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「強化・八卦の封印式」(終末の谷の決闘…第八撃)

  
「その数多くの忍一族の中にあって
最強と恐れられた二つの一族があった
それが我らが"うちは一族"
"森の千手一族"と呼ばれる一族だった」(トビ)

「我らうちは一族
図抜けたチャクラ写輪眼を有し
あらゆる戦闘に長けた
いわゆる戦闘一族として知れ渡っていた
そして、オレはそのうちは一族の中でも
特別に強いチャクラを持つ者として生まれた
しぶとく生き長らえているのが
その証と言ってもいい」(トビ)

「かつてのオレは
戦いに明け暮れていた
がモノを言う時代
オレはより強い力を求め
も弟もこの手にかけた
だがそのお陰で
完全なる万華鏡を手に入れ
オレはうちはのリーダーとなった
そして そのを使い幾度となく
千手一族と戦った
千手一族の長
柱間を相手にするのは
仕方の無いことだったのだ
のちに初代火影となる
木遁の千手柱間(せんじゅハシラマ)
この忍の世界の頂点であり
オレの憧れの忍だった」(トビ)

サスケの「儀式」でトビが「木ノ葉のはじまり!!」について話した行です(第43巻/167-169頁)。「今より八十年以上も前の話だ」(第43巻/166頁)と、トビが前置きするように一般的な人の寿命が尽きる程度の昔と考えられます。それが木ノ葉の草創期。「忍の組織はまだ一族単位の武装集団でしかなく…」(第43巻/167頁)とあるように、ある程度の規模で忍が存在する…六道仙人の説いた「忍教」「忍術」として普及した後の世界と考えられ、トビの回想のカットに「満月」(第43巻/166頁)が描かれている事から、六道仙人が「月」を創った後…つまり、ナル×ジャン的には六道仙人がお隠れになった以降のタイミングだと考えます。

ま…トビの自慢話(笑)によりますと、この時代に二人の傑物が居たと言う事の様です。一人が「図抜けたチャクラ」を持つ「うちは一族」にあって…中でも「特別に強いチャクラ」を持っていた自分=うちはマダラと、その大したチャクラ(力量)を有するマダラが尊敬する忍…それがもう一人で「木遁(チャクラ)の千手柱間」だったと言うお話です。基本的にマダラの自慢話だと僕は思ってるんですが、この二人が木ノ葉隠れの里を創ったとされる事実から、ブイブイ言わせていたのはホントの様です。そして、この「特別に強いチャクラ」の二人が雌雄を決する闘いをする必然があった…。それが「終末の谷の決闘」の正体であると、僕は考えている訳です。

忍が忍たる由縁はチャクラを扱える特殊性にあり、それが一般社会と忍を明確に線引きする差異なのだと思います。『NARUTO-ナルト-』の世界観としての身分制度はあまり描写はありませんが、明らかに武力(戦闘力)の高い忍が世界の天辺に立たない態度には、描かれざる「差別」があった筈で、人を殺める職業の忍が社会的に賎(いや)しい身分であった可能性は否定できないでしょう。ただ、それを忍が負い目と感じる雰囲気もなく、チャクラが扱える資質を活かす『天命』を受け入れた生き方をするようにも見えます。非常に不合理で不条理ですが、それが忍を忍として縛る「忍のシステム」なのだと思います。

「それにサスケは抜け忍
普通は抹殺するのがセオリー」(カカシ)

綱手様だったから
穏便に図らってくれただけだ…」(カカシ)

第452話「ダンゾウに迫る!!」の(サスケ…お前どうなっちまったんだ…!!)のナルトの心配を他所に、カカシ様までが「忍のシステム」本性をチラリと漏らしています(笑)。忍として生まれる…忍のシステムに一度でも組み込まれれば、決して抜けられない…そんな厳然とした「掟」が支配する世界なのでしょう。このシステムを確立したのは千手柱間だと思いますが、チャクラを有する異能者の規制の必要を鑑みたものとも思います。しかし、「忍術」はどう見ても人を殺めるスキルだから、それを扱う忍が好むと好まざる…に関わらず人を殺め、憎しみや痛みに雁字搦めになって行く…それが長門が悩んだ「痛み」そのものなんだと、僕は思いますが…不条理を内包する問題点が多々あった訳です。

「オレは自来也
信じる事ができなかった
イヤ…自分自身をも…
だが…お前はオレとは違った道
歩く未来を予感させてくれる…」(長門)

「お前を……信じてみよう…
うずまきナルト…」
(長門)

第448話「形見…!!」で、長門はナルトを信じ、「外道」の力を使う決心をします。大ガマ仙人の分析(「大ガマ仙人は何故、ほくそ笑んだのか?」参照)からは、それが「輪廻眼の解脱」にも思え、それを持って「予言の成就」ともされそうな勢いの一大事なんです(笑)。よく考えると、長門は前記のような問題を内包する「忍のシステム」の変革をナルトに委ねた訳で、長門が六道仙人(輪廻眼)の正統な系譜にある事実を重んじるならば、長門がナルトに委ねた未来とは「忍教→忍術」の権利者とも言える「輪廻眼」の下す「忍のシステム」を変革する「許可」であったとも取れます。ちょっと余談ですが…予言の成就とは輪廻眼が変革者を承認を意味するのであれば、大ガマ仙人の「夢」(予言)に六道仙人が関係(六道仙人が夢を見させた?)していた可能性は非常に大きいと思います。

そもそも六道仙人は何らかの意図を持って「忍教」を生み出し、それが「忍術」へと進化する過程を「忍」に委ねた訳で、それは忍のシステム=「一国一里」を考え出した柱間によって方向性を見出したのだとも言えるでしょう。一時は忍界はその方式によって安定し、世界的な支持を得て、「一国一里」が各国に定着しましたし、国家と忍の関係性を真正面から考え、それぞれが共生する道を模索した方法論として優れたものだったのでしょう。しかし、それでも世界は混迷を深め、「忍」の存在が、痛みや憎しみを連鎖させる構造は変わらなかった…それを長門は嘆いていたのだと思います。ぶっちゃけ、「一国一里」や、それに付帯する「忍のシステム」を考え直してはどうかと…長門は”暁”でそれを世に問う活動をしていたのかも知れませんね。ま…それをトビに利用されてた訳なんだろうけど…。

ゴミのようなと…
永久に続く憎しみと…
癒えない痛み……
それが……戦争だ…

ナルト…
お前がこれから立ち向かう事に…
なってくるものだ…」(長門)

といい…お前といい…
誰かが全て…仕組んだ事のように…思える…
イヤ…これこそが…本当の神の仕業なのか……
オレの役目はここまでのようだ……
ナルト……お前だったら…本当に―」(長門)

結局、柱間の「一国一里」も大きな欠陥を内包したもので、数多の犠牲の上に「痛み」を世界に齎して来た事実があるのです。そして、その中に長門も居て、それが柱間以降の忍のシステムの問題点を一方の「予言の子」として体験した。そして、もう一方の「予言の子」であるナルトと「ド根性忍伝」が引き合わせ、瓦解に導いた…(第449話/「希望の花」)。そして、これを見て予言者である大ガマ仙人がほくそ笑んだと言う事は、変革者になる為に長門=輪廻眼の承認が必要だったのではないか?と考察する理由がここに在る訳です。ちょっと堅苦しいお話ですが、「忍教→忍術」の創始者=権利者の承認があって、柱間が考え出した忍のシステムを「ポスト柱間」の変革者として大鉈を振るう承認を長門戦でナルトは手中にしたのではないかと、ナル×ジャンでは考えている訳です。

ナル×ジャン的に、写輪眼とは白眼をベースに人為的に生み出された生体兵器であり(「うちは虐殺」終末⑥参照)、そのクリエーターが六道仙人(輪廻眼)だったと考えていまして、写輪眼とは「忍術」の超タカ派的存在…忍術のダークサイド=「闇」であり、千手柱間が非六道仙人側の代表として写輪眼と戦うところに、かつて六道仙人が説いた「忍教」が進化・発展した「忍術」の在り方を問う…六道仙人が遺した試練の最終関門とすれば、「終末の谷の決闘」が具体性を帯びてくる事に気付くと思います。結果的に、柱間VSマダラの「終末の谷の決闘」で、柱間は勝利し、「一国一里」を根幹とする現行の「忍のシステム」を構築した訳です。あの時、マダラが勝利したならば、きっと別の変革があった筈です。

そして、度重なる忍界大戦で問題点が露呈した「柱間のシステム」に変革のタイミングが訪れようとしている……。ナルトはその前段階の輪廻眼(六道仙人)の承認が与えられた状態で、大ガマ仙人が「予言の成就」を感じる機微には、正式な変革者としての資格を得たのだと考えて良いでしょう。ナルトがここまでの力量を得る事ができたのは、「九尾事件」での九尾の封印によるチャクラ(身体・経絡系)の強化。そして、それを可能にする「八卦の封印式」の存在なくしてはない…「愛」(=光)による強化であったと、僕は考えています。そして、その対極に在るのが「サスケの闇」であり、イタチが主導する「うちは虐殺」以降のサスケの(精神のダークサイド)への強化の方法論だったと言えるでしょう。

”暁”の一人
をしている男だ」(ミナト)

勿論、写輪眼もただ運命を受け入れるだけではなく、「心」がある人を宿主とする以上は、輪廻眼・六道仙人の意向に反目する「自我」が芽生えたとしても不思議はなく、それが「九尾事件」で木ノ葉を襲った”暁”の黒幕の本懐なのではないかと、僕は考えています。その失敗(九尾の鹵獲)が、イタチをして「負け犬」(第42巻/127頁)と揶揄されるのは、写輪眼の正統な役割から逸脱してるからでしょう。逆に、イタチが示すマダラ(黒幕)との温度差には、イタチは写輪眼の存在意義に沿った正統な方法論での「終末の谷の決闘」へのアプローチを感じます。ただ、「九尾事件」での九尾の鹵獲がイタチの選択肢を制限した筈で、それが何らかの事情で不可避だった「うちは虐殺」に便乗する形で実現した「サスケの闇」の強化だったとするのが、前回の終末⑦の考察です。

「オレの”器”
この下らぬ一族絶望している」(イタチ)

一族などと…
ちっぽけなモノに執着するから
本当に大切なモノを見失う…
本当の変化とは規制や制約…
予感や想像の枠に収まっていては
出来ない」(イタチ)

既に九尾がミナトに奪われた前提を受け入れたイタチは、サスケのチャクラを強化する為にサスケに「闇」を与える方法論を選択したのであって、「九尾+真・万華鏡写輪眼=うちはマダラ」に匹敵する「特別に強いチャクラ」を錬成する目的であったのだと、僕は考えます。イタチが「シスイ事件」(虐殺前夜…第六夜)で吠えたのは、先の「終末の谷の決闘」で敗れたマダラの無念と、写輪眼の存在意義を忘れ去ろうとしている一族への警鐘だったのではないかと、僕には思えます(第25巻/101-102頁)。イタチが熱弁する「本当の変化」とは「忍の変革」を決する「終末の谷の決闘」を意識した形容だったのではないかと思えてなりません。勿論、イタチが言う「器」とは写輪眼を運ぶ宿主としての「うちは一族」だと思います。木ノ葉隠れの里に埋没し、一般的な常識や規範に支配される「うちは一族」に対する絶望感をイタチは熱く批判していたのではないでしょうか。

組織に執着し
一族に執着し
に執着する…

それは、を制約し
己の"噐"を決めつける
忌むべき事…」(イタチ)

「そして、未だ見ぬ…
知らぬモノを恐れ憎しむ…
愚かしき事!!」(イタチ)

イタチは木ノ葉隠れの里の上層部が「うちは一族」に送り込んだスパイですから、当然、「うちは一族」のジリ貧にも気付いていた筈です。それでイタチは有名無実化する一族を嘆いていたんでしょう(第25巻/98頁)。「シスイ事件」を引き金にその想いが物静かなイタチを激昂させ吹き出す様が非常に痛々しいです。この時点で、イタチは既に万華鏡写輪眼を開眼していて、マダラとはそのズーッと前から関係があったようです。それは”暁”に組みするイタチの一面を明確に示していて、複雑な政治状況の中で「うちは虐殺」の如何にも不可避な現実に焦っていて、この期に及んで、それに目を向けない一族の上役や父・フガクを痛烈に批判していた…。その上でイタチは「終末の谷」で「うちは一族」が果たすべき役割を、サスケに託す「生き様」を粛々と突き進んで行ったのだと思います。


「あの時
九尾を操り
里を襲わせた黒幕がいる
それもかなりのを持つ忍だ」(ミナト)

「特別な力がなければ
到底太刀打ちできない」
(ミナト)

「おそらく
そいつはまた里を襲う」(ミナト)

第440話「四代目との会話!!」で、初めて逢う事ができた我が子にボディブローを貰うと言う悲劇に見舞われながらも、健気に息子(ナルト)に「九尾事件」の周辺の事情を説明しているミナトに何気に泣けましたが(笑)、ミナトは「終末の谷」を意識して九尾を鹵獲→封印したとは思えないです。ミナトの説明では木ノ葉を襲った黒幕の力量を打ち破る為の「特別な力」の獲得がナルトに対する九尾搭載の目的であり、もしかしたらミナトは「終末の谷」など眼中になかったのかも知れません。しかしながら、ミナトが九尾を黒幕(恐らく写輪眼)から奪取した事により、写輪眼側(イタチ)としては選択肢が制限された訳です。なので、サスケの強化に関してはイタチが先んじて在った「九尾事件」の顛末を踏まえた上で、アジャストしたのではないかと思われます。

イタチが「うちは一族」の本当の存在意義に沿った行動をしていたのは鉄板に感じてるんです。でないと、「シスイ事件」であんなイミフな切れ方ってなかったと思うので。しかし、写輪眼の最強コンボの九尾を鹵獲され、それを放置(ナルトを殺して九尾を奪還しない)のは、「終末の谷」で戦うべき一方を重視した結果ではないかと思います。個人的には「うちは一族」にスパイとして潜り込んだイタチの意識には燦然と光り輝く四代目火影・ミナトの存在は神々しくもあったと思え、ミナトの命懸けを重く見るベクトルにはそれ程不整合を感じません。それにプライドの高い「うちは」ですから(笑)、二番煎じに浴するよりは、独自に別の選択肢を選ぶのも道理に思えます。九尾を搭載したナルトが、サスケに闇を強いた…それも「運命」が持つ残酷さであり必然だったのかも知れません。


四象封印が2つ…二重封印
八卦の封印式かの…」(自来也)

「四象封印のから漏れる
九尾のチャクラ

この子のチャクラに
還元できるように組んである…」(自来也)

「………この子を守るためだな…
……四代目よ…」
(自来也)

ナルトへの九尾の搭載(封印)の中核に「八卦の封印式」があります(11巻/17頁)。そして、それはミナトが第440話「四代目との会話!!」で提示が在ったようにナルトに「力」を与える…つまり、ナルトの強化が目的だった訳です。自来也も「胸騒ぎ」で、暗にそれを指摘していましたっけ。「八卦の封印式」に関する考察は何本もあって、「ミナトは何故、ナルトに九尾を封印したのか?」「九尾の陰(かげ)のチャクラって何だろう?」「ミナトは何故、八本目で現れたのか?」(以上、チャクラの考察)は是非とも目を通して頂きたいです。一連の考察でも所々で触れておりますが、「八卦の封印式」の愛情?特性やナルトに対する数々の不思議?な影響力を考慮すれば、この術式を本当にミナトが施したのかと、些か不安にすらなります(笑)。ぶっちゃけ、男性的ではなく女性的。父親と言うよりは母親…で、「八卦の封印式」には父性としてのミナトをあまり感じないのです。

「いつもナルトくんを追いかけて…
ナルトくんに追いつきたくて…
いつだってナルトくんと一緒に歩きたくて…
いつもナルトくんのところへ…
ナルトくんが私を変えてくれた!
ナルトくんの笑顔が私を救ってくれた!
だからナルトくんを守るためなら
死ぬことなんて怖くない!!」(ヒナタ)

「私はナルトくんが―
大好きだから…」
(ヒナタ)

特に自来也の初登場で、ナルトの腹に浮き上がった封印式を見る自来也の重苦しい横顔には、想像を絶する覚悟を持ったナルトへの封印を臭わせ、同時に天道戦でのヒナタの鬼気迫る「告白」(第437話/「告白」)での、「八卦の封印式」が見せた?不可解な反応…「ナルトは何故、いきなり六本目になったのか?」(疑問の考察)に切々と綴っておりますが、どうしても「八卦の封印式」には母・クシナの存在を感じてなりません。ヒナタがそうだったように、自分の命と引き換えに子供を護る情念は父親と言うよりは母親にあると思え…例えば、イルカさんが「ミズキ事件」でミズキの風魔手裏剣を背中で受けてナルトを護ったり、ヤマトに対するカカシの描写のナルトへ向かう敵の攻撃を排除するモノだったり…敵に向かわずに子供を庇う方向に働き、そのベクトルに強い母性を感じるのです。

父親とは「如何に生きるべきか」を子供に教えるべき立場にあるから、自分が死んでしまう方向の力の発露は考え辛いです。それじゃミナトの屍鬼封尽はなんだったんだ…となりますが、やはりミナトの力は九尾に向かい、「九尾の陰(かげ)のチャクラ」を死神に運び、残されたクシナが「九尾の陽のチャクラ」をナルトに封印し、九尾のチャクラからナルトを護る方向に顕現すると考えるのが、ナル×ジャンの歪んだ父母の愛の特性には適います(笑)。そして、木ノ葉の全ての忍が手を拱く中、天道の前に単身飛び出して「告白」と言う名の大見得を切ったヒナタのド性骨に応えた…どうしてもナルトの意志とは無関係に見える…一気の六本目の覚醒に関しては、ヒナタの女心に「八卦の封印式」である…(しゅうとめ)であるクシナが呼応したとしか、僕には思えん訳です(笑)。

「うれしい時には
泣いてもいーんだぜえ!」
(ナルト)

それと、僕はナルトの異常者っぷりに注目していて、その機微は枚挙に暇がない(笑)。異常者って言うのは聞こえは悪いですが、ナルトの生い立ち、生活環境(特に食生活…主食がラーメン…カップ麺と腐った牛乳ですよ!!…笑)をもってして、何であんなに快活に育つかが説明できない!!例えば、「波の国任務」でイナリを許容した笑顔(第3巻/124頁)。何であれがナルトにできるのか?あの行をサスケが見ていたら、その場で卒倒するか、失禁しましたぜ……きっと(笑)。寒々しい独ぼっちの住居で、独ぼっちの食卓で、おまけに虐められて…無理…そんなの……な状態で、曲がらず折れずしなやかに、ナルトが育って来れたのは、ナルトにオプションが装備されてないと説明できないのです!!

「………この子を守るためだな…
……四代目よ…」
(自来也)

それが自来也の驚きの横顔なのだとしたら、自来也もナルトの「八卦の封印式」にクシナを感じて、それを許したミナトの覚悟に震えたんんではないでしょうか。自来也が走馬灯で見せたクシナに対するガラス細工を扱う様な繊細な眼差しは、可憐でか弱い…忍と言うには淑やかで奥ゆかし…ぶっちゃけ、無茶苦茶にメンコイ女子をイメージしてた筈で、そんな女の子が一命に替えて、九尾をナルトに齎し、時を経た今もナルトを護り続ける壮絶な覚悟(生き様)に震えずには居られなかったのだと、どうしても僕は考えてしまう訳です。そして、母の温かい想いが常にナルトを不安にさせないからこそ、ナルトはこんなにも快活に、不幸や不遇に硬直しないしなやかな成長を遂げた…と、僕は確信するのです(笑)。

今にして思えば、これまでナルトは数々の出逢いと別れを繰り返して来ました。その刹那を決して見逃さず、もの凄い効率で自分の血肉に換えて来た…無理…そんなの…な成長を肯定する為には、どうしてもヒーロー故のズッコがない事には説明するスベが見当たらんのです。それでナルトに搭載されたオプションに目を向けると…九尾と、それをナルトに閉じ込める「八卦の封印式」しかない…。九尾がナルトのしなやかさを生むようにはどう転んでも見えないので、やはり、「八卦の封印式」がナルトに異常な強さ…ナル×ジャン的に言うところの「しなやかさ」を与えていると、僕にはどうしても思えると……もう、しつこいと言われましても、こうでもしなければそれこそ、無理…そんなの……なもので(笑)。

「………」(何だ…この気持ち
下腹の辺りがキュンとする」(ナルト)

「オレはお前とも闘いたい」(サスケ)

(それにゾクゾクする)「ハッ」(ナルト)

今にして…ですが、木ノ葉病院の屋上でサスケとナルトが殺り合う事になった時(第20巻/71頁)、ナルトの下腹が<キュン>としたのも、僕には「八卦の封印式」が将来、想定される「決闘」を想像して喜んだようにも見えました。これをナルトの性的な機微に捉える考えもあるけれど、どちらかと言うと、ナルトの盤石な情緒が性的に揺れるとは考え難く、ナルトの異常な昂り方は、本来のナルトにない機微であり、ナルトの内なる何か…「八卦の封印式」の中に残留する親心の揺らぎだったのではないかと、僕は考えるのです。ぶっちゃけ、ナルトの曲がらなさ・折れなさや、目に余る恋愛不感症など、ナルトの異常者っぷりは、ナルトの内の第三者(ナルトと九尾以外)の存在がないと説明し辛い…って言うか…やっぱ、無理…そんなの……っと、なってしまうのです(笑)。


「も…もう一度
やってみるけんのう…」<ムクッ>(フカサク)

<トン>(仙法・両生の術!!)(フカサク)

「!!」<ゾクッ>「ぬわっ!」<バシィ>(フカサク)

仙術修行の土壇場で「融合」(両生の術)が拒否られたのも(第46巻/47-48頁)、僕は「八卦の封印式」の拒否だったと考えています。自来也の仙人モードの最終形態の双肩に融合する二大仙人はナル×ジャン的には『モンペ(モンスターペアレント)認定』されてて、仙術チャクラの供給をダシにした監視に近い介入であって、ミナトも融合を拒否した可能性(ミナトは何故、”黄色い閃光”だったのか?)があったし、それを許す「八卦の封印式」ではなかったと思います。描写でも、九尾のチャクラに恐怖しているのはフカサクだけで、ナルトは全く何も感じていません。それはナルトの中にあっての治外法権…完璧に隔絶された結界空間、或いは強固な金庫とも言える…「八卦の封印式」の拒絶有り体に言ってしまえば、妙木山の介入を門前払いしたクシナのフィルタリングだったと思います。

「強化…八卦の封印式」(終末⑧)

「八卦の封印式」 illustration:Cerberus

「うちは虐殺」によって深い深い「闇」に突き落とされ、精神の暗黒面(ダークサイド)を拡張する事で、強いチャクラを錬成し、最愛の兄を自分の手で殺してしまった事に拠る多大なる後悔を持って”万華鏡写輪眼”と言う「闇の瞳力」をその手にしたサスケの強化に対し、ナルトは「八卦の封印式」と言う…九尾のチャクラすら解毒してしまう程の「愛のフィルター」を搭載され、(何故だか…笑)年々緩む封印式の隙間から漏れ出す九尾のチャクラに常時曝される事で徹底的に肉体や経絡系を鍛えさせる強化方法で圧倒的なチャクラ量とチャクラの強さ=「力×量」を獲得して行った訳で、傍目には全く意識されないけれど、24時間、お母さんが諦めないド根性でしがみつく…愛に溢れた強化を享受していたのだから、ナルトの真実を知ったら、きっとサスケは悔しがるだろうなーと思います(笑)。

サスケが堕ちたのはナルトのせいだとも言って良いくらいで、我愛羅戦でナルトの大活躍で強烈な劣等感を抱いたサスケが今さらながら可哀想に思えてなりません(笑)。ま…それもこれも「終末の谷の決闘」に向けたチャクラの強化が第一義にあって、忍の世の変革者を決する為の闘い=「終末の谷の決闘」に向けた写輪眼のチャクラ(闇)と、それを打ち破れる…図抜けたチャクラ(愛=光)の強化論のせめぎ合いが、子供らの意向をそっちのけにして水面下で繰り広げられていた訳で、それは多分、千手柱間とうちはマダラのような自然(天秤)な錬成ではならなかった本能の薄れを補完する親心で、ミナトやイタチをしてもならないほどの…半端ない(ぱねー)チャクラ…途方もない『力量』だったのだと思います。でも、ま…親はいつも子に、自分が叶わなかった夢を託すものなのよ…(笑)。

基本的には考察したようにイタチ側…つまり、写輪眼側からのアジャストがあったからこそ、ナルトの強化が残ったんだとは思います。しかし…100%がイタチの意図したものではなく、ある程度の「偶然」が重なった結果、ナルトとサスケの全く違ったチャクラ強化のアプローチが成ったのです。きっと、この「偶然」を僕らは「運命」と呼んでいるのでしょうが、何とも美しく…何ともドラマチックです。恐らく、ナルトとサスケはもう一度「終末の谷」と呼ばれる場所で決闘する事になるでしょう。そして、その決闘の勝者が忍界の新しい秩序を構築する事になると思います。そして、忍界の誰もが納得する圧倒的なチャクラ…それを錬成する努力がこうして行われていた訳です。「九尾事件」「うちは虐殺」…二つの大事件がナルトとサスケの強化を促した…。全ての真相白日の下に曝される日は近い…。


    
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第453話「五影会談前夜…!!」


<ザザ>(鷹)

<ズズズズズズズ>(トビ)

(サスケ)

「よう…サスケ」(トビ)

<ザッ><ザッ>(鷹)

木ノ葉に向かう"鷹"の前にトビが現れます。空間がうずまき状に歪み、その文様がトビの仮面に…。トビの仮面がトビの不可解な能力の一端を支援するのか?何気に興味深い描写です。仮面の穴ぼこの奥には三つ巴文様の写輪眼が鎮座し、これまでそれが黒目になった描写はなかったように思います。トビの写輪眼もイタチと同じように常時覚醒なのか?それとも切り替えがあるのか?描写の観察を継続しようと思います。しかし、マーキング無しの時空間移動…トビがここまで神出鬼没で、これまでの描写のように物理攻撃を無効化したり、"天照"さえもしのぎ切る能力があるのに、何でこんなにコソコソと行動するのか疑問です。もしかしたら、トビってメチャクチャ奥ゆかしい性格なのかしら(笑)。


(こいつのチャクラ
突然感じた…どういう事…?)(香燐)

「あっちゃー!
バッドタイミング」
(水月)

「…どうして
オレの居場所が分かった?」(サスケ)

「オレをなめるな
こっちにはそれなりの能力がある」(トビ)

「…今さら何の用だ?
オレ達”鷹”は”暁”を抜けた
お前らにもう用はない」(サスケ)

「”暁”を裏切れば
ちゃんと死んでもらうと言ったハズだ
お前達はオレとの約束を裏切った
事になってる」(トビ)

「何の事だ?」(サスケ)

「尾獣狩りの件だ」(トビ)

「それならもう
アンタ達に八尾を狩って
渡したはずだろ!」(香燐)

「アレは変わり身だった……
つまりお前らは失敗したんだ」
(トビ)

「!?」「!?」「!?」「!?」(鷹)

香燐のチャクラ感知能力がトビのチャクラを感じている…。ヒナタの白眼もトビの位置にチャクラが在る事を確認していました。つまり、トビは実体があり、忍術の原動力であるチャクラが存在する…それが突然出現するのは、トビの移動に関して瞬身の可能性がない以上(シノの蟲の反応)、時空間移動と考えるべきで、ミナトの飛雷神の術と同じ口寄せの術の原理で説明される忍術であると、今のところ受け取っています。トビの能力に関しては描写が少ない上に、不可解過ぎて説明ができないでいます。一つ確かなのは、トビはこの不可解な強さをもってしても目的達成には及ばないと言う事でしょう。それがトビの水面下での暗躍を強いている。尾獣集め。外道魔像。徐々にですが、材料が揃って来ましたね。

「お前らは八尾に一杯食わされたのさ
正直お前らにはがっかりしたぞ」
(トビ)

…で、八尾捕獲失敗の知らせに見せた"鷹"の面々の反応がちょっと笑えました。キラビ戦は”鷹”にとっても"蛇"から”鷹”への変態とも言える重要な戦いでありました。お互いを大切に想い、自分の命に換えて守り抜こうとした、…それはサスケが万感と共に、"天照"を自らに許容したように、それぞれが本当の強さに気付いた羽化にも似た戦いでした。その一端はキラビと言う強い力と心を持った強敵が支えていて、その力量(度量)の中で奮い立つ若者の急激な成長を描いたモノであったと思います。ぶっちゃけ、”鷹”にとっては感慨一入(ひとしお)の出来事だった訳で、その達成感たるや相当にデカかったのでしょう。それが「失敗」だったと聞かされて一様に驚いているのです。


写輪眼で見切っていた…
分身のスキなどあり得なかったハズ…)
「!」(体を唯一
分断したアレか…)
(サスケ)

「だからって…
じゃあどうするってんだよ!?
ボクらにゃもう関係ないだろ!」(水月)

「イヤ…
"暁"としてやった仕事は
最後までやってもらう
…とは言っても八尾はもういい…
今は別の用をやってもらう事にした」(トビ)

「断ると言ったら…?」(サスケ)

「ここでお前らとやり合う事になる
つまり木ノ葉へは行けないという事だ」(トビ)

<バチチチ>「押し通る…」<サッ>(サスケ)

(トビ)

八尾の捕獲は鬼鮫が担当した筈。そして、トビは「別の用」としてサスケに会いに来た訳だ。トビの目的に関しては後述があるとして、サスケが勇ましく千鳥のチャクラを練ってトビに襲いかかった時のトビの反応です。サスケの瞬身は速いですし、まさかこんなに問答無用にサスケが襲いかかった来るなんて…とトビが思ってたのかは定かではありませんが、一瞬、サスケの動きにトビがと、準備しているように感じました。トビのスピードからすると多分、「オイオイ」ってな感じの余裕だとは思いますが、全くの無策で攻撃回避をしてる訳でもないなーと、僕は考える訳です。冒頭の出現シーンとも合わせて、トビの仮面は顔を隠す為だけの道具じゃないのかも知れないな…と、チクッと思いました。


<スカ>「!?」(サスケ)

「今さら木ノ葉へ行っても
少し遅い…」
(トビ)

(オレごとすり抜けた…
前と同じだ……こいつの能力か!?)
(サスケ)

サスケの千鳥がトビの仮面を通過してるんです。サスケはデイダラ戦の初っ端にトビと絡んでいます。あの時、サスケの草薙の剣はトビの胴体を両断した筈なのに立ち上がった。「まずは一匹」(第39巻/147頁)と言ってたから、サスケは手応えを感じてた筈なんだけど、それがあったから、今度は仮面(顔面)を狙ったんだと思います。人外相手ですから、仮面にコアがあるとか、仮面だけが実体だとか…サブカル的な仮説が立ち易いですから(笑)。しかし、その千鳥が空を斬った…。おまけに胴体をサスケがすり抜けています。多分、この要領でサスケの草薙の剣も無効化されたんでしょう。しかし、生身の部分だけでなく、マントなどの装備品も擦り抜けています。しかし、トビは実体があり映像・幻術の類いではない…。

物理的な位相空間を操る能力?(サブカル的見解)

口寄せに代表される時空間忍術の『NARUTO -ナルト-』的な考証は、亜空間(多分、トポロジースペースだと思うんだけど)で、距離空間(位相空間に距離の概念を加えたもの)に関与する仕組みで取れると僕は考えてて、それと分別する形で、「位相空間」のベクトル(六次)の速度 (u,v,w) =位置情報としての「時間」を操る能力なのかなーと考えます。もっと、壮大に考えれば、トビがサスケたちの居る森に現れたんではなく、木ノ葉に向かって移動する”鷹”(の空間)をトビの支配する位相空間に召還したのかも知れないし、そのチャクラ効率がどうなんだとか?ややこしい話になりますが、そのくらい面倒くさい方が、表立って行動しないトビの暗躍を説明するには便利だな…と考えたりしています(笑)。


「お前の目的は今や空しく
聞こえてくる
…残念だ」(トビ)

<ザッ>「どういう事だ?」(サスケ)

「木ノ葉隠れの里はもう無い」(トビ)

「!?」(サスケ)

「どういう事!?」(香燐)

<ズズ…>「ソレハオレガ説明シテヤル」(ゼツ)

「何こいつ!?」(香燐)

「安心しろ…オレの仲間だ」(トビ)

”鷹”はトビは知ってるけど、ゼツはお初なんですね。やっぱいくら何でもゼツがお初だと気持ち悪いでしょう(笑)。でも、香燐が「アロエやろー」と罵らないで良かった…ナルトが前に言ったんですが、あれには相当ゼツも傷付いた筈なんですよ。新橋のガード下でゼツらしいおじさんを見かけたんですが、千鳥足で「オレはハエトリソウだ…」ってこぼしてたんですよね。辛かったんだろうな(笑)。冗談はさておき…ゼツの情報収集能力や録画再生能力はこう言う時に便利です。恐らく、『NARUTO -ナルト-』のプレゼンコンテストがあったら間違いなくナンバーワンだと思います。植物系の隠形も完璧だからカクレンボなんかしたら、きっと見つからなくて、みんな家に帰っちゃうんじゃないでしょうか(笑)。

”暁”にあってトビがゼツに示す態度は特殊で、それは鬼鮫に見せるモノとも違います。具体的に「仲間」と言う言葉が明確にトビとゼツの間柄を示していて、単なる手ゴマとか、部下ではないような雰囲気です。これまで戦死した”暁”のメンバーに対して、トビは一定の感謝は示していましたが、それは飽くまでも”暁”の目的に貢献したからで、トビがゼツに対して示す共有感みたいな機微はなかったように思います。それに鬼鮫が居るときは「別の用」と言っていたのに、その「別の用」にゼツまで一緒に来るなんて!!八尾を捜索に行った鬼鮫がこの事実を知ったらヤキモチ焼くんじゃないでしょうか(笑)。ま…単にゼツには隠し事ができない…そのくらいゼツの諜報能力が凄いのもあるかも知れないけど(笑)。



「で…火影は誰になった?」(トビ)

ダンゾウって奴だよ」(ゼツ)

「大方予想通りになったな」(トビ)

「ダンゾウ…火影だと……」(サスケ

「そうだ…
お前の兄を追いつめた
木ノ葉の上層部の一人だ

そいつが新たな火影になった」(トビ)

ここら辺からはトビの独壇場になって…(笑)、サスケが良いように操られる感じがして、この場の雰囲気と合わせて考えると、僕はズブズブに黒くなってしまいました(笑)。明らかにトビはサスケをダンゾウに向かわせたいようです。一応、「トビ=ダンゾウ」の線は消して良いと思います。例えば、ダンゾウが消失した右半身をトビが使用している…オビトが岩の下敷きになって失った右半身の補完「トビ(マダラ?)」(”暁”の考察参照)などに起因する因縁はあるかも知れませんが、トビの目的は木ノ葉隠れの里の「火影」に固執するダンゾウの小ささには収まり切らないと思います。ところで、サスケはダンゾウに面識はないでしょうが、「儀式」で散々聞かされてて、ダンゾウに対する違和感はなかったようですね。


「……一体木ノ葉で
何があった!?」
(サスケ)

「オレの部下ペインが木ノ葉を潰した
お前もペインもハデにやりすぎたせいで
ついに五影も動き出したようだ」(トビ)

「……五影達が…」(サスケ)

「五影会談が開かれる」(トビ)

「そこからはボクが説明する」(ゼツ)

多分、ここでゼツが「ナルトVSペイン」で潰された木ノ葉隠れの里の映像を見せたんじゃないかと思います。しかし、神羅天征でペシャンコにされた木ノ葉隠れをサスケが見たのだとして、それをどう思ったんでしょうか?カカシが実は危なくて、一時はサクモさんと逢ってらっしゃったとか…ゼツが事細かく説明してなきゃ良いけど(笑)。今や大した忍術を扱えるサスケですが、それでも木ノ葉隠れの里を潰す忍術の力量は俄には信じ難い筈です。こう言う場合、やはり映像が一番手っ取り早く、百聞は一見に如かずなのです。そして、やはり場の雰囲気、方向性として木ノ葉隠れに向かおうとするサスケの五影会談に向けさせようとする意志がありありと見えます(笑)。そのとしてダンゾウを利用している様な…。


<カチャ>(カルイ)

「サスケについて
知ってる事は全て話してもらう
忍術のスタイルや能力についてはもちろん
お前らが集めた”暁”の情報
サスケの仲間に関する情報
行動履歴も全てだ」(カルイ)

「そ…そんなウソよ!
サスケくんが”暁”になったなんて!」(サクラ)

「そこの女…てめーうぜーな オイ
てめーはサスケの何だってんだ!?」
(カルイ)

「そんな…そんな事って…」<ジワ>(サクラ)

「うっ…うっ…」(サクラ)

「………」(ナルト)

場面は変わって木ノ葉隠れ…オモイとカルイが第七班の三人に食って掛かった続きです。一度、間合いが切れて、昂っていたオモイとカルイの気持ちがちょっと治まって軽く膠着状態になっているようです。しかし、カルイの持つ剣の切先は已然、三人に向かっていて、それが敵意を顕しています。サスケが”暁”の一員で、雲隠れで犯罪をやらかした事実をサクラは受け入れられずしゃがみ込んで泣いてしまいます。サクラの女女した反応にカルイは軽く切れてしまいますが、それって多分、キラビに対する想いの裏返しじゃないかな…と思います。カルイだってサクラみたいに泣けたらどれだけ良いだろうと思ったんじゃないでしょうか。二人の気持ちの階層はそれ程ズレていないのね。だからぶつかる…それが「心」と言うものです。


「それって確かなのか!?」(ナルト)

「ああ!うちはの家紋を確認した!
リストの容姿も一致してる」(カルイ)

「うっ…うっ…」(サクラ)

「何泣いてんだコラ!
泣きてーのはこっちなんだよ!
てめーが泣いてもキラービー様
ユギト様も帰ってこねェ!
泣くヒマがあったら
さっさとサスケについて話せ!」(カルイ)

「…待ってよ君達」(サイ)

「あ!?」(カルイ)

「おそらくこのサスケ抹殺の承諾がなされた時点で
木ノ葉にあるサスケの情報は君らの側に渡されるハズだ
ここでこの人にそこまで詰め寄らなくても…」(サイ)

「ああ確かにそうだ!
ウチらの隊長が今それを
受け取るのを待ってる!
んでウチらはウチらで
少しでも情報を持ってる奴に
聞き込みをしようとしてただけだ!」(カルイ)

やはり、この中ではサイが一番オトナだなと思いました。確かに木ノ葉としてサスケの抹殺を承諾している以上は、必要な情報を提供するのは道理。それなのに他里で段平(だんびら=刀)を振り回し、暴れるのは如何なものかと指摘していて、極めて正論と言えるでしょう。ま…それを言うなら忍なんだから泣いてないでシャンとしてよ…と言う気持ちもあるので、強硬な態度にも出ていない訳です(笑)。その中で、凹んでいるサクラを擁護する方向にサイが傾けた姿に確かなサイの成長が窺えます。もう少し頑張れば、複雑な女心を理解して、こう言うシチュエーションで優しく肩を抱いて上げるくらいの事ができるようになるかも知れません(笑)。



「じっとなんてしてられるかよ!!
オレたちの師匠がどうなってるのか
わかんねーってのに」(オモイ)

「エロ仙人の(かたき)はオレがうつ!
じっとなんてしてらんねーんだよ!」(ナルト)

「……」(ナルト)

そもそも、オモイとカルイの行動は八つ当たりに近いから、二人だって後ろめたい訳で、でもそんな事は分かってる…と(笑)。その強引さが自来也の訃報を受けたナルトの不貞腐れた態度に重なります。あの時のナルトはイルカ→シカマルの二段階の解きほぐしで、やっとこさ立ち直れたくらいズブズブに落ち込んでいましたから、ナルトには二人の気持ちが痛い程分かるのです。こんな風に物騒な、八つ当たりな行動を他里でしてしまう二人の気持ちが、ナルトには理解できるのです。そして、ナルトの理解力がこのエピソードをちょっと面白い方向に転ばせて行きます。何だか面白くなって来ました!!ワクワクしませんか?諦めないってこう言う事なんだ!!ナルトに接したオモイとカルイを徐々に変わっている…。

それと、ナルトが複雑なのは、サクラの混乱が今も確かに残る…サスケへの想いに起因するからだとも思います。基本的にサクラはサスケが今でも好きなのです。だから、サスケの犯した他里での犯罪や、”暁”の一員であるとする情報が受け入れられないのです。ナルトはようやくその女心を理解できる…までは行ってないかな…少しは感じられるようになって、自分がしっかりしなければならないと踏ん張っている訳です。そして、そんなナルトの逞しさを感じるサクラが頼り切ってしまう…サクラの女女した態度をナルトが引き出しているところに気付けば、ナルトの確かな成長を感じる事ができると思います。しかし、それでもサクラがサスケに執着するところに恋の残酷があり、お医者様でも草津の湯でも…となる訳です(笑)。


「その師匠ってのは人柱力か?」(ナルト)

「!?何でそれを…!?」(オモイ)

「オレも人柱力だ…
”暁”は人柱力を狙ってる…
オレも関係ねー訳じゃねェ…
”暁”は人柱力を必ず生け捕りにする
お前らの師匠はまだ生きてるかも
しれねェってばよ」
(ナルト)

「え!?」(オモイ)

「本当か!!」(カルイ)

多分、物語を俯瞰してる僕たちにはなかなか思い浮かばない展開…これをサラッと描けるキッシーってやっぱり凄いお方です。僕らはキラビが無傷でサブちゃん先生を目指してスタスタと歩いて行くのを見ているから、ナルトの考えがヤケに新鮮に感じられますね。確かに、人柱力は生け捕りが基本(しかも、九尾は一番最後に封印しなければならない…)。ならば、キラビが捕まっていても未だ助かる可能性がある…我愛羅奪還作戦の経験がナルトにはあるから、こんな考えになるのですね。時系列的には随分と時間が経過していますから、可能性と言う意味では低いかも知れませんが、如何にも諦めないナルトらしい考えだと思います。ナルトのしっかりした態度が非常に頼もしいですね。


「サスケの事よりまずは
その師匠を助けるのが先だ!」
(ナルト)

「本当に本当か?
本当に本当だろうな!?」
(オモイ)

「だから言っただろ
あの人がそんなに簡単に
くたばる訳ねーんだ!」(カルイ)

カルイの喜々とした態度がオモイとは(キラビに対する…)異質の想いを感じさせます(笑)。ナル×ジャンの「ほの字認定」です(笑)。ま…キラビは登場した当初こそ思いっ切りヤラレ役っぽかったけど、”鷹”との戦闘の中で、その魅力の虜になってしまい、遂には新橋のガード下で一緒にビールでも飲みたい願望に駆られましたから(笑)。あんな味のあるオヤジは久しぶりだぜ!!って思いましたもの。サスケが気絶したキラビをトビに渡した時はホントに悲しかったし、雲隠れの水底の大きな蛸足からキラビが顔出した時にはホントに嬉しかった…そんな魅力的なオッチャンで、しかも師匠となれば…サムイの気持ちは僕にも良く分かる。そして、それがやや「ほの字」の方向に向かうのも…個人的には嬉しい限りです(笑)。


「オレもお前らの師匠
助けるのに協力するってばよ
”暁”の情報もあるだけ渡す」(ナルト)

金パツ物分かりいいじゃねーの!
ウチらについて来い
サスケの事について話してもらう!」(カルイ)

「ナルト!」(サクラ)

「……オレに任せてくれ
サクラちゃん」
(ナルト)

「お前名前は?」(カルイ)

ナルトのテンポにカルイが呼応してるのが分かります。ナルトの真っすぐな想いがカルイを動かしているのです。それに、サムイはちょっとおませな女の子だから、ナルトがサクラをしっかりと思い遣っているのがよく分かるのだと思います。カルイの表情を先週号からもう一度観てみると良く分かると思いますが、ナルトを「金パツ」(髪)と言い、名前を訊く頃にはカルイの表情が随分と和らいでいます。人の気持ちとは目に見えるものなのだと、僕は思います。ナルトが師匠を連れ去られ悲しんでいるオモイとカルイの気持ちを充分に汲み、真摯に対応しつつ、同時に凹むサクラを優しく支えるナルトの優しさは確かにカルイの目には見えたのだと思います。これがナルトの人間力人間としての魅力なんだと思います。


「ナルト!?」(水月)

「そのナルトってのが
ペインを一人でやったのか?」(水月)

「そうだよ
ものすごく強くなってる…
たぶん今やったら
サスケより強いと思うけどね」(ゼツ)

「フッ…
そんな事はどうでもいい
問題は五影会談だ」(サスケ)

「どーすんの?
木ノ葉もう無いんだし…
ターゲットのダンゾウってのが
その五影会談に行くんなら
そっち行った方がいいんじゃないの?」(水月)

「………」(サスケ)

<キッ>(香燐)

「な…何?
ボク間違ってる?」
(水月)



「オレたち”鷹”は
五影会談で火影の首を取る
行き先変更だ」
(サスケ)

「…それがいいだろう」(トビ)

「で…その五影会談の場所はどこなの?」
めんどくせー事になりやがったなァ…もう…)(香燐)

また場面は"鷹"と"暁"の接触する森に移ります。僕が黒くなってるのは実は水月の態度です。お話の流れを観察すると、トビの意向としては、サスケを木ノ葉ではなく五影会談に向かわせたいらしく、水月がそれをサポートしてるようにも見えるところです。そもそも、サスケが木ノ葉を目指したのはイタチを死に追いやった木ノ葉の上層部を抹殺する為ですから、ダンゾウを「ターゲット」とするのは外れてはいないんですが、ちょっとばっかり水月が先回りし過ぎで、それを<キッ>っと香燐が牽制するカットに鋭い女の勘を感じてしまいました(笑)。もしかしたら…なんですが、水月ってトビの手先じゃないのかな。トビは「元水影」だし、水月は霧隠れの忍で、大蛇丸に捕まっていたから抜け忍かどうかは不明だし…。

<ガッ>「サスケ
しつけがなってないぞ」(トビ)

(…こいつを腕だけで…)(水月)

一番おかしいと思ったのは、このエピソードの初めの方でサスケの千鳥が<スカ>った時に水月が反応しなかったところです。水月は鬼鮫に襲いかかろうとしたのをトビに窘められているんです(第44巻/36頁)。あの時、水月の首斬り包丁(←こいつ)を腕だけで受け止めたトビを体験してるのから、サスケの千鳥がすり抜けた描写で反応しないのは何とも解せない訳です。ま…それだと香燐や重吾も反応して欲しいんだけど、一番生々しくトビの力量を体験した水月が真っ先にトビの能力に食い付かないのは、水月の抜かりなさを考えれば変だと思います。そもそも水月が大蛇丸に捕まってたのって、サスケに近付く為だったりしてね。”暁”から大蛇丸のアジトに送り込まれたスパイだったとか、考え始めたら切りがないです。

「そのナルトってのが
ペインを一人でやったのか?」(水月)

それに…水月が「ナルトってのが…」と言うのに対して「ペインを一人で…」と言うのには多少ざらつきを感じると言いますか、「ナルト」は知らないけど、「ペイン」は知ってるようにも受け取れないですか?それにヤケに水月が物分かり良いって言うか…トビの考えに沿って動いているように見える水月に違和感があります。件の斬り掛かりの諍(いさか)いがあったのだから、もっとを立てて、トビの意向に逆らうくらいが水月らしい反応に思えます。水月はバカな子じゃないから、少なくともトビが喜ぶようには踊らないと思うんです。ここでは寧ろアシストに近い…それに喋り過ぎ。水月のスパイ疑惑に関しては要観察と言う事で…追っかけてみます。皆さんも見逃さないように見張って下さい(笑)。


「ゼツ」(トビ)

「ボクの分身が案内するよ」<ズズ…>(ゼツ)

<ズニューン><ズッ…>(ゼツ)

「ボクについて来い!」<ズッ>(ゼツ)

「!」(サスケ)

<バッ>(鷹)

「こいつら信用していいのか?」<スッ>(重吾)

「まずは様子を見る」(サスケ)

「何かおかしな様子があれば"天照"で処理する
ちょうど試したいこともあるしな」(サスケ)

そいで、ゼツの白黒が分裂して、(カタカナ)が残って、(ひらがな)が”鷹”を先導して五影会談に向かう事になりました。ゼツの白黒の分裂は予想していたんですが、それはイタチを守る為であって欲しかった(笑)(イタチが力尽きて倒れて、それを見かねたゼツが白黒で喧嘩して、分裂した白がイタチを蘇生させる想定があったんだけど…)。ゼツの黒と白だったら、僕は白の方が僕は好きで、裏がないと言うか、真面目な感じがしていました。逆に黒い方は悪い考察を考える僕みたいで、ちょっと裏がありそうな気がしていました(笑)。「サスケVSイタチ」では、黒がヤケに物知りで、それに白が聞き入ってましたよね。ちなみに、ゼツの分身は分裂に近いとするのがナル×ジャンの見解で、ゼツの特殊能力といいますか、特殊な構造の提示なんだと考えております。


「ウマクイッタナ」(ゼツ)

「…イヤ…長門にしても
オレのための輪廻天生の術を
あんな事に使うとは思わなかった…

裏切るとはな…」(トビ)

「サスケが長門以上になったとしても
コントロールできなければ意味がない
外道魔像も当分はリンクさせるつもりはない
様子を見た方がいいだろう」(トビ)

「ダガ長門ガ死ヌシナリオ
用意シテアッタト…」(ゼツ)

「一応な…だが
オレの本命ルートじゃないのは確かだ
うずまきナルト…
奴のせいで計画が少しズラされた」(トビ)

「ドウスル?動クノカ?」(ゼツ)

虎視眈々といくのはここまでだ
”月の眼計画”を急ぐとしよう」(トビ)

それでゼツの黒い方とトビの会話がまた黒い(笑)。"鷹"がトビの思い通りに五影会談に向かって居なくなったから…それとゼツの白?も行っちゃった(ゼツの分身を分裂と考えるのは、それぞれの眼球の所在で、黒には白の側の目がないし、白も黒の目がない)から、もうモクモクと…(笑)。もしかしたら、ゼツの黒とトビが黒い関係だったりして…。それで、トビが切り出す輪廻天生の術を「オレのための…」で更に黒くなって(笑)。外道魔像のリンクに関しては輪廻眼並みの瞳力…と言う事で、写輪眼にも可能なのかも知れませんね。だから、「新しいコマ」とはサスケを指してるんではないでしょうか。長門のスペアとしてのサスケの瞳力にトビは執着していたのであれば、雨隠れの天道の複雑な表情が刺さります。

”月の眼計画”とは何なのか!?

”暁”が外道魔像に手枷を施しアクセス権を掌握して捕獲した尾獣を封印しているのは、尾獣兵器を造る為でしょう。そして、「月」を壊すのがトビ(黒幕?)の目的かと、僕は考えていたんですが、もしかしたら、「月」が持つ力…恐らく、六道仙人のチャクラを利用して新しい瞳力を得る目的なのかしら…と、計画名の「月の眼」からそんな事を考えてしまいました。尾獣兵器が「月」を壊すのではなくて、例えば「月」に行くとか、或いは「月」を地球に呼び寄せる…降ろす為の力を発揮する兵器だったりするのかな…と、サブカル好きのケルベロスは考えました(笑)。それと、何かこのまま『トビ=黒幕』と言う流れになりそうな雰囲気ですが、この分かり易さがトラップに思えてしまいます。

スミマセン…根っからの真っ黒なもんで(笑)。


遅いんだよカンクロウ!」(テマリ)

新カラクリの組み立てに
手間取ったんだよ!」(カンクロウ)

「では風影様
お気をつけて…」
(砂の忍)

「カンクロウ殿
テマリ殿
頼みましたぞ」
(砂の忍)

「分かってるよ」<パタパタ>(テマリ)

「我愛羅に護衛なんて
いらねーじゃん
だいたいよ」
(カンクロウ)

「では行ってくる」(我愛羅)

「風影・我愛羅…再び」

「風影・我愛羅…再び」 illustration:Cerberus

そして、場面は砂隠れ。我愛羅が護った砂隠れの街並。里の忍たちの篤い信奉。五影首脳会談に出向く風影・我愛羅…再び。それに随伴するテマリとカンクロウ。一応、護衛みたいですが、カンクロウの台詞が我愛羅に対するお世辞じゃないみたいなので、一尾・守鶴を抜かれた我愛羅も往年の力が戻ったのかも知れませんね。人柱力として常に尾獣のチャクラと拮抗する抑えのチャクラを練って来た我愛羅だから、経絡系の強化は充分になっていたでしょうし、生来の素質もあるでしょう。もちょっと長くなり背丈も伸びた?雰囲気も大人びましたね。テマリもキリリとしたお姉さんになりました(シカマルとはその後…どうなんでしょう)。何か貫禄出て来たし…。カンクロウは赤砂のサソリの作品を卒業して独自に傀儡のカラクリを造ったようだし、隈取りが何気にリニューアルされてますね。

勿論、風影・我愛羅がしっかりと努める以上は、砂隠れはどんな事があっても木ノ葉の盟友として在り続けてくれると思います。ただ、ダンゾウが砂隠れに対してどんな態度に出るかが気掛かりです。カカシかナルトが火影になって我愛羅と会えたら、さぞかし良かったのにね。神無毘橋で戦った岩隠れや、元水影=トビであり、血霧の里の悪名高い霧隠れと木ノ葉とは仲が悪そうな気配。ここは雲隠れの雷影が木ノ葉に対して…と言うか、忍界に対してどう言うスタンスで在るかが、五影会談の重要な鍵になると思います。五影会談に向かった”鷹”も頑張ってくれ!!(笑)波風立てずに…ダンゾウだけを上手く始末してくれ!!(笑)でも、こうして懐かしいキャラが次から次へと登場して来ると、キッシーが広げまくった風呂敷をセッセと畳み始めたようにも思えて…何だか、ちょっと寂しい…。


業務連絡:今週はパソコンメンテナンス、及びソフトのインストールなどの作業の為、週中までオフラインの予定です。メール対応がない場合はオフラインで作業しているのだと考えて下さい。「拍手」のコメントは「ナル×ジャンルール」に反する書き込みがありまして、当面閉鎖する事にしました。週末にでかい考察を練っているところに、心ない書き込みがあり傷付いてしまって考察が出来なくなってしまいました。ナル×ジャンの考察手法として特殊な心持ちで考察しておりますれば、ご理解下さいますようお願い申し上げます。メルフォ(左コラム中段)は残してありますので、御用のある場合はそちらでお願い致します。

  
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「強化・闇」(終末の谷の決闘…第七撃)

 
「オレは復讐者となり
木ノ葉隠れの里に戦いを挑んだ」(マダラ)

「そしてオレは敗れた…」(マダラ)

”終末の谷”
呼ばれるようになった
あの場所でな」(マダラ)

第399話「すべての始まり!!」…単行本43巻の180~181頁の見開きのカット…千手柱間とうちはマダラが闘った…。僕はこの…たった一枚のカットにインスパイアされて「終末の谷の決闘」を書いています。そして、この見開きで提示されたアイテム「月光」(終末①)、「首斬り鎌」(終末②)、「柱間の大巻物」(終末③)、「七振りの大刀と大型手裏剣」(終末④)…の分析し、「九尾事件」(終末⑤)、「うちは虐殺」(終末⑥)では、「終末の谷」から望む二つの大事件について考察して来ました。その積み重ねで千手柱間とうちはマダラの決闘に震えた当初の閃きが…「終末の谷の決闘」が『NARUTO-ナルト-』の「すべての始まり!!」である予感が、しっかりとした確信に変わって来ました。

「何もここまで大きなものを…」(小南)

「…相手は九尾だ……
…それに六道仙人の作ったと言われる
月に比べれば……
大した事はない」(長門)

これまでの本編での提示で、『NARUTO-ナルト-』の世界観の中で大きく回転するお話が「大ガマ仙人の予言」「終末の谷の決闘」の二つに大別されるものと、ナル×ジャンでは考えていまして、それに第439話「地爆天星」でサクッと提示された六道仙人と「月」との関係。そして、輪廻眼継承者が自来也の弟子…つまり、「予言の子」だった事実が「予言」と「終末」との接点になろうとは……。ま…しかし、この接点こそが『NARUTO-ナルト-』をややこしくしている元凶で…基本、「予言」と「終末」は一部が交錯するものの別の基軸であると認識するべきだと、ナル×ジャンでは考えています。それも、今後の展開で提示される描写で変わりますが、現状の材料では分別して考える方が合理性があると思います。

「どうなったんですかいのう!?」(ガマブン太)

予言通りじゃ…
自来也の弟子共が予言の子として交わり
忍の変革を導く者達だったとは思わなんだが
あの時…自来也が諦めん選択をした時点で
この事はもう決まっていたのかもしれんのう
……あの本(ド根性忍伝)が本当に世界を変える鍵
なるとはのう」(大ガマ仙人)

第449話「希望の花」で提示があったように、妙木山の大ガマ仙人の「予言」とは、六道仙人の影響力外道の消去…寧ろ、「解脱」と言うべきか…輪廻眼の試練を乗り越えるところにあり、それが「外道・輪廻天生の術」の発動をもって「予言の成就」を感じた大ガマ仙人の機微から考察した「大ガマ仙人は何故、ほくそ笑んだのか?」であります。つまり、ちょっと早計かも知れませんが、「予言」に関しては閉じた…と、まあ、一応、ナル×ジャンでは見解しております。これも、大ガマ仙人の早とちり(ボケ?)の可能性…もう少し黒くなるならば”暁”の黒幕の関与…「予言」と「終末」の接点が影響している可能性もあるんですが、ここは一つ、小南がナルトに差し出した「希望の花」に免じまして…(笑)。

…と言う事で、『NARUTO-ナルト-』に残された物語の基軸…「終末の谷の決闘」に向かって全てが収束して行く流れこそが、『NARUTO-ナルト-』の大団円であると考えている次第です。ただ、「忍の変革」に対するアプローチとしての「予言の成就」としては未完であり、大ガマ仙人が夢にも見なかった…”大ドンデン返し”をナルトが魅せてくれる筈で、それこそ「予言の子」としてのナルトの使命であると思います。しかし、ナルトが大ガマ仙人をほくそ笑ます結果を齎した時点で一応…「予言」の課題はクリアしたと…考えても良いかなーというところです。そして、それがサスケの「闇」を…そして、その「闇」を必要とする意味を、そろそろナル×ジャンで書いても良い頃かと考えるに至った理由です。


「我らうちは一族は
図抜けたチャクラと写輪眼を有し
あらゆる戦闘に長けた
いわゆる戦闘一族として
知れ渡っていた」(トビ)

「そしてオレはそのうちは一族の中でも
特別に強いチャクラを持つ者として生まれた」(トビ)

「しぶとく生き長らえているのが
そのと言ってもいい」(トビ)

トビ(マダラ?なのかは未だ認定できず)がサスケの万華鏡の「儀式」の序盤で説明するんですが(第43巻/106頁)、うちは一族の特殊性である「チャクラの強さ」について言及しています。未だにマダラ認定できないでいるトビが生き長らえる根拠としても、その「チャクラの強さ」が引用されています。それは単に写輪眼が瞳力の出力デバイスとして存在するだけでなく、特別なチャクラが支持する力量の発露であり、それが生死を超えるという意味においては、輪廻眼のチャクラにも匹敵する「神秘」があるものと思います。この「神秘」に関しては、そもそも「チャクラって何なのか?」という疑問が存在します。その答を求めて行く事も「終末の谷の決闘」の考察の使命だとも思います。

兎に角、うちは一族とは「図抜けたチャクラと写輪眼…」を有する集団であり、それが忍の世界で頭角を顕す根拠であったと言う事は確かです。写輪眼はカカシへの移植でも機能するかなり独立性の高いデバイスではありますが、それだけでない事は、写輪眼の瞳力を使う度に病院送りになるカカシのエピソードでも明白だと言えるでしょう。カカシは特別に優秀で、恵まれた才能と、”木ノ葉の白い牙”の勇名を馳せた名血に支えられた特殊性があったればこその写輪眼の稼働であり、それが写輪眼を持つうちは一族の特殊性を逆に証明する様なもので、うちは一族が基本的に持つチャクラ特性のアドバンテージを物語っているのだと、僕は考えています。ちなみに忍の優劣に関して「力量」という言葉を頻繁に使うのはその考えに準拠するものでもあります。


「今の…貴様など…
殺す価値も無い
…愚かなる弟よ……
このオレを殺したくば
憎め!恨め!」
(イタチ)

「そしてみにくく生きのびるがいい………
逃げて…逃げて…生にしがみつくがいい」(イタチ)

「そしていつかオレと同じ”眼”を持って
オレの前に来い」<ギン>(イタチ)

「うちは虐殺」でイタチがそう言ってサスケを眠らせます(第25巻/150-151頁)。実際は、これを機にサスケが写輪眼の第一次覚醒を果たし、イタチの万華鏡写輪眼の催眠眼を跳ね返し、反転攻勢に転じ、イタチの額当てを落とさせる一矢を報うのですが、それは後述するとして…、一族を皆殺しにしたとされる(「うちは虐殺」は未だイタチがホントに仕出かした犯行であったとはナル×ジャンでは認定しておりません!!)件の締めに、サスケが醜く生きのびるように命じた辺り、イタチが汚名という泥を被る為の対価と受け取っていいでしょう。トビの「儀式」でもそれを散々強調していて、イタチがサスケを不幸のどん底に突き落とす事に「うちは虐殺」の真意があったのだと、僕は考えています。

(兄さん…
アンタを殺すためなら
この先がどんな闇だろうと
オレは突き進んでやる!)(サスケ)

(どんな事があっても
力を手に入れてやる!!)(サスケ)

第一部のサスケ奪還任務のサスケの長ーい回想が明け(第43巻/162頁)、サスケが明らかに「闇」の中に身を置き、同時にそれが何も無くなってしまったサスケの生きるモチベーションになっている事に気付かされます。サスケの「闇」はイタチが生み出したものであり、サスケはそれにドップリと浸かる…しがみつく?…事で生きているように思います。この一連のイタチの「もしかしたら…良い人?疑惑」に関しては、イタチの残した最後の言葉…「許せサスケ……これで最後だ」(第43巻/236頁)によって事実認定されています。皮肉にも、このイタチの時限爆弾がサスケの万華鏡写輪眼の覚醒を促したのですが、トビの説明云々を抜きにしてもイタチのサスケに対する想いの清さは鉄板と言えるでしょう。

「里を抜けた時より
お前と戦い死ぬことを
心に決めていたのだ」(トビ)

「その時
お前に新しい力を与えるため…」

トビ的には「新しい力」とは万華鏡写輪眼だったと思います(第43巻/204頁)。しかし、それだけの為にイタチが「うちは虐殺」を仕出かした(とされる…ですよ、あくまでも)訳ではないと、僕は考えています。トビがイタチの真意に気付いていないとも思えませんが、イタチがサスケに与えた「闇」が、トビの言う「新しい力」の本体であろうと、僕は思います。そして、それが「儀式」の序盤でトビがサスケに自慢(エクスキューズ?)した、うちは一族の図抜けたチャクラ…そして、マダラがその中でも特別に強いチャクラを持っていたとする事実に符合するのだと思います。ぶっちゃけ、イタチはサスケに図抜けたチャクラを与える為に、サスケを「闇」に追い込んだと、僕は考えているのです。

「十六年前―
九尾が木ノ葉を襲った事件は
もちろんマダラが起こしたものだ

それも四代目によって阻止されてしまった
つまり…」(イタチ)

「今のマダラは負け犬だ…
うちはの本当の高みを手にするのは
ヤツじゃない」
(イタチ)

イタチがサスケを「闇」に追い込まざるを得なかったのは、「九尾事件」(第42巻/127頁)で九尾を鹵獲(ろかく)されてしまったからだと、僕は考えています。「うちは虐殺」の約7年前に起こった「九尾事件」で、その主犯格=黒幕=「”暁”の一人、面をしている男だ」(第440話/「四代目との会話!!」)をイタチは「マダラ」としていまして、九尾を屍鬼封尽された事で「九尾事件」が終息してしまった事実を、イタチが「負け犬」としているところに注目すれば、九尾と写輪眼のセットが「うちはの高み」を意味するであろう事に気付くと思います。しかし、その九尾を四代目によって奪われてしまった…。その落胆がイタチに別の選択肢を選ばせたのではないかと、僕は考えています。

「かなりの力を持つ忍だ
特別な力がなければ到底太刀打ちできない」(ミナト)

「おそらくそいつは
また里を襲う」
(ミナト)

ミナトがナルトに九尾を授けたのはナルトに「特別な力」(第440話/「四代目との会話!!」)を与える為でした。そして、その命懸けの封印が黒幕の撤退を余儀なくさせた訳であり、それをイタチが「負け犬」としているのです。つまり、「九尾事件」は「写輪眼=うちは」から「高み」を奪う戦いでもあった訳です。それが、「写輪眼+九尾」の写輪眼最強コンボと考える根拠でありますが、ミナトが九尾をナルトという金庫に仕舞ったにも関わらず、黒幕の再臨を予見するのには、黒幕の力量に対する別の不安があった筈です。恐らく、イタチはその…ミナトが危惧する…サイドからアプローチする方法論をサスケに施したのだと思います。別の方法でも「うちはの高み」を掴み取れる…という事なのでしょう。

ここでチクッと疑問に思うのは、九尾が「うちはの高み」を得る為のアイテムであるならば、イタチがナルトを奪取し、サスケに与える手段もあった筈です。しかし、イタチはそれとは別の方法で「高み」を目指した…。これはきっと、四代目の行いに対するイタチの理解が存在したのだと思います。「九尾事件」当時、イタチは5歳。その時点でミナトとイタチの接点がもしあったとして、イタチであればミナトと理解し合える程の知性や認識力があったでしょう。既にうちは一族の監視の任務にもイタチは就いていた訳だし、イタチとミナトが面識があった可能性は非常に高いと思われ、もっと積極的に情報の交換だってあったのかも知れません。ぶっちゃけ、イタチはミナトの意向を了解し、ナルトの九尾を尊重したと考えます。


(何なんだよ!!いったい…!!?)(サスケ)

「父さん!母さん!」<ダダッ>(サスケ)

「サスケ…来てはならん!」(フガク)

イタチが「うちは虐殺」でフガクとミコトを殺めた…とされる行で(第25巻/138頁)、サスケがうちはの集落の異変に気付き、帰宅して両親の居室?の扉を恐る恐る開いた時、その直前までフガクらしき肉声が残っていましたっけ。サスケが居室の中を観た時には既に二人とも絶命し、暗部装束のイタチが折り重なるように倒れる両親の骸を見下ろすように立っていました。辺りには血糊が散乱していましたが、それ以外に室内が荒らされた形跡はなく、大きな窓ガラスも割れていないようでした。この時、イタチは自らの万華鏡写輪眼をサスケに曝すように"月読"を発動し、サスケに阿鼻叫喚の地獄絵図を見せ、自らが「うちは虐殺」の真犯人であるかの様な記憶を植え付けていました。

(万華鏡写輪眼!!)(イタチ)

「ぎゃあぁああああッ!!」(サスケ)

しかし、この時見せたイタチの万華鏡写輪眼の文様(第25巻/140-141頁)が、「シスイ事件」の直後、イタチを疑って怒鳴り込んで来たうちはの上役達とのいざこざの行で、サスケが脳裏に焼き付けたイタチの写輪眼の変化の描写(第25巻/108頁)とは明らかに違います。あの時、サスケが見逃さなかったイタチの万華鏡写輪眼の文様は瞳孔を中心にしたクモヒトデの様な形状であり、「うちは虐殺」でイタチが見せた文様は手裏剣型で、瞳孔の部分は反転して白窓になっていました。うちはのアジトでのサスケとの最終決戦でイタチは写輪眼→万華鏡写輪眼の変異を見せていますが(第42巻/113頁)、それも「シスイ事件」直後にイタチが見せた変異とは違うし、瞳孔が白窓なのは「虐殺」時と同一です。

明らかに、「うちは虐殺」の前後で変化しています。それと、「うちは虐殺」でのフガクとミコトを殺害した…とされる周辺のイタチの描写を考えると、この時点で「フガク→イタチ」で眼球の授受があった可能性があったのではないかと、僕は黒くなっています。サスケが居室に突入する直前までフガクは意識がありました。そして、ミコトに覆い被さるように倒れるフガクは両眼を閉じていて、右頬に血が垂れた痕がありました。サスケにフガクが眼球の授受を見せたくなくて、サスケを制した…。眼球をイタチに託しフガクは逝った。そして、フガクの眼球をイタチが託されなければならない事情がイタチにもあった…。それがイタチの隠し持つ「真相うんぬん」(第44巻/41頁)の正体ではないかと、僕は疑っている訳です。

「あの時…泣いてた」<ポロ……>(サスケ)

「見間違い…だと思った
オレは気付けなかった」
(サスケ)

…しかし、そうなるとイタチが流した「涙」(第44巻/20-21頁)が怪しくなってくる(笑)。なので、イタチファンの方々にはスルーして頂きたい黒い考察ではあります。サスケがイタチの万華鏡写輪眼の催眠眼を跳ね返し、写輪眼の第一次覚醒をもって反転攻勢に転じた行で見せたイタチの「涙」…あれが「フガク→イタチ」で行われた眼球の移植の反動拒絶反応よる涙だった可能性を、僕は感じているのです。イタチの第二部での写輪眼の常時覚醒や吐血などの体調不良や病の描写は、写輪眼の移植のリスク、或いは制限によるものと考えています。イタチもかつてうちは一族内で繰り返された眼球の移植実験については言及があり、そのノウハウがあった上での不合理な移植の強行であったのだと思います。

「まだ生きてやがったか…
が…やっぱガキだな…忍が何泣いてやがる」(カッコウ)

「来な泣き虫!ケリつけてやるぜ」(カッコウ)

神無毘橋で「オビト→カカシ」の移植直後(第27巻/166頁)、カカシの移植された左目からが溢れていますが、移植しなかった右眼からは流れていません。つまり、カカシは悲しくて泣いてる訳ではなくて、移植の反動で涙が溢れている訳です。ま…泣きたいくらい悲しい出来事の直後ですけど、カカシはそれなら尚更泣かない人だと思うんです。辛いとか、悲しいとかを、人前で…しかも敵の前でなら尚更泣いたりはしないと思います。その考えに立って「うちは虐殺」のイタチを観るならば、あの時、イタチが悲しかったり、辛かったりして泣いたのかな…っと、些か不安になります。確かにイタチは優しい人だと思うんですが、あの大事件の大向こうに真の敵が居て、その為の不可避の非道だったとすれば……。

イタチがサスケを生かし、サスケの可能性に懸けたのだと思うんです。それは自分では太刀打ちできない敵、或いは状況があったからだと。その状況で泣けるものなのか?イタチの壮絶な「生き様」を見て来た僕には到底、泣くとは思えんのです。確かに美しい伏線の回収だったし、多分、これまででも屈指のいいお話だったとも思える…『NARUTO-ナルト-』の名シーンの一つでしょう。それを黒い考えで汚したくはないんだけど、サスケの写輪眼の覚醒や、ポテンシャルの高い反攻を見せたおまけはあったにしても、あそこで泣いてしまうイタチが、「うちは虐殺」以降に続くイバラの道を歩めるものか?と考えた時、あの「涙」の原因が悲しみではなく、移植の反動だった方が説明はし易いな…と思えたりもします。

その可能性を「DEKOTON」(虐殺前夜…第四夜)に切々と…当時の描写を元に書いています。お時間のある方は一度読んでみて下さい。イタチを「さすがオレの子だ」と言い、サスケに「兄さんのように…」と言ったフガクの深層には、イタチがホントの息子ではない機微を感じます。ぶっちゃけ、4歳で地獄の戦場を彷徨って、木ノ葉の上層部がうちは一族に送り込んだスパイのイタチはフガクの養子だったと思う訳で、その頃、ミコトのお腹にはサスケが居て…。しかし、そんなイタチを「さすが…」と言うフガクの心意気に、イタチがサスケを想う気持ちの根っ子があるんだと思うんです。フガクが「さすが…」と言うように、イタチがサスケのオデコを小突き「許せ…」と言う…それは紛れもないだよ…。

追記:僕はフガクとイタチの「非親子仮説」に触れた時、漢・ケルベロス…実は泣きました。イタチに「さすが…オレの子だ」と言うフガクの懐の深さがあり、実子のサスケに「兄さんのように…」と言ってしまう譲れない厳格さと、不器用さがあり、それを甘受し、その深き愛に感謝したイタチが、サスケの欠落感を補う為に「許せ…」デコトンをしたのだから、それはもう…「惚れてまうやろーっ!!」と叫びたくなる訳です。フガクとイタチは凄く似てるのです。ただ不器用なフガクに対してイタチが如才ない…それを見て来たフガクが、イタチに自分の眼を委ねる可能性はあると…僕は思います。やっぱ、これは「愛」だろう…切ないのに温かい…親が子をただ愛する…意味とか理由なんかない…純粋過ぎるくらいの「愛」だろう…あーっ…また泣けて来た…(笑)。(090625)


「イタチのヤツ
自分の真相を知られてるとは
思ってなかったんだろう…
何でそこまで(転写封印・天照)…?」(ゼツ)

「真相うんぬんは抜きにしても
オレがサスケを仲間に引き入れることを
危惧していたんだろう」(トビ)

それがトビとゼツのちょっと噛み合ない会話の(第44巻/41頁)…「真相うんぬん」だと、僕は考えてる訳だ…。イタチは「うちは虐殺」や木ノ葉上層部の任務などがサスケに知れるのが怖かったんではなくて、自分とサスケが本当の兄弟ではない事がサスケに知れるのが怖かった…と、僕は考える訳だ。ただ、これは悪魔でも私説で、「うちは虐殺」でサスケと接触するイタチの眼球が通常の黒目だった描写(第25巻/145頁)などもあって、鉄板ではないのであしからず。ただ、移植後、経時と共に移植の反動が大きくなり、涙が出たり、もっと後には血縁にない移植の拒絶反応で死に至るダメージがイタチを蝕んで行った…それが第二部に入ってからのイタチの写輪眼常時覚醒の原因だったと…黒くなっちゃう訳です。

でも、ま…イタチスキー(←ロシア人?)の方々にはスルーして貰いたい考察ではありますんで、あまり重く考えないで下さい。イタチが命懸けでサスケに「特別な力」を与えようとした…。その事実は何れにしても揺るがないのでご安心を。それにイタチのサスケに対する想いの深さが流させた「涙」だった方が、やっぱズシンと胸には来る。しかし、イタチの想いが分厚ければ分厚い程、イタチを死に追いやったサスケの「闇」は深くなる訳で、僕らがハラハラする以上に、サスケは更に心中穏やかではなく、認め難い自分の行いを認めない為に、ドンドン歪んで行く「闇」の深みに堕ちて行く…その負のスパイラルの中に居る訳です。そして、その全てがイタチの思惑だった…サスケに「闇」を与える為の「生き様」だった訳です。


「何故弱いか…
足りないからだ…」
(イタチ)

「…憎しみが……」(イタチ)

忍法・蝦蟇口縛りの一戦で(第17巻/67頁)、ボコッたサスケの耳元でイタチが妖しく…そう呟きました。サスケだけに聞こえるように…。多分、憎しみや恨みの念がサスケの「闇」を育て、それがサスケのチャクラを図抜けたものに押し上げるのだと思います。チャクラとは「肉体エネルギー+精神エネルギー」(第1巻/202頁)で、正であれ、負であれ、精神を鍛える事はチャクラの質…「力×量」の「力」を向上させる事なんだと、僕は考えています。また、写輪眼のチャクラと精神の負の方向=「闇」の相性が抜群なのかも…とも思います。サスケの里抜け直後、状態2を経験したサスケのチャクラの変質にはカブトがいの一番の気付き、大蛇丸が喜々として舌なめずり(第27巻/49頁)してましたよね(笑)。

「サスケェ!!
お前はオレにとっての
新たな光だ!
お前はオレのスペアだ!!
元来うちは一族は
万華鏡写輪眼の為に
友と殺し合い…
永遠の瞳力を
得るために兄弟で殺し合い

そうして力を誇示し続けてきた
汚れた一族なのだ!!
そしてその一族の中に
生まれ落ちた時からお前も
この血塗られた運命
巻き込まれている!!

さあ来い!弟よ!!
オレはお前を殺して
一族の宿命から解放され
本当の変化を手にする!

制約を抜け己の器から己を解き放つ!
オレたちは互いのスペアだ!!
それこそが
うちはの兄弟の絆なのだ!!」(イタチ)

「どうやら…
心の中のオレがちゃんと見えたようだな」(イタチ)

「名は
うちはサスケ
嫌いなものはたくさんあるが
好きなものは別にない

それから…
なんて言葉で終わらす気はないが
野望はある!
一族の復興
ある男を必ず…殺すことだ」(サスケ)

「全てはこの為か…
やっと…たどり着いた」
(サスケ)

「やっと…たどり着いた」

「闇」 illustration:Cerberus

イタチ…止めてー!!そんなイタチなんて…見たくなーいッ!!のイタチの迫真の煽りに思いっ切り乗っかってしまった(笑)(第42巻/128-133頁)…サスケのオトナ顔。イタチがここまで汚れた演技をしなければ、サスケもイタチに対して黒くはなれなかった訳。イタチはサスケに他者を恨み憎しむ事を教えたのです。精神の「闇」の領域が拡張される事で、当然、チャクラの力量がアップする。それが写輪眼のチャクラには持って来いだったのでしょう。そして、それが九尾を奪われた写輪眼のもう一つの「高み」の求め方だった。きっと大蛇丸に一時的にサスケを委ね、呪印や白蛇(情報生命体としての大蛇丸)をその身に宿させたのも、カッコウの「托卵」に似た…”鷹”が"蛇"に卵を預ける行いだったのだと思います。

【托卵】(たくらん)鳥が他種の鳥の巣に卵を産み、抱卵・育雛(いくすう)をさせる習性。日本ではホトトギス・カッコウ・ジュウイチ・ツツドリにみられる。

そして、サスケの強さを確認したイタチは”須佐能呼”十挙剣(とつかのつるぎ)で呪印や大蛇丸から解放しましたよね。イタチはそこまで読み込んだ上でサスケを泳がせ、サスケに討たれる日を心待ちにしていたんだと思うと、胸が詰まります。…って言うか、そこまでしてサスケに「特別な力」を与える必要があった訳で、それはイタチには成し得ない力量だったと言う事です。不治の病に関しては血縁でない間柄での眼球の授受の拒絶反応と、僕は考えているので、イタチのポテンシャルをもってしても及ばない敵、或いは状況がある筈です。恐らく、その目的は「終末の谷の決闘」に繋がっているのだと、僕は考えています。そこで闘う必要性が写輪眼にはあった…それを「運命」と言えば良いのでしょうか。

例えばトビが”暁”で暗躍する目的とサスケは違う象限にあると、僕は考えています。しかし、それでもトビがサスケをある程度自由に泳がせるのには一定の親心があるように思います。写輪眼の好(よし)みと申しましょうか、写輪眼の審判がかの「終末の谷の決闘」ではないかと、僕は考えていて、やはりその一方に関わる千手の血族との一戦に何かしらの因縁が潜んでいるのではないかと考えています。そして、写輪眼と千手の双方がお互いの戦士を擁立し、強化して行く…それが、「終末の谷の決闘」教育論としての一面です。「うちは虐殺」(終末⑥)で考察したのは、写輪眼が生体兵器としての究極の忍の人為的な進化であり、その対極の自然な営みに拠る正常な進化が柱間の系譜なのかな…と、イメージしています。

そもそも、六道仙人が「忍教」など考え出さずに、それが「忍術」として広まらなければ、忍のシステムなんてものはできなかったのだし、混沌を意図的に生み出す意図が輪廻眼にあって…きっと、写輪眼も六道仙人(輪廻眼)が白眼を基本に人工的な進化を促し生み出した忍の特化形態で、それが忍の在り方を世に問う一つの問題提議であり、それに釣り合うのが、自然発生した強力なチャクラを有する千手一族だったんではないかと、僕は考えています。イタチがここまで周到にサスケを強化して来たのは、「写輪眼の高み」を持ってその審判に備える事が、イタチにできる最善であり、イタチを受け入れ、愛してくれたフガクに対する答礼と言え、フガクの一粒種であるサスケを生かし、サスケに写輪眼の存亡を托す事がフガクへの敬意であったと、僕には思えます。

そして、写輪眼の最強コンボである九尾を四代目火影に鹵獲された状況で、写輪眼・うちは一族が抱える社会性の中で、不可避だった「うちは虐殺」に主導的な立場で関わる事で、コントロールし、「終末の谷の決闘」に繋がる希望の光=サスケを残す事がイタチの為せる最善で、その為にイタチの滅私があり、壮絶な「生き様」が存在したのではないかと思うのです。そして、その対極に存在する千手一族の流れが波風ミナトであり、「九尾事件」の試練の中で最大限の譲歩が九尾の鹵獲であり、ナルトへの九尾の封印だったのだと思います。勿論、ナルトへの九尾の搭載はナルトの強化を意図して事に異存はありません。それはイタチがサスケの「闇」を利用して強化したのとは全く違ったアプローチで…(つづく)。

それと、”暁”もまた写輪眼の意向を汲んだ組織だとは思うんですが(イタチのように正攻法ではなく…ナル×ジャンでは「月の破壊説」を支持しております…)、ぶっちゃけ、六道仙人の創り出した「忍教」「忍術」と言った世界観を破壊し、マダラがかつて享受した戦いの中でのアイデンティティ…「力が全て」の乱世を生み出し、「写輪眼」こそが忍の秩序となる様なクリエーター(輪廻眼)に対する謀反を考えているんじゃないかと思います。そして、その混沌を生み出す為の火種として、サスケを泳がせ、方や輪廻眼所管の外道魔像を管理下に置いた尾獣集めに暗躍しているのではないでしょうか。それを、現状ではトビが支配しているように見える…それがお話をややこしくしている元凶だと考えているのです。

えっ!?…ナル×ジャンがややこしくしてるって!?
あ”ーッ!!…聞こえない!!聞こえない!!(笑)



追記:待ち受けのサスケの顔が黒過ぎるのに気付き修正しました。余りにも僕の心が黒かったせいだと思います(笑)。再度、ダウンロード願います。待画を右クリックで「保存」か、プレス→ドラッグでデスクトップに落とせばダウンロードは完了すると思います(僕はMacしか解らにゃいのだ)。後はメールで携帯に添付画像として送れば待ち受け画面に設定できると思います。他にリクエストがあったらメッセージを下さい。僕に描ける絵柄であれば何とかしてみます。あまり難しいのは無理でーす(笑)。

サスケが「やっと…たどり着いた」と宣言した時、イタチはきっと嬉しかったんだろうな…と考えながら描きました。サスケの勘違いも甚だしいんですが、それ以上のイタチの名演があって、しかも、それに気付いたサスケが更に「闇」に沈む…そのスパイラルも狙いだったのでしょう。スターウォーズのフォースの暗黒面の様に、人の心の「闇」は力を手っ取り早く得るのに都合が良いのかも知れません。それを「悪」とは思わないけど…。

サスケのこの時の怒りの盛り上がり具合と、あの…波打ち際での悔恨とが正弦波の正と負を描いている…その美しさに震えて下さい。サスケが流した涙をイタチは見る事ができなかったけど、心はいつもサスケと一緒の筈です。イタチが命と引き換えに運んだ写輪眼もいつかサスケに渡る事でしょう。それが二人の「永遠」となる。それが悲しき写輪眼の宿命…悲しいけど、イタチはそれをサスケに託したんだと思います(090625)。


  
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第452話「ダンゾウに迫る!!」


「どういう事だってばよ!?」(ナルト)

「オレだってよく分かんねーよ!」(キバ)

綱手様
回復するまで待てないって事だ…
それも一理ある

それにサスケは抜け忍
普通は抹殺するのがセオリー
綱手様だったからこそ穏便
図らってくれただけだ…」(カカシ)

「私…ダンゾウ
会ってくる!!」(サクラ)

「サクラ待て!
いきなり怒鳴り込んでも
何の解決にもならないよ」(カカシ)

綱手様
目を覚ましてもいないのに
…こんなの!
それにサスケくんの事だって!
…このまま黙ってる
訳にはいかないでしょ!」(サクラ)

「オレも行くてばよ」(ナルト)

「二人共少し落ち着け
こんな時こそ冷静にならなきゃ
うまく事は運ばんぞ」(カカシ)

冷静になんてなれっかよ!
サスケに手なんか出させねェ!」(ナルト)

「待てって言ってるでしょ!」<バシ>(カカシ)

「!」(ナルト)

ダンゾウはお前達が
そう行動に出ると考え済み
会ってどうするつもりなの?」(カカシ)

乱暴なんかしねーよ!
ただサスケの件は変えてもらうよう
話をつけるだけだってばよ!」(ナルト)

「ことサスケに関して
お前がそれで済むとは
到底思えないよ!まったく

まだ大名の任命だけで
上忍衆からの信任投票
受けてないが今のところ
ダンゾウは火影だ
ヘタをすれば
打ち込まれる事になる」(カカシ)

「せれでもいい!
オレは行くってばよ!」<パシ>(ナルト)

「私も!」<タッ>(サクラ)

「お…おい…お前ら…」(キバ)

先週、赤丸に乗ったキバが「サスケの処分」をナルト達に伝えに来たところからの続き…。キバと赤丸は第一部のサスケ奪還任務にも参加していて、ナルトと死線を潜った仲です。赤丸も自分もかなりの深手を負う任務でもありました。だから、真っ先にナルトに伝えるべき情報だと感じ(ナルトを探しまわったようだった…)、こうして駆けつけたのでしょう。しかし、案の定の…って言うか、予想以上にナルトとサクラが強硬に反応したのに、キバの方が面食らってるようです(笑)。確かに、カカシの言う通り、サスケは抜け忍ですから、抹殺されるのが通例で、寧ろサスケのこれまでの処遇の方が異例だったようです。

『ダンゾウ』は呼び捨て!!(笑)

場の空気としては、方や「綱手様」と呼ぶのに対し、ダンゾウは満場一致の呼び捨て(笑)。ダンゾウを六代目火影と認めるカカシですらそうですから、カカシの言う通り「上忍衆の信任投票」の如何を待てば、ダンゾウの不信任が出て情勢も変わる…キバにはそれが見えていて、ナルトとサクラには見えなかった…。その差異がキバのドン引きの理由なのだと思います。サスケの名を聞いた途端のナルトとサクラの豹変が、キバの目にも二人が如何にも子供に見えたんではないでしょうか。キバも確かに吃驚したでしょうが、ナルトやサクラみたいに取り乱したりはしなかったのでしょう。キバもちょっとはお兄さんになったのかな。


「ナルト
お前は九尾を持ってる…
だからダンゾウはお前をこの里に
拘束しておきたいと思ってるんだ
このままじゃ相手の思うツボだぞ」(カカシ)

「それじゃサスケを
探す事もできなくなる…
今はあまりはしゃぐな」(カカシ)

「……」(ナルト)

恐らく、ダンゾウとしてはカカシの言う通り、ナルトがサスケの処分に対して過敏に反応するのは思うツボなのだと思います。カカシの落ち着きは「今はあまりはしゃぐな」に集約されていて、長門を打倒し、木ノ葉の英雄となったナルトの心の昂りを静かに冷ますかの様に感じます。勿論、ナルトの突出した力量に対するメンタル面の幼稚さをダンゾウは衝いている訳で、それに気付かないカカシではないと言う事です。伝令がキバだったと言うのも、シカマルが骨折して動けない(医療忍術で治らないのか?!)からで、ホントならシカマルであるべきだったとも思え、キバの落ち着きのない伝え方がナルトやサクラを煽ったのは少なからずあったでしょう。

しかし、それに揺らぐ程(キバがドン引き?する程に…)、ナルトの心は幼いままなのです。今や大した力量を得たナルトの心がこんなにも子供なのは問題です。カカシの険しい目はそれを見据えているのだと思います。ナルトの自尊心を傷付けずに、如何にして心の成長を促すかが今後の課題と言えるでしょう。既にナルトとカカシでは忍者としての力量が逆転しているのですが、それをしても正しき方向性を子供に示すのがオトナの役割であり、カカシの存在感は六代目火影であるダンゾウとの対比で一層際立つ事でしょう。無意識に浮き足立つナルトの心の羽化を最優先で目指すならば、「カカシ+ヤマト」が最強チームだと思うんですが…。


「何でしょう?」(サイ)

ナルトを見張れ
何か変わった事があれば
逐一ワシに報告しろ」(ダンゾウ)

「……ハイ」(サイ)

「……あの…一つ質問しても
よろしいでしょうか?」(サイ)

「何だ?」(ダンゾウ)

「…ナルトを…
どうなさるおつもりですか?」(サイ)

「心配するな…
今やナルトは里の英雄
里の皆もナルトを信頼しきっている…
このワシ六代目火影よりもな

ワシがナルトに何かすれば
火影としての体裁に障る
信任投票を控える大切な時期だからな…

だがナルトは人柱力
火影として人柱力は監視して
おかなくてはなるまい…
綱手のように甘くはできん」(ダンゾウ)

「……分かりました」(サイ)

「……」(ダンゾウ)

一方、仮設の火影執務室。ソファーに座るダンゾウの前に跪(ひざまず)くサイ。ダンゾウはナルトの監視を命じます。ここで、サイが柄にも無くダンゾウに質問する一幕が在り、ダンゾウもサイの変化を気に留めている様でした。”根”の思想がサイを支配しているのならば異例な反応ですから。しかし、それ以上にダンゾウの火影に対する執着心が笑えました。ダンゾウが揺さぶりをかける子供のナルトを思いっ切り意識してるじゃないですか(笑)。ダンゾウが涙目で必死に、僕には映ります。何が何でも火影になりたい人なんだ…ダンゾウって。それがダンゾウの全てであるなら恐るるには足りないでしょうから、逆に安心です。基本的にナル×ジャンでは「半蔵事件」の山椒魚の半蔵と同一人物に思える程、ダンゾウは「ど小物&どカス認定」されてますんで(笑)。

ダンゾウの存在は、上忍班長のシカクが六代目火影に推挙したはたけカカシのカウンターウェイトみたいなものではないかと、僕は考えています。『NARUTO -ナルト-』の世界観としては絶対的な悪や善は存在しないみんな一生懸命に生きてますから、何と戦えば良いかが解り難い…。それが少年少女を手持ち無沙汰にさせる原因なんですが、「半蔵事件」を契機に、その解り難い敵…戦うべきは何なのかが、ようやく浮き彫りになって来たように思います。ぶっちゃけ、それは半蔵やダンゾウに関係してるものだと、僕は考えてるんですが、それがダンゾウとカカシとの対比でより一層、鮮明になってくるのではないかと思います。それが長門→ナルトに引き継がれた「痛み」の元凶だと思います。


(安心して…
いいのだろうか…)
(サイ)

「サイ
ちょうどアンタを探してたとこ!」(サクラ)

「少し話があるってばよ」(ナルト)

「何です?」(サイ)

ダンゾウについて
詳しく教えてほしいの」(サクラ)

「……」(サイ)

「それは無理だよ」(サイ)

「!」(サクラ・ナルト)

「何でだってばよ!」(ナルト)

「アンタまさか
またあいつの側に!!」(サクラ)

「イヤ…そういう事じゃない
ボクはダンゾウ様の事を
一切話せないようになっているんだ
これのせいで…」(サイ)

「何だってばよ……
それ?」(ナルト)

「それって…呪印……」(サクラ)

「そう呪印さ…
ダンゾウ様にかけられた術…
ダンゾウ様に関する事を話そうとすれば
全身が痺れて話す事も
身体を動かす事もできなくなるんだ…
”根”の者は全員ね」(サイ)

「用心深い人ね…」(サクラ)

ダンゾウの小ささ(笑)は兎も角として、サイには明らかに「心」が芽生えていますね。ナルトを心配しています。それでもダンゾウの下した任務に就く道すがら、ナルトとサクラに出くわします。二人がサイを探していたのはダンゾウの情報をサイから聞く為でした。しかし、それはサイは不可能とします。それがサイの下の根に施された「呪印」に拠る事を知り、ナルトやサクラは驚くのですが…。ま…これがサイとナルトやサクラの決定的な違いだとも言えるでしょう。サイは最早、秘密を持つ身なのです。他人に言うに言えない複雑を抱えているのです。それを一般的にオトナだと呼ぶ事を、ナルトやサクラは未だに解っていないのです。つまり、それは二人が未だ子供だと言う事です。

しかし、ここでサイが「呪印」の存在について言及できるのは、それ以降にプロテクトが掛かってるのか?それともブラフなのか?非常に微妙で面白い。そもそも、秘密なんてのは言えないから秘密なのであって、それを自分から明かした時点で秘密ではないのです。サイがダンゾウの事は話せない…とするのも、それを言っちゃぁマズいでしょ…的な内容だと思うんですが(笑)。サイが舌の根の「呪印」を見せる事で、子供のナルトとサクラが退き下がる事を意図した方便であるとも思える程、サイに施されたとされるダンゾウの情報管制は不可解であるとも言えます。ぶっちゃけ、言い訳用のアイテムで、咄嗟にサイがご自慢の墨絵の技法を駆使したその場しのぎだった可能性も否めないと思います。

ま…”根”の工作員として暗躍した現実もありますし、ホントにダンゾウの忍術で、ダンゾウに関しては喋れない…までは許可されていて、それ以降は話せない線引きがされた情報管制があって、エクスキューズを許可したのは、無用な取り調べを回避する合理性があるようにも思えます。ただ、大袈裟な「呪印」を施してまでプロテクトする秘密が任務や”根”の存在ではなくダンゾウ自身の秘密なのだとしたら、それはそのままダンゾウの小物さを表しているようにも思えます。しかし、その大向こうに「ダンゾウ=トビ」の可能性を残し、ダンゾウの秘密を殊更、覆い隠すところに含みを残しているのだとも言えます。ここが、非常に周到でアンフェアな『NARUTO -ナルト-』の面白さなんですよね。


ダンゾウ様
”根”の組織は隠密だから
里を守るために裏の汚い仕事
いくつもやってきた…

だから情報
漏れるような事があってはならないんだ
たとえ捕虜になったとしても
一言も話さないように…」(サイ)

「でもそんなやり方
自分の部下に呪印までほどこすなんて
納得できない!!」(サクラ)

「そうやってまで
木ノ葉の里を下から守ってきたんだ
やり方は強引かもしれないけど…
里を大切に想ってる事に
変わりはない」<スタ>(サイ)

「だったら綱手様
認めてくれたサスケくんの件
どうして撤回したの!?
また追忍を放って追いつめる
つもりじゃない!」(サクラ)

「そ…そうだったの?
ボクはサスケくんについては
何も聞いて<ザッ>…!」(サイ)

サイが結構な饒舌なのはこの際、措いとくとしましょう(笑)。ここではサイとナルトやサクラとの考えの違いに注目するべきでしょう。ナルトやサクラも鈴取りの演習とかしてるのに、未だに忍が持つ「情報の重さ」を認識できないのは、これまで幾重にも守られて来たからで、それが木ノ葉隠れの里の穏健な雰囲気なのでしょう。ナルトやサクラの回りには立派な上忍達が取り巻き、手厚い庇護を二人に齎しているのです。それはナルトやサクラだけに関わらず、独り立ちする前の木ノ葉の子供達全てに言える事でしょう。しかし、サイは違う…寧ろ、木ノ葉を護る大人達に近い…否…それ以上の汚れた任務を受け持って来たのです。それがサイとナルトやサクラとを決定的に分かつ原因なのだと思います。

ナルトやサクラは身体も大きくなり、力量だって大きく成長しました。しかし、自分達が護られている事を意識してはいません。それが、木ノ葉を地中深くで支えて来た”根”の一員であるサイと交われない決定的な違いなのです。僕は、サイの言葉の方が正論だと思います。木ノ葉を抜けたサスケを友達と思い、助けたい気持ちも判るけど、それが通用しない事だってそろそろ解りそうなもんですが…(笑)。それがキバをドン引きにさせ、サイに超極秘である筈の「舌の根の呪印」を曝させた事に早く気付けよと…そろそろ解ってやれや…と、ちょっと苛つきます(笑)。「ナルト・サクラ<キバ<サイ」と言った感じで「子供→オトナ」の中のオトナ比率が上昇してるところがポイントです。


サスケってのについて
色々教えてもらおうか!
どーやらお友達らしーな
てめーら!」(カルイ)

<ガッ>「!?」(サイ)

<キィーン>(ナルト)

<バッ>(ナルト)

<カッ><ガッ>(オモイ)

<ザッ>(影分身の術!!)(ナルト)

<バッ>(カルイ)

「斬るなよ!!」(オモイ)

「分かってる!」<カチャ>(カルイ)

<ボン><ヒュ><バシィ!>(ナルト)

「ホウ!」(カルイ)

そんなサイとナルトとサクラの噛み合ない会話に噛み付いて来たのが雲隠れのオモイとカルイでした(笑)。サスケの話が鼻に付いたのかいきなり剣を抜いて尋問が始まりました。サスケを「お友達」と言うのはイヤミで、カルイもナルトやサクラの子供っぽい言動に辟易としているのです。雲隠れでは木ノ葉よりももっと厳しい社会環境なのでしょう。外見的には同い年程度のナルトやサクラが子供然としてる木ノ葉隠れが羨ましく感じられたのかも知れませんね。そこまで行かなくても、サスケが行った雲隠れでの犯罪に対しての憤りがあるのでしょう。それが血気盛んに情報収集する方向に二人を転ばせているのでしょう。そして、如何にも理不尽な二人の登場に咄嗟に反応したのがナルトでした。

ナルトはとっくにカカシを追い越す力量がありますから、尋常じゃない反応速度だった筈です。一瞬、サイの背中の刀を奪い、サクラに切先が向けられたカルイの長刀を跳ね上げ、サクラをカルイの一足一刀の間合いから追い出し、その流れでがカルイの顔面に向かいます。それにオモイが咄嗟にを当てがい押さえます。この反応がなければ、カルイは顔面にナルトの肘が決まっていた事でしょう。凄いのは姿勢を低くしたオモイの背中を利用してカルイが反転攻勢にでるところです。普段は口喧嘩ばかりしてて仲が悪そうですが、二人のリレーションは非常に良いようです。また、剣士としての力量もキラビ仕込みで戦闘能力も高いでしょう。特に、冷静にナルトのスピードを見切ったオモイはかなりの手練です。

ナルトはそれに圧される事なくカルイの斬撃を白刃取りで受け止めます。しかし、オモイやカルイの剣の形状からこれが二人の本気の戦闘形態ではなく、名刺代わりの揺さぶりである事も解ります。オモイとカルイの剣はサスケの草薙の剣と似た直刀であり、本気の戦闘ではきっと突きがメインの戦法になるだろうし、斬撃をする場合はチャクラを纏わせて切れ味をあげる戦法だって考えられます。ナルトの白刃取りはチャクラ刀対策でもある訳で、双方の見切りがあるが故の落ち着きがある殺陣(たて)となっているのだと思います。ナルトが本気であれば、カルイの長刀を取った時点で折った筈ですが、それがなかったのは太刀筋に殺意を感じないからでしょう。戦技に関してはナルトの方がオトナなのかもね(笑)。


「しゃーんなろー!」<バッ>(サクラ)

<バッ><ドッ>「キャ!」(サクラ)

<スカ>(サイ)

「サクラちゃん!」<ザッ>(ナルト)

<ガガ><ザザ>(ナルト)

<ドン><ゴッ>「グッ!」(ナルト)

<タッ><ダッ><バシャシャ>(オモイ・カルイ)

<ボン>(ナルト)

ナルトの白刃取りで動きが止まったカルイを土台にして、今度はオモイが動きます。そして、解り易いかけ声をかけて襲いかかるサクラを蹴り飛ばします。この蹴りがサイの攻撃を回避する捌きでもあり、オモイの合理的な体術やカルイとの絶妙な連係が目を惹きます。しかも、サクラに一撃を食らわせたオモイは、その反動をカルイの背中に伝え、カルイはその押し手を利用して白刃取りするナルトに肘を入れています。オモイとカルイの攻撃はお互いを支店(中心点)とした回転を活かした体術が基本にあり、キラビが”鷹”と殺り合った一戦でキラビが見せた体捌きに似ています。剣技や体捌きはキラビに徹底的に仕込まれたんでしょうね。その想いがオモカルの他里での理不尽な行動を起こさせる原動力になっている事を、ナルトやサクラは未だ知る由もなく…(笑)。


「何だってばよ
てめーら!!?」
(ナルト)

「!」(サクラ)

<サッ>(サイ)


雲隠れの忍…?
何でこんなところに!?」(サクラ)

「お前達
さっきサスケの話してただろ!
そいつの話を聞かせろ!」(オモイ)

「アンタ達…雲隠れの忍に
何の関係があんのよ!?」
(サクラ)

「大アリだ!!
お前ら木ノ葉のうちはサスケが
オレ達の里を襲った!」
(オモイ)

「!!?」(サクラ・ナルト・サイ)

オモイとカルイの2マンセルで行動しているのは、サムイが一緒に居ればこんな行動が許されなかったからではないかと、僕は考えています。この諍(いさか)いはオモイとカルイの独断で、サスケにキラビを奪われた怒りをぶつける相手を探してて、「サスケ」の名前が耳に入って抑え切れなくなった…。そもそも他里でのこんな理不尽は、サスケが雲隠れでとった行動と同じですから、サスケを責める二人がそれをしてしまえるのは幼稚な事だと思います。でも、オモイとカルイの気持ちが治まらないからサムイの目を盗んで事に及んだ…。二人はサスケの理不尽を木ノ葉隠れにも感じて貰いたかったのだと思います。長門が木ノ葉を襲ったのと、規模こそ違いますが非常に似た動機なのだと、僕は考えています。

もし、この場にサムイが居たならば、こっ酷くオモイとカルイは叱られた事でしょう。でも、ま…こんな風に八つ当たりができる程にオモイとカルイが子供寄りだった…と考えると、ナルトやサクラとの距離感が埋まって、僕としては嬉しいです。設定的にどうなのか?…次のデータブック(「者」に次だから…「皆」ですよね)が楽しみなんですが、オモイとカルイもナルトやサスケと同い年じゃないのかと思います。もし、そうであればこの蛮行に些かの救いがある…って言うか、ナルトがオモイやカルイを理解し易い筈です。ところで、サムイ小隊はこのまま「サスケ討伐」に移行する気満々そうですね。ちょっと怖いけど、サムイ小隊VS”鷹”が見れそうですね。あのーできれば、できるだけ下から描いて頂ければ…(笑)。


「てめーらのとこの
抜け忍うちはがウチらの師匠
連れ去りやがった!!
師匠は生死不明だバカヤロー!!!」(カルイ)

「そ…そんな……うそ
何でサスケくんが…
そんな事…!?」(サクラ)

”暁”の奴らの目的なんて
知るかよ!!」(オモイ)

「……”暁”って
どういう事だ!?」(ナルト)

「ああ!!?てめーらふざけてんのか!?
サスケは”暁”の一員だろーが!!!」
(カルイ)

「!?」(ナルト・サクラ)

カルイの「バカヤロー」もキラビ譲りなんだろうなーと思います。カルイは女の子で、キラビとすっごく歳が離れてるけど、きっと尊敬以上の気持ちをキラビには抱いてたんじゃないかと思います。誰よりも強くカッコいいキラビにカルイは軽ーく「ほの字」だったんじゃないかと、ナル×ジャン的には考えたりしています。そもそも、賊が里に侵入して、師匠が連れ去られて、生死が不明…だなんて、一応、ですから大声で言わないと思うですが、カルイはアッサリと暴露しています。これがこの諍いが、サスケの情報を聞き出す言い訳に過ぎない…実は恨み辛みだった…と言うのが僕の分析の根拠で、ちょっと大人びて見える二人が意外にナルト達と変わらない年頃なのかなーと思った根拠です。

しかし、”鷹”が”暁”のマントを纏って雲隠れに潜入したのが、何だか解せなかったんですが、あれがサスケを”暁”の一員と示す為のトビの策略だったとすれば、八尾を奪う以外に雲隠れに木ノ葉隠れを恨ませたり、外交的なハンデを木ノ葉隠れに負わせる意図があったと考えられます。サスケが対外的に”暁”と認識されれば、サスケの考えに関わらず”暁”として糾弾される事になり、その圧力でサスケがホントに”暁”の一員にならざるを得ない雁字搦めの恋愛テクニックにも似たサスケの”暁”勧誘だったのか?…とも思えて来ます。しかも、それがサスケの苦戦(マント脱ぎ)を予想した上での策略だったのか!?少なくとも今言えるのは、トビの真の狙いにサスケが含まれている…事だけは確かなようです。



「お前らが抜け忍
野放しにしておくから
雷影様がオレ達を遣わしたんだ!
うちはの始末の許可もすでに
火影からもらった!!」
(オモイ)

(サスケが……
こいつらの師匠を…)
(ナルト)

ナルトは長門に自来也を殺されているから、オモイやカルイの憤りが理解できるのです。自分だって、長門のチャクラを感じ、多脚戦車上の見窄らしい姿を目の当たりにしても、やっぱり殺したくて仕方ない程、憎んでいた。その時の気持ちを思えば、二人の気持ちは痛い程解る…。でも、オモイとカルイがサスケを殺すような事になれば、ナルトは二人を許せるんでしょうか?長門との間には木ノ葉を潰され、自来也を殺され…ある意味、長門の「痛み」にバランスする「痛み」をナルトが感じていたから許せた側面もあり、オモイやカルイの師匠(キラビ)を一方的にサスケが拉致したのとでは、あまりにも事情が違います。

ただ、キラビがホントは死んでなくて、これまでの憂さ晴らしにうろついているところに、多少なりとも救いがあって、キラビが何処かでヒョッコリとお話しに絡んでくれば好都合!!ついでに、ナルトと意気投合して弟子入り…なんて、調子が良過ぎますかね。でも、案外、頭の良い(かもしんない…)オモイなんかとは、ナルトはウマが合うとか、ちょっとやんちゃでお転婆なカルイとも気が合いそうな気配が…良い兄妹弟子に成れたりして…。この辺は、ナルトの天運に任せてちょっと楽天的に放置しとくのも良いかも知れません。どっちにしても、キラビとナルトが何処かで出逢わない事には問題が解決しそうにないので…祈るしかないのかもね。

「復讐はさせてもらう!」(オモイ)

「うちははウチらが倒す!」(カルイ)

(サスケ…お前
どうなっちまったんだ…!!)(サスケ)

忍が忍術を操る異能者の集まりである特性上、その能力を悪用する忍=抜け忍を放置するのは、忍の所属する隠れ里が厳に戒める必要性は道義的にも存在するでしょう。ワザワザ、雷影がサムイ小隊を木ノ葉に遣い、火影の許可を得てまでサスケを討つ行動に出たのは、外交的な駆け引きもあったでしょうが、物事のスジを厳格に通した結果だったとも言えます。木ノ葉がこれまでサスケに追忍を出さず、ホントに放置して来たのは異常と言え、明らかに雲隠れの要求は正統だと考えられます。ただ、こんな風に粗野に他里で刃物を振り回す行いはマズいです。オモイとカルイの行動は道理立てて行動する雲隠れとの意向とはかなりかけ離れてて違和感を感じます。この血気盛んさはオモイとカルイの若さでしょう。

オトナ度=(ナルト・サクラ)(オモイ・カルイ)(サイ)

オモイとカルイがサイ程にオトナであればこんな風に力尽(ちからず)くでサスケの情報を聞き出したりできなかったと思います。オモイとカルイはナルトやサクラがサスケを想う…「お友達」に代表される安穏とした木ノ葉の子供達(←ナルトやサクラ)の雰囲気が鼻に付いて仕方なかったんだと思います。ま…ここで、サイに習って、ナルトが舌の根にバーコードでも仕込んで、サスケの情報は漏らせない…と訴えるユーモア?=切実な忍的情緒が醸せるくらいオトナだったら、もう少しお話が速く進むのにな…と、力量ばかりが突出して成長したナルトの精神的な成長が今後の性急な課題だと思えました。しかし、ダンゾウが目指す精強な組織作りが悪い事とも思えなくなり、ホントの敵を見失いそうで…怖い!!怖いの!!(笑)

書き足りないところは「疑問の考察」でチェケラッチョ!!(笑)



   
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「ナル×ジャンはウチが育てた!!」

 
「ナルト×ジャンキー」のケルベロスです。
全てのアクセスに心より感謝申し上げます。

お陰さまで「ナル×ジャン」は2周年を迎える事が出来ました。最初は自分の『NARUTO -ナルト-』に関する妄想を吐き出す為に家の裏の空き地に掘った深ーい穴に過ぎないブログだったんですが、皆さんの「熱」と「応援」を糧に『NARUTO -ナルト-』と言う素晴らしき作品を(少しは…)語れるコンテンツに成長できたのかな…と、不遜にも感じつつ…ま…これも偏(ひとえ)に、こんな拙い記述を応援してくれる皆さんが居るからだと、その有り難きを感じております。

ナルトがペインを倒し、木ノ葉に帰還した…「歓呼の里」で、迎えた群衆の中に「ナルトはオレが育てた!!」と叫ぶおっちゃんが居ても良いのにな…「ナルトはウチが育てた!!」と歓喜する女子が居ても良いのにな…と感じた時。僕はナルト程の偉業を為した訳でも…ヒーローでもないけど、こうして続けて来れた「ナル×ジャン」を育ててくれた皆さんに対して感謝したい気持ちで一杯になりました。何て有り難い事なんだ…と。

「ナル×ジャンはウチが育てた!!」(笑)

「ナル×ジャンはウチが育てた!!」 illustration:Cerberus

最近、僕も拙いながらイラストも描くようになり(トレースと言った方が妥当ですが)、こうして自前で待ち受けの提供も出来るようになりました。ホントはもっと上手な人に描いて頂きたいんですが、いろんな制約でこうして描くハメに…。彩色に関してはホント…適当だし。でも、イラストの情報量は絶大で強力な表現手法です。これからも積極的に取り入れて行こうと思います。続けてればちょっとは上手くなれるかも知んないし(笑)。

…で、こうしてナル×ジャンを続けて来れたお礼に、待ち受け画像(240×340px)のプレゼントです。ナル×ジャンは読んでくれる皆さんに育てられたのだと、僕は思います。到底、僕だけの力では成らなかった…。だから皆さんに、こう叫んで欲しいのです!!「ナル×ジャンはウチが育てた!!」…と(笑)。根気のない僕が二年間もこんなに打ち込めるなんて、今までなかったので…。ありがとう!!ホントにありがとう!!

「ナル×ジャンはウチが育てた!!」

同じ時期に『NARUTO -ナルト-』と言う…
素晴らしき作品に出逢えた幸運に感謝!!



  
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サスケの「闇」

  
「お前の
イタチのことを
何一つ見抜けていなかった
イタチの作り出した
幻術(まぼろし)を
何一つ見抜けなかった

イタチは…

を殺し
上司を殺し…
恋人を殺し
を殺し
を殺した…

だが殺せなかった
だけは

血の涙を流しながら
感情の一切を殺して
里の為に同胞を
殺しまくった男が…

どうしてもお前を
殺せなかった


その意味
お前に分かるか?

あいつにとってお前の命は
里よりも重かったのだ」
(トビ)

「あいつは死ぬ間際まで
いや死んでもなお
お前の為に…

お前に新しい力
授けるために

―お前に倒されることで
うちは一族の敵を討った―
木ノ葉の英雄
お前を仕立て上げる為に

に蝕まれ
己に近付く死期を感じながら…
で無理に
延命を続けながら…

最愛の弟のために…

お前と戦い…
お前の前で
死なねばならなかった
」(トビ)

「木ノ葉の里の平和のため
そして何より
うちはサスケ…
お前のために
犯罪者として
裏切り者として
死んで行くことを望んだ
名誉の代償に汚名を…
愛の代償に憎しみを受け取り
それでもなおイタチは
笑って死んでいった

弟のお前に
うちはの名を託し
お前をずっと
騙し続けたまま…」(トビ)

トビの長ーい…ほぼ独り喋り(第42巻/216-223頁)で、「イタチの真実」を吹き込まれたサスケはアッサリと万華鏡写輪眼を開眼してしまいました。イタチの目的がトビの言う通りならば、イタチはサスケに万華鏡写輪眼を授ける為にサスケの前で「絶命」する必要があり、その死を持って堪え難い後悔に苛まれる「儀式」でのフォローが必須であったと考えられます。「転写封印・天照」をサスケに仕込み、トビを暗殺しようとイタチが目論んでいたのであれば、その儀式を第三者が担当する必要があり、その役目はナルトに接触したイタチの烏分身と同等の分身が信頼できる忍に接触していた事は、イタチの「転写封印・天照」の意図を考えると、かなり確率が高くなります。イタチが信頼できて、しかも何もかんも吐き出して無防備なサスケを委ねても良いと思えるほど信頼できる忍と言うと…木ノ葉小隊(二個小隊)のメンツの中ではカカシを措(お)いて他にないでしょう。

「ここから約10km先に
広範囲に強いチャクラが見えます…
それに…何でかな…森が燃えてます
…それも黒い火」(ヒナタ)

(天照!?)「そこだ!」(カカシ)

トビが木ノ葉小隊と接触して時間稼ぎ→サスケとイタチの回収の行で(第43巻/119頁)、ヒナタが白眼で関知した「黒い火」でカカシがそれを「天照」と知っていて、そこが「サスケの居場所」と察知できたのは、事前にイタチの烏分身がカカシに接触していて、サスケの回収を依頼されていたからではないかと、僕は考えています。ナルトはイタキサがあわやの「蝦蟇口縛りの一戦」で決死の脱出劇を演出した「天照」の黒い炎の存在は知っていますが、それをカカシが知る描写はありません。自来也からの示唆も考えられますが、「黒い火」と「サスケの居場所」が直結する知識は、明らかに自来也が齎せる情報精度ではなく、やはり事前にイタチからのリークがなければ成らなかった描写だったと思います。件の捜索任務ではカカシは単独行動でしたしね(忍犬に馴れてるから?)。

「ヤマト!」(カカシ)

「ハイ先輩!」(ヤマト)

しかも、天照の炎の処理がヤケに迅速でシステマチックだった…(第43巻/123頁)。カカシとヤマトがツーカーで、黒い炎に触れないようにヤマトが如才なく土遁忍術(土流割)で進路を確保し、カカシは突入に際して万華鏡写輪眼を発動させていました。これは写輪眼(三つ巴文様)のままサスケに接触すると、「転写封印・天照」の発動キーになる為に、ワザと万華鏡写輪眼にした…つまり、事前にカカシは「転写封印・天照」をも知らされていた証拠であると考えます。写輪眼を額当てで隠して突入すると、敵のアンブッシュ(待ち伏せ)に対応できないので、術の反動があるにも関わらず万華鏡写輪眼の発動して突入したのだと考えています。以上の理由で、捜索中のカカシとイタチの烏分身が接触していた可能性は非常に高いと、ナル×ジャンでは考えております。

イタチは基本的にトビに儀式は任せたくはなかったように思います。カカシがトビの写輪眼を見てからと言うのも、メチャクチャ焦りまくるのも、カカシらしくないように感じますし、「転写封印・天照」のターゲットが「写輪眼」(三つ巴文様)であり(つまり、”暁”には写輪眼がイタチ以外に存在し、サスケにアクセスしていると言う事)、イタチVSサスケ→「儀式」の意義についてカカシが事前に知っていて、当然、カカシはイタチにサスケの「儀式」を一任されていて、サスケを締め上げて、半端ない後悔させ万華鏡写輪眼を開眼させるように申し受かっていた…筈です。きっと、カカシの万華鏡写輪眼の開眼に関しても似た様な「儀式」が存在する筈で、カカシを執拗に責め、多大な後悔を抱かせ、その眼(写輪眼)に映った大切な人の死を思い起させた筈です。イタチはその「儀式」には関与していないものの、カカシの知識は確信していた…。それが、かの名ゼリフ…。

「カカシさん…
アナタまさか…」
(イタチ)

「………」(カカシ)

我愛羅奪還編の”暁”の阻止行動でのイタチVSカカシのカカシの煽りに食い付いたイタチの全身総毛立った反応でしょう(第29巻/76頁)。イタチはカカシが左目の写輪眼を示し、視力の低下を問うた仕草に、カカシの万華鏡写輪眼の開眼を意識した筈です。事実、その後のVSデイダラ戦でカカシの万華鏡写輪眼瞳術・神威がデイダラの腕を喰い千切っていて、イタチの予感が的中した形になっています。

ちなみに、カカシの万華鏡写輪眼の開眼にはオビトとリンの死が関与していて、「儀式」に関しては第一部と第二部の間の二年半に存命し、尚かつ写輪眼の知識があったキャラが執り行ったか、真面目で健気なカカシ自身が悩みまくった末に偶々開眼した可能性もあり、その辺がサクモさんと焚き火を囲んだ「夢見」で語られたと思うんですが、ご存知のように端折られた仕舞いました(笑)。ま…以前、闇の中ですが、カカシの事だからいつかきっと話してくれますよ(笑)。

…と、ちょっと横道に逸れちゃったけど、イタチの真実に関してサスケはトビ経由で情報を得ているところに、僕は注目しています。イタチがトビがサスケに接触する事を「転写封印・天照」によって回避、或いは牽制していた事実は、トビによってサスケの万華鏡開眼に関する「儀式」が執り行われる事をイタチが認識している旨をトビに伝えるメッセージみたいなものだと言っても良いと思います。

万が一、「転写封印・天照」によってトビが葬れれば良し、その場合の押さえとして、カカシが「儀式」を執行する手筈を、件の木ノ葉小隊の捜索活動中にカカシにイタチの烏分身が接触して段取ってたんじゃないのかなーと、僕は考えています。カカシとしてはサスケを見ず知らずのトビに預けるのが嫌…って言うか、サスケを自分の手で開眼させてやりたかったから、トビの写輪眼を見て以降、あんなに焦り、ちょっと遣る瀬ない雰囲気が漂ってたんじゃないかな…と思いながら、件のシーンを読み返すと、カカシが携えるサスケへの想いが感じられ、キュンとなります(笑)。

「かなりの力を持つ忍だ
特別な力がなければ
到底太刀打ちできない」(ミナト)

それで、イタチが「転写封印・天照」をもってしてホントにトビを退けようとしてたのかは、ナル×ジャン的には微妙で「違和感」にその辺の疑惑を綴ってあります。かなり前の記述なんで精度はそう高くないと思いますが、イタチの死がサスケの覚醒(万華鏡写輪眼の開眼)にとって必須であり、そうまでしてイタチがサスケに「力」を授ける事に拘ったのは、ミナト(と…クシナ?)がその一命と引き換えにナルトに九尾を残した行いに非常に近似していると言えます。つまり、イタチの能力(余命も含めて)をもってしても敵わない強大な敵が存在している…「特別な力がなければ…」と、第440話「四代目との会話!!」で、ミナトがナルトに示した九尾封印の意義と似たサスケに対するイタチの思い遣りが存在する筈です。

イタチが木ノ葉の為に殉じたのであれば、アプローチは違えど、方向性としては”暁”の黒幕対策に則ったサスケの錬成を意図しているのであれば、イタチがそれを予めトビに委ねる前提でサスケの覚醒を仕組んでいたと言う事は、黒幕(ミナトが九尾事件で対戦した”暁”のお面)はトビではなかったのではないかと、僕には思えます。また、「トビ=黒幕」であるならば、イタチがサスケに殺されるにしても、絶対にトビがサスケに関与できない状況を用意した上で殺されたと思います。「転写封印・天照」のみの保険でトビがカカシに優越する状況でサスケに討たれた事実は、トビの中の善意も織り込んだ上で成立する仕込みであり、イタチがその一命に替えてサスケに授ける力(万華鏡)が目指す相手がトビであるならば、サスケなんてサッサと殺してしまうとも思うんですが…。

”暁”と言う組織の目的は「”暁”は何がしたいのか?!」で、多量の妄想チャクラを含有したナル×ジャンの見解を示しましたが、トビがサスケを活かすのは、サスケの存在がそれに抵触せず、寧ろ達成の一助になるからだと思います。そして、トビが黒幕であるにしても、一目散にサスケの身体を奪わないのは、未だ必要な条件や状況が整っていないからかも知れません。ナル×ジャンではそれを『終末の谷の決闘』でまとめあげようと考えている訳ですが、「週末の度に泥酔」で未だ成らず(笑)。書きたいけど、それを書いちゃったら、書く事がなくなってしまうと、他のお話でお茶を濁してる…ってのも手伝って伸び伸びです(笑)。ここは…お話がややこしくなるので端折りますね(汗)。

「トビ=黒幕」に、僕が整合性を感じないのはトビが一直線に目標達成に動かないところに在り、トビが不完全な状態にあるか、もしかしたらトビが一人ではない(何人かが入れ替わっている)可能性があるからで、それを余儀なくさせたのがイタチやミナトが命懸けで敷設した行いだったのかなーと思います。黒幕にとって一番痛かったのは「九尾事件」での九尾の鹵獲であったと思います。ミナトが太刀打ち出来ないほどの力量の忍が、九尾の鹵獲によって退き下がっている…「九尾事件」が終息してしまった事実はそれを容認させます。おまけに九尾は陰陽分離され「九尾の陰のチャクラ」屍鬼封尽されてしまい、「九尾の陽のチャクラ」は強固な八卦の封印式に護られる。全てミナト(と…クシナ?)がやった事です。

「!」<ズッ>「うぐっ!」(ナルト)

「お前にオレの力を分けてやった
その力…使う日が来なければいいがな」(イタチ)

トビが「本当の姿」を取り戻す為にサスケの生きの良い身体が欲しいのなら万華鏡写輪眼の開眼と共にサスケを奪うのがスジで、縦しんば…熟成が必要だとしても余りに自由に泳がせ過ぎです。キラビ戦では雷犂熱刀で危うく戦死するところでした(汗)。それか、トビが黒幕であってもサスケの覚醒が”暁”のコマとしての意義を帯び、イタチの意図と必ずしも遠からずトビの関与が容認できるからこそ、イタチがサスケとの最後の兄弟喧嘩のタイミングを持って来たと思うんです。そして、一時的にトビにサスケを委ねるにしても、それを引き戻すスベをイタチは残している訳で、それが木ノ葉小隊の捜索活動中にイタチの烏分身がナルトに接触し与えた「烏」(第44巻/14頁)だったんではないかと思います。

真相うんぬんは抜きにして
オレがサスケを仲間に引き入れることも
危惧してたんだろう」(トビ)

イタチが「使う日がこなかればいいがな」と言うのは、サスケを殺める力なのか、それともサスケに伝えたくはないトビに偏向されていない「イタチの真実」の可能性があり、その場合はナルトが飲み込んだ「烏」は、イタチの最強幻術・月読の分配で、おそらく写輪眼なくしては実現しない能力でしょうから、カカシの写輪眼を媒介にするのか(カカシとは打ち合わせ済み?)、或いはサスケの写輪眼に直接働きかけるのか…今のところ微妙ですが、どっちにしてもイタチが本当は語りたくない「真相」(ある意味…トビが濁してくれた)が格納されているんじゃないかと思います。この「真相」に関しては第404話「”鷹”と”暁”」の〆(第44巻/40-41頁)でトビとゼツがちょっと噛み合ない会話をしてて、そこで臭いを振りまいているので、うがった目でもう一度読み直して考えてみて下さい(笑)。

…ま、トビはサスケの「儀式」を見事に執り行い、サスケに万華鏡写輪眼を開眼させました。「儀式」が万華鏡写輪眼開眼の必須条件とも言える「後悔」を多量に必要とする特性上、その過程で「イタチの真実」をサスケに伝える必要があり、トビにはサスケを懐柔する意向もあったので、「真相うんぬん」に関しては飛ばすか改竄して伝えた筈です。サスケには後悔と同時に、木ノ葉を恨ませる必要があり、木ノ葉に敵対する勢力としての”鷹”にはトビとしても旨味が多かったのでしょう。そして、それが今、サスケの心の中に確かに宿り、「木ノ葉隠を潰す!!」の原動力として渦巻いているのだと思います。トビの情報操作(洗脳?)がサスケの「心の闇」を生み出したと考えて良いでしょう。そして、それを当然、イタチも織り込み済みだったと、僕は考えている訳です。


「許せサスケ…
これで最後だ…」
(イタチ)

「イタチの意志を受け入れるなどキレイ事
憎しみを知らぬ者共の戯言だ

もしオレの生き様
否定するような奴らがいるなら
そいつらの大切な人間を
かたっぱしから殺してやる!

そうすれば少しは理解するだろう…
このオレの憎しみを」(サスケ)

「すげー痛てーかもしんねーけど…
今度はちゃんとケンカがしてェ…
またいつかサスケも入れて
第七班でおもいっきり笑いてェーから!!」(ナルト)

第451話「サスケの処分!!」で、長門との対峙で「痛み」を理解…と言うよりは引き継ぎ、師・自来也を殺した長門すら許せたナルトの目覚ましい成長に比して、サスケは里抜け寸前のカカシの樹上の慰留「サスケは何故、"第一部の第七班"を想い出したのか?」参照)から一歩たりとも前進できていません。イタチの意向としてはサスケの心に「闇」が巣食う事は、ぶっちゃけ、バッチ来いだったとは思います。詳しくは次の「終末の谷の決闘」で書きますが、明確な意図があった筈です。そして、その対極にミナトの意向がバランスします。勿論、ナルトの事なんですが、その対極のアイテムが絡み合い、ぶつかり合うのが『NARUTO -ナルト-』の核心なんだと、僕は考えています。ま…詳しくは『終末の谷の決闘』にて…(週末の度に泥酔…の可能性大アリ…汗)。

サスケの「闇」はイタチの意向を孕んだ”過渡”であると、僕は考えます。そして、その一端にトビも関与している。この鬩(せめ)ぎあいには些かの「親心」を感じ、サスケの転び方にはやや甘ったれな傾向があるのだとも思います。ぶっちゃけ、イタチを殺したのはサスケであり、木ノ葉ではありません。そこには「イタチの生き様」があり、イタチの壮大な「意向」が滔々と流れているのです。「サスケは何故、甘ったれなのか?!」でもこれはカキカキした事ですが、サスケは”与えられる事に馴れている自分”を意識できないでいるのだと思います。何を隠そう「うちは虐殺」ですら、サスケを生かす為のイタチの思い遣りに近いものだったと、僕には思えます。これまでも、その憎しみがサスケを生かして来た訳で、その憎しみが「イタチの死」で潰えた時に、サスケはふと不安になってしまった筈です。それは…もう生きる意味が無くなってしまったのと同じだから。

トビが「儀式」でサスケに偏向した情報を伝えた…ところに一定の「親心」を感じるのはそれにあって、トビもまたサスケを生かす為に、サスケに「憎しみ」を与えたんではないかと、ふと考えてしまうのです。もし、カカシがサスケの「儀式」を受け持っていたのなら、こんな風にサスケを救う事なんて出来なかったかもしれない…と考えると、冷たい汗が背中を伝います(笑)。だから、トビが時折見せる口煩さや、遠くからサスケを想う眼差しには、強く優しい父を、僕は感じてならないです。そして、イタチが仕込んだ「転写封印・天照」はトビに対する「警鐘」だったんじゃないかと思えたのです。その意図を汲んだトビが「真相うんぬん」(トビはゼツにすらそれを隠しています)をサスケにも濁したのなら、トビも単なるワルじゃない…と思えます。また、トビが醸す「親心」もまた純粋に感じます。だとしたら…トビって!?…まさかな…と…何だか『予告編』みたいになってしまって…背中に冷たい汗が伝うのを、僕は感じているところです(笑)。

…と言う訳で、『終末の谷の決闘』に続きます(汗)。
いつ書くんだよ!?と言うのは…週末の度に泥s(ry





編集後記(言い訳): エーッと、普通は「落としどころ」や、それに至る「起伏」をある程度、考えてから書き始めるんですが、今週はちょっと悲しい事があって沈んでて、ま…何とかなるか!!とお気楽に書いてたら、どうしても『終末の谷の決闘』の内容に抵触して、あれも書けない…これも書けない…となってしまい、何とも締りのない記述になってしまいました。しかし、このままタイトルを『終末』にして上げるほどの質もなかったので、「疑問の考察」として上げる事となりました。ま…それで、「サスケの”闇”」『終末の谷』に繋がる「闇」だと言う事がよく解りました。次回の『終末』ではその「闇」が何だったのか?そして、その「闇」を作るものが何なのか…を紐解(ひもと)いて行きましょう。でも、ま…ちゃんと考えてから書けや!!ちゅー話ではありますが、今週はいろいろとありまして…(汗)。

追記:サスケの「闇」に関しては必ず「終末の谷の決闘」にて補完致します。書くべきか書かざるベキか悩んだけども、やっぱり書くべきだと思います。サスケの「闇」があるからこその…ってのがいろいろとあるんですよ。そして…イタチ。イタチが少しでも意味のない事をしたと思う人が居るなら、手を挙げて欲しい。…もしホントに…そんなことしても見えないけど(笑)。アレだけの「生き様」を示したイタチですよ。写輪眼常時覚醒ですよ。チャクラ垂れ流しの苦行。あれに意味がないんだったらイタチなんて只の好き者ですよ(笑)。必ず、書きます…って言うか、もう書き始めてる。もうちっと待って下せー(笑)。酔っぱらってるもんで…ちょっと熱い…そんでもって追記(090623)。
  
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第451話「サスケの処分!!」


「この木なら
まだ使えるんじゃないか?」(コテツ)

「うん…だな」(イズモ)

「……しかし…」(コテツ)

「!」(イズモ)

「歴代火影達の
築いてきたものが
全て破壊されちまったな

何も残ってねーよ
まさかこんな事に
なっちまうとはな」(コテツ)

「火影達の遺産は
この里だけじゃないだろ」
(ゲンマ)

「オレ達が残ってる」(ゲンマ)

木ノ葉の復興が始まっています。ペイン強襲の戦死者は長門の「外道・輪廻天生の術」で復活していて、人的な損害は思いの外少ない木ノ葉ですが、物的な損害は甚だしい。ほぼ全損状態と言って良いでしょう。それでも人間とはしぶとい生き物で、壊された里の中からまだ使えるモノを探し出して再生しようとするのです。コテツ達は再利用できる資源を集めるミッションを与えられているんでしょう。集めた再使用可能な材料で住居などを建設する…これが人の逞しさであり、何度でもやり直せる…諦めない限り…人は何度でも頑張れる生き物なのです。…しかし、しかしです。この甚大な被害を決して忍術で安直に修復するなんて事はあってはならないと!!過ちを補正する近道などあってはならないと!!…口を酸っぱくしてたら、ヤマトが誰かに煽(おだ)てられたのか…やっちゃいました…(笑)。


(木遁・連柱家の術!!)<バン>(ヤマト)

<ドドドドド>

「オオオオ!!」

「こりゃ
あっという間に
木ノ葉も復活だな!」

<ハァ><ハァ><ゼェ><ハァ>(ヤマト)

<ズゥ~ン>「簡単に言ってくれますね…」(ヤマト)

長門が木ノ葉の戦死者を生き返らせたのも、ホント言うとあまり嬉しい事ではなくて、死んだ人は生き返らない現実から逸脱するのは「生」を軽くしてしまう…ので正直、イヤな結末ではありました。そもそも「忍術」が人の想像もつかないよな大仕事を一瞬で為してしまう世界観があるから、人と人がその能力をひけらかし合って殺し合う…その不幸とどう向き合うかがテーマになっている現状で、こうもアッサリと間違いが修復されるのは本末転倒しているのです。木遁を使えるのがヤマトだけで良かったけど、ヤマトの事だから、皆に煽てられてその気になっちゃったんだろうな(笑)。まさか、一楽のラーメン一杯とこの長屋を交換したのか(笑)。基本的に復興とは人々の労力でなされるべきもので、忍術でインスタントになるべきではないと、僕は考えます。それを口を酸っぱくして…(笑)。

(チャクラが生命の源に…!!
あれが乱世を治め木ノ葉を築いた
初代様伝説の木遁忍術か…!!)(暗部)

ちなみに、ヤマトの木遁忍術は初代譲りで、樹木の造形が初代がより自然に近いのに対して、ヤマトは製材された木材の様な「面」が直線的で人工的な造形が特徴です。これは木遁チャクラがネイティブな能力か、人工的に付与された能力かの違いを示す描写だと考えています。木遁忍術は「土」と「水」のチャクラ性質を複合使用(同時使用とは違うする)…所謂、血継限界の能力で、新たなる「木」のチャクラ性質を生み出している…それが木遁忍術であり、かつて木ノ葉崩しで暗部が穢土転生の初代が発動した「樹界降誕」を見て驚嘆した描写(第14巻/52頁)と同質であるとすれば、ヤマトの木遁忍術で製造された長屋はヤマトの生死に依存しない新たなる生命(材木)で、独自な存在で、新しく生み出された生命(材木)の寿命と共にこの世に在るのだと思います。


「綱手のバァちゃんに
話したい事がいっぱい
あった
んだってばよ…」(ナルト)

「大丈夫
綱手様はすぐに意識を戻すから!
なんたって強い女…
火影なんだし!大丈夫!」
(サクラ)

(って…なにナルト励ましてんだろ
そうしてほしいのはこっちなんだよ…
ナルト)(サクラ)

ヤマトの奮闘をヨソにサクラと寛ぐナルト…別に寛いでる訳じゃないか(笑)。ナルトはペイン強襲の疲労を癒す為に実作業から外されているのでしょう。サクラはその介護と言う名目で随伴してるんでしょうか。ま…一応、サクラは五代目・火影の側近ですから、綱手の側に居るサクラが心配でナルトがこの場を離れられないのかしら。ま…考え方によっては実にグッタイミングな恋愛シチュエーションでもあると言える状況。大きな事件があって、サクラは不安や興奮を感じている。そんなサクラが気丈にナルトを励ますのを自分で突っ込むサクラ…これはナルトの経験不足…って言うか、ホントはサクラの肩でも<ギュッ>と抱いてあげて、そんなナルトに身体をあずけるサクラの髪の毛でも撫でれば一丁上がりなんだけど(←な、何が!!)。し、しかし…勿体ねーっ!!(笑)。それもこれもみんな八卦の封印式が…悪いのよ(笑)。明らかにナルトの性的な欲求を偏向しているのだ。

ま…それは兎も角として、サクラがナルトを物足りなく感じるのは精神年齢や恋愛レディネスの違いで、ナルトは八卦の封印式絡みの異常者だし、その差は歴然です。そもそも、こんな風にナルトとサクラが二人きりになるように計らったのはサクラだと思います…が、据え膳喰わぬは…何とやらの非常に勿体ない事で、ナルトの急成長やペイン強襲での功績に、サクラの中のナルト株が急騰してるのに、ナルト自身の恋愛レディネスが向上しない状況に些か、サクラも肩すかしを食らってる様で可笑しいです。明らかにナルトが携えるサクラへの想いと性的欲求は乖離しています。サクラがいかにも…吝(やぶさ)かじゃないのは明白にも関わらず…ぶっちゃけ、これは「Come Come」だと、僕には思える状態です。やはり、汚れを知る僕の腐り切った脳味噌にはナルトの「清廉潔白さ」がどうしても理解できない。これはもう…絶対に八卦の封印式g(ry


「超久しぶりじゃのう
ナルト!サクラ!)
(タズナ)

「!」(ナルト・サクラ)

英雄にまた会えるとはな!
ナルトの兄ちゃん!」(イナリ)

「………」(ナルト)

「もしかして…」(サクラ)

<スッ>「イナリと
ダズナのオッチャン!!」
(ナルト)

そんなホントは良い雰囲気になっていても可笑しくないところに懐かしい声が…。イヤー、この時ばっかりはナルトが正常で既に事に及んでなくて良かった…正直、ホッとしました。少年誌にあるまじきエッチな描写が始まってなくて…<チッ…>(←ケルベロスの舌打ち)。現れたのは波の国任務のタズナとイナリで、イナリは立派に成長していました。僕だったら間違いなく泣いちゃってどうしようもないくらいの再会なんですが、あれから4年くらい経つんでしょうか、こんなに大きくなって…ナルトが12歳だったか、当時8歳(臨の書/23頁)だったイナリも今では12歳。当時のナルトと同い年だ。身体もしっかりとしたし、逞しく成長したもんです。僕だったら、波の国の任務で戦った「白」や再不斬の想い出もミックスダブルスで押し寄せて来て…涙・涙・涙…の再会だった事でしょう(笑)。



<シュルル>(鉋を引く音)

「イナリ…大きくなったな!
オッチャンは老けたってばよ」(ナルト)

「ほっとけ……」(タズナ)

「オレは大工になったんだ
だから木ノ葉の依頼を受けて
ここへ来たってわけ
ついでにナルトの兄ちゃんに
あいさつしようと思ってさ」(イナリ)

「サクラの姉ちゃんも
キレイになったな」(イナリ)

「あら…そう?」(サクラ)

「……ガトーの時は
超すまんかったな…
おかげで波の国は
超豊かになった」
(タズナ)

「だから今度は
オレ達がお返しする番だ!」(イナリ)

「イナリ……
ありがとだってばよ…」(ナルト)

<スッ>「アレ!?
もうお着きになってたんですか?」(カカシ)

「おお!カカシ!
木ノ葉の一大事とあってな
超急ぎで来たんじゃ!」(タズナ)

「そうでしたか…」(カカシ)

イナリは大工になり修行中なんですね。そりゃ腕も太くなる訳だ。友達んちの子供の成長がヤケに速く感じるように、暫く見なかった子供の成長って、異常にも思えるくらい急激に感じますよね。それはもう泣けちゃうくらい(笑)。イナリもナルトとの出逢いで大きく成長した一人で、今はタズナと言う偉大な師匠(…で良いのかな?)と共にしっかりと人生を歩んでいる様です。そして、今回の木ノ葉の惨状を救済すべく波の国から出向いたとの事。波の国からイナリ達が赴いたのであれば、その移動に要する時間を考えるなら「歓呼の里」から少なくとも3~4日は経過してるって事でしょうか。材料(ナルトとサクラが座っていた…)の搬入などを考えれば、一週間程度あっても良いくらいなんだけど、他の描写からするとそれ程の経時は読み取れないので…(滝汗)。

カカシがそこに現れて、タズナを迎える態度からは波の国に支援要請をする業務にカカシが関与していたように思います。六代目に推挙されるくらいに人望や能力が厚いカカシですから、既に木ノ葉の要職に在ると考えて良いでしょう。ダンゾウは自分が火影になるのに必死で、些末な業務は丸投げしてた筈で、ひょっとすると上忍班長であるシカク→カカシ(→シカマル?)のラインで強固な指揮系統が形成されているのかも知れません。組織とは結局のところ、人が動かすモノですから、人と人の繋がりは非常に大切です。突然、どっかの知らないオッチャンのダンゾウがトップに立ったところで俄(にわか)には機能しないものです。その為にダンゾウは必死に根回しするんでしょうが、それがどこまで状況を盛り返せるか?僕にはそれが木ノ葉の希望に思えます。人の自浄作用…或いは免疫機能と言うか…悪を駆逐する本能みたいな力…。



「お……?」(タズナ)

「何です?
要り用の物があれば
用意させますけど?」(カカシ)

サスケはどうした?
あいつとも話がしたいんじゃがの」(タズナ)

「あ……」(カカシ)

「………」(ナルト)

「?」(タズナ・イナリ)

「じ…実は…サスケは…
その…あの…」
(カカシ)

サスケなら」(ナルト)

「今はちょっちケンカしちまって
里の外へ出かけちまってんだ
なに…すぐに連れ戻してくっから!
帰ったらあいさつしてやってくれってばよ
そうすりゃサスケも喜ぶと思うし…
なっ!サクラちゃん!」(ナルト)

「…う……うん」(サクラ)

「何じゃ…
三角関係のもつれってやつか?」(タズナ)

「そんなんじゃねーってばよ!」(ナルト)

(ありがとう……ナルト)(サクラ)

タズナの「そう来るかよッ!!」的な切り返しでお話はサスケに上手く流れます(笑)。波の国任務ではサスケの存在感は大きく、こうして再会できたタズナがサスケの消息を気にするのは極めて正常であり、カカシのサクラも聞かれたくないから、このままやり過ごせれば…と考えてたんだろうけど、ナルトがこんなに気の利いた答を返せるようになったのは長門との対峙で一回りも二回りも成長したからでしょう。しかし、ナルトはこの場で、タズナをやり過ごす為の方便を唱えたのではなくて、自分の中で向き合ったサスケへの想いを自然に吐き出しただけで、如才なく見えるのは別に計算した訳ではなく、ナルトのホントの気持ちだったから、この場に居る全員を納得させる事ができたのです。

サクラにはそんなナルトを頼もしく感じられ、サスケを今も変わらず大切な友と考えているナルトが嬉しかったんだと思います。サクラの目が思いっ切り恋愛モードに移行してるようですが…(汗)。ここは非常に微妙で、サクラが愛するサスケを悪く思っていないナルトに嬉しい気持ちとも取れるし、こんな風に頼れる成長を遂げたナルトに好感度が増したのか…しかし、『ナルトの嫁』は…ナル×ジャン的にはヒナタが本命で、それは鬼気迫る母性が天道の前にヒナタを押し出し、あの切ない「告白」八卦の封印式が認めたからこその『許嫁(いいなずけ)認定』だから…。そんな状況にサクラが大外一気…と言うのは困る(笑)…って言うか、ヒナタの立つ瀬が…(滝汗)。なので、サクラの想いは今もサスケにあると思いたいです(笑)。


<シュルルルル>

(サスケ……
お前ってば今どこに居るんだ…)(
ナルト)

<ザザザ>(サスケ&鷹)

このタズナとイナリと第七班(サスケ抜き)との再会のエピソードの最初と最後に鉋(かんな)が木を削るカットが挿入されているのは、木ノ葉の復興には忍術だけでなく、人の労力が大きく作用している事を示しているのだと思います。ヤマトの木遁忍術や他の忍の土遁が土木関係で活躍するでしょうが、やはり人手なくして里の復興は有り得ないのが実情で、人の行いの尊さを示す鉋の音なのだと、僕は考えます。そして、このイナリやタズナの姿こそ、忍のシステムの問題点を解消するアイデアの提示であると、ナル×ジャンでは考えています。六道仙人が説いた「忍教」。それが「忍術」へと昇華する中で、忍のシステムは構築されて行った…筈で、木ノ葉の復興でのタズナやイナリたちの描写はこれから忍たちが取捨選択するモノを暗示してくれるのだと思います。天道がナルトにその深層に迫る示唆をしてて、それがいつか<パッ>っと花開くのではないかと期待しています。

イナリやタズナ、それにカカシやサクラの前で大見得切ったナルトですが、実際のところ不安がない訳じゃなく、今も居場所の知れないサスケが心配で堪らないようです。ま…サスケはそんなナルトにお構い無しに木ノ葉を潰す一念で、木ノ葉隠れに向かってる最中ですが…。サスケはサスケの正義に基づいた行動をとっていてそれを責める権利は誰にもないとも思え、ナルトもその一点に不安を覚えているのでしょう。長門との対峙でも結局、ナルトは師匠である自来也の想いを引き継ぐ宣言をしただけで、具体的な長門の救済までは出来なかったです。結局、長門はナルトに「痛み」と言う壮絶な想いを託す事で成仏(ある意味、解脱だったような)出来ただけで、同じ手がサスケに通じるとも思えませんし(汗)。ダンゾウと相談役<キュッ>っと締めただけで幕引きできるもとは到底、考えられないです。何か全ての失敗をチャラにするような偉業をなしとげないと…って、自来也みたいな事を考えてしまいます(笑)。


「……」(ナルト)

「親も兄弟もいねえてめーに…
オレの何が分かるってんだよ…」(サスケ)

初めから独りっきりだったてめーに!!
オレの何が分かるんだってんだ!!!
アア!!?」(サスケ)

「繋がりがあるからこそ苦しいんだ!!
それを失うことがどんなもんか
お前なんかに…!!」(サスケ)

「今なら分かる…
サスケの気持ち…」
(ナルト)

終末の谷のサスケとの決闘を思い出すナルト。そして、自来也の笑顔。確かに、ナルトも自来也と言う大切な人を奪われた悲しみや憎しみを感じました。しかし、終末の谷でナルトを振り切ったサスケが、失う痛みを経験したナルトをホイホイと受け容れるようにも思えません。今度は問答無用か、もっと他の理由を捏ねてナルトを拒否るんじゃないかと思います。愛があるから憎しみが生まれ、そして、それを容易く消化できるほど人の心は安くはない…それは長門が言ってた事ですが、キレイにサスケの「今」に重なります。よーく考えてみると、長門との対峙はナルトの成長…師・自来也の死を消化するために欠かせないイベントだったようです。そして、その下準備とも言える自来也の死…。キッシーが心を鬼にして雨隠れの潜入戦を描き上げた意味が、今になって何だか染みて来ました…。あの壮絶な自来也の死があったからこそ、長門とナルトの瓦解がなった訳で、それを受け入れ…許せたナルトならばホントに…世界を変えることが―。


「!?」(カカシ)

「……」(サクラ)

復讐ってやつがどんなもんか」(ナルト)

「………」(サクラ)

「…少しは痛みが理解できたか?
同じ痛みを知らなければ他人を本当には
理解できない」
(天道)


「……」(ナルト)

「オレはサスケの事
わかったつもりだった…
でも本当はわかってなかったんだ
終末の谷でサスケに何言ったって
伝わるはずなかったんだ…」(ナルト)

「ナルト…」(サクラ)

「サスケの痛みを知らねーで
一緒に笑えるわけねーんだ
ケンカすらしてもらえる
わけなかったんだ」(ナルト)

すげー痛てーかもしんねーけど…
今度はちゃんとケンカがしてェ…
またいつかサスケも入れて
第七班でおもいっきり笑いてェーから!!」(ナルト)

ナルトが大人びた雰囲気と共にサスケへの想いを側に居るサクラとカカシに伝えます。ナルトの雰囲気を察してか、カカシは一言もナルトに言葉を投げかけずに静かに見守っているのが印象的でした。ナルトの成長を見るならばカカシの「用済み発言」は一定の理解が得られます(笑)。カカシもまた忍のシステムに翻弄された人生を歩む一人であり、当然、「痛み」も感じている。カカシの持つ力は他人にも「痛み」を与えて来たのだし、それでもカカシがペインにならなかったのは、大切な人との繋がりがあったからでしょう。カカシはナルトの屈託ない笑顔に希望を感じている筈です。そして、ナルトならばサスケを闇の中から救い出してくれる…そう信じたい気持ちになっている筈です。そして、サスケにはまだ大切な人がいる…カカシはきっとそれに安堵しているのです。しかし、黄泉返ったカカシ…何だか毒が抜けた…いや…力が抜けた…ちゅーか、穏やかですね。臨死体験で人生観が変わる…って聞いた事あるけど、カカシも一歩前に進めた(もしかしたら、立ち止まってたのが動き出したみたいに)のなら良いですね。


<バサッ>

「許せサスケ…
これで最後だ…」
(イタチ)

「イタチの意志を受け入れるなどキレイ事
憎しみを知らぬ者共の戯言だ」(サスケ)

「もしオレの生き様
否定するような奴らがいるなら
そいつらの大切な人間
かたっぱしから殺してやる!
そうすれば少しは理解するだろう…
このオレの憎しみを」(サスケ)

「この忍のシステムがあるかぎり
憎しみというバケモノはまた新たなペイン
生み出していく」(ミナト)

そう言えば、ミナトも「忍のシステム」に関して以上のような言及をしていましたっけ(第440話/「四代目の会話!!」)。確かに、イタチは忍のシステムの犠牲になり、サスケはイタチへの愛があるが故の憎しみと言うバケモノに支配されています…。その意味でサスケは「新たなペイン」と言えるでしょう。長門は自来也が遺した「予言の書」とも言える『ド根性忍伝』と言う媒介があってナルトと分かり合えましたが、サスケとナルトはどんな風に分かり合えば良いのでしょうか?サスケの「痛み」の根幹を成すイタチの死を齎したのはサスケ自身であり、今さらサスケが自分以外に憎しみを向けるのは八つ当たりにしか思えないです(笑)。その落としどころを如何にして見出すかがキッシーの腕の見せ所でしょうか。ま…それがカカシの命懸けになるのは嫌だけど、カカシって、それをやっちゃう危うさがこれまでは確かにありました。それが今回の「黄泉返り」でどんな風にカカシが進化(カカシ2.0?)したかが不確定要素ですね。

<ズッ>「うぐっ!」(ナルト)

「お前にオレの力を分け与えてやった
その力…使う日が来なければいいがな」(イタチ)

イタサスの兄弟喧嘩の前の烏分身と接触したナルトにイタチが分け与えた「力」(第44巻/14頁)。あの…ちょっと嫌らしい…ナルトの口腔内に押し込まれた烏…あれがサスケを救う切り札なのか!?と考えてしまいますが、長門との戦いを経て大きく成長したナルトならば、思い上がったサスケをギッタギタにして、性根を叩き直してくれそうな予感もしますし、カカシがオビトの代理人生ではなく、カカシがカカシとしてサスケを大切な人だと伝えられる生き方をサスケが感じる流れも予想されたり、それがカカシの「遣り残し」とも思えたりもします。サクモもそんなカカシが心配で三途の川を渡れなかったんじゃないかな…。

しかし、ここまで思われるサスケってどんだけ幸せ者なんだとちょっと妬けますね。これこそ世に言う「ただしイケメンに限る」の法則なんでしょうか(笑)。省略すると「※」になるそうですが、メチャクチャな不条理です(笑)。それは忍のシステムの問題点以上に根深いとも思えますね(笑)。実際、差し迫ったリアルの問題でもありまして(汗)。サスケなんてイケメン(※)で、優秀で何不自由ないだろうに。しかも、自分が殺した兄の死を木ノ葉のせいにしてるんだから質が悪い。下手したら「霊感商法」に近いかも(笑)。サスケが変な「壷」を売り歩く姿が去来します…(笑)。サスケが勧誘するんだったら…って、バカーッ!!思いッ切りハマッてるじゃない(笑)。これだから「ただしイケメンに限る」はいけないと…口を酸っ…(笑)。


「木ノ葉の監視役もいないし
里はこんなになってるし
何があったのかと驚きました」(サムイ)

”暁”です…
すぐに木ノ葉も警戒態勢を敷き
監視を強化します」(日向の忍)

「ほっ…」(ウチの
せいじゃなかった…)
(カルイ)

「……」(オモイ)

「とにかく火影様に面通しをお願いする
雷影から火影様宛の手紙を預かっていますので」(サムイ)

一方、瓦礫の山に成り果てた木ノ葉隠れに雲隠れの密使として訪れたサムイ小隊が木ノ葉の忍と接触します。木ノ葉が誤解して迎え撃ったりしないで良かった。…と言う事は、雲隠れとは友好関係にあるのかも。サムイは非常に事務的でキリキリと仕事を進めるタイプの様で個人的に好き♡…って言うか、めっちゃ好みです(笑)。オモイとカルイはホントに石コロが元で崩落が発生し、木ノ葉が圧し潰されたんじゃないかと心配してたようで、オモイに関しては未だに石つぶてを手にシゲシゲと見ています(笑)。オモイとカルイはキャラ的には水月と香燐みたいなモノでしょうか。何だか、近々に予想される「”鷹”VSサムイ小隊」の対戦カードが浮かんでは消えます(笑)。水月は首斬り包丁回収したんかしら?もしかしたら、トビは雲隠れに向かってるとか…(滝汗)。

水月の首斬り包丁:水月の首斬り包丁は回収済みでーす。第449話「希望の花」の最終頁の”鷹”のアジトと思しき居室の、水月が休んでいるフカフカのソファーの後ろの壁に首斬り包丁が立てかけてあります。誰かがこそっと回収して来たようですね。ちなみにキラビのチャクラ刀で切れ目が入った部分は補修されています。特殊な刀ですから、もしかしたら自己修復能力があるのかも知れません。首斬り包丁の回収ももしかしたら口寄せの応用で自動的に帰還(サスケの草薙の剣みたいに、ソーッと襖を開けて部屋に入って来るとか…)する能力があるのかも知れませんね。僕は完全に見逃していたのだ…(滝汗)。タレコミで追記(090615)。



「なんてこった…
タイミングの悪い…」(通信班A)

封印筒の情報でろくなもんなんて
ひとつもねーよ」(通信班B)

緊急の五影会議
要請する手紙だ」(通信班A)

「ほらな」(通信班B)

「大変だ!」(通信班C)

「?」(通信班A・B)

場面は木ノ葉の通信班(木ノ葉は鳥使いが通信特務部隊を編制してるのね)の職場。サムイ達とは別に書簡が届いた様で、「五影会議」と言っているので雲隠れからの通信なのか、鷹丸だったら砂隠れからの回覧になりそう。どっちにしても「五影会議」の要請が正式にあったようです。サムイが携える密書は雲隠れがサスケを葬る旨を認めたモノで、サスケが雲隠れで背中のうちはの家紋をご丁寧に曝し、抜け忍を放置する木ノ葉隠れに責任の一端が在ると…外交的にはやんわりと貸しを作ったような駆け引きが在るだと思われます。筋肉質の雷影は脳味噌も筋肉かしらと思ってましたが、意外に切れ者のようですね(笑)。一応、座右の銘が「筋肉」の雷影としては「筋」(すじ)を通すのがお約束だったのかと思うと面白い。外見は濃ゆくて、ちょっとアレですが…野心に満ちたワルじゃなくて、木ノ葉隠れの味方だったら強そうだし…頼もしい存在ですね。尾獣の管理方法…人柱力絡みで千手柱間や扉間と何らかの縁があるとか…ちょっと期待したりもしています。



「意識がない?」(サムイ)

「…その手紙は火影側近である
私が預かっておきます」(シズネ)

「いつ目が覚めるかも分からない
のであれば火影の代理の方でもいい
手紙をすぐにでも見て返事をいただきたい!
雷影は急いでいます」(サムイ)

「しかし……」(シズネ)

サムイの言い分は「ガキの使いじゃないんだから…」と言う感じで、極めて合理的です。シズネの対応から判断すると、ダンゾウの火影就任=綱手の火影解任はまだ伝わっていないようですね。木ノ葉の命令系統には問題があるなーとは思っていましたが、タズナ達、波の国の対応(移動時間)を考えると、ペイン強襲が集結して3~4日程度は経過してないと可笑しいので、それにしては命令の下達(波及)が遅過ぎます。それかワザとダンゾウが綱手の周辺を隔離していて、自分が直々に赴いて事の次第を伝えたかったのかと思うと、木ノ葉の為に全チャクラを使い果たして昏睡してる女子相手に何をシャカリキになってるんだと、いよいよダンゾウの小物っぷりが鼻に付いて来ます(笑)。何故だか、どカスの半蔵とダンゾウが同一人物に見えてしまう…(笑)。


<ザッ><ザッ>
「……」(オモイ・カルイ)

「その者はもう火影ではない」<コッ>(ダンゾウ)

「!?」(シズネ)

「ワシが新たな六代目火影だ
その手紙はワシが拝見いたそう」(ダンゾウ)

(まさか…そんな…!?
ダンゾウが…!?)
(シズネ)

「サスケか…
やはりこうなったか」(ダンゾウ)

「で…お答えは?」(サムイ)

ダンゾウがサムイちゃんの脚に気を取られていたかは微妙で、もし僕がダンゾウだったら、確実にライターを床に落としてワザと膝を着いて姿勢を低くして拾いますね(笑)。それか、バナナの皮をさり気なく配置しておいて盛大に転ぶとか…兎に角、ローアングルからの描写に拘りたいところです。しかし、これまで抜け忍のサスケを何故、綱手が人員を大勢(二個小隊=8人)も裂いて討伐ではなく捜索に向かわせたかと言うと、そこにはイタチと三代目で交わされた密約があったのでしょう。イタチの死に関してはサスケの捜索でゼツが木ノ葉小隊に漏らしていますから、ダンゾウもそれを知るところになり、目の上のタンコブであったイタチが居ない状況がこんなにダンゾウを活気づかせるなんて、ダンゾウの小物っぷりの証明以外の何者でもないです(笑)。しかし、シズネは綱手からダンゾウの悪口を嫌と言うほど聞かされていたんでしょうね。露骨に嫌な顔し過ぎ!!(笑)しかし、サムイ小隊はこのままサスケ討伐任務に移行するんじゃないでしょうか。見たい様な、見たくない様な…”鷹”VSサムイ小隊…。


「いた!いた!いた!」(キバ)

「キバ!どうしたの?」(サクラ)

「いいか…落ち着いて聞けよ!
綱手様が火影を解任された!」(キバ)

「なっ」(ナルト)

「え?」(サクラ)

「六代目はダンゾウって人に決まったみてーだ!
オレはよく知らねーんだけど裏の人間らしい!」(キバ)

「ダンゾウって!」(サクラ)←綱手からの情報

(ダンゾウって…!)(ナルト)←「半蔵事件」の協力者

「…イヤな予感がするな…」
(カカシ)←暗部時代の情報?

「そう
驚くのはこれだけじゃねェ!
その六代目抜け忍として―
サスケを始末する許可

出しやがった」(キバ)

「!!!」(ナルト)

…ま、個人的にこれまで抜け忍のサスケに暗殺許可が下りてなかったのが不思議ですが(笑)、ダンゾウ火影の最初の仕事がサスケの始末のようで、よほど「うちは一族」がお嫌いなようですね。しかし、武闘派のタカ派路線のダンゾウと「うちは一族」って相性が良さそうなんですが、木ノ葉に残った「うちは」とは、うちはマダラの路線から離反した「うちは」であり、柱間に迎合する穏健派だったとも言えるので、ダンゾウが「うちは」を嫌おうともそれが「うちはマダラ」との反目ではないところがポイントになって来ると思います。個人的にはトビとダンゾウの関係(同一人物?)は否定的ですが、ダンゾウの「うちは嫌い」はその論拠にはならないとも考えています。ただ、”暁”の黒幕とも言われるトビがダンゾウなんてど小物でどカスと同一人物と考えるのはちょっと…(笑)。

多分、ダンゾウ的にはイタチの深層をサスケが知り得たならば、サスケの標的に自分がなる事を恐れる筈で、それに対する過敏な反応と捉えるなら、ダンゾウ火影の初仕事には似つかわしくも思います。そして、「ダンゾウ」と言うなを聞いて、しかもそれが火影と知った第七班の三者三様の反応は非常に笑える…って言うか、ダンゾウってかなりの札付きじゃないですか!!(笑)特にナルトは長門から「半蔵事件」へのダンゾウの関与を聞いていますから、その件に関しては直々に突っ込む展開があるかも知れませんね。カカシは暗部時代の知識だと思うんですが、ダンゾウに関しては余程悪い噂が多かったのでしょう。しかも、キバが言う「裏の人間」って、キバに誰(母・ツメだったりして!)が吹き込んだのか?ダンゾウの人望って思いっ切り期待できそうにないんですが…。

そう言えば、コメント誰かが言ってました…
生まれて初めてサスケに期待するって…(笑)
もう…サスケってば…ド・ン・だけーッ!!(笑)



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”暁”は何がしたいのか?!


「マダラはその力(真・万華鏡写輪眼)を使い
あらゆる忍の一族を次々に束ねていった
そして忍最強と謳われていた森の千手一族と手を組み
新たな組織を設立したのだ

その組織が 後に木の葉隠れとなる

その後マダラは千手一族のリーダーであった
後の初代・火影と里の方針を巡って対立
その主導権争いに破れはしたが
マダラは今も
その瞳力と共に在り続けている


新たに"暁"を組織し
その影に姿を隠してな


十六年前―――――
九尾が木の葉を襲った事件は
もちろんマダラが起したものだ
それも四代目によって阻止されてしまった

つまり…今のマダラは負け犬だ…
うちはの本当の高みを手にするのは奴じゃない」(イタチ)


イタチは確かにマダラが”暁”を組織した…と言っていて(第42巻/126-127頁)、それがイタチの台詞なもんだから、勿論、鉄板で…イタチはウソをつかない…がナル×ジャンの定説で、ウソをつかないから必然的に「……」が多くなると言う訳だ…確かに「"暁"を組織し…」と言ってるので、”暁”を興した…組織したのはうちはマダラだと、ナル×ジャンでは認定しようと思います。しかし、それだと木ノ葉隠れを神羅天征で跡形も無く圧壊させたペイン(長門)がウソをついている事になるんだけど、今度は長門がウソをつく必然が見当たらないです(汗)。ペインの木ノ葉強襲…第436話「平和」の一節です。

「オレはな…
その憎しみの連鎖を止めるために”暁”を立ち上げた
オレにはそれ(←憎しみの連鎖を止める)ができる…
そのためには九尾の…その力が必要なのだ
全ての尾獣の力を使い
この里を潰した数十倍の力を持つ尾獣兵器を作る
一国を一瞬で潰せるほどのな

本当の痛みを世界に知らしめ
その痛みを恐怖で戦いを抑止し…
世界を平和と安定へ導くのだ

人間はそんなに賢い生き物ではない
そうしなければ平和を作れないのだ
…やがて
その痛みも何十年と時が経てば癒えていく
抑止力は低下しそして人々は争い
今度は自分達で尾獣兵器を使い
本当の痛みを再確認する」(天道)


僕にはとても長門がウソをついているようにも思えないし、元々、症状が見られた長門の「中二病」が吹き出したのだとも思えない…。つまり、長門は長門で自分が”暁”を立ち上げた…興した…と思ってるのだと考えています。ま…それが黒幕が背後で暗躍する証でもあるんですが、長門は黒幕にその気にさせられていて、あくまでも”暁”は自分が立ち上げた組織だったと、真剣に考えていたのだと思います。そして、その目的は「尾獣兵器」(禁術兵器)にあって、長門が考えるそれは各国に配布できるパッケージだと思われます。そして、その「尾獣兵器」の均衡で世界を総べる…それがペインの言っていた「世界征服」だった筈です。


小南
モウココニハ戻ランゾ」(ゼツ)

「…また外道魔像と
シンクロさせるコマ
が必要だな…」(トビ)

第450話「歓呼の里」で、小南や長門をかなりゾンザイに扱っているのが僕にとっては大きな痼りであり、同時にトビやゼツが長門を利用していた事実が、真に”暁”を操っていたのが長門以外にあった事を確信させました。基本的にこれまでの描写でトビが黒幕然とした動きがあって、自分でも「うちはマダラ」だと言い張っていますので、自薦ではありますがトビが黒幕であろう「うちはマダラ」の線は濃厚なんですが、分かり易過ぎて受け容れられずにいます(笑)。一応、「うちはマダラ」で黒幕が確定で、しかし、トビ=マダラは未だ「?」が消えません。ぶっちゃけ、「それを…自分で言うかよッ!!」ってとこです。

マダラ一体何者だ?」(サスケ)

「その眼で
九尾を手懐(てなず)けた最初の男
オレの相棒であり師であり不滅の男
そして この万華鏡写輪眼の
もう一つの秘密を暴いた唯一の男
それが うちはマダラだ」(イタチ)

そもそもマダラって、とっくに死んでる筈の昔の人で、終末の谷で柱間に殺されたとされていて…ま…お約束で何らかの延命手段で生き存えている…筈で(第42巻/114-115頁)、でも「うちはマダラ」と一概に言ってもご本人さんだと証明するには『NARUTO -ナルト-』の世界観の中では混沌とし過ぎで…(汗)、ここは一応、一番信頼のおけるイタチの台詞を元にナル×ジャンでは考える事にしています。イタチは万華鏡写輪眼なし(最も親しい友達を殺さなかった)に、イタチに挑んだ件の兄弟喧嘩です(笑)。イタチが本気だったら10回はサスケを殺せた…単なるイタチの告白ターイムとも言える…(笑)。

うちはマダラ=うちはシスイ?!

マダラの正体とは…イタチの台詞をストレートで味わうなら「オレの相棒であり師であり…」からすれば、該当するのは「うちはシスイ」になるんではないかと、僕は考えています。「相棒と師」を両立できる既出キャラともなると限られますし、写輪眼の血統を重んじるならば「瞬身のシスイ」は外せない。でも既に死んでいます。身投げして死体が上がったかどうかが曖昧ですが、うちは一族があの紙切れ一枚(シスイの遺言)でシスイの死亡認定をしたとも思えないので死んでしまった…それを「不滅の男」と、イタチをして言わしめるところがミソで、シスイが死んでも、それが意味を持たない状況を示唆してる?!

「マダラは今も
その瞳力と共に在り続けている」


これもイタチが言った台詞で、「マダラ」とは真・万華鏡写輪眼そのものを示してるんじゃないかと、僕には思えてならないです。ある時はシスイの眼に在り、ある時はトビの眼に…。「うちはマダラ」の真・万華鏡写輪眼そのものが宿主を渡り歩く永遠の生命と化した結果ではないかと…ある意味、情報生命体=白蛇と化した大蛇丸にも似ていますが…そもそもマダラの眼とは弟のイズナも眼球であり、眼軸を渡り歩く特性が写輪眼には、カカシの写輪眼でも実証されているし、例えばトビがオビトの身体を使用しているのであれば、左目が眼軸ごとない事や、肉体との相性の問題で本領を発揮できないとか。

真・万華鏡写輪眼=うちはマダラ…と考えれば、宿主が誰であったか?のみが取沙汰され正体が有耶無耶になっているのと上手くマッチするんではないかと思います。イタチがうちは一族で世話になったシスイが、何らかの事情で、うちはマダラ=真・万華鏡写輪眼と出逢い、乗っ取られた…或いは、自ら捧げた…この辺も大蛇丸に心酔する部下(君麻呂やカブト)に似ていますね。ま…そこには良い知れないカリスマがあり、「義」があるのだと思いますが、イタチもマダラを師と仰ぎ、影響を受けている…筈です。一応、それを超える「高み」をイタチも目指してるようなので…。

ま…取り敢えず、今はトビのその真・万華鏡写輪眼があるとして…ならば、何故、カカシを襲って左目の眼軸を奪わないのか?その部分に「トビ=オビト」整合性が欠落しております(脂汗)。しかし、かつてあったイタキサの木ノ葉強襲で「カカシさんは連れていく」(第16巻/159頁)が、僅かにそれに抵抗していて、カカシの特殊な重要性に言及しています。ペインの木ノ葉強襲でも天道がカカシの死に対して淡白だった描写もそれに似ていて、個人的に痼りを感じています。何れにしても、「トビ=マダラ」…つまり「トビ=黒幕」の確定にはトビの盤石さが不足している…と言うのがナル×ジャンのスタンスです。

輪廻眼と写輪眼の関係ですが、基本、子供だった長門をトビが騙して良いように使ったのではないかと思います。長門と口寄せの契約を交わした筈の外道魔像も多少外観が変わった状況で、長門以外にアクセス権が移転してるようで、後述がありますが、改造でもされたんじゃないかと思うくらい設定が変わっています。トビ、或いは黒幕の輪廻眼=長門への関与は「半蔵事件」にまで遡り、それに関与した半蔵とダンゾウと”暁”の黒幕との関係をも疑わせます。その上で”暁”の全体像を考えるなら、写輪眼の意志を実現しようとするのが”暁”であり、「輪廻眼」(長門)や「外道魔像」すら利用して目的達成をする腹積もりを感じます。


指輪の所有者

指輪:各個に「零・青・白・朱・玄・空・南・北・三・玉」が一字ずつ刻まれている10個の指輪。トビの話からすると指輪をはめると暁の正式メンバーの証とされている模様。なお、「空」の指輪は大蛇丸の暁脱退時にイタチに落とされた腕の指にはめられた状態で大蛇丸が所有。角都の指輪は遺体を木の葉の里に運ばれたので、現在は木の葉の里に、飛段の指輪も本体と共に深い穴の底、デイダラの指輪は自身の自爆により、消失したと思われる。イタチの指輪は、遺体と共に何処にあるかは不明。「幻龍九封尽」の発動に使用され、各々担当する指があり、その担当位置とリンクした指に指輪をはめている。

指輪の所定位置

wikipediaの暁 (NARUTO)/「指輪」からの引用ですが、今となっては、戦死者続出の”暁”の指輪なんて、あまり関係無くなってるみたいですが(汗)、この十指にハマる指輪は外道魔像のコントロールに一役かっていたのではないかと思います。”暁”の一騎当千とも言える強きチャクラを持つ忍の「指輪」の効力の発動と、外道魔像にシンクロするコマ=長門?の掌握によって現実味を帯びます。外道魔像は尾獣を集める器であり、外道魔像の眼の数や尾獣封印によって「眼」が入る描写から、その素性が無関係でないと思われます。ちょっと強引ですが…ナル×ジャンでは何もかんもセットで生み出されたんではないかと仮説っております。

ぶっちゃけ、「尾獣・外道魔像・指輪」はエネルギー源としての禍々しいチャクラを吹き出すチャクラ兵器としての「尾獣」と、それを一カ所に集め、九体の尾獣のチャクラをミックスする容器としての「外道魔像」。そして、それをコントロール(←これをして”シンクロ”なのか?)する「指輪」。三位一体で生み出される「尾獣兵器」は、契約(口寄せ)の経緯からすれば輪廻眼の所管…つまり、六道仙人によって生み出された可能性があると、推測できると言う事です。そして、外道魔像には手枷が嵌められ、怪しい「耳飾り」まで、長門が呼び出した頃と比べて改変された痕跡があります。それに「目隠し」も外され、九個の瞳が露になっています。

”暁”とは外道魔像を中核に据え、九体の尾獣全てを集め「尾獣兵器」を完成させる為の組織であったとは思いますが、それは長門の目指したものとは違う形で成長して行ったのだと思います。結果的に、長門もその偏向された意図に利用されるコマに過ぎなかった…。長門がナルトとの戦いで逝き、それでも替えが利くようなトビの落ち着きには、長門が唯一無二の存在でなかった暗示があります。外道魔像のシンクロには輪廻眼が必須に思われますが、輪廻眼の依憑(よりわら)も意図的に生み出す手段がきっとトビにはあるのでしょう。或いは、指輪の使用者をして「シンクロするコマ」と言っている可能性もあります。

「オレは少し
別の用がある」
(トビ)

これまでの”暁”の戦死者でシカマルに殺られた飛段は奈良家の森の地中深くに生き埋めで、当然、指輪(三)も埋まってるでしょうし、角都は死体が木ノ葉の手中にありますから、当然、角さんの「北」の指輪も木ノ葉に在る。もしかしたら、「別の用」(第450話/「歓呼の里!!」)とトビが言うのは「指輪の回収」なのかも知れませんね。トビは嘘つきですから、サスケに「”尾獣”をやる」(第44巻/38頁)と言ったのも口から出任せだったろうし、九尾までをコンプして「尾獣兵器」を完成させるつもりなんでしょう。しかし、その目的は長門が夢見た「平和」とはまったく違う筈で、だから、トビは長門をそれ程、重要なコマだとは思っていないのです。

”暁”(あかつき)と言う組織名の由来…

そこに、”暁”を影で操っているであろう黒幕の真意が感じられます。”暁”とは…「あかつき」→「しののめ」→「あけぼの」時間的な推移で区分される「夜明け」を意味します。その一番早い段階…日の出の直前、宵闇に光が射し込む光景を「あかつき」と呼び、それは「夜」の終焉。つまり、「月」が支配する時間帯の終焉を意味します。それが”暁”と言う組織の真意ならば、目的は…六道仙人が造ったとされる「月」の破壊!?月光とは六道仙人のチャクラの波動であり(だから、尾獣や写輪眼に影響する?)、「安寧秩序」を願う世界への関与なのかも…。その影響力を”暁”の黒幕は排除したいんではないのかと、僕には思えるのです…。

外道魔像の手枷は何を意味するのか?!

「囚われの外道魔像」 illustration:Cerberus

囚われの外道魔像チャクラ砲「月」を壊す!?
全ては輪廻眼に対する写輪眼「怨恨」なのかも…。


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「おんぶ」(まっカカ…其の十壱)


「ナルトはいいんすか?
カカシ先生」(シカマル)

「………」(綱手)

「その右手…」(いの)

「なーに…オレはもうアイツにとっちゃ用済み
ま!それに今は別の隊長も付いてるしな」(カカシ)

アスマの弔い合戦に出ようとするシカマル・いの・チョウジの「監視役」(自薦)に就き(第37巻/34-35頁)、急造の飛車角討伐班が編成された時、カカシのナルトに対する「用済み発言」がありました。この時、カカシは右手に包帯を巻いていて、それを医療忍者である綱手やいのが見逃さなかった点(綱手:「………」で、いの:「その右手…」)に注目すれば、カカシの右手に巻かれた包帯の原因が、カカシの「用済み発言」の真意であると言えるでしょう。


<キィーン>「何とかここまで………
形にしたってばよ…」
(ナルト)

<キィーン>「よし…
どれほどのもんか
オレの螺旋丸とぶつけ合う
用意しろ」(カカシ)

「えーっ!!?」(ナルト)

それが分かるのがシカマルが飛段を葬り、角都を増援のナルトの風遁螺旋手裏剣(Ver.1)が威嚇する姿にカカシが回想した時でした(第37巻/184-185頁)。ナルトが影分身で、螺旋丸の形態変化と風のチャクラ性質変化を分担して風遁螺旋丸を練り上げられるまでになったのを見たカカシが、自分の螺旋丸とぶつけてみて、その威力を試したんですが、予想以上の風遁螺旋丸の威力に完全に押され、思わずナルトの後ろ姿に四代目火影の面影を重ねてしまうのでした(第37巻/186頁)。

ま…このカットの解釈はナル×ジャンでも紆余曲折がありましたが、これがカカシの「黙秘」の数少ない綻(ほころ)びであり、カカシは「ミナト(クシナ)→ナルト」を知っていて、尚かつ「九尾事件」でも事件の深層にかなり肉迫した体験をしていたと思われ、その判定を惑わせるカカシの徹底した「黙秘」には、それ相応の理由が必要であり…ぶっちゃけ、ミナトから直々にナルトを任された…自来也のゲロ寅に匹敵する「依頼」があったのではないかと疑わせます。

具体的にはこの回想の「螺旋丸VS風遁螺旋丸」でカカシの右手(利き腕)を傷付け、カカシに思わず四代目の背中を引き出させるほどに驚かせたのは、ナルトの「チャクラの強さ」だったんではないかと、僕は考えています。確かに風遁チャクラの微細なチャクラの風の刃がカカシの右手を傷付けたのでしょうが、それ以上にカカシに膝を着かせたのはナルトの「チャクラの強さ」だったと思うんです。カカシが四代目の背中を重ねたのはそれが起点。取り敢えず、自分の役割を終えた用済み…だったのかしら?!。

カカシがナルトの「チャクラの強さ」に驚いたからこそ、ミナトの背中とダブらせた訳で、この「螺旋丸VS風遁螺旋丸」がカカシに「用済み」を確信させたのは、それがカカシがミナトに与えられた「依頼」をクリアできたからだと思います。ちなみにミナトの風遁特性は描写がありませんし、ナルトのチャクラ特性に関しては性質変化の修行の直前に判明したもので、螺旋丸にチャクラ性質を加味できた事にカカシが満足したと言うよりは、ナルト自身の「チャクラの強さ」に満足したのではないか…と、想像している訳です。

「ま!それに
今は別の隊長も付いてるしな」(カカシ)

それでカカシの「用済み発言」で、カカシのエクスキューズがあって、それがヤマト(=別の隊長)に言及している点に注目すれば、ナルトの「チャクラの強さ」が「九尾のチャクラ」受け入れる為の第一フェイズ(下準備)であり、初代火影の尾獣コントロール能力を搭載したヤマトがその第二フェイズを受け持つ流れを受けての「用済み」だったのではないかと思います。カカシがナルトに四代目を重ねた…と言う事は、九尾無しでもナルトがミナトと同程度のチャクラ強度を達成できた判定があったのでしょう。

「どうやらお前はまだ
ここに来るには早過ぎたようだ
お前にはまだやるべき事があるはずだ」(サクモ)

しかし、このままだと…ホントにカカシはナルトにとっては「用済み」で、それだとカカシがやり残しがあって黄泉返った…第449話「希望の花」の「外道・輪廻天生の術」でのカカシの復活の意味が見つけられなくなって仕舞います…これは困りました(汗)。しかし、ナルトのチャクラに関してはヤマトの管理下で第二フェイズ(=九尾のチャクラコントロール)に移ってからあまり進展していません…って言うか、ヤマトとは縁が薄くなって、天道戦で「六本目→八本目」と転げ落ちる様な…ヤバいぶっつけ本番にヒヤヒヤでした。

八本目の尾まで封印が
解放してしまうとオレがお前の
意識の中に出てくる
ように
封印式に細工しておいたのさ」(ミナト)

第439話「地爆天星」でミナトが登場して、その大ピンチを押し戻したんですが、ま…それに至までのヤマトのサポートがあってナルトが九尾のチャクラに耐え得る土壌が培われた訳で、そう言えば、六本目が出た時にもヤマカカで施した「初代の首飾り」の封印術の存在もありましたね(第438話/「封印破壊!!」)。そして、ミナトが登場して、その落ち着いた雰囲気や如才ない態度で、ナルトに九尾の扱い方を伝授した結果、ナルトの九尾のチャクラコントロールが結果的に進化しました。

「そうか…お前もそれなりに
大変だった
ようだな……」(サクモ)

ま…これをカカシは知らない訳で…だって、サクモさんと「焚き火」の火に当たりながら長ーいお話をしてましたから…しかし、それもサクモさんの一言(第449話/「希望の花」)で、一刀両断に端折られてしまいましたが…(笑)。なので、黄泉返ったカカシがナルトのチャクラの変化に気付いたら、また局面も変わって来ると思います。カカシが天道戦で倒れて以降にナルトは木ノ葉に帰還して、長門との闘いを経て大きな進展があり、四代目との親子関係に関してもナルトが知るに至りましたし…。

「やっぱ
てめェは許せねェ…!
今にも殺したくて…
震えが止まらねェ…!」
(ナルト)

(そんな…!
この至近距離で長門のチャクラに
抗うなんて…!)
(小南)

加えて、ナルトは仙術もマスターしました。仙術は「明鏡止水」の境地があっての自然eコントロールを可能にするスキルですから、巨大な自然eとも言える(?)九尾のチャクラをコントロールする上では非常に有効で、実際、仙人モード+九尾のチャクラを示唆する瞳の文様で、長門の至近距離での輪廻眼チャクラの干渉を跳ね返し、同伴する小南を驚かせています(第444話/「答」)。もしかしたら、輪廻眼のチャクラを打ち破る協力なチャクラを練るのが、救世主=「予言の成就」の絶対条件だったのかも。

きっと、それをカカシが知れば、ミナトがナルトに九尾の陽のチャクラを封印し、八卦の封印式によるフィルタリングやチャクラコントロールの可能性を託したのか…「特別な力がなければ…」(第440話/「四代目との会話!!」)の意向の一方がゲロ寅(巻物蝦蟇)として自来也に託されたならば、それと等価な意向がカカシに託された可能性は極めて高く、カカシの実直な性格からして、ミナトの意向(依頼)を一言一句、寸分違わずトレースした結果の「用済み発言」だったら良いな…と思います。



<ハァ><ハァ><フラ>(ナルト)

<トン>「!」(ナルト)

「よくやったな」(カカシ)

「おんぶ」(まっカカ…⑪)

「おんぶ」 illustration:Cerberus

第450話「歓呼の里!!」で、疲労困憊で崩れ落ちそうになったナルトをカカシが背中に受け止めます。ナルトはカカシの背中にもたれ掛かってやっとカカシの存在に気付いたようでした…そのくらい朦朧(もうろう)としていたのです。そして、カカシがこの時、ナルトに「よくやった」と告げたのはナルトには嬉しい事だったろうな…と思います。カカシはかなり屈折した人だから、こんな風にストレートに褒めるのは、非常に希有な事例だから。ま…この一言を告げる為にカカシは駆けつけたんですけど…ね。

カカシは偏屈王ですから(笑)…普通だったら「意外性」とか、褒めるにしてもナルトが居ないところでコッソリと…が、お約束で、先の「用済み」(第37巻/35頁)にしても、シカマルたちに気を遣わせない為のカカシ流のナルト自慢だったとも取れます。いのやチョウジは兎も角(直ぐに忘れるから…笑)、カカシが「用済み」なほどナルトは成長したから、「別の隊長」(=ヤマト=九尾の管理)も居る事だし心配は無用としたのはシカマル対策で、シカマルを信用した上での一言だった……。

シカマルだったら、カカシのナルト自慢をナルト本人に訳も無く伝えないだろうし、ここ一発!!で上手く利用してくれる…おまけだってあります。それにヤマトに拠るナルトの監視・管理があるのならば、現時点では確かに「用済み」であり、九尾のチャクラコントロールが可能になったナルトに再びカカシの必要性が生じるか否かの言及をした訳でもなく、未だ余談を許さないと、僕は考えます。そして、カカシは長門の「輪廻天生の術」によって生かされた…それには必ず意味がある筈です。僕はそこにナルトの成長をジッと待つカカシの我慢があったのだと考えています。

「カカシ先生!!」(ナルト)

「そのまま背にいろ」(カカシ)

カカシだって相当ヤバい…って言うか、一度死んでて、チャクラも空っぽで、おまけにサクモさんには長い話を強要され(…で、どんな話だったのかと期待していれば、バッサリと端折られ…笑)、喉もカラカラだろうし、ホントは木ノ葉病院(もう無くなっちゃったけど)のベッドで「あーあ…またここか…」(第32巻/30頁)とお約束の台詞を吐いててもおかしくない状態…なのに、ナルトを「おんぶ」して歩くのはカカシの役得…と言うか…ぶっちゃけ、ズッコ(笑)に近いんじゃないかと思います。

この後、ナルトは里の人達に迎えられ、賞賛の嵐に曝される訳ですが、カカシがそこにナルトを運ぶのには、やはり「ナルトはオレが育てた!!」と言う気持ちがあったのだと思います(笑)。そりゃ嬉しいでしょうよ。師匠と弟子ですから…。ナルトの居場所に関してはカツユの情報があったと思いますが、それならイルカさんでも良かったし。でも、イルカも天道戦でカカシに救われた経緯もありますし、イルカが人混みに埋もれ、ナルトを見守る事でカカシに譲る…オトナの配慮があったのでしょう。

ま…それを察してか、カツユがカカシにコソッと教えたナルトの現在位置。それに向かってヘトヘトのボロボロのカカシは一目散に向かった訳だ。それを里の上忍連中や同期の忍は割り込まずに見守っていたのです。極めて純粋な良識と小粋な配慮がそこには在ったのです。それがナルトを向かえる一人一人の眼差しには滲んでいましたね。この思い遣りが在る限り、木ノ葉隠れは大丈夫でしょう…カカシは里の誰よりも先にナルトを褒めたかった…まるで…抱擁(ほうよう)に近い「おんぶ」ではないかと…。

抱き締めないのが屈折しててカカシ流(笑)……だな。

「おんぶ」(まっカカ…其の十壱)
まったく…カカシってヤツは…




  
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第450話「歓呼の里!!」

  
<ハァ><ハァ><フラ>

<トン>「!」(ナルト)

「よくやったな」(カカシ)

「カカシ先生!!」(ナルト)

「そのまま背にいろ」(カカシ)

「!」(ナルト)

満身創痍でフラフラのナルト。木伝いに歩きますが、ふらついて倒れそうになったところにカカシさんが登場して、ナルトをオンブしてくれます。ナルトは長門との戦いで気力もチャクラも使い果たしたんでしょうね。ホントにしんどそうです。カカシの優しさに甘え、そのままカカシの背中で休みます。カカシだって一時は生死の境を彷徨っていて、限界以上に体力もチャクラも使い切ったんだから、ナルトとそう変わらないだろうに…。カカシも天道とやり合っているからペインの強さが解ってて、それを打倒したナルトの成長が嬉しくて仕方ないんでしょう。そして、その戦いがどんなに大変だったかもよく解っている。それを労いたい。それがちょっと大きくなったナルトの身体をおぶわせる事を厭(いと)わせないのです。

ナルトの居場所に関してはカツユの誘導があったものと思います。ナルトににもミニカツユが一体付いていますし、カカシもカツユの治療を受けていました。カツユの術とは医療系の忍術でありながら、防護能力や情報ネットワークの恩恵は大きく、戦時下の非常に有意なインフラと言えるでしょう。特に通信機器の能力が数百メートルである『NARUTO -ナルト-』の電子技術にあって、カツユの以心伝心とも言える通信能力は、相対的な位置情報の把握と合わせれば戦術的な使用も可能で、実戦では圧倒的に有利に働く事でしょう。補助的でちょっと地味な忍術だけど、これから想定される忍界大戦では綱手の存在が重要になって来ると思います。綱手は別に火影じゃなくても木ノ葉には無くてはならない人ですから、良いものいっぱい食べてゆっくり休んで…元気になって欲しいですね。



「よく帰ってきた!」

「信じてたぞ!」

「お前は英雄だナルト!」

「ありがとう!」

「おかえり!!

「皆…お前が
帰るのを待ってたんだ」(カカシ)

「将来の夢はァ
火影を超す!!
ンでもって里の全員にオレの存在を
認めさせてやるんだ!!」
(ナルト)

(ナルト―……
よく頑張ったな)
(カカシ)

カカシのオンブで帰還したナルトを迎えたのは木ノ葉の里の人々の「歓呼の里」でした!!カカシはナルトの「自己紹介」を思い返します。あの時、ナルトが示した大それた夢。それが実現した事にカカシは月日の重さを感じているようでした。「九尾事件」が誕生日。父と母の顔も知らず、その身に忌まわしき九尾のチャクラを宿し、迫害され寒々しい闇の中を歩いた幼少年期。それでも歪まず折れず曲がらず成長して来たナルト。そして、今はカカシが敵わない難敵すら打ち負かす力を得るまでに成長した愛弟子。その存在を里の者全てが認めてくれた…。これ以上の喜びがあろうか!!確かにナルトには狡いオプションが一杯あるんだけど、それ以上に障害も多い。ナルトはよく頑張った…カカシの感慨深さが全てです。



「おかえりー!」

「ナルトー!」

<スッ>「事の顛末は全て
私を通して伝えておきました」
(カツユ)

「敵はどんなだった!?」

「わっ」(ナルト)

「ケガしてない?」

「ワー…」

「イテ!押すなってばよ!」(ナルト)

(よかった……
ナルトくん)
(ヒナタ)

ナルトを出迎える大勢の木ノ葉隠れの人々…戦死者が外道・輪廻天生の術が黄泉返ったから、そりゃもう…すっごい数。長門との決着の後、かなり時間が経過したんだと思いますが、ナルトが既にヒーローになっています(笑)。子供たちが大挙してナルトに駆け寄って来る。こんな事は今までなかったし、それでもナルトが不遜に転ばないのは長門との勝敗が「買ったとか負けたとか…そんなのカンケーねーよ…」(第443話/「対面!!」)だからでしょう。そして、ナルトが長門の「痛み」を正統に継承した証拠と言えるでしょう。ナルトは「痛み」を感じているのです。人と人が戦い、痛みが生まれ、憎しみが連鎖する…その繰り返しをしてはいけない。ナルトの謙虚さがそれに根差している点は大きな救いと言えそうです。

ガマ吉の頭上から二大仙人がナルトを見つめています。一度は死んだフカサク(滝汗)。大ガマ仙人が「予言の成就」を感じてたくらいですから、二人も命懸けで「予言の戦い」を見守り、それに勝利したナルトを前に大きな達成感を感じている事でしょう。特にフカサクにとってナルトは弟子ですから、ナルトの偉業を誇って良いと思います。それに普通だったら、ナルトを迎える木ノ葉の人々の中に「ナルトはオレが育てた!!」と言い張る人が何人もいる筈なんだけど(笑)。僕だったらきっとそう(大声で)言ってますので(笑)。しかし、まだ明るいから良いけど今夜の寝場所とか、食事とか、生活のインフラ(おトイレなど)の整備とか…こんなに喜んでる場合じゃないんだけど、大丈夫なんですかね(滝汗)。

ヒナタの人混みに紛れてナルトの無事を喜んでいます。ヒナタも一時は危なかったんだけど、そんな事はヒナタの頭の中にはないんでしょう。そう言う女の子だから…ヒナタって。この控えめで大人しい態度がヒナタの全てなんだけど、それがちゃんとナルトに伝わるか否かが問題で、ナルトは明らかに奥手で鈍い子だから非常に危うい。しかし、それをきっと八卦の封印式は見逃さない…それがナル×ジャンの見解であります。ここから静かな女の戦いが始まりますが(笑)、八卦の封印式が認めたのはヒナタですから…(笑)。でないと、「ナルトは何故、いきなり六本目になったのか?」が説明できません(笑)。八卦の封印式にはクシナの想いが宿り、数々のフィルタリングでナルトを護っている筈で、それがヒナタを助けたのはヒナタをナルトの嫁に認めた訳で…(以下、誇大な’妄想につき割愛…笑)。


「!
サクラちゃん…」(ナルト)

<ゴッ>無茶ばかりして
このバカ!」(サクラ)

「イテ!」(ナルト)


<サッ><スッ…>(サクラ)

「……ありがとう」(サクラ)

「………」(ヒナタ)

ナルトの頭を張り倒し抱き締める…これがサクラの愛し方であり、サクラはサクラなりにナルトを心配していたのですが、ヒナタが天道の前に立ちはだかった行動と、ヒナタが大勢の中に埋もれてナルトの生還に涙する落差とは異質である…と、僕は考えます。ナルトもドタバタした状況ではあっても、あの鬼気迫るヒナタの「告白」は聞き届けた筈です。それにサクラの抱擁はナルトに対する里の人々の「歓呼」に等しい労いがあり、恋愛感情と異質だからサクラの行いが周囲に嫌らしく伝わらないのだと思います。ヒナタは微妙に複雑な気持ちだろうけど、ナルトを見守る木ノ葉の忍たちの目は温かいです。全ての人々がナルトの存在を認め、そしてその無事を心から喜んでいる。ナルトを信じている!!そして、ナルトと一緒に歩きたい!!…そんな気持ちになっているのだと思います。

そして、ナルトを一番最初に認めた…許したイルカがナルトを見つめています。一人ぼっちの孤独な日々。決して恵まれた子供時代ではなかった、そして、「イルカの涙の成分」は、イルカがナルトを許せなかった闇を抱えた事を示していました。ミズキを否定できない「黒いイルカ」が居た事は事実です。しかし、それでもイルカはナルトを許せた…それはイルカの成長でもあった事をイルカ自身が思い出しているようです。そして胴上げされるナルトをまるで自分の事の様に喜んでいます。きっと、「ナルトはオレが育てた!!」と叫びたい気持ちだった事でしょう(笑)。ナルトが報われる…それはナルトを見守り育んだ行いが報われると言う事です。人を育てるのは自分も一緒に成長すると言う事なのです。自分も学ぶ…と言う事なのです。きっと、この時、イルカから溢れた涙の成分はあの時(ミズキ事件)とは違うでしょう。そして、それを人の成長と呼ぶのです。それが如何に素晴らしいかは、この場を埋め尽くす全ての人の笑顔が物語っています。美しく清らかな人の有り様がここには在るのです。


「ペインがやられるなんて事
考えもしなかったぜ」(ゼツ・白)

「コレヲトビニ伝エル…
行クゾ」(ゼツ・黒)

<ズズ……>(ゼツ)

ゼツが樹上の隠形でナルトの帰還を確認しています。この分だと、ナルトと長門の戦いの一部始終どころか、ペインの木ノ葉強襲の当初から観察してた臭いです。当然、録画も…。”暁”の情報網をゼツが一手に引き受けているなら、”暁”には知らない事など無いんじゃないかと不安になります。つーか、”暁”の人達って一騎当千の力があるんだから、真っ当に生きてればもっと望む事が叶うんじゃないかと思うのは、僕だけでしょうか(笑)。組織の歯車になるのが嫌なのか…それを「中二病」と言うんだけど、一般的に悪役とされながらも、それでも”暁”でないと出来ない事があるんじゃないかと…最近は考えています。彼らなりの大義があるのかな…と。ちょっと、その周辺の臭いを掻き集めて何か書けたら…と思っています。


<スッ>(暗部)

「どうした?」(シカク)

急を要する会議になりました
上忍班長としてシカク様も
ただちに大名殿へ」(暗部)

「もうか……」(シカク)

「歓呼」が包むナルトを見守るシカクの背後に暗部が現れます。シカクはそれに一別もせず、応答します。想定された状況だったのでしょう。どうやら会議があるようです。大名…と言う事は、火の国と木ノ葉隠れの会議なのでしょう。それに呼ばれるシカクって、やっぱ木ノ葉隠れの相当な上役(上忍班長)のようですね。シカクの反応を観察すると、どうもこの動きが性急過ぎるように考えてるようです。里の生活のインフラ等の復興を話し合うならば、大名までは出て来ない筈で、木ノ葉の内々の会議で済むとシカクは考えてたのかも知れません。それが大名までを交えた会議となると、多少の違和感がある…。ここからシカクの高速シミュレーションが始まってる筈です(詳しくは後述があります)。



「トイウ訳ダ」(ゼツ・黒)

「どうすんの?」(ゼツ・白)

小南ハモウココヘハ
戻ランゾ」(ゼツ・黒)

「…また外道魔像とシンクロさせる
コマ
が必要だな…」(トビ)

「………」(トビ)

「鬼鮫……
お前は八尾を探せ」(トビ)

「オレは少し別の用がある」(トビ)

一方、外道魔像を囲む”暁”の残党(笑)。外道魔像は手枷がされていて、長門が「半蔵事件」で呼び出したときの様な元気?はありません。あの時は臍辺りまで地面から出ていて、両手はフリーで、それを振るって戦いもしていました。ここでトビが「外道魔像にシンクロさせるコマが…」と気になることを言ってます(笑)。やはり、輪廻眼あっての外道魔像と言う事なのでしょう。それが一応、長門の「外道・輪廻天生の術」の発動をもって「予言の成就」とするかの様な大ガマ仙人の「ほくそ笑み」だったんですが、もしかしたら、長門の堕天…外道魔像との接続の契機になった「半蔵事件」は黒幕が仕組んだ…のかも…と言う事は、それに一枚咬んでいて尚かつあの場に居なかったダンゾウと黒幕の関係の疑惑が生まれます。

そして、外道魔像とシンクロさせるコマが必要だと言い、それ程困った様子がないのは、また意図的に輪廻眼を降ろす手段が手の内にあると言う事で、それが「”月”は何故、今も在るのか?」と関係するのかと思うとゾクゾクして来ます。”暁”が輪廻眼の覚醒条件を手の内にし、それをコントロールできるから慌てない…。それと小南をあまり重視していなさそうなのでもしかしたら不問に伏す(=放置)可能性もありそうです。”暁”は大蛇丸の時もそうだったけど去る者は追わず的な組織なのかも(…だったら小南が助かるから嬉しい)。そしてトビが意味深に「別の用事」と言うので、鬼鮫に命じた「八尾」とも、外道魔像にシンクロさせるコマとも小南とも違う「用事」になります。トビの右眼の写輪眼が妖しく光ります。

…と、ここまで読み込んで「トビ=ダンゾウ」とするのは如何にもミスリードに乗っかってるみたいで嫌だなーと思います(笑)。伏線にしては余りにもあからさまであり、さもありなんのトラップに見えて仕方ないです。それと、小南の長門に対する知識も今にして思えば豊富過ぎで、「半蔵事件」の段階で、明らかに外道魔像の存在や口寄せ(契約?)の意味を知ってました。それを長門と小南が深い仲だった…と言う事だけで片付けるのはちょっと苦しいです。それに「月」を造った六道仙人の逸話(長門にとっては伝聞のようだった)のネタ元も存在する筈です。もしかしたら、輪廻眼にはもう一段先のお話があって、それが物語に絡んで来るかもしれません。やはり六道仙人、輪廻眼と妙木山の「予言」は、繋がっている…?!


「ハア~~~~
どうしよう…」(オモイ)

「―あっ!?」(カルイ)

「いやさ…
木ノ葉の里にむちゃくちゃ
カワイイ娘がいっぱい居てさ…
その娘たちがオレにむちゃくちゃ
告白してきたらどうしようかと
思ってさ」(オモイ)

「あ~~~あ…
そうですね!
だったら付き合ったら
よろしいんじゃないですか!?
手当たり次第に!」(カルイ)

「……でもあなぁ
木ノ葉を去る別れの時
その娘がオレの事愛しすぎて
離れたくないって言われたら
オレどうしたらいいじゃなって…
心中しよ!とか言われても
怖いし」(オモイ)

「てめーはそれが嬉しいのか嫌なのか
どっちのベクトルで話進めて行きてーんだよ!
まだ木ノ葉にも着いてもいねーのに
どこまでいってんだ!キモイわ!」(カルイ)

「でもカルイだって
むちゃくちゃイケてる面をしている男
告白してくるかもしんないんだぞ」(オモイ)

「そこイケ面でいいだろ!」(カルイ)

「ま…しかしそう言われてみれば
イケ面で金持ちで背の高いセレブ忍者
告白してこないともかぎらない訳だが!」(カルイ)

「イヤそれは考えすぎだからナイナイ!
絶対ナイ!」(オモイ)

「………」(カルイ)

<スッ><ガッ>(カルイ)

「てめーに言われたかねーんだよ!
てめーに!!」(カルイ)

「うわっ!」(オモイ)

<ガサッ><ヒュー…>

「どーすんだよ
もしあの石が岩に当たって岩が崩れて……
その崩れた岩がさらに大きな岩を崩して…
すごい岩崩れを起こしその下にあった
木ノ葉の里が飲み込まれて壊滅…!」(オモイ)

考えすぎはてめーの方だボケェ!!」(カルイ)

<ヒュー……>(荒廃した木ノ葉隠れの里)

「そんなっ!!
ウチわざとじゃないしー!
まさかあんな石コロでー!」(カルイ)

「カ…カルイ…お前何て事…」(オモイ)

「ンな訳ないでしょ
とにかく人を探すわよ」
(サムイ)

久々のサムイの小隊ですが、やっとこさ木ノ葉に辿り着いたと思ったら、木ノ葉が跡形も無く…(笑)。多分、ナルトの帰還を喜ぶ「歓呼」が一段落した後でしょう。里の人達も潰された里を復興させないといけませんし、もっと性急に今夜寝る場所も必要だし、お腹だって減りますから、いつまでも立ち止まっている訳にはいかないです。カルイとオモイの寸劇は、ま、ご愛嬌で(笑)、カルイが「そこ食い付くか!!」と、ちょっと目先の違う突っ込みが新鮮でしたね(笑)。僕はサムイのファンなんですが、今回はどアップのローアングルからの描写も無く、非常に残念でした。取り敢えず、潰されてしまったけど…雲隠れの使者であるサムイの小隊が木ノ葉に到着した。これが物語にどう絡むかが問題で、その傾きで雷影の意向も解りますね。


「里を守るためにカツユ様の術を使ったの…
それから気を失ってずっとこのまま…」(サクラ)

「正直いつ目が覚めるのかも分からない」(サクラ)

「バァちゃん………」(ナルト)

一方、木ノ葉の仮設の司令所?でシワシワになって昏睡する綱手の様子を見に来たカカシ、ナルト、サクラ、シズネ。「外道・輪廻天生の術」で綱手は救われなかった訳だ。チャクラを一方的に使い果たしたカカシは救われたんですが、長門は綱手まで意識が及ばなかったのか、管轄外だったのか?兎に角、綱手は昏睡でこの四人以外には姿を見せる事も許されない酷い状況にあるようです。しかし、「輪廻天生の術」と無関係だったならば、死の危機と言うよりはもっと内的な自責によって自閉しているようにも思えます。綱手はペインの攻撃から必死で木ノ葉隠れを守ろうとしてけど、その責任を強く感じてる筈で、相談役の襟首を掴んで大見得切った手前もあるし、かなりしんどい立場に追い込まれそうな気配です。


”暁”の対処は我々と同盟国とで
これからも続けていくつもりだ」(ホムラ)

「…里がああなってはな……
我々火の国としても里の復興を全力で支援する
まずは予算を組んで…
それから他国との緊張を…」(役人D)

「それより先にやる事がある
新たな火影を誰にするかだ」(ダンゾウ)

(やはり…そうきたか)(シカク)

さて、大名殿の重々しい会議。中央に居るおばさんが大名で、向かって左に座る黒い帽子が火の国の役人(官僚)だと思います。対して向かって右手に座るのが木ノ葉隠れの相談役のホムラとコハル、ダンゾウ、暗部(暗部の班長?)と上忍班長のシカク。暗部の班長?はさっきシカクを誘いに来た人です。ホムラは番大名側(多分、役人の参加者の中で一番上役)に座る役人とタメ口で話してますから、関係性としては大名の下で対等なのでしょう。火の国としては木ノ葉隠れに戦力をアウトソーシングする関係にあって、木ノ葉はその対価としての収入がある…ような忍は今で言うと「傭兵」なのかな。ま…それを「一国一里」として確立したのが初代火影の千手柱間と言う訳ですね。木ノ葉と火の国は良好な関係にあるみたいで、ちょっとだけ安心しました。

…で、ダンゾウがホムラに割り込む様に「火影」を口にします。そして、それに機敏に反応するのがシカクでした。ダンゾウがホムラやコハルとかなり通通であるのは明白で、ダンゾウの動きに棘がないです。対して暗部の班長とシカクはそれとはちょっと違います。雰囲気的には暗部の班長とシカクは協調路線に思います。シカクが、この会議が性急に感じてた事から、ダンゾウの根回しを警戒してるのだと思います。そして、案の定、ダンゾウが動いた。これはシカクの想定通りで、この後のシカクの素早い対処からもそれが知れます。大名の雰囲気は武将と言うよりはお公家さんの様で、かなりお気楽な空気です。能力やカリスマで組織を運営すると言うよりは「血」(血筋)に支えられる地位を感じます。だから役人のウエイトが大きいのだと思います。



綱手の体調が戻るまで待てば
よいではないかえ?」(大名)

「大名様…
綱手は昏睡状態が続いております
里がこの状態でいつ目が覚めるやも
分からぬのでは里の方針もうまく
決まりかねますのでな…それに
木ノ葉を壊滅させた責任もある」(コハル)

「今度こそ自来也だと思ったがのう…
余はあやつが好きじゃったが今はもうおらん
…で他に誰かおるのかえ?」(大名)

「それならばこの……」(ダンゾウ)

「はたけカカシを推薦する!」(シカク)

「!」<ギロリ>(ダンゾウ)

先ずはシカクの先制攻撃だけど、ダンゾウって余程、火影に執着心がある様ですね(笑)。しかし、ここまでして火影になりたいのであれば、政治的な根回しとかしないで、忍術や戦技を磨いて忍としての力を磨けば良いと思うんですが…。例えば、「ダンゾウ=トビ」ならば、あの不可思議な攻撃回避能力や高速の瞬身(時空間移動?)などで無双の強さを誇る忍として木ノ葉を守護する立派な火影になれると思います。それが矢面に立たず、政治的な暗闘に終始するその姿には忍然とした力を感じないし、寧ろ汚い政治屋の様で、ぶっちゃけ忍としての力量は低いんじゃないでしょうか。だから、ナル×ジャン的には「トビ=ダンゾウ」は薄いです。ホントにダンゾウが火影になるのが目的だったら、水面下で暗躍しなければならないダンゾウの生態との整合性がないですから。

「半蔵事件」に木ノ葉の暗部が加勢したのがダンゾウの協力だった事実があり、「半蔵事件」が外道魔像の召還とそれにシンクロするコマを生み出す策略だったのなら、黒幕とダンゾウの関係が浮上しますが、半蔵同様、ダンゾウだって利権絡みで利用された可能性が強いです。それに、水面下で怪しく動き回るダンゾウの手法は忍としての力量を自ら否定するものであり、強者の振る舞いではありません。それは英雄・ナルトを「歓呼」で迎えた木ノ葉隠れの人々の行動にも反する筈で、シカクや暗部の班長がダンゾウに見せる”ざらつき”と同質の異物感を感じさせます。だから、個人的にダンゾウは小物だと思います。ただ、シカクが憂慮する様にこの会議が性急なのが、ダンゾウの根回しであれば先手を打たれた感が強いです。そして、それがシカクの険しい表情の正体なんだと思います。

それと、このお話で大名のおばちゃんに肩入れ…と言うか、ちょっぴり期待しちゃったのは自来也を非常に買っている点です。おばちゃんはそればかりか「好き」とも言っています(笑)。これは伊達や酔狂じゃなく、ましてやお世辞でもなく、おばちゃんには人を見る目が備わっているのだと思います。このおばちゃんがムチムチの自来也好みのナイスバディではないから、自来也が真剣に奉仕したとは思えないので、おばちゃんが自来也をちゃんと見て、その人となりをしっかりと判定した結果だったと思います。そして、それはおばちゃん自身のしっかりした人間力の現れであり、尊い血族の生み出したナチュラル(天性)であるならば、このおばちゃんもまた本物であり、ただ大名としていない特別な存在感や存在意義があり、当然それがお話の流れに絡んで来る…と期待しちゃうのです。



「ほほう
あの”白い牙”の息子かえ
うむ!ええじゃないかえ
皆はどうじゃ?」(大名)

「名声も力も徳もある…
確かに…」(役人A)

「しかしまだ
若過ぎるのははないか?」(役人B)

「四代目のミナトの時は
もっと若かったように思うが…」(役人C)

「はたけカカシは
誰の弟子だったかの?」(役人D)

「四代目火影だ」(ホムラ)

「四代目は自来也の弟子で
自来也は三代目の弟子であったの!

問題ないではないかえ
よし では―」(大名)

「三代目のその教えが―
里を壊滅させたも同然なのですぞ!!」
(ダンゾウ)

<ビクッ>「……!」(大名)

僕はこのお気楽そうな大名にも一縷の希望を感じていて、それはある程度、人を見る目があるように感じるところです。例えば、サクモ(白い牙)知っているし、その側近である役人も、ある程度、人を評価する態度があります。人とは組織を構成する最小単位ですから、強い組織を作る為に強い個人は重要で、かと言ってそれが突出するのも宜しくはない。それを「徳」と言う言葉が補っているところに救いがあるのだと思います。それと、この大名が「血統」…生まれだけで大国である火の国を総べる存在である事にも希望があると思います。「血」にはバカには出来ない力があるのです。「天運」と言い換えても良い、見えざる力が守っている尊い存在は確かにあるのです。いつもそれが良き方向に働くとは限りませんが…。

それは「歴史」を紐解けば解る事で、時代には常に「血」が関わっています。人は尊い「血」に「義」を感じ「忠」を尽くす生き物なのです。逆に言うと、その尊い「血」が悪しき方向に転ばない為に「歴史」や「哲学」と言った学問が必要な訳で、その有無が忍術(チャクラ)を有する忍が、普通の人が成す国である火の国のアウトソーシング(傭兵)に甘んずる格差でありましょう。『NARUTO -ナルト-』の世界観で、この辺の整合性は突っ込めば突っ込むほど危うくなるので捨て置きますが(笑)、こんなお気楽なお公家さんみたいに見える大名だからこその光明があって、それがきっと物語を最後は良い方に転ばせてくれるんじゃないか…と、ナル×ジャンとしては期待していると言う事で…ここは一つ…(滝汗)。


「里を潰した”暁”のリーダー
かつての自来也の弟子だった男だ
他国に同情し戦力を与えた結果がこれだ!

甘いのだ!何もかもが!!

代々続くその甘さが
同盟国の砂の裏切り……
…そして大蛇丸の木ノ葉崩しを許し
”暁”の台頭 さらにはうちはの残党
サスケが抜け忍となり
暗躍する事になった!

今こそ必要な火影とは!?
この最悪の事態の後始末をし
忍の世界に変革を成し
忍の掟を徹底させる希代の火影
このワシだ!!」(ダンゾウ)

「この際ダンゾウに任してみては
どうでしょう?大名様」(役人B)

「………」(大名)

「合理的に凝り固まった
一方的なやり方では―」
(シカク)

「うむ決めた
ダンゾウお前を
六代目火影に任命する!」
(大名)

はたけカカシを「まだ若すぎるのではないか?」と牽制した役人(B)が「この際ダンゾウに任して…」と水を向けてるのがミソで、やはりダンゾウの根回しが最初にありきの会議だった臭いがプンプンと…(笑)。それに、ホムラやコハルの反論が一切ないのも既に了承済みのようで、暗部の班長とシカク以外は懐柔済みみたいな変な会議ですよね。初めにダンゾウの火影ありき…みたいな。それにこの会議で決心してトップダウンで命令を下達できるほどのリーダーシップをこの大名からは感じません。寧ろ火の国ほどの大国で、こんな軽々しい決済は考え難いです。このやり取りでダンゾウの火影が決定できるのは予め内定があった場合のみでしょう。つまり形式的な会議であり、暗部の班長とシカクは蚊帳の外だった…と。

しかし、ダンゾウの火影就任は時期的には面白く…だって、やる気満々のサスケ率いる”鷹”が木ノ葉に向かってる矢先でしょ(笑)。ここは一度、悪役に転んだ木ノ葉がもう一度、”鷹”の木ノ葉崩しに遭うのもまた一興であり、サスケが木ノ葉の上層部のみを狙い撃つ計画であるならば、ペインが木ノ葉を強襲した様な大々的な侵攻ではない筈です。それに、暗部の班長と上忍班長であるシカクらが非協力的、或いは関知しない想定も充分にあり、それがサスケの本懐とも奇麗に繋がるのであれば、このお気楽で官僚やダンゾウの傀儡(かいらい)にも見える大名の選択が、実は高貴な「血」が齎す天運であり、ちょっとへこたれそうになった僕と、物語を立て直す起爆剤になれば良いのにな…と期待してしまうのです。

ところで…「ナル×ジャンはウチが育てた!!」って声が…
何処からか聞こえて来たんだけど…空耳かしらん?(笑)



  
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「読書」(まっカカ…其の十)


(駄目だ…
気が遠くなる…
ワシは…
死ぬのか?


失敗なのか?

忍は生き様ではなく
死に様の世界…

忍の人生とは
どうやって生きたかではなく
死ぬまでに何をしたかで
その価値が決まる

…思い返せばワシの物語は
失敗ばかりだった…

綱手にフラれ続け
を止めることも出来ず
弟子師匠を守ることも
出来なかった…

火影たちが成した偉業に比べれば
ワシのしてきたことは
取るに足らぬ下らぬことばかり…

ワシも歴代火影たちの様に
死にたかった

物語は最後の”結び”の出来で決まる
失敗も一興!
その試練が己を磨いてくれたと
信じ生きてきた

その代わり…

今までの失敗をチャラにするような
大きな偉業を成し遂げ
立派な忍として死ぬ!

…そのハズだった…フフ…
だが…その”結び”
死に様がコレか…

大ガマ仙人はワシを
”変革者を導く者”と予言した

忍の世界の安定と破滅に関わる
大きな選択をする者と…

ここでペインを倒し
”暁”を止め忍の世界を破滅から救う

結局その選択も失敗してしまった…

…情けないのォ…

…これが自来也豪傑物語の結びだとはの…

下らぬ物語だった…)(自来也)

「いや
そんなことはないですよ」
(ミナト)

「この物語は素晴らしいです」(ミナト)

自来也の走馬灯にミナトが割り込んで来たところ…(第42巻/46-50頁)。自来也がのど輪で声帯を潰され、血刀で体中を貫かれ意識が飛びそうになった…既に飛んでしまった闇に差し込んだ光明…それがミナトの笑顔でした。自来也が走馬灯の最後で述べた「自来也豪傑物語」とは自来也の人生を一冊の本に例えた物書きらしい表現で、自分の人生が一冊の本ならば、ペインを後一歩に追い込みながら返り討ちに遭ってしまった自分の死が、その物語の結びとするならば、その本は駄作だと卑下している訳です。自来也はペインに殺られる前、自来也はペインの正体に気付いていましたから、さぞかし悔しかったんでしょう。その「死に様」…の惨めさが自来也の美意識に反したのです。…そして、それは自来也が綱手に二度と逢えない事を意味していました。

忍が「生き様」ではなく「死に様」と言う価値観は、自来也が憧れる先人達(実はミナトも含まれている…笑)の影響が大きいのだと思います。何かを為すと言うのは「生き様」に他ならないし、でもそれを観察して吟味するには自来也は忙し過ぎました。何せ予言の「変革者を導く者」としての責務が自来也にはてんこ盛りでしたし、同時に木ノ葉隠れの里を取り巻く危機に自来也は東奔西走して立ちはだかっていた筈で、忙しい自来也にとっては「死に際」くらいしか印象に残らなかったからなのかも(笑)。しかし、走馬灯とは人生の断末魔ですから、理路整然としてないのが当たり前で、理性より本能…心より魂が悔恨する想いが溢れているのです。その意味で自来也には混濁があったのだと思います。

ミナトが手にしている本が「予言の書」となった『ド根性忍伝』(第42巻/50頁)で、自来也の処女作で、長門の「答」をパク…否…オマージュして書き上げた若き日の自来也の渾身の力作でしょう。ちなみに主人公の名前はその時食べていたラーメンの具だった「ナルト」NA(RU)TONA(GA)TOでちゃんとを踏んだネタ元の長門に対するオマージュも忘れなかった…自来也の若いエネルギーが漲った作品だったのだと思います。それはちょっと熱くて一本気なナルトなど勿論の事、明らかに大人しく感情を表に出す事の少ない長門すら昂らせ、完全無欠のヒーローに仕立てた熱力が宿ったと言いますか…それを「言霊」(ことだま)と言うのだけれど、自来也の作品には不思議な魅力があったのでしょう。

「ナルト
素敵な名前です」
(クシナ)

「クシナ…」(自来也)

だから、ミナトが賞賛する事にお世辞や遠慮はなく…何故ならば、その物語の主人公の名前を今度生まれて来る我が子に授けようと言うのですから…きっと、ミナトも自来也の文章に震えたのだと思います。それはキッチンで二人の会話を邪魔しない様に静かに休んでいたクシナをこの場に引き寄せるに充分な力でもあった…と(第42巻/52頁)。後述されますが、『ド根性忍伝』は売れなかった…そうです(笑)。僕は別に売れる本が良い本で、売れない本が駄目な本だとは思わないし、作家の名前で本は買わないし…。でも、売れる本と売れない本があるのは事実で、それが時代の気分とか流行とか、文章以外のマーケティングに多くを依存してるのは厳然とあって…ま…『ド根性忍伝』は不出生の名作だったのだ…と、僕は思います。

誰に教えられるでも無く文章を書き、その文字の羅列のみで他者に何かを伝える…その手段に自来也は生来長けていたのです。自来也には元来、文才があったのでしょう。自来也が物書きになったのは、「予言」があったからではなく、自来也自身が文章を書く事を欲したからです。その意味では大ガマ仙人の「予言」(夢)の精度は高いと言える…。「夢」も中で自来也が真っ白な紙にペン一本でカキカキと挑んでいた姿が見えたんじゃないでしょうか。自来也はきっと呼吸をする様に、食事をする様に文章を書いていた筈です。物書きにとって書く事は生きる目的ではなく原因に近いのです。バイクの燃料タンクにガソリンがないとエンジンがかからない様に、文章がなければ動けない…それが「物書き」と言う人種なのです。

「そんな…
これは偶然か
……?」
(長門)

自来也は「予言」があったから、物を書いたんではなく、自来也の文才の上に「予言」が狙い撃って降りたように感じます。そして、三年間の忍術修行で自来也のその「人間力」に触れ、引き出された長門の言の葉が自来也に還元され「予言の書」を成した…。そりゃ、長門が驚く訳だ…(笑)。「ナルト」と言う名前と「諦めないド根性」が長門の「痛み」を手放させた…。それが「予言の成就」とするならば、「痛み」を知る事が「勇者」(救世主)としての最後の欠けたるピースだったのか?しかし、残された破滅や破壊の要因は数多あり、それとの戦いが不可避なれば、これをもって「予言の成就」とするにはやはり早計と言え、それでもほくそ笑む大ガマ仙人には別の黒さがあるんじゃないのか…と言うのがナル×ジャンの見解でしたっけ。

そもそも絶対に外れない「予言」が先ずあって、それに結び付く断片の一欠片が自来也に提示されただけで、自来也はその啓示を手掛かりにズーッとその謎を解いていたのですが、「予言の書」を生み出せるポテンシャルの在る自来也に「予言」が降りたのか、数打ちゃ当たるの末に偶々、自来也がハマったのかが微妙で、妙木山の長閑で牧歌調な穏やかさの向こうに在るかも知れない…黒さは未だに未知数です。ま…結果的にですが…「予言の成就」の一端は人の心に刺さる「文章の力」があったようです。その自来也の処女作をしても「売れなかった」とされる『ド根性忍伝』は、できるだけ人目に触れないように工作された可能性もあるのかも知れません。例えば、手下の蛙たちが買い占めて何処かに隠したとか…(笑)。


「エピソードが先生の数々の
伝説
になぞらえてあって
何か自伝小説っぽくて―」(ミナト)

「だがの…
まったく売れんかった
次回はお得意のエロ要素でも
入れてみるかのォ」(自来也)

「この本の主人公…
最後まであきらめなかった
ところが格好良かった…
先生らしいですね
この主人公」(ミナト)

自来也の走馬灯を一瞬、塞き止めるミナトの光明が続きます(第42巻/50頁)。ミナトが『ド根性忍伝』を片手に絶賛する姿に、やや卑屈に対応する姿に、自来也が生来持つ才能に対する劣等感…子供の頃から大蛇丸に抱いていた憧れ…がそうさせるのかなーと、当初考えていたんですが、ナルトが妙木山で読んだ『ド根性忍伝』と、長門が雨隠れで自来也が書き残した原本(?)を読み込んだ描写の共通点が「主人公のイケメン設定」にあった事が知れ、それをミナトに気付かれてはいまいか…ミナトの事だから当然気付いているんだろうなー(笑)の自来也が感じる痛さ(笑)だったのが解り萌えました(笑)。もっともミナトはそんな他人の傷口に触れる様な無粋は致しませんし…。ホント、どっちが師なのか解らない(笑)。

「次回はお得意のエロ要素でも…」

…で、この時、次回作の方向性が示されてまして、それが大ベストセラーとなる『イチャイチャパラダイス』だったとは!!(笑)。思えば、『ド根性忍伝』の主人公の「超イケメン設定」は綱手の性格をしっかりと取り込もうとしたあざとさがありましたし、『イチャイチャ』の内容は未だに知れませんが、その後継作である『イチャイチャタクティクス』目を覆わんばかりの性描写(意外に大きいのね…とか、椅子がギシギシなって…とか)は、やはり綱手とイチャイチャしたかった自来也の妄想がてんこ盛りだった事は明白で、自来也の練り出す文章に関して綱手が大きく影響していた…って言うか、綱手と出逢って以来、綱手一筋だった自来也の粘着質を考えれば、世の中の誰でもなく綱手だけに向けられたメッセージだったと思えます。

「はじめましてだな…
オレ自来也ってんだ!
ラブレターは後でいいぜ
よろしく!」(自来也)

<ニシシ…>(自来也)

「バカヤロー……」(綱手)

自来也は綱手に出逢った瞬間、恋に落ちていた筈です(第44巻/59頁)。そして、この出逢いの時に綱手に見せた自来也の笑顔<ニシシ…>が、50年後、綱手の中で爆発する自来也が仕掛けた『時限爆弾』だった事を、自来也の訃報の重さに絶えかねた綱手が廊下の片隅で一人涙を零した描写で知れる事となろうとは…。そして、自来也がコレまで「何」を書き続けて来たかと言う事が綱手にも、そして、僕らにも解ったのです。あの時、綱手が泣いてしまったのは正真正銘の後悔だったでしょう。50年間…半世紀ですよ、半世紀!!…にも及ぶ粘着(笑)の影に隠れた「予言」も綱手の知るところとなり、自来也の他人に言うに言えない痩せ我慢が綱手の涙腺と女心を激しく揺さぶったのです。自来也が一生かけてカキカキした…ぶっちゃけ、自来也の著作物とは…

綱手に宛てた「ラブレター」だった!!

自来也は50年間、綱手と言う一人の女性を想い続ける事が出来る男でした。そりゃ、覗きやキャバクラ通いはあったようだけど、それは成就しない恋の代償行動であって、不義不貞はなかったと、僕は考えています。自来也が辛く悲しい任務の合間にふと思い出し幸せな気分になれたのは、綱手のオッパイだった筈です。自来也は正真正銘の『オッパイ星人』だったから、綱手の成長と共に膨らみ、遂には「106だのォ」(第44巻/69頁)と、ちょっと危ない目で見つめるまでに成長した綱手のオッパイに対する想いは「予言」よりも重かったりして(笑)。ま…堅い話は抜きにしても、自来也が書いた文章には、そんな綱手(と綱手のオッパイ)への想いがもうてんこ盛り盛りに盛られていた事でしょう(笑)。

この機微を到底理解できないナルトに自来也は「エロ」と言うキーワードを与え、それがナルトの中では「エロ仙人」としてまんまと定着した訳で(「ナルトは何故、自来也を”先生”と呼ばなかったのか?」参照)、そうでもしなければこんな信じ難く、回りくどく、バカ正直な生き方をする自来也を、ナルトが認識する事すら怪しかったでしょう。だから、ナルトは自来也を「先生」とは呼ばずに「エロ仙人」と言い続けるナルトのナル×ジャン的解釈で、性的にも恋愛経験的にもレディネスが整っていない(八卦の封印式のフィルタリングの可能性あり)ナルトが便宜的に自来也と言う「難解な思想」を受け入れる方便だったのです。それほど自来也は複雑怪奇であり、理解困難な忍だった訳です。そして、ここに一人…そんな難解な自来也を理解しようとする忍がいる事に気付きます。ヤケに棘棘しい人が一人…いらっしゃるじゃないですか(笑)。



カカシはイチャパラの愛読者だった!!

「読書」 illustration:Cerberus

<ドン>(カカシ)

「!?」(ナルト)

「……?どうした
早くかかって来いって」(カカシ)

「…でも…あのさ?あのさ?
なんで本なんか………?」(ナルト)

「なんでって…本の続きが
気になってたからだよ

別に気にすんな…
お前らとじゃ本読んでても
関係ないから」(カカシ)

カカシが第七班の採用試験として行った鈴取りで(第1巻/132頁)、カカシは『イチャイチャパラダイス』(中巻)を取り出しています。ちなみに英訳では『Come Come Paradise』で、「イチャイチャ」って「Come Come」なのね(笑)。面白いのでそっちを採用しました(笑)。カカシの読書好きはのべつ幕無しのところ構わず…って事で、読者の総意だと思いますが、その裏には非常に難解な自来也の生き様に対する興味があったのかと思うと、カカシの自来也に対する棘棘しさが近親憎悪にも思え、カカシが他人に言うに言えないオビトの「呪縛」…代理人生に在った生き様が、「予言の付託」を一身に担いながらも、一人の女性に一生涯の想いを捧げた自来也の一途で難解な生き様に奇妙に符合するのが、とても面白いです。

イチャイチャはCome Comeなのか!?

『Come Come Paradise』の検索結果【google】

カカシはイルカに噛み付いたのは、知り得る情報量の違いに在り、それを理解するアスマや紅を閉口させました(「カカシは何故、イルカに噛み付いたのか?」参照)。同時に、カカシの上位の情報量を持つ自来也にはヤケに棘棘しかったです(「カカシが自来也に刺刺(とげとげ)しい理由」参照)。そこには「イルカ<カカシ<自来也」と言う情報量の階層があって、比較的に接し易いイルカに自来也がナルトの自慢話をしていて、それが「カカシの舌打ち」を演出しているのです(笑)。それでも尚、カカシを「読書」に傾倒させるのは自来也の生き様に対するカカシの興味が優先していたのでしょう。カカシも自来也に比肩するほどのややこしい人生ですから、やっぱこの二人、めちゃくちゃ似てるわ…(笑)。

ここで、ふと気になるのがカカシが自来也の著作の全てを読破していたか否か…です。まさか、カカシが「エロ専」(エロいお話を専門に読む単なるドすけべ…笑)だったとは思えないちゅーか、カカシが「エロ専」だったら、リンなんかは間違いなく喰っただろうし(汗)、夕顔ちゃんだって…(滝汗)。はたまた「男色」(所謂、モーホー)だったら、『イチャイチャパラダイス』なんて気持ち悪がって読まなかった筈です(笑)。カカシは自来也と言う人間に興味があって自来也の作品を読み耽っていたのだと思うんです。ならば、『ド根性忍伝』…あの不出生の名作をカカシが見逃していたとは思えん訳です。蛙ちゃんの工作があったなら話は別だけど…カカシは『ド根性忍伝』も勿論、読破していたのでは…ないかと。

…と言う事は、カカシは主人公の名前が「ナルト」で、「諦めないド根性」の持ち主で…ついでにそれが「超イケメン設定」で…と言う事を知っていたんじゃないでしょうか。その上でカカシは「黙秘」していたんではないかと思うと、僕には言葉がありません。そして、カカシがのべつ幕無し&ところ構わずに「読書」して、おまけに18禁のやっばいオトナ本なのにブックカバーすらしない自己提示には、オビトの代理人生を送る複雑怪奇な人生の無意識のガス抜きの様に思えます。そして、自来也に対する棘棘しさがその共感の裏返しだったならば、それにバランスする使命をカカシが帯びている可能性がある筈です。カカシが何故、神無毘橋で飛雷神のクナイをプレゼントされたのか?そして、カカシがミナトを何故、語らないのか?

「アナタ(=自来也)ですか…
あの技を教えたのは?
あの術を扱うにはナルトはまだ
幼過ぎる
と思うんですがね」(カカシ)

そう言えば、自来也がナルトに螺旋丸を伝授した事を責めてましたっけ(自分もサスケに千鳥を教えたんだけど…やっぱ、似てるわ…笑)(第20巻/98頁)。カカシの中には独特な倫理観があったのか、それがミナトのエクスキューズだったのか?もしかしたら、時が満ちればカカシは螺旋丸だってナルトに教えようと思ってたんでしょうね。それを自来也に先を越されてちょっと拗ねて見せた(笑)。カカシの「用済み発言」(第37巻/35頁)が微妙ですが、もしかしたらカカシはナルトの成長を待っていたんじゃないでしょうか?風遁修行でもナルトの成長はその要件を満たしてはいなかった…。それは自来也が「胸騒ぎ」で漏らした「あの術」(第41巻/17頁)とも、ミナトが言った「特別な力」(第440話/「四代目との会話!!」)ともリンクしている事でしょう。

「どうやらお前はまだ
ここに来るには早過ぎたようだ
お前にはまだやるべき事があるはずだ」(サクモ)

第449話「希望の花」で黄泉返ったカカシに「やり残し」がある事をサクモは示唆していました。それが「九尾事件」で交わされた師・ミナトとカカシの「約束」なんじゃないのか?「ナルトの鍵」であるゲロ寅を自来也に託したミナトが、「もう一つの鍵」をカカシにも与えた可能性は周到で用心深いミナトの行動としては整合性が高いと言えそうです。そして、今もカカシの手に在るであろう「飛雷神のクナイ」。それとオビトが授けてくれた術コピーの能力。その二つがナルトの成長…九尾のチャクラのコントロールと合わさって、時が満ちたと許されるならば、カカシがナルトに「飛雷神の術」を伝授する時合(じあい)が訪れるでしょう。それをカカシは待っていた…。もしかしたらカカシは「読書」で、「我慢のノウハウ」を自来也の「生き様」から学ぼうとしていたのかもね…。まったく…この似た者同士がッ!!(笑)

「読書」(まっカカ…其の十)
まったく…カカシってヤツは…


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大ガマ仙人は何故、ほくそ笑んだのか?


「終わったようじゃ…」(大ガマ仙人)

「どうなったんですかいのう!?」(ガマブン太)

「予言通りじゃ…
自来也の弟子二人共
予言の子として交わり
忍の変革を導く者達だったとは
思わなんだが

あの時…
自来也が諦めん選択をした時点で
この事はもう決まっていたのかもしれんのう

……あの本(『ド根性忍伝』)が
本当に世界を変える鍵
なるとはのう」(大ガマ仙人)

第449話「希望の花」で久々に登場した大ガマ仙人。そのご存命が嬉しくて深くは突っ込まなかったけど、一緒に居る包帯グルグル巻のガマブン太の大きさと比較すると、大ガマ仙人って意外に大きいのね…(笑)。でも、深く突っ込みたいのはそんな事じゃなくて、大ガマ仙人がご満悦なところです。僕もナルトと長門の対戦をズーッと見守って来ましたが、ナルトが長門を納得させ、「外道・輪廻天生の術」を発動…次々と木ノ葉の戦死者が復活を始めたタイミングで、何故、大ガマ仙人はこんなに満足そうにほくそ笑むのか?…それがピンと来ませんでした。そして…「予言」が成就したかのような…大ガマ仙人の喜び方に大きな違和感を感じ、全身の毛穴から黒い考察チャクラがブスブスと吹き出して来るのを感じました(笑)。

「終わったようじゃ…」

大ガマ仙人の第一声なんですが、これだけだと「ナルトVS長門」が済んだ…とも取れますが、その後に…ナルトと長門が「忍の変革を導く者達だったとは…」と続け、トドメに「本当に世界を変える鍵…」と『ド根性忍伝』の存在の重さに言及するところから、自分の下した「予言」がこの瞬間、なった…「成就」したと喜んだのだと…ぶっちゃけ、大ガマ仙人はこの時点で「忍の変革」が成った…と豪語してるのです。堅い話を抜きにすれば…元はと言えば大ガマ仙人が予言を下したのですから、大ガマ仙人が成ったと言えば成った訳で深く突っ込むのはアレなんですが(脂汗)。でも、この黒い気持ちを放置するのは「予言」に散った長門や自来也に対して不敬であり…ま…大ガマ仙人が「終わったようじゃ…」と発したタイミングに…予言が成就したと認定した出来事が起こったとして、それが一体、何だったのか?。大ガマ仙人は何故、ほくそ笑んだのか?一緒に考えてみましょう。


「外道・輪廻天生の術」(長門)

「!?」(ナルト)

「長門アナタ!!」(小南)

「小南…もういい…
オレに新たな選択肢ができた…
諦めていた選択肢が…」(長門)

大ガマ仙人が「終わったようじゃ…」と発したタイミング…木ノ葉の戦死者を続々と黄泉返らせた忍術…「外道・輪廻天生の術」…その発動が予言成就の契機であると、僕は考えます。そう言えば、この術名の詠唱に噛み付いた小南に、長門はこれまでにない謙虚さを持って「諦めていた選択肢」と、「外道・輪廻天生の術」がそれである事を暗に示していたように思います。その長門の決意を小南は無言で優しく見つめる姿がヤケに印象的で、何だか心に残っていましたっけ。そして、この忍術の発動をもって、大ガマ仙人は「予言の成就」を実感したのだと、僕は考える訳です。

「輪廻眼を持つ者はペイン六人全ての術を扱え
生と死の存在する世界の外に居ると言われている
長門の瞳力は生死を司る七人目のペイン外道」(小南)

今のチャクラでこの術をしたら…長門は
……そこまでしてこの子に…)「……」(小南)

ナルトはペイン六道と戦い、その諦めないド根性をもって「天道」までの六道全てを打倒し、とうとう本体である長門に辿り着きました。ナルトが長門の居場所に向かう途中、いのいちとシカクの小隊に出くわしますが、「…オレ一人で行きたい」(第433話/「対面!!」)と増援(介入)を拒否しました。情報ネットワークを構築しているカツユに対してもナルトは増援を拒否し、ネジがカツユにナルトの行き先を問いつめてカツユが困ってましたね(笑)。カツユの顔がデフォルトでおちょぼ口で困り顔なのが、逆に萌える…と言うか…おかしかったです(笑)。ナルトが一人で行く事に大きな意味があった事をこの時は知る由もありませんでしたが…。

小南が長門の「諦めていた選択肢」と言う言葉に沈黙し、それ以降、長門のする事に口出しをせず優しく見守るだけでした。長門(外道)が「輪廻天生の術」を発動する事で長門のチャクラが保たない…つまり、小南は長門を看取る覚悟を決めていた訳です。勿論、この術の発動はナルトが「一人」で長門の前に現れ(ナルトが増援を望まなかったから戦闘に成らなかった…)、長門の積年の恨み節をしっかりと聞き届け、それに対するしっかりとした「答」を示せたナルトが長門を納得させた結果であり、長門もナルトに期待し、自分の想いを託したくなったからであります。それが大ガマ仙人の言う「予言の子の交わり」であると思います。

そして、長門が命懸けで「諦めていた選択肢」「輪廻天生の術」を発動する事こそ、大ガマ仙人がほくそ笑む…「予言の成就」であったのではないかと、僕は考えています。ペインが木ノ葉隠れの里と一戦交え、「予言の子」であるナルトが六道(天道・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道)を退け、その上で、「外道」の「輪廻天生の術」を引き出すシナリオ…それが「予言」の真の意図だったのではないか!?だから、木ノ葉隠れの戦死者が続々と黄泉返る状況に大ガマ仙人はほくそ笑み、予言の成就を悟ったのではないでしょうか?ぶっちゃけ、輪廻眼の正統後継者である長門が「外道」の能力を発動し、逝く事に意味があったんじゃないかと…。

(口寄せ外道魔像!)(長門)

「これは…!長門
それは使っちゃダメ!」(小南)

「予言」の付託に応えた自来也が弟子受けし、輪廻眼の長門に忍術(輪廻眼のコントロール法)を教える…頭角を現した長門達が半蔵と接触する…「半蔵事件」…そのどカスでど小物でど汚い大人に触れて長門が選択した「外道魔像」の口寄せ(第447話/「信じる」)。それが輪廻眼の真の覚醒を促す儀式であり、外道魔像との契約で長門が堕天するレールが敷かれていたかの様にも感じます。だって…自来也が長門に忍術を教えずに、大蛇丸が愛をもって殺していれば長門は輪廻眼を覚醒はしなかった筈です。自来也が胸キュンを感じた?…小南の「ありがとう…コレお礼」(第41巻/53頁)が、仄かな隠し味だったかの様に感じられ、運命の綾を感じさせますが…(笑)。じゃ、もし長門が大蛇丸に殺されて、輪廻眼があの場で潰えていたとしたら?…どうなったでしょうか?

何もそこまで大きなものを…」(小南)

「…相手は九尾だ…手は抜けない
…それに六道仙人の作ったと言われる
月に比べれば
……大した事はない」(長門)

第439話「地爆天星」で、何気に六道仙人が「月」を創った事実が提示されています(笑)。詳しくは「”月”は何故、今も在るのか?」に記したので読んでみて欲しいですが、「月」の規模を鑑みれば、その大それた忍術には六道仙人の「命」が絡んでいる可能性を強く感じます。長門の九尾捕獲の描写からチャクラが途絶えるや否や地爆天星の土塊は崩落していましたから、「月」が今も在る事実は、六道仙人が今もチャクラを送り続ける必要性を示唆するモノと考えます。つまり、六道仙人が「月」と共に在る必然がそこには在ると言う事です。可能性の問題では在りますが…。そして、何の目的も無く六道仙人が「月」なんて大それたモノを拵える筈もない…これは道理だと思います。

「月」は尾獣を刺激し、写輪眼に力を与える…可能性が見て取れる(「月光」終末…①参照)。他にも地球上のあらゆるモノに多大な影響を与えます。まるで地球を闇の方角から見守るかの如く…そして、それは「輪廻眼」を地上に降ろす為でもあるからじゃないかと…僕は考えています。長門の一つ目の痛み…両親の死で長門は明らかに輪廻眼ではありませんでしたし、忍ですらなかったです。長門は両親の死に際して怒りの中で輪廻眼の力に目覚めています。そして、その輪廻眼の眼球の文様に関しては一切の言及が無く…と言う事は元々、輪廻眼の文様はなく、この一件で突然覚醒したのではないかと思います。つまり、輪廻眼が長門に唐突に降りた…輪廻眼が通常の血継限界とは違った形態の伝承方法だった可能性も含めて…。

「月」が今も在るのは…六道仙人のチャクラが今も在るからで、条件が整えば地上の一点に降り立ち、世界に影響し続ける…それが「輪廻眼の伝承」であり、僕が考えるところの…「月」が今もある意味です。だから、もし大蛇丸に長門が殺されようと、「月」はまた何処かに「輪廻眼」を降ろし、また世界に影響する…つまり、その為に六道仙人は「月」を拵えた?…世界を監視し、常に「安寧秩序」を世に齎す為に感化し続ける存在として、「月」は今も天空に在り続ける…のではないかと…、まぁ…そう考えている訳です。そして、その「月」に影響される「尾獣」、そして「写輪眼」は、やはり、六道仙人に縁(えにし)の深い存在であると考えます。特に尾獣は…”暁”の管理下に在る「外道魔像」に封印される描写で「封印=目が入る」…からは無関係には思えません。

「外道・輪廻天生の術」(長門)

「終わったようじゃ…予言通りじゃ…
…忍の変革を導く者達だったとは…
…本当に世界を変える鍵に…」
(大ガマ仙人)

「外道・輪廻天生の術」=「輪廻眼」の解脱!?

そして、その輪廻眼の長門が「外道」の能力を自らの意志で練り出した意義を、大ガマ仙人は「予言の成就」と受け取ったのではないでしょうか。「輪廻眼」が世界に関与する事無く、はたまた何の葛藤も無く潰えたとしても、「月」が黙っては居ない訳で、「輪廻眼」が「外道」の本懐をもって閉じる…ぶっちゃけ…「解脱」(げだつ)する事が、大ガマ仙人が見た夢…つまりは「予言の成就」であったからこそ、大ガマ仙人はほくそ笑んだのではないかと思います。大ガマ仙人の「夢」は妙木山の蝦蟇の滝の前の修行場の岩蝦蟇(先人達)の夥しい数からして気が遠くなる昔で、輪廻眼の「解脱」を意識した「予言の成就」から逆算すれば、大ガマ仙人の「夢」の現れた六道仙人の啓示であったのではないかと…期待します(笑)。

「オレはな…
その憎しみの連鎖を止めるために”暁”を立ち上げた
オレにはそれ(←憎しみの連鎖を止める)ができる…
そのためには九尾の…その力が必要なのだ
全ての尾獣の力を使い
この里を潰した数十倍の力を持つ尾獣兵器を作る
一国を一瞬で潰せるほどのな
本当の痛みを世界に知らしめ
その痛みを恐怖で戦いを抑止し…
世界を平和と安定へ導くのだ」(天道)

第436話「平和」で、ペインは尾獣を集める意義をナルトに説いていました(この時、ナルトが感化されて九尾を差し出しはしまいかと心配しましたっけ)。輪廻眼が「外道魔像」と深い関係性(真の覚醒の契機?)に在る以上、それを封じ込め「尾獣兵器」を造り出す(であろう)使命をデフォルトで内包している筈です。そして、長門がその使命に固執したのはやはり輪廻眼の影響であったとは思いますが、「月」が六道仙人の手に拠るモノとの知識や、トビ(マダラ?)の高飛車なペインに対する命令や物言いに、長門がトビ(マダラ?)に感化された可能性を強く感じてなりません。合わせて、「外道魔像」の手枷(手錠)や、「外道魔像」が長門(ペイン)無しに起動し、尾獣の封印が可能な描写には非常に危(あや)うい…。

つまり、「予言」や輪廻眼を欺く動き”暁”には存在するのではないかと言う疑念です。それは今のところ表層に居るトビ(マダラ?)が受け持っていると言えます。つまりは「写輪眼の意向」とも言うべき潮流であります。写輪眼がデフォルトで持つ覚醒の条件や万華鏡写輪眼が使えば使うほど封印されていく忌まわしさに関して、写輪眼側からはそのクリエーターに向かう敵意や憎悪が存在してもおかしくはないと、僕は思います。そして、九尾と写輪眼や「月」と写輪眼の関係性から考えると、六道仙人が写輪眼のクリエーター(創造主)の筆頭に挙ります。これは数在る選択肢の一つに過ぎませんが、”暁”の組成に関しては、長門が興したモノか、マダラが興したモノか微妙です。その主張も様々です。

つまりは、そこに錯綜があって、「外道魔像」へのアクセス権をトビ(マダラ?)が所有しているだろう描写からは、トビ(マダラ?)が長門ばかりでなく、大ガマ仙人(予言)すら欺いている可能性がありそうです。大ガマ仙人が「外道・輪廻天生の術」の発動をもって、輪廻眼の「解脱」を意識したのは輪廻眼が「尾獣兵器」を生み出すプログラムであり、それを阻止する事が忍界の平和と安定だったからだと考えれば…大ガマ仙人がほくそ笑んだ意味が理解できます。それは「予言」が大ガマ仙人が夢の中で六道仙人の啓示を受けたものだったからで、表面上…「予言」が成就した事に喜んでいる大ガマ仙人は”暁”の深層で蠢(うごめ)くトビ(マダラ?)の動きを見逃している可能性があります。



「本といい…お前といい…
誰かが全て…仕組んだ事のように…思える…」

「イヤ…これこそが…
本当の神の仕業なのか……」

「オレの役目はここまでのようだ……
ナルト……お前だったら…
本当に―」
(長門)

「ナルトって名前
諦めないド根性
それから痛み……
それが師匠と兄弟子から
譲り受けたものだ!!」(ナルト)

第449話「希望の花」で、長門は思い遺す事無く、自分の「痛み」をナルトに託し、文字通り大往生を遂げています。魂の本懐(ほんかい)…それを「解脱」と呼んでも良いほどの清らかなものでしたが、その裏の裏をトビ(マダラ?)がトレースしていたなら話は別で、牧歌調の妙木山がそれに付いていけないのは何だか解ります(笑)。トビ(マダラ?)が長門から何らかの手段で「外道魔像」を奪ったのは、長門以外の輪廻眼の覚醒を防ぐ為で、それは「月」が在る限り続く六道仙人の監視?に対応する処置だったものと思います。となれば、トビ(マダラ?)の目的は六道仙人に対する反旗…ぶっちゃけ…復讐でしょう。そして、トビ(マダラ?)もまた尾獣を集めるのも、六道仙人への復讐の一環である可能性が見えて来ます。

つまり、大ガマ仙人は輪廻眼の「解脱」によって「予言の成就」を喜んだのは早計であり、その外周をトビ(マダラ?)=写輪眼が取り巻いている図式を示しているのだと言えます。残る尾獣はキラビの八尾とナルトの九尾のみ。現存する輪廻眼はナルトとの接触によって「解脱」してしまった…。つまり、「外道魔像」を制御すべきインターフェイスが失われた事になります。これを織り込んだペインの九尾捕獲作戦だったのであれば、それはトビ(マダラ?)の掌の上の話であり、長門が得心した「神」の一角にはトビ(マダラ?)も絡んでいるのだとも言えそうです。それが、真・万華鏡写輪眼の遺志なのか?もっと奥に黒幕が居るのかは、今のところ余談を許さない…のがナル×ジャンの見解です。

そして、トビ(マダラ?)の暗躍の向こうには「尾獣兵器」を完成させたアカツキ(”暁”)に、六道仙人のチャクラが今も在る可能性を秘めた「月」の破壊(風説あり)しようとする意図すら見え隠れします。この世界の闇を照らしてくれる「月」。闇夜の光明が六道仙人が世界の為に遺した「安寧秩序」の慮りであり、それを呪われた運命を持つ写輪眼が恨みが刃を向けている?…輪廻眼の思惑が生み出したかも知れない写輪眼が反旗を翻す構図には同情も感じますが、尾獣のチャクラの出力デバイスとなる六道仙人の必要悪として写輪眼があったのかな…とも思え、いよいよ『NARUTO -ナルト-』の謎が一カ所に集結し始めた緊張感の中で、ガマブン太を前に長閑(のどか)にほくそ笑む大ガマ仙人のお気楽さに、「予言」に翻弄されながらも、雄々しく散っていった自来也や長門が不憫(ふびん)に思えるケルベロスなのです。



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第449話「希望の花」


「外道・輪廻天生の術」(長門)

「!?」(ナルト)

「長門アナタ!!」(小南)

「小南…もういい
オレに新たな選択肢ができた…
諦めていた選択肢が…」(長門)

「何だ?
何の術だってばよ!?」(ナルト)

「………」(小南)

輪廻眼を持つ者はペイン六人全ての術を扱え
生と死の存在する世界の外に居ると言われている
長門の瞳力は生死を司る七人目のペイン…」(小南)

「外道」(小南)

「天道」「人間道」「修羅道」「畜生道」「餓鬼道」「地獄道」の「輪廻六道」の外…「外道」…その全てを扱えるのが輪廻眼の瞳力とのことです。ペインは七人居たって事だ。しかし「生死を司る術」…なんて、大それた「力」があったのに、それでも尚、長門が悩んでいたのは「外道」が「解脱」を意味しなかったからでしょう。悩みを抱えた神様ってのもアレだなーと思ってたんですが(笑)、長門自身が「外道」で、輪廻の環の中に居る「六道」を操る…って言うのは上手く考えたなと思います。ちなみにシステムペインに使われた死体…あれは皆、自来也が知る顔でしたし、自来也が弥彦を殺してない…って部分で括るならば自来也が情けをかけて殺さなかった忍ではないかと思います。人と人が争い痛みが生まれる。その中でも存在する「情け」。悩める神様である長門もその一点…自来也のような大人が示した「情け」に、自来也を師として慕う長門が希望を見出したかったからじゃないかと、僕は考えています。

毎度、小南は長門が心配で叱る様な口調ですが、それは長門の状態と術の重さ(反動)を良く知るからです。そんな小南に今までぞんざいな返答しかしなかった長門の態度が変節しています。何気に物腰が柔らかいです(笑)。小南は長門にとっては明確な母性であり、長門を許す存在です。そして決して長門に生き方を示す父性ではなかった…。どんな時でも長門を「許す」事しかできない小南の面持ちが、今回はこれまでにも増して…とても切ないです。長門の変節は長門と小南の関係性に不足する父性をナルトが補った結果であると思います。ある意味、ナルトは長門に「生き方」を示したのだと言えます。それが長門の凍った心を溶かし、痛みに歪められた自分の行ないを反省するに至る訳です。この長門の変節は、ナルトが長門に勝利した上に成り立っていて、雨隠れの潜入戦で善戦したものの自来也は長門に敗れてしまったからそれが成らなかった…。それが戦いを頭から否定しがちな価値観の中で「力」の必要性を示しているかのようです。



今のチャクラでこの術をしたら…長門は
……そこまでしてこの子に…)「……」(小南)

「………」(小南)

(長門を変えた不思議な子)(小南)

「生死を司る」と言うくらいだから、誰かを生き返らせてくれるんでしょうが(後述あり!!お祭りが既にそこかしこで始まっている筈です!!)、これはあくまでも忍術であり、膨大なチャクラを消費する。チャクラ残量の限界を超えた術の発動は術者の生死に関わる…それが小南が諦めに近い表情で長門を見つめさせるのです。恐らく、この術が長門の最期の術になる…その歯痒さに小南は必死に耐えているのです。長門は木ノ葉襲撃において「オレの正義」を終始一貫していました。それを心配しながら見ているしかなかった小南はどんなにか辛かった事でしょう。それでも小南は長門に寄り添う様に一緒に居ました。それは長門を守りたかったからです。小南にとって長門は大切な人であったのです。人を愛する事に理由はない。だから一切の説明は不要なのです。それが小南の「………」の意味でしょう。そして、小南をしても為し得なかった偉業…「長門の変節」…それを為したナルト…それに驚き、ちょっと妬けてる(かに見える…)小南が無性に可愛いく思えます(笑)。ちょっといい女じゃねーですか!!


<ボフ>

<ズオオオオオ>(閻魔蟋蟀)

<ガバ><グババババ>(閻魔蟋蟀)


「何だ?」(木ノ葉の忍)

<ズッ>(木ノ葉の忍)

<ズッ><ムクッ>(フカサク)

「!!?」(シマ)

「…母ちゃん…
…ここはどこじゃ?」
(フカサク)

「ギャアアアアア!!」(シマ)

「わー」(木ノ葉の忍)

(フカサク様は確実に死んでいた!
何なのコレ…一体何が起こったの!?)
(サクラ)

「うっ…」(木ノ葉の忍)

「バ…バカな…こ…こんな事が…」(木ノ葉の忍)

<ガラガラ>(木ノ葉の忍)

「?」(木ノ葉の忍)

「……」(シズネ)

「え?」(いの)

「…どういう事だ?」(シカマル)


「これは…!?」(いのいち)

「どうやらナルトの決着
ついたようだな」(シカク)

術に集中する長門。すると跡形も無くなった木ノ葉隠れに異変が起こります。あの地獄道が使っていた「閻魔蟋蟀」…それも超大型…が出現します。僕はペイン(…自分で自分を「神」と言うペインを嘘っぱちの神様だと思っていたので…)が使う閻魔様なんてきっと嘘っぱちだから「閻魔蟋蟀」と呼んでましたが、ホントに生死を司る…モノホンの神様と言っても良いくらいの能力があったようですね。しかし、これはあくまでも忍術。チャクラを動力源にした忍術の理(ことわり)の中で機能するものであり、人知の範囲内なのだと思います。その方法論が輪廻眼にあった訳で、この力をして「神」と言うのであれば、今ならばペイン(長門)の気持ちも判ります。「中二病」なんて言ってしまって…余程、僕の方が…(汗)。

その閻魔様が大口を開けて吐き出した「光」が木ノ葉隠れに飛び散ります。そしてそれが倒れる戦死者の胸に飛び込んだかと思うと、ドンドン復活して行くのです。「陰陽論」では「肉体」(陰)と「精神」(陽)の分離が「死」とされていますので(屍鬼封尽ではそれを利用して対象を殺めるのですが)、人の死を陰陽分離と捉えれば、人が死ぬ事によって分離された「陽」(精神=霊体)を「陰」(肉体)に返還すれば死を免れる…と言う理屈の忍術なのだと思います。フカサクもシズネも他の多くの木ノ葉の戦死者が続々と蘇って行きます。人の「陰」(肉体)から分離された「陽」(霊体)を一端引き受けて吟味する「地獄の沙汰」があるのだとして、それを管理する「閻魔蟋蟀」って、やっぱホントの「閻魔様」だったのかも(汗)。

だとしたら、散々バカにして来たケルベロスは舌を抜かれちゃうかも(笑)。しかし、それもこっちにはこっちの…「オレの正義」があっての事なれば、長門だって解ってくれると思います(笑)。兎に角、木ノ葉の戦死者は「輪廻天生の術」(輪廻転生→輪廻天生)によって次々に黄泉返ります。しかし、それは「陰」である肉体があっての事。物理的に真っ二つになったとか、粉々に砕かれた場合は難しいと思います。そこに綱手がカツユの術を使って負傷者を傷の修復をしていた意味が重みを増して来ます。まさか長門の能力を読み込んだ上での行動とは思えませんが、サクラのフカサクの容態の判定(完全に死んでた)からすると…フカサクに必死の救命作業があって、少なくとも胸の傷が修復されていたから生き返れた筈で、やはり最後の最後まで諦めない姿勢が物事を好転せたんだと、僕は思います。

ま…木ノ葉では人知を超えた復活忍術が炸裂していて、それが長門の命懸けで…なんて事は全く解らない筈です。目の前で続々と生き返る仲間を見て驚くだけ…。シズネにしても何故だか起き上がり、いのの反応がちょっとイヤなんだけど(笑)、取り敢えず死ななくて良かった…でも、こんな有り得ない忍術があるなら、長門が弥彦を失った痛みに苛まれたりはしなかった筈なんだけど、それはまだ長門が未熟だった…「子供だった」からで、髪のような長門が悩んだまま今に至る…長門を背面で拘束する存在が感じられます。外道魔像(=尾獣の封印像?)にしても手枷(手錠)が嵌められてるし…。長門もまた利用されたのだと思います。それに甘んじたのは長門が「答」を探すためでしょう。そして、長門はナルトに出逢った。そして信じる決意ができた…長門もようやく自分の「答」が見つけられたのです。

「終わったようじゃ…」(大ガマ仙人)

「どうなったんですかいのう!?」(ガマブン太)

予言通りじゃ…
自来也の弟子二人共が
予言の子として交わり
忍の変革を導く者達だったとは

思わなんだが」(大ガマ仙人)

「あの時…
自来也が諦めん選択をした時点で
この事はもう決まっていたのかも
しれんのう」(大ガマ仙人)

「……あの本が本当に
世界を変える鍵になるとはのう」
(大ガマ仙人)

一方、妙木山。大ガマ仙人は存命されていたようです。全身骨折?のガマブン太を介護しながら、大きな水晶玉で一部始終をモニターしていました。この水晶玉…似た様なモノ(第1巻/43頁)を三代目も使っていたような…遠くを見通せる忍術があるのだと思います。これで自来也の雨隠れ潜入戦も大ガマ仙人は観戦してたようですね。大ガマ仙人は自来也の戦いをどんな気持ちで見てたんでしょうか?自来也も妙木山に迷い込まなければ「予言」なんてものに出逢わなかった筈だし、出逢っても才能がなければ岩蝦蟇になってたのかも知れません。やはり、人生とは一寸先は闇…それが自然の理(ことわり)なれば、将来が見えてしまう大ガマ仙人の能力はその理(ことわり)に反する能力とは言えまいか?

「予言」に関してはやはり大雑把な事しか解らないようです。ま…それをしてシマが大ガマ仙人を「大ボケじじい」と呼ぶ訳ですが…。「予言」と言っても「夢」だし(笑)。シマにしてみればそんな不確かな「夢」に振り回され、可愛い弟子達を何人も岩蝦蟇にしたり、はたまた殺める事になったり…正直、辟易としてたんでしょう。だから、ナルトの仙術修行には一切ノータッチだった…。この温度差は大ガマ仙人への疑念でもある。加えて、長門の「輪廻天生の術」の発動をもって、あたかも「予言」が成就したような見解を大ガマ仙人が述べるのには些か痼りを感じます。ナルトは長門を納得させただけで、世界は何も変わってないと、僕は思うんですが…。大ガマ仙人がここまで得心するのだから何かしらの意味がある?まさか…輪廻眼がナルトに予め用意された「試練」だったなんて事は…ないよな…(滝汗)。

「夢では世界を歩いて
本を書いておったのう」
(大ガマ仙人)

「本…?何でまた?」(自来也)

大ガマ仙人が自来也に物書きになる示唆とも誘導ともとれる予言(夢)を打ち明けてましたっけ(第41巻/128頁)。自来也のアイデンティティは妙木山が深く関与していて、大蛇丸=才能に対する激しいコンプレックスにバランスする自来也の使命を妙木山=「予言」が与えられた結果として自来也は自らのアイデンティティを感じていた…と、僕は考えてまして、自来也の仙人モードなどの独り立ちできない描写はそれを裏付けるのだと考えています。ただ妙木山には悪意は一欠片も無く、忍界の安定と平和…それを実現する変革者を生み出すために必死になってるだけで…。それを「お節介」と言うのも失礼な話だとは思いますが…(笑)。しかし、ナルトVS長門の決着をもって大ガマ仙人が満足いく結果が得られた…ような描写があるのはやはり違和感を感じます。何かしらの…「裏」を感じます…。例えば…月を造ったとされる…「六道仙人との密約」とか…(滝汗)。

自来也は元々インテリ(エロ助)で(笑)、文学的な素養や資質があって、それが「物書き」に上手くハマったのもるかな…。そして、それが自来也の自信の一角を担った…。それは雨隠れの修行で忍術を覚えた長門らが自信を得た(身も心も強く成長した…)のと凄く似ています。人のアイデンティティとはかなり不確かな存在とも言え、ぶっちゃけ本人の自己認識に過ぎない…思い込みのようなものかも知れません。結局、最後は自分が自分をどんだけ信じられるかに懸かっている訳で、人の心自体があやふやだから、アイデンティティに盤石を求めるのも酷な事なのです。しかし、妙木山の夥しい数の岩蝦蟇(=先人達)(第44巻/124頁)の存在は自来也以外の妙木山の試行錯誤…「予言の子」の師となる人材の育成…或いは、その量産の臭いも感じますし、蝦蟇達に悪意はないにしても描写を鑑みると、妙木山に「未必の故意」があったのは否めません。


<パチ><パチ>(焚き火)

「そうか…
お前もそれなりに大変だったようだな……」(サクモ)

「ああ」(カカシ)

「しかし…
お前もオレもこう早死にするとはな…」(サクモ)

「………」(カカシ)

「母さんほどじゃなかったが……」(サクモ)

「……」(カカシ)

「結果はどうであれ
父さんは精一杯やったよ」
(カカシ)

「今なら父さんを理解できる…
皆のために掟を破った父さんを―」
(カカシ)

「………」(サクモ)

「今は誇りに思う」(カカシ)

「ありがとう…」(サクモ)

「!」(カカシ)

一方、「焚き火」を前にしたカカシとサクモ…。凄く楽しみにしていた「カカシの夢見」でしたが、サクモの「そうか…お前もそれなりに大変だったようだな……」できれいさっぱり端折られました(笑)。サクモより早くに亡くしたカカシの母親にもちょこっと触れつつ、カカシとサクモの双方のトラウマの深さを感じ、熟(つくづく)似たモノ同士だったんだなーと感心しました(笑)。そして、この場で焚き火を焚いて待っていたのはサクモの事情もあったようで、サクモも迷いがあって、三途の川を渡れずにこの場所で踞っていたようです(笑)。やはり、その原因は幼くして置き去りにしてしまったカカシに対する負い目…カカシの蟠(わだかま)り…生前、サクモがカカシに精神的なプレッシャーを感じていた可能性も感じます。

カカシは神無毘橋の戦いでオビトとの葛藤と別れを経て、オビトの写輪眼と言う「十字架」を背負って生きるこれまでがあって、大きく成長した筈です。そして、自分の死を感じ、同時にオビトへの贖罪(代理人生)を全うしたとの達成感を得て、また一段成長できたのだと思います。だから、カカシがサクモと再会し、自分の過去の過ちを認め、サクモを許す事ができた…。カカシはサクモの心残りを払拭したのです。このカカシが示す「許し」…これがカカシの愛情属性が「母親」だと明確に示しているように感じます。そして、サクモの「ありがとう」にサクモが携える妻(母)への想いも感じます。しかし…この親子…似過ぎです(笑)。そこで、この邂逅の終焉を一筋の光が告げます。長門の「輪廻天生の術」がカカシにも舞い降りたのです。しかし…カカシは端っから死んではいないと…口が酸っぱくなるほど…(汗)。長門のアシストなんて必要ない筈なのn(ry


だってばよ?
が起こったんだってばよ!?」(ナルト)

「里の人達がどんどん
生き返っています」
<ズズ><ムクク>(カツユ)

「!?それって……!」(ナルト)

「ワシはしばらくこいつらの面倒を見る
多少自立が出来る様になるまでだがな
これがせめてもの償いだ」(自来也)

「木ノ葉に来て
オレが殺めた者達ならまだ間に合う
これがせめてもの償いだ」(長門)

ここで解らなかったのがナルトの「!?それって……!」なんですが、ナル×ジャン的にはカカシは端っから死んではいない筈だけど(滝汗)、ナルトが真っ先に期待したのはカカシの復活だったと思います。具体的にナルトが長門の「輪廻天生の術」を理解していたとは思えませんが(難し過ぎて…)、死んだ人が生きかえるならその中にカカシ先生がいたって良いってばよ!!と思った筈です。…って事は、仙人モードのナルトの感知能力は明らかにカカシの死を実感していたんだ…となれば、何故それを起点にキレなかったのか?カカシの死を実感したならそれでぶち切れてもおかしくないし、その後にあったフカサクの死だって…それが、ヒナタに天道が手を出した途端…「ナルトは何故、いきなり六本目になったのか?」…やはり、そこには八卦の封印式の…。

「ワシはしばらくこいつらの面倒を見る
多少自立が出来る様になるまでだがな
これがせめてもの償いだ」(自来也)

長門が自来也の言葉を思い出しながら、必死に術を発動しています。きっと長門にはナルトの怒りの中にカカシを失った痛みを感じていたのでしょう。長門は命を削りながら「輪廻天生の術」を発動するのは偏(ひとえ)にナルトに対する「償い」であり、それを完璧な謝罪とする為にはカカシの復活は必須だったのです。長門がナルトの気持ちを理解できる優しさがあったからこんなに歪んでしまったんだし…だから長門はカカシの霊体(陽)を必死で探していたんだと思います…そして見つけ出し暗闇から引き摺り出した…。天道戦で長門はカカシをよーく見ていましたから、狙い撃って探すのは可能だった筈です。でも…カカシは「死ぬ気満々」だったから、やはりサクモさんの足止めがなければ一気に三途の川を渡って閻魔大王様でも手の届かない場所に行ってたかも知れませんね(脂汗)。


「…これは?」(カカシ)

「どうやらお前はまだ
ここに来るには早過ぎたようだ
お前にはまだやるべき事が
あるはずだ」
(サクモ)

<ファ…>「父さん…」<スゥー…>(カカシ)

「お前と話せてよかった
オレを許してくれてありがとう…
これで安心して行ける」(サクモ)

「母さんにやっと会えるよ…」(サクモ)

カカシの許しを得られたサクモが「母さんにやっと会えるよ…」と安堵したのは、妻(カカシの母)に会う資格が自分にはないとサクモが思っていたからで、それは幼いカカシを残して自死した負い目に拠るものだったと思います。しかし、こうしてカカシに許されてサクモの魂は放免されるのです。この邂逅は寧ろサクモの為にあったようなものか…(笑)。「カカシの夢見」には大きな期待があったんですが、カカシが死なずに済むのなら、これからゆっくりと披露してくれれば良い事です。また、週ジャン編集部が頑張ってキッシーの慰留(キッシーは他の作品を描きたくなって、そろそろ『NARUTO -ナルト-』を終わらせたがってるんだと…僕は考えています)に成功して、そのご褒美(暫し休息&充電なのか?!)であろう「第二部完」で最終章の「第三部」との繋ぎに「カカシ外伝②」(万華鏡開眼秘話)があっても、それはそれでバッチ来いであります!!(笑)


<パチィ>(カカシ)

<ムクッ>(カカシ)

「!」(チョウザ/チョウジ)

「やはりカカシもか!!」(チョウザ)

「……これは?」(カカシ)

「カカシ先生!!」(チョウジ)

「私が全て説明します……」(カツユ)

カカシが帰って来たーーーァッ!!

Kakashi returned!! illustration:Cerberus

カカシが生き返ったーッ!!!!!!!!

カカシは端っから死んでないとか…もうそんな事はどうでも良いッス(笑)。カカシが目を覚ました事実だけが嬉しい!!死ななくて良かった!!これもカツユがカカシの身体を守り、外的、内的な損傷を修復していたから魂(精神=陽)が戻れたのであって、運が良かっただけではない…綱手の手厚い配慮があった事も付け加えたいです。それとカカシが左目をズーッと瞑ったままで確認できないんですが、カカシの写輪眼がチャクラのオーバーロードで白化するか、無能力化してれば良いのにな…と、僕は考えています。カカシのオビトへの贖罪はもう充分だと思えますし、サクモを許せた事でカカシが本来持っている「白い牙」の素養を活かす事ができるようになるんじゃないかと期待しています(風説の「木ノ葉の白き雷閃」がそれなのサ)…戦闘の度に病院送りになるのもアレですんで。

カカシ復活や木ノ葉で起こってる信じられない現象に関してはカツユが良い感じに説明してくれると思います。でないと、混乱しちゃっていろんな意味で宜しくない(笑)。それにこの功績がナルトに在る事は明白で、それを広める事でこの一件の終息と同時にナルトの火影就任も吝(やぶさ)かではなくなて来ます。木ノ葉の戦死者の大半が救われるとしても、木ノ葉隠れが被った被害は甚大であり、里の普及は急務です。「うちは一族のクーデター」にすら隣国の便乗を危惧したくらいですから、この大惨事であれば、きっとそれ以上の事態が起こりうる可能性が高いです。それにナルトは仙術を会得し、九尾のチャクラコントロールもある程度の目処が立った事ですし、シカマル側近として参謀職に就くおまけ付きで、もしかしたら、もしかして…ナルトの火影就任も決して絵空事ではないと…。


<ハァ><ハァ>(長門)

「………
……お前…」(ナルト)

「…戦いとは双方にと…
痛みを伴わせるものだ…

大切なヒトの死ほど
受け入れられず……


…死ぬはずがないと都合よく
…思い込む…

…特に…戦争を知らない…
お前達の…世代は仕方が無い…


死に意味を見出そうとするが…
…あるのは…痛みと…
どこにぶつけていいか分からない…
憎しみだけ…

ゴミのようなと…
永久に続く憎しみと…
癒えない痛み……
それが……戦争だ…

ナルト…
お前がこれから立ち向かう事に……
なってゆくものだ…


フッ…

といい…お前といい…
誰かが全て…仕組んだ事のように…
思える…

イヤ…これこそが…
本当の神の仕業なのか……」(長門)

「オレの役目
ここまでのようだ……
ナルト……
お前だったら…
本当に―」
(長門)

<プリプリ>と大きな樹に隠形していた式紙(このシェルターは小南の術だと、僕は考えています)が霧散し、<ファー>っと心地良い光が差し込んで来ます。最期の力を振り絞る様な長門の長台詞に小南は一別もせずに、ただ長門の傍らに立っています。この時点でカカシを救えた事を長門は察知しているのだと、僕は考えています。そこまでは死んでもチャクラを絞り出そうと、長門は必死に堪えたのだと思うからです。そして、そんな長門が頑張るのを小南が黙っているのは長門の気持ちを最優先に考えているからでしょう。既に長門は白化しています。消し炭のように…。恐らくこれまでのチャクラ消費や「輪廻天生の術」の重さを考えれば長門の死が小南には容易に想像できたのでしょう。だから、長門を小南は振り返って長門を見る事ができなかったのです。

「お前がこれから立ち向かう事に……
なってゆくものだ…」


ちょっと怖いのは長門が大規模な戦争が起こる事を予感させているところです。火の国と言う大国の忍里が崩壊の危機に瀕してる訳ですから、ミリタリーバランスは大きく傾いて不安定になってますから…。トビがペインに九尾を狙わせた本当の狙いがそこにあったのだとすればとても心配です。今、戦争なんて事になれば兵站(へいたん=物資の補給)の覚束ない木ノ葉は絶対的に不利です。戦死者はかなり減少するとは思われますが、それでも疲弊は否めません。実際、今、他国からの侵略があったら一巻の終わりかも…(滝汗)。いくらナルトが強くなったと言っても一人の力が戦争では無力だから長門は壊れちゃった訳だし…。



<パサ><パサ><パサ>

そいつも連れて帰んのか?」(ナルト)

「このペイン天道こそ
弥彦の亡骸で作ったもの
私たちにとって大切な人……」
(小南)

ヤヒコって…
そいつだったのか……」(ナルト)

<スス…>(小南)

「お前はどうすんだ?
もう”暁”に戻るとは
思いたくねーけど…」(ナルト)

「”暁”は抜ける
私にとっては弥彦と長門が全てだった

弥彦の夢
そして長門の夢
二人の夢がお前に託されたなら
これからはお前が二人の夢だ

長門がお前を信じたなら私はお前を信じる
私たち雨隠れお前と共に二人の夢を
追いかける事にしよう」
(小南)

小南はナルトにやっつけられた天道を回収しに行きます。式紙で包んで大切に搬送する様です。その傍らに既に一体の式紙に梱包された人形(ひとがた)があります。「弥彦と長門が全てだった」とする小南が運ぶ一方は長門である筈です。つまり、長門も多脚戦車に乗る必要のない身体になった…しかも、背中の外道魔像との接続で穿たれた黒棒も既に無きようなので、長門も亡骸(なきがら)になってしまったんだと思います。弥彦を失い、その上、長門まで失った小南も言ってみれば大きな二つの痛みを経験したのです。しかし、それでも長門と同じ様に切れないのはオトナだからです(笑)。特に小南は「聖母」ですから!!それと女性は痛みに強いのね。男の方が弱っちい生き物なんだわサ。

”暁”が雨隠れとどんな関係だったのかが重要な分かれ目ですが、単に額当ての傷が「反半蔵の旗印」に過ぎず、それに相乗りする形で”暁”のメンバーが自らの額当てに「傷」(横一文字)を刻んでいたのであれば、雨隠れは”暁”とは無関係で、工業力とある程度の国力を有する木ノ葉の同盟国になり得そうですが、トビが黙ってそれを許すでしょうか。長門を失った小南が里長として小国とは言え雨隠れを仕切る力量があるかも疑問の残るところです。希望的観測としてはナルトが火影になり、そのパイプ役としての小南の存在が雨隠れに有益と認められ、木ノ葉隠れと雨隠れの関係性の中で小南の雨隠れの長としての存在感が認められる可能性はあると思います。何れにしても結果はトビ(黒幕?)の対応次第ですね。


「……」(ナルト)

「答が見つからんかった時は
その答をお前に託すとしようかのォ!」
(自来也)

「お前を信じてみよう
うずまきナルト」
(長門)

「ナルトって名前
諦めないド根性
それから痛み……
それが師匠と兄弟子から
譲り受けたものだ!!」
(ナルト)

自来也に託され、長門にも託され…またナルトの肩が重くなりました(笑)。しかし、それは自来也の双肩にフカサクとシマが乗っかっていたのとは明らかに違います。妙木山の介入は100%の善意だった事は間違いないとは思います。シマが自来也を「小僧」と呼び、フカサクが「自来也ちゃん」と呼ぶ気持ちには一点の曇りも無く、そこにはまるで我が子を想う親心が滔々と流れています。しかし、その想いは子供の自立心に根差したモノであるべきで、良い歳ブッこいた大人の行動に親がしゃしゃり出て来る必要はない筈です。その意味でナルトは仙人モードのフカサクの融合を上手く回避できたと思います…って言うか、あれは八卦の封印式に埋め込まれた別の親心(クシナがキレた?…笑)で、それが表立って働かないところにミナトとクシナの奥ゆかしい配慮を感じます。

そして、ナルトは数々の出逢いを的確に自分の力に換えるように吸収して来ました。そこには幾重にも敷かれたナルトへの庇護が存在した訳ですが、それはヒーロー故のチート設定であり、ここは目を瞑って頂くとして…ナルトがそんな狡さを一欠片も感じてない純な目で小南を見つめ返し、しっかりと「決め台詞」を吐ける…適時に自分の想いを的確に他人に伝えることが出来るナルトの力量に、僕は憧れを感じます。特に男の子は怒るべき時に怒れ、笑いたい時に大声で笑え、泣きたい時に大声で泣ける素直さが必要だと思います。大人がこれをやったらバカだと言われても仕方ないけど、それが許される内は盛大にやるべきです。子供の中の大人がしゃしゃり出て…変な我慢をして成長しても陸な事はないので(笑)。

ナルトのヒーローとしての成長には、その大らかさがある…。寧ろ、ナルトの歪まない成長は異常とも言え、その解釈にナル×ジャンでは八卦の封印式に拠る「クシナの介入説」を提唱しているほどです(笑)。そんな説明でもなければ、ハッキリ言ってナルトの成長は受け入れられないです。そして、それがミナトの意向であり、ある意図が潜んでいる。単なる教育論に収束しないところが、またナル×ジャン的な考察であります。これは何のこっちゃと思われるかも知れませんが、ナルトと、その対極に存在するサスケ…二人の成長にある意味が在るとするならば、『NARUTO -ナルト-』の中に埋め込まれた大いなる「謎」についても説明がし易くなるのです。これはいつか「終末の谷の決闘」で説明致しますれば…。

<バサ><バサ><シュルルル>(小南)

「今度こそ…
お前は散る事のない
希望の花であってくれ」
(小南)

(みててくれエロ仙人!!)(ナルト)

小南がナルトの決め台詞に絆(ほだ)されて花束を贈ってしまいます。もしかしたら…惚れた?!(笑)否…小南にはナルトの向こうに自来也が見えたのだと思います。自来也の笑顔。そしてその向こうには弥彦と長門の笑顔。小南は自来也や長門の想いをナルトがしっかりと受け止め、力強く昇華しようとしているナルトの姿に打たれたのです。そして、期待してしまった…。ナルトが決して散ることのない『希望の花』である事を!!……ところで、小南がナルトに惚れた可能性ですが…自来也に手渡した”お礼の花の折り紙”とは意味が違う…あれは手折で、今度は忍術だったし、素材が違う(笑)。でも、ナルトに師・自来也を重ねて見たかも知れないので…何とも言えない。女心の深淵はケルベロスなんぞにゃあ思いも拠らぬ深み故、「可愛い悪魔」には何度も何度も痛い目に遭っt(ry

長門の死を前にしても涙を流さない小南は、自来也の訃報を伝えたフカサクや、遠身水の前の祠に静かにお参りをするシマに非常に良く似ています。綱手は自来也の時限爆弾(ニシシ)で泣かされちゃったけど、それでもギリギリ独りきりになって周囲に涙は見せなかった…(サクラが気付いたけど)。綱手が人目を憚って泣いたのと、フカサクとシマが泣かなかったのかは、泣くよりも前にやらねばならぬ事が山のようにあったからで、それは小南とて同じなのです。また、小南が見せた静かで毅然とした態度は、これまでも弥彦や長門を安心させて来た…小南の雰囲気だったと思います。そして…小南のナルトに対する的確な評価が小南の確かな「母性」の証明であり、それが長門の死(痛み)を超えてナルトを許す力となった筈です。同時にそれがナル×ジャンの「聖母認定」を極めて分厚く裏付けるものでしょう(笑)。



「準備しろ」(サスケ)

「アレ…もう傷は癒えたの?」(水月)

「…ああ…木ノ葉へ向かう」(サスケ)

場面変わって久々ののアジト。サスケの登場です。水月、香燐、重吾…。みんな元気そうです。水月は一時水槽生活だったのが完全に治ったみたいですね。重吾は以前ほどの大男では無さそう。多分、人の細胞の数は一定で、サスケに与えた肉体の補填は出来ないのでしょう。香燐は何か読書をしているようですが、きっと『三国志演義』か何かで、以前、重吾が言った「水魚の交わり」を必死に調べているんじゃないかと思います。面と向かって重吾に意味なんか訊けないからね(笑)。そして、とうとうサスケが木ノ葉隠れを襲うようですが、木ノ葉がペッシャンコになったのは知らないようですね(笑)。そして、歪んだその表情からは木ノ葉に対する怨恨は未だフツフツと燻っているように思います。

非常に余談ですが…ナルトの真っすぐさと、サスケの歪みっぷりには、ある意図が潜んでいると、僕は考えています。ナルトが長門編で一回りも二回りも成長したのを見た直後にサスケを見ると、ゲップが出そうになりますが、ナル×ジャン的には…これも一応、その意図のレールの上です。風の噂ではキラビも登場するようなので、鷹VSキラビの再戦もあるんでしょうか?キラビは演歌忍者の頭領…サブちゃん先生を探してて、それがフカサクさんじゃないかとの風説もあり、フカサクさんが死ななかった…のがそれと繋がるなら面白いなと思います…って事は、ナルトとキラビが出逢う展開も期待できそうだし。今度は尾獣のチャクラの利用方法の伝授があるのか?!それと雲隠れのサムイもあれから姿(できるだけローアングルで…)を見てないし…。風雲急の予感!!

カカシが死なずに…戻って来れて良かったー!!
「まっカカ」もう少し書きますけどねーっ(笑)



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