スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ナルトは何故、”一人で行く…!”と言ったのか?

  
<グリ>「!」(ナルト)

「憎しみの連鎖が始まる
それが歴史だと知る
人は決して理解し合う事のできない
生き物だと悟らざるを得ない」(天道)

「忍の世界は憎しみに支配されている」(天道)

第443話「対面!!」の描写で分かり難いのが、天道を螺旋丸で沈黙させた後、身体に穿たれたピアスを抜き、その一本を自分の掌に<グリ>っと刺し「!」っとなるところで(本誌48頁)す。ナルトはこの時、自来也が雨隠れでペイン六道に血刀で刺されて、血まみれで俯せに倒れるシーン(肩にはまだフカサクさんが残っている?)と、カカシが瓦礫に胸まで埋まって首をうな垂れてるシーンと、戦場と化した木ノ葉の風景、それにヒナタが口から血を流し倒れてるシーンをイメージしています。この時、ナルトが見た映像って何なんでしょうか?

ナルトはヒナタが天道の手にかかった時にはいきなり六本目になってほとんど意識なんてなかったからヒナタのこんな姿は見てない筈だし、カカシも見てない。ましてや雨隠れの自来也なんて見れる筈ない。それに、ナルトが木ノ葉に帰還した時には既に天道の神羅天征で木ノ葉は全壊状態でしたから、街並を残した木ノ葉の惨状もナルトは一度たりとも見ていない筈です。つまり、ピアスを掌に刺してからナルトが見たイメージはナルトのものではない訳です。ナルトが自分の記憶をどんなに探そうとも思い出す事は叶わないイメージだったのです。

ナルトは天道の記憶をハッキングした!!

ナルトが見たイメージは螺旋丸でのされた天道の記憶なんだと思います。ナルトの顔に隈取りはありませんから、仙人モードではなく、ナルトの位置から本体の長門に対してハッキングしていたようではなかったし、カカシのうな垂れた姿は確か天道が見た絵面と一緒でした。ヒナタの倒れた横顔も天道が間近で見ていたアングルだと思います。明らかにナルトが体験していない情報ですし、ナルトが天道のピアスを自分の掌に刺して静かに考量したのは、ナルトの足下に倒れる天道にハッキングして天道の記憶を覗き見たものだと、僕は考えます。

ナルトはシステムペインにおけるピアスの役割を既に突き止めていて、一度は本体である長門にもアクセスしています。この描写ではナルトは動かない天道の脳か残留するチャクラから記憶をスキャンしたんじゃないかと思います。ナルトが自分の掌にペインのピアスを刺したのは天道と繋がる為だったのだと思います。天道は螺旋丸のショックで不動になりましたが、それが通常の死を意味する状態であればナルトは天道の身体に刺さったピアスを抜き取る必要はなかった筈です。つまり、ナルトにはシステムペインの全貌が既に理解されているのでしょう。

ちょっと気になるのが、そのスキャンが終わった後のナルトの曇った表情です(本誌/49頁)。カツユを肩に載せてちょっと俯くのです。ここでナルトが何でこんな浮かない顔をするのか考えると、やっぱりナルトは天道のイメージの中に出て来た自来也やカカシ、ヒナタ、その他の木ノ葉の忍達が戦死した…と、ナルトが考えてるからじゃないかと思う訳です。確かに、自来也はフカサクの訃報があって戦死認定されています。だから、それと同列に天道のイメージを受け入れるならみんな死んでると考えるのが自然です。

しかし、しかしです。ヒナタは生き残っています。つまり、ナルトのチャクラ感知による生存の確認はかなり怪しい…って言うか、あまり機能していないのではないかと思われます。木ノ葉に帰還した仙人モードのナルトのチャクラ感知がカカシの不在を綱手に問うたのは、単にカカシのチャクラを感じる事が出来なかった。ぶっちゃけ生存までは感知していない…。ヒナタなんかは仙人モード中にスキャンできたろうに、九尾化(八卦の封印式の介入?)などで有耶無耶になったのもあります…(汗)。

つまり、ナルトはヒナタも死んでしまった…と思ってる筈で、それが浮かない表情の理由でしょう。もしかしたら、ペインは僕らが考えるほど殺してないかも知れません。最悪(最悪なのか?!…笑)、自来也だって生きてる可能性が、僕はあると思う。これは長門の種明かしがこれからあるだろうけど、そもそも「痛み」って生きてないと感じられないから、殺してしまっては身も蓋もない訳です(笑)。ペイン様って…生きていてこその「痛み」を布教してまわる神様だったのかしら…とも思えて来ます(笑)。

木ノ葉強襲以降のペインの闘い方を顧みてみれば、少なくとも九尾捕獲に関しては合理性に欠けると言わざるを得ません。ペインが持つ力量や不可思議な能力があれば、もっとスマートに九尾を捕獲して任務達成する事は容易い筈です。それでも天道は執拗にナルトと問答を欲し、盛んに「平和」「正義」と言った概念の議論を望みました。しかも、ヒナタをナルトの目の前で傷つけ九尾のチャクラを引き出してみたり、まるで自来也が二年半(第一部と第二部の間)にナルトに課した修行のようではないですか…。



「行くんですか?
なら今度は増援を…」(カツユ)

「いやダメだ!
一人で行く…!」
(ナルト)

天道を見事に退けたナルトはいよいよ本体である長門の元に向かうと言います。それを心配するカツユは増援を提案しますが、ナルトはそれを拒否しました。システムペインの出力デバイスとも言うべき六道は既に居ない。こうなれば頭数を揃えて総攻撃で一気に敵を粉砕するのが手っ取り早いと思うのですが、ナルトは何故だか「一人で行く…!」に拘っていました。それは何故なのか?を暫く僕は考えていました。システムペインが全て潰されたとしても、それで本体(長門)に脅威が無いと考えるのは早計でしょう。

「勝ったとか負けたとか
…そんなのカンケーねーよ…」(ナルト)

確かに、ナルトには仙人モードがあって、長門までは距離があり、敵の攻撃が手薄になったので”動かず”の仙術チャクラが練れますから、ナルトの戦いに他の忍がしゃしゃり出るのはかえって邪魔になると言う考えもあります。でも、ナルトの雰囲気は勝ち負けのレベルで、VSペイン戦を考えてはいません。ナルトの表情を見ても昂りや怒りは影を潜め、虚しさだけが感じられます。それに式紙のシェルターに分け入るナルトは仙人モードではありましたが、テンションが低い…というか、戦意を感じないです。


<チリ><チリ><チリ>
(ナルトのチャクラが長門のアンテナに届く)

<ゾク>(蛙眼のプレッシャー)
(こいつ…仙人モードで逆探を!)「!!」(長門)

「見つけたぜ!!」(ナルト)

「貴様…!」<ムクッ>(天道)

第441話「螺旋手裏剣VS神羅天征!!」でナルトは天道の血刀をへし折って自分に刺して、仙人モードのチャクラ感知能力で本体である長門の居場所を見つけ出しています。そして、それは長門に蛙眼(仙人モード)のプレッシャーを与えるほど長門に迫っていました。恐らく、この時、ナルトはシステムペインのチャクラの流れや、術の構造や組成を見切ったのだと思います。同時にハッキングした長門の事もスキャンしたと思います。それが倒れた天道からピアスを抜くナルトの描写に関係してるんだと思います。

ナルトはシステムペインと言う忍術の構造や組成を把握しているからこそ、天道を無効化する方法=ピアスを抜く事を思いついた訳で、逆探の時に仙人モードの蛙眼が長門にプレッシャーを与えるまでにナルトのチャクラが長門に流れ込んだ以上は、ナルトは長門のかなり深層まで知覚できたんじゃないかと考える訳です。恐らく、ナルトの仙人モードによるチャクラ感知が長門にアクセスした際に長門から得られた情報に、長門との対面に際して増援を望まなかった真意が隠れているんじゃないかと、僕は考えます。

長門は既に戦える状態ではなくなっている!?

ナルトが長門の居場所に一人で赴くのは、長門が既に死に瀕するような重篤な状態になっている事を知っているからで、仙人モードに入って長門と対面はしていますが、一応念の為に…的な配慮でしょう。長門は「平和がノコノコと…」と、もろ悪役っぽい態度ですが(笑)、実は仙人モードのナルトと戦う余裕なんてほとんど残されてないんじゃないでしょうか。そんなところに木ノ葉の忍が大勢で押し掛けて、怒りに任せて攻め立てれば長門はひとたまりもない。ナルトはそれを恐れたのだと思います。

長門もまた戦争や忍のシステムの被害者であります。それは長門が手にかけた自来也やカカシ、ヒナタと同じです。ナルトは長門を怨み、それを長門にぶつける事でこの連鎖が終わらない事に気付いています。悲しみは悲しみしか生み出さない。痛みを痛みで癒す事はできない…ナルトにはそれを考える余裕があるのです。その境地が仇である長門と自来也、カカシ、ヒナタらの犠牲と同列に考える事を許容させたのだと思います。ナルトは長門を許そうとしているんじゃないかと、僕には思えてなりません。

「答を持たぬお前如きが…!
………諦めろ!!」
(天道)

長門もまた「許し」=「答」を求めていた…。

長門もまたナルトには特別な想いを携えて戦っていた筈です。そう考えなければ辻褄が合わない戦いでした。ナルトもその件については薄々気付いているとも思います。だから、「一人で行く…!」と宣言した。そして、その想いにカツユは応えたんじゃなかろうかと思います。ナルトはナルトの大切な人たちを長門が傷つけたと考えてる筈です。しかし、それを乗り越えてナルトが長門すら許せるとしたら、この悲しみの連鎖は止められるんじゃないのか?永遠に続くとも思われる「痛み」に終焉が訪れるんではないか?

ナルトが長門を抱きしめられるなら世界は変わる。
それがナルトが見つけた「答」ではないでしょうか?



  

”月”は何故、今も在るのか? | BLOG TOP | ナル×ジャンルールについて

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。