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「DEKOTON」(虐殺前夜…第四夜)


「許せサスケ…また今度だ」

手裏剣修行の森で一発!(笑)(第25巻/54頁)。デコトンって頻繁にあるのかな…って思ってたんですが、描写では後一回。「シスイ事件」で気まずくなって、小一年ほど経過した「うちは虐殺」の直前にその一発!で計二発切りなんです。

手裏剣修行の森…(以下第25巻/52-55頁)

「すっげーよ兄さん!
岩の裏の死角の的にもド真ん中だ!!」

森の手裏剣修行のイタチはめちゃくちゃカッコ良かった!。写輪眼を煌々と示し、俊敏で軽やかに宙を舞い、綺麗な指先で繊細にクナイを操るその姿に、「この人、きっと上手ッ!!」っと唸ったものでした(黒汗)。あと、宙返りの時にチラ見せする「オヘソ」に食い付く人もいることでしょう(薄笑)。

「よーし…オレだって!」(サスケ)

「…サスケ。そろそろ帰ろう」(イタチ)

「!」(サスケ)

「………新しい手裏剣術
教えてくれるって言っただろう!」(サスケ)

「明日はちょっと大事な任務があって
その準備がある」(イタチ)

「………兄さんのうそつき」<プイ>(サスケ)

<チョイチョイ>(イタチ)

「!」(サスケ)

「許せサスケ…また今度だ」<トン>(イタチ)

「イテェ!」(サスケ)

「………」<ムスッ>(サスケ)

「………!」(イタチ)

「兄さん、見てて!」(サスケ)

「トオー!」(サスケ)

「コラ!無茶したら…」(イタチ)

<グギッ…>(サスケ)

イタチに良いところを見せようと無理をしたのか?はたまたワザとなのか…サスケは左足を挫いてしまいます。お陰でサスケはイタチにその怪我の治療をしてもらった上に、おんぶされて家路につく事になります。この時、サスケは(フフ………)っと、御満悦なんですよ。もしかしたら確信犯かもね(笑)。

で、余談ですが、サスケの手裏剣術の師匠は明らかにイタチで、二人が一緒にいる間にかなりの修行をつけてもらっていたように思います。二度目のデコトンの前に手裏剣修行をイタチに断られたサスケはこんな事を言っています(第25巻/123頁)。

「だって、手裏剣術なら
兄さんの方が上手だって…
子供のオレでも分かるよ」

サスケにとって「手裏剣術」はイタチが直接伝授した唯一とも言えるスキルだったから、その決戦にサスケは持って来たのだと思います。しかも、それがイタチの激しい煽り(第三夜参照)の末の「本気」でやっと出て来ました。このタイミングで「手裏剣合戦」を出して来たサスケに、それまでイタチに対する憎しみの裏にほんの僅かではありますが「迷い」も含有していた事が感じられました。

あの手裏剣合戦の雨霰(あめあられ)の手裏剣の物量にイタチが対応できたのは、サスケと同じように武器召還の術式(剣)をイタチも隠し持っていたからに相違なく、明らかにイタチがサスケに教えたスキルだと思いました。イタチもサスケの雰囲気を感じてマントの下で<ゴソゴソ>とやってるんです(第387話「現実…!!」)

それで、手裏剣合戦の終盤…風魔手裏剣の仕込みでイタチに傷を負わせるんですが、ゼツは避けられる攻撃だと判定していますが、実はあのアイデアはイタチがサスケに教えたのではなく、サスケのオリジナルだったからだと思います。上手い嘘ってホントの中に混ぜるってのと似てて、あれはサスケの戦略だったんじゃないかと。正しく「出藍の誉れ」(←辞書、引くようにね)。

それは、サスケがかなり綿密にこの手裏剣合戦を準備した痕跡であり、イタチがサスケに教えた手裏剣術をサスケがどんな風に我がモノとし、昇華・発展させているかを示そうとしたサスケのいじらしさであったのかな…と思います。永い事、会えなかった兄への成長の報告みたいな感じがしてなりませんでした。

「デコトン」ってサスケにとって何だったんだろう…って考えてたんですけど、あれってイタチがサスケにだけする特別なコミュニケーションじゃなかったのかなって思うんでうね。二人だけの秘め事…と言うか、「特別」をアピールする儀式みたいな感じですね。サスケは「デコトン」でイタチを強く感じてたんだと思います。

だから、サスケは「シスイ事件」以降ギクシャクしたイタチとの関係性を探る…サスケなりにイタチを確認したくて、二度目のデコトンはサスケがイタチをやや煽り気味に誘って引き出してるんです。それにイタチも気付いてて乗っかって来た…。それはサスケを安心させたかったのもあると思うな。或いは、あのデコトンはサスケとの「別れ」だったのかも…。

で、そのデコトンに似てるのがフガクがイタチに言う…例のアレです。ま、それもそんな頻繁じゃないんですけど、アレはフガクがイタチを大切に思ってる…。期待してる…って言う「特別」のアピールだったのかなって思うんです。アレって、あのアレですよ(笑)。そして、そこには深い意味があった…かも知れない。

「フフ…さすがオレの子だ…
中忍に昇格してからたった半年でここまで来た」

暗部入りの少し前(第25巻/61頁)。

「さすがオレの子だ…
暗部入り心から頼もしく思うぞ」

それに、暗部入りが決まって…(第25巻/74頁)。

フガクにとって、「うちは一族」から暗部が選抜される事が念願だったような、執拗な執念みたいなものを感じさせました。逆に言うと、それまで「うちは一族」からは暗部入りしている事例がなかった事を物語っているのかな…と思います。

でも、それって優秀な「うちは一族」としては不自然かな…と思いませんか?能力至上主義の忍の世界にあって、写輪眼が重要視されてないような木の葉隠れの里の雰囲気と相まって、それは意図的な「うちは外し」と感じられ、もしかしたら、「警務部隊」なんて言ってるけど、態の良い閑職だったんじゃないか…と憶測すら生まれてしまいます。

フガクのイタチへの賞賛は、純粋にイタチの優秀さや能力に対するものではあるとは思いますが、こんな風に面と向かってアピールする人じゃないような気がしてるんです。フガクって…そんな行いをする人なのかな?って違和感がある…。同じようにサスケだって優秀だし、アカデミーに一番になったサスケには「兄さんのように」(第25巻/78頁)と言うだけなのに…。

で、これを通常あるような利己的な親の有り様なのかな…って、フガクって結構、ちっちゃいなーって(笑)、思ってたんですよ。自分の子供を他の誰かと比べるなんて、なんて悲しい事しちゃうんだろって、僕はかなり<イラッ>ってきてたんですよ。また、ダメ親(猿飛?…笑)でたか?ってガッカリだったの。

でも、それはミコトママの助勢で敢え無く崩されてるんです(笑)。お茶の間でサスケに優しく語るミコトママ。シックなワンピにエプロン。きっと色白のその綺麗な御御足に胸キュンのケルベロスです。しかし、こんなカッコで台所で<トントン>とネギでも刻まれた日には落ち着かないだろうな(笑)(以下第25巻/130-131)。

「兄さんは兄さん。アナタはアナタよ」

「父さんはいとつもアナタ達のことを心配してるわ」(ミコト)

「じゃあ、なんで兄さんばっかり…!!」(サスケ)

「………そうじゃないわ
ただ、父さんは一族の代表として…
うちは一族を守らなきゃいけない立場にあるの」(ミコト)

「それが…なんなの?」(サスケ)

「イタチはアナタよりも大きくて先輩なだけ…
その分、一族の為の仕事を任されるようになるでしょう

父さんはその仕事の監督役だから…
どうしたってその目がイタチに行きがちになって
しまうのかもしれないわね

でも、ここだけの話…
私と話すときはアナタの事ばかり話してるのよ…父さん

ただ、あの人…
いつもムスッとしてて不器用だからね」

サスケがミコトママのお話に和み、気持ちが弛んだ時に、茶の間にフガクが入って来てお茶を啜るんですが、妙に座りの悪い仏頂面で、ミコトママの言った「いつもムスッとしてて不器用」にマッチしてて、それがミコトママがサスケに対して方便を使ったんじゃないと言う逆説になってると思うんです。

つまり、フガクはホントはミコトと二人の時にはサスケの事を褒めたり、自分の子である事を自慢したりしてるんじゃないかなと言う事です。ミコトママはそんなフガクの話に毎度毎度付き合わされてるんです。この時も、サスケがいるからいつものようにできなくてフガクはがっかりしてたのかな。と読み込むと、そんな顔に見えてくる?(笑)

「…さすが、オレの子だ」

このお話の前にサスケが「火遁・豪火球の術」を会得したエピソードで(第25巻/120頁)、フガクはサスケの立派な豪火球の炎を目の当たりにして、我慢しきれずに漏らしてしまったんです(笑)。この時点で、イタチとはギクシャクしてはいましたが、ミコトママの先の弁解からすれば、フガクは「サスケはサスケ」「イタチはイタチ」として受け止めているように感じます。そして…

「良くやった…
今からはその背中の家紋に恥じぬ様
己を磨き大きく舞い上がれ」

とまで、フガクは付け加えています。この時、フガクはサスケに背中を向けたままで距離をとって話しています。サスケの豪火球の炎を見た時の豆鉄砲顔と言い、フガクは相当、嬉しかったんじゃないかと思います。そして、距離をとったのは、もしかしたら…泣いていた…から?(描写にはないんですけどね…でも背中向けたままってのが…。わざとらしく離れて行ったってのが…ね)

「オレにしかあの男は殺せない」(サスケ)

「…え……なに?先生のこと?」(サクラ)

「あの時…泣いていた…」(サスケ)

「泣いてた……?」(サクラ)

「オレの……」(サスケ)

「何…何のこと……!?」(サクラ)

「オレは復讐者だ
あの男より強くならなきゃならねェ…
こんなところで……」(サスケ)

(懐かしい)カカシと鈴取りをした演習場の一コマ(第1巻/184頁)。もしかしたら、サスケは「豪火球の術」の会得の時(←あの時)にフガクの涙(←泣いてた…)に勘付いていて、その父を殺した…「うちは虐殺」の主犯とされるイタチを憾んでいると言ったんではないか?と考えたりしてます。

だから、フガクはサスケに背中を向けたまま話した…。

つまり、「オレの…(←父さん)」だったのかな…って、思うんです。この描写の前にサスケはカカシに対して「火遁・豪火球の術」を放ってるんです(第1巻/178-179)。躱されはしましたが、カカシも驚く程の立派な豪火球でした。サスケはその「炎」で父・フガクを思い出したんじゃないかと思うんです。

(オレも明日から忍者学校で頑張るんだ
そしたらあのお父さんだってオレのこと絶対認めてくれる
兄さんみたいに期待してもらえる…)

イタチのおんぶに甘えながら、サスケはフガクを想うのです(第25巻/55頁)。イタチの存在に隠れて、フガクは翳みがちですが、どっちかと言うと、サスケはイタチを基準にフガクの「愛」を量っているところがあって、ホントはフガクが大好きなのです。

そりゃ、イタチも大好きですよ。でも、質は違う。明らかに…。イタチは目標とか、ライバルに近いかも。ホントのところはサスケに聞いてみないと何とも言えないけど、僕は「ブラコン」と言うよりは、サスケは「ファザコン」かな…って考えてるくらいなんです。実は…。

そして、フガクの垣間見せた「涙」を思い出してしまった…。

フガクは不器用だから、「サスケに隠していた涙」を気付かれてしまったんでは?!(笑)フガクはサスケを慢心させたくはなかったから、これまでは…わざわざ褒めなかったんだと思うんです。ミコトママの言うように…ミコトママといる時だけサスケを褒めた…と。それはサスケをホントに大切に思ってたからでしょう。

じゃ、何故、イタチにフガクは面と向かって「…さすが、オレの子だ」といったのでしょうか?サスケは天才だから、慢心なんかしないから?やっぱり、イタチとサスケを比べて、優秀なイタチだけを愛してた…。普通の利己的な親に過ぎなかった…?僕は、それはちょっと違うなって考えてます。

イタチと反りが合わなくなった。関係がギクシャクしてしまった…。それでホイサッサとイタチからサスケに乗り換えるなんて、そんなにフガクは器用じゃないと思うんです。或いは、その行いはミコトママの「弁解」とも相反します。ミコトママの言葉を重く見るなら、フガクは本心ではイタチよりサスケを可愛いと思っていたともとれます。否…同じだけど、「質」が違うの方がしっくり来る…。

もしかしたら…イタチはフガクやミコトの子ではなかった…?!

そう考えると、イタチに面と向かって「…さすが、オレの子だ」って言っていたフガクと、サスケには背中を向けて漏らしてしまった…フガクの表裏が合うんです。要するに、イタチに対しても、サスケに対してもフガクは優しかったのです。勿論、本当の子ではない事はイタチには内緒です。

でも、自分の子でないから、逆にそれを悟られまいと、イタチには「…さすが、オレの子だ」と、ついつい言ってしまう…それはフガクの「不器用さ」としっくり来るんです。サスケはホントの子だから「…さすが、オレの子だ」とは言わなかった深い「愛」も理解できる。

そして、フガクは「不器用」だから、イタチにその事を気付かれてるのも知らなかったんじゃないでしょうか。そして、器用で如才ないイタチはフガクにそれを気取られはしなかった。しかし、イタチは、しっかりとフガクの「愛」を感じ、感謝してたとも思います。

そして、イタチの優しさはサスケに対するフガクの素っ気無さをカバーしようとした筈です。サスケは子供だったから、フガクの「不器用さ」とか、複雑なオトナの慮りは理解できようもない…。それは当たり前の事だし…だから、それを理解させる事はできないから、イタチが補完してたんだと思います。

それが「デコトン」だった……。

イタチはフガクとミコトの子でないと仮定して、イタチはサスケの実の兄ではない事になります。それを知った上で、サスケには他人?である負い目を感じさせぬ様に…フガクはサスケを愛しているから慢心せぬ様にサスケには冷たくするし、イタチには疎外感を与えないようにあからさまに褒める…イタチはサスケの虚無感を補うように接したんじゃないかと思うんです。

その意味で、イタチとフガクは非常に似ていました。同じように優しかったのです。ただ、フガクは「不器用」で、イタチは「器用」だった…。フガクはイタチとサスケを同じように愛していたのです。そして、それはイタチも同じだった。つまり…フガクの「…さすが、オレの子だ」と、イタチの「デコトン」は、実は同じ行いだった…?!

そして、イタチにそんな生い立ちがあったのだとしたら、とても悲しい…(仮説ですけどね)。否…切ない(決まったわけじゃないし)。胸が張り裂けそうになる。だから、だから…このまま逝って欲しくないです。イタチには…。もう一度だけでも良いから、サスケにその「愛」を示して欲しいです。

誤解したままなんて耐えられない…。


だから、イタチには何とかして生きていて欲しいです。
サスケに、もう一度、「デコトン」をしてあげて下さい。

そして…あの「言葉」を聞かせて貰いたい…もう一度……。


「許せサスケ…また今度だ」

  

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