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「薫陶」(鬼鮫には…期待してしまう…)

  
僕の考察って、そのキャラにダイブする…憑依(ひょうい)するように考えるんです。だから、サソリみたいな「純悪」って苦手なんですよ。サソリって、極めて純度が高いから、教えを忠実に実行してるだけなんですけど、それって現実的ではないのも事実です。ある意味、不自然な存在なんですね。だから、苦手なんですけど…(詳しくは「ケルベロスは何故、サソリが苦手なのか?」を読んでみて下さい)。

そこ行くと、鬼鮫って、外見的には一般的で自然ではない(笑)。有り体に言えば…キモい。しかも、天然のKYと来れば、言わずもがなの痛キャラなんだけど、何故だか、僕の大好きなキャラの一人になっています。特に、甲斐甲斐しくイタチに付き従うような描写は表面的な立ち振る舞いであったとしても、ちょっとキュンとなっちゃう…でしょ。

「お体に障りますよ…」

特にデイダラVSサスケの後の雨の中で心配するイタチを思い遣った言葉は胸に来ました(第40巻/82頁)。イタチが病んでいることは鬼鮫にも判っていたんですね。しかし…マダラ(トビ)がイタチと探り合っていた描写や、"暁"内でのマダラ(トビ)の影響力や権限から判断するなら、鬼鮫はイタチの見張りだった…と考えるのが妥当でしょう。

「………せっかく…
ウズいてきたのに仕方ないですねェ…」

好戦的な鬼鮫ですが、不自然に感じられる程に、イタチにはめちゃくちゃ従順でしたし…(第16巻/166頁)。イタチと鬼鮫で実力差があったのも事実ですが、一騎当千の忍の従い方としては違和感が拭えませんでした(しかし、鬼鮫の台詞ってイカしてるのが多いですよねーッ)。

「この方
けっこーウルサイですね
殺しますか?」

その呆気ない程の諦め方は、「木ノ葉強襲事件」において…在りし日のアスマに凄んでみせた鬼鮫には似つかわしくない行いでもありました(第16巻/116頁)。政治的に考えれば、イタチの戦死の可能性を最小限にする保険みたいな存在だったんだろうけど、そう言う目で見れば、イタチの100%の言いなりになっているのも意味のある事に思えます。

しかし…もし、イタチが鬼鮫を良しとしないのであれば、何かに紛れて殺してしまったと思うんです。理由なんて何とでもなったと思いますし、角都も言ってたけど相棒を殺してしまうなんてのは"暁"にあってはそれほど珍しい事でもないようでしたから(笑)。しかし、イタチは鬼鮫を殺さなかったし、かなりの痛キャラの鬼鮫を邪見にもしてはいませんでした。

むしろ、鬼鮫を相棒と認め、"暁"の誰よりも鬼鮫には真摯に接していたんじゃないでしょうか。そして、その姿を一番、間近で見ていたのは鬼鮫自身だった。僕はイタチが大好きで、イタチの考察を度々練り出して来ましたが、イタチの気持ちになって(憑依して)鬼鮫を感じた場合、嫌悪感は微塵もなかった…な。

そして、鬼鮫に自分がなったとして何を感じるか?を考えてみると、やはり、イタチの痛々しいまでの滅私に徹し切った「生き様」を間近で感じた驚きが鬼鮫にはあったんじゃないかと、自然に感じてしまいます。先にも言ったように、鬼鮫がイタチのバディとしてあてがわれているのはマダラ(トビ)の政治的な思惑が大きいように思いますが、それを飲み込んだ上でもそれは変わらない。

そして、それを受け入れるイタチにも…これは自来也の蝦蟇口縛りの術からの脱出後の二人の会話からも知れるところでもありますが、疲弊時のバックアップ(チャクラ量が尋常じゃないくらい鬼鮫は多い…持久戦に強い)としてのメリットがあったと考えられます。"暁"と言う組織自体がお互いの「利害関係」によって成り立っているフシもあるので、マダラ(トビ)とイタチのコンセンサスには合理性があります。

一方、鬼鮫はどうかと言うと、極めて天然っぽいキャラではありますが、それほど頭が悪いわけでもなければ、根っからの性悪の糞ヤローでは決してない。むしろ、「心」を持ってる…と感じてしまう事が多かった。何らかの密命を帯び、イタチと行動しているにしても、イタチと一緒に居て、しかも、誰よりも近くでイタチを観察していたとなれば、少なからず感化されるんじゃないかと思うんです。

それは、僕らがイタチを信じたいと願った気持ちに似ている…と思うんです。そして、信じ通した気持ちに符合する。僕が鬼鮫だったら、イタチの「生き様」に何かを感じない筈はない!純粋に鬼鮫に潜り(ダイブ)、憑依して考察するなら、鬼鮫がイタチを人として(生き物として…かな)尊敬する気持ちは容易に理解できるのです。

そして、波打ち際のサスケの「木ノ葉潰し宣言」で、サスケの背後に控えた"蛇"の面々とマダラ(トビ)。そこに鬼鮫が居なかった…。しかし、水月が「鮫肌」を所持しなかった描写から、VS水月で傷付いた鬼鮫の敗走を、僕は想像しました。そして、その行く先がイタチの死体(だと、マダラが言ってるだけですけどねーっ!)であるなら、鬼鮫がイタチを奪還してくれるんではないか?と期待してしまう。

「干柿鬼鮫
以後 お見知りおきを」


鬼鮫って意外に礼儀正しくて行儀も良いんです(笑)(第16巻/113頁)。それが表面的な所作であったとしても、それを行うに足る考え…つまり「心」を少なくとも鬼鮫は持ち得ているわけです。そんな鬼鮫がイタチを見ていて何もないわけはない…何も感じない筈はない…と、鬼鮫にダイブして考えてみると、どうしても其処に行き着いてしまう…。鬼鮫の微笑みに期待してしまうのです。

何より、イタチと一緒に居て心を揺さぶられないなんて…
…有り得ないから。それが…どんな「悪人」であろうとも…。


くん‐とう〔‐タウ〕【薫陶】
[名](スル)《香をたいて薫りを染み込ませ、土をこねて形を整えながら陶器を作り上げる意から》徳の力で人を感化し、教育すること。「―のたまもの」(大辞泉)


   

第404話「"鷹"と"暁"」 | BLOG TOP | 第403話「涙」

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