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「黙秘」(まっカカ…其の四)

  
<ザアアアアアアアー…>

「こんなところで…
サスケとナルトが…」(カカシ)

「皮肉なもんだな…」(パックン)

「ああ…
この川はかつて二人の男が争い
その傷跡から生まれてと言われている……
この流れを見てると…
まるで永遠に止まることなく流れ続けていく
戦いを見せられているかのようだ…
木ノ葉の里を作った
この像の二人の運命と同じように…
ナルトとサスケ…
この二人の命がある限りな…」(カカシ)

ナルトとサスケが終末の谷でやり合った後、カカシとパックンが気を失って倒れているナルトを見つけます(第26巻/158-160頁)。丁度、アニナルで再放送してて、偶々録画に引っ掛かって観たんですが、全く同じ描写でカカシとパックンが出て来ました。何だか急き立てられるように26巻を開けてました。第一部終盤の描写に基づく知識で、カカシとパックンの会話の内容を分かる人はキッシー以外いないんだけど、アニナルも単行本の26巻をほぼ完璧にトレースしてました。

「こんなところで…」

「知ってるか…?
ここは”終末の谷”と呼ばれる国境だ
ちょうどいい舞台じゃねーか…
なぁ…ナルト」

サスケもそう言ってるんですが(第26巻/114-115頁)、終末の谷が何なのかは木ノ葉の忍においてはかなりメジャーな内容だったと思われます。状態2に完全移行して背中から羽?が生えたサスケに心中穏やかでないナルトが「………」(第26巻/115頁)と、沈黙を持って応えています。まだ子供の二人にはそれが千手柱間とうちはマダラだとは分からなかったでしょうが、二人が木ノ葉にとって重要な人で、この場で止ん事無き事情で戦ったくらいの知識はあったんだと思います。

「かつて二人の男が争い…」

「オレは復讐者となり
木ノ葉隠れの里に戦いを挑んだ」(トビ)

僕がゾッコンの「終末の谷の決闘」…その戦いが柱間とマダラの決闘であった事をカカシとパックンは知っていたのだと思います(第43巻/180-181頁)。忍界大戦を収め、一国一里の制度を考案し、尾獣をコントロールする異能を擁してパワーバランスを構築し、平和と安定を生み出した木ノ葉隠れの里初代火影・千手柱間。写輪眼と図抜けたチャクラで武闘派路線を貫こうとしたうちは一族の頭領・うちはマダラ。その存在は余りにも大きい……。

「まるで永遠に止まることなく
流れ続けていく戦い…」


「オレはあそこで死んだ…とされている
柱間でさえそう思ったハズだ」(トビ)

そして、カカシがそれに続ける言葉で、終末の谷の決闘に決着が付かなかった事が示唆されてるんだと思います。柱間がマダラを退ける形にはなったけど、カカシの認識としては決着は付かなかった。つまり、マダラは柱間に殺されずに逃げた…と言う認識があるのだと思います。トビが儀式でサスケに告げた話もトビの思い込みに近いものかも知れません。かなりの温度差がある…それがまかり通ると言う事はカカシは相当上位の機密を知る存在だと言えると思います。

「…木ノ葉の里を作った
この像の二人の運命と同じように…」


「そしてオレは敗れた…
”終末の谷”と呼ばれるようになった
あの場所でな」(トビ)

「終末の谷の決闘」が何だったのか?…その本当の意味をカカシは知っていたんじゃないかと思います(第43巻/182頁)。そして、そのカカシの知識が奇しくも同じ終末の谷で衝突してしまったナルトとサスケの運命に重なっています。それがパックンの言う「皮肉なもんだな…」に係るんだと思います。……と言う事はですよ…、カカシはやっぱり知ってたんじゃないかって思うんですよね。ナルトとサスケの素性について…です。木ノ葉隠れの最高機密…。

…カカシの既知が捉える「終末の谷の決闘」のナルトとサスケの一戦への投影が、単なる親友同士の小競り合いには当たらず、柱間→ナルト。マダラ→サスケ。それぞれへの血統に対する「皮肉」なのだとしたら、決着がつかず今も続いている…戦いの断片として、ナルトとサスケの衝突を、ある種の必然として受け止めてるようにも感じられ、ナルトとサスケのお目付役として第七班を任された自分の重責を黙して受け止め続けていたのかと思うと切なくなってしまいます。

「なかなかおもしろい成長を
したなこいつ…」
(カカシ)

第七班の自己紹介でナルトに対して見せたカカシの何とも言えない懐かしさ…?(第1巻/115頁)以上の考察を踏まえるなら、あの時見せた唯一とも取れるナルトへの既知を明かすカカシの描写は特別な意味を帯びます。柱間とマダラの戦い…「終末の谷の決闘」の断片としてナルトとサスケの衝突を受け止めているのなら、ナルトは柱間の直系で、サスケはマダラの直系の血の繋がりがある事を認識してる事になるんじゃないかと思います。つまり、ミナト→ナルトもカカシは知ってたって事だ。

四代目火影を超える忍は
お前しかいないと…
オレはそう信じてるからだ」(カカシ)

いけしゃあしゃあですよ(笑)(第36巻/36頁)。ま…それを見てるヤマトも「……」で、口角が思いっ切り上向きです。大和自身も「…これから…忙しくなりそうだな」(第32巻/125頁)と吐露してる張本人ですから、それと照らし合わせても完璧、確信犯だった訳だ(笑)。カカシはやはり、ナルトの父親がミナトであり、その向こうにある系譜に至るまでの認識があったんだと思います。カカシは木ノ葉のトップシークレットに触れる事が許された要職に就いていたんじゃないかな。

ダンゾウは兎も角、ホムラとコハルはナルト(←ミナト)に関しては知らないようだし、里の相談役にも明かされない機密を知らされる立場…三代目火影・猿飛ヒルゼンの勅命で動いていた可能性があります。ヒルゼンがナルトのお目付役にカカシを選んだんだし、三代目の在任から「一番の使い手」(第32巻/103頁)だったとするヤマト(テンゾウ)を第七班にあてがったのも、もう何をか言わんやのガチガチの出来レースに見えてしまいます(笑)。

つまり、ヒルゼン→(ミナト→)綱手のラインはガチに柱間の親派で固められてて、ナルトを擁護する体勢で里の業務は粛々と進行してたと思うんです。同じようにサスケにしたって、里抜けして追い忍を差し向けるなら未だしも、捜索に二個小隊を裂いたりするなんて(笑)。イタチが任務として動いてた事実がヒルゼンにはあったから、それがサスケに対する擁護にも影響してるんじゃないかとも思います。この見えざる連係はやはり血の為せる技かな…と、僕は考えています。

「お前もオレと同じ
万華鏡写輪眼を開眼しうる者だ」(イタチ)

万華鏡写輪眼繋がりでマダラ→イタチ/サスケのラインはかなり濃厚にあると思うんです。ただ、イタチとサスケが本当の兄弟だとは思ってなくて、だったらフガクとミコトの家庭って何だったんだ…と思えるんですが、ま…フガクの反応(「虐殺前夜・DEKOTON」参照)からすると、フガク→サスケはあるかな…と考えています。「わずか四歳で多くの人の死を目にして…」(第43巻/192頁)からするとイタチはフガクに養子受けされたと…それ故の「さすがオレの子だ」(第25巻/61頁)です(笑)。

つまり、以上を知った上でカカシはノホホンと僕らを欺いて来た訳だ(笑)。ナルトに対しては「さすがは意外性の忍者だやってくれる」(第38巻/14頁)と、まるで出来過ぎた四代目火影・波風ミナトをからかう様な事を言ったり、「…にしてもお前はやっぱ早くも頭角を現してきたか」(第1巻/180頁)と、マダラ(写輪眼)の血統を賞賛するような事もサラッと漏らしてはいたんですよね。でも、それが余りにも自然で、とても食い付けなかった…(滝汗)。

「この二人の命がある限りな…」

この言葉が、今にして重く響いて来ます。あの雨に打たれながら意識を失ったナルトを抱き上げたカカシがパックンと交わした言葉が、今にしてこんなに重く…そして切ない。何も知らないナルトとサスケを図らずもこの終末の谷に導き、そこで決闘を繰り広げさせたのは運命でしょう。その運命を感じ、口が堅い二人が…これまで徹底的に黙秘を貫いて来た二人が吐露した…。それもまたこの運命の重さに耐えかねた罪悪感なのでしょうか。

僕はズーッとカカシに騙されていた…。カカシは何も知らないのだと思っていました。その名優ぶり。口の堅さ…。オトナ故の笑顔。カカシは「九尾事件」にもそれ程深く関わってはいないとも思っていました(カカシと「九尾事件」参照)。カカシはイルカと違って九尾を恨んではいなかったからです。しかし、それが誤認であるならば、カカシはミナトに「何か」を託されている筈です。でなければカカシの黙秘に整合性が見出せません。

「オレはもう
アイツ(ナルト)にとっちゃ
用済みだ」
(カカシ)

その「何か」が分からない以上、カカシは決して用済みじゃないのです(第37巻/35頁)。これまでガッツリと黙秘して来た経緯とかも洗いざらい吐かせないといけないんで、何が何でも帰って来てもらわねばならん訳です。もし、ここに自来也が居るならば「帰ったらイビキの所へ行け話は通してある」(第41巻/32頁)になると思うんだけど、イビキがその気になって指をボキボキ鳴らしてウォームアップしてたら、それはそれで…ちょっと怖いか…(笑)。

まったくカカシってヤツは…其の四
完璧、騙されてた…「黙秘」(滝汗)

カカシはミナトに「何か」を託されてる…。





  

ミナトは何故、八本目で現れたのか? | BLOG TOP | 第444話「答」

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