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第461話「雲隠れVS”鷹”!!」


<ダッ>「サスケ!
一人で突っ込むな!」
(重吾)

(冷静さを欠いている)(重吾)

<タン><シュカッ…><バチチチチ>(サスケ)

<ドウ>(水遁・水陣壁!!)(ダルイ)

<ドドド>(こいつか!)(サスケ)

(雷遁・感激波!!)<バッ>(ダルイ)

<バチ><バチチチチチ>(ダルイ)

<バチチチ><ザザザ…><バチチチ>(サスケ)

「ボス…こいつ情報通り
雷の性質に間違いないみたいっスね」<スッ>(ダルイ)

「それにも持っている
直に火遁を使うだろう
…ダルイ
水遁の用意は常にしておけ」(シー)

「ああ…」(ダルイ)

いきなりダッシュで雷影に草薙で襲いかかるサスケ…。重吾がサスケの性急さを心配しています。重吾の動きは先週号の後半から注目してまして、香燐がガクブルに震えたサスケの闇のチャクラの覚醒に無関係ではないと、僕は考えています。雲隠れのキラビ戦で重吾は自分の身体をサスケに供出しました。空区のネコばあ商店ですら合う服がない程のデカイ図体だった重吾が少年の外見に変わったのは、本来一定(定量)である細胞数がサスケに分け与えられた為に減ってしまったからです。重吾の多さの変化からして、サスケには相当量の重吾の細胞が譲渡された筈です。そして、サスケは重吾の細胞に適合した。サスケが押し寄せる侍達を全くの躊躇いもなく切り捨てた『呪印状態2より濃く冷たいチャクラ』がそれと関係しいてる…と、僕は考えています。

ところで、サスケの第一撃の対応をしたダルイですが、水遁と雷遁の使い手のようです。もっとも、それは両肩のタトゥー(水/雷)で判ってた事ですが…その分かり易さが、その先=竜遁を期待させます(笑)。ま…それはさておき、非常に落ち着き払っていて、雷影の護衛をそつなくこなしつつ、サスケの能力を極めて冷静に分析しています。水遁(水陣壁)→雷遁(感激波)のコンボは、通電性の高い水で絡めた敵を痺れさせる戦術で、本命は雷遁。サスケはダルイの雷遁を自らの雷遁(千鳥流し)で相殺して防いでいる訳です。そして、その本能を見るや、ダルイはサスケの雷遁特性を確信しています。一応、木ノ葉の情報提供はありますが、念の為にの確認でしょう。雷影が微動だにしないのは偏(ひとえ)にダルイとシーへの信頼があるからなのだと思います。

ちなみに、雷影の全身を覆うオーラも<バチチチチ>の擬音から推察するに雷遁特性かと思います。しかし、サスケがダルイの感激波を相殺する為に出した千鳥流しとはちょっと違う…雷影の闘気=本気を示す有り余るチャクラが溢れ出す「憤怒のチャクラ」なのだと思います。未だ、雷影の能力は”馬鹿力”くらいしか出てませんが、恐らく攻防一体で、尾獣の”チャクラの衣”みたいなもので、先週、お付きの二人が驚いた状態(本気)なんだとも思います。空手の達人は呼吸法などを用いて身体を鋼(のような硬さ)に変える境地もありますし、雷影も全身を鋼に変えて戦う…ナルトの仙人モードに匹敵するような…状態があるんじゃないか?そして、これがキラビの雷犂熱刀も躱し、ゼツ・白を赤子のように捻り潰した俊敏さと剛力を高次元で両立させているのだと思います。


「何かサスケの情報
漏れちゃってない?」(水月)

「おい…アレ…
中央のあいつ…
アレってまさか」(香燐)

「こいつらは雲隠れの上忍
中央のでかいのが雷影だ」(重吾)

「簡単には通してもらえない」(重吾)

応援を求む
サスケにやられた」(侍)

逸早くサスケの援護に向かった重吾。未だに様子見の水月。二人の差異はサスケに対する心配の度合いの違いを示し、重吾はサスケのチャクラの変質が心配で、ジッとしてられなかったんじゃないかな…と思います。一方、水月は”暁”のスパイ疑惑もあって、そう考えると非常に行動が用心深いのがしっくり来てしまいます(笑)。それと、香燐と重吾は雷影やダルイ、シーをある程度知ってそう…ダルイやシーの認識は装備品や力量からの推測?…です。特に雷影は鉄板で知ってそう。しかし、三人とも大蛇丸の管理下であちこちで歩いてた訳ではないのに何でしってるんだろ?ま…雷影が不必要に有名だっただけか(笑)。あと…冷静で思慮深い重吾が雷影の力量を前に尻尾を巻いて逃げる戦法に出ないのは取りつく島がない程の相手ではないと思ってるのか?……それとも(汗)。


<スッ><バッ><バッ><バッ>(シー)

(動きを止める!)(シー)

「何かくる!」(重吾)

(雷幻雷光柱!)<カッ>(シー)

<カッ>(目くらましか!?)(重吾)

「!」(重吾)

<ドッ><ゴキゴキ>(雷影)

「サスケ…!」(重吾)

「重吾 ひるむな
これは幻術だ」(サスケ)

<バチチ>「幻術を見抜いたとしても
遅いわ!!」
<ザン>(雷影)

<ブン>(雷影・ダルイ)

機敏にシーが印(未→午→巳→寅)を結び幻術を発動します。シーも雷遁特性があるようです。しかし、探知系で幻術使い。戦闘的な雷影とダルイを支援する能力としては非常に具合が良さそうです。シーの幻術ですが、雷遁チャクラの強烈な閃光に幻術チャクラが混入して、視覚でハメるタイプでしょう。だから、写輪眼のサスケには効かないのも折り込み済み…。多分、一緒にいる重吾をハメて…サスケが重吾の幻術を解く為に出来るスキ(写輪眼も全方位に機能する)を雷影とダルイの速攻が衝く狙いがあったんだと思います。しかし、雷影とダルイの挟み討ちに遭うサスケが特に焦るでもなく、不動の構えをとるのは、サスケの第一撃を静観した雷影に凄く似てる…。サスケもまた重吾と水月を信頼してるのだと思います。同時に、雷影に対するサスケの対抗心も感じます。うちはのプライド…であって欲しい…思い上がりじゃない事だけを切に祈ります(汗)。


「!!」(サスケ!!)(香燐)

<ギン><ピシ><ピシ>(水月・重吾)

<ギギ>「うぐっ!!」
(なんてパワーだよ
こいつ!)
(水月)

<ピキ><パキーン><ドウ>(雷影)

<ザザザ>(水月・サスケ・重吾)

「ボクがじゃなけりゃ
両腕もげてるよ
アレ…!」<ガガガ>(水月)

「あ~くっそー!
ボクの首斬り包丁がァァ!!」
(水月)

案の定、雷影とダルイの攻撃を水月と重吾が受けます。サスケはその中で微動だにしていないので、この状況でも水月と重吾の気配が掴めていたのでしょう。よしんば、援護が間に合わなくとも攻撃回避=瞬身による捌(さば)きか、万華鏡写輪眼の瞳術(威挫凪?など)で充分に凌げる確信が、サスケにはあったのだと思います。ここでサスケが余裕を見せるのはサスケが抱く雷影への対抗心ではないかと、僕は考えています。実はサスケと雷影には面白い類似点があって、そこを考察しようと思ってたんだけど、先週は忙しくてどうもならんかった…。で、それを今週こそはまとめてみますんで、ちっとお待ち下さい。ところで、雷影のブレスレット(…と言うには大きすぎるけど)って、アレで殴る武器みたいですね。

雷影の一撃を受け切った水月ですが、キラビ戦で傷付いたままの首斬り包丁がポッキリと折れてしまいます。僕はこうならない為に水月が侍のチャクラの使い方を見取ったのだから、少しは工夫するかなーと期待してたんですが、そんな気の利く男じゃなかった(笑)。しかし、形在るモノは…ですから、忍刀とてその例外ではありません。ましてや刀剣なんて、刃こぼれなんて当たり前の消耗品です。それでも使い続けるにはそれなりにメンテが必要です。だから、刀身に亀裂が入ったまま使うなんて信じられないです(笑)。それは剣士ならば当然、認識してるはずなんだけど…何か変です。これが水月の意図するところなら…一応、仮説の段階なんですが、こうして忍刀とは進化して行く武器なんじゃないかと考えます。

例えば、長十郎の大双剣ヒラメカレイは二刀(双剣)ですよね。戦いの中で消耗するのは武器、刀剣の必定…それでも使い続ける=継承して行く定めに意味を見出そうとすれば、どんなに形を変えようとも、忍刀に宿る魂=使命なり、素材が重要なのか…いろんな想定が考えられるけど、水月が大切な筈の首斬り包丁が折れても、これで人生終わった…みたいな落胆がないのと、そもそも亀裂がある状態で雷影の攻撃を受けたのは、剣士の心構えとしては解せない部分が多いです。確かに、首斬り包丁よりもサスケが大切だった…と言う考えもあるにはあるんですが、水月の黒さにはもう一押し”奥”が欲しいと、僕は思います。ずばり、首斬り包丁の二刀への進化…その概念が『忍刀』にはあると…僕はドス黒く考えちゃう訳だ。


「八尾との時
切れ目を入れられていたからな」(重吾)

<ピクン>(雷影)

「………」(ダルイ)

重吾が「八尾」を口にするんですが、このデリカシーのなさは死亡フラグにも取れる(笑)。ついでに、この口数の多さで、ホントはキラビは捕獲に失敗して、僕らも”暁”に殺されるまであったんでーすッ…とか喋っちゃえば良いのにと思います。雷影が何でこんなに怒ってるのかを、この子達はきっと解ってないんだろうな。口は災いの元と言うけれどホントだ(笑)。その重吾の何気なくも…心ない「八尾」は雷影の耳に届き、雷影が既に着火済みなのに、燃料を追加(笑)。正に「火に油」です。ダルイが無言で悲しい目付きなのは、僕には染みる。ダルイは”鷹”を見てるんじゃなくて、雷影を見てるんだと思います…さぞかしお辛いでしょう…と。この想いがダルイにも火を着けるするのは当たり前…って言うか、重吾がKY過ぎ(笑)。


(た…助かった…!
水月ナイス!)
(香燐)

「お前ら…余計な事を」(サスケ)

「せっかく助けに
出てきてやったのびさ
…何だよ
その言い草…!君らしいけど…」(水月)

サスケが水月にこんな風に言っちゃうのは首斬り包丁が折れたからだと思うんだけど、水月はそんなに落ち込んでない…。しかも、雷影とダルイの力量を目の当たりにして焦ってない。自分の武器が壊れたのに(黒笑)。僕は水月だけは疑いが拭えなくて、ちょっとアレなんですが、まだまだ水月にもサスケにも余裕がありそうです。基本、怒髪天の雷影が悠長に”鷹”に会話する暇を与えている状況も、解せないっちゃあ解せないところもあるけど、このエピソードの冒頭でサスケがいきなり雷影目がけて突進して行ったのを重吾が憂慮したように、忍的には用心深くが基本。相手が相談したり、作戦練ったり(極稀に痴話喧嘩…神無毘橋のアレね…もアリ)してるのは、生温かく見守るのが忍の世界の不文律でもあります(笑)。

(忍とは雑な戦いをする…
なんて奴らだ!)
(侍)

ま…その…もう一押しで殺れるのに…の殺りとりの一部始終を増援待ちの侍が見てて、何か腑に落ちない…と(笑)。多分、忍術の奥深さがあって、裏の裏(の裏の…)を読まねばならない忍の戦闘が、侍には雑に映るのでしょう。一応、剣技にも「後(ご)の先(せん)」とか「先(せん)の先(せん)」なんてのがありますが(もっと高度なやり取りもあるんだけど失念しちゃいました)、忍のそれとはちょっと違うかも。チャクラの使い方ひとつにしても忍(印で忍術に変換)と侍(チャクラそのものを武器化する?)では全く違うし、忍が個人の個性を重んじるのに対して、集団でシステマチックな戦闘をする侍とは相容れない部分が多いのだと思います。余談ではありますが、集団戦を得意とする侍は「狼」っぽくて好きです。


「シー
他に仲間がいるのか
辺りを調べてみろよ
次々に出てこられちゃ
だるくてやってらんねー」(ダルイ)

「確かもう一人いたはずだ…
…しかしそっちに集中すると
戦闘には参加しにくいんだが」(シー)

「お前はいらねーよ
ボスとオレでやっからさ」
(ダルイ)

(ヤバイ…!
このままダンゾウを捜したら
あのシーってのに見つかっちまう!
ここは一旦チャクラを消すしかない)<スッ>(香燐)

「香燐には
ダンゾウの居場所を捜させてたのに…
これじゃ無理だね
あいつはチャクラを消すよ
たぶん…
そういう能力だから」(水月)

「後ろの男は感知タイプだな…
倒すしかない…」(重吾)

「オレがやる」<ズズ…>(重吾)

シーが「確かもう一人いるはず」と言っているのは、シーの感知能力で侍でない輩=”鷹”を概ね察知してたんだと思います。そこから、シーも香燐と同種のチャクラ感知である事が分かります。ダルイの口の聞き方からすると地位(序列)的には変わらないけど、戦闘能力ではダルイが断然上なんでしょう。でも、ま…ダルイのガタイで超特大の鉈(竜牙鉈)の兜割りなんて怖すぎるし…(汗)。おまけに水遁、雷遁を瞬時にコンビネーションして繰り出したり、もっと言っちゃえば…水雷の同時使用で「竜遁」まであったら!!(笑)それに「憤怒のチャクラ」を纏った本気の雷影兄ちゃんまでいるもんだから、シーは早期警戒任務に専念して大丈夫…と、至極当たり前な考えなんだと思います。でも、そんな二人相手に”鷹”が思いっ切り余裕かますのも、何かあるのか?若さ故の…根拠のない自信なのか(笑)。もし、何もないんだったらヤバいぜよ(オオノキ風)。


「青殿…
火影の瞳術がまだ継続中か
確認していただきたい」(ミフネ)

「イヤ…
今は経絡系のチャクラの流れもおだやかだ
術は解いている」(青)

「安心しろ
日にそう何度も使える瞳術ではない」
(ダンゾウ)

場面変わって五影会談会場。雷影兄ちゃんがぶち破った大穴が壁に開いています。この大穴には穴の大きさ程に、大きな意味があります。非常に不遜ではありますが…モノを書く者この伏線は実に嫌らしく感じられます。嫌らしいは語弊がある…かも。実に上手い。嫌らしい上手さ?そして、この大穴が何なのか…これから、この会談場に残された五影と、その従者達が語り始める訳です。あの時、雷影はゴジャゴジャ言うゼツ・白を一瞬で締め殺し(死んでないか、意味のない死…だと思う)、シーにサスケの探知を命じるや、即座に我が道を突き進んだ…。その清々しくもきかん坊な振る舞いを何と受け取るのか?それがサブリミナルに、この会場には充満ししてる。雷影兄ちゃんの残した加齢臭と共に読み込んでみて下さい(笑)。

ダンゾウはアッサリとミフネ操りを認めちゃってるけど、木ノ葉隠れと太いパイプのある我愛羅の面前でヤバくないですかね(笑)。ダンゾウの五影会談の犯罪行為。うちはシスイの写輪眼をダンゾウが所有している事実。ダンゾウの右腕(肩)の経絡系の秘密(顔の経絡系が埋め込まれている)等々が木ノ葉に伝わればダンゾウはどうなっちゃうのか?ってのは、ダンゾウが一番心配する筈だけど、妙に落ち着き払ってるのが無性に僕を黒くしちゃう。一般的にワルって、自分がピンチに陥るともっと、もっとジタバタと足掻くもんだけど、ダンゾウにはそう言う雰囲気がまるっきりない。例の火影を決める会議ですら、この分だと大名の操りを疑われるのは必至なのに…。これは僕に黒くなれと…キッシーが訴えてるんだろうな(笑)。

その考えの断片には、ダンゾウが写輪眼の瞳術を使う反動をあまり感じさせないところにも少しはある気がしています。例えば、カカシなんかはチャクラを猛烈に消費して、波の国なんかでは再不斬と一戦交えた直後に寝込んだりしてましたよね。血継限界にない身体で写輪眼を使う痛みをダンゾウは極めて露出しないように努力してると思うんです。これは単にポーカーフェイスだけでは、「日にそう何度も使える瞳術ではない」と言うからには相当な反動はある筈です。しかし、それをダンゾウは秘匿=我慢していた訳で、それには何らかの想いが必要だと思います。あと、非常に地味なんだけど水影の前で大双剣ヒラメカレイの切先をダンゾウに向ける長十郎。非常に明確な「残心」がある。これぞ剣士の鑑(かがみ)。


「それはこちらで判断する
アンタは信用できない男だからな」(青)

「まさか白眼が他に漏れていたはな…
木ノ葉の日向の裏切り者なら
すぐに殺したいところだ」
(ダンゾウ)

「………」(我愛羅)

アンタの秘密を知ったオレは
いずれ処理をするつもりでいるんだろうが
そうはいかんぞ」(青)

「その時は私が戦う
四代目水影を操っていた術
その瞳術
何か関係があるかもしれないからね」(水影)

青は年期の入った忍らしくて、また良い。そして、青を…霧隠れを守り抜く決意を静かに示す水影ちゃんはもっと良い。しかも、水影ちゃんは四代目水影の操りの一件とダンゾウの瞳術の類似性、関連性にまで言及する鋭さを併せ持っている…。しかも、メンコイ(笑)。僕は四代目水影操りにはシスイが絡んでると思ってる。そして、その可能性は「道」と言う地下組織に繋がってるんだと思っています。詳しくは「シスイの遺書」(うちはイタチの考察)に認めているので読んでみて下さい。ウソをつかないイタチがうちはの上役共が詰め寄った「シスイ事件」の嫌疑にキレた意味は軽くはないです。そして、青や水影ちゃんの勘も見過ごせない。「シスイ事件」はもう一度、洗い直した方が良いかもね。


「火影殿…
ここでは忍術は御法度
信用を欠いてしまったな…
こんな手を使わずとも
拙者はアナタに
決めたやもしれぬのに……」
(ミフネ)

やもしれぬのでは困るのだ
ワシは忍の世界を守るために
どんな手でも使うつもりだ

この世界は一つになるべきなのだ
かつて初代火影柱間が一族をまとめて
里を創ったように

今度は里をまとめ忍世界を一つにする

話し合いで
この忍の世界が一つになる事はない…

時間をかけて道徳的にやっていては
何も変わらん
いずれは”暁”に
忍世界を潰されてしまうだろう」
(ダンゾウ)

「理想を実現するには
時間がかかるもんじゃぜ
焦れば周りが見えず…
失敗を引き起こす…

今のお前だ
まあ所詮
そんな理想は無理な話じゃぜ!

よかれと思っても
結果
不信を生み
わだかまりを生み
憎しみを生む


ダンゾウ…
今はお前の言っている事すら
信用できん」
(オオノキ)

ここで、切々と自らの想いを語るダンゾウには些か同情を禁じ得ない…部分もある。それにオオノキが寄り添うような反応をしてるのが、またキュンと来る。ダンゾウの持つ静かな雰囲気とは、ダンゾウが信じる大義に支えられてるんではないかと、僕には思えてならん…と言うか、そう思いたい。実はダンゾウの想定にはもう一段の裏があって、それもはもう真っ黒です。勿論、写輪眼絡みなんですが、それはちょっとおいといて、ダンゾウとオオノキのシンクロ(オオノキ側からの理解)には二人が同じ轍(てつ)を歩んで来た共有感みたいなものを感じます。オオノキがダンゾウを「信用できん」と言うのは、単にダンゾウがやり過ぎただけで…(笑)。ホントはダンゾウも柱間みたに、里から慕われ、頼られる火影になりたかったんだではないでしょうか。今のダンゾウの黒さは彼なりの努力なのだと…それが解るのはオオノキだけと言うのは、余りにも皮肉な状況なんだけど…。


「信用があろうとなかろうと…
結果は必要だ」
(ダンゾウ)

「それが世界
それが人間だとするなら未来はないな
分かち合う事
信じる事…

…それを止めたら世界に残るのは
恐怖だけだ

道徳も考慮しないやり方や諦めは
今のオレにとって
受け入れ難いものになった」
(我愛羅)

難しい事を簡単に言うの…
里を治める事
まだ何も知らぬガキが…」(オオノキ)

きっと、我愛羅も僕と似たような事を考えてると思うんです。ダンゾウには父・前風影(大蛇丸に暗殺された)を重ねているようにも見えます。つまり、我愛羅は父・前風影の「結果」だった訳です。当初はそれを我愛羅も受け入れていたんだけど、ナルトとの出会いが転機となって、父親の「結果」としての自分ではなく、我愛羅自身の自発的な「生」を受け入れる事が成ったのだと思います。逆に、それに反論するオオノキはどこかで諦めてしまったんじゃないか…。それが今も足掻くダンゾウとの温度差です。その温度差が我愛羅の視線を五影会談で大罪を犯したダンゾウではなく、何一つ悪さをしないオオノキに向けさせている。悪事であれ何であれ、事を起こしたダンゾウではなく、何もしないオオノキのやり方を我愛羅は率直に許せなかったのだと、僕は思います。

その気持ちが雷影が壁に開けた「大穴」に重なります。
雷影「己の拳」「己の突き進む道」を常に作ってる。
それが終始一貫した…雷影の生き様そのものな訳だ。


「今のうちに聞きたい事があったら何でも質問しろ
先輩として何でも答えよう…のうダンゾウ
……ククク」(オオノキ)

「何だとジジィ!!」(カンクロウ)

「よせカンクロウ!
これでも土影他里の長だぞ!」(テマリ)


「…なら一つだけ問う」(我愛羅)

「ああ!
何でも答えてやるぞ若僧」(オオノキ)

「アンタ達はいつ己を捨てた?」(我愛羅)

褒められるモノではないけど、ダンゾウには「大義」があり、オオノキには「諦め」があった…。その違いが我愛羅の切先をオオノキに向けさせたのです。我愛羅がオオノキに投げかけた「己」とは、ダンゾウには明確にあるけど、五影会談においても様子見の中で自分の立ち位置…自里の利益の享受のみに腐心するオオノキの立ち回りは、ドス黒いダンゾウに比べても浅はかに…滑稽に映ったんではないでしょうか。少なくともダンゾウは忍界を見つめてはいる…。ダンゾウは性急に「結果」に拘った訳で、そこに他者を「信じる気持ち」が欠落してはいました。この心構えこそがダンゾウの悲しさであり、僕が言う「オレが!オレが!」な訳。そして、その歪んだ「欲」が忍界を歪ませているのだと、僕は考えているのです。

「!!」(オオノキ)

「………」(ダンゾウ)

(純粋な子…)(水影)

「若僧」と謗る我愛羅にキッチリ押し込まれるオオノキ。オオノキの苦境を複雑な心境で受け止めるダンゾウ。その光景に柔らかな微笑みを浮かべながら、我愛羅を感じる水影。諦めてしまった…「己」を捨ててしまったオオノキ。諦めずに「オレが!オレが!」=「己」にしがみつくダンゾウ。諦めずに自分の「想いや願い」=「己」を後進に伝える道筋=里作りを必死(婚期を遅らせてでも、いろいろありまして婚約を破棄しても…うるさい…黙れ!!「水影は何故、青に切れたのか?」参照)に取りまとめてきた水影ちゃん…。それぞれの行いが我愛羅への心証をを織り成しています。我愛羅を喜ばしく想う水影=霧隠れには希望を感じるし、勿論、我愛羅が舵を取る砂隠れも同じ。そして、我愛羅の「己」を目覚めさせたナルトも…。ぶっちゃけ…ダンゾウの出る幕なんてのは無いと思うんですが…(笑)。


「ヘッ!」(カンクロウ)

「さて我愛羅
私らはどうする?
うちはサスケ奪還任務では
木ノ葉に協力したが
今は”暁”に成り下がった輩だ」(テマリ)

「……うちは…サスケか」(我愛羅)

我愛羅はサスケとも縁(えにし)が深いし、サスケが闇に堕ちた気持ちは誰よりも、サスケにシンパシィを感じてた我愛羅が理解できるのです。それが我愛羅の苦悩に満ちた表情には色濃く滲んでいます。勿論、ナルトがサスケを諦めてる想定なんて我愛羅にはないから、積極的なサスケとの交戦には躊躇いがあるのです。それよりも、我愛羅にはダンゾウの五影会談での悪行や瞳術の存在を木ノ葉隠れの信頼できる筋=綱手やカカシに伝えたい考えがあるんじゃないかと思います。オオノキは我愛羅を「小僧」とか「ガキ」とかバカにしてるけど、それは政治力がないとか、頭が悪いとか言ってるんではなくて「純粋」だと言ってるだけで…それはそのまま水影ちゃんの我愛羅インプレッションと一緒だから、オオノキが我愛羅に押し込まれた甘酸っぱさが解って貰えるんじゃないでしょうか(笑)。


「じじぃ
一本とられたな」
(黒ツチ)

「うるさいわい!」(オオノキ)

「土影様…ワイらはどうするだに?
戦闘しに行くだにか?」(赤ツチ)

「アホ!腰痛が悪化したら
どうするんじゃぜ!」
(オオノキ)

「アタイは
デイダラ兄をやったていう
サスケが見たい!」
(黒ツチ)

でも、黒ツチみたいな子が岩隠れににも居るのは救いだと思います。黒ツチの「一本」は黒ツチがまだ「己」を捨ててない…って事だし。しかし、黒ツチとデイダラが関係あったんですね。しかも、岩隠れではデイダラを抜け忍(犯罪者)的には扱ってはいない様子。黒ツチが「デイダラ兄(にい)」と言うのも、かなり近しい関係ですよね。それにしては、サスケを恨んでる様でもない。ここには憎しみの連鎖を感じない…(汗)。ううん…デイダラって愛すべきキャラだから、もう少しはサスケを恨んでくれる人が居ても良いと思うんですが…(笑)。これを受け入れるには、デイダラが”暁”に岩隠れ代表みたいな感じで加入した…デイダラが直で勧誘された描写だったけど、岩隠れの上層部が主導するような「裏」があったんじゃないのかな。そもそも、デイダラが個人で行ってたとされるテロ行為だって、雲隠れの意向が介在していたのかも知れませんね。


「…好きにせい!
ただし雷影に巻き込まれたら
死んでしまう
手は出すな」(オオノキ)

「よっしゃ!
赤ツチはどうする!?」(黒ツチ)

「ワイは
土影様の腰に何かあったらいけねーから
一緒に居るだに」(赤ツチ)

非常に居心地の悪いオオノキは雷影に話を逸らせますが、雷影の力量が如何に凄いかを物語っている描写でもある。特に岩隠れ=土遁特性が主流とすれば、雷遁は危険な性質ですし、雷影のガタイやチャクラの垂れ流し具合から、どんだけ凄いんだよ!!ってのは率直に感じますので、オオノキが腰痛を理由に雷影の修羅場に近付かないのは、ホントに巻き添えを食らう想定がある…それ程、雷影が暴れん坊で見境ない戦い方をすると言う事で、"鷹"がこれからそれと戦わざるを得ない現実にはお悔やみ申し上げたい(笑)。ただ、サスケは一人で木ノ葉を潰せる=ペイン程度の力量をご自慢の万華鏡写輪眼の瞳力には感じてますし、水月もまだまだ余裕のシャベリが止まりません(笑)。ま…サスケがこれ以上、罪を重ねませんように…と、心の底から願う次第です(笑)。


「ダンゾウ様 写輪眼の回収のため
我々のどちらかを下へ行かせて下さい」(フー)

「アンタ達
木ノ葉はそのままでいてもらおう
雷影様にそう託された」
(青)

<ザッ>「フー・トルネよせ…
ここは大人しくしておく」
(ダンゾウ)

フーの「写輪眼の回収」って、すっごく気になるんすけど…(笑)。それって、「うちは虐殺」も関係あったりして…と思えたりもするので。だとしたら、イタチはダンゾウ一派にハメられて、汚名を着せられた…なんて事になりそうな。それに、このままダンゾウ達が木ノ葉に帰ったりしたら、五影会談での大失態はダンゾウには圧倒的にマイナス要因でしょう。だから、ダンゾウが大人しくしてるのは異常(笑)→何か企んでるとしか思えん。しかし、ここで霧隠れの青が(文字通り)睨みを効かせるのは大きいです。青が「雷影」を尊重する事を言うのは、雷影の「徳」に触れたからだろうな…と思います。例の「霧の隻眼」なんですけどね(笑)。青も雷影の直球が解る人だったのなら嬉しいな…と思います。


<ズン><ピシィ!>
<ボシュ><ボシュ><バサ>(重吾)

<ズン>「グハハハハハ
ぶっ殺してやらァ!!」
(重吾)

「アッハァー!!!!」(重吾)

一方、場面は「雲隠れVS"鷹"」に戻ります。呪印状態2…部分変化ではなく、本家本元の呪印の完全解放。重吾の呪印はバーニアが標準装備で、硬い外殻と相まって肉弾戦が得意そうです。腕はキラビ戦で香燐の救出劇でかなり伸ばせたので、間合いとしては中~近接戦闘タイプで、バーニア(チャクラ推進)による瞬身で一撃離脱の戦法が予想されます。身体の武器化や武器にバーニアを追加するのも可能ですから、十中八九、真っ向勝負の雷影との一戦は非常に興味深いです。シーの幻術にアッサリとハマった件は、呪印状態でチャクラ濃度やチャクラ強度も上がっていますので、充分に跳ね返せると思います。しかし、いきなり重吾が雷影と殺り合えるかと言うと、「雷影・命」のダルイが黙ってなさそうで、ナル×ジャン的には「重吾VSダルイ」が濃厚です(笑)。


「見た目よりもその
性格の変わりようがすごいな…コイツ…」
(ダルイ)

「集中しろ!こいつ
とんでもないチャクラしてやがるぞ!!」(シー)

「ついに殺人衝動バリバリ
自分から出しちゃったよ重吾の奴
ボクらの事
味方って理解できてんのかな?」(サスケ)

ダルイの物言いが、水月に似てて、どっちも余裕あるなーと思いました。ま…物静かな重吾がいきなり豹変したので、どうしても突っ込まずには得られなかったのでしょう。しかし、性格が変わった=理性が消し飛んだ…だと、ダルイには勝てないと思うし、雷影なんてとんでもないです。逆に、サスケと出逢って重吾が「己」を掴んだのだとしたら、重吾の豹変=呪印状態2の完全解放が重吾が大切な人を守る為の戦いにも思え、重吾がこんな状態でも「理性」を失わずに戦える可能性も残すと思います。そうなれば、重吾の戦闘力は無視できないくらい大きい。チャクラの強さは感知タイプのシーが認めるところです。個人的に、重吾には死亡フラグが立ってるんだけど、サスケに重吾が”自分の身体を分け与えた意味”くらいは言い遺して…「回想」して貰えれば、僕としては嬉しい…凄く(笑)。

「フン」<コキ><コキ>(雷影)

「図にのるなアアア!!!!」<バチチチ>(雷影)

雷影の憤怒のチャクラ=本気を前に、多少、余裕の見える”鷹”に雷影がキレ気味です(笑)。そりゃそうだわな…と、雷影に同情を感じます。重吾がどこまでやるのかも気になるところですが、血眼の雷影との本格会戦に、毎度毎度ではありますが、次週が楽しみでなりません(笑)。速い展開に失念していましたが、轍の国近くの民宿で、ヤマカカ&ナルトを前に「サスケのお話」を説くトビの行もある筈で、サスケの「闇のチャクラの覚醒」についても存分に語って貰わねばなりますまい。後、忘れちゃいけないのがダンゾウの悪だくみ。気を抜いたらダンゾウの秘密を知る者を皆殺しもあるから…ホッカリしてられません。だから、ちょっと気弱で頼りないけど、長十郎が「残心」を怠らないのは嬉しかったのよ。

カカシの六代目火影就任あるかもね(^^)V


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第460話「サスケ包囲網…!」(サスケ変貌編)

  
「皆でサスケを捜してみよ~!
オー!!」(ゼツ・白)

「!!!!」<ビクン>(雷影)

「なんだとオオ!!!」(雷影)

雷影の反応:雷影はキラビ(弟)をサスケに殺されたと思ってるので、サスケは自分の手で始末するつもりのようです。だから、五影会談では”暁”の処分について話し合うつもりだった…これは砂隠れの反応で顕著に表れています(後述)。雷影は何でも自分でやる行動派で、組織のトップとしては裏表がなさ過ぎる嫌いがあります。これは組織の規模にも拠るでしょう。雷影の人望や人間味で統率が取れる雲隠れは、例えば…木ノ葉隠れに対して規模的にはかなり小さいのではないかと思います。小回りが利くので少ない予算で切り盛りでき、軍縮の中でも忍術の収集や人柱力の育成(尾獣のコントロール)が可能だったのだと思います。でも、ま…雷影の場合は優秀な参謀なり補佐役が居るんだろうな…とも思いますが。経済的な基盤は豊富な鉱物資源があるとか、金や銀がザクザク産出されりとかで、潤沢な資金があった可能性もありそう。オオノキが妬いてたしね(笑)。


「……サスケだと!?」(我愛羅)

あいつ………」(テマリ)

「なんであいつが…!?」(カンクロウ)

砂隠れの反応:砂隠れの三人は木ノ葉崩しでサスケとは縁が深いです。我愛羅はサスケと真剣勝負を繰り広げましたし、テマリはイケメンのサスケにクラクラした過去すらあります。カンクロウはサスケに石をぶつけられましたっけ。木ノ葉丸が吊るし上げられてたのかな。懐かしい…あの頃、生まれた子も今は小学校の…(笑)。ここで砂の三兄弟がゼツのチクリで驚いている事から、五影会談の議題にサスケの名前は無かった事が分かります。雷影はあくまでも自分の手でサスケを始末する覚悟が知れます。五影会談はあくまでも”暁”対策であって、サスケの件は寧ろ伏せられてたんじゃないかな。サスケの名を聞いて一番大きく揺れたのが我愛羅だったのは、ナルトとの友情があるからかなーと思い当たって、ちょっと嬉しかった。我愛羅が五影としてこの場にいるのは、ダンゾウなんかが居るのとは比べ物にならないくらい安心感がありますね。


「?」(長十郎)

「あの写輪眼の…」(水影)

「白と再不斬をやった奴か?」(青)

霧隠れの反応:長十郎はサスケを知らない(笑)。水影と青は波の国任務での第七班VS再不斬と「白」を知っているのだと思います。多分、写輪眼の…と言うのは、カカシとサスケがゴッチャに認識されてるんではないでしょうか。サスケはあの時、「白」の千本で仮死状態に追い込まれただけだし(笑)。サスケの場合は、木ノ葉の中忍試験で注目されてましたし、高速体術や千鳥。それを実用の域に押し上げる写輪眼の見切り。我愛羅の砂の盾を全く寄せ付けない神速はカッコ良かった…ま、そんなこんなのサスケの情報がゴッチャで霧隠れに伝わって…の反応だと思いますが、ここでは再不斬が犯罪者扱いされてる気がしません。…と言う事は、再不斬のクーデターが現体制を生み出す切っ掛けになったのかな…と思わせたりしますね。何だか、再不斬ってイタチみたいに頑張る人だったのかも。


(サスケがここに…
まさか……)
(ダンゾウ)

ダンゾウの反応:ダンゾウはイタチにビビってましたから、修行を積んだサスケの存在も怖い筈です。ダンゾウの様子からは”暁”=トビとの関連は薄いでしょう。勿論、トビ=ダンゾウも違うな…と(笑)。ダンゾウが単にサスケにビビって(まさか……)となってるんだったら良いんだけど、もっと別の意味があったら…例えば、鉄の国が特殊な土地柄で、サスケがそこに来る事に何らかの意味があるんかしら…と。ま…この後のサスケの急変(後述)には、やや思うところもあり(汗)。ただ、ダンゾウが落ち着いているのが不気味でもあり、ミフネの操りがバレた以上、五影会談の大恥なんて上忍衆が認める筈ないし、それでも慌てた雰囲気がないダンゾウが不思議でなりません。この周辺から浮き上がって来る…ダンゾウの”もしかしたら”…は別の考察に書こうと思っております。

「こいつは……?」(赤ツチ)

「”暁”の一人…確か…」(オオノキ)

岩隠れの反応:流石に”暁”と関係の深い岩隠れだけあって、ゼツも見た事があるか、会って話した経験があるかも知れない…と思わせる反応です。赤ツチが妙にワル顔に見える(笑)。ここで、オオノキと赤ツチが即座にゼツと判定できなかったのは、多分、ゼツが分裂して白だけになってるからだと思います。半分になってしまって、外見がかなり変わってるけど、アロエ…(アロエと言われるとゼツが落ち込んでしまうそうです)…ハエトリソウのトゲトゲがあるから二人にはピンと来たんでしょう。それと、僕はゼツが岩隠れ出身かしら…と考えてたんだけど、違うみたいね(笑)。しかし、この局面。何故だか黒ツチに目が行ってしまうのが男の子の性(さが)と言うもので、多分、ゼツ・白も気が気じゃないな…と(笑)。ナルトはこう言うのに目が行かない…異常者なんだよなー(笑)。

うちはサスケはどこだ!?
ハッキリ答えろ!!」<ガッ>(雷影)

「!!?」(ゼツ・白)

(こ…こいつ
むちゃくちゃ速いな!!)
<ギギ>(ゼツ・白)

「答えぬなら容赦はせん!!」(雷影)

「しょうがないなぁ…
じゃあヒントでも…」(ゼツ・白)

<ゴキ>(雷影)

雷影のガタイ(多分、200キロ超)で機敏に動ける…ってのは、ハッキリ言って凄い。リアルの世界でもヘビー級のファイターは神に選ばれた如しの希有の存在です。ま…雷影の場合は忍術チャクラが支える異能でもありましょうが、これまで積極的に戦闘に参加しなかったゼツがこうもアッサリと敵の接触を許し、締め上がられるなんてのは異常(笑)。パネー運動能力がこのガタイに在るのはヤバいです。それと、雷影の性格…もの凄くストレートで、僕は好きです。ゼツ・白にも「ハッキリ答えろ!!」と言って、ゼツが答えなかったもんだから、速攻、首をへし折ってますね。雷影のこの気性をダルイもシーも良く心得てて、ゼツ・白みたいな中途半端な受け答えをしないところが、考察心をウズウズとさせます(笑)。

ま、ゼツ・白も死んじゃいないと思うけど。しかし、忍の世界に「残心」の概念が無いのが不思議です(笑)。剣道の試合なんかでも「残心」を怠れば一本を貰えない。ましてや、命のやり取りのある忍界に「残心」がないのは…。折角、便利な忍術があるのに勿体ないな…と思います。何かしらの方法で不死だった飛段もやり方次第ではやっつけられたんだし、ゼツみたいな不可思議な奴だって分子レベルまで分解するとか、凶悪な毒をぶっかけるとかすれば何とかなると思うんだけど、そう言うしつこさが忍には欠けてると思います。戦場で死体に化けて敵をやり過ごすのは常套手段だし、死体であっても射撃して確かめるのも戦場の常識なんだけど、ちょっとしっくり来ないぞ…忍の「残心」(笑)。

「シー!始めろ!!」(雷影)

「ハッ!」(シー)

ゼツ・白をコロッと締めた後、雷影はシーに(恐らく)鉄の国の城内のチャクラ感知を命じたのだと思います。サスケののチャクラに関しては未知の筈なので、侍のチャクラ以外で、強いチャクラを捜すしかないか。シーは賢いから雷影の命令に問い返す事もなくただ「ハッ!!」と答えるのみ。ま、これじゃないと雷影の側近は勤まらん訳です。ゼツ・白みたいなこと言った日には(笑)。しかし、雷影の強烈なトップダウンが横暴だと感じられないから、この関係性が成り立ってる訳で、そこには雷影の人間性と言うものが在る訳で、誰でも出来る芸当じゃない事も分かる。それは圧倒的な力(チャクラ)だけでなく、何故だか愛せる…「愛嬌」と言うものが雷影にはあるんじゃないでしょうか。魅力満載のキラビもそうだったな…と、僕は思います。きっと雷影兄ちゃんって…良い奴なのよ。


「何も殺す事はないでしょう!」(水影)

「捕まえて尋問すれば”暁”の情報
手に入ったかもしれないのに…!」(水影)

「”暁”に口を割るような奴はいない
筋金入りの奴らだ」
(我愛羅)

サクッとゼツ・白を締めた雷影を水影ちゃんは責めるんですが、それは長十郎が慕う女性ならではの優しさの成せる業でしょう。そして、自らが”暁”の毒牙に懸かって生死の境を彷徨った我愛羅が窘めるのもまた必定(笑)。しかし、水影の穏健さが現霧隠れを維持しているのだから、、逆に安心できます。また、我愛羅が水影にそう言う事で雷影の叱責が水影ちゃんに向かうのを防いだ…とも考えられ、我愛羅も達者になったもんだと…ほくそ笑んでしまいました(笑)。兎に角、雷影の強烈なトップダウンや、全くムダのない有言実行はこの局面をピリリと締めています。恐らく、それは汚れ無き過去の高潔な忍の姿なんだと思います。オオノキは汚れ切った?「両天秤」だから、この雰囲気は出せなかったんだろうな…(笑)。


「オキスケ ウラカク
すぐにサスケを捜すよう命を出せ」(ミフネ)

「それと第二戦闘体勢を発令だ」(ミフネ)

「ハッ!」(オキスケ?)

心無しかミフネの部下もピリリとしてる?(笑)

「霧の隻眼」(雷影)

「お前は火影を見張ってろ!」(雷影)

「!」(青)

我愛羅が先に水影を優しく窘めたので、雷影はそれをせずに済んだ…雷影が水影を叱ったら、きっと水影ちゃんもキツかったと思うんです。これは我愛羅のGJです…ハイ(笑)。それで、雷影は青に対して火影を見張るように命じるんですが、「霧の隻眼」と青を呼んでいます。「隻眼=片目」であり、これは二通りの想定があって、眼帯をした白眼(=忍具?)を眼と数えない…普通はコッチだと思います…もう一つ。眼帯をしない方の眼球が義眼で、実は青が全盲白眼のみの隻眼…でも眼帯で隠す同義的?な事情があるのか?)であるかも知れない想定がある。雷影の言葉に青が「!」と驚いてみせるのが、僕にはどうしても捨て置けず、どうしてもこんな考えが浮かんで来ます。それに、青の耳朶(みみたぶ)のお札も全盲を補完する聴覚の強化とも取れるし…。そして、それを見出す繊細さが雷影にはある訳だ。こう言う深い理解力が優しさの一種だと、僕は思います。そして、それが雷影の魅力なのだとも、同時に思うのです。

ちょっと解り難いので補足…エーッと、全盲…って言うのは、左眼が義眼で、右目の白眼も発動しないと見えない状態か、白眼を曝す事ができないので眼帯をしているから、通常の視力がない状態を雷影が察した機微を言ってまして、例えば、青が昔のタモリみたいなサングラスでも良いのに…それをしないところからも考えられ、その不自由を誰にも知られずによく頑張ってるな…と、雷影が青の肩を優しく叩いた=褒めた…ように見えたのです。僕はこれを「優しい」と感じた訳。ま…実際は違うとしても、あの一コマにそんな心のやり取りがあったなら素敵じゃないですか。そう言う繊細な部分を雷影は持ってると思うのです。それが、暴れん坊できかん坊の雷影兄ちゃんが雲隠れの里影としてブイブイやれる理由だと思うのです。憧れちゃう…加齢臭は困った問題だけど(笑)。



<スッ>(雷影)

「………」(ダンゾウ)

「シー!ダルイ!
行くぞ!!」
<ドゴ>(雷影)

何、すんのかなーと思ったら、壁を突き破る雷影(笑)。

「机とか壁とか…
すみませんね」(
ダルイ)

「コラ ダルイ
そんな事はいい 行くぞ!」(シー)

ま…雲隠れの里では日常の風景なんでしょう(笑)。

「まったく荒っぽい奴じゃぜ
雲のきかん坊は五影になっても
そのままじゃな…」(オオノキ)

恐らく、オオノキは幼い頃から雷影を知ってるハズです。オオノキは政治的な暗闘の中で汚れてしまったけど、雷影のような裏表のない清生とした生き方も嫌いじゃないのかも知れません。里の規模や、その周辺の拠ん所ない事情など、雲と岩ではかなり違う。オオノキは雷影の立場や生き方が羨ましくもあるんじゃないかと、オオノキが雷影の微妙な表情が訴えているように感じられます。大人は誰しも汚れるもんだから、それをキッパリと拒むかのような雷影の極端な生き様はある意味、眩しい…。それが、雷影に感じる魅力なのかな…と思う…って事は、僕も汚れてるって事だ(笑)。だからかな、オオノキの気持ちが何だか良く分かる。生きるって、汚れる事でもあるから。オレだって辛いんだよ…皆、同じよね(笑)。


<カチ>「第二戦闘体勢
侵入者うちはサスケを捜せ
塔入り口に三小隊を急派
防護線を造れ」(ウラカク?)

「了解」(侍)

<ピクン>「!?」(これは…)(香燐)

「どうした香燐?」(サスケ)

「侍達の動きが慌ただしくなった!
…ウチらを捜してるみたいだ!」
(香燐)

…で、サスケの捜索に侍達が動きます。それでも黒マントで、四人もって…目立つ子達が寄り添ってるのって、ちょっと笑える(笑)。それは鉄の国の建物内部が広大で複雑な為に見つかり難い…と言う事で…一つ(笑)。それと忍のようなチャクラ感知や探知結界などの能力者や知識がないのでしょう。しかし、香燐は侍達のチャクラを感知して異常を察知しています。つまり、侍にもチャクラはあるのです。でも、それだと忍と侍って何処が違うのサ!!となってしまって、ちょっとしっくり来なかったんですが、このエピソードでその疑問が払拭される事になります。詳しくは、ちょっと後で説明しますが、これって、忍の定義を決するような非常に重大な提示…ナル×ジャン的にはお話の行く末にも関係する巨大な提示だと思います。


「ゼツ…あいつだな」(重吾)

「……」(サスケ)

<ガチャ><ガチャ><ガチャ><ガチャ>(侍達)

侍達がワラワラとサスケ一行に迫ります。勿論、チャクラ感知や探知結界などはないので、人海戦術だと思います。場内のセキュリティとしては、特に監視カメラとか探知センサーは存在しないようです。命令の伝達に無線機を使っていましたから、文明的には忍同様、侍の世界も歪な発展を遂げているようです(笑)。また、行動様式として密集隊形で動いているので、対火器を想定した戦術を意識していない…火器=小銃や拳銃などは『NARUTO -ナルト-』世界には存在しないと認定して良いでしょう。唯一、音の四人衆の鬼童丸が弓を使っていたくらいで、飛び道具の存在が希薄ですね。そして、注目して欲しいのは、この辺から重吾の台詞や動きが活発になって来るんです。僕はそれがサスケの変貌と無関係じゃないと考えております。

<スッ>「!」(侍)

<カチャ><シュカ><ザッ>(侍)

「すでに逃げたか…」(侍)

<スッ><ドッ>「!?」(侍)

<グラ><ドサ>(侍)


とうとうサスケ達が潜んでいた柱にも侍の追求が及びます。脇差しを抜き、柱の影の気配に飛び込んでくる侍をサスケが一蹴。重吾、水月、香燐は別の場所に身を隠しています。突入した侍を倒したサスケの顔は何か冷たい…多分、これはゼツ・白の裏切り=トビのやり口=サスケを鉄の国に誘引した…を腹に据えかねた結果だと思います。ある程度、サスケはトビを信用していたのかも知れません。ナル×ジャン的にはサスケの愚行が任務であると、希望的観測を展開する「サスケの瞳孔」なんて書いてますので、ちょっとアレなんですが、同じうちは一族…と言う親近感みたいなものが、サスケに全くなかった訳では無いでしょう。それが案の定、裏切ってくれた。想定の範囲内であれ、サスケにはトビやゼツの裏切りは腹立たしい出来事だったのだと思います。


「だめだ数が多すぎる…!
これじゃすぐにみつかって捕まるぜ」
(香燐)

「ゼツとか言ったけか…
あいつ覚えてろよ…!」
(水月)

<ガチャ><ガチャ><ガチャ>(侍達)

<ザッ>(侍達)

<シュカ>「破!!」<ブウウン>(侍)

「侍もチャクラを
コントロールできるのか?」
(香燐)

<ブウウウウン>(侍達)

それで、ココ!!ココです!!侍の脇差しもほぼ直刀ですね(笑)。しかも、短い。この形状はチャクラを刀身に纏わせてチャクラの刃を形成する技術があるようです。忍の場合は風のチャクラ性質の形態変化の概念が適用されるのでしょうが、侍は単にチャクラそのものを放出する事で、物理的な刃を形成しているところにその差異があるのだと僕は考えます。忍がチャクラ性質と形態変化を使い分け、それとは別に忍術としてチャクラを昇華させるのに対して、侍はチャクラの形態変化のみを剣技として特化して発展したところに、忍と侍の棲み分けがあるんじゃないのかなーとする考えです。そして、基本、チャクラは全ての人間に存在する。それをコントロールするスキルや素養(能力)があるかないかで、忍や侍と一般人が分別されると言う「提示」ではないでしょうか。

「あんな風にチャクラを使うのか…」(水月)

それが、水月=剣士が示す「あんな風に…」で、侍のチャクラコントロールの概念が忍のそれと明らかに違う…丁度、螺旋丸のような形態変化のみを突出した切れ味を生み出していて、それが剣士である水月には非常に新鮮に感じられたのではないかと思います。それに、これまでも水月は首斬り包丁にチャクラを纏わせた描写はありませんし、その意味では羨ましかったりして(笑)。ちょっと、余談ですが、水月の背中の首斬り包丁はキラビ戦で傷付いたままです。どうやら自己修復機能が首斬り包丁には無かった様ですが、水月が侍のチャクラコントロールを参考にして、首斬り包丁の新しい使い方に目覚めてくれれば良いなと思います。首斬り包丁の傷はかなり深いですから、ヘタしたら折れちゃうからね(笑)。


「あ!サスケ
何で自分から…!」(香燐)

「オレは今…イラ立ってる
来るなら手加減はできそうにない…」(サスケ)

<スッ>「それは
こちらとて同じ!!」
<バッ>(侍)

<ギン><ガガガ><ガガガ>(サスケ)

「弾いたのか!?」(侍A)

「…我々の剣技と似ている…」(侍B)

ま…その心配をいきなりサスケが払拭する(笑)。水月が感心する侍のチャクラコントロール。侍達は脇差しの刃に纏わせたチャクラを様々な形状にして跳ばします。忍術にも似たようなチャクラの使い方もありますが、形態変化でも非常に高いレベルの領域だと思われます。そして、その雨霰の攻撃をサスケは完璧に弾いた…。これはサスケの草薙の剣技も然る事ながら、侍の特殊なチャクラコントロールをサスケが術コピーして対抗したのではないかと思います。或いは、侍のチャクラ特性を読み切って、それを相殺するチャクラで対抗して攻撃を防いだとか…。何せ。サスケには写輪眼がありますので、そのくらいは朝飯前なのよ(笑)。この力を正しい志の為にサスケが使ってるのだと、僕は心から願うのよ…。


「香燐 侍の感知はもういい
ダンゾウの居場所を感知しろ」(重吾)

「どうすんだよ侍は!?」(香燐)

「侍はオレが相手をする
とにかくダンゾウだ」
(重吾)

そして、この辺りから特に重吾の焦り方…と言うか、動きが活発になって来るんです。重吾は普段から寡黙であまり喋らない子だと思うんだけど、今回は良く喋るし(笑)。この行でも自発的に行動しています。サスケが特に重吾に命令した形跡(描写)もないし、水月がペラペラと喋るのと、重吾が口を開くのとでは重さは雲泥の差です(笑)。重吾的に、サスケがこれ以上、力(チャクラ)を使う…解放する事を善しとしないような…何だか不安を抱えいるように見えて、こっちまで不安になって来ます(笑)。そして、僕の抱える不安が香燐のチャクラ感知でかなり現実的になってくる。香燐も心配になった…。読者の皆さんも心配になった…鉄の国でのサスケの豹変…否…サスケのチャクラの変質闇のチャクラの解放…!?


<バッ>(侍達)

「!!?」(え?)<ゾクッ>(香燐)

<オオオオオオ>(サスケ)

迫り来る侍に対抗する為にサスケがチャクラを練り込んだ瞬間…香燐のチャクラ感知がサスケのチャクラに驚きます。悪寒!?サスケは魔物だか尾獣だか禍々しいイメージのチャクラを放出しているようです。香燐のイメージには二つの眼と口(歯)、それに手だか尻尾だかの…明らかに何らかの意志を持ったチャクラがサスケを取り巻いています。現状、外道魔像とのリンク(外道魔像の臍から伸びるアンテナとの接続)もないし、サスケに尾獣が搭載=人柱力になった描写も無かったので、これはサスケが練り込んだチャクラを、香燐のチャクラ感知能力が映像化したものだと思います。そして、それに香燐は恐怖している。僕はこの描写と重吾の口数が増えたり、自発的に行動している描写と無関係ではないと、僕は考えています。

<ズバ>「!!」(侍)

「あいつ…オレには
あれだけ殺すなって言ったくせに…!」
(水月)

「これは…」(重吾)

<ガクガク>(香燐)

(サスケのチャクラが…違う…
今までのサスケじゃ…ない…)
(香燐)

(呪印状態2の時より……濃いなんて…
それに…冷たい)
(香燐)

水月に拠れば、サスケは侍をバッタバッタと殺している(汗)。僕の知る限りではナルトは未だに誰一人として殺してないのに!!(ペインは死体だったので…却下)これは、「サスケの瞳孔」で示した親殺しの大罪が良心のリミッターを外しちゃった!?って言うのと何気に繋がると思います。恐らくは、イタチが施した「闇の強化」最終形態だとは思うんですが、果たしてイタチのイメージ通りかは疑問です。…と言うのは、サスケの体細胞に重吾の細胞が融合してしまったから…。雲隠れのキラビ戦で、雷犂熱刀で失った胸部を重吾が自分の身体を分け与えて復活させています。胸部と言えば経絡系。チャクラを練り込む中核部位であります。そこに呪印を有する重吾の特殊な細胞が融合した…この不確定要素はデカイ!!と、僕は思う。

イタチの画策したサスケの強化は主に精神面のダークサイド=「闇」を強化する事でより強いチャクラを生み出すロジックだった筈で、それは九尾を搭載して、それに耐え得る肉体面の強化を施し、同時に八卦の封印式で精神面の安定を図った「光」の強化とも言うべきナルトと真逆の強化法だったと、僕は考えています。写輪眼を持つうちは一族は本来、図抜けたチャクラがあり、当然、経絡系はデフォルトで強いから精神面の強化が有効だったのと、「九尾事件」で負け犬(笑)のマダラが九尾をミナトに鹵隠されてしまった経緯から、九尾+写輪眼の最強コンボが無くなってしまった為の苦肉の策だったとも思います。恐らく、その想定の中に、重吾との融合は無かったと思うんです。つまり、イタチの想定外。

サスケに融合した重吾の細胞が暴れている!!??

しかも、重吾の体細胞が補完した部位が経絡系のある胸部ですから、その影響力たるや相当なものでしょう。そして、重吾が焦りまくるやけに自発的にこの局面を終いにしようとしてるような雰囲気には、自分の細胞がサスケの中で悪さを働いている可能性を心配してるからじゃないかと、こっちまで心配になった訳(笑)。ま…サスケが寝てる間にトビが何かを埋め込んだ…って可能性も無い訳じゃないけど、それならイタチが転写封印・天照でトビの”秘密”を燃やしてる…と思うんですよ。あれはワザと外した威嚇であって(笑)。イタチがトビを殺さなかったのはサスケの強化の為にトビが必要だったからで、サスケに余計なものを埋め込むなんて想定はイタチにはなかったとするのが、僕の考えです。ちなみに、イタチがトビを殺さなかった事実は、ナル×ジャン的にはトビのラスボスを否定する描写として受け取られております(汗)。


<ザザザザ>「多くのチャクラを
どんどん消してるチャクラがあります!」
(シー)

「おそらくそれがサスケのチャクラだと!」(シー)

「どっちだ!?」(雷影)

「!」(雷影様 それは…!)(ダルイ)

「この真下です!」(本気だ……!)(シー)

一方、チャクラ感知タイプのシーがサスケを見つけ出します。この能力があったからゼツ・白を尋問するなんて悠長な考えが雷影には無かった訳だ…。しかも、全身に雷遁チャクラ?を纏った雷影に側近のダルイとシーが感じる雷影の本気(汗)。どんだけ分厚いのかわ分かりませんが、恐らくは三狼の岩盤をくり抜いて構築したであろう鉄の国の場内を尽く破壊しながら我が道を進む雷影を止める事が出来る人っているんだろうか(笑)。ま…そのくらい怒ってて怖い。これじゃ、キラビが「ホントは死んでませーん!!」なんて言いながら出て来たら、それこそ雷影兄ちゃんに殺されちゃうんじゃないかと心配になってしまいます(笑)。もしかしたら、ホントにそれが怖くってキラビが出て来なかったりしないかしら(笑)。


「仲間がいたのか?」(侍)

「!!」(何か来る でかい!)(香燐)

<ドカ>「!!」(サスケ・重吾)

<ゴッ><ザッ>(サスケ・重吾)

「………」(サスケ)

<ガガガガ><バチチチチチチ>「小僧!
憤怒の恐怖を教えてやる!!」
<バサ>(雷影)

<バッ>(サスケ)

サスケVS雷影が必至の状況。サスケにはドス黒いチャクラがあって何を仕出かすか分からない状況だし、良心のリミッターも消し飛んだ感もある…しかし、これって「半蔵事件」に似てると思う。長門が堕天したあの「大人VS子供」の戦い。しかも、トビはサスケの希望とも言えるカカシとナルトを良い感じに足止めしている…。…と言う事は、最終的には外道魔像が出現する展開なのか?サスケのドス黒いチャクラが外道魔像を呼ぶのか!?それがトビの狙いなら…と思うと、サスケは大ピンチと言えます。しかし、別に…希望もあって、それが雷影なの。雷影は半蔵なんてどカスとは違うから!!正真正銘のオトナもオトナ。しかも、裏表の無い清廉潔白の加齢臭漂う熱血漢。瞬身でアッサリ逃げたりはしない筈です(笑)。

雷影ならば…サスケを叱ってくれるんじゃないか…と、僕は期待するよ!!

そして、この一戦…重吾が大きな役割を帯びてると…。


業務連絡:遅くなっちゃってスミマセン。取り敢えず、今日中にアップしたかったので誤字脱字はお許しを!!合間に、チョコチョコっと修正して行くので、時間をおいて読み返すとか。二度寝を楽しむように味わい直して下さいませ。今週は事情があってアレでしたが、来週からはそんな事はないと思いますんで、ご心配なく。しっかし、エライ事になりましたけど、やっぱ雷影ちゃんを信用して良いと思うんですよ。決して、半蔵みたいなどカスな事はしないと思います。だから、サスケの堕天は防げると思うんですが、ここまで公に暴れちゃったから、地球が半分に割れるくらいのミラクルが無いと木ノ葉への復帰は難しいかな(笑)。僕はジブリのエンディングの大団円が好みなんですけど(笑)。九尾は勿論、バス。バスになって走ってるのね(笑)。目指すは…木ノ葉隠れの里!!(笑)

今週はゴメンなさい。それと…いつもありうがとー!!

  
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第460話「サスケ包囲網…!」(ヤマカカ獅子奮迅編)

 
「話でもどうだ?
うずまきナルト」
(トビ)

「!!?」(ナルト)

<バッ>「て…てめーは!!」(ナルト)


<ドコ>(ナルト)

「くっ」<ザッ>(ナルト)

<ザッ>「いきなり螺旋丸か…
効かないのは知ってるだろ」
(トビ)

ナルトがサスケを想ってゴロゴロしてたところでしょう。ナルトの背後に忽然(こつぜん)とトビが登場します。多分、その気ならば…ナルトは殺されてました。しかし、ナルトを殺してしまえば…「…後…悔…する…ことに…」(第34/176頁)…「ナルトを殺すと何故、後悔する事になるのか?」(疑問の考察)で示したように写輪眼としては痛い。そもそも、九尾を奪われる状況は写輪眼にとっては禁忌「今のマダラは負け犬だ…」(第42巻/127頁)とイタチがマダラを誹(そし)った理由なのだと、僕は考えていますので、トビも迂闊には手を出せないのがとてもしっくりと来ます。かと言って、サクッと拉致って連れ去るのも、どうも難しそうだろうなー(汗)…の…その理由がこの直ぐに分かる事になります。

ま…まんまと敵に背後を取られたナルトは情けないけど、サスケの事を考えてた事だし、トビの存在に気付いてからの分身→螺旋丸の攻撃は非常に機敏で印スピード術のキレが格段に向上しているようです。でも、ま…普通は殺されてる状況だからアレですが、それはトビに殺気がなかったからでもあり、ナルトの感知能力が低い…って訳ではないと思います。しかし、ナルトがワザワザ分身を拵えた…って事は、螺旋丸の錬成には未だに影分身が必要なんでしょうか。もう何か単独で螺旋丸くらい作れると思ってたんですが…もしかしたら、風遁螺旋丸かしら…とも思いました。でも、それにしちゃ民宿の壊れ方が少ないか…。取り敢えず、トビは螺旋丸を回避=すり抜け(効かないのは…)させてます(←ココ…大事!!)。


<ズオオ><ズオオオオオ>「!」(トビ)

「!?」<ボン>(ナルト)

「!!?」(ナルト)

<ガゴゴゴ><ゴゴ>「うわっ!!」(ナルト)

「ナルトはじっとしてなね」(ヤマト)

ナルトとの間合いを切ったトビにヤマトの木遁が絡み付いて行きます。多分、ヤマトはナルトが<ゴロゴロ>とサスケの事を考えてるのを隠形して見てたのね。ぶっちゃけ、ナルトを餌にトビ、或いは”暁”を待ち伏せしてたんでしょう。そもそも、ナルトの護衛みたいなもんですから当たり前ですよね。しかし、ナルトがヤバい事をしてなくて良かった…と心配する僕は汚れてるんだろうか(笑)…でも、やっぱ一人っきりになって何もしないってのも、ちょっとアレかな…。民宿だからTVがあって、いかがわしいチャンネルがあって…なんてね。でも、ナルトの性衝動が余りにも希薄なのは、やっぱ八卦の封印式のせいだから…仕方ない、仕方ない(笑)。ま…そのお陰で恥ずかしいシーンを見れなかったのは残念?だけど…(笑)。

…で、ここで、ヤマトのセリフがカッコ良い訳だ。ヤマトの木遁がナルトの前に檻の格子ののように展開されてるのは、ナルトの行動を制限する意味があって、ナルトがトビと交戦するのがマズいと判断してんではないかと、僕は考えています。それはナルトを信用してない訳じゃなくて…ヤマトはカブト捕獲任務で木ノ葉に不在で、ナルトが大活躍したペイン戦は伝聞だけだろうけど、木ノ葉の惨状を目の当たりにしていますし、カカシがヤバかった話だって聞いているでしょうから、ペインの力量が分かる訳で、それを倒したナルトを充分に認めている事でしょう。それでも、ナルトをトビに向かわせないのは大人の意地なんだと、僕は思います。サイ達がナルトに頼り過ぎた反省するように、ヤマトも反省してるのかな…と、ふと、そんな風に思いました。子供達があんなに頑張ってるんだから…。


<バチチチチチチ><スッ>(カカシ)

「さすが…写輪眼のカカシだ
……速い」
(トビ)

「そうカンタン
ナルトに手は出させやしないよ
うちはマダラ」(カカシ)

「だからさっきのオレのセリフは聞いてるだろ
このうちはマダラには一切の攻撃は通用しないと」(トビ)

「やはり…うちはマダラか…!?」(カカシ)

ヤマトの木遁がトビを雁字搦めにしたかと思うと、既にトビの背後にはカカシが雷遁チャクラを左手に集めて威嚇しています。はて…カカシって右利きじゃなかったっけ。それに雷切は超高速の突きだから、腕を伸ばした状態で示すのは別の忍術を予感させます。ましてや相手がトビですから、直接攻撃が無意味なのは既に織り込み済み。もしかしたら、千鳥流しみたいな空間に影響を及ぼすような千鳥のアレンジじゃないかなーと予想しています。ま…トビも賢いから大人しくしてますけど(笑)。もっとも、トビが余裕綽々なのは好きな時に木遁の捕縛を逃れる自信があるからでしょうが、それにしてもトビがもしマダラだったら、ヤマトの木遁を懐かしがったりしないのは合点が行かないなー。木遁の「も」の字も無しかよッ!!(笑)

…で、カカシもヤマトと一緒で、ナルトを護る決意をトビに懇々と聞かせるのは、ナルトに頼ってばかり居られないから決意の表れかしらと(笑)。やっぱ意地です。意地ッ!!(笑)カカシは実際にペイン(天道)と殺り合ってて、コテンパンにやられちゃった訳で、ま、そのお陰でサクモさんと逢えた訳ですが、そのペインをナルトが六体まとめてやっつけて、本体の長門までやっつけた訳ですから、面目丸つぶれで…(汗)。でも、それは恥ではなくて、愛弟子が立派に成長した事が嬉しくてならない…「出藍の誉れ」を噛み締めてるのであって…(汗)。現実問題として、力量的には完全にナルトはカカシを上回っている筈。それでも、カカシが存在感を示すのは、ナルトにはもっと大切な使命がある事を認識しているからでしょう。

それに、ナルトもまだまだ経験不足で、ポッカリと大穴があちこちに開いている未熟者であります(笑)。それをサポートして行くのは、やはり、ヤマカカの役目でしょう。サクッと拘束したトビに対しても「うちはマダラ」カマを掛けて「トビ=マダラ」を引き出していますし…。もっとも、カカシの口車で「トビ=マダラ」が知られても、当のトビが「!」とか、困った反応を返さないのは、逆に「トビ=マダラ」を否定する材料だと、僕は思います。何故なら、知られてマズい情報なら、お面で顔を隠す必要などない筈です。他の考察でも書いてるけど、歳をとってシワだらけだからとか、醜い傷があるからとかで、それを覆い隠す人じゃないのよ…マダラって。特殊な忍具ってのも、終末の谷の決闘で使ってなかったから却下…なの(笑)。


アナタ身体を消しているのか
霊体化しているのか
は分からないが…」(ヤマト)

「ナルトを捕まえる時は
体を実体化する必要がある…
でなければナルトを掴む事はできない」(ヤマト)

<ズズズ…>「だからそこを狙う
もうここはボクのテリトリーだ」<ズズズ…>(ヤマト)

ヤマトが民宿の床(畳?)に両手を接してるのは木遁チャクラを流す為だと思います。それが、ヤマトの「テリトリー」を構築してるんだと思います。しかし、シノの「秘術・蟲玉」(第43巻/103頁)を易々と抜け出したトビを完全に拘束するオプションが木遁にはあるんでしょうか。ちょっと、気になるのはナルトを餌にしてトビが「実体化」するタイミングを狙った点で、それを期待しているならヤマトの木遁に「時空間結界」のオプションは無さそうです。しかも、トビはナルトの螺旋丸を回避しています。「効かない」と言うのはすり抜けを使ったからで、その時点でトビは自分の状態をスイッチしてる筈です。つまり、任意に、しかも瞬時にトビは「実体→半実体(霊体?)」の切り替えが可能なのです。

先のカカシが先に掛けたカマで、「すり抜け=うちはマダラ」がかなり濃厚になって来ましたが、「終末の谷の決闘」で柱間が「忍刀」(終末⑨)を大量に準備しなければならなかったが、その対策であったとするならば、木遁がマダラのすり抜けに対応してるとは考えにくいはです。しかし、ヤマトが封印術に長けている事もあり、木遁の捕縛術に時空間結界のオプションを施している可能性もある。それでもトビがあまり困った風でもなく、落ち着いているのは抜け出せない訳ではない(=時空間結界がない)か、捕縛されようとも、すり抜けの能力がある限り殺害される事がないかのどちらかだと思います。ここに、「忍刀」を携える水月か長十郎がいたら、冷や汗ダラダラだったかも知れないけど(笑)。

それか、ゼツ・黒が突然現れるバックアップがるとかね。ま…どっちにしてもトビにはヤマカカの獅子奮迅もそれ程の脅威でもない訳だ(笑)。それと、トビが「うちはマダラ」と言うのは「うちはマダラの力」と言う意味だろうと、僕は考えます。「うちはマダラの力=真・万華鏡写輪眼」なんだと思います。だから、トビも強ちウソをついてる訳でもなく(笑)。しっかし、ヤマトの木遁を完璧にスルー(懐かしいとか、柱間がうんたらかんたらとか言ってみろやッ!!)して、かつ、お面なんかしてるトビを、カカシもヤマトも少しは疑えやッ!!…と、こっちはワジワジしちゃう(笑)。それと、ヤマトがトビに対して丁寧な言葉遣いなのがヤマト側のリスペクトのように思え、柱間の血(DNA)が騒ぐのか…と、キュンとしちゃった(笑)。

しし‐ふんじん【×獅子奮迅】:獅子がふるい立って暴れまわるように、激しい勢いで物事に対処すること。(大辞泉)



「ククク
オレは別にカンタンにいくとは思ってないよ
オレにも計画ってものがある
それよりも今は話がしたい」(トビ)

「話だと?」(カカシ)

「そうだ…
ペイン長門を裏切らせたのは何なのか?
ナルト……お前に興味ができた」(トビ)

トビがナルトに逢いに来たのは、九尾の捕獲ではなく、ただ純粋に「話」があったようです。ここでもトビは長門が「裏切った」と言ってまして、それは外道・輪廻転生の術の発動を指しているのだと思います。ナル×ジャン的にそれは「輪廻眼の承認」であり、妙木山の大ガマ仙人的には「予言の成就」(詳しくは「大ガマ仙人は何故、ほくそ笑んだのか?」参照)であると思われます。つまり、ナルトは名実共に「予言の子」であり、「忍界の変革者」な訳です。ナル×ジャン的には、柱間に匹敵する「終末の谷の決闘」の一方を担う要素であります。トビのナルトに対する興味とは、正にそこにあるのだと、僕は思います。そして、その興味は「本命ルート」に対する「別ルート」に関係している筈。

ちなみに、「本命ルート」とは長門がナルトに負けない想定で、当然、九尾が手の内にある状況だった筈です。また、トビ的には、過去にサスケとの交渉で「”尾獣”をやる」(第44巻/38頁)なんてのもありましたし、写輪眼と九尾との関係性を考え合わせると、一尾~九尾、全ての尾獣を収集する意味合いが、長門の想定していた「禁術兵器」(尾獣兵器)とは若干、趣が異なると思われます。多分、その差異の向こうに「月の眼計画」の全貌があると思います。そして、トビが既に「本命ルート」を諦め、「別ルート」を粛々と歩んでいる中で、ナルトを確かめる必要があったのだと思います。だから、トビがナルトに逢いに来て、話がある…の内容がすっごく興味があるんですが、また余計な事をナルトが…(汗)。


「そんなのはどうだっていい!!
てめぇはサスケをどうするつもりだ!?
サスケの事を教えろ!!」(ナルト)

「サスケねェ…」(トビ)

「……」(カカシ・カカシ)

ま…ナルトの気持ちも判らんでも無いが…(笑)。しかし、この時のカカシとヤマトの何とも言えない沈黙が、僕にはズシンと来ました。トビに写輪眼がある事。そして、それが「うちはマダラ」と自称(笑)する事。それが、二人を激しく共振させる…これって、もう「終末の谷の決闘」に関する既知にしか、僕には思えんとです。ま…カカシのそれと、ヤマトのそれでは、やや内容が異なるかも知れませんが、サスケに対してヤマカカが固唾を飲むカットは捨て置けない。これがカカシだけだったら、そうでもないんですが、ヤマカカがセットで…ヤマトまでが…ってのが、僕には果てしなく大きい。当然、このやり取りはナルトも聞いてますから、ヤマトの関心がナルトのケアにあるならアレなんですが…もし、そうでなければ…ちょっとデカイ。


「いいだろう
なら話してやる……」
(トビ)

「忍世界の憎しみ・恨みに
骨の髄まで侵された男」
(トビ)

「うちはサスケの話を!」(トビ)

…さて、ココからですよ。サスケのドス黒い闇のお話…。今、鉄の国の「火中の栗」ですので(汗)。サスケの分析は次の「鉄の国編」でガッツリやりますれば、ちょっとお待ち頂いて、トビが何で、ナルトと話しがあって危ない橋(トビにとってはそれ程でも…)を渡ってるのに、何で、こうも易々と切り替えるのか?を疑問に思うべきだと、僕は思います。恐らく、この民宿。鉄の国…今、大騒ぎになってるお城?…の直ぐ近くの筈。それをヤマカカが察知しないかどうか?って問われると、カカシなんかは直ぐに気付くと思うんですよ。カカシはチャクラの感知能力も高いし…。だから、トビの目的って時間稼ぎじゃないかなーとも思える訳です。だとしたら、サスケがヤバいのォ~!!果てしなくヤバいのォォォ~ッ!!

ヤマト…間違っても…トビにお茶なんか出すなよ!!



業務連絡:お待たせしてスミマセン。「鉄の国編」も頑張ってまとめますが、ちょっとアレな事情があって時間がかかりそう。しっかりとした記述にしたいのもあって。ちょっと時間が掛かります。別に体調不良とかでもないし、心配は無用です。それから、メッセージのお返事が滞っておりますが、それもアレな事情のせいなので、落ち着いたらキッチリとお返事をしますので、今暫く(ちょっと気長に…)お待ち下さい。しっかし、サスケがアレな事になっておりますが、そこを掘り下げて考えてみましょう。ま…いつものよ様にめんどくさいシャベリで懇々と説明しますれば、楽しみにお待ち下さい。ホントにいつもありがとー!!

  
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「サスケの瞳孔」(終)


ナル×ジャンの愛情属性の考察では、大蛇丸はサスケにとっての「母親」であり、イタチは「父親」と言う事になっております。母親の「許容」…それが第一部と第二部の二年半の大蛇丸への弟子入りです。僕に言わせれば、大蛇丸が力を与えたと言うのは納得できなくて、引き出したとするのが正しく、ぶっちゃけ…大蛇丸は焦燥と自己無価値観に苛まれるサスケに居場所を与えただけなのです。そして、サスケはイタチを倒す力を得んが為に大蛇丸に下った訳ですが、それはイタチがサスケに与えた生きる理由であり、サスケの全てをイタチに向けさせる導きだったと、僕は考えています。サスケがどんなになっても生きるモチベーションを生み出したイタチには確たる父親の「模範」があったのだと思います。

ま…それが大蛇丸とイタチを「真逆の存在」だと考える理由でありまして、母親(大蛇丸)が許し、父親(イタチ)が道を示し、サスケと言うを独り立ちさせた…と、考えれば、三者は「家族」にも思える…「うちは虐殺」で全てを失ったサスケに擬似的な家庭を与えた配慮であったと、僕が考える部分であります。だから、イタチは大蛇丸の腕を切り落としただけで、大蛇丸を殺さなかったんじゃないかと思います。イタチ(父親)には出来ない役割を大蛇丸(母親)にさせる為に。そのバックアップカカシで、イタキサの木ノ葉強襲事件において、”月読”にハメたカカシを殺さずにおいたのかもなーと。イタチの非常に緻密なシナリオが、サスケを取り巻く環境に見えないレールのようにキッチリと敷かれていたんじゃないかな。

そして、そのレールは今もしっかりと敷かれていて、イタチ亡き後にもサスケに影響し続けている…と、僕は考えています。サスケが大蛇丸を殺して涙を流さなかった…万華鏡が開かなかった…のは、大蛇丸の愛情が大蛇丸自身の欲求を満たす為に働いていたからで、愛を感じるには不純過ぎたからでしょう(笑)。もっとも、そんな不純な母親に大切なサスケを預けても尚、取り戻す自信がイタチにはあった訳です。それが”須佐能呼”だったのですが、それがイタチの命を媒介にして発動されるところに、イタチの覚悟…と言いますか、完全な滅私が存在した確信が、僕には在ります。結局のところ、大蛇丸は欲しがるだけで、サスケに与えた忍術も忍具も、最後は全て自分のモノにする意図があった訳で、その意味でも大蛇丸とイタチは「真逆」だった訳だ。

「許せサスケ…
…これで最後だ」
(イタチ)

それに対して、イタチは最期の最期までサスケに「道」を示し続けた…(第43巻/236-237頁)。その純粋な想い…「愛」にサスケは激しい後悔を覚え、万華鏡を開いた訳です。結果的に、サスケは大蛇丸もイタチも殺してしまいました。母親と父親…ある意味、「親殺し」と言える。その悲しき宿命は非道の限りを尽くした大蛇丸とも、「うちは虐殺」の実行犯とされるイタチとも似ている…。大蛇丸はただ純粋「この世の全て」(の忍術?)が欲しかった訳だし、イタチはただ純粋にサスケに「希望」を託したかっただけ。そして、サスケは与えられ、示された「道」純粋に突き進んだだけ…。三者共々、純粋にそれぞれの想いを果たした点においては、非常に似ています。その姿が「サスケの瞳孔」には映された筈なんです。

サスケは賢い子です…イタチが危険極まりない大蛇丸をも利用してまで、サスケに託そうとした事の重さを解らない筈は無いと、僕は考えています。しかし、昨今のサスケは余りにも無軌道イタチの敷いたレールから脱線している?…ように見え、それじゃ「イタチの死」が何だったのか?!無意味だったのか!?と不安になってしまって、こんなお話を捻り出してる訳で、何らかの希望をサスケに感じたいと、「捏」…いやはや…「熱」に魘(うな)されるように日々、苦しんで来た訳です(笑)。ぶっちゃけ、サスケがトビの言いなりになって、動かされているのがサスケの「意志」なんだと考えたいの。サスケが意図的にトビに乗っかってる想定が欲しい訳。また、サスケに写輪眼がある事から、シスイの瞳術のような「操り」も却下です(笑)。

「あの夜…
奴がうちは一族を皆殺しにしたのは事実だ
そして、木ノ葉を抜けた」(トビ)

「…だったら…」(サスケ)

「そして、そうすることが
木ノ葉から下された任務だった」
(トビ)

「それがイタチの真実への入り口だ」(トビ)

「……任務だと…?」(サスケ)

サスケは木ノ葉の「極秘任務」に就いている…!?

サスケがイタチの死を本当に後悔しているならば、サスケはイタチと同じ「滅私のレール」の上をまっしぐらに奔ってほしいと、僕は思っている(第43巻/161-162頁)。大蛇丸、イタチ、サスケ…純粋な者共が織りなした…擬似的だったにせよ…「家庭」の中で、「再生」「再誕」でも良いくらい…を果たしたサスケなれば、この無軌道っぷりには、イタチが全世界を敵にまわしてでも、サスケの為だけに奔走した「生き様」に比肩する理由がないといかんッ!!(汗)現在の状況はイタチが”暁”の構成員としてビンゴブックに載っていたのに酷似していますし、サスケがイタチと同じ道を歩む事が、サスケの唯一の贖罪とも思えますれば、サスケが大蛇丸暗殺→イタチ殺害後、木ノ葉(綱手)に任務を付与され、それを遂行している…と考えたい訳です。

もしも、サスケの悪行が「任務」たり得るなら、綱手が人手不足の折に、二個小隊もの人員を擁してサスケの捜索に乗り出したのも、水面下で暗部を手配してサスケの暗殺をちゃっちゃとやらなかったのが、一応…説明出来ます(汗)。そして、都合よく綱手が昏睡しています。綱手が目が覚めた時に「実は…」と、洗いざらいゲロってくれる事を、僕は祈ってる訳です。サスケは”暁”(マダラ)の目的を探る為のスパイだった…イタチがそうだったように、「完全な滅私」をもって闇の中を歩んでいる…事を祈っております。ただ、サスケが大蛇丸とイタチ…「親?」…を殺してしまった事実はその希望的感想にどデカく…ドス黒い影を落としています。人として、拭いようの無い大罪をサスケは背負っている訳ですから…。既にサスケの良心のリミッター外れている可能性は極めて高いです。

その想定での…許し…がカカシじゃないのかな…と思えてならん訳です。それが、カカシの「大外一気のマクリ」なんですが、その想定はちょっと怖い…今のサスケの力量から考えると命懸けですから。例えば…長門がナルトの許しを受け入れたのは、自分が信じる事ができなかった…長門が諦めてしまった自来也の想いがナルトに託されていたからで、それに比肩するオプションをサスケがナルトに見出せるかは微妙…って言うか期待できないので、ナルトがサスケを止める最悪の想定で考えられるのは…命のやり取りだけ…。「終末の谷の決闘」はその後(ナルサスの場合は別の象限?と考えていまして、それこそ別の考察にて…汗)のお話なんで…(汗)。だから、サスケが想いを残している…かも知れない…カカシの存在は極めて重要なんです。それが、「なら…カカシもいるのか?」(第34巻/136頁)に感じた…希望…熱望…切望…。

「サスケの瞳孔」にそれが映っている事を祈ります。

「またいつか
サスケも入れて
第七班でおもいっきり
笑いてェーから!!」
(ナルト)

そんな日が来れば良いな…(第451話/「サスケの処分!!」)。

「サスケの瞳孔」(終)
ナル×ジャン ケルベロス


 
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「サスケの瞳孔」(参)

 
イタチから聞いただろう?
あの夜の協力者の事を…」(トビ)

「………」(サスケ)

「おれがそのうちはマダラだ」(トビ)

僕はトビを「自称・うちはマダラ」だと考えています(第43巻/147-148頁)。「終末の谷の決闘」でマダラに関しては考察を重ねてる訳ですが、マダラがお面しないといけない理由が解りません(笑)。ま、あの…うずまき模様のお面特殊な忍具で、トビの不可思議な攻撃回避能力を支えている可能性がありますが、そんなもの「終末の谷の決闘」でマダラは使ってませんでしたし。例えば、老いて顔がシワだらけだとか、大きな傷があって醜いから…なんて理由でマダラは顔を隠したりはしないと思えてならんとです。マダラは正々堂々と柱間と一騎打ちして敗れた男ですから、トビみたいにこ狡く動き回ってるのがマダラだなんて考えたくないのです。拠ん所ない事情があるなら話は別ですが、まだそれに関する説明はありません。

「おそらくお前がオレの写輪眼を見ると
”天照”が自動的に発動するように仕掛けたんだろう」(トビ)

(さすがのイタチにも
オレの全ては知られていなかった…
でなければ死んでいた)(トビ)

トビには明らかに秘密があって、それがトビの存在を支えている…(第43巻/142頁)。秘密がある…と解ってしまった時点で秘密とは言い難いんですが(笑)、基本、”暁”の忍は多かれ少なかれ秘密によって強さを維持していますから、トビとてその例外ではないと言う事でしょう。そして、イタチがトビの秘密を知っていたならばトビは転写封印・天照によって葬られたと言う事です。そして、もしかしたらそれが…イタチが本気なら…のエクスキューズをトビが見落としていたなら、サスケと同じようにトビも生かされた事になる…。そもそも、イタチがサスケに殺されたのはサスケの万華鏡を開く為ですから、トビを殺してしまっては儀式の執行が侭ならない…ま、カカシが代役する線もありそうでしたが…この辺は判定が難しいです。

「イタチのことなら
何でも知っている」
(トビ)

「…まぁイタチはそのことに
気付かずに死んだがな」(トビ)

それがトビの慢心を裏付ける可能性だと、僕は考えていまして(第43巻/148頁)、サスケに意気揚々と語るトビには萌えちゃったりもしました(笑)。トビとイタチの関係はまだまだ闇が多くて余談を許さない状況が続いているのだと思います。イタチがトビに情報戦で劣っていたとしても、イタチの置き土産例えば、ナルトに分け与えた力(烏)や、カカシとの接触の可能性等々…も残っていますので、トビがこんな風にサスケに勝ち誇った物言いをする機微には慢心を感じる…って言うか、ちょっと思い上がっててくれた方が悪者っぽくて好感が持てます(笑)。トビを残す可能性を放置したまま、イタチがサスケに討たれた…だけとは、僕には思えないので、「トビ=黒幕」であっても、それが「真の敵」とは断定したくないのよ…。

「サスケが長門以上になったとしても
コントロールできなければ意味がない」(トビ)

「外道魔像も当分はリンクさせるつもりはない
様子を見た方がいいだろう」(トビ)

第453話「五影会談前夜…!!」で明らかになった「月の眼計画」。長門すらトビは手ゴマとして動かしていた訳で、長門を堕天させた「半蔵事件」すらトビが関与していた強烈な臭いが漂っています。そして、長門亡き今、今度は外道魔像とリンクするコマとしてサスケが浮上しています。トビは様子見の構えでサスケの完全な懐柔には未だ懐疑的で、サスケが一筋縄じゃ行かないタマだと感じている様です。基本、「外道魔像とのリンク」とは、長門の背中にアンテナが突き刺さってたアレをイメージしてて、それには対象者の承認のプロセスが必要なんだとナル×ジャンでは考えていまして、長門が両脚を失い小南を守るために堕ちたような…サスケを追い込んで、サスケが折れる状況を狙ってる筈です。

「どーすんの?
木ノ葉はもう無いんだし…
ターゲットのダンゾウってのが
その五影会談に行くんなら
そっち行った方がいいんじゃないの?」(水月)

<キッ>(香燐)

「な…何?
ボク間違ってる?」
(水月)

「オレ達”鷹”は五影会談で火影の首を取る
行き先は変更だ」(サスケ)

その一環としてトビはサスケを五影会談に向かわせたんじゃないかと思います。そして、サスケもそのトビの誘導にホイホイと乗っかっちゃうんです。この行(第453話/「五影会談前夜…!!」)の水月がトビをアシスト?とも取れるような動きが気になりますが、サスケの奇妙な素直さがそれ以上に大きな違和感になって押し寄せて来ます(笑)。少なくとも、トビの「月の眼計画」にサスケは無くてはならない存在でありましょう。そして、それを感じないサスケでもないと思うんです。サスケは賢い子ですから…。それでもトビの言いなりに動くのはおかしいと、僕は考えています。きっと、トビもそれに違和感を覚えていて、サスケと外道魔像とのリンクを躊躇してるのでしょう。そして、この機微をナルトは知らない…当たり前だけど(笑)。

(…憎しみにやられちまったのかサスケ?
本当にただの犯罪者になっちまったのか…?)(ナルト)

(今は…お前の事が分かんなくなって
きたってばよ…)
(ナルト)

だから…第459話「サクラの決意」で、鉄の国近く(城下町?)の民宿でナルトがゴロゴロと悩む訳です(笑)。そんなの分かんなくたって普通だってばよ!!(笑)一方、サスケはイタチの生き様をしっかりと感じ、激しい後悔をもって万華鏡を開きました。ま…そこにトビなんて不純物が混入はしていますが、イタチの死に直面して記憶の奥底に置き忘れていたイタチが流した「涙」との邂逅もありました。サスケがその上でドロドロの悪に沈んで行くとは、僕にはどうしても考えられない訳。だから、サスケの異常な素直さ(「フン」が口癖?のサスケに「素直」は似つかわしくないのよ…)は、僕にしてみればミラクルの可能性にしか見えないのサ!!

サスケが本当は「何」を見ているのか?

だからこそ…「サスケの瞳孔」に、僕は期待して止まないのです。そして、その期待(可能性)の方向を決するのが、サスケに多大な影響を与えたイタチと大蛇丸の存在(勿論…大外一気のカカシのマクリの可能性もあり!?)なんだと…僕はズブズブに黒い考察チャクラを吐き出しながら考えている訳だ…。しかし、その前にサスケの大ピンチを、取り敢えず…何とかせねばなるまいが…(第459話/「サクラの決意」)。そんでもって、鉄の国の近くで姑息に動き回るトビとゼツ・黒って、やっぱズブズブのワル!?なんでしょうね。ここまで来たら二人のどっちかが「黒幕」なのかなーッ。何か…ちょっとイヤだなーッ(笑)。もっと黒い方が好みだから…。

しかし、この状況何かに似てる!!

「うちはサスケが侵入してるよ
さてどこに隠れているんでしょ~か?」
(ゼツ・白)

五影会談のトビの工作第二の「半蔵事件」を引き起こす!?(滝汗)

 
  
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「サスケの瞳孔」(弐)

 
<ガッ><ヒュ><ガッ>

(このチャクラ性質は…
だがこんな形態変化は見た事が無い)(大蛇丸)

「誰なの?」(大蛇丸)

病床の大蛇丸をサスケが襲った行…(第38巻/78-79頁)。サスケの千鳥鋭槍がトビラ越しに大蛇丸に向かい、寸前のところで十字受けで凌ぎます。その刃が雷遁チャクラである事を一瞬で判定しますが、千鳥鋭槍の形態変化に関しては全くの未知であるようでした。恐らく、サスケは大蛇丸に内緒で忍術の修行をしていて、大蛇丸が教えてくれる事や与えてくれた術とは別に自分のオリジナル忍術をいろいろと考えていたのでしょう。でも、大蛇丸のアジトの…しかも大蛇丸の寝室なんて、恐らくアジトの最深部だろうし、部外者が忍び込んで…の可能性は薄いと大蛇丸は考えたのだろうし、チャクラ性質からサスケが臭い…と思ってた筈です。その驚きが「誰なの?」に色濃く滲んでいるのが、ちょっと切なかった…。

「やっぱり…そう来たわね」(大蛇丸)

「もうアンタに教わる事は何も無い
…アンタの前でも…非情になれそうだ」(サスケ)

大蛇丸の問い掛けに応えて出て来たサスケに悔しそうに「やっぱり…」と漏らしたのに、図らずも萌えてしまった(笑)(第38巻/81頁)。大蛇丸の示す「想定の範囲内」とは苦し紛れの強がりなんだと思います。大蛇丸は、かなり容態が悪かった…サスケはその機を見逃さなかった…ただそれだけで、デイダラ戦の後にサスケもそれを認めていて(第40巻/75頁)、大蛇丸が如何にオープンにサスケに接し、サスケがこ狡く大蛇丸の様子を窺っていたかが解ると思います。だから、このタイミングで襲撃してくるサスケの抜け目無さに大蛇丸は非常に複雑な心境だったのだと思います。大蛇丸の身体はもう持たないところまで来ていましたし、待ちに待ったサスケの身体への転生が目前でしたから…。

非情にならなければ
イタチには勝てないわよ」(大蛇丸)

「あいつの前では非情になるのさ
嫌が応でもな」
(サスケ)

大蛇丸の目の前で夥しい数の忍の大群を一人でねじ伏せたのに、トドメを刺さないサスケの甘さを大蛇丸がチクチクしていました(第38巻/66-67頁)。大蛇丸が成長したサスケの勇姿を視姦しながら舌なめずりしてたところからは、不死転生の絶好タイミング(あと少し…ほんの少しで私のもの…!)(第38巻/68頁)が間近な事が解りました。サスケにイタチの名を出して「甘さ」を指摘したのは大蛇丸がサスケに与えたハナマルであったのだと思います。大蛇丸的には「(大蛇丸+サスケ)>イタチ」の図式が成立してたんじゃないでしょうか。しかし、大蛇丸の一言が引き出した?サスケの「非情」が真っ先に大蛇丸に適用されるのは何とも皮肉でした。そして、それを最も切実に感じてたのも大蛇丸だったのね(笑)。

「子供のままだな…ナルト
オレにとっては復讐が全てだ
復讐さえ叶えばオレがどうなろうが
この世がどうなろうが
知った事じゃない

ハッキリ言うとだ
イタチは今のオレでも
大蛇丸でも倒せない」
(サスケ)

「だが大蛇丸オレの体を差し出す事で
それを成し得る力が手に出来るなら
こんな命いくらでもくれてやる」(サスケ)

しかし、「(大蛇丸+サスケ)>イタチ」の想定はサスケにもあったと思うんです。そう言えば、大蛇丸のアジトで再会したナルトにサスケが偉そうに言ってましたね(笑)(第34巻/181-182頁)。なのに、サスケは大蛇丸を見切り、あまつさえ殺した訳です。サスケがイタチを殺す事を最優先に考えるなら、大蛇丸に身体を差し出す選択肢があっても良かったのに、サスケが大蛇丸を殺したのは、逆に大蛇丸を乗っ取る事で「(サスケ+大蛇丸)>イタチ」…イタチに対抗する力量を得られる方法論がサスケにあった事になる。恐らく、大蛇丸の不死転生写輪眼の術コピーで対処できる手応えがあって、サスケはこの凶行に及んだのでしょうが、サスケが大蛇丸を殺ったのには他にも理由があったのだと、僕は思います。

ロリコン(ショタコン)の大蛇丸ですから、サスケに対して修行をつける名目で、あれやこれやと…そりゃもう凄いセクハラとかしてたと思うんです。潜影蛇手や蛇一族の召還の術式(タトゥー)などは、どうも大蛇丸を乗っ取ったオプション臭いんですが、その他にも薬物の使用や禁術による強化がサスケに処方されていた可能性は綱手も示唆していますので、大蛇丸とサスケはただならぬ関係にあった筈です。きっとサスケはそれがイヤだったんじゃないかなーと思うんです。自分の身体を好き勝手にする大蛇丸に、サスケは嫌悪感を募らせてたと…そうじゃないと、修行つけて、いろんな忍術を教えてくれて、草薙の剣とか、カッコ良い着物(うちはの家紋入り)とか、いろんなモノを惜しげも無く与えてくれた大蛇丸は殺せんでしょう。

一宿一飯の恩義では到底収まらない大恩が大蛇丸にはあった訳で、それでもサスケが大蛇丸に対して「非情」になる為には、サスケの相当な性的虐待「大蛇丸→サスケ」であったと言うような衝撃的な事実が欲しいです(笑)。そうでもないと、サスケがただの恩知らずのクソヤローになってしまいます(笑)。件の「サスケVS大蛇丸」では、サスケは大蛇丸の底を見切ったような物言いが見られます。確かにサスケは頗(すこぶ)る優秀で、非の打ち所など無い子ではありますが、ここまで上から大蛇丸を罵(ののし)れるもんかしら…と、少しばかり鼻に付く…と言うか、オイオイ…と言う気持ちになりました(笑)。同時に、ナルトと同い年のひよっこ忍者にここまで言われる大蛇丸ってのも何だか解せなくなくない…!?

もしかしたら、影武者?!…ってねーッ(笑)。


「イタチが無理だった…
だからひよっこのオレ
狙ったんだろ?」(サスケ)

「そうだろ?
”三忍”と謳われた天才さんよ
だがアンタは世間で言う
ただの天才でしか無かった…
うちはの名を超えるどころか
届きもしない

どんな天才もうちはの名の前では
凡人に成り下がるのさ」(サスケ)

「自分の体を薬漬けにし
体を乗り換えてまで
うちはの力にいやらしく
近付こうとするアンタの行為は…

この名を持つオレからすれば
あさましく滑稽だ」(サスケ)

「それにアンタのやり方は好きじゃない
アンタの目的は何だ?
この世の道理を解き明かすだの何だのと
くだらない利己的な理由
他人を玩具のように弄び続けている」(サスケ)

「…どうして……
兄さんが…?」(サスケ)

「己の器を量る為だ」(イタチ)

「……器を量る……?
それだけ…それだけの為に
皆を殺したって…いうのか…?」(サスケ)

「それが重要なのだ」(イタチ)

「反吐が出る」(サスケ)

具合が悪い大蛇丸に奇襲をかけたサスケが大蛇丸を扱き下ろします(笑)(第38巻/83-88頁)。散々、お世話になった大蛇丸に、そこまで言うかよ!!言ってしまうかよ…サスケ!!(笑)結局、大蛇丸もコロッとサスケに殺られちゃうし、呆気なくサスケが大蛇丸を乗り越えてしまうのも、何だかなー…これで良いのかなー…と思ったものでした。大蛇丸は君麻呂曰く「情報生命体」(第23巻/31頁)ですから、何処かにバックアップ(術式化)があってもおかしくはない…と、僕は考えています。大蛇丸の内容(=精神)をデータ化して、肉体を乗り換えるのが不死転生の理屈とすれば、サスケに切り刻まれた白蛇だって乗り物みたいなものではないでしょうか。そして、データであればバックアップ出来るし、取っておくのが常識です。

「取り込まれまいと
必死に抵抗する自分がいる!」
(カブト)

「大蛇丸様を超えようとしている
自分の存在を実感出来る」
(カブト)

また都合よく、大蛇丸マンセーのカブトが白蛇の細胞を自分に取り込んで、大蛇丸化(三割は取り込まれてた)しようとしています(第39巻/142頁)。ま…大蛇丸に抵抗して自分を感じるやり方はハッキリ言って間違っています。少年少女には真似して欲しくないです(笑)。丁度、アニナルでやってるとこら辺ですよね(090813)。何かに頼るんじゃなくて、自分を信じなきゃ!!与えられるものじゃなくて、自分で見つけるのがアイデンティティです。そこんとこはカブトにも懇々と…(笑)。でも、これも大蛇丸の復活に向けた動きかと思うとワクワクしちゃいます。カブトが容れ物だとすれば、中身=大蛇丸のバックアップがインストールされれば、大蛇丸の一丁上がり…と言うのが、僕の希望なんだけど…どうでしょう(笑)。

「反吐が出る」(サスケ)

ちょっと、横道に逸れちゃったけど、大蛇丸はサスケにアッサリと殺られ過ぎ(笑)。八岐の術(第43巻/55-56頁)を見ても大蛇丸は既に尾獣クラスです。もしかしたら、尾獣ってこんな風に生まれたんじゃないかと考えてしまうくらい…。しかも、サスケの謀反が大蛇丸の想定の範囲内だと言うのですから、何かと胡散臭い(笑)。その真偽は今後のカブト(大蛇丸?)の活躍に任せるとして、サスケですよ…サスケ。サスケは大蛇丸を取り敢えず、殺しちゃいます。それには(めちゃめちゃ弱かった…)大蛇丸のセクハラ疑惑に加えて、イタチと大蛇丸の行いが似ていたのがサスケを「非情」にさせちゃったみたいです。ここでは大蛇丸とイタチが、サスケの瞳孔には酷似して知覚されていた点に、僕は注目しています。

結局のところ、大蛇丸もイタチもサスケにとっては「悪」だった訳です。しかし、サスケが大恩ある大蛇丸をケチョンケチョンに扱き下ろし、その上でアッサリと殺して、あろう事か大蛇丸の全てを奪ってノホホンとしてるサスケと、イタチの「うちは虐殺」(の表面的な認識)や大蛇丸の(こっちは子供が無邪気に虫の脚を捥ぐような…)非道との違いが、僕にイマイチ良く解りません(笑)…って言うか、サスケだって二人とそんなに変わらん…充分な「悪」だろうに…。これじゃ、サスケに良いように利用されて、用が済んだらホイサッサと殺された大蛇丸が浮かばれんとです(笑)。しかも、大蛇丸の死後、大蛇丸のインフラを利用して自分の目的達成の為に「蛇」(現”鷹”)なんて組織して、抜け目無く、したたか過ぎました…。

イタチと大蛇丸真逆の存在だと、僕は思うんだけど、
何故だか、サスケとイタチと大蛇丸は似ているのよ…。


 
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「サスケの瞳孔」(壱)

 
「ナルトか…
お前までいたのか」(サスケ)

「…………」(ナルト)

「なら
カカシもいるのか?」
(サスケ)

<ザッ>(ヤマト)

「……!」(サスケ)

「カカシさんじゃなくて残念だけど
ボクが代役だ」(ヤマト)

「これからカカシ班
君を木ノ葉へ連れ帰る」(ヤマト)

天地橋の追撃戦で大蛇丸のアジトに辿り着いたカカシ班とサスケの接触で(第34巻/136-137頁)、サスケがちょっと痛い機微を見せてしまいます。サイ→サクラ…と来て、ナルトまで出て来たもんだから、きっとカカシも!!とサスケは考えたんでしょう。それで、ついナルトに「カカシ」の名前を出してしまった…。サスケの気持ちの昂りを機敏に察知したのがヤマトで、かなりイヤミな口調でサスケに返してましたね(笑)。サスケはバツが悪かったのか、この直後、荒れに荒れます(笑)。果敢に立ち向かうサクラなんかは、マジに草薙の剣で串刺しにしかねない勢いでした(汗)。ま…それを庇ったヤマトが草薙の餌食になっただけで…決して、その後、ヤマトが言った「悪いがもう本気でやるよ…」(第34巻/183頁)が照れ隠しだったなんて…(汗)。ヤマトはサスケを無傷で捕獲したいが為に手荒(本気)じゃなかったんです…よね(笑)。

それで、サスケの「痛さ」…ってのはカカシへの想いであり、その前に、サクラやナルトには自分がどんだけ強くなったか…超速の瞬身や草薙の剣(チャクラ刀)、千鳥流しなどの新術を惜しげもなく曝し、自分の成長を示したのも自分が大蛇丸の下に来た正当性を誇示する為…を見せつけていまして、当然、カカシにも見てもらいたかった。自分がどんなに強くなったかを…。大蛇丸の下に走った自分の考えは正しかったのだと…何よりそれをカカシに見てもらいたかったからだと、僕は考えています。だから、ナルトの登場に気持ちが昂って「カカシ」の名を出してしまった…。それって、「カカシに逢いたい!!」と言ってるのと同じだな…と、僕は思いました。ヤマトには、その気持ちが解るから「残念だけど」とエクスキューズが入ったんですね。ヤマトにはサスケが強がっているのが解ったんです。だから、ホントに手荒なマネはしたくなかったのよ。


「アンタに何が分かる!!
知った風なことをオレの前で
言ってんじゃねーよ!」
(サスケ)

「まぁ…落ち着け…」(カカシ)

「何なら今からアンタの
一番大事な人間を殺してやろうか!
今、アンタが言ったことがどれほどズレてるか
実感出来るぜ!」(サスケ)

「…………」(カカシ)

「そうしてもらってもけっこーだがな…
あいにくオレには一人もそんな奴はいないんだよ」(カカシ)

「……!」(サスケ)

「もう…みんな殺されてる」(カカシ)

サスケの里抜け直前の樹上の慰留…(第20巻/111-112頁)。サスケの自信は「うちは虐殺」があるからで、自分より不幸な人間はこの世に居ないと真剣に思ってるからです。オレは全てを無くしたんだ!!お前らにその苦しみや悲しみが分かるものか!!と雄叫びを上げてる訳です。それに対するカカシの反応が非常に冷ややかなのは、それが独りよがりである事を物語っているのだと思います。だから、この状況で言っちゃいけない台詞をカカシは言ってしまったのかなー(笑)。確かにサスケは非常に不幸だけど、忍であれば…ましてや忍界大戦を経験したカカシには、サスケの不幸自慢が鼻に付いたのかも知れません。って言うか、不幸を比べるなんて馬鹿げてますから。長門もそうだったな…。アイデンティティって、結局は「自分と他人は違う」と言う事を知る事なんですよ。それを知らない子供が…と、カカシは<ムカッ>となったのかも知れません。

「もう…みんな殺されてる」(カカシ)

カカシがサスケにこう言ったのには、オビトの呪縛が関係してると、僕は考えてるんで…詳しくは「焚き火」(まっカカ…其の伍)に認めておりますれば、ここでは割愛させて頂きますが、カカシがあの時、「オレの言ってることがズレてるかどうか よく考えろ」(第20巻/114頁)と言い残し、余りにも淡白にサスケを放免したのは、カカシがカカシとしてサスケに接する事を許さない…カカシの生真面目さがあったのだと思います。ぶっちゃけ、カカシはサスケを前に説教たれるのが辛くなって、サスケと一緒に居る事が堪らんかったんだと思います。もしも、カカシが両方持ってて、サスケを許すだけじゃなくて、しっかりと立たせて歩ませる事が出来れば良かったんだけど、カカシの分担からはちょっと外れてました。許しのキャパシティにしても大蛇丸に断然分があった…しかし、サスケを止められなかったカカシを誰も責める事は出来んでしょう。

勿論、サスケを立たせ、歩ませたのはイタチで、それがイタチの役割でありましたから。カカシもある程度、承知の上だったろうけど、サスケの里抜けを阻止出来なかった後悔は半端なかったでしょう。しかし、サスケは大蛇丸のアジトにナルト達が迎えに来てくれたのは嬉しかったのだと思います。そこにカカシが居なくてキレちゃった訳ですが、それはサスケにしてもカカシを振り切って大蛇丸に来た成果=成長をカカシに見てもらいたい…と言う気持ちの裏返しでもあった。カカシが居ないもんだから、(多分…)麒麟まで出そうとしてたし…大蛇丸が止めなかったらヤバかったと…。大蛇丸に止められてアッサリ止めちゃう辺りは迷ってたんでしょうが、ナルトやサクラなんかはどうでも良い…って雰囲気がサスケにはありました。ただ、サスケはカカシにもう一度逢って、カカシを確かめたい…それが、サスケの唯一の心残り=プライド?

サスケは大蛇丸もイタチも、その手で殺しちゃったから、罪悪感のリミッターは外れてる…。それでも、サスケにはカカシが残っているのです。サスケにとってカカシは唯一の希望なのだと、僕は考えています。その役目はナルトには出来ないだろうし、サスケもそれは嫌でしょう(笑)。サスケにあの木の上でカカシがサスケに「もう…みんな殺されてる」と言ってしまった深層などサスケには分かる筈も無い。カカシも夢見(サクモさんとの瓦解)の後の黄泉返りを経験して一皮剥けた?だろうし、今、二人が向き合ったら違う展開があるかも知れません。サスケは、あの…カカシの一言に目を真ん丸にして…ガッツリと開いた「サスケの瞳孔」にカカシが焼き付いた筈です。きっと、自分はカカシにとって「大切な人」だと、サスケはそれこそ鉄板に思ってた筈だから、里抜け直前のあのタイミングで、カカシの口からそれはないだろ…みたいな(笑)。

今もサスケはカカシを想っている…のだと、僕は思う。
それがサスケの「迷い」であり、唯一の「救い」なのだとも。


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「サスケの瞳孔」(序)

 
「どうする
イタチの眼は…
移植するのか……?」(トビ)

「いいや…」(サスケ)

「………」(トビ)

イタチの見たかったもの
これからオレが見ていくもの
まるで違うものになる」(サスケ)

「イタチが望んだ通りには出来ない……
オレはオレのやり方でうちはを再興する」(サスケ)

サスケがイタチの「涙」を邂逅(かいこう)した後、イタチの眼の移植をトビに打診されたサスケはそう応えていました(第44巻/23頁)。イタチの生き様については「儀式」の中でトビに散々と吹き込まれたし…結果的にサスケの万華鏡は開きました。しかし…トビの言い分とイタチの言い分が所々、食い違っている事から、イタチがウソをつかないの法則を適用すれば、トビが自分に都合の良い事を吹き込んだ可能性が高い(笑)。ま…後、イタチの「優しいウソ」も混入してるだろうから解り難い(汗)。そして、それを受けたサスケのスッキリした雰囲気涙が汚れを洗い流したかのような…サスケが妙に脱色されてたように感じました。しかし、それはイタチの死を吹っ切った…と言うのとはちょっと違う…でも、それは迷いでもない。

イタチの眼の移植…サスケがそれを拒否る機微には、少し引っ掛かっています。イタチの眼は、サスケの為にイタチが運んで来た…あの夜、フガクに懇願されて(黒汗)…モノだと、僕は考えていて、イタチのこれまでの行動の全てが、サスケに「新たな力」(第43巻/204頁)を与える為に在った事をサスケが認識したのなら、賢いサスケなら、それが「真・万華鏡写輪眼」(永遠の万華鏡)…つまり、眼球の交換(サスケはイタチを本当の兄=血縁だと思っている=真相うんぬんは別にして…のアレ)で、閉じる事のない万華鏡を手に出来る事を知っているのに拒むのは、イタチの生き様を否定するにも等しい…と、僕には思える。同時に、それがトビに対するサスケの疑心であっても良いな…とも思えたりもします。

「あれだけの生き様を見せられて
イタチの意志守ろうとしたもの
無にしていい本気でそう思えるのか?」(トビ)

「アンタは言ったな
イタチがどうしてオレを殺せなかったのか
イタチにとって
オレの命は里よりも重かったからだと
オレも同じだ…オレにとって
イタチの命は里よりも重い…
それだけのことだ」(サスケ)

トビもその辺には注意を払っていて(第45巻/74頁)、サスケを多少(かなり?)、警戒はしています。サスケは即座にそれを否定しますが、八尾戦で垣間見せた「万感」あれを何と説明するのか!?確かに、「愛」があるから「痛み」が生まれ、「痛み」「憎しみ」を生み、そして、「憎しみ」「愛」があるからこそ…の「連鎖」が生み出される構図はある。それが、サスケの転び方を左右してるのだと、僕は思います。ただ、それがどっちに転んでるのかが微妙。それを、僕もトビと同様に(一応)懐疑的に受け止めています。何より、ナルトが自来也の「形見」を胸に長門の「信用」を勝ち得たように、あれ程までに真っすぐに突き進むのに対して、サスケはその真逆にトビの言うがままに漂泊(ひょうはく)するかのようであるのは、何とも解せない。

「イタチの見たかったものと
これからオレが見ていくものは
まるで違うものになる」
(サスケ)

サスケの賢さは読者なら誰しも知っています。そして、サスケに付帯する難儀な状況も理解しているつもりですが、それがナルトとサスケの「強化論」(光と闇)の違いだけでは片付かないほど…僕の中では大きいです。サスケがイタチの生き様を受け入れた上で、木ノ葉に対して復讐心を抱き、その過程で”暁”に所属し、八尾を奪いに雲隠れでテロ行為を行い、それが済んだらアッサリと”暁”を抜けて…なんて無軌道な行動をとるんだろうか…。余りにもトビの思惑に乗りすぎてる…気がする(笑)。サスケは「イタチが見たかったもの」理解したからこそ、イタチの眼の移植を拒否った訳で、イタチとは違う未来を模索してる意思表示であると、トビは受け取ったでしょう。しかし、その真相はトビにも見えてはいない…。

(サスケ…
お前は今どこに居て
…何を考えてんだ?


オレの事やサクラちゃんの事
…カカシ先生の事

少しは考えてくれてんのか……?)(ナルト)

「……」<ゴロン>(ナルト)

(お前は兄キのイタチを倒した…復讐した
スッとしたのか…?
それとももっと苦しくなったのか?)(ナルト)


(サスケ…
何で木ノ葉に帰ってこねェ…?)
(ナルト)

(…憎しみにやられちまったのかサスケ?
本当にただの犯罪者になっちまったのか…?)(ナルト)

(今は…お前の事が分かんなくなって
きたってばよ…)
(ナルト)

ナルトが思い悩むように(第459話/「サクラの決意」)、サスケは今も「闇」の中に居ます。ナルトはこれからサスケを、その「闇」の中から救い出そうと言うのでしょうが、サスケの行動は不可解極まりない。何せ、トビにすら計りかねるくらいです(笑)。そして、それは僕らとて同じ事。物語を俯瞰して、大量の情報を得ている僕らにすら、サスケが分からないんですから、ナルトに分からないのも当然です。一体、サスケは何を考えているのか?サスケは何がしたいのか?イタチとは違うものサスケはその眼で、何を見ようとしているのか?悩みまくる(笑)ナルトに代わって、それを考えてみましょう。サスケの万華鏡が真に見つめるモノを…。

「サスケの瞳孔(=動向)」徹底的に分析してみましょう。


 
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「忍刀」(終末の谷の決闘…第九撃)


「オレは復讐者となり
木ノ葉隠れの里に戦いを挑んだ」(トビ)

第399話「すべての始まり!!」のたった一コマ(第43巻/180-181頁)を起点にして、あーでもない…こーでもない…と捏造グォフォッ(吐血)考察しているのが「終末の谷の決闘」であります。本誌でこの見開きを見た瞬間、僕は身体の「芯」を鷲掴みにされて、激しく揺り動かされた気がしました…。屁理屈抜きに…素直にカッコ良い!!僕の中に在る少年が、そう吠えたッ!!…と、僕は今でも思っています。そして、その一念が今も僕にこんなグォフォッ(吐血)熱(ねつ)を帯びさせ、こんなお話を書かせてるのよ(汗)。この一戦の後、初代火影に就任する千手柱間と、うちは一族の頭領であり、真・万華鏡写輪眼の開眼者・うちはマダラが正真正銘、果たし合った…「終末の谷の決闘」…その真の意味を考える事は、ナル×ジャンの「使命」(=ライフワーク)なんだと、僕は考えています。

これまでも、この見開きに鏤められたアイテムを取り上げて考察(ね、捏造!?)して来ました。「月光」(終末①)、「死神」(終末②・マダラの武装)、「力量」(終末③・柱間の大巻物)、「鬼手仏心」(終末④・柱間の武装)について考察して来ました。ま…かなり前に書いた事もあり、精度的にもアレですが、今も大筋ではそんなに外れていないと考えています。ただ、新証言や新たな描写の提示、及び発掘や、描写の解釈の微妙な変化もあるにはある…(汗)。特に、柱間の武装である七振りの「忍刀」と大型の風魔手裏剣を考えた「鬼手仏心」(終末④)に関しては再考を要する程に重大な新規の描写が出て来て、「鬼手仏心」(終末④)の記述を補完する考察が必要になって来たと感じました。

ホントのところは…「終末の谷の決闘」の時代への関係性の考証…「九尾事件」(終末⑤)。「うちは虐殺」(終末⑥)を示し、次に『NARUTO -ナルト-』「教育論」(=強化論)としての考察…「強化・闇」(終末⑦)、「強化・八卦の封印式」(終末⑧)を纏め上げて、一気に「終撃」に行っちゃおうかしら…実は「終末の谷の決闘」を書こう!!…第399話「すべての始まり!!」のたった一コマ(第43巻/180-181頁)に出逢って、書かねばならない!!と感じた瞬間に思い描いた「終末の谷の決闘」の考察の「〆の情景」がありまして…それを書いてしまうか!!と意気込んでいたところだったんですが、そうは問屋が卸さない…とばかりに、まだまだ書く事がある…道が続いている事に気付きました。その「〆の情景」ドバーッ!!と吐き出すのはもう少し後になりそうッス(笑)。

千手柱間と七振りの忍刀

九尾の口寄せと、首斬り鎌(デスサイズ)と芭蕉扇で武装したマダラ(真・万華鏡写輪眼)に対し、柱間の準備は非常に周到でした。木遁忍術・樹界降誕の守備的な「城塞の陣」(仮称)、尾獣のチャクラを術式化した(?)大巻物(木遁忍術を自動展開していた?)、それに七振りの「忍刀」と風魔手裏剣…。この描写から、柱間がマダラの木ノ葉侵攻を読み切った彼の地(終末の谷)での迎撃戦だったと展開してましたっけ。その辺りは変わらないんですが、何で柱間がこんなに沢山、七本もの!!「忍刀」を準備しなくてはならなかったのかが、疑問と言えば疑問でした(「忍刀」の横っちょにある風魔手裏剣の解釈に関しては、マダラが柱間にプレゼントしたものであり、友情の証みたなもので、柱間がマダラを思い留まらせる為にちらつかせた…との考えは今も変わりませんが…)。


忍刀①

忍刀②

忍刀③

忍刀④

忍刀⑤

忍刀⑥

忍刀⑦


そもそも武器を使う戦闘の場合、身体から離して装備する事を奇異に感じてはいました。それは忍術戦闘においては武器召還(口寄せ…雷光剣化など)が可能だから、自分の手ゴマを見せびらかす必要性はない筈です。これが逆に威嚇の線かとも思わせた機微でしたが、「樹界降誕・城塞の陣」(仮称)の守備力に対する絶対の自信があった上で、マダラの縦横無尽に戦域を駆け巡る戦闘スタイルに対処した柱間スタイルだっと考えます。また、武器を身体から離して装備する事により敵に武器を奪われる難儀な状況も武器が使用者認証の機能を持つ事である程度、防げます(武器を相手に使われなくとも自分が使えなくなる状況はあり得る)。少なくとも柱間には「武器召還<忍刀の提示」の判定はあったのでしょう。

「いよいよだ…
我らが目的を達成するのもあと僅か…
そうなれば全てが本来の形に戻るのだ…」(トビ)

「写輪眼の本当の力が…
このうちはマダラの力が」
(トビ)

雷鳴が轟く雨隠れでペイン(弥彦)と小南を前に、トビが初めてその写輪眼を読者に曝すシーンで(第40巻/94-96頁)、トビがそう叫んでました。僕はトビはうちはマダラそのものではないと思っています。それはトビがかなり不純だから。僕が「終末の谷の決闘」(第43巻/180-181頁)のワンカットに殺られたのは、柱間もマダラも必死に闘ってたからだと思っています。自分の持てる全てで、お互いの存在そのものを懸けた闘いがそこには確かに在った…。お互い正々堂々と死力を振り絞って闘ったからこそ、僕の「芯」は揺り動かされた…のだと思っています。そして、それは今、僕らが見せられているトビの黒幕的な暗躍が示すこ狡さとは明らかに真逆です。もし、トビがうちはマダラそのものならば、正々堂々と満月の晩に火影に決闘を申し込む筈です(笑)。

それはトビ自身も隠してはいなくて、”暁”が目的とする事が達成されるまでは、全ては未だ「本来の形」ではないと、公然と言っています。”暁”の目的の一端は「尾獣集め」にあるでしょう。それは最近の提示で外道魔像と関係していて、その計画名が「月の眼計画」(第453話/「五影会談前夜…!!」)であろう事までは分かっています。トビのこの場の雰囲気からは「月の眼計画」の達成に拠ってうちはマダラの力=写輪眼の本当の力が蘇るのだと言っている様に感じます。ぶっちゃけ、トビは「本来の形」ではない…うちはマダラの名を騙(かた)る何者かであると、僕は考えます。或いは、マダラ自身が「本来の形」に戻る為の仮の姿かも知れませんが、それにしてはマダラの潔さがない…ちゅーか、不純物が多すぎると思う訳。

良い歳ブッこいた大人の「芯」は変わらない…と、僕は思ってる。大人が子供たちを羨ましがるのは、子供が変われるからだから…。身体が柔らかい様に、心も魂も柔らかいのよ。逆に大人になればなる程、ガチガチに固まってしまう。それは別に悪い事じゃなくて、アイデンティティがあるって事で、大人が子供みたいに簡単に変われる方が怖いとも思います。だから、マダラが柱間に負けた事で、一念発起して方針を変えました…これからは腹芸や根回しをガシガシ使いまーす!!と、掌を返したように変われるとは思えないのです。ホントにトビがうちはマダラだったら、組織の先頭に立って肉弾戦でも何でも真っすぐに目標に向かう筈です。マダラに「虎視眈々…」って言うのはどうも似合わないです。それがアイデンティティに対する僕(←ガチガチに考え方が固い…笑)の見解です。

「そしてオレは敗れた
”終末の谷”と呼ばれるようになった
あの場所でな」(トビ)

「オレはあそこで死んだ…とされている
柱間でさえそう思ったハズだ」
(トビ)

「オレはあそこで死んだ…とされている柱間でさえそう思ったハズだ」

「うちはマダラ」 illustration:Cerberus

…で、一応、マダラは「終末の谷」で柱間に殺られてる訳です。ま…殺されはしなかったけど相当な深手…柱間が「死」と認定する状況に追い込まれたのは確かでしょう。実際に「終末の谷の決闘」も決着が付いたのですし、恐らくは九尾もこの時、柱間に鹵獲(ろかく)され、柱間似よって封印(柱間存命時は大巻物に術式化して保管、管理されていた→扉間以降は人柱力として木ノ葉に保有されていた?)されたでしょう。「終末の谷の決闘」は九尾の鹵獲戦としての側面があり、それが柱間の周到に準備された盤石の守備的な戦法に垣間見え、「忍刀」を…まるで餌のように見せつつ、マダラ+九尾の猛攻を受け切る事情が柱間にはあったと、僕は考えています。もしかしたら、マダラにも何かしらの事情があって柱間の「忍刀」が欲しかったんじゃないでしょうか?

「終末の谷の決闘」で千手柱間とうちはマダラが決闘したのには、その決着を機に柱間が忍界の安定に関わる「忍のシステム」(一国一里)を打ち出した事実から、大ガマ仙人の「予言」とも密接に関係していると思われ、ナル×ジャン的には「終末の谷の決闘」の前に千手柱間が六道仙人の審判を受けたであろう可能性を感じています。そもそも、柱間一代限りの「木遁忍術」「尾獣のコントロール」(人柱力としてではなく普遍的な使役能力)は恣意的な外力=六道仙人の信認、或いは許諾があっての異能ではなかったのかと考えています。ナルトも長門に勝利する事で、長門の「外道・輪廻天生の術」を引き出しており、本来、在る筈のない木ノ葉の戦死者の「黄泉返り」を実現しましたよね。

「オレのための輪廻天生の術を
あんな事に使うとは思わなかった…」
(トビ)

「裏切るとはな…」(トビ)

第453話/「五影会談前夜…!!」で、それをトビも悔しがっていて、長門が「裏切った」とまで言っています(笑)。僕はあの一件を輪廻眼=六道仙人の信認だと考えていて、それが大ガマ仙人をして「ほくそ笑ませた」のだと思っています。詳しくは疑問の考察の「大ガマ仙人は何故、ほくそ笑んだのか?」に認(したた)めていますので読んでみて下さい。そして、長門(輪廻眼)のナルトに対する信託こそ、ナルトの「予言の子」の承認であり、「終末の谷の決闘」の一方を担う資格になるのだと思います。…ってことは、それを自分の為の忍術だと言うトビも「予言の子」=忍界の変革者としての要件を欲していた事になり、それをトビが「本命ルート」(第453話/「五影会談前夜…!!」)と呼んでいたのかな…なんて考えています。

ま…何はともあれ、うちはマダラは「終末の谷」で千手柱間の「忍刀」の一振りに身体を貫かれ、柱間でさえ「死んだ…」と思える程に傷付いた訳です。トビが言うのが強がりで、生物学的にはあの時、マダラは本当に死んでしまったのかも知れないし、実はマダラの写輪眼だけが残されていて、それを何者かが利用して、「うちはマダラの力」(=写輪眼の本当の力)を手に入れようとしてるんじゃないかなーと考えてしまう訳です。取り敢えず、現状、トビが黒幕なのは動かない事実でもありますし、かと言って、どうも完全な状態でもない…。そこには何らかの事情があって「うちはマダラの力」の一部分が現状、トビに在るのではないかと思います。多分、それがトビの有する非常に奇々怪々な攻撃のすり抜けなんだと思います。

「図に乗り過ぎでしょ!
君みたいな子に何が出来るってのかな?」(トビ)

<ドッ>「ぶっ!!」(ナルト)

第383話「最終章、そして…!!」で、雨隠れで自来也が「やめてーっ!!」となって気が気じゃなかった頃、ナルトを含む木ノ葉小隊が森の中でトビと交戦してました(第42巻/61頁)。この時、トビはナルトの螺旋丸の攻撃を<スポッ>っとすり抜けさせたかと思えば(第42巻/21頁)、反転、攻撃に出る時にはしっかりと蹴りをナルトのテンプル(頭部)に極めています。つまり、トビの身体はホログラムではなく、しっかりとした実体があるのです。それを何らかの忍術をもって切り替えていると考えられます。僕はその能力が「うちはマダラの力」の一部なんだと考えています。恐らく、「終末の谷の決闘」の柱間に比較すれば明らかに軽装なマダラの武装はその異能に拠って支えられていたのでしょう。

きっと、当時のマダラもトビのように、印もマーキングも不要な時空間忍術?を用いた超速で移動する戦闘スタイルだったと思います。だから、柱間はそれに付き合わず、守備的で背水の陣とも思える不動の構えでマダラの攻撃を受けたのではないでしょうか。しかし、その戦法を実現する為にはマダラが柱間に向かう理由が必要です。折角、柱間が周到に準備したのに、マダラがそっぽ向いたら目も当てられんでしょう(笑)。だから、柱間は「餌」を用意した…それが、柱間の周りに林立した七振りの「忍刀」だったんではないかと、僕は考えとるとです。そして、柱間を「予言の子」とするならば、柱間の「忍刀」も木遁忍術や尾獣のコントロール能力に比肩する輪廻眼(六道仙人=月)に貸与されたアイテムだったりして…(汗)。

「!!」(黒刀!)(角都)

<ザッ><キュイン>(角都)

忍刀⑦

その真偽整合性はおいといて(汗)、現実の提示(この場合はトビの回想ですが…)で、マダラは終末の谷で柱間の「忍刀」の一振りに身体を貫かれています。ナル×ジャン的にはこの時、マダラの胸部を貫いた「忍刀」は現在、木ノ葉隠れのライドウが所有する「黒刀」だと考えてまして、”暁”の飛車角コンビが木ノ葉を強襲してアスマを殺った時に、増援でアオバの烏に紛れたライドウの連係に角都が異常に驚いた描写(第36巻/141頁)がその根拠になっています。角都は柱間と対戦経験がありましたし、その敗戦が元で人外になったんですよね(笑)。しかし、トビが「うちはマダラの力」の一部であろう奇々怪々なすり抜けで攻撃を回避しているのに、本家のマダラが何故、柱間の刺突を回避できなかったんでしょうか?

<バッ>(水月)

<ガッ>「サスケしつけがなってないぞ」(トビ)

(…こいつを腕だけで…)(水月)

第404話「”鷹”と”暁”」で、水月が首斬り包丁で斬りつけた時に、トビがそれに割って入る描写がありました(第44巻/36頁)。その時、トビは水月の斬撃をしかと受け止めました。首斬り包丁が身体をすり抜けなかった…。これがトビの任意ではなく、「忍刀」である首斬り包丁の特性だったんじゃないかと、僕は黒くなってしまったのです。そして、それが「終末の谷の決闘」で対マダラ用に「忍刀」を七振りも用意した理由だった…。柱間の「忍刀」だけが、マダラに物理攻撃する手段だった。だから、マダラはその一本に貫かれ、死んでしまった…かに思われた。ちなみに、マダラが「忍刀」を欲したのは六道仙人の力、或いは外道魔像や、外道魔像が分配する能力に関係していたんじゃないかと想像しています。

「忍刀」だけがマダラに干渉できる!?

そして、辛くも生き残ったマダラは歴史の闇に身を隠し、やがて霧隠れと繋がる事になる…。木ノ葉隠れに「忍刀」の伝承がないのも変と言えば変で、僅かにマダラを貫いた?「黒刀」だけが木ノ葉に残留しているのは、マダラの死亡認定の拠り所となる骸と共に「黒刀」が残っていたからでしょう。問題はその骸に写輪眼が残されていたかどうかです。また、柱間も無傷だったかも定かではなく、戦闘の混乱の中で柱間の「忍刀」も霧散したのかも知れません。そして、何とかして霧隠れと繋がったマダラが柱間との決闘の戦利品である「忍刀」を元に興したのが「霧隠れ忍刀七人衆」だったんではないかと、僕は考えとるとです。柱間の曝した七振りが「忍刀」の全てなら「霧の七刀」の中にはフェイクが混ざっているでしょう。

武器が使い手の要求に拠って改造する事だってあるし、刀剣の場合は甚だしく破損した場合は鍛え直したりもあるので、形が大きく変わる状況はままあります。或いは、「忍刀」が進化する武器であり、使い手の力量に呼応して自ら形を変えて行く考えもあります。再不斬の首斬り包丁が波の国で墓標として墓荒らしに遭わずにズーッと在ったのも普通じゃないから、もしかしたら、「忍刀」をサポートする組織があるんじゃないか?(盗まれないように見張っていた?)…って、疑惑もあるし、再不斬の使ってた首斬り包丁と水月の手にした首斬り包丁は形状が違います。詳しくは「首斬り包丁」(忍具の考察)に纏めてあるので、お時間のある時に読んでみて下さい。「忍刀」に関してはまだまだ「謎」な部分が多いですね。


「…そういうことでしたか
トビがまさかアナタだとは
思いもしませんでしたよ

これで安心しました…
アナタが黒幕なら
私の立ち回りもやりやすい」(鬼鮫)

「元水影様…いや
マダラさん」
(鬼鮫)

忍刀七人衆が一人、鬼鮫の言う「立ち回り」(第44巻/26頁)。「忍刀」の収集に尋常じゃない興味のある水月。これら霧隠れの忍と「トビ=元水影=マダラさん」との繋がり…。特に、最近の描写で水月がトビのスパイっぽいのがあって、それが「忍刀」の収集ともかなり強固にリンクしてる雰囲気が気掛かりでなりません。マダラの唯一の攻撃手段として「忍刀」が存在するのであれば、それを封印、或いは破壊しない…相応にデカイ理由が存在する筈です。それに、トビが鬼鮫の「立ち回り」を容認してもいます。元水影を操ったであろうマダラを責めるざらつきも鬼鮫にはなかった…。今後、これらの不可解な「点」が寄せ集まり、「線」になって行く中で、物語の中に鏤められた「謎」が解けて行く事でしょう。

個人的には…鬼鮫が「立ち回りやすい」と、トビに濁す機微が、ツーマンセルの相棒だったイタチ「薫陶」の賜物だと、僕は期待しております。同時に、その期待が、「忍刀」の使い手である責務を果たしたかのような…「桃地再不斬」のしでかしたクーデターと重なれば痛快じゃないですか!!…今も波の国の何処かにあるだろう…再不斬と「白」の墓前におまんじゅうとお花を供えて、お線香をくべて、その報告が出来たら良かったのにな…と思いにふける…静かで平和なお盆休みでした。



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霧隠れ忍刀七人衆・桃地再不斬


再不斬
少しはしゃぎ過ぎだな」(カカシ)

「…………」(再不斬)

「お前の野望は大きすぎた…
霧の国を抜け”抜け忍”となった
お前の名はすぐに木ノ葉にも伝えられたよ…
水影暗殺…そしてクーデターに失敗したお前は
数人の部下とともに野へ下った……と…

報復のための資金作り
そして”追い忍”の追討から逃れるため
…そんな所だろう
ガトーのような害虫にお
前が与したのは…」
(カカシ)

四代目水影・やぐら→五代目・現水影への移行は再不斬の起こしたクーデター(第4巻/48-49頁)が起点になっていると、僕は考えています。カカシは再不斬の行動を「悪事」と受け止めていますが、それは暗部経由でカカシに伝えられた情報が元になっているからで、波の国任務の時には再不斬がガチガチのワルだと、僕も思ってたんですが、五影会談の提示で、四代目水影が何者かに操られていた事実が分かり、再不斬が霧隠れで起こしたクーデターにも何らかの志があったんじゃないのか?と、簡単に再不斬を決めつけてしまった自分に後悔してしまいました(笑)。そう言えば、再不斬はナルトに「白」の事を責められて泣いたよなーッ!!ホントは辛かったんだろうな…と、再不斬に同情してしまうのです。

「……それ以上は…
何も言うな……」
<ポロ>(再不斬)

「小僧…
白は…あいつはオレだけじゃない
お前らの為にも心を痛めながら闘ってた…
オレには分かる

あいつは優しすぎた

最後にお前らとやれて良かった
……そう…小僧
結局はお前の言う通りだった…
忍も人間だ…
感情のない道具にはなれないものかもな……

オレの負けだ……」(再不斬)

再不斬は確かに「白」を「道具」として扱ったとは思います(第4巻/94-95頁)。でも、それは愛に溺れてしまわない為の方便であり、再不斬も「白」をしっかりと愛していました…それを意識しない為に、再不斬は自分すら「道具」にして来たんじゃないでしょうか。そんな苦労も知らずにナルトが責めるもんだから、再不斬も辛抱堪らんかった訳です(笑)。「オレの負けだ」と再不斬が言うのは、再不斬もホントに「白」が大好きで、「白」が死んでしまって悲しい…お前みたいな糞ガキにそもまで言われる筋合いはねーよ…と、遠回しに言いたかったのかも知れませんね(笑)。そして、こんな苦行にも似た重苦しい人生を再不斬が「白」と共に送っていたのには使命?任務?義憤?と言った…それ相応な「理由」が必要に思えて来ます。

「白…残念だ…今宵限り
オレはこの国を捨てるつもりだ…
しかし…!
必ずオレはこの国に帰ってくる
この国を手中にしてみせる!!
そのために必要なのは
慰めや励ましじゃあない…
本当に必要なのは…」(再不斬)

「分かっています…」(白)

白を前に再不斬が決意を述べるんですが(第4巻/39頁)、これはクーデターに失敗した後ではなくて、これから事に及ぼうとしてる時なんだと思います。もし、これが事の後だったらノンビリし過ぎです(笑)。ここで再不斬は白に「この国を捨てる」と言い、「この国に帰ってくる」とも言っています。つまり、再不斬はこの時点でクーデターを成功させようとは思ってない訳です。恐らく、再不斬はこの後、四代目水影・やぐらに一太刀浴びせ、一暴れして霧隠れを後にしたんじゃないでしょうか。今にして思えば…ですが、再不斬も「白」もちゃんと額当てしてましたよね。”暁”みたいに横一文字の傷もなかった…。「白」の暗部の仮面にも霧隠れの里紋入ってましたし…。彼らの自己提示が無意味だったとは思えません。

額当ては忍のアイデンティティですから、額当てに対する態度でその忍の考え方が如実に出ます。例えば、「うちは虐殺」で、サスケが写輪眼第一次覚醒を遂げ、イタチの万華鏡写輪眼の催眠眼を返し追撃した行で、不覚にもサスケの攻撃に落とした額当てをイタチは拾い上げています。ま…これが為にサスケに見せてはならない「涙」を見せてしまった訳です。対して、サスケは終末の谷でナルトに勝利し晴れて大蛇丸の下に向かう折に、木ノ葉の額当てがスルリと落ちたのをそのままにして立ち去りました。ナルトを殺すこともできたのに殺さずに…額当てだって、ナルトに預けて行った様にも、僕には感じられました。余談ですが、"鷹"は誰も額当てをしていないですね。ま…そこにはそれぞれの想いの差異があるです。

桃地再不斬のクーデター

再不斬が連れる「白」の外見から再不斬のクーデターの時期は(ザックリと…ですが)「九尾事件」の少し後で再不斬が16歳程度だったと、僕は考えています。また、再不斬のアカデミー卒業年齢が9歳なので、血霧の里の首謀者である四代目水影・やぐらは再不斬が9歳から16歳までの間は少なくとも水影に在任したと思います。同時に水影が操られる疑いも、この時期が含まれる訳で、やぐらが非常に若く見えるので、水影在位期間ともそれ程掛け離れてもいないと思われます。再不斬が何で水影暗殺やクーデターなんて大それた事件を起こさなければならなかったかは未だ特定には至りませんが、血霧の里の「鬼人」と怖れられた再不斬が許せない「何か」が前水影・やぐらにはあったんだと思います。

ちょっと余談で元水影操りへのシスイ関与の可能性について…。

「四代目水影にかけられた幻術を解いた
この私の眼はごまかせませんよ」
(青)

ちなみに、元水影(やぐら)を操った犯人ですが、シスイ(か、シスイの瞳術を悪用した犯行)とするには時系列的には厳しいでしょう。シスイの年齢を考察してみれば、うちはの上役のイナビ(当時25歳)の様子や、イタチが「兄のように」とする描写からシスイは若干年下に思えます。つまり、血霧の里の悪習で名を馳せた再不斬の卒業年齢が9歳ですから、シスイがそれよりも若いならばエラく可愛い犯罪者になってしまう(笑)。でも、それだけでシスイの水影操りを否定するのも危険と言えば危険です。実は波の国任務でその伏線の提示らしきモノがありました。「再不斬VSカカシ」の第一ラウンドで、カカシの写輪眼が再不斬を追い込んだ行で、白の千本が再不斬を殺しちゃうシーン。ナルトがビビりまくるのがちょっと笑えた…。

「あのザブザが…
あのザブザが殺されたんだぞ!!
あんなに強えー奴が…
オレと変わんねェあんなガキに
簡単に殺されちまったんだぞ!
オレ達バカみてーじゃん!
納得できるかァ!!」(ナルト)

「ま!
信じられない気持ちも判るが
が これも現実
この世界にゃお前より年下で
オレより強いガキもいる」
(カカシ)

霧隠れの追い忍に扮した「白」を前にカカシがナルトにそんな事をいってましたっけ(第2巻/172-173頁)。カカシも6歳で中忍になっちゃうなんて早熟っ子なんですが(笑)、「白」の堂々とした態度に非凡な力量を感じたのでしょう。結果的に「白」はナルトに敗戦はしますが、「白」の優しい心が邪魔しなければどうだったでしょうか。ナルトが九尾のチャクラを出す前に<キュッ>っと絞める事だってできたんじゃないでしょうか。これが、忍の世界の常識として「年齢じゃ判断は出来ないよ」…と言う事であり、シスイが享年25歳として、10歳に満たない子供の頃に「元水影操り疑惑」に関わり、悪事を働いていた可能性はゼロじゃない…って言うか、もしかしたら!!…って言うのを残しています。

青がダンゾウに疑惑を抱いたのも、かつて霧隠れで起こった水影操りに似た状況だったからだと思います。恐らく、五影会談の異様な進行が元水影・やぐらの見せた異常さに似ていたんだと思います。ただ、決してダンゾウの写輪眼(シスイのチャクラの色)と水影操りの一件と同じだと断定はしていません。青はシスイと対戦経験があり、シスイを白眼で観察していました。その時期がいつだったかが興味深いところですが、カカシが言う様に、どんなに幼くても安心できないのが忍の世界ですから、シスイが水影操りに関与してる可能性がありとするならば、ダンゾウの身体にシスイの写輪眼が流用される以外にシスイの関与が考えられると…五影会談のダンゾウとミフネの雰囲気がすっごく似てるのが何かを訴えるとです…。


「…そういうことでしたか
トビがまさかアナタだとは
思いもしませんでしたよ

これで安心しました…
アナタが黒幕なら
私の立ち回りもやりやすい

元水影様…いや
マダラさん」(鬼鮫)

「これからも頼むぞ
鬼鮫」
(トビ)

多分、そのカギを「元水影=マダラ=トビ」が握ってると、僕は考えています(第44巻/26頁)。里抜けしてからも、額当ての里紋に傷を入れる事もなく、ましてや額当てをずっと身に着ける再不斬は、確かにちょっとイカれたヤローではありましたが、再不斬なりに霧隠れを愛してたんじゃないでしょうか。再不斬は忍が「道具」であると教えられ、「道具」として自分を研ぎ澄ました結果の「同期生皆殺し」だったんじゃないかと、僕には思えてならんとです。しかし、その教えが何者かに元水影(やぐら)が操られた結果、歪められたモノだと知ったなら、再不斬は騙されたと思うだろうし、自分が殺めた同期生にも済まない気持ちになったと思います。それが再不斬がクーデターを起こした動機なら、非常に面白い(笑)。

再不斬が霧隠れの額当てをしっかりと身に付けていた事実から考えると、霧隠れを水影(やぐら)を操る者から取り戻す(手中)のが最終的な目的だったと考えるのが自然でしょう。しかし、「白」に告げた内容から、クーデターの結果がそれに直結するようでもなかった。取り敢えず、騒ぎを起こして姿を眩ます…みたいなニュアンスがあありあました。それが「残念だ…」に滲んでいます。それでもクーデターなんて騒ぎを起こしたのは、水影が何者かに操られている事実を公にする為ではなかったのか?そして、が白眼の能力を発揮して、四代目水影に掛けられた幻術を解いた…。恐らく、それを機に四代目(元水影)→五代目(現水影)の政権の移行があったと思われ、現水影のキレ具合(笑)などから精度は高い筈です。

「…再不斬の小僧はアナタと
やり合ったと聞きましたが…?」(鬼鮫)

「ああ…」(カカシ)

「クク…
削りがいのある方だ…………」
(鬼鮫)

何だか…鬼鮫と再不斬は関係があるんじゃないかと、僕はイタキサの「木ノ葉強襲事件」から疑っとるとです(第16巻/134-135頁)。再不斬の戦死を鬼鮫が知っていて、それをカカシがメチャクチャ軽く流したので、鬼鮫はキレたんだと思います。イタチもそれを感じてか鬼鮫を窘めていました。鬼鮫が再不斬の死を軽んじたかに見えるカカシにキレた機微から考えれば、同じ里の出身の忍と認識するだけの関係じゃないでしょう。それが、「忍刀七人衆」としてなのか、仲の良い友達なのか…それとももっと特別な関係だったのか…これも現状の描写では特定には至りませんが、今も”暁”の構成員として活動する鬼鮫が、唯一、他者に示した心の棘としては小さくはないと考えています。

鬼鮫は再不斬とは違って「元水影=マダラ(さん)」を容認していて、その上で何か重要な目的があって行動しています。それがお面を外したトビに告げた「私の立ち回りもやりやすい」(第44巻/26頁)なんだと思います。鬼鮫が、こうまで言うからには”暁”の目的とは違うモノであると考えるべきでしょう。そして、それをトビも容認しています。鬼鮫はトビの邪魔をしていない…鬼鮫の目的とは「月の眼計画」には抵触しない「何か」でしょう。ただ、鬼鮫がカカシに対して示した棘の大きさから判断すると、鬼鮫が再不斬に対しては一定の理解、或いは同情を抱いていたように思えてならんとです。鬼鮫の複雑な心境を支えるのは元水影や再不斬がそれぞれに携える「大義」の成せる業(わざ)なのだとも思います。

「お前の野望は多くの人を犠牲にする
そうゆうのは…忍のやることじゃあないんだよ」(カカシ)

「…そんなこと知るか…
オレは理想のために闘ってきた…
そしてそれはこれからも変わらん!!」(再不斬)

カカシが「土遁・追牙の術」で再不斬を拘束し、雷切で脅しながら責めるんですが(第4巻/51頁)、再不斬はカカシに毅然と応えていました。これは言い訳じゃなくて言い分だな。ガトーに与するのは生きる為の手段で、再不斬が”暁”に所属しなかったのは信念だった筈です。死に際の再不斬は決してクズではなかった。そんな再不斬を「白」は愛していたのです。そして、元水影・やぐらが何者かに操られ、霧隠れの里を「血霧の里」と言わしめる悪習で歪めていた…。それらの事実が、波の国任務の10年程前に再不斬が仕出かしたクーデターに「大義」を感じさせるのです。そして、再不斬が護る「霧隠れの忍刀・首斬り包丁」には大きな意味があったんだと訴えている。それは「忍刀」の存在するかに関わる重大な秘密…。

あの日…桃地再不斬の振るう忍刀・首斬り包丁は…、
四代目水影を影で操るうちはマダラに向けられた…。

「終末の谷の決闘…第九撃」に続く…。


 
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「シスイの遺書」

 
「ちっぽけな紙の切れ端に書いてある
遺書の内容は見ての通りだ」(ヤシロ)

任務に疲れた。
このままではうちはに
未来は無い。
そして、オレにも…。

これ以上"道"に
背くことは出来ない


第222話「イタチの疑惑」うちはの上役(ヤシロ・イナビ・テッカ)が怒鳴り込んで来た行で、シスイの遺書が提示されています(第25巻/92-93頁)。余談ですが…単行本の25巻は「うちは一族のバイブル」と言っても良い内容で、イタチやサスケを取り巻く「闇」を紐解く為には是非とも必要です。必死にサスケを止めようとするナルトに、サスケが告げた重苦しい過去…「オレの夢は過去…そこにしか無い」(第25巻/45頁)がどんなに切ないか…。連載当時は余りに重すぎて、単行本を閉じて上から見ると回想部分が真っ黒で、多分、週ジャンではブツクサ言われたろうけど、単行本で通して読むとこれは素晴らしい!!と気付く。伏線が入り組んだ作品だから、通して味わう方が向いてるんだろうなーと思います。

いきなり横道に逸れちゃったけど、「シスイの遺書」が回想の中盤で提示されます。ナル×ジャンでも「虐殺前夜」に連日連夜に渡って書きまくった記憶があります。本誌ではちょうどトビがいきなり自己紹介を初めてサスケにあれこれ吹き込み始めた頃で、うちはの深層が吹き出して偉い事になってました。それに影響されて書かずには居られなかった…何かに急き立てられる様に書いた…書いたなぁ~…と、まぁ、また横道に逸れちゃったけど、シスイの遺書が出て来る。それは「虐殺前夜」の第六夜の「シスイ事件」に纏めてあります。足掻けば足掻く程に纏わり付いて来るイバラのような…逃れられない闇がイタチとサスケに襲いかかる。イタチとサスケ…二人を分かつ永遠の闇の始まり。それが「シスイ事件」でした。

「昨夜、南賀ノ川に身投げした
うちはシスイについてだ」(ヤシロ)

「…………(イタチ)

うちはの上役(先輩)の年長のヤシロがやおら切り出したシスイの身投げ…(第25巻/90頁)。去り際の刹那、絶妙のタイミングで切り出された大ネタに対するイタチの反応を見る限りでは、イタチはそれを知らない訳じゃなかった…と思います。そもそもイタチはクールだし、口数はめちゃくちゃ少ない。でも、一貫して言えるのはウソはつかない…と言うところだと思います。それはイタチの生き様を観察してれば気付く事で、ほぼ鉄板で、僕はイタチを信頼しています。でも、ま…「優しいウソ」は別ね。所々ありますよ…そう言うのは。それとこれはで…ね。基本、イタチはウソをつかない。だから、イタチの台詞に「………」が多い訳。困った時は何も喋らない。物理的にウソ…つかなくて済むでしょ(笑)。

会合に来なかったもう一人がそのシスイだ
確か、お前はシスイを…
実の兄のように慕ってたな」(イナビ)

「…そうですか…
最近は全く会って無かったが…
残念です…」(イタチ)

だから、イタチが口に出した「会って無かったが…」は本当だと思うのです(第25巻/90-91頁)。イタチはウソをつかないから、ホントにシスイには会って無かったんだと思います。ちなみに、これは「優しいウソ」ではない。…と言うのは、それには愛が必要だから。イタチの場合、愛が向かう相手ってサスケとフガク(ミコトはイタチに接触しません…汗)で、イタチの「優しいウソ」はこの二人にしか向かわない…と、僕は考えています。しかし、この時点でイタチは万華鏡写輪眼を開眼しています。イタチがシスイに会って無いんだから、その死に臨場した訳ではない。しかし、シスイが死んだ事実、或いは(死んだとされなければならない…)事情は知っていた。そこから、シスイの死とイタチの万華鏡開眼直接リンクはしてないんじゃないかと、最近…思う様になったのよ。

「…あれ…兄さんが…兄さんが
シスイさんを殺したのかよォ!?」(サスケ)

「そのお陰でこの”眼”を手に入れた」(イタチ)

あの夜「うちは虐殺」でイタチと対峙するサスケがシスイの一件を問い質します(第25巻/149頁)。この時も、イタチはサスケの質問…シスイを殺したか否か…に関して厳密に言うと応えてはいません。「そのお陰で…」と言うのが非常に微妙なんだけど、もしイタチがホントにシスイを殺したのなら、サスケには殺したと告げるだろうと思います。だから、イタチが言う「その」とはシスイ自身の事だと、僕は考えます。つまり、イタチの万華鏡写輪眼の開眼をシスイが受け持ってくれた…シスイがイタチの「儀式」執行してくれたんだと思うのです。では何故、イタチがこんな返答をサスケにしたのかと言うと、その答はこのやり取りの直前の万華鏡写輪眼の開眼条件の提示に関係してるのだと思います。

「お前もオレと同じ
万華鏡写輪眼を開眼しうる者だ
ただしそれには条件がある」(イタチ)

「最も親しい友を…
殺すことだ」
(イタチ)

実はこれがイタチがサスケについた「優しいウソ」なんだと、僕は考えています(第25巻/143頁)。実際、サスケの万華鏡写輪眼はイタチを殺めてしまった後悔で成ってまして、サスケは今もイタチを「兄」だと思ってますので開眼しない筈ですよね。それでも「友」としたイタチの提示は、これからサスケに出来るであろう親友イタチが大切に想ったシスイのような…を、サスケが殺せば万華鏡写輪眼が得られると唆(そそのか)してるのだと思います。だから、万華鏡写輪眼を既に持つイタチがシスイを殺した事にしないとイタチの提示する開眼条件の信憑性が無くなってしまいます。じゃ、何故、イタチがこの「優しいウソ」をつかなきゃならなかって言うと、それはイタチがサスケを試す必要があったからだと思います。

「少なくともお前なんかより
アイツのことを兄弟だと思ってるからだ…!!」(ナルト)

「………」(イタチ)

ナルト達が躍起になってサスケ(イタチ)を探してる時に、イタチの烏分身がナルトの前に現れましたよね(第44巻/8頁)。あの時、イタチはナルトに自分の力(烏のオエオエ君)を分けて立ち去りましたが、ナルトがどんなにサスケを大切に想ってるかを確認して、僅かに微笑むんです。ナルトの口に烏を一羽丸ごと<ズッ>っと押し込んで、「これから大事な用があるんでな」(第44巻/14頁)と捨台詞を残して消えちゃうんですが、そんなナルト…最も親しい友…を殺さなかったサスケに安堵した筈です。サスケがこれまで何度かナルトを殺せるチャンスがあった事をイタチは知ってて、それでもナルトを殺さなかったサスケはイタチの課した試練クリアした訳です。もしもサスケがナルトを殺すような展開だったなら、イタチは迷わずサスケをその手で殺したでしょう。

イタチは何か重大な使命をサスケに託す為に行動していて、それは明らかに写輪眼が持つ宿命に関係しています。同時に非常に巨大…イタチですら成し得ない程に巨大…な力(力量)をサスケに与える必要があった。しかし、イタチにはサスケにその巨大な力をただ与えるのが不安だったのだと思います。だから、サスケがこれまでうちは一族が歩んで来た禁忌をトレースするような悪しき心があるかどうかを確かめる必要があった。その試金石「優しいウソ」最も親しい友を殺す…だった訳で、大事な用(=サスケと会う)の前に、ナルトがホントにサスケの最も親しい友に足る人物かどうかを、自分の目で確かめに来たんだと思います。ま…そのついでにナルトに切り札(イタチの力の一部)を渡したんですね。

うちは一の手だれ…瞬身のシスイと恐れられた男だ
一族の為ならどんな任務でも先立ってやる男だった」(ヤシロ)

「そんな男がこんなモノを残して
自殺するとは考えづらい」(イナビ)

…で、「シスイの遺書」に目を移すと、遺書と言うには余りにも貧相です(笑)。それはうちはの上役共の疑念を煽る程に大きな蟠(わだかま)りでもあった(第25巻/93頁)。そもそも、紙の切れ端(或いは右の部分が千切られた)ですよ。まさか、こんな紙切れにシスイが遺言を書くかと…チンケな偽装だと、誰もが疑ったのでしょう。しかし、イタチは走り書きのような遺言にシスイのメッセージを確かに感じていたのだと思います。きっと、シスイもイタチの様に苦労してたんでしょう。それを知らずに騒ぎ立てるうちはの上役達のお気楽さに、イタチは徐々にキレて行った筈です。ナル×ジャンでもシスイの遺言の「道」と言う言葉に注目してまして、何かの組織名じゃないかしら…と、激しく黒くなっています。

「オレの意志を継ぐ造反者も出てきた」(トビ)

「…が時すでに遅し
時は流れ…主権は千手の手に
誇り高きうちは一族
千手の犬へと成り下がった」(トビ)

サスケの儀式で激しく興味を持ったのが、トビの言う造反者の存在でした(第43巻/183頁)。マダラの意志を継ぐ造反者ですから、勿論、警務部隊なんかに組み込まれる事を拒み、地下に逃げたと思うんです。里抜けに近い犯罪でしょうが、木ノ葉はその巨大さ故に内部に潜伏する方法はいろいろとあったでしょう。そして、「道」と言う地下組織が結成された…。「道」がマダラの言う造反者が核になっているなら強硬な武闘派路線だったろうから、公然と存在した「根」との共闘や、「道」の存在をダンゾウが容認、或いは援助した可能性もあると思います。反千手では路線は一致してますし。シスイは一族想いで、一族からも信頼される実力者でしたから、それが一族とは一線を画する地下組織の「道」と繋がっていたら、疲れた…と言う気持ちも判る(笑)。

イタチはシスイとが良かったし、暗部だし、うちは一族に送り込まれたスパイだったから、シスイの事も調べ上げていた筈で、もし「道」と言う組織があって、それと繋がりがあったならば、シスイの遺した「遺書」に刻まれた「道」と言う言葉は果てしなく重いモノだったでしょう。ヤシロ達の雰囲気から、シスイの死体が手元(実際)にあったのかが微妙(状況証拠でシスイの身投げを認定した可能性もある)で、最近の提示で、シスイの右目、右肩、右腕がダンゾウに移植されていて、最終的にシスイの死体はダンゾウの管理下に置かれた事実を物語っています。ただ、イタチの万華鏡開眼が「最も親しい友」の死に制約されない…壮絶な後悔があれば良い…事からシスイが件の騒ぎで死んでいる必要はない訳です。

「オレを疑ってるってワケか?」(イタチ)

恐らく、イタチは「シスイ事件」だけでなく、うちは一族を取り巻く止ん事無い事情の全てを知り尽くしていた事でしょう(第25巻/96頁)。しかも親友であるシスイを殺害の嫌疑までかけられた。加えて、イタチもシスイも木ノ葉や一族の柵(しがらみ)の中で泥塗れになっているのに、それを知らないで浅いところで騒いでいる上役共がイタチには許せなかったんだと思います。でないと、イタチはこんなキレ方はしない。事を荒げてもメリットなどは一欠片もないし、事を治める為に出したくはない万華鏡写輪眼(多分、”月読”でフガクをハメて上役共を黙らせた?)まで出すハメになって…それをサスケに見られて(見せて?)しまった…。それを押してもキレたのは、イタチがシスイを殺した訳じゃない!!…と、僕に確信させるのだ!!

「見た目や思い込みだけで…
人を判断しない方がいいですよ」
(イタチ)

或いは…シスイがズブズブの真っ黒だった可能性もあるけれど…。
イタチの「意味深」(第25巻/93頁)は、未だを孕んでいる…。

イタチさんは無実だ!


 
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第459話「サクラの決意」(サクラ編)


「うっ…うっ…」(いの)

「いの…」(チョウジ)

「うっ…うっ…」(いの)

「泣くな!いの!」(キバ)

キバ
そんな言い方!いのはねー!」(テンテン)

「仕方ねーだろ!
もう昔とは違うんだ!」
(キバ)

復興真っ盛りの木ノ葉隠れの材木置き場。ヤマトがカカシの言いなりになって木ノ葉を空けてるもんだから、イナリやタズナが大忙しなんでしょう(笑)。しかし、ヤマトの木遁忍術に頼らない復興が、僕は望ましいと考えています。確かに、ヤマト一人に任せていれば一瞬で建物が建ち並び、非常に楽です。しかも、ヤマト一人で作業すればデザインが統一されるから、街並も整然とします。美しい街作りを考えるなら一番近道です。事実、ヤマトが「木遁・連柱家の術!!」(第451話/「サスケの処分!!」)で長屋を建てた時もヤマトを囃し立てるだけで、その姿が非常にお気楽に見えました。「餅は餅屋」とは言うけれど、忍(チャクラを扱う者)と言う人種には歪な合理性(すぐ諦めちゃう?)があるのかも知れません。

もし、僕が当事者だったら、自分で穴を掘ったり、材木を運んだり、柱に釘を打ったりするだろうと思います。でも、忍の場合は忍術があるもんだから、土遁のできる者に穴を掘らせ、風遁の使い手に樹を伐らせるんでしょう。リアルの世界で重機(ユンボやブルドーザー)に頼るのと一緒だから、偉そうな事は言えないけど、それでも自分が出来る事を探して、じっとなんかしてないと思います。そんな想像をしながら木ノ葉を眺めると、木ノ葉の忍がヤマト一人を煽てて木遁を使わせる光景は異常に思えました。少なくともそんな風(忍術でサクッと)に復興された街並を、僕は大切には思えない…気がして、凄く悲しかった…。だから、ヤマトがカカシに連れ去られて(温泉に行っちゃったの?)、何だかホッとしてました(笑)。

ワザワザ、波の国に依頼してタズナさんたちを呼ぶくらいだから、ヤマト一人に木ノ葉全土を復興させるなんて事は無いだろうし、ゲンマたちは使えそうな廃材を探してました。木ノ葉の忍が全く他人任せで…って訳じゃないのは判るけど、マインドとしては強者(力量が上の者)に頼る空気が木ノ葉…って言うか、忍界にはあると思う。それはペイン襲来の「どマグロ」な木ノ葉の忍の反応に如実に表われていました。忍術(チャクラ)なんて便利な道具があるから仕方ないか…とも思いますが、人としてはそこに疑問を感じたいところです。ま…整然と積み上げられた材木木ノ葉復興を人々の努力で成し遂げる象徴みたいなもんでしょう。そして、その象徴に木ノ葉の若者たちが屯(たむろ)する。木の香りが心地良いのかな…。

僕も子供の頃はこんな風な材木置き場が近所に在って、忍び込んで秘密基地を作ったり、カクレンボしたり、遊んだ記憶がある。材木置き場は子供たちがしんみり?遊ぶには絶好の場所なんだと思います。ま…そこで、いのを承知させたんでしょう。勿論、サスケの件だと思います。いのが泣いてるのは、僕にはピンと来ないんですが(汗)、六代目火影?に拠って下されたサスケの処分について徹底する話し合いがこの子達の間であったのだと思います。材木置き場で同期が集まって、いのを取り囲んで見守る雰囲気があるのは、いのが渋々承諾した直後なのかな…。「仕方ねーだろ!」と凄むキバの前に赤丸が困った顔して見切れるのは「ちょっとは空気読めや…」と言う非常に賢明な赤丸のボディサインです(笑)。

「大丈夫なのか?
いのがこれだ…
だとするとサクラやナルトは…」
(シノ)

「シカマルに任せよう
あいつならうまく言ってくれる…
それに前の小隊長としての
初任務失敗に…
少なからず責任を感じてる…
だから説得役に名乗り出たのさ」(ネジ)

シノやネジの重苦しい雰囲気からは、直前まで相当な修羅場が展開されていた事を感じます。シノが言う「いのがこれだと…」には、いののサスケに対する気持ちが、サクラやナルトに比べれば、それ程深くはないとする判定で、シノは良く人を見ている…と思いました。ま…いのが軽薄な女性だとは言いませんし、気持ちを他と比べるのもアレなんですが、基本、サクラとのライバル意識やアカデミーの女子全体が持つ気持ちの流れに影響された部分がいのにはあったんじゃないかと、僕は考えてまして、「いのがこれだ…だとするとサクラやナルトは…」とするシノや、それに違和感を示さないネジには多大なシンパシーを感じます(笑)。シカマルがサクラの許(もと)に向かってるんですね。

思えば、第一部の大きな山場…サスケ奪還編の下忍ばかりが集まった急造小隊の…中忍になったばかりのシカマルが小隊長の初任務でありました。奮闘努力の甲斐もなく(笑)、結果的にサスケを止められず任務は失敗に終わってしまいましたね。小隊にも多大な被害があった。チョウジ、ネジ、キバ、赤丸…そして、ナルトの絶体絶命…砂の三兄妹の援護がなければヤバかった。シカマルがその責任を感じ、不貞腐れるのをシカクが容赦なく打ち伏せる姿に痺れた…「叱」(シカマルの考察)を今一度、読んでみて欲しいです。かなり前に書いたけど、シカマルは大好きなキャラだし、非常に乗りに乗って書いたので楽しんで貰えると思います。そして、今こそがシカマルの「次こそは…完璧にこなしてみせます…!」(第25巻/187頁)なんだと…思います。


「ナルトくんはサクラとの約束だけじゃない
自分でサスケくんを助けたいと心から願ってる!」(シズネ)

もちろんそうだとボクも思うよ
けど…サクラもボクも
皆はナルトに頼りすぎてる
最近のナルトを見ていると
感じる事ができるようになったんだ…」(サイ)

「悲しいって…」(サイ)

場面が変わって綱手が眠る野戦病院。じっとなんかしてらんないのサイが突進して来た行の続きです(笑)。シズネのサクラに対する援護射撃は「女の立場」を言っている。それはサクラも一緒なんだろうけど、それでもサクラが泣いてしまったのは、サクラが抱くサスケへの気持ちが如何に自分本位であったかの一点にあるのだと思います。ナルトにはお悔やみ申し上げるが、あの涙にはナルトに対してサクラが携える後ろめたさが混入されているように、僕は思います。しかし、サイはその上を行ってました。僕はサイの心の中が未整理で…と思ってたんですが、どうも違う。サイはかなり具体的に…そして的確に自分の心を分析していたようです(失礼しました…笑)。だから、じっとなんかしてられなかったのね(笑)。

木ノ葉のどマグロな雰囲気(木ノ葉って言うか忍の…)は、僕も鼻に付いてたんですが、サイがそれを指摘してくれるなんて嬉しかったなァ。サイは急速に心や感情を自分の力で掴み取って来たから、先入観なしに木ノ葉の異常さを見つめられるんだと思います。例えば、ヤマト一人に木遁忍術を使わせて、煽(おだ)てたり囃(はや)し立てたりしてあぐらかいてる光景を変だと思う様に、ナルト一人に木ノ葉の命運を託する木ノ葉のどマグロさを異常だと、サイは思えたんですね。そして、それに甘んじてる皆や自分が「悲しい」と感じたんだと、僕は思う。これは誰が悪いかと言うと、情けない木ノ葉の大人共のせいだと、僕は思う。大人がそんなだから、子供たちまで「どマグロ」を当たり前の様に受け入れてただけで……。

「そしてサスケの事を考えると…
お腹の辺りが熱くなってくる…」(サイ)

「それが怒りなんだって分かったよ」(サイ)

サイはカルイ(雲隠れ)にフルボッコにされたナルトを間近に見てるから、その元凶を作ったサスケを憎く思うのでしょう。サイはサスケにも実際に会った事があるし、ナルトやサクラがサスケをどんな風に愛してるかも判っている。ま…その機微が取っ掛かりになって、サイが人の「心」に興味を持ったのが、そもそもの始まりなんだけど、今ではその何たるかをサクラやシズネにまで!!教えるようになった訳です。まだ若いサイに、こんな事をさせないといけない木ノ葉ってのもアレなんですが、ナルトの同期の子達ってしっかりしてるから、駄目な大人なんか当てにせずにガシガシと進むのも良いかも知んない(笑)。大人がしっかりしてない事で促される子供の成長ってのもあるって事だ。あんまり格好の良い話じゃないけど(笑)。


「ナルトの為にも木ノ葉の為にも
ナルトに頼るんじゃなく
ボクら自身が何とかしなきゃダメだ
サスケは―」(サイ)

「サイの言う通りだ…」(シカマル)

「シカマルくん…」<スッ>(シズネ)

「!」(サイ)

「……」(サクラ)

この行が後に語られる…サイの「木ノ葉どマグロ解体ショー」である事を、未だ知る者は居ない(笑)。テントの外でサイの話に聞き入っていたシカマルがここで姿を現します。テントの入り口を捲り上げるシカマルの眼光は何気にシカクを彷彿とさせます。シカマルは機を見て敏に行動しているのです。これからサクラを納得させる為にこの場に居る訳ですが、実に良いタイミングで現れるもんだ。サイが前説してたようなもんだから…シカマルの登場に何の説明も要しない。これは天性の勘と言えるでしょう。そして、それとは別に女の勘を働かせるのがシズネで、シカマルの登場に感じるところ…これは唯事ではない!!…があったから立ち上がるのだし、サクラもそれと同質の悟りにも似た諦めがのしかかり首をうな垂れる…訳だ。


<ザッ>「オレ達は
もうガキじゃねェ…

オレ達が”暁”を止める
そして…」(シカマル)

「サスケも止めるんだ」(シカマル)

「……」(シカマル)

サスケを止める…それがシカマルの最大限の譲歩で、極限までオブラート(←死語じゃないみたいですね)に包んだ…シカマルの思い遣りに溢れた言葉遣いだと思います。ぶっちゃけ、サスケを木ノ葉に連れて帰るのではなく、暗殺…殺しちゃうよ…と宣告してる訳です。これはサスケが”暁”の構成員とする情報に基づく判断だと思うんですが、サスケとしても「オレ達”鷹”は”暁”を抜けた」(第453話/「五影会談前夜…!!」)と言ってますので、任意に”暁”に在籍した事実があります。そして、雲隠れで騒動を起こした事も事実。ただ、キラビが無事で何処かをほっつき歩いてる…のだけが唯一の救いですが、トビがどんなに悪い奴で、サスケが利用されてたと言ったところで、サスケ=”暁”は動かないと思います。

ま…ミラクルがあるとしたら、ダンゾウの写輪眼=シスイの瞳術みたいな…操られ系の能力で操られてましたー(テヘヘ…)で、情状酌量があれば嬉しいんですが、それもトビの能力を証明しないといけないし、敷居はそんなに低くはないです。更にミラクルを期待するなら、トビが複数の忍の集合体であり、その一人がダンゾウで、シスイの瞳術を用いて悪事を働いていた…なんて事になり、五影会談のミフネ操りの立件が成り、それで失脚→本性を暴かれて敗走…なんて都合よく進めば、も少し敷居も低くなるだろうけど、今度はサスケがそんな譲歩を欲しない筈。それにサスケがここまで好き勝手やってる姿に微塵も儚さを感じませんから、死にたくてワルぶってる訳でもなくて、うちは再興だって忘れてない…。

つまり、何か考えがあるのよ。


「オレはここに第七班のメンバーに
承諾を得に来た」(シカマル)

「承諾って…まさか!?」(シズネ)

「そう…それっすよ
サスケのせいで木ノ葉隠れ・雲隠れが
戦争するわけにはいかねェ」(シカマル)

「少し遠回しに話す…よく聞け

もし雲隠れがサスケを殺ったら
基本いのやお前…ナルトが黙ってねーはずだ

もしそれで無茶して
いのやお前らが雲に殺られたら
オレやチョウジ
いのいちさんやお前の両親だって
黙ってねーし
仇はきっちり取る


そしたら向こうも黙ってねェ…
復讐してくる
それでもしオレやチョウジが殺られたら
今度はオレ達のオヤジが出てきて
気付けば戦争だ

雲の伝令役の情報からして
サスケはもう国際的
重罪人として扱われる

サスケがこれ以上
”暁”に同調してあちこちで憎しみを
増やしていくなら

サスケを木ノ葉の手で処理するべきだと
オレは考える」(シカマル)

「オレの言ってる意味…
分かるよな…サクラ…」
(シカマル)

それで、シカマルが満を持して話し始めます。「少し遠回しに話す…」と切り出すのはシカマルが高速シミュレーション何(百)通りも考え尽くした中で一番伝わると思ったパターンなのだと思います。そして、それは何故だかナルトが長門と対峙して体験したお話に酷似しているようにも思えます。つまり、シカマルの想像力はナルトが体験した「痛み」すらシミュレートしちゃったんではないかと思う訳です。シカマルはペイン戦では脚が折れてしまって身動きできなかった。シカマルが万全ならきっとナルトを助けに行ったのだと思います。シカクが言うような「足手まとい」の一言で踞りはしなかった…と、僕は考えています。シカマルは悔しい骨折が治るまでの間、野戦病院のベッドの上でその悔しさを反芻してたんじゃないかな。


<ポロ><ポロ>(サクラ)

「そのための承諾だ…
サクラ お前は…」(シカマル)

「シカマル…
………」
(サクラ)

「…それより先は…
何も言わないで…」
(サクラ)

「……」(シカマル)

「……」(サイ)

「……」(サクラ…)(シズネ)

シカマルは…きっと、いのに言うよりは回りくどく話した筈です。シカマルはちゃんと人を見てるから。ここでもサクラの反応をキメ細かくチェックしながら話しています。自分の意見がどんなにサクラにとって辛い事かをシカマルは充分に感じているのです。ま…サクラの様子を窺いながら「止める」「処理」に変わってるんですけどね(笑)。諸事情を考慮した結果、どんなに譲歩しようと、とんでもないミラクルがない限り(シカマルはそんなミラクルは期待してませんけどね)サスケはどうにもならない…と、まぁ、そんなような事をシカマルはサクラに告げた訳です。そして、サクラが重い口を開き、シカマルを遮ります。そして、シカマル、サイ、シズネがサクラの次の言葉を固唾を飲んで待つ訳です。

シカマルがサイの「ボクら自身が何とかしなきゃダメだ」に続いて「サスケは―」と発したところで、サイの意見を肯定して入って来たのは、サイがそれ以上、喋らない様にする為でもありました。サイは感情を得ようとする途上にあり、未だに空気が読めない部分もままある。きっと、そのまま放置してたら、もっと直接的にサスケを<ピーッ!!>しちゃう…なんて、サクラに言っちゃったと思います。でも、それだとサクラが意固地になって閉じこもる可能性もあった。シカマルはその機を敏に察し、サイを制し、サクラに回りくどくオブラートに包んだ表現で、サイと同じ内容のお話を展開したのだと思います。サイの真っすぐな物言いでサクラが素直になれたか?って言うと話は別で、女心は難しいんだよ(笑)。


<クイ><クイ>(サクラ)

悪いがサクラ…
お前の答がどーであれ
木ノ葉の未来の為にオレは
行動させてもらう


この事はナルトにも話す
あいつはどこに居る?」(シカマル)

「…ナルトは今…
鉄の国へ行ったよ
雷影に会うために…」(サイ)

「!」(シカマル)

「あいつ
そこまでして…

こりゃ一筋縄じゃ
いきそうにねーな…」(シカマル)

「ナルトには私が…
話をする…」
(サクラ)

「!」(一同)

涙を拭うサクラ。流石のシカマルもこれ以上、サクラにあれこれ言うのは忍びなかったのか、ナルトの居場所に話が移ります。サイが「鉄の国」「雷影」と告げただけなんですが、察しの良いシカマルはその情報量だけで、事の重大さに気付きます。ま…そこにはナルトの規格外の行動力や、シカマルが抱くナルトへの期待感なんどが加味されている訳ですが、シカマルと実際に話したらきっと楽しいだろうなーと思います。自分の伝えたい事が100%伝わって、自分が気付いてない事まで逆に教えられるんじゃないでしょうか。こんな子と飲みに行ったらさぞかし楽しいでしょうね<ウシシ>…って、でも違うからね。そんな目で見ないで…ホモじゃないから…そ、それはあくまでも噂であって…(笑)。

ナルトの決意の深層までを想像して、一筋縄じゃいかない…と言うシカマルには、そんなナルトでも説き伏せる自信があるのだと思います。自来也が戦死した時だって、イルカとナルトのイチャイチャに舌打ち「カカシの舌打ち」参照)したカカシが、お父さん属性の愛情の補完に真っ先にシカマルを動かしました。そして、そのミッションを完璧にシカマルは全うした。その力量は既に折り紙付きと言えるでしょう。ホントはネジ(上忍だし…汗)やシノだって、ナルトには吝かじゃないんだけど(自分が何とかしてやりたい)、それでもシカマルが居るならと、このような大役を任せる訳で、一緒に居て楽しいだけじゃなくて、誰よりもシカマルを頼もしく思ってるからだと思います。シカマルはピッとした男の子なのよ…きっと(やっぱり…?)。


「…私なんかを
好きになってくれたバカだから
…だからそれは
私の役目にさせて」(サクラ)

(ナルトを
一番苦しめてたのは私だった…
私はいつも間違ってばかり
失敗ばかり)
(サクラ)

(もう間違いたくない…
もう失敗したくない)
(サクラ)

そして、今度はサクラの番。全てを背負い込む覚悟のシカマルを前に見せる女っぷり。もう涙は流さない。これまでサスケの事でオロオロするだけだったんですが、完全に腹を括ったようです。こうなると女は強い。ナルトにはサスケの処分(処理)に関する木ノ葉の若者たちの総意を自分が伝えるつもりの様です。しかし、こんな重大な決定がナルトの同期辺りで話し合わなければならない木ノ葉隠れは相当な機能不全と言えそうです。ホントはこんな状況の為に暗部があるんだから、抜け忍であり犯罪者のサスケなんてちゃっちゃと闇に葬るのがお約束の筈。それがなされないのはサスケが木ノ葉隠れの抜け忍であり犯罪者な状況を暗部の指揮官たる火影・ダンゾウが利用する状況が考えられます。綱手が穏便に対処しようとしてたのとは根本的に違う…とも思います。

そんな情けない状況に木ノ葉があるもんだから、この子達が自分で考え行動するしかない。逆にそれがこの子達を高みに押し上げてる成長させているのは何とも皮肉だけれど、この状況にめげないこの子達を僕は応援したいです。ま…大人の一人としては顔向け出来ん状況ではあります。それは木ノ葉の大人がマグロだからいけない訳で、それは僕もマグロって事なんだろうな…(実は結構、可愛いマグロちゃんなのよ…)。そして、ペイン戦で散々見せつけられた「どマグロ」に何ぼ何でもいかんだろうと…子供たちが立ち上がった…それが「オレ達はもうガキじゃねェ…」(シカマル)なんだけど、こんな風に不満や逆境のなかにこそホントの人の成長ってのはあるのかしらと、遥か彼方…遠い昔を思い出してみる…(汗)。



…で、ナルトは何処に居るかってーと、雪が降り積もる鉄の国近くの民宿の座敷でゴロゴロしています。もしかしたら城下町みたいなものか。鉄の国が独自の文化や経済を保有し、中立国たる立場を維持できる為には相当豊かじゃないと話にならないので、雪深い環境を克服する為に地下都市に活路を見出したんじゃないかしら…と思ってたんですが、こんな感じに周辺に経済圏を抱えるかなり広大な国土を持っているのかも知れませんね。ま…三狼と呼ばれる特殊な形の山はその形状から強固な岩盤によって形成される筈で、少なくとも鉄の国の中枢はその岩盤の中にあり、地下に構築された要塞のようになってるのだと思います。土遁の前には岩盤の強度も心許ないですが、そこは防御結界による強化があると見ました。

(サスケ…
お前は今どこに居て
…何を考えてんだ?


オレの事やサクラちゃんの事
カカシ先生の事
少しは考えてくれてんのか……?)(ナルト)

「……」<ゴロン>(ナルト)

(お前は兄キのイタチを倒した…
復讐した…
スッとしたのか…?

それとももっと苦しくなったのか?

サスケ…
何で木ノ葉に帰ってこねェ…?)(ナルト)

(…憎しみにやられちまったのかサスケ?
本当にただの犯罪者になっちまったのか…?)
(ナルト)

(今は…
お前の事が分かんなくなって
きたってばよ…)
(ナルト)

やっぱ、悩んでるんですよね。サスケの事で。確かにナルトは自来也の戦死を経て「痛み」を知り、長門との接触では「許し」を覚えました。忍のシステムが持つ問題点にも意識が向かっている。そして、何とかしないといけないと思っている。その上でもサスケが理解できないのは、サスケが余りにも異常だからなんだと思います。異常者のナルトに異常者呼ばわりされるのは、サスケも不服かも知れないけど、サスケが木ノ葉を潰すと本気で考えて、木ノ葉に実際に向かった事実とか、ダンゾウが五影会談に行くと聞けば迷わず殺しに行く。その行動には常軌はないです。逆にサスケの異常さ加減が救いでもあって、理由があってこんな事してると思いたいぐらいです。…例えば、任務とか。イタチみたいな…それってミラクル…。

…それで、サクラの(もう間違いたくない…もう失敗したくない)の解釈なんですけど…。僕はこれを「サスケを好きになったのは間違いで、これからはナルトを好きになる」なんて風には死んでも思いたくはないです。って言うのは、それだとサクラの全てが嘘っぱちになってしまうから。ってそんなもんじゃない。人の心はそんなに安くはあって欲しくない。だから、サスケが間違ってるんならこの手で殺すナルトにはサスケを殺させない…とサクラには思ってて欲しい訳。サクラがサスケを好きだったのはホントの気持ちだと思います。でも、サスケは許されない犯罪を犯した。木ノ葉がその責任を負わなければならない。その中で、サクラがサスケを殺す決意で居て欲しい。それでこそサクラの気持ちが本物なんだと言えるから…。

そこには忍者としての強さ…「力量」なんて考えはない…ハッキリ言って。そんなもんで人の本質は量れない…と、僕は思う。つーか、迷いのない女ほど強いものはないっつーの。サスケがどんな忍術持とうが、万華鏡写輪眼だろうが、女の一念に勝る力なんてこの世にはないと断言しましょう(笑)。きっと、サクラもまた波の国の「白」の様に、何かに達したのだと、僕は考えています。そして、その一念はきっとナルトの迷いや畏れも払拭してくれる事でしょう…なんて言いながら、サクラがちゃっかりナルトに鞍替えして、よろしくやっちゃう…ってのも、また別の女の強さな訳で、こんな風にサクラの決意を断定しつつも何処かしら不安なのは、やっぱり可愛い悪魔って、どんなに可愛いくっても悪魔は悪魔であって…(笑)。

どんだけトラウマやねんッ!!



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第459話「サクラの決意」(五影会談編)


「私でよければ
その任を請け負うつもりだ」
(ダンゾウ)

「なぜ火影だ!?
こいつは”忍の闇”の代名詞が就く男だぞ!
こんな男には任せてはおけん!」(雷影)

「なら誰に!?」(ミフネ)

「我が里から
”暁”は一人として出してはおらん!
信用を欠いてはその大役は務まらん!
その役はワシが―」(雷影)

「それは承服しかねる」(ミフネ)

「何だと!?」(雷影)

<スッ>(ミフネ)

「!」(雷影)

強者共をまとめるには
それなりの情と力が必要なのは
それがしも分かるが…
感情に任せて力で行動する
あなたのような方は
連合軍をその机のように
バラバラにするであろう」(ミフネ)

<プルプル>「ぬぐぐ…」(雷影)

「五大国忍連合軍」の指揮官をダンゾウに…ミフネの提案にいけしゃあしゃあのダンゾウ(笑)。それに真っ先に噛み付いたのは…やはり、雷影兄ちゃんでした!!(頑張れ!!雷影兄ちゃん!!)「雷影は何故、ブチ切れたのか?」でも書いたばかりなんですが、”暁”の構成員として雲隠れだけが居ない現実から考えれば、五影の中で最もキレイな身体なのが雷影で、忍連合の指揮官にはどう考えても雷影が適任。普通に考えれば、それが「筋」だと思うんですが、何故だかそうならない(笑)。それで、ダンゾウとミフネがグルになってる…と、僕は考えました。しかし、グルになるにはそれなりのバーター(交換条件)と言うものが必要で、ダンゾウに与する事でミフネも何かしらの利益を得る筈…と考えておりました。

ダンゾウが「忍の闇」って、結構、勇名なところにはかなり笑えました。「修験」とか、「名が出ない事が誇り」(第456話/「ナルト出発…!!」)とか言ってたけど、バレバレだったんですね。雷影もダンゾウを会談が開幕してからズーッと牽制してましたし、オオノキ以上のワル認定が雷影の中ではなされていたのでしょう。雷影は極端に裏表がない人だから、ダンゾウみたいなのは嫌いなんだろうな…と思います。僕もそうだし(笑)。オトナはウソをつく生き物だけど、それが自分の為であるならば、そのウソは地に堕ちる。僕がダンゾウや半蔵が大嫌いなのは「オレが!!オレが!!」ってとこで、それって全てが自分の為だって事です。歳を重ねると、普通は良い枯れ具合になるもんだけど、中身が脂ぎってる……(笑)。

そして、ミフネも猿もの引っ掻くもの(笑)。五影会談の開幕直後、雷影兄ちゃんが何故だかブチ切れた時に出来た傷跡(何で雷影の一撃で机は叩き割れんかったのか?鉄の国の技術力の高さが強固な机を拵えさせたのか…後述)を指差して上手い事言う(笑)。しかし、ミフネも雷影の「情と力」を認めてる…そして、これはダンゾウには見受けられない要素でもある。ま…この時点、ダンゾウとミフネは連(つ)るんでると思ってたので、ナチュラルにキレ易い雷影の行動を逆手にとって難癖付けてる様にしか見えなかった。詳しくは後述されますが、実際はちょっと違う。ミフネに雷影が仕出かしたオイタ(ブチ切れの机割り!!)痕を見て「ぬぐぐ…」となるのは、雷影もそれがオイタと分かるからで、でも…それが決して雷影らしくはない…ってところが大きなポイントでーす(笑)。


中立国から見た冷静な判断
提案しているだけでござる

風影殿
この大権を使うにはまだ若すぎる
他国に顔がきかぬだろう
風影の肩書きだけではキツイ

土影殿は逆に歳を召しすぎて
機動力に欠けるイメージがある
それに”暁”を利用しすぎた
信用に一番欠ける

水影殿
”暁”発祥の地とされている霧隠れだけに
こちらの情報が漏れる心配がある
スパイがいる事も懸念される」(ミフネ)

「”暁”が尾獣を集めて
何をするつもりかは知らないが…
九尾を渡すわけにはいかない…」(ミフネ)

「九尾は木ノ葉のものだ
火影が受け持つのが妥当と考えるが…」
(ダンゾウ)

「そもそも我が里の手の内
明かす事になる連合軍など
ワシは認めんぞ!!」(雷影)

まるで用意していたように、つらつらと「何故、ダンゾウなのか?」を述べるミフネ(笑)。普通はこれ見たらダンゾウと連るんでると思いますよね。しかし、どうしても二人に利害関係が見当たらないんですよ。何せ「鉄の国」って中立国ですから…ま、ナル×ジャン的には「ポスト忍」な訳ですが、それはまだまだ先のお話…しかも、ダンゾウなんて見るからに悪人(笑)なのに加担するのって、世界平和に向かう合理性がない。それに、どう見ても雷影が適任…って言うか、雷影しか居ないっしょ(笑)。なのに、ミフネはドンドン、ダンゾウに傾いて行く。これは誰が見てもおかしい…オオノキは兎も角、我愛羅や水影ちゃんはおかしいと思えよ!!それに、お付きの忍たち…黙ってる場合じゃないぞ…ゴルァァァ…と思ってたら…。


(…何か釈然としない…
この状況…確かめてみるか)
(青)

「長十郎…
戦闘の準備をしておけ」(青)

「え?」(長十郎)

<ギン>(白眼)<ピキキキ>(青)

青・白眼確定(笑)

「青・白眼確定(笑)」 illustration:Cerberus

青ですよ…青が大外一気です(笑)。しかも、写輪眼…おっと、違った…白眼持ちだったんですね。右目の眼帯?の奥には白眼が収まってて、眼帯?越しに見通せるみたいです。しかし、白眼も移植(後述)できるんだ…(全くお初の提示です…汗)。ぶっちゃけ、ミフネのゴリ押しにも見える話の進め方は誰が見たっておかしいし、これも後述されますが、かつて霧隠れであった四代目水影にまつわる一件にも青は深く関係していたようです。多分、青も連合軍を作るにしても指揮官には雲隠れの雷影が適任と思ったのでしょうし、「元水影事件」とも状況が似ていたのでしょう。それで、奥の手の白眼を各里の手練が終結した会場で曝してでもやらねばならない事があった…それがダンゾウのスキャンです。


(こ…これは…!?
どういう事だ?右肩と右腕…
しかもあの右目のチャクラの色は…

間違いない……)(青)

(うちはシスイの色!!)(青)

(一度手合わせした強敵…
忘れようのない色だ!)
(青)

描写的には白眼による体内の透視で、ダンゾウの経絡系が丸見えです。それとダンゾウの右目が煌煌と輝いている。青の台詞から、チャクラの色(写輪眼の見切りと同じ?)も判る様で、それは、青がかつて戦った経験のある「うちはシスイ」の右肩と右腕…そして、右目だった。何故だか、シスイのチャクラ(の色)をダンゾウが持っている…と言う事のようです。これまでチャクラの色に関しては各チャクラ特性(土水化風雷)の分別が主で、個人を特定する色があるなんてのはお初ですが、うちはシスイのチャクラの色が特別で、対戦経験の在る青には特に印象深いものだったのだと思います。ちょっと余談ですが、青とシスイの対戦の時点で青は既に白眼を持っていた事になりますね。

うちはシスイは「瞬身のシスイ」の異名を持つうちは一族きっての手練で、イタチの兄貴分的な忍だった。しかし、「うちは虐殺」の直前に南賀ノ川に身投げして死んだ…とされています。「うちは虐殺」はサスケが8歳の時の事件ですから、青はそれ以前にシスイと戦った筈です。また、白眼は非常に厳重に一族の秘密を護る管理体制にあり、一番の危機が「日向事件」(ヒナタが3歳=「うちは虐殺」の5年前。雲隠れの現雷影が主導した揉め事)で、白眼が他里に渡るなど以ての他でしたから、青の白眼は多分、それ以前の取得の筈。多分、第三次忍界大戦のドサクサに紛れた出来事だったんじゃないかと思います。恐らく、日向一族にも意識されないもので、青も出来る限り秘匿して来たのでしょう。


「火影殿
その包帯の下の右目
見せていただこう!)<ザッ>(青)

「!?」(水影)

「!?」(ダンゾウ)


「どういう事じゃ?」(オオノキ)

「……」(ダンゾウ)

「その右目
うちはシスイの眼を奪って移植したようですな
シスイの瞳術は相手の脳内に入り
あたかも己の意志であるかのように
疑似体験させ操る術だった…


操られている事すら気付かない…
瞳術でも最高クラス!」(青)

ダンゾウがうちはシスイの眼とチャクラを持ってる事に気付いた青は矢も楯もたまらず、会談に割り込みダンゾウに詰め寄ります。ダンゾウがその動きに驚いていますが、多分、霧隠れに白眼持ちが居たとは夢にも思わなかったのでしょう。水影は青が何の意味もなくこんな格式張った会合で無礼を働く訳はない事を百も承知ですから、青が動くにはそれなりの理由がある…つまり、唯事ではないと察したのだと思います。青はちょっととぼけたオッチャンではありますが、表面的には穏やかに運ぶ会議にも逸早く異常を察知して動きましたし、経験の未だ浅い長十郎に戦闘の準備を事前に指示したりと、流石に年期の入った忍であり、水影ちゃん(ホントは心細かった?)が随伴を許しただけの事はありそうです。


「火影…
まさかミフネを…!!」(雷影)

「……!?」(ミフネ)

「私の右目もかつての
日向と戦った貴重な戦利品…
アナタと同じで人の事は言えませんが
四代目水影にかけられた幻術を解いた
この私の眼はごまかせませんよ

そしてその―」(青)

<バッ>「きさま―!!」(雷影)

五影会談の場で、会合を遮ってまで火影を名指しで青が詰め寄るからには確証があっての事でしょう。もし、間違いだったらミフネが青に切腹を迫る?(笑)青に拠ればシスイの瞳術は幻術系で、記憶や行動を操作できる能力のようです。シスイの通り名…「瞬身のシスイ」とあまり関係ないですが、そこは忍ですから、シスイが奥の手である幻術を秘匿していた結果なのでしょう。何故だか、シスイの写輪眼と身体の一部がダンゾウに移植されていて、その能力でダンゾウはミフネを操っていた…。シスイの幻術が通り名にならなかったのは対戦相手を尽く消し去っていたからで、青はそこでも生き残った。勿論、白眼がそこで有意に働いた事でしょう。青の仲間がシスイに操られ目の前で殺られたりもしたんでしょう。

ただ、この文脈で四代目水影・やぐらの幻術が、うちはシスイの瞳術(幻術)と同一だとは、青は断じてはいないです。シスイを四代目水影操りの一件の犯人ともしていません。青は水影のチャクラの乱れを見切り、対幻術用の処方を施したのをして、四代目の幻術を解いたと言っているのだと思います。それと、もしかしたら…なんですが、青が鼻高々に喋る…「そしてその―」のところで、雷影の鼻息がバッサリと薙ぎ払ってしまいますが、雷影のブチ切れ…「ぐだぐだといいかげんにしろ!!!」(第458話「五影の大論戦…!!」)も、ダンゾウの幻術が雷影の脳内であらぬ事をブツクサと呟いたりしたんじゃないでしょうか?そして、それを明かそうとした青の口(おしゃべり!!)を雷影が制した……。

大嫌いなダンゾウに雷影が操られたなんて…とってもじゃないが公にされたくなかった(笑)。それで「きさまー!!」と大声で青が喋るのを遮ったんじゃないのかな。ミフネなんか、何が何だかだし、操られている事すら判らない最高クラスの瞳術ですから、ま…仕方ないんでしょうが(笑)。同じ様に、ダンゾウの火影就任を決した火の国の会議でも根回しなんかじゃなくて、役人や大名をダンゾウの写輪眼が操っていたのであれば話は早いです。あの場に白眼が居なかった事や、そもそもシスイの瞳術(幻術)は秘中の秘でしょうから、シカクも一緒に居た暗部も気付かなかったんでしょう。しかし、この会合で我愛羅がその一部始終を見ていますから、何らかの方法(鷹丸?)でナルト、或いは木ノ葉隠れの前火影・綱手(目を覚ます?)には伝わるんじゃないかと思います。

つまり、大事な決め事におけるダンゾウの不可思議な絶対優位が根底から揺らぐ事になるのだと思います。ダンゾウが上忍衆の信認投票を強く意識していたのは、シスイの瞳術(幻術)を密かに使う必要性があったからで、何度も何度も忍の前に曝す事でその秘密がバレる危険性があったからでしょう。それがダンゾウのダンゾウたる由縁で、「闇」に潜んでこそ力を発揮できた…これまでのダンゾウを支えて来たのでしょう。しかし、表の世界に出ようとするダンゾウにはそれが足枷でもある。現実問題として青にはダンゾウが隠し持つシスイの写輪眼や瞳術の秘密がバレてしまいました。これは、これから覇権を目指すダンゾウにとっては非常に甚大な痛手だったと思います。雷影の赤っ恥疑惑(もしかしたら…ダンゾウの瞳術に操られてた?)も痛手だったろうけどね(笑)。

しかし、南賀ノ川に投身(入水)自殺したうちはシスイの右目や右肩、右腕(右手はダンゾウのオリジナルかも…編なカラクリで繋いでる?)をどんな経路でダンゾウは手に入れたんでしょうか。それ以前に、誰もが疑ったシスイの自殺にダンゾウが絡んでいたかも知れない疑惑も持ち上がって来ます。シスイが残した紙の切れ端に書かれた遺書…あれをもう一度調べてみる必要がありそうです。そして、ダンゾウが求める大蛇丸の人体実験データとの関連。僕は万華鏡写輪眼の開眼にまつわる改造レシピ(目薬?)だと思うんだけど、他にも右腕に関する要求もあったし、まだまだ深い謎がありそうです。ちょっと気になるのがイタチがダンゾウの事を何処まで知ってたか?ってところです。イタチが兄のように慕ったシスイですから、もし知ってたら悔しかっただろうな。


<ズズズズズ>「ハロ~!」(ゼツ・白)

「!!!」(五影)

<ザザザザ>(護衛)


「次から次へと何だ!?」(雷影)

「”暁”か!?」(ダンゾウ)

「じゃな」(オオノキ)

「うちはサスケが侵入してるよ
さてどこに隠れているんでしょ~か?」
(ゼツ・白)

雷影が怒りに任せて誤摩化そう…怒鳴った瞬間、ゼツの白が階段状の中央に登場します。しかし、五影と、各五影にそれぞれ二名の護衛が付く状況で飛び出せる勇気って何なんだろう。この戦力を持ってしても殺られない自信があるのか、影分身のようなものなのか?しかし、ゼツは普通の影分身じゃなく、物理的な分離だったのでちょっと違いそうです。でも…護衛の忍もやる気満々だし、ゼツの白がそんなとこに戦いに来たんじゃない事くらい僕にだって分かる(サイ風)。ちなみに、ナル×ジャンがイチオシのダルイは既に「竜牙鉈」(仮称)を抜いてますんで、居合い斬りの剣士じゃないようです。抜刀術は鞘に刃が収まっていてナンボなので。兜割り上段(八相?)の剣技だし(笑)。或いは居合い斬りを極める直前に一度、刃を鞘に仕舞う…ってのもアリなんすけど(汗)。

「!」(香燐)

「アレ?あいつどこ行った?」(香燐)

「!」(サスケ)

「フン…」(サスケ)

この前にどす黒いサスケ達が鉄の国某所で機を窺うシーンがあって、ゼツ・白は上手い事、サスケ達…”鷹”を置き去りにして、姿を眩ましていました。香燐のチャクラ感知をどうやって誤摩化したのかは知れませんが、香燐と共謀しての事か、或いは注意力が散漫で香燐を欺くなんて雑作もない事だったのかしら(笑)。どっちにしても、ゼツ・白は”鷹”を鉄の国に置き去りにした。もっとも、ゼツは”鷹”を鉄の国に案内したし、ダンゾウだって教えたから、もうお役御免なんだけど…勿論、トビが単なる善意でサスケを鉄の国に向かわせた訳じゃないし、サスケだってそれは判ってる…と思いたいです。サスケが「フン…」と言ったのは、最初から期待も信用もしてなかった…と言う意味だと思います。

サスケが出たとこ勝負の無策に見えるのは、多分、八尾との対戦で気付いた自分の万華鏡写輪眼の能力に対する自信でしょう。僕はそれを過信だと考えてるんだけど、サスケは尾獣に頼らないでも木ノ葉を潰せるくらいには強力…つまり、長門の超特大の神羅天征に比肩する程度の威力のある術の発動可能だと確信しているのでしょう。サスケは天道の能力や忍術までは知りませんから、術の程度や規模をサスケ的に感じたんだと思います。サスケがそれを感じたのは香燐に纏わり付いた天照の炎を沈下させた時だったと思いますが、サスケがそこで何を感じ、どんな確信を得たのかは判りかねますが、大層な自信がサスケにはあるようです。鉄の国に来る途中も、ゼツを天照で燃やすか、それを試してみたい…みたいな事をほざいていましたね(笑)。

「いいか?」(トビ)

「アア…」(ゼツ・黒?)

「始めろ」(トビ)

…で、かなりアバウトに行動してる?サスケ達を尻目にトビが鉄の国の至近に待機しています。一緒に居るのはゼツの黒だと、僕は考えています。棘棘のアロエが正面から向かって左で上向き(黒い身体にアロエが生えている)。ゼツの白のアロエは正面から向かって右で下向き。トビがそのゼツ・黒に「始めろ」と命じて五影会談の会場にゼツ・白が現れた…。基本、”暁”が二人一組なのは、双方が監視するシステムだったと、僕は考えてまして、ゼツが単独行動(トビは別…ちょっとココにも秘密がある)してたのは、黒と白の二人一組で物理的に融合してたから一人に見えただけで、別の個体が同居してたんだと思います。これまでの描写ではゼツ・黒がゼツ・白を誘導するように見えたし、知識(情報)は断然、物知りのゼツ・黒の方が上でした。

トビとの会話を分析してもゼツ・黒との方が黒いし、白黒で分離して白が”鷹”を先導して、トビと黒が二人っきりになった時のトビと黒の会話の黒い事、黒い事…(笑)。「月の眼計画」もその時にトビが明かしたネタでした。きっと、あれはゼツ・白が居なくなったから出たお話だと思います。トビがサスケをワザワザ、鉄の国の五影会談に向かわせたのには、五影会談を邪魔する意外にどデカイ理由があるんだと思います。トビがここまで来たのはサスケの動向が非常に重要だったからでしょう。一緒にゼツ・黒が居るのもゼツ・白をコントロールする為かも知れません。ゼツの仕組みについてはもう少し吟味が必要ですが、僕は黒が主導で、トビ並みのワルなんだと考えています。ゼツの白はちょっと良い奴っぽいところが感じられるんだけど……。

体面があるのか、里影はこんな騒動になっても動ぜず座したまま…なんですが、我愛羅だけがテマリから砂の瓢箪を手渡されて動いています。次週、急造の五大国忍連合の里影Ver.とゼツ・白が戦うのか(笑)…なんて事にはならないと思いますが、”鷹”がやり玉に上がる会合ですし、ゼツ・白が”鷹”の居場所をゲロしてサスケが大ピンチに陥るんじゃないでしょうか。このドサクサに紛れてダンゾウの悪事が表沙汰にならないなんて事にならないでもらいたいし、木ノ葉とパイプを持つ我愛羅がダンゾウの秘密を知った以上、口封じなんて線もあるんで、それをテマリが感じて動いてるのかなーとも思います。もう、誰が善で誰が悪か?なんてのは意味がない。生き残った者が正しい…ホントの混沌(カオス)が始まりやがった!!


業務連絡:今回も五影会談と木ノ葉の若者たちのお話を分けさせて頂きます。単行本(巻ノ47)のキッシーのラストスパート宣言もありまして、ここ数週は毎回濃ゆい内容で、今回もダンゾウの写輪眼がうちはシスイのものだったり、シスイのご尊顔が拝めたり、「シスイ事件」って一体何だったんてばよ…と言う事にも考えが及び、また今週もじっとしてなんかいられない…な、サイの気分な訳ですが(笑)、出来るだけ早い時間に木ノ葉の若者たちの苦悩を描いた行の感想を仕上げて、その後、「シスイ事件」の謎に斬り込んでみようと思います。ここまで来たら、倒れるまで書こうと思います。昨今のペース(内容が伴っていないけれど…汗)にご心配の方もいらっしゃるでしょうが、ケルベロスも適時、燃料補給と休養を織り交ぜながら活動に励みます。皆様も暑き折、お身体にはご自愛を。


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”暁”(雷影は何故、ブチ切れたのか?)


”暁”は誰が結成したのか?

「暁」 illustration:Cerberus

「…木ノ葉!岩!砂!霧!
お前らの里の抜け忍
構成されとるのが”暁”だ!
それだけではないぞ!!

前任者の影も含めたお前らの中には
”暁”を利用してきた者がおる事も
調べはついとる!!」(雷影)

「利用してきた…?」(風影)

「ワシはお前らを信用しておらん!
話し合いすらする気もしなかった!」(雷影)

「だがワシがここへきて五影を招集したのは
いいかげんお前らの信義を問うためだ!!!」(雷影)

「利用してきたとはどういう事だ!?」(我愛羅)

第458話「五影の大論戦…!!」で、いきなりブチ切れた雷影が、”暁”の話を始めます。雷影がここまで”暁”を嫌悪し、尚かつ強気なのは”暁”に雲隠れの抜け忍が所属していないからです。雲隠れから抜け忍が全く出なかった訳はないだろうから、抜けちゃった忍は確実に始末して来たんだと思います。雷影ちゃんのこれまでの態度から考えれば、徹底的なトップダウンで、木ノ葉隠れや砂隠れのような相談役を置かず、キリキリと自分一人で雲隠れを切り盛りして来たのではないかと思います。多分、暗部が抜け忍の処理をするのは各里とも変わらないと思うんですが、指揮系統に二重構造があったり、里影の意に反する勢力が独自に動いたりと、まるで恐竜のようにその巨体に意志が行き届かない状況のようでした。

雷影の言う「信義」とは柱間、或いは柱間の思想に対するものだと思います。雷影の正義感と言いますか、ちょっと堅物な感じが、頑固に先代から託された思想=千手柱間の提唱する忍のシステムを頑(かたくな)に守らせている可能性を、僕は強く感じています。しつこいけど「日向事件」にしても、写輪眼の元とされる白眼を調べる事で、写輪眼のクリエーターに迫る狙いがあったものと考えていまして、「うちは虐殺」(終末の谷の決闘…第六撃)にネッチリとまとめています。実はこの考えが八尾が示した意味深…「……そろそろ時代が動くかもな…」(第419話/「襲来!!」)を最も明解に説明できるもので…(汗)。

”暁”の構成

飛段:湯隠れの里
角都:滝隠れの里
ゼツ:?
大蛇丸:木ノ葉隠れの里
サソリ:砂隠れの里
ペイン:雨隠れの里
小南:雨隠れの里
鬼鮫:霧隠れの里
イタチ:木ノ葉隠れの里
デイダラ:岩隠れの里
トビ:?(木ノ葉隠れ=マダラ/霧隠れの里=やぐら)

ちなみに、”暁”の構成は以上のように雷影の発言の通り、雲隠れの抜け忍は存在しません。ま…今回、雷影の呼びかけで五影会談が催され、”暁”を駆逐しようと話し合う次第なんですが、そもそも、”暁”なんてド派手な集団が、忍(=特殊部隊)の世界で公然と存在してた事自体が信じ難いです。確かに総勢11名の”暁”も三名(小南は除外)にまで減ってはいますが、各里が積極的に”暁”を殲滅せしめんと行動した事実は余りにも少ないです。その理由が、恐らく雷影が指摘する「”暁”との関係」…”暁”を利用して来た事実でしょう。木ノ葉隠れはダンゾウなんてワルが上層部(指揮系統の二重構造の元凶)に居て火影に内緒でコソコソとやってたようですし…。雷影はその構造が、”暁”の温床だと指摘しているのです。

人柱力の所属

一尾:砂隠れの里・我愛羅
二尾:雲隠れの里・二位ユギト
三尾:霧隠れの里・やぐら
四尾:岩隠れの里・老紫
五尾:岩隠れの里・ハン
六尾:霧隠れの里・ウタカタ

七尾:滝隠れの里・フウ
八尾:雲隠れの里・キラービー
九尾:木ノ葉隠れの里・うずまきナルト

ちょっと余談ですが…尾獣の分配は柱間によって為され、それを各里が守る事でミリタリーバランスを保って来たのだと思います。千手柱間が立ち上げた「一国一里」の忍のシステムは尾獣の分配が基本になっている筈で、各里は尾獣を人柱力という「金庫」に仕舞い大切に保管していた…それが柱間の提唱した尾獣論なんだと、僕は考えています。人柱力の地位や尾獣管理の技術や知識においては雲隠れが他を圧倒しています。逆に、元水影=マダラ=トビの霧隠れや、土影・オオノキが”暁”ベッタリの感がある岩隠れは”暁”と殺り合ってでも尾獣(人柱力)を守った描写すらない(笑)。人柱力の管理の温度差からも柱間のシステムから外れている里の存在が窺えます。

また、ミリタリーバランスの観点から、九尾が里外に出る事は考え難く、九尾は柱間の時代からうちは一族か柱間が所有していたものと思います。うちは一族ならばうちはマダラが所有してる筈で、千手柱間とうちはマダラが戦った「終末の谷の決闘」九尾の鹵獲戦としての一面も取沙汰されます(ナル×ジャン的に…ですけど…笑)。マダラは「終末の谷」で柱間に敗れたのですから、九尾はそれ以降、木ノ葉の人柱力としての保有が堅いと、僕は考えていまして、「九尾事件」ではその人柱力にマダラがアクセスして、尾獣化させたのだと解釈をばしております(笑)。その辺は「鬼手仏心」(終末の谷の決闘…第四撃)と、「神無毘橋は赤く燃えたのか?!」にまとめてあるので読んでみて下さい。



「砂は”暁”を利用し
木ノ葉崩しに利用した

大蛇丸だ…!
その時”暁”を抜けていたかどうかは
定かではないが!

それで風影火影
前任者が死んだ」(雷影)

「…これが誰かの画策である
可能性も捨てがたいがな」
(雷影)

(……古狸が…)(雷影)

雷影の追及の視線ダンゾウに及びます。決定的な証拠が無かったようで、暗に威嚇した態を示しましたが、例の「木ノ葉崩し」にしても、大蛇丸と砂隠れの画策であると同時に、その黒幕が実は木ノ葉側に居た…それがダンゾウ(=古狸)であろう事に肉迫しているようでした。大蛇丸が”暁”を抜けて(第一部終了の七年前)いたのも眉唾で、犯行の追及が”暁”に及ばない為の策略だった可能性も、雷影は臭わしてます。それだと、”暁”を抜けた大蛇丸を永きに渡って放置した”暁”の温さも説明し易く、そこにも”暁”と各里のトップ(影、或いは上層部)とが関係してて、背後でコントロールしている可能性も捨て難くなって来ます。これがオオノキの言う”暁”=”第三勢力”を利用するミリタリーバランス論に繋がります。


「今や大国は一様に安定してきた…
軍拡から軍縮へと移行しとる
各国間の緊張緩和
戦争の脅威が小さくなれば
国にとって軍事力である里は
金食い虫の邪魔な存在じゃ…」(オオノキ)

「かと言ってじゃぜ
それはリスクでもある
突然戦争になってみろ!
実戦経験の無い忍に頼るには
問題があるじゃろ
それじゃ戦争に負ける」(オオノキ)

「そのリスクを回避する
一つの方法が戦闘傭兵集団………
”暁”だったという事か」(我愛羅)

自里で優秀な忍を育成するには手間と金がかかるが
戦争を生業としている”暁”は常に現役のプロ集団
しかも安い金で戦争を請け負う
その上最高の結果
もたらしてくれたからのう」(オオノキ)

土影・オオノキは雷影がかなりのところまで調べ上げてるようなので、逆に開き直っていましたね(笑)。ま…雲隠れが軍縮の流れに反した強硬な軍拡路線を崩さなかったのもあって、どっちもどっちなんですけどね(笑)。雷影としては”暁”を傀儡(かいらい)として動かし、表立って行動と力を示さない他里の態度が鼻に付く訳です。同時に、”暁”が雲隠れ以外の里影、或いは上層部と繋がる事で存在していた事実が確定します。しかし、よく考えれば五大国が隠れ里を保有し、軍事をアウトソーシングする事と、それは余り変わらない。しかし、”暁”の場合は仕事単位の関係であり、その部分には「一国一里」のような正々堂々とした関係性はない。それが雷影の琴線(忍道?)を激しく掻き鳴らしているのでしょう(笑)。

軍事力とはつまるところ軍事予算と非常に密接に関係していて、平時においては国の財政の大きな負担となります。かと言って、軍事力の削減はリスクマネージメントにおいては避けたい。オオノキの意見も良く判ります。結局、”暁”は雲隠れ以外の大国の隠れ里のミリタリーバランスを維持する為の苦肉の策だった訳で、その意味では「必要悪」だったのでしょう。雷影はキラビが拉致られた一件を機に騒ぎ立ててるだけで、ぶっちゃけ「一国一里」の忍のシステムが時代に適応できない状況になりつつあると言う事なのだと思います。ガチガチの旧体制の雲隠れと、新時代への移行を余儀なくされる木ノ葉・土・砂・霧隠れの対立の構図が一層鮮明になって来ました。それが雷影がブチ切れた折に見せた…「四対一」の一触即発の睨み合いに如実に表れていましたね。


「オレはな…
その憎しみの連鎖を止めるために”暁”を立ち上げた
オレにはそれ(←憎しみの連鎖を止める)ができる…
そのためには九尾の…その力が必要なのだ
全ての尾獣の力を使い
この里を潰した数十倍の力を持つ尾獣兵器を作る
一国を一瞬で潰せるほどのな」(天道)

「!?」(ナルト)

本当の痛みを世界に知らしめ
その痛みを恐怖で戦いを抑止し…
世界を平和と安定へ導くのだ」(天道)

表向きの”暁”のリーダーはペインでした…(第47巻/76-77頁)。明確に”暁”を立ち上げたと宣言するのもペインだけだったように思います。しかし、ペインはトビの命令で動いている描写がありましたので、真のリーダー(黒幕)はトビなんでしょうが、自来也の潜入戦の描写から、”暁”は雨隠れを母体とした組織と考えられ、その体勢を流用する為の方便としてペイン(弥彦)を頭領に据える必要があったのでしょう。なので、具体的な”暁”の結成の時期は長門が闇に沈まざるを得なくなった「半蔵事件」が契機になっているんじゃないかと思います。時系列的には長門らの弟子受けを自来也が18~20歳として考えれば、修行期間の三年間+α(数年間)で、「九尾事件」の凡そ10年前と考えて良いでしょう。

「…また外道魔像とシンクロさせる
コマが必要だな…」(トビ)

第450話「歓呼の里!!」で沸く木ノ葉隠れを尻目に、”暁”のアジトで<ポロッ>とトビが漏らしたんですが、トビが言う「リンク」って外道魔像の臍から(アンテナ?)が伸びて、長門の背中にブッ刺さった…アレですよね。つまり、長門の堕天=「半蔵事件」の本当の黒幕って、半蔵でもダンゾウでもなくて、トビだったんじゃないかと思う訳です。「半蔵事件」とは長門に外道魔像を呼び出させ、リンクさせる為に仕組まれた事件だったと言う事です。だから、小南を餌に起爆札のトラップを仕掛けて長門の脚を奪ったんじゃないでしょうか。その癖、外道魔像とリンクした後は、全く長門の相手をせずに「瞬身の術!」の逃げの一手の半蔵の行動は変でしたし。詳しい時系列の考察は「弥彦は何歳で死んだのか?」を参照して下さい。

あの一件は長門が外道魔像とリンクした時点で終了だったんです…きっと。「半蔵事件」とは、尾獣の容れ物である外道魔像と、それをコントロールする為にシンクロするコマ=長門を同時に手に入れる大切なイベントでした。「半蔵事件」の首謀者は山椒魚の半蔵と木ノ葉隠れのダンゾウでした。ダンゾウは何故だかあの場には居なかったようですが、暗部だけ差し向けて木ノ葉で安閑としてたんでしょう(笑)。ま…どっちにしても、半蔵とダンゾウのどカスコンビ「裏」でトビが繋がっていた筈です。気になるのは長門が半蔵はその関係者(赤ん坊まで)を尽(ことごと)く殺めたのに、ダンゾウには全く関心がないかの様に振る舞うところです。これって…トビ=ダンゾウを臭わせる描写なんすけど…。

ちょっと横道に逸れちゃったけど、半蔵、ダンゾウのどカスコンビとトビは関係があった…事実があり、それが「九尾事件」の凡そ10年前に「半蔵事件」で、弥彦を殺し、長門から両脚を奪い…堕天させた。その一件でトビは外道魔像を手に入れ、真の目的=尾獣集めがいよいよ具体化したのです。つまり、宵闇の終焉”暁”が正式に発足したのです。そして、木ノ葉・土・砂・霧隠れの里は抜け忍を”暁”に供給、或いは”暁”に向かった抜け忍を放置した…ある種の協力関係が4大隠れ里と”暁”においてはあった訳です。そして、自里の軍事行動を”暁”にアウトソーシングする事で、低予算にミリタリーバランスを維持して来たのです。これは「表」に出ない「裏」の世界からの時代への関与と言えます。つまり、五影会談の真逆…。


中立国の長の立場から言わせていただこう
”暁”のリーダーは時代の流れを読んでいた…」(ミフネ)

国々の安定
そして国々の不信感を突き力の拡大を計った…
このままでは鉄の国も…
しかし災い転じて福となす
五影が全員揃う事も滅多にある事ではない
どうであろう…
”暁”を処理するまでの間…」(ミフネ)

「世界初の五大隠れ里…
忍連合軍をつくってみては」
(ミフネ)

そして、「表の世界」でもミフネの提案で「五大隠れ里忍連合軍」を創る動きが持ち上がっています。これは言うなれば「表の世界」の”暁”じゃないかと、僕には思えまず。非常に気持ちが悪いのは”暁”を生み出した「裏の世界」と、こうして五影会談に集った里影が非常に近接している点です。つまり、自分達で「悪」を生み出し、それを駆逐する為の「善」を生み出すと言う奇妙な構造を形成しています。ハッキリ言って、メチャクチャな茶番です(笑)。だから、この動きに非常に乗り気に見えるダンゾウ、オオノキ、ミフネ…って、かなりヤバいです。加えて、この流れがダンゾウの火影就任の会議に酷似しているのが、同一の演出家のシナリオだとすれば、この暗闘の黒幕こそ真の黒幕と言えると思います。

それが、ダンゾウなのか、トビなのか…はちょっと置いといて…「表裏」が一体化したかのような…ちょっと危ない五影会談において、最も清浄な存在雷影なんじゃなかと、僕は思います。そもそも”暁”の組成に全く関係がない。”暁”と与した経歴も無さそう。雲隠れの里の体勢としては千手柱間の提唱した「一国一里」を極めて忠実に再現している様にも思えるし、尾獣の管理(技術と知識)も行き届いていました。ナル×ジャンでは雲隠れ(雷影)の白眼に対する興味にも意味があったと考えていまして、粗暴で聞き分けがないように見える雷影が「信義」を重んじる…実は一番…良い人なんじゃないのかと、僕は考えているとです。だから、雷影が忍連合軍の大権を任されるのが一番、正統(合理的?)に思えるんですが、「裏」が無さ過ぎてそうは問屋が卸さないんだろうな…(笑)。

そりゃ、雷影もキレるわな…(笑)。

”暁”は誰が結成したのか?

「暁」 illustration:Cerberus


 
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NARUTO-ナルト-第47巻に寄せて…

 
「NARUTO -ナルト-」47巻に寄せて

ラストに向けての構想も
確実に進み、
それに向かって全力で描いて
いってます!
『NARUTO-ナルト-』を最後まで
お楽しみくだされ!!


…と、カバーの袖に…そんな事が書いてありました。不遜ながら、こうして言の葉を紡ぎ、誰かに何かを伝えようともがいている者の一人として言わせて頂くなら、キッシーは既に腹を括られた…と断定できましょう。最近の本誌の情報量の多さには些か驚いておりまして、ぱネー提示の裏にこのようなお気持ちが潜んでいた…こうれはもう「覚悟」と言えるものだろう…と、ふつつか者の頭の中では、それらがキレイに繋がってしまいました(笑)。具体的にそれがいつなのか…なんて、僕なんかには判りかねますが、キッシーが「全力で描く」と言っている。そして、「最後まで楽しんでくれ」と言っている。それにしっかりと応えるのがファンなのだと、僕は思います。最後の最後まで『NARUTO-ナルト-』を楽しみましょう!!




「なら…お前の目的は何だ?」(天道)

「お前をぶっ倒して!
オレがこの忍の世界を平和にしてやる!!」(ナルト)

「そうか…それは立派な事
それこそ正義だな」<ザッ>(天道)

「だが…オレの家族を
オレの仲間を
オレの里を―
この里と同じようにした
お前たち木ノ葉の忍だけが…
平和と正義を口にする事を
許されている訳ではないだろう?」
(天道)

「……!?」(ナルト)

「どういう事だってばよ!?」(ナルト)


「火の国…
そして木ノ葉は大きくなりすぎた
国益を守るため大国同士の戦争で
自国の利益を獲得する必要があった…
でなければ国…里の民が飢える
だがそれら大国の戦場になるのは
オレたちの小さな国と里だった
その度我々の国は荒らされ疲弊していった
幾度かの戦争をへて大国は安定した
我ら小国に多くの痛みを残してな」(天道)

「………」(ナルト)

「お前もオレも目指すものは同じ
自来也先生の言っていた平和をなそうとしている
お前もオレも何も変わらない
互いの正義のために動く
オレが木ノ葉にやった正義は…
お前がオレにやろうとしている事と同じだ」(天道)

「大切なものを失う痛みは誰も同じ
お前もオレもその痛みを知る者同士
お前はお前の正義のために…
…オレはオレの正義のために

オレ達は正義と言う名の復讐へと
駆り立てられた普通の人間
だが復讐正義と言うならば
その正義はさらなる復讐を生み…
憎しみの連鎖が始まる」
(天道)

「今、その事象の中に生き
過去を知り未来を予感する
それが歴史だと知る
人は決して理解し合う事のできない
生き物だと悟らざるを得ない

忍の世界は憎しみに支配されている」(天道)

どデカイ伏線…と言う事で、47巻からピックアップして行くと、天道が切々と語り上げた「平和」が真っ先に浮かんで来ます(第47巻/69-73頁)。仙人モードと非常に機転の利く戦術でペインに善戦するも、天道の神羅天征と万象天引の前に伏すナルトに天道が説法しているんですが、この行に『NARUTO-ナルト-』の落としどころ=パラダイムシフトが提示されている!!と、週ジャンを読みながら震えたのを思い出しました。ま…それが何なのかはもう少し引っ張る…おっと…もう少し様子を見るとしましょうか。兎に角、「ペイン編」はキッシーの仰る「ラストに向けての構想」の大きなウェイトを占めているでしょう。実際に、ナルトは救世主として、何と戦い、何を変革して行くか?を示す大切なパートだったからです。それが「ペイン編」がこんなに面白くないのに描かざるを得ない理由だった…(笑)。


「……泣いてばかりで最初から諦めて
何度も間違ったところに行こうとして…
そんな私を…ナルトくんが正しいところへ
連れてきてくれたの…」(ヒナタ)

「いつもナルトくんを追いかけて
…ナルトくんに追いつきたくて
いつだってナルトくんと一緒に歩きたくて
いつもナルトくんのところへ…
ナルトくんが私を変えてくれた!
ナルトくんの笑顔が私を救ってくれた!
だからナルトくんを守るためなら
死ぬことなんて怖くない!!」
(ヒナタ)

「私はナルト君が―
大好きだから…」
(ヒナタ)

鬼気迫るヒナタの「告白」(ep437)(第47巻/91-92頁)。それが引き出したナルトの六本目…。この辺りは「疑問の考察」に嫌と言うほど書いていまして…「ナルトは何故、いきなり六本目になったのか?」は特に書けたお話だと思います。確かにヒナタの「告白」は良かった…あそこまで女子に想われてオチない男子が居るのかしら?と疑問でした。その声はナルトにも届いてる…筈なんだけど、それでもナルトは動かない。そのナルトとが、ヒナタの流血で一気に六本目になったのはだと、僕は思う訳。ま…その辺りを切々と(笑)。そして、これも御大の仰る「ラストに向けての構想」なんじゃないかと、僕には思えます。やっぱ、ナルトの折れなさ曲がらなさのしなやかさは異常(笑)。そこを、しっかりと説明して貰わないとね。


何もここまで大きなものを…」(小南)

「…相手は九尾だ……手は抜けない」(長門)

『…それに六道仙人の作ったと言われる
月に比べれば……大した事はない』
(長門)

そして、ナルトの六本目のヤンチャを問答無用で封じ込めたのが天道の地爆天星でした(第47巻/124頁)。長門がヘトヘトで、小南じゃないけど心配で仕方なかったんですが、あんまりど偉い忍術だったのか、長門が照れ隠しに漏らした「月」と六道仙人との関係。この提示が、その後のナル×ジャンの考察にどれ程、影響した事でしょうか。思えば「終末の谷の決闘」の第一撃が「月光」だったのもサブリミナルな提示があった…尾獣(一尾や九尾)が満月の夜に騒ぐとか、マダラが満月スキー(←ロシア人です)だとか…上手い事、キッシーが敷いたレールの上を僕は走ってたんだなー…思えば、遠くへ来たもんだなー…と(笑)。ナル×ジャン的に「月」の提示はデカイ!!何せ、天体を創っちゃったんですから…六道仙人って。

長門が九尾(六本目)を封じ込めた地爆天星はナルトがあれこれやって脱出した後は、ガタガタに崩れさってしまいますが、六道仙人が創ったとされる「月」は今も天空に在る…ま、それを捏造…おっといけねー…果てしない想像力で掘り下げた「”月”は何故、今も在るのか?」がありましたっけ。何気に<ポロッ>っと出て来たようなネタではありましたが、これはきっと後半のキーポイントになる!!…と、ナル×ジャンでは注目しています。そしてあろう事か、「チャクラ界」なんて捏造しちゃって(否定せず)、忍術チャクラの存在にすら影響する考えも持ち出している始末です(笑)。その一端は「侍・SAMURAI」に認めているので是非、読んでみて下さい。「ラストに向けての構想」と言う意味では「月」が一番デカイんじゃないかな。


「お前に九尾のチャクラ
半分残して封印したのは
この力を使いこなすと信じていたからだ…
オレの息子ならと」(ミナト)

なぜわざわざそんな事をしたのかには
理由がある…」(ミナト)

「!?」(ナルト)

「…今から16年前
九尾が里を襲った時
分かった事がある」(ミナト)

「何?」(ナルト)

「あの時
九尾を操り
里を襲わせた黒幕がいる

それもかなりの力を持つ忍だ
特別な力がなければ
到底太刀打ちできない」
(ミナト)

「おそらく
そいつはまた里を襲う」(ミナト)

そして、長門の地爆天星で造り出された「小さな月」の中ではミナトが初登場しました!!!(第47巻/142-143頁)この時ばかりは、ネットは祭り状態(イーブン祭り?)で、随分と盛り上がりましたね。僕が注目してるのは、ミナトが九尾の陰のチャクラを屍鬼封尽して、ナルトに九尾の陽のチャクラを残したのは、ナルトが九尾の力=チャクラを使いこなせると信じたところです。これは、ナルトの九尾の衣(一本目から三本目まで)が、キラビの雷犂熱刀の時に見せた八尾の衣(チャクラ)と酷似してる描写があって、ミナトがキラビの八尾搭載の仕様に沿って、九尾をナルトに搭載したんじゃないかと思わせる間チャンにズッポシです(笑)。僕が考察始めた頃は九尾はナルトから抜かれるものと思ってたんですがね…。

『NARUTO -ナルト-』は子供たちがアイデンティティを如何にして獲得して行くかを描く成長記みたいな側面があって、呪印や九尾はいずれ抜かれるべきそれで、子供たちが自分自身の力に目覚めて大人になるんだ…と思ってたんですが、九尾に関してはどうも違う。九尾が子供たちにとって何なのかは…一応、お預けって事で一つ…なんですが、兎に角、折り合いをつけて、それを自分の力に換えて行くべき存在なんだと思います。そして、その力がないと到底、及ばない相手がラスボスだとの提示があった訳です。その為の準備が「九尾事件」から始まっていた訳です。この辺りをまとめたのが「終末の谷の決闘」「強化・闇」(第七撃)と「強化・八卦の封印式」(第八撃)です。

ラスボスがトビと言うのは今のところ、懐疑的にナル×ジャンでは取り扱っているんですが、このままだとトビ一直線みたいです(笑)。しかし、「”暁”の一人 面をしている男だ」(第47巻/144頁)と、ミナトがナルトに告げただけで、ミナト自身はトビ(グルグル文様のお面)をイメージした訳でもないです。似たような反応をカカシまでがしていて、いよいよミスリード臭くて嫌なんですよね(笑)。ま…『NARUTO -ナルト-』のラストは「終末の谷の決闘」が飾るとナル×ジャンでは踏んでるんですが、その前の山場で”暁”のラスボスと九尾の力(=チャクラ)を使いこなすナルトが殺り合う事になると思います。その為の準備が着々と進んでいる「ラストに向けての構想」が着実に進んでる…ちゅー事です。


「だが いつかは…人が本当の意味
理解し合える時代が来るとワシは信じとる!!
が見つからんかった時はその答を
お前に託すとしようかのォ!」(自来也)

「お前ならそのを見つけられる
…オレはお前を信じてる」(ミナト)

「四代目火影を超える忍はお前しかいない…
オレはそう信じてるからだ」(カカシ)

ミナトの介入で九尾の九本目の脅威を脱した「ナルトVSペイン(天道)」のクライマックスで(第47巻/188頁)、ナルトは自来也→ミナト→カカシ…が託した言葉…願いを思い出します。この中で三人のメッセージに共通するのが「信じる」です。大人が子供を信じる…これがキッシーが示したい「愛」の形なんじゃないのか?…なんて、そんな風に最近では感じています。綱手が倒れ、六代目火影にはダンゾウが就いていて、それと自来也、ミナト、カカシの対比は極めて鮮明で判り易過ぎる(笑)。ま…これまで疑うつもりは毛頭ございませんが、子供たちを取り巻く大人の在り方に関しても「ラストに向けての構想」は盤石のようですね。『NARUTO -ナルト-』は子供たちの成長記であると同時に大人には反省記なのです(笑)。


『オレが諦めるのを―』<ブン>(ナルト)

「!!」(天道)

『諦めろ!!!!』(ナルト)

それで、最後の最後に「ド根性忍伝」の主人公の決め台詞が降り立ちます(第47巻/189-190頁)。ナルトの「諦めないド根性」が輪廻眼の力(=チャクラ)を凌駕した瞬間です。しかし、これは誰にでも出来るこっちゃない…ナルトがドンだけ特殊かを僕が殊更、強調するのは少年少女が真実を知って落ち込まない様にとの配慮があって、『NARUTO -ナルト-』アイデンティティを獲得して行こうとする全ての人々に向けたメッセージだからです。アイデンティティを獲得するのは確かに大事な事です。人生とはアイデンティティを見出す旅だとも言える。しかし、同時にその真実を知る事は悲しき事でもある…。それを…そこはかと無く…やんわりと匂わせておくのが、ナル×ジャンの「ラストに向けての構想」って事で…一つ…(笑)。

やっぱ…カバ袖のキッシーのお言葉は…切ねーッ!!(笑)


 
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「竜牙鉈」(仮称)

 
「ぐだぐだと
いいかげんにしろ!!」
<ドガ>(雷影)

<バサッ><ザザ><ザン>

「竜牙鉈」(仮称)

「竜牙鉈」(仮称) illustration:Cerberus

多分、これが雷影のお約束(笑)。そう言えば、雲隠れを出立する時も雷影執務室の窓を極自然に突き破って出て行きましたから、これが雷影スタイル。それは堅苦しい五影会談であろうとも変わらない。雷影の護衛のダルイとシーはそんな事、百も承知だった筈です。それは他里の護衛が雷影のチャクラ(殺気)の盛り上がりを感知してから動いたのと違い、雷影が腕を振り上げたタイミングで動いた筈です。雷影様、またかよ…と(笑)。しかし、他里の忍が手の内を隠した威嚇(誇示?)行動を示したのに対して、ダルイは抜かざるを得なかったのは痛かった…。それも致し方無しか…何せ、二対八の圧倒的な無勢ですから!!しかも、カンクロウの傀儡の後ろには長十郎の大双剣ヒラメカレイの切先が…(汗)。

おまけに…長十郎は「水遁・豪水腕の術」で両手をバンプアップしてそうで(ガタイ…腕と手が大きく見える)、相当な殺気を纏っていた事でしょう。ナル×ジャン的にはダルイには初登場以来、多大なる期待を寄せていまして、移動中に特殊な形状(鞘)の大刀を携帯してるのに胸が高まったものでした(笑)。加えて、ダルイの双肩の「水」「雷」のタトゥーから「竜遁」まで捏造(…そ、想定)して、勝手に盛り上がっていまして、そこから『竜牙』と言う剣をイメージしてみたんですが、実際は鉈のような形状でした。しかも、刃(やいば)の部分が折畳式のギミック付き!!ここまでは推測できないにしても、刀剣好きを名乗るならば鞘の形から大方の刃の形状の想像は出来ただろうに…浅い…浅いぞ!!(笑)。

しかし、なんでダルイの大鉈はこんな風に刃が折り畳めるようなギミック(仕掛け)があるのかと言うと…先ずは携行性の良さ。あの一触即発の睨み合いで見せた「竜牙鉈」の威容からすると、首斬り包丁に匹敵するくらい幅広でしたから、そのままでは取り回しや携行性は良いとは言えません。それで、刃と鎬地の中間(鎬筋)のところでヒンジで折り畳むギミックを用いて刀身の幅を物理的に半分にする方法を思い付いたんじゃないでしょうか。ヒンジは刃の厚みがあるので、ガンプラの膝のように回転の中心が二カ所は必要で、刃をしっかりと鎬地に固定する為の工夫が必要ありそうです。機械屋としてはシリンダーにヒンジを固定して迫り出して回転する仕組みを考えたいです。

刃の固定は刀身の厚みがあるので、ヒンジの可動部分を殺す(シリンダーを後退させて密着させる)事で比較的簡単に実現できるでしょう。ギミックの動力は油圧が適当でしょうが、『NARUTO -ナルト-』世界ではチャクラがその代わりを果たすでしょう。恐らく、ダルイのチャクラを認識して、鞘から抜かれた瞬間に自動的に刃が展開する仕組みでしょう。…ここで、捏造心がムクムクなんですが(笑)、もしかしたら、ダルイの特殊なチャクラ(竜遁?)のみで刃が展開するロックが掛かってるんじゃないでしょうか。つまり、ダルイ以外には使えない刀剣と言う事。鬼鮫の鮫肌は柄が棘のような鱗が逆立って鬼鮫以外を拒みますが、ダルイの「竜牙鉈」は刃が展開せずに(重い羽子板?)武器としては使えないのかも知れません。

竜遁=水+雷

武器使いとしては、敵に自分の武器を奪われるの状況を一番避けたい(サッカーの”股抜き”みたいな…)ですから、携行性の向上と同時に使用者の認証機能が備わっているのは非常に好ましいです。それが刃の折り畳みのギミックで、鬼鮫の鮫肌の様に柄が棘を立てる方式だと、万が一の誤作動も怖いし、柄を持たなければ使える…刃物の危険性は残ります。それに対して、ダルイの竜牙鉈は、構造的に刃が露出しないようになってまして、ぶっちゃけ、鞘が要らないくらい安全です。首斬り包丁のようにベルトで固定しても携行に不具合は無い筈です。それでも、鞘を装備してる…しかも、しっかりとしたハードケースっぽい。これは刀剣好きとしては「抜刀術」(居合い)を容易に連想してしまうシチュエーションです。

ダルイは『居合い斬り』の使い手!?

非常に重い鉈の抜刀…運動エネルギーは質量×速度の二乗に比例しますので、超重量の超速の抜刀(居合い)は凶悪です。これが可能であれば非常に破壊力のある攻撃が期待で来ます。ダルイの良いガタイはその攻撃特性への特化じゃないでしょうか。また、竜牙鉈の大きさもありますが、背中に背負って腰に刀を装備しないスタイルは、上段の抜刀で、これは兜割り(対甲冑戦)を想定した武器かも知れません。また、刃を畳むギミックが任意に行えるのであれば、「鬼の金棒」の様に打撃に使えるし、刃同士がかち合う事でほこ惚れする危険性も防げます。まさに「鬼に金棒」のダルイの竜牙鉈ですが、あの睨み合いでひけらかす戦力ですから、主力であってもダルイの奥の手ではないでしょう。

やっぱ、ダルイには「竜遁」(水+雷)が似合う…(笑)。


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サクラは何故、サイの言葉攻めに涙を流したのか?


「…んなもんできっかよ
約束も守れねェ男がよ…」(ナルト)

「…サイ…
お前はすっこんでろ」
(ナルト)

<スッ>(イヤだ…
ボクもじっとなんてしてられないよ
ナルト)(サイ)

第457話「五影会談、開幕…!!」で、ダンゾウに(恐らく)ウソの定時連絡を送り、軽ーく自己嫌悪に陥りながらもじっとしてられなくて、サクラに会いに行った…。そして、それが…第458話「五影の大論戦…!!」のサイとサクラの行に繋がっています。サイはナルトに「すっこんでろ」と言われたのが悔しかったようです。サイにも第七班の一員だから、仲間を心配して何がいけないんだ…と言う気持ちがあるんだと思います。ま…サイの心中はもっと複雑ですけども、少なくともカカシがサイをカカシ班(第七班)と認め「…信じてるよ」(第456話/「ナルト出発…!!」)と告げられた時のサイの安堵は本物だった…。サイにも確かに感情が芽吹いています。



「ナルトが…!」(サクラ)

「そう…サスケを庇うためにね
体中ボロボロで…
でも絶対にサスケを売らなかった

それに…君に心配させまいと
この事はサクラに黙っておけって…」(サイ)

「………」(サクラ)

(ナルト……)(サクラ)

…で、覚悟を決めたサイがサクラに…ナルトがあれ程言うなと(笑)…を、まぁ…ペラペラと…洗いざらい喋ってしまいます。サイはナルトがカルイにボッコボコにされた傷の治療をしてるから、ナルトのダメージが分かってる筈です。九尾のチャクラの治癒力があるナルトだから耐えられるけど、普通の忍だったらとっくに木ノ葉病院(もうないけど…笑)送りの重症だったんじゃないでしょうか。それでも、医療班の治療を受けなかったのは、サクラに知られたくなかったからで、ナルトがボッコボコになりながらも耐えた痛みの重さがサイにも辛く感じられた。それでもナルトの心の中に居るサクラが憎かった…。ジェラシーに近い感情?それが、サイの「じっとしてられない…」なんだと、僕は思います。


「今は雷影サスケの事を
許してもらうために行ったよ…
おそらく無理だろうけど……」(サイ)

「そんな無茶な事どうして?
カカシさんが付いていながら」(シズネ)

カカシ先生
ナルトを信じてるから
たとえ無理だとしても
チャンスは作ってあげたいんだと思う」(サイ)

「……」(シズネ)

それで黙っていれば良いのに、今度は雷影に会いに行った事まで話すもんだから、シズネまで穏やかじゃなくなっちゃうんですが、カカシがナルトの愚行をサポートしたのは、サイの言う通りだと、僕も思う…。カカシ(とヤマト)は明らかにナルトに期待しています。確かに五影会談に向かう雷影の道中に、しかもアポ無しで謁見を賜るなんて…犯罪行為に近いとも言える。カカシは勿論、ヤマトだって良識あるオトナですから、そんな事は百も承知で、それでもナルトの好きにさせ、助言や援護射撃まで買って出たのは、ナルトだったらの「もしかしたら…」があったんだと思います。それがシズネには分かるから、そう言えば…昔、似たような事を言われたな(第32巻/35頁)…と、綱手の寝顔を見てしまう訳です(笑)。


「ボクは最近
サスケの代わりにカカシ班に配属された
だからカカシ班の事はまだよく分からないし……
………人の感情もよく分からない」(サイ)

「…ンなもんできっかよ
約束も守れねェ男がよ…」
(ナルト)

「…それに
君とナルトの約束も知らない…」(サイ)

「…!」(サクラ)

「ナルト…私の…一生の…お願い…
サスケくんを…サスケくんを連れ戻して…」
(サクラ)

サイが人の感情が分からない…と言うのもホントだと思います。サイは”根”でそう言う教育を受けて来ました。教育と言えば聞こえは良いが、ぶっちゃけ洗脳…ですね。そもそも感情がない人間なんて居ないですから!!感情を意識しないような操作がサイには施されています。それすらサイは意識できないほどに、相当厳重なプロテクトが掛けられてる…。しかし、サイにこんな行動をとらせるのは、明らかにサイの感情であり、ただ、それが何なのかサイには解らない…そう言うエクスキューズなんだと思います。だから、何でナルトがサスケの為にボコボコにされたり、サクラと交わした「約束」に命を懸けるのかがピンとは来ない…でも、何故だかサクラには腹が立つ…(笑)。それこそが、サイに感情が芽生えた証拠。

サイの威圧感にサクラはサイの言う「約束」が何なのか思い出します。それはサクラにとってはそんなに大した事じゃなかったのかも知れない。確かに、サスケを連れ戻して欲しい気持ちは真剣だし、恐らく地球よりも重い(笑)。しかし、それはサスケが里に戻る…サクラの願い…であり、ナルトとの「約束」じゃない。サイがこんな風に言わなければ、サクラは意識せずにいたと、僕は思う。サクラにとってナルトは大切な人ではあるけれど、サスケのそれとは質が徹底的に違う。もし、少しでも同質な部分があるならば、ナルトにそんな事、頼める筈がない。だから、サクラが思い出した「約束」はナルトが想うほどには重要な事ではなかったのだと思います。そして、それがサイを苛つかせ、サクラを泣かせている訳です。


「けど…
ナルトは君の事が
本当に好きだって事くらい―

このボクにだって分かる!!」(サイ)

「…!!」(サクラ)

「サクラちゃんは
サスケが大好きだからなぁ…」(ナルト)

「今サクラちゃんが
ホントに苦しんでるって事は
痛いほど分かるってばよ…」(ナルト)

「サスケはぜってーオレが連れて帰る!
一生の約束だってばよ!!」(ナルト)

「…サクラちゃん!オレ…
約束は絶対守るってばよ」(ナルト)

「まっすぐ自分の言葉を曲げねェ
それがオレの忍道だからよ…」(ナルト)

「うっ…うっ…」<ボロ><ボロ>(サクラ)

「サクラ…」(シズネ)

「う…」(サクラ)

おいおい…そこまで言っちゃうのかよ!!(笑)…なんだけど、サイは黙っちゃ居られないのね。サイが「ナルトは君の事が本当に好き」って言う気持ちが解るのは、サイがナルトを好きだからだと思います。ま…この「好き」をどう解釈するかなんだけど、それはご自由に!!(笑)僕はサイの感情が「未整理」だと考えてて、その中の最も原始的な部分が今、吹き出してるんだと考えています。勿論、サクラに向かって<ドバッ>となんだけど(笑)。サクラに対する怒り…それを裏返せば、ナルトに対する「好意」でしょ。でも、それに性愛が絡むかと言うと、それもピンと来ないんです。好きにもいろいろあって、「興味」「憧れ」もその一つだと思う。その微妙なベクトルの違いがサイには未だ理解できてないだけなんじゃないかな。

それを僕は「未整理」と表現しています。何か心の中にあるんだけど、何だろう…と、サイは戸惑ってるんじゃないでしょうか。何たって初めて経験する事だし。大昔の話なんだけど、馬の出産に臨場した事があるんですが、初産で今まさに子供が生まれようとする時、母馬は訳が解らず牧草をムシャムシャと貪っていました。きっと何が起こってるのか解らない…そんな感じがしました。サイもそれに似ています。だから、サクラを憎んでいる。ナルトがサクラを本当に好きだと解るサイには、サクラがナルトを本当には好きじゃない…少なくともナルトが想う様には想っていない…と言う事が解るからです。そして、サイの本気がサクラにそれを感じさせている…サクラの自責の念を引き出しているのだと思います。

もし、サクラがナルトを本心で好きで、それを意識せずにこれまで来て…とするならば、こんな風に泣くとは思えない。そもそも、サクラがサスケを好きなのに理由なんかなくて、初めからサクラにはサスケに対する想い「恋」があった筈です。そして、ナルトに対してはそれが無かった。ただ、それだけの違いで、「恋」とはかくも難儀なものなのです。そして、サクラがここで泣いてしまうのは、ナルトが抱く自分への好意をサクラが全く感じていない訳じゃなかったから。ナルトが自分を好きなのをサクラはちゃんと知っていた筈です。今さらサイに言われるまでもない(笑)。サクラはナルトの気持ちを知っていて、結果的には利用してしまった…。サイの憤りに自分の醜悪さに改めて気付く事になったのだと思います。

だから、この時、サクラは揺れに揺れた…。それが、サクラの先輩(仕事だけでなく、女として、勿論、恋愛に関しても…笑)であるシズネを驚かせた訳。シズネはいい女だから、サクラのぱネー揺れ具合が解ったのです。だから、尚更、サクラの涙がナルトの想いを知った喜びの涙じゃなく、ナルトに対して酷くビッチな事をしてしまった事に気付かされて流した後悔の涙なんだと、僕は思います。サイがサクラを責めるのも、その一点にある。サイにはサクラがナルトを、サイがナルトを想う様には想っては居ない…そのくらいの事は「このボクにだって分かる!!」と、怖い顔をしている訳です。それがサクラ自身にサクラすら意識しなかった「狡さ」を気付かせ、涙腺のコックを全開にさせたのだと、僕は考えています。

無茶ばっかりして
このバカ!」<ゴン>(サクラ)

「イテ!」(ナルト)

<サッ><スッ>「……ありがとう」(サクラ)

第450話「歓呼の里!!」で、里の皆がナルトを迎える中、サクラがナルトを抱き締めました。しかし、それを里の皆は大人から子供まで皆が良い気分で眺めていました。それは嫌らしくなかったからです。基本、女子が男子を抱き締めるのは二人っきり(気持ちだけでも…笑)であるべきでしょう(笑)。僕にはまるで母親が我が子を褒めているように見えましたもの。そう言えば、イタキサの木ノ葉強襲で"月読"に沈んだサスケを、帰里した綱手がサクっと治した時、「サスケくん…」(第20巻/23頁)と、目を覚ましたサスケをサクラは抱き締めてたけど、その時はナルトですら気を利かせて中座しましたよね。あの時、サクラは女としてサスケを抱き締めていました。嫌らしさの何たるかが解らないナルトにも通じるほどに…。


「ナルトは君との約束
ずっと背負ってるようだった…
一生背負う気でいるみたいだった」(サイ)

「君がナルトに何を言ったのかは知らない……
でもそれはまるでボクのされているものと同じ…」(サイ)

『呪印のように感じた』(サイ)

「ナルトを苦しめてるのは
サスケだけど…」
(サイ)

「………」(サイ)

『君もなんじゃないのか?』(サイ)

サイは心の中に未整理の感情が渦巻いた状態だから、何かと比較する事で判断しています。それが、「ナルト→サクラ」「サイ→ナルト」の比較であり、サイの舌の根に施されたダンゾウの「呪印」と、ナルトが大切にするサクラとの「約束」な訳です。これは「そんなやり方……自分の部下に呪印までほどこすなんて納得できない!!」(第452話/「ダンゾウに迫る!!」)で散々、扱き下ろしたサクラには痛烈でした。結果的にではあるけれど、サクラはナルトを利用してた訳で、それはダンゾウとやってる事は変わらない。ま…それがサイがダンゾウを尊重はしてるけれど、尊敬はしてない…と感じるところで、里を守る大義こそあれ、そこにサイに対する信用は無い訳です。カカシがサイを信じたのとは全く違う…。

つまり、そこには愛が無いのです。ただ、それらをサイは混ぜこぜに感じてて、いろんな感情が未整理に吹き出してる。そして、自分の中で何が起こってるのかが分からないでいる。また、サクラが悪いか…って言うと、それもちょっと違うな…。ナル×ジャン的にはナルトもサイに違わず内部的には難儀(八卦の封印式…汗)ですから、サクラに対する気持ちだってちょっと怪しい…のだと、僕は考えています。取り敢えず、サクラに…と仕向けられた感情なのかも知れませんし(笑)。詳しくは「サクラってナルトの何なのサッ!!」持論を展開しておりますので興味がある方は読んでみて下さい。しかし…熟(つくづく)、惚れた腫れたは思うに任せない。時に…それは残酷に…「呪印」のように纏わり付いて…。

サクラは最初からサスケだけが好き…。
悲しいけど、それが「恋愛」なのよね…。



 
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第458話「五影の大論戦…!!」

 
「オレから話す
聞け」(風影・我愛羅)

「ずいぶんと
五影も様変わりしたの
その歳で影を名乗るとは
大したもんじゃぜ風影殿
オヤジさんの指導がさぞ
素晴らしかったようじゃが
礼儀はしつけられてない
ようじゃな」(土影・オオノキ)

「だろうな…
だから風影としてここにいる」(我愛羅)

「ガハハハ
なまいきな奴じゃぜ!!」(オオノキ)

「土影様
チャチャを入れないで下さい
風影様続けて…」(水影)

五影会談の口火を切ったのが我愛羅…そのぶっきらぼうな喋りに土影が老獪に噛み付きます。我愛羅はナルトと同い年ですから16歳の筈なんだけど、ヤケにしっかりしてる…って言うか、こんな風に礼儀(年功)を無視した実力主義の態度を先ず示す事が我愛羅には重要だった訳で、交渉術としては間違っていないと、僕は思います。大人しくしてると舐められちゃうし、土影のピリリとした反応も如才なく躱すところなんかは良い度胸です。水影が我愛羅の援護射撃をしていますが、彼女も若くして「影」を名乗り、いろんな苦労を経験したから我愛羅の気持ちが分かるのでしょう。非常に余談ですが…水影ちゃんは先週の巻頭カラーの見開きで、栗色ヘアーである事が判明してます。スミマセン…めっちゃタイプです(笑)。


「…オレは元人柱力だ」(我愛羅)

「何だあの土影ってのは!」(カンクロウ)

「静かにしろ」(テマリ)

「”暁”に拘束され尾獣を抜かれ
殺されかけた


だからこそ”暁”が
極めて危険な存在であると
考えている

オレは何度も五影に
協力を求めたが無視されていた
…前火影以外はな
そもそもここまで人柱力を奪われておいて
協力するのが遅すぎる」(我愛羅)

「フン…
五大国の隠れ里が
人柱力を奪われたとあっては
他国に示しがつかん!
大恥じゃぜ!

秘密裏に回収するのが常識じゃぜ
奪われた時点で他国に協力など
求めるハズがないわい!」(オオノキ)

「体裁…面目…
くだらない古い考えだ」(風影)

(フン…若僧が…)(オオノキ)

我愛羅が口火を切ったのは、これまで散々、五影会談の開催を希望してたのに無視され続けたからみたいですね。悔しかったんだ…。雷影はキラビが拉致られて騒いでるんだけど、我愛羅なんか自分がさらわれて一尾・守鶴を抜かれた被害者なんだから、それが声を上げるのに無視られて、雷影の一声で会談が開かれるのは悔しい。それがちょっと無礼とも思える喋り方にも表れているのかなーとも思えます。例えば、綱手に対して我愛羅はこんな喋り方はしないだろうし、今は一尾・守鶴を搭載してた頃の不安定さは無いだろうから、極めて冷静に海千山千の里影を向こうに、自分の存在感をアピールしているんだと思います。こう言う落ち着きを見ると、ナルトには未だ火影は早いと思えます。

我愛羅のイヤミ臭を帯びた意見にまたも土影が食い付きます。岩隠れの保有していた尾獣は四尾・熔遁の老紫(ろうし)五尾・ハン(蒸気を利用するスーチム人柱力…以上、ナルトイラスト集調べ)の二体ですが、既に両方とも”暁”に捕獲・封印されています。四尾・老紫は鬼鮫一人にやられましたっけ。オオノキの言い分からすれば、秘密裏にそれらを回収しようと動いてたようだけど、これまでの描写では一欠片も描かれてませんでした。老紫にしたって、放浪して修行してたみたいだし、岩隠れとしては人柱力・尾獣をあまり重視しないか、制御できない力を持て余していたのかも知れません。岩隠れはこれまであまり描写が無かったけど、かなり閉鎖的な忍里なのかもね。


尾獣が奪われたからといって
それがすぐ恐怖につながる訳ではありません
コントロールには技術と知識・時間
必要ですから」(水影)

「人柱力は尾獣と共に成長
順応させる必要がある
それでもコントロールは難しい…
おいそれとはいかん…
なぁ…そうじゃろ風影殿よ」(オオノキ)

「………」(我愛羅)

水影の意見から考えると、「尾獣=人柱力」であり、そのコントロールにノウハウが存在するようなので、リアルの核保有によるミリタリーバランスと似たような、人柱力が忍里のミリタリーバランスに多大なる影響を与える…とする考え方がありそうにも思えますが、少なくとも木ノ葉隠れでのナルトの扱いを見る限りでは、その情報にはリアリティがない…。逆に砂隠れの我愛羅が一尾を宿していた頃は明らかに生体兵器としての位置づけでした。木ノ葉崩しにおいては「切り札」とも思えるような役割でした。人柱力の存在は各忍里によってかなり様変わりするようです。そう言えば、雲隠れでの人柱力の身分はかなり高かったし、里の忍からも尊敬されてて、ナルトとはエライ違いだったな…(笑)。

オオノキが我愛羅にチクっと耳障りな事を言ってますが、岩隠れも尾獣コントロールのノウハウを持ってるようです。しかし、四尾・老紫は…幼少より”四尾”を宿し、有り余る力を制御すべく旅をしていた老紫。放浪の末、”四尾”の力を借りて、火と土の性質を融合させる”熔遁忍術”を会得(者の書/183頁)とありますから、オオノキが言う様に岩隠れにホントに尾獣をコントロールするノウハウがあるなら、もっと人柱力を大事にしただろうし、放浪させたりしなかったんじゃないでしょうか。それに、”暁”から必死になって尾獣を取り返そうともしている様では無かったから、もしかしたら…”暁”と繋がりがあるとか?と勘ぐってしまいます。詳しくは後述されますが、その辺の異臭はこの辺りにも漂っている…と言う事です。


「そもそも尾獣
本当の意味でコントロールできたのは
かつてのうちはマダラ初代火影柱間
それに四代目水影のやぐら
雷影殿の弟
キラービーぐらいだった」(火影?・ダンゾウ)

<ピクン>(フー・トルネ)

「だが…」(ダンゾウ)

<ガタッ>「長十郎」(青)

「ハイ!」(長十郎)

「ぐだぐだと
いいかげんにしろ!!!」
(雷影)

<バサッ><ザザ>

<ザン>

「雷影・命」

「雷影・命」illustration:Cerberus

ダンゾウが横から尾獣談義を始めます。その中に、四代目水影が出てきますが、「やぐら」ってTailsの三尾の男の子だったのね。三尾は”暁”のトビ&デイダラが捕獲したんだけど、尾獣単体で存在してた…尾獣を抜かれた人柱力は死ぬのだから、あの時点でやぐらは死んでいた事になります。しかし、鬼鮫はお面を外したトビを「元水影=四代目=やぐら」と呼んで、それを「マダラさん」と言い直しって事は…まさか………<ザワザワ>…と、今回はこの手の情報の提供が凄く多くて混乱しちゃいますが、ここは一度、情報を整理して考えてみるべきだと思います。ちなみに、霧隠れは四代目水影・やぐら三尾・磯撫で、ウタカタと言う青年が六尾の人柱力でした。尾獣は七尾を除いて五大国の忍里にあったのね。

…で、何故だか急にここで雷影兄ちゃんがキレます(笑)。もしかしたら…なんですが、めちゃくちゃダンゾウの事がきらいなんじゃないかと…例えば、ダンゾウの声を聞いてるだけで、こう腹の底からどす黒い怒りが込み上げて来るとか(笑)。ま…この機微も後述があるんで、後ほどジックリと。で、雷影の殺気を感じた護衛が機敏に動きます。フーとトルネ。青に長十郎。各里影の背後の垂れ幕に護衛の忍が待機してたのが一斉に反応します。もうこのカットだけで、どんだけの情報量があることか…!!特にナル×ジャン、イチオシのダルイの大刀…こんな形だったんだ…カッコ良いじゃない。それに意外に機敏な動きを見せたのが岩隠れの赤ツチ。でも、最速は砂隠れのカンクロウか?このカットも分析中でーす!!。

ちょっとした騒ぎだったけど、誰も怪我してないみたいで良かった…(笑)。ま…そこは忍ですから、事があれば機敏に動ける用意がある事を示せれば充分で、印を結んでたり、刃物を振りかざしたりしていますが、全てが寸止めで、了解の範囲内なのでしょう。雷影の机叩きもなのか、一つの自己提示なのかな(笑)。それに、本気だったら、会場共吹き飛ばすくらいの力が雷影にはあるだろうし、これで会談がポシャったらワザワザ里影を招集した意味が無くなる…。これもまた、我愛羅のちょっと無礼な言葉使いと一緒で、雷影の存在感を示す交渉術の一つなのかなーと、僕は思います。まさに「力と行動」を尊重する雷影らしい自己提示だな…と思いました。ま…この程度は想定の範囲内。各里影は着席したままだしね。


「ここは話し合いの場でござる
礼を欠いた行動は謹んでもらいたい」(ミフネ)

下がれ フー トルネ」(ダンゾウ)

お前達もだ
カンクロウ テマリ」(我愛羅)

「青 長十郎
大丈夫よ…」(水影)

<クイ>(オオノキ)

「うん……」(赤ツチ)


「…フン!」<ドカッ>(雷影)

「…木ノ葉!岩!砂!霧!
お前らの里の抜け忍で
構成されとるのが”暁”だ!

それだけではないぞ!!

前任者の影も含めたお前らの中には
”暁”を利用してきた者がおる事も
調べはついとる!!」(雷影)

「利用してきた…?」(風影)

「ワシはお前らを信用しておらん!
話し合いすらする気もしなかった!」
(雷影)

「だがワシがここへきて五影を招集したのは
いいかげんお前らの信義を問うためだ!!!」(雷影)

「利用してきたとはどういう事だ!?」(我愛羅)

で、充分にその存在感を示した雷影が話し始めます。話はいきなり核心の”暁”について…雷影はこの会談への道すがら、サムイ達から情報を提供されてるでしょうし、雲隠れが独自に入手した情報もあるでしょう。”暁”のメンバー分析…木ノ葉=大蛇丸、イタチ、(サスケ?)。岩隠れ=デイダラ。砂隠れ=サソリ。霧隠れ=鬼鮫。ちなみに、飛段=湯隠れ。角都=滝隠れ。ペイン(長門)、小南=雨隠れ。トビ、ゼツは一応不明(以上、者の書調べ)。少なくとも雲隠れの忍が”暁”に参加してた事実は無いようです。ま…これが雷影の強気の一端なのかな…と思います。しかも、雲隠れ以外の里が”暁”と繋がっていた事実もある。雲は意外にキレイな身体なのかも…これらがこの会談の発起人が雷影たる理由になっているのでしょう。

そして、我愛羅は雷影の言う”暁”の真相がお初のようで、結構な食い付きを見せます。もし、我愛羅の中に一尾が残っていたら、砂がこの部屋を満たして大変な事になってたかも(笑)。そのくらい我愛羅は揺れてると思います。これには里の上層部(エビゾウ?)との連係が余り良く無さそうです。もしかしたら、我愛羅が未だ若いと言う事で、あまり汚したくはないと言う配慮があるのかも知れないし、親心だったらアレだけど、ぶっちゃけ、世の中って汚れてるから、我愛羅くらいの若さでそれに触れるのはどうだろ?と、僕でも気を遣います(笑)。ま、そんな雰囲気が我愛羅を包んでて、その不満が五影会談で口火を切らせた…と言うのも分かる…。

ここで雷影の「信義」を辞書で引くと…真心をもって約束を守り、相手に対するつとめを果たすこと(大辞泉)とあります。「真偽」(真実と、いつわり。まことかうそか)じゃないんですね。つまり、「影」を名乗る者として、その意味を理解し、その約束を果たそうとする決意はおありか?と問うているんじゃないかと、僕は思うんです。僕は雷影の、この姿には好意を感じます。雷影が言う「信義」…つまり、「約束」って、初代火影・柱間が「一国一里」を生み出した当時の理念を言ってるんじゃないかと思うんです。そして、柱間はその「約束」と共に尾獣を各里に配った筈です。だから、雲隠れでは人柱力が敬われ、キラビにあっては完全な尾獣のコントロールを実現していた…。雷影は柱間の意向に最も忠実なんだと、僕は考えています。


風影のくせに何も知らされてないのか!
自里のじじい共に聞いてみろ!
お前らはかつて戦争に”暁”を利用してきた!」(雷影)

「……」(オオノキ)

「今や大国は一様に安定してきた…
軍拡から軍縮へと移行しとる
各国間の緊張緩和
戦争の脅威が小さくなれば
国にとって軍事力である里は
金食い虫の邪魔な存在じゃ…

かと言ってじゃぜ
それはリスクでもある
突然戦争になってみろ!
実戦経験の無い忍に頼るには
問題があるじゃろ
それじゃ戦争に負ける」(オオノキ)

「そのリスクを回避する
一つの方法が戦闘傭兵集団………
”暁”だったという事か」(我愛羅)

「自里で優秀な忍を育成するには手間と金がかかるが
戦争を生業としている”暁”は常に現役のプロ集団
しかも安い金で戦争を請け負う
その上最高の結果
もたらしてくれたからのう」(オオノキ)

「開き直るな
土影!」
(雷影)

「フン!」(オオノキ)

雷影と土影の仲が悪そうに見えますが、これは土影がオープン…開き直ってるからで、ある意味、正直だからです。確かに砂隠れは大蛇丸と組み木ノ葉崩しを企てたし、土影の様子だと岩隠れも”暁”と関係があったようです。それを正直に白状している(笑)。そして、その吐露が直ぐさま糾弾されないのは、各里もそれぞれ叩けばほこりの出るからだである…と言う事なのだと思います。ぶっちゃけ、雲隠れ以外は多かれ少なかれ”暁”に関係している…多分、それをして雷影が「”暁”は許さんぞ ”暁”!!」(第45巻/77頁)の正体なんじゃないでしょうか?つまり、水面下では、「雲隠れVS”暁”=土・砂・(火・霧)」の対立の構図があった訳で、それが雷影のブチ切れた護衛の四対一の対応に表れていたんじゃないでしょうか。


は”暁”を利用し
木ノ葉崩しに利用した
大蛇丸だ…!
その時”暁”を抜けていたかどうかは
定かではないが!

それで風影と火影
前任者が死んだ」(雷影)

「…これが誰かの画策である
可能性も捨てがたいがな」(雷影)

(……古狸が…)(雷影)

雷影の情報では大蛇丸が”暁”を抜けたかどうかを疑ってましたが、僕らが大蛇丸が”暁”を抜けたと思ってる情報がウソであった可能性はないでしょうか?第一、”暁”が抜け忍を始末しないのって、サスケを見てても分かる様に何かに利用する時で、騒いでたのはデイダラだけだし(笑)。もしかしたら、表面上、”暁”を抜けた…と言う事にしておいたんじゃないかと…でも、何の為に。それはダンゾウが”暁”との関係が表沙汰になるのを避けた…つまり、木ノ葉崩しの黒幕ってダンゾウだったと言う事?雷影の刺すような視線はそれを如実に物語っています。これ以上に突っ込まないのは確たる証拠が無いからで、ダンゾウが上手く知りしてたからでしょう。一つだけ言えるのは、雷影は表には出たい無い筈のダンゾウの存在(古狸)を知っている…ってところ。


「一番怪しいのは霧隠れだ!!
お前ら霧は外交をしない…
”暁”発生の地との噂もある!!」(雷影)

「……」(水影)

「ここまできたので
正直に言います…」(水影)

(まさか五代目はあの事を…!)(青)

「先代…
四代目水影は何者かに
操られていたのではないかという
疑いがありました…

それが”暁”の可能性もあった…
だから事を大げさにしくなく…」(水影)

雷影の矛先は水影ちゃんに向かいます。雷影の厳しい口調に俯く水影に<キュン>となってしまいましたが、水影の態度から”暁”との積極的な関係は感じられません。代わりに、四代目水影・やぐらと”暁”が何らかの関係にあり、最悪、操られていた想定が持ち上がります。詳しい時系列は材料不足ですが、かつて再不斬が起こしたとされる水影暗殺とクーデター。それが、四代目(元)水影と五代目(現)水影の後退の契機にはなったでしょう。再不斬は”暁”ではなかった(額当ての傷)なので、それ以前の血霧の里の悪習をつくった四代目政権に”暁”…「マダラさん」のアクセスがあったんではないかと思います。その真相を鬼鮫は知っている…。その上で「トビ=マダラさん」の存在を容認しています。

ただ、鬼鮫がこれまで見せた「棘」で結構、大きいのが再不斬を倒した第七班のカカシに向けた棘で、そのザラツキから考えれば、鬼鮫が再不斬に些か同情している様にも思え、件の「水影暗殺とクーデター→里抜け」において再不斬が(鬼鮫が関与していない…)”暁”に利用された可能性を感じます。もしかしたら、再不斬がやぐらの異常=マダラの関与に気付き、霧隠れを守る為に動いた可能性もあるんじゃないかと思います。だとすれば、再不斬ってカッコ良いじゃない…。「白」に悪態ついて、散々ワルぶってたけど…それら全てがホントは義憤に駆られた正義なのだったとしたら、その背後に隠れてる奴がホントのワルなんだと思います。そして、それとは恐らく象限の違う鬼鮫の行動には注意が必要でしょう。


「どいつもこいつも…!!」(雷影)

「…!!」(オオノキ)

「口を慎め雷影
そもそもこの軍縮の時代に
お前らがなりふりかまわず
力を求めて忍術を集めよるから…
対抗するために”暁”を雇わざるを得んように
なってきたんじゃぜ」(オオノキ)

「何だと!!」(雷影)

”暁”と全く関係がなく独自に軍事力を維持しようとした雲隠れが悪いのか?”暁”に関係(アウトソーシング)して、表面的に軍縮してた岩隠れが悪いのか?これはもう水掛け論になっちゃう。「忍」の何たるかを考えるなら、雷影に正義があるようにも見えるけど、そもそも「忍」の何たるか=概念も時代と共に変化してるので、柱間が立ち上げた「一国一里」に基づく「忍のシステム」にいつまでも固執してる場合でもないと思う。そこにはオオノキの行いに対しても一定の理解が芽生えます。そして、どちらもミリタリーバランスを適正に保とうと頑張っているのは同じなんですね。だから、どっちが良くて、どっちが悪い…とは即座に答えられない。それが雷影と土影を拮抗させてる訳です。どっちにも正義があると思う。


「……立場の事で言い争う前に
先ほど言おうとしてた事
皆に伝えたい…」(ダンゾウ)

「何だ!?」(雷影)

「”暁”のリーダーはおそらく
うちはマダラだ」
(ダンゾウ)

「!?」(一同)

「あやつは
とっくに死んどるハズじゃぜ…!?」(オオノキ)

「ワシもよくは分からん…
ただかなり確かな情報だ」(ダンゾウ)

「まさか
本当のバケモノだったとはのう…」(オオノキ)

ちょっと気になるのは、ダンゾウとオオノキの通通な感じ。オオノキはあれ程、雷影には反目するのに、ダンゾウには極めて丸い。余りにもすんなりと会話が成立してるところには少なからず違和感を感じます。まさか、繋がってる?ダンゾウは五影会談を成功裏に収め、上忍衆に自分の力量を示す必要がありますから、無策でこの会談に臨んでるとは思えないし、根回し上手なところはしばしば見せられて来ました。これまでの描写で、雷影、我愛羅、水影との連係は皆無でしたから、オオノキとの話が上手く通じてる、或いは話を補完してる感覚があるのは、今のところ疑い深くならざるを得ないです。ま…オオノキは確実に”暁”と関係があるし、ダンゾウだって最低でも大蛇丸と繋がってた…その意味で二人は非常に似ていますし…。


中立国の長の立場から言わせていただこう
”暁”のリーダーは時代の流れを読んでいた…」(ミフネ)

「国々の安定
そして国々の不信感を突き力の拡大を計った…
このままでは鉄の国も…
しかし災い転じて福となす…
五影が全員揃う事も滅多にある事ではない
どうであろう…
”暁”を処理するまでの間…」(ミフネ)

「世界初の五大隠れ里…
忍連合軍をつくってみては」
(ミフネ)

そして、もう一人、気になってるのがミフネです。何せ、顔がワル顔です(笑)。消去法で考えれば、雷影は取りつく島もなし(笑)。綱手と関係の深い我愛羅も懐柔し辛い。外交の無い水影ちゃんとも接触し辛い。となれば、岩隠れ以外だと、鉄の国は比較的アクセスが容易だったんじゃないかと思います。僕も黒いから、邪な考えでこの会談に臨むなら真っ先にミフネに付け届けします(笑)。ミフネも会談の当事者に数えるなら、ダンゾウ+オオノキ+ミフネで、丁度半数を得ることになります。ナル×ジャン的には鉄の国は「ポスト忍」を狙う勢力でありますし、ダンゾウが何を狙って動いてるか?(火影になる為だけではないような…)が確定していないのでアレですが、鉄の国がダンゾウに与するメリットがあるのでしょう。


「連合軍だと!?」(雷影)

「…いい案
今は非常事態に等しい…
協力こそが必要だ」(ダンゾウ)

(…いい流れだ)(ダンゾウ)

「指揮系統は統一するのが望ましい
これ以上の混乱は避けねばならぬ」(ミフネ)

「で…問題は
連合軍の権限誰に託すかじゃが…」(オオノキ)

「あなた方だけでは揉め事になる……
それゆえ中立国の拙者の立場
尊重して頂いた上で拙者が提案したい
この五影の中で誰が適任なのか」(ミフネ)

(これで…綱手の時代は終わった)(ダンゾウ)

「今や人柱力は木ノ葉の九尾だけだ…
それをどう導くかがカギとなろう…」(ミフネ)

「火影に忍連合軍の大権を
任せてみてはいかがか?」
(ミフネ)

「……」(我愛羅)

「何だと!?」(雷影)

「なっ!?」(オオノキ)

この流れの中のダンゾウの<シシシ>な感じはオオノキとミフネのアシストに贈る賛美のように見えてしまいます。傾向としてダンゾウの火影が決定した火の国の会議に凄く似てる…と思います。犯行の手口が似てる(笑)。シナリオを書いた人が一緒じゃね?と、僕には思えます。勿論、ダンちゃんの犯行です。…が、オオノキはまぁ…分かるとして、ミフネがダンゾウに協力する見返りって何だろう?鉄の国は中立国だし、判断するに足る材料がない…(脂汗)。でも、ミフネの裁量も唐突過ぎるし、それに雷影が何と言うか?議案が五影の多数決で決まるなら、あと一票だから、水影ちゃんがカギになるかも知れませんね。我愛羅と雷影が反対しても水影ちゃんがダンゾウに乗っかれば、三対二で決定してしまいます。

それと、サイとサクラの行は全く内容が異なるお話だったので、分けました。サイがそこまで言うかよ!!なお話でしたが、サクラの女心や恋愛の残酷さに肉迫する行には、恋愛経験の希薄な僕も感じるところがありました。サクラがサイに責められて流した涙の意味…。その解釈は非常に深い。そして面白いです。サイは居ても立っても居られなくてこの行動に出た訳ですが、きっとそれはサクラにも伝染したと思います。サクラはどんな行動に出るのでしょうか?詳しくは明日にでもアップできればと思っております。余談ですが…今回の一番の驚きはダルイの大刀でした(笑)。その辺も思うところありまして書いてみようと思います。しかし、鞘の形からあの刃の形を見抜けなかったのが浅い…浅いぞ…ケルベロス(笑)。

サイとサクラの修羅場「サクラは何故、サイの言葉攻めに涙を流したのか?」(恋愛論)にまとめました。ちょっと偏っていますが、恋愛経験の少ない僕の脳味噌で必死に捏造してみました(笑)。ま…お口汚しですが、サイの本気サクラの自責の念に感じ入って頂ければ嬉しいです。真実が全く違ってたりはしまいかと、些か…どころか、めっちゃ不安なんですが…(汗)。ま…夏だし…って全然、カンケーないんスけど(笑)。


 
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暑中お見舞い申し上げます(2009)

 
暑中お見舞い申し上げます(090801)

暑中お見舞い申し上げます!

全てのアクセスに感謝致します。
お陰さまで二人、楽しくやっております。
生後七か月…体重24キロ(滝汗)。
今年の四月にはあんなに可愛かったのに…。
暑き折、お体にはご自愛を。

ナル×ジャン ケルベロス

暑中お見舞い申し上げます(090801)


 
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