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「うちは虐殺」(終末の谷の決闘…第六撃)

 
あの夜
奴(イタチ)がうちは一族を
皆殺しにしたのは事実だ
そして木ノ葉を抜けた
そしてそうすることが
木ノ葉から下された任務だった」(マダラ)

あの夜…うちは虐殺は木ノ葉隠れからイタチに下された「任務」だった…(第43巻/161-162頁)。これはマダラがサスケに例の「儀式」で告げた内容であり、サスケの万華鏡写輪眼の開眼を第一義にしたプロパガンダであると、僕は考えていまして、未だに「うちは虐殺」の主犯はマダラ(トビ)であったと思っています。何週にも渡って繰り広げられた「儀式」におけるマダラ(トビ)の独演会(長台詞が多い)だった訳ですが…実はそこでちょっとした綻びがありまして…。

「イタチは
オレ(マダラ)に接触を求め
ある条件を出してきた
うちは一族への
復讐を手引きする代わりに…
里側へは手を出すな
というものだ
同胞をこの手にかける
手伝いをすると…」(マダラ)

マダラ(トビ)は勢い余ったのか…(第43巻/197頁)サスケに「うちは虐殺」におけるマダラ(トビ)の配分がどれ程のものか…寧ろマダラ(トビ)が主導的で…「同胞をこの手にかけるをかける手伝い」をイタチがした事や、「うちは一族への復讐を手引き」をイタチがした事を明かしています。マダラ(トビ)が言う「この手」の「この」とはマダラ(トビ)の手。つまり、これは「うちは虐殺」の実行犯としての告白だったんじゃなかと、僕は考えます。

イタチさんは無実だ!

マダラ(トビ)の執り行った「儀式」は全てがホントの事ではなく、サスケに関する期待において、マダラ(トビ)にはマダラ(トビ)の…イタチにはイタチの…思惑が影響しているので、マダラ(トビ)は自分の思惑に沿ったサスケの誘因が必要ですから、脚色や捏造が混入していたのだと思います。それがマダラ(トビ)とイタチの証言の差異を生み出し、その比較から「真実」が明かされて行く筈なんですが…。

「イタチの真実を知る者は
木ノ葉のダンゾウ三代目火影
そして相談役の二人
ホムラコハルの四人だけだった
三代目が死に…
今それを知るのは
年寄りばかり三人…
奴らは三人はこれから先も
絶対にあの忌まわしい事実を
口外しないだろう…
イタチの真実は永久に闇へと消える
そしてイタチもそれを望んでいた」(マダラ)

イタチの「真実」と一口に言っても(第43巻/154頁)、実はいろいろとありまして、マダラ(トビ)は意識してかどうかが明確ではないんですが、すっごく微妙な要素が混ざり合っています。その中から、サスケに対しては「うちは虐殺」における「真実」として提供していまして、それもかなり歪曲した形で提示しているのは、先にも述べた通りです(笑)。確かに、「うちは虐殺」とは里の上層部からの命令とするならイタチの行動にはリニアですがね。

その命令をイタチなりに遂行する為の方便として、マダラ(トビ)の取り込みがあった…。それをマダラ(トビ)も抑え切れずに漏らしてしまった…。このマダラ(トビ)のおっちょこちょいっぷりには、「純悪」でない一生懸命さと言いますか、マダラ(トビ)なりの正義が存在する…温もりを感じています。そもそも、「善悪」と言う言葉が、『NARUTO -ナルト-』では機能していないのだし、下から光が当たるから「悪」に見えてしまうだけで…(笑)。

ちょっとお話があらぬ方向に行ってしまいましたが…(汗)、イタチもマダラ(トビ)を利用していた訳で、壮絶な心理戦と知略が渦巻いていたように思います。マダラ(トビ)はその鬩ぎあいに一方的に勝利したかのように「イタチのことなら何でも知っている」(第43巻/148頁)なんて言ってしまうんですが、ホントのところはどうなんでしょう。ここはマダラ(トビ)の赤ペングリグリの鉄板さ加減に、大穴でイタチの「大外一気」にも期待しちゃうところです(笑)。

で…「真実」の混入についてですが、それが混濁したシーンがあったので、ついでに紹介しておきます。このお話の本題とはちょっとズレてて、ちょっとアレなんですが、一口に「真実」と言っても、マダラ(トビ)はそれを使い分けるので、「うちは一族」の本質を言う「真実」とは別の「真実」も、マダラ(トビ)は隠し持っている…それを知れば自然と「真実」も見えて来ると思いまして…。

「イタチも死んだ―
目の上の瘤はもうない
"木ノ葉に手を出さない"
という条件もこれで白紙だ」(マダラ)

「ずいぶん待ったね…」(ゼツ)

「計画通りに進めるためだ
…これでいい
イタチはやはり
サスケに保険をかけていた
"天照"だ」(マダラ)

イタチのヤツ
自分の真相を知られてるとは
思ってもなかったんだろう…
何でそこまで…?」(ゼツ)

真相うんぬんは抜きにしても
オレがサスケを仲間に引き入れることを
危惧していたんだろう」(マダラ)

「儀式」の後、マダラ(トビ)がゼツと黄昏れるシーンで(第44巻/40-41頁)、ゼツが「真相」と言うのに対して、マダラ(トビ)が「真相うんぬん」と濁してるところに僕は注目しています。この場合、ゼツの言う「真相」とは「うちは虐殺」の真相であり、イタチが任務を遂行した…と言う部分に当たると思います。しかし、イタチはサスケに恨まれようが、汚名を被ろうが、そんな頓着がないからこその「滅私」であった事を思い出せば、それはイタチの心配には当たらない事に気付くと思います。

つまり、イタチは「うちは虐殺」の真相がサスケに伝わる事を恐れていたんではないと、僕は考えていると言う事です。そして、この雰囲気から、マダラ(トビ)が濁した「真相うんぬん」に関してゼツは知り得ない…。そして、マダラ(トビ)がこんな風に「真相」を濁すのには、些かの善良さを感じてしまいます。つまり、マダラ(トビ)がイタチに対して示す敬意だったんじゃないかと…僕には思えてならん訳です。マダラ(トビ)は盟友であろうゼツにも明かさないイタチの「真相」を握っているのです。

イタチとサスケは血縁関係にない…。

イタチが恐れたのはマダラ(トビ)がそれをサスケに伝える事でしょう。四歳で戦場を彷徨い、木ノ葉隠れの上層部からスパイとしてうちは一族に送り込まれたイタチに、サスケとの血縁関係を、僕は見出す事が出来ません。なので、これは私見でありますが、マダラ(トビ)がサスケにこの「真相」を敢えて伝えなかったのだとしたら、泣かせるお話だと思います。そして、この「真相(うんぬん)」が、フガクの「さすがオレの子だ」の本質なのだと思います。

詳しくは「虐殺前夜」の全編…特に「DEKOTON」にて認(したた)めております。御用とお急ぎで無い方は味わって行って下さいな。何故、フガクがイタチを「さすがオレの子だ」とあからさまに言い、サスケにはそれを我慢(桟橋の豪火球修行で漏らしてしまった…)していたのか?そこに、イタチを養子として受け入れたフガクの想いが横たわっていて、それに対するイタチの返礼がサスケへのデコトンだった…とするのが、偏った僕の持論であります(笑)。

ま…それとこれとはお話が違うと言う事で、一つ…です(笑)。イタチとマダラ(トビ)はお互いを利用されーの、利用しーのをやり合いながら、あの忌まわしき「うちは虐殺」を遂行した訳で、どううちかと言うとマダラ(トビ)が主導した私怨に塗れた殺生だったのかな…と、僕は考えています。そして、それすら利用したのが木ノ葉の上層部だった…と。そして、そこに柱間が立ち上げた木ノ葉隠れの意向が大きく関係していた筈です。

また、「うちは虐殺」は非常にいたたまれない惨劇ではありますが、それを余儀なくする理由もあったと言う事です。そして、それは"尾獣"との関係性を踏まえた上で論じられるべきでしょう。それこそ「うちは一族」の本質…写輪眼の本当の意味に深く関わると、僕は考えています。また、イタチがサスケに言い残した「うちはの高み」とは何だったのか?それらを説明しなければならない時期に差し掛かって来た事を感じています。

九尾を手懐け
コントロールすることが出来るのは
うちはの瞳力だけだ…
木ノ葉の上役たち(ダンゾウ・ホムラ・コハル)は
あの事件(九尾事件)をうちはの何者かによる
仕業ではないかと勘ぐった
あれは自然発生的
いわば天災
うちはは関係していない
だがあらぬ疑いをかけられた
うちはが主権を狙って
反逆を起こそうとしたのでは
ないか…と」(マダラ)

マダラ(トビ)がホントに九尾事件と無関係であるならば(第43巻/185頁)、「ミナトは何か重大な事実を知っていて…」(第41巻/20頁)と自来也が考えるように、何らかの方法でナルトの誕生日(出産)にミナトが仕掛けた鹵獲(ろかく)戦だった…とも考えられます(九尾事件・終末⑤参照)。そして、その木ノ葉隠れの里を襲った未曾有の惨事を木ノ葉隠れの上層部は巧みに利用し、「うちは一族」を駆逐して行く政治力を発揮して行くのです。

木ノ葉隠れの上層部(三代目も反対意見を持つものの抗し切れなかった…つまり、うちは一族の駆逐には理論的な正当性が存在していると言う事です)が、そこまで執拗に「うちは一族」を追いやろうとしたところに、僕は写輪眼の本性が隠されているのだと思います。そして、その行動をイタチが受け入れた部分にも同様に注目しています。そして、それこそがイタチがサスケに伝えた「うちはの本当の高み」に相当するであろうとも…(黒汗)。

「十六年前―
九尾が木の葉を襲った事件は
もちろんマダラが起したものだ
それも四代目によって
阻止されてしまった
つまり…今のマダラは負け犬だ…
うちはの本当の高みを手にするのは
奴じゃない」(イタチ)

これはイタチがサスケに告げた九尾事件の概要ですが(第42巻/127頁)、マダラ(トビ)の情報とかけ離れた部分でもあります。マダラ(トビ)は自然災害だと言い、イタチはマダラの犯行と言う…この決定的な相違はどちらかが嘘を付いている事になります(一応、二人共憶測…の可能性もあるけど、それは不真面目過ぎるので却下です…笑)。つまり、どっちかが「真実」って事です。そして、どちらかが「嘘」をついてる…そこにうちは=写輪眼の謎解きの大切な「鍵」がありそうです。

「うちは一族全員の抹殺
その時のイタチの心情
どのようなものだったか…
それは想像を絶する
イタチは恐るべき選択
迫られることになった
同胞を手にかけるなど
有り得ぬ返答だったはずだ
だがうちはほどの忍が
内戦を起こせば
木ノ葉隠れの里も火の国も
大きく揺らぐ
それを機に他国が必ず
攻め込んでくる
第四次忍界大戦の引き金にも
なりかねない事態になる
うちは一族の利己的な思想
忍の世界とは無関係な者たちを含め
また多くの人間が死ぬ
お前がイタチならどうした?
そしてイタチは決めたのだ
己の手で一族の歴史に
幕を下ろすことを
うちはを憎しみ裏切ったのではない…
仕方なかったのだ
里の興りからの差別…
そして確執のツケ
それをたった一人で
背負い込み己を犠牲にした
イタチの決断を責めることは
誰にも出来まい」(マダラ)

マダラ(トビ)がサスケの「儀式」で、イタチが「うちは虐殺」を遂行するに到る経緯…葛藤を説明しています(第43巻/194-196頁)。もしこれでマダラ(トビ)が虐殺の主犯だったら、面の皮が厚い…って言うか、だから、あんな変なお面してるのかね(笑)。どっちにしても、この証言でも浸食されないのは、イタチ自身が「うちは虐殺」を受け入れていたと言う「事実」です。

「里の安定を第一に考え
平和の為に働く…
そういう男だった」(マダラ)

僅か4歳で戦場と言う地獄を彷徨ってイタチ(第43巻/193頁)。その経験がイタチを形作った…。何故、イタチが僅か4歳(幼児ですよ、幼児!!)で戦場を彷徨わねばならなかったのか?その事情は未だ知れませんが、そこで触れた「死」がイタチのトラウマとなり、一族のしがらみよりも平和を優先して考える思考パターンを形成したとして、それが「うちは虐殺」を容認し、その遂行に関与したと言う事は、うちは一族が平和の障害になる存在だった事を意味します。

これもマダラ(トビ)の証言を土台にした考えなので、嘘だったなら一巻の終わりなんですが(笑)、どう見てもイタチの態度や行動からは後ろめたさは感じません。ましてや、狂信的でちょっとイッちゃったテロリスト然ともしていなかったので、うちは虐殺をイタチが熟考し、その遂行も止むなし…と判断したと考えて良いと思います。って事は、この部分のマダラ(トビ)の発言は真実って事だ。しっかし…沢山のホントに微量の嘘。これが一番見破り難い嘘の隠し方なんだな…。

任務だった…
一族を殺した犯罪者として
汚名を背負ったまま
抜け忍になること…
その全てが任務だった
そしてイタチはその任務を全うした
ただ一点の失敗を除いてはな
弟だけは…殺せなかった
その後イタチはお前を
ダンゾウや上層部から守ってくれるよう
三代目火影嘆願し
ダンゾウを脅して里を抜けた
もしサスケに手を出せば
里の情報全てを非同盟諸国に
漏洩すると言ってな
お前の事が何より心配だったのだ
だがお前に本当の思いは言えなかった
だからああ言うしかなかった」(マダラ)

「うそだ
こんなの兄さんじゃない」(サスケ)

「お前の望む様な
兄を演じ続けてきたのは…
お前に"器"を確かめる為だ…
お前はオレの器を
確かめる為の相手になる
そういう可能性を秘めている
お前はオレを
うとましく思い憎んでいた
このオレを超えることを
望み続けていた
だからこそ生かしてやる
…オレの為に
…愚かなる弟よ……
このオレを殺したくば
恨め!憎め!
そして
みにくく生きのびるがいい……
逃げて…逃げて…
生にしがみつくがいい
そしていつか
オレと同じ"眼"を持って
オレの前に来い」(イタチ)

「自分への復讐
お前に目的として与え
お前を強くする事を願った
うちはは木ノ葉隠れの里の
誇り高き一族だと…
お前には
そう信じさせておきたかった
お前に本当の事
決して知られぬよう…
火影に願い
里に抜けた時より
お前と戦い死ぬことを
心に決めていたのだ
その時お前に
新しい力を与えるため…」(マダラ)

「これがイタチの真実だ」(マダラ)

イタチが「うちは虐殺」に関与していて(第43巻/198-204頁)、その実行犯とされる事に関してイタチは言い訳めいた事を残していません。寧ろ、それを理由に自分を恨む事をサスケに勧めています。もし、こうでもしなければ、全てを失ったサスケが生きる意味すら失ってしまうのが怖かったからでしょう。イタチはスープを音を立てて啜るように、サスケにワザと嫌われようとしていたのです。自分を殺す事。それを目標にしてでもサスケが生きる意味を見出す事を願ったのです。

結果、サスケはその狙い通りに歪み、大蛇丸と言う闇に落ちてしまった…。きっとそれも含めたイタチのシナリオだったのだと思います。うちは一族…写輪眼の宿命にイタチは終止符を打つと言いながら、サスケは残してしまった。それをマダラ(トビ)はイタチの「失敗」としていますが、もしもそれすらイタチのシナリオの上に在るファクターとするならば、イタチはサスケにマダラ(トビ)の考えも及ばない期待を抱いている事になります。

そして、それがイタチが「うちは虐殺」を遂行した上で、尚も残した将来に対する希望だったんじゃないか?と、僕には思えてなりません。現実問題として、イタチはうちは一族の幕を自分の手で下ろすことを選択した訳で、そこにうちは一族…写輪眼が持つ禁忌が潜んでいたと思われ、それをしても尚、サスケと言う写輪眼を残し、それに万華鏡写輪眼を与え、更にイタチの眼を移植する事で得られる真・万華鏡写輪眼を残した意味は果てしなく大きいです。

イタチが一族を抹殺し、葬らねばならなかた…写輪眼って、一体なんだったんでしょうか?例えば霧隠れでは血継限界は忌み嫌われ迫害されましたが、木ノ葉隠れではそんな傾向はなく、寧ろ秘伝忍術や血継限界を守る一族、一家の集合体が木ノ葉隠れとも言え、木ノ葉の大きな戦力になっている現実があります。その中で何故、写輪眼だけが駆逐されなければならなかったのか?意外ですが、その糸口が雷の国・雲隠れの雷影が提示されています…。

「ユギトだけでなくビーまでも
ビーがやられるなど信じられん!」(雷影)

「ジェイからの連絡トカゲが
先ほどから何匹か送られてきています
敵の居場所が分かり次第四小隊を送りこみ
キラービー様を救出し敵を殲滅します」(秘書)

「弟をさらったのは
あの木ノ葉隠れのうちはの者だと聞いたが!
なぜうちはの者が"暁"におる!?」(雷影)

「うちはサスケ…
もう随分と前に木ノ葉の抜け忍
なっていたようです」(秘書)

「木ノ葉の火影は
なぜさっさと抜け忍を始末しない!?
日向の件では
あれだけ強(したた)かだった里が!」

第417話「雷影、動く!!」で、キラビのお兄ちゃんの雷影が怒り狂っていました(笑)。かなりのブラコン…弟想いのお兄ちゃんのようで、しかも濃ゆいキャラで圧倒されてしまいましたが、雲隠れでは"人柱力"の管理や行き届いていて、木ノ葉でナルトが虐げられた環境にあったのとは大違いで、隠れ里内の重要な戦力としていました。また、ユギトは飛車角コンビに圧倒されたものの尾獣化のコントロールは任意で、相当な"人柱力"のノウハウがある事が窺えました。

そして、キラビに至ってはそれこそ無茶苦茶な強さがあり、それでいて力に溺れない冷静さ…コントローラブルで信頼性が高く、"人柱力"が充分な実用域にある事が提示されました。雷影は心配していましたが、キラビは実は殺られた訳ではなくて、"鷹"を煙に巻く余裕があったために、ついでにブラコンの雷影まで煙に巻いてキラビが雲隠れから脱出してしまったおまけ付き(笑)。また、八尾とキラビのツーカーな関係には"人柱力"の完成形とすら感じたくらいです。

「雲(隠れ)側の要求
白眼の血継限界を持つ日向宗家…
つまりヒアシ様の死体を渡せ
というものだった
そして木ノ葉はその条件を飲んだ」(ネジ)

中忍試験のナルトVSネジの後、日向宗家・ヒアシがネジに謝罪するシーンは泣けました…(第12巻/63頁)。雷影が騒ぎ立てる「日向の件」とは…ヒナタを誘拐しようとした雲隠れの忍頭をヒアシが殺してしまい、それに因縁を吹っかけられて、ヒアシの弟・ヒザシが影武者として命を絶たれ死体を雲隠れに差し出し、事を収めた…例の一件です。雲隠れが因縁を吹っかけたのは日向の血継限界、つまり白眼が欲しかった訳で、それを思い出す雷影は当時も在任していたと考えて良いでしょう。

「それから
サムイの小隊を呼べ!
うちはサスケを
こちらで始末する旨の書面を
持たせて木ノ葉へ向かわせる!
そいつの情報も出させろ!
さらに忍び五大国
五影首脳会談の段取りをつける!
"暁"は絶対に許さん!」(雷影)

第417話「雷影、動く!!」では、矢継ぎ早に雷影の指令が下ります。脳味噌筋肉かしら…と思える様な雷影ですが、意外にキリキリしてて切れ者のように感じました。って言うか、"暁"が相当嫌いみたいで…ユギトに続いてキラビまで連れて行かれたと思ってるもんだから、その気持ちも判りますが、それにしても初登場の第416話「ド根性忍伝」でも「"暁"は許さんぞ"暁"!!」<ガッ>(←机を叩き割った音)と、いきなり全開に怒り狂ってましたね(笑)。

"暁"が"尾獣"を集めている状況。その"暁"にうちはの家紋を背負う忍(=写輪眼)が居た事。それが雷影の琴線に触れたんじゃないかと思います。雲隠れは"人柱力"の里内の地位や対応などからして、"人柱力"の先進国であります。つまり、より"尾獣"の本質を知っている筈で、その知識が"尾獣"とリンクする事で発生する"写輪眼の危険性"に反応していた…と。ちょっとヒール(悪役)に見えてしまう雷影ですが、実は柱間の思想を継承しているとも考えられます。

つまり、「九尾事件」終末⑤で展開した"尾獣"のチャクラと写輪眼が合わさった危険性…「禁術兵器」への配慮が雷影にはあったんじゃないか?と言う事です。そして、雲隠れは二尾をユギトに、八尾をキラビに収め守っていた…。それが二人共、"暁"に拉致られたと(と思ってる)のだから心中穏やかじゃない訳だ…(笑)。雷影はマダラ(トビ)の写輪眼の存在は知らないようだったけど、うちは一族で写輪眼のサスケが来ちゃったもんだからスイッチ入っちゃったのかな…(笑)。

「うちは一族も
元をたどれば日向一族に
その源流があると言われている」(カカシ)

雲隠れの白眼に対する興味は、写輪眼…うちはに対する興味だったんじゃないか?と、僕は考えています。ここでカカシが言及するように白眼が写輪眼の"源流"(第9巻/117頁)である点に注目すれば、白眼に対する興味は相応に力を帯びると言えるでしょう。そして、その白眼を執拗に欲した雷影…。その真意が何処に在ったかが非常に重要であると言えます。それが雲隠れにおける"人柱力"の在り方と絡み合うと、ある種の"指向性"を帯びて来ます。そして「うちは虐殺」を受け入れたイタチの想いが、その象限に収束するのであれば、白眼→写輪眼の分岐に関する大きな「疑念」が浮上して来ます。

『写輪眼』とは、何者かが開発した『生物兵器』だった…!?

そもそも移植で発現する血継限界である写輪眼は存在そのものが特殊でした。しかも、カカシには有り得ない筈…あのイタチが総毛立たせて驚いた…「カカシさん…アナタまさか…」(第29巻/76頁)…の万華鏡写輪眼が備わっています。それに万華鏡写輪眼の開眼における「最も親しい友を殺す」とか、真・万華鏡写輪眼の開眼の「兄弟同士の眼球の奪い合い」などの禁忌の条件がある写輪眼が自然発生した上に、自然な営みで人口を維持出来る確率は極めて低いです。

サスケとイタチが殺り合った「うちはのアジト」の建物内に見られる傷跡からは日常的な仲間同士の殺し合いや、イタチの証言に拠れば数々の移植実験、移植マニュアルの存在の可能性(写輪眼移植時のオビトの示唆)などを考え合わせれば、木ノ葉隠れ内のうちは一族はかなりディチューンされた状態だったと推察されます。きっと、昔はもっともっとやんちゃな事をしてた一族だったのだと思います。

うちは一族が互いに殺し合い、力を求めなければならない宿命を背負う忌むべき一族であるならば、自然界においては自滅に向かうべき道理があり、それに反してある程度の勢力(写輪眼を有し、忍界における存在感を示すに足る人数)得て来た現実には、うちは一族が感知しない管理者の存在が必須だと感じます。もし、その管理者が存在するのであれば、それが白眼→写輪眼を創り上げたクリエーターと同一と見て良いでしょう。

そして、雷影の騒ぎ方が尋常ではなく、雲隠れの"尾獣"="人柱力"のノウハウを考え合わせれば、写輪眼="暁"に対する憎悪や危機感が非常にリニアです。しかも、イタチが「うちは虐殺」を受け入れた背景に写輪眼の忌むべき歴史や生い立ち、つまり誕生の経緯が織り込まれているのだとすれば、イタチが自らの手で「幕を下ろす」覚悟をした裏には、不完全な生物兵器としての写輪眼の存在があったのではないかと考えてしまいます。

勿論、木ノ葉の上層部…ダンゾウ、ホムラ、コハルの面々がその禁忌を恐れ、やや穏健にそれに関わろうとした三代目火影もその趨勢に抗し切れなかった機微を鑑みれば、人道的に「うちは一族」の存在を容認し難い実情が在ったのではないかとも考えられます。そして、それが木ノ葉草創期からの確執の本性であり、その底流を流れるのが、千手柱間を中心に五大国の里影が忍界のミリタリーバランスを構築しようとした真意なのではないでしょうか。

また、イタチが言う「うちはの本当の高み」とは、生物兵器としての写輪眼の完成であり、突き詰めれば"尾獣"のチャクラを用いた写輪眼の禁術兵器への昇華を意味しているのだと思います。そして、その完成の是非をサスケに委ねた…それがイタチの「うちは虐殺」の真の目的だったのではないでしょうか。それを受け入れると、終末の谷の柱間の苦悩も理解出来ます。あの決闘は"尾獣"と写輪眼の分断を第一義にした「生物兵器」としての写輪眼の『審判』だった…と、僕は考えます。

以上が、終末の谷から臨む「うちは虐殺」の深層であり、それに付帯する"尾獣"と写輪眼の関係性です。同時に、そこから写輪眼の禁忌の生い立ちを浮き上がって来ます。"暁"とは写輪眼の意志を実現させる為の存在と考えて良いでしょう。表面的にはマダラ(トビ)が仕切ってはいますが、その奥底に蠢く写輪眼のクリエーター、或いは写輪眼自体の意志は見逃せない存在と言えるでしょう。もしも、真に闘うべき敵がいるとすれば…(黒汗)。だから、サスケの万華鏡写輪眼と闘った八尾が思わず漏らしてしまったんじゃないかと…僕は考えています(第419話/「襲来!!」)。

そう…あの八尾の「意味深」……

「……そろそろ時代が動くかもな…」


   
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拍手のコメントについて

 
ナル×ジャンのケルベロスです!
全てのアクセスに心より感謝致します。

FC2の拍手にはシステム的に致命的な不具合がありまして…
それが解決するまで拍手のコメントは凍結させて頂きます。
システムの問題解決なので、FC2のエンジニアさん頼みです。
作業は年明けからです。出来るだけ早く復旧しますので…。
その分、考察を書いてゲシゲシ上げて行くって事で…一つ。

一年間、ありがとうございました。良いお年を!

言い忘れてた…年内にあと一本…<ゴフォッ>←吐血

ナル×ジャン ケルベロス

  
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長門は何故、綱手を殺さなかったのか?


「どうしてもやるのね…長門」(小南)

詳しくは『長門の在り処』をご覧下さい。ザックリ言うと、システムペインの本体(本物)は長門であり、それは弥彦を筐体(きょうたい)とする天道に搭載されていて、システムペインの指令系統や高周波チャクラの受信は天道に統括され、それを天道の内に在る長門が管理している。超特大の神羅天征が長門の「命を縮める」のは天道(弥彦)の筐体が術強度に耐え切れないからである―これが、システムペインの現段階におけるナル×ジャン的見解です。

ちょっと、補足すると…超特大の神羅天征で弥彦の筐体が持たないので、長門の命が縮むと言うのは、弥彦の死の上に長門の生命がある考え方で、一種の「融合」を二人が遂げた結果ではないかと、僕は仮説を立てています。弥彦の死が長門の命を支えると言いますか、長門の死(?)体=筐体に長門の経絡系が搭載される事で、長門が「しぶとく生きながらえて…」(マダラ)いるのではないかと考えている訳です。

「どこかしらに問題はあったが
皆、己の意志で"暁"に貢献してくれた

デイダラ
サソリ
飛段
角都…

彼ら無くしてここまでの進展は無かった」(マダラ)

そして、その筐体である弥彦の肉体が壊れれば、長門も生きてはいられない―と、小南が騒ぐ原因になっていると展開させています。マダラ(トビ)が臭わせるチャクラの図抜けた強さが、経絡系を中心とした体の要部を「生命の器」として機能し得る可能性を示すアイデアは、これまでも各所にて提示があり、特に"暁"の人外度の高さはシステムペインのプロトタイプを思わせるフシ(第44巻/41頁)もあります。

鏡面襲者の術・ 五封結界・ 幻龍九封尽・ 雨虎自在の術・幻灯身の術・ 象転の術…等々…神羅天征以外の複数の能力の保持や、"暁"内や、特に小南との関係性などを踏まえても弥彦を筐体とする天道の特殊性は見過ごせない大きさであります。特筆すべきは 雨虎自在の術で、それ以外の術は他の六道がシャットダウン(ベットに寝ている)されている時の発動なのに対して、 雨虎自在の術は六道が会した時に発動されています(第44巻/121頁)。

つまり、 雨虎自在の術だけが、神羅天征と並列して天道が保有する術(修羅道の怪腕の矢は忍術と言うよりは肉体改造の一種と判断)であり、水遁系の忍術であろう事からは弥彦の筐体が長門に齎すオプションとして考えるのが自然かな…と思います。って言うか、それが天道の組成が弥彦と長門の融合じゃないのか―と言う仮説の出発点であり、それが肉体だけでもない…そこが、僕がウズウズするところなんですよね…実は…。

第372話「泣いている国!!」……凄ーく重要なので…
ちょっと横道ですが、そこんとこを説明させて頂きます。

今さら私たちの前に現れて
何のつもりだ!?」(小南)

「そんなつもりは無かった
お前たちが"暁"でなければの
死んだと聞いていて…
それがまさか
こんなことになるとはの…」(自来也)

「あの時…あの時
大蛇丸の言う通りにしておけば…
そう思ってるのね…
けどアナタは私たちを助けた
もう遅いわ…私たちは
彼の思想の下(もと)動き出した」(小南)

自来也が雨隠れに潜入して最初に会敵するのが小南でした(第41巻/50頁)。この時、小南は自来也との相性が悪かったと言うよりは、小南の側に自来也に対する想いが強く残り過ぎて本気になれなかった…それでペインが到着するまでのつなぎ的な対応に終始した感がありました。小南の語りには非常に濃厚なオンナを感じさせ、これだと自来也を「好き!!」と言ってるのと同じなんだけど、自来也は極めてさり気なくオトナな雰囲気でスルーしてました(笑)。

小南はまるで昔、自分を捨てた恋人をみるような目で自来也を見ていました(見ているとしか僕には思えなかった…笑)。でも、大蛇丸が「殺す?」と言う強烈な情けに反応した自来也に対して、小南は勿論、責めている訳ではなく、寧ろ大蛇丸の考えが正統だったと訴えているかのようです。ま、これが自来也に対する苦情であるならば、文字通り「言いがかり」な訳で、何たって自来也は見ず知らずの難民の子らを三年間も面倒を見て、しかも忍術まで教えたんですから…。

「ボクらは皆
家族を殺されたんだ!
分かり合うなら
相手を同じ目にあわせてからだ!
それが痛み分けってことだろう!

でも…そんなの
ムリだってことぐらい分かってる
だから戦争はなくならないんだ!
雨は嫌いだ
この国はいつも泣いてる……
弱虫だ
僕がこの国を変えてやるんだ
みんなを守る!!」

自来也が大きな魚を火遁で焼き魚にして皆で食べた食卓(第41巻/56-57頁)。そこで拳を振り上げて雄弁にその考えを示したのは弥彦でした。明らかにペインはこの弥彦の思想の下(もと)稼働しています。つまり、小南が言う「彼」とは弥彦であり、「私たちは…」と言うのが長門と小南の事なのだと、僕は考えています。そもそも長門は引っ込み思案で大人しい子で、こんな風に自分の考えを表に出しはしなかったし、今、木ノ葉を襲う天道の言う「痛み」とは明らかにここで提示されたそれと同質です。

ペインが「痛み」と言う言葉に拘るのは、弥彦が唱えた思想そのものです。別に小南は自来也が探すペインを「彼」と言ったのではなく、ペインを動かす思想の主(弥彦)を「彼」と言っただけで、それにミスリードされてペインの正体を判り難くさせたのは自来也の一方的な思い込みだったと、僕は考えています。長門が弥彦と融合した…と言うのは、肉体だけではなく精神までも一体化していると考えるのは、ここが起点になっていまして、単に感化された以上の繋がり=「融合」を感じている部分なのです。

同じ第372話「泣いている国!!」で、雨隠れの難民だった三人の子供たち…弥彦、小南、長門が木ノ葉に帰還途中の三忍…自来也、綱手、大蛇丸と出会っています。小南が先に自来也に言った「大蛇丸の言う通りにしておけば…」の行(くだり)です。場面は自来也は弥彦らに乾パンを与え、小南はその包み紙で花を折ってお礼をした後、弥彦が忍術を教えてくれるようにしつこく食い下がって、とうとう綱手が切れてしまいます。この時、綱手はやけにピリピリしていましたね。

「殺す?この子たち」(大蛇丸)

「なっ!」(弥彦)

「ずいぶん戦争孤児を
見てきたけど惨いものよ
いっそのこと
ここで殺してやるのが

この子たちにとっても…」(大蛇丸)

「よせ大蛇丸!
…お前は綱手と先に帰ってろ
ワシはしばらく
こいつらの面倒を見る」(自来也)

「はぁ!?」(綱手)

大蛇丸は少なくともこの三人の難民の将来を考えていた…(第41巻/53頁)。それが「殺す?」と言う言葉に表れています。それに弥彦だけが反応していて、長門と小南は無力に受け止めるだけでした。もしかしたら、長門や小南は生きていても仕方ない…くらいの無力感に支配されていたんじゃないか?と、すっごく悲しい想像が過(よぎ)ります。必死に生きる弥彦よりももっと醒めた雰囲気が二人にはあったと…僕は感じてしまうんです。

もっとも、その大蛇丸の大きな意味での優しさに最も大きく反応したのが自来也で、この後、三年(三年もッ!!って皆、思った筈だ!!笑)にも渡ってこの三人の子供の面倒を見て、忍術まで教えちゃう事になるとは、この時、誰も想像だにしなかった(笑)。ある意味、大蛇丸が自来也を動かした…とも取れ、自来也の性格や考え方を読み切った大蛇丸の作戦(そこまで読み切れるのが大蛇丸…)だったのかな…とすら考えたりもしましたっけ…。

で、綱手だけがこの三人に無関心でした。「はぁ!?」ですから(笑)。三人を「殺す?」と言った大蛇丸。「面倒を見る」と言った自来也。それらは両極端ではありますが、どちらも三人の子らを思い遣った上での気持ちであり考えでした。小南もこの時の大蛇丸の言葉を覚えていたくらいです。それを重く見るなら幼かった小南にすら大蛇丸の想いは伝わったんじゃないかと思います。そして、同時に綱手の無関心も伝わってしまったのです。

ミナトは何歳で逝ったのか?

綱手の名誉の為に…(笑)、綱手は別に冷たい性格なんじゃなくて、この時は一刻も早く木ノ葉に帰りたかったんじゃないかと思います。この接触が三人の難民の弥彦、小南、長門への態度から、縄樹が存命中のエピソードであると思われ、三忍の外見から20~23歳程度の時系列ではないかと、僕は考えてまして、そこを起点にミナトの九尾事件での年齢を考えた「ミナトは何歳で逝ったのか?」と言う考察を過去に書いております。

綱手の無関心さからは明らかに縄樹の存命(でないと、歳の似通った三人の子供達にあんなつっけんどんな態度はとれない)が推察され、綱手はこの時、やんちゃな縄樹が可愛くて仕方なかったんじゃないかと思います。忍術を覚え、姉を目指して修行している弟に一刻も早く会いたい!!その一心で木ノ葉へ急いでいたと考えれば、「殺す?」(大蛇丸)だの「面倒を見る」(自来也)などと言う二人に噛み付けるのも解ります(笑)。

ま…それで小南たちをウザったく思い、あんな無関心に突き放してしまったんだけど、感受性の強い子供には一番堪える態度だったんじゃないでしょうか。特に小南は同性だから綱手の徹底した無関心さは堪え難い衝撃だったと思います。自来也との接触でも、大蛇丸は引き合いに出すのに、綱手の名は一欠片も出て来ませんでした。それは綱手があの接触で、一欠片の情も自分たちに与えてくれなかったからで、それに対するお返しなんだと思います。

そして、それが木ノ葉を襲撃した天道と綱手の接見にリンクしているのです。天道は綱手たちが足にチャクラを集め、天道の神羅天征への対処を見破るや一笑に伏し、無防備な背中を曝し綱手との長話に耽ります。この時、綱手や暗部の対応を観察すれば、天道の力量の優位さは明らかで、綱手を殺す事も容易かった筈なんだけど、何故だかそれはしなかった。そして、その無為さは小南の所作と密であり、やはりあの時、綱手が示した無関心さ=示さなかった"情"に対するお返しだったのでしょう。

「お前達は…
この世界の主役だと思い上がり
死を遠ざけて考える
平和ボケして浅はかだ
人を殺せば人に殺される
…憎しみが
この二つを繋ぎ合わせる」(天道)

「……
戯れ言をペラペラと…」(綱手)

「戦いとは
双方に死を傷を痛みを伴うものだ」(天道)

「私たち大国も
痛みを受けてきた
言いがかりを付けて
こんな事をするのはやめろ!」(綱手)

笑止……」(天道)

「痛みを感じろ
痛みを考えろ
痛みを受け取れ
痛みを知れ」(天道)

「!」(まだ何かするつもりか!?)(綱手)

「痛みを知らぬ者に本当の平和は分からん」(天道)

「!?」(綱手)

第429話「痛みを」 で綱手と天道は結構な長話をするんですが、綱手の言う「言いがかり」ちゅーのも、ま…解ると言えば解ります。しかし、同じ気持ちを天道である長門が噛み締めていたのも事実で、その言いがかりすら言えずに虐げられて来た歴史があるのも事実です。それらが解らない綱手でもなく、長門でもないのです。だから、綱手は長門とのディベートで遅れをとり、後手後手で天道のペースに乗せられてしまう情勢になっています(笑)。

「…痛みで世界を導くより
痛みを乗り越えたお前の力で
それを成し遂げて欲しかった」(自来也)

自来也にはそう言う資格がある(41巻/178頁)。きっと、天道(長門)はそう思ってる筈です。何故なら、自来也は三人を見捨てず、面倒を見てくれたから…。忍術を教え、独り立ちさせてくれた「先生」だから…。長門にとって自来也は特別な存在だった。とても大切な人だった。だから、長門は自来也を殺せたのです。躊躇無く血刀で貫けたのです。それは自来也が長門たちに想いを注いでくれたからで、それが全くなかった綱手は殺すにも値しない存在だったのです。

ココ…ちょっと解り難いんで捕捉致します…。長門は自来也に情を注がれ感謝しています。何せ生きる「力」を与えてくれたんですから、正向き(+方向)の想いが自来也にはあるのは当然です。正弦波の上の山ですかね。それが下向き(-方向)反転した想いが自来也を殺めさせた…と、僕は考えてる訳です。それが綱手の場合は正弦波ではなく、直線でしかも値がゼロ。つまりひっくり返りようがないのです。

人が人を人と想う時、その中で何かを行うには"情"が必要です。長門に自来也に対する大量の"情"があったればこそ、命を奪えた…と、僕は考えています。そして、その対比で、長門が綱手を殺めなかった…と受け入れられるのです。基本的に僕は偏った人なので(笑)、アレなんですが、その他のペイン六道や小南の殺戮に関しては人を人と思ってない行動だと、一応…そんな風に考えています(081229追記)。


「しかし…お前またキレーになったのォ…」(自来也)

「………相変わらずだね…
言っておくが
お前だけは願い下げだからね」(綱手)

綱手は自来也(自来也は綱手の胸ばかり見るオッパイ星人でした…)に全く気がなかった筈です(第18巻/118頁)。特に若い頃の綱手は強烈な面食いで、大蛇丸に「ほの字」だったと、僕は考えています。しかし、大蛇丸は自来也に…その…アレで、これが「恋の三竦み仮説」ってヤツで、実に難儀な話になってしまうので割愛させていただきますが、もしも、自来也に綱手が「ほの字」だったら…きっと、雨隠れの修行にも綱手は随伴したんじゃないでしょうか。

しかし、この惚れた腫れたの機微…が意識出来たのは小南だけなんだけど、それが小南・弥彦・長門の三者間で共有された結果だと思います。そして、幼かった三人の中で綱手像が自然に出来上がって行った…。天道=長門は綱手に特別な想いがあった…。それは背中を向けた天道がネチッと嘗めるように見た嫌らしい視線に集約していました。長門は綱手を憎んではいない。けど、恨んでいる。それはやはり「言いがかり」でしかないんだけど…。

三年の永きに渡って生きる力を与えてくれた自来也は、長門たちにとって偉大な「父」とも言える存在だった筈です。それに対して、あの雨隠れの接触で一人だけ情を示さなかった綱手。それを責めるのは…恨むのは…綱手が三人の「母」になれたかも知れない人だったと、長門が思うからだと、僕は考えます。そして、木ノ葉をこんなにまでして「痛み」を与え続ける。それができてしまうのは大切な人の「気持ち」を教えられていないからでしょう。

「自分がされて嫌な事は他人にしてはいけない」

長門は「痛み」を他者に味わわせようとしています。それは自分たちが嫌と言うほど味わって来たからで、同じように他者にそれを与えようとする…弥彦の思想に沿った行動です。それが人の正しき行いではない事を知らないだけなのです。だって、誰も教えてはくれなかったから…。そして、それを教える事ができたのは、自来也でもなければ大蛇丸でもなく…綱手が「母」のように三人の子らを優しく抱き締めて上げられれば、或いは違った未来があったんじゃないかと…僕には思えるのです。

しかし、綱手には綱手の事情があり、雨隠れでの態度を若気の至りと責める事も出来るものではありません。全ては不可避…必然だったのです。そして、そんな自来也を「選択者」に選んだ大ガマ仙人。その「予言」があったから自来也は三人の子供に「力」を与えてしまった…。そして綱手の無関心が「心」を与えなかった…。そして、それが長門の「言いがかり」の本体であり、長門が綱手を殺さず、木ノ葉を吹き飛ばした理由です。長門は綱手に「痛み」を感じて貰いたかったのです。

そして、それら全てを織り込んだ上での「予言」があったのならば…システムペインもまた「予言」の付託に応えた一つのカタチ…。

増々、「予言」が胡散臭くなって来た…。


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長門の在り処

  
「どういう事?」(小南)

「アレをやる」(畜生道)

畜生道が天道以外のペインと小南を口寄せし、戦線から引かせた時、小南はその真意を尋ねています。小南の雰囲気から察するに、話す相手が天道であろうが畜生道であろうが、ペインはペインで一個の人格であると思われ、明らかにその向こう側に居るであろう長門と話しているんだろう…と言う憶測はかなり前から持っていました。そして、それがペインが死体の遠隔操作(ラジコン)を利用した忍術であろうとする仮説の根拠でもありました。

「どうしてもやるのね…長門」(小南)

第429話「痛みを」で、小南は確かにそう言いました。小南が初めてペインに対して「長門」と呼んだのです。これは「アレ」をやると言うペインに相当の危機感が小南にはあって、焦りまくった末の掟破りの行動だったんじゃないかと思います。ペイン(長門)は小南の忠告も聞かずに口寄せしたペインらを畜生道も含めて停止(シャットダウン)させてしまって、いよいよ本気だと悟ったからでしょう。

ちなみに、畜生道に口寄せされた六道が畜生道も含めて<ドサ><ドサ>倒れた時には長門との通信は途絶えていたと思います。小南は倒れた六道らの方ではなく、あらぬ方向…多分、木ノ葉隠れの里の上空に浮遊する天道の方向を探るように「長門」と言っていて、このトップシークレットを漏らしたのは長門に届かないからではないかと思います。辺りに誰もいない…。あの「長門」は読者と小南だけの秘密だったのです(笑)。

長門の在り処(1)
長門の在り処(1):当初のシステムペインのチャクラの伝達や命令系統は長門を中心に並列(放射状)に山中家の秘伝忍術(心転身系)に似た形式の忍術で操っていて、長門は雨隠れの「西の一番高い塔」に居て、そこから六道を操作しているんじゃないかと想像していました。輪廻眼の視野共有で現地情報をフィードバックする「遠隔存在感」によってペインの戦闘が可能になると考えてました。

「ダメよ!
あの術はアナタの命を縮める事になる!」(小南)

小南が「アレ」を必死で制止しようと、「アレ」を使う事が長門の命を縮める…つまり、長門は生きていて、そして命を削るような負荷をかけると言うのです。で…「アレ」と言うのが、天道一体を残し、他の六道をシャットダウンさせて、チャクラ伝達を一本化した超特大の神羅天征だったの事から、操縦者の長門が分離した状態であれば、チャクラや命令の流量は基本的に変わらない事に気付きます。

長門の在り処(2)
長門の在り処(2):図(1)と(2)の矢印(→)の数を比較すれば一目瞭然です。六道が同時に動いていても、それを天道に一本化しようとも、長門が分離しているのならば発信側での負担は全く変わらないのです。もし、天道にチャクラを一本化していないのであれば、他の六道をワザワザ、シャットダウンする必要も無いですから、描写にあった天道以外の六道のシャットダウンは天道にチャクラを集中する為と考えるべきでしょう。長門が天道一本に出力先を絞った事で、小南は長門が「アレ」を本気でやろうとしてる事を確信して、焦ってしまった…。

長門の在り処(3)
長門の在り処(3):つまり、長門が遠隔地に居て操作しているのであれば、小南の言う「命を縮める」には当たらないと考えられるのです。発信側の負担は変わらないのですから、超特大の神羅天征によって長門の命が縮まる為には、天道に長門が搭載されている…と考えるのが自然だと、僕は思います。それは天道の雰囲気やペイン六道における主導的な立場とも上手くマッチするとも思います。

長門の在り処(4)
長門の在り処(4):これが天道に長門が搭載された想定での「アレ」=超特大の神羅天征の発動で、六道に六分割されたチャクラが一気に天道の筐体(体)に注がれる事になるのでチャクラのオーバーロードみたいな…充電池の過充電みたいな状態になって、経絡系に過度の負荷をかけてしまう…経絡系が焼き切れる…それが命を縮める…と小南に言わしめる危険さではないかと、僕は考えています。

天道の筐体は弥彦の死体ですから、それと共存するような形式で長門が生きている…と考えれば、弥彦の死体に負担を強いる超特大の神羅天征が危険であるとする考えを補強してくれると思います。弥彦は雨隠れから長門と行動を共にして来た親友(家族に近い)であり、長門や小南と特別な関係にある存在です。ただ、自来也が認める愛弟子・弥彦がペイン六道に使役されている時点で、弥彦の「死」は確定する事になりますから…。

つまり、長門と小南は生存していて、弥彦だけが死んでいる状態…。それがシステムペインを支えているのだと言えます。ここには長門と弥彦の深い繋がりがあって、それが綱手と対面した天道が指一本も触れずに立ち去った描写を説明する材料になるのだと、僕は考えています。しかし…その前に「長門の在り処」を示してからじゃないとお話が長くなってややこしくなってしまいそうだったので分割する事にしました。

で、ナル×ジャンでは天道に長門の「命」(=経絡系?)が搭載されていて、天道は六道の中では特殊な存在であると、現時点では考えるスタンスをとろうと思います。そうすれば、これまであった天道の周辺の描写も説明し易く、"暁"にあっての天道の役割分担なども受け入れ易いです。ま…弥彦に長門が搭載されている可能性に関しては、天道の行動の機微の観察でも説明できるんですけどね…。このお話はその前フリと言う訳だ…。



「転身系の術なら
チャクラを送信するために
なるべく受信体の近くにいるハズ…
でないとあれだけの術や動きはムリよ」(いの)

……だとすると、第428話「対談!!」で(あまり信用できないんだけど…)いのが言った心転身系の術のセオリーには上手い事ハマる事にもなります。システムペインがいのやいのいちの秘伝忍術を同一、或いは近似する忍術である…と言う「仮定」の上に立った「仮定」で、やや脆弱ではありますが、何でも来いの「超能力」ではなく、システムペインも忍術の大系の一つの流れの上にあるべきだと考えるのには、ちゃんとした合理性があるものと思います。

(決めろカカシ!!)(チョウザ)

第423話「天道の能力!!」でチョウジ・チョウザとカカシが連係して天道をカカシの雷切があと少しで捉えるところまで追い込んだものの、<ガッ>っと修羅道が間に入って邪魔をしています。あれは天道の神羅天征ではなく、修羅道の独自の阻止行動(操縦者は長門だけど…)であり、ま…ギリで修羅道をスクラップにする事と引き換えにカカシの雷切を天道は凌ぎ切った訳であります。

しかし、よーく考えるとおかしい!システムペインの六道のそれぞれが幾らでも交換が利く存在であるならば、修羅道の体を盾にするよりも、修羅道に直接カカシを攻撃させた方が合理的の筈です。あの修羅道の阻止行動は天道の特殊性を考える上では非常に興味深い描写だったと言えます。それに、天道に神羅天征を使わせるのもシステムペインの要部が天道にあると感じる臭いでもあります。

準備が出来た
目的は九尾
邪魔する忍は皆殺しだ」(天道)

もっとも、六道を動かすにはチャクラが圧倒的に足りない。それを補うのが天道の「雨虎自在の術」じゃないかと、僕は考えています(第44巻/121頁)。天道が雨隠れの里に雨を降らせる術なんですが、木ノ葉に出立する時にもこの術で雨を降らせています。そして、自来也の雨隠れ潜入の時に、クラブフロッグに迷い込んだユウダチとリュウスイが、何だかか意味ありげな事を話していたんですよ…。

「今日は日曜じゃないよな?」(ユウダチ)

ペイン様に何かあったってことだ
これから他国へ出かけるのかもしれないな」(リュウスイ)

「でも他の曜日に降ったことなんて
今まで無かったぜ」(ユウダチ)

「それだけ力を使うご用事
なのかもしれん」(リュウスイ)

「でもこう降られちゃあ…」(ユウダチ)

「オイ…!
ペイン様は
この街の者たちのために
身を削っておられる
少しは我慢しろ!」(リュウスイ)

…と、まあ、こんな感じ(第40巻/161-162頁)で、当時は何だか解らなかった。天道の「雨虎自在の術」も「者の書」(225頁)には雨隠れの監視の為とあるんですが、リュウスイの物言いだと、「力を使うご用事」の為に雨を降らせていると取れます。つまり、天道はチャクラで生み出した雨で雨隠れ全体を覆い、里全体からチャクラを集めてるんじゃないかと、僕は考えているのです。ここは一度読み返してみて下さい。

そして、リュウスイらも忍の端くれだから、自分たちからチャクラが吸われるのが解るのだし、ペインが里の為に頑張ってるのも解るから、「我慢しろ!」とユウダチを窘(たしな)めたんじゃないかと思います。そして、雨隠れの里自体が巨大なチャクラの発生源であり、それをシステムペインに供給する巨大な発信機(配管が構成する都市構造)になってるんじゃないかと思うんです。だから、天道は木ノ葉に向かう時にも雨を降らせた…。

通常は日曜日だけ雨を降らせてチャクラを里から供出してもらえば、ペインが稼働するに足るチャクラが集まるのでしょうが、大きな作戦ともなればそれでは足りなくなる。それで日曜以外にも雨が降った。雨はチャクラを奪う。それがユウダチは負担(多分、だるくなったりする)だったから、クラブフロッグであんな風に漏らした…と、考えると、上記の二人の会話がシステムペインの構造や理屈に奇麗に繋がると思うんですよ…。

だから、高周波チャクラの発信源は雨隠れの里だと思います。そのチャクラはそれぞれのペインが受け取るのでは無く、天道が一括して受信し、それを各ペインに供給している…それはシステムペインの指令系統の中核…「長門」は天道に搭載されているからで、システムペインが忍術である以上は、一度、長門の経絡系で受信した高周波チャクラが練り込まれる必要がある…と、考えるからです。

そして、六道にチャクラを分散して使う分には問題はないものの、天道に一本化して神羅天征を発揮する出力には如何に長門の経絡系をもってしても負荷が高過ぎる(これが逆説的に天道が雨隠れからの高周波チャクラを一括して受信する方法論の根拠にもなっています)…と言う危機感が、小南に「長門」と、言ってはならないトップシークレットを叫ばせ、「命を縮める」と漏らさせた…と、僕は考えます。

長門は天道(弥彦)の中に在る…。
それが、綱手を嫌らしく睨んだ…。

しかし、何故か綱手を殺さなかった…。
その『意味』をもう一度、考えてみます。

『長門は何故、綱手を殺さなかったのか?』


  
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シマは誰を呼んだのか?

  
「幸いにも母ちゃんが食材の調達で
木ノ葉の近くに行っとる
母ちゃんならワシを含め
かなりの強者共を口寄せできるけん
すぐに準備せぇ!」(フカサク)

第429話「痛みを」 で木ノ葉に怒った異変を察知したフカサクはシマに遣いを送り、妙木山から戦力を送り込む準備を着々と進めます。折しもシマは食材の調達で木ノ葉の近辺に赴いていて、木ノ葉隠れから朦々と立ち上る爆炎を目の当たりにしていましたから、話も早いです。フカサクのお遣いの連絡蛙の伝令もそこそこに「口寄せじゃな…」と、いきなりやる気満々でしたもの…。

<ボフフッ…>

天道の「アレ」=超特大の神羅天征で吹き飛んだ木ノ葉にシマの口寄せの術で呼び出された強者共が集結したところでお話が終わってしまいます(これで年を越せちゅーんですからキッシーも酷いお人だ…笑)。で…気になるのはシマがどんな強者共を呼んだか…ってとこなんですが、意外にその選択肢は少ないんですよね。描写を元にするなら「予想」って程でもないんです(滝汗)。

また、シマはナルトの仙術修行には何故かノータッチでしたから、フカサクとナルトの融合が拒絶されている事は知らないでしょう。ナルトは勿論、呼んでるでしょうが、フカサクも仙人モードの必要性から呼ばれた筈です(しかし、これでシマがフカサク呼ばなかったらどんだけチグハグの関係なんだか…笑)。ま…この二人が鉄板で、問題は残りの面子ってことでしょう。

描写的に口寄せの煙の中に大きなシルエットが三つ、四つ見えますよね。詳しくは大きいのが二つ、中くらいのが一つ、ちょっと小さいのが一つ。ここから順当に既出の妙木山メンバーを選出するなら、ガマぶん太・ガマケン・ガマ吉・ガマ竜…となると思います。でも、それだと「かなりの強者共」と言うフカサクのフリにしては順当過ぎて面白くない。もっとサプライズが必要ですよね。

もっとも、ナルトが逆口寄せで木ノ葉に帰還出来るなら、そこから何ぼでも口寄せで呼べますから、一回きりで戦力の全てを呼び出す必要は無いですよね。それに口寄せだけで闘う相手でもないっちゅーか、口寄せ動物を使う戦いって対口寄せ的な戦法だと思うんですよね。二大仙人蝦蟇を降ろして仙人モードになった自来也もワザワザ大きい子を呼んだりはしなかったし…。

(口寄せの術!!!)(シマ)

『神羅天征』<ドッ>(天道)

ところで、シマが妙木山チームを呼び出そうと口寄せったのは天道の超特大神羅天征の発動の前のタイミングです。口寄せの起点が「印を結んで呼び出したいところに手をつく…」と言う術の説明通りならば、シマは神羅天征の爆心地付近に居た事になります。口寄せの術は「契約」と術者の「血」があれば発動可能ですからシマの生死と口寄せの可否は無関係。

つまり、シマが神羅天征に巻き込まれて死んじゃった可能性もあります。ま…シマの事ですからしぶとく生き残ってて、フカサクを「遅い!!」とか「黙れ!!」とか八つ当たりしちゃうと思いますが、シマはこの圧倒的な爆発のギリ前に木ノ葉に妙木山チームを呼びましたから、そのタイミングでの選別が妙木山チームの面子に大きく影響していると思います。

「なんちゅー事じゃ…」(シマ)

シマの目には根こそぎ吹き飛ばされた木ノ葉の街並ではなく、所々煙を上げる見慣れた街並でしたから、シマだったらそこで負傷した木ノ葉の人々が想像出来た筈です。だから、この直後に呼んだ妙木山のガマが戦闘タイプではなく、怪我人を介護治療するタイプの医療系の能力を持ったガマである可能性だってある訳です。或いは消防能力の優れた火消しガマだって線もありそうです。

医療系忍者の綱手と契約関係にある蛞蝓…カツユだけが医療忍術を使えるって訳でもなく、蝦蟇一族にだって医療系の能力者(正確にはガマじゃ)が居ても良いと思うんです。ところで非常に余談ですが、木ノ葉の強さ=里影とすれば、三忍の一人と言えども綱手を火影に選出したのっておかしくないかな…なんて今更ながら考えてしまいます。もしかしたら、これがダンゾウの深慮遠謀だったのかな…って。

それは、木ノ葉の忍のマグロっぷりにも垣間見えるところで、木ノ葉隠れへの宣戦布告=火影との闘争を意味してて、それにぶら下がる戦力はその勝敗に運命を一任するような暗黙の了解があった。また隠れ里としての戦闘と忍界大戦とも心構えや覚悟の温度差があって、それのどれにも当たらないペイン六道の強襲に不甲斐ない後手後手の対応に終始する木ノ葉があったのかも知れませんね。

ガマぶん太(菅原文太さん)やガマケンさん(高倉健さん)…の名前からして妙木山のガマちゃんたちはどうも深作欣二監督作品に由来してるから、そこから類推する事もできそうです。(シマさんの由来は大女優の岩下志麻さんだろけど、そこががっちり繋がらないんですが)ま…太い線で考えると、もしかしてあるかも知れない新規メンバーの登場の予想ができるんじゃないかと思いまして…。所謂、サプライズの考察ですね(笑)。

深作欣二:(ふかさく きんじ、1930年7月3日-2003年1月12日)は日本の映画監督。茨城県水戸市出身。妻は女優の中原早苗。映画監督の深作健太は実子。仲間からの愛称は「サクさん」。

映画作りに関しては相当にエネルギッシュな人物で、『仁義なき戦い』での演出は、ほとんど「行けー!!」「やれー!!」「死ねー!!」などの言葉で済ましていたそうである。深夜まで撮影が長引いたにもかかわらず、俳優達を引き連れて飲みに行き、翌朝からまた撮影に入るという生活を何ヶ月も続けたという伝説を残している。菅原文太のように、酒が強くタフな俳優ならともかく、そうではない多くの俳優は付き合うのが大変であったという。ろくに寝られなかった俳優達は、脹れた顔を元に戻すために冷たいタオルをあてたり、腫れた瞼が目立たないようサングラスをかけるなどして、撮影に臨んだという。朝に弱く、夜になると調子が出てきて、撮影が毎日深夜まで続くため、「深作組=深夜作業組の略」とも言われた。干されていた室田日出男、大部屋でくすぶっていた川谷拓三、志賀勝らを抜擢し、「ピラニア軍団」として知らしめたことも有名である。

…と、ウィキの記述を引用させて頂きまして、深作監督の偉大さに驚きつつ、斜め読みで引っ掛かったキーワードが「ピラニア軍団」ですかね(笑)。蛙ちゃんにはそぐわないけど、怖っわいガマちゃんの助太刀の期待感としてはインパクトありますよね。で…そのピラニア軍団の構成員がムロさん(室田日出男さん)やタクちゃん(川谷拓三さん)って言う読みができるってこってす(笑)。

「ピラニア軍団」ってくらいだから、戦闘系で酷い術とか、半端ない責めを躊躇無く行える強面で、フカサクさんが吹聴した「強者共」にも一応過不足ないかな…なんて思います。もっとも、それだってフカサクとシマの考えがシンクロしてればであって、シマはシマで独自に考えて行動したのなら、結果はその限りにはないでしょう。だからフカサクさんを呼ばないのもアリなんすけど…(笑)。

個人的にはガマぶん太やガマケンさんなんかに自来也の敵討ちをさせて上げたい…ちゅーのがあります。特にガマぶん太なんかは、雨隠れの自来也VSペインでも一度も呼ばれなかったから、自来也の訃報はナルトと同じくらいショックだった筈です。付き合いが深かっただけに水臭いと思ってたでしょうから、それがやっとペインと殺り合えるとすれば、ピラニア軍団の比ではないくらい怖ーい闘いになるんじゃないかと思います。

それに、雨隠れで呼ばれたガマケンさんにしても仙人モードの時間稼ぎで増幅口寄せのケルベロスと対戦しただけで帰っちゃったから、心残りも多い筈ですから、この二人は呼んで欲しいです。でも、「時間稼ぎ」って仙人モードを修得したナルトにも必要な下準備とも言えますよね。「仲間がたくさんおって、己がフリーになれる…」と、フカサクがナルトに伝えた仙人モードの条件を考慮した上でも実戦に耐える訳だし…。

しかし、ナルトの仙術修行に一切タッチしていないシマが融合(仙術・両生の術)の可否を知る訳無いので、そこまで考慮できるかは期待薄です。もしあるなら、ナルトが隠れて自然エネルギーを溜める「間」を作れる強力な防御結界を張れるガマちゃん(瓢箪蝦蟇は水辺じゃないと使えなそう…)やペインの攻撃を一定時間凌ぎ切れる防御力を持った鎧(よろい)系のガマちゃんなどの登場も期待できるんですけどねーッ!!

「オッス!」(ナルト)

でも…妙木山チームに期待ばっかするより、誰よりも何よりも怒っているのはナルトなんですよ。どんなことがあろうと諦めず頑張って来たナルトが、いよいよ「力」を振るえるターンがやって来たんですから、一番期待して良いのはナルトなんです。あの時、フカサクに準備しとくように言われた時のナルトの頼もしい顔つきにはっきり言ってシビレました…。しっかりしたオトナ顔だった…。

この怒りは焼け野原になった木ノ葉の変わり果てた姿を見た時に最高潮に達するでしょうし、それは僕らも同じな訳です。これまで木ノ葉の忍たちの腰の引けたマグロチックな対応にもイライラさせられて溜まりまくったフラストレーションが一気に大放出できるターンになってくれるものと信じます。妙木山チームの面子も気になるけど、やっぱ最後は「ナルトVSペイン」の図式。

そして、それは「予言の子」同士の闘いを意味します。予言の付託によって自来也の弟子になり導かれた両者。一方は破滅に走り、師匠である自来也を殺めた長門。もう一方は自来也の想いを託されたナルト。その対極がこうして焼け野原と化した木ノ葉隠れの里(最早、跡地)でぶつかり合う訳です。予言によって産み落とされた…両者の「選択」が…。

その「選択」が新しい世界を創造するのです。
いよいよ、大ガマ仙人の「予言」が完結する。
シマの口寄せは、その「後見」とも考えられ…。

大ガマ仙人の召還も極微小ながら…(黒汗)。



  
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第429話「痛みを」


「妙木山…確かガマの隠れ里だったか…」(天道)

(どうしてそれを…!?)(護衛の暗部)

「きさま…」(綱手)

綱手もカツユの術を使う情報ネットワークを構築する方式の忍術を使っているので、ペインの視野共有や意志の疎通に関する理解は深いようです。綱手の場合は術式内で印を結ぶ事で交信が可能になるような手順が必要なのに対して、天道の様子から常時接続が可能な通信状態である事が解ったのでしょう。そして、別動するペインが「妙木山」…ナルトの居場所を見つけ出した事に綱手は気付いたのです。

天道が「妙木山」と口にして、「ガマの隠れ里」と漏らし、困った感じがないので、行こうと思えば行けるのでしょう。フカサクは迷いの山があるから大丈夫と言っていましたが、天道の様子からは見当もつかないような場所ではないように思えます。でなければ、綱手に妙木山の場所や行き方を問い質すでしょうし、場合によっては人質をとってナルトを呼び出す手に出る可能性が高いですが、その兆候はありません。


(綱手様…ここは一旦こいつらを引かせて
その間に里の守りを固めておくのです)(護衛の暗部)

「くっ…」(綱手)

天道がナルトの不在と所在を知った事で、身を翻し立ち去るような素振りを見せるや、護衛の暗部の一人が綱手に耳打ちして、天道をやり過ごす提案をしています。これに綱手が悔しそうな反応を見せたのは暗部が綱手の逃げ道を用意してくれたと感じたからだと、僕は思いました。恐らく護衛の暗部の見切りでは綱手は天道に敵わない…そして、それを綱手も感じていたのです。

でも、綱手が退くのはそのまま木ノ葉隠れの敗北を意味するから、天道をみすみす逃がす訳にはいかないのですが、そこにそれらしい理由があるならば申し訳も立つと言うものです。自来也を殺した仇が目の前にいるのだし、綱手にとっては幾重にも悔しい訳ですが、ここで綱手が討たれればカツユの術も消滅してしまうでしょうから、それこそ木ノ葉隠れが墜とされてしまいます。

最後に一ついいか…」(天道)

「その足のチャクラ
オレの術に対応するためか
どうやらオレの能力
知られてしまってるようだが……
圧倒的な力の前では全てが無意味
お前達
大国が証明してきたことだ」(天道)

天道はそんな綱手の無力感を察してか背中を見せたまま話を続けます。もし、急な攻撃があっても神羅天征で回避できる自信も天道にはあるのでしょう。それと輪廻眼の動力としてチャクラを見る能力があるようで、綱手たちの足に蓄えたチャクラを見切られてしまいました。多分、このチャクラで高速移動や吸引(固定)する事で、引力と斥力に対応する腹積もりだったのだと思います。

天道の反応からも、それがある程度は可能であり、妥当な判断だと言う事が解ります。そして、それを無意味とも言い放つのは、このエピソードの後半で見せる天道=システムペインの底力に対する伏線であり、それを「大国」の名を持って比喩するのは、綱手らに対する痛烈な批判であると感じます。天道の物言いは非常に筋が通っていて、綱手は非常に劣勢を強いられているように感じます。

「お前達は…
この世界の主役だと思い上がり
死を遠ざけて考える
平和ボケして浅はかだ

人を殺せば人に殺される

…憎しみが
この二つを繋ぎ合わせる」(天道)

「……
戯れ言をペラペラと…」(綱手)

天道の恨み節は淀みなく、言葉の一つ一つが選びぬかれているようです。恐らく何度も何度も練った言葉でしょう。そして、大国の隠れ里…木ノ葉隠れの里影となった綱手にその言葉を伝える事に、天道は大きな高揚感を感じているかのようです。もしかしたら、お風呂に入った時とか、一人になった時に練習してたりして…なんて想像しちゃいます(笑)。原稿、湯気でカッパカパ…(笑)。

天道は綱手をここで一気に殺す事もできるのでしょうが、天道が積極的に見逃す事で綱手に語られるペインの恨み節が広まるでしょうし、優越感も得られます…。それに、雨隠れの難民として逢った時に一番自分たちに無関心だった綱手にこうして主導権を取る事は天道には心地良い事なのです。自来也を殺し、綱手を生かす…その差異にこそ、ペインの想いがあるように感じます。

「戦いとは
双方に死を傷を痛みを伴うものだ」(天道)

「私たち大国も
痛みを受けてきた
言いがかりを付けて
こんな事をするのはやめろ!」(綱手)

笑止……」(天道)

綱手は「言いがかりを付けて…」と言う言葉を天道に喋らされた…のだと、僕は思います。ま…一方的な天道側の私怨な訳で、綱手はほとんど意識していない事でしょが…。背中を向けた天道の輪廻眼が嫌らしく綱手を睨み、綱手を煽り、実に巧妙に誘導されています。そして、天道はその綱手の狼狽っぷりにほくそ笑み、必死の反撃を一笑に付すのです。

ここは綱手と天道の関係性を踏まえ、ちょっと深めに斬り込んだお話が書けそうなので、「疑問の考察」に委ねます。ここでサラッと書くには勿体ない…。人の運命の文(あや)と申しますか、悲喜交々(ひきこもごも)が潜んでいる玉手箱です(笑)。天道はここで綱手を殺す事もできたのにそれをしない…。綱手がそれを悔しがるだけなのが、僕は悔しいです。

「痛みを感じろ
 痛みを考えろ
 痛みを受け取れ
 痛みを知れ」(天道)

「!」(まだ何かするつもりか!?)(綱手)

「痛みを知らぬ者に
本当の平和は分からん」(天道)

「!?」(綱手)

いきなりペインが飛んでしまいますが、一応、神羅天征の応用という事で…ここは一つ…(笑)。ま…死体を動かし戦闘する設定がある時点で既に何でもありですから、ここは多くを語りますまい。しかし、何で護衛の暗部は闘わんのか?天道をやり過ごして木ノ葉の体勢を立て直したところで、天道を圧倒する術(すべ)など見当たらない…単なる先送りに過ぎないのは明白。

やはり木ノ葉の冷凍マグロは木ノ葉の悪しき風習なのかも知れません。戦いもしないで諦めてるような態度は決して賢いとは言えない。その想いは天道にもあり、何を今更!!とでも言いたい気持ちがムンムンと伝わって来ます。天道の物言いは正論です。それが綱手のバツ(場都合)の悪さに如実に表れています。しかし、正論だけで渡って行けないのもまた現実。

清濁合わせ呑む…それが人の生き様であるべきなのです。その寛容さ、鷹揚さをオトナは子供に教えねばならんのです。しかし、時代がそれを許しはしなかった…それがこの悲劇の引き金になっているのだと言えるでしょう。だから、綱手の言う「言いがかり」も解る。そして、それを責める権利を、世の中のどんな聖人であろうと持ち得ない事を明言したい。それがオトナの本音…。



「シズネさん!!」(いの)

場面は人間道へ…。今週は場面のスイッチが半端ないです。そのくらい同時進行に戦闘が継続してるという事なんですが、落ち着かないっス。で、人間道はシズネの霊体を引き摺り出してしまいます。シズネはその場に力なく倒れてしまいます。しかし、人間道も容赦ない…それを黙って見てるしかなかったいのいちやいのも辛かっただろうな…と思います。火了・ロは責めますけど…。

しかし、シズネが倒れ、人間道は屋根の上に上がった状況で、何で追撃しないんでしょうか。いのなんかは泣いてるし…その涙に幾ばくも意味を見出せないのは僕だけなんでしょうか?ここまで腰が引けた忍者ってあり得ないんですけど…何か…(汗)。何が悔しいって、闘わないで諦めちゃうところ。余りにも負け犬過ぎる…悔しい…凄く悔しい…これが「痛み」なんだろうか?

くそ!これじゃ
全員は診られない!)<シュウウウ>(サクラ)

「うっ…」「早くして下さい!」「痛てーよ」

今度は野戦病院と化した木ノ葉病院。サクラは必死に治療をするんですが、如何せん数が…他にも何人もの医療班は手当をしていますが追いつかないようです。ところで、病院はカツユがいないようです。カツユが体に付く付かないは、このエピソードでの「生存フラグ」になってるフシを感じてまして、先週、シズネにカツユが張り付いてなかったのが今になって…。

<ドドドド>

「大変でちゅ
フカサクちゃま!」(ウナギ犬?)

「連絡役のこうすけ兄ちゃんが
やられまた」(ウナギ犬?)

今度は妙木山。ガマの油の滝の前で修行するナルトとフカサクに尻尾のある子がダンゾウに殺られた連絡蛙の訃報を伝えます。フカサクはハタキ棒を持っててナルトは<ハァ><ハァ>言ってますから、動きながらの仙人モードの修行を進めていたんでしょう。それと連絡蛙は「こうすけ」って名前で「兄ちゃん」って言うんだから、この子は弟だったのかしら…。

名簿から名前が消えたんでちゅ」(ウナギ犬?)

「?」(ナルト)「何じゃてェ!?」(フカサク)

「という事は
木ノ葉に何かあったんか!?」(フカサク)

「えっ!?」(ナルト)

連絡蛙の名簿があって、それが生死の判定を知らせるようです。でも、もしそれがなかったらナルトが自発的に木ノ葉に帰らなければ、何年経っても木ノ葉の異変が知れなかったかと思うと却(かえ)って怖いです(笑)。ここまで危機管理が手薄な戦闘集団ってはっきり言って信じられません。兵法とか戦略って思想はなかったんかね。そんな集団が戦力を持つのは危険でしょう。

でも、ま…これでナルトが木ノ葉に向かう道は出来ました。仙術の実用化案もある程度は形になっているでしょうから、ナルトが妙木山に来た意味もあると思われます。ホントは妙木山でペインを迎え撃つ!!ってのが絶対的に有利(ガマの油をピューッてペインに浴びせれば六道ガマ岩が出来てお終い…笑)ですから。でも、ここでジッと待つナルトやフカサクであって欲しくはないです。



<ドドドドド>

「引いただと?
どういう事だ?」(イビキ)

またまた木ノ葉の畜生道にスイッチ。増幅口寄せのケルベロスと悪顔のツートンのサイがイビキたちと交戦中の筈です。どデカイ爆発は暗部らの連係攻撃?しかし、畜生道は戦闘を中止して退散してしまいます。しかし、イビキはそれを追走しません。何でこんなに腰が重いんだか…(汗)。こいつら本気で怒ってないと思う。自来也の死をどんなにか悔しがってるかと思ってたのに…。

やっぱ一度、木ノ葉は更地にして、ダンゾウが支配した方が何ぼかマシかも。そんな捨て鉢な事を考えながら頁を捲ったら、天道が木ノ葉の街の上空で両手を高々と上げて何かしようとしてました。変な事、考えなきゃ良かった…(汗)。木ノ葉隠れの里って火影岩と火影の司令所を中心に放射状に広がる街並なんすね。そのあちこちで爆炎がモウモウと立ち上っています。

天道も伊達や酔狂で両手広げて浮かんでる訳じゃないから何かしらの忍術を繰り出すんだろうけど、まさか…禁術兵器?なんて使わないよな…と、軽ーく悪寒が走ります。でも、その禁術兵器を造るために"尾獣"を集めてて、八尾と九尾が手に入らなくて探してるんだから、その線は薄そうです。…と、ちょっと安堵しつつも天道の瞳孔…あっ♡…動向には要注意ですね(笑)。

<ガサッ><バン>(口寄せの術!!)(畜生道)

<ボボボボボン>

「どういう事?」(小南)

アレをやる」(畜生道)

またまた今度は遁走した畜生道。それが森の中で口寄せの術を使って六道を集結させます。もしも、イビキが諦めずに畜生道を追っかけていたら、ここで一網打尽に叩けたものを…。もっとも、天道がいなくて、修羅道も活動停止中でも残りのメンバーと小南相手にして、イビキたちだけじゃ荷が重いか…。でも、こうも好き勝手に敵を動かせて…木ノ葉の忍ってやつは…(笑)。

しかし、ここで小南が畜生道に話し掛けるんですが、人格的には天道を相手にしているように感じます。つまり、六道の誰もに同じ人格がある。その人格が木偶(でく)人形を介して闘っている筈です。そして、畜生道が言った「アレ」。木ノ葉上空に漂っているだろう天道が準備中。そこで両手を広げてましたし…。まさかラジオ体操じゃないでしょうし…(汗)。

で…小南の畜生道に対する物言いや雰囲気から、小南がシステムペインを動かす「本物」と言う線は無さそうな気配です。已然、天道がシステムペインにあって特殊な立ち位置にいまして、天道の不可侵な防御体勢や、カカシの雷切を修羅道が身を挺して庇った描写から、システムペインの要部を抱える案は残されそうです。いのらが言った「近く」と言うのが、ミスリードでなければ…。



「たのんだけんの!
母ちゃんにしっかり伝えてくれ!」(フカサク)

「ハイ」<ドプン>(連絡蛙)

一方、フカサクはさっきのウナギ犬?みたいな子とは違う連絡蛙にお遣いを頼んだようです。姐さん(母ちゃん)に連絡を取るみたいです。井戸がある祠(ほこら)…ここってシマが手を合わせてお祈りしてた(ように見えた)ところだと思いますが、妙木山と外を繋げる秘密の通路みたいです。祠には角ガエルの石像が奉ってあって、自来也のお墓なのかな?って思ったんですが…。

って言うか…フカサクが自分で行けば良いのにね(笑)。もしかして、ここを通って他所に行くのも向き不向きがあって、フカサクさんはそれが苦手なのかも知れませんね。シマはそれが出来て…フカサクはシマに頭が上がらないのか?(笑)経済活動があって収入があって家計をフカサクが支える形式の生活じゃないから、食料を調達するスキルがある方が偉い!!とかね(笑)。

私の力に恐れをなして
逃げたようだねェ!」(ツメ)

(さすが母ちゃん…
父ちゃんの時と同じだぜ)(キバ)

場面はまた木ノ葉。餓鬼道を相手にしてたツメでしたが、畜生道の口寄せで掻き消えたのを逃げたと思ってるようです。やっぱ、これも跡を追う姿勢すらないです。敗走する敵を追撃するのは待ち伏せがあって危険だから…と、この場はそれを考慮した無策ではない筈です。これで本気に「恐れをなして…」なんて思ってるのだとしたら、忍者辞めてブリーダーになった方が良い。

ところで、キバが呆れる(父ちゃんの時と同じ)って何なんでしょうか?結構、真剣にファンブックなんかを読み返したんですが、キバの父ちゃんてどっかで出て来ましたっけ。確か灰丸三兄弟とコンビを組むハナ(姉)は出て来たけど、キバパパって出てないですよね。もしかしたら、すっごい夫婦喧嘩で逃げ出しちゃったのかしら?(殺された?こ…怖い!!)情報求めます!!(笑)

エーッと、ツメと黒丸に注目!!…で、カツユが<ズズ…>と付いてますよね。これが綱手のカツユの術の真骨頂で、この後の描写で活きてきます。実は他にも出て来ます。出て来ない描写(木ノ葉病院のサクラなど)もあるんですが、そこかしこにミニカツユが展開してる…ってところがミソです。これがダンゾウの漏らした「全滅はない」の根拠になってると思います。

「どうやら引いたようだな」(シノ)

「うむ…
だが何か釈然とせん」(シビ)

こっちは油女カルテット。小南も畜生道に呼ばれて消えたんだけど、追う気配なし(笑)。今までの戦法だと、臭いを放つメスを小南に忍ばして尾行する…ってのがありそうなんだけど、その手すら打ってなさそう。やる気無さそうに見えて、実はやる気満々ってのが油女チックでカッコ良いと思ってたんですが、余りにも戦闘の初期に逆口寄せされて居なくなったのでしょうか?

「うっ…」(いの)

木ノ葉の情報部前。俯せに倒れたシズネの傍らに立ち尽くすいのいちといのと火了・ロの三人…。いのいちが人間道の能力を逆にトレースしてシズネの霊体を奪還して肉体に戻すような努力をしてるんじゃないかと期待してたんですが、取りつく島もなさそうな無力感が漂っています。描写通りなら、シズネは戦死確定のようだけど…これはイヤな展開です。やる気が失せて行く…(泣)。

普通はシズネが人間道に捕獲された時点でいのいちやいのが心転身系の術を仕掛けて人間道を攻撃するもんですが、全くの無策だったようで、「動かば…」と人間道に脅されて、真っ正直にホントに動かなかったみたいですね。でも、術の系統が似ている山中家の忍が居たにも関わらず何の対処もなく、みすみすシズネを殺され、しかも人間道の追走すらできないなんて…。

段々、腹が立って来ました!!ホントにやる気のないマグロだったら、マジに解体ショー開いて切り身にして即売するべきでしょ。ちょっとキツイかもしれないけど、どうして木ノ葉の忍って膝が伸びてるっちゅーか、闘う姿勢が目に付かないんかしら…。今まで勇敢に闘ってたのって木ノ葉丸くらいじゃなかったでしょうか!!アタマ来るッ!!シズネを抱き上げて介抱くらいしろやッ!!

「早く知らせなきゃ」<バチャ>(連絡蛙)

さっきの妙木山からお遣いに出た連絡蛙ちゃん。目的地の井戸に到着したみたいです。多分、ガマ一族の移動用のインフラで、『NARUTO -ナルト-』世界の各所をネットワークする通路なんでしょう。ここを通るには術式か、特別なスキルが必要なんだと思います。連絡蛙が不用意に音を立てて出て来るところを見ると、誰でも彼でも通れる通路じゃない事は確かですね。

でも、そんな心配、お構いなし…ちゅーのが木ノ葉や妙木山の性善説に基づいた危機管理体制ですから、泳ぎが得意な忍だったらサクッと通れる秘密の通路だったりするから危ない!!(笑)こんなのゼツに見られてたら一巻の終わりですよねーッ(笑)。しかし、シマもこの経路で食材の調達に行ってるんだろうから、連絡蛙がシマに辿り着くのは信じて良さそうですね。

「幸いにも母ちゃんが食材の調達で
木ノ葉の近くに行っとる
母ちゃんならワシを含め
かなりの強者共を口寄せできるけん
すぐに準備せぇ!」(フカサク)

「オッス!」(ナルト)

今度はまたまた妙木山です。フカサクがナルトに作戦を説明してるんですが、逆口寄せが前提で、出来る限りの増員が必要だったのなら、増々自分がシマのところに行くべきだから、やっぱあの通路をフカサクは通れないと考えるべきでしょう。フカサクの説明だと妙木山チームの編成が確定で、問題はその面子(メンツ)です。フカサクが言う「強者共」って…誰なんでしょうか?

ま…妙木山の主要メンバーは大体知れてるので予想は簡単なんですが、全く新規の強者ってのもあるかも知れないし、あの方とか、あの方…いろいろ考えるのも面白そうなんで、これも「疑問の考察」にて展開しましょうか。あんまし面白くなくて「愚問の考察」にならなければ良いんですが…。フカサクとナルトは確定で、あとどれだけ呼べるかだけど…ちょっと楽しみですね。

「なんちゅー事じゃ…」(シマ)

「シマ様!」(連絡蛙)

遠身水を通って来ました!
フカサク様からシマ様に―」(連絡蛙)

「口寄せじゃな…」(シマ)

濛々(もうもう)と立ち上る爆炎の木ノ葉隠れの里の光景に唖然とするシマにスイッチ…って言うか、これだったら連絡蛙必要ないじゃん(笑)。って言うか、木ノ葉の近くに来てるんならもっと早く気付けよッ!!(笑)ナルトの食べてる蟲って木ノ葉の近くに棲んでる蟲なのね。それ知ったらシノっちって怒ったりしないんでしょうか?(笑)ナルトの常食にならなきゃ良いけど…。

余談ですが、あの蟲ちゃんとかスープの成分とかが、ナルトの仙術修行に内側から働いてたんじゃないか?って言うタレコミもありまして、僕もナルトの想像を絶するスピードの仙術修得に一役買ってたような気はするんですよねーッ(笑)。何か、蟲って精力付きそうだしーッ!!しかし、あれをミナトも食べてたのかと思うと…(汗)。ミナトの事だから、文句言わないで食べたんだろうな…(笑)。



<ドサ><ドサ><ドサ><ドサ>

「ダメよ!あの術はアナタの
縮める事になるのよ!」(小南)

「……!」(小南)

「どうしてもやるのね…長門」(小南)

で、また木ノ葉の森の中の畜生道が逆口寄せした某所。小南は「アレ」をやると言うペインを制止しようとするんですが、そこで「アナタの命を縮める」と言っています。って事は生きてる…ってことだ。そして、小南の制止も聞かずに小南を残して六道が一斉に倒れるのを見て、小南が「長門」と恐らくお初に呼んだと思います。それらを総合すれば長門は生きている事になります。

小南が声に出して「長門」と言ったのは、周囲に誰もいないと思ったからで、普段は長門にそう言うのを止められていた筈です。それがペインの「秘密」だったからでしょう。そして、小南は「弥彦」とは一回たりとも言わなかった…それは弥彦だけが死んで既に居ないから。それにしても、こんな「秘密」を口にする小南も相当焦ってたんですね。

多分、ここで小南があらぬ方向を向いて「長門」と声に発しているのは、六道の通信を介して小南が長門とコミュニケーションしていた証拠でしょう。つまり、小南はシステムペインから分離された存在…って言うか、別の個体っちゅー事だと思います。そして、死ぬの生きるのを気にしているところを見ると、小南もまた人外ではあるけれど生きているんじゃないかと思います。

それに、この周辺の描写を見る限りでも、システムペインの命令系統や高周波チャクラの送受信に関しても関与しているようでもなく、「本物葉意無椅」の謎解きをいのたちの「術者が相当近くにいる」と言う考えを重視すると辻褄が合わなくなってしまいます。天道の中に別の何かがあるとするのも自来也の暗号の解読には沿わない。どれかが間違ってるんじゃないかと思います。

「ここより世界に痛みを」(天道)

天道は木ノ葉上空を浮遊してる筈です。システムペインの自分以外をシャットダウンして、高周波チャクラの供給を天道に一本化したんでしょうが、畜生道が口寄せしたのは対戦してる途中で無防備になる事でそれぞれの体を壊される事を恐れたんでしょうが、それならば戦闘を中断し遁走した畜生道を追走しなかったイビキの罪は大きいです。畜生道だけは生身の移動だった筈。

一瞬で掻き消えて追走不可能な逆口寄せではないのだから、あのボーンヘッドは懲罰が加わって然るべきでしょう。その昔は作戦の不履行や命令違反で里に被害を齎したカカシの父…サクモが虐め殺された木ノ葉隠れなんだけど、その反省からかエラい「ゆとり教育」になった結果がこの冷凍マグロかいっ!!だったら、余りにも悲しい。サクモの死だって何だったのか解らないし…。

次にスットコドッコイなのがキバたちで、キバはデイダラのC0からマンダの口寄せを利用して逃げたサスケを追尾する方法があると豪語した描写(第40巻/92頁)が残っているんだけど、ツメに気を取られ、父ちゃんの事なんかにうつつを抜かしてるもんだから、ペインのシャットダウンなんて千載一遇のチャンスを逸しています。余りにも「ゆとりちゃん」過ぎませんかね(汗)。

(口寄せの術!!!)(シマ)

シマが口寄せの術を発動。口寄せの術とは「呼び出したい場所に…チャクラを練って契約した方の手を置く…」(自来也)(第11巻/44頁)と提示がありますので、シマが右掌を開いて気合いを込めて飛んでいる…そして、それが着地した地点にナルトたちは逆口寄せされる筈ですよね…。一応、後の描写に繋がる描写なので覚えておいて下さい。べ、別に挙げ足取ろうってんじゃ…(汗)。

<ダッ>「ペイン!!」(綱手)

綱手たちも空中浮遊する天道を必死で追いかけるんですが、ま…これが普通の反応ですよ。他のヤツらが「引いたか」なんてやり過ごすのはもうぶっ飛ばしの刑ですから…。すっごく頭に来ます。ってか悲しい。で、悲しいっちゃ…綱手らが足に溜め込んだチャクラがこんな形で使われるのも悲しい。空を飛ぶのも反則技なんだけど…綱手たちがもがいても届かない…余りに無力(泣)。

『神羅天征』<ドッ>(天道)

<ゴ><ゴ><ドッ><ドドドドド><ドドドド>

<ゴゴゴゴゴ>

天道を残し、他のペインをシャットダウンし分散したチャクラを一本化することで巨大な神羅天征を発動する…それが長門の言っていた「アレ」でしょう。しかし、それが長門の「命を縮める」って言うのが理解出来ません。六体に分散して行動してたのを一本化する事で弊害が発生するんでしょうか?天道一体で送受信するチャクラの流量が過多(チャクラのオーバーロード?)になるから?

そして、それが長門の命を縮めるのであれば、長門の本体が天道に搭載されている…と考えるのが妥当だと思います。高周波チャクラは雨隠れの里から送られてるとしても、その出力を一本化して高出力の術を発動する負荷は天道にしか掛からない筈ですから。って事は、「本物葉意無椅」が誤訳の可能性が出て来ます。それか意図的に誤情報を齎したか…可能性として…ですけどね…疑い深いもんで…(汗)。


<ズズズ……>「ゲホッ!!ゴホッ!!」(サクラ)

「!!?」(サクラ)

瓦礫の中からカツユに守られたサクラが出て来ました。超特大の神羅天征の発動にもカツユの術は対処できる提示であります。つまり、カツユを体に付けていた忍は同様に救助されているだろう事が想像されます。神羅天征の影響は木ノ葉隠れの里全土をほぼ網羅する衝撃でしたから、勿論、現在夢見中のカカシもこの爆風の餌食になった筈ですが、ちゃんとカツユが付いてましたよね。

サクラなんか、ミニカツユが付いた描写がない忍にすら、その恩恵が及ぶ訳ですから、カツユが取りついた描写のある忍はほぼ100%安心出来ると思います。なので、イビキ、いの、いのいち、火了・ロ、ツメ(黒丸)などは鉄板で助かる訳だ…。そして、カカシも同様に大丈夫という事です。安心して良いと思いますよ。カツユの揺りかごの中でカカシはノンビリ夢を見れますよ!!

そして、天道を追走していた綱手も、カツユの術が機能している描写が生存を示していると言えます。綱手が生きてるって事はカツユの術が継続するって事にもなるから、木ノ葉の忍は治癒回復を継続される…と言う循環が確保されるでしょう。つまり、ダンゾウはこれをして「全滅は無い」と言い切った訳です。この大爆発でダンゾウがペッシャンコになってれば良いのにね(笑)。

「な…なんなのよ…コレ…
どうして…こんな……」(サクラ)

<ポロ><ポロ>(サクラ)

ナルト早く来てよォ!!
お願いナルトォォ!!」(サクラ)

サクラが木ノ葉の余りの惨状を受け入れらずに途方に暮れるのは、きっと長門や小南が感じた理不尽さなのだと思います。長門の言う「痛み」とはこれを指していて、同じ気持ちになってみろ!!と、暴れ回っているのだと思います。まるで弥彦の理念を長門が継承したように…。三人は雨隠れの難民の子供のまま彷徨っているのです。危険な徘徊です。

サクラがカツユから出て来て、サスケではなくナルトの名を口にしたのは嬉しかった…けど、こんだけ忍がいるのに、ナルトしか頼れない木ノ葉のだらしなさも情けないっちゃー情けない(笑)。逆にその情けなさにサクラも気付いてたから、ナルトに頼るしかなかったのかな…なんて考えたりもします。やっぱ、木ノ葉の今のマグロさ加減は異常過ぎますから…。

<ズン><ズン>

「!」(天道)

<ゴゴゴゴゴ>

<ボフフッ…>

で…そんなサクラの気持ちが通じたのか?天道の超特大・神羅天征の爆心地に口寄せが発動されたようです。シマは木ノ葉の惨状を小高い丘の上から見下ろしてましたから、丁度、木ノ葉の町外れに居た筈、それがこの位置に口寄せを可能にするって事は、シマも"蛙組手"が使えるって事じゃないでしょうか。そして、町外れから中心辺りまでが一瞬で移動可能な距離である…つまり…

『間合い』

これがナルトと相関関係のある描写であるかは微妙ですが、"蛙組手"の機動力の一端を表しているように思います。そして、ナルトも"蛙組手"をマスターしてるんだから、これまで瞬身などの移動手段のなかったナルトがサスケをも凌ぐ遠間の攻撃が可能になります。そして、それは恐らく空中の天道にも届く!!それが、高みの見物の天道の「蟻の一穴」になれば痛快ですよね。

<ボフフッ…>と煙る口寄せの<ズン><ズン>と言う足音。それにシルエット…薄らですが、大型が三つ見えます。シマが呼んだ「強者共」って誰なんでしょうか?果たして新顔の登場もあるのでしょうか?次の新ジャンは合併号で新年の5日発売。それまで、あれこれ考えてみますか!!で…その「強者共」にフカサクさんが入ってなかったら…シマさんってどんだけーッ!!(笑)

続きは「疑問の考察」でチェケラッチョ!!


  
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ミナトは何故、"黄色い閃光"だったのか?

  
「ナルトちゃんよ…
お前はすでに蝦蟇との契約済みじゃ
そんな心配はいらん」(フカサク)

妙木山の逆口寄せの理屈を「契約の巻物」を見せてフカサクさんはナルトに説明しました(第44巻/118頁)。その巻物は向かって右から「龍焦(?)」「米十飛(?)」「自来也」と来て、次に「みなト」(ミナト)「なると」と署名が連なっていました。ナルトが契約済みである以上はミナトも同じように契約済みだった事になります。何故だか、フカサクはミナトの存在に触れませんが…。

(……しかし大したガキじゃわい…
ワシの頭に乗ったのは…
四代目以来じゃけんのォ…)(ガマぶん太)

ミナトと妙木山の関係はナルトには意図的に伏せられてるフシがあって、妙木山サイドの提示としては、ナルトの口寄せ修行で九尾のチャクラを租借出来たナルトに召還されたガマぶん太が僅かにミナト=四代目の名を思い起したくらいで(第11巻/115-116頁)、ほとんど露出がありません。ちなみにガマぶん太とミナトは九尾事件でも共に闘った形跡が第一巻の第1話「うずまきナルト!!」の扉絵に登場しています。

昔、妖狐ありけり
その狐、九つの尾あり
その尾、一度振らば
山崩れ津波立つ

これに困じて人ども
忍の輩を集めけり

僅か一人の忍の者
生死をかけ
これを封印せしめるが
その者、死にけり

その忍の者
名を四代目・火影と申す―

扉絵の中央の九尾と、それと胸に「忍」の文字を刻んだ大ガマに乗った忍=ミナトが闘う様子が描かれています(第1巻/5頁)。この大ガマがガマブン太(出典は確認中)だそうで、ミナトと共にガマぶん太は九尾事件を経験しているようです。つまり、妙木山は九尾に関しても知らない訳ではないし、ミナトが九尾をナルトに封印した経緯などは充分に知っていると言う事です。

それをフカサクが知らない筈は無く、ここまでナルトにミナトの情報を秘匿するにはそれなりの意味があるものと考えるべきだと思います。何故、フカサクがナルトにそれを告げないかはここでは置いとくとして、蝦蟇一族との契約や条件的にはミナトも妙木山とは浅からぬ関係にあり、ナルトが妙木山に召還されたのと同じように、ミナトが呼ばれた可能性はかなり高いと考えられそうです。



ミナトの仙術修得の可能性にアプローチしてみましょう!

「図に乗るな小僧ォ!!」(マヒル)

「!」(ミナト)

カカシ外伝でのミナトの戦闘シーンの描写は思いの外少なく(第27巻/93-94頁)、飛雷神の術に関しては岩隠れのマヒルのカウンターを間一髪でカカシを救出し、マヒルを追撃し葬った…ちょっと怖い描写があるだけです。何度も何度も目を皿のようにして探したんですが、ミナトの目の回りに「隈取」は確認出来ませんでした。睫毛は元々、濃いけどね(笑)。

「隈取」とは仙人の証ですから、それが発現した状態が仙人モードであり、その状態で練られた仙術チャクラを使うのが"仙術"…故に飛雷神の術は仙術ではなく(ミナトのオリジナルではあるにせよ…)通常の忍術であると考えるべきだと思われます。ただ…蝦蟇一族の時空間移動をヒントに、ミナトが飛雷神を編み出した可能性を、僕は強く感じています。

「みなさん
このクナイを一斉に敵側へ
投げつけて下さい
後は私一人でやります…」(ミナト)

「そんな無茶な!いくら何でも…」(木ノ葉の忍A)

「黙って言う通りにしろ!
これから"木ノ葉の黄色い閃光"の戦いが見れるぜ…
一瞬だ…見逃すなよ」(木ノ葉の忍B)

問題はこのシーンです(第27巻/130-131頁)。カカシ外伝で別動したミナトが岩隠れの押される木ノ葉の主力の助勢に赴き、木ノ葉の圧倒的な不利(50:4)を一人でひっくり返しちゃうところです。実際にそのシーンは描かれていなくて、その直前の寸止め(アッ♡)に終わっています。ここで大量の飛雷神のクナイを敵陣に投げ込み、ミナトが飛雷神の術を駆使した筈なんです。

生き残りの木ノ葉の忍の一人がミナトの凄さを熟知しているようで、ミナトのやる気を信じ切れないもう一人を諭すように"木ノ葉の黄色い閃光"の通り名を出して黙らせているんですが、この時、ミナトは背中を向けて一人で腕組み?印を組むように静かに間を作っています。ここでミナトの顔のカットがあったなら、もしかしたら「隈取」が出てたんじゃないかな…と、僕は考えています。

第420話「戦場、木ノ葉!!」で、フカサクがナルトに仙人モードのリスクについて説明しています。この時はまだ「融合」の不可能性についてフカサクは考慮していませんでした。九尾の拒絶はこの少し後。折しも、木ノ葉にはペイン六道&小南が強襲してて大変な状況だったんだけど…ま…フカサクさんってのんびり屋さんなんだから…(笑)。

「まずはナルトちゃんも
分かっとるとは思うが
仙人モードはそう長くは持続せん
もって5分じゃ

それから仙人モードになるための
自然エネルギーを集めるには
"動くな"が基本じゃ
それゆえ戦闘に入ってからではまず使えん
動かんかったら敵の格好の的じゃけんの

仙人モードになれるのは
仲間がたくさんおって
己がフリーになる時だけじゃ

どうしても一人の時に
仙人モードになにゃいけん時は
いったん戦闘から離脱
自然エネルギーを集めるしかない」

向こうを向いたミナトの立ち姿…あれが自然eを集める「間」だったんじゃないかと思うんです。そこから考えると、ミナトの仙術…仙人モードを会得している可能性はかなり高く、こうして静かに自然eを集める暇(いとま)があれば、フカサクらとの融合がなくても仙人モードが制限はあるものの使用可能な筈で、仙人モードによる大幅な能力の底上げが期待出来る図式が成立します。

元々、ミナトは必要以上に強くって、それが仙人モードで底上げされたら恐らく無敵だった筈で、たった一人で戦局すら左右してしまえる戦力がミナトにあったとするのも想像に難くないです。そして、ミナトには広範囲を一瞬に網羅出来る反則技?の飛雷神の術がありますから、それが仙術チャクラの攻撃力と合わされば…想像を絶する破壊力が生み出される事に気付くでしょう。

しかし、フカサクが言うように仙人モードの持続時間は長くて5分です。それをして実戦向きでないとされ、フカサクやシマと仙術・両生の術で融合する仙人モードの実戦形態が存在する訳ですが、ミナトはその融合を必要としないくらいの早業をもって敵を殲滅するシーケンスを模索した…戦闘を極めて短時間で終結させる…「閃光」を目指したんじゃないかと思うんです。

それがミナトが…"木ノ葉の黄色い閃光"たる所以だった…。

ミナトがフカサクらと融合しなかったのは、ミナトの美意識だったとも考えられます。確かに、自来也の仙人モードの両肩に二大仙人を融合した最終形態はあまりカッコ良くはありませんでした(汗)。ミナトは"素"でも充分強くて、仙人モードすら補助的に使うくらい戦力に余裕があった…とも考えられそうです。でも、僕は黒いのでそれでは納まらない…黒い疑念を拭えないでいます。

「自来也ちゃん!!」(フカサク)

<ドッ>

自来也がペイン六道の血刀に串刺しにされたシーンで(第42巻/40-41頁)、何故だかフカサクは血刀の餌食になりませんでした。自来也の戦力である仙人モードの"核"とも言えるフカサクは自来也の貫く血刀が穿つべき"急所"の一つにはなり得なかったのでしょうか。ホントに自来也を危険視してトドメを刺そうと思うなら、フカサクも一緒に葬るべきだったんじゃないかと思うんです。

事実、フカサクを血刀で貫かなかった為に自来也の奇跡の復活を経て、暗号がフカサクの背中に刻まれ、その遁走を許してしまいます。秘密こそがペインの強さの根源であるならば、ペインのこの不手際は受け入れ難い失態であると思われます。この描写には、黒くならざるを得ないケルベロスです(笑)。心底震えた…感動的だった自来也の死を汚したくはないんですが…(汗)。

「今こそが大ガマ仙人の
予言された選択の時!」(自来也)

どうしても蝦蟇瓢牢からもう一度、自来也が飛び出してペイン六道と対峙する必然が僕には見つけられんのです(第42巻/35頁)。そして、その前に自来也が漏らした…「選択の時!」…もしかしたら、自来也の「死」は予言の一部なのではなかったのか?自来也が予言の子に殺される必要があったんじゃないのか?だとしたら…!!(汗)

そして、それがミナトが二大仙人を融合しない本当の理由であり、融合なしに仙人モードを使用する方便としての飛雷神の術だったのではないかと、僕は疑っている訳です。そして、フカサクとナルトの融合を九尾が拒絶した…あの拒絶はフカサクを『八卦の封印式』が拒絶した描写であって、それは取りも直さずミナトとクシナの『遺志』であったと思います。

大ガマ仙人の「予言」って…何だか胡散臭い…。

そして…それが…

シマがナルトの修行に参加しない理由であり、
フカサクがミナトを語らない理由だったりして…。


  
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第428話「対談!!③」(シズネ大ピンチ編)


今週は個人的にどうしても語りたい内容で、お話の練り込みに時間を要した為、感想を分割してアップしています。まだお読みでなければ先に味わって欲しいです。難儀な内容でちょっとアレなんですが、僕のお伝えしたい事は凡そ書けたと思います。僕だって怪しいのに、偉そうなお話ばかり…でも、どうしても書きたかった…書いてしまった…(汗)。

第428話「対談!!①」(木ノ葉丸敢闘編)

第428話「対談!!②」(綱手VS天道対談編)

ま…書きたいところは充分書いたので、今週はもう良いかな…なんて思いましたが、残りのシズネ&いのいちVS人間道の行(くだり)が残っていますんで、そこをサクッと書いておきます。しかし、ミニカツユですが、いのいち、いの、火了・ロの三人の肩口に引っ付いてるのに、シズネだけ足下に寄り添っています。シズネのミニカツユは別Ver.なんでしょうか?

それに先週、何でシズネ達が暗号部に行く必要があったのか良く解りません。シカマルに会ってる訳でもなく、探してるでもない。何故か、暗号部の屋外でいのいちとシズネが話し合っています。いのがここに随伴した意味も判らないし、護衛の暗部(火了・ロ)が向き合う三人に背を向けて周辺を監視中です。でも、何で屋外なんだろう?中に入れなかっただけなのかしら…。

「ペインは六人…
一個体一系統の術しか使えない
あの女は口寄せを使った
自来也様が倒したハズのペインが
別の体で復活した事になります」(シズネ)

「そして間違いなくあの女は死体として
雨隠れの塔に運び込まれていた」(いのいち)

「その女は死体の時点で
これを付けていましたか?」<スッ>(シズネ)

「いや……付けていなかったハズだ」(いのいち)

何故だか判らないが屋外で会議中のシズネ班。僕らにはバレバレだったけど、それは読者としての知識であって、雨隠れの自来也の激闘を知ったればこそのお話…ま…ゼツみたいなもんですよ、僕らって。しかし、木ノ葉の忍はそんな訳には行かないから、こんな風に綿密に描写があるのです。ちょっと回りくどいけど綿密。そして、これが『NARUTO -ナルト-』の分厚さを生む土壌です。

そんなこんなで、とうとうシズネらも「ペインラジコンヤロー説」に辿り着いたようです。二代目・畜生道がユウダチ(雨隠れの下忍)の記憶の中を覗いたいのいちに見つけられていたのが、この謎の突破口になったんですが、これはどっちかって言うと結果オーライ的で、自来也もクラブ・フロッグで拿捕した下忍がこんな大ネタ持ってるとは思わなかったでしょうね。

それに、シズネが初代・畜生道の検死で発見したピアスの機能=高周波チャクラの復調器(受信機)と言う情報が加わって、「ラジコン仮説」が体を成した訳です。そして、ここまでが自来也が蝦蟇瓢牢から出る前に得た情報で、ここで逃げる事が出来たんですが、もう一押しに六道(残り五道)に挑んで返り討ちに遭ってしまった…。その時、得た情報が「本物葉意無椅」だった訳です。

自来也がほとんど命と引き換えに掴んだネタである「本物葉意無椅」の解読が正解なのか?は、個人的には疑問が残るところですし、それ以前に捕虜したユウダチや初代・畜生道の死体のそれぞれの情報を総合して謎を割り出す考え方は妥当(って言うかそれしかない)でしょうが、その三者のみでジグソーのピースが全て揃うと考えるのは都合が良過ぎるし、もっと言うと危険過ぎます。

「今こそが大ガマ仙人の
予言された選択の時!」(自来也)

それに、自来也が蝦蟇瓢牢から再度、表に出てペイン共に相対する必要性がイマイチはっきり解りません。死を賭した行動であったにしては自来也の遺した「本物葉意無椅」は余りにも情報量が少な過ぎます。この部分に暗号解読の誤りの可能性も感じるし、でなければ、自来也の言った「選択の時」(第42巻/45頁)の真意にある疑念を抱いてしまいます。これは別に考察を展開する予定です。

「フカサク様も言っていたように
ペインには死者を生き返らせる能力があるのはこれで間違いない
それも別の体でいくらでも代用をきかせ
この黒いチャクラ受信機を体に埋めこんで行動させる

受信機を埋めこまれている奴らは
全て死体だった可能性があります
そして受信機があるなら送信機
があるという事

つまりから
これら死体を操るチャクラ信号
送信している者がいるって事です

暗号の"本物葉意無椅"っていうのは
六人のペインの中に本物はいないという
意味だったんじゃないでしょうか」(シズネ)

「そんなまだ別にあんなのがいるって事!?」(いの)

(予想はしていた…
だけど、一番考えたくない予想が当たりだなんて…)(シズネ)

ま…大体、読者が考えていたペインの正体っぽいものに到達していますよね。シズネも大体の予想みたいなものがあったけど、それを声に出して説明する為の材料がここに来てやっと揃った…と言う事で、何でもかんでもいちいち声に出して言ういのとはひと味違うちゅー事です(笑)。いのが悪いって訳じゃなくて、オトナっぽい落ち着きがあって、何か良いなー…素敵だなー…と、シズネを褒めたい気持ちが強いです。

「それも相当なチャクラを持っている…
チャクラだけでこれだけ自由に死体を
遠隔操作するほどだからな)(火了・ロ)

「山中一族の転身系の術に少し似ている
チャクラで他人を操るのは一人が限界
奴らペインは六人もいるんだろう…
まだ陰にも六人もいるという事か?」(いのいち)

「それは分かりません」(シズネ)

ペインのラジコン説は山中一族の転身系の忍術で説明が付くようです。しかし、「対象者一人につきコントロールが可能なのは一人」…と言う制限があるようです。それとはちょっと層が違いますが、ペインの「一個体につき一系統の術」と言うのが関係してる可能性を感じます。輪廻眼継承者は長門一人でしたし、それが六体のペインとなって暴れる理屈が輪廻眼だけで説明ができるものなのか…?(やっていいのか?)

それはちょっと疑問…って言うか万能過ぎて狡い(笑)。今でも何でもあり過ぎて手を焼いてるのに、輪廻眼だけで何でも片付けられたらこっちに太刀打ち出来る材料が無くなっちゃうじゃないですか!!(笑)それをユウダチの幻術プロテクトされている描写を起点に探った考察…「ユウダチは何故、幻術プロテクトを掛けられたのか?」では、雨隠れの里を上げたチャクラ供給をぶち上げましたっけ(笑)。

で…ここでいのいちが話に加わってて、術の組成に関して違和感を感じない描写があって、その上で、チャクラの伝送や通信の妨害に言及しないのは、その方法がないからでしょう。電子戦では妨害/妨害の妨害/妨害の妨害の妨害…と延々とイタチごっこが続くんですが、僕はそれでペインを一気に黙らせる事が出来ると踏んでいたので、そのスベがないとすれば…困りました…(汗)。増々ヤバいじゃないですか!!

「どっちにしろ転身系の術なら
チャクラを送信するためになるべく受信体の
近くにいるハズ
…でないとあれだけの
術や動きはムリよ」(いの)

「おそらく木ノ葉の近くに潜んでいるハズですが
すぐに綱手様に連絡して陰のペインの捜索隊を
編成した方がよさ…」(シズネ)

読者レベルではペインの本体が雨隠れの塔にいて、そこから高周波チャクラが送信されている…が大勢だったと思うんですが、忍術の常識はもっと近くに必要と考えるのでしょう。この考えの土台には輪廻眼の視野共有も勿論考慮に入ってるでしょうから、それでも雨隠れは考えられないと言う事になります。そしてペイン六道に「本物葉意無椅」のであれば、小南が怪しいと言えるでしょう。

でも、小南にそんな大したチャクラを発生させる装備があるようにも思えないし、ペラッペラだし…(笑)。ペインが木ノ葉強襲の前に小南に何か準備させてた描写が関係してるんでしょうか?長門が地中に隠れてて指揮してるとか、初代・畜生道が使ったカメレオンに入って移動してるとか…なんてのは兆候すらなかったから却下だし…(笑)。いのやシズネの案も先入観があるようにも感じますし。

雨隠れの里全体がチャクラを集めて備蓄するシステムを成していて、その膨大なチャクラによって高周波チャクラを発生させて木ノ葉隠れまで飛ばして六道を動かしている…男の子らしいSFチックな案は女の子には思い付かないのかも知れません。でも、ここに来て自来也の遺した「本物葉意無椅」が逆に選択しを狭めている…。それがなければ天道への本体(長門)搭載ありなのにね…。

<ザッ>(人間道)

「!!」(シズネ)

「!?」(いの)

「なにっ!?」(気付けなかっただと!?)(火了・ロ)

<スッ><ドウ>

<ザザザザ>(火了・ロ/いの/いのいち)

「!」(火了・ロ/いの/いのいち)

シズネが良い感じに謎に肉迫してるところにいきなり人間道が乱入して来ます。シズネ以外の三人は咄嗟に回避しますが、シズネだけが取り残されてしまいます。って言うか、多分、真っ先に人間道に確保されちゃったんでしょうね。ペインのピアスを持ってるから狙うならシズネだし、可愛いし(ち、違うかっ!!)。ちなみに、煙玉は暗部の火了・ロ(←"ろ"って…名前?)が、機転を利かせて出したのだと思います。

火了・ロは当初から壁を背に凹んだ建物を巧みに利用し警戒範囲をより狭く出来るようにして密度の高い監視をしていたんだけど、人間道の接近にも強襲にも気付けなかった。それに驚いています。綱手がシズネの護衛に指名した暗部の手練(てだれ)ですから、能力が低い筈も無く、注意が散漫だった訳でもない筈です。それでもその哨戒網に掛からなかったのは人間道の能力がそれ以上に高かったのだと言えそうです。

木ノ葉の忍が冷凍マグロに見えるくらい…ペインは基礎的な体術がズバ抜けて強く、敏捷性や静粛性も超一級品。それぞれが一騎当千の能力が備わった忍だと言う事は良く判ります。それがラジコンで動いてて、チャクラ切れの心配や死のリスクがない狡いシステム(これってバーチャル何たらって言う医療用の遠隔操作技術の応用みたいなものかもね)である…って言うのを抜きにして考えれば、大したヤツらなのです。

「うかつに動くな…
この女が死ぬぞ」(人間道)

「くそ!」(いのいち)

<ギロ>(人間道)

ヤバい!この体勢って、人間道が木ノ葉の脳内スキャンでは…(汗)。シズネの目が既に言っちゃってて、このまま霊魂でも抜かれちゃうんかしら…それだけは止めてーッ!!それにシズネはナルトの居場所を知っていますから、人間道の能力なら一発でバレる!!…でも、もしそうなら初めから人間道がこんな風にコソッと隠密行動でナルトの居場所探せば良かった筈です。何もこんなに表立って戦争仕掛けるみたいな…。

って…やっぱり、ペインは木ノ葉を落として名を上げるのが目的だたんじゃないかと、ここまで来ると考えてしまいます。天道も綱手に協力を打診したような対談でありましたし、或いは、この一戦を呼び水に第四次忍界大戦が勃発するような仕掛けを既にしているのかも知れません。"暁"の母体は雨隠れの里ですから、軍事力だって多少なりともあるでしょうし、その他の小国も動けば相当の勢力にはなりますからね。

「うっ…」(シズネ)

「…妙木…山」(人間道)

「父さんと同じ術!!
装置もないのに数秒で頭の中を…!!?」(いの)

おしゃべりのいのが言うように、人間道の能力はいのいちと同等の転身系のスキャニング能力があるんでしょう。そして、それを使ってシズネをスキャンした。それで妙木山にナルトがいる事がバレてしまいました。でも、妙木山が解っても、場所とか解らないでしょう。もし解っても特別なルートでしか入れないところですし。まさか、輪廻眼の瞳力で一気に場所を特定するなんてちょっと興ざめなんですけど…。

「どうやらここにナルトはいないようだな
妙木山…」(天道)

「なに!!?」(綱手)

人間道の得た情報が天道にも伝わります。折角、「ペインVS木ノ葉隠れ…対戦の傾向と対策」なんて考えたのに、二代目・畜生道の逆口寄せで一気に撤退…なんて展開になるんでしょうか?ペインが真っ直ぐに九尾を求めるなら、ナルトの居ない木ノ葉隠れの里には用はない筈です。例え、これがペインの力を世に知らしめる為のショーだとしても、もう充分にその目的は遂げられたとも思います。

もしかしたら…なんですけどね。"暁"のサソリ、デイダラ、飛段、角都ってペインのプロトタイプみたいな存在じゃなかったのかな…って、僕は考えてて、そこで得たデータを元にしてシステムペインを構築してたって考えなんですが、ここで撤退するにしても「最後っぺ」にデイダラのC0のような大爆発を起こす爆弾とか出したりしないですよね。それか「禁術兵器」のプロトを木ノ葉でテストしちゃうとか…。

もし、そんなことしたら木ノ葉は焼け野原どころか、消失しちゃいますよ。それで、木ノ葉がなくなって忍界は"暁"が支配して世界は平和になりました…チャンチャン…なんてオチじゃないですよね。折角、カカシがのんびりと夢見てるんですよ。木ノ葉丸だってあんなに立派に成長したんだし。ナルトだって戦術の修行に奔走してる…。それを一瞬で水泡に帰しちゃうような事はしないですよね(滝汗)。

そんな事よりシズネちゃんを殺すなよ!!人間道!!
第428話「対談!!③」(シズネ大ピンチ編)…了


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第428話「対談!!②」(綱手VS天道対談編)


今週はお話が濃密でボリュームがあるので分割しています。この前に第428話「対談!!①」(木ノ葉丸敢闘編)を書いています。情けないエビスを尻目に木ノ葉丸が八面六臂の大活躍しています。同時に「対談!!」と言うエピソードの底流を流れる深いテーマに対する大きな伏線が埋設されていますので、先ずはそっちから味わって欲しいと思います。かなり難儀なお話なんで…(汗)。

「少しアンタと話がしたい」(天道)

「お前は確か…あの時のガキ…」(綱手)

「覚えていたようだな」(天道)

先週、ガイ班が出て来たので、気を利かせた綱手が「お前は…誰だ?」(第29巻/45頁)と、ガイが鬼鮫ばかりか、リーやネジまでもを凍り付かせた大ボケをカマしてくれる伏線かと期待してたんですが、綱手も立場上、そこまでは崩せないようです(笑)。ま…この時、天道が少しは<ホッ>っとするのがお約束なんですが、天道も立場上、何ぼ何でもですよね。

冗談はさておき、天道はいきなり綱手に攻撃するでもなく話しかけています。綱手と話をしたいと持ちかけた…。これが天道の作戦であるなら時間稼ぎなんじゃないかと思います。相手は綱手と暗部が4人。天道が登場した時点で面が割れてもいました(ピアスの数を声に出して言うもんだから…バレた!)から、増援を待って交戦に入るのが妥当でしょう。

対する綱手達もいきなり天道が登場したもんだから、対処のしように躊躇しているのも確かで、もし天道の「インターバル5秒」の弱点を上手く突ける方法を思い付いていたなら先制攻撃を仕掛けるべき状況ですから、現状はやや不利と考えるべきでしょう。それに綱手達もカツユの術によるネットワークがありますから増援待ちの時間稼ぎかも知れません。

「知っているのですか?」(暗部)

「少しな…」(綱手)

「何者です?」(暗部)

「……」(綱手)

雨隠れの難民であった頃に一度接点があった子供が自来也の仇であり、それが"暁"のリーダーだった…これは正直、驚きでしょう。綱手が「少しな…」と言うのは、大蛇丸が「殺す?」とした三人を自来也が引き受けると言ったところまでを言ってると思うんですが…。一応、綱手の背後の防水服に身を包んだ三人の難民の回想はそれを意味してるんじゃないかと解釈できる…と。

エーッと、細かい話なんですが、雨隠れの難民時代に弥彦ら三人が身につけていた金魚鉢ヘルメットの雨具ですが、子供用(サイズ)だったと思います。あんなものをあの子達が作って着た訳はないから、どこから盗むか、誰かに与えられた筈です。そして、サイズは大人用ではなく子供用だった。それに大人の雨合羽姿はなかった。つまり、子供をある程度守る風土はあった訳です。

弥彦らが飢えていたのも確かで、気持ちが荒んでもいたようです。でも、それは戦火が広がり世の中がそれどころでなくなった過程の極々一部分だったと考えられます。弥彦らは最初から一人きりでもなく、決して守られない立場でもなかったと言う事です。この世に生まれたからには親だっていたろうし…。その時感じだ暖かみを何処かに置き忘れてるんじゃないか…と思います。

「恵まれないコンテスト」とか、「悲惨な生い立ち選手権」とかで、確かに上位に食い込むと思いますよ…弥彦や長門たちって…。でも、それは結局、他者との対比に過ぎない訳で、それに拘るってのは「自分と他人は違う」と言う取っ掛かりをロストしてると思うんです。ナルトだって、悲惨で寒々しい幼年期だけどひねくれてないですよね。それは他人と自分を比較していないからです。

「自分は自分」と言う考え方の前提としての「自分と他人は違う」と言う認識がないと、独りよがりになってしまうんです。それは自己同一性(アイデンティティ)ではなくて、自己中心(自己チュー)と言うべきでしょう(笑)。丁度、今の天道がそれで、自分を中心に世界が回ってる(それか…回そうとしてる?)と思ってるから、不遜にも自分で自分自信を「神様」って呼べちゃう訳だ…。

果たして自来也が綱手に難民の三人を弟子受けし、忍術修行を付けた事を吐露したかは微妙で、そもそも、自来也が付託を受けていた「予言」に関する秘密を綱手に伝えた痕跡はないので、ペインの存在が持つ意味の深い所まで綱手が知っている可能性はかなり薄いと、僕は考えています。もしかしたら…天道が自来也を「先生」と呼んだりなんかしたら、綱手は腰抜かしちゃうかもね(笑)。

「秩序を正す神だ」(天道)

「どうやら普通ではなさそうだ」(暗部)

暗部がこんな風に喋るのは、カツユの術のネットワークで増援の要請が既に伝わってる可能性が高いと思います。仮にも暗部。選抜された忍ですから、ある程度の水準…否…かなり高いレベルで「闘い」を把握している筈だから、言葉が如何に闘いに余計であるかを認識していると考えれば、これが「戦術」である筈で、このシャベリに意味がないなら綱手は相当ヤバいと考えた方が良いです。

「うずまきナルト…九尾はどこだ?」(天道)

「さあね…」(綱手)

「人柱力はほぼ狩り終えた
尾獣による忍び里のパワーバランス
今や均衡を保ってはいない

今、九尾を庇ったところで無意味だ…
直に争いが始まる
戦争の火種はあちこちにくすぶってる

そして我々がその戦争をコントロールする
我々に協力すれば助けてやるのも吝かではない
この状況…我々の力も分かったハズだ」(天道)

ペイン六道の木ノ葉強襲に関して、些か大っぴら過ぎて違和感を感じていたのは確かで、これは新車の発表会や新製品のお披露目みたいなショー的な要素を多分に含んだ作戦だったようです。木ノ葉内部の不協和音が果たして天道に感知されていたかも微妙な部分ではありますが、天道の口ぶりからは当初の目的は充分に果たせた満足感みたいなものが漂っているように思います。

しかし、"暁"が少数精鋭の組織であり、人柱力を簡単に狩る事が出来たとする天道の自慢げな話と、「尾獣による忍び里のパワーバランス」が全くマッチしないです。"人柱力"="尾獣"を保有するのが天道の言う「パワーバランス」になり得るのなら、"暁"の一人や二人の忍に狩られる筈はない…って言うか、あったらお話の前提が崩れます。天道はこの部分に気付いているんでしょうか?

ここを突き詰めると"人柱力"の解釈がかなり変わって来ます。それをまとめたのが「九尾事件」(終末の谷の決闘…第五撃)であります。"尾獣"を「力」として保有する方法論として"人柱力"があるのではなく、もっと違った別の目的が潜んでいるのではないか?と、僕としては考えたい訳です。現実問題としての"人柱力"の強さや実用性を冷静に考えれば、サックっと解りそうなものですがね…。

五影をなめるな!
我々の先代達が求め
そして維持しようと努めてきた安定
崩そうとするお前らテロリスト
何を言っても無意味だ!!」(綱手)

「驕るな」(天道)

綱手が言う「五影」にかなり濃密な意志の疎通を感じます。「先代達」と現火影である綱手が言うのにも、五大国の生い立ちから始まる「理念」が継承されてるフシも感じます。そして、天道=ペイン(長門?)はその外に居る…。この強烈な温度差が両者の意見を違えているのでしょう。それでも、長門達は虐げられる立場だったから、五大国を嫌うのは痛いほど解ります。

それが、世の為、人の為に立ち上がって自分が望む「平和」と「安定」を生み出す…と考え行動しているのも解るっちゃ解ります。ただ、それが自分たちが受けていた仕打ちを、今度は逆に自分たちが与えるところを起点にしているところには承服しかねます。そのペイン(長門?)自身が「驕るな」と諭すのは、自分の行いを省みてはいない証拠じゃないでしょうか。

もっと言うと、自分を「神」だと言ってしまう天道(ペイン)が、何の事はない…お面を被って暗躍するマダラに使いっぱになってるんですから、じゃマダラ(トビ)って何なのさ!?って訊きたいくらいです(笑)。それをスルーして木ノ葉で暴れてるペインは何だか「だだっ子」に見えちゃいませんか?酷い被害妄想に取り憑かれてるだけ…単に他人に「痛み」を与える…そんな神様なんて居ないよ!!

(何てチャクラだ…)(暗部)

(これが…輪廻眼の力か…!
今までのどれとも違う…
イヤな感じがする…)(暗部)

明らかに綱手の両翼を固める暗部は気圧されています。天道のチャクラの「力量」に飲み込まれているんです。この「力量」を細分化して「力」と「量」に分解すると、二人の暗部が戦(おのの)いているのは天道の「力」の方じゃないかと思います。「力」を細分化すると「強さ」(=何て)であったり、「質」(=イヤな感じ)だったりすると言う提示であったのだと思います。

この提示は今後、終盤(…に入ったと言われて久しいですが…)にもっと顕著になるものと、ナル×ジャンでは考えています。そして、ここで…一定水準を超える強者である暗部を気圧す「天道のチャクラ」が示す先が明確に浮き上がって来る事でしょう。ここで注目すべきは綱手の対応でもあって、二人の暗部のように揺らいでいないところです。これは別に綱手が鈍感な訳じゃなくてね…。

勿論、綱手は医療忍者ですから、チャクラの感じ方はより繊細であるだろうし、三忍としての勇名が実証するように綱手だって強い忍です。当然、チャクラの力量も高い筈です。それにこれまでも強い敵と何度も闘って来た…。山椒魚の半蔵。大蛇丸…。みんな強いチャクラを持っていた。綱手はそんな忍を数多く見て来たのです。だから、天道のチャクラにも気圧されなかったのです。

「お前たちの平和が我々への暴力なのだ」(天道)

「確かにかつて木ノ葉隠れが
やってきた事が全て正しいとは言えない!
だがお前たちのこんなやり方は許せない!!」(綱手)

「言葉に気をつけろ
これは神からの最後の警告だ」(天道)

「座って半畳、寝て一畳」なんて人の生きる現実を明解に示す粋な言葉があります。これは如何に人が矮小であるかを示していて…同時に人が生きる為には最低でもそのくらいのスペースは必要だと取る事も出来る言葉でもあり、人が生きる以上は多かれ少なかれ他者に迷惑をかけると言う現実を示すかのようでもあります。綱手はそれを言っているのですが、天道の被害者意識は非常に強固にそれを拒絶していますね(笑)。

生きるって基本、闘いだから辛い事や悲しい事だってままあります。理不尽だってそこら辺に転がっています。それが現実です。でもその中で人は生きて行かなきゃならない。だから、強さが必要なのですが、それは生きる為の方法たるべきだと思うんです。しかし、天道の言い分は違います。「痛みを知れ」(第423話/「天道の能力!!」)ですから…(笑)。その無益さを綱手は「許せない」と言っている訳です。

「ナルトの居場所を言え」(天道)

「………」(綱手)

今は我々の持てる全ての力を注ぎ
お前達をたたく!それだけの事!
それにお前は一つ勘違いをしている」(綱手)

八つ当たりする神様…天道に対して綱手の物言いはオトナだな…って思います。綱手は現実の中を必死に生きているから、こんな風に毅然として居られるのでしょう。その落ち着きは次第に天道を追い込んで行くかのようです。別にディベートしてる訳じゃないんですが、天道は理論的に破綻してるから簡単に論破されてしまうのは仕方ない事ですけど…(笑)。

ホント…単なる"だだっ子"ですよねーっ!!それが大した「力」を持っちゃったもんだから、自分で自分を「神」だなんて言い出して、世界をコントロールしようとしてるんだけど、こんな感じだから最後まで責任もってやり通せるとは思えません。天道(ペイン=長門?)は自分が味わった「痛み」を他人にも味わわせたいだけの寂しがり屋さんなんだから。

これって、アイデンティティの確立に失敗してると言えます。何故ならペインは自分と同じ気持ちに皆をさせたいだけだから…。自分が味わった痛みを他者にも味わわせて満足したいだけなんだから…。「自分と他人は違う」が解ってない子供なんです。遠足の日に雨が降って流れた。でもお母さんは悲しそうじゃない。何でお母さんは僕と"同じ気持ち"になってくれないの?と泣く子供みたいに…。

でも、子供はそれで良いんですよ。泣きたい時に泣いて、腹が立てば怒れば良い。問題はそれがいつまでも通用しないってところです。泣いたり喚いたりが許されるのは子供だけの特権です。何故なら、大人は「力」を持っているから。「力」は人を幸せにもするけど不幸にもするものです。だから、それを持つ大人が子供である事は許されないのです。そして、それを学ぶ過程が「成長」なのだと、この物語は訴えているのです。

「(成長とは)どうするか…自分で考えることだ」

…なんて、禅問答みたいで抽象的な(やや突き放したような…)見解を長門に示すもんだから(第41巻/70頁)、長門は道に迷ってしまったのかも知れません。勿論、自来也に悪気はなかっただろうし、別に間違った事を教えてはいません。これは受容する側の問題が大きいし、師弟の相性の問題もあったように思います。しかし、結果的に自来也は長門らを生かし「力」を与えたんですよね。

僕はこの設定に真の問題点が潜んでいるんじゃないかと考えています。ぶっちゃけ、自来也と言う"人格"を予言の選択者として選抜した「予言」そのものに対して疑念を抱いています。自来也の"人格"…って言うのは悪い意味じゃなくて、生徒の自主性に任せる大らかなところ…性分ですかね。それが将来に対するブレをより大きくする結果になっている点に注目すれば胡散臭くないですか?

「世にそれまでにない安定をもたらすか
…………破滅をもたらすか
そのどちらかの変革じゃ」

大ガマ仙人の「予言」にしたって最初から正反対の結果を生み出す設定だったですから(第41巻/127頁)、それが自来也の選択者としての選抜を含んだ予言であるならば、その成り立ちからして疑わざるを得ない…と言うのがナル×ジャンの見解です。妙木山の行動が必ずしも正しいとも断定はできないし、それに描写でも「?!」って言うのは多少なりともあるんですよ。実は…<ブツブツ>。


「……」(天道)

「お前達が一番欲しがっているものは
手に入りはしない!」(綱手)

「…木ノ葉の忍がナルトを庇いきれる
思っているならそれは…」(天道)

ま…天道がこんな風に切り返そうとした時点で、綱手に乗せられているんだから負けなんですけど…案の定、その言葉が終わり切らない内に「違う」と、天道を遮っています(笑)。それで天道が「?」と転んでいます。神様の筈の天道が綱手に良いようにあしらわれている感じです(笑)。この天道の反応は、彼(ペイン=長門?)のアイデンティティの未熟さから立ち上がった脆さだと、僕は考えています。

「里の名を授かった猿飛一族の下忍!
姓は猿飛!!名は木ノ葉丸!!
覚えとけ コレェ!!!」(木ノ葉丸)

ぶっちゃけ、自分を「猿飛木ノ葉丸!!」と言い切れた木ノ葉丸と、(どんだけ胡散臭いか判らない…)「神」だと言うしかなかった天道とは、比べようもない差があると言わざるを得ません。今や大した忍術を使い、たったの六体で木ノ葉隠れの里をここまで叩ける力は手にしたものの、心を遠く置き去りのまま…あの汚く薄汚れ、泣き濡れる難民のまま成長を拒んでいる…。綱手はその「虚無」を叩いているのです。

まるで天道のオシリをヒン剥いてピシピシと叩く母のよう…綱手が天道を叱っているように見えませんか?そもそも、叩けば埃の出るマダラ(トビ)に使われてるペインが「神」だって言うんだから、それこそお里が知れるってもんでしょう。そして、天道のチャクラにも揺るがなかった綱手…同じように綱手はナルトのチャクラや力量も感じている筈なんです。その綱手が不敵に天道を見据え、自信満々に……こう言い放ちます…。

「ナルトは―強いぞ」(綱手)

綱手のチャクラが天道に「畏れ」を感じさせる…。
第428話「対談!!」(綱手VS天道対談編)…了。



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第428話「対談!!①」(木ノ葉丸敢闘編)

  
<バッ>(地獄道)

<ハァ><ハァ>(木ノ葉丸)

<バッ>(地獄道)

<サッ><ハァ>(木ノ葉丸)

「……」(地獄道)

先週の木ノ葉丸の"辰の印"で何かすっごい術が出るんかしら…と思っていたんですが、地獄道と木ノ葉丸は体術戦の様相です。ところでエビスは何処へ…(笑)。地獄道は首根っこを掴んだ忍に質問して、嘘を付いていた者を殺す能力者ですから、掴まれなければ大丈夫…なんですが、ペインには標準装備で"血刀"の強力な直接攻撃もあるんです。なので…現状は木ノ葉丸の出方を見てる…付き合ってる…と言うところでしょう。

(とにかくこいつに捕まったらダメな事は確かだコレ
捕まると何かしら特殊な術で殺されちゃう…)(木ノ葉丸)

<ジリ…>(木ノ葉丸)

<ザッ…>(地獄道)

<トン>「!?」(木ノ葉丸)

木ノ葉丸も意外なまでに地獄道には善戦してるように見えましたが、地獄道を圧倒して圧し戻すと言うよりはジリ貧で、地獄道はと言うと徐々にプレスして木ノ葉丸を壁際に追い込んでいたようです。木ノ葉丸の前回のシャベリで木ノ葉丸とナルト(=にーちゃん)が親しい事はバレバレですから、このまま地獄道は例の閻魔蟋蟀(こおろぎ=触角あり)の尋問する手筈のようです。

<ヒュン><ガッ>(地獄道)

「ぐっ!!」(木ノ葉丸)

<ズオオオ>「!?」(木ノ葉丸)

木ノ葉丸が壁を背に追い込まれた間合いから一気に地獄道は木ノ葉丸を吊るし上げています。サラッと描かれていますが、地獄道は非常に機敏です。体幹がしっかりしてて、一撃も重い。しかも、チャクラは無尽蔵で疲れ知らず…と来れば「無敵」を冠する不遜さも強ち言い過ぎではないでしょう。一系統の能力にこだわりがちだけど、ペインの個々の高い基礎能力に裏打ちされる強さは半端ないレベルなのです。

<ザッ>「木ノ葉丸くん!」(エビス)

<ゴッ>「ぐあっ!!」(エビス)

「せ…先生…!!」(木ノ葉丸)

「ゔっ!!」<ズン>(エビス)

エビスが木ノ葉丸に尋問を開始した地獄道の背後から飛びかかるんですが、ワザワザ声なんか掛けるもんだから、奇襲にも何にもなりゃしない(笑)。闘犬は声を出さない(ルールで"競り声"…ウウウッとか…を上げると確か失格)のは、闘いに「声」など必要ないからです。この場合も黙って攻撃すれば良いのだし、ホントに地獄道を排除するなら木ノ葉丸共吹き飛ばす手だって…(汗)。

でも、それはいくら何でもできない…その生温さを「肉」(=命)としての弱さだとするならば、ペイン六道の無機質で一途な目的指向との真逆の乖離が予想だにしなかった木ノ葉隠れの脆弱さの正体でしょう。しかし、これが間違ってもペインの「覚悟」との差ではない事を付け加えたいです。ペインは生きる前提を無視した特異で、木ノ葉の忍と同じ土俵に立ってはいないのですから…。

「うずまきナルトは
この里にいるのかいないのか
どっちだ?」(地獄道)

(そうか捕まるとこいつが見えるのか…!)(木ノ葉丸)

「さぁ答えろ」<ズズ…>(地獄道)

地獄道に首を掴まれると閻魔蟋蟀ちゃんが見えるようなので、地獄道が首を掴んだ時点でチャクラ(術)の影響化に対象者が陥るものと考えられ、木ノ葉の忍がマグロのようにぶら下がっていたのが地獄道の忍術によるものである事が知れます。つまり、彼らはやる気がなかった訳でもなく、「離せ」とか「失せろ」と怒鳴っていたのもそれくらいの抵抗しかできない状況だったのでしょう。

「お前は本当に知らなかったようだな」

この時、木ノ葉丸も先に垣間見た地獄道の描写を思い出しています。それにこの地獄道に首根っこを掴まれた状況が如何に危険であるかも重々承知していた木ノ葉丸だったんですが、地獄道…ペインがの基本能力の相対的な高さが尋常じゃない為の苦境なのかと思います。しかし(…こいつの能力がだんだん分かってきたぞ)…と、不敵に考える木ノ葉丸の態度が微妙に期待させてくれますね。

「そんなの知らねーよ…コレ!」(木ノ葉丸)

<ズズズ>「!?」(木ノ葉丸)

「くっ…くっ…」(木ノ葉丸くん…)(エビス)

木ノ葉丸は地獄道の能力を確認している…この期に及んでこの余裕は何をか言わんや…です。地獄道の術の一部始終は木ノ葉丸も見ていて知ってます。ただ、術の影響下にある対象者の体験をしていませんから、傍目には理解出来なかった。それを今、実地に体験し、術の詳細を把握しようとしているのです。そして、この調査の初手があの"辰の印"であった…と考えるのが妥当でしょう。

もっと疑ってかかるなら、"辰の印"がフェイクだった可能性もあるんですが、それはあの時、木ノ葉丸が見せた男気とかカッコ良さとかの諸々が否定されてしまうので、できればしたくないです(笑)。ただ『NARUTO -ナルト-』の中で、嘘をつくのはオトナで、毅然とした態度の木ノ葉丸はある意味、そのオトナでもあって、非常に微妙な立ち位置に居るっちゃ居るんですがね…。

「早く答えろ…でなければ死ぬぞ」(地獄道)

…と、地獄道の尋問の最中ではありますが、いきなり木ノ葉丸の回想に突入します。痛んで倒れているエビスは既に蚊帳の外(笑)。もっと酷いのは尋問する地獄道なんかそっちのけで、木ノ葉丸がナルトとの交流を思い出しているのです(笑)。木ノ葉丸にかかっては輪廻眼だろうが何だろうが形無しで、それは木ノ葉丸の大物の片鱗とも言え、ナルトが三忍の自来也や写輪眼のカカシの目を"点"させちゃったのと同種の「天然」と言えるでしょう(笑)。

「いいか!これからお前に教える術は
そんじょそこらの術とはレベルが違うんだってばよ!」(ナルト)

「いいから早く教えてくれよ!」
(どんなにすごいエロ忍術なんだろう?)(木ノ葉丸)

「まずは"回転"だ!」(ナルト)

動きを加えるのかコレー!?)(木ノ葉丸)
木ノ葉丸の脳内妄想:オネーちゃんのポールダンス

「そしてその次が"威力"」(ナルト)

きわどい系で攻めるって事かコレー!?」(木ノ葉丸)
木ノ葉丸の脳内妄想:オネーちゃんの嫌らしいポーズ

「そしてさらにその次がああああ!!」(ナルト)

おおお!またこの次がああコレー!!」(木ノ葉丸)

「留める!!」(ナルト)

「一番エロポイントで決めポーズだコレー!!」(木ノ葉丸)
木ノ葉丸の脳内妄想:オネーちゃんのあられもない…

「?」(ナルト)

「何を言っとるんだお前?
これから教える術は会得難易度Aランク…」(ナルト)

「?」(木ノ葉丸)

…と、まあ、ナルトの教えを尽くエロに変換する当たりは全盛時のナルトを凌駕すらします。って言うか、ナルトには一般的に広まっている「エロ」と言うものが存在してなくて、ま…それがナルトの異常者たる所以にもなっています。木ノ葉丸はそこがナルトと決定的に違っていて極々自然な男の子と言えます。ここで木ノ葉丸が"普通"に見えないのはナルトが異常だからなんですね…。

ここは地獄道の可哀想さに免じて溜飲して頂くとして、ナルトに付帯する違和感に関してはいつの日か必ず説明させて頂く事にします。ちょっとケツの座りが悪いですが、「許せ…また今度だ…」と言う事で、一つ…。ま…その前に木ノ葉丸にナルトがどんな術を教えたかであれこれと…しかも全く的外れな事を書いていた(一番嫌な結果になった…)のが傷心であります(笑)。

<ボン>「影分身……!」(地獄道)

「!!」(地獄道)

(チャクラの"回転""威力""留める"を極めた
超高等忍術―)(木ノ葉丸)

ナルトが自来也から教わった大切な想い出(キャンディー割りを含む)の術であり、しかも憧れの四代目が開発したと知る螺旋丸を簡単に伝授するのは嫌だな…と思っていたから、他の想定を練った訳でして、あのまま木ノ葉丸の脳内妄想のまま、エロ忍術に終始してくれた方が良かった…(笑)。でも、その得体の知れなさがナルトの異常者としての真骨頂でもあり、ナルトの意外性なのかな…と思います。

(螺旋丸!!!)<キーン>(木ノ葉丸)

<ド><ゴゴゴゴゴ><ボン>(木ノ葉丸)

思いっ切り螺旋丸だしーッ!!思いっ切り<キーン>って、音鳴ってるしーッ!!(笑)木ノ葉丸も第一部と第二部の間の二年半に必死に修行したんでしょうね。そして、それをいきなりひけらかさない賢さや奥ゆかしさが木ノ葉丸にはあったのです。これは育ちの良さと考えるべきかと思います。何たって三代目火影・ヒルゼンの孫…ぶっちゃけ…良家のおぼっちゃまですから…。

そして、この前のエピソードで木ノ葉丸が結んだ"辰の印"がその賢さで、木ノ葉丸は地獄道との交戦の流れの中で、地獄道を欺きつつ放った術が多重影分身だった訳です。その会得に関してはおいろけの術(多重影分身+変化)で提示があり、問題はその発動する印の一つ…最初か最後が有力で、ナルトが指を伸ばした印を使うので最後の印か?…が"辰の印"と提示された事になります。

例えば、これはwikiの術の紹介で「多重影分身の術の発動は…"辰の印"が関係していて…」なんて記述されて然るべき提示でありまして、恐らく、描写としてはお初でしょう。特筆すべきはそこにあって、それが分かれば次に繋がります。これが考察の醍醐味であり、単なる予想とは趣を違える部分です。ぶっちゃけ、ナル×ジャンでは「理由なき予想」には価値を見出せない…。何故ならば、それを面白いとは思えないからだ(シノ風)。

(い…いつの間に…こんな)(エビス)

里の名を授かった猿飛一族の下忍!
姓は猿飛!!名は木ノ葉丸!!
覚えとけ コレェ!!!」(木ノ葉丸)

エーッと、サラッと進めますが、地獄道は決して死んだ訳じゃないと思います。確かに強い衝撃を受けて踞っているけど、ここで残心しないのはヤバい。ここは更なる追い討ちに追い討ちで、少なくとも地獄道の体がバランバランになるくらいまで手を緩めるべきではないんですが、如何せん木ノ葉の紳士体質の弊害(笑)。ホント言うと、ダンゾウに再教育をお願いしたいところではありますが…(汗)。

木ノ葉丸は師であるエビスにも螺旋丸の修行や会得に関して秘匿していたようです。これが忍の本領であり、その元はヒルゼン以下の猿飛家が伝承する教えが齎す「心構え」あるでしょう。そして、地獄道に示した気概は凛としていて、少なくともそれを見て嫌みな感じがしません。これが「気品」と言う空気感だと思います。そして、これがエビスが漏らした「器」なのだとも思います。

人は生まれや血筋と言った競争不可能なカテゴリーによってある程度選別されていて、それは仕方の無い現実でありあす。これは今、世に蔓延(はびこ)る「格差社会」とは趣を異にします。現実として努力や精進だけでは埋まらない「差」は存在し、それは決して不条理な事ではないのです。ここをごっちゃに考えてしまうと生き辛い…。もしかしたらペイン(長門)はそこに躓(つまず)いたのかも…。

これはアイデンティティ(自己同一性)の確立に関係する要部であり、"子"を導く"親"(或いは先人)としては肝にじる(肝にじるは誤り)必要があります。アイデンティティとは「自分は自分」を教える行いではなく、「自分は他人と違う」を教える導きであります。この些細を理解出来ていない大人が如何に世の中に多いことか…(←ケルベロス、お前もだ!!)。軽ーく胸に手を当ててみましょうか!!(汗)

ここで、木ノ葉丸のシャベリに補足を一つ…。

エーッと、「里の名を授かった猿飛一族の下忍!」ってとこなんですが、「木ノ葉」と言う名を「里」から授かった…が「猿飛一族の下忍」を修飾していて、「猿飛一族」が木ノ葉隠れの里から「猿飛」と言う名を拝領(はいりょう)したのではない…と、僕はそう解釈しました。これは三代目火影・ヒルゼンであらばの「役得」(でないと"木ノ葉"を付けた名前が乱立してた筈です)だったと、木ノ葉丸は言ってるのだと思います。

そして、その有り難き「名前」に感謝し、それに恥じない忍になるべく木ノ葉丸が努力や精進を重ねてきた…それが地獄道にお見舞いした螺旋丸であり、この自信と気品に満ちた見栄切りを演出させるのです。木ノ葉丸は生まれのアドバンテージに甘える事無くしっかりと自分の道を歩んで来たのです。これが正統な人の「成長」であり、オトナが子供らに示すべき「奥ゆかしさ」を意味します。

この描写は、このエピソードのテーマを考える上で重要な伏線になっています。木ノ葉丸の気持ちの汲み取り方一つで、この後のお話の味わいが大きく変わります…単にカッコ良いとか、木ノ葉丸良くやった!!で終わらせるのが勿体ないです。僕らは今、人の成長やアイデンティティについて考える機会を与えられている。これも「一期一会」。人生を変えてしまう出会いなのかも知れないですから…。心して下さいね。

で、お話が長くなるので、ここで一度切ります。次はいよいよ綱手と天道の「対談」の場面です。その前にもう一度、木ノ葉丸がどんな風にこれまでを過ごして来たのか?想いを馳せて欲しいです。そして、もし自分だったらどう思ったか?どう言う行動をとったか?を想像してみて下さい。もし、お父さんやお母さんが読んでくれているなら子供さんの日常を想像してみる事をお薦め致します。

と、偉そうなケルベロスは後悔ばかり…(汗)。
木ノ葉丸の大活躍が眩しくて仕方ない(滝汗)。
第428話「対談!!」(木ノ葉丸敢闘編)…了。


 
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ペインVS木ノ葉隠れ…対戦の傾向と対策

  
一向にカカシの「夢」が始まらなくてイラソワな毎日ですが、第427話「再会」までで一応、ペイン六道(修羅道戦死で5道?)&小南と対戦する木ノ葉隠れの忍が出揃ったようなのでまとめてみようと思います。少年誌のバトル系の漫画にあって、鬼才キッシーの描く『NARUTO -ナルト-』は他とはひと味もふた味も違って、如何にも対戦します的ではなく、ストーリー展開の中で極自然に提示されるところがめっちゃシブいです。

エーッと、一応、修羅道はおつむの皮が<ガラン>と剥けた描写で死亡確定と言う事で対戦カードからは外しちゃいます。ナル×ジャン的にはペインの死とは活動停止であり、その原因が「出血多量」にあると考えていまして、修羅道の場合もカカシの雷切から天道を庇った描写で大量の体液を流していましたし、瓢箪蝦蟇の強酸の湖水で死んだ初代・畜生道も浸透圧による出血死…と勝手に認定(笑)。

恐らく、高周波チャクラの変調器であるピアスが死体に穿たれ、チャクラや指令を伝達する仕組みなんだろうけど、そのチャクラや命令を体中に伝える触媒としての「長門の血」が不可欠な存在なんじゃないかと、ナル×ジャンでは考えています。なので、ペイン標準装備の「血刀」に関してもヒラヒラのリボンに血液を浸して硬化・結晶化させ武器化してるんじゃないかとするネーミングです。

しかも、六道全て(口寄せ動物に至るまで)輪廻眼であり、写輪眼のように眼球が血継限界の発露であるならば、長門一人では流石に数が足りません。つまり、輪廻眼とは眼球に宿る血継限界ではなく、もっと普遍的な媒介によって共有できるべきであり、その普遍性を帯びた媒介の筆頭が「血液」な訳であります。そして、システムペインは長門の「血」を死体に注入することで輪廻眼も宿ると考えます。

その血液がピアスと交わる事でチャクラの供給を受けたり、指令を伝達し、血が死体を動かしているのだとすれば、大量に血液を喪失した(かも知れない)初代・畜生道や修羅道の死=活動停止は一応説明がつきます。そして、この「血液」の重要性がチャクラの性質変化の第六番目に当たる「血遁」(けっとん)ではあるまいか?…と言う考察がナル×ジャンでは主流になっております。

自然(土・水・火・風・雷)があり、そこで生物が育まれる訳で、生物(動物)がそこから生み出した新しい変化こそ「血」でないかと、僕は考えています。それがチャクラの性質変化の進化型であり、自来也が長門に見出した「あり得ない能力」。そしてシステムペインはその「血遁」によって稼働していて、六道に見られる輪廻眼は長門の血継限界の「血」が齎す文様に過ぎないと考えます。

ただ、輪廻眼を単なる文様と言ってしまうには高機能であり、結界空間の目視による認識や高度で高速体術への対応、その他、六道間に見られる視野共有等、高等な瞳術の要素は勿論持っている…とは思います。後述しますが、高度な攻撃耐性を示した描写もあるし、輪廻眼は瞳術を前面には押し出してはいませんが、逆にそれが白眼や写輪眼のように瞳術に傾倒しない総合的な能力の高さを誇示しているのかな…と思います。

ここはちょっとややこしいので注意して読み込んで下さい。輪廻眼とシステムペインを混同しちゃうとドツボにハマりますんで…。そして、その輪廻眼すら利用されている現状が更に話をややこしくしているところに注目すると、(ミスリードかも知れませんが…)『NARUTO -ナルト-』の『真実』が見えて来るような気がして来ませ…(滝汗)…スミマセン(手とホッペがほっかほかになって来ちゃった)…何だか眠くなっ…ZZZZZ…(←寝るなーケルベロス!!書くんだーッ!!)。

…と、まあそんな訳で(←どんな訳なんだーッ!!)、修羅道ちゃんはお亡くなりになったと言う前提で残ったペイン&小南の"暁"チームと、マグロチックだったけど実はカツユの術の配備待ちで対応が遅れてたけど(←単なる平和ボケだろーッ!!)、ようやく攻勢に転ずる木ノ葉の忍たちとペイン&小南の対戦カードをここらでしっかりと整理して、その傾向と対策を練り込んで、年末年始の"こたつみかん"に備える事にしましょう!!

1)畜生道VSイビキ+暗部3人

対戦確定の描写:「ここはオレと暗部に任せて別の場所へ!!」(第425話「はたけカカシ」)とペインの謎に肉薄するシズネといのいちを制し、畜生道を引き受ける覚悟をイビキが表明。「お前の相手はオレ達だ」(第426話「ナルトと木ノ葉!!」)とイビキが再度、(押さなきゃ良いのに…)念押しまでしちゃって、激突必至(滝汗)。死亡フラグ2本!!(滝汗)

傾向と対策:「火了」(ろ)班の暗部3人が、風遁+雷遁+土遁の連携で一時ケルベロスの増幅口寄せを圧倒したかに見えるも、きいてなかった(笑)。対応としては口寄せの術の術者に対する攻撃を思いついているので、三者の連携にイビキのすっごい攻撃が加われば突破口が見つかるかも知れません。

イビキの本格的な戦闘は初登場以来一とも見ていないので未知数。登場キャラでも希有(けう)の「受けのドS」…筆頭が飛段で、カミングアウト寸前で鬼鮫がエントリーするのみ?(笑)…の本領発揮と相成りますか?イビキの頭のネジ穴は伊達じゃないってところを是非ッ!!残りの暗部も頑張って欲しいところですね。

2)人間道VSいのいち+シズネ+いの+暗部(「火了」班小隊長?)

対戦確定の描写:第425話「はたけカカシ」~第426話「ナルトと木ノ葉!!」で、畜生道の陰に隠れて、一言も台詞がなくややふてくされ気味?の人間道ですが、どうやらいのいちさんに興味津々の様子で、ピターッとその移動に追従しています。畜生道VSイビキの対戦確定後も執拗にいのいち&シズネご一行を追跡しています。

傾向と対策:案外、一緒にいる「火了」(ろ)班の暗部(多分、小隊長)が使い手で、活躍するんじゃないかと期待しています。後はいのいち&いのの秘伝忍術が人間道の特殊能力と何処までやり合えるかが鍵ですかね。抑えでシズネのピンヒールの踵落とし。あれが人間道の眉間に刺さればKO間違い無しなんだけど…。

3)地獄道VS木ノ葉丸+エビス

対戦確定の描写:「兄ちゃんはオレのライバルだコレ!!だからオレは逃げ道なんか選ばねェ!!そんな道の先にナルトの兄ちゃんはいねーから!!!」(第427話「再会」)と、木ノ葉丸が地獄道に宣戦布告した。エビスが時間稼ぎをしてる間に逃げれば良かったんだけど、エビスの予想外の弱さがアダになったようです(笑)。

傾向と対策:ナルトが木ノ葉丸に教えていた術がどれだけ有効かが鍵。第427話「再会」で木ノ葉丸が結んだ印が「辰の印」だったが、発動される術は未だ不明。ここはエビスが上忍(?)の本領発揮で木ノ葉丸に良いとこを見せて欲しい。大外一気に「八門遁甲」のエビスの必殺体術の炸裂とか…ないよな…。

ナル×ジャン的には木ノ葉丸が猿猴一族と契約を結んでいて、猿猴を口寄せして闘うアイデアがあったんですが、木ノ葉丸がいきなり辰の印なんか結んじゃうもんだから、『亥・戌・酉・申・未』(第11巻/44頁)で発動する口寄せの術も同時に消滅してしまいました(笑)。なので、きっと別のとんでもない術の筈です!!

でも、ここは地獄道相手に木ノ葉丸とエビスだけじゃ手薄だから、増援を希望致します。例えば木ノ葉に伝令で向かっているサムイ班。あれが子供相手に本気になっている地獄道見つけてガッツリとヤキを入れてくれたりしたら嬉しいです(サムイが飛び回る姿を出来るだけ低いアングルから見たいだけなのかーッ!?)。

4)餓鬼道VSツメ&黒丸+キバ&赤丸

対戦確定の描写:第427話「再会」で、検死室に侵入した餓鬼道と既に交戦中。閃光弾で目つぶしをした直後にツメが牙通牙をお見舞いするも初代畜生道の死体を盾にして躱される。強烈な閃光弾を使用するも餓鬼道の視界にダメージがないことから、輪廻眼のあらゆる攻撃に対する耐性の高さが窺えます。普通だったら目が見えないか、気絶してます。

傾向と対策:検死室と言う閉所で物理攻撃をそうそう躱せないだろうから、ツメとキバの肉弾攻撃は有効でしょう。キバには更に上位の牙狼牙もあるし(ツメなんかもっと…)、イケイケのオセオセで一気にミンチにしてもらいたいところです。赤丸は既にマーキングの準備完了で膀胱(ぼうこう)がパッツパツ…?(笑)

それと、すっごい余談で申し訳ないんですが、黒丸って友だちん家の死んじゃった子に似てて、何気に目頭篤(めがしらあつし)なんです。すっごく大きくて可愛かった…。走るのが好きで、近くの森の急な崖を駆け巡ったな…。あの子と話をしたいな…とズーッと思ってました…黒丸みたいに喋れたたらなーって…ね(涙)。

5)天道VS綱手+護衛の暗部4人

対戦確定の描写:「お久しぶりです綱手様…三忍も今やアナタだけだ」(第427話「再会」)で、言わなきゃ良いのに、綱手の傷心を逆撫でするような登場の仕方するもんだから、こっちが心配してしまった(笑)。綱手も「……!?お前は…」と気付いてるようなので、弥彦(長門)の恨み節…雨隠れの難民時代からのお涙頂戴話しなども聴けそう?

傾向と対策:「たった五秒か…」(第427話「再会」)と、チョウジが持ち込んだ天道の神羅天征のウィークポイントも周知で、暗部の四人であれば、それの対策をシミュレーションしてる筈(してないのが木ノ葉流…とする声が…汗)なので、綱手を差し置いて四人が必殺の連携で天道を撃破!!

でも、それで終わる程、天道も甘くないだろうから、VS綱手に突入で、綱手の機転の利いた攻撃と怪力で天道を粉微塵に粉砕して頂きたい。で…それでもダメなら、里に急速帰還中のガイ班が、先ずは火影の司令所に立ち寄る筈なので救援好きのガイにはぴったりのシチュエーションの筈です!!

ナル×ジャン的にはガイの朝孔雀(第六門・杜門)の空間干渉の描写が天道の神羅天征の重力(引力と斥力)に対抗できる正当なチャクラの発現ではないかと考えてまして…ガイには間違っても「死門」までは開いて欲しくはないんだけど、もしあるなら…ケルベロス・ワクテカの対戦カードに指定させて頂きます。

6)小南VSシビ+シノ+油女2人

対戦確定の描写:「シノ、全力で駆除するぞ」(第427話「再会」)で、シビが完璧に小南をビッチ扱い(笑)。シノも「ああ」とやる気満々(←シノのマックスの気張り加減と見ました)に応えていて、しかも、他に二人も似たような暑苦しい格好の忍が待機していて、全員がやる気満々(←見た目では判らないだろうけど全員、闘志マックス!!←解り難ーいッ!!)。

傾向と対策:「里の者達のほぼ全てにカツユが付いた…」(第427話「再会」)と、綱手が言っているように治療以外の情報ネットも木ノ葉全体を網羅している示唆があり、描写にはないが各所から情報の提供があったとすれば、餓鬼道VS犬塚(物理攻撃)や小南VS油女(分散系)は適材適所です。

つまり、木ノ葉に侵入した"暁"の対応策を木ノ葉側も着々と出して来ていると考える事ができそうです。小南も式紙の舞いに代表される分散した状態で撹乱・攻撃をする忍なので、それに対抗できそうな…蟲使いの秘伝系忍術の油女小隊を持って来たならば小南はめちゃくちゃピーンチです(笑)。

ここで油女一族が来たのがポイントで、火遁系の忍術が小南に対してそれほど有効ではなかった→小南の式紙が不燃紙の可能性…とする情報があった上での対応であったならば、増々、小南はピーンチと言えそうです。そして、その盤石の対応が木ノ葉の底力の成せる技であるなら嬉しいです。


…と言う事で、対戦カードが6戦あって、これが各一話を消費するとしても6週。二話必要であれば12週必要と言う事になります。綱手VS天道なんかは弥彦(長門)の恨み節回想なんかがあればもっと長期に及ぶでしょうし、逆にサクッと終わってしまうカードがあったとしても行って来いでチャラで、提示されたネタだけで10~12週…約2ヶ月は必要な情報量です。単行本にしたら丁度1冊分ですから…結構なボリュームと言えます(汗)。

しかも、カカシの「夢見」も加われば…と、考えるとどうも…眠気が…(←寝るなーッ!!何で眠るんだーッ!!単に寝不足なんだろーッ!!)。これでカカシの「夢見」を先送りされたら、当のカカシが痺れ切らせて起きちゃうんじゃないかと心配です(帰って来るのなら、それはそれで…笑)。でも、今はそっとしておいてあげましょうか。久し振りにお父さんと逢えて、募(つの)る話もある事でしょうし…。

「あのね父さん」

カカシにはゆっくりと「夢」を見させてあげたい…。

  
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木ノ葉は何故、冷凍マグロだったのか?

  
「サイの小隊の隊長には
優秀な暗部の者を付けて
頂けましたかな?綱手」(ダンゾウ)

三代目の在任の時から
一番の使い手だった者を選抜した」(綱手)

この時、選抜されたのがヤマト(=テンゾウ)なんですが(第32巻/103頁)、火影が非常に重要な任務のキーマンとして暗部から人材を登用する流れ(習わし)があったように思います。思えば、「ここがナルトの家ねェ」(1巻/107頁)と漏らしたカカシ(カカシは暗部でもカカシだったようです)を三代目がナルトのお目付役に登用したのも、暗部のお面を外した直後だったんじゃないかと考えてしまいます。

暗部は火影直轄の部隊の筈ですが、ダンゾウの影響力が思いのほか強く残る傾向があるのでしょう。それをしてもその暗部から火影がキーマンとして登用するからには相応の信頼のおける人材だと考えられます。カカシをナルトやサスケの監視や保護の目的で第七班に三代目が登用したとなればその信頼度は非常に高いもので、綱手がヤマトをカカシの代役に据えたのにもそれと近似する信頼関係が存在するものと思います。

つまり、ダンゾウが探りを入れて来た暗部の忍はダンゾウの影響力の及ばない忍であり、その名前すらダンゾウは把握していなかったと推察され、ここにダンゾウが現れた意義と極めて近い"ヤッカミ成分"をかなり多量に含有する台詞です。綱手が三代目の名を出したのは、ダンゾウの気持ちを逆撫でする為で、その前にテンゾウに被せたヤマトと言うコードネームがホントの名前(ソウルネーム)とする憶測も満更…(黒笑)。

そのアンフェアをまとめたのが「テンゾウが先か?ヤマトが先か?」で、ま…拙くもありますが、如何にもナル×ジャンらしいオトナじゃないと受け入れられない考察が書けたもんだと、チクと自画自賛したり…(笑)。表層の描写…その僅かな揺らぎから登場人物たちが抱える心の深層を掘り起こす…そんな"考え遊び"みたいなものですが、こう言うのが書けて嬉しいし、味わって貰えるのは更に嬉しいです。閑話休題。

「……結構…ただ、其奴…
揉め事嫌いで腰の引けた三代目の教えが……
染み付いてなければいいんだがな」(ダンゾウ)

「……?」(サクラ)

「……フン…」(綱手)

三代目に染み付いた
あなたのおじい様の教えのようにね」(ダンゾウ)

ダンゾウがここで言う「揉め事」の筆頭が「うちは虐殺」でしょう。相談役のホムラとコハルはおいといて、三代目は反対する立場にあったんじゃないかと、僕は考えています。逆にダンゾウが主導的な立場にあったんだと思います。ここはかなりの憶測を孕(はら)みつつ「終末の谷の決闘」(第六撃)で考察するつもりなんですが、「週末の度に爆睡」で頓挫中…。どうか吊るして…アッ♡…許して下さい(笑)。

ま…ダンゾウが綱手に言う愚痴に近い嫌みをサクラが全く理解できないのは当然で、綱手もダンゾウには関わりたくないから斜に構えてやり過ごそうとしているのが、金持ち喧嘩せず…みたいな感じで結構、笑えます。それはダンゾウが火影にもの凄く憧れるおっちゃんだからです。きっと四代目にミナトが選ばれた時も大蛇丸以上に悔しがっただろうし、ミナトが戦死した後、再び三代目が火影に復帰した時も同じだったでしょう。

そして、木ノ葉崩しで三代目が戦死して、今度こそは!!と思っていたダンゾウをホムラとコハルが徹底的にスルーした時には、どんなに悔しがったか?…怖過ぎて想像できません。ホムラとコハルのダンゾウ無視の方針は直接の描写としては提示されていませんが、一応、自薦でも立候補してる筈なんだけど、それを強行に阻むかのように五代目火影の選考したフシが、在りし日の自来也を巻き込んで描写されています(第16巻/100頁)。

「…今や揉め事の種はそこら中に転がっておる…
大蛇丸だけではない」(コハル)

「いいか…
一つ基本的な方針を言っておく
五代目火影は今すぐにでも必要だ!」(ホムラ)

「そして昨日
火の国の大名と設けた緊急会議で…
自来也…それがお前に決まった」(コハル)

恐らくホムラやコハルはダンゾウに火影を任せたくはなかったので、三忍の名前を持ち出したのではないかと、僕は考えています。そして、自来也に白羽の矢を立てた。これにはダンゾウも引き下がらざるを得なかった事でしょう。しかし、自来也はこの申し出を固辞し、代わりに綱手を推挙し、それが呆気なく受理されてしまいました。しかし、「性分」なんて理由で固辞できるほど緊急会議での決議は軽いものなんでしょうか。

この呆気ないホムラとコハルの承認には実は裏があって…端っから綱手に五代目火影を任せたかったのではないかと疑ってしまいます。自来也の名前を出す事でダンゾウを黙らせ、火影就任を断るであろう自来也に綱手の捜索をさせる…ここまでが織り込み済みの茶番だったんじゃないか?と…。相談役の二人が「予言の選択者」としての自来也を知ってはいなかったと思われますから、やはり政治的な思惑があったでしょう。

そこを起点に考えると、相談役の二人とダンゾウがそれほど親密ではなく、政治的には決して交われない立場にある事が推察されます。また、自来也が綱手の名前を持ち出す事を念頭に置いた雁字搦(がんじがら)めだったとするなら、相談役は千手の系譜を重んずる柱間の親派であるとも考えられ、先に「腰が引けた…」と柱間(あなたのおじいさま)すら揶揄(やゆ)したダンゾウとはかなり距離をおいた関係だった筈です。

「昔、三代目火影の椅子を巡って
亡き猿飛先生と争った人物だ
三代目とは違い
ガチガチな合理的思考に基づく
強行・武闘派路線の主導者で
サイの上司だ
穏健派だった三代目の教え子で
初代火影の孫の私が嫌いなのさ」(綱手)

ダンゾウが去った後、渋々、サクラに事の仔細を説明する綱手ですが(第32巻/105頁)、柱間が人心を何処に向かわせようとしたのかが、ダンゾウの強硬路線との対比でより鮮明に浮き上がって来ます。普通に考えて戦闘集団としてはダンゾウの「ガチガチな合理的思考」が忍然としてるようですが、それは集団=コミュニティの規模や社会的な成熟度を考慮しない考え方で、どちらかと言うとマダラの思想に似ていると言えます。

一時、うちはマダラの協力者としてのダンゾウを考えた時期がありましたが、「うちは虐殺」が木ノ葉の任務であり、それにダンゾウが主導的な立場にあった考えが主流になった今となっては、マダラとダンゾウの政治思想の共通点は寧ろ旧時代的な忍が血族単位の原始的なコミュニティを形成する時代に固執した考えに思えて来ます。それがマダラの失脚を生み、ホムラとコハルがダンゾウをスルーさせた「妙」だと感じます。

歴史の成熟の過程から考えると、戦力を忍が有し、それが世を統べて行くのだとすれば、忍の長が大名となるのが筋ですが、『NARUTO -ナルト-』の世界では大名の子飼いとしての忍が主流であり、金銭の授受がそれを支えているようです。大っぴらに描かれてはいませんが、忍とは一般社会の中の身分の下層…身分が卑(いや)しい…社会の構成要素なんではないかと思われます。ここは描き難いから描いてないのでは…と思います。

柱間→扉間の体制は、血で血を洗う戦いの中に身を置かねばならない卑(いや)しい身分から脱却し、一般的な社会(身分)に高めようと試みたのではないかと、僕は考えています。それに対してマダラは忍の戦闘集団としての存在意義に固執し、柱間と袂(たもと)を分かつ方針をとった訳で、人心がそれに追従せず失脚。対して、ダンゾウは「根」と言う小規模のコミュニティを形成し僅かに残した…。マダラとダンゾウは非常に似ていて、その差異は極めて少ない…。

「木ノ葉の同胞は
オレの体の一部だ…
里の者はオレを信じ
オレは皆を信じる…

それが火影だ…!」(初代火影・柱間)

「サルよ…
里を慕い貴様を信じる者達を守れ
そして育てるのだ
次の時代を託す事のできる者を…

明日からは貴様が…火影だ…!!」(二代目火影・扉間)

柱間や扉間が僅かに残した肉声がヒルゼンの回想に残っています(14巻/112頁)。この考えをしてダンゾウは「腰が引けた」と揶揄するのでしょうが、社会の規模を大きくし、民度や意識の高揚を促す事で、忍が置かれた卑しい身分からの脱却を図る社会性の向上を意図する考えは、一忍として戦闘に拘るマダラやダンゾウに比較して成熟していると感じます。勿論、この思想は綱手にも充分に引き継がれています。

「サクラもナルトも…
かつて仲間だったサスケを必死になって追ってる…
サスケを助けたいと誰よりも強く思ってる
その強い想いが任務を成功に導く…
お前(シズネ)とサクラは違う…」

天地橋任務のメンバー選出でシズネが口答えなんかするものだから(第32巻/33頁)、綱手がやり返しちゃうんですが、綱手の考え方はリスクコントロールは全く無視した…エラく情緒的で合理性に欠けるな…と思ったものでした。個人の能力ややる気を尊重するのは良い事だとは思いますが、任務の遂行に個人の想いが大切とする考え方がそもそも、任務に対する意識を信用していないんじゃないかと思いました。

「実はな…
かねてよりシズネから相談
受けておったのだ…」(コハル)

この時、綱手にやり込められたシズネがめちゃくちゃ落ち込んでしまったのは、シズネは任務を遂行する熱意を否定されたからで、プロフェッショナルなのだから、任務は任務と考えているのに、綱手が心情論に終止するのに心の距離を感じたからだと思います。シズネは綱手マンセなのに、綱手の条件付きの信頼に不安を覚え、それが相談役のコハルにシズネを走らせてしまったんじゃないかと思います(第32巻/38頁)。

多分、この心情重視の思考パターンが柱間が残した「火の意志」に対する綱手の理解だと思うんですが、シズネが落ち込んでしまう気持ちが分かります。仕事をする人ならば誰だって、好き嫌い云々抜きでキッチリ目的を達成する「熱力」くらいありますよね。勿論、綱手はその先のステージを見つめた上の話なんだろうけど、やる気満々のシズネの気持ちだって少しは汲んで欲しいって…シズネが軽く引ーいちゃう気持ちは凄く解りますもの…。

個人の気持ちや想いを重視するのが千手柱間流…。

極めて性善説的で穏健派らしい思考ではありますが、これに徹し切れれのであれば、それはそれで清々しいですし、そこにはちゃんとした意味が在り、全てが連動するなら成果も上げられる事でしょう。そして、極めて現実的なダンゾウがその絵空事に反抗する気持ちを持つのも自然な流れであると思います。そして…冷凍マグロな木ノ葉を見ると、個人的にはダンゾウのガチガチの合理主義の方が解り易いと思えるのも確かです(汗)。

「(ナルトは)木ノ葉の仲間です!
あなた達"暁"に何も教えるつもりは
ありません!!」(エビス)
  
第426話「ナルトと木ノ葉!!」のエビスの痛烈な宣言は柱間以降、木ノ葉隠れの里に受け継がれて来た主流派の社会性と考えて良いでしょう。仲間や家族、それを包み込む社会を尊重し、より高次の社会への成長を模索する木ノ葉の忍たちが、戦闘で全てを決する原始的な殺伐から離反し、より平和的な話し合いや相互理解で問題解決にシフトしていった…と考えれば、木ノ葉の無抵抗主義っぽいマグロな対応が体を成して来ます。

そもそも忍の育成には莫大な時間や労力、コストがかかりますし、アカデミー卒業後も選別(小隊長の演習=試験)され、失格者はアカデミーで再教育されたりで、人材難は拭えません。しかも、木ノ葉崩しで甚大な被害を被り、木ノ葉は未曾有の人手不足に喘いでいた現状もあります。ナルトの期は優秀で人材が豊富に見えるだけで、その前やその後はどうだか判りません。木ノ葉丸も額当てをしてるけど最近の下忍デビューだっただろうし…。

それに、木ノ葉に常時、全ての戦力が待機している訳でもなく、ガイ班のように里外に任務で赴いている人員も多いでしょうし、木ノ葉が僕らのイメージと乖離(かいり)した弱さであったのも少しは理解して上げたいところではあります。ま…いろんな事情が複雑に絡み合って木ノ葉の忍は今一つピリッとしない…冷凍マグロな対応に終始してしまった…けど、それは平和的な社会へのシフトであって、ある意味…忍の世の「変革」だったの(かも…)です。

それに、もしダンゾウが火影でガチガチの合理主義で戦闘的な思想で里をまとめていたとすれば確かに一面的には弱くはなかった(きっと強い!修羅道なんか即刻ミンチだった?)だろうけど、現在のような木ノ葉隠れの規模は恐らく維持できなかった…でしょう。もっと少数の集団がいがみ合う前時代的なピリピリとした集団は、大名や体制の支配に搾取される道具としての忍の宿命に翻弄される悲しい身分のままだったでしょう。

忍も人間だ…
感情のない道具にはなれないのかもな……
オレの負けだ……」(再不斬)

そして、かつて再不斬や「白」の悲しい終焉が示した「忍」と言えどもやはり「人」。決して「道具」にはなり切れない葛藤や苦しみを繰り返していた(第4巻/95頁)…それを拒否したからこそ「今」があるんじゃないでしょうか。僕ら『NARUTO -ナルト-』の物語を通してはマダラの失脚やダンゾウの潜行を目の当たりにしているんだから、木ノ葉隠れの里が向かおうとしてる行方を想い描ける。それが出来るならば…ナルト達が何と、何の為に闘ってるのか?薄らと…<ザザザザ……>

「里の者達の
ほぼ全てにカツユが付いた…」(綱手)

第427話「再会」で、カカシの嫌ーな描写の後、綱手はそう言っています。あのダンゾウが身を潜める前に「カツユの術を使用する以上全滅はない」(第424話「決断!!」)でも残していまして、これが綱手の火影としての闘い方なんではないかと思います。第426話「ナルトと木ノ葉!!」でもミニカツユがいのいちらに取り付く描写もありましたし、カツユの移動速度の問題(何せ蛞蝓ですからね…笑)で今回の奇襲には些か対応が遅れたようですが…。

「カツユを通し情報を皆へ伝えるぞ!」(綱手)

チョウジが持ち帰った天道の情報を一斉に通達するような方法がカツユの術には備わっている提示もありましたし(第427話「再会」)、きっとミニカツユが個々の忍の守備力をアップさせたり、同時に通信機能を有し、綱手のトップダウンの命令や指示を周知させ有機的な動きを可能にする戦術が潜んでいるんだと思います。つまり、カツユが行き渡ってからが木ノ葉隠れの本領発揮なんですよ!

木ノ葉の忍の冷凍マグロなダメダメっぷりには少々苛ついた僕ですが、それもこれも忍がより高い社会性やそれに伴う人間性=身分を得る為の代償なのだとすれば、戦死してしまった方々には心苦しいですが、柱間が提唱した大きな"戦略"としての「火の意思」と考える事も出来るでしょう。それを受け入れれば、木ノ葉隠れの里が成長の最中に在る事が理解できるんじゃないでしょうか。

それに、忍の戦いってこれまでもそうでしたが、決してトドメを刺すのを良しとはしていないようなんです。音の四人衆だってゲンマやライドウを瀕死にはしたけど(21巻/92-93頁)、完璧に殺してしまう事はなかった。確かに死んじゃった忍もいるけど、戦闘の数の割りには戦死者は少ない…それって、「戦闘不能=死」なんて言う忍の"仁義"とか"お約束"(不文律)があるなら救われますね(笑)。

つまり、ある程度の被害もカツユの術があれば復旧でき、そこからの反撃が可能であるとする戦法を綱手が取っている可能性がると言う事です。ペイン(の操縦者=長門?)だって、忍の端くれですから、既に殺めた=戦闘不能にした忍が背後から襲いかかって来るのは滅茶苦茶な忍術を使う輪廻眼継承者の長門にも想定外だとすれば、木ノ葉がペインを巻き返す展開は期待大なのです!!!

先ずは天道をギッタギタにしちゃいますか…綱手姫…(☆☆)


  
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第427話「再会」

   
<ハァ><ハァ>(木ノ葉丸)

先週、エビスを尋問する地獄道を木ノ葉丸がクナイで攻撃したところの続き。木ノ葉丸が投げたクナイが見事に地獄道の右腕に命中。地獄道はエビスを投げ出しています。腕に刺さったクナイが痛かったのか?驚いただけなのか?それとも体のコントロールがクナイの刺突で狂わされたのか…etc…詳細は不明。木ノ葉丸は建物の二階の通路?に居たようです。

<ギロリ>(地獄道)

「木ノ葉丸くん!
どうして逃げなかったのです!?」(エビス)

って言うか、そんな事言う前に、エビスが逃げて体勢を立て直すべきでしょう(笑)。もしかしたら、地獄道に首を掴まれる=接触するだけでチャクラが吸引され動きが鈍くなるのかも知れません。エビスやその前の木ノ葉の忍も別にやる気はなかった訳じゃないだろうし、何気に地獄ちゃんがやり手だったとする想定もありそうです。ま…どう見ても尋問は下手だけどね(笑)。

「あなたはいずれ
火影になられるを持っている!
こんな所で命を粗末にしてはなりません!」(エビス)

「……昔約束したんだコレ」(木ノ葉丸)

「?」(エビス)

木ノ葉丸は三代目の孫ですから、血統的には名家の出身と言えるでしょう。それにエビスは木ノ葉丸の師であり、木ノ葉丸の素養も熟知している筈で、この期に及んで世辞でもないでしょうから、木ノ葉丸のポテンシャルは相当に高いのでしょう。ナルトにエロ忍術を教わってた頃よりは格段に進歩してるだろうから、地獄道に対しても少しは勝算があっての決意だったと思いたいです。

「火影の名前が欲しけりゃな…
このオレをぶっ倒してからにしろ!!
これからは…ライバルだ」(ナルト)

「いつか火影の名をかけて
お前とは勝負してやんよ
…それまで楽しみにしとけよな
木ノ葉丸!!」(ナルト)

時系列的には「ミズキ事件」があった直後。単行本の第一巻の第二話「木ノ葉丸」でナルトは木ノ葉丸に関与しています。木ノ葉丸の回想のナルトは額当てではなくゴーグルであるところに注目して下さい。この回で「ボン!!キュッ!!ボン!!」(第1巻/68頁)のおいろけの術を伝授しています。ちなみにナルトはハーレムの術で(一応…)格上のエビスも退けています。

「木ノ葉丸!!
お前に教えたい術があんだってばよ!」

で…第426話/「ナルトと木ノ葉!!」で、木ノ葉丸が回想したナルトはちゃんと額当てをしています。ナルトが正式に額当てをするのは第三話「うちはサスケ!!」からです。そして、木ノ葉丸が背中を押された術はおいろけの術ではないと言う事です(←って、当たり前か…笑)。術のバリエーションが少ないナルトが木ノ葉丸にどんな術を教えたのか?気になりますね。


「ナルトの兄ちゃんと火影の名をかけて
いつか勝負するって…約束したんだ!」(木ノ葉丸)

「……」(エビス)

地獄道が木ノ葉丸の語りに付き合っているのは紳士だからでしょう(笑)。『NARUTO -ナルト-』の世界では、敵の忍者同士が打ち合わせする時や、信条を宣言する際にはちゃんと聞くのが習わしで、広く忍界に広まった礼儀作法だと、僕は考えています。ペインもそれは守るのね(笑)。そんな「お約束」でもなければ、殺し殺されるだけの忍者の世界なんて無味乾燥で味気なさ過ぎます。

「兄ちゃんはオレのライバルだコレ!!
だからオレは逃げ道なんか選ばねェ!!」(木ノ葉丸)

<ダッ>(地獄道)

「そんな道の先に
ナルトの兄ちゃんはいねーから!!!」(木ノ葉丸)

木ノ葉丸の想いの丈を受け取った地獄道が木ノ葉丸に向かって猛ダッシュします。それに木ノ葉丸も<バッ>っと印を結んで対応します。この時、木ノ葉丸が結んだ印は「辰の印」で、「基本印全十二種!!」として、「兵の書」161頁に紹介されています。でも、辰の印で発動される術が特定されるかと言うとそうでもなく、それに印の描写に関しては第一部の中盤以降は少なくなっています。

印は一切不要
チャクラだけあればいいんだからのォ」(自来也)

自来也がナルトに螺旋丸を教える時に「この術はお前には持ってこいの術だ」(第17巻/139頁)と言った後、螺旋丸のナルトに対するメリットをそう付け加えました。駄目押しに「小難しい印を覚える必要がない!(バカでもOK!)とまで付け加えています(笑)。これが綱手の捜索編辺りの話ですから、第一部のナルトが木ノ葉丸にその小難しい印の羅列を教えたとは思えません。

印があるって事は、螺旋丸でもないって事だ…<ホッ>。

で…この印も『亥・戌・酉・申・未』(第11巻/44頁)の口寄せの術とはほど遠いです(汗)。それに印を結ぶより先に、親指を<カリッ>っと噛むかして血を出すシーケンスがありませんから…ヤッバイです(笑)。でも、ペインの畜生道も印は両掌を合わせた変則的(基本十二支の印以外)なもので、例外がないでもないので…まだ口寄せも残るか…微妙だな…。

(…あの手の構えって寅(虎)の印!?
え?……うそ…ナルト相手にいくら何でも
その忍術は!!)(サクラ)

カカシがナルト・サスケ・サクラの三人に課した演習で(第1巻/135頁)、サクラが問題視したのは寅の印で、これって火遁の術の最後の印にあたる知識があったからで、印スピードが速い場合は最後の印が印象に残るからなんですが、この変形?にカカシが繰り出した…ナルトが木ノ葉丸に教えたのが「木ノ葉隠れ秘伝体術奥義!!!千年殺し~っ!!」でもないと言う事でもあります(笑)。

何だろう?また一週間待ちますが…楽しみですね。

それにしても、木ノ葉丸くん。このエピソードで顔つきが一気にオトナになって来たじゃないですか。リアルの生活でも…ちょっと見なかった友だちん家の子供の顔を見違えるようにオトナっぽくなっていたり。子供たちの成長って驚くほど早いです。気付かない内に背が伸びてたり…とても眩しい。それは新緑の木漏れ日のよう…オトナには直視できない輝きです。



一方、ナルト&フカサクの妙木山の修行シーンにスイッチします。

<ダダ><ボン>(ナルト)

<タン>「トウー!」<バシ>(フカサク)

「イデェー!!!」(ナルト)

<ズザザザ>(ナルト)

<ドッ><ドッ>(フカサク)

多分、走りながら仙人モードに移行する練習をしているんだと思います。ナルトの両眼の周りに歪な隈取りが発生してて、一応自然eは感じられるようです。しかし、その調合が至難のようで、ガマの油なしで完璧にコントロールできた自然eの取り込みもまた振り出し…と言ったところでしょうか。フカサクもはたき棒でナルトを打ち据えて自然eの取り込み過ぎを排除するのに躍起です。

<ガバッ>「まだまだ次いくってばよ!!」(ナルト)

「少し休みなさいナルトちゃん
これじゃワシがもたんがな」(フカサク)←そっちかよッ!!(笑)

「ダメだってばよ!!
今までの修行にかかった時間を
チャラにするぐれーやんねーと!」(ナルト)

フカサクさんがナルトの動きに付いて行けない…と言うのは、フカサクも動いていては自然eが取り込めないと言う事だと思います。仙人モードの活動限界が5分程度って言うのは、自然eの取り込みに関する制限で、仙忍術でチャクラを消費しないでも、自然に自己放電するように自然eが失せてしまうからでしょう。それがフカサクの「持たん」なのだと、僕は考えています。

基本的に仙人モードは現状でも5分程度、一回きりの使用であるなら使用可能なのですが、その為には事前に自然eを感じ、それを取り込むシーケンスが必要で、単独戦闘に向かないし、如何にも中途半端な5分と言う活動限界に実用性の薄い問題点を克服するべく、今こうして修行しているのです。それもこれも「融合」と言う大前提が九尾に拒絶されてしまったからでありますが…。

だから、その大前提の「融合」を事前にチェックしなかったフカサクさんをスットコドッコイだな…と思ったんです。でも、フカサクさんの描写を何度も洗い直したんですが、悪意は人欠片も見いだせなかった…。つまり、ホントにスットコドッコイな人(正確にはガマじゃ)なんじゃないかと思います。そして、この修行もナルトを妙木山に隠す為の方便ではなかった…と思います。

ふと思ったんですが、九尾をナルトに封じたミナトにはどんな想定があったんでしょうか?ミナトも契約の巻物に連名する事からも妙木山と関係が明確に提示されています。そのミナトが九尾をナルトに搭載したんですから…ここからはちょっと長くなりそう…なので、ミナトの描写のある「カカシ外伝」(27巻)を参考にしながら「疑問」で展開してみようと思います。うまくまとまるかしら…。

「だいたいこんな修行は今まで
したこともありゃへんしのう
"動くな"が基本の自然エネルギーを
走りながら集めるとは…」(フカサク)

「これじゃ右を見とる時に左も見ろと
言っとるようなもんじゃ」(フカサク)

「あーっ!」(ナルト)

これって、ナルトの風遁修行でカカシが展示してみせた影分身の応用を示唆してるのだと思います。つまり、ナルトは多重影分身で、その"動くな"を分担する事に可能性を見いだそうとしてるんでしょう。これは各所で「予想」されてたアイデアでしたが、螺旋丸の初期も乱回転を生み出す為に影分身を用意していたし、ま…ナルト的っちゃそうなんですが、あまりカッコ良くないです。

でも、第二部に入ってから螺旋丸は単独で練れるようになってるし、仙人モードで完成に漕ぎ着けた(らしい)風遁・螺旋手裏剣にも影分身の描写がなかったので、「慣れ」によっていつしか単身で仙人モードも実現可能となる想定もあります。ちなみに螺旋丸の一人練りは…水風船を持つ手に鈴をぶら下げた描写あり(第44巻/49頁)…自来也との修行で可能になったようです。

そして、多重影分身でも仙人モードも導入当初の緊急避難的な対処であり、将来的にあるであろう?完全なる九尾のコントロール=相棒化へのワンクッションなのかな…と思います。タイムスケジュール的に、現状の木ノ葉のピンチを救うにはキラビ&八尾のナルトへの関与は厳しく、とりあえずナルトが木ノ葉の「神風」になる為には必要なカッコ悪さなんじゃないかと思います(笑)。

「何じゃ?」(フカサク)

フカサクさんは生粋のスットコドッコイだから、俄にピンと来ないようです。でも、その画期的なアイデアを理解したら、カカシがかつてナルトに感じていた「意外性」を味わい、それが生み出すリスペクトに酔いしれるんじゃないでしょうか(笑)。そして、こう言うのかも…「何だかな…オレはお前の事が……もの凄く好きになってきたぞ!」(第37巻/12-13頁)って(笑)。



場面はハッとする綱手のアップに。火影の司令所の屋上でカツユの術を発動中の筈なんですが、何とも言えない驚きを示しています。声も出せないくらいの驚き…って、まさかねェ…(汗)。そんな綱手の心の揺らぎに護衛の暗部の一人も気付いたようで、綱手に話しかけています。暗部が外向きに配備されるのは警戒に専念してるのだし、その暗部がカツユの術に集中している綱手に話しかけるのは異例だと言えます。

「どうなさったんです?」(護衛の暗部)

<ズズ……>(カカシに取りついたカツユ)

綱手の焦燥?の原因はカカシのようです。カカシにもカツユが取りつき、その状況が綱手にも通じた。カカシは瓦礫に胸まで埋まったままで首を項垂れています。それにカツユが纏わり付いていますが微動だにしない。綱手の感じからすると心音の停止を察し「死亡認定」したかにも見えます。でも、それは仕方ないです。だってカカシの魂は別の場所に在りますから…。

そこで、暖かい焚き火の火に照らされて、サクモと肩を並べ「凄く長い話」をしてる最中ですから。医学的にそこまでは分からんのでしょう。綱手はあくまでも医師ですから、臨床的な判断で焦っているのであって、カカシの魂の行方までは考慮していません。だから、綱手の判断が全てだと思うのは早計と言えます。大丈夫!!僕らはカカシの臨死体験を見ているだけなんだから…。

<カッ><カッ>「里の者達の
ほぼ全てにカツユが付いた…」(綱手)

<ガゴ>(綱手)

「!?」「ナッ!」「ツ…綱手…様…!?」(護衛の暗部達)

「…すまない…続きをやろう…」(綱手)

<グッ><パラ><パラ…>(綱手)

そして、綱手はカカシが戦死した認識があるから、その悔しさを晴らそうと、火影の司令塔の突き出した部分を叩き折ります。多分、この下を歩いていた木ノ葉の住民が20人くらいはその破片の下敷きになって命を落とした事でしょうが、そんな小さい事は気にせずに話を進めますね(笑)。一応、カカシの外的な損傷(怪我)は諦めないで治癒させといて下さいよ…綱手姫!!(汗)

<タッ>「火影様!
敵の一人の能力が割れました!」(チョウジ)

「聞こう」(綱手)

そこにチョウジが到着し、天道の説明に入ります。綱手の目が殺気を帯びていて怖いです。チョウジが「素」の状態だったら怖くて口もきけなかったんだろうけど、チョウジも必死ですからスルーできたんだと思います。綱手のネーム(台詞)に感嘆符(!)も疑問符(?)も余韻(…)も付いてないでしょ。これが綱手の蒼白な心情を表現していて、キッシーの上手さが光っています。

「性別は男、年齢は見るかぎり25~30
特徴は鼻に六つ耳に七つのピアスをしています
能力は引力と斥力のような術を使用!
己の狙った物を自分へと引きつける事が可能
そして忍術の全ての攻撃を弾く事ができます!」(チョウジ)

ペインの鼻のピアスって、「六つ」と数える事に何気にハッとしました(笑)。あれは貫通してて「三つ」だと思い込んでいたものですから…(汗)。それに耳のピアスなんか離れてて良く見えたもんだ…。それに忘れてたけど、引力と斥力で忍術の全てを弾く…ってのは、重力で光が曲がるのは空間が歪む事で説明がつくことから…重力が空間を歪ませる力だからなんだと思います。

しかし、チョウジも極めて明解に過不足ない説明を淀みなくしたもんだ…と感心しました。ここに来るまでに必死に考え、自分の持つ情報を整理した結果だったんでしょうね。それはチョウジが現状の重さを極めて深く認識した結果であり、その為に存在する「犠牲」に対する「敬意」と言えるでしょう。そして、僕らはそれこそ人が「生きる」と言う事なんだと感じなければならない。

「弾く?全てか?」(護衛の暗部)

「ハイ!
ただしその術を使用した場合
次の術を使用するまで五秒ほどの
インターバルが存在します!」(チョウジ)

「たった五秒か…」(護衛の暗部)

流石に暗部の手練らしく鋭い切り返しだと思いました。ここで俄に信じがたい天道の神羅天征の危険性を充分に認識し、その対処の取っ掛かりを既に模索しています。暗部が「五秒」を短いとする気持ちが持てるからこそ、じゃ「五秒」をどう使えば良いか?と言う思考が構築できるのです。この暗部たちが真の手練ならば、この情報は対天道戦には非常に有意な情報となるでしょう。

「よく知らせてくれた!
これで犠牲は随分と減る」(綱手)

「カツユを通し情報を皆へ伝えるぞ!」(綱手)

ここで、綱手が護衛の暗部に宣言するって事は、暗部も綱手の護衛や周辺の警戒をするだけでなく、通信やカツユの術の補助を分担しているのかも知れません。さっきの綱手の壁割りを見てもヘトヘトに疲弊はしていないようですし、里の全員にカツユを配備するような大袈裟な術の割りにはチャクラ消費が少ない省エネな術なんでしょうか?カツユの分担もあるのかな…?

綱手がカカシの戦死?を感じ、不意に術式の外に出たのもカツユの術に付きっきりと言う訳ではない事を示していると思えますし、カツユの術がかなりマクロ化(マグロじゃないからね…マクロ化って…特定の操作手順をプログラムとして記述して自動化する機能です…笑)してて、木ノ葉の忍にミニカツユが取りついて治療するルーチンがカツユに譲渡されてるんでしょう。

前回のエピソードで、いのいちさんやシズネの肩に取りついたミニカツユが綱手との通信も補助するんだろうし、怪我の治療や畜生道のサイの突入時に見せた防御変形(対象者と包み込む)もカツユの一存、或いは反射的な行動として許容されているんだと思います。そして、これが火影・綱手体制の木ノ葉の闘い方なんだろうな…と、ふと思いました。ここも「疑問」でチェケラッチョ!!

「チョウザ班はカカシ先生を援護
二人の敵を相手にボク以外は
ほぼ全滅したと思われます…」(チョウジ)

「チョウザの所へ行け!
早く病院へ運ぶんだ
今ならまだ助かる」(綱手)

「!!え!!?」(チョウジ)

「じゃ父ちゃんは!?」(チョウジ)

「ああ…」(綱手)

綱手は木ノ葉隠れ各所に散らばったカツユと交信し、情報の交換をする術(すべ)を持っていると言えます。カカシに張り付いたカツユの情報に一瞬切れた綱手の描写からは委細に渡る情報の聴取が可能であるとこと感じます。そして、チョウザの存命と治癒の可能性を割り出す描写の差異から精密故の誤認の可能性を強く感じました。カカシは特殊な状態にあるのですから…。

カカシは天道との闘いでギリギリのカツカツまでチャクラを消費して、その上、土遁の得意なカカシが瓦礫から脱出も出来ないほど、カカシはチャクラを他者の為に使用してシャットダウンした状態です。ここまでやったら「死んじゃう!!」と、思い込んでしまうほどに。そして、気弱になって魂が肉体から離れて三途の川に向かってしまった…所謂、これが「臨死」です。

カツユが診断したカカシの現状がまさにこの時点で、臨床医学的見解では「死亡」と認定して然るべきでしょう。綱手はその情報を元にカカシの戦死を認識して切れた訳です。しかし、三途の川に向かったカカシをサクモが巧妙に足止めしています。ここでカツユが機械的にマクロ化された命令=治療を実行して器を修復。そこにサクモが言いくるめた魂が舞い戻って来れば…。

ま…そんな流れでカカシは黄泉返ると思っております。やっぱ、嬉しいのは三途の川の向こうにいるだろうオビトやリンが声に出してカカシを呼ばないところでしょう。二人はカカシの死なんて望んでは居ないのです。ミナトに至っては姿すら現さない(これはミナトの魂が今も屍鬼封尽の死神の腹の中で闘ってるからでしょうが…)。サクモも同じで、皆、カカシの臨終阻止な訳です。

<ジワッ…>(チョウジ)

「うっ…うっ…
よかったぁ!よかったよォ…!」(チョウジ)

チョウジがキリリとしたオトナ顔から子供の顔に戻る…。

「!」(チョウジ)

「カカシ…カカシ先生は!?」(チョウジ)

「………」(綱手)

「……」(チョウジ)

<スッ…ー>「早く行けチョウジ」(綱手)

チョウジがカカシの事を思い出す余裕ができたのが綱手を追い込んでしまいました(笑)。綱手は臨床医学的見地でカカシの戦死を認定していますから仕方ないですが、ご心配なく!!カカシはまだ死んでしまった訳ではありません。現状で死んでいるかも知れませんが、未だ過程です。サクモさんが超Aランク任務の「カカシご臨終阻止」を行っておりますので、カカシは大丈夫ですから。

カカシは殺すな同盟



またまた場面は変わって検死室。餓鬼道が横たわる初代畜生道(弐)をネットリと見ています。何する積もりなんでしょうか?輪廻眼って瞳の模様が異常者っぽくてキモいです(笑)。ま…まさか畜生道の死体を使って嫌らしいことをするんじゃ(汗)。しかし、餓鬼道って木ノ葉の忍に取り囲まれてたけど、あの数を蹴散らして来たことになります。一系統の能力以外に基本的な体術やスピードがずば抜けて高くて強い…と考えるべきなのかな?

「うう…」(クマドリ)

<ジャラ…>(餓鬼道)

自来也戦で倒された三体の蘇生は地獄道が為した訳ですが、秘密保全の為に餓鬼道が死体を消去に来たんならこんなノンビリとはしてないだろうから、彼も目的は蘇生なんじゃないでしょうか。クマドリが這いつくばっているところから想像すると、検死室を占拠されて、検死で抜きさったピアスを餓鬼道が奪って、それを手にもってジャラジャラ言わしてるんじゃないかと思います(予備の常時携帯もあり)。

初代畜生道は蝦蟇瓢牢(がまひょうろう)の結界の中で死んだ訳ですが、視野共有の存在するシステムペインにあって、残りの五体がその生死や存在に頓着がなかった事から、蝦蟇瓢牢の結界に拠る高周波チャクラの遮蔽がその死因だったのか?と、最近は考えるようになっています。当時は体液(血液)の流出…出血死をイメージしたり、蝦蟇瓢牢の強酸の湖水(者の書)に殺られたとか(痛ッ!!)。

で…ここで餓鬼道が畜生道の蘇生を意識してて、ピアスを抜かれた体に刺して畜生道が蘇生するとして、それは畜生道になるんでしょうか?ちょっとややこしいですが、既に新・畜生道が存在しますので、同系統の能力が複数存在可能なのだとすれば、システムペインが量産可能になり、ナルトなんか探す前にそれで世界征服しちゃえば話はもっと早いですから!!初代畜生道が蘇生したのに、何故か欠番の修羅道(の能力を使う)になるとか…ここは要観察ですね。

「……!」(餓鬼道)

<コロコロ>

<カッ>「!!」(地獄道)

ま…そんな感じにのんびりとしてるもんだから、餓鬼道も奇襲を受けちゃいます。餓鬼道の足下に転がって来たのは閃光弾(flash bang:フラッシュバン)で、強烈な光で敵を活動停止・失神・麻痺させる強烈な閃光を放つ目つぶしです。遅延信管で物陰に潜み静かに転がしたのでしょう。形状がちょっと近代的な武器で、普段使う煙玉などとは趣が違いますが、一応、忍具の一種と言うことで…。

(牙通牙!!)<ドッドッ>

<スウー……>

<ザザッ>

どうやら餓鬼道の阻止行動には犬塚班が担当しているようです。有事に際して、家族・血族単位で行動する思考ロジックは、任務や目的達成に個人の想いが重要であると考えるところが綱手っぽいと思います。閃光弾を使用した闘い方は鼻が利く犬塚スタイルで、多分、閃光に備えて目を瞑っていて、牙通牙は敵の臭いだけを頼りに飛び込んで行った事でしょう。

「母ちゃん上だ!」(キバ)

「ワン!」(赤丸)

「分かってる!!」(犬塚ツメ)

「死体を盾にしやがったか」(黒丸)

さっきの牙通牙はキバのお母さんのツメと黒丸のコンビ技だったようです。ビックリしたには黒丸が喋れるところで、長生きした忍犬は喋れるようになるんでしょうか?もしそうなら赤丸だっていつかは喋れるようになるのか?その時、どんな声でどんな事を喋るのかはすっごく楽しみではあります。犬好きのケルベロスとしては喋れるワンちゃんには興味津々なのです(笑)。

「やっぱりだわね
こいつは情報通り物理攻撃を
相手にするのは苦手のようだわ!」(ツメ)

犬塚家の奇襲にファブリーズのCMのお父さんみたいに上に逃げた餓鬼道ですが、こやつは封術吸印(ふうじゅつきゅういん)で忍術を吸い取る能力者だから、犬塚家の捨て身とも言える肉弾攻撃は苦手でしょう。ただ、太っちょのポッチャリ系にしては機敏な動きで、血刀も標準装備してるから接近戦は要注意です。さっさとマーキングして牙狼牙で仕留めるのが吉と見ました。



場面は「自分、ペラッペラやな!」の小南に移動(笑)。でも、ちょっと様子が違って<ザワ><ザワ><ザワ>と小南の式紙を蟲が喰い散らかしています。小南に捕獲された木ノ葉の忍にもカツユが取りついて治療も行っているようです。<ハァ><ハァ>と苦しそうだけど、命は大丈夫な様子です。カツユと蟲たちはお互いに邪魔する事無く良い感じにそれぞれの任務を果たせている…蟲が小南の紙を喰い散らかしてカツユの治療を手助けしてる。

「シノ
全力で駆除するぞ」(油女シビ)

「ああ」(シノ)

蟲と来ればもう油女一族しか無く、油女の4マンセルが小南と対峙しています。小南も式紙の舞いで分散して展開する忍術使いだし、油女一族も蟲を使ってそれと似た傾向の戦闘を得意とします。ここに油女の4マンセルが配備されると言う事は小南の特性を認識した上であるならば、木ノ葉の指令系統=綱手=カツユの術で情報の収集と指令の連係が徐々に確立しつつある事を感じます。

僕は蟲は苦手だけど、油女一族は嫌いじゃないんです。特にシノのお父さんのシビなんて渋くてカッコ良いと思います。また、ファッションや持ち物のセンスがヒップホップ系ですっごく好きです。特に鞄のセンスが最高で、製品化されるなら是非欲しいと思っているくらいです。小南VS油女小隊って凄く楽しみ!!いつも扱いが低いんですが、今回は詳細な描写を希望したいところです。



今回は目紛しい!!コレで何回目?の場面が変わってガイ一行へ移動します。何処かの茶屋の前でテンテンが一服を要求しているようです。と言う事で、何処か木ノ葉から遠く離れたところで任務に就いていて、木ノ葉のペイン強襲に関しては知らない様子です。もっともペインが木ノ葉に攻め入ってまだ数時間…ヘタしたら1時間ほどしか経過していないかも知れませんから…。このネタでどんだけ引っ張るのか?!確実に年は越しますよねーッ!!

<ザッ>「少し休んでいこうよ!
任務で疲れてんだしさぁ!」(テンテン)

「………」(ガイ)

「どうなさったんです
ガイ先生?」(リー)

ちょうど良い感じのお茶屋さんで休みたい気持ちも判る。鬼鮫だったら間違いなくお茶とお団子を注文したことでしょう(笑)。ガイだってそのくらいの気持ちを汲める気持ちを持った人だとは思うんですが、何やら様子が違う。親友のカカシが今、どんな状況なのかを知ったらどんな事になっちゃうのか?凄く心配…ちゅーうか怖いです。ガイの相手するペインは気をつけた方が良い(笑)。

「さっきから鳥たちがやけに里側から
飛んで来ているとは思わないか?
それも逃げるように」(ガイ)

「オレもイヤな胸騒ぎがする…
ここはすぐに里へ向かった方がいい」(ネジ)

ガイだけじゃなく、ネジまでが何やら不穏な雰囲気を感じています。こう言う「勘」を持っていて、それを重視出来るのが人だと思います。逆にペインの「勘」のなさ…感覚の鈍さは大いに付け入る余地が存在すると思います。そして、いつもは理知的で合理的な物の考え方をするネジがこんな風に柔軟な考え方が出来るのは素晴らしいです。ネジにはデキる人材だと思います。

「え~!!」(テンテン)

「行くぞみんな!!」(ガイ)

テンテンはゆっくりお茶でもしてけば良いのにね(笑)



またまた陽炎を立ち上らせるカツユの術を発動中の綱手に移動。綱手は一心不乱に祈るようで、それを可能にするのが四方を警戒する暗部の存在でしょう。しかし、そこに<パサ>っと登場した"暁"のマント。それを説明する為には綱手を取り囲む術式は探知結界ではなく、カツユの術に関係するもので、暗部も索敵や警戒に専念するだけではなくカツユの術に加担しているとするべきでしょう。この術式を探知系の結界とするならば、これほどまでに近く(30メートル程度)まで接敵をゆるすのは考え難いです。

「!」「!」「後ろ!」「!」「!」(護衛の暗部)

<スッ>(綱手)

護衛の暗部の一人が「後ろ!」と言ったのがポイントで、それって綱手を中心とした位置関係の把握だと思います。つまり、四人の暗部がそれぞれ綱手の「前・後ろ・右・左」を集中して目視に拠る警戒をしていた証拠だと思うんです。そして、ペインが火影の司令塔の壁を登って来たとして、"一足一刀"が今の着地点とすれば、屋上の端っこからが一応、天道の間合いとも取れます。

ただ、これが護衛の暗部の間合いを警戒したものである可能性もあるので、もっと遠いかも知れないし油断は禁物でしょう。ここでは綱手のゆっくりとした反応が僕は怖い(笑)。陸上選手で言うと「バネを溜める」と言って試合の前に全く走らない期間を意識的に設けるんですが、今の綱手はそんな感じ。相手は自来也の仇でもある訳だし…(この人、絶対独り身だ…by カブト)。

本当に強いパンチって、脱力した状態から繰り出されるもので、武道の構えにおいては力みは排除されるもので、それが自然体であり、その究極が「明鏡止水」と言われる境地になるのだと思います。綱手がこんなに静かなのは、めちゃくちゃ怒ってるからで、渾身の一撃をペインにお見舞いする為です。その為の静けを綱手が意図的に演出できているところが…僕は怖い…(滝汗)。

鼻に六つ耳に七つのピアス…
こいつか…」(護衛の暗部)

「……!?お前は…」(綱手)

お久しぶりです綱手様…
三忍も今やアナタだけだ」(天道)

綱手はあの雨隠れの難民の一人だと判ったんではないかと思います。自来也の情けをかけられた三人…弥彦・長門・小南。大蛇丸が「殺す?この子たち」(第41巻/53頁)と言った子たちの内の一人。そして盟友・自来也を殺した忍…。綱手はカカシまで殺された認識だからそりゃ殺気も纏うわな…と思います。ちょっと天道(弥彦)が綱手を微妙に煽ってるのが、崩しみたいで些か不気味ではありますが…。

さて、ここまでの描写の提示であった情報量が年内にどこまで片付いて、年明けにどんだけ持ち越すか?はさっぱりもって判りませんが、カカシの「夢見」なんて二週に渡って完璧スルーじゃないですか!!(笑)おまけに綱手はカカシの死亡を容認する素振りまでしてる始末…。「いよいよ佳境!!」…って騒ぎ出してからが長い!!長いとは思いませんか!!(汗)ここは…フカサクさんじゃないけど…言わせて下さい。

「これじゃワシがもたんがな」って…<ゴフォッ>←吐血(笑)。




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ナルトは木ノ葉に帰って来れるのか?

  
歩いたら一か月はかかる。迷いの山と呼ばれとって
秘密のルートを知らんかったら絶対に辿り着けん」(フカサク)

第409話「仙術伝承…!!」で、ナルトを妙木山に連れて行くフカサクが、ナルトに説明してたんですが、歩いて一ヶ月…それも忍が…でしょうから、単純計算で一日100km(忍だったろもっと歩ける?ってか、それって走ってる?)歩いたとしても3000km離れてる計算…メチャクチャ遠いです。でも、心配するナルトを尻目にフカサクは蝦蟇一族との契約書を示し、ナルトが妙木山に一瞬で到着できる仕組みを紹介しています。

「えっ!消えた?」(サクラ)

「逆口寄せだ」(綱手)

思えば、右も左も判らないナルトに初めて教えた術が口寄せの術でした。当初、自来也はそれを九尾のチャクラを引用する為の方法論として提示していたんですが、その深層にはナルトと妙木山の蝦蟇一族との契約関係を築く目的があり、ナルトの一つ前が「ミナト」であり、その前が「自来也」…であり、非常に判り難い書体(汚い字)でしたが、三者の名前が仲睦まじく並ぶ形になっていました。

「これはわしが代々引き継ぐ
口寄せのガマたちとの契約書
自分の血で名を書きその下に…
片手の指全ての指紋を血で押せ!」(自来也)

忠さんが運んで来た口寄せガマとの契約書を取り出し、自来也はそう言いました(11巻/44頁)。それがナルトに対する情報操作(嘘)でなければ、自来也をして…「この妙木山に一人の人間の子が迷い込む…」(41巻/128頁)と言う大ガマ仙人の発言が嘘(優しい嘘?)になると思います。何故なら…『NARUTO -ナルト-』の世界(のお約束)では嘘をつくのがオトナで、嘘をつかないのが子供なので…そこは一つ…(汗)。

巻物の連名で、自来也の前の二つの名前…「龍焦」と「米十飛?」(字は不確か)が、自来也の言う「代々」が血縁なら「親」と言う事になるし、師弟関係なら「師匠」になります。どっちにしても妙木山より先に自来也とガマの関係があったと考えるのが自然で、「迷い込んだ」…と言うよりも「導かれた」…とする方が受け入れ易いです。

自来也も何やかんや言って、大ガマ仙人の「予言」(とやら)に上手く乗せられた一人だったのでしょうし、でも、それを使命と認識し「不惜身命」を胸に刻み、世の為、人の為、頑張って来た訳です。自来也は我が身を貫く想いでペイン三体を石剣で貫いた…(41巻/180頁)。他にももっと辛い「選択」を幾多も経験してきただろうに、最後には愛弟子の成れの果てのペイン六道にボコられて、命を落としてしまいました。

大ガマ仙人の付託する「予言」がもしなければ、世界はもっと安定してて、平和だったんじゃないかと思うくらい中途半端…だと思うんですけどーッ。だって、自来也の弟子が世界に安定と平和を齎すか、破滅を齎すか…そのどちらの可能性も秘めていていると言うんですから。それなら最初から平和と安定を齎す弟子だけをピンポイントで割り出して、その子をちゃっちゃと育てれば良いんだけど、それは出来ないみたいなんで…。

ま…大ガマ仙人の嘘がどこまでで、どこからがホントなのか?そこを真剣に考えないといけない時期に来ているのかも知れません。現にナルトの仙術修行にシマが一切タッチしてない描写を見ても、妙木山内部にも温度差なり、考え方の違いみたいなものも感じます。例えばシマが自来也に感情移入し過ぎて耐え切れなくなった…とかもあり得ます。お忙しいでしょうが、シマさんにはちょっとご足労願って、事情聴取したいところですが…。

自来也がナルトに蝦蟇一族と契約させたのも予言の一環であり、ミナト→ナルトと親子を巻き込んで予言が進行してるのを、自来也だって、もしかしたら今のシマと同じ気分で見つめてたかも知れないと思うと、かなり胸が痛みます<キリキリ…>。もっとも…自来也の死に際から、自来也が自分の信念に基づき、何かを自分の志を受け継ぐものに託す生き方をしたのは判ったので、そこに善悪を問う気持ちは微塵も御座いません。

ただ、自来也が一等最初に言いくるめるようにナルトに口寄せの術を教えたのは詮索云々はなくとも、自来也の誘引ではあったと思います。そして、それを根拠にフカサクもナルトに関与していますから、ここは何をか言わんやではあります。そして、フカサクはナルトと共に妙木山に引きこもった。連絡蛙一人を残して…。しかし、その蛙ちゃんがダンゾウの手に掛かり、ナルトの木ノ葉帰還が危ぶまれる状況です。

しかし、ここで不思議に思うのは、生命線とも言える妙木山との連絡方法を連絡蛙一人に任せたフカサクの判断です。普通は少なくともメインとサブの方法を用意して、メインが駄目でもサブでバックアップを計るものです。一応、それが危機管理のセオリーで、それをフカサク程の立場で怠るのか?は凄く疑問です。現状を冷静に判断するなら、間違っても「平時」とは言えず、何が起こっても不思議はない「有事」であります。

もっともフカサクは仙術修行の前に、その実践投入の前提である「融合」(仙術・両生の術)の可否を"人柱力"であるナルトで確認もしていない程のスットコドッコイですから、これを「天然」で済ませるのも可能かも知れません(笑)。しかし、このままじゃナルトは木ノ葉に帰って来れないまま、ペインに好き勝手されて、マジに焼け野原になって仕舞います。何とかナルトが帰って来る方法ってないんでしょうか?

「これで九尾は閉じこめておける」(ダンゾウ)

第421話「ナルトを呼び戻せ!!」で、懐中電灯片手のダンゾウが連絡蛙ちゃんを葬っています。「よし!オレもさっそくフカサク様のとこに行かなきゃ!」なんて言いながら印(掌を合わせてた)を組んでいるようでしたから、口寄せの理屈で跳ぶ方法があるようです。それか、あの印?で連絡をとり妙木山側から逆口寄せ(ガマ吉がナルトを妙木山に口寄せしたように)される手筈だったんでしょうか?

「オレがお前を口寄せしたんじゃナルト」(ガマ吉)

…と、ガマ吉がワザワザ言ってまして(第409話「仙術伝承…!!」)、ナルトと一緒に妙木山に跳んだフカサクはガマ吉に逆口寄せされた風でもなかったので、フカサクは自力で跳べた…つまり、時空間移動でダイレクトに目的の場所に跳ぶ忍術(仙人術)が存在する提示であると思います。それにフカサクは妙木山から木ノ葉隠れの里に訪問していて、テクテク歩いて(一か月はかかる)来た訳じゃないだろうから、時空間移動(忍術)で跳んだ筈です。

フカサクが連絡蛙だけを木ノ葉に残してサッサと妙木山に向かったのも、必要があればいつでも木ノ葉には行ける手段があったからだと思います。そう思うんですが…例のスットコの天然で、木ノ葉と連絡をとる方法を見落としているんではないかと思います。描写からは連絡蛙一人しか配置していないのは明白なので、まさかそれが断たれるような事があろうとはよもや考えてもみなかった…マジにのんびりとした性格なんだろうなと思います。

…と言う事で、
非常に心苦しゅうございますが…
現状では木ノ葉からの知らせがない限りは…
ナルトは木ノ葉隠れに帰還する事はない…………お終い…(笑)←ウソ!!

しかし、一度、ナルトかフカサクが木ノ葉に用事ができれば話は別です。そうなれば、フカサクが木ノ葉に跳んで、妙木山に残ったナルトを木ノ葉隠れに到着したフカサクが逆口寄せすれば済む話です。具体的には、ナルトが木ノ葉隠れに忘れ物してるとか、蟲の食事に飽きてしまって一楽のラーメンを食べたいと言い出すか…とか。それか、火影の執務室の連絡蛙の死体か、遺品(ゴーグル)や血糊に誰か気付いてくれるとか…ないかな…。

でも、ナルトもフカサクも一生懸命、仙術修行をしている最中だから、途中で投げ出して帰って来るとは考えにくいはです。しかも、仙人モードの実戦形態である「融合」がナルトの中の九尾に拒絶されて、修行は振り出しに逆戻りしていまして、修行完了=「帰還」でもあったのですが、それも現状では望めません。ナルトはどんな事があろうと「諦めない!」…自来也譲りのド根性を示しますが、力技がどこまで通じるかは甚だ疑問ではあります。

「父ちゃんは黙っときんさい!!」(シマ)

落ち着いているようで実はスットコドッコイのフカサクよりは、この窮地を救うのはシマじゃないかと(第41巻/111頁)、僕は心底期待しています(笑)。何故だか、シマがナルトの仙術修行に顔を出さないのが気掛かりでならないんですが、八方塞がりの局面ではシマのキリキリとしたテンポの良い思考が活きて来ると思います。ない知恵搾るよりは、シマに相談してみれば良いのにね。

そしたら、ナルトの中の九尾のチャクラを自然ネネルギーとして利用するアイデアを提案してくれるかも知れないし、九尾を封印する八卦の封印式の「鍵」であるゲロ寅(巻物蝦蟇)の知恵を拝借するような機転が利くかも知れません。フカサクは何度も言ってるけど、肝心な項目を平気ですっ飛ばして話を進めちゃう人(正確には蝦蟇じゃ)なんで、任せっきりは危険…って言うか、シマが修行に参加しないもんだから、フカサクが孤軍奮闘してるのか?

ま…困った時は闇雲に動かずに、一度、状況を整理・把握して合理的な問題の解決を考えてみる必要があります。もし、大ガマ仙人がまだ存命(大ガマ仙人の消息は自来也の予言の付託以降は不明です)されているなら相談に伺うのも手ですし、妙木山にも本好き、研究好きの物知り博士ガマなんか居たりしないのかな?三人集まれば文殊の知恵…と言いますから、ガマだって何匹も集まればきっと良い案が浮かぶんじゃないでしょうか?

「オレが相手だコレ!」(木ノ葉丸)

そして、木ノ葉丸が第426話「ナルトと木ノ葉!!」の最終頁で地獄道に宣戦布告してまして、その前に(お前に教えたい術が…)と第一部のナルトが木ノ葉丸に話しかける回想がありまして、その術は「ナルトは木ノ葉丸にどんな術を教えたのか?」で考えてて、ナル×ジャン的には「口寄せの術」って事で落ち着いています。木ノ葉丸がヒルゼンから受け継いだ「猿猴」を召還して闘う奇想天外(←そ、そうでもない?…汗)です。

困った時はいつでも呼んで良いんだぜ!
何処に居たって助けに来てやるってばよ!」(ナルト)

…と、アニキ面して、木ノ葉丸に教えた口寄せのオプションとして、ナルト自身を口寄せできる契約を交わしてたりしてないかな…と、ホンの僅かな可能性に縋り付こうとしています(笑)。ナルトもフカサクに勝るとも劣らないスットコの天然ちゃんですから、とんでもない事、考えつくんじゃないか?と期待してるんです。ナルトの天然が偶然に「逆口寄せの術」を編み出した…とする一つの想定。口寄せ自体は契約さえあれば、簡単な印(亥・戌・酉・申・未)(第11巻/44頁)で発動可能の筈ですから…。

「…なるほど
そういうことか」(ナルト)

ま…これはナルトが妙木山に逆口寄せされた時に、ナルトがお初みたいだったのと、ガマ吉が「お前を口寄せしたんじゃ」と行った時に、そんなの知ってる…みたいな棘がナルトになかった…(第44巻/123頁)ので、かなり望み薄です(汗)。しかし、それがナルトの天然で、あの時(第一部の木ノ葉崩し集結後暫くして)、編み出したかも知れない「オリジナル逆口寄せ」を忘れてて…てのが、絶妙に繋がれば極々微細ながら希望が持てる?(汗)

木ノ葉丸がナルトを逆口寄せ出来るならば、ナルトも一気に木ノ葉に帰れるし、ナルトは実戦の中で成長して行く人だから…だって、あの螺旋丸だって三竦みの戦いのドタバタ…カブト戦の大ピンチの中で完成させたじゃないですか…仙術の問題点とか、九尾のコントロールとか、諸問題が山積みのままですが、仙術修行で得た「明鏡止水」が突破口になれば良いなと思います。でも、それと木ノ葉丸がやる気満々なのが繋がらないので…ボツ?!(滝汗)

ナルト…木ノ葉に早く帰って来ないと…
「通り名」…付けてもらえないよ!!(笑)


 
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ナルトは木ノ葉丸にどんな術を教えたのか?

  
(木ノ葉丸!!
お前に教えたい術があんだってばよ!)(ナルト)

第426話「ナルトと木ノ葉!!」の終盤。ドマグロなエビスを助ける決意をした木ノ葉丸は、ナルトの言葉を思い出します。木ノ葉丸が思い出すナルトは第一部の幼さを残した風貌で、コスチュームも第一部のザビエルネック?のちょっと夏には暑苦しい例のヤツでした。ナルトは悲しいくらい忍術バリエーションがありません。それが第一部のナルトともなると、もう悲惨の一言…(汗)。

おまけに、それとはあんまり関係ないけど未だ「下忍」だし。ま…ナルトは下忍のまま火影になっちゃうんだろうけど、それを含めた規格外の忍なんだと言えそうです(笑)。で、このピンチに木ノ葉丸の背中を押すナルトの言葉ですが、何やら、そんなナルトが師匠気取りで木ノ葉丸に忍術を教えた過去があるようで、木ノ葉丸はペインの地獄道と戦う決意をする訳ですが…(滝汗)。

で…ナルトの教えた術って何なのか?ちょっと考えてみよましょう。しかし、ナルトの忍術って悲しいくらいにバリエーションないです。ホントにこれでどうやって「火影」になるつもりやねん!!と、柄にも無く(柄にも無くなんかいっ!!)突っ込みたくなるところです(笑)。サスケと比べたら恥ずかしくて穴が在ったら入りたくなるんです…第一部の間にナルトが修得していた術って…

  1. 変化の術

  2. 変わり身の術

  3. 多重影分身の術

  4. 口寄せの術

  5. 螺旋丸

…と、これらを組み合わせて、おいろけの術(ほぼ…変化の術)やハーレムの術(おいろけの術+多重影分身の術)、我愛羅戦で見せた…うずまきナルト二千連弾(多重影分身+体術)や 四方八方手裏剣(多重影分身で手裏剣を投げただけ?)などで、泣け無しの財布を逆さまにして揺すってるみたいな感じです(笑)。もし、泥棒が来ても可哀想に思って食べ物置いてくかも…です(笑)。

しかし、ナルトが第一部で木ノ葉丸の兄貴分としてブイブイ言わせてて、可愛い愛弟子(←木ノ葉丸)に術を教えたくなる気持ちも解らないでもない。否…痛い程、解る。ここではきっと自来也やカカシがナルトを包み込むように愛されたサブリミナルな心地よさがナルトに作用していて、生来の屈託なさが、やや不遜とも思える忍術の伝授をナルトに許容した…と、僕は考えます。

そして、木ノ葉の大ピンチ。自分の死の土俵際で木ノ葉丸が背中を押された…相応に強力な術ともなると、おいろけの術では…(笑)。ナルトが木ノ葉丸に一等最初に教えた術ではあるんでしょうが、何ぼ何でも、木ノ葉丸が自由で快活な性格だったとしても、地獄道相手においろけの術とか、それから派生する"男の子どうし"とか、"おんなの子どうし"なんてコアな術ではないと思います。

「感想」でも書いたんですが、ここで地獄ちゃんがすっごい悪趣味でそ…その"男の子どうし"とか、"おんなの子どうし"に思いっきりハマる想定があったとして、三代目がナルトにやられたように鼻血がドクドク出たところで、多分、地獄ちゃんは倒れないだろうし、勿論、死なないと思います(笑)。でも、ペインの出血死ってのは面白いと言うか、ペインと「血」が絡むのはナル×ジャン的にはめちゃくちゃアリなんだけど…。

ま…例え地獄ちゃんに効果があったとしても、それで倒せる相手じゃない事は明白…って言うか、それで倒せる相手と戦ってるなら、瓦礫に埋まってるカカシとか、もしかしたら逝ってしまったかも知れないチョウザさんなんか、「どうすんだよー」って話になるので謹んで却下させて頂く事に致します(笑)。なので…妙木山から帰還したナルトがハーレムの術でペインをやっつけるのも非常に笑えるけど、却下(笑)。

で、ハーレム系(男の子どうし/女の子どうし)を木ノ葉丸が会得してるって事は、多重影分身の術は使用可能であり、ワザワザ、木ノ葉丸がナルトの言葉を思い出して決意する術には当たらないと考えられますから、消去法で行くと残された攻撃系の忍術って、ナルトの数少ない忍術バリエーションから考えると、螺旋丸か口寄せの術しか残されない事になります。

「アナタですか…あの技を教えたのは?
あの術を扱うにはナルトはまだ幼な過ぎると思うんですがね
ヘタをしたらサスケを殺してた…」

カカシが棘棘しく自来也に責めるところで明かしているんですが(20巻/98頁)、螺旋丸とは難易度も高い術でありますが、それを扱う「心」も問われる別の難しさがある訳です。それをしても自来也はナルトに伝えたんですが、その想いの深層を何故だかナルトは本能的に汲むところがありまして、そこが何とも異常者っぽいんですが…だから、ナルトは木ノ葉丸には教えない筈です。

これを…「何故?」とナルトに訊いたところでしどろもどろなんでしょうが(笑)、誰からも教えられる事もなく、命じられる事もなく、ごく普通の行ないとして、ナルトは木ノ葉丸に螺旋丸の伝授を回避…否…思いついてもいないと、僕は思います。子供だったら自慢げに術を曝し、教えちゃうと思うんですが、何故だかナルトはそれを上手く躱してしまうのです。やらない以前に触れもしない…不思議な子なのです。

ま…螺旋丸なんて高等忍術をナルトが修得したのはカカシも驚いていましたが、考えてみればナルトは四代目火影・ミナトの実子であり、世が世なら良い家のお坊ちゃんで(カカシみたいな…)英才教育を受ける超エリートな訳で、しかも、多重影分身の術なんて高等な禁術の筈なのに巻物をチラッと見ただけで会得した…実は超天才なのです。螺旋丸も一週間でモノにしたんだっけ…(←ウロ)。

ナルトの「落ちこぼれ」と言うアカデミーでのレッテルは、恐らくナルトの存在を隠蔽する為のカモフラージュであり、三代目が流し普及させたプロパガンダでしょう。また、子供の間違いを正す筈の親のないナルトが高慢な考えに取り憑かれないようにと、心を鬼にした三代目の英断もあったでしょう。きっと、表立ってナルトに関与できない立場とか理由とか…三代目は誰にも言わず抱え込んでいた筈なんです。

ナルトが木ノ葉丸に螺旋丸を教えないのは、木ノ葉丸の力量もあるでしょうが、自来也やカカシだってそれを行わないように、ナルトには意味なんか解らなくても、同じくそれをしない…言葉にするのが凄く難しいんだけど、ナルトが木ノ葉丸に螺旋丸を教えなかった「自信」みたいなモノが、僕にはあります(しかし…これで来週、木ノ葉丸が掌の上で<キーンッ>なんてチャクラ玉作ってたら…滝汗)(笑)。

と…言う事で(汗)、残す忍術は…口寄せの術。多分、ナルトが木ノ葉丸に伝授したのはコレでしょう!!…と、まぁ、タレコミがあった訳だ…(汗)。最初、僕が口寄せを思いつかなかったのは、蝦蟇と木ノ葉丸が契約する道理がなかったからで、ナルトの口寄せ=蝦蟇と凝り固まっていたところに問題があったんですが、木ノ葉丸って三代目の孫ですから…別の「契約関係」の可能性があり、その障壁がなくなりました。

自来也が何をおいてもナルトに口寄せの術を教えたのは蝦蟇一族との契約が第一義にあった訳ですが、それこそナルトを守護する為であり、ナルトを総力を挙げて支援する腹積もりが自来也にはあったのです。ナルトとしてもきっと自来也のサブリミナルな優しさ…みたいなモノに呼応した気持ち良さを感じてた筈で、今度は、同じ気持ちを木ノ葉丸にも味わわせて上げたかったんじゃないかと思うんです。

つまり、ナルト→木ノ葉丸の口寄せの術の伝授のタイミングは木ノ葉崩し終息…三代目戦死で木ノ葉丸が沈んでいた頃でしょう。ナルトは木ノ葉丸の傷心を思い遣って、その行動に出たんじゃないかと思います。ナルトは異常者ですから、誰に教えられる事もなく、自来也やカカシが行うくらい高度で難解なオトナの所行を寸分違わずトレースできるのです。ま…その理由は…また今度だ…で置いとくとして…(黒汗)。

(忍法・口寄せ!!出でよ…!!
猿猴王・猿魔!!)(三代目火影)

大蛇丸の穢土転生で呼ばれた柱間の樹界降誕から抜け出す為に三代目は老猿を召還しています(第14巻/52-53頁)。三代目火影・猿飛ヒルゼンとの関係を分析すると、その付き合いは短くは無さそう(思いっ切り長そう)で、蝦蟇一族と自来也の関係に似た縁(えにし)の深い間柄に思えます。しかも、「猿猴王」が苗字でなく肩書きらしく、下っ端がそんな肩書きを付けないだろうし、風格ある態度等からも、その一族の立場ある存在であろう事が推測されます。

猿飛がそうして付き合っているだろう関係性を自分の孫である木ノ葉丸に残さない筈はないと、自然に思います。きっと、猿飛はその存命中、「猿猴一族」との契約の巻物を木ノ葉丸に託したのではないかと、僕は考えました。或いは、自分が亡き時には…と、友人か識者にそれを託し、然る後に木ノ葉丸に渡る道筋を遺していたんじゃないかと思います。常に危険と隣り合わせの忍の世界。そのくらいの準備はあったんじゃないかと思うんです。

猿猴:(えんこう)とは広島県及び中国・四国地方に古くから伝わる伝説上の生き物。河童の一種。一般的にいう河童と異なる点は、姿が毛むくじゃらで猿に似ているところ。金属を嫌う性質があり、海又は川に住み、泳いでいる人間を襲い、肛門から手を入れて生き胆を抜き取るとされている。女性に化ける事ができる、という伝承もあるようである。(Wiki引用)

もし、そうでなければ、ナルトが火影の司令所に忍び込んで、蔵書の巻物を盗み出して、木ノ葉丸に渡す方法だってあります。ナルトは過去に禁術の大巻物を盗み出していますし、木ノ葉のセキュリティなんてユルユルですから…何とでもなります。それか、ヒルゼン直々にナルトに木ノ葉丸の面倒を見るように依頼してて、契約の巻物だってしっかり託されていた…なんて想定もありです。生前、ヒルゼンとナルトはすっごい仲良しだったから…。

「何だコレは…?」<ズオオオオオ>

第426話「ナルトと木ノ葉!!」で地獄道の能力が明らかになっていて、地獄の業火(天照?)に包まれた閻魔大王?みたいのが登場しています。それが対象者から魂だかチャクラだかを引っこ抜いて殺しちゃう…ちょっとイカレタ能力でした(笑)。これが地獄の沙汰も金次第の閻魔大王なのかは別にして、名前が似てる猿猴王・猿魔だったら何か知ってたりして…(笑)。それが地獄道攻略の糸口になるとかね…。

案外、猿猴王・猿魔と知り合いとかだったりして、弱点もばっちり知ってて、そこからペインの「秘密」がズルズルと芋づる式にゴリゴリ出て来るとしたら面白くないですか?「何だ!!お前かよ!!」みたいな…。地獄道の使役する閻魔大王?が困った顔して冷や汗ダラダラと流したりね…(笑)。ペインなんて元々、胡散臭いから、嘘っぱちの神様連れて来てる可能性は高い…それが、バレ出したら…そこからは一気だと思います。

「ちょっとは期待しろってばよ!!」

ナルトの口寄せ修行は結構難航してて、自来也も飽きかけてましたね(第11巻/69頁)。ナルトが口寄せするも尽くオタマジャクシばかりでした。これは術を発動する忍のチャクラ量や強度が関わっているのもと思われ、ナルトの場合は九尾のチャクラの租借があったから、いきなりガマぶん太なんて大物を呼び出せたんだけど…木ノ葉丸には現状で猿猴王・猿魔を呼び出せる力量は備わっていないと、僕は考えます。

「なんじゃ!ガキじゃがな!!
用があるならオヤツくれーや!
じゃねーと一緒に遊んじゃらんでー!」(ガマ吉)

我愛羅戦の土壇場であっても、ナルトだって、チャクラが上手く練れなければガマ吉よんじゃうし…(笑)(第14巻/104頁)。それは木ノ葉丸も同じで、いくら名家の血筋とは言え、いきなり猿猴王・猿魔なんて無理で、その子とか部下の「猿猴」(えんこう)辺りを呼び出して闘うんじゃないかと予想しています。それか、決死の覚悟が本命の猿猴王・猿魔を呼び出すのでも良いしね。ナルトVS我愛羅戦のドタバタみたいのもある?かも…ですよね。

「忍法・口寄せ!!
猿猴・小猿魔だコレ…!!」

可愛く…必死に木ノ葉丸が口寄せの「猿猴・小猿魔」(えんこう・こえんま)を擁して、地獄道とヤンチャに闘う姿に、僕はめちゃくちゃ期待しています。口寄せって上手く呼び出せれば自律的に闘ってくれる相棒ですから、木ノ葉丸の強さはあまり関係なくなるし…。案外、この大ピンチをテキパキとリードして大ドンデン返しで、地獄道をノックアウトできるかも知れないです!!負けるな!!木ノ葉丸だ…コレ!!

木ノ葉丸…螺旋丸だけはやめなよ<ボソッ>…コレ…(汗)。



  
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第426話「ナルトと木ノ葉!!」


「うずまきナルトはこの里にいるのか
いないのか…どっちだ?」(地獄道)

(ナルト!?
先輩は確か居場所を知ってるハズ!)(後輩)

「あいつは…木ノ葉の仲間だ
仲間を売るようなマネはしねェ!」(先輩)

火の意志とやらか…」<ガッ>(地獄道)

「!」(後輩)

「何だ?」(先輩)

「オレの質問に答えなければ次はない
もう一度聞く」(地獄道)

<ズオオオオオ>

「何だコレは…?」(先輩)

「………」(後輩)

「うずまきナルトはこの里にいるのか
いないのか…どっちだ?」(地獄道)

「何も知らねーな!
さっさと失せろ!」(先輩)

「知らないって言ってんだろう
離せ!」(後輩)

「そうか…
なら判決を下してやる」(地獄道)

「!!」<ググッ>(先輩)

<ズズズズ…><ズズズ>

<ズア><ズズズ…><ズズズ…>

<ガッ><ガッ><ググッ>

「!!」(先輩)

<ズポッ><パッ>

<ズズズシ…><ガブモグ>

「お前の方は
本当に知らなかったようだな」(地獄道)

「くっ」(後輩)

エーッと、地獄道の能力ですが、要約するとマジに本物の「閻魔大王」を使役してるのかも知れません。口寄せの術は畜生道の専売特許だから、地獄道の能力は別のものと考えるべきで、ミナトや三代目が用いた屍鬼封尽のような形態を想定しています。地獄道の質問。それを判決する閻魔大王?は、木ノ葉の忍から引き摺り出した「舌?」を握ってその真偽を判定しているようでした。

硬い話抜きに行くと、この「舌?」みたいなのって霊魂かな…と思います。或いはチャクラそのものとか。そも具現化した実体?ま…それを掴んで引き抜くんですが、地獄道が投げかけた質問に対して嘘をついていた場合のみ、肉体から引き剥がされる罰を与えられるシーケンスの忍術だと思います。つまり、嘘をつかなきゃ殺されない…変な忍術なのです(笑)。

しかし……えらくまどろっこしい能力だと思います。質問に対する答え…その真偽を判定する事しかできないなんて…。しかも嘘をついた者の命を断つ(舌を離さずに引っこ抜く)能力だから、「嘘」=その裏の「真実」を聞き出さず殺してしまうのだから、尋問される対象者が自発的に答えない限りは永遠に「真実」には辿り着けない変な尋問だと言えます。まさか…試してるの?!(笑)

これが「見せしめ」であるなら判るんですが、大勢集めてこの異様な術をひけらかしている訳ででもありません。地獄道が物陰から窺っている木ノ葉丸に気付くのはこの後の事ですし…。地獄道の行動を冷静に分析するなら、積極的に「ナルトの居場所」を聞き出す目的で行動してる訳じゃないと考えるべきで、探索班の筈なんだけど、動き的には揺動班に近いんじゃないでしょうか。

地獄道が単なる「ドSの責め」で済ませる話でもないですが、どうもこの説明基調のエピソードには気持ちが入りません。地獄道の行動自体に不合理が多過ぎます。しかし、それ以上に合理性を欠くのが木ノ葉の忍の先輩と後輩の行動や態度です。"敵"である地獄道に首根っこを掴まれても尚、「失せろ!」とか「離せ!」とほざいています(笑)。僕は耳を疑う…二人は何故、闘わないのか?

(何だよコレェェ!
何もしてないのに左側のおじちゃん
動かなくなった!?)(木ノ葉丸)

(何したんだ、あいつゥ!?
と…とにかくここから逃げなきゃ…
ヤ…ヤバイ!!)<サッ>(木ノ葉丸)

<ゴチ>「痛っ!」(木ノ葉丸)

「!」<スッ>(地獄道)

(ヤ…ヤベェ!!
…み…見つかっちゃったのかコレ!?)(木ノ葉丸)

好き勝手にやってくれたようですね!
アナタのような外道は私が決して許しませんぞ!!」(エビス)

「くっ…」(後輩)

(エビス先生!!)(木ノ葉丸)

(今のうちに逃げるのです!
木ノ葉丸くん!!)(エビス)

木ノ葉丸だっていきなり逃げる事考えてます。里の仲間が目の前で"敵"に殺されてるのに…。しかも、焦って逃げようとして電柱か何かに頭をぶつけて声まで出しちゃって、木ノ葉が高が六体の忍にここまで蹂躙される理由が判ります。だって、木ノ葉は闘ってないから。地獄道が圧倒的に強いのだとしても、自来也は最後まで闘う姿勢を萎えさせたりはしなかった…と、僕は記憶しています。

僅かな希望はエビスの乱入で、エビスにとってはいきなり「死亡フラグ」が立つ状況ではありますが、地獄道に挑もうとしています。しかし、端っから地獄道に敵う筈もない事を闘う前からエビスも悟ってて、木ノ葉丸が逃げる時間稼ぎ的な抵抗に終止しています。ここはやっぱりオカシイ。木ノ葉ってまさか…「マグロ?」(笑)。でも…そんなの全然、面白くないでしょ……。

『木ノ葉隠れマグロ仮説』

エーッと、ここまでおかしな地獄道の能力に為すすべも無くやりたい放題の好き勝手される木ノ葉のマグロさ加減(←エーッと、「マグロ」に関しては専門用語になるので、くぐるなり、こっそりお母さんに訊くなりしてみて下さい。お父さんに訊くのは趣向が絡むので正確ではありません…笑)は承服できない…全然、胸キュンじゃない展開ですが、これって凄く重要な伏線になっているんですよ…。実は…。

この前振りの着地点が何処なのか?はもう少し辛抱して読み進んで下さい。『NARUTO -ナルト-』は超長編作品ですから、時にはこのような停滞感のあるネタフリも重要なんです。いつもワクテカ/ワクドキとは行かない訳で、時にはマグロチック(←しつこいですが専門用語なもんで…)な流れに身を任せるのも重要なのです(笑)。エッ!?これも悪くないとな………聞こえない、聞こえない(笑)。


「ギャウウウ!!」(ケルベロス)

場面が少し移動して、木ノ葉の情報部。もう建物は完全に損壊していて、ユウダチなんて真っ先に踏みつぶされちゃったんでしょうね。悪犬・ケルベロスは吠えまくってて、シズネの護衛の暗部も前回で連係攻撃を看破されてるから、打つ手がないようにも見えます。カツユが防御して何とか持ちこたえたようですね。尚もケルベロスとサイがシズネらに睨みを利かせる状況は続きます。

ケルベロスの狂った視線が何故かシズネの方ばっかりに向いているような気がしてならないケルベロスです。増幅口寄せで攻撃の度に増殖分裂を繰り返し、ついには自分が何者かすらも解らなくなって自然消滅してる臭いケルベロスですが、一杯顔があって判別し難いんだけど、狙いはシズネなのか?この悪犬…まさか…好き者?(笑)。

(とりあえず…暗号部の所へ行きます…
いのいちさんの術のサポートも兼ねて
いのさんも同行させて下さい…)(シズネ)

(分かった…)(いのいち)

<ズズ…><ズズッ…>(カツユ)

(オレだ いの よく聞け
暗号部の所へ移動するぞ!)(いのいち)

(!)(いの)

<ズズッ…><ピタ><ピタ>(カツユ)

吹き出しの使い分けを観察すると、シズネといのいちはヒソヒソ話しで、いのいちといのは秘伝忍術系の交信であると思われます。カツユが巧妙に分離して、暗号部に向かう別動班(シズネ・いのいち・いの・暗部A)に取りつくのはサイの突入直後、皆を守ったカツユの「脱出カプセル」を発動する準備や負傷時の治療・回復に備えた用心でしょう。あと、通信絡みのオプションもあり得るか…。

シズネが暗号班に向かうのはやはりシカマルの思考能力や分析力に対する期待があるのだと思います。それと、いのいちの「術のサポート」でいのが必要ってのがちょっと判らなくて、今更いのいちが新たに術を発動する必要なんてあるのかな…って不思議に感じます。ユウダチはもう破棄されたろうし。いのいちが見たものをいのが更に観察する必要があるとか…ちょっと考え中(汗)。

「お前の相手はオレ達だ」(イビキ)

で、ここでイビキの二本目の「死亡フラグ」が立ってるんですが…(汗)、気にせずに進める事に致します(笑)。畜生道VSイビキwith暗部の4マンセル。イビキの男気、トクと魅せて貰いましょう。一方、物陰に潜む人間道はいのいちさんが気になるみたいです。畜生道を残して暗号部に向かうシズネやいのいちと共に移動する模様。ナルトの居場所なんてどうでも良いのかな?(笑)



<ハァ><ゼェ><ゼェ><ハァ>

何やら印を結びながら走るナルトと、それをピョコピョコ跳ねて追いかけるフカサクの妙木山に場面は移動します。前回、フカサクとナルトが融合する仙術・両生の術が九尾に弾かれて失敗していまして、仙人モードの実戦モードである融合が人柱力であるナルトには不可能である事が、この期に及んで判明しています。その時にはフカサクのスットコドッコイ振りにブーングをしたものでしたが…。

「融合が無理なら動きながらでも
自然エネルギーを取り込むしかねーじゃねーか!!」(ナルト)

「じゃけん、それは無理なんじゃ!
まさかここへきてこんな事になるとは
わしも…」<ピョン>(フカサク)

「オレは諦めねーぞ!
それしかねーならそれをやるまでだ!!」(ナルト)

「それは無理じゃと言うとろーがな!」(フカサク)

「………」(ナルト)

「す…すまん…
…とにかく…つらいじゃろうが
それは物理的に無理なんじゃ…」(フカサク)

フカサクが九尾を内包する人柱力であるナルトに融合出来ない事をわざと提示する為にやってみせたのか?…とも考えたんですが、やっぱ言葉の通りここに来て融合の不可能性に気付いたと見えます。正真正銘のスットコドッコイだった訳です(笑)。ま…それでも諦めないでナルトは走りながら仙人モードに移行する方法を見つけるべく既に次の修行を開始しているのですが……。

何故だか、そのナルトを制止しようとフカサクが追っかけてるのです。これにはナルトじゃないけど、「?」になったのですが、フカサクはこの時、「無理」と言う言葉を三回も使っています。トドメには「物理的に無理」とまで言っていて、仙術の全てを知り尽くしたフカサクが下した融合なき仙人モードの無意味さと言えると思います。それなら先にそこを調べるべきだったけど…。

これが妙木山モードとも言えるのんびりした平和な思考ロジックであったとも思えます。一瞬、フカサクが木ノ葉からナルトを連れ出して九尾を隠そうとする…ダンゾウ的な策略に出たのかとも勘ぐったんですが、ここは素直に善意が楽天的で浅はかな(←これをスットコドッコイと呼びます)に躓いてしまった…と考える事にしています。ナルトは俯き項垂れるフカサクの背中に目を落とします。

「その背中の暗号は
エロ仙人からオレへのメッセージだ…」
(ナルト)

「…ああ分かっとる
じゃけんナルトちゃんのおかげで
ペインの謎を解く鍵に…」(フカサク)

「違げーよ」

「?」(フカサク)

(弟子の忍道は師匠ゆずりと
相場は決まっとる!
なあ そうだろ
ナルトよ…のォ!!)(自来也)

心停止してペイン六道に放置された自来也は活動を再開しフカサクの背中に暗号を残しています(第42巻/58頁)。あの時、フカサク自身が自来也の肩に融合した状態でそれを体験していて(気力で吹き返したんか!?)と驚いていました。それはフカサクが自来也の死を確信していたからです。自来也があの状態で動くのは「無理」だと思ってたのです。

自来也は「本物葉意無椅」と言うペインの情報を遺した…。しかし、それをフカサクの背中に指刻封印で刻んだ事実…不可能、無理…奇跡。そしてそれを為した自来也の想いをフカサクは忘れている。あの場に居合わせたペインやフカサク、敵味方の全てが不可能とした事を自来也は可能にした事実を!!これは非常に恥ずかしい事だと思います。ナルトはそれを指摘しているのです。

指摘している…と言っても、それを取り上げて責めてる訳でも、避難してもいません。ただ、ナルトは自来也が自分に向けて伝えたかった行いそのものを感じ取っただけです。これは純粋で清らかな感受性と言えます。そして、それをフカサクは何処かに置き忘れている…。フカサクもそれを今度はナルトの行いから汲み取っている…その素直な交わりを描いているといえます。

「…最後まで諦めんじゃねェって
そうオレに託したメッセージでもあんだよ」(ナルト)

「…だからといって…」(フカサク)

フカサクは九尾をその中に棲まわせるナルトに「融合」は不可能に暫し凝り固まっていますから、ナルトの無垢で純粋な感受性には俄に反応し難い訳です。フカサクは相当な歳ですし、ナルトには図抜けた柔軟性がありますから、その差たるや天と地ほども離れている筈です。しかし、そに差を急速に埋めようとしている。ナルトがフカサクをも変えようとしているのです!!

「オレはエロ仙人の弟子だ…
そのメッセージが師匠の忍道なら…オレが…
オレが弱音吐く訳にはいかねーんだよ!!!」<トン>(ナルト)

(その上諦めんド根性のある者
それが仙人になれる人間じゃ)(フカサク)

フカサクはそれを自分の口でナルトに伝えていました。なのに忘れている。それが「人」(正確には蝦蟇じゃがな)と言うものです。その浅はかさを「人」(しつこいようじゃが、正確には…笑)と言う。それをフカサクは思い知っているのです。思い込みの中で生きる。それは仕方ない事で、問題はその間違いに気付けるか?素直に思い直せるかにあるのです。

いつも人は儚く弱い。だからこそ人は「強さ」に憧れ、求めるのです。しかし、往々にして人は、その「強さ」とはどんな外力を受けても曲がったり折れたりしない強靭さであると勘違いしているのです。図らずも「物理的に…」と漏らしていましたが、外力に上限がない以上は無限の強靭さ=「強さ」が物理的に存在しない不条理を抱えている…皮肉です。

ここでナルトが示唆する「強さ」とは、如何なる外力にも曲がったり折れたりしない「強靭さ」ではなく、外力を受けた時のしなやかさを示しているのです。人は弱く儚い生き物であり、何度だって失敗する生き物です。しかし、その失敗を乗り越え前を向ける…しなやかさを併せ持つ生き物です。失敗が"終わり"ではなく"始まり"と言える"しなやかさ"があるのです。

「ったく頑固な奴じゃのう」(フカサク)

それを、ナルトは明解に示しているのです。だから、フカサクが「無理」と言い張る局面であろうと足掻けるのです。フカサクはそれをナルトに教えられています。そして、それを素直に受け入れようとしている。その姿こそ、人(正確には…)の持つ「強さ」…つまり、しなやかさである訳で、フカサクもやはり「強者」なのです。フカサクは静かにそれを思い出しているのです。

で、同じ事が木ノ葉の今のダメダメのヘナヘナな「マグロ」な状況にも当てハメられるんじゃないかと、僕は考えています。圧倒的な地獄道の力量の前に為すすべも無く従順に首根っこを掴まれる木ノ葉の忍。そして、「失せろ!」とか「離せ!」言うだけで、抗いもせず殺られたり、カッコ良く登場したまでは良いけど、いきなり負けをイメージするエビス。口が堅いだけが木ノ葉の取り柄なのか?(笑)

端っから曲がったり折れたりするのはしなやかじゃないからだ!!

今の木ノ葉は本当の強さを忘れている…としか、僕には思えんのです。必死に闘いもせず、潔く死ぬの姿を「カッコ良い!!」とか、「強い!!」とはどうしても思えんのです。だから、今、木ノ葉で戦い死んで行く多くの忍に、このナルトのしなやかさを見せて上げたくて仕方ないのです。フカサクすら変えてしまったナルトの「強さ」…しなやかさを…。そして、ここが先に示した『木ノ葉隠れマグロ仮説』の着地点でもある訳です。

ここで、ふと地下に潜ったダンゾウの想いを想像すると、もしかしたら、今…僕が想い描くような木ノ葉の平和に毒されたかにも思える現状に対する嘆きを含有しているのだとすれば、些か同情の余地があるとも傾いてしまいます。ダンゾウがただ火影になりたい(上昇志向に支配された)だけの老人にも見えないし。柱間の遺した"人柱力"の本意すら知ってそうなのも見逃せないし…。

そして、マグロと化した木ノ葉を何とかしたいの一念が、ダンゾウを下から照らしているのだとしたら(笑)、ダンゾウを単純な「悪」として認識し勧善懲悪の定型に当て嵌める事への危険性を示唆する事にもなると思います。ここで僕らもしなやかさを忘れちゃいけない事だと思うんです。それが、僕らも物語の登場人物と一緒になって学んでいると言う「心構え」である訳です。



(ど…どうしようコレ…?
どうしたら…やっぱり逃げた方が…)(木ノ葉丸)

「うずまきナルトはこの里にいるのかいないのか?
知っているならどっちかハッキリ答えろ
でなければ殺す」(地獄道)

場面はさっきの木ノ葉で好き勝手する地獄道に戻ります。案の定、両手ブラリのエビスも完全冷凍マグロ状態です。地獄道の尋問に嘘をつかずに難を逃れたかに見えた後輩も今は亡き人のようです。結局、嘘をついてもつかなくてもこうなる訳だ(笑)。地獄道が首を掴むとチャクラが乱されて動けなくなるのか?でも、それを言及する描写はないし、単にエビスが諦めてるだけでは…。

そして、地獄道のお決まりのYES/NOの質問にエビスはナルトのこれまでを思い出します。エビスはナルトとは縁が深く、自来也とナルトが出逢う少し前にナルトと初対面する描写が残っていると思います。また、エビスは木ノ葉丸の師匠でもあり、木ノ葉丸と介したナルトの理解もあり、一般の忍よりはナルトに対する情報量は多いでしょう。妙木山行きも十中八九知っているでしょう。

(ナルトくん…君は…

狐のガキは忍者にするべきではない!!
三代目は何を考えておられる!?

ナルトを九尾事件以降、援助し育てたのは三代目の筈です。走馬灯(第14巻/95頁)でも「おくるみ」のナルトを回想しています。ナルトをアカデミーに入学させ、忍者として歩ませたのも三代目だったと考えて良いでしょう。そして、その是非について、当初、エビスは懐疑的であったようです。だから、ナルトと初対面はかなり険悪な雰囲気だったのだと思います。

あのカカシ班…
テロリストの再不斬を倒したんだってよ!
どうやら九尾のが活躍したらしい…
うそ…アレは落ちこぼれって聞いてたけど…
どうせカカシさんの力でしょ

それが波の国の任務以後、徐々に変化して行きます。ナルトの呼称についても「ガキ」から「子」に変わってる点は特に興味深いです。で、ここで「どうせカカシさんの力でしょ」と言う批評に関しては、里の誰かに変化したカカシの流布だったとすれば面白いんですが、カカシがそこまでするなんて…。これはいつかWILLIAMさんの四コマで拝見したいエピソードですね(笑)。

あの九尾のが中忍試験で本戦に出るらしい
うそだろ!?あいつ意外とやるもんだな…
フン…バケ狐が暴走しなきゃいいけどね

ナルトの中忍試験での頑張りは僕らも目頭を熱くしながら追っかけたから良く判ります。一選毎にナルトは凄まじいスピードで成長を遂げ、その頼もしさに心振るわせたものです。ナルトはあの頃からズーッと変わらず、諦めない忍道を貫いていたのです。誰に教えられる事も無く染み付いた忍道。これって変だと思いませんか?これをして僕はナルトを異常者と呼んでいるのですが…。

あれがあの九尾の子供か?
日向に勝つなんて…
それもすばらしい試合だったじゃないか!

「ナルトVSネジ」…火影の御前試合でナルトが見せた真っ直ぐさは、敗者であるネジ自身も闇から拾い上げるくらい魅力的なものでした。それに観衆が魅せられた。僕らも勿論、魅せられた!!宗家が分家のネジにした謝罪で泣いた!!ちゃんと「人」を見る目が木ノ葉にはある。「人」そのものを評価できる土壌が木ノ葉隠れには存在します。それが「すばらしい」と言わせるのです。

砂の人柱力から里を守ったらしいわ!
誰が?
うずまきナルトよ…ホラあの…九尾の

ナルトに対する呼称が「ガキ」→「子」→「子供」と推移し、ここで「うずまきナルト」と名前にまでになっています。これは里全体がナルトを見る目が徐々に好転している事を示しています。ナルトのひた向きな努力は一緒に居る人ばかりではなく、木ノ葉隠れの里自体も変えてしまったと言う事です。木ノ葉崩しの「ナルトVS我愛羅」はめちゃくちゃ燃えましたもの!!

五代目火影様が決まってよかった!
これで一安心だ!
自来也様とナルトのおかげだな!
大蛇丸ともやり合ったってホント?

放浪する綱手を捜索しながら螺旋丸も一気に修得してしまったナルト。おまけに三竦みの戦いでは大蛇丸とホントに殺り合ってもいます。カカシですら大蛇丸には戦意を喪失(雷切は出しても写輪眼は出さなかった)してたほどで、大蛇丸相手に見得切れるナルトが木ノ葉の忍にしてみれば眩しかったんじゃないでしょうか。この辺から、ナルトに対する嫌悪感は皆無になって来るんだな…。

うちはサスケは連れ返せなかったらしいよ…
ナルトの奴、落ちこんでなきゃいいが…

サスケ奪還編だから、第一部の終盤。ここまで来るとナルトの傷心すら心配してくれるようになってますね(笑)。カカシなんか、ここで柱間とマダラの関係性にナルトとサスケを当て嵌めて、皮肉がってる辺りはもう特別な系譜の示唆とも取れそうです。ナルトの落ちこぼれも実はブラフで、修得した忍術の数こそ少ないけど、その難易度は高いものを短期間に修得する大天才なのかも…。

どうやら"暁"って奴らが人柱力を狙ってるみたいだ
となると…ナルトも狙われちまうって事か?
大丈夫なのか?
ナルトは自来也様が見ていてくれる

ナルトが自来也の弟子として認知されている。自来也がナルトを守っている事も、見張ってるとしないニュアンスがあり、理解の深さを感じます。そして、自来也の弟子ある事の意味は知る人ぞ知るところだろうし、一般的には四代目をイメージするに足る超エリートの証とも言える。それを里の皆は静かに受け入れて行きます。

何でも"暁"から
砂の風影をナルトが助けたそうだ!
これで砂隠れと木ノ葉…
仲良くできるといいな

第二部の風影奪還編の後。ここまで来ると、明らかにナルトに期待しています。縋っているようでもある(笑)。不安や疑念の対象でしかなかった「九尾」を宿す災厄から、いつしか里の希望にすらナルトは昇格していたのです。これはナルトの真摯な努力の賜物であり、同じ事を誰しもなし得ない偉業であると言えます。それが里が示すナルトへの賞賛であり、ナルトの特殊性なのです。

自来也様が"暁"にやられた!
ナルトは大丈夫か?
オレ達が何か出来ることはねーのか?

自来也の訃報を受けた木ノ葉。ナルトを里中が心配していた事を知らされて何だか嬉しくなりました。あの時、イルカやカカシ、シカマルだけがクローズアップされたましたが、里の人々がナルトを想う気持ちがナルトを支えていたんでしょう。この辺で、ナルトに対する心配が、求心力ともとれる力を帯びはじめている事に、僕は注目しています。ナルトの「火影」は満更でもない話なのです。

ナルトは自来也様の意志を受け継いでいる!
ヘコたれちゃいないよ!
あいつはいつものように進むだけさ!

そして、ナルトに対する「心配」はいつしか「信頼」に昇華して行くのです。以上がエビスがこれまでに聞き及んだナルトの一部始終であり、エビスが接したナルトの真実と言えるでしょう。里の皆がそうであるように、エビスもナルトを信頼し大切に思っています。その存在を完璧に認めているのです。だから…これまで誰一人として、ナルトの居場所は"暁"には吐かなかった…。

ナルト お前は―

「!」(地獄道)

木ノ葉の仲間です!
あなた達"暁"に何も教えるつもりは
ありません!!」(エビス)

エビスがマグロチックなのは今の木ノ葉隠れを如実に物語っている訳ですが…(汗)。綱手が、ペイン強襲を機にナルトを妙木山から呼び戻そうとしたのも、所謂、腑抜けたかに見える木ノ葉の気風に対する刺激を与える必要性を感じていたのかも知れません。あの時は木ノ葉の基幹隊員だけで何とかなるだろう…と高を括っていましたから、僕には綱手の意図が汲めなかった…。

(エビス先生!!)(木ノ葉丸)

「そうか…なら…」(地獄道)

「……」(木ノ葉丸)

(木ノ葉丸!!
お前に教えたい術があんだってばよ!)

エビスの土俵際に心揺さぶられる木ノ葉丸。この時、木ノ葉丸は確かに揺れていました。恐怖と勇気の狭間で…。まだ年端もいかない少年が命の選択を迫られるんですから、それも仕方ない事でしょう。そして、ここで木ノ葉丸もナルトを思い起すのです。やはり、木ノ葉丸にとってもナルトは大きな心の拠り所となっていたようです。恐らく、ナルトの一番弟子でしょうから。

そして、木ノ葉丸にナルトが教えた術とは…。ナルトって悲しいくらい忍術のバリエーションがないから、予想も何も無いんだけど、これから木ノ葉丸が繰り出そうとしてるのが、「おいろけの術!!」(第28巻/22頁)だとか、そこから派生した「おいろけ・男の子どうしの術!!」(第38巻/146頁)なんかじゃない事を祈ります(笑)。何気に地獄道の趣味が問われる局面です…(汗)。

(どうやらここまでのようですね
木ノ葉丸くんはうまく逃げれたでしょうか…)(エビス)

「死ね」(地獄道)

「!?」(地獄道)

<ガガガ>

ここで勇気を振り絞った木ノ葉丸のクナイが地獄道の腕を見事に捉えています。その攻撃に地獄道はエビスを解放しています。何故、これまでこんな風に地獄道を攻撃しないのか?が、僕には解りませんでした。実際に、木ノ葉丸の一撃は地獄道に届き、手傷を負わせています。これを繰り返せばむざむざ地獄道の手に掛かり、ただ死んで行くだけの無様はなかった筈です。

「!?」(エビス)

「!!」(木ノ葉丸くん!?)(エビス)

「オレが相手だコレ!!」(木ノ葉丸)

<ハァ><ハァ>と息も荒く、既に一杯一杯の木ノ葉丸ですが、どうやら「木ノ葉丸VS地獄道」が始まる予感です(笑)。案外、ムッツリの地獄道が「男の子どうし」の色事に一方ならぬ興味があり、木ノ葉丸の独壇場の術中に落ち、鼻血を噴水のようにまき散らしながら絶命する展開も期待しちゃうんですが…。それか、意表を突いて木ノ葉丸が螺旋丸を会得してるなんて…どうなんでしょう(汗)。

願わくば、ここで頑張る(であろう)木ノ葉丸の姿を見て、「マグロ専門店」だったエビスも自らの不甲斐なさを省み、諦めないで最後まで敵と戦う性根を思い出して欲しいところです。少なくとも、首根っこ掴まれた忍が敵に向かって「失せろ!」とか「離せ!」なんて紳士な台詞を吐かない事を祈ります(笑)。ここまで不甲斐ない組織なら今の内に滅んでしまった方が幸せかも知れないので…(汗)。

ところで、カカシの「夢見」はどうなっとるんじゃーっ!!(笑)
あれか…そんなに引っ張りたいんか?焦らしたいんかっ!?
こうなったら、「マグロ」になって待ったろーじゃないかいっ!!



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