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「おんぶ」(まっカカ…其の十壱)


「ナルトはいいんすか?
カカシ先生」(シカマル)

「………」(綱手)

「その右手…」(いの)

「なーに…オレはもうアイツにとっちゃ用済み
ま!それに今は別の隊長も付いてるしな」(カカシ)

アスマの弔い合戦に出ようとするシカマル・いの・チョウジの「監視役」(自薦)に就き(第37巻/34-35頁)、急造の飛車角討伐班が編成された時、カカシのナルトに対する「用済み発言」がありました。この時、カカシは右手に包帯を巻いていて、それを医療忍者である綱手やいのが見逃さなかった点(綱手:「………」で、いの:「その右手…」)に注目すれば、カカシの右手に巻かれた包帯の原因が、カカシの「用済み発言」の真意であると言えるでしょう。


<キィーン>「何とかここまで………
形にしたってばよ…」
(ナルト)

<キィーン>「よし…
どれほどのもんか
オレの螺旋丸とぶつけ合う
用意しろ」(カカシ)

「えーっ!!?」(ナルト)

それが分かるのがシカマルが飛段を葬り、角都を増援のナルトの風遁螺旋手裏剣(Ver.1)が威嚇する姿にカカシが回想した時でした(第37巻/184-185頁)。ナルトが影分身で、螺旋丸の形態変化と風のチャクラ性質変化を分担して風遁螺旋丸を練り上げられるまでになったのを見たカカシが、自分の螺旋丸とぶつけてみて、その威力を試したんですが、予想以上の風遁螺旋丸の威力に完全に押され、思わずナルトの後ろ姿に四代目火影の面影を重ねてしまうのでした(第37巻/186頁)。

ま…このカットの解釈はナル×ジャンでも紆余曲折がありましたが、これがカカシの「黙秘」の数少ない綻(ほころ)びであり、カカシは「ミナト(クシナ)→ナルト」を知っていて、尚かつ「九尾事件」でも事件の深層にかなり肉迫した体験をしていたと思われ、その判定を惑わせるカカシの徹底した「黙秘」には、それ相応の理由が必要であり…ぶっちゃけ、ミナトから直々にナルトを任された…自来也のゲロ寅に匹敵する「依頼」があったのではないかと疑わせます。

具体的にはこの回想の「螺旋丸VS風遁螺旋丸」でカカシの右手(利き腕)を傷付け、カカシに思わず四代目の背中を引き出させるほどに驚かせたのは、ナルトの「チャクラの強さ」だったんではないかと、僕は考えています。確かに風遁チャクラの微細なチャクラの風の刃がカカシの右手を傷付けたのでしょうが、それ以上にカカシに膝を着かせたのはナルトの「チャクラの強さ」だったと思うんです。カカシが四代目の背中を重ねたのはそれが起点。取り敢えず、自分の役割を終えた用済み…だったのかしら?!。

カカシがナルトの「チャクラの強さ」に驚いたからこそ、ミナトの背中とダブらせた訳で、この「螺旋丸VS風遁螺旋丸」がカカシに「用済み」を確信させたのは、それがカカシがミナトに与えられた「依頼」をクリアできたからだと思います。ちなみにミナトの風遁特性は描写がありませんし、ナルトのチャクラ特性に関しては性質変化の修行の直前に判明したもので、螺旋丸にチャクラ性質を加味できた事にカカシが満足したと言うよりは、ナルト自身の「チャクラの強さ」に満足したのではないか…と、想像している訳です。

「ま!それに
今は別の隊長も付いてるしな」(カカシ)

それでカカシの「用済み発言」で、カカシのエクスキューズがあって、それがヤマト(=別の隊長)に言及している点に注目すれば、ナルトの「チャクラの強さ」が「九尾のチャクラ」受け入れる為の第一フェイズ(下準備)であり、初代火影の尾獣コントロール能力を搭載したヤマトがその第二フェイズを受け持つ流れを受けての「用済み」だったのではないかと思います。カカシがナルトに四代目を重ねた…と言う事は、九尾無しでもナルトがミナトと同程度のチャクラ強度を達成できた判定があったのでしょう。

「どうやらお前はまだ
ここに来るには早過ぎたようだ
お前にはまだやるべき事があるはずだ」(サクモ)

しかし、このままだと…ホントにカカシはナルトにとっては「用済み」で、それだとカカシがやり残しがあって黄泉返った…第449話「希望の花」の「外道・輪廻天生の術」でのカカシの復活の意味が見つけられなくなって仕舞います…これは困りました(汗)。しかし、ナルトのチャクラに関してはヤマトの管理下で第二フェイズ(=九尾のチャクラコントロール)に移ってからあまり進展していません…って言うか、ヤマトとは縁が薄くなって、天道戦で「六本目→八本目」と転げ落ちる様な…ヤバいぶっつけ本番にヒヤヒヤでした。

八本目の尾まで封印が
解放してしまうとオレがお前の
意識の中に出てくる
ように
封印式に細工しておいたのさ」(ミナト)

第439話「地爆天星」でミナトが登場して、その大ピンチを押し戻したんですが、ま…それに至までのヤマトのサポートがあってナルトが九尾のチャクラに耐え得る土壌が培われた訳で、そう言えば、六本目が出た時にもヤマカカで施した「初代の首飾り」の封印術の存在もありましたね(第438話/「封印破壊!!」)。そして、ミナトが登場して、その落ち着いた雰囲気や如才ない態度で、ナルトに九尾の扱い方を伝授した結果、ナルトの九尾のチャクラコントロールが結果的に進化しました。

「そうか…お前もそれなりに
大変だった
ようだな……」(サクモ)

ま…これをカカシは知らない訳で…だって、サクモさんと「焚き火」の火に当たりながら長ーいお話をしてましたから…しかし、それもサクモさんの一言(第449話/「希望の花」)で、一刀両断に端折られてしまいましたが…(笑)。なので、黄泉返ったカカシがナルトのチャクラの変化に気付いたら、また局面も変わって来ると思います。カカシが天道戦で倒れて以降にナルトは木ノ葉に帰還して、長門との闘いを経て大きな進展があり、四代目との親子関係に関してもナルトが知るに至りましたし…。

「やっぱ
てめェは許せねェ…!
今にも殺したくて…
震えが止まらねェ…!」
(ナルト)

(そんな…!
この至近距離で長門のチャクラに
抗うなんて…!)
(小南)

加えて、ナルトは仙術もマスターしました。仙術は「明鏡止水」の境地があっての自然eコントロールを可能にするスキルですから、巨大な自然eとも言える(?)九尾のチャクラをコントロールする上では非常に有効で、実際、仙人モード+九尾のチャクラを示唆する瞳の文様で、長門の至近距離での輪廻眼チャクラの干渉を跳ね返し、同伴する小南を驚かせています(第444話/「答」)。もしかしたら、輪廻眼のチャクラを打ち破る協力なチャクラを練るのが、救世主=「予言の成就」の絶対条件だったのかも。

きっと、それをカカシが知れば、ミナトがナルトに九尾の陽のチャクラを封印し、八卦の封印式によるフィルタリングやチャクラコントロールの可能性を託したのか…「特別な力がなければ…」(第440話/「四代目との会話!!」)の意向の一方がゲロ寅(巻物蝦蟇)として自来也に託されたならば、それと等価な意向がカカシに託された可能性は極めて高く、カカシの実直な性格からして、ミナトの意向(依頼)を一言一句、寸分違わずトレースした結果の「用済み発言」だったら良いな…と思います。



<ハァ><ハァ><フラ>(ナルト)

<トン>「!」(ナルト)

「よくやったな」(カカシ)

「おんぶ」(まっカカ…⑪)

「おんぶ」 illustration:Cerberus

第450話「歓呼の里!!」で、疲労困憊で崩れ落ちそうになったナルトをカカシが背中に受け止めます。ナルトはカカシの背中にもたれ掛かってやっとカカシの存在に気付いたようでした…そのくらい朦朧(もうろう)としていたのです。そして、カカシがこの時、ナルトに「よくやった」と告げたのはナルトには嬉しい事だったろうな…と思います。カカシはかなり屈折した人だから、こんな風にストレートに褒めるのは、非常に希有な事例だから。ま…この一言を告げる為にカカシは駆けつけたんですけど…ね。

カカシは偏屈王ですから(笑)…普通だったら「意外性」とか、褒めるにしてもナルトが居ないところでコッソリと…が、お約束で、先の「用済み」(第37巻/35頁)にしても、シカマルたちに気を遣わせない為のカカシ流のナルト自慢だったとも取れます。いのやチョウジは兎も角(直ぐに忘れるから…笑)、カカシが「用済み」なほどナルトは成長したから、「別の隊長」(=ヤマト=九尾の管理)も居る事だし心配は無用としたのはシカマル対策で、シカマルを信用した上での一言だった……。

シカマルだったら、カカシのナルト自慢をナルト本人に訳も無く伝えないだろうし、ここ一発!!で上手く利用してくれる…おまけだってあります。それにヤマトに拠るナルトの監視・管理があるのならば、現時点では確かに「用済み」であり、九尾のチャクラコントロールが可能になったナルトに再びカカシの必要性が生じるか否かの言及をした訳でもなく、未だ余談を許さないと、僕は考えます。そして、カカシは長門の「輪廻天生の術」によって生かされた…それには必ず意味がある筈です。僕はそこにナルトの成長をジッと待つカカシの我慢があったのだと考えています。

「カカシ先生!!」(ナルト)

「そのまま背にいろ」(カカシ)

カカシだって相当ヤバい…って言うか、一度死んでて、チャクラも空っぽで、おまけにサクモさんには長い話を強要され(…で、どんな話だったのかと期待していれば、バッサリと端折られ…笑)、喉もカラカラだろうし、ホントは木ノ葉病院(もう無くなっちゃったけど)のベッドで「あーあ…またここか…」(第32巻/30頁)とお約束の台詞を吐いててもおかしくない状態…なのに、ナルトを「おんぶ」して歩くのはカカシの役得…と言うか…ぶっちゃけ、ズッコ(笑)に近いんじゃないかと思います。

この後、ナルトは里の人達に迎えられ、賞賛の嵐に曝される訳ですが、カカシがそこにナルトを運ぶのには、やはり「ナルトはオレが育てた!!」と言う気持ちがあったのだと思います(笑)。そりゃ嬉しいでしょうよ。師匠と弟子ですから…。ナルトの居場所に関してはカツユの情報があったと思いますが、それならイルカさんでも良かったし。でも、イルカも天道戦でカカシに救われた経緯もありますし、イルカが人混みに埋もれ、ナルトを見守る事でカカシに譲る…オトナの配慮があったのでしょう。

ま…それを察してか、カツユがカカシにコソッと教えたナルトの現在位置。それに向かってヘトヘトのボロボロのカカシは一目散に向かった訳だ。それを里の上忍連中や同期の忍は割り込まずに見守っていたのです。極めて純粋な良識と小粋な配慮がそこには在ったのです。それがナルトを向かえる一人一人の眼差しには滲んでいましたね。この思い遣りが在る限り、木ノ葉隠れは大丈夫でしょう…カカシは里の誰よりも先にナルトを褒めたかった…まるで…抱擁(ほうよう)に近い「おんぶ」ではないかと…。

抱き締めないのが屈折しててカカシ流(笑)……だな。

「おんぶ」(まっカカ…其の十壱)
まったく…カカシってヤツは…




  

”暁”は何がしたいのか?! | BLOG TOP | 第450話「歓呼の里!!」

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