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第403話「涙」

  
邂逅(かいこう)、その記憶…。

邂逅:[名](スル)思いがけなく出あうこと。
偶然の出あい。めぐりあい。(引用:大辞泉)

ナルトの住居…木造?バラック?室外機あり…。屋根の上の貯水槽。『NARUTO -ナルト-』の世界観で判らないのが、文明レベルの混在で、電気や電化製品があるかと思えば、乗り物などの内燃機関を有するような移動手段がない(波の国の船外機はあったか…笑)。或いは、木ノ葉隠れの内部で農耕作業や何かを生産するような描写もない。

何かの事情で、一度文明が破滅したその後の世界なんでしょうか?その遺物を大切に使ってる?もしかしたら、電気?などのエネルギーや食料の生産の方法や技術を大名以下の一般的な社会が独占していて、戦闘技能に特化した忍はそれらを得る為に身体をはって戦う…のは善意や良心が根底にあるのだとしても、忍のみが殺し合う理由としては脆弱と言わざるを得ません。

ここは、経済や社会から軍事力である「忍」が乖離して存在する世界観に何らかの説明が欲しいです。歴史的な機微を考えると、戦国時代であれば、武士の頭領が大名に成った筈ですから、この世界でも大名は元忍なのでしょうか?でも、大名の描写を見るならばちょっと違う。国家が忍の勢力に拮抗する程度の軍事力を有するのか?と言えば、そんな描写はなかったです。

マダラ(トビ)が説明した「一国一里」のシステムが、アウトソーシングしていた軍事力の取り込みにあたり、「忍」が国家と言う仕組みの一部に移行する過渡だったのであれば、木ノ葉隠れで「火影」がトップダウンの即断即決するような指令の出し方は合理性が薄いし、隠れ里が国家から金銭を対価に存在するとしても、大名側にも軍事力がないならば、現実味は極めて薄い…。

「国家=大名」と「隠れ里」のパワーバランス

その拮抗…或いは、両者が共存共栄していくべき必然的な理由…もしくは、戦闘集団の「忍」が「大名」に従う理由が欲しいところです。もし、その理由が崩壊しようとしてる…「一国一里」のシステムが折り返し地点に掛かっている…木ノ葉隠れの里が、『NARUTO -ナルト-』の描写が示す世界観に対して抵触する存在に成長=進化している様が、今ある"不穏"の元凶だとするなら、本当に戦うべき敵が見えて来ます。観察を継続しましょう…。

「サスケ捜索任務」からは帰還した模様です。ナルトの居室。フローリングに散らかった洗濯物。ちゃぶ台の上の空き瓶。壁のカップ麺のポスター(笑)。シングルベッドにうつ伏せに横たわるナルト。開かれた瞳。それが閉じられる…ナルトの回想。

あの森の中のイタチとの接触シーン…。

「…お前が一人なのは知っている
…何故、逃げない?」(イタチ)

「"一対一なら必ず逃げろ"
"二対一なら後ろを取れ"じゃ」

これはイタチの思い上がりではなく(第29巻/72頁)、砂の相談役・チヨがナルトに教えた内容をイタチが重く受け止めていると言う事です。確かにこれは戦場で生き残る為の定石です。そして、イタチの写輪眼はナルトのチャクラを見切っている。つまり、今ここに居るのが影分身ではなく、実体=ナルト本人であると…条件提示しているわけです。

「年寄りは丁重に扱え」

それと、イタチが年寄り(この場合はチヨの教え)を大切に扱うひととなりが色濃く滲み出た描写であると思います。四尾・熔遁の老人に対するゾンザイな扱いの鬼鮫を窘(たしな)めたイタチ(第39巻/67頁)に、何故かしら暖かいものを感じましたよね。そんなイタチがどうしても悪人には見えなかった…。それが、ナルトとの会話でも貫かれてる。

信じて良かった。信じ通せて良かった…。

イタチさんは無実だ!


「ケッ!」

ちなみに、ナルトのこれは完全な虚勢ですので…(笑)。

「オレの人数は一人から千人までだぜ!
それに逃げるわきゃねーだろ!
お前捕まえりゃあサスケに会えんだからな」

僕は、ナルトがこんな風に息巻くところのイタチの表情に注目しています。何だか懐かしそう…に見えませんか?ナルトが生まれたのが15~6年前の「九尾事件」当日。イタチは4歳で地獄の戦場を彷徨い、その戦火の中で殺されずに生き残り木ノ葉上層部に見出された…。タイミング的にはほぼ同時期。

もしかしたら、イタチは…知っているのかも(後述)。

「………何故そこまで弟にこだわる?
あいつは抜け忍だろう」(イタチ)

「少なくともお前なんかより…
アイツのことを兄弟だと思っているからだ…!!」

「………」(イタチ)

息巻くナルトに、イタチの口元は確かに揺るんでいます。ナルトがサスケを何故、追い求めるのか?はイタチじゃなくても気になるところではあります。この人手不足のご時世に、綱手の勅命で、8人もの人員を割いて、ナルトがサスケに逢いたい!連れ戻したい!に応えた…とは、誰も思っちゃいない。イタチも同じ。

ここはオトナの事情があって、それがこの忍界を巻き込まんとする騒動の中核を成している。勿論、イタチもその事情の中核にいる一人なんですが(汗)、そのイタチがナルトにわざわざ、理由を尋ねるのは、別にバカにしてるわけじゃなく、ナルト個人の気持ちを確認しに来てるわけです。

何故かと言うと、組織や集団の考えは利害の上に成り立っているから、ちょっとした事で揺らぎます。ま、それは個人でも同じですが、大勢に影響されない、組しない「強さ」(と言って良いのかな…「若さ」…「青さ」かな…)をナルトは持っているから、イタチはそれに期待してるんじゃないかと思います。

「ウォォォォッ!!」

<スッ>

イタチは「暁」のマントを広げ、無数の烏を放出します。その無数の烏らがナルトを取り巻き、弄びます。そう言えば、イタチは「烏」を使います。幻術なんですが、その烏の両眼は写輪眼です。ペイン(弐)が使う口寄せも、洩れなく輪廻眼ですし、瞳術使いが使う幻術の半実体を補助するような契約か、術体系が存在するのかも知れません。

「お前はすでに幻術の中だ…もう一度言う
お前と少し話がしたいだけだ」」(イタチ)

「!?」

この時、ナルトが違和感を感じてるのは、攻撃されてない…敵意が感じられないからでしょう。察しの悪いナルトに、イタチの本心はまだまだ見えていない…ってところでしょう(笑)。

「お前はサスケを連れ戻したがっていたな
だが、上手く行かなかったらどうする?」(イタチ)

<キッ>

100%断言しましょう!
ナルトはそれを考えもしていなかった…(笑)。

「どうやってでも連れ戻す!」

苦し紛れ…でも、これがナルトの本心でもあるんです。

「無理矢理にでもか…
運良くサスケが大人しく里に帰れば確かにそれでいいが
それと、全く逆の場合はどうする?」(イタチ)

「どういうことだ…?」

「さっきお前はサスケを兄弟のようだと言ったな
ならば、もしそのサスケが木ノ葉を襲ってきたとしたら
どうすると聞いているんだ」(イタチ)

イタチの思慮深さは「VSサスケ」の余韻にも多量に含まれていて、「他にもある!」と、僕は期待していました。恐らく、サスケの前に自分が倒れた後、マダラ(トビ)がサスケを主導した場合のシミュレーションがこれでしょう。つまり、少なくとも、木ノ葉小隊がサスケを追い、ナルトが森の中でイタチと接触する時点で、イタチはサスケの「木ノ葉潰し」を想定していたと言う事です。

「何だ?何でサスケが…
そんなことするわけないだろ!」

ナルトの意見って、多分、僕らが『NARUTO -ナルト-』を楽しむ読者の代弁だと思います。それが主人公たるナルトの親近感。この間合い…あざとい…。何だか、ナルトにシンパシー感じちゃうじゃないっすか。だから、よく予想を外す僕は、ナルト並みに純粋って事で…一つ…(それって、天然なだけだから…笑)

「サスケはまだ純粋だ。簡単に何色にも染まる
そうなった場合、お前はヤツを止められるのか?」(イタチ)

イタチにはマダラ(トビ)が洞窟の中で行った「儀式」が、既に見えていたんでしょうね。でも、それは写輪眼の能力でも忍術でも何でもなくて…。言うなれば、「人間力」。それって、「知性」だけでもない、もっとダイナミックで動物的なバイタリティを含有する……人が生きる上で大切な心や魂の「筋力」…。

「その写輪眼…
お前はどこまで見えている」


玉座の間の玉座に座るイタチ(第42巻/17頁)。イタチがあんな風にサスケに言ったのは、写輪眼の能力ではなく、如何に大局的に物事を考えることが出来るようになったか?どれだけサスケがオトナになったか?成長したのかを問うていたのでしょう。そう言えば、カカシもどこかで言ってたけど、写輪眼があっても見えない事はある…。

むしろ、それは写輪眼を有した「うちは一族」に言える事で、大層な能力を持つ写輪眼であれば、あの夜…「うちは虐殺」も回避できた筈ですが、現実は違った。それをイタチは踏まえてサスケに接しているのでしょう。血継限界が滅ぶエピソードは数多く出て来ましたが、「優越感の中に潜む慢心」をイタチは戒めているんじゃないでしょうか。


「サスケを殺してでも…」(イタチ)

この言葉はナルトに刺さったろうけど、イタチも辛かったろうなと思います。イタチは「うちは虐殺」の中心人物で、多くの血を浴びたことは拭えない事実ですし、フガクやミコトも経緯はどうあれその「死」に関しては、恐らく一番間近で接している筈です。殺してでも成さねばならない事情を抱えていた…。

「弟だけは…殺せなかった」

そして、これだけはイタチにも為せなかった(第400話/「地獄の中で」)。それを、ナルトに問うイタチの心中を察すると、もう筆舌に耐えない…。普通なら想いがこみ上げて、言葉に詰まったり、嗚咽(おえつ)したりするんじゃないでしょうか。イタチは何かをナルトに期待している…それは…両極端の答え…。

「サスケと木ノ葉を天秤にかけられるのか?」(イタチ)

「木ノ葉は守る!
そんでもってサスケも殺さずに止める!」


「…子供だな
お前の話は絵空事ばかりだ…
忍は時に厳しい選択を迫られることだってある」(イタチ)

ナルトがこんな風な反応をするのは、こう言う性格だからでしょう。それはこれまでのナルトの短い人生の中で何度か繰り返されています。その記憶…つまり、経験です。ナルトは心の中の記憶の倉庫からこれと似た空気を見つけ出します。音の四人衆の猛攻に遭い、「サスケ奪還任務」の失敗の傷を癒した木ノ葉病院のワンシーンです。

「サスケのことは諦めるんだのォ

遅かれ早かれこうなる運命だったんだ
もう苦しむな…忘れて切り捨てろ

術や力だけじゃない…
忍なら正しい判断や選択する目を養え

忍として生きるならもっと賢くなれ

バカのままじゃ…この世界
生き辛いのが現実だ…」(自来也)

「賢いってのがそういうことなら…
オレは一生バカでいい…

一人でももっとスゲー術あみ出して
サスケはぜってー助ける!」

それで、あみ出したのが「新開発したオレの新エロ忍術!!」(第28巻/23頁)で、ま、それは「…そうそう新エロ忍術とか……って、このバカー!!!」(第28巻/24頁)と、想像を絶するノリ突っ込みで潰されたアレじゃなくてね(笑)。しかし、あの怪力でノリ突っ込みは危険(笑)。それに、後ろから突っ込むのがセオリーだから…(お笑いの…だけどね)。

これは、ナルトの「根幹」であるわけです。何があっても変わらない。だから、周りにいる人間が変わらざるを得ない…。強引と言うのではなく、人を誑(たら)す変な説得力みたいなものがナルトにはあるんだな。それを「魅力」と言うんだと思います。そして、それを誰よりも強く感じているのは…イタチ本人なんじゃないかと…。


「前にも一度、同じことを言われた…
でも選択肢なんてねェ…」

「真っすぐ自分の言葉は曲げねぇ
それがオレの忍道だ」


この時のイタチの顔をマジマジと見て下さい(笑)。「よくぞ言った!」と言う風ではありませんか?だとすれば…これがイタチの期待の一方だった…と言えないかと。勿論、良い方のです(笑)。そして、このエピソードの冒頭で、「一人から千人まで」と言ったナルトに郷愁にも似た風情を醸したイタチと合わせ考えると…

イタチはミナトとクシナに会っている!?

地獄を彷徨ったイタチは木ノ葉で何かしらの「暖かさ」に触れている筈です。イタチが木ノ葉を愛して止まない事を、僕らは痛いほど見せられ、納得していますよね。それに木ノ葉のオトナたちの暖かさは他にも充分に感じますし。何より、ナルトを見るイタチの雰囲気が、イタチの過去を感じさせるのです。

「ああ…性格と忍術
うずまきクシナそっくりだ」

分身の術はクシナ譲り(第40巻/148頁)。時系列的には非常に厳しいんですが、ミナトやクシナと会っているんではないかと思うんです。そして、ナルトの「忍道」はミナト譲りだった…。もしかしたら、これと同じようなミナトの宣言をイタチは聞いた事があるんじゃないでしょうか。僕はイタチの雰囲気にそれを感じてしまいました…。

「!」

見ようによってはややイヤラシイ(笑)。

「うぐっ!」<ズッ>

ナルトの口にイタチの烏が入り込みます。

「お前にオレの力を分けてやった
その力…使う日が来なければいいがな」(イタチ)

さて、イタチがサスケに"天照"を仕込んだのに似てますね(笑)。こういう風に、イタチはあの時、分散してサスケを捜索していた木ノ葉小隊に接触・関与してる可能性を疑っていたんです。イタチはナルトにも「何か」を託したんですね。しかし、それもナルトの反応を吟味しての対応だとは思いますが…。

具体的には"天照"のような術と言う事になるんでしょうか。「VSサスケ」の兄弟喧嘩で、イタチは水遁も使えるのに(第16巻/139頁)、水遁を全く使いませんでした…そう言えば…。水遁なら、サスケの火遁に対して優越できる特性なのに変だな…とは思っていたんですが、もしかしたら使えなかった?

ナルトに「水遁」そのものを与えた?

ナルトにはサスケの雷遁に優越する風遁が既にあって(それしかないんですけどね…笑)、それは火遁に対しては劣勢にあるチャクラ特性でもあり、その他の術のバリエーションや瞬身などの基本忍術を対比しても、ナルトが圧倒的に不利です。しかし、これに水遁のチャクラ特性が加われば、ホンの少しですが、溝が(ホンの少しですよ)埋まるかも知れない(脂汗)。

しかし…チャクラ特性自体を他者に与えるなんて…そんな事できるのか?…と、根源的な不安はありますけどねーッ!!(笑)案外、仕込みの"天照"のような一発大逆転の大技…とか?だとすれば…

"須佐能呼"…?

或いは、八咫鏡(やたのかがみ)と並び称される…八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)か、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)…。ま、これって「三種の神器」なんですけどね(汗)。イタチが八咫鏡を使った事から、それに対抗できる手段=「霊器」をナルトに託すのは、イタチの思慮深さとはマッチしますから。恐らく、八咫鏡や十挙剣(とつかのつるぎ)は、マダラ(トビ)の手中にあるんだろうし…。

「霊器」を降ろす「霊媒」としては、ナルトのお腹に刻印されている「八卦の封印式」が有力だと思います。いつか書きたいな…と考えてるんだけど、やっぱり、ナルトのアレは特殊…って言うか、ナルトって異常です(笑)。別に変態ってわけじゃなくてね。理解不能な特殊さがあるんです。それに説明するには、どうしても「八卦の封印式」を解明しないといけない…と、僕は考えてるんです。

「ど…どういうことだってばよ?」

「お前はオレを狙ってんだろ!?
だったらここで!」

で、ここに繋がる…。この間を当時は伏せて流されてたから、何が何だか判らなかった(笑)。でも…これと似たような事がナルト以外にもあるんじゃないかと思うんです。例の…カカシもそうだろうし("天照"の黒炎や仕込みを意識した行動)、捜索中に姿を消していたサイとか…(描き忘れ説もあるけど、このイタチの思慮深い行動に繋げれば誤摩化せる?…笑)。サイがイタチに何かを言いつけられた…とかね。

「これから大事な用があるんでな」(イタチ)

で、イタチはサスケとの接触に向かう…或いは、他の木ノ葉小隊の誰かに接触に向かった…?イタチの事だから、想像し得る全ての想定に対する対処と言うものを施していたんじゃないだろうか。その都度、自分の力を分け与えたり…まるで、自分の身体に埋め込まれた宝石や装飾品をツバメ?に運ばせ、人々に分け与えた優しき銅像のように…。

うつ伏せのまま…ボーッと…あの時の事を想うナルト。

満月…。

断崖絶壁の窪地?マダラ(トビ)のアジトの一つか?骸骨のような建築物の屋根?の上の座り、その望月を見上げるサスケ。「九尾」や「うちは」の騒動は満月の時に起こっています。血が騒ぐのか?写輪眼の能力と関係があるのか?

「何してる?準備はとっくに整ってるんだぞ」(マダラ)

マダラ(トビ)がサスケに話しかけます。

「こうして夜月を見ていると
あの夜のことを思い出す…
それに―忘れようとした記憶もな」(サスケ)

サスケが黄昏れてる…。

「今ならイタチのことを思い出せる…
自分の心の奥にしまい込んでた
かすかな記憶が蘇って来るんだ」(サスケ)

マダラ(トビ)にこんな風に話すサスケ。
二人の距離は確実に縮まっている…。
マダラ(トビ)はサスケの信用を勝ち取ったのかな?


「逃げて…逃げて…生にしがみつくがいい
そして、いつかオレと同じ"眼"を持って
オレの前に来い」

非常に余談ですが、イタチの前に万華鏡写輪眼を持ってサスケが現れたなら、イタチは迷わず自分の眼をサスケに差し出したんじゃないかと思うんです。それは、マダラの弟が「笑顔」で自分の両眼を差し出したのに似てる…だろう…と思うんです。しかし、サスケは万華鏡写輪眼ではなかった…。しかし、それはイタチにとっては幸運な事だった?!

何故なら、それが…イタチを救うシナリオの選択に繋がったんじゃないかと、僕は考えてるんです。何とか「死んだフリ」で、サスケを追い込み、万華鏡写輪眼を開眼させ、自分の命を賭(と)すのはその後で良い…から。それに加えて、イタチがあちこちに鏤めた(かも知れない)時限爆弾…にも可能性を感じます。だから…

イタチの生存には極めて微小ながら「希望」が残されている…。

<ドクン>→<フラッ>→<グッ>

辛うじて踏みとどまったサスケ。

写輪眼の第一次覚醒

「ハァハァ」(サスケ)

イタチの万華鏡写輪眼の催眠眼を返した?そして、その両眼は写輪眼を開眼しています。一つ巴文様。タレコミ(よくぞ!見つけた!!拍手!!)があって、対白戦に写輪眼覚醒でもサスケの左眼だけは一つ巴文様だったんですね(第3巻/190頁)。右眼は二つ巴ですけどね。オビトはいきなり二つ巴だったですけど(第27巻/144頁)。

「………」(イタチ)

きっと…きっとイタチも4歳で彷徨った「地獄の中」で、サスケと同じような覚醒(開眼)を経験したんじゃないかと思います。ちょっと、驚いてますね。しかも、イタチも万華鏡写輪眼じゃなくなってる…チャクラ切れか?そのせいか、それ以上、サスケには危害を加えようとせず、<ザッ>っと逃げてしまいます。

「待て!!」(サスケ)<タッ><ダッ>

サスケはあのまま倒れてしまったんじゃなく、勇敢にイタチと闘っていたんですね。辺りに散乱したクナイを拾い集め、逃げるイタチを追撃している。しかも、イタチの瞬身の術に対応して動いている。そして、油断していた?とは言え、イタチの額当てを地に落とす程に加撃しています。サスケの行動力や機転はやはり非凡でしたね。

イタチはサスケのクナイを背中の長刀で薙ぎ払い無傷ではあったんでしょうが、落ちた額当てを慌てて頭に戻します。きっと、めちゃくちゃ慌てていた…。だから、額当てが後頭部の方を向いています。膝を付き崩れ落ちるサスケ。破壊の後が残るうちは集落の街並み。そこかしこに倒れている死体。散乱したクナイや手裏剣…。そして、逆手に長刀を持ち背中を見せて立つイタチ。

後ろ向きの額当て…。

このカット…ズーッと前に見た!!後ろ向きの額当ても中忍試験の大蛇丸戦で、サスケが本気になった時に思い出してる!!(第6巻/75頁)凄いよ!キッシー。あんた、どんだけ前からこのシーンを練り、温めてたんだよ。凄過ぎる!!どんだけ長い伏線なんだよーっ!!参った!!正直、降参しました…。キッシーは凄い…ハンパねーッ!!

「あの時…泣いていた」

告白しましょう!脚色もやらせもない…本心で…
僕はこのカットを読んで…「あ~ッ!!」と唸った。
相当大きな声で…。そして、負けた…と思った。
実に美しい繋がりです。参りました!!キッシー…。

サスケは倒れる前にイタチの涙を見ていたんですね。「オレにしかあの男は殺せない」(第1巻/184頁)で、サクラに言った「泣いてた」ってのはイタチだったんだ…。またもキッシーに殺られた。僕の想像を遥かに超えていた…。イタチの写輪眼も泣いてたんだな。フガクやミコト。一族が一夜にして消去されたんだから…察するに余ある…。

「忍が何、泣いてやがる…」

で、こんな良い話に水を差してしまうのはアレなんだけど…。この涙はカカシがオビトの写輪眼を移植した直後(第27巻/164-165頁)のそれにも似ていると思うんです。でも、「サスケ…来てはならん!」(第25巻/138頁)が移植のタイミングとするなら、時間的には間が空くので無理もありますね(汗)。ま、一つの可能性と言う事で…。


…満月。

「見間違い…だと思った」

月を見上げるサスケ…。

「オレは気付けなかった」

そのサスケの黄昏を無言で見つめるマダラ(トビ)。

「どうやらアンタの言ったことは本当だったようだ」

サスケのこの静かさはマダラ(トビ)への信頼感だと感じました。そして、イタチに対して真摯に反省の意を抱いています。サスケは角が取れて、何だかオトナになったな…。落ち着きがしっとりしてて、子供がする虚勢ではない。そして、眼差しが凛としてる。こんな風に人はオトナになって行くのかな…。悲しみや後悔が人を高みに持ち上げてくれるのかな…。


一方…ナルトの住居。あのままうつ伏せのナルト。

(あん時イタチは何が言いたかったんだ?何でオレに…)

「何でオレに…」と、ナルトが考えてるって事は、イタチがナルトに与えたものが如何に大きな…大切な術?力?だったかを、ナルトが反芻しているのかな?と思いました。それが、森の中のマダラ(トビ)とゼツの情報交換のシーンに繋がっています。あれで、ナルトはイタチの「死」を知らされてますから…。

サスケの勝ちだよ!
うちはイタチは死亡

サスケも倒れちゃったけど
…どうだろう?
結構、ギリギリかも

でもね…ナルト。ゼツの情報操作って常套手段だから、あまり気にしない方が良いと思うんです。デイダラ戦のサスケも一時は死んだ事になってたし(笑)。特にゼツの二枚舌は有名?だから。描写でも、イタチの医学的な死亡判定はありませんから…(脂汗)。僕は諦めませんから…。

「お前、いま…どうしてんだ。サスケ…
………無事だよな…?」

二人が同じ空の下に居る。同じ満月の明かりを浴びている…それは事実です。しかし、二人が別々の空気を吸い、それぞれの考えで歩もうとしてるのも事実。そして二人の足取りが徐々に接近している…のも事実。このままではイタチの心配した将来が再現されてしまう…。そして、イタチがナルトに分け与えた「力」を使う日がやって来るのかも知れない…。

一方、マダラ(トビ)のアジト?満月が遠くに傾いでいる…。

「どうする。イタチの眼は…
移植するのか……?」

マダラ(トビ)がイタチの「死体?」を掌握しているのは確かなようです(もしかしたら、眼球だけの場合も考えられるけどね)。そして、眼の移植を問うと言う事は、サスケは万華鏡写輪眼を開眼した状態であると言う事です。そして、移植の是非を問うと言う事は、サスケにとってイタチの眼は血縁のそれである事を示しています。

しかし、それだと4歳で地獄の戦場を彷徨い、里の上層部にうちは一族に送り込まれたスパイ…と言うマダラ(トビ)の証言と何となく合致しない…と、僕は思うんです。それは、サスケを大切に育て守ったフガクや、優しく包むように愛したミコトの姿と相反する。あの二人が我が子を戦場に放り出したりなんて事…決してしないと思うんです。

しかし、マダラ(トビ)がサスケに移植を打診する描写は、その眼が血縁…真・万華鏡写輪眼の開眼条件に沿った存在である証拠ですから、そのイタチの生い立ちと不整合を示すのです。それを埋めるのが「うちは虐殺」のサスケの突入直前の「移植説」になるわけです。そう言う考えもある…可能性もある…程度に考えて下さいな。

ところで、真・万華鏡写輪眼をサスケに与えようとするマダラ(トビ)に、僕は「善意」を感じています。利己的ではない…と言うか、サスケに何かを託し、事を為そうとしているような暖かさ、大らかさを感じるのです。案外、ワルじゃなかったりして…なんて思ったりもしてしまう。それは、これまでにも感じて来たマダラ(トビ)の「親心」にも似た雰囲気ともマッチしています。

「いいや…」(サスケ)

「………」(マダラ)

それに、眼の移植を拒んだ…辞退したサスケには儚さを感じてしまいます。このままではサスケは失明に向かう筈だけど。何か考えがあるのか?それとも僕と同じようにイタチの生存の可能性を打ち消したくないのか…(黒汗)。マダラ(トビ)はサスケを見つめてるんですが、サスケは何処か遠くを見つめています。これは、二人のやり取りが同じものを見つめてはいない…と言う心の有り様が浮き出ているんじゃないかと期待しています。

「イタチの見たかったものと
これからオレが見ていくものは
まるで違うものになる」

「イタチが望んだ通りには出来ない……
オレはオレのやり方でうちはを再興する」

イタチの眼の移植を辞退したサスケだけど、その割には随分と時間の掛かる野望を抱いていますね。サスケの眼はどれだけ持つんでしょうか。それか、ヤバくなったらイタチの眼を使うのか?しかし、そんな打算的なシナリオをサスケが考えるものか?違和感があります…。サスケは何を考えてるんだろう…。

それも、僕の陳腐な想像を遥に超えてるんだろうな…(脂汗)。

思い、願いを知った。
だからこそ、自分(こ)の道を行く―!!

  

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