えます。

天道はカカシの写輪眼を潰したかった?!

恐らく、天道はカカシの写輪眼そのものを潰したかったのではないでしょうか。逆に天道は(実際にはカカシの神威によって空間ごと転送されたんだけど…)カカシの写輪眼を射抜いたと思ったから、カカシの生死の確認は必要なかった。生死は重要ではないと考えると、天道がカカシに近付くリスクを冒す事無く、一別するだけで、極めて淡白に立ち去ってたのも飲み込めます<ゲップ…>。

状況の分析から、天道はカカシの写輪眼を狙い、それを悟ったカカシが神威で難を逃れた…。つまり、何らかの「理由」があって、天道はカカシの写輪眼を潰しておきたかったんじゃないかと、僕は考える訳です。ちなみに、カカシの写輪眼は神無毘橋の戦いで戦死したうちはオビトから移植されたものです。写輪眼は現在確認されている移植可能な唯一の血継限界…。何だか、臭います…(笑)。

ちょっと、過去…イタチの「木ノ葉強襲事件」に潜ります。

「組織名は…………
"暁"だったか?」(カカシ)

イタチの「木ノ葉強襲事件」(第16巻/159頁)。"月読"でボロボロになったカカシが漏らした言葉に、イタチも鬼鮫も驚いていましたし、一緒に居た紅とアスマは"暁"の組織名すら知らないようでしたから、自来也の持ち込んだ情報が如何にレアであったかを物語っています。イタチの驚き方からすれば"暁"の組織名は極秘…組織内でしか使われていないネタだったのかも知れません。

それに、カカシも「動いてるのが…お前らだけじゃないのは知ってる」なんて他にも知ってるような含みを持たせたもんだから、イタチも鬼鮫も思わず本気になってしまったんですね(笑)。勿論、イタチにはカカシの背後に自来也がチラ着いていたことでしょうし、自来也は全てをカカシに告げた訳じゃないんだけど、凄くヤバい情報をカカシが持っていると勘違いしてしまった(汗)。

そして、このカカシの煽りとも思えるような情報の吐露に、イタチが異常なまでの反応を示します。鬼鮫も似たような反応だったんですが、イタチが何かのスイッチが入ったように怖い人に変わってしまいました(笑)。カカシが"暁"の組織名を知り、その目的まで知っている…。カカシが知り得ているかも知れない情報にイタチは焦り、いつもと違う怖い人に変身したようでした(笑)。

「鬼鮫…!カカシさんは連れて行く
その他の方には消えてもらおう」(イタチ)

イタチは何やら意味不明の台詞を吐いています。この時、イタチはアスマや紅には「消えてもらう」…つまり、殺すけど、カカシは「連れて行く」…つまり、殺さないとしていました。"暁"の名を聞いた紅やアスマをこの場で殺し、"暁"の意味までを知っているであろうカカシは、何故だか殺さず連れて行く…つまり、イタチはカカシの「身柄」が何らかの事情があって必要だったと考えられます。

そして、その行動は"暁"と言うキーワードがスイッチになっていました。カカシの口から"暁"の名が出たのを機に空気が一変しましたから…。それは、カカシの身柄が必要な理由に、"暁"と言う組織の存在が関係していると言う事です。もう少し具体的に言うと、カカシの身柄が"暁"と言う組織そのものか、組織の中のイタチと鬼鮫以外の「誰か」に必要だったと言う事になると思います。

そもそも、イタチの「木ノ葉強襲事件」の目的はサスケの命を守るとイタチに約束していた三代目火影・ヒルゼンの戦死を受けてイタチがダンゾウを含む里の上層部に「オレは生きている」(第43巻/213頁)と忠告する為のものでした。だから、イタチは木ノ葉の忍に対する「殺生」を端っから望んではいなかった筈です。なのに、カカシを拉致しようとするのはそれとはリニアには繋がらない…。

天道は何故だかカカシの写輪眼を潰したかった。そして、カカシの写輪眼を潰す事はカカシの生死よりも先決だった。突き詰めれば、カカシが生きていようが死んでいようが関係なしに写輪眼さえ潰せれば良かった…とも思える行動を天道は取っています。天道の行動の違和感を受け入れるならば、この行動はイタチの「木ノ葉強襲事件」で、カカシを連れ去ろうとした行動と正反対の性質を持つ事に気付きます。

イタチは"暁"にカカシを引き渡そうとして、天道はカカシを葬ろうとした…。正確にはカカシの写輪眼を潰そうとした(……可能性があります)。イタチと天道の温度差はそのまま"暁"内に存在する不協和音、或いは二重構造だったと、僕は考えています。そして、この両者の行動の"差分"がイタチの「怖い人」と、天道の「淡白」に当たるのだとすれば、イタチは痔一部の「木ノ葉強襲事件」で、カカシの写輪眼を"暁"に持ち帰る必要があったと(ちょっと苦しいですが…汗)展開が出来ると思います。

詳しくは後述しますが、イタチはカカシが"暁"の存在に気付いた時点で、そのメンバーをも察知する可能性を恐れたんじゃないか?…と、僕は考えています。そこにはやはり自来也の情報収集能力の高さが関係していたのと、大分前に"暁"を抜けた大蛇丸の情報のリークに対する危惧もあったと思います。イタチはサスケを守る為に数々の無理難題と引き換えで仕事をしてた筈です。そして、その無理難題をイタチに与える"暁"のメンバーこそ、この謎の核心だと思います。

次は『カカシ外伝』の神無毘橋に潜ってみましょう……。

「この…オレの写輪眼を…
やるからよ」(オビト)

カカシの写輪眼は神無毘橋で戦死したオビトのものです(第27巻/162頁)。そして、それを欲する忍が"暁"のメンバーにいる。恐らく、イタチはマダラ(トビ)にカカシの写輪眼を持って来るように命じられていたんじゃないかと、僕は考えています。でも、カカシはサスケの面倒を見る師であり、サスケを護る存在です。だから、何やかんやと理由を付けてはイタチは先延ばししていたように思います。

しかし、カカシが"暁"の存在に気付いた時点で猶予がなくなってしまった…。それで「木ノ葉強襲事件」で、イタチはその本意に反して急に怖いキャラになってしまった(笑)。それに対して、ペイン・天道はカカシとの対峙でその写輪眼を潰そうとしました。それはマダラ(トビ)に対する静かな抵抗だったんじゃないか…と、僕は考えています。簡単に言うと、意地悪?をしたかった…と(笑)。

「…オレの写輪眼を…眼軸ごと…
カカシの左目に……移植してくれ………」(オビト)

マダラ(トビ)はオビトの残った身体を転用したんじゃないでしょうか!?(第27巻/163頁)。それは、カカシの写輪眼がマダラ(トビ)の欠損部分とする考え方です。描写ではマダラ(トビ)は右眼だけの隻眼ですし、それは仔イタチとの出会った頃の右眼だけに穴が開いたお面(第43巻/196頁)ともきれいに符合します。また、神無毘橋の時系列(九尾事件の少し前)とも上手い具合に抵触はしません。

また、輪廻眼のペイン(長門?)がマダラ(トビ)に従属する描写からは何らかの弱みをマダラ(トビ)に握られている可能性を感じますし、決してペイン(長門?)がマダラ(トビ)の指揮下に喜んで居るとも思えません。寧ろ、スキあらば…と、マダラ(トビ)の足を引っ張る機会を窺っているようにも感じるくらいです。それが、カカシの左目の写輪眼に向けて放った五寸釘だったんじゃないか…と思う訳です。

天道がカカシの写輪眼を貫いたと勘違いして、それなら生きてても死んでても良いや…と、淡白に立ち去った描写と、"暁"の名を口にしたカカシを連れ去ろうとしたイタチの行動の差分はマダラ(トビ)の正体を炙り出しているように、僕には感じられます。そして、そのマダラ(トビ)の行動を可能にした要素がカカシにが関係しているならば、「トビ=オビト仮説」は力を帯びて来ます。それに、「カカシ外伝」の終盤に面白い描写が残っています。

「!!」(リン)

「…あわ…てるなよ…
…リン……」(オビト)

オビトとリンが居る岩穴の入り口から覗いたカッコウ(カカシに雷切の被害者第一号の岩忍)の顔にリンが身構えます(第27巻/172頁)。しかし、岩の下敷きになって右半身を押しつぶされている筈のオビトがそれを制しています。オビトにはカッコウの死体を運ぶカカシが岩越しに見えていたのです。正確にはカッコウの死体を運ぶカカシの「チャクラ」がオビトの右眼には見えていたのです。

オビトの右眼の写輪眼は潰れてはいなかった!!

オビトが特別、感知能力が高かった描写も残っていませんし、医療忍術を使うリンの方がチャクラに関しては繊細な筈で、あの岩穴の切迫した状況で、気配を感じるも何もなかったのだと思います。それを踏まえて考えると、やはりオビトが写輪眼のチャクラを色で見分ける能力でカカシの存命を確信して、リンを気遣った…と思えます。ま…と言う有意なタレコミがあった訳だ…(笑)。

現在までの描写でマダラ(トビ)は三つ巴の写輪眼しか発動できないようですし、「終末の谷の決闘」(第四撃)の分析に拠ればマダラは身体の大部分を喪失している可能性がありますから、オビトの残された身体をマダラ(トビ)が徴用して活動してると考えれば、思わせぶりなマダラ(トビ)の仮面やヘアスタイルの説明もつき易いので助かります(笑)。

そして、マダラ(トビ)が万華鏡写輪眼を使えない状況はカカシの神威の使用と相反するんですが、その方が例のイタチが全身総毛立たせたような驚きを見せた…「カカシさん…アナタまさか…」(第29巻/76頁)にはフラットに繋がると思います。このイタチの驚きと台詞の解釈は諸説存在するんですが、イタチが万華鏡の開眼可能な系譜に無いオビトの写輪眼が何故?!と泡を食った…と、僕は考えています。

『カカシ似非(えせ)万華鏡開眼説』

つまり、カカシの万華鏡写輪眼が似非覚醒であり、あり得ない開眼だった…となり、「写輪眼→万華鏡写輪眼の開眼条件」にまつわる諸説に一石を投じる「考察」に一気に昇格する訳です(笑)。恐らく、これからカカシの万華鏡開眼やリンの行方などの回想がカカシの「夢見」(あくまでも「夢」ですから、決して走馬灯じゃないですから!!←ココ、大事ですから!!)で明かされるんじゃないかとwktk(ワクテカ)に期待しています。

これに気付いた時、天道がカカシの生死に余りにも無頓着に、淡白に立ち去った描写が光り輝いて見えたもんです。それが、イタチの「カカシさんは連れて行く」にそれが繋がってシビれました(笑)。願わくば、目を覚ましたカカシの前にマダラ(トビ)が立っていない事を祈ります。この仮説が正解ならマダラはカカシの写輪眼が欲しい事になりますから…(ホントは別のものを狙ってる筈なんですけどね…それはまた別の考察で…)。

マダラ(トビ)がカカシの写輪眼を欲してる張本人だとしても、それほど鉄板で欲しい!!ッと言う熱さはないように感じるんです。もし…手に入るなら…みたいな温(ぬる)さがあるんです。それはマダラ(トビ)が他にもっと欲しい物があるからだろうし、もしかしたら禁術兵器の製造に関連するネタなのかも知れません。写輪眼と尾獣のチャクラの関係性はそれを充分に示唆するものですから。

ま…カカシの「夢見」もなく、ただカツユのおちょぼ口に治癒されるだけでもヨカですよ…。既にガイがおんぶして木ノ葉病院に走ってる…ちゅーので結構です。木ノ葉の恥も外聞も関係ないです。ナルトは木ノ葉にはいないんだから、ペインご一行様は一刻も早く出てって下さい(汗)。あんたらが強いのはもう充分に解りましたから…(笑)。そんな…硬い事は言いません。大概の事は許しますから…。

カカシが生きていてくれるなら…。

カカシは殺すな同盟


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フカサクは自来也の全てを伝えたのか?

  
「奴らの目はリンクしとる!
視野が繋がっとって共有しとるんじゃ
ペインを相手にするときは
一対一にもってくのが基本戦術になるけん覚えとれ
奴らは一個体につき一系統の能力しか使えん…
その能力を見極めるのが肝心じゃ」(フカサク)

カカシは天道との闘いでフカサクが示したペインの情報を反芻するかのように思い出していました(第422話「カカシVSペイン!!」)。しかし、仙人モードでフカサクは自来也の肩に融合してうて、畜生道、人間道、餓鬼道三体との闘いや六道の集結の一部始終を体験しているのだから、フカサクがその全てを包み隠さず伝えているのだとすれば、カカシがこの程度の情報しか持ち得ないと言うのは些か少な過ぎると、僕には思えます。

「こいつ…術を吸い取りやがる…」(木ノ葉A)

「直接攻撃しかないな」(木ノ葉B)

第422話「カカシVSペイン!!」で、餓鬼道の「封術吸印」を目の当たりにした木ノ葉の忍達がフカサクが対峙した筈の餓鬼道の情報すら持ち合わせず、明らかに手探りで闘っています。もし、この時、自来也の繰り出した「超大玉螺旋丸」や「仙法・五右衛門」を喰らい尽くした能力者であると知っていれば、それは自来也の仇なのだから、木ノ葉の忍達の反応はもっと違ったものだったでしょう。

「…コレで一匹はやれたな
カカシ」(チョウザ)

また、同じエピソードで、修羅道を部分倍化の一撃でペシャンコにしたチョウザも、修羅道が自来也にどんな事をしたのかまでは知らりませんでした。修羅道は自来也の左腕を捥いだ張本人ですし、フカサクにも怪腕ノ火矢の一撃も喰らわせていました。本来はフカサクからの聴取でモンタージュ作るだろうし、ペイン六道の手配書も配布すると思います。

木ノ葉には暗部のビンゴブックなどを作成するノウハウや設備がありますから、チョウザの反応を重視するなら、そんなモノはなかったと考えるべきで、もしペインの情報があったなら、スヌーピーに似てる修羅道であれば一見で判別出来るだろうし、それをペシャンコにしたチョウザは自来也の仇をとれたのだから、もっと嬉しがった筈です。

それ以上に恐ろしいのはチョウザが修羅道をペシャンコにしただけで殺したと認識しているところで、自来也が二大仙人の魔幻・蝦蟇臨唱にハメた畜生・人間・餓鬼道の三体を石剣で仕留めたにも関わらず復活した情報が明らかにチョウザに伝達されていません。もしチョウザが知っていたならば、きっと残心してただろうし、念には念の策があったでしょう。

明らかにフカサクから得た情報は木ノ葉の全てには周知徹底はされてはいません。軍隊の情報下達の仕組みに照らし合わせると、フカサクが持ち込んだ情報は命令系統の集合体(大隊→中隊→小隊…)の上位から下位に定期的な更新を繰り返しながら周知されるのが常套なんですが、各集合体の隊長の定期的な集会や連絡の描写はありませんでした。

軍隊にあっては「朝令暮改」と揶揄される程、情報の更新は頻繁でもあり、戦闘集団にあってフレッシュな情報とは重要な意味を持っていると言う事です。しかし、木ノ葉はそれを行ってはいません。いない筈です。でなければ、末端の忍であるならまだしも、主要メンバーのカカシや、それに準じるチョウザなどにまで情報が均一でない描写の説明が付きません。

「…シズネ…サクラはお前同様
私が信頼できる数少ない忍だ」(綱手)

天地橋任務の前に綱手はシズネにこんな事を言っていました(第32巻/32頁)。火影である綱手がこんな悲しい事を言うなんて…(笑)。火影を取り巻く組織の情勢はかなり微妙な状況だったんじゃなかいかと思います。明らかに「一枚岩」でないです。八方塞がりとも言える軋轢の中で綱手ももがいていた可能性を感じます。人材難も同時にあったでしょう。

ここは情報操作や介入が綱手の行動を制限していたのではないかと考えるべきで。そこにはダンゾウの働きかけもあっただろうし、相談役の影響力もあった…。五代目火影の選抜でダンゾウは除外されていた事実から想像すると、相談役はダンゾウを信頼や評価をしてはいません。少なくとも火影を含めて三系統の権力の分岐があった可能性が浮かびます。

しかし、それをしても僅か六体のゲリラ…しかも実際は揺動班の三体のみの攻撃に五大国最強とも言われる木ノ葉隠れがここまでコテンパンにやられるのはどう考えてもおかしいです。百歩譲って、ゲリラの奇襲に対する初期の動揺であっても、一度、反撃に転ずれば容易に圧倒出来る「物量」や「機動力」が木ノ葉隠れの里にはないと言うのが信じられません。

もし"無い"なら…「一国一里」の制度自体が揺らぎます。忍術・幻術・体術を敵味方双方が持ち得る状況であれば、「数の論理」が勝る。それが大国が形成・維持される原則と言えるからです。しかし、非常に特殊な能力者ではありますが、システムペイン(六道)が木ノ葉を押しているように見える現実があります。そして、その現実は理論的には容認し難いのです。

木ノ葉は何らかの機能不全に陥っているか、能力を阻害される状況にある筈です。それがダンゾウや相談役の思惑なのか、他の策謀が影響しているのかは余談を許しませんが、木ノ葉が本来の能力を発揮できていない状況でなければ、六道の木ノ葉蹂躙の説明や、もっと大元の"暁"の目的…禁術兵器製造の根幹である「尾獣集め」すら、その意味を失ってしまいます。

ここは綱手が六道に劣勢であるとワザと見せていて、その裏で温存した主力で編成したスペシャルフォースが存在して、敵の「本物」(本体)を叩く構想がある…と思いたいところですが、それはペイン六道が雨隠れの一番高い塔から発信される高周波チャクラで死体を遠隔操作するラジコンヤローである…と言う荒唐無稽な仮説を持っていないと厳しい。←これは読者レベルの情報量がないと立案できない作戦でしょう(後述)。

ここまで木ノ葉隠れがペイン六道に圧倒されたのには木ノ葉隠れの機能不全や内部の確執が大きいかとは思いますが、同時にフカサクの齎した情報もやや懐疑的に見ています。何よりフカサク自身が持つであろうアイデアは何一つ提示していません。フカサクは木ノ葉に対してあまり協力的ではないと思えるし、ペインの情報にしたってホントに全てを伝えたのかは些か怪しいんじゃないかと、僕には思えるんですが…。

『本物葉意無椅』

「ホ・ン・モ・ノ・ハ・イ・ナ・イ…か」(フカサク)

自来也の残した暗号解読の結果を知らされても(第44巻/104頁)、フカサクはピンとは来ないようでした。忍術には傀儡の術だってあるので、遠隔地点から忍具を操作でき、それで戦闘する概念は普通に存在するだろうに、自来也VSペインの詳細を体験したフカサクなのに、思いつきや可能性の提示すらもなかったです。でも、待てよ…。変だと思いませんか?

「ペインラジコンヤロー仮説」って、読者なら普通に抱く考えだと思いませんか?ま…それは僕らが物語を俯瞰できているからなんですが、自来也がペインの正体に気付いたように、その一番近くでペインと闘っていたフカサクなら、僕らがフツーに抱いた考えと同じような仮説は持ち得て然るべきだと思えます。でも…何故だかそれを綱手には提示しなかった…。これがフカサクの用心深さなんでしょうか。

「あの六人の中に
長門の面影を感じる者は一人もおりません」

「だが輪廻眼を持っていた
長門とワシしか知らぬハズの会話を
別人のペインが知っていた」

「顔は違うが長門を感じるのは確かです」

フカサクは確かに自来也が漏らしたペインの不可解さを思い出しています(第44巻/105頁)。しかし、この様子だと綱手達にそれを話してはいません。ペインの謎を推し量る上では重大なヒントになるネタだとは思うんですが、フカサクは何故だかそれらを綱手に伝えません。勿論、その流れに「悪意」は感じません。ここには何かしらの考えがあるんだと思います。

「最初は自来也ちゃんも
情報集めが目的じゃった
ペインと戦うつもりではなかったようじゃ

じゃあけどペインの能力
想像をはるかに超えとった…
あの男の能力が分からん以上
何度戦こうても誰も勝てりゃあせん

自来也ちゃんは無理をしてのう…
ペインの能力の正体をもう少し
暴けるところまでいったんじゃ
自来也ちゃんじゃなけりゃ無理じゃった…

じゃけんじゃ…
逃げようと思うたら逃げられたのに
命と引き替えにこの暗号を残した
お前らに後を託したんじゃ」

フカサクが提示した自来也の最期はこの程度なんです(第44巻/62-63頁)。ま…ここでフカサクは大きな伏線を残してはいます。自来也は「託した」と言うところです。ここまでいろいろ考えてみましたが、フカサクは意図的にペインの情報を木ノ葉に対して濁しているように感じます。かなりのところまでは判ってはいるが「答え」は教えられない…と(ホントは真相も知っている?)。

もしかしたら、これは大ガマ仙人の「予言」に関係する制限じゃないでしょうか。そもそも、選択者…「導く者」としての自来也やペインの本体であろう自来也の弟子の長門は「予言」の流れの上にあると言えます。ミナトやナルトも同じラインにいるでしょう。そして、それらが「予言」の結末を引き寄せるべく闘っているのです。そして、フカサクはそれを見守る立場(監視者)にある…筈です。

分からん…(『本物葉意無椅』)
これだけじゃまだ漠然としすぎじゃ」(フカサク)

「じゃあ、何か思うところはあるんスね」(シカマル)

「ペインのことで分かっとることはもう話したのぅ…
死んでも生きかえるような奴じゃ…
憶測だけでは何とも言えんし
この状態でペインを相手にするのは危険じゃ
ちゃんと謎を解かにゃいけん」(フカサク)

シカマル…やっぱスゲーよ!!(第44巻/106頁)って思いました(笑)。フカサクがすっとぼけた感じに「分からん」と答えたのに、ソフトに食い付いています。この場に居合わせた忍で唯一、シカマルだけがフカサクの違和感に気付いていたのです。そして、これ以上、フカサクを追い込まなかったのは、それに到る事情をフカサクが抱えていると考えたからでしょう。

以上を踏まえて考えると、フカサクは「予言」の啓示に沿った行動をとっていてかなり窮屈な立場に在りそうです。もっとも、木ノ葉だって六道の強襲に遭い被害を被っているのですから、「予言の戦い」に全く関係ない訳でもない。それが木ノ葉隠れの里にフカサクが訪れた「真意」でしょう。フカサクは木ノ葉隠れに「問題提示」をしに来たのです。

だから、フカサクは自来也の全ては伝えなかった…。

それが自来也の「死」をもって「お前らに後を託したんじゃ」(第44巻/63頁)なのでしょう。フカサクの口ごもったような…結論を濁すような雰囲気は忍界全体を巻き込む騒動の中心に存在する「予言」を強調しているように感じてなりません。そして、それを示唆するだけで決して教えないところに事の「真相」が潜んでいるのではないかと、僕は考えています。

「どうするか…
自分で考えることだ」(自来也)

雨の夜、悩み苦しむ長門に自来也はそう言いました(第41巻/70頁)。自来也の行動が予言に関わる…長門に影響を与える。それと同じように、この「予言の戦い」に接する人々全てにこれが要求される事になるんじゃないかと…。フカサクは騙している訳じゃなくて、期待しているのです。つまり、「自分で考えろ」…だから、「答えは教えられない」。それが「予言の戦い」に関する「不文律」であると!!

そして、唯一人、シカマルだけはフカサクの苦悩の先にあるその…「何か」に逸早く気付いている点に、僕は注目しています。きっとシカマルは、それを足場として「自分たちが何をすべきなのか?」を考えている事でしょう。そして、シカマルの思考する「力」が忍界全体を覆い尽くす闇に差し込む一筋の「光」になるんじゃないか?と思えてなりません。

確かに木ノ葉内部、火影周辺の不協和音は存在します。それは木ノ葉隠れの里に対する想いが錯綜する中で生まれた「軋轢」(あつれき)だと言えるでしょう。木ノ葉隠れが巨大な組織であるが故の「亀裂」であろうと思います。その間隙を縫ってペインが木ノ葉を圧している。甚大な被害が木ノ葉を崩壊の危機に直面させています。それが現状でしょう。

しかし、同時にフカサクの示唆を無駄にする事無く、木ノ葉は必死に考えています。自来也が命懸けで掴みとった情報を手分けして究明しようとしています。もしかしたら、それが人のあるべき姿なのだと「予言」は啓示しているのではないでしょうか。自来也はそれをして「成長」と長門を励ましました…。そして、それが長門を導いたと考えて良いと思います。

「痛みを知れ」(天道)

現在、木ノ葉隠れの里は「痛み」を味わっています(第423話/「天道の能力!!」)。ペインが、その「痛み」を与える為に「予言」によって生み出された存在なのだとしたら…。そして、その「痛み」を乗り越えた先に在るもの。それこそ、人の世の「変革」なんではないかと考えると、「予言」が何故、自来也に付託され忍界全体を巻き込んで回転しているのかが見えて来るのではないでしょうか。

木ノ葉隠れの「陣痛」は続いている…。



  
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テンゾウが先か?ヤマトが先か?

  
「お前はあのカカシ班に配属されるよう
もう手はまわしてある…」(ダンゾウ)

サイも初登場だったけど、ダンゾウもお初だった?(汗)(第32巻/25頁)風影・我愛羅奪還編が一段落したと思ったら、次は「根」の存在が急浮上する木ノ葉内部の不穏な展開。カカシは神威を何発も撃って木ノ葉病院行き(笑)。カカシ班にサイが組み込まれる…天地橋任務の導入部分です。この頃から相談役やダンゾウの関与などの木ノ葉内部の軋轢は思いの外、多量に存在したんですね。

「この騒ぎに乗じて綱手の監視の目
逃れる事が出来たのは幸いだった
"暁"も役に立つものだ…」(ダンゾウ)

で、この時、サイを呼び寄せてダンゾウが命令を伝達する場所が、ペイン強襲で木ノ葉がごった返す最中のダンゾウとその配下が集合した地下の回廊のような吹き抜けでした。四本の太い支柱が支持する巨大な縦穴で、その柱に通路が渡される形式の構造。目に付いた人も多いかと思いますが、その柱には『YAMATO WORKS』のステッカーが貼ってあります。非常に目に付く位置に…です。

テンゾウが先かヤマトが先か…それが問題だ!

これって、何か意味深に感じるし、何らかのメッセージを帯びてるんじゃないか?…と、誰しも一度は感じたと思います。そして先ず、最初に脳裏を過るのは"ヤマト"だったんじゃないでしょうか。そもそも『YAMATO WORKS』と言うからには『ヤマトの仕事』(ヤマト工房?作品?)…つまり、この四本の支柱や建物をヤマトが木遁忍術を駆使して作ったんじゃないか?って、一瞬、考えてしまいますよね。

でも、"ヤマト"って後から綱手に付けられたコードネームだし、暗部名(源氏名?)は"テンゾウ"だった筈。もし、この建物を木遁で作り上げたんだとしても『TENZOU WORKS』にするんじゃない?↑と、そこら辺で普通は行き詰まるんじゃないかとも思います。でも、この部分の不整合を埋める事ができるならば!!なんて…<ウズウズ…>と、考察の虫が疼く訳です。

「…という事でだ…
お前にはカカシの代行をやってもらう」(綱手)

「あのカカシ先輩の代行とは…
光栄ですね」(テンゾウ)

ここ(第32巻/83頁)でチクッと疑問なんですが、カカシは暗部でもカカシと呼ばれてたんでしょうか?ヤマト(テンゾウ)の口ぶりだとそんな感じですね。カカシの暗部時代に関してはウィリアムさんの携帯待画と共に認めた考察(「暗部のカカシ」)がるので、そっちを読んで貰いたいんですが、自分の手をワザと血で染めようとしたとすれば、名前や素性を秘匿する必要がなかったのかも知れません。

「これは暗部としての任務ではなく通常の任務となる
よって面を外しコードネームを付ける」(綱手)

「その間は名を"ヤマト"と名乗れ」(綱手)

「分かりました」(ヤマト)

"ヤマト"と言うコードネームは便宜的に、綱手によって与えられた…(第32巻/83-84頁)事になってるんですが、もし、これが二人の演技だったら…ちゅうー話ですよ。綱手がダンゾウを見張っていたようにダンゾウも綱手を見張っている…それを織り込み済みの迫真の名演技だったとしたら…どうでしょう?こう言うのは少年少女は苦手だろうけど、アンフェアなオトナな関係って僕は結構好きなんだな…もしそうだったならば…

「ダンゾウという男は…
かつて三代目と対立しいていた
タカ派の男だ

暗部の中の特別部隊として
暗部養成部門の"根"を組織し
その主任の座に就いていた男だ

お前も名前くらいは
聞いたことがあるだろう?

"根"はすでに解体されてるし
奴も一度は失脚した身…
…が、相変わらず何を考えているか
分からん男だ」(綱手)

「考えすぎなのでは…」(ヤマト)

この空々しい会話も(第32巻/85頁)、フェイク?って気がして来ませんか?表面的にはダンゾウに懐疑的な綱手をダンゾウ親派のテンゾウ(ヤマト)が矛先を逸らそうとしているかのようにも見えますが…。この時の二人の会話を盗聴されてる事を前提にした演技だったと考える事もできると思います。何だか綱手は良く喋るな…って、ちょっと引っ掛かったし、妙に説明してるし(笑)。

最近の流れだと、"暁"のリーダーであるペインが大挙して(六体ですから!!)木ノ葉を襲撃してるのにヤマトは姿を現さないでしょ。これって思いっ切りダンゾウが引き連れるお面の中にヤマトが居る流れなんですけど…。つまり、ヤマトはテンゾウで、思いっ切り「根」の一員って事。もしかしたら、ダンゾウに意見した埴輪みたいな髪型の、四つ目のギザギザの歯のお面の忍がテンゾウだったりして…(笑)。

「…これから…忙しくなりそうだ…」

あの温泉でヤマトが漏らした台詞は(第32巻/125頁)、何だったんでしょう?ヤマトの気持ちがすっごく知りたいです。やはり、僕的にはナルトを前に、「この子を何とかせねば…」と言う使命感みたいなモノがヤマトを突き動かしているんじゃないかと、期待や願望が俄然、渦巻いています。ヤマトの苦悩に満ちた表情にはナルトに対する「父親?」とも思えるような分厚い愛情を感じてたし、事実、ヤマトの存在がナルトの成長を促していた事も確かです。

また、大蛇丸の遺伝子操作の実験によって生まれたクローンの唯一の生き残りとしての寒々しい過去も微塵にも感じさせない、その人格者っぷりには、ナルトの異常なまでの「曲がらなさ/折れなさ」に比肩するような不思議さすら漂います。ヤマトがナルトを上手く叱り、導けるのはナルトと同質の境遇を跳ね返した(…感じなかった?…笑)「強さ」をヤマトが持つからではないかと…二人は非常に似た部分があるのです。

ここでヤマトが何をして「忙しくなりそうだ…」と言ってたのが重要になる訳で、加えてこのシーンで、ヤマトが持っていたお面が、サイに接触した「根」の先輩のヒョウ(第32巻/97頁)と同じ柄だったのが、複雑に絡み合って来ます。例えば、サイに接触したヒョウをヤマトが始末して(汗)、お面を取り上げたとか、ヤマトがヒョウに入れ替わって(化けて)サイの気持ちを確認した…なんて想定があります。

僕にはヤマトが初代・柱間のDNAの影響を受け、ナルトを何とか一人前に育てたい気持ちが全面に突出していて、その焦りが僕に訴えている…と、僕の心はそっちに向いています。ま…専門用語でこれを「ミスリード」とも言うんですがね(笑)。それでも、ヤマトの行い…特にナルトに対する叱責態度や指導方針などは、立派過ぎるくらい毅然とした「父親」そのものだし、どう考えてもナルトの足を引っ張るような存在には見えないんです。

初代のDNAがヤマトに影響するってのは、例えば、「柱間→ミナト」に血縁が存在するとすれば、ミナトの実子であるナルトは、柱間にとっては何代目かの「孫」と言う事になります。この想定は憶測以外の何者でもない訳ですが、柱間とミナトの行動(「終末の谷の決闘」と「九尾事件」)の類似性を考えると、かなりの可能性を感じます。

そして、柱間の命の設計図とも言うべき『DNA』を組み込まれたヤマト。それが、この大きな使命を帯びた「血の系譜」に影響された行動をとるのも甚だ的外れではないと思います。寧ろ、だからこそ「根」と言う呪縛にも似た組織に立ち向かう事ができる原動力になってるんじゃないかと考えたいところです。それ程「親心」ってのは偉大な力なんですから…。

カカシとヤマトの関係性はと言うと…

「どうだ?
"九尾"のチャクラは上手く
コントロール出来てるか?
テンゾウ」(カカシ)

「今のところは問題なしです
ってゆーか今はテンゾウじゃなくて
ヤマトでお願いします」(ヤマト)

「ハイハイ」(カカシ)

カカシがヤマトを"テンゾウ"と呼ぶ事にヤマトは拒否反応してます(第35巻/144頁)。実はこの後、風遁修行の熾烈さにナルトが何度も九尾化しかけるんですが、その都度、カカシはヤマトを"テンゾウ"と呼んでいます。あまりにもしつこく続けるカカシに、ヤマトは訂正する事にも疲れて受け容れるだけになってしまう様が結構笑えたんですが、カカシはヤマトの本心を確かめてたんじゃないかな…なんて考えたりしています。

今にして思えば…ですが(汗)。カカシとヤマトは暗部時代に行動を共にしている筈で、しかもかなりの修羅場も経験しているようです。ヤマトの態度からはカカシには頭が上がらないような「恩義」を受けた過去も感じるし、カカシの名台詞を引用したヤマトの第七班に対する叱咤(しった)などからも、命すら危うい任務の中で絶えずカカシの頼もしさを感じてき来た…みたいな…ヤマトが持つカカシに対する絶大なるリスペクトを感じます。

何故だか、カカシはヤマトには「責め」だし…(☆☆)。

だから、そのカカシが口にする"テンゾウ"と言う呼称(コードネーム)には相応の重みがある筈です。こうしてナルトを前に必死に力を尽くしている時に「テンゾウはやめて!!」と言ってしまうヤマトの気持ちにはそこはかとない後ろめたさを感じます。そして、ヤマトとテンゾウだったら、やはりヤマトはヤマトなのかな…なんてややこしい事を考えてしまいます(笑)。

カカシもそんなヤマトの気持ちをドサクサに紛れて試してたんじゃないでしょうか…。そんなムッツリさがカカシらしいし、カカシだから不自然に感じないオトナな「駆け引き」だったな…と、感じます。

サイが登場したあの吹き抜けのダンゾウの司令所。その柱にそっと貼られた『YAMATO WORKS』のステッカー。最低でもサイが登場する前に吹き抜けの建築物を作った筈ですし、そんなピッカピカの新築でもないようなのでかなり前から在ったものでしょう。そしてその柱に『YAMATO WORKS』のステッカーが貼られていました。そしてそれは『TENZOU WORKS』ではなかった…。つまり、"テンゾウ"と"ヤマト"ならば"ヤマト"が先="ホントの名前"だったんじゃないかと思う訳です。

"ヤマト"は三代目火影・ヒルゼン(蒜山)が命名したソウルネーム!?

ならば、現状でヤマトが「根」の所属だったとしても、それは三代目が「根」に送り込んだか、「根」から取り込んだヒルゼンの腹心であり、ヤマトは内側から「根」を見張るスパイだったんじゃないかと思えます。何か、その辺りは「うちは一族」に送り込まれたイタチとも似ていますね。そして、テンゾウとしてあの吹き抜けの司令所を作った記念に、『YAMATO WORKS』のステッカーをあの柱にコソッと貼付けた…。

ヤマトはテンゾウとして「根」に潜ってた二重スパイ、所謂、「モグラ」なんだとしたら、常に「死」と背中合わせの疑心暗鬼に取り付かれる日々だったと思うんです。そんな心の澱んだ部分を何かで発散したい心理はどんなに訓練を受けようと、鋼の精神を持っていようと払拭できない。なので、そのガス抜きが件のステッカーだったと考えるのも、この場合、ありかな…なんて、僕は考えています。

それを"テンゾウ"よりも先に存在した"ヤマト"の「茶目っ気」に満ちたメッセージだったとするならば、ヤマトは思いっ切り火影サイドの存在と言う事になります。そして、通常任務と称してナルトを任せる時にテンゾウにシレっと"ヤマト"の本名?をコードネームとして付与したとするなら、綱手にも中々、「やり手よのォ~」っと、ちょっと嫌ーな笑みを浮かべちゃます(笑)。この辺にはオトナのユーモアを感じますね。

そして、そんなヤマトがナルトに接し、類い稀なる「父親属性」を振るい、ナルトのアイデンティティを確固たるものとして行く姿には、偽りがない事が証明出来る((「ヤマトの背中が語る"アイデンティティ"」参照)。ヤマトの毅然とした態度や、非常に良識のある叱責…その身に内包する「暴力」に翻弄されるナルトを、しっかりと立たせ、歩ませたその手腕に感じた温かみは嘘じゃなかった…となりますから、それだけで何だかホッとしてしまいます。

「考えすぎなのでは…」(ヤマト)

そう、ヤマト自身に言われてしまいそうですが、僕はあの『YAMATO WORKS』のステッカーにそんな期待を込めたいんです。木ノ葉がこんなにヤバくなって、カカシも目の前真っ暗になってるのに、私利私欲に塗れたダンゾウは自分たちだけ安全な場所に身を潜めようとしています。その狡猾さを「オトナ」だとは思いたくない訳で、そんなダンゾウすらも、キッチリと叱り飛ばしてくれそうな『ヤマトの仕事』に密かに期待してしまうケルベロスなのです。


  
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第424話「決断!!」

   
<ズズ><ズズ…>

頭部に四本の触手におちょぼ口のミニカツユが這い回って、あちこちで倒れている木ノ葉の忍の治療に当たっているようです。基本的に緊急の救命救急の処置に当たりますから、無理っぽい場合はプライオリティの後ろの方に回され、ギリギリ救える患者から処置をする筈。綱手は「全員の怪我を治癒」みたいな事を言ってたけど、スポ根チックで、あまり合理性はないと思えます。

<ズズ…><ズズズ><ズズ…><ズズ…>(触診?)

<ブウウウウウン><パチチ><チチ…>(治療?)

「うっ…」(怪我人)

中段のカットの左でやや大型のカツユが分裂し、先のミニカツユとなって作業を分担しているようです。移動を迅速に、現場では作業を効率化する合理的なシステムだと思います。しかし、やっぱりこんなどデカイ蛞蝓(なめくじ)がモソモソと自分に迫って来たら(乗っかってるし)怖い。しかし、意識のある忍も怖がっていないからカツユを皆、知ってるんだろうな…と思います。知らなければ逃げますよね(笑)。

仰向けに倒れる忍にカツユが乗っかってチャクラが発現するような描写があって、忍の意識が回復するようなので、これが治療なんだとすれば、上のカットでカツユが乗っかっただけの描写があるのは、治療の必要がない軽傷の怪我人か、治療しても無駄…つまり、絶命してるかどちらか(或いは治療する前の触診の過程と言う考えもある)。それにしても怪我人の多さや被害の状況からしても木ノ葉の被害は甚大なようです。

<シュゥゥゥゥゥゥ>

(ここまでの被害とは…)(綱手)

綱手は火影の司令所の屋上でカツユと交信しているようです。チャクラに関してはカツユ本体に分け与えた後に分裂した筈なので、チャクラの転送(供給)と言ったペイン六道の高周波チャクラとは違う仕組みだと考えられます。もし、同じ仕組みならそれが発動できない条件を綱手が知っている可能性が高いので(一瞬期待したんですが…)、シズネの情報に綱手はピクリともしなかったので…。

「これから木ノ葉に居る忍や一般の者達も含めて全員に付け!
私のチャクラを受け取り全員の怪我を治癒しろ!」

綱手から闘気のような、湯気のような陽炎が立ち上っているんですが、綱手が木ノ葉隠れ全土に分散したカツユの分身と交信し、情報を得ていると考えられます。ここで第422話「カカシVSペイン!!」で綱手がカツユに下した命令の解釈が難しいんですが、綱手は分裂前のカツユにチャクラを譲渡し、治療の方法や判断を綱手が指令している…と、僕は考えます。

しかし、医療忍術ってチャクラの消耗が激しい筈だから、いくらチャクラを貯蔵しておける方法を持つ綱手とは言え負担やリスクを抱える事になります。勿論、それが綱手の「命懸け」であり、治療に集中している今の姿なのだと思います。そして綱手を取り囲み四方を警戒する暗部の寡黙さと、屋上に刻まれた「術式」はそんな綱手を何としてでも護り通そうとする護衛の暗部たちの覚悟でしょう。



一方、ダンゾウの居室、或いはアジト…四本の太い支柱が真っ直ぐに吹き抜けを支える形で、それに渡り廊下が横に走り構造を成しています。そこで配下の「根?」(木ノ葉の暗部のお面をした忍…なんだけどお面の人相がちょっとワルっぽい)を集めて何やらダンゾウが偉そうに話を始めます。木ノ葉は六道の襲撃で大変な事になってるのに…。一応、「根」は解体された事になってるので、「根?」としますが、この様子からはどうも怪しそうですね。

「この騒ぎに乗じて綱手の監視の目を
逃れる事が出来たのは幸いだった
"暁"も役に立つものだ…」(ダンゾウ)

「これで綱手時代は終わる」(ダンゾウ)

ダンゾウは、綱手に常に見張られていたようです。もしかしたら、それを暗部の「火了」(ろ)班辺りが担当していたのかも知れません。綱手は腹心とも言える手駒を有していて、それを動かして木ノ葉内部の不穏を監視、制御してた筈ですから。信用できるからこそシズネの護衛に付けたのだと思います。お陰でダンゾウが自由になってしまった訳ですが…。

ダンゾウが、ここで"暁"を引き合いに出している事から、(表面的には…)"暁"との繋がりは却下できそうです。なので、ペインが"暁"の「リーダー」(第421話/「ナルトを呼び戻せ!!」)である情報はダンゾウ自前の情報ソースと言う事になります。ダンゾウが"暁"と繋がりがあって木ノ葉を崩壊させようとしているようではないので、何故だか安心しました(笑)。

描写からは最低でも四個小隊の暗部?が見えます。一個中隊以上の現有戦力は確認されました。あと見えないところにどんだけ潜んでいるかなんですが、通路の幅などから考えてもそれ程多くはないです。流石に木ノ葉隠れを制圧するには少な過ぎる。一騎当千の手練ばかりを集めたとしても、戦争ともなれば物量と兵站(へいたん)がモノを言うのが理屈。

だから、ダンゾウとしては六道が木ノ葉を蹂躙して削る事に関してはやぶさかではないのでしょう。同時に、里の最高責任者である火影に今回の襲撃に対する責任も問える事で、綱手を失脚させる腹積もりもある筈ですし、もっと手っ取り早く綱手が戦死する事を願っているのかも知れません。しかし、ダンゾウと取り巻きが参戦しない態度は責められないんでしょうか?

そこがちょっと気になったんですが、ダンゾウの戦力はダンゾウの私兵であり、里の管理下にない存在…つまり「根」なのかも。でも、それができる木ノ葉の管理体制ってのも薄弱過ぎないでしょうか。例えば、基礎教育をするにはアカデミーみたいな施設も必要だろうし、それを私設するのであれば、下部組織を含めてかなり大きな図体の組織を形勢する必要があります。

そこから考えると、ダンゾウの組織…はそれ程大きな規模はなく、木ノ葉隠れと言う巨大組織の隙間でひっそりと息をしている零細組織と考える方がしっくり来ます。だから、ダンゾウはこんな姑息な暗躍をするのだとすれば、結構な小物に見えて来ます。しかし「蟻の一穴」(蟻の穴から堤も崩れる)とも言いますから、安心も出来ません。危険な因子である事には変わりないです。

「だが"暁"に九尾
くれてやる訳にはいあかぬからな
その可能性は排除した
我々は上のほとぼりが冷めるまで
地下に潜る」(ダンゾウ)

もしもダンゾウとマダラ(トビ)が同一人物ならこんな回りくどい行動はとらない筈です。これが「根」の戦力を温存する為の方便とも考えられますが、この方便で温存される戦力であるならば、ダンゾウの「本性」を悟った時点で離反する可能性があるので整合性に欠ける…と言えます。ここちょっと分かり難いと思うんですが、「根?」の一員が投げかけた言葉で説明できると思います。

「我々も援護した方がよいのでは?
ダンゾウ様が上に立たれるとしても
木ノ葉と人がなくなったのでは
意味がありません」(暗部・根?)

「姫も火影になった女だ
カツユの術を使用する以上全滅はない
…それなりの死傷者は出るであろうが
ワシにとっては必要な犠牲だ
ワシが火影になるためのな」(ダンゾウ)

これはペインが自分を「神」と言うのが"ペラッペラ"であるのとかなり似ていて、自分一人っきりで「神様」もないところが、「神ではない」と突っ込みたくなる所以であります。つまり、世界があって、民衆がいて、その頂点に立つ事を「神」としている時点で嘘臭い…と。その願望こそ思い切り「人」じゃないですか。寂しがる「神」が何処にいると言うのでしょうか(笑)。

ダンゾウなんかは目標が「火影」なんだから、ちっちゃいちっちゃい!!(笑)三代目に火影の座を奪われたのがそんなに悔しかったのかしらん。しかも、九尾(ナルト)を"暁"から守ろうとするベクトルは綱手よりも正しいとも思います。これには「人柱力」の本質を知っている可能性を感じます。それはかつて柱間が行った政策の一つ…。詳しくは次の「終末~第五撃」にて(←いつだよ!!…笑)。

「根?」の一員が言うように、誰も居なくなったら意味がないと言うのは「支配」したいからで、この暗躍自体がかなり矮小な権力抗争にダンゾウを限定してしまうと思います。そして、少なからずも里の存亡に意を払う「根?」の忍には僅かながら人間味もあるし、良心があると思われます。少なくともロボットみたいな木偶(でく)人形ではない。自分で判断できる「心」を持っている筈です。

それがダンゾウに従う訳ですから、それは「大義」に拠る訳で、それが彼らの「正義」と言う事になります。つまり、ダンゾウが彼らにとって「悪」ではないのです。勿論、それは木ノ葉隠れの里を地中から下支えする「根」の本分に裏打ちされるモノであると思われます。それらを総合すると、ダンゾウが醸す"暁"との色分けはフェイクではなく、ダンゾウはマダラ(トビ)とも違うと、僕は考えるのです。



一方、取り調べ中のユウダチのでっかい脳のイメージ。四方を例の情報班の忍といのいちが囲んで、それぞれが両手を翳した脳の一部分の突起が巻物状に変異しています。恐らく、ユウダチの記憶を文字(術式)化してるんだと思います。幻術は人の肉体と精神を分離し、精神に対して直接関与できる能力みたいなので、こんな事ができるんでしょう。

<シュルルー……>(いのいち)

そもそもこのどデカイ脳のイメージも幻術によって具象化されたモノで、実際には情報班の三人は医療系機材っぽいモノに接していて、いのいちがユウダチの頭部に直接コンタクトしています。いのいちは機材の補完なしに直接アクセスできる能力があり、情報班の三人にはそれがない。その違いでしょう。どっちにしても四人は人間の脳が所有する膨大な記憶にアクセスしているようです。

当初はいのいちだけが取り調べに当たり、情報班の三人がユウダチの生命維持を担当するのか?と思っていたんですが、四人とも取り調べをしたいました(汗)。確かに、人の脳をコンピュータに置き換えると想像を絶する情報量になるみたいなので、いのいちが何ぼ手練であろうとも時間を要するだろうし、分担した方が早いです。調べが進んで、ユウダチの視界にリュウスイが現れます。

以下、ユウダチの記憶の断片……。

「勝ちだぜ」(ユウダチ)

賭場?リュウスイが「やられた!」の表情で映っているのはユウダチの視覚を意味しています。四人が潜っているのはユウダチの記憶です。リュウスイの表情や場所の雰囲気から、ここが賭場のようなところで、ユウダチがサイコロを振っていたようです。シチュエーションで言えば、これがユウダチとリュウスイの出会いだったのかな…と思います。

ちなみに、このビジョンを見ているのは飛竹トンボで、中忍試験に登場しています。一応、「臨の書」の77頁に登場しています。他の二人はどこかで見たような顔だけど特定できませんでした。一人はロンゲで目を隠してて、もう一人は黒ぶち眼鏡をしてるんだけど、トンボを含めて視覚情報を排してるように思います。トンボなんかはズーッと包帯巻いてるみたいですし。

恐らくは精神世界に潜行する為の集中力を獲得する為の手段なのか、それとも元々目が悪いか何かで、それを特技として活かしてるのかは判断ができませんが、かなりの異能である事は確かでしょう。いのいちがそれを素(ス)で行っているところからは、いのいちが、この尋問形式を考案し、尋問用の機材を開発して、こうして分担できるようにしたんじゃないかとも想像できそうです。

「仕事明けの酒は最高だな」(ユウダチ)

出会いから段々仲が良くなって来た時間経過でしょうか。二人はウマが合ったのだと思います。こうして一献傾けるようになった。リュウスイはやや緊張しているようなので、博打の直後かも知れません。ユウダチがリュウスイらから巻き上げた金で一杯おごってる風情を感じます。リュウスイの存在は木ノ葉では分からないだろうけど、かなり近々の記憶に辿り着いているようです。

「ダメだ…
そっちは何か分かったか?トンボ」(情報班・ロンゲ)

「まだだ…ペインに繋がる
有力な手がかりはまだなしだ」(トンボ)

しかし、リュウスイの存在は自来也のみが知るところですし、二人共末端の下忍風情ですから、二人の繋がりや会話からは大きなネタは出ては来ないでしょう。多分、取り留めのない日常や与太話に終始した普通の会話や景色ばかりで、途方に暮れてしまったのでしょう。捜索するにしてもやはり周辺の情報がないと辛いです。ヒントになるような出来事でもあれば話は別でしょうが…。


いのいちの潜行するイメージ。『立ち入り禁止』の看板。リュウスイが何かを運んでいるようです。担架(たんか)を運んでいる?その一方がユウダチ…。二人で何かを運んでいる。黒い包み?寝袋みたいな感じです。リュウスイは雨隠れの額当てに横一文字の傷。これが雨隠れの主流派=山椒魚のハンゾウの敵対組織を意味するモノで、"暁"の旗印なんだと思います。以下、いのいちが垣間見たユウダチの記憶(ビジョン)…。

<ザッザッ>

「今日の死体は軽いな」(リュウスイ)

「長年のカンで分かる…
こりゃだ」(ユウダチ)

「オレ達がいつも死体を運ぶ
この里で一番高いあの塔
あそこが何か知ってるか?」(リュウスイ)

「だいたいこの里で塔ってのは
骨を安置するためのもんだろう
元々は死者の供養や報恩のために
築かれた建造物だ」(ユウダチ)

「なら何で死者の身内まで
立ち入り禁止になってる?」(リュウスイ)

「さあな…知るかよ?」(ユウダチ)

「へへ…」(リュウスイ)

「…何だよ?
もったいつけんなよ」(ユウダチ)

「実はな…あそこにペイン様
いらっしゃるんじゃないかと
噂されてる」(リュウスイ)

「へーそりゃすげェ
…ってそんな訳ねーだろ」(ユウダチ)

だ。うわさ…
そんなことより確認するぞ」(リュウスイ)

<ジジジ……>

「お前の言う通りだったな…だ」(リュウスイ)

「ご苦労」(小南)

「ああ…天使様」(リュウスイ)

「早くを運んで来なさい」(小南)

このイメージの金網や通路は自来也が雨隠れに潜入した当初、小南と接触した時に見たのと似ています。水路がある事から雨隠れの最下層と考えられそうです。雨隠れにはパイプを組み合わせた構造のノッポな建物が林立していましたが、それれが「お墓」(死者の供養と報恩)だったんですね。ユウダチとリュウスイが運んでいたのも「死体」だった…。

雨隠れの里は巨大な墓地だった。

そして、二人が運んで来たその「死体」をリュウスイが確認するんですが、中から出て来たのは畜生道の予備の女の子(の死体)でした。運んで来た「死体」を木製の台の上に置いてますから、ここまで運んで来るのが二人の仕事だったようです。そこに小南が現れて声を掛けます。リュウスイがちょっとオドオドしたいるのは中身を見てはいけなかったから?

小南とリュウスイやユウダチはここで接点があったんですね。僕は二人や里の忍がペインを動かす為のチャクラを供出するような関与を考えたんですが…(汗)。しかし、"暁"のマントを羽織る小南が登場した事で、いのいちにもこの周辺の記憶にペインの秘密が隠されている事くらいは解る。勿論、いのいちは小南は知らないですが、"暁"のマントが目印。

エーッと、ユウダチが「…ってそんな訳ねーだろ」と、絶妙なノリ突っ込みをしてたのは、僕としては見逃せないところで、役割的にはリュウスイがボケでユウダチがツッコミだったんですね(笑)。しかし、ここでペインが「死体」に関係してる情報が明かされて、それが高周波チャクラと照らし合わされ、謎解きの五里霧中に光が差し込む事になるのかも知れません。

基本的に物語を俯瞰する僕たちと木ノ葉が持ちえる情報は差異が大きいのでゴッチャにするとややこしい。いのいちにしてもシズネにしても、ペインが「死体」を動かすシステムである仮説を未だ持ち得ない。こっちの既知で考えると躓(つまず)きます。この後も更なるペインにまつわる「記憶」が出て来るかも知れません。もしかしたらチャクラの供出だって…(笑)。



さて、本命のカカシVSペインの戦場に場面が変わります。長い長い10日間でした(脂汗)。頭部と胸部を残して既に原型が解らなくなった修羅道の残骸が転がっています。しかし、未だ頭部にピアスが残っていますし、飛び道具だってある修羅道は安心できません。もう少し細切れにするか、それか骨まで燃やしちゃうとか…ピアスを全部抜いちゃう必要があると思います。

悠然と立つ天道。<スッ>っと振り返ったかと思うと、<ザッ>っと何処かに飛んで行きます。次のエモノを探しに行くのでしょうか?って事はカカシは天道に殺られてしまったのでしょうか?エエーッ!!??カカシが地面に埋まったまま首を項垂れています。ピクリとも動いていないし…まさかマジで殺られちゃったのか?

でも……安心して下さい!大丈夫だと断言しましょう!

マスク…良ォーしッ!!
木ノ葉ベスト…良ォーしッ!!
『死亡フラグ』…無ーしッ!!


(父ちゃん……!!
カカシ…先生…!!)
(チョウジ)

チョウジにも息があります。ペインがそれを見逃しているのは重要じゃないからでしょう。ペインは九尾の居所を見つけ出すのが目的ですから、殺したり、破壊したりには余り興味がないのだと思います。それがこの場でチョウジに上手く傾いたようにカカシにも働いて欲しいです。天道が修羅道の残骸を残して行ったのも修羅道の生死に意味がないからで、それは他の行動とはフラットです。



場面は情報班の尋問シーンに逆戻りで、已然尋問作業が続行しているようです。四人の足下に折り重なる巻物の量はいのいちがダントツに多いです。それに大きく離れてトンボが続き。次いでロンゲでドベがメガネです。ま、微々たるものですが…。でも、処理する量が一番少ない(手が遅い)筈のメガネが、事もあろうに情報班の三人の中で最も頑張ってるトンボに噛みつきます(笑)。

<シュー……><シュルルルルルル><ルルルルルルルルルルル>

「いのいちさん…やっぱスゲーよ
こいつの半日を30秒たらずで覗いていく…
ついてくのがやっとだよ」(トンボ)

「バカヤロー!!
喋るぐらいなら何か少しでも
ペインに繋がるネタを探せ」(情報班・メガネ)

いのいちの仕事量が多いのは、基本的に個人的に能力が高いのが大きいとは思いますが、尋問用の機材?を介さない直接接続があるからとも思います。それに、いのいちは小南のイメージに遭遇していますから、ユウダチと"暁"のメンバー=マントとの接触を見つけ出せば良い訳だから、よく言う「斜め読み」が可能になってると思うんですよ。勿論、その勘所は周知してるとは思いますが…。

「おじゃまします!」(シズネ)

「!」(いの)

「シズネです!火影様の命でこちらに出向くよう
言い渡されました!」<ハァ><ハァ>(シズネ)

いよいよシズネの情報班への合流です。「火了」(ろ)班の暗部が一人しか随伴していなのは残りの班員が情報班の取り調べ室に至る経路に配備されているからだと思います。敵の追撃の可能性を警戒する…これは護衛の基本だし、こっちの戦力を明かさないところにはプロっぽさを感じます。もっとも、人手不足で「火了」(ろ)班が一人だった…って、オチでもヨ、ヨカですよ…(脂汗)。お面が多少オドオドして見えたりもするし…(笑)。


「そっちで何か分かったのか?」(イビキ)

「はい!これから説明します
私の持っている情報とこちらから出る情報と
照らし合わせてペインの正体を掴みます!」(シズネ)

シズネの掴んだ高周波チャクラの「復調(受信)」。それと現時点ではいのいちが見た「死体(運び)」。それを合わせれば「ペイン=死体をラジコンで動かす」までは解ると思います。「死体」にチャクラは練れない筈ですから、高周波チャクラがエネルギーの供給手段であると特定されるならば、その高周波チャクラを妨害する方法を見つけ出す事も可能でしょう。

シズネは高周波チャクラを感知する計測器を所持していましたから、科学的な概念として高周波チャクラは確定している筈ですから、対処方法も自ずと知れる筈です。もっと言うと、高周波チャクラの受信・復調が判明した時点で、その妨害なり遮蔽なりを何故、決断しなかったのかは疑問ですが、やはり物語を俯瞰する僕らとは些か情報量に隔たりがあると言うところでしょうか。

『捕』の看板…。

<ザッ>(人間道)

<ザッ>(修羅道)

エーッと、あまり考えたくないんですが、人間道と修羅道が降り立った『捕』の看板の建物って情報班の捕虜尋問等を行う施設ですかね(脂汗)。まさか、木ノ葉隠れで『捕鯨』でもないでしょうから…。でも、解り易す過ぎると言うか、親切と言うか…こうも軍事施設をあからさまに表示すべきなんでしょうか?そもそも場所を一般にも忍にも知らせる必要性があるのか?

先の「火了」(ろ)班のシズネの護衛に関して褒めたばかりなのに、ここまで木ノ葉の意識が低過ぎると、「火了」(ろ)班も人手不足で一人ってのが濃厚になって来るじゃないッスか(笑)。しかし、描写の流れ的にはシズネの持つピアスに感応して位置を割り出して吸い寄せられた…とも考えられるし…。折角、ペインの正体に手が届きそうなのに邪魔するな!

しかも、口寄せ専門の畜生道と、未だ能力が不確かな人間道。揺動班と探索班の共闘は何かを意味しそうです。九尾の捜索以外にも六道の使命があるとも感じるし、六道の作戦も第二フェイズに突入したのかも知れません。それに、畜生道の「死体」だった顔をいのいちは拝んでいるし、もし二人が接触すればいのいちにはそれが畜生道と知れる筈です。

何気に風雲急の展開…(滝汗)。



今回はいろんな場面に飛ばされたけど、結局、一番気になってたのはカカシさんです。お約束の「死亡フラグ」(マスク良ォーしッ!!木ノ葉ベスト良ォーしッ!!)は立ってない状態ですし、こんなにサックリとカカシさんが逝ってしまうわきゃないと思いますし…。ま…この距離ではずしようがない…の答えも未だ見てませんから大丈夫とは思うんですが…ゴ、ゴクリ…。

「うっ…うっ…父ちゃん
ボクをかばって…」(チョウジ)

「泣くのは…後だ…チョージ…」(カカシ)

「!?」(チョウジ)

カカシ、生きてたーッ!!ま…あんなヤローに殺められるようなカカシではないと、安心しておりましたが…(脂汗)。良かった!!良かった!!カカシは無事でした…ま…首まで瓦礫に埋まったままで身動きする事も出来ないくらい何ですか!!生きてるだけで万々歳ですよ!!天道がすっごく淡白に移動してくれて助かりました。カカシの写輪眼も無事だし…良かった!!

「まだ…動けるなら…ペインの能力を…
綱手様へ報告してくれ
すぐに対策を立てるんだ!」(カカシ)

「カ…カシ…先生…?」(チョウジ)

どんな風にカカシが天道の五寸釘を回避したかの種明かしは置いといて、ギリギリのカツカツでもカカシが生きてた事に感謝します。今日まで心配だった皆さんもホント良かったですよね。心配で心配で食が細って痩せちゃったとか…(エッ?!変わらない?!)ま…でも、何はともあれカカシが生きてたんだから良かったじゃないッスか。ホントに良かったですね。

リアクションは後だ!
それより早くペインの情報を…走れ!」(カカシ)

「ボク…ボク…」(チョウジ)

「チョーザさんの犠牲を無駄にするな!」(カカシ)

チョウジ、このヤロー使えない!!驚くより何より、先ずカカシさんを地面から引き抜くとかしろや!!(笑)でも、チョウザは戦死しちゃったようなので、この動揺は仕方ない(汗)。目の前で親を亡くしたんだものね。そりゃ落ち込むか…。しかも、自分を庇った様をチョウジは見てるから悲しい訳で、自分の力のなさを責めてるんだから、これ以上は言いますまい。

しかし、カカシの言う通り、天道に被った被害を無駄にしない為には天道の能力はちゃんと伝えるべきです。無線機とかこれまで使ってたけど、こんな時には持ってないし、これだけ激しくドンパチやってて、追加の増援がないってのも解せません。暗部だって「根?」の離反によって戦力が低下してるとしても、他の上忍連中は?ここまで人手不足は変過ぎる…。

「しつこい奴らだ…」<ガチャ>(修羅道)(←お前が言うなッ!!…笑)

「!?」(くそ…!まだ…!)(カカシ)

修羅道に「しつこい」なんて言われたくない。そっちこそドンだけ粘るんだよ(笑)。そこまでボロボロのバラバラにされた体で、まだ動けるのはもう反則だろッ!!大概にしとけよ!!ホントに怒るぞ!!(笑)おまけに体のカラクリを<ガチャ>とか動かしてるし…。そもそもミサイルみたいな飛び道具は『NARUTO -ナルト-』の世界観としては御法度なんだけどな…。

<ズリュウ><ズッ>(修羅道)

(くそ!チョージを狙う気か!?)(カカシ)

そんな解説に関係なく(笑)、修羅道のミサイルがチョウジに向けられます。六道がラジコンで動く設定が「忍」やチャクラの制限とか摂理を粉々に打ち砕いてしまったから仕方ないっちゃ仕方ない。だからこそ、木ノ葉がここまで押し込まれてる訳で、六道の戦闘能力自体が想定外だったのだとも言えます。しかし、それを認めちゃうと自来也が犬死になってしまうのも事実…。

ここはブラックケルベロスとして、心の闇を曝した考察を切々と書きたいところであります。(海にも行ってないけど)そりゃもう真っ黒ですから(←ど、何処がァ!!)何ぼでも書けますがな(笑)。ここでサックリ書くのもちょっとアレなんで、「今週号の疑問」でチェケラッチョ…と言う事で、一つ…(笑)。人生に「レバタラ」はないけど、ちょっと考えてみたい事があるので…。

(父ちゃん…ありがとう
見ててくれ!)<キッ>(チョウジ)

「走れチョージ!!」(カカシ)

死んじゃった父ちゃんは悲しいけど、首まで埋まったカカシは何とかしてあげれば良いのにね(笑)。ま…カカシの言葉に背中を押されたチョウジはチョウザと別れを決意し<ダッ>っと駆け出します。ここは動けるチョウジがしなければならない事を為すのが筋だし、それが自分を庇って逝ってしまったチョウザへの一番の餞(はなむけ)である事だけは確かです。

(おそらく今のチャクラでは
こいつの体全体は無理
それに…もう一度使えば
全てのスタミナとチャクラを
使い切ることになる
…オレは確実に―)(カカシ)

(死ぬ!)<スウ…>(カカシ)

カカシはチョウザの小隊が合流した時点で約半分程度のチャクラ残量だったと思います。それから最低でも雷切一発は放っています。チャクラ量がフルの状態で雷切六発・神威三発(「カカシはどんだけヤバい状況なのか?」参照)がギリギリのところだとすれば、その他の術の発動を無視しても雷切二発・神威一発が限界ラインです。勿論、それ以外にも天道と交戦する中で使用してるから現実的にはもっとカツカツの状態の筈です。

「三発目は発動しない…
良く憶えとけ!
無理に発動しようとすれば…
術は上手く発動しない上に
チャクラは0(ゼロ)になり……
ヘタしたら死ぬぞ」

カカシが「死ぬ」って言うのはサスケに雷切(正確には千鳥と言うがな…)の説明でもありましたが、チャクラが足りない状態での術の発動に言及した会話がありました(第15巻/37-38頁)。この辺も引用して「カカシはどんだけヤバい状況なのか?」で展開していますので是非とも未だお読みじゃない方は読んでみて下さい。カカシは充分なリスクコントロールをしてると言う事です。

(だが今は生きている者に
この情報を託すこと!それが―
木ノ葉を救うため今のオレが取れる
最善の方法!!)(カカシ)

<ズズズズズズズ><ズチィ>

カカシの神威が修羅道のミサイルを異空間に飛ばします。ホントは災厄の元である修羅道自身を神威で喰い千切るべきですが、チャクラ残量を考慮した最善の方法と、カカシが決断したと言う事です。でも、修羅道はまだ活動可能と考えるべきで、次にカカシに同じような攻撃があるのだとすれば、カカシにそれを阻止する力は残されていない筈です。さっきのが最後の一発でも良いけど…(汗)。

それに、ここで欲を出してチャクラ残量を大きく超えるような神威を修羅道本体に向けなかった事がカカシにとって幸運に転んでくれる可能性に大いに期待したい気持ちで一杯です。カカシは自分の命よりも里の利益を優先した訳で、それが完全な滅私に拠るものだった。ホントに神様が居て、これを見ているのだとしたらカカシは救われるべき存在でしょう。是非…「金の斧」をカカシに…(笑)。

「!」(アレもその瞳術で
やり過ごしたという訳か)
(修羅道)

ここで修羅道が考えてるんです。恐らく修羅道が想像するように天道の五寸釘はカカシが神威で喰ったのでしょう。そして、釘に写輪眼を貫かれ絶命したフリをした…。これが「ま…この距離で…」と言うカカシの前振りだったようです。つまり、神威の座標をカカシが外さないであり、天道が狙うカカシの急所…つまり「写輪眼」だと特定する為の「誘因」に近い駆け引きだった…。

しかし、この修羅道の考量は修羅道らしくない…と言うか、人間っぽい。六道に視野共有や意識共有があるとすれば、この情報は天道や他のペインにも伝わるだろうから、天道が引き返して来る可能性もあります。もっとも、天道はカカシの絶命の確認もしなければ、念押しに攻撃もしなかった良い人だから、そんなワザワザ戻って来るようないけ好かないマネはしないと思いますけど…(笑)。

何せ「神様」ですから。本人が言うんだからホントです(笑)。それにもしかして、視野共有だって、距離的に近接していないと、自分の状況と全く関係ないビジョンが見えるのも危険だし、無意味ですから、個体間の距離によって制限するなどの便宜はあるんじゃないかと思います。ただ操縦者(本物)が存在してこの事実を知ると言う事は六道全てが知ったのと同じだからピーンチッ!!

<ハァ><ゼェ><ゼェ><ゼェ><ハァ>(カカシ)

ま…これでどうやらオレも…
ここまでのようだよ
オビト…リン…)(カカシ)

カカシの意識が闇に包まれて行きます。考えたくはないけど…これは「死」?となるところですが、どっこいそうじゃないと思います。先に引用したチャクラ残量の警告ですが、よーく読み込むと、「無理に発動しようとすれば…術は上手く発動しない上にチャクラは0(ゼロ)になり……ヘタしたら死ぬぞ」ですからね。この場合、カカシは神威を発動に成功してますから、これには当たらないかと。

つまり、カカシが欲張らず、自分の命をも惜しまず、里の為の滅私を尽くした誠意が、ここで良い感じに跳ね返って来る訳です。やはり、善行には善行をもって応える(金の斧)。それが神様です。カカシの目の前が真っ暗になってるのも、既にカツユが覆い被さって治療を開始してるんだと思います。しつこい修羅道もミニカツユの舌歯粘酸によってドロッドロに溶かされてる筈です(笑)。

第一、カカシに「死亡フラグ」は立ってないですから…。何たって、マスクがまだキッチリと唇を覆い隠してるじゃないですか。カカシがお隠れになる時はそのご尊顔を僕らに拝ませてくれた時だけです。写輪眼も無事だったし、このまま暗くなって、カカシの回想が見れるんだとすれば徳した気持ちで一杯です(笑)。きっとカツユの治療の夢見でリンの行方とか、万華鏡写輪眼の開眼の経緯とか…。

で…あれだ…キッシー取材で次週休載みたいですけど…(滝汗)。
どッ…どうしましょうか…(やめてッ!そんな目で見ないで!…笑)。

カカシは殺すな同盟



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NARUTO-ナルト-第44巻に寄せて…

  
「NARUTO -ナルト-」44巻に寄せて

「あの時…泣いてた」

「見間違い…だと思った
オレは気付けなかった」

「涙」を想い出すサスケ(第44巻/20-21頁)。サスケの前で崩れ落ちるイタチの残像…最期の言葉を噛み締めて悔恨の「涙」に洗い流された自らの眼はイタチの全てを直視できるようになったのかも知れません。サスケは「うちは虐殺」のイタチを鮮明に想い出していました。そして、そこで見たのがイタチの流した「涙」だった事を想い出した。「泣いてた」とはイタチが「涙」を流してたんですね。

……サスケの意味深。しかも単行本の第一巻の184頁。

「オレにしか
あの男は殺せない」(サスケ)

「…え…
…なに?先生のこと?」(サクラ)

「あの時…泣いてた…」(サスケ)

「泣いてた……?」(サクラ)

「オレの……」(サスケ)

恐らく、伏線の回収としてはこれまででダントツ一位の長さでしょう。一体、何年前の話なんだよッ!!スゲーなキッシーって!!と、我が事のように驚きと喜びに浸ったものでした(笑)。僕はこの「涙」を父・フガクのものとする考察(「DEKOTON」虐殺前夜…第四夜)までもブッこいてたんですが、思いっ切り外れてましたね(笑)。

「オレを倒せるのは
同じ"血"を持つ写輪眼使いだけだ」(イタチ)

「…サスケ…………」(カカシ)

イタチはズッとサスケに討たれる覚悟があったのには気付いてたんですがね(第16巻/145頁)。写輪眼には写輪眼が要る。それが「うちは」のプライドでもある訳で、自称・最強の「土俵際」みたいなもんだったんですね。それに同調するようにサスケも心に秘めてたんです。これこそ「血」の為せるワザでしょう。イタチはサスケに期待し、サスケはそれに応える事が出来たんです。

ま…僕にしっかりとした読解力があったら、サスケの言った「オレにしかあの男は殺せない」を見逃さなかっただろうと思います。自分が殺したい男が「泣いてた」とサスケはちゃんと言ってますからね。でも、フガクがサスケの豪火球で「さすが…」と漏らし、不器用にも「涙」を見せてしまった…と言うのもお話としては良いと思ったりもします。こっちも泣ける………なんてね<ニシシ…>(笑)。

そして、サスケはこの時、写輪眼の第一次覚醒を経験していたんですね。一つ巴文様。しかも、事もあろうにイタチの万華鏡写輪眼の催眠眼を破っているんです。しかも、イタチに反撃すらしている。うちはの集落を蹂躙した「犯人」がまき散らしたと思われるクナイを機敏に拾い集めた機転にも驚かされました。あの時、サスケは8歳程度の子供だったけど、類い稀なるポテンシャルの高さを秘めていた訳ですね。

サスケの思わぬ反撃に流石のイタチも押し込まれたようで、額当てを落としてしまうんです。恐らくサスケの投げたクナイがイタチの額当てを直撃(イタチが額当てで受けた?)したんでしょう。それを静かに落ち着き払って拾い上げるんですが、逆手にもった暗部の長刀。サスケの方を向けずに取り急ぎ着けた額当て。木ノ葉マークが後ろ向き。膝を着くサスケ。蹂躙されたうちはの集落。あちこちに転がる骸…。

二人の凍り付くような一瞬を切り取った場面が、サスケの「うちは虐殺」の回想にピッタリと重なります。それはまるで時計を逆さに回したような…アナログの特撮のトリックのように…それが態を成しキレイに額縁の中に収まったかのように感じました。これには正直、震えた!!シビれた!!感動した!!こんだけのモノを魅せられてトキメかずに居られましょうか!!拍手喝采です。流石です。降参です。

で、その直後(しかも頁を捲った出会い頭!!)に飛び込んで来たのがイタチの「涙」だった…。それを見たサスケは崩れ落ちます。サスケはこれまでイタチの「涙」を受け入れられずに悩んでいたんだと思うと、こっちまで「涙」が…。泣けました。泣かされました。満月の光を受けながら、穏やかに、静かにそれを思い起すサスケにまた泣かされた…畜生ッ!!(涙)ついでにサスケを刺激しない距離を絶妙に保つマダラ(トビ)も何気に良かった。

でも、僕だって(海にも行ってないのに)真っ黒だから、この「涙」がフガクの写輪眼をイタチに移植した拒否反応の「涙」なんて考えたりして、結構、懲りないヤツなんですが、詳しくは「約束」(イタチの生き様)を読んでみて下さい。描写の汲み取りにやや問題ありで、この直前までイタチが「黒目」で、拒否反応が少し時間をおいてる…ってのがご愛嬌ですが…(脂汗)。でも、基本的にイタチとサスケの血縁を僕は否定してるんで…(汗)。

一方、ナルトも自来也の訃報を受けて一時はどうなっちゃうんだろう?と言うくらいにズブズブのドロドロに落ち込んでしまいます。自来也との二年半の修業時代を思い起し、独りきり、街灯の下で流した「涙」。僕まで自来也の死を想い出してしまったじゃないか…。そんなに泣かせたいのか?(笑)←何で!?ナルトがこんなになっちゃうのは良く解ったけど…。自来也の壮絶な「死」は僕らにも大きな痛手でしたから。

そして、それを立ち直らせるのがイルカ先生でした。これにはカカシも候補に挙がってたんだけど、自来也との関係性からイルカ先生になったのだと(無理矢理?)考察した「カカシの舌打ち」があります。妄想成分が噎せ返るような捏造バリバリの考察ですが、カカシだからこそ…いつまでも何処までも"ヒキズリスト"(過去をジメジメと引き摺っちゃう人のナル×ジャン的呼称)のカカシ大先生なれば…とお許しを!!(笑)

しかも、キッシーのスッゴイところはイルカ先生だけだとナルトが前に進めない事を想定してたところです。イルカさんはナルトを許しただけだったから。踞って泣いている事を許容した…抱き締めただけだったからです(これはカカシにも出来た愛し方だった)。これって「母親の愛情属性」だと思うんです。次は踞ったナルトを立たせ、歩ませる必要がある。その為には「父親の愛情属性」が必要だった…。

そこで白羽の矢が立ったのが、ナルトと同期のシカマルでした。シカマルはアスマの死を自分で受け入れ、昇華させた強者(つわもの)です。しかも、一人で"暁"の飛段をギッタギタにして埋めちゃったし(汗)。これってスゴイことですよね。きっちりけじめを付けた。既に人として男として「一人前」と言って良いでしょう。そして、シカマルはズブズブのナルトをしっかりと…思いの外サックリと立ち直らせてしまいます。

「あの子はオレの弟子になる」(シカマル)

アスマから託された子だ」(シカマル)

シカマルはアスマが残した紅のお腹の子に対する自分の覚悟をナルトに示します(第44巻/74-75頁)。まだ生まれていないんですが、シカマルのみが許された先読みと言ったところでしょうか(笑)。誰かに愛される事に甘えられる子供から、誰かを愛するオトナに自分たちも変わって行かねばならない。その覚悟は立派であり、ナルトの遥か前方歩んでいるかのように感じました。

ナルトのエラいところって、大切な言葉や出来事を見逃さないところにある。気持ち悪いくらい素直なところ…。これははっきり言うと怖いくらいです。僕がナルトを「異常者扱い」するのはこの素直さに拠るところが大きいんですが、これには「ある秘密」があると、真っ黒ケの脳味噌はズーッと考えてます(笑)。そしてシカマルは大役を全うします。まったく…大したヤツだ…ぜ(笑)。

「アスマや自来也様みてーな
あんなかっけー忍になりてェならよ」(シカマル)

シカマルが滅茶苦茶イカしてましたね(第44巻/77頁)。やはり子供の(同じ歳なのにね)教育とか指導には「具体的な指針」が非常に重要に思います。「白」もそうでした。具体的にどんな風に歩めば良いのか?それを提示しないと子供だって迷ってしまいますからね。迷ってるから助けてる訳ですから。それに親だって、いつまでも一緒に居れる訳でもないし。そこ行くとカカシや自来也って不器用だったって事かな?

「はじめましてだな…
オレ自来也ってんだ!
ラブレターは後でいいぜ
よろしく!<ニシシ…>」(自来也)

「バカヤロー……」(綱手)

自来也の時限爆弾に思わず「涙」してしまう綱手(第44巻/59頁)。自来也は綱手に一目惚れの以来50年間のストーカー人生だったようです(笑)。綱手は面食いでイケメン好きで、ズーッと自来也を袖にしてきたんだけど、自来也の「タクティクス」に殺られた直後の訃報だっただけに、我慢がならんかったんでしょう。執務室を足早に出て人目の無いところでボロボロに泣いてしまいました。

綱手が言う「バカヤロー……」は自分に向けて言ってる言葉にも聞こえます。こんな自分の事を50年にも渡って愛し続けてくれた…あんなに良い男に気付かなかった自分に…です。ホントに大切なものって無くして初めて気付く…この後悔を人は繰り返している…だからオトナは後悔の塊になってしまうんだけど…。こっちまで…胸にこみ上げてくるじゃないか!?どんだけ泣かせたいんだよ!!

この冊子のタイトル(「仙術伝承…!!」だった)は「涙」が似つかわしい…。

そんなこんなで、44巻は泣いてばっか…でした。辛い涙。悲しい涙。悔しい涙…嬉し涙こそなかったけど、みんな一頻(ひとしき)り泣いた後はまた歩んでいます。前にも増して強い足取りで…。人は悲しみを乗り越えて強くなる。逞しくなる。これが「成長」すると言う事だと思います。人はだだ漫然と生き(息)てるだけじゃなく、絶えず変わって行く生き物です。人には「昨日」と違う「今日」。「今日」と違う「明日」があるのです。

苦悩や葛藤を乗り越えて力強く生き、成長して行くナルトたちから、僕らが学ぶ事は非常に多いです。それを一つずつ掘り起こし紹介して行けたら良いな…と思います。それがナル×ジャンの役目でもある…とも思います。とうとう44巻まで来ちゃったけど、先はまだ長そうです。『NARUTO -ナルト-』が終わるのが早いか?ケルベロスが息絶えるのが先か?ええいッ!!こうなったら…もう…根比べだぜッ!!(笑)

他にもカバー絵のガマ吉とガマ辰?とナルトも良いし、"鷹"の良い感じの連係とか、憎めないラップオヤジのキラビの登場。ナルトの妙木山の仙術修行が始まったり、マダラの微妙に生暖かいサスケへの介入も目が話せなかったり…(笑)、盛りだくさんでした!!非常に濃厚な内容で…もうお腹一杯<ゲップ…>。

  
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「鬼手仏心」(終末の谷の決闘…第四撃)

  
千手一族のエンブレム

「火影の名を初めて名乗った男
柱間が率いる千手一族は
どの忍一族からも一目置かれ
何より恐れられていた」
(マダラ)

マダラ(トビ)の回想で、柱間との対峙が出て来ますが、その都度、柱間は平静な感じで、マダラが妙に焦ってるよな…特に第399話「すべての始まり!!」の冒頭(第43巻/171頁)ではその差異が際立っています。外見的にも柱間に対してマダラは若く感じます。当然、歳の頃は柱間が上で、マダラが若い。柱間を前にしたマダラが冷や汗ダラダラで、やや引き攣り気味です(笑)。

最近、視力が落ちて来てアレなんですけど、このカットのマダラは万華鏡写輪眼ではないようです。このビビリ方からすると、いきなり全力!!で行くのが自然だから、この当時はまだ三つ巴止まりで、これ以降の修行で徐々に「力」を覚醒して行ったのかな…と思います。つまり、その過程で「最も親しい友」や「弟」を写輪眼に差し出したのです。マダラはそれで得た「力」で何度も柱間に挑んだ…。

うちは一族のエンブレム

「力がモノを言う時代
オレはより強い力を求め
友も弟もこの手にかけた

だがそのお陰で完全なる万華鏡を手に入れ
おれはうちはのリーダーとなった

そしてその力を使い
幾度となく千手一族と戦った

千手一族の長
柱間を相手にするには
仕方の無いことだっただったのだ

のちに初代火影となる木遁の千手柱間
この忍の世界の頂点でありオレの憧れの忍だった」(マダラ)

マダラは柱間に憧れていたのです(第43巻/168-169頁)。そこには柱間の大きな「力」や人柄や知性を総合した「包容力」があって、多くの人をひとまとめに束ねてしまう強烈なカリスマとして顕現していた筈です。マダラの純粋な「力」に傾倒したカリスマもある程度の規模の集団には効力はあったでしょうが、人数が増え規模が大きくなればなるほどマダラに対する求心力は急速に衰えていった筈です。

マダラにとっては、柱間の全てが壁のように聳え立つ…言うなれば、サスケが感じるイタチのような存在…その如何ともし難い圧倒的な「差」が、マダラを焦らせていたのでしょう。柱間が時折見せたであろう「気遣い」などは、マダラにとっては負担以上の何者でもなかったのかも知れません。一方では一族の信託に応えないと"いけない"と言うプレッシャーとの板挟みだったのかな…と思います。

だから、マダラの写輪眼の開発…「万華鏡写輪眼」→「真・万華鏡写輪眼」…と言う流れは、マダラが柱間に対抗する為に駆り立てられた…と考えると繋がります。マダラは柱間に勝ちたい一心で修行に励み、自分にとって「大切な存在」と引き換えにしてでも「力」を手にして来た…それが写輪眼の「宿命」であり、血塗られた「うちは一族」。そして、この禁忌こそが「うちは虐殺」の"芽"だったとも、僕は考えています。

イタチはこの「宿命」をサスケに納得させる為に「高み」と言う言葉を用いたのではないかと思います。より強くなる為に、「一族」や「家族」を犠牲にする…ある意味、「力」の目的に対して背反する不条理を自らの存在そのものに「うちは一族」は抱えています。そのパラドックスに「うちは一族」は絶えず翻弄されて来たのです。イタチはサスケをその不条理から救い出したかったんだと思います。

サスケはイタチに守られていたから、このドロドロを生々しくは感じていないんです。その上、イタチを殺めてしまった不徳を木ノ葉隠れのせいにするわ、不幸な自分と幸せそうに見える他人を比べて被害者意識を暴走させたり…もう好き放題(笑)。基本的に「うちは虐殺」は「うちは一族」が抱える二律背反に起因する悲劇だったのに、それを受け入れられないでいるのです。

これがサスケのドス黒い"逆恨み"の正体でしょう。イタチはきっとそんな逆恨みなど望んではいなかったと思うんです。自分が持ち得る限りの「情」を注ぎ込み、サスケに「力」を与えたかった…その意図を歪曲するようにマダラ(トビ)は、あの「儀式」でサスケに刷り込んだのです。マダラもサスケを「手懐けた」(「第404話/「"鷹"と"暁"」)と、何故だかゼツに自慢していましたね。

トビが言うように、マダラと同一人物であるのなら、終末の谷の石像の上でサスケの成長に目を細めたのは得心が行きます(第41巻/26頁)。そして、イタチにバトンタッチするようにサスケの後見人(?)に居座わる形でサスケの成長を下支えするかのようなマダラ(トビ)の所作には近親者のみが醸し出す"暖かみ"すら感じます。同時に、マダラ(トビ)の「ドス黒さ」からは、かなり濃厚な「下心」も感じますが…(汗)。

「オレは復讐者となり
木ノ葉隠れの里に戦いを挑んだ」

率直に考えて、木ノ葉に刃を向けたマダラとサスケは似ています(第43巻/180頁)。この類似にマダラの下心が潜んでいるのだとしたら、「儀式」以降のサスケへの誘因とも思える関与は危険な臭いを帯び始めます。それがマダラ(トビ)の息み…「そうなれば全てが本来の形に戻るのだ…」(第40巻/95頁)に繋がるのなら、充分にサスケに対する脅威と言えます。正直、ヤバい…(汗)。

ま、そのお話は次の次の「終末~」で本格的に行きますが、マダラ(トビ)とサスケはかなり似ている…今はそこに食い付いてみましょう(笑)。しかし、あの「逆恨みっぷり」は瓜二!!。普通は自分を責めるけど、マダラ(トビ)もサスケも自然に「木ノ葉」を恨むから不思議です(笑)。サスケが万華鏡出して「木ノ葉を潰す」(第43巻/241頁)で凄んだのには、みんな「えーっ!?」っとなりましたよね。

「な、何で?!木ノ葉?!」って(笑)。

マダラとサスケが「似てる」として、かつてマダラが仕掛けた「復讐」、つまり「逆恨み」が「終末~」だったんじゃないかと思います。マダラもまたサスケみたいに逆恨みする事で自分を肯定したかった…早い話がすっごい甘えん坊だったんじゃないかと、僕は考えています。そして、柱間はそのマダラの「ダダ」をしっかりと受け止めてあげるんですが、何らかの「事情・理由」があったのか…マダラを迎え撃ったのが「彼(か)の地」であった訳です。

皮肉なもんだな…」(パックン)

「ああ…この川はかつて二人の男が争い
その傷跡から生まれたと言われている…
この流れを見てると…
まるで永遠に止まることなく流れ続けていく
戦いを見せられているかのようだ…
…木ノ葉の里を作った
この像の二人の運命と同じように…」(カカシ)

サスケを止められなかったナルトを抱き上げるカカシ(第27巻/159頁)。それとパックンがする「昔話」から、柱間とマダラの浅からぬ…否…めちゃくちゃ深い間柄が感じられました。その関係は完全無欠のお兄ちゃん=イタチ=「柱間」とそれを追いかける可愛い弟=サスケ=「マダラ」を、自然に思い起させます。きっと、柱間はマダラにとって「相棒であり、師であり」(イタチ)(第42巻/115頁)と言える存在だった事でしょう。

先に考察したように、柱間とマダラの対戦は何度もあった筈で、マダラは連戦連敗だった…。それでもマダラが殺されなかったのは、柱間がマダラを生かしておいたからだと、僕は思います。もし一度でもマダラが柱間に勝ったのだとしたら、マダラの餓えにも似た「渇望」は勢い柱間すら殺め、その「死」を持って己の「力」や、自分の「存在」そのものを感じようとした筈だと、僕には思えます。

だから、「柱間VSマダラ」が複数回あったのだとしたら、マダラは柱間に一度たりとも勝つ事はなかった…(筈です)。そして、それを繰り返させたのが柱間のマダラに対する思い遣りで、その余韻が醸し出す二人の関係性が「イタチとサスケ」を思わせるのは、二人の間に柱間の「与える愛」が存在したからに他ならない…と、確信めいた想像が去来します。

そんなこんなが「終末の谷の決闘」のあの見開きには見え隠れします…。マジにこのワンカットだけなんですけどね…(汗)。それを(こ)ねくり回して膨らませるのが「パン屋さ…否…ナル×ジャンの「考察」ってもんですよ(笑)。この「見開き」にはいろんな示唆があるのです。「何か」を、僕は感じます。ま…そう言う「うがった目」で見れば…の話ではありますが…(笑)。

これまで「終末の谷の決闘」では、マダラが背にする「月光」。そして、マダラの武器…「死神」を考察し、次に柱間の足下の大巻物…「力量」と話を進めて来ました。第四撃では柱間の用意した「七振りの大刀」(忍刀)と「大型手裏剣」に光を当ててみようと思います。柱間は何故、こんなに沢山の武器を用意したのか?そこにはどんな「理由と事情」があったのか?

柱間…この決闘の深層に潜ってみましょう。



千手柱間と七振りの忍刀

基本的に幻術戦(マダラの「月読」や柱間の「幻術・黒暗行の術」)はそれぞれのチャクラの強さ(図抜けたチャクラ)や補完手段(柱間の大巻物)によって無効と考えれば、残りの選択肢は「忍術」と「体術」。しかし、忍術もマダラが「天照」や「神威」を使用可能だったとしても柱間には「樹界降誕」があり、チャクラの補完技術の下に稼働してたとすると、甲乙着け難いです。単なる削り合いに終わってしまうように感じます。

結局、消去法で行くと残りは直接攻撃のみになってしまうと思います。そして、それがマダラの「首斬り鎌」(「死神」参照)であり、対する柱間は「七振りの大刀(忍刀)」と「大型手裏剣」だったと、僕は考えています。マダラは勿論、必死に柱間に向かい、柱間には何らかの「意図」を携えて、敢えてマダラに応えた…ううん…応えて"みせた"と言うべきか…「終末の谷の決闘」で、マダラと柱間の"心の内"にはやや温度差があった…と、僕は考えます。

実はこの部分の解釈は二転三転。非常に苦慮した「分岐点」でした…。

マダラは「死神」にも書いたけど、バリバリに「殺意」があった筈です。対して柱間はどうだったんだろう…って散々考えてみたんです。最初はこんな沢山の刀剣を周到に準備して…って、めちゃくちゃやる気満々なの?と思ってたんです。しかし、どうも箸が進まない…(笑)。もし、柱間に「殺意」がバリバリにあったなら、こんな風に自分の武器をマダラに示したりするものでしょうか…。こんな事したら、思いっ切り「警戒」されちゃうじゃないですか!!

本心で殺る気ならば、もっと「秘匿」するで筈…。
柱間はホントはマダラを殺めたくはなかった?

だから、これ見よがしに「柱間の忍刀」を並べ、誇示したんではないか?それはマダラ対する「警告」だった…。「殺すぞ!!」と言う脅し…柱間の「本気の殺意」を感じれば、マダラでも思いとどまってくれるんじゃないかと、柱間は期待したんじゃないでしょうか。そして、それは「柱間の忍刀」に不自然に寄り添うかのように樹上に刺された大型の手裏剣にも表れてる…二人には、あの大型手裏剣は「特別な意味」があったのだと思います。

柱間が用意した大型手裏剣

この大型手裏剣はマダラが柱間に贈ったものではないかと、僕は考えています。二人の友情の「証」とか、マダラの柱間に対するリスペクトを込めたプレゼントだったと考えれば、「柱間の忍刀」に対する唐突さ(繋がらなさ?)はかなりフラットになると思います。それに柱間程の忍(頂点ですよ、頂点)が「手の内」を不用意にひけらかすのはちょっと変。この場合、柱間が意図的に「見せた」とする方が、僕には、このあからさまさが自然に感じられます。

そもそもこの大型手裏剣のデザインには「うちは一族」を感じる点。投げて使う忍具なのに遠くに置いている点(端っから使う気がなかった?)などから、柱間がマダラに見せる為にこの場に突き立てたものと考えています。それに、このタイプの大型手裏剣はイタチやサスケのこれまでを見ても手裏剣好きの「うちは一族」の独壇場とも言える「忍具」。それを「うちはの頭領」であるマダラに向かって投げるのも些か滑稽(敵に塩)じゃないですか(笑)。

柱間の「庇い手」(かばいて)とも思える「準備」。マダラの「焦燥」に突き飛ばされるような「特攻」。その拮抗がマダラ寄りに傾いた…それが「終末の谷の決闘」を悲劇に変えて行ったように思います。柱間の「守勢」に畳み掛けるようなマダラの「攻勢」がマダラに九尾を加算したとしても揺るがなかった柱間の絶対優位に綻びを生んだように感じます。そして、流石の柱間も九尾と強烈タッグでやんちゃに攻めて来るマダラを庇い切れなくなった…と。

そして、この闘いでマダラは、「柱間の忍刀」の幾つかを持ち去ったのだと思います。具体的には闘いの過程で、瞳術を用いて異空間に跳ばし後に回収した。或いはその身に浴びた刀を奪い取り活用した…。基本的に刀剣等の武器は奪われないように闘うのが基本中の基本(相手の戦力になってしまうから)。しかし、「柱間の忍刀」は何本もあって管理が行き届かない…手が何本もあれば別だけど(あったのか?)、武器装備の定石から遠いです。

ま、「柱間の忍刀」故に使用者を制限(忍刀からの拒否)できる考えもあるけど、例えば水月はキラビに「首斬り包丁」を奪われ使用されています。柱間は「木遁・城塞の陣」(仮称)~「大巻物」を中心に守備的な陣形を形成し、そこにありったけの刀剣=「柱間の忍刀」を配備したんだけど、戦術的にはかなり不合理だったとも言えます。ここまでしても柱間がこの一戦を成立させる必要があったのだとしたら…もしかして、この決闘には隠された「目的」が存在したって事か?!

「アナタが黒幕なら私の立ち回りもやりやすい
水影様…いや、マダラさん」(鬼鮫)

一方、紆余曲折を経て(どう言う訳か)「水影」となったマダラは(第404話/「"鷹"と"暁"」)、「柱間の忍刀」を叩き台にして「霧の忍刀」を創設し、それを腹心に「ある任務」と共に与えた…。それが『NARUTO -ナルト-』の物語の表層に出ないもう一つの流れとして物語の側面を支えているんじゃないでしょうか。事実、波の国の桃地再不斬。"暁"の鬼鮫…。それらが尽くナルトやサスケと絡んで来ました。「写輪眼」と「尾獣」。それと「忍刀」。この三つ巴が忍界の趨勢を占う重要アイテムなんだと、ナル×ジャンでは考えます。

「柱間の忍刀」は特殊な鍛え方をした業物で、「妖刀」だったとも「霊刀」とも考えられ、固有の意志や生命を帯び、その「態」(てい)すら一定ではなかった…と(うう…く、苦しい…汗)考えれば、既出の「霧の忍刀」…「鮫肌」と「首斬り包丁」と符合するものが辛うじて浮き上がって来ます。ま、その想いが最初にありき…なんですが…(笑)。そして、かつてあった「霧隠れのクーデター」と「水影の暗殺?」…それもマダラ=水影と「忍刀」が絡んだ騒動だった…と、僕は考えています。


忍刀(其の壱)

大きな「刀」と言うよりは「鉈」(なた)。分厚い刀身には幾重の地紋が刻まれています。僕は「柱間の忍刀」は進化する武器だと考えています。使用者の意志に呼応し、その望みや特性に応えるようにその姿形を変えて行く…。そして、この大鉈が鬼鮫の「鮫肌」の原型なんじゃないかと、薄らと考えています。

ま、「鮫肌」とは外見が全く違うから別の大刀かも知れないけど、鬼鮫と出逢った事で変異を促した…この大鉈が鬼鮫の意識を汲み取り変わって行ったとすれば、それは凄くドラマチックなお話だと思うし、鬼鮫の底の知れないミステリアスな「生き様」にも似つかわしい!!ナル×ジャン的にはそこを支持したいです。

また「鮫肌」が強く鬼鮫を認めてる態度を示すのには、「忍刀」の中でも主導的な立場に「鮫肌」が在る事を期待させます。鬼鮫と「鮫肌」が出逢うべくして出逢ったのであれば、そこには「恋」と同種の運命があったんだろうし、そしてそれを所有する鬼鮫の「使命」…マダラの仮面の下の「顔」を知り、それを「水影様」と呼んだ鬼鮫。今後の鬼鮫の「立ち回り」は要チェック…目が話せないッス。


忍刀(其の参)

実はこの大刀が一番最初に目に飛び込んで来ました。思いっ切り「首斬り包丁」の原型に、僕には見えまくっています(笑)。再不斬の性格や好みに合わせて打ち直されたのでしょうが、刀身が所々欠ける特性は継承され、今の「首斬り包丁」の貌(かたち)に変異したのでは…。

「鮫肌」よりは意識は薄弱だけどその分、扱い易い…なので水月が容易に継承できた?しかも、再不斬の墓標代わりだった件の大刀が墓荒らしにも遭わず、束(グリップ)や鍔(つば)の形状が微妙に変化してたのには不思議でした。再不斬が負った使命を引き継ぐ「誰か」が現れるのを待っていたからなのかな…なんて考えたり…。

ま、これ以外にもアニメで黒鍬雷牙が登場して「忍刀」を使用しているんだけど、ナル×ジャンでは考慮しない事にしました。余りにもヘタレ(過ぎみたい?)だったし、二刀流だったので…ちょっと公証から外れ過ぎ(汗)。それに本人が言ってるだけでフェイクの線…「自称・霧の忍刀七人衆(刀)」もあるかも(笑)。

それと、「Tails」で提示した三尾の人柱力(霧隠れのバンちゃん←仮称)は背中に下げる「?」に「花」のエモノも柱間の「忍刀」には見当たりません。貌を変えるにも程があるし(笑)、小振りの「忍刀」を格納した容器と考える事ができますが、描写が全くない(ポスターだけ)ので先送り…と言う事で…(滝汗)。



「そしてオレは敗れた…
"終末の谷"と呼ばれるようになった
あの場所でな

オレはあそこで死んだ…とされている
柱間でさえ
そう思ったハズだ」

「死んだ…とさえている…」

柱間の用意した「七振りの大刀」は特殊能力や特別な鍛え方をした刀剣だったのだ筈です。それぞれが封印剣だったり、特殊なチャクラ攻撃を行う特性であったろうと、僕は想像しています。そして、この闘いでマダラはこの内の一振りに刺され、「死んだ…とされている」(第43巻/182頁)と言うように、史実として…この激闘には終止符が打たれています。しかし、マダラも何らかの方法で生き延び、柱間もマダラの「死」の判定を誤ってしまった…。


忍刀(其の七)

これが、マダラを貫いた一刀ではないかと、僕は考えています。柱間の「忍刀」のディテールを分析すると、マダラにトドメを刺したとされる描写の「忍刀」に該当するのはこれくらいしかないし(汗)。丁度、柱間の「大巻物」の陰に隠れてて見え難い!!なので、ディテールの分析には妄想成分が大量に注入されていますので、くれぐれもご注意下さい(笑)(そもそも何で黒なんだーッ!!)。

そして、この「忍刀」が現在、木ノ葉にあり、木ノ葉のある忍が運用している…?三代目火影・ヒルゼンの傍らに常に居た忍…ライドウと、それがアオバのカラスの群れから<スー…>と繰り出した「黒刀」(第36巻/141頁)…過去にこの「黒刀」を見た…戦った事があるんじゃないかと、角都(柱間との対戦経験をカカシ達に自慢していた…)を疑っているケルベロスです(汗)。

(黒刀)「!!」<キュイン>(角都)

飛車角戦(第34巻/141頁)。アオバ&ライドウの増援が角都を一瞬凍り付かせました。角都は柱間と戦闘経験があります。この時のライドウの剣に対する角都の驚き方には引っかかりました。不死とも言える角都が恐れた?驚いた!「黒刀」…角都は柱間に破れていて、角都は思わず柱間の無双の強さを思い返したんじゃないでしょうか。

そして、その「忍刀」を木ノ葉のライドウが所持しているのはマダラの死体と共に終末の谷に残留したものを回収したんだと考えています。あの戦いでマダラは体の一部…大部分を奪われたんじゃないでしょうか。マダラは「黒刀」に刺され、「毒」(「者の書」/121頁)に冒された部分を置き去りにして逃げたと…。

その凄惨な痕跡に柱間はマダラの「死」を認定したのかも知れません。マダラは「特別に強いチャクラ」を持ち「しぶとく生きながらえている」(第43巻/168頁)とサスケに吐露していて、経絡系や写輪眼の要部を残す最小限で命を繋いだ逃げ道が存在していた…と考えれば、柱間の「誤認」もある程度肯定されます。

同じように、角都がその凶刃にかかり体を失い、その末に滝隠れの「禁術」を得て命を繋いだとすれば、マダラも似たような方法を持って今の「貌」=トビになったとも思えます。それで、自ずとトビの正体も見えて来ると思います。何より、角都とマダラの延命の陰に同じ「柱間の忍刀」が関係しているとすれば非常に面白いです。


柱間の不可解にも思える「準備」。これはマダラを思い止まらせる為の方便だったと思います。柱間は本心でてマダラを殺したくはなかったのです。柱間はマダラを貫いたのは、多分、不可抗力だったと思います。柱間がマダラの「死」の判定を誤ったのも、実はそこに根っ子があるのかも知れません。しかし、柱間がマダラを殺したくなかった…とするならば、「終末の谷の決闘」そのものの「目的」が解らなくなります。

柱間の力量であれば、ここまでマダラの攻撃を受けるまでもなく、もっと機先を制した潰し方と言うものがあった筈です。しかし、柱間は大きな谷を造形するような一大決戦を演出する必要があったのです。それは柱間はマダラの『全て』を出し切らせる必要があったからなんじゃないでしょうか。それがイタチの「…出るものが出たな…」(第43巻/55頁)に酷似しています。つまり、その為の「終末の谷の決闘」だった…と、僕は考えてしまうのです。

うちはマダラの『全て』…それは「真・万華鏡写輪眼」
そして、万華鏡が口寄せできたと言う「九尾」でしょう。

「九尾を手懐けコントロールすることが出来るのは
うちはの瞳力だけだ…」(マダラ)

マダラが言うように(第43巻/185頁)、九尾とは特殊な尾獣であり、柱間の異能を持ってしてもコントロールできなかったんじゃないでしょうか。そして、九尾は常に「写輪眼」=「うちは一族」と共に在った…。きっと、柱間は九尾を「うちは一族」から奪いたかった筈です。柱間は尾獣を用いてパワーバランス(世界の均衡)を維持していましたから…。尾獣や九尾の意義は、そりゃもう知り尽くしてたでしょう。

「終末の谷の決闘」は九尾の鹵獲(ろかく)が目的だった!!

鹵獲:[名](スル)敵の軍用品・兵器などを奪い取ること。(大辞泉)

柱間は写輪眼が九尾を所有する事に危機感を感じていたのではないかと、僕は考えています。勿論、その先には「禁術兵器」の存在があったのは言うまでもありません。その意味で"暁"は写輪眼の意向の流れの中に在るとも言えます。これは仮説ですが、「九尾事件」もこの「終末の谷の決闘」に近い組成だったんじゃないかとも考えています。つまりは「九尾」の鹵獲。それがミナトの本意だったと…。そして、ナルトに「九尾」を封じた…(この部分を次の「終末~」で解き明かそうと考えています)。

恐らくは、柱間が誤ってマダラを殺めたしまった(とされている)瞬間、九尾がマダラの管理下を脱し遁走したのではないでしょうか。そして、柱間は迷わず九尾を追走した。それに乗じてマダラは闇に紛れた…。これがこの「決闘」が有耶無耶な終焉を迎えた理由ではないかと思います。結局、柱間は九尾をも取り逃がし、誤ってマダラを殺めてしまった…(とされている)。マダラを思い止まらせたかった…。

その為の「柱間の忍刀」と「大型手裏剣」だったんだと思います。何が悲しくて、大切な友や肉親を殺める「力」があると言うのでしょうか!!何の為に「力」が存在するのか?それを柱間は十二分に知る人だったのです。だからこそ、柱間は何としてでもマダラから九尾を奪取したかった…。柱間は「力」に飲み込まれ自分…「本来の形」を見失っているマダラを救いたかっただけなのです。

それが「終末の谷の決闘」「深層」
そして千手柱間が示した「鬼手仏心」

ただそれがマダラには届かなかった。
悲しき「輪廻」は、未だ…巡っている…。

 
 
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第423話「天道の能力!!」(後編)


今週はガクブルの展開で、おまけに土曜発売でバタバタしちゃって、実は「前編」があります。未だ読んでない方は先にそっちから読み進んで下さい。大丈夫!!カカシは簡単に死んだりしないですから。描写はかなり厳しいっすけど。あとアオリも……。でもそれに騙されないのがナル×ジャン流…(笑)。
  
「……」(天道)

<ピシィ…>

<ガッ>

煙幕が作り出した静寂の中、サクサクっと作戦会議が終了したようで、いよいよカカシのターンの始まりです。天道の足下が小さく捲れ上がったかと思うと、そこからクナイを翳したカカシが出現。一気に天道の胸を穿つ勢いで突っ込んで行きます。クナイの切先は間違いなく心臓に向かっていることでしょう。しかし、そんな事、ペインに対して意味あるのか?!(笑)

ここで、天道はカカシが土遁忍術を使ったとは言え、至近に接近されても気付いていません。先の煙玉を出した時も沈黙を守り、カカシ達の出方を待つような態度でした。これは天道だけでなく六道全てに共通して感じるんですが、皮膚感覚や勘が希薄。カカシが高度にして繊細に接敵したとしても、ここまで気付かないのも変だな…と思います。

それに、輪廻眼ですが、白眼や写輪眼と比較しても瞳術然としていないと言うか、里への侵入時に探知結界を具象化し結界の境界面を観察した描写はあったけど、これまでも輪廻眼が瞳術として機能した描写は極めて少なく、眼球の能力=瞳術をあまり感じられません。ペインが能力を秘匿していなければ、輪廻眼は「瞳力」と考えるより「状態」とする方が解り易いです。

自来也の「本物葉意無椅(ほんものはいない)」(第407話/「ナルトに宛てて」)を考えるに、少なくとも六道の表層に「本物」は居ない訳で、それが「ペイン=ラジコンヤロー説」の組成なんですが、六道が標準装備する輪廻眼も、カカシの写輪眼のような移植には当たらず、他の繋がりで実現してると考えるべきだと思います。ナル×ジャン的にはそれが「血」である訳です。

或いは、シズネが探り当てた「高周波チャクラ」の受信による「チャクラの共有」が輪廻眼の顕現に関係している考えも可能です。つまり、六道が見せる輪廻眼とは、眼球の特殊ではなく、特殊な状態にある六道の「表示」のようなものではないかと、僕は考えていると言う事です。これまで提示のあった瞳術で輪廻眼に接すると見誤る…その危険性を提言しておきたいと思います。



<ドッ>「ぐぁ!」(カカシ)

<ズザザザザザ>

なかなかいい動きをする…術も多彩だ
お前のような奴は殺しておかなければ
後々やっかいになる」(天道)

カカシの奇襲を天道は紙一重(マント一重)でうっちゃります。神羅天征(斥力)の発動。カカシが極めて無力に吹き飛ばされるのが痛かった…(汗)。しかし、カカシはクナイで天道に襲いかかったんだけど、これが暗部の背中に標準装備の長刀だったらどうだんたんだろ?それかサスケの千鳥鋭槍だったらどうだったんだろう?なんて考えたり。タラレバになるけど、惜しい…。

ここで食い付きたいのは天道のシャベリです。天道は確実にカカシと言う忍を見ているから、こんな風に評価できるのであって、その言葉の端々に「好感」とも「賞賛」とも取れる機微すら感じます。それはそのまま天道の「心」を僕に感じさせるのです。ここの判定が実にややこしいんですが、特に天道の描写では特異な六道に在って更に特異と言えるんじゃないかと…展開もできそうです。

ここから「本物が六道のどれにもいない」のだとしても、それは「表層には…」と言う条件付きで、もしかしたら天道の内部に意識=本物が存在するか、高周波チャクラの受信に関して特別な接続が施されているなど、六道にあって天道の占める重要性と言うものが際立ってくると、僕は考えるようになっています。本物が長門だとすれば弥彦に対しては思い入れが深い…とするのも自然ですしね。

でも、何の事はない…天道はそんな仄かに甘い言葉を吐きながらもご自慢の「血刀」を出しながら近付いています。そ、それで何をしようと言うの!!早く、カカシから離れて!!そんな眼で見ないで!!(←何故か、オネエ言葉になってる…笑)(←可笑しいのはこの後カカシまで微妙にオネエ座りで逃げるんですよ…笑)しかし、カカシのターンは続行中…。

(今です!)(カカシ)

(肉弾戦車!!)<ボフッ>→天道←<ボフッ>(肉弾戦車!!)

カカシの奇襲の一撃からやや間髪を入れてチョウジ&チョウザが挟み討ちする形で肉弾戦車を仕組んでいたんですが、一発目の神羅天征から間隔(インターバル)がアリ過ぎ。しかも秋道が土遁を使えない為か間合いが遠い。案の定、天道もこれに余裕で対処しますが、ここでも天道の感知力は特に鋭敏と言う訳でもなく、極普通に如才ない(普通に優秀な)程度に感じます。

<ガッ>「遅い」<ドッ>(天道)

<ガガガガガ>

<ガシャ>「!」(天道)

天道は挟み討ちの肉弾戦車を神羅天征(斥力)で迎撃。天道は左右の掌底を対象に向け術を発動していまして、地面の凹み方からして神羅天征は術の及ぶ範囲や大きさをかなり細かにコントロールできるようです。天道を中心に周囲の全てを吹き飛ばすのは作用反作用で自分が動かないようにする便宜だったようです。肉弾戦車への対応も左右のシンメトリが取れていますし…。

普通はこの合理性がチャクラ温存に繋がるんですが、天道の場合は違うところにありそうなのが、ちょっと癪に障ります(笑)。やはり、チャクラの外部供給がまかり通るのは狡い!!この仕組みを容認してしまうと、忍そのもの存在を揺るがしてしまう。「ペイン強襲」…これが軍事ミステリーなら、さながら「新兵器」のお披露目か宣伝に相当する武器商人の催す「展示会」とも思えてしまいます。

はたけカカシ
地面からの攻撃前にこのクサリを
地中へ仕込んでいたのか)(天道)

(決めろカカシ!!)(チョウザ)

状況はちょっとアレなんですが、何度見ても敵がカカシを認める描写は嬉しい…。状況が状況じゃなければ、「ありがとう」と言いたいところです(笑)。やはり、やや緩慢に思えた肉弾戦車の挟み討ちはフェイクで、神羅天征(斥力)に拠るフキ飛ばしを織り込んだ上での作戦でした。カカシが地中に仕込んだクサリで天道を絡めとり動けなくする作戦だたんですね。

ここで、カカシが雷切を天道に向けるんですが、この刹那が神羅天征のインターバルにあって、術の発動が出来ないようです。そしてカカシの雷切が狙うのは顔面?急所と言えば急所ですが、いつものカカシであれば心臓を狙う筈なんだけどな…。そう言えば、天道との初交錯でも血刀の干渉で躱されたけど頭部を狙ってたようでした。これがカカシの「本気」なのか?それとも…(黒汗)。

そもそもカカシが胸部=心臓を雷切で狙うのって、確実性を重視してるんだと思うんです。頭部ってかなり機敏に動くし、頭蓋骨って意外に硬いんです。それに首は柔軟に撓ります。それと比較すると胸部は肋骨に守られているとは言え隙間だらけだし、忍の力の根源とも言うべき「経絡系」の中枢=心臓が収まっています。雷切は血塗られたカカシのキャリアを支える「暗殺剣(拳)」なのだ!!

<ガッ>

「!!」(チョウジ)

(もう一人のペイン!
まだ動けたのか?)(チョウザ)

しかし、カカシの渾身の一撃を受けたのは修羅道でした。だから、ペシャンコになった時に「起爆札1000枚」貼っとけば良かったんだ。ペインにあって「死」の定義は一般的な概念には当たりません。たとえペシャンコになっても気を抜けない。しかし、この程度の想定を何故、周知徹底しないのか?このまどろっこしさは戦闘集団としての木ノ葉隠れにはミスマッチに感じられてなりません。



フカサクは「殺しても死なない(生きかえる)」と言うペインの情報は伝えてる筈です。それを受け入れ、想定される状況を可能な限り潰すのは当たり前に感じるんですが…。そして、ここはシカマルが飛段に向けて取った作戦=五体バランバランに分割するのが打倒だと思うんです。もっと欲を言えば、細かに粉砕するまでやるべき。関西風に言うなら「ミンチにしたるッ!!」になるのかな?


「……」(カカシ)

「……」(天道)

<グオオオ>(間に合え!!)(カカシ)

で、ここなんです。カカシの雷切を修羅道が阻んだのはさもありなんで想定の範囲内なんですが…。無言で見つめ合うカカシと天道。交錯する想い(すっごく余談で申し訳ないけど、邪魔に入った修羅道が微妙にシメシメ顔)。カカシの執拗な踏ん張り…それに(間に合え!!)って何を意味するんでしょうか?この意味深って、諸説ありそうですけど…一応、僕なりに考えると…。

  1. 単に雷切の切先が修羅道を貫き天道に届けと言う(間に合え!!)

  2. 次の神羅天征の発動のタイミングまでに何とか天道がやっつけられますように!!と念じる(間に合え!!)

  3. 地中に潜った時にクサリ以外に別のトラップを仕掛けていて、それが時限式で発動する予定なんだけど、修羅道の邪魔が入って焦った(間に合え!!)

  4. 雷切を発動しながら、万華鏡写輪眼・神威チャクラも同時に練っているけど、チャクラ不足で遅れた焦りからの(間に合え!!)

  5. イタチが烏分身でカカシに接触した時に(仮定)、カカシに分け与えた「力」の発動(仮定の仮定)に腐心している(間に合え!!)


このカカシの(間に合え!!)は後述がありますが、(遅かったか……)と対になっています。つまり、秋道との連係攻撃での雷切の突入の場面だけで有効な「何か」ではなく、この戦局でカカシに有利に運ぶ…最後の望みの綱=「切り札」だったと考えられます。って事は、①とか②は…違うかッ!!でも、(遅かったか……)で、カカシは埋まってますからね。微妙…。

③は土遁系の忍術が得意なカカシですから、幾らでもバリエーションが考えられます。口寄せ・追牙の術の応用もあるだろうし、でも何で即効性がないのかは疑問です。口寄せ系だったら、示し合わせてタイミングを口寄せ動物に譲渡できますから、カカシの状況や修羅道の乱入はそんなに影響しない筈だから。サスケの麒麟みたいな大規模な術も仄かの期待したけど…これも微妙ですね。

そして④の万華鏡写輪眼の準備。チャクラ量の多くないカカシには時間を要する大技です。カカシの事だから、神威以外にも月読のコピーの可能性も否定できません。それを発動して天道を幻術にハメたかった?とする考えもあります。カカシの描写は再度確認しましたが、三つ巴のみでした(最近目が…汗)。つまり、万華鏡は発動されていない。チャクラが足りなかったのか(滝汗)。

最後の⑤ですが、実はこれに一番期待しています。先のサスケの捜索でワザワザと手分けして木ノ葉小隊がバラバラに捜索した時に、イタチの烏分身はナルトに接触し、メッセージと共に「ある力」を授けています。カカシのイタチとの接触の描写はありませんでしたが、カカシの天照の炎への突入シーンでのドタバタした感じには、イタチとの接触を感じました。

  1. 「転写封印・天照の授与説」:サスケへの術そのものの譲与の描写がありますから、形式的には可能。ただ、発動条件の指定がイタチ側にあるのだとしたら設定が難しい。それに火遁のチャクラ性質が必要なんですが、カカシの豪火球はアニメで提示があっただけで本編では微妙。

  2. 「須佐能呼の授与説」:イタチが何らかの方法(転写封印系?)でカカシに須佐能呼を与えている可能性。サスケ戦でイタチは「八咫鏡」と「十挙剣」の二つの霊器を使用していますが、もう一つ、「八尺瓊勾玉」(やさかにのまがたま)がある可能性があります(三種の神器説)。命を蝕む諸刃の刃ではあるけど、チャクラ残量に関係ないので使用可能です。後の事は考えない。

  3. 「それ以外のイタチの関与説」:兎に角、何でも良いからイタチが役に立つ「力」をカカシのもしもに備えて与えていた可能性に期待します。もう藁にも縋る想いです(笑)。


と、言う感じに、カカシがイタチと接触してて、何でも良いからもしもの為に「力」を与えられてた…と、僕は考えたいです。べ、別にカカシが自前で修行を積んで獲得した「力」でもヨ、ヨカです。そこら辺は、カカシさえ助かれば何だってやぶさかじゃないです。と、まあ…あれだ…カカシの(間に合え!!)には色んな含みがある訳です。次の号まで結構あってアレなんですが、これでチッとは楽な気持ちで待って貰えるでしょうか(滝汗)。




一方、のんびりのどかな妙木山。いっその事、世界を明け渡して、この妙木山で皆で幸せに暮らす訳には行かないものか?と真剣に考えてしまいました。方や争いが争いを、痛みが痛みを生む殺伐。しかし、それと正反対の静かな平和。こんな世界があるならここに住まわせて貰えば良いんじゃない↑(?)"暁"だけが居る世界ってのも案外平和になったりしないのかな…。

「こんなところにおったんか?」(フカサク)

「ナルトちゃんよ!
たまに一人でおらんようになるが
どこへいっとんじゃ?」(フカサク)

<ムクッ>「別にどこにも…
その辺ブラブラして…」(ナルト)

これは例の「風遁・螺旋手裏剣」の完成形態の修行と断言させて貰います。仙人モードも修得し、新たに得た仙術チャクラで鍛え上げた新型の開発です。ナルトがフカサクにすら隠しているのは木ノ葉で「禁術指定」されたからで、厳しく止められていて、綱手からフカサクにも厳に慎むようにお達しがあったからだと思います。ナルトの生真面目さが良く出た描写だと思います。

「風神螺旋丸(螺旋手裏剣)」とか「仙術・螺旋丸(螺旋手裏剣)」とか、カッコ良い名称が付けば良いな…と思います。恐らく、これが"蛙組手"…ナルトが初めて使うであろう瞬身の術に相当する高速移動(九尾の衣に頼らない能力)との組み合わせで「木ノ葉の黄色い閃光」を彷彿させる戦法を披露してくれる事でしょう。疾風をイメージさせるようなキャッチになるかも…。

「これから融合の練習をやってみるけん
下に降りてきんさい!」(フカサク)

「……大丈夫かな?」(ナルト)

「何がじゃ?」(フカサク)

ちょっとドキッとしました(滝汗)。フカサクもきっとそうでしょう。フカサクはこの「大丈夫」を自分に対するナルトの拒絶?とも考えただろうし、僕らは僕らで、カカシの事を考えた…考えましたよね。思いっ切り違う場所のお話で、ナルトがカカシの大ピンチなんか知らない筈なのに、思わず耳を疑いたい気持ちになりましたよね。蟲の知らせと言うヤツか…。

「"暁"はオレを狙ってるんだろ?
オレを探しに木ノ葉に来るんじゃないかと
思ってさ…」(ナルト)

「……アホか!」(フカサク)

「木ノ葉の里には優秀な忍がたくさんおるんじゃ!
今は余計な事は考えずやる事をやるんじゃ!
何かありゃ連絡蛙が知らせてくれるんじゃしな」(フカサク)

エーッと、これが僕も感じる木ノ葉隠れに対する小規模の強襲作戦の是非とも言えます。ま、これが奇襲だ!ゲリラ戦だ!っちゅう意見もあるかと思いますが、木ノ葉だって行動は小隊単位(4名~8名程度)ですから、立派なゲリラです(笑)。そもそも小隊規模で行う戦闘は概ねゲリラ戦の様式に落ち着くと思います。世界観として大規模な破壊兵器(修羅道は除外)もない筈ですから。

それをフカサクも指摘してて、木ノ葉の忍の力量を考えれば、ゲリラ的な攻撃であれ大規模な宣戦布告であれ、容易には踏み切れない…との判断が常識的にあるわけで、それを無視してしまえるペインの存在ってのが、忍界にとっては大きな驚きなんだと言えます。おまけに高周波チャクラの受信による無制限の活動が許容されるとなれば、時間さえ掛ければ世界征服も可能です。

それに効率云々であれば、何年にも渡り尾獣を集めるくらいの猶予があるのが説明ができないです。これくらいのペースで木ノ葉を蹂躙できるならものの数ヶ月もあれば世界征服も可能でしょうに…。でも、それを行わず尾獣=禁術兵器に固執する辺りにペインの弱みがあると見ました。そろそろ、厚化粧(小南じゃないからね…笑)が綻び始めるんじゃないかとも思います。

連絡蛙に突っ込ませてもらうと、仕事で大切なのは「報告・連絡・相談」の「ほうれんそう(報・連・相)」で、中でも「連絡」って大事で、しかもこれには二種類あります。一つは結果の報告なんだけど、忘れられがちなのが「中間報告」。今、どうなってる…って適時な報告が意外に大切なのです。しかし、フカサクは連絡蛙と定時連絡の取り決めをしてなかったようです。これは指揮者としては良くない。

「……」<ニコ…>(ナルト)

「よっしゃ!
じゃ融合てのやってみるってばよ!!」(ナルト)

すっごいのどかで平和な妙木山に、フカサクはまだしもナルトがめっちゃ馴染んでいます。このまま、ナルトがホントの「仙人」になっちゃうくらい長期に渡って「放置プレイ」が続かないか?ホントにフカサクとシマの子供(孫)にでもなって静かに余生を送ったりして…連絡蛙遅いな~なんて、何年も待ってないか?…と、マジで心配になっているケルベロスです(笑)。



カカシの大ピンチなんか一向にお構いなしの妙木山から、瓦礫の山の木ノ葉隠れへ。場面は勿論…カカシVSペインへ。瓦礫を覆う土煙。破れた"暁"のマント…。頭から出血するものの存命のカカシ。ここまで見ればカカシが勝利!?なんて思ったんですが、形勢はまるで逆。カカシは瓦礫に首まで埋まってて、それを高みから天道が見下ろしている構図です。これがホントならめっちゃヤバい状況です。

<ハァ><ハァ>(カカシ)

「…動けないフリではなさそうだな」(天道)

(遅かったか…)(カカシ)

チョウジやチョウザは既にぶっ倒れて活動できない…もしかしたら死んでるかも知れません。その他の増援要員も全て倒れ沈黙しています。おまいらもう少し頑張れよ…なんて、血も涙も無い事を言ってしまいそうになるのをグッと堪えて(←しっかり言ってるし…)、それでもカカシが(遅かったか…)と悔やむ中に、僕はカカシの戦意を見いだしています。それが何なのかは先に提示した通りです。

影分身でないことは分かっている
…確実に死んでもらう…終わりだ」(天道)

(念には念だ…
うかつには近づくまい)(天道)

そう言って天道は神羅天征で<グラ><グラ><ギギッ>っと、瓦礫から五寸釘を抜き出します。「引力と斥力」ってザックリ言うと「重力」だから、力学的には空間の歪曲と考えられます。つまり、物を動かす念動力のようなサイキック(超能力)じゃなくて、空間に干渉できる忍術と考えられます。この場合も理論的には自分と釘の間の空間をねじ曲げ見かけ上、釘を手元に引き寄せた。

これと同じ理屈で行う吹き飛ばし(斥力)と吸い寄せ(引力)が神羅天征であり、それが空間支配の一種であるなら、通常空間で物理的に運用される全ての忍術や体術は天道の任意で排除される…と言う事になります。欠点と言えばインターバルだけなんだけど、先にも少し明かしたように、天道(を含むペイン達)ってあまりセンシティブじゃないんですね。

これは「死」に対する恐怖心が無い為じゃないかと思います。或いは、ラジコンヤロー故の不備…皮膚感覚の欠如?ま、何らかの事情でペインはその情報を眼や耳などの受容器官に頼っています。勘もあまり使っていないようです。生身の忍が付け込むとしたらソコかな。それに何故かペインが幻術にハマった描写もあったので、幻術系の攻撃も有効かも知れません。

<パシィ>(天道)

「痛みを知れ」<スッ>(天道)

…この距離なら
外しようがないか…」(カカシ)

天道の能面の仏頂面も見飽きました(笑)。「痛み」だったら、カカシなんて天道なんかより一杯知ってるんだから、もう許してあげてーッ!!全く、自分だけが辛いと思ってるマジキチ相手に何でカカシを持ってかれなきゃならないんだ!!もし、カカシに何かあったら只じゃおかんぞ!!しかも、釘なんかで…。それって、余りにもやっつけ過ぎだろッ。君には敬意と言う物が無いのか!!

しかし、諦めムードのカカシが何とも受け入れ難いです。やっぱ、木ノ葉の忍は「最後まで諦めない」のが信条の筈です。しかも、土遁が得意なカカシが埋まったままっちゅうのも何とも解せません。瓦礫に挟まれて印が結べないからか?でもやっぱ(遅かったか……)ってのが意味深に響きます。確かに「何か」をしようとしてたって事だから…。その含みに希望を感じたいです。

<ヒュ…>(天道)

ね、ねっ…何でシルエット???!!!何でちゃんと描いてくれんとですか!!こんなんで来週の月曜日まで待てと言うとですか?!それに最後の煽りとか次週の予告とか、余りにもセンスが…。この一部始終がカカシの幻術(月読/転写封印・月読?)が生み出した幻で、瓦礫に首まで埋まってるのが実は天道で、釘を撃たれたのもホントは天道で、天道が「痛ッ!!何でッ!!」て…って、そう言うオチでもヨカですから。

「そんな、キャラの生き死にくらい…
いい加減、受け入れなさいよ…」
…なんて言われたりもしますが……

しょうがないじゃない…カカシが好きなんだもん…(笑)。

カカシは殺すな同盟




  
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第423話「天道の能力!!」(前編)

  
「大丈夫か?カカシ」(チョウザ)

「どうにか」(カカシ)

(トラップ影分身…
あの時すでに…)(天道)

カカシが雷遁影分身を作ったのは天道を土遁・土流壁で追い込んで雷切を食らわそうとした時に、天道が吹っ飛ばした直後みたいです。修羅道の描写と比較して天道は思考が明確に表されています。これは天道本人に思考能力、つまり「心」(=脳の機能)と考えて良いんだろうか?それとも、天道を操作する「本物」の思考が天道経由で表現されてるだけ?

この分別はかなり重要。と言うのは「高周波チャクラ」の発生源の特定に繋がる考察だからです。もっとも、システムの信頼性を重視するなら、指令系統とエネルギーの補給系統が分離してて、それらが別々にある可能性が寧ろ高いです。端的には天道が指令系統の中枢で、エネルギーの補給系統が雨隠れの里に在る…と考えるアイデアもあると思われます。

ペイン六道の個々にも反応の違いや些細な感情の機微みたいなものは、微量ですが感じられる時もあり、それを個性と考えれば、その個性を生み出す「心」が六道のそれぞれに備わっている…と考える事も可能で、この場合、修羅道のイッチャッタ感じは武器化による極端な肉体改造や生来の無感情な性格によるものと考えられます。

(相手の能力が何なのかを
判断するまで
変わり身と影分身を使う
カカシの常套手段
…前に組んだ時と変わってねーな
相変わらず巧みなやり方だ)(チョウザ)

(だとすると…)「チャクラ量は大丈夫か?」(チョウザ)

チョウザはカカシと組んだ経験があるようですね。カカシの大方のスペックも理解しているようです。やはり、通常の忍の戦闘においては「チャクラ残量」が非常に重要で、それを意識しつつ作戦を組み立てるのが常套なのでしょう。経験豊富なチョウザは先ずそれを確認している。それに対してペインは全くと言って良い程、頓着がない。これは忍の定石を逸脱していると言えるでしょう。

ここで問題なのは、高々、六体(もう六人なんて言ってやんない!!)の忍が白昼堂々押し入って、おまけに揺動班は三体のみが暴れてるだけで、木ノ葉隠れの里と言う巨大組織を揺るがしていると言う事実です。この暴挙がまかり通るならば「忍」と言う軍事力そのものが無力と評価されても仕方ないです。ペインに敗北なんかしたら、忍の存在そのものが危うくなります。

逆に、ここでペインが良いように木ノ葉を蹂躙して好き放題で凱旋して行けるような状況なら、ペインが世界を総べれば良い訳で、ワザワザ、尾獣集めをして、「禁術兵器」を作る必要も無い。九尾を捜索する木ノ葉での行いそのものが否定される事になります。つまり、冷静に考えると木ノ葉がペインに負ける事は理論的には起こり得ない訳です。つまり、それは木ノ葉の「機能不全」です。

例えば、自来也が命懸けで収集した情報が周知徹底されていないし、有事にも関わらず個別の動きが多過ぎる…余りにも脆弱な指揮系統が浮き彫りになったり、ダンゾウは連絡蛙を殺したし…。木ノ葉は決して一枚岩でなく、派閥抗争なのどに起因する内部に軋轢(あつれき)を抱え、正常な能力を発揮できないと考えるのが自然だと、僕は思います。だから、ペインが強過ぎる訳ではない。

「もう雷遁影分身使っちゃったんで
チャクラを半分以上持ってかれてます
これほどの相手に長期戦はキツイ
ってのが正直なところです」(カカシ)

「…ですが奴の能力
少しだけ見抜けました」(カカシ)

やはり、天道が警戒するようにカカシに能力の見せ過ぎは禁物です。先週の描写でも、カカシを吸引する天道はチョウジチョウザの部分倍化の術による攻撃をはじき飛ばさずに、横っ飛びして躱しています。あの描写は非常に大きいと思いました。そしてカカシもそれを見ている。カカシには確信めいた仮説が既に在るようです。しかし、考えるスキを天道が許容しません。今度は天道が仕掛けます。

<ザッ>(天道)

「父ちゃん、来たよ!!」(チョウジ)

<スッ>(チョウザ&カカシ)

<グッ>(秋道の忍)

<シュカ>(クサリガマ使い)

<バッ>(ホッペに「陰」のタトゥー)

<ボン>(ノコギリ手裏剣使い)

<ドドドド>

秋道小隊の一斉攻撃が天道を迎え撃ちます。秋道一族と思われる「食」のアーマーを着用する忍は部分倍化の打撃。木ノ葉ベストの忍は折り畳み式のクサリガマの投てき。左のカットの忍は三日月型のノコギリ手裏剣(ブーメラン)を投てきしようとしてて、次のカットで、以上の三種類の攻撃は特定できそうです。クナイが三列で飛んで来るのはチョウジの攻撃のようです。

左のホッペに「陰」の木ノ葉ベストは印を結んで口腔を膨らましているのは、残る十字手裏剣の連弾…手裏剣分身の術?かなと思います。ホッペをワザワザ膨らましているので、もしかしたら風遁系の術者で、風のチャクラの形態変化を利用した遠距離攻撃かもしれません。普通の相手の攻撃には有効かも知れませんが、相手が相手。しかもこの場合は一斉攻撃そのものが失敗だったかも…。

「神羅天征」(天道)

<ドッ>

案の定、天道は例の吹き飛ばしで攻撃を一蹴。ちなみに天道の件の術名は「神羅天征」(しんらてんせい)と呼称するようですね。その勢いで周囲を簡単に制圧してしまいます。しかし、これではこれまでのカカシのこれまでの調査そのものを無視してる事になってしまいます。いくら暇がないとは言え、こうも無策に敵の懐に飛び込んで行くものか?と不信感すら抱いてしまいます。

敵の能力が解らないまま不用意に飛び込んで行かないカカシをチョウザは賞賛すらしていたのに、他の忍はそれをあまり意識していない様子。しかも、一斉攻撃したまでは良いとして、一撃離脱して様子を見れば良いものを、むざむざ天道の間合いにジッとしているなんて、忍じゃない僕にだって不思議なくらい「良い人」に見えてしまいます。それとも皆、影分身なのか?(笑)

「えい!」<シュ>(チョウジ)

<カッカッカッ><サッ>(天道)

「!」(…アレは…!)(カカシ)

神羅天征の発動後、天道はチョウジのクナイの投てきを体捌きで躱しました。この反応は修羅道がやられた部分倍化の一撃の時と同じです。カカシはここに食い付きます。そしてカカシの中の仮説は検証されたのか、<スッ><シュッ><キン><ボシュ>と機敏に煙玉を天道にお見舞いして煙幕を張ります。カカシが一斉攻撃に加わらなかったのはこの見極めの為でしょう。

<ブオオ>

「何をしたんだ奴は?」(チョウザ)

「全ての攻撃をはじいたんです」(カカシ)

普通はこんな風に、修羅道を粉砕した時点で一度間合いを切るか、足止め処理を施して後退しながらでも、情報交換や作戦会議を行う機転があって然るべきでしょう。それを無策に力押しをして敵の術にハマるなんてのは、忍然とはしていないように思えます。それは丁度、木ノ葉の現状と同じで、暗部やそれに比肩する精鋭部隊が意図的に出ていない?と、疑念すら抱いてしまいます。

「奴の術は己を中心に物質を引き寄せたり
突き放したりするもののようです
言わば引力と斥力のようなものかと…
ただし連続ではその術も使用できないようです
次の術を発動するまでに少しの間
インターバルがあるのは確か」(カカシ)

天道の能力も忍術として説明されるべきだと、僕は考えていました。カカシが「引力と斥力」と言う言葉で整然と説明しているので、チャクラが離れた物体に対して働きかける現象が忍術にも存在すると考えて良いと思います。個人的にはカカシの言う「引力と斥力」が具体的にどんな状態の「力」に当たるかについての言及が欲しかった所ですが、状況が状況なだけに…割愛…と言う事で…(滝汗)。

カカシが着目したのが神羅天征の発動のインターバル。一度、発動すると次の発動までにタイムラグがあるようで、それが時たま体捌きや横っ飛びで攻撃を躱す様からバレました。餓鬼道の封術吸印と似たようなチャクラの回転と似た理屈で、チャクラにも慣性があって、「静→動」や「動→静」の切り替えに時間が必要な制限みたいなものがあるのかも知れません。

それはチャクラの特性に精通した忍であれば納得できる現象であり、ここでカカシが説明する神羅天征の術の解釈にチョウザが異議を唱えない描写は、この不可思議を忍術と認定する描写であると、ナル×ジャンでは受け入れようと思います。あんまり「何でもアリ」は、僕だって嫌なんだけど、相手が相手だけに(←ま、またコレかよッ!!)ここは何卒、ご容赦の程をば…(汗)。

ここで、もう少し打ち合わせが早ければ、先の秋道小隊の一斉攻撃を、五月雨式の波状攻撃とし、一撃離脱で複数回行っていれば被害最小で、上手くすれば天道を仕留められたかも知れないと気付きます。天道の術にはインターバルが短いながらもあるんだから、それを物量で衝けば突破口は見いだせる!!と、僕は考えます。頑張れよ!!木ノ葉ァ…(笑)。


「さっきの術で皆やられちゃったよ!
全部攻撃をはじかれるのに
どうやってやっつけるの?」(チョウジ)

術のインターバルも短いようだしな…
近付けんぞ」(チョウザ)

「しかし…
そこを狙うしかありませんね…
少し考えがあります…
協力して下さい」(カカシ)

しかし、秋道小隊…弱過ぎ…(汗)。無策な上に無謀。これって忍である以前に、状況判断とか甘過ぎじゃないでしょうか。一気呵成(いっきかせい)ってのもあるけど、それはある意味ギャンブルだし、ホントのプロって「賭け」よりも「確実性」を重視すると思うんだけど…。やはり、この状況…木ノ葉が意図的に第一線クラスを秘匿・温存してるとしか思えないです。

或いは狡猾に消耗戦に持ち込む為に「噛ませ犬的」な人員配置なのか?でも、それに「秋道一族」なんて使うかしら。それ以前に、何故、カカシがここに居る?ってことで、意図的に出し惜しみってのも薄い…か。それにしてもヤマトやサイの「根」に関係ありそうなややこしい人たちや、ネジやガイなどのカカシに関係ありそうな忍もまるで絡んで来ない…何か変じゃない↑(?)

で、カカシにはペインの「傾向と対策」が既にあるようで、これをチョウジ&チョウザと連係してこれから実施する模様です。実はカカシがこのエピソードの終盤ですっごいヤバい事になるんすけど、ここで一端ペンを置きます。連休でちょっとタイトなスケジュールで動いております故、ご理解下さい。「カカシ考量編」(前半)はここまでで、明日は「カカシ激闘編」と言う事で。

前半で気になったのはやはり木ノ葉の予想外の「不甲斐なさ」。これを肯定するとペインの強襲自体が意味を失ってしまうので、何らかの理由が存在すると思いたい所です。自来也の情報を木ノ葉がしっかりと分析しているなら、ある程度の対処を施していて良い筈なんです。もしかしたら、今、姿が見えない人員が水面下で動いてるのか?その辺を後半で考えます。

取り敢えず、天道の能力の分析。それと仄かですが弱点らしい部分も知れました。これをカカシがどう利用するのか?そこがポイントなんですが、カカシの作戦はうまくハマるんでしょうか?ま…、カカシの事は心配しないでも、カカシのマスク…まだ解れてませんよね。木ノ葉ベストだったまだしっかりと着用してますよね。これって「大丈夫」のサインなんですよ!!

別れ際に「ブレーキランプ、5回点滅」
それは「ダ・イ・ジョ・ウ・ブ」のサイン…

やっぱり、『NARUTO -ナルト-』の世界観として「お約束」ってのが、描写として存在します。それは作中における事実と言えます。俗に言う「死亡フラグ」って奴なんですが…。カカシの場合は「マスク切れ」の筈(その次が「木ノ葉ベスト脱ぎ」か?)。角都ん時に既出で、唇が見えそうになるのがヤバヤバのサインです。それが今回は全くないです。

だから…カカシは死なない!!

正直、すっごく心配だけど(一応)安心して大丈夫!!と、ナル×ジャン的には豪語致します。それにこの世界的な不景気に読者を減らすような自殺行為を誰がやらかしましょうか!!カカシにもしもの事があったら…って思ってる人は予想以上に多いです。これを見逃すようじゃ駄目だし、それを見逃すようならここまでの作品は積み上げられんですよ。

「間に合え!!」

後半でやるんだけど、カカシはそう念じてます。これにはいろんな含みがあります。「含み」ってのは「希望」です。忍は「裏の裏」を読めですから、読者は「裏の裏の裏」を読みましょう。カカシ周辺の描写に「死の予兆」は全く見受けられず。状況は非常に真っ黒ですが、希望を捨てないように!!カカシは大切な人だから!!皆でお祈りしましょう!!「後編」に続く……。

カカシは殺すな同盟



  
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ナル×ジャン業務連絡(081101)

  
皆さんこんんちは!ナル×ジャンのケルベロスです。
全てのアクセス、拍手、メッセージに心より感謝致します。
『NARUTO -ナルト-』と言う素晴らしくも愛すべき作品に、
こうして皆さんと同じ時期に出逢え、ハマれた事を幸せに思います。
「不惜身命」の所存です。今後ともよろしくお願い致します。

さっき、関東地方に今年最初の「木枯らし一号」が吹いたそうです。
「秋深し」から、案外早く「冬将軍」が近付いてるようですね。
カレンダーも残すところ、あと二枚。早い!!早過ぎる!!
お盆が過ぎた辺りからターボがかかったように加速感を感じてしまう。
でも、今日は良いお天気ですね(さて、洗濯、洗濯…笑)。


エーッと、「今週号」を早々、拝見しました。

心の準備が出来てなくて…。ちょっと困りました。
描写中から何とか「希望」を見いだしたくて…。
ちょっとお時間を…。足掻きますんで…。

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