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第448話「形見…!!」


「………」(ナルト)

自来也先生の信じた事を信じてみる…か
なるほど…それがお前の答か」(長門)

「で………オレ達に―
お前が世界を平和にするのを
信じて待てとでも言うのか!?」(長門)

「………」(ナルト)

「ふざけるな!
今さら自来也の言った事など
信じられるか!」(長門)

「本当の平和などありはしないのだ!
オレ達が呪われた世界に生きているかぎり
そんなものはありはしない!」
(長門)

「なら…
オレがその呪いを解いてやる
平和ってのがあるなら
オレがそれを掴み取ってやる」(ナルト)

「オレは諦めねェ!」(ナルト)

「……」(長門)

「お前…
……それは…」(長門)

「?」(小南)

「長門…どうしたの?」(小南)

「…そのセリフは…」(長門)

「そうだってばよ…
今の全部この本の中のセリフ
エロ仙人の書いた最初の本だ」(ナルト)

「エロ仙人は
この本で本気で世界を
変えようとしていた」
(ナルト)

「………」(小南)

「本の最後に
この本を書くヒントをくれた
弟子の事が書いてあった
アンタの名前だ…長門」(ナルト)

「!」(長門)

「そんな…
これは偶然か……?」(長門)

「そして…この本の
主人公の名前…それが…」(ナルト)

先週、クサリ帷子の内に忍ばせた『ド根性忍伝』を取り出したナルトが「エロ仙人の信じた事を信じてみる」と、大見得を切ったナルトでしたが、長門はナルトが取り出した本が『ド根性忍伝』であった事には気付かなかったようです…って言うか、『ド根性忍伝』を忘れてた…ようです。長門はナルトが吐いた台詞を自分の記憶の奥底に見出します。ナルトは妙木山でフカサクに『ド根性忍伝』を手渡され読みました。そう言えば、奥付(著者近影)も読んでましたね。そこには長門の名前があった…。ナルトはそれを覚えていて、長門に自来也の想いを伝えようとしたんだと思います。長門はそれに静かに食い付いています。長門のただならぬ雰囲気に小南がちょっと慌てています。普段の長門にはない揺らぎだったのだと思います。

このエピソードでの小南の台詞…「無言」「……」なんですが…それに特に注目して貰いたいです。その奥底には小南が長門の何だったのかが隠されています。長門は雨隠れでは自来也すら殺してしまった。シズネも人間道に殺されてしまった…。カカシやヒナタを傷付けた。確かに、長門が木ノ葉襲撃を行い、甚大な被害を木ノ葉に与えました。しかし、そこには長門の言い分だってあった訳で、木ノ葉だけが完全な正義でもなかった。小南は長門の半生を知っているから、そんな長門の気持ちが良く分かったのでしょう。それが小南の長門に対する甲斐甲斐しさの正体だった筈です。僕は小南みたいな女の子が好きです。そして、小南のような女の子が描ける漫画家は世界の何処を探してもキッシー以外いない…。僕の歪んだ願望も確かにあるけど…そう断言させて頂きます。

先週まで長門がナルトに切々と告げた過去の回想は長門の恨み節であり、長門が如何にして歪んだのかを伝えるものでした。オトナならばそれがどんだけ言い訳めいているかを感じたと思います。多かれ少なかれ、人は誰かを傷付け、誰かに傷付けられる…そんなの当たり前だし、それを理由に自分が同じ事を他人にする事を「我侭」(わがまま)と呼ぶ事も。だから、退屈だった筈です。面白くなかったとも思う。そして、それと等しく釣り合う程度の怒りを半蔵やダンゾウにも感じたと思います。それは半蔵の行いがオトナとしては看過出来ない非道だったからで、それが長門には同情も感じさせた…筈です。きっと、それと同じ事を小南だけは認識していた…。何故なら、小南は雨隠れの難民だった子供の頃から「ワ・タ・シ…何でも知ってまーす!」女神様だったから(笑)。

ココから長門の回想が始まります。長門が自来也の下で修行した雨隠れの終盤…恐らく、自来也が弥彦や小南に先んじて長門に別れ(安寧秩序の行)を告げた後でしょう。自来也はそこで長門が輪廻眼を持つ意味を伝え、同時に自分が抱える悩みを打ち明けていました。長門は時折、自来也を「先生」と呼んだり、呼び捨てにしたりしています。それは、自来也が免許皆伝とし、一人前の忍として認めた事に由来するものだと、僕は考えています。決して自来也を軽視しているのではなく、寧ろ、その教え…「自分で考える」を厳格に実践しているからであって、呼び捨てに関しては自来也の間違いや不備に対する判定であると思います。それは小南とて同じで…しかし、長門ほど感情が逆立ったりしないのは「想いの質」が、長門のそれとは大きく異なるからでしょう。

自来也が独りラーメン(雨隠れの何処から調達したのか?雨隠れは水産資源は豊富そうだけど、それ以外の穀物や食肉については期待薄で、この場合、自来也が蝦蟇のアシストで木ノ葉隠れ辺りから食材を持ち込んだ…筈です。長門がその姿に驚かない事から三人の子らも自来也にラーメンを振る舞われたのだと思います。描写ではちゃんと具の乗っかった本格的なラーメンでしたね。一楽仕込みだったのかしら…もしかして)を啜るところに、長門がやって来ます。長門は自来也に打ち明けられた「悩み」…奇しくも長門がナルトに問うた問いに等しい…の「答」を携えての登場でした。長門なりに自来也の悩みを解消したかったのでしょう。長門は自来也が自分に悩みを打ち明けてくれたのが余程嬉しかったから、自来也に自分の「答」をどうしても伝えておきたかったのです。


以下…長門の回想…(…って言うか忘れてた記憶…)

<モグ><モグ>(ラーメンを食べる自来也)

<ガラガラ…>「先生」(長門)

「?」(自来也)

「どうした?」(自来也)

「今…大丈夫ですか?」(長門)

「ああ…本を書こうと思っておったが
なかなかアイデアがでなくてのォ…
腹ごしらえをしてからにしようと
休憩中だ」(自来也)

「で…どうした?」(自来也)

「………」(長門)

「先生が前に言われた
この世界の憎しみについて
ボクなりに考えてみました」(長門)

「…ほう
何かいい案でも見つけたかのォ?」(自来也)

「………平和……
そこへ行く方法はまだオレにも
分かりません…」(長門)

「でも…」(長門)

「いつかオレが
この呪いを解いてみせます
平和ってのがあるなら
オレがそれを掴み取ってみせます!」
(長門)


「………」(自来也)

「方法より大切な事…
要はそれを信じる力です!」(長門)

「そうか…いい案だの
確かにそうかもしれん」(自来也)

「!」(自来也)

「おおう!」<ポン>(閃きに喜々とする自来也)


「どうなったんです?」(長門)

「どうやらお前のおかげで
いい本が書けそうだ!」
(自来也)

長門が自来也にこんな風に堂々と告げた「答」が『ド根性忍伝』のネタ元になってたなんて!!(笑)。しかし、ナルトが天道を打ち破った時の台詞「オレが諦めるのを―諦めろ!!!!」(第442話/「最後の賭け!!」)に反応しませんでした。これは大人の特性と言え、もの凄く昔の事をクヨクヨと悩み続けたり、凄く大切な事をきれいさっぱり忘れてしまったり…。長門はこの感動的な行を完璧に忘れていたんだと思います。そして、それを忘れさせたのが「半蔵事件」であり、長門に堪え難い痛みを与えた大人の悪行だったと言えます。あの一件が長門から大切な人や両脚を奪ってしまった。心を挫き、嘱望された長門の希望を失わせた…。それをやっちゃ~ぁ…お終めーよー!!…ってのを半蔵はやっちゃった訳で、それが僕にはめちゃめちゃ腹立たしく、琴線がジャカジャカと掻き鳴らされたのです。

そして、その記憶を蘇らせたのがナルトの「答」でした。ナルトが『ド根性忍伝』の奥付の長門の名を覚えていて、ペインとの戦いの中で、それがペインの本体である長門と気付いた上で、『ド根性忍伝』の台詞を引用して長門を驚かせた訳です。ナルトには物語の主人公のモチーフが長門であった事が分かってたから、こんな芸当ができた筈で、ナルトがシカマル並みに賢く見えて来て、何だか怖いです(笑)。ま…戦術の組み立てや起点の良さはこれまでも何度も驚かされましたし、何たってナルトとは四代目の息子なんですから…。しかも「予言の子」で、世の中をかつて無い安定と平和に導く救世主なんですから!!このくらいの事できて当たり前なんですよね(笑)。その為にナルトに仕込まれたであろう「狡さ」の一つや二つや三つくらい…大目に見れますもんね(笑)。

…で、ここで自来也が「おおう!」<ポン>となったのに、個人的に刺さりました(笑)。これは何か物を書いた事がある人だったら良く分かる感覚だと思います。凡そ、人の考えとはダムに塞き止められる水のようであり、水門が閉まっていればそこから流れ出せず淀んでしまうのです。自来也が何かを書きたくて書けない状態がそれと似ている…と思いました。そして、何かの拍子に水門が開かれ、淀んだ水の塊が流れを生み出す…僕がナル×ジャンの記述を書き連ねる中でも、それと似た事は往々にしてある…。それはタレコミだったり、描写に対する気付きだったり、何気ないリクエストだったり…。多分、『ド根性忍伝』はこの刹那に態を成した…僕はそう思います。箸を置いた自来也はそれをペンに持ち替えカキカキした…怒濤の如く書き下ろした…姿が僕にはしっかりと見えました(笑)。

「いつまで泣いてんの弥彦
またいつか会えるよ」(弥彦を宥める小南)

「…う…先生ェ…」(メソメソしている弥彦)

「……」(何をか想う長門)

<ガラ><ガラ>(庵の扉を開ける…)

「!」(自来也の置き土産に気付く長門)

<スッ>(『ド根性忍伝』作・自来也)(長門)

「?」(小南・弥彦)

<パラパラ>(長門)

自来也が庵に残した『ド根性忍伝』を手に取る長門。長門は物語に一気に引き込まれて行きます。自来也は長門の「答」にインスパイヤされ一気にこのお話を書き下ろしたお話の勢いが齎したものでしょう。その写しなのか、生原稿なのかは定かではありませんが(多分、生原で後に再度原本が起こされたと思います)、売れなかったとは言えその後「イチャイチャシリーズ」で一世を風靡する自来也の処女作ですから、きっと「何でも鑑定団」に出したら驚きの結果が…(笑)。ま…印刷でない自来也の肉筆だったから、読みにくかっただろうけど独特な力を帯びた作品になっていたのだと想います。それが長門のただならぬ雰囲気と、ナルトが妙木山で同著を読み耽った感情移入と似ていて、それが長門っぽくなくて、妙に熱くておかしかったです。ここで…控えめで大人しい長門が、ヒーロー然としたヒーローになり切る気持ちを引き出したのは、偏(ひとえ)に自来也の作品が持つ力だったのだと思います。

<ガガガガガガ>

「そろそろ観念したらどうだ?
鬼ごっこもそろそろ飽きてきたぜ」(悪役)

<ハァ><スッ><ハァ><ハァ>(ヒーロー=長門)

<ブン>(長門)

「!」(悪役)

<ボフ>(ケムリ玉か!)(悪役)

<ギン><ギン><ギン><ギン>

「ぐあ!」

<ハァ><ハァ>

「諦めろ」(悪役)

「一言いいか…」(長門)

「聞く気はねェ…
もうくたばれ!!」<ドッ><ゴッ>(悪役)

「!」(悪役)

「オレが諦めるのを―」(長門)

<ボン>「!?」(悪役)

「諦めろ」(長門)



<ドッ><ガッ>(長門)

(影分身か!)<ガガ>
<ドサ>(悪役)

「くっ…
オ…オレを倒しても
また次の刺客
この里を襲う…」(悪役)

「ケケケ…
オレ達が呪われた忍の世界に…
生きているかぎり
平穏は…ない」(悪役)

「………」(長門)

「なら…」(長門)

「オレが
その呪いを解いてやる
平和ってのがあるなら
オレがそれを掴み取ってやる!
オレは諦めない!」
(長門)

「……」(悪役)

「き…きさまは…?」(悪役)

「オレの名は―」(長門)

ま…ここは妙木山でナルトが感情移入した行と全く同じですが…ヒーローが輪廻眼になっていて、髭痣が無い(汗)…と言う事は、ヒーローの外見に関しての髭痣に関する言及が無く、長門が想い描くヒーロー像が自分を投影した結果であり、それが額当て(雨隠れ)にも現れています。つまり、キッシーのタイムマシーンで加筆されたナルトの思い浮かべたヒーローの髭痣はナルトの付加情報であり、長門の輪廻眼に相当する条件と言え、木ノ葉に過去から九尾の人柱力が居た想定は脆くも崩れ去る事と相成りました(笑)。ヒーローの額当てが長門とナルトで違うと言う事はそれに対する言及が本文に無かった…と言う事で、仮想国間の架空のお話であった事も知れ、木ノ葉が内々で九尾を保有していた史実とは関係無い事が確定した事になります。でも、神無毘橋は赤く燃えましたけどね(笑)。

長門の想い描くヒーローが何気にイケメンで、女子にモテそうな雰囲気なのはナルトのそれと同じですから、これに関しての言及は本文にあった…つまり、それが自来也の想い描くヒーロー像だった筈で、それが綱手の超面食いと関係してる可能性は非常に高いです。自来也の綱手に対する想いは二人が出会った6歳程度から立ち上がっていて、そこから自来也は綱手だけを想い続けた事は明らかで、その願望が自来也の作品に投影されている点に異存は露程もありません(笑)。しかし、それに接したナルトと長門が自来也の想いの深層を察したかは微妙。長門の木ノ葉強襲での機微を鑑みれば、長門は何らかの気付きがあったとは思いますが、男と女の惚れた腫れたまでは分かったとは思えないです。これが解かるのが小南であって、そんな女の子が自分の近くにいる事の意味を男の子はもっと有り難く感じるべきなのよ(汗)。

長門の回想終了…(長かったーッ!!…キッシー乙…汗)



「ナルトだ!!」(ナルト)

「!」<ビクン>(長門)

「だからオレの名前は
エロ仙人からもらった大切な形見だ!
オレが諦めて師匠の形見
をつける訳にはいかねェ!!」(ナルト)

「オレは火影になる!
そんでもって雨隠れも平和にしてみせる!
オレを信じてくれ!」(ナルト)

ナルトの声で長門は現実に引き戻されます…。長門の回想の中で自来也が食べるラーメンの具に「ナルト」が乗っかってましたし、それを自来也が見つめる様は、自来也がテキトーに決めた…とする主人公の名前に符合します。それをミナトとクシナは生まれて来る子…に頂戴したいと言っていました。しかし、これを一読した事のある長門が、この主人公の名前すら忘れていたのはちょっと奇異に思えます。ま…それほどどカスの「半蔵事件」の痛手が長門には重かった…と考えるべきで、記憶喪失に近い精神的には巨大なショックが長門を蝕んだのでしょう。また、外道魔像との契約による障害もあったのかも知れません。何をおいても描写に間違いは存在しません故(汗)、それを認めるのは「考察」を諦めるに等しく…ナル×ジャンにおいては、それこそ「オレが諦めるのを諦めろ!!」に近いです…ハイ(笑)。

余談ですが…某英文のネタバレコンテンツでの第448話「形見…!!」のタイトルは「Inheritance」で、これは日本語に訳すと「遺産」のようです。「形見」であれば「keepsake」が直訳で「記念品」となり語彙的には近いと思いますが…ニアンスとして『ド根性忍伝』の主人公の名前がナルトに託された意味を重く見た配慮かなーと思います。しかし、イタチが木ノ葉強襲でカカシに告げた「四代目火影の遺産ですよ……」(第16巻/149頁)が、ここに来て響きますね。あれが九尾だけでなく、ナルトにナルトと名付けた…自来也やミナトの本意を言っていたのだとしたら…ナルトを「遺産」と呼ぶイタチって…『NARUTO -ナルト-』って…深過ぎるッ!!…って言うか、この場合は英文に翻訳する人のセンスが抜群に良い事になりますが…「形見」は「大辞泉」で引くと~死んだ人や別れた人を思い出すよりどころとなるもの。残した品や遺品、また、遺児。「父の―の万年筆」~で、そもそも「形見」の意味する浪花節的なニアンスを英語で表現するのは難しいのもあるんですけどねーッ(笑)。

ちなみに…「カカシ外伝」でサクモの「形見」の白光のチャクラ刀を携えるカカシが言わなきゃ良いのに言ってしまった「これは父の形見だ!!」「形見」「MEMENTO」(ep242)と訳されていて、これは「記念」のニアンスが強いようです。本命の木ノ葉強襲でのイタチの台詞では「Isan」(ep142)と思いっきりローマ字表記で、注釈に「ISAN is something left after a person's death/inheritance/legacy/heritage」とあります。「inheritance/legacy/heritage」はそれぞれ「遺産」の意味があり、大きさ(規模)や重さ(意味・意義)などのニアンスに違いがあるように思います。翻訳は好み…翻訳者の趣味や嗜好が大きく影響しますから一概に言えませんが、木ノ葉強襲ではイタチの肉声を重視したかったのかな…と、僕は考えます。しかし、ここは門外漢故…英語に堪能な方のご意見が是非欲しいところですね(汗)。これを英語で言うならば「Help me!!」になるのかな?(笑)【閑話休題】

「………」(長門)

(無言)(小南)

「………」(ナルト)

…で、先に書いた小南がこの辺りから…大外一気で巻くって来ます(笑)。小南の心理描写に対する評価には、僕の歪な半生…ま、ほぼ恋愛絡みなんですが(脂汗)…それが大きく影響していまして精度に関しては微妙です。基本的に僕は小南みたいな女の子が大好きですから、そりゃもうどんなに大きなアバタであってもエクボに見えてしまうし、小南が歩き煙草したり、道端に唾を吐くのなんか見えないです(笑)。小南のお話はここで雑談程度に書くのが勿体ないので濁す事にします。詳しくは「小南Ver.2」にでも考察する事にいたします(笑)。ここでは小南の示す存在感と言うか、長門とナルトに対する違和感としての小南と言う女性を考えてみて下さい。でも、既に「火サス脳のマドララ体質」でも書いちゃったしなーッ!!テーマがちょっとカブるなーッ!!(笑)

「おまえは…この世界の救世主だ…
お前なら…本当に―」(弥彦の回想)

「要はそれを信じる力です!」(長門の回想)

「ならオレは…
エロ仙人の信じた事を信じてみる」(ナルトの答)

長門の中をいろんな想い出が交錯します…雨隠れの庵~修業時代のカット…長門家の食卓のカット…幸せだった記憶…それは長門が望む…その力の大きさには些か不釣り合いにも思える…「平和」。それと同期するように長門が「痛み」で忘れていた記憶が蘇って来ます。そもそも長門は大人しく気が弱い子だったから、「半蔵事件」は僕が想像する以上のショックだったんだろうと思います。しかも14~16歳程度の年端も行かない子供だった事を考えれば、この折れっぷりはそう外れてはいません。普通だったらもっと引き蘢りの人生を歩んでも良かったんだけど、長門の傍らの小南がそれを阻止したんだと思います。小南の長門に対する既知は「半蔵事件」当時の二人の深い仲を感じさせますし、長門には小南が非常に大きな存在だったのでしょう。


「……」(長門)

「オレは兄弟子
同じ師を仰いだ者同志
理解し合えるハズだと
前に言ったな
アレは冗談のつもり
だったんだがな…」(長門)

「………」(小南)

長門の硬直した考えが解きほぐされて行くのが解ります。ペイン強襲で、特に天道の醸すユーモアやペーソスは、システムペインの操縦者である長門の持つ雰囲気だったようです。それを徐々に長門が認め始めています。デイダラの言葉を天道が引用したのも、デイダラが示したヤンチャな感じがナルトの元気さと似ていたからだったのかも知れません。長門は人が示す微妙な機微を感じられる繊細さを本来持っていたのです。それが不幸な生い立ちに塞き止められていただけで…。そして、この行の小南の微妙な表情の変化…この機微が小南の存在感であり、ここに来て顕著になる長門の変化に同調しているところに、僕は注目しています。小南の微妙な変化…その機微が示すもの。小南が長門の変化に安堵を感じているように見えるのが、僕は嬉しくてならない…。

「お前は不思議な奴だ…
昔のオレを思い出させる……」(長門)

「長門…」(小南)

長門は不幸だった…住んでいるところも、出逢った大人もどカスでど小物過ぎた…(笑)。対して、ナルトは九尾の人柱力としての不遇さはあったものの、それが何故だか歪みの原因にはなり得なかったし(八卦の封印式によるクシナの関与説)、イルカ→カカシ→ヤマトが織りなす黄金のトライアングルで守られスクスクと成長しましたっけ。しかも、悪い虫…否…女子との接触もサクラ以外皆無(八卦の封印式によるクシナの関与説)だったのも、ある意味、ナルトを歪ませずに成長させた一因であると、僕は考えます。ナルトは重篤に護られていた事は確かであり、それは…まるで長門の失敗を反省するかの様な周到さであり、そこに見えざる力が働いていた可能性はゼロではないとも思います。血統的には長門はナルト以上の資質(輪廻眼)があったのに…。

小南の表情が長門を確かめているように、僕には見えるんです。ナルトがこのシェルターに入って来たばかりの時には「長門、時間のムダだ!今すぐこいつを―」(第444話/「答」)と、極めて厳(いか)つく物騒なこと言ってましたよね(笑)。あの時点からココまでの小南の変遷が長門に対する小南の存在を如実に物語っています。小南が居たから長門が居る…のだと、僕は思います。また、長門の血刀の不意打ち(第444話/「答」)を受け、長門のチャクラを振り切って殴り掛かったナルトが小南が盾となり長門を護ったのを見るや、怒りに流されずその拳を止めたのは、この小南の本質をナルトの無意識が認識したからだと、僕は考えています。ナルトが小南をぶっ飛ばせない理由がそこには存在するのです。そして、それが小南と言う女性なのだと、僕には思えてなりません。



「オレは自来也を信じる事ができなかった
イヤ…自分自身をも…」(長門)

「だが…お前はオレと違った道を
歩く未来を予感させてくれる…」
(長門)

「!」<ズズズ…>(ナルト)

「お前を……信じてみよう…
うずまきナルト…」
<スッ>(長門)

とうとう長門はナルトの「答」を受け入れてしまいます。そして、多脚戦車と神経接続していたと思われる両手を解放し、静かに印を結びます。両腕には無数のピアスが刺さっています。これがシステムペイン(ペイン六道)の操作系の要でしょう。そして、長門には印を結ぶ手がちゃんとあった…。やはり「半蔵事件」で失われたのは両脚だけだったんですね…。あの一件で長門が両脚を失わなかったら…ホントに「安寧秩序を為す者」として長門の今があったかも知れないと思うと、半蔵が為した罪がどれ程大きいか…あのど下衆でどカスな行いが、今さらながら悔やまれてなりません。既に半蔵はペインに殺されたようだからアレだけど、あの一件に加担したダンゾウは今も木ノ葉で温々としている訳で、その「解り易い悪」断罪せずに一歩も先に進める気がしません。しかして、戦うべき「真の敵」が分かり過ぎるのもアレで、ここにはもう一段の高みを求めたい…そんな我が侭が…ムクムクと…(笑)。

でも今さら長門が印を結んでどんな忍術を発動すると言うんでしょうか。手枷(手錠)をハメられ、長門(ペイン)以外がアクセス出来る外道魔像とは何らかの事情があって、長門から分断されているようですし、今さら自来也を生き返らせたりするのも…何かなーですし(汗)。ここは地獄道の閻魔蟋蟀の再生忍術(時間の巻き戻し)の大掛かりなのを発動して超特大の神羅天征発動前に戻すか、或いはもう少し小規模に、人間道が抜いた魂(霊体?)を返却するとか…ならばシズネは生きかえる…かも。でも、ま…そんな簡単に過ちが修復出来るから人の命が軽々しく感じられるのであって、それが忍のシステムそのものを殺伐としたものにしてしまってる事を鑑みれば、もっと違う何かか…。ま…ここは次週を楽しみに待つと言う事で…一つ。エッ…!?カカシさんを生き返らせる?!って…そ、そんな…カカシは端っから死んで無いと…口が酸っぱくなるほど…(笑)。きっと、僕らを良い意味で裏切る…キッシーのファンタジスタが見れると…それが僕の予想なんだけど…(汗)。




  

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