スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ミナトとクシナ(前編)(自来也の苦悩・四)


(巳・亥・未・卯・戌・子・酉・牛・巳)<バッ>(三代目)

あの印の順………
やはり猿飛め……
あの術を……!!」(猿魔)

三代目の「印」(の配列)を見た猿猴王・猿魔の反応(14巻/90頁)から察するに、二人は「九尾事件」で、今まさに九尾を封印しようとするミナトの直近に居た…と、僕は考えています。だから、ミナトが屍鬼封尽を発動する「印」を三代目が見取り覚えた。そして、同じように猿猴王・猿魔も覚えていた。非常に強力は封印術であるが故のリスク…術者の死を猿猴王・猿魔は知っていたから、三代目の覚悟を悟った訳です。ホントは止めたかったんでしょうね…。

(これが四代目の言っていた
この術と契約した者のみが
見えるという死神か…)(三代目)

三代目も、屍鬼封尽の死神を見ながら術の発動を確認できたのは、ミナトから屍鬼封尽の実況(14巻/91頁)されていたからでしょう。自来也がナルトを孫のようだと感じ目を細めるように、三代目も自来也の弟子であるミナトは孫のように可愛いと感じる存在だった事でしょう。そのミナトが自分の目の前で逝くのを食い止められなかった…自来也が自らの死に際しても、三代目と四代目を想ったのと同じように辛かったでしょう…自来也と三代目の極めて近似した属性を感じます。

ま…この台詞に織り込まれた生々しさが三代目の「九尾事件」に立ち会った根拠であり、ミナトがその一命に代えて九尾を愛すべき我が子…しかも生まれたて…に封印する動機(理由)を三代目知っていた…と考える糸口であります。そして、三代目は赤ん坊のナルトを回収し育てた…。三代目の走馬灯のナルトの「おくるみ」(第14巻/95頁)は、三代目がナルトを大切に育てた証です。四代目の戦死後、火影に復帰してからも陰からナルトを支援した…それが「九尾の箝口令(かんこうれい)」だったと思います。

また、ナルトがカブトに殺されそうになった時の描写(第19巻/118頁)から、九尾は不死の存在ではなく、"人柱力"では依憑(よりわら)の生死を依存します。そして、九尾がホントに忌むべき不必要な災厄であるならば、ナルトに封じ込まれた後、"人柱力"であるナルトを殺してしまえば、その存在は完全に消去可能です。しかしそれをせず、ナルトを生かし育てた事実は、九尾に何らかの存在意義を示すものです。また、ナルトの疎外された生い立ちから考えれば軍事利用(公共の利益)を除外して考えるべきでしょう。

一方、自来也は「九尾事件」にノータッチの雰囲気や、臨月のクシナ(九尾事件直前)に接見している描写から、自来也がある程度、長期の不在を前に挨拶(もっぱらクシナのお腹の様子が気になってた?)をする為にミナトとクシナを訪れたと、僕は考えます。きっと大きな任務や諜報活動があったのでしょう。そして、それは死と背中合わせだった…。それが、自来也の日常だった…と。だから、自来也は「九尾事件」には運悪く関われなかった…その悔しさが、自来也の死に際に滲んだ…。

結局、「九尾事件」の真相を知る者は猿猴王・猿魔を残して皆逝ってしまった訳です。逆に猿猴王・猿魔に訊けば「九尾事件」の真相は知れる…と言う事ではないでしょうか。木ノ葉丸の新術(結局、螺旋丸だった…)の分析で木ノ葉丸は血統的にも資質的にも猿猴王・猿魔を(将来的には)呼び出し得る可能性を秘めている…と言えます。もしかしたら…なんですが、いずれは猿魔の語りで「九尾事件」の謎が解き明かされるんじゃないかと期待してるんですが…。

猿魔が喋ってくれれば…ですが…閑話休題。

前置きが長くなっちゃったけど、ミナトとクシナは「九尾事件」で失われた筈です。筈…と言うのは、クシナに決定的な描写がなく生存の可能性が皆無ではないからですが、少なくともミナトの「死」に関しては九尾の封印が屍鬼封尽による提示があった以上は「鉄板」だと考えて良いと思います(ま…気になるクシナの顛末も猿魔ちゃんなら知ってるかも知れませんね)。それで、あとミナトとクシナの事を良く知る人物が残っているとすれば綱手…と、可能性としては弟子であったカカシが上げられると思います。

カカシの場合は理由(わけ)があるのかないのかからが疑問ですが、ミナトやクシナを全く露出しません。ミナトに関しては、ナルトの成長っぷりに驚いて四代目の後ろ姿とナルトを重ね合わせたカット(37巻/186頁)のみがあるのみ。ミナトとナルトの親子関係に至ってはどうも知らないんじゃないか?…と疑ってしまうくらい露出がないです。「九尾事件」にしても、九尾を恨んだり毛嫌いする(イルカは大いに葛藤したのに)素振りも見せません。カカシはオトナですから一筋縄じゃいかない…。

それに、恐らくカカシが三代目からの勅命を受け、第七班でサスケやサクラと共にナルトを引き取る事になったようなので、丁度、テンゾウが綱手に招集され暗部のお面を外しコードネームとしてヤマトを授かった描写と近似する様な暗部からの招集があったんじゃないかと僕は考えてまして、そのカカシサイドのお話を「暗部のカカシ」。ヤマトサイドを「テンゾウが先か?ヤマトが先か?」で提案しています。未だ読んでいない方は是非、読んでみて下さい。どちらも僕のお気に入りです(笑)。

(なかなかおもしろい成長をしたな
こいつ…)(カカシ)

第一部の第七班の痛い自己紹介でナルトをジメッと見るカカシに多少、知ってるなかな疑惑はあります(第1巻/115頁)。でも、その程度ってのは薄過ぎる。大事な師を失い、木ノ葉をメチャクチャにされた「九尾事件」に対する反応をほとんど露出しないカカシの態度からは邪推しか生まれません。やっぱこの場合は知っているのに知らんフリが妥当かな…と思いますが、お話が長くなるので割愛(笑)。カカシに対する疑惑は別の考察でみっちりやることにして、話しを進めます。

で…残されたのが綱手です。しかし、綱手単体ではミナトとクシナ。そして「九尾事件」に対する露出はないんですが、自来也が雨隠れに潜入を決意した旨を綱手に打ち明けた例の「酒酒屋の密談」と、その後の暇乞いでかなり濃厚露出しています。この時、四代目の名前がミナトであると事。ナルトとの親子関係や、お母さんの名前がクシナである事などが一気に提示されて、ネットが大騒ぎになったと記憶しています。あの時はホントに「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!」だった…。びっくりしたな…もう…。

「…波風ミナトか
確かに似てるな…」(綱手)

綱手はちょっと酔っぱらってて可愛いですね(以下:第40巻/146-148頁)。エーッと、途中からで分かり難いでしょうが、綱手はナルトとミナトの雰囲気(主に外見)が似てるな…と懐かしんでいるところです。詳しくは第367話「イタチとサスケ」を参照して下さい。綱手と自来也の切ないやり取りが何気に胸にキュンと来ちゃうエピソードです。

「いやミナトは
十年に一度の逸材だ
あれほどの天才はそう生まれてこん
優しい男だったが根性は筋金入り
瞬く間に四代目になった
親になったことがないから
良く分からんが…
あいつがワシの子だったら
さぞかし鼻が高かっただろーの」(自来也)

「ハハ…そう言われれば
ナルトはそうも似てない気もするな
どちらかと言えば
アレは母親似だからな…」(綱手)

綱手の発言が行ったり来たりするからアレなんですが、ちょっと酔ってるし、自来也のタクティクスに完オチの状態でちょっとハイになってるのもあってと、僕は理解しています。自来也はナルトとミナトの内容は似て非なるものと言っているのです。これはナルトを否定してる訳ではなくて、どちらかと言うと、ミナトが余りにもでき過ぎてて自分の手に負えないくらいの傑物で、だからこそ一見では非凡には見えないナルトに対する感情移入が尋常ではないと…。

一方、自来也が言うように内面的な観察を言うならば、ナルトは母親のクシナに似てる…つまり、クシナは今のナルトのように真っ直ぐでどんな事にもへこたれない強い心を持っていると言っているのです。つまり、これは綱手がクシナの事も良く知っている事実があったとの提示です。弟子受けまではしないまでも、かなり近い距離感で付き合っていた雰囲気がそこには感じられます。きっと、くの一同士の繋がりがあって、理由(わけ)あって木ノ葉に流れて来たであろうクシナを気遣ったんじゃないかな…と、僕は考えています。

「………
確か元渦の国のくの一で…」(自来也)

「ああ…性格と忍術
うずまきクシナそっくりだ」(綱手)

自来也はメチャクチャオトナですから(メチャクチャなオトナじゃないですよ…笑)、ちゃんと綱手の女心に配慮してるんですね。「確か…」と言うのがそれで、これは綱手以外の女はそんなに気に留めていない…と言う意思表示です。自来也の走馬灯を見れば一目瞭然クシナと面識があるのは分かるし、自来也がクシナを思い出せない…なんてない(笑)。勿論、クシナの可愛さは自来也はちゃんと知っていた筈です。でもその気持ちを綱手に曝さないのは紳士以外の何者でもない。そして、それは下心とも違う…。

「おお…そんな名前だったな
赤毛でおしゃべりでいてんばで
まるで男の子のようだったのォ…」(自来也)

「クシナも大人になって
美人になったが
ナルトの顔は父親似だな」(綱手)

「だからナルトには
アイツの面影が見える
ワシからしたらを見とるよう
とでも言おうかの…」(自来也)

自来也の涙ぐまし配慮が目を惹きますが、ま…そんな些末な事はどうでも良く(笑)、二人共、ミナトとクシナを愛でていた…事実がある訳です。そして二人が綱手と自来也に愛されるに値する(余りあるくらい…)人格であったと言う事です。勿論、ミナトは自来也の弟子ですから「予言の子」であった筈ですし、二人の愛で方から考えれば、明らかに「世にそれまでにない安定をもたらす」方の予言の子である事は間違いない…って言うか、ガチガチでしょ。誰よりも自来也がそれを信じていた筈です。

しかし、その想いは「九尾事件」で脆くも崩れさる事になります。長門に続いてミナトまでも、自来也は大切な弟子=「予言の子」を失ってしまった訳です。ミナトが妙木山との契約関係にあったのは自来也が長門らの死を受けた反省があり、大切な弟子の守護を妙木山と連係する事で、強化しようとした意図が明らかで、それは妙木山も意識するところでしょう。だから、自来也がいの一番にナルトに口寄せを教え、伝家の巻物に血判捺させたのは九尾のチャクラの租借修行の為だけではなかったと、僕は考えています。

なのに、妙木山からのミナトやクシナに関するリスペクトが余りにも少なくないですか?特にフカサクがナルトを弟子受けして仙術まで教えてるのに、何で「自来也→ミナト→ナルト」と言う師弟の関係を露出しないのか?普通に雑談してるだけで出て来そうなもんだけど、お茶なんか一緒に啜ってるんだから、ポロッと出ない方が不思議ですよね。これはカカシの疑惑に非常に近似する行動で、この場合も寧ろ知ってるけど、敢えて言わない…つまり、言えない理由があるからだ…と考えるとしっくり来ちゃうんですよね。

「読むとええ」(フカサク)

「ド根性…忍伝…」(ナルト)

フカサクは何故だかナルトに自来也の処女作「ド根性忍伝」を手渡します(第415話/「新しき力!!」)。恐らくミナトとクシナが絶賛した主人公「ナルト」の冒険活劇だと思います。ミナトを一切露出しないフカサクが、何でこのタイミングでナルトに、この本を仙術修行の最中に手渡し読むように促すのか解りませんでした。それで、ナルトはその本を大きなフキの葉の上で寝転がって読むんですが、最後まで読んで泣いてるし…。何より主人公が「オレの名は―」(第416話/「ド根性忍伝」)と名乗ってるのに…(笑)。

でも、ナルトは奥付の著者近影の自来也を見て、二年半(第一部と第二部の間の修業時代。ナルトのコスチュームが第一部仕様なので前半か?)の自来也との語らいを思い出します。例によって自来也は理屈っぽい抽象的な言い回しで、ナルトがそれを本能的な知覚で受け止めて行くんですが、自来也が作家として高名になった時にサインをやるやらないで落とそうとする時に、現実のナルトのド根性忍伝の読後にパーンして回想が閉まります。ナルトは泣いていた…。

(…もっと大切なもん
もらってるからよ)(ナルト)

これって、「名前」って事じゃないのかなー(第416話/「ド根性忍伝」)。ナルトは自来也が「名付けの親」だった事を認識したんじゃないかと思うんです。ま…「もっと大切なもん」ってのが、自来也の愛情や想いだと言う考えもありますので断定はできませんが、ナルトが自来也に大いに感謝してるのは良く判ります。そして、自来也が若い頃に書いた本に「ナルト」と言う名前が使われていた事もかなりの確率でナルトに伝わっている筈です。

「これ(ド根性忍伝)は自来也ちゃんが最初に書いた小説じゃ
ここには自来也ちゃんの想いが込められとる…」(フカサク)

だとしても、フカサクが何故、このタイミングで自来也の著書をナルトに読ませたのかが解せないです(第415話/「新しき力!!」)。何がしっくり来ないって、口寄せの一括契約の関係にある「予言の子」のミナトを完全にすっ飛ばして「自来也→ナルト」と刷り込もうとしてるようにも見えるところです。ホントに自来也の大きな愛情を伝えたいなら、ミナトの存在は欠かせないファクターに思えて仕方ないんですが、何故だかそれはしない…。寧ろミナトの件は隠蔽してるとしか思えません。

(ま…九尾のチャクラとあいまって
異常な回復をみせとるの…)(フカサク)

で…フカサクや妙木山が九尾を意に介してないか?と言われればそうでもなく、しっかりと認識しているんです。しかし、その扱いは意外に小さく、仙術=仙人モードの実戦形態である「融合」を九尾に拒否られるなどと…歯牙にもかけない程に無頓着でした。この無頓着にはフカサクにとっては九尾のチャクラと言えども自然eの一種に過ぎないものであり、取るに足らない存在との意識があったように感じます。まさか、両生の術=「融合」が拒否られるなんて…フカサクは考えもしなかったんではないでしょうか。

つまり、九尾のチャクラ単体での「融合の拒否」はあり得ない想定だった…。あの「拒絶」は九尾ではなく、八卦の封印式によるものだったのです。そしてその八卦の封印式を施したのはミナト(とクシナ?)です。ミナトも相当に高い確率で妙木山にも来ているし、仙術だって修行していると、僕は考えていまして、そのミナト(とクシナ?)の意志=八卦の封印式がナルトとフカサクの「融合」を拒否したのだとして…そして、それがフカサクがミナトをすっ飛ばしてナルトと接する描写に重なるのならば…そこには…ある疑念が生じます。いよいよ…「核心」ですね。しかし……

時間切れとチャクラ切れ…(汗)
と…言う事で……続きます(汗)



  

予言・大ガマ仙人(自来也の苦悩・余) | BLOG TOP | フカサク(自来也の苦悩・参)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。