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第692話「革命」④

 
「オレの母ちゃんが

うずまきクシナ心底よかったって…」(ナルト)

実は今週号でナルトのこの一言の後のサスケの何とも言えない表情が僕は一番気になっております。そして僕としてはこれはサスケの落胆を示しているのだと分析しています。サスケはナルトをして「失う辛さを知らない」(何も失っていない)としておりまして、サスケとしてはナルトは天涯孤独の存在だから両親を失った僕(サスケ)の辛さなんて解らないよね!!というスタンスで線引きして自分の立場を肯定していたフシがあると思うんです。しかし、ナルトは自分の母の名…うずまきクシナ…を口にした訳で、ナルトが自分の母を誇る…心底…その存在を感じているのを知って穏やかでは居られない。何だ…オレと少しも変わらないじゃん!!と焦ったのではないかと思っています。

それにナルトの父は四代目火影である波風ミナトだとサスケも承知してる筈で、何処かナルトの出自を蔑む事で優越感を感じようとしてた感のあるサスケにとっては屈辱的な事実であったと思います。サスケは自分が感じるサスケだけではなくナルトが感じるサスケとしてもこの世に在る訳です。物理的にもサスケだけが存在しても果たしてそれに意味があるのかと申しますと自分以外の誰か…観測者…が居てこそ事象というものの意味がある。アイデンティティとは正にそれでありまして、自分が感じる自分と他者が感じる自分が居て初めて成立するののなのであります。僕はそれを『NARUTO -ナルト-』と交わる事で教えられたのであります。絶対とは相対があるから整うであります。

サスケは何も失っていない筈のナルトから観測されて大切なものを失った可哀想な男の子として存在できているという安心感が欲しかったのだと思います。お父さんもお母さんも大好きなお兄さんも忍のシステムとか任務の名の下にある日突然奪われてしまったの…僕は何も悪くないの!!悪いのは里とか忍のシステムなの!!それが何もなくしていないナルトには解らないよね!!だから僕は正しいの!!と言いたかったのだと思います。でも忍術とチャクラのズッコはありましたけど、ナルトにも”うずまきクシナ”という素敵な母親と、四代目火影・波風ミナトなどという非の打ち所のない父親を歴史的に正義の名の下に失うという悲劇をナルトが背負っていたなんて!!

サスケに受け入れようがあるのでしょうか!!??僕はこれ以降のサスケが常軌というものを感じて動いていたのならば「今の五影共を処刑する」とか「革命」とか…間違っても言わない…否…言えない!!と思うんです。サスケのアイデンティティの大部分はナルトが構築している事は疑う余地がありません。そして、それはサスケが誤認したナルトの境遇に依って成立する極めて脆弱な安寧であったのも確かであります。しかし、これまでの状況でそれをサスケの中で肯定するに足る用件は充分に覆されたのです。それでもサスケがそれらを無視して「革命」に傾くその狂気に僕はナルトがカグヤに感じた「心がねーみてーな感じだった」が重なるのであります。サスケもまた…

「心」無くそうとしているのだと…僕は思うのです。

続きます。


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