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第625話「本当の夢」②

 
「いいか扉間…

オレの最後の言葉として

しっかり心に刻め…
オレの命に替える言葉だ
一族の者も同様だ

オレの死後
決してマダラを殺すな
今後はうちはと千手は
争うことを許さぬ


皆の父と
まだ見ぬ孫達に懸けて誓え


さらばだ」(柱間)

<ポロ>

<パシャ>

<ポロ>

<パシャ>

<バシャ>



<ガッ>(マダラ)

<コッ>

「………」(柱間)

「もういい……

お前のは…見えた」(マダラ)

「夢のようだった……
うちはと千手が手を組んだのだ

もう多くの犠牲が出る事もない…
多くの子供の死も必要なくなる……」
(穢・柱間)

自分か弟を殺してみろ…究極の二択柱間は笑顔で自害を選択します。そして辞世を遺しうちはと千手の未来の安定と平和を自分の命と引き換えに約束させるのです。柱間はそれでも笑顔を絶やさず自分の(はらわた)にクナイを奔らせます(<チラッ>っとマダラの出方を伺うようでも無く…笑)。柱間の目から涙が一粒…二粒…とこぼれ落ちます。それが足元の川面に…柱間マダラが出会った水切りを競い合ったあの川です…吸い込まれます。柱間は自分の決意と行動に、あの水切りと同じように「願」を懸けたんではないかと、僕は考えています。ここで自分が無事に死に果(おお)せたらきっとうちはと千手は手をつなぐ事が出来る…出来ますように…と。

しかし、柱間に一直線で奔るクナイを寸前で阻止したのはマダラでした。柱間に投げかけた無理難題…それもマダラが懸けた「願」だったのかも知れません。まったく二人は良く似ている(笑)。マダラ柱間が考量の余地なく弟ではなく自分を殺める決断を下したところに自分の「願い」が成就する期待を充分に感じたのだと思います。柱間クナイを止めるマダラの手に驚きを隠せなかったのは、自分の「願掛け」を邪魔されたからだったんじゃないか…つまり、ホントの本気で死ぬ気満々だったからだと思います。マダラはそんな柱間の本気を感じ取ったのです。柱間<ボロ><ポロ>川面に落とす涙に、二人で競い合った水切りの波紋を思い出したんだと思います。

マダラ柱間クナイを止めた手が、うちはと千手握手に代わり、ここに…うちはと千手同盟が取り交わされました。柱間をして「夢のようだった……」と言わしめる不可能な約束が交わされたのです。これで「多くの子供の死も必要なくなる」柱間は安堵しました。しかし、マダラの心を動かしたのが柱間だけだった…というところに不安が潜んでいるのだと、僕は思います。この時、扉間マダラを否定するだけでした。兄・柱間がそのクナイを突き立てようというのに、扉間はそれをただ見ているだけでした。柱間の手を止めたのはマダラでしたが、扉間がそうしても良かった…僕はそう思うのです。「兄者が死ぬ事はない!!」とか「オレが死ぬ!!」扉間が叫んでも良かった…。

もし、扉間がそうしていたら、マダラはそれも止めたのではないかと、僕は思います。それもマダラが掛けた「願」に含まれていただろうとも、僕は思います。もし、それが成っていたら、未来は大きく違っていたのではないでしょうか。それがこの場で成らなかった…そこに柱間功罪というものが在るのだと、僕は思うのです。何でも出来てしまう。誰よりも優れている。その度が過ぎた柱間出来た子感…恰(あたか)も「神」が如く在る柱間とは周囲を無能にしてしまうのかも知れません。それが世界の変革を遅らせているのではないか…と僕は考え込んでしまうのです。そして、同じような疑問の芽が、この時、マダラの心の中に芽生えていたのではないかと…僕は考えています。

地味に続きます。

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