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ペインは何故、シズネを殺したのか?


「うっ…」(シズネ)

「…妙木…山」(人間道)

第428話「対談」で、シズネは人間道の能力で、脳内の記憶をスキャンされ、ナルトの居場所である「妙木山」を人間道に知られています。きっと、この能力はいのいちの心転身系の能力と同種で、いのいちが雨隠れの下忍・ユウダチを調べたようにシズネの脳内も覗かれ、恐らく、シズネが掴んでいたペインの情報や、それを元に構築されたペインの正体の仮説なども敵側(長門?)に知られたものと思われます。そして、シズネは人間道に魂(?)か霊体みたいなモノを抜かれて意識を失っています。非常に呆気ないですが、シズネはこの結果、戦死したようです。

「父ちゃん!!」(シマ)

「てめェホンっ…!!」(ナルト)

で…最新の第435話「万象天引」において、ペインの魔手はフカサクにも及びます。以前、自来也の対ペイン戦において実績のある魔幻・蝦蟇臨唱の仙術チャクラを練り終えたかに見えたフカサクを、万象天引で吸い寄せて躊躇なく血刀の餌食にしました。天道の血刀には血糊が多量に付着していて、それを<ピュピッ>と払う描写からも、確実にその刃はフカサクの身体を貫いているようです。フカサクがピクリともしない描写からは死亡が妥当に思えます。雨隠れの自来也戦でも、ペインは容赦なく自来也の急所と言う急所に血刀を突き立てましたっけ…(でも、あの時は融合していたフカサクには目もくれなかったんですよねーッ)。

「てめーはだ!!?
いったいだってんだ!!?
でこんな事しやがる!!?」(ナルト)

…で、その直ぐ後にナルトは再び天道に拘束され、こんな台詞を吐いてしまうんです。これって、第429話「痛みを」で綱手が言ってしまった「言いがかりを付けてこんな事をするのはやめろ!」に、戦闘が本分の忍の言い草としてはズレてるところが、ちょっと似てるな…と思いました。ペインの行動って忍からしたらピンと来ないと言うか、非常にまどろっこしのです。能力と行動がバランスしてないと言いますか…綱手にしても、ナルトにしてもペインがホントに何がしたいのか解らない…と言うのが本心なんだと思います。それはペインが忍、或いは人間の常識を逸脱する強力な力を持っているのに、その実際の行動はまるっきりその突出した力量にマッチしない…どちらかと言うと穏健過ぎるからでしょう。

「どうしてもやるのね…長門」(小南)

「ここより世界に痛みを」(天道)

第429話「痛みを」の最後には天道は小南が心配するような「命に関わるリスク」があるものの木ノ葉隠れの里のほぼ全体を一瞬で瓦礫に変えてしまうような威力のある術を発揮し、木ノ葉を圧壊させてしまいます。恐らく、この神羅天征が天道のフルパワーで、この後、木ノ葉に仙術を引っさげて帰還したナルトと交戦に入っても暫くは「天道の力」が戻らなくて苦戦していました。普通に考えると、木ノ葉隠れの里を全損にしてしまうのは九尾にも出来なかった事です。それを天道はサクッとやってのけたのです。この力があるならば、四の五の言ってないで、サッサと木ノ葉を潰せるし、正面切った戦闘など端から必要なかった…。

それに、忍らしく…なら隠密裏に行動すれば良いし、特大版の神羅天征を出すのならば木ノ葉を一掃して、その後でめぼしい忍を尋問するのが効率的です。でも、ペインはワザと人目に付くように暴れ、その上で九尾(ナルト)を探しまわります。綱手もナルトもきっと似た様な違和感をペインには感じてる筈です。だから、似た様な言葉を天道に投げかけた…。ナルトは人柱力で封印像には一番最後に封印しなければならない縛りがありますから、殺せないのは解りますが、それにしてももっと手荒に痛めつけても良いものを、結構、紳士なんですよ。それとは逆に、フカサクはキッチリと血刀で串刺しにした冷徹さが符合しない。

圧倒的な力の前では
全てが無意味
お前達大国が
証明してきたことだ」(天道)

「お前達は…
この世界の主役だと思い上がり
死を遠ざけて考える
平和ボケして浅はかだ
人を殺せば殺される
…憎しみが
この二つを繋ぎ合わせる
戦いとは双方に
死を傷を痛みを伴うものだ」(天道)

第429話「痛みを」で、実際に天道が説明してる事なんですが、ペインはそもそも圧倒的に強いのです。木ノ葉隠れのほとんどの忍に戦意を放棄させてしまう程に圧倒的なチャクラ(力)を持っているのです。実際、ペインはその気があれば木ノ葉隠れの里を一瞬で潰す力があるのだし、殺そうと思った忍は好きな時に殺せる力量があるのです。(カカシの件は先送りさせて頂くとして…)シズネにしてもフカサクにしても、生かしておいては後々、厄介になると判断したから、迷い無く殺したではないですか。フカサクを一瞬で殺した天道は何故だかナルトには紳士だったし、その行動の差異は示唆に富んでいるように思います。

シズネは人間道に脳内をスキャンされ、恐らくペインのカラクリに肉迫していたのが長門に知れて消去されたのだろうし、フカサクだって二大仙人の片方を潰せば魔幻・蝦蟇臨唱の脅威がなくなると判断したので、主導的に行動していたフカサクを狙い撃ちにして瞬殺したのです。要するに、この戦闘はペインに完全に支配されているのです。悔しいけど、現状では木ノ葉隠れは一方的に蹂躙される以外には選択肢はないのです。それはかつて長門らが難民の頃感じた自分たちに降り掛かった戦争の災厄と同義の理不尽…親を殺し、友達を殺し、自分たちから全てを奪った戦争と言う暴力…長門はそれを木ノ葉に示しているだけなのです。

もしかしたら、長門は…
”理不尽”(理不神?)を布教してるホントの神様だったりして…(笑)。

綱手もナルトもペインの力量を直に感じた上で、その力を真っ当に使っていないペインの行いは理解に苦しむ訳です。その真意を疑りたくなる訳です。その懐疑がナルト(ナルトだって傍目には相当解り難い…と思えるのにね)をして天道を「何」と大声で問いかけさせてしまう訳です。簡単に言うとペインは本気で戦っていないのです。ただ、長門がヤバいと判断した相手はサッサと殺してしまいます。つまり、都合が悪い事が予想される場合には本気を出している…それも異常に精度が高い先読みの上で…。この嫌らしくも、意図的な行動のムラがナルトや綱手を激しく苛つかせ、不安を煽っている訳です。

野球では「名手にファインプレーなし」と言いまして、これには…ファインプレーとは華美で派手なプレーでもあり、真の名手は全てに先んじて対処するので、極めてオーソドックスなプレーに終始し、素人目には平凡なプレーにしか映らない…と言うような意味があるのだと思います。ペインはまさにそれで、余りにも高度過ぎて全てがフラットに感じられるのです。だから、シズネやフカサクと言った主要キャラの無抵抗な戦死が味気なく、唐突過ぎて…彼らの命が軽薄に感じられざるを得ない現象が起こってしまうのです。そして、凡庸な僕の目にはどうしてもペインの異常なまでの高度さが面白くは映らないのです。

非常に余談ですが…

「”尾獣”を使って
新しい禁術兵器を造るためだ
その術一つ使用しただけで
一瞬にして大国さえも潰せる…
最大最強の禁術兵器をな」(ペイン)

長門にはズルとか小細工しなくとも世界を総べる(かも知れない)力だってあるのに、何でマダラ(トビ)に従うんでしょうか。第435話「万象天引」で「これで少しはおとなしくなるか?九尾」…と、ナルトを”九尾”と呼んでいるところをみると、世界征服なんかよりホントに尾獣集めが目的なんじゃないかと思えてきますし…。また、尾獣集めの目的は自来也に宣告した事が本当ならば、もろ「禁術兵器」を造るのがその狙いと言う事になります(第41巻/89頁)。それが、嫌々ながらも長門がマダラ(トビ)に従う理由だとしたら、マジに「禁術兵器」を使うのが、長門の本当の目的…?(汗)

片や一方的な力量を誇るペインがシャミを弾いている…。その完全なる捕食者に対して、一切の抵抗すらできない木ノ葉隠れの忍との闘い…って言うか、そもそも闘いが存在していません(マグロの試食会みたい…)。例えるなら、全盛期のミルコがハイキックをセットして待っているリング上に素人がファイティングポーズで上げられた状況に近い…解り難いか(汗)…お腹をペコペコに空かせたライオンか虎の檻の中に素っ裸で放り込まれたのに近い状況…が木ノ葉の「今」なんじゃないかと思います。チャクラ量が無制限。死んでも生き返る。有り得ないまでの力量。そんな敵と闘えるんでしょうか?そもそもそれが「敵」と言えるんでしょうか?(そりゃ、マグロにもなるってもんですよ…)もう…こうなってしまっては、ペインにも木ノ葉にも既に闘いのリアリティは存在しないと、僕には思えます。

目の前のペインと闘うのは無意味…(本物葉意無椅)

自来也がフカサクの背中に遺した暗号はそれを訴えているんじゃないか?あの自来也の辞世は相手の「力」に対して、こちらも同じように「力」を発揮して対抗する旧態依然とした忍の在り方に”パラダイムシフト”の必要性を提案してるようにも、今にして思えば…ですが、そんな風に見えて来ます。それに、ペインはかなり狡猾に要所はキチッと締めるし、あざとい予防線を張り巡らせています。つまり、自来也の暗号には「頭を使え!」と…ま…自分の闘い方への反省も含めた助言の要素を含んでるんじゃないのかな…と、木ノ葉の未曾有の危機と共に、忍の変革を考えるべき「時合」(じあい)であるのだ…と、示唆しているのではないか?

パラダイム‐シフト【paradigm shift】: ある時代・集団を支配する考え方が、非連続的・劇的に変化すること。規範の遷移。思想の枠組みの変動。社会全体の価値観の移行。パラダイムチェンジ。(大辞泉)

圧倒的な力量の差があるならば、闘うまでもなくその結果には自然と指向性が生じる筈です。力量の優劣。その序列に承服するのが忍の世なのだとすれば、ペインは「世に安定をもたらす…」存在だと認めるべきでしょう。恐らく、目の前のペインはそれを成せるだけの圧倒的な力量があるのだと思います。そもそも、この戦いが「安定」を得る大義を持つならば、既にその答えを手にしたのも同じなのです(それが嫌だから気持ち悪いんですけど…)。でも、そんなの有り得ないんだけど、それが現に存在するんだから…その事実=ペインの存在そのものが『NARUTO -ナルト-』の中の闘いそのものを否定してしまっているのです。

「我らにこの秘密がなければ
勝てはしなかっただろうな…
さすがは我が師と讃えておこう」(天道)

ただし、かつて自来也を打ち破ったペインが「秘密」(第42巻/73頁)と言う言葉を使って謙遜していたように、ペインの力量には「秘密」の前提があるのです。でも、よく考えたら「秘密」が前提の圧倒的な力量ってのも狡くないですか?早い話が、その「秘密」を見破ればやっつけられるのって、ホントに強いとは言えませんよね。木ノ葉がマグロになりつつもペインを受け入れられないのって”そこ”なんですよね。ここは一つ、オトナになって…男の子はどうしても「力VS力」のガチンコ勝負を期待しちゃうけど、ペインの「秘密」を死守する名手振りを鑑みるならば、真正面からペインとはガチで殺り合うのではなく、ペインが必死(本気)に守ろうとする「秘密」を潰す策略を巡らすのが木ノ葉の最善に思えます。

(死体を運ぶ…)「待てよ…
そうか分かってきたぞ!」(いのいち)

そして今、シカマルの静かな怒りを起点に、シカクやいのいちが触発され、その糸口を探しています。でも、ペインはこう言う「芽」を確実に摘んでしまう…(滝汗)。ペインの生命線は「秘密」…それはペイン(長門)も認めるところですから、それに近付いた者をペインは的確に殺しているのです。ここだけペインは本気モードにスイッチが入るからややこしいんだけど…(笑)。非常に高い確率で、その「秘密」に肉迫した事が人間道の脳内スキャンによってシステムペインの知るところとなったシズネが呆気なく殺されたのですから、この行のいのいちの”発見”は危険…これがペインに見つかるのはヤバいのよ…。それが…

いのいちの”死亡フラグ”?!

そして、第435話「万象天引」の最終頁で、シカマルの自由な発想を呼び水にして、システムペインの「秘密」に一歩近付いたいのいちがヤバいんじゃない↑…思いっ切り”死亡フラグ”が立ったんじゃない↑…と、心配性の僕は激しく焦ってしまうのです…。ペインが真の名手(やり手)であるなら、ナルトの相手は程々にいのいちや知略の塊とも言えるシカマルにその魔の手は及ぶでしょう。こうなったら、シカマルたちがペインの「秘密」を掴むのが先か?!それともペインがさっさとその芽を摘むか?…ですよね。ペイン編にシカマルが絡んで来るなら、ちょっとアレな展開でつまらなかった最近のお話も息を吹き返してくれると思うんだけど…。

どっちにしても、シカマルの脚だけは治しとくか…。


 

神無毘橋は赤く燃えたのか?! | BLOG TOP | 第435話「万象天引」

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