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第441話「螺旋手裏剣VS神羅天征!!」


(すでに九尾を制する事が
出来るというのか?)
(天道)

地爆天星の地殻に仁王立ちのナルト。天道の粘着に乱され、揺らいだ自信や信念が何故だか復活しているところが、天道には不思議だった筈です。天道や長門をつぶさに観察すると、地爆天星の縛りには相当な自信があったようです。それを振りほどいた九尾(八本目)の力を感心していましたし、そもそも、その引力から脱するなどとは想定もしていなかったようでした。しかも、散々、撹乱した心が平静に戻ってる…過去に心が折れ、痛みに押し流されてしまった自分には、その立ち直りが解せなかったのだと思います。天道には八卦の封印式に絡むナルトの精神世界の機微は見えていないようで、多分、サスケやカカシが理解できない「異常者」としてのナルトに天道や長門は呆れてたんじゃないでしょうか。それって…八卦の封印式が示す愛情に似た働きが長門には理解できない…って言う事であって、ジワーッと目頭熱男(めがしらあつお)になってしまいます。

「特別な力がなければ
到底太刀打ちできない」(ミナト)

第440話「四代目との会話!!」で、ミナトが九尾をナルトに封じたのは、九尾のチャクラ(力)を使いこなすと願ったからでしたが、その「九尾の力」を確認してる天道って行動ベクトルとしてはミナトに近くないですかね。何だかよくある刑事ドラマの”悪になり切れなかったワル”みたいな…終盤、主人公かヒロインを庇って黒幕の銃弾に倒れる…やっぱ、お前、ホントはイイ奴だったのね…的な展開が個人的には希望で(笑)、ここまでも、天道が不必要にナルトを煽り過ぎなのが、九尾捕獲が任務であるペインの合理性とは言えないな…と懐疑的になってるのも…そうなれば良いな…と思ってるからであります。加えて基本的に、裏切られるなら一番身近で、一番信頼してる人に、しかも土壇場で…の典型的な「ドMの受け」”火サス脳”なもので、以降、考えがそっち方向に引っ張られてます…真っ昼間からこんな取り留めのない……あぁ…マドララが聞こえる…(閑話休題)。


「!」(天道)

「ゴホッ!ゴホッ!」(長門)

「!」(小南)

「長門!」(小南)

天道の「!」に着目すると、天道側が長門の変調に気付いているようにも見えます。実際、近くに居る母の如き小南が狼狽する程に長門は弱り切って<ゼェ><ハァ>と、肩で息をすると言うか、危篤状態でしょ(笑)。その重篤な状況は天道(弥彦)には現れていません。やはり、この機微には天道側にも指令系統(意志)が存在し、長門との合議によりシステムペインが組成されていると考えるべきではないかと思います。しかし、長門の弱りっぷりはヤバ過ぎ…で、こんなだったら暫く放置しとけば自然に長門は死んじゃうんじゃないかと思うんですけど…。雨隠れの里の心配(防衛?)や、”暁”のリーダーとしての業務等々…長門がこんなになってしまったのも、これまでの積み重ねだったのかと考えると可哀想になります。



<ゴゴゴゴガラガラガラガラ>

「!」(ナルト)

<ドドド…><ゴゴゴッ>

<タッ>「!」(ナルト)

長門が相当ヤバくなって、それと同期するかのように地爆天星が瓦解して行きます。天道が掌で作り出した黒玉をコアに強烈な引力(万象天引)で吸い寄せた地殻が維持できなくなったようです。しかし、ここで九尾は地爆天星に捕獲されたままだったら、長門はこの地爆天星の土塊ごと封印像まで運ぶつもりだったんでしょうか?そこに、そもそも現実味が無くて、執拗にナルトを煽って九尾の力を引き出してナルトを試すかの行為に、尾獣を集めて尾獣兵器を作ろうとするペインのやり手然とした合理性が感じられません。「名手にファインプレーなし」と申しまして、強者であればある程、敵の力を出させる前に封殺するのが名手のセオリーと言えます。長門ほどの名手がそれから外れた事をするのが納得し難い…。



(九尾化したせいで
チャクラが乱されちまった…
影分身も消えちまってる)(ナルト)

「………」(ナルト)

(すでに仙人モード
入ったか…)(ナルト)

「!」(ナルト)

「ぶふぁー…
死ぬかと思いましたよ…!」
(カツユ)

(タフな奴だ…九尾の力…
どれほどか確認しておきたかったが…
まさか地爆天星まで…)
(天道)

地爆天星が失せ、ナルトはその破片を巧みに乗り換えて地上に降り立ちます。九尾化に伴い妙木山の仙術チャクラ用の分身は消失しているようです。つまり、現在の仙人モードはナルトが新たに練った”動くな”の仙術チャクラに拠るものと言う事です。そして、もうスペアはありません。残り時間は約5分です。ナルトの懐からカツユがはい出して来ます。かなり小さくなってるようです。カツユはここでナルトの八本目までを一緒に体験した訳で、死ぬかと思いました…と言いたくなる気持ちも分かる(笑)。多分、ナルトのチャクラが九尾のチャクラの汚染からカツユを護ってくれたんじゃないかと思います。ナルトにはそう言う無意識な優しさがあると思うんです。頭で考える優しさじゃなくて、自然に体が反応するみたいな…それってホントの優しさじゃないかな。

…で、注目は天道のさっぱりとした表情つーか、清々しい態度です。天道が長門の単なる操り人形なんだとしたら、こんな風に平然とはしていられないと思うんですね。やっぱ、弥彦(天道)側にも意志があって、それが長門(本体)と連係する形で活動してたんじゃないかと思います。で、もっと気になるのが、天道が言う「九尾の力の確認」です。天道がこれまで散々言って来たように尾獣兵器を作る為の九尾の捕獲が目的ならば、九尾にどんな力があるかを調べる必要はないと思うんです。寧ろ、九尾の力を出させる前に封殺するのがペインのこれまでの戦い方には符合します。しかも、想像を絶するリスクがある地爆天星を破られたにも関わらず、弥彦(天道)の表情が嬉しそうに見えてしまうの…何故?



「これって…」(ナルト)

「……」(ナルト)

「あっちは里の方…
アレは…」(ナルト)

「九尾化した
ナルトくんがやりました…」
(カツユ)

地爆天星の崩落の跡に立つナルトが心配そうに辺りを見回します。半ば泣きそうなのは、九尾化した自覚があったからだと思います。天地橋では四本目がサクラを傷付けてしまった。事後、それをヤマトに教えられ二度と九尾の力は使うまいと心に誓った筈なのに…ナルトは夢から醒めた夢を見てる感覚だったんじゃないでしょうか。<フッ>っと、フラッシュバックするヒナタの死相?ナルトは上着の胸…ちょうど心臓の上辺りを握りしめ必死に混濁する記憶を辿ります。ナルトは自分がヒナタを殺めたかも…くらいの不安に嘖まれてるんでしょう。ホントは天道がヒナタに手を掛けたんですが、それすら定かでないくらいに気持ちが混濁しているんだと思います。やはり六本目の一気の覚醒はナルトの意志ではなかったんじゃないかな…と思います(…その…クシナが…汗)。

(もしかして
ヒナタや木ノ葉の人達を
オレが…!)
(ナルト)

「………」(ナルト)

ナルトは最悪の事態を心配するんですが、一瞬、「!」<ハッ>っとなり、何かに気付きます。左胸を握る手に力がこもります…。ナルトは「心」に問うてるのではなく「魂」に問いかけてるんじゃないかと思います。徹底的に窮した時のナルトの問題回避能力の高さは、本能の既知…魂の強さにあると常々、僕は考えてまして、それがナルトのブレの少なさを支えてる筈なんです。この時、ナルトが行き当たった記憶とは何だったのか?それを考えてみて欲しいです。ナルトが何故、その手を<グッ>っと握りしめたのかを…。本誌48頁の下段の4コマ。ここの描写は地味だけど深いです。そして、夢見心地のナルトを、この気付きが完全に目覚めさせるのです。それがこの後の展開に絶妙に繋がって行きます。これがナルトの味わい深さなんだと思います。キッシーGJ…。



「心配しました
でも九尾化したナルトくんの
攻撃で木ノ葉の人々に被害は出ていません

運良くですが…」(カツユ)

「よかった…
よかったってばよ…」(ナルト)

カツユはきっとこれをナルトに伝える為に、九尾化の中、恐怖に震えながらも絶えていたんだと思います。カツユは分身が意思疎通する通信ネットワークがあって、それが木ノ葉隠れ全土をカバーしていますから、六本目のチャクラ砲が天道によって阻止され暴発した結果も知っています。カツユはそれを包み隠さずナルトに告げているんですが、この時。「運良く」と言ってるのがポイントです。ナルトが六本目になってチャクラ砲を撃とうとした時、天道は万象天引で大岩を引き寄せ、六本目のチャクラ砲を暴発させていまして、神羅天征で六本目のチャクラ砲を弾く方が天道らしい反応なので、アレッ?と違和感を感じたものでした。六本目のチャクラ砲は御し難い…と言うのも確かにありますが、木ノ葉を潰すと言った天道とはリニアでもありません。この場合、カツユの意味不明さは、遠回しな天道(ペイン)に対する理解なんじゃないかと、僕は思います。きっとカツユも”火サス脳”なんですよ(笑)。

ナルトの肩に乗っているカツユが長門(本体)の位置を配信したりしないで欲しいなーと思うんです。ナルトは天道や長門と戦う中で、「忍」と言うシステムがデフォルトで持つ問題点を見つめてる訳で、それを横っちょから邪魔してしまう様な事があったら、折角、解(ほど)けかけた知恵の輪がまたこんがらがってしまいます。みんな善かれで動くんだろうけど、人が人を殺める事が持つ矛盾と真正面から対話してるナルトにとっては、その思い遣りすら雑音に近いです。木ノ葉もここまでマグロを貫いて来たんだから、全てをナルトに一任して上げて欲しいです。カツユとナルトが情報交換して長門の在り処を伝えてはいないので、大丈夫だと思うんですが…。ちなみに、長門は小南の式紙の術が隠蔽した高い樹の内部に身を隠しておりますが…シーッ(内緒、内緒…)。


(ナルトくん…)(ヒナタ)

<ザッ>「ヒナタ様!」(ネジ)

「……」(テンテン)

「致命傷は避けてる
でもすぐに治癒しないと!」(テンテン)

<ピキキ>「今
医療忍者を探してる」(ネジ)

「木ノ葉が”暁”に襲われた!
ワシはもう動けん!
早(はよ)う行ってくれ!」(ガマブン太)

「ここまでとは…」(ガイ)

「こっちにもケガ蛙です!」(リー)

口から血を流しながらも、意識があるヒナタ…。木ノ葉隠れの里(既に跡地)の場面はスイッチします。運良く木ノ葉に帰還した直後のガイ班がヒナタを発見した模様です。ネジが医療忍者を検索してるところを見ると、テンテンに医療的なスキルはないようです。今の所、テンテンと同年代の医療忍者って言うとサクラくらいなのかしら。いのも医療系のスキルがあったと思ったんですが、余りにも何もしてないみたいだし(笑)。やはり、医療系のスキルの修得は難しいのですね。ま…シマさんもダイナミックに倒れているようだけど、ケガしてるだけみたいで良かったです。フカサクさんももしかしたら、ギリギリでセーフかも知れませんね。しかし、変ですよね。天道の力量なら確実に殺せるだろうに…致命傷は避けている…。



<ゴシ><ゴシ><スッ>(ナルト)

「そろそろ決着をつけよう…」(天道)

<ザッ>(ナルト)

「お前なら
その答を見つけられる」
(ミナト)

ナルトはミナトとの語らいを思い出した!!

ヒナタにカツユが付いていないので…ヒナタの安否はナルトには伝わってはいないでしょうが、ナルトが平静を取り戻したのは、ナルトの魂が認識したミナトを思い出したからだと思います。あの刹那の再会はナルトにとっては夢か現(うつつ)のようにも感じられただろうし、しかして、その温もりは鮮烈だったでしょうし…ナルトの半信半疑を確信へと押し出したのは、ナルトの魂が持つ力強さなんだと思います。この異常なまでの素直さが生み出すナルトの不惑がナルトの強さを裏打ちしてるのだと、僕は思います。そして、カップラーメンが主食で、独ぼっちの寒々しい住居での生活と里内での孤立した状況で、ナルトがここまでの素直になれる筈はないと…ナルトの生い立ちそのものが信じられなくなる。そして、それを天道が理解できない気持ちもよーく分かります(笑)。



「……」(ナルト)

「…少しは痛みを理解できたか?
同じ痛みを知らなければ
他人を本当には理解できない」
(天道)

「そして理解をしたところで
分かり合えるわけでもない
…それが道理だ」(天道)

「お前がサスケを
追いかけても無駄なようにな…」
(天道)

天道VSナルトの場面に戻ります。天道と六本目の移動速度を考えると、ヒナタが倒れる場所からは相当な隔絶があるでしょう。天道の上手いシャベリは未だ健在で、緩急を織り交ぜつつナルトを揺さぶろうとしています。自来也がナルトに託した「人は分かり合えるのか?」と言う命題を提示した後、サスケの名を出し、ナルトを否定的な考えに導こうとしています。「人は分かり合えない」と言う結論を、「道理」に代入する事で。それとナルトが抱くサスケとの関係性にすり替えようとしてる訳です。きっと、今までのナルトだったらこれで切れたかも知れませんが、ナルトはミナトとの接見で飛躍的な成長を遂げた筈で、それを知る由がない天道がやや置いて行かれてる状況です。ま…この一連の内なる庇護はナルトの特権…と言うかズッコさなんですけど。



<スッ>「お前の本体の所へオレを連れていけ!
直接話したい事がある」
(ナルト)

「……」(天道)

「ほう…
本体に気づいたか…
自来也先生もお前達も
木ノ葉はなかなかやるものだ」(天道)

「だが…話は終わった
今さらお前が何を語っても
何も変わらん」<バッ>(天道)

ナルトの凛とした仙人モードの眼差しが天道のシャベリを一蹴します。「……」と絶句する天道。これを機に天道のシャベリに拠る撹乱は影を潜めます。天道にもナルトの不惑さが納得できたからだと思います…って言うか、天道はナルトの気持ちをこれまでもズーッと確かめてたんじゃないかと思うくらい回りくどい行動をしてるんです。しかも、確実に殺すべき相手を殺していない。シズネはああもアッサリと殺めた天道がです。天下一品のチェンジ・ペースの持ち主である天道が…。殺めるべき敵を必要な時に確実に殺めて来た天道が、ナルトの憎悪を引き出す為にヒナタに手を掛けておきながら、致命傷を避けている…これは非常に不可解な事です。ペイン(長門)的にはマジに「痛み」を感じさせる為だけに木ノ葉を襲ったとしか、僕には思えんとです(笑)。



「とにかく話をさせろ!」(ナルト)

<バッ>「……」(天道)

<ザッ>「仙人モード…
あのやっかいなチャクラの手裏剣
二発までしか撃つ事はできないようだな
しかもそれで仙人モードは消える」(天道)

「…やっぱ…戦うしか
ねーみてーだな」
(ナルト)

「もし…
その二発の手裏剣を外したら
お前の負けだ…

もうスキは与えない…
はずしたら最後
半殺しにして連れて行くだけだ」<ザッ>

天道には聞く耳は無く、ナルトも天道との話し合いは諦めたかのようです。ここでも何故だか…天道はナルトに対する天道の考えを包み隠さず伝えています。仙人モードの評価やナルトの戦術の分析。そして、天道側の対処方針を非常に単切に明解にまとめています。しかし、何処に天道がここまで手の内を明かすメリットってあるんでしょうか?今さら脅してナルトがプレッシャーに負けると期待して、天道が駆け引きするとは思えないです。天道VSナルトの当初から、ナルトを天道が吟味しているように見えてならんのです。どうしても僕には…自分が殺めた自来也の代わりにナルトを鍛錬して高みに押し出しているように見える…とです(笑)。ここでも二発の螺旋手裏剣で確実に「決めてみせろ!」と課題を示してるようじゃないですか。そして、天道が積極的にナルトに仕掛けているのも天道らしさが感じられません。




「…ならしかたねェ…
本体は自分で探す!」(ナルト)

「でもどうやって?」(カツユ)

「考えがある」(ナルト)

<ダッ>(間合いを詰める天道)

<ガッ><グッ>(血刀を確保しいなす…ナルト)

<バキィ>(血刀を挫く…ナルト)

<ドッ><ガッ>(ナルトの崩しの後の横蹴り)

<ドサ>「!」(崩れ落ちる天道)

<スッ><グサッ>(血刀を肩口に刺す…ナルト)

<チリチリ>(チャクラを飛ばす…ナルト))

<ズズズズズズ>(チャクラが遡る)

<ズズズズズッ>(長門の影)

<チリ><チリ><チリ>(長門のアンテナに届く)

<ゾク>(蛙眼のプレッシャー)(こいつ…
仙人モードで逆探を!)
「!!」(長門)

「見つけたぜ!!」(ナルト)

「貴様…!」<ムクッ>(天道)

体術、組手に関しては仙人モード>天道のようです。ナルトは血刀の突きを逆手に取っていなします。天道が充分にバランスを崩したところに横蹴りを浴びせ、血刀を挫きつつ天道を吹き飛ばします。もしもナルトにエモノ(武器)の類いがあったならば勝負はこの一瞬で決していたでしょう。無手であるからこうも真っ直ぐに天道が応じたと言うのもありますが、ナルトが「飛燕」のような暗器の類いを持っていれば心強いです。吹き飛ばした天道に追撃しないのは神羅天征のカウンターに対する残心でしょう。しかし、餓鬼道を一撃で葬った蛙組手がナルトにはある訳で、ここで一気に勝敗を分たない所にナルトの考えが潜んでいるんだと思います。もしかしたら、ナルトも薄々気付いてるんじゃないか…と期待してしまいます。

天道や長門の本意…に。

ナルトは挫いた血刀を肩口に刺し、痛みを堪えながらチャクラを飛ばします。シズネの分析に拠ればペインのピアスは高周波チャクラの復調器であり、血刀もそれと同等の組成のようです。実際にナルトは天道に体の至る所に血刀を刺されチャクラを乱されていまして、その時、ペインのチャクラが流れ込んで来るのを感じていました。恐らく、その体験からチャクラの送信者である長門…つまり「本体」の存在を感じたのだと思います。そして、それを積極的に利用して仙人モードのチャクラ感知能力を最大限に活かして、発信者である長門の在り処を逆探知したのだと思います。これまでとは逆に長門が仙人モードの蛙眼のプレッシャーを感じています。長門のネットワークすらハッキングしてしまうナルトのチャクラの強さを示す描写でしょう。



<ガッ>

<スッ>「影分身の術!!」<ボボボン>(ナルト)

<バッ><キィーン>(ナルト)

<シューン><ザッ><ザッ>(螺旋手裏剣完成)

<ボフ>(煙玉の爆煙)

(まずは一発目
ケムリにまぎれて
同じ手は効かんぞ…)(天道)

ここからはナルトの詰め将棋です。お得意の戦闘影分身を作り出し、風遁螺旋手裏剣の準備をしつつ、一体は煙玉を高々と翳しています。煙玉で目隠し→風遁螺旋手裏剣の攻撃は封術吸印の餓鬼道と復活の閻魔蟋蟀の地獄道のコンボを粉砕した時に使ってましたよね。戦闘影分身があからさまに煙玉を見せたのはナルトの「後の先」…だと天道も感じた筈です。確か餓鬼道&地獄道コンボには、一発目の螺旋手裏剣はナルト本体の変化で餓鬼道の封術吸印対策でしたから、その「裏の裏」を天道が読んだ…のでなければ、一発目の風遁螺旋手裏剣を虎の子の神羅天征で排除するのはちょっと浅はか過ぎる…。また、天道は空中浮遊が可能ですから水平方向の広範囲攻撃…螺旋手裏剣であれば上方に回避すれば問題ないのですが、ナルトのテンポがそれを許さなかったのだと、僕は考えています。



<ボッ>(一発目の螺旋手裏剣)

<ス…>(神羅天征)(天道)

<バシュ>(一発目を粉砕)(天道)

<フッ>(二発目の螺旋手裏剣)

(何!?
コレを影手裏剣で……!)
(天道)

<ハァ><ハァ>(インターバルは五秒!
これならいける!!)
(ナルト)

煙の中から顔を覗かせるナルトの顔の隈取りが喪失していますから、ナルトはこの短時間に本物の螺旋手裏剣を二つ作り出したのだと思います。つまり、一発目の螺旋手裏剣は変化のフェイクではなく本物。天道が神羅天征で対応したのは、本物の螺旋手裏剣との見切りがあったのだと思います。天道の想定外はその次の手で、ナルトが螺旋手裏剣をほぼ同時に二個も作り出せるとは思わなかったのでしょう。恐らく煙玉の中で直ぐさま二発目の螺旋手裏剣の準備に取りかかっていた筈で、煙玉に隠れたのはその二発目を秘匿する為だった筈です。この攻防は裏を読めば読む程、面白いです。でも、この二初目の螺旋手裏剣で雌雄が決するのも勿体ないと言いますか、ナルトが血刀を挫いた接触で、天道にトドメを刺さなかった伏線が無駄になってしまいます(笑)。

ナルトが真に自来也や長門が見出せなかった痛みや悲しみの連鎖から全ての忍を救える存在であるならば、天道も救って欲しいと思うんです。確かに天道は木ノ葉を見るも無惨に潰してしまいました。しかし、それは過去に木ノ葉が雨隠れにした事と同じでした。ミナトはそれを否定しなかった…。それに、極めてセレクティブにしか殺生を行ってはいません。恐らく、天道はカツユの術を綱手が敷いている事を織り込んだ上で木ノ葉を潰したとも思います。想像以上に木ノ葉の忍は死んでないとも、僕は考えています。そして、ナルトに相対してからは、ナルトを鍛えているかの様な戦い方に終止していました。それはまるで自来也の思い遺した事を代行するかのように、僕には感じられた程です。

もしかしたら、長門もナルトに託したいんじゃないか!?

そして、それにナルトも気付いてて、天道を包容する大きさを示してくれたら嬉しかった…んですが、ナルトの隈取りが消えてるって事は既に二発の螺旋手裏剣を撃ってるって事で、天道を襲う二発目の螺旋手裏剣がフェイクの線は薄く…しかし、このままナルトが天道を真っ二つにするだけじゃ、忍界を満たす忌まわしき連鎖を止める事はできないな…と、深読みし過ぎて悲しくなっています。ま…まだ起こってもいない事を心配するいつもの悪い癖で、ここは黙って次週を待つと致しましょう。しかし、悲しみは悲しみを生む。憎しみは憎しみしか生み出さない。それは戦っている本人が一番分かっている筈です。ナルトはその障壁を超えなければ、世界を救うどころか、ナルト自身も悩みや痛みに悶絶する末路を辿るだけ…それではいけないと思います。

最後になると思うが…一つ言っておく…

天道は殺すな…後悔する事に…(笑)。

…あぁ…マドララが聞こえる…(☆☆);



  
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ペインは何故、幻術にハマったのか?

   
「やられたか……」(初代畜生道)

「そこは精神を縛る
金縛りの幻術の中だ
これでお前たちの体
本体は身動き出来ん」(自来也)

「自来也先生…
アンタにこんな幻術があったとはな」(ペイン)

第379話「自来也の選択!!」で、仙人モードの自来也が、二大仙人の魔幻・蝦蟇臨唱で初代畜生道・人間道・餓鬼道の三体を完璧に幻術にハメています(第41巻/176-177頁)。この時、ペインが幻術にハマった描写は、システムペインが個々に独立した命令系統(意志)を搭載している提示ではないかと思え喜々としたもんですが、お話が進むにつれシステムペインが死体を遠隔操作する仕組みが明かされ、逆にこの時ペインに対して幻術が有効だったのが不思議に思えました。まさか、ペインが殺られたフリで幻術が作り出した精神世界の檻に捕われて、それが高じて三体ものペインが自来也の石剣の餌食になるなんて、長門がいくら余裕をかました性格でも、サービスし過ぎだろうと思います。やはり、この時、ペインの本体である長門は二大仙人の魔幻・蝦蟇臨唱に完璧にハマっていたんだと思います。ま…その理屈はシステムペインの仕組みが解るにつれ、徐々にフラットになって来ました。

システムペインの動きの観察すると、ペインには凡そ忍らしい皮膚感覚や、センシティヴさは見られません。恐らくシステムペインの現地状況の把握に関しては視野共有による複眼的な空間認識と聴覚によるモニタリングのみでしょう。視覚と聴覚による情報を各ペインから供給され、それを長門が疑似感覚として受け入れ、操作系の出力をする現代医学の遠隔手術に似た技術と思われます。同時にペイン六道の個々にも独自に小脳反応的な自立する行動がある程度可能で、長門の六体同時の操作の負担を軽減している可能性はあると思います。六道それぞれの個性みたいなものも感じます。そして、それが特に顕著なのが天道です。天道においては長門と双方向に関与し合う親密さと、それと相反するチグハグな感じもある程で、観察をケイゾクしています。

「………ワシは幻術が
からっきしですがの…」(自来也)

ま…長門がまんまと二大仙人の蝦蟇臨唱にハマったのには、自来也を良く知る長門の思い込み…自来也には幻術がない(第41巻/160頁)…があって、些か幻術に対する心の準備が欠けていたのもあります。この時、自来也はその不用意さを「どんな奴が相手でも油断はするなと教えたハズだがの…長門…」(第41巻/177頁)と戒めており、長門が反攻に転じた折りに修羅道が「油断はするなとアンタから教わったハズだが…自来也先生」と、背後を取りつつお返しをする長門に、自来也に対する強い対抗心があった…。ちょっと余談ですが…この時、ペインは自来也の左腕を奪ったのですが、物書きとしての命である利き腕(右手)を奪いませんでした。結果的にそれが指刻封印による暗号をフカサクの背中に刻むシーンを演出するファンタジスタ【妙】を産み落とします。

「やはり成長しきれていない…
昔と同じでドジだ」(初代畜生道)

長門は自来也をケチョンケチョンに貶(けな)しますが、逆にそのあからさまさが、自分たち…長門、弥彦、小南がこんなにも変わってしまったのに、自来也があの雨隠れの修業時代と変わっていない事に対する嬉しさの裏返しとも感じられ、その歪な愛情?表現が長門が自来也に対して隠し持つ複雑に入り組んだ想いに思えてなりません。何だか近頃の天道の行動や表情(雰囲気?)を見る限りでは、全ての"尾獣"を集めて世界に痛みを知らしめるのをホントに目指してるのか?が疑問に思えています。それ以前に、雨隠れの高い塔の人面像が伸ばした長い舌の上に腰掛けて、高らかに宣言した「世界を征服する…」(第36巻/184頁)と言う野望は何処に行っちゃったんだろう…って思えてしまいます。よくよく考えると、天道(弥彦)って何だか複雑なキャラだな…と思えて来ませんか?

「ワシらの最強の幻術
歌で相手の聴覚にうったえて
ハメる術じゃ」(フカサク)

視覚(視野共有)に関しては輪廻眼のフィルタリングの恩恵(写輪眼に匹敵する程度)の可能性が十分にあり、視覚でハメるタイプの幻術に対しては強力な耐性があったと考えるのが妥当でしょう。しかし、聴覚はそれに対してかなり無防備だった…可能性があり、フカサクが言うように、聴覚でハメるタイプの幻術(第41巻/162頁)…魔幻・蝦蟇臨唱はペインに対して非常に有効な幻術だったのだと思います…って言うか、二大仙人と言う割りには戦闘力がカメレオンの口寄せを倒した時に見せたフカサクの舌戦斬があるくらいで、フカサクやシマはもろ幻術タイプの忍(正確には蝦蟇仙忍じゃ…笑)だったのではないでしょうか。それで、ナルトの仙人モードが天道に対して手詰まりになった時に、同じ幻術の使用する選択肢しか見出せなかったんじゃないでしょうか。ペインに対して同じ手が通用するとは考え難かったにも関わらず…(汗)。



「父ちゃん!」(シマ)

「あの幻術は
もう懲りてるよ」
(天道)

<グサッ>

第435話「万象天引」で天道はフカサクを殺しました…。フカサク達はペイン戦で実績のある魔幻・蝦蟇臨唱の仙術チャクラを練り上げ「よし!行くで母ちゃん!」(フカサク)→「アイヨ!」(シマ)…と、夫唱婦随で幻術の準備完了を気取られたもんだから(笑)、万象天引でフカサクを吸引し、血刀で<グサッ>っと呆気なく殺っちゃいました。基本的にペインは無益な殺生をしないようで、システムペインに極めて不利益な場合にのみ殺生をしています。シズネも人間道の脳内スキャンでペインの謎に肉迫してる事を悟られ瞬殺されてしまいました(「天道は何故、シズネを殺したのか?」参照)。なので長門が幻術だけを警戒してフカサクに手を出ししたならば別に殺す必要はないのでフカサクは瀕死の可能性も残されますが、何れにしてもフカサクを沈黙させた天道は「あの幻術はもう懲りてるよ」が示すように、とても看過できない脅威を感じていたのだと思います。


「いいか…
もし幻術をくらったら
己のチャクラの流れを
いったん可能な限り止めるよう心掛けろ
幻術中は相手に頭の中のチャクラを
コントロールされとる状態だ
それを上回る力でチャクラの流れを乱せば
幻術は解ける」(自来也)

「それでもダメだったら?」(ナルト)

「誰かに己の体に触れてもらい
チャクラを流し込んでもらうことで
その流れを乱してもらうしかない…」(自来也)

ナルトがイタチの幻術に際して思い出していた自来也との修行の回想です(第29巻/115-116頁)。自来也が幻術を警戒してナルトにこのような教育を施していたのが、イタチ対策だけでなく、写輪眼に対する備えであったのかも…と、自来也の深慮遠謀が潜んでいたのか…と感じ入り胸がキュンとなりました。それと、幻術でナルトをハメるイタチが(成長している…)「が…まだ甘い」(第29巻/117頁)と感心していたのも、戦うと言うよりは鍛えているようであり、オトナが子供に接する態度とは…をサブリミナルに教えられているようです。ま…ここで幻術の解き方を提示されてまして、完全にハマってしまった場合には最早、自分で復帰するスベはなく、第三者によるチャクラの流し込みがセオリーとのことです。

「幻術を解くには己のチャクラを
乱して目を覚ましてくれる相棒が必要だ
オレ様の相棒はオレの中の八尾
尾獣をコントロールした人柱力に
幻術はきかねェ」(キラビ)

雲隠れで”鷹”VSキラビで(第45巻/21頁)、万華鏡写輪眼瞳術・月読(イタチの月読をサスケの万華鏡写輪眼がコピーした…とナル×ジャンでは解釈していて、天照も同じ解釈で、サスケにはこれら以外に二つの新たな万華鏡瞳術が備わると考えています)に撹乱されたかに見えたキラビが一転、サスケをキラビの雷犂熱刀で薙ぎ払った時、自慢げに人柱力の幻術耐性を提示しています。自来也の示唆は一般的なものでしたが、人柱力に特化するならば、ナルトが九尾をコントロール下に置いた想定では、ナルトも非常に高い幻術耐性がある事になり、それが写輪眼からの九尾の分断と合わせた四代目の思惑であったなら、非常に合理的で、忙しい修行の合間にワザワザ時間を割いてナルトに幻術対策を伝授した自来也の二重三重の配慮が臭ってきます。

総合的に判断すると、三体までもペインを失うまでに圧し込められた長門は一時、完璧に魔幻・蝦蟇臨唱にハマっていた…と言う事なんだと思います。如何に地獄道による復活の手段があるにしても、そこまでのリスクを手練の長門が受け入れる道理がありません。また、石剣に殺られる前に残りの六道がその阻止に動かなかったところからも、マジに長門が完璧に幻術にハマり意識を失ってしまうか、幻術チャクラのコントロール下にあった事が考えられます。つまり、自来也がナルトに教えた幻術からの脱出の説明を重視するならば、完璧に幻術にハマり、最早自力での復帰は出来ないまでに追い込まれてた…相当ヤバいって言うか、そのままだったら意識が戻らず自来也の勝利だった筈で、それが天道の「あの幻術はもう懲りてるよ」だったんだと思います。

「私はこれからアナタを看る」(小南)

あの雨隠れの自来也戦でも、小南は早々に姿を眩ましていましたし、超特大の神羅天征を出そうとする長門を小南は心配して側に居ると宣言しました(第430話/「ナルト帰還!!」)。ま…長門もこっちが心配してしまうくらい具合が悪そうだし、吐血したり、見るからに良く無さそうなので気持ちも解ります。多分、自来也と闘う長門の心情を汲んで小南は、乱獅子髪の捕縛から逃れた小南はペインの本体である長門の在り処に急行した事でしょう。そこで甲斐甲斐しく長門の様子を窺っていた…。当然、魔幻・蝦蟇臨唱にハマった長門の異変にも小南は逸早く気付いた筈です。そして、小南は幻術に落ちた長門に自分のチャクラを流し込み蝦蟇臨唱の幻術チャクラのコントロール下にある長門のチャクラを揺さぶり、正気に戻したのでしょう。

幻術に落ちた長門は小南に救われた!!

小南は長門の「母」であると共に
非常に心強い「相棒」だった…。




  
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ナルトを殺すと何故、後悔する事になるのか?


”暁”の一人
をしている男だ」(ミナト)

第440話「四代目との会話!!」で、ミナトが「九尾事件」の犯人をナルトに説明しています。”暁”で面をしてる…と言えば、そのまんまマダラ(トビ)なんですが…。この部分の描写を良ーく見て下さい。マダラ(トビ)を連想してるのはナルトですよね…。ミナトはこれっぽっちもイメージしてません。ナルトはちょっとばっかし前ですが、サスケの捜索中、森の中でマダラ(トビ)とゼツに会敵して手合わせしています。ナルトはマダラ(トビ)に尽く攻め手を封じられ子供扱いされてました。手酷い蹴りを貰ったりもしてましたよね。それでイメージが強く残ってるんでしょうが、ミナトが面をした忍と告げて、ナルトがマダラ(トビ)をアウトプットしてるのに、僕らが「九尾事件」の主犯をマダラ(トビ)だと結びつけるのは短絡じゃないかと思います。所謂、キッシーのトラップじゃないかって…この描写を疑っています。

「あの時…奴は
オレの動きを全て見きった…
ただ者じゃないよ…
おそらくペインはそいつに
利用されているだけだ」(ミナト)

ミナトはやや視線を左下に落とし静かに思い出していました。”木ノ葉の黄色い閃光”の通り名を持ち、戦局を一人で引っくり返す実力を持ってしても、その面をした”暁”の忍には敵わなかった…。ミナトの悔しさが非常に生々しく伝わって来るカットでした。ちなみにキッシーの「視線」の描写は非常に精巧で緻密です。第一部…ネジも中忍試験のヒナタ戦で、ヒナタのボディサインや視線の向きを心理学的な分析で言い当て、気持ちを追い込んで行った描写(第74話/「ネジとヒナタ」/第9巻/105~)もありました。ミナトの視線が左下に向いていたのは、記憶の引き出しを探していたのです。視線と脳の関係は相互にあって、脳の状態が視線に現れ、視線の向きが脳に影響するようです。面白いコラムが転がっていたので引用させて頂きます。もしかしたら、キッシーも読んでるかも知れませんね(笑)。

視線の動きで心を読み取る

昔から「目は口ほどにものをいう」といいます。言語学と心理学から生まれた学問であるNLP(神経言語プログラミング)の世界でも、目の動きから心理状態を読み取る「視線解析」が研究されています。そこで今回はNLPの視線解析にもとづき、視線の動きによって相手がどのようなことを考え、感じ取ろうとしているのかを読み取るコツをご紹介したいと思います。

● 視線が右上を向いているとき
未来のことをイメージで想像しているときや、新しくイメージを作り出そうとしているときなどは、視線が右上を向くことが多いといわれます。これを応用して、将来の計画をしたいときに視線を右上に向けると、イメージが膨らみやすくなるのです。

● 視線が左上を向いているとき
過去のイメージを創造しているときは、視線が左上を向きます。人物の顔や場所などがなかなか思い出せないというときは、視線を左上に向けると思い出しやすくなるでしょう。

● 視線が右横を向いているとき
作曲をしようとしているときなど、音声情報を作り出そうとしているときは視線が自然と右横を向きます。“動物の話し声”など、聞いたことのない未知の音声を想像しようとするときも視線が右横を向くといいます。

● 視線が左横を向いているとき
過去に聞いた人の声や物音、過去に話した会話の内容などを思い出そうとしているとき、視線は左横を向く傾向があります。打ち合わせの内容をメモし忘れたときなど、音声情報を思い出したいときは視線を左横に向けると記憶がよみがえりやすくなります。

● 視線が右下を向いているとき
触覚や味覚、嗅覚といった体感覚が働いていたり、思い出そうとしていたりするときは、多くの場合、視線が右下を向くといいます。マッサージを受けているときやワインのテイスティングをしているときなどは、視線を右下に向けると敏感に感じやすくなります。

● 視線が左下を向いているとき
自己対話をしていたり、何か言葉を探し出そうとしたりすると、視線が左下を向くといわれています。ことわざや熟語などを度忘れして思い出せないというときなどは、視線を左下に向けて考えると思い出しやすくなるのです。

視線解析を踏まえたうえで相手の視線を監察すると、細かい心理状態の変化に気づきやすくなり、円滑なコミュニケーションにもつながります。また、意識的に視線を動かすことで、自分自身の想像力や記憶力のコントロールにも役立ちますから、ぜひ活用してみてください(「Insight」誌:webコラムより)。

エーッと、ミナトは「九尾事件」を思い出してまして、16年も前の事なんですよね。自分の動き…飛雷神の術(だと思うんですよ…)を尽く見切った手練(てだれ)だった=ミナトより強かった訳だ。それで、ペインをして、「そいつに利用されてるだけ」とミナトが言い切るのは、ナルトの中から心配で堪らなくて覗き見たペイン戦の分析からミナトはペインの力量を悟ってる…と言う事です。つまり、力量的には…「面の忍>ミナト>ペイン>自来也」が成り立つと思います(余談ですが…ミナトの送り出し方から察するに「ナルト>ペイン」なんじゃないか…と思えます)。その判定を元にミナトが下した決断がナルトへの九尾の陽のチャクラの封印だったと言えます。ミナトの左下に向けられた視線はあの時下された苦渋の選択…その断腸の思いをも反芻しているようでした。

「あの時
九尾を操り
里を襲わせた黒幕がいる
それもかなりの力を持つ忍だ
特別な力がなければ
到底太刀打ちできない」(ミナト)

ぶっちゃけ、ミナトはそのお面の忍に敗戦してるって事です。しかし、この時点で自来也が「胸騒ぎ」でゲロ寅(巻物蝦蟇)に漏らした「あの術」(第41巻/17頁)が完成していれば「九尾事件」の黒幕…お面の忍に対抗できると闘いの最中にミナトは決断したんでしょう。それで九尾の鹵獲(ろかく)に戦闘を特化し、黒幕(面)と九尾を分断→九尾を封印する事で「九尾事件」を収拾したのです。九尾の封印に関しては二重に屍鬼封尽を施され、ミナトはその結果、命を落としてると分析しておりまして、ナルトの意識の中に登場したミナトはチャクラを動力にした忍術で、意識体の分身をナルトの意識の中に忍ばせ、時間経過のない白く清浄な空間16年間待機させたんじゃないかと考えています。ナルトに九尾を託した本当の理由をちゃんと伝える為に…。もう一度、ナルトに逢う為に。

「お前に九尾のチャクラ
半分残して封印したのは
この力を使いこなすと信じていたからだ…
オレの息子ならと」(ミナト)

ミナトがナルトに九尾を託したのは「九尾事件」の黒幕をやっつける為の「力」だったと言う事です。そして、自来也のアナウンスに拠れば、「あの術をナルトに完成させるのがあやつの遺志だとワシは思う」(第41巻/17頁)が示すように、「あの術」が九尾のチャクラを「使いこなす」事で実用化できると、ミナトは踏んでいるのです。そしてワザワザ、自分の可愛い子供に九尾なて邪悪なチャクラを封印したのには、そうしなければならなかった理由が存在する筈です。そもそも九尾とは凄まじいチャクラを吐き出すチャクラの塊ですから、それを内包する人柱力は、自分の体内に原子炉を搭載してるようなもので、ナルトに九尾を搭載したのは恐らく、無尽蔵とも言えるチャクラの力量(半端なくチャクラが要る…)を要求される忍術を実用化させるのが目的だったんじゃないでしょうか。

つまり、「あの術」とは通常の人間のチャクラ量では到底足りないチャクラの力量が必要な忍術だと言う事になります。また、「あの術をナルトに完成させる…」ッて事は、一応、曲がりなりにも使ってた…自来也はそれを見ていた(自来也もゲロ寅も「あの術」の正体は知っているようでした)と言う事になると思います。ミナトが使っていた忍術…螺旋丸と飛雷神の術で、螺旋丸に関しては過去に「ミナトは何故、”螺旋丸”を開発したのか?」で、螺旋丸の究極進化を考えましたが、「黒玉螺旋丸」は対尾獣兵器用忍術だったので、今回の提示でそれが対黒幕(面)用忍術である事が判明した為、一応消えます(汗)…と言う事で、消去法で行くと飛雷神の術大ソト一気(いっき)の新術があったら全ては水の泡ですが(脂汗)…が、今ある材料では有力な選択肢になるものと思います。

「あの時…奴は
オレの動きを全て見きった…」(ミナト)

ミナトは神無毘橋の戦いでの描写でも飛雷神の術を使っていましたし、飛雷神の術が”木ノ葉の黄色い閃光”たるミナトのアイデンティティでもありましたから、当然「九尾事件」で、面(黒幕)と対戦した時もミナトは飛雷神の術でチャッチャと片付ける積もりだった事でしょう。しかし、それをキッチリ見切られた…そう左下に視線を落として回想するミナトは非常に悔しそうでした。ミナトの悔しがり方からすると飛雷神の術に致命的な欠陥があったのかも知れないです。或いは、空間移動の目印になる術式や飛雷神のクナイに頼る術の組成に動きを見切られる要素が潜んでいて、そこを黒幕(面)につけ込まれたのかも。そして、その解決策が無尽蔵に供給されるチャクラ源で、ミナトは黒幕(面)の対戦を緻密に分析する中で、チャクラ不足の打開策に辿り着き、九尾のチャクラの租借を思いついたのではないかと、僕は想像しています。

「おそらく
そいつはまた里を襲う」(ミナト)

腑に落ちないのは、ミナトの動きを全て見切り、ミナトに大きな敗北感を植え付ける程の忍が、九尾を鹵獲されただけでオメオメと引き下がるものでしょうか?ま…「九尾を操り里を襲わせた」とミナトが言うんですから、写輪眼の持ち主であり、九尾の証言を重視するならば「マダラ」と言う事になるかとは思うんですが、それがそのまま=(イコール)トビとは限らない…って言うか、それだとキッシーのトラップに乗っかったミスリードだと思います。「面」でトビをイメージしたのはあくまでもナルトであって、ミナトではないですから。あの周辺のやり取りで、ミナトとナルトの認識は微妙にズレてましたし、少なからずナルトに混濁がありました。ちょっと話がズレてしまったけど、ミナトをも凌ぐ手練の黒幕(面)が九尾を奪われて撤退したのは、黒幕の強さにマッチしないです。

「九尾事件」は木ノ葉を潰すのが目的だったと思うんです。その意味からマダラが主犯だったとも思います。それがマダラの単独犯行であって、九尾が戦力がその中で締める割合は、ミナトが脅威を感じる黒幕(面)の力量に対して極めて小さいものに感じます。しかしながら、結果的に九尾の封印によって「九尾事件」は終息したようです。そんなに強い忍なら一人で一国を落とす事も可能な筈なのに…。またミナトが「見切られた」と悔しがり、自分の命と引き換えに九尾を鹵獲封印した事実から、ミナトが黒幕に手傷を負わせた可能性は極めて少ないです。つまり、黒幕(面)は九尾の鹵獲(ろかく)が主たる要因で撤退を余儀なくされた…と言う事になります。そうであるならば、黒幕(面)のミナトをして「到底太刀打ちできない」と言わしめる「力」は、九尾が深く関与していた可能性があります。

「まさかワシの力を
押え込むまでとはな…
…最後になるかも知れんが…
一つ…言って…おく…
ナ…ルト…は…殺す…な
…後…悔…する…ことに…」
(九尾)

ちょっと懐かしいんですが、天地橋の追撃戦で大蛇丸のアジトを襲った第七班がサスケに再会した行で(第34/175ー176頁)、「うちはの者か…よくここまで成長したものだ…」(九尾)(第34巻/169頁)と再会を寿ぎ、「ナルトの中のワシが見えるまでになるとはな…忌まわしきその写輪眼…呪われた血統の力という訳か」(九尾)(第34巻/172頁)と、九尾が写輪眼と浅からぬ…否…めちゃめちゃ深い縁にあった事が明かされた後、サスケの瞳力に抑え込まれた九尾が恨めしそうに吐いた捨て台詞です。僕はこの九尾の台詞の意味がズーッと解らないでいました。ま…この台詞で”ナルト”が”カカシ”なら気が利いてて良いな…とも思いますが(笑)、どうも違う(脂汗)。確かに九尾はナルトと一蓮托生(いちれんたくしょう)なのは、三竦みの戦いで提示がありました。

「暗いィィ…
暗いィ…ぞォオ…
なぜ暗くなるゥウ…
ワシの…力が…なぜ……」

螺旋丸でカブトを退けるのとバーターにカブトが最後っぺよろしくナルトの経絡系に傷を付け九尾のチャクラを還元できないようにされて(第19/118頁)、あの時、綱手の必死の救命救急医療忍術がなければナルトは危なかった。そして、ナルトの死には九尾も連動していて、八卦の封印式の檻の中で迫り来る死の苦しみの悶え苦しむ九尾が居ました。明らかにナルトの死は九尾の死でした。ナルトが死ねば九尾も死ぬ。それはこの行で九尾も確実に体験済みでした。しかし、九尾が命乞いなんかするかな…最強のチャクラ兵器…尾獣の王とも言うべき九尾が死ぬのが怖くて、ナルトを殺すな…なんて言う筈がないと思いました。仮にも何かの頂点に立とうかと言う者がそんなプライドのない事は言わないと思うんです。九尾は戦って死ぬなら本望だ…ぐらいの覚悟は少なくともあると思うんです。

「その瞳力ワシ以上に禍々しいチャクラ
かつてのうちはマダラと同じだな…」(九尾)

九尾の意味不明な脅し(ナルトは殺すな)の直前、九尾はマダラの名前を口に出します(第34/173頁)。「知るかよ…そんな奴」(第34/174頁)と、サスケもそれに返しますが、その恨みにも似た一方的な被害者意識にはマダラに良いように使われた過去を感じます。どうも九尾は(ある一定水準以上のチャクラが練れる…)写輪眼の瞳力には従わざるを得ないようで、恐らく「九尾事件」でもマダラにこき使われたんじゃないかと思います。そして、マダラ(黒幕=面)はその九尾を鹵獲された為に撤退を余儀なくされた…。多分、ミナトを閉口させた黒幕(面)=マダラの力量は九尾のチャクラと深く関係があるんだと思います。「終末の谷の決闘」でもマダラは九尾と共に柱間に襲いかかりましたから、人柱力の様な搭載式ではないしても何らかの方法で九尾からチャクラを供給されている筈です。

九尾の”恨み節”は写輪眼に向けられたものだった…。

それをして九尾がワザワザ告げた”ナルトを殺すと後悔する”と言う旨の恨み節はサスケに向けられたメッセージで、ナルトを殺すと九尾も死んでしまう…そうなれば、写輪眼は九尾のチャクラの恩恵を受けられなくなり後悔すると言う意味だったんじゃないかと、ようやく思い当たる訳です。九尾があってこそ最大限の写輪眼の瞳力が発揮できるのだとすれば、柱間に対した「終末の谷の決闘」も、「九尾事件」も、その要件は満たしているし、九尾を鹵獲された為に終息したであろう「九尾事件」もリニアに繋がります。そして、九尾にマダラの瞳力とチャクラを連想させたサスケの登場に、思わず釘を刺した九尾の謎めいた”恨み節”に、写輪眼の瞳力の秘密が隠されている様な気がしてならないです。九尾にしてみればマダラが強かったのは九尾のチャクラがあったればこそ…と言いたげですよね(笑)。

「いよいよだ…
我らが目的を達成するのもあと僅か…
そうなれば全てが本来の形に戻るのだ…
写輪眼の本当の力が…
このうちはマダラの力が」
(トビ)

あの雨隠れのカミングアウトでトビが息んだのは…(第40巻/94-96頁)、九尾あっての写輪眼だったからだと、今更ながら思えて来ます。またトビ(マダラ?)がサスケに「”尾獣”をやる」(第44巻/38頁)とあっけらかんと言ってしまうのを見ると、長門が拘る「尾獣兵器」と違うベクトルで動いてるのは明白で、ぶっちゃけ九尾だけが喉から手が出る程、欲しそうに見えて来ます(笑)。恐らく、九尾を手にしたトビ(マダラ?)はその真価を発揮できる段取りになってるんでしょう。そして、「九尾事件」の動乱の中で、黒幕(面)と九尾の関係を見抜き、九尾の鹵獲(ろかく)を敢行した四代目の英断に唸ってしまいます。同時に、現状でもかなり不可解に強そうなトビ(マダラ?)が引き気味で、長門を使いっぱにする辺りにトビ(マダラ?)の歪な卑しさを感じてなりません。

その意味で、ミナトが「九尾事件」で交戦した”暁”の面をした黒幕とマダラは重なりません。少なくともマダラはそんなズルなどなく真っ向勝負で柱間に挑んだ男だからです。また、「終末の谷の決闘」と「九尾事件」の終息の原因がどちらも九尾の鹵獲、或いは無効化にありそうな気配があり、非常に興味深く観察しています。どちらも九尾と写輪眼のミックスダブルスに対する阻止みたいな流れであり、阻止側のベクトルに柱間の非常にコンサバティブさを感じてしまうんです。そして、それが万全じゃないと(これから本来の形に戻る)自分で言っているトビ(マダラ?)のジタバタした感じに絶妙に繋がります。つまり、ナルトが九尾の力を使いこなすのと、写輪眼から九尾を奪うのは相乗効果が期待できる…非常に高効率な戦略なのです。それがミナト(とクシナ?)の「九尾事件」だったと、僕は考える次第です。

写輪眼と九尾のチャクラには深い関連がある…。
ミナトはそれを分断する為に九尾を鹵獲した…。


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第440話「四代目との会話!!」


「地爆天星から
這い出て来るとはな…
なんて力だ
こうなったらさらに大きな…」(天道)

「!」(天道)

<ピクピク><ピク>「ヴゥ”…」<ピク><ピク>(八本目)

さて…地爆天星の外側。八本目が飛び出して、天道がそれに対応しようと両手を広げています。「こうなったらさらに大きな…」とは地爆天星のサイズを言ってるのだと思います。九尾を持ち帰るのが長門のミッションですし、九尾を殺さずに持ち帰る為の唯一の選択肢なのでしょう。しかし、前回、地爆天星の発動で長門はヘロヘロの筈なんだけど、それと天道の態度は余りにも繋がりません。長門があそこまで疲弊してる状態で、こうもお気楽(にも見える)な反応が出来るののでしょうか。やはり、天道は自律的に行動してるようです。この場の反応は明らかに長門の疲労困ぱいはフィードバックされてないでしょう。天道(弥彦)→長門の流れで戦闘情報(映像と音声)が伝達され、天道には長門の状態が判らない仕組みになっていそうです。指令系統は双方向っぽい。時に天道(弥彦)が長門にチャクラや忍術を要求してる場合があると思います。

もしかして…長門は弥彦に心配かけないようにしてる?

ま…それにしても八本目の様子が変です。勢い良く地爆天星の地殻を弾き飛ばして出て来たまでは良かったんですが…内部的にはミナトが登場して、ナルトが「封」の張り紙を剥がそうとしたのを制して、九尾が四代目の登場に気付いて怒り狂ってて、どうやら外には気持ちもチャクラも向いていないようです。八本目では六本目の骨格に加えて筋肉や眼球などの復活が確認されてまして、九尾もやる気満々でしたが、四代目の登場が相当にショックだったのか勢いがありません。ちょっと、苦しんでいるようでもあります。それは天道にも伝わっていて、どうしたんだろう?!となってる状況です。しかし、ここで更に大きな地爆天星なんか出してたら、長門は確実に終わってただろうから、結果的には良かったんじゃないでしょうか。にしても…八本目って八尾・牛鬼に少し似ていますね(笑)。


「グオオオオ!!!四代目火影ェ!!!
来い!!ズタズタにしてやる!!!」(九尾)

「ズタズタにするって
言ってんのに近づかないよ
もっともだろ
ナルト」(ミナト)

「…………
ナルト…ってオレの名前
どうして…?」(ナルト)

「ん!
…だってお前の名前は
オレが名付けたんだから
せがれなんだし」(ミナト)

「せがれ?
じゃあ…オレってば…」(ナルト)

「グオオオオ!!!」(九尾)

九尾的には目の前に現れたミナトが気になって外的な行動が疎かになっています(笑)。九尾は相当、四代目火影が憎かったようですね(笑)。しかし、ミナトはそんな九尾に背を向けたまま完全無視の姿勢で、それを見た九尾が更に怒り狂う…まさに火に油状態(笑)。恐らく、九尾はこの鉄格子と「封」の張り紙がある限り出る事は叶わない。ぶっちゃけ、九尾がどれだけ騒ごうが暴れようが心配する事はない。ミナトはそれをナルトに提示してるんだと思います。ナルトはまだ子供で素直な性格だから、九尾の脅しや駆け引きに翻弄され、自分から譲歩してしまうところがあります。ミナトは言葉ではなく、毅然とした態度や行動で、それをナルトに父親として教えているのです。そして…せがれ…と来たもんだ!!(笑)

「ん!」

これってミナトの口癖みたいですね。話を始めるきっかけみたいに使ってます。神無毘橋でもそうでしたっけ。非常に余談ですが、アニナルってあんまし(ほとんど)観ないんだけど、なのでキャストも全く知らないんだけど、ミナトの声(声優)には俳優の藤木直人さんがドンピシャです。ま…イメージ先行ではありますが、繊細で透明感のあるあのお声が、聡明にして凛々しく強いミナトのイメージに個人的に合います。かなり前だけど、「アンティーク ~西洋骨董洋菓子店~」(フジテレビ系ドラマ)に出演した同性に好かれそうな感じ(原作ではもっとヤバい設定だったみたいです…「魔性の○○」なんだって…☆☆;)。こっちも吝かじゃない気持ちになっちゃうから(エーッ!?)不思議です(笑)。素敵な方ですよね。



「ん!
さっきも言ったろ
オレの息子だよ」(ミナト)

<ジワ…>「ハハ…」(ナルト)

「グオオオオ!!四代目―!!」(九尾)

「うるさいね
後ろの…少し別の所へ行くよ」(ミナト)

半信半疑のナルトにもようやくミナトと自分の関係が理解できたみたいですね。そりゃ<ジワ…>と来ますわな(笑)。おしゃべりのナルトがこれまで唯一誰にも話さなかったし、問うたりしなかったネタ…それが両親の消息でした。木ノ葉の人たちだって、自来也だって、カカシだって…誰もその疑問をこれっぽっちも出さなかった…こんな時だけ皆KYじゃなくなるから泣かせるんだよな…。ナルトもそれを訊くのが怖かったんだろうし、そして、それがこうして知れたのが、ナルトには嬉しかった。どんなにか嬉しかった事でしょう。でも、嬉し過ぎてお母さんの事を訊けなかった…(汗)。ミナトも上手くそれを出さないんです。九尾はそのダシになってるようで、ちょっと可哀想ス(笑)。でも、ちょっと五月蝿過ぎるので場所移動…(笑)。

そして、こんな風に九尾は鉄格子と「封」の張り紙がある限り追っては来れないのです。九尾は結構、シャベリが上手くってナルトなんかは簡単に手玉に取られ丸め込まれちゃうんだけど、九尾に聞く耳を持つ必要はないのです。九尾だってナルトが死ねば自分も死んじゃう訳で、それは困るんだし。でも、ネゴ上手(ネゴシエーション:交渉)も九尾は、ナルトの困惑や不安に非常に巧妙に便乗して接触を試みるのです。ミナトが言うように、来いと呼ばれて行くから九尾の思う壷な訳で、そんなの放っとけば良いんですね。それでも五月蝿いときはこんな風に場所を変えれば良い。やり過ごし方はいくらでもあるのです。それを、ミナトは非常にスマートにナルトに展示しています。九尾はナルトの真面目さに付け込んで来たんですね。その悪癖をミナトは上手く修正しています。



<パチン>(ミナト)

「!」(ナルト)

<スッ…>(ミナト)

「ヘヘ…」<ゴシ><ゴシ>(ナルト)

「三代目は何も言わなかったようだから
ヒルゼン様は九尾に関わる情報をなるべく
伏せておきたかったんだろう
息子と分かれば色々と危険
降りかかるからね」(ミナト)

「……すまなかったね
ナルト」(ミナト)

「父ちゃん…」(ナルト)

<ドス>(ナルト)

ミナトの提案で場所が清浄で真っ白な空間に移動します。恐らく、九尾のチャクラが影響しないナルトの精神世界の別の象限でしょう。ミナト(←正確には…を後述)はここでズーッと潜んで居たのかもね。ミナトとナルトとの親子関係を知っていたのは三代目、自来也、綱手が確定。大蛇丸は知らなかったぽいですよね。ホムラとコハルも知らないようだし。…って事は四代目の親派内でナルトの素性に関しては留められていたと言う事になります。それで、カカシはまだ若かったし、自来也に棘棘しかったので(笑)、この秘密に関しては知らされていなかったんじゃないかと思います。あと、ナルトが四代目の子供である事実を広めなかったのはナルトの安全を考えた以外に理由があったものと思います(そろそろナル×ジャンも完全解放の正念場ですかね…)。



「!?」(ミナト)

「うっ…」(ミナト)

「何で息子のオレに九尾なんか
封印したんだってばよ!!
おかげでオレってば
スッゲー大変だったんだぞ!!
うれしいんだか腹立つんだか何だか
もう分かんねーってばよ!!」(ナルト)

「……」(ミナト)

「うっ…うっ…」(ナルト)

ボディにナルトの一撃を貰ったミナトの第一声が「良いパンチ持ってんじゃねーか」<ペッ…>(←折れた歯と一緒に口の中の血を吐く音…でもボディだったし…笑)でなくて良かった(笑)。「父ちゃん…」とナルトはミナトを父と認識していますから、ここからは甘えたい放題…と、抱きつくのかな?と思っていのにボディブローですか…ハハ(笑)。ナルトらしいっちゅーか、でも、ま…これまでナルトがどんなに辛い想いをしたかは僕らも知ってるし、勿論、ミナトだって知ってる…。このくらいの愛情表現はアリですよね。男の子っぽくて良いや。もし自分に男の子供が居て、大きくなって憎しみじゃなく、愛が籠った拳を貰うなんて、一緒にお酒を飲むのと同じくらい嬉しい事じゃないかな。でも、この一撃で<ボン>とミナトが消えなくて良かった(笑)。ミナトもそれを必至になって堪えているようで…。


「ナルト
何歳になった?」(ミナト)

「うっ…うっ…16歳…」(ミナト)

そうか…もう16
色々…大変だったんだよな…ナルト
すまなかった…」(ミナト)

「………
息子のお前に辛い想いばかり
させてしまったオレが…
父親面して謝るのも違うかな…」(ミナト)

<ズズ…>(ナルト)

「いいよ…もう…
四代目の息子なんだから
…我慢する」
(ナルト)

ナルトがこんな事言うなんて…この時のミナトの表情に注目して下さい。ナルトなりにミナトに気を遣ってるんです。四代目を立ててると…。こんな気遣いはこれまでのナルトにはなかったと思います。ナルトもまた急激に成長を遂げているのです。他者を許す。それが人の持ち得る一番の大きさと言えるでしょう。ミナトの何とも言えない表情は、自分の子供であるナルトに、許された所にあって、それが子供の成長を感じる手がかりでもあり、痛し痒しです。ミナトの心中はホントは大爆発するくらい嬉しくて、今にも駆け寄ってナルトを抱き締めたいんだけど、それを我慢している…。こんなに立派に育った我が子を前に、ミナトはミナトでしっかりしたオトナをナルトの目に焼き付ける為に必死に堪えていたのだと思います。

優しさは遺伝する…。

ところで、ナルトの歳をミナトが問うたと言う事は、時間経過に関してミナトは無関係な立場に居ると考えられるのかな…と思います。後から分かりますが、ミナトはチャクラを動力とする分身をナルトの精神世界に残留させた理屈で、今、このようにしてナルトの精神世界に介入を可能にしているようです。そして、この白い清浄な空間でこの年月の多くを過ごしたようで、ここでは時間の流れがないのかも知れません。でないと、チャクラの減衰を阻止できませんから。多分、ミナトは息を殺してこの部屋で、ナルトの八本目を待っていたのでしょう。チャクラを温存しつつ、子供の成長を願いつつ、ジーッと我慢してたんだと思います。しかもナルトに気付かれないように…と言う部分ではやっぱり親の苦労と言えそうで、胸が詰まるというか頭が下がると言うか…。

ここはちょっと少年少女には解り難かったみたいなので…エーッと、やっぱ子供たちに自我が芽生えて来ると、オトナは気を遣うようになります。自分が同じように通って来た路(みち)ですから、一応弁(わきま)えてますので…。それに、自分たちも同じ事を言われ、それが解らなくて失敗したり、踏み外したりしてるもんですから、ヤキモキしながら少年少女の成長には一方ならぬ思い入れがあったりするのです。それが親御さんであれば一入(ひとしお)って言うか、並々ならない…ッパネー程に(笑)。ちょっとビクビクしてるのは細かなディテールなどは忘れてたり、あの時はどっちだったけ?と怪しかったりする…から。ぶっちゃけ凄い前の話ですから…。でも心配だから見守りたい。何とか良い方向に歩んで貰いたい。漏れなくオトナはそう思ています。

だから、気付かれないようにそっと見てる訳です。この気遣いはオトナの習性だと思って下さい。そして、それが…ミナトがナルトを招いた白く清浄な空間なのです。ミナトはそこでナルトの成長を気遣っていたんだと思うんですよ。時に堪らず外に見に行ったりもしてしまった。ところどころミナトが知ってたのはそれです。チャクラ残量を気にしながらのタイトロープです。意地らしいじゃないですか。あ…またオトナにしか解らない事書いてしまった。今日はちょっと酔っぱらってるし、ナルトがあんまり意地らしいんで…。だから、これだけは解って欲しい。オトナが気付かれまいとしてるのに気付いても、気付かないフリをして上げて下さい。ナルトの「四代目の息子なんだから…」みたいな感じで(笑)。



「お前に九尾のチャクラを
半分残して封印
したのは
この力を使いこなすと信じていたからだ…
オレの息子ならと」(ミナト)

「なぜわざわざそんな事をしたのかには
理由がある…」(ミナト)

「!?」(ナルト)

「…今から16年前
九尾が里を襲った時
分かった事がある」(ミナト)

「何?」(ナルト)

「あの時
九尾を操り
里を襲わせた黒幕がいる

それもかなりの力を持つ忍だ
特別な力がなければ
到底太刀打ちできない」(ミナト)

「おそらく
そいつはまた里を襲う」(ミナト)

この一節が自来也がゲロ寅(巻物蝦蟇)に告げた「何か重大な事実を知っていて」(第41巻/20頁)の回答ですね。そして、「九尾事件」真相と言う事になります。やはり、「九尾事件」は自然災害ではなく、何者かによって起こされたテロであり、その張本人はミナトをもってしても敵わない強敵であり、その忍に対する対抗手段として九尾のチャクラを半分残した…と言う事のようであります。「特別な力」が九尾のチャクラと考えて良いと思います。既に雲隠れではキラビ(八尾)で実用化されていまして、その為の九尾の陽のチャクラのみを封印する形式をとったのでしょう。ミナトがどんな経路でこの考えに至ったかが謎ではありますが、火影だったミナトと雲隠れとの技術交流の可能性もあると、僕は考えています。ずばり、キラビ+八尾の構造をナルトは踏襲してる可能性があります。なので、ナルト+九尾も…あんな風になれる…かも…です。

「”暁”は絶対に許さん!」

第417話「雷影、動く!!」で五影首脳会談を即座に招集する事を思い立った雷影でしたが(第45巻/93頁)、キャラがすっごく濃ゆくて、机を叩き割る野蛮マッチョで、過去には「日向事件」(ヒナタを誘拐した忍頭を殺めた木ノ葉に逆キレして白眼の情報を要求した)にも深く関わってる事実もあって、胡散臭さ&悪キャラ一直線ですが、基本的には木ノ葉寄り…柱間寄りの思想を持ってて、きっと木ノ葉の見方になってくれるんじゃないかと期待している人物であります。同じように演歌忍者の頭領のサブちゃん先生を捜して彷徨うキラビや、密書を携えて綱手の元に向かうサムイの小隊(サムイには個人的にあんな事やこんな事も期待してる…)にも非常に期待しています。他にも個人的には写輪眼のクリエーター説が絡む第三者の存在もあって…(黒汗)。←御用とお急ぎでない方は寄ってらっしゃい見てらっしゃい…「終末の谷の決闘」「うちは虐殺」…(黒笑)。


「……」(ナルト)

「もう…木ノ葉の里は
潰されちまった
ってばよ…」(ナルト)

「ああ…見てた
お前の中からね」(ミナト)

「見たって…!?」(ナルト)

「自来也先生の事も知ってるよ」(ミナト)

「…前に九尾を使って
里を襲ったのはペインなのか?」(ナルト)

「イヤ…違う
そいつじゃない…」(ミナト)

「誰だってばよ!?」(ナルト)

「”暁”の一人
面をしている男だ」
(ミナト)

「!」(ナルト)

さて、その「九尾事件」の犯人ですが、”暁”で面をしてる…で、思いっ切りマダラ(トビ)当確なんですが、マダラ(トビ)のイメージはナルトが思い浮かべてて、ミナトのそれじゃないのが引っ掛かります。ラスボスって最終回の寸前にドンデン返しで出てくるのがセオリーですし(笑)。それにイタチが若かりし頃のマダラ(トビ)のお面は、霧隠れの暗部風で今の渦巻き模様ではなかったし、それと今のマダラ(トビ)が同一人物であるかも吟味が必要で、余談は許さないと思います…って言うか、そのまんまマダラ(トビ)って言うのも捻りが利いてないちゅーか(笑)。ミナトの言うように、マダラ(トビ)=お面の忍だとすれば、ミナトをしても敵わない強さがある訳で、ペインの力を見ても分かるように木ノ葉を潰すくらい簡単な筈です。

なのに、ワザワザ尾獣を集めたり、”暁”みたいな超悪役の組織まで作って目立つ事に合理性がありません。木ノ葉を潰したいなら、サッサと目標達成できるでしょうに(笑)。それがペインに里を襲わせたり、尾獣集めたりしてるって事は、ミナトが「九尾事件」で対戦した”暁”の面が、今のマダラ(トビ)とリニアには繋がらないッス。ま…そこから考えを立ち上げるならば、マダラ(トビ)もまた九尾の力にその戦闘力の多くを依存していた可能性もあり、その要と言うべき九尾を八卦の封印式の向こうに追いやり、ナルトの臍の緒に封印した事には一定の意義があったんじゃないかと思えます。同じように”暁”が九尾以外の尾獣を集める事にもペインが言う「尾獣兵器」以外にチャクラ兵器としての尾獣の運用もありそうです。



「あの時…奴は
オレの動きを全て見きった
ただ者じゃないよ…
おそらくペインはそいつに
利用されているだけだ」(ミナト)

「違う!ペインは木ノ葉に恨みをもってた!
昔 同じように自分たちの里もやられたって!」(ナルト)

「………
その通りだ…
だからそこを利用された」(ミナト)

「利用されたって!?黒幕まで…!
何でこんなに木ノ葉が
狙われんだってばよ!?」(ナルト)

「……」(ミナト)

「この世に忍のシステムがあるかぎり
平和な秩序はないのかもしれない」(ミナト)

「ペインはお前に平和について問うたが…
答を見つけるのは難しい…
大切なものを救おうとする事で戦いが生まれ
が存在し続けるかぎり同時に憎しみが生まれ
憎しみに忍が利用される
この忍のシステムがあるかぎり
憎しみというバケモノは
また新たなペインを生み出していく」(ミナト)

自来也先生を殺したのはペインだが
よくよく考えればそのペインを生み出した
この忍の世の無秩序が先生を殺したも
同然なのさ…」(ミナト)

「忍とはその憎しみとの戦いなんだ
どの忍もその憎しみと戦っている
自来也先生はこの憎しみを終わらせる
答をお前に託したんだ」
(ミナト)

「………」(ナルト)

エーッと、この一節は出して欲しくなかった…少なくとも大っぴらに提示して欲しくなかったんだけど、いよいよ物語が閉じかけてる兆しなのかな…と、ちょっと悲しくなりました(笑)。古くは波の国任務の「白」と再不斬のエピソードでも出てるんですが、まだ仄かだったし…。実はペイン(天道)もこれを解明する糸口になるような台詞も漏らしてます。でも、これ書いちゃうともうナル×ジャンで書く事が無くなっちゃうし(汗)、もう暫く黙ってますかね(笑)。僕も辛抱足りない方なので、これまでもチョロチョロ書いちゃってるけど…。何か寂しい。切ない。『NARUTO -ナルト-』にも終わりは必ずあるだろうし、それがかなり間近に迫ってるのを、こうも生々しく感じると…。でも、アレだ…まだ起こってない事の心配をするくらいなら、目先の考察に専念するべきですよね(汗)。

それと「黒幕」で認識の混濁がナルトにはあるので注意が必要です。ミナトはお面の”暁”を「黒幕」としているのに対して、ナルトはペインを「黒幕」だと思っているようでもあります。ナルトはペインの大した力を嫌と言う程見せつけられていますし、自来也を倒した相手ですから、ちょっと固着がありそうです。ミナトもその件にはそれ以上突っ込みませんでしたし、ナルトには未だ早い問題と考えたのかも知れませんね。ちょっと、この周辺のネーム(台詞)の流れがイマイチしっくり来なくて、何かの手掛かりじゃないかと疑って掘り起こし作業中です。何故かしら違和感があって、もしかしたら大きな秘密のシッポなのかもしれません。何か書けそうだったらトライしてみますが、考えすぎなのでは症候群を発症してまして…(笑)。



「だからってオレはペインを許せねェ…
許す事なんてできねェ!」
(ナルト)

「ああ…」(ミナト)

「……四代目…教えてくれってばよ
オレってばどうしたらいい?」(ナルト)

「……」(ミナト)

「答は自分で探すんだ
その答はオレにも分からないよ」(ミナト)

「エロ仙人や
四代目すら分かんなかった事が
オレにできるわけねーだろ!!
皆勝手すぎるってばよ!!」
(ナルト)

「オレってば頭わりーし!
そんなにすげー忍者じゃねーし!!
それに―…」(ナルト)

<ガッ>「!」(ナルト)

「お前ならその答を見つけられる」(ミナト)

「……オレはお前を信じてる」(ミナト)

「………」(ナルト)

「…ホントに…
ホントにオレにそんな事―…」(ナルト)

「どこまでいっても子供を信じてるのが
親ってもんだからね」
(ミナト)

でも、ここで驚くのはナルトの素直さ…否…従順さ…だな。自来也も四代目も出来なかった事を「お前なら」とか「信じてる」と言われるだけで受け入れられるナルトって、やっぱ凄いでしょう。このナルトの包容力って何だろう?これがナルトが自分を「バカ」と言い切る力なんでしょうか?道理や理屈とか抜きに何かをやろうとする心意気がナルトにはあるんじゃないかな?それをミナトも信じてる…って言ってるって事なんだと思います。だから、本心ではナルトを理解できない僕も、ナルトを信じてみたくなりました。そう言えば、綱手もナルトをしてそんな事を言ってましたよね。こんな風に自分の使命とか役割を本能的に感じ取って、それを生きる力に換えて行ける人間がいるとしたら…やっぱりそれはヒーローなんだろうなと思います。

「ナルトは何故、いきなり六本目になったのか?」で書いたばっかりなんですが、ヒナタの「告白」があって、その死(ホントは死んでないんだけど…)を目の当たりにしたナルトがいきなり出した六本目。ここまでは八卦の封印式の内包する特性の反応だったと思ってるんですが、六本目→八本目は九尾の精神汚染やネゴシエーションがかなりのウェイトを占めてる筈です。そこに八本目を合図にミナトがナルトの前に現れ、修正するプリセットが発動しています。このタイミングでミナトがナルトに関与するのには、やはりナルトの次のフェイズへの移行が織り込まれているだろうと思います。八本目が出る程にナルトやナルトを取り巻く環境が成熟したと考える事が出来ます。ミナトはこのタイミングを待ちに待っていた筈です。

だからこの刹那でナルトに告げられた内容が今後の展開を占うには非常に重要になって来るでしょう。中でもナルトに九尾の陽のチャクラを残したのが、ナルトに「特別な力」を与える為であり、それが「九尾事件」でミナトを退けた”暁”のお面に対抗する唯一の手段だとミナトが考えているところに注目する必要があると思います。同時に、ミナトが敢えてナルトに告げなかったクシナの件は今後のお楽しみになるとも思います。こうして土壇場でナルトを救ったミナトのように、また訪れるであろうナルトの大ピンチを今度はクシナが救ってくれるかも知れない!!甘えん坊の僕としてはどうしてもそんな風に期待してしまいます。八卦の封印式ってどう見ても女性的で、お母さんの愛情に溢れてるように感じて仕方なくて…どうしても…こうなってしまうのだ(汗)。



「さて…オレもそろそろ
行かなきゃならないからな…
チャクラも薄れてきてる」(ミナト)

「封印を組み直す
……だがこれで最後だ」
(ミナト)

「くっ…」<ズオオオオ>(ナルト)

「木ノ葉はまたやり直せる…
頼んだぞナルト」<スゥー…>(ミナト)

恐らく…ですが、ナルトの意識の中に現れたミナトはミナトが生前残した分身だと思います。それがこの真っ白な清浄な空間の中で何とか生き存えて来た…。そこにはミナトの図抜けたチャクラの強さがあったのだろうし、この空間の効果もあったと思います、でも、ミナトが「これで最後だ」と言う所からすれば、今回の登場が最初で最後になるんじゃないでしょうか。ミナトはナルトの八本目を鎮めるのに最後のチャクラを使い切ったのだと思うんです。だから、ナルトに伝えなきゃいけない最低限を選び抜いて伝えた筈です。九尾のチャクラの事。”暁”の黒幕の事。そして、忍と言うシステムの持つ問題点とその解決。それが具体的にナルトに提示された訳です。そして、木ノ葉の復興。何とも壮大な使命を一気に任された訳で、ナルトの過労死が心配です(笑)。



(ありがとう…
父ちゃん…)
(ナルト)

「九尾が…消えた?」(天道)

「!」(天道)

(迷いが消えたか…
何があった?)
(天道)

地爆天星の土塊からパラパラと破片が落下してるから、強烈な引力は既に失せているようです。天道が九尾が消えた跡に立つナルトを発見します。落ち着きと自信を取り戻したその両眼にはしっかりと隈取りが浮かび上がっています。妙木山の仙術チャクラの分身を呼び出した描写はなかったから、ナルトは動かずの仙術チャクラを練り込んだのでしょう(予備が一体あり?)。残るは天道が一体。長門のヘトヘトな様子から地爆天星の発動は望めなさそうだから、神羅天征と万象天引への対応策があれば戦えるんじゃないでしょうか。それよか先に長門がギブアップしちゃうかも知れないけど…(笑)。長門はナルトの心を乱す(迷い)事で優位に立ってたんだろうから、それがミナトによって封じられたって事は、ナルトが断然有利だと思うんですが…どうでしょうか?

それに、ナルトがミナトとの接見でどんな風に変わったかが見物です。八卦の封印式も組み直したから、より九尾のチャクラの積極的な利用に最適化された術式になっている筈だし、ナルトもミナトの九尾に対する毅然とした対応を見せられて一皮剥けたとも思うんですよ。八卦の封印式の中に居る九尾の扱い方…キラビと八尾みたいには直ぐにはなれないだろうけど、これからナルトが更なる成長を遂げる中で、剥き出しの本能だけの存在(陽中の陽)である九尾にも徐々に(陽中の陰)が備わって行けば良いな…と思います。八本目では失われた骨格や筋肉(陰)、眼球が復活してましたから、それと同じ理屈でミナトが持ち去った心だって復活できる筈です。そして、その作業が今回のエピソードで完全にナルトに委譲され、ナルトの独り立ちが加速したと思います。

しかし、サクッと立ち直り過ぎ??…って言うか…

お母さんの事は良いのかよーッ!!
ナルトーッ!!素直過ぎるぞー!!(笑)



  
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ナルトは何故、いきなり六本目になったのか?


「!!やめろォ!!!」(ナルト)

<グサッ…>(天道)

「ちょうどこんな風だったか…
オレの両親もお前ら木ノ葉の忍に
目の前で殺されたんだが…愛情があるからこそ
犠牲が生まれ…
」<ドクドク>(天道)

「うう……………」<スウー>(ナルト)

<ドン>「うォアアア”ア”ア”!!!」(ナルト)

「痛みを知る事ができる」(天道)

<ゴゴゴゴゴ>(ナルト)

(九尾の力か…
怒りでナルトと呼応するようだな…)
(天道)

<ズズズ>(ナルト)

「オレが憎いか?」(天道)

「ヴヴヴ…」<ゴゴゴゴゴ>(ナルト)

「これでも人は本当の意味で
理解し合えると言えるのか?」(天道)

「ギオオオ!!!」(ナルト)

「それでいい…
だがな…オレの痛みはお前以上だ」(天道)

第437話「告白」で、ナルトの四肢に血刀を刺し、天道がナルトを連れ去ろうとした時、ヒナタが乱入して天道を退けようとしますが、神羅天征の前に呆気なく「キャ!!」と弾き飛ばされ、剰(あまつさ)え天道の血刀の餌食になり、ナルトの眼前で絶命してしまいます(ま…後から、ヒナタにまだ息があり、存命していた描写あり、この行が天道の煽りだった事が判ります。同時に、天道が無益な殺生をしない事が判明しています)。天道のこの行いにナルトは一気に九尾化してしまいます。四本目→六本目…と、ホント、一気に人柱変化してしまいます。何と言えば良いか…これっぽっちの辛抱も無く、真っ逆さまに転げ落ちるように…この時、ナルトは唐突に九尾の力を解放します。微塵も九尾の力と葛藤するでもなく…不意に…。

確かに、倒れたヒナタを前に天道の煽りは嫌らしかった…けど、ヒナタでこうもアッサリと切れられた日には、その前に見せられたカカシ、フカサク、シマ…数々の被害でナルトは何故、切れなかったんでしょうか?ま…VS天道の当初は仙術チャクラが満々だったし、ナルトもやる気満々だったから、九尾に対する「抑えのチャクラ」も万全だったし、これに到るまでの天道の執拗な煽りや、ナルトの不確かな「平和」や「正義」の概念も充分に突き崩されて来ましたから、それらの累積がヒナタの死で一気に爆発した…のかな?と、当初、僕も説明してましたが、それにしてはナルト自身の憤りが、九尾化の周辺で描かれていないんでです。これまでも九尾のチャクラの租借に関しては葛藤や戸惑いが描かれましたよね…。

「君の強さの源は
九尾のチャクラではなく
恐るべき九尾のチャクラに耐えうる
その君自身のチャクラの力だ」

「サスケを助けたいなら
君自身の力で助け出せ
九尾の目ではなく自分の目で…
サスケの姿を見たいなら
そしてサクラを守りたいなら」

第299話「強さの源…!!」で、ヤマトの愛のある叱責に、ナルトは素直に感じ入り、大切な人…サスケとサクラをイメージしながら、「うん!」(第33巻/182頁)と返事をしています。これが生返事でなかった事は、その後、大蛇丸のアジトで再会したサスケにコテンパンにやられた時に、言い寄る九尾を「失せろ…!」(第34巻/167頁)と、ナルトは九尾を拒絶(結局、サスケの瞳力によって抑え込まれるんですが…)しています。ナルトの九尾に対する自覚は、しっかりした成長に裏打ちされる強固な決意であったと、僕は考えています。だから、目の前でヒナタが殺された事が、一気に四本目→六本目へと九尾のチャクラを解放する動機であったとは考え難いです。この周辺で、内部的な描写がないのもおかしい。

しかし、現実問題としてヒナタが天道の手にかかり殺られた(…かに見えた)カットを機に、ナルトの眼球が九尾化し、一気に九尾のチャクラが爆発し、四本目が咆哮と共に励起(れいき)し、勢い六本目が九尾の失われた骨格を纏い出現しました。やはり、ナルトの異例とも言える早キレにはヒナタが関係していると考えざるを得ません。でも、それだとカカシやフカサクの立つ瀬がないのも事実。どう考えても、ヒナタとカカシだったら、ナルトの想いはカカシに在ると思いますし、フカサクとも妙木山の修行で培った信頼関係や、刹那ではありましたが、寝食を共にした合宿生活は、ナルトがこれまで経験した事がない「暖かい家庭」そのものだった筈です。ヒナタと比べるのは忍びないけど、フカサクで切れろ!!言いたい(笑)。

でも、結果的には…ヒナタかよッ!!…でした(笑)。木ノ葉を蹂躙した”暁”の悪漢…ペインに対して、誰独り手を出そうなんて思えない攻防を目の当たりにして、唯一人、それに斬り込んだヒナタ。ヒナタがナルトを背に天道に立ち向かう様は確かに鬼気迫るものがありました。そして、そこでヒナタが遂げた「告白」には目頭が熱くなりました。扉絵ではナルトが地面に落とす影ですら愛する勢いのヒナタがフラグってて…確かに、第437話「告白」はヒナタの独壇場であった事は認めます。やはり、ナルトの早キレやつるべ落としの九尾化には、ヒナタの「告白」が関係してると考えるのが妥当でしょう。ヒナタの「告白」って何だったのか?もう一度、ジックリ考えてみましょう。も一度、ヒナタの命懸けの「告白」に震えて下さい。



<ダン>(ヒナタ)

<ザザッ…>「増援か…」(天道)

「ナルトくんには手を出させない!」(ヒナタ)

「何で出てきたんだってばよ!!
早く逃げろ!お前じゃそいつには!」(ナルト)

「うん…」(ヒナタ)

「!?」(ナルト)

「これは私の独りよがり…」(ヒナタ)

ナルトを連れて行こうとする天道の背後から音も無く飛びかかるヒナタ。その第一撃。恐らく、ヒナタの一矢はこの一撃に懸かっていた筈です。しかし、それも天道の比類なき敏捷性の前に空を切ります。天道が「増援」を意識したのは、これまで見せつけたペインの能力に対して、女の子が独りで飛び込んで来るとは、どうしても思えなかったからでしょう。天道にはヒナタが(おとり)に感じられたのかも。それ程、ヒナタ単独の突入は天道には不可解だったものと思います。しかし、それはヒナタとて同じで、第一撃が躱された時点で、既に天道を退ける可能性を諦めています。それがヒナタがキッパリと言い放つ「独りよがり」な訳です。ヒナタの「死ぬ気」は第一撃を外した瞬間に始まっていたのです。


「何言ってんだ!そんなで
こんな危ねーとこ出てくんじゃねー!」(ナルト)

「……」(ヒナタ)

「ここに立っているのは
私の意志」
<ピキキ>(ヒナタ)

「?」(ナルト)

しかし、四肢とチャクラの自由を奪われたナルトは手を拱いて見ているだけでは連れ去られてしまいます。”暁”に連れ去られれば、尾獣を抜かれナルトは死んでしまいます。きっと、そんな細かい事までヒナタは知らなかっただろうけど、この局面がナルトにとってどれだけヤバいか?…それを感じさせたのはヒナタの女の勘でしょう。今しかない!!その気持ちがヒナタを突き動かした…のだと、僕は思います。渾身の第一撃が外れたヒナタは既に死を意識していました。それでもこの場から逃げ出さないのは、ナルトに伝えたい気持ちがあったからです。ヒナタは天道を退ける為に、天道を襲ったのではなくて、寧ろナルトに用事があってこの場に居るのだと、僕は考えています。そう考えると、天道が微妙に手持ち無沙汰に見えて笑えました(笑)。

「アナタは忍には向いていない…
(中忍試験を)棄権しろ!」(ネジ)

「………アナタは優しすぎる
調和を望み、葛藤を避け……
他人の考えに会わせることに
抵抗がない」
(ネジ)

第78話「ネジとヒナタ」で、未だ悪顔だったネジにヒナタは頭ごなしに批判されます(第9巻/112頁)。しかし、ネジの指摘は的確で、確かにヒナタは引っ込み思案で、自分の気持ちを伝えられない…悪く言えば意志が薄弱で凡そ忍と呼ぶには憚る場違いな雰囲気もありました。ネジもヒナタをして「優しすぎる」と弁解めいた事を言ってますが、ヒナタは本当に優し過ぎる子なんです。宗家のヒナタに対する分家のネジが持つ憎しみや恨みに反するネジの気持ちの奥底には、ヒナタの人格に対する理解があったのでしょうが、ネジをしてそう言わしめる程、ヒナタは心優しく、忍に向かない女の子であると、ネジ曲がったなりのネジの複雑な心模様が顔を覗かせています。この時はネジもヒナタに手をかけるのを戸惑っていました。それがヒナタと言う女の子を如実に言い表しています。



「……泣いてばかりで最初から諦めて
何度も間違ったところに行こうとして…
そんな私を…ナルトくんが正しいところ
連れてきてくれたの…」(ヒナタ)

「……」(ナルト)

「いつもナルトくんを追いかけて
…ナルトくんに追いつきたくて
いつだってナルトくんと一緒に歩きたくて
いつもナルトくんのところへ…
ナルトくんが私を変えてくれた!
ナルトくんの笑顔が私を救ってくれた!
だからナルトくんを守るためなら
死ぬことなんて怖くない!!」
(ヒナタ)

天道はオトナだから、ちゃんとヒナタのシャベリを許容しています(笑)。その前に、ナルトを「予言の子」とか、「救世主」と騒ぎ立てるシマなど、「うるさい蛙だ」と神羅天征で弾き飛ばしたのにね…。天道としてはヒナタは利用価値があると踏んだのもあるだろうけど、ここで無碍(むげ)にヒナタの「告白」を遮るのは無粋だと考えてたんじゃないかと思います。後から解る事だけど、天道はヒナタを殺さなかったしね。天道は抜群にキレの良い”チェンジ・ペース”が可能な名プレーヤーだから、必要な相手を必要な時に確実に殺めています。詳しくは「ペインは何故、シズネを殺したのか?」でも書いてますが、圧倒的な力量の差がそこには存在して、天道がナルトに見せたヒナタの死がフェイクだったと言う事は、天道には端っから殺意がなかった証拠でもあると思います。

(九尾の力か…
怒りでナルトと呼応するようだな…)


天道はヒナタを殺してみせた後、九尾のチャクラが解放され四本目となったナルトの姿を見て、こんな反応をしてますから、ナルトに九尾の力を出させる為の煽りではなく、純粋にナルトに「痛み」を伝えたかったんじゃないでしょうか。寧ろ、ナルトの人格や人間性を崩壊させ大人しくさせようとしてて、やり過ぎた…とか思ったのだと思います。天道には神羅天征を上回る地爆天星があって、不測の九尾の覚醒もバッチ来いだったんだけども、長門の苦しみ方や弱りっぷりを見るにつけ、長門のやっちゃった感が強くなって来ます(笑)。長門の目的…本意は「痛みの大きさ比べ」にあるのではないか?天道の落ち着き払った対応にはそんな疑念が生まれます。余裕コキ過ぎ…九尾捕獲が本命なら、もう少し真っ直ぐに効率重視の行動に出ると思います。

そんな腑に落ちない天道の行動も然る事ながら、ナルトの九尾化も余りにも葛藤がなさ過ぎです。確かにヒナタの「告白」は天道が暇を与えたくなる程、鬼気迫る女の意地が濃密に噎せ返るものでしたが、それがナルトの心を揺さぶるには、ナルトのレディネスが出来ていない…ぶっちゃけ、ナルトの恋愛不感症は八卦の封印式によるプロテクトだったんじゃないかと、僕は考えてまして、ナルトが唯一「ほの字」のサクラは、ナルトにノン気(一応、専門用語なんですが、”その気がない”と言う意味です。本来の用法ではありませんが、大筋では間違ってない筈です…笑)であり、恐らくは決して結ばれない関係にある安堵感が作用してると予想しています(詳しくはまた別の機会に…)。クシナのフィルタリング…母親の両手目隠し(ナル×ジャンの羊のアニメが出たときのアレ?)で、要するに悪い虫が事前に排除されてた…ちゅー話です(笑)。

レディネス【readiness】:
子供の心身が発達し、学習する際の基礎条件となる一定の知識・経験・身体などができあがっている状態。(大辞泉)

個人的に…八卦の封印式にはクシナの想いが詰め込まれていると、僕は考えていますので(九尾は何故、「…とやらに」と言ったのか?参照)、ま…こんな観測になるんですが…(脂汗)、八卦の封印式=クシナは安心したんだと思うんです。ヒナタの真っ直ぐな想いを認めた…と言いますか、ヒナタはクシナに気に入られたのではないかと、僕は考えています。こんなにも真っ直ぐに我が子を愛してくれる。自分の命などこれっぽっちも省みず、眼前の強大な敵に些かも怯まずに立ち向かう…この勇敢な少女に、クシナは思わず同調したのではないでしょうか。ホントなら、ナルトに手を掛けようとする天道に対してクシナがしたい事を、ヒナタが代行してるようなものですから…。クシナは心底、ヒナタの、この言葉に心打たれたのです。

「ナルトくんを守るためなら
死ぬことなんて怖くない!!」


八卦の封印式はヒナタに呼応した!!

あの四本目→六本目の一気の九尾覚醒は、ナルトの怒りではなく、八卦の封印式=クシナがヒナタの想いに呼応したのだと、僕は考えます。八卦の封印式が一方的に九尾の封印を解除して、四象封印の隙間を広げ、ナルトの要求とは無関係に九尾のチャクラをナルトに供給した…とすれば、ナルトの唐突にも感じられる九尾化の説明が容易になります。余りにもナルトの問答無用の九尾化は違和感ありで、とてもナルトの任意には考えられないし、逆に、このような九尾のチャクラの解放が存在する事が、八卦の封印式の中のクシナの存在を力強く主張してるように感じられてなりません。早い話が、クシナ(八卦の封印式)はヒナタを守りたかったのです。ナルトの嫁にバッチ来いのヒナタを傷付けた天道が、クシナは許せなかったんじゃないかと、僕は考えてる訳です。

よーく考えると、これまでのナルトの性欲は余りにも抑制され過ぎてますよね。16歳てーと、普通はあんな事やこんな事をしてると思うんですが、それが全くない(脂汗)。時に、お色気忍術を使ったりもしますが、それは性欲とは乖離した興味本位であり、ナルトの生理的な欲求もなければ、余りにも恋愛と性欲がナルトにとっては無関係に感じられるのが、正直、疑問でした。自来也はオープンスケベで、ナルトがそれに上手くハマり行動を共にしていましたが、それも自来也の八卦の封印式の機能を量るリトマス試験紙だったんじゃないかと考えたり…。人の生理はほぼホルモン(脳内物質)の分泌で説明が付くと思われますが、八卦の封印式の組成がクシナであり、胎盤であるならば、ナルトの生理面への介入も、個人的にはアリの見解です。

これまでヒナタがナルトに寄せるあからさまな好意に対して、ナルトが酷く無頓着だったのが不思議でなりません。ヒナタに、あそこまでされたらどんなに鈍くても普通は解る…と思いませんか?でも、ナルトはピクリともしません。普段はエロ忍術を模索してるナルトがですよ…。それに「椅子がギシギシなって…」とか「意外に大きいのね」とか「無理、そんななの」とかのイチャタクの生原稿を読まされても、全く食い付かなかったのも、変ですよね。女体の神秘には吝かじゃない興味があって覗きは視野に収まってるナルトが…ですよ。その非常に歪な性欲と恋愛に対する不感症さの全てが、八卦の封印式による「内なる介入」を織り込めば途端に溜飲が下るんです。<ハァハァ>こうでもしないと、ナルトの性に対するアンバランスな描写は説明できません(笑)。

…で、今まで全く反応を示さなかったヒナタに、唐突に反応したのは、ヒナタの成長を待っていたからじゃないでしょうか(或いは、こんな想いを示す女子の登場を待っていた?)。ヒナタがその長い黒髪を振り乱し、木ノ葉の誰一人として立ち向かおうとは思わない天道に迷い無く特攻を仕掛けたヒナタに、クシナはナルトを預けても良いと判断したからだと、僕は思うんです。天道を前にした毅然としたヒナタの態度は、引っ込み思案で気の弱い恋愛指向の女の子では断じてなかった。あれは大切な子を守ろうとする強き母の姿そのものです。それを見たクシナはヒナタに自分の想いを託せる女性だと確信を得たんではないでしょうか。それで、こうしちゃいられない!!と、九尾の封印を緩め(半キレ状態?)、天道を押し出したのだと思うんです。結果的に、六本目の力は天道を圧し、主戦場は木ノ葉から遠退き、ヒナタは辛うじて命を繋いでいるようです。

<ドプドプ>

第439話「地爆天星」では、九尾のチャクラの解放は八本目に及び、九尾の失われた陰(肉体)もかなりのところまで復活してしまいました。しかも、八卦の封印式はその形を大きく代え、おまけにナルトの血液だか、封印式が液化したものだか…が流れ出す始末。これってクシナの想いが流れ出してるって事かな…と、僕は何気に考えてて、ヒナタみたいな女の子がナルトに告ってくれたのがさぞかし嬉しかったんだろうな…なんて、本気で考えてるんです。何だか、ナルトの嫁選びみたいでアレですが、いつまでもクシナもナルトにしがみついて守れる訳でもないし、それは世のお母さんたちの悩みつーか、我が子の成長の引き替えの痛し痒しみたいなものかな…と、封印が弱まっている?そう言えば、八卦の封印式は何故だか年々緩んでいる…と、自来也が言ってましたっけ。

成長した息子にあえるのは
少し楽しみでもあったから…」(ミナト)

これまでナルトは八卦の封印式によって護られて来た筈です。人柱力として辛く悲しい境遇に置かれたけれども、それも常に背面から庇護されていた訳だし、結局はミナトとクシナの二人にその成長を見守られてたのも同じです。封印式が緩み、溶け出している(のかも知れない)描写や、こうしてナルトの目の前にその姿を現したミナト…。八本目まで出るって事は、八卦の封印式=クシナが許した…って事ともとれ、ナルトが信頼するに足る成長を遂げ、同時に自分の想いを託せる状況にナルトが在ると言う安堵感や満足感があっての邂逅(かいこう)だったならば、これは期待ができると思います。そして、ちょっと悲しくはあるけど、八卦の封印式=クシナの役割が徐々に終焉を迎えようとしてるんじゃないか…?!

ヒナタの「告白」とは、ナルトの土壇場に接したヒナタの急激な成長を物語るエピソードでもありました。そして、それにクシナが揺り動かされ、ナルトを次のステージへと押し出した…のだとすれば、この場に登場したミナトの役割は…もしかしたら、これまでクシナが抑制していた九尾のチャクラをナルトに完全に移譲するフェイズの進行を監督する為じゃないかと思えます。方向性としては、キラビと八尾みたいな関係を目指す…ナルトの独り立ちと言うか、ナルトがこれから向かうべき指針がミナトによって示されるんじゃないかと…期待しちゃいます。それがミナトとクシナからのホントの分離…親離れと子離れ…真の意味でのナルトの成長に繋がる筈です。そして、その成長こそが、ヒナタが示した勇気と「告白」に対するナルトの回答になるでしょう。

「私はナルトくんがー
大好きだから…」
(ヒナタ)

ヒナタはクシナのお眼鏡に適った…。



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九尾は何故、「…とやらに」と言ったのか?

  
(何でだ!?
何でこうなっちまう!?)(ナルト)

「お前なら平和をつくるために
この憎しみとどう向き合う?
お前の答を聞こう」
(天道)

(…そんなの分からねェ…!
苦しい…イヤだ……)(ナルト)

「ナルト…」(九尾)

<ポコココ…>「分からねェ!!
オレってばどうすりゃいい!?
もう何も分からねェ!<ゴポ>
誰か助けてくれ!
答を教えてくれ!」(ナルト)

「全てを壊せ
苦しむもの全てをなくせ」
(九尾)

「……!」(ナルト)

「お前の心を全てワシに預けろ
そうすれば苦しみからお前を救ってやる」
(九尾)

「!!」<バチィ>(ナルト)

<スウー…><グルルルルルル>(ナルト)

<ドプドプ>(ナルト)

<ジワー…><サー…>(ナルト)

「そうだ…それでいい」(九尾)

ナルトが九尾のチャクラを租借するケースは数回ありました。第439話「地爆天星」でもその光景は不変で、辺り一面が<ポコココ>っと泡が立つ粘度のある液体が満たされていて、大きな鉄格子で仕切られた向こう側に九尾が捕われている通路のような場所です。水量に関しては一定でなく天井まで水没してる時もありました。あの天地橋任務で大蛇丸に煽られた回です。(待てって…待ってくれ……サスケェ…)(第33巻/64-65頁)と、離れて行くサスケの影を追いかけるナルトは泳いでいました。また鉄格子の広さも一定では無く、そこを通り抜けて九尾の手の中に包まれて…あの時は四本目になったんですよね。やはり、九尾を阻む鉄格子には「封」の張り紙があって、それが最終防衛ラインのようです。

今回は天道の執拗な無理問答に撹乱された上に、仙術の師匠であるフカサクを串刺しにされ、告った直後のヒナタまでもが目の前で殺されてしまい、勢い六本目まで出して天道を追うも地爆天星に取り込まれ万事休す…。そこでナルトが頭を抱えて悩んでるところに、機を見た九尾が接近して来ます。それでナルトはこの場所…水浸しの牢屋の前に呼ばれた訳です。ナルトも肉体的にも精神的にも追い込まれてて九尾の誘いに易々と乗ってしまいます。後々、判るんですが、どうもナルトはこの時、九尾の精神汚染…幻術に落ちていた様です。…で、八卦の封印式への九尾のアクセスを許し、九尾と共同して八卦の封印式を緩めてしまいます。この時、八卦の封印式がこれまでになく術式を変形させています。

同時に<ドプドプ>と、八卦の封印式の中心から黒い?液体が漏れ出し、足下を満たす水?(粘性のある透明の液体)に広がり、辺り一面を黒く染めて行きます。この黒い液体はナル×ジャンの見解では八卦の封印式やカカシが八卦の封印式のモニタリング用にヤマト用に施したであろう封邪法印(…か、似た様な制御系の封印式)の液状化したものであり、術者の血がその組成とすれば、恐らく血であり、色はなのかも知れません。怖いのはこの描写は今までなかった…術式が液化するって事は術式が無効化してるって事だから、封印そのものが無くなりつつあるって事です。緩むのとは根本的に違います。そして、それを見て九尾はシメシメ…と、ちょっと良い気分になっているんだと思います(笑)。


思えばナルトは「九尾の箝口令」を敷かれた木ノ葉で極めて陰惨な幼少期を過ごしました。無視され、嫌われ、阻害され…人の心の汚れた部分を見せられ続けたんですよ。ナルトは…。きっとその都度、ここで暗闇の中で頭を抱えるように、誰かに救いを求める状況が多々あった事でしょう。里内部での孤立。両親が居ない家。独ぼっちの食卓。カップ麺。落ちこぼれ…普通に考えたら、ナルトが真っ当に育つなんてあり得ません。そりゃ身体は成長できても、心は歪に捻曲がり、とても快活に笑い、他者の悲しみや苦しみを理解・共感し、その暗闇から救い出す気持ちがナルトに芽生えるなんて想像できません。普通なら、もっと薄汚く卑しい輩になっていた事でしょう。しかし、実際にナルトは不思議なくらい曲がらずに折れずに育っているではないですか。途中、幾多の出会いを経験し、それらを漏れなく吸収し、確実にステップアップしてるんです。何の指導もなく…一応、自力で…見事なまでに…。

それがナルトの陰惨な幼年期とどうしても繋がりません。きっと、同じ事を我愛羅やサスケはナルトに感じている筈です。ナルトの「曲がらなさ」「折れなさ」は異常過ぎます。あの寒々しい住居で一人カップ麺を啜る生活から、これほど清らかで邪でない心は育めない。誰だってそう思う筈です。現実問題としてサスケは「復讐」と言う闇に魅入られ、長門も「傷み」に押し流されて醜く歪んでいます。ナルトだってそうなってもおかしくないのです…って言うか、なって然るべきです。しかし、実際にはそうはならなかった…。だから、普通にナルトと接してると気が変になるんじゃないかと思います。現に、カカシもナルトが判らないと良く言いますし(カカシの言う「意外性」はカカシには理解できないって言う意味です…ハイ)、自分だけが不幸のズンドコにいると確信してたサスケなんか、サスケに匹敵するような陰惨な生い立ちを引き摺るナルトとの比較で真っ逆さまに堕ちてしまった筆頭ですから(笑)。

ちなみに人の強さ…ここでは特に心の強さを考えています。何かを動かしたり、砕いたりする「力」は物理的には無限です。しかし、無限な頑丈さは考え難いです。所謂、最強の矛(ほこ)を最強の盾(たて)で衝くとどうなるか…「矛盾」(むじゅん)のパラドックスです。心の強さも外力として外に向けられる他に、外から力を受けた時に、それに対処する強度として考えれば、無限に強い外力に対してどう対処するかが重要になって来ます。先に提示したように無限に頑丈な強度が存在しないとすれば、力には際限がない以上、自分の限界を超える力には対応し切れません。結果、折れてしまう。心もそれと同じで、限界を超えて苦しかったり悲しかったり辛かったりすると、心は折れてしまいます。また、折れるまでもなくても曲がってしまう場合もあります。それは力に力で抗した末路とも言えます。

実際、サスケは曲がり、長門は折れた訳です。しかし、ナルトはそうはならなかった。しかし、ナルトだって陰惨で寒々しい幼年期を過ごしたし、辛いく悲しい別れだって何度もありました。今回だって失意のどん底に突き落とされようとしています。大きな…無限とも思える外力…地爆天星がナルトを押し固めているではないですか。しかし、恐らくナルトは折れも曲がりもしない…。それがナルトの不思議さなのです。どんな巨大な外力が押し寄せようと、ナルトの心は、それを去(い)なし、一時は撓み、傷付こうとも、何故かしら立ち直るのです。そして、それを信じてしまう自分が何故だかまた…いる。それがナルトの不思議さとも言えるでしょう。腕力が凄く強いとか、誰よりも凄い忍術ができるとか、ホントの強さはそんな事じゃないと、ナルトに教えられてるような気がしてなりません。

少年少女よ!!

躓(つまず)く事を恐れてはいけない。
傷付く事から逃げてはいけない。
失敗に諦めてはならない。

それは本当の強さを誤認している事だと気付いて欲しいです。

惨めに転んでも、
例え傷を負う事があっても、
人前で恥をかいても、
テストで思うような結果がでなくても、
告って「ごめんなさい」されても、

それが終わりではないから…。

”失敗”を”敗北”と、
”敗北”を”終焉”とするのは
誤った刷り込み(教育)です。

切り裂かれても凹んでも、
心も身体も治癒(なお)るのです。

転んだらまた立ち上がって歩めば良い。

失敗しようと、
敗北しようと、
何度でもやり直せるのです。

そして、それは決して恥ずかし事ではない。

天道の神羅天征心の頑さそのものです。全てを弾く力は心を硬直させてしまいます。ただ、その力量が大きく、ナルトの一生懸命(六本目)も弾かれてしまい、今のところ凹んでるだけで、「力の大きさ比べ」の結果に過ぎません。それがどんなにか虚しく愚かしいかを、僕らは考えるべきなのです。大凡(おおよそ)、長門の闘いとは痛快でも愉快でもないでしょ。それは既に長門の心が折れてしまっているからです(ま…折れてても強いんだけども…汗)。そして、ナルトがここから巻き返す事を僕らはどうしても期待している…。ナルトの「諦めないド根性」こそ、躓いても転んでも失敗しても、そこから立ち上がりやり直せる復元力なのです。

それが…心のしなやかさなのです。

そして、その心の強さ…しなやかさを、どうしてナルトが持っているのかが、僕は不思議なのです。寒々しく惨めで暗い一人ぼっちの生活とカップ麺の食事で、どうしてナルトがこんなにもしなやかなのか?僕には理解できんのです。ま…そこにはヒーローもの特有の依怙贔屓(えこひいき)と言いますか、ナルトの折れなさ、曲がらなさにはある「秘密」があります。ちょっと脱線してしまって長くなっちゃったけど、それを説明する為に、頭から軽ーく湯気を立ててる訳です(笑)。あらま…そんなズッコイ…なんて思っちゃうでしょうが、そこはそれ世の中にかつてない安定を齎す救世主ですから。”暁”なんて人外と闘うヒーローでもありますれば、この程度の特権は、一つ…ご苦労に免じ…と、僕は鉄板で信じてる訳なのだ(閑話休題)。

「クク…お前は弱いな…小僧ゥ…
…感謝…するんだな…このわしに…
そしてこのわしを貴様ごときに封じ込めた
四代目火影とやらに」(九尾)

ところで、肝心の九尾ですが、終末の谷でサスケを止めようとしたナルトが九尾のチャクラを借りた時に(第26巻/82頁)、九尾が「四代目火影とやらに」と言ってるんです。ナルトへの九尾の封印は特に特殊で九尾は陰陽分離され陰のチャクラは屍鬼封尽され、術者の魂(陽=霊体)と共に死神の腹に収まっています。六本目で出現した骨格は陰陽論では陰に相当し、屍鬼封尽で魂=霊体(陽)を引き剥がされた結果で上手く符合します。ナルトの九尾封印の特殊性は、陰陽分離された陽を更に陰陽分離(陽を陽と陰に分離できる…陽中の陽と陰)にあって、二段階の屍鬼封尽か陰陽分離+屍鬼封尽のコンボに相当するプロセスが必要で、これをミナト一人で行えたのかが、僕には疑問でありました。

そして九尾が「四代目とやらに」と言うのは心=陽中の陰が分離され、ナルトには陽中の陽=魂のみが封印されており、自来也が言った屍鬼封尽された「九尾の陰(カゲ)のチャクラ」とは九尾の心(陽中の陰)で、(記憶)がないから九尾が伝聞に拠る認識で…と言う見解でナル×ジャンではこれまで説明して参りました。詳しくはチャクラの考察の「九尾の陰(かげ)のチャクラって何だろう?」をご覧になって下さい。脳の機能である心…陽中の陰=陰(カゲ)のチャクラを屍鬼封尽されたから、九尾は四代目火影を覚えていない…だから「とやらに」になったと、僕は考えていたんですが、それが第439話「地爆天星」のミナトの登場に対する九尾の意外にも思える反応でグラグラと揺らぎました(汗)。

「グオオ!!お前は!!!」(九尾)

「四代目…火影……」(九尾)

第439話「地爆天星」で「封」の張り紙を剥がそうとしたのを四代目火影・波風ミナトが止めるんですよ。八本目が出た時点でナルトの意識の中にミナトが登場するセッティングが八卦の封印式に組み込まれていたと言うのですが…。そして、そこに登場したミナトを九尾は「お前は!!!」と漏らしてて、明らかに知っていました。自分を封じ込めた…とされる…四代目火影。この時の九尾の反応は明らかに「四代目火影とやらに」と言う様な人伝(ひとづて)の認識ではありません。九尾も魂(陽中の陽)=本能だけの存在に分離されたもののミナトの存在は認知していたのです。それは実際に闘った経験からだったんじゃないかと思いますが、でも終末の谷でナルトに対しては何故、九尾は「…とやらに」と口走ったのか?

「ミナトは
九尾の陰(かげ)のチャクラしか
屍鬼封尽しておらん」(自来也)

しかも、「胸騒ぎ」(ep370)で自来也が言うように、陽中の陰=九尾の陰のチャクラをミナトが屍鬼封尽したのなら(第41巻18頁)、死神の腹の中でミナトは闘ってる筈だから、九尾の八本目が出たタイミングでこんな風にホイホイと出て来るなんてミナトには不可能な筈なんです。九尾の八本目。あと一本で封印が崩壊しちゃう…如何に火急の要件とは言え、死神がそんなお人好しとは思えませんし(笑)。でも、実際にミナトはナルトの八本目でナルトの意識の中にではありますが出現しています…って事は、ミナトは死神の腹の中には連れて行かれていない…つまり、九尾を屍鬼封尽したのはミナトではない…って事じゃないでしょうか。それが九尾の「四代目火影とやらに」とした九尾の複雑な心境ではないでしょうか。

「もうお前には会いたくも
なかったしね…九尾

でも…
成長した息子に会えるには
少し楽しみでもあったから…
イーブンてとこかな」(ミナト)

…と、九尾に厭味ったらしく言うミナトがプリセットされた人格プログラムには、僕には見えません。ちゃんと考えや気持ちを持つ…心のある存在(ナルトの意識中に現れた…)であろうと思います(ミナトが九尾に「もう会いたくなかった」と言っているので、ミナトの一部が八卦の封印式に同梱されてナルトを守ったとする案は却下です…笑)。成長したナルトに会えるのが楽しみで嬉しいと言ってますからね。これが予めルーチンとして書き込まれたプログラムだったら、非常に煩雑な想定問答に対応する複雑で高度なプログラミングが必要だから、九尾との対決の合間にチョチョッと書き込めるような代物ではないように思います。「封」の張り紙を剥がそうとしたナルトを思い止まらせる為に現れたミナトが、縦んばプログラム(忍術においては術式化)であったとしても、八卦の封印式に対する「細工」に関しては封印後の作業だったのではないかと思います。

先にもちょこっと提示しましたが、九尾の封印では最終的に「九尾の陰のチャクラ」のみがナルトの八卦の封印式に封印されています。屍鬼封尽は術者が死神と契約し、対象者の肉体(陰)から霊体(陽)を引き出し、陰陽論的な「死」=陰(肉体)と陽(霊体)の分離した状態を生み出す封印術です。術者は封印の代償として、自らの魂(霊体=魂+心)を死神に食われ(死神の腹の中で対象者の霊体と絡み合い未来永劫戦う)死んでしまう自爆技でもあります。しかし、自来也の証言通り、「九尾の陰のチャクラ」が封印されているならば、通常の屍鬼封尽のプロセスに加えて、封印される霊体を更に陰陽分離し、九尾の霊体(陰)から陽中の陰(カゲのチャクラ=心)を引き剥がし、九尾の陽のチャクラ(陽中の陽=魂)だけを生成するプロセスが必要になるのです。

ちょっとややこしいんですが、この複雑なプロセスにクシナが関与しているんじゃないかと、僕は常々考えておりました。しかも、度々描写されるナルトの中の九尾の檻周辺のそこをかしこを満たす粘着性の液体(泡立ってるヤツ…アレですアレ…)。もしかして…あれって「羊水」なんじゃないかと、どうしても思えるんです。そもそも八卦の封印式やナルトを九尾の浸食や汚染から守る仕組みって、赤ちゃんを胎内で育む時に活躍するお母さんの機能…「胎盤」(たいばん)に非常に似ています。これも実は過去に「九尾の陰(かげ)のチャクラって何だろう?」で説明してるのでご一読願います。八卦の封印式を初めて見た自来也も「………この子を守るためだな…………四代目よ…」(第11巻/17頁)と四代目を思い返していましたが、それって四代目の複雑な心境を慮っていたんじゃないかと考えられませんか…ね。

「四代目火影とやらに」(九尾)

九尾がワザワザ、「とやらに」をつけたのは、一般的に九尾(自分)を封印した英雄は四代目火影と言われているが…とするエクスキューズだと、僕は思うんです。尾獣の王とも言うべき九尾が、まさか赤ちゃんを産んだばかりの年端もいかない…こんなうら若き…しかも清楚で可憐な…ぶっちゃけ、めちゃめちゃメンコイ女子…であるクシナに、(究極のチャクラ兵器である九尾様とあろうものが)ましてやくそガキ(←ナルト)に封印されたなんて積極的に公開したくはなかっただろうし(笑)、そんなチマチマとした細かい事に拘ってみせるのは大物の名折れだと自負があったのかも知れません(笑)。それで、ワザワザ訂正をしない。或いは自分も核心には触れられたくない弱みがあるから「…とやらに」と濁したんじゃないかと、ミナトがナルトの意識の中に現れた時にズキュンと閃きました。

クシナは、ナルトがお腹に居る状態で屍鬼封尽を発動した!!

屍鬼封尽とは対象者の霊体を、契約した死神の肱(かいな)により術者の肉体に引き摺り込む忍術ですから、そもそも屍鬼封尽を用いて術者としてあり得ないナルトに対象が封印されるのには無理があったんです。ただ、ナルトがクシナの胎内に居る状態で屍鬼封尽が発動されれば話は別で、クシナの身体に取り込まれるプロセスで、それと一体であるナルト(胎児)に封印する図式は一応考え易いです。ま…これが八卦の封印式の術者がクシナだと考える根拠なんですが…。しかも、クシナとナルトを繋ぐ命綱であり、二人の共有部分である「臍の緒」に九尾は封印されています(第1巻/74頁)。自爆技の屍鬼封尽で、ナルトの臍の緒に九尾を封印できるのは、ナルトを身籠った状態のクシナしかあり得ないんです。恐らく、屍鬼封尽の死神の腕がナルト越し(臍の緒経由)にクシナの背後から通り抜け、九尾の霊体を呼び込んだんじゃないでしょうか。

八卦の封印式はクシナの胎盤を術式(データ)化した!!

また、クシナは最期の力を振り絞って自分の胎盤を利用して八卦の封印式を組んだんではないかと僕は考えています。自来也がナルトの封印式を読み解きながら漏らした「この子を守るためだな」(第11巻/17頁)とは、クシナまで「九尾事件」に巻き込まざるを得なかった四代目の”断腸の想い”を察した自来也の眼光紙背だったんじゃないかと思います。また、クシナがナルトを九尾の汚染や浸食から守る為に我が身を裂いただろう事への着目が自来也を圧したのでしょう。確かに「九尾事件」で、愛するクシナに九尾封印の分担を余儀なくされたミナトの心中は想像を絶します。しかし、それら全てが忍界の為、木ノ葉の為。そして、ナルトを守る為の必要不可欠であり、今後、ナルトが一人で生きるしかない想定の下、親が一生かけて注ぐ愛を一瞬で注ぐ決意が二人にはあった筈です。

ナルトは九尾を封印された人柱力でありますが、同時に母親であるクシナの想いをその腹に刻み込まれた特殊な人体構造を持っていたのだと、僕は考えています。普通は出産と同時に母子は物理的に分断され、徐々にその間隔を広げて行くのですが、ナルトの場合は八卦の封印式と言うクシナの身体の一部、それに込められた想いと共に成長して来たと言えるでしょう。外見は普通の少年ですが、内部的には胎児に似た…しかも常時、母の庇護が完備された…ちょっとズッコイ構造だったのです。母親の愛の化身である胎盤…クシナは迷わずそれを用い封印式を構築した。クシナは九尾の封印と同時に自分の想いや愛情をナルトに封印したのです。全てはナルトを九尾の悪しきチャクラから守る為に…。そして、ナルトが独りでも荒まないように…。クシナはナルトの為だったら自分の命なんて惜しくはなかった…。自来也はその想いに気付き、震えたのだと思います。

僕はズーッと捻くれたり、卑(いや)しくならないナルトが不思議で堪りませんでした。悲惨な境遇で、悲惨な生活をしてるのに…何で、こんなに元気で明るく歪んでいないのか?!って…。その答えが八卦の封印式の組成にあったなら、個人的には凄くスッキリします。八卦の封印式の表裏を逆転させれば(クラインの壷のイメージ)、ナルトは未だに胎内にいて、クシナの庇護を受けているようなものだから、あり得ないナルトの「折れなさ」「曲がらなさ」がそのお陰って言うのならば、何だか判る…って言うか、ズーッとお母さんのお腹の中に居た(のと同じ)なんて、そりゃサスケや我愛羅が「何なんだコイツは!?」となりますって。あんな寒々しい生活でも歪まないもの当たり前ですって…(もしこれをサスケや我愛羅が知ったら、もの凄く悔しがるでしょうね…笑)。

ぶっちゃけ、(コレが事実なら)かなりズッコイお話です(汗)。ナルトは気付いてないだけで、ズーッとクシナが付いて、常時サポートしてるんだから、そりゃ寂しくなんかないでしょう。しかし、でもなければ、年端もいかない子供が独りきりの淋しい部屋でカップ麺啜るような生活してて、こんなに立派に成長できる筈ないじゃない!!(笑)でも、ま…ナルトは主人公だし、救世主だし、ヒーローだし、いろんな難敵と対戦しなきゃなんないから、このくらいの補強は必要なんでしょう(笑)。ま…それが八卦の封印式に関して僕が感じていた「秘密」だった訳です。子供を悪い誘いから庇う防波堤。それって、まんまお母さんでしょ。そもそも八卦の封印式の意匠自体が胎盤っぽいし…。そして、この「秘密」がナルトのしなやかさを培ったんだと、僕はズーッと考えてたんですよ(探してみて下さい…いろんなところで堪らず漏らしてます…笑)。こんなのもあった…(汗)。

ナルトの心は何故だかいつも平穏で安らいでいた事でしょう。
…当然です…だって…母親のゆりかごの中に居たんだから…。

<グルルルルルル>

<ドプドプ>

<ジワー…>

<サー…>

(そうだ…それでいい)(九尾)

しかし、地爆天星(ep439)の圧倒的な力量の前に六本目をも封殺されたナルトは、九尾の甘い誘いに乗ってしまいます。ナルトは九尾が望むままに八卦の封印式を解き、四象封印の隙間を広げ九尾に八本目までの浸食を許します。この時、八卦の封印式も大きく形を変え、ナルトのお腹からは液状化(ナルトの血液ではないと考えています)した術式が、辺りを埋め尽くす羊水?に流れ出し、辺りを埋め尽くしました。傾きとしては悪い仲間(不良=九尾)に唆(そそのか)される馬鹿息子っぽいです(笑)。馬鹿息子も調子に乗ってお母さんを毛嫌いして悪ぶる…みたいな(笑)。しかし、ベクトルとしてはあまり良くはありませんが、真の母子分離とも取れる流れは、ナルトの成長には不可欠とも言えるものなんですが…何だかちょっと、複雑な気分です。


「八本目の尾まで封印が解放してしまうと
オレがお前の意識の中に出てくるように
封印式に細工をしておいたのさ」(ミナト)

そして、とうとうナルトの前にミナトが登場するのです。クシナの想い…「封」の張り紙を剥がそうとするナルトを<ガッ>と力強く制しました。八本目→九本目=八卦の封印式の崩壊…<ドプドプ>と液状化する描写…を合図にミナトが出てくるのも、母親の言う事に聞く耳を持たない馬鹿息子を叱り飛ばす父親…っぽくて好みです(笑)。このタイミングは恐らく九尾封印のデッドラインで譲れなかったのです。だから、ミナトが登場するセッティングだったと思うんですが、ミナトは何処かで生きてるんでしょうか?それとも、これは単なるプログラムなんでしょうか?この判定は仮説の仮説(の仮説…?)になってしまうので難しい…って言うか、ここまででも既に怪しさ満点ですから(笑)。

クシナが九尾を屍鬼封尽でナルトの臍の緒に追い込んだ…を受け入れるなら、ミナトはそれ以降に九尾の霊体(陽)を更に陰陽分離し、そこから九尾の陰のチャクラ(陽中の陰)を取り出し、ナルトには九尾の陽のチャクラ(陽中の陽)のみを残す作業を分担した筈です。既に九尾は八卦の封印式の向こう側…ナルトの臍の緒に収まっていますから、そこから作業したんだとしたら、きっと「鍵」が必要になります。それがゲロ寅(巻物蝦蟇)に写し取られたものなのかも知れませんね。それに、「封印式に細工」って言うのも、既に書かれたもの(クシナが書いた…)にミナトが手を加えた…とするのが、僕にとっては自然です。問題は封印した九尾の霊体の陰陽分離にミナトが更に屍鬼封尽を使ったか否かにあると思います(自来也はゲロ寅に屍鬼封尽と言及したけど、混濁の可能性もあるので…)。

もしミナトが屍鬼封尽を用いたならば、ミナトは死神の腹の中でややこしい事になっていて決して出て来れないでしょうから、ナルトの意識の中に現れたミナトは単なるプログラムと言う事になるし、屍鬼封尽以外の方法で九尾の霊体を陰陽分離する事が出来たなら、何らかの方法(図抜けたチャクラ云々)で存命、或いは、部分的に残留?している可能性があります。ミナトがナルトの中に九尾と共に残留するアイデアは「もうお前には会いたくもなかったしね…九尾」で、個人的に潰(つい)えていますし(笑)、やはり、九尾の封印はクシナの手に拠って成り、その過程でクシナの想いがナルトに宿り、ナルトの「折れなさ」「曲がらなさ」を育み、しなやかな心を培ったのだと、甘えん坊(マザコンなのか!?ケルベロス!?)の僕としては、どうしても考えたいのです。

ナルトの心がこんなにしなやかなのは
クシナが内側から支えていたからだと…

訊(き)いてみましょうか…四代目火影とやらに




  
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第439話「地爆天星」


「地爆天星」<ハァ><ハァ>(長門)

そこまでしなくても!
もうアナタの体が―!」(小南)

「少し黙っていろ
小南……集中する」(長門)

かなり逝っちゃった目付きの長門ですが(小南が心配するのも判るわ…)、地爆天星の全貌がサクッと明かされるようです。ところで、長門の多脚戦車が俯瞰されるカットで長門の背中をよーく観察したところ、やっぱペインの黒棒は長門の背中にダイレクトにブッ刺さってるんじゃないかと思います。下半身も載る…と言うよりは多脚戦車に組み込まれてるようだし、小南が近くに居ないと何も出来なさそうな不自由な長門像が浮き彫りになって来て、それでも小南に偉そうに指図するところに、長門に対する小南のお母さんっぷりが発揮されてて微笑ましい(←微笑ましいんかいッ!!)。しかし、小南はこの地爆天星が何たるかを知ってるようです…って事は、過去にこの術を放ったことがある…って事でしょうか?かなり大きな出来事だった筈だから…もしかしたら、雨隠れの山椒魚の半蔵戦かもね。


<スッ><ブン>(天道)

<ザッ>(天道)

<ピト…><ピト><ゴッ><ゴッ><ゴッ>

<ゴゴゴゴゴゴゴゴ>

こっからは擬音が多いです(笑)(基本的には本誌を購入して著作者に対価を還元して欲しいんですが、海外で本誌が容易に購入できない環境の方は是非ご相談下さい。手がない訳ではないです)。天道は掌の間で黒い玉を作り出し、それを上空に投げます。六本目が天道を追い、森の中に迫っていて、黒い玉を投げた後、天道はソソクさと立ち去ろうとする様は、サスケVSデイダラC4カルラを出した時に、それを遠巻きに観戦していたマダラ(トビ)が逃げる姿と、ちょっと似てました。後述しますが、地爆天星…忍術なのか?と思えるくらいの(『NARUTO -ナルト-』って忍者漫画だよな?…と、近くに居る子に確かめたい情動に駆られた程に…笑)、大規模(過ぎる)忍術です。黒い玉には引力があって、天道を中心に発揮する万象天引の中心を任意の空間に指定できる同系統の術のようですが、その規模が半端ないです。強烈な引力に森と大地が、地鳴りと共に瓦解して吸い寄せられて行きます。

<ゴゴゴゴ>

「……オイ…アレ…」(木ノ葉A)

「いったい何が起こってるんだ?」(木ノ葉B)

この大規模の自然災害にも思える光景は遠く木ノ葉にも観測されるでしょ…そりゃ(汗)。そして案の定、木ノ葉の忍も驚きをもって立ち尽くすだけです。凡(おおよ)そ人の常識を逸脱する巨大な力ですから、そこにリアリティが存在しないのも判ります。それなのに木ノ葉はマグロだ何だ…と、散々書いて来たけど、そもそもペインの力が忍術と呼ぶには大き過ぎたのです。例えば、人が自然の猛威…大地震とか巨大台風の前では踞り身を寄せ合いやり過ごすしか手がないように、ペインもそれに似たようなもんでしょう。「自然=神」とするならば、ペインは立派な神様かも知れませんね。でも、それを俄には受け入れられない…何か違うってばよ…嘘っぱちじゃねーか…と思うのは、その神様であるペインが悩んでいるからじゃないかと思います。そう…長門は脱しきれてないんですよ…輪廻…憎しみの連鎖から。ま…それを「解脱」(げだつ)と言うんでしょうが。


<ガゴゴゴゴ>

「!」<ゴゴ>(六本目)

「ウグググ…」(長門)

<ゴゴゴゴゴ>

しかし、長門って吐血したり、今回も鼻血出てますけど大丈夫なんでしょうか。何か脂汗も出てるようだし、それに目つきなんか、怖いです(笑)。輪廻眼の文様って、デフォルトでモロ危なーい感じでヤバいとは思ってたんですが、暗い夜道でばったり出くわしたらおしっこチビッちゃうでしょうね(笑)。それで地爆天星の黒い玉に吸い寄せられた徐々に成長して行き、更に引力が強まり六本目も巻き込んで大地を揺るがし、全てを吸い寄せて行きます。六本目の居た森を抉り取るように、引力の影響が及んでいます。地爆天星とは継続的に任意の座標(黒い玉)に万象天引と同種の力で対象範囲の全てを吸い寄せる忍術のようです。長門の息み具合から察するに、天道が放出した黒い玉を長門がチャクラ送信か何かの仕組みで成長させているのだと思います。しかし、術の規模からしても、一人の忍が生み出すには明らかに長門のチャクラは多過ぎます。その説明は何としても欲しいところです。多脚戦車が関係してるんでしょうか。それとも輪廻眼・長門の力量なのか?



<キューン><ドン><ドッ>

<ゴゴゴゴゴゴ><ピタ><ガゴゴ>

「グオオオ!!」(六本目)

<ビタン>(六本目)

六本目もお得意のチャクラ砲を準備して、撃ち出します。ところで、六本目では四本目の時のように体内にチャクラ玉を取り込んで爆発→射出のプロセスが必要ないみたいですね。寧ろ、キラビの人柱変化で見せた八尾のチャクラ砲(水月を吹き飛ばして水飴みたいにしちゃったアレ)に近いです。破壊力に関しては四本目では大蛇丸の絶対防御・三重羅生門を尽く粉砕しましたが、尾の数が二本も増えた六本目のチャクラ砲ですから威力は絶大の筈…なのに、今度は万全で放った筈の六本目のチャクラ砲も地爆天星の作り出した土塊(つちくれ)の一部を吹き飛ばしただけ。しかも、チャクラ砲の爆発で剥がれ落ちた岩も地爆天星の引力でまた逆戻りするし、遂には六本目もその引力に引き寄せられ土塊にへばりついてしまいます。地爆天星のコアになったあの黒い玉って、ピアスや血刀と同じマテリアルで、それを触媒にして長門が術を出力してるのかも知れませんね。

「ウォオオオ!!」(六本目)

<ズン><ズン>

<ガコ><ゴス>

<ズゴゴゴゴゴゴ…>

六本目も必至に足掻(あが)きますが、地爆天星の引力が六本目の力を遥かに凌ぐようで、吸い寄せられる土塊も勢いを増し、あの広大な森を大方を抉り取り、地形を一変させる規模に成長しています。対象になった大地には直系数キロにも及ぶ大穴が穿たれ、その直上には地爆天星によって形成された巨大な球形の土塊が…まるで星のように浮かんでいます。この質量の物質を空中に留めるチャクラってどんだけ凄い事か、こっちまでマグロになりそうです。やっぱ、これだけの力を持ちながら、尾獣を集めて尾獣兵器を拵えようなんてチンケな野望を抱き、世界征服なんて吹聴する長門って胡散臭いです。痛みとが悲しみとか誰だって感じるのだし、その疑問をナルトに突きつけて困らせるなんて趣味が悪過ぎる…って言うか、悩み過ぎ(笑)。自分から救いを求める神様なんか到底信じるにはあたらない。自信なくて悩んでる神様に、お賽銭、投げる気になんないでしょう(笑)。

<ハァ><ハァ>(長門)

「何もここまで大きなものを…」(小南)

「…相手は九尾だ……手は抜けない
…それに六道仙人の作ったと言われる
に比べれば……大した事はない」(長門)

「…とにかく…これで
九尾捕獲完了だ」<ハァ><ハァ>(長門)

…その昔、六道仙人が月を造ったとな…(汗)。マジに神話のような話になって来ました(DBでは月を砕きましたっけ…笑)。長門の作り出した地爆天星も相当大きいけど、それが月となると…直径約3470kmで地球の4分の1…だから、それだけの土塊を地球の何処から集めたんでしょうか?まるで天地開闢(てんちかいびゃく)のようじゃないですか!!ま…その大それたご神事がなったとして、それに何の目的も無く、長門が見せる多大なリスクのある忍術を伊達や酔狂で使うとは思えないから、やっぱ今回のように何かを封印するために六道仙人は地爆天星を発動した筈です。何で、六道仙人は月を造ったのか?それを成させたそれが何だったのかが問題です。そして、如何にも眉唾の長門の提示がブラフでなければ、月には何かが縛られてるって事になります。まさか…十尾とかないよな…(まさかね)。でも、それがこの物語の謎を一手に引き受けてくれたりしてね…(汗)。あと、余談ですが、長門と小南が居る切り株か廃屋の中みたいな場所って、小南が式紙を使って作り出したシェルターだったようですね。それと、シェルターの切れ目から見える地爆天星の球形の土塊とその背後の月の位置から察するに、その前の頁の大穴の上に浮かぶ土塊の見開きカットの読者側に長門と小南は隠れてる事になると思います。



(何でだ!?
何でこうなっちまう!?)(ナルト)

「お前なら平和をつくるために
この憎しみとどう向き合う?
お前の答を聞こう」(天道)

(…そんなの分からねェ…!
苦しい…イヤだ……)(ナルト)

「ナルト…」(?)

<ドッ>「!」(天道)

<ゴゴゴゴ…>「……?」(天道)

暗闇の中…頭を抱えるナルト。天道に投げかけられた問いを未だに反芻しています。そして、結局答えが出ない。しかし、これは戦闘手段として忍術を捉える限りは決して答えの出る問題ではなく、世界を落ち着いて俯瞰できる教育も知識もない…今のナルトに答えられる筈もない。それは長門とて同じ事で、無理問答でナルトを困らせてるだけなんです。しかし、真面目で真っ直ぐなナルトはそれにまんまとハマってる状態なのです。ここんとこはナル×ジャンの終盤にとっておきたいので余り突っ込まないけど、多分、この答えこそが『NARUTO -ナルト-』と言う巨大な物語の落としどころなんだと思います。ま…その内、何かで書きます故。そして、その揺らぎに付け入いる「力」がもう一つ…。何処からかナルトを呼ぶ声がします。次の瞬間、沈黙した筈の地爆天星の球体の一部で爆発が起こり、不気味に地鳴りが轟きます。天道はそれを警戒します。



<ポコココ…>

「分からねェ!!
オレってばどうすりゃいい!?
もう何も分からねェ!<ゴポ>
誰か助けてくれ!
答を教えてくれ!」(ナルト)

「全てを壊せ
苦しむもの全てをなくせ」
(九尾)

「……!」(ナルト)

「お前の心を全てワシに預けろ
そうすれば苦しみからお前を救ってやる」
(九尾)

「!!」<バチィ>(ナルト)

<ポコココ…>と湧き立つ。一面を覆い尽くす水?。聳え建つ大きな鉄格子。控えめに貼られた「封」の貼り紙。これはかつて見た八卦の封印式の檻。九尾を封じ込めた結界です。そこから声が薄気味悪く響く。九尾がナルトの弱みに付け込んで接触を試みているようです。ナルトは天道との激戦で疲弊し、抑えのチャクラが弱まり、結果、九尾の精神汚染に曝されているんでしょう。ナルトはペイン(長門)に大切なものの多くを奪われ大きな痛みを感じている最中です。そして、九尾はその痛みをなくす為の破壊を提案している。これは、長門が痛みに押し流され超特大の神羅天征で木ノ葉を圧し潰した行動に似ています。もし、ここでナルトが九尾に傾倒して行くのは、それこそ憎しみの連鎖を容認する事になってしまいます。長門もそれにハマっただけ…。要は痛みの大きさ比べ。憎しみの深さ比べ。それだと連鎖は更に加速するだけ…。ここでナルトが九尾の申し出に屈するのは、痛みに押し流された長門と同じになってしまうから、断じて負ける訳にはいかんのですよ。

<スウー…><グルルルルルル>(ナルト)

<ドプドプ>(ナルト)

<ジワー…><サー…>(ナルト)

「そうだ…それでいい」(九尾)

ナルトの上衣が開(はだけ)けられ、その腹部に八卦の封印式が浮き上がります。そして、それが<グルルル>と回転を始め、術式が変形して行きます。これはナルト本人による八卦の封印式の術式の解放でしょう。かつて四本目のチャクラに耐えて動ける事を絶賛したヤマトが感じたナルト自身の「強いチャクラ」。それで、内側からの九尾の圧力に抗していたナルトの「抑えのチャクラ」を弱める事で、八卦の封印式が解錠されているのだと思います。そこには天道が与えた痛みや絶望。それと自分の無力さや無価値さ…それらがミックスダブルスにナルトを追い込んだ結果でしょう。それがかつてなかった八卦の封印式の解放を促したのです。八卦の封印式が変形し、そこから血の様な液体が漏れ出しているのは、封印式が液化してるんじゃないかと思います。これまでの描写で、術式とは術者の血で認(したた)める事が多く、成分的には血だ…と思いますが、ナルトのお腹に穴が開いて血が流れ出してるんではなくて、八卦の封印式を施した術者の血だと、僕は考えています。

ナルトのお腹の術式から流れ出した夥(おびただ)しい量の…その液体は辺りを埋め尽くす勢いで広がって行きます。そして、その有り様を鉄格子の向こうから九尾が嫌らしく見つめています。九尾としてはこのままナルトの意志を崩壊させ、八卦の封印式の鉄格子を開けさせて表に出るのが狙いでしょう。最終的にはナルトの身体を乗っ取って、四代目火影の命懸け…封印術・屍鬼封尽によって失われた陰(かげ)のチャクラを再生する筈です。もし、そんな事になればフルスペックの九尾…究極のチャクラ兵器が世界を蹂躙する事でしょう。それは16年前、木ノ葉隠れの里を襲った未曾有の大天災(とされる)「九尾事件」の再現。木ノ葉にナルト以前にも九尾の人柱力が居たとすれば、似た様な事がその時にもあったのでしょう。それともホントに自然災害だったのか?その如何に『NARUTO -ナルト-』の歴史は大きく影響されます。



「ぐっ!!」【八】<ジュウウ…>(ヤマト)

「”八”だって!!?ヤバい!!
本当にヤバいよコレは!!」<ザッ><ザッ>(ヤマト)

一方、ヤマトです。マジで大蛇丸じゃなかった…カブトの捜索をうっちゃって、一人ソソクさと木ノ葉を目指しているようです。そして、その掌に浮かぶ【八】の文字。これは明らかに八卦の封印式のモニタリングだと思われます。カカシがサスケの天の呪印を取り囲むように敷設した封邪法印は、呪印の動きに呼応して、サスケが状態2を積極的に利用したり、呪印の部分解放を支援していたフシがあり、術式の制御技術にカカシが長けていた描写だったと考えれば、ヤマトとカカシの連係によって八卦の封印式のモニターを可能にする術式をヤマトの為にカカシが施していたと考えられます。つまり、九尾の精神汚染によってナルト(八卦の封印式)は既に八本目まで解放されている…これが麻雀だったらリー(チ)棒が立ってる状態です(笑)。暫くご無沙汰だったヤマトですが。気持ちふっくらした感じで、焦り方がジタバタしててちょっと可愛いですね(笑)。

<ガッ><ガガガ>「ギャォォオ!!!」(八本目)

「…ここまでとはな…」(天道)

「グオォォオオ!!!」(八本目)

多分、ヤバいヤバいと一人騒ぎながら走ってるヤマトって、傍から見たら危ない人にしか過ぎないけど、ま…九尾は更にその力の解放に成功した訳です。それをヤマトは知るにつけ焦りを隠せずに先を急いでいるのです。その兆候は地爆天星の球体にも現れ、強固に押し固められた筈の土塊を劈(つんざ)いて九尾の咆哮(ほうこう)が谺(こだま)します。しかし、それを見て取った天道がそれ程、焦ってはいないんです。寧ろ、九尾の力を賞賛する余裕がある…。想定の範囲内と言った感じです。地爆天星を発動し、九尾捕獲を確信した長門はギリギリの一杯一杯の雰囲気だったけど、この程度なら、地爆天星の重力半径の呪縛は破れない(地爆天星が継続・自律する忍術)…自信みたいなモノがあるんでしょうか。何れにせよ、天道は焦っていません。それがそのまま長門の反応とイコールなのかもちょっと怪しいです。天道は他のペインとは違うように思えて…。


<ドク><ドク>(ナルト)

「こっちに来い…
さあこの封印の札を引きちぎってくれ」(九尾)

<ザッ>(ナルト)

「ああっ…」<ハァ><ハァ>(ヤマト)

「くそ!もうダメだ!!どうしてこんな…!!?」
【九】<スゥ~…>(ヤマト)

<プリ>(ナルト)

地爆天星の土塊を引き裂いて九尾の八本目が出現します。六本目でナルトの体に纏わり付くように形成されていた骨格に、今度は筋肉が備わっています。四本目以降、ナルトを象った黒いチャクラの(まゆ)は既に八本目の内部に埋没しているようです。しかも、八本目では人形の大きさに捕われず、巨大化してよりフルスペックの九尾に近付いているのでしょう。やはり、六本目で出た骨格はナルトから筐体としての身体の所有権を移転する兆候だったようです。九尾の精神浸食がナルトの抑えのチャクラや八卦の封印式の抑制から外れて影響していたのだと思います。しかも、ナルトは九尾に命じられるまま、九尾の檻の「封」の張り紙を剥がそうと動き出します。そして、それに反応するヤマトの掌の文字が薄らと【九】に<スゥ~…>と変化しようとします。「封」の張り紙を剥がそうとする気持ちが八卦の封印式の解放傾向であり、それがリニアにヤマトにモニタリングされてるようです。しかし、ヤマトの焦り方は異常(笑)。やっぱ、初代とミナトって縁があるんじゃないかな。血は水よりも濃し…って言うしね。



<ガッ>(?)

「!?」<ハッ>(ナルト)

【四代目火影】

<バッ><サッ>(ミナト)

四代目キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

いとも簡単に「封」の張り紙を剥がそうとするナルト。その手を横から<ガッ>っと制する手にナルトはハッと我に帰ります。恐らく、九尾のチャクラがナルトに幻術として働き、ナルトと操っていたのでしょう。そして、それを掴んだ手から別のチャクラを流し込み、ナルトの中に蠢(うごめ)く九尾のチャクラを乱した…。幻術を解いてくれたのだと、僕は思います。ま…ナルトの精神世界の描写なんだけど、実際のチャクラや忍術の仕組みがそのまま具象化された世界でお話は展開している筈ですから。そして、その手の圧力にハッとするナルトが見た背中には【四代目火影】の文字。憧れの火影。しかも、四代目。それが更にナルトを正気付かせます。これって、ナルトとミナトの初対面ですよね。我々、読者だって待ちに待ったシーンであります。おまけにミナトは外伝には出演したけど、本編ではこれがお初。何回費やそうと構いやしませんから、どうぞ遠慮なく長台詞でも、回想でもお任せ致しますれば、ここまで積もった謎…広げまくった風呂敷を奇麗に畳んで貰いたいです(笑)。



「グオオ!!お前は!!!」(九尾)

「四代目…火影……」(ナルト)

八本目の尾まで
封印が解放してしまうと
オレがお前の意識の中に出てくるように
封印式に細工をしておいたのさ
なるべくはそうなってほしくなかったが…
もうお前に会いたくもなかったしね九尾」(ミナト)

「でも…
成長した息子に会えるのは
少し楽しみでもあったから…
イーブンてとこかな」(ミナト)

一番、ビックリするのが九尾なんです。しかし、「四代目火影とやらに」(第26巻/82頁)と九尾は過去に提示するように、四代目火影を知らない筈なんです。…と思っていたんですが、あの時の九尾の「とやら」がイヤミだったら、どうなのかな?と思います。ここはちょっと面白いので宿題(みたいなもの)で考えてみて下さい。僕の考えは明後日(18日)13時にアップする事に致します。しかし、四代目が「もうお前には会いたくなかった」と言った時には一瞬、ドキッとしました。ナルトに逢いたくないと言ったのかと思ったからです。逆恨みじゃないけど、ミナトがナルトを恨んでいる様な事があったら嫌だな…と思ったりしましたもんで…。ま…これも一応、ヒントと言う事で(笑)。しかし、ミナトは八本目の解放でナルトの意識の中に登場するプリセットされた設定ですが、ナルトと会えた事を喜んでいます。それって…僕の考えでは…ザザザ…ザザッ…。

そして、ミナトの口からいよいよ「成長した息子」と出ましたから、鈍いナルトでもきっとそれが何を意味するのか判るでしょう。いよいよ、待ちに待ったミナト&ナルトの親子の対面です。こんな時くらい、九尾も檻の中で毛繕いしながら出番を静かに待つとか、天道も気を聞かせて煙草でも吸いながら、二人の長話を待って上げるのがセオリーです(笑)。って言うか、このお話はナルトの精神世界の中のエピソードですから、凄く長い夢が実は一瞬の睡眠の暇(いとま)に見られる(ホントに夢は極短時間に見ているそうです)のですし、イタチに散々責められたカカシも現実世界ではものの数秒しか経過してなくて驚いてましたよね。堅い話は抜きにして、願わくば…『NARUTO -ナルト-』史上最長にして、最高濃度の回想に傾(なだ)れ込む事を切に期待致します(笑)。

ミナト……洗いざらい…吐けやァ!!
(↑カツ丼一丁ですね…分かります)




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天道は何故、弥彦なのか?

  
「オレはな…
その憎しみの連鎖を止めるために”暁”を立ち上げた
オレにはそれ(←憎しみの連鎖を止める)ができる…
そのためには九尾の…その力が必要なのだ
全ての尾獣の力を使い
この里を潰した数十倍の力を持つ尾獣兵器を作る
一国を一瞬で潰せるほどのな

本当の痛みを世界に知らしめ
その痛みの恐怖で戦いを抑止し…
世界を平和と安定へ導くのだ」(天道)

「……だからってそんな平和…
そんなの嘘っぱちじゃねえかよ!!」(ナルト)

人間はそんなに賢い生き物ではない
そうしなければ平和を作れないのだ
…やがて
その痛みも何十年と時が経てば癒えていく
抑止力は低下しそして人々は争い
今度は自分達で尾獣兵器を使い
本当の痛みを再確認する」(天道)

第436話/「平和」で、圧倒的な力量の差を見せつけた天道に独り喋りで、精神的にもナルトを追いつめて行きます。ペインは木ノ葉襲撃で「人を殺せば人に殺される」(第429話/「痛みを」)を、大国の隠れ里である木ノ葉に憎しみが連鎖すると言う事を実際に展示してみせ、その上で、忍そのものが持つ「力」が如何に救いが無いものかをナルトに問うた訳です。この件に関しては自来也も苦悩してた訳で、その答えをナルトに求めたところで「分かんねェ…そんな事…」(第436話/「平和」)と、ナルトが窮するのも当たり前っちゃあ、当たり前です。ま…その状況に追い込むのが長門の狙いであった筈で、神羅天征が均した木ノ葉のように、ナルトの思考を一度崩壊させてから具体案を刷り込む…簡単な意識の誘導…軽ーい洗脳に近いと言えます。

「そしてまた一時の平和が訪れる
…この終わりなき憎しみの連鎖
流れの中に痛みにより
一時の平和を生み出す事…
それがオレの願いだ」(長門) 

長門の提案は人が愚かで信用できない生き物であるところから立ち上がっていて、恒久的普遍的な「平和」を端っから諦めた非常に消極的な願いとも言えます。木ノ葉を一瞬で灰燼に帰すような大した「力」を持つ長門にあっては、些か控えめ過ぎるとも思えます。これには長門がそんなには生きれない…世界を後見できない…諦めが関与しているのではないかと、とうとう登場した長門…ペインの本体を見るにつけ思えて来ます。大きな切り株か木造の廃屋の中か…俯き痩せ痩けた長門と小南。弥彦は多脚式の戦車に載ります。その多脚戦車も各部がひび割れ、クタクタにいたんでいます。「お前は確かに強い…ペインがここまでやられたのは初めてだ」(天道)(第434話/「ナルトVS天道」)によれば、この多脚戦車が直接戦闘した経験は無い筈。かなり長く使った経年による痛みなのでしょうか。

ペインの本体…長門

多脚式戦車風の乗り物。長門の激痩せはダイエットが高じた訳ではなく…下半身を包帯?に覆われ、両手も拘束具のような筒に仕舞い、恐らく長門の半身不随を臭わせているように思います。それに背中に林立する無数の黒い棒…(ナル×ジャン的”血刀”)の部分の背もたれが抉られたデザインなのは直接背中に突き立てられた…神経接続の可能性があり、長門が如何にも不遇な状態にある事が窺えます。しかも、多脚式と来ている。自分じゃ歩けないので、この形態になってるんでしょうか。もしや…両手も筒からは出せない?サソリの本体が赤秘技・百機の操演をコア(蠍)との神経接続が成し得たように、長門の両腕の神経系と六道の神経接続が、印を結べない(手の不具合か有無)長門の方便だとすれば、各指の神経か経絡系とのダイレクトな接続による六道の操作が、各個体が単一の機能しか持たない(発揮できない)理由を説明す材料になるんじゃないかと考えています。

そして、<ハァ><ハァ>と登場していきなりの体調不良で吐血すらする長門。超特大の神羅天征の反動か?元々、良くなかったのかは知れませんが、それ程、長生きできそうにも見えません。この多脚式戦車が生命維持をも分担する医療機器にも見えて来ます。一緒に居る小南も(本人も長門を看る…と言っていました)さながら看護士のようで、長門の状態の悪さはほぼ鉄板でしょう。非常に余談ですが、「あの幻術はもう懲りてるよ」(第435話/「万象天引」)でフカサクを殺めた天道の物言いから、雨隠れの自来也戦で魔幻・蝦蟇臨唱に長門(本体)がハマっていて、それを今回も側に付き添う小南が異常を察知して、長門にチャクラを送り込み、正気に戻したんではないかと思います。小南が居なければヤバかったんでしょうね。今からすれば、あの幻術で長門はあと一歩まで…崖っぷちに追い込まれたのだと思います。なので、躊躇無くフカサクを仕留めたんでしょう。

…で、まあ、ペインの本体である長門の姿を率直にカッコ良いとは思わなかったし、どっちかって言うと見窄(みすぼ)らしく感じました。どう見ても一人で世界征服できるじゃん!!と言うくらい強い「力」を持った忍には見えなかった(笑)。寧ろ、こんな姿になってまで長門が生きながらえなければならない使命感と言うか、意義が長門にはあったのだと思います。長門もまた真摯に「平和」を望んで止まないのでしょう。その真っ直ぐで無垢な欲求が、悪辣極まりない木ノ葉襲撃での所行に邪魔されて見え難くなっているんですが、それにしても長門が願うのが、巨大な痛み(尾獣兵器)が齎す「一時の平和」にあると言うのだから、小さい…って言うか、ホント、控えめ過ぎ(笑)。やっぱ、それってそんなに長く生きられない自分の生に対する諦めがあるんじゃないかと考えてしまう訳です。少なくとも長門が持つ「力」とは大きくかけ離れた願望だと思えるのです。

  1. 神羅天征
  2. 万象天引
  3. 地爆天星
  4. 鏡面襲者の術
  5. 五封結界
  6. 幻龍九封尽
  7. 雨虎自在の術
  8. 幻灯身の術
  9. 象転の術

ところで、ペイン六道にあって、天道って特殊だと思いませんか?…天道が使う忍術だって、思いっ切り、”一個体につき一系統の忍術”に反しています(笑)。それに天道には明らかに感情らしきものも感じるし、ユーモア(諧謔…かいぎゃく)やペーソス(哀愁)だってある…と思いませんか?特に木ノ葉襲撃で、ナルトに接見してからは仄かな表情と言うか、天道が有する人間味を感じています。どう見ても、多脚式戦車に載る危篤状態の長門よりは見栄えは良いし、何より自由です。天道の身体が弥彦であると言う事は、弥彦は既に戦死してて、長門が今の姿にならざるを得ない状況が過去に在ったとして、多分、その二つは無関係ではないでしょう。また、長門の急場しのぎ的かつ、一度もペインが全滅した事がない筈なのにクタクタでヨレヨレで見窄らしい多脚戦車の姿に身を窶(やつ)すのは、弥彦を残そうとした結果だったんじゃないかと、僕は考えています。

多分、長門一人であればもう少しスマートに生き存(ながら)える事ができたと思うんです。何しろ大したチャクラがあるようですし。なのにこんなに痩(や)せ痩(こ)け、今にも事切れそうな姿でいるのは、マダラ(トビ)と対比してもオカシイです。もしかしたら、長門も君麻呂みたいな治療不能の病気なのかも知れません。それなら、「一時の平和」っていうのも何だか解ります。それにしても、長門の今の状態と天道である弥彦を比べてみると、長門は明らかに弥彦を大事にしてないでしょうか。弥彦には六道の”一個体につき一系統の忍術”に反する特権すら与えています。”暁”にあっても中心的な役割を付与し、弥彦が生前持っていた志を体現させているようにも見えます。ちなみに小南が言った「彼の思想」(第41巻/50頁)とは弥彦の考え(第372話/「泣いている国!!」)であると、僕は考えています。そして、長門は弥彦の想いも遂げさせているのだとも…。

「ああ…いたな
そんな奴も
とっくに死んだよ
そんな奴は」(畜生道)

あの雨隠れの自来也戦でこんな風に長門が弥彦を軽んじてみせたのも引っ掛かっています(第41巻/85頁)。この時は自来也が畜生道を長門と思い込み、「弥彦はどうした?」(第41巻/84頁)なんて聞くもんだから長門はイラッと来たんじゃないかと思います。自来也は三人の中でも弥彦が一番のお気に入りだったんでしょう。それに自来也は天道に初対面で「…お前は…その顔は…弥彦なのか…」(第42巻/8頁)と見破った時も、「…オレに弥彦の面影を見たか。やはりかつての師だけはある」(天道)(第42巻/9頁)と、今からすれば僻(ひがみ)や厭味(いやみ)とも取れる様な反応を残しています(笑)。長門と関係のない風魔一族?の畜生道に輪廻眼があるだけで長門と思い込んだのに、天道は一発で弥彦と言い当てた自来也が、長門には腹立たしかった…自来也は弥彦が可愛かったのは良く判ります。そして、そこに長門の複雑な心境もあるのだと思います。

弥彦はボクと小南が
お腹を空かせて泣いている時に助けてくれた
人の食べ物を盗んでまで…
ボクはただ二人を守りたい
どんなに痛みが伴うことがあったとしても」

雨隠れの自来也との修業時代に長門は涙ながらにそう漏らしています(第41巻/70頁)。恐らく、この気持ちが長門が弥彦を天道として動かす動機であると、僕は考えています。そして同時に、長門のこの想いからすれば、自来也が畜生道を長門と誤認したり、天道を弥彦と一発で言い当てた時にペイン(長門)が返した機微は、自来也への愛情…僻(ひがみ)?…の裏返しではなく、長門が持つ弥彦に対する想いである事が分かります。長門にとっては弥彦や小南が大切な人なんだと思います。だから、その二人を守るために長門はこんなにも強くなれるんじゃないでしょうか。そして、長門は弥彦を天道として動かしています。システムペインとして動いている弥彦は既に死人なのでしょうが、天道には神羅天征があります。神羅天征とは輪廻眼継承者である長門のオリジナルの能力の筈。雨隠れの庵で暮らす少年が岩隠れの中忍を吹き飛ばし殺めた…印が必要ないから素人の長門にも出来た…能力での筈です。

弥彦はその能力を発揮できる天道を弥彦に割り当てた訳です。神羅天征とは空間を捩じ曲げる能力…引力と斥力…重力を操る忍術も物理攻撃を拒絶できます。空間を曲げると言う事は、相対性理論の予測でも実証されるように光すら曲げる事ができますから、天照や神威と言った空間座標と術の発動が関係する瞳術にも有効な筈です。つまり絶対不可侵の能力とも言えるものなのです。また、カカシが天道と殺り合った時も神羅天征のインターバルを衝かれた天道を死守する為に修羅道が身を挺して天道を庇っています(第423話/「天道の能力!!」)。この時点では地獄道の復活能力が残っていますから、修羅道と天道でプライオリティが無いのであれば、修羅道はカカシを攻撃してた筈です。でも、修羅道はカカシの攻撃を受ける行動に出て壊れました。

長門は弥彦を傷付けたくはなかったのです。だから、神羅天征の使える天道を弥彦に割り当てたのです。長門は弥彦を、ただただ守りたかった…のです。そして、長門が望む「一時の平和」。その余りにも小さ過ぎる野望が目指すものは、自来也と共に過ごした雨隠れの庵(いおり)での生活を思い起しているのではないでしょうか。火遁で調理した焼き魚に涙した優しい少年…長門。その涙を「弱虫」と励ました弥彦(第41巻/57頁)。その光景をつぶらな瞳で優しく見守った小南。大きく強く頼もしい自来也…。静かに川の字に眠ったあの小さな雨隠れの庵。それが長門にとっての「平和」なんじゃないでしょうか。弥彦と小南と自来也が居る食卓。団欒(だんらん)。そのささやかな平穏が、長門には世界征服の痛みにも等しい存在なのかも知れません(第436話/「平和」)。

「平和は目の前だ」

ペイン=長門がその眼で見すえる平和…
長門はホントに自来也を殺したのでしょうか?



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「コードネーム」(まっカカ…其の参)


(この人が
”根”でも噂されたあの
はたけカカシ…
…ボクの事も調べ上げてるに違いない)(サイ)

カカシが神威の反動で木ノ葉病院に入院してるところに(第35巻/42頁)、ナルトとサクラに連れられて見舞いに来たサイが、カカシに思いっ切りビビっていたのが印象的でした。サクラの誘いで来た見舞いでしたが、先輩面するサクラが「カカシ先生」と言った途端に、多分(笑)、青ざめたと思います。それに加えて「カカシ」に「先生」がくっ付いていたのもサイには一つの違和感だったようでした。サイは暗部の、中でも暗部を養成する組織である「根」の忍ですから、ナルトやサクラが平和で安穏と映ってたと思うんです。そして、その口から「カカシ」の名が出た…しかも、それを「先生」と慕ってすらいるではないか!サイの驚きはそこにあったのだと思います。それは暗部がどんな非人道的(ぶっちゃけ非道な…)任務を行う組織なのかを、重々知るサイには信じ難かった事だったのです。

「根」とは…暗部( 正式名称:暗殺戦術特殊部隊…特殊な任務をこなす影の部隊)の養成部門。その組織のトップが木ノ葉隠れの里の上層部(火影・相談役)…の一角であるダンゾウである。サイは「根」の一員で、ダンゾウの息が思いっ切り係っています(笑)。戦争孤児などを集めて英才教育(って言うか…暗部の任務をこなすためだけの殺戮マシーンを作った?)をした非人道的な組織だと、僕は考えています。人としての感情や情緒を喪失させる操作や教育(って言うか…改造?)をしてたのは、サイの思いっ切り希薄な感情表現や、ほぼゼロの社会性、協調性をみれば分かると思います。非常に余談ですが、4歳で地獄の戦場を彷徨ったイタチも、木ノ葉上層部によってうちは一族に送り込まれたスパイであることから「根」の所属だったんではないか?と疑っております。また、遺伝子操作の実験体の生き残りのヤマトも、やっぱ「根」かなーっとも思っております(閑話休題)。

サイはサクラに促されて木ノ葉病院に来るんですが、思いっきり乗り気じゃないんです。感情のない筈(徐々に芽生えて来たのか、思い出したのか…)のサイがメチャクチャ畏れてるし(汗)。多分、サイはカカシに会うのが怖かったんだと思います。(オレの用意した暗部たちがこうもあっさりと…)(第10巻/140頁)と、カカシが独自に暗部を徴用できる伏線も残っていますし、暗部でブイブイ言わせてた過去もあり、ダンゾウが反体制で自分がその手先(「根」)なんだから(笑)、カカシを畏れる気持ちもよーく解ります。きっと、カカシは要注意人物としてピックアップされてた筈だし、そもそも諸国にその勇名…「写輪眼のカカシ」「コピー忍者のカカシ」とアナウンスされるカカシを忍として意識してたのも多分にあると思います。それらがミックスされたカカシとの初対面だった訳です。

「どうだ?
”九尾”のチャクラ
上手くコントロールできてるか?
テンゾウ」(カカシ)

「今のところ問題なしです
ってゆーか
今はテンゾウじゃなく
ヤマトでお願いします」(ヤマト)

「ハイハイ」(カカシ)

木ノ葉病院を退院したカカシが一等最初に着手するのがナルトの風遁修行でした(第35巻/144頁)。例の多重影分身の任意解除に伴う経験値のフィードバックを応用した短期集中特訓です。ナルトの九尾のチャクラを租借する多重影分身の制御に初代柱間のDNAを持つヤマトの能力が不可欠で、この修行でカカシ&ヤマトのコンビがナルトに付きっきりで対応していました。カカシはそこでヤマトをワザと暗部のコードネームである「テンゾウ」と言い違えます(笑)。何度も何度もです。言葉責めに近かったかも(笑)。最初はヤマトもカカシに反論するものの、途中からその力も萎え、最後はサンドバックのように責められる一方でした。これがヤマトの”受け”の片鱗…でも良いのですが、それにしてもヤマトだって、カカシの暗部のコードネーム(源氏名)をぶつければ良いのに!!と、ふと思いました。いくらヤマトが”受け専”、或いは”受けのドS”でもそのくらいの反抗はできるでしょうに…(笑)。

(相手の能力が何なのかを
判断するまで変わり身と影分身を使う
カカシの常套手段
前に組んだ時と変わってねーな
相変わらず巧みなやり方だ)(チョウザ)

カカシが暗部でブイブイ言わしてたにしても、きっと忍術は今と変わらない筈ですから、多分、カカシは影分身で探り、雷切で仕留める必勝パターンで闘ったと思います(第423話/「天道の能力!!」)←チョウザも、もしかしたら暗部でカカシと組んだ事があったりしてね。雷切を使う忍なんてカカシの他にはサスケくらいですから、カカシがどんなコードネームだって、一発でバレバレだったでしょう。それでも、散々、「テンゾウ」と呼ばれたヤマトが「××××」(←カカシのコードネーム)で返さなかったのは、カカシは暗部でもカカシだった…と言う事なんだと思います。それだと、サイの思い返した”根”でも噂された…って言うのも、暗部でのカカシの働きっぷりになります。暗部の深部に居る忍が通常任務の忍を取沙汰す…のが、何となくフラットになります。

暗部ではお面で顔を隠し、素性と同時に人間性をも滅却するのだと思います。それは多分、非人道的な任務をサクサクこなす為のお約束だったと思います。コードネームを付与されるのもそれと同義の筈です。とは言え、高々、お面とコードネームだけで、今まで僕らが魅せられて来た個性豊かな木ノ葉の忍を無味乾燥・無味無臭にしてしまえるかって言うと、僕は無理だと考えています。お面やコードネームで秘匿するのは単なる形式的なもので、暗部でやった任務での(多分)非道につての一切は不問であり、その忍のプライペートに関しても触れないのがお約束で、お面やコードネームはそれを免除する目印みたいなものじゃなかったんでしょうか。忍と言えども人間ですから、完全な道具にはなれない…でも…道具になりきらなきゃならない時だってある…。

その線引きを暗部ではお面とコードネームによって行っていたのだと思うんです。しかし、カカシは恐らくコードネームを使っていませんでした。僕は、その態度にカカシの心の中の漆黒の闇を感じます。神無毘橋の戦いでは人生を変える友・うちはオビトを、自分の至らなさで亡くしてしまい、「九尾事件」では尊敬する師である波風ミナト(と…もしかしたらリンちゃんも…詳しくは「神無毘橋は赤く燃えたのか?!」参照)までを失い、カカシは「もう…みんな殺されてる」(第20巻/112頁)でしたから、カカシには何もなかったから、お面(実際には、お面くらいはしてたと思うんですけど…勢い、勢い…ね)やコードネームなんか無くたって人間をやめるなんて簡単だったんじゃないかと思うんです。って言うか、血に塗(ま)れて何もかも忘れたかったんじゃないでしょうか。

詳しくは「暗部のカカシ」にも似た様な事が書かれています(ブレないケルベロスです!!←思い込みが激しーだけですね…分かります…)。カカシはマジにどんな非道な任務に手を染めようと、自分の手がどれ程、血に塗れようと…(カカシの雷切とは相手の心臓をその手で抉り、血を浴び、息絶える鼓動を生々しく感じる暗殺術であり、カカシがそれだけを自分を大切にしない証でした)洗っても洗っても消えない血の臭い。それを鼻の利くカカシは誰よりも一番強く感じてた筈です。カカシの心はドス黒い絶望と言う闇が覆っていたのだと思います。でも…でもです。ナルトやサスケやサクラ…第七班で受け持つ時のカカシからは、ちょっと違う…と思う。そりゃ多少、胡散臭くて怪しいけど、人生を諦めて何もなくなった空虚で真っ暗闇なカカシではないですよね。

ところで、暗部のお仕事ですが、サイのように専属で継続して暗部の任務をやり続けるのは寧ろ珍しく、火影の要請により適時、暗部の装備を身に付け、非人道的な他人には言えないヤッバイ仕事をしてたと考えています。なのでチョウザさんを疑ってしまった様に木ノ葉の中忍、上忍の手練から随時招集される登録制が主だったんじゃないでしょうか。ライドウとかアオバとか、アンコやゲンマ…暗部でブイブイ言わせてるかも…って忍は結構目に付きます。シカマルも結構な要職を兼務しつつ、人目を忍んですっごい任務をこなしてるかも知れませんよ(汗)。で、まあ…カカシはそんな訳で神無毘橋の戦い以降、暗部と里の一般任務を兼務しながら、そのどちらでも存在感をムンムン溢れてた…?!

しかし、オビトを亡くし、ミナト(…と同時にリンまで…←しつこい?)まで奪われ、闇のズンドコに沈み、半ば投げやりに血まみれの暗部でドップリと沈むカカシを、誰が少なくともナルトやサスケやサクラにニッコリと微笑みながら…「オレの仲間は絶対殺させやしなーいよ!」(第2巻/102頁)と言えるまでに引き上げたんでしょうか?しつこいようですが、オビトもミナトもリンも既に居ません(ま…彼らの死でカカシは沈んだんだからね…)。こんなに女々しいカカシがですよ。何でもかんでも自分の責任にして、何でもかんでも抱え込んで、自分を責めて責めて…自分にドンドン棘を突き立ててヨレヨレになっているカカシを呼び戻せる人って…そんなパワフルな人って木ノ葉にいましたっけ……………?!

居るじゃないですか………
濃ゆい人が…お一人…。


「今日はやめようって……」(カカシ)

ガイです(第20巻/162頁)。

あからさまに煙たがるカカシの事なんてお構いなしにやる気満々に、ハァハァ人懐っこい犬のようにカカシに纏わり付くガイが…。このオッチャンのKYで底抜けに陽性な粘着気質があればこそ、ズブズブと闇に沈む…自分からドンドンと潜ろうとしてるカカシを連れ戻す事が可能だと…木ノ葉の全忍中の唯一無二のカカシレスキューキャラにナル×ジャンが認定させて頂きます。きっと、ガイは任務(暗部or通常)でカカシと出会い、それ以来、カカシにストーキングまがいの粘着を繰り返して来た事…。そして、初めは嫌がったカカシも遂には諦めた…。それがガイだからだ…で、個人的にも納得しています(笑)。

「お互い48勝同士!!
この勝負でどちらかが抜きに出る!」(ガイ)

48+48=96…我愛羅戦の怪我の手術を前に凹むリーに餞(はなむけ)たガイの回想ですから、結構前の時点でほぼ100戦消化してるって、任務がある中でですから、相当前からやり合ってる訳でしょ。飄々と対応するカカシですが、こんなに続けられるのって満更でもないっちゅー事です。カカシはガイに愛される事を教えられたんじゃないのか…と思います。生きるのも悪くない…カカシにそう思わせたのはガイだと思うんです。漆黒の闇に…深淵に…自ら進んで没しようとするカカシを救い出したのはガイです。ガイは純粋にカカシを放っとけなかった…(まったく…カカシってヤツは…とハァハァする僕らと一緒な訳だ)。…真っ直ぐな想い…情熱。

これは愛だ…。

何でガイなのかは、次の「まっカカ」にて詳しく書こうと思っています…←やっぱ「マッチョが好きなカカシ」になりそうな雰囲気じゃないかっ!!ねっ、そうなの?Σ(゚д゚lll)蛾ーん

ガイは間違いなくカカシを愛してる。
まったく…カカシってヤツは…(其の参)




 
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第438話「封印破壊!!」


「ギャア”ア”ア”ゥ!!」(ナルト)

<ゾクッ>「このチャクラの感じ…
あの時の……!」(サクラ)

「どうなってるの!?」(サクラ)

ナルトが六本目に九尾化してヤバいところからの続き…。サクラはナルトVS天道からはかなり離れた場所で観戦している筈なんですが、ナルトのチャクラの変化に逸早く気付きます。天地橋任務で出た四本目。九尾のチャクラ毒でサクラは痛い目を見てますし、ナルトから漏れ出す半端ないチャクラをどうしても感じてしまうのでしょう。サクラの言動や態度には年齢に不相応なくらいしっかりとした印象があります。近くに居る大人がしっかりしていないからか、それか綱手が何かすっごい事になっていて託された後だから…とか。あまり考えたくはないが…兎に角、成長していると感じます。ナルトも今回は一切の台詞はなく、吠えるだけで、マジに怒りに支配されたかのようです。三本目までは辛うじて意識があると言いますが、既に六本目。状況はかなりヤバいです。

ヒナタ様……
ヒナタ様がナルトくんを
助けようと出て行かれて…」(白眼)

「!」(ま…まさか!?)(サクラ)

サクラの近くに居る忍も白眼ですから、望遠眼とチャクラの観察でヒナタがどうなって、それにナルトがどんな反応をしたのかが分かるのでしょう。そして、サクラは凄く賢いから多くを語らない白眼の忍の言葉からヒナタの被害の重篤さを考慮しています。それにはナルトが切れてしまった…理由の類推があります。非常に冷静な考察力だと言えます。元来、サクラは頭の切れる子だったし、場数も多く踏んでいます。それに畜生道の大ムカデを一撃に伏したり、ちよ様の傀儡の術の補助があったにせよ、”暁”の一角である「赤砂のサソリ」を打倒したと言う立派な戦績も既に在ります。将来的には里の要職に就いてキリキリと切り盛りするようになるかも知れません。何気に家柄とかも良さそうだし…。
<ゴゴゴゴゴ>

※横たわるヒナタ…吐血している…

<ガッ><ギャウ>

「!?」(天道)

口から大量の血を流し倒れるヒナタ。全く動きません…。ホントに死んじゃったんでしょうか?!!このカットは、それを見たのは九尾化したナルトの視線でしょう。戦場に、六本目の慟哭が谺(こだま)します。そしてその昂りにナルトの胸の辺りで<ガッ>っと反応が起こります。次の瞬間、<ギャウ>っと触手の様なものが四方八方に伸び、ナルトの四肢や尻尾を絡めとるように広がります。この一部始終に天道が「!?」と反応している事から、これは天道と無関係であると思われます。一瞬、九尾化を阻止方向に傾ける…イタチが与えた力(烏)かとも思いましたが、後々の描写で違うと分かります。六本目で現れた骸骨もどうやら”須佐能呼”では無さそうだし(後述)、イタチが与えた力が見られるのはもう少し先?

「グォォォ!!!」<ギャルルルル>(ナルト)

<プルプル>

<ガッ><ズボッ><グッ>

(封印術か?)(天道)

ナルトが<ギャルルルル>っと纏わり付く触手に抗し、触手の起点に左手を<ガッ>っと突っ込み、そこから<ズボッ>っと取り出したのは”初代の首飾り”でした。これは五代目火影・綱手からナルトが拝領した初代火影・柱間のチャクラの結晶石ですから、予めヤマト辺りが仕込んでいた(後述)封印トラップだと思われます。ナルトの四本目(以上)のチャクラに反応するセッティングだったと思われます。天地橋任務でヤマトはナルトの四本目を実際に体験しており、それを耳順(じじゅん…ナル×ジャン用語?:落ち着かせる)させる事にも成功していますので、ナルトの首に掛けられた初代の首飾りに封印術を仕込んでいたようです。もしもの時を想定した保険だったようですが、今回の覚醒は恐らく想定外(ありえない!!)の六本目…。九尾化したナルト(六本目)の表情も恐れや焦りはないようで、効果はあまり無さそうです(汗)。



<パキン>

<バリン>

<バザッ>

ナルトは左手に取った初代の首飾りをアッサリと握りつぶしてしまいます。次の瞬間、九尾化したナルトを絡めとっていた触手が砕け散ります。その破片の感じ…正体はヤマトの木遁忍術だったと思います。文字通り…木っ端微塵(こっぱみじん)です。封印術の呪縛を解かれたナルトは動きます。九尾化したナルトの身体に纏わり付く骨格はナルトの動きを抑制・阻害する雰囲気は無く(”須佐能呼”かと思ってたんですが…笑)、ナルトの動きに随伴・追従する動きをする事から、九尾の実体化を予感させる兆候のようです。屍鬼封尽で九尾の太極が陰陽分離され、その時に破棄された陰=肉体が再構築の過程なのかも知れません。このまま七本目、八本目と進むに連れて、筋肉とか皮膚とか臓器がナルトをコアにして形成されて行くとしたら、肉と魂が揃ったフルスペックの九尾が復活する事になります。


「!」(神羅天征)<バッ>(天道)

<ドスドスドスドス>(六本目)

<ゴコココココ>

「ぐ…!」<ズゴゴ>(天道)

ナルトは封印術を破壊する様を傍観していた天道の側面からナルトが急迫している事から、非常に変則的な動きでナルトが天道に接近した事が窺えます。しかも、驚くべきスピードで…。勿論、天道もそれに反応して神羅天征を出しますが、ナルトはそれにも四本の尻尾を地面に突き立て抗します。これは神羅天征対策に綱手たちが足にチャクラを溜め込んでいたのと似た理論でしょう。しかし、この行動がナルトの思考だとは思えないので九尾の本能的な反応ではないかと、僕は考えます。しかし、神羅天征が空間を歪める理屈で対象を弾き飛ばすならば、地面に杭を打って受け切れるのは解せない。しかも、ナルトの背後の地面が大規模に吹き飛んでいるのに、ナルトが尻尾で穿った部分は無傷。六本目はその場で不動。天道がちょっと困り顔です(笑)。

「その足のチャクラ
オレの術に対応するためか
どうやらオレの能力は
知られてしまってるようだが…
圧倒的な力の前では全てが無意味」(天道)

確か九尾も膨大で協力なチャクラでカブトを吹き飛ばしてましたし、サスケの豪火球の火炎を防護したりもしてましたから、神羅天征とは忍術の組成や理屈は違うのでしょうが、チャクラの力量如何によっては別のアプローチで空間干渉も可能なのでしょう。天道も綱手や暗部の足に蓄えられたチャクラの効用については否定しませんでしたし(第429話/「痛みを」)、九尾のチャクラは人のそれとは別次元の力量があります。天道が綱手や暗部がコソコソと足にチャクラを溜めた姑息さに切れて、木ノ葉隠れの里を吹き飛ばす超特大の神羅天征を出したのは、吸い付く地面がない程の威力の前には「無意味」と言う事を訴えたかったんでしょうか。小南が心配するように命を削る忍術だったようですが、余程綱手が欺こうとしたのが頭に来たんでしょう(笑)。

個人的偏見ですが…長門は自分たちを見捨てずに面倒を見た自来也と、素っ気なく突き放した綱手を対で考えてるところがあって、綱手には特に粘着が激しいと考えています。そして、もしも綱手が自来也にゾッコンLOVEの超ほの字状態だったなら、自来也&綱手のタッグで三人の面倒を見る展開があった事を悔いているんじゃないかと思います。まるでお母さんに見限られた幼き子供のように、綱手を天道が睨むシーンが沢山あったのは、その為だと思います。そして、綱手は天道対策に足にチャクラを貯めて準備していたのが、綱手が天道を裏切ったような錯覚に近い…異常な不信感や執着心を綱手に向けてるんだと思う訳です。それで天道は木ノ葉を潰してみせた。綱手を直接殺めるんではなくて…です。ぶっちゃけ、天道は綱手に”愛”を求めてるんだと、僕は考えています(閑話休題)。

<ピリピリ>「グググ…」(ナルト)

<ビリ>「くっ…」(天道)

<ドッ>(神羅天征に耐え…
反動で逆にオレが…)<ズコ>(天道)

(ナ…ナルトくん…)(ナルト)

しかも、ナルトは逆に天道を弾き飛ばしています。天道が神羅天征で歪めようとした空間を固定し、逃げ場を失った神羅天征の力が天道の周辺の空間に干渉したものと思われます。結果、天道は後方に弾き飛ばされ手酷く地面にウチ伏せられます。この時、ヒナタに意識がある事が判りました。天道はあんな悪顔でヒナタを刺したようでしたが、急所は外してたんじゃないでしょうか。だとすれば…ナルトの九尾のチャクラに弾かれたのも、ヒナタから離れようとしたからじゃないかと思えて来ます。この後もその疑惑を補強するかのような天道の行動は散見され、天道(長門)の「もしかしたら…良い人?疑惑」が個人的に浮上して来ますが…。天道だったら本気で殺すな決意があったなら、ヒナタが絶命していないのがそもそもオカシイ…と思えるんです。

<タッ>

<キューン>

(万象天引)<ゴッ>(天道)

<カァン><ドッ>

そして、九尾の六本目の機動力は吹き飛んだ天道に一気に肉迫、そのままナルトは天地橋で見せた例のチャクラ砲の準備をします。尾の数が四本→六本に増えた事もありますし、おまけに九尾の骨格?まで顕現して、九尾の力が更に強くなっている…。微妙に頭蓋がチャクラ玉の形成を補助してるようにも見えます。この距離であのチャクラ砲を放たれたら神羅天征でも防ぎ切れない…かも。そこは天道も予見済みのようで、ナルトを弾くのではなく、万象天引で大岩を引き寄せ押しつぶす作戦に出ます。ナルトのチャクラ砲も一度口から取り込んで、体内で爆発→射出する忍術ですから、天道がそれを知っていたかのように対応する辺りは、対大蛇丸戦(天地橋任務)も、もしかしたら神出鬼没の名探偵ゼツを通して筒抜けだったのかも知れませんね。

練り込んだチャクラ玉は後ろから襲いかかる大岩に阻まれ暴発します。この時、ナルトは吹き飛んだ天道の足下まで接近していましたから、天道がもしここから逃げていたなら、狙い澄ましたチャクラ砲が天道を襲ったろうし、ここで神羅天征で弾き飛ばそうとしたところで、ここまで高密度のチャクラと九尾の圧力を同時に動かせない可能性もある…。そこで天道が狙ったのはチャクラ玉の暴発だったのだと思います。また、チャクラ玉がナルトに取り込まれて指向性を帯びると多分、手に負えいと判断した。しかも、この位置…天道が圧壊させた木ノ葉の…火影岩よりも更に外側でした。ここまでおびき寄せた上で暴発させれば、余計な被害も出ないし、自分は神羅天征でチャクラ玉の暴発を相殺して切る抜けられる…天道には、それらの計算があったんじゃないかと、僕は考えます。

<ゴゴゴゴゴ>

「す…すごい
何だアレは?」(暗部)

「ナ…ナルトはどうなってます!?」(サクラ)

「な…何て言ったらいいか…!
と…とにかくナルトくんから六本のしっぽが…!!
このままだともしかしたら九尾に!」(白眼)

天道はワザとナルトに弾き返されて敗走したんじゃないか?もしこの大爆発が木ノ葉の中心部近くで起こったならば、サクラたちだってこんなにのんびりと観戦なんかしてられなかっただろうし、ヒナタなんて一瞬で消し飛んでいた事でしょう。この周辺の天道の行動はちょっと微妙なんですよねー。もしかしたら…って思えちゃうんです。ところで、サクラの近くにも日向一族の忍がいましたから、白眼の観測でアナウンスが可能です。そこで、ナルトの異形もしっかりと観測され、その情報がサクラに伝えられます。サクラは実際に天地橋任務でナルトの四本目を体験していますから、それが六本目になったのを知って焦らない筈も無く…(笑)。しかしフルスペックの九尾が暴れたらどうなるんでしょうか?「九尾事件」…それを止めたミナトってやっぱ凄いわ…。



(六本!!?)(サクラ)

「六本って…」(じゃあ
あの時よりさらに…!!)(サクラ)

<ドドドド…>「……」(サクラ)

「カツユ様
ここからすぐに避難するように
急いで皆に伝えて下さい」(サクラ)

九尾がここで暴れ回るのは危険だ…サクラが直観したように、長門(天道)が考えていたのなら、ヒナタに未だ息があったのとも繋がると思うんです。それは天道の力の使い方と六本目の力の使い方の違いからも感じられます。九尾の六本目は力任せなのに対して天道は理性的にすら見えます。天地橋の攻防では大蛇丸が闘いを楽しむ感があり、四本目が力を振るうのを助長しているかのようでもありまして、今回はそれがないです。だから、サクラが心配する様な木ノ葉の生存者が踏みつぶされるような事も起こってはいません。天道VS六本目の主戦場が里の外に向かって急速に移動しているので、避難する必要もないでしょう。そして、それをコントロールしてるのが事実上、天道(長門)ですから、それは天道が吐く「痛みを知れ」とも乖離しています。



<ドドドド>

「今度は何だ?」(シカマル)

「ぶっちゃけもう木ノ葉の原型
無くなっちゃてます!」(シホ)

ペインの本体…長門の捜索方針がいよいよ決まって、これから!!って感じのシカマルたちでしたが、唯ならぬ爆発に驚くと言うよりは呆れているようで、ちょっと笑えました。余りにも被害や敗北感が大き過ぎて、目の前で起こっている事実なのに、現実味が希薄に感じられる…。想像を絶する被害の前には、ここに居る忍のように両手をだらりと下げ、動きや思考が緩慢になるんじゃないでしょうか。これまで散々、マグロとか失礼な事を書いて来ましたが、これが人としての自然な反応なのかも知れません。だから、こんな状況を目の前にしてもしっかりと闘えるナルトやヒナタって偉いと思います。特にヒナタは天道にあっさりとやられて、図らずも「キャ!!」なんて言っちゃったけど、ホントにカッコ良かったです。とてもエライです。

「急いでここから
なるべく遠くへ避難して下さい
これはナルトくんの九尾の力です
私の分身がナルトくんに
くっついているので分かります」(カツユ)

九尾化か…ヤマトとカカシ
封印術をナルトに施していたはずだぞ!?
どういう事だ?」(いのいち)

「ヒナタさんです…
ヒナタさんがナルトくんを庇って
目の前で倒されました
それでナルトくんが…」(カツユ)

ここでは地形的に爆発の現場が見通せないようですし、白眼保有者もいない様なので(しかし、白眼保有者=日向一族の分布が意外に多いと思うのは僕だけか…)、今度はカツユが情報源になっています。ナルトにはまだカツユが付いているようです。あの凶悪な六本目のチャクラにも耐えて、拒絶もされていない…。フカサクに勧められてナルトの懐に収まっていた筈です。きっとナルトのチャクラに守られてるんじゃないでしょうか。ナルトは優しい子だから…。ところで、いのいちが言うには先にナルトが握りつぶした初代の首飾りと共に滅した触手が、ヤマトとカカシが共同で施した封印術だった…と言う事のようです。ヤマト(父親)とカカシ(母親)共同作業でナルトを護るなんて…適材適所過ぎてッ!!どんな事したの?(笑)

→続きは「黒犬のオトナ部屋」にて…(☆☆)



「それが引き金か…」(シカマル)

「ハイ…おそらく」(カツユ)

ヤマトはどうなった?
こんな時にどこにいるんだ?」(いのいち)

…で、九尾の封印術なんて重要機密事項を知ってる割りには、ヤマトの居場所を知らないって事は、ヤマトはやっぱ「根」としてタンゾウに付いて地中に潜ってんのかな…なんて辛い気持ちになってましたが、それはどうやら取り越し苦労だったようで…そればかりか思いっ切り「根」の出身のサイまでが任務で木ノ葉を離れていた事がこの後、分かります。いのいちがそれを知らなかったって事は、九尾の封印術以上に機密の重要な任務だったようで、その子細が久々に登場するヤマトとサイとアンコの三忍一組(スリーマンセル)の会話が非常に明解に示してくれます。こう言う風にもろ説明風でなく、お話に自然に織り込めるキッシーって、やっぱ凄いです。


カブトはいたか?」(アンコ)

「いました」(サイ)

「よし…気取られるなよ」(アンコ)

恐らく、木ノ葉からかなり離れた場所で、三人はカブトの捜索任務に就いていたようです。”暁”の居場所が杳(よう)として知れない中、比較的手薄(なのか…活動が表立っていたのか?)なカブトが木ノ葉の探索網に引っ掛かったのでしょう。しかし、カブトは大蛇丸の細胞を取り込み、ヒナタの白眼の透視によれば乗っ取られかけだったようですが、そこからどうなったんでしょうか?あれから相当、時間が経ってるので完璧に大蛇丸化してるとか。だとしたら、アンコがその捜索隊の(恐らく)隊長?なんて考えると、これも適材適所だなーって思ったり(笑)。またあの濡れ場の様な…少年少女には決して詳しい解説ができないような戦闘シーンが観れるかと思うと、(深い意味はないけど)何故だかハァハァしてしまいます(笑)。

ま…しかし、この任務にヤマトやサイが就いていたからと言って、二人が「根」と無関係であるとは言えず、ペインの木ノ葉強襲は何の前触れも無く突然だったし、ダンゾウはその動乱に乗じて地下に潜っただけで、別に連係してるようでもありませんでした。命令系統としては暗部の一部が「根」として機能しているようですが、基本的に火影直下の精鋭部隊として、火影の勅命で任務に就いていたと考えるべきで、ペインの強襲前に任務に就いていたのであれば、それに従う筈ですから、サイやヤマトが「根」でない確証は未だ無い訳です。なので、木ノ葉でタンゾウの指揮下に入る可能性も皆無ではありません。ただ、サイはナルトとの接触でかなりの変節を遂げており、それにダンゾウが疑念を抱く描写(第35巻/20頁)も残されていまして、未だにどっち側かは計り知れません。


「!」<シュー>(ヤマト)

「これは…!」(六)(ヤマト)

「どうした?」(アンコ)

「……」(ヤマト)

きっと六本目のナルトが初代の首飾りを破壊したのがキーになっていて、ヤマトにフィードバックされる仕組みになっていた筈です。ヤマトは初代のDNAを継承したクローンですから、初代のチャクラの結晶石に感応できるのかも知れません。ヤマトの掌には「六」が浮き上がっていますから、八卦の封印式からのフィードバックもあったと考えるべきでしょう。多分カカシの関与がそれで、封邪法印の様に八卦の封印式に連動して発動する術式をナルトに施していたんじゃないでしょうか。ナルトのお腹の術式がどうなっていたのか見てみたいです。カカシもまた自分の血で術式を認(したた)めたんでしょうか。気になりますね。サスケに封邪法印を施したのって、あれもある意味、エロティックでした。それに大蛇丸が絡むのも意味深でしたね。今にして思えば…ですが(笑)。

「まさか…あの封印術を自力で…
六本なんてありえないぞ!」(ヤマト)

「緊急事態だ!」<サッ>(ヤマト)

「すまないが
ボクは今すぐ里に帰る!」(ヤマト)

これはヤマトにとっちゃあ一大事ですから!!(笑)多分、ヤマトはカブトも一方ならぬ想いはあるでしょうが、所詮は敵。それに対して、ナルトは自分にとっては(DNAの話ですが…)孫とか縁ある系譜の可能性もあり、何より任務が最優先のヤマトにあっても「…これから…忙しくなりそうだな」(第32巻/125頁)と思わせたナルトの一大事ですから(笑)、任務の一つや二つ…(笑)。しかし、この交錯によって、木ノ葉の異変がカブト(大蛇丸?)の知るところとなり、木ノ葉崩し(もう既に崩れてますが…)の好機と判断したカブトが動く線も出て来ましたね。サイとアンコの二人一組でも充分な戦闘力なんでしょうが、カブトがどんな進化を遂げてるのかが未知数過ぎます…。それにカブトが大蛇丸を乗り越えた可能性もあります。

木ノ葉隠れは原型を留めないまで崩されちゃったけど、今もそれに向かって雲隠れからの伝令でサムイの小隊が動いてるし、”鷹”も木ノ葉を潰すと狙っています(サスケがダンゾウを懲らしめるのかもね)。それにカブトの勢力が加わるのは非常に面白い。それにもう一つ動いてる(筈な)のが…キラビ。演歌忍者の頭領のサブちゃん先生に逢いに一人旅をしてると思うんですが、それがどうにかしてお話に絡んで来はしないものか?お祈り…じゃないけど期待して待っております。それに、マダラ(トビ)とゼツ、そして鬼鮫が残る”暁”だって絡んで来るだろうし…砂隠れの我愛羅やテマリ、カンクロウが木ノ葉の惨状を知れば動くのも必至です。これまでバラバラに動いていたお話が一気にまとまりそうな気配じゃないですか!!(wktk)


<ガラ><ガラ>

(九尾の力…素晴らしいものだな)(天道)

<ザッ><ザッ>(天道)

天道は暴発したナルトの黒いチャクラ玉の爆風を神羅天征で相殺したんでしょうが、完璧には押え込めなかったようです。”暁”のマントが無惨に破れてもろ肌が…(汗)。ちなみに、”暁”に「マント破れ」「マント脱ぎ」は立派な死亡フラグで、これまでも数多くの”暁”が一様に通って来た道であります(笑)。そして、傷付きながらも九尾の能力を高く評価する辺りに、天道(長門)のピュアな感じが漂っていて、どうしても九尾を捕えて尾獣(禁術)兵器を拵えようとしてる狂ったテロリストには見えないです。なんと言えば良いでしょうか、天道VSナルトって、イタチがサスケを追い込んだ戦いに非常に似てると思えてならないです。天道がナルトを見る目って、無表情の中にも僅かな暖かみが感じられるッス。何ででしょうか?!


「ナルトくんもペインも
里からドンドン離れていくぞ!」(白眼)

「どういう事?」(サクラ)

「九尾化したナルトくんに押され
ペインが逃げ出したようだ!」(白眼)

「ざまーねーのっ!ハハ…」(ガマ吉)

「笑ってる場合じゃない!
今のうちにヒナタの身柄を確保して
それから今のナルトをどうにかしないと!
ああなったナルトは見境なく人を襲うはず!」(サクラ)

ガマ吉のお気楽な反応に切れ気味のサクラですが、それに動じないのはサクラとガマ吉が口寄せの主従関係にないからだと思われます。サクラがヒナタの救出を口にしますが、ガマ吉は動く気配すらありませんし(笑)。しかし、そこから考えると、里の皆の声を通信ネットワークで交換し、進んで情報の開示をするカツユは見上げたものです。ま、それが許される幅広い契約を綱手が上手くカツユと交わしてた…と言うのもあるだろうし、カツユが忍界の平和や安定に積極的に手を貸したいと願っているのでも良い。でも、そうならガマ吉ももっとテキパキと動くべきなんだけど、やっぱ契約の内容に拠るんですかね。ナルトの命令には従順にしたがってましたからね。後はサクラの怪力にビビって従うようになったりしても、それはそれで笑えるけど…。




(とにかくヤマト隊長と
連絡を取らなきゃ!)(サクラ)

「ヴォ”ォ”ォ”!!!」(ナルト)

「天道を十分近づけた」(長門)

<スッ>「地爆天星」(天道)

さて、ここで長門の再登場です。天道がナルトを誘いながら木ノ葉から離れるのが、本体である長門との距離を詰める目的もあったようですね。これは天道以外のペインをシャットダウンして発動した超特大の神羅天征とも理屈的には似ていると考えられます。しかし、今度は天道が両手を合わせてを結んでいるようです。術名が「地爆天星」ですか…。なんでしょう?通常は五種類のところを、長門がチャクラの六種類の性質変化を使える提示が、過去に自来也によって為されていまして、もしかしたらその六番目の性質なのか。個人的には「血(遁)」だと考えてたんですが、それが「星(遁)」で、星の力=火山噴火を起こす力になるとか(風の噂の”失われた性質変化”かね)…六本目のナルトもムズムザ拉致られちゃうとは思いませんが、何が起こるのか?楽しみですね。

ボヤボヤしてないで、ヒナタを助けに行けやーッ!!




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自来也は何故、”見得”を切るのか?

  
「怒りに溢れた血の涙ァ!
三忍語りて仙人に!
妙木山の蝦蟇妖怪!!
自来也様たァ~<うぐっ…!>」(自来也)

自来也が雨隠れに潜入してペイン/初代・畜生道と戦闘に入る前(第41巻/94頁)、自来也は口寄せでガマケンさんを呼びつつ”見得切り”を披露しています。歌舞伎では役者の見せ場として設けられますが、戦闘の前にワザワザ自分から自己紹介なんて…(笑)。忍術名の詠唱(えいしょう)でもちょっとアレかな…と思うのに、自来也は相当余裕あるんかしら…と思ってると、転んでるし(笑)。自来也はその前に「アンタはオレからすれば成長しきれてない小さな存在だ」(畜生道)と、かつての弟子だったであろうペイン(輪廻眼=長門?)メチャクチャ失礼な事を言われてて腹に据えかねてたのもあるしね(笑)。

でも、ま…ムエタイの試合前の変な踊りとか、ラグビーのオールブラックスの試合前のダンスとかと同じように儀礼的な意味合いがあるのでしょう。或いは威嚇(威嚇になるのかな…笑)の為。この期に及んでも、どう見ても余計な”見得切り”に拘るのは自来也にはそれなりにポリシーと言うものがあるんだと思います。…で、なければ、戦闘に直結する忍具の準備とか、チャクラを練り込んだりする筈なんですよね。インディージョーンズのハリソンフォードだったら、間髪入れずにチャカで弾く様な「間」を一応、ペインも(呆れてたのもあったけど…)待ってましたから、その姿には訴えかけるものがあったんだと、僕は思います。

「そろそろワシの出番ですの!
戦闘前の見得切り”仙人バージョン”
お披露目と行きますか!」(自来也)

「ここからは
忍術改め仙術の!!
光背天蓋仰ぎ見る―!!
自来也豪傑―…<うぐっ!>」(自来也)

「耳元でギャーギャー
うるさいわい!!」
(フカサク/シマ)

自来也は懲りずに仙人モードに移行した時も”見得切り”に挑戦してましたね(第41巻/137-138頁)。でも、それを身内のフカサクとシマ…二大仙人に邪魔されています(笑)。この時、フカサクとシマは口を揃えて「うるさい」と苦情を申し立てています。歌舞伎の”見得切り”も相当、息んで腹の底から響く様な声で口上を述べますから。多分、自来也の”見得切り”も両肩の二大仙人にはかなりの騒音だったものと思います。自来也はそれをこれから生死を懸けた闘いの前に度々、やろうとしてた訳だ…。しかも、最初から全力で行く決意のある「仙人モード」でも”仙人バージョンの見得切り”を用意していたとの事…。

時が時。事が事…だけに、それは単なる伊達や酔狂ではなかった…筈で、やっぱ自来也は命懸けで”見得切り”をしてたんだと思います。忍にとって「戦闘」とは命の取り合いに他なりません。その命の奪い合いの前に不必要にも思える”見得切り”に拘り、それを織り込もうとしたのには、自来也がどこそこの某で、どんなにすっごい忍なのかを示す事が自来也には大切な行いであった…と言えると思います。だから、仙術だの、仙人だの、言わないで良い事まで言っちゃう。プロフェッショナルであればあるほど、秘密の類いは伏せますからね。それを言うのは自来也自身が如何に凄い忍かを伝える必要があるからなんだと思います。

何故なら、自来也と闘うと言う事は相当高い確率で死んでしまいますから…。自来也が”見得切り”をすると言う事は、そう言う事なんです。何せ、五十数年もそうして来た訳で…自来也はこうして殺し続けて来たとも言えるから。でも、それは血の涙を流し続けて来た結果でもある。それが自来也の「隈取」(くまどり)が描かれる理由です。自来也が”見得切り”に拘るのは、これから殺す相手に、自分が如何に大した忍かを理解してもらわねばならない強迫観念みたいなものがあったんではないでしょうか。その努力と木ノ葉強襲で見せた…素っ気ないまであっさりとシズネやフカサクを殺めたペインの愛想なさが際立ちます。

「………
なんで人は…
人のために命をかけたり
するのかなぁ…」(ナルト)

「……」(イルカ)

「人間が一人死ぬ…なくなる
過去や今の生活そしてその未来と一緒にな…
たくさんの人が任務や戦争で死んでゆく
それも死ぬ時は驚くほどあっさりと…簡単だ
ハヤテだってその一人だよ………
死にゆく者にも夢や目指すものはある…
しかし誰にもそれと同じくらい
大切なものがあるんだ
両親兄妹友達や恋人里の仲間たち
自分に取って大切な人たち
互いに信頼し合い助け合う
生まれ落ちた時からずっと大切に思ってた
人たちとのつながり
…そしてそのつながった糸は
時を経るに従い太く力強くなっていく…
理屈じゃないのさ!
その糸を持っちまった奴は
そうしちまうんだ…大切だから…」(イルカ)

三代目の葬儀でのイルカ先生の長台詞(第16巻/86-87頁)。命は儚い存在であるけど、果てしなく重く大切なのです。無限に重いと言える。重さが無限だから、一つでも沢山でも変わらないのです。一つの重さと沢山の重さが等しいのです。だから、その命を奪おうとするペインの「痛み」が提示する「痛みの大きさ比べ」みたいなのが、僕らには無意味に感じられるのです。自来也だって闘うからには殺して来た筈です。殺して来たからこれまで生きて来られたのだから。そして、同時に自来也は命の重さを知っている。尊さを知っている。だから、せめてこれから殺される相手には”見得切り”をして、如何に凄い忍の手にかかるのかを教えたかったのです。

忍でなくても、生きる事は闘いですから、そこに忍術が介在しなくても、仕事や生活で奪い合い、傷付け合う事には変わりないです。「座って半畳。寝て一畳」のスペースは最低でも人は消費します。一人の人が立つ位置には他の人は立てません。それに生きるには他の生き物を食べなければなりません。植物であれ、動物であれ、人はそれらを殺して自分の生を維持しています。それは生存と言う競争の一つの貌です。必然です。だから、そこに善悪は無い。それは木ノ葉とペインを善と悪に割れられない理由でもあります。自分が生きる…と言う事と真摯に向き合うならば、闘い…何かを殺す…と言う事を、人は受け入れなければならないのです。

命とは儚い。脆い。呆気ない。そして「死」は突然にやって来る。しかし、一方で命とは図太く、狡猾です。それは命が重く尊いからです。お父さんとお母さんが愛し合い、命が産み落とされる。目の中に入れても痛くない…「命」がアナタたちです。お父さんとお母さんが自分達の命の他にアナタたちの命を育む為に、日々、闘っている。生きている。それは何より、アナタたちが大切だからです。命は何よりも素晴らしいのです。尊いのです、しかし、先にも言ったようにそこには生存と言う競争が存在する。つまり、闘いがあると言う事です。それは血の涙を流さねばならないと言う事です。悲しいけどこれが「現実」です。

人の命は他者の命の上に在るとも言いました。そして、命と命は「絆」で繋がってるんだから…そこからは「感謝」と言う気持ちが生まれて来ると思います。ペインの闘いに嫌悪感にも似た拒絶反応があるのは、その気持ちが希薄だからです。ペインが何ぼ強者とは言え、ああもあっさりと命を奪うのは命の重さや尊さから乖離した「痛み」に心が捕われているからです。心に「感謝」が無いから、命を奪われた痛みだけが残る。「感謝」がそこにないから、自分が生きている事が「痛み」でしかなくなっているのです。それとは反対に、自来也は命の重さや尊さに敬意を感じ、自分自身を示した…多分、それが自来也の”見得切り”だったんだと思います。

「…………
うん…なんとなく
オレにも…分かるってばよ…」(ナルト)

それで良いと思う(第16巻/87頁)。命は重く尊い。そして、愛されずに生まれた命も無い。望まれない命も無い。全ての命は素晴らしい。それを人は無意識に感知しているのです。だから、一生懸命なのです。遮二無二…生きるのです。闘うのです。どんなに惨めでも、辛くても、悲しくても人は生きるのです。生活と闘ってる人も居る。仕事と闘ってる人も居る。”病”と闘ってる人も居る。人が生きる事はそれ自体が暴力であるとも言える。それでも人は生きなければならないから、その心の何処かには感謝と言う謙った態度が必要になるのです。だから、自来也は”見得”を切るのだし、僕らだって手を合わせて「頂きます」と言えるのです。

そして、闘いは続きます。人が生きる限り…。それが辛い時もあります。楽になりたい気持ちになるときだってあるでしょう。でも、そこで闘いを辞めるのはいけない。何故なら…人は生きねばならないから。命とは重く尊いから。素晴らしいから。繋がっているから…。決して生きる事を躊躇ってはいけないのです。決して闘う事を後ろめたく思ってはいけないのです。同時に、他者に対する感謝や敬意を見失ってもいけない。他者の命も同じように重く尊く素晴らしい事を忘れてはいけないのです。みんな一生懸命、生きているのだから…。生きる事は光に満ち溢れ、命は清らかでキラキラ輝いているのです。だから、生きる事を疑ったり、躊躇ったりしてはいけないのです。どんなに辛くたって生きて欲しい!!

それが「諦めないド根性」なんだと思う。
思い切り威勢よく”見得”を切って欲しい!!

”病”と闘う「我が友」に贈る…
ナルト×ジャンキー ケルベロス




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それでも未だ心配してしまう人の為に…(まっカカ…其の余)

 
第437話「告白」のヒナタの思わせぶりな扉絵(週ジャン14号の74頁)の隣に注~目ッ!!「ナルトVSペイン大特集!!」(佳境を迎えつつあるナルトとペインの直接対決!今回はこの戦いが起こるに至った経緯を徹底解説だ!!)を是非とも、目を皿にして読んで下さい。これは一応、キッシーサイド(編集)の事実認識を公式に示すコンテンツで、ナル×ジャン的には考察の対象と認定しております。ペインサイドのお話はどーって事無いんですが、ナルトサイドのお話はかなりのサービスと見ました(笑)。「ペインの犠牲になった仲間達…」を良ーく読んでみて下さい。既にお気付きの方もいらっしゃると思いますが…

  • 自来也:雨隠れの里でペインを追いつめるが、その謎に翻弄され戦死。戦いの中で掴んだペインの謎をナルトに宛てて託した。
  • シズネ:ペインの正体解読に努力し、ペインの肉体が死体である事に気づく。しかし人間道に魂を引き抜かれて命を落としてしまった…!!
  • フカサク:対ペイン戦に向けてナルトに仙術を教え込む。ペインに再び幻術をかけようとしたが警戒したペインに殺される…!!

  • カカシ:天道・修羅道相手に互角に戦うも天道の神羅天征に苦戦。チョウジを逃がすためチャクラを使い果たしてしまう…!!

  • …と、「ペインの犠牲になった仲間達…」で、自来也、シズネ、フカサクには「命をおとしてしまった」とか「殺される」みたいな言い回しで死亡判定が下されています。しかし、カカシだけが「チャクラを使い果たしてしまう…!!」と濁してるんですね。これはキッシーサイドの現状の認識ですから、カカシは他の三人の忍(一人は蝦蟇で正確には匹じゃ)に対比して考えれば「死んではいない」と、公式に発表されたようなもんです。つまり、カカシは生きてる…と言う事になります。これはサラッと公開されていますが、極めて純度の高いカカシの生存認識であると、ナル×ジャンでは注目しています。

    「カカシ先生は任務で里の外に出てんのか?」

    「……」(=任務で里の外に出ていない)(綱手)

    ナルトはカカシのチャクラを感じれなかっただけで、別にカカシの「死」を感じなかったから切れなかった筈です。でないと、ヒナタの<グサッ…>(ep437)で切れて六本目になったんですから、もしも、カカシが死んだ…と、ナルトがもし実感していたなら、ここで九尾化してても良かったと思うんです。ただこれはナルトの仙術チャクラが抑えのチャクラとなって八卦の封印式を支えていたからじゃないか?と言う考えもあって流動的ですが…。フカサクの<グサッ>(ep435)で切れなかったのも上手く説明できないんだけど、ヒナタとは長いし、告られたショックとフカサクの累積で臨界に達した…って事にしますか…(汗)。

    ま…何れにしてもカカシの「死」をナルトは実感していない訳です。仙人モードの感知能力の高い状態で…です。しかも、キッシー本人(或いは編集部)のスタンスとしも、カカシは「チャクラを使い果たした」だけで、べ、別に「死んでません」って事なのです。今までもそんなに心配していなかった僕ですが、この提示で赤ペン<グリグリ>の鉄板「カカシは大丈夫!!」と、太鼓判を捺させて頂きます。死んでたら、シズネ達と同じように「戦死」と書いてる筈ですから。生きてるから「死んでる」と書けなかっただけなんですって…。チャクラが空っぽになってるだけ…(ヘタしたら死ぬぞ!!の可能性があるだけで…)。

    これまでカカシはサクモやオビトやリンの身代わりになって生きる極めて不自由な生き方をしていましたから、それがサクモとの語らいの中で、その愚かさを諭され、カカシが”自分の人生”を歩む決意を促されるんじゃないかと期待しています。そして、いろんな呪縛から解放されたカカシは前にも増して力強く、艶っぽく…今度は自分の為に立てる!!そして、自分の大切な人の為にホントの強さを発揮できる!!と信じています。…そんな訳で、一応、公式の発表があったの(も同じ)ですから、それでも未だ心配してしまう人も…どうぞ安心してお休み下さい。カカシと一緒に「夢見」を思う存分に楽しんで下さい。心配ばっかかけるんだから…

    ”木ノ葉の白い牙”が再臨する!!!
    まったく…カカシってヤツは…(其の余)



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    第437話「告白」


    「お前はオレの平和を嘘っぱちだと言うが
    この呪われた世界で人と人が分かり合う平和ほど
    虚構なものはない」(天道)

    「人が本当の意味で
    理解し合える時代が来ると
    ワシは信じとる」
    (自来也)

    エロ仙人は人が本当の意味で
    理解し合える時代が来ると信じてた!
    お前のは違うってばよ!!」(ナルト)

    「口だけだな…
    答を示せないお前に何ができる?
    お前のできる事は九尾を差し出す事ぐらいだ
    言ったはずだ
    お前の死が平和に繋がると」(天道)

    (ナルトくん…!)「………」(ヒナタ)

    俯(うつぶ)せに寝かされ、両掌を血刀に串刺しになってチャクラを管制され身動きの取れない状況です。それに対して、天道は自由に動き回りナルトに対する絶対優位を作り上げています。そして、ここで長話を始める…。心理的にもナルトは相当の無力感に支配されても仕方ないまでに追い込まれています。件のペイン強襲ではペインに完勝で、ナルトや木ノ葉が敗戦したのは明らかです。現に誰一人としてナルトのピンチに分け入って加勢しようとする忍は木ノ葉には居ないようです。ナルトも天道に口答えするのが精一杯…。天道がここで何故、こんな間を与えるのか?それを考えないで、天道の口車に乗り続けるのは危険です。

    「…痛みで世界を導くより
    痛みを乗り越えたお前の力で
    それを成し遂げてほしかった」(自来也)

    かつて雨隠れの自来也の潜入戦で、一対一からペインを突き崩し、畜生道、人間道、餓鬼道の三体のペインを石剣で貫き殺めた自来也が、その直前にこんな事を話しています(第41巻/178頁)。この苦言はそのまま今のペインの”独りよがり”を指摘するものであり、「人が本当の意味で理解し合える時代が来るとワシは信じとる」と述べた自来也の指し示す方向にそれは収束し、そこから自来也の願いが浮き彫りになってきます。それが受け入れるなら、長門はナルトに痛みを与え、それを乗り越えさせようとしてるようにも見えます。…であれば、長門もまた自来也の意志を継承している?…まさか…これも予言の一部なんでは…。

    長門があんな姿になったのは「痛みを乗り越えられなかった」からに他なりません。「もっと勉強しなさい!」子供の頃に良く言われましたっけ。それって親が勉強しなかった裏返しでもあります。自分が成し得なかった”高み”を望む…。これは大人の持つ子供に対する期待そのものです。自来也だってナルトに託したように、同じように長門がナルトを託そうとしているかの如く…僕には見えます。その為に、ペインはナルトを瓦礫に変わった木ノ葉隠れの里の中心にこうして晒し、間を作っている?その行いはまるで戦場のスナイパーが身動きを奪った敵兵を殺さずに餌にして更なるターゲットを誘い出すのに酷似しています。誘ってる…?

    そして…それを<ジトッ>と見つめるヒナタ。ヒナタは白眼の保有者ですから、この位置から遠く離れた”ナルトVS天道”の子細を補足できる事は随伴するコウの望遠眼(白眼の能力)で提示済みで、多分、ナルトの圧倒的不利を察知してるんだと思います。また、コウの側のカツユがコウに取り付いて治療していないので、瓦礫から二人を守る為にカツユが綱手から分与されたチャクラを使い切ったと考えるべきで、コウの怪我は癒えておらず身動きができない状況にある…。そして、身動きができないナルトを見下ろす天道が血刀を伸ばしナルトに近付くのもヒナタには見えている…焦っている…何気にヤッバいネタフリです。


    一方、野点(のだて)してなくて良かったーッ!!と、ホッとしたシカマル御一行。火了(ロ)がマント来てて手が見えないのでアレですが、これがお茶を点(た)てるハケを隠し持っているサインだったら大したもんだ(笑)。そして、暗部の仮面の奥で「チェッ」とやってて、さり気なく茶釜とかお茶菓子を携帯してたりなんかしたら…WILLIAMさんの四コマ決定なんですが、何ぼ何でもこの一大事に挟むにはブラック過ぎて…そして、それが暗部の真骨頂だとしたら、木ノ葉よ滅びてしまえ!!(笑)ま…のんびりし過ぎに見えるけど、里がこんなになった驚きとか敗北感の中にこの人らは居るから、生暖かく見守る事に致します。

    「最低でも二人一組で
    行動した方がいいだろう
    敵の本体を見つけたとしても
    うかつには手出しはするな」(シカク)

    「なるべく感知タイプの忍を
    捜索隊に加えてくれ
    その方が早い」(シカマル)

    「分かった…シカマル…
    お前はシホとここで連絡を待て」(シカク)

    「くやしいけどそうなるな…
    動けねーんじゃあよ…」(シカマル)

    「よし…カツユ…
    この事を里の生存者で
    動ける者には連絡してくれ
    里の者に協力してもらう」(火了)

    「ハイ
    了解しました」(カツユ)

    そして、いよいよペインの本体…長門に対する捜索方針が決定したようです。(ペインに対して)力なき者が諦めずに足掻くにはシカマルを筆頭にした知力が有効であり、それが自来也の遺した「本物葉意無椅」の真の意味だったのであれば、それがシカマルらによって解明された事には一定の意味があります。そして、多少の停滞はあったもののこうしてそれが動き出そうとしている…。この流れには希望が感じられます。ここに綱手が残したカツユが情報のネットワークが、それが僅かな望みを繋いでいます。カツユもチャクラで動いてて、それはボランティアではなく綱手からの命令とチャクラの譲渡によってなる筈ですから…。

    それが何故だか傷病兵の治療に勤(いそ)しまないカツユの態度に繋がるならば、最低限の情報ネットワークの維持に配慮したと考えられます。もしそうならば、これは綱手の意地であり、火影として命懸けで里を守ると言い切った不退転の決意の現れでしょう。それが綱手の<シワシワ>の可能性もあって(個人的にはカカシを救う為にチャクラを分け与えて逝った…と思いたいのをグッと堪えて…)、今も綱手が木ノ葉全体を網羅する巨大な情報ネットワークであるカツユの術を発動し続ける為に、若返りの術にすらチャクラを惜しみ、人目を憚って尽力してるのも泣かせる話ですよね。綱手も必死に闘ったし、今も闘いは継続してるんでしょう。




    また場面は移って、木ノ葉隠れに急行するガイ班。背中の荷物が大きいパッキングなのでかなりの遠方に長期で赴いていたようです。木ノ葉のペイン強襲は勿論、その他の諸々の情報ともかなり隔絶された状況にあったと考えるべきでしょう。ガイは確かカメの口寄せが出来る筈だけど、連絡カメでは遅過ぎて実用性がなかったのかしらん(笑)。ナルトは簡単に取得しちゃったけど、口寄せの術と言うのはレアな忍術と言うか、契約のようですね。余談ですが…サスケは猛禽類(鷹?)と契約するみたいです(風の噂)。

    ところで、ネジが隊の中央に配備されるのは白眼の全周囲への哨戒(しょうかい)を意図した配備でしょう。既に上忍に昇格したネジがこうしてガイ班で任務に就くのは一つには木ノ葉の人手不足があるでしょうが、ガイの下(もと)で学びつつ、ガイ班を引き継ぐ過渡にあるんではないかと、僕は考えています。ガイ班→ネジ班への移行で、そのベクトルにはガイの暗部入りや、守護忍入りや、木ノ葉の上層部へのガイの次のステップの布石ではないかと期待しています。でも、木ノ葉隠れの里…思いっ切り潰されてしまったから…(汗)。

    <ザッ>

    「ん!」(ネジ)

    「どうしたネジ?」(ガイ)

    「アレは自来也様の口寄せ蛙…」(ネジ)

    「なに!?」(ガイ)

    エーッと、この描写の意味はガマブン太が神羅天征で跳ね飛ばされた程度の距離にまでガイ班が接近してる…と言う事を示すもので、忍の移動速度を考えるならば極めて至近に辿り着いた事になると思います。そして、ガイ達も胸騒ぎはあったものの、木ノ葉の不穏は半信半疑でしたから、それがガマブン太のこの有り様で”鉄板”になり、更にスピードアップするものと思われます。つまり、このまま一気に木ノ葉の中心…ナルトと天道のしっぽりにも割って入れると言う事です。ガマブン太には意識があったから、ガイ達が木ノ葉の状況をここで知る事ができる可能性もあります。ぶっちゃけ、戦局を動かすファクターが一つ加わった…ちゅーこった。



    <バキ>(ペイン)

    「ぐっ…」(ペインのチャクラが…
    入ってくる…)(ナルト)

    急所は外して浅くしてある
    これでお前は自分の意志では動けない」(天道)

    「しっかりせい小僧!!」(シマ)

    「!?」(ナルト)

    「そいつが何を言おうが
    お前は聞く耳を持ったらいけん!!
    お前は予言の子じゃ!!
    この世の救世主じゃ!!
    じゃけんお前が負ける事は許されん!!
    自来也の小僧も父ちゃんも
    それを信じて命を懸けたんじゃ!
    こんなことでお前がくたばったら
    ウチが許さん!!」(シマ)

    <ドン>「!!?」(シマ)

    「うるさい蛙だ」(天道)

    「てめー!!」(ナルト)

    ペインがじっくりとナルトを血刀で刺すシーンは狂気に溢れてた筈です…。人が昆虫を標本にするように残酷だった筈です。しかし、やってる本人には「大義」があるから、そんな事は露程も感じません。そこが恐ろしいところです。しかし、この血刀の使い方…雨隠れで六道が自来也を殺めた時に非常に似ています。僕は黒いから、自来也もほんの少しは疑ってて、こんな風に生かしたまま死んだように取り繕った…みたいなフェイクだったなら、雨隠れの水底に沈んだ自来也って…(黒汗)。それに、あの時は殺さなかったフカサクやシマを今はこうして簡単に排除しているのは、用済みだからじゃないかって…。

    もしかしたら、これがナルトを強くする為の試練じゃないかって考えると、ペインの行動とか、ズーッと前の雨隠れに侵入して戦死した自来也の不可解な行動までも上手く説明できちゃうんですけど…アッ…ダメ…黒くなっちゃう…。長門は真に「平和」を願い、自来也の弟子としてそれを目指すのであれば、自分でも同じように目指したであろうし、縦(よ)しんばそれを自分でも成し得なかったとするならば、きっと次の弟子にそれを委ねるのがスジだと言えますまいか…。そして、一方的な強者として完全な勝利を遂げたにも関わらず、こうして時間を費やすのは不可解だし、そこに潜む意図を汲むならば、この行いはイタチが永々と準備し、マダラ(トビ)が執り行った「万華鏡の儀式」に近いと思います。


    「そろそろお前を連れていく…」<スッ…>(天道)

    「!?」(ナルト)

    「ヒナタ様!!」(くそ足がこれでは…!!)(コウ)

    <ダン>(ヒナタ)

    <ザザッ…>(天道)

    「増援か…」(天道)

    「ナルトくんには手を出させない!」(ヒナタ)

    天道が左掌をナルトに翳(かざ)した…多分、万象天引で持ち上げて連れ去ろうとした?ナルトのチャクラと肉体は既に血刀で掌握済み…次の瞬間、ヒナタがその長い髪を振り乱し天道に襲いかかります。全くの無音。ナルトもその瞬間まで気付かなかったようなので見事な接敵技術だったのでしょう。天道の凄いのはここからの反応速度で、各ペインの個別の自律的な動きと合わせれば、各個体の小脳の反射的な回避行動なのかも知れません。それがペインが殺される描写…内臓器官や脳震盪などの生理障害による活動停止にも符合します。ペインは基本的にリミッターがハズれた状態(開門と同義)の運動能力が持続するのかも知れません。


    「何で出てきたんだってばよ!!
    早く逃げろ!お前じゃそいつには!」(ナルト)

    「うん…」(ヒナタ)

    「!?」(ナルト)

    「これは私の独りよがり…」(ヒナタ)

    「何言ってんだ!そんなで
    こんな危ねーとこ出てくんじゃねー!」(ナルト)

    「……」(ヒナタ)

    「ここに立っているのは
    私の意志」
    <ピキキ>(ヒナタ)

    そして、ヒナタです…いつもの引っ込み思案の優しいだけの女の子ではありません。この決意を秘めた険しい眼差しは波の国の「白」にも似た激しい女を感じ、同時にの様でもある。その堂々たる覚悟は、その不用意な参戦を諭すナルトすら押え込む説得力をたたえているかのようです。ヒナタが喋る言葉の一つ一つがこれまで溜め込んだバネの反発力を示すが如く力強いです。ヒナタはナルトのピンチを放っておけなくて飛び出して来たんだけど、本人も冷静にその無意味さを悟っているようです。その上で、自分の「意志」とエクスキューズするって事は、死の覚悟が前提の特攻と言えそうです。闘気が白眼の経絡を押し広げます…。


    「?」(ナルト)

    「……泣いてばかりで最初から諦めて
    何度も間違ったところに行こうとして…
    そんな私を…ナルトくん正しいところへ
    連れてきてくれたの…」(ヒナタ)

    「……」(ナルト)

    「いつもナルトくんを追いかけて…
    ナルトくんに追いつきたくて…
    いつだってナルトくんと一緒に歩きたくて…
    いつもナルトくんのところへ…
    ナルトくんが私を変えてくれた!
    ナルトくんの笑顔が私を救ってくれた!
    だからナルトくんを守るためなら
    死ぬことなんて怖くない!!」(ヒナタ)

    「私はナルトくんがー
    大好きだから…」
    (ヒナタ)

    ヒナタの恋告にナルトが一瞬凍ります(”ナルトくん”とヒナタは何回言ったんだか…汗)。…って、お前今まで何にも感じてなかったんかいッ!!と、少しは感じるもんだろうが…何度も突っ込んでみましたが、そんなもったいないオバケに気を取られてる場面ではない(笑)。ヒナタは真剣ですから、この気持ちはナルトにもしっかりと通じた事でしょう。ナルトが誰かに告られたのってお初じゃないですかね。これが平時ならばそのまま祝言(しゅうげん/婚礼)上げたって良いくらいなんだけど、状況が状況だけに…。そして、ヒナタのこの勇気に満ち溢れた行動が、実はペインの誘いによって生み出されたものであったのならば、ちょっとヤバい展開…(滝汗)。


    「ハッ!!」(ヒナタ)

    <ガッガッガッ>
    (柔歩双獅拳!!!)<ザッ>(ヒナタ)

    (神羅天征)<ドッ>(天道)

    <キャ!!>(ヒナタ)

    ヒナタは”回転”を巧妙に利用して天道との間合いを詰めます。しかし、対天道戦での「間合い」(神羅天征と万象天引は”間合い”の掌握術とも言えます)とは不意の一撃しか有効でない事は既に周知の筈なんだけど、ヒナタの最強奥義・柔歩双獅拳(多分・ヒナタは開門も同時に使ってるのかも…。闘気やチャクラが具象化するほどの力量は素のヒナタからは連想できません)を、ここで出すのは泥縄過ぎる。ヒナタの潔い程の諦めは”退くに退けない女の意地”と言うヤツなのか。ナルトは刮目してこの生き様を見るべきでしょう。そして、自分の不甲斐なさを呪うしか無い…。そして、それを織り込んだ天道の長話だったと、今更ながら気付いてしまいます。…時、既に遅し…ヒナタが案の定、神羅天征の餌食に…(汗)。


    <スッ>(天道)

    「!!やめろォ!!!」(ナルト)

    <グサッ…>(天道)

    「ちょうどこんな風だったか…
    オレの両親もお前ら木ノ葉の忍
    目の前で殺されたんだが…愛情があるからこそ
    犠牲が生まれ…」<ドクドク>(天道)

    「うう……………」<スウー>(ナルト)

    <ドン>「うォアアア”ア”ア”!!!」(ナルト)

    「痛みを知る事ができる」(天道)

    天道が自分の両親を目の前で殺された…みたいな事を言いますが、長門のご両親とすれば輪廻眼の継承者だったんでしょうか。長門や弥彦を見る限りでは忍の家の子ではないようでした。忍とは無縁の普通の家の子が生きる為に自来也から忍術を教わったように、僕は思っていました。それに、木ノ葉の忍が一般人に危害を加えるもんでしょうか。しかし、長門の両親が輪廻眼を持っていて戦闘に参加してたなら話は別だけど、その判定を下すには描写が不足しています。しかし、その虐殺が木ノ葉に濡れ衣を着せようとした第三者の介入だったら説明できます。何だか…マダラ(トビ)の影が見え隠れしちゃう…。

    そして、ナルトが<ドクドク>と瓦礫に滴る血の海に一点集中してしまい、怒りが一気に沸騰します。実際にヒナタが串刺しになって天道に殺された描写は無かったんですが、天道な思わせぶりもあって”やっちゃった感”はありました。ナルトが切れるのも無理は無く、九尾の覚醒が一気に四本目に及び、ナルトを包むチャクラが一瞬、衝撃波を生みます。ナルトの四肢を串刺しにしていた血刀も<ポロ><ポロ>と抜け落ちます。問題はこの九尾の覚醒が天道がナルトに与えた「痛み」に起因してるところ。これまで必死に押え込んで来た暴力…九尾のチャクラにナルトは図らずも再び手を染めてしまった訳です。しかも、いきなりの四本目…。


    <ゴゴゴゴゴ>(ナルト)

    (九尾の力か…
    怒りでナルトと呼応するようだな…)(天道)

    <ズズズ>(ナルト)

    「オレが憎いか?」(天道)

    「ヴヴヴ…」<ゴゴゴゴゴ>(ナルト)

    「これでも人は本当の意味で
    理解し合えると言えるのか?」
    (天道)

    「ギオオオ!!!」(ナルト)

    「それでいい…
    だがな…オレの痛みはお前以上だ」(天道)

    しかし、ナルトの九尾化が今までとちょっと違うのが、何やら骨格のようなモノが九尾のチャクラに纏わり付いています。これに似たモノと言えば、イタチの”須佐能呼”くらいしか思い浮かばん(汗)。もしかしたら、イタチがナルトに飲み込ませた烏の力じゃないか?…と、僕は思います。「お前にオレの力を分けてやった。その力…使う日が来なければいいがな」(第44巻/14頁)のあの烏…。イタチの想定ではサスケ戦で九尾のチャクラが出た時の保険だったんではないでしょうか。イタチのベクトルを考えれば、サスケを護る方向に向かってる筈だから、一回きりでも九尾のチャクラをコントロールできるとか…。しかし、”その尾は六本…!!過去最悪の感情がナルトに滾る!!!”…なんて煽られてもね…(笑)。

    イタチがナルトの九尾がサスケを殺さないようにかけた保険なら、ナルトが九尾をコントロールする為の”須佐能呼”である可能性があると思います。で、なければ…天道がナルトの四肢に刺した血刀の影響か…。骨格の出現箇所が血刀の刺し傷の場所に近いようにも見える。天道の思わせぶりな行動はナルトの九尾化を誘ってたのはありそうだし…ね。その為の生け贄を天道は間を取って呼び込んでいた訳だ。それが天道の言う「愛情があるからこそ…犠牲が生まれ…痛みを知る事ができる」なのだと思います。ヒナタがあの時乱入しなければナルトは連れ去られたろうし、ヒナタの真っ直ぐな想いは誰にも責められない。

    そして、全ては天道の言う通りな訳だ…。

    ナルトは現状では憎しみや痛みに支配されています。不確定要素として獣の骨格があり、それがナルトの僅かな望みでもあると、僕は考えます。或いは、九尾のチャクラの六本目の必然で九尾が実体化する布石である可能性も残しますが…(滝汗)。ま…何れにしても天道の「痛みの大きさ比べ」の土俵の準備が整った訳です。天道が問う…「それでも人は本当の意味で理解し合えると言えるのか?」に天道の本当の願いが潜んでいるように思える…僕は善人過ぎるのか(笑)。これが予言の儀式で、長門もまた自来也の遺志を引き継ぐ予言の子である事を願わずには居られません。天道の下から光を当てるのはこの際、辞めてーッ!!(笑)長門の「予言の儀式執行説」が正ならば、ヒナタも存命している可能性が出て来るんですが…。一週間、ガクブルで待つしか無いか…。

    あと…”暁”が長門を完全に信用していない想定も考えに含めるならば、ナルトの九尾対策を予め準備してる可能性もあります。それがズバリ!!九尾を手懐ける瞳力…サスケの万華鏡写輪眼。マダラ(トビ)が長門を包括するように大局を見据えているならば、木ノ葉強襲にサスケを配備する選択肢も充分にあります。これまでサスケや”鷹”が沈黙していたのも、それならば飲み込めるし…。何れにしても九尾が暴れ回るのはマズい。瓦礫の下にはまだまだ木ノ葉の忍が埋まってるだろうし、カカシなんか身動き取れませんし。どうせやるんなら注意深く暴れてくれないかしら(笑)。それに怒りや痛みに押し流されるのは長門の思うつぼなので、冷静に切れるべきかと…(滝汗)。

    ナルト…その「痛み」を乗り越えた…
    お前のホントの力を見せてくれ!!




    追記:ヒナタの「告白」に震えた人は是非読んで貰いたい考察があります。実は今まで書いた考察でも屈指のお気に入りです(笑)。ナルトは異常者…と言うのがナル×ジャンの見解なんですが、その意味が分かって貰えると思います。「ナルトは何故、いきなり六本目になったのか?」…これを措いてナルトと九尾は語れません!!(笑)僕の捩れた愛情感覚と共に、ナルトが如何に分厚く護られて来たかを思い出して欲しい。そして、ナルトの特殊。それに付随するナルトの平凡。それが何を意味するのか…『NARUTO -ナルト-』と言う物語の描かんとする真骨頂を是非考えて欲しいです。ちょっと酔っぱらってまして…追記(090623)。


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