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ミナトは何故、八本目で現れたのか?


「おい!おいってば!」(ナルト)

(………ナルト…くん…)(シズネ)

「この分だとこのガキ…
明後日までは目を覚まさないだろう」
(綱手)

「………」(シズネ)

「しっ…しまった!!
今日…今日は何曜日ですか!?」(シズネ)

「げっ…月曜日だけど」(ナルト)

「………」(シズネ)

「なんだってばよ!?」(ナルト)

「もう体は大丈夫なんですか?」(シズネ)

「オレってば昔から
一晩寝りゃどんなケガだって
たいがい回復すんだってばよ!!」
(ナルト)

(そうか…この子
九尾の…)
<ズキッ>「痛っ…」(シズネ)

綱手捜索編で綱手が大蛇丸の交渉に応えるかも?!の辺りで(第18巻/176-177頁)、シズネは綱手に当て身を食らわせてダウンしてたんですね。シズネがこんな無防備に眠ってたら僕だったら…お、おっといけない!!18禁になるところでした(笑)。ま…そこで小一日のびててナルトに起こされます。ナルトはシズネの寝顔を見てた訳で、僕だったら…あっ(☆☆)…いけない!!また18禁に(笑)。この時のシズネの慌てっぷりは「この分だと…明後日までは目を覚まさない…」(第18巻/171頁)が心の片隅にあって、自分が二日間も寝てたのか?と焦ったんだと思います。決して気を失ってる間に誰かに…(見るに堪えない描写の為に割愛されました…笑)。シズネのその思考の混乱の元凶がナルトの異常な治癒力にあって、それが九尾のチャクラによって補正される事をシズネは思い出す訳です。九尾に関する情報は木ノ葉隠れにおけるトップシークレットですが、シズネはそれを知る立場だったんですね。

(……………
…傷口がもう…
治りかけている…)
(カカシ)

「!
あのさ!あのさ!
………オレってば大丈夫?」
(先生ってばやけに真顔)(ナルト)

「…ま!大丈夫だろ」
(………やはり九尾の力か……)(カカシ)

波の国任務編で鬼兄弟(業頭・冥頭)の攻撃にマジでビビり(第1巻/70頁)、「ケガはねーかよビビリ君」(第2巻/59頁)と、軽ーく罵られた後、ナルトが自傷癖(ホントは傷口の毒を抜いたんですが…)を晒し、メンヘラーな一面を吐露した後(笑)、急激にその傷口が治癒して行く様にカカシが驚いていたんですね。カカシはナルト(九尾)のお目付役として第七班を任された訳ですが、実際に目の当たりにする九尾のチャクラの凄まじさに唖然となった最初の描写(ナルトの九尾のチャクラに関してはミズキ事件の千人影分身で読者は知っていますが…)だったように思います。ま…デフォルトでナルトは九尾のチャクラの影響下に在る…と言う事実の提示であり、それが何故だか、治癒力に限定されているところが、この場合、重要なポイント…ナルトの攻撃力としての九尾のチャクラの租借はもっと大袈裟で特殊な状況であり、常時適用はされていません…になるのだと、僕は考えています。


「クク……
ナルトくんはもうダメだよ…
九尾のチャクラを…
力に還元する……
心臓の…経絡系を
……切断した…

…力いっぱいね……
自力で治癒する可能性を
断ち切るためにね…」
(カブト)

「うるせー
てめーは後で殺す……」(綱手)

「………」(カブト)

エーッと、もう一つ…(第19巻/116頁)。やはり、綱手捜索編のクライマックス…例の三竦みの戦いでナルトが螺旋丸を会得し、カブトを退けるんですが、カブトも猿もの引っ掻くものと、最後っ屁にナルトに大きな傷を与えるんです。普通なら九尾のチャクラがそれを修復するんですが、カブトは医療忍者で、その辺のチャクラの仕組みを熟知していて、ナルトの治癒力を支える九尾のチャクラの供給経路を寸断する手に出た訳です。余談ですが、綱手捜索編は綱手の医療系能力にスポットが当たったエピソードであり、同時にナルトの九尾を医療的な見地で俯瞰する描写が多いです。大蛇丸側のカブトもその例に漏れず、医療的な側面から文字通りナルトに「メス」を入れた描写は、如何にも几帳面なキッシーらしい描き方だな…と感じ入りましたっけ(笑)。

それで、カブトはナルトの持つ異常な治癒力の秘密を知っていて、その可能性を断った訳です。そして、この時、九尾は為すスベもなく暗闇に飲み込まれて行きめちゃくちゃ悔しがっていました(笑)。つまり、八卦の封印式の中に居る九尾が任意に九尾側からナルトに関与できるのは治癒能力に限定されてるって事です。もしも、それ以外にナルトに九尾が関与できるなら…例えば、怒りに任せてカブトをミンチにしたり(笑)九尾化して暴れたって良かったのですが、それはナルト側からの承認がなければ発揮できない力だったと言う事です。この時は綱手が血のPTSDを払拭してカブトが与えた傷を必死に治療した結果、一命を取り留めたんですが、一番ホッとしていたのは九尾だった事でしょう(笑)。ナルトと九尾の生死はガチガチの鉄板に一体化してますから…。

八卦の封印式(1st phase)

九尾はナルトの経絡系の治癒系統のみに接続されていた!!

九尾とナルトの運命共同体的な関係性は八卦の封印式によって作り出されていると思います。ぶっちゃけ、ナルトの経絡系と直結される九尾のチャクラはナルトの経絡系の治癒系統に限定されたものだったと思います。九尾のチャクラが治癒に必要以上に供給された場合は、体外に排出される仕組みでチャクラの過供給に対処してたのだと思います。それが「九尾の衣」だったんじゃないでしょうか。九尾のチャクラには毒性があってナルトの体内で循環させると問題があり、体外に放出する事で九尾の防衛本能が外向きに働く事でナルトの防護に転ぶ想定があったのでしょう。これまでの描写でも有り余る九尾のチャクラが外敵を排除してきた場合が多く、再度内向きにナルトに供給されるチャクラがナルトの能力を底上げしますが、あまり合理的ではない仕組みでした。

九尾のチャクラ毒が攻撃(と言うなの防御)としても働き、ナルトの全身を取り巻くチャクラが再度、ナルトに取り入れられる場合も、内側には八卦の封印式によって無害化された九尾のチャクラが治癒系統に供給され、ナルトを包む九尾のチャクラ毒で傷付けられた組織を高速再生して生命維持のバランスを取っていた筈です。恐らく、この仕組みは八卦の封印式の第一フェイズで、ミナトがナルトの成長の為に課した八卦の封印式の育成モードだったのではないかと、僕は考えています。ナルトの経絡系の治癒系統に限定した九尾のチャクラ(陽)との接続は、八卦の封印式の九尾のチャクラ毒の処理限界もあったでしょうし、未熟なナルトにいきなり大きな力(チャクラ)を与える事をミナトが危惧したからではないかと、僕は考えています。



「封印を組み直す
……だがこれで最後だ」
(ミナト)

第440話「四代目との会話!!」で、ナルトの意識の中に出て来たミナトが最後に施した八卦の封印式の「組み直し」が、八卦の封印式の第二フェイズで、ミナトの言葉を借りるなら最終フェイズ…完成形と言えると思います。ミナトはこの作業の為にナルトの意識の中に16年間も耐え忍び留まったたのだと思います。意識体の影分身と時間やチャクラの減衰を無効化する術(白く正常な空間…九尾を無視って跳んだ)で何とか説明していますが、想像を絶する我慢がそこにはあった事でしょう。それは偏(ひとえ)にナルトの未熟さを考慮した親としての思い遣りがあっての配慮だったと思います。未熟なナルトに巨大な力(チャクラ)を与える事に対する懸念は勿論あったと思いますが、それ以上に怖かったのが九尾の精神汚染ではなかったかと思います。事実、これまでも八卦の封印式の防壁をくぐり抜けた九尾のチャクラがナルトを暴走させた描写が何度かありました。

「四象封印が2つ…
二重封印…
八卦の封印式かの…
四象封印の間から漏れる
九尾のチャクラを
この子のチャクラに
還元できるように組んである…
………この子を守るためだな…
……四代目よ…」
(自来也)

自来也が分析する八卦の封印式の構造は親の愛情が濃厚に感じられるものでした(11巻/17頁)。この時は大蛇丸が施した五行封印を見て、その粗さに閉口して即座に「五行解印!!」(第11巻/18頁)した自来也ですから、九尾のチャクラがナルトとどんな風に接続しているかも解った筈です。それでも自来也はそれを改めたりはしませんでした。その行いの真意が「この子を守るためだな…四代目よ」に多量に含有している事に注目すれば、この時の自来也の思慮深い横顔には涙なくしては顔向けできません。この純度の高い親心こそ『NARUTO -ナルト-』と言う作品が多くのジャンキーを生み出す魅力なのだと思います。子供の時は感じこそすれ理解など到底及ばない…。大人になればなったで忘れてしまう…。この清らかな想いを僕らに見せてくれる事に、僕らは感謝するべきなんだと思います。そして、それは忘れているだけで、失ってはいない…それが大きな救いでもある事を感じて欲しいです。

天地橋の四本目や、対天道戦でヒナタが殺られた時の六本目(←これは八卦の封印式の管理下にあった筈)を足場に九尾のチャクラがナルトを誑(たぶら)かして出た八本目(←これは九尾の精神汚染が原因の暴走で、ナルトの要求に拠るチャクラの租借ではなかったと、ナル×ジャンでは判定しています)。どちらもナルトが九尾に唆(そそのか)されて九尾の元に出向いています。恐らく、九尾のチャクラ毒の幻術にハマった状態だったのだと思います。これはナルトの未熟さ…と言うよりは素直さ、無垢さが九尾に利用された状態で、ミナトが一番恐れた状況だったと思います。しかし、そのリスクを織り込んでもナルトに九尾を封じ、大部分の九尾のチャクラを体外に放出するように八卦の封印式の第一フェイズを仕込んだのは、ナルト自信のチャクラや身体を鍛えるためでしょう。

(望む時に
巨大な"九尾のチャクラ"を
引っ張り出し利用する
確かにこのコントロールは難しい…
この体じゃ九尾のチャクラを
受け入れるには器が小さすぎるのも確かだ…
おそらく
普段ナルトの体は負担を避けようと
九尾の力を拒絶しているはず
身の危険や感情の高ぶりが…
…九尾のチャクラを引き出す鍵なら………
その"鍵"の使い方
身体で覚えさせるまでだ…悪く思うな
四代目よ…!)

ナルトの成長や鍛錬を重視した八卦の封印式の組成を見抜いた自来也がナルトのトレーニングを買って出た意義は大きかったように思います(11巻/71頁)。勿論、ナルトの命懸けでそれはなった訳ですが、自来也がナルトの経絡系の治癒系統だけに部分接続され、その他の大部分のチャクラを体外に放出する…一見、効率の悪い術式を放置したのは、ミナトの親心を優先した事に他ならないでしょう。この自来也の気付きと、それ以降のナルトへの対応は、オトナは見習うべきだと思います。概してオトナの考える”善かれ”とは子供の過保護に転ぶ事が多く、愛が行き過ぎれば子供の成長を阻害してしまうし、オトナの倫理観が整っていなければモンスターペアレントが生み出される結果になってしまうでしょう。ここで見せた自来也の配慮は極めて均整の取れた常識や倫理観が備わっており、これが妙木山の予言の介入の反動形成ではないかと気付いた時には…それはもう…ブズブズに真っ黒くなってしまいました(笑)。

「どちらにしろ
正しくなけりゃ殺さにゃいけん!」(フカサク)

「まあ
あの予言は大ボケじじいの戯れ言じゃ
気にすな!」(シマ)

二大仙人はモンスターペアレントだった!?(笑)

フカサクさんよ!何て事言うんだよ!正気かよ!!(笑)(第41巻/119頁)自来也の弟子が予言の子で、それが妙木山の意に反したら殺す(消去)なんて、一体何様なんだと…(笑)。これが妙木山の”善かれ”であって、純粋な善意で構成されているもんだから厄介なんですが、自来也がナルトに示した教育を考慮するならば、これまで何度もあった悲しき弟子の消去を経た自来也が成長を遂げたと考えると希望が見出せます…って言うか、自来也も妙木山の予言に関しては疑問を抱いていた…と考えた方が良いでしょう。自来也とミナトはある種の距離感をもって行動していたフシもあるし、自来也に対するミナトの独自の認識がナルトに施された九尾の封印だった訳で、それを自来也は放任し、その真意を汲んでナルトを育成したのだから、その深慮遠謀には正直、震えます(笑)。

妙木山での仙術修行で、フカサクの融合を九尾が拒絶したのも、シマが仙術修行に全く関与しなかったのも、自来也が不完全にも思える八卦の封印式を組み直さず、ミナトの遺志を充分に汲み取りナルトの育成を忍術のバリエーションでなく、ナルトのチャクラコントロール一本に絞ったのも、その象限は違うにせよベクトルとしては同じ方向を指し示しているように感じます。自来也がナルトを正式に弟子受けし修行に励んだ二年半の間にナルトの修得した忍術が大玉螺旋丸だけだったと言うのも、自来也が二度目の三途の川巡り(一度目は綱手の入浴を覗いた…『イチャイチャシリーズ』って何だろう…参照)でゲロ寅に写し取られた「ナルトの鍵」で四本目を出したのも、今は充分納得できる…って言うか、自来也ってやっぱ、凄い人だったんだな…と恐れ入ってしまいます。



「グオオオオ!!!
四代目火影ェ!!!来い!!
ズタズタにしてやる!!!」(九尾)

「ズタズタにするって
言ってんのに近づかないよ
もっともだろナルト」(ミナト)

第440話「四代目との会話!!」で、八卦の封印式を組み直すにあたって、ミナトは九尾への対処の方法をナルトに極めて明解に教えています。九尾は八卦の封印式の中に閉じ込められて出られない訳ですから、こっちからノコノコと出向く必要はないのです。しかし、子供の好奇心や気の弱さがそれを理解できない事を織り込めば、時期を見てナルトに伝授する必要性をミナトは感じていたのでしょう。それが八本目であり、ナルトの経絡系ではなく体外に放出された八本目のチャクラにナルトが耐えられるま成長を遂げたかの吟味をする為の八卦の封印式の第一フェイズだったのだと、僕は考えています。それを考え出したミナトの思慮深さ。そして、それを即座に理解し、ナルトへの関与(修行)の方針を決した自来也。その両方に痺れます。この親心が10年も前にセットされてたんだから、キッシーの我慢も半端ないです。みんな凄いオトナばっかりで肩身が狭い…(脂汗)。

「ナルト
…何歳になった?」(ミナト)

「うっ…うっ…16歳…」(ミナト)

そうか…もう16か
色々…大変だったんだよな…ナルト
すまなかった…」(ミナト)

第440話「四代目との会話!!」で、ミナトはナルトの成長を何度も確認しています。この時、ナルトの年齢を確認したのも、ミナトがナルトの中で在り続ける為のチャクラ温存の制限の為に四六時中、ナルトを監視できなかった裏返しでもあるんですが、ホントにここで八卦の封印式を組み直すのがナルトの為に成るのかを確認していたのだと思います。また、術式の組み直しに消費するチャクラを残したギリギリの接見だった筈だから、他にも確かめたい事や話したい事は山ほどあったろうに…。そして、ナルトの封印を組み直す事が今生の別れである事と同義である事をミナトはおくびにも出さずに平静を保っている。その想いはナルトの成長に注がれる正真正銘の親心だった事でしょう。そして、ナルトの充分な成長を確信したミナトはナルトのお腹の八卦の封印式を組み直しました。全てはナルトとの為に…。そして、来るべき決戦の準備は整うのです。



「…今から16年前
九尾が里を襲った時
分かった事がある
あの時九尾を操り
里を襲わせた黒幕
がいる
それもかなりの力を持つ忍
特別な力がなければ
到底太刀打ちできない」
(ミナト)

第440話「四代目との会話!!」は、ナルトとミナトの唯一の接触であり、今生の別れでした。ここでミナトが伝えた内容が『NARUTO -ナルト-』のラストに向けた布石と言えるでしょう。そして、八卦の封印式の組み直しが最後のフェイズであり、これ以上、ミナトのナルトへの関与が考えられないとなれば、九尾のチャクラはナルトに完全に委譲されたと考えるのが妥当でしょう。ま…それがペインの本体である長門と対峙するナルトに早速、現れていまして…(汗)、『NARUTO -ナルト-』もいよいよ終盤に入ったな…と物悲しくもあります(最近、こんな事ばかり書いてしまってスミマセン…)。ナルトは独りで長門に会う事で自分の気持ちを確かめたかったのだと言いました。そして、それでも自分の大切な人を蹂躙された怒りは飲み込めるものではない事に気付きます。その怒りがナルトの仙人モードを変化させるのです。そしてそのチャクラは長門を遥かに凌駕するものでした…。

ナルトの仙人モード(九尾Ver.)

「やっぱてめェは許せねェ…!
今にも殺したくて…
震えが止まらねェ…!」<ギュウウ…>(ナルト)

第444話「答」のナルトの仙人モードは九尾のチャクラの影響をモロに受け、仙人モードに九尾のチャクラの影響がミックスされる形で発現しています。当初、九尾が”動くな”の仙術チャクラを分担した仙人モードかと考えていたんですが、仙術チャクラは「精神e+身体e+自然e」をバランス良く練り込む必要があり、一旦、仙人モードに入ったナルトが九尾のチャクラの影響を受けた描写は仙人モードを分担したチャクラの錬成とは考え辛く、通常の仙人モードのチャクラに付加される形で九尾のチャクラがナルトに供給されている状態と考えるに、今のところ至っております。これはこれまでのナルト自身のチャクラが九尾のチャクラ毒に耐えつつ、九尾のチャクラを利用した能力の底上げと同じ図式と言えます。しかし、九尾のチャクラの還元率が根本的に違うのです。

仙人モード+九尾のチャクラ

ミナトはナルトの経絡系に九尾を直結した!!

ナルトの肉体的、精神態な確かな成長を確認したミナトは、九尾のチャクラを八卦の封印式経由でナルトに直結したと、僕は考えています。それは仙術チャクラの存在も見逃せないでしょう。かつてヤマトがナルトに対して驚きを持って、チャクラの強さを伝えていましたが、九尾のチャクラ毒や力量…それに耐えて動ける強いチャクラがナルトには備わっている訳で、ま…それを鍛錬する為の八卦の封印式の第一フェイズ(治癒系統に流れる以外は体外に漏れ出す形式)があったと、ナル×ジャンでは考えるんですが、全てはナルト自身のチャクラの強化の為に仕組まれたトレーニングの一環であり、それを見事にトレースしたのが自来也だった訳です(カカシはやはりズレてたと考えています…笑)。また、ナルトの精神的な成長と心構えは九尾の狡猾なネゴシエーション(交渉)にも動じない盤石さを備える(ま…ミナトはそのテクも伝授してったってこの為なのね)に至ったとの判断があった事でしょう。

ナルトの経絡系に九尾のチャクラが直結された事によって、”九尾の衣”が発現していません。第一フェイズの八卦の封印式では、治癒系統に供給される以外のチャクラは体外に放出されていましたから、自然に九尾のチャクラが衣を形成し、防御反応としての九尾の能力を発現し、同時にナルトを攻撃する毒であり、ナルトが内側から高速治癒する繰り返しで自らを絶えず鍛えていた非常に不合理な状態だったのが、八卦の封印式の組み直しでナルトと九尾が直結されチャクラ利用の効率が飛躍的に向上したのだと言えます。ぶっちゃけ、ナルトは仙人モード以外にも、めちゃくちゃ強力でほぼ無尽蔵「原子炉」と言っても良いくらいの動力源を確保した訳です。これがミナトの言う「特別な力」であり、木ノ葉をもう一度襲うであろう黒幕に対する対抗手段でしょう。

しかし、それはナルト自身の強いチャクラが前提であり、これまでがその条件を満たす為のトレーニングであったのだと思います。そして、ミナトの判定に拠ればナルトはそれをクリアしたのです。描写的にはナルトは任意に「封」(八卦の封印式の鉄格子に貼られたお札)を剥がす権利を有しており、途中で投げ出す選択肢も与えられていました。しかし、ナルトの忍道である「諦めないド根性」はそれを許さず、とうとう八本目の出現を迎えたのです。それがミナトにはどんなに嬉しかったでしょう。八卦の封印式の組み直しがミナトにとってはナルトとの今生の別れでもあり、九尾のチャクラの完全委譲のタイミングと引き替えの絶妙の親離れ子離れに思え、思わず目頭を押さえましした。同時に、それでもナルトのお腹に必死にしがみつく(これは九尾の封印やフィルタリングの為なんだけど…)八卦の封印式が諦めの悪いお母さんに見え、それも諦めないド根性なのかと…共感の嵐の真っ只中のケルベロスなのです(笑)。


第445話「世界の天辺」 | BLOG TOP | 「黙秘」(まっカカ…其の四)

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