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第450話「歓呼の里!!」

  
<ハァ><ハァ><フラ>

<トン>「!」(ナルト)

「よくやったな」(カカシ)

「カカシ先生!!」(ナルト)

「そのまま背にいろ」(カカシ)

「!」(ナルト)

満身創痍でフラフラのナルト。木伝いに歩きますが、ふらついて倒れそうになったところにカカシさんが登場して、ナルトをオンブしてくれます。ナルトは長門との戦いで気力もチャクラも使い果たしたんでしょうね。ホントにしんどそうです。カカシの優しさに甘え、そのままカカシの背中で休みます。カカシだって一時は生死の境を彷徨っていて、限界以上に体力もチャクラも使い切ったんだから、ナルトとそう変わらないだろうに…。カカシも天道とやり合っているからペインの強さが解ってて、それを打倒したナルトの成長が嬉しくて仕方ないんでしょう。そして、その戦いがどんなに大変だったかもよく解っている。それを労いたい。それがちょっと大きくなったナルトの身体をおぶわせる事を厭(いと)わせないのです。

ナルトの居場所に関してはカツユの誘導があったものと思います。ナルトににもミニカツユが一体付いていますし、カカシもカツユの治療を受けていました。カツユの術とは医療系の忍術でありながら、防護能力や情報ネットワークの恩恵は大きく、戦時下の非常に有意なインフラと言えるでしょう。特に通信機器の能力が数百メートルである『NARUTO -ナルト-』の電子技術にあって、カツユの以心伝心とも言える通信能力は、相対的な位置情報の把握と合わせれば戦術的な使用も可能で、実戦では圧倒的に有利に働く事でしょう。補助的でちょっと地味な忍術だけど、これから想定される忍界大戦では綱手の存在が重要になって来ると思います。綱手は別に火影じゃなくても木ノ葉には無くてはならない人ですから、良いものいっぱい食べてゆっくり休んで…元気になって欲しいですね。



「よく帰ってきた!」

「信じてたぞ!」

「お前は英雄だナルト!」

「ありがとう!」

「おかえり!!

「皆…お前が
帰るのを待ってたんだ」(カカシ)

「将来の夢はァ
火影を超す!!
ンでもって里の全員にオレの存在を
認めさせてやるんだ!!」
(ナルト)

(ナルト―……
よく頑張ったな)
(カカシ)

カカシのオンブで帰還したナルトを迎えたのは木ノ葉の里の人々の「歓呼の里」でした!!カカシはナルトの「自己紹介」を思い返します。あの時、ナルトが示した大それた夢。それが実現した事にカカシは月日の重さを感じているようでした。「九尾事件」が誕生日。父と母の顔も知らず、その身に忌まわしき九尾のチャクラを宿し、迫害され寒々しい闇の中を歩いた幼少年期。それでも歪まず折れず曲がらず成長して来たナルト。そして、今はカカシが敵わない難敵すら打ち負かす力を得るまでに成長した愛弟子。その存在を里の者全てが認めてくれた…。これ以上の喜びがあろうか!!確かにナルトには狡いオプションが一杯あるんだけど、それ以上に障害も多い。ナルトはよく頑張った…カカシの感慨深さが全てです。



「おかえりー!」

「ナルトー!」

<スッ>「事の顛末は全て
私を通して伝えておきました」
(カツユ)

「敵はどんなだった!?」

「わっ」(ナルト)

「ケガしてない?」

「ワー…」

「イテ!押すなってばよ!」(ナルト)

(よかった……
ナルトくん)
(ヒナタ)

ナルトを出迎える大勢の木ノ葉隠れの人々…戦死者が外道・輪廻天生の術が黄泉返ったから、そりゃもう…すっごい数。長門との決着の後、かなり時間が経過したんだと思いますが、ナルトが既にヒーローになっています(笑)。子供たちが大挙してナルトに駆け寄って来る。こんな事は今までなかったし、それでもナルトが不遜に転ばないのは長門との勝敗が「買ったとか負けたとか…そんなのカンケーねーよ…」(第443話/「対面!!」)だからでしょう。そして、ナルトが長門の「痛み」を正統に継承した証拠と言えるでしょう。ナルトは「痛み」を感じているのです。人と人が戦い、痛みが生まれ、憎しみが連鎖する…その繰り返しをしてはいけない。ナルトの謙虚さがそれに根差している点は大きな救いと言えそうです。

ガマ吉の頭上から二大仙人がナルトを見つめています。一度は死んだフカサク(滝汗)。大ガマ仙人が「予言の成就」を感じてたくらいですから、二人も命懸けで「予言の戦い」を見守り、それに勝利したナルトを前に大きな達成感を感じている事でしょう。特にフカサクにとってナルトは弟子ですから、ナルトの偉業を誇って良いと思います。それに普通だったら、ナルトを迎える木ノ葉の人々の中に「ナルトはオレが育てた!!」と言い張る人が何人もいる筈なんだけど(笑)。僕だったらきっとそう(大声で)言ってますので(笑)。しかし、まだ明るいから良いけど今夜の寝場所とか、食事とか、生活のインフラ(おトイレなど)の整備とか…こんなに喜んでる場合じゃないんだけど、大丈夫なんですかね(滝汗)。

ヒナタの人混みに紛れてナルトの無事を喜んでいます。ヒナタも一時は危なかったんだけど、そんな事はヒナタの頭の中にはないんでしょう。そう言う女の子だから…ヒナタって。この控えめで大人しい態度がヒナタの全てなんだけど、それがちゃんとナルトに伝わるか否かが問題で、ナルトは明らかに奥手で鈍い子だから非常に危うい。しかし、それをきっと八卦の封印式は見逃さない…それがナル×ジャンの見解であります。ここから静かな女の戦いが始まりますが(笑)、八卦の封印式が認めたのはヒナタですから…(笑)。でないと、「ナルトは何故、いきなり六本目になったのか?」が説明できません(笑)。八卦の封印式にはクシナの想いが宿り、数々のフィルタリングでナルトを護っている筈で、それがヒナタを助けたのはヒナタをナルトの嫁に認めた訳で…(以下、誇大な’妄想につき割愛…笑)。


「!
サクラちゃん…」(ナルト)

<ゴッ>無茶ばかりして
このバカ!」(サクラ)

「イテ!」(ナルト)


<サッ><スッ…>(サクラ)

「……ありがとう」(サクラ)

「………」(ヒナタ)

ナルトの頭を張り倒し抱き締める…これがサクラの愛し方であり、サクラはサクラなりにナルトを心配していたのですが、ヒナタが天道の前に立ちはだかった行動と、ヒナタが大勢の中に埋もれてナルトの生還に涙する落差とは異質である…と、僕は考えます。ナルトもドタバタした状況ではあっても、あの鬼気迫るヒナタの「告白」は聞き届けた筈です。それにサクラの抱擁はナルトに対する里の人々の「歓呼」に等しい労いがあり、恋愛感情と異質だからサクラの行いが周囲に嫌らしく伝わらないのだと思います。ヒナタは微妙に複雑な気持ちだろうけど、ナルトを見守る木ノ葉の忍たちの目は温かいです。全ての人々がナルトの存在を認め、そしてその無事を心から喜んでいる。ナルトを信じている!!そして、ナルトと一緒に歩きたい!!…そんな気持ちになっているのだと思います。

そして、ナルトを一番最初に認めた…許したイルカがナルトを見つめています。一人ぼっちの孤独な日々。決して恵まれた子供時代ではなかった、そして、「イルカの涙の成分」は、イルカがナルトを許せなかった闇を抱えた事を示していました。ミズキを否定できない「黒いイルカ」が居た事は事実です。しかし、それでもイルカはナルトを許せた…それはイルカの成長でもあった事をイルカ自身が思い出しているようです。そして胴上げされるナルトをまるで自分の事の様に喜んでいます。きっと、「ナルトはオレが育てた!!」と叫びたい気持ちだった事でしょう(笑)。ナルトが報われる…それはナルトを見守り育んだ行いが報われると言う事です。人を育てるのは自分も一緒に成長すると言う事なのです。自分も学ぶ…と言う事なのです。きっと、この時、イルカから溢れた涙の成分はあの時(ミズキ事件)とは違うでしょう。そして、それを人の成長と呼ぶのです。それが如何に素晴らしいかは、この場を埋め尽くす全ての人の笑顔が物語っています。美しく清らかな人の有り様がここには在るのです。


「ペインがやられるなんて事
考えもしなかったぜ」(ゼツ・白)

「コレヲトビニ伝エル…
行クゾ」(ゼツ・黒)

<ズズ……>(ゼツ)

ゼツが樹上の隠形でナルトの帰還を確認しています。この分だと、ナルトと長門の戦いの一部始終どころか、ペインの木ノ葉強襲の当初から観察してた臭いです。当然、録画も…。”暁”の情報網をゼツが一手に引き受けているなら、”暁”には知らない事など無いんじゃないかと不安になります。つーか、”暁”の人達って一騎当千の力があるんだから、真っ当に生きてればもっと望む事が叶うんじゃないかと思うのは、僕だけでしょうか(笑)。組織の歯車になるのが嫌なのか…それを「中二病」と言うんだけど、一般的に悪役とされながらも、それでも”暁”でないと出来ない事があるんじゃないかと…最近は考えています。彼らなりの大義があるのかな…と。ちょっと、その周辺の臭いを掻き集めて何か書けたら…と思っています。


<スッ>(暗部)

「どうした?」(シカク)

急を要する会議になりました
上忍班長としてシカク様も
ただちに大名殿へ」(暗部)

「もうか……」(シカク)

「歓呼」が包むナルトを見守るシカクの背後に暗部が現れます。シカクはそれに一別もせず、応答します。想定された状況だったのでしょう。どうやら会議があるようです。大名…と言う事は、火の国と木ノ葉隠れの会議なのでしょう。それに呼ばれるシカクって、やっぱ木ノ葉隠れの相当な上役(上忍班長)のようですね。シカクの反応を観察すると、どうもこの動きが性急過ぎるように考えてるようです。里の生活のインフラ等の復興を話し合うならば、大名までは出て来ない筈で、木ノ葉の内々の会議で済むとシカクは考えてたのかも知れません。それが大名までを交えた会議となると、多少の違和感がある…。ここからシカクの高速シミュレーションが始まってる筈です(詳しくは後述があります)。



「トイウ訳ダ」(ゼツ・黒)

「どうすんの?」(ゼツ・白)

小南ハモウココヘハ
戻ランゾ」(ゼツ・黒)

「…また外道魔像とシンクロさせる
コマ
が必要だな…」(トビ)

「………」(トビ)

「鬼鮫……
お前は八尾を探せ」(トビ)

「オレは少し別の用がある」(トビ)

一方、外道魔像を囲む”暁”の残党(笑)。外道魔像は手枷がされていて、長門が「半蔵事件」で呼び出したときの様な元気?はありません。あの時は臍辺りまで地面から出ていて、両手はフリーで、それを振るって戦いもしていました。ここでトビが「外道魔像にシンクロさせるコマが…」と気になることを言ってます(笑)。やはり、輪廻眼あっての外道魔像と言う事なのでしょう。それが一応、長門の「外道・輪廻天生の術」の発動をもって「予言の成就」とするかの様な大ガマ仙人の「ほくそ笑み」だったんですが、もしかしたら、長門の堕天…外道魔像との接続の契機になった「半蔵事件」は黒幕が仕組んだ…のかも…と言う事は、それに一枚咬んでいて尚かつあの場に居なかったダンゾウと黒幕の関係の疑惑が生まれます。

そして、外道魔像とシンクロさせるコマが必要だと言い、それ程困った様子がないのは、また意図的に輪廻眼を降ろす手段が手の内にあると言う事で、それが「”月”は何故、今も在るのか?」と関係するのかと思うとゾクゾクして来ます。”暁”が輪廻眼の覚醒条件を手の内にし、それをコントロールできるから慌てない…。それと小南をあまり重視していなさそうなのでもしかしたら不問に伏す(=放置)可能性もありそうです。”暁”は大蛇丸の時もそうだったけど去る者は追わず的な組織なのかも(…だったら小南が助かるから嬉しい)。そしてトビが意味深に「別の用事」と言うので、鬼鮫に命じた「八尾」とも、外道魔像にシンクロさせるコマとも小南とも違う「用事」になります。トビの右眼の写輪眼が妖しく光ります。

…と、ここまで読み込んで「トビ=ダンゾウ」とするのは如何にもミスリードに乗っかってるみたいで嫌だなーと思います(笑)。伏線にしては余りにもあからさまであり、さもありなんのトラップに見えて仕方ないです。それと、小南の長門に対する知識も今にして思えば豊富過ぎで、「半蔵事件」の段階で、明らかに外道魔像の存在や口寄せ(契約?)の意味を知ってました。それを長門と小南が深い仲だった…と言う事だけで片付けるのはちょっと苦しいです。それに「月」を造った六道仙人の逸話(長門にとっては伝聞のようだった)のネタ元も存在する筈です。もしかしたら、輪廻眼にはもう一段先のお話があって、それが物語に絡んで来るかもしれません。やはり六道仙人、輪廻眼と妙木山の「予言」は、繋がっている…?!


「ハア~~~~
どうしよう…」(オモイ)

「―あっ!?」(カルイ)

「いやさ…
木ノ葉の里にむちゃくちゃ
カワイイ娘がいっぱい居てさ…
その娘たちがオレにむちゃくちゃ
告白してきたらどうしようかと
思ってさ」(オモイ)

「あ~~~あ…
そうですね!
だったら付き合ったら
よろしいんじゃないですか!?
手当たり次第に!」(カルイ)

「……でもあなぁ
木ノ葉を去る別れの時
その娘がオレの事愛しすぎて
離れたくないって言われたら
オレどうしたらいいじゃなって…
心中しよ!とか言われても
怖いし」(オモイ)

「てめーはそれが嬉しいのか嫌なのか
どっちのベクトルで話進めて行きてーんだよ!
まだ木ノ葉にも着いてもいねーのに
どこまでいってんだ!キモイわ!」(カルイ)

「でもカルイだって
むちゃくちゃイケてる面をしている男
告白してくるかもしんないんだぞ」(オモイ)

「そこイケ面でいいだろ!」(カルイ)

「ま…しかしそう言われてみれば
イケ面で金持ちで背の高いセレブ忍者
告白してこないともかぎらない訳だが!」(カルイ)

「イヤそれは考えすぎだからナイナイ!
絶対ナイ!」(オモイ)

「………」(カルイ)

<スッ><ガッ>(カルイ)

「てめーに言われたかねーんだよ!
てめーに!!」(カルイ)

「うわっ!」(オモイ)

<ガサッ><ヒュー…>

「どーすんだよ
もしあの石が岩に当たって岩が崩れて……
その崩れた岩がさらに大きな岩を崩して…
すごい岩崩れを起こしその下にあった
木ノ葉の里が飲み込まれて壊滅…!」(オモイ)

考えすぎはてめーの方だボケェ!!」(カルイ)

<ヒュー……>(荒廃した木ノ葉隠れの里)

「そんなっ!!
ウチわざとじゃないしー!
まさかあんな石コロでー!」(カルイ)

「カ…カルイ…お前何て事…」(オモイ)

「ンな訳ないでしょ
とにかく人を探すわよ」
(サムイ)

久々のサムイの小隊ですが、やっとこさ木ノ葉に辿り着いたと思ったら、木ノ葉が跡形も無く…(笑)。多分、ナルトの帰還を喜ぶ「歓呼」が一段落した後でしょう。里の人達も潰された里を復興させないといけませんし、もっと性急に今夜寝る場所も必要だし、お腹だって減りますから、いつまでも立ち止まっている訳にはいかないです。カルイとオモイの寸劇は、ま、ご愛嬌で(笑)、カルイが「そこ食い付くか!!」と、ちょっと目先の違う突っ込みが新鮮でしたね(笑)。僕はサムイのファンなんですが、今回はどアップのローアングルからの描写も無く、非常に残念でした。取り敢えず、潰されてしまったけど…雲隠れの使者であるサムイの小隊が木ノ葉に到着した。これが物語にどう絡むかが問題で、その傾きで雷影の意向も解りますね。


「里を守るためにカツユ様の術を使ったの…
それから気を失ってずっとこのまま…」(サクラ)

「正直いつ目が覚めるのかも分からない」(サクラ)

「バァちゃん………」(ナルト)

一方、木ノ葉の仮設の司令所?でシワシワになって昏睡する綱手の様子を見に来たカカシ、ナルト、サクラ、シズネ。「外道・輪廻天生の術」で綱手は救われなかった訳だ。チャクラを一方的に使い果たしたカカシは救われたんですが、長門は綱手まで意識が及ばなかったのか、管轄外だったのか?兎に角、綱手は昏睡でこの四人以外には姿を見せる事も許されない酷い状況にあるようです。しかし、「輪廻天生の術」と無関係だったならば、死の危機と言うよりはもっと内的な自責によって自閉しているようにも思えます。綱手はペインの攻撃から必死で木ノ葉隠れを守ろうとしてけど、その責任を強く感じてる筈で、相談役の襟首を掴んで大見得切った手前もあるし、かなりしんどい立場に追い込まれそうな気配です。


”暁”の対処は我々と同盟国とで
これからも続けていくつもりだ」(ホムラ)

「…里がああなってはな……
我々火の国としても里の復興を全力で支援する
まずは予算を組んで…
それから他国との緊張を…」(役人D)

「それより先にやる事がある
新たな火影を誰にするかだ」(ダンゾウ)

(やはり…そうきたか)(シカク)

さて、大名殿の重々しい会議。中央に居るおばさんが大名で、向かって左に座る黒い帽子が火の国の役人(官僚)だと思います。対して向かって右手に座るのが木ノ葉隠れの相談役のホムラとコハル、ダンゾウ、暗部(暗部の班長?)と上忍班長のシカク。暗部の班長?はさっきシカクを誘いに来た人です。ホムラは番大名側(多分、役人の参加者の中で一番上役)に座る役人とタメ口で話してますから、関係性としては大名の下で対等なのでしょう。火の国としては木ノ葉隠れに戦力をアウトソーシングする関係にあって、木ノ葉はその対価としての収入がある…ような忍は今で言うと「傭兵」なのかな。ま…それを「一国一里」として確立したのが初代火影の千手柱間と言う訳ですね。木ノ葉と火の国は良好な関係にあるみたいで、ちょっとだけ安心しました。

…で、ダンゾウがホムラに割り込む様に「火影」を口にします。そして、それに機敏に反応するのがシカクでした。ダンゾウがホムラやコハルとかなり通通であるのは明白で、ダンゾウの動きに棘がないです。対して暗部の班長とシカクはそれとはちょっと違います。雰囲気的には暗部の班長とシカクは協調路線に思います。シカクが、この会議が性急に感じてた事から、ダンゾウの根回しを警戒してるのだと思います。そして、案の定、ダンゾウが動いた。これはシカクの想定通りで、この後のシカクの素早い対処からもそれが知れます。大名の雰囲気は武将と言うよりはお公家さんの様で、かなりお気楽な空気です。能力やカリスマで組織を運営すると言うよりは「血」(血筋)に支えられる地位を感じます。だから役人のウエイトが大きいのだと思います。



綱手の体調が戻るまで待てば
よいではないかえ?」(大名)

「大名様…
綱手は昏睡状態が続いております
里がこの状態でいつ目が覚めるやも
分からぬのでは里の方針もうまく
決まりかねますのでな…それに
木ノ葉を壊滅させた責任もある」(コハル)

「今度こそ自来也だと思ったがのう…
余はあやつが好きじゃったが今はもうおらん
…で他に誰かおるのかえ?」(大名)

「それならばこの……」(ダンゾウ)

「はたけカカシを推薦する!」(シカク)

「!」<ギロリ>(ダンゾウ)

先ずはシカクの先制攻撃だけど、ダンゾウって余程、火影に執着心がある様ですね(笑)。しかし、ここまでして火影になりたいのであれば、政治的な根回しとかしないで、忍術や戦技を磨いて忍としての力を磨けば良いと思うんですが…。例えば、「ダンゾウ=トビ」ならば、あの不可思議な攻撃回避能力や高速の瞬身(時空間移動?)などで無双の強さを誇る忍として木ノ葉を守護する立派な火影になれると思います。それが矢面に立たず、政治的な暗闘に終始するその姿には忍然とした力を感じないし、寧ろ汚い政治屋の様で、ぶっちゃけ忍としての力量は低いんじゃないでしょうか。だから、ナル×ジャン的には「トビ=ダンゾウ」は薄いです。ホントにダンゾウが火影になるのが目的だったら、水面下で暗躍しなければならないダンゾウの生態との整合性がないですから。

「半蔵事件」に木ノ葉の暗部が加勢したのがダンゾウの協力だった事実があり、「半蔵事件」が外道魔像の召還とそれにシンクロするコマを生み出す策略だったのなら、黒幕とダンゾウの関係が浮上しますが、半蔵同様、ダンゾウだって利権絡みで利用された可能性が強いです。それに、水面下で怪しく動き回るダンゾウの手法は忍としての力量を自ら否定するものであり、強者の振る舞いではありません。それは英雄・ナルトを「歓呼」で迎えた木ノ葉隠れの人々の行動にも反する筈で、シカクや暗部の班長がダンゾウに見せる”ざらつき”と同質の異物感を感じさせます。だから、個人的にダンゾウは小物だと思います。ただ、シカクが憂慮する様にこの会議が性急なのが、ダンゾウの根回しであれば先手を打たれた感が強いです。そして、それがシカクの険しい表情の正体なんだと思います。

それと、このお話で大名のおばちゃんに肩入れ…と言うか、ちょっぴり期待しちゃったのは自来也を非常に買っている点です。おばちゃんはそればかりか「好き」とも言っています(笑)。これは伊達や酔狂じゃなく、ましてやお世辞でもなく、おばちゃんには人を見る目が備わっているのだと思います。このおばちゃんがムチムチの自来也好みのナイスバディではないから、自来也が真剣に奉仕したとは思えないので、おばちゃんが自来也をちゃんと見て、その人となりをしっかりと判定した結果だったと思います。そして、それはおばちゃん自身のしっかりした人間力の現れであり、尊い血族の生み出したナチュラル(天性)であるならば、このおばちゃんもまた本物であり、ただ大名としていない特別な存在感や存在意義があり、当然それがお話の流れに絡んで来る…と期待しちゃうのです。



「ほほう
あの”白い牙”の息子かえ
うむ!ええじゃないかえ
皆はどうじゃ?」(大名)

「名声も力も徳もある…
確かに…」(役人A)

「しかしまだ
若過ぎるのははないか?」(役人B)

「四代目のミナトの時は
もっと若かったように思うが…」(役人C)

「はたけカカシは
誰の弟子だったかの?」(役人D)

「四代目火影だ」(ホムラ)

「四代目は自来也の弟子で
自来也は三代目の弟子であったの!

問題ないではないかえ
よし では―」(大名)

「三代目のその教えが―
里を壊滅させたも同然なのですぞ!!」
(ダンゾウ)

<ビクッ>「……!」(大名)

僕はこのお気楽そうな大名にも一縷の希望を感じていて、それはある程度、人を見る目があるように感じるところです。例えば、サクモ(白い牙)知っているし、その側近である役人も、ある程度、人を評価する態度があります。人とは組織を構成する最小単位ですから、強い組織を作る為に強い個人は重要で、かと言ってそれが突出するのも宜しくはない。それを「徳」と言う言葉が補っているところに救いがあるのだと思います。それと、この大名が「血統」…生まれだけで大国である火の国を総べる存在である事にも希望があると思います。「血」にはバカには出来ない力があるのです。「天運」と言い換えても良い、見えざる力が守っている尊い存在は確かにあるのです。いつもそれが良き方向に働くとは限りませんが…。

それは「歴史」を紐解けば解る事で、時代には常に「血」が関わっています。人は尊い「血」に「義」を感じ「忠」を尽くす生き物なのです。逆に言うと、その尊い「血」が悪しき方向に転ばない為に「歴史」や「哲学」と言った学問が必要な訳で、その有無が忍術(チャクラ)を有する忍が、普通の人が成す国である火の国のアウトソーシング(傭兵)に甘んずる格差でありましょう。『NARUTO -ナルト-』の世界観で、この辺の整合性は突っ込めば突っ込むほど危うくなるので捨て置きますが(笑)、こんなお気楽なお公家さんみたいに見える大名だからこその光明があって、それがきっと物語を最後は良い方に転ばせてくれるんじゃないか…と、ナル×ジャンとしては期待していると言う事で…ここは一つ…(滝汗)。


「里を潰した”暁”のリーダー
かつての自来也の弟子だった男だ
他国に同情し戦力を与えた結果がこれだ!

甘いのだ!何もかもが!!

代々続くその甘さが
同盟国の砂の裏切り……
…そして大蛇丸の木ノ葉崩しを許し
”暁”の台頭 さらにはうちはの残党
サスケが抜け忍となり
暗躍する事になった!

今こそ必要な火影とは!?
この最悪の事態の後始末をし
忍の世界に変革を成し
忍の掟を徹底させる希代の火影
このワシだ!!」(ダンゾウ)

「この際ダンゾウに任してみては
どうでしょう?大名様」(役人B)

「………」(大名)

「合理的に凝り固まった
一方的なやり方では―」
(シカク)

「うむ決めた
ダンゾウお前を
六代目火影に任命する!」
(大名)

はたけカカシを「まだ若すぎるのではないか?」と牽制した役人(B)が「この際ダンゾウに任して…」と水を向けてるのがミソで、やはりダンゾウの根回しが最初にありきの会議だった臭いがプンプンと…(笑)。それに、ホムラやコハルの反論が一切ないのも既に了承済みのようで、暗部の班長とシカク以外は懐柔済みみたいな変な会議ですよね。初めにダンゾウの火影ありき…みたいな。それにこの会議で決心してトップダウンで命令を下達できるほどのリーダーシップをこの大名からは感じません。寧ろ火の国ほどの大国で、こんな軽々しい決済は考え難いです。このやり取りでダンゾウの火影が決定できるのは予め内定があった場合のみでしょう。つまり形式的な会議であり、暗部の班長とシカクは蚊帳の外だった…と。

しかし、ダンゾウの火影就任は時期的には面白く…だって、やる気満々のサスケ率いる”鷹”が木ノ葉に向かってる矢先でしょ(笑)。ここは一度、悪役に転んだ木ノ葉がもう一度、”鷹”の木ノ葉崩しに遭うのもまた一興であり、サスケが木ノ葉の上層部のみを狙い撃つ計画であるならば、ペインが木ノ葉を強襲した様な大々的な侵攻ではない筈です。それに、暗部の班長と上忍班長であるシカクらが非協力的、或いは関知しない想定も充分にあり、それがサスケの本懐とも奇麗に繋がるのであれば、このお気楽で官僚やダンゾウの傀儡(かいらい)にも見える大名の選択が、実は高貴な「血」が齎す天運であり、ちょっとへこたれそうになった僕と、物語を立て直す起爆剤になれば良いのにな…と期待してしまうのです。

ところで…「ナル×ジャンはウチが育てた!!」って声が…
何処からか聞こえて来たんだけど…空耳かしらん?(笑)



  

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