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「これから…」(自来也の苦悩・終)

 
「今こそが
大ガマ仙人の予言された選択の時!」(自来也)

第381話「その正体…!!」(第42巻/35頁)で自来也が蝦蟇瓢牢から出て、むざむざペインに殺されてしまった事を、未だに疑い深い目で見ています。ま…それが、自来也の選択=自らの死…だったのではと勘ぐるお話に収束するんだけど、それでも我慢した表現に心がけたつもりだったんですよね…ホントはもっと暴走したかった…僕は黒いから、アレは自来也が妙木山の監視の目を逃れる為に仕組んだ芝居で、フカサクの前でワザとペインに殺される事で姿を暗ます作戦だった…つまり、ペインと共謀した狂言だった…と、そんな黒いお話がベースにはある…ちゅー話です。

でも、これだと仙人モードで自来也の肩に融合していたフカサクさんをペインが血刀で貫かなかった描写がウマく説明できるし、自来也の亡骸(なきがら)を放置してサッサと帰ったペイン共の無頓着や、自来也が命懸けで遺した暗号「本物葉意無椅」が情報撹乱の為のフェイクだった…と、実に綺麗に説明できちゃうんですよー。やっぱ、自来也が蝦蟇瓢牢をワザワザ出る動機が薄い…ちゅーか、良く解らない…訳で、もしあの時、フカサクさんが自来也について来なかったら…どうだったんですかね。ペインが菓子折りに小判を詰めて…「おまえもワルよのォ~」…なんて…ね(笑)。

この場合は、自来也がラスボスで、何もかんも自来也のシナリオで動いてた。忍界全体を巻き込む騒動を自来也が裏で操っていて、妙木山からは仙術のノウハウを得る為に接近。大ガマ仙人の夢に介入して自らを予言に組み込ませた…なんて、もし僕がシナリオライターだったら、そんな土曜のお昼の二時間物のミステリー風(時代劇の間違いじゃねーのか?と言う声もチラホラ…)に考えたなーなんて思います(笑)。やっぱ、犯罪って「情」がないと起こせないって言うか、良い意味でも悪い意味でも、気持ちがないとできないと、僕は考えるので、近しい人が近しい人をどうこうするってのはリアリティを感じるのね…(黒汗)。

でも…でもです!!

そんな黒いお話になってしまったら、あの時、蝦蟇瓢牢の中で自来也とフカサクとシマが気持ちを交わし、信じ合い、想い合い、庇い合った…あの清らかな光景はどうなるんだ?!あの時、流した涙は…「何なのさ!?」って話になってしまいます。それに、自来也が次の物語を少年少女やナルトに託し、満足そうな笑みを浮かべながら水底に沈んで行ったシーンを茶番にしてしまうのは忍びない!!って言うか、何ぼ何でも嫌だッ!!(笑)なので、自来也の一発逆転のサヨナラ満塁ホームランが空振りに終わっちゃった…で、この想定は除外!!(笑)

何…ホッとしてるんすか!?

僕だって、何ぼ何でもそこまで黒くは徹しきれませんよ。ただ、蝦蟇瓢牢前後の描写は不整合さが在る事は確かで、他のお話に繋がる伏線かも知れないし、余談は許さないんだけど、少年少女にあんまし黒いお話を提示するのも気が引けるので、ナル×ジャンでは一応、シミュレーションのアイテムから外す事にしています。なので、自来也が「予言」を閉じる為にペインを殺るか、殺られるかも一か八かに出て殺られちゃった…それを自来也が「選択」した…と言う想定で、それに到る自来也の心中を「自来也の苦悩」でカキカキした…訳です。

自来也はかなりスケベでやんちゃだったけど、実は生真面目で正義感に溢れた優しい人でした。人一倍賢くて、大ガマ仙人の「予言」で、人の世を善き方向に導こうと必死で東奔西走してたのです。大蛇丸の見張りや、木ノ葉を取り巻く情勢に常に気を配り、ついでに綱手との色恋もいつかは成就する事を祈りつつ、半ばストーカーまがいの情報収集も…あったりなかったり…(笑)。そんなちょいワルなオヤジの「苦悩」について、あれやこれやと考えたのですが。でも、物語はまだまだ続きます。って言うか土台がやっと整った…謎ばっかだから…(汗)。

自来也が最後に悔やんだのは自分がペインを倒して物語の幕を降ろせなかった事。でも、それをしっかり”ド根性”で託して逝った訳です。心臓が止まってるにも関わらず、フカサクさんの背中をチャクラで焼き、”暗号”を刻んだじゃないですか。それにナルトと言う”自来也の申し子”みたいな頼もしい弟子もしっかり遺しました。自分では謙遜していましたが、そりゃもう「偉業」ですよ。それは「苦悩」しつつも、次の世代の事を考えてたからです。そして、それがミナトが知っていた…と、自来也が漏らした…「何か重大な事実」と重なるのだと、僕は考えます。

一緒に考えてみましょう!!
「自来也の苦悩」の向こう側…

…そう……「これから…」…を。








「弟(キラビ)をさらったのは
あの木ノ葉隠れのうちはの者だと聞いたが!
なぜ、うちはの者が”暁”におる!?」(雷影)

「うちはサスケ…
もう随分と前に木ノ葉の抜け忍
なっていたようです」(秘書)

「木ノ葉の火影は
なぜさっさと抜け忍を始末しない!?
日向の件では
あれだけ強(したた)かだった里が!」(雷影)

「日向事件」とは…

「ある夜…
ヒナタ様が何者かに
さらわれかけた
その時
ヒアシ様はすぐにかけつけ
そいつを殺した
暗がりでしかも
マスクをしていたそいつ…
いったい誰だったと思う…?

………そいつは…
そいつは同盟条約を
結んだばかりの……
雲の国の忍頭だった…
初めから白眼の秘密を狙って
やって来たことは明らかだ…
しかし雲の国は計画失敗で
自国の忍が殺されたことを
いいことに…
木ノ葉の条約違反として
理不尽な条件をつきつけてきた

当然木ノ葉と雲はこじれにこじれ
…戦争にまでなりかけた…
しかし戦争は避けたい木ノ葉は…
雲とある裏取り引きをした

雲側の要求は
白眼の血継限界を持つ日向宗家…
つまりヒアシ様の死体を渡せ
というものだった
そして木ノ葉はその条件をのんだ
そして無事戦争は回避された

宗家を守るために
日向ヒアシの影武者として殺された―
オレの親父(ヒザシ)のお陰でな!」(ネジ)

ネジの口から語られた「日向事件」の顛末(第12巻/61-64頁)は、ナルトと中忍試験での敗戦の前の…ちょっと歪んだネジを形作る悲しい出来事でした。ザックリまとめると、日向の血継限界=白眼の秘密を雲隠れが欲してた…ちゅー事でしょう。この事件の如何(いかん)を木ノ葉から一方的に見ていると、雲隠れが悪者にしか見えません。でも、お話が進んで、雲隠れにサスケが赴き、八尾”人柱力”のキラビと対戦し、キラビや八尾の人となりや”人柱力”の何たるかを考えることで、雲隠れの一方的な悪者説も思い込みに過ぎないのかな…なんて揺らぎます。

うちは一族も元をたどれば
日向一族にその源流があると
言われてる」(カカシ)

ちなみに「白眼→写輪眼」の血継限界の分岐の提示があったのが、第78話「ネジとヒナタ」(第9巻/117頁)です。日向一族と雲隠れの因縁=「日向事件」の提示が12巻ですから、一応、近接はしています。その二つの伏線が雷影の登場でやっと合流する…単行本的には45巻に掲載されるでしょうから、30巻分以上のスパン=多分6年分で合流したことになります。合流してたのなら…のお話ではありますが、当時1年生だったら、小学校卒業しちゃうくらい気の長いお話です。キッシー恐るべし…ですね。

第417話「雷影、動く!!」で脳まで筋肉なんじゃないかしら…と思ってた雷影が、思いの外しっかりしたシャベリができるので、何だかホッとしたものですが(笑)、この時、「日向事件」に雲隠れの里が絡んでいた事を思い出させてくれました。そして、雲隠れが抱く白眼に対する興味と「白眼→写輪眼」の分岐を結びつける考察が「うちは虐殺」(終末の谷の決闘…第六撃)です。そして、そこで雲隠れ=雷影がその秘密や血継限界の分岐の真相…人為的な関与を疑う結果だった…とするのが、僕の持論であると展開しております。

ま…その考えには、白眼の秘密を知る事で写輪眼発生を探る考えは数ある選択肢の中の一つにしか過ぎず、「白眼→写輪眼」の分岐の提示→「日向事件」を結びつける力業もあって、土台が脆弱にも思えます(汗)。ただ、饒舌な雷影が「うちは一族」=サスケがキラビを誘拐した(と思っているだけで、実はキラビの狂言だったんだけど…)事件と、「日向事件」を関連付けた発言をした事で、ある程度、補強してくれた考えています。そして、その願望はこの後に続く雷影の台詞で更に膨らみます。

「それからサムイの小隊を呼べ!
うちはサスケをこちらで始末する旨の
書面を持たせて木ノ葉へ向かわせる!

そいつの情報も出させろ!
さらに忍び五大国
五影首脳会談
の段取りをつける!
”暁”は絶対に許さん!」(雷影)

突然、登場していきなりお気に入りの急先鋒になったサムイの事は置いといて…(笑)、雷影のうちは一族に対する危機感は写輪眼に対する疑念、或いは写輪眼の存在に対する危機管理の高さを窺わせる発言であると、僕は考えています。そして、返す刀で出した「五影首脳会談」の提言。もし、ここであった雷影の憤りが、弟(キラビ)を暴漢に拉致られた身内の憤慨であったり、雲隠れに侵入し好き勝手して逃走した”暁”に対する報復であるなら、こんなまどろっこしい対応は時間の無駄だと考えると思うんです。

ま…”鷹”の殲滅に一個大隊(戦争かっ!!)を向かわせるなんて息巻いてはいましたが、それにしても忍び五大国に号令を発し、五影首脳会談をする政治的な配慮には千手柱間が「一国一里」の仕組みを普及させた当時の約束や思想が色濃く滲んでいるように思います。それと合わせて、柱間は管理下にあった”尾獣”を同盟各国に配布しパワーバランスを取って来た政策も存在し、写輪眼(うちは)や”暁”が”人柱力”に接触する事態に危機感を抱く雷影のベクトルは柱間の思想を反映したものではないかと、僕は考えているのです。

「ミナトがわざわざ
九尾の力を(いん)と(よう)に二分し
陽の側をナルトに封印したのは
九尾のチャクラ
ナルトに残すためだ」(自来也)

僕の大好きな第370話「胸騒ぎ」(第41巻/19頁)で、自来也がナルトに対する九尾の封印シーケンスの特殊性に付いて言及しています。九尾の封印は三代目の証言で封印術・屍鬼封尽である事が確定していますが、木ノ葉崩しで、穢土転生で召還された柱間と扉間を死神に喰わせ。大蛇丸の両腕を使用不能にした術に、もうワンアクション=”九尾の力の陰陽分離”が挟まれていて、僕はこの自来也の発言がクシナの九尾封印に対する関与を臭わせるものと考えていますが、お話がややこしくなるのでまた別の機会に説明しますね。

「雷犂熱刀(らりあっと)!!!!」(キラビ)

(…出たか…
同じだな…あの時と…)(サスケ)

第413話「崩落」でキラビが見せた八本目=雷犂熱刀の八尾の”チャクラの衣”に、サスケは終末の谷の決闘でナルトが見せた九尾の一本目=九尾の衣を重ね合わせていました。それは見た目にも似ていて、チャクラがゲル状に”人柱力”を覆う衣を発現する形式も同じで、<ボゴゴゴゴ>と気泡のようなテクスチャーが混入しているなど、瓜二つと言えるものでした。しかも、それがチャクラを見分けるサスケの写輪眼が判定した点が大きく、サスケが躊躇無く二人を重ね合わせた反応を見せた描写は非常に大きな伏線だったと思います。

つまり、キラビとナルトの”尾獣”のチャクラの質=”人柱力”の組成が似通っている…と言う事です。ナルトは自来也の「胸騒ぎ」での提示で、九尾の陽のチャクラのみを封印される形式である事が判明していますので、…と言う事は…です。キラビもナルトと同じように八尾・牛鬼の力を陰と陽に分離した後、陽のチャクラのみを封印された形式の”人柱力”であった…提示ではないかと考えられないでしょうか。そして、それが「八尾のチャクラをキラビに残すためだ」だったからなら、非常に面白い…(メガネ…クイッ)。

雲隠れには先に”暁”に拉致られた二尾・ユギトもいましたが、”尾獣”の管理においては先進国とも言えるノウハウを持っていたように感じます。尾獣化のコントロールなどはユギトもキラビも任意でしたし、暴走する事も無く完璧に”人柱力”の意識が”尾獣”の力をコントロールしていたのは描写からも明らかです。キラビに至っては、コントロールと言うよりは、共闘…或いは連係…否…戦友とも言えるツーカーな関係が存在し、ほのぼのとしている…とも感じたキラビと八尾の会話には思わず目頭を押さえたものでした(笑)。

「……そろそろ
時代が動くかもな…」(八尾)

で、その八尾・牛鬼が蛸足分身でサスケとマダラ(トビ)を欺いて存命していたキラビと、良い感じに語らう第419話「襲来!!」(この時、木ノ葉はペイン六道が強襲を開始してエライ事になりつつあったんですけどね…)で言う”意味深”で加速することになります。これは八尾がサスケの写輪眼に対して危惧したリアクションであったと、僕は考えています。そして、それは雷影が見せた憤りと同質であったとも感じます。そして、この考えは「柱間→雷影→ミナト」と連なる”尾獣”の管理の共通性に光を当てるものだと考えます。



一方、「五影」と世界の関係。その中でペインがどんな風に作られて行ったのか?どんな風に生まれたのか?そして、それが世界にどんな影響を及ぼしているのか?ペインとは何なのか?そこんところをちょっと掘り下げて考えてみましょう。ペイン襲来で天道が綱手の司令塔の屋上で例のネッチリとした目つきで対談をぶちかましたところです。ペインの視線が嫌らしく綱手に纏わりつく様を想像しながらご賞味下さい(笑)。

「人柱力はほぼ狩り終えた
尾獣による忍び里のパワーバランス
今や均衡を保ってはいない

今、九尾を庇ったところで無意味だ…
直に争いが始まる
戦争の火種はあちこちにくすぶってる

そして我々がその戦争をコントロールする
我々に協力すれば助けてやるのも吝かではない
この状況…我々の力も分かったハズだ」(天道)

五影をなめるな!
我々の先代達が求め
そして維持しようと努めてきた安定
崩そうとするお前らテロリストが
何を言っても無意味だ!!」(綱手)

第428話「対談!!」で、ネッチリとし視線を綱手に絡ませる天道(もう、セクハラですよ!!嫌らしい!!自来也が怒りますよ!!…笑)に綱手が「五影」と言う言葉を使っています。綱手の言い分は、五大国のこれまでの里影=「先代達」が世界の安定に腐心し、戦争ばかりしていたようだけど、実はそれも平和を求めたが故の”必要悪”であったと反論している訳です。そして、先に雷影がキラビの誘拐事件に際して提言した「五影首脳会談」がそれに同調するとすれば、五大国支配の前提で「安定」や「平和」を真剣に考える態度があったと思います。

ペインの本体であろう長門は雨隠れの難民で、小国の立場で、しかも末端です。その立ち位置と五大国の首脳である里影とは正に対極とも言える立場の違いがあります。それはまるで巨大な像が寝返りをうつ事で踏みつぶされる蟻にも似ていて、双方とも声が聞こえるべくもない絶望的な隔絶がそこにはあります。だから、長門にすれば五大国は完全な悪だし、逆にその不平や嫌悪感は五影ら五大国の首脳には決して届かない虫の音に等しい…。それが両者の決して相容れない距離であり、利害関係すら成立しない歯痒さがあるのだと思います。

「私たち大国も痛みを受けてきた
言いがかりを付けてこんな事をするのはやめろ!」(綱手)

笑止……」(天道)

第429話「痛みを」のやり取りが正にそれで、綱手と天道の意見は決して交わる事の無い無理問答に近かった…。どちらかと言うと、天道の方が綱手の意見に聞く耳を持たない…と言う雰囲気で、最後は綱手の言葉を「笑止」と切り捨てて、木ノ葉を超特大の神羅天征で圧壊させてしまいます。綱手的には小国の辛さ=大国の理不尽も想像できる旨の意見は持っているんですが、長門にはそれが全くない。そこには”道理”と言う想像力が欠如しています。そして、この二人の絶望的な距離感に長門の本質が潜んでいると、僕は考えています。

綱手の後ろめたさすら感じさせる対応の裏には多少なりとも長門たちのような理不尽な暴力の犠牲になった人々に対する罪悪感があるように思います。それは大きな像が寝返りをうったらどうなるか?を考える事ができる想像力だとも言えるでしょう。そして、それが天道(長門)には欠如している。そして、大した力は手にしただろうに、その意識は明らかに矮小(わいしょう)だと言わざるを得ない。長門にあるのは恨みや不平不満の数々…つまり、長門は痛みの解決を願うのではなく、痛みを与えることで気を紛らわせる”クレーマー”に過ぎない訳です。

(あの形状
あの波紋模様…!
信じられん…!

あの眼…
三大瞳術の中でも
最も崇高とされる眼…

輪廻眼…!!)(自来也)

自来也は岩隠れの中忍を殺めた長門に輪廻眼を見出します(第41巻/62頁)。それで、本格的に三人の難民に忍術修行を付ける決心をしたとも思われます。これは大ガマ仙人の「予言」の「安定」と「破滅」に符合する「輪廻眼神話」に基づく自来也の判断だったものと思います。そして、この判断には大ガマ仙人の刷り込みにも似た意図を感じます(苦悩⑥参照)。結果、長門は「予言の子」となり、「予言」の一方である「破滅」を受け持つ存在になるのです。しかし、その「予言の子」が何故か”暁”に居る……(汗)。

「いよいよだ…
我らが目的を達成するのもあと僅か…
そうなれば全てが本来の形に戻るのだ…
写輪眼の本当の力が…
このうちはマダラの力が…」(マダラ)

「また空が鳴き出した…
ペイン…アナタ…」(小南)

一応、ペインは”暁”のリーダーだと言う事になっているものの(第40巻/94-97頁)、マダラ(トビ)を目の前にした天道の無力感。それが降らせるであろう雨脚が小南を心配させ、それに無言で俯(うつむ)く…天道がマダラ(トビ)のパシリである事実を窺わせました。明らかに、マダラ(トビ)はペインを管理下に置いています。言い方を変えると、マダラ(トビ)は「予言の子」を手駒にしているのです。そして、それは”暁”と言う組織をベースにしていて、立ち上げ時期は不明ですが、イタチの証言によれば、かなり古くから存在していた筈です。

時系列では”長門・小南・弥彦たちの死(MIA)→ミナト弟子受け→四代目火影→九尾事件”だと思われます。自来也は紛争で散った長門たちを見切り、次なる予言の子を求めてミナトに出会った筈です。また、自来也の情報網や情報収集能力を加味すれば、長門らの戦死の誤認には”暁”の情報操作が関係している可能性は高く、明確な意図をもってマダラ(トビ)が、この時期に長門を拾い上げ、輪廻眼の能力を利用してシステムペインを構築したのではないか…と、僕は仮説っております。

システムペインの構築がマダラ(トビ)に依存しているのであれば、ペインが大した力を持っているにも関わらず、マダラ(トビ)に服従する理由が出来る(笑)。例えば、高周波チャクラの送受信や、チャクラの発生源をマダラ(トビ)が牛耳っていると考えれば、ペイン(特に天道)がやや卑屈にマダラ(トビ)を直視しない雰囲気があるのが解せます。そして、そのやるせなさを小南が繕おうとしてるように見え、それをペインが邪見に感謝してると考えれば、「長門の病状」が知れる…(笑)と、僕的には非常にしっくり来ます。



仮定の仮定(滝汗)ではありますが…自来也が見出し、生きるスベとして忍術を与え生かした血継限界…輪廻眼。それを”暁”に取り込んで利用しようとしたのがマダラ(トビ)でしょう。輪廻眼のレアな血継限界…それが規模は小さくとも雨隠れの里と合わさる事で、システムペインと言う兵器を生み出す事ができた…それを実現する為の政治力…それがマダラ(トビ)のアイデンティティでしょう。今あるマダラ(トビ)とペインの上下関係を観察すると…マダラ(トビ)のパシリ的な…がそれを如実に物語っていて、ペインの存在がマダラ(トビ)に依存してるような無抵抗感がペイン(天道)には見て取れます。

そして、ペインが綱手に示した苦情(コンプレイン)が、極めて後ろ向きで、私怨に近い「言いがかり」だったのは、ペインがマダラ(トビ)の単なるパシリに甘んじる矮小さに起因し、それを綱手が見透かした結果であったとも思え、「予言」などと大層なお題目はあるものの、それをも飲み込むもっと大きな潮流の存在を感じさせるのです。ぶっちゃけ、ペインの”暁”での立場(あまりにも独り立ちできてない感が否めない…ちゅーか)を考えるなら、マダラ(トビ)の政治力や組織力を感じさせる戦略は「予言」への便乗…マダラ(トビ)の目的達成に向けたミッションの一つに過ぎないでしょう。

ミナトは何か重大な事実を知っていて
その事実のために九尾の力を我が子に
託したのだとしたら…」(自来也)

「………考えすぎじゃろ」(ゲロ寅)

それらが自来也の「胸騒ぎ」に繋がるんじゃなかろうか…(第41巻/20頁)と、僕は考えてる訳です。恐らく、自来也は大蛇丸を探る過程でこの疑念の一端に触れ、直ぐさま、大蛇丸に関係する”暁”にもその追及の手は及んだ筈です。そして、その”暁”を調べれば、”暁”が”尾獣”に興味を示し、その収集に動いていた事には気付いた…と思われます。しかし、小南や長門(弥彦)が”暁”で活動してる事を自来也は知らなかったようなので、多分、この辺までが自来也の持ち得た情報だと、僕は考えています。自来也には「予言」による思い込みと、妙木山の介入(フカサクやシマ)による行動の規制(ある種の不自由さ)があったのではないかと思います。そして、それが妙木山の持つ「善意」に対する自来也の仁義だったから、ややこしいお話になるのだ…と、僕は思う訳です。


一方、ミナトはと言うと…

「四代目がこの術(螺旋丸)を完成させるのに丸三年…」

螺旋丸の開発に3年(第17巻/140頁)。これと自来也に師事した修行時代がほぼダブる期間であったと考えると、ミナトが10歳代前半で自来也の手を離れ、ピンでブイブイと言わせて神無毘橋の闘いの数年前にはカカシやオビト、リンを弟子受けしただろうことから想像すると10歳代中盤で上忍に昇格していた公算が高いと思われます。それに、20歳代前半で火影に登り詰めたミナトですから、師匠の自来也もかなりの早期に追い越してた筈です。

そもそも、自来也がミナトから多くを聞かされていなかった事実があるから、自来也はミナトが「何か重大な事実を…」となる訳で、ミナトの秀逸な才能と、卓越した能力により早期に自来也の手を離れ、お互いを認め合う関係に移行していた距離感があったのだと思います。そして、ミナトは自来也に多くを語らず、独自に行動し、自来也の行動にも干渉しなかった…自来也の醸す雰囲気からは、完全に独立したオトナの関係であったと想像できます。

これまでの描写では「予言の子」は一切の説明を受けず、正しい成長を遂げなかった…と、妙木山(自来也)が判断してしまった場合、一方的に消去されて来たようなので、ミナトも「予言」の詳細の告知は受けなかった筈です。ミナトは強くて優しくて根性が筋金入りで、あっさり火影になってしまった…どう見ても正しい成長を遂げていましたから、ミナトは自来也が殺さなくていい弟子=「正しい成長を遂げた予言の子」だったと、内心、自来也は安堵してた筈です。

問題は三代目の走馬灯の自来也とミナト…その横に居る黒めがちの女の子と、ちょっと小太りの男の子でしょう。勿論、この二人も「予言の子」ですから、登場しないと言う事は何かの事情に拠って死んだ…と言う事になると思います。そして、その事情の中には自来也による消去も含まれている訳です。もし、ミナトが「予言」の存在に気付く可能性があるとすれば、この描かれない二人の弟子であろうと、僕は考えています。もし、この二人を自来也が「消去」したのだとしたら…です。

ミナトは自来也の「裏の顔」を知っていた…。

その可能性は充分あると思います。もしも…の場合の同期の死因に疑問を持ったミナトが調べたとすれば、自来也の「選択者」としての苦悩にも気付いたと思います。その時は当然、自分の立場も判った筈です。ま…その可能性の一部始終は「自来也の苦悩④・⑤」で分析した通りです。ミナトが自来也を止めなかったのは、自来也の役割を尊重したからで、ミナトはミナトで自分の役割を為す…独善的に他人を判断したりしない!!「予言」や妙木山に対する痛烈な批判がそこには潜んでいた筈です。

自来也が第一部と第二部の間の2年半、ナルトと二人きりで旅をしながら修行したのは、九尾の暴走やら何やらの事情があったとは思います。ま…こんなことはないとは思いますが、自来也はナルトだって殺してしまわねばならない可能性もあった訳で、修行と言いつつも、半ば監視にも似た…ナルトの観察も同時に併せ持った可能性もあった訳です。自来也が「おまえを弟子にして良かった」
(第416話「ド根性忍伝」)と漏らしたのも、それが杞憂であったと、安堵したのであれば、自来也がナルトに見せた笑顔も味わい深いなぁ…と、今更ながら目頭が熱くなります。

そしてミナトは「九尾事件」で戦死します。まさに閃光のような人生をミナトは閉じる訳ですが、屍鬼封尽と言う自爆技を使ってまで、ミナトは生まれたての我が子に九尾を封印して逝かねばならない事情があったのです。これまでにない安定をもたらす…「予言の子」であろうミナトが、自分の命よりも九尾が重いと判断したからこそ、ナルトに九尾を託したのであって、それが「無意味なことはしない…」(41巻/19頁)と、自来也が太鼓判を捺すミナトの行動であればこそ、重大な意味を帯びて来るのだと思います。それがまさに自来也の「胸騒ぎ」の始まりであったものと思います。


『NARUTO -ナルト-』の終盤に向けて…

忍界の騒動の中心に”尾獣”が在る!!

千手柱間の”尾獣”を用いたミリタリーバランスの構築。先代たち、五影が求め、維持しようと努めて来た「安定」。凶悪なチャクラ兵器である”尾獣”を人の中に閉じ込める”人柱力”の持つ本当の意味。そこから導き出される九尾の鹵獲(ろかく)…それが「九尾事件」の真相(「九尾事件」終末⑤参照)だとすれば、ミナトは”暁”の目論み…恐らくはペインの言う「禁術兵器」を製造する為の暗躍…を未然に阻止する行動に出たのだと言えるでしょう。特に九尾は「”九尾”は最後に封印しなければ…」(鬼鮫)(39巻/69頁)でも判るように、九体いる”尾獣”の「最後の鍵」(うちはのアジトの壁画)とも言える存在でしたから…。

禁術兵器の設計図

そして、”暁”に対して猛烈に敵意を示す雷影や、雲隠れの”人柱力”の成熟度を考えれば、千手柱間の意向に添う政策の継承も感じます。また、雲隠れでキラビを拉致したうちはサスケ=写輪眼の存在を取り上げ、危機感を募らせる雷影の機敏さには、最悪の事態に対する想定もあったと思います。同じように、キラビの盟友とも言える八尾・牛鬼の「そろそろ時代が動くかもな」(第419話/「襲来!!」)とする意味深な発言も、雷影が抱いた危機感に非常に近接したものであったように思います。具体的には”尾獣”を分散して”人柱力”に保管する千手柱間の思惑に相反する”暁”の尾獣集めに対する懸念でしょう。

補足:非常にややこしいのは、ミナトがやった事と、イタチがやった事が非常に似ている点で、これは「終末の谷の決闘・終撃」に収録の予定です。また、マダラ(トビ)の行動と「自来也の苦悩」が重ならないのも実は重要で、それをして僕は、妙木山の「予言」が忍界全体に対して見た場合、他愛無い行事(シマが言う「戯言」)であると考えるのであります。マダラ(トビ)は自来也が見出し助けた輪廻眼を利用したのだと思います。その意味でのマダラ(トビ)の「便乗」であり、ミナトの「九尾事件」はマダラ(トビ)への対抗措置で、同時に「終末の谷の決闘」への布石でもあった…非常に周到な”二重の配慮”であったと、僕は考えています。

まさか!!…第四次忍界大戦…勃発!?

”暁”はマダラ(トビ)を筆頭に暗躍するテロリストの小組織と言う触れ込みでしたが、少なくともシステムペイン絡みで雨隠れの里が組み込まれた巨大な組織ですし、そこに「元水影」(44巻/26頁)であるマダラ(トビ)が絡むとなると、大国の同盟関係にも似た関与・連携が視野に入って来ます。これでゼツが岩隠れと関係してて…なんてなってくれば、五大国は「木ノ葉・雲・砂」と「霧・岩+雨」に二分される想定も浮上してきます。しかも、「禁術兵器」などと言う危険な火種を抱える…一触即発の状態です(汗)。そして現在…その”暁”が八尾と九尾を除いて手中にしました。

それに木ノ葉隠れなどはペイン六道にほぼ壊滅状態にまで追い込まれてるし、このまま全ての"尾獣"を集められでもしたら…ミリタリーバランスどころではなくなります。勿論、そこには隠れ里クラスのチャクラ支援があればこその力量だったとも思いますが、それを構築する技術力も含めた”暁”の戦略性は見逃せません。そして、その中核に居るマダラ(トビ)の思惑が今後の忍界の騒動の行方を左右する…って言うか、騒動の張本人として力強く世界を牽引して行くと考えています。マダラ(トビ)がどれ程、「禁術兵器」に期待してるか…それ次第では世界の荒れ方(壊れ方)も変わって来るのでは…と、僕は思います。

「答えが見つからんかった時は
その答えをお前に託すとしようかのォ!」(自来也)

<シュビッ>「オッス!!
エロ仙人の頼みならしかたねーってばよ」(ナルト)

第416話「ド根性忍伝」で、自来也はナルトにそう言い残しています。ぶっちゃけ、自来也も自らの「苦悩」の答えは見つからなかった訳だ…(答えが見つからないから「苦悩」なんだってばよ)。それは、妙木山と言う恐ろしく高純度な「善意」=「予言」との出会いに起因していました。そして、それに答えられる度量や能力、知力を自来也が持ていたから、さぁ大変…優しく生真面目な自来也は以来、「予言」と共に生きる事になってしまうのです。しっかり、その両肩には二大仙人と言うお目付役を乗っけて…。「融合」を前提とする”仙人モード”とは強力な”力”と引き換えに、妙木山に拠る行動や思想の監視や規制と言った(悪意は無いにしても…)”自由”を奪う危険なシステムであったとも言えます。

だから、ナルトの中の九尾がフカサクを拒絶した…。

恐らく、それがミナトがナルトに九尾(八卦の封印式)を封じ込めた理由の一つでしょう。人は汚れた部分もあるし、邪な気持ちだって無い訳じゃない。しかし、一方では清らかで温かい優しさや思いやりに溢れた生き物であります。清濁併せ持つ姿こそ”人”なのです。純粋な「善意」だけでなく、例えようもない暴力や欺瞞、妬み…と言った「悪意」を併せ持ってこそ、その対比に拠って物事を判断していられるのです。妙木山の「予言」とは、”人”の考えの在り方自体を否定してしまう危険を持っていたと言えるでしょう。そして、如何に「善意」…善かれと思って…であろうとも、他人の考えや生き方を勝手に否定して、ましてや、それを理由に殺してしまうなどと言う権限を誰一人として持ち得ません。

『どうするか…
自分で考えることだ』
(自来也)

第373話「師弟時代…!!」で、自来也が長門に言った「成長とは…」ですが、結局、あれは自来也の悲鳴にも近かったかも知れません。正しい、正しくないなんてのは自分で判断すれば良いのです。他人がそれに口を挟むからややこしい事になる。争いが起こる…。そうしない為に自分で考える必要がある…それを自来也は訴えていたと思います。ただ、自来也は優し過ぎた…。妙木山の極めて純粋で濃厚な「善意」を拒否できなかったのです。ま…それも判る。って言うか、それが自来也だから。しかし、そんな大きくて、強くて、温かくて、優しくて、賢くて…そして、かなりエッチな自来也が居たからこそ、ミナトが居て、ナルトが居るのです。

「自来也の苦悩」…それと向き合ったミナトが解決策を命懸けでナルトを託した…。まるで人が地球の引力を脱し、新たなる世界…宇宙に夢を馳せた”月ロケット”が多段式だったように、時代を動かす偉業が如何に大変かを物語っているかのようです。また、何事も一朝一夕にはならない辛抱を、かの忍道…「諦めないド根性!!」…として伝え育んだ深慮遠謀が、混沌の中で激しい胎動を繰り返す忍界を善き方向に導くものと信じたいです。そして、妙木山のお節介(100%善意の善かれと思ってなんだけど…)が載るのではなく、自来也とミナトの想いを、その双肩に託されたナルトが、人々に希望ある未来を指し示せる事を心から願います。

ナルトの「これから…」を、僕は見守りたい…。

「自来也の苦悩」・終(つい)
ナル×ジャン ケルベロス


  
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第432話「螺旋手裏剣再び!!」

  
<ボン><ボン>(ナルト)

「そうかお前は仙人を…
自来也先生と同じ術を
身につけたようだな…」(天道)

「自来也…先生だと?」(ナルト)

ナルトはペインが自来也の弟子とは知らなかった…自来也は二大仙人に「かつての教え子」(第41巻/118頁)と告げ、二大仙人も「予言の子…か?」(第41巻/118頁)と返していましたから、その事実をナルトには伝えていなかった事になります。そもそも「正しくなければ殺さなにゃいけん」(第41巻/119頁)なんて独善的な管理をしてるものだから、ナルトには教えられなかったのかな…なんて思います。やはり、フカサクも後ろめたかったのです。それをナルトには気付かれたくなかったのでしょう。

「オレも自来也からを学んだ
自来也はオレのかつての
お前にとってオレは兄弟子
同じ師を仰いだ者同士
理解しあえるハズだが…
師は平和を望んでいた」(天道)

<キッ…>(ナルト)

<スッ>「ふざけるな!!!」<シューン>(ナルト)

そして、天道がナルトに自分の素性を明かすのは少なからず、自来也への感謝や想いが存在するのだと思います。このエピソードで、天道は唯一饒舌であり、無表情の中に微妙な気持ちが漏れ出しているように、僕には見えました。以下、天道の(無)表情に注目しながら読み込んでみて下さい。もし、僕が天道だったら、自来也の弟子=自分にとっては弟弟子に会いでもしたら泣いちゃうくらい嬉しいし、雨隠れで自来也を懐かしんだ初代・畜生道の表情(第41巻/36頁)も、ウソではなかった…。

だから、天道が柄にも無くナルトに興味津々なのちょっと泣ける。そもそも予言の選択って、個人的にはビミョーだと思ってて、「正しくない」っていうのが、妙木山の判断だって言うのが、はっきり言って納得できないです。それだと妙木山が絶対的な「善」で、それに背くものが「悪」と決めつけていますよね。この世の誰一人として「自分だけが正しい」なんて言えないと、僕は思う。でも、妙木山と自来也は「正しくない弟子」を殺してきたのです。僕はこの行いを「独善的」としている訳です。

ま…これを飲み込んだ上で、妙木山や自来也の行動を大ガマ仙人が示した予言の成就に向けた機械的な行動と理解すれば、妙木山と自来也に殺められなかった弟子が正しき予言の子であった…と、多少、拡張した解釈もできると思います。仙人モードと言うかなり高いハードルを越えても尚、生き残れる力…それを手にした弟子のみが、予言の子として認められる…とするならば、妙木山に殺される事無く仙術を伝授されたナルトと、自来也を殺す事で生き残ったペインが雌雄を決することが、もしかしたら…「真の予言の成就」と言えるのではないでしょうか?

「………」(天道)

「お前らがやったこれの…
これのどこに平和があんだってばよォ!!?」(ナルト)

木を見て森を見ていない
お前には平和の意味が
理解できていないだけだ
おとなしく捕まれ
お前の死が平和へ繋がる」(天道)

天道が静かにナルトを窺うのは螺旋手裏剣のチャクラに注目しているのでしょう。「一撃であの角都の命を二つも削った」(第40巻/93頁)と、強者が持つ危機管理能力を過去にも示していましたし、「せめて静かにデイダラを弔うとしよう」(第40巻/69頁)とデイダラに弔意を示したのも本心であったと思います。ペインを単体で観察すると、決して悪い奴じゃない事に気付きます。妙木山や自来也が何をして勝手に予言の子に仕立てた弟子たちを「正しくない」としたのかを考えると、真に戦うべき相手が見えて来ると思います。続きは「自来也の苦悩・終」にて…。

天道の言う事ももっともだと、僕は思います。木ノ葉を圧壊せしめた天道の行動も、かつて雨隠れで弥彦らの親を殺した戦争も何ら変わらない。同じ事をしている同士、それがそれぞれの行動の極一部を切り出して、それを避難するのは滑稽だと言っている訳です。それなら、勝手に弟子に受け、それを予言の子と決めつけ、自分たちが正しくないと判断したら殺して来た妙木山や自来也も責められるべきだと、天道は静かに熱弁してるのです。そして、ペインが目指す未来を間違っていると、今ここで決めつける想像力は僕にはありません。

しかし、つらつらと淀みなく喋る天道を前に、自然に怒気を募らせるナルトにもシンパシィを感じはします。男の子はこうでなくちゃ!!と思います。ナルトは自来也を殺めた仇=ペインにやっと対面できたのだし、ペインを倒すために諦めずに苦しく辛い修行(だったのかがビミョーなんだけど…)に耐えて来たのだから、ここで沸騰しないなんて男の子じゃないでしょ。忍術やチャクラがあるからピンと来ないけど、これはペインとナルトの”喧嘩”だから、どっちがどんだけ怒ったかが大切なんだと思います。

なんちゅうチャクラじゃ…
父ちゃんが教えたんか?」(シマ)

「イヤ…ワシも初めて見る
修行中に一度もあんなものを…
何をするつもりじゃナルトちゃんは…?」(フカサク)

<サー>「ふざけんなってー
言ってんだろーがァ!!!」<ブン>(ナルト)

さて、ナルトの多重影分身が<ボン><ボン>と消え、螺旋手裏剣が完成します。一体が形態変化を担当し、もう一体が風遁の性質変化を担当する分業で「右を見ながら左を見る…」(第36巻/174頁)を実現するナルトのアイデアです。そして、風遁の性質変化をチャクラの形態変化の極限状態の螺旋丸に組み込んだ特殊なチャクラにシマやフカサクが驚いています。これはチャクラに精通する者の反応であると、僕は思います。かつて、大蛇丸やヤマトがナルトの九尾の四本目のチャクラに対して大いに疑問を感じたのと凄く似ています…。

(ナルト…
君はいったい)(ヤマト)(第33巻/102頁)

(そんなに高密度なチャクラで
動きづらくして…
どう私と戦うというのかしらね…
クク…)(大蛇丸)(第33巻/103頁)

特にヤマトが四本目のチャクラを纏ったナルトが動ける不可能性を指摘し、それに耐えるナルトのチャクラの強さに着目していたのには、ナルトの掌で唸る風遁螺旋手裏剣のチャクラを見たシマやフカサクの反応がダブって見えました。また、同じように、四本目から漏れ出したチャクラを飲み込んで大蛇丸を攻撃しようとしたナルトの行動に、戦いそっちのけで興味を示した大蛇丸のちょっと可愛い反応ともダブりました。どっちもチャクラに精通した者であればこその疑問と興味だったものと思います。



「投げおった!」(シマ)

(なんじゃ!?
あれだけの高回転・高密度のチャクラ
飛ばせるとは!)(フカサク)

<ザザッ>(天道・地獄道)

<バッ><バッ>(天道・地獄道)

シマとフカサクが抱いた疑問と、恐らく同質の考量がペインにもあったのだと思います。だから、反応が遅れています。先ず、天道と地獄道が動き、遅れをとった畜生道を人間道が襟首を掴み引き寄せ、投げ飛ばします。風遁螺旋手裏剣は螺旋丸の球体にヒダが付いた円盤状で、ペインの小隊に一直線に飛んで行きます。シマの反応から察するに、チャクラとは重いのだと思います。それを高密度に圧縮した螺旋丸の重さを考えると、とっても投げて使うなど…考えもしなかったようです(汗)。

ナルトが仙人モードの修得の初期(ガマの油の終盤)で、「これならアノができるかも…」(第415話/「新しき力!!」)と拳を握りしめてましたが、高回転・高密度のチャクラの重量を支える剛力が仙術によって得られると考えたのではないかと思います。それに投げるにはもっと力が必要ですから、あの大ガマ岩を持ち上げるくらいの力が必要だったのでしょう。しかし、それを知るフカサクですら、螺旋手裏剣の投擲に驚いていましたから、それにプラスアルファのナルト流のアイデアが存在した筈です。

多分、風遁のチャクラが齎す螺旋丸の性質変化である「風の刃」に指向性を持たせた円盤状の環(ヒダ)が航空機の翼(よく)の役目を果たしているんじゃないかと思います。ヘリコプターの回転翼と言った方が分かり易いでしょうか。それが形態変化の過程で揚力を発生させ高密度チャクラの重さを相殺していて、剛力を螺旋手裏剣を投げ飛ばす為に使う事ができるように工夫したのです。問題は螺旋手裏剣の形状を自分手から離れた以降の維持で、それには自然エネルギーが関係してると考えています。

<ズオオオ><スパッ>(人間道)

(拡大したじゃと!!!)(フカサク)

<ザッ>(天道・地獄道)<ズザ>(畜生道)

勢い良く飛んで来た筈の螺旋手裏剣が前進をやめ(移動していない)、円盤の径が一気に拡大します。こ動きはヘリコプターの回転翼の動きと非常に良く似ているように思います。ま…ヘリコプターのローターは拡大したりはしないけど、揚力と推進力をローターの傾きで得る仕組みは非常に似ています。円盤の拡大は螺旋手裏剣の形状維持の限界で、ナルトの操作と言うよりは螺旋手裏剣の外形を維持する自然エネルギーの消失による「風の刃」の解放だと思います。それが時限信管の役割を果たす事で螺旋手裏剣の射程を決定した筈です。

螺旋手裏剣のホバリング移行がローターの拡大と同じタイミングだったのは「風の刃」が風遁螺旋手裏剣の推進力と揚力(浮力)をバランスさせていた証拠であり、ナルトが投げ出した動きは初期加速や方向性の補助だったものと思われます。ホバリング状態で円盤部分に胴体を両断された人間道が吹き飛ばされずへばりついて削られるのは、「風の刃」が触れたものを捉え攻撃を繰り返す粘着性を持っているからだと思います。だから、人間道はあのまま削られて(大根おろしみたいに…)擦りおろされてしまったんじゃないでしょうか。

風遁螺旋手裏剣は、最終的にはローター部分が消失し、チャクラの圧縮が解放されて大爆発…高密度・高回転のチャクラを投げる為の形状である円盤形状を作る為に風遁チャクラの指向性に着目し、それを利用したのはナルトの天性の閃きでしょう。「風の刃」が自らの経絡系(細胞のコア)に障害を齎す事は綱手に言及されていましたから、それを手に干渉しない方向に振る過程で異常に重いチャクラの塊が超回転のローターが発生する揚力によって軽くなる発見があり、それを加減する事で推進力が得られる事に気付いたのでしょう。

補足:ここはちょっと判り難かったみたいなので…ナルトの蛙組手でナルトの攻撃範囲は自然eを体に纏う事で拡大しています。ナルトの仙人モードでは自然eの取り込みは変身時に完了していて、そこで練り上げた仙術チャクラをチビチビ使うので、途中で自然eを取り込む必要がないのに、蛙組手で自然eがアシストすると言う事は、仙術チャクラが自然eを吸い寄せる等の”おまけ”があると考えられます。でないと、自然eを纏う仕組みの説明が出来ませんから…。逆説的な展開で、ちょっとアレですけども…(脂汗)。

それと同じように仙術チャクラに風遁の性質変化を付与した風遁・螺旋手裏剣の仙人モードVer.にも自然eが吸い寄せられ、螺旋手裏剣自体が蛙組手のナルトの如く、自然eを纏うのではないかと、考えてみました。そして、その自然eのコーティングが風遁・螺旋手裏剣の外形を一定時間維持し、目標に到達するまで円盤状で飛翔したものと考えます。そして、その自然eが減衰し、コーティングが潰えた時に、「風の刃」が周囲にバラまかれ敵を攻撃した…と考えてみた訳です(追記:090127)。



<チリ><チリ><チリ><チリ><チリ>(人間道)

擦りおろされる人間道…(笑)。シズネの仇が討てたぜ…。しかし、風遁螺旋手裏剣が人間道しか殺れなかった…と言うのは、かなりデカイ問題と言えるでしょう。高密度のチャクラ=重い…筈で、それを投げ飛ばす方便としてローター状の回転翼としてのヒダを考え出したまでは良いんですが、それが揚力を生み出して飛翔する為には重力方向に直角…つまり、翼は地面に対して水平である必要があります。それが「風の刃」も指向性によって管理されている以上は攻撃方向も自然と限定された攻撃法であると言えます。

要するに、一度、この風遁螺旋手裏剣を見てしまえば、チャクラの形状維持の限界が射程であり、そこで広がるローターの解放範囲の水平部分に注意すれば躱せる攻撃であると言えます。案の定、ペインは人間道だけの犠牲で、即座に反撃も開始していますし、ナルトの様子から、それが連発できる術でない事も知れます。自傷の可能性は回避できたでしょうが、まだまだ無敵の術とも言い難く、未だ進化の途上にあると考えた方が良いでしょう。ヤマトがこの術を見て何パーセントの”完成度”と評するのか?とても気になります。

(口寄せの術!!)<ボフ>(畜生道)

「!」<ズカ><ザッ>(ナルト)

デイダラの言っていた通りだ
話を聞くような奴ではないな」(天道)

ちょっと、天道の口元が微笑んでいるようではありませんか?それに、デイダラの意見を引用する辺り、やんちゃな弟弟子を見る兄弟子と言った風で、自来也を「懐かしい…」(第41巻/36頁)と言ったペイン(初代・修羅道)の何とも言えない表情を思い出させます。少なくとも天道には明らかに機微がある…と思います。ここで、人間道に救われた修羅道が四枚羽の怪鳥を呼び出してナルトを攻撃。その嘴を今度は機敏に躱し(受け止めて投げ飛ばさなかった…)前に進みます。修羅道→餓鬼道→人間道を倒したので、残るペインは天道・地獄道・畜生道の三体のみ。


一方、ペインVSナルトの主戦場の爆発に反応するシカマル。近くに大きめのカツユがいます。神羅天征の被害はこのカツユが防いでくれたんでしょう。一緒にシホとシカクがいます。シカマルは足が折れていて動けません。カツユがそれを治療する気配がないのは綱手から託されたチャクラを使い果たしてしまったからだと思われます。或いは次の攻撃に対応する為に僅かばかりのチャクラを温存している可能性もあります。それに通信ネットワークも維持されているようですし、危機管理を最優先した配慮がある筈です。何より綱手がシワシワのヘトヘトのクタクタになっても口寄せが解除されないのには綱手の里の人々への想いが宿っていると思います。

<ゴゴゴ>「!」(シカマル)

「何だ?何がどーなってる!?
誰が戦ってるのか!!?」(シカマル)

「ナルトくんです」(カツユ)

「ナルトが帰ってきたのか!?」(シカマル)

「ハイ…仙術を身につけて
今一人でペインと戦っています…」(カツユ)

(この足じゃ…)「チィ!」(シカマル)

「ナルトくんに
手を出さないように言われました」(カツユ)

「なにカッコつけてやがんだアイツ!
里をこんなにした奴だぞ!!
一人で戦えると…」(シカマル)

「イヤ…」(シカク)

「!?」(シカマル)

「仙術を身につけたという事はもうレベルが違う
足手まといにならない事が
今あいつにしてやれるチームワーク
ここは我慢しろシカマル」(シカク)

「くそっ…」(シカマル)

シカマルの足が骨折しているのは「戦闘に参加しないでいいフラグ」だと思うんですが、シカクが仙術を理由に参戦しないのは少し引っ掛かります。どんな事情があってこの場所を動かないのかは知れませんが、少なくともシカクやシホはさしたる怪我も負ってはいないようですから、この状況を鑑みれば、木ノ葉の各所で瓦礫に埋まったり負傷したりする仲間がいる事が想像できると思います。だったら、行動すべきじゃないのか?いくらなんでもノンビリし過ぎではないか。

シカクが同胞の苦境に想いを馳せられないくらい追い込まれてるのか?と思いたいくらいなのですが、それにしてはシカマルを前に落ち着いたシャベリですし、敵の攻撃を思わせるピリピリした殺気もありません。であれば、シカマルは心配だろうけど、シホに任せて自分だけでも周辺の仲間の救出や現状確認や状況の把握に動くべきです。シカクの行動に代表される木ノ葉のマグロ的反応が、『NARUTO -ナルト-』が持っているリアリティを削いでいるようで…悔しい。

些末な描写ではありますが、物語に対する没入の度合いによっては非常に気になる部分であると思います。忍が何の為に忍術を使い、何の為に戦うのか?それをシカクはシカマルに伝え託さねばばらない立場…偉大なる父親なのです。そのシカクがこの期に及んでこんな行動をするとは思えない…。足を骨折したシカマルが心配なのか?余程、シホとシカマルを二人きりにしてしまうのがテマリに対して申し訳なくって、四の五の言ってる方のが救われるんですが…(黒笑)。




「ギャウウウ!!」<ザッ>(ケルベロス)

「!?」(ガマブン太)

「!」(ガマヒロ)

「!」(ガマケン)

「うお!」<ズン>(ガマブン太)

ケルベロスは畜生道が術者になる特殊な口寄せ…増幅口寄せの術で、「者の書」(282頁)によれば「攻撃されると増殖する」などの条件を付与されていて、その条件に符合する状況で無限に増殖を繰り返す厄介な口寄せです。と言う事は、攻撃をせずに頭を撫でるとか、ダッコすることで大人しくさせる方法があるのかな?と思ったんですが、普通にガマヒロさんに噛みついてるし…(笑)。どうも「よしよし」が効く相手じゃなさそう…(汗)。これに一度手合わせした暗部が言ってたけど、増幅口寄せを防ぐスベはなく、口寄せ動物は無視して術者本体を叩くべきなんでしょう。

<ガブ>「ぐわ!」(ガマヒロ)

「なっ!またこいつですか!」<ガン>(ガマケン)

先週号の攻防で、ケルベロスをガマブン太が串刺しにして、地面に押し付けて動きを封じたのを見て、雨隠れ潜入戦で、ガマケンさんがケルベロスと対戦した情報がフィードバックされて、「打撃」が増幅口寄せの術の増殖の条件になっていて、それに対処した妙木山チームの攻撃だったのかな…とも考えたんですが、ちょっと違ったみたいですね。それにガマケンさんの反応からも、作戦会議があったようでもない…。先週は見事な連係で一蹴したかに見えましたが、”出たとこ勝負”が妙木山スタイルなんでしょうか(笑)。

「母ちゃん分かったかのう!!
輪廻眼の繋がりを切り離すけんの!」(フカサク)

「あいよ父ちゃん!!」(シマ)

さて、ここからフカサクが八面六臂(でもないけど…汗)の大活躍!!ちょっと分かり難いのでしっかり読み込んで下さいね。フカサクさんが言う「輪廻眼の繋がり」と言うのが「視野共有」だと思います。基本的にペインは大勢を相手にするシステムではなくて、六体で一人を狩る…みたいな、結構卑怯なシステムなんだと思います。そして、それは白眼のような透視能力はなく、かと言ってしっかりとチャクラや結界の有無を見抜く瞳術的な要素も持っています。また、動態予測は強調はされていませんが油断はできません。

ま…それらを充分考慮した上でのフカサクさんの作戦だと思います。しかし、この場でそれを打ち合わせるのがやはり妙木山スタイルと言うところでしょうか(笑)。いずれペインと殺り合う事は分かっていた…って言うか、それを想定して全ては動いていた筈ですから事前の擦り合わせってものがあっても良いと思うんですが、現場で閃く”ファンタジスタ”が妙木山には多いのかしら(笑)。仙人モードの実戦形態の「融合」の可否を土壇場で知ったフカサクさんらしい…ってことで(笑)。

<ズン><サッ>(ナルト)

(どうやら仙術の力がだいぶ落ちてきたようだな…
さっきの術で仙術チャクラを使い切ったか)(天道)

(やべえ…そろそろ仙人モードが切れちまう!
こいつだけでも片付けねーと!)<ボフ>(ナルト)

ナルトは増幅口寄せの術の術者である畜生道を倒そうとする意図が鮮明に見えます。これは戦局を判断し、ペインを一体ずつ削って行く賢い戦い方であると同時に、それを明確に意識して闘いを組み立てる事ができるようになったナルトの成長を物語っているのだと思います。しかも、仙術チャクラ=仙人モードの残り時間もしっかり意識しつつ、行動できている。多分、仙術チャクラの戦闘時の補給方法も用意されている筈です。例の「右を見ながら左を…」の理論で説明するなら影分身説が有力かな。

しかし、影分身を出して「静」(=動くな)を分担させ、自然eを集めるまでは解る。それを元に仙術チャクラを影分身が練り込むのでしょうか?そこで練り上げた仙術チャクラの受け渡しはどうするつもりなんでしょうか?影分身はチャクラを均等に分配する忍術で、チャクラが倍々で減少して行く危険性をして多重影分身は禁術指定されてる筈です。これまでも経験のフィードバックはありましたが、チャクラが還元される描写はなかった筈です。まさか、影分身解除でチャクラが還元されるルールを後出ししちゃうとか…。

それと天道の考量によれば、仙術に対する知識もあるようですし、六道仙人の存在も考え合わせると、ペインの本体が仙術を使える想定は充分に有り得ます。そもそも、システムペインは死体を動かすシステムの筈ですから、仙術の「動くな!」は黙ってても実現可能で(笑)、六体もいれば仙術チャクラを練るのに充分な間も生み出せるでしょう。それに、天道に長門が搭載された想定では、内部の長門が「静」を受け持ち、自然eを取り込むことで、仙人モードも可能ではないかとも思われますが…。


「頭ァ!」(ガマブン太)

<ダッ>「ええか!
これからブンちゃんを
ナルトちゃん目掛けてぶん投げる!
これからワシの言う事を
よう聞きんさい!」(フカサク)

(仙法・風遁砂埃!!)<ブフォ>(シマ)

フカサクさんがガマブン太のところに急行!そこで、火急に作戦会議したようで、いよいよ作戦開始みたいです。やる気ま満々にフカサクさんがガマブン太を仙術の剛力でナルト目掛けて投げつけるなんて言ってますが、普通にガマブン太がナルトの方にジャンプするんじゃいけないんすかね。そんなのよりもっと強力にぶっ飛ばすんすかね。先ずは姐さんシマの風遁仙術で作戦のスタート。風遁チャクラが砂塵を巻き上げ、一瞬視界を遮る五里霧中。ペインの困り方から察するに、チャクラを纏った砂塵が透視やチャクラ感知を撹乱するおまけ付きでしょう。

「!?」(畜生道)

<ドッ><ドッ>「!!?」(畜生道)

「!」(畜生道)

エーッと、何故だか分からないんですが、畜生道ちゃんだけが暗闇の、しかもかなりの閉所に閉じ込められています。さっきのシマの風遁砂埃はこんな真っ暗闇を生み出す系統の術ではなかったから、それに乗じた別の術であると考えるべきでしょう。しかし、畜生道が不安そうな顔であちこちに打つかって倒れる姿がちょっと可愛い…。声を発しないところが更に良い。さすが、元女の子…なんですが、やっぱ個体ごとの個性があるのでは…。そして、その畜生道を狙う…怪しい蛙眼が暗闇に浮かびます。後から分かるんですが、これはナルトの仙人モードの蛙眼でしょう。きっと、蛙眼は闇目が利くんでしょうね。


<ズン>(ガマブン太)

「ハァハァ」(フカサク)

<ザザ…>(天道)

<ザザッ…>(地獄道)

(どこだ?)(天道)

次の瞬間、ガマブン太が長ドスで天道と地獄道を攻撃します。機敏にその攻撃に反応し、左右に参加して間合いを取ります。天道はまだ神羅天征を使えない様子です。フカサクさんが「ハァハァ」言って肩を落としてるので、仙術チャクラを一瞬で使い切る様な剛力でガマブン太を投げたのでしょう。ガマブン太はシマの風遁砂埃に乗じて天道と地獄道の間合いに飛び込んだようです。砂埃が晴れて辺りの状況が分かります。しかし、畜生道は何処でモジモジしてたんでしょうか?それに、天道の視野共有でも畜生道の位置は捕捉できないようでした。



<キーン>(ナルト)

(螺旋連丸!!)<ドド>(ナルト)

<ボフッ>(ガマブン太)

「!」(口の中…!!)(天道)

次の瞬間…ナルトが両手に一個ずつ螺旋丸を拵えて畜生道に浴びせる「螺旋連丸」を浴びせます。通常の螺旋丸ならば左右の掌で一個ずつ影分身なしで造り上げる事ができるようになっていたようです。双腕の螺旋丸…コレだと違う急所の同時攻撃が可能だから殺傷性は高いでしょう。それに無手で戦うナルトには敵の武器攻撃に片方で対応しつつ、片方で攻撃する変形もアリでしょう。また、蛙組手を使わなかったのは、確実に畜生道を倒したいけど、(元)女の子の顔を殴るのは気が引けたようですね。

そして、螺旋丸の余波を受けてガマブン太の口が<ボフッ>っとなるのを見て始めて、天道が畜生道がガマブン太の口の中に捕われていた事に気付きます。恐らく、砂埃で五里霧中の中、ガマブン太はナルトと畜生道を口に含んだんでしょう。そして、いきなり真っ暗になったもんだから畜生道は状況の把握ができなかった…。天道も地獄道も砂埃で一時視覚を遮断されて確認できなかった。それで天道が畜生道の居場所を把握できなかったと言う事は、輪廻眼の共有する情報は視覚に限定されそうです。

例えばGPSのように絶対的な位置座標を得たりはできない…。また、ガマブン太の口の中に畜生道が捕獲された後も畜生道が稼働できたのだから、高周波チャクラがガマブン太によって遮蔽された形跡は無く、それに依存するであろう輪廻眼の通信が阻害されないにも関わらず、客観的に畜生道のモニターが暗闇によってブラックアウトしたと考えられます。それと畜生道の暗闇の中の(ちょっと可愛い)反応はペインがそれぞれ考える機能があり、それを共有することで立体的に状況を把握しているように感じます。

その中でも、天道はやはり自発性が高く、心の襞(ひだ)と言うか、繊細な部分があるように感じます。それにペインがノックアウトされる描写が修羅道→餓鬼道→畜生道とあって、修羅道は破壊されて離脱したようにも思えましたが、ナルトのテンプル(頭部への打撃)を貰った餓鬼道なんかはヨダレダラダラで目があっち向く(輪廻眼のままで白目じゃなかった)ノビ方でしたし、畜生道もボディブロー的な衝撃の加わり方でノビてましたから、餓鬼道の脳震盪だけでなく、内臓機能すら影響する可能性まで出て来ました。



<ジリジリ>「ハァハァハァ」(ガマヒロ・ガマケン)

「ガルルル」「ガルルル」(ケルベロス)

<ボボボン>「!?」(ガマヒロ・ガマケン)

「プッ」<ドサ><ザッ>(ガマブン太)

畜生道がデッドになって、増幅口寄せの術で呼ばれたケルベロスが消え失せた…と言う事は、術の発動は個々のペインに依存している事になります。それは、畜生道のみが口寄せが可能な事とも関係してて、長門がペインを操る本体(本物)だとしても、術の出力に関しては出力先の各ペインの個体の持つ特性があって初めてシステムペインが成り立つのではないかと思います。他には、単能の個体にはそれぞれの術を発生する術式が埋め込まれてて、それにチャクラを送信する形式も考えられますが…。

ガマブン太も口の中で血刀を使われなくてホッとした事でしょう。砂埃→暗闇で誤摩化して螺旋連丸でサッサと仕留めるスピーディさが、ペインに考える暇を与えなかったと言う事でしょう。ナルトの仙人モードの時間制限もあったから一か八かで勝負した訳だ。残るは天道と地獄道。天道が地獄道を残したのは他のペインの復活の可能性を残しているからだと思います。しかし、人間道とか擦りおろされても元に戻っちゃうのか?ちょっと興味があります。また、天道と地獄道だったらペイン(長門)はどっちを守るのか?

「ハァハァハァ」(ナルト)

「仙術は切れたか…」(天道)

ナルトが螺旋連丸で畜生道をやっけたまでは良いんですが、ここで仙人モードが終了…。天道も攻撃の回避に神羅天征を使ってはいないので、必死に能力の回復を待っているようですが、地獄道は完全に温存されていて不気味です。しかし、ナルトもヘロヘロに見えますが、影分身を利用した「右を見ながら左を…」で意外性の忍者の面目躍如と行ける可能性も残されます。口寄せの畜生道が潰されたので、ペインの攻撃能力は大幅に削られましたし、地獄道がリカバリーするにも、そんな細工は妙木山チームが許さんでしょう。

欄外に「仙術が切れたナルトに天道が放つ術とは…!?」とありますが、ナル×ジャン的には完全無視の方向で(笑)…ここは寧ろ、ペイン側が体勢を立て直す必要があるので、”暁”の加勢があっても良いくらいだと考えます。それに小南が長門を看ると言い残して消えたところから登場していませんし、長門がヤバい事になってて一旦退く可能性としてはあります。そもそもナルトも仙術が途中で終了する事は織り込み済みの筈ですから、ここからがナルトのホントの”大噴火”が見れるんじゃないかと、僕はそれ程心配はしていないんだけど…。

妙木山って、マジでノンビリしてるからねーッ!!(笑)


  
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自来也(自来也の苦悩・六)


自来也は苦悩していた…

自来也(illustration:senkou-banrai)

「閃光万雷」のWILLIAMさんの方角に一礼の後、ご自由にダウンロードして下さい。一応、携帯の待画に収まるサイズに作っております。再配布や二次加工は厳禁で…一つよろしくお願いいたします。ズーッと前に拵えて、これまでアップできずにいました。師のちゃんとした考察が書けるまで…と我慢しておりました。師の偉業に見合える考察が書けたかは微妙ですが、師の活躍への敬意を「自来也の苦悩」に託します。お時間がありましたら、「序」より順に通して味わってみて下さい。如何に師が多くの人々に(正確には蝦蟇も含むじゃ)愛されていたか?そして、師がどれだけ必死に、それに応えていたかが伝われば良いな…と思います。

ナル×ジャン ケルベロス(2009.01.21)



駄目だ…気が遠くなる…

ワシは…死ぬのか?

失敗なのか?

忍は生き様ではなく死に様の世界…
忍の人生とは
どうやって生きてきたかではなく
死ぬまでに何をしたかで
その価値が決まる

…思い返せば
ワシの物語は失敗ばかりだった…

綱手にフラれ続け
を止めることも出来ず
弟子を守ることもできなかった…

火影たちが成した偉業に比べれば
ワシのしてきたことは
取るに足らぬくだらぬことばかり…

ワシも歴代火影たちの様に死にたかった

物語は最後の”結び”の出来で決まる

失敗も一興!
その試練が己を磨いてくれると信じ
生きて来た
その代わり…
今までの失敗をチャラにするような
大きな偉業を成し遂げ
立派な忍として死ぬ!

…そのハズだった…フフ…
だが…その”結び”
死に様がコレか…

大ガマ仙人は
ワシを”変革者を導く者”と予言した
忍の世界の安定と破滅に関わる
大きな選択をする者と…

これでペインを倒し
”暁”を止め
忍の世界を破滅から救う
結局その選択も失敗してしまった…

…情けないのォ…
…これが自来也豪傑物語の結びだとはの…

くだらぬ物語だった…

第382話「本当の選択!!」(42巻/45-49頁)の走馬灯の前段部分です。自来也の名誉の為に、この場の弱音ともとれる自来也の告白は血刀で体中の急所(五カ所)を貫かれ、ほぼ即死状態になり折れかかっていた部分です。そして、この後、ミナトとクシナがそれに割って入り、ナルトの命名の行で自来也が忘れかけた「ド根性」を思い出し、心臓が止まっていたにも拘らず、気力で吹き返し、フカサクの背中に暗号を残して本当の選択をした後、果てることになります。最終的には、しっかりと本懐を遂げますれば…。

ま…その前に弱気になり、これまでの人生を卑下してしまった…だけ…。自来也は幼い頃から自分を大蛇丸と比較する事で量るところがあり、大蛇丸とは三代目が認めるように眩いばかりの才能に溢れた希代の大天才でしたから、自分と大蛇丸との間にあった…その如何ともし難い「差」が自来也の自己無価値観を形作って行ったように思います。その末の放浪(失恋の痛手もありました…笑)…でもそれが自来也を妙木山に導き、自来也は「予言」に出逢い、挫折や閉塞感ばかりの人生に光明が差すのです。

”変革者を導く者”

どんなに頑張って言い寄っても綱手にフラられ続け、何をやっても大蛇丸に及ばなかった敗北者とも言える自分(自来也)に、その時、恐らく自来也にも発症して居たであろう「中二病」を満足させるに足る大義名分を、自来也は実に良いタイミングで付与されたのです。大ガマ仙人(妙木山)の「予言」が自来也に「役割」を与える事で、自来也のアイデンティティが確立した…結果的には…ですがね。ぶっちゃけ、自来也はいきなりえらく高尚な肩書きを授かった訳です。

確かに「役割」とはアイデンティティの一つの側面であり、アイデンティティ確立の方法論としても間違いじゃないと思います。ただ、自来也の場合は自分で得たものではなく、与えられたと言う一点に問題があったと、僕は考えています。「役割」の付与…これは悪い言い方をすれば「刷り込み」とも言えます。もっと悪い言い方をすれば、これは「洗脳」に類する精神操作とも言える行為です。非常にタチが悪いと言うか、理解し難い(不自然な)のは、ここに一欠片の悪意やドス黒さが感知されないところです。

多分、自来也が「予言」の付託に人生をかけて応えようとしたのは、そんな「善意」に絆されての決心であったと、僕は考えています。この優しき人たちを(正確には蝦蟇じゃ)信じよう…大ガマ仙人以下、誰も彼もが100%の「善意」で100%当たる「予言」を成就させようと躍起になっている。自分たちは平和で長閑で静かな生活を営んでいて、人間界(忍界)の事など放っておけば良いのに、それを捨て置けない…純粋な優しさや思い遣りに自来也は心打たれたんじゃないかと、僕は考えているのです。

それに、「予言」で示された「変革者」「導く者」と持ち上げられた…おっと…任命されたもんだから、やっぱりそれは嬉しい事だったのだと思います。自来也は大いなる存在に認められた…のですから。しかも、「蝦蟇の力」=「仙術」まで授かって、きっと”仙人ナルト”(第431話「ナルト大噴火!!」)みたいに強くなってしまった…。それが、ナルトの中の得体の知れない力=九尾…がサスケを焦らせたように、大蛇丸も自来也の成長に畏れ戦いき、劣等感を感じ、多いに焦った…。

大蛇丸も流石にこの「チート設定」に押し流され、禁術にまで手を出してしまう…。何の事はない…大蛇丸の堕天は自来也にも責任がある訳です。そんな大蛇丸を必死に(強くなった自来也が…)力尽くで止めようとするののだから「バカにも程がある」(27巻/39頁)と呆れられる訳です(笑)。ま…この行(くだり)が大蛇丸を差し置いて火影にはなれない…とする自来也の胸中を示したのが…「自来也は何故、”火影”を固辞したのか?」です。お時間のある方は読んでみて下さい。

「この妙木山に
一人の人間の子が迷い込む…
その子に蝦蟇の力を与える…
それがワシ自身のために見た
予言だったんじゃ」(大ガマ仙人)

確かに、ドス黒くもなく、邪(よこしま)でもない(41巻/129頁)。それは解るんです。自来也ほどのインテリが、ガチガチに信じ込んで疑わないほど、清らかで美しい心で大ガマ仙人は自来也に接し、「予言」を付託したものと思います。しかし、しかしです。この言葉…自来也にアイデンティティを与えたであろう…さもありなんの「予言」。この「殺し文句」を大ガマ仙人は自来也にのみ言ったのか?僕はドス黒くて邪(よこしま)で嘘つきだから、そう考えるのかも知れないんけど、使い回しなんて…そんな酷い事、しないですよね(黒汗)。

「僕は君と逢う為に生まれて来た…」(エロベロス)

<ブルッ><ゾクッ>スミマセン?!風邪引きました?!こんな寒い台詞は間違っても吐いた事は無いけど、定形の口説き文句と言う事で…一つ(笑)。大ガマ仙人が自来也に告げた自らに下った「予言」も何だかそれと似てるなーっと、僕は考えています。取りあえず、数打ちゃ当たるでバラまく…や、やった事はないですよ。僕は『誠実』が座右の銘ですから(薄笑)←何でッ!!…でも、妙木山に迷い込んだ子供たちに片っ端から大ガマ仙人が、件(くだん)の「殺し文句」を使ってたと言う黒い疑惑…。

「アホー!倒すなー!
先人達になんちゅーこと
すんじゃー!」(ガマ吉)

だって、蝦蟇の油の滝の修行場の大ガマ岩の数…あれって仙術修行の失敗例なんですよね(第414話/「暴れ牛」)。自来也にしか「予言」の付託が無かったのだとすれば、あの数は説明できない(汗)。何であんなに沢山の「成れの果て」を生み出す修行が必要だったんでしょうか?自来也って沢山居る「予言」「変革者を導く者」の一人だったんじゃないのか?蛙が驚くほど多くの卵を産み、種の存続を為し得るように、数打ちゃ当たるで「予言」を成就させようとしたんじゃないか…(勿論、善意で…)。

当の大ガマ仙人も「人間の子」としか言ってないし、それが自来也のみとは明言していません。あくまでも、一つのパターンとして定義してるだけですから、別にウソを言って自来也を騙した訳でもないんです。全ては「予言」の一方である「安定」を世に齎す為の努力だったと思います。その行いに曇りがなく清らかだったからこそ自来也も人生かけて「導く者」を務め、ある時は心を鬼にして可愛い弟子を消去して来たんだし…。全ては「これまでにない安定」も為だったのです。そして、それを信じる事が自来也のアイデンティティでもあった訳で、自来也とは切り離せない……。

「どちらにしろ
正しくなけりゃ殺さにゃいけん!」(フカサク)

「まああの予言
大ボケじじいの戯言じゃ
気にすんな!」(シマ)

シマは最も大ガマ仙人に妙木山で最も近しい存在だからそう言えるんじゃないかと思います(第41巻/119頁)。それに対してフカサクは大ガマ仙人の弟子上がりの入り婿…と、僕は想像していて、大ガマ仙人の盲目的信者で、それが妙木山全体をまとめる大勢をなしていたのだと思います。それがフカサクの責任感や真面目さで補強され「予言」を成就へと導こうとする原動力が強固になっていた。一方、自来也の死を契機に一気に冷めてしまったシマはナルトの仙術修行からも少し退いた位置で支援に徹していたのだと、僕は考えています。

それでもシマが完全に「予言」の執行から退かないのは、夫であるフカサクを心配する女心ではないかと、僕は思います。表面上はキリキリしたテンポで気の休まらないおばちゃんにしか見えませんが、ホントは心の底からフカサクを愛する女性で、常にフカサクと共に戦火を潜るのは、一緒に居てフカサクを守りたいからなのだと…考える…否…これはもうそう思いたい!!願望です!!(笑)そして、その裏返しに「予言」なんてマジに「戯言」だと思うシマさんが、睨みを利かせている…ってこった…。

「世にそれまでにない
安定をもたらすか……
破滅をもたらすか
そのどちらかの変革じゃ」(大ガマ仙人)

そもそも、予言のブレ幅(第41巻/127頁)がハンパないですから…「安定」「破滅」の両極端の…。でも、「予言」って大ガマ仙人の「夢」なんですよね。それで大ガマ仙人がその両方を危惧するって言うのは、その「安定」「破滅」のそれぞれを見たんでしょうか。それにしては具体性がないし、違う未来を見るって難しくないですか?それに、「変革者」が何人かいて、それぞれの未来が提示されたなら、「変革者」の具体的な情報があっても良いし、そもそも「安定」とか「破滅」とか…一体どんなビジョンをみて、その言葉を選んだんでしょうか。

予言全体が大雑把で具体性が無い割りには、結果のみがはっきりと示されているのは、大ガマ仙人が夢の中で、誰かの話を聞いた…と考えるのが、今のところ僕の中では有力です。例えば、大ガマ仙人の前に誰かが現れて予言めいた事を告げる。それで大変な事になるから人間の子を導いて世界を守って欲しい…と、大ガマ仙人が自来也に告げたような事を大ガマ仙人も夢の中で忠告を受けた…つまり、「伝聞」であったなら、不可解な大ガマ仙人の夢…そこから導き出される「予言」の不可解な部分も一応、説明できると思います。

ここには非常に微細ではありますが、「教唆」(きょうさ)の線も存在致します。大ガマ仙人は、その「教唆」に従って(悪い言い方をすれば)妙木山に迷い込んだ人間の子を片っ端から「導く者」(選択者)に任じて動かしていた可能性があります。有り体に言ってしまうなら、操られていた…(黒汗)。ま…極微細な可能性と言うところでの話です。しかし、妙木山ののんびりした雰囲気を見れば、そこで暮らす純真な蝦蟇たちを騙すのは、比較的容易い事だったんではないかと…邪な企みをもって大ガマ仙人の夢にアクセスした者が居たとすれば…戯言ゆえスルー願います(笑)。

「予言」の一方が示す「安定」を世に齎す為に妙木山が積極的に「予言」に関与して、間違った成長を遂げたと思われる「変革者」を殺して来た事実を考えれば、その介入のプレッシャーが「変革者」をダークサイドに突き落としてた可能性も頭ごなしに否定できるものではないと、僕は思います。自分の知らぬ間に「予言の子」にされて、妙木山の意向に沿わなければ殺しに来るんですから、当事者にしてみれば堪ったものではないですから。筋から言えば、全てを説明してからじゃないと弟子にしてはいけないでしょう(笑)。

「だがのォ…
こんなワシでもこの忍の世に
憎しみがはびこっているのは分かる」(自来也)

「…憎しみ…」(ナルト)

「その憎しみを
どうにかしたいとは思っとるんだが
どうしたらいいのか
ワシにもまだ分からん…
だがいつかは……
人が本当の意味で理解し合える
時代が来るとワシは信じとる!!」(自来也)

自来也は忍界大戦の経験者ですし、戦いの中で仕方ないとは言え、多くの命を奪って来た筈です。それが出来たから生きて来れた訳で、誰も自来也を責める事は出来ないと思います。「平和」と言う大義の下に戦争してる筈なんだけど、そこから生まれて来るのは「憎しみ」しかなかった…。自来也はそう言ってるのです。そして、それはナルトには言えない「予言」の執行でも同じだった。「間違った弟子」を殺める自分の手がどれだけ血に塗れている事か…そして、恐らくそんな”憎しみ”や”悲しみ”の向こうに「平和」「安定」なんて在りはしない事は、自来也にもちゃんと解っていた…筈です(第416話/「ド根性忍伝」)。

それでも自来也が「予言」に付帯する任務を粛々と執行して行ったのには、大ガマ仙人以下、フカサクやシマに対する感謝があったからだと思います。妙木山は自来也の存在を認めてくれた存在だったから。フカサクとシマはまるで父と母のように自来也を立たせ、歩ませてくれた偉大な存在だったから。その恩義に報いる事が自来也の唯一の選択肢であったものと思います。同時に、妙木山も一欠片の悪意もなく純粋に人の世を憂い、善かれと思う一心で介入しており、その純粋さが更に自来也の仁義を激しく刺激し、雁字搦めにして行ったのでしょう。そして、それが「自来也の苦悩」を形作っていたのだと、僕は考えています。

『今こそが
大ガマ仙人の予言された選択の時!』

あの時、自来也はワザワザ、蝦蟇瓢牢から出て再びペインと対峙する必要はなかった…(42巻/35頁)。僕には未だにあの時の自来也の言った「選択」の真意が解らないです。フカサクも「ダメじゃ!次出ていけば必ず殺される!!」と必死になって止めたし、結果的に揃った情報も件の「選択」の前後で大差ないものでした。なのに自来也は蝦蟇瓢牢から出た…殺されると判っていながら…妙木山に悪意や下心がないからこそ、自来也は「予言」の執行に携わっているのだから、当然、自来也のこの「選択」もその流れにそぐわないものではない筈です。だから、自来也の「死」そのもに意味があったのだと、僕は考えます。

つまり、自来也はペインに殺される事を選択した…

自来也は自らの「死」「予言」を終わらせようとした…
それが、この憎しみの連鎖を食い止める「選択」だった…

自来也は人一倍、頭が良くて切れ者だったけど黒くはなかった…。その意味で、ナルトに九尾を託し、「予言」に逆らうように逝った…ミナトは少しは黒かったのかも知れません。何せ「融合」を拒絶する八卦の封印式を仕込んだ我が子を、しっかり自来也を『名付け親』に選び、妙木山への道筋を作っていたんですから!!ただそれは、ミナトにしてみれば「予言」など全体の中の僅かな胎動に過ぎず、もっと大きな視野で「忍界」を見つめた結果であって、邪な考えではなかった…と、僕は考えています。

これは忍界が妙木山を中心に回転していると思った自来也と、それ以外に意識が及んだミナトの違い…。自来也は純粋過ぎる人だったから…それに気付けなかったからこそ、「自来也の苦悩」があった訳で、だからこそ…自来也は「死」を選択した…のだと思います。じゃ、ミナトは何に気付いていたのか?そして、忍界は何を中心に回転しているのか?それらが「自来也の苦悩」の向こう側に横たわっています。実は自来也も薄々、それには勘付いてはいたんですよね…それが…「胸騒ぎ」(第41巻/20頁)だったのです…。あともう一つ…続きます。

「ミナトは何か重大な事実を知っていて…」


  
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第431話「ナルト大噴火!!」


天道の力
当分は元に戻らない
ならば…)(天道)

<ザザザ><ザッ>(人間道・畜生道・餓鬼道)

修羅道が粉砕されて五道となったペインと妙木山チームが対峙中。天道の考量でペインはフォーメーションをチェンジします。前衛に人間道・畜生道・餓鬼道。後衛に地獄道を据え、天道を挟み込む(何気に天道を守ってる風な…)陣形です。口寄せを使える畜生道と忍術の無効化の能力者の餓鬼道が前衛のペインの攻撃的な陣形…これって自来也を狩りにきた面子ですよね。輪廻眼の視野共有を含む高周波チャクラによる意志の一体化がペインの連係を説明しますが、描写的には天道がペインの指令系統の中核になっているように感じます。

その天道の能力=神羅天征が「当分は元に戻らない」とするのは、木ノ葉を圧壊させた超特大の神羅天征の発動のインターバルなのだと思います。そもそも、神羅天征とは長門が雨隠れの難民だった頃(印も詠唱も必要ない本能的な能力だから、忍術を修得する前なのに使用可能だった)、岩隠れの中忍を殺めた能力だと考えてます。それが天道の体=弥彦に長門の経絡系(或いは本体)が搭載されたと考える根拠になっています。ついでに、長門の「命を縮める」と小南が発言したのとも良い感じに符合していると考えています。

ただ、前回のエピソードで紙分身を解いて「アナタを看(み)る」と言って消えた小南が向かう先が長門の在り処のはずですから、この場に小南の姿が見えないのは気掛かりです(また、外れかぁ?)。ま…しかし、小南の真の姿(在り方)も未だ知れない訳で、表面的な不在が判定の根拠にならないとも思いますれば、今暫く様子を見るべきだと思います。小南が長門を看る為に紙分身を解く…と言う事は、紙分身を発動しながら長門をケアできない制約がある訳で、小南も心転身系の能力者で1:1でしか動かせなかったのかな…。

「ガマ吉ィ!!!」(ナルト)

「綱手のバアちゃんを
安全な所へ連れて行け!」(ナルト)

「オッス!!」(ガマ吉)

ペインの動きを見るや否やナルトも動きます。それと、先週から何気にナルトの喋り方が「てばよ」じゃ無くなってて大人っぽい口調に変化してますね。ガマ吉に対してもテキパキと命令して、ガマ吉もそれに機敏に反応しています。これはナルトの力量のアップに対するリスペクトでしょう。しっかりとした主従の関係が構築されたんだと思います。ガマ吉も第一部の仔蝦蟇から成長して良い感じの大きさになりました。今後はナルトと共に数々の任務をこなして行くのでしょう。自来也とガマブン太のように…。

「バアちゃん…
こっからはオレがやる!
里の皆には手を出さねーように
伝えてくれ!
皆をかばいながら戦うのは
逆にやりづれーから」(ナルト)

「分かった…
ならカツユを連れていけ…
少しは役に立つはずだ
奴らの情報を持ってる」(綱手)

<バッ><パシ>(フカサク)

ま…ナルトが心配しなくても木ノ葉の人たちは見てるだけですがねーッ(笑)。それよりも綱手がヘナヘナのクタクタになってへたり込んでるのが何だか可哀想です。ナルトに手渡すカツユも小さくて、なけなしのお金を久し振りに帰って来た我が子に手渡そうとする優しい(ホットロード的な…)お母さんみたいで泣けました…。一面的には綱手は怪力が売り物の強面女子ではありますが、本来は医療系のスペシャリストとして守備的な後方支援タイプだから、里影として戦闘の矢面に立つには不向きだったんじゃないかと思います。

フカサクさんが綱手の手からカツユを受け取るんですが、丁度良い感じのサイズなんで、パクッと食べちゃわないか心配で心配で…(笑)。三竦みの関係だと「蝦蟇>蛞蝓>蟒蛇(>蝦蟇)」の筈ですから、好物かもねー(笑)。で…ガマ吉の頭の上からシマも合流して、ナルトの腰の大巻物の上に身軽に飛び移ります。やっぱ、二人はナルトが心配で仕方ないんだと思います。ところで、この巻物は自来也がいつも携行してた代物…。妙木山が自来也の正統な後継者としてナルトを認めた証なのかな…と思います。大きいけど戦闘の邪魔にはならないんですよね…(汗)。


<トン><トン>(シマ・フカサク)

「カツユちゃんよ…
ナルトちゃんの懐に
隠れておきんさい」(フカサク)

「…ハイ…!」(カツユ)

ナルトが妙木山に仙術修行で入山した時に、大ガマ仙人との謁見(えっけん)がなかったので、既に大ガマ仙人は他界してるんじゃないかと思います。って事はシマかフカサクが第一位に就いている筈なんだけど、それでもナルトの両翼を固めるのは「予言」の成就を見届ける使命感があるからなんでしょう。それを「自来也の苦悩」で短期集中連載してて、妙木山の「お節介」について書きましたけど、これも純粋な「善意」がなせる業と思います。心配なのはこっち側の「善意」(善かれ)が、むこう側の「悪意」になる事だってあるってことなんですけど…。


「今…こんな事聞くべきじゃねーかもしんねーけど
オレ…自然エネルギーを身に付けたから分かんだってばよ………
皆のチャクラを感じ取る事ができる……」(ナルト)

「………」(綱手)

「カカシ先生は
任務で里の外に出てんのか?」(ナルト)

「……」(綱手)

「……」(フカサク)

「………
…そうか…」(ナルト)

「…行けガマ吉」(ナルト)

自然eを取り入れる事ができる=自然eが見える…でしたから、結局、通常のチャクラも見える。或いは感じれるようになったと言う事にしましょう(笑)。そもそも、仙術自体がすっごく狡い”チート設定”とも言えるから、この程度は仕方ないです(笑)。それに、既にペインだって「どんだけー」でしたからね。それに対抗するんですから、このくらいはないと…(これが少年誌の”強さのインフレ”なんだけど…)。ま…ナルトも仙人モード時は全ての能力が向上して、今までなかったチャクラ感知すら可能になる…つー事なんでしょうか(詳しくは後述あり)

やっぱ、一番気になる人を感じられないナルトが真っ先に綱手に問いかけるのですが、綱手はそれに応えられない。先にカツユが地面に体半分が埋まった状態のカカシに取り付いて状況を綱手が把握していましたから、綱手的にはデッドなんでしょう。それが綱手の歯痒い唇なんだと思います。しかし、それは臨床医学的な絶望であって、魂が肉体から剥離した状態を綱手は感じてしまっただけなのです。そして、カカシの魂は懐かしき父・サクモによって行く手を阻まれている。それを知る者がこの場に居ないだけなのさ…。

まだまだ、カカシは残してますからね…大丈夫!!大丈夫!!

ナルトがカカシに言及したのは、カカシ以外の自分に関係ある大切な人の大体は無事だった…と言う事だと思います。それは綱手が創造再生(陰封印・解)のチャクラを完全解放し、カツユの術を発動した結果であります。里は天道の超特大の神羅天征で圧壊して見る影もないですが、カツユが治癒よりも人々の保護を優先してできるだけ多くの人を包み込んで守りきった訳です。ホントだったらカカシにすら心配が及ばない程の壊滅的な被害を綱手が防いだのです…それが五代目火影の命懸け…綱手の有言実行だったのだと思います。

ナルトが成長したな…と思うのは、綱手の「無言」から「絶望」を察したところです。ちょっと前のナルトだったら、スットコドッコイな反応してただろうけど、綱手にこれ以上恥ずかしい想いをさせないように「沈黙」を持って応えたのです。以前ならここでぶち切れて九尾化してしまったところですが、今は心の中心が静かなままだから、怒りに支配されて我を忘れる事もない。寧ろ、その怒りすら「力」に変換してしまうくらいどっしりとした”漢”(オトコ)になったな…と思います。

ちょっと早過ぎ…だけどね(笑)。

「口寄せの術」(畜生道)

<ボッ>

<ギン>

<ズン>

畜生道の口寄せ…例のツートンのサイが出現して、ナルトに一直線に突進します。その大きな首を低く垂れて、鋭い切先の角でナルトを的確に狙います。それをナルトはピクリとも動かず受け止める積もりのようです。しかし、このツートンのサイは一体何トンあるんでしょうか?それが凄い勢いで突進して来るんですから、その圧力たるや…この場合は衝突の寸前に瞬身で躱して攻撃の流れを変える…所謂、いなしで捌くべきなんですが…”力”には”力”で応える…それが今のナルトの気持ちなんでしょう。

「!」(サクラ)

<ザッ>(ガマ吉)

「………師匠…」(サクラ)

「綱手様!!」(サクラ)

「サクラ……」(綱手)

<シワ><シワ>「もう大丈夫だ……」(綱手)

「ハイ…」(お疲れ様でした…綱手様)(サクラ)

一方、綱手を運ぶガマ吉がサクラの元に到着します。サクラが綱手を感じて駆け寄ります。三竦みの戦いでも創造再生を使った後はチャクラが一時的に欠乏状態になって、シワシワになったけど、今回は限界以上にチャクラを使い果たした可能性もあるので、カカシと同じように相当ヤバい状態なのかも知れません。修羅道の攻撃もナルトが割って入らなければ確実に決まってましたから、額のマークが消えた時点で一杯一杯だったんでしょう。ガマ吉が一直線にサクラの元に向かったのはGJ(グッジョブ)です。これがナルトの指示(目配せ)だったら、僕はもっと嬉しい…。


<グイ>「ウォラアアア!!!」(ナルト)

(口寄せの術)<トン><トン><ドッ>(畜生道)

ナルトは口寄せのサイの角を両手で受け止め、豪快なかけ声と共に投げ飛ばします。フカサクが蝦蟇の大岩を持ち上げた仙術チャクラの剛力です。仙術チャクラがナルトのフルパワーと相乗効果でサイは遥か上空に…。あの巨体が小さく霞みます(笑)。これを角の切先だけを力点にして飛ばしたとするなら、強度的に無理があります。チャクラの吸引でホールドはできても、今度はサイの角がその応力には耐え切れないでしょう。やはりここは目に見えない力=チャクラが働いていると考えるのが妥当でしょう。

古武術の力の使い方に重さを体全体に分散(スポーツ系TVでチラ見ですが…”重さを着る”…ような考え方で説明していたと記憶しています)する理屈でとんでもなく重いものを呆気なく持ち上げる技術(同じ理屈で甲冑などを身に着けて機敏に動けた)がありましたが、それと似た理屈で自然eを取り込んで仙術チャクラを練り上げるだけでなくて、そこかしこに存在する自然eを纏ったり、対象に纏わせて途方もない力を発揮できる理論大系が仙術には存在するように思います。この考え方は”蛙組手”にも関係して来ます。

余りに高くサイが投げ上げられたのを見て取った畜生道は次の口寄せを発動。今度はダブルで、ケルベロスと自来也にのされたバッファローがナルトに襲いかかります。口寄せ動物の猛攻で相手のチャクラを削って消耗させて、攻撃系の忍術は餓鬼道に吸引させる。上手い攻めだとは思いますが、今回は相手が悪いです。ナルトがメチャクチャ怒ってますから…。あと、人間道の立ち位置がやや不明確ですかね。その能力から幻術対策要員かな?とも考えたんですが、自来也戦では魔幻・蝦蟇臨唱に思いっ切りハマってたしね…(笑)。

<スッ>(シマ・フカサク)

(仙法蛙鳴き!!!)(シマ・フカサク)

<ビリ><ビリ><ザッ><ザッ>

突進して来るケルベロスとバッファローを今度はシマとフカサクが音波系の幻術?…”蛙鳴き”で抑え込みます。二体の口寄せは金縛りに遭ったように動けません。フカサクとシマは補助系の忍術が得意なのかもね。で…ナルトがこの幻術に影響されないのは、ナルトが二人の音波を中和する振動を起こしている描写はないですし、或いは、申し合わせの様な連係がこれまでなかった事から、フカサクやシマが金縛りの有効範囲を、かなりのピンポイントで指定できるんではないと思います。


<タッ><タッ>(ナルト)

(影分身の術!!!)<ボン><ボン>(ナルト)

<バッ><バッ>(ナルト)

<ズズズ…><ズズズ…>(ナルト)

<ダッ>(仙法大玉螺旋丸!!!)

ナルトの移動は瞬身の術ではなく、普通の走りのようです。修羅道の速攻を封殺したのも普通の跳躍だったのかも。普通に走ったり跳んだりだけど、仙人モードで底上げされるからスピードが尋常じゃないんでしょう。そう言えば、サスケも超高速で移動してたけど、走ってるみたいな描写もあったし、体術系の瞬身と忍術系の瞬身があるからややこしいんだと思います。ナルトの場合は体術系の瞬身と言う事になるのかな?でも、それらと飛雷神の術は全く別ものなので、分別して考える必要性を感じます。ここらで一度、きっちりと整理しないとね。

それで、ナルトは分身を二体作って本体が後ろ手で左右で一個ずつ螺旋丸を拵えて、その成長過程でそれぞれの分身に、螺旋丸を譲渡して本体はペイン目掛けて一目散。螺旋丸を貰った分身はその螺旋丸を更に育てて大玉に仕立てます。自来也がペイン戦で見せた超大玉螺旋丸に匹敵する大きさです。性質変化は加味されていないようですが、仙術チャクラ使用で大玉だから威力は一個で一山を吹き飛ばす程でしょう。それを蛙鳴きで停滞する二体の口寄せ動物の土手っ腹に<ドゴ>っと、お見舞いして遥か彼方に吹き飛ばしてしまいます。

「ブンちゃん!!
ケンちゃん!!
ヒロちゃん!!」(フカサク)

「オッシャ!!」<グッ>(ガマブン太)

<ドッ><ドッ><ドッ><シャカ><ガッ>

ナルトの大玉螺旋丸で吹き飛ばされたケルベロスとバッファロー。それに先に投げ上げられたサイ(まだ飛んでたんだ…)に、妙木山の大ガマ三人衆が追い討ちです。三人とも武器所有の強者です。特に屋台崩しのヒロ(ヒロちゃんって言うのね…ネタ元の俳優さんって誰なんでしょうか?)が二刀流でカッコ良いです。ちなみに、口寄せ動物には口寄せ動物をぶつける戦い方が一番妥当で、ペインの木ノ葉強襲で畜生道の攻撃に手を拱いたのは口寄せの契約の関係で、大型の口寄せ動物が呼べる忍が木ノ葉には居なかったんだと思います。

タレコミなどの情報を総合的に判断すると、「仁義なき戦い」"松方弘樹さん=ヒロちゃん"が堅そうです。って事は…「ガマヒロさん」なのか?既出が「ガマブン太」と「ガマケン」だから…。かつて、屋台崩しの術で木ノ葉崩しに登場した蝦蟇が、木ノ葉を蹂躙するペインを討つべく登場する。これを自来也が見たら、さぞかし胸がすくだろうな…。自来也に見せたかったな。合掌。タレコミ、ありがとうやんしたッ!!ケルベロス(2009.01.23)

だから、大型の口寄せ動物をガンガン呼び出せる畜生道って非常に攻撃的なんですね。それに普通はチャクラ量の制限とかもあるし(今回のナルトの場合だって、予めシマが呼んだものですから…)、それからしても畜生道のキャパは相当大きいと言えます。って言うか、輪廻眼の支配力の問題で、契約関係でないピアスによる一方的な使役と、高周波チャクラによる潤沢なチャクラ供給に支えられる力であって…恐らく雨隠れ総動員の支援があるだろうから、仙術の比じゃなく狡いんですけど…ね(笑)。 


<ザッ>(餓鬼道)

「ナルトくん!
目の前のペインに
忍術は効きません
忍術による攻撃は
全て吸収してしまいます」(カツユ)

「なら蛙組手だ!」<バッ><ザッ><ドコ>(ナルト)

一方、口寄せ動物には目もくれず、直進したナルトの本体に餓鬼道が立ちふさがります。カツユのタレコミでナルトにも餓鬼道の封術吸印が知れ、ナルトはすかさず”蛙組手”を選択。それを見たペインも血刀で応酬します。ペインはナルトに対面する餓鬼道以外に残りの四体が同時に捕捉していて、ナルトの動きは立体的に近くされてる筈です。輪廻眼の動態予測能力(先読み)は確認されていませんが、複数で多角的に観察する情報量は脅威でしょう。ホントはもっと個々のペインが分散して配置する方が効率的で、今の陣形は密集し過ぎ…。

両者の一撃は互いに当たらず…ですが…武器を持つ餓鬼道が無手(ステゴロ)のナルトと同じタイミングで動いているのは武術レベルの考えでは有り得ない事で、間合いの考えが餓鬼道はなってない(笑)。武器(エモノ)を持つのは間合いを遠くできるのが利点で、血刀を突き出した状態でナルトに向かって真っ直ぐに突入して行けば、無手のナルトは、自分の攻撃の前に敵の剣をいなす動きが必要…後手に回らざるを得ない…つまり、餓鬼道は先手(先)を取れたのです。なのにそれがなされていない…。

また、突進の速度が高ければ高い程、真っ直ぐに飛び込んで来る敵をいなしたり捌いたりするのは至難です。それにいなしや裁きは前進速度を犠牲にしますから攻撃性は自然に低下します。ある意味、既に崩しに遭っているとも言えるのです。つまり、格闘戦の間合い的に一足一刀の間合いに入って、餓鬼道が血刀を突き切れていない描写(一番上のコマ)は、ナルトが餓鬼道の懐に既に飛び込んでいる事を意味し、その時点でスピード勝負でナルトが勝っていると言う事になるのです。ぶっちゃけ、一番上のコマで勝敗が決してるのです。

しかも、ナルトのハズれた筈の攻撃が餓鬼道にダメージを与え吹き飛ばしてしまいます。それも大砲が直撃したかのように(そんなの見た事ないけど)グルングルンにです(笑)。ナルトが忍術を無効化する封術吸印を擁する餓鬼道に対して迷い無く”蛙組手”を選択したって事は、これは忍術…例えば、風のチャクラを利用した風遁忍術でもなく、純粋な物理攻撃だと言えるでしょう。しかし、北斗の拳みたいな拳圧なんでしょうか?(ラオウ化?)(笑)詳しくはこの後、フカサクさん解説がありまーす!!

余談ですが、天道の神羅天征は餓鬼道の封術吸印で吸収できるんでしょいうか?もしも、吸収ができないのであれば、ナルトの”蛙組手”と似た様な理屈で神羅天征が発動されている可能性があります。そもそも、六道仙人が発祥の輪廻眼の血継限界の正統な後継者が相手なんですから、長門も仙人=仙術使いの可能性もあるって事です。天道は妙木山も蝦蟇の隠れ里…と、取りつく島がないようでもなかったので、ちょっと嫌ーな予感もしております。そうなれば仙人モードの絶対優位も…(滝汗)。



<ズン>「ギャウウウ!!!」(ケルベロス)

<ゴッ>(ガマケン)

<ズザ>(ヒロ)

ツートンのサイはガマケンさん。バッファローはヒロさん。この二体は通常の口寄せみたいなんで<ボン><ボン>とあっさり消えちゃうんですが、問題はケルベロスだ…。こいつは増幅口寄せの術(者の書/282頁)で打撃を加えられる度に増殖して攻撃して来ます。その情報がガマケンさん→ガマブン太へと伝達されていたので、ガマブン太は斬撃せず、刺突したんだと思います。このまま押さえつけておいて、口寄せの術者を叩く作戦なんでしょう。打撃系(ガマケンさんの信念みたい)のガマケンさんとケルベロスの相性は非常に悪かったんですね。

<ズン><ズン><ズン>

「ギャアアオオ」(ケルベロス)

「おとなしゅうしとれ
犬っころが!」<グイ>(ガマブン太)

ガマブン太に踏みつけられるケルベロス…痛そうです。この子も辛くなって<ボン>と消えちゃえないんでしょうか?何故だか…我が身を斬られるかのような痛みが…(笑)。しかし、ナルトの大玉螺旋丸以降の連係やペインの口寄せ動物の処理と言い、非常にみっちりと作戦会議でも開いてた感じですね。特にブン太やヒロさんは雨隠れのペイン戦には呼ばれなかったから、自来也の訃報を受けて悶々とした日々を送っていたんでしょう。ホントに自来也は妙木山の皆に愛されてたんだな…ペインは厄介な人たち(正確には蝦蟇じゃ)を敵に回してしまったのね…(笑)。


(かわしたハズがコレか…)(天道)

ナルトの右正拳の空振りに何故だかのされた餓鬼道が、目があっちを向いてヨダレを垂らしてのびています(笑)。しかし、高周波チャクラで操作されているなら、こんな風に気絶したりしますかね。頭部に衝撃を受けて脳が揺れる…脳震盪(のうしんとう:脳欠血による脳機能障害、脳の興奮)なんて、システムペインに起こり得るんでしょうか?もしかしたら、六道それぞれに意志があると言うか、自律した存在の可能性もありますね。それか、脳にシステムペインの操作系の中枢があるとか…ここは…ちょっと考えさせて下さい。

(蛙組手は己の周りにある
自然エネルギーを利用する
そのエネルギーが
ナルトの体の一部となって
ペインを攻撃したんじゃ!)(フカサク)

「仙人モードは危険感知も攻撃範囲
並みのそれじゃありゃへんぞ!!)(フカサク)

で…フカサクさんが解説してくれるんですが、ナルトは自然eを纏って闘ってる訳ですね。仙人モードは自然eを体の一部にしてるから、それが防具になったり、武器になったり、センサーになったりしてると言う事みたいです。この理論って、先に書いた古武術の理論に近いと、僕は思います。出典が示せれば良いんですが、良いのが見つからなくて…。もう少し探してみます。しかし、ナルトは無手でも武器を持ってるのと同じだから、間合いを誤摩化せるんだ…。そして、自然eは輪廻眼にも見えなかった…と言う事だ。

でも、これって、”九尾の衣”に似てないですか?アレは赤いチャクラが見えたけど。あと、ナルトも攻撃(浸食?)されてましたっけ。サスケと終末の谷で殺り合った時には”九尾の衣”がナルトとは独立して動いて写輪眼の動態予測でも見切れなかったし、射程もかなり長かった。これでナルトの八卦の封印式の中の九尾がナルトの”相棒”になってくれて、仙人モードの「静」を受け持ってくれたりなんかしたら……”仙法・九尾の術”発動完了なんですけどね(黒笑)。九尾の陽のチャクラ…もしかして…その為に…(黒汗)。

新術でいっきに
終わらせてやる!!)<スッ>(ナルト)

そう言いながら、ナルトが多重影分身の印(だと思うんだけど…)を組んでる…って事は、風遁螺旋手裏剣の改良版と言う事でしょうか?あの大きなタケノコをばっさりと薙いだ…例の超攻撃系の螺旋丸。でも、練習の時は多重影分身してた描写はなかったけどね。忍術を無効化する餓鬼道がノックアウトされてるのが好都合です。天道がマグロでなければ即刻、地獄道に修復させるべきなんだけど、妙木山チームがそれを放置するとも思えません。またこのまま呆気なくペインが殺られるとも思えませんし…もう一山二山…。

でも、この勢いでナルトがペインを倒してしまって、木ノ葉の大ピンチを救ったりしたら…「今日からお前が火影だ…」なんて綱手に言われて…勢い”火影”になったりしちゃうんですかね。綱手もお疲れのようですし…。おまけに、ナルトがミナトの実子であることが、何処からかリークされたりして。それに木ノ葉の忍の闘いっぷりを見るなら、誰よりも強い忍が先頭に立って牽引する方が木ノ葉には合ってると思います。それが初代からのお約束だったようにも思いますし…。これはマジに…もしかしたら、もしかして…ですよね。

ナルトの六代目火影就任…そして……
まさか『第二部完』の予感?…(黒汗)。

しっかし……ナルト…見違えたなぁ…(←イヤミかーッ!!…笑)



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ミナトとクシナ(後編)(自来也の苦悩・伍)

  
「木ノ葉の里には
毎年多くの忍が生まれ育ち…
生き…戦い……
里を守るため…そして
大切なものを守るためにに
死んでいく…
そんな里の者達は
たとえ血の繋がりがなくとも…
ワシにとって
大切な…大切な…
家族じゃ!」(三代目)

三代目が屍鬼封尽を発動した時(第14巻/93-95頁)、自分のそれまでの人生を思い出す…所謂、「走馬灯」を見せます。その94頁の中段の右のコマ。若かりし自来也とその弟子と思われる三人の子供たち。その三人の子供の最右翼がミナトでした。このミナトのキラキラした澄まし顔萌えで、危なく死にかけたのを覚えています(笑)。あの時は、うっかり霊体が半分くらい体の外に引き摺り出されてて(だ、誰に!?)ヤバかった。僕まで「走馬灯」見るとこでした(笑)。

優しい男だったが
根性は筋金入り」(自来也)

ま…そのくらいミナトが可愛かったと言う事だ…。澄み切った瞳。屈託のない笑顔。自来也をして「ワシの子だったら…」(第40巻/147頁)と言わしめた逸材。大蛇丸に徹底的に刷り込まれた”才能”とか”素質”に対する、ある意味、嫌悪感すらある自来也が認めるくらいミナトは優れた子だった…自来也がかくありたいと羨んでしまうくらいの弟子だった筈です。長門を無くした…と思った自来也が笑顔を取り戻せた希望とも言える存在。それがミナトだったのではないかと、僕は考えています。

ん!カカシ隊…
君達の任務……
敵の後方地域に潜入
物資補給に使われている
この橋を破壊し敵の支援機能を分断
その後速やかに離脱すること」(ミナト)

ミナトの描写は「カカシ外伝」に僅かに残されるのみなんですが、軽めの談笑の後、作戦をカカシたちに伝えるミナトの厳しい表情(第27巻/79頁)が、僕は大好きです。多分、カカシたちにとっては自分の死を想像してしまうくらい緊張感や悲壮感を伴った大きな任務であり、それをミナトはソフトなタッチで解きほぐしつつ、頃合いを見計らって臨戦モードにシフトアップしていったのだと思います。相手の気持ちがあって、それがこちらを向いて初めて自分の気持ちが通じる…。ミナトはそれを知る人なのです。

「物知り」と言うのは、本を読んだり、小難しい勉強をすれば誰にでも成れる(筈です…笑)。だから、講釈や理屈を振り回す人は世の中に腐る程いらっしゃる(←ケルベロス、お前もだぁぁぁぁ……)。でも、大切なのは自分が知った事柄を噛み砕き、消化してその事柄が持つホントの意味を知る行いだと思います。僕はこれを「理由知り」(わけしり)と呼ぶ事にしています。モノを手にした人が今度はその在り方を考える。それは智慧(ちえ)の在るべき姿でしょう。これが優しさとは知性なのだと、僕が言い切る「理由」(わけ)であります。そして、ミナトはその「理由知り」だったのだと思います。

「油断しない!」(ミナト)

マヒルの影分身のブルッて殺られかけた(半ベソの)オビトを守るミナト(第27巻/93頁)。実はこの台詞がミナトの残した台詞の中で一番好きです。勿論、ミナトはマヒル相手に余裕綽々な訳で、こんなピンチに瀕する必要はないのですが、ここは先ず危機感を感じて貰いたい親心で、敵を受け入れてる状態で、ミナトの完璧なバックアップが前提にある演習みたいなものです。それにすらビビるオビトに対しても「油断しなければ大丈夫!」と、ミナトはオビトの自尊心に配慮してる訳です。

ここで大切な事はオビトの不出来を責める事ではなく、現状で最大限のパフォーマンスを発揮させる事であります。それをミナトは充分に認識していたから…「理由知り」だっかからこそ…こう言う優しさが発揮できたのです。こんなに空気がピリピリした戦場だからこそ、ミナトが必要以上に空気を震わせない静かさを有するのであって、この行いがそのままカカシたちを導く教えでもある訳です。大切なのはそれを感じ取れる素直さです。そして、その謙った態度から「感謝」が生まれる事を忘れてはいけない。

「ま…まさか……
お前があの”木ノ葉の黄色い閃光”!?
オレ達岩隠れの里じゃ…
ソイツを見たらとにかく逃げろ
上官から教わったが…
…その意味がやっと分かったぜ…」(マヒル)

ミナトはマヒルを殺めた筈です(第27巻/97頁)。マヒルを生かしておけばカカシたちが危ない。別動すれば、今回のようにミナトがバックアップできませんから、それを察したミナトは飛雷神術で一気に背後を取り、そのままクナイでマヒルののど笛を一閃したものと思います。返り血を浴びずに、マヒルだって苦しまずに死ねる…それをミナトは躊躇なく一瞬で済ませてしまいます。ここら辺が今まで誰一人として殺していないどっかの某主人公と決定的に違うところです(笑)。

……と、まあ、こんな感じにミナトは非の打ち所のない存在だったのだと思います。誰もがその存在を認めざるを得ない程の圧倒的な優越…あの大蛇丸がイタチの事は口にするのにミナトの事など一欠片も露出がなかったのは『NARUTO -ナルト-』史上における最高の賛辞と言えるでしょう(笑)…それが四代目火影・波風ミナト…恐らく、20歳代前半で火影に就き、「九尾事件」で惜しくもその一命を失った希代の傑物…と言う”孤高”だったものと思います。

「ナルト
素敵な名前です」(クシナ)

そして、その傑物と”番”(つがい)を成したのがクシナでした(第42巻/52頁)。その登場は自来也の「走馬灯」のみで、台詞もこの一言のみ。後はミナトから少し下がった位置で優しい微笑みを浮かべるだけ…決してミナトの前に出て自来也とミナトの語らいを遮る事はありませんでした。清楚で奥ゆかしかった…。「赤毛でおしゃべりでおてんばで…まるで男の子のよう…」(第40巻/148頁)と自来也が言ったのは子供の頃のクシナで、それがミナトと出会い、愛し合う中で変わっていったのだと思います。

ミナトが居たからクシナが在る…それが自然な姿だから二人の「番」はこんなにも美しい形なのです。それは思わず、自来也が卑屈な反応をしてしまう程に眩しくもあった…。自来也がミナトとクシナの家庭を訪れたのはクシナの臨月辺り…つまり、「九尾事件」の直前です。自来也が「九尾事件」の真相を知らない事から察すれば、この後、木ノ葉を離れなければならない事情があって、その前に二人の様子を見に来たものと思われ、ここでミナトは生まれて来る子供の名付け親として自来也を選ぶことになるのです。

もしも「九尾事件」がミナトの仕掛けた鹵獲戦であったのならば、この命名の行(くだり)はミナトが自来也にこれから生まれて来る子供を託したいとする意思表示だったとも取れます。或いは、「九尾事件」が自然発生的な災害だったとしても、自来也がナルトの名付け親であり、(ミナトやクシナの意志が介在しようがしまいが)その思い入れが将来、自来也とナルトを結びつける期待を充分に残す運命的な出来事であったと思います。その意味ではミナトとクシナがナルトの”後見”を自来也に願った…と考えるのが、今のところ僕的には自然かな…。

とんでもなく凄いミナト。そのミナトと一緒に居て苦しくないクシナ…。つまり、二人は自来也から見てもこの上もない喜ばしく微笑ましい愛でるべき存在であった訳です。そして、それは妙木山の目にも適う存在でもあった。「どちらにしろ正しくなけりゃ殺さにゃいけん!」(第41巻/119頁)とフカサクが息巻くには当たらない「正しき予言の子」だった訳です。ぶっちゃけ、自来也が殺さなくて良い予言の子だった…と言う話です。それが、二人を前にしたやや”卑屈”な自来也の態度を生み出していたのかも…とも思います。

「世にそれまでにない
安定をもたらすか……
破滅をもたらすか
そのどちらかの変革じゃ」(大ガマ仙人)

大ガマ仙人の啓示した予言(第41巻/127頁)を良く考えてみましょう。大ガマ仙人の「予言」が百発百中で、自来也の弟子が「安定」か「破滅」のどちらかを生み出す可能性を秘めている…と言うものでした。早い話、自来也を殺してしまえば、そのどちらも生まれない訳で、「安定」も「破滅」もない結局、安定した世界が構築できた筈です。なのに自来也に諸国を巡り森羅万象に触れ本を認めることを大ガマ仙人は促していました。そして、弟子を取る事を制限するでも無く、全てを自来也に委ねたのです。

その代わりに自来也に「蝦蟇の力」と称して仙人モードを与え、その両肩に二大仙人を「融合」させ、妙木山…フカサクやシマ、それに自来也が判断するところの「どうやら正しい方向には成長しなかった…」(第41巻/119頁)の判断の下に消去(暗殺)と言う横暴を繰り返して来た訳です。物事は見る人の位置で「左右」が逆転するように「正誤」も不確かにその姿を変えるのに、何を基準にフカサクやシマがその判定に介入できるのか?僕には到底理解できないでいます。

「先生はあれからの
私たちを知らない」(小南)

「確かに知らないのォ
”暁”のやっとることは
間違っとる!」(自来也)

僕には自来也の言う事が理解できません(笑)(第41巻/75頁)。自来也の言う事を雨隠れの忍が聞いたらきっと激怒するでしょう。自来也は木ノ葉の忍で、妙木山の影響下に在る、ある意味、偏った存在だとも言えます。いくら三忍と称され、忍界にその名を轟かせる猛者であろうとも、余りにも独善的な物言いではありますまいか?これだと、長門が自分を「神だ!!」(第42巻/11頁)と言うのと大差ないと思えるんですが…。もしかして…自来也も「中二病」だったんでしょうか?(笑)

同じ事が妙木…フカサクやシマにも当て嵌まると思います。妙木山はそれこそ「善意」の塊だったと思います。そうは思うんですが、勝手に誰かを「予言の子」に認定(自来也の弟子)して、自分たちが判断する「正」でなければ有無を言わさず消去(暗殺)するなんて…そんな横暴な事をしている人が、"暁"が間違ってるなんてどんな顔で言えるんでしょうか。もし、それが自分に降り掛かるならば、僕は断固として拒否するし、命懸けで闘うと思います。「予言なんて糞喰らえっ!!」て…ね(笑)。

「どうするか…
自分で考えることだ」(自来也)

自来也が長門に「成長とは…」を教えたように(第41巻/70頁)、同じ事を自来也はミナトにも投げかけた筈です。そして、ミナトは妙木山と契約関係にあり、それは口寄せの契約のみではない事はナルトの扱いで明白です。「予言」の存在についても不器用な自来也から漏れ伝わった可能性は非常に高いです。そして、自来也がどんな「苦悩」を抱えながら「血の涙」を流しているかを察していた筈です。先に示した三代目の「走馬灯」…あの自来也と弟子たちのコマ(第14巻/94頁)のミナト以外の女の子と男の子…。

描写中にあの二人が出て来た形跡は無く、つまりは既に亡き者になっている筈で…二人は間違いなく自来也の弟子であり「予言の子」な訳で、その二人が任務や戦争により死亡したのでなければ、自来也と妙木山の手にかかって消去された可能性が充分にあるのです。妙木山と自来也が判断して正しくないのであれば、殺される訳ですから…(汗)。自来也が自分の弟子の不出来を嘆き、ミナトの同期の弟子の消去=暗殺があったとして、ミナトがその真相を知り得た可能性は極微量ではありますが残ります。

それに、自来也が自分の弟子に「自分で考える…」と言う裏には、自来也自身も「予言」に対する不信感を内包していた形跡があると思います。自来也は元々賢い人だし、普通に考えて「予言」が如何に横暴で独善的なものかは分かった筈です。それでも、自来也が「予言」に従ったのは、妙木山が「善意」に満ちたコミュニティだったからで、行く当ても無く漂白した自分を受け入れ、優しく抱擁してくれたフカサクやシマに対する恩義に対する感謝があったからだと思います。

何しろ、自来也は「変革者を導く者」(第41巻/127頁)と言うアイデンティティを、大ガマ仙人に刷り込まれていますから…。例え、そこには「善意」しか存在せず、妙木山が一体化した「善意」を振り回して忍界(人間界)に「善かれと思って」の関与をするのは、大ガマ仙人が「その選択次第で世の変革がどちらに転ぶのか決まってしまうのじゃ」(第41巻/128頁)言ったように、「善意」が転んで「悪意」にだって変わると、ちょっと考えれば分かる筈です。そして、自来也がそれに気付かなかった可能性は極めて低いです。

「ミナトの師だったから分かる…
あやつは無意味なことはしない奴での…
ミナトは何か重大な事実を知っていて
その事実のために九尾の力
我が子に託したのだとしたら…」(自来也)

「………
考えすぎじゃろう」(ゲロ寅)

自来也の胸騒ぎ…(第41巻/19-20頁)。それを完全否定するゲロ寅…。そして、ナルトに九尾を託したのはミナトが「自分で考えた結果」だった。この封印に封印術・屍鬼封尽を使用しており、同時に封印前に九尾を陰陽に一度分離する手法を駆使していて、それにはクシナも一枚咬んでいるものと、僕は考えています。自来也の言う通りだとすれば、このミナトの複雑な行動には”意図”が存在する筈で、それがフカサクの両生の術=「融合」を拒絶したんですから、それこそが、この”複雑”の望むところだったのかも知れません。

少なくとも、ミナトは妙木山の「予言」に付帯する行動を受け入れはしなかった事でしょう。その上で、ナルトに九尾を封じ込み、そのナルトを自来也に託する道筋を残しています。しかも、ご丁寧に「融合」を拒絶したであろう八卦の封印式をナルトに仕込んでから…。つまり、ミナトとクシナは仙術は必要だけど、妙木山の監視や「予言」は不要だと判断したと言う事ではないかと、僕は考えています。ぶっちゃけ、ミナト(とクシナ)は「予言なんて糞喰らえっ!!」と思ってたと、僕は考えています。

ミナトとクシナは「予言」(妙木山)を利用した!!

九尾のナルトへの封印は”人柱力”を”尾獣”の金庫とする考えに基づいた「鹵獲」だったと思います。それがミナトとクシナの覚悟であって、その一命に代えても尚、果たさねばならない「重大な事実」を抱えていたのだと思います。そして、それでも九尾を搭載したナルトを自来也に委ねようとするベクトルは、九尾と仙術が出逢う必要があったからじゃないでしょうか。惜しむらくは、「九尾事件」に自来也が立ち会えなかった事で、その真意を自来也に伝える事ができなかった点です。

もっとも、「九尾事件」ともなると自来也も仙人モードを出す事になるでしょうし、そうなれば妙木山…フカサクとシマが関与して来ます。だから、自来也の居ない状況はミナトにとっては好都合だったのかも知れません。ミナトは妙木山とは距離を置いた付き合いをしていた筈で、それ故、妙木山側からミナトの露出が全くないんではないかと、僕は考えます。ちなみに、ミナトも仙術はマスターしていて、「融合」なしに仙人モードを実現する方便としての”黄色い閃光”的な戦法を編み出したのだと思います。

何が正しくて、何が間違っている…なんてのは自分で判断すれば良い事であって、例え100%の善意であっても他人が判断しようとするのは「お節介」と言うものです。それは物事を自分で考える事ができる人であれば見つけ出せるものと思います。ミナトとクシナも自分たちで考え、「予言」を拒否したのです。多分、独善的な「予言」に頼って得た未来に魅力を感じなかったのでしょう。人生とは自分で何とかしなければ、決して何も変わらないです。そのリアリティが二人にはあったのです。

そして、そんな「予言」に取り憑かれた自来也を否定しなかったのは、自来也の”考え”を尊重したからであって、自来也を戒める事は妙木山の独善的な介入と同じになってしまうと二人が考えたからです。決して自分だけが正しくて、他者が間違ってると言い切らない…その整合性があればこそ、僕はミナトとクシナを支持したいです。ま…それは二人が「理由知り」だからなんだけどね…。そして、二人の慮りが「予言」に翻弄される事無く大局を見据えていたのなら、彼らの視線を僕らも想像すべきでしょう。

きっと…そこに自来也の「胸騒ぎ」が重なる筈です。


  
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予言・大ガマ仙人(自来也の苦悩・余)


大ガマ仙人:古より忍界に多大なる影響を与えてきた蝦蟇の総本山・妙木山。その頂に座するは、齢数千歳を数えると噂されし老蝦蟇である。常に浮かべる穏やかな笑顔…。だが、その身に内包せし莫大なチャクラは、未来を見る業を発揮。その力を求め、迷いの山に挑む為政者(政治を行う者)も後を絶たない…。

大ガマ仙人が告げる夢見の予言。それは、他の占いの類いとは一線を画する。深き睡眠時に、その目は確かに時空を超え、他者の未来を断片的な映像として映すのである。それゆえ予言は、常に100%の的中率を誇る。大ガマ船員が唯一度見た己の未来。それは忍界の行方を左右するものであった。彼は、数百年後に妙木山に現れた少年に、蝦蟇の力を与える。

来るべき未来を、その目で見つづけるために(者の書/51頁)。

「では伝える…
ワシの夢では
エロいだけのお主も
いずれは立派な忍になる
それに一人前に
弟子を持つことになるのじゃが…

(エロいだけって…
そういうことはしっかり
覚えてるんだから
ったく…)(自来也)

その弟子は将来忍の世に
大きな変革をもたらす忍になる
夢ではそう見えた」(大ガマ仙人)

「変革?」(自来也)

「世にそれまでにない
安定をもたらすか……
破滅をもたらすか
そのどちらかの変革じゃ」(大ガマ仙人)

「どちらかって…?
どういう事ですか?」

「お主はその変革者を導く者じゃ
いずれお主には大きな選択
迫られる時が来るじゃろう」(大ガマ仙人)

「選択?」(自来也)

「その選択次第で
世の変革がどちらに転ぶのか
決まってしまうのじゃ」(大ガマ仙人)

「…ワシは…
どうすればいいんですか?
…正しい選択するには!?」(自来也)

「夢では世界を歩いて
本を書いておったのう」(大ガマ仙人)

「本…?何でまた?」(自来也)

「ワシにも理由は分らんがの
世界をめぐり森羅万象を見て回る
ということじゃろうか」(大ガマ仙人)

「大じじ様の予言…
今までにハズれたことは?」(自来也)

無いのォ…それに
この妙木山に一人の人間の子が迷い込む…
その子に蝦蟇の力を与える…
それがワシ自信のために見た夢…
予言だったんじゃ」(大ガマ仙人)

サックリと行きますが、大ガマ仙人が自来也に啓示した予言です(第41巻/126-129頁)。自来也の年格好は第二部のナルトと一緒かちょっと上?の16~18歳程度でしょうか。多分、綱手に袖にされ、大天才の大蛇丸にはどんなに足掻いても敵わない頭でっかちの不器用さんで、いたたまれない閉塞感を打開する為の自分探しの旅に出た…その放浪の果てに漂着したのが妙木山だったのではないかと思います。妙木山では「予言」が出るまでかなり永く滞留し、仙術はその時に修得したのでしょう。

ザックリ言ってしまうと、自来也の弟子が世界にかつてない程の「安定」「破滅」を齎す存在になる…大ガマ仙人が夢を見たと言う事です。大ガマ仙人の夢は現実になる予知であります。そして、それは絶対に外れる事がない…。そんな予言を自来也は啓示された訳です。ま…そりゃ慌てるわな…と思います。で…ちょっと嬉しかったりしますね。自分が世界の趨勢に関わる存在だと告げられた訳ですし…。これが自然に自来也の生きる目的に擦り替わって行ったであろう事は、何だか解るな……。

自来也は綱手にフラれ続け、大蛇丸の才能の前に屈し続け、例えようのない敗北感や大きな自己無価値観に嘖まれていた筈です。恋もダメ…忍術もダメ…ですから、ぶっちゃけ敗者…落ちこぼれだったのかも知れない…?それが彼(か)の放浪の原点だったんじゃないかと、僕は考えてますもの。その果てに妙木山と出会い、仙術を得て変質して行った…。丁度、ナルトが九尾のチャクラを得て闘うような「万能感」がそこにはあったんじゃないでしょうか。それが大ガマ仙人の言う「蝦蟇の力」でしょう。

ま…自来也は賢く優しい人だったので、その大きな「力」に飲み込まれる事無く傲慢にもならなかった…。それが、自来也が火影の就任を固辞した謙った姿勢にも現れていると思います。また、「蝦蟇の力」(=仙術)が不必要に大蛇丸を焦らせ、里抜けさせてしまったと後悔する自来也の姿には、九尾のチャクラが得体の知れない威圧感をもってサスケを不安にさせたナルトの不器用さにも重なり、大蛇丸が「どこまでもめでたい奴ね」(第27巻/38頁)と呆れた大蛇丸の気持ちも少し解ります(笑)。

「どちらにしろ
正しくなけりゃ殺さにゃいけん!」(フカサク)

「まああの予言は
大ボケじじいの戯言じゃ
気にすんな!」(シマ)

取り敢えず、弟子を取ってみて、その出来を吟味する…(第41巻/119頁)。それが妙木山スタイル(笑)。自来也の仙人モードの口寄せで呼ばれた二大仙人のフカサクとシマが、ポロッと何気にすっごい事を喋るんですが、妙木山が良しとしない「予言の子」はこれまでも消去…つまり、暗殺して来たと言う事なのでしょう。自来也が言う「選択」…「さよならだ…」(第41巻/179頁)と、自来也が一対一でペインを崩し、石剣で三体を仕留めた時の苦渋を思い出してしまいます。悲しいけど、それを執行する「力」が仙人モードだったとも言えます。

自来也の両肩にフカサクとシマが「融合」するのが、自来也の仙人モードの最終形態だった訳ですが、強大な力=仙術を使う為の方便とは言え、自来也の「選択」は妙木山に筒抜けとなり、同時に監視に近い関与も受ける結果となった…仙人モードとは妙木山との一体化にも等しい訳です。自来也は大ガマ仙人の「予言」に雁字搦めの状態だったのだと、僕は考えています。もっとも、そこに腹黒い下心があったら解り易い話なんですが、妙木山にはそれが皆無と来ている…腹黒い僕にはそ暫くの間、この部分が飲み込めませんでした。

シマが大ガマ仙人の実子であり、フカサクが弟子経由の入り婿。それが大ガマ仙人とシマとフカサクの関係だと思います。シマが大ガマ仙人を「大ボケじじい」と呼び、「予言」を「戯言」と言うのはその関係性がベースにあるものと思います。もしかしたら、シマが小さい頃から大ガマ仙人はよく夢に魘されスットコドッコイな与太話をシマにしていたんじゃないかと思います。ま…それが現実になる正夢で、結果的に「予言」だったのですが、その中に忍界の一大事がたまたま紛れ込んでいた…だけなんですね(笑)。

そして、妙木山の蝦蟇たちを観察すれば、誰にも「悪意」を感じません。妙木山も草木が生い茂る長閑で静かな世界です。その生活は華美な装飾もなく、享楽に溺れるでもなく、蟲を食べ茶を啜る清貧な生活を慈しんでいます。蝦蟇には大きな力があるにも関わらず粗暴な行動もない。卑屈でもない。ドス黒い僕からすれば信じがたいくらい清らかな社会組織を、妙木山は実現しています。そして、それが忍界の一大事を知って手を貸そうとしている…それが別の面から見た仙人モードであり、「予言」の監視であります。

この妙木山の清貧さこそが「善かれと思って…」の正体であると、僕は考えています。妙木山は忍界(人間界)に「良い予言の子」だけが残るように「悪い予言の子」を暗殺しようとしているだけなのです。それは勿論、「世にそれまでにない安定をもたらす変革者」を残すためです。絶対に外れる事のない「予言」を妙木山はその全身全霊と善意で成就させようとしているだけなんです。そして、自来也もその「予言」の付託に一世一代で応える為に危ない橋を渡り、愛する弟子をその手にかけて「血の涙」を流していたのです。

齢数千歳の大ガマ仙人。その夢の数々。蝦蟇の油の滝の前の大量の大ガマ岩たち。自来也に与えた「蝦蟇の力」。仙人モードで自来也の両肩に「融合」する二大仙人。過ぎたる欲もなく、ただひたすら「善意」のみで「予言」の成就を願う清貧な蝦蟇たち。生真面目で義理堅い自来也を「選択者」に据えた忍界の行く末を左右する「予言」。それが示す「予言の子」と、その選別。これらが大ガマ仙人の「予言」の全てだと思います。そして、「自来也の苦悩」もそれに端を発している事実は見逃せないです。

「どうするか…
自分で考えることだ」(自来也)

何故、自来也が長門にそう言ったのか?(第41巻/70頁)
その奥に「自来也の苦悩」の本体が潜んでいるに違いない。



  
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ミナトとクシナ(前編)(自来也の苦悩・四)


(巳・亥・未・卯・戌・子・酉・牛・巳)<バッ>(三代目)

あの印の順………
やはり猿飛め……
あの術を……!!」(猿魔)

三代目の「印」(の配列)を見た猿猴王・猿魔の反応(14巻/90頁)から察するに、二人は「九尾事件」で、今まさに九尾を封印しようとするミナトの直近に居た…と、僕は考えています。だから、ミナトが屍鬼封尽を発動する「印」を三代目が見取り覚えた。そして、同じように猿猴王・猿魔も覚えていた。非常に強力は封印術であるが故のリスク…術者の死を猿猴王・猿魔は知っていたから、三代目の覚悟を悟った訳です。ホントは止めたかったんでしょうね…。

(これが四代目の言っていた
この術と契約した者のみが
見えるという死神か…)(三代目)

三代目も、屍鬼封尽の死神を見ながら術の発動を確認できたのは、ミナトから屍鬼封尽の実況(14巻/91頁)されていたからでしょう。自来也がナルトを孫のようだと感じ目を細めるように、三代目も自来也の弟子であるミナトは孫のように可愛いと感じる存在だった事でしょう。そのミナトが自分の目の前で逝くのを食い止められなかった…自来也が自らの死に際しても、三代目と四代目を想ったのと同じように辛かったでしょう…自来也と三代目の極めて近似した属性を感じます。

ま…この台詞に織り込まれた生々しさが三代目の「九尾事件」に立ち会った根拠であり、ミナトがその一命に代えて九尾を愛すべき我が子…しかも生まれたて…に封印する動機(理由)を三代目知っていた…と考える糸口であります。そして、三代目は赤ん坊のナルトを回収し育てた…。三代目の走馬灯のナルトの「おくるみ」(第14巻/95頁)は、三代目がナルトを大切に育てた証です。四代目の戦死後、火影に復帰してからも陰からナルトを支援した…それが「九尾の箝口令(かんこうれい)」だったと思います。

また、ナルトがカブトに殺されそうになった時の描写(第19巻/118頁)から、九尾は不死の存在ではなく、"人柱力"では依憑(よりわら)の生死を依存します。そして、九尾がホントに忌むべき不必要な災厄であるならば、ナルトに封じ込まれた後、"人柱力"であるナルトを殺してしまえば、その存在は完全に消去可能です。しかしそれをせず、ナルトを生かし育てた事実は、九尾に何らかの存在意義を示すものです。また、ナルトの疎外された生い立ちから考えれば軍事利用(公共の利益)を除外して考えるべきでしょう。

一方、自来也は「九尾事件」にノータッチの雰囲気や、臨月のクシナ(九尾事件直前)に接見している描写から、自来也がある程度、長期の不在を前に挨拶(もっぱらクシナのお腹の様子が気になってた?)をする為にミナトとクシナを訪れたと、僕は考えます。きっと大きな任務や諜報活動があったのでしょう。そして、それは死と背中合わせだった…。それが、自来也の日常だった…と。だから、自来也は「九尾事件」には運悪く関われなかった…その悔しさが、自来也の死に際に滲んだ…。

結局、「九尾事件」の真相を知る者は猿猴王・猿魔を残して皆逝ってしまった訳です。逆に猿猴王・猿魔に訊けば「九尾事件」の真相は知れる…と言う事ではないでしょうか。木ノ葉丸の新術(結局、螺旋丸だった…)の分析で木ノ葉丸は血統的にも資質的にも猿猴王・猿魔を(将来的には)呼び出し得る可能性を秘めている…と言えます。もしかしたら…なんですが、いずれは猿魔の語りで「九尾事件」の謎が解き明かされるんじゃないかと期待してるんですが…。

猿魔が喋ってくれれば…ですが…閑話休題。

前置きが長くなっちゃったけど、ミナトとクシナは「九尾事件」で失われた筈です。筈…と言うのは、クシナに決定的な描写がなく生存の可能性が皆無ではないからですが、少なくともミナトの「死」に関しては九尾の封印が屍鬼封尽による提示があった以上は「鉄板」だと考えて良いと思います(ま…気になるクシナの顛末も猿魔ちゃんなら知ってるかも知れませんね)。それで、あとミナトとクシナの事を良く知る人物が残っているとすれば綱手…と、可能性としては弟子であったカカシが上げられると思います。

カカシの場合は理由(わけ)があるのかないのかからが疑問ですが、ミナトやクシナを全く露出しません。ミナトに関しては、ナルトの成長っぷりに驚いて四代目の後ろ姿とナルトを重ね合わせたカット(37巻/186頁)のみがあるのみ。ミナトとナルトの親子関係に至ってはどうも知らないんじゃないか?…と疑ってしまうくらい露出がないです。「九尾事件」にしても、九尾を恨んだり毛嫌いする(イルカは大いに葛藤したのに)素振りも見せません。カカシはオトナですから一筋縄じゃいかない…。

それに、恐らくカカシが三代目からの勅命を受け、第七班でサスケやサクラと共にナルトを引き取る事になったようなので、丁度、テンゾウが綱手に招集され暗部のお面を外しコードネームとしてヤマトを授かった描写と近似する様な暗部からの招集があったんじゃないかと僕は考えてまして、そのカカシサイドのお話を「暗部のカカシ」。ヤマトサイドを「テンゾウが先か?ヤマトが先か?」で提案しています。未だ読んでいない方は是非、読んでみて下さい。どちらも僕のお気に入りです(笑)。

(なかなかおもしろい成長をしたな
こいつ…)(カカシ)

第一部の第七班の痛い自己紹介でナルトをジメッと見るカカシに多少、知ってるなかな疑惑はあります(第1巻/115頁)。でも、その程度ってのは薄過ぎる。大事な師を失い、木ノ葉をメチャクチャにされた「九尾事件」に対する反応をほとんど露出しないカカシの態度からは邪推しか生まれません。やっぱこの場合は知っているのに知らんフリが妥当かな…と思いますが、お話が長くなるので割愛(笑)。カカシに対する疑惑は別の考察でみっちりやることにして、話しを進めます。

で…残されたのが綱手です。しかし、綱手単体ではミナトとクシナ。そして「九尾事件」に対する露出はないんですが、自来也が雨隠れに潜入を決意した旨を綱手に打ち明けた例の「酒酒屋の密談」と、その後の暇乞いでかなり濃厚露出しています。この時、四代目の名前がミナトであると事。ナルトとの親子関係や、お母さんの名前がクシナである事などが一気に提示されて、ネットが大騒ぎになったと記憶しています。あの時はホントに「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!」だった…。びっくりしたな…もう…。

「…波風ミナトか
確かに似てるな…」(綱手)

綱手はちょっと酔っぱらってて可愛いですね(以下:第40巻/146-148頁)。エーッと、途中からで分かり難いでしょうが、綱手はナルトとミナトの雰囲気(主に外見)が似てるな…と懐かしんでいるところです。詳しくは第367話「イタチとサスケ」を参照して下さい。綱手と自来也の切ないやり取りが何気に胸にキュンと来ちゃうエピソードです。

「いやミナトは
十年に一度の逸材だ
あれほどの天才はそう生まれてこん
優しい男だったが根性は筋金入り
瞬く間に四代目になった
親になったことがないから
良く分からんが…
あいつがワシの子だったら
さぞかし鼻が高かっただろーの」(自来也)

「ハハ…そう言われれば
ナルトはそうも似てない気もするな
どちらかと言えば
アレは母親似だからな…」(綱手)

綱手の発言が行ったり来たりするからアレなんですが、ちょっと酔ってるし、自来也のタクティクスに完オチの状態でちょっとハイになってるのもあってと、僕は理解しています。自来也はナルトとミナトの内容は似て非なるものと言っているのです。これはナルトを否定してる訳ではなくて、どちらかと言うと、ミナトが余りにもでき過ぎてて自分の手に負えないくらいの傑物で、だからこそ一見では非凡には見えないナルトに対する感情移入が尋常ではないと…。

一方、自来也が言うように内面的な観察を言うならば、ナルトは母親のクシナに似てる…つまり、クシナは今のナルトのように真っ直ぐでどんな事にもへこたれない強い心を持っていると言っているのです。つまり、これは綱手がクシナの事も良く知っている事実があったとの提示です。弟子受けまではしないまでも、かなり近い距離感で付き合っていた雰囲気がそこには感じられます。きっと、くの一同士の繋がりがあって、理由(わけ)あって木ノ葉に流れて来たであろうクシナを気遣ったんじゃないかな…と、僕は考えています。

「………
確か元渦の国のくの一で…」(自来也)

「ああ…性格と忍術
うずまきクシナそっくりだ」(綱手)

自来也はメチャクチャオトナですから(メチャクチャなオトナじゃないですよ…笑)、ちゃんと綱手の女心に配慮してるんですね。「確か…」と言うのがそれで、これは綱手以外の女はそんなに気に留めていない…と言う意思表示です。自来也の走馬灯を見れば一目瞭然クシナと面識があるのは分かるし、自来也がクシナを思い出せない…なんてない(笑)。勿論、クシナの可愛さは自来也はちゃんと知っていた筈です。でもその気持ちを綱手に曝さないのは紳士以外の何者でもない。そして、それは下心とも違う…。

「おお…そんな名前だったな
赤毛でおしゃべりでいてんばで
まるで男の子のようだったのォ…」(自来也)

「クシナも大人になって
美人になったが
ナルトの顔は父親似だな」(綱手)

「だからナルトには
アイツの面影が見える
ワシからしたらを見とるよう
とでも言おうかの…」(自来也)

自来也の涙ぐまし配慮が目を惹きますが、ま…そんな些末な事はどうでも良く(笑)、二人共、ミナトとクシナを愛でていた…事実がある訳です。そして二人が綱手と自来也に愛されるに値する(余りあるくらい…)人格であったと言う事です。勿論、ミナトは自来也の弟子ですから「予言の子」であった筈ですし、二人の愛で方から考えれば、明らかに「世にそれまでにない安定をもたらす」方の予言の子である事は間違いない…って言うか、ガチガチでしょ。誰よりも自来也がそれを信じていた筈です。

しかし、その想いは「九尾事件」で脆くも崩れさる事になります。長門に続いてミナトまでも、自来也は大切な弟子=「予言の子」を失ってしまった訳です。ミナトが妙木山との契約関係にあったのは自来也が長門らの死を受けた反省があり、大切な弟子の守護を妙木山と連係する事で、強化しようとした意図が明らかで、それは妙木山も意識するところでしょう。だから、自来也がいの一番にナルトに口寄せを教え、伝家の巻物に血判捺させたのは九尾のチャクラの租借修行の為だけではなかったと、僕は考えています。

なのに、妙木山からのミナトやクシナに関するリスペクトが余りにも少なくないですか?特にフカサクがナルトを弟子受けして仙術まで教えてるのに、何で「自来也→ミナト→ナルト」と言う師弟の関係を露出しないのか?普通に雑談してるだけで出て来そうなもんだけど、お茶なんか一緒に啜ってるんだから、ポロッと出ない方が不思議ですよね。これはカカシの疑惑に非常に近似する行動で、この場合も寧ろ知ってるけど、敢えて言わない…つまり、言えない理由があるからだ…と考えるとしっくり来ちゃうんですよね。

「読むとええ」(フカサク)

「ド根性…忍伝…」(ナルト)

フカサクは何故だかナルトに自来也の処女作「ド根性忍伝」を手渡します(第415話/「新しき力!!」)。恐らくミナトとクシナが絶賛した主人公「ナルト」の冒険活劇だと思います。ミナトを一切露出しないフカサクが、何でこのタイミングでナルトに、この本を仙術修行の最中に手渡し読むように促すのか解りませんでした。それで、ナルトはその本を大きなフキの葉の上で寝転がって読むんですが、最後まで読んで泣いてるし…。何より主人公が「オレの名は―」(第416話/「ド根性忍伝」)と名乗ってるのに…(笑)。

でも、ナルトは奥付の著者近影の自来也を見て、二年半(第一部と第二部の間の修業時代。ナルトのコスチュームが第一部仕様なので前半か?)の自来也との語らいを思い出します。例によって自来也は理屈っぽい抽象的な言い回しで、ナルトがそれを本能的な知覚で受け止めて行くんですが、自来也が作家として高名になった時にサインをやるやらないで落とそうとする時に、現実のナルトのド根性忍伝の読後にパーンして回想が閉まります。ナルトは泣いていた…。

(…もっと大切なもん
もらってるからよ)(ナルト)

これって、「名前」って事じゃないのかなー(第416話/「ド根性忍伝」)。ナルトは自来也が「名付けの親」だった事を認識したんじゃないかと思うんです。ま…「もっと大切なもん」ってのが、自来也の愛情や想いだと言う考えもありますので断定はできませんが、ナルトが自来也に大いに感謝してるのは良く判ります。そして、自来也が若い頃に書いた本に「ナルト」と言う名前が使われていた事もかなりの確率でナルトに伝わっている筈です。

「これ(ド根性忍伝)は自来也ちゃんが最初に書いた小説じゃ
ここには自来也ちゃんの想いが込められとる…」(フカサク)

だとしても、フカサクが何故、このタイミングで自来也の著書をナルトに読ませたのかが解せないです(第415話/「新しき力!!」)。何がしっくり来ないって、口寄せの一括契約の関係にある「予言の子」のミナトを完全にすっ飛ばして「自来也→ナルト」と刷り込もうとしてるようにも見えるところです。ホントに自来也の大きな愛情を伝えたいなら、ミナトの存在は欠かせないファクターに思えて仕方ないんですが、何故だかそれはしない…。寧ろミナトの件は隠蔽してるとしか思えません。

(ま…九尾のチャクラとあいまって
異常な回復をみせとるの…)(フカサク)

で…フカサクや妙木山が九尾を意に介してないか?と言われればそうでもなく、しっかりと認識しているんです。しかし、その扱いは意外に小さく、仙術=仙人モードの実戦形態である「融合」を九尾に拒否られるなどと…歯牙にもかけない程に無頓着でした。この無頓着にはフカサクにとっては九尾のチャクラと言えども自然eの一種に過ぎないものであり、取るに足らない存在との意識があったように感じます。まさか、両生の術=「融合」が拒否られるなんて…フカサクは考えもしなかったんではないでしょうか。

つまり、九尾のチャクラ単体での「融合の拒否」はあり得ない想定だった…。あの「拒絶」は九尾ではなく、八卦の封印式によるものだったのです。そしてその八卦の封印式を施したのはミナト(とクシナ?)です。ミナトも相当に高い確率で妙木山にも来ているし、仙術だって修行していると、僕は考えていまして、そのミナト(とクシナ?)の意志=八卦の封印式がナルトとフカサクの「融合」を拒否したのだとして…そして、それがフカサクがミナトをすっ飛ばしてナルトと接する描写に重なるのならば…そこには…ある疑念が生じます。いよいよ…「核心」ですね。しかし……

時間切れとチャクラ切れ…(汗)
と…言う事で……続きます(汗)



  
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フカサク(自来也の苦悩・参)

  
「アハハハ……
どうやら無理のようじゃな」(フカサク)

無理って…!?」(ナルト)

「…おそらく
ナルトちゃんの中の九尾
ワシを拒絶して
弾き出してしまうんじゃろう…」(フカサク)

「……」(ナルト)

「ンなバカな!!
じゃあ今までの修行は何!?
どーすんだてばよォ!!?」(ナルト)

カカシが木ノ葉隠れで天道と対戦してすっごい事になってる時に(第425話/「はたけカカシ」)、フカサクとナルトの仙術修行はかなりスットコドッコイな状況でした(笑)。フカサクが「仙術・両生の術」でナルトと身体融合を試みるんですが、ナルトの内なる九尾がそれをすっごい形相で拒絶してしまうのです。フカサクは何度も何度も融合を試みますが、その都度、お腹を空に向けるように惨めに地面に転がるのでした。しかし、この期に及んでのフカサクのスットコドッコイ振りは、僕には訝しく感じられました。

「ワシとナルトちゃんが
身体を融合すればそれでOKじゃ!」(フカサク)

仙人モードの実戦形態は「融合」が大前提であった…(第420話/「戦場、木ノ葉!!」)。それを何故だかフカサクはガマの油なしで仙人モードが可能になった仙術修行の終盤に提示をしています。普通なら、ナルトが妙木山に入る前にチェックすべき重要項目の筈です。そもそも九尾なんて危険なチャクラの塊で、今で言えば核兵器みたいなものなんだから、妙木山への持ち込みに関してもう少し慎重であるべきなのに、ほとんどノーチェックでした…。

「妙木山で仙術の修行じゃ
自来也ちゃんにたたき込んだやり方
ええんならのう」(フカサク)

それにナルトの仙術修行はフカサクが提案したものであり(第44巻/109頁)、仙人モードの実戦形態の大前提に「融合」があるのならば、やはり修行の終盤で「融合」の不可能性を知る流れは違和感以外の何者でもありませんでした。フカサクは初めから「融合」が不可能なのを知った上でナルトを妙木山に引き止める為に仙術修行でお茶を濁していたんではないか?…とすら、一時は疑ったものですが、それはシマの口寄せで木ノ葉に呼び出された妙木山チームの面構えで一掃されました。

もしかしたら、仙術・両生の術(融合)がナルトが仙術チャクラに適合してからではないと判別できない…そんな縛りが存在したのかも知れません。フカサクが両生の術を発動する描写では、ナルトは素の状態(仙人モードではない)ですが、フカサクと「融合」する為に仙術チャクラを受け入れる事ができる…自然eを見出せる…取り込める下準備が必要だった…と考えれば、フカサクの「融合」の可否のチェックに関しては仙術という特殊なカテゴリーの修行の流れの中では妥当だったんじゃないかとも思えます。

シマやフカサクって、一見して合理的じゃない行動が目に付いてしまって、その「裏」を読みに走ってしまう事が多いんですが、実はホントにのんびりしてて、全てを「善かれと思って…」との行動だと受け入れれば、案外サラッと全ての不手際とか不可解が解決します。ナルトの中の九尾にしても、本気でそれ程、厄介な存在だとは思わなかったんじゃないでしょうか。単なるチャクラ兵器だろう…くらいに…(笑)。妙木山を疑うのはこっちがドス黒過ぎなだけだったら、穴があったら入りたい気分だったりします(汗)。

「自来也ちゃんよ
大じじ様はお前のを見られたんじゃ
お前も知っての通りこれは予言じゃ
心して聞けい」(フカサク)

フカサクは大ガマ仙人の弟子で超マンセーだったと、僕は考えています(第41巻/126頁)。フカサクは大ガマ仙人の「予言」が正しき方向に成就するように、粛々と「介添人」としての立場を貫いているんじゃないかと言う考えです。その気持ちが、「選択者」である自来也の仙人モードに「融合」を果たす事で共に闘い、手助けする道を選ばせたんではないかと思います。シマがフカサクを案ずるように、フカサクも自来也を案じたのです。そして、それがナルトを妙木山に招き「予言」の一方が齎す「破滅」と共に闘おうとしたフカサクの姿に重なります。

「どちらにしろ
正しくなけりゃ殺さにゃいけん!」(フカサク)

「まああの予言は
大ボケじじいの戯言じゃ
気にすな!」(シマ)

自来也の仙人モードに召還されたフカサクとシマのコントラストは(第41巻/119頁)、実に鮮明でした。「予言」を軽視するかのようなシマに対して、フカサクは極めて忠実に「予言」の成就を考えていたのが良く判ります。そもそも「予言」のブレ幅が極端ですから、「正しくなけりゃ…」とする判断基準を疑ってしまうところなんですが、これを純粋な「善意」の成せるワザと受け入れれば、フカサクの反応は自分の中の「平和」や「安定」に照らし合わした上での判断だった…と考えられます。

「小僧!おぬしゃ
何でこがーな騒がしいとこばー
にしか口寄せせんのじゃ!?

ブン太が怒るのもムリねーわい
そりゃあ!!」(シマ)

自来也と一緒に闘って「予言」の成就を心から願うフカサクと、そのフカサクを心の底から心配するシマ…。だから、危ない局面にばかり呼び出す自来也をシマは叱りつけたんでしょうね(第41巻/110頁)。そして、それ程までに真っ直ぐに「大ボケじじいの戯言」を受け止めるフカサクを放っておけなかった…それを先に「シマ」(自来也の苦悩・壱)で示した訳で、二人の行動に代表される妙木山の忍界に対する関与も「善かれと思って…」と言う本心からの「善意」とすれば、全ては丸く納まってしまいます(笑)。

<ゾクッ>(フカサク)

「ぬわっ!」(フカサク)

「!?」(ナルト)

問題は「融合」の拒絶です(第425話/「はたけカカシ」)。フカサクの両生の術の発動にナルトは全く反応していませんし、ナルトの内なる九尾が醜悪なイメージで威嚇するのはフカサクのみでした。だから、ナルトは「!?」となって何も感じない訳で、フカサクの拒絶は「八卦の封印式」の反応…つまり、意志なのです。そして、これをナルトに施したのがミナトとクシナだったのですから、それが二人の妙木山や「予言」に対する意思表示であったと考えるべきでしょう。

フカサクが示した「契約の巻物」(第44巻/118頁)にはミナトのサインがしっかりと残っていましたから、ミナトも妙木山との契約もあれば、共に「予言」の戦いにも参戦していた筈だし、事実、「九尾事件」においてはガマブン太を擁して九尾と対戦した絵図(第1巻/5頁)も残されています。しかし、その割にはフカサクはミナトをナルトには語りません。それにミナト自身も「融合」を用いた仙人モードに頼った戦法はありませんでした。それが「黄色い閃光」の所以なのだとしたら…。

「ミナトは何か重大な事実を知っていて
その事実のために九尾を我が子に
託した
のだとしたら…」(自来也)

「胸騒ぎ」での自来也の提示(第41巻/20頁)が、妙木山の「予言」とは違う階層にあるように思えて来ます。もっとも、ミナトとクシナが「悪意」をもって妙木山を避けたとか、「予言」に抗しようとしたとか言う考えは、フカサクとシマが示す「無垢と純粋さ」の前に脆くも崩れさってしまいます(笑)。しかし、一方ではナルトが「予言の子」である事に代わりは無く、妙木山を絡めた「予言」の戦いから外して考える事も難しいです。どう考えてもこの疑問には…見逃している「要素」がありそうです。

それがこの「胸騒ぎ」の正体…。


  
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弥彦・小南・長門(自来也の苦悩・弐)


弥彦:誕生日 2月20日(?歳・うお座)血液型 O型

小南:誕生日 2月20日(?歳・うお座)血液型 O型

長門:誕生日 9月19日(?歳・おとめ座)血液型 A型

「者の書」のタレコミを募った時(「者の書」のレヴューを書くと言って幾星霜…)、一番多かったのが「弥彦と小南が双子かも?」でした(その節はありがとうございました!僕はしっかり見逃しておりました)。確かに誕生日が同じ。しかも、血液型まで一緒。二卵性双生児と仮定すれば、男女(双生児の出生率の4割を占める)で、ガチガチに似ていない(一卵性ほど似ていない)のも飲み込めるし、寝床の位置(第41巻/66頁)が小南→弥彦→長門で、弥彦を挟んで「川の字」だったのも微妙に合点が行きます。

「ありがとう…コレお礼」(小南)

「………」(折り紙か…
乾パンの包み紙で)(自来也)

殺す?この子たち」(大蛇丸)

雨隠れの難民と三忍の出会いで小南が乾パンのお礼に花の折り紙を自来也に渡すシーンで(第41巻/53頁)、自来也が小南の女の子らしい優しさに絆されたのを見た大蛇丸が、ドス黒い嫉妬心から「殺す?」と言ったのなら、大蛇丸って…トコトン黒いな…と思ってもみたんですが(笑)、やはり小南の品のある優しさを感じて、このまま難民として生きるくらいなら、ここで殺してあげるのがこの子の為であると、大蛇丸が考えた…それが大蛇丸の発揮する優しさだったんだと思いたいところです(黒汗)。

「(親を)この戦争で忍に殺された」(弥彦)

その少し前に弥彦が悔しそうに自来也に言ってるんですが(第41巻/51頁)、少し前にはちゃんと親が居たのでしょう。小南の人懐っこいおっとりした雰囲気や、折り紙を器用に折るところをみると、ちゃんとした親が大切に育てた…良い家の子だったのかな…と、僕は考えたりしています。弥彦の野生児っぽい逞しさはきっとバイタリティ溢れる立派な父親がいて一生懸命働いて家族を守っていたのを見習った結果だと思います。二人が兄妹なら小南は淑やかなお母さんを見てたんだろうなと思います。

一方、長門はちょっと卑屈で暗い印象があり、弥彦と小南とは違う家の子だったように思います。弥彦は持ち前の正義感でちょっと引っ込み思案で陰気な長門を庇って来た幼なじみな関係だったと想像しています。長門は輪廻眼の血継限界ですから、それに本人が全く気付いていなかったのを見ると、物心がついた時には父親(血継限界の発現の条件は未定なので憶測)がいない母子家庭だった可能性を感じ、弥彦がそれを察してズーッと守ってたのかな…と思うと、ちょっとキュンと来ちゃいます。

「とっくに死んだよ
そんな奴(弥彦)は」(初代・畜生道)

そして、親を失った三人は寄り添うように暮らして来たんですね。中でも弥彦のリーダーシップは小南と弥彦には無くてはならない精神的な支柱であった事でしょう。もしかしたら兄妹かも知れない小南は兎も角として、他所の子だっただろう長門にとっては感謝して余ある存在であったと思います。だから、ペイン(初代・畜生道)が自来也に告げた弥彦の「死」が自来也に対する恨み辛み成分が多量に含まれているように思われ、長門が心の底に隠し持つ悲しみの深さを感じてなりません。

「あの時…あの時
大蛇丸の言う通りにしておけば…
そう思ってるのね…
けどアナタは私たちを助けた
もう遅いわ…
私たちは彼の思想の下動き出した」(小南)

彼の思想の下(第41巻/50頁)の彼が弥彦であると考えるのは、以上の様な小南と長門の感謝やリスペクトが、その底流を流れていると考えるからです。弥彦は天道としてシステムペインに組み込まれていますから、死亡が確定していて、小南が「あの術はアナタの命を縮める…」(第429話/「痛みを」)と言うところから長門は存命していて、システムペインから切り離された関係に小南があり長門を気遣っている様子から察して小南も存命しているものと、僕は考えています。

「ボクらは皆
家族を殺されたんだ!
分かり合うなら
相手を同じ目にあわせてからだ!

それが痛み分けってことだろ!?」(弥彦)

死んだのは弥彦だけで、残された長門と小南が弥彦の遺志(第41巻/56頁)を受け継いだ…それが、システムペインなのです。多分、弥彦の命は紛争の中で失われ、小南が紙分身で姿を隠している点や、その小南が長門を「看(み)る」(第430話/「ナルト帰還!!」)と言った描写から長門も万全な状態で在る訳ではなく、ある程度、不遇な状態だと思われ、大きな「痛み」を味わいながら現在に至っている…とすれば、それが天道が何度も何度もしつこいくらいに口にする「痛み」の本質でしょう。

「弥彦はボクと小南が
お腹を空かせて泣いている時に
助けてくれた
人の食べ物を盗んでまで…

ボクはただ二人を守りたい
どんな痛みが伴うことがあったとしても」(長門)

あの雨の夜…眠れない午前2時の長門の告白…(第41巻/70頁)、その純粋な想いが尚の事、弥彦の「死」が悔しく長門を嘖み、長門の内で増幅させた…。それが天道から感じる攻撃性を創り出しているのだと思います。それは、綱手が言う通り「言いがかり」としか言いようのない事ではありますが、天道(長門)の綱手に対する粘着は、乳飲み子が母親の乳房を探る行動にも等しく、それ故の無垢さ、純粋さを感じます。そして、それは綱手の歯痒い表情に顕著に現れていました。

(あの形状
あの波紋形状…!
信じられん…!!
あの眼…三大瞳術の中でも
最も崇高とされる眼…
輪廻眼…!!

忍の始祖とされる六道仙人…
現在の全ての忍術は
その輪廻眼を持つ
仙人により生み出されたと聞くが…

それは世が乱れた時に
天より遣わされる創造神とも
全てをゼロに戻す破壊神ともいわれる…

神話のような話だと思っていたが…
本当に輪廻眼を持つ者が存在するとは…)

問題は無垢で純粋な赤ん坊が一瞬で木ノ葉隠れを圧壊させてしまえる程、強大な力を持っているところにあって、その基礎を成すのが自来也に師事した三年間の忍術修行であった事は間違いありません。そして、その自来也の行動の中核には「予言」が鎮座していて、自来也に譲渡された命令とも義務とも似た強制力をもって自らの行動を意識して来た事でしょう。自来也は長門の輪廻眼に大きな期待を抱いてしまったのは、個人的には珍しい…自来也らしくない反応だな…とは思いましたが…(第41巻/62-63頁)。

「自来也先生大変!
弥彦と長門が…!!」(小南)

「案内しろ小南!!」(自来也)

非常に余談ですが、長門が岩隠れの中忍を殺めた術は神羅天征であったのではないか?と、僕は考えています。切り傷などの外傷がなく鼻や口から出血がある内部破壊的な術である描写と、長門が印を結ぶなどの忍術スキルがない状態。そこで発動可能だったのが神羅天征であれば、それが輪廻眼の血継限界の発露とも考えられ、長門の経絡系が発揮出来る固有の能力ではないかと考える道筋ができあがります。そして、それが「長門の在り処」を示す一つの論拠になれば良いな…と思っているところです。

例の岩隠れの中忍を殺めた長門の覚醒(第41巻/58頁)。自来也はそこで長門の輪廻眼に気付いています。そこで想い出した「輪廻眼神話」に長門を弟子受けする意味の大きさを実感したと思います。しかし、自来也は写輪眼や白眼と言った瞳術や血継限界、或いは「才能」などの人がファンダメンタルに有する優越に対して懐疑的な人で、寧ろ、「ド根性」などの精神論を重んずる性格だと思うんですが、何故だか長門の輪廻眼には大いに食い付いています。

「世にそれまでにない
安定をもたらすか………
破滅をもたらすか」(大ガマ仙人)

自来也の回想の「輪廻眼神話」の「創造神」と「破壊神」と奇妙なマッチングをする大ガマ仙人の「予言」(第41巻/127頁)が、自来也を誘引する刷り込みになったんじゃないのか…と言う軽ーい疑念みたいなものは生じます。そもそも、僕が大ガマ仙人の「予言」を胡散臭いと考えるのは、その極端なブレ幅にあって、余りにも抽象的な「夢」を足掛かりにしている点です。どう考えても「予言」は幸せな未来だけを啓示していな訳で、その選択肢の一方に「破滅」も残しているのです。

そして、そのメチャクチャ大きなブレ幅を持った予言の「選択者」として、自来也と言う真っ直ぐで諦めない人格を起用し、それに「輪廻眼神話」に符合する予言を付託し、その執行を譲渡した形で放任しています。そして、三忍が一緒にいる時期に都合良く雨隠れの難民として弥彦・小南・長門が出逢っている。そこで大蛇丸が「殺す?」と言う現実を提示し、自来也が三人の子供たちを引き受ける流れが生まれる…これが「運命」と言う自然なのか、「演出」と言う必然だったのか?…を明言出来ないでいます。

例えば、三忍が20歳頃のエピソードだったと仮定して、この時点で既に大蛇丸が"暁"と関係がもしあったのならドス黒い流れだと感じますし、大蛇丸が綱手の気持ちを巧妙にコントロールしているなどの周到な下地があったのであれば、もう誰も信じれないくらい不安な気持ちになってしまいます(笑)。ただ、自来也単体で長門らの方向性を考えるなら、自来也の弟子受けに関しては「予言」と輪廻眼が出逢った…つまり、大ガマ仙人の「予言」の内包するブレ幅の片方が立ち上がった…と言う事になります。

「みんなを守る!!」(弥彦)

弥彦はそれを真摯に願っていました…(第41巻/57頁)。そして、その遺志はシステムペインに引き継がれ胎動しています。そこには長門や小南の切ないくらい純粋な想いも含有されています。その純粋で無垢な攻撃性。そして、それを決して「悪意」と言い切れる清らかさを人は持ち得ません。同じように…木ノ葉が絶対的な「善」で、システムペインが絶対的な「悪」であるとは誰も言う事はできません。長門も小南もただ自分の「生」を全うしてるだけなのですから…。

ただ、それは「予言」「輪廻眼」が出逢っただけ…
その前提の下にのみ…成り立つと思いますれば…。


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シマ(自来也の苦悩・壱)

  
「ほんなら
新鮮な食材を調達してくるけんな」(シマ)

(またグロい系かなぁ…
…やだなぁ…)(ナルト)

「母ちゃん
精のつくやつ頼んだで!」(フカサク)

居間でお茶を啜り一服するフカサクとナルトを残して、シマは食材の調達に出ます(第420話/「戦場、木ノ葉!!」)。ま…その行き先が木ノ葉の近くで、後々、ナルトの木ノ葉帰還に一役買う訳ですが、この少し前から、シマが非常に穏やかと言いますか、キリキリとテンポの良い"姐さん"ではなく、フカサクの良き妻…優しいお母さんのような雰囲気でナルトに接していました。勿論、仙術の修行には一切顔も出さない…全く関心がないかのように専業主婦してるシマに、僕は大きな違和感を感じました。

そのシマが井戸のような水たまり(後にこれが「遠身水」と言う移動ネットワークである事が判明)にある祠(ほこら)でお祈りをします。シマもこの「遠身水」を通って木ノ葉の近くに移動したのでしょうが、この祠の地蔵さまが角ガエル風なのが、何だか自来也の墓石に見えてしまって、もしかしたら、この祠には自来也の御霊が安置されてるんじゃないかと、僕は考えています。食材の調達が主婦であるシマの役目として、日々お参りできる場所に自来也を奉っているとすれば、シマの気持ちは凄く解ります。

「心の臓は
止まってたハズだが…」(天道)

ここで、非常に気になるところなので、自来也の遺体がどうなってるのかと言う疑問でしょう。もしかして、自来也がペイン化する様な事があったら(滝汗)…と、一度は脳裏を過った事がありますよね(笑)。しかし、僕はこのアイデアに関しては楽観視してたクチで、自来也を殺めた六道(五体)が自来也の死体にはまるで無関心に立ち去っていた描写(第42巻/58頁)に注目していて、システムペインに自来也を組み込む考えがあるならば、あの時点でピックアップして運ぶ筈です。

しかし、ペインがそれに全く頓着なく立ち去るって事は自来也の死体はシステムペインには組み込めない事情があるのだと思います。それが自来也が掴んだ「ペインの正体」にも繋がる筈です。これに関しては別のお話でやるので置いときますが、多分、自来也のペイン化は不可能なんだと思います。それに、自来也は水底に沈んだ訳で、それは天道の雨虎自在の術の雨粒を遮る事のない場所なのだと言えます。そして、そこは蝦蟇の独壇場とも言える場所…ならば、シマが何としても回収するんじゃないでしょうか。

そして、シマが静かに手を合わせる祠。その中に座る角ガエルのお地蔵さま。優しそうな微笑みをたたえたお顔。これは自来也の墓石なんじゃないか…と、僕には自然に思えます。そして、墓石の下に収められるのは自来也の遺体か遺骨の筈で、妙木山が自来也を回収した事を示唆する描写だったのではないかと、僕は考えています。なので、自来也はペイン化してナルトと相まみえる様な事にはならない…それに木ノ葉の街は圧壊させた長門も、火影岩を傷付けなかった。その行いには多少の仁義も感じますし…。

「誰がこれをやったかは明白じゃ…
自来也小僧の肩にいた時と同じものを感じる」(シマ)

自来也の戦死を受けて一向に気持ちの起伏を見せないシマが、木ノ葉の惨状を前に静かに怒りを解放するように怖い顔になりました(第430話/「ナルト帰還!!」)。シマはこれまで必死に我慢してたんじゃないかと、僕はこの時感じました。シマは自来也の死が闘う気力も無くなる程、辛い出来事だったんではないか…まるで自分の腹を痛めた子が命を落とした様な喪失感をシマが味わっていたのだとすれば、それがナルトの仙術修行に一切関与しないシマの態度を上手く説明してくれるんじゃないかと、僕は考えています。

「さあたんと食いんさい!
腕によりをかけてつくったけんね」(シマ)

ナルトが妙木山に来て、自慢の料理を振る舞うシマは喜々としていました(第44巻/123頁)。ま…食卓を埋め尽くすのはナルトが恐れる「グロい系」だったんですが、「心づくし」と言う事で…一つ(笑)。シマはナルトに幼き日の自来也の面影をダブらせたんじゃないでしょうか。まるで自分の前に自来也が帰って来た様な嬉しさがあった…そんなシマに自来也を失った闘いにナルトを赴かせる為の準備をさせるのは酷と言うものでしょう。それを思い遣ればシマの後方支援は容認されます。

フカサクもそれに異存はなく、全くそれに触れる事も無く、自分独りでナルトを面倒みる事を受け入れていました。自来也の仙人モードの召還時には、かかあ天下で気の休まらない家庭をイメージしてしまいましたが、それは戦闘における危機管理意識がシマを支配していたからでしょう。そこにはシマの深い想いがあった筈です。そして、その裏返しがシマをナルトの仙術修行から遠ざけた…と考えると、ナルトが妙木山に来てからの一連のシマの行動や態度は概ねフラットに受け入れられそうです。

「この歳になって
父ちゃんとデュエットやこう
出来るか!こっ恥ずかしい!!」(シマ)

対ペイン戦で魔幻・蝦蟇臨唱を出すのに、シマは酷く躊躇していました(第41巻/162頁)。って言うか、意識していた…って言う方が言えてそうです。シマが言うように恥ずかしい。しかも吝(やぶさ)かじゃない。寧ろ乗り気…やる気満々(笑)。どちらかと言うとデュエットを遠ざけていたのはフカサクの方で、シマとしては歌いたい気持ちがあった。だから頬を赤らめて一度は拒絶したかった…それがシマの女心です。そして、シマがフカサクを愛している証拠なんだと、僕は思います。

シマは若い頃、フカサクとよくデュエットしたんじゃないでしょうか。それはシマにとって大切な想い出だった。それが「この歳になって…」で、「こっ恥ずかしい」なのだと思います。「イヤじゃ!あたしはイヤじゃけんの!!」(第41巻/161頁)と蝦蟇臨唱を拒むシマはまるで少女のようじゃナカですか(笑)。きっと、フカサクの方の事情でご無沙汰だったのを責めてたんですね。このシマの紅潮は凄く可愛いと感じました。そして、それと同時にフカサクへの想いが強く感じられました。

大ボケじじい
予言やこう知るか!」(シマ)

大じじ様は夫婦仲良うせー
ゆーたじゃろうが!!」(フカサク)

自来也の両肩で激しくやり合う二大仙人でしたが(第41巻/161頁)、これはもう「痴話喧嘩」(痴話:愛しあう者どうしがたわむれてする話。むつごと。転じて、情事…大辞泉)の範疇でした。そして、ここでも大ガマ仙人に対するリスペクトの度合いの違いが鮮明に出ています。シマの態度から明らかに大ガマ仙人との直系が窺い知れ、そこからシマが大ガマ仙人の「予言」を妄信的には信じていないスタンスが浮き上がります。フカサクは入り婿で大ガマ仙人の弟子上がり臭い…。

だから、「予言」に関して一方的なマンセーを貫いているように感じます。それが二人の「予言」に関する行動や態度を違(たが)えていると考えて良いでしょう。そして、メチャクチャにされた木ノ葉隠れの里を目の当たりにし、自来也を殺めたペインに相対し、これまで心の奥底にしまっていた怒りが、シマは抑え切れなくなっている…。きっと、ここからはシマもこの「予言の戦い」に参加する筈。またキリキリとテンポの良い愛情のある罵詈雑言が聞こえて来る事と思われます(笑)。

大ガマ仙人の「予言」とは他者の未来の断片を映す「夢」です(者の書/51頁)。そして、その「予言」の主である大ガマ仙人を良く知る娘・シマ…。それが「戯言」と罵(ののし)る所以であり、シマがその「予言」より自分の大切な人の「死」を重く見させるのです。シマにとっては「予言」なんてどうでも良い事で、これ以上、忍界に関わる事の意味を見出せずにいた…。それがナルトの仙術修行にシマが参加しなかった理由でしょう。

「父ちゃんは黙っときんさい!!」

それでもシマが「予言」に関わるのは立場上の責任と言うものもあるでしょうが、それを差し置いてもフカサクへの「愛」があるのだと思います。シマはフカサクを心から大切に想い、何者からも守りたいのです。それが自来也の仙人モードの左肩に降臨りたシマの本心だと思います。それは仙人モードの左大臣。きっと…シマはフカサクをリードすることでより前線に立ちたかったのではないでしょうか。

そして…それがシマの愛し方なのだと…。

   
  
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「予言」とは何だったのか?(自来也の苦悩・序)

  
「ワシのかつての
教え子でしての…」(自来也)

『!』(フカサク)

『!』(シマ)

両肩に二大仙人のフカサクとシマを降臨ろし、仙人モードになった自来也が、刹那、状況の報告をするシーンで(第41巻/118頁)、自来也が"暁"のマント姿の忍を「(かつての)教え子」と読んだ時、凍り付くような…これに凄く似てるのが、イタチと深夜の密会をしてるところを、寝ぼけ眼のサスケに見つかったフガクとミコトの表情(第25巻/82頁)。あの密会はサスケには見られたくない二人のダークサイドだったんじゃないでしょうか…と思わせる…必要以上にハッ(この時の二人の顔は必見…もうどんだけ後ろめたいんだか…笑)としたフカサクとシマが印象的でした。

そんな奴がおったとは聞いとらんぞ!
…ほんならそいつも―」(フカサク)

予言の子…か!?
なら…何でお前が闘う?」(シマ)

「どうやら正しい方向には
成長しなかったようでしての
…それにすでに死んだと聞かされてまして…
この子ではないと思い込んでました」(自来也)

「どちらにしろ
正しくなけりゃ殺さにゃいけん!」(フカサク)

「まああの予言は
大ボケじじいの戯言じゃ
気にすんな!」(シマ)

この描写(第41巻/119頁)の少し後に、自来也に対する大ガマ仙人の「予言」の回想があるんですが、その前にどエラく大きい提示だったな…と、読み返してみて改めて感じました。最も顕著な違和感がフカサクとシマの温度差でした。基本的に僕は「予言」そのものを信じてなくて、それにフカサクやシマが加担するスタンスをとってる…と思ったんですが、この部分の汲み取りでちょっと揺らぐ…って言うか、フカサクもシマも自来也と同じ「歯車」に過ぎないのかな…と傾いています。

で…その「予言」を忠実に履行しようとするフカサクと、話半分のシマの温度差が際立っています。大ガマ仙人をフカサクは「大じじ様」(第41巻/125頁)呼ぶのに対して、シマは「大ボケじじい」と呼びます。きっと、シマが実子で、フカサクが入り婿だったのかな…と思います。シマには大ガマ仙人がよく見えていて、その大ガマ仙人が啓示する「予言」が如何に胡散臭いかを生々しく知っててあまり乗り気じゃない。シマがフカサクを愛してて、仕方なく付き合ってる…みたいな。

シマの気持ちはどうあれ、フカサクは大ガマ仙人マンセーで一途に「予言」を成就させようとしている…温度差こそあれ、この二人が両肩に降臨(お)りる仙人モードって「予言」の執行マシンみたいじゃないですか。つまり、自来也は大ガマ仙人の監視下に置かれてたと言う事です。シマは自来也に感情移入してて、その面影が在るナルトが仙術修行に来たものだから、辛くなって降りた…だから、ナルトの修行に付き合わなかった…。ぶっちゃけ、三者三様に「予言」に振り回されてたと。

「ナルトちゃんは
先代を超えたようじゃ」(フカサク)

フカサクが言う「先代」って、ミナトの事だと、僕は考えています。そして、フカサクとシマの融合を前提とした監視を逃れようとしたのがミナトだったんじゃないかと、今のところは落ち着いています。フカサクがミナトを「先代」と呼ぶ意味。そしてそこに在る距離感…「自来也ちゃん」「ナルトちゃん」ならば「ミナトちゃん」の筈なのに…フカサクが純粋な「予言」の履行者であり、ドズ黒い考えがないならば、この機微はミナトが「予言」に逆らうスタンスで行動してた、フカサクとは離れた存在だった事になるかも。

だから、フカサクはミナトの事を話さないんではないでしょうか。それでも悪意のある人(正確には蝦蟇じゃ)ではないので、その行動にチグハグな部分が散見されたりしています。ここはしっかりと再調査すべき部分だと思います。で…今、血眼になって自来也と「予言」に付帯する描写を洗い直しています。自来也を中心に、関係のある人(蝦蟇を含む)の接点を整理しています。下の図を見てもらえば解ると思いますが、自来也って雁字搦めだった…でも…その中で一生懸命に真面目に生きてた…。

自来也の周辺を整理してみる…

ま…こんな感じの関係をイメージしています。ザックリと描いたんで変動はあるかも知れませんが、自来也を中心に、妙木山の「予言」がナルトを含むクラスターと、長門・弥彦・小南の三人のクラスターを分断するように回転しているイメージです。僕が問題にしてるのは、この状況が「予言」によって引き起こされている点です。そもそも「予言」がなければ、こんなややこしい悶着は怒らなかったでしょう。そして、気が付けばいつもそこには「妙木山」が居る…。この描写の周辺は洗い直すべきでしょう。

「秩序ある混沌」

…それを妙木山が導こうとしている…と考えれば、一つの方向性が生じます。そして、それに抗しようとしたのがミナトだったならば、自来也が「胸騒ぎ」で提示した「ミナトは何か重大な事実を知っていて…」(第41巻/20頁)が薄らとですが、その姿を現して来るかのように感じます。実直に「予言」の付託に応えようとした「自来也の苦悩」…その光と影…何か見えて来そうな予感がします。

じっくりと考えてみます。

「予言」とは何だったのか?

  

  
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長門の病状

 
『我々はペイン…神だ!』

第380話「その面影…!!」で、天道の面が"弥彦"であると地自来也に割れ、バツが悪かったのか六道が一同に会して見得切り(笑)。修羅道に左腕を捥がれた自来也に大勢で飛びかかる時、ペインはそう言ってました。自分を「神」って言えちゃう人って、これまでも何人か見た事がありますが、間違いなく人間でしたね(笑)。探せばネットの中には「痛い言葉」なんてゴロゴロあるし、何を隠そう…ナル×ジャンにもゴロゴロと…(笑)。でも、僕は間違っても自分を「神」だなんて言わない。何故なら…僕は、僕ですから…(い、痛ッ><)。

「どうしてもやるのね…長門」(小南)

第429話「痛みを」 で、「痛さ」の頂点に立とするペインに向かって思わず「長門」と口走っていました。システムペインが天道を残して他の六道がシャットダウンされてしまった為に(天道は木ノ葉上空)、システムペインとの通信が途絶えた為に焦って、この言ってはいけない秘密を漏らしてしまった…と、僕は考えています。もっとも周囲には誰も居らず、システムペインは沈黙していたので、それを知るのは小南と読者のみ…。しかし、これでシステムペインの術者(操縦者)が「長門」であると確定しました。

ま…薄々、解ってはいた事でしたが、システムペインの中核にはどんな形であれ、長門が関与している…それは確定でしょう。具体的な長門の居場所に関しては、雨隠れの西の一番高い塔とか、小南がどうたれこーたれとか、諸説紛々ですが、ナル×ジャン的には超特大の神羅天征が長門の命を縮める…と言う提示を受けて、弥彦の死体(筐体)に長門(もしくは長門の経絡系)を搭載する「天道本体説」を唱えています。詳しくは「長門の在り処」にまとめておりますので、読んでみて下さい。

第374話「神への成長!!」でも、自来也と先ず最初に相対した初代・畜生道がすっごい物言いをするんです。読み返すとはっきし言って「痛い!!」(笑)。痛いぞ!!このヤロー(笑)。当時の感想を書いている時点では、初代・畜生道がペイン=長門であると、自来也に刷り込まれまくったので、そんなに引っ掛からなかったんですが、システムペインの深層が見えて来た今となっては、死体がどのツラ提げて!!…と、ケツ捲りたくなって来ます(笑)。

そう言う目で見れば、事を荒げず、ペインからちゃんと話を引き出していた自来也ってオトナだったな…と今更ながら思ってしまいます。自来也は単身、雨隠れに"暁"のリーダーの調査に向かったんですよね。それがまさか自分の弟子だったなんて…。自来也の弟子と言えば「予言の子」ですから、自来也も深入りせざるを得なくなってしまった。それが自来也の命を奪う結果に繋がったのは運命のアヤと言いますか、嫌らしい予言だったな…。

自来也が乱獅子髪の術で初代・畜生道を捕縛した尋問シーン。自来也が長門だと思い込んでしまったペイン(初代・畜生道)は「弥彦」なんてとっくに死んだ…と、弥彦と気が合ってお気に入りだった自来也の痛いところを衝いて動揺を誘うかのようでした。先に自来也と交戦して油まみれ(口寄せの大エビが洗い流した)の小南はいつの間にか何処かに消えちゃったんですよね…。ちょっと、あの時の二人の会話を読み返してみましょうか…。

「何も…ただ戦いだけだ
ここでは人が死にすぎる
それらの痛み
オレを成長させた
無知で愚かな子供
痛みを知ること
人へと成長する
言うことも考えることも
のそれになる」(ペイン)

「だからと言って
友(弥彦)への想いを捨てるのが
大人になることかの!?」(自来也)

「先生(自来也)…
アナタはまだでしかない…
だがオレは
無限に続く痛みの中で
人からさらに成長したのだ
そう…人から…神へとな
となれば言うことも
考えることも神のそれになる
先生…アナタはまだ人のまま…
オレの言うことが
分からないのは仕方がない」
(ペイン)

そこまでズレてるとはの…
お前は一体何をする気だ?」(自来也)

「この戦いだらけの
くだらない世の中に終止符を打つ
それが神の御業(みわざ)だ」(ペイン)

「それが目的なら
何故"尾獣"を集める?」(自来也)

「アンタはどうせ死ぬ
だから本当の目標を教えてやろう
"尾獣"を使って
新しい禁術を造るためだ
その術
一つ使用しただけで
一瞬にして大国さえも潰せる…
最大最強の禁術兵器をな…
争う国々にその禁術兵器を渡せばいいのだ
兵器を持てば必ず人はその力を使う
億単位の数の人間が一瞬で死に絶える
そして人々は恐怖する!
人々が
国が
世界が
痛みを知るのだ!!
その恐怖心が抑止力を生み
争いは無くなる
この世界は今
まだ安定に向けて
成長している途中だとも言える
痛みは世界を成長させる
かつてのオレが
そうだったのと同じように
世界が成長し
考え
歩き出すようになるには
神の手助けがいる
世界はまだ子供なのだ」(ペイン)

「世界の成長のために痛みを教えてやる…
それがお前の役目ということか?」(自来也)

「アンタはオレからすれば
成長しきれてない小さな存在だ」
(ペイン)

「ガハハハハハ!!
ガキにガキ扱いされとるとはの!」(自来也)

しかし、今の知識で読み返すと、自来也の腑(はらわた)が<グラグラ>と音立ててるんじゃないかと思うくらいペイン(長門)はすっごいこと言ってますよね。自来也に向かって「成長しきれてない」とか「小さい」とか、一体、誰が三年間も忍術の修行つけてくれたと思ってるんだ?見ず知らずの難民の子供を見捨てずに生きるスベを教えたのは誰だと思ってるんだ…<アアン>と、腹の底からドス黒い気持ちがフツフツと湧き上がって来るじゃないですか…。でも、自来也が忍術しか教えなかったのも悪い…。

『どうするか…
自分で考えることだ』
(自来也)

第373話「師弟時代…!!」の雨の夜に長門に自来也は人の成長について語りましたが、極めて抽象的で解り難い。自来也は教え下手だったと思います。そして、長門・弥彦・小南の三人を自来也一人で面倒を見なければならない状況が「悪い予言の子」を生む原因になったんじゃないかと、僕は考えています。あの時、綱手が自来也に「ほの字」で、雨隠れの修行にも随伴するような蜜月の関係にあったなら、こんな不肖の弟子は生まれなかった…とするのが「長門は何故、綱手を殺さなかったのか?」です。

そりゃ年端もいかない子供が戦場に放り出されて、その日の食事にも事欠く様な生活をしてたら歪みますわな。おまけに雨ばかり降ってて、精神的にも肉体的にも環境は最悪と来てる。これで真っ直ぐ朗らかに育つ方が不思議ですが、ま…明らかに、長門・弥彦・小南の三人は幼年期に「置き忘れ」があると思います。自来也が忍術しか教えず、存在の許容がなされていない現実…それを起点にした自己無価値観を打ち消す虚勢と傲慢…

自らを「神」だと言い張る!!

夢は勿論…「世界征服!!」(笑)

どう診たって、長門は「中二病」ですよ!!(笑)

しかも「真性」です(笑)。「中二病」に関しては一潜(くぐ)り(検索エンジンで「中二病」で検索)すれば一発で解る事ですが、ま…代わりに潜ってまとめておきました。パソコンでナル×ジャンを楽しんでる方は解らない言葉や用語が出て来たら検索エンジンを使って自分で調べるようにしてみて下さいね。きっと為になると思いますんで。で、そこで調べたら、もうこれって「ペインの事かい!!」って内容の笑える症例とかがワンサカ出て来て、もう仕事が手につきませんでした(←仕事中かいっ!!)。

「…どうしてこんな無茶を……」(小南)

「これが…オレの正義だからだ」(畜生道)

そしたら、小南とペイン(長門)との会話(第430話「ナルト帰還!!」)なんか、中二病の症例に加えたいものばかりでした(笑)。そこで気付いたのは小南が長門のお母さんになろうとしてたんじゃないかな…と言う事。自来也が中途半端に「父性」のみで子供らに接してしまったから、優しい小南がそれを補完しようと自然と自分の中に「母性」を芽吹かせたんじゃないかと、ちょっと胸の奥がキュンと捩れました。しかし、小南も置き忘れのあるちょっと歪んだ娘だったから、長門は物足りなかったんじゃないかと思います。

だから、ペイン(長門)の輪廻眼が綱手をネッチリと嘗めるように見たんじゃないかと思うんです。そして、長門は綱手を殺さずに、木ノ葉隠れを圧壊(あっかい)させた…。それは綱手を後悔させたかったからだと思うんです。自分たちを殺すか、さもなくば抱き締めて欲しかった…と、綱手の一番大切なものを目の前で粉々に砕く行いを持って伝えたかったんじゃないかと思うんです。長門は綱手に凄く期待していたんじゃないかと、あの悲しい輪廻眼を見るとどうしても思えるのです。

小南にしても長門の母親面したくなる気持ちって言うのも裏返せば自来也への想いであり、自来也を殺すなんてイキガリながらも、一矢も与えられずにただ俯(うつむ)き、愚痴を吐くだけの可愛い女だったのが非常にしっくり来ます。小南は自来也が好きだった筈です。かなり早い時点で男性と意識していた…そう言う意味で小南は「小六病」だったのかな…と思います。お話が長くなってしまうので、これはそれぞれで潜って確認して下さい。女の子の「中二病」です。精神年齢が高い分早く訪れるのね(笑)。

参考文献【中二病総合スレッド まとめ  ~まとめサイト作る俺カコイイ~】(http://www.geocities.jp/sittodesuka/index.htm)より、謹んで以下引用させて頂きます。「中二病」に関しては、これ以上ないくらい綿密にまとめられた有意な記述であります。彼(か)の地に一礼の上、拝読願います。

中二病とは
  1. 自分に自信が無いので「他人とは違う趣味を持っている」ということで無意味なキャラ作りをすること
  2. 男子が中学二年に取りがちな痛い行動
  3. 自虐ネタ

症例(はてなキーワード > 中二病より引用)
  1. 洋楽を聞き始める
  2. うまくもないコーヒーを飲み始める
  3. やさぐれる
  4. 眠れない午前2時
  5. 苛立ちがドアを叩く
  6. 小室哲哉(?)
  7. YOSHIKI
  8. 押尾学
  9. 「サラリーマンにだけはなりたくねーよなぁ」
  10. 売れたバンドを「売れる前から知っている」とムキになる。
  11. 「因数分解が何の役に立つんだよ」
  12. 「大人は汚い」
  13. 母親が何か言おうとしよう物なら、その声にかぶるように「わかったよ!!」と言って聞かない。
  14. 本当の親友探しを始めたりする。
  15. やればできると思っている。
  16. お母さんに対して激昂して「プライバシーを尊重してくれ」と。
  17. タバコも吸わないのにジッポライターを持つ。
  18. 社会の勉強をある程度して歴史に詳しくなると「アメリカって汚いよな」と急に言い出す。
  19. 行き場の無いエロを筋肉トレーニングに費やす。
  20. 急に洋服のトータルバランスはそのままなのにジェルを使い出す。
  21. 曲も作れねーくせに作詞
  22. プロに対して評価が辛い。
  23. 「僕は僕で誰かじゃない」と言い出す。
  24. 「ジャンプなんてもう卒業じゃん?」って言ってヤングジャンプに軟着陸する。
  25. 「ポケモンはガキ向け」と言ってモンハンに軟着陸する。
  26. ドラクエやファイナルファンタジーにハマり、ゲームプログラマーを目指すが、考えられる事は続編のちょっとしたイベントのストーリーやアイテムだけ。
  27. エロビデオを持っていることに対するすごい自慢。
  28. 環境問題に積極的になり、即絶望。
  29. 急にラーメンの美味い・美味くないを言い出す。
  30. 母親に「どこ行くの?」と聞かれて、「外」
  31. 赤川次郎あたりを読んで自分は読書家だと思い込む。
  32. 官公庁の不祥事・インフラの事故などを一見し「我々の税金で~~とはけしからん!」と即断。五輪選手の成績を国費と絡めて叩く傾向もあり。
  33. やたらに低音を強調して音楽を聴く。
  34. 彼女との年齢差は何歳までか熱論になる。
  35. 林間学校に来てまでタバコを吸う。
  36. プラモデルやプロ野球カードなどこれまで自分がコレクションしていた物が物凄く子供っぽく見えるようになり、急に処分する。
  37. 風呂場で髪を洗っている時、とりあえずリーゼントになった自分を見てみる
  38. ちょっとしたウケ狙いのキーホルダーを買いたくなる
  39. 自転車の乗り方に無駄なアクションが入る
  40. サングラスを買う
  41. 自分の家族を友達に見られたくない
  42. DoCoMoを無根拠に嫌う
  43. 法律の意味もよく分からないけどとりあえずJASRACを批判しておく
  44. ゴー宣を読んで突然思想家ぶる
  45. ホワイトバンドを3個くらいまとめて腕に着けてみる
  46. 中ニ病というキーワードが気になって調べる

【邪気眼系中二病】
自分には未知の力があると信じているヤシら(実際の所現実がわかってるのが肝)。
  1. 霊が見える
  2. 動物と話せる
  3. 違う星のお姫様
  4. 風を操れる
  5. 基本負けず嫌い
  6. 喧嘩に負けた言い訳は「自分の実力を出し切ってないから」

〈備考〉一番思い出してあぁーってなる。
大半の人間は小学生~中学生で患う。

【サブカル系、アングラ系中二病】
*ほんとのサブカル好きは除外。流行に流されず本物が分かる俺、おまいらと違って個性的な私を『演出』するヤシら。
  1. よくわからないのにとりあえず小劇場
  2. よくわからないのにryラーメンズ、クドカン、鳥肌実
  3. よくry古着を着て茶髪を批判、男性患者の場合はスカートを履いてみる。
  4. よくryインディーズバンド、イロモノバンド
  5. 2ちゃん、フラッシュ

〈参考資料〉アンダーグラウンド
〈備考〉このままリアルサブカル好きになる確率高い。主な患者の年代は中学生~大学生以上までさまざま。

【ヤンキー系、尾崎系中二病】
腐った社会に反する俺カコイイ。リアルヤンキーとの見分け方は「おかあさんに怒られてヘコむか」
  1. よくわからないのにとりあえず酒、煙草、バイク、ギター、女、金髪
  2. 東京生まれ、ヒップホップ育ち、悪そうな奴はだいたい友達
  3. 誰も本当の俺を分かってくれねえんだよ!

〈参考資料〉嫉妬ですか醜いですね
〈備考〉一番ポピュラー。奴らに共通して言えることは「好きなもの、カコイイと思うもの以外は批判」。「おまえらより優れている俺演出」など。



長門は多分、【邪気眼系中二病】でしょう(笑)。症例に関してもほとんど長門の事を言ってるんじゃないかと思うぐらいです。それにお母さんとの会話なんかそのまんまでしょ(笑)。症例にお父さんが出て来ないのも「中二病」がお母さんの愛情の欠落や置き忘れが大きく影響するからだと思われます。で、同時に僕…ケルベロスにも痛い程、当て嵌まる症例ばかりだなーっと、暫し赤面タイムでした。それは……ナル×ジャン読めば分かって貰えると思いますが、僕も相当痛い子ですから…(滝汗)。

ケルベロスも「中二病」を患っている…?!

日々、やった事もない子育てに関して偉そうに熱弁したり、エロビデオを持っていることに対するすごい自慢したり(………脂汗)…環境問題に積極的になり、即絶望してみたり(エコバックを何個も持っているが使っていない…脂汗)… 急にラーメンの美味い・美味くないを言い出したり…(実は上手いラーメンのレシピを紹介しようと記事を書いていたりする…脂汗)…列記するとスペースが足りなくなるので割愛(笑)。痛い!!痛過ぎるぞ!!ケルベロス!!(笑)(ガルロロロロロ……)

最近では、今年の一発目の感想で、痛さが暴走してしまい、「ナル×ジャンやめちゃうかも」なんて弱音を吐いてしまったのは、明らかに真性の中二病だったと言えます(笑)。いろんな方々に心配をかけてしまい、反省しきりの日々を送っております。僕の身体が入るくらいの大きな穴が在ったら入りたいくらいです。長門の事も笑ってばかり居られないな…と。しかし、滅多な事ではナル×ジャンは辞めませんので…。できれば、『NARUTO -ナルト-』の最終回を見届けたい!!と思っとります。すいやせんでした!!

「何処行くの…ケルベロス!!」→「外」(サブカル系確定><)


  
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第430話「ナルト帰還!!」

 
こんにちは!ナル×ジャンのケルベロスです。

新年、一発目の新ジャンの発売でしたが、皆さんは今週号を読んでどう思いましたか?面白かったですか?楽しかったですか?僕は……でした。しっかし一年以上感想を書いてますが、今回ほど書き難い週はかつてありませんでした。これまでも少々の事には目を瞑って受け入れる盲目的信者…所謂、マンセーでしたが、今回ばかりは辛抱堪りませんでした。

でも、お仕事なんで…(趣味なんですがライフワークと言う事で…)、一応、感想は書いたんですよ…。で、ちょっとキツい言い回しもありまして、新年早々、あれなんで、それでも読んでみようかな…と言う方だけ、今週号の感想に関してはお読み下さい。少なくとも、「今週号、サイコー!!」とか「めちゃくちゃ面白かった!!」と言う方は読まない方が良いです。

ただ、僕は『NARUTO -ナルト-』と言う作品を愛する一人であり、描写を愛し、キャラクターの機微を愛する一読者であります。それは解って欲しいです。それでも今回のお話は酷過ぎる…としか感じなかった。こんなの初めてェーです(笑)。ま、そんな歯痒さの中で書いた感想ですので、それ相応の黒さに満ちた記述であります。酷い事も書いてます。

それに耐えられないと思う方は新年早々、読むべきではありません。どこか他にもっと丸い記事を書いているサイトに行くか、自分でブログでも立ち上げてマンセーな事、書いて下さい(笑)。別に、絵が荒い(線がラフのところがあった)とかで怒ってる訳じゃなくて、内容について…ですから。ホント、新年早々スミマセン。愛すればこそ…なんですけどね。

ここからは自己責任でお進み下さい!!!

読んだら怒るな!!怒るなら読むな!!ですからね。お願いしますよ!!読むのは自由ですけど、それでお腹壊しても、気分を害されても、ナル×ジャンでは一切感知しませんから(笑)。一か八かの運試しとかは…やめた方が良いですよ。読まない方が良いですよ。ブラウザーの「戻る」をクリックして、何処か他の楽しいサイトに飛ぶ方が良いですよー(笑)。

よーく考えて下さいね…

…と、実は内心、心配してたんですよ。怒ってるのが僕だけで、他の読者はすっごく満足して楽しんでたら、マジ、ズレてんのか?!ケルベロス!!になりますから、内心はガクブルだったんです。ホントに僕の『NARUTO -ナルト-』に対する愛は潰えてしまったんだろうか…となりかねない事態ですから。でも、何が何が…お怒りの声が嵐のように(←話半分に聞いて来ださい)押し寄せるじゃないですか!!

そして、この兆候は今回がお初でもなく、カカシのお話とか、ナルトの仙術修行とかにも影響してるんじゃないか?と言う意見が寄せられたり、もっともっと前から積もり積もった歪みが吹き出して来てるのかも…と、言われてみれば思い当たるフシがあるある…。しかし、今週号のエピソードはちょっと…。ズーッと味わって来ただけに、ここまでの味わいの違いはとってもじゃないけおど、飲み込めません。

なので…そんな感じの感想なので…見ちゃダメ!!絶対、読まないで!!絶対、後悔するわよ!!決して読んではならぬのじゃァァァ(笑)…それと、拍手のコメントを現在、FC2のエンジニアさんとがっちりタッグ(の予定)で改良中ですんで、また皆さんと「あーでもない」「こーでもない」とお話ができる環境を用意できると思いますので、ちょーっと気長にお待ち下さい。頑張っていますんで…。
  

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新年のご挨拶


明けましておめでとうございます!
全てのアクセスに感謝いたします!

返信先の添付されたメッセージには必ずお返事しております。
返信先などの個人情報は毎回、必ず消去してしまいますので、
過去に返信させて頂いた方もその都度添付をお願い致します。
こっちもお返事したくてウズウズしちゃう時がありますので…。

本年もよろしくお願いいたします!
ナル×ジャン ケルベロス

【追記】エーッと、三が日終わりました……。
"どうなってるのか?メール"を何通か頂きましたが、
買い物とか、買い物とか、買い物とか…
いろいろと忙しくて、考察書けませんでした。
楽しみにしててくれた方には申し訳ありません。
でも…横浜って、二日からすっごいんですよ。

で…やっとこさ帰って来たら
「HERO」なんかやってて、
しっかり魅入っちゃって…
お酒も進んでしまって…。
すっごく面白い映画でした。
TV版も頭からも一度観たいです。
(お話が繋がってるんで…)

誠に申し訳ありませんでした。
でも、良い正月でした…(滝汗)。  
ま……僕にも人並みに、
リアルな生活があるって事で…一つ。
書ける時にはしっかり書きますんで……。
メッセージのお返事は明日、必ず!!
おやすみなさい!!(090103深夜追記)


 
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