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第409話「仙術伝承…!!」

 

木ノ葉隠れの正門「あ(う)ん」。妙木山に向けて出立するフカサクとナルト。見送りは綱手、シカマル、サクラ。余談ですが、自来也のお葬式はやらないみたいです。死体の回収も未だのようです。いつもなら速攻、全員集合で喪服着て英霊を追悼するんだろうけど、木ノ葉としては現状を「有事」と認定し行動をしている…。

「じゃあ行くじゃあわい
ナルトちゃん。あいさつせえ」(フカサク)

「行ってくるってばよ
シカマル、暗号を頼んだぜ」(ナルト)

「こっちは気にすんな」(シカマル)

「検死と尋問の結果が出しだい連絡します」(綱手)

「連絡蛙を残しておく
何かあったらそいつに託せ」(フカサク)


「ハイ」(綱手)

「ナルト、がんばってね!」(サクラ)

「おっス!」(ナルト)

「よっしゃ!出発だ!」(ナルト)

お話はキリキリと進んで、出発する事に…。ここに居る誰もが自来也の「死」を噛み締めているから、無駄な機微が減っているんだと思います。誰だって泣きたいし、感傷にも浸りたい。身体と同じように心だって疲れるから、綱手なんかは特に全力疾走した後みたいに、心は<ハァハァ>と肩で息をしてる筈なんだけど、そんな弱音を今は吐かない。

そして、フカサクが「連絡蛙」を残すのが怖いっちゃ怖いです(滝汗)。連絡って事で時空間移動の通路になってる筈だから、それで情報が伝えられるんなら良いけど、それがペインに落ちて妙木山への侵入経路にでもなったら…怖い。それに、届くのが情報としても、それが吉報とも限らない…。兎に角、気が重い伏線ではあります。

「……」(フカサク)

「……」(ナルト)<ピタッ>

「ところで妙木山て…どっち_?」(ナルト)

ナルトの場合、この行動で周囲を和ませようとしてるんじゃなくて、普通に息をするよなもので…(笑)。ナルトの行動パターンって、大概こうで、極めて直情的なんです。一応、主人公なんですけどね(笑)。物語としては伏線満載で全ての機微に神経を集中してないと…って言う緊張感すらあるんだけど、ナルトはその対極に近い。それって、僕にとってはオアシスでもあるんですけどね。

「歩いたら一か月はかかる。迷いの山と呼ばれとって
秘密のルートを知らんかったら絶対に辿り着けん」(フカサク)

「行くだけでそんなに大変なのかぁ…」(ナルト)

「ナルトちゃんよ…
お前はすでに蝦蟇との契約済みじゃ
そんな心配はいらん」(フカサク)

「あ!それ…!」(ナルト)

フカサクはかつて自来也がナルトに「判」を捺させた「契約の巻物」を取り出します。そこには歴代の契約者の名が連なっています。真ん中に、「自来也」。その左隣りが「みなト」。その左が「なると」。自来也の右に遡ると「六十(源?)」「龍(篤?)」と、自来也のご先祖か師匠でしょうか。その署名が連なっています。

思えば自来也はナルトに出会ってすぐにこの「蝦蟇一族との契約」を結ばせています。しかも、ナルトの前にはミナトが契約してて、単行本第1巻の扉絵にあるようにミナトも胸に「忍」のマークのある蝦蟇に乗って九尾と闘っています。しかも、自来也はミナト→ナルトの親子関係を知った上でナルトに接近してて、おまけにナルトの名付け親が自来也本人であった…。

そんな長々とした下地があって、この「蝦蟇一族との契約」があったのです。自来也って、ナルトを前にしても不審者を気取って(笑)、単なる覗き好きのエロ仙人に見せかけてたんだけど、その胸の奥に積み重なった想い出を考えただけで泣けて来ます。ミナトを失った自来也がどんな想いを秘めて行動していたのか?ナルトをどんなにか抱きしめたかったろうか…。

そして、その自来也が亡き今、綱手が押し殺すような我慢をしている。そこに気付くとまた胸に込み上げるものがある。子供のナルトが屈託なく笑い、自由に走り回れるのは…。そして、安心してズッ転けられるのは、こうしたオトナの想いが支えていることに気付くと、無性に泣けてくる。そして、そのオトナらが子供にそれを教えない。気取られない。それが嫌らしく美しい…。

「では、あの子は預かるけんの」(フカサク)

「よろしくお願いします」(綱手)

「でも心配いらないってどういう…」(ナルト)

この場面で、フカサクがナルトを「あの子」と言ったのに激しく反応しています(笑)。これは「オトナ指数」を示す描写だと思うんです。実はこの後、ナルトは<ボン>と消えちゃうんだけど、既に「あの子」と言った時点で術は発動されてたんじゃないかと考えてます。見かけ上、ナルトの姿はここにあるけど、転送は完了している。既にここには居ないから「あの子」となった…と。

「えっ!消えた?」(サクラ)

「逆口寄せだ」(綱手)

「へぇ…」(サクラ)

フカサクもまた事象の根本に目を及ばせる存在と言う提示だと思うんです。綱手はこれを不思議がるでもなく、粛々と受け答えしています。シカマルやサクラの反応とはひと味違うんですよね。その対比がフカサクと綱手の近さをジワッと表していて、そこから隔絶したところで、子供らがオトナになろうと足掻いている…。ナルトはシカマルやサクラよりももっと遠くなのね(笑)。

恐らく、綱手もカツユ(蛞蝓)を含む「蛞蝓一族」と何らかの契約を結んでいる筈です。「蝦蟇一族」が忍界の守護者的な立場にある事を考えれば、「蛞蝓一族」も何らかの使命を帯びている可能性もある。木ノ葉のオトナは多くを語らないから断言はできないけど、みんな、胸に秘めた想いがある。それが重ければ重いほど外見は静かだ…。

「そちらも頼んだけんの」(フカサク)

そう言い残してフカサクも<ボン>と掻き消えます。やっぱり印を結んでますね。「仙(忍)術」と言うから、忍術とは違うようだけど、ペインとの闘いではそんなに違いが明確には分からなかったんですが、それもこの後、明かされます。自来也の潜入方法からも分かるように蝦蟇一族は時空間忍術が十八番(オハコ)のようですね。

もしかしたら、ミナトの「飛雷神の術」だって、蝦蟇一族の仙忍術の伝授か、ミナトの才能がそれを基本にアレンジさせたのか?と刺激されてしまいます。フカサクが先に示した「蝦蟇一族との契約書」の意味を考えると、ミナトも妙木山に行っている可能性があるし、ガマぶん太の頭の上に乗ったナルトは「ミナト以来」だったと言っていたので、関係性としては特別と言えますからね。

「よし、我々も自来也の残した
情報解読に専念するぞ」(綱手)

「了解っス」(シカマル)

「ハイ」(サクラ)

(うずまきナルト…予言の子か)(綱手)

綱手はシズネを随伴して放浪していた時期がありました。最愛の弟・縄樹と恋人・ダンの戦死の傷を癒す旅だったのか、博打三昧の放蕩三昧だったようです。そして、それを思い止まらせ木ノ葉に連れ帰ったのが自来也とナルトの師弟コンビでした。綱手の捜索には大蛇丸も絡んで来て大騒ぎだったんですが、ナルトの後先を顧みない真っ直ぐな頑張りが綱手の氷を融かしてしまいました。

超高等難度の「螺旋丸」をモノにしたナルト。やはり、綱手も「ミナト→ナルトの親子関係」を知る一人だったんですが、その綱手をしてもナルトには特別な期待感…ミナトをも超えるような可能性を、あの時点で感じさせています。でなければ「初代の首飾り」など与えはしません。ミナトには与えた形跡がないから、あの首飾りには尾獣のコントロール以外にも意味があると思うんです。

それに、ナルトの外見が縄樹にそっくりなのは何とも気になる部分です。綱手は初代の孫。と言う事は弟の縄樹も孫。それとナルトがクリソツと言うのは…やはり、ナルトの親である波風ミナトが何らかの形で柱間(綱手のおじいちゃん)の血族の系譜に関係してる可能性をビリビリと感じさせます。

一説によると…ゲームソフトのパッケージ情報みたいですが…二代目火影の孫、つまり、柱間の弟の二代目がミナトの父と言う事で、柱間と二代目火影の外見の強烈な違いがややこしい家族関係や親子関係を思わせるんですが、綱手があの時…三竦みの戦いで感じた期待感が「予言」と符合し、綱手の無意識の想い入れを力強く肯定しています。



一方、<ポツ><ポツ>と落ちる雨………。

それが折り重なるように、降りしきる雨に変わります。<ザー>っと、泣くように打ち降る雨。場面がスイッチして、川の国…雨隠れの里。"暁"の本拠地。両手を天に翳し、その雨をコントロールするかのような所作を見せるペイン(壱)の弥彦。その背後に小南。そして、残りのペイン六道衆が並び立ちます。

準備が出来た」(小南)

「目的は九尾。邪魔する忍は皆殺しだ」(壱)

先週もペイン(壱)が小小南に「準備しろ」と言ってたし、今週は小南が「準備が出来た」と言っていて、つまりはペイン六道が遠征する為には「準備」が必要なわけです。普通の忍だったら忍具を集めるとか、食料を補給するとかで済むんだろうけど、ペインの場合はもっと他の「準備」が必要だと言う示唆なんだと思います。

基本的に戦争とは補給が一番肝心で、補給路=兵站(へいたん)が重要なのは過去の歴史が如実に物語っています(←余談ですが、歴史の勉強って、過去の反省をする為に考える哲学に近いです。実際の勉強では年号を暗記したり、データベースが存在する世の中で、何で暗記が必要なんだ!とやけ酒の量が増えそうですが、それはちょっと違うからね)。

ペイン六道と言う不可解なシステム。「本物はいない」と言う自来也の暗号。殺しても生き返るようなバリバリ反則の強さを下支えする「準備」が必ずある筈で、チャクラだって無限でなく、遠隔操作(傀儡の術)などでもチャクラの伝達系は存在し、それはある条件で見切れる。この材料にもう一押しでペインの「秘密」は解ける…筈…です。

ところで、ペイン(壱・弥彦)が雨を操るような描写があるのは、やはり「泣いている国」への執着があるからなんでしょうか?自来也との三年間の修業時代の食卓で、拳を振り上げて怒った弥彦の想いを引きずるように、川の国に雨を降らせる…弥彦。そして、それが長門が弥彦に感じていた情の部分であるならば、あの難民の子供らは今も泣いているんじゃないのか。

ペイン=長門が恨んでいるのは「戦争」であり、純粋にそれを終わらせたいとする真摯な想いであるなら、単純にペインの行いを「悪」とは断言できない。戦争が人にとって「毒」であり、その「毒」を「毒」を持って制すると考えるなら一理あるからです。同じ考えで木ノ葉が絶対な「善」とも言い切る事もできないです。

ややもすると木ノ葉の人間として僕らは自来也の死を悼み、ペイン六道を恨んでしまっている(ペインは個人的には大嫌いだけどね…)。しかし、どっちにも「正義」があり「善」あるのです。「悪」と言う概念がその対極。或いは利害関係がぶつかり合う対象を便宜的に悪しき存在=「悪」としてるだけで、それは絶対でなく相対の価値観である事に気付いて欲しいです。

確かに、自来也の戦死は悔しいし腹立たしい。どんだけ怨んでも恨み足りない。でも、ここで熱くなって拳を振りかざすのは、「泣いている国」の弥彦と同じになってしまう。それは終わらないループの始まりなのです。蛇が敵の蛇のシッポを咬み、その蛇もまた咬み付いた蛇のシッポを咬む。それが憎しみの連鎖であり、戦いの連鎖です。悲しく終わらない無限なのです。



場面は変わってナルト。<ボフッ>っと転送完了の様子。

「!?」(ナルト)

「!!」(ナルト)

「何だ?」(ナルト)

まるで「おとぎの国」のような草木が溢れ返るような景色。大きなフキの葉の上でシエスタ(昼寝)を楽しむ蝦蟇ちゃん?蝦蟇の国…妙木山。静かでのどかな雰囲気ですね。昔、ここに自来也は迷い込んだんだ…。でも、フカサクが言うように「迷いの山」があって、秘密のルートを知らなければ辿り付けない筈。

って事は自来也が迷い込んだ…とするのは、自来也に対する妙木山のオトナ発言で、実際は選ばれ、招かれたんじゃないかと思うんです。自来也もまた蝦蟇一族によって選抜された…むしろ積極的に召還され妙木山に呼ばれた…使命を持った子だった…つまり、予言の子。悲しく辛い「選択者」としての役割を担っていたんじゃないかと考えたりしてしまいます。

それを発展させると、妙木山の予言自体が忍界全体の明暗を左右する火種になっているとも言えるんです。つまり、予言自体が世界を混乱させる元凶になっていると言う事です。そもそも「安定と破壊」の太極の要素を予言が内包しているからややこしいわけで、安定や平和が良いことは誰だって分かってるんですから、最初っから「選択者」なんか要らない筈なんです。

なのに、わざわざ自来也と言う「選択者」を作り上げ、その弟子を「予言の子」とする啓示を与えた…。そして、その弟子が「安定(平和)」か「破壊」と言った両極端の使命を帯びるなんて条件を設定している。もし、このシナリオが無くても世界は混沌に包まれたもしれないから、妙木山が為したのは「秩序ある混沌」をもたらした点にあると言えるんじゃないかと、僕は現状ではそう考えます。

「動いているものを見るのは面白い…
止まっているとつまらないでしょ………
回ってない風車なんて見るに値せず…ってね
かと言って…止まっているのも情緒があっていい時もある…
とにかく…
今は"木ノ葉崩し"という風で私が風車を回したい…」

木ノ葉崩しで大蛇丸が放った意味不明(第13巻/160頁)。それが何だか合流して来ます。大蛇丸も「蛇一族」と縁のあった一人。彼も彼なりに何かしらの使命や欲求をもって世の中に関与していた一人じゃないんでしょうか?つまり、蝦蟇一族が風車を回してる…とも考えられるわけです。もう「善悪」だけじゃ何も見えなくなって来た。少年少女はあまりイライラしないで付いて来てね。

<ボン>っとフカサクも合流。

「ナルト」(ガマ吉)

「!」(ナルト)

「オレがお前を口寄せしたんじゃナルト」(ガマ吉)

「…なるほど、そういうことか」(ナルト)

ガマ吉が「逆口寄せ」を使ったんですね。って事は、チャクラを練る事が出来るようになってるんですね。ガマ吉も。ガタイも大きくなったし、面構えもしっかりして来ました。三竦みの戦いの時には全く使えない子だったけど…(笑)。コスチュームも「ナルトの巻物」(忍具の考察)のポスターのそれに変わってて、いよいよナルトとの最強タッグが現実味を帯びて来ました。

「まずは修行前の腹ごしらえじゃ。付いてこい」(フカサク)

「?」(ナルト)

「さあ。たんと食いんさい!
腕によりをかけてつくったけんね」(姐さん)

「うっ…」(ナルト)

出迎えたのはエプロン姿(?)の"姐さん"。生きてて良かった…。ペイン(弐)の死体を木ノ葉に送り届けて一目散に妙木山に帰ってたんですね。既に自来也の訃報も知ってる事でしょうし、こんなに明るく振る舞うのが逆に痛々しいけど、それはこの晩餐に免じて無かった事にしましょうか…(汗)。って言うか、トラウマになる…蟲だらけの食卓…僕だったら速攻修行断念で「迷いの山」を意味も無く彷徨いますけどねーッ!!(笑)

でも、食の文化って生活圏でえらく変わるからね。日本だって「蜂の子」も食べるし、「イナゴの佃煮」なんてのもあるみたいだし。東南アジアなどの食文化にも「蟲」を食べるのはあったように思います。スープとかだと完全アウトだけど、"姐さん"が油を使ってカリカリに揚げた幼虫(蜂の子)だったらギリギリでセーフかな。

でも、やっぱり無理なんで、「迷いの山」に直行かな(笑)。ところで、"姐さん"の名前は何と言うんでしょうか?フカサク監督繋がりで、サナエ(奥さんの中原早苗)とかケイコ(蒲田の松坂慶子)とかかな…なんて考えて、自分を誤摩化しながら物語を拝見しています。基本的に蟲はダメな人なんで、特にナルトがげんなり見つめるお椀から飛び出してる脚がキモくてダメ。う…魘(うな)されそうです(笑)。

大きな滝がる訓練場?小さな道場のような土俵?を取り囲むように蝦蟇の置物風のオブジェがそれを取り囲むような造りです。蝦蟇の置物には苔むした古びた感じがあって、マイナスイオンが噎(むせ)せ返るようなしっとりした空気が漂っています。これで、ごちそうが蟲じゃなけりゃ、僕だって修行に行きたいですよ!!(笑)

「吐きそうになっとる場合じゃありゃへんで
さっそく修行を始める」(フカサク)

「オッ、オッス!」(ナルト)

って、ナルト………喰ったんかいッ!!(脂汗)

「まず初めに、わしがお前に教えるのは
忍術ではなく仙術だということを説明しとかにゃいけん」(フカサク)

「仙術?」(ナルト)

「そうじゃ…忍術が内なるエネルギーを利用するのに対して
仙術は外のエネルギーを取り込んで利用する
」(フカサク)

「外…どういうことだ?」(ナルト)

さて、キモい話はさっさと忘れて、キリキリと修行に入りましょうか!!(笑)自来也もペインとの闘いでは「仙法・五右衛門」だったり、頭髪をめちゃくちゃ延ばしたり、針のように跳ばしたりと特殊な術を使っていましたし、それと通常の忍術の違いを説明しようとしているんですね。あの時、「仙術」とか「仙法」とか言ってるのにフカサクが煙玉とか風魔手裏剣を使ってたのがしっくり来なかったんですが、それもいよいよ払拭されそうな気配です(笑)。

「うむ…ナルトちゃんも知っとると思うが
忍術とは己の内の"精神エネルギー"と"身体エネルギー"
練り込んだチャクラを利用するものじゃが

仙術とは己の内で練り込んだそのチャクラに
外から"自然エネルギー"をさらに加え練り込んで
新たな強いチャクラを作り利用するもの

これにより今までの忍術、幻術…
さらには体術までもが大幅にパワーアップする」(フカサク)

「内からの精神エネルギーと身体エネルギー。そして外からの自然エネルギー
この三つのエネルギーを練り込んだチャクラから発動する術や技のことを
仙術と呼ぶんじゃ」(フカサク)

フカサクがナルトを「ナルトちゃん」と呼ぶのは、ナルトが自来也を「エロ仙人」と呼んだり、フカサクを「じいちゃん仙人」と呼ぶのと同義です。それは、自来也を「自来也ちゃん」と呼んでいたのにも符合して、フカサクの想い入れの深さも感じさせます。既に、フカサクはナルトを信頼すらしているようですね。ナルトに自来也の面影すら感じてるのかも知れません。

フカサクが何かの術を発動する時に必ず印を結ぶ描写に、仙術と忍術の差異が判然としなくて、チクと苛立ってたんですが、基本的に体内でチャクラを練るのは同じなんですね。仙術の場合はそのチャクラに更に第三のエネルギー=自然エネルギーをミックスして練り込む事で全体の底上げをする理屈みたいです。結局、チャクラを使うのは一緒だから、術の発動には「印」が必要なんですね。

そして、ここで出て来た「新たな強いチャクラ」。これは終盤のポイントだと、僕は考えています。実はそれを積み上げて行こうとしてるのが「終末の谷の決闘」でして、この描写で何だか自信がつきました。柱間とマダラ。二人に傑物の闘いが何を意味するのか?それを示す事で『NARUTO -ナルト-』の終盤が浮き上がって来るんです。ボチボチと進行してるので気長に待って下さいね。

エーッと、ついでに…。サスケの「麒麟」って術もある意味、仙法・仙術に近いように感じますが、あれは"自然エネルギー"を体内に取り込む事無く、自然界で発生したエネルギーを直接使用しています。きっと、あの術のネタ元は大蛇丸にあって、自来也の急激な成長を大蛇丸なりに解釈した答えだったのかも知れませんね。第三のエネルギーに大蛇丸も気付いていたんですね。

自来也は何をしても大蛇丸に敵わなくて、半ば投げ出すように放浪した…。その中で蝦蟇一族…妙木山との出会いがあり、変貌した。それが大蝦蟇仙人が与えた「蝦蟇の力」だと思うんですが、具体的には仙術…つまり、"自然エネルギー"が生み出す自来也の「強いチャクラ」だった筈です。大蛇丸にもそのくらいの理屈は分かったんだけど、同じ方式で力を手にする事を望まなかったんでしょう。

そして、大蛇丸は「不死」に傾倒して行った…。自来也が大蛇丸に敵わなくて放浪の旅路に発ったのと似ています。その分かれ道には運命もあったろうし、もっと残酷に言うなら「運」があった。でも、結局は自分の信じ方の違いがその根底にはあって、結局は自分の人生で、そこには自分の「選択」が存在するんです。

「運命」てのはつくづく残酷な代物で、その中で人は無力です。一寸先は闇だし、その闇は絶えず「不安」を人に与え続けるのです。大蛇丸と自来也の違いって、その「闇」との向き合い方の違いだったんじゃないかと思います。激しく荒れ狂う奔流…それが「人生」です。人はその流れに身を任せるしかない。しかし、その中でもがき苦しみながらも抗う者のみが向きたい方を向ける。


「うーん…」(ナルト)

「ようするにじゃな。ソフトクリームのチョコバニラ味に
ミント味までくわえたならさらにうまくなる感じじゃ」(ガマ吉)

「よけい、わかりにくいわい。ガマ吉」(フカサク)

「あ!そういうことね」(ナルト)

「今ので分かったんかい……」(フカサク)

「ヘヘ…ナルトはこういうやつkじゃ…」(ガマ吉)

ナルトとフカサク。ナルトとガマ吉。これはジェネレーションギャップの典型で、ガマ吉の喋りはこのエピソードの後半の伏線になっています。キッシーにしては短い回収で、さながらショートレンジのフックのように小気味いい。いつも見たいに深く長ーい伏線ばかりだと難しすぎて子供達にはアレだし、漫画チックなノリで良いんじゃないでしょうか。

「その自然エネルギーってのはようするに何だってばよ?」(ナルト)

「己の外…大気と大地に存在するエネルギーのことじゃ」(フカサク)

「大気と大地…はぁ…」(ナルト)

「ようするに空気と地面じゃ」(ガマ吉)

「あ…口ばかりじゃ何じゃ
そろそろやってみせようかいの」(フカサク)

そろそろ、フカサクもナルトの本性が分かって来たみたいですね。言葉で言って分からない(笑)。インテリだった自来也とも、最初っから天才肌だったミナトとは違うんですね。カカシが散々、呆れ続けた「天然」。フカサクもそれに気付いたんでしょう。案外、ガマ吉に似てるとかね。それだと、二人のツーカー振りも符合しますよね。

<タッ><タッ><パン>(この辺りでええじゃろう)(フカサク)

「印」を結ぶフカサク。「この辺り」と言うフカサクの言葉からすると、自然エネルギーを効率よく得易い場所(ポイント)が存在すると考えて良いでしょう。自然には「気」と言う考えがあってここで言う"自然エネルギー"と同義と考えて良いと思います。それが溢れ出すポイントが実際にあると言います。サブカル的にも数多あるけど、現実世界でもそれを感じますね。

これは僕の信奉するカイロプラティックの先生の受け売りだけど、東京だと皇居の周辺が良い「気」が流れてるそうです。身体が疲れたり、心が沈んで来たらそこを歩いてリフレッシュするんだそうです。僕も歩きに行った事があるんだけど、確かにあそこは気持ち良かったな。大きな木の下とかも良いみたいで、やっぱりそう言う場所は気持ち(=気の補充?)が良いんですよね。

「おお!!さすがフカサク様じゃ
どんどん自然エネルギーが集まってくる!!」(ガマ吉)

「!? え?どこ?」(ナルト)

「す…すげェ…」(ガマ吉)

ガマ吉には見えてて、ナルトには見えない…これが"自然エネルギー"なんでしょう。この対比はガマ吉の修行っぷりを示すもので、ナルトに噛み砕いて説明できる描写と合わせて、相当にガマ吉の錬度が上がってるってところにあると思います。ナルトを逆口寄せしたのもガマ吉だし、"自然エネルギー"が見えるって事はガマ吉も仙術が使えるってことなんです(後出)。

<ガッ><ガコ…>(フカサク)

「も…持ち上げたっ!!?」(ナルト)

「ど…どうじゃ……<プル><プル>
これが自然のエネルギーを取り込んだ仙術の力じゃ」(フカサク)

フカサクの身の丈は30~50センチ程度とは思うんですが、それが何トンもありそうな蛙の置物?を持ち上げます。『NARUTO -ナルト-』の力学的に見たら、正確にはチャクラで石像を吸引して石像全体を見えない力で抱え込むような力を発動してると考えるべきで、この考えは古武術などにも散見される理論で、甲冑を着けて機敏に動ける体術の基礎として引用されたりしています。

しかし、フカサクの手が思いっ切り<プル><プル>してるんですけど…(笑)。仙術が通常のチャクラ…つまり、身体と精神のエネルギーをミックスする過程が存在するから、その段階でフカサクの老体には厳しい状況なのでしょう。そして、それを自然エネルギーで補って発生する「力」のようなので、ナルトが仙術を会得できれば、大逆転の可能性がありますね。


「うわ!」(ナルト)

フカサクが降ろした石像の振動にたじろぐナルト。

「で…でも何やったか分かんなかった…
ただ、じいちゃん仙人が印をしただけしか…」(ナルト)

「そりゃそうじゃ
今のナルトちゃんじゃ自然エネルギーは感じ取れん…
つまり、己に取り込むのも無理じゃ」(フカサク)

「じゃあ、どうやって?」(ナルト)

「自然と一体になるのじゃ!」(フカサク)

「……一体…?」(ナルト)

「ようするに死ねちゅーことじゃ」(ガマ吉)

「え?」(ナルト)

キッシーはこの説明をさせたくて、ガマ吉にナルトの通訳をさせてたわけですね。そして、この「死ぬ」って言うのが前回、フカサクが言った「自来也ちゃんの教えたやり方」なのでしょう。それでも「ええんなら………」と言う後ろめたさがここを起点にしてるわけですね(笑)。ガマ吉が「死ぬ」って言うんだから、ホントに死ぬ必要があるのかも知れません。

しかし、ナルトが「死ぬ」って状況は九尾も死ぬって事になるので困ります。やっぱり、そこで「ナルトの鍵」である巻物蝦蟇が登場する必要があるんじゃないでしょうか。「ナルトの巻物」(忍具の考察)で引用したポスターのナルトの顔には人柱力の証である「ヒゲの痣(あざ)」が残っていますから、九尾は当分はナルトから抜かれないとは思うんです。

最終的には抜かれないといけないんだけど(笑)、ナルトのアイデンティティの一つではあるし(汗)、ナルトが九尾を克服するのは『NARUTO -ナルト-』の物語全体を通したメインテーマに近い存在で、それにはナルトの成長…瓦解(がかい)に近い変態が必要なわけで、それにはもう少し描写が必要です。今は未だそのかなり前の段階だから、ナルトから九尾は抜かれずに残る…と言うのが、現段階での読みですかね…(黒笑)。

で、どうするのか?ナルトはどうなっちゃうのか?そう言えば、サスケが木ノ葉を抜けた時も薬物を使って死んだ状態に陥りましたよね。音の四人衆が結界忍術でその「死」を中和する形で、状態2の状況を擬似的に生み出し、サスケの身体を呪印に慣れさせた描写がありましたっけ。あれも大蛇丸の研究の成果だと思うんですけど、やはりその背面に自来也との軋轢(あつれき)があったのかも知れませんね。

「陰陽論」を用いると「死」とは肉体と魂の分離(←封印術・屍鬼封尽の基本原理)ですから、一時的にその状態を生み出し、魂だけの知覚、肉体だけの知覚によって自然=宇宙と一体化する必要性があって、そう言う経験が自来也をして「そもそもワシももはや人では無いわい!!」(第41巻/93頁)と言わしめたんじゃないかと思うんです。それが、人が更なる覚醒…つまり、仙人だ言う事か。

そして、その力が「ペイン六道」と言う自然の理(ことわり)に反するような力に対するカウンターとして機能するんじゃないかと思います。ペイン=輪廻眼も「死」を乗り越えた一つの形態だとは思うんですね。それが自来也と大蛇丸の対比にも似ていて、結局何を信じたかに尽きると。人生とは何なのか?生きるって何なのか?そんな大っきな話に僕らは直面してるんじゃないかと、いよいよ終盤っぽい予感みたいなものを、僕は感じ始めています。


一方、雷の国=雲隠れの例の八尾?の修行場所。雲が更に濃くなって、霧のようです。例の黒人っぽいガタイの良い大男に面と向かって"鷹"の四人組。しかし…こっちに背を向けて立つ八尾の人柱力?の背中に刀がどう見ても「七本」。しかない…(汗)。「八本の剣を持ち…」(第408話/「フカサクの提案」)で、サスケの幻術に落とされた雷忍がゲロってた内容と違うような…。

この大男がフェイクなのか?それとも隠し持った八本目が奥の手なのか?(←もし奥の手なら「八本」なんて情報は露出させないだろうけどね)如何にも有りがちな特徴ある人柱力の外見と言い、深読み派の僕としては咬み付きどころが満載なわけです(黒笑)。しかも、物言いがまた変わってると言うか、個性的?!(笑)

<ザッ>(ロイク)

一応、僕の中で人柱力が確定していないので、暫定的に「ロイク」と言う名前にしますね。業界用語で「黒人」をこう言う風に呼ぶそうです(笑)。音引きで「ロイクー」と延ばすのもありなんですが、ここ夜の六本木風に「ロイク」と単切に切りましょうか(笑)。ま、単純に「くろい」の逆さま言葉なんですけどね(業界言葉なんで完璧な逆さまじゃないのね)。

「アンタが八尾の人柱力か?」(サスケ)

「いや"八尾様ですか?"だろ そこ
"人柱力様ですか?"だろ そこ」(ロイク)

前回の最終頁でも口の悪さを披露したロイクですが、ここでも「突っ込んでみろ!!」と言わんばかりの個性派ですよね。インディージョーンズだったら、いきなりハリソンフォードが拳銃出して<ズドン>と撃ち殺されるキャラですよねーっ!!(笑)やっぱ、ロイクは胡散臭いです。決して、僕には信じる事は出来ません(笑)。

「アンタを拘束する」(サスケ)

そして、サスケのGJ炸裂!!そんなロイクの奇人っぷりを完全にスルーです(笑)。流石、「魚手(さかなで)一族」の末裔(まつえい)(笑)。あのイタチを何度も「………」(←イタチのノーマル?)と閉口させたサスケだけはある。そして、それを見守る"鷹"の二人(重吾は除外)が<プッ>っと吹かなかったのが偉い。この子たちってば、結構、我慢強いのね(笑)

 
 

綱手は何故、ナルトとフカサクを正門まで見送ったのか? | BLOG TOP | ナル×ジャン業務連絡(0717)

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