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第668話「紅き春の始まり」②

 
「他里のガキにまで
知られちまってるとは…
オレ達も有名になったもんだ」(首斬り包丁)

「どうする!?
オレたちじゃあいつらは…」(ゲンマ)

ガイが子供の頃に霧の忍刀七人衆に追いつめられていたようです。それが死門を開かんとするガイの回想で明かされています。その難儀を救ったのがガイの父・ダイだった訳ですが…。霧の忍刀七人衆は既にカブトの穢土転生軍団の目玉として紹介されていますが、大双剣・ヒラメカレイの所有者がチビで尖り頭な子で違和感が拭えません。多分、この跡目を鬼灯満月がバトンタッチしたんだろうけど、もしかしたら死門を開いたダイの八門遁甲の陣がここから何人か削ったのかも知れませんね。結果としてガイやゲンマはこの先も立派に生を全うし、この物語に関わっていますので、霧の忍刀七人衆を向こうに回してダイがたった一人で止めて、少なくともガイ達は逃げ果(おお)せた筈です。

非常に余談ですけど、大蛇丸はきっとこういうチャンスを見逃さずに忍刀等のレアアイテムや有能な忍の遺伝情報物質等の収集に務めていたんじゃないですかね。ガイが子供の頃だからマダラじいさんがギリギリご存命で白ゼツが隠形能力全開で情報収集してたでしょうし、双方の利害関係が縺れ合ってただろうと想像すると何気に興味深いです。しかし、マダラは九つの尾獣をコンプする方向に傾いてたから刃物好きの大蛇丸とは絶妙にバッティングしなかったかも知れませんし、逆に尾獣に大蛇丸があまり興味を示さなかったのはマダラとの衝突を意図的に回避していたようにも思えますね。例えば第一部の死の森でナルトをつまんで捨ててましたからね大蛇丸(笑)。

ま…何れにしてもダイは死門を開いてこの場を納めた訳であります。しかし、それでダイは死んでしまった筈。大きな忍術にはそれに相応しいリスクがあります。穢土転生や輪廻眼以前の『NARUTO -ナルト-』の世界観としては一応それが守られていたように思います(笑)。いろいろとチートで便利な忍術ではありますが、それらに応じた代償が必要だからこそ忍はその使いどころを吟味するのです。そして、その躊躇いがこの世界の「均衡」というものを辛うじて維持して来たのではないかと僕は考えています。「均衡」とは即ち「総量の維持」であります。物理の授業で習った「質量保存の法則」であります。それは全ての物質世界の揺るぐことのない摂理なのだと、僕には思えてならないのです。

『NARUTO -ナルト-』が当初、忍術リスク反動を重視していたのは、この物語に充分なリアリティを与えていたと思います。それが復活したマダラの「輪墓・辺獄」に至っては週ジャンの黄金期を造り上げた「リンかけ」を彷彿とさせ一瞬ゾクッとしましたけど…。だから、ダイの死門・開門による「八門遁甲の陣」は一応理には適っているのですが、いくらなんでも自分の大切なものを守るにしたって、それで死んだらダメだろうと、僕は思うのであります。じゃ、その死ぬ人は守る人にとって「一番大切な人」じゃーないんですか?!って話です(汗)。ガイは自分を守る為に死んだダイをどういう風に受け止めればいいんでしょうか?ダイはそこまで考えてたんでしょうか?

ガイは父・ダイ「八門遁甲の陣」の行を今の今まで引き摺っていたんじゃないでしょうか?!自分の為に父は死んでしまった…。罪悪感が絶えずガイの人生を制限してたんじゃーないですかね。そして、ガイはダイと同じ選択をしてしまう。それには父のしに対する贖罪が相当量含まれていたのではないかと、僕は思うのです。人は生きてなんぼ。死んで花実が咲くものかなのであります。何事とも命あっての物種なのであります。そして、死門の開門に対して「死」を代償とする「八門遁甲」(忍術)とはきっとそれと同じ理念を示唆している筈なのです。確かに何もしないでいてはガイやゲンマ、それにエビスまで死んでいたでしょう。誠に持って背に腹は代えられない状況ではありました。

しかし、そういう状況を許す原因の何処かにもまた奥の手としての忍術が存在したのではないでしょうか。何たって下忍が一時的にでも火影を超える「力」を得るスベがあるんですから、当然それが自分の行動や周囲の行動に付帯するリスクマネージメントに影響を与えていた筈です。例えば夏休みの最後の一日に泣きながら日記の天気の欄を埋めてたのもインターネット全盛の今は昔なのと同じであります(笑)。そして、ダイの生き様は性格や形質がガイに遺伝するが如く大きな影響を与えてしまった筈です。子供の生き様を考えるに親御さんの責任とは斯様に大きなものなのだと、僕は思うのであります。この大見得!!確かにカッコ良いけど、でもそれではいけない!!と、僕は思うのです。

続きます。

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