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第400話「地獄の中で」

  
「………」(サスケ)

先週号の最終頁で、マダラ(トビ)が、イタチを上層部が送り込んだ「スパイ」と打ち明けた続きです。確かにサスケには衝撃の展開ですからね。蝋燭の炎がマダラ(トビ)のすぐ側に灯ってますよね。サスケにはマダラ(トビ)のお面の穴の奥の"眼"は、はっきりとは見えないだろうけど、マダラ(トビ)にはサスケの"眼"が良く見える配置になっていますね(黒笑)。

「うちはがクーデター…?
イタチが…スパイだと?」(サスケ)


サスケ…そっちかよ!!(笑)サスケにはまだ、イタチと自分がホントの兄弟か否か…と言う疑問にまでは考えが及んでいないようです。ま、当たり前ですがね。この場合、マダラ(トビ)のお話の組み立て方の上手さから考えると、「オチ」として温存してるように思えます。その前にネタ振りとしての「予感」を鏤めてる…誰かさんと一緒。かなり似てると思います(笑)。

「お前はうちはに居ながら何も知らされていない
まだ幼かったからだ。だが、これらは事実だ」

マダラ(トビ)の言葉を信用して考えるなら、あの真夜中の密談でサスケの存在を察知したフガクとミコトが焦ったのが、その為だったとするなら、僕は救われます。フガクは兎も角、ミコトママまでが真っ黒だったら…。もう価値観自体が揺らいでしまいますから…。台所で(ワンピースで…)家事をするミコトママが下から懐中電灯照らしてたら…と思うと、魘(うな)されて起きる…(脂汗)。

「お前の父親、フガクはそのクーデターを率いる首謀者だった
そしてイタチは父の命により暗部に入り込んだスパイだった」

多分、「うちは一族」って昔から、懐中電灯で下から照らすの大好きだったみたいね(笑)。きっと、肝試しとかはみんなで似た様な脅かし方してたんでしょうね(笑)。でも、マダラ(トビ)のイメージする「警務部隊」のフガクは悪辣過ぎるかも。それはマダラ(トビ)の語気を象徴していて、「うちは」=「悪者」と言う誘因がそのベースにあるんだろうな…と思います。

そして、その雰囲気がサスケに伝わっています。サスケは、フガクが大好きだったから、クーデターにも食いついたし、イタチをスパイに仕立てて、暗部に送り込んだ事実にも揺れています。逆に言うと、マダラ(トビ)はその振動でサスケの外堀を崩して行ってると考えて良いでしょう。強弓を引き絞るように力を貯めてる感じです。

「イタチ…お前は一族と里の中枢を繋ぐパイプ役でもるのだ…
それは分ってるな?」

あの真夜中の密談(第25巻/81頁)で、ちょっと遠回しに言ったのが、ミコトママが一緒に居るからだったのかも知れないです。幼かったサスケを巻き込まなかった「うちは」の倫理観が、女性も守っているとしたら救われますよね。そして、守られてる筈のミコトママがそれでも不穏を察してフガクと共にしていたとなれば、そこには夫婦の絆を感じます。

で、サスケが幼くて謀議に加わる事なく全てを知らなかった…とするなら、「うちは一族」の子供ってサスケだけだった…って、事になるのかな。だとすると、「うちは一族」の斜陽の一途だったかも知れない断末魔とも見て取れます。つまり、自棄のやん八だった?となる。そして、それはクーデターを謀議するに足る合理性とも考えられます。

「だが…それは逆だった
イタチは里側にうちはの情報を流していた
俗に言う"二重スパイ"というやつだ

それがどれほどの重荷か…
お前には想像もできないだろう」


サスケは賢い子だから、「重荷」と言う言葉から、かつて一緒に居た頃のイタチの苦悩にも似た表情を思い起こす事でしょう。そして、「お前には想像できないだろう」と付け加えるマダラ(トビ)は、それを承知の上なのです。そして、マダラ(トビ)はサスケにあの頃のイタチを想像させようとしてるんです。

「…なぜ?なぜイタチはうちはを裏切る?」(サスケ)

サスケがこんな風に疑問に思うのは、未だに「うちは一族」を信じているからです。サスケは父と母を愛し、一族を誇りに思っていたのだから…今もそう思っているのです。それは、「真実」を知らされなかったからです。そして、それにイタチが尽力した事を知らない。やはり、サスケは子供だった…と言う事です。

「戦争を見ていないお前には…
理解できないかもしれないな」

「?」(サスケ)

「第三次忍界大戦…
イタチはわずか四歳で多くの人の死を目にしてしまった」

戦場に転がる屍の向こうに独り佇むイタチ。イタチが「四歳」って事はサスケが生まれる前だ…。二人の年齢差は「五歳」と、僕は考えてるので、サスケ誕生の一年前。つまり、「九尾事件」の一年前。でも、このタイミングでイタチが戦場に立つなんて、フガクやミコトが許す筈ない。その前に「うちは」が許さない筈です。

つまり、戦場をイタチが彷徨い、その地獄で死なずに生き残った…と言う事は、イタチはこの頃から力を持った忍だったと考えるのがしっくり来ます。何らかの事情で「うちは一族」から逸(はぐ)れた「うちは」だった…。この有様はデイダラに似てると思うんです。幼児の頃から「力」を持った不幸が、凄く似てるんです。

ただ泣くだけの子供だったら決して生き残れなかった。イタチもデイダラも天才だったと思うんです。もしかしたら、デイダラがイタチに固執したのはそんな自分と似た空気に知らず知らず惹かれてたからじゃないでしょうか。デイダラはイタチを「美しい」と思ってしまったのです。つまり、それは自分のかく在りたい姿だった…。それを、認めたくはなかった…。

「戦争を経験するには幼すぎた。戦争は地獄だ
そのトラウマはイタチを争いを好まない平和を愛する男にした」

「里の安定を第一に考え平和の為に働く…そういう男だった」

「一族というしがらみにとらわれることなく里を愛する忍
里の上層部はそこを利用した」

兄さんは
七歳で忍者学校を主席で卒業…
八歳には写輪眼が使えるようになった…
それに十歳で中忍に昇格…(第25巻/136頁)

イタチの時系列を考える上で非常に重要な材料ですね(笑)。しかし、これもサスケの忍者学校入学の時の太っちょの教官が言った「何一つ世話することも無いぐらいにね…」と同じ思い込みに近いのかも。ただ隠れて逃げ仰せるほど忍界大戦は甘くはなかった筈だから、その時点で一人前以上だったのは当たり前ですから…。つまり、このイタチの経歴は予定された経歴だったと考えるのが妥当と思います。

そして、イタチが七歳で卒業って事は、六歳で入学。つまりその頃には遅くとも「うちは」に潜入している事になります。サスケが生まれるのがイタチが五歳だから、四歳でカブトのように木ノ葉に拾われたんじゃないでしょうか?カブトも確か忍界大戦(桔梗峠の戦い?)の孤児なんですよ。で、彼は大蛇丸のスパイだった…。何だか、こっちも似てますね。戦乱に乗じた潜入だったんでしょうね。

「上層部はイタチに極秘任務を与えた
目には目を…うちはに対抗するには写輪眼が要る」

それで、イタチが四~六歳の間に「うちは」に送り込まれたとすれば、写輪眼はとっくに開眼してないとおかしいですよね。でないと、そもそもうちはに送り込まれないもの。やはり、戦場で生き残る時点でイタチは写輪眼を開眼していたのでしょう。そして、「里の上層部」でダンゾウがにんまりしてるのを抜かれてるカットからは、イタチの「根」の所属がプンプン臭います。

つまり、イタチは孤児の「はぐれうちは」だった…。同時にサスケとの血の繋がりも無くなってしまう。そして、それが意味するもの…。それは、マダラ(トビ)が欲する結果とダブる筈です。そして、そこから深読みを進めると、イタチが第二部に入ってから写輪眼を常時覚醒していた描写が関係して来るんです。ここは書かないとな…(滝汗)。

「………そうだ。その任務とは…」

「うちは一族全員の抹殺…」

ここまで丁寧に積み上げると何だか信用しちゃいますよね。正に、マダラ・マジック!!(笑)。強(したた)かなペテン師ですぜ。そして、この言葉の後、マダラは「………」と、サスケを伺ってますよね。こんな風にマダラ(トビ)はサスケの変化に期待するかのように絶えず観察してるんです。そんな…気持ちの悪い「間」を作ってるんです。

「その時のイタチの心情はどのようなものだったか…それは想像を絶する

イタチは恐るべき選択を迫られることになった
同胞に手をかけるなど有り得ぬ返答(こたえ)だったはずだ」

マダラ(トビ)がサスケに畳み掛けるんですよ。この後に「うちは虐殺」の詳細な経緯(いきさつ)が、マダラ(トビ)の口から明かされるんですが、それとやや逸れると言うか、大きなお世話みたいな感じがしてしまいます(笑)。そもそも、マダラ(トビ)は虐殺の共犯者ですよね。それがイタチの心情を察するなんて片腹痛くないですか?(笑)

マダラ(トビ)の言ってる事は事実かも知れないし、間違った事も言ってないとは思うんです。でも、明らかにサスケを煽(あお)ってますよね。これが「儀式」なんだと思います。こんな風にサスケの罪悪感を底上げする様な状況を綿密に積み上げているんです。そこには「嘘」だって入ってるだろうと思います。

だから、全てを信じるのは危険…だと思います。

「だが、うちはほどの忍が内線を起こせば
木ノ葉隠れの里も火の国も大きく揺らぐ

それを機に他国は必ず攻め込んでくる
第四次忍界大戦の引き金にもなりかねない事態になる」

こう言う理路整然とした事実を巧妙に鏤めているんです。ホントに上手い嘘って、多くの小さな真実の中に、どデカイ嘘を埋没させて来るんです。マダラ(トビ)はその定石に則って駒を進めています。これは高度な「詰め将棋」なのです。マダラ(トビ)が狙ってるのはサスケの「王将」…「玉」です。

それをマダラ(トビ)は嫌らしく見つめてるんです。

「うちは一族の利己的な思想で
忍の世界とは無関係な者達も含め
また多くの人間が死ぬ」

「………」(サスケ)

「お前がイタチならどうした?」

「………」(サスケ)

「そしてイタチは決めたのだ
己の手で一族の歴史に幕を下ろすことを」

暗部装備のイタチ。恐らく、「うちは虐殺」直前の描写でしょう。イタチが虐殺の現場でサスケに会った時は暗部の装備だったんですが、お面をしてなかったんです。その代わり木ノ葉の額当てをしてた。これには何か意味がありそうなんですが、今一歩近づけていないでいるんです。あと少しのとこまで来てるんですけどね。

イタチの共犯の筈のマダラ(トビ)が何でイタチの心情をサスケに切々と語らねばならないか?それをサスケは突っ込めないまでに追い込まれてるんですね。その為に、この前段階までにマダラ(トビ)はサスケの揺らし、外堀を埋めて来たのです。サスケの自我を引き剥がした…と言っても良い程、かなり危険な精神操作を行ってたんです。口説きの2ndフェイズに突入!!ってところですかね。

「うちはを憎しみで裏切ったのではない…仕方無かったのだ
里の興りからの差別…そして確執のツケ、それをたった一人で背負い込み
己を犠牲にしたイタチの決断を責めることは誰にもできまい」

「………」(サスケ)

「事実、あの頃…このオレも戦争の機を伺っていた
千手の木ノ葉にも、うちはにも恨みがあったからな」

「お前が良く言うよ!!」って、サスケが元気なら言い返してたんだろうな…って思います。マダラ(トビ)も自己の私怨を吐露する辺りは論調に破綻すら感じられますが、サスケは一向に頓着してませんよね。それに、俯(うつむ)いて、半ベソの表情だし…。イタチを誤解してた自分を責め始めてるんです。そして、イタチを殺してしまった(と思ってる…)事を後悔し始めてる。

「だがイタチはそれすら気付いていた
オレの存在に唯一気付いていたのだ」

当時のマダラでしょうか。やはり右眼の部分だけに穴が開いたお面をしてる。けど模様が違います。「白」がしてたお面みたいな「流れ」をイメージしたような模様です。そして、マダラの髪が長い。ボサボサは変わりませんけどねーッ(笑)。イタチは成長してるから忍者学校の卒業後。つまり「九尾事件」の後の時系列でしょう。

マダラのお面から想像するなら、やはり「左眼」は欠損してるかも知れません。写輪眼には白眼のように透視能力はありませんから、右眼のように穴が開いてないのは「眼」がないからだ…と考えるのが、僕的にはしっくり来ますね。恐らく、「終末の谷」の柱間との一戦か、「九尾事件」で四代目に削られたか…のどちらか。マダラ(トビ)は「九尾事件」には関与してないと言ってますけどね(笑)。

「イタチはオレに接触を求め
ある条件を出してきた」

さーて、お立ち会い!このカットが一番重大だぁ!!
何か気付いた人は居ませんか?

マダラの格好です。「暁」のマントを羽織ってませんよね。木ノ葉隠れの里に宣戦布告の時期を伺っていたと言うくらいですから、ある程度の組織みたいなモノは所有してたんだろうけど(まさか、独りで戦いを挑むかな?)、マダラが「暁」のマントを羽織ってないって事は、この時点で「暁」は存在しなかったんじゃないか…と、僕は考えます。

イタチの正確な年齢は分りませんが、中忍昇格の十歳辺りでしょうか。「シスイ事件」よりは前の筈です。この辺りの時系列はややこしくて苦手なんですが、第一部終了時点より七年前に「大蛇丸腕カット事件」で、イタチは「暁」のコスで登場してますから、それより前と言う事には最低でもなると思います(脂汗)。つまり、それが何を意味するかと言うと…(昔はここでズズズズってなってたんですよね。懐かしい…)

マダラはイタチと出会って「暁」を興した!!

マダラが「イタチはオレに接触を求め」なんて言ってますが、それも眉唾(まゆつば)で、マダラからイタチに接触して来たと考える方が合理性はあると思います。マダラだってそうそう容易く感づかれるタマじゃなかったろうし。むしろ、積極的にマダラがイタチの力量に惚れ込んで接触し、「暁」を興した…と考えるとすんなり喉を通ると思うんですけどね。

それに、この出会いが「シスイ事件」に向けてイタチを加速させたのかな…とも思うんです。イタチがサスケに話した写輪眼の秘密やうちは一族を含めた木ノ葉創設の流れはマダラが与えた情報だと思うんです。つまり、イタチの万華鏡写輪眼の開眼にマダラは凄く高い確率で関与している。もっと言うと「儀式」を催したのがマダラだった…そう言うタイムスケジュールを、僕は想定しています。

「うちは一族への復讐の手引きをする代わりに…
里側には手を出すなというのだ

同胞をこの手にかける手伝いをすると…」

サスケは既にサンドバック状態ですから(笑)、<ピクリ>ともしませんが、マダラはむしろ自分が虐殺の実行犯であると自白してるようなものです。イタチは逆に「手伝い」ですからね。この証言からすると、「うちは虐殺」はマダラの復讐としての存在感が強いです。柱間の木ノ葉に追従しただけでなく、「九尾事件」でも「うちは」は抵抗したんじゃないかと思うんです。

それでもダンゾウや相談役は「うちは」を疑ったんですけど、イタチが警務部隊の前でサスケに言った「今や、うちは一族も小さくなってしまったけど」(第25巻/57頁)と言う台詞が、「九尾事件」での被害が甚大だったのだと思うし、「九尾事件」そのものがマダラか、マダラ崇拝集団(地下組織の"道"?)の起こしたものだったのではないか?と、疑ってるんです(黒笑)。

マダラ(トビ)の言葉は100%信じられない!!
手放しで…信じるべきじゃない!!

「だが三代目火影だけはどうにか別の手を打とうとした
うちはに和解案を打ち出して話し合いを持とうとしたのだ

だが、時は迫り…それは失敗する…
そして、あの夜へと繋がっていく」

これが「うちは虐殺」だったんだ…と思います。イタチの万華鏡写輪眼。"月読"で見せられた惨劇。概ね、真実なんですけど、所々、都合良く帰られてるかも知れません。あの時、電信柱?の上のイタチは明らかにサスケを待っていました。と言うか、見張りのようでした。「うちは一族への復讐の手引き」をマダラに持ちかけたのなら、マダラが主犯で、イタチが補助的な立場にいたのだと思いたいです。

(何なんだよ!!いったい…!!?)
「父さん!母さん!」(サスケ)

「サスケ…来てはならん!」(フガク?)

で、あの夜の一場面(第25巻/138頁)。イタチはミコトに覆い被さるように倒れるフガクを前に立っていました。この倒れ方もおかしいんです。イタチ&鬼鮫の「木ノ葉強襲事件」の後の「蝦蟇口縛りの一戦」でサスケに見せた"月読"のヴィジョンは後ろ手に縛り、座らせたミコトとフガクを、イタチが長刀で斬ってるんです(第17巻/61頁)。

これだと倒れ方が変だし、フガクの背中に刀傷なんてなかった(第25巻/138頁)。それに、サスケに「来てはならん!」とフガクが言ってるようなので、それも何だかしっくり来ない。あれがイタチの台詞だったら、サスケはイタチの存在を居室に入る前に知っている筈ですが、「!!兄さん!」と、父母の変わり果てた姿に驚いた後、やっとイタチに気付いています(第25巻/139頁)。

サスケを制する「声」があったのだから、その直前までフガクに息はあった筈だし、辺りには血が擦れて付いた痕があったから、揉み合った可能性がある。しかし、窓が割れたり、壁が傷付いたりはしていないので小規模な小競り合いだったと考えられます。もしかしたら、ミコトとフガクが殺し合った?とすれば、あの倒れ方とサスケ突入のタイミングの「声」と符合する…。

でも、それに上手い理由や根拠を見いだせないでいます。ただ、イタチの見せた"月読"は明らかに事実に反する。あれは捏造(ねつぞう)です。サスケを恨ませる下準備が既に始まっていたんだと思うんです。

「任務だった…
一族を殺した犯罪者として
汚名を背負ったまま抜け忍になること…
その全てが任務だった」

木ノ葉隠れとしては、内政的に「うちは一族」の消去を第三者の犯行としたかったと言う事でしょうか。しかもそれが一族内の人間の犯行であれば、うちは内部の紛争で幕が引ける。「うちは虐殺」が外部からの侵入を木ノ葉が許したとするなら、他国はそこを突いて来るだろうから…それだと他国に対しての体裁も取り繕い易いです。

木ノ葉的には「うちは虐殺」はイタチの単独任務だったとも思え、そこにマダラの存在はなかった筈です。マダラは木ノ葉も恨んでいたから、木ノ葉の利益に結びつくような仕事を手伝う合理性はなく、単に私怨を全(まっと)うするのがマダラの目的だったろうし、何ぼ何でも写輪眼対抗策としても、マダラを里に入れるような状況は選択しないでしょう。

また、虐殺をイタチに丸投げしたとも考え難く、真実を知る四人(三代目・ホムラ・コハル・ダンゾウ)が直接関与するしか無いんですが、それだとマダラの存在にも気付く筈です。それが無かった事実がある以上は、「根」が補助的にも関与してる可能性が濃いです。そして、それでもダンゾウがマダラの存在を察知していないのは、その「根」をマダラが一掃したと考えるのが、僕的には妥当です。

「そしてイタチはその任務を全うした
ただ一点の失敗を除いてはな。弟だけは…」

「殺せなかった」

サスケの顔に生気が戻って来てる…。放心状態ではなく、自分の頭で考え始めてるんです。そして、マダラ(トビ)の話をちゃんと聞いています。聞き入っています(滝汗)。かなりの部分、サスケはマダラ(トビ)の言う事を信じてしまってると思います。それは、サスケが望むシナリオでもあったからです。サスケだって、イタチを心の何処かでは信じたいと思ってたんだろうから。

逆に言うと、マダラ(トビ)の都合の良いシナリオの改竄(かいざん)は、サスケの耳に優しい脚色とも取れます。結局、マダラ(トビ)はサスケが落とせれば良いんだとすれば、サスケを取り敢えず「良い気分」にするくらいのサービスは厭(いと)わないわけです。「殺せなかった」と、マダラ(トビ)から聞かされたサスケの顔。驚き…。

サスケは嬉しかったんです。

少なくともサスケは安堵した筈です。それはマダラ(トビ)のもたらした心の高まりとも言える。ジェットコースターが登坂するのにそれは似ていると思う。ゆっくりゆっくり、バネを貯めるように坂道を昇り、やがてそれは頂点に達する。そこから猛烈な加速と共に転がり出すのです。その先にマダラ(トビ)の真の意図が待っている事を忘れてはいけない…。

「その後
イタチはお前やダンゾウや上層部から守ってくれるよう
三代目火影に嘆願し、ダンゾウを脅して里を抜けた
もしサスケに手を出せば
里の情報全てを非同盟国に漏洩すると言ってな」

「揉め事嫌いで腰の引けた三代目」(ダンゾウ~第32巻/103頁)

「ダンゾウという男は…かつて三代目と対立していた
タカ派の男だ」(綱手~第32巻/85頁)

「タカ派」とするダンゾウのスタンスから、マダラ…「うちは」とダンゾウが繋がってるのかな?と考えてた時期があったんですが、それも「うちは虐殺」へのダンゾウの関わり方が解って潰(つい)えました(笑)。ダンゾウも綱手たちとは違うアプローチで木ノ葉を愛してるんだと思います。思えば三代目の悪口は言っても初代の事は言いませんでした。

ダンゾウの歪み方って、もしかしたら三代目に対するコンプレックスだったのかも知れませんね。猿飛とは火影の座を争ったようだし、その意味ではライバルだったんでしょうね。人の愛し方って歪な形にもなったりするものです。その想いが強ければ強い程、その変形の度合いは大きいです。リビドーが内向きなんですよね。さながら…「愛の引きこもり」ってことなのかな(笑)。

で、横道に逸れまくりだけど、イタチはそのダンゾウにも釘を刺しておいたんですね。この配慮があったから、サスケは木ノ葉で暮らせたんです。確かに、独り生き残ったサスケが何不自由なく暮らせるのは合理性に欠けるところがあり、それを起点に考えれば自然と「取引」って線は浮き上がって来ます。

「お前のことが何よりも心配だったのだ」

「だが、お前に本当の思いは言えなかった
だから、ああ言うしかなかった」

マダラ(トビ)って上手いです。良い感じに畳み掛けてるんです。展開にメリハリもある。ちゃんとサスケに考えさせる「間」も与えていますし、小出しに与える材料も整合性のある自然な流れを感じさせます。で、すっごく気になるんですが、あの時、サスケにイタチが喋った内容を何故、マダラ(トビ)が知ってるのかってところ…。

「うそだ。こんなの兄さんじゃない」(サスケ)

「お前が望む様な兄を演じ続けてきたのは…
お前の"器"を確かめる為だ…

お前はオレの器を確かめる為の相手になる
そういう可能性を秘めている

お前はオレをうとましく思い憎んでいた
このオレを超えることを望み続けたいた

だからこそ生かしてやる…オレの為に

…愚かなる弟よ……

このオレを殺したくば

恨め!

憎め!

そして、みにくく生きのびるがいい……

逃げて…

逃げて…

生にしがみつくがいい

そして

いつかオレと同じ"眼"を持って
オレの前に来い」(イタチ)


つまり、マダラ(トビ)はこの一部始終を何処からか見ていたんですね。でも、如何にマダラと言えども、今のように瞬間移動や攻撃不可能な防御術を備えていたかも不明ではありますが、忙しかったには違いないと思うんです。だから、この状況をリアルタイムで本人が監視していたとは考え難くもあるんです。もしかしたら…(って、昔はズズズズズッ…となってたんですよね。懐かしすぎる…)

ゼツが監視・記録していた!!

件(くだん)のうちはのアジトの兄弟喧嘩だって、ゼツが記録していたのを後からマダラ(トビ)が見る…と言っていました。もしかしたら…なんですけどね。虐殺の時点で、「暁」は存在したのは描写が残っている以上は、史実であり、事実ですから、この時点でイタチは木ノ葉の「暗部」と「暁」を掛け持ってた筈なんです。ゼツがこの一戦も監視してたとするのもアリだと、僕は考えます。


「………」(サスケ)

サスケにもイタチが意図的にサスケを生かそうと煽ったのが解って来たようですね。サスケの心も成長していますから、この大きな考え…優しさや思いやりと言った知的な美しさを感じ取れる筈です。サスケの項垂れた首。ワナワナと震える肩が、サスケの心の傾きを示しています。サスケの態度は大きく変化しようとしている。猛烈な後悔の波が押し寄せようとしている…。

「自分の復讐をお前の目的として与え
お前を強くすることを願った」

これが「思惑」(イタチの生き様)で書きたかったイタチの本心です。何らかの目的、或いはサスケが独りでも生きて行けると願う「親心」がイタチを突き動かしていたのです。しかし、こんな風に考えられるイタチがホントに一族全員を皆殺しにできるものか?僕には疑問で、マダラ(トビ)が言う「うちは虐殺」の一部始終が些か眉唾に感じてしまうのです。

「うちはは木ノ葉隠れの里の誇り高き一族だと…
お前には、そう信じさせておきたかった」

イタチが何故、そうしたかったのか?サスケに「うちはは誇り高き…」とサスケに思わせたかったのか?とイタチが慮(おもんばか)ったかと言うと、それはフガクを愛していたサスケへの思いやりでもあり、イタチがフガクに抱いた感謝の現れであったものと思います。フガクはあからさまにイタチに篤かったですから…。あれは愛情の補完だったのだと、僕は考えています。

骨折の痕を骨の組織が多い太さが増すような…生命の反動に似た…

イタチがフガクの元に来たのは恐らく、ミコトのお腹が大きかった頃ではなかったか…と、僕は考えています。根拠はないんですが、それがドラマチックかな…と。膨らみ行くお腹を摩り、生まれて来る二人の子…サスケ…を想像するフガクとミコト。そこに何処か冷たい眼をしたイタチが迷い込んで来た。フガクはイタチを抱きしめてくれたんだと思います。

それはサスケを厳しく育てたフガクの態度から容易に想像され、しつこくあからさまにイタチに対して「オレの子だ」と告げたフガクの行いにも符合します。たとえ、イタチとフガクの血が繋がっていようがいまいが、フガクは変わりなくイタチを愛したんだと思います。それが人としてのフガクの生き様であったと思うんです。

ミコトはそれと違って、自分のお腹を痛めたサスケと途中から合流した?イタチとは同じに扱えなかったのかも知れません。それも解る。しかし、その違和感すらオトナのミコトは最小限に抑えていたのです。そして、フガクがそれをカバーして余ある程にサスケに厳しく、イタチに優しく気持ちを示し、バランスを取っていたのだと思います。

勿論、それはイタチにバレバレだった!!フガクは不器用な男でしたから…(笑)。でも、それは四歳で地獄の中を彷徨う様な体験をしたイタチにしてみれば、きっと仏様のように映った事でしょう。もし、何も言わずフガクがイタチを抱きしめたとするなら、イタチは泣き出してしまう程に嬉しかった筈です。

それが、サスケに対するイタチの想いの根幹をなしている…と、僕は考えます。イタチはフガクに猛烈に感謝してるんです。拠ん所ない事情で、「うちは虐殺」は回避できなかった…。フガクもミコトももう居ない。イタチの気持ちの全てがサスケに向かうのは、それこそ仕方無い事です。折れた部分の骨が分厚くなるように、イタチはサスケを愛して行くのです。

かつてフガクがサスケを大きく愛したように…イタチはサスケを愛そうとしているのです。阿鼻叫喚の地獄から自分の心を救ってくれたであろうフガクの暖かき包容に対する感謝。この機微が「デコトン」じゃないのか?それに気付いた時、涙が止まらなかった…。今もそれを想うと泣けて来ます。あれこそ「慈愛」です。イタチの行いは優しさと思いやりに満ち溢れている…。

「お前に本当の事を決して知られぬよう…火影に願い」

イタチを睨むダンゾウと、背を向ける三代目。この違いは敵意の違いです。ダンゾウはイタチを信用してないから面と向かうしか無く、悪い事をさせたとも考えていないから、睨むのです。対して、イタチに背を向けているのは、イタチに殺されようと止むなしとする潔さではないかと思います。イタチの心中を察すればイタチの眼を直視できない!それが三代目の人間性であります。

「里を抜けた時より
お前と戦い死ぬ事を心に決めていたのだ」


ここを書いて良いか凄く悩んでるんです。ホントは今週号の前に「イタチの生き様」を完結させたかったのはココを起点にしてるからなんです。実際、描写も残っていて、気付いてる人も居るんじゃないでしょうか?僕の体調が万全じゃなくて、書けなかったのが悔やまれるところです(滝汗)。ホントにスミマセンでした。

「オレを倒せるのは同じ"血"を持つ写輪眼使いだけだ」(イタチ)

「…サスケ………」(カカシ)

イタチ&鬼鮫の「木ノ葉強襲事件」でカカシが加勢に来た時(第16巻/145頁)、イタチが残した言葉です。僕はこれを単に万華鏡写輪眼が最強であるとする条件の提示だと思ってたんですが、柱間にマダラが負けたり、イタチの"月読"をサスケの「魔幻・鏡天地転」?が返したように、万華鏡写輪眼と言えども絶対的な「力」ではなかった。

当時、既に「うちは虐殺」は成っていましたから、残された写輪眼はサスケのみ。イタチはこの時点でサスケに討たれる事をカカシに宣言したのです。カカシも一瞬で「サスケ」をイメージしてましたからね。そして、この時、イタチはカカシを殺しはしませんでした。それもサスケの為だったのかな…なんて考えたりもしています。


「その時、お前に新しい力を与えるため…」

イタチの「思惑」が及ぶ先。そこにはサスケが在る。そして、写輪眼の更なる覚醒が横たわっています。問題は「いつかオレと同じ"眼"を持ってオレの前に来い」(第25巻/151頁)のイタチの要求にサスケが反している現実です。イタチはナルトを確認しに行って安心すると同時にイタチの「計画」の修正を余儀なくされた事でしょう。

そして、今、マダラ(トビ)が必死にサスケに介入しています。非常に緻密にサスケを懐柔し、煽動すらしている。そして、徐々にイタチとの血縁の有無に関する周辺の事情を積み上げています。積み上げるのは高い位置からサスケを突き落とす為です。それはサスケにこれ以上無いくらい強い衝撃を与える為。それがマダラ(トビ)のシナリオなんだろうな…。

それが、マダラ(トビ)の矢継ぎ早の「責め」と奇麗に符合します。

「これがイタチの真実だ」

そして、マダラ(トビ)はこう締めくくり、また気持ち悪い「間」をとります。そして、サスケを伺います。ちょっと、マダラ(トビ)の雰囲気が変化した?次に何か在るとしたら、それはマダラ(トビ)の「チェンジ・オブ・ペース」。つまり、「責め」から「受け」への変化です。これは怖いです。それはサスケの「完落ち」を意味します。

「……だ…」

「…うそだ…」

「………」

「そんなの、うそに決まってるだろ…」

サスケが動いた?これはヤバい状況です。猛烈な後悔。それをマダラ(トビ)が意図してるとしたら、「万華鏡の儀式」にサスケがハマってる事になる!!明らかにサスケの表情がヤバいです。「同じ"眼"」に繋がるシナリオ。イタチの軌道修正をマダラ(トビ)が引き継いでいるとしたら、マダラ(トビ)は、まだ隠してる事があるし、嘘だって言っている。

それは、第二部に入ってからのイタチが物語ってるのかも知れません。「暁」の事。鬼鮫の事…。何よりイタチの事。仄かだけど、イタチに漂う違和感がここに収束している気がしてなりません。マダラ(トビ)の言いなりになるな!サスケ!イタチの「真意」を無にしちゃいけない!!負けるな!!後悔に流されるな!!

書きたいッ!!「イタチの生き様」の最終話…(ホントに書く気…あんのかよっ!!…滝汗…脂汗)。


 

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