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ナルトは何故、自来也を”先生”と呼ばなかったのか?


エロ仙人
本当の意味で理解し合える
時代が来るって……
信じてるって言った」(ナルト)

「……」(長門)

「その話をしてくれた時
…オレは適当にしか聞いてなくて…
オレにそのやり方の答を託すって
言ってくれたのが……
ただ弟子として認められたみたいで
嬉しかっただけだった」(ナルト)

「今になって…
やっとエロ仙人の言ってた意味が分かる
そんな簡単なもんじゃねーんだって…」(ナルト)

「だがオレを許せない事に変わりはないはずだ
キレイ事で許せるほど人の愛情は安くはない」(長門)

「ああ…
確かにその通りだってばよ」(ナルト)

自来也先生
言っていた事は
時代遅れの理想主義だ
現実は違いすぎる
お前はオレを倒し
忍の世界を平和にしてやると
言っていたハズだが?
それは建前
己の自己満足のための
復讐だとしても
それがお前の正義ならそれでいい
…お前は神じゃない」(長門)

第444話「答」で、とうとうシステムペインの本体である長門と対面し、望み通り長門との対談に辿り着いたナルトですが…そのメチャクチャ重大な話し合いにおいてもナルトは自来也を”エロ仙人”と呼びました。長門はしっかりと”自来也先生”と呼んでいるのに…でも、ま…長門もそんなナルトに突っ込みを入れないのはオトナだからかな…と思いつつ、僕はこの語らいを見ていました。これまでナルトは自来也を一度たりとも”先生”とは呼んでいません。自来也は正式にナルトを弟子受けし、ナルトを弟子と認めています。ちゃんとした師弟関係が存在するのだし、カカシやイルカは思いっ切り”先生”と呼んでいます。なのに…ナルトは頑として”自来也先生”とは言いません(笑)。それは何故か?実は今まで書きたくて仕方なかったお話の一つなんです。「ナルトは何故、自来也を”先生”と呼ばなかったのか?」…僕と一緒にナルトと自来也の心の奥底に潜って下さい。


「あいや、しばらく!!よく聞いた!(自来也)

「な…なんだそのでっかいカエルってばよ!?
お前、いったい何者だぁ!?」(ナルト)

「妙木山蝦蟇の精霊仙素道人(せいれいせんそどうじん=仙人?)
通称・ガマ仙人とお見知りおけ!!」(自来也)

「せ……仙人…!?」(ナルト)

「おい!コラ!エロ仙人!
どーしてくれんだってばよ!」(ナルト)

女湯を覗く自来也がエビスをノックアウトした事で、ナルトの修行を引き継ぐ形になった…(第11巻/8-9頁)。恐らく、自来也の意図的なナルトへの接触であったと思いますが、これが二人の出会いでありました。エビスを一蹴した自来也は何気にカッコ良いんだけど、やってる事が単なる覗きでナルトにしてみれば、「ムッツリスケベ(=エビス)が負けた?な…何だってばよ!あのオープンスケベ(=自来也)はぁ!?」(第10巻/175頁)と、この時「自来也=エロ」の図式が成立してしまった感はありました。ま…自来也も「ただのスケベではない!ドスケベだ!」(第11巻/14頁)としていて満更でもなかったようです(笑)。その後直ぐに「と…まぁ それは冗談として…修行は見てやる」と切り返して、導入部分での「エロ」が自来也の意図した「枕」であると示したのが、物書きっぽい演出だな…と、個人的に刺さりました(笑)。ま…この接触でいきなり、自来也はナルトにとっては「エロ仙人」として定着してしまった訳です。

「オレの歳なら
イタズラっ子で済んでも
オッサンの歳ならそれカンペキに
犯罪だってばよ!」(ナルト)

ナルトの性欲は、おいろけの術なんかで女体の高度なトレースは出来るのに実際の行動(アッ…☆☆);が伴わなかったり、女の子と言えばサクラに限定された興味で極めて指向性が高く、ナル×ジャン的には八卦の封印式のフィルタリングによって歪められている想定がガチであります(笑)。しかし、良い歳こいた自来也が覗きってのも実にアレな話で(第11巻/10頁)、その嗜好の奇跡的な一致が自来也とナルトのジェネレーションギャップを絶妙に埋める結果になっていて…自来也ほどの地位と名声があれば女には困らなかった筈なのに、ある意味…自来也も歪な性欲の発現があり、それが綱手に対する自来也の一点買い的な想い(綱手のフィルタリング=自来也の自主規制)である事を子供のナルトが知る由もなく…結果的にどっちも歪で同質とも言える「エロ」であって、それを触媒にして二人はキレイにシンクロした訳です。


「コレだ!」<バン>(自来也)
【イチャイチャパラダイス】

「あー!それってばぁー!」(ナルト)
【カカシ&イチャイチャのイメージ】

「お!お前知ってんのォーコレ?」
(かなり有名になったのォー!)(自来也)

「知ってんぞ!!
それロクな小説じゃねーだろ!!」(ナルト)

ところで、自来也が取り出した「イチャイチャパラダイス」にナルトが思いっ切り食い付いていましたね(第11巻/9-10頁)。ナルトにはカカシがイチャイチャを<フフフ>と読むイメージが浮かんでて、エロが好きな筈のナルトが禁忌にも思う行いとして回想されています。これがナル×ジャン的に言うところの八卦の封印式のフィルタリングなんですが、もしかしたら、カカシは自来也をサブリミナルにナルトに提示してたのかな…と今にして思えたりもします。「イチャイチャ」とは自来也の綱手に対する妄想百科事典でしたから…ぶっちゃけ自来也の生き様(←これが自来也の生き様だったのか!?笑)ですよね。それをカカシがしげしげと読むシーンを見せたのは、いつの日かこうして出逢う運命にあるナルトと自来也の前フリだったんじゃないかと…やはりブスブスと黒い気持ちが湧き上がって来ました…あぁッ(☆☆)いけない!!(笑)(閑話休題)。



「ねえ!ねえ!エロ仙人!
一体 今度はどんな術教えてくれんのォー!?」(ナルト)

(…エロ仙人…)「お前…
ワシがすっごい人だって知らねーだろ…?
いいか………」(自来也)

「蝦蟇の仙人とは仮の姿!
何を隠そうこのワシこそが!
北に南に東西!
斉天敵わぬ三忍の白髪童子蝦蟇使い!
泣く子も黙る色男!
"自来也様"たぁ~ワシのことよ!!」(自来也)

「………ふぅ~ん………」(ナルト)

もっとも…自来也が「エロ仙人」とナルトに定着してしまった事は些か後悔している様でもありました(笑)(第16巻/171-172頁)。それを挽回すべく自来也が見得を切るんですが、あまり難し過ぎてナルトには理解不能でした。やはり、ナルトとシンクロする為にナルトの「歪な性」に注目した自来也の戦略は秀逸で、ナル×ジャン的に考える八卦の封印式の組成…つまり、クシナのフィルタリングに関して自来也が知っていたからではないかと感じてしまうところです(笑)。ちなみに、この見得切りで自来也が使った「斉天」とは西遊記の孫悟空の作中の「称号」であり正確には「斉天大聖」(せいてんたいせい)のようです。そして、それがもしかしたら三代目(猿飛)に対するオマージュだったかと思うと泣けます。

奇しくも大蛇丸の木ノ葉崩しで戦死したヒルゼンの葬儀の後、間髪入れないイタチと鬼鮫のツーマンセルが木ノ葉強襲があった落ち着かない状況で、自来也はヒルゼンの死を演習場で噛み締めた以外は悲しみを反芻する暇などなく、ナルトを随伴した綱手捜索任務に出る折に、ヒルゼンに対する想いが堪らず漏れ出したのであれば、その男気には敬意を示したいです。自来也が描く隈取りが人前で涙を流せぬ自来也の代償行動である事など、心の片隅にも無い子供のナルトにとって、自来也の慮りの全てを理解する事など到底叶わない…ま、自来也もそれを解った上で見得を切るのはほとんど自慰に近い行動でもあり、その交わらない地平を「エロ」によって繋げた自来也の考えは秀逸と言わざるを得ません。でも「エロ仙人」はちょっと…と自来也が困り顔の場面もあって(笑)。



「この男、自来也!
女の色香にホイホイ
付いてくよーにゃできとらんのォ!!
ワシぐらいになれば
己の色香で女がはしゃぐ!!」(自来也)

「…………」(ナルト・イタチ・鬼鮫)

「女の人のウィンクなんて
ベタな攻撃で興奮したくせに!
カッコつけてるバヤイかぁー!
このエロ仙人!!」(ナルト)

「だから人前で
その呼び方はやめろっての!!」
(自来也)

…で、そのすぐ後のイタチと鬼鮫がナルトに接触を試みた折の自来也の見得切りにナルトだけなら未だしも(第17巻/48頁)、鬼鮫やイタチまでが自来也の見得(見栄っ張りの見栄だったのか!?笑)に無言で反意を示していました(笑)。もっとも、イタチや鬼鮫はオトナですから、それを人前で窘めるような事はしませんが、ナルトは違います。思いっ切り自来也の痛いところを突くんですが、自来也はそこではなく「エロ仙人」に反応してる…(笑)。多分、イタチには聞かせたくなかったんだろうな…と思います。僕はこの後、自来也が出す「忍法・蝦蟇口縛り」(第17巻/64頁)からワザとイタチと鬼鮫を逃がしたと考えてるんですが、この接触においても自来也とイタチは何らかの情報交換があった筈で、ここは黒くなれと言われれば何ぼでもズブズブに…(笑)。

イタチは任務として木ノ葉を抜けた訳で、”暁”に所属するのもヒルゼンの了承があった筈です。それを自来也が示唆されているか、もっと積極的に伝達されていた可能性は高く、当初は自来也が”暁”の黒幕で…なんて考えたりもしてましたし(笑)。その時は描写がまだ揃ってなくて雑然とした妄想に過ぎませんでしたが、イタチの生き様が何だったのかが明かされた以上は、自来也がその行いを阻害する方向に力を使う事は寧ろ不自然であり、この時、イタチに一方的にフルボッコにされるサスケ…鬼鮫が「容赦ないですね…」(第17巻/59頁)と言うほどの…に全く邪魔しなかったのと非常にリニアに解釈できると、僕は考えます。逆にイタチを理解する自来也には、イタチの側からも同種の理解がある筈で、「エロ」によるナルトの懐柔?がイタチに卑屈と受け取られるのが、自来也は嫌だったんではないでしょうか(笑)。



自来也ちゃん…?ちゃんて!
エロ仙人をガキ扱いかよ!
何だってばよ このじじい蛙!!」(ナルト)

「口を慎めと言ってるだろう!」(綱手)

「この方は自来也様に
仙忍術をお教えになられた
自来也様の師です」(シズネ)

「!」(ナルト)

「ハハハ…エロ仙人とはの…!
自来也ちゃんらしい慕われ方じゃ」(フカサク)

「そのジジイ仙人
一体オレに何の用だってばよ?」(ナルト)

「どこから話せばええかの…
そうじゃの…とりあえず言っておくが―」(フカサク)

「自来也ちゃんが戦死した」(フカサク)

自来也の訃報がナルトに伝えられた行で(第44巻/31-32頁)、ナルトは自来也を「ちゃん」付けで呼ぶフカサクに軽ーく嫉妬してるんですよね。ナルトがあまり見せない心の棘(トゲ)で、非常に希有な反応だと言えます。この棘には自来也に対するナルトの特殊な思い入れがあって、その機微にこの場で唯一気付いているのがフカサクでした。ま…綱手たちが心中穏やかでないのは自来也の訃報を受けたナルトの衝撃を先んじてシミュレーションしてるからで、そこでテンパッてるからであって…綱手なんかはこの辺りで既に臨界を超えていていつ熱暴走を起こしても仕方ないくらいだったんだけど、それを必死に我慢してたので、仕方ない…ま…その優しさの弊害であって、フカサクの冷静さにはまた別の象限の想いがあるだけで、それはまた別の考察で…。

フカサクが「ちゃん」付けで呼ぶ事に噛み付いたナルトが「エロ仙人」と言うのもアレな話で、それを窘める事なく、即座にその本意を汲み取り、賞賛ともとれる微笑みを醸したのは、やはり自来也の師に相応しい人格(性格には蝦蟇格じゃ)と言えます。そのフカサクがナルトに対して自来也の訃報を伝える心のざらつきは半端ないものだったでしょう。それでも眉一つ動かさず、ナルトに伝えたのは自来也を心底敬愛するナルトの心の底を感じる事が出来たからでしょう。ナルトが自来也を本当に愛していた事がフカサクには理解できたから、魂が慟哭するほどの悲しみを乗り越えて、ナルトに自来也の訃報を伝える事が出来たのだと思います。ナルトが自来也を「エロ仙人」と言い張る心の深層に気付き、感じ入ったフカサクには嬉しくて堪らなかったのだと、僕は思います。

「何でそんな無茶許したんだってばよ!!
バアちゃんはエロ仙人の性格良く分かってんだろ!
たった一人でそんな危ねー所に……」(ナルト)

「よせナルト
五代目の気持ちが分からない
お前じゃないだろ」
(カカシ)

カカシも綱手に食ってかかるナルトにそう言うのがやっとで、綱手はサンドバックのようにナルトの言葉攻めを受ける事で贖罪してるようにも見えました(笑)(第44巻/45-46頁)。「エロ仙人が五代目火影になってたら!綱手のバアちゃんにこんな無茶はさせなかった…ぜってェー…」(第44巻/47頁)と言うナルトの捨て台詞に「少しそっとしておいてやれ」と言うのが精一杯だった綱手はそれでも尚、ナルトの心情に同調していた…って言うか、この言葉は綱手が自分自身に言った言葉で、ナルトを刺激して長引かせるのは綱手にとってもキツい事だったと、綱手は考えてたんじゃないでしょうか。ぶっちゃけ、ギリギリのところに綱手も漂っていたんだと思います。

ナルトはフカサクを「ジジイ仙人」と呼び、五代目火影である綱手を「バアちゃん」と呼んでいます。人の価値とは肩書きや地位などではなくその人自身にある。それは生き様と言い換えても良いでしょう。ナルトにしてみれば、綱手は「バアちゃん」であり、フカサクは「ジジイ仙人」に過ぎないのです。ナルトは物事の本質肌で感じるタイプで、その知覚はもの凄く鋭いです。この時も、カカシが察した通り、綱手の気持ちも痛いほど解ってた筈です。それでもこんなに酷い事を言ったしまったのは、自来也の訃報がナルトにとって驚天動地だったからです。綱手もナルトも同じ様に理解してるんだけど、悲しみの量が多過ぎたんですね。ナルトが執務室を飛び出したのはそれでも絞り出したナルトの優しさだったと思います。

「さっき説明した
"予言の子"についてじゃけどの…
あの子が自来也ちゃんを
真っ直ぐに慕っとったのが
良く分かった

"予言の子"
あの子であって欲しいと…
そう願わずにおれんの」(フカサク)

ナルトにとって自来也は単なる「先生」ではなかった…。

フカサクはその一部始終を俯瞰する中で、ナルトの持つ直感力を確信するのです。それでこう言った訳です(第44巻/48頁)。ナルトの直感力が自来也を「エロ仙人」と呼ばせたのです。その奥底に真っ直ぐなナルトの想いがある事を解るならば、それは最高の愛称となると事をフカサクは理解し、その深い愛に震えたのだと思います。そして、自来也がフカサクの背中に残した暗号と共にナルトに託された自来也の想いを伝えるのがフカサクの役割であり、それを為す為には鬼にも成れた訳です。それに感じ入る時、あまりにもサッパリと自来也の訃報をナルトに告げたフカサクの行いはフカサクのあまりにも深い痛手に様に見え、この場を埋め尽くす悲しみの更に大外を包む深い想いを感じさせます。想いが深ければ深いほど心とはこんな風に静かになるものなのです。


<コン><コン>

「!
な…なんだ…
カカシ先生か……」
(ナルト)

五代目がお呼びだ
すぐに支度しろ」(カカシ)

自来也の訃報をナルトに伝える為にカカシがナルトを呼びに来ます(第44巻/27頁)。この時、俯せに寝るナルトが窓を叩くカカシに気付きます。カカシは窓好きで有名ですが(笑)、こんな風にナルトをいつだってカカシは見守って来た筈です。穿った目で見れば、それは三代目(ヒルゼン)の勅命なんだろうけど、カカシのナルトに対する心配と言うか、母親的な思い遣りだったのだと思います。しかし、忍者であるナルトはその気配にすら今まで一度たりとも気付いた事はなかったようです。ま…それ程、カカシが注意深くナルトを見守っていた裏返しとも言えるでしょう。そして、そんなカカシをナルトは「先生」と呼ぶのです。ナルトが「先生」と呼ぶのはカカシとイルカとアスマくらいでしょう。ヤマトは何故だか「隊長」なんですよね。

非常に余談ですが…ナル×ジャン的にカカシとイルカは愛情属性としては母親で、ナルトが自来也の訃報を受けてズブズブに沈んだ時にイルカがアイスキャンディー割り(ここに同属性のカカシとイルカの攻防があって、それが「カカシの舌打ち」と言う考察を生んでいます…笑)で包容しただけでは立ち直れず、シカマルの父親属性の多量に含有した鼓舞があってようやく立ち直れた描写によって説明されています。見つけられなかったけど、ナルトは「父ちゃんが居るならこんなかな」と言う感じの言葉をイルカに対して抱いた描写があるんですが、あれは男性としての「親」を示しただけで、愛情の属性に言及するものではありません。何故だが、ナルトの周りには父親属性の愛情を持つキャラが少なく、アスマはヒルゼン的な腰が引けた感じがあったし…(笑)。

「…これから…
忙しくなりそうだな」
(ヤマト)

父親の愛情属性で言うと、第二部で登場したヤマトが筆頭ですが、ヤマトは初代の遺伝子情報とそれに付帯する尾獣をコントロールする能力と密命があり(第32巻/125頁)、ナルトに対しては微妙な関係性にあります。やはり、ナルトの直感力はそれを敏感に察していて「隊長」と呼ぶのだと思います。ヤマトとしては父親属性の愛情がムンムンと噎せ返るようなのですが、それを強烈な我慢で抑え込んでいるのだとも思います。しかし、ヤマトを「先生」と呼ばないナルトの反応は、自来也を「エロ仙人」と呼ばせる行いに非常に近似していると、僕は考えています。ナルトはヤマトに対しては畏怖に近い尊敬を感じていて、それは家庭にあっては父親に向けられる厳格さに対する反応に近く、「柱間→ミナト」の系譜の可能性を示唆する提示である…と、僕は考えています。


<ギロ>「少し黙れ」(自来也)

<ビクッ>「!」(ナルト)

蝦蟇口縛りから遁走の直後、天照の黒炎を「封火法印!!」消火した自来也に、ナルトが調子こいた事を言った時に、自来也は一喝するんですが、マジにナルトがビビってるんです(第17巻/82頁)。この自来也の一言には自来也の殺気が込められていたからだと、僕は考えています。ナルトはその前に「あいつらオレに用があんだろ!だったらこっちから出向いてやらァ!!」(第17巻/81頁)と、一頁ブチ抜きで見得切ってるもんだから、ホントは引っ込みが突かない慣性があるんだけど、自来也はその前に動かざる壁として立ちはだかった訳です。自来也が正真正銘の殺気を滲ませるのは意外に少なく、雨隠れの対ペイン戦を除外すればこの行と、このエピソードの後の綱手捜索編で綱手と久々に一献傾け(綱手のおっぱいばかりに注目するおっぱい星人ぶりを発揮しましたっけ…笑)、ヤケっぱちな雰囲気で大蛇丸の接触で揺れている綱手を前に凄んでみせた…

「その時はワシがお前を殺すぞ」

「…………
私にはもう関係無いでしょ!」(綱手)

本物の殺意に綱手も思いっ切りビビったことでしょう(笑)(第18巻/122頁)。それに直後の綱手の台詞がヤケに女っぽい口調になってるのは流石だと思いました(笑)。愛があるから殺せる…それは”火サス脳のマドララ体質”の専売特許ではなく、もしこの時、綱手が大蛇丸に靡(なび)く様な事になれば自来也は間違いなく綱手を殺めたと思います。自来也は正真正銘、綱手を愛していたから言えた台詞であったし、綱手に対してだったから示せた殺意だったものと思います。確かな愛があったればこそ、自来也は綱手を殺すと言えた訳です。同じように、一言でナルトを沈黙せしめた「少し黙れ」にも、自来也の心の奥底に秘められたナルトに対する愛があったのだと思います。趣は違うにしても自来也の明確な殺意の発露を考えると、綱手とナルトは自来也にとって特別な存在だったのでしょう。


「木ノ葉はまだやり直せる…
頼んだぞナルト」
(ミナト)

(ありがとう…
父ちゃん…)
(ナルト)

「九尾が…消えた?」(天道)

「!」(迷いが消えたか…
何があった?)
(天道)

第440話「四代目との会話!!」で、目出たく実父であるミナトと再会を果たしたナルトは、その信じ難い親子関係をサクッと受け入れてしまいます。ま…これもナルトの驚異的な直感力の成せる業なんですが、ナルトはミナトとの接見の刹那を我がものとし、平常心を取り戻し、九尾のチャクラをも我がものとして使いこなす境地に一気に辿り着きます。そして結果的に天道を退け、ペインの本体である長門に辿り着くのです。思えばこれまでナルトは多くの大切な人との出会いを経験し、悲しい別れを経験して来ました。普通なら見逃してしまったり、気付かない事も多いのに、それらを漏れなく自分の力に換えて来ました。ナルトには物事の大切さ、その本質を見抜く尋常ではない直感力が宿っているのです。それがナルトの異常な強さの根源とも言えます。

「………
この子を守るためだな
…………
四代目よ…」
(自来也)

ナルトは自来也に「父親の愛」を感じていた…

自来也のナルトに対する想い「ミナトは何故、八本目で現れたのか?」に認めた通りで、ヒルゼンでもなく、カカシでもなく、ミナトの想いを極めて正確にトレースしていたのは自来也であった…と、僕は考えています。その深い想いにナルトが気付かない筈はない訳で、ナルトには言葉に成らない気持ちではあっても、自来也に未だ見ぬ「父親」の持つ愛情を感じ、その姿を重ねた事でしょう。しかし、それでも自来也を「エロ仙人」と呼んだのは、それこそ自来也であり、ナルトが唯一確信を持てた自来也との接点だったからだと思います。それをNASAの「大人語の翻訳機」にかけるならば、「エロ」が自来也が用意した「きっかけ」だった筈です。それがなければ、ナルトには自来也が難し過ぎて、近寄り難くて…。

ナルトがその自来也の想いを正確に受け取っている様にフカサクは喜々とした…綱手を「バアちゃん」と呼び、自分を「ジジイ仙人」と呼ぶナルトが嬉しかったのです。誰もがナルトに思ったように、フカサクもナルトに賭けてみたい気持ちになった筈です。ナルトに託したい気持ちになった…。ナルトが自来也の本質に気付き、その想いにちゃんと応えるべく成長してる訳ですから!!それは妙木山の意向ともリニアではない(←これをフカサクは意識してないと思います)にしても、自来也と言う人間を一番しっかりと見つめ、認めて来たのがナルトだった事が、フカサクは嬉しくて仕方なかったのです。それがナルトを妙木山に召還し、仙術や蛙組手を伝授した動機でしょう。フカサクにとってナルトは自来也の「代替者」ではなく「継承者」だったのは明らかです。

「じじ様…二人の懐かしい背中
見えんかったか?」(ガマブン太)

「そうじゃのう…」
(…ナルトちゃんは先代を超えたようじゃ)(フカサク)

第430話「ナルト帰還!!」で、ペインに一人立ちはだからナルトの背中に自来也とミナトの面影を投影したガマブン太とフカサクには、どれ程その勇姿が頼もしく思えたか計り知れません。また、フカサクがナルトを「ナルトちゃん」と呼ぶのも、自来也に対する気持ちの継承と言え、自来也と言うカードがなくなってしまったから、代わりにナルトを…と言う狡い親の考えではなく、自来也の想いを継承するに相応しい人材としてナルトを信頼した上の行動であり、そこにはナルトが自来也を「エロ仙人」と呼ぶ気持ちと同じ温かみや優しさが潜んでいるんだと思います。

また、ナルトは自来也の抱く綱手への真っ直ぐな想いを感じていて、綱手と懇(ねんご)ろでない事から、自来也と自分が直接関係ない認識が潜在的にあった筈です。男と女の惚れた腫れたの何たるかを知らないナルトがその機微を理解できるのがナルトの異常者たる所以でもあり、しかして自来也の確たる信念を持った自分への対応に、矍鑠(かくしゃく)とした父親像を感じつつ、自来也を「エロ仙人」と呼んだところにナルトの最高の敬意が潜んでいるのです。ナルトは「エロ仙人」と言う愛称に、単なる「先生」には収まり切らない自来也の大きさを絶えず噛み締めていたのです。その感謝を「ド根性忍伝」の読後にナルトは漏らしたのかな(第45巻/70頁)…なんて…考えたりしています。

(…もっと大切なもんもらってるからよ)(ナルト)



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第445話「世界の天辺」


<ザー…>

「うっ…」(長門)

「!」(長門)

【倒れて動かない木ノ葉の忍】

「何!?どうなったの?
父さん母さん!?」(長門)

【倒れて動かない長門の両親】

「………
うわああああ!!!」(長門)

「父と母は
お前達木ノ葉の始めた戦争で死んだ
あの時の痛みは忘れる事はない…
今に至るまで痛み続ける」
(長門)

「この痛みは憎しみに変わり
オレの力を開花させた
この時二人の木ノ葉の忍を
殺したのはオレだったと…
後になって気付くことになる」(長門)

先週の最終頁で輪廻眼を覚醒させたところからの続きです。長門も何故か気を失っていて、それが目を覚まします。長門が目を覚ますと、木ノ葉の忍が二人とも倒れて動きません。息もしてない様なので恐らくはお亡くなりになっていると思われます。ま…他所の家に忍び込んで、盗みを働き、家人に気付かれて殺害するなんて、忍と言うよりは寧ろ盗賊ですから、自業自得でしょう(正確には戦闘区域に民間人が残っていない思い込みが、忍の待ち伏せだと誤認させた…ではあるんですが)。家の中の荒れ具合が先週と大差ないので、神羅天征ではなく心転身系(人間道の能力)で精神を崩壊させるなどもう少し穏便(?)な術を発動したのではないかと思います。木ノ葉の忍が吹き飛ばされずに寝転がっていますので、物理的な攻撃でなかったのではないかと考えています。

どうやら長門の両親は民間人だったようです。家の様子から推察するならば、中流以上の比較的裕福な家庭だったように思います。運悪く戦闘区域に居住していて家を空けられない事情(自営業とか?)があって取り残されたのだと思います。誠に不幸な事件でした。長門は両親に手を掛けた木ノ葉の忍に対抗する為に自分の血に眠る輪廻眼の能力を爆発させたのでしょう。長門に六道仙人の血統が受け継がれていたのか、或いは輪廻眼とは突然、何処かに転生する能力の可能性もあると考えたりもしています。自来也の回想でも「世が乱れた時に天より遣わされる…」(第41巻/63頁)とありましたから、何らかの条件を満たした個体に突然発現する能力で、ウィルスのようなものか、霊が憑依するかのような形式なのかは不明ですが、親を見る限りでは血縁以外の想定に惹かれます(笑)。


<ザー…>

「さよなら
…父さん…母さん…」
(長門)

「食料も僅かになり
オレは一人家を離れた」(長門)

<ゴソ><ゴソ><スッ…>
「これで最後か…」(長門)

<ザー…>

<ドチャ>(お腹が
空き過ぎて足下が…)
(長門)

<ペロ><ペロ>(チビ)

「!?」(長門)

<ザー…>

「クウ~ン」(チビ)

「ボクについて来ても
何もあげられないよ

もう食べるものは
何もないんだ」
(長門)

親を殺された長門は暫く自宅で暮らしたようですが、食料が底を突いたのを機に放浪を始めたようです。両親の骸はちゃんと土葬して墓標まで立てて、手厚く弔ったように思います。僕が長門と同じ状況に置かれて、同じ歳の子供の時にこんな行動がとれたかは疑問で、長門の様にしっかりした仕事はできなかったと思います。墓標には何処から探して来たのか花も供えられていて、長門の優しい気持ちが見て取れます。家庭的にも恵まれていたようなので、きっとちゃんとした教育を受けていたのでしょう。家を離れてからも、ズーッと雨が降り続く雨隠れを長門は放浪するんですが、とうとう手持ちの食料も無くなり、疲労と空腹で歩く事もままならず、遂には倒れてしまいます。その時、痩せ痩けた野良犬が近寄り長門の口の辺りをペロペロと舐めます(犬好きなので軽ーく刺さった…)。

口は犬にとっては特別な部位で、多くの感情表現を受け持っていまして、犬が人の口を舐めるのは好意の現れだと考えてまず間違いないと思います。この場合、弱った長門を食べようとした(汗)のならこんな行動はせずに、長門の身体の何処かに噛み付いてグイグイと引っ張ったと思います。この野良犬は長門に好意を感じ、雨の中、倒れて動かない長門を励ましていたんだと思います。このままじっとしていたら体温低下で死亡していたでしょうし、長門はこの時、この野良犬の励ましで持ち直し、立ち上がったんだと思います。で…この野良犬の顔、何処かで見た事あるなーっと思ったんですが、もしかしたら、将来の畜生道の増幅口寄せの術のケルベロスじゃないですかね。背中に羽は生えてないけど…(笑)。長門の命の恩人(正確には恩犬じゃがな…)だしね。


<ドン><ドン>

「すみません……
何か食べ物を…分けて
いただけませんか?

もう…」(長門)

<ガチャ>(町人)

「もうずいぶんと
何も食べていなくて…!」(長門)

「すまないね…
君にあげられるものはないよ…
こんなご時世だ
自分達の分だけでやっとなんだ…
悪いが他をあたってくれ」<バタン…>(町人)

(…ここが最後なのに…)(長門)

「ワンワン!」(チビ)

「うっ」(長門)

(もうダメだ…
ここでボクは死んじゃうのか?)
(長門)

<スッ>(小南)

「!」(長門)

「これ…食べて…」(小南)

<ゴクッ>「……」(長門)

「いいの?」(長門)

「うん…」(小南)

そこから長門とチビ(チビって言う名前なのね…後出)の道行きが始まります。子供が独りで生きるなんて無理だし、こんな場合はお役所(政府)が救済するのが筋なんだけど、戦時下の混乱があったのか、長門はホームレス生活を余儀なくされたようです。長門は一軒一軒、丁寧な口調で物乞いを続けます。こんなところをみるとかなり育ちが良いんじゃないかと思えます。普通は掻っ払いとかどこぞの家に忍び込んでめぼしいものを物色して…と、粗野な方向に転ぶのが常だと思う(←こう思うのが育ちが悪い証拠だ!!…笑)んですが、長門はそうはならなかった。やっぱ、ちゃんとした躾とか教育が既に為されていたんだと思います。そして、その教えをちゃんと守る子だったのね…長門って。親がしっかりしてたんでしょうね。きっと性格も真面目で優しい気持ちを持った子だったんだと思います。

…で、ある集落を虱潰(しらみつぶ)しに物乞いして最後の家のオッチャンにも断られ、チビと頑張ってた長門の気持ちもとうとう切れてしまます。ま…ここで木ノ葉の忍をやっつけた能力を出して略奪に走らないのは、生真面目で優しい長門の性格もあったろうし、その能力もこの頃はまだ認知できてなかったんでしょう。長門が「後になって気付くことになる」って言うのは、自来也と出逢って岩隠れの中忍を殺めたあの一件なんだと思います。それで雨の中、また倒れちゃうんです。そんな長門をチビは励ますんですが、長門はとうに限界を超えてたようです。死を意識しながら倒れて動かない長門にパンを差し出す手が…。かなり大きなパンです。こんなパンが何で?と思ってたら、それが蛇の目傘を差した小南の登場でした。

ここで差し出されたパンを前に、生唾ゴックンの長門ですが、直ちにそのパンにむしゃぶりついたりはしないんです。状況が状況だし、空腹のせいで倒れてるんだから、食べ物見たら速攻、かぶりつくのが普通だと思うんですが長門は違うのです。多分、この時、長門はこのパンを食べたら小南が困るんじゃなかと考えたんだと思います。さっきの最後に物乞いをした家でも、別に食べ物がない訳じゃなかった筈です。ドア越しにオッチャンが自分達が食べるのが精一杯で他人にあげる分がないと言ってましたから。自分だけじゃなく、他の人もみんなひもじい想いをしながら生きてる事を長門は理解できる少年だったんだと思います。苦しいのは自分だけじゃない。優しく賢い。非常に教育が行き届いており、親の愛を感じながらしっかりした家庭で長門は育ったと言う事だと思います。

こんな状況で小南の事を気遣い、「いいの?」と問えた長門が凄いな…と思いましたが、倒れる長門にパンを差し出した小南も凄いですよね。後述がありますが、小南は弥彦と二人で自活する孤児です。盗みや掻っ払いを常習にする札付きのワル(笑)でしたが、決して裕福ではない筈。先に長門の物乞いを断ったオッチャンと何ら変わらない…否…きっと生活は楽ではない筈です。その小南が大切な食料を長門に差し出した。これはなかなか出来る事ではないです。小南は何だか憂いのある表情で、独特な色気すら感じます。これは大いに二次創作で食い付いて貰いたいところですが(笑)、小南の存在感がこの後の描写に実は大きく関係して来ます。台詞が非常に少ない…実はその少なさにも実は大きな意味があって…ま、そこに注目しながら読み込んでみて下さい。


<ザー…>

<ハァ><ハァ>(チビ)

「!」(長門)

「………」(長門)

<バリ><バリ>(長門)

「ホラ…」<トン>(長門)

<モグ><モグ>(長門)

小南に励まされ長門はまた立ち上がれたんだと思います。何処か雨がかからない天井のある洞窟なのか、雨隠れ特有の地形なのか…さっき長門が倒れてた場所から移動しています。長門は小南から貰ったパンを手に持っているんですが、<ハァ><ハァ>するチビに気付き、そのパンを真ん中で二つに割り、片方をチビに分け与えます。長門がパンを半分、チビに与えたのは、雨隠れの町人(最後に断ったオッチャン)にホントはそれを期待してた…からじゃないかと思います。それは変な意味じゃなく、もし同じ状況で自分があのオッチャンで、同じように自分の家に物乞いする少年が来たなら、自分が食べる分の半分をその子にあげたんじゃないかと思うんです。長門はきっとそう考えたんじゃないかと、僕は思います。長門の育ちの良い…品のある優しさが染みて来ます。果たして僕に同じ事が、この状況下で為せるか…それは激しく疑問…って言うか、はっきり言って「無理!!」だと思います(笑)。


「小南何だよ
そいつは?」(弥彦)

「死にかけてたから…」(小南)

「………」(弥彦)

「犬まで拾って来たのかよ…ったく
名前はァ!?」(弥彦)

「…チビ」(長門)

「変わった名前だな
お前…」
(弥彦)

「いやそれは犬の…」(長門)

ランタンの灯火。場面が変わります。雨の及ばない静かな洞窟の中。弥彦不意の珍客に思わず食い付いています(笑)。でも、この時、「そいつら」と言っているところがポイントで、長門もチビも同時に認めてるんですね(笑)。長門も小南も痩せ痩けてたり、疲れ果てた感じもないので、子供二人の生活ですが結構図太く生きてるようです。これも、ま…すぐ後にどんな風に図太く生きてたかが解るんですが(笑)、長門とチビを受け入れるくらいの心の余裕があったんだと思います。しかし弥彦は長門に比べ身体がやや大きい。まさに弥彦は、バイタリティがあってリーダーシップを発揮するガキ大将的キャラですね。弥彦がこんな感じなのと、弥彦が長門とチビを何の躊躇もなく受け入れたのは同じ理由があって、それには小南が関係してると、僕は考えています(後述)。

「その時オレは…
今そこに居る小南
弥彦という少年に出会った
どちらも戦争孤児だったが
二人は力強く生き抜こうと必死だった
オレは二人の仲間に加わる事になった」(長門)

ここから、長門とチビは弥彦と小南と一緒に生きて行く事になるんですね。戦争の傷跡が齎す殺伐とした雰囲気や貧困の中で子供達が一致団結して生き抜いて行く…長門は勿論そうだったけど、弥彦だって不安だった筈です。鼻息荒く向こうっ気が強そうだけどやっぱり年端もいかない子供ですよ。三人で肩を寄せ合って生きて行く気持ち…僕には解るなーッ。それに長門は非常に行き届いた教育や躾を施されているんだけど、真面目だけど、ある意味…堅い。ぶっちゃけ適応力が低いから、弥彦みたいなザックリした性格の応用が利くタイプの子が一緒にいた方が生存性が高まるでしょう。ここは後に繋がるんだけど、弥彦のガキ大将的キャラはこの状況が支えてる想定があって、弥彦のリーダーシップにぶら下がる子が存在するのは弥彦のアイデンティティにとっても大切だと、僕は考えています。


「何か恵んでくれませんか?」(長門)

ほんの少しでいいの…」(小南)

「あっちへ行け!」(店員)

<スゥ…>(弥彦)

長門と小南が店員の注意を引きつけて、横っちょから弥彦が掻っ払う…これが三人の必勝パターンだったんでしょう(笑)。雨隠れは雨が多い事もあって水産資源が豊富だったようですね。市場が立つと言う事はそれなりの物流や経済活動は機能していた筈ですから、戦争で完璧に潰された訳ではなく、政治や経済が混乱した情勢だったのだと思います。大国に挟まれた小国が大国の戦争に巻き込まれ混乱する。長門たちはその犠牲になっていた訳で、それを大国が救済しなかった罪は大きいと言えます。普通は政情不安を沈静化する為に治安維持部隊(PKO)を派遣するものなんですけどね。そこまでする余裕が大国にもなかったのか?非常に片手落ちと言いますか、長門みたいな真面目で優しく倫理観を持った子供がとばっちりを受けるのは悔しいです。

「ずいぶんと盗みをやった
乱れた小国に孤児を支援する
施設など皆無だった
身寄りのない子供達が
生きていくにはそれしかなかった
そんな状況でも
弥彦は希望を捨てなかった」(長門)

長門がこんな姿(多脚戦車)になった今も、子供の頃犯した盗みを後ろめたく感じてそうなのが、僕の胸には刺さりました。政治の無策。乱れた世情。その中で子供達が生きる為にはそれしかなかった筈です。それでも長門がエクシュキューズしてしまうところに、育ちが良いちゅーか、ちゃんとした教育や躾があった事を感じます。そして、時が流れ、長門がこんな見窄らしい姿になってまで、木ノ葉にシステムペインを送り込み、綱手の目の前で木ノ葉を圧壊せしめたのは、やはり木ノ葉の忍に自分の目の前で両親を殺された恨み…その復讐だったんでしょう。この気持ちは解ります。あれが不運な事故であったとしても、それ以降の長門の悲惨な人生を考えれば、木ノ葉の無策の罪は大きいです。余りにも考えが足りな過ぎる。無自覚こそ一番の罪と言える…。



「長門
お前は夢はあるか?」
(弥彦)

「夢…?」(長門)

「ボクはこんなところで
終わるつもりはねーんだ
ボクにはでかい夢があんだ!」(弥彦)

「?」(長門)

「世界征服だ!!」(弥彦)

「世界…征服…?」(長門)

「そうだ!!世界の天辺取ったら
もうこんな思いはしなくてすむだろ!」(弥彦)

「それにこのままくたばったら
ボクを生んでくれた父ちゃんと
母ちゃん
が浮かばれねェ!
天辺取ったら何もかも
思いのままだ」
(弥彦)

「それじゃまるで
神様みたいなもんだね」(長門)

「戦いも無くす事が
できるかな?」
(長門)

<ヒュー><カッ>
<ドッ>「ぐわ!」(弥彦)

<ザザザ>(長門)

やはり降り続く雨の中、移動する三人と一匹。その中で弥彦が「夢」を語ります。例の天道が”暁”のメンバーに示した「世界を征服する…」(第36巻/184頁)です。常に弥彦はエネルギッシュで強力なリーダーシップを発揮しています。長門はそんな弥彦をもの凄く心強く感じていた筈です。しかし、ここで小南に目を向けると非常に柔らかく温かい視線を弥彦に向けるだけで全く言葉を発していないんです。弥彦はまだ子供だし、弥彦の言う「世界征服」なんて小南はどうでも良かったんだと思います。それでも弥彦の物言いに何も口を挟まず、柔らかく見守るのは弥彦に目的を与える為だったと思います。ぶっちゃけ小南が弥彦に守られる状況が、逆に弥彦を活かしてるんだと、僕は考えています。小南の言葉の少なさは弥彦を自由に振る舞わせる為の思い遣りじゃないかと…。

それに洞窟のアジトに長門とチビを連れて来たのが小南だったから、弥彦は躊躇なく面倒をみる決意をした訳で、小南は弥彦に頼る事で弥彦に役割を与えてたんだと…僕は常に真っ黒だから考えちゃうんです。やっぱ、小南が全く話さないのが弥彦を立たせてるんです(男として…ですよーっ!勿論…)。弥彦も子供だし、自分で自分の生きる道とか見つけるのって難しかったと思います。それをアシスト…と言うかリードしたのが小南じゃないのかな…と、小南のお母さん、或いはお姉さん的な表情や振る舞いを見てるとどうしてもそう考えてしまうんです。この弥彦のエネルギッシュでバイタリティー溢れる雰囲気は、実は小南が作り出してるのだと…僕には思えてしかたなかとです(笑)。そして、子供時代の”小南→弥彦”と、”暁”での”小南→長門”の関係性が微妙に違う…けど。

きっと、小南がいなければ弥彦も、後の長門もこんなに頑張らないと思うんですよ。その意味で、紅一点の小南の存在は大きいと思うんです。小南がいなければ弥彦はただの五月蝿いガキだったろうし、”暁”でシステムペインを使って「神」を気取った長門も、単なる病弱のニート(笑)で、ジメジメとした勉強部屋で引き蘢り人生を送ってたかも知れないです(笑)。そして、そんな小南が自来也に「ほの字」だったと、僕は考えてて…そして、雨隠れでペイン(長門)と自来也は戦い、結果、ペインは自来也を殺してしまうんですが…そこに、長門の小南に対する想いが関係してて、その内容によって自来也はホントに殺されずに今も生きてる可能性もあるし、はたまた、その内容如何に拠ってはメッタメタに殺された…の両極端があると…僕の『火サス脳』が騒いどるとです(笑)。



「大丈夫か?」(弥彦)

「う…うん…」(小南)

「くっ…」<ムクッ>(小南)

「!
チビが!!」
(小南)

「くそ!何だ!?」<ザッ>(弥彦)

<ドン><ドン>

<スッ>(長門)

「くそ!
こんな近くで忍が戦闘してやがる!
しかも半蔵と木ノ葉の忍だ…!」(弥彦)

「弥彦どうしよう
チビが息をしてないよ!!」(小南)

「!
チビは後だ!
ここからいったん離れるぞ!」(弥彦)

弥彦が壮大(中二病的とも言える…)な夢を語る良い場面を起爆札付きのクナイの爆撃が邪魔します。このタイプの起爆札のシステムって木ノ葉っぽいなと思いました。驚く暇もなくあちこちで矢継ぎ早に爆発が起こる…そのただ成らぬ雰囲気に弥彦が鼻を利かせます。その視線の先には大きな山椒魚に乗った半蔵…雨隠れの長である山椒魚の半蔵と、木ノ葉の自来也・綱手・大蛇丸が対峙していました。自来也達の周りの転がっているのは木ノ葉の忍でしょう。山椒魚の半蔵の大技が炸裂して木ノ葉は自来也達を残して壊滅。先の起爆札付きのクナイは木ノ葉の忍が半蔵に向けて放ったものが、半蔵の大技に弾かれて流れたんじゃないかと思います。半蔵も一杯一杯で「木ノ葉の三忍」を自来也達に与える事で水入りに持ち込んだであろう…因縁の一戦ですね。

「そこで戦っていたのが
自来也先生達…後の三忍
呼ばれる忍達だった
相手は雨隠れの長…半蔵…
戦いは熾烈を極めた
そして―」(長門)

こんな大勝負に弥彦達が居合わせたのはやはり運命の成せる業と言うべきでしょう。恐らく、木ノ葉に帰還する自来也達が雨隠れの難民の弥彦達に出逢ったのはこの直後だったんじゃないでしょうか。自来也・綱手・大蛇丸以外は全滅した筈ですから、あの時、自来也達が三人だけで移動していたのも上手く繋がりますし、この一件で、鼻の利く弥彦が自来也達に取り入る策を思い付いた…つまり、意図的に自来也達に弥彦らが接触したと考えるのが妥当に思えます。弥彦は雨隠れの治世に関して不満を抱いていましたし、半蔵VS木ノ葉のとばっちりでチビがやられましたから、半蔵を懲らしめる為の力を木ノ葉の忍に求めようと考えるのはあると思います…って事は、長門は自分の両親が木ノ葉の忍に殺された事は弥彦や小南には伝えてなかったんだと思います。

それと余談ですが、自来也が雨隠れの難民の子供らを捨て置けず、面倒を見ると言い、綱手と大蛇丸を先に木ノ葉に帰れと言う自来也に綱手が思いっ切り反対して、半ば呆れてたのは自来也が負傷してたからだったからなんだと思いました。件の三忍の命名の半蔵戦で、自来也が綱手の肩を借りているのは、半蔵の大技から綱手を庇った為だと、僕は考えてて(大蛇丸は自分を守ったのサ!!それの何処が悪いのサ!!笑)、そんな手負いでウロウロする事を綱手が認めたくなかったからじゃないかと。綱手も自来也の想いにこの頃から気付いてたんでしょうね。でも、綱手は超面食いでお呼びじゃなかったんだけど、自来也がそれでも自分を庇ってくれた(筈なんだよなーっ)のには些か…っていう、メチャクチャ感謝してたから、ここでこんな風に騒いだんじゃないのかな…。



「チビ…」<ギュッ…>(長門)

<ゴッ>「くそ!!くそ!!くそ!!
なんだってんだ!!」<プルプル>
(弥彦)

「こんな戦いの
続く世界なら―
ボクがこの世界の神様に
なってやる!!」
(弥彦)

「この時…
弥彦の夢がオレの夢にもなった」
(長門)

そして、この場でイキイキとリーダーシップを振るう弥彦に長門はドンドン傾倒して行くんですね。長門はちゃんと教育や躾を受けた子だったけど、感情や自分の意志を示すのが上手くなかった…。チビが殺された気持ちを弥彦が非常に明確に表現(出力)してくれたのが、長門には嬉しくてたまらなかったのでしょう。長門は酷く内向的な性格だったから、弥彦みたいな外向きで力強い性格には憧れを感じた筈です。そして、長門もこの時、自分が弥彦と一体化していくような錯覚を抱いています。これはアイデンティティの形成としてはあまりよろしくはないんですが、奇しくも将来、システムペインの中核…天道として稼働する弥彦が長門の感情や意志を代弁する出力デバイスとして機能するようになるなんて、何と皮肉な話なんでしょうか。でも、ま…それが「システムペイン」の本質だったんだろうな…とは思いますね。悲しいお話だけど。

「倒したのは半蔵だけじゃない
その両親と妻子を殺め
離れた親類や友
その赤子さえ手にかけた
そしてその住処を焼き払い
繋がりのあった
里の依頼主たちまで
全て殺して…
全てを無にした」
(リュウスイ)

しかし、チビが死んで、その原因となった雨隠れの里長の山椒魚の半蔵をペインがその全てを灰燼に帰したのが「裁きだ…」(第40巻/186頁)は、チビの仕返しだったんじゃないかと、犬好きのケルベロスとしては激しい共感を覚えます。そして、長門がシステムペインの畜生道の増幅口寄せの術にチビを採用したんじゃないのかな…と、改めて思いました。この残虐さを再確認するにつけ、今でも自来也を「先生」と呼ぶ長門が、自来也をホントに殺したのかなー?と考えてしまうし、そこに小南が大きく関係してて、小南を長門がどんな風に想ってるかで、それが両極端に転んでしまうのは、僕の火サス脳のマドララ体質の成せる業なんだけど、愛があるからこそ憎しみが生まれる訳で、数学的には愛が人を殺めるのだと言える…計算だけじゃないけど、人の心って…。

ま…この後、弥彦達は自来也に接触して忍術修行の三年間を迎えるんだけど、その後に長門は「最大の痛み」を味わう事になるようです。何でも「次号、ペイン誕生の瞬間が!最大の痛み」へ!!の次号予告なのか?(笑)だそうで、システムペインが構築されるには弥彦が死体(かそれに極めて近い状態)になる必要があり、それだと「最大の痛み」=「弥彦の死」になってしまいます。それじゃ余りにも順当過ぎて面白くないじゃないですか。こんな時こそナル×ジャン特性の「黒い粉」(←そんなの何処にあったのよッ!!)をひとつまみ…<ドサッ!!>←ひとつかみ…ですね。分かります。

やっぱ、火サス脳のマドララ体質はそれじゃ満足できない!!…って言うか、ぶっちゃけ全然萌えないっしょ。ここはもっとドロドロした愛憎や、一番信頼してる人の裏切りがないと…。ましてや合併号で2週間も待たされて、平凡なオチじゃケツ捲りたくなるわな(笑)。やっぱ、この場合は弥彦が狂うか、裏切ってついでに小南にみだ(キャー…ザザザザ…)それで長門を殺(イヤー…ザザザザッ…)…でも実はそれには理由があって…それに気付かず長門が(ウワァァァァーッ)…って…あぁ…(☆☆);…マドララが…聞…こ…え…る…<ゴフォッ>←吐血(←な、何故に…笑)。

合併号なので2週間、週ジャン無しでーす!!(汗)
何とかせねば…と思っとります。僕が一肌脱いで…
<クウゥ~ンッ>…「ん?!散歩?仕方ないなー^^);」
…って、散歩か!?散歩いくんか?!書く気あんのか?

良いGWを!!  ナル×ジャン ケルベロス




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ミナトは何故、八本目で現れたのか?


「おい!おいってば!」(ナルト)

(………ナルト…くん…)(シズネ)

「この分だとこのガキ…
明後日までは目を覚まさないだろう」
(綱手)

「………」(シズネ)

「しっ…しまった!!
今日…今日は何曜日ですか!?」(シズネ)

「げっ…月曜日だけど」(ナルト)

「………」(シズネ)

「なんだってばよ!?」(ナルト)

「もう体は大丈夫なんですか?」(シズネ)

「オレってば昔から
一晩寝りゃどんなケガだって
たいがい回復すんだってばよ!!」
(ナルト)

(そうか…この子
九尾の…)
<ズキッ>「痛っ…」(シズネ)

綱手捜索編で綱手が大蛇丸の交渉に応えるかも?!の辺りで(第18巻/176-177頁)、シズネは綱手に当て身を食らわせてダウンしてたんですね。シズネがこんな無防備に眠ってたら僕だったら…お、おっといけない!!18禁になるところでした(笑)。ま…そこで小一日のびててナルトに起こされます。ナルトはシズネの寝顔を見てた訳で、僕だったら…あっ(☆☆)…いけない!!また18禁に(笑)。この時のシズネの慌てっぷりは「この分だと…明後日までは目を覚まさない…」(第18巻/171頁)が心の片隅にあって、自分が二日間も寝てたのか?と焦ったんだと思います。決して気を失ってる間に誰かに…(見るに堪えない描写の為に割愛されました…笑)。シズネのその思考の混乱の元凶がナルトの異常な治癒力にあって、それが九尾のチャクラによって補正される事をシズネは思い出す訳です。九尾に関する情報は木ノ葉隠れにおけるトップシークレットですが、シズネはそれを知る立場だったんですね。

(……………
…傷口がもう…
治りかけている…)
(カカシ)

「!
あのさ!あのさ!
………オレってば大丈夫?」
(先生ってばやけに真顔)(ナルト)

「…ま!大丈夫だろ」
(………やはり九尾の力か……)(カカシ)

波の国任務編で鬼兄弟(業頭・冥頭)の攻撃にマジでビビり(第1巻/70頁)、「ケガはねーかよビビリ君」(第2巻/59頁)と、軽ーく罵られた後、ナルトが自傷癖(ホントは傷口の毒を抜いたんですが…)を晒し、メンヘラーな一面を吐露した後(笑)、急激にその傷口が治癒して行く様にカカシが驚いていたんですね。カカシはナルト(九尾)のお目付役として第七班を任された訳ですが、実際に目の当たりにする九尾のチャクラの凄まじさに唖然となった最初の描写(ナルトの九尾のチャクラに関してはミズキ事件の千人影分身で読者は知っていますが…)だったように思います。ま…デフォルトでナルトは九尾のチャクラの影響下に在る…と言う事実の提示であり、それが何故だか、治癒力に限定されているところが、この場合、重要なポイント…ナルトの攻撃力としての九尾のチャクラの租借はもっと大袈裟で特殊な状況であり、常時適用はされていません…になるのだと、僕は考えています。


「クク……
ナルトくんはもうダメだよ…
九尾のチャクラを…
力に還元する……
心臓の…経絡系を
……切断した…

…力いっぱいね……
自力で治癒する可能性を
断ち切るためにね…」
(カブト)

「うるせー
てめーは後で殺す……」(綱手)

「………」(カブト)

エーッと、もう一つ…(第19巻/116頁)。やはり、綱手捜索編のクライマックス…例の三竦みの戦いでナルトが螺旋丸を会得し、カブトを退けるんですが、カブトも猿もの引っ掻くものと、最後っ屁にナルトに大きな傷を与えるんです。普通なら九尾のチャクラがそれを修復するんですが、カブトは医療忍者で、その辺のチャクラの仕組みを熟知していて、ナルトの治癒力を支える九尾のチャクラの供給経路を寸断する手に出た訳です。余談ですが、綱手捜索編は綱手の医療系能力にスポットが当たったエピソードであり、同時にナルトの九尾を医療的な見地で俯瞰する描写が多いです。大蛇丸側のカブトもその例に漏れず、医療的な側面から文字通りナルトに「メス」を入れた描写は、如何にも几帳面なキッシーらしい描き方だな…と感じ入りましたっけ(笑)。

それで、カブトはナルトの持つ異常な治癒力の秘密を知っていて、その可能性を断った訳です。そして、この時、九尾は為すスベもなく暗闇に飲み込まれて行きめちゃくちゃ悔しがっていました(笑)。つまり、八卦の封印式の中に居る九尾が任意に九尾側からナルトに関与できるのは治癒能力に限定されてるって事です。もしも、それ以外にナルトに九尾が関与できるなら…例えば、怒りに任せてカブトをミンチにしたり(笑)九尾化して暴れたって良かったのですが、それはナルト側からの承認がなければ発揮できない力だったと言う事です。この時は綱手が血のPTSDを払拭してカブトが与えた傷を必死に治療した結果、一命を取り留めたんですが、一番ホッとしていたのは九尾だった事でしょう(笑)。ナルトと九尾の生死はガチガチの鉄板に一体化してますから…。

八卦の封印式(1st phase)

九尾はナルトの経絡系の治癒系統のみに接続されていた!!

九尾とナルトの運命共同体的な関係性は八卦の封印式によって作り出されていると思います。ぶっちゃけ、ナルトの経絡系と直結される九尾のチャクラはナルトの経絡系の治癒系統に限定されたものだったと思います。九尾のチャクラが治癒に必要以上に供給された場合は、体外に排出される仕組みでチャクラの過供給に対処してたのだと思います。それが「九尾の衣」だったんじゃないでしょうか。九尾のチャクラには毒性があってナルトの体内で循環させると問題があり、体外に放出する事で九尾の防衛本能が外向きに働く事でナルトの防護に転ぶ想定があったのでしょう。これまでの描写でも有り余る九尾のチャクラが外敵を排除してきた場合が多く、再度内向きにナルトに供給されるチャクラがナルトの能力を底上げしますが、あまり合理的ではない仕組みでした。

九尾のチャクラ毒が攻撃(と言うなの防御)としても働き、ナルトの全身を取り巻くチャクラが再度、ナルトに取り入れられる場合も、内側には八卦の封印式によって無害化された九尾のチャクラが治癒系統に供給され、ナルトを包む九尾のチャクラ毒で傷付けられた組織を高速再生して生命維持のバランスを取っていた筈です。恐らく、この仕組みは八卦の封印式の第一フェイズで、ミナトがナルトの成長の為に課した八卦の封印式の育成モードだったのではないかと、僕は考えています。ナルトの経絡系の治癒系統に限定した九尾のチャクラ(陽)との接続は、八卦の封印式の九尾のチャクラ毒の処理限界もあったでしょうし、未熟なナルトにいきなり大きな力(チャクラ)を与える事をミナトが危惧したからではないかと、僕は考えています。



「封印を組み直す
……だがこれで最後だ」
(ミナト)

第440話「四代目との会話!!」で、ナルトの意識の中に出て来たミナトが最後に施した八卦の封印式の「組み直し」が、八卦の封印式の第二フェイズで、ミナトの言葉を借りるなら最終フェイズ…完成形と言えると思います。ミナトはこの作業の為にナルトの意識の中に16年間も耐え忍び留まったたのだと思います。意識体の影分身と時間やチャクラの減衰を無効化する術(白く正常な空間…九尾を無視って跳んだ)で何とか説明していますが、想像を絶する我慢がそこにはあった事でしょう。それは偏(ひとえ)にナルトの未熟さを考慮した親としての思い遣りがあっての配慮だったと思います。未熟なナルトに巨大な力(チャクラ)を与える事に対する懸念は勿論あったと思いますが、それ以上に怖かったのが九尾の精神汚染ではなかったかと思います。事実、これまでも八卦の封印式の防壁をくぐり抜けた九尾のチャクラがナルトを暴走させた描写が何度かありました。

「四象封印が2つ…
二重封印…
八卦の封印式かの…
四象封印の間から漏れる
九尾のチャクラを
この子のチャクラに
還元できるように組んである…
………この子を守るためだな…
……四代目よ…」
(自来也)

自来也が分析する八卦の封印式の構造は親の愛情が濃厚に感じられるものでした(11巻/17頁)。この時は大蛇丸が施した五行封印を見て、その粗さに閉口して即座に「五行解印!!」(第11巻/18頁)した自来也ですから、九尾のチャクラがナルトとどんな風に接続しているかも解った筈です。それでも自来也はそれを改めたりはしませんでした。その行いの真意が「この子を守るためだな…四代目よ」に多量に含有している事に注目すれば、この時の自来也の思慮深い横顔には涙なくしては顔向けできません。この純度の高い親心こそ『NARUTO -ナルト-』と言う作品が多くのジャンキーを生み出す魅力なのだと思います。子供の時は感じこそすれ理解など到底及ばない…。大人になればなったで忘れてしまう…。この清らかな想いを僕らに見せてくれる事に、僕らは感謝するべきなんだと思います。そして、それは忘れているだけで、失ってはいない…それが大きな救いでもある事を感じて欲しいです。

天地橋の四本目や、対天道戦でヒナタが殺られた時の六本目(←これは八卦の封印式の管理下にあった筈)を足場に九尾のチャクラがナルトを誑(たぶら)かして出た八本目(←これは九尾の精神汚染が原因の暴走で、ナルトの要求に拠るチャクラの租借ではなかったと、ナル×ジャンでは判定しています)。どちらもナルトが九尾に唆(そそのか)されて九尾の元に出向いています。恐らく、九尾のチャクラ毒の幻術にハマった状態だったのだと思います。これはナルトの未熟さ…と言うよりは素直さ、無垢さが九尾に利用された状態で、ミナトが一番恐れた状況だったと思います。しかし、そのリスクを織り込んでもナルトに九尾を封じ、大部分の九尾のチャクラを体外に放出するように八卦の封印式の第一フェイズを仕込んだのは、ナルト自信のチャクラや身体を鍛えるためでしょう。

(望む時に
巨大な"九尾のチャクラ"を
引っ張り出し利用する
確かにこのコントロールは難しい…
この体じゃ九尾のチャクラを
受け入れるには器が小さすぎるのも確かだ…
おそらく
普段ナルトの体は負担を避けようと
九尾の力を拒絶しているはず
身の危険や感情の高ぶりが…
…九尾のチャクラを引き出す鍵なら………
その"鍵"の使い方
身体で覚えさせるまでだ…悪く思うな
四代目よ…!)

ナルトの成長や鍛錬を重視した八卦の封印式の組成を見抜いた自来也がナルトのトレーニングを買って出た意義は大きかったように思います(11巻/71頁)。勿論、ナルトの命懸けでそれはなった訳ですが、自来也がナルトの経絡系の治癒系統だけに部分接続され、その他の大部分のチャクラを体外に放出する…一見、効率の悪い術式を放置したのは、ミナトの親心を優先した事に他ならないでしょう。この自来也の気付きと、それ以降のナルトへの対応は、オトナは見習うべきだと思います。概してオトナの考える”善かれ”とは子供の過保護に転ぶ事が多く、愛が行き過ぎれば子供の成長を阻害してしまうし、オトナの倫理観が整っていなければモンスターペアレントが生み出される結果になってしまうでしょう。ここで見せた自来也の配慮は極めて均整の取れた常識や倫理観が備わっており、これが妙木山の予言の介入の反動形成ではないかと気付いた時には…それはもう…ブズブズに真っ黒くなってしまいました(笑)。

「どちらにしろ
正しくなけりゃ殺さにゃいけん!」(フカサク)

「まあ
あの予言は大ボケじじいの戯れ言じゃ
気にすな!」(シマ)

二大仙人はモンスターペアレントだった!?(笑)

フカサクさんよ!何て事言うんだよ!正気かよ!!(笑)(第41巻/119頁)自来也の弟子が予言の子で、それが妙木山の意に反したら殺す(消去)なんて、一体何様なんだと…(笑)。これが妙木山の”善かれ”であって、純粋な善意で構成されているもんだから厄介なんですが、自来也がナルトに示した教育を考慮するならば、これまで何度もあった悲しき弟子の消去を経た自来也が成長を遂げたと考えると希望が見出せます…って言うか、自来也も妙木山の予言に関しては疑問を抱いていた…と考えた方が良いでしょう。自来也とミナトはある種の距離感をもって行動していたフシもあるし、自来也に対するミナトの独自の認識がナルトに施された九尾の封印だった訳で、それを自来也は放任し、その真意を汲んでナルトを育成したのだから、その深慮遠謀には正直、震えます(笑)。

妙木山での仙術修行で、フカサクの融合を九尾が拒絶したのも、シマが仙術修行に全く関与しなかったのも、自来也が不完全にも思える八卦の封印式を組み直さず、ミナトの遺志を充分に汲み取りナルトの育成を忍術のバリエーションでなく、ナルトのチャクラコントロール一本に絞ったのも、その象限は違うにせよベクトルとしては同じ方向を指し示しているように感じます。自来也がナルトを正式に弟子受けし修行に励んだ二年半の間にナルトの修得した忍術が大玉螺旋丸だけだったと言うのも、自来也が二度目の三途の川巡り(一度目は綱手の入浴を覗いた…『イチャイチャシリーズ』って何だろう…参照)でゲロ寅に写し取られた「ナルトの鍵」で四本目を出したのも、今は充分納得できる…って言うか、自来也ってやっぱ、凄い人だったんだな…と恐れ入ってしまいます。



「グオオオオ!!!
四代目火影ェ!!!来い!!
ズタズタにしてやる!!!」(九尾)

「ズタズタにするって
言ってんのに近づかないよ
もっともだろナルト」(ミナト)

第440話「四代目との会話!!」で、八卦の封印式を組み直すにあたって、ミナトは九尾への対処の方法をナルトに極めて明解に教えています。九尾は八卦の封印式の中に閉じ込められて出られない訳ですから、こっちからノコノコと出向く必要はないのです。しかし、子供の好奇心や気の弱さがそれを理解できない事を織り込めば、時期を見てナルトに伝授する必要性をミナトは感じていたのでしょう。それが八本目であり、ナルトの経絡系ではなく体外に放出された八本目のチャクラにナルトが耐えられるま成長を遂げたかの吟味をする為の八卦の封印式の第一フェイズだったのだと、僕は考えています。それを考え出したミナトの思慮深さ。そして、それを即座に理解し、ナルトへの関与(修行)の方針を決した自来也。その両方に痺れます。この親心が10年も前にセットされてたんだから、キッシーの我慢も半端ないです。みんな凄いオトナばっかりで肩身が狭い…(脂汗)。

「ナルト
…何歳になった?」(ミナト)

「うっ…うっ…16歳…」(ミナト)

そうか…もう16か
色々…大変だったんだよな…ナルト
すまなかった…」(ミナト)

第440話「四代目との会話!!」で、ミナトはナルトの成長を何度も確認しています。この時、ナルトの年齢を確認したのも、ミナトがナルトの中で在り続ける為のチャクラ温存の制限の為に四六時中、ナルトを監視できなかった裏返しでもあるんですが、ホントにここで八卦の封印式を組み直すのがナルトの為に成るのかを確認していたのだと思います。また、術式の組み直しに消費するチャクラを残したギリギリの接見だった筈だから、他にも確かめたい事や話したい事は山ほどあったろうに…。そして、ナルトの封印を組み直す事が今生の別れである事と同義である事をミナトはおくびにも出さずに平静を保っている。その想いはナルトの成長に注がれる正真正銘の親心だった事でしょう。そして、ナルトの充分な成長を確信したミナトはナルトのお腹の八卦の封印式を組み直しました。全てはナルトとの為に…。そして、来るべき決戦の準備は整うのです。



「…今から16年前
九尾が里を襲った時
分かった事がある
あの時九尾を操り
里を襲わせた黒幕
がいる
それもかなりの力を持つ忍
特別な力がなければ
到底太刀打ちできない」
(ミナト)

第440話「四代目との会話!!」は、ナルトとミナトの唯一の接触であり、今生の別れでした。ここでミナトが伝えた内容が『NARUTO -ナルト-』のラストに向けた布石と言えるでしょう。そして、八卦の封印式の組み直しが最後のフェイズであり、これ以上、ミナトのナルトへの関与が考えられないとなれば、九尾のチャクラはナルトに完全に委譲されたと考えるのが妥当でしょう。ま…それがペインの本体である長門と対峙するナルトに早速、現れていまして…(汗)、『NARUTO -ナルト-』もいよいよ終盤に入ったな…と物悲しくもあります(最近、こんな事ばかり書いてしまってスミマセン…)。ナルトは独りで長門に会う事で自分の気持ちを確かめたかったのだと言いました。そして、それでも自分の大切な人を蹂躙された怒りは飲み込めるものではない事に気付きます。その怒りがナルトの仙人モードを変化させるのです。そしてそのチャクラは長門を遥かに凌駕するものでした…。

ナルトの仙人モード(九尾Ver.)

「やっぱてめェは許せねェ…!
今にも殺したくて…
震えが止まらねェ…!」<ギュウウ…>(ナルト)

第444話「答」のナルトの仙人モードは九尾のチャクラの影響をモロに受け、仙人モードに九尾のチャクラの影響がミックスされる形で発現しています。当初、九尾が”動くな”の仙術チャクラを分担した仙人モードかと考えていたんですが、仙術チャクラは「精神e+身体e+自然e」をバランス良く練り込む必要があり、一旦、仙人モードに入ったナルトが九尾のチャクラの影響を受けた描写は仙人モードを分担したチャクラの錬成とは考え辛く、通常の仙人モードのチャクラに付加される形で九尾のチャクラがナルトに供給されている状態と考えるに、今のところ至っております。これはこれまでのナルト自身のチャクラが九尾のチャクラ毒に耐えつつ、九尾のチャクラを利用した能力の底上げと同じ図式と言えます。しかし、九尾のチャクラの還元率が根本的に違うのです。

仙人モード+九尾のチャクラ

ミナトはナルトの経絡系に九尾を直結した!!

ナルトの肉体的、精神態な確かな成長を確認したミナトは、九尾のチャクラを八卦の封印式経由でナルトに直結したと、僕は考えています。それは仙術チャクラの存在も見逃せないでしょう。かつてヤマトがナルトに対して驚きを持って、チャクラの強さを伝えていましたが、九尾のチャクラ毒や力量…それに耐えて動ける強いチャクラがナルトには備わっている訳で、ま…それを鍛錬する為の八卦の封印式の第一フェイズ(治癒系統に流れる以外は体外に漏れ出す形式)があったと、ナル×ジャンでは考えるんですが、全てはナルト自身のチャクラの強化の為に仕組まれたトレーニングの一環であり、それを見事にトレースしたのが自来也だった訳です(カカシはやはりズレてたと考えています…笑)。また、ナルトの精神的な成長と心構えは九尾の狡猾なネゴシエーション(交渉)にも動じない盤石さを備える(ま…ミナトはそのテクも伝授してったってこの為なのね)に至ったとの判断があった事でしょう。

ナルトの経絡系に九尾のチャクラが直結された事によって、”九尾の衣”が発現していません。第一フェイズの八卦の封印式では、治癒系統に供給される以外のチャクラは体外に放出されていましたから、自然に九尾のチャクラが衣を形成し、防御反応としての九尾の能力を発現し、同時にナルトを攻撃する毒であり、ナルトが内側から高速治癒する繰り返しで自らを絶えず鍛えていた非常に不合理な状態だったのが、八卦の封印式の組み直しでナルトと九尾が直結されチャクラ利用の効率が飛躍的に向上したのだと言えます。ぶっちゃけ、ナルトは仙人モード以外にも、めちゃくちゃ強力でほぼ無尽蔵「原子炉」と言っても良いくらいの動力源を確保した訳です。これがミナトの言う「特別な力」であり、木ノ葉をもう一度襲うであろう黒幕に対する対抗手段でしょう。

しかし、それはナルト自身の強いチャクラが前提であり、これまでがその条件を満たす為のトレーニングであったのだと思います。そして、ミナトの判定に拠ればナルトはそれをクリアしたのです。描写的にはナルトは任意に「封」(八卦の封印式の鉄格子に貼られたお札)を剥がす権利を有しており、途中で投げ出す選択肢も与えられていました。しかし、ナルトの忍道である「諦めないド根性」はそれを許さず、とうとう八本目の出現を迎えたのです。それがミナトにはどんなに嬉しかったでしょう。八卦の封印式の組み直しがミナトにとってはナルトとの今生の別れでもあり、九尾のチャクラの完全委譲のタイミングと引き替えの絶妙の親離れ子離れに思え、思わず目頭を押さえましした。同時に、それでもナルトのお腹に必死にしがみつく(これは九尾の封印やフィルタリングの為なんだけど…)八卦の封印式が諦めの悪いお母さんに見え、それも諦めないド根性なのかと…共感の嵐の真っ只中のケルベロスなのです(笑)。


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「黙秘」(まっカカ…其の四)

  
<ザアアアアアアアー…>

「こんなところで…
サスケとナルトが…」(カカシ)

「皮肉なもんだな…」(パックン)

「ああ…
この川はかつて二人の男が争い
その傷跡から生まれてと言われている……
この流れを見てると…
まるで永遠に止まることなく流れ続けていく
戦いを見せられているかのようだ…
木ノ葉の里を作った
この像の二人の運命と同じように…
ナルトとサスケ…
この二人の命がある限りな…」(カカシ)

ナルトとサスケが終末の谷でやり合った後、カカシとパックンが気を失って倒れているナルトを見つけます(第26巻/158-160頁)。丁度、アニナルで再放送してて、偶々録画に引っ掛かって観たんですが、全く同じ描写でカカシとパックンが出て来ました。何だか急き立てられるように26巻を開けてました。第一部終盤の描写に基づく知識で、カカシとパックンの会話の内容を分かる人はキッシー以外いないんだけど、アニナルも単行本の26巻をほぼ完璧にトレースしてました。

「こんなところで…」

「知ってるか…?
ここは”終末の谷”と呼ばれる国境だ
ちょうどいい舞台じゃねーか…
なぁ…ナルト」

サスケもそう言ってるんですが(第26巻/114-115頁)、終末の谷が何なのかは木ノ葉の忍においてはかなりメジャーな内容だったと思われます。状態2に完全移行して背中から羽?が生えたサスケに心中穏やかでないナルトが「………」(第26巻/115頁)と、沈黙を持って応えています。まだ子供の二人にはそれが千手柱間とうちはマダラだとは分からなかったでしょうが、二人が木ノ葉にとって重要な人で、この場で止ん事無き事情で戦ったくらいの知識はあったんだと思います。

「かつて二人の男が争い…」

「オレは復讐者となり
木ノ葉隠れの里に戦いを挑んだ」(トビ)

僕がゾッコンの「終末の谷の決闘」…その戦いが柱間とマダラの決闘であった事をカカシとパックンは知っていたのだと思います(第43巻/180-181頁)。忍界大戦を収め、一国一里の制度を考案し、尾獣をコントロールする異能を擁してパワーバランスを構築し、平和と安定を生み出した木ノ葉隠れの里初代火影・千手柱間。写輪眼と図抜けたチャクラで武闘派路線を貫こうとしたうちは一族の頭領・うちはマダラ。その存在は余りにも大きい……。

「まるで永遠に止まることなく
流れ続けていく戦い…」


「オレはあそこで死んだ…とされている
柱間でさえそう思ったハズだ」(トビ)

そして、カカシがそれに続ける言葉で、終末の谷の決闘に決着が付かなかった事が示唆されてるんだと思います。柱間がマダラを退ける形にはなったけど、カカシの認識としては決着は付かなかった。つまり、マダラは柱間に殺されずに逃げた…と言う認識があるのだと思います。トビが儀式でサスケに告げた話もトビの思い込みに近いものかも知れません。かなりの温度差がある…それがまかり通ると言う事はカカシは相当上位の機密を知る存在だと言えると思います。

「…木ノ葉の里を作った
この像の二人の運命と同じように…」


「そしてオレは敗れた…
”終末の谷”と呼ばれるようになった
あの場所でな」(トビ)

「終末の谷の決闘」が何だったのか?…その本当の意味をカカシは知っていたんじゃないかと思います(第43巻/182頁)。そして、そのカカシの知識が奇しくも同じ終末の谷で衝突してしまったナルトとサスケの運命に重なっています。それがパックンの言う「皮肉なもんだな…」に係るんだと思います。……と言う事はですよ…、カカシはやっぱり知ってたんじゃないかって思うんですよね。ナルトとサスケの素性について…です。木ノ葉隠れの最高機密…。

…カカシの既知が捉える「終末の谷の決闘」のナルトとサスケの一戦への投影が、単なる親友同士の小競り合いには当たらず、柱間→ナルト。マダラ→サスケ。それぞれへの血統に対する「皮肉」なのだとしたら、決着がつかず今も続いている…戦いの断片として、ナルトとサスケの衝突を、ある種の必然として受け止めてるようにも感じられ、ナルトとサスケのお目付役として第七班を任された自分の重責を黙して受け止め続けていたのかと思うと切なくなってしまいます。

「なかなかおもしろい成長を
したなこいつ…」
(カカシ)

第七班の自己紹介でナルトに対して見せたカカシの何とも言えない懐かしさ…?(第1巻/115頁)以上の考察を踏まえるなら、あの時見せた唯一とも取れるナルトへの既知を明かすカカシの描写は特別な意味を帯びます。柱間とマダラの戦い…「終末の谷の決闘」の断片としてナルトとサスケの衝突を受け止めているのなら、ナルトは柱間の直系で、サスケはマダラの直系の血の繋がりがある事を認識してる事になるんじゃないかと思います。つまり、ミナト→ナルトもカカシは知ってたって事だ。

四代目火影を超える忍は
お前しかいないと…
オレはそう信じてるからだ」(カカシ)

いけしゃあしゃあですよ(笑)(第36巻/36頁)。ま…それを見てるヤマトも「……」で、口角が思いっ切り上向きです。大和自身も「…これから…忙しくなりそうだな」(第32巻/125頁)と吐露してる張本人ですから、それと照らし合わせても完璧、確信犯だった訳だ(笑)。カカシはやはり、ナルトの父親がミナトであり、その向こうにある系譜に至るまでの認識があったんだと思います。カカシは木ノ葉のトップシークレットに触れる事が許された要職に就いていたんじゃないかな。

ダンゾウは兎も角、ホムラとコハルはナルト(←ミナト)に関しては知らないようだし、里の相談役にも明かされない機密を知らされる立場…三代目火影・猿飛ヒルゼンの勅命で動いていた可能性があります。ヒルゼンがナルトのお目付役にカカシを選んだんだし、三代目の在任から「一番の使い手」(第32巻/103頁)だったとするヤマト(テンゾウ)を第七班にあてがったのも、もう何をか言わんやのガチガチの出来レースに見えてしまいます(笑)。

つまり、ヒルゼン→(ミナト→)綱手のラインはガチに柱間の親派で固められてて、ナルトを擁護する体勢で里の業務は粛々と進行してたと思うんです。同じようにサスケにしたって、里抜けして追い忍を差し向けるなら未だしも、捜索に二個小隊を裂いたりするなんて(笑)。イタチが任務として動いてた事実がヒルゼンにはあったから、それがサスケに対する擁護にも影響してるんじゃないかとも思います。この見えざる連係はやはり血の為せる技かな…と、僕は考えています。

「お前もオレと同じ
万華鏡写輪眼を開眼しうる者だ」(イタチ)

万華鏡写輪眼繋がりでマダラ→イタチ/サスケのラインはかなり濃厚にあると思うんです。ただ、イタチとサスケが本当の兄弟だとは思ってなくて、だったらフガクとミコトの家庭って何だったんだ…と思えるんですが、ま…フガクの反応(「虐殺前夜・DEKOTON」参照)からすると、フガク→サスケはあるかな…と考えています。「わずか四歳で多くの人の死を目にして…」(第43巻/192頁)からするとイタチはフガクに養子受けされたと…それ故の「さすがオレの子だ」(第25巻/61頁)です(笑)。

つまり、以上を知った上でカカシはノホホンと僕らを欺いて来た訳だ(笑)。ナルトに対しては「さすがは意外性の忍者だやってくれる」(第38巻/14頁)と、まるで出来過ぎた四代目火影・波風ミナトをからかう様な事を言ったり、「…にしてもお前はやっぱ早くも頭角を現してきたか」(第1巻/180頁)と、マダラ(写輪眼)の血統を賞賛するような事もサラッと漏らしてはいたんですよね。でも、それが余りにも自然で、とても食い付けなかった…(滝汗)。

「この二人の命がある限りな…」

この言葉が、今にして重く響いて来ます。あの雨に打たれながら意識を失ったナルトを抱き上げたカカシがパックンと交わした言葉が、今にしてこんなに重く…そして切ない。何も知らないナルトとサスケを図らずもこの終末の谷に導き、そこで決闘を繰り広げさせたのは運命でしょう。その運命を感じ、口が堅い二人が…これまで徹底的に黙秘を貫いて来た二人が吐露した…。それもまたこの運命の重さに耐えかねた罪悪感なのでしょうか。

僕はズーッとカカシに騙されていた…。カカシは何も知らないのだと思っていました。その名優ぶり。口の堅さ…。オトナ故の笑顔。カカシは「九尾事件」にもそれ程深く関わってはいないとも思っていました(カカシと「九尾事件」参照)。カカシはイルカと違って九尾を恨んではいなかったからです。しかし、それが誤認であるならば、カカシはミナトに「何か」を託されている筈です。でなければカカシの黙秘に整合性が見出せません。

「オレはもう
アイツ(ナルト)にとっちゃ
用済みだ」
(カカシ)

その「何か」が分からない以上、カカシは決して用済みじゃないのです(第37巻/35頁)。これまでガッツリと黙秘して来た経緯とかも洗いざらい吐かせないといけないんで、何が何でも帰って来てもらわねばならん訳です。もし、ここに自来也が居るならば「帰ったらイビキの所へ行け話は通してある」(第41巻/32頁)になると思うんだけど、イビキがその気になって指をボキボキ鳴らしてウォームアップしてたら、それはそれで…ちょっと怖いか…(笑)。

まったくカカシってヤツは…其の四
完璧、騙されてた…「黙秘」(滝汗)

カカシはミナトに「何か」を託されてる…。





  
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第444話「答」


式紙のシェルターの中。
対峙するナルトと長門。
心配そうに見守る小南。

血刀に刺され俯せに倒れる自来也を取り囲む六道。
瓦礫に埋まり、うな垂れるカカシを見下ろす天道。

怒りを滾らせるナルト。

「オレが憎いか?
を目の前にし…
復讐を成し遂げたいだろう?」(長門)

「憎しみの連鎖が始まる」(天道)

「長門を今ここで殺し
復讐したところで世の中は何も変わらない
それはお前の自己満足なだけだ」(小南)

「オレはな…
その憎しみの連鎖を止めるために
”暁”を立ち上げた」(天道)

「……」(ナルト)

「この忍のシステムがあるかぎり
憎しみというバケモノ
また新たなペインを生み出していく」(ミナト)

<ギュッ…>(ナルト)

何も答えられなかった
お前に出来る事はない
お前の役目はオレの創り出す
平和のために犠牲になる
というのが正解なのだ」(長門)

<ガパッ><バシュッ>(長門)

<ポタタ>(ナルト)

ナルトはペインの本体である長門に接見し、長門や小南の話をただ聞いています。その最中も天道がナルトに問うた事、ミナトが九本目の阻止でナルトの意識の中に現れたミナトとの会話をナルトは思い返します。ナルトは長門と話をしに来た筈なんですが、何故だかナルトからのアクションがありません。ナルトの心情的には師を、仲間を、里を…蹂躙された憎しみや怒りが込み上げて来て当たり前だと思います。この場合、ナルトが今にも長門に飛びかかりたい衝動を必死に堪えてる…内省に近い対峙じゃないかと思います。ナルトにとって長門の脅威はほとんどないと言うか、ナルトにとって長門は既に恐るるに足りない対象になってるのかも知れません。ナルトの仙人モードが長門のチャクラやその力量を非常に綿密に調べ上げた結果でしょう。

動きのないナルトに長門は多脚戦車の前面ハッチを開き、血刀?を射出します。非常にチンケな攻撃に見えます。そもそもハッチを開く動作が必要な構造が実践的でなく忍的でない(笑)。徒手格闘(近接格闘)の究極は「無拍子」にあって、予備動作の一切ない動きが求められるんですが、思いっ切り攻撃が読まれる長門の多脚戦車の構造ははっきり言って笑えます。ましてやこれが忍相手に通用するかと長門が考えてるならお寒いと言わざるを得ないです。ナルトがシェルターに入って来た時に、小南が咄嗟に長門の盾になる訳だ…。何だか長門を見てると可哀想になって来て…。そんな長門のチャチな攻撃が仙人モードに入っているナルトに通用する筈ないじゃん!!…と思ってたら、思いっ切り腹に血刀が刺さりました(笑)。<ポタタ>と流血…。



「この近距離なら
オレのチャクラで
お前の動きを思いのまま
操る事が出来る
安心しろ
急所は避けてある
大切な人柱力だからな」(長門)

「!」(長門)

<ギロッ>(ナルト)

<ゾクッ>(こいつ…わざと…)(長門)

長門のチャチな攻撃を腹にまともに受けたナルトに何故だか長門が圧されてる…俯いたナルトが顔を起こして長門を睨みつけるナルトの眼や髭痣に異変が…。仙人モードは蛙眼ですが、それに九尾の特徴である蛇眼に似た瞳孔の形状が加わっています。頬にある九尾の髭痣も強調されています。同時にナルトの歯も犬歯が強調され、明らかにナルトが九尾のチャクラの影響下に在る描写であると思われます。ナルトが<ギロッ>っと長門を一睨みしただけで、長門は九尾のイメージに戦慄を示していまして、ナルトのお腹に刺さった血刀経由でナルトのチャクラ(=九尾のチャクラ)が長門にプレッシャーを与えているのです。長門はムザムザと血刀に刺されたナルトの意図を知ります。ナルトは九尾のチャクラを仙人モードでコントロールに成功しています。

「封印を組み直す
……だがこれで最期だ」(ミナト)

第440話「四代目との会話!!」で、最後にミナトは八卦の封印式を組み直しました。八本目まで緩んだ八卦の封印式を締め直したんではなくて、組み直したのです。その効果が、ナルトの仙人モードの九尾Ver.とも言うべき結果に現れています。恐らく、これまでの八卦の封印式は幼く精神的に未熟なナルトを保護するために九尾のチャクラを強力に封じるどちらかと言うと「金庫」に近い形式の術式だったんじゃないかと思います。それでも九尾のチャクラをある程度はナルトのチャクラに還元できる組み方だったんだろうけど、還元率が低い状態だったのを、ナルトの精神や肉体の成長(何歳になった?とミナトは確かめましたね)を確認したミナトは九尾のチャクラの還元率が高い九尾のチャクラを積極的に利用出来るように術式を改めたのだと思います。



「どうしたの長門?」(小南)

「……」<プルプル>(長門)

「お前と…
話をするつもりでここへ来た
…けど他に確かめたい事もあった」(ナルト)

「確かめたい事…だと?」(長門)

「自分の気持ちを確かめたかった…
仇を目の前にしたら…オレがどうするのか
自分でも分からなかったからだ…」(ナルト)

「………
で……?」(長門)

「やっぱてめェは許せねェ…!」(ナルト)

「今にも殺したくて…
震えが止まらねェ…!」
<ギュウウ…>(ナルト)

仙人モード(九尾Ver.)

仙人モード(九尾Ver.)

ナルトの仙人モード(九尾Ver.)のチャクラは明らかに長門を凌駕しています。長門の事ですから、ナルトのチャクラの接触(ハッキング)した時点で理解してると思います。ナルトも長門の居場所を探ったシーンで血刀(ピアス)経由のチャクラ交信があり、そこで長門のチャクラを感じ、その力量から果ては長門の容態(状態)までを具に感じてる筈です。だから、基本的に力による勝敗はナルトの中では既に終わっているから、長門を前にその怒りのやり場のなさに困惑していたのだと思います。そして、ナルトにとって長門を殺す事が問題の解決にならない事が分かっていて、それでも長門を殺しても足りないくらいに恨んでいる事も確かで、その思いの中でナルトの心は揺れているんだと思います。しかし、その遣る瀬なさすら怒りに支配されようとしている……。



<ズボッ>(ナルト)

(そんな…!
この近距離長門のチャクラ
抗うなんて…!)(小南)

<ギギリギリ>(ナルト)

<バッ>(ナルト)

「お前を弟子にしてよかったわい!」(自来也)

<バタン>

<ザッ>(小南)

<ピタッ><プルプルプル>(ナルト)

「!?」(小南)

ナルトは腹に刺さった血刀をアッサリと抜きさり、小南を驚かせます。多分、今までは長門のチャクラに抗える忍など存在しなかったのでしょう。それ程、長門のチャクラは強く、ナルトのチャクラはそれに輪をかけて強かったのでしょう。ナルトは辛抱堪らず長門に殴り掛かります。怒りがナルトを突き動かしているんだと思います。蛙眼も九尾のチャクラの影響を受け、頬の九尾の髭痣も色濃く浮き上がっています。しかし、ナルトの身体を取り巻く九尾の衣は発現しておらず、これは九尾のチャクラがそのままナルトの経絡系に供給されている事を示しているのではないかと思います。やはり、ミナトが組み直した八卦の封印式は九尾のチャクラの還元率が高いのだと思います。或いはそれが本来の組み方であり今までが制限付きの仮の姿だったのか?

仙人モードのオプションとして九尾のチャクラが利用される点に注目するならば、九尾のチャクラは”動かず”の仙術チャクラと相当する自然eとも考えられます。実際、ナルトは九尾のチャクラを見事に利用してます。つまり、ナルトは既に無尽蔵とも言える九尾のチャクラを動力源とした仙人モードのスペックアップを成功しているのです。ま…そこには八卦の封印式を組み直した事が大きく関係している筈です。ミナトが八本目の出現と共にナルトの意識に登場するプリセットは、ミナトのお楽しみでもあったでしょうが、八卦の封印式の組み直しがその主たる目的だった事でしょう。八卦の封印式のスペックアップがナルトの真の覚醒であったなら、八本目を呼び出したペインの功績は大きいとも言えます。そして、それには黒くなりたくもある…(黒笑)。

「グオオオオ!!!
四代目火影ェ!!!
来い!!ズタズタにしてやる!!!」(九尾)

「ズタズタにするって
言ってんのに近づかないよ
もっともだろナルト」(ミナト)

第440話「四代目との会話!!」で、ミナトは執拗に威嚇する九尾を前に落ち着き払った対応をナルトに展示していました。非常に堅牢な八卦の封印式が九尾を閉じ込めているんだから、九尾がその向こうで何を言おうが、吠えようが取り合う必要はない…と、ミナトはナルトに教えてる訳で、ま…その強固な封印の原動力が母親・クシナの想いであるとナル×ジャンでは考えてるんですが…九尾のチャクラの還元率をアップする八卦の封印式の組み替えの弊害として考えられる九尾の精神汚染などに予め対処した思い遣りだったんではないかと思います。他にも話したい事は山ほどあったんだろうけど、ナルトの九尾への対応法の伝授を最優先に考えたミナトの優先順位に従ったナルトへの思い遣りだったんだと思います。実にミナトらしい教え方だな…と思いました。

小南が突進するナルトの前に立ちはだかる様子にナルトは辛うじて拳を留めます。仙人モードの剛力は巨大な口寄せのツートンのサイを遥か上空に投げ飛ばすほど強力ですから、長門が多脚戦車の全部ハッチを閉じ防御しようともひとたまりもなく粉砕してしまったでしょう。そこに小南が邪魔をしようと些かも影響しなかったとも思います。それでもナルトが拳をぶつけなかったのは、怒りに支配されつつも、何処か穏やかで冷静な心が残っているからだと思います。長門を擁護する小南はまるで母の様でもあり、ナルトだって八卦の封印式と言う…まんま母親の愛情のような温かさに四六時中護られて来た身だから二人の関係が無意識に理解できるのかも知れません。逆に拳を止めたナルトに驚く小南がその機微を理解できない様子には、ちょっとキュンとなりました。



「エロ仙人は
本当の意味で理解し合える
時代が来るって……
信じてるって言った」(ナルト)

「……」(長門)

「その話をしてくれた時
…オレは適当にしか聞いてなくて…
オレにそのやり方の答を託すって
言ってくれたのが……
ただ弟子として認められたみたいで
嬉しかっただけだった」(ナルト)

「今になって…
やっとエロ仙人の言ってた意味が分かる
そんな簡単なもんじゃねーんだって…」(ナルト)

「だがオレを許せない事に変わりはないはずだ
キレイ事で許せるほど人の愛情は安くはない」(長門)

「ああ…
確かにその通りだってばよ」
(ナルト)

「自来也先生の
言っていた事は
時代遅れの理想主義だ
現実は違いすぎる
お前はオレを倒し
忍の世界を平和にしてやると
言っていたハズだが?
それは建前
己の自己満足のための
復讐だとしても
それがお前の正義ならそれでいい
…お前は神じゃない」(長門)

<スッ…>(ナルト)

もうここまで来たら長門の物言いに敗北感を感じずには居られません(笑)。ここで、ナルトが仙人モード解除しています。これはナルトの戦意のなさの意思表示なのだと思います。しかし、これまでの仙人モードでは一度”動かず”の仙術チャクラを練るために自然eを集めるシーケンスが実戦向きではない側面を持っていましたが、こうもアッサリと敵前で仙人モードを解除してしまう裏には、九尾のチャクラを外部ソース(=自然e)として利用可能な状況にあって、瞬時に仙人モード(九尾Ver.)に入るカードをナルトがいつでも切れるからかな…とも思えますが、ここはそんな駆け引き抜きにナルトは長門の話を聞きたいと思い、長門もナルトに何かを伝えたいと思っている…ちょっと良い場面…。ナルトと長門が正式に、そして真摯に向き合っている最中なんですよね。

「この現実を目の当たりにし
お前は本当に自来也先生の戯れ言
信じる事が出来るのか?」(長門)

「……」(ナルト)

「…お前がエロ仙人の弟子だと分かった時…
どうしても聞いておきたい事ができた…」(ナルト)

「何だ?」(長門)

「エロ仙人の弟子だったお前が
どうしてこうなっちまったのか……
オレはお前の事を何もしらねェ…」(ナルト)

「話を聞いて…
それからを出したい」(ナルト)

「………
いいだろう…
オレ達の痛みを教えてやる」(長門)

「長門
時間のムダだ!
今すぐこいつを―」(小南)

「待て小南…
こいつの答を知りたい」(長門)

「……」(小南)

いよいよ長門の長話が始まりそうな雰囲気なんですが、自来也は雨隠れで拾った三人の難民である長門、小南、弥彦を三年間も面倒見つつ忍術の修行を付けたんですよね。ま…自来也は遠身水の使用許可があったろうし、それをオエオエくん(蝦蟇隠れの術)で移動してたので、ベッタリの三年間ではなくてところどころ木ノ葉の任務とかパートタイムな関与だったろうけど、それでも手厚く全くの赤の他人の三人の難民を育てたんだけども、何でこの子らを木ノ葉に連れ帰って育てようとは思わなかったんでしょうか?輪廻眼なんちゅーレアな血継限界の長門には気付いてて、しかも、一時は6通りの…(笑)…否…一人では決して有り得ない5通りのチャクラ性質変化を発揮できる異常に高い能力を持った忍になった長門を何故、手放したんでしょうか?

ここはちょっと腑に落ちないです。まだまだ戦乱の続く不安定な忍界にあって、長門を木ノ葉に取り込めば戦力になっただろうに…。三年間、忍術を教えただけでハイさよなら…って言うのは何だか解せないです。ナルトなどは木ノ葉の下忍だったから、ズーッと手放さず面倒みようとしたんでしょうか。優秀な長門に対してナルトが皆伝に至らない不肖の弟子で師弟関係が長引いただけなのか…(笑)。自来也の弟子が忍界の将来に多大な影響を及ぼす事は自来也自身が一番知っていた筈なんだから、長門から目を離してしまうのは受け入れ難くないですか?他にもミナトの同期の大仏と黒めのキリリとした女の子もどうなったんだか…自来也って、すっごく良い人で立派な忍だとは思うんだけど、その行動は怪しい部分が多いです。何か黒くなりそ…(黒汗)。

エーッと、それと小南が「時間のムダだ!」と言って長門を駆り立てようとするのは、ナルトに長門を奪われそうな気がして辛かったからじゃないかと思います。小南の想いは今も自来也にあると、僕は思うんですね。でも、長門は独りじゃ何も出来ない人だから、小南は長門を独りに出来なくて悪態つかれようが、召使いのように命令されようが甲斐甲斐しくこれまで面倒見て来た腐れ縁の繋がりみたいのがあって、小南にとっても長門は人生の一部、言うなれば生きる意味みたいな存在になってたと思うんです。それが妙にナルトに興味を示している。それに対するジェラシーが小南に発生するところに、小南が持つ母性を猛烈に感じます。ホントはその熱力を自来也の為に使いたかった筈なんですよね。雨隠れでの自来也戦は小南にとっては切ない再会でしかなかったのかもね。



「オレの最大の痛みは二つある」(長門)

「その内の一つが両親の死
かつて大国に巻き込まれ
戦場となった雨隠れでの話だ」(長門)


<ゴゴゴ…>

<ガタン><ガコン>

「何かあったか?」(忍A)

「ああ缶詰めだ!」(忍B)

四日ぶりに食事に
ありつける!」(忍A)

「いや三日ぶりだ」(忍B)

どうでもいい
早く食っちまおうぜ
もう限界だ」(忍A)

「後で別の所も調べてみるが
まだ何かあるかもしれねェ」(忍B)

「今のうちに外へ逃げよう…」(長父)

「見つかったらどうするの?
怖いよ…」(長門)

大丈夫…
静かに物音を立てないように…」<ザッ>(長父)

<カチャ><カチャ>「うめ~!」(忍)

<ススッ><トン><ガシャン>

<ザッ>「誰だ!?」(忍)

「うおおォオ!!」<バッ>(長父)

「くそ!か!?」(忍)

「今のうちに逃げろ!!」(長父)

「長門行くのよ!」(長母)

「!」(長門)

「うわっ!」(長門)

「!!」(長母)

「長門…早く……逃げ…」(長母)

<ドサッ>「!」(長父)

「よくも!!」(長父)

<カッ>「ああ…」(長門)

「こ…これは…ガキ…?」(忍)

「なんてこった…
こいつら忍じゃないぞ!」(忍)

「どうすんだよ!?
何でこんな事に…!
くそ!
敵と見間違えるなんて!」(忍)

<ハァ><ハァ>

「ま…まさか
こんな戦闘区域
まだ一般の人間
居るなんて
思ってなかったんだ
すまない…ボウズ」(忍)



<ハァ><ハァ><ギリギリ>

<カッ>「うわああああ!!!」(長門)

久々の黒バックの回想で、長門の知られざる過去が明かされそうですね。長門の一つ目の「痛み」が木ノ葉の忍によって齎されたのはどうやらマダラ(トビ)の刷り込みではなさそうです(回想そのものが幻術とするのは輪廻眼保有者の長門に失礼なので却下します…笑)。長門の両親は一般人で、戦闘区域に取り残された為の不慮の事故みたいな様相で、木ノ葉の忍の手にかかり死んだようです。戦争の犠牲と言いますか、餓えや恐怖が人としての倫理観を狂わせ、気持ちを粗野で卑しくする状況を考えれば、木ノ葉の忍を責めるのは酷ではありますが、謝って済む事でもない(汗)。両親を同時にこんな形で失ってしまう長門には同情を禁じ得ません。忍が戦闘を生業にする以上、これも仕事なんだけど、だからと言ってそれで正当化される事でもない。

この描写で長門と長門の両親しか描かれていないので、小南と弥彦は別の家の子だったんだと思います。者の書の個人情報に拠れば小南と弥彦は誕生日が一緒なので双子の兄妹なんじゃないかと言うのが僕の読みで、この一件の後、合流して子供達だけで戦乱の中で何とか生きて行く事になったんだと思います。しかし、長門はこの時、両親を殺した忍が木ノ葉隠れの額当てをしているのを見てるし、それが自来也に師事して忍術を修得するようになるのは何とも皮肉な関係です。しかし、長門が自来也を受け入れ心中を吐露するまでの間柄になれたのも些か違和感を感じます。それに長門は自来也に両親を木ノ葉の忍に殺された事は言ってなかったし、長門が自来也に師事してた頃からドス黒い暗闘があったんでしょうか?ううん…何かここはしっくり来ません。

…と、諸々はまた「疑問の考察」で個別に考えるとして、長門はここで輪廻眼を開眼しています。自来也と出逢った頃に岩隠れの中忍を殺めたのが最初ではなかったんですね。…と言う事は、雨隠れで三忍と巡り会った時に既に長門は輪廻眼だった訳だ。描写からは輪廻眼は常時覚醒だから、長門は前髪を垂らしてその眼を隠してて、しかも弥彦と小南の後ろに隠れてた大人しい男の子だった…。自来也は岩忍の襲撃まで長門の輪廻眼には気付かなかったけど、大蛇丸はどうだったんだろう?あの時、大蛇丸が「殺す?この子たち」(第41巻/53頁)と言ったのに特別な意味があったなら非常にややこしいお話になったしまう(笑)。その子らと大蛇丸が再び”暁”で再会(認識があったかは謎)したのも何とも言えない奇妙な運命の綾を感じずには居られません。

何はともあれ長門はここで岩忍を殺ったように、ここで木ノ葉の忍を神羅天征で弾いちゃうんだと思います。両親を殺された怒りをぶつけるんでしょう。そして、そんな事をしても長門が感じた「痛み」が失せない事を知るのだと思います。やはり「痛み」は「痛み」しか生まない。それを長門は身を以て知るのだと思います。そう考えると、長門が感じた二つの「痛み」の残る一つって、長門が人を殺める心の「痛み」じゃないかな…と、僕は考えてしまいます。長門は自来也に忍術を教えられ、忍のシステムに組み込まれた訳で、忍である以上は戦いにの中に身を置く事になる。それが長門を「痛み」の連鎖に導いたのだとしたら、いくら生きる為だったとは言え、自来也も罪作りな事をしたもんだ…となる訳で、やはりそこに大蛇丸の思惑が絡んでたりして…と勘ぐり始めるともう止まらない(笑)。

妙木山の予言の執行には常に疑念が付きまとう…。



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”月”は何故、今も在るのか?


「ゴホッ!ゴホッ!」(長門)

「!」(小南)

「長門!」(小南)

「ゼェ」「ハァ」(長門)

第441話「螺旋手裏剣VS神羅天征!!」(ヒナタの可愛い扉絵のあった回)の冒頭。ミナトの介入で九尾を抑え込んだナルトは仙人モードに入り、再び天道と対峙するところ。長門は小南が「そこまでしなくても!もうアナタの体が―!」と心配する(と言う事は木ノ葉を潰した超特大の神羅天征に匹敵するか、それ以上の)反動がある地爆天星で六本目になったナルトを縛り、どデカイ球体を作り出し一時は「九尾捕獲完了」と安堵したのも束の間、八本目がその地殻を破り、更に仙人モードのナルトがその引力を易々と克服する姿に、今度は長門の体力が持たなくなったようで、小南が血相変えるくらい容態が悪化しました。ペインの木ノ葉強襲以来のチャクラの使い過ぎも指摘されていましたし、長門は見るからに病人っぽいのも気掛かりではありました。

<ゴゴゴゴガラガラガラガラドドド…>

そして、長門の急激な容態の悪化に伴って地爆天星の球体が崩壊して行くのです。天道が掌で拵えた黒い球体を空中に配置し、その直下の地殻ごとナルトを縛り付ける引力がこの球体を形成していた…地爆天星が解けて吸い寄せた地殻が崩落してしまうのです。地爆天星とは神羅天征や万象天引と同系列の空間支配(重力)の術大系の一つだと思います。黒いコアを中心に全ての事象を引き寄せる点では万象天引に近いですね。ま…それが持続する忍術なんだと思います。それが長門の具合が悪くなった為に崩壊した(術が解けた)と言う事はチャクラの継続的な供給(=意識、術発動の意志の継続)がストップした為に術が解けた。つまり、何らかの条件が加わらないと地爆天星の造る球体は維持しない訳です。僕はそこに(ドス)黒くなっているんですが…。

「何もそこまで大きなものを…」(小南)

「…相手は九尾だ…手は抜けない」(長門)

「…それに六道仙人の作ったと言われる
月に比べれば……大した事はない」
(長門)

第439話「地爆天星」でヘトヘトになりながら六本目を地爆天星に捕縛した長門は何気に「六道仙人」の名前を出し(長門が輪廻眼のご先祖である六道仙人の存在を知っていた事を示した…恐らくお初の提示です)、地爆天星が「月」を造ったなんて大それた告白をします(笑)。イタチやサスケの例を参考にすると、長門のこの知識にはマダラ?(トビ)の影がチラつきます…が、それには描写が今一歩足りない(汗)。しかし、”暁”内部でトビ(写輪眼)>ペイン(輪廻眼)の力関係が、三大瞳術で「最も崇高とされる眼…」(第41巻/62頁)とする自来也の証言にそれが反しますし、このアンバランスな力関係が臭わせる「点」には継続して監視が必要だと感じます。ところで「月」って言うと地球の唯一の衛星で…

月の性質 :直径は地球の約0.2724倍 (1/3.7)。これは地球サイズの惑星をめぐる衛星としては非常に大きいものである。惑星と衛星の比率としては太陽系で最も大きい[2]。また月の直径 (3,474km) は、木星の衛星ガニメデ (5,262km)、土星の衛星タイタン (5,150km)、木星の衛星カリスト (4,806km)、イオ (3,642km) に次ぎ、衛星としては太陽系で5番目に大きく、太陽系の衛星の中でも巨大衛星として扱われている。月と太陽の見た目の大きさ(視直径)はほぼ等しく、約0.5度である。このため、他の惑星とは異なり、太陽が完全に月に覆い隠される皆既日食や、太陽のふちがわずかに隠されずに残る金環日食が起こる。月の視直径は、腕を伸ばして(約50cm)持つ五円玉の穴(直径5mm)の大きさとほぼ同じである。月の形状はほぼ球形だが、わずかに西洋梨型をしている。質量はおよそ地球の0.0123倍 (1/81)。表面積(3793万km²)は地球の表面積の7.4%に相当し、アフリカ大陸とオーストラリア大陸を合わせた面積よりもわずかに小さい。地球中心から月の中心までの距離(平均)は、38万4,403km。(以上、ウィキペディア「月」より引用)

…とまあ、半端なくデカイです(笑)。そして地球から遠いです(汗)。これは僕らの住む地球と月の関係性で、それがそのまま『NARUTO -ナルト-』の世界観か?ちゅーのはちょっとアレですが、少なくとも一人の忍が天体を造ったと言う点には大それたものを感じます。しかし、ここで長門が嘘をついても何にもならないので、六道仙人が「月」を造った…と言うのは真実と認定して良いと思います。六道仙人はその昔、地爆天星を発動して「月」を作り上げ、それを月軌道に乗せた…地球の規模に対して異例に大きい衛星…いつも地球に同じ面を向けて潮の満ち引きや生物の生理や精神に多大な影響を及ぼす「月」を六道仙人は作り上げたと言う事です。どんだけチャクラが必要なんだよ…と考えると辛くなりそうです(笑)。

自来也の証言によれば…

忍の始祖とされる六道仙人…
現在の全ての忍術
その輪廻眼を持つ仙人により
生み出されたと聞くが……
それは世が乱れた時に
天より遣わされる創造神とも
全てをゼロに戻す破壊神とも
いわれている…
神話の様な話だと思っていたが…

第373話「師弟時代…!!」(第41巻/63頁)で、自来也が長門の輪廻眼に気付いた時に六道仙人について回想していましたが、忍術の全般を造ったと言うのだから、マダラや柱間よりもズーッと前の人でしょう。まさに自来也が言う様に「神話のような…」お話です。ましてや六道仙人が月を造ったのだから、月はそれまでなかった事になる(汗)。…で、問題はここで、長門の地爆天星の描写から術者の集中なりチャクラ供給が絶たれれば地爆天星は解ける訳で、じゃ何で月は今もお空に浮かんでいるのか?崩落しないで残っているのか?と言う素朴な疑問が浮かんで来ます(実はそう言う質問がメルフォであった…GJ)。月が今も在ると言う事は、地爆天星が継続してるか、術が完了して固有の物体に昇華したのか…ああ…血が黒くなって…(黒汗)。

六道仙人は月に『何か』を封印した!!

地爆天星での長門の弱りっぷりを見ても、術のリスクは言わずもがなです。長門の場合は病気か何かでデフォルトで疲弊していたのを差し引いても、その何十倍、何百倍もの規模の「月」を生み出した六道仙人の地爆天星の反動は想像を絶します。きっと長門の「ウグググ…」(第439話/「地爆天星」)なんて目じゃない筈です(笑)。そのリスクを押して何の目的もなく六道仙人が「月」を造った筈もなく、地爆天星が壮大な規模の捕縛術的な性格を鑑みれば、月規模の地爆天星を造らねば捕縛できない程の『何か』を封印している可能性を感じます。それは九尾どころの話じゃないって事になります。ま…「この世をば 我が世とぞ思う望月の 欠けたることの無しと思えば」(藤原道長)を詠じる為の壮大な酔狂であれば、このお話はここでお終いですが…(笑)。

でも、「月」は現に宇宙(そら)に在り、常に地球に影響しています。長門が九尾捕獲に使用した地爆天星は術が完了しない内に長門の具合が悪くなって打ち切ったのか、或いは、地爆天星には何らかの方法で継続モードにする事でその効力を保つのか?或いは、天体程の規模をもって自立した存在になり得るのかは不明ですが、六道仙人が造った「月」は長門の地爆天星と違ってその態を保っています。その経緯や六道仙人の造った「月」が崩れずに今も在ると言う事は、少なくとも想像を絶する超特大の地爆天星を発動した理由…地爆天星に拠って捕縛された対象「月」には今も縛られている…つまり「封印」されていると考える事ができると、僕は思います。しかし、そこに何が封印されているのかは描写不足で考察の判断材料が揃っていません。

ナル×ジャンでは考察と妄想のどちらも守備範囲としていますが、それは基本的に描写を種にそこから芽吹く程度の範囲に留める様に努力をしています(笑)。一部、二次創作的な突飛な考察も存在しますが(滝汗)、それも基本、描写を添えて、それに隣接する距離で展開するように、かなり面倒くさいシャベリを添えて苦労しているところを汲んで頂きたい(笑)。なので、この場合も何かが「月」に封印してあるのは想像できるんだけど、それが何なのかは考察できない訳です。憶測なら立つには立つんだけど、それにしてももう一押し欲しい状況です。ここが我慢の見せ場とも言え、考察を軽々しいものにしない一線であると信じています。だから、似た様な理由で「台詞の予想」なんてのもしない(笑)。これはもう…軽々しい云々以前に痛々しい(笑)(閑話休題)。

そして、その「月」と激しくリンクしている可能性が高いのが「写輪眼」です。「終末の谷の決闘」の柱間VSマダラ。「うちは虐殺」のイタチ。どちらも写輪眼は「月」を背にその存在感を示しています。その臭いを「月光」(終末の谷の決闘…第一撃)で提示したんですが、その「月」が六道仙人の手に拠って造られたんだとすれば、これを関連させて考えたくなるのは人情でしょう(笑)。ま…これもうちはのエリート意識が「満月」をバックに絵作りさせてた…で「終了~ッ!!」ってのも切ないし(笑)。一応、ナル×ジャンでは写輪眼は「月」影響下で能力発現の差異があり、「満月」に最大の能力が発揮できると仮説っています。特に「終末の谷の決闘」では柱間がマダラの阻止をドンピシャで迎撃できないといけませんので…。その仮説に則れば…「月」に封印されている何かは写輪眼に関係、或いは影響する存在である…と言えます。

「あの時…奴は
オレの動きを全て見きった…
ただ者じゃないよ…」(ミナト)

「十六年前―
九尾が木ノ葉を襲った事件は
もちろんマダラが起こしたものだ
それも四代目によって
阻止されてしまった
つまり…
今のマダラは負け犬だ…
うちはの本当の高み
手にするのは奴じゃない」(イタチ)

第440話「四代目との対話!!」でミナトは「”暁”の面をした黒幕」に敵わなかったとしています。しかし、イタチはサスケとの対峙の中で、「九尾事件」を四代目に阻止され、果ては「負け犬」とまで蔑んでいます(笑)(第42巻/127頁)。事実、四代目は「九尾事件」を命懸けで収めた英雄とされています。四代目が「九尾事件」でやった事。つまり、九尾の封印がマダラを「負け犬」に貶めた…と言う事になります。一方でミナトは「黒幕」には歯が立たなかったと言っていますので、マダラ(黒幕)のミナトを上回る力量は写輪眼と九尾のセットで成立していた…と推測できます。ナル×ジャンでは「トビ=マダラ=黒幕」を未だ頑に拒否しておりますが、黒幕が九尾を操った以上は最低でも万華鏡写輪眼を保有していた事は確定していると思います。ちょっと堅いですが、不器用なもんで…(笑)。

「失明…
それが九尾をコントロールする
力を得る為の代償か」(サスケ)

「フッ…オレの言った通り
集会場の石盤を読んだようだな」(イタチ)

「南賀ノ神社本堂…
その右奥から七枚目の畳の下に
一族秘密の集会場がある」(イタチ)

「そうか…そういう事か…」(サスケ)

「うちは虐殺」の後、サスケがイタチの言う通り読んだ石盤には九尾と写輪眼の関係が示されていた筈です(第25巻/157頁)。写輪眼は九尾をコントロールできる特殊な瞳力を秘めています。サスケが「失明」(第42巻/114頁)と言うのは万華鏡写輪眼の開眼後のリスクで、「使えば使うほど封印されていく」(第42巻/113頁)とイタチが言うものと同じでしょう。そして、九尾を最初に手懐けたのが「マダラ」だと言う事です。その意味では「黒幕=マダラ」は一定のコンセンサスは取れていると思います。ま…仮に「九尾事件」でマダラがミナトの屍鬼封尽で九尾を奪われ撤退を余儀なくされた…とすれば、やはり写輪眼の「本当の高み」は九尾とセットで考えるのが妥当であると言う事が出来るでしょう。そして、それと「月」が関係している条件が加わる。

「満月には…
あいつの血が騒ぐ…」
(我愛羅)

第一部の中忍試験期間中の我愛羅が音忍のドス・キヌタを一蹴した一件で(第11巻/23頁)、我愛羅が「あいつ」と呼んだのは一尾・守鶴でしょう。描写でも湧き上がる様な殺人(破壊)衝動を吐き出すカタルシス(代償行為による満足感)を我愛羅…と言うよりは…我愛羅に一体化した一尾・守鶴が感じてるようでした。我愛羅の場合、封印と言うよりは憑依(ひょうい)に近い人柱力であり、精神汚染の代償としての「隈」がトレードマークだったように我愛羅はある種、一尾の支配(影響)下に常時置かれていて人柱力の在り方としては、ナルトの八卦の封印式のような手厚い加護は期待できない状態でした。当時は気付かなかったけれど、やはり「月」は尾獣と密接な関係がある…。きっと、満月の月光には尾獣を騒がせる力(チャクラ)があるんだと思います。多分、「月」には何か在る…尾獣を騒がせる『何か』が…。


「いよいよだ…
我らが目的を達成するのもあと僅か…
そうなれば全てが本来の形に戻るのだ…
写輪眼の本当の力が…
このうちはマダラの力が」(トビ)

「また空が鳴き出した…」(小南)

「ペイン…アナタ…」(小南)

…となれば、雨隠れの一番高い塔?の一室でトビがカミングアウトした一件は九尾が大きく関わっていると言えるでしょう(第40巻/94-97頁)。ま…他にもトビが万全でない雰囲気があるし、黒幕とイコールでない可能性もあり、「うちはマダラの力」とぼやけた自己紹介?も相まって(笑)、欠落したピースは数多くあります。このシーンで気になるのが天道がトビに軽ーく苛ついてる点です。天道は雨虎自在の術で雨隠れの天候とリンクしているので、空が荒れたのに小南がパックリと食い付いています。この天道の歯痒(そう)さが、先に僕がチョロっと漏らした”アンバランスな力関係が臭わせる「点」”であります。ここには長門の既知(知識)が存在するからじゃないかと勘ぐっていまして、具体的にはそれが「月」を造ったのか六道仙人であると知る長門の描写です。

ナル×ジャンの考察で六道仙人は写輪眼に関係、或いは影響する何かを「月」に封印した事になっていまして、天道の苛立ちは写輪眼の発生=マダラ以前に「月」を何らかの事情で造った六道仙人が、写輪眼の生い立ちに絡んでいる事実に拠るんではないか…と言う点です。「うちは虐殺」(終末の谷の決闘…第六撃)で考察しているんですが、写輪眼のクリエーターが存在する臭いを僕は感じていて、それと六道仙人が関係してるか、六道仙人が大きなリスクを冒して「月」を造った=何かを封印した…理由と関係しているんじゃないかと考えています。…であるにも拘らず、「トビ>ペイン」であるところに長門は苛ついてるんだろうな…と思います。それには長門のちょっと見窄らしい多脚戦車風の有り様も関係してまして、システムペインの構築にもトビは関与してる可能性もあるかも。

「月」が今も宇宙(そら)にあるのは六道仙人の想いが宿っているからだと、僕は考えています。その大それた規模から、六道仙人の命懸けの封印術=地爆天星であったとも思います。その組成はミナトとクシナががナルトに九尾を封印したのと凄く似ていて、六道仙人も「月」のコアとして自らの命を供する覚悟で臨んだ可能性も感じます。それは今もクシナの想いがナルトの八卦の封印式に宿ってるのと凄く似た考えです。そして、その地爆天星には想像を絶するチャクラが必要だった筈です。もしかしたら、それを成す為に生み出されたチャクラ兵器が「尾獣」だったなんて事は無いよな…なんて、真ん丸のお月さんを見る度に考えてしまいます。「月」と写輪眼。写輪眼と九尾…。そもそも…「尾獣」とは何なのか?…その謎に対する答えが今も宇宙(そら)に留まる…六道仙人が造ったとされる…「月」に託されている気がしてならないケルベロスなのです…。

「ワオォ~ンッ…」(←満月に興奮する黒犬の遠吠え…笑)


注意:この考察は2009年4月18日にアップしたもので、同年10月10日~12日に書き上げた第467話「宣戦」の提示を知る前の考察です。そこんところを踏まえてお読みください…って、そんな考察なんてナル×ジャンにはゴマンとありますので気をつけてください(笑)。



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ナルトは何故、”一人で行く…!”と言ったのか?

  
<グリ>「!」(ナルト)

「憎しみの連鎖が始まる
それが歴史だと知る
人は決して理解し合う事のできない
生き物だと悟らざるを得ない」(天道)

「忍の世界は憎しみに支配されている」(天道)

第443話「対面!!」の描写で分かり難いのが、天道を螺旋丸で沈黙させた後、身体に穿たれたピアスを抜き、その一本を自分の掌に<グリ>っと刺し「!」っとなるところで(本誌48頁)す。ナルトはこの時、自来也が雨隠れでペイン六道に血刀で刺されて、血まみれで俯せに倒れるシーン(肩にはまだフカサクさんが残っている?)と、カカシが瓦礫に胸まで埋まって首をうな垂れてるシーンと、戦場と化した木ノ葉の風景、それにヒナタが口から血を流し倒れてるシーンをイメージしています。この時、ナルトが見た映像って何なんでしょうか?

ナルトはヒナタが天道の手にかかった時にはいきなり六本目になってほとんど意識なんてなかったからヒナタのこんな姿は見てない筈だし、カカシも見てない。ましてや雨隠れの自来也なんて見れる筈ない。それに、ナルトが木ノ葉に帰還した時には既に天道の神羅天征で木ノ葉は全壊状態でしたから、街並を残した木ノ葉の惨状もナルトは一度たりとも見ていない筈です。つまり、ピアスを掌に刺してからナルトが見たイメージはナルトのものではない訳です。ナルトが自分の記憶をどんなに探そうとも思い出す事は叶わないイメージだったのです。

ナルトは天道の記憶をハッキングした!!

ナルトが見たイメージは螺旋丸でのされた天道の記憶なんだと思います。ナルトの顔に隈取りはありませんから、仙人モードではなく、ナルトの位置から本体の長門に対してハッキングしていたようではなかったし、カカシのうな垂れた姿は確か天道が見た絵面と一緒でした。ヒナタの倒れた横顔も天道が間近で見ていたアングルだと思います。明らかにナルトが体験していない情報ですし、ナルトが天道のピアスを自分の掌に刺して静かに考量したのは、ナルトの足下に倒れる天道にハッキングして天道の記憶を覗き見たものだと、僕は考えます。

ナルトはシステムペインにおけるピアスの役割を既に突き止めていて、一度は本体である長門にもアクセスしています。この描写ではナルトは動かない天道の脳か残留するチャクラから記憶をスキャンしたんじゃないかと思います。ナルトが自分の掌にペインのピアスを刺したのは天道と繋がる為だったのだと思います。天道は螺旋丸のショックで不動になりましたが、それが通常の死を意味する状態であればナルトは天道の身体に刺さったピアスを抜き取る必要はなかった筈です。つまり、ナルトにはシステムペインの全貌が既に理解されているのでしょう。

ちょっと気になるのが、そのスキャンが終わった後のナルトの曇った表情です(本誌/49頁)。カツユを肩に載せてちょっと俯くのです。ここでナルトが何でこんな浮かない顔をするのか考えると、やっぱりナルトは天道のイメージの中に出て来た自来也やカカシ、ヒナタ、その他の木ノ葉の忍達が戦死した…と、ナルトが考えてるからじゃないかと思う訳です。確かに、自来也はフカサクの訃報があって戦死認定されています。だから、それと同列に天道のイメージを受け入れるならみんな死んでると考えるのが自然です。

しかし、しかしです。ヒナタは生き残っています。つまり、ナルトのチャクラ感知による生存の確認はかなり怪しい…って言うか、あまり機能していないのではないかと思われます。木ノ葉に帰還した仙人モードのナルトのチャクラ感知がカカシの不在を綱手に問うたのは、単にカカシのチャクラを感じる事が出来なかった。ぶっちゃけ生存までは感知していない…。ヒナタなんかは仙人モード中にスキャンできたろうに、九尾化(八卦の封印式の介入?)などで有耶無耶になったのもあります…(汗)。

つまり、ナルトはヒナタも死んでしまった…と思ってる筈で、それが浮かない表情の理由でしょう。もしかしたら、ペインは僕らが考えるほど殺してないかも知れません。最悪(最悪なのか?!…笑)、自来也だって生きてる可能性が、僕はあると思う。これは長門の種明かしがこれからあるだろうけど、そもそも「痛み」って生きてないと感じられないから、殺してしまっては身も蓋もない訳です(笑)。ペイン様って…生きていてこその「痛み」を布教してまわる神様だったのかしら…とも思えて来ます(笑)。

木ノ葉強襲以降のペインの闘い方を顧みてみれば、少なくとも九尾捕獲に関しては合理性に欠けると言わざるを得ません。ペインが持つ力量や不可思議な能力があれば、もっとスマートに九尾を捕獲して任務達成する事は容易い筈です。それでも天道は執拗にナルトと問答を欲し、盛んに「平和」「正義」と言った概念の議論を望みました。しかも、ヒナタをナルトの目の前で傷つけ九尾のチャクラを引き出してみたり、まるで自来也が二年半(第一部と第二部の間)にナルトに課した修行のようではないですか…。



「行くんですか?
なら今度は増援を…」(カツユ)

「いやダメだ!
一人で行く…!」
(ナルト)

天道を見事に退けたナルトはいよいよ本体である長門の元に向かうと言います。それを心配するカツユは増援を提案しますが、ナルトはそれを拒否しました。システムペインの出力デバイスとも言うべき六道は既に居ない。こうなれば頭数を揃えて総攻撃で一気に敵を粉砕するのが手っ取り早いと思うのですが、ナルトは何故だか「一人で行く…!」に拘っていました。それは何故なのか?を暫く僕は考えていました。システムペインが全て潰されたとしても、それで本体(長門)に脅威が無いと考えるのは早計でしょう。

「勝ったとか負けたとか
…そんなのカンケーねーよ…」(ナルト)

確かに、ナルトには仙人モードがあって、長門までは距離があり、敵の攻撃が手薄になったので”動かず”の仙術チャクラが練れますから、ナルトの戦いに他の忍がしゃしゃり出るのはかえって邪魔になると言う考えもあります。でも、ナルトの雰囲気は勝ち負けのレベルで、VSペイン戦を考えてはいません。ナルトの表情を見ても昂りや怒りは影を潜め、虚しさだけが感じられます。それに式紙のシェルターに分け入るナルトは仙人モードではありましたが、テンションが低い…というか、戦意を感じないです。


<チリ><チリ><チリ>
(ナルトのチャクラが長門のアンテナに届く)

<ゾク>(蛙眼のプレッシャー)
(こいつ…仙人モードで逆探を!)「!!」(長門)

「見つけたぜ!!」(ナルト)

「貴様…!」<ムクッ>(天道)

第441話「螺旋手裏剣VS神羅天征!!」でナルトは天道の血刀をへし折って自分に刺して、仙人モードのチャクラ感知能力で本体である長門の居場所を見つけ出しています。そして、それは長門に蛙眼(仙人モード)のプレッシャーを与えるほど長門に迫っていました。恐らく、この時、ナルトはシステムペインのチャクラの流れや、術の構造や組成を見切ったのだと思います。同時にハッキングした長門の事もスキャンしたと思います。それが倒れた天道からピアスを抜くナルトの描写に関係してるんだと思います。

ナルトはシステムペインと言う忍術の構造や組成を把握しているからこそ、天道を無効化する方法=ピアスを抜く事を思いついた訳で、逆探の時に仙人モードの蛙眼が長門にプレッシャーを与えるまでにナルトのチャクラが長門に流れ込んだ以上は、ナルトは長門のかなり深層まで知覚できたんじゃないかと考える訳です。恐らく、ナルトの仙人モードによるチャクラ感知が長門にアクセスした際に長門から得られた情報に、長門との対面に際して増援を望まなかった真意が隠れているんじゃないかと、僕は考えます。

長門は既に戦える状態ではなくなっている!?

ナルトが長門の居場所に一人で赴くのは、長門が既に死に瀕するような重篤な状態になっている事を知っているからで、仙人モードに入って長門と対面はしていますが、一応念の為に…的な配慮でしょう。長門は「平和がノコノコと…」と、もろ悪役っぽい態度ですが(笑)、実は仙人モードのナルトと戦う余裕なんてほとんど残されてないんじゃないでしょうか。そんなところに木ノ葉の忍が大勢で押し掛けて、怒りに任せて攻め立てれば長門はひとたまりもない。ナルトはそれを恐れたのだと思います。

長門もまた戦争や忍のシステムの被害者であります。それは長門が手にかけた自来也やカカシ、ヒナタと同じです。ナルトは長門を怨み、それを長門にぶつける事でこの連鎖が終わらない事に気付いています。悲しみは悲しみしか生み出さない。痛みを痛みで癒す事はできない…ナルトにはそれを考える余裕があるのです。その境地が仇である長門と自来也、カカシ、ヒナタらの犠牲と同列に考える事を許容させたのだと思います。ナルトは長門を許そうとしているんじゃないかと、僕には思えてなりません。

「答を持たぬお前如きが…!
………諦めろ!!」
(天道)

長門もまた「許し」=「答」を求めていた…。

長門もまたナルトには特別な想いを携えて戦っていた筈です。そう考えなければ辻褄が合わない戦いでした。ナルトもその件については薄々気付いているとも思います。だから、「一人で行く…!」と宣言した。そして、その想いにカツユは応えたんじゃなかろうかと思います。ナルトはナルトの大切な人たちを長門が傷つけたと考えてる筈です。しかし、それを乗り越えてナルトが長門すら許せるとしたら、この悲しみの連鎖は止められるんじゃないのか?永遠に続くとも思われる「痛み」に終焉が訪れるんではないか?

ナルトが長門を抱きしめられるなら世界は変わる。
それがナルトが見つけた「答」ではないでしょうか?



  
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ナル×ジャンルールについて

 
ナル×ジャンのケルベロスです。
全てのアクセスに心より感謝致します。

考察以外で記事ナンバーを消費したくはなかったんですが、
業務上の告知の為、やむを得ず…(滝汗)。

エーッと自分ルールの説明です。

メルフォ(メールフォーム)のご返答について

基本的に頂いた質問や感想などに関して、当該メルフォに返信先があった場合のみお返事しております。全開メルアドを添付したので今回は大丈夫…って言うのはナル×ジャンにはなくて…だって毎回、個人情報は全て削除しておりますので毎回新規扱いなので、当該メルフォに返信先がない場合は返信できません。非常に律儀に個人情報は削除しておりますので、返事が必要な場合は返信先をご面倒でも毎回添付して下さい。メルフォの使い方が分からない方はナル×ジャンを諦めて下さい(笑)。その程度のレベルは求めさせて下さい。僕だって、努力してるし…一生懸命、考察を書いてますので。

『メルフォ(質問その他)→返答(メール)→ご返事(返信)』

それで、返信先のある場合は必ずこちらからお返事を致します。こちらから返信したメールに、今度はそれにお返事を頂く場合が多いです。非常に有り難いんですが、自分ルールで「返信の返信」にはお返事をしないようにしております。でないと永遠に終わらないので(笑)…っていうか、メールが続いちゃうと色々と大変でご理解をお願いしております。それで、その返信の返信に何か質問とかがあっても無視せざるを得ない…ぶっちゃけ、返信しませんので、答えたくても答えられない訳です。一応、業務の効率化を意図した自分ルールですので、ご理解願います。

早い話が、質問がある場合は一回目にまとめるしかない。このタイミングを逃して、「返信の返信」でも一度となると、こちらからの返信が出来ずお答えも届きません。なので、一回目で恙無く質問なり、要望なり、感想なりをよく考えてお伝え下さい。こっちも返信したくてウズウズする事もあるんですが、ちょっと堅い性格なもので自分ルールを曲げるのが苦手で難儀しております(笑)。これも考察最優先の思想に基づいた合理主義とご了承下さい。特に励ましのメッセージには当方も御礼を申し上げたいので極力、返信先(メルアド)をご添付下さい。ホントに厳格に個人情報は毎回きれいさっぱりと削除しておりますので。

拍手のメッセージについて

一応、命を削って考察しております故、考察と余りにもかけ離れたメッセージはご遠慮願いたいと…お願い申し上げております。考察に関係ないメッセージであればメルフォにして頂ければ宜しいかと思います。考察に関係ないメッセージで拍手を頂きましても、それはそれで嬉しゅうございますが、一応、当方も命を削って書いておりますれば、それと関係ないお話を拍手で頂きましてもピンと来ないです。例えば「つまらない考察だ」…と言う拍手であれば納得も行きます。しかし、考察に全く関係ない質問や連絡を拍手のコメで代用されるのは、命懸けで書いた考察をまるっきり無視されているようでもあり…正直、辛いです。

考察とは人の心の奥底に潜る行いであり、書いてると心が剥き出しになったように敏感な状態になります。通常のコメントを設けないのは、その心が敏感な状態で他者に接するのが辛いからです。僕の考察のそこが良し悪しだと思います。特殊な心持ちで文章を練っておりますれば、何卒、ご了承願いたい。ま、それでも唯一の接点として「拍手」(コメ)とメルフォを残してる訳で、最大限の当方の努力だと考えて下さい。なので、基本的に「拍手」のコメで連絡のやり取りなどをするのも好みません。考察に関係ない連絡であればメルフォでお願いしたいと考えております。

以上、誠に勝手ではございますが、ナル×ジャンルール(自分ルール)とさせて頂きます。一応、今まで告知しなかったのは、こう言う考えを自分から発するのは不遜な事だし、ナル×ジャンの読者様には「空気」を読んで貰いたいと思ったからです。ナル×ジャンの考察とはそう言う趣旨のものですし、それを味わい楽しんでくれる方には言わずとも通じるものと信じておりました。ただ、ナル×ジャンも日々多くの方々の来訪があり、既に感じ合える限界を超えたとも思えますので、正式に告知してご理解願うのが筋かと思いました。こうして、皆様に盛大に告知する事はケルベロスの本意でない事もご理解頂ければ幸いに存じます。

ナル×ジャン ケルベロス

エーッと、白状すると…この記事を書いた時にちょっと粘着(複数で同時…汗)を受けておりました…。粘着してた人たちには悪いですが正直、困ってました。それでアク禁にしちゃうのは簡単だったんだけど、この記事を書く事で解って欲しいと言うのがありました。基本的に、僕の書くものが好きで、何らかの語らい…接触が欲しくてアクセスしてくれるんだから、ホントは有り難いんですが、ものには限度と言うものが(笑)。ま…この折の問題は解決しておりまして、平常心を持って僕に接してくれる方にこの記事は無意味であります。

ネットの関係はリアルとそれ程変わりません。距離感とは大切だと思います。この記事を読んでナル×ジャンにコメントするのを躊躇う人で在れば心配ないと思います(笑)。書いてるのが楽しくてのめり込んじゃうのもあると思いますが、それを俯瞰して見る自分にも気付くと思います。人の中には自分を見る自分も居るし、自分の中に自分を見る他人だっている。そう言う不安の中に人は居るものです。それは人の緊張感でもあり、ネットと言う一見、自由の中を泳いでいようともそれを免れる事はありません。

それに気付いてる人であれば大丈夫だと思います。それと、ちょっと不遜ではありますが、少年少女は我慢する事も覚えて欲しいとも思います。オトナの話を横っちょから見てそれに興味を持つのは凄く解るんだけど、それはその全てを理解した訳じゃない。その興味を自分の既知なのだと思うのは勘違いです。深い話とか震えるような想いはそれなりの辛い経験とか、身を裂く様な体験がなければ解りはしないものです。話しかけたい衝動も解るけど、そこで<グッ>っと堪える辛抱も大切だと思います。

ナル×ジャンは考察と皆さんが寄せてくれる拍手のコメントで一つの作品を形作っている事に対する理解が欲しいところです。これは少年少女が大人になった時に解る事だと思います。これを僕程度の人間が言うのはそれこそ不遜なんですが、それをしても伝えておきたかった。その気持ちを、たまに僕の困惑を思い遣ったコメントをくれる方の物言いに重ねて味わってもらいたいと思います。その仄かな想いに感じ入り、謝意を示してるのやり取りがあると思います。それがナル×ジャンなのだと僕は思う。

それが解る人であれば「どうぞ」と…今はそう言う気持ちであります。面倒くさい考え方でスミマセン。でも、これがケルベロスであってナル×ジャンなんだから仕方ないじゃない…と言うのが、もう直ぐ開設2年目を迎える僕の心境な訳です。一応、困った状態は脱したのでこの記述は不要なんだけど、またいつか困った時の為に留めておきます。事が終息したので追記。心配して下さった方々誠に申し訳ない。でも、ま…これがナル×ジャンなんだわさ…と…まぁ、いけしゃあしゃあと………(笑)。(090423追記)



  
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第443話「対面!!」


<ヒュルルルルルル>

<ドン>「ぐあ!」(天道)

<ゴゴゴ>

「ぐっ!」<ズサッ>(ナルト)

先週ラストで、天道にナルトの螺旋丸がクリーンヒットしたところからの続き…。螺旋丸をモロに喰らった天道が<ヒュルルルルルル>と弾き飛ばされてガタガタの地面に叩き付けられます。確か螺旋丸の第三段階をマスターした破壊力は古木の幹を螺旋丸の形に抉り取る凄絶(第18巻/36-38頁)なものだったと思いますが、ナルトはそれを好まなかったようで、恐らくは螺旋丸の皮膜(チャクラの乱回転を維持する水風船のようなもの?)があって、それを解除せずに天道に螺旋丸を叩き付けた結果じゃないかと、僕は考えています。チャクラは重量があり、それを高密度に圧縮する螺旋丸は想像を絶する質量があるものと、僕は考えていて、恐らく数トン規模の質量が天道を弾き飛ばしたんじゃないでしょうか。少なくとも、天道を削る事をナルトは望まなかったのだと思います。

思い返せば、仙人モードの風遁螺旋手裏剣も二発が限度にも関わらず、天道を三段階で追い込む為のフェイクとして消費したのも、天道を切り刻んで殺めたくはなかったからじゃないかと、僕は考えています。単に天道を殺めるならば、血刀を折った第一撃の仙人モードで蛙組手を出して餓鬼道を倒した様に天道の首をへし折っていた筈だし、それをしなかったのは自分の意気込みをシステムペインの背後に潜む本体の長門に見せつける為だったからだと思います。ナルトはある種の共感を天道の喋りには感じていて、その物言いや考えを頭ごなしに否定する事は出来なかったのです。かと言って明確な答を自分が用意できた訳でもない。だから、その答を見出す為に長門と話がしたい。その意気込みを長門に見せる必要がナルトにはあったのです。



<ハァ><ハァ>(長門)

「長門…」(小南)

「…最後のペインが潰された」(長門)

一方、例の小南の式紙の術に拠るシェルター内…長門は天道の敗北を知ります。ペインが物理的な外力にのされ活動停止してしまう描写から、操作の中枢がペイン側に在り、長門はチャクラの送信をする形式でシステムペインが稼働していたんじゃなかと考えるようになって来ました。単にペインの個々が操り人形なのであれば、のされようがちょん切られようが、ゾンビのように立ち上がって戦闘できる筈です。こえまでの描写でシステムペンは死体を使役するシステムである事が分かっていますが、心情的には死体を活かすシステムであるとしたいところであります。何かの思い遺し、心残りを成就させるために長門が力を貸している…と申しますか、悪辣ではない優しさすら感じてしまいます。ま…その真偽は長門が明かしてくれると思いますので(飛段の例もあるから…汗)。


<ズズッ>

「ペインはこいつで
チャクラを受け取って動いてた…
抜き取っちまえば
これでもう動けねえはずだ」(ナルト)

「お前もオレも目指すものは同じ
自来也先生の言った平和を成そうとしてる」

「お前もオレも何も変わらない
互いの正義のために動く」

「俺が木ノ葉に対してやった正義は…
お前が俺にやろうとしている事と同じだ」

「大切なものを失う痛みは誰も同じ
お前もオレもその痛みを知る者同士だ」

「お前はお前の正義のために…
オレはオレの正義のために」

「……」(ナルト)

「…少しは痛みを理解できたか?
同じ痛みを知らなければ
他人を本当には理解できない」


「そして理解をしたところで
分かり合えるわけでもない
…それが道理だ」

「!」(ナルト)

憎しみの連鎖が始まる」

「それが歴史だと知る」

「人は決して
理解し合う事のできない
生き物だと悟らざるを得ない」

「忍の世界は
憎しみに支配されている」

「行くんですか?
なら今度は増援を…」(カツユ)

「いやダメだ!
一人で行く…!」(ナルト)

ナルトは天道の身体からピアスを一本ずつ抜いて行きます。ナルトはペインとの戦いの中で、ペインがチャクラの供給を外部から受けて稼働していた事に気付いていたのです。なので、ピアスを抜く事でペインが無力化する事が予想できた。螺旋丸の強烈な打撃でペインが戦闘不能に陥る事もナルトは知っていて、活動停止したペインのピアスを抜く事で脅威を排除している訳です。こうすれば天道の身体を切り刻んだり、燃やしたりする必要もなくなります。この行動はナルトが長門に示す誠意の様なもので、話し合う意志の提示をしているのだと思います。そして、それが分からない長門じゃない筈で、後述しますが、このエピソードの最後で長門が意固地な方向に転ぶんですが、ま…それこそがナルトの気持ちが伝わっている証拠で、同時にそれが長門の心の折れっぷりの証でもあるのです(笑)。




「ありがとうサクラさん…」(ヒナタ)

「……無茶するんだから…」(サクラ)

「ナルトくんが
六人目のペインを倒しました」(カツユ)

「!」「!」(一同)

「やっぱりナルトくんですね!」(リー)

「ナルトの状態は?
怪我はどうなんです!?」(サクラ)

「疲れきってますが…
大丈夫です」(カツユ)

(よかった…
ナルトくん…よかった…!)
(ヒナタ)

場面は変わって木ノ葉のヒナタ。サクラの必死の治療でアッサリと蘇生されています。出血が半端なかったけど、やはり天道が急所を外して、おまけに浅くしておいたのでしょう。ナルトを俯せに拘束して、身体のあちこちに血刀を刺してナルトのチャクラを乱した時にも、そんなような事を言っていました。長門の力量と輪廻眼の見切りによって可能になる活殺術と言ったところでしょう。だからこそ、雨隠れでの自来也戦でペイン六道が自来也を無惨に血刀で串刺しにした描写も、疑える…ちゅーか、ペインが自来也をさす時に急所を外し浅くした…可能性はあるんじゃないかな…自来也って本当に殺されたんだろうか…と考えてしまう訳です。しかし、自来也がこの期に及んで存命しているなど、それってペインと自来也がグルって事で、思いっ切り「黒幕フラグ」ですから、「あの時、流した涙は何だったのサッ!!」なので、一応、却下しています(笑)。

でも、ま…些かサクッと復活し過ぎだけど(笑)、ヒナタが無事で良かった。もし、ヒナタが死んでしまう様な事になれば、ナルトは一生その負い目を感じて生きる事になるだろうし、そうなれば、もう恋なんてしない…なんて事になってしまうので、心配してました。基本的にナルトもヒナタの「告白」はしっかりと聞いてるし、ナルトのお腹の八卦の封印式のお眼鏡にも適ってる…文字通り、ナルトの腹は決まった状態(☆☆);ですから、ナルトが無事帰還したアカツキには結婚を前提にしたお付き合いが始まるものと、勝手にクラッカーを鳴らしながら、ついでにくす玉まで割ってしまいました(笑)。一時は死ぬかと思う怪我を負ったヒナタが自分の事など省みずナルトの無事の知らせに涙が流せる…このナルトに対する恋愛モードがサクラに無くてヒナタにはある訳だ。

このサクラとヒナタの温度差には二人が心に秘めるナルトとの距離感を如実に物語っているのだと思います。如何にも忍然とした冷静なサクラ。形振り構わずナルトを心配できるヒナタ。この想いの深さの差異は今後のナルトとの関係性に大きく関係して来ると思います。ぶっちゃけ、ヒナタの「無茶」に間近で接したサクラは揺れたと思います。ある種のジェラシーもあったろうし、自分でも気付かなかったナルトへの想いへの気付きがあった筈です。しかし、サクラの恋愛は最初からサスケにあった訳で、ナルトにはなかった…。この場でもう一度「サクラってナルトの何なのサッ!!」を見てみれば強ち言い訳から初めなくても良かったかな…とも思えて来ます。やっぱヒナタの「恋しさとせつなさと心強さ」と…を見てるとサクラ→ナルトの想いは恋じゃないよな…と(笑)。



「で
ナルトはどこに居る!?」(ガイ)

「今…ペインの本体のところへ
単独で向かっています」(カツユ)

「何でそんな無謀な事を!」(ネジ)

「!」(サクラ/ヒナタ)

「ガイ先生!
オレも向かおう」(ネジ)

「オウ!」(ガイ)

「しかし…
ナルトくんは増援を望んでいません」(カツユ)

「ダメだ!一人でやりすぎだ
もうナルトはかなり弱ってる」(ネジ)

「ナルトの居場所まで
案内して下さい!」(ネジ)

「………」(カツユ)

一方、恋愛とは無縁そうな人達がナルトの増援に名乗りを上げますが、カツユがそれに全く乗り気じゃないのが笑えます。カツユはデフォルトで困った顔なんですが、それが更に困惑するみたいで…。しかし、ガイやネジの反応は忍としては的確であり、流石は修練を積んだ上忍のそれと言えます。その純度の高い責任感に対して、不覚にも恋愛方向に心が傾いていたヒナタと、ヒナタの想いに呼応していたサクラが極めて敏感に反応しています。恐らく、現在の少年漫画でこのカットを描ける(思い付ける)のはキッシーだけじゃないかしら。このカットが存在する『NARUTO -ナルト-』だからこそ、自然科学の実験とその検証に準じる様な考察が可能になる訳で、僕が『NARUTO -ナルト-』にハマる理由でもあります。ナル×ジャンをご愛読下さる皆々様方にありましては、是非ともこの気付きに震えて欲しいと思います。しかし…このカットが今週号のイチオシなんて…何気に玄人っぽくて好き(笑)。



<ザザザザザ>

「!」(日向)

「どうした?」(シカク)

「ナルトです…」(日向)

「ナルト!」(シカク)

「!」(ナルト)

<ザッ>(ナルト)

「おっちゃん達…」(ナルト)

<ザザザッ>(日向/シカク/いのいち)

「お前が
ここに居るって事は
六人目のペインに
勝ったって事か!?」(いのいち)

今度は森の中です。白眼の日向の忍を先頭にいのいちとシカクのスリーマンセルがペインの本体を捜索しているようです。小隊内に感知タイプを組み込むアイデアはシカマルに拠って提示されていました。その一行がナルトと不意に出くわすと言う事は、(ナルトは仙人モードのチャクラ感知能力と自分の身体にペインのピアスを刺すアイデアで長門の逆探知に成功していますから)このスリーマンセルが案外、かなり長門に肉迫している証拠でしょう。いのいちはシステムペインと同系列の忍術使いでしかも手練。それに感知系の白眼が加わればこのくらいの精度が出るのだと思います。いのいちはナルトを発見するや否や天道との決着を悟ります。このいのいちの持つ独特な察しの良さが良い感じのテンポを生んで、この後のお話のリズムを創っています。



「……」(ナルト)

「勝ったとか負けたとか
…そんなのカンケーねーよ…」
(ナルト)

「…!?」(いのいち)

「……」(シカク)

「……」(ナルト)

「何があった?」(シカク)

「……
口ではうまく言えない…」(ナルト)

「!」(いのいち)

「……」(シカク)

「うまく言えないって…
どういう事だ!?」(いのいち)

「…とにかく
オレってばこれからペインの
本体のところへ行く
皆は来ないでくれ
オレ一人で行きたい」(ナルト)

「ペインの本体の
居場所
を知ってるのか!?」(日向)

「ああ…
仙人モードで見つけた」(ナルト)

「だが一人で行きたいとはどういう事だ!?
いったいどうしたんだ!?」(いのいち)

「確かめたい事があるんだ…」(ナルト)

「確かめるって何をだ?」(いのいち)

「ペイン本体と話がしたい」(ナルト)

「………」(シカク)

「何を勝手な事を
言ってるんだ!!
お前がペインを倒した事には
感謝してるが
今さら話し合いで
どうこう済む問題ではないぞ!!」(いのいち)

今週号の勘所:感知タイプの日向の忍が、ナルトが本体(長門)居場所を既に知っている事を知って愕然としてる時点で、おっちゃんが三人も雁首をそろえた木ノ葉のスリーマンセルは能力的にナルトに置いて行かれてます(笑)。日向の白眼がそれに逸早く気付き、いのいちも暗にナルトの能力の高さを飲み込む態度を示しています。以降はメンツの問題が絡んで来て、大人って嫌だな…なんて考えてしまいますが、そんな嫌な雰囲気にシカクが良い感じにオトナの存在感を示します。この場のシカクの鷹揚さはこのエピソード全体を通した人間の素直さ、或いは柔軟さに対する問題提議になっています。大人が如何に素直になれるか?それは自来也が綱手に告げた「年寄りの格好良さ」(第40巻/131頁)なのだと思います。是非ともシカクのしなやかさに注目しつつ物語を読み込んでみて下さい。

いのいちがナルトの釈然としない反応に食い付くのは、ナルトがペインに言い包められる…洗脳されてる可能性を危惧しているのだと思います。これは管理側の人間としては極めて順当な反応であり、いのいちのコンサバティブな反応は一応理に適ってはいます。ここで注目して欲しいのは本誌55頁の中段のカットのいのいちのとなりのちょっと身切れたシカクの流し目…いのいちを見る目です(笑)。ここまでヒナタを救護していたガイ班→いのいち・シカク・日向のスリーマンセルは、如何にも保守的な忍然とした旧体制を提示されて来た訳で、天道がナルトに問うて来た忍界そのものだと考えられます。ナルトはその答を未だ探している状態で、未だ暗闇の中で葛藤しているようなものです。そして、このシカクの流し目こそ、その助け舟なのです。

ちなみにナルトが「口ではうまく言えない…」と悩んでいる様子に、いのいちは「!」と驚き、直ぐさまそれを問い質してるのに対し、シカクは「……」と沈黙し、ナルトの悩みを一度受け止めています。この反応の違いはいのいちが管理職的な保守系の考えに固着していたと考えられ、木ノ葉隠れの現状と照らし合わせてみても非常に妥当な反応であると言えます。最悪、ナルトが敵の術中に落ち操られている想定も重要な危機管理ですから。火影である綱手が戦闘不能に陥り、里が全壊に近い被害を被っている。恐らく相談役に次ぐ里の要職にあろういのいちやシカクが慎重にならざるを得ない状況です。しかし、この時、シカクにはナルトに対する閃きみたいなものがあったんじゃないかと思います。それがいのいちに対する違和感となり顕現したんではないでしょうか。



「だったら!
ペイン本体もその部下も
敵の里も全てを潰しちまえば
それで丸く治まんのか!!?」(ナルト)

「話し合って
どうすると言うんだ!?
奴は木ノ葉に仇なす敵だぞ!
許す訳にはいかない!!」(いのいち)

「オレだって!
オレだってそうだってばよ!!」(ナルト)

「師を 里を 皆を
むちゃくちゃにした奴なんか
許せねーよ!!」(ナルト)

「だったら!」(いのいち)

「いのいち…
ここはナルトの言う通り
一人で行かせてやろう…」(シカク)

「シカクお前!」(いのいち)

「ペインを止めたのはこの子だ
ナルトなりの考えがあっての事だろう」(シカク)

「…しかし…」(いのいち)

「いいから行かせてやれ…」(シカク)

<スッ>「ありがとう
シカクのおっちゃん…」(ナルト)

<ザッ>(ナルト)

「どこ行ってたって?
…ナルトに説教して来たんだよ…
落ちこんでんじゃねーってよ
めんどくせーのに
足が動いちまった
…あいつは皆にない
何かを持ってる…
あいつはこの里にとって
大切な忍になる…
ナルトといると…
オレはあいつと一緒に
歩いて行きてえ…

そう思わされんだ」(シカマル)


「………」(シカク)

「ナルトに託してみよう」(シカク)

いのいちとシカクの違いはそれぞれの子供の成長の度合いに依存していて、小脳的反応に終始してやや落ち着きのない…いのと、全幅の信頼を持って自分の役割すら託した感のあるシカマルが二人の反応の差異を生み出しています。ある種の不信感をいのいちは、いのに感じていて、それがナルトを頭ごなしに子供と認定し、信頼し切れないスタンスを生み出しているのに対し、シカマルと言う立派な息子がいるシカクは、そのシカマルが一目置くナルトを信じる事ができたのだと思います。この時、シカクは縁側に座りナルトに対する想いを語るシカマルの背中を思い出していました。シカクは信頼できる友と出逢え、他者をしっかりと見極め評価できる心を持った息子を頼もしく感じた筈です。もしもこの場にシカクが居なかったら…と思うとゾッとしてしまいます(汗)。

人は生まれながらに人にあらず…言い方は悪いですが、生まれたての子供とは心の備わらない人形に似ています。そして、その心の備わらない人形に心を与える行いを「教育」と呼ぶのだと思います。人はそうして人になって行く生き物なのです。「シカマルの考察」には「玉」「雲」「叱」「番」とありますが、その全てにシカクが登場します。それは如何にシカクがシカマルの至近において注意深く導いて来たかを示しているものと思います。シカクはシカマルにしっかりした「心」を与えて来たのです。だからこそ、シカマルを信じれるのだし、シカマルが信じたナルトを信じる事が出来たのです。この場合、いのいちは別段、不適切な反応をしている訳ではなく、寧ろ古参の上忍らしい危機管理に基づいた適切な対応で、間違ったところは見受けられません。

それでも、シカクはそれに抗した…シカク自身も忍のシステムに付帯する不合理さや閉塞感を感じていたと言うのもあるでしょう。それに、力に対して力を持って物事を収拾させる旧態依然とした考えにも、積極的に異を唱える柔軟さがシカクにはあったのでしょう。しかも、ナルトは木ノ葉隠れの里で誰一人として敵わなかったペインを退けています。そのナルト自身が「一人で行きたい」とする深層を考量し、それを尊重すべく退き下がれる潔さは”男”として正しいと思います。何より、ナルトはシカマルに信じられた人格であります。シカクがナルトを信じるのは、シカクがシカマルを信じるのと同義と言えます。そして、この父親らしい子を信頼する態度がいのいちを沈黙させたのだとも思います。シカクの一本筋の通った態度をいのいちは認めざるを得なかった…それが「道理」と言うもので、道理を持つ者には道理がちゃんと通じる…と言う好例です。



<ズボ><グッ>

<バリリ>

<ザッ>(小南)

「小南 下がれ」(長門)

「長門…」(小南)

「後ろのお前が
本体か!?」(ナルト)

「平和がノコノコ
やってきたか」
(長門)

一応、ナルトは仙人モードに入っています。多分、ここに来る前に”動くな”の仙術チャクラを練って来たのでしょう。それは別に長門と闘う為ではなく、疲労を回復したり、傷の治癒・回復をする為だと思います。加えて、感知能力や防御能力が格段にアップするので、長門の不意打ちにも対処し易いと言うのもあったと思います。ナルトは真摯に長門と話し合いがしたいのだと思います。そして、そこで確かめたい事があると言っていました。もし、それが忍のシステムの改善に直接的に繋がるネタならかなりのクライマックスになってしまうけど、もう少し擦った揉んだはあるんでしょうね(汗)。ちなみに、ナルトが本気で長門と闘う腹ならば仙術のチャクラ分身を待機させる機転が働く筈です…しかし、それが何故だか現実味を帯びないのは、ナルトの一生懸命が長門との話し合いに向かっているからだろう…と思います。何気に忍界の行く末を決する重大な「対面」になりそうな予感です。

森の中の一本だけ頭が突き出た巨木って、もしかしたら全部が小南の式紙が作り出したシェルターなのかもね。雨隠れを出る前に、天道が偉そうに「小南すぐに準備しろ」(第44巻/95頁)と言ってましたが、取り回しの悪そうな長門の補佐役として小南は東奔西走してたんでしょうね。甲斐甲斐しい世話好きのお姉さんみたいでちょっと好きです(笑)。これで椅子に座る姿勢(第44巻/93頁)が良ければ満点なんですけど…。ナルトがシェルターを掻き分けて入って来た時に、先ず長門の前に身体を張った小南は、天道がナルトを血刀でズブズブに刺しまくった件の「告白」のヒナタを思い起させます。あの時、ナルトを煽る様に天道がヒナタを傷付けたのは、長門が小南にこんな風に護られている感謝があったからこそ、ヒナタがナルトの弱みだと思い当たったのだと思います(ナル×ジャン的にはナルトより先に八卦の封印式がキレた…と認定してますが…笑)。

長門はヒナタの「告白」に「母」(=小南)を感じた筈です。そして、それを八卦の封印式も同じ様に汲み取った。それが真実の持つ力と言うものです。人の一生懸命と言うものは、概ね伝わると考えて良いと思います。それは気持ちの純度が高いからです。不純物がない人の純粋な願いは言葉を超えて通じるものです。怒り。悲しみ。そして、喜び…人は心の深い部分で分かり合えるように出来ています。だから、長門はヒナタを傷付けたのです。同じ様に、シカクが信じたナルトの一生懸命は必ず長門に通じると僕は考えます。ただ、長門が頑(かたくな)で…歪んでいて素直になれないでいるのが気掛かりでなりません。ナルトを前に「平和がノコノコと…」なんて毒づいている場合じゃないちゅーの(笑)。そこ行くと、ナルトの素直さってやっぱ凄いなーと言うか、はっきり言って異常ですよね(笑)。

「だがいつかは…
人が本当の意味で理解し合える
時代が来るとワシは信じとる」(自来也)

第442話「最後の賭け!!」で、ナルトの背中を押した自来也の想い。長門もホントは気付いてるんじゃないかな。シカクがナルトの覚悟を信じた様に、ナルトが真摯に長門との対面を願っていたのは、天道との闘いを見てて、気付けない長門じゃないと思います。長門もまた修練を積んだ立派な忍の筈です。幾つもの死線を弥彦と小南と超えた来た忍です。それに長門には小南なんて甲斐甲斐しいお母さんみたいな人が付いています。何もナルトばかりがズルしてる訳じゃない事も、長門は充分気付いてると思いたいです。それでも素直になれないちょっとひん曲がった長門の心を解きほぐすのって…それって…ナルトの仕事と言うよりは、小南がやるべき仕事にも思え、おまけに長門の意固地さが小南に依存している点に注目すると、それがちょっと「悲しい結末フラグ」なのかな…と先読み(火サス脳のマドララ体質)して辛くなるケルベロスなのです(汗)。

長門もまたナルトに託そうとしている…。





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サクラってナルトの何なのサッ!!


先ずは言い訳から…(笑)

基本的にナルトの人間的な異常さや希薄な性欲の原因を八卦の封印式に、僕は見出していまして、その全貌は…八卦の封印式の組成に関する考察…「九尾は何故、”…とやらに”と言ったのか?」と、八卦の封印式の自発的な行動(反応?)に関する考察…「ナルトは何故、いきなり六本目になったのか?」に綴った通りです。エーッと、自分で言うのもなんですが、めちゃくちゃ偏っていますんで、あまり期待しないで欲しい…でも、独りきりの暗い居室で、カップ麺が主食で、アカデミーでもドベで、九尾が原因で差別されて来たナルトが、(何のズルもなく)こんなにも明るくしなやかに育ったとは、僕には考えられんのです。ナルトは八卦の封印式に込められたクシナの想いに24時間365日…庇護され、同時にめちゃくちゃお節介?な監視や関与を受けていた…と、僕は口を酸っぱくして…(笑)。

八本目の尾まで封印が解放してしまうと
オレがお前の意識の中に出て来るように
封印式に細工しておいたのさ
なるべくはそうなってほしくはなかったが…
もうお前に会いたくはなかったしね…九尾
でも…
成長した息子に会えるのは少し楽しみでもあったから…
イーブンてとこかな」(ミナト)

第439話「地爆天星」で八卦の封印式が完全崩壊「封」を剥がす)しようとした時、ミナトはナルトの意識の中に現れ、それを後一歩で阻止しました。ミナト(の意識の分身)もナルトと共にこれまでの時を重ねて来たのです。「ああ…見てた…お前の中からね」と「ナルト…何歳になった?」と、第440話「四代目との会話!!」のミナトの台詞からすると極めてパートタイムな認識で、チャクラによる残留思念の仕組みを支える為のチャクラ消費への配慮を裏付けるものでした。ミナトはナルトの成長が心配だったけど、チャクラ温存の為に動かず騒がずジッと16年間、八本目が出るのを待っていたのです。その時、ナルトに自分の想いを告げ、八卦の封印式を組み直す為だけに我慢して来たのだと、僕は考えています。九尾が五月蝿くて場所を変えた…あの白く清浄な空間に時間やチャクラ減衰を帳消しにする秘密があって、ミナトはそこで多くを過ごして、九尾が八本目を出すのを待っていた…と、僕は考えます。

これは明らかにナルトを庇護する親心=ミナトがナルトの内部に残留していた証拠です。ミナトは中でも一番の大ピンチ=八卦の封印式の崩壊=八本目を想定したナルトの成長プログラムの一環でした。早い話が、ナルトは常に親の想いと共に成長して来た訳です。決して独りきりでも、寒々しくもなかった…ある意味、一体化するくらいのベッタリと抱き合うような距離で親といるのですから、寂しい筈はないじゃない…それが狡いお話だと、僕は口を酸っぱくして…(笑)。ま…ミナトはチャクラ温存の為にナルトに働きかけるのは八本目の一回こっきり。それでも我慢が堪らなくて時々、外の様子を見には行ってたんだけど…同じようにクシナがナルトにしがみついてたって良いじゃない!!って言うのが、八卦の封印式だと、僕は考えてる訳です。九尾のチャクラからナルトを護ると共に、ナルトに色んな意味で「悪い虫」が憑かないように、ナルトの精神や生理に関与するお節介(介入)もあった筈だと、僕は真剣に考えています。

「私はナルトくんが―
大好きだから…」(ヒナタ)

ま…それがヒナタの「告白」(ep437)に八卦の封印式が応え、ナルトの意志と無関係に九尾のチャクラをナルトに供給し、逆に天道がそれに拠る被害を抑える様な戦い方をする描写に繋がって行きます。ヒナタは件(くだん)の「告白」で急激な成長を遂げ、そこで見せた鬼気迫る女の情念=母親であるクシナをも納得させるに足るナルトに対する覚悟を示したのに対して、ナルトの反応(成長)や内部的な葛藤が皆無で、それ以前のカカシやフカサクの被害ではピクリとも反応しなかった九尾のチャクラが、パックリとヒナタの「告白」に食い付いたのは、クシナの姑(しゅうとめ)っぽい反応であると、僕は捉えています。しかし、これまで何度も何度もしつこく想いを垂れ流すようにナルトに接していたヒナタにまるで無反応だったナルトがやはり異常者に見えます。いくらんでも気付けよ!!と、こっちが突っ込みたくなる程、鈍感なナルトが唯一「ほの字」だった女の子…

それが…サクラだった…。

僕は、サクラの選抜にも八卦の封印式=クシナのお節介を感じています。ぶっちゃけ、クシナのフィルタリングがナルトを恋愛不感症にしてた訳で、そのナルトが唯一、男の子として正常な関心を向けたサクラにも八卦の封印式=クシナは関与していた…と、考えるのが、盲目的にクシナの粘着説としての八卦の封印式を考える僕にとっては正常だと言えます(笑)。大外一気でヒナタが刺して来るズーッと前、ナルトがアカデミーを卒業した直後、第七班(カカシ班)で出会ったサクラをナルトは好きになっています。人が人を好きになることに理由なんかない。それは最初からあって、それに気付くだけ…それが恋なんだと、僕は思う訳で…でも…しかし…それに理由があったなら…もしかして、サクラってナルトの…○○!?と、僕は考えています。それをこれから回りくどくて面倒くさいシャベリで説明して行こうと思います。サクラってナルトの何なのサッ!!…を。


「やっぱり
まともな育ち方してないからよ
アイツ!…ホラ!アイツ
両親いないじゃない!?
いつも一人でワガママしはーだい!!
私なんかそんなことしたら
親に怒られちゃうけどさ!
いーわねーホラ!一人ってさ!
ガミガミ親に言われることないしさ
だからいろんなとこで
ワガママがでちゃうのよ」(サクラ)

「…孤独…親にしかられて
悲しいなんてレベルじゃねーぞ」(サスケ)

「…ど…どうしたの
急に…」(サクラ)

「お前 うざいよ」(サスケ)

ナルトがサスケを縄で縛り(☆☆)、サスケに変化してサクラに接近したまでは良かったのですが(第1巻/104-105頁)、そこでいきなりの腹痛に見舞われ一時退散(トイレに駆け込んだ…)。そこで縄抜けして復帰した本物のサスケがナルトの変化と入れ替わり、さっきの続き!!(☆☆)とばかりにやる気満々のサクラが独りややこしい事になってる場面です。この説明だけだとちょっとアレなんで、是非とも『NARUTO -ナルト-』の第一巻をご参照下さい。『NARUTO -ナルト-』が軌道に乗るべく(週ジャンはハガキ投票に拠る打ち切り制度がある)必死に頑張ってた…ある意味、ハングリーだった頃の作風が今となっては懐かしくもあり、何より伏線満載で考察には絶対必要な一冊であります。多分、ブック○フなんかで100円程度で買えると思いますので、是非ともお手元に一冊、常備しておいて下さい。ま…そこでサクラがスイーツ的な暴走を見せます。

この時のサクラのシャベリから、親と共に暮らす何不自由ない生活をサクラが送っている事が分かります。多分、サスケが「うちは虐殺」以前に送っていた幸せな生活に比肩する程度にかなり恵まれた生活がサクラのスイーツ(笑)的なシャベリからは臭います。そして、サクラがアカデミーを卒業して下忍として任務に就くと言う道を歩む事からサクラの両親もまたであったのだと思います。サクラが親にガミガミ言われることをうざったく思う裏返しには、親がサクラにしっかりと構い指導する家庭然とした拠り所がサクラにはあって、それがサクラの社会性になっている事をしましています。しかし、それがサスケに自分の幸せだった頃の生活を思い出させ大噴火してしまった(クールなサスケに、うざいと言わせた)。ぶっちゃけ…サクラはサスケの琴線に触れたしまった訳です。でも、ま…これがサスケがサクラに初めて向けた感情でもあり、サスケとの関係性の始まりでもあったのです。

「恋愛論」としてはこのエピソードは果てしなく大きく、好き嫌い云々以前に、意識していない状態が、「うざい」…つまり「嫌い」であっても値がゼロから絶対値はどうあれ数値を持ち得た訳です(サクラの第二幕の緞帳はサスケが…笑)。この一歩は人が初めて月に降り立った足跡のように偉大だと言えます(笑)。だから、非常にスイーツ(笑)な体験ではありましたが、サクラにとってはサスケとの一大事な想い出であり、サスケの里抜けの折にもそれが回帰しています。詳しくはナル×ジャンの数少ない「恋愛論」であります「サスケは何故、サクラに”ありがとう…”と言ったのか?」にて考察しています。女の情念と申しますか、基本マザコンの僕はサクラの愛し方が好きで、またまた偏った考察ではありますが、お気に入りの一本であります。御用とお急ぎでない方は是非ともご一読を。ま…「ありがとう」と言っちゃった時点で、恋としてはお終い(身も蓋もない…)なんだけど、それは夢多き少年少女に免じて何卒…(脂汗)。

「あぶねー!あぶねー!
あまりの腹痛に術がとけそう
だったってばよ!」<ハァ><ハァ>(ナルト)

(それにしても「うざい」…か…
また言われちゃったなぁ
サクラちゃんの気持ちを確かめるはずが…
クールで格好いいサスケまで演じちゃって…
…いや…待てよ!
サクラちゃんにサスケを嫌な奴だと思わせたら…
クククク…その手があったってばよ)(ナルト)

…で、サクラと念願のファーストキッスの直前に、何故だか急に腹痛を催してトイレ(様式?)に一直線のナルト(第1巻/103頁)。この後あるカカシの初登場でナルトの居室の腐った牛乳にカカシが気付きますが、ホントの腹痛の原因はそれとは考えないのがケルベロスです(笑)。やはり、ここは八卦の封印式(クシナ)がナルトの生理面に介入して腹痛…腹を下させた…と考えます。でないとタイミングが絶妙過ぎます(笑)。しかも、ホントにサクラのファーストキスを奪いたいのであれば、ギリギリでも堪えて、ブチュッとやった後にトイレに急行するでしょうに、それすら許さない程、激烈な攻撃が八卦の封印式によって繰り広げられたのだと思います。それはナルトとサクラの性的な接触は回避すべきと八卦の封印式(クシナ)が判断したからだと思われます。

そして、このトイレタイムでナルトはドベとは思えない知略を働かせ、サクラが一番打撃を受けるシミュレーションをしていました。穿(うが)った目で見れば、サクラに「うざい」と言われたのがナルトにとっては最高に強烈な痛手であった訳で、同じようにサクラがそれをサスケに言われることがサクラにとってどれ程の大打撃であるかをナルトは見出していたと言えるでしょう。この機微にはナルトの策士としての有望さが現れているだけではなく、ナルトとサクラの気質的な一致を臭わせているのではないかと、ナル×ジャンでは再注目しているところであります。サクラに「うざい」と言われたナルト。サスケに「うざい」と言われたサクラ。これを即座に思い付けるナルトの想像力は、サクラの心情とかなり深い部分でシンクロしてたんじゃないかと思うんです。



「サクラ
お前に一つ聞きたいことがある」(偽サスケ=ナルト)

「え?」(サクラ)

「ナルトをどう思う?」(偽サスケ=ナルト)

「…人の恋路の邪魔者が
すっかり板についてきて
私が四苦八苦してるのを楽しんでる……
ナルトは私のことなんて
何一つ分かってない……
うざいだけよ
私はただ…サスケ君ただ一人に
みとめてもらいたいだけ……」(サクラ)

(…サスケ君ただ一人に…
みとめてもらいたいだけ)
(偽サスケ=ナルト)

「私…必死だもん
みとめてもらえるためなら
何だってできるよ
好きだから…」<ズイ>(サクラ)

<ドキ><ドキ>(ナルト/サクラ)

(サクラちゃんを何で好きなのか…
今やっと分かった気がする…)
(偽サスケ=ナルト)

ナルトの腹痛が始まる前の甘酸っぱいサクラとのドキドキシーンです(第1巻/100-101頁)。ナルトは偽物とは気付かずに一途に健気に振る舞うサクラに胸キュンを感じています。同時に「みとめてもらいたい」と漏らしたサクラに対するナルトの反射的に食い付き、ナルトはサクラに自分との共通点を見出して嬉しくなっていました。そこで、ナルトは自分にサクラが似ているから好きになった…と感じているんです。腐的考察だと、サスケ一人に認めて貰う…と言う所に食い付くんですが(笑)、ここでは誰かに認めて貰う…って所です(笑)。ま…これはナルトの一貫した願望でもあって、ナルトの諦めないド根性の原動力でもあります。サクラに類似性を見出し嬉しいのは分かるんですが…でも、これって恋愛じゃないよな…と、僕には思えます。

…で、この時、バッチ来いでイケイケのサクラの唇に待ったをかけたのがナルトのお腹の八卦の封印式じゃないないのかな…と思うのは、やはり二人の性的な関係を良しとしなかった…と思うところであり、加えてナルトが認めるところの二人の気質的な類似性から察して、ナルトとサクラに近親の関係があるんじゃないかと、僕は考えています。そもそも、ナルトが他の女の子には一切ノン気を貫いているにも関わらず、サクラだけに強烈に「ほの字」を示すのは八卦の封印式(クシナ)の介入があって、取り敢えずサクラ…と言う感じで、ナルトの想いをサクラに向ける事で、ナルトに悪い虫が憑かないようにする母親のお節介が存在しているからで、いきなり六本目への介入が示すヒナタの承認とは全く違うと言えます(笑)。また八卦の封印式の介入は、ミナトのここ一番の介入(八本目)と真逆の”のべつ幕無し”母親的な愛情属性を感じます。

ナルトとサクラは”従姉弟(いとこ)同士”だった!?

身寄りのないナルトですから、従姉弟(いとこ:親が兄妹)などの近親者に対する親近感と言いますか、非常に近しい血の繋がりを無意識に感じたナルトの背中を八卦の封印式が押した…的な疑似恋愛でナルトを安定させようとした母親の思惑がナルトの想いをサクラに向かわせた…これはナルトが常に母親であるクシナの想いの庇護と監視を同時に受けていた仮説に依存する考えですが、これがまかり通る事で、ちょっと強引ですが…ヒナタの「告白」に唐突に出現した六本目とか、後一歩で宿願のファーストキスを”御破算”(ごわさん)にしてしまった腹下しとか、ナルトへの内なる介入が存在する事で説明が付き易い事が多いのは事実です。ナルトとサクラを第七班に組み込んだのも三代目・ヒルゼンの意向が絡んでいたのかも知れないし…(黒汗)。



「いつもそう…」(サクラ)

「…?」(ヤマト)

「私がナルトにしてあげられるのは
ほんの小さなことだけ」(サクラ)

「………」(ヤマト)

(サクラの腕を傷付けた九尾のチャクラ毒)

「………」(サクラ)

近親者と言うと、個人的にはヤマトもそうなのかな…と思う一人です(第33巻/144-145頁)。ヤマトは第二部に入ってから登場したキャラですが、初代火影・柱間の遺伝子情報を持つクローン体とも言うべき特殊です。それがナルトに向ける視線に何故だか一方ならぬものを感じます。やはり、サイが不協和音を発した第七班が温泉宿で合宿した時の「…これから…忙しくなりそうだな」(第32巻/125頁)と言うヤマトの台詞が、「この子(ナルト)を何とかせねば…」とする強烈な親心を感じさせ、柱間→ミナトの系譜を意識させます。また、この温泉合宿でサクラの入浴を覗こうとしたナルトに釘を刺したヤマトの脅しが、クシナが関与すると疑念を持つナルトの腹下しに酷似しているようにも思えたり…。その意味ではサクラが柱間系の血統にあるだろう想定が濃厚に思えます。

「出来る事の大きい小さいは
問題じゃないよ…
大切なのはナルトを想う気持ちの
おおきさでしょう
(ヤマト)

「………」(サクラ)

「フッ…」(ヤマト)

「サクラ…君を見ていたら分かる
君はホントは…」(ヤマト)

そして、ヤマトがナルトの四本目のチャクラ毒に苦しみながらもナルトを献身的に治療するサクラの姿に、サクラの心の奥底の気持ちに気付きます。このヤマトの喉の奥につっかえた言葉も通常であれば「君はホントは…ナルトを大切(=好き)に想っている」となるところでしょうが、それが千手の血族関係がベースにあって、擬似的な父親観に支えられた(と思われる)ヤマトが、ナルトの近親者である(と仮定する)サクラをして、その献身に恋愛云々を超えた愛情に感じ入りヤマトは震えた…ともとれ、それはそれで感動的であります。個人的には柱間の遺伝子がヤマトに父親としての強迫観念を植え付け、それが千手の系譜にあるナルトとサクラに向けられる構造が萌えます(笑)。それにしても、このシーンでサクラを思い遣るヤマトの視線には父親的な愛情を強く感じます。

それはまるで(近寄ると臭いとか、キモいとか言われるので少し離れて接している…)父が…女として、やがては母として立つべき我が子の成長を眩しく見つめるようでもあり、健気に意地らしい優しさをムンムンと匂わせるサクラに満足したヤマトの「フッ…」だったならば、僕は男としてキュンとします…って言うか、ホントの事=二人の関係性(従姉弟とか、ミナトがヤンチャさんの場合…もしかしたら兄妹とかもあり得る…滝汗)を隠し通したヤマトのオトコっぷりに震えます。要するに、こんな感じにナルトは見えざる力に護られていて、だからこそ曲がらず折れず、明るくしなやかさ成長を遂げたと、僕は考えている訳です。でなければ、あんな寒々しい生活をしてて、カップ麺が主食の独ぼっちで、まともに育てる筈ないじゃない!!(笑)どっかでナルトがズルしてないと、ナルトの異常者っぷりの前に屈したサスケや我愛羅が浮かばれないちゅーのッ!!(笑)

「さすがは意外性の忍者
やってくれる」(カカシ)

そう言ってナルトやる事成す事が全て理解できないカカシはきっとナルトの素性を知らないと(第38巻/14頁)、僕は思います。もしも、カカシがナルトの親がミナトだと知っているならば、こんな風には言わないと思うんです。きっと、カカシもサスケと同じようにナルトの生い立ちから今、目の前に居るナルトのしなやかさが理解できないんだと思います。実はナルトのお腹に鎮座まします八卦の封印式にクシナの想いが宿っていて、四六時中ナルトに温かみを伝えて励ましていて、どうしようもない大ピンチにはミナトが現れてナルトを立て直してしまうなんて、狡い仕掛けがあるなんてのは勿論、想定外。しかも、非常に近しい身内とも言うべきサクラまでがナルトの直近で支えてるなんて…!!(笑)もしも、カカシがそんなナルトの狡さ(ナルトを立たせようとする分厚い配慮の数々…笑)を知ったら、草葉の陰でさぞかし悔しがる事でしょう…って…カカシは死んでないと、あれ程、口を酸っぱくして…(笑)。



  
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「チャクラの性質変化6通り」はどうなったのか?(汗)


(六道仙人と同じ目を
もっていたあやつは教えた術を
全てマスターしたどころか
一人では本来有り得ぬ
チャクラの性質変化6通り
全てをやってみせた)

確かに僕の単行本ではこうなっています…(第41巻/107頁)。タレコミで判明…と言うか、実際には未確認ですが、「チャクラの性質変化6通りの…」が「チャクラの性質変化5通りの…」に書き換えられている人も居るようなんです。僕は発売当日に購入した単行本で「初版」です。『NARUTO -ナルト-』は増刷が何版かある筈だから、二版、三版…と再版されてると思います。もし、このタレコミが正しければ、そのどこかでキッシーのタイムマシーンが発動している可能性があります。うーん、これは厄介です。…って言うか、お話を削ってる(風呂敷を畳みにかかって広げ過ぎた事に愕然とした?それで当初の予定を変更してう?)可能性があり、『NARUTO -ナルト-』の最終回が意外に近付いてるんじゃないかと邪推しちゃいます。

(ヒナタ…あなたは…ナルトの事…)(サクラ)

去年のジャンフェスのリークであった「イタサス→カカシ→サクラ」(うろ)でも、非常に楽しみにしていたサクラのエピソードはばっさり削られていました。第442話「最後の賭け!!」で、サクラがヒナタに対して向けた想いもやや唐突で深みがなかった。もしかしたら、あまりにも巨乳過ぎるヒナタにサクラが戸惑っているように見えなくもない(笑)…しかし、ナルトVSペインの前にサクラ編があって、そこでサクラの女心が満開になっていたならばどうでしょうか?また趣は違っただろうな…と思うと、ストーリー展開の欠損部分の存在を強く感じてしまいます(キッシーはこんな繋がらないネームは普通書かないので…)。ちょっと急ぎ過ぎてるんじゃないかな…と、キッシーの胸の内が心配になったり、ま…逆にそうしたくなる気持ちも痛いほど分かる…ちゅーか…あ、ダメ…何故だろう…涙が…(黒笑)。

でも、ま…単行本の第41巻・107頁の自来也の回想部分のチャクラ性質の「6種類」が、自分の単行本では「5種類」になってる…と言う人はお知らせ下さい。拍手でも良いし、メルフォでも結構です。

追記:「41巻p.107ですが、5種類になってました。08/12/13第7刷発行のものです」/早速、izさんからタレコミがありました。誠にありがとうございます!第1刷(6通り)→第7刷(5通り)で、先にあったタレコミに符合します。そう言えば、41巻を買った時に、先ずここ(107頁)を開いて確認しましたっけ。それで「6通り」のままで<ホッ>っとしたのを思い出しました。丁度、自来也に死亡フラグが立ちまくってみんなガクブルの頃ですね。キッシーの焦りが凄く生々しく感じられます。同時に広げた風呂敷の畳み作業が確実に加速している…ファンとしては複雑な心境ですね。

ちなみに、僕が購入した単行本の41巻は「2008年2月9日第1刷発行」で、107頁は確かに「6通り」で、「胸騒ぎ」の17頁の台詞は「ミナトは九尾の陰(いん)のチャクラしか屍鬼封尽をしておらん」(自来也)となっております。僕の記憶だと本誌の自来也の台詞の「陰」は(かげ)と言う文言がふられていました。それが(いん)に挿げ代わっています。何故、(かげ)(いん)としたのか?その意図は見えませんが、何が何でも変えないと行けなかった。辻褄合わせの必要性だけはあったのだと思います。そんなこんなで、単行本の41巻は細かな所ですがタイムマシーンが発動してたようです。タレコミ、マジに感謝致します。ありがとうやんした。

キッシーがマジにタイムマシーンが発動してるならば、考察的には「5種類」にするべきだと思います。ただこれはファンとして、漫画好きとしてはあまり好ましい状況ではないけど、全てに完璧を要求するのは酷な話だし、それでもこれだけのどデカイ…『NARUTO -ナルト-』と言う底抜けに面白く、いろんな栄養素が詰まったお話を、ここまでまとめてるキッシーは凄いと思います。キッシーも好き好んで、こんな強引なタイムマシーンは使いたくはなかったろうし、逆にこれをやっちゃわないといけないくらいハードな状況だったんじゃないでしょうか。その…ハードな状況…って言うのが、恐らく最終回からの逆算されるスペースにチャクラ性質変化の「6種類」の謎解きが入り切らなかったので端折った…とするちょっと切ない考えです。

性質変化→忍術の「基礎」にして、新術開発の要である、”性質変化”。その全貌をここに記す…!!/五大変化→全忍術の基礎となる五種のチャクラ性質→忍術使用の際、チャクラに火や風などの性質を加え、付加効果を得ることを、”性質変化”という。”性質変化”の会得には個人の「資質」が必要だが、大抵一人一つは修得しやすい”性質変化”があり、上忍級になれば、二種以上の修得がほとんどだ(「者の書」より抜粋)。

火:触れるもの全てを焼き尽くす、炎の如き高熱のチャクラ。対象をえんじゅさせる付加効果もあり、風と並ぶ攻撃特化型

風:あらゆるものを斬り裂き断ち切る、刃の如きチャクラ。特殊忍具や術に作用し、近、中距離で一番の攻撃力を持つ。

雷:拡散しやすく、中・遠距離用の術と相性が良い。金属製の武器に付加し、殺傷力や感電効果を付加することも…!!

土:万物の硬度や成分を変える性質。達人ならば鋼の如き頑強さと、粘度の如き柔軟さを、術や物に与えることが可能。

水:多彩な”形態変化”との相性が良く。霧状にして身を隠したり、津波にして足止めしたりと、補助的効果が高い。

ポジティブに考えるなら、ナルトの風遁の次の修得特性は何だろう?が面白いです。ナルトは非常に型破りで意外性のある戦いを得意としますから、補助系の水遁が向いてる…あれば楽しいんじゃないかと思います。どうしてもサスケとの再戦を視野に入れてしまって、火遁に対する優位性を考えてしまいますが、ナルトが風遁特性を知った時に、「サスケの火遁を助けられる…」と喜々とした姿を思い出して、自分が黒く汚れてしまった事を実感しました(笑)。ミナトやクシナのチャクラ特性が分かればナルトのチャクラ特性を推測する材料になるんですが、今のところ目につく描写はないです。ただ、あれば良いな…は個人的に水遁ですかね。ナルトの「水遁・鉄砲玉」は是非とも見てみたいッス。

何れにしても「者の書」(214頁)で提示されるチャクラ性質の記述をナル×ジャンではスタンダードとして考察して行く事に致します。多分、当初「6種類」としたかったのは、長門が6種類目の「血遁」によってシステムペインを稼働していたと説明したかったからじゃないかと、僕は考えていまして、ペインに標準装備の黒い棒もそれの流れを汲んだ「血刀」と言うネーミングにしていました。それも、輪廻眼が持つ血継限界と限定的な仕組みで説明も可能ですから、「6種類」が「5種類」になろうが構いはしない…みたいな(笑)。何かの事情で単行本の41巻に関してはタイムマシーンが追いつかなかったんだと思います。それを裏付けるように41巻はちょっとドタバタした雰囲気があって、それは僕の大好きな「胸騒ぎ」にも残ってました…。非常に細かくて恐縮なんですが、ルビ(ふりがな)の変更です。

「ミナトは九尾の陰(かげ)のチャクラしか
屍鬼封尽しておらん」(自来也)

ゲロ寅(巻物蝦蟇)と自来也が話し合うシーンで、第370話/「胸騒ぎ」では確かに「陰」を(かげ)とあてて読んでました。それで「九尾の陰(かげ)のチャクラって何だろう?」と言う考察を書いたんだから確かです。それが単行本では(いん)とあて直されています。非常に些細で今まで気付かなかったんだけど、キッシーがタイムマシーンを発動したんだから、お話に大きく影響する部分なんだと思いますが…堅い話は抜きにして、このちょっとバタバタした伏線の回収に伴うタイムマシーン発動は線香花火(10年もピチピチと燃えて来たのね…笑)の最後の一踏ん張りみたいで物悲しくあります。しかし、永遠に続く夏休みはないし、終わらない祭りもない…。ジタバタせずに、流れに身を任せるのも、また一興ですかね。…と言う事で…

ナル×ジャンではチャクラ性質変化は「5種類」と致します。



 
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今週号の付録について…

  
今週号の付録…ザックリの10年史

10thクロニクル・ミニブック!!

クロニクル:年代記(ねんだいき)とは、出来事や事件を年ごとに記述した歴史書のこと。Chronicle。(wiki調べ)

エーッと、単刀直入に…今週号で一番衝撃的だったのは…ヒナタの巨乳でした!!……違うかッ!!…付録の「相関図(汗)」でした(笑)。早い話が「戦死者」がスクリーントーン(平網/業界では”チント”と呼びます)掛けされていて、グレーアウトしている!!…と騒いでいる訳です。大蛇丸、”暁”(イタチ、デイダラ、角都、飛段、サソリ…順不同)に自来也…そして、カカシにもしっかりとアミ伏せされています。一応、週刊少年ジャンプ制作サイドのオフィシャルの発表と言う事になりますし…。もしかしたら…?やっぱり…?…と考えてしまいそう…になった、アータッ!!そう、弱気になって俯(うつむ)いた…アータですよ…(笑)。

何処にも「戦死者」とか「殉職者」とか書いてませんから!!

イタチと自来也はちょっと置いといて(笑)、”暁”の他の皆さんは既にお亡くなりになったと思うんですよ。【注:飛段は奈良家の森の地中深くに閉じ込められて尚も生き続けてる(…って言うか死ねないでいる…笑)と思います…これは”外伝”か”映画”で二次的に使われたら良いな…と思っております。木ノ葉丸のスピンアウトだったら最高!!イタチと自来也はナル×ジャン的には何があっても不思議ではない(…って言うか、『NARUTO -ナルト-』は何でもアリ!!だから)ので、一応、言及を避けさせて頂きます(笑)。…で、「相関図(汗)」のグレーアウトをカカシの戦死と短絡させる必要はない…と、僕は考えています。

プロデュース的に今週号(19号)を考えてみると、明らかに『NARUTO -ナルト-』の為の一冊(他のファンの方々、ゴメン…)だったと思うんです。表紙がカカシ(ナルトとサクラ)だったし、巻頭カラーの夏休み映画公開の告知(カカシ外伝のTVアニメ化発表!!を含む)と、この10周年記念のミニブックで、本編へ傾れ込む…まさに圧巻でした。恐らく、映画の前売り前の一煽りだと思います。19号の表紙のイラストに映画の雰囲気を感じたのは僕だけかしら(汗)。ま…総じて、夏休み映画のテコ入れ的なニュアンスが週ジャン全体から臭って来ました(よね?)大した予算が動きますから必死なのも充分判ります。

そして、週ジャンの表紙にカカシ(ナルトがメインなんだけど…)を持って来たのは、カカシが「数字」を持ってるからです。僕も『NARUTO -ナルト-』の考察を2年近く(この6月で二周年です)やってまして、一応、アクセス(PV)を参考にブログをマネージメントしています。偏った考え(趣向)の僕なりに全体のバランス…と言うか美しさ…だな…を吟味してブログを構築していますが、カカシの考察は中でも一番”パンチ力”があります。単にPV(ページヴュー=アクセス数)がある…と言うのではなく、「食い付き」が違うんです。言い方を変えれば、「反響」が非常に大きいのです。みんな、カカシが放って置けないのですね(笑)。

ナル×ジャンでは管理上の問題から拍手のコメントのみを運用していますが、カカシの考察…最近では「まっカカ」(しつこいようですが、「マッチョが好きなカカシ」ではなく「まったくカカシってやつは…」ですので、お間違いなく…笑)を上げると、普段、コメントを頂けない方からのコメントが入る場合が非常に多いです。それと、”カカ専”(カカシの考察のコメントを専門に書いて下さる方…笑)の存在も、ナル×ジャン(NASAのオトナ語翻訳班も含む)では確認しています(笑)。非常にザックリとした性格の僕にも、カカシの持つ特殊性はヒシヒシと感じられるし、何より、僕もカカシが大好きですから…みなさんと同じ気持ちです。

カカシが”里抜け”する!?

そして、何やら夏の映画ではカカシが”里抜け”するって言うじゃないですか!!(何で、今更…汗)でも…と言う事はですよ、カカシが大きくお話に関わって来るのだろうし、それが週ジャンの表紙絵であり、それに反するクロニクルの「相関図(汗)」だったのかな…と考えると、ニッコリと微笑むカカシ(表紙絵)と、戦死者(殉職者)と同列にアミ伏せされた「相関図(汗)」の相反する情報の提示は映画告知…しかも前売り前の一煽りじゃないかと、どうしても考えてしまいます。素でも高いカカシの注目度(数字)が底上げされた形に現状ではなってますから…。この辺りの編集部の戦略は非常に上手い…と思います。

ぶっちゃけ…「相関図(汗)」のアミ伏せ(グレーアウト)は「週ジャン14号」の74頁(ヒナタの思わせぶりな扉絵)の隣の「ナルトVSペイン大特集!!」(佳境を迎えつつあるナルトとペインの直接対決!今回はこの戦いが起こるに至った経緯を徹底解説だ!!)で、ちょっと書き過ぎた編集部の反省(…って言うか、反動だな)だったと、ナル×ジャンでは分析しています。詳しくは「それでも未だ心配してしまう人の為に…(まっカカ…其の余)」を読んで頂きたいんですが、ちょっと安心させ過ぎたから、今度は心配させちゃおう…でないと映画観てもらえないから…的なちょっとあざとい戦略が見え隠れしています(笑)。

それに夏の映画に同期させて「カカシ外伝」(戦場のボーイズライフ)をアニナルでやるんですよね。これはナル×ジャンの被害妄想(笑)ですが、それに同期して、本誌ではカカシの「夢見」に突入するんじゃないかと…考えたりしています。こう言う戦略を「メディアミックス」と言うんですが(偉そうに言ってるけど”ウロ”です…)、雑誌とかTVとかいろんな媒体で複合的に展開して行く事で気分を高めて興行的な成功を意図してるんだと思います。しかも、単純に情報を発信するだけだとフラットになって面白くないから、サプライズと言う驚きのエッセンスを一フリ…<パラリ><パラリ><パラリ>…(三フリですね…分かります)…と加味する…。

それが「カカシの安否」なんだと思います。

…で、それが今回は「ちょっとイヤーな方向」に傾いただけです。「数字」を持っているカカシを生かさず殺さず…有耶無耶にして、夏の映画公開(8月1日だっけ?)まで引っ張る…それが、製作サイドの意向だと思います。つまり、あと4ヶ月、悶絶して待てと…(汗)。余談ですが…ここで「ゲハハハッ!!もっとやってみろ!!」となれば「ドSの受け」(飛段をイメージしています)だし、「いっその事、殺して…ううッ…(☆☆)」となれば「ドMの受け」です。全く無反応な人は「責め」なのかもね…(笑)。ま…そんなどうでも良い雑学は置いといて…良いように振り回されるのも、ジッとそれに耐え忍ぶのも、どっちもファンの生き様…ちゅー事ですよ。

「四代目火影を超える忍はお前しかいない…
オレはそう信じてるからだ」
(カカシ)

第442話「最後の賭け!!」の正念場で、ナルトの背中を押したカカシの台詞にしたって、自来也やミナトの対比からすれば、「やっぱ…ダメか…」と思わせるものでもありますが、あれを「戦死者」の括りではなく「師」としての括りにすれば気持ちも変わるでしょ。要は気持ちの持ち方一つなんだと思います。しかも、ナルトが「諦めないド根性」を貫いているんだから、僕らも諦める訳には行かない…でしょ。それがファンってものですよ。夏の映画公開までちょっとしんどいけど、カカシに関しては心配ないと思いますから、安心して下さいね。ま…ここは一つ…一生懸命のナルトをリスペクトしながら、こう見得を切る事に致しましょう!!

「僕らにカカシを諦めさせるのを…諦めろ!!」



  
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第442話「最後の賭け!!」

 

今週号の表紙に注目!!

週刊少年ジャンプNo.19:エーッと、今週号は是非とも購入して下さい。綴じ込みで付録があって、『NARUTO -ナルト-』のザックリの十年史が一気読み出来たり、相関図(汗)なんかがあって面白いです。それと週ジャンの表紙にカカシさんが!!これって完璧生存フラグだぜーッ!!っと思ったんですが、付録にちょっとヤバ目のサインが出てました。詳しくは次にアップする記事に収録します。もしかしたら、もう逢えないかも…と考えると悲しくなるけど、キッシー次第かな…。何だか不安になって来ました…(汗)。表紙のカカシさんはニッコリと微笑んでるのにね…(つづく)。





<ブウウウン>(サクラ)

「何でこんな無茶……」(ネジ)

<シュウウウウ>「……」(サクラ)

<ブウウン>(ヒナタ…
あなたは…ナルトの事…)
(サクラ)

先週、ネジが白眼で医療忍者を検索していましたが、一番手近で動けるのがサクラみたいだったようです。ガマ吉とデカ目のカツユ…ガマ吉の掌で横たわっているのはもしかして…綱手?…ネジ、ネジの横に白眼の忍(サクラと一緒にいた)少し離れて腕組みする暗部(綱手の護衛)治療を見守るテンテン(医療スキルはなかったようですね)。それに必死でヒナタを治療するサクラ。誠に恐縮ですが、ヒナタが想像以上に巨乳で目のやり場に困りました(笑)。ネジがヒナタの無謀を疑問視するのに対して、サクラはヒナタの女心を直感しています。ヒナタを間近で見ていれば、ナルトをどんなに好きか?は分かるし、それを何故だか理解できないナルトもサクラは良く知る立場ですから、ヒナタの気持ちが良く解るのでしょう。

「ちょうどこんな風だったか…
オレの両親もお前ら木ノ葉の忍に
目の前で殺されたんだが…」
(天道)

しかし、惚れた腫れた…を考える余裕があるくらいだから、ヒナタの傷はそれ程深くはない筈です。ナルトの前でこれ見よがしにヒナタを刺した天道でしたが、やはり意図的に急所を外し、浅くしたのだと思います。ナルトの前でヒナタを傷付けたのは九尾の力を引き出す為だったとして、天道がヒナタを傷付ける事がナルトに「痛み」を知らしめ、それが九尾の力を引き出すに足る刺激だと思い付いたのには、やはりヒナタの存在感が大きいと思います。あの切ない「告白」(ep437)…鬼神の如き決意…天道はヒナタに母親を感じたんではないかと思います。きっと、木ノ葉の忍が雨隠れを襲った時の事を長門は思い出したんじゃないでしょうか。だから、天道はヒナタに手を出し、ナルトと言うか…八卦の封印式がそれに応えたのだと、僕は考えてる訳だ…。詳しくは…「ナルトは何故、いきなり六本目になったのか?」にて考察しています。ちょっと偏ってるけど、何気にお気に入りです(笑)。


「ナルトくんは
自分で九尾を抑え込みました
今は最後のペインとの
決着をつけるところです」(カツユ)

「…!」(自分で抑えた…)(サクラ)

実は今週号で一番黒くなったのが、この描写です。一生懸命にヒナタを治療しているサクラが、カツユの九尾情報に食い付いています(笑)。天地橋任務でサクラは九尾化したナルトを見ているし、傷付けられもしましかたから、ナルトの暴走が如何に危険な状態かを知っています。しかし、サクラが驚いているのは九尾の力ではなく、九尾をナルト自身が抑え込んだ点です。「九尾のチャクラを無理矢理抑え込む力…」(第33巻/143頁)がヤマトだけに備わった異能である事をサクラは知っています。八本目にまでナルトが暴走した事は知らなかったでしょうが、それでもあのチャクラ砲を撃つまでの解放をナルト自身が抑え込んだ点に驚いている訳で、ここから推測するにサクラはいのいちが提示するヤマトとカカシが施した「封印術」に関して知っていたのだと思います。

「九尾化か…ヤマトとカカシで封印術
ナルトに施していたはずだぞ!?」(いのいち)

何で、ここに僕が黒くなっちゃうか…って言うと、サクラもヤマカカの施した「封印術」(第438話/「封印崩壊!!」)に咬んでる可能性があるんじゃないかと思うからです…って事は何かと言うと、里のトップシークレットとも言うべき秘密にサクラは既に関与する立場にあるって事です。秘中の秘である九尾。その封印ともなると更に機密度が高いでしょうから、それにサクラが絡む以上はいよいよ綱手の腹心として黒い任務(暗部?)にも手を染めてるのかな…と考えてしまいます。ただ、状況が状況であっても、そんな極秘事項を人前でサラッと吐露するいのいちからすると杞憂かも知れません(笑)。ちなみに、六本目が握り潰した「初代の首飾り」は、チャクラの結晶石で、ヤマトのチャクラで修復可能の筈。『NARUTO -ナルト-』の設定の許容が広いので心配は無用かも知れませんね(笑)。


「リー!
オレ達はナルトの増援
向かうぞ!」(ガイ)

「ハイ!」(ガイ班)

一方、先週、”ケガ蛙”(←シマさん)を発見したリーが、フカサクさんを抱きかかえるシマさんを見ています。フカサクさんは可哀想だけどお亡くなりになってしまった模様です。「愛情があるからこそ犠牲が生まれ…憎しみが生まれ…痛みを知る事ができる」(第437話/「告白」)と天道が言う流れにリーまで乗ってしまっているようです。きっと、この時のガイの口調も抑えてはいただろうけど、却(かえ)って怖いくらいに気持ちが伝わったのかも知れません。ガイの「増援」にリーだけでなくテンテンまでが咄嗟に反応しています。多分、この子たち…やる気満々の筈です。テンテンはヒナタを治療して上げられなかったのが辛かったんじゃないかしら。でも、この心意気を心地よく感じる僕らにも、天道が言う様な悲しみや憎しみの連鎖に組み込まれてるアリ地獄にハマってるのと一緒なのだ。

「それは止めて下さい
かえってナルトくんの
邪魔になります」(カツユ)

「しかし……
里をこんなにした奴に
たった一人で…!」(リー)

「ナルトくんには
考えがあるようです
ここは彼を信じましょう」(カツユ)

…で、そこに良い感じにカツユが水を注(さ)しているのが疎ましくも思えます(笑)。ナルトにもちっちゃなカツユが付いてまして、それが逐一情報流してる筈で、この時点でナルトがどんなにすっごい作戦を実行してるかの伏線であると、僕は考えています。今週の天道との決着に関してはいろんな予想があったけれど、その全てを超えるキッシーの創造力が待ち構えていたとは…!!カツユがここでやや口ごもった「ナルトくんには考えがある…」と言うのは、とても一口には説明できないと言う意味であり、これから始まる擬音だらけの大運動会<パフパフッ>で、僕がどんなに苦労して説明する事になるのかッ…ちゅー事であります(笑)。しかも、無音なとこもあって…、ちゃんと伝わるかしら…と、不安なケルベロスです…(滝汗)。


<バシュ>(天道の神羅天征)

<フッ>(二発目の風遁螺旋手裏剣)

【天道:次の術まであと五秒】

(何!?コレを影手裏剣で…)(天道)

…と、ここまでが先週とのオーバーラップです。煙玉の爆煙の中から一発目の風遁螺旋手裏剣が天道を襲い、それを天道が神羅天征で弾く…。そこに時間差で二発目の風遁螺旋手裏剣が飛び出して来て、天道が(多分)青くなってるところから。ちなみに煙の切れ間から覗かせたナルトの顔に隈取りは既に無く、つまりは一回の”動くな”の仙術チャクラの容量一杯の二発の螺旋手裏剣をナルトが練ってしまった…今まで出た二発はどっちも本物だった…と言う事なんだと、僕は理解しています。なので、影手裏剣の二発目の螺旋手裏剣が二人の決戦の勝敗を分ける…と、僕らは思ってた筈です。そして、それは天道も同じ事で、これだとキッシーの術中にハマってたと事になるんだと思います。最早、輪廻眼でも見切れない…ってところなのかな(笑)。



<グサ>「!!」<グサ>(ナルト/戦闘影分身)

<ガツ><ズパァー><ドン>(螺旋手裏剣)

【天道:次の術まであと四秒】

天道に二発目の風遁螺旋手裏剣が迫る中、天道の左右の足下に転がる瓦礫が一瞬、煙に変わります。そこからナルトが飛び出して天道を襲う…無音です(笑)。恐らく、ナルトが戦闘影分身を瓦礫に変化させて配置していたのでしょう。しかし、天道はそれに慌てず…こっちも無音です(笑)。両手を広げ、血刀を伸ばし、それを抑えています。天道はマントが破れもろ肌で、二の腕のピアスが変化して血刀を作り出している様子が見て取れます。天道は左右から迫るナルトの戦闘影分身を刺して、今度はそれを支点にして身体を翻し風遁螺旋手裏剣を躱します。天道に躱された風遁螺旋手裏剣はそのまま背後に続く大岩を切り裂きながら進み最後には大爆発します。この描写から判断するなら、風遁螺旋手裏剣の薄刃の部分の解放は任意ではないようです。

風遁螺旋手裏剣に関しては穴だらけと言わざるを得ないくらい欠陥が多く、膨大な量のチャクラを要求する術の割りには回避が容易いです(笑)。何せ水平方向に刃が広がるだけですから、垂直方向に逃げれば良い訳で、その情報がある忍なら対応するスベならいくらでもあるでしょう。螺旋手裏剣の薄刃(土星の環)の部分が大きく拡大するタイミングも螺旋手裏剣が何かを捉える等のきっかけを要するようで、ナルトの任意で拡張するようでもないので、間合いの見切りを誤摩化す事も現状では不可能です。確かに強力な忍術ではあるけれど、チャクラ量の消費と効果を比べるならとても完成してるとは言えない。サスケは千鳥鋭槍を任意のポイントでウニのように形態変化させてたけど、ナルトの螺旋手裏剣も再考の余地は果てしなくありそうですね(笑)。


(あの時すでに
影分身を仕込んでいたとはな)(天道)

【天道:次の術まであと三秒】

<ハァ><ハァ>(ナルト)

(二発…外したな…
終わりだ)
<タッ>(天道)

ま…ナルトも風遁螺旋手裏剣の欠陥は充分に知っていたから、わざわざ戦闘影分身を瓦礫に変化させ、機を見て天道を拘束し分身諸共真っ二つにしようとした訳です。この作戦は充分に奇想天外でナルトらしい意外性があると思います。そして、それを見事なまでに封殺した天道もまたファンタジスタと賞賛すべきでしょう。結果、二発の風遁螺旋手裏剣は回避された訳で、ナルトの隈取りは消え失せ、仙人モードも終了しています。これでナルトの天道への優勢も無くなった。天道をして(終わりだ)と勝利を確信しています。しかし、ナルトは風遁螺旋手裏剣の欠陥…容易に回避できる点については熟知していました。それがこんなに簡単に二発撃ち切ってしまうものか?これが天道の思う壷なら呆気なさ過ぎるな…流石にそれはないだろう…と思っていたら…。

<ガラ>(瓦礫?)

<ボボボボン>「!?」(天道)

(何!?)(天道)

<ズザザザザザ>(ナルトの影分身)

【天道:次の術まであと二秒】

天道が上空に回避して降り立った足場の周りの瓦礫が一斉にに変わり天道を驚かせます。先ほどの二体の戦闘影分身(瓦礫に変化)があまりにもピンポイント過ぎて話が上手過ぎると思っていたんですが、あれは沢山ある内の任意の二体だった…と考えるとしっくり来ます。天道が何処に移動するかを予め特定するなんて出来ないです。しかし、それがピンポイントでなくゾーンだったら話は別ですよね。そして、ナルトにはそれを可能にする多重影分身の術があります。これは「仙人モード」ならぬ「千人モード」ですね(笑)。

思えば、第一巻の第一話でナルトが何故、禁術の巻物を易々と奪い出し、一般忍術も碌(ろく)に発動できないナルトが見よう見まねで禁術をモノにしちゃう行(くだり)は疑念に満ちています。「ミズキ事件」って今さら怪しさが増して来る…(笑)。やっぱ…ナルトの為に仕組まれたイベントだったのかな…って考えちゃいますよね(エッ!?考え杉?!黒杉!?…笑)。ま…お急ぎじゃない方は第433話「仙術失敗…!?」を反芻(はんすう)してみましょうか…(黒汗)。


(これほどの影分身を
ガレキに変化させて…)
(天道)

『うらあああああ!!」(ナルト)

【天道:次の術まであと一秒】

<カッ>(ナルト)

【天道:次の術まであと0秒】

天道を襲うナルトの千人モード。風遁螺旋手裏剣の欠陥を考えるなら、あの二発の攻撃そのものが、二人の戦場を埋め尽くす戦闘影分身を秘匿しつつ配置する為のデコイ(おとり)だったと考えるべきでしょう。天道も鮮やかに風遁螺旋手裏剣を回避して一瞬ホッとした筈です。そのを衝いたナルトの策までは正直読めなかった。しかし、ドサクサに紛れたトリックを輪廻眼がスルーしてるのって瞳術っぽくない。輪廻眼の瞳力は本体の長門とシステムペインの天道たちとでは能力が違うのかも知れませんね。天道は強襲の直前に木ノ葉隠れの里を網羅する探知結界を見切ってた描写はあったけど、その他の探知能力的には通常の忍と大差ないし、写輪眼みたいな動態予測とかチャクラを色分け判別する能力には乏しいと思われます。

サスケの写輪眼はデイダラの土遁チャクラを見切り、数々の攻撃を予見し、事前に回避してきたけど、同じ理論ならナルトとの分身の変化にしても通常の大地(瓦礫)とチャクラ分布が違うとか、もっと機先を取った爆煙に紛れた動きを察知したかも知れないです。しかし、天道はナルトのトリックを全くと言って良い程、察知していません。やはり、システムペインの輪廻眼は視野共有のみで瞳術的な瞳力は備わっていないと考えるべきでしょう。…って言うか、システムペインが漏れなく輪廻眼なのは、長門の影響下(操作系)に在る証みたいなもので、そもそも移植で他者に譲渡できる写輪眼(一対一)と違って複数に発現できる輪廻眼は、瞳術と言うよりはもっと普遍的な共有が必要である事から、それが「血」ではないのか?と、僕は考えてたんだ…。

(六道仙人と同じ目をもっていたあやつは
教えた術を全てマスターしたどころか
一人では本来有り得ぬチャクラの性質変化6通り
全てをやってみせた)(自来也)

眼球ではなく、長門のもっと基礎的な部分を共有する事で死体すら使役できる能力として、「血」を思いつき、それがペインの標準装備である黒い棒=「血刀」のネーミングの所以でもありました。それが、「土水火風雷」のチャクラ性質の五種類から派生した新しい性質変化=第六番目の性質変化を「血遁」と考えた考察もありました。それは先ず自然がありきで、自然の中で発生した生物=動物のみが有する「血液」が新たなる性質変化として加わったとする考えでもありました。でも、ま…最近は全く語られる事も無く、「者の書」でも6通りの性質変化に関しては触れられていないので、このまま何の説明も無く大団円にまっしぐらの予感すらあります(汗)。コレが風の噂に聞いた…「失われた性質変化」(笑)と言うヤツなのかも知れませんね(トホホ)。


<ドン>「ぐわっ!!」(ナルト)

<ボボボボン>(ナルト)

<ドッ><ゴゴゴゴゴ>「ぐっ!!」(ナルト)

<ドドドド>(ナルト)

(奥から影分身を…)(天道)

しかし、天道の神羅天征のリミットが明け、空間の拒絶が容赦なくナルトの千人モードを吹き飛ばします。フルスペックの神羅天征の能力は木ノ葉全土を一瞬で圧壊させる力量がありますが、通常のチャクラ量でも大ガマトリオ(ガマブン太、ガマヒロ、ガマケン)を吹き飛ばし戦闘不能にしてしまう程ですから、ナルトの仙人モードもひとたまりもないでしょう。しかし、ナルトの本体を影分身が支え、その神羅天征の圧力に抗います。影分身の強度自体は術者の強度に比例する描写があり、外的な刺激(=攻撃)に対する耐性もある程度、我慢と言う概念が存在するようです。この場合も天道の神羅天征に対して、かなり抵抗しているように思います。この耐性に関しては個々に持つ「チャクラの強さ」で説明できると思います。実はココ…終盤のポイントです。

詳しくは「終末の谷の決闘」で説明しようと考えていますが、そもそも「終末の谷」での柱間とマダラの決闘って何だったのか?二人の巨頭がお互いの存在意義を賭け、雌雄を決する事にどんな意味があったのか?(そもそも意味なんて必要なのか?は置いといて…)それは「忍」(のシステム)って何なのか?チャクラって何なのか?を問う命題であり、『NARUTO -ナルト-』の基幹を成すテーマとも言えるものだと、僕は考えています。そして、それを再現する為の思惑がこの物語を大きく胎動させる原動力なのだとも。ま…それを書くのに、実はもう一押しの描写が欲しくて探してる所なんですが、輪廻眼の長門が何か大ネタを提示してくれるんじゃないかと期待してる訳です。その意味でペイン編の終焉はナル×ジャンにとっても重要なのよ(閑話休題)。




「答を持たぬお前如きが…!
………諦めろ!!」
(天道)

<ビリ><ビリ><ビリ><ビリ>
「ぬぐぐぐ…」(ナルト)

「だが いつかは…人が本当の意味で
理解し合える時代が来るとワシは信じとる!!
答が見つからんかった時はその答を
お前に託すとしようかのォ!」(自来也)

「お前ならその答を見つけられる
…オレはお前を信じてる」(ミナト)

四代目火影を超える忍はお前しかいない…
オレはそう信じてるからだ」(カカシ)

<シュウウウウ…>(ナルト)

天道が悲痛な雄叫びでナルトを威圧しますが、ナルトは必死に耐え忍びます。綱手との「対談」(ep428)で綱手の護衛の暗部が感じた(何てチャクラだ…)とか(これが輪廻眼の力か…!今までのどれとも違う…イヤな感じがする…)…天道の力量。ナルトはそれに拮抗するか凌駕する程の力量があるのでしょう。ナルトには九尾が封印されていて、何かの拍子で暴走してしまう危険性をデフォルトで有しています。しかし、滅多な事でそうならないのは、ナルトが常に我慢しているからで、そこには「抑えのチャクラ」が存在する筈です。ナルトは24時間、九尾のチャクラに拮抗するチャクラを練り続ける荒行を16年間続けて来た訳で、それがナルトのチャクラの強さを培って来た…これがミナトがナルトに九尾を封印した理由の一つだった筈です。

しかも、ナルトには自来也、ミナト、カカシから託された想いもあります。その答は自来也もミナトもカカシも見つける事は出来なかった…長門などはその答を見出す事が出来ず、何処かで折れてしまって結局託せなかった…。この差がナルトと天道の戦いに終止符を打とうとは…。ナルトの中に去来する師の想いの数々が、天道のチャクラを凌ぐナルトのチャクラを下支えするのです。人が人を信じる力こそが未来を切り開ける事を、僕らは実感しなければならない。「力の大きさ比べ」には際限がありません。そして、力の大きさ=力量が人の優劣を決める世界で生きる限り、この悲しみの連鎖は絶対に終わらない。ナルトには天道の戦いの中で感ずるところがあった…そして、その考えに屈してはならない!!と思った。だからナルトは天道の放つ神羅天征を堪えられたんじゃないでしょうか。

ナルトは自分を信じる事が出来たのです。

言葉でナルトが天道に示す事が出来ないにしても、この戦いこそが天道の問いに対するナルトの答なのだと思います。天道は過去の諦めてしまった…心が折れてしまった…それは自分を信じる事が出来なかったからでしょう。ナルトも一時、天道の煽りに屈し、自分を見失ってしまった時期もありました。八本目まで出た時には、ヤマトじゃないけど、相当ヤバいと思いましたもの。しかし、そんな時にミナトが現れてナルトを信じると告げた。長門にはそう言う人がいなかったんですね。だから、その答が知りたくて今も彷徨っているのです。長門が死体を使役するシステムペインを使うのは、思い残しが多過ぎて成仏できない幽霊の様で可哀想に感じます。ペインも相当狡い力だけど、ナルトだって狡い(笑)。でも、真実を知ったら長門が僻(ひが)むので内緒、内緒…(笑)。



「耐えた…だと…!?」<ハァ>(天道)

<ハァ><ハァ>(ナルト)

<ガク>「くっ」(天道)

<ボボボボン><シューン>(ナルト)

<ハァ><ハァ>(ナルト)

九尾の力でもなく、仙人モードでもなく、ナルト天道の神羅天征を凌ぎ切ります。それは紛れもなくナルト自身のチャクラが天道の輪廻眼のチャクラを上回ったのです(堅い話すると、ミナトが八卦の封印式を組み直した時に九尾のチャクラ還元率をアップさせてそうな雰囲気もあるが…)。ナルトの意外とも言える応えに天道は膝を落とします。それを見たナルトは停滞する事無く影分身を繰り出して、螺旋丸を練ります。螺旋丸の形態変化要員ともう一人。その一体がナルトの左腕を握って準備しています。この一手の為に、ナルトが風遁螺旋手裏剣→千人モードを瓦礫に変化させてたんなら大したものです…って言うか、この淀みなさ…恐らく、確信犯ですよね。ここまでの詰め将棋をナルトは予め考量してたとしか、僕には考えられません。これまでもナルトの捻りの利いた戦い方ってあったけど、ナルトの発想力の豊かさって、シカマル以上でしょ…それが”落ちこぼれのドベ”として僕らを欺いてたんだから…やっぱり、ナルトは狡い狡い(笑)。




「………」<スッ>
(あの術は投げ飛ばせない…
五秒…この距離ならいける)
(天道)

『オレが諦めるのを―』<ブン>(ナルト)

「!!」(天道)

『諦めろ!!!!』(ナルト)

「螺旋丸!!!」<ドコ>(ナルト)

螺旋丸は確かに風遁螺旋手裏剣のように投げ飛ばせないけど、螺旋丸を練る本体を影分身が投げ飛ばす事は可能です。ナルトは天道の浅はかな思い込みを投げ飛ばすかのように天道に真っ直ぐに飛び込んで行きます。四代目火影・波風ミナトが考案し、自来也が伝えた忍術…螺旋丸。確実に天道にクリーンヒットしています。輪廻眼のこれまでの描写から幻術オチはない筈です。螺旋丸は他のペインに対しても有効でしたから、恐らくこの一撃で勝負はあったと思います。何より、一度、諦めてしまった長門にとって、最後まで諦めないナルトの生き様は堪えた事でしょう。そして、ナルトが意図したか否かは微妙ですが、「ド根性忍伝」のキメ台詞で締める辺りに、予言の書としての存在感を際立たせているように感じられてなりません。

それがキッシーのタイムマシンで手が加えられた主人公の「髭痣」と、どんな風にリンクするのか?(「”ド根性忍伝”の主人公の…」参照)ペイン編もいよいよ佳境だし、このまま一気に全てのエピソードをまとめ出しそうな雰囲気すらあるので、最後の頁を見たい様な…見たくない様な…すっごく面白い長編ミステリーの終盤に差し掛かった気分です。螺旋丸が極まった天道が戦闘不能になり、長門の在り処も既にナルトには判明している以上、次週、ナルトと長門の対峙がある筈です。ナルトには天道にぶつけた口上のように、長門にも諦めないド根性を持って臨んで貰いたいと思います。そして、力で力を制するのではなく、違った形で長門を納得させて欲しいです。それこそがナルトが天道との闘いで見出した言葉にならない答えの筈です。

物語は大きな山場を迎えている…。





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お詫び(090404)

 
ナル×ジャンのケルベロスです。
全てのアクセスに感謝申し上げます。

昨日から床に臥しておりましたが、
何とか回復することが出来ました。
心配かけてスミマセンでした。
やっぱ睡眠は一番の良薬ですね。

エーッと、多分、寝冷えです。
布団がどっか行ってて、寒くて目が覚めて、
信じられないくらい身体が震えてました(笑)。

まだ僕んちに来たばかりの頃…

かなりしっかりして来た3か月目…

しかし、直ぐさま考察脳に戻れる程、
器用でもなく…結局、書けなかった…。
ここんとこ、ズーッと頑張って来ましたので、
ま…そこは一つ、ご勘弁願いまして。
(書けない時だってあるじゃない…)

我が家に来る前の図(笑)

時々、考え込んだりして…

威嚇したりすることもある(笑)

子供は良く眠るそうです…

エッ…!?散歩行くの?…仕方ないな…(笑)。
↑ それは行けるんかーいッ!!(別腹?)

…で、お詫びじゃないけど、ナル×ジャンの待画でーす。
ちなみに、ロゴもリニューアルしていまーす。
ダウンロードして、携帯に癒されてください。

ナル×ジャン ケルベロス


  
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エイプリルフール

  
皆さん、こんにちは!ナル×ジャンのケルベロスです。
今日は4月1日と言う事で、エイプリルフールの記事を考えてたんですが…。
頑張ったんだけど、素敵な嘘を思いつけませんでした。

だって、ケルベロスは嘘が苦手だから…。

↑これがそのまんまエイプリルフールだろーが!!

……お後が宜しいようで…。



…で、突然ですが、この2月から女と一緒に暮らしています。
ま…あるお店で知り合った子なんですけど、
まぁ~メンコイ子で、一目惚れしてしまいました。
一緒に住んで2ヶ月…。あっという間でした。
これからも彼女を大事にしていきたいと思います。

で…あの…それが、すっごく激しく求められるんですよ。
<ハァ><ハァ>って、夜なんかメチャクチャ激しいの。
しかも、舌技が絶妙なんです。<ピチャ><ピチャ>って…。
時々、<カリッ>っとを立てられるのも…凄く感じます(脂汗)。

真っ昼間からスミマセン…。

ま…死が二人を分つまで添い遂げる覚悟です。
特に堅苦しい書面の交換とか、式は省略しました。
今は一緒にいる時間が幸せです。
僕は彼女を心から愛しています…。



















ホントに一緒に住んでます!!(笑)

おしっこチビリ虫の頃…

二ヶ月で5kgが12kgになってしまった…。
彼女が考察の邪魔をしています(笑)。
書けない時はそう言う事だと思って下さい(笑)。

ケルベロス(2009.04.01)←単なる犬好きなのか!?

「犬の十戒」(←読んだら泣きますよ)

彼女が家にやって来た(眠)

外面が良いのは僕と同じ(遺伝?)

寝起きはかなり悪い(遺伝?)

左耳が立ち始めた…(立つな…)

全部、同じ子なんだけど…(滝汗)。

風邪気味で現在就寝中でーす。
考察を待ってくれてる人には申し訳ない。
でも熱があって、肌がピリピリして、
関節が痛い(←もしかしたら老化かも)。
ゴメンなさい!ZZZZZZZZZ……(090403)



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