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第675話「今の夢」⑤

 
■サスケ

「名はうちはサスケ

嫌いなものならたくさんあるが
好きなものは別にない


それから…なんて言葉で
終わらす気はないが野望はある!

一族の復興ある男を必ず…

殺すことだ」(サスケ)


僕はカカシの…この「自己紹介」の回想を読んで不覚にも成仏しかけました。正確にはこの「自己紹介」での出来事ではないのですが、ここから懐かしまないと上手く説明出来ないのでダラダラと書かせて戴きます。10年以上も続く大作の、その滑り出しで明確に示された第七班のナルト、サスケ、サクラの「夢」はゆっくりと…しかし確実に態をなして行きます。「自己紹介」の段階で既にナルトとサスケのコントラストが鮮明に描き分けられていて、二人をに彼らを取り巻く環境が…人々大きな渦となり読者である僕らを深い水底にズルズルと引き込んで行ったように思います。そして、ここでサスケが口にした「ある男」が第一部の中盤…「イタキサの木ノ葉強襲事件」で動きます。

アスマや紅、ガイら木ノ葉の上忍と”暁”の衣を羽織るイタチ鬼鮫打々発止の戦闘シーンは今読み返してもワクワク致します。そして、それにカカシが加わって最高潮に達します。ま…カカシがイタチの「月読」にハマってズブズブとやられるワンサイドゲームでしたけど…(笑)。しかし、サスケはこの一件から確実にその歩みを速め「力」を求め「闇」に突き進むのです。そこから怒濤の展開でナルトとサスケが「終末の谷」で闘って第一部が閉じるまでは圧巻でした…。ハァー…大きく息を吐くと勢いが飛び出して来そうで恐いです(笑)。懐かしいです。ホント…気を抜くと成仏しちゃいそうで…。ナルト、サスケ、サクラ…皆、立派に成長してくれて…僕は無性に嬉しいです。

これまでカカシは糞真面目というか不器用というか…この子らの師として関わるんですけど、サスケが里抜けを若干躊躇してる瀬戸際でサスケがカカシに毒づいた時、カカシは「もう……みんな殺されてる」(第20巻/112頁)とサスケどころか全読者までもが「えっ!!??」っとなってしまう台詞を吐くんです。多分、この瞬間、全国各地で「そこ止めるとこでしょ!!」大合唱が湧き起こっていろいろと五月蝿かったと思います(笑)。僕はこの機微を「ペインの木ノ葉襲撃事件」でアレな事になってるカカシを励ます「まったく…カカシってヤツは…」というカテゴリーの「焚き火」(まっカカ…其の伍)で発掘したんですけど、この言葉…カカシのものではなかったんです!!

カカシはあの時死んだのは自分だと決め込んで生きられる人だったのです。あの時…とは「神無毘橋の戦い」です。オビトの写輪眼がカカシに贈られた行です。詳しくは第一部と第二部の間に挿入された「カカシ外伝」をご参照ください。カカシはあの時よりカカシではなくオビトとして生きていたのだと僕は思います。そのロジックが凡夫の僕には理解不能でしたが、カカシが死にかけて暗闇をトボトボと歩いてサクモさんの焼べる「焚き火」に辿り着いてようやく解りました(汗)。そういう風にカカシは生きていて、そういう「眼」でこの子らを見てたんですね。僕はカカシを見てて「愛」「呪い」の様なものだな…と思ったものです。きっと「憎しみ」だって「愛」とそう変わりはしない…とも。

しかし、マダラがカカシから優しく左眼の写輪眼・神威を取り除いてくれたお陰で状況が動きました。そして、それをナルトが「何でも出来そうな気がする〜ゥ!!」の右手の”太陽の紋章”<フォッ>としてくれたお陰でカカシはカカシ単体になれた訳です。これは「浄化」と言い換えてもいいくらいの出来事だったと思います。確かに無くなったところにナルトが新しく眼をいれたのはちとやり過ぎだとは思いましたけど、これがカカシがオビトとしてではなくカカシとして生きる為の切っ掛けになればいいなと僕は思ったのです。それであの「自己紹介」じゃなく(展開上有り得ないけど…)この場で「新たな自己紹介」がもしあれば、僕は間違いなく成仏できると…思ったのです。

「こうしてかつての第七班が揃ったのも
何かの因果かもしれないな…
サスケ…お前が今何を思っているのか
オレ達にも話したくないなら
それでいい…

ただオレ達が第七班だった事は
まぎれもない事実だ…
そうだろう?」(カカシ)

カカシはサスケをオビトの写輪眼ではなくカカシ本来の左眼で見つめています。こうしてカカシがサスケに投げかける言葉の中にカカシがオビトの代理人生を歩んでいたという斯くも分かり難くて面倒臭い態度で弟子と関わっていた事への謝罪が少なからず含まれているように感じます。今のカカシならば里抜けしようとするサスケに向かって「(大切な人は)みんな殺されてる」なんて「お前はオレの大切な人じゃない」的な酷い台詞もないでしょう(笑)。恐る恐る言葉を選ぶカカシ。サスケは黙して語りませんが、カカシの変容を受け入れられる程にサスケもまた変わっている筈です。人生に無駄な事なんて何一つないと僕は思うのです。それを噛み締めながらカカシはカカシとしてサスケに今一度問うのです。

ちなみにサスケはイタチを殺しましたから残る野望「一族の復興」の筈で、サスケの「火影になる」という言葉を変換するならば「新しい里を興す」という事なのかな…と僕は思います。サスケは自分の一族を創ろうと考えているんではないでしょうか。その為にはマダラが邪魔ですから倒さねばなりません。それがこうしてナルト側に立って闘う理由なのだと、僕は思います。この戦いが終わって平穏が世に訪れたらサクラ香燐を引き連れて何処か静かな場所に落ち着いてせっせと子作りに励むのでしょうか?サスケと香燐のハイブリッドなんてどんな子が生まれるのか楽しみではあります。それがサスケの方向性ならばサスケの敵意というものが木ノ葉隠れの里には向かないでしょう。

カカシが心配するのはサスケの次なる行動なのだと思います。その意味でカカシはイタチの真実をある程度知り得ているのではなかろうかとも思えます。イタチを殺したのはサスケでありますが、それに至る事情を作り上げたのは「忍のシステム」であり木ノ葉隠れの里でありますから、カカシがサスケの動向危惧するのも理解出来ます。きっとサスケもカカシの態度からカカシの心配の”根”を見出しているのではないでしょうか。サスケが興した里が将来木ノ葉隠れ敵対するとか先の事は置いといてサスケの興味が何処にあるか?…サスケの「今の夢」とは何なのか?をカカシはカカシとしてサスケに問うのです。キッ神がこれまで積み上げなすったのはこれを描く為だったのですね。

ああ…息を吐くとが飛び出しそうです(笑)。ここで路傍の岩にでも腰掛けて第七班「自己紹介Part2」よろしく語り合う暇が在れば僕も迷い無く成仏しましたけど、まだ逝かせては戴けないようですね(笑)。キッ神がどんな風にこの風呂敷を畳むのか?それを見届けるのがケルベロス「今の夢」なのかな…。果たして『NARUTO -ナルト-』最終頁を僕はどんな気持ちで捲るのでしょうか?その一瞬までこのケルベロス…が口から飛び出さぬよう!!決して成仏しないよう!!今一度、気持ちを引きしめて居ります<キリッ>。そして願わくば皆々様喜び分かち合えたらいいな…と。しかし、それを考えてるとまた嬉しくて成仏しそうになるのを必死に堪えて…(笑)。

第675話「今の夢」
ナル×ジャン ケルベロス

 

第676話「無限の夢」① | BLOG TOP | HETOHETO(140517)

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