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第655話「轍(わだち)」③

 
「ナルト
お前達と連合は初代様の
サポートへ行ってくれ
マダラを封印するんだ」(穢・ミナト)

「あっ!そっか!
あいつがまだ!」
(ナルト)

<クル>「行くぞサスケ!!」(ナルト)

「……」(サスケ)

「覚えているかい?
4人でこなした任務の数々を…
リンは……
医療忍者として
君達2人を必死に守ってた…
こんな状態を望んじゃ
いなかっただろうね」
(穢・ミナト)

<スッ>(穢・ミナト)

「でもそうさせてしまったのは
オレの責任だ」
<パッ>(穢・ミナト)

「…死んだハズのオレが君達の前に
ここにこうして立っているのは偶然じゃない
リンがそうさせてくれたのかもね
先生のくせに何やってんだって

リンを守れなくてすまなかった」(穢・ミナト)

「……」(オビト)

「……」(カカシ)

「…リンは…

リンはオレにとっての唯一の光明だった」(オビト)

「!」(カカシ/穢・ミナト)

「リンを失って後…
オレの見る世界は変わってしまった
真っ暗な地獄だ

この世界に希望はない
マダラに成り代って
世界を歩いたが…
さらにそれを確信するだけだった

この写輪眼をもってしても
結局は何も見えなかった
何もなかった」
(オビト)

「………
オレもハッキリは分からない…」(カカシ)

「!!」(オビト)

「……」(穢・ミナト)

「なら…オレの新たな道は―」(オビト)

「確かに
お前の歩こうとしたのも
一つの道だろう…

………
本当は間違いじゃないのかもしれない……」(カカシ)

「………」(オビト)

「………」(カカシ)

「オレだって
この世界が地獄と思ったさ…
オレはお前を失ったと思っていたし…
…すぐ後にリンを失い…
そしてまたミナト先生まで失ったからね


でも…

「この…オレの写輪眼を…やるからよ

…里の奴ら…が…何て言おうと…
…お前は…立派な上忍だ…」(仔・オビト)


「ハッキリとは分からないが
”眼”をこらして見ようとしたんだ

お前がくれた写輪眼言葉があれば

見える気がしたんだよ」(カカシ)

オビトは自分だけが悲しいんだ!!辛いんだ!!と思っていたのでしょう。でも実はそうじゃない…と知りたくはないからお面で顔を隠してヒラリヒラリと飛び回っていたんじゃないでしょうか?カカシとオビトで神威の瞳力が大きく違ったのは、写輪眼ネイティブのオビトのアドバンテージだけじゃなく、他者との接触を極端に嫌うオビトの想いが少なからず影響していたんじゃないのかな…と思ったりもします。十尾の人柱力になって十尾のチャクラを内包する代償として神威のすり抜けが使えなくなって物凄くやり難そうでしたっけ(笑)。自分以外の全てを否定する事で自分を肯定しようとしていたオビトが十尾のチャクラに頼ってしまったところに既に自己矛盾の芽があったようです。

毒を食らわば皿まで…と申しまして、もう後戻りできないような非道を重ねてきたオビトですから、無限月読で世界を眠らせなければ立つ瀬がありません。それが詭弁というにしても余りにも荒唐無稽なオビトの物言いを構成したように思います。しかし、十尾のチャクラをナルトらに抜かれてしまって死を待つ今、ミナトの温かな説教がオビトの重い口を開かせるのです。僕は忍達が何の考えも無くこの先も変わらず殺し殺される歴史を歩むのであれば、いっその事、無限月読の夢に堕ちるのもいいんじゃない!?と思っていました。カカシもその考えに対して一定の理解を見せています。カカシだってこの世は地獄だと断じています。それをどうすればいいかの答えも持ち得ません。

リンの死をオビトは嘆いています。オビトにとっての唯一の「光明」が失われたからこの世は真っ暗な地獄に成り果てたのです。しかし、それはカカシにとっても同じであり、そればかりかカカシはオビトも死んだと思っていたし、リン→ミナト…と立て続けに失っています。その時、既にオビトはオビトではなくなっていました…というか、「誰でもいたくない」とオビトは思っていたんですね。そうしないと自分を維持できないくらいオビトもまたミナトやカカシを愛していたと言うことなのだと思います。そして、そんなオビトと同じようにカカシはオビトの代理人生を歩む…これまた地獄の中に自ら身を置いた訳です。詳しくは「焚き火」(まっカカ…其の伍)をご参照下さい。

いろいろあってサスケが里抜けして大蛇丸の下に走ろうという時に、事もあろうにカカシは(大切な人は)「もう……みんな殺されてる」なんて言ってしまうんだけど、こういうシーンをゼツは撮影してオビトに見せるべきだろッ!!と、僕は思う訳だ。でも、ま…黒ゼツはマダラの成り代り…つまり恣意そのものだから、間違ってもそんな深いい話はオビトには届けないし、ゼツとの盟友関係も態のいい監視で、この点も妙木山と自来也の関係に酷似してて嫌らしいですね。そもそもカカシが千鳥固執し、コピー忍者汚名に甘んじていたのも全てオビトに対する贖罪だったんだけど、ついぞオビトに届く事はありませんでした。カカシだって悲しかった!!辛かった!!のであります。

カカシはオビトが与えてくれた「言葉」「写輪眼」だけを唯一の拠り所に「それでも生きよう!!」と思えただけなんです。オビトも「目薬」オビトは何故、”目薬”をさしていたのか?参照)を思い出せればよかったんだけど、その辺はマダラに脳や記憶をいろいろと弄くられてた可能性があるので可哀想な部分もあるけれど、カカシがナルトという「新たな光明」を見つける幸運に恵まれたのはカカシが「それでも生きよう!!」ともがいていたからだと思います。僕らは大きな河に浮かぶ木ノ葉のようなものなのです。どんなにもがこうとその流れには逆らえない。しかし、もがく木ノ葉だけが自分の向きたい方を向ける。それが「人生」というのもだと、僕は考えています。

カカシがナルトを導き、いつしかナルトがカカシの「希望の光」になっている…。これぞ出藍の誉れの極みなのでしょうが、これらの機微に、六道仙人が自分自身ではなく、自分の子らに想いを託すように、全てをパズルのようにバラバラに砕いて世界にばらまいた意図が隠れているのだと思います。しかし、この世界は戦いに明け暮れています。倒れたオビトを「止めを刺す時だ!!」と喚くだけ。それじゃー六道仙人パズルは解けんのです。そうじゃない綱手やミナトの姿勢に注目すべきなのです。それに辿り着ければ、腐った牛乳とカップラーメンで育ったかに見えるナルトのお腹の封印式に「諦めないド根性」でしがみついていたクシナの役割にも気付けるのではないかと…。

クシナ草葉の陰で…さぞかし…。

続きまーす!!


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