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「月光」(終末の谷の決闘…第一撃)

 
原点

「オレは復讐者となり
木ノ葉隠れの里に戦いを挑んだ」


「終末の谷の決闘」(第399話/「すべての始まり!!」)。木ノ葉隠れの里を追われた…自らの意志で抜けた…マダラが初代火影・千手柱間に決闘を挑んだ…それが、「終末の谷の決闘」だったと思います。マダラは九尾の妖狐を口寄せして、強大な破壊力をもって大地を割り、切り裂きながら、芭蕉扇と首斬り鎌を巧みに使い、柱間に襲いかかる…。

方や木遁忍術を擁する柱間。木遁秘術・樹界降誕による「城塞の陣」(仮称)を展開し、敵・マダラの口寄せの九尾の妖狐を迎え撃つ。足下に広げた大巻物。千手の家紋入り。ご丁寧に左手にも大巻物。そして、足場に突き立てられた「七振りの大刀」と大型の風魔手裏剣。柱間はかなり周到な準備でこの一戦を迎えたフシがあります…。

「こんなところで…サスケとナルトが…」(カカシ)

「皮肉なもんだな…」(パックン)

「ああ…この川はかつて二人の男が争い
その傷跡から生まれたと言われている…」(カカシ)

「この流れを見てると…
まるで永遠に止まることなく流れ続けていく
戦いを見せられているかのようだ…
…木ノ葉の里を作った
この像の二人の運命と同じように…」(カカシ)


終末の谷で倒れるナルトを抱きかかえるカカシとパックンが石像を前に語り合ったシーンです(第26巻/158-159頁)。今にして思えば、パックンの「皮肉なもんだな…」が妙に引っかかります。「終末の谷の決闘」が「柱間VSマダラ」だったんですから、そこで闘う二人がその相似形にある…と言う妙をパックンが拾い上げたのだとしたら…。

うちは・写輪眼のサスケに対する森の千手一族の系譜にナルト…つまり、波風ミナトが居るかもしれない…と勘ぐってしまうのです。そして、そのパックンの言葉を問い返すこともなく受け止めるカカシは、ミナト→ナルトの関係性を知っていたことになります。ぶっちゃけ、ナルトの父が師・ミナトであるとカカシが知っていた事になる…。

(なかなかおもしろい成長をしたな。こいつ…)

カカシがこれまでに示した唯一の痕跡(第1巻/115頁)。第七班の自己紹介でナルトを一見したカカシが漏らした懐かしさ…だったのかな。この時、ナルトは下忍になりたての分際で「火影を超す!!」(第1巻/114頁)なんて宣(のたま)ってるんですよ(笑)。その屈託ない笑顔にカカシは堪え切れなくなったのかも知れませんね。

他にももう一つ…

風遁螺旋丸の修行の回で、ナルトの後ろ姿に四代目をダブらせるシーン(第37巻/186頁)があったけど、(ミナト→ナルトの親子関係を)カカシが知ってて、黙ってたなら、あの驚き様はフェイクだったと言えます。だとしたら、完璧、殺られてた…。キッシーマジック、恐るべし!!

しかし、それ以降、カカシはナルトには優しいけど決して甘くなかった。例えば、ミナトの子と知っているなら、猫可愛がりしても良い筈。もしも、僕がカカシだったら、ナルトと初対面で泣き崩れ、ボロボロになりながらナルトを抱きしめてしまった…と思われたので、委細をカカシは知らなかったと考えてたんです。

でも、よくよく考えれば、自来也なんかナルトの「名付け親」だったんですよ!しかも、ミナトとクシナにデレデレの師匠でもありました。ミナトを「我が子」とすら思ってたろうし、綱手の前で「孫を見とるようとでも言おうかの…」(第40巻/148頁)とも自来也は吐露してましたが、そんな素振りを一度たりともナルトには見せませんでした。

だから、カカシもそうなのかな…って、近頃、無性に考えてしまうんです。オビトの事はあんなにグズグズと引き摺ってるのに(笑)、カカシは他にもミナトの想い出話をするわけでもなく、一番痼るのが「九尾」を恨んでないところなんです…。だって、ミナトは九尾を封印する為に一命を落としたんですから…。

でも、そのシッポは一度たりとも掴めなかった。

これが、僕を欺(あざむ)いた…とするなら、カカシもイタチや自来也と同じくオスカー張りの演技賞ものの名優になってしまう…。三代目火影・猿飛もそうだ。綱手だって、ちょっとアマアマ(チュッ)なところはあったけど、上手い事、騙してくれました。やっぱり、『NARUTO -ナルト-』のオトナって凄過ぎる…。

もしかしたら、その中にカカシも居るのかな…?

終末の谷…確か、木ノ葉隠れの里を抱える火の国と隣国の国境。今はこの時の戦いが造り出した地形(川や滝)の辺境の地です。決闘の描写が少ない(見開きだけですからーッ!!)ですが、その時も辺りに人気のない辺境だったでしょう。そして、柱間の周到な重武装の描写には「迎撃」とも言える雰囲気を感じます。

マダラ的には違った…と言う事です。

マダラは「オレは復讐者となり木ノ葉隠れの里に戦いを挑んだ」(第399話/「すべての始まり!!」)と言うくらいですから、自分の力を広く木ノ葉の住民に示す必要があった筈ですから。だから、「果し状」が存在し、「何日何時何処何処で決闘する」…と言う示し合わせは合理性が薄いのです。それが、柱間の重武装にもあまりしっくりも来ません。

柱間にはマダラが攻めて来るタイミングが判っていた!?

柱間にはマダラが木ノ葉に潜入・侵攻してくる経路や時刻・期日が概ね予測できた可能性があります。だから、彼(か)の地で、「城塞の陣」(仮称)を敷き、待ち伏せた。大量の武器召還や大巻物も周到に準備ができたのだと、僕は考えます。できるだけ、火の国や木ノ葉隠れの里から離れた地点でマダラを止める必要が柱間にはあった。

マダラが九尾の妖狐を口寄せして来る事が判っていたから、如何に木遁秘術・樹界降誕をもってしても、終末の谷を造形した圧力を防ぎきれるものでもない事は想像に難くありません。だから、柱間が人気のない場所でマダラを止めなければならなかったのです。また、マダラもカリスマですから、里の人々に与える影響も少なくはなかったでしょう。

しかし、柱間はマダラを殺す気でいたから、人目にそれが触れる事を避けたかったんじゃないかと…。マダラの「柱間を相手にすることは仕方の無いこと」(第398話/「木ノ葉の始まり」)と、半ば捨て鉢な台詞や、柱間との対峙での冷や汗(タラタラ)の描写は柱間の優位や上手(うわて)を感じさせます。

柱間はマダラを辱めたくはなかった…?

そして、それを人目に曝したくはなかった?とする柱間の配慮には、マダラへの友愛すら感じさせるのです。木ノ葉草創期の一族間の抗争などで、柱間とマダラは何度となく手合わせしていますが、柱間はマダラを殺す事無く和平協定を結び、うちはを取り込む戦術を取っています。その裏には「うちは」の有能さもあったろうけど、マダラに対する慈悲があったんじゃないでしょうか。

「のちに初代火影となる木遁の千手柱間
この忍の世界の頂点であり、オレの憧れの忍だった」

マダラが敬意を示すように(第398話/「木ノ葉の始まり」)、柱間もまた才能や覇気に溢れる若者・マダラには一目置き、友情すら感じる好敵手だったんではないかと思うんです。二人はお互いが力を示し、ぶつかり合う中で認め合い、それぞれを尊重し合う関係を自然と育んで行ったんではないかと…。

誰よりも認めて欲しい相手…

それが、ナルトとサスケの「皮肉なもんだな…」と、パックンが漏らした関係に符合するのかな…と思い当たるわけです。もしかしたら、柱間とマダラは「親友」だったのかも知れません。或いは達観者故に解り合えるような共有感や一体感のような…二人だからこそ持ち得た特別な「境地」があったのか?その意味で、二人にはソウルメイトと言えるような存在だったのかも知れません。



うちは虐殺の満月

写輪眼は「月光」と関係している?!

「うちは虐殺」然り、「九尾事件」然り…写輪眼が何かを為そうとする時、そこには必ずと言って良い程、「満月」が存在します。もしかしたら、チャクラの「陰陽」を最大限に写輪眼が利用する仕組みがあると仮定して、月の影響が最大になる「満月」がそれに関与している可能性もあると、僕は考えています。

月光のマダラ

「月光」が写輪眼に力を与える?

この「終末の谷の決闘」でも、マダラは芭蕉扇と首斬り鎌を振り翳し、「満月」を背に柱間に襲いかかっています。つまり、「満月」の昇る東の方向からマダラが木ノ葉に侵攻してくる事を柱間は予見していたんではないかと、僕は考えるわけです。或いは、万華鏡写輪眼の力を持ってしても九尾は御し難い存在だった?その為に「満月」が必要だった?!

「満月の光」の力を借りて、初めて九尾のコントロールが可能にだった?!

どちらにしても、「月光」がマダラ(写輪眼)に優位に働く(かも知れない)事を柱間は知っていて、この地でマダラを迎撃できた…。そして、そこには柱間の優しき配慮も見え隠れしている。マダラのやり場の無い想いも感じます。もしかしたら、ソウルメイト?とも思える二人がこうして闘わざるを得なかった…意味と言うものを考えてみたいです。

この闘い…「終末の谷の決闘」は考えさせられる事が数多く鏤められています。たった一枚の見開きに過ぎないんですけどね…。そこから何か掘り出してみたい!何かを捻り出してみたい!ボチボチにはなると思いますが、発掘作業にこれから取りかかって行こうと考えています(未だ、着地点すら見えてないんですけどね)。

しかし…、「満月を背にして闘うのがカッコ良い!」と、マダラが考えてたとするのも、それが「うちは」の持つエリート意識や優越感が支える「自意識」にも符合するな…とも思え、そして、それをキッチリ読み切った柱間のオトナっぷりが別の意味で「皮肉」と感じられるから、『NARUTO -ナルト-』って面白いな…なんて思ったりもしてしまう…ケルベロスなのです(笑)。


  

あの夜… | BLOG TOP | 第404話「"鷹"と"暁"」

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