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第401話「幻術(まぼろし)」

 
「………」

嫌らしい「間」を作り出すマダラ(トビ)。

「でたらめだ…オレは何度も殺されかけた」

サスケは異論を唱えます。眼も未だ力ないグレーだけど、徐々に生気が戻って来てる…。若いから回復力があるのかな?段々と行動の振幅が増してるんだけど、それってマダラ(トビ)の話術にハマってるだけなので、実はヤバいんです。当の本人にはそんな事は分かんないでしょう。このサスケの反応はマダラ(トビ)が引き出したモノだって事。つまり、マダラはサスケの反応に「答え」を用意して待ってるんです。完璧な「後の先」(ゴのセン)。要するに痛烈に骨身に沁みる「カウンター」なのです。

「イタチが本気なら…そうなってたろう…確実にな」

間髪入れないマダラ(トビ)。

「あいつは万華鏡写輪眼の瞳術まで使って
オレを殺そうとしたんだ!それなのに…」

出口を塞がれたサスケは苦しいから、その近くにある「ドアノブ」に手を掛けて取り敢えず回す状況です。それがマダラ(トビ)の思うつぼである事も知らずにジタバタともがいてるだけなんです。そして、マダラ(トビ)にはサスケの選択肢が見えているから、サスケの言葉を聞いて考える必要がないのです。だから、答えが速い。テニスのテクニックで言うと「ライジング」に当たります。ラリーのリズムが回数を重ねる程、速くなって来る…ラリーは続いてるから、善戦してるかに見えて、実は差し込まれてる…。

「お前の対処も全て計算の内だ
あの戦いでイタチはお前を追い込む必要があった」

マダラ(トビ)は何とかして、この話題にサスケをリードしたかった事に注目して欲しいです。他にも何パターンかあったでしょうが、取り敢えず、サスケをこの「ライン」に立たせたかった。それは、サスケにイタチとの闘いを冷静に検証させたかったからです。僕らは物語を俯瞰するかのように観察してるからピンと来ないけど、サスケは当事者ですから。僕らの視点とは違う。

「……!」

サスケは賢いから、マダラ(トビ)の言葉の少し先が見えてるのね。でも、もっと冷静に考えると、それをマダラ(トビ)は利用して話を進めている。このやり取りを見てるとちょっと気持ち悪くなるんだけど…ヤクザの追い込みにちょっと似てる(汗)。宛(さなが)ら、マダラ(トビ)は「カタ」を押さえようとする親分さん?サスケは雁字搦めの町人?と言う感じです(笑)。

「その理由…
本当はお前ももう気付いてるんじゃないのか?」

「…出るものが出たな…」

マダラ(トビ)の言う通り、サスケはイタチと闘った中で感じた「痼り」をトレースしています。イタチが何故、あんな事を言ったのか?言う必要があったのか?考察してるんですね(笑)。先にも言ったように僕らは物語を俯瞰(ふかん)してますから、サスケが今になて反芻(はんすう)する事にざらつきを感じてしまうけど、サスケの反応は自然なものだと思いますよ。

「呪印からの解放…
そして最も親しい者の死…
お前に万華鏡写輪眼を開眼させる戦いでもあった」


サスケの左肩がクローズアップされています。そこには「呪印」はもうありません。「須佐能呼」の「十挙剣」(とつかのつるぎ)が討ち祓ったからです。あの描写に関しては現在考察中につき割愛いたしますが、「天の呪印」を囲む「封邪法印」。あれは中忍試験の最中、辺り一面を自分の血で綴った…命懸けの…一世一代の封印でありました。

大蛇丸もその仕事をやっかみ半分、冷やかし半分でカカシをツンツンしていましたが(笑)、あれはカカシがサスケに与えた「愛情」そのものであったと、僕は考えています。結局、サスケは大蛇丸の下に堕ちてしまうんですが、部分変化なんて本家の重吾が賞賛する様なコントロールができるのは、カカシの与えてくれた「封邪法印」があったればこそじゃなかったでしょうか?

大蛇丸は「封邪法印」を消さなかった!!

これは事実です。サスケが自分の手中に堕ち、「潜影蛇手」や、「蛇一族との契約」に関するタトゥーを入れるなど、サスケの体に細工をしてる筈なんだけど、大蛇丸もカカシの「封邪法印」を消し去らなかったのです。それはメリットがあったからだと思います。つまり、サスケが呪印の浸食に自我を失う事無くチャクラを使えるから……。大蛇丸もカカシを認めてたんですね。

同時に、カカシが自分の血で辺り一面に綴った法印の重さ…つまりは、愛情の重さを理解していたんじゃないかと思います。天の呪印を取り囲み、そこから漏れ出す「呪印」のチャクラを、サスケのチャクラへと変換する術式。大蛇丸はこの「法印」にナルトの腹に刻まれた「八卦の封印式」を思い起こした事でしょう。大蛇丸はホントは優しい人だから、その想いを踏みにじる様な事はしなかった…と、僕は考えたいです。

だから、カカシの「封邪法印」を上書きしたり、除去したせずにそっとしておいた…。そして、サスケはその愛情の印とも言うべき「封邪法印」によって「天の呪印」をコントロールして、通常の数倍もの夥(おびただ)しいチャクラを我がモノにしていたのです。二人のオトナの溢れんばかりの愛情に支えられた上に「力」が存在した事を意識もせずに…イイ気になっていた。それって、コドモって事じゃないでしょうか。

それを、マダラ(トビ)は揶揄(やゆ)しているのかも知れません。

「あれは全てお前のためにイタチが仕組んだ戦いだった
お前の眼を奪うという芝居を最後まで演じきってな」

「…………」(サスケ)

夏の夜更けなんかに、お兄ちゃんが弟に「お化けがでるぞ~ォッ!!」って脅かすみたいな…「眼を奪う…」って言うイタチの所作。なんだかんだ言ってもサスケだっておかしいと思っていた…。それをマダラ(トビ)も解った上で、この問答が成り立っているんです。もう"On the rail"です。詰め将棋で言うと「詰めろ」です。マダラ(トビ)の手は全てが「王手」…つまり、サスケの返し手が止む時、このせめぎ合いは終わる…。

「飲み込めて来たようだな…」

ねっ(笑)。マダラ(トビ)の余裕綽々。

「お前は嘘をついている!」

「………」(マダラ)

「九尾に里を襲わせたのはマダラ!
お前の仕業だとイタチは言った!」

サスケはイタチの言葉を信じてるんです。サスケはイタチが「真実」だと思っているのです。何故、マダラ(トビ)がこんな風な面倒臭い展開を良しとし、時間を割くのかと言うと、イタチを看破したいからでしょう。イタチが真実なのか?マダラ(トビ)が真実なのか?それは今は解りません。それをサスケがどう受け取るか?が、肝心で、マダラはイタチとサスケの「信頼」を勝ち取る闘いを、ここで展開してるわけです。

十六年前―
九尾が木ノ葉を襲った事件は
もちろんマダラが起こしたものだ
それも四代目によって阻止されてしまった

つまり…
今のマダラは負け犬だ…
うちはの本当の高みを手にするのは奴じゃない

…あの男
マダラを超え本当の高みへと近付くのはこのオレだ

「九尾事件」に関しては諸説紛々の雨霰(あめあられ)で、その真相は未だ闇の中…としておきましょう。その真相を知っているのは恐らく、ミナトとクシナでしょうが、もう居ません(クシナは不確定要素が微妙にありますが…)。自来也も巻物蝦蟇の伝聞(蔵入り)によってのみ「九尾事件」を知るようでしたし、三代目も大蛇丸に殺されてしまった…。

「オレの相棒であり、師であり」(第42巻/115頁)

ここではイタチがマダラを「負け犬」と言った部分が大きいと感じます。「師」「相棒」…とイタチに言わしめたマダラが多重な存在である可能性を感じさせます。つまり、時に「師」である「マダラ」であり、時に「相棒」の「シスイ」だった…。マダラとは人と言う「器」を渡り歩く「意思」或いは「写輪眼」なのかも知れない。

写輪眼の高度な覚醒が写輪眼のみの存在を許容する?!

それが、マダラが永きに渡り生きながらえる秘密なんじゃないかと、僕は薄らと考えてます。そこには「強いチャクラ」とか、写輪眼の眼球と眼軸の関係も合わせ考えねばならないでしょう。そして、イタチやマダラはそれを知っている筈です。イタチとマダラが同じものを目指しているかは未だ知れませんが…。

「うちはに濡れ衣を着せた
イタチと組んで一族を弄ぶために!!」(サスケ)

「それはイタチのついた嘘だ…
さっきも言ったはずだ
万が一にもお前に真実が伝わることを
イタチは恐れていたのだ」(マダラ)

段々と、言葉のキャッチボールのリズムがアップビートに変化してる…。マダラは「答え」を用意しているから応答(レスポンス=レス)が極めてクイックなんです。おまけに、妙に落ち着いている。僕にはこの落ち着きがマダラ(トビ)の「悪意」に感じてならないんです。「悪意」と言うのが適切じゃないなら…「手前味噌」だ…。どんな立場にも「正義」はあるからね。

何はともあれ、これ以降の台詞回し、吹き出しの入り方(かぶせ方)に注目して下さい。ボクシングで言うなら、ショートレンジ・ノーガードの打ち合い(むしろ、サスケのサンドバック状態?)。ピンポンだったら前陣速攻タイプ同士の苛烈な打ち合い。動態視力の限界の様相です。人の会話とはかくも対戦形式の競技に似ている…と言う事です。

「その可能性を微塵も残さぬよう…
お前にオレを信用させない為の嘘をつき
そればかりかお前の眼に"天照"をも仕込んだ」

気付いて下さいね…。ホントに上手な「嘘」って、所々、「真実」を挿入してるんですよ。この場合、イタチの愛情そのものとも言える、仕込みの"天照"をマダラ(トビ)は巧妙に使ってる…と考える事も出来るわけです。マダラ(トビ)が「真実」かも知れないし、イタチを常に「善」とするのも公平ではないと思うから…断定はしないけど、マダラ(トビ)の論調は整然とし過ぎてる…。

公平に判断するなら、どっちも「嘘」を言ってて、「真実」も同じように言ってると考えるべきでしょう。これはそのままリアルの世の中に当て嵌める事が出来て、完全な「真実」とか、完全な「善」て言うのは、実は無いんです。結果的に主流として残った方、大勢が付き従った流れが「真実」や「善」とされるのが世の習わしで、それが不条理であれ何であれ、「現実」なのです。

「現実」なんて相対的な人の知覚に過ぎない…
それは「幻」(まぼろし)も同じじゃないか?

イタチはサスケにそれを伝えたかった…?

「信じられるか…そんなこと!」(サスケ)

「あいつは!イタチはだ!
一族を殺して"暁"に染まった犯罪者だ!」(サスケ)

「ただ一人
決してぬぐえぬ罪を背負い里を抜けてなお
"暁"に入り込み里にとって危険な組織を
内側から見張っていた…」

「……!」(サスケ)

「暁」にイタチが入隊(或いは興した)したのは木ノ葉に情報を提供する為だったんですね。ここは読み違えてたな。そもそも「暁」を興したのはマダラの単独で、イタチは「マント」のデザインを持ちかけただけなのかな?だから、前回のマダラとイタチの初接触でマダラがマント姿じゃなかったのも頷けます。マダラはデザインセンスが無かったのかもね(笑)。

イタチが、「暁」を顕在化させる為に巧妙に「マント」の企画を立ち上げ、構成員を乗せ、マダラの了解を取り付けるまで奔走したのかと考えると、それは微笑ましくも感じます。鬼鮫なんかは言いなりなんだろうけど(←ここは次の考察で深く、深く掘り下げましょう)、イタチが巧妙に工作し、「暁」のマントを制作の企画立案したんじゃないでしょうか。

イタチが夜なべして、せっせと全員のマントを仕立てた…と言うのも微笑ましい…否…涙ぐましい?!(笑)縫い針に髪の毛の油を付けるなんてベタなアクションを入れつつ、針に糸通すのは、やっぱり写輪眼で見極めてたのかな…(笑)。鬼鮫はそれを手伝おうとするんだけど、あまりにも不器用で却下されてしまった…とかね(閑話休題)。

「常に木ノ葉隠れを想いながら
そして同じくお前のことを…

お前を守ると約束していた三代目火影が死んで
すぐにイタチが木ノ葉に姿を現したのは
ダンゾウを含む里の上層部に
"オレは生きている"と忠告するためだった」

件の「イタチ&鬼鮫の木ノ葉強襲事件」と「蝦蟇口縛りの一戦」です。特に蝦蟇口縛りでは自来也が意図的にイタチらを逃がした嫌疑を、僕は抱いていたので、自来也とイタチが何らかの連絡を取り合う為だったのかと思ってたんですが(もっと告白すると、この時は自来也が「暁」のボスだと思ってたんですよね。若気の至りだったな…遠い目)、イタチはむしろダンゾウを意識してたんですね。

だから、ナルトを捕まえに来たと言う割りには大げさで大々的、かつ大っぴらな「強襲」だったんですね。「最後に封印するなら最後に狩っても同じ事だ」(第39巻/71頁)なんて、四尾・熔遁の時にイタチは言ってるんだけど、気持ちは木ノ葉の人だったんですね。シカマルやサクラが想うように、イタチもナルトの事を大切に感じてたのかな。

問題はマダラがそのイタチの「真意」に気付いてたところ。マダラはイタチを「スパイ」と言い切ってるから、黙って「暁」で放置していたとは思えないです。それからすると、鬼鮫はイタチの「見張り役」と言う事になるのかな。そう考えれば、イタチに対する従順さが任務の一環に見えて来ます。時折見せるツッコミもイタチの反応を見てたのかな…って。

その鬼鮫が「蛇」のサスケ支援の阻止に出た時に、今度はゼツが物見遊山的な雰囲気ではありましたが、イタチとサスケの闘いを観戦に行ってます。これが予定された連係であったとするなら、現在の「暁」において、イタチは孤立状態だったのかな?と感じます。周囲の暁が皆、敵だったから写輪眼を常時覚醒してた?って考えも、ここからは生まれて来ますね。

「お前のことを何より」

「やめろォ!!」(サスケ)

「嘘だ!!そんなの全て―」(サスケ)

「何故ならお前は生きている!!」

マダラ(トビ)の台詞が、間髪入れずサスケの喉元に刺さっている所に注目して下さい。常にマダラ(トビ)は機先を制しているんです。サスケが安易に逃げ道を探してのたうつのとは明らかに違って、盤石の状態でサスケの言葉を抑えているんです。剣術においては、これは「後の先」(ゴのセン)の真骨頂なんです。達人の境地にあっては、眉や口許の動き、もっとさかのぼれば筋肉繊維の変化でそれを察知するのだと言います。

マダラ(トビ)は宛ら、「居合い」の間合いでサスケの剣を待っているのです。この場合、マダラ(トビ)の間合いに爪先が入った時点でサスケの負けなのです。その機先にサスケの「崩(くず)し」が介入している様子はなく、サスケは余りにも無防備です。これではマダラ(トビ)の思うがままでしょう。「完堕ち」と言っても良い程のサスケのやられっプリです(汗)。

サスケが今…立っているのが、マダラ(トビ)の掌の上だと感じませんか?「何故なら…」の行(くだり)。これはサスケには効いた…。サスケが賢いだけに強烈な一撃だったと言えます。サスケは息も出来ない程の驚きを示しています。そして、マダラ(トビ)はサスケに考量の「間」を与えています。上手い。上手過ぎる…。アンタ…ホントはジゴロだろ…(滝汗)。

…人は誰もが己の知識や認識に頼り縛られ生きている
それを現実という名で呼んでな

静かに語るイタチ…。

しかし知識や認識とは曖昧なモノだ
その現実は幻かもしれない
人は皆、思い込みの中で生きている
そうは考えられないか?

イタチの幻術を見破る背後から襲ったサスケ。
草薙の剣がイタチを貫いたかに見えた…。
しかし、それも幻術…まぼろし…だった。

その写輪眼…お前はどこまで見えている

玉座のイタチ。
背後の「狐」に「○」の壁画。
足首を交差させるイタチ。
これは「対人関係の悩み」を示すボディサイン(汗)。

今のオレの眼は昔と違う!
オレの写輪眼は幻術を見抜く!

サスケの必死の反抗。
千鳥の形態変化のバリエーション。
それは、デイダラも認めた「努力の証」。

フッ…
相変わらず強気な物言いだな
その言葉…
とりあえず受け取っておこう

イタチのやや<イラッ>とした物言いが重い…。
その雰囲気を思い起こし…沈み込むサスケ。


今にして思えば、イタチの言葉は一つの「サイン」だったのかな…と思えて来ます。黙して語らずの姿勢も、サスケを前にした時には些か揺らいだとも言えるでしょうね。ここにはイタチの人間味も感じる。抑えきれなかったイタチの人間味…言い換えれば「弱さ」が漏れ出してたんじゃないでしょうか。

サスケは「取りつく島も無い」と言う程ではない自分とイタチとの距離感にやや上擦っていたんじゃないかと思うんです。そして、それがイタチの「受け」だと解った…。マダラ(トビ)に教えられて初めて…。サスケは賢いから、客観視することで自分とイタチとの距離を想像できるんです。そして、これをマダラ(トビ)も認識している…。

マダラ(トビ)がその「機」を察知して動きます。

「お前の眼はイタチのことを何一つ見抜けていなかった
イタチの作り出した幻術(まぼろし)を何一つ見抜けなかった

だがイタチは…
友を殺し、上司を殺し…恋人を殺し、父を殺し、母を殺した…」

しかし、イタチに恋人がいたんだ…。
誰だろう…。まさか…な(黒汗)。

トビ(マダラ?)がサスケとの距離を詰めます。それに対してサスケは何の反抗も嫌悪感も示していません。それはマダラ(トビ)に何らかの親近感を抱いているからです。ここまでの会話で、サスケはマダラ(トビ)に信頼にも似た「興味」を抱いているのです。サスケが疲弊したこのタイミングで、マダラ(トビ)が接見した意図。しかし、サスケの意識はそこまでは及んでいない。

「だが殺せなかった…弟だけは」

マダラ(トビ)の顔がサスケに近付いています。サスケのパーソナルスペースを侵害する様な距離と言えます。そこまで近付いてもサスケは無いも言わないし、抗う素振りも見せない。それは、この距離を許す仲である意思表示。犬がお腹を見せるボディサイン…つまり、「降参」にも等しいと言えます。

「血の涙を流しながら感情の一切を殺して
里の為に同胞を殺しまくった男が…
どうしてもお前を殺せなかった」

ここで、マダラ(トビ)はクナイを出して、サスケを拘束していた縄を切り、解きます。このタイミングで、刃物を出し、それをサスケに接近させた。縄を斬った…。ここを穿って見るなら、それはサスケの「心拍数」を跳ね上げる意図を感じさせます。心臓の<ドキドキ>は、「恋」にも似た感情の操作に繋がります。それを意図的にしたとするなら、マダラ(トビ)…凄過ぎる…。

また、強く縛られていた縄の呪縛からの解放は「新しい自分」の刷り込みに近い「変化」であったかも知れません。これまでのマダラ(トビ)の「口説き」によって、サスケの外郭…自我はほぼ崩壊していますから…。卵の殻を破って出て来た雛が初めて見た個体を「親」と思い込む生体の反応。それをマダラ(トビ)は巧みに利用しているとも取れます(ここは心理学を徹底的にやり込んだ人の意見を伺いたいです)。

「蛇」から「鷹」へ…。

これがサスケの「羽化」として、それがマダラ(トビ)の刷り込みで始まる「転生」なのか?いや、未だ万華鏡写輪眼が開眼程度の可能性しか感じない…。イタチやマダラ(トビ)が、この「先」をイメージしてないとは考え辛いです。まだ、次がきっとある…。予感。

「その意味がお前に分かるか?
あいつにとってお前の命は
里よりも重かったのだ」

そう言った後、マダラ(トビ)の写輪眼が「………」と、嫌らしくサスケを観察しています。サスケの「眼」の変化・変容を伺っているのでしょう。何かを示し、更にそれよりも「お前が上」って言うのは、ダイヤモンドのリングを見せて、それよりも「君が奇麗だ!!」って言うのに似てる。

余談ですが、マダラ(トビ)も常時覚醒の写輪眼かな…と思います。黒目の描写が皆無なだけですが、あるなら見せても良いとも思いますし…(笑)。つまり、カカシの常時覚醒の理屈から言うと、写輪眼の移植の可能性。しかも、血族にあっても、兄弟ではない「血」の繋がりの無い移植の可能性を感じさせます。それが、オビトやシスイの憶測を呼んでしまう…。

「あいつは死ぬ間際まで
いや真でもなおお前の為に…

デコトン(もどき)で倒れた直後のイタチ。
吐血の痕。白目…(←これは一つのヒントなのね…)。

お前に新しい力を授けるために

玉座のイタチ。
しつこいけど、足首を交差してる。
これって、「対人関係の悩み」を示してるのね。
シャンプーチェアで足首を交差してるの見たら、
少しは優しくしてね…シャンプーガールよ(って、僕の事?)

―お前に倒されることでうちは一族の敵を討った―
木ノ葉の英雄にお前を仕立て上げる為に」

イタチがサスケに討たれる事で、時代劇で言う「敵討ち」が成立するんですね。だから、里を抜けたサスケの罪も相殺され、里で大手を振って生活できるようになるのかな。それが、木ノ葉の世界観なんだと思うけど、イタチの行動が整合性と合理性を帯びてサスケを苦しめている。もっとも、それすらイタチにあってはシナリオに組み込み済みなのかも知れないので…あしからず(笑)。

「病に蝕まれ己に近付く死期を感じながら…
薬で無理に延命を続けながら…」

この「病」と言うマダラ(トビ)の証言が嘘臭い…と言うか、説得力が足りないです。説明が足りないと言った方が良いでしょうか。病気になった経緯とか、病名とかを何故、教えないんでしょうか?しかも、治療するとか、休むとか、対処をさせなかったのは何故でしょうか。そこまで解ってるなら、何らかの対策を講じないと、サスケに対面してるマダラ(トビ)の態度が容認できないです。

不治の病であった…とするのも良いんですが、それは数ある選択肢の一つであり、確率はその数で等分されます。イタチの写輪眼の常時覚醒(病気説、眼球移植説…諸説)にも絡む疑惑もあるので、もう少し観察したい部分です。

「最愛の弟のために…」

マダラ(トビ)…しつこいよ。やり過ぎ…。
もう、サスケは堕ちてるから…。
充分に「後悔」してるから…。

「お前と戦い…お前の前で死なねばならなかった」

洞窟の中の唯一の灯りが静かに消えて行きます。そして完全な闇にブラックアウトします。そして、その漆黒にマダラ(トビ)のしつこい「責め」の言葉が静かに響き渡ります。「万華鏡の儀式」が完了した!?って事は、サスケは万華鏡写輪眼を開眼したッ!?どんな文様だったの?!

そして、一転。大空と波頭。海?

新しい光が満ちあふれた世界に変わります。

木ノ葉の里の平和のため
そして何よりうちはサスケ…お前のために
犯罪者として裏切り者として死んで行くことを望んだ
名誉の代償に汚名を…
愛の代償に憎しみを受け取り
それでもなおイタチは笑って死んでいった

弟のお前にうちはの名を託し
お前をすっと騙し続けたまま…

そこには、「うちは」の家紋を背に示したサスケが独り立っていました。腰にしめ縄。そして、草薙の剣。穏やかな表情だけど、傷心を拭いきれずにいる様子。悲しそう…。でも、憤怒は感じない。サスケが木ノ葉を怨むと言うのも、「うちは」の叛意を受け容れるなら筋違いだし。サスケがイタチの行いをどんな風に反芻・消化して行くかが見物です。

マダラ(トビ)はサスケを解き放ったのでしょうか。少なくとも無理矢理、マダラ(トビ)…つまり、「暁」の管理下に在るようではありません。第一に「マント」を羽織ってません。この描写ではサスケに全てを委譲していると感じます。サスケは自由の身になった…と、考えるのが自然です(「蛇」ってどうなっちゃうんでしょうね?それに「水月VS鬼鮫」は?…)。

と、言う事は、マダラ(トビ)もサスケに「悪意」や「私利私欲」のみでサスケに接していたわけじゃなかった可能性もある…。単に同族のよしみだったんでしょうか。それとも「今」のサスケには興味がない?とか。となれば、増々、この「次」が重要になって来ますね。

終末の谷の黄昏で感じたマダラ(トビ)の親心…。

マダラ(トビ)の行動に不可解さは感じるものの、嫌悪感はないんです。これは、もう少し考えさせてもらいたい案件です。柱間とマダラの関係性から洗い直した方が良いかな。二人が闘った「終末の谷」。そこでは何があったんだろう…。

しかも、サスケは万華鏡写輪眼を開眼したにしても、そのままでは使えば使う程、「封印」に向かう先の無い「力」の筈です。あそこまで周到だったイタチがそれを放置している筈もないでしょうし、マダラ(トビ)だって、サスケの覚醒だけを純粋に願った善良な市民だったなんて…考えられません(笑)。

勿論、サスケだって、このままでは「先」がない事くらい解ってますから、イタチの遺志を無にする事なく行動すると思います。サスケがこれからどうなるのか?それは次号で明かされるのかな?やはり、そこにはイタチの残したデコトン(もどき)の「・・・・・」の、サスケへの伝言が「鍵」になって来るんだと思います。最終頁のアオリとかタイトルは当てになならいけどね(笑)。

サスケの次の目標…目指すべき場所…
それは、イタチの亡骸(なきがら)?…イタチの眼?

「うちは」の復興の為、「産めよ増やせよ!」で黙々と頑張るのも…アリ!?


 

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