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第636「今のオビトを」③

 
(オビト…

…かつてのお前の意志は
今でも…

オレの隣に居る!

今のオレにできることは<ハァ>

今のナルトを守ることだ!)(カカシ)

(お前も…イヤ…誰でもいずれ…

オレのようになるのだからな)(オビト)

「サスケは抜け忍だ
普通は抹殺するのがセオリー」(カカシ)

「サスケはぜってーオレが連れ帰る!」(ナルト)

<ガッ>

(ナルト…
お前は…決して迷わない……


そしてオレより強く…

お前だけのものがたくさんある)(カカシ)

<ピタ>


「組手は終わり
カカシの勝ちだね

さあ和解の印を—」(ミナト)

(今のオレにはこれしかできない

<バチチチチ>

オレはオレのできる事を…

<バッ>

かつてのオビトを守ることは…

今のオビトを

<ズガ>

殺すこと!!)(カカシ)

結果的に…カカシはオビトを殺すと決断しています。そして、そのタイミングはカカシの行動を吟味すると、遅くとも幻術戦を仕舞って忍組手に持ち込んだ時点だと、僕は考えています。その辺りの機微をして、ド汚いと評している訳ですが、誰しも何かを残し、何かを諦める…ぶっちゃけ、取捨選択こそが人生の有り様だと言えましょう。カカシはこれまでオビトの代理人生を非常に実直に歩む、もしかしたら傍目には理解不能な生き方をして来た忍でありまして、それはサスケが里抜けしようかな…カカシ先生どうしたらいい?と問い掛けた段に、オレの「もう……みんな殺されてる」…から知りません<キリッ>っと言ってしまったくらいで、それを語ったのが「焚き火」(まっカカ…其の伍)でしたね(遠い目)。

カカシは神無毘橋の戦い以降、オビトとして生きていた訳で、オビトの大切な人とはミナトリンちゃんであります。カカシは思慮深いオトナですから、間違っても自分からそれにカカシが含まれるとは言わない…のだけれど、オビトはカカシに虎の子の写輪眼を託したんだから、カカシだって勿論「大切な人」であります。然るに、「もう……みんな殺されてる」というのは、神無毘橋で真に死んだのはオビトではなくカカシだったと、カカシが認定しているからであります。そのくらいカカシは実直にオビトの代わりに人生を歩んでいるのだから、オビトに全く関係のないサスケに、「お前はオレの大切な人ではない」みたいな言葉を投げかけるしかなかったのであります。

この切なさが分かりますか?

僕は「焚き火」を書いた時、喩えようのない暗闇をカカシが歩んでいるかを理解したように思います。否…僕なぞに理解しようもない闇の中にカカシは居るのかも知れません。そう考えざるを得ないくらいカカシがオビトの代理人生を歩むロジックとはカカシ個人にローカライズされた特異だったと考えるべきでしょう。でないと、カカシが怒る。そんなんでオレを解った気になるなと、必ず言われる(汗)。カカシは仁義を通したのだと思います。カカシがオビトに尽くそうとした「思い遣り」(仁)と「正義」(義)を簡単に理解するなぞ誰ができようものか。しかし、カカシが何で「イチャイチャ」を読んでいたのかは何となく解る気もする…。自来也とカカシがダブって見える…希ガス。

そして、そんなカカシがリアル・オビトを排除しようとしているのは、偏にオビトの変質にあるでしょう。もう僕には若年生アルツハイマー病にしか思えないくらい、「はァ!?お前…何言ってんの」みたいなオビトですから、仕方ないっちゃー仕方ないんですが…(汗)。ここまでカカシを思い切らせる程、オビトはぶっ飛んでた訳です。そして、カカシは現に今も「オビト」として生きている訳です。そんなカカシが斯様な決断を下す切なさに、僕は押し潰されそうになりました。何故なら、偏屈なまでに実直にオビトの代理人生を歩んだカカシが、オビトを見限るよりなかったからであります。この時、カカシはカカシとして考えたのです。有り体に言ってしまえば、カカシはオビトを裏切ったのです。

全てはナルトという「希望」の存在に拠るでしょう。カカシが雷切で穿った肉塊とは、カカシ自身これまでの人生…と言ってもヨカろうかと思います。カカシはこれまでのカカシを殺したも同じなのであります。そして、その気持ちはサスケにはなくて、ナルトにはあった訳で、カカシはオビトとしてではなくカカシとしてオビトを殺す決断をしているのです。これはカカシの神無毘橋から今日までの人生の全否定なのであります。カカシはオビトではなくカカシとして決断しているのです。この一撃はオビトとの決別なのであります。カカシにとって、それが如何に切ないか…。しかし、これでカカシは解き放たれます。オビトの「呪縛」からの開放…。僕はまた、ここでオビトの想いというものも感じる訳です。

オビトは何故、カカシの口撃にまんまと乗っかったのか?…を。

続きます。


オビトは何故、カカシの口撃にまんまと乗っかったのか?(ep636④) | BLOG TOP | 第636「今のオビトを」②

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