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「うちは虐殺」(終末の谷の決闘…第六撃)

 
あの夜
奴(イタチ)がうちは一族を
皆殺しにしたのは事実だ
そして木ノ葉を抜けた
そしてそうすることが
木ノ葉から下された任務だった」(マダラ)

あの夜…うちは虐殺は木ノ葉隠れからイタチに下された「任務」だった…(第43巻/161-162頁)。これはマダラがサスケに例の「儀式」で告げた内容であり、サスケの万華鏡写輪眼の開眼を第一義にしたプロパガンダであると、僕は考えていまして、未だに「うちは虐殺」の主犯はマダラ(トビ)であったと思っています。何週にも渡って繰り広げられた「儀式」におけるマダラ(トビ)の独演会(長台詞が多い)だった訳ですが…実はそこでちょっとした綻びがありまして…。

「イタチは
オレ(マダラ)に接触を求め
ある条件を出してきた
うちは一族への
復讐を手引きする代わりに…
里側へは手を出すな
というものだ
同胞をこの手にかける
手伝いをすると…」(マダラ)

マダラ(トビ)は勢い余ったのか…(第43巻/197頁)サスケに「うちは虐殺」におけるマダラ(トビ)の配分がどれ程のものか…寧ろマダラ(トビ)が主導的で…「同胞をこの手にかけるをかける手伝い」をイタチがした事や、「うちは一族への復讐を手引き」をイタチがした事を明かしています。マダラ(トビ)が言う「この手」の「この」とはマダラ(トビ)の手。つまり、これは「うちは虐殺」の実行犯としての告白だったんじゃなかと、僕は考えます。

イタチさんは無実だ!

マダラ(トビ)の執り行った「儀式」は全てがホントの事ではなく、サスケに関する期待において、マダラ(トビ)にはマダラ(トビ)の…イタチにはイタチの…思惑が影響しているので、マダラ(トビ)は自分の思惑に沿ったサスケの誘因が必要ですから、脚色や捏造が混入していたのだと思います。それがマダラ(トビ)とイタチの証言の差異を生み出し、その比較から「真実」が明かされて行く筈なんですが…。

「イタチの真実を知る者は
木ノ葉のダンゾウ三代目火影
そして相談役の二人
ホムラコハルの四人だけだった
三代目が死に…
今それを知るのは
年寄りばかり三人…
奴らは三人はこれから先も
絶対にあの忌まわしい事実を
口外しないだろう…
イタチの真実は永久に闇へと消える
そしてイタチもそれを望んでいた」(マダラ)

イタチの「真実」と一口に言っても(第43巻/154頁)、実はいろいろとありまして、マダラ(トビ)は意識してかどうかが明確ではないんですが、すっごく微妙な要素が混ざり合っています。その中から、サスケに対しては「うちは虐殺」における「真実」として提供していまして、それもかなり歪曲した形で提示しているのは、先にも述べた通りです(笑)。確かに、「うちは虐殺」とは里の上層部からの命令とするならイタチの行動にはリニアですがね。

その命令をイタチなりに遂行する為の方便として、マダラ(トビ)の取り込みがあった…。それをマダラ(トビ)も抑え切れずに漏らしてしまった…。このマダラ(トビ)のおっちょこちょいっぷりには、「純悪」でない一生懸命さと言いますか、マダラ(トビ)なりの正義が存在する…温もりを感じています。そもそも、「善悪」と言う言葉が、『NARUTO -ナルト-』では機能していないのだし、下から光が当たるから「悪」に見えてしまうだけで…(笑)。

ちょっとお話があらぬ方向に行ってしまいましたが…(汗)、イタチもマダラ(トビ)を利用していた訳で、壮絶な心理戦と知略が渦巻いていたように思います。マダラ(トビ)はその鬩ぎあいに一方的に勝利したかのように「イタチのことなら何でも知っている」(第43巻/148頁)なんて言ってしまうんですが、ホントのところはどうなんでしょう。ここはマダラ(トビ)の赤ペングリグリの鉄板さ加減に、大穴でイタチの「大外一気」にも期待しちゃうところです(笑)。

で…「真実」の混入についてですが、それが混濁したシーンがあったので、ついでに紹介しておきます。このお話の本題とはちょっとズレてて、ちょっとアレなんですが、一口に「真実」と言っても、マダラ(トビ)はそれを使い分けるので、「うちは一族」の本質を言う「真実」とは別の「真実」も、マダラ(トビ)は隠し持っている…それを知れば自然と「真実」も見えて来ると思いまして…。

「イタチも死んだ―
目の上の瘤はもうない
"木ノ葉に手を出さない"
という条件もこれで白紙だ」(マダラ)

「ずいぶん待ったね…」(ゼツ)

「計画通りに進めるためだ
…これでいい
イタチはやはり
サスケに保険をかけていた
"天照"だ」(マダラ)

イタチのヤツ
自分の真相を知られてるとは
思ってもなかったんだろう…
何でそこまで…?」(ゼツ)

真相うんぬんは抜きにしても
オレがサスケを仲間に引き入れることを
危惧していたんだろう」(マダラ)

「儀式」の後、マダラ(トビ)がゼツと黄昏れるシーンで(第44巻/40-41頁)、ゼツが「真相」と言うのに対して、マダラ(トビ)が「真相うんぬん」と濁してるところに僕は注目しています。この場合、ゼツの言う「真相」とは「うちは虐殺」の真相であり、イタチが任務を遂行した…と言う部分に当たると思います。しかし、イタチはサスケに恨まれようが、汚名を被ろうが、そんな頓着がないからこその「滅私」であった事を思い出せば、それはイタチの心配には当たらない事に気付くと思います。

つまり、イタチは「うちは虐殺」の真相がサスケに伝わる事を恐れていたんではないと、僕は考えていると言う事です。そして、この雰囲気から、マダラ(トビ)が濁した「真相うんぬん」に関してゼツは知り得ない…。そして、マダラ(トビ)がこんな風に「真相」を濁すのには、些かの善良さを感じてしまいます。つまり、マダラ(トビ)がイタチに対して示す敬意だったんじゃないかと…僕には思えてならん訳です。マダラ(トビ)は盟友であろうゼツにも明かさないイタチの「真相」を握っているのです。

イタチとサスケは血縁関係にない…。

イタチが恐れたのはマダラ(トビ)がそれをサスケに伝える事でしょう。四歳で戦場を彷徨い、木ノ葉隠れの上層部からスパイとしてうちは一族に送り込まれたイタチに、サスケとの血縁関係を、僕は見出す事が出来ません。なので、これは私見でありますが、マダラ(トビ)がサスケにこの「真相」を敢えて伝えなかったのだとしたら、泣かせるお話だと思います。そして、この「真相(うんぬん)」が、フガクの「さすがオレの子だ」の本質なのだと思います。

詳しくは「虐殺前夜」の全編…特に「DEKOTON」にて認(したた)めております。御用とお急ぎで無い方は味わって行って下さいな。何故、フガクがイタチを「さすがオレの子だ」とあからさまに言い、サスケにはそれを我慢(桟橋の豪火球修行で漏らしてしまった…)していたのか?そこに、イタチを養子として受け入れたフガクの想いが横たわっていて、それに対するイタチの返礼がサスケへのデコトンだった…とするのが、偏った僕の持論であります(笑)。

ま…それとこれとはお話が違うと言う事で、一つ…です(笑)。イタチとマダラ(トビ)はお互いを利用されーの、利用しーのをやり合いながら、あの忌まわしき「うちは虐殺」を遂行した訳で、どううちかと言うとマダラ(トビ)が主導した私怨に塗れた殺生だったのかな…と、僕は考えています。そして、それすら利用したのが木ノ葉の上層部だった…と。そして、そこに柱間が立ち上げた木ノ葉隠れの意向が大きく関係していた筈です。

また、「うちは虐殺」は非常にいたたまれない惨劇ではありますが、それを余儀なくする理由もあったと言う事です。そして、それは"尾獣"との関係性を踏まえた上で論じられるべきでしょう。それこそ「うちは一族」の本質…写輪眼の本当の意味に深く関わると、僕は考えています。また、イタチがサスケに言い残した「うちはの高み」とは何だったのか?それらを説明しなければならない時期に差し掛かって来た事を感じています。

九尾を手懐け
コントロールすることが出来るのは
うちはの瞳力だけだ…
木ノ葉の上役たち(ダンゾウ・ホムラ・コハル)は
あの事件(九尾事件)をうちはの何者かによる
仕業ではないかと勘ぐった
あれは自然発生的
いわば天災
うちはは関係していない
だがあらぬ疑いをかけられた
うちはが主権を狙って
反逆を起こそうとしたのでは
ないか…と」(マダラ)

マダラ(トビ)がホントに九尾事件と無関係であるならば(第43巻/185頁)、「ミナトは何か重大な事実を知っていて…」(第41巻/20頁)と自来也が考えるように、何らかの方法でナルトの誕生日(出産)にミナトが仕掛けた鹵獲(ろかく)戦だった…とも考えられます(九尾事件・終末⑤参照)。そして、その木ノ葉隠れの里を襲った未曾有の惨事を木ノ葉隠れの上層部は巧みに利用し、「うちは一族」を駆逐して行く政治力を発揮して行くのです。

木ノ葉隠れの上層部(三代目も反対意見を持つものの抗し切れなかった…つまり、うちは一族の駆逐には理論的な正当性が存在していると言う事です)が、そこまで執拗に「うちは一族」を追いやろうとしたところに、僕は写輪眼の本性が隠されているのだと思います。そして、その行動をイタチが受け入れた部分にも同様に注目しています。そして、それこそがイタチがサスケに伝えた「うちはの本当の高み」に相当するであろうとも…(黒汗)。

「十六年前―
九尾が木の葉を襲った事件は
もちろんマダラが起したものだ
それも四代目によって
阻止されてしまった
つまり…今のマダラは負け犬だ…
うちはの本当の高みを手にするのは
奴じゃない」(イタチ)

これはイタチがサスケに告げた九尾事件の概要ですが(第42巻/127頁)、マダラ(トビ)の情報とかけ離れた部分でもあります。マダラ(トビ)は自然災害だと言い、イタチはマダラの犯行と言う…この決定的な相違はどちらかが嘘を付いている事になります(一応、二人共憶測…の可能性もあるけど、それは不真面目過ぎるので却下です…笑)。つまり、どっちかが「真実」って事です。そして、どちらかが「嘘」をついてる…そこにうちは=写輪眼の謎解きの大切な「鍵」がありそうです。

「うちは一族全員の抹殺
その時のイタチの心情
どのようなものだったか…
それは想像を絶する
イタチは恐るべき選択
迫られることになった
同胞を手にかけるなど
有り得ぬ返答だったはずだ
だがうちはほどの忍が
内戦を起こせば
木ノ葉隠れの里も火の国も
大きく揺らぐ
それを機に他国が必ず
攻め込んでくる
第四次忍界大戦の引き金にも
なりかねない事態になる
うちは一族の利己的な思想
忍の世界とは無関係な者たちを含め
また多くの人間が死ぬ
お前がイタチならどうした?
そしてイタチは決めたのだ
己の手で一族の歴史に
幕を下ろすことを
うちはを憎しみ裏切ったのではない…
仕方なかったのだ
里の興りからの差別…
そして確執のツケ
それをたった一人で
背負い込み己を犠牲にした
イタチの決断を責めることは
誰にも出来まい」(マダラ)

マダラ(トビ)がサスケの「儀式」で、イタチが「うちは虐殺」を遂行するに到る経緯…葛藤を説明しています(第43巻/194-196頁)。もしこれでマダラ(トビ)が虐殺の主犯だったら、面の皮が厚い…って言うか、だから、あんな変なお面してるのかね(笑)。どっちにしても、この証言でも浸食されないのは、イタチ自身が「うちは虐殺」を受け入れていたと言う「事実」です。

「里の安定を第一に考え
平和の為に働く…
そういう男だった」(マダラ)

僅か4歳で戦場と言う地獄を彷徨ってイタチ(第43巻/193頁)。その経験がイタチを形作った…。何故、イタチが僅か4歳(幼児ですよ、幼児!!)で戦場を彷徨わねばならなかったのか?その事情は未だ知れませんが、そこで触れた「死」がイタチのトラウマとなり、一族のしがらみよりも平和を優先して考える思考パターンを形成したとして、それが「うちは虐殺」を容認し、その遂行に関与したと言う事は、うちは一族が平和の障害になる存在だった事を意味します。

これもマダラ(トビ)の証言を土台にした考えなので、嘘だったなら一巻の終わりなんですが(笑)、どう見てもイタチの態度や行動からは後ろめたさは感じません。ましてや、狂信的でちょっとイッちゃったテロリスト然ともしていなかったので、うちは虐殺をイタチが熟考し、その遂行も止むなし…と判断したと考えて良いと思います。って事は、この部分のマダラ(トビ)の発言は真実って事だ。しっかし…沢山のホントに微量の嘘。これが一番見破り難い嘘の隠し方なんだな…。

任務だった…
一族を殺した犯罪者として
汚名を背負ったまま
抜け忍になること…
その全てが任務だった
そしてイタチはその任務を全うした
ただ一点の失敗を除いてはな
弟だけは…殺せなかった
その後イタチはお前を
ダンゾウや上層部から守ってくれるよう
三代目火影嘆願し
ダンゾウを脅して里を抜けた
もしサスケに手を出せば
里の情報全てを非同盟諸国に
漏洩すると言ってな
お前の事が何より心配だったのだ
だがお前に本当の思いは言えなかった
だからああ言うしかなかった」(マダラ)

「うそだ
こんなの兄さんじゃない」(サスケ)

「お前の望む様な
兄を演じ続けてきたのは…
お前に"器"を確かめる為だ…
お前はオレの器を
確かめる為の相手になる
そういう可能性を秘めている
お前はオレを
うとましく思い憎んでいた
このオレを超えることを
望み続けていた
だからこそ生かしてやる
…オレの為に
…愚かなる弟よ……
このオレを殺したくば
恨め!憎め!
そして
みにくく生きのびるがいい……
逃げて…逃げて…
生にしがみつくがいい
そしていつか
オレと同じ"眼"を持って
オレの前に来い」(イタチ)

「自分への復讐
お前に目的として与え
お前を強くする事を願った
うちはは木ノ葉隠れの里の
誇り高き一族だと…
お前には
そう信じさせておきたかった
お前に本当の事
決して知られぬよう…
火影に願い
里に抜けた時より
お前と戦い死ぬことを
心に決めていたのだ
その時お前に
新しい力を与えるため…」(マダラ)

「これがイタチの真実だ」(マダラ)

イタチが「うちは虐殺」に関与していて(第43巻/198-204頁)、その実行犯とされる事に関してイタチは言い訳めいた事を残していません。寧ろ、それを理由に自分を恨む事をサスケに勧めています。もし、こうでもしなければ、全てを失ったサスケが生きる意味すら失ってしまうのが怖かったからでしょう。イタチはスープを音を立てて啜るように、サスケにワザと嫌われようとしていたのです。自分を殺す事。それを目標にしてでもサスケが生きる意味を見出す事を願ったのです。

結果、サスケはその狙い通りに歪み、大蛇丸と言う闇に落ちてしまった…。きっとそれも含めたイタチのシナリオだったのだと思います。うちは一族…写輪眼の宿命にイタチは終止符を打つと言いながら、サスケは残してしまった。それをマダラ(トビ)はイタチの「失敗」としていますが、もしもそれすらイタチのシナリオの上に在るファクターとするならば、イタチはサスケにマダラ(トビ)の考えも及ばない期待を抱いている事になります。

そして、それがイタチが「うちは虐殺」を遂行した上で、尚も残した将来に対する希望だったんじゃないか?と、僕には思えてなりません。現実問題として、イタチはうちは一族の幕を自分の手で下ろすことを選択した訳で、そこにうちは一族…写輪眼が持つ禁忌が潜んでいたと思われ、それをしても尚、サスケと言う写輪眼を残し、それに万華鏡写輪眼を与え、更にイタチの眼を移植する事で得られる真・万華鏡写輪眼を残した意味は果てしなく大きいです。

イタチが一族を抹殺し、葬らねばならなかた…写輪眼って、一体なんだったんでしょうか?例えば霧隠れでは血継限界は忌み嫌われ迫害されましたが、木ノ葉隠れではそんな傾向はなく、寧ろ秘伝忍術や血継限界を守る一族、一家の集合体が木ノ葉隠れとも言え、木ノ葉の大きな戦力になっている現実があります。その中で何故、写輪眼だけが駆逐されなければならなかったのか?意外ですが、その糸口が雷の国・雲隠れの雷影が提示されています…。

「ユギトだけでなくビーまでも
ビーがやられるなど信じられん!」(雷影)

「ジェイからの連絡トカゲが
先ほどから何匹か送られてきています
敵の居場所が分かり次第四小隊を送りこみ
キラービー様を救出し敵を殲滅します」(秘書)

「弟をさらったのは
あの木ノ葉隠れのうちはの者だと聞いたが!
なぜうちはの者が"暁"におる!?」(雷影)

「うちはサスケ…
もう随分と前に木ノ葉の抜け忍
なっていたようです」(秘書)

「木ノ葉の火影は
なぜさっさと抜け忍を始末しない!?
日向の件では
あれだけ強(したた)かだった里が!」

第417話「雷影、動く!!」で、キラビのお兄ちゃんの雷影が怒り狂っていました(笑)。かなりのブラコン…弟想いのお兄ちゃんのようで、しかも濃ゆいキャラで圧倒されてしまいましたが、雲隠れでは"人柱力"の管理や行き届いていて、木ノ葉でナルトが虐げられた環境にあったのとは大違いで、隠れ里内の重要な戦力としていました。また、ユギトは飛車角コンビに圧倒されたものの尾獣化のコントロールは任意で、相当な"人柱力"のノウハウがある事が窺えました。

そして、キラビに至ってはそれこそ無茶苦茶な強さがあり、それでいて力に溺れない冷静さ…コントローラブルで信頼性が高く、"人柱力"が充分な実用域にある事が提示されました。雷影は心配していましたが、キラビは実は殺られた訳ではなくて、"鷹"を煙に巻く余裕があったために、ついでにブラコンの雷影まで煙に巻いてキラビが雲隠れから脱出してしまったおまけ付き(笑)。また、八尾とキラビのツーカーな関係には"人柱力"の完成形とすら感じたくらいです。

「雲(隠れ)側の要求
白眼の血継限界を持つ日向宗家…
つまりヒアシ様の死体を渡せ
というものだった
そして木ノ葉はその条件を飲んだ」(ネジ)

中忍試験のナルトVSネジの後、日向宗家・ヒアシがネジに謝罪するシーンは泣けました…(第12巻/63頁)。雷影が騒ぎ立てる「日向の件」とは…ヒナタを誘拐しようとした雲隠れの忍頭をヒアシが殺してしまい、それに因縁を吹っかけられて、ヒアシの弟・ヒザシが影武者として命を絶たれ死体を雲隠れに差し出し、事を収めた…例の一件です。雲隠れが因縁を吹っかけたのは日向の血継限界、つまり白眼が欲しかった訳で、それを思い出す雷影は当時も在任していたと考えて良いでしょう。

「それから
サムイの小隊を呼べ!
うちはサスケを
こちらで始末する旨の書面を
持たせて木ノ葉へ向かわせる!
そいつの情報も出させろ!
さらに忍び五大国
五影首脳会談の段取りをつける!
"暁"は絶対に許さん!」(雷影)

第417話「雷影、動く!!」では、矢継ぎ早に雷影の指令が下ります。脳味噌筋肉かしら…と思える様な雷影ですが、意外にキリキリしてて切れ者のように感じました。って言うか、"暁"が相当嫌いみたいで…ユギトに続いてキラビまで連れて行かれたと思ってるもんだから、その気持ちも判りますが、それにしても初登場の第416話「ド根性忍伝」でも「"暁"は許さんぞ"暁"!!」<ガッ>(←机を叩き割った音)と、いきなり全開に怒り狂ってましたね(笑)。

"暁"が"尾獣"を集めている状況。その"暁"にうちはの家紋を背負う忍(=写輪眼)が居た事。それが雷影の琴線に触れたんじゃないかと思います。雲隠れは"人柱力"の里内の地位や対応などからして、"人柱力"の先進国であります。つまり、より"尾獣"の本質を知っている筈で、その知識が"尾獣"とリンクする事で発生する"写輪眼の危険性"に反応していた…と。ちょっとヒール(悪役)に見えてしまう雷影ですが、実は柱間の思想を継承しているとも考えられます。

つまり、「九尾事件」終末⑤で展開した"尾獣"のチャクラと写輪眼が合わさった危険性…「禁術兵器」への配慮が雷影にはあったんじゃないか?と言う事です。そして、雲隠れは二尾をユギトに、八尾をキラビに収め守っていた…。それが二人共、"暁"に拉致られたと(と思ってる)のだから心中穏やかじゃない訳だ…(笑)。雷影はマダラ(トビ)の写輪眼の存在は知らないようだったけど、うちは一族で写輪眼のサスケが来ちゃったもんだからスイッチ入っちゃったのかな…(笑)。

「うちは一族も
元をたどれば日向一族に
その源流があると言われている」(カカシ)

雲隠れの白眼に対する興味は、写輪眼…うちはに対する興味だったんじゃないか?と、僕は考えています。ここでカカシが言及するように白眼が写輪眼の"源流"(第9巻/117頁)である点に注目すれば、白眼に対する興味は相応に力を帯びると言えるでしょう。そして、その白眼を執拗に欲した雷影…。その真意が何処に在ったかが非常に重要であると言えます。それが雲隠れにおける"人柱力"の在り方と絡み合うと、ある種の"指向性"を帯びて来ます。そして「うちは虐殺」を受け入れたイタチの想いが、その象限に収束するのであれば、白眼→写輪眼の分岐に関する大きな「疑念」が浮上して来ます。

『写輪眼』とは、何者かが開発した『生物兵器』だった…!?

そもそも移植で発現する血継限界である写輪眼は存在そのものが特殊でした。しかも、カカシには有り得ない筈…あのイタチが総毛立たせて驚いた…「カカシさん…アナタまさか…」(第29巻/76頁)…の万華鏡写輪眼が備わっています。それに万華鏡写輪眼の開眼における「最も親しい友を殺す」とか、真・万華鏡写輪眼の開眼の「兄弟同士の眼球の奪い合い」などの禁忌の条件がある写輪眼が自然発生した上に、自然な営みで人口を維持出来る確率は極めて低いです。

サスケとイタチが殺り合った「うちはのアジト」の建物内に見られる傷跡からは日常的な仲間同士の殺し合いや、イタチの証言に拠れば数々の移植実験、移植マニュアルの存在の可能性(写輪眼移植時のオビトの示唆)などを考え合わせれば、木ノ葉隠れ内のうちは一族はかなりディチューンされた状態だったと推察されます。きっと、昔はもっともっとやんちゃな事をしてた一族だったのだと思います。

うちは一族が互いに殺し合い、力を求めなければならない宿命を背負う忌むべき一族であるならば、自然界においては自滅に向かうべき道理があり、それに反してある程度の勢力(写輪眼を有し、忍界における存在感を示すに足る人数)得て来た現実には、うちは一族が感知しない管理者の存在が必須だと感じます。もし、その管理者が存在するのであれば、それが白眼→写輪眼を創り上げたクリエーターと同一と見て良いでしょう。

そして、雷影の騒ぎ方が尋常ではなく、雲隠れの"尾獣"="人柱力"のノウハウを考え合わせれば、写輪眼="暁"に対する憎悪や危機感が非常にリニアです。しかも、イタチが「うちは虐殺」を受け入れた背景に写輪眼の忌むべき歴史や生い立ち、つまり誕生の経緯が織り込まれているのだとすれば、イタチが自らの手で「幕を下ろす」覚悟をした裏には、不完全な生物兵器としての写輪眼の存在があったのではないかと考えてしまいます。

勿論、木ノ葉の上層部…ダンゾウ、ホムラ、コハルの面々がその禁忌を恐れ、やや穏健にそれに関わろうとした三代目火影もその趨勢に抗し切れなかった機微を鑑みれば、人道的に「うちは一族」の存在を容認し難い実情が在ったのではないかとも考えられます。そして、それが木ノ葉草創期からの確執の本性であり、その底流を流れるのが、千手柱間を中心に五大国の里影が忍界のミリタリーバランスを構築しようとした真意なのではないでしょうか。

また、イタチが言う「うちはの本当の高み」とは、生物兵器としての写輪眼の完成であり、突き詰めれば"尾獣"のチャクラを用いた写輪眼の禁術兵器への昇華を意味しているのだと思います。そして、その完成の是非をサスケに委ねた…それがイタチの「うちは虐殺」の真の目的だったのではないでしょうか。それを受け入れると、終末の谷の柱間の苦悩も理解出来ます。あの決闘は"尾獣"と写輪眼の分断を第一義にした「生物兵器」としての写輪眼の『審判』だった…と、僕は考えます。

以上が、終末の谷から臨む「うちは虐殺」の深層であり、それに付帯する"尾獣"と写輪眼の関係性です。同時に、そこから写輪眼の禁忌の生い立ちを浮き上がって来ます。"暁"とは写輪眼の意志を実現させる為の存在と考えて良いでしょう。表面的にはマダラ(トビ)が仕切ってはいますが、その奥底に蠢く写輪眼のクリエーター、或いは写輪眼自体の意志は見逃せない存在と言えるでしょう。もしも、真に闘うべき敵がいるとすれば…(黒汗)。だから、サスケの万華鏡写輪眼と闘った八尾が思わず漏らしてしまったんじゃないかと…僕は考えています(第419話/「襲来!!」)。

そう…あの八尾の「意味深」……

「……そろそろ時代が動くかもな…」


   

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