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第651話「埋めたもの」④

 
「!」(オビト)

(オビト…

最初はバカにしていても
人は人一倍がんばる奴を見ると…

おのずと手を差しのべたくなる

心の穴は互いに埋め合う事を
人はいずれ知る事になるからだよ)
(カカシ)

「!」<ズオオ>(キバ)

「!」<ズオオオオ>(シカマル)

(螺旋丸は皆に託す!
うまく奴の盾をぶっ壊して
くれってばよ!!)(ナルト)

(これね!)(テンテン)

(ボクがうまくできるかな?)(リー)

(大丈夫!!)(ナルト)

(そしてその仲間で満ちた
心を持つ者は)(カカシ)

「!!」(オビト)

(強い!!!)(カカシ)

<ズバ>×9

(行って!みんな!!)(サクラ)

<ガッ>

<バキン>


「はっ!!」<バッ>(ナルト/サスケ)

<バッ>(オビト)

(なぜ…オレは―

こんなイメージを…)(オビト)

<ズバ>(ナルト/サスケ)

この行の冒頭。オビトが「!」となっていますが、これは写輪眼共有するカカシとオビトが不意に繋がってしまったからだと思います。カカシとオビトの写輪眼が視覚を共有している提示は霧隠れがリンちゃんに三尾・磯撫を取り憑かせて木ノ葉を襲わせようとしたところでありましたね。あの時はカカシの映像が一方的にオビトに提供されてたんだけど、今度は逆にオビトからカカシに映像の提供があったんですね。そこでナルトとサスケが戦ってるもんだから、カカシはオビトと自分がリンクしている事に気付いたんでしょう。それでカカシはオビトに語りかけようと考えたのでしょう。カカシはオビトの「風穴」に対するカカシの見解をどうしても届けたかったのだと思います。

でも、僕にはカカシの言ってる事がよくりません(汗)。特に「心の穴は互いに埋め合う事を人はいずれ知る事になるからだよ」は、きっと僕はアスペなんだ…と凹むくらいりません(笑)。カカシも回想していますが、オビトは「痛み」で鈍麻してるから、こんなに大きな「風穴」が胸に開いてるけど痛くない。現実は残酷だから、この「風穴」は広がるだけ。どうやって埋めるか教えろよ!!とカカシに迫ってたんですよね。だけど、カカシは「風穴」は互いに埋め合うと言った後、「仲間で満ちた心を持つ者は強い!!!」と続けています。ナルトが召還した木ノ葉の仲間がナルトの支給した螺旋丸(の操作系も含めて)でオビトを叩いてるんです。結果、血継絶後(仮称)の盾は砕ける。

「風穴」の埋め方も何も大勢で寄って集ってオビトを攻撃してるのが、何でオビトの疑問に対する答えになるんでしょうかと、目が「・」(汗)。これって忍術で都合良く繋がって理解し合った集団がオビトを袋叩きにしてるだけじゃね?(←アンチ上等)確かに気持ちの通じ合う仲間と共同で何かを成し遂げるのって気持ち良いです。医学的にも脳内ホルモンがドバドバ出て達成感パネーッ!!ですけど、僕はこれがオビトの疑問に対する回答にはなり得ないと断言します。忍術で繋がって理解し合って心の「風穴」が埋まってめでたしめでたし…なのなら、それは無限月読と同じなんじゃないの。イヤイヤイヤイヤ無限月読の方が誰も死なないんだから合理性があるんじゃないの?

殺すから殺されるのか?殺されたくないから殺すのか?そういうお話じゃありません。誰がいかいかを咎めているのでもない。忍術は狡いんです。いけないんです。人が苦労して積み上げて省みて、やっと達成できる事共を事も無げに実現してしまう。簡単に殺し、剰え生き返らせてしまう。忍は突出した「力」に翻弄されているに過ぎないのです。「力」を制御するには「心」が乏しい。今だって集団で協力してオビトを襲っている。僕だって自分の意に反して眠らされるのは心外だけど、忍が無軌道に忍術を行使する現状を冷静に鑑みれば、忍連合だって”暁”だってナルトだってオビトだって…そう変わりません。殺されなかった方が、殺した方が、生き残った方が正しいのですか?

誰かが「強い奴が勝つんじゃない!!勝った奴が強いんだ!!」なんて言ってました。確かにそれは真理だけれど、それはスポーツ等の勝負事のある特定の状況ルールが存在する環境大前提だと思うんです。しかし、『NARUTO -ナルト-』の世界観にはそれが存在しないんです。僕は自分がされて嫌な事は他人にしてはいけないと教えられて育ちました。それだけを自らに戒めるよう諭されて育ちました。そして、その想いの根底には「想像力」というものが在るのだと、これまでの人生にて学んで来たつもりです。戦争編の終盤、オビトがそれと似た想いで世界を照らしているかのように僕は感じていました。オビトは自分がされて嫌な事を世界にしようとしているんじゃないかって…。

そんなオビトに対してナルト達は「力」を結集して反抗しています。度々のつまり…いのの心伝身のネットワークで彼らは最終的にはコンセンサスを見出すに至るんですが、それがオビトの「月の眼計画」と何処が違うのか?!僕にはそれがりませんでした。でっかい螺旋丸を九個も拵えて、それを木ノ葉の仲間に委ねて、盾を割った隙にナルトとサスケが気持ちを合わせてチャクラを合わせて拵えた剣で、オビトのぬのぼこの剣をへし折って、そのままオビトを貫くんですよね。まるで目くそ鼻くそ(笑)。この世界は圧倒的に「智慧」が足りない。「教養」が足りない。「学問」「教育」も足りない。忍術やチャクラという過ぎたる「力」に比して、この世界には不備が多過ぎる…。

オビトのアンチテーゼにナルト達は一刻も早く気付くべきだと、僕は考えています。オビトが六道仙人が世界を創造したとする「ぬのぼこの剣」最終決戦にしつらえたのは、この戦いの結果をナルトに委ねたからだと思います。輪廻眼。柱間細胞。十尾の人柱力=血継絶後(仮称)。絶望的な力量の差をこの期に及んで反古にするその選択が意図するものが、オビトが反面教師として世界に示す本当の答えなのではないかと、僕には思えるのです。オビトは世界を照らしているのだと、僕は感じた。オビトの烈日なる想いが、この世界の異常さ…過ぎたる「力」に比して、圧倒的に不足する数々のモノ共を白日の下に曝した。本当の「強さ」って何なのか?

僕らはそれに気付くべき時期に在るのだろう。

第651話「埋めたもの」
ナル×ジャン ケルベロス


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