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NARUTO-ナルト-第44巻に寄せて…

  
「NARUTO -ナルト-」44巻に寄せて

「あの時…泣いてた」

「見間違い…だと思った
オレは気付けなかった」

「涙」を想い出すサスケ(第44巻/20-21頁)。サスケの前で崩れ落ちるイタチの残像…最期の言葉を噛み締めて悔恨の「涙」に洗い流された自らの眼はイタチの全てを直視できるようになったのかも知れません。サスケは「うちは虐殺」のイタチを鮮明に想い出していました。そして、そこで見たのがイタチの流した「涙」だった事を想い出した。「泣いてた」とはイタチが「涙」を流してたんですね。

……サスケの意味深。しかも単行本の第一巻の184頁。

「オレにしか
あの男は殺せない」(サスケ)

「…え…
…なに?先生のこと?」(サクラ)

「あの時…泣いてた…」(サスケ)

「泣いてた……?」(サクラ)

「オレの……」(サスケ)

恐らく、伏線の回収としてはこれまででダントツ一位の長さでしょう。一体、何年前の話なんだよッ!!スゲーなキッシーって!!と、我が事のように驚きと喜びに浸ったものでした(笑)。僕はこの「涙」を父・フガクのものとする考察(「DEKOTON」虐殺前夜…第四夜)までもブッこいてたんですが、思いっ切り外れてましたね(笑)。

「オレを倒せるのは
同じ"血"を持つ写輪眼使いだけだ」(イタチ)

「…サスケ…………」(カカシ)

イタチはズッとサスケに討たれる覚悟があったのには気付いてたんですがね(第16巻/145頁)。写輪眼には写輪眼が要る。それが「うちは」のプライドでもある訳で、自称・最強の「土俵際」みたいなもんだったんですね。それに同調するようにサスケも心に秘めてたんです。これこそ「血」の為せるワザでしょう。イタチはサスケに期待し、サスケはそれに応える事が出来たんです。

ま…僕にしっかりとした読解力があったら、サスケの言った「オレにしかあの男は殺せない」を見逃さなかっただろうと思います。自分が殺したい男が「泣いてた」とサスケはちゃんと言ってますからね。でも、フガクがサスケの豪火球で「さすが…」と漏らし、不器用にも「涙」を見せてしまった…と言うのもお話としては良いと思ったりもします。こっちも泣ける………なんてね<ニシシ…>(笑)。

そして、サスケはこの時、写輪眼の第一次覚醒を経験していたんですね。一つ巴文様。しかも、事もあろうにイタチの万華鏡写輪眼の催眠眼を破っているんです。しかも、イタチに反撃すらしている。うちはの集落を蹂躙した「犯人」がまき散らしたと思われるクナイを機敏に拾い集めた機転にも驚かされました。あの時、サスケは8歳程度の子供だったけど、類い稀なるポテンシャルの高さを秘めていた訳ですね。

サスケの思わぬ反撃に流石のイタチも押し込まれたようで、額当てを落としてしまうんです。恐らくサスケの投げたクナイがイタチの額当てを直撃(イタチが額当てで受けた?)したんでしょう。それを静かに落ち着き払って拾い上げるんですが、逆手にもった暗部の長刀。サスケの方を向けずに取り急ぎ着けた額当て。木ノ葉マークが後ろ向き。膝を着くサスケ。蹂躙されたうちはの集落。あちこちに転がる骸…。

二人の凍り付くような一瞬を切り取った場面が、サスケの「うちは虐殺」の回想にピッタリと重なります。それはまるで時計を逆さに回したような…アナログの特撮のトリックのように…それが態を成しキレイに額縁の中に収まったかのように感じました。これには正直、震えた!!シビれた!!感動した!!こんだけのモノを魅せられてトキメかずに居られましょうか!!拍手喝采です。流石です。降参です。

で、その直後(しかも頁を捲った出会い頭!!)に飛び込んで来たのがイタチの「涙」だった…。それを見たサスケは崩れ落ちます。サスケはこれまでイタチの「涙」を受け入れられずに悩んでいたんだと思うと、こっちまで「涙」が…。泣けました。泣かされました。満月の光を受けながら、穏やかに、静かにそれを思い起すサスケにまた泣かされた…畜生ッ!!(涙)ついでにサスケを刺激しない距離を絶妙に保つマダラ(トビ)も何気に良かった。

でも、僕だって(海にも行ってないのに)真っ黒だから、この「涙」がフガクの写輪眼をイタチに移植した拒否反応の「涙」なんて考えたりして、結構、懲りないヤツなんですが、詳しくは「約束」(イタチの生き様)を読んでみて下さい。描写の汲み取りにやや問題ありで、この直前までイタチが「黒目」で、拒否反応が少し時間をおいてる…ってのがご愛嬌ですが…(脂汗)。でも、基本的にイタチとサスケの血縁を僕は否定してるんで…(汗)。

一方、ナルトも自来也の訃報を受けて一時はどうなっちゃうんだろう?と言うくらいにズブズブのドロドロに落ち込んでしまいます。自来也との二年半の修業時代を思い起し、独りきり、街灯の下で流した「涙」。僕まで自来也の死を想い出してしまったじゃないか…。そんなに泣かせたいのか?(笑)←何で!?ナルトがこんなになっちゃうのは良く解ったけど…。自来也の壮絶な「死」は僕らにも大きな痛手でしたから。

そして、それを立ち直らせるのがイルカ先生でした。これにはカカシも候補に挙がってたんだけど、自来也との関係性からイルカ先生になったのだと(無理矢理?)考察した「カカシの舌打ち」があります。妄想成分が噎せ返るような捏造バリバリの考察ですが、カカシだからこそ…いつまでも何処までも"ヒキズリスト"(過去をジメジメと引き摺っちゃう人のナル×ジャン的呼称)のカカシ大先生なれば…とお許しを!!(笑)

しかも、キッシーのスッゴイところはイルカ先生だけだとナルトが前に進めない事を想定してたところです。イルカさんはナルトを許しただけだったから。踞って泣いている事を許容した…抱き締めただけだったからです(これはカカシにも出来た愛し方だった)。これって「母親の愛情属性」だと思うんです。次は踞ったナルトを立たせ、歩ませる必要がある。その為には「父親の愛情属性」が必要だった…。

そこで白羽の矢が立ったのが、ナルトと同期のシカマルでした。シカマルはアスマの死を自分で受け入れ、昇華させた強者(つわもの)です。しかも、一人で"暁"の飛段をギッタギタにして埋めちゃったし(汗)。これってスゴイことですよね。きっちりけじめを付けた。既に人として男として「一人前」と言って良いでしょう。そして、シカマルはズブズブのナルトをしっかりと…思いの外サックリと立ち直らせてしまいます。

「あの子はオレの弟子になる」(シカマル)

アスマから託された子だ」(シカマル)

シカマルはアスマが残した紅のお腹の子に対する自分の覚悟をナルトに示します(第44巻/74-75頁)。まだ生まれていないんですが、シカマルのみが許された先読みと言ったところでしょうか(笑)。誰かに愛される事に甘えられる子供から、誰かを愛するオトナに自分たちも変わって行かねばならない。その覚悟は立派であり、ナルトの遥か前方歩んでいるかのように感じました。

ナルトのエラいところって、大切な言葉や出来事を見逃さないところにある。気持ち悪いくらい素直なところ…。これははっきり言うと怖いくらいです。僕がナルトを「異常者扱い」するのはこの素直さに拠るところが大きいんですが、これには「ある秘密」があると、真っ黒ケの脳味噌はズーッと考えてます(笑)。そしてシカマルは大役を全うします。まったく…大したヤツだ…ぜ(笑)。

「アスマや自来也様みてーな
あんなかっけー忍になりてェならよ」(シカマル)

シカマルが滅茶苦茶イカしてましたね(第44巻/77頁)。やはり子供の(同じ歳なのにね)教育とか指導には「具体的な指針」が非常に重要に思います。「白」もそうでした。具体的にどんな風に歩めば良いのか?それを提示しないと子供だって迷ってしまいますからね。迷ってるから助けてる訳ですから。それに親だって、いつまでも一緒に居れる訳でもないし。そこ行くとカカシや自来也って不器用だったって事かな?

「はじめましてだな…
オレ自来也ってんだ!
ラブレターは後でいいぜ
よろしく!<ニシシ…>」(自来也)

「バカヤロー……」(綱手)

自来也の時限爆弾に思わず「涙」してしまう綱手(第44巻/59頁)。自来也は綱手に一目惚れの以来50年間のストーカー人生だったようです(笑)。綱手は面食いでイケメン好きで、ズーッと自来也を袖にしてきたんだけど、自来也の「タクティクス」に殺られた直後の訃報だっただけに、我慢がならんかったんでしょう。執務室を足早に出て人目の無いところでボロボロに泣いてしまいました。

綱手が言う「バカヤロー……」は自分に向けて言ってる言葉にも聞こえます。こんな自分の事を50年にも渡って愛し続けてくれた…あんなに良い男に気付かなかった自分に…です。ホントに大切なものって無くして初めて気付く…この後悔を人は繰り返している…だからオトナは後悔の塊になってしまうんだけど…。こっちまで…胸にこみ上げてくるじゃないか!?どんだけ泣かせたいんだよ!!

この冊子のタイトル(「仙術伝承…!!」だった)は「涙」が似つかわしい…。

そんなこんなで、44巻は泣いてばっか…でした。辛い涙。悲しい涙。悔しい涙…嬉し涙こそなかったけど、みんな一頻(ひとしき)り泣いた後はまた歩んでいます。前にも増して強い足取りで…。人は悲しみを乗り越えて強くなる。逞しくなる。これが「成長」すると言う事だと思います。人はだだ漫然と生き(息)てるだけじゃなく、絶えず変わって行く生き物です。人には「昨日」と違う「今日」。「今日」と違う「明日」があるのです。

苦悩や葛藤を乗り越えて力強く生き、成長して行くナルトたちから、僕らが学ぶ事は非常に多いです。それを一つずつ掘り起こし紹介して行けたら良いな…と思います。それがナル×ジャンの役目でもある…とも思います。とうとう44巻まで来ちゃったけど、先はまだ長そうです。『NARUTO -ナルト-』が終わるのが早いか?ケルベロスが息絶えるのが先か?ええいッ!!こうなったら…もう…根比べだぜッ!!(笑)

他にもカバー絵のガマ吉とガマ辰?とナルトも良いし、"鷹"の良い感じの連係とか、憎めないラップオヤジのキラビの登場。ナルトの妙木山の仙術修行が始まったり、マダラの微妙に生暖かいサスケへの介入も目が話せなかったり…(笑)、盛りだくさんでした!!非常に濃厚な内容で…もうお腹一杯<ゲップ…>。

  

第424話「決断!!」 | BLOG TOP | 「鬼手仏心」(終末の谷の決闘…第四撃)

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