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第675話「今の夢」③

 
■リンちゃん

「お前に仕込んでいたこの呪印札……

無論自害する事もできなかったハズだ
オレにとって大切なコマだったからな」(マダラ)

「……

お前…!?」(オビト)

「何の因果か……2人とも全く同じやり方で

排除するとは面白い」(マダラ)

「リン…」(オビト)

「そうだ
あの小娘を三尾の人柱力にし
木ノ葉で暴れさせる計画は
オレが仕込んだ事だ…霧隠れではない
小娘はカカシが敵に向けた技を利用して
命がけで阻止したが…アレも計画の内…

お前をへ堕とし
オレのコマにする為のな」(オビト)

この期に及んでマダラが偽情報でオビトを撹乱する必要も無いので、リンちゃんもマダラの傀儡(かいらい)だったのでしょう。心臓に呪印札を仕込んで思い通りに操る…オビトとしてはマダラの裏をかいた積もりでの立ち振る舞いだったのでしょうが、結局はオビトもマダラの掌で転がされていたようです。リンちゃん哀れ!!と思いますが、何を隠そうオビトも同じ呪印札で心臓を縛られていたのです。そして、その哀しき二人が無意識故意か…求めたのはカカシの千鳥(雷切)だったのです。オビトもリンちゃんも自傷を呪印札に拠って却下されていますから外的な要因を利用するしか無かった筈です。しかも、常にゼツの監視下にあり、特に黒ゼツが残されたオビトに至っては呪印札への黒ゼツ(=マダラ)のチャクラのフィードバックすらあったでしょう。

リンちゃんの場合も自分の仲間=霧隠れの暗部に対して向けられた千鳥(雷切)排除するという合理性…積極的なマダラへの服従?…があったればこそマダラの呪印札の拘束を逃れられたのだと思います。オビトの「風穴」に至っては恒常的に黒ゼツの監視下にあった訳で、それらを搔い潜ってオビトに致命傷を与えられるシチュエーションが必要だったように思います。カカシにはそれらを成し得るパフォーマンスがあったのです。しかし、それだけじゃなくてリンちゃんもオビトもカカシを求めていたんじゃないかと思うんです。何たって心臓を吹き飛ばされるんですから!!リンちゃんなんかホントに死んでいます。オビトは柱間細胞ブーストされてたから大丈夫でしたけど…。

しかし、オビトすら「死ぬかも知れない賭けだったが…」としていますのでヒヤヒヤもんだったのでしょう。しかし、それでもカカシじゃなきゃ駄目だったんだと思うんです。きっとリンちゃんもオビトもカカシに殺されるなら本望だったんじゃないですかね。命を奪う殺す…行為とは人と人の関係性において「最大の権力」なのであります。リンちゃんにしてもオビトにしても、それがカカシだから許せた…いやいや…カカシじゃなきゃ嫌だったんじゃーないでしょうか。オビトの場合は十尾の人柱力になる為にマダラの呪印札が邪魔だったからカカシを利用した感はありますが、それでも危ない橋には代わりなく、他の誰でもないカカシの手に全てを委ねた意味は大きいでしょう。

リンちゃんの心臓を貫いたカカシをオビトは確かに憎んだのでしょう。しかし、それでもオビトはカカシを憎み切れなかったのだとも思います。左右の眼が揃って初めて瞳力は真価を発揮する…その定説を散々吹聴するオビトがカカシに委ねた左眼の写輪眼・神威奪還する事無く放置したのはカカシとの繋がりを失いたくなかったからだと思います。リンちゃんの胸を貫いたカカシの千鳥(雷切)が塗れた生々しい血…その温かさがカカシを未来永劫に苛むのはリンちゃんがカカシに掛けた「枷」に他ならないし、オビトがカカシに授けた左眼の写輪眼・神威もカカシの人生を規制する「枷」でしかありません。リンちゃんもオビトもカカシと永遠に関わりたかったのではないでしょうか。

愛する…というと聞こえはいいですが、リンちゃんやオビトの行動を具(つぶさ)に観察するとそんなにキレイではないのですね。ある親御さんからも「親の愛」に関するメッセージを戴きましたが、それは「酷く利己的な情念」と言うべきものでありました。そもそも生命とは遺伝子(DNA)を未来に運ぶ容れ物に過ぎず、生命の全ての行動は遺伝子保存に収束するのだとも解析されております。例えば、乳が張るから子供の口を乳首に押し当てるのが母親なのだと生物学における「愛」所在もあります。リンちゃんはカカシに殺される事で「永遠」を得たのかも知れません。それがオビトの超えられぬ壁…でもあり。僕もまた呪詛を浴びた身なれば何となく解るのです。

「愛」とは「呪い」なのだと…。

続きます。


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