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「鬼子」②

 
「同胞を殺めさせた上…逆賊の濡れ衣を着せ
さらには暁共を一人で監視させていた

…イタチは小さい頃から
誰も気に留めぬ先人達からの教えや印に気付き
一人でかつての忍達や里の興りを感じとる
繊細な子であった…

そのせいかイタチは
一族という縛りにとらわれることなく
忍の先…里の先について考えることができ…
いつもそれら将来を危惧していた

7才にしてまるで火影のような
考えを持つ少年じゃった…


ワシらはイタチ一人に全てを任せ
イタチはそれを任務として完璧に果たした

同胞を皆抹殺し反乱を止め…
それに繋がる戦争を一人で食い止め…
暁にスパイとして入り込んでまで里を守った
ワシにお前を里で守ることを
条件に出してな」
(穢・ヒルゼン)

「……

…やはり…
…そうか…」
(サスケ)

ドス黒い考察…と勢い書きましたけど、三年程前に僕の腑の中のドス黒いものは吐き出されていまして、詳しくは「サスケは何故、生かされたのか?」(うちはイタチの考察)をお読みになってください。そういう訳で…御終い!!終了!!撤収!!解散!!…って訳にはいきませんのでチクと書く事にしますね(笑)。…とは言ってみたものの、僕の中の「イタチ論」としましては前出の考察でほぼ完結しておりまして困りました(汗)。しかし、幸か不幸か、かのKFBではイタチが穢土転生の泣きの一回で再登場して、今度はサスケとサシで「幸せの王子様」をしてくれましたし、第619話「悪に憑かれた一族」ではイタチをよく知る三代目火影・猿飛ヒルゼンも穢土転生で召還されるに至り…。

これまで一方的にトビたるオビトがサスケの万華鏡の儀式にて提示したネタと、イタチが「愛」というオブラートに包んでサスケの口に運んだ情報しかなかったので、その真贋の吟味は非常に困難でありました。特にイタチの場合はサスケを庇い護る為の「嘘」が多分に含まれていましたから難しいのです。しかし「嘘」の中にはその人の真実が隠れている…というのもまた真なりでありまして、サスケは多角的に情報を集めてイタチの「嘘」を吟味する事でイタチという人間を感じようとしているのでしょう。また、サスケがイタチの行いそのものを吟味しようという時、歴代火影の召還を要したところにイタチという人間の分厚さが感じられ、何処となく嬉しく鼻が高い…何だか変な気分なのであります。

例えばヒルゼンの証言を聞いていて、僕は嬉しくてならないのです。恰も自分がイタチの親にでもなったような感覚に包まれるのです。そして吹聴したくなる。この誇らしさを!!イタチの凄さを!!ホント…バカですね(笑)。でも僕はそんな風にこの作品と関わってしまった…。愛してしまったんだから(…仕方ない)。と…まあ、不遜な物言いはこの辺にしときまして、大蛇丸が穢土転生の精度…多分、質問に対して例えそれが善かれであろうとも(悪心がなかろうとも)嘘で逃げる事を禁じているのだと思います…を上げて呼び出したヒルゼンの証言を「真実」と認定しても宜しかろうかと思います。ヒルゼンの言葉の重さはサスケが最も生々しく…「……」で…感じていましたね。

サスケの何とも言えない表情がイタチが「うちは虐殺」震央に居た事実をサスケに容認させたのでしょう。その詳細は本編ではイタチのKFB(カブトフルボッコ)と、イタチがそれに至った想いの丈に関しましてはナル×ジャン的に「”愛している”と言ってくれ!!」という考察がございまして、そこで包み隠さず語っておりますので、もう一度読んで頂ければ幸せです。ま…イタチの考察には個人的に思うところもありまして、簡単に申しますとナル×ジャンの捏造限界独断と偏見…でフィルタリングされていてあまり一般的ではありませんが、ナル×ジャン自体が偏ってるので仕方ありません(笑)。なので…その時、まさにケルベロスはそう感じたのだ…と受け取って頂けると助かります。

ep619でヒルゼンがイタチが如何に出来過ぎた子だったかを述べたんだけど、ヒルゼンが醸す後ろめたさとは「そんなイタチを何で汚れ仕事に費やしてしまったのよ!?」という素朴な自問自答に拠るものでしょう。イタチは明らかに火影の候補に挙がって然るべき人材だった筈です。イタチが「一族」に縛られなかった事。それをヒルゼンは評価していました。それはきっとこれから柱間がサスケに説明する「里」の本質に触れる内容だったでしょうに。僕はこの部分に「忍」や、その集合体である「里」が何処に進むべきなのかの指針が潜んでいるのだと思うのですが、それをヒルゼンは黙殺しました…。イタチ程の逸材を一族殺しの汚名を着せたまま二重スパイで浪費するのはハッキリ言って解せないです。

ちなみに、この場に臨場する柱間と扉間がうちはイタチ個人に対して物申さないのは直接の面識がないからですが、それ以上に自分達の愛弟子である猿飛ヒルゼンの力量と人柄を信頼しているからでありまして、ヒルゼンの「人を見る目」は疑う余地のないところであります。そのヒルゼンが「火影」を予感させる天才を浪費したのは、やはりイタチが兄系の血統に在ったからだと思います。ヒルゼンは間違いなく弟系の系譜に在り、それは千手柱間以降、永々と続く木ノ葉の人事の根幹であります。恐らくイタチの存在はミナトも知るところでありましょうが、このパートでミナトの影がメチャクチャ薄いのも、ヒルゼンが真っすぐに自分を見るサスケに示す後ろめたさと無関係ではなかろうと思います。

ここで気になるのが扉間が持ち出した「悪に憑かれた一族」の設定とイタチが明らかに乖離している点でしょう。ヒルゼンにはイタチがマダラのようになってしまうかも知れないという危惧はなかったんでしょうか?!ここまで使えるうちはの出来る兄系が何で闇に堕ちずに木ノ葉隠れの里の為に働き続けると信じられたんでしょうか?!ベタに考えると「うちは虐殺」が完了した時点でイタチは消去されると思うんです。しかも、サスケを木ノ葉で保護する約束が罷り通ってまして、サスケが人質として機能する案は愛の喪失に拠るうちは一族特有の変質で却下されますから、少なくともイタチがマダラのように闇に堕ちてしまい、人が変わって手がつけられなくなるようなことはないと確信があったのです。

それがイタチの病と関係していて、イタチの活動限界が確定していたからであれば御終いなんだけど、イタチの病に関しては”暁”内で提示されているだけで、ヒルゼン以下木ノ葉隠れの里からは提示が無かったように思います。事実、イタチの全てを話せと命じられたにも関わらず、ヒルゼンからは「不治の病だったから…」のエクスキューズもなく、火影候補になってもおかしくない逸材が汚れ仕事に浪費されています。確かにイタチは吐血とかしてましたし、体調の急変もございましたから、イタチの真実とはイタチ本人の意向木ノ葉・弟系の思惑に沿った流れだったのでしょう。しかし、それだけではヒルゼンがイタチに寄せた信頼が扉間の「悪に憑かれた一族」の提示にフィットしません。

しかも、一族皆殺しなんてとんでもない愛の喪失に遭遇したうちはの残党を里の外で自由に活動させ、その上、”暁”なんて不穏分子の伏魔殿に忍び込ませる事にリアリティが感じられません。やはり、弟系が席巻する木ノ葉隠れの中枢に在って兄系・うちは一族のイタチが寝返るリスクを体制側が無視するのは不自然です。これはもうヒルゼンに何らかの確信が在ったと推認できると思うのです。この先…どんなに大きな喪失感を味わおうと、イタチが憎しみの虜にならず、深い闇がイタチの瞳力を増強させ手がつけられなくはならないと…イタチを重責を任せる手駒として信用するに足る確信がヒルゼンにはあった筈です。イタチは決して「うちはマダラ」には成らない。ヒルゼンには判っていたのです。

イタチはその要件を満たしていない…と。

続きます。


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