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第446話「ただ二人を守りたい」


<ザー>「うっ…うっ…」(長門)

長門…いつまでも
泣いてんじゃない!

やられていつまでも
泣いてるだけじゃ何もかわらねェ
この国の雨と同じだ

オレはこの国を変えてやる!

それには口だけじゃなく
力がいる!」(弥彦)

「……」(長門)

「忍術を学ぶ!」(弥彦)

降り続く雨…チビが半蔵VS木ノ葉の戦闘に巻き込まれ死んでしまって、長門はその骸を抱き締めて泣いています。それを弥彦は戒めるように上を向き、決意を新たにします。「弥彦の夢がオレの夢にもなった」(第445話/「世界の天辺」)と長門は言っていましたが、控えめで大人しい性格の長門にとって弥彦のカリスマは生きて行く希望にも等しかった事でしょう。同時に弥彦が具体的な指針…「忍術を学ぶ!」を提示する辺りにはリーダーの資質を感じます。ま…ナル×ジャン的には…この背面に小南の存在を強く感じていて、弥彦を育てる母性の存在が長門の逞しさにとっては不可欠であると考えています。男が女を大切にするのはそれなりの恩義があるからで、小南のような女性がどれだけ大切であるかに気付けるようにならねばならない…と、不遜にも僕は訴えているのです。



「それから
オレ達は忍を探して回った
そして半蔵と戦っていた
を見つけた
自来也先生を…」(長門)

「何だお前!?」(自来也)

「だがオレは木ノ葉の忍を
受け入れられなかった

それは…
お前にも分かるはずだ」(長門)

「…………」(ナルト)

ナルトが長門の問いに沈黙しているのは「こんなに地味で重いネタを何週も続けると感想を書く人も困るってばよォ!!」と思ってくれてる訳でも、「少年少女が話について来れないってばよ!!」でもなく(笑)、長門の両親を木ノ葉の忍が殺めた過去を既にナルトが聞かされているからでしょう。同じように雨隠れの潜入戦で自来也をペインに殺されて「やっぱてめェは許せねェ…!今にも殺したくて…震えが止まらねェ…!」(第444話/「答」)と、押さえ切れない怒りと殺意をナルトが実際に感じているからです。それが自来也を殺された「痛み」がナルトを長門の地平に押し上げた結果であり、ある種の共有感が二人の間には芽生えているのです。長門の回想が雨隠れで難民だった頃、弥彦が先陣を切って物乞いした…自来也たちに接触したあの行に繋がります。


「殺す?この子たち」(大蛇丸)

「なっ!」(弥彦)

「ずいぶん戦争孤児
見てきたけど惨いものよ
いっそのことここで殺してやるのが
この子たちにとっても……」(大蛇丸)

「よせ大蛇丸!
…お前は綱手と先に帰ってろ
ワシはしばらくこいつらの
面倒を見る」
(自来也)

「はぁ!?」(綱手)

「多少
自立が出来るようになるまでだが
これがせめてもの償いだ」(自来也)

単行本で言うと41巻の43頁…「泣いている国!」に収録された行です。雨隠れに潜入して小南と対峙した折に、小南の女女した恨み辛みに自来也が回想してた辺りで、僕は黒いからこの時の大蛇丸の「殺す?」を自来也に対する煽りで、弥彦らを自来也に面倒見させる為の意図的な誘引であったと考えていました。そして、それに両親を殺されていた長門が輪廻眼を覚醒させていた事実が加わり、大蛇丸の積極的な介入を意識したんですが、その気があるなら大蛇丸が三人を連れて行った筈で、まさか自来也の「予言」を知る由もなかった大蛇丸が自来也を利用したとは考え難いです。だから、この時の大蛇丸の「殺す?」大蛇丸の純粋さが絞り出す愛の形であったと思います。大蛇丸は純粋な探求願望の権化ホシガリスト(何でもかんでも欲しがる人)だったと、僕は考えているので、この場合は長門の輪廻眼には気付いていない…と言う事になりそうです。

多少強引ではありましたが、自来也が三人の子供たちをこれ以降、三年間もの永きに渡って面倒見る事になり、しかして忍術の皆伝後、あっさりと三人を野に放った自来也の行いにも、黒犬としては大いに噛み付いていたんですが、この後の長門の説明でかなり軌道修正を余儀なくされます。多分、この場にヤマトが居るならば、父親の寛大さを持って「考えすぎなのでは」と諌められそうな…(笑)。僕が考えるほど、人の心とは黒くなく、自分自身への利益誘導という形での発露は少なく、寧ろ、自分以外の誰かの為に、大切な人の為に人の想いは注がれるものなのでしょう。そう考えれば、人の世には救いがある。しかし、それはある程度、自分に力がある事が前提であり、弥彦がそれに気付いたのだとすれば非常にしっかりした考えであり、リーダーとしての優良な資質を感じさせます。


「だが自来也先生は
少し違う気がした


それから四人
生活を始めて少しして
ある事件が起きた」(長門)

「事件?」(ナルト)

「忍の残党
オレ達を襲って来て
弥彦が殺されかけた時
オレがその忍を
返り討ちにしてしまった

それも無意識に…
どうやらオレには
特別な力があったようだ
輪廻眼の瞳術だ

その件があり忍の修行に
乗り気でなかった自来也先生も
オレ達に忍術を教えるようになった

先生は己の身を守るための
忍術だと言ったが
オレだけに関して言えば
輪廻眼の力をコントロールさせる
ためだったようだ

だがオレは自分の力が怖かった
憎しみが己を暴走させた
間違ったことをしたと思い込み
罪悪感に苛まれたのだ

しかし先生はオレをそこから
助けてくれた」
(長門)

「ワシも
それが正しいのか
間違っているのか

良く分からん

だが
お前のお陰で弥彦
死なずに済んだ
友達を守った……
お前は正しい事
したハズだ

誰もお前を
責められはしないのォ…」(自来也)

「気が付くとオレは先生を認めていた」(長門)

僕も本誌でこの行(第373話/「師弟時代…!!」)が提示された時。自来也が輪廻眼に期待した…と考えたものです。自来也は「お前たちに忍術を教えてやることにした」(第41巻/64頁)と言っていました。明らかに長門の輪廻眼の発見を起点にしてる事は確かでした。才能に対しては否定的な自来也が血迷ったのかとも思いましたが、そこには歴史的な背景もあった事が、後述される長門の説明で納得できるレベルに落ち着きます。また、自来也が三人の難民を木ノ葉で引き取らなかったのも事情があった事がこの後知れる事になります。つまり、自来也にしても大蛇丸同様、黒い部分は少なく、大ガマ仙人の「予言」を粛々と履行していたに過ぎない…となれば、やはり真に疑うべきが何なのか?ホントの敵とは…?!黒くなり過ぎて見えなかったけど…徐々にピンが合って来ました。



「それから先生はこう続けた
”傷付けられれば憎しみを覚える”
”人を傷付ければ恨まれ罪悪感にも苛まれる”


だがそういう痛みを知っているからこそ
人に優しくできる事もある
人は痛みを知るからこそ成長できる

そして成長とは
どうするか自分で考える事だと
痛みを知り考え
どうを導き出すのか
自来也先生も
自分に言い聞かせているようだった
…先生にもは見つかっていなかった

今のお前がそうであるように

その時オレの答は
すぐに見つかった…


ボクはただ二人を守りたい
どんなに痛みが伴う事が
あったとしても」(長門)

「…そうか」(自来也)

「先生は…先生はいつも
何を考えているの?」(長門)

「この世は戦いばかりだ
憎しみばかりがはびこっている
オレはそれをどうにかしたいと考えとる
平和とは何か…その
知りたくてのォ…」(自来也)

長門の「先生はいつも何を考えているの?」という質問に「綱手のおっぱい」と答えなくて実はホッとしたケルベロスです(笑)。この場で長門に性的な歪みまで与えてしまったら…(笑)。ま…冗談はさておき、教え導く側が迷っていると、子供は堪ったものではない…の好例だと思いました。結果的にその命題を継承する事で師弟関係とは存在するのでしょうが、自来也の落ち度があるとすれば、長門たちにズーッと付いていなかった事だと思います。確かに「自分で考えること」は非常に大切であるけれど、いつも正しい答が得られるものではないし、人は間違い易い生き物です。それを正す公平な存在…「親」とは非常に重要です。しかし、自来也にも諸事情(後述)があり些か尚早とも思える親離れ子離れになってしまった訳で、如何にも不可避の非運としか言いようが無いです。

しかし、この雨の夜の語らいで、長門が躊躇無く「ただ二人を守りたい」と自来也に告げた事が、自来也には輪廻眼以上に長門に期待してしまった理由だったのかも知れないと、僕には思えます。長門は気が弱くて引っ込み思案であるけれど、本当に優しい良い子だと、自来也は確信したのでしょう。自来也は嬉しかった。できればこれからこの子らが不自由無く生きて行けるように、生きる為のスベとしての「忍術」を教えよう!!この子が居る限り大丈夫だ!!…それが「少しの間だが…お前だと信じていた…さよならだ…」(第41巻/179頁)の、自来也の何とも言えない口惜しさだったんじゃないかと思うと、ペインの胸を石剣で貫いた痛みが我がもののように感じられます。



「三年間の修行で
身も心も強く成長した気がした
だが先生の言葉がいつも心の奥
引っかかって止まったままだった

―先生は
そのがオレの輪廻眼に託されている
気がすると言っていた」(長門)

「はるか昔…人々は常に争い
…戦争が絶える事がなかった
今よりひどい時代

そんな時代に
ある一人の僧侶が現れた
始めてチャクラの真理を解き明かし
世界を平和に導こうとした

忍宗という教えを説いて
世界を回ったと伝えられる

時が経ち
忍宗は忍術と呼ばれるようになる
忍術は武力ではなく
人々を平和に導くための教えだった

その僧は六道仙人と呼ばれ
この世の救世主だと言われた存在だ…
お前と同じ輪廻眼を持っていた

”我 安寧秩序(あんねいちつじょ)を成す者”

それが仙人の言葉だったそうだ
いつしか人々が
本当に理解し合える時代が来ると
信じていたんだろう…

もしかすると…
お前は仙人の生まれ変わり
なのかもしれんのォ
お前の目に仙人の想い
託されている気がするわい」(自来也)

「オレに平和を託し…
そして先生はオレ達の前から
去って行った」(長門)

自来也の影分身を倒した三人の成長を見届けた自来也が、長門達を雨隠れに残して木ノ葉に帰ろうとした時、長門だけが「ありがとう…先生」(第41巻/74頁)と言った意味が分かりました。長門は予め自来也の意向や長門の運命を知らされていたんですね。この時、自来也は「長門…お前たちは成長した」(第41巻/74頁)と言っていて、忍術皆伝や自来也の教導の筆頭が長門であった事が見て取れます。確かに弥彦は自来也の一番のお気に入りだったと思います。しかし、本当の信託は長門にあった…実はそれは弥彦にとっても周知であり、それがこの後の悲劇の芽であるかと思うと胸が痛みました。ちなみに「安寧秩序」(あんねいちつじょ)とは「社会の秩序が保たれ、平穏なこと」(大辞泉 )で、予言の一方っである「平和と安定」を意味するんですね。

しかし、忍術が「忍宗」という宗教…精神的な概念だったのはお初で驚きでもありました。チャクラの真理が齎す奇跡が人々の関心を集め、救いや心の拠り所として定着して行ったのが、イエス・キリストの数々の逸話を思わせます。そして、忍宗の歪曲とも取れる忍術が世界を再び混沌に貶める元凶である事が、宗教が戦争の火種になる現実世界にも見事にマッチし、非常に皮肉です。或いは、それをチャクラの真理を「科学」としてみても、ノーベルのダイナマイトや、アインシュタインの相対性理論が起点ともいえる核爆弾が人の愚かさを加速した現実に準えていて悲しくもあります。この愚考に目を向けると、人が力を手に入れる事と、心を失う事が何故だか比例している事に気付きます。でも、それが人の本性であると諦めて欲しくない…。ナルトには是非ともそれに気付いて貰いたいと思います。


「オレ達は
弥彦をリーダーとして行動を始めた
オレ達の組織はあっという間に
有名になった

極力武力に頼らない平和
構築しようとした考えに
皆が賛同してくれた

しかし世界は岩・木ノ葉・砂の
三大国間で戦争をしていた

雨隠れの長半蔵
オレ達の組織の噂を聞きつけ
近寄ってきた
オレ達を無視できなくなって
きていたからだ

半蔵はオレ達を主軸にし
三大国への平和交渉
行おうと持ちかけて来た
オレ達の力で平和の合意
三国から得ようというものだった

オレ達はその考えに
協力する事にした」(長門)

「しかしそれが
全ての災いの始まりだった
オレ達は子供だった」(長門)

「災い…?
な…何があったんだってばよ!?」(ナルト)

「……」(小南)

エーッと、ちょっとコアなところを攻めるなら、この行の小南の「……」がポイントですかね。これがこの後の長門達が「子供だった」の伏線になっています。キッシーのネーム(台詞)センスには毎度、敬服奉りますが、本誌110頁の小南のカットをこの位置に挿入できる漫画家って、どんだけいるんでしょうか。非常に短期の伏線回収ではありますが、キッシーの創造を絶する力量を感じるには良きサンプルだと思います。是非とも小南の歯痒い唇を噛み締めながら、以降を読み込んで頂きたい。お話が重苦しくて停滞感が否めない…それを面白くないと考えるのも、僕は分かります。しかし、それを想定できないキッシーとも僕には思えないし、それでもやってると言うことろに意味を感じた方が良いとも思います。僕らも「痛み」を感じるべきなのサ(笑)。

…と、ちょっと横道に逸れちゃったけど…忍術を修得し力を得た長門らがある種の達成感を得て、生きて行く自信を得られたのは自来也の功績と言えます。それは彼らを独り立ちさせた偉大な父の行いだと言えるでしょう。惜しむらくはココにが居なかった事で、それを補完していたのが小南だった訳だけど、弥彦は兎も角、長門は小南にちょっと物足りなかったんじゃないかと邪推するのが、甘えん坊のケルベロスたる所以でもあります(笑)。ま…これは歪んだトラウマが形成する説ですが、もしも…あの雨の庵に綱手が居たならば、きっと違った未来があったんじゃないかとは思います。自来也が三年と言わずズーッとこの子らを引き取っても良かったのだし、この周辺の自来也の行動が釈然としないでこれまで悶々としてたところもありましたが、この後の行(くだり)でそれは一応の解消をみます…。

弥彦が大刀を携えた威風堂々に付き従う忍が集まる姿は壮観でした。やはり、そこには長門が認める弥彦のカリスマが在り、小南が自来也に告げた恨み節の「もう遅いわ…私たちは彼の思想の下、動き出した」(第41巻/50頁)における弥彦のアイデンティティがあるのだと思います。長門らが身に着けるマントが微妙に”暁”のマントのデザインと重なるので、この組織が後の”暁”と言う事になるんかしら?天道は”暁”を立ち上げたような事を言ってましたし、じゃ、マダラが「新たに”暁”を組織しその陰に姿を隠してな」(第42巻/127頁)とするイタチの発言は何だったんだと…(脂汗)。イタチがウソをつく筈無いし…と言うことは長門らの組織とマダラの組織が合流して”暁”が形成されたのかな…と考えるのが自然と言うことになるでしょうか。”暁”の生い立ちに関しては、もう少し考える時間が欲しいです。



「そのせいで
弥彦は死んだ」
(長門)

「!?…死んだ?」(ナルト)

「それは全て半蔵の罠だった
雨隠れの主権を我々に
奪われるのではないかという疑念
それだけのために弥彦は…

後日交渉を行うため
落ち合うはずだった場所に
木ノ葉の暗部を含め半蔵の部下が居た

半蔵は木ノ葉のダンゾウという男と組み
オレ達を抹殺しようとした

ダンゾウは
火影の座を奪うため半蔵と組み
半蔵は己の主権を守るために
ダンゾウと組んだ」(長門)

ぶっちゃけ、急速に台頭して来た弥彦の組織が目の上のタンコブだった半蔵が木ノ葉のダンゾウと組みし弥彦らを潰しにかかった訳です。何で雨隠れの半蔵木ノ葉のダンゾウがタッグを組んだのかは不明ですが、こんな大勢でたった二人を相手にしようなんてどっちも小ちゃい…小ちゃい(笑)。しかし、ダンゾウが若いですね。時系列ではどうなるんかしら、自来也の修行からかなり経過してるようだし、弥彦達も大人びて見えるので10年程度とすれば、縄樹の戦死前に自来也が長門らと出会い弟子受けしたとして、そこで自来也20歳程度とすれば、自来也が30歳代前半と思われ、九尾事件(自来也38歳)の5~7年程度前でしょうか。つまり第三次忍界対戦の直前?ま…僕の時系列は基本怪しいので(汗)、あまり信用できませんが…。「者の書」によれば現在72歳のダンゾウが当時40歳代後半~50歳代前半と、僕は考えます。

この頃からダンゾウは右眼が包帯で覆われています。…と言うことは神無毘橋の前だからオビトとは無縁(笑)。ダンゾウを巡る謎は諸々あって想像するのは面白いんですが、如何せん描写が少な過ぎで考察の対象には厳しい…と言うのがナル×ジャンの見解です。しかし、ダンゾウが如何に火影に固執しているかは痛いほど分かります。何としても木ノ葉の里長に成りたかったんですね(笑)。さぞかし三代目に火影の座を奪われたのは悔しかったんでしょう。そして、賎しくも他里と連係し、目下相手に人質をとって恫喝する辺りはやはり小物の片鱗を窺わせます(笑)。きっと、二代目はそんなダンゾウを見切っていたんじゃないかと思います。木ノ葉にはしっかりと人を見る雰囲気が在り、それはシカマルの中忍昇格の一件でも感じましたっけ。その木ノ葉が、こんな(よこしま)なダンゾウを木ノ葉が認める訳はないじゃないですか(笑)。

…で、あれだ…書き忘れるといけないので書いてしまいますが、自来也が輪廻眼の長門を木ノ葉に連れ帰ってもですよ…ダンゾウなんて不穏分子が里の上層部に居るんだからとても安全とは言えない訳で、「うちは虐殺」が平然と起こってしまう様なコンプライアンス(企業倫理)の低い木ノ葉隠れに超レアな長門を置くのは危険極まりないと自来也が判断したと考えられまいか。その意味では自来也も木ノ葉暮れが内包する不合理な構造には手を焼いていたんでしょう。木ノ葉には確か戦争孤児を引き受けるシステムがあったと思いますが、それが「根」と繋がっているフシもあり、それだとダンゾウの思う壷だったろうし、木ノ葉が大きくなりすぎた弊害が思いっ切り露呈してるようです。ダンゾウが里の外に暗部を大挙して動かせるのも木ノ葉の管理体制の甘さを鮮明に提示しています。


「くっ…」(弥彦)

「オレにとって
お前達の組織は邪魔
弥彦
リーダーのお前には
ここで死んでもらう
抵抗すれば
この女の命はない」
(半蔵)

<ガッ>「そこの赤髪のお前
…それで弥彦を殺せ
そうすれば女とお前は助けてやる」(半蔵)

「……!」(長門)

「やめて長門!!
私の事はいいから
二人共ここから逃げて!!」(小南)

「…………」(長門)

「長門…」(弥彦)

「!」(長門)

「オレを殺れ」(弥彦)

<ハァ><ハァ>(ボクは
ただ二人を守りたい
どんなに痛みが伴う事が
あったとしても)
(長門)

「長門!!」(弥彦)

「やめて!!」(小南)

「早くしろ
この女が死んでもいいのか!?」(半蔵)

<カチャ>(弥彦)

<ハァ><ハァ><カタ><カタ>(長門)

<ザッ>(弥彦)

「!」(長門)

<ガッ><グサッ>「小南と…
なんとしてでも生きのびろ…

…お前は…この世の…救世主だ…
お前…だったら…本当に―」(弥彦)

「弥彦ォ―!!」(小南)

「それが二つ目の痛み
成長したハズなのに
前と何も変わらなかった

両親が死んだ時と同じだ
オレの出したかつての
クソ以下だと気付いた」(長門)

この場に長門が威風堂々のカットで携えていた大刀を持って来なかったのは交渉する上での礼儀の筈。しかしそれが「子供だった」とする長門の後悔だったと思います。完璧、半蔵とダンゾウにハメられてた訳で、組織があったのにバックアップ(もしもの為の増援)も用意していなかった様ですね。小南が先んじて拉致られていたのも寝耳に水のようだったし、やはり青い。この程度のシチュエーションはナルト達ですら下忍のサバイバル演習で経験済み(汗)。自来也は鈴取りの演習はやらんかったんでしょうか(笑)。ま…それもこれも偏に弥彦の正直さや真っすぐさが生んだ悲劇ですが、逆にこんな弥彦だから人が集った…と言うのもあったと思う。物事とは何事も痛し痒しであり人の長所はひっくり返せば短所なのです。しかし、それをも利用した半蔵とダンゾウには濃厚な悪意を感じます(←ココ!!テスト出るからな~ッ…笑)。

「そこの赤髪のお前…」

弥彦もまた…ただ二人を守りたかった!!

赤髪のお前…半蔵が長門の輪廻眼を意識していない事実を弥彦は敏感に察知したんだと思います。それで自分が殺られれば長門と小南は助かるかも知れない!!機転が利いた…臨機応変に物事に対応できる柔軟な思考を持っている弥彦は即座に半蔵の目が節穴であることに気付き、自らの命を進んで投げ出す決意をしたものと、僕は考えます。元より遥かに力量が上の長門を自分の背後に敷いたのは…ホントは気が優しくて大人しい長門を矢面に立たせたくない…とする弥彦の心遣いだったとも、僕は考えています。そして、敵は長門の輪廻眼を意識していない…みたいな。ならば、小南と長門を助ける為に全力を尽くす…弥彦もまた、長門と同じように二人を守る正義をその胸に秘めていたのだと気付いた時、弥彦がオビトに…長門がカカシに見えた僕はやっぱり「神無毘脳」なのかも…(笑)。

弥彦が長門に告げる「お前…だったら…」とは、自来也が長門の輪廻眼のコントロールを主眼とした忍術の伝承をした真意や、自来也との別れを先んじて長門に告げ、輪廻眼が長門にある意味を話した行を示唆しているものと、僕は考えます。勿論、事の詳細を弥彦が知り得た訳ではなく、非常にウマのあった自来也と弥彦が長門には羨ましかった訳で、しかして自来也の本心での信託は長門に在り、それを感じない弥彦ではなかったと考えれば、弥彦の滅私が長門を生かした意味に、僕は震えずには居られない…。弥彦には自来也の想いを独り占めして悪かった…というそこはかと無い長門に対する後ろめたさがあったのだとも思います。弥彦が、そう考える事が出来る優しい子だからこそ人々を集わせるカリスマになり得たのだし、力量が断然上だった筈の長門が一歩も二歩も退いて弥彦の後ろに立付ことを許容した…長門側の理由でもあります。

少年少女よ!!…この美しき人の心の有り様…相互理解を…「友愛」と呼びます。人は老いると忘れっぽくなるから、少年少女には是非ともこの機会に胸に刻んで欲しいです。そして、こんな風に解り合えて、助け合い庇い合える友達を見つけて欲しいです。僕自身も含めて…昔、バカだった自分に苦しんでいるオトナは多いです(滝汗)。若くて心が柔らかい内じゃないと感じられない…出会えないシーンがあります。それを見逃さず、自分のものにして欲しいです。他人を思いやり愛する気持ち…人の中に在る清らかさを感じて欲しい。一生の友達を見つけて欲しい!!(閑話休題)

忍術や能力…凡そ力量に関しては長門が抜きん出ていた筈です。何せ長門は本来は有り得ない「6通りの…」…おっといけない…「5通りのチャクラ性質変化」を実現し、尚かつ輪廻眼を継承する逸材でありますから。しかし、それをしても弥彦の後ろに控えるのは長門が弥彦の人間性に敬意を感じ、その優しさに心酔していたからでしょう。しかし、その弥彦が自分に小南を託し自ら逝ってしまったその衝撃は、確かに親を同時に失った時の苦しみや悲しみに比肩するものだった筈です。恐らく、あの嵐の中の長門の両親を殺めた木ノ葉の忍に起こった事がこれから長門の周辺をドロドロと包み込んで行くのだと思います。しかし、半蔵はここではやられず暫く雨隠れを二分する膠着の中を漂いますし、ダンゾウは今もしぶとく木ノ葉隠れに居座っているのです。

…と言う事は、ココでは決着が付かなかった…と言うか、今の長門の多脚戦車風の見窄らしい格好を考えると、半蔵一味とダンゾウと木ノ葉の暗部(根とした方が正解かも…)にかなり押し込まれるんじゃないでしょうか。またこの後、雨隠れを二分する均衡が暫く続く事を考えれば、ここでは痛み分けの決着が妥当なんですが、犬好きのケルベロスとしては是非とも長門がチビ(←ナル×ジャン的には後に畜生道が使う増幅口寄せの悪犬なのよー)を召還してダンゾウの体の半分を喰い千切るくらいの事はしてもらいたい…(笑)。同時にこれ以降、めっきり用心深くなって24時間の警備体制がないとオチオチ寝てられない程に半蔵を弱気にする恐怖を刷り込む…すっごい輪廻眼の覚醒を期待しちゃうんだけど…。

真に戦うべき敵を…見逃すな!!



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