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「九尾事件」(終末の谷の決闘…第五撃)

  
「"尾獣"は莫大なチャクラの塊で
忍界大戦期には
各国隠れ里が軍事利用しようと
競って手に入れようとしたのじゃ
しかし、人知を超えたその力を
制御することなど誰にも出来なかった
"暁"が何の為にそれを欲しとるのか
分からんが…危険すぎる力じゃ
まぁ平穏な情勢の中、時代も移ろい
今や"尾獣"は世界各地に散り散りに
存在しておるらしいがの」(ちよ)

風影・我愛羅奪還編で砂の相談役のちよ様が"尾獣"の説明をしていました(第29巻/60頁)。かなりのお歳の筈なんですが、ナルトやサクラと同じように森の中を枝から枝に飛び移りながら、息も切らさず話すお姿には驚きを隠せませんでした(笑)。膝の関節とか痛くないんですかね。腰なんか曲がってるみたいだけど、こんな飛んだり跳ねたり…(笑)。

と、無用な心配はさておき、ちよ様の"尾獣"に関する説明って、風の国の砂隠れの里の情報を元にしてる筈ですよね。ま…各国の隠れ里とも太いパイプで繋がってたと言いますが、かなり高度な軍事機密と言えますから、基本、砂隠れでの"尾獣"の研究や検証の知識を示しているものと思います。我愛羅に一尾を搭載したのも、他ならぬちよ様でした…。

「"尾獣"とは尾を持つ魔獣の事じゃ
砂は昔から"一尾"を持っておる
それが我愛羅に封じられた守鶴の事じゃ」(ちよ)

守鶴とは…元々は茶釜に封印された砂隠れの老僧の生霊で、「霊媒」となる者を介して、世に姿を現すことが可能(「闘の書」/91頁)…で…砂隠れが保有。"人柱力"の研究に利用していた(「者の書」/199頁)…とあります。

砂隠れには昔から守鶴が居た…(第29巻/58頁)、つまり、守鶴は柱間の管理下にない"尾獣"だった訳です。恐らく、ちよ様の"尾獣"に関する知識や経験も守鶴を元にしたものであったでしょう。なので、内容的には砂隠れの里の独自性(砂の悪しき風習)に感化されていたんじゃ無いかと思います。それに、この時点ではまだ改心してませんから…未だ砂の悪しき風習に真っ黒に染まったままです…。

ちよ様の情報を整理すると、砂隠れは"尾獣"=守鶴を軍事利用しようと、その制御方法を模索していた。しかし、その危険過ぎる力を完全にコントロールする事はついぞ叶わなかった…と言うところでしょうか。"尾獣"のチャクラをコントロールする為の方法論としては、生きた人間に"尾獣"を封印する"人柱力"が主流と言いますか、ちよ様の口ぶりだと、それが"尾獣"をコントロールする唯一の方法だった…みたいに聞こえます。

「"暁"が何の為
それ("尾獣")を欲しとるのか分からんが…」(ちよ)

と、ちよ様が言ってたのも、ちよ様の"尾獣観"の取っ掛かりに"人柱力"が存在しますから、それを"暁"クラスの忍が利用="人柱力"を欲する気持ちが分からないと言いたかったんだと思います。やはり、ちよ様も"人柱力"はそれほど強くはない…と言う結論ありきだったのです。もっとも、"暁"は端っから"尾獣"のチャクラが目当てでした。ちよ様の知識や情報網からすると、分からないフリで、ナルト達には濁したのかな…と思います。

かなり前になりますが、「チャクラ性質の同時使用の意味を考える」(チャクラの考察)では、血継限界のチャクラ(能力)と"尾獣"のチャクラを関連づけて考察したりしました。ま…今となってはやや強引(かなり強引?!…笑)な考えでしたが(汗)、この頃から、"尾獣"は地球(『NARUTO -ナルト-』の世界)のチャクラが具現化した存在であり、地球=自然の一部なんだと考えていました。

地球そのものに生命があり、意思がある…と仮定すると、そこにはチャクラが宿っていても良い訳(言い訳?)で、そのチャクラの絡み合いが十種類のチャクラの組み合わせで、それが九体の"尾獣"と柱間の木遁を形成し、互いに影響し合う存在として世界に関与していたんじゃないかと展開しました。柱間が何故、人の姿なのか?とか、一代限りの木遁や"尾獣"のコントロールの能力とか、疑問があって、それで「十尾=柱間」?と仮定しましたが、根拠はなかったですね(笑)。

しかし、特殊な木遁を使う柱間が"尾獣"に関与できる能力があったのは、チャクラ性質の組み合わせが導き出す十種類の特別なカテゴリー(=血継限界)に柱間が所属する事実と無関係ではないと思います。柱間と弟である扉間は全く似ていないし、後世への能力の継承が無かった描写も柱間の人としての不自然さも示しているんじゃないかと思います。そこから…もしかしたら、柱間→扉間との血縁関係も怪しいとすら、僕は考えています。

忍界にあって、出生の秘匿が重視された結果、母方の姓を名乗る慣習があった筈で…でないと、チャクラ性質や忍術の系統などが推測しやすい…一族にあっても同姓でもなく、母系家族的な集団を形成している可能性を、僕は感じています。それだと、ナルトも説明し易いし、千手柱間と波風ミナトの関係性も否定されません。描写からは確実に「使命の継承」を見つけ出せるので、強(あなが)ち逆説的なこじつけでもないと、僕は思います。

その考えと一尾・守鶴の「生霊」ってのも収まりが悪いですが、極限に修行を積んだ老僧の精神に一尾のチャクラが感応して一体化したんではないかと考えると、特異な存在ではありますが、"尾獣"が元々は地球の一部だった…と言う考えには反しないのではないかと思います。また、"尾獣"のチャクラに人の意志が加わった結果、そのチャクラの顕現(けんげん)に霊媒が必要とする守鶴の特殊性は、それを説得するアイデアにもなると思います。

何れにしても"尾獣"にも個体差や個性があり、一定ではありません。一方、"人柱力"で特殊…と言うと、やはり雷の国・雲隠れの里のキラビだと言えるでしょう。キラビは登場時こそ、速攻やられ役の痛い人みたいな印象だったけど、回を追う事に良い味がしみ出して来る…おでんの蛸の足みたいなキャラでした(笑)。キラビが実は捕まってなくて、サスケ達を殺さずに逃げ仰せた…と知った時は、喜々としたものでした(ジェイは可哀想だったけど…)。

キラビは今まで見た"人柱力"の中では間違いなく一番強いし、恐らく、全忍中でもかなり上位に食い込む力量があるでしょう。それはキラビ自身の度量、力量も多分にあって、素でも充分に力のある忍だったのだと思いますし、それに八尾・牛鬼が完全に協力、或いは服従する関係がプラスされ、それこそ無双の強さを形成しています。しかし、これも絶対的に強いと言う訳でなく、相性や戦略、運不運で勝敗が転びます…それが忍の闘いなのだ!!

「幻術を解くには己のチャクラを乱して
目を覚ましてくれる相棒が必要だ
オレ様の相棒はオレの中の八尾
尾獣をコントロールした人柱力には
幻術はきかねェ」(キラービー)

我愛羅以外では"人柱力"の描写は雷の国(雲隠れ)の二尾・猫又のユギトと八尾・牛鬼のキラビがあって、どちらもかなり高いレベルで"尾獣"のコントロールに成功していました。特にキラビは八尾・牛鬼をほぼ完璧に掌握していて(第413話/「崩落」)、チャクラの衣や完全体への移行(人柱変化)もお茶の子さいさいでした。"鷹"をやり過ごした後の二人の会話はほのぼのしてて良かったな。

また、キラビは"鷹" との交戦であまりにもしつこく食い下がるサスケ達を煙に巻く為に、八尾・牛鬼の蛸足を何本も犠牲にさせて、蛸足分身をサスケに捕獲させ、自分は切り落とされた牛鬼の蛸足に隠れて"鷹"ばかりかマダラ(トビ)の目すら欺くトリックプレイを披露しています。"尾獣"である八尾・牛鬼がここまで献身するなんて…信じられない事ですが、友情や信頼の絆があったればこそだとも思います。

要するに、ちよ様が言うように"尾獣"のコントロールは全く不可能でもなく、キラビと八尾やユギトと二尾に見られる成功例もあり、封印の方法や組み合わせによっては完璧なコントロールも可能なんだと言う事です。我愛羅に搭載された守鶴は、かなり邪悪な魔獣で、個性(ファンキー)も不必要に豊かでした(笑)。"尾獣"はコントロールし難い…と、ちよ様がさじを投げたのは、そんな不運が重なったせいかも知れませんね(笑)。

ただ、デイダラに拉致された時点で我愛羅は風影だったし、人柱力が里影になる例は他になく、木ノ葉崩しでのナルトとの交戦→敗北を機に、我愛羅が精進し守鶴のチャクラを手懐けて行ったのではないかと思います。ここは、ちよ様の硬直した考えから、我愛羅が脱却し、不可能を可能にした…と、考えたいところです。紆余曲折があって苦労したようですが、ちよ様の"尾獣"の研究は失敗だった…と、僕は考えています。

「("尾獣"とは)チャクラのバケモノ
元々は初代火影がいくつか集めて
コントロール下に置いていたものだ
忍界大戦の度に火影柱間はそれらを
五大国を始めとする他国に配分
パワーバランスを取ってきた
究極のチャクラ兵器と言ってもいい…」(マダラ)

"暁"に"鷹"が協力する条件として"尾獣"の提供を交換条件に出した時にサスケに"尾獣"の説明をしたんですが(第44巻/38-39頁)、マダラ(トビ)もちよ様に似たような物言いをしています。そして、マダラ(トビ)は柱間が"尾獣"を利用してミリタリー(=パワー)バランスを調整していた認識です。今で言うと「核兵器」を持つ事で戦争抑止ができる考え方に相当するんでしょう。世界を滅ぼしてしまうような「力の均衡」で平和を維持しようとする…所謂、「毒をもって毒を制す」??

"人柱力"に関する、ちよ様の見解は「制御不能」だったし、実際、"人柱力"は依憑(よりわら)の精神状態や度量に多くを依存していて不安定でした。それに単純に強さを競うなら、人の身でありながら充分に強い猛者が『NARUTO -ナルト-』のストーリーには数多く存在しています。例えば「木ノ葉の黄色い閃光」を通り名に持つ四代目火影・波風ミナトは単独で戦局をひっくり返せる程の戦力を個人的に(笑)保有していました。

それに、"暁"も人外ばかりではありましたが強かったです。"尾獣"をかなりのレベルでコントロールしてるように見えたユギトですら"暁"の飛車角にあっさり捕まってしまったし、四尾の老紫も鬼鮫一人にコテンパンでした(笑)。そう言えば、風影になって安定感を増した我愛羅もデイダラの砂隠れの里を人質に取ったような…やや卑怯な起爆粘土の攻撃に簡単に沈黙しましたっけ…(あれはちょっと狡い「攻め」だったな…)。

圧倒的なチャクラ量やチャクラ強度も確かに重要だけど、忍術やチャクラは使い方やタイミングが凄く大切なんじゃないかと思います。"暁"は海千山千の試合巧者でした。ま…人外過ぎ…って意見も多いけど、なかなか大した奴らだったと思います。今、飛車角やデイダラとキラビがやりあったらどうなんだろう?ってのは気になるところです。是非とも正々堂々の真っ向勝負を見てみたいですが、でも、その人外の"暁"たちも減ったな…。

ま…よくよく考えてみると(滝汗)、必ずしも"人柱力"だけが圧倒的な「力」では無いと言う事です。人外になるも良し、個性を伸ばすも良し、意外性を磨くも良し、知恵を絞るも良し…忍にはいろんな「力」の獲得の方法がある訳です。第420話「戦場、木ノ葉!!」の扉絵…「Tails」描写では、全ての"尾獣"は"人柱力"として運用されていたようで、当時の趨勢としては"尾獣"は"人柱力"で管理するしかなかったのではと考えてしまいますが…。

ちよ様も"尾獣"の軍事利用の方法論としての"人柱力"を支持していたけど、結果的に現実的じゃなかったです。また、柱間には"尾獣"をコントロールする特殊な能力があったから術式化して大巻物に"尾獣"を封じた上で、チャクラを引き出せた筈で、それは誰にでも可能な"尾獣"の使用法でなかったと思います。柱間の"尾獣"のチャクラの利用法に関しては「終末の谷の決闘」を遡って読んで貰えれば分かって貰えると思います。

「終末の谷の決闘」の描写から、柱間の大巻物が"尾獣"の術式化に拠るバッテリーであると展開した「力量」(第三撃)。術式化した"尾獣"のチャクラを大巻物に格納して木遁忍術に出力し、樹界降誕の最強守備である「城塞の陣」(仮称)を展開し、九尾の猛攻を防ぎつつ、マダラから九尾を引き離し、鹵獲(ろかく)を試みたのではないかと、「鬼手仏心」(第四撃)では考えています。

確かに、"尾獣"とは究極のチャクラ兵器なんでしょうが、それを封じた"人柱力"の戦力によって、世界のバランスを保てるかは疑問…って言うか、無理だと思います。"人柱力"はキラビを除けばそんなに強いと思える描写はありませんでした。四本目のナルトですら、万全ではない大蛇丸と互角(か、やや圧され気味)程度でした。キラビだって、一人で世界を焼け野原に出来るかと問われれば、難しい(無理)と即答するでしょう。

それから考えれば、ペインが自来也に言っていた…「禁術兵器」を"尾獣"のチャクラを集めて作る構想の方が現実的です。一発で大国を潰せる程の力が"尾獣"のチャクラを元に作れるのですから、ややもすると不安定な"人柱力"を保有するよりは余程効率が良いと言えます。だから、マダラが言う"尾獣"の配布でミリタリーバランスを取って来た…と主張する「柱間の政策」は絵に描いた餅のように現実味がないです。

それをあたかもマダラ(トビ)は史実のように説明していますが、現実を見誤っているか、妄信に過ぎないんじゃないか…或いは…(黒汗)。また、冒頭のちよ様の「("尾獣"は)世界各地に散り散りに…」と言う台詞からも、"尾獣"や"人柱力"が世界の安定に必ずしも必要ない事が明確に証明されています。やはり、"尾獣"を「力」と信じたちよ様や、言う事成す事、全てが真っ黒けのマダラ(トビ)が言う"尾獣"の意味には無理があります。

そして、それが解らない柱間ではなかった…と、僕は考えています。だから、僕は柱間がミリタリーバランスを確保する為に"尾獣"を同盟各国に配った訳ではなかったと考えています。柱間の政策に関する言及はマダラ(トビ)によってなされていますから、歪曲や捏造の可能性も否定できません。本来、柱間とマダラは政治的な信条の相違で衝突してた訳で、マダラが柱間を理解できなかった…。それが二人を終末の谷に導いたのですから…。

僕はズーッと、第399話「すべての始まり!!」の見開き(←あのカット一枚でどんだけやるつもりなんだよ!!)(43巻/180-181頁)の柱間とマダラが闘った「終末の谷の決闘」を考えて来たんですが、柱間もマダラも何処か「苦悩」を感じます。どちらも本心は闘いを拒んでいるようで…。二人は歳は離れていてもお互いを認め合う親友だったと思うんです。とても悲しい…その二人が闘うあの見開きには二人の悲鳴が谺(こだま)しているようにも感じます。

恐らく、"人柱力"で"尾獣"を封じる方法を考案したのは柱間でしょう。自分のコントロール下にある"尾獣"を実際に配布するにしても術式化した巻物が使用出来るのは柱間だけだった筈で(でないと、大巻物が主流になるでしょうから)、もっと平易な"尾獣"を配る為の方法論として"人柱力"を考え出したと思うんです。そして、その"人柱力"と言うシステムが圧倒的な力ではなかった…と言う現実を重ね合わせれば、柱間が同盟諸国に"尾獣"を配布した真意が見えて来ると思います。

"人柱力"は"尾獣"の『金庫』だった!!

巻物蝦蟇のゲロ寅に写し取られた「ナルトの鍵」は正にそれを言い当てていて、ゲロ寅も「金庫」(第41巻/16頁)と言う言葉を使っていましたね。柱間は"尾獣"のチャクラを悪用する輩の出現を想定していて、その上で"尾獣"を収集し、自分のコントロール下に置いておいた。それは柱間が"尾獣"の力を利用しようとしたのではなくて、"尾獣"を護っていたんじゃないでしょうか。"尾獣"のチャクラを悪しき行いに利用させない為に…。

しかし、柱間も悲しいかな人の身であり、老いもすれば天寿もあります。しかも、何故だかかは知れませんが、一代限りの異能に支えられた"尾獣"の守護でしたから、何らかの形でその役割を継承しなければならなかった…。そして柱間は"人柱力"を考え出して、同盟諸国に自分の管理下の"尾獣"を分散したんじゃないでしょうか。この柱間の「オレが!オレが!」じゃないところが"暁"の人外どもと明確なコントラストを成しています。

それがあの第420話「戦場、木ノ葉!!」の扉絵…「Tails」の提示なんだと、僕は考えています。別の方法でいくらでも強くなる方法論がある忍の世で、その身に夥(おびただ)しい量の「暴力」を封じる…ある意味、悲しき枷(かせ)である"人柱力"の九人。苦悩や懐疑。焦燥と孤独。そして、それらと闘う…力強さ。明るさ。逞しさ。彼らもまた「火の意志」の継承者だったんじゃないか…。

"尾獣"の各国への分散は、現在、"暁"(マダラ)が行っている「尾獣集め」に対する阻止行動だった…と、僕は考えています。そして、その延長線上にある「禁術兵器」の存在も柱間は気付いていた筈です。だから…だからこそ!!終末の谷でマダラから九尾を奪おうとしたんだと、僕は考えたんです。「うちはの写輪眼」と共に在る九尾は「禁術兵器」の最後の"鍵"(第39巻/69頁)であり、最強最悪のチャクラの塊でしたから…。

禁術兵器の設計図

「ミナトは何か重大な事実を知っていて
その事実のために九尾の力を我が子
託したのだとしたら…」(自来也)

自来也がゲロ寅(巻物蝦蟇)に言った「九尾事件」の真相へのアプローチです(第41巻/30頁)。「九尾事件」でミナトはその一命に換えて、ナルトの臍の緒に九尾を封印しています。自来也はミナトには全幅の信頼を寄せていまして、「九尾事件」でミナトがその一命を賭けてまで九尾を生まれて来た「我が子」=ナルトに封印しなければならなかった理由があるのだと力説してるかのようでした。

何が悲しくて…自分の子供に九尾など封印しましょうか!!

しかも、"人柱力"が圧倒的な「強さ」を生む手段でない事は明らかです。しかし、ミナトは自分の命と引き替えに屍鬼封尽を用い、九尾を陰陽分離し、九尾の陰のチャクラと一緒に死神に喰われました。このミナトの苦渋の選択には世界…忍界全体を見渡した「滅私」が潜んで居たのだと思います。そして、そこには終末の谷でマダラと闘った柱間と同質の「決意」があったのだ!!…と、僕は考えています。

「九尾事件」はミナトが仕組んだ!?

ミナトは柱間の遺志を引き継ぐ立場にある忍だったのではないかと、僕は考えています。「九尾事件」は偶発的に起こった自然災害や、木ノ葉を襲撃するテロではなく、寧ろ、ミナトが仕掛けた鹵獲戦だったんじゃないかと、僕には思えるんです。そもそも屍鬼封尽なんて自爆技をミナトがワザワザ編み出した…と言うところが何とも解せないのです。しかも、ナルトの出産(誕生日)とドンピシャのタイミングで起こった「九尾事件」…って都合が良過ぎ…(笑)。

「十六年前―
九尾が木ノ葉を襲った事件は
もちろんマダラが起こしたものだ
それも四代目によって
阻止されてしまった
つまり…
今のマダラは負け犬だ…
うちはの高みを手にするのは
奴じゃない」(イタチ)

「九尾事件」では四代目が九尾をナルトに封印する事に成功しています。屍鬼封尽の代償として自らの命を差し出して…。しかし、マダラ(か、九尾を動かした張本人)も九尾を失った…。それをして「負け犬」と言い、「高み」にないと言うイタチ。逆に言うとそれこそ「写輪眼」の目標だとも言えます。ここはちょっと濁しつつ(黒笑)、明言は「第六撃」に委ねる事とします。

勿論、僕はイタチを信じているので(第42巻/127頁)、「九尾事件」はマダラが引き起こしたものだと思っています。ただ、その引き金を引いたのはミナトだったんじゃないのか?と…思うんです。或いは、マダラの遺志を引き継ぐ…九尾を使役する立場にある写輪眼継承者である何者か…を、ミナトが闘いに引き込んだ…それが16年前の「九尾事件」だったのではないでしょうか。そして、クシナもそれに同意していた…。

事前にミナトはクシナに全てを打ち明け、それをクシナも快諾した。クシナは笑顔すら浮かべミナトを気遣ったんじゃないかと思います。これから生まれて来るお腹の子…ナルト…に、二人の決断がどのような運命を我が子に齎すか?それ以前に自らにどのような艱難辛苦を齎すかを知らない訳ではなかった筈です。二人は充分に納得した上で自分たちの役割を果たしたのです。そして、それが二人の「九尾事件」だったのだと思います。

探しもの… とは
サスケのことか?」(カカシ)

「………」(イタチ)

「………いや……
四代目火影の遺産ですよ……」(イタチ)

きっと、イタチはそれに気付いていた一人でしょう(第16巻/149頁)。カカシを"月読"で沈黙させた後、イタチはこの四代目に対するリスペクトに溢れた言葉を遺しました。写輪眼継承者であるイタチですし、勿論、写輪眼と九尾の関係も充分にしっています。そのイタチがナルトをミナトの「遺産」と言う気持ちには重みがあります。でも、イタチがギラギラしていないのは、「欲」がないからではないかと思います。ここもアレだ…「第六撃」にて…。

終末の谷から望む「九尾事件」…。

そこには写輪眼から九尾を奪おうとする「千手の使命」が色濃く滲んで見えます。それが「終末の谷の決闘」の柱間と、「九尾事件」でのミナトとの…僕が感じる類似性です。九尾が写輪眼と共に在る事が何を意味するのか?うちはの「高み」とは…。それが「千手の使命」を上手く説明してくれます。そして、ミナトは多大な犠牲を払いながらも見事に九尾の鹵獲をに成功しました。ミナトも柱間のように、信じる事ができる「誰か」に想いを託せた…。「火の意志」は継承されたのです。

写輪眼と九尾の分断…それが「九尾事件」だった…。
何故なら、「うちは一族」とは…ザザザッ…ザザッ……。

と言う事で…「第六撃」に続きます…(←いつ書くんだよ!!)



  

第425話「はたけカカシ」(カカシ夢見編) | BLOG TOP | ナル×ジャン業務連絡(081120)

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