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第629話「風穴」(カカシサイド②)

 
<バチチチ>(カカシ)

「オレを改心でも

させるつもりか?」
(オビト)

「…オビト…
もう止めにしてくれないか

お前のかつての夢は
火影になることだった…
ナルトはな…
今でもそうなんだよ

ナルトの言葉は
かつてのお前の言葉と同じだ…


お前は知らず知らずのうちに
自分とナルトを重ね…
…ナルトの言葉を
かつての己の言葉として
聞きたがってる

お前自身
かつての自分に否定されたいと
望んでるんじゃないのか?


ナルトの気持ちが分からない
お前じゃないハズだ

お前はまだ戻れる…
昔の自分をもう一度…」
(カカシ)

「ククク…」(オビト)

「!」(カカシ)

「アハハハ!!」(オビト)

「!」(カカシ)

「ナルトの心の内が
分かっているからこそ…
その全てを聞いて…
その全てを
否定してやりたくてね」
<ムクッ…>(オビト)

「………」(オビト…)(カカシ)

「それともう一つ言っておくが…
お前がオレに対して後ろめたく
思う事自体おこがましいのさ


オレが戦争を起こした理由が

お前とリンの事だけだと思っているなら
見当違いもいいところだ」
(オビト)

「!?」(カカシ)

<ギン>(オビト)

「!!」(カカシ)

<ピク><ピク>(カカシ)

<ズボ>「知っているのさ……全て」(オビト)

「!!」(カカシ)

戦争の中で自分の半身を失い、恋する人と、ようやく分かり合えた友を失ったオビト…。何とかかんとか命を繋いではみたものの、オビトが恋するリンはカカシの手によって命を失ってしまいます。全ては「忍」として生を受けたが為の不幸なのだと、オビトは受け取っているのだと思います。そしてオビトは「忍」やそれを動かす「忍のシステム」と、その土台である一族を寄せ集め新しい秩序を生み出した「里」の全てを否定し、無限月読で創り出した「夢」の中に移行させてしまおうとしているのが「月の眼計画」…それが此度の戦争の動機なのだと、僕は思います。しかし、この話題がカカシとオビトに限定されるなら、世界・忍界ではなくリンちゃん焦点が合うのは仕方ない(笑)。

カカシはオビトとナルトの類似性に注目しています。恐らく、快活なナルトの笑顔に、これまで何度も在りし日のオビトを重ね合せて来たことでしょう。カカシのナルトへの関わりとはオビトへの贖罪にも似た行いだったのかも知れません。ちなみにイルカ先生と火花を飛ばすようにナルトを取り合う割りに自来也には比較的穏やかに委ねたのは愛情属性の違いが鮮明だったからだとのもあります。そしてカカシがナルトよりもサスケに引き寄せられるように関わったのは、いろんな意味だったからだろうと、僕は考えています。加えて、繊細で折れ易い気質がうちは一族、いやさ兄系のオプションが、いつまでも過去に縛られるジメジメとした女々しい性格(笑)のカカシには受け容れ易かったのでしょう。

ところで…オビトはリンちゃんは関係ないとカカシに言いますけど、オビトがこんな風になってしまったのは絶対の絶対の絶対にリンちゃんの所為だと考えてよろしいかと思います。でもね…死んじゃうのは狡い…。忘れられなくなる。気持ちには慣性があるから、塞き止められると一瞬、圧が上昇しちゃうんだけど、死んだらそれがズーッと続きます。言い方は悪いかも知れないけれど「呪い」に近いかも…。僕はそれをリアルに感じる身でありますれば、死ぬのは狡いと言わせてください。そして、もしも僕が忍術を使えるなら。そして、輪廻眼を所有しているなら、僕は間違いなく彼女を外道・輪廻天生の術で蘇らせると思います。しかし、それで僕が死んでしまっては元も子もない…(汗)。

オビトが何かこう…ややこしく感じるのは、そういう小狡い思惑で動いているからだと思います。何だか物凄く心の内シンクロしちゃって、生々しく感じるんです。オビトが「オレの為の輪廻天生…」と言ったのが、長門に舌打ちしそうな勢いで言ったあの言葉の向こうにはリンちゃんが居たんだと、僕には思えるのです。オビトはマダラではなくリンちゃんを生き返らせようとしているんだと、僕は確信してしまうのです。そのくらいオビトはリンちゃんを愛しているのです。オビトの情念の深さに気付けばカカシに対する無茶振りが<スーッ>と浸みます。どんな経緯があったのか?オビトが何処まで知らされているのか?いろいろとややこしい(後述)んだけど、取り敢えずリンちゃんは死にました。

オビトはそうなった責任を「忍のシステム」とか「里」に取って貰いたいと考えてるんだと、僕は思います。そうでなきゃ治まりません。悔しくて悔しくて悔やみ切れない…。それでオビトは「月の眼計画」をもって忍界に責任とって貰うつもりなんですよ…きっと。リンちゃんを殺した「忍のシステム」に。「忍術」に。「チャクラ」に。「里」に…。これは詰問(きつもん)でもあると、僕は思うのです。オビトが迸らせるメッセージ性と言ったらいいのでしょうか?ただのダダじゃない…つーんですかね。大義(なのか?)。しかし…そこんところがカカシ相手だとどうしても負け犬の遠吠えみたくなってしまって上手く響かないから…ややこしい(笑)。もしかしたら…それでオビトは神威の空間にカカシだけを引きづり込んだんじゃないかと…。

また良からぬ事を、僕は考えてしまうのです。

続きます。


 

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