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イタチと「うちは虐殺」の時系列の補正


サスケが上期の成績表を貰った次の日。うちはの大切な会合がありました。そこに参加しなかった二人がイタチとシスイです。きっと、シスイの殺害はその時。つまり、サスケがアカデミーに入学して「上期」の成績表を貰う期間=半年後の出来事であると、僕は考えています。つまり、サスケ6.5歳。イタチが11.5歳。

そして、この後、イタチが会合に来なかった理由を問い詰めに、うちはの上役(イタチより年上)が押し掛けてきます。シスイが自害(殺害)した翌日の事です。イタチはここで切れて、その上役3人を地面に這いつくばらせてしまいます。多分、イタチがここまで「熱く」なったのは、最初で最後ではなかったでしょうか?写輪眼を大きく見開いて、非常に雄弁にしゃべりました。

「組織に執着し 一族に執着し 名に執着する…
それは己を制約し己の”器”を決めつける忌むべき事…
そして未だ見ぬ…知らぬモノを恐れ憎しむ…愚かしき事!!」

ここで「器」と言う言葉が登場しています。イタチは非常に苛立ったように、何かに急き立てられるようにしゃべり続けます。普段は寡黙なイタチがです。これは異質。痼り以外の何ものでもありません。

「一族などと…ちっぽけなモノに執着するから
本当に大切なモノを見失う…」

「本当の変化とは規制や制約…
予感や想像の枠に収まりきっていては出来ない」

何故、こんな簡単な事がお前たちには解らないんだ…と言わんばかりに、まくしたててます。きっと、この時、既にイタチには「良き理解者」が存在したんじゃないか?もっと、イタチの言葉に鋭く共感してくれる存在があったと、僕には思える台詞なのです。イタチの理解者…尊敬できる存在…優れた忍…もしかしたら、「暁」の誰か…。……マダラ…??

と、まあ、この描写から「うちは虐殺」までの経過を、この直後…と当初考えていたわけですが、その次の回のサスケの回想風景からの汲み取りがやや甘かった(汗)。この辺りの時間経過はイタチの表立った動きもなく、当然、ストーリー中の描写もないわけですから、サスケの描写のみで考察するよりありません。で、サスケの外面、内面の成長の描写を見誤った…ので、時間の経過に対する判断を誤っていました(汗)。今回は、ここを、キチっと修正して行きます。

先ず、イタチが上役をぶっ飛ばして、毒づいた一件で、サスケはイタチの写輪眼の巴模様に違和感を覚えます。僕の記憶だと、連載の画と単行本では描写(絵柄)が違ったような気がしています。単行本で修正されたんではないでしょうか?イタチの三つ巴の写輪眼が万華鏡に変化して行くカットが並ぶ下のサスケ(25巻/108頁)。右が6.5歳当時。左が回想当時です。

見逃していたんですが、かなり変わっています。回想当時のサスケの顔はかなり大人びています。顔に体する瞳の面積と位置が変化している。そして、その下のカット。ベットに大の字に寝そべって天井をボーッと眺めるシーン。

「何だったんだ…兄さんの目…」

と、考えてるサスケの四肢がスラッと延びてます。体型が変化してる。明らかに!成長してるんです。もしかしたら、一年くらい経過してるかも知れません。

「それに…あれからずい分経つけど…」
「父さんと兄さんは何かギクシャクしてる…」

外見もそうですが、心も成長しているんです。それが、この人の心の「機微」に思いを馳せるサスケの描写です。元々、賢いサスケですが、こんな描写は過去にはなかったんじゃないでしょうか。サスケの心の成長を時間経過の表現に使った…具体的な数字の提示はないものの、これはかなりの時間経過を示唆する描写であると、僕は考えています。

また、サスケの家の長い廊下で、サスケとイタチ。イタチはサスケを完璧、無視です(笑)。それから、フガクとイタチがすれ違うシーンがあります。ここで、両者は言葉も交わさなければ、視線も違えたままです。これでは、全く反りの合わない上司と部下です(笑)。その直後のサスケとフガク。フガクはサスケには自ら声をかけてます。フガクのイタチからサスケへの関心の移動を示しています。これは、「代り」を見つけた…と、大人なら解る。大人なら…。そんな描写でした。そして、それが、サスケの火遁・業火球の術の伝授につながります。

「お前にはまだ早過ぎたんだ」
「一週間やそこらでまた教えても同じことだ」

が示す時間経過の後、サスケは見事、業火球の術を会得し、フガクを驚かせます。(前回の考察では、時間の経過ばかりに気を取られて、この一週間を見つけて喜んでた。浅はかでした…汗)

「…さすが、オレの子だ」

と言う、これまでサスケが待ち焦がれた「父」の言葉を引き出すのです。そして、フガクは続けます。

「もう兄さんの後は追うな…」

あの廊下でのすれ違い。イタチ→サスケへのフガクの関心の移転。これらを決定付ける台詞です。大人の猾さを示す言葉です。そして、これが大きな伏線になっているシーンへと続きます。

食卓で座るサスケ。台所にいる母。サスケは更にオトナびた外見です。伏見がちなせいでしょうか、何だか表情も非常に大人びて見えます。顔もほっそりとして、大人っぽさを臭わせています。

「父さんは兄さんやオレのこと…」
「本当はどう思ってんのかな…」

サスケは「父」の言葉を本心から嬉しいと感じる一方で、自分がそれでも「兄」の代わりでしかないことを悟っているのです。もしくは、疑っています。これは、自分を客観視できている証拠です。自分の状況を的確に客観視している。嬉しい出来事を、ただ「嬉しい」と感じる子供から、そうなるに足る、自分を取り巻く状況や相手の心情を推し量る冷静さを、サスケは備えていた描写にあたると、僕は考えます。つまり、心が成長している。そして、この成長には相当の時間を要した…とも。

それに、サスケはイタチに対して、幼かった自分(=手裏剣修行の頃)を意図的に演じてみせて、イタチの「おでこツン」を引き出しているシーンもあります。イタチもそれを解っていて受けたんでしょうが…。

「良かった…」
「やっぱり兄さんは昔のままだ…」

「昔」…ホントは具体的な数字が欲しかったんですが、この言葉と、このシーンはサスケの成長を物語る描写であると思います。そして、ここまで「心」の駆け引きができるようになったサスケの成長を考え合わせれば、1年~2年の時間の経過はおかしくない…と、僕は考えます。そして、

「兄さんは七歳で忍者学校を主席で卒業…」
「八歳には写輪眼が使えるようになった…」
「それに十歳で中忍に昇格…」

…と言う兄の経歴。これを反芻しながら惨劇の現場に向かうサスケ。この台詞は、サスケがこの文言のイタチと同時期に達した…と言う示唆だったんではないでしょうか?自分も兄と同列に考えなければならない立場(年齢)に達したと言う意味。それで、

「…でも オレにも兄さんと同じうちは一族の血が流れているんだ」
「兄さんには負けない!!」

と言う台詞につながるんではないでしょうか?サスケの年齢が自然に気持ちを変化させていった…。僕にはそう言う風に感じられます。そして、カカシの例の台詞…につながります。

「気を抜くな… あいつは13歳で暗部の分隊長になった男だ」

多分、これは事実であったのでしょう。イタチは13歳で暗部の分隊長になっていたんです。それから逆算すると、うちは虐殺はそれ以降。つまり、その惨劇の現場に向かうサスケは8歳(13-5)以上が妥当。これは入学から2年程度の時間経過に相当します。つまり、シスイの殺害から1年半程度経過している。これまで検証したサスケの心身両面の成長具合とその描写から、この時間の経過はエピソードの内容からして許容できる範囲ではないかと思います。むしろ、しっかりとサスケの成長を描いていて、しっくり来る容量であると思います。

逆に、イタチも、例えば13歳の誕生日を機に分隊長に昇格した可能性もあるでしょうし、分隊長昇格とうちは虐殺が非常に近接している可能性も充分に考えられます。と、言うか、それが妥当な線ではないかと思います。カカシの「13歳で…」と言う台詞が、逆に「うちは虐殺」の期日を暗示しているかのようでもあります。つまり、うちは虐殺は暗部分隊長昇格の直後と言う考えです。ここまで(サスケが8歳辺り)引っ張って、サスケを谷底に突き落とすことで、優秀なサスケの問題児=ナルトとのアカデミーの同期卒業への流れもスムースになるし、格描写との整合性も充分得られるんではないでしょうか?

カカシが焦って台詞を間違えた…とする前回の考察は、考察の前提にそもそも反していたのかも知れません。ナルトのストーリー中で語られる台詞や描写は、そのまま、ナルト世界の真実であり、それらを事実と認定した上で、初めて考察は考察たり得るんだと、改めて感じています。意図的な「間違い」もあるでしょうが、それには相応の描写と言うモノがある筈です。僕はそれをカカシの「焦り」として解釈を試みましたが、どうも、しっくり来ませんでした(汗)。

そして、もう一度、25巻を見返してみると「サスケの成長」を読み取れる描写があった…。それも、かなり綿密に描いてある。サスケの心の成長でした。兄弟や家族間の不協和音。それを自分の中で昇華し、他者の気持ちを推し量ろうとする努力。サスケは子供から大人に向かって着実に歩んでいたのです。このサスケの内的な変化の過程を時間の経過として捉えれば、イタチの「13歳暗部の分隊長就任」とその後の「うちは虐殺」はリニアにつながると思います。よって、イタチのうちは虐殺の時系列は…、

「中忍昇格(10.5)→暗部入り(11)→暁入り→大蛇丸の腕切断→大蛇丸暁脱退→シスイ殺害(11.5)→暗部分隊長就任(13)→うちは虐殺→里抜け」〔注:()内はイタチの年齢〕

となり、カカシの不名誉な失言も無くなります(笑)。描写的にもしっくり来る…と思うんですが、どうでしょうか?これで、いよいよ疑問の本丸!イタチの闇に駒を進めることができそうです(笑)。

で、果てしなく…つづく(笑)。

イタチさんはやってない!



第359話「その眼…!!」 | BLOG TOP | うちはイタチと「うちは虐殺」の時系列考察

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