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キラービーのラップは痛くて寒いだけなのか?

   
「んー…そうだな」(キラービー)

第410話「雲雷峡の闘い!!」で、"鷹"のメンバーにフォーメションを伝達するサスケに何か言いたげなキラービー(ロイク)に、水月がいきなり襲いかかりました。サスケの指令をものともしない…そもそもフォーメーションなんか意味あるんかい!!と、突っ込みつつ(笑)、キラービーも水月のやんちゃっぷりを窘(たしな)めるような雰囲気がありましたね。

この時、キラービーは何か言おうとしてたようです。自来也の見栄切りみたいに歌舞(かぶ)いた感じの口上(こうじょう)があったのかも知れません。それを水月に邪魔されたもんだから、ちょこっと怒ってるように感じました。多分、キラービーは水月の斬撃の最大速度のところで受け切っていて、エクステンショングリップを装着していないとは言え、水月にあの受けはショックだった筈です。

キラービーもさすがに「指一本で…」と言うわけにも行かず、両方の掌で刃を挟み込む「真剣白刃取り」で受け止め、水月から首斬り包丁を奪い、空中に投げ飛ばします。この剣士として屈辱的とまで言える攻撃にキラービーの力量を水月は感じます。腕相撲した事あるならきっと判ると思うんですが、手を組んだ辺りで勝ち負けは判ったりするんですよね。アレって…。それに似てるな。

水月が充分にキラービーの力量を感じてるのは、直ぐさま首斬り包丁を奪還しに動かないところに表れています。もっとも、水月の手の内にはエクステンショングリップが残っていて、あれが首斬り包丁のセーフティになっていて、最悪、サスケの草薙の剣のように時空間移動で帰還するような仕組みがあるんじゃないでしょうか。そうでもなっていなければ、水月の落ち着きは理解不能です。

で、感想にも書いたんだけど、水月がエクステンショングリップを装着しないでキラービーに攻撃に出たのが「陽動」が目的だったとする根拠になっています。事実、あのカットでサスケも水月に同期して動いていて、水月の斬撃がハデ過ぎたのか、キラービーの受けがウマ過ぎたのか、爆煙が上がったのでサスケが警戒して止まった。それがキラービーにラップを奏でる暇(いとま)を生み出しました。

「話の最 途 大告だ
ばかやろうこのやろう!」(キラービー)

例えば、「プロレスの仁義」(ロープに投げられたらちゃんと投げた相手に跳ね返って行くとか…笑)を踏みにじる無粋(ぶすい)さをキラービーは水月やサスケに感じてるんじゃないでしょうか。キラービー的には相手の気持ちや力をキッチリ受け切った上でお互いの優劣を決する闘いをしたい意向があるんだと思うんです。しかし、それがキラービーの流儀であって、"鷹"は違う。それもキラービーは理解していて、こうして自分の力を示す事で伝えようとしている。

だから、キラービーは明らかに死に体になった水月に追撃しなかった…。それは、キラービーには未だ水月が全てを出し切っていないのが判ったからで、そこでトドメを刺すのは本意ではないわけです。キラービーとしては、お互いの100%のぶつかり合いこそ望み(の筈)なのだから、こうして筋肉をプルプル振るわせながら受け切るのだし、ちょっと痛くて寒い?ビートのラップで、その想いを伝えようとしてるんじゃないでしょうか。

ま、キラービーのラップを翻訳するなら、「これから自己紹介でもブッここうと思ってたのに、いきなり刀を抜くなんて野暮だぜ!!」となって、これって自来也がVSペインで散々邪魔され続けたり、ナルトがポカン顔で理解できなかった「見栄切り」に非常に似てると思いませんか?尋問を受けた雷忍の言葉遣いから察すれば、キラービーも相当に敬われている筈なんです。そのスタンスも木ノ葉の忍が一様に示す自来也へのリスペクトに似てると思うんです。

だから、「大忠告」と言う言葉が織り込まれているんだと…。つまり、キラービーは「何か」を教えようとしてるんです。タイプは違うけど、微妙に自来也に似ている…ような…(汗)。以前、「怒るのと叱るのは全く違う」ってのを書いた事があるけど、それに近いとも思います。これはジェネレーションギャップだな…。そう言う目で見ると、キラービーには年長者(オヤジ)の悲哀が見え隠れします。それがジワッと滲み出して来て暑苦しいのか…(加齢臭?)。

オレ様につっこんでいいのはオレだけだ♪
すっこんでろばかやろうパンチぶっこむぜばかやろう♪」(キラービー)

キラービーの言い分としては、キラービーにはキラービーの事情があって、それなりの作法ってもんがあると…。その気持ちをキラービーはラップに織り込んでいるように感じます。でも、ある程度オトナだから、それを押し付けるような事はしたくないわけです。そして、ここでキラービーが「オレ様」と「オレ」を使い分けている点に、僕は激しく注目し訝(いぶか)しがっているわけです(笑)。

「いや"八尾様ですか?"だろ そこ
"人柱力様ですか?"だろ そこ」(キラービー)

第409話「仙術伝承…!!」のラストでも、キラービーは「八尾」と「人柱力」を分別しているフシがあって、この場合、「オレ様」=「八尾」で、「人柱力」=「オレ」と示唆しているんじゃないかと、僕としては疑いたいわけです。人柱力と一概に言っても、一尾のように生き霊を人為的に憑依させるタイプや、ナルトのように協力な封印式で閉じ込めるようなタイプがあり、雷の国のユギトはある程度自由に尾獣の力を引き出してました。

つまり、ラップの歌詞は…「オレ様」(=八尾)に命令できるのは「オレ」(=人柱力)だけだ…になるのかなと訝しがり疑念を抱いてるわけです。そして、キラービーの場合は尾獣と人柱力の関係(距離)が少し離れているようにも感じます。そして、雷忍が「八本の剣」と言ってるにも関わらず、背中に剣が七本しかないキラービーのとぼけた外観とも関連していると考えています。

「余力を残して魅力が光る♪
がサのキラービーだぜ
オレ様が!ア!イエー!」(キラービー)

キラービー…つまり、自分に「八尾」が関係はしてるけど、全てではない。あくまでもそれは「サビ」だと主張するキラービー。洞窟の中の大蛸のようなシルエット。それが収まった人形(ひとがた)。それがキラービーと同一人物である確証は未だ持ってありません。それはキラービーのラップからも汲み取れるところで、もしかしたらもう一人居て、それとキラービーが関係しているととれます。

八本目の剣に八尾が封印されている!?

八本目はその一人が持っている?きっと、あの洞窟の中に隠れてる?それをキラービーが護ってるんじゃないか?と、僕は考えていますが、もっと大胆に、八本目の剣に八尾が封印されている!?と、展開できるのではないかとも期待しながら…。じゃ、あの大蛸ちゃんの描写は何だったんだ!!って事になると困るんですが、猿猴王・猿魔の如意棒のように変化するのもアリかなとも思うし、居心地の良い蛸ツボのような剣で、出たり入ったりしてるとかもアリ!(笑)

そもそも、雷の国(雲隠れの里)はユギト/二尾の人柱力も居たし、今度は八尾ともなると、忍界大戦時の木ノ葉隠れ=柱間との強い関係性(盟友?)を感じるし、複数の尾獣を管理する事で得られたであろうノウハウもあるだろうから、八尾の管理の仕方は考え尽くされている筈なんです。しかも、"暁"に二尾を奪われてますから、八尾のセキュリティは尚更厳格になるだろうから、尋問の雷忍のゲロも今となってはフェイク臭くも感じます。

もっとも、あの雷忍は真実だと信じ切っていたとは思いますが、「敵を騙すには先ず味方から」とも言いますし、適当に真実を織り交ぜつつ、恰(あたか)もキラービーだけを人柱力(=八尾)と思い込ませるよな情報を流布し、それをもって八尾のセキュリティとしたとするのも面白いとも思えます。何より、八尾とされるキラービーに"暁"に相当する"鷹"(傍目には思いっきり"暁"に見える…)が接触しているのに誰も来ない…のは明らかに変です。

雲隠れの里にも「人柱力」を忌(い)むような雰囲気があるのであれば、尋問でゲロッた雷忍の敬語が解せないです。それに雲隠れが"鷹"に好き勝手させてしまうのは、隠れ里としての沽券(こけん)に関わる事だから、承服はできないですし、むしろ積極的と受け入れて、雲隠れのリアクションがないのはキラービー(を含む八尾)が負ける筈ないと、雲隠れが想定していると考えるのが妥当だと思います。そのくらいの自信をもって雲隠れが静観していると…。

「戦いをめちまってかくぜ♪
はじける前におづっ…」(キラービー)

そして、キラービーが良い調子でラップしてたのが綻んだ…噛んじゃったんですね(笑)。キラービーは実はもう結構なお歳なんだけど、それでも若者たちに「自分」の考えや行いをしっかりと伝える為に無理して?「ラップ」と言う表現をしていたんじゃないかと考えてしまうんですよ…僕は。それが、ちょっと痛くて、かなり寒いキラービーのラップの正体で、もしかしてこのおっちゃん…良い人なの?と、僕に考えさせるキラービーの人となりなのです。

恐らく、八尾を手懐けるか、八尾に自分を認めさせる為にキラービーは尋常じゃないほどの努力をした筈(←想像…汗)です。勿論、類い稀なる才能や資質を備えた傑物でもあった事でしょうが、それでもただ努力もなく力を享受して来たとは思えないです。それは水月や重吾を圧倒したにも関わらずトドメをささなかった甘さ=優しさに表れていると思います。キラービーはもっと相手を見たかっただろうし、自分もよく見て欲しかったんじゃないでしょうか?

その忍然としない「甘さ」は、キラービーが如何に努力や精進を重ね、「力」を得て来たかを臭わせる態度であり、その為には相手を無視するような闘いは認められないわけです。「そんな奴らには負けられない!!」…とばかりに、キラービーが「力」を示すのには、「表現」の一形態としての「バトル」(闘い)があるだけで…。それでも何とかして若者たちにも受け入れてもらう為に考えた末の「ラップ」だった…と、如何にもおっさんが考えそうな「痛い話」なんじゃないかと思うんです(笑)。

でね…そんなキラービーが何だか捨て置けない気持ちで一杯です。

無味乾燥な「闘い」の中に、世代を超えた理解や共感を探しつつ、ちょっと痛くて、かなり寒いラップを擁してでも、相手(若者)に何かを伝えようとするキラービーの努力には、自来也のズッコケた奮闘っぷりがダブって見えたりしています。キラービーのラップは「怒るのと叱るのは違う!」と、意味不明にブツブツと…変なおっちゃんが呟きながらやけ酒あおってるみたいで…胸の中の柔らかい場所を<ギュッ>と鷲掴みにされるケルベロスなのです(笑)。

 

フカサクは何故、ナルトに「仙術」を教えるのか? | BLOG TOP | 第410話「雲雷峡の闘い!!」

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