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「自己紹介」(まっカカ…其の弐)


「ここがナルトの家ねェ……」(カカシ)

「そうだ」(三代目)

(…この牛乳
かなり賞味期限が過ぎている…)(カカシ)

まぬけな奴だが
お前に見張らせるのが一番だ
お前は鼻がきく
それからお前の受け持つ班には
例のうちは一族のサスケもいるぞ
健闘を祈る!」(三代目)

「了解(こりゃ
大変なことになりそうだ…)
」(カカシ)

カカシの初登場シーン(第1巻/107頁)。三代目と共にナルトの居室に赴いて世間話でもないでしょうから、ここはやはり「…という事でだ…」(綱手)(第32巻/83頁)の暗部のテンゾウをヤマトとしてナルトのお目付役に徴用した一件と重ねて考えるべきじゃないかと、僕は考えます。つまり、カカシもこの時点で暗部から三代目の勅命(ちょくめい)で起用されたとするもので、登場当初のカカシの怪しい態度や険しい目付きなどが直前まで血で血を洗う暗部の激務に塗れたカカシの余韻だったんじゃないのかな…と考えています。もしかしたら、カカシの体からは血の臭いが、それこそプンプンと漂っていたかも知れませんね(黒笑)。

それとは別に、ヤマトに関しては更に深読みがあって、綱手がダンゾウ(根)を意識した上での暗部から取り立てたヤマトの存在感に如何ばかりかの期待を込めて書いた「テンゾウが先か?ヤマトが先か?」があります。いみじくも木ノ葉の人柱力=ナルトのお目付役としての重責を与える以上は、綱手が言うように「私が信用できる数少ない忍だ」(第32巻/32頁)、ヤマトがその虎の子の一人だったのではないか…と言うのが僕の読みです。ぶっちゃけ、ヤマトが先で、ダンゾウの思惑に打ち込まれた楔(くさび)…二重スパイだったら良いな…的な「考えすぎなのでは…」(ヤマト)(第32巻/85頁)な考察なんですけどね(笑)。


「そうだな…
まずは自己紹介してもらおう」(カカシ)

「…どんなこと言えばいいの?」(サクラ)

「…そりゃあ
好きなもの嫌いなもの…
将来の夢とか趣味とか…

ま!そんなのだ」(カカシ)

「あのさ!あのさ!
それより先に先生
自分のこと紹介してくれよ!」(ナルト)

「そうね…
見た目ちょっとあやしいし」(サクラ)

「あ……オレか?
オレは”はたけカカシ”って名前だ
好き嫌いをお前らに教える気はない!
将来の夢…って言われてもなぁ…
ま!趣味は色々だ………」
(カカシ)

「ねェ…結局分かったの…
名前だけじゃない?…」(サクラ)

…で、カカシがナルト・サスケ・サクラの三人に対面した直後に件の”自己紹介”の場が設けられます(第1巻/113-114頁)。三人ともカカシには多少なりとも違和感があって、それに対する三者三様の対応を取っています。三人にとっての大人とは、この時点ではイルカが一番身近なサンプルでしたから、カカシの得体の知れなさは無意識に三人の警戒心となって行った事でしょう。特にサクラは女の子らしい鋭さがあって、カカシを「怪しい」と指摘しています。ナルトがカカシにトラップで悪戯したのも、サスケがクールにカカシと距離を置き観察してたのも、偏(ひとえ)に本能の成せる業だったんだろうな…と思います。

多分、カカシは第七班編成の直前まで暗部で血みどろの任務に首までどっぷり浸かっていて、ホントに血の臭い(ホントは臭いは消してるだろうけど、雰囲気ね…雰囲気)が漂ってたんじゃないかと、僕は考えます。そして、それを子供達の無垢な感受性は見逃さなかった…。カカシは三人の警戒心を何とか解こうと必死になっていたんじゃないでしょうか。それがこの描写の周辺の昼行灯な雰囲気とか、意味不明の「名前だけしか…」とサクラが機敏に突っ込むような”自己紹介”だったんじゃないかと思います。でも、ま…カカシは上手くイルカとは違うオトナなキャラを三人に認めさせる事に成功するのです。

ここでカカシはきっぱりと”お前たちとオレは違う”を見せた訳です。それが…好き嫌いとか将来の夢とか趣味とか…自分から訊いといて、自分は名前しか教えない…カカシの”自己紹介”だったのだと思います。現実でもオトナは公然とお酒も飲めるし煙草も嗜める。クルマだって乗れる。いかがわしいお店にだって…<ゴフォッ>…と、まあ、かなりの特権を有しています。しかし、それは権利とバランスする義務をクリアした上のもので、オトナとコドモは決して対等でありません。カカシは自分から目線を同じにするある意味、卑屈な手には出なかった訳です。オトナとコドモをキッパリと別けて、ズバッと見下したんですね。

しかし、それが嫌悪感を帯びなかったのはカカシが毅然としていたからでしょう。だから、見下すにしてもカカシは目を逸らしたりはしませんでした。自信の無い大人はコドモを直視できませんから。コドモは体が小さくて力が無いだけで、子供の心の中にはちゃんとオトナが居て、大人の言う事ややる事がどんな事なのか大体判るものです。誰もが、それをきっと子供の頃に感じた筈です。ただ、それを自分が大人になった時に忘れてしまうだけで…夜中に親が別の部屋で言い争いしてるのとか、必死に隠していても仲が悪かったりしたのがバレバレだったり…(滝汗)。カカシに接した三人にはカカシの人間味が良く判ったのだと思います。

そして、三人は信頼した…カカシを好きになって行った…。

僕にも誠に遺憾ながらナルト達のような無垢な少年時代があって、ちょっとヤンチャでオマセなクソガキでしたっけ(笑)。今のご時世では余り無いだろうけど、僕の子供時代には近所の年上のお兄さんやお姉さんが遊びに付き合ってくれるのが普通でした。近所には空き地があって、そこで野球(ゴムボール)とか鬼ごっことかして遊んだ記憶があります。子供の頃、年上のお兄さんやお姉さんと遊ぶのはホントに楽しかったです。親とは違った不良な感じや不思議な親近感があったり、カッコ良かったり、走るのが速かったり、腕にはすっごい力こぶがあったり…。そして、カカシの登場は、それとすっごく似ています…<キュンキュン>しちゃう…(遠い目…)。



ナルト「火影を超す!!」(なかなかおもしろい成長をしたな)(カカシ)

サスケ:「一族の復興とある男を必ず…殺すことだ」→(…やはりな…)(カカシ)

サクラ:「嫌いなものはナルトです!」→(忍術より恋愛だな)(カカシ)

そして、カカシの”自己紹介”は三人の本心の”自己紹介”を引き出します(第1巻/114-117頁)。カカシがオトナとコドモの一線を明確に示してくれたから、コドモはその一線を目印にして、その中で自由に振る舞えたのです。カカシと言う偉大なオトナが居るから、三人はコドモとしての自分を曝け出せた…無防備になれたのです。これを成し得たのは、カカシの持つ”人徳”…カカシが永々と積み上げて来た行い。重ねて来た年月。その重みや渋みがあったればこそ、子供が持つ無垢な警戒心や直観を納得させ、その信託を得るに足る堅牢な人間味を作り上げた…である事を、この際、大人は認める必要があるでしょう。

そして、この子ら三人がカカシを好きになるように、僕らも同じようにカカシに自然と魅せられて行った筈です。きっと、カカシが示すオトナが、僕らの中に眠るコドモ…大人になる時に、何故だか忘れてしまう子供の心…を目覚めさせてくれたのです。だから、カカシがナルトに感じた(なかなかおもしろい成長をしたな)で見せた…何とも言えない眼差し(第1巻/115頁)に僕らまで<キュン>となれるのです。それはカカシの体中から臭ったであろう…血の臭いすら掻き消すほどに…強烈でありながら極めて静粛に…ナルト・サスケ・サクラ…三人が”一人前”を目指して羽ばたく足場を、このエピソードのカカシのオトナな”自己紹介”が固めた…。

しっかりしたオトナがいれば…
コドモが子供らしく居られる…

まったく…カカシってヤツは…(其の弐)



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「まっカカ」について(まっカカ…其の零)

  
エーッと、「まっカカ」についてですけども…「”まっカカ”って何ですか?」って、質問が届きました。一瞬、”釣り”かと思いましたが…(笑)。突然、発作的にアップした考察だから分かり難かったかみたいですね。一説(だ、誰の説なのサ)によると「まっちょが好きなカカシのお話」とか、もっと酷いのになると「まっちょに無理矢理…×××されるカカシ…」とかありそうで怖いですよね(笑)。ま…個人的には「まったく考えも無く思いつきでぶち上げたカカシの考察」で、ちょっと後悔してしそうな…。でも、書くと言ったからには書きますから。今になって思えば「まっちょが好きなカカシ」は何気に書き易い…(でも完璧18禁だわな)。

で…ボチボチとカカシの登場シーンを遡りながら書けそうな部分をピクアップする作業に入っています。ホントはこんな事は”シリーズ物”を書くのであれば、調べ上げた上で公開するものなんだけど、余りにもカカシを心配する人が多いのと、本編では全くノータッチの放置状態なので、誰かが始めないとな…と思い立ち、そう思ったらブログのエディターにシャカシャカと入力してましたっけ。直情的な性格なもので…(後先の考えがない…)。だから、どういう風にお話を展開させて、何処で落とすか(落とし所と言うヤツですがな…)も未だ不透明です。カカシの考察は既にかなり書いてるしね。今回のは、それ以外で行きたいし…。

そんな訳で…今日からサクサクと連日のアップとは行かないし、何故だか最近は水曜日辺りから週末にかけて仕事が忙しかったりで、なかなか思うように考察できなかったりしています。余裕ができればできたで飲みに行ったりもしちゃうので…ま…ボチボチと行きますので、気長に気楽にお待ち下さい。カカシが長い話をゆっくりしてるんですから…それを同じようにのんびり気長に…”待ってましょうね”…ってのがそもそもの始まりですからね。基本的にカカシは大丈夫だと思うんですよ。カカシが長い夢から醒めて<ムクッ>っと起きるまで、カカシのお話を少しずつ重ねて行きましょうかね。何故だか…カカシって…放っておけなくて…。

まったく…カカシってヤツは…(其の零)
カカシが目を醒ますまでの期間限定!


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一人では絶え切れない気分の人の為に…(まっカカ…其の壱)

  
「…すみま…せん
皆様を包むだけで…
精一杯でした…」(カツユ)

第430話「ナルト帰還!!」で、天道が放った超特大の神羅天征に圧壊された木ノ葉の瓦礫の下から<ズズ…>とカツユが木ノ葉の忍を包んで救出しています。これは綱手が陰封印・解(創造再生)で額の奥に溜め込んだ大量のチャクラを一気に解放し、カツユに人命を最大限に守らせた結果です。その為、綱手はほとんどのチャクラを使い果たし、ペインと戦う事も出来ず、サクラの元に運ばれた時にはシワシワになってしまった…ようです(ここは微妙に疑惑ありで後述します)。突然の天道の凶行に綱手の瞬時の判断は人命の損失を最小限に留めた…約束通り綱手は木ノ葉を命懸けで守り、良いタイミングで妙木山から帰還したナルトがバトンタッチしたのです。ナルトの六代目火影もアリかな…と思った瞬間でした!!

エーッと、カツユの瓦礫の救出劇がこのエピソードの前半にあるので、そこを良ーく見てもらいたいのですが、カツユの分布はかなり多くて、被害の甚大さの割には死亡者は少なそうです。瓦礫に巻き込まれる忍の体をカツユが保護してクッションになって、綱手の提供したチャクラを治療ではなく、人身の防護に使って凌いだようです。それでカツユもチャクラを使い果たしたようで、それ以降の治療の描写はありません。しかし、いくらカツユの分布が広範囲をカバーしていようとも、それ以上に木ノ葉の忍も多いでしょうから、この場合は救出の優先順位(プライオリティ)が設定されるのが危機管理のセオリーだと言えます。

命の重さはみな同じが原則ではありますが、ぶっちゃけ助かりそうもない場合は非常に遺憾ではありますが、その原則が無視される場合もある訳です。また、カツユは傷病者に取り付いて容態を診断して治療していた描写が残っていますので、カツユが包んで瓦礫から救い出した人員に関しては死者がそれに含まれている可能性は極めて低いです。死者を救う為に綱手の大切なチャクラを使うんだったら、他の助けられる命を迷い無く助けるのが戦場における救命救急や人命救助のプライオリティだと言えます。『悲しいけどコレ、戦争なのよね…』(スレッガー)ってヤツでしょうか(笑)。…って…事はですね……。

カカシは死んでいない!!

チョウザさんがカツユに助けられる横にカカシも並んで横になっています。カカシにはカツユが取り付いていて、しっかり瓦礫から救助されています。チョウジも無事でした。もしもカカシが既に死んでたり、とってもじゃないけど助からない状況ならば、非常に悲しいお話ですが放棄されて、カカシを助けたカツユは他の命を救った筈です。でも、カツユはカカシを助けた…。と言う事はカカシはまだ望みがあると考えるのが、状況の判断からは正しいと言えると思います。死んだ人を助けて(死体を庇って)まだ命のある人をミスミス見逃す選択を救命や救助においては間違ってもしないですから…カツユがカカシを確保した描写は大きいのです!!

「サクラ……
もう大丈夫だ…」(綱手)

それに、第431話「ナルト大噴火!!」で綱手がサクラにそう言いながら<シワ><シワ>となった描写の解釈も、最後のチャクラを振り絞ってカカシの治療をカツユに委ねた結果だったと考える事だって出来ます。サクラの元に辿り着いて安心しただけで、あそこまでバアちゃんに一直線ってのも変と言えば変ですからね。カカシの状態に一番最初に気付いたのも綱手だし、その驚きと怒りで火影の司令塔の屋根を叩き割ったのも綱手でした(綱手が叩き割った天井の下敷きになって木ノ葉の忍が死ぬ可能性だってあったんだけど、そこは忍なので機敏に躱すとか…受け止めるとか…砕くとか…汗)。カカシは綱手にとっても大切な存在なんです。

だから、この時、綱手が言った「大丈夫」が自分の事ではなくて、カカシの「大丈夫」だったら良いな…と思いますし、それが綱でらしいな…とも思います。綱手は死ぬ気で木ノ葉を守る覚悟があったし、自分の次の火影候補に迷わずカカシを上げていました。だから綱手が自分の命と引き換えにしてでもカカシを助けようとする気持ちは良く判るし、可能性は高いです。ま…綱手もここで死んでしまうとは思いませんが…ね。でも、描写としては…超特大の神羅天征への対処の描写から綱手のカツユとのチャクラの授受に関しては遠隔地に対しても可能な様なので…綱手がカカシを助けた…と言う線は微量ながらもあります。

「今…こんな事
聞くべきじゃねーのかもしれねーけど
オレ…自然エネルギー
身に付けたから分かんだってばよ……
皆のチャクラを感じ取る事ができる……
カカシ先生は任務で里の外に出てんのか?」(ナルト)

…で、第431話「ナルト大噴火!!」で、仙術を身に付けたナルトのチャクラ感知がカカシの不在を悟らせるんです。綱手はこの質問に沈黙をもって答えます。綱手の歯痒い唇は大人語翻訳機では「カカシは任務で里を離れてはいない」となりますが、この場合は綱手もカツユ経由にカカシのチャクラが「ゼロ」になっている事をして死亡と思ってる可能性が高く、それがナルトのカカシの不在=チャクラが感じられないと上手く符合します。つまり、カカシはチャクラを使い切ってショック状態で意識不明に陥ってるんではないかと思います。魂もちょこっと肉体を離れて散歩してる……とかね。ま…ヤバいっちゃヤバい状況です。

お前の話を聞かせてくれないか?」(サクモ)

「ああ……すごく長くなるから
ゆっくり話がしたいんだけど…」(カカシ)

「ああ…いいさ」(サクモ)

でも、第425話「はたけカカシ」で、それを阻止する為にワザワザ、サクモさんも焚き火を焚いたりして、カカシの目に付くように待ち伏せしてる訳で…(笑)。サクモさんはサクモさんで想い遺す事があったからこそ、三途の川のこっち側に居るんであって、それはサクモさんのカカシに対する想いに他ならないでしょう。サクモさんも川を渡れずにこの辺でウロウロしてるんです。カカシが話がある…と言うのは、サクモさんも一緒なのです。そして、今、カカシは積年の想いと共に長話をしてる最中なのです。カカシだって、こんな時じゃなければゆっくりと話もできない忙しい身故…今暫くお時間をば…。

「あのね父さん」

話が済んだらカカシは帰って来ますから…
まったく…カカシってヤツは…(其の壱)



  
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第436話「平和」


「分かってきたぞ!
ペインの本体の居場所が!」(いのいち)

「何か気付いたんスか?」(シカマル)

「どういう事!?」(いの)

「ああ…
自来也様が捕えた
あの雨隠れの忍の
頭の中を覗いた時のことだ

【オレ達がいつも死体を運ぶ
この里で一番高いあの塔
あそこが何か知ってるか?】(リュウスイ)

その男は仲間と死体を運ぶ
仕事をしていた」(いのいち)

「死体を運ぶ?」(シカマル)

「そう…お前のさっきの
そのセリフでピンときた」(いのいち)

先週は、シズネの死が判明したり、フカサクが呆気なく戦死したりの展開でペインが余りににも高いハードルに見えて来たところに、いのいちが何かに気付き一筋の光明が差し込んだところで閉じて…その続きから。基本的にいのいちは心転身系忍術の使い手で、システムペインの成り立ちにも逸早く気付けたようです。そして、ペインに見せつけられた異常な力量の高さに惑わされる事無く、いのいちが忍術のセオリーを軸に考え抜いた態度を、僕らは見逃してはいけないと思う。相手がペインだから仕方ない…と、僕は少しでも考えた事がありました。その諦めこそマグロだったと反省しております。

「いいか…
まず一つにチャクラ信号を送信する側は
なるべく受信体の近くに居ることが常識だ
でだ…
その男は雨隠れにある数ある塔の中で
一番高い塔に死体を運んでいた事になるんだが…
雨隠れではペインはその一番高い塔に居ると
噂されていたようだ

【実はな…あそこに
ペイン様がいらっしゃるんじゃ
ないかと…噂されてる】(リュウスイ)

そしてペインとして現れた女…
アレはその高い塔に死体として
運びこまれた女の姿と同じだった…
その塔はチャクラ受信機である
黒い杭のようなものを死体に埋め込んで
ペインを作る実験場にもなっていたって事だ」(いのいち)

「で、それがどうして
ペイン本体の居場所と繋がるんスか?」(シカマル)

どうやら、雨隠れの「一番高い塔」にペインが居るんじゃないか?…と言う大方の予想通りだったようです。そんなの初めっから言ってるじゃん!!…と、こっちは言いたい気分でもありますが、そこはそれ…物語を俯瞰してる読者と、実際に物語の中で生きているキャラの情報量の違いであり、極めて妥当です。ここでシカマルの凄いところはその「一番高い塔」と「本体の居場所」を短絡させなかったところにあって(僕らはほぼ全員がこのさもありなんの罠にハマってた…)、この切れ味はひと味違うな…と、正直…惚れ直しました(ま…これもキッシーのネームの切れが良いって事なんだけどね)。着実にカッコ良いオトナに近付いてますね。

「チャクラ信号を送信するために
一番効率的な場所―
より広く遠くへ送信するために
一番高い塔じゃなきゃいけなかったんだ!」(いのいち)

「なるほど……
という事はつまり」(火了)

「ペイン本体はこの木ノ葉近くの
一番高い場所に居るって事になる…」
(…)

いのいちの豊富な経験を土台にした思考がペインの本体の居場所を炙り出します。で…太字の「ペインの本体は…」って台詞。これは誰のものだろう?と考えてみたんですが、もしかして(一同)…つまり、ここに居る皆が同時に同じ結論に辿り着いた…のだとしたら、ドラマチックで良いやね~と思いました。先週、サラッと「あやつり人形」とカツユが口を滑らせてしまいましたが(笑)、それでもキッシーは辛抱した方です。(作品のレベルは横っちょに置いといて…)書いてると解る…。お話ってのは結論があるから書ける訳で、その結論に至る「見せ方」こそ、腕の見せ所であり、一刻も早くぶちまけたいッ!!を堪える…我慢の見せ所でもある訳です。

ま、高周波チャクラが建物の中や地下にまで届く事や、一度たりとも通信障害でペインが異常作動や作動不能(蝦蟇瓢牢の初代・畜生道は?)になった描写がなかったので、電波関係に詳しい方の意見を訊きたいところだけども、設定としては都合良過ぎるところもある…けど、システムペインと言う忍術の「秘密」を緻密に積み上げ、それを木ノ葉が必死に見つけて行く姿を実に精巧に示してくれたんではないかと思います。非常に地味な展開ではありましたが、キッシーの辛抱は圧巻と言わざるを得ません。玄人っぽいと申しますか、万人向けではないだろうけど、それでもキッシーは貫いた…それがキッシーの「正義」だからです。

…と、まあ…考察とは別に…キッシーのご苦労を想像すると、作品に対する不平や不満を言っていた自分がヤケにちっぽけに見えてしまいます。ま…物事には短期、中期、長期的な側面があって、そのどれをして意見を言っているのかは分かるようにすべきだし、それを意識した表現を心掛ける必要がある…と思います。ところで、考察とは別に…とするのは作り手の”どうのこうの”を考慮するのは『NARUTO -ナルト-』の中の事実とは関連性がないと考える個人的な考察観からであり、それでもこんな事を書くのは、如何にこの長いお話を練り上げるのかが至難であるかをお伝えしたかったからです…と言い訳を…<ゴフォッ>。

「よし!なら高い場所を
しらみ潰しに捜索するぞ」(シカマル)

ちょっと横道に逸れましたが、戻しまして……そして、異常に切れの良いシカマルなんですが、脚…折れてましたよね。どうするつもりなんですかね(笑)。こう言うのは医療忍術でサクッと治っちゃうんでしょうか。いのもここらで存在感をアピールしてくべきでしょうし、何より里の一大事。ここでやる気にならないのをホントのマグロ=”どマグロ”と言うんじゃないでしょうか!!(笑)まさか、ここで野点(のだて)なんか催したりしませんよね…。…って、火了がお湯を沸かしたり、お茶菓子の準備とかしててしてシャカシャカとお茶を点(た)ててる…アンタ…そんな事ばっかりマメでどうすんのッ!!(良く気がつくマメなマグロですね…素敵です…)




「くっ…」(ナルト)

「お前は”何でこんな事をする?”と
オレに問うたが…
その理由をお前に話したところで
何も変わりはしないだろう…
だがもう一度ゆっくり話をすれば
……どうだろうな…」(天道)

「オレの目的はな…
自来也先生も成しえなかった事だ…
さっきも言ったな…」(天道)

「………」(ナルト)

「平和を生み出し
正義を成すことだ」(天道)

平和…?
正義…?
ふざけんな…
ふざけんなってばよ…!」(ナルト)

「オレの師匠を!!
オレの先生を!!
オレの仲間を!!
オレのを!
こんなにしやがったお前なんかが
そんな事を偉そうに
ほざいてんじゃねェー!!」(ナルト)

一方、両手を血刀で串刺しにされ、動きとチャクラを同時に拘束されたナルトと、それをヤンキー座りで見下ろす天道。ここで天道がナルトをこのまま捕縛して連れ去らないのか?には、一定の意味があると思います。それが九尾の特殊性なのか?ナルトに対する同門の想いなのか?それとも…は置いといて、少なくとも木ノ葉には既に自分に対する脅威は無く、ナルトとの語らいがペインにとって重要なんだと考える事ができます。これは…マダラ(トビ)がサスケに執り行った「万華鏡の儀式」にもちょっと似てるな…と思います。ここは別に席を設けまして、切々と…僕も語っちゃおうかな…なんて考えておる次第です。

…で、ナルトが怒るのももっともで、仙人モードのチャクラ感知で里の甚大な被害を感じてますから、その中でカカシ(先生)や仲間の安否も知った上での反撃をします。ナルトの気持ちはよく解る。自分がその立場だったらきっと同じ事したと思うし、至極当たり前の反応をナルトは示しています。しかし、こうして天道がナルトに時間を与えツラツラと話を始める辺りには何らかの理由がある訳で、天道のペースに乗せられて気持ちを迸らせる事には危険を感じます。やっぱ、あの「万華鏡の儀式」に似てるわ…。って事は、洗脳ですかッ?!(汗)ヤバいです…ナルトみたいな純真な子って騙される時はコロッと行っちゃいそうですものね。


<ハァ><ハァ>(ナルト)

「なら…お前の目的は何だ?」(天道)

「お前をぶっ倒して!
オレがこの忍の世界を平和にしてやる!!」(ナルト)

「そうか…それは立派な事だ
それこそ正義だな」<ザッ>(天道)

こうして一度、相手の本心を引き出して、それを認める。一瞬、良い気分にさせるんです。ここで天道は「平和」と言う言葉をナルトに喋らせて、それを「立派」とし、続けてそれを「正義」と展開しています。つまり「平和=正義」と決めつけてる訳です。平和を生み出す行いは全てが正義であると、極めて強引に決めつけている…。これははっきり言って詭弁(きべん)です。詐欺師やペテン師がよく使う”すり替え”です。天道とナルト。二人は違う(天道もそれを否定してないんだけど…)。その違う二人があたかも同じ「正義」を共有しているかのような錯覚を天道は作り出そうとしているのです。天道はディベート(正確には詭弁…)が上手い…。

「だが…オレの家族
オレの仲間
オレのを―
この里と同じようにした
お前たち木ノ葉の忍だけが…
平和と正義を口にする事を
許されている訳ではないだろう?」(天道)

「……!?」(ナルト)

「どういう事だってばよ!?」(ナルト)

ここからの切り返しの為に、天道(長門)はナルトを誘ったのです。ペインが自来也を殺し、カカシを眠らせ、里を瓦礫の山に変えた…悪事についてナルト自身の口で述べさせたのは、それが如何に酷い所行であったかを実感させる為です。そして、それは悪い事であり、許されない事だとナルトに言わせる必要があった…。ナルトにそう言わせる事でナルトを追い込んでいるのです。実に巧妙な誘導だと思います。ディベートの技術に関してはペインの独壇場と言ったところでしょう。ただ、これが単なる詭弁なら、ペインもただのワルとして葬れるんですが、ペインの心の瑕疵(かし)であったなら救いがない…って言うか、とても哀れです…。

「火の国…
そして木ノ葉は大きくなりすぎた…
国益を守るため大国同士の戦争で
自国の利益を獲得する必要があった…
でなければ国…里の民が飢える
だがそれら大国の戦場になるのは
オレたちの小さな国と里だった
その度我々の国は荒らされ疲弊していった
幾度かの戦争をへて大国は安定した
我ら小国に多くの痛みを残してな」(天道)

「………」(ナルト)

天道は木ノ葉が雨隠れを破壊した…と言っていますが、ザックリとしてて狡いです。確かに、木ノ葉/岩/砂と三大国に取り囲まれた雨隠れは不憫ですが、木ノ葉だけが犯人扱いされるのも…ちょっと…ね。でも、大国の抗争の被害者であった事は確かで、満更嘘ばっかでもない。ここが”上手い嘘”のポイントで、天道はそれを巧妙に織り込んでるのです。ナルトは純粋だから、こんな初歩的な手にコロッと騙されちゃうんだろうな…と思うと、怖いです。天道がサクッとフカサクを殺したのも、この静寂を作るためだったのかも知れません。もしそうなら、天道はサシでナルトを言い包める必要があるって事だ……。

「お前もオレも目指すものは同じだ
自来也先生の言っていた平和をなそうとしている
お前もオレも何も変わらない
互いの正義のために動く
オレが木ノ葉にやった正義は…
お前がオレにやろうとしている事と同じだ」
(天道)

「大切なものを失う痛みは誰も同じ
お前もオレもその痛みを知る者同士だ
お前はお前の正義のために…
…オレはオレの正義のために
オレ達は正義と言うなの復讐へと
駆り立てられた普通の人間だ
だが復讐正義と言うならば
その正義はさらなる復讐を生み…
憎しみの連鎖が始まる」(天道)

「今、その事象の中に生き
過去を知り未来を予感する
それが歴史だと知る

人は決して理解し合う事のできない
生き物
だと悟らざるを得ない
忍の世界は憎しみに支配されている」(天道)

「………」(ナルト)

もうここまで来たら変な連立方程式みたいで、最初が何だったのか解りません(笑)。「平和」=「正義」は辛うじて受け入れられるとしても、「正義」=「復讐」となると、途端に解らなくなる(笑)。ここで問題なのは「平和」を得る為には何をしても良い=「正義」としてる強引さにあるんじゃないかと思います。天道はそこをナルトとの「同意」や「共感」と言った”飴”と引き替えに良い感じに飛躍させているんです。ところで、兄弟子の長門がナルトに告げる「自来也先生の言っていた平和」…これって、「ド根性忍伝」(ep416)であった…あの境内のアレかしら…と思ってたら、ナルトの回想が実にいいタイミングで挿入されました。

「こんなワシでもこの忍の世に
憎しみがはびこっているのは分かる」(自来也)

「…憎しみ」(ナルト)

「その憎しみをどうにかしたいとは
思っとるんだが…どうしたらいいのか
ワシにもまだわからん…
だがいつかは…
人が本当の意味で理解し合える時代が来ると
ワシは信じとる!!」(自来也)

「なんか難しいってばよ」(ナルト)

「答が見つからんかった時は
その答をお前に託すとしようかのォ!」(自来也)

「オッス!!<シュビッ>
エロ仙人の頼みなら仕方ねェーってばよ」(ナルト)


もしかしたら…なんだけど、自来也はナルトに話した事と似た様な話を長門や弥彦にもしてたんでしょうか。って言うか、自来也のあのほのぼのとしたシャベリにもある種の意図が潜んでいたんじゃないでしょうか。そしたら、「予言」って何だったんだ…。それが”数撃ちゃ当たる”的なものだったのなら…。大ガマ仙人は自来也に「予言」を与え、本を書かせた。そして、その本を読んだミナトとクシナが主人公の名前を生まれて来る子に授けた…。おまけにその本の主人公には九尾の髭痣があった可能性がある…。結果的に、「ド根性忍伝」が「予言の書」であったならば、この「憎しみの連鎖」を生み出した張本人って………(汗)。

ダ…ダメ…黒くなっちゃう…(黒汗)。




「………」(ナルト)

「お前の答を聞こう」(天道)

「………分かんねェ
そんな事…」(ナルト)

答えられる筈ないんですよ…ところどころ飛躍があっていい加減な理屈なんですから。でも、天道の物言い自体は登場当初からのブレはなく(どっかの首相に爪の垢を…)、特に木ノ葉襲来以降の一貫した態度からは天道が言う「正義」を確かに腹に据えた行動をしているように思います。つまり、天道(長門)は自分の「正義」に則した行動をしているのです。狡いのはその「正義」を無理矢理ナルトにも適用して言い包めているところです。「正義」なんてそれぞれあると言いつつも、最後は「天道=ナルト」としてナルトの選択肢を奪っておいて「お前の答を聞こう」ですから…(笑)。天道は忍術も一流だけど、詐欺師としても一流です。


「オレはな…
その憎しみの連鎖を止めるために”暁”を立ち上げた
オレにはそれ(←憎しみの連鎖を止める)ができる…
そのためには九尾の…その力が必要なのだ
全ての尾獣の力を使い
この里を潰した数十倍の力を持つ尾獣兵器を作る
一国を一瞬で潰せるほどのな」(天道)

「!?」(ナルト)

本当の痛みを世界に知らしめ
その痛みを恐怖で戦いを抑止し…
世界を平和と安定へ導くのだ」(天道)

「……だからって…そんな平和…
そんなの嘘っぱちじゃねえかよ!!」(ナルト)

「人間はそんなに賢い生き物ではない
そうしなければ平和を作れないのだ」(天道)

「…やがて
その痛みも何十年と時が経てば癒えていく
抑止力は低下しそして人々は争い
今度は自分達で尾獣兵器を使い
本当の痛みを再確認する」(天道)

「……」(ナルト)

”暁”を作ったのはペイン(長門)だったんでしょうか…。僕はマダラだと思っていました。一応、ペインが”暁”のリーダーだと言う事にはなってますが、扱い的にはマダラ(トビ)の手先みたいですし…ね。その辺りの判定は要観察としまして…。ペイン(長門)の目的としては「禁術兵器」(尾獣兵器)の製造でほぼガチでしょう。そして、それをホントに使おうと考えている。しかし、それもアッサリとサスケに「尾獣をやる」(第44巻/38頁)と言い放ったマダラ(トビ)の行動ベクトルとは相反します。ペイン(長門)もまた純粋に歩んでいるだけなのかな…。ペイン(長門)や天道(弥彦)がナルトに似てると感じるのはその無垢さなのかもね…。

「そしてまた一時の平和が訪れる
…この終わりなき憎しみの連鎖
流れの中に痛みにより
一時の平和を生み出す事…
それがオレの願いだ」(長門)

「ゴホッゴホッ」(長門)

「!」(小南)

…頁を捲ってハッとしました。とうとう長門が登場しました。紙分身を解いて長門の元に向かった小南がその傍らにいます。長門はガリガリに痩せこけた貧相な体つきで、背中には無数の黒い棒のアンテナみたいのが林立してて、下半身はモビルアーマーみたいな『NARUTO -ナルト-』で言うと、サソリが使ってたヒルコっぽい鎧系傀儡みたいなものに収まっています。両手も筒に突っ込んだ形で仕舞われてて、そこから六本の黒いワイヤーが伸びているので、恐らく六道を操る操作系のデバイスかと思います。僕は天道の中に長門が格納されてる…と考えてましたが、こんな感じに離れた場所から操作してたんですね(詳しくは考察中でーすッ!!)。

そして、長門の半病人的な感じからは、万全な状態ではなく、この長門を乗せた忍具が何だか傷病者を運ぶストレッチャー(担架)のようにも見えて来ます。或いは、生命維持装置だとすれば、長門は相当に重篤な状況にある…と考えて良いでしょう。そして、その上で自分の「正義」を成そうとしているのであれば、「禁術(尾獣)兵器」を作ろうとしているのは、自分の命が無くなる前提での”遺産”をこの世に遺そうとする想いが突き動かしているように感じます。つまり、封印像がコンプすれば何度も(定期的?恒常的?)にその「禁術(尾獣)兵器」が生み出せるインフラが確立するようです。それが長門の考える「平和」の礎なんでしょう。

長門がその想いで「禁術(尾獣)兵器」を目指し、本気で尾獣集めに命をかけるのであれば、長門の「正義」とは結局は「破壊」であり、そうなればナルトが考える「正義」とは違ったものとなります。ナルトが変な追い込まれ方をしつつも、長門の言う「平和」を「嘘っぱち」と言い返したのは、長門の隠し持った「破壊」に対する本能的な反抗だった筈です。しかして、ナルトや忍と言ったものが使う忍術とは凡(おおよ)そ人殺しや破壊に関するスキルであり、それと「平和」が持つイメージとの甚だしい乖離(かいり)がナルトの思考を停止させているのです。勿論、長門はその不条理を衝いている訳で…そして、それこそ長門の訴えたい核心なんだと思います。


「長門…あまり無理しないで…
もうずいぶんチャクラを使ってる」(小南)

<ハァ><ハァ>(長門)

「平和は目の前だ」(長門)

僕もたまに吐血(あの<ゴフォッ>ってヤツです)しますが、相当に苦しいです(笑)。「長門の病状」に関しては過去に「中二病」に認定していますが、アレは偽医者ケルベロスの診断で、ホントはもっとすっごい病気か怪我だったようですね(笑)。そして、その長門が命懸けで成そうとしている「平和」。それを真っ向から否定する戦いをするのではなく、長門と違う未来や理想を提示する必要があると、僕は思います。力尽(ちからず)くでは、究極のチャクラとも言える「禁術(尾獣)兵器」を持ち出して世界を沈黙させようとしてる長門と同じになってしまいます。それに長門の想像を超える未来を示さなければ、ホントの「正義」も見えて来ない…。

ナルトや僕たちが無意識に感じる…長門に従いたくない理由は、自分達が受けた「痛み」を長門が他人と比べているところにあるんだと、僕は思います。ナルトはそれを理詰めで導き出せるタイプじゃないけど、魂(本能)では解ってる筈です。長門が目指す「禁術(尾獣)兵器」とは、「痛み」の大きさ比べの最たるものだから、そこには長門自身が提示する詭弁の本性が隠されています。ここで長門と理詰めで対決してもナルトは言い包められるだけだから、ナルトの生き方とか行動で長門の心の氷を融かして欲しいです。例え長門が相手でもナルトだったら、それが出来ちゃうような気持ちになるから不思議…。是非とも長門を止めて欲しい!!

自分がされて嫌な事は他人にはしてはならない…。
ナルトには、その「当たり前」に気付いて貰いたいですね。



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神無毘橋は赤く燃えたのか?!


「リン…
オビトはお前のことが好きだったんだ…
大好きだった…大切だった…
だから命懸けで守ろうとしたんだ」(カカシ)

「………」(リン)

「……なら!カカシ…
私の気持ちだって…」(リン)

『NARUTO -ナルト-』の恋愛強化書とも言える「カカシ外伝」の終盤(第27巻/180頁)、押し寄せる岩忍の前で何故だか痴話喧嘩に終始するカカシとリン(笑)。夫婦喧嘩は犬も食わない…と言いますから、岩忍もここは気を利かせて煙草でも吹かしながらなま温かい目でこの若者二人を遠巻きに眺めててくれたんだと思います。この…ちょっと甘酸っぱい恋愛論は、「オビトは何故、”目薬”をさしていたのか?」にて考察しておりますので、是非、読んでみて下さい。とても十代前半とは思えないカカシとオビトとリンが歪な三角形を描く…高度な恋愛の赤裸裸を、NASAの全面的な協力でまとめ上げた(汗)…何気にお気に入りの一本です。

「行け…リン!!」(カカシ)

しかして…なけなしのチャクラを振り絞った雷切を携えたカカシの特攻は凄くカッコ良かったんですが、切なくブラックアウトして行きます(第27巻/181頁)。次にカカシが目を醒ますのは全てが片付いた後。神無毘橋の戦いも終盤の静かな戦場の星空の下でした。物語のさわりの部分で、カカシの上忍祝いのプレゼントにミナトが手渡した”飛雷神のクナイ”が、お守り代わりになり、絶体絶命の危機をミナトが間一髪で救った…と言うオチで奇麗に物語が閉じた…と、”一般的”には…納得してるんですが、どっこいナル×ジャンがただ通す訳もない(笑)。そこに…黒いエッセンスをひとつまみ…パラリ…パラリ…(←ふたつまみですね…分かります)。



(オレは…死んだのか…)(カカシ)

(ここは…?)(カカシ)

「ん…気がついたみたいだね…」(ミナト)

目を醒ましたカカシの傍らにはミナトが座っていました(第27巻/182頁)。カカシは気を失っていたようですね。チャクラも限界を超えて使っただろうし、本人は死ぬ気で闘ってますから…。カカシは自分の為じゃなく、大切な人の為に闘える人なのです。ま…この時も「死ぬ!」なんて考えながらチャクラを絞り出したんだろうし、そこからそんなに成長してないカカシだから、天道と殺り合った時にも似た様な事してたんだろう…と、高を括ってるんですけどね…。昔から、カカシは「死ぬ死ぬ詐欺」の常習犯だったんですよね。そして僕らだって、そんな危なっかしいカカシが放っとけなくて、いつもドキドキ、ハラハラして来たんですよね…。

「じゃあ…敵は…」(カカシ)

「オレが全員倒したよ…」(ミナト)

リンは…!?
…リンはどこなんですか!?」(カカシ)

「……間に合わなくて
済まなかった…カカシ…
話は全部リンから聞いたよ…」(ミナト)

結局、ミナトが飛雷神の術で駆けつけて押し寄せる岩忍を倒したと(第27巻/182-183頁)…言う事のようですが…カカシが気を失っているのに、リンが怪我一つなく(なさそう……)、ピンピンしてるのって、おかしくないですか?それに、ミナトは事の顛末をリンから聞いたと言ってますし、カカシが気絶する状況で、何でリンが一部始終をミナトに報告できるのか?カカシが気絶したのに何でリンは無事で居れたと言うのでしょうか?それに、飛雷神のクナイがあって、ミナトがカカシにアクセスは容易に出来たとしても、都合良くカカシのピンチを感知する機能が飛雷神のクナイに備わっていた描写はありません。つまり、ミナトはカカシの大ピンチには偶然、駆けつけるしかない訳です。

でも…それも変でしょ。都合、良過ぎるでしょ。カカシが助けを求めた訳でもなく、連絡の手段も覚束ない状況でミナトが偶然にカカシのピンチを救える確率は極めて低いと思えます。ま…それが出来るからこそドラマチックでもあるとは思いますが、ここで仮に並みいる敵をミナトが倒した…とするのがミナトの思い遣りだった…とするのはどうでしょうか?ミナトが現場に駆けつけたのは事実だったにしても、それは全てが済んだ後だったのでは…と言う考えです。じゃ、あんなに沢山居た岩忍を誰が始末したのか?カカシが無意識にやっつけたのか?それも男気があって良い。でも、それだとミナトが「全員倒した」と言うのと、カカシがミナトの登場を知らなかったようなのが、うまく説明できない…。




岩忍を一掃したのはリンの九尾モードだった!?

リンちゃんの九尾モード(赤ver.)

リンの九尾モード(Ver.Red)(illustration:senkou-banrai)

もしも…リンが九尾の人柱力だったならば、カカシが意識を失い、カカシや自分に「死」の危険が及んだ状況が、リンの中に封印された九尾を覚醒させ、九尾の衣(チャクラ)を纏ったリンが押し寄せる岩忍をバッタバッタと薙ぎ払い、殲滅した…可能性はあると思います。それならば、ミナトがカカシのピンチに都合良く登場できなくても二人が生存できた理由や、何でカカシが気を失ってるのに、リンが無傷でピンピンしてるのかが上手く説明が付きます。カカシはミナトが来たのも気付かなかったのですし(ミナトは来なかった可能性もあるし)、カカシの気絶してからミナトが到着するまでの間、一体、誰が岩忍と闘ってたんでしょうか(汗)。

それに、カカシが意識を取り戻した時に、リンがカカシを看病してないなんてちょっと変ですよ。やっぱ…。それを「目薬」では、カカシを見てると涙が頬を伝っちゃうから…なんて誤摩化したけど(笑)、リンは九尾の衣、或いは九尾のチャクラの覚醒で、九尾からも力を租借すると同時に、九尾のチャクラの毒性の攻撃も受ける訳で、その為に捲れ上がった皮膚を一人修復してたんじゃないかと、黒い考えもムクムクと湧いてくるのです。それか、九尾の覚醒が余りにも強烈で、カカシの目の届かないところで、その上気した姿を醒ましてた…とか(黒汗)。瞳が妖狐のそれになったのがなかなか治まらなくて…(笑)。

「あいつの体から漏れたチャクラが
妖狐をかたどり始めたら気をつけろ…
いいか…尾が一本のうちに止めろ…

…コレを使え

すぐにチャクラを押え込む事が出来る…」(自来也)

我愛羅奪還編で自来也がカカシに手渡した「押」の術式の貼り紙…(第31巻/115頁)。自来也がもの凄く偉そうにカカシに九尾覚醒の鎮め方を指図してるんですが、良ーく考えて下さいよ…。自来也は2年半の修行期間にナルトの四本目に三途の川を拝まされてるんですよね。こんな便利な術式の貼り紙があるのに…ふっ飛ばされてるんですよね。ま…アレは八卦の封印式の実験でもあったけど…自来也は結局この術式の貼り紙を使えなかった…使えなかったから四本目のあの凄絶なチャクラ砲をその身に受けた?(ホントに受けたのかしらん…笑)。

しかも、たった一枚しかカカシには渡してません…。折り畳んだ痕もあったし、ズーッと大事にしまった風な一枚でした。もしかしたら、虎の子の一枚っきり…?(凄く大切な術式だったような…)自来也はかなりゾンザイな感じでカカシに手渡したけど、滅多な事では使えないレアな逸品だったとするなら、ミナトが遺した術式だったのかも知れませんね。ミナトが、リンを見守る中で生み出された九尾を鎮める術式の貼り紙…。ナルトの四本目を前にしてもおいそれと使えなかったのが自来也の想いだったのであれば、ミナトが自来也に委ねた可能性がある…と、僕は思います。

そして、ミナトは神無毘橋の一件でそれをリンに使ったのかも知れません。それで、ホントはカカシを看たいんだけど、リンの額当て(オデコ)にはその「押」の術式の貼り紙が貼ってあって、カカシにそれを見られたくなかったんじゃないかと考えると、あの絵が説明できます。そして、その術式の貼り紙がミナトの作であたならば、やはり火影の勅命で人柱力を任されて、ミナトが(封印術に関してはクシナの影響も感じるんですよね…ナルトの八卦の封印式にもクシナの存在を強く感じますし…ま…これはまた別の考察で…)開発した忍具だったんじゃないかと思えてきます。


「…という事でだ…
お前にはカカシの代行をやってもらう」(綱手)

カカシ→ヤマト…(第32巻/83頁)と言う風に、人柱力の見張り役には火影が一番信頼する手練の暗部から徴用するのが通例であったと思います。カカシも三代目が一番信頼するからこそナルトにあてがわれたのだし(自来也もカカシの徴用に関しては納得していました…第16巻/154頁)、綱手のヤマトも同じ考えによるものと思います。つまり、四代目火影に選抜される程優秀で、男前で心が優しく万人に認められるパーフェクトな超手練(もう…非の打ち所なんてない!!)だったミナトの小隊に人柱力が組み込まれる可能性は限りなく高いです。

そして、人柱力が木ノ葉隠れのトップシークレットだった筈だから、オビトやカカシがリンの秘密を知らないのも自然だと思います。そもそも軍事的にも高度な情報だから、ミナトの管理下で厳重に情報管制されてたでしょうから、「(岩忍は)オレが全員倒したよ」と、カカシを納得させるのも、カカシの自尊心に対する配慮だけでなく、リンの秘密…人柱力の秘匿であったと考えれば、ミナトの判断は極めて妥当であったと思います。それに、リンは決して口外はしないだろうけど、ミナトがリンにも飛雷神のクナイ、或いは飛雷神の術式(目印)を手渡していた想定はかなり高く、カカシへのプレゼントがフェイクの線もあると思います。

カカシには先んじて飛雷神のクナイを渡しておかないと、こう言う場合の言い訳が出来ませんから、カカシの上忍祝いに託(かこ)つけてミナトがその予防線を準備していた…と考えるのはちょっと黒いですが、オトナの行いとしては有り得ます。カカシも死を決した特攻に携える程ですから(カカシが武器として使用したのがミナトに対する合図になった説もあり…第27巻/179頁)、ミナトからのプレゼントは、あの頃…ちょっと歪んでたカカシにも充分に心強く、上忍昇格の門出に際しての喜ばしい出来事だった筈です。別にミナトが黒い笑顔で<シシシ…>(←悪犬のケンケン風)となってた訳でもないし…(黒笑)。

「!!」(この禍々しいチャクラ
かつて…まさか…!!)(カカシ)

波の国任務でサスケが「白」の千本で殺られた(と勘違いなんだけど…)時(第4巻/10頁)、カカシはそれとはかなり離れた場所で九尾のチャクラを感知していました。ここからは再不斬との闘いはそっちのけになってナルト(九尾?)の心配ばかりしてましたっけ。この時のカカシの焦りっぷりだけなら、これが「九尾事件」の記憶で、かなり離れた位置で九尾のチャクラをカカシが感じた…で、片付くし、それは過去に認(したた)めた「カカシと”九尾事件”」の記述のように、カカシは九尾を感じたけど、九尾や九尾と闘うミナトを見ることはなかった…筈だったんですが、カカシがこの後続けるところ…見逃してました…(汗)。

「封印が解けたのか!?
!…………この感じ…!
助かった!まだ完全には解けてない!
…が、封印がはずれかけて九尾のチャクラ
漏れ出していることは確かだ!!」(カカシ)

カカシは九尾の人柱力の覚醒を体験済みだった可能性が高いです(第4巻/11頁)。カカシは「まだ完全に解けてない!」と感じるのは明らかに九尾の人柱力を知ってる提示であり、それが完全に封印が解けた人柱力の九尾化までも体験した可能性も示唆するものであるようにも感じます。また、ナルトの覚醒はこの時がお初ですから、当然、ナルト以前に九尾の人柱力が存在し、それをカカシがその覚醒=九尾化=九尾モードを体験していた事実がある筈です。カカシはホントはその覚醒を止めたかったんじゃないかな…。ま…それが「九尾事件」でのリンだったんじゃないのかな…と、仮説ってる訳ですが…。

波の国任務の九尾のチャクラを感知した驚きっぷり…。この時のカカシの分雰囲気から推察すると、神無毘橋の戦いでリンから九尾を感じたようでもないので、恐らく「九尾事件」での体験だったのではないかと思います。つまり、カカシは「九尾事件」の九尾の出現=人柱力の完全なる九尾化に居合わせた可能性があるのだと、波の国任務でのカカシが焦りまくる描写によって提示されてた…と、僕は考えます。しかし、満更、絵空事でもなくなって来ました…リンの九尾モード。本編での正式な説明もあるかも…と、僕は期待しています。

(…リンを守れなかったオレだ
お前との約束を破ってばっかりだが…
許してくれ…)(カカシ)

これが第425話「はたけカカシ」で弾けたカカシの後悔と重なるのだとしたら、この台詞は「九尾事件」とリンクしている可能性を感じます。リンの「死」と引き替えに訪れたナルトの誕生日…それがホントのカカシの「九尾事件」だったなら、カカシがナルトの自己紹介で見せた(なかなかおもしろい成長をしたな、こいつ…)(第1巻/115頁)の憂いが溢れた眼差しは相応の意味を帯びるでしょう。そして、あの時カカシが見せた万感迫る懐かしさとも、慈愛とも思える表情を示した理由が、ようやく説明できそうです。何故ならナルトの腹には、カカシの大切な人…リンが遺した九尾が大切に仕舞われているのですから…。

リンの頬のテープの下には、
九尾の髭痣が隠れていた…

「神無毘橋は赤く燃えたのか?!」
ナル×ジャン ケルベロス

リンちゃんの九尾モード(青ver.)

リンの九尾モード(Ver.Blue)(illustration:senkou-banrai)

人柱力捕捉:ナル×ジャン的には尾獣を仕舞う金庫として人柱力が考え出されたのではないか?と考えています。柱間ら五大国に君臨した五影の発案で、尾獣が一所に頭らないように分散して容易に人目に触れないように人の体内に格納したんだと考えています。だから、初期の人柱力には非常に強固な封印術が敷かれ、人柱力本人も尾獣を意識しない様な収納方式だったんじゃないかと思います。多分、リンちゃんは頬に髭痣があっただけで、尾獣の存在を気付いてなかったんじゃないかと思います。髭痣をテープで隠したのは、フツーに乙女の恥じらいだったかと。なので、ナルトみたいに九尾のチャクラを租借する事も通常では起こり得なかった(だからリンはか弱く見えた?)…と思われます。

しかし、もしかして神無毘橋が赤く燃えたのならば、それはカカシ(多分、チャクラを使い果たして意識を失ってしまった)を守りたい一心で、非常に強固な封印を緩めた…とすれば、リンにしてもこの時初めて九尾のチャクラを意識した可能性もあります。女の一念、岩をも通す…と言いますすので、この時ばかりは奇跡が起こったんじゃないでしょうか。リンが、ことの後、一人星空を見上げてたのはその驚きを醒ます為だったのかも知れませんね。そして、この時緩んだ封印が「九尾事件」で暴発した?或いは、第三者が介入して…(汗)。何れにしても悲しい結末になる訳です。そして、それがカカシとリンの今生の別れとなったと思うと、更に悲しいです。

エーッと、ちなみに、リンへの封印が金庫に特化した初期の人柱力の形態で「第一世代」とすると、封印した九尾のチャクラを積極的に人柱力に還元して、戦力に割り振ったのが雲隠れの人柱力で、二尾ユギト→八尾キラビでほぼ完成の域に達した…これを「第二世代」と考えています。ナルトの九尾の封印は屍鬼封尽の応用で、九尾の陽のチャクラだけを封印した特殊なもので、キラビと同形式か、それを更に発展させた「第三世代」の可能性もあると思います。やはり、効率的な尾獣のチャクラを人柱力に還元し、汚染を最小限に留める努力があったんではないでしょうか。そして、それ以上に何かしらの期待(と言うか特典?)もあっても良いのでは…何せ四代目の遺産ですから。(090314追記)



編集後記:先ずは、「閃光万雷!」のWILLIAMさんの方角に一礼の上、盛大な拍手をお願い致します。エーッと、今回はナル×ジャン的にはお初の「イラストの依頼」から始まりました。ま…その前に「”ド根性忍伝”の主人公の”髭”は何故、描き足されたのか?」なる考察で「リンの九尾人柱力説」をでっち上げ…否…仮説ったのが発端ではあるんですが、もう一押しを企画した段階で、どうしても文章以外の表現手法が必要だと考えた訳です。一つには僕の技量不足があり、文章だけで皆さんを説き伏せる自信がなかったりしました(笑)。それとは別に僕の拙い脳内にもはっきりとしたビジョンが浮き上がったのもありました。どうしてもビジュアルでリンちゃんの髭=九尾モードを表現したかった…そして…

リンちゃんと言えばもう…WILLIAMさんしか居ませんし…。

それで、恐る恐る「閃光万雷!」のWILLIAMさんにお伺いのメールを送信させて頂き、作画のイメージをお伝えした次第です。で…自慢じゃないんですが、僕は極度の筆無精で、年賀状(メール)などは出した事も無く、必要な時だけ連絡を取ると言う極めて自己中心的な糞ヤローなので、実はWILLIAMさんに連絡するのも2月の声を聞くのに(今年の)お初(その前もズーッと連絡など取っていませんでした…汗)で、全くどのツラさげてイラストの依頼をすれば良いのか?…こんな僕でも流石に気が引けて、分厚い面の皮からも些か血の気が引けてたのを、懐かしく思い出します(←な、何でそんな過去の想い出に…)。でも、一か八…ダメ元で依頼したところ、快く二つ返事で了承して頂けたのです<ホッ…>。

しかも、しかも、イラストが上がったのが、僕が厚かましいメールを送ったその夜半でした。僕はそんな事も知らずに高いびき(ま…翌日が早くから仕事だったもんですから…)で、翌朝のメールのチェックでビックリするやら、合わせる顔がないやら…(滝汗)。でも、巨匠はもれなく「手が速い」(女の子じゃなくて、描くのが…ですんで)と言われてまして、信じがたいスピードで作品を生み出すそうですが、WILLIAMさんもその例にもれず、やっぱ手が速い!!(しつこいようですが、女の子にじゃなくて…ですから…)しかも、赤Vre.と青Ver.の出血大サービスで、どんだけ手が速いんだ…このお方は…(ホントにしつこいですが…女子に対して手が速いと示唆してる訳じゃないですから…)。

WILLIAMさんのコメント:「髪の毛が軽く逆立ってるような」を再現しようとして、これが何気に難しかったです。下手をするとスーパーサイy…そして、額当てを外している状態及びリンちゃんの耳は原作では確か見られないので推測で描いています。リンちゃんの「耳チラ」が原作で見られたら、「腹チラ」「へそチラ」に匹敵する…?(もちろん腹チラとかの方が嬉しいです)

…と、お忙しい中、コメントまで頂戴致しまして、有り難くも申し訳なく、こりゃもう「足を向けて寝られないな…」と、真剣にWILLIAMさんの方角を探し始めました(今まではマジに探してなかったんかーッ!!)。同時に、WILLIAMさんの女性に対する巨匠っぷりも垣間見え、何だか強ーい親近感を覚えました(笑)。何はともあれ、WILLIAMさんにあってのリンちゃんの考察となりました。ホントにいろいろとお世話になりまして、誠にありがとうございました。今後とも宜しくお願い致します…と言わせて頂きたいです。もし、お嫌じゃなければ…ですが<ビクビク…>


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ペインは何故、シズネを殺したのか?


「うっ…」(シズネ)

「…妙木…山」(人間道)

第428話「対談」で、シズネは人間道の能力で、脳内の記憶をスキャンされ、ナルトの居場所である「妙木山」を人間道に知られています。きっと、この能力はいのいちの心転身系の能力と同種で、いのいちが雨隠れの下忍・ユウダチを調べたようにシズネの脳内も覗かれ、恐らく、シズネが掴んでいたペインの情報や、それを元に構築されたペインの正体の仮説なども敵側(長門?)に知られたものと思われます。そして、シズネは人間道に魂(?)か霊体みたいなモノを抜かれて意識を失っています。非常に呆気ないですが、シズネはこの結果、戦死したようです。

「父ちゃん!!」(シマ)

「てめェホンっ…!!」(ナルト)

で…最新の第435話「万象天引」において、ペインの魔手はフカサクにも及びます。以前、自来也の対ペイン戦において実績のある魔幻・蝦蟇臨唱の仙術チャクラを練り終えたかに見えたフカサクを、万象天引で吸い寄せて躊躇なく血刀の餌食にしました。天道の血刀には血糊が多量に付着していて、それを<ピュピッ>と払う描写からも、確実にその刃はフカサクの身体を貫いているようです。フカサクがピクリともしない描写からは死亡が妥当に思えます。雨隠れの自来也戦でも、ペインは容赦なく自来也の急所と言う急所に血刀を突き立てましたっけ…(でも、あの時は融合していたフカサクには目もくれなかったんですよねーッ)。

「てめーはだ!!?
いったいだってんだ!!?
でこんな事しやがる!!?」(ナルト)

…で、その直ぐ後にナルトは再び天道に拘束され、こんな台詞を吐いてしまうんです。これって、第429話「痛みを」で綱手が言ってしまった「言いがかりを付けてこんな事をするのはやめろ!」に、戦闘が本分の忍の言い草としてはズレてるところが、ちょっと似てるな…と思いました。ペインの行動って忍からしたらピンと来ないと言うか、非常にまどろっこしのです。能力と行動がバランスしてないと言いますか…綱手にしても、ナルトにしてもペインがホントに何がしたいのか解らない…と言うのが本心なんだと思います。それはペインが忍、或いは人間の常識を逸脱する強力な力を持っているのに、その実際の行動はまるっきりその突出した力量にマッチしない…どちらかと言うと穏健過ぎるからでしょう。

「どうしてもやるのね…長門」(小南)

「ここより世界に痛みを」(天道)

第429話「痛みを」の最後には天道は小南が心配するような「命に関わるリスク」があるものの木ノ葉隠れの里のほぼ全体を一瞬で瓦礫に変えてしまうような威力のある術を発揮し、木ノ葉を圧壊させてしまいます。恐らく、この神羅天征が天道のフルパワーで、この後、木ノ葉に仙術を引っさげて帰還したナルトと交戦に入っても暫くは「天道の力」が戻らなくて苦戦していました。普通に考えると、木ノ葉隠れの里を全損にしてしまうのは九尾にも出来なかった事です。それを天道はサクッとやってのけたのです。この力があるならば、四の五の言ってないで、サッサと木ノ葉を潰せるし、正面切った戦闘など端から必要なかった…。

それに、忍らしく…なら隠密裏に行動すれば良いし、特大版の神羅天征を出すのならば木ノ葉を一掃して、その後でめぼしい忍を尋問するのが効率的です。でも、ペインはワザと人目に付くように暴れ、その上で九尾(ナルト)を探しまわります。綱手もナルトもきっと似た様な違和感をペインには感じてる筈です。だから、似た様な言葉を天道に投げかけた…。ナルトは人柱力で封印像には一番最後に封印しなければならない縛りがありますから、殺せないのは解りますが、それにしてももっと手荒に痛めつけても良いものを、結構、紳士なんですよ。それとは逆に、フカサクはキッチリと血刀で串刺しにした冷徹さが符合しない。

圧倒的な力の前では
全てが無意味
お前達大国が
証明してきたことだ」(天道)

「お前達は…
この世界の主役だと思い上がり
死を遠ざけて考える
平和ボケして浅はかだ
人を殺せば殺される
…憎しみが
この二つを繋ぎ合わせる
戦いとは双方に
死を傷を痛みを伴うものだ」(天道)

第429話「痛みを」で、実際に天道が説明してる事なんですが、ペインはそもそも圧倒的に強いのです。木ノ葉隠れのほとんどの忍に戦意を放棄させてしまう程に圧倒的なチャクラ(力)を持っているのです。実際、ペインはその気があれば木ノ葉隠れの里を一瞬で潰す力があるのだし、殺そうと思った忍は好きな時に殺せる力量があるのです。(カカシの件は先送りさせて頂くとして…)シズネにしてもフカサクにしても、生かしておいては後々、厄介になると判断したから、迷い無く殺したではないですか。フカサクを一瞬で殺した天道は何故だかナルトには紳士だったし、その行動の差異は示唆に富んでいるように思います。

シズネは人間道に脳内をスキャンされ、恐らくペインのカラクリに肉迫していたのが長門に知れて消去されたのだろうし、フカサクだって二大仙人の片方を潰せば魔幻・蝦蟇臨唱の脅威がなくなると判断したので、主導的に行動していたフカサクを狙い撃ちにして瞬殺したのです。要するに、この戦闘はペインに完全に支配されているのです。悔しいけど、現状では木ノ葉隠れは一方的に蹂躙される以外には選択肢はないのです。それはかつて長門らが難民の頃感じた自分たちに降り掛かった戦争の災厄と同義の理不尽…親を殺し、友達を殺し、自分たちから全てを奪った戦争と言う暴力…長門はそれを木ノ葉に示しているだけなのです。

もしかしたら、長門は…
”理不尽”(理不神?)を布教してるホントの神様だったりして…(笑)。

綱手もナルトもペインの力量を直に感じた上で、その力を真っ当に使っていないペインの行いは理解に苦しむ訳です。その真意を疑りたくなる訳です。その懐疑がナルト(ナルトだって傍目には相当解り難い…と思えるのにね)をして天道を「何」と大声で問いかけさせてしまう訳です。簡単に言うとペインは本気で戦っていないのです。ただ、長門がヤバいと判断した相手はサッサと殺してしまいます。つまり、都合が悪い事が予想される場合には本気を出している…それも異常に精度が高い先読みの上で…。この嫌らしくも、意図的な行動のムラがナルトや綱手を激しく苛つかせ、不安を煽っている訳です。

野球では「名手にファインプレーなし」と言いまして、これには…ファインプレーとは華美で派手なプレーでもあり、真の名手は全てに先んじて対処するので、極めてオーソドックスなプレーに終始し、素人目には平凡なプレーにしか映らない…と言うような意味があるのだと思います。ペインはまさにそれで、余りにも高度過ぎて全てがフラットに感じられるのです。だから、シズネやフカサクと言った主要キャラの無抵抗な戦死が味気なく、唐突過ぎて…彼らの命が軽薄に感じられざるを得ない現象が起こってしまうのです。そして、凡庸な僕の目にはどうしてもペインの異常なまでの高度さが面白くは映らないのです。

非常に余談ですが…

「”尾獣”を使って
新しい禁術兵器を造るためだ
その術一つ使用しただけで
一瞬にして大国さえも潰せる…
最大最強の禁術兵器をな」(ペイン)

長門にはズルとか小細工しなくとも世界を総べる(かも知れない)力だってあるのに、何でマダラ(トビ)に従うんでしょうか。第435話「万象天引」で「これで少しはおとなしくなるか?九尾」…と、ナルトを”九尾”と呼んでいるところをみると、世界征服なんかよりホントに尾獣集めが目的なんじゃないかと思えてきますし…。また、尾獣集めの目的は自来也に宣告した事が本当ならば、もろ「禁術兵器」を造るのがその狙いと言う事になります(第41巻/89頁)。それが、嫌々ながらも長門がマダラ(トビ)に従う理由だとしたら、マジに「禁術兵器」を使うのが、長門の本当の目的…?(汗)

片や一方的な力量を誇るペインがシャミを弾いている…。その完全なる捕食者に対して、一切の抵抗すらできない木ノ葉隠れの忍との闘い…って言うか、そもそも闘いが存在していません(マグロの試食会みたい…)。例えるなら、全盛期のミルコがハイキックをセットして待っているリング上に素人がファイティングポーズで上げられた状況に近い…解り難いか(汗)…お腹をペコペコに空かせたライオンか虎の檻の中に素っ裸で放り込まれたのに近い状況…が木ノ葉の「今」なんじゃないかと思います。チャクラ量が無制限。死んでも生き返る。有り得ないまでの力量。そんな敵と闘えるんでしょうか?そもそもそれが「敵」と言えるんでしょうか?(そりゃ、マグロにもなるってもんですよ…)もう…こうなってしまっては、ペインにも木ノ葉にも既に闘いのリアリティは存在しないと、僕には思えます。

目の前のペインと闘うのは無意味…(本物葉意無椅)

自来也がフカサクの背中に遺した暗号はそれを訴えているんじゃないか?あの自来也の辞世は相手の「力」に対して、こちらも同じように「力」を発揮して対抗する旧態依然とした忍の在り方に”パラダイムシフト”の必要性を提案してるようにも、今にして思えば…ですが、そんな風に見えて来ます。それに、ペインはかなり狡猾に要所はキチッと締めるし、あざとい予防線を張り巡らせています。つまり、自来也の暗号には「頭を使え!」と…ま…自分の闘い方への反省も含めた助言の要素を含んでるんじゃないのかな…と、木ノ葉の未曾有の危機と共に、忍の変革を考えるべき「時合」(じあい)であるのだ…と、示唆しているのではないか?

パラダイム‐シフト【paradigm shift】: ある時代・集団を支配する考え方が、非連続的・劇的に変化すること。規範の遷移。思想の枠組みの変動。社会全体の価値観の移行。パラダイムチェンジ。(大辞泉)

圧倒的な力量の差があるならば、闘うまでもなくその結果には自然と指向性が生じる筈です。力量の優劣。その序列に承服するのが忍の世なのだとすれば、ペインは「世に安定をもたらす…」存在だと認めるべきでしょう。恐らく、目の前のペインはそれを成せるだけの圧倒的な力量があるのだと思います。そもそも、この戦いが「安定」を得る大義を持つならば、既にその答えを手にしたのも同じなのです(それが嫌だから気持ち悪いんですけど…)。でも、そんなの有り得ないんだけど、それが現に存在するんだから…その事実=ペインの存在そのものが『NARUTO -ナルト-』の中の闘いそのものを否定してしまっているのです。

「我らにこの秘密がなければ
勝てはしなかっただろうな…
さすがは我が師と讃えておこう」(天道)

ただし、かつて自来也を打ち破ったペインが「秘密」(第42巻/73頁)と言う言葉を使って謙遜していたように、ペインの力量には「秘密」の前提があるのです。でも、よく考えたら「秘密」が前提の圧倒的な力量ってのも狡くないですか?早い話が、その「秘密」を見破ればやっつけられるのって、ホントに強いとは言えませんよね。木ノ葉がマグロになりつつもペインを受け入れられないのって”そこ”なんですよね。ここは一つ、オトナになって…男の子はどうしても「力VS力」のガチンコ勝負を期待しちゃうけど、ペインの「秘密」を死守する名手振りを鑑みるならば、真正面からペインとはガチで殺り合うのではなく、ペインが必死(本気)に守ろうとする「秘密」を潰す策略を巡らすのが木ノ葉の最善に思えます。

(死体を運ぶ…)「待てよ…
そうか分かってきたぞ!」(いのいち)

そして今、シカマルの静かな怒りを起点に、シカクやいのいちが触発され、その糸口を探しています。でも、ペインはこう言う「芽」を確実に摘んでしまう…(滝汗)。ペインの生命線は「秘密」…それはペイン(長門)も認めるところですから、それに近付いた者をペインは的確に殺しているのです。ここだけペインは本気モードにスイッチが入るからややこしいんだけど…(笑)。非常に高い確率で、その「秘密」に肉迫した事が人間道の脳内スキャンによってシステムペインの知るところとなったシズネが呆気なく殺されたのですから、この行のいのいちの”発見”は危険…これがペインに見つかるのはヤバいのよ…。それが…

いのいちの”死亡フラグ”?!

そして、第435話「万象天引」の最終頁で、シカマルの自由な発想を呼び水にして、システムペインの「秘密」に一歩近付いたいのいちがヤバいんじゃない↑…思いっ切り”死亡フラグ”が立ったんじゃない↑…と、心配性の僕は激しく焦ってしまうのです…。ペインが真の名手(やり手)であるなら、ナルトの相手は程々にいのいちや知略の塊とも言えるシカマルにその魔の手は及ぶでしょう。こうなったら、シカマルたちがペインの「秘密」を掴むのが先か?!それともペインがさっさとその芽を摘むか?…ですよね。ペイン編にシカマルが絡んで来るなら、ちょっとアレな展開でつまらなかった最近のお話も息を吹き返してくれると思うんだけど…。

どっちにしても、シカマルの脚だけは治しとくか…。


 
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第435話「万象天引」

 
「まだ…まだだ……」(ナルト)

「なかなかしぶといな」(天道)

<ズズズズ…>(餓鬼道)

「…!」(ナルト)

(耐えてくれナルトちゃんよ!)(フカサク)

先週号で天道の万象天引で吸い寄せられて、餓鬼道に羽交い締めに遭い、封術吸印で仙術チャクラを吸い取られて…隈取消失→意識不明?になったところからですかね。しかし、ナルトはまだ完全に落ちてはいないようで、辛うじて抗しているようです。また、餓鬼道の封術吸印を実際に感じてみて、ナルトにもその仕組みが理解できたようです。ナルトは完全に”死に体”ですが、ここでペイン(長門)の処理が停止してる…ここは一応、注目ポイントですね(笑)。エーッと、本編が面白くないときは独自な考察に時間を費やす方が合理的だと、ちょっと最近のアレな展開に方向転換を思い立ちました。今回もあまり萌えない展開なのでサクッと行きます(笑)。

(なるほど…そういう事か…
なら…動けねぇからちょうどいい…)(ナルト)

<スッ…><ズズズズズ>(ナルト)

<ズズズ>(餓鬼道)

<スゥー><スウー>(ナルト)

「む!」<ギロ>(ナルト)

<ズズズ>「!?」(餓鬼道)

「!?」(天道)

自然エネルギー
扱いが難しいんだってばよ!」(ナルト)

<バリバリ>「!?」<パキキ…>(餓鬼道)

<パキキキ…>(餓鬼道)

(そうかあのペイン
ナルトちゃんの仙術チャクラを取り込みすぎて
蛙石化してしもうたんか!)(フカサク)

それで、ナルトは自分が殺されない条件を逆手に利用して、”動くな”の仙術チャクラを練る訳です。動かなくても安全なんですから…。フカサクの解説で分かるんですが、餓鬼道はナルトの仙術チャクラの影響で蛙石化してしまいます。しかし、自来也戦でもナルト戦でも嫌と言うほど餓鬼道は仙術チャクラを吸収しています。こんなに簡単に蛙石化するのは説明ができなくない↑(笑)。しかし、実際問題として餓鬼道は蛙石化した…。ここではナルトの隈取が一度、浮かんでまた消える描写…この解釈が難しい…でも、ま…一応、理には適っています。ナルトの機転と申しますか、意外性炸裂と言ったところでしょう。

…ナルトは不完全な仙術チャクラを意図的に練った!!

つまり、自来也の仙法・五右衛門や、ナルトの仙術・風遁螺旋手裏剣を吸収した餓鬼道が蛙石化しなかったのは、程よく均整の取れた仙術チャクラによって生み出された術だったからです。もし、あれで餓鬼道が蛙石化するようなら、その仙術チャクラを練った術者の方が先に蛙石化してた筈です(自来也は多少、蛙化をしていたようですが、それでも実用範囲内だった…)。しかし、ここでナルトは餓鬼道の封術吸印に対して、ワザと不安定な蛙化傾向のある仙術チャクラを練り上げた訳です。そして、それは直ぐさま餓鬼道に持っていかれた…ここまでがナルトの計算の範囲内。自分も蛙石化する可能性がある危険な賭けですけど…。

ナルトの隈取が浮かび上がり、直ぐに消えた…それがナルトも一瞬は蛙化した筈ですが、仙術チャクラの急増を感知した餓鬼道がこれを見逃さず、その直後に根こそぎ吸収してしまう事を織り込んだナルトの作戦だった訳です。”動くな”の仙術チャクラを完全にコントロールできると言う事は、蛙化に転んだ仙術チャクラだって意図的に練り上げられる筈です。案の定、餓鬼道はナルトが想定した反応を示し、まんまと蛙石化してしまった訳です。って事は、今後は餓鬼道に対しては毒性のあるチャクラとか、ぶち込めば対処できるんじゃないでしょうか。例えば、九尾のチャクラとか…ね。餓鬼道の蛙化の顔が何気に可愛い…(☆☆)。

<ググッ>(ナルト)

「!」(天道)

「ダァー!!」<バキィ>(ナルト)

「仙術チャクラ…
それなりのリスクがあったようだな」(天道)

<ハァ><ハァ>「これで
お前一人だけだってばよ…」(ナルト)

「うむ…
それは少し違うな」(天道)

「?」(ナルト)

<ズズズズズ…>(二大仙人)

「このペイン達はあやつり人形です…
陰でこのペイン達を操っている輩…
本体がいるようです」(カツユ)

餓鬼道の蛙石化を見計らって、ナルトが羽交い締めた腕を豪快に砕いて脱出します。ナルトに隈取はなく、通常の忍術チャクラに依る剛力で砕ける程度まで餓鬼道の腕が脆くなったのだと思います。これで天道とサシの勝負…一対一ですが、天道はそれをあっさり否定します。「少し違う」…これってどんな意味なんでしょうか?既にペインを復活させる地獄道は潰されていますし、口寄せの術が使える二代目・畜生道も活動停止中。しかし、天道が見せる余裕…これは何でしょうか?いくらでも増員が可能なのか?それとも、やはり検死室の初代・畜生道が既に暗躍しているのか?餓鬼道が検死室でピアスを持ってたのは…。

それとも、表層のペインに対して、背面(陰)で操る本体の存在があり、それをカウントしていないので「少し違う」になるのだとしたら、もう一人、長門が居ると言いたいのか?カツユの示唆はどちらかと言うとこっちだと思います。と言う事は、長門が天道に搭載されているのは違うと言う事になる…けど、天道の描写を観察するならば、他のペインとは明らかに違うし…非常に悩んでしまいます。まさか、天道には全てのペインの術が使用可能な条件があるとか…そんな後出し…今更、出て来ないですよね(笑)。でも、これまでも天道だけは封印術とか雨虎自在の術とか、いろいろ出してるから後出しでもないか……。

<スッ…>(天道)

「!?」(ナルト)

「よし!行くで母ちゃん!」(フカサク)

「アイヨ!」(シマ)

<ガクン>「!?」(フカサク)

「うオッ!!」<グイン>(フカサク)

「!?」(じいちゃん仙人!!)(ナルト)

「父ちゃん!」(シマ)

「あの幻術はもう懲りてるよ」(天道)

<グサッ>

…で、いよいよ準備完了の二大仙人ですが、天道もそれは先刻承知で(笑)、ご丁寧にフカサクさんがシマに声なんか掛けるもんだから、幻術発動のタイミングまでバレバレ…(こ、これは妙木山スタイルなんですけどね…)。しかも、ペインは魔幻・蝦蟇臨唱は既に体験済みです。ペインが唯の操り人形であれば、例えば傀儡が幻術にはハマらない筈ですから、説明できない部分(逆にこれがペインの仕組みを物語っている)ではありますが、兎に角、一度はハマって、三体のペインが殺されている訳で、同じ手に二度ハマるほどペインも”受けのドS”ではないと言う事でしょう(笑)。そして…<グサッ>って嫌な音が…(滝汗)。



「シカマル」(いの)

「!?」(シホ)

「!」(シカマル)

「いの!無事だったのか!?」(シカマル)

「うん…」(いの)

「でも…シズネさんが…」(いの)

「おい…それって…」(シカマル)

一方…お茶でも啜りそうな長閑な雰囲気のシカマル一行に場面は移ります。そこに、シズネを背負った暗部(火了)といの、いのいちが合流。いのの雰囲気から心配してたシズネがどうもダメそうなのが解って、かなりショックでした。シズネの戦死はかなり濃厚です。そして、ここに僕が最近の『NARUTO -ナルト-』の展開に萌えない理由が潜んでいるのだと、生々しく感じました。そして、瓦礫の山と化した木ノ葉の惨状。その張本人が高が六体のペインだった事。恐らく、このつまらなさをキッシーは意図的に提示してるんじゃないかと思います。しかし…何の為に…。僕には何だかそれが見えて来たような…。


一瞬、三ガマトリオの現状にパーン…。

「わりゃくそが!」(体中の骨が
いってもうとるがな!痛っっ…!)
(ガマブン太)

天道の神羅天征に吹き飛ばされた三ガマトリオ。僅かに意識があるガマブン太ですら全身打撲の全身骨折の危篤状態のようです。ガマケンさんやガマヒロさんなんかは戦死の可能性もありです(汗)。でも、口寄せの術で呼ばれた口寄せ動物って、ヤバくなったら帰れるんじゃなかったっけ…。あれは本人の任意なのか?これは自来也の弔い合戦でもあるから意地があるのか?でも、任意で帰らない…って事は死んでない事になるから安心。同時に、天道は眉一つ動かさず、一筋の汗も流さず、この巨大な筋肉とやる気の塊のオヤブン達をこうもアッサリと沈黙させられる…”天道の力”の一端を具体的に提示してるのだと思います。

「そうか…そんな事…」(シカマル)

「私達がもっとしっかりしてたら…
こんな事には…」(いの)

「…シズネ先輩の死を無駄にはできねェ…
先輩が解こうとしたペインの謎を解き明かして
その本体ってのを見つけ出すまでは泣き事はなしだ!」(シカマル)

「…シカマル
もう少しやんわりとだな…」(シカク)

「いやシカマルの言う通りだシカク」(いのいち)

「我々のできる事は
すぐにでもペインの本体の居場所
探し出すことだ」(いのいち)

「いのいち…お前ほどの術者なら
敵のチャクラを拾って逆探できるハズだろ!?」(シカク)

「…すでにやってみた
が、敵は常にチャクラの周波を変えていやがる
逆探は無理だ」(いのいち)

「かなりのやり手だよ」(いのいち)

三ガマトリオの完膚なきやられっプリ。シズネの非常に淡白な死。瓦礫の山と化した木ノ葉の惨状…これらの描写には意味がある…と、僕は思います。そして、今度はフカサクまでが…天道の血刀の餌食になってしまった。キッシーはこの描写を通してきっと「ある事」を訴えているんだと思います。そして、それがこのつまらない展開の秘密でもある…と、僕は考えています。『NARUTO -ナルト-』みたいなデカイお話を組み立てるには、それなりの抑揚も必要なのでしょう。ま…私見だし、偏った僕の考えですから、正しくないかも知れない(その方が多い)。でも、ま…一度、考えてみて下さい。続きは「疑問」にアップ致します。

それと、システムペインがやはり心転身系の死者操作の忍術であり、高周波チャクラによってそれが成り立っている事は鉄板のようです。いのいちは既に「本物」に対する逆探に失敗している。恐らく「本物」とは長門なのだと思いますが、その程度の電子戦的な攻防も想定の範囲内だったのでしょう。常に長門は先手を取っているのです。そして、その周到さに対して為すスベがない…。しかも、目の前のペインに仙術を修得したナルト以外、敵わないと諦めざるを得ない現実が誰の目にも明らかに映っている。これが、いのいちを含めた木ノ葉の忍が一様に辿り着く「認識」のようです。



<ザザ>(ナルト)

「父ちゃん!!」(シマ)

「てめェホンっ…!!」(ナルト)

「!」<バシィ>(ナルト)

<ピュピッ>(天道)

(万象天引)(天道)

「ぐっ!」<グイン>(ナルト)

<ガッ>(天道)

<ドカ>「うぐっ!!」(ナルト)

<ガッ><クルン><ヒュー>「ぐあっ!!」(ナルト)

「ズザッ」(フカサク)

<ゾクッ>(ナルト)

「これで少しは
おとなしくなるか?九尾」(天道)

餓鬼道を壊し、二大仙人の幻術のスタンバイもOKで、さぁこれから!!と思ったのも束の間、フカサクが殺られ、ナルトも天道の前に屈し、両手を血刀で貫かれ、簡単に自由を奪われてしまいます。ナルトも輪廻眼のプレッシャーを感じるように、血刀の影響下ではチャクラを乱され、新たに”動くな”の仙術チャクラも練れないし、印も結べないから口寄せして残り一体の虎の子の影分身も召還できない。おまけにナルトは死に体で普通なら勝負ありきです。しかし、天道はナルトを即座にどうこうする雰囲気ではありません。そして、それは木ノ葉も同じ。天道に手出ししようとする忍は木ノ葉の何処を探しても居ないのです。


「うぐぐ…」(ナルト)

「……」(シマ)

「てめーはだ!!?
いったいだってんだ!!?
でこんな事しやがる!!?」(ナルト)

「何で………か…」(天道)

「出来事はいつも突然
理由は後になって気付く」(天道)

拘束されたナルトが、綱手が「対談」(ep428)で天道に言ったのと同じ台詞を吐いています。ペインの木ノ葉への襲来以降の行動や天道のナルトに対する行動は単なる戦争行動やテロ活動で片付けられないのです。それを「違和感」として綱手は感じていたのです。そして、それと同じ事をナルトも感じた訳です。多分、それが今の『NARUTO -ナルト-』に面白みを感じられない原因だとも思います。この騒動では多くの人が死んでいます。しかも、どれもぞんざいな扱いに終始している。シズネなんか可哀想なもんです。その中でペイン達や、中でも天道が必死じゃないのは、その「違和感」を解く為のヒントになると思います。


「くっ…」(ナルト)

「この状況……
そうだな…少し話をしよう」(天道)

どうやら話し好きの天道の長話が始まりそうな雰囲気です。ここまでお話をつまらなくしてくれた張本人ですから、しっかりとその理由は語られるべきだと思います。そこではきっと自来也の手を離れた以降の長門・弥彦・小南のこれまでが説明されるでしょうし、マダラ(トビ)との出会いやペインの秘密なんかも語られるんじゃないでしょうか。ところで… 雨虎自在の術(雨隠れに雨を降らせる術)は弥彦のオリジナル忍術じゃないかと、僕は考えてるんですが、術の開発の経緯とか、その周辺の事情、それと長門の変節について語られたら良いな…と思います。ま…あまり根拠がない想像なんですけどね…どんな昔話になるんでしょうか?wktk

「ペインと接触した人達からカツユを通して
なるべく詳しく情報を集めるんだ」(シカマル)

「死んだ者も何かしらの
情報を残してるかもしれねェ
死体を運び出してでも徹底的にやるぞ!」(シカマル)

「……」(死体を運ぶ…)(いのいち)

「待てよ…
そうか分かってきたぞ!」(いのいち)

シカマルの静かな怒り方…って、僕は好きだな。こんな青年が頭が硬くて考えが行き詰まったオトナを束ねて突破口を開いてくれる事を願います。いのもボヤボヤしてないで、医療忍術が少しは出来るんだろうからシカマルの脚でも看てやれば良いのにね(笑)。そして、僕の仮説が正しければいのいちには”死亡フラグ”が立ちました。ペインが木ノ葉で何をしたのか?ペインって何なのか?僕ももう一度考えてみます。…面白くない感想しか書けなくてスミマセン。「疑問の考察」は明日(0217)の13時アップの予定です。是非、皆さんも考えてみて下さいね。



  
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”ド根性忍伝”の主人公の”髭”は何故、描き足されたのか?

  
「カバーのイラスト…カッコ良いな…」

…なんて…愛でるように発売された当日の「巻ノ四十五」を、僕はソッと開いたんです。エアコンから暖かい風が吹いて、ベットに半分埋まった足もポカポカして良い気持ちでした。45巻のレヴューは別にまとめた通り、”鷹”が強敵・キラビに揉まれる中でみごとに一つになって行く…「水魚の交わり」を遂げる行(くだり)です。後半はいよいよペインが木ノ葉に襲来し、カカシがそれを食い止めるべく、ちょっと嫌ーな雰囲気を醸しつつ、ガクブルでメシマズになって行く…色んな意味でナイトメアな一冊ですが…でも、ま…通して読むと『NARUTO -ナルト-』って面白いから…ね。

で…大人しく読んでたとですよ…キラビがサスケの”万感の天照”に焼かれ、仲間を守る為に自分の万華鏡の真の力を抉じ開け、消し去った…威挫凪(いざなぎ…仮称)…。そして、ナルトも自然eのガマの油を利用した取り込み…仙人修行の第一フェイズをクリアした…「新しき力!!」(ep415)に目覚めたところで、機を見たフカサクさんがナルトに一冊の本を手渡すんです。ナルトもサスケも若いですから、過ぎたる力は傲慢を生みます。サスケはそれを誰にも戒められず、ナルトはいつも誰かしら居て正してくれる…これは不公平な事だけど、同時に二人の成長の方向性を意図した”必然”…”運命”なんだよな…と読み耽ったとです。

それで「ド根性忍伝」(ep416)に読み進んだ途端、血糖値が急上昇…違いました…血圧が上がった…。「えっ!?何だ…コレ…」と、お眠モードが突然、考察モードに反転して、心臓が急加速で脳にブドウ糖を送り始めたのです。「ド根性」の主人公の頬に「髭」アザが描き足されてたんです。目を擦る…<ゴシゴシ>ってホントにやるんですね。マジに我が目を疑ったし、書店に積まれてた本でラップされてたからまさか誰かの悪戯じゃ…などと一瞬でいろんな事を考えました。週ジャンも単行本を購入と同時に破棄するので廊下に梱包してたのを解いて見たりもしました。確かに週ジャンではなく、単行本には「髭」があった…。

キッシーのタイムマシンだ…!!!

総毛立ちました。週刊本誌の感想を読んで貰えれば「髭なし」のシミュレーションは解ると思います。もし、あの時、「髭」があったなら、今になってこんなにアタフタとはしなかったと思います。個人的にこのタイムマシンはデカイです。野球で作戦の指示をするのに監督はブロックサインと言う暗号を使います。物語の「伏線」とはそのブロックサイン(暗号)に似たメッセージであると、僕は考えてるんですけど、実際の野球でサインの二度出しはしないのが鉄則です。それは情報戦の観点から…敵に注意して見られるし、一度目と二度目の差異で分析精度が飛躍的に高まるので…ほぼ間違いなく敵方にバレてしまうからです。

そして…キッシーのタイムマシンはこれと似てます。

この「二度出し」…タイムマシンの解釈については個々にあると思います。僕の中でもいろいろとあります。何度も漏らした…白くもなれるし黒くもなれる…。一つ、確かな事はキッシーが自分の意志でタイムマシンを発動し、『NARUTO -ナルト-』の歴史を書き換えた…と言う事実が存在すると言う事です。そして、それはある種のリスクを内包している。それを知った上でキッシーは敢えてタイムマシンを使った。この解釈は多々あるでしょう。考えは自由だから…。そして、僕も自由に考えるつもりです。御用とお急ぎでない方は一緒に考えてみて下さい…僕の”ナイトメア”の正体を…。

何だか”胸騒ぎ”がして寝付けない夜だったなァ…。




「これは自来也ちゃんが
最初に書いた小説じゃ
ここには自来也ちゃんの
想いが込められとる…」(フカサク)

「……」(ナルト)

「読むとええ」(フカサク)

「ド根性…忍伝…」(ナルト)

ナルトの仙術修行の一区切りでフカサクが取り出した一冊の本(第45巻/58-59頁)。恐らく、ミナトとクシナが絶賛した主人公が登場する…と言う事で、”ナルト”の名前を自来也から頂戴する一冊であろうと思われます。フカサクがこのタイミングでナルトにこの本を手渡すのは、この本に「自来也の想い」が詰まっているからです。ナルトが今まさに得ようとする「仙術」とは戦局を一人でひっくり返せる程の、人にあっては過ぎたる「力」ですから、それをナルトに託す意味についてもナルトに考えて欲しい…と言うフカサクの思惑があったものと思います。この行いには非常に純度の高い「親心」を感じてしまいます。

奇しくも機を同じくしてサスケも「新しき力」を我がものにしますが、サスケはそれを誰にも戒められる事無く、自身の欲求に任せた思索を繰り返す描写に、言い知れない”孤独”を感じます。ナルトはいつだって誰かが歯止めなり気付きなりを与えてくれるのに、サスケにはそれがありません。古くは「波の国任務」の「白」との出会いから続く伝統のようでもあります。ここまで不公平なのだから、サスケがドス黒くなるのも仕方ない(笑)。サスケは可哀想だ…と、サスケの不遇や不幸を哀れんでしまいがちなんだけど、どっこい、それもチト違う…と、僕は考えています。サスケは単に、それから目を伏せてるだけなんだな…。

今や”鷹”のリーダーで、万華鏡写輪眼も開眼して、自分でも大した力を手にしたと思っちゃいるけど、サスケは如何に多くのものをイタチによって与えられたかに目を伏せています。それもイタチの死があって、それを見たくはない気持ちが形成している防壁なんだけど、現実的にやや思い上がった方向に転んでいます。サスケは常に自分とナルトを比較しているから、ナルトの異常な「曲がらなさ・折れなさ」に嘖まれてるだけで、サスケだってしっかりと守られてる事に気付けないでいるだけ…。ぶっちゃけ、サスケはイタチの敷いたレールの上を走ってるだけなのです。ここは別の考察(終末)でキッチリと説明したいと思います。

取り留めがなくていけない…話を元に戻すと、フカサクさんはナルトが傲慢に転ばないように、大きな力を与えるのと同期させるように、自来也の「想い」を伝え、バランスを取ろうとしてるのだと思います。天秤が偏らないようにその反対側に重りを乗せるように…。そして、それを当たり前のようにナルトは受け入れます。実はこの素直さがナルトの「異常」たる所以であり、「折れなさ・曲がらなさ」を作っているんですが、実はそれも「敷かれたレール」の上だったりするならば、ナルトもサスケもそんなに変わらないなぁ…と、僕は思う訳です。モゴモゴと、ちょっとアレですが、二人は違うように見えて実は似てるのです。

(…もっと大切なもん
もらってるからよ)(ナルト)

で…その時、フカサクさんに渡された「ド根性忍伝」。その主人公の名は確かに「ナルト」だと思います。それを「ド根性忍伝」の読後に、自来也への感謝と言う形でナルトは示したのだと(第45巻/70頁)、僕は考えています。「(サインなんかより)もっと大切なもん」とは、きっと「名前」の事だった…と言う事です。ナルトは自来也が自分の名付けの親であり、同じ名を持つ「ド根性忍伝」の主人公のような諦めないド根性を携えて生きて欲しい!!と言う想いを託された事を認識した。それが鼻水であり、目を伝う涙だった…と、僕は考えています。そして、それを意図したフカサクのアクションだった筈です。

「くっ…オ…オレを倒しても
また次の刺客ががこの里を襲う…
ケケケ…オレ達が呪われた忍の世界に…
生きているかぎり平穏は…ない」(悪者?)

「………なら…
オレがその呪いを解いてやる
平和ってものがもしあるのなら
オレがそれを掴み取ってやる!
オレは諦めない!」(ド根性忍者)

「き…きさまは…?」(悪者?)

「オレの名は―(ナルト)」(ド根性忍者)

そして、その主人公に「髭」の痣が描き足された…(第45巻/65頁)。その事実は、「ド根性忍伝」の主人公と自分自身を重ね合わせた結果だった…ナルトが主人公に感情移入して自分の将来像を投影した…キッシーはそれを強調したかった…。と捉える事ができます。つまり、「小説」と言う文字情報をナルトの脳内で映像化するにあたって、ナルトが「髭」を思い浮かべた…と言う事になります。何故なら、自来也がその想いを主人公の名前に託した事がナルトには伝わっていたんですから…それをナルトが映像化して行く中で自分の外見を加味して行く事は自然な事だと思います。同時にナルトの素直さにも奇麗に符合していると思います。


「だがのォ…こんなワシでもこの忍の世に
憎しみがはびこっているのが分かる」(自来也)

「…憎しみ…」(ナルト)

「その憎しみを
どうにかしたいとは思っとるんだが
どうしたらいいのかワシにもまだ分からん…
だがいつかは…
人が本当の意味で理解し合える
時代が来るとワシは信じとる!!」(自来也)

「なんか難しいってばよ」(ナルト)

ナルトは「ド根性忍伝」の読後に、自来也と修行に励んだ中での暫しの語らいを回想しています(第45巻/68-69頁)。その中で、「ド根性忍伝」の主人公が持つものと同種の「苦悩」を自来也がナルトに冗談混じりに託していた事を思い出します。詳しくは「自来也の苦悩」(序・壱・弐・参・四・余・伍・六・終)で切々と書いて居りますので、そちらを読んで頂くとしまして、「苦悩」で終わったちゅー事はついぞ解決はしなかった…ちゅー事です。自来也は答えを見つけられずに逝ってしまったのです。それで、その続きをナルトに託した…。それをナルトに気付かせる為にフカサクは「ド根性忍伝」を読ませた…のです。

修行時代の自来也は絶えずナルトに「想い」を託してた訳で、それが伏線となって「ド根性忍伝」で弾けたのです。つまり、自来也はかなり周到に物事を考えていた筈で、綱手を50年越しに愛し続けた生き様からして、相当に執念深いところもある訳です。その自来也が最初に書いたとされる「ド根性忍伝」が薄っぺらな描写であったとはどうしても僕には思えんのです。何せ「処女作」なのだから、そりゃ思い入れもあるし、勢いもあるでしょう。当然、物語の内容や文章などは何度も練り直され、自然に分厚くなって行ったんじゃないかと思います。少なくとも僕が自来也だったらそうするな…と思います。

その漢…木ノ葉の忍にて「火の意志」を継承せり。
身の丈六尺余。その体躯は屈強にして剛健…
木ノ葉の額当てと中忍ベストを纏う精悍な出立ちなり。
齢二十歳にして血気盛ん。涼しい瞳。凛々しい眉。
左右の頬には三本の髭の様な痣ありけり。
何事にも挫けぬ「ド根性」の持ち主にして、無類の拉麺好きなり。
その忍、名を「ナルト」と申す―。

自来也の文体がどんなだったかは、「イチャイチャ」の断片しか資料が無く、「意外に大きいのね」とか「無理そんなの」とか「椅子がギシギシと音を…」くらいしか解らなくてアレですが、主人公の外見的な特徴くらいはお話の導入で書くんじゃないだろうか?…と自然に思います。特に顔の特徴的な部分などは漏れなく…もしも「髭」みたいな痣があるんなら、間違いなくお話の冒頭で明記してたんじゃないかと思います。つまり、「ド根性忍伝」の主人公に「髭」のような痣があった…とする描写(タイムマシンの結果)はナルトの妄想の産物ではなく、自来也の文章の提示に拠るイメージ(映像化)だった可能性だってあると言う事です。

「この物語は素晴らしいです
エピソードが先生の数々の伝説になぞらえてあって
何か自伝小説っぽくて―」(ミナト)

「だがの…まったく売れんかった
次回作はお得意のエロ要素でも
入れてみるかのォ」(自来也)

「この本の主人公…
最後まで諦めなかったところが
格好良かった…
先生らしいですね
この主人公」(ミナト)

ミナトの感想からすると(第42巻/50頁)、「ド根性忍伝」の主人公は自来也自身であり、しかも「処女作」だった事を考慮すると、時系列的にミナトの情報がフィードバックされている可能性も、ましてやその子であるナルトの期待的な情報が加味されている線は皆無です。つまり、ミナトに対する自来也の憧れ(はあったと思うんです。弟子なんだけど自来也が羨ましがるミナトだったのだと思います)は加わっていない。だから、ミナトの外見の情報から連想される将来のナルトが織り込まれていた可能性は断たれる訳です。もし、「髭」が自来也が提示した情報であっても”偶然の一致”に過ぎない…ちゅー事になるのです。

それにしても、もし「ド根性忍伝」の描写中に主人公の説明に「髭」が盛り込まれていたなら…大大大問題だ!!と、僕は総毛立った訳です。知っての通り、「髭」の痣(アザ)は九尾の人柱力の最大の特徴です。それが、自来也の「処女作」に明記されていたのならば、自来也の若かりし時代に九尾の人柱力を自来也は見るか聞くかして知っていた事になります。そして、それが木ノ葉の額当てをして、木ノ葉ベストまで着用して活躍する…つまり、木ノ葉隠れには昔から頬に「髭」の痣のある九尾の人柱力が存在した可能性がある事になるんじゃないかと…その可能性が僅かながらにもあるな…と、僕には思い当たった訳です。

「今度生まれてくる子供も
こんな主人公みたいな忍に
なってくれたらいいなって
だからこの小説の主人公の名前
いただいてもいいですか?」(ミナト)

そして、その「髭」に対する言及のある「ド根性忍伝」をミナトが読んだ上で、自来也に「ナルト」と言う名前を貰いたい(第42巻/51頁)…と申し出た「裏」には、生まれてくる子供に九尾を封印する=人柱力にする…と言う意向が潜んでいたのではないか?と、僕の”黒い魂”が叫び出した…と、まあ、そんなお話です。自来也の雰囲気から「九尾事件」の真相などに関してはそれ程知っては居ない様なので、ミナト側からの一方的な通告だったのかも知れません。或いはホントは自来也も黒い人で「裏の顔」があって、それをミナトがチクリと指す打々発止のやり取りがそこにはあったとするドス黒いお話だって過(よぎ)りました(汗)。

ま…この辺りは疑い出せばもう際限なく黒くなれますし、僕自身はホントの「黒」をお見せする自信があると言い切れる程、黒い人です。でも、自来也は既に本懐を遂げ、全てをナルトに託し逝かれましたし、ミナトだってナルトに九尾を託して、今は死神の腹の中で苦しんで居られる筈です。だから、その御霊に泥を塗る様なことはしたくないので心の中に留めておきます(←既にかなり黒いものを放出した後なんですけど…汗)。ま…「ド根性忍伝」の主人公に「髭」があると物語に織り込まれる描写があった場合は、自来也は九尾の人柱力を見た事があった。つまり、過去にも九尾の人柱力は存在した史実になり得ると思います。

「…リンを守れなかったオレだ
お前(オビト)との約束を
破ってばかりだったが…許してくれ…
オビト…リン…先生…
…オレも…今からそっちへ行くよ」(カカシ)

第425話「はたけカカシ」が弱気になって(この時のアオリが「最期の情景…」だったんですよね…汗)、ま…陸な事は言わないんですが(笑)、カカシはリンの死について…多分、お初じゃないかな…言及するんですよ。カカシが「リンを守れなかった」と言うんですから、目の前か、それを凄く生々しく感じる関係性で体験してると思うんです。神無毘橋ではミナトが飛雷神で岩忍を一蹴してカカシもリンも無事でしたし、忍界大戦も神無毘橋以降急速に閉じたようですから、その後のデカイ事件って言ったら…「九尾事件」くらいしかないです。そして、それとカカシが守れなかった…「リンの死」が結びつくとするならば…

リンは九尾の人柱力だった!?

リンちゃんの頬のテーピングは…

リン (illustration:senkou-banrai)

これは別に目新しい仮説ではないんですが、リンの頬のテープ(?)は「髭」の痣を隠す為のテーピングだったのだとすれば、登場人物中、唯一「髭」のありなしを確認できない疑惑の一つの答えにはなります。そして「ド根性忍伝」の描写に「髭」があったとする件と結びつけば、木ノ葉には過去に人柱力が存在し、それが表面化しないように継承されて来た仮説が生まれます。それが巡り巡ってリンに受け継がれた可能性もあるんじゃないかと思います。それにリンのホッペのテーピングも微妙に説明できる…あれで九尾の「髭」の痣(アザ)を隠してた…そして、ミナトはリンのテープの意味を知っていた可能性は非常に高いと思います。

ナルトが九尾の器=人柱力として箝口令まで敷かれ、その上で阻害されて来たのは、「九尾事件」が誰の目にも止まる大事件で隠し切れなかった為に、ナルトに九尾を閉じ込めた情報が漏れて誰もが周知だったからで、それでもナルトを里に置く方便として、事件のスケープゴート的な存在として広めた苦肉の策だったのではないかと思います。それは三代目の考えで、背面では強力な支援をもってナルトの成長を支えたのだと思います。そして、ナルトには別の「秘密」があって、それで「曲がらない・折れない」…異常な強さがあったのだけれど…それはまた別の機会に…。

人柱力は尾獣を仕舞う「金庫」とするのが、僕の持論な訳ですが、それは尾獣を利用して悪事を企む輩がいるからであり、それを阻止せんが為の柱間以来の慮りだったと考えていまして、ミナトもその例に漏れず、「九尾事件」でその金庫(リン)を飛び出した九尾を自分の命と引き換えに我が子に封じたのではないかと考える事ができます。そうすれば、ナルトの名を自来也から貰う行が屍鬼封尽を用いて我が子に九尾を委ね、自分は亡き者になってしまうので、残された子供だけは自来也にお願いしたい…とした非常にサブリミナルな”ブロックサイン”だったとするならば、あのやり取りはより一層味わい深いものになるのです。

以上がキッシーのタイムマシンで、僕が想像したナイトメアの一部始終です。そして、「伏線」(ブロックサイン)の”二度出し”のリスクを冒してでも、キッシーが描き足さざるを得なかったと…僕が考える…(←ココ、重要ですんで)

「ド根性忍伝」の主人公に「髭」が必要だった理由。

続編:「神無毘橋は赤く燃えたのか?!」


   
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第434話「ナルトVS天道!!」

  
<ドフ…>

「よし!」(フカサク)

「ええぞ!ガキィ!!」(ガマブン太)

この戦いのキーマン…地獄道をその直上から螺旋連丸で潰したところから…。最近ではあまり意識しなくなったけど、ナルトは感情が昂ると頬の髭の痣が濃くなります。これは九尾の人柱力の証であり、九尾のチャクラの影響が高まっている事実を意味します。これが高じると瞳や牙に変化を及ぼし、徐々にナルトに対する九尾のチャクラの影響が強くなって行きます。仙術修行中も九尾のチャクラに拠る異常な治癒力の高さが確認されていて、あるレベルまではオートマチックにナルトは意識せずに九尾のチャクラの恩恵に浴しているようです。

エーッと、この九尾の人柱力の証である「髭」が「ド根性忍伝」の主人公にもあった…正確にはキッシーのタイムマシンによって描き足された訳ですが、その意義について目下考量中です。僕は基本的に考察の絶対は単行本であると考えています。ただ、毎週楽しみに週ジャンを味わっていますので、その差異はどうしても目に入る。だからと言ってタイムマシンを否定する気はないですが、キッシーが何故、「髭」を描き足す必要があったのか?…その意図は今後の『NARUTO -ナルト-』の行き先を指し示す可能性があると思います。頑張って書いてる…筈なんですが、最近、何故だか仕事が忙しくて…ZZZZZZZ…(←寝るなーッ!!)。

(あの時すでに
煙に紛れて上へ飛んだのか)(天道)

<スッ><ダッ>(ナルト)

<スッ><スッ>(ギリギリか…)(天道)

地獄道が逝っちゃった目で多分デッド。前回、餓鬼道に螺旋手裏剣に変化した本体のナルトが組み伏せているので、地獄道をやっつけたナルトは影分身の筈です。餓鬼道に馬乗りの本体ナルトが右手を振り上げて餓鬼道にトドメを刺そうとしています。しかし、これははっきり言って遅い。普通は…って言うか、本気の徒手格闘だったら、両眼を隠すのではなく指で穿つだろうし、視界の遮蔽を優先したとしても極めた時点で首をへし折ります。畜生道の口寄せのサイを投げる力があるなら容易いです。

ちょっとキモい話ですけど…徒手格闘戦闘とは基本、間合いの奪い合い、誤摩化し合いで、非常に細かいところでは、拳よりも指を伸ばした手刀の方が指の分、遠間と言えます。テンプル(頭部への打撃)を撃つにしても、手っ取り早く敵にダメージを与えたいのであれば、眼を直接狙うのがセオリーです。ちょっと怖くてアレなんですけど、早い話が殺し合いで、殺るか殺られるかですから、早い者勝ちです。だから、チャンスがあったのに餓鬼道の眼を穿てなかったナルトはやっぱ甘い。温い。

それに地獄道を潰した時に同時進行でやってないのは甘い。本体のナルトはズーッと腕で餓鬼道の目を塞いでただけ?地獄道は螺旋連丸で殺してる(そもそも死体だけども…)んだから、餓鬼道への対応は中途半端と言わざるを得ません。ま…それがペインに付け入る隙を与える事になったようで、ここからペインの巻き返しが始まる訳です。天道は落ち着いた雰囲気で両手を広げます。神羅天征…天道の力は元に戻っていますし、チャクラ残量の制限はないようですから、マジに撃ち放題です(笑)。

だから、天道が(ギリギリか…)とするのは神羅天征の制約で、一回の発動で分身と本体のナルトをふっ飛ばすタイミングを窺ってたんじゃないかと思います。神羅天征の発動は体を中心に全周をくまなく網羅するタイプや、チョウジ&チョウザの肉弾戦車の挟み討ちをふっ飛ばしたように掌底から指向性を持たせた発動もあるようです。今回は両手を大きく広げ本体と分身のナルトを狙い澄ましたピンポイント攻撃で、力も抑えてて、次の発動可能のインターバルの長さに配慮してるようです。

<バッ>

(神羅天征)<ドッ>

<ドドドッ><ガッ>

<ボン><ドサッ>

…で、呆気なくナルトはふっ飛ばされ、分身の方は消滅してしまいます。余談ですが、分身の保有する仙術チャクラは本体に還元されるのでしょう(か)。影分身の解除が任意の時のみチャクラが還元される説もあるけど、ペインは別にしてチャクラ残量が通常の忍の闘いでキーポイントになるのだから、よっぽどの事がない限り、無駄なチャクラ消費は避けるでしょうから、還元されないリミットがあるならば、それ以前に術を解除する筈だから、ダメージを受けた分身体は術解除のポイントを譲渡されてると考えるべきです。

<タッ>(シマ)

「大丈夫か!?」<タッ>(フカサク)

「ああ…」(ナルト)

初めて浴びる天道の神羅天征の衝撃波でもない、チャクラの爆発(九尾の衣など)でもない…不思議な攻撃にナルトも戸惑っているようです。神羅天征は引力と斥力…つまり重力を操る力であり、ぶっちゃけ”空間”を歪める方式で対象をふっ飛ばしたり、引き寄せたりしてると思います。だから、光だって曲げられる(詳しくはアインシュタインの…)。物理攻撃のみでなく忍術までも弾くのは、森羅万象の拠り所である”空間”そのもを歪める理屈で説明するのもサブカルチックで面白いくないですか?(僕だけ?)

それと、同じ神羅天征でもカカシが浴びたそれと、チョウジやチョウザが浴びたそれはちょっと違って、術が多彩で切れが良いカカシには術と術の間のインターバルを短くして対応する必要があったから、強度を弱めて連射性を重視した配慮があり、術速度がそれよりも遅く、単調な攻撃の秋道一族には連射性を犠牲にした重い攻撃を天道が意図的に出していて、カカシは直ぐに動けたのに、秋道一族が伸びてて動けなかったのには相応の事情があった訳だ。天道の上手さですかね…。

<ザッ><ガゴ>(ガマトリオ)

<ザッ>(ペインズ)

ナルトの間合いが切れたのを見計らって、ガマブン太・ガマケン・ガマヒロのガマトリオがペインズ(最早、天道と餓鬼道のみ)に襲いかかります。しかし、ペインはそれを機敏に躱してしまいます。この敏捷性…基礎的な体術の優秀さがペインの厄介なところで、個々の運動能力が異常に高く、ボディバランスも高く、パワーもある。問題はそのレベルで、カカシでも圧倒された描写から”カカシ<ペイン<仙人モード”の優劣関係が成り立つと思われます。つまり、木ノ葉でペインに敵う忍はそれ程居ない訳です。

例えば、スピードでもパワーでも敵わない上に、チャクラ量の制限がない…こんな相手を目の前にして戦意を保てるかは疑問です。それが屈強な忍であっても無力感を味わう…ドマグロになってしまう圧倒的な強さがペインにはあるのだと思います。ま…これが最大限のナル×ジャンの譲歩と言う事で…一つ…。でも、その圧倒的な差をものともしない根性とかアイデアを忍は切磋琢磨してるのだと思うんですが、それをチャラにしちゃうくらいペインが強いって訳だ。しかし、こんなにペインが強いなら、尾獣なんか集めなくても世界征服できるんじゃないかしら(笑)。

「くそ!なんだってばよ
この術!?」(ナルト)

「どうやらあの中心となってる
ペインの力が戻ったようですね
おそらくこの里をふき飛ばしたのも
同じペインの術だと思われます
大きな力を使うほど
その間、次の術を使用するまでの
インターバルも長くなるのでしょう」(カツユ)

「だからさっきまで
このふっ飛ばす術を使えなかったのか…
……どうすりゃいい…?
忍術も体術も効かねェなんて」(ナルト)

チョウジくんが教えてくれました
あのペインの術と術のインターバル
基本的には約五秒
その間の五秒を狙い撃ちするしか
ありませんね」(カツユ)

「たった五秒か…」(ナルト)

カツユが天道の情報をナルトに伝えるんですが、カカシの事は一切触れない…。これはオトナの優しさだと思います。そして、ナルトもカカシの事をカツユに聞いたりしない。ペインを相手にそれどころじゃないのもあるけど、しっかりと我慢できる子になったな…と、嬉しくなります。でも、ここで神羅天征の唯一のウィークポイントである”インターバル”がしっかりとナルトにも飲み込めたので、それに対する奇想天外なナルトの意外性に溢れた攻略法をズバッと提示してもらいたい。

この情報はこれまでも手練(てだれ)とされる暗部にも伝わったし、カカシだってそれを織り込んだ作戦で攻略しようとしたけど、天道の攻略はついぞ叶わなかった…。ま…暗部の手練は結局何もしなかったんだけど、それは圧倒的な(システム)ペインの力量の前に儚く散った…と言う訳です(でもこの判断を洞察力だとは言いたくない…)。しかし、ナルトには仙人モードのペインの力量(体術面)を凌駕する力量が時間制限付きで存在します。これをベースにした作戦であれば…敷居はかなり低くなる筈です。

「やはり幻術にはめるしかないの
前の時と同じじゃ!」(フカサク)

「でもどうやって?
オレは幻術なんてできねーってばよ!」(ナルト)

「ワシらがするんじゃ!」(フカサク)

それでフカサクが幻術の提案をします。「前の時と同じ」ですから魔幻・蝦蟇臨唱でしょう。フカサクさんはこの術に自信があるのか?そもそもフカサクもシマも幻術系の能力が得意なんでしょうね。蛙鳴きも音波系の金縛りだったし、基本、蛙だし(笑)。鳴き系が好きなんかね。しかし、ペインが一度ハマった幻術にハマるタマかしら。それに、ナルトに融合しない状態で音波系の幻術を発動してナルトがそれを中和できるんだろうか。それとも蝦蟇臨唱も蛙鳴きみたいにピンポイント攻撃が可能なのか?

「神羅天征」(天道)

<ザッ>(ガマトリオ)

「ぐああ!!」(ガマブン太)

「ぬォ!!」(ガマケン)

「ぐっ!」(ガマヒロ)

「ぐォ!!」(ガマブン太)

「ガマオヤブン!!」(ナルト)

<ズン>「うぐっ!!」(ガマヒロ)

<ズズズン>(ガマブン太)

<ズガン>(ガマケン)

<ドシャーン>(ガマヒロ)

でも、インターバルが五秒だとガマブン太たちは知らないんでしょうね。三体で一度に襲いかかるんじゃなくて、1stガンダムの赤い三連星のジェットストリュームアタックみたく、第一波→第二波→第三波…と波状攻撃を五秒以内で一度の神羅天征の攻撃範囲に掛からない間隔で繰り出せばやっつけられる筈なんだけど、みんな一緒に攻撃しちゃうからまんまと天道の術中にハマっています(笑)。このやられ方って悪者のやられ方なんだけど、情報に疎い妙木山スタイルちゅー事で…一つ…(笑)。

しかし、これだけの質量を跳ね飛ばしちゃう術を回数を気にせず出せるペインだったら、横一線で行進して世界を蹂躙し尽くして征服できると思うんだけど、それでも尾獣を集めるって言うところに意味があるんじゃないかと思います。つまり、現状の戦力でも世界征服ができるのにそれをしないって事は、ホントの目的じゃなくて、世界征服がカムフラージュだと言えるのだと、僕は考えます。そして、尾獣集めの先にあるものがペインの本当の目的の筈です。って事は「禁術兵器」で…(滝汗)。


<パラパラ>

「何だ?」(木ノ葉某)

「いったい何が起きてる?」(木ノ葉某)

「ナルトくんが
今まさにペインと戦っています」(カツユ)

「ナルトが!?」

「戦ってるって!?
たった一人で!?」(チョウジ)

「ハイ…
手は出さないようにとの事です」(カツユ)

「ナルトを信じるしかねーだろ…
こうなったらよ」(キバ)

「ワン!」(赤丸)

天道の超特大神羅天征から逃れた木ノ葉の忍が、その震央での激しい闘いを遠巻きに見ています。ガマトリオが弾き飛ばされた震度や騒音がその激しい闘いを生々しく伝えるのでしょう。チョウジが驚くのは実際に自分が天道と闘った経験があるからで、ナルトが一人でその天道と闘っている事が信じられないのでしょう。ここでチョウジの後ろに医療忍者らしき忍が立っていますが、この忍が果たして誰を看てるのか?が非常に気になりました。チョウジが居るって事はチョウザさんだと思うんですが…或いは……。

でも、ここでキバが動こうとしないのは不甲斐なさ過ぎる。赤丸が「ワン!」と鳴いたのは同意でもないと思う。半死半生の怪我を負ってるでも無く、チャクラだってカツカツって訳でもない筈だから、ここは四の五の言ってないで走り出して欲しい。足手まといを理由にただ遠巻きに見ているだけなんて情けない事を男の子がしてはならないと思います。まさに「義(ぎ)を見てせざるは勇無きなり」ですよね。音の四人衆戦で見せた渾身の牙狼牙を何故出さない!!赤丸はキバの手を噛め!!キバにあの時、振り絞った”勇気”を思い出させてやれッ!!

「間違いないです!
ナルトくんですよ
確かに!」(コウ)

(……たった一人で…)(ヒナタ)

「ダメですヒナタ様!」(コウ)

「でも!ナルトくんは
里のために…」<ザッ>(ヒナタ)

「あんな戦いに入っても
ナルトくんの足手まといになるだけです…
ナルトくんを困らせるだけです!「(コウ)

<ギュ…>(ナルトくん…)(ヒナタ)

キバに対してヒナタの反応の方が、僕にはリニアに感じます。コウは怪我もしてるし、白眼でナルトVSペインの凄惨さを観察できるから、自分らの無力さも充分に判る訳です。ましてやヒナタがそんな中に飛び込んで行くなんて護衛としては承認できない…その気持ちは、僕にも解ります。ま…ヒナタくらいには他の皆さんにも悔しがって欲しいと、僕は思います。そして、この状況で自分が何をすべきなのか?それを真摯に考えて欲しい。まだまだ瓦礫の下には誰かが埋まってるかも知れないし、やれる事はそれこそ山ほどある。

しかし、ナルトの孤軍奮闘が木ノ葉隠れの忍達の知るところとなったのは嬉しいです。この闘いがどんな結末を迎えようとも、ナルトの行いや存在は里の人々に認められるところですから、これでペインをやっつけられずとも押し返す、或いはペインが退くような事にでもなれば、一気に里の救世主になるし、その功績が仙術の会得と合わされば一気に火影就任の線も出て来ます。自来也みたいに人知れず…と言う理解され難いシチュエーションじゃなかっただけでもホッとします。ナルトは良い意味で自来也を超えてかないとね。

「ちくしょう…
オヤブンたちまで…!」(ナルト)

「さっさと幻術をやるじゃわい
ただしこの幻術は仙術チャクラを多量に使用する
つまり術を発動するまで少し時間がかかるんじゃ」(フカサク)

「オレはインターバルの五秒間を狙う!
仙術チャクラが練れたらやってくれ!!」(ナルト)

「ただしナルトちゃんも
仙術チャクラを練ってくれる影分身はあと一人
それがなくなったら言った通り戦闘中には
”動くな”の仙術チャクラは練れん
もう仙人モードは五分ももたんのじゃしの」(フカサク)

ペインのチャクラ残量が無制限(なように見える)なのに対して、ナルトの仙人モードはあと一回で五分以内。風遁螺旋手裏剣にして二回分。ここで勝敗を決しなければなりません。対してペインも地獄道がデッドになったので、現場でのペインの補充は効かなくなりました。不確定要素としては検死室の初代・畜生道の存在(餓鬼道がピアスをジャラジャラいわせてた描写あり)と、長門を看に行った小南の存在が上げられます。小南はペインの遠征の「準備」(第44巻/95頁)をしてましたから、その居場所が問題ですね。

「”動くな”の仙術チャクラを
練る役目をつくっとくのはよう考えたがの
何でもっと人数を増やしとかんかったんじゃ!?」(シマ)

「右を見る時に左を見るようなもんじゃ
役割分担はしたが仙術チャクラは練るのが難しいけん
…影分身は二人が限界じゃった」(フカサク)

「その上
こっちの戦闘影分身三人分しかできねェ…
あまりこっちで大人数にしちまうと
仙術チャクラ練ってる側が乱れちまう」(ナルト)

「そうか…どっちにしろ
あまり長びくのはヤバイのう…」(シマ)

シマの追求で仙人モードの正式な制約が解りましたね。予備の仙術チャクラを練る分身が二体までで、戦闘影分身が三体まで。これが現状のナルトの仙人モードの限界と言う事です。千人影分身で一気にチャクラ還元で膨大なチャクラを発生させるチートは否定された訳です(笑)。何の制約もない強さはお話をそこで終わらせてしまうから、ナルトの仙人モードの制限は望むところで、同じようにペインの無制限な力量に関しても見えざる制限が存在する筈です。ペインもそれを「秘密」(第42巻/73頁)と認めています。

<ザッ>「お前は確かに強い…
ペインがここまでやられたのは
初めてだ」(天道)

「?」<スッ>(ナルト)

「だが…」<スッ>(万象天引)(天道)

スクラップの修羅道(笑)。擦りおろされた人間道。ちょっと可愛い寝顔の二代目・畜生道。何故だかしゃくれてる地獄道。これを現状で戦線に復帰させるスベは最早、ペインには在りません。残るは天道と餓鬼道の二体。天道は引力と斥力の能力者。餓鬼道は全ての忍術・仙術を吸収する封術吸印を有します。ここで天道がゆっくりと動きます。天道の引力を操る術が「万象天引」と呼ぶようです。斥力が「神羅天征」だ…。この場合は自分とナルトの間の空間を歪め、その結果、ナルトが天道に引き寄せられるように見えるんでしょう。

ナルトを狙い撃つように引き寄せられると言う事は、ナルトの周辺の空間を網のように固定している筈で、それでナルトは身動きが取れなくなってるんだと思います。この術も事前にカツユから知らされていたから警戒はしていたんだろうけど、あまりにもズッコイ術だからはっきり言って防ぎようがないです。しかも、天道の傍らには封術吸印の餓鬼道が控えているので、忍術で対抗する事も無意味になります。天道だけなら未だしも餓鬼道の存在は痛い。最初の接触(目隠し)での甘さがここに来て響いていますね。


<クン>「!」<ダイン>(ナルト)

<スッ><ドッ>(餓鬼道)

「ここまでにしておこう」(天道)

<ガッ>(餓鬼道)

ここで餓鬼道が血刀を使わなかったのも甘いですが、餓鬼道の封術吸印は仙忍術チャクラの吸引能力で、それは術だけが対象ではなく、チャクラを練る忍から直接吸引もOKっぽいです。どうやら、ペインのホントの狙いはナルトとフィジカルコンタクトにあったようです。そう言えば、これまでも他者からチャクラを吸引する体質や術は少なからず存在しました。餓鬼道の能力は中でもオールマイティで、大きな術やチャクラに対してのボトルネックやオーバーフローの心配もない。ちょっとキモいぞ…餓鬼道の羽交い締め…。

先の目隠しのナルト本体との接触で、封術吸印の直接吸収を見せなかったのは、餓鬼道が死に体であったので、ナルト捕獲の可能性が高くなかった為に秘匿したんじゃないかと思います。あの時、天道もギリギリで、たまたまナルトの攻撃が本体と分身体で同時に仕掛けて来たので神羅天征が間に合いましたが、時間差でナルトが攻撃する機転があったなら形勢は逆転していたかも知れません。ペインはそれを冷静に天秤にかけてたんじゃないかと思います。そこから考えると、ペインの危機管理能力は相当に高い。

(すまんナルトちゃん!
持ち堪えてくれ!)(フカサク)

(ナルトくん!)(ヒナタ)

フカサクとシマは必死に”動くな”の仙術チャクラを練っています。この逆で、ナルトに”動くな”の仙術チャクラを練る暇を妙木山が作るのはどうかと思いますが、フカサクとシマは幻術タイプで、ペインのスピードやパワーに対抗する手段が他にないのでしょう。その前にガマブン太らが天道にボコられてる間にナルトが”動くな”の仙術チャクラを練っていても良かったんじゃないかとも思いますが、ナルトがその体勢に入った途端にペインは見逃さず攻撃を仕掛けて来る。そこにはフカサクやナルトの配慮もあったのでしょう。

ヒナタの歯痒さも解りますが、木ノ葉には遠距離支援…例えば東門の鬼童丸(音の四人衆)の状態2の弓矢とか。カカシが健在ならば万華鏡瞳術・神威(かむい)がある…の能力者は居ないんでしょうか。遠距離からの介入であればナルトに迷惑をかけないし、視覚だけが頼りの皮膚感覚に乏しいペインには有効な攻撃だと思います。天道の神羅天征もオートマチックな防御反応はありませんし、物理攻撃であれば餓鬼道の封術吸印の対象外です。それに木ノ葉が吹き飛ばされたお陰で視界も良好で隠れる場所もなさそうですし…。

「安心しろ殺しはしない
大事な人柱力だからな」(天道)

「へっ…
こんなのたいして痛かねーってばよ!
仙人モードなめんなよ!
今度はこっちから…」(ナルト)

「!?」(ナルト)

ナルトも仙人モードの異常に高い攻撃耐性があった為に余りにも不用意に敵の間合いに引き摺り込まれたようですね。これは過去にシカマルが飛段を追い込んだ行(くだり)に似ています。飛段も不死に胡座をかいていた訳で、死に対する恐怖心がないのと、勇敢なのは意味が違うように、自分の能力に対する絶対的な信頼は慢心でしかありません。ナルトがここで後手に回っているのは、システムペインにあっても慢心のない長門のアドバンテージだと思います。それと…ナルトの”ブラフ”の線も微量ながら残されていますがね…。

「確かに…それは厄介だ」(天道)

(何だ?力が抜けていく…)(ナルト)

<ズズズズズズズズズズ>(餓鬼道)

(そうか…こいつ…!
オレから仙術チャクラを…
吸収しやがってるのか!?)(ナルト)

<ガクン…>(ナルト)

「九尾捕獲完了」(天道)

…と言う訳で、あっさり捕獲されてしまったナルトですが、これを見ても木ノ葉の忍の誰一人も飛び出して行かないのであれば、このまま木ノ葉隠れの里なんてのは滅んでしまえば良いし、ダンゾウが一からやり直すんならそれでも良いです。もっとも、フカサクとシマが必死に魔幻・蝦蟇臨唱の準備をしていますから、視覚以外の感知能力の乏しいペインが聴覚でハメる幻術に弱くて、その幻術を突破口にしてナルトの最後の仙人モード炸裂っちゅーのも充分にあると思います。ただ、同じ手に二度ハマるか?

ところで、高周波チャクラで遠隔操作…がシステムペインならば、幻術にハマった描写はそもそも変なんですけどね。ただ、ペインが個別に自律した行動をしている可能性もあり、脳震盪(餓鬼道は蛙組手でノックアウトされた)や内臓器官へのダメージ(二代目・畜生道は螺旋連丸のボディーブローで倒された)で行動不能になる描写もあったので、今のところ50/50と言う事にしておきましょう(笑)。先ずはフカサクとシマの本気の蝦蟇臨唱を篤とこの目で…否…耳で聴かせてもらう事にしましょう。

それにナルトにはイタチが授けてくれた烏(イタチの力)もありますし、それがこの大ピンチで使われる事になってもイタチはきっと怒ったりはしないと思います。それに、ナルトの中には”九尾”もいます。九尾とナルトは運命共同体ですから、これまでもナルトの大ピンチには愚痴をこぼしながらも何度も九尾は”力”(チャクラ)を与えています。ま…そこには八卦の封印式が介在して、ナルトを背面から支援してる訳で、ナルトが意識を失った今こそ、それが前面に出て来ても良い頃合いではあるんですよねーッ。

しかも今度はナルトも仙術をマスターし、外部ソース=自然eの取り込みスキルも新たに追加しています。ナルトの中の九尾は八卦の封印式を介した外部ソースとも考えられ、その制御能力は向上している筈です。それに土壇場でゲロ寅(巻物蝦蟇)のナルトへの蔵入りもあるかも…だし、今のナルトだったら四本目以上の解放すら御し切れるんじゃないかとの期待感もある。出るか?!ナルトの仙術・九尾モード!!!取り敢えず、六本目くらいで、軽ーくペインを吹き飛ばしちゃいましょうか!!(笑)

お気付きの方も居ると思いますが…ペイン編ははっきり言って萌えないです。戦いって、お互いの術や技をぶつけ合って、自分を示していると言う意味において忍の表現方法の一種であると、僕は考えていまして、ペインの場合はそれを否定してるって言うか、解り合おうって気持ちがなくて、自分の気持ちだけを一方的に押し付けているような感じがして、味気ないです。他者を否定するだけの戦いなんて寂し過ぎます。木ノ葉隠れの皆さんがあまり戦闘に参加したがらないのも、もしかしたら僕と同じ考えだったら、少しは救われるな…なんて思います。

男心がウズウズするような戦いが、僕は見たいです。

”強い”のと”凄い”のは違う…。



  
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NARUTO-ナルト-第45巻に寄せて…

 
「NARUTO -ナルト-」45巻に寄せて

早速、45巻を買って来ました!装丁(カバー絵)のカッコ良さが目を惹(ひ)きます。両手にクナイを携え、眼光鋭いその両眼には隈取りがしっかりと浮き上がっています。仙人モードのナルトです。そしてその肩にはフカサクさんが、やはりクナイを持ってのやる気満々モードです(笑)。ナルトの腰のベルトがサービスになってるみたいで、小型のポーチでクナイをオプション装備しています。このクナイが将来的には”飛雷神のクナイ”になれば良いのにな…なんて期待もあります。ナルトの忍具…特に武器はチープだから…ね。

それと、木ノ葉の額当てがオプションのベルトにぶら下がっています。額当ては忍のアイデンティティだから、それがその忍の心構えを如実に表すので、ナルトの場合は額に<ビシッ>っと巻いていて欲しかったんですが、何か意味はあるんかしら(装丁のデザイン的な問題での移動は考慮しません)。ま…ちょっとオトナなナルトの洒落っ気なのかな…と思います。ここで、ふと自来也の額当てが「油」に角付きの特殊なものだったのを思い出しました…。あれは何だったんでしょうか………もしかしたら…何か書けるかもね。

そして、そんなナルトの仙人モードを嫌らしく視姦する六道仙人の末裔…輪廻眼のペイン六道。自来也を殺めた憎き”暁”の(一応)リーダー。無敵のペイン(システム)。それと仙人ナルトの一騎打ちが本編ではまっただ中なんだけど、45巻ではその導入に至る…第413話「崩落」~第422話「カカシVSペイン」までが収録されていて、ナルトの妙木山修行が、サスケ率いる”鷹”の雲隠れ潜入…キラビ鹵獲作戦が平行して描かれています。そう、キラビ(当初、”ロイク”と、僕は仮称してましたっけ…)…彼がなかなか…良い奴だったのよ。

<スカ>(ホウ…
この八本目をかわしたのは
兄貴以来だ)(キラビ)

お話は”鷹”がしつこく食い下がるのにキラビが半切れの”八本目”を出したところから…(第45巻/10頁)。『ウイイイイイ!!!』(第45巻/7頁)が往年の名プロレスラー・スタンハンセンのオマージュだったとは門外漢の拙者には計り知れませんでした(笑)。で、キラビはシャカリキに髪を振り乱す(スキンヘッドだし…)入れ込みようでもなく終止胸を貸す様な余裕が垣間見え、登場当初は完璧、ヤラレキャラ(図体が大きくてマッチョ)が大方の見方だったのが、もしかしたら…キラビ良い奴説が急浮上して来て、ナル×ジャンではキラビを全面的に支持して来たのです(笑)。

ここで、キラビが”兄貴”(ブラザー)の存在を臭わせて、一瞬…「自来也?」なんてドヨメキも上がった程でした。ま…結局、後で濃ゆい筋肉質のオッチャンが出て来て、それが雷影で、キラビがその弟だった…ちゅーので終息しましたが、そのもしかして(自来也)を思わせる程、キラビの好感度があったのだと思います。この周辺の行で”鷹”が急速な成長を遂げるんですが、それもキラビが促したようにも思え、”それって親心だよねー”と、一人シンパシーを感じ、キラビが個人的に愛いキャラに昇格して行ったなァ…。

「その眼…写輪眼
幻術か」(体が動かない…)(キラビ)

追い込まれるサスケは万華鏡写輪眼を駆使しキラビに抗します(第45巻/15頁)。迫り来るキラビを(恐らく)イタチの”月読”のコピーで制圧したかに見えましたが、瞳術の反動と、ギリギリで躱した安堵感に気を抜いたサスケの慢心を<ドコ>(第45巻/16-17頁)っと、キラビの伝家の宝刀の”雷犂熱刀”が薙ぎ払います。ま…これも本気だったか?ちゅーとそうでもなくて先輩が後輩に活を入れるみたいな…”可愛がり”だったような…今にして思えば…ですがね。猪木さんのビンタにも似てる?

痛いけど痛くない…みたいな。

「幻術を解くには
己のチャクラを乱して
目を覚ましてくれる相棒が必要だ
オレ様の相棒はオレの中の八尾
尾獣をコントロールした人柱力には
幻術はきかねェ」(キラビ)

そして、キラビは可愛くヤンチャな来訪者に喜々とするかのように説明口調でした(第45巻/21頁)。確かに幻術の解除方法これまでも提示があり、キラビもその定石に則したスタンダードな方法でサスケの幻術を脱した訳ですが、そこで内なる”八尾”を”相棒”と言い切る姿に、将来のナルト像を思わずイメージしたものでした。是非ともナルトの師匠に!!の声が全国(…の極限られた地域で)で湧き上がったのを、今も生々しく記憶しております。同時に雲隠れの尾獣先進国的な雰囲気は僕の妄想心(柱間のミリタリーバランスなど)を掻き立てました(黒汗)。

キラビ曰く、”尾獣”はコントロール可能!!これはちよ様らの意見に真っ向から反する提示でしたが、キラビの無双の強さを見る限りは些かの破綻も無く、壁を乗り越えた…ナルトの諦めないド根性にも通じる”努力”を感じました。キラビは決してそれをひけらかさないから…それが上質なスーツの裏地にも似た奥ゆかしさとしてキラビの好感度を更にアップさせ、新橋のガード下(最近は神田のガード下が好みです)で一緒に飲ませたい!!と思わせる”男同士も良いものさっ!!”と、極一部の女子をソワソワさせてしまう気持ちの流れを生むのでした(笑)。

「ぐあぁあ!!」

「崩落」(413)→「暴れ牛」(414)と、”鷹”の大ピンチをサスケの”天照”が覆した…(第45巻/46頁)かに見えました…人柱変化のキラビの苦しみ方の全て演技だったのが後々判るのですが、この時はキラビが殺られた…と思った僕は喉の奥がヒリつくような乾きを感じ、大切な飲み友だちが居なくなってしまったかのような寂しさを覚えました。そして、サスケがマダラ(トビ)を前に闇に傾く姿に悲しかった…。キラビとの出会い方が違えば、サスケだって何かを掴めたろうに…残念と言うか、運がないと言うか…勿体ない。この辺りのキラビ関連のお話は「疑問の考察」に、嫌と言う程(でもなかった…)書いてますので…読んでみて下さいね。

①:「キラービーのラップは痛くて寒いだけなのか?」
②:「兄貴」(ブラザー)
③:「八尾は何故、"暴れ牛"だったのか?」
④:「キラビは何故、八尾と仲良しなのか?」

…で、そんなキラビが死んでなかった…それを知った時は嬉しかった…。ホッとした。とぼけた感じで何事もなかったみたいに(ちょっと言い訳してたけど…)。何はともあれ死んでなくて良かった!!そして、僕と同じ気持ちでそんなキラビを見てるのが八尾だったんだろうな…と思います。八尾も苦情は言ってますが、何本も自分の足を供出したんですから。その気持ちは凄く解る…。契約とかじゃない。これは友情だ!!それがこの周辺のキラビと八尾の会話で明らかになって行くんですよ…。

(しかし、これでやっと
ブラザーの干渉から逃れて
里の外へ出られるぜ
自由だ
今のオレは”暁”につかまってる事に
なってるからな)(キラビ)

ま…そんな乾きもキラビが蛸足から出て来た行で癒され…(第45巻/130頁)、そこでキラビと八尾の関係やキラビの兄貴との関係などが浮き彫りになり、キラビが今後も物語に絡んで来るであろう予感と共に、ホントに生きてて良かった…と言う安堵が込み上げて来て…嬉しかった。キラビは『NARUTO -ナルト-』に登場するオトナの中でもちょっと特殊で、自来也ほど祖父臭く(失礼)もなく、どちらかと言うと”アスマっぽい煙草臭さ”があって良い。キラビの場合は「苦悩」と言っても雷影の”ブラコン愛”が重くのし掛かってるくらいだから、気楽で良い(笑)。

その意味ではキラビはアスマや自来也を超える(昇華した)ニュージャンルじゃないか?と思えるんです。「自来也の苦悩」で示した”多段式ロケット”じゃないけど、人の変革とは一朝一夕でなく、段階的な変化の積み重ねであり、過去を少しずつ払拭する中で、やっとこさ変わって行けるのだと思います。そして、先人がトライする姿をサブリミナルに受け継いでそれがなされて行くのだとしたら、ナルトはキラビに会うべきだと思います。是非ともキラビはナルトに生き方を伝授する存在になって欲しいです。

それが現在の流れでは妙木山が仙術絡みで粘着してるところに、想いの”柵”(しがらみ:ツルや植物の枝を組み合わせて作るサクを転じて複雑な関係が入り組んで動けない様を言います)を感じます。このままだとナルトは自来也と同じ道を歩んでしまう…。それも悪くはないんだけど、ナルトがホントに託された人ならば、「自来也の苦悩」を解消する生き方をすべきだと思うんです。それには今までに無いオトナ像をナルトに示す必要がある。それがキラビの存在じゃないのかな…って、僕は思う訳です。

(今までやった奴らの中でも
あの写輪眼は一・二を争うぐらい
強かったからな…)(キラビ)

そして、コテンパンにしちゃった筈のサスケをキラビは認めてるんですよ…(第45巻/131頁)。この思考のベクトルに、僕はキュン(男同士も良いもんだなァ…なんて)となってて、ペインの対極に思える”理解力”なんじゃないかと感じてるのです。”鷹”が暴漢で、自分を拉致りに来た悪者であろうと、それとは別の象限でちゃんとした評価をする余裕…これはサスケや”鷹”の理不尽さに気を取られていては出来ない…がキラビにはあったんです。これがオトナのあるべき一つの姿なんだと思います。

言うのは簡単だけど、なかなか出来る事じゃない。だからこそ、キラビと言う人をナルトに遭わせて上げたいと思うのです。人の心には見えない壁があって、知らず知らずそれに行く手を阻まれる…そしていつか諦める。マイナス的な見解としてのアイデンティティの獲得がそれに当たりますが、稀にその壁をうっちゃれる人がいる。自来也に出来なくてキラビに出来た…その結果をナルトにフィードバックする意味は果てしなく大きいと思います。ナルトばっかり依怙贔屓(えこひいき)もアレだけど…(笑)。

ま…そんな感じで激しく”鷹”と殺り合ったキラビは無事で、しかも”鷹”の勘違いのお陰で野に放たれた訳です。そして、ブラコン愛の雷影兄貴の干渉を見事に逃れ、ラップから演歌への異色の転向をすると言う理由で、演歌忍者のサブちゃん先生を目指して行動するようです。で…その演歌忍者の頭領である”サブちゃん先生”って言うのが、フカサクさんのステージネームだったら話が早いのにな…なんて都合の良い事を考えてますが、運命はどんな風に傾くのか…それに期待しながら、キラビの動向をしっかりと見守りたいと思います。

「ここより
世界に痛みを」(天道)

…で、いよいよ木ノ葉隠れの里に対するペイン六道の攻勢が始まります(第45巻/113頁)。その中で、木ノ葉の”冷凍マグロ”っぷりが明らかになって行き、六道の魔の手はイルカさん→カカシさんに向かいます。修羅道の”阿修羅・三面六臂”では流石に肝を冷やしましたが、雷遁影分身(第45巻/187頁)で一端は助かるんですが、嫌な予感を脳裏に漂わせながら、物語が進行して行きます。ペインって夢の中に出て来る”暗殺者”みたいで嫌いです(笑)。逃げても逃げても追っかけて来るから…(いつもどんな夢見てるんだーッ!!)。

そんな難敵と木ノ葉は闘ってるのか、闘ってないのかが良く判らなくてイライラするところもあったりで…何ともスッキリしない読後感もあるんですが、きっとそれは『NARUTO -ナルト-』と言う壮大な物語をトータルに味わう中で払拭されて行く事でしょう。ここはキラビが”鷹”にその大きな胸を貸したみたいに寛容に心を開くべきかと思います。キラビが示す”オトナ像”ってのは、そんなメッセージなのかも知れないな…っと、やや性急に「答え」を知り急ぐ自分を省みたりしました(汗)。何事も一朝一夕(自分で言ってるのにね)じゃ成らないと言う事なんだな…。

「き…きさまは…?」(悪者)

「オレの名は―」(ド根性忍者)

ところで、「ド根性忍伝」のタイムマシンについてですが…(第45巻/65頁)、この総毛立つ(笑)変更については場所を変えましてキッチリと展開したいと存じます。黒くなればいくらでも黒くなれるし、白いままでも説明できる…その両方を何とか上手く表現できたらな…と思います。ただ、45巻のレヴューとしてはですね…キラビのオトナっぷりと”鷹”の「水魚の交わり」に免じまして、差し控えさせて貰おうと思った訳です。さてと…ちょっと深い層に潜ってカキカキさせて頂きますれば、ここからは暫しお時間を頂戴致しまして…ZZZZZ…(←って、寝るなーッ!!)。

To Be (Black)or Not To Be(Black).....
それが問題だ…ZZZZZ…(←寝るなーッ!!)




  
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キッシーのタイムマシン発動!!

 
エーッと、久々に髪の毛が逆立ちました!速報です!
単行本の第45巻でキッシーのタイムマシーンが発動しました!
詳しくは再度、何らかの記事をアップします。

週ジャンには無かったのに…。
さてこれが何を意味するのか?
何か胸騒ぎ…。どうなっちゃうんでしょうか…。
何か焦っててスミマセン……(滝汗)

髭(ひげ)が生えてます!

『”ド根性忍伝”の主人公の”髭”は何故、描き足されたのか?』



  
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ナルトには何故、”閻魔蟋蟀”が見えたのか?


「何だアレ!?」(ナルト)

「どうやらあのペインが
キーマンのようですね」<ススッ>(カツユ)

第433話/「仙術失敗…!!」では、ナルトの大活躍に気を取られて見逃していましたが(汗)、ナルトの仙術・風遁螺旋丸を封術吸印で吸収した餓鬼道の復活を地獄道が担っていた描写で、地獄道の閻魔蟋蟀(えんまこおろぎ:閻魔大王みたいだけど、眉毛?が触覚っぽくて胡散臭いので、ナル×ジャンでは蟋蟀呼ばわりです)がしっかりナルトには見えてて、ナルトが仙人だから見える…とか、いやいや描き間違え…なんてタレコミが多数寄せられました。ま…僕はそもそも見逃してたので、それこそスルーしたかったんですが…(笑)。

「うずまきナルトは
この里にいるのかいないのか
どっちだ?」(地獄道)

「ゔっ!!」(木ノ葉丸)

(そうか捕まると
こいつが見えるのか?)
(木ノ葉丸)

第428話/「対談!!」で、不甲斐ないエビスを助けに、木ノ葉丸が果敢に地獄道に挑んだ行(くだり)で、地獄道に首根っこを掴まれて、初めて閻魔蟋蟀が見える描写が確かにあって、地獄道と接触の無い、しかもかなり遠くに居るナルトに閻魔蟋蟀が見えるのって変じゃね↑?となる訳です。この疑問は非常に正しいと思います。描写をちゃんと読み込んでいる証拠です。しかし、これをキッシーのミスとするのは、かつて僕がやらかした「うちはイタチと”うちは虐殺”の時系列考察」と似てると思います(赤面)。

ナル×ジャンの提唱する”考察”とは、描写(物語)中の出来事を常に真実と受け止め、それに至る経緯、理屈を筋立てて読み解く、言わば”考え遊び”です。なので…『NARUTO -ナルト-』と言う作品を描くキッシーの腰痛の具合が芳しくないとか、ワイハで遊び呆ける為に時間がなかった…なんてのは考慮に差し挟んだりは致しません(笑)。僕らは『NARUTO -ナルト-』と言う世界に鏤められたCCDカメラから週一で実況されてるリアルをみてるんですから、間違ってもそこに”描き間違い”は存在しない訳です。

その…僕が以前やらかしたと言う”失言”ですが、厳密に言うとそれらとはちょっと違って、作中の人物の”失言”なんです。言い訳させて頂けるなら、ナル×ジャンを始めて間もない…第18番目の記事でしたし、書き急いでた感もあり、僕もまだこんな真っ黒でもなかった(ボブと呼ばれて…)。それで、カカシが言い間違えた事にしてお話を閉じようとした訳ですが、どうもお尻の座りが悪い…と言うか、後味が悪い。それで周辺の描写を洗い直したら、お話の別な側面が見えて来た…目から鱗が落ちた…。

「これが”考察”かいな…」ってね。

”考察”って言葉が出たんで、ちょっと横道に逸れさせてもらいます。夏休み前にも紹介したと思いますが、ナル×ジャンのブレーンであるOJITEC氏(この”氏”は”師”としたいくらいだ…OJITEC BLOGに跳んだついでに”FC2ブログランキング”をワンクリックして下さいね)は正真正銘のモノホンの研究者で、僕なんかがおいそれと…なのですが…度々、助言を頂いております。例の新年早々の新ジャンでブチ切れた…「ケルベロスのナル×ジャン辞めちゃう(かも)事件」でも非常に穏やかに助言を頂き、ハッと気付かされたのを今も痛がゆく思い出します……(遠い目)。

ナルトを立てるために,他の登場人物の設定がおかしくなっているような気がします.キャラクターの設定が決まって,話の内容が決まれば,後はパズルになるはずです.

作者とはいえ,人間を描いている以上,変な組み合わせはできないはず,だから考察が可能になる.科学も唯一の答えがあるから,実験が楽しい.もし神様が気まぐれで答えを度々かえるようなら,私も科学者辞めると思います.

上記は、OJITEC氏から頂いたお言葉の一部ですが…一応、「中二病の処方箋」として厚生労働省に上申しております(笑)。そうなんですよ!!『NARUTO -ナルト-』が何でこんなに凄い作品かってーと、”考察”できる作品だッちゅーところにあるのです。ちゃんとチャラが生きてて、それがそれぞれの生命に基づいて行動しているから、何気ない目線や僅かな指の動き一つに意味が見出せる。それをネタに泣ける(笑)←何で!!…そう言う作品な訳です。ここで閻魔蟋蟀が見えたなら、それが何故かを考えるべきです…そう言う楽しみを僕らは常に提供されてるんですよ。


<ズオオ><ガッ><ブラン>

<ガブガブ>

<ガパッ><スッ>

エーッと、これだと何が何だか解らないと思いますが、第430話/「ナルト帰還!!」で、超特大の神羅天征を前に一度シャットダウンされたペイン共が再び起き上がり、カカシが雷切でぐちゃぐちゃに壊した修羅道を地獄道が閻魔蟋蟀が修理するシーンです。閻魔蟋蟀が口の中から例の腕だか舌だかを出して、それで修羅道の頭を鷲掴みにして口に含み、<ガブガブ>口の中で咀嚼?すると、次の瞬間、口が<ガパッ>っと開いて、修羅道が何事も無かったような涼しい顔でご帰還するんですよね。しかも、ご丁寧に、マントも奇麗に治ってた…。

描写の観察から、これは治療系の医療忍術ではなく、時間を遡って体を元通りにする時空間忍術の一種であると、僕は考えます。ま…非常にズッコイ忍術だとは思いますが、「完全に死んだ奴を三人も生き返らせる術やこうあるかいな!!?」(第41巻/188頁)と、シマさんが驚いたのも医療系の忍術に固執した結果、見逃してしまった…の描写の説明もし易いですし、チャクラ量の制限が無い(であろう)システムペインにおいては、マントや額当てまで復元する忍術を…一定期間の時間の巻き戻しをしてしまう…力技で説明できると思います。

この閻魔蟋蟀は小南にも見えているようでしたし、修羅道が<ガブガブ>されてる間、これを第三者が覗き見してて…空中に浮かんだ修羅道が乾燥機の中でグルグル回ってる風な描写も無かったですよね。別に復活蘇生をする閻魔蟋蟀が不可視と言う提示は無かった。つまり、普通に見える閻魔蟋蟀もある…って言うか、修羅道を物理的に<ガブガブ>する為には実体が必要ですから、尋問で対象者の舌を掴んで引っこ抜いた閻魔蟋蟀が見えなかったのであれば、見えない閻魔蟋蟀と見える閻魔蟋蟀が何らかの理由で存在すると考えるべきだと思います。

また、ペインが天道を除き、一個体につき一系統の忍術しか使えないとすれば、地獄道が”尋問”や”復活蘇生”の少なくとも二種類の術を使ってる部分がそれに反します。そこで、地獄道は閻魔蟋蟀に命令するだけで、忍術は閻魔蟋蟀が発動してる…地獄道は閻魔蟋蟀を呼び出す事ができる忍術しか使えない…とする事で、一応の整合性が保てます。でも、それだと口寄せの術と同じになってしまって、畜生道との分別が上手くなされないので、閻魔蟋蟀は口寄せ動物じゃなくて、別の存在…例えば、ホントの神様を召還する忍術とか?

神羅天征なんて術も重力(引力と斥力)が関与するところを見ると、空間を歪める術の大系みたいだし、地獄道がホントに地獄の閻魔様を呼び出したって、天下の六道仙人の末裔が「それは世が乱れた時に天より遣わされる創造神とも全てをゼロに戻す破壊神ともいわれる…」(第41巻/63頁)と自来也が思わず思い返した神話を再現する為に降臨したんですから、神様くらい呼べても不思議じゃない…(いやいや、不思議…笑)。じゃなくても…マジに閻魔大王の能力の一部を拝借する忍術を使ってると思います。

で…あれだ…地獄道の尋問は輪廻眼と地獄道のチャクラの強い暗示を受けた為に、ウソを付いたと本人が認識する事に拠るショック死で(ホントに知らないか、正直に吐けば暗示によって死なない)、その過程で対象者のみが見る閻魔蟋蟀は地獄道が召還した閻魔蟋蟀の”力”(部分的な召還)=閻魔蟋蟀のチャクラ?によって見せられる幻覚(幻術)の一種ではないかと思います。やはり、あの舌だか魂?だかを引っこ抜く描写も対象者にしか解らないと言う事は強い暗示による幻覚…チャクラ絡みならば…幻術だったと考える事もできるんじゃないでしょうか。

そして、それと六道を復活蘇生させる閻魔蟋蟀は違う…。

復活蘇生で登場する閻魔蟋蟀は実体あるペインを蘇生させる為にやはり実体が必要ですから、見えて当然なのです。ぶっちゃけ、尋問で登場した閻魔蟋蟀と、復活蘇生する閻魔蟋蟀が同じものだと言うのがそもそも思い込みなんだと思います。側は一緒で、めちゃくちゃ似てますが、両者が同一の個体である必要は何処にもないです。以上の考察で、僕はその理屈を”能力の租借の度合い”によって説明する方法を採用した訳です。自来也がイタキサコンビを後一歩に追い込んだ「忍法・蝦蟇口縛り」の要領(口寄せの変形?応用?)と似た考え方ですね。

そして、これが正解である必要もない…と、僕は思う。
何故なら…考えとは何よりも自由であるべきだから…。

「…どうしてこんな無茶を……」(小南)

「これが…オレの”考察”だからだ」(ケル道)

ようこそ!!考え遊びの迷宮へ…(黒笑)。



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第433話「仙術失敗…!?」

  
(仙人モードでも
螺旋手裏剣は
やっぱ二発までだってばよ
だとすると二人だから残り
計四発
だけか…)<ハァ><ハァ>(ナルト)

ガマブン太の口の中で畜生道をやっつけて吐き出された続き…残ったペインは天道と地獄道の二体。ガマブン太が睨みを効かせる中、仙人モードが解けたナルト…。さて、仙人モードのリスタートをどうするか?が非常に気になるところです。ナルトは息も上がってヘロヘロですが、そんなに焦ってる風でもない。むしろ冷静に仙人モードのチャクラ量を分析したりしています。ここで解ったのが風遁螺旋手裏剣が2発。それが仙人モードのキャパシティのようです。ま…通常の戦闘行動をしつつの数字でザックリの判定ですがね…。

しかし、ここでナルトが漏らす”二人だから…”が仙人モードのリスタートの伏線で、このエピソードでしっかり回収されます。ちなみにミナトの場合は、一回の仙人モードでキッチリ相手を殲滅するのと、もしそれが無理でも敵との接触を一方的に解除できる”飛雷神の術”なんて言う究極のヒットアンドアウエーの反則技があった訳で、それがないナルトが融合なしの実戦形態としてのアイデアがあるようです。それにしても今回のタイトルの「仙術失敗…!?」って、イマイチしっくり来なくないですか?僕もかなりズレてるからアレだけど…(脂汗)。

<タッ>「父ちゃん
小僧の仙人モードが
解けてもうたで!」(シマ)

「分かっとるわい!」(フカサク)

「危険じゃけど
今のうちに融合するしかないで!」(シマ)

「それは無理なんじゃ…」(フカサク)

それでシマさんが「融合」を言い出すんですが、それは既に不可能である事が知れています。シマはナルトの修行に参加していなかったのでそれを知らなかった訳です。しかし、シマだってナルトの中に九尾が居る事は知ってて、それでも「融合」が拒否されるなんて考えてなかったって事は、シマやフカサクに共通するズッこけで、二人にしてみれば「九尾なんて…」と言う気持ちがあったと思われ、極普通のチャクラ兵器くらいにしか考えてなかったのでしょう。二人の経験を踏まえると、「融合」の拒絶したのは九尾ではない…とも思えて来ます。

それに、フカサクが仙術両生の術でナルトに「融合」を試みた描写でフカサクは九尾の醜悪なイメージに拒絶されましたが、それにナルトは全くと言って良い程、反応していませんでした。何が起こってるのか解らない風な無反応でしたよね。ナルトは自分の中の九尾は確かに感じて、チャクラを租借したり、たまに乗っ取られそうになったりするけど、もしあれが九尾の反発だったならナルトもフカサクと同じイメージを見てたと思うんです。それが…ナルトが感じない異物=八卦の封印式に拠る「融合」の拒否であった…と、僕が推測する根拠です。

「やるなら今だな」(天道)

機を見て敏に天道が動きます。何だか三竦みの戦いでナルトが螺旋丸を完成させた直後に大蛇丸が怖い顔して飛びかかったのに似てますね。きっと、あの時の大蛇丸みたいに天道(長門)もナルトの力量を認めたんじゃないのかな…と思います。しかし、あの時、大蛇丸が「その子(ナルト)に生きてられると諸々の事情で後々厄介な事になるのよ…」(第19巻/129頁)と焦ったのは何だったんでしょうか?大蛇丸は明らかに”暁”にナルトが渡る事を危惧してましたから…それとこれは関係ないのかな?…一体、あれは……(別に考察にしてみます)。

「なんじゃて!?
ほんなら九尾のせいで
融合できんゆー事かいな!」(シマ)

「どうやらそうらしい…」(フカサク)

「じゃあ
どがいするんならや!?」(シマ)

「ナルトちゃん
ならではの方法を見つけた……
今からそれをやるんじゃ!」(フカサク)

ま…直ぐ後に説明があるのでアレなんですけど、ナルトちゃんならでは…ってーと一つっきゃないので(笑)。そもそも「右を向いて左を…」で風遁修行に既出のアイデアであり、まさか、同じ手で問題解決するなんて…と、考えるとちょっと嫌…って言うか、面白みがないな…なんて思って避けたい種明かしで、何だかハンドルの壊れた自転車が落とし穴にまっしぐらみたいな…ズバリ!!(多重)影分身の術。その応用で仙人モードを繋ぎます。ちなみに、(多重)影分身の術とナルトの関係性は、中忍試験でナルトがちょっと歪んだ頃のネジに明かしているんですが……

「…………オレってば―
アカデミーの卒業試験で
3度落ちてる…
…運悪く卒業試験に出る
忍術テストがいつも…
……いつも決まって
オレの一番苦手な
忍術だったからだってばよ
分身の術は……
オレの一番苦手
忍術だったんだ」(ナルト)

ネジを一蹴したナルトの機転…あの時も影分身の術でした(第12巻/104-105頁)。そして、この術は『NARUTO -ナルト-』の第一話の「ミズキ事件」で禁術の大巻物からナルトが独習したもので、あの事件も、ある意味…ナルトの運命を決定した大切な出合いでもあったんですね。しかし、これが全くの偶然でもなく、ナルトが(多重)影分身の術と深い縁(適性?資質?)があるであろう事が、そのズーッと後に知れて、落ちこぼれのダメ忍者が独習で、しかも一見(チラ見)で難度の高い禁術を我がものとしたのがサックリと説明される事になり何故かホッとしました(笑)。

「ああ…性格と忍術
うずまきクシナそっくりだ」(綱手)

例の酒酒屋の暇乞いで綱手が提示したネタがそれです(第40巻/148頁)。あの時はナルトのお母さんの名前が”クシナ”と判り、そればかりが取沙汰されましたが、恐らく(多重)影分身の術はクシナが得意とする術だったのだと思います。奇しくもナルトはミズキの教唆によってその「禁術」に出会い、その才能を開花させた…あの事件はホントに偶然だったんでしょうか…。ミズキは単に禁術の巻物が欲しいだけだったんだろうか…<ズズズ…>…おおっといけない!!黒い魂が口から飛び出してました…(笑)。もともと全てがドス黒い人なもんで…。

ま…クシナの形質を見事に受け継いだナルトが難易度の高い超高等忍術を瞬時に会得し、生命の危機感に起因する八卦の封印式の協力?があって、無作為ながら九尾のチャクラを租借し、千人もの多重影分身にあっさりとナルトは成功して、アカデミー卒業前のナルトが格上(中忍)のミズキを一蹴した…で納得しておきましょうか(笑)。ミズキが私利私欲でナルトを使って犯行に及んだのか?疑えば切りがないし…おっといけない…また黒い魂が…健康診断の血液検査ではちょこっと血が黒くなってました…(黒笑)。マジに体の芯から黒いもんで…(黒汗)。

「ちょろちょろと!」<タッ>(ガマブン太)

<クルクルダン>「!」<ザッ>(ナルト)

「くそ!」<タッ>(ナルト)

仙人モードが解けたナルトに急迫する天道をガマブン太の腰の刀が狙いますが、あっさり躱されます。他のペインの動きは特に強調はされていませんが、基本的に非常に機敏なのだと思います。ガマブン太も我愛羅戦で見せた鉄砲玉(第15巻/176頁)を出せないのは仲間を巻き添えにしてしまう可能性があるからでしょう。ナルトは背中の巻物を下ろし、ガマブン太の加勢の合間に何かをしようと場所を変えますが、天道がそれを阻みます。めちゃくちゃ機敏に立ち回る天道ですが、「天道の力」(神羅天征)はまだ回復していないようです。


「こっちじゃナルトちゃん!
渡せ!ワシがやる!」<パシィ>(フカサク)

「来い!!」(ナルト)

<ガッ><ガッドッガッ>

ナルトに天道が迫ったのを見たフカサクがナルトの大巻物を引き受けます。かつて自来也も似たような巻物をぶら下げていましたが、ついぞ使うところは拝めませんでした。ナルトが所持する大巻物も自来也の形見かしらん…とも考えましたが、ナルトの仙人モードの実戦形態をサポートする忍具であると考えれば、(多分急造でしょうが)ナルト専用のオリジナル品で、例の週ジャン付録ポスターの「ナルトの大巻物」に近い代物で、ナルトの創意工夫で最終的にはあんな武器っぽい形状に進化して行くのかもね…。あの鬼も金棒みたいな巻物はナルトっぽくて好きです。

素のナルトと天道の組手では天道がやや圧し気味…。しかし、予想以上にナルトは善戦しているとも思います。仙術修行を経て、確実にナルトは能力が底上げされているんじゃないかと思います。…きっと、将来的には仙人モードなどに頼らずに、通常忍術と通常チャクラで一人前(以上)の活躍ができる強い忍になってくれると思います。神無毘橋でのミナトもそうだったけど、「ここッ!!」って時に出すのが奥の手だから、いつもいつも仙人モードに頼ってるようじゃ困ります。いちいち隈取出さないと強くないってのもアレだし…。そして、素のナルトがいつの日か、自分自身のホントの「力」に気付いてくれれば良いな…と願います。


ガキは引いとれ!
ワシがやる!」(ガマブン太)

「これから仙人モードに入る!
オヤブン達は下がってくれ!
螺旋手裏剣で巻きぞえ食うと
危ねーから!」(ナルト)

<ズザザ>「強がってからに!」(ガマブン太)

ガマブン太には自来也とミナトの存在が既に在って、自来也であれば、二大仙人が融合するか、積極的にガマブン太を使役し、連係忍術…火遁・蝦蟇油炎弾(第19巻/159頁)などで戦うのだろうし、ミナトには反則技の”飛雷神の術”がありました。しかし、ナルトは融合もしていなければ連係もない…それがガマブン太が「ガキ」とか「強がり」と言ってしまうところで、ガマブン太の思い込みが大きいのだと思います。ま…それほど自来也がやられたのが悔しくて、何としてもペインに一矢…それがガマブン太の本音だったんじゃないかな…と、僕は思います。


<バサッ>(逆口寄せの術!!)<バン>(フカサク)

<ドドド><ドドド><ボン>

<ボン>「呼んだで!
術を解きんさい!」
(フカサク)

さて、いよいよナルトの仙人モードの実戦形態の種明かし…。フカサクがナルトから受け取った大巻物には「人」を中心に術式が刻まれていて、それにフカサクが逆口寄せの術を発動すると、蝦蟇の油の滝のある妙木山の修行場で座禅を組んでチャクラを練るナルトの影分身を一体召還します。ナルトがこのエピソードの冒頭で(二人だから計四発…)と意味ありげに思索したのは、この影分身を利用した仙術チャクラの備蓄するアイデアでしょう。問題はその影分身のチャクラをどうやって本体に還元するかなんです。それをチート設定で回避するのはそれこそ…(汗)。

フカサクの台詞を元に考えると、影分身の術の解除によって、影分身が保有するチャクラはオリジナルに還元されるようで、逆口寄せで召還したのは術の解除の為だったようです。しかし、影分身と言えども、自然eの取り込み過多で分身が岩ガマ化する可能性もあり、そうなってしまえば本体も岩ガマ化する危険性があるから、ホントはフカサクさんは妙木山の影分身に付きっきりではたき棒片手に待機するのが合理的に思えますが、やる気満々過ぎてナルトについて来ちゃったのかもね(笑)。それか、シマさんが知らずに呼んでしまったのか?(笑)

<ボン><ザッ><バキィ>

(!?)(天道)

<ドッ><ゴッゴッ><ガッ>(天道)

そして、影分身の解除と同時にナルトに隈取が発生して、仙人モードが復帰します。そしたら、天道の血刀はあっさり叩き折るわ、一蹴りで吹き飛ばしてしまうわの圧倒的な変貌振りです(笑)。自来也の体術も凄かったけど、ここまでペインを圧倒はしなかったように思いますので、自来也よりも効率よく仙術チャクラを練り上げていると言う事でしょう。自来也のように蛙化(ボコボコのデカっ鼻や蛙手など)もないし、何気にナルトって優秀なんですね。大天才・ミナトの一粒種なんだもの…当然!(笑)。って言うか、これを「出藍の誉れ」と言うんですよね。←ココッ…テストに出るからなーッ!!<グリグリ>←赤チョークの音。


その手があったかいな!」(シマ)

「ナルトちゃんは
影分身を予めしておいて
その影分身に仙術チャクラ
練り込ませておいて
待機させておいたんじゃ
あとは巻物でいつでも
妙木山から口寄せできる
口寄せしたら影分身を解いて
仙術チャクラをオリジナル
還元するちゅー寸法じゃ!」(フカサク)

…と、まあ…こんな感じの種明かしなんですが、影分身の術の解除で影分身のチャクラがオリジナルに還元される理屈ははっきり言ってお初…って言うか唐突でした(笑)。基本的に保有チャクラを均等に分配して影分身は作られ、それが多重化する事でチャクラが倍々で減少する危険があるから禁術指定された筈の多重影分身ですが、カカシも波の国で見せたように術の解除でチャクラがオリジナルに戻らなければ怖くて使えない術であるとも言えます。しかし、分身体で独自に練られたチャクラまで還元するのは…。

ちょっと狡くないか?って言うか、多重影分身の術自体が狡い?おまけに仙術なんて第三の力を持ち出して来たなんて、チート設定にも程がある!!(笑)でも、これがナルトが一丁前のオトコになる為の踏み台であるのなら、いつかナルトが自分自身の力で大切なものを守れる時が来る事を願いつつ耐える事も可能…。そう考えれば、”暁”の人外部隊に対抗する為の方便にも見えて来るから、マンセーのファンと言うのは有り難い(笑)。でも…影分身で闘うナルトの戦闘スタイルは基本的に好きじゃない。ヒーローっぽくないっしょ。

「!」(天道)

<シューン><ブン>(ナルト)

<ダン>(餓鬼道)

「!?」(ナルト)

<ズス>(餓鬼道)

(こいつは!?)(ナルト)

<ズズッ><ズズズズ…><シュウウ…>(餓鬼道)

「そうか…こいつは確か
忍術を吸収するつってた奴だな」(ナルト)

天道が吹っ飛ばされてる間にナルトは風遁螺旋手裏剣を準備して追撃をかけます。そして、それを天道目掛けて投げるんですが、割って入るのが餓鬼道です。しかし、餓鬼道はナルトの蛙組手の餌食になった筈…と、まあ、相手が相手だけに流しつつ、螺旋手裏剣は忍術でチャクラが高密度に形態変化したものですから、封術吸印の対象です。で…案の定、何事も無かったかのように吸収されてしまいます。描写を見る限りではキャパシティの制限は無さそうなので、餓鬼道はもう一度ぶっ飛ばすしかなさそうですね(笑)。

「でもさっき倒したハズだろ」(ナルト)

「何だアレ!?」(ナルト)

「どうやらあのペインが
キーマンのようですね」<ススッ>(カツユ)

「じいちゃん仙人が言ってた
生き返らせるって奴か」(ナルト)

「おそらくあのペインが
それを担う能力者のようです
だから敵がフォーメーションを組んだ時
あのペインは隊の一番後ろ
下がったんです
そして最も厄介なのは左のペイン…
全ての術と攻撃をはじいたり
物を引き寄せたりします
今はまだ力を見せていませんが…

それもおかしいので…
今は能力を使えない何かの理由が
あるのかもしれません」(カツユ)

<ザッ>(地獄道)

激しい戦闘を繰り広げるナルトと天道を横目に、地獄道がめちゃくちゃ余裕で閻魔蟋蟀を出してペインを復活させています。ガマブン太もナルトに口出しするくらいなら、地獄道を抑えるべきでしょう。ガマケンさんやガマヒロさんなんか見てるだけなんだから、地獄道の復活忍術に気付いて阻止行動を取るべきなんだけど、妙木山の人たち(正確には蝦蟇じゃ)ってのんびりしてるから見逃してしまったようです(笑)。しかし、これを実際に見るのはお初だし…ま…この方法論をペインが曝す事で、次に同じ事はできなくなりました。

そして、他のペインまで蘇るんかしら…と心配してたんですが、ナルト達に見つかったからか地獄道だけが餓鬼道と天道に合流します。螺旋手裏剣に擦りおろされた人間道なんてどんな風に復活させるんかしら…と見てみたい気持ちもあったんですが、こうも簡単に潰したペインが復活してきたら、お話がいつまでたっても閉じないだろうから、長門の事情とか、閻魔蟋蟀の制限(口に入れるペインの状態)があって欲しいところです。ま…取り敢えずペインの追加補充は無くなった…と言う事でホッとしましょうか(笑)。

「どっちにしても
さっさと奥の奴を先に
やっちまわねーとな!」<バッ>(ナルト)

<キィーン>「煙玉も一緒に!」(ナルト)

「よし!」<バッ>(ナルト)

ナルトの切り替えの早さっていつも凄いと思ってしまいます。さっき使った螺旋手裏剣が残り四発の内の一発だから、残り三発。もう無駄撃ちはできない状況だけども、ナルトはへこたれないと言うか、淀まない子ですね。しかも、機転があって、ここでも螺旋丸を練ってそれを地面にぶつけながら煙玉を投入…煙玉だけだったらダメなんか?なんて野暮な事は抜きにして(笑)、これも輪廻眼の繋がりを分断する為に大規模な粉塵を巻き上げる必要があったからなんですよね。ちなみに、肩にカツユがいるナルトがオリジナルなのかな。

<ボフッ>「!!」(地獄道)

「!」(天道)

<ボフ><ギュン><ズン>「!?」(餓鬼道)

<ボン>(変化の術!
…オリジナルか!)
(餓鬼道)

続いて粉塵の中から螺旋手裏剣が飛び出しますが、前面の餓鬼道がそれに対処します。このまま吸収されてしまったら、二回目の仙人モードのチャクラ量を使い切ってしまう上に、ペインに手傷すら与えられない…。しかし、ナルトが何の考えも無く真正面から同じ攻撃パターンでいくかしら…なんて思ってたら、一発目の螺旋手裏剣がオリジナルの変化…この場合、封術吸印には忍術のみが吸収されるので、影分身+変化であったなら、全てを吸収されて何も残らなかった…で、そのまま餓鬼道を抑え込みます。

餓鬼道には物理攻撃が有効で、仙人モードの剛力と防御力があればこそ抑え込めた訳です。餓鬼道も血刀で応戦しないのは長門の処理能力の問題で、かなり意表を衝かれた為だと思われます。高周波チャクラの供給は無制限にしても、長門に生命がある以上はそれを維持する為の生理が必要であり、当然、その中には疲労もあるでしょう。木ノ葉の強襲から気が抜けない時間がかなり続いている筈ですから、そろそろ綻びが出始めてるんじゃないかと思います。紙分身を解いて小南が心配して看に行くくらいですからね(しかし、小南は何処行ったんすかね…)。

<ドッ>(ナルト)

<ボフ>「!」(天道)

(これならよけらんねェ!
もらった!!)(ナルト)

餓鬼道を抑え込んだナルトの後方、煙の中から螺旋手裏剣がまた一発。さっきのはナルト(オリジナル)の変化でしたから、今度こそ二度目の仙人モードの許容内の最後の一発。これを天道に当てる為にフェイクで餓鬼道を抑え込んだナルトの作戦が見事に成功しそうな雰囲気です。しかし、煙の中にはナルトの分身が居るだけだから、風遁螺旋手裏剣は影分身の子にも練り上げられるんですね…ならば、術の反動を理由に禁術指定した道理が通らなくなりませんかね。影分身の被害(怪我など)はオリジナルに還元されないなら、最初から影分身に螺旋丸練らせれば良いじゃん。

ここら辺の設定がやや鼻に付くと言うか、都合が良過ぎるんじゃないかと思います(アンチサイトみたいでスミマセン)。影分身で練り上げた仙術チャクラは術の解除と同時にオリジナルに還元されるけど、怪我や痛みなんかは関係ないとか、そもそもチャクラの転送って何なのさ?!ってなりませんかね。ペインのチャクラ転送は高周波チャクラなんて概念を引っ張って来て、「復調」で上手く説明してるけど、影分身のチャクラ還元なんて、こんな土壇場で唐突に持って来られても、ハイ、そうですかって…天使みたいな笑顔で応えるスキルは、僕にはなかとです…(汗)。

それに、もっと狡い設定を考えるなら、千人の影分身出してそれに一斉に仙術チャクラを練らせて、一気に影分身を解除して、千人分の仙術チャクラを一気に還元させて、途方も無い量のチャクラを使用可能にするのが最終のオチなんてなったら、卓袱台にきっちり晩ご飯を支度して、豪快にひっくり返すからね(笑)。ま…それも岩ガマ化する危険性がある…ちゅー事で四名程度が限界なんて制限があって欲しい!!兎に角、このまま進んだらその内、”月”とか”太陽”とか壊す勢いだから気をつけて欲しいです(笑)。

↑キッシーが<ドキッ>となってないのを祈る…(笑)。

<バシィ>「やっとが戻ったか」(天道)

「はじきおった!」(ガマブン太)

<ドサッ><グイ>(ナルト)

救いがあったのっは、ナルトのオリジナルが餓鬼道の両眼を塞いだ描写で、ナルトの作戦が続いているのを非常に嫌らしくアピールした点でしょうか。これは輪廻眼の繋がりをしっかりと意識した配慮であり、将棋で言うと「王手飛車取り」みたいな妙手(みょうしゅ)だったと思います。この時、天道は復帰した神羅天征でギリギリ螺旋手裏剣を弾き飛ばすのですが、ナルトがこの攻撃の前に言った「どっちにしてもさっさと奥の奴を先に…」が示す真の狙いがキーマンに向う奇麗な流れを成しています。

惜しむらくは、天道もボーッと立ってないで、後頭部を露にするナルトに血刀を突き立てて欲しいし、ナルトだって剛力があるんだから、そのまま餓鬼道の首をへし折る(ヒエェェェ~)くらいの攻撃はして欲しいです。ペインなんて既に死体なんだから別に遠慮する必要は無いんですよ。人間道なんか、螺旋手裏剣で擦りおろしちゃったじゃないですか。それに木ノ葉をこんなにしちゃった相手ですよ。やっぱ男の子は怒らないといけない時にキッチリと怒る必要があると思うんです。

そして、天道も神羅天征が戻ったと言う事は、インターバルの5秒を除く不可侵。しかし、これこそ多重影分身を大量に出して螺旋丸で五月雨式に攻撃すれば一発で終わると思うんだけど…となっちゃうくらい多重影分身は狡いのよ…。個々に仙人モードだし、仙術チャクラを持ってて、それぞれが螺旋丸や螺旋手裏剣を出せる能力が備わってる上に、死なない(笑)。殺られても<ボン>と消えるだけなんだから、どんな反動のある術でもガンガン使えるし、分身大爆発なんて術だって既にあります。

でも、そんな狡い攻撃を出したら、いくら何でもペインだって切れてもっと狡い設定とか持ち出して来るかもね(笑)…それか、その前に超特大の神羅天征を再び出しちゃうんでしょうか?しかし、「自来也の苦悩」でも書いたけど、ペインも可哀想なところもあるんだから、ただの悪者として片付けられるんじゃなくて、恨み節の一つもナルトに聞いてもらって、少しは改心するなり、後悔するなりして、心を交わして逝って貰いたいです。でないと「予言」の何たるかが見えないし、自来也も浮かばれない…。

<ドドドド>(仙術・螺旋連丸)<ゴッ>(ナルト)

(何!?)(ナルト)

神羅天征で螺旋手裏剣を無効化した天道の直上からナルト(分身)の螺旋連丸の攻撃が降り注ぎます。そして、その狙いは地獄道。畜生道はこの攻撃で沈黙していますから、地面とサンドイッチになって力の逃げ場の無い攻撃に地獄道も恐らくデッドになると思います。先にナルトが餓鬼道の眼を塞いだのは上空から攻撃するのを察知されない為だったんですね。ナルトがペインの直上から強襲できたのは蛙組手の修行で見せた跳躍力によるものでしょう。ま…この攻撃を影分身が行える…って言うのがちょっと嫌なんですけどね(笑)。

ところで、ペインの情報源ってどうも視覚のみっぽいです。カカシの時も感じたけど、ペインには皮膚感覚や聴覚はそんなに鋭くなさそうですね。六道それぞれの五感が漏れなくフィードバックされたりしたら、逆に混乱しちゃうだろうから、視覚だけにフィードバックを限定し、他は個々の自律的な反応に任せないと収拾がつかないし、個々のペインのやられ方を観察する限りでは、人の正常な機能や生理が存在しているようなので、長門の遠隔操作も一次的な命令のみで、それを個々のペインが自律処理してる可能性が高いです。

天道も意表を衝かれた反応ですよね…。ナルトと直接対決するようになってからの天道には表情や感情すらも感じるし、弟弟子を見る天道の目には温もりを感じます。きっと、ヤンチャさ加減はデイダラとも良い線行ってるんですよ…ナルトって。学校で同じ先生に教わっただけでも親近感あるのに、その先生が自来也だったりしたら、もう募る話どころじゃなくなると思う…。長門は焼き魚を食べる時に泣いちゃった…ホントは優しい子だったから…自来也が教えたナルトには想いも一入(ひとしお)なんじゃないでしょうか。

そして、今度こそ残りは餓鬼道と天道の二体のみ。ナルトに迷いと甘さが無ければ、餓鬼道を仕留めてから間合いを切る筈ですから、いよいよ本丸…天道との一対一(サシ)の勝負に突入するんじゃないでしょうか。ナルトも仙人モードの補給はあと一回のみ。制限時間は5分程度。その間にシステムペインをやっつけないといけない訳だ…。ペイン側の不確定要素としては長門とそれを看に行った小南の存在。それがこの勝負にどんな風に関わって来るかが、「ペイン木ノ葉襲来編」の大きなポイントになると思います。

また、木ノ葉側にも地下に潜伏する「根」の動きや、周辺諸国のこの騒動に便乗した利害関係も見逃せません。下手したら会戦まで有り得るので、同盟国としての砂隠れの風影・我愛羅の存在感が高まるでしょう。また、雷影の密使として木ノ葉に向かうサムイの小隊や、木ノ葉を潰すと息巻いていたサスケもそろそろ木ノ葉の惨状を目の当たりにしそうですし、そこでサムイの小隊と接触する可能性もありそうです。また、演歌忍者の頭領のサブちゃん先生に会いに行った(のか?)キラビの動向や如何に…のてんこ盛りです(笑)。

しかも、これにカカシさんのお話も加わるんですから…。
って…ありますよね?まだ残ってますよね…キッシー?!


  
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シカクは何故、仙術を知っていたのか?

  
仙術を身につけた
という事はもうレベルが違う
足手まといにならない事が
今あいつにしてやれるチームワーク
ここは我慢しろシカマル」(シカク)

「くそっ…」(シカマル)

ちょっとgdgdな流れになって(それを感じる自分になって…)ヤバいと思いながらも、仙術で如何にも強くなったナルトに少し胸が躍ったところで(第432話/「螺旋手裏剣再び!!」)、シカクがシカマルに何故だか”変”なことを言うんですよ。シカマルにカツユが「仙術を身につけて…」と言うのを聞いていたシカクが「レベルが違う…」とか「足手まとい」とか「我慢」とか…『NARUTO -ナルト-』に登場する唯一の家庭とも言える奈良家の家長で、しかも強く毅然とした理想の父親像とも言えるシカクがこんな気弱な態度取るなんて…。

…と、少なからず違和感を覚えました。シカマルはこの時、右足を骨折していて行動できない状態だったけど、「ナルトくんに手を出さないように言われました」と言うカツユに「なにカッコつけてやがんだアイツ!」と悔しそうな素振りを見せるんです。それが漢(オトコ)の自然で正統なリアクションだと思うんですが、何故だかシカクは最初から諦めてるみたいで、こんな弱腰をシカクがシカマルに見せる筈無い!!(描写がオカシイぞッ!!)と、僕まで悔しくなってしまいました。でも、シカクの”弱腰”に意味があったとしたら…非常に面白い(眼鏡、クイッ…笑)。

奈良シカク(者の書/121頁)
忍者登録番号:005401
誕生日:7月15日(41歳・かに座)
身長:175.2cm 体重:59.8kg 血液型:B型
性格:知能的・恐妻家
戦ってみたい相手:奈良シカマル(将棋)

エーッと、者の書で調べたシカクのパーソナルデータですが、意外に若い…(汗)。シカマルなんて立派なお子さんがいて、あんあに落ち着いた雰囲気なのに…。でも、ま…シカマルが16歳としても、25歳の時の子だからそんなに早過ぎる子でもない…(汗)(シカク・ヨシノのヤンキー説は却下…笑)。取り敢えず、ややふけた41歳だけど、それを受け入れるとして、例えば、神無毘橋の戦い(九尾事件の2年前)で、シカクは23歳だった事になります。23歳ってーと、思いっ切りの働き盛り…きっと神無毘橋の戦いにも行ってたんだろうな…思うんですが…。

「みなさん
このクナイを
一斉に敵側へ
投げつけて下さい
後は私一人でやります…」(ミナト)

「そんな無茶な!
いくら何でも…」(木ノ葉A)

「黙って言う通りにしろ!」(木ノ葉B)

「これから
”木ノ葉の黄色い閃光”
戦いがみれるぜ…
一瞬だ…見逃すなよ」(木ノ葉B)

で…神無毘橋のミナトの大活躍で戦局がひっくり返るシーンで(第27巻/130-131頁)、分隊長っぽい<木ノ葉B>が下っ端っぽい<木ノ葉A>にキリキリと指図をするんですが、明らかに<木ノ葉B>はミナトの”閃光”の意味を知ってるんですよね。そして<木ノ葉A>は知らない…。そして、その二人の会話の前にミナトが木ノ葉の忍に言った台詞が、第431話「ナルト大噴火!!」で木ノ葉に颯爽と帰還したナルトがヘナヘナのヘロヘロの綱手にカッコ良く告げる台詞に何気に似てるように感じました…。

「バアちゃん…
こっからはオレがやる!
里の皆には手を出さねー
よう伝えてくれ!
皆をかばいながら戦うのは
逆にやりづれーから」(ナルト)

ナルトの台詞にしては先々を考えたもので、らしくない…と思えるので、この提案に関してはフカサクから言及された可能性も感じます。それに、仙術修行でナルトもその威力を痛感したのもあるでしょう。そして、綱手もこれをあっさり受け入れるんです。もし、これがお初の提示だったら、反応的には先のシカマルみたいのが普通だと思うんです。マグロになるとしても一応はやる気みたいなものも見せて良いかとも思いますし…(笑)。つまり、シカクも綱手もお初じゃなかった…と言う事ではないかと思える訳です。

手出し無用…足手まとい…我慢…それを一人前の忍が飲み込まざるを得ない程、仙術は…戦局を一人でひっくり返すことができる…圧倒的な力だったと考えられます。これは忍術の既知でもあるし、実際にその鬼神の如き戦いっぷりを目の当たりにした者が共有する感想でもあったでしょう。それを受け入れるならシカクや綱手は過去に仙術による戦いを見ている可能性が非常に高い…って言うか、見ているからこそ、仙術を会得したとするナルトにここまで似た様な反応や期待を示せるのだと思います。

そして、神無毘橋の作戦で木ノ葉の生き残りが4名だった事から考えれば、ちょっと弱腰な(第432話/「螺旋手裏剣再び!!」のシカマルのような…)<木ノ葉A>がシカクであった可能性はかなり高いと、僕は思います。シカクの諦めにも似た仙術への信頼感は、実際にその凄さを目の当たりにした者の意見じゃないでしょうか。どんな意気込みや敵に対する怒りがあり、目の前に里を蹂躙した憎き敵が居ようとも、それすら無意味にしてしまう程の”レベルの差”を感じさせる経験がシカクにあったと思えます。

それは、シカクの人格…特にシカマルを前にした父親としてのシカクですら持ってしまった無力感を説明するに足る材料になる訳です。逆に言うと、神無毘橋の戦いで、目の前で実際に”木ノ葉の黄色い閃光”の戦いを見た記憶がそうさせるとすれば、シカクの行動は肯定されると思います。なので、紙面が許すならば若かりし日のシカクの神無毘橋の戦いの黒バックベタベタの回想で、今のシカマルみたいな悔しさを煽る様なエピソードなんかが挿入されれば、僕もピリピリとはしなかった訳だ…(笑)。


「じじ様…二人の懐かしい背中
見えんかったか?」(ガマブン太)

「そうじゃのう…」(フカサク)

(…ナルトちゃんは
先代を超えたようじゃ)(フカサク)

第430話/「ナルト帰還!!」で、やっぱりお話の展開がザツでピリピリしてた僕が(実は中二病だったんだけどね…笑)、めちゃくちゃいいシーンだったのにコマ割りが悪いなんて、”にわかラーメン評論家”みたいな感想を書きつつ、図らずも「勿体ない…」と呟いてしまったところで、フカサクさんが飲み込んだ…(先代を…)と言った想い…あれはミナトの事だったと思います。そして、それをナルトが超えたと言う事は、同じようにミナトも仙術を会得してた…と、フカサクさんが吐露したのも同じだと、僕は考えます。

ちなみに、フカサクさんが(先代)と言ったのは、ミナトは自来也をとっくに超えてた…と言う事だと思います。ただ、ミナトは妙木山やその「予言」を軽視したところがあり、自来也のようにマンセーでなく、フカサクらが提案した「融合」も拒絶した過去があった為に、妙木山では「なかった予言の子」(SMAPで言うと”森くん的”な…笑)として処理する流れなのかな…と思います。ただ、人間的には凄く良い子で、ガマブン太らも認める非の打ち所のない好青年だったので、あんな反応になったのだと思います。

勿論、綱手もミナトの仙術は知っていて、それがナルトの「手出し無用」に従順な反応を見せたのに符合します。…なので、シカクがシカクの人となりとして有り得ない…”腰抜け”だった訳でもなく、描写がgdgdでキッシーがザツにやっつけたんでもなくて、過去にミナトが”木ノ葉の黄色い閃光”と異名をとる無双の戦いを展開し、その戦力の根幹に”仙術”が存在する事を知るシカクや綱手だからこそ、足手まといにならない配慮を優先させたのだと思います。特にシカクはあの時…神無毘橋の戦いの岩隠れ軍との決戦でのミナトの”顔”をしっかりと見ていると思います…。

その時、ミナトの顔には”隈取”が浮き上がっていた…。
ミナトは仙術のリミット内に敵を殲滅する”閃光”だった。


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