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「鬼子」⑥

 
「幼き頃より二人は
互いの力を高め合い競い合った

そして二人は写輪眼を開眼し

兄弟の名はいつしか
一族の中でも特別なものになっていった

二人はさらなる瞳力の成長を求め競い合い…

兄弟は…

ついに万華鏡写輪眼を開眼したのだ

それはうちは一族始まって以来のことだった

そして兄弟は
その瞳力をもってうちはを束ね
兄のマダラはリーダーとなった

しかし…
順調だったマダラの身に
ある異変が生じ始める

さっき話したな…
この眼は特別だと

使えば使うほど封印され
行き着く先は全くの闇


これが万華鏡写輪眼の末路
大きな瞳力を得る代わりに
その力は自ら閉じ光を失う

マダラは光を取り戻すため
あらゆる手を尽くすが
何一つ効果が得られるものは無かった

絶望した

そして万華鏡に取り付かれたマダラはを求め…

自ら弟の両眼を奪ったのだ

マダラは新たな光を手に入れた

そしてもう二度とその眼の光は
閉じることは無かった

永遠の万華鏡写輪眼!

弟の眼は新しい宿主を得ることで
永遠の光を手に入れたという…

そしてそればかりか変化を起こした
特有の新しい瞳術がその眼に生まれたのだ

ただし瞳のやりとりは一族間でしか行えない
それにこの方法で誰もが新しい力を
手に出来るわけではない

これはその後の
多くの犠牲の歴史の上に築かれた事実…


それがこの眼のもう一つの秘密だ」(イタチ)

在りし日のイタチがサスケとガチで殺り合った「史上最大の兄弟ゲンカ」の中でイタチは眼の交換に関して言及しました(第42巻/121-125頁)。この頃のイタチは多少思い上がっていて、サスケを子供扱いしているので「嘘」が鏤(ちりば)められている事を差し引く必要はあるけれど、写輪眼のやり取りにはかなり限定的な条件が付きまとっているのだと、イタチはサスケにしっかりと伝えたかったのだと思います。ところでマダラがイズナの眼を無理矢理奪ったみたいな表現がありますけど、これはイタチがサスケの眼欲しさにサスケの額に手を伸ばしているとサスケに思い込ませる為の「嘘」でありまして、イズナは寧ろ死に土産みたいな感じでマダラに眼を委ねたように思います。

これは「相子」の補足でしっかりと書きますが、扉間の「飛雷神斬り」の傷が元でイズナは死んだとされていて、それが穢・柱間の証言とあらば例え善かれであろうとも「嘘」を織り込めない筈ですから、多分、オビトが神無毘橋でカカシに眼を譲ったような感じでイズナからマダラに眼の授受があったと思います。第一、縁あって友となった柱間を消し去ってでもイズナを守ろうとしたマダラがイズナを傷付けることなどなかっただろうから、イズナが自ら眼を差し出したと考えるのが妥当でしょう。しかし、それを無理矢理…という感じに脚色したのはサスケをビビらせる為だったんですね。そしてこの後もイタチの名演は続き、遂にはサスケの恐怖心が怒気にすら変わっていましたね。

イタチとしては、「うちは虐殺」の主犯であるイタチをサスケが伐つ功績により、サスケが木ノ葉に復帰でききる…という思惑があったんじゃないかと思うんです。きっと木ノ葉の上層部とも密約みたいなものが存在していた筈で、五代目火影に就任した綱手人手不足の木ノ葉にあって、カカシ以下二個小隊を擁してサスケを捜索させたのもそうであれば解せもします。そこで邪魔になるのがトビ(オビト)の存在でして、イタチが転写封印・天照をサスケに仕込んだ理由はトビの消去にあった筈です。しかし、さすがのイタチにもトビ(オビト)が柱間細胞に覆われた構造で、体の一部分をパージ(切り離し)できる事までは判らなかったのでしょう。イタチの最後っぺは斯くして躱されました。

ちなみに転写封印・天照の存在はカカシにもイタチの分身が接触することで伝達済みで、だからサスケの回収に天照の黒炎が燃え盛る現場に突入するカカシがわざわざリスクのある万華鏡写輪眼に変移しての突入と相成った訳で、イタチの転写封印・天照始動キー基本巴(三つ巴文様)にセットされていたことが判ります。トビ(オビト)は自分の万華鏡写輪眼をとうとう秘匿し仰せたのですね。お面を付けたまま自分を「うちはマダラ」だと言い張る!!ま…それはそのままオビトの人となりを示していたんだろうなと思います。しかし、その知恵もマダラが残した意識の結晶体としての黒ゼツも無関係じゃないでしょうし、そういう情強っぷりこそがオビトの生命線であったろうと思います。

「ドウダ?」(黒ゼツ)

「上手くいった…」(トビ)

「ソレハ良カッタナ」(黒ゼツ)

「イタチも死んだ―目の上の瘤(こぶ)はもうない
"木ノ葉に手を出さない"という条件もこれで白紙だ」(トビ)

「ずいぶん待ったね…」(白)

「計画通りに進めるためだ…これでいい」(トビ)

「イタチはやはりサスケに保険をかけていた
"天照"だ」(トビ)

「イタチのヤツ
自分の真相を知られてるとは思ってなかったんだろ…
何でそこまで…?」(白ゼツ)

「真相うんぬんは抜きにして

オレがサスケを仲間に引き入れることを危惧していたんだろう」(トビ)

「シカシ…ココマデ来ルノニ
コレホド"暁"ノメンバーガヤラレルトハ」(黒ゼツ)

「どこかしら問題はあったが
皆、己の意志で"暁"に貢献してくれた」(トビ)

「デイダラ
サソリ
飛段
角都…


彼ら無くしてここまでの進展は無かった」(トビ)

「そのお陰でオレのシナリオ通りに
事は運んでいる」(トビ)

「何より…サスケを手懐けた」(トビ)

サスケの羽化が恙無く完了した直後、トビ(オビト)とゼツが何とも言えない雰囲気を醸しながら密会していました(第44巻/40-41頁)。二人のこの只ならぬ雰囲気はオビトが神無毘橋で救出され、マダラの洞窟に収容された頃からの永きに渡る付き合いと、黒ゼツがマダラが残した意志(実体化した仙術チャクラ?+柱間細胞)だった事で今でこそ合点が行くんですが、当時はまだ二人のここまでの盟友っぷりが理解できかねましたね。で…問題はここでオビトが言う「真相うんぬん」でありまして、イタチはトビ(オビト)を亡き者にしてでも「真相うんぬん」秘匿したかったんだと思います。しかし、サスケが自分を殺す前提でイタチの思惑とは進んでいますので、勿論手は打ってあった筈です。

その一つが先に説明したカカシの万華鏡写輪眼で、第396話「自己紹介」の突入シーン…土遁・土流割でヤマトが天照の黒炎を割って道を開いた後、カカシはワザワザ万華鏡写輪眼に変移しています(第43巻/125頁)。僕はこれが転写封印・天照対策で、イタチの分身がカカシに秘密裏に接触して注意喚起した痕跡だと考えておりまして、これと同様に何体かのイタチの影(カラス)分身が活動していて木ノ葉の忍と接触していたのだと考えております。そして、その一体が木ノ葉隠れの里に侵入して五代目火影・綱手接触したのではないでしょうか。その目的はサスケの執刀を綱手に依頼する事にあったでしょう。そして執刀に必要な材料の情報の提供…。

サスケの捜索においてヒナタの白眼が感知した黒炎(天照!?)(第43巻/119頁)と認識し、即座に「そこだ!」と断じられたのは、イタチと申し合わせていたからに違いありません。それが同じ行に描かれるカカシらしくない焦燥感に満ち満ちた雰囲気であり、サスケの確保だけでなく同時に存在するであろうイタチの死体の回収も重要な依頼だったんだろうと思わせます。それもこれもイタチからの情報がカカシに伝わっていたからなんだろうなーと思います。だから、イタチの「真相うんぬん」に関しては綱手だけでなくカカシも聞かされていたんじゃなかろうかと、僕は考えています。しかし、サスケもイタチの死体もトビ(オビト)の手に落ちてしまった…。

そうなのに穢土転生の泣きの一回でサスケと再会し、イタチがサスケの永遠の万華鏡写輪眼を見ても何もリアクションがなかったのはサスケが幼い頃と変わらず自分を慕っていてくれたからだと思います。兄さん!!兄さん!!とうざったく纏わり付く…サスケがあの頃のように可愛いままだったから、イタチには結果オーライであり、イタチはイタチが為すべき事を全力で成しただけなのだと思います。多分、その部分においてトビ(オビト)の良心というか、人間味に対してはそっと一礼をしていたんじゃないでしょうか。全てはサスケの瞳が物語っておりまして、サスケの五体満足な成長にイタチは心底安堵しただろうに、それをおくびにも出さないで…ホントに大した人物だよイタチは。

サスケの永万wiki画像

イタチの「真相うんぬん」を含めて、全ての真実はサスケの永遠の万華鏡写輪眼、その文様に示されていると、僕は考えています。そこんところを深く深く…深く掘り下げると「うちは虐殺」でイタチがしたであろう事が見えて来ます。多分、それをトビ(オビト)も認識している筈なんだけど、何故だかサスケには伝えていません。きっとそれもオビトの人となりの所為なんだろうと、しみじみとした雰囲気でゼツと言葉を交わしながら、”暁”の戦死者への哀悼の意を忘れない…姿勢に見て取れました。ま…その直後にニタニタと嫌らしくほくそ笑むのはご愛嬌(笑)。きっと、同じうちは一族として、イタチの生き様をオビトとしても真摯に受け止めた結果と考えて差し支えないでしょう。

さて…あの夜に何があったかと言いますと…。

続きます。


「鬼子」⑦ | BLOG TOP | 第624話「相子」

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