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第660話「裏の心」③

 
守鶴が回想する分福の行で、牢屋の中で守鶴と向き合う分福に飯を差し出す上役Aの描かれ方が気に障ると申しますか、かなり悪意を込めてキッ神は描きなすったなと、僕は感じました。上役Aも努力と精進を重ね上役になったのでしょう。多分、上役=ペーペー(平平/下っ端)ではないと考えて良いと思います。苦労してやっとこさ上役に成れたのに人柱力の見張りなんて、上役Aとしては心外だったのかな。もっと華やかな任務に彼は就きたかったのでしょう。その相棒が人柱力の見張りは「力を認められている証拠」としていますから、それが単なる気休めでないのならホントに上役Aは能力的に優れているのでしょう。その不満が人柱力である分福に向けられている…。

人柱力である分福守鶴の会話は分福の内面的なコミュニケーションであって対外的には観測できないと思います。分福<プル><プル>と震えているのは歳の所為?(笑)じゃなくて守鶴の精神汚染に抗する描写なのではないかと、僕は考えています。確かに守鶴は穏やかに分福と語らってはいますが、人柱力の封印の外に出たいという意識がデフォである筈なんです。分福が眠ったら心と体を乗っ取って…みたいに守鶴が虎視眈々とチャンスを伺っているもんだから分福も気が気じゃない(汗)。常にギリギリのところで守鶴を抑えているから<プル><プル>となってて、別に中気でもヨイヨイではなく(笑)。しかし、そこが理解できないと単なる動きの悪いじいさんだから仕方ない。

運んで来た飯をサッサと食べないから片づかない!!上役Aの言い分も分かります。こんな任務(人柱力の見張り役)はオレの本意じゃないんだ!!オレはもっと華々しい任務に就ける力があるんだ!!努力も精進も怠らず頑張ってるんだ!!という上役Aの気持ちも解らないでも無い。何やってんだよ分福ッ!!と、僕も上役Aと一緒になって腹立たしくなったのだけれど、上役A分福ってもしかしたら違わなくね↑?と、一方で疑問がモクモクと湧き上がるのでした。分福だって本心で守鶴の人柱力に成りたくて成ったのでしょうか?きっとそうじゃない事くらい誰だって分かります。こんな辛い任務…誰が好き好んでやりましょうか?眠れないんですよ。眠ったら食われるんですよ!!

人柱力の見張りなんて!!と吐き捨てる上役A分福はどんな想いで見ていたのか?きっと上役Aがここで撒き散らす愚痴以上の罵詈雑言が分福の口から飛び出してたんじゃないですかね。しかし、分福は何も言わなかった。そして上役A分福鮮明なコントラスト守鶴をして、「(分福は)六道仙人とにてる」と言わしめた訳です。よく考えると上役A分福境遇はそんなに変わらんのです。そりゃ程度の差はあるけどベクトルは変わらないという意味で。どっちも決して望まない使われ方=働き方をしてるんです。そこで愚痴って終るか、任務を遂行する為に如何にポジティブに思考できるか…その差は果てしなく大きいのです。少なくとも守鶴はそれに気付いています。

守鶴の心は分福に向いています。だから、分福の説法が守鶴の耳に入るのです。それは守鶴が耳を傾けているからです。これを「傾聴」というんですが、ただ「聞く」のとは違ってしっかりと心を向かわせ心の軸を相手に合わせて「聴く」のであります。知らず知らず守鶴分福されていたのだと、僕は思います。そもそも、それが人柱力のシステムの目指した姿なのでしょう。また、分福は与えられた自分の任務を粛々と務めたのではないでしょうか。メチャクチャなストレスにめげる事無く、愚痴にエネルギーを浪費せず黙々と守鶴と向き合う人生を受け入れた…。きっと、それは分福の掌に言葉を刻んだ師の想いでもあった筈。分福は師の「心」「受」け入れたのだと、僕は考えています。

続きます。

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