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「鬼子」⑤

 
「………
るっせーんだょ…」(サスケ)

「…!?」(ナルト)

「親も兄弟もいねえてめーに…
オレの何が分かるってんだよ…


初めから独りっきりだったてめーに!!
オレの何が分かるんだってんだ!!!

アア!!?」(サスケ)

「…!」(ナルト)

「繋がりがあるからこそ苦しいんだ!!
それを失うことがどんなもんか
お前なんかに…!!」<ガッ>(サスケ)


「ぐっ!!」(ナルト)

第一部の終盤…ナルトとサスケの終末の谷の決闘も佳境…双方とも何度かの覚醒を繰り返し、サスケが状態2の仙人化九尾の衣を羽織ったナルトに並ぶ行で…(第26巻/55-56頁)、サスケはナルトの恵まれた恵まれなさに切れた…ハイッ!!ブチ切れたァ〜切れましッ!!(笑)その理由がイマイチ納得できないんだけど、サスケは失う辛さを言ってるんでしょうが、当時…サスケがナルトに対して自分の立場だけを主張して一方的に正当化するのが子供っぽく思えて「サスケは何故、甘ったれなのか?!」(アイデンティティ)を書いたのを思い出しました。でも、子供っぽいというのも実はアレで、二人はホントにまだ子供だったんですよね。能力の開発もまだそれ程進んでもいませんでした。

足し算引き算の考えは今も変わりませんが、それ以上にナルトの「チート設定」に関しての提示が殆ど在りませんでしたから、ナル×ジャンを読む事の叶わないサスケにしてみれば「八卦の封印式」庇護の下、ナルトが実は温々と過ごしているなんてサスケには解りっこないんです。何たってナルトは父と母(のチャクラ)しかもそれが二つの太陽だなんて…の温かみを有り得ない程近くで感じながらある時は傷口を癒され、ある時は不安を何事もなかったように払拭され、孤独も何処吹く風とばかりに平静な日々を満喫できる…傍から見たら明らかに異常者でしたから、そんなナルトを見てれば誰だって自分がオカシイのかしらん!?と思ってしまいますって…。それがナルトの「…!」なんだけど。

ナルトにしてみれば、どうしてサスケはこうも自分(ナルト)を毛嫌いするのか理解に苦しむんです。そもそもナルトも「八卦の封印式」の構造を全く理解してませんから…しかし、そういう態度がまた「カマトト」(「カマボコはトト”魚”から出来ているの?←諸説あり」…って、これ…マメな)っぽくも感じられ、サスケのデリケートな内面を逆撫でしてたんですけどね。当時、ナルトの「チート設定」を薄らとでも理解できていたのは自来也とカカシくらいでしょうし(大蛇丸は微妙)、口の堅い彼らがそんな事を他言する筈もありませんから、サスケは知る由もなく、結果的に切れるしか無かった訳で、ま…仕方ない(笑)。サスケにしてみればバカにされたようなもんだもの…自分の境遇を。

家族(サスケの記憶)naruto ep229より

だからこそ、サスケは在りし日の「家族」を刹那、思い起すのですが、この時、サスケの記憶がフガクとミコト、そして自分とイタチの微妙な距離感を示しています。当時、これは「家族写真」(画像引用;ep229より)をサスケが思い出したんだろうなー的な事を考えていましたが、もしかしたらこれはサスケのイメージなのかな…と今は思っています。人並みに甘ったれで年並に幼い部分を残したサスケにすら、イタチは「家族」にあって異質だったんではないでしょうか。もしかしたら、イタチに感じる異質、異物感がサスケによりイタチを意識させ、必要以上に興味と関心をサスケはイタチに向かわせたのかも知れません。そんなサスケをイタチはどんなにか愛おしく感じたろうと思うと…やだ…また涙が…。

サスケのこの感じ方は、フガクがイタチに「…さすが、オレの子だ」と何度も言ったり、ミコトが「…それにあの子はちょっと特別だから」意味深な発言をしてしまう…そういう不自然な言動がサスケの中で積み重なって具象化されていったものでしょう。フガクとミコト、そしてサスケは睦まじく寄り添っていながら、イタチは少し離れた位置に佇んでいる。その状況を幼いながらにもサスケが感じ取っていたのだと思います。しかし、サスケにとってイタチは憧れであり、目標であり、超えるべき壁…何より唯一無二の兄であったのです。それをサスケは今も疑っていない…というよりは本心では認めたくないのでしょう。サスケがそんな風だから、未だにサスケは理解できないでいるのです。

イタチが「許せ…」と謝っていた本当の意味を。

続きます。


第624話「相子」 | BLOG TOP | 「鬼子」④

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