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カカシは何故、イルカに噛み付いたのか?


うみのイルカ

忍者登録番号 011850
誕生日 5月26日(23歳・ふたご座)
身長 178cm 体重 66.2kg 血液型 O型

はたけカカシ

忍者登録番号 009720
誕生日 9月15日(27歳・おとめ座)
身長 181cm 体重 67.5kg 血液型 O型

(個人データ引用:オフィシャルファングック「闘の書」)

カカシとイルカの年表

ファンブック「闘の書」を参考にカカシとイルカを比べてみたんですが、イルカの忍者学校卒業が11歳。中忍昇格が16歳。対してカカシが忍者学校卒業が5歳。中忍昇格が6歳で余りにも違います。イルカは忍者学校の卒業の前(在学中)に「九尾事件」を経験しているんですが、それはカカシも同じだし、神無毘橋でオビトを失うどん底もありましたからね。

実は、個人的に一時期、イルカが暗部(実はバリバリの「根」の所属で…)で、サイに関係してるのかな…と思ってた時もあるんです。かなり前の話ですけどねーッ!!

「"根"には…名前は無い。感情はない…」

サイに釘を刺した暗部(第32巻/99頁)…あれをイルカだと思ってました(汗)。サイとコンタクトを取った後、ヤマトと交戦に入り、お面を奪われ命からがら離脱した…と(←ヤマトが温泉でお面を持っていた理由)。幼年期の境遇(九尾事件絡み)や髪型がその根拠でしたが、やはりイルカの戦闘能力やそれを秘匿したような(思わせぶりな)描写も残されていません。

例えば、ミズキ事件でのイルカのスキルを観察しても、圧倒的に強いとか、潜在能力(ポテンシャル)がめちゃくちゃ高いようでもありませんでした。小事(ナルト救出)を前にして能力を隠してミズキと闘ったようでもなく、結局、最後はナルトに助けられましたから、イルカの戦技的なスキルはそれほど高くなく平凡な忍であると考えられます。

木ノ葉隠れの上忍クラスともなれば、ある程度のエリートと考えて良いでしょう。そして、それが火影を頂点とするピラミッドの上層部を形成していて、それを下支えする底辺を、その他大勢の中忍や下忍が形成していたとすれば、木ノ葉隠れの里の規模を維持するに足る組織形成のリアリティを感じます。

もっともイルカの場合は戦技以外で忍者学校の職務には貢献していたとも言え、人の向き不向き…適性を重視した適材適所とも思われ、それは実際の社会にも則した合理性を感じます。特に木ノ葉は子供を大切に育てる雰囲気が満ちあふれていて、それを目指して社会を形成している意図が見て取れます。イルカの場合は火影(三代目)の秘書的な任務もこなしていたフシもあり、事務系向きの性格だったのかも知れませんね。

木ノ葉隠れにおける忍者学校(アカデミー)は単なる学校として存在するのではなく、軍事拠点としての色合いが濃く、有事の際の集合場所として描写されたり、火影が常駐する執務室が組み込まれた建物の造りからも、それは想像に難くない部分であります。同時に忍の任務=木ノ葉の収入源を割り振る拠点でもあり、忍者学校の教官がその事務処理を受け持っていたようです。

瑣末(さまつ)な任務を片付けたカカシが報告書の提出するシーンでイルカとカカシが接見します。恐らく、これがイルカカの初絡みだったんじゃないかと思います(第4巻/134頁)。

「………ナルトの奴…
仲間とうまくやれてますか?」(イルカ)

「ま!ぼちぼちね!」(カカシ)

何故だか、頬を赤らめるカカシ。
目もやや泳ぎ気味(笑)。

「最近、忙しくて……
まだ帰って来て一度も会えてませんから…
ちょっと心配で……」(イルカ)

「イルカ先生もご存知の通り
あのうちはサスケも一緒なんで
ライバル視してはギクシャクしてますけど…
結果として実力はバリバリに伸びてますよ…
尊敬するアナタに追いつくぐらいに…!」(カカシ)

「……!」(イルカ)

波の国任務から帰って、日常の任務に埋没する第七班。カカシは落ち着いた所で、波の国任務の報告書を提出しに行ったんだと思うんです。イルカが「帰って来て一度も会えてませんから…」と言うのはそれを意味してると…。何せ鬼人・再不斬を倒したんですから、その武勇伝は何かしらの形で木ノ葉にも伝わってる筈です。そのイルカの興味津々はカカシにも伝わったんでしょう。

でも、イルカの質問にカカシが頬を赤らめるのは解らない。別の理由が欲しい。カカシとイルカの年齢差は4歳。年齢以上に戦技面のスキルはカカシが圧倒的でその何倍も水を開けている。状況的には、「写輪眼のカカシ」に対してイルカが羨望の眼差しで接し、そのリスペクとにコッ恥ずかしさをカカシが感じてるとするのが妥当かと思います。

木ノ葉の英雄、白い牙・サクモが一子。1000の術を持つコピー忍者の「写輪眼のカカシ」。その勇名を知っているからこそ、イルカはその…カカシにナルトが委ねられた事が嬉しかったんじゃないかと思います。イルカ本人もカカシは憧れの存在であり、自分が目指すべき忍だった…。その想いがイルカの熱視線となってカカシに降り注いでいた…?

でも、カカシはここでイルカに「尊敬するアナタに追いつくぐらいに…!」(カカシ)と、「イヤミ」ともとれるような言葉を投げかけています。これは既にナルト(サスケは含んでいない。サスケはアカデミー在学中に超えていた?)はイルカと同等程度に強くなった…と言う痛烈なイヤミだったと思うんですが、当のイルカは意に介せず嬉しそうに微笑んでました…。

「そうですか!」(イルカ)

にっこりと微笑むイルカ。屈託ない笑顔…。

純粋にイルカはナルトたちを心配してて、その成長を気遣っていたのでしょう。そして、カカシが伝えるナルトの成長。イルカに肉迫した…と遠回し(イヤミ)に伝えたのも気付かない程、喜んでしまった。それがあの微笑みだった…のだと思います。とすれば、それはカカシの気持ちを逆撫でする反応だったんじゃないでしょうか。もう少し踏み込んで言うと、カカシにはイルカの笑顔は眩しかったのです。

それは、カカシには出来ない反応だったから…。

そのすぐ後に、カカシの苛立ちが鮮明に浮き上がって来ます…。

在りし日の三代目。木ノ葉隠れの上忍連中を集め、中忍試験の告知を行います。余談になりますが、木ノ葉が砂隠れや小国の忍里と連携して中忍試験を催していました。雨隠れもその中の一つで、試験に登場した忍の外観(マスクなど)からは半蔵の配下(この頃はまだ半蔵はペインに殺られていなかった?)だったようですが、ま、この頃から関係が少なからずあったのですね(第4巻/145-146頁)。

「まず新人の下忍を
担当している者から前に出ろ

カカシに紅にアスマか…
どうだ…

お前たちの手の者に今回の中忍試験に
推したい下忍はいるかな?

言うまでもないことだが…
形式上では最低8任務以上をこなしている下忍ならば…
あとはお前達の意向で試験に推薦できる
まぁ…通例、その倍の任務をこなしているのが相応じゃがな」(三代目)

(聞くまでもない…アイツらにはまだ早過ぎる)(イルカ)

イルカはナルトたちの授業も受け持ったりしてましたし、里の任務をバリバリこなすには戦技レベルが足りなかったようですが、教育的な仕事にも適性があったんですね。或いは、火影のスケジュール管理や執務に付帯して発生する大量の事務処理を一手にキリキリと切り回していたんでしょうか?

イルカは絶えず三代目に近い位置で発言なり行動していて、どうも秘書臭いと僕は考えていまして、中忍の筈なんですが、ちょっと異色な配置かな…と思っています。かと言って、SP(護衛)っぽくもないので、それはどっちかと言うと黒刀のライドウ(ライドウも火影の近くに居る事が多い)の役割分担なのかな(笑)…と、考えています。

で、そのイルカ的にはナルトたちが中忍試験を受験するとは思ってもいないわけです。当然、辞退するだろうとイルカは高を括っていましたが(第4巻/146頁)、実際にはカカシもアスマも紅も全員がそれぞれの班員の中忍試験の受験を申し出ます。これは「……ふむ…全員とは珍しい…」(第4巻/147頁)と、三代目も驚きを隠せませんでした。


「ちょ…ちょっと待って下さい!!」(イルカ)

「なんじゃイルカ?」(三代目)

「火影様。一言、言わせて下さい!!」(イルカ)

ここで、イルカは黙っていられなくなってついついしゃしゃり出てしまいます(第4巻/147頁)。既に僕らはこの後に繰り広げられる中忍試験の危険度を知っていますから、今にしてではありますが、イルカの気持ちも解るってもんです。特に「死の森」では何人も死人が出てますからね(汗)。サスケも相当ヤバかったしね。

「さしでがましいようですが
今、名を挙げられた9名の内のほとんどは…
学校で私の受け持ちでした
確かに、皆、才能のある生徒でしたが
試験受験は早すぎます」(イルカ)

「あいつらにはもっと場数を踏ませてから…
上忍の方々の推薦理由が分かりかねます」(イルカ)


イルカのエクスキューズは先にも書いたように解らないでもないんですが、アスマや紅やカカシの判で押したような宣誓は自信に満ちあふれているようでもありました。中忍試験の告知(鳥が飛んで来て教えられた…アレ)に関しては唐突な印象を持っていたようですが、三者の申告シーンは、どちらかと言うと「待ってました!」と言った感じでした。

波の国任務から帰った第七班がやけに地味な任務をこなしていたのは、中忍試験の受験資格である「8任務以上」をクリアする為の配慮であり、瑣末で低ランクの任務でも一つは一つとガツガツとこなしていたんじゃないでしょうか。つまり、カカシは一刻も早く受験資格をクリアして、中忍試験をナルトたち受けさせようとしていたと考えられると言う事です。そして、それはアスマも紅も同じ考えだった…。

以下、カカイルの修羅場です(笑)(第4巻/147-149頁)。

「私が中忍になったのはナルト(12歳)より6つも年下の頃(6歳)です」(カカシ)

「ナルトはアナタとは違う!」(イルカ)

ここで、カカシとイルカの気持ちが微妙にシンクロします。二人とも「ナルト」で繋がってるんです。9人の生徒ではなく、二人の争点が「ナルト」の存在にある事が図らずも浮き上がるのです。要するに、二人はナルトを取り合ってるようなものなのです。ナルトの片方の腕を掴み、互いに自分の方に引っ張るように…。

「アナタはあの子達をつぶす気ですか?
中忍試験とは別名……」(イルカ)

「大切な任務にあいつらはグチばかり…
一度、痛い目を味わわせてみるのも一興…
つぶしてみるのも面白い…」(カカシ)

「な…何だと!?」(イルカ)

「…と、まぁ、これは冗談として…
イルカ先生…
アナタの言いたいことも分かります
腹も立つでしょう。しかし…」(カカシ)

「ぐっ…」(イルカ)

ここまで来ると完全なアオリですよね(笑)。カカシは普段、こんな事を言うような人じゃないのに、ヤケにイケイケでした。この姿に、僕はカカシのイルカに対するヤッカミ成分みたいなものを感じています。先に、報告書を提出した時のカカシのイヤミ。それを完璧にスルーできちゃう無垢な想い…。そんな風にナルトを想っていられるイルカへの嫉妬…。

「カカシ…もう、やめときなって…」(紅)

「口出しは無用!
アイツらはもうアナタの生徒じゃない
……今は……私の部下です」(カカシ)


イルカの心配の仕方って、極自然とも考えられます。むしろ、カカシの考え方の方が異常です。しかし、アスマや紅がカカシと同じ判断を下している。それはこれまで一緒に任務をこなして来た上での見極めがあったんじゃないかと思うんです。ナルトやサスケは波の国任務では九尾のチャクラ還元(0.5本目?)や写輪眼覚醒があったわけですから。

そして、多少の差異はあれど、アスマや紅も自分の部下にはそれなりの手応えなり、成長を感じてた筈です。それが中忍試験受諾の宣誓となって表れた。むしろ、それに向けて準備してたとも考えると、かなり前向きに中忍試験を目標にしてたんでしょう。それが、この会場でのカカシ、アスマ、紅の迷いなさなんじゃないかと思います。

「…………」(イルカ)

同時に、ナルトを「部下」と言い放つカカシ。その言葉に押さえ込まれるイルカ。かくも子供の成長とは速いものなんだと…オトナの想像を遥かに凌ぐスピードで子供らは階段を上っているのだと、カカシはイルカの喉元に突きつけたわけです。ま、ここまで言わなくても…って言葉でもあるんです。特にこんなに大勢のいる前で、たとえそれが正論であっても、オトナとしては配慮が足りないとも言える…。

(…ったくめんどくせー奴らだな)(アスマ)

「………」(三代目)

面白いのは紅とアスマの反応で、カカシの噛み付き方がやや子供っぽく映ったんでしょうか。別にイルカにこの場で応える必要は全くないわけだし、イルカの老婆心を指摘する叱責としても、対象(この場合はイルカ)の人格を最優先に考え、他者の耳目のない場所で一対一で行うのがセオリーですから、こんな大勢の中でやり合うのは単なる口論になってしまう。

紅もアスマもそれを解っていたから、ちょっと閉口してしまったのでしょう。逆に言うと、カカシにすれば、これは叱責ではなく口論だったのです。つまり、私憤に過ぎないのです。カカシにしてみれば、イルカの想いが羨ましくもあり、自分だってイルカみたいにナルトを抱きしめるような愛し方を、ホントはしたい筈なんです。でも、それは立場や事情が許さない…。

何より、それをしていては、ナルトたちは成長は望めない…。

また、カカシとイルカの衝突とは、愛情属性が同じ者同士の衝突で、その質が極めて似通った特殊性があったと言えます。カカシがイルカに対して抱く嫉妬にも似た感情は同質故の理解でもあるんです。ここでカカシがイルカに噛み付いてしまうのは、その視点の高さにある。カカシのそれは自来也やイタチに近いのです(教育論として、自来也とイタチは近似しています。詳しくは別に示しますが…)。

しかし、ナルトを容易く抱きしめてしまうイルカと同じ地平に、(同じように望んでいる)自分がいる。同時に、それを戒める「我慢」がカカシの中にはあって、カカシの内部でそれが絡み合い、鬩ぎあっている。イルカとカカシの対比はその具現とも言える。そして、その差分がカカシの静かな逆鱗だったわけです(笑)。つまり、イルカは知らず、カカシは知っていた…。

カカシも「ミナト→ナルトの親子関係」を知っていた?!

全てを知った上で知らないフリをし、力一杯、抱きしめたい気持ちを押し殺し、労(ねぎら)いや優しい言葉と共に溢れ出ようとする涙を塞き止め、我慢した…。そして、その姿は雄々しく逝った自来也やイタチ(イタチは微妙に生存の可能性が…汗)に酷似しています。カカシもまた、ナルトの成長を見守っていた…のです。黙して語らず、粛々と…。

全てはナルトの為に…。
それが師・ミナトとの約束?

カカシもまた「堪(こら)える人」だった…?!

だから、こんなに無垢にナルトを想うイルカの笑顔がカカシは憎らしかったのです。こんなに無防備にナルトに向き合えるイルカが、カカシは羨ましくて堪らなかったのです。また、アスマや紅とカカシが見せた温度差は、それぞれが知り得る「秘密」の重さや質の差異だった筈です。そして、それを見守る三代目は何も語らなかった…。その妙(みょう)に、思わず唸ってしまうケルベロスです。

そして…カカシはイルカに噛み付いた…(笑)。

しかし、それはイルカに対するシンパシー(共鳴)に近いです。
イルカの気持ちを誰よりも解っていたのが、カカシなのだから…。

  

ペインの秘密・私見 | BLOG TOP | 第407話「ナルトに宛てて」

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